財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2026-06-26
英訳名、表紙KITANO CONSTRUCTION CORP.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役会長兼社長  北野 貴裕
本店の所在の場所、表紙長野県長野市県町524番地
電話番号、本店の所在の場所、表紙026(233)5111(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
 当社の創業は、大正6年北野吉登が長野市若穂保科において木材業を開業、その後事業を拡大し資本金18万円をもって土木建築請負工事業、木材製材業を目的として昭和21年8月北野建築工業株式会社(昭和23年7月に商号を北野建設株式会社に変更)を長野市若穂綿内に設立しました。
 設立後の主な変遷は次のとおりです。
昭和21年9月東京支店を開設(昭和54年1月東京本社に昇格)昭和24年10月建設業法により建設(現・国土交通)大臣(イ)第1285号の登録を完了昭和34年3月本社を長野市県町524番地に移転昭和39年3月大阪支店を開設昭和39年4月松本出張所を開設(昭和53年2月支店に昇格)昭和46年5月宅地建物取引業法により長野県知事登録(1)第870号を受ける昭和46年6月長野市に株式会社長野東急エージェンシーを設立(現・株式会社アサヒエージェンシー・連結子会社)昭和48年9月東京証券取引所市場第二部に上場昭和48年11月建設業法の改正により建設(現・国土交通)大臣許可(特-48)第2274号を受ける昭和48年12月長野市に川中嶋土地開発株式会社を設立(現・連結子会社)昭和52年5月千葉出張所を開設(昭和54年6月営業所に昇格)昭和54年1月横浜営業所を開設昭和56年6月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定昭和60年6月宅地建物取引業法により建設(現・国土交通)大臣免許(1)第3314号を受ける平成元年11月ソロモン諸島国にソロモン キタノ メンダナホテル リミテッドを設立(現・連結子会社)平成11年11月全店でISO9001認証取得完了平成13年3月全店でISO14001認証取得完了平成22年4月組織改編により事業部制を導入し、「建築事業本部」、「土木事業本部」、「海外事業本部」(現・海外建設部)の3事業本部を設置平成26年3月中華人民共和国香港特別行政区のサクラハノイプラザ インベストメント カンパニー リミテッドを連結子会社化平成28年8月長野市に株式会社キタノプロパティを設立令和4年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からスタンダード市場へ移行
事業の内容 3【事業の内容】
 当社グループは当社、子会社5社で構成され、建設事業を主な事業としています。
 当社及び当社の関連会社の事業内容及び位置付けは次のとおりであり、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一です。
建設事業北野建設㈱ ㈱キタノプロパティ 土木、建築に関する建設工事の施工、その他関連業務及び太陽光発電事業を行っています。
建設工事の施工、建築物の総合管理及び警備業を行っています。
ゴルフ場事業川中嶋土地開発㈱ ※ 「川中嶋カントリークラブ」にてゴルフ場経営を行っています。
ホテル事業北野建設㈱長野市にてホテル経営を行っています。
ソロモンキタノメンダナホテルリミテッド ※「ソロモンキタノメンダナホテル」にてホテル経営を行っています。
サクラハノイプラザインベストメントカンパニーリミテッド ※ベトナム ハノイ市の「ホテルデュパルクハノイ」のホテル事業に投資を行っています。
㈱キタノプロパティ当社からの業務委託により、長野市にてホテルを運営しています。
また、フランチャイズ契約により、長野市にて料飲店経営を行っています。
広告代理店事業㈱アサヒエージェンシー ※ 広告代理店を経営しています。
 (注)※連結子会社です。
 事業の系統図は次のとおりです。
(注)※連結子会社です。
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社) 川中嶋土地開発㈱長野県長野市100百万円ゴルフ場事業91.7(1.5)[7.7]役員の兼任があります。
ソロモンキタノメンダナホテルリミテッドソロモン諸島国ホニアラ市10,000千SI$ホテル事業100.0資金援助をしています。
役員の兼任があります。
サクラハノイプラザインベストメントカンパニーリミテッド(注)3中華人民共和国香港特別行政区20,000千US$ホテル事業99.5資金援助をしています。
役員の兼任があります。
㈱アサヒエージェンシー長野県長野市100百万円広告代理店事業59.5[11.9]役員の兼任があります。
 (注)1 主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しています。
2 議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数、[ ]内は、緊密な者又は同意している者の所有割合で外数です。
3 特定子会社に該当しています。
従業員の状況 (2)【従業員の状況】
①連結会社の状況 令和8年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)建設事業745ゴルフ場事業20ホテル事業348広告代理店事業30合計1,143 (注)1 従業員数は就業人員です。
2 臨時従業員の総数が従業員数の100分の10未満のため、平均臨時従業員数の記載は省略しています。
3 契約社員を従業員数に含めて記載しています。
②提出会社の状況 令和8年3月31日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)77844.515.99,2983.3 セグメントの名称従業員数(人)建設事業778 (注)1 従業員数は就業人員です。
2 臨時従業員の総数が従業員数の100分の10未満のため、平均臨時従業員数の記載は省略しています。
3 従業員数、平均年齢、平均勤続年数は契約社員を含めて記載しています。
4 平均年間給与は、契約社員を除く従業員の状況を記載しています。
また、賞与及び基準外賃金を含んでいます。
③労働組合の状況 当社グループにおいては、労働組合は結成されていません。
④管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異 提出会社当事業年度補足説明管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1.男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2.労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1.全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者5.193.358.462.227.4(注)3.(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3.正規雇用労働者男女の賃金の差異は、職種や等級別の人員構成が主な要因であり、給与体系や評価などの制度上の取り扱いに男女差はありません。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
①経営方針 会社の経営の基本方針 当社及び当社グループは、「品質管理」、「安全管理」、「コンプライアンス遵守の徹底」を事業活動の3原則として掲げています。
地域密着型経営を通じて株主の皆様方を含むステークホルダーから寄せられるご期待に応え、その利益を第一に考えて経営を行って参ります。
令和2年9月には「パートナーシップ構築宣言」を公表し、取引先・協力業者を始め皆様とより強固なパートナーシップの構築に努めております。
また、安定かつ持続的な成長を実現するため、人材育成に注力するとともに、企業を取り巻く状況の変化を瞬時に捉えるよう各種情報の収集及び分析に努めて参ります。
更に日々の事業活動において顧客満足度を高めるべく技術力の向上、企画提案力の向上を目指し研鑽に励んで参ります。
 今後とも、財務指標等の相対価値のみに左右されることなく、各ステークホルダーの皆様方から寄せられる信頼の醸成によって構築される絶対価値の向上を目指し企業価値の最大化を図って参ります。
 中長期的な会社の経営戦略 当社及び当社グループは、コーポレートステートメントとして「未来を育てる人がいる」を掲げています。
