株式チャートの用語

ローソク足

ローソク足、実体とヒゲ

ローソク足は、(始値、終値、高値、安値)を1本のローソクの形で表現したもの。「始値」と「終値」の間の値幅を示す長方形の部分を「実体」といい、 上に伸びている線を「上ヒゲ」と言い、下に伸びている線を「下ヒゲ」と言います。

ローソク足は、江戸時代に日本人が発明したと言われています。株価の動きが凝縮されているところがスゴイです。 上ヒゲは、一旦は高値まで上昇したものの、「上値」で売りが強まって「相場」が下がったことを示し、下ヒゲは、一旦は安値まで下落したものの、「下値」で買いが強まって、「相場」が押し上げられたことを示します。

陽線、大陽線、小陽線

陽線は、「始値」よりも「終値」が高い場合に、白長方形で上昇幅を表したモノ。赤色もある。実体が比較的長い大陽線や、短いは、小陽線(コマ)に分類されます。

大陽線は、何らかの上がる要因があったと考えられ、強気になることが多いです。コマは相場が衰えを示し、相場転換の可能性があります。

陰線、大陰線、小陰線

陰線は、「始値」よりも「終値」が安い場合に、黒の長方形で下落幅を表したモノをいいます。実体が比較的長い大陰線や、短いは、小陰線(コマ)に分類されます。

大陰線は、普段よりも値下げの幅が大きいことから、何らかの下がる要因があったと考えられ、弱気になることが多いです。コマは相場が衰えを示し、相場転換の可能性があります。

上ヒゲ陰線

上ヒゲ陰線は、「上ヒゲ」がある「陰線」をいいます。これは、日中に価格が一時上がり、その後、売りが優勢となって「反落」し、最終的に「終値」が「始値」を下回った場合の「ローソク足」を指します。

上ヒゲ陰線は、最初は買い優勢で、天井後、投げで終わることを示し、下落に転じる可能性が高いです。

上ヒゲ陽線

上ヒゲ陽線は、「下ヒゲ」がある「陽線」をいいます。これは、日中に価格が一時上がり、その後、売りが優勢となって「反落」したものの、最終的に「終値」が「始値」を上回った場合の「ローソク足」を指します。

上ヒゲ陽線は、最初は買い優勢で、利確などが出て、上昇が一服します。

下ヒゲ陰線

下ヒゲ陰線は、「下ヒゲ」がある「陰線」をいいます。これは、日中に価格が一時売りに押されて下げ、その後、買いが入って「反転」したものの、「終値」が「始値」を下回った場合の「ローソク足」を指します。

下ヒゲ陰線は、そのヒゲが長いほど「反発」があったことを意味し、そろそろトレンドが転換する可能性があります。

下ヒゲ陽線

下ヒゲ陽線は、「下ヒゲ」がある「陽線」をいいます。これは、日中に価格が一時売りに押されて下げたものの、その後、買いが入って「反転」し、「終値」が「始値」を上回った場合の「ローソク足」を指します。

下ヒゲ陽線は、最初に利益確定をこなしたあとに「反発」した。上昇を暗示することもあります。

寄せ線(よせせん)

寄せ線(寄引同時線)は、「始値」(寄り)と「終値」(引け)が同じ価格であったことを指します。

寄せ線は、「相場」に対する「強気」と「弱気」の力関係が拮抗していることを示し、相場の転換を暗示するシグナル(サイン)とされています。「高値圏」で寄せ線が現れた場合は「下落のサイン」、「安値圏」で寄せ線が現れた場合は「反騰のサイン」とされています。 トンボが、「安値圏」で出現した場合は下落から上昇トレンドに、トウバが「高値圏」で出現した場合は上昇から下落トレンドに転じる可能性があります。

カラカサ

カラカサは、「下ヒゲ」が「実体」より長くて、「上ヒゲ」の無い「ローソク足」をいいます。

始値から一旦下げた後、大きく押し戻された状態で、反発を示唆します。陽のカラカサが、反転、陰のカラカサは、下げを示唆します。

トンカチ

トンカチは、「上ヒゲ」が「実体」より長くて、「下ヒゲ」の無い「ローソク足」をいいます。

始値から一旦上げた後、大きく押し戻された状態。買いが持続しなかったことを表し、高値圏で出ると「下落サイン」とされます。

陽の丸坊主

陽の丸坊主は、「上ヒゲ」と「下ヒゲ」のない「大陽線」をいいます。

陽の丸坊主は、その日の「始値」から「終値」まで、買い圧力が優勢でほぼ一本調子に上がった状態。「買いサイン」と言われます。ただし、売買高を伴っていない時は、ダマシに終わることがあります。

陽の寄り付き坊主

陽の寄り付き坊主は、「陽線」のうち、「下ヒゲ」のない「大陽線」のことをいいます。

陽の寄り付き坊主は、初値以下に下げなかったことから、持続的に買いが入り「買いの強気」が持続されることが多いです。ただし、「上ヒゲ」が長かった場合には反落の可能性があります。

