財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2026-07-23
英訳名、表紙NE Inc.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長CEO 比護 則良
本店の所在の場所、表紙神奈川県横浜市港北区新横浜三丁目2番3号
電話番号、本店の所在の場所、表紙03-4540-6512
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEIfalse
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2 【沿革】
当社は、Hamee株式会社の「プラットフォーム事業」を吸収分割の方法により会社分割することを目的として2022年5月に同社の100%連結子会社として設立し、2022年8月に「プラットフォーム事業」を会社吸収分割により承継して事業を開始いたしました。
その後、2022年9月にHameeコンサルティング株式会社を吸収合併し、2024年4月に日本の伝統工芸品の国内EC事業(リテール事業)を事業譲受により取得しました。
また、2025年11月に当社株式は東証グロース市場にスピンオフ上場いたしました。
当社設立以後、現在までの沿革は次のとおりであります。
年月概要2022年5月Hamee株式会社の子会社として神奈川県小田原市にNE株式会社を設立2022年8月Hamee株式会社のプラットフォーム事業を会社吸収分割の方法により承継し事業開始2022年9月Hamee株式会社より承継した関係会社株式により当社の子会社となったHameeコンサルティング株式会社を吸収合併2024年4月株式会社リアルジャパンプロジェクトから、日本の伝統工芸品の国内EC事業(リテール事業)を事業譲受により取得2025年11月当社株式は東証グロース市場にスピンオフ上場
事業の内容 3 【事業の内容】
当社は世界的にも成長が続いているEC市場において、市場の変化に対応しつつ進化成長し続けてきたHamee株式会社から、同社のプラットフォーム事業を会社吸収分割の方法により承継し2022年8月に実質的な事業を開始いたしました。
クラウド(SaaS)型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」をメインサービスとして、EC事業者の受注・在庫・出荷の一元管理を行うOMS(Order Management System)というニッチな分野で、年間1兆3,500億円の流通総額を築くまでに成長し、顧客基盤(契約社数)においてトップクラスの実績を築いてまいりましたが、2026年4月に当社は新たにVision「Commerce OS for the Agent Era」を定め、ニッチな分野から市場を広げるべく、「Commerce OS」となることを目指して事業を展開しております。
(1) 事業の概要(ⅰ)ネクストエンジン事業当社のメインとなるサービスで、主に自社サイトやECショッピングモール等でインターネット通販を展開するEC事業者向けに、ネットショップ運営に係る受注処理や在庫管理等の業務を可能な限り自動化すると同時に、管理システムの異なる複数のECモールのデータを自動で取り込むことで複数店舗の受注処理や在庫状況を一元管理できるクラウド(SaaS)型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」を開発・提供しております。
ネクストエンジンは、EC事業者に対して、メール自動対応、受注伝票一括管理、在庫自動連携(各店舗の在庫数を一致させる機能)、商品ページ一括アップロード等の機能を提供し、ネットショップ運営の業務プロセスの自動化を進め、EC事業者の経営効率向上を支援するクラウド(SaaS)型システムであります。
異なるインターネットショッピングモールに出店した複数のネットショップの管理を一元化したり、複数のネットショップの在庫数表示を同期させたりする機能を持つことから、特に複数のネットショップを運営するEC事業者には利点があります。
ネクストエンジンには、メイン機能(標準仕様)とアプリケーション(拡張機能、以下「アプリ」といいます。
)があり、ユーザーはニーズに合わせて機能を使い分けることが可能となっております。
メイン機能はEC事業者の利便性に資する標準的な機能がワンパッケージで搭載されており、アプリはそれ以上の、企業ごとに異なる店舗管理や店舗運営の方法に合致させるためのオプションと位置付けられています。
また、受託開発サービス、ネクストエンジンオーダーメイドにより個別企業向けの業務アプリを開発、提供しております。
なお、ネクストエンジンのユーザーに対するサポート業務(問い合わせ対応等)については、コムテック株式会社に業務委託しており、当社の顧客対応チームであるカスタマーエクスペリエンス部は、顧客であるEC事業者の効率的な業務運営に資する提案等を実施することで、事業的な成功を支援するというカスタマーサクセスの思想を追求しております。
ネクストエンジン事業の事業系統図は下記のとおりです。
(ⅱ)コンサルティング事業EC事業者の成長に伴走するために、ネクストエンジンで受注管理、在庫管理といったバックオフィス業務の自動化、効率化を支援する一方で、コンサルティング事業では、6,700社を超えるネクストエンジンのユーザーの日々の受注処理や在庫管理を通じて得られる多くのデータ及び店舗運営に係るノウハウに基づくECコンサルティング、EC運営代行サービスを提供することで、クライアントであるEC事業者の売上支援を行っております。
具体的には、自社に所属しているコンサルタントのほか、パートナー企業やフリーランス等の外注先を活用しながら、顧客企業に対して主に下記のサービスを提供しております。
なお、顧客企業については、ネクストエンジン契約企業以外も多く存在しており、コンサルティングサービスによる多店舗展開支援から、ネクストエンジン導入へとつながるケースもあります。
・ECコンサルティング・EC出店・サイト構築コンサルティング・EC運営代行サービス・広告運営代行サービスまた、労働集約型のビジネスモデルからの脱却を企図し、顧客企業の自律自走による成長という新たな顧客体験を創出するための教育コンテンツ商材として、生成AIオンライン動画講座の販売を行っております。
コンサルティング事業の事業系統図は下記のとおりです。
(ⅲ)ロカルコ事業当事業は地方創生の観点から、地方自治体向けふるさと納税支援サービス及び伝統工芸品のEC販売事業を展開しております。
① ふるさと納税支援サービスふるさと納税事業における地方自治体の寄附受付から返礼品発送までのオペレーションが、EC事業者によるネットショップの運営とほぼ同様であることに着目し、ネクストエンジンを一部カスタマイズしたうえで業務自動化、効率化のツールとして活用が可能という当社の強みを発揮しながら、地方自治体のふるさと納税運営をサポートするサービスを提供しております。
自社で保有するECコンサルティングのナレッジを活用したSEO(検索エンジン最適化)対策、メールマガジン運用、広告プロモーション等、寄附額の拡大につながるような各種の支援施策を提供するなど、業務の効率化に留まらない付加価値の創出に努めております。
なお、返礼品の発送手配、ふるさと納税ページの更新、コールセンター業務(納税者からの問い合わせ対応等)については、パートナー企業を活用しております。
ふるさと納税支援サービスの事業系統図は下記のとおりです。
② 伝統工芸品のEC販売事業当社は、2024年4月に事業譲受によって日本国内における伝統工芸品のEC事業を取得いたしました。
実店舗を運営する中でEC運営に必要なノウハウを蓄積し、ネクストエンジンサービスの機能改善に活用すること、コンサルタントの経験値引き上げのために実店舗を運営する機会を社内に保持すること、ふるさと納税返礼品事業者の商品を当社が運営するEC店舗で取り扱うことで、販売機会の拡大につなげること等を目的としており、地方創生を支援するという共通の理念があることから、当該セグメントに含めております。
この事業では、日本全国の伝統工芸品を製作する職人等から様々な商品を仕入れ、自社(本店)サイト、Amazon、楽天市場等のEC店舗で販売しております。
なお、ふるさと納税支援サービスについては、2026年6月12日開催の取締役会において事業譲渡を決議しており、2026年8月以降は当社の業績への寄与は無くなる見込みであります。
これに伴い2027年4月期よりロカルコ事業はコマーステック事業へ名称変更いたしました。