中長期的な視点に立ち当社及び当社グループの次世代を担う人材の育成、技能・知識の継承、収益性重視の経営施策を継続、財務体質の健全性を堅持し、持続的な成長戦略を描けるよう全役職員一丸となって邁進して参ります。
また当社の使命として「高品質・高付加価値なものづくり」を通じて、快適に安心して過ごせる環境、安全で働きやすい健康的な職場環境を提供し、社員や家族のゆとりと豊かさの実現に努め、各ステークホルダーの方々とよりよい未来を共有することを認識し社業に取り組んで参ります(健康経営優良法人2025(大規模法人部門))。
また「北野建設グループSDGs宣言」により、国連で採択された「持続可能な2030年までの開発目標(SDGs)」の理念を共有し、国際的な目標である「SDGs」の達成に向けて積極的に貢献することを推進して参ります(長野県SDGs推進企業登録認定済)。
 他のゴルフ場、ホテル、広告代理店の各事業におきましても、当社グループの一員として経営理念及び経営方針等を共有し中長期的な成長を目指すべく鋭意努力して参ります。
(経営理念及び経営方針等)(経営理念)「顧客からの信頼を第一義に考え、高品質・高付加価値なものづくりに徹し、社会の期待に応え、ともに発展する」(経営方針)1.高品質・高付加価値なものづくり2.コンプライアンスの重視とコーポレート・ガバナンスの強化3.地域密着型経営4.積極かつ堅実経営 (事業活動の3原則)「品質管理」 ものづくり企業として顧客からの要望の実現に向け取り組むことを第一義の使命と考え、高品質・高付加価値な商品の提供と、絶え間ない技術変革に対応する技術者の育成に努めて参ります。
「安全管理」 全ての役職員並びに工事に携わる協力企業の作業員は、労働安全衛生管理を徹底し、労働災害及びその他災害事故の発生を防止します。
「コンプライアンス遵守の徹底」 法令や社会規範を遵守し、経営に健全なコーポレート・ガバナンスが機能し、かつ確保されるよう努めて参ります。
(各指針等)1.高品質・高付加価値なものづくり1)コンプライアンス遵守の徹底2)営業・現業部門間の情報共有による顧客ニーズの把握徹底3)各種リスクの認識と適切な管理(情報の共有化徹底)2.営業指針1)選別受注の徹底(収益性と債権保全の重視)2)計画的な顧客訪問実施による情報収集の徹底3)土地情報等の優良情報の収集及び分析3.人材・組織戦略1)適材適所の徹底、社員配置の適正化2)社員教育の徹底、研修制度の充実、世代間の技能・知識継承3)業務効率化による過重労働時間の削減4.財務戦略1)安定配当の継続2)健全な財務体質の堅持 (サステナビリティ及び人的資本に関する方針等) 当社及び当社グループは、サステナビリティの実践に向けて、最も重要な経営資源である人材に対して採用・育成などに積極的な投資を行うことで、持続的に企業価値を向上させることを目指しています。
②経営環境 当社及び当社グループを取り巻く経営環境は、我が国経済の動向と密接につながっています。
令和8年1月23日に閣議決定された「令和8年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」によりますと、我が国経済は、賃上げ率が2年連続で5%を上回るなど、「デフレ・コストカット型経済」から「成長型経済」への移行局面にあり、足元の景気は米国の通商政策による影響を受けつつも緩やかな回復傾向にありますが、食料品を中心とした物価上昇により個人消費は力強さを欠いています。
 こうした状況を受け、政府は生活の安全保障・物価高への対応、危機管理投資・成長投資による「強い経済」の実現、防衛力と外交力の強化を3つの柱とする「『強い経済』を実現する総合経済対策」を打ち出しています。
 しかし、その後の中東情勢の激化により日本経済は先行きが不透明な状況にあります。
建設業を取り巻く事業環境においては、エネルギー価格等の上昇により取引先企業の収益が圧迫され、設備投資の抑制につながる可能性があります。
また、サプライチェーンの混乱により設備投資の遅延や計画の見直し等が発生する可能性があり、当社事業に与える影響について引き続き注視して参ります。
 当社グループの海外ホテルを含むホテル事業については、同様の影響を受けつつも堅調に推移しています。
引き続き「顧客第一」を徹底した営業を展開して参ります。
 かかる状況下、当社では、人財の確保と育成といった投資に加え、DXへの更なる取り組みを進めて参る所存です。
次期の当社グループの見通しとしましては、総売上高860億円、営業利益50億円、経常利益53億円、親会社株主に帰属する当期純利益35億円の達成に注力して参ります。
③対処すべき課題等 当社及び当社グループは、経営方針として「コンプライアンスの重視とコーポレート・ガバナンスの強化」を掲げています。
コンプライアンスの強化は企業に課せられた重要な命題であると認識し、全役職員に対する啓蒙を日々実践継続しています。
また、企業を取り巻く各種リスクへ適切に対応するためには、コーポレート・ガバナンスの強化が重要であると認識しております。
当社及び当社グループにおいてはコーポレート・ガバナンスの強化と併せ、「品質管理・安全管理・コンプライアンス遵守の徹底」を事業活動の3原則として重点管理することによって経営効率の改善に向けて積極的に取り組んで参ります。
 具体的には、施工面において安全管理、品質管理、工程管理、予算管理等の各種管理を徹底することで顧客の皆様に対して「高品質・高付加価値なものづくり」の提供を目指して参ります。
営業面においては受注段階における工事案件の内容を精査し収益性重視の基本方針に基づき意思決定の迅速化、権限と責任の明確化を図り、安定的な受注確保を目指して参ります。
人事面においては建設系人材の採用が難しい環境にあり、積極的なキャリア採用を行っています。
財務面においては引き続き財務健全性を堅持し、株主の皆様方に対する安定的な配当を実施することが当社の最重要課題であると認識し継続して参ります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
 当社及びグループ会社(以下、当社グループ)は、「北野建設グループ行動指針」のもと、事業活動を通じ経営理念の具現化を実践するとともに、社会からの信頼に誠実に向き合い、持続的な発展に貢献することを目指しています。
また、創業以来「企業は人なり」を標榜し、「人財はバランスシートに表せない資産である」「企業活動の原点は人にある」との考えをもとに、「未来を育てる人がいる」をコーポレートステートメントに掲げています。
人財=未来を育てる、ものづくりを通じて、人を、社会を、次世代の未来を創り出します。
※北野建設グループ行動指針の詳細は、本報告書の「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③企業統治に関するその他の事項」に記載しています。
 当社グループでは、企業価値の向上と持続可能な成長を実現するために、サステナビリティに関するマテリアリティ(重要課題)を特定しました。
マテリアリティの特定プロセスとしては、社会課題のロングリストの抽出を行った上で、建設業界の動向、自社の経営理念・ビジョン・行動指針との関連を踏まえ、ステークホルダーにとっての重要度と自社への重要度の2軸で評価し、経営層との議論等を通じて特定しました。
 特定した6つのマテリアリティについては、下記のとおりSDGsとも関連付け、各担当部門で取り組みを推進していきます。
<特定したマテリアリティ一覧>マテリアリティマテリアリティの概要関連するSDGs環境に配慮した事業活動の推進オフィスでの省エネルギー活動の推進や、お客様への環境負荷の低い設備導入の推奨により、気候変動に対応します。
また、リサイクル材の利用や建設廃棄物のリサイクル率向上等に取り組み、環境負荷低減へ貢献します。
人的資本の強化従業員一人ひとりが適切なワークライフバランスを実現できるよう、柔軟な働き方の整備や長時間労働の防止を実施します。
また、従業員のキャリアアップを支えるため、人材育成にも積極的に取り組み、従業員全員がいきいきと働ける環境を整備します。
労働安全衛生の確保労働安全衛生確保のための現場パトロールや安全指導を実施し、全ての従業員が安全かつ快適に働くことのできる環境を整備します。
品質の確保と技術力の継承品質管理体制の整備や、研修等を通じた専門性のある人材の育成および当社の持つ技術力の強化やノウハウの伝承により、高いレベルの施工品質を確保・維持します。
文化の継承と地域社会への貢献伝統文化・芸術の保全活動やスポーツへの協賛活動を通して、広く文化の継承をサポートするとともに、様々な地域の皆様との信頼関係を築きながら地域社会の発展に貢献します。
責任ある企業活動の実施行動指針や経営方針に則り、コーポレート・ガバナンスの強化や、コンプライアンス・リスクマネジメントの徹底に取り組み、お客様やステークホルダーの皆様からの信頼の確保に努めます。
