【EDINET:S100Z4XU】有価証券報告書-第8期(2025/07/01-2026/06/30)

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沿革 2【沿革】
 当社の代表取締役CEO兼COOである北井正志は、2000年1月に大阪市西区南堀江にて「きたい動物病院」を開院した後、株式会社大冬希、株式会社Vパワーを設立し動物病院事業を拡大して参りました。
その後、JVCC株式会社グループ及び同社への出資ファンドを運営するJ-STAR株式会社との統合を契機に「第1 企業の概況(はじめに)」に記載のとおり、当社(株式会社WOLVES Hand)が設立され、株式会社大冬希、株式会社Vパワー、JVCCグループ、株式会社ベイサイドアニマルクリニックとの統合を進めながら、ペットサロンの運営、動物病院向けソフトウエアの提供、獣医療教育セミナーの配信、医療用機械器具の製造・販売など事業を進めて参りました。
 以下では、当社の設立、株式会社大冬希、株式会社Vパワー、JVCCグループ各社の吸収合併を経た現在に至るまでの沿革のほか、「きたい動物病院」の開院から当社への統合に至るまでの沿革を記載しています。
(当社)年月概要2019年4月東京都千代田区に動物病院の運営を主たる事業として、株式会社WOLVES Handを設立。
2019年5月株式会社大冬希(大阪市西区)、株式会社Vパワー(大阪市西区)を株式取得により買収。
2019年6月株式会社ベイサイドアニマルクリニック(横浜市神奈川区)を株式取得により買収。
同日、株式会社ベイサイドアニマルクリニックが株式会社南動物病院(三重県伊賀市)から動物病院事業(株式会社ペット・ベット(横浜市神奈川区)の株式を含む)を事業譲受により取得。
2019年6月獣医療教育セミナー事業を開始。
2019年8月株式会社大冬希、株式会社Vパワーを吸収合併。
2019年8月本社を東京都千代田区から大阪市西区に移転。
2019年10月アイル動物病院(大阪市大正区、現:オオナミ動物医療センター)を事業譲受により取得。
2019年10月株式会社ワンヘルスコーポレーション(静岡県浜松市)からローコストペットクリニック沖縄(沖縄県那覇市、現:那覇動物病院)を事業譲受により取得。
2019年10月JVCC株式会社(東京都目黒区)の株式を対価として吸収合併し、同時にJVCC動物病院グループ株式会社(東京都目黒区)を子会社化。
2019年11月北谷動物医療センター(沖縄県中頭郡北谷町)、名護動物医療センター(沖縄県名護市)を開院。
2020年1月株式会社ベイサイドアニマルクリニック、JVCC動物病院グループ株式会社を吸収合併。
2020年4月わん太郎株式会社(大阪市西区)を株式取得により買収し、動物病院向けソフトウエアの開発を開始。
2020年10月豊見城動物高度医療センター(沖縄県豊見城市)を開院。
2021年3月有限会社空楽(東京都港区、現:高輪台動物病院)を株式取得により買収。
2021年7月有限会社空楽、わん太郎株式会社を吸収合併。
2022年4月商号を株式会社WOLVES HANDに変更。
2022年7月ペットプラス動物病院福岡(福岡県糟屋郡粕屋町)を開院。
2022年10月株式会社モデナ動物病院(神戸市西区)を株式取得により買収。
2022年11月株式会社ペットメディカルセンター・エイル(沖縄県沖縄市)を株式取得により買収。
2023年5月飛鳥メディカル株式会社(京都市下京区)を関連会社化。
2024年6月東京証券取引所グロース市場に株式を上場。
2024年8月株式会社そよかぜ(さいたま市中央区)を株式取得により買収。
2025年1月株式会社ペットメディカルセンター・エイル、株式会社モデナ動物病院を吸収合併。
2025年1月安田動物病院(現:甲子園動物病院)を事業譲受により取得。
2025年2月株式会社バハティー(滋賀県守山市)を株式取得により買収。
2025年11月飛鳥メディカル株式会社(京都市下京区)を株式取得により完全子会社化。
2025年12月株式会社See(北海道札幌市)を株式取得により買収。
2026年1月カルテック承継株式会社(現:カルテック株式会社)を設立。
(株式会社大冬希)年月概要2000年1月大阪市西区に、きたい動物病院を開業。
2002年3月大阪市西区に、堀江動物医療センター有限会社を設立して動物病院事業を法人化。
2007年3月大阪市西区内で拡張移転。
2007年6月病院名を大阪動物医療センターに改名。
2007年11月大阪市西区に、株式会社大冬希を設立し、株式会社へ移行。
2008年3月堀江動物医療センター 阿波座院(大阪市西区、現:阿波座動物医療センター)を開院。
2009年3月中央動物医療センター(大阪市中央区)を開院。
2009年12月心斎橋どうぶつ病院(大阪市中央区)を開院。
2011年3月中央動物医療センターを拡張移転。
2013年6月中央動物医療センター内に夜間救急外来・大阪動物ERセンターを設立。
2014年3月大阪動物ERセンターを大阪動物医療センター内へ移転。
2015年10月株式会社マキシステム(大阪市北区)に資本参加。
2015年11月わん太郎株式会社(大阪市西区)を株式取得により買収。
2016年3月大阪動物病院(大阪市北区)を開院。
2019年4月新設分割型分割により非動物病院事業に係る資産、負債、雇用契約並びにその他の権利義務(わん太郎株式会社及び株式会社マキシステムの株式を含む)を株式会社大冬辰(注、大阪市西区)に移行。
2019年7月有限会社すみれ(大阪市福島区)から動物病院事業を事業譲受により取得(現:福島中央動物病院)。
2019年8月株式会社WOLVES Hand(東京都千代田区、現:当社)を存続会社とした吸収合併により解散。
(注)株式会社大冬辰は当社代表取締役CEO兼COO北井正志が議決権の100%を保有する会社であります。
(株式会社Vパワー)年月概要2007年11月大阪市西区に設立。
トリミングサービスの提供・ペットホテルの運営等のペットサロンの運営を開始。
2019年8月株式会社WOLVES Hand(東京都千代田区、現:当社)を存続会社とした吸収合併により解散。
<事業沿革図>
事業の内容 3【事業の内容】
 当社グループは、2026年6月30日現在、当社及び連結子会社6社(株式会社そよかぜ、株式会社バハティー、株式会社ペット・ベット、飛鳥メディカル株式会社、株式会社See及びカルテック株式会社)で構成されており、動物病院及びペットサロンの運営、動物病院向けソフトウエアの提供、獣医療教育セミナーの配信及び医療衛生機器の製造・販売を主な事業として取り組んでおります。
 当社グループが属する動物医療業界においては、人口減少や動物愛護法の規制強化などを背景に、犬・猫の飼育頭数が減少傾向にある一方で、ペット寿命の長期化や「ペット=家族」という価値観の醸成により、ペットに対する医療費支出は増加傾向にあります(出典:ペットビジネスマーケティング総覧2026年版(矢野経済研究所))。
“動物たちにもより良い治療を受けさせたい”という社会的ニーズの高まりを受け、当社グループでは、身近なケアからCTやMRIを用いた高度医療まで、幅広いニーズに応えることができる動物医療を提供してまいりました。
いつでも安心して通える動物病院グループを目指し、動物医療の発展に寄与することで、これからも広く社会に貢献してまいります。
 なお、当社グループは、全セグメントに占める「動物病院事業」の割合が高く、開示情報としての重要性が乏しいため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、事業・サービス内容を機能別に記載しております。
事業・サービスの名称事業・サービスの主な内容主な会社名① 動物病院運営動物病院における獣医療の提供当社株式会社そよかぜ株式会社バハティー株式会社See② ペットサロン運営トリミングサービスの提供、ペットホテルの運営当社③ 動物病院向けソフトウエアの提供動物病院向け顧客管理システム「わん太郎」の開発・販売当社④ 獣医療教育セミナーの配信獣医師向け情報サイト「VMN」の運営、セミナーコンテンツの制作株式会社ペット・ベット⑤ 医療衛生機器の製造・販売医療用器具及び光触媒技術を活用したヘルスケア・環境関連製品の研究開発、製造、販売、リース及び輸出入飛鳥メディカル株式会社カルテック株式会社(注)1 2026年7月1日開催の臨時取締役会において、メディトリックス株式会社の全株式を取得する株式譲渡契約書を締結することを決議し、2026年7月22日に株式取得が完了しております。
2 2026年7月8日開催の臨時取締役会において、ノースワン株式会社の全株式を取得し、子会社化することを決議し、2026年8月17日に株式取得が完了しております。
 各事業・サービスの連結売上高に占める割合は以下のとおりであります。
事業・サービス第5期連結会計年度(自 2022年7月1日至 2023年6月30日)第6期連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)第7期連結会計年度(自 2024年7月1日至 2025年6月30日)第8期連結会計年度(自 2025年7月1日至 2026年6月30日)売上高(千円)構成比(%)売上高(千円)構成比(%)売上高(千円)構成比(%)売上高(千円)構成比(%)動物病院運営3,991,25985.84,296,70486.14,759,10587.15,189,24984.3ペットサロン運営441,7139.5463,0339.3461,5838.5438,1497.1動物病院向けソフトウエアの提供17,1540.418,8930.417,7150.318,0000.3獣医療教育セミナーの配信89,6541.997,5572.0104,8511.9107,4521.7その他111,2862.4114,4502.3120,5612.2403,1256.5 合計4,651,067100.04,990,639100.05,463,817100.06,155,976100.0  当社グループの各事業・サービスの具体的な内容は次のとおりです。
① 動物病院運営 当社が運営する動物病院において、診察、検査、手術等の診療サービスを提供し、その対価として診療費を受領しております。
当該事業は、当社グループ売上の80%以上を占めております。
 現在、関西エリア、関東エリア、九州・沖縄エリア、北海道エリアの4エリアにおいて、CTやMRIなどの高度医療機器を備え、専門分野を持った獣医師が診療を行う『センター病院』と、かかりつけ病院として、診療や簡易的な手術等を行う『サテライト病院』をドミナントで複数配置しており、2026年6月30日現在における年間診療件数は415,891件と豊富な診療実績を誇っております。
 各エリアにおける2026年6月末時点における病院数及び獣医師数は以下のとおりです。
関西エリア関東エリア九州・沖縄エリア北海道エリア全社合計 センター病院(拠点)524112サテライト病院(拠点)10125-27     合計(拠点)15149139    獣医師数(人)5337205115  一般的な動物病院では、かかりつけ診療と高度診療は別病院での対応となっており、高度診療は紹介によりペットの受け入れを行っているのが通例ですが、当社グループの各動物病院は、センター病院を中心に相互ネットワークを形成しており、爪切り等の身近なケアから脳神経外科等の高度医療まで、シームレスに提供することを可能としている点に大きな特徴があります。
 豊富な診療実績からノウハウを蓄積し、経験豊富な獣医師を育成するとともに、全拠点と共有することで、質の高い動物医療サービスを提供できる体制を構築しております。
<当社グループの動物医療体制>  当社グループの動物病院数、診療件数及びそれぞれの関連指標の推移は以下のとおりであります。
(注)2019年12月期は当社が設立された期であり、比較に適さないため、グラフに含めておりません。
2020年6月期の診療件数については、当該事業年度が2020年1月から6月の6ヶ月決算であり、動物病院における繁忙期である4月から6月を含む期間の年換算となっているため、各数値が相対的に高めに出ております。
 また、当社グループは豊富な診療機会や教育研修機会の提供を通じて、獣医師にとって好ましい環境づくりに努めた結果、獣医師の人手不足が慢性化する中でも大学病院への営業強化などにより新卒採用を推進した結果、十分な獣医師を確保できているものと考えております。