(2) 事業の特徴(ⅰ)ネクストエンジン事業① ネクストエンジンの契約実績について2026年4月期末時点におけるネクストエンジンの契約社数は6,764社(前事業年度末比194社増)で、利用店舗数は56,891店(同3,289店増)、利用店舗の取引総額は1兆3,515億円(同1,636億円増、いずれも自社調べ)となっております。
② サービス価格・営業活動についてネクストエンジンの基本料金は、ユーザーであるEC事業者の受注件数に応じた従量課金制をとっており、ユーザーの事業規模に応じた料金体系となっております。
ネクストエンジン上の各種アプリにつきましては、アプリごとの定額料金制(一部従量課金制)としております。
営業活動につきましては、EC事業者向けのイベント・セミナー等へ出展・参加し、当サービスを紹介して、興味を持っていただいたEC事業者に詳細を提案するという営業スタイルを主体に、契約見込み先に対する積極的な営業(コンサルテーション)を展開し、契約の獲得に繋げております。
加えて、無料体験からの成約率を高めるための組織(アカウントマネジメント部)も編成しており、組織の役割を明確にすることで少人数でも効率的に契約件数を獲得することが可能な体制となっております。
また、協力事業者(ユーザー及び代理店として「パートナー制度に関する利用規約」を締結している事業者等)に代理で営業活動を行っていただき、当サービスを紹介していただく「パートナー制度」も設けております。
③ サポート体制についてネクストエンジンのユーザーへのサポート業務は自社にログやノウハウが蓄積できる体制を構築したうえで顧客からの問い合わせ対応等の定型業務をアウトソーシングしております。
また、従前はコールセンター業務を担っていた社員が、顧客のEC運営上の課題を把握し改善提案を行うことによって、顧客の事業成長を支援し、結果として事業撤退を理由に解約するケースを回避するなど解約率抑制に取り組むことで、継続的に顧客の事業的な成功を支援するというカスタマーサクセスの追求を行っております。
④ 開発についてネクストエンジンの開発は全て自社の開発部で行っております。
ユーザーと同じ目線で、ユーザーの利便性を重視したシステムにしていくため、6,700社超のユーザーからのリクエストについては、要望の多いもの、利便性向上への効果が期待できるものから優先的に機能開発に取り組むほか、ECショッピングモール側のシステム変更等に対して、事前にモール側と連携を取りながら改修をすすめ、システム変更が実施されるタイミングで当社の対応も完了できるような開発体制を構築しております。
なお、受託開発サービスであるネクストエンジンオーダーメイドについては、外部の開発パートナーを活用することで開発原価を変動費化するなど、コストコントロールを徹底しております。
⑤ プラットフォーム化についてネクストエンジンのAPI
(注)を公開したことにより、ネクストエンジン上で自社及び外部ディベロッパーが開発した各種アプリの展開が可能となるなど、いわゆるプラットフォーム化が実現いたしました。
これにより、顧客のニーズに合わせたネクストエンジンのカスタマイズが容易となり、小規模EC事業者から、大規模EC事業者まで、広範なユーザーのニーズに対応したサービス提供が可能となっております。
また、ユーザーが利用している外注先の倉庫事業者に対して、自動で出荷指示データを送るといった既存のアプリとネクストエンジンを連携させることにより、ユーザーの環境に合わせた効率的なシステム運用も可能となります。
加えて、ユーザーが独自に開発したアプリを、ネクストエンジン上で販売することも可能になります。
(注)API(Application Programming Interface)とは、あるコンピュータプログラム(ソフトウエア)の機能や管理するデータなどを、外部の他のプログラムから簡単に呼び出して利用できるようにするインターフェース(窓口)のこと。
ここでいうインターフェースとは、機能の呼び出し手順や記述方法などを定めた仕様を指す。
APIが提供されている機能は独自にゼロから開発する必要がないため、プログラムの開発を効率的に行うことが可能になる。
(ⅱ)コンサルティング事業① コンサルティングサービスについてネクストエンジンの事業領域を受注処理や在庫管理といったバックオフィスから、商品ページの管理や広告の運営といったフロントオフィスに拡張することで、EC事業者の最強のパートナーとなることを目指し、ネットショップ運営に関する総合的なECコンサルティングサービスを提供しております。
ネットショップ店長経験者、メディア運営経験者、マーケター経験者など各分野においてスペシャリティーを発揮する自社所属のコンサルタントがチームで顧客のEC事業者を総合支援し、楽天市場、Yahoo!ショッピング、AmazonなどのECモールから自社サイトまで幅広く対応することが可能となっているほか、ネクストエンジンを使った効率的な受注運営代行も強みとなっております。
② サービス価格・営業活動についてWEB広告等の媒体から流入する見込み顧客に対して、戦略策定、施策提案、やるべき事とその優先度が分かるレポートを無料で提供する1か月間のお試し期間を経て、担当コンサルタントによるフォローアップによって正式契約へと繋げるよう営業活動を展開しております。
なお、サービス価格(コンサルティング料金)は月額60,000円からとなっており、規模の小さいEC事業者でも導入しやすい価格設定となっております。
また、生成AIオンライン動画講座の販売については、自社営業担当による取引先開拓のほか、パートナーの活用により顧客の獲得に努めております。
(ⅲ)ロカルコ事業① ふるさと納税支援サービスについて地方自治体向け、ふるさと納税運営の業務受託サービスとして、「寄附拡大」と「業務効率化」の二つの側面で全国の自治体に対して付加価値を提供しております。
寄附拡大については、ふるさと納税サイトのトップページ編集、バナー設置、返礼品画像編集等の掲載情報の充実化や、SEO(検索エンジン最適化)対策、メールマガジン運用、広告プロモーション等のECコンサルテーション、返礼品の開発等、外部の業務委託先とも連携した幅広いサポートが可能となっております。
業務効率化については、ネクストエンジンを活用した受注管理業務の自動化、カスタマーサポート業務の受託、寄附者への郵送書類の作成と発送等、地方自治体の業務負荷の低減に資するサービスを、外部の業務委託先とも連携して提供しております。
② サービス価格・営業活動についてサービス価格は契約自治体への寄附額に対して一定の料率を乗じる料金体系を基本としております。
また、寄附者への郵送書類の作成については、作業数量に応じた従量課金制も一部採用しております。
営業活動につきましては、当社営業担当者による訪問といった営業活動が中心となっており、合わせて各自治体において実施される、ふるさと納税支援事業者を選定するプロポーザル(自治体が発注先企業を選ぶための方法の1つで、複数の企業の中から最も優れた提案をした企業を契約の候補者として選定する方式)実施情報を入手し、プロポーザルに参加するという方法で契約の獲得に努めております。
③ サポート体制についてふるさと納税支援サービス契約自治体へのサポート業務は、自社及びノウハウを有するパートナー企業等へのアウトソーシングにより提供しております。
ふるさと納税の特性上、年末に業務が集中する傾向にあるため、閑散期の業務量をベースに自社リソースを確保し、繁忙期にアウトソーシングを活用することで、固定費の圧縮に努めております。
④ 伝統工芸品のEC販売事業について「ロカルコストア」の名称で、日本全国の伝統工芸品を仕入れ、自社(本店)サイト、Amazon、楽天市場等のEC店舗で販売する一般的なEC事業であります。
既存の伝統工芸品のほか、自社企画によりアレンジした工芸品を製作、OEM供給いただくなど、商品開発にも注力しております。
なお、店舗運営には自社のクラウド(SaaS)型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」を使用して、効率的な店舗運営を行っております。
関係会社の状況 4 【関係会社の状況】
名称 住所資本金(百万円)主要な事業の内容 議決権の所有(被所有)割合(%)関係内容(親会社)Hamee株式会社神奈川県小田原市635モバイルアクセサリー等製造販売(被所有)直接100.0当社サービスの利用  
(注) 2025年11月4日を実行日とする、Hamee株式会社による当社株式の現物配当(株式分配型スピンオフ)により、同日付で当社はHamee株式会社との資本関係が解消されているため、同社は当社の親会社ではなくなりました。
従業員の状況
(2) 【従業員の状況】
① 提出会社の状況 2026年4月30日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)138〔7〕345.46,3600.6 セグメントの名称従業員数(名)ネクストエンジン事業41〔0〕コンサルティング事業20〔4〕ロカルコ事業13〔1〕その他0〔0〕全社(共通)64〔2〕合計138〔7〕
(注) 1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。
)であり、パート及び嘱託社員は〔 〕内に年間の平均人員を外数で記載しております。
2.当社設立後に入社した従業員以外は、Hameeへの入社日、Hameeコンサルティング株式会社への入社日を起算日として勤続年数を算出しております。
3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
4.全社(共通)は、全事業部に共通するビジネスサポート部門、デザイン部門、人事、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。
② 労働組合の状況当社において労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満であり、特記すべき事項はありません。
③ 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異当事業年度補足説明管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)
(注)1男性労働者の育児休業取得率(%)
(注)2労働者の男女の賃金の額の差異(%)
(注)1正規雇用労働者パート・有期労働者
(注)3全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者
(注)313.0100.0―69.472.1―
(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。
3.「―」は、対象となる男性の労働者がないことを示しております。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社が判断したものであります。
(1) 経営方針当社は、「EC事業者のデータがAIに正しく読まれなければ、どれほど優れた商品も選ばれない」という課題認識のもと、自社の役割を再定義し、新たなVision「Commerce OS for the Agent Era」およびMission「Build the Invisible Engine」を策定いたしました。
Vision「Commerce OS for the Agent Era」に従い、あらゆるEC事業者が消費者に向けて磨いてきた「商品への想い」や「細部へのこだわり」等の定性的な価値をAIエージェントが正しく評価できる「信頼できるデータ」へと翻訳する、エージェント時代の「Commerce OS」となることで、EC事業者の受注・在庫・出荷の一元管理を行うOMS(Order Management System)というニッチな分野から脱却し、市場の拡大を図ってまいります。
当社はAIそのものを開発するのではなく、AIエージェントによる購買行動という新しい標準を支える基盤、業務データ・API・実行プロセスを「Commerce OS」として提供してまいります。
また、Mission「Build the Invisible Engine」によって、顧客がシステムを使っていることを意識させず、EC事業者が「作る・選ぶ・届ける」という本来の喜びに集中できるよう、すべての業務インフラを見えない形で支える土台を築くことを目指しております。
さらに、上記VisionとMission追求の土台となる当社Cultureを「コマースに熱狂を。
Love Commerce.」とし、全社共通の価値観として、以下の3つの行動指針を定めております。
① IGNITION「いいね。
」“好奇心”と“向上心”をエネルギーに走り出します。
② SPRINT「たのしもうね。
」挑戦と学びを繰り返します。
③ HIGH FIVE「ありがとね。
」互いに手を取り合うことで大きな目標を達成します。