(1)ガバナンス及びリスク管理当社グループは、コーポレートステートメント「未来を育てる人がいる」に基づき、株主を含むステークホルダーの皆様と共に未来に向かって成長し、中長期的な企業価値の向上を実現するため、「北野建設グループコーポレート・ガバナンス憲章」を制定し、コーポレート・ガバナンスの充実に継続的に取り組みます。
特に、サステナビリティを推進する社内体制については、経営管理本部内に担当チームを設置しています。
当該チームは、マテリアリティを含むサステナビリティ関連活動の推進に関する全社的な取りまとめを担っています。
また、具体的な取り組みは、特定した6つのマテリアリティ毎に担当部門を定め、各担当部門では、マテリアリティを達成するための行動計画の策定、関連部門への働きかけを含めた具体的な施策を実施しています。
各担当部門での取り組みは、当該チームにて取りまとめのうえ、本部会議にて審議し、取締役会に報告しています。
重要事項に関しては、取締役会で審議の上、決定しています。
また、当社グループは、サステナビリティ関連のリスク及び機会を識別し、評価及び管理をするため、主要なリスクの状況について定期的にモニタリング、評価、分析を行い、本部会議にて必要な指示、監督を行うとともに、その内容を定期的に取締役会に報告する体制を整えています。
サステナビリティに関しては、企業価値向上と持続可能な成長を実現するためにリスクと機会を識別した上でマテリアリティを特定しており、特定したマテリアリティについては、社会情勢や事業環境の変化に伴うリスクと機会の状況を勘案したうえで、経営管理本部内の担当チーム及び各マテリアリティの担当部門にて取り組みを推進しています。
※コーポレート・ガバナンス報告書、グループコーポレート・ガバナンス憲章は、当社ウェブサイトにも掲載しています。
コーポレート・ガバナンス報告書(https://www.kitano.co.jp/ir/library/timely-disclosure/)コーポレート・ガバナンス憲章(https://www.kitano.co.jp/docs/ir/governance.pdf) (2)戦略当社グループは、サステナビリティにおける取り組みを推進するために、前述のとおり6つのマテリアリティ(重要課題)を特定しています。
今後も各マテリアリティの取り組みを推進することで、持続可能な社会の実現と企業価値の向上に努めます。
<特定したマテリアリティ>1.環境に配慮した事業活動の推進2.人的資本の強化3.労働安全衛生の確保4.品質の確保と技術力の継承5.文化の継承と地域社会への貢献6.責任ある企業活動の実施 ①環境に配慮した事業活動の推進 当社グループは、気候変動をはじめとする環境課題に関するリスクと機会を重大な経営課題であると認識し、「環境に配慮した事業活動の推進」をマテリアリティとして特定しています。
 気候変動対策の遅れは、中長期的に建設コストの上昇や顧客・発注者からの評価低下を通じ受注競争力に影響を及ぼすリスクとなるため、作業所や事業所におけるGHG(温室効果ガス)排出量の削減、建設混合廃棄物の発生原単位及び混合廃棄物比率の低減等に取り組み、これらを指標として継続的に管理し、事業活動の改善につなげています。
なお、当社グループにおけるGHG排出量の管理については、従来、作業所(Scope1・2の対象範囲)におけるCO2排出量を中心に把握しておりましたが、環境課題が受注競争力や建設コストにも影響する重要な経営課題であるとの認識のもと、2025年度より対象範囲をグループ全体へ拡大し、「グループ全体のGHG排出量(Scope1・2)」として管理する体制へと見直しています。
本変更により、事業活動全体を通じた排出量の可視化および管理を可能とし、より実効性の高い削減施策の推進につなげています。
加えて、サプライチェーン全体における環境負荷をより適切に把握するため、今後はScope3排出量についても、算定手法の整理、対象範囲の検討及びデータ収集体制の整備を進め、重要性の高い区分から段階的に算定に取り組んでいきます。
また、環境配慮型施工や再生可能エネルギーの活用等を通じて、顧客・発注者からの評価向上や脱炭素需要の取り込みによる受注機会の拡大につなげていきます。
②人的資本の強化 当社グループは、サステナビリティの実践に向けて、特に人的資本(人材の多様性を含む)への投資を重要課題と捉え、持続的な企業価値の向上を目指して、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針(人材の採用及び維持並びに従業員の安全及び健康に関する方針等)を定め、これらに基づく取り組みを推進しています。
 また、企業価値向上や社会へのインパクトの観点から課題を評価し、「人的資本の強化」をマテリアリティとして特定し、下記の方針のもとで取り組みを推進しています。
人材確保競争の激化や就業環境の変化は、施工能力および技術継承に影響を及ぼすリスクであるため、労働時間や採用実績等を指標として管理し、持続的な人材確保と育成を図っています。
一方で、多様な人材の確保・育成や働きやすい職場環境の整備は、従業員エンゲージメントの向上、生産性の向上及び将来の事業成長を支える人材基盤の強化に資すると考えています。
◆採用方針1.人材を最も重要な経営資源と捉え、積極的に採用活動を行います。
2.採用機会を逸することなく、通年でタイムリーに採用活動を行います。
3.新卒、キャリアともに積極的に採用活動を行います。
4.性別、国籍、勤務日数・勤務時間、障がいの有無、在宅ワークなど多様性を排除することなく採用活動を行います。
◆人材育成(従業員のキャリア形成支援)の基本的方針1.人材は唯一の経営資源と捉え、人材の力を最大限発揮できる投資を行います。
2.従業員が各々のキャリアを選択することができるよう、年齢や職歴、学歴などによらない脱年功および実力主義に基づく人事制度とします。
3.自身の望むキャリアに向けて階層別の教育だけではなく、自身で選択できる教育機会を用意します。
4.従業員が公私共に、モチベーションを高く持てる環境を整えます(勤務地の選択、育児休業取得の推進、短時間勤務上限を子の小学校卒業まで延長、定時時間のスライド制度など)。
 人的資本に関する課題の具体的な取り組み事例は、下記のとおりです。
■人材確保の取り組み 2021年よりキャリア採用プロジェクトを開始し、重点的にキャリア採用に取り組んだ結果、2021年3月末から5年間で社員数は100名以上増加しています。
今後も、賃上げや従業員満足度向上などの施策を継続的に実施することにより、採用競争力を維持・強化していきます。
■人材の多様性推進の取り組み 様々な属性の人材が活躍できる環境を整えていくための各種取り組みを行っています。
女性活躍推進では2016年より「北野こまち会(女性技術者の会)」を立ち上げ、座談会の開催や同業他社との勉強会・意見交換会への参加等の活動を継続しています。
また、厚生労働大臣認定制度「えるぼし2段階認証」を2020年より継続して取得しています。
さらに、国籍や障がいの有無にかかわらず採用を推進し、多様な価値観や経験を尊重する組織風土の醸成に努めています。
■健康経営の取り組み 経済産業省と日本健康会議が進める健康経営優良法人認定制度において、「健康経営優良法人(大規模法人部門)」の認定を2021年より継続して受けています。
法定健診の受診のみならず、二次検査の受診率向上、法定外の健診項目、オプション検査への補助増額などを通じて、社員の健康づくりを支援しています。
■満足度の高い制度づくり 誰もが働きやすい職場環境づくりのため、2022年度に実施した社員意識調査結果について外部専門家による検証を行い、その結果を2024年4月からの新人事制度に反映しました。
脱年功主義は維持しつつ、より公平で公正な満足度の高い人事制度を追求していきます。
また、経営層と従業員との対話を通じてエンゲージメントを経営に活かす取り組みを実施しています。
■気候変動に伴う労働環境の改善 気候変動に伴い屋外での作業環境が過酷になることは、当社グループで働く従業員や関係者に影響を及ぼし、グループの事業継続にも関わる大きなリスクです。
これらのリスクに対して、当社では労働条件や労働環境の改善を通して従業員、協力会社職員から「選ばれる会社」を実現するための各種取り組みを進めていきます。
③労働安全衛生の確保 当社グループは、「労働安全衛生の確保」をマテリアリティとして特定し、全ての従業員及び協力会社の作業員が安全かつ快適に働くことのできる環境の整備に取り組んでいます。
労働災害の発生は、事業停止や社会的信用の低下につながる重大な経営リスクであることから、災害防止活動および安全教育の実施状況を重要指標として、継続的な改善を行っています。
また、安全で働きやすい作業環境の整備は、労働災害の未然防止に加え、人材の定着や協力会社を含む現場全体の生産性向上につながる機会と捉えています。
◆安全衛生方針 当社は、安全衛生管理の確保のため、下記の「安全衛生方針」を表明し、当社および協力業者とで共通の認識をもって取り組んでいます。
