相場の観察
相場参加者の観察
AI(アルゴリズム取引)
1000分の1秒以下でHFT(高頻度取引)を利用して、板に出るまでもなく複数回の取引をする人
プログラム化されたシステムで動いている
結構な取引がされているはず。人間は太刀打ちすることは難しい
価格が急に変な動きをして、しばらくすると何事もなかったような値動きに戻る。
上場企業の政策保有株(持ち合い株)
企業間の株式持ち合いは、解消する方向に進んでいる。
東京証券取引所による資本効率の改善要請を背景に、「安定株主」の岩盤が崩れ、日本企業を巡るM&A(合併・買収)を促す契機になっている。
持ち合い株は、買値が安いのが最大の特徴で、どんな値段で売っても利益が出る状態だったりする。
機関投資家
投資信託やファンドなど、相場で食べている企業
企業である以上、相場が上がっても下がっても、一定期間に、一定の収益を上げる必要がある人達。長期でみれば利益は出るは許されない、短期で結果を継続して出していく必要がある。
株価が乱高下したほうが儲けるチャンスが増えるので、乱高下を演出している主体にもなっている。
機関投資家が、下げ相場で利益を上げるためにどういうことをしているのか動きを読むことが重要。
大口のことは、クジラと呼ばれる。
海外投資家
海外投資家が毎週、買い越し、売り越しの動向がレポートに皆が注目している。
為替込みの取引をする必要がある。
戦略的に動く。
なんとなく、日本の相場は暗黙知で動いているところがあると思わわれるが、その暗黙知が通用しないのが海外勢。
投資主体別売買の動向を見ていると、海外対個人の構図が見えなくもない。
投資ファンド
株を大量保有して、企業経営に参画しようとする人達
アクティビストファンド
日本の株式市場で活動するアクティビストファンド
企業のコーポレートガバナンス改善や株主還元の強化、事業ポートフォリオの見直しなどを求める活動を行っている
やっていることは、資産は売って配当に回せということに近く、資産を持っている企業がターゲットになっていることが多い。
会社は株主のもので、株主利益の最大化を最優先とするという考え方だが、長期的よりも短期的な利益を優先する傾向がある。
- C&Iホールディングス/村上世彰ファンド
- アストマックス・トラディング
- エフィッシモ・キャピタル・マネージメント(シンガポール)
- オアシス・マネジメント(香港)
- ストラテジックキャピタル
- アセットバリュー投資顧問
- シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズ
13F報告書
機関投資家が四半期ごとに米国証券取引委員会(SEC)に提出する報告書です。1億ドル以上の運用資産を持つ機関投資家に提出が義務付けられています。この報告書には、機関投資家が保有する株式やその他の有価証券の詳細が記載されています。
SECの公式ウェブサイト(www.sec.gov)にあるEDGARデータベースで無料で閲覧できます。
ウォーレンバフェットのバークシェーなどの動きなどに注目が集まります。
投機筋
短期の利益のみを目的として売買している人
投機だから、投資ではない
なにかというと、投機筋の動きなどと言われてしまう
個人投資家
2021年度末の個人株主数は、1,457万人
資金力でも、情報力でも、素手て1人で戦っている人達。
ネット証券など売買している人達も多い。
個人が唯一有利なのは、仕事としていやっていないこと。嫌ならやめることもできるし、長期の含み益や含み損も、すべて自分で決められること。
大口個人投資家
運用金額が大きく、売買している人。
昔ながらの大口もいる一方で、ネット上でカリスマや有名人になっている人たちもいる。
トレーダー
乱高下(ボラティリティ)でリアルタイムで売買している人。
デイトレーダーやスイングトレーダーとか、専業の個人投資家の人達
ランキングやイナゴタワーが好き。(イナゴは、何人ぐらいいるんだろう?1万人なら株価は動くよな~)
普通の一般投資家は、株式を買ったら寝て待つもありだけど、トレーダーは日々、株価と睨めっこ。
仕手、ネット集団
ボスが居て、グループで売買している人達。
正体不明なところや材料性やストーリーなどで、相場を作っていく。
仕手の本質は、浮動株の買占め、玉集め、玉転がし、ふるい落とし。
メディア、投資関連会社
メディアや投資関連会社は、業界を盛り上げると儲かる。盛り上げ役。
会社四季報がメインの情報だとしたら不思議な時代。
売るに売れない(含み損ありすぎ)
塩漬けで相場に参加。購入時の株価に終着している人。
資金に余裕が出来れば、ナンピンして平均コストを下げる行動をする。
ほぼ、全員経験がある。相場を考える上で、最大なテーマ。