(2) 経営環境2025年8月に経済産業省が公表した「令和6年度 電子商取引に関する市場調査報告書」によると、2024年における物販系分野のBtoC-EC市場(注)1規模は、前年の14兆6,760億円から5,434億円増加し、15兆2,194億円となりました。
前年比増加率は3.70%と、エネルギー価格の高騰、物価高、円安等のネガティブ要因を背景にして、2020年、2021年の新型コロナウイルス感染症の影響を受けた拡大と比べると伸び率は緩やかになりましたが、引き続き底堅く推移しております。
EC化率(注)2は前年比0.40ポイント上昇の9.78%と、コロナ禍で一気に高まった2020年に比べても1.70ポイント伸長しており、EC市場は引き続き拡大しております。
(注)1.BtoC-EC市場:一般消費者向けのインターネット通信販売市場を指します。
2.すべての商取引金額(商取引市場規模)に対するEC取引金額(EC市場規模)の割合を示す指標です。
物販系分野のBtoC-EC市場規模は、当社のネクストエンジン事業におけるユーザーの社数といったストック指標及び受注処理件数といったトランザクションのボリュームを通じて、また、コンサルティング事業における受注獲得の観点からも、業績に直接的な影響を及ぼすため、市場規模の拡大は当社の事業成長にとって非常に重要となります。
BtoC-EC市場について、今後も堅調な成長が見込まれていることから、当社にとって事業規模拡大の機会が当面続くものと考えております。
(3) 中長期的な会社の経営戦略当社は、主要なKPIをネクストエンジンの「総契約社数」と「ARPU(注)1」と設定し、自社でコントロールが可能な「総契約社数」を重要指標として追求してまいりましたが、ネクストエンジンの基本利用料を2023年6月に引き下げたことに伴い、顧客構成として、ネクストエンジンを通じたEC流通額が小規模な事業者も増加傾向にあると認識しております。
ネクストエンジン事業の持続的な成長を実現するため、より重要な指標をARPUと位置づけ、今後ARPUの向上を意識した施策を実施してまいります。
具体的には、顧客企業の独自の事業運営に合わせたネクストエンジンアプリの受託開発「ネクストエンジンオーダーメイド
(注)2」を、より広範囲の顧客に対して提供するための取り組みである「NE STUDIO」の拡販、コンサルティング機能を活用したTier(取引先における月間受注処理件数の規模別階層)別の伴走での顧客EC事業者の売上拡大支援によるネクストエンジンを通じた受注処理件数の拡大、韓国のECプラットフォームを運営するCafe24 Corp.との協業による、越境EC支援でのGMV連動課金の拡大、等でARPUの向上を目指します。
また、EC事業者のコミュニティー組成等に取り組み、顧客同士が成功体験を共有し合うなど相互に有用な情報交換を促すことで、自律的な事業成長につながる場を提供するという、間接的な成長支援にも注力してまいります。
結果としてコンサルティングサービスによって顧客であるEC事業者のフロントエンド(売上拡大)を支援し、ネクストエンジンでバックエンド(業務効率化)を支援するという、当社の保有する企業アセットを活用して持続的な成長を実現してまいります。
また、2024年4月に事業譲受により取得した伝統工芸品のEC販売事業は、今後日本の伝統工芸品や食品等、日本文化の発信基盤となることを目指しておりますが、将来的には、新規事業として機能開発に取り組んだBtoB卸売マーケットプレイスを包含した「グローカル・コマースプラットフォーム
(注)3」を確立し、ネクストエンジンとコンサルティング機能でEC事業者を含む全てのコマース事業者を支援するという企業アセットを活用しながら、当社事業領域(事業ドメイン)をグローバルへと拡張する方針としております。