「人命の尊厳は何人も侵すことの出来ない至上のものである」 全ての社員及び協力業者の作業員は、労働安全衛生管理を徹底し、労働災害及びその他災害事故の発生を防止しなければならない。
安全衛生管理は企業存立の基盤をなすものであり、その確保と充実は企業の社会的責任である。
 北野建設株式会社は、上記の安全衛生理念に基づき、安全衛生方針を表明する。
1.キタノコスモス(労働安全衛生マネジメントシステム)に則り、PDCAサイクル(計画-実行-検証-改善)を適切に運用し、安全衛生管理活動の形骸化防止を図る。
2.労働災害ゼロを目指し、建設事業所のあらゆる危険有害要因を排除するため、店社及び作業所の社員並びに関係する事業者が一体となって安全衛生管理活動を継続的に実施する。
3.労働安全衛生関係法令、建設事業所において定めた安全衛生に関する規定等を遵守することにより、全ての社員及び関係する作業員の快適な職場を確保する。
4.からだとこころの健康づくりと、メンタルヘルスケアの充実を通じて、全ての社員及び協力業者の作業員がいきいきと働ける環境を整備する。
④品質の確保と技術力の継承 当社グループは、「品質の確保と技術力の継承」をマテリアリティとして特定し、品質管理体制の整備及び研修等を通じた人材育成・ノウハウの継承により、高いレベルの施工品質の確保・維持に取り組んでいます。
品質低下や技術継承の停滞は、顧客満足度の低下や将来の受注機会の損失につながるため、顧客評価や表彰件数を指標として管理し、施工品質と技術力の維持・向上を図っています。
加えて、品質の向上及び技術力の継承は、顧客からの信頼獲得、継続受注や新規受注の拡大、並びに競争優位性の維持・向上につながる機会であると捉えています。
品質の確保と技術力の継承に関わる研究活動については「6.研究開発活動」に記載のとおりです。
⑤文化の継承と地域社会への貢献 当社グループは、「文化の継承と地域社会への貢献」をマテリアリティとして特定し、文化・芸術の保全やスポーツ等への協賛を含む活動を通じて、地域社会との信頼関係を築き、地域の発展に貢献します。
地域社会との関係性の低下は、企業ブランド力や事業基盤の弱体化につながる可能性があるため、文化・スポーツ支援等の取り組みを通じた社会的価値創出を継続的に推進しています。
また、これらの活動は、地域社会からの信頼向上、企業ブランド価値の向上及び地域に根差した事業機会の拡大につながる機会であると捉えています。
⑥責任ある企業活動の実施 当社グループは、「責任ある企業活動の実施」をマテリアリティとして特定し、コーポレート・ガバナンスの強化及びコンプライアンス・リスクマネジメントの徹底により、お客様及びステークホルダーからの信頼の確保に努めます。
ガバナンスやコンプライアンスの不全は、重大な信用毀損や事業継続への影響を及ぼすリスクであることから、取締役会の実効性の分析・評価のため、サーベイ(自己評価)の実施や重大コンプライアンス事案の発生状況を重要指標として管理しています。
一方で、ガバナンス及びコンプライアンス体制の強化は、経営の透明性向上、ステークホルダーからの信頼強化及び持続的な企業価値向上につながる機会であると捉えています。
(3)指標及び目標(重要なもの)当社グループは、中長期的な企業価値の向上と持続可能な成長を実現するために、特定した6つのマテリアリティの達成に向けてKPIを策定し、取り組みの進捗状況を管理しています。
各マテリアリティに関するKPIおよび詳細は下記のとおりです。
本項では、マテリアリティごとに主要KPIの目標及び年度実績を記載します。
マテリアリティKPI詳細環境に配慮した事業活動の推進グループ全体のGHG排出量(Scope1・2)※2035年度のGHG排出量を2024年度比30%減とする。
床面積辺りの建設混合廃棄物の発生原単位、または混合廃棄物比率①建設混合廃棄物の排出率3%以下②建築の新築工事における建設混合廃棄物の延床面積あたり発生原単位を2025年目標は10kg/㎡以下人的資本の強化一人当たり労働時間正社員一人当たり平均年間労働時間2,200時間(2024年度比3.5%減)とする。
人材育成体系の整備全社向け研修および選択型研修を通して、会社および社員のニーズにあった教育を行う。
社員の研修受講費用 総額15百万円以上労働安全衛生の確保労働安全災害の予防・再発防止策の継続的な実施死亡重篤災害・重大災害ゼロを堅持するため、作業現場の巡視により、不安全設備の排除を徹底する。
労働安全衛生に関する研修の実施回数労働災害防止の観点から、当社社員に対して入社年次ごとに年間回数を設定した安全教育を実施する。
品質の確保と技術力の継承民間新築工事発注者アンケート結果(建築)民間新築工事発注者アンケートによる竣工時顧客満足度総合評価「優」評価数80%以上を目指す。
優良工事表彰対象件数(土木)公共工事優良工事表彰対象数50%以上を目指す。
文化の継承と地域社会への貢献地域で暮らす人々の幸福度の向上地域社会に潤いをもたらし、持続可能な豊かさを実現していく。
北野文芸座などを通じた文化普及活動、コミュニティを活性化させる。
祭事やスポーツイベントへの支援活動、スキー部・陸上部の選手たちによる感動体験の創造を継続する。
責任ある企業活動の実施コーポレート・ガバナンスの強化取締役会の実効性評価を実施し、ガバナンスを改善する。
社員一人ひとりの社会的責任への意識を向上させる企業文化を醸成する。
会社のあり方や経営の方向性の基本を示す「社是」や「社訓」等を、社員が良く理解し活動することで、一体感のある企業運営を実現する。
重大コンプライアンス事案重大コンプライアンス事案の発生ゼロ。
※当社のScope1・2のGHG排出量はエネルギー起源のCO2排出量を対象とし、それぞれ、電力、燃料の購入データをもとにエネルギー種別ごとのCO2排出係数を乗じて算出している。
①環境に配慮した事業活動の推進 当社グループでは、気候変動関連リスクや機会が当社グループに及ぼす影響を測定・管理するために、GHG排出量の削減目標を定めています。
2024年度より、グループ全体のScope1・2のGHG排出量を算定しています。
 なお、目標に対する2025年度の実績および2035年度目標は下記のとおりです。
KPI(基準年)2024年度排出量(t-CO2)(排出量実績)2025年度排出量(t-CO2)(目標排出量)2035年度目標排出量(t-CO2)グループ全体のGHG排出量(Scope1・2)※13,97312,433(2024年度比:11%減)9,781(2024年度比:30%減)※原則、連結対象とするグループ会社の事業所および作業所を算定対象としています。
 作業所では環境VE(バリューエンジニアリング)を活用したCO2排出削減の取り組みを実施しています。
さらに、将来的にはバイオディーゼルを含めた代替燃料およびEVの活用について、現場における普及拡大を推進していきます。
 また、これらに加え、2025年度は国際的な環境非営利団体であるCDPによる質問書に初めて回答し、8段階評価のうち上位から3番目となる「B」スコアを取得しました。
「B」スコアは、気候変動リスクを認識し、適切な対策を講じている企業に付与される評価です。
 2025年10月より、当社が所有・運営する「川中嶋太陽光発電所」等で創出された環境価値を活用し、本社ビルを含む複数の施設における使用電力を、実質的に再生可能エネルギー100%へと切り替えています。
また、社内で環境広報誌を発行する等、社員の環境意識の向上も図っています。
 廃棄物の発生についても排出に関する目標を設定し、リサイクル材の利用や建設廃棄物のリサイクル率向上等、環境負荷低減に向けて取り組んでいます。
KPI2025年度目標2025年度実績床面積辺りの建設混合廃棄物の発生原単位、または混合廃棄物比率①建設混合廃棄物の排出率3%以下を目指し、2025年度目標は6.5%以下 ②建築の新築工事における建設混合廃棄物の延床面積あたり発生原単位を2025年目標は10kg/㎡以下①混合廃棄物率(請負5,000万円以上) 全社合計(建築・土木):2.4%(重量換算)  ・長野本社建築工事:0.3%  ・東京本社建築工事:6.0%  ・土木工事:0.04%(11現場)②混合廃棄物量(請負5,000万円以上)(新築・増築) 全社建築工事:10.6kg/㎡  ・長野本社建築工事:1.1kg/㎡  ・東京本社建築工事:19.3kg/㎡  産業廃棄物置場の整備、5Sの徹底および入場時教育の実施を通じて、協力業者の分別意識の向上を図っています。
また、現場係員が日常的に産業廃棄物置場の分別状況を確認し、必要に応じて協力業者に対する指導を行う体制としています。
さらに、作業所の規模に応じて混合廃棄物用コンテナを設置しない運用も検討し、分別の徹底を推進していきます。
これらの取り組みについては月報により進捗状況を管理しています。
