相場の業界用語
株価指標
ニューヨークダウ(NYダウ)
NYダウは定量的な基準がなく、委員会で投資家の関心度や今後の成長性を考察して選定した30銘柄で構成されています。
S&P500
米国の代表的な株価指数。スタンダード・アンド・プアーズ社が算出。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)とアメリカン証券取引所、NASDAQ市場に上場している代表的な500銘柄。
S&P500の組入銘柄には、時価総額158億米ドル以上。
GAFAMを除くとS&P500もそんなによくない。
だからこそ、S&P500に投資するか、GAFAMに直接投資するか、わかれる。
NASDAQナスダック総合指数
NASDAQにおいて取引されている約5500銘柄の全てを時価総額加重平均法により算出した株価指数。
Apple、Microsoft、Amazonなど多くのハイテク企業や比較的若い成長企業の上場が多いのが特徴です。
日経平均(日経ダウ平均)
日本経済新聞社が決定している代表的な指数。
東証1部上場企業の中でも225銘柄の株価を平均化した指標です。
計算方法は、構成銘柄の株価を単純平均する方式で、日経平均株価は、ダウ・ジョーンズ平均を参考にして作られました。
日経平均寄与度
個別銘柄の株価変動が日経平均株価全体にどの程度影響を与えているかを示す指標です。
株価の高い銘柄や変動の大きい銘柄は、寄与度が大きくなる傾向があります。
TOPIX(東証株価指数)
東京証券取引所の第1部に上場している全企業の時価総額合計を、基準日である1968年1月4日の時価総額を100として指数化したものです。
Jストック
JASDAQの中で時価総額、株式数、経常利益、株主資本額などの一定基準を満たした銘柄のことです。
ジャスダックにおける代表的な銘柄という位置づけとなります。
業種別株価指数
株式市場における複合指数の一つで特定業種の相場動向を反映したものです。
ST倍率
S&P500種平均(米国の株価指数)をTOPIX(東証株価指数)で割ったものです。
倍率が大きいほど日本株が米国株に対して出遅れていると判断されます。
NT倍率
日経平均株価を東証株価指数で割った指標のことです。
相場
相場の調整
上げすぎると自律的に上げる、下げすぎると自律的に上げる展開
調整局面と判断されれば、問題なく、トレンドは継続する
ボックス相場
一定のレンジ(範囲)内を行き来するような相場のこと。
もみ合い相場、レンジ相場とも呼ばれる。
ブル相場/堅調な展開
相場が強く、徐々に切り上げているような上昇相場(強気相場)
出来高が伴って、上がっていれば、売りを買いが吸収して上がって行ってることになる
ベア相場/軟調な展開
弱気相場、下落の傾向にあること
売りを買いが吸収できない、新規の参加者が居ない
弱含み
小幅高になるものの、すぐに値下がりしてしまうなど、何となく相場が弱い状態。逆は、強含み
ディストリビューション
前日より多い出来高を伴って株価が下げた日。大口が株を売っていることを示していると言われている
膠着相場
もみ合い、レンジ相場などボックス相場のこと。
催促相場
政府や企業などに対して決定等を促すための相場状況(株価を下げてアピールする)
国にとって経済は重要であり、間違った経済政策ばかりしていると国は衰退する。政策が正しいかどうか本来はジャッジすべきだが、誰がジャッジするかと言えば、国民ではなく、それは株式相場なのかもしれない。
毎日ニュースで伝えられる日経平均株価が、株やっていない人には関係ないじゃんと思っていたけど、ある意味特別な役割を担っているのかもしれない。
ポジション調整
リスク回避のため、保有するポジションを調整する(減らす)こと。
リスクオフ
高リスクの資産を下げ、比較的リスクの低い安全な資産に移動すること
市場の不確実性や不安が高まっている状態で、投資家のリスク回避姿勢が強い状況