 獣医師に対して十分な経験を積める機会を提供することは、獣医師の確保において有利に機能するだけでなく、診療の質の向上を通じて当社グループ動物病院の評判向上につながり、外来・紹介による来院者の増加が獣医師に更なる多様な診療機会を提供するという好循環を形成します。
当社グループは、当該好循環を継続・改善することが、当社グループの競争力向上に資するものと考えております。
 なお、獣医師は経験・能力によって売上高に差が生じますが、増員を進めながらも、豊富な診療機会の提供、教育研修の推進などにより全体的な能力の底上げに努めております。
 こうした、かかりつけから高度医療までをシームレスに提供する診療体制の構築及び獣医師の確保・育成の取り組みにより、当社グループは十分な診療件数を確保しております。
これにより、多数の動物病院を抱え、高価な医療機器を有しながらも保有資産が効率よく機能し、経営の高効率化を実現していることが当社グループの強みであります。
② ペットサロン運営 当社グループが運営するペットサロンにおいて、トリミングやペットホテルなどのサービスを提供し、その対価としてサービス料を受領しております。
 動物病院に併設する形で運営することを基本としており、ペットの医療ニーズが顕在化していない潜在顧客との関係性構築に貢献しております。
定期的なトリミングによってペットの体を清潔に保ち、ノミ・ダニの発生を抑制することや、皮膚などの健康チェックを行い、異常があれば併設する動物病院での診療を勧めることなど、ペットの健康管理にも重要な役割を果たしております。
③ 動物病院向けソフトウエアの提供 2020年6月期に動物病院向け顧客管理システム「わん太郎」の開発及び販売会社であるわん太郎株式会社を買収し、利用ユーザーから初期費用や月額利用料を受領するサブスクリプション型の事業を行っております。
 「わん太郎」は、電子カルテや各種証明書の発行、顧客管理、会計管理など、動物病院を運営するうえで必要な機能を網羅的に有しており、2026年6月末時点で170の動物病院(当社グループ病院含む)で導入されております。
オンプレミス型(サーバーやソフトウエアなどの情報システムを使用者が管理する設備内に設置し、運用する形態)のソフトウエアとして展開しておりますが、当社システム管理室を中心としたプロジェクトチームによりクラウド開発を進めており、かかりつけの小規模病院から高度医療に対応した大規模病院まで幅広く使いやすい形に改良を進めております。
④ 獣医療教育セミナーの配信 小動物臨床獣医師向けに、さまざまな情報を提供するサイト「VMN(Veterinary Medical Network)」を運営しており、有料会員から会員種別に応じた月額利用料を受領するサブスクリプション型の事業であります。
 「世界標準を一次病院の獣医師へ」を理念として掲げ、若手獣医師の卒後教育を目的とした、実践的な情報を提供しており、2026年6月末時点で1,200名を超える有料会員に利用いただいております。
 オンデマンドによる動画配信、最新の獣医療情報(獣医療雑誌や文献)、各種コンサルティング、セミナーの開催、臨床現場の疑問をコンサルタントに質問できる「Vet to Vet Board」など、多様なコンテンツを有しております。
⑤ 医療用機械器具の製造・販売 関連会社であった治療用レーザー医療機器の開発、製造、販売及び保守を行う飛鳥メディカル株式会社を完全子会社化するとともに、光触媒技術を活用したヘルスケア・環境関連製品の研究開発、製造及び販売に関する事業を完全子会社のカルテック株式会社で譲り受けました。
 両社の知見と当社グループの獣医師の知見・経験を融合させることで、動物病院における院内環境の改善、感染症対策、脱臭及び衛生管理等の課題に対し、光触媒技術を活用した製品及びサービスを提供するとともに、動物病院での活用を通じて得られる知見を、医療機関、介護施設、住環境等の幅広い領域へ展開するための事業基盤の整備を進めております。
《事業系統図》
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
名称住所資本金(千円)主要な事業の内容議決権の所有(又は被所有)割合(%)関係内容(連結子会社) 株式会社そよかぜさいたま市中央区100動物病院運営100.0経営指導CMS取引株式会社バハティー滋賀県守山市3,000動物病院運営100.0経営指導CMS取引株式会社ペット・ベット横浜市神奈川区5,000獣医療教育セミナーの配信100.0経営指導資金援助CMS取引役員の兼任1名飛鳥メディカル株式会社京都市下京区10医療用機械器具の製造、販売100.0経営指導CMS取引役員の兼任1名株式会社See札幌市豊平区10動物病院運営100.0経営指導CMS取引カルテック株式会社大阪市中央区10ヘルスケア・環境関連製品の研究開発・製造・販売100.0経営指導CMS取引役員の兼任2名 (注)1.「主要な事業の内容」欄には、代表的な事業の名称を記載しております。
2.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
3.当社と連結子会社は、効率的な資金活用のために、キャッシュ・マネジメント・システム(CMS)を導入しております。
従業員の状況 (2)【従業員の状況】
①連結会社の状況2026年6月30日現在従業員数(名)474(128) (注)1.従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員数であります。
2.従業員数欄の(外書)は、臨時雇用者(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。
)の年間の平均雇用人員であります。
3.当社グループは、全セグメントに占める「動物病院事業」の割合が高く、開示情報としての重要性が乏しいため、セグメント別の記載を省略しております。
②提出会社の状況 2026年6月30日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)400(101)32.53.53,49016.6 (注)1.従業員数は、当社から当社外への出向者を除き、当社外から当社への出向者を含む就業人員数であります。
2.従業員数欄の(外書)は、臨時雇用者(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。
)の年間の平均雇用人員であります。
3.当社は動物病院事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
③労働組合の状況 労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
④使用人等のみに対して付与した新株予約権の内容 当社は、使用人等のみに対する新株予約権を付与しております。
当該新株予約権の内容については、「1 株式等の状況 (2)新株予約権等の状況 ①ストックオプション制度の内容」に記載しております。
(5)管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異① 提出会社当事業年度管理的地位ある労働者に占める女性労働者の割合(%)   (注)1.男性労働者の育児休業取得率(%)   (注)2.労働者の男女の賃金の額の差異(%)(注)1.全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者22.2100.048.950.1134.6 (注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
② 連結子会社当事業年度名称管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%) (注)1.男性労働者の育児休業取得率  (%) (注)2.労働者の男女の賃金の額の差異(%)(注)1.全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者株式会社そよかぜ-100.054.654.1-株式会社バハティー--51.2102.8-株式会社ペット・ベット-----飛鳥メディカル株式会社--30.1--株式会社See--33.430.396.9カルテック株式会社--66.970.7289.6 (注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針 当社グループは、動物の健康、人の健康及び環境の健全性を一体的に捉える「One Health」の理念に基づき、動物病院ネットワークを中核とする「One Healthプラットフォーム戦略」を推進しております。
「人・動物・環境の健全性は相互に関連し、一体として向上を目指す」というOne Healthの理念を、上記の企業理念及び使命を中長期的な企業価値創造として実現するための経営戦略として位置付けており、動物医療の高度化にとどまらず、人の健康や社会課題の解決に貢献するイノベーションの創出を目指しております。
(2)経営環境 当社グループのコアビジネスである動物病院ネットワークが属する日本の動物医療(小動物)は、国民の生活レベルの向上に伴うペットの普及を背景に発展してまいりました。
獣医療に対する要求度は、ペットからコンパニオンアニマル(伴侶動物)へといった、飼い主の意識変化につれて高まりを見せ、個人獣医師が全科の診療を行う施設が多数であった時代から、専門医への分化、高度医療の導入、総合病院化と動物病院も多様化が進んできたところです。
 現在、動物医療は、その診療内容について、かかりつけ病院による診療や処置(一次診療)と専門的で高度な設備を用いた検査や手術(二次診療)の大きく2つに分類されておりますが、依然として動物病院の8割以上が獣医師数2名以下の一次診療が主体の小規模病院となっている現状があります。
なお、当該傾向は、当社主力拠点のある大阪、東京、沖縄でも同様であります。
 動物病院開設獣医師数は緩やかな減少傾向にあり、且つ高齢化が進んでおります。
被雇用者獣医師数は増加傾向にあることから、大学獣医学科の定員がボトルネックとなり獣医師の供給が限られる中、小規模の施設では後継者となるべき獣医師が確保しづらく、世代交代が進みづらい状況となっていることがうかがえます。
 高齢化の進展も手伝い、体力を必要とする職業である獣医師は慢性的に不足傾向にあります。
個人診療施設においては、獣医師の高齢化と後継者の不在により廃業を余儀なくされることもあり、場合によっては地域での獣医療提供が不十分となる事態も想定されます。
 飼育診療施設数の推移としましては、犬猫等小動物の飼育診療施設数は直近10年で約13.6%増加しておりますが、当該増加をけん引しているのは法人診療施設であり、個人診療施設は緩やかな減少傾向にあります。
2025年では、犬猫等の飼育診療施設は法人施設が個人施設と同数程度となっております。
 当該傾向は、高度化する飼い主のニーズに応えるためには、高額な設備の導入や、優秀な獣医師の確保、技術・サービスレベルの向上が欠かせないことから、競争力のある組織的な病院経営を志向する施設が増加しつつあるためであると考えております。
 ペット医療市場全体の傾向といたしましては、ペット数は漸減しているものの、ペット医療市場規模は拡大傾向にあります(株式会社矢野経済研究所「ペットビジネスマーケティング総覧2026年版」より)。
 これは、ペットのコンパニオンアニマル化に伴い飼い主がペット(犬・猫)にかける1匹当たり年間支出額が増加傾向にあることを示しており、高度医療を含む獣医療サービスに対するニーズも高まっているものと考えております。
 以上より、ペットの家族化に伴い、獣医療に対する要求度が向上し、高度医療を含む獣医療へのニーズが全体として高まる一方で、安定的な病院運営を行いながら設備投資が必要な高度医療を提供できる施設へのアクセスは、地域によっては未だ十分とは言えない状況にあるものと当社は考えております。
 動物医療を更に発展させるためには、高度医療への対応が可能な獣医師の育成及び施設の充実が不可欠です。
しかし、現在の業界構造下では高度医療にかかる獣医師の臨床教育や医療技術の向上の機会も限られており、高度医療サービスを提供可能な施設を展開し得る十分な規模を有する動物病院が不足していることが動物医療業界における重要な課題となっているものと考えております。
 また、動物医療を取り巻く環境として、動物の健康、人の健康及び環境の健全性を一体的に捉える「One Health」の考え方が、世界的なヘルスケアの潮流となっております。