陽の大引け坊主

陽の大引け坊主は、「陽線」のうち、「上ヒゲ」のない「大陽線」のことをいいます。

陽の大引け坊主は、高値で終わったことから強い期待感を表し、「買いの強気」が持続されることが多く、「買いサイン」と言われます。

陰の丸坊主

陰の丸坊主は、「上ヒゲ」と「下ヒゲ」のない「大陰線」をいいます。

陰の丸坊主は、売り圧力が優勢でほぼ一本調子に下げていったことを示すため、相場が弱気で翌日も続落が予想され、「売りサイン」と言われます。ただし、売買高を伴っていない時は、ダマシに終わることがあります。

陰の寄り付き坊主

陰の寄り付き坊主は、「陰の寄付き坊主」とも表記され、「陰線」のうち、「上ヒゲ」のない「大陰線」のことをいいます。

陰の寄り付き坊主は、「売りの姿勢(弱気)」が持続されることが多いです。

窓、空、ギャップ

窓は、隣り合う「ローソク足」の「上ヒゲ/高値」と「下ヒゲ/安値」により離れて空間を言います。窓は、その価格帯で約定が無かったことを意味します。

「窓開けには逆らうな」という投資格言があり、上に窓を開けた場合は買い、下に窓を開けた場合は売りということになります。閑散相場で、少ない動きで窓を空ける場合もあるので、窓は出来高と一緒に見る必要があります。また、窓(空間)は、その後埋められる傾向が強く、それを「窓埋め」と言います。窓埋めがないままトレンドが継続している場合は、トレンドの強さを示す傾向があります。

2本

はらみ線

「はらみ線」は、二本目が一本目の「実体」の範囲内(前日長い実体>当日)で値動きしたものです。

はらみ線には、どちらも前日の値動きを超えていないことから、勢いが無くなった状態です。

陽の陰はらみ

陽の陰はらみは、大陽線の翌日に出た「陰線」が、前日の大陽線の実体の範囲内に納まるような形状をいいます。

3日目の相場がポイントで、高値圏で「陽の陰はらみ」は、3日目が下寄りして陰線で引けた場合は、下降相場へ転じた可能性があると考えることができます。一方で、3日目が上寄りして陽線で引けた場合は、まだ上昇相場は続いている可能性があると考えることができます。

陰の陽はらみ

陰の陽はらみは、大陰線の翌日に出た陽線が、前日の大陰線の実体の範囲内に納まるような形状(二本足)をいいます。

3日目の相場(値動き)に注意する必要があります。安値圏で「陰の陽はらみ」は、3日目が上寄りして陽線で引けた場合は、上昇相場へ転じた可能性があると考えることができます。一方で、3日目が下寄りして陰線で引けた場合は、まだ下降相場は続いている可能性があると考えることができます。

陽の陽はらみ

陽の陽はらみは、大陽線の翌日に出た陽線が、前日の大陽線の実体の範囲内に納まるような形状(二本足)をいいます。

3日目の相場(値動き)に注意する必要があります。に「天井圏」で「陽の陽はらみ」は、前日の上値を抜けなかったことから相場の買いエネルギーが低下してきていることを示します。さらに、翌日(3日目)に「十字線」やかぶせ線は、上昇トレンドが終焉し、相場が転換した可能性が高いと考えることができます(この場合、ドテン売りのポイントになる)。

陰の陰はらみ

陰の陰はらみは、大陰線の翌日に出た陰線が、前日の大陰線の実体の範囲内に納まるような形状(二本足)をいいます。

3日目の相場(値動き)に注意する必要があります。底値圏で「陰の陰はらみ」は、前日の下値を抜けなかったことから相場の売りエネルギーが低下してきていることを示します。さらに、翌日(3日目)に「抱き線」(包み込む陽線)や上寄りの陽線は、下降トレンドが終焉し、相場が転換した可能性が高いとできます(この場合、ドテン買いサインになる)。

両はらみ

相対的に見て、二本の短い足の間に一本の長い足が挟まれた形状をいいます。

両はらみは、陰陽陰と陽陰陽のパターンが相場(価格水準)のどこに出現するかによって解釈が異なり、また陰陽陰のパターンの中で、相場の「天井圏」からの反転下落シグナルとなる「陽の両はらみ」があります。

はらみ寄せ線

はらみ寄せ線は、「実体」の大きい「ローソク足」と「十字線」の組み合わせ(二本足)をいいます。

上昇相場での「陽のはらみ寄せ線」は、買いの弱さを示唆し、売り転換となる可能性があるのに対して、下落相場での「陰のはらみ寄せ線」は、売りの弱さを示唆し、買い転換となる可能性があります。

包み線(つつみ線)

包み線(つつみ線)は、「抱き線」とも呼ばれ、前日の「ローソク足」(日足)をすべて包む、長い足が現れること(前日<当日の長い実体)をいいます。これは、「ヒゲ」も完全に包み込んだものとなっています。

つつみ線には、勢いがあり、前日を包んだことから売りも買いも整理されたと思われることから、何かが動き始めた状態。「陰線から陽線のつつみ線」は「買いサイン」、「陽線から陰線のつつみ線」は「売りサイン」とされています。

両つつみ(三本足)