ネガティブサプライズ
株価などが織り込んでいない悪材料が発表されること
逆は、ポジティブサプライズ
恐怖指数「VIX指数」(Volatility Index)
VIX指数は、S&P 500指数のオプション価格から算出されます。
数値が高いほど、投資家の不安が高まっていることを示します。
株式市場の下落時に上昇する傾向があるため、「恐怖指数」と呼ばれる。
VIX指数が20という値は、市場が予想する年間ボラティリティが+-20%であることを意味しています。
VIX指数が低い場合は、市場は安定的であり、高い場合は、乱高下するということを示しています。
クラッシュ
ファンダメンタルクラッシュ、フラッシュクラッシュ
落ちてくるナイフ
暴落している相場に対して、怪我を覚悟で買いにいくこと
落ちてくるナイフを素手で掴めば当然怪我をする
他人と違うことをして儲けようとするタイプ
2番底
最初の底(1番底)が形成された後、市場が一時的に回復します(半値戻し)。その後、再び下落し、新たな安値をつけます。これが2番底です。
投資家は、この2番底を確認することで、相場の転換点を判断する手がかりとすることから、2番底は歓迎されます
3番底とは言わない。2番底を下回ることがあれば、下落トレンドというように、2番底は共通認識として、注目される
株価
年初来安値
今年における新安値のこと
新安値
「年初来安値」、「昨年来安値」、「上場来安値」など
戻り高値
下落していた株価等が、反発してつけた最高値の価格のこと
下がって、上がって、下がった場合の山の価格
打診買い
節目などに、反応を探るために小口の買い注文を入れてみること
さらに下がっても損失は少なく、反転し場合は、底で買えたことになる
利食い
投資において「売却(決済)して利益を確保する」こと
小さく利確していく人も居るし、ギリギリまで粘る人も居る
上昇トレンドにある限り、利確しないという人も居る
損切り
含み損の損失を確定させる注文のこと
ロスカット、ストップロスとも呼ばれる。
買った価格から損切ラインを決めるのではなく、損切りラインを決めてからエントリーするのが本来の損切り。
つまり、自分が想定した動きと違う動きになったら、損切する。
自分の損切りラインにエントリーする(損切ラインをエントリーラインに変える)
また、損切り額を最小に収めたいなら、小さくスタートする(打診買い)。
タイトな損切ラインは、値動きのノイズのなかで刈られて終わるだけ
踏み上げ
空売りによる買戻しで買い圧力が強い相場のこと。踏むという
しこり玉
売りたいと思っている人が所有する株式枚数のこと
具体的には、含み損が発生して手じまいできない建玉のことです
上値が重くなることから、しこり玉をを損切させるような株価の動きも仕掛けられます。
しこりを解消しながら、上げていく株は強い
配当落ち
理論的には権利確定日を境目にして株価は配当金分下落するため、その分の株価の下落のこと
配当落調整額
配当落ちにりょう下落分を考慮して株価指数を調整すること
通常、配当額に一定の係数を掛けて算出し、株価指数の算出に使用する
企業銘柄の分類
強者、花形
ブランド力も高く、売上、利益とも絶好調な企業。
伝統的なブランド企業
グロース株(高成長株)
需要が高いサービスを提供していたりする株式市場においてはこれから成長が期待できる銘柄。
売上は倍々で増えたりしていくが、利益は赤字状態なども含む。何年後に黒字になるか?それまでキャッシュが持つかなど分析項目になる。
テクノロジーやバイオ系が多い。
バリュー株(割安株/資産株)
企業の業績や保有資産などから算出される企業価値と比較して、株価が低い状態にある銘柄
これを資産価値企業分析から探し当てて、投資するというスタイルをプロはする。
アクティビスト投資家も、ここらへんの株を手掛けることになる。
景気敏感株
景気動向により業績・株価が変動しやすい銘柄のこと