②人的資本の強化 当社グループでは、人的資本(人材の多様性を含む)に関する戦略において定めた方針(人材の育成、社内環境整備、採用及び維持等)に係る指標を設定し、当該指標を用いた目標及び実績を管理しています。
 各目標について、2025年度の実績は下記のとおりです。
KPI2025年度目標2025年度実績正社員一人当たり平均年間労働時間2,200時間2,258時間社員の研修受講費用総額1,500万円以上総額4,100万円  正社員一人当たり平均年間労働時間目標につきましては、2024年度比3.5%減という挑戦的な目標を掲げたものの、所定労働時間が2024年度比+16時間になっていたことや建設現場の規模や特性により目標を下回る結果となりました。
今後もDX推進や土曜日の現場閉所推進など、各種取り組みを通じて労働時間短縮に努めていきます。
 また、女性活躍推進の取り組みに関する目標と実績は以下のとおりです。
目標項目目標数値2025年3月末時点の実績2026年3月末時点の実績採用者に占める女性割合向上40%21.7%25.0%  当該指標が目標に対して未達となった主因は、技術系職種における女性応募者数が限定的であったことがあります。
ライフイベントが勤務継続の支障にならないよう取り組みを継続している結果、長期勤続される女性職員も増えており中長期的には目標数値に近づいていくと考えています。
③労働安全衛生の確保 当社グループでは、「労働安全衛生の確保」をマテリアリティとして掲げ、死亡重篤災害・重大災害ゼロを堅持するための予防・再発防止策や安全教育の実施等に関する指標を設定し、目標及び実績を管理しています。
KPI2025年度目標2025年度実績死亡重篤災害・重大災害事故 発生防止発生ゼロ発生ゼロ労働安全災害の予防・再発防止策の継続的な実施合同パトロール実施回数:51回(100%実施)合同パトロール実施回数:51回労働安全衛生に関する研修の実施回数35回(安全教育:30回安全に関する資格教育:5回)35回(100%実施)(安全教育:30回安全に関する資格教育:5回)  労働安全衛生の確保に向け、各拠点において月1回の安全パトロールを実施し、不安全事項については速やかに是正を行っています。
また、社員教育の年間スケジュールに安全教育研修を組み込むことで、毎年確実に実施する体制を整えています。
④品質の確保と技術力の継承 当社グループでは、「品質の確保と技術力の継承」をマテリアリティとして掲げ、工事品質等に関する指標を設定し、目標及び実績を管理しています。
KPI2025年度目標2025年度実績民間新築工事発注者アンケート結果(建築)竣工時顧客満足度総合評価「優」評価数80%85%(47件中40件)優良工事表彰対象件数(土木)公共工事優良工事表彰対象数50%以上56%(9件中5件) (建築) 設計図に忠実な施工品質の実現に努めるとともに、リスクの早期抽出および予防措置の徹底を図っています。
また、適正コストの提供、顧客対応の質の向上ならびに高品質・高機能なものづくりを通じて、顧客との信用・信頼関係の構築に取り組んでいます。
さらに、瑕疵や不具合が発生した場合には、迅速な対応を徹底しています。
(土木) 段階確認、中間検査および完成検査における指摘事項ゼロの達成を目標とし、施工管理を徹底しています。
また、労働災害発生防止の為、安全管理体制の強化を図っています。
ICT施工やDXの活用による新技術の導入を推進し技術評価点の向上を図り、加えて地域貢献、担い手確保および女性活躍の推進等の取り組みも継続的に実施しています。
⑤文化の継承と地域社会への貢献 当社グループでは、「文化の継承と地域社会への貢献」をマテリアリティとして掲げ、地域で暮らす人々の幸福度向上を目指し、以下の活動を行いました。
KPI2025年度実績地域で暮らす人々の幸福度の向上2025年度の実績は以下のとおりです。
地域活動の実施件数 3件(小布施見にマラソンボランティア/湯島天満宮信濃分社例大祭神輿渡御/長野びんずる)文化継承活動への参画数 1件(劇団四季「こころの劇場」長野県内公演への協賛)その他、北野文芸座の公演開催および貸館運営を通じて、地域における文化・芸術活動の機会創出とコミュニティ活性化に貢献しました。
 当社グループは、文化・芸術活動や地域イベントへの参画・支援を通じて、地域コミュニティとの接点を創出し、相互の信頼関係の強化に取り組んできました。
2025年度も北野文芸座の公演開催をはじめとする各種地域活動への参画により、地域の皆様が様々な形の文化に触れ、交流する機会を継続的に提供してきました。
これらの取り組みは、地域文化の継承やコミュニティの活性化に寄与するとともに、地域社会に潤いと活力をもたらすものと考えています。
これからも、地域社会とともに価値を創出することで、地域で暮らす人々の幸福度の向上と持続的な発展に貢献していきます。
⑥責任ある企業活動の実施 当社グループでは、「責任ある企業活動の実施」をマテリアリティとして掲げ、コーポレート・ガバナンスの強化を目指して、以下の指標をもって進捗を管理しています。
KPI2025年度目標2025年度実績コーポレート・ガバナンスの強化取締役会の実効性の分析・評価のためサーベイ(自己評価)を実施ガバナンス強化や会社の方向性を理解するための各種施策の実施実効性の分析・サーベイ(自己評価):実施済経営陣と従業員の対話の実施重大コンプライアンス事案発生件数:ゼロ発生件数:ゼロ2025年度も当社グループは社員総会を開催し、経営陣と従業員の双方向の対話を実施しました。
経営方針に対する理解促進に加え、従業員の意見・課題を経営陣が直接把握する機会を創出することで組織内の相互理解および一体感の醸成を図っています。
また、2025年度は全社員を対象としたアンガーマネジメント研修も実施する等、重大コンプライアンス事案を発生させない取り組みに努めています。
戦略 (2)戦略当社グループは、サステナビリティにおける取り組みを推進するために、前述のとおり6つのマテリアリティ(重要課題)を特定しています。
今後も各マテリアリティの取り組みを推進することで、持続可能な社会の実現と企業価値の向上に努めます。
<特定したマテリアリティ>1.環境に配慮した事業活動の推進2.人的資本の強化3.労働安全衛生の確保4.品質の確保と技術力の継承5.文化の継承と地域社会への貢献6.責任ある企業活動の実施 ①環境に配慮した事業活動の推進 当社グループは、気候変動をはじめとする環境課題に関するリスクと機会を重大な経営課題であると認識し、「環境に配慮した事業活動の推進」をマテリアリティとして特定しています。
 気候変動対策の遅れは、中長期的に建設コストの上昇や顧客・発注者からの評価低下を通じ受注競争力に影響を及ぼすリスクとなるため、作業所や事業所におけるGHG(温室効果ガス)排出量の削減、建設混合廃棄物の発生原単位及び混合廃棄物比率の低減等に取り組み、これらを指標として継続的に管理し、事業活動の改善につなげています。
なお、当社グループにおけるGHG排出量の管理については、従来、作業所(Scope1・2の対象範囲)におけるCO2排出量を中心に把握しておりましたが、環境課題が受注競争力や建設コストにも影響する重要な経営課題であるとの認識のもと、2025年度より対象範囲をグループ全体へ拡大し、「グループ全体のGHG排出量(Scope1・2)」として管理する体制へと見直しています。
本変更により、事業活動全体を通じた排出量の可視化および管理を可能とし、より実効性の高い削減施策の推進につなげています。
加えて、サプライチェーン全体における環境負荷をより適切に把握するため、今後はScope3排出量についても、算定手法の整理、対象範囲の検討及びデータ収集体制の整備を進め、重要性の高い区分から段階的に算定に取り組んでいきます。
また、環境配慮型施工や再生可能エネルギーの活用等を通じて、顧客・発注者からの評価向上や脱炭素需要の取り込みによる受注機会の拡大につなげていきます。
②人的資本の強化 当社グループは、サステナビリティの実践に向けて、特に人的資本(人材の多様性を含む)への投資を重要課題と捉え、持続的な企業価値の向上を目指して、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針(人材の採用及び維持並びに従業員の安全及び健康に関する方針等)を定め、これらに基づく取り組みを推進しています。
 また、企業価値向上や社会へのインパクトの観点から課題を評価し、「人的資本の強化」をマテリアリティとして特定し、下記の方針のもとで取り組みを推進しています。
人材確保競争の激化や就業環境の変化は、施工能力および技術継承に影響を及ぼすリスクであるため、労働時間や採用実績等を指標として管理し、持続的な人材確保と育成を図っています。
一方で、多様な人材の確保・育成や働きやすい職場環境の整備は、従業員エンゲージメントの向上、生産性の向上及び将来の事業成長を支える人材基盤の強化に資すると考えています。
◆採用方針1.人材を最も重要な経営資源と捉え、積極的に採用活動を行います。