One Healthは、WHO(世界保健機関)、WOAH(世界動物保健機関)、FAO(国際連合食糧農業機関)及びUNEP(国連環境計画)が共同で推進する国際的な枠組みとして、感染症対策のみならず、医療データの利活用、創薬、バイオテクノロジー、食品安全、環境保全など幅広い分野へと発展しております。
新興感染症の約75%は動物由来(人獣共通感染症)とされており、動物医療の臨床知見及び技術が、人の健康及び環境の健全性の維持にも重要な役割を果たすとの認識が広がりつつあります。
 このような潮流の中、動物病院で蓄積される臨床知見、診療データ及び技術は、医療機器、バイオマテリアル、研究開発支援及びデータ活用等の分野へと展開することにより、動物医療の枠を超えた新たな付加価値を生み出す可能性を有しております。
当社グループは、動物病院ネットワークを中核としながら、これらの周辺領域における事業基盤を整備することが、動物医療の更なる発展及び当社グループの企業価値向上に不可欠であると認識しております。
 当社グループは、当該課題を解決していくためには、動物病院の組織的運営を拡大していくとともに、動物病院ネットワークを中核とする周辺領域(医療機器、バイオマテリアル、研究開発支援及びデータ活用等)への事業基盤を拡大していくことが重要であると考えております。
(3)経営戦略 当社グループではこれらの課題を解決し、飼い主のニーズに応えることで当社グループの収益を拡大し、企業価値を増大させるとともに、動物医療の発展に貢献することを目標に、以下の基本的な戦略に基づいて経営を行っております。
① 持続的運営が可能な組織的動物病院経営モデルの確立② 積極的な事業承継による動物医療の継続的発展への貢献③ One Healthプラットフォームの構築によるインフラ・教育面からの動物医療発展への貢献 ① 持続的運営が可能な組織的動物病院経営モデルの確立 動物医療業界では一次診療又は二次診療に特化した病院モデルが大半ですが、当社グループでは一次診療と二次診療のいずれかに特化するのではなく、爪切りなどの身近なケアからCTやMRI、放射線治療装置を備えた高度医療までシームレスかつ総合的に提供する経営モデルを構築しております。
このような体制により、普段から飼い主と密接なコミュニケーションを築くことができ、飼い主の不安の緩和を実現しております。
 具体的には、各エリアにおいてセンター病院となる二次診療施設を置き、そのサテライト病院として一次診療施設を配置することで、グループ内で一次診療と二次診療の緊密な連携が図りやすく、また、長年の診療記録に関するデータが蓄積・共有されることにより適切な治療方針の策定、医療サービスの提供が行えるよう努めております。
 また、人材育成の観点からも、一次診療の基礎から二次診療に必要な高度医療までの臨床経験をグループ内で積むことが可能であるため、高度医療に必要となる知識や技術を身につけた獣医師の社内育成を促進する環境を構築しております。
当社グループでは、病院1拠点あたり約3人の獣医師を配置し、複数の獣医師チームにより若手獣医師が相談できる体制を構築しております。
また、社内獣医師のキャリア志向により複数の選択肢を提供しております。
 当社グループでは、このようなグループ内での医療知識の蓄積及び人材育成を組織的に行う経営モデルにより、動物病院を持続的に運営すること、及び動物医療における課題である高度医療提供施設及び人材の不足という課題解決が可能と考えており、この経営モデルを既存及び新エリアへと展開していくことを基本戦略としております。
② 積極的な事業承継による動物医療の継続的発展への貢献 動物医療の現場において獣医師の高齢化が深刻な問題となっており、60歳以上の獣医師数は年々増加し、獣医師全体に占める割合も大きくなっております。
また、犬・猫の飼育頭数が減少傾向にある一方で、全国の動物病院数は増加傾向にあり、今後一層市場競争が激しくなると予想されます(出典:ペットビジネスマーケティング総覧2026年版(矢野経済研究所))。
 当社グループは、後継者不足や経営難による動物病院の廃業・閉鎖を、その地域の飼い主や動物にとっての損失と捉えており、M&Aを主体とした事業承継を積極的に実施して既存病院を継続・発展させていくことにより、動物医療の継続的発展に貢献すべく事業を推進してまいります。
③ One Healthプラットフォームの構築によるインフラ・教育面からの動物医療発展への貢献 当社グループのコアビジネスは動物病院ネットワーク事業でありますが、動物の健康、人の健康及び環境の健全性を一体的に捉える「One Health」の理念のもと、動物病院事業を中核としながら、電子カルテ・医療データプラットフォーム、CRO(開発業務受託機関)・SMO(治験施設支援機関)事業、研究開発機能、医療機器事業、バイオマテリアル事業などを有機的に連携させる「One Healthプラットフォーム」の構築を推進しております。
当社グループの競争優位性は、個々の事業の集合体ではなく、それぞれの事業が相互に連携することで生み出される「プラットフォームバリュー」にあります。
動物病院で蓄積される臨床知見や医療データが研究開発や創薬支援へと展開され、その成果が医療機器、バイオマテリアル、新たな診断・治療技術へと還元される循環型のエコシステムを構築することで、各事業単独では実現できない付加価値の創出を目指しております。
[メディカルデータソリューション機能の強化] より効率的かつ効果的に病院運営を行うことができる顧客管理システム「わん太郎」の開発・提供及びクラウド化を進めるとともに、連結子会社である株式会社ペット・ベットが運営する獣医療情報プラットフォーム「VMN(Veterinary Medical Network)」を通じて、獣医師への教育コンテンツの配信並びに臨床知及び専門知識の集積・共有を進めております。
また、バイオインフォマティクス専門企業である株式会社ダイナコムと共同研究契約を締結し、次世代型電子カルテシステムの開発を進めるとともに、動物病院ネットワークを通じて蓄積される診療データ、検査データ及び画像データを研究開発及び医療品質の向上に活用するための基盤整備を進めております。
[医療衛生機器機能の獲得・強化] 治療用レーザー医療機器の開発、製造、販売及び保守を行う飛鳥メディカル株式会社を完全子会社化し、当社グループの動物病院ネットワーク及び臨床研究支援機能と連携させることで、臨床現場のニーズを起点とした新たな医療機器の開発、臨床評価及び改良を経た製品化・普及につなげる体制を構築しております。
また、光触媒技術を活用したヘルスケア・環境関連製品の研究開発、製造及び販売事業を完全子会社のカルテック株式会社で譲り受け、動物病院における院内環境の改善、感染症対策、脱臭及び衛生管理等に活用するとともに、当該知見を医療機関、介護施設、住環境等の幅広い領域へ展開するための事業基盤の整備を進めております。
[バイオマテリアル機能の獲得] キチンナノファイバー事業を承継し、鳥取オフィス及び鳥取ファクトリーを開設いたしました。
キチンナノファイバーが有する生体適合性、保湿性及び創傷治癒等への応用可能性を活かし、動物用オーラルケア製品をはじめとする獣医療分野での製品開発を推進するとともに、将来的な人医療、化粧品及びヘルスケア分野への展開に向けた研究開発及び製造基盤の整備を、鳥取県及び鳥取大学等と産官学一体で進めております。
[研究開発受託機能の強化] WOLVES HAND獣医先端医療研究所を中心として、大学、研究機関、医療機関及び外部企業との連携を進め、先端医療、再生医療、創薬、医療工学及びAI医療機器等に関する研究開発体制の強化に取り組んでおります。
動物病院の臨床現場において把握される未解決の医療課題を研究テーマへと転換し、研究成果を新たな治療方法、医療機器、医薬品、医療材料及びヘルスケア製品等の創出につなげることにより、動物医療の発展と新たな収益機会の創出を目指しております。
なお、2026年7月22日付で株式取得を完了したメディトリックス株式会社が有するCRO・SMO機能、臨床研究支援、治験運営及びデータマネジメント等のノウハウをOne Healthプラットフォームに組み込むことにより、研究開発成果の製品化及び社会実装への接続機能を強化してまいります。
 当社グループは、このOne Healthプラットフォームを通じて、動物医療の高度化にとどまらず、人の健康や社会課題の解決に貢献するイノベーションを創出するとともに、事業間シナジーの最大化による持続的な成長と企業価値の向上に取り組んでまいります。
(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、コアビジネスである動物病院ネットワーク事業について「獣医師数」及び「診療件数」を最も重要な経営指標と考えております。
獣医師数は当社グループが提供可能な医療サービスのキャパシティを把握することができる指標であり、獣医師数の増加により事業規模が左右されるものと認識しているためであります。
また、「診療件数」は当社グループが提供した医療サービスを量的に把握することができる指標であり、これまでに行った診療サービスに対する飼い主の満足度が反映されるものと認識しているためであります。
 また、効果的かつ効率的な運営が行えているかを計る指標として「獣医師1人当たり売上高」も重視しております。
 2026年6月期における各経営指標の実績は、獣医師数は115名(平均在籍人数)、診療件数は415,891件、獣医師1人当たり売上高(動物病院運営にかかる年間売上高を稼働ベースの平均人員数で除して算出)は45,115千円(年間)、動物病院運営にかかる売上高は5,189,249千円となっております。
2026年6月期の連結売上高6,155,976千円との差額は、ペットサロン運営、動物病院向けソフトウエアの提供、獣医療教育セミナーの配信、医療衛生機器販売その他に係る売上高となっております。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 人材の確保と育成 グループ病院を継続して拡大するためには、獣医師や看護師など現場スタッフの確保と育成が必要となります。
日本最大級の動物病院グループという優位性を活かした積極的な採用活動を行い、研修制度の整備、労働環境の向上、福利厚生の充実など、働きやすい環境づくりを通じて定着を図ってまいります。
② 医療サービスの品質向上 動物医療サービスを提供する会社として、日々高度な知識や技術の習得に努め、医療環境の充実や医療レベルの向上を図ってまいります。
また、医療サービス従事者として、インフォームドコンセントの徹底、現場スタッフのホスピタリティ向上など、トータルでの顧客満足度向上に努めてまいります。
③ コーポレート・ガバナンスの強化 内部統制システムの整備を推し進め、サステナブルな企業価値の向上を目指しております。
透明性のある経営体制、健全性及び遵法性の確保、コンプライアンス体制の整備などを通じて、役員及び従業員の法令遵守意識を強化し、コーポレート・ガバナンス体制をより一層整備してまいります。
④ 財務上の課題 当社は、LBOやM&Aにかかる金融機関からの借入金を有しており、今後の借入返済に備えて、更なる内部留保の確保と営業キャッシュ・フローの改善等により財務体質の強化を図ってまいります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)ガバナンス 当社グループは、経営会議を定期的に開催しており、日常的にリスク事象の共有、対策・予防の検討を行っております。
また、全社的なリスクマネジメントに係る統括組織として、リスクマネジメント委員会において、継続的にモニタリングを行っております。
 現在、サステナビリティに関する組織は設置しておりませんが、経営会議、リスクマネジメント委員会の中で、他の経営課題と同様に重要事項について検討を行い、定期的に取締役会において報告、協議することで、サステナビリティへの対応を含む経営品質の向上を図る体制としております。
(2)戦略 当社グループは、動物の健康、人の健康及び環境の健全性を一体的に捉える「One Health」の理念に基づき、動物病院ネットワークを中核とする「One Healthプラットフォーム戦略」を推進しております。
「人・動物・環境の健全性は相互に関連し、一体として向上を目指す」というOne Healthの理念を、上記の企業理念及び使命を中長期的な企業価値創造として実現するための経営戦略として位置付けており、動物医療の高度化にとどまらず、人の健康や社会課題の解決に貢献するイノベーションの創出を目指しております。