両つつみは、相対的に見て、二本の長い「ローソク足」の間に一本の短い足が挟まれた(つつまれた)形状をいいます。

両つつみは、前日より強く方向付けられた可能性が強く、前のトレンドが継続します。

かぶせ線 陽→陰

かぶせ線は、「大陽線」の翌日に出た「陰線」が、前日の「終値」より「高寄り」し、前日の大陽線の実体内で終わる形状をいいます。

かぶせ線は、前日より強気で高く始まったものの、途中で売りが優勢となって前日より安く終わることから、上昇から下降トレンドへの転換と判断されます。

切り込み線(陰→陽)

切り込み線(切り返し線)は、「大陰線」の翌日の「大陽線」が、前日の終値より安く始まり、その後、大きく上昇し、終値が前日の「始値」と「終値」の「中間値より高くなる」場合をいいます。

切り込み線は、前日とは一転して、かなり強い買いがあったことを意味し、下げ相場で出現すれば買い転換を暗示し、上げ相場で出現すれば、トレンド継続を暗示します。

差し込み線(陰→陽)

差し込み線(差込線)は、「大陰線」の翌日に出た「陽線」が、前日の終値より「安寄り」し、前日の大陰線の「実体内で終わる」形状をいいます。

差し込み線は、戻りが切り込み線より弱い。終値で前日の中間値を超えるほどの強さがなかったことを意味します。下げて始まり、さらに下がったところから切り返したことと、いきなり、強い戻りも怪しいので反転していくための順調な動きとも捉えることができる。

入り首線(いりくびせん)(陰→陽)

入り首線は、「大陰線」の翌日に出た「陽線」が、前日の「終値」より「安寄り」し、前日の終値を「少し超えて終わる」形状をいいます。

陰から陽の転換は、陽の強さを3分類で示し、戻りの強さは、「差し込み線」>「入り首線」>「あて首線」の順になります。戻ったものの依然として売りが優勢です。

あて首線(陰→陽)

あて首線は、「大陰線」の翌日に出た「陽線」が、前日の「終値」より「安寄り」(窓を空けて安く始まる)し、前日の終値まで戻らずに終わる形状をいいます。

あて首線は、割安感から一時的に買われたものの、依然として売りが優勢です。さらに下落途中の一時的に戻すと、「戻り売り」にもなります。

出合い線

出合い線は、前日の終値から離れて相場が始まったものの、結局は前日の終値付近へ相場が戻して終わったものをいいます。

出合い線は、窓開けで始まるも、その勢いが衰えて戻ってきた状態。一時的に調整か、前と同じトレンドに動き出す可能性あります。

振り分け線

振り分け線は、前日の始値と当日の始値がほぼ同じ実体の長さになった「陽線」と「陰線」の組み合わせをいいます。

振り分け線は、何らかの要因で当日の始値時点で前日の終値から値幅を大きく戻し、その勢いが当日中続いたことから、「下落基調」の「陽線→陰線」はもう一段の下落(売りサイン)を示し、「上昇基調」の「陰線→陽線」はもう一段の上昇(買いサイン)を示すとされます。

たすき線(陽の、陰の)

たすき線(タスキ線)「陽のたすき線」と「陰のたすき線」の二つがあり、(陰線→陽線)(陽線→陰線)をいい、前日の動きを打ち消した状態を言います。

たすき線は、前日の動きを打ち消した状態で、一時的な「調整局面」と捉え、「押し目買い」や「戻り売り」の機会であることを暗示し、また「安値圏」や「高値圏」で出た場合は、相場が反転することを暗示します。

上放れタスキ(うわばなれたすき)

上放れタスキは、「上放れ」の窓空きで「陽線」が現れ、続いて「陰線」がタスキをかけた状態で現れたものをいいます。

一見すると下がったように見えますが、「目先の利食い」によるものと考えられ、上昇トレンドにおいて、上放れタスキが出ると、さらなる上昇への期待が持てます。

下放れタスキ

下放れタスキは、「下放れ」の窓空きで「陰線」が現れ、続いて「陽線」がタスキをかけた状態で現れたものをいいます。

下降トレンドにおいて、下放れタスキが出ると、「反転期待の買い」によるものと考えられますが、下落トレンドはそう簡単には転換せず、時として「最後の売り場」になり、暴落の前兆となることもあります。

波高い線(はらみ)

波高い線は、上昇相場において、「上下に長いヒゲのある短い実体」のあとに、ローソク足がはらむ形状のものをいいます。(上ヒゲのみを指す場合もある)

1日目に売り買いの勢いがあり、2日目に勢いが無くなった状態で、勢いが復活したら上昇相場が継続し、勢いがなくなったら、上昇から下落への転換になる傾向があります。上下に長いヒゲということ自体が思惑になり、どちらでにも動くことが想定されます。

星は、「大陽線」または「大陰線」の後に放れて出現した「コマ」(小陽線、小陰線)をいいます。

前日の「高値」または「安値」から放れて始まり、そのまま前日の値幅外で終わったことを意味します。陽陽なら上昇を暗示して強気、陰陰なら下落を暗示して弱気と考えることができます。