株価を操作する意図を持った投資主体
人の手の入った株はたしかに存在する。仕手株と呼ばれる。
大型株と言えども、ファンドや外資の動きによっては一方向にバイアスのかかった値動きをすることもある。
つまり、ある特定の参加者の行動が、値動きに大きな影響を及ぼすような状況になると、テクニカル分析も機能しなくなり、疑心暗鬼な相場になる。
株価を操作する意図を持った投資主体と考えれば、短期で見れば、ほぼ人為的に株価が形成されていくケースと言えるかもしれない。
最終的には、投資主体の手に負えなくな、急落していくというのも定石。
海外投機家の貸株
>海外投機家の貸株をつかった売り崩しという取引をする人たちがいる。
株式市場では「信用売り」で売り崩そうとしても、まず勝てないと言われている。売りは有限で、買いは無限だからである。
しかし、海外投機家の貸株は、一時的にでも市場をねじ伏せるだけの力を持っている。それは、常に「現物買い」からポジションも持っているからだと思われる。
投資主体の異なる目的
普通、個人投資家は、安く買って高く売ることを目的として参加するはずです。
機関投資家や証券自己は、場合によっては「値段を上げるために買う」ことがあります。
ファンドマネージャには、株を買わない自由というのはありません。与えられた株式運用枠、すべて株を買わなければならないのです。
仕手と呼ばれる人たちは、その真意が理解できないような不思議な行動を市場で取ることがあります。
不可解な動きであっても、彼らの目的からすれば、ごく自然に取られる行動パターンになるのです。
- 個人:自己の資金を用いて投資する個人。。
- 海外:自国以外の国や地域に投資を行う投資主体。(個人、機関、ファンドを含む)
- 証券:証券会社が自己の資金で行う投資です。自己勘定取引とも呼ばれます。
- 自己:個人投資家や法人が自らの資金で直接行う投資です。
- 委託:投資家が証券会社などに資金運用の投資判断を委託して運用する形態。
- 投信:投資信託のことで、多数の投資家から集めた資金をファンドマネージャーが運用する商品です。
- 信託:信託銀行などが顧客から預かった資金を運用する形態。年金基金などの大口資金など。
- 事業:事業会社の本業以外での投資活動、自己株買い。
トレード手法の観察
スキャルピング
スキャルピング手法は、仕掛けから手仕舞いまで、数秒から十数分以内
瞬間的な値動きの癖からベクトルを確認してチャンスを見つけるような方法です。
決断力と反応力が必要
デイトレード
1日単位で、仕掛けから手仕舞いまで、その日のうちに必ずポジションをゼロにする。
その日の振幅の大きさ(ボラティリティ)を読む力が必要
1日のレンジ(ボラティリティ)を想定して底値近辺で逆張りとか、損切ラインをあらかじめ設定して即損切りするとかの手法。
スイングトレード
デイトレードをやや緩やかにした投資方法で、2-3日が目安
デイトレードが1分足を見ているのに対して、スイングトレーダは4時間足などを利用して取引している。
プロこそ手堅い手法を採用する
ギャンブルみたいな投資はしない。当然、そのような企業には投資しない。一攫千金も狙わない。確実に利益を積み上げていく。
資金循環追随トレード
ある程度の期間ごとに、主たる物色対象が循環して行く傾向がある。これは機関投資家等、資金を眠らせておくわけにはいかないので必然的に行なわれる。
それは、セクターとして分類されており、市場内での大きな資金の循環を観察し、その流れに沿ったポートフォリオ構成や、売買のバランスを考えて行く手法。
景気が悪くなれば、景気が悪くても、業績にあまり影響を与えないコモディティー商品を扱うセクターに資金がいくなど
追証は逆張りタイプが多い
逆張り(下がっているところで買いたくなり、上がっている株は売ってみたくなる)を好み、ナンピンに抵抗感や不安感がない。どちらかといえば負けず嫌いで、自信があり、しっかりした信念を持っている。
大底で買うこと、天井で売ることにこだわり、成功すると大喜びする。
どうも、相場の世界では、このタイプの投資家が圧倒的に多いらしい。
相場形成の観察
買い手と売り手による相場形成
売りは、「利食い売り」「空売り」「損切り」「戻り売り」「投げ売り」
買いは、「新規の買い」「買い乗せ」「ナンピン買い」「イナゴ買い」
この9タイプの組み合わせで、相場が形成されていく。
「空売り」「投げ売り」に対して、「ナンピン買い」とか。組み合わせをイメージしてみると、どっちに株価が動くかある程度わかるような気がする。
また、「新規の買い」なら、いきなり大口は特別な理由がない限りありえないとか、タイプ別の売買パターンをイメージしてみるといい気がする。
波
単純に陽線が続く、陰線が続くはない。それはなぜか?