一般には、鉄鋼、化学、工作、運輸など在庫調整が必要
景気循環株
景気や金利、季節といった特定のサイクルに応じて影響を受けやすい株式銘柄
景気動向分析やファンダメンタル分析などで先行分析していく
金利敏感株
金利動向が業績に対して大きな影響を与える株式銘柄群
資本集約的なインフラ会社、不動産会社など
内需関連株
輸出ではなく国内の需要によって売上を上げている企業のこと
一般には、建築、電力、通信など地域にサービスを提供する会社
小型株
発行済株式総数が小さく、値動きが軽い銘柄のこと。
発行済み株式総数が6000万株未満の株が小型株となります。
値がさ株(ねがさかぶ)
低位株とは反対に取引されている表面額面が高い株
一般には株価1000円以上の株式のことを指す場合が多くあります。
市況関連株
商品市況などの相場状況により業績が大きく変動する株式銘柄のこと
具体的には、素材産業などが代表的な市況関連株といえる。
市場関与率
特定の銘柄に対する特定の者の市場関与率が高くなると相場操縦行為として疑われる恐れがある
監理銘柄
上場基準を満たさなくなった恐れがあると判断した銘柄のこと。監理ポストと呼ばれる特別な扱いを受ける。
ただし、上場廃止が決定したわけではなく、上場廃止基準に抵触していないという場合には解除される場合もある。
注文方法
ロング
買い状態にあることを「ロングポジション」と読んだりします。
ショート
売りのポジションを持っていること。
ザラ場
取引時間のうち、前場や後場。相場が始まる時である「寄り」と相場が終るとき「引け」の取引開始と取引終了を除いた時間のこと
特別気配
売買における売りと買いの注文数量のバランスが大きく崩れ、オークション方式(ザラ場方式)で価格決定をするのが適切でない場合、ザラバ中であっても価格決定方式を板寄せ方式として特別に呼び値の周知を図る措置のこと。
板寄せ方式(いたよせほうしき)
日本の株式市場においては前場、後場のそれぞれの始値と終値を決定する売買、売買停止後の最初の価格決定売買、特別気配時に株価を決定する取引でこの方式が用いられ、それ以外のときは「ザラバ方式」が用いられます。
取引の一時停止
重要な発表などを前に企業が自主的または証券取引所の指示に基づき株式の取引を一時的に停止すること
比例配分
株価が特別気配の状態でストップ高(またはストップ安)のまま引けた場合、買い注文と売り注文のバランスが崩れたままの状態ではあるものの値をつける方法のこと。
ストップ高(ストップ安)の価格において取引所の会員証券会社に対して比例的に配分する方式のこと。
値幅制限
一日における取引で容認されている上下の値動きの幅のこと。
VWAP(ブイワップ)
VWAP = 当日の総売買価額合計 ÷ 当日の総出来高
機関投資家などは相対注文でVWAP値を基準とした注文を行えるチャンネルを使って注文を出しています。
相場価格がVWAP指標を上回ると、「買い」が優勢、逆に相場価格がVWAPを下回っている場合は、「売り」が優勢と判断できます。
逆指値(ぎゃくさしね)
「一定の価格まで下落したら売り」または「一定の価格にまで上昇したら買い」という注文方法のこと。
主に損切りやトレンドフォロー投資の為に使われる注文方法です。
スリッページ
逆指値や成行注文を出した場合に、不利な価格で注文が成立すること。
トレーリングストップ
トレーリングストップは値動きに合わせて設定した返済価格が自動的に一方向に切り上がる、もしくは切り下がる注文方法です。
証券会社(一部の証券会社)によっては、逆指値注文(ストップ注文)に値幅指定機能を付けた注文方法などでこのトレーリングストップ注文に対応しています。
売買一任勘定
金融機関が顧客の代理人として資産を運用すること
リバランス
公的年金など大口投資家が、投資ポートフォリオの資産配分を元の目標比率に戻す作業のこと。