 当社グループの営む動物医療は、労働集約的サービス産業であり、男女の別なく活躍できる労働環境の整備が不可欠となります。
その中で、賃金、育児休業取得等において男女差の生じない運営に努めております。
人材確保の面では、男女の別なく、新卒社員、中途採用の受け入れを積極的に進め、多様な人材の受け入れに注力しております。
 また、当社グループは各地で診療施設を開設しており、各拠点単位で様々な環境規制への対応や関連法令の遵守に努めております。
一環として、省エネ機器への切替えにより、持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。
具体的な取り組みとして、各拠点のLED照明化や、機器入替の際の省エネ面での検討を行っております。
(3)リスク管理 当社グループでは、経営理念の実現に向けて、事業に関連するリスクの定期的・定量的な評価や、報告・モニタリングを行う体制として、取締役会を中心に、最適な体制の構築について検討してまいります。
サステナビリティに関するリスク及び機会についても、他の事業上のリスクと同時に、経営会議、リスクマネジメント委員会の中で、識別・評価・管理を行い、定期的に取締役会において報告、協議する体制としております。
 なお、本書提出日現在における主要な事業等のリスク及びその管理体制・方針については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(4)指標及び目標 当社グループのサステナビリティに関する指標及び目標は、現段階では定めておりませんが、当社グループの主力事業である動物病院事業は、獣医師をはじめとした人材あってのビジネスであることから、従業員の定着性を高めることが重要と認識しております。
適性で効率的な人員配置を通して獣医師他医療スタッフにとって働きやすい環境づくりに努め、もって、顧客にとって、安心、安全な医療体制の提供品質の維持向上を図る所存です。
 当該観点で、「退職者人数」、「勤続年数」については、目標とすべき指標を検討中であります。
 当社グループでは、獣医師に対して豊富な診療機会(1日当たり20件、年間4,000件)を通じて能力向上の機会を提供し、ベテラン獣医師がOJTで指導することにより若手獣医師の育成に取り組んでおります。
こうした、若手獣医師の育成の仕組みが大卒新人採用や獣医師の定着に寄与するものと考えております。
 その他、環境面においてもLED照明等の環境負荷が低い機器への入替を順次実施していき、省エネ性の高い病院運営ができるような体制を構築できるよう努力してまいります。
戦略 (2)戦略 当社グループは、動物の健康、人の健康及び環境の健全性を一体的に捉える「One Health」の理念に基づき、動物病院ネットワークを中核とする「One Healthプラットフォーム戦略」を推進しております。
「人・動物・環境の健全性は相互に関連し、一体として向上を目指す」というOne Healthの理念を、上記の企業理念及び使命を中長期的な企業価値創造として実現するための経営戦略として位置付けており、動物医療の高度化にとどまらず、人の健康や社会課題の解決に貢献するイノベーションの創出を目指しております。
 当社グループの営む動物医療は、労働集約的サービス産業であり、男女の別なく活躍できる労働環境の整備が不可欠となります。
その中で、賃金、育児休業取得等において男女差の生じない運営に努めております。
人材確保の面では、男女の別なく、新卒社員、中途採用の受け入れを積極的に進め、多様な人材の受け入れに注力しております。
 また、当社グループは各地で診療施設を開設しており、各拠点単位で様々な環境規制への対応や関連法令の遵守に努めております。
一環として、省エネ機器への切替えにより、持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。
具体的な取り組みとして、各拠点のLED照明化や、機器入替の際の省エネ面での検討を行っております。
指標及び目標 (4)指標及び目標 当社グループのサステナビリティに関する指標及び目標は、現段階では定めておりませんが、当社グループの主力事業である動物病院事業は、獣医師をはじめとした人材あってのビジネスであることから、従業員の定着性を高めることが重要と認識しております。
適性で効率的な人員配置を通して獣医師他医療スタッフにとって働きやすい環境づくりに努め、もって、顧客にとって、安心、安全な医療体制の提供品質の維持向上を図る所存です。
 当該観点で、「退職者人数」、「勤続年数」については、目標とすべき指標を検討中であります。
 当社グループでは、獣医師に対して豊富な診療機会(1日当たり20件、年間4,000件)を通じて能力向上の機会を提供し、ベテラン獣医師がOJTで指導することにより若手獣医師の育成に取り組んでおります。
こうした、若手獣医師の育成の仕組みが大卒新人採用や獣医師の定着に寄与するものと考えております。
 その他、環境面においてもLED照明等の環境負荷が低い機器への入替を順次実施していき、省エネ性の高い病院運営ができるような体制を構築できるよう努力してまいります。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略  当社グループは、動物の健康、人の健康及び環境の健全性を一体的に捉える「One Health」の理念に基づき、動物病院ネットワークを中核とする「One Healthプラットフォーム戦略」を推進しております。
「人・動物・環境の健全性は相互に関連し、一体として向上を目指す」というOne Healthの理念を、上記の企業理念及び使命を中長期的な企業価値創造として実現するための経営戦略として位置付けており、動物医療の高度化にとどまらず、人の健康や社会課題の解決に貢献するイノベーションの創出を目指しております。
 当社グループの営む動物医療は、労働集約的サービス産業であり、男女の別なく活躍できる労働環境の整備が不可欠となります。
その中で、賃金、育児休業取得等において男女差の生じない運営に努めております。
人材確保の面では、男女の別なく、新卒社員、中途採用の受け入れを積極的に進め、多様な人材の受け入れに注力しております。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標  当社グループのサステナビリティに関する指標及び目標は、現段階では定めておりませんが、当社グループの主力事業である動物病院事業は、獣医師をはじめとした人材あってのビジネスであることから、従業員の定着性を高めることが重要と認識しております。
適性で効率的な人員配置を通して獣医師他医療スタッフにとって働きやすい環境づくりに努め、もって、顧客にとって、安心、安全な医療体制の提供品質の維持向上を図る所存です。
 当該観点で、「退職者人数」、「勤続年数」については、目標とすべき指標を検討中であります。
 当社グループでは、獣医師に対して豊富な診療機会(1日当たり20件、年間4,000件)を通じて能力向上の機会を提供し、ベテラン獣医師がOJTで指導することにより若手獣医師の育成に取り組んでおります。
こうした、若手獣医師の育成の仕組みが大卒新人採用や獣医師の定着に寄与するものと考えております。
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)事業環境に由来するリスク① 飼育動物頭数について(顕在化可能性:中/影響度:中) 当社グループは、動物病院事業を主たる事業領域としていることから、飼育動物(特に犬猫)の頭数の影響を大きく受けると考えられます。
飼育動物の全体の頭数は2013年以降緩やかに減少傾向にある一方で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でペットとの生活に癒しを求めることや、家族内でコミュニケーションを深めることを目的に新規飼育頭数は増加傾向にあります(出典:ペットビジネスマーケティング総覧2026年版(矢野経済研究所))。
今後の飼育頭数の推移については人口動態や景気動向によると考えられますが、飼育頭数が減少した場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
 当該リスクは長期的な期間で顕在化する可能性はありますが、短期的に顕在化する可能性は低いと考えており、また、高品質の医療サービス及び高度医療を提供していく体制維持を継続することで、顧客の確保及び診療単価上昇によるリスクの軽減を図っております。
② 医薬品や医療用消耗品及び医療機器価格について(顕在化可能性:中/影響度:中) 当社グループは、動物病院事業を主たる事業領域としていることから、動物病院運営で使用する医薬品や医療用消耗品及び医療機器の価格水準の影響を大きく受けると考えられます。
昨今の世界的な原材料費や輸送費の高騰に伴い、医薬品、医療用消耗品、医療機器においてもメーカー側での値上げが相次いでおり、今後もこの状況が継続した場合には当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
 当該リスクが顕在化する可能性は高くはないと考えているものの、価格水準の上昇に合わせて医薬品代や診察単価の改定等の対応を実施することでリスクの軽減を図っております。
③ 競合について(顕在化可能性:小/影響度:小) 当社グループが主たる事業領域としている動物医療業界におきましては、動物病院の数が増加傾向にありますが、その大半が少人数の獣医師で運営されている一次診療施設となっております。
当社グループのような一次診療から二次診療までを自社グループ内で行っている病院は少なく、同様のモデル形成には多額の資金や人的資源が必要となることから、競合性は低いと考えております。
ただし、今後新規参入等や業界再編等により競争が激化した影響で診療件数が減少した場合等には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
 当該リスクが顕在化する可能性は高くはないと考えているものの、提供サービスの差別化やM&Aによる事業承継を積極的に推進していくことで、リスクの軽減を図っております。
④ 関連法令の規制について(顕在化可能性:中/影響度:小~大) 当社グループの動物病院事業につきましては、「獣医師法」、「獣医療法」、「動物の愛護及び管理に関する法律」その他法令により規制を受けておりますが、今後、それらの法令の改廃又は新たな規制が設けられる場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、リスクマネジメント委員会、コンプライアンス委員会を組織し、コンプライアンス体制の充実に向けた取り組みを推進する他、内部監査により法令遵守の状況を確認しております。
なお、現時点においては、行政処分に該当する事象は発生していないものと認識しております。
 また、会社法及び金融商品取引法への対応も上記と同様の取り組みを行っております。
当社グループにおいては2020年12月に実施したJ-STAR株式会社の組成する投資ファンドからの自己株式の取得が財源規制に違反しておりましたが、社外役員に法律専門家及び会計専門家を選任しガバナンス体制を強化するとともに、再発防止策として配当や自己株式の取得の際には財源規制に関するチェックリストを用いて確認するフローに変更しており、同様の違反が生じない体制が構築できていると認識しております。
イ.獣医師法 獣医師法では、獣医師の任務、免許の取得、免許の取消・業務の停止、義務等について定められており、同法の規制の動向によっては当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
ロ.獣医療法 獣医療法は、飼育動物の診療施設の開設及び管理に関し必要な事項並びに獣医療を提供する体制の整備のために必要な事項を定めること等により、適切な獣医療の確保を図ることを目的とした法律であります。
また、診療施設の構造設備の基準、診療施設の管理、獣医療を提供する体制の整備のための基本方針等について定められております。
同法の規制の動向によっては当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
ハ.動物の愛護及び管理に関する法律 動物の愛護及び管理に関する法律では、動物の虐待及び遺棄の防止、動物の適正な取扱いその他動物の健康及び安全の保持等の動物の愛護に関する事項について定められており、ペットサロン運営にあたり第一種動物取扱業者としての登録が求められています。