流れ星

流れ星は、「陽線」または「陰線」の後に放れて出現した、「実体が短」くて「上ヒゲの長い」陽線、陰線をいいます。

前日の「高値」または「安値」から放れて始まり、その勢いで大きく上昇した後、押し戻されるも、下ヒゲもなく、前日の値幅外(高値の上)で終わります。 流れ星は、特に「高値圏」で出現した場合は、上昇から下落への転換を暗示することがあります。

上放れ並び赤

並び赤は、「窓」を開けて、ほぼ同じくらいの「陽線」が二つ続いて出現した形状(並び赤)をいいます。

1日目に上げて、2日目に下げてから上げてという奇妙な値動きをするものです。基本的に陽線なので強気ですが、下降トレンドでは、前日を超えられなかった場合は、更なる下落の前兆「売りサイン」となります。

上放れ並び黒

並び黒は、「窓」を開けて、ほぼ同じくらいの「陰線」が二つ続いて出現した形状(並び黒)をいいます。

基本的に陰線なので弱気です。上昇トレンドで、天井付近を示します。下降トレンドで、更なる下落の前兆「売りサイン」となります。安値を切り上げているかどうかで、判断します。

3本

三手大陽線(三手大赤線)

三手大陽線は、「三手大赤線」とも呼ばれ、チャートの中で、3本連続して「大陽線」が出現したものをいいます。

買いが続いて、終値こそ前日比プラスであるが、始値は前日比マイナスであることから、徐々に売りが出ている状態。相場の過熱感(天井)を暗示し、「売りサイン」と考えられています。

三手大陰線(さんてだいいんせん/三手大黒線)

三手大陰線は、「三手大黒線」とも呼ばれ、チャートの中で、3本連続して「大陰線」が出現したものをいいます。

買い玉が整理されていく中で、陰線であるが、始値は前日比プラスで、下ヒゲも出ていくことから、徐々に買いが出てきている状態。「買いサイン」と考えられています。翌日に「陽線」が出たら、売りも尽き、買い方の反撃が始まったと考えるられます。

毛抜き天井

毛抜き天井は、「高値圏」で出現した、二本並んだ高値が同じ水準であれば「毛抜き天井」とみなします。

毛抜き天井は、二本連続で高値が変わらなかったことから、高値よりも上では強い売りがあることが暗示され、高値圏で出現した場合は、その高値が天井であり、上昇から下降トレンドへの転換を示唆します。長い上ヒゲをつけた場合は、最も強いパターンとされています。

毛抜き底

毛抜き底は、「安値圏」で出現した、二本並んだ安値が同じ水準であれば「毛抜き底」とみなします。

毛抜き底は、その安値よりも下では強い買いがあることが暗示され、安値圏で出現した場合は、底値という見方ができ、下降トレンドから上昇トレンドへの転換を示唆します。長い下ヒゲをつけた場合は、最も強いパターンとされています。

首吊り線

首吊り線は、長く続いた上昇相場で現れる、大きく「上放れ」した「下ヒゲ」の長い「ローソク足」をいいます。

首吊り線は、値を上げて始まったものの、「利食い売り」などで大きく下押し、その後、「押し目買い」などが入って値を戻して高値で終わったものです。長い下ヒゲから買いがまだ強い感じもしますが、一方で、相当の調整が済んだとも言え、ひとつの相場の終わりであれば「売りサイン」にもなります。

化け線

化け線は、下落相場において、「大陽線」が突然出現したものをいいます。

化け線は、実際に出ると投資家の期待が高まりますが、特に材料もなく、売買高も伴わず、不確かな情報などがあるだけで、ほとんどが一時的で、相場の流れを変えることはないです。

たくり線

たくり線は、下降トレンドにおいて、「窓」を開け、「下放れ」して現れた、下ヒゲの長い「ローソク足」をいいます。

たくり線は、前日の下落の流れを引き継いで安く始まり、その後、大きく値を下げるものの、一転して買いが入って急反発して大きく盛り返した(たくりあげた)形となっています。「下ヒゲ」が長いほど、また直前の「陰線」が長いほど、底打ちのシグナルの信頼性が高くなるとされます。さらに、たくり線の後に「陽線」が出現すれば、上昇トレンドに転換した可能性が高いです。

放れ五手黒一本底(はなれごてくろいっぽんぞこ)

放れ五手黒一本底は、下降トレンドにおいて、下方に「窓」を開け、しばらく弱もちあいが続いた後、 1本目に「陰線」が出て、5本目に大陰線が出たものです。2本面から4本目までは陰線でも陽線でも構いません。

放れ五手黒一本底は、下落中の弱もちあいの中、出来高を伴って大陰線は、当面の底を打った可能性が高く、また大陰線の翌日に高寄りして「陽線」となった場合、「買いサイン」となります。

角度が急、最後に出来高を伴う。陰線でも出来高が伴うものは、チャンスあり。

ツタイ線(2本連続)

ツタイ線(つたい線)は、「ローソク足」の「陰線」が2本続いた状態をいいます。

これだけでは下落に転換したかは分からず、3本目のローソク足を見て判断することになります。

ツタイの打ち返し

ツタイの打ち返しは、「ツタイ線」が出た後に、「大陽線」が出たものをいいます。

ツタイの打ち返しは、強力な大陽線を見る限り、買いの勢いが続きそうな感じがしますが、実際は「化け線」の一種とされ、不自然な形で作られた形状と捉え、基本は逆向かいとなります。