時間の経過とともに株価の変動により、ポートフォリオ内の各資産の比率が変化したものを戻します。
値上がりした資産を一部売却し、値下がりした資産を購入したり、株式と債券の入れ替えなどを行います。
ループ取引
同日において証券会社に預託している現金(MRF)の範囲内において銘柄Aを購入・売却後に、銘柄Bを買い付ける方法のこと
相対取引(あいたいとりひき)
市場を介さずに当事者同士で売買を行うこと
バスケット取引
15銘柄以上で売買代金が1億円以上の大口取引。証券会社が相手方となりクロス取引で取引すること
時間外取引
主に機関投資家などが時間外取引を利用して大量の株式を一括して売買成立させること
市場外取引
証券取引所を経由せずに行われる証券取引のこと。
大量の株式や債券などの証券を、通常の取引所を介さずに直接売買する取引方法(ブロックトレード)
また、証券会社が証券取引所を経由せずPTS(私設取引システム)などの取引も
クロス取引
同じ銘柄に対して同じ数量、同じ価格での買い注文と売り注文をぶつける注文のこと。
CBサーキットブレーカー
急激な株価変動を一時的に抑制するために導入された取引停止措置
1987年のブラックマンデーのような急激な市場崩壊を防ぐために導入されました
2024年8月5日、TOPIXが2500円(7%)下落で、10分間発動
化粧相場 ドレッシング買いとは
化粧相場(ドレッシング相場)とは企業や投資信託が決算期末になって保有株式の評価を上げるために買い注文を出して価格を操作しようとすることを言います。
株価が人的に操作されるとテクニカル分析は機能しなくなります。
安定相場操作売買
人為的に株価を固定・安定させるために株式市場において売買行為を行うこと
このように相場を操作することは「相場操縦」として通常認められていませんが、有価証券の募集・売り出しを円滑に行うため、一定の要件の下で認められています。
リフレクティング
細かく相場の動きに反応してポジショニングを管理するトレードスキル。
ピラミッディングは期待できる価格の伸びに併せて少しづつ、更なるポジションを建てる方法ですが、
ピラミッディング
リフレクティングは本来ポジションを閉じようとするタイミングで、更なる価格の進捗が期待できそうな場合、すべてを閉じるのではなく、ポジションの一部を残して、その後の展開の様子に関わっておこうと言う方法です。
投資信託、インデックス投資
ニーサ(NISA)
日本版ISA(少額投資非課税制度)のことです。
ETF(イーティーエフ:上場投信)
日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)に連動する投資信託。
資産運用会社が、EFTを作ってビジネスをしている。
運用銘柄が日々公開されている。
インデックス投資
10-30年単位で運用すれば、必ず儲かる投資手法のこと。
これは、資本主義である限り、株価は永遠に上がるという考え方に基づいています
永遠に株価が上がる根拠とされているもの:
- 1. 経済成長:資本主義経済は長期的に成長する傾向があり、これが企業価値の上昇につながる。
- 2. インフレーション:通貨の価値が時間とともに低下するため、株価は名目的に上昇する傾向がある。
- 3. イノベーション:新技術や新しいビジネスモデルが常に生まれ、新たな価値を創造する。
- 4. 生産性の向上:技術の進歩により、企業の生産性が向上し、利益が増加する。
- 5. グローバル化:新興市場の成長が企業に新たな機会を提供する。
今までも価が長期的に上昇する傾向はありますが、リスク管理の重要性は認識する必要があります。
ドルコスト平均法投資
毎月一定額を株式に投資することにより、平均買い付けコストを低下させる方法。定額購入法とも呼ばれます。
信用取引
信用取引銘柄
制度信用取引において買い付けのみが可能となっている銘柄のこと
貸借銘柄