2.採用機会を逸することなく、通年でタイムリーに採用活動を行います。
3.新卒、キャリアともに積極的に採用活動を行います。
4.性別、国籍、勤務日数・勤務時間、障がいの有無、在宅ワークなど多様性を排除することなく採用活動を行います。
◆人材育成(従業員のキャリア形成支援)の基本的方針1.人材は唯一の経営資源と捉え、人材の力を最大限発揮できる投資を行います。
2.従業員が各々のキャリアを選択することができるよう、年齢や職歴、学歴などによらない脱年功および実力主義に基づく人事制度とします。
3.自身の望むキャリアに向けて階層別の教育だけではなく、自身で選択できる教育機会を用意します。
4.従業員が公私共に、モチベーションを高く持てる環境を整えます(勤務地の選択、育児休業取得の推進、短時間勤務上限を子の小学校卒業まで延長、定時時間のスライド制度など)。
 人的資本に関する課題の具体的な取り組み事例は、下記のとおりです。
■人材確保の取り組み 2021年よりキャリア採用プロジェクトを開始し、重点的にキャリア採用に取り組んだ結果、2021年3月末から5年間で社員数は100名以上増加しています。
今後も、賃上げや従業員満足度向上などの施策を継続的に実施することにより、採用競争力を維持・強化していきます。
■人材の多様性推進の取り組み 様々な属性の人材が活躍できる環境を整えていくための各種取り組みを行っています。
女性活躍推進では2016年より「北野こまち会(女性技術者の会)」を立ち上げ、座談会の開催や同業他社との勉強会・意見交換会への参加等の活動を継続しています。
また、厚生労働大臣認定制度「えるぼし2段階認証」を2020年より継続して取得しています。
さらに、国籍や障がいの有無にかかわらず採用を推進し、多様な価値観や経験を尊重する組織風土の醸成に努めています。
■健康経営の取り組み 経済産業省と日本健康会議が進める健康経営優良法人認定制度において、「健康経営優良法人(大規模法人部門)」の認定を2021年より継続して受けています。
法定健診の受診のみならず、二次検査の受診率向上、法定外の健診項目、オプション検査への補助増額などを通じて、社員の健康づくりを支援しています。
■満足度の高い制度づくり 誰もが働きやすい職場環境づくりのため、2022年度に実施した社員意識調査結果について外部専門家による検証を行い、その結果を2024年4月からの新人事制度に反映しました。
脱年功主義は維持しつつ、より公平で公正な満足度の高い人事制度を追求していきます。
また、経営層と従業員との対話を通じてエンゲージメントを経営に活かす取り組みを実施しています。
■気候変動に伴う労働環境の改善 気候変動に伴い屋外での作業環境が過酷になることは、当社グループで働く従業員や関係者に影響を及ぼし、グループの事業継続にも関わる大きなリスクです。
これらのリスクに対して、当社では労働条件や労働環境の改善を通して従業員、協力会社職員から「選ばれる会社」を実現するための各種取り組みを進めていきます。
③労働安全衛生の確保 当社グループは、「労働安全衛生の確保」をマテリアリティとして特定し、全ての従業員及び協力会社の作業員が安全かつ快適に働くことのできる環境の整備に取り組んでいます。
労働災害の発生は、事業停止や社会的信用の低下につながる重大な経営リスクであることから、災害防止活動および安全教育の実施状況を重要指標として、継続的な改善を行っています。
また、安全で働きやすい作業環境の整備は、労働災害の未然防止に加え、人材の定着や協力会社を含む現場全体の生産性向上につながる機会と捉えています。
◆安全衛生方針 当社は、安全衛生管理の確保のため、下記の「安全衛生方針」を表明し、当社および協力業者とで共通の認識をもって取り組んでいます。
「人命の尊厳は何人も侵すことの出来ない至上のものである」 全ての社員及び協力業者の作業員は、労働安全衛生管理を徹底し、労働災害及びその他災害事故の発生を防止しなければならない。
安全衛生管理は企業存立の基盤をなすものであり、その確保と充実は企業の社会的責任である。
 北野建設株式会社は、上記の安全衛生理念に基づき、安全衛生方針を表明する。
1.キタノコスモス(労働安全衛生マネジメントシステム)に則り、PDCAサイクル(計画-実行-検証-改善)を適切に運用し、安全衛生管理活動の形骸化防止を図る。
2.労働災害ゼロを目指し、建設事業所のあらゆる危険有害要因を排除するため、店社及び作業所の社員並びに関係する事業者が一体となって安全衛生管理活動を継続的に実施する。
3.労働安全衛生関係法令、建設事業所において定めた安全衛生に関する規定等を遵守することにより、全ての社員及び関係する作業員の快適な職場を確保する。
4.からだとこころの健康づくりと、メンタルヘルスケアの充実を通じて、全ての社員及び協力業者の作業員がいきいきと働ける環境を整備する。
④品質の確保と技術力の継承 当社グループは、「品質の確保と技術力の継承」をマテリアリティとして特定し、品質管理体制の整備及び研修等を通じた人材育成・ノウハウの継承により、高いレベルの施工品質の確保・維持に取り組んでいます。
品質低下や技術継承の停滞は、顧客満足度の低下や将来の受注機会の損失につながるため、顧客評価や表彰件数を指標として管理し、施工品質と技術力の維持・向上を図っています。
加えて、品質の向上及び技術力の継承は、顧客からの信頼獲得、継続受注や新規受注の拡大、並びに競争優位性の維持・向上につながる機会であると捉えています。
品質の確保と技術力の継承に関わる研究活動については「6.研究開発活動」に記載のとおりです。
⑤文化の継承と地域社会への貢献 当社グループは、「文化の継承と地域社会への貢献」をマテリアリティとして特定し、文化・芸術の保全やスポーツ等への協賛を含む活動を通じて、地域社会との信頼関係を築き、地域の発展に貢献します。
地域社会との関係性の低下は、企業ブランド力や事業基盤の弱体化につながる可能性があるため、文化・スポーツ支援等の取り組みを通じた社会的価値創出を継続的に推進しています。
また、これらの活動は、地域社会からの信頼向上、企業ブランド価値の向上及び地域に根差した事業機会の拡大につながる機会であると捉えています。
⑥責任ある企業活動の実施 当社グループは、「責任ある企業活動の実施」をマテリアリティとして特定し、コーポレート・ガバナンスの強化及びコンプライアンス・リスクマネジメントの徹底により、お客様及びステークホルダーからの信頼の確保に努めます。
ガバナンスやコンプライアンスの不全は、重大な信用毀損や事業継続への影響を及ぼすリスクであることから、取締役会の実効性の分析・評価のため、サーベイ(自己評価)の実施や重大コンプライアンス事案の発生状況を重要指標として管理しています。
一方で、ガバナンス及びコンプライアンス体制の強化は、経営の透明性向上、ステークホルダーからの信頼強化及び持続的な企業価値向上につながる機会であると捉えています。
指標及び目標 (3)指標及び目標(重要なもの)当社グループは、中長期的な企業価値の向上と持続可能な成長を実現するために、特定した6つのマテリアリティの達成に向けてKPIを策定し、取り組みの進捗状況を管理しています。
各マテリアリティに関するKPIおよび詳細は下記のとおりです。
本項では、マテリアリティごとに主要KPIの目標及び年度実績を記載します。
マテリアリティKPI詳細環境に配慮した事業活動の推進グループ全体のGHG排出量(Scope1・2)※2035年度のGHG排出量を2024年度比30%減とする。
床面積辺りの建設混合廃棄物の発生原単位、または混合廃棄物比率①建設混合廃棄物の排出率3%以下②建築の新築工事における建設混合廃棄物の延床面積あたり発生原単位を2025年目標は10kg/㎡以下人的資本の強化一人当たり労働時間正社員一人当たり平均年間労働時間2,200時間(2024年度比3.5%減)とする。
人材育成体系の整備全社向け研修および選択型研修を通して、会社および社員のニーズにあった教育を行う。
社員の研修受講費用 総額15百万円以上労働安全衛生の確保労働安全災害の予防・再発防止策の継続的な実施死亡重篤災害・重大災害ゼロを堅持するため、作業現場の巡視により、不安全設備の排除を徹底する。
労働安全衛生に関する研修の実施回数労働災害防止の観点から、当社社員に対して入社年次ごとに年間回数を設定した安全教育を実施する。
品質の確保と技術力の継承民間新築工事発注者アンケート結果(建築)民間新築工事発注者アンケートによる竣工時顧客満足度総合評価「優」評価数80%以上を目指す。
優良工事表彰対象件数(土木)公共工事優良工事表彰対象数50%以上を目指す。
文化の継承と地域社会への貢献地域で暮らす人々の幸福度の向上地域社会に潤いをもたらし、持続可能な豊かさを実現していく。
北野文芸座などを通じた文化普及活動、コミュニティを活性化させる。
祭事やスポーツイベントへの支援活動、スキー部・陸上部の選手たちによる感動体験の創造を継続する。