●三川(さんせん)

三川は、3本のローソク足に注目して相場の転機を捉えるものをいいます。

三川は、3本でまとめて見ることで「下ヒゲ陰線」や「上ヒゲ陽線」や「上ヒゲ陰線」ととらえる手法です。

三川明けの明星(さんせんあけのみょうじょう)

三川明けの明星は、「大陰線」の次に「小陽線」(コマや十字線)が出た後、「大陽線」が出たものをいいます。

三川明けの明星は、3本でまとめて見れば「下ヒゲ陰線」ととらえることができます。さらなる下落は踏みとどまったと見ることが出来ます。

三川宵の明星(さんせんよいのみょうじょう)

三川宵の明星は、「大陽線」の次に「小陰線」(コマや十字線)が出た後、「大陰線」が出たものをいいます。

三川宵の明星は、3本でまとめて見れば「上ヒゲ陽線」ととらえることができます。長い上ヒゲは高値警戒感が意識され、下落転換が強く暗示されます。

三川上放れ二羽鳥(さんせんうわばなれにわがらす)

三川上放れ二羽鳥は、上昇トレンドにおいて、1本目に「大陽線」が出た後、2本目は上離れして始まるも安くなって「陰線」となり、また3本目は上離れして始まるも安くなって2本目の安値以下で終わる陰線となる形状をいいます。

最初の陰線より次の陰線の下落度が大きいことから、「高値圏」で下落転換のシグナルとされます。2本足で見ても同じ。

●三山(さんざん)

三山は、上昇相場において、3回高値更新に挑戦しても上値が重く超えることのできなかった状態です。

上昇相場の下落に転じる相場の転換(売りサイン)を示唆します。

赤三山(あかさんざん)

赤三山は、相場の天井圏に出現した3本の連続する「陽線」において、中央にある2本目の陽線が他の2本よりも上離れしている形状をいいます。

天井圏に「赤三山」が現れた場合、相場が上昇から下落に転じた可能性が高いことを示唆します。

黒三山(くろさんざん)

黒三山は、相場の底値圏に出現した3本の連続する「陰線」において、中央にある2本目の陰線が他の2本よりも下離れしている形状をいいます。

ある程度の時間を費やした下落相場の底値圏に「黒三山」が現れた場合、相場が下落から上昇に転じた可能性が高いことを示唆します。

三段上げ

三段上げは、右肩上がりで「下値」を切り上げながら、上昇と下落を3回繰り返した形状をいいます。

ある程度の時間を費やした上昇相場の天井圏に「三段上げ」が現れた場合、最後に大きな値上がりをして「天井」を打ったのではないかと考え、相場が上昇から下落に転じた可能性が高いことを示唆します。

逆三山

逆三山は、下落相場において、3回安値の更新に晒されても破られなかった「安値」はもう破られないだろうという考え方。

売り一辺倒の「セーリングクライマックス」で3回連続の安値更新にならなかった場合、売り尽くされた可能性があると見て、相場の転換「買いサイン」を示唆します。

●三兵(さんぺい)

三兵(三平)は、「陽線」または「陰線」が3本、並行して同一方向に向かっている状態。兵隊の整列から来ているらしい。

三兵は、相場の「転換点」が近いとされており、特に高値圏や底値圏で出現した場合は、転換(反転)した方向へ「順張り」が基本となります。

赤三兵(あかさんぺい)

赤三兵は、「ローソク足」において、「陽線」が3本続いて、それぞれ高値と安値を切り上げている状態を指します。

赤三兵は、価格を徐々に切り上げることから、上昇トレンドを示唆します。一方で、上ヒゲがあるほど、シグナルの信頼性が低下を示唆します。また、最後がコマの場合は様子見状態の傾向があります。

黒三兵(くろさんぺい)

黒三兵は、「ローソク足」において、「陰線」が3本続いて、それぞれ高値と安値を切り下げている状態を指します。

黒三兵は、価格を徐々に切り下げることから、相場の下降トレンドを示す兆候と捉えらます。下ヒゲが出ている場合は、下落が鈍っていることから、底が近づいている可能性があります。また、最後がコマの場合は様子見状態の傾向があります。

同事三羽(どうじさんば)

同事三羽は、「同時三羽」とも表記され、「黒三兵」の中で、「ローソク足」の前期間の「終値」が次期間の「始値」となっている線が続くものをいいます。

同事三羽は、1本目の終値=2本目の始値、2本目の終値=3本目の始値となることから下落の勢いが強く、継続していることから、さらに大きく下落する可能性が高いと考えられ、「売りサイン」とされます。

坊主三羽(ぼうずさんば)

