パターン、サイクル分析(日柄)
パターン、フォーメーション
株価の変動には、パターンがあるという考え方(歴史は繰り返す)。また、相場が生まれてから死ぬまでのサイクルもあります(人生と一緒)。そのようなパターンやサイクルにそった売買するための手法。
ダウ理論
ダウ理論は現代のテクニカル分析の基礎となっているもの。
チャールズ・ダウによって19世紀末に提唱されました。
市場参加者が「意識している」共通認識が崩れはじめたときに、相場が動く、トレンドが転換するという考え方。
- 市場には3つのトレンドがある:主要、中期、短期
- 主要トレンド(=プライマリートレンド)には3つの局面がある:株価のライフサイクル
- 主要トレンドには出来高を伴う(上昇トレンドでは出来高が増加すると仮定する)
- 主要トレンドは反転のシグナルが現れるまで継続すると仮定する
- 相場は過去の動きを反復する(似る)傾向がある
- 互いに確認し合う:他の銘柄との相対比較や経済、金利、株価の関係とかがある
19世紀末から、何ら変化なし、進歩なし。
グランビルの法則
「グランビルの法則」は、移動平均線と株価を体系化したもの。
イギリスの金融アナリストであるジョセフ・グランビルが提唱。
- 株価は、まず大口投資家や機関投資家によって動き始める
- その後、一般投資家が株価の動きに気づき、追随して売買を行う
- 最終的に、遅れて参加した一般投資家が損失を被る形で相場が終わる
ライフタイムバリュー分析(株価のライフサイクル)
- 相場のスタート(主体の初動)
- ほぼわからない。ただ、大口が動き始めた状態
- 買い(初動キャッチ)
- 初期主体をキャッチして乗る。キャッチする仕組みを持っている人達が参入
- 買い(気づき、初期提灯)
- 初期提灯派の打診買い。初動
- 買い(初期提灯と騙し)
- 大口から見て、バレだと思えば、一回騙しをいれる
- 買い(本格提灯スタート)
- これまでの人たちが利益が出ている状態。ネットに情報や目標価格的なものが出始める
- 売り(大口の利確スタート)
- 大口は利確をスタート。まだ、上げながら過熱の間に利確
- 売り(初期派、欲張らない派の利確スタート)
- 利確がぼちぼち出始める。まだ、上げる。
- 売り(1回目の天井)
- 騙しを入れながら、まだ上げると見せかけて大口が抜ける。つまり天井。
- 売り(トレンド変換へ)
- 売りが優勢になる。空売りが入ってくる。
- 売り(トレンド変換へ)
- まだ利がある派が利確。それが継続され株価は下落トレンドに
- 売り(上げ始める前の価格に戻る)
- 空売りの利確。少し戻すが、上昇前の価格に向かっていく
- 相場の終焉
- 出来高が減る。損切りだけで、じりじり下げるだけ
エリオット波動理論
エリオット波動論とは
ダウ理論をベースに、更に実践的な方法として考案されています。
「エリオット相場秩序」は「相場変動にみられる秩序」つまり価格の動きに見られる秩序ある(と思われる)パターンを体系的にまとめた考え方のことです。
エリオットの波動論で唱えられる「価格変動の秩序」はフィボナッチ級数の比率を用いて「パターン・比率・時間サイクル」の三つの要素が説明されていて「5つの局面(5波動の推進波)と、それに続く3つの局面(3波動の修正波)からなる8つの基本リズムが一周期となって繰り返される」と言う考え方です。
波動は、直線的に上がらないという意味があり、確かに、株価には波があるからこそ、そこに迷いが生じる。迷いは騙しが有効な手段なっている。株価にとって、この波が最大の曲者であることは間違いない。
上昇5波動のエクステンション
- 上昇①の波
- トレンドの始まりの上昇で起こる推進波
- 前の波の下値に達せず、切りあがっていく、最初に出来た波形
- 上昇②の波
- 調整しながら、フラット型、ジクザグ型と呼ばれる上下動が一定幅の振幅を描く波形
- 上昇①の38.2%、61.8%押しをすることが多い
- 上昇③の波
- 推進波の中で最も強い動きを見せる
- 上昇④の波
- 強さが収束していくトライアングル型の波形
- 上昇⑤の波
- 上昇③の高値を抜けない波形
- 上昇①と同じ振幅長までの振幅、上昇が終了。
下降3波動のエクステンション
- 下降①の波
- 一定幅に収まるフラット型からブレークアウトした波形
- 下降②の波
- 戻り売りもあって、上にブレークできない波形
- 下降③の波