(注) 1.ネクストエンジンのARPUは、ネクストエンジンに紐づく月次の総売上(メイン機能、アプリ売上、ネクストエンジンオーダーメイド売上等)を月末時点のネクストエンジン総契約社数で除して求めます。
2.顧客企業の独自の運営に合わせたネクストエンジンアプリを受託開発するサービスです。
3.当社事業が目指す方向性「グローバル(世界的な)とローカル(地方的な)を結びつけるプラットフォーム」を体現する造語です。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題今後の事業展開において更なる事業拡大・成長を目指すに当たり、以下の課題を認識しております。
当社は、これらの課題に迅速に対処してまいります。
① 優秀な人材の確保と働きやすい環境の整備継続的な成長の原資である人材は、当社にとって最も重要な経営資源と認識しております。
当社のサービス開発力やその他業務の遂行能力を維持し、継続的に発展、強化していくためには、優秀な社員を継続的に雇用し、その成長機会を提供していく必要があります。
当社においては、デザイナー、開発エンジニア等のクリエイティブ人材を継続的に採用し、サービスクオリティの向上、開発スピードの向上等によって、ユーザーのニーズに対応していくことが重要であります。
コロナ禍を経てテレワーク等多様な働き方に対するニーズは一定存在するものの、当社はリアルでのコミュニケーションの重要性について再認識したことから、週4日の出社と週1日のテレワークを原則とする方針を採用いたしました。
なお、2025年1月に移転した新オフィス(現本社)における社員の働きやすさ、生産性の維持向上、快適性の向上等を果たすため、2026年5月より増床を実施いたしました。
引き続き優秀な人材確保のための環境の整備に取り組んでまいります。
② コーポレートガバナンスの高度化 当社は2024年8月16日開催の臨時株主総会決議により、監査役会設置会社となりましたが、一層のコーポレートガバナンスの高度化を実現するため、社外取締役及び監査役会による監督機能の強化や、取締役会の活性化に努めるなど、より高度なガバナンス体制の構築を目指し、コーポレートガバナンスの透明性及び客観性を維持向上できるよう対応してまいります。
③ コンプライアンス体制の維持向上 近年、企業活動においては高い倫理観が求められており、コンプライアンス上の問題は経営基盤に重大な影響を及ぼすものであると考えております。
当社では、コンプライアンスマニュアルの制定、コンプライアンス担当役員の選任、法務部門の設置等、コンプライアンスを徹底する体制の強化を実施しておりますが、お客様からの信頼性向上のため、今後も社内教育を通してコンプライアンス体制の維持向上を図っていく方針であります。
④ ESGの推進 当社は、当社のメインサービスであるネクストエンジンの拡大により、消費者に多様なEC消費の機会をもたらし、ECに関わる事業者に「あそび」のある時間をもたらす、SDGsの目標8『働きがいも経済成長も』及び同9『産業と技術革新の基盤をつくろう』に繋がる取り組みを行っています。
しかしながら、ESGに関するマテリアリティ(重要課題)の特定や、アクションプランの公表等の取り組みについては不十分な側面もあると認識しているため、今後ESGの推進を強化してまいります。
⑤ ネクストエンジン契約拡大のための継続的な取り組み ネクストエンジンは主として併売(多店舗展開)をするEC事業者から支持されているサービスであり、6,700社を超える顧客にご利用いただいています。
 今後も引き続き、以下の取り組みを推進し、顧客におけるEC事業の成長支援を通じて、総契約社数の拡大を目指します。
・無料インバウンド強化のためのプロモーション活動・コールセンター業務をアウトソースするパートナーとの連携強化と、自社サポート体制の充実化によるオンボーディング強化及びそれに伴う解約率の低減・スムーズなデータ連携とEC事業者の作業時間短縮化・豊富なAPIの開発による他社サービスとの連携幅の更なる拡大・AI機能の実装によるEC事業者の更なる利便性の向上 ⑥ D to A(Direct to Agent)へのビジネスモデルの転換AIの利用拡大に伴い、消費者がECモールで商品を探して買う従来型のEC商流に加え、AIエージェントが消費者に代わって商品を探し、比較し、推奨し、購入を支援するという、エージェンティック・コマースが世界的に拡大しています。
ECの在り方が大きく変わろうとする中、EC事業者の成長を支援するうえで、エージェンティック・コマースへの対応は当社として重要な課題であると認識しております。
従来は、SEO(検索エンジン最適化)、広告、レビュー等、いかに消費者に商品を見つけてもらうかが重要でしたが、エージェンティック・コマースにおいては、商品の価値をAIが正しく理解できるデータを提供することが重要となります。
ネクストエンジンは、顧客であるEC事業者とその商品が本来的に有する価値を、AIが読み取れるデータに変換すると同時に、18年間の運営で培ったECバックオフィス業務の実行能力によって、顧客のビジネスが回り続けるように支える「Commerce OS」になることを目指してまいります。
これにより、AIエージェント経由の取引額に連動する「GMV(流通総額)連動収益」の獲得というD to A(Direct to Agent)へのビジネスモデルの転換を実現してまいります。
⑦ 市場環境に左右されない強固な顧客基盤の構築 前事業年度と同様に下記の経営環境の変化が続いていると認識しております。
(a)EC市場における構造変化 コロナ禍でEC業界へ進出する事業者が増加したものの、プレーヤー増加による競争環境の激化によって、ブランド力や財務的に余力のあるEC事業者と、そうでない事業者との間の格差が広がり、業界として二極化が進んでいる。
(b)地政学リスクの高まりを背景にした消費行動の停滞 コロナ禍で進んだ消費行動のデジタルシフトに始まり、自粛期間終息後のモノ消費からコト消費(旅行やイベントなど)へのシフトなど、様々な要因の影響により消費行動が変容する中、直近においては地政学リスクの高まりに起因するエネルギー価格や物価の高騰に伴い、EC市場における消費者の購買力が低下している。
(c)EC事業者の喫緊の経営課題のシフト 上記を背景に、EC事業者の経営上の優先課題がバックオフィス業務の効率化から、売上極大化及び利益の確保へシフトしており、機能が充実した各種の業務効率化サービスの導入よりも、コスト重視の特定機能に特化したライトな仕組みを選択する事業者が一定数存在している。
 これらの状況を踏まえ、ネクストエンジンが更なる成長加速を目指すために、従前の併売(多店舗展開)をするEC事業者に対する強みを発揮するだけではなく、小規模事業者を含む全てのコマース事業者に伴走し成長を支援するようなサービスを拡張・充実させることで、顧客基盤を強化し、総契約社数の更なる拡大を目指します。
⑧ 好循環なビジネス構造の実現 また先述の強固な顧客基盤の構築においてアプローチする小規模事業者へ、その興味関心である「売上拡大」という課題に対し、また中規模事業者であっても同様の課題を持っている事業者に対して、コンサルティング事業による制作、ECコンサルティング等を提供、またネクストエンジンの初期設定代行をコンサル事業が行う等シナジーを更に追求し、フロントと管理両面に対して、一体化されたサービス体制を構築し、ロングタームで顧客成長を伴走できるプラットフォームへ成長するべく、「好循環なビジネス構造」の実現を目指していきます。
(5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社の経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高、営業利益、EBITDA(利払前、税引前、減価償却前利益)であります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社が判断したものであります。
(1) ガバナンス当社は、カルチャー「コマースに熱狂を。
Love Commerce.」のもと、当社バリューズ「ね」という価値観に共感する優秀な人材の継続的な確保をサステナビリティ基本方針としており、この実現によって次世代の環境に配慮したサービスを提供し続け、人・社会・自然との共生を通じ、持続可能な社会の発展に寄与していく所存であります。
サステナビリティ関連のリスク及び機会を監視し、管理するためのガバナンスに関しては、コーポレート・ガバナンス体制と同様となります。
当社のコーポレート・ガバナンスの状況の詳細は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載のとおりであります。