制度信用取引において空売りが可能とされている銘柄のこと
制度信用取引
証券取引所が一定の基準を満たした銘柄のみが信用取引の対象にして取引をすること。
信用取引
一定の金利で資金や株券を証券会社から借りて行う取引のこと。
信用余力
現在の信用取引の投資状況から、追証(追加証拠金)が発生するまでの余裕資産のこと
追証(追加証拠金)
信用取引口座の残高が委託証拠金の最低限度を下回った場合に、請求される追加保証金のこと
代用有価証券
信用取引において、現物の株式を証拠金にすること
代用有価証券を証拠金(保証金)に加える際には、所定の代用掛目により信用余力が違う。
代用掛目(だいようかけめ)
信用取引において、代用有価証券を証拠金とする場合の掛け率(0%~100%)のこと。
建て玉(たてぎょく)
信用取引において、買いと売りの残高のこと
単に玉(ぎょく)と表現されることも
建玉上限(たてぎょくじょうげん)
金融機関における投資家個人に対する上限となる建玉のこと
強制決済
信用取引において、特定のルールの下で証券会社が強制的な売買を行なうこと
通常はポジション(建て玉)の解消や代用有価証券の売却などが基本となります。
信用取引出来ない銘柄を取引出来る一日信用
SBI証券は 「ハイカラ」といい
松井は 「プレカラ」といい
楽天は 「いちにち信用」といいます
各証券会社は、現物株を持っている一般投資家から株を借りて、それを貸株に回します。
借りた現物株が、売却され、貸株による空売りがの残っている場合は、ネイキッド・ショートになるため、証券会社は市場から株を調達します。
二階建て(にかいだて)
現物株を担保(代用有価証券)として、同じ銘柄を信用取引で購入すること
両建て(りょうだて)
同じ銘柄に「買い(ロング)」と「売り(ショート)」の両方を持つこと
両建てを交えた複数ポジショニングの損益平均で利益を生むような方法を「ツナギ売買」といいます。
売りヘッジ
現物株の損失を、信用売りによってリスクヘッジすること
買いヘッジ
買うまでの期間に値上がりするリスクをヘッジするために先物を買うこと
ポジション(Position)
買いと売りの残高のこと。
貸借良化(たいしゃくりょうか)
信用取引における貸借が相場にとってプラスになっていること
信用取引の買い残は将来の売り圧力であり信用取引の売り残は将来の買い戻し圧力となる
信用売り残
信用取引における空売りの残高(売り残)の残高のこと
買い越し、売り越しなどで表現される
空売り比率
現在の空売りの残高(売り残)を当該銘柄の平均出来高で割って計算したもの
JPX(日本取引所グループ)から空売り集計が公表される
ネイキッド・ショート
株式のような証券を実際に借りずに空売りを行う投資手法です。
ヘッジファンドや大手機関投資家などのプロの投資家がしばしば利用します。
但し、ネイキッド・ショートの制限や禁止が進められています。
ショートカバー、買戻し(かいもどし)
(空売り)ショートの状態にあるポジションを手仕舞いすること
反対売買(はんたいばいばい)
信用取引の反対売買により現在のポジションを解消すること。差金決済ともいう
空売り(からうり:ショート)
価格の下落を予想して保有していない株式を証券会社などから借りて株式を売ること、その後買い戻して証券会社などに返済する
買方金利(かいかたきんり)
信用取引における「買い」は、日本証券金融(制度信用取引)や取引証券会社(一般信用取引)から借りた資金に対する金利分のこと
逆日歩(ぎゃくひぶ)、品貸料(しながしりょう
空売りの数が急増するなどして、その調達できない分の株式を機関投資家などから借り入れる形になる際に支払ったコストのこと。貸株料とは別に徴収されます。
信用期日
制度信用取引の場合は、買い建て(売り建て)から6ヵ月後が信用期日となる
信用建余力(しんようたてよりょく)
信用取引を新規に建てることができる金額のこと。銘柄によって違う。