- 利確優先売りで、売りが強くなる波形
フィボナッチ
値動きのレンジをフィボナッチ級数に当てはめて、支持線・抵抗線を割り出そうとする分析
フィボナッチ級数とは
フィボナッチが見つけた数列で、一定の規則に従った数字の並びのことで、
1.2.3.5.8.13.21.34.55.89.144.233とかの数字の並びのこと。
重要な特徴は、任意のフィボナッチ数とその一つ前のフィボナッチ数の比率を求めると1:1.168に近い数字がある。
実はこの1:1.168と言う比率は古代ギリシャ時代から「神の比率」と言われ、最も美しい「黄金比」と言われているもの。
この比率が自然界のいろんな現象の中に現れることから、これを相場にも当てはめてみたら、現実の動きと近いことに。
人間が売り買いの意思決定している限り、無意識として、これらの数字が潜在意識として、株価の節目として意識してしまう、必然性が高い法則になっている。
フィボナッチ級数の株価分析への適用
フィボナッチ数列は、1.618や0.618、0.382という数値が重要になる。
例えば、値段が下落していく過程でどの程度まで下がるかを予測するのに「高値から0.618まで下がる」とか「上げ幅の0.382が押し」など言った具合に使われます。2/3戻し(61.8%)とか1/3戻し(38.2%)とか意識されます。
つまり、形成されたトレンドの中で一時的にみられる価格の逆行(「引き戻し」や「後戻り」)があり、どれくらい逆行する可能性があるかをフィボナッチで予測します。
フィボナッチ級数は、相場をサイクルとして分析する「エリオット波動論」で使われていることは有名です。
フィボナッチリトレースメントを引く(フィボナッチの可視化)
安値と高値を指定すると、そのレンジ内で、フィボナッチが計算され、0.618や0.382の水平ラインが引かれたチャートになる。
シグナルとして使う場合は、あらかじめ計算しておき、その値になったらアラートを出す。
ポイント&フィギュア
高値・安値の更新時にのみチャートを描く非時系列の分析手法です。
ポイント&フィギュアはグラフ用紙のマス目の中を価格変動に従って“×”“○”で埋めて(プロット)いきます。
「フィギュア」とは、株価の動きを表す特殊な記号のことです
最初に、一枠を埋めるための基準となる値幅を決める必要があります。
マスが2つ連続埋まったら何かある→ブレークポイントになる。
カウンティング
「カウンティング」とは、枠数を数えることです。1マスを決めることで、何マスぐらい動く銘柄なのかあらかじめ知ることで、将来の価格予想までできるとという発想につながります。
トレードのタイミング
ポイント&フィギュアはカギ足と同様に直近の高値、安値を抜けたら売買サインと見ます。
- 前回の高値を更新したら(ダブルトップ)→買いのシグナル
- 前回の安値を更新したら(ダブルボトム)→売りのシグナル
- 三角保ち合い(ペナント買い)上に抜けてくれば→買いのシグナル
- 三角保ち合い(ペナント売り)下に抜けてくれば→売りのシグナル
- ブルトレンド(上昇チャート)で上に抜けてくれば→買いのシグナル
- ベアトレンド(下降チャート)で下に抜けてくれば→売りのシグナル
- 3度目の高値更新したら(トリプルトップ)→を買いのシグナル
- 3度目の安値更新したら(トリプルボトム)→売りのシグナル
- 下降している時に前回の高値を上抜けてくると→トレンド転換→買いのシグナル
- 上昇している時に前回の安値を下抜けてくると→トレンド転換→売りのシグナル
- 保合からボラティリティが増して前回の高値を上抜いたら→買いのシグナル
- 保合からボラティリティが増して前回の安値を下抜いたら→売りのシグナル
新値足とは
非時系列チャートは価格変動パターンの変化に特化して相場を分析しようとするものです。
新値を更新し続ける確率は低いはずだから、新値を付けたら、逆張りするなどの手法として使用します。
練行足
設定された値幅を更新した時にのみ罫線を引く手法です。
そもそも、その銘柄の値幅をいくつに設定するか?
設定することで、その銘柄の性格が見えると、相場全体で新しい景色が見るかもしれない。
カギ足
50円を超える値動きがあればカギ足が一目盛り動くと言うルールで記述します。
銘柄によって、短い期間にこのパターンが現れてものがあったり、比較的時間をかけて動く銘柄とか、相場では当たり前に起こります。