(2) 戦略当社は、サステナビリティに関する取組のうち、特に優秀な人材確保及び定着に関する取組が経営上重要な課題であると認識しております。
また、労働者不足への対応や生産性向上の観点から、従業員の定着率を向上させ、長期的な 安定成長を牽引する優秀かつ多様な人材の確保を行うため、多様な人材が働きがいをもって活躍できる環境や仕組みを整備する等、性別、年齢を問わず、意欲的な従業員が活躍できる組織を構築する取り組みを強化しております。
当社における、人材の育成及び社内環境整備に関する方針は以下のとおりであります。
・人材の育成及び社内環境整備に関する方針継続的な成長の原資である人材は、当社にとって最も重要な経営資源と認識しております。
当社のサービス開発力やその他業務の遂行能力を維持し、継続的に発展、強化していくためには、当社バリューズ「ね」という価値観に共感する優秀な人材を継続的に雇用し、その成長機会を提供していく必要があります。
各職種・階層にあった研修等の拡充を図り、性別・年齢等に関わらず多様な人材の能力を最大限に引き出すとともに、常に向上心を持ち将来の環境変化にも対応しうる人材を育成してまいります。
また、障がい者雇用促進及び女性の仕事と育児の両立制度の確立による具体的施策の推進等、多様な人材の採用並びに多様な働き方の整備も同時に行ってまいります。
(3) リスク管理当社は、不測の事態または危機の発生に備え、「リスク管理規程」を定め、リスクを網羅的に把握・管理する体制を構築しておりますが、サステナビリティに関連するリスクにつきましても、その他のリスクと同様に、当該規程に基づきリスク管理を行っております。
(4) 指標及び目標当社は、年齢、性別等区別することなく、意欲と能力のある優秀な従業員が平等に管理職登用への機会が得られるような人事制度を整備してまいります。
従業員が最大限の能力を発揮できる職場環境や制度設計に努め、意欲と能力のある従業員を育成し、適切な人材を管理職として登用していく方針でありますが、女性、障がい者、中途採用者等の区分で管理職の構成割合や人数の目標値等を現在は定めておりません。
その具体的な目標設定については、今後の課題として検討してまいります。
戦略
(2) 戦略当社は、サステナビリティに関する取組のうち、特に優秀な人材確保及び定着に関する取組が経営上重要な課題であると認識しております。
また、労働者不足への対応や生産性向上の観点から、従業員の定着率を向上させ、長期的な 安定成長を牽引する優秀かつ多様な人材の確保を行うため、多様な人材が働きがいをもって活躍できる環境や仕組みを整備する等、性別、年齢を問わず、意欲的な従業員が活躍できる組織を構築する取り組みを強化しております。
当社における、人材の育成及び社内環境整備に関する方針は以下のとおりであります。
・人材の育成及び社内環境整備に関する方針継続的な成長の原資である人材は、当社にとって最も重要な経営資源と認識しております。
当社のサービス開発力やその他業務の遂行能力を維持し、継続的に発展、強化していくためには、当社バリューズ「ね」という価値観に共感する優秀な人材を継続的に雇用し、その成長機会を提供していく必要があります。
各職種・階層にあった研修等の拡充を図り、性別・年齢等に関わらず多様な人材の能力を最大限に引き出すとともに、常に向上心を持ち将来の環境変化にも対応しうる人材を育成してまいります。
また、障がい者雇用促進及び女性の仕事と育児の両立制度の確立による具体的施策の推進等、多様な人材の採用並びに多様な働き方の整備も同時に行ってまいります。
指標及び目標 (4) 指標及び目標当社は、年齢、性別等区別することなく、意欲と能力のある優秀な従業員が平等に管理職登用への機会が得られるような人事制度を整備してまいります。
従業員が最大限の能力を発揮できる職場環境や制度設計に努め、意欲と能力のある従業員を育成し、適切な人材を管理職として登用していく方針でありますが、女性、障がい者、中途採用者等の区分で管理職の構成割合や人数の目標値等を現在は定めておりません。
その具体的な目標設定については、今後の課題として検討してまいります。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 ・人材の育成及び社内環境整備に関する方針継続的な成長の原資である人材は、当社にとって最も重要な経営資源と認識しております。
当社のサービス開発力やその他業務の遂行能力を維持し、継続的に発展、強化していくためには、当社バリューズ「ね」という価値観に共感する優秀な人材を継続的に雇用し、その成長機会を提供していく必要があります。
各職種・階層にあった研修等の拡充を図り、性別・年齢等に関わらず多様な人材の能力を最大限に引き出すとともに、常に向上心を持ち将来の環境変化にも対応しうる人材を育成してまいります。
また、障がい者雇用促進及び女性の仕事と育児の両立制度の確立による具体的施策の推進等、多様な人材の採用並びに多様な働き方の整備も同時に行ってまいります。
事業等のリスク 3 【事業等のリスク】
以下において、当社の事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。
また、必ずしも特に重要なリスクとは考えていない事項についても、投資判断のうえで、あるいは事業活動を理解するうえで重要と考えられる事項については、投資家及び株主に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。
当社は、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、その発生の予防及び発生時の対応に努力する方針ですが、当社の経営状況及び将来の事業についての判断は、以下の記載事項及び本書中の本項以外の記載を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。
なお、以下の記載における将来に関する事項については、本書提出日現在において当社で想定される範囲で記載したものであります。
また、以下の記載は当社株式への投資に関連するリスクの全てを網羅するものではありません。
(1) ビジネスモデルについて(発生可能性:中 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:大)当社における事業は、主としてECに関連する事業であるため、EC関連市場が今後も拡大していくことが事業展開の基本条件であると考えております。
AI利用の拡大に伴うエージェンティックコマースの一般化等、チャネルの多角化を含め、今後もEC関連市場は拡大するものと見込んでおりますが、仮に新たな法的規制の導入、通信環境やセキュリティ対策等の技術進歩が市場のニーズに追いつかなくなるなど技術革新の遅れ、利用料金の改訂を含む通信事業者の動向、想定どおりにエージェンティックコマースが拡大しないなど、予期せぬ要因によりEC関連市場の発展が阻害される場合には、当社の事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(2) インターネットモールにかかる影響について(発生可能性:中 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:大)当社の事業においては、日本の代表的なECモールである楽天市場、Yahoo!ショッピングなど、ECインフラともいうべき企業の運営方針の影響を受けます。
当社ネクストエンジンのユーザーであるEC事業者は、複数のECモールへの出店や、自社ドメインサイトの運営などにより、多店舗展開することで販売機会の最大化に努めており、運営する全ての店舗を効率的に一元管理するためにネクストエンジンを活用しています。
今後、ECモールが同一企業による複数店舗の出店を禁止するなどした場合や、特定のモールが独占的な地位を占め、当該モールへの出店が集中するなど、EC事業者にとって多店舗展開の効果が減退した場合、ネクストエンジンを利用する顧客が減少するなど、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
(3) システムトラブル等について(発生可能性:中 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:大)当社の事業は、コンピュータシステムを結ぶ通信ネットワーク及び当社が提供しているシステムに依存しております。
このため、自然災害や事故等によって通信ネットワークが切断された場合、またはサイトへのアクセスの急激な増加や電力供給の停止等の予測不可能な様々な要因によってコンピュータシステムにトラブルが生じた場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
また、当社のコンピュータシステムは、適切なセキュリティ手段を講じて外部からの不正アクセスを回避するよう努めておりますが、それらの手段で対応できないコンピュータウイルスやハッカーの侵入等によりシステム障害等が生じた場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
(4) ネクストエンジンの不具合について(発生可能性:中 / 発生時期:短期 / 影響度:大)当社が運用しているネクストエンジンは、当社売上高の7割以上を占める主要サービスであるとともに、コマーステック事業(ふるさと納税支援事業の事業譲渡に伴いロカルコ事業から名称変更)やコンサルティング事業においても顧客に対するサービス用のツールとして活用しております。
当社は、ネクストエンジンの運用に支障が生じないよう、システムの保守や管理に努めておりますが、何らかの理由によりネクストエンジンに不具合が生じた場合、当社における主要なサービスの提供が困難になると同時に、他の事業の運営が滞るなど、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
(5) 法的規制について(発生可能性:低 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:中)当社は「不当景品類及び不当表示防止法」、「特定商取引に関する法律」、「不正競争防止法」、「消費者契約法」、「個人情報の保護に関する法律」、「商標法」、「著作権法」等による法的規制を受けております。
当社では、管理体制の構築等によりこれら法令を遵守する体制を整備しておりますが、これらの法令に違反する行為が行われた場合、法令の改正または新たな法令の制定が行われた場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
(6) 人材の採用・育成について(発生可能性:高 / 発生時期:短期 / 影響度:中)当社は、企業規模の拡大に伴い、継続的に優秀な人材の維持と拡充が必須であると認識しております。
当社の競争力向上に当たっては、新卒採用に比重を置いたうえで、一定以上の水準を満たす成長ポテンシャルの高い人材を適切に採用するとともに、人材の育成に積極的に努めていく方針であります。
しかしながら、当社の採用基準を満たす優秀な人材の確保が計画どおりに進まなかった場合や、人材育成が計画どおりに進まなかった場合、また既存の主要な人材が社外に流出した場合には、当社の事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(7) 訴訟などに関するリスク(発生可能性:低 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:中)当社は、現在において、訴訟を提起されている事実はありません。
しかしながら、当社の過失によるネクストエンジンのシステム障害などで顧客の業務が滞り、顧客に機会損失が発生した場合には訴訟を受ける可能性があります。
当社は、ネクストエンジンの運用に支障が生じないよう、システムの保守や管理に努めておりますが、完全にそのリスクを排除できる保証はなく、発生した訴訟の内容及び結果、損害賠償の金額等によっては当社の事業及び業績並びに企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。
(8) 特定のサービスへの依存について(発生可能性:高 / 発生時期:短期 / 影響度:大)当社の主力サービスは、EC事業者向けのクラウド(SaaS)型ECバックエンドシステム、ネクストエンジンであります。
EC業界におけるネットショップ管理システムのニーズは底堅いため、継続した機能強化に努めておりますが、ECモールの寡占化が進んだ場合や、EC業界においてネットショップ管理システムの需要が減退した場合、当社システムが陳腐化した場合、また、価格やサポート体制等の総合的なサービス内容が他社と比して著しく劣るような状況となった場合、他社システムへの乗り換えに伴う解約の増加により売上が減少するなど、当社の業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。
(9) 顧客情報の保護について(発生可能性:低 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:大)当社は、ネクストエンジンのサービス運用をはじめ、コンサルティング事業、コマーステック事業(ふるさと納税支援事業の事業譲渡に伴いロカルコ事業から名称変更)の各事業を運営するに当たって、顧客が保有する取引先情報・機密情報を預かる、又は直接的に顧客情報を取得することがあります。
当社が保有する場合はもちろん、顧客の保有する情報を預かる際には各サービスの利用規約に基づき適切な管理を行っておりますが、顧客データの取り扱いにおける人的過失、従業員の故意等による顧客情報の漏洩、消失、不正利用等が発生した場合、信用の失墜を招き、さらには損害賠償による経済的損失が発生するなど、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
(10) 配当政策について(発生可能性:低 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:小)当社は、株主に対する利益還元と同時に、健全な財務体質及び競争力の強化を経営上の重要課題として位置付けておりますが、健全な財務基盤を活かし、更なる事業成長のための投資(人材に対する投資、ネクストエンジンの重要KPIであるARPU向上に向けた事業開発のための投資、顧客基盤拡大のためのマーケティング投資、キャッシュフロー創出力を活かしたM&A投資等)を実行することが株主に対する最大の利益還元に繋がると考えることから、当面の間は無配とし、事業拡大のための投資を積極的に行う方針であります。
将来的には、各事業年度の経営成績を勘案しながら株主への利益還元を検討していく方針ですが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。
(11) ストックオプションの行使による希薄化について(発生可能性:低 / 発生時期:中期 / 影響度:小)当社では、役員及び従業員に対するモチベーション向上等を目的として新株予約権を付与しており、本書提出日現在における発行済株式総数に対する潜在株式数の割合は2.19%となっております。
また今後も優秀な人材確保のため新株予約権を発行する可能性があります。
これらの新株予約権が行使された場合、発行済株式総数が増加し1株当たりの株式価値を希薄化させる可能性があります。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。
)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況当事業年度における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善のもと、個人消費の持ち直しの動きがみられた一方で、世界的な金融引き締めの影響、地政学的リスクの高まり、米国の政策運営及び通商・外交方針を巡る不確実性の高まり等により、我が国経済を取り巻く環境は依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中で消費者の慎重な姿勢や、人手不足に伴う人件費の上昇などが国内企業の運営における課題として認識されております。
当社が属するEC市場環境については、2025年8月26日に経済産業省が公表した「令和6年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2024年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は26.1兆円と、前年の24.8兆円から5.1%増に拡大するなど、引き続き成長が続いており、当社のセグメントごとの経営成績は次のとおりとなりました。
a. ネクストエンジン事業地政学リスクと円安の進行に伴うエネルギー価格の上昇等を背景にした食料品や生活必需品をはじめとする消費財の物価高騰の影響を受け、家計における消費行動の変容が認められたことから、例年は主要なECモールの年末セールを背景にして活況となる11月から12月にかけて、ネクストエンジンの売上構成における主要な指標であるARPU(注)の伸びが想定を下回りました。
一方で、顧客ごとの個別課題に対応するための受託開発サービス「ネクストエンジン・オーダーメイド」案件の着実な獲得により、当事業年度の年間平均ARPUは前年同期比2.8%増(特殊要因除く)の39,061円と、着実に成長いたしました。
契約社数について、ネクストエンジンが連携している外部の出荷システムのサービス停止の影響を受け、一時的に解約が増加したタイミングがあったものの、契約獲得ペース自体はほぼ計画通りに推移したこともあり、総契約社数は6,764社(前事業年度末比194社増)となりました。
以上の結果、ネクストエンジン事業の売上高は3,145,487千円(前事業年度比5.9%増)、セグメント利益は2,059,297千円(同6.7%増)となりました。
(注) ARPU(Average Revenue Per User)とは、1ユーザーあたりの平均売り上げを示す指標を意味します。
b. コンサルティング事業コンサルタントのリソース確保という経営課題に対し、前期において案件ごとの採算管理とコンサルタントの稼働率向上、コスト見直し等、収益性を重視した取り組みに注力して収益力の向上を実現することが出来たため、今期については外部リソースを活用し売上拡大を目指す方針としておりましたが、外部リソースに起因する課題等から、新規契約獲得については期初の想定を下回って推移いたしました。
当該課題を認識したことから方針を転換し、既存契約先に対する付加価値向上によるアップセル施策の取り組みと、新商材である生成AIオンライン動画講座の販売に注力した結果、生成AIオンライン動画講座の販売が計画を大幅に上回ることができました。
以上の結果、コンサルティング事業の売上高は547,538千円(前事業年度比46.9%増)、セグメント利益は80,520千円(同4.3%増)となりました。
c. ロカルコ事業前期において契約自治体の解約が複数発生し、収入のベースが減少いたしましたが、契約自治体に対する自社リソースの関与頻度が向上することで、各種の施策(WEB広告施策、返礼品開発協力、返礼品ページの最適化等)の効果が顕在化し、第2四半期まで、契約を継続する自治体においては前年同期の実績を超える寄附額の増加がみられました。
しかしながら、10月の制度変更に伴う各種ふるさと納税ポータルサイトのポイント廃止を前に、9月に駆け込み需要が発生したことに起因して、本来最盛期となるはずの12月について、例年に比べて寄附額が伸び悩むなど、外部要因の影響がありましたが、通期では計画通りの実績となりました。
伝統工芸品のEC販売事業については、ECモールでの認知拡大施策や、東京都内及び神奈川県内の商業施設でのPOP UP STOREの展開等の施策を実施することで売上の拡大に努めましたが、卸販売先の拡大を見込んだ期初計画に対して79.2%の達成率となりました。
以上の結果、ロカルコ事業の売上高は375,373千円(前事業年度比35.4%減)、セグメント利益は△16,509千円(前事業年度は246,586千円の利益)となり、期初計画に対して損失額が3,285千円超過いたしました。
d. その他その他には、新規事業開発の一環として2024年4月期にβリリースをした、メーカーと小売店を繋ぐ新たな卸売マーケットプレイス「encer mall(エンサーモール)」が含まれております。
第1四半期においてβ版のサービス提供を停止しており、主に研究開発に係る費用を計上しております。
その他の売上高は31千円(前事業年度比93.0%減)、セグメント利益は△16,729千円(前事業年度は166,922千円の損失)となりました。
これらの結果、当事業年度の売上高は4,068,430千円(前事業年度比3.6%増)、営業利益は1,461,233千円(同3.7%減)、経常利益は1,444,435千円(同5.3%減)、当期純利益は1,008,426千円(同7.3%増)となりました。
② 財政状態の状況(流動資産)当事業年度末における流動資産の残高は、前事業年度末に比べ990,561千円増加し、4,549,154千円(前事業年度末比27.8%増)となりました。
これは主に、売上高の増加や、上場時の募集株式の発行等により現金及び預金が1,035,965千円増加したこと、売掛金が37,540千円増加したこと、商品が12,776千円増加したこと等の増加要因と、立替金が113,345千円減少したこと等の結果によるものであります。
(固定資産)当事業年度末における固定資産の残高は、前事業年度末に比べ65,048千円減少し、600,758千円(同9.8%減)となりました。
これは主に、投資その他の資産のうち、その他が32,730千円増加した一方で、無形固定資産が18,456千円減少したこと、encer mall(エンサーモール)のサービス停止に伴う無形固定資産除却等の影響により繰延税金資産が82,268千円減少したこと等の結果によるものであります。
(流動負債)当事業年度末における流動負債の残高は、前事業年度末に比べ155,628千円減少し、513,180千円(同23.3%減)となりました。
これは主に、未払金が21,885千円、未払法人税等が107,925千円、その他が26,582千円減少したこと等の結果によるものであります。
(固定負債)当事業年度末における固定負債の残高は、前事業年度末に比べ843千円増加し、38,729千円(同2.2%増)となりました。
これは資産除去債務の増加によるものであります。
(純資産)当事業年度末における純資産の残高は、前事業年度末に比べ1,080,297千円増加し、4,598,002千円(同30.7%増)となりました。
これは、剰余金の配当280,000千円があった一方で、上場時の株式募集に伴い資本金が175,956千円、資本準備金が175,956千円増加したこと及び当期純利益1,008,426千円を計上したことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は、前事業年度末に比べ1,035,964千円増加し、3,632,472千円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は1,175,633千円(前事業年度は1,025,879千円の収入)でありました。
これは主に、税引前当期純利益1,444,435千円、減価償却費168,173千円、立替金の減少113,344千円等の収入要因に対し、法人税等の支払い495,086千円、売上債権の増加37,539千円等の支出要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は188,200千円(前事業年度は420,515千円の支出)でありました。
これは主に、本社設備の増強に伴う有形固定資産の取得による支出40,463千円、ネクストエンジンの機能開発等ソフトウエアの取得による支出113,757千円、敷金の差し入れによる33,980千円の支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果得られた資金は48,531千円(前事業年度は310,000千円の支出)でありました。
これは、配当金の支払い280,000千円、上場関連費用の支出23,338千円の支出要因があった一方で、新規上場時の株式の発行による収入351,913千円があったこと等によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の状況a. 生産実績当社の主要な事業であるネクストエンジン事業における主たる業務は、EC事業者向けサービスの開発、提供、導入後のサポートであり、生産実績を把握することは困難であるほか、その他の事業につきましても、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
b. 受注実績当社のコンサルティング事業において、サイト構築等の受注案件が発生することがありますが、金額的な重要性が乏しいほか、その他の事業につきましても、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
c. 販売実績当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)ネクストエンジン事業3,145,487105.9コンサルティング事業547,538146.9ロカルコ事業375,37364.6その他317.0合計4,068,430103.6 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10以上の相手先が存在しないため、記載を省略しております。