当社グループではペットサロン運営を行っているため、同法の規制の動向によっては当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
ニ.電波法 電波法は電波の公平かつ能率的な利用を確保することによって公共の福祉を増進することを目的とした法律であり、その中で通信、医療、工業等の目的のために高周波電流のエネルギーを利用している設備(MRI等の高周波利用設備)のうち、一定の周波数及び電力を使用するものについては設置や変更にあたり許可を受けることが求められています。
当社グループでは動物病院事業運営に当たり、高周波利用設備を使用しているため、同法の規制の動向によっては当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
ホ.放射性同位元素等の規制に関する法律 放射性同位元素の使用、販売、賃貸、廃棄その他の取扱い、放射線発生装置の使用及び放射性同位元素又は放射線発生装置から発生した放射性汚染物の廃棄その他の取扱いを規制することにより、これらによる放射線障害を防止し、及び特定放射性同位元素を防護して、公共の安全を確保することを目的とする法律であり、放射性同位元素であってその種類若しくは密封の有無に応じて政令で定める数量を超えるもの又は放射線発生装置の使用、詰替え及び装備をしようとする者は、政令で定めるところにより、原子力規制委員会の許可を求められています。
当社グループでは動物病院事業運営に当たり、放射線発生装置を使用しているため、同法の規制の動向によっては当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
ヘ.その他法令、及び法令改正対応 獣医療法を始め当社グループが運営する事業に関係する法令改正については、本社人事総務部を中心に情報収集を行っており、各部署において必要に応じた対応を行っています。
2019年6月に制定された「愛玩動物看護師法」は、今後ますます重要性が増していくことが想定される愛玩動物を対象とした動物看護師の資質向上・業務の適正を図ることを目的に、愛玩動物看護師の国家資格化を定める法律であり、当該制度を踏まえた獣医師と動物看護師の役割分担と連携をより明確にした医療体制の構築を図っていきます。
当該法令に関して医療体制の変更等が必要となるような改正が行われた場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
ト.医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法) 薬機法は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制を行うことを目的とした法律であります。
当社グループは、飛鳥メディカル株式会社を通じて治療用レーザー医療機器の開発、製造、販売及び保守を行っており、製造販売業及び製造業の許可・登録、製造販売承認等の取得が必要となります。
また、カルテック株式会社が有する光触媒技術を活用した製品についても、その用途・効能表示によっては医薬部外品又は化粧品として同法の規制対象となる可能性があります。
同法の規制の動向や、承認取得の遅延、行政処分等が生じた場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)事業内容に由来するリスク① 医療サービスの過誤について(顕在化可能性:小/影響度:小) 当社グループでは、高度医療サービスを提供しているため、提供する医療サービスの品質管理及び飼い主とのインフォームドコンセントに細心の注意を払って事業運営を行っておりますが、提供する医療サービスに過誤が生じるリスクがあります。
その場合、医療サービスの過誤が原因で飼い主が被った損失に対する責任を追及される可能性があり、訴訟になった場合には状況によっては裁判が長期化することや、和解、敗訴に応じることにより、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、医療サービスに過誤を原因として風評等により当社グループのブランド価値が毀損した場合は、当社グループに対するニーズが低下し、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
 当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えており、クレーム等が発生した場合にはクレーム報告書で社内に報告・共有する体制を構築して再発防止を図ることでリスクの軽減を図っております。
② M&A及び事業承継について(顕在化可能性:小~中/影響度:小~中) 当社グループは、今後の事業拡大及び収益力向上のため、国内外を問わず動物医療施設の買収や事業承継を実施する可能性があります。
当社グループといたしましては、M&A実施に当たり、リスク及び回収可能性を十分に事前評価した上で取引を行う方針ですが、将来的な買収先の事業の状況には不確実性が存在します。
 仮に、当初予測困難な事象の発生により投資額が回収できなくなった場合には、買収時ののれん等の減損処理が必要となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある他、何らかの事情によりM&A後の統合プロセスが計画通りに進まない場合にも、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
 当社グループは、「第1 企業の概況 (はじめに)」にて記載したとおり、設立当初に実施したLBO取引により生じたのれんについて、2020年6月期に2,054,303千円の減損損失を計上しております。
当該減損損失の計上に至った直接の要因は、再編・経営統合のプロセスの中で生じたコスト増加等に起因する当初計画からの乖離でありますが、M&Aに対して多角的な検討を行い得る役員体制、管理体制が整っておらず、M&Aの検討・実施プロセスが十分に整備されていなかったことがその背景にあったものと分析しております。
 当社グループは、これを踏まえ、法律専門家、会計専門家等を社外取締役として招聘するなどの役員体制の充実に取り組むとともに、具体的な案件については、経営戦略会議及び取締役会において外部専門家を起用したデューデリジェンスや価値評価の結果をもとに慎重な議論を実施することとするなど、M&Aの検討・実施プロセスの整備に取り組んでまいりました。
その結果、本書提出日現在ではM&Aに対して多角的な検討を行い得る体制が整備されたものと考えております。
 当社グループでは、適切なデューデリジェンス及び取引条件の検討・交渉を行い、取締役会等での慎重な議論を経て取引を実行する限り、当該リスクが顕在化する可能性は高くはないと考えておりますが、M&Aの検討・実施プロセスを適切に実行することにより、当該リスクの低減に努めてまいります。
(3)その他のリスクについて① 人材の確保及び育成について(顕在化可能性:小/影響度:中) 当社グループで提供する二次診療を含めた高度医療の継続的・安定的な供給のためには、臨床経験及び専門知識の高い優秀な獣医師の確保及びその育成と定着が重要な課題となります。
獣医師数は近年増加傾向にありますが、獣医学生のリクルートに関しては激化傾向にあるため、上記取り組みによっても必要な人材を採用できない場合、また役職員の育成から想定通りの成果が得られない場合、もしくは育成した役職員が社外流出した場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
 当社グループでは、当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えておりますが、獣医大学や人材紹介会社と連携しながら説明会の開催や実習の受け入れを積極的に実施することで獣医大学新卒者を確保する取組みを進めるとともに、入社社員に対する定期的な研修、指導医によるOJT、獣医療教育コンテンツであるVMNの無料視聴等の教育施策の実施、社内評価制度の充実・労働環境の整備等を進めることで人材育成と定着率の向上を図り、リスクの低減を図っております。
② 情報管理に関するリスク(顕在化可能性:小/影響度:中) 当社グループは、医療サービスの提供を通じて、飼い主の個人情報を入手・管理いたします。
これらの情報管理につきましては、サイバー攻撃等による不正アクセスや改ざん、データの破壊、紛失、漏洩等が不測の事情により発生する可能性があります。
これらの機密情報が第三者に漏洩、不正使用された場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。
 当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えており、システム管理室を設置してグループ内のセキュリティシステムの強化を図るとともに、個人情報管理に関連する規程類を整備すること等によりリスク軽減を図っております。
③ 特定人物への依存について(顕在化可能性:小/影響度:小) 当社グループの代表取締役CEO兼COOである北井正志は当社グループの創業以来の最高経営責任者であり、経営戦略や事業の立案、診療現場の運営等についてリーダーシップを発揮しております。
そのため、不慮の事故等何らかの理由により当人が当社グループの事業展開に関与することが困難になった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
 当社グループでは、上記のリスクが顕在化する可能性は低いと考えているものの、属人的な経営体制を避けるため、役員及び幹部社員の情報共有や権限の委譲、業務分掌に取り組んでおり、最高経営責任者に過度に依存しない経営体制の整備を進めることでリスクの軽減を図っております。
④ ストック・オプションについて(顕在化可能性:小/影響度:小) 当社グループでは、役員及び従業員に対するインセンティブを目的として新株予約権によるストック・オプション制度を採用しております。
本書提出日の前月末現在における新株予約権による潜在株式数は414,400株であり、発行済株式総数の5.2%に相当しております。
今後も、優秀な人材の獲得及び確保を主たる目的としてストック・オプションの付与を継続する方針であります。
これらストック・オプションの行使がなされた場合、株価動向によっては需給バランスに変動が生じ、適正な株価形成に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 関連当事者取引について(顕在化可能性:小/影響度:小) 当社グループでは株式会社大冬辰(当社代表取締役CEO兼COO北井正志が議決権の100%を保有する会社)と不動産賃貸契約等の取引を行っています。
 当社は、独立性の観点を踏まえ関連当事者との取引について「関連当事者取引管理規程」を定めており、その取引が当社グループの経営上合理的なものであるか、取引条件が外部取引と比較して適正であるかなどの観点から、都度取締役会の承認を得ることとしています。
 なお、2026年6月期における取引実績は次のとおりであります。
物件名支払賃借料(千円)備考大阪動物医療センター駐車場(注)11,520取引価格は、周辺駐車場の賃料相場等を参考に価格を決定しております。
当該取引については将来的な取引解消に向けての取組を継続しております。
大阪動物病院店舗建物12,720取引価格は、不動産鑑定評価額等を参考に価格を決定しております。
当該取引については将来的な取引解消に向けての取組を継続しております。
 (注) 株式会社大冬辰(当社代表取締役CEO兼COO北井正志が議決権の100%を保有する会社)が所有している物件を、第三者の不動産管理会社を介して賃借しております。
直接の取引ではないものの実質的な関連当事者取引として記載しております。
⑥ のれんについて(顕在化可能性:小/影響度:小~中) 当社グループは、過去の動物病院事業買収に伴い、相当額ののれんを連結貸借対照表に計上しており、2026年6月期末現在、のれんの金額は連結総資産の26.0%(1,757,867千円)を占めております。
当社グループは、当該のれんにつきまして、それぞれの事業価値及び事業統合による将来のシナジー効果が発揮された結果得られる将来の収益力を適切に反映したものと考えております。