人間の心理として、一生続くという行為に耐えることが出来ないからだと言われている。
また、細かく売買を繰り返さないと、損益が確定しないため。売り買いを繰り返していくというお金儲けの仕組みも影響している。
天井と底
天井とか、底とか、それを前提にしたチャート解説はあまり意味がない気がする。
なぜならば、天井とか、底とかは、後からみた結果にすぎないからであり、誰も、事前に知ることはできない。ただ、小型株はこの限りではないような気がする。
勢い=モメンタム
勢いがない→はらみ、出来高減少
勢いがある→つつみ、出来高増加
トライアングル→収束しているか、拡散しているか
売りは勢いが出やすい→売りは早い、売りは連鎖する
勢いのある買いは続かない→また、勢いのある買いが、売りの勢いに変容する
寄り付き、勢いを図る重要な指標。ただし、騙しも多い
上げて寄るけど、下げて終わる(寄上陰線)、下げて寄るけど、上げて終わる(寄り下陽線)→転換点、騙し?
仕込みの手法
静かにバレないように仕込んでいる兆候は、バレないようにやっているから、そもそも兆候は出にくい。
仕込むためには売る人が必要で、売り誘って、少しづつ下げながら仕込んでいく。
最低でも数か月かけて仕込んでいると思われる。
出来高と板の観察
「出来高は価格に先行する」と言う考え方がある
大口投資家が絡んでくると出来高が増える。
デイトレ組が出てくると出来高が増える。
回転が始まると、出来高は増える。
売り板が買われる始めると、出来高は増える。
出来高が増えた場合は、利確している可能性が高い。
出来高の変化には、そこへの参入者の増加と減少を意味するものであるが、
新規参入者が増えているかどうかは出来高を見てもわからない。
大口の資金力
大口が行動に出ると、個人投資家は、それに従わざるを得ないようなチャートになる。逆らうだけ無駄だと思われ、賢い個人投資家は順応していく。
板に圧力掛けてくる。株価に圧力を掛けてくる。結構ひどい。
圧力があれば、大口が存在していることがわかる。そこから大口のメッセージを読み取る必要がある。
買いと売りの観察
ポジション
どの株を、どれくらい持つか。そのポートフォリオの調整が、売買になる。
全部、売って、株取引をやめない限り、それが繰り返される。
つまり、売れば、何かを買うという繰り返しで、いつ売って、いつ買うかに理論は集約される。
買いはなかなか分析できないが、売りは買いに比べて分析しやすい。
買いと売り
売りが強ければ買いは弱い、買いが強ければ売りが弱い。どっちが強いかだけの関係。
売りが買いに変わる、買いが売りに変わる。これがトレンドの転換点。
相場は終わる。買い手が居なくなっていく状態。だらだら下げるだけ。
いくら安く買ったと思っても、その後に買ってくれる人がいなければ、株価は上がらず、安いだけでは意味がない。
2山があるかどうか?
安値で持っている人は、最初の上げて半分売り、それを仕込んだ大口が売り抜けて、相場が終わる。2山はある。
買いのポテンシャルによる反発
買いポテンシャルが強ければ市場のムードを転換すると予想できる。
買いが強いということは、上値を買ってくる→つまり、終値と高値が同じ→陽の坊主
相場の状況は、買い側が、慎重なのか、勢いがあるのかだけを見る
参加者が、どこまでなら買ってもいい、どこまで落ちてきたら買ってみるという指標を抑えておくことが重要。それがチャート。
もう一段の天井や底の到来に対するところには乗らない方がいい。確率が悪すぎるため効率が悪い。
売りのポテンシャル
プロは過熱相場では利乗せの深追いをしない。すでに終わってる
買いが強いのに売ってくる人達が同数いる場合は、手仕舞いモード。上ヒゲで終わる
戻り売りは、一旦手仕舞いという行動になるが、それを誰が買っているかで、その後の相場が形成されるか、されないかになる
プロは、何をもって玉が整理されたと見るのか?