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて作成されております。
この財務諸表の作成に当たっては、当事業年度末における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。
当社は、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。
そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
 当社の財務諸表で採用する重要な会計方針については、「第5経理の状況 1財務諸表等 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。
なお、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、翌年度の財務諸表に重要な影響を及ぼすリスクのある項目がないため記載しておりません。
② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容(売上高)当事業年度における売上高は4,068,430千円(前事業年度比3.6%増)となりました。
これは主に、ロカルコ事業において契約自治体の解約の影響により前事業年度比35.4%の大幅な減収となった一方で、ネクストエンジン事業の売上高が前事業年度比5.9%増の3,145,487千円になったこと、コンサルティング事業の売上高が前事業年度比46.9%増の547,538千円となったこと等の結果であります。
(売上原価及び売上総利益)当事業年度における売上原価は1,108,231千円(前事業年度比1.4%減)となりました。
これは主に、ネクストエンジンオーダーメイドの拡大及びコンサルティング事業における外注活用により外注費が11,979千円増加(同2.6%増)した一方で、労務費が48,009千円減少(同13.2%減)したこと及びサーバー費が13,153千円減少(同5.4%減)したこと等の結果であります。
上記により、当事業年度における売上総利益は2,960,198千円(同5.7%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)当事業年度における販売費及び一般管理費は1,498,964千円(前事業年度比16.8%増)となりました。
これは主に、人員の増加等に伴い人件費が65,256千円増加(同10.9%増)したこと、本社の移転に伴い地代家賃が23,796千円増加(同53.7%増)したこと、生成AIオンライン動画講座の売上拡大に伴う販売手数料の増加及びその他手数料の増加により支払手数料が107,264千円増加(同50.8%増)したこと等の結果であります。
上記により、当事業年度における営業利益は1,461,233千円(同3.7%減)となりました。
(営業外損益及び経常利益)当事業年度における営業外収益は6,974千円(前事業年度比4.0%減)となりました。
これは主に、受取利息5,878千円等を計上した結果であります。
また、当事業年度における営業外費用は23,772千円(前事業年度は196千円)となりました。
これは主に、上場関連費用を計上した結果であります。
上記により、当事業年度における経常利益は1,444,435千円(同5.3%減)となりました。
(特別損益、法人税等及び当期純利益)当事業年度における特別利益と特別損失について該当事項はありません。
当事業年度における法人税等合計は436,008千円(前事業年度比18.2%減)となりました。
上記により、当事業年度における当期純利益は1,008,426千円(同7.3%増)となりました。
③ 財政状態の状況の分析・検討内容 財政状態につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載のとおりであります。
④ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報キャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社の運転資金需要の主なものは、販売費及び一般管理費等の営業費用支払いに充当するための資金であります。
設備投資資金の主なものは、ネクストエンジン事業における主要なサービスであるネクストエンジンの機能向上に資するための開発、ソフトウエア等無形固定資産への投資資金、オフィス設備への投資、その他、企業価値向上に資する投資に関する資金需要があります。
当該資金需要については、手元流動性資金を充当しておりますが、突発的な投資案件に機動的に対応できるよう、取引金融機関4行で合計2,000,000千円の当座貸越極度額を設定しております。
なお、当事業年度末において当該極度額の利用はありません。
今後多額の投資資金が必要となるような案件が発生した場合、資本効率やコスト等のバランスと、株主利益への影響を十分に勘案したうえで、資本市場での調達、金融機関からの調達の双方を慎重に検討のうえ資金調達を実施してまいります。
⑤ 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析について当社経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、「第2 事業の状況1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、売上高、営業利益、EBITDAであります。
その推移を継続的に管理することで営業活動における新たな施策の立案を行っております。
その結果、当社が重視する経営指標は以下のとおりとなりました。
第4期事業年度 (自 2025年5月1日 至 2026年4月30日)実績(千円)前年同期比(%)売上高4,068,430103.6営業利益1,461,23396.3EBITDA1,611,37096.9 なお、売上高、営業利益の推移実績については、「第2 事業の状況4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1) 経営成績等の状況の概要」に記載しております。
研究開発活動 6 【研究開発活動】
当事業年度の研究開発活動は、ネクストエンジンの保有する各種データをマーケティングに有効活用するためのデータ分析、生成AI関連開発等であり、これらの研究開発活動の結果、当事業年度において当社が支出した研究開発費の総額は7,515千円であります。
設備投資等の概要 1 【設備投資等の概要】
当事業年度の設備投資の総額は195,583千円であり、セグメントごとの設備投資について示すと次のとおりであります。
(1) ネクストエンジン事業当事業年度の主な設備投資は、ネクストエンジンの機能強化に伴うソフトウエアを中心とする総額146,312千円の投資であります。