しかしながら、事業環境や競合状況の変化等により期待する投資成果が得られないと判断された場合、又は適用される割引率が高くなった場合等は、減損損失が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
 当社グループは、「第1 企業の概況 (はじめに)」にて記載したとおり、設立当初に実施したLBO取引により生じたのれんについて、2020年6月期に2,054,303千円の減損損失を計上しておりますが、「(2)事業内容に由来するリスク ② M&A及び事業承継について(顕在化可能性:小~中/影響度:小~中)」に記載しましたとおり、M&Aの検討・実施プロセスの整備に取り組み、直近の動物病院事業の買収に際しては、十分な検討・実施プロセスを経てM&Aを実施しております。
 こうした状況を踏まえ、現在では当社グループでは過年度に計上されたのれんも含め、収益力に照らして回収可能性が認められると判断された部分について計上していることから、今後のれんの減損リスクが顕在化する可能性は低いと考えております。
⑦ 固定資産の減損について(顕在化可能性:小/影響度:小) 当社グループでは、病院設備及び医療機器を中心にその資産性を検討した上で、事業用資産を計上しております。
当該資産については固定資産の減損に係る会計基準に従い将来のキャッシュ・フローを算定し、減損損失の認識・測定を行っております。
しかしながら、経営環境の著しい悪化や収益状況の悪化等により、対象となる資産に減損損失を計上する必要が生じた場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
 当社グループでは現在計上している固定資産に関して、収益力に照らして回収可能性が認められる部分について資産計上しており、今後当該リスクが顕在化する可能性は低いと考えております。
⑧ 借入金及び財務制限条項について(顕在化可能性:小/影響度:中) 当社グループの過去の組織再編における買収資金及び病院運営に係る土地購入資金、建築費等は、主として個別案件毎に金融機関からの借入によって調達しているため、総資産に占める有利子負債の比率が常に一定程度あることから、将来において、金利が上昇した場合及び金融機関の融資姿勢に変化が生じた場合には、資金調達コストの増加や資金手当への影響により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
 また、一部の借入金に財務制限条項が付されており、条項に抵触し一括返済をする場合には、当社グループの資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。
 当社グループでは、当該リスクが顕在化する可能性は低いと考えているものの、対応策として、定期的に金利動向や金融機関の融資姿勢についてモニタリングを行うとともに、借入における機動的な資金確保のための融資枠設定や金利固定化を行う等、安定的かつ経済的な資金調達に努めております。
⑨ 配当政策について(顕在化可能性:大/影響度:小) 当社グループは株主に対する利益還元を重要な経営課題として認識しております。
しかしながら、当社グループは現在、成長過程にあると考えており、内部留保の充実を図り、将来の事業展開及び経営体質の強化のための投資等に充当し、より一層の事業拡大を目指すことが、株主に対する最大の利益還元につながると考えており、創業以来配当を行っておりません。
将来的には、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び当社グループを取り巻く事業環境を勘案したうえで、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針であります。
なお、当社グループの配当方針につきましては、2027年6月期より、2026年8月13日付で公表した方針に変更されております。
⑩ 自然災害・火災・事故・感染症への対応について(顕在化可能性:小~大/影響度:小~大) 当社グループの本社及び主要な施設は大阪・東京を中心とした都市部及び沖縄で運営を行っており、当該地域において、地震、津波、台風、洪水等の自然災害、火災、停電、感染症の蔓延等、予測の範囲を超える事態の発生により、事業活動の停止や事業運営への重大な支障が生じた場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
 当社グループの拠点は全国にあり、当該リスクによる影響は分散されると考えられるため、全社的な影響度は相対的に高くはないと考えているものの、各拠点において停電時における非常電源の確保を行う等の対応を進めてまいります。
⑪ 風評被害について(顕在化可能性:小/影響度:中) 当社グループでは、噂、悪評、信用不安情報や誤解、誤認、誇大解釈等が、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)等やマスコミ、その他社会一般等に広がることにより当社の評価、評判が低下し、当社の業績に悪影響が生じる等の影響を及ぼす可能性があります。
 当社グループではSNSやメディアでの報道等を注視して誤った情報の拡散状況の有無のモニタリングを実施するとともに、適切な診療サービスの提供を継続することで風評が発生するリスクの抑制に努めており、今後当該リスクが顕在化する可能性は低いと考えております。
⑫ 業績の季節的変動について(顕在化可能性:大/影響度:小) 当社グループの四半期における業績は、第4四半期において売上高及び営業利益が偏重する傾向にあります。
これは、動物病院業界においては狂犬病ワクチンの接種やノミ・フィラリア薬等の購入が集中する3月から6月にかけて来院数が大幅に増加し、繁忙期になる傾向にあるためです。
 当社グループでは、当該季節的要因及び過年度の実績を踏まえた業績予測・利益計画の策定に努めているものの、何らかの事情により第4四半期の動向が予測と異なった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、当社グループは、全セグメントに占める「動物病院事業」の割合が高く、開示情報としての重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。
① 経営成績等の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善等を背景として緩やかな回復基調が見られた一方、継続的な物価上昇、人件費及び原材料価格の高止まり、海外経済の動向並びに国際情勢の不確実性等により、依然として先行き不透明な状況が続きました。
 当社グループが属する動物医療業界におきましては、ペットの家族化及び高齢化の進展、飼い主の健康意識の高まり等を背景として、予防医療、専門診療、高度医療及び継続的な健康管理に対する需要は、引き続き堅調に推移しております。
また、飼い主の動物医療に対するニーズは、多様化・高度化しており、動物病院には、診療品質の向上とともに、より専門性の高い医療を安定的に提供できる体制の整備が求められております。
 このような環境のもと、当社グループは、動物の健康、人の健康及び環境の健全性を一体的に捉える「OneHealth」の理念に基づき、動物病院ネットワークを中核とする「One Healthプラットフォーム戦略」を推進してまいりました。
 当社グループは、「人・動物・環境の健全性は相互に関連し、一体として向上を目指す」というOne Healthの理念を、中長期的な企業価値創造を実現する経営戦略として位置付けております。
 One Healthは現在、WHO(世界保健機関)、WOAH(世界動物保健機関)、FAO(国際連合食糧農業機関)及びUNEP(国連環境計画)が共同で推進する国際的な枠組みとして、感染症対策のみならず、医療データの利活用、創薬、バイオテクノロジー、食品安全、環境保全など幅広い分野へと発展しており、世界的なヘルスケアの潮流となっています。
 このような世界的な潮流を踏まえ、当社グループは、動物病院事業を中核としながら、電子カルテ・医療データプラットフォーム、CRO・SMO事業、研究開発機能、医療機器事業、バイオマテリアル事業などを有機的に連携させる「One Healthプラットフォーム」の構築を推進しております。
 当社グループの競争優位性は、個々の事業の集合体ではなく、それぞれの事業が相互に連携することで生み出される「プラットフォームバリュー」にあります。
動物病院で蓄積される臨床知見や医療データが研究開発や創薬支援へと展開され、その成果が医療機器、バイオマテリアル、新たな診断・治療技術へと還元される循環型のエコシステムを構築することで、各事業単独では実現できない付加価値を創出してまいります。
 また、このプラットフォームは、新たな企業・大学・研究機関との共同研究や事業提携を促進する基盤としても機能し、継続的な事業領域の拡張と新たな収益機会の創出を可能とする成長エンジンとなることを目指しております。
 当社グループは、One Healthプラットフォームを通じて、動物医療の高度化にとどまらず、人の健康や社会課題の解決に貢献するイノベーションを創出するとともに、事業間シナジーの最大化による持続的な成長と企業価値の向上に取り組んでまいります。
 当連結会計年度におきましては、One Healthプラットフォームの中核となる動物病院ネットワークの拡大及び収益基盤の強化を進めるとともに、同プラットフォームを構成する研究開発、医療機器、衛生・環境及びバイオマテリアル等の各機能の取得・整備を進めてまいりました。
(動物病院ネットワークの強化) 動物病院領域におきましては、既存病院における診療体制の強化、医療設備の拡充、診療価格の適正化及び適材適所の人員配置等を進め、診療品質、生産性及び収益性の向上に取り組みました。
 また、前連結会計年度までにグループ入りした株式会社そよかぜ及び株式会社バハティーの業績が通期で寄与したほか、当連結会計年度において株式会社Seeを子会社化し、北海道エリアにおける動物病院ネットワークを拡充いたしました。
 これらの取組みにより、地域に密着した一次診療から、専門診療及び高度医療までを提供する診療基盤を強化するとともに、One Healthプラットフォームの起点となる症例、診療知見及び診療データの蓄積基盤の拡大を進めております。
(医療衛生機器機能の獲得・強化) 医療衛生機器領域におきましては、かねてより関連会社であった治療用レーザー医療機器の開発、製造、販売及び保守を行う飛鳥メディカル株式会社を完全子会社化するとともに、光触媒技術を活用したヘルスケア・環境関連製品の研究開発、製造及び販売に関する事業を完全子会社のカルテック株式会社で譲り受けました。
 両社の知見と当社グループの獣医師の知見・経験を融合させることで、動物病院における院内環境の改善、感染症対策、脱臭及び衛生管理等の課題に対し、光触媒技術を活用した製品及びサービスを提供するとともに、動物病院での活用を通じて得られる知見を、医療機関、介護施設、住環境等の幅広い領域へ展開するための事業基盤の整備を進めております。
 その取り組みの一環として2026年5月に当社グループ内の共同開発による空間の環境維持と衛生管理をサポートする空間清浄デバイス「Photo Barrier 405」の販売を開始しております。
 また、カルテック株式会社と東京大学、宮崎大学の共同研究で酸化チタン型光触媒技術による高病原性鳥インフルエンザウイルス及び季節性インフルエンザウイルスの不活化が確認されております。
WHO等によれば、新興感染症の約75%は動物由来(人獣共通感染症)とされており、人・動物・環境を一体的に捉えるOne Healthアプローチの重要性が世界的に高まっており、当社グループでは獣医療を中核に、獣医療の臨床インフラを起点として光触媒の技術や研究開発基盤を活用して感染症対策に対する社会実装化のための実証研究を推進しております。
(バイオマテリアル機能の獲得) バイオマテリアル領域におきましては、キチンナノファイバー事業を承継し、WOLVES HAND獣医先端医療研究所の鳥取オフィス及び鳥取ファクトリーを開設いたしました。
 キチンナノファイバーが有する生体適合性、保湿性及び創傷治癒等への応用可能性を活かし、動物用オーラルケア製品をはじめとする獣医療分野での製品開発を推進するとともに、将来的な人医療、化粧品及びヘルスケア分野への展開に向けた研究開発及び製造基盤の整備を鳥取県及び鳥取大学等と産官学一体で進めてまいります。