坊主三羽は、「下ヒゲ」のない「陰線」が3本続けて出てきたものをいいます。

3本連続で「陰線」で下ヒゲがないことから、さらに大きく下落する可能性が高いと考えられ、「売りサイン」とされます。

三手打ち

三手打ちは、下落途中で前三本を一挙に包んで戻した「大陽線」が出現したものをいいます。

三手打ちは、一見すると強い買い線に見えますが、大抵は売り方の利食いの買戻しと場違いの買いが重なった場合であることが多い。一方で底値圏と思われる所で出た場合は、相場が反転することもあるので注意が必要です。

押え込み線

押え込み線は、前日の「陽線」から上放れたものの、「陰線」が出現し、その後、2本連続で陰線が出現した後、直前の陰線を上抜くか上放れした陽線が出現したものをいいます。

押え込み線は、結果だけ見ると、陰線が出ているときに、利確、利食い、損切りが行なわれ、身軽になったと思われ、そこは押し目買いのチャンスと言えます。

捨て子線(すてごせん)

捨て子線は、「十字線」がポツンと捨てられたように、前後の「足」と離れて(前後に窓を開けて)出現した状態をいいます。

トレンドの中で窓を開けることで寄りの勢いが強く、トレンドの転換点として「買い転換のサイン」「売り転換のサイン」となります。但し、十字線になることで、迷いとともに、勢いは一旦ストップ。勢いがなくなれば、下がるのが常。

上げ三法(あげさんぽう)

上げ三法は、「大陽線」にはらまれる形で「陰線」が3本出て、翌日に高寄りして大陽線が出た形状をいいます。

大陽線後、陰線を踏んで前の状態の戻ったことで身軽になりリスタートするための準備が整ったと思われます。再度活気づいて陽線が出たら、「買いサイン」とされます。(3本の陰線のあとの陽線は、どんな形状の陽線であれば要注目です)

下げ三法(さげさんぽう)

下げ三法は、「大陰線」にはらまれる形で「陽線」が3本出て、翌日に安寄りして大陰線が出た形状をいいます。

最初の大陰線の高値を超えていない、大陰線の終値が最初の終値より下がったため、買いのエネルギーが枯渇し、再び「売りサイン」とされます。(3本の陽線は騙しの可能性がある、もしくは3本目の陽線では買わない)

●三空(さんくう)

三空は、陽線または陰線が三連続で「空」(窓)をあけた状況をいいます。

何らかの要因で相場がパニック的に動いたことを示唆し、短期的に相場が勢いよく上昇または下落しており、相場の「転換点」が近いとされます。上昇トレンドなら売り、下落トレンドなら買いと「反対売買の機会」と言われています。

三空叩き込み(さんくうたたきこみ)

三空叩き込みは、下方向に「陰線」が4本連続し、各陰線の間に窓(空)を開けた形状をいいます。

悪材料などで、売りが売りを呼んで大きく下落した状態ですが、一方で強烈な売りが続いて急速に安くなる中で、売り勢力が段々と弱まると共に、買い勢力が現れるようになることから、「相場の底入れ」を暗示し、「買いサイン」となります。

三空踏み上げ(さんくうふみあげ)

三空踏み上げは、上方向に「陽線」が4本連続し、各陽線の間に窓(空)を開けた形状をいいます。

買いが買いを呼んで大きく上昇した状態です。買い勢力が段々と弱まると共に、売り勢力が現れるようになることから、相場の天井を暗示し、「売りサイン」を示唆します。この状態の「売り禁」は、踏み上げもあります。(過熱しているだけで踏み上げ相場は都市伝説かも)

二ツ星(ふたつぼし)

二ツ星は、上げ相場または下げ相場の途中で、「星(コマ)」が2つ並んで出現したものをいいます。

二ツ星が上げ相場または下げ相場の途中で出現した場合、相場の分岐点になることが多く、今後の展開に期待を持つことができます。

三ツ星

三ツ星は、上げ相場または下げ相場の途中で、「星(コマ)」が3つ並んで出現したものをいいます。

星は迷いであり、かつ勢いが一時的になくなり停滞した状態なので、勢いが出たときに、その方向に付くのが基本となります。

寄り切り線

寄り切り線は、突如放たれた「下ヒゲ」のない「大陽線」または「上ヒゲ」のない「大陰線」をいいます。(陽の寄付き坊主)

ヒゲがないということは一方的な強さを示します。「寄り切り陽線」は、「相場の底入れ」を暗示します。 「寄り切り陰線」は、相場の天井打ちを暗示します。高く始まり下げていくケースは要注意で、戻ることなく、そのまま下落していく可能性があります。(利確のタイミングを外さない)

三点同時(さんてんどうじ)

「三点同時」は、「終値」が3日連続で同じ値になることをいいます。

三点同時は、相場の「転換点」となっており、4日目の寄り付き(始値)が3日間の終値より高ければ相場は上昇し、一方で安ければ相場は下落すると言われています。

パターン

上値遊び

上値遊びは、上昇相場において、「大陽線」が出現し、その後、小幅の「もみ合い」が続き、最後に「窓」を開けて「陽線」が出現する形状をいいます。

急騰した相場に対して、「もみ合い」で「利食い売り」や「空売り」が出る一方、さらなる上昇を狙った「新規の買い」や「買い乗せ」も入ることから、「上放れ」した地点が「買いサイン」となります。さらに、出来高を伴って上放れした時は、暴騰の予兆とされます。