(2) コンサルティング事業当事業年度の主な設備投資は、自社利用ソフトウエアを中心とする総額2,512千円の投資であります。
(3) ロカルコ事業当事業年度の主な設備投資は、自社利用ソフトウエアを中心とする総額5,525千円の投資であります。
(4) 全社当事業年度の主な設備投資は、オフィス増床に伴う建物附属設備を中心とする総額41,233千円の投資であります。
主要な設備の状況 2 【主要な設備の状況】
2026年4月30日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(名)建物附属設備工具、器具及び備品ソフトウエアその他合計本社(神奈川県横浜市港北区)全社本社設備169,72287,662--257,38564(2)本社(神奈川県横浜市港北区)ネクストエンジン事業営業設備--158,3598,778167,13741(-)本社(神奈川県横浜市港北区)コンサルティング事業営業設備--5,4311,2376,66920(4)本社(神奈川県横浜市港北区)ロカルコ事業営業設備--11,211-11,21113(1)
(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。
2.従業員数の( )は、臨時従業員数を外書きしております。
設備の新設、除却等の計画 3 【設備の新設、除却等の計画】
(1) 重要な設備の新設等  該当事項はありません。

(2) 重要な設備の除却等該当事項はありません。
研究開発費、研究開発活動7,515,000
設備投資額、設備投資等の概要41,233,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況34
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況5
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況6,360,000
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、株式価値の変動又は株式に係る配当によって利益を得ることを目的とする投資株式を純投資目的である株式として、それ以外の投資株式については、純投資目的以外の目的である投資株式と区分しております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、原則としていわゆる政策保有株式を保有しないことを基本方針としております。
一方で、事業シナジーが認められるなど、取引先との関係強化を目的として、中長期的に当社の企業価値向上に資すると判断した場合には、コーポレートベンチャーキャピタル機能を通じて他社の株式を保有することがあります。
保有する株式については、年に一度、投資先の業績状況などを確認し投資の経済合理性を判断するとともに、投資先との関係性等から保有目的が適切であることを検証し、保有の適否を総合的に判断することとしております。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額(当事業年度において株式数が増加した銘柄) 該当事項はありません。
(当事業年度において株式数が減少した銘柄) 該当事項はありません。
c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報該当事項はありません。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式  該当事項はありません。
④ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの  該当事項はありません。
⑤ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの  該当事項はありません。

Shareholders

大株主の状況 (6) 【大株主の状況】
2026年4月30日現在
氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
AOI株式会社神奈川県小田原市栄町2丁目12-15 釼持ビル201号5,312,00032.13
樋口 敦士神奈川県小田原市2,538,11515.35
GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人:ゴールドマン・サックス証券株式会社)PLUMTREE COURT, 25 SHOE LANE, LONDON EC4A 4AU, U.K.(東京都港区虎ノ門2丁目6番1号 虎ノ門ヒルズステーションタワー)895,2975.42
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)東京都港区赤坂1丁目8番1号 赤坂インターシティAIR649,6003.93
BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND(常任代理人:株式会社三菱UFJ銀行)245 SUMMER STREET BOSTON, MA 02210 U.S.A.(東京都千代田区丸の内1丁目4番5号 決済事業部)589,0143.56
北村 和順神奈川県小田原市474,1002.87
INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人:インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)ONE PICKWICK PLAZA GREENWICH, CONNECTICUT 06830 USA(東京都千代田区霞が関3丁目2番5号)418,7002.53
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT(常任代理人:香港上海銀行東京支店)50 BANK STREET CANARY WHARF LONDON E14 5NT, UK(東京都中央区日本橋3丁目11-1)399,1422.41
株式会社日本カストディ銀行(信託口)東京都中央区晴海1丁目8-12143,6000.87
鈴木 淳也神奈川県鎌倉市141,4130.86
計―11,560,98169.93  
(注) 1.前事業年度末において主要株主であったHamee株式会社は、当事業年度末は主要株主ではなくなっております。2.2025年11月12日付の臨時報告書(主要株主の異動)にてお知らせしましたとおり、
AOI株式会社及び樋口敦士氏は主要株主となっております。
株主数-金融機関8
株主数-金融商品取引業者22
株主数-外国法人等-個人24
株主数-外国法人等-個人以外65
株主数-個人その他6,452
株主数-その他の法人61
株主数-計6,632
氏名又は名称、大株主の状況鈴木 淳也
株主総利回り1
株主総会決議による取得の状況 (1) 【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分株式数(株)価額の総額(円)当事業年度における取得自己株式5542,073当期間における取得自己株式-- (注)すべて単元未満株式の買取請求による取得であります。
なお、当期間における取得自己株式には、2026年7月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる株式は含まれておりません。