(メディカルデータソリューション機能の強化) データ活用領域におきましては、バイオインフォマティクス専門企業としてデータ解析とシステム開発を行っている株式会社ダイナコムと共同研究契約を締結し、次世代型電子カルテシステムの開発を進めるとともに、動物病院ネットワークを通じて蓄積される診療データ、検査データ及び画像データを、研究開発及び医療品質の向上に活用するための基盤整備を進めております。
 また、獣医療情報プラットフォームであるVMNを通じて、獣医師が有する臨床知及び専門知識の集積、共有並びに教育への活用を進め、グループ内外の獣医師の診療能力及び専門性の向上に取り組んでおります。
(研究開発受託機能の強化) 研究開発領域におきましては、WOLVES HAND獣医先端医療研究所を中心として、大学、研究機関、医療機関及び外部企業との連携を進め、先端医療、再生医療、創薬、医療工学及びAI医療機器等に関する研究開発体制の強化に取り組みました。
 動物病院の臨床現場において把握される未解決の医療課題を研究テーマへと転換し、研究成果を新たな治療方法、医療機器、医薬品、医療材料及びヘルスケア製品等の創出につなげることにより、動物医療の発展と新たな収益機会の創出を目指しております。
 業績面におきましては、既存病院のオーガニック成長、診療価格の適正化、医療設備の拡充、M&Aによる事業規模の拡大並びにグループ経営による事業効率化及びコストシナジー等が寄与いたしました。
 一方、One Healthプラットフォームの構築に向けたM&A関連費用、PMI費用、人材採用費用の先行投資等が発生しております。
また、カルテック株式会社における事業譲受に伴い、負ののれん発生益を特別利益として計上しております。
以上の結果、当連結会計年度の経営成績等は以下のとおりとなりました。
a.財政状態の状況 第7期連結会計年度(2025年6月30日)(千円)第8期連結会計年度(2026年6月30日)(千円)前連結会計年度末比増減金額(千円)比率(%)資産合計6,049,9746,768,693718,71911.9負債合計3,334,3663,049,789△284,576△8.5純資産合計2,715,6083,718,9031,003,29536.9 b.経営成績の状況 第7期連結会計年度(自 2024年7月1日至 2025年6月30日)(千円)第8期連結会計年度(自 2025年7月1日至 2026年6月30日)(千円)前連結会計年度比増減金額(千円)比率(%)売上高5,463,8176,155,976692,15912.7営業利益909,4621,127,065217,60323.9経常利益908,6051,131,711223,10524.6親会社株主に帰属する当期純利益593,016939,402346,38658.4 c.キャッシュ・フローの状況 第7期連結会計年度(自 2024年7月1日至 2025年6月30日)(千円)第8期連結会計年度(自 2025年7月1日至 2026年6月30日)(千円)営業活動によるキャッシュ・フロー948,5581,124,388投資活動によるキャッシュ・フロー△388,735△697,100財務活動によるキャッシュ・フロー△575,372△514,257現金及び現金同等物の増加額(△は減少額)△15,549△86,969現金及び現金同等物の期末残高895,330808,360  なお、過年度の事業買収により生じたのれん等の影響を調整したEBITDAを含む経営成績の推移は以下のとおりであり、営業利益率はPMI期間を経て15%前後、EBITDAマージン(EBITDA÷売上高)は20%超で推移しております。
② 生産、受注及び販売の実績a)生産実績 当社グループは生産活動を一部の関係会社にて行っておりますが、金額的重要性が乏しいため、当該記載を省略しております。
b)受注実績 当社グループが行う事業は、提供する主要なサービスの性格上受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
c)販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。
なお、当社グループは、動物病院事業を単一の報告セグメントとしており、その他の事業については開示情報としての重要性が乏しいため、動物病院事業に含めて記載しております。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年7月1日至 2026年6月30日)販売高(千円)前年同期比(%)動物病院事業6,155,97612.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループにおきましては、事業基盤の強化に向けて、高度医療・二次診療に対応したセンター病院の開設や飼い主の動物医療に対する多様化・高度化要請への対応力向上のための人材のリクルーティング等、諸施策を着実に実行してまいりました。
また、いわゆるエッセンシャルワーカー(生活必須職従事者)の一員としての役割を果たすべく、各医療拠点において医療提供の維持発展に努めてまいりました。
 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態(資産) 当連結会計年度末における資産合計は6,768,693千円となり、前連結会計年度末と比べて718,719千円増加いたしました。
 流動資産は1,987,926千円となり、前連結会計年度末と比べて600,735千円増加いたしました。
これは主に、商品及び製品が513,277千円、原材料及び貯蔵品が124,023千円それぞれ増加したこと等によるものであります。
 固定資産は4,780,767千円となり、前連結会計年度末と比べて117,983千円増加いたしました。
これは主に、のれんが104,729千円増加したこと等によるものであります。
(負債) 当連結会計年度末における負債合計は3,049,789千円となり、前連結会計年度末と比べて284,576千円減少いたしました。
 流動負債は1,248,587千円となり、前連結会計年度末と比べて708,021千円減少いたしました。
これは主に、未払法人税等が50,036千円、買掛金が23,779千円、未払金が28,425千円それぞれ増加した一方、短期借入金が100,000千円、1年内返済予定の長期借入金が706,681千円それぞれ減少したこと等によるものであります。
なお、上場前のLBOにかかる借入は、金融機関との協議の上、2025年12月にリファイナンスが完了しております。
この度のリファイナンスにより、期限の利益の長期化を行うことで、営業キャッシュ・フローにより増加する自己資金を成長投資に充当し、財務健全性を維持しながら、グループを拡大することで、営業キャッシュ・フローが更に増加する「成長性と財務健全性を両立させる好循環スパイラル」を継続してまいります。
 固定負債は1,801,201千円となり、前連結会計年度末と比べて423,444千円増加いたしました。
これは主に、長期借入金が252,550千円、繰延税金負債が128,877千円それぞれ増加したこと等によるものであります。
(純資産) 当連結会計年度末における純資産は3,718,903千円となり、前連結会計年度末と比べて1,003,295千円増加いたしました。
これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が939,402千円増加したこと等によるものであります。
b.経営成績(売上高) 売上高は、既存拠点の売上高は前年を上回り堅調に推移した他、前連結会計年度に子会社化した株式会社そよかぜ(さいたま市中央区)及び株式会社バハティー(滋賀県守山市)が、1年を通して売上高に寄与いたしました。
また、当連結会計年度において株式会社Seeを子会社化し、北海道エリアにおける動物病院ネットワークを拡充する他、かねてより関連会社であった治療用レーザー医療機器の開発、製造、販売及び保守を行う飛鳥メディカル株式会社を完全子会社化するとともに、光触媒技術を活用したヘルスケア・環境関連製品の研究開発、製造及び販売に関する事業を完全子会社のカルテック株式会社で譲り受け、医療衛生機器領域の強化を図りました。
診療件数については415,891件、獣医師1人当たり売上高は45,115千円となりました。
 以上から、売上高は6,155,976千円(前年同期比12.7%増)となりました。
(売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益) 売上原価は、売上高増加に伴う変動費の増加により、4,298,429千円(前年同期比7.9%増)となりました。
販売費及び一般管理費は、M&Aに伴う一時的な費用や人件費上昇の影響等により、730,481千円(前年同期比27.8%増)となりました。
 以上から、営業利益は1,127,065千円(前年同期比23.9%増)となりました。
(経常利益) 経常利益は、助成金収入の計上等により、1,131,711千円(前年同期比24.6%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、負ののれん発生益の計上等により、939,402千円(前年同期比58.4%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は、808,360千円となり、前連結会計年度末と比べて86,969千円減少いたしました。
 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
a.連結キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は、1,124,388千円(前連結会計年度は948,558千円の獲得)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益1,296,886千円、減価償却費203,074千円、のれん償却額181,598千円、負ののれん発生益227,452千円、法人税等の支払額355,196千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は、697,100千円(前連結会計年度は388,735千円の使用)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出189,608千円、事業譲受による支出140,000千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出374,122千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は、514,257千円(前連結会計年度は575,372千円の使用)となりました。
これは主に、長期借入れによる収入818,630千円、長期借入金の返済による支出1,272,761千円等によるものであります。
b.資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資金の源泉は、主として営業キャッシュ・フローによる内部資金及び金融機関からの借入によっております。
営業費用等の運転資金及び設備投資資金については、主として営業キャッシュ・フローによる内部資金で賄うほか、必要に応じて金融機関からの借入を行っております。
調達時期及び方法については、事業計画に基づく資金需要、金利動向を考慮の上、決定しております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しております。
この連結財務諸表の作成にあたっては、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は、実際の結果と異なる可能性があります。
 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析について 当社グループでは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載しているとおり、「獣医師数」及び「診療件数」を重要な経営指標と位置付けております。
「獣医師数」は当社グループが提供可能な医療サービスのキャパシティを反映する指標であり、事業規模を左右する指標であると考えております。
また、「診療件数」は当社グループが提供した医療サービスを量的に把握する指標であり、これまでに行った診療サービスに対する飼い主の満足度が反映されるものと認識しております。