相場は連続しているか?
相場は連続しているか?
過去とのつながりを重視するか、目先起こっていることを重視するかで、同じ相場を見ていても、違った見え方がする。
相場は、すべてを飲み込んで進んでいくのみ。
トレンドは連続性を表現するものだが、 短期のポジションで仕舞いしていく人達は、連続性は全く関係ない。
過熱したものは、元に戻る
相場の本質はこれ。
過熱している状態と、元に戻っていく状態と、通常運転の状態。
それに閑散中の状態などがある。
上に過熱しているときは、わかりやすいが、だらだら下げていくときは厄介で、相場が読み取りずらい。
レジスタン ライン(抵抗線)/サポートライン(支持線)
そもそもサポートする人など居ない。そのラインをみんな意識しているから、そのように動くだけ
そこを「節目」として、市場に意識されていると言うことです。
維持される場合と抜ける場合の違いは、撤退する人の分を拾う人がいれば、維持される。買い側が存在して、行動するかどうかの問題。
トレンドライン
トレンドは、転換するし、また逆行する動きもでる。
トレンド継続は長期で見るのが原則だが、3日とか短い期間が変わると思うこともあり。なんせ、世の中のスピードが速いので、昔とは違う。もちろん一夜にして変わることもあり。
下落トレンドは、売りが強いより、買いが弱い(処分したい人が居る中で、買い手がいない)
上げトレンドは、買いが強い、売りが弱いとは言わないはず
トレンドの転換点では、多くの人が動く
上昇トレンドの場合のつなぎ売り
上昇トレンドにある銘柄は、なるべく現物を手放さないように、目先の下げはつなぎ売りで乗り越える。
- 1 たとえば10000株買っていたとします。
- 2 ある程度上昇したところでツナギ売り始めます。
- 3 高値圏で利益確保のツナギ売り増やしていきます。
- 4 同時に、買い玉を徐々に利食っていきます。
- 5 売りと買いが等しくなったところで完全にツナギ売りの終りです。
- 6 目先天井をつけたと見れば、売り玉を増やし、買い玉を手仕舞います。
- 7 下げに転じた時点で、完全にポジションは売りになっている。
深追いせずに出来高ピークで売り抜け
安値でとりあえず少し買って上げはじめるのをじっと待ち、いざ上げ始めたらすかさず初動に乗って思い切って買い増し、深追いせず出来高のピークでさっと売り抜けるというのは、ひとつのやり方としてアリだと思う。
ひと相場の終わった売り買い拮抗した状態で、大口が抜けたあとで、勢いを作る人がいない安値は、初動はこないと思った方がいい
時間を味方につける、放置する
本質的に有利な側につく。トレンド側に立つ。つまり時間が味方に付いている側に立って、放置するというのも、戦略のひとつだと思う。
日柄
決算日は確実に日柄で、そこで一度リセットされる。
このことから、決算を跨いで持ち越さない人達がいる。
決算後に参入と撤退する人たちの動きを見てからでも全然遅くない。
ボックス相場の観察
レンジ相場
相場の七割はレンジ相場だとも言われており、ボックス相場内で取引する手法やブレークしたかどうかを注目している人たちがいます。
ボックスとは一定のレンジの中で価格が上下振幅を繰り返して推移する状態のことで、「ボックス相場」「保ち合い相場」「レンジ相場」と呼ばれます。
相場は、たとえ材料がなくても、全く動かないということはなく、上下を繰り返しています。
人間はあらかじめ設定した値で動く動物であり、その値が誰が、いつ設定するか問題になります。目標を決めて動くように教育されていたりすることも影響していると思われる。これは、人間の癖・習性で仕方ないことだと思います
人間の癖まで見通して、ボックス相場で取引しているとしたら、相場の深さを感じます。
ブレイクアウト手法とブレイクダウン手法
ブレイクアウト手法とは「ボックス内のレンジ高値を更新すれば買う」という手法です。
逆に、安値を更新したら売ると言う手法がブレイクダウン手法と呼びます。
ブレイクアウトする場合、通常は出来高が急増するため、この現象を使って出来高の推移を確認していきます。
材料が乏しい銘柄
材料がなく、何もない銘柄で変な動きがあれば、それは誰かが、何かをしている証。