Shareholders2

自己株式の取得-42,000
自己株式の取得による支出、財務活動によるキャッシュ・フロー-42,000
発行済株式及び自己株式に関する注記 1 発行済株式に関する事項株式の種類当事業年度期首増加減少当事業年度末普通株式(株)4,000,00012,532,001-16,532,001
(注) 2026年5月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。
当該株式分割に伴い、発行済株式総数は、16,532,001株から33,064,002株に増加しております。
(変動事由の概要)増加数の内訳は、次の通りであります。
2025年9月1日付の株式分割による増加12,001,001株公募(ブックビルディング方式による募集)による新株式の発行500,000株新株予約権の権利行使による新株式の発行31,000株 2 自己株式に関する事項株式の種類当事業年度期首増加減少当事業年度末普通株式(株)-55-55
(注) 2026年5月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。
当該株式分割に伴い、自己株式数は、55株から110株に増加しております。
(変動事由の概要)増加数の内容は、次の通りであります。
単元未満株式の買取請求による自己株式の取得55株

Audit1

監査法人1、個別EY新日本有限責任監査法人
独立監査人の報告書、個別 独立監査人の監査報告書 2026年7月23日N E 株 式 会 社取締役会 御 中 EY新日本有限責任監査法人 東 京 事 務 所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士三 木 康 弘 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士髙 梨 洋 一 <財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているNE株式会社の2025年5月1日から2026年4月30日までの第4期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、キャッシュ・フロー計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、NE株式会社の2026年4月30日現在の財政状態並びに同日をもって終了する事業年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定(社会的影響度の高い事業体の財務諸表監査に適用される規定を含む。
)に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
ITシステムに依存するネクストエンジン事業に係る売上計上の正確性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応【注記事項】
(セグメント情報等)に記載のとおり、ネクストエンジン事業の売上高は3,145,487千円であり、損益計算書の売上高の77.3%を占めている。
ネクストエンジン事業では、EC運営に係る業務を一元管理・自動化できるクラウド(SaaS)型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」を提供している。
 ネクストエンジン事業における個々の売上取引は売上高全体と比較して少額である一方、利用者数及び処理件数は多く、会社は売上計上にあたり自社開発のITシステムを利用している。
ITシステムでは、「ネクストエンジン」の顧客の月次受注件数データを取り込み、課金テーブルを参照することにより、一定の期間にわたり充足される履行義務に対応する顧客別の売上データを生成している。
 会計システムへの売上計上にあたっては、ITシステムから出力した顧客別の売上データを仕訳取込用に加工し、当該ファイルを会計システムにインポートすることで売上を計上している。
 このようにネクストエンジン事業の売上計上プロセスでは、多数の受注件数データから計算・蓄積された集計結果を手作業で会計システムに取り込むことで売上を計上しており、その過程でITシステムの自動処理に広範囲に依存するとともに、当該手作業において売上計上の正確性に影響を及ぼす可能性がある。
そのため、当監査法人は、ネクストエンジン事業に係る売上計上の正確性を監査上の主要な検討事項と判断した。
当監査法人は、ITシステムに依存するネクストエンジン事業に係る売上計上の正確性を検討するため、主として以下の監査手続を実施した。
(1) 内部統制の評価・ 当監査法人内のITの専門家を関与させ、ITシステムに係るユーザーアクセス管理、システム変更管理及びシステム運用管理に関するIT全般統制の有効性を評価した。
・ ITシステムにおける顧客別の売上データの生成プロセスに関する内部統制について、整備及び運用状況の有効性を評価した。
・ ITシステムから出力された顧客別の売上データと会計システムに計上された売上高との整合性を検証する内部統制について、整備及び運用状況の有効性を評価した。
(2) リスク評価としての分析的手続・ ネクストエンジン事業における顧客1社あたりの売上高について前期比較を行うとともに、顧客別の売上高について月次推移分析を実施した。
(3) 実証手続の実施・ 会計システムに計上された売上高を母集団として統計的サンプリングにより抽出した売上取引について、月次受注件数及び課金テーブルに基づく売上高の再計算を行い、併せて入金証憑との突合を実施した。
・ ITシステムから顧客別の売上データを出力する過程を観察するとともに、生成された売上データと会計システムに計上された売上高との整合性を検証した。
・ 期末日を基準とした売掛金の残高確認を実施し、売掛金残高と顧客からの回答情報との整合性を検討した。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、財務諸表及びその監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。
利害関係会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
(注) 1 上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2 XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
ITシステムに依存するネクストエンジン事業に係る売上計上の正確性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応【注記事項】
(セグメント情報等)に記載のとおり、ネクストエンジン事業の売上高は3,145,487千円であり、損益計算書の売上高の77.3%を占めている。
ネクストエンジン事業では、EC運営に係る業務を一元管理・自動化できるクラウド(SaaS)型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」を提供している。
 ネクストエンジン事業における個々の売上取引は売上高全体と比較して少額である一方、利用者数及び処理件数は多く、会社は売上計上にあたり自社開発のITシステムを利用している。
ITシステムでは、「ネクストエンジン」の顧客の月次受注件数データを取り込み、課金テーブルを参照することにより、一定の期間にわたり充足される履行義務に対応する顧客別の売上データを生成している。
 会計システムへの売上計上にあたっては、ITシステムから出力した顧客別の売上データを仕訳取込用に加工し、当該ファイルを会計システムにインポートすることで売上を計上している。
 このようにネクストエンジン事業の売上計上プロセスでは、多数の受注件数データから計算・蓄積された集計結果を手作業で会計システムに取り込むことで売上を計上しており、その過程でITシステムの自動処理に広範囲に依存するとともに、当該手作業において売上計上の正確性に影響を及ぼす可能性がある。
そのため、当監査法人は、ネクストエンジン事業に係る売上計上の正確性を監査上の主要な検討事項と判断した。
当監査法人は、ITシステムに依存するネクストエンジン事業に係る売上計上の正確性を検討するため、主として以下の監査手続を実施した。
(1) 内部統制の評価・ 当監査法人内のITの専門家を関与させ、ITシステムに係るユーザーアクセス管理、システム変更管理及びシステム運用管理に関するIT全般統制の有効性を評価した。
・ ITシステムにおける顧客別の売上データの生成プロセスに関する内部統制について、整備及び運用状況の有効性を評価した。
・ ITシステムから出力された顧客別の売上データと会計システムに計上された売上高との整合性を検証する内部統制について、整備及び運用状況の有効性を評価した。
(2) リスク評価としての分析的手続・ ネクストエンジン事業における顧客1社あたりの売上高について前期比較を行うとともに、顧客別の売上高について月次推移分析を実施した。
(3) 実証手続の実施・ 会計システムに計上された売上高を母集団として統計的サンプリングにより抽出した売上取引について、月次受注件数及び課金テーブルに基づく売上高の再計算を行い、併せて入金証憑との突合を実施した。
・ ITシステムから顧客別の売上データを出力する過程を観察するとともに、生成された売上データと会計システムに計上された売上高との整合性を検証した。
・ 期末日を基準とした売掛金の残高確認を実施し、売掛金残高と顧客からの回答情報との整合性を検討した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別  監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、個別ITシステムに依存するネクストエンジン事業に係る売上計上の正確性
その他の記載内容、個別 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、財務諸表及びその監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、個別 <報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。

BS資産

仕掛品205,000
原材料及び貯蔵品9,749,000
その他、流動資産40,306,000
工具、器具及び備品(純額)87,662,000
有形固定資産257,385,000
ソフトウエア175,002,000
無形固定資産185,018,000
長期前払費用8,000
繰延税金資産65,120,000
投資その他の資産158,354,000

BS負債、資本

未払金211,874,000
未払法人税等133,061,000
未払費用98,665,000
資本剰余金1,554,720,000
利益剰余金2,767,368,000
株主資本4,598,002,000
負債純資産5,149,912,000

PL

売上原価1,108,231,000
販売費及び一般管理費1,498,964,000
営業利益又は営業損失-645,345,000
受取利息、営業外収益5,878,000
営業外収益6,974,000
営業外費用23,772,000