責任ある企業活動の実施コーポレート・ガバナンスの強化取締役会の実効性評価を実施し、ガバナンスを改善する。
社員一人ひとりの社会的責任への意識を向上させる企業文化を醸成する。
会社のあり方や経営の方向性の基本を示す「社是」や「社訓」等を、社員が良く理解し活動することで、一体感のある企業運営を実現する。
重大コンプライアンス事案重大コンプライアンス事案の発生ゼロ。
※当社のScope1・2のGHG排出量はエネルギー起源のCO2排出量を対象とし、それぞれ、電力、燃料の購入データをもとにエネルギー種別ごとのCO2排出係数を乗じて算出している。
①環境に配慮した事業活動の推進 当社グループでは、気候変動関連リスクや機会が当社グループに及ぼす影響を測定・管理するために、GHG排出量の削減目標を定めています。
2024年度より、グループ全体のScope1・2のGHG排出量を算定しています。
 なお、目標に対する2025年度の実績および2035年度目標は下記のとおりです。
KPI(基準年)2024年度排出量(t-CO2)(排出量実績)2025年度排出量(t-CO2)(目標排出量)2035年度目標排出量(t-CO2)グループ全体のGHG排出量(Scope1・2)※13,97312,433(2024年度比:11%減)9,781(2024年度比:30%減)※原則、連結対象とするグループ会社の事業所および作業所を算定対象としています。
 作業所では環境VE(バリューエンジニアリング)を活用したCO2排出削減の取り組みを実施しています。
さらに、将来的にはバイオディーゼルを含めた代替燃料およびEVの活用について、現場における普及拡大を推進していきます。
 また、これらに加え、2025年度は国際的な環境非営利団体であるCDPによる質問書に初めて回答し、8段階評価のうち上位から3番目となる「B」スコアを取得しました。
「B」スコアは、気候変動リスクを認識し、適切な対策を講じている企業に付与される評価です。
 2025年10月より、当社が所有・運営する「川中嶋太陽光発電所」等で創出された環境価値を活用し、本社ビルを含む複数の施設における使用電力を、実質的に再生可能エネルギー100%へと切り替えています。
また、社内で環境広報誌を発行する等、社員の環境意識の向上も図っています。
 廃棄物の発生についても排出に関する目標を設定し、リサイクル材の利用や建設廃棄物のリサイクル率向上等、環境負荷低減に向けて取り組んでいます。
KPI2025年度目標2025年度実績床面積辺りの建設混合廃棄物の発生原単位、または混合廃棄物比率①建設混合廃棄物の排出率3%以下を目指し、2025年度目標は6.5%以下 ②建築の新築工事における建設混合廃棄物の延床面積あたり発生原単位を2025年目標は10kg/㎡以下①混合廃棄物率(請負5,000万円以上) 全社合計(建築・土木):2.4%(重量換算)  ・長野本社建築工事:0.3%  ・東京本社建築工事:6.0%  ・土木工事:0.04%(11現場)②混合廃棄物量(請負5,000万円以上)(新築・増築) 全社建築工事:10.6kg/㎡  ・長野本社建築工事:1.1kg/㎡  ・東京本社建築工事:19.3kg/㎡  産業廃棄物置場の整備、5Sの徹底および入場時教育の実施を通じて、協力業者の分別意識の向上を図っています。
また、現場係員が日常的に産業廃棄物置場の分別状況を確認し、必要に応じて協力業者に対する指導を行う体制としています。
さらに、作業所の規模に応じて混合廃棄物用コンテナを設置しない運用も検討し、分別の徹底を推進していきます。
これらの取り組みについては月報により進捗状況を管理しています。
②人的資本の強化 当社グループでは、人的資本(人材の多様性を含む)に関する戦略において定めた方針(人材の育成、社内環境整備、採用及び維持等)に係る指標を設定し、当該指標を用いた目標及び実績を管理しています。
 各目標について、2025年度の実績は下記のとおりです。
KPI2025年度目標2025年度実績正社員一人当たり平均年間労働時間2,200時間2,258時間社員の研修受講費用総額1,500万円以上総額4,100万円  正社員一人当たり平均年間労働時間目標につきましては、2024年度比3.5%減という挑戦的な目標を掲げたものの、所定労働時間が2024年度比+16時間になっていたことや建設現場の規模や特性により目標を下回る結果となりました。
今後もDX推進や土曜日の現場閉所推進など、各種取り組みを通じて労働時間短縮に努めていきます。
 また、女性活躍推進の取り組みに関する目標と実績は以下のとおりです。
目標項目目標数値2025年3月末時点の実績2026年3月末時点の実績採用者に占める女性割合向上40%21.7%25.0%  当該指標が目標に対して未達となった主因は、技術系職種における女性応募者数が限定的であったことがあります。
ライフイベントが勤務継続の支障にならないよう取り組みを継続している結果、長期勤続される女性職員も増えており中長期的には目標数値に近づいていくと考えています。
③労働安全衛生の確保 当社グループでは、「労働安全衛生の確保」をマテリアリティとして掲げ、死亡重篤災害・重大災害ゼロを堅持するための予防・再発防止策や安全教育の実施等に関する指標を設定し、目標及び実績を管理しています。
KPI2025年度目標2025年度実績死亡重篤災害・重大災害事故 発生防止発生ゼロ発生ゼロ労働安全災害の予防・再発防止策の継続的な実施合同パトロール実施回数:51回(100%実施)合同パトロール実施回数:51回労働安全衛生に関する研修の実施回数35回(安全教育:30回安全に関する資格教育:5回)35回(100%実施)(安全教育:30回安全に関する資格教育:5回)  労働安全衛生の確保に向け、各拠点において月1回の安全パトロールを実施し、不安全事項については速やかに是正を行っています。
また、社員教育の年間スケジュールに安全教育研修を組み込むことで、毎年確実に実施する体制を整えています。
④品質の確保と技術力の継承 当社グループでは、「品質の確保と技術力の継承」をマテリアリティとして掲げ、工事品質等に関する指標を設定し、目標及び実績を管理しています。
KPI2025年度目標2025年度実績民間新築工事発注者アンケート結果(建築)竣工時顧客満足度総合評価「優」評価数80%85%(47件中40件)優良工事表彰対象件数(土木)公共工事優良工事表彰対象数50%以上56%(9件中5件) (建築) 設計図に忠実な施工品質の実現に努めるとともに、リスクの早期抽出および予防措置の徹底を図っています。
また、適正コストの提供、顧客対応の質の向上ならびに高品質・高機能なものづくりを通じて、顧客との信用・信頼関係の構築に取り組んでいます。
さらに、瑕疵や不具合が発生した場合には、迅速な対応を徹底しています。
(土木) 段階確認、中間検査および完成検査における指摘事項ゼロの達成を目標とし、施工管理を徹底しています。
また、労働災害発生防止の為、安全管理体制の強化を図っています。
ICT施工やDXの活用による新技術の導入を推進し技術評価点の向上を図り、加えて地域貢献、担い手確保および女性活躍の推進等の取り組みも継続的に実施しています。
⑤文化の継承と地域社会への貢献 当社グループでは、「文化の継承と地域社会への貢献」をマテリアリティとして掲げ、地域で暮らす人々の幸福度向上を目指し、以下の活動を行いました。
KPI2025年度実績地域で暮らす人々の幸福度の向上2025年度の実績は以下のとおりです。
地域活動の実施件数 3件(小布施見にマラソンボランティア/湯島天満宮信濃分社例大祭神輿渡御/長野びんずる)文化継承活動への参画数 1件(劇団四季「こころの劇場」長野県内公演への協賛)その他、北野文芸座の公演開催および貸館運営を通じて、地域における文化・芸術活動の機会創出とコミュニティ活性化に貢献しました。
 当社グループは、文化・芸術活動や地域イベントへの参画・支援を通じて、地域コミュニティとの接点を創出し、相互の信頼関係の強化に取り組んできました。
2025年度も北野文芸座の公演開催をはじめとする各種地域活動への参画により、地域の皆様が様々な形の文化に触れ、交流する機会を継続的に提供してきました。
これらの取り組みは、地域文化の継承やコミュニティの活性化に寄与するとともに、地域社会に潤いと活力をもたらすものと考えています。
これからも、地域社会とともに価値を創出することで、地域で暮らす人々の幸福度の向上と持続的な発展に貢献していきます。
⑥責任ある企業活動の実施 当社グループでは、「責任ある企業活動の実施」をマテリアリティとして掲げ、コーポレート・ガバナンスの強化を目指して、以下の指標をもって進捗を管理しています。
KPI2025年度目標2025年度実績コーポレート・ガバナンスの強化取締役会の実効性の分析・評価のためサーベイ(自己評価)を実施ガバナンス強化や会社の方向性を理解するための各種施策の実施実効性の分析・サーベイ(自己評価):実施済経営陣と従業員の対話の実施重大コンプライアンス事案発生件数:ゼロ発生件数:ゼロ2025年度も当社グループは社員総会を開催し、経営陣と従業員の双方向の対話を実施しました。