下値遊び

下値遊びは、下落相場において、「大陰線」が出現し、その後、小幅の「もみ合い」が続き、最後に「窓」を開けて「陰線」が出現する一連の形状をいいます。

下値遊びでは、「下放れ」して最終的な形状が完成すれば、微かな期待もはぎとられ、暴落が始まる可能性があります。

上位の陰線五本

上位の陰線五本は、「陰線」が5本連続した形状をいいます。

上位の陰線五本は、割高感から「売り方」の勢いが強くなっているものの、まだ「買い方」の勢いが残っているため、下げては上げを繰り返す「横ばい」の状態になっていると考えられます。最終的に買い方が力尽きて負けることが多いため、「売りサイン」となります。

下位の陽線五本

下位の陽線五本は、底値圏で、「陽線」が5本連続した形状をいいます。

下位の陽線五本は、割安感から「買い方」の勢いが強くなっているものの、まだ「売り方」の勢いが残っているため、上下を繰り返す「横ばい」の状態になっていると考えられ、相場の上昇転換を暗示し、「買いサイン」となります。

アイランドトップ

アイランドトップは、トレンドが継続している相場において、「窓」をあけて「天井」(ピーク)を付けた後、窓をあけて「反転」する値動きをいいます。

双方に窓を付けることで、買いも売りも勢いがありますが、売りの勢いが強くなればトレンドの終わりであり、トレンドが下降に転換した傾向あります。

アイランドボトム

アイランドボトムは、トレンドが継続している相場において、「窓」をあけて「底」(ボトム)を付けた後、窓をあけて「反転」する値動きをいいます。

トレンドの終わり(底値圏)に現れ、トレンドが下降から上昇に転換した可能性があることを示唆します。

ライン

二点天井(にてんてんじょう/ダブルトップ)

二点天井(二重天井)は、「ダブルトップ」とも呼ばれ、チャート内で二度同じくらいの「高値」を付けた形状のものをいいます。

上昇相場において、一度付けた高値は強く意識されるため、二度目の高値トライで抜けないと、転換して、下落する傾向があります。

二点底(ダブルボトム)

二点底(二重底)は、「ダブルボトム」とも呼ばれ、相場の「底」を表わすもので、チャート内で二度同じくらいの「安値」を付けた形状のものをいいます。

下落相場において、一度付けた安値は強く意識され、二度目の安値トライで下回らないと、「買いサイン」とされています。安値を切り上げるが、上昇していく傾向があります。

三尊天井(さんぞんてんじょう)

三尊天井は、「ヘッド・アンド・ショルダーズ」とも呼ばれ、二回目の高値が一回目の高値を一度は超えるも反落し、その後、再び高値更新を目指すも、三回目の高値が二回目の高値を超えられず下落してしまう値動きとなっています。(赤三山)

三尊天井は、「ダブルトップ」より強いトレンド転換(下降トレンド入り)のサインと言われ、特に高値圏で出現した場合は、高い確率で下落に転じるポイントを示す強力な「売りサイン」となります。

逆三尊(ぎゃくさんぞん)ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム

逆三尊(逆三尊底)は、三つの谷形を作り、中央の谷が最も低く(深く)なるようなパターンをいいます。(黒三山)

逆三尊は、「ダブルボトム」より強いトレンド転換(上昇トレンド入り)のサインと言われ、特に安値圏で出現した場合は、高い確率で強力な「買いサイン」となります。

トリプルトップ

トリプルトップは、3つの山(高値)ができるパターンをいいます。2度あることは3度ある的なものです。

トリプルトップは、高値圏で停滞が続いている状態とも言えます。ネックラインを下回った場合は、一気に下落への反転する傾向があります。

トリプルボトム

トリプルボトムは、3つの谷(安値)ができるパターンをいいます。2度あることは3度ある的なものです。

トリプルボトムは、底値圏で停滞が続いている状態とも言えます。上値を抜けたときは、上昇トレンドへの転換する傾向があります。

リターンムーブ

リターンムーブは、「トレンドライン」を抜いた後、再度そこに戻ろうとする動きをいいます。

リターンムーブは、一瞬戻したように見えるが、最後のあがきとなることも多いです。

保ち合い

三角保ち合い(さんかくもちあい)

三角保ち合いは、「高値」と「安値」の差(値幅の範囲)が徐々に「収束」していく状態をいいます。「上値抵抗線」と「下値支持線」が交差する形状が三角形に見えることに由来します。

三角保ち合いは、相場が少しでも上昇すれば、直ぐに「利益確定売り」が出てくる一方で、いったん下がっても、「押し目買い」が入って下げが限られる状態で(買ったり売ったりを繰り返している状態)、その後、「上放れ」すれば買い、「下放れ」すれば売りが基本となります。(おおむね1ヶ月程度で見るもの)