 また、運営効率を計る指標として「獣医師1人当たり売上高」も重視しております。
 最近3連結会計年度の推移は以下のとおりであります。
第6期連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)第7期連結会計年度(自 2024年7月1日至 2025年6月30日)第8期連結会計年度(自 2025年7月1日至 2026年6月30日)獣医師数(人)91111115診療件数(件)355,003395,059415,891獣医師1人当たり売上高(千円)47,21943,01245,115(注)獣医師数及び獣医師1人当たり売上高の算出方法は以下のとおりであります。
獣医師数:稼働ベース平均在籍人数獣医師1人当たり売上高:動物病院運営にかかる年間売上高を稼働ベースの平均人員数で除して算出  上表に記載のとおり、獣医師数は年々増加しております。
これは、獣医師が不足傾向にある中、積極的に獣医師確保に努めたこと及びM&Aを活用した拠点数の増加によるものです。
診療件数は、当該規模の増加に伴い増加しております。
また、獣医師1人当たり売上高は、診療価格の適正化を図った他、当社人材育成システムを通じた早期戦力化により、売上高に貢献できる体制が整備されてきたことによるものです。
研究開発活動 6【研究開発活動】
 当社グループでは動物病院向け顧客管理システム「わん太郎」の開発及び販売を行っており、現状はオンプレミス型のソフトウエアとして展開しております。
当社システム管理室を中心としたプロジェクトチームにより、当社グループの動物医療用DBの有機的一体化を図り、予防医療等サービス向けの診断解析技術の高度化や人工知能(AI)による診察支援や記録補助等、次世代型のシステム開発に取り組んでおりますが、研究開発費として会計処理すべき支出はありませんでした。
 また、動物病院事業以外の事業として、当社グループが有する臨床基盤を活かし、動物医療にかかる創薬や商品の研究開発活動を強化し、動物医療における臨床以外の新たな収益源の創出に向けて共同研究に取り組んでおります。
当連結会計年度の研究開発費の総額は3,228千円となっております。
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
 当連結会計年度の設備投資については、診療施設用の不動産の改修、医療機器の拡充などを目的とした設備投資を実施しております。
なお、有形固定資産のほか、無形固定資産への投資を含めて記載しております。
 当連結会計年度の設備投資の総額は193,620千円であります。
主に診療施設用の医療機器の取得を内容としております。
なお、当連結会計年度において重要な設備の除却、売却等はありません。
また、当社グループは全セグメントに占める「動物病院事業」の割合が高く、開示情報としての重要性が乏しいため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
(1)提出会社2026年6月30日現在 事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(名)建物及び構築物工具、器具及び備品土地(面積㎡)その他合計大阪動物医療センター(大阪市西区)動物診療施設本社290,13027,143941,277(490.42)9901,259,54249(12)中央動物医療センター(大阪市中央区)動物診療施設29,2982,55792,457(84.76)368124,69918(1)大阪動物病院(大阪市北区)動物診療施設3,5213,862-(-)4457,82930(6)南動物病院(三重県伊賀市)動物診療施設8,76730,008-(-)29739,07320(3)ベイサイドアニマルクリニック(横浜市神奈川区)動物診療施設15,42313,661-(-)-29,08517(1)北谷動物医療センター(沖縄県中頭郡)動物診療施設60,80010,745133,560(288.53)404205,51116(9)モデナ動物病院(神戸市西区)動物診療施設59,9744,110208,298(1,322.63)1,515273,89816(1) (注)1.従業員数の( )は、臨時従業員数を外書きしております。
2.現在休止中の主要な設備はありません。
3.建物及び土地の一部を賃借しており、年間賃借料は221,039千円です。
主な賃借設備は、以下のとおりであります。
南動物病院          :年間賃借料 20,841千円白金高輪動物病院       :年間賃借料 15,537千円大阪動物病院         :年間賃借料 13,910千円目黒アニマルメディカルセンター:年間賃借料 13,770千円大阪動物医療センター     :年間賃借料 11,525千円ベイサイドアニマルクリニック :年間賃借料 11,264千円調布動物医療センター     :年間賃借料 10,815千円豊見城動物高度動物医療センター:年間賃借料 10,620千円4.帳簿価額のうち「その他」は、車両運搬具、一括償却資産及び無形固定資産の合計であります。
(2)国内子会社 2026年6月30日現在 会社名事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(名)建物及び構築物工具、器具及び備品土地(面積㎡)その他合計株式会社ペット・ベット本社(横浜市神奈川区)本社-0-(-)9,2289,2285(-)株式会社そよかぜそよかぜ動物病院南与野院(さいたま市中央区)ほか2営業所動物診療施設62,66327,270-(-)21490,14722(3)株式会社バハティー守山しっぽ動物病院(滋賀県守山市)動物診療施設8,1926,205-(-)1,35415,7526(7)飛鳥メディカル株式会社本社(京都市下京区)本社事務所-4,235-(-)2434,4797(4)株式会社SeeSee Animal Clinic(北海道札幌市)動物診療施設2,6466,169-(-)6769,49216(8)カルテック株式会社本社(大阪市中央区)本社事務所倉庫41,817--(-)1,41643,23418(5) (注)1.従業員数の( )は、臨時従業員数を外書きしております。
2.現在休止中の主要な設備はありません。
3.帳簿価額のうち「その他」は、車両運搬具、一括償却資産、リース資産及び無形固定資産の合計であります。
4.上記の他、連結会社以外から賃借している設備の内容は、下記のとおりであります。
会社名事業所名(所在地)設備の内容年間賃借料株式会社そよかぜそよかぜ動物病院南与野院他2拠点(埼玉県さいたま市)動物診療施設建物及び駐車場17,484千円株式会社バハティー守山しっぽ動物病院(滋賀県守山市)動物診療施設建物及び駐車場6,113千円飛鳥メディカル株式会社事務所(京都府京田辺市)事務所4,414千円カルテック株式会社本社・事務所(大阪市中央区)本社・事務所4,363千円カルテック株式会社倉庫(大阪府南河内郡河南町)倉庫5,322千円
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
 該当事項はありません。
研究開発費、研究開発活動3,228,000
設備投資額、設備投資等の概要193,620,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況33
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況4
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況3,490,000
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標0
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
①投資株式の区分の基準及び考え方 該当事項はありません。
②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容  該当事項はありません。
 b.銘柄数及び貸借対照表計上額  該当事項はありません。
 (当事業年度において株式数が増加した銘柄)  該当事項はありません。
 (当事業年度において株式数が減少した銘柄)  該当事項はありません。
c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 該当事項はありません。
③保有目的が純投資目的である投資株式 該当事項はありません。

Shareholders

大株主の状況 (6)【大株主の状況】
2026年6月30日現在
氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
北井 正志大阪府吹田市3,280,30043.36
J-STAR No.3 SS,LP(常任代理人 SMBC日興証券株式会社)P.O. BOX1350 WINDWARD 3 REGATTA OFFICE PARK GRAND CAYMAN,KY1-1108 CAYMAN ISLANDS(東京都千代田区丸の内1丁目5番1号新丸の内ビルディング)1,175,89815.54
J-STAR No.3 JF,LP(常任代理人 SMBC日興証券株式会社)P.O. BOX1350 WINDWARD 3 REGATTA OFFICE PARK GRAND CAYMAN,KY1-1108 CAYMAN ISLANDS(東京都千代田区丸の内1丁目5番1号新丸の内ビルディング)609,1898.05
J-STAR No.3 JC,LP(常任代理人 SMBC日興証券株式会社)P.O. BOX1350 WINDWARD 3 REGATTA OFFICE PARK GRAND CAYMAN,KY1-1108 CAYMAN ISLANDS(東京都千代田区丸の内1丁目5番1号新丸の内ビルディング)503,7516.66
J-STAR No.3 GF,LP(常任代理人SMBC日興証券株式会社)P.O. BOX1350 WINDWARD 3 REGATTA OFFICE PARK GRAND CAYMAN,KY1-1108 CAYMAN ISLANDS(東京都千代田区丸の内1丁目5番1号新丸の内ビルディング)501,3666.63
野村信託銀行株式会社(投信口)東京都千代田区大手町2丁目2-2380,8005.03
山下 瞬大阪市北区76,0001.00
J-STAR有限責任事業組合2016東京都千代田区有楽町1丁目13-2第一生命日比谷ファースト18階61,7960.82
モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社東京都千代田区大手町1丁目9番7号61,7000.82
第一生命保険株式会社(常任代理人株式会社日本カストディ銀行)東京都千代田区有楽町1丁目13-1(東京都中央区晴海1丁目8番12号)60,9000.81計-6,711,70088.73(注)1.発行済株式数(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点以下第3位を四捨五入しております。   2.上記の所有株式数のうち、信託業務に係る株式数は次のとおりであります。     
野村信託銀行株式会社(投信口)  380,800株
株主数-金融機関4
株主数-金融商品取引業者18
株主数-外国法人等-個人18
株主数-外国法人等-個人以外24
株主数-個人その他1,405
株主数-その他の法人12
株主数-計1,481
氏名又は名称、大株主の状況北井 正志
株主総利回り1
株主総会決議による取得の状況 (1)【株主総会決議による取得の状況】
 該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
 該当事項はありません。

Shareholders2

発行済株式及び自己株式に関する注記 1 発行済株式に関する事項株式の種類当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)普通株式7,974,000--7,974,000 2 自己株式に関する事項株式の種類当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)普通株式500,000-90,600409,400(注) 普通株式の自己株式の株式数の減少90,600株は、ストック・オプションの行使による減少であります。