貸株サービス(ストックレンディング)
投資家が保有する現物株を証券会社に貸すことで賃借料(貸株料)を受け取ることができるサービスのこと。
現引き(げんびき)
信用買いをしている場合に、買付資金を返済して現物株として保有するように切り替えること
現渡し(げんわたし)
空売りの場合に、別途保有する現物株を証券会社に渡すことで信用売りを決済すること
制度信用
半年で1.45%、年利に直すと2.9%の金利(日歩)支払が発生します。
2.9%というのは表面金利で、担保分の300万円は固定され、金利も貰えないことを考えると、実際には700万円の借り入れに対し29万円の日歩ですから、実質金利は4.14%に達します。
これにさらに乗り換え毎に手数料がコストとして加算されます。
短期限定の勝負ならともかく、決着がつくまで時間のかかる低位株の買い増しに信用買いを使うのは、大きなハンデを背負って戦っているようなものです。
空売り規制
投機的な売り崩しを含むために実施される取引規制
貸株注意喚起
証券金融会社が空売りに必要な株券の調達が困難となる場合におこなう注意喚起措置。
これにより逆日歩(品貸料)が発生し、さらに悪化すれば売り禁になる。
貸株料
証券金融会社が証券会社を通じて、信用取引の売り方から徴収するお金のこと。
信用評価損益率
東京証券取引所では毎週第三営業日に信用取引現在高を公表しており、この数字が用いられます。
信用建玉の総額(通常は買い残)に対する評価損(または評価益)を百分率(%)であらわすものです。
日々公表
証券取引所がおこなう制度で信用取引での取引残高(買い残と売り残)を毎日公表するということ。
なお、日々公表に指定されていない銘柄については、週に1回公表されます。
売り禁
空売りが禁止されること
増担保規制
信用取引における規制で、一時的に特定銘柄に対しての委託証拠金率を引き上げること
証券貸借
供給不足状態にある株式を機関投資家などが貸し出すこと。
株券貸付などとも呼ばれます。
規制とはなにか
「規制」は、「東証の信用取引規制」と「日証金の貸借取引規制」があります。
1.東証の信用取引規制
1-a. 日々公表銘柄指定
1-b. 増担保規制(保証金率のアップ)
1-c. 担保制限(現金保証金の要求など)
1-d. 取引停止
2.日証金の貸借取引規制
2-a. 貸株注意喚起指定
2-b. 新規売り停止規制
2-c. 現引制限・現引停止規制
2-d. 買返済制限・買返済停止規制
規制されると、株価は下がる傾向にあります
1.一般の個人投資家(いわゆる提灯)が、手仕舞う方向に動く
2.大口の投資家筋が、さなる規制を恐れていったん調整に入る(現物に見合うように信用買いを減らす)
3.証券会社が建玉を削減するよう圧力をかける
機関は規制銘柄でも空売りできる
貸株規制がかかった後も日証金の貸株残が増えるのは、証券会社の自己融資分の信用買いの決済によるものです。
証券会社は、信用の売り注文と買い注文をそのまま日証金に通すのではなく、店内で売りと買いを相殺し、差分だけを日証金に繋ぎます。これを「店内食い合い」といいますが、そのうちの買い(融資)の一部が返済されると、証券会社と日証金の間でそれだけ貸株需要が発生し、日証金の貸株残が増えます。
融資の返済停止(信用買いの現引禁止、転売決済禁止)規制までかかると、それ以上は増えなくなります。
CFD
CFD(シ―エフディ―:Contract For Difference)
日本語で、差金決済取引のことです。
少額の証拠金を預託し、国内外に上場する株式、世界の主要な市場の株価指数・株価指数先物、債券先物等の価格を参照し、取引開始時と終了時の価格差により決済が行われる差金決済デリバティブ取引の一種です。
現物を持たないことが特徴。
CFDの中でも人気の株価指数CFDはレバレッジは10倍です。
先物にある期限がない。