先行き強気/アセンディング

アセンディングは、「上値抵抗線」が水平ライン、「下値支持線」では上昇ラインが引かれるような値動き。

「下値」が切り上がってきており、ブレイクアウト後には一段の上昇となるケースが多い。

先行き弱気/ディセンディング

ディセンディングは、「上値抵抗線」は下降ラインが引かれ、「下値支持線」は水平ラインが引かれるような値動き。

「上値」が切り下がってきており、ブレイクアウト後には一段の下落となるケースが多いです。

下降トレンドの一時休止で見られることが多く、弱気のフォーメーションで、下値支持線を突破した時に、損失確定のロスカットすべし。

上昇フラッグ

上昇フラッグは、上昇トレンドの時に出現する、右肩下がりの旗のような形状をいいます。

上昇フラッグは、上昇トレンドが一服し、狭いレンジで「高値」と「安値」を交互に繰り返す「保ち合い」により形成され、その後、フラッグの上の上値抵抗線(レジスタンス)を抜けた時に、再度、上昇トレンドを示唆します。

下降フラッグ

下降フラッグは、下降トレンドの時に出現する、右肩上がりの旗のような形状をいいます。

下降フラッグは、下降トレンドが一服し、狭いレンジで「高値」と「安値」を交互に繰り返す「保ち合い」により形成され、その後、フラッグの下の下値支持線(サポート)を抜けた時に、再度、下降トレンドがスタートすると言われています。

レンジブレイク

レンジブレイクは、「レンジ相場」「ボックス相場」の上限または下限を突破することをいいます。

2本の水平な平行線の間を価格が横ばいに動く「もみ合い相場」(トレンドの調整や地固め、様子見などの局面を示すもの)から、レンジブレイク後は、相場が一気に突破した方向に動く傾向があります。そこを狙って「順張り」にします。

ブロードニング型

「ブロードニング型」は、「下値支持線」と「上値抵抗線」がチャートの右から左へ拡散して三角形を示すパターンをいいます。

ブロードニング型は、「三角保ち合い」とは反対に、値動きが進むにつれて値幅が拡大していく形状となっています。

ダイヤモンド型

「ダイヤモンド型」とは、「高値」と「安値」が形成されていくパターンをいいます。

ダイヤモンド型は、「もみ合い」の中で拡張から収束に向かっている状態で、収束後は、蓄えられたエネルギーも強く、どちらかのトレンド形成に入る可能性が高いです。

ライン

ネックライン

ネックラインは、高値と高値、安値と安値を結んだ平行線を指します。

ネックラインを意識して取引しており、この線を割り込む、または突き抜けるかを判断することで、今後のトレンドを予測します。

トレンドライン(補助線)

トレンドラインは、トレンドが明確に分かるようにするために引く補助線(直線)をいいます。これは、上昇トレンドでは、切り上がる「安値」と「安値」を結んで引き、また下降トレンドでは、切り下がる「高値」と「高値」を結んで引きます。

上昇トレンドの安値間のトレンドラインは「下値支持線」となり、また下降トレンドの高値間のトレンドラインは「上値抵抗線」となることが多いです。

上値抵抗線(レジスタンスライン)

「上値抵抗線」は、相場が上昇した時に、上げ止まると思われるポイントをいいます。価格の上昇トレンドにおいて、売り圧力が強い水準を指します。

上値抵抗線を意識して取引を行っており、上値抵抗線を上抜けした場合は、相場の買いエネルギーが強く、トレンド継続になる。

下値支持線(サポートライン)

「下値支持線」は、相場が下落した時に、下げ止まると思われるポイントをいいます。価格の下降トレンドにおいて、買い支えが強く働く水準を指します。

下値支持線を意識して取引を行っており、下値支持線を割った場合は、売りが強く、下落トレンド継続になる。

上昇トレンド

「上昇トレンド」は、価格(相場)が上昇傾向にあることをいいます。チャートの「安値」を結んだ時に右肩上がりになる「相場」を指します。

安値を一度も割らないわけではない。

下降トレンド

「下降トレンド」は、価格(相場)が下落傾向にあることをいいます。チャートの「高値」を結んだ時に右肩下がりになる「相場」を指します。

トレンドの中でも波がありながら、トレンドが形成されるため、どれくらいの期間で見るかで違ってきます。

ゴールデンクロス

ゴールデンクロスは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けることをいいます。

ゴールデンクロスが発生すると相場が上昇する傾向があります。2本の線の交差の角度が急であるほど信頼度が高くなります。 そもそも、長期や中期の移動平均線が短期より上にある状態は、下落トレンド状態だったものが戻ってきた状態。 なぜ、短期が上がり始めたのか?この時代、短期は5日では遅行にならないのか?ただ、5日分の平均なら騙しの可能性は低い。

デッドクロス

デッドクロスは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜けることをいいます。

デッドクロスが発生すると、中期で持っていた人も売っているから、さらに相場が下落する傾向があります。

ミニゴールデンクロス

ミニゴールデンクロスは、短期の「移動平均線」が中期の移動平均線を下から上に突き抜けることをいいます。

短期を25日線、中期を75日線、長期を200日線とした場合、25日線が75日線を下から上に突き抜ける局面が「ミニゴールデンクロス」、25日線が200日線を下から上に突き抜ける局面が「ゴールデンクロス」となります。ミニゴールデンクロスとゴールデンクロスが重なる場合は、より強い買いのシグナルとされます。