外貨建CFDを取引した場合、新規約定時と決済時に適用される外国為替レートの変動により多大な損失を被るおそれがあります。
先物
先物取引
将来の特定期日に決められた価格で購入または売却する契約取引こと。
契約取引だから現物は存在しないため、期日とSQの価格が設定され、期日を迎えると強制決済される仕組みがある。
期日は参加者全員共通で、限月と呼ばれ、短期の取引なら近い限月、長期なら遠い限月を選んで契約取引をする。
限月(げんげつ)
限月とは、先物契約や先渡契約が満期を迎える(決済される)特定の月のことを指します。
2024年6月限の日経225先物を購入した場合、その契約は2024年6月の指定された日に満期を迎えます。
トレーダーは自身の投資戦略に基づいて適切な限月を選択します。短期の取引なら近い限月、長期の取引ならより遠い限月を選ぶことが多いです。
SQ(エスキュー:Special Quotation)
先物取引やオプション取引は、現物がないため、SQの価格をもって強制的に反対売買する。
SQ価格算定日は、売買が増える。
SQは、市場全体の評価を算定していると言われており、メジャーSQのターム(3、6、9、12月の第2金曜日)が1つのサイクルになって株価が動く。
SQ価格は、SQ日の午前9時から午前10時までの間の各銘柄の出来高加重平均価格を基に算出される
ロール オーバー
先物取引では限月・SQ清算の制度により、限月(げんげつ、満期)の最終取引日にポジションが一旦閉じます。
これを回避して、次の限月に引き継ごうとする手法がロールオーバーになります。
このため、エグジットとエントリーの両方の商いが必要になり、かつ出来るだけ有利になるように、仕掛け的な短期売買が一時的に膨らんで、相場が不安的になることがあり、その取引日前後は注目されています。
ロングヘッジ
買いヘッジとも言われます。現物市場での価格上昇に対する安全策として先物やオプションを購入すること
先物取引で売りから入るということは、将来株価が下落することを予想している。下落後、安い価格で戻すことで、リスクをヘッジすること
逆ザヤ
先物価格が現物価格を下回ること。
相場の裏側
仕手株(してかぶ)
仕手筋が利益を得るために利用する株式銘柄のこと
本尊がいて、材料の演出があり、思惑だけで株価を動かしていく
本尊が儲かるまで仕掛けてくるから、誰かがその分だけ損失する
ミーム株
主にソーシャルメディアやオンラインフォーラムでの話題性や人気に基づいて取引される株式のこと
ミーム株は比較的新しい現象で、有名な例としては、GameStop (GME)がある
「ミーム」という言葉は、元々生物学的な概念から派生し、現在では文化的な現象を指す言葉として、 アイデアや概念、行動が急速に拡散することになっている
ハコ企業
怪しいファイナンスを実施して、怪しい株価の乱高下でお金儲けだけに利用される銘柄のこと
相場操縦
見せ板、風説の流布など金融商品取引法上禁止される行為のこと
但し、判断が難しいため、見せ板で逮捕することは難しいと言われている
風説の流布(ふうせつのるふ)
相場操縦、利益を得ることを目的として虚偽の情報を流すこと
証券取引監視委員会が、ネット上で風説の流布を行った人物を調査して、金融庁に勧告するという流れ
Yahoo掲示版で行われた風説に流布に対して、課徴金納付命令などの事例がある
インサイダー取引
内部情報を利用して株式市場等での取引を通じて利益をあげること
見せ板(みせいた)
相場操縦を目的として、成約されない前提で大量の買いや売り注文を出すこと(金融商品取引法違反)
結構存在すると思うけど、捕まる詳細な要件は不明
海外投資家本尊説
今の市場は、海外投資家が本尊と言う説。
優秀な金融系の人たちが、裕福層からお金を集めて運用している
この人達が損しないように、誰かが損をする仕組みで運用している
この運用パワーが半端ない。これで相場が動いている