経営方針に対する理解促進に加え、従業員の意見・課題を経営陣が直接把握する機会を創出することで組織内の相互理解および一体感の醸成を図っています。
また、2025年度は全社員を対象としたアンガーマネジメント研修も実施する等、重大コンプライアンス事案を発生させない取り組みに努めています。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 ②人的資本の強化 当社グループは、サステナビリティの実践に向けて、特に人的資本(人材の多様性を含む)への投資を重要課題と捉え、持続的な企業価値の向上を目指して、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針(人材の採用及び維持並びに従業員の安全及び健康に関する方針等)を定め、これらに基づく取り組みを推進しています。
 また、企業価値向上や社会へのインパクトの観点から課題を評価し、「人的資本の強化」をマテリアリティとして特定し、下記の方針のもとで取り組みを推進しています。
人材確保競争の激化や就業環境の変化は、施工能力および技術継承に影響を及ぼすリスクであるため、労働時間や採用実績等を指標として管理し、持続的な人材確保と育成を図っています。
一方で、多様な人材の確保・育成や働きやすい職場環境の整備は、従業員エンゲージメントの向上、生産性の向上及び将来の事業成長を支える人材基盤の強化に資すると考えています。
◆採用方針1.人材を最も重要な経営資源と捉え、積極的に採用活動を行います。
2.採用機会を逸することなく、通年でタイムリーに採用活動を行います。
3.新卒、キャリアともに積極的に採用活動を行います。
4.性別、国籍、勤務日数・勤務時間、障がいの有無、在宅ワークなど多様性を排除することなく採用活動を行います。
◆人材育成(従業員のキャリア形成支援)の基本的方針1.人材は唯一の経営資源と捉え、人材の力を最大限発揮できる投資を行います。
2.従業員が各々のキャリアを選択することができるよう、年齢や職歴、学歴などによらない脱年功および実力主義に基づく人事制度とします。
3.自身の望むキャリアに向けて階層別の教育だけではなく、自身で選択できる教育機会を用意します。
4.従業員が公私共に、モチベーションを高く持てる環境を整えます(勤務地の選択、育児休業取得の推進、短時間勤務上限を子の小学校卒業まで延長、定時時間のスライド制度など)。
 人的資本に関する課題の具体的な取り組み事例は、下記のとおりです。
■人材確保の取り組み 2021年よりキャリア採用プロジェクトを開始し、重点的にキャリア採用に取り組んだ結果、2021年3月末から5年間で社員数は100名以上増加しています。
今後も、賃上げや従業員満足度向上などの施策を継続的に実施することにより、採用競争力を維持・強化していきます。
■人材の多様性推進の取り組み 様々な属性の人材が活躍できる環境を整えていくための各種取り組みを行っています。
女性活躍推進では2016年より「北野こまち会(女性技術者の会)」を立ち上げ、座談会の開催や同業他社との勉強会・意見交換会への参加等の活動を継続しています。
また、厚生労働大臣認定制度「えるぼし2段階認証」を2020年より継続して取得しています。
さらに、国籍や障がいの有無にかかわらず採用を推進し、多様な価値観や経験を尊重する組織風土の醸成に努めています。
■健康経営の取り組み 経済産業省と日本健康会議が進める健康経営優良法人認定制度において、「健康経営優良法人(大規模法人部門)」の認定を2021年より継続して受けています。
法定健診の受診のみならず、二次検査の受診率向上、法定外の健診項目、オプション検査への補助増額などを通じて、社員の健康づくりを支援しています。
■満足度の高い制度づくり 誰もが働きやすい職場環境づくりのため、2022年度に実施した社員意識調査結果について外部専門家による検証を行い、その結果を2024年4月からの新人事制度に反映しました。
脱年功主義は維持しつつ、より公平で公正な満足度の高い人事制度を追求していきます。
また、経営層と従業員との対話を通じてエンゲージメントを経営に活かす取り組みを実施しています。
■気候変動に伴う労働環境の改善 気候変動に伴い屋外での作業環境が過酷になることは、当社グループで働く従業員や関係者に影響を及ぼし、グループの事業継続にも関わる大きなリスクです。
これらのリスクに対して、当社では労働条件や労働環境の改善を通して従業員、協力会社職員から「選ばれる会社」を実現するための各種取り組みを進めていきます。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 ②人的資本の強化 当社グループでは、人的資本(人材の多様性を含む)に関する戦略において定めた方針(人材の育成、社内環境整備、採用及び維持等)に係る指標を設定し、当該指標を用いた目標及び実績を管理しています。
 各目標について、2025年度の実績は下記のとおりです。
KPI2025年度目標2025年度実績正社員一人当たり平均年間労働時間2,200時間2,258時間社員の研修受講費用総額1,500万円以上総額4,100万円  正社員一人当たり平均年間労働時間目標につきましては、2024年度比3.5%減という挑戦的な目標を掲げたものの、所定労働時間が2024年度比+16時間になっていたことや建設現場の規模や特性により目標を下回る結果となりました。
今後もDX推進や土曜日の現場閉所推進など、各種取り組みを通じて労働時間短縮に努めていきます。
 また、女性活躍推進の取り組みに関する目標と実績は以下のとおりです。
目標項目目標数値2025年3月末時点の実績2026年3月末時点の実績採用者に占める女性割合向上40%21.7%25.0%  当該指標が目標に対して未達となった主因は、技術系職種における女性応募者数が限定的であったことがあります。
ライフイベントが勤務継続の支障にならないよう取り組みを継続している結果、長期勤続される女性職員も増えており中長期的には目標数値に近づいていくと考えています。
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
 当社グループの経営成績、財政状態及び株価に影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
①建設市場の縮小リスク 当社グループが事業活動を行う市場である我が国の経済環境の動向は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
・景気後退懸念による企業の設備投資抑制による受注機会の減少・工事完成時までの発注者側の業況悪化に伴う工事代金回収の遅延、又は貸倒れの発生懸念・資材、エネルギー価格の高騰等による原価高騰・災害等の影響による需要の減少及び上記に基づく建設市場の更なる収縮②重大事故や契約不適合の発生リスク 当社グループが設計、施工した物件において、施工途中における重大事故の発生や完成後に契約不適合が認められた場合、多額の費用負担が生じ、業績に影響を及ぼす可能性があります。
③海外工事のカントリーリスク 当社グループの建設事業では海外工事を受注していますが、以下のような理由等により工事の進行に支障が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
・現地における政変・暴動の発生等による工事の中断、又は中止・現地政府の政策、税制を含む各種制度等の変更による原価高騰・政情不安等による当社社員の安全面の確保④為替相場の変動リスク 当社グループの建設事業では海外工事を受注しています。
現地での外貨必要資金は基本的に受注確定後、速やかに為替予約によるリスクヘッジを行っていますが、急激な為替市場の変動により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
 また海外におけるホテル事業も建設事業同様に為替変動リスクが顕在化する可能性があります。
⑤保有不動産等の価格変動リスク 当社グループでは不動産(販売用不動産等を含む)を多数保有していますが、不動産市況の動向によっては、時価評価額が下落し評価損が発生するなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥保有投資有価証券の価格変動リスク 当社グループでは投資有価証券(非上場を含む)を多数保有していますが、証券市場の動向によっては、時価評価額が下落し評価損が発生するなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑦関連会社の業況リスク 当社グループ内の関連会社につきましては、堅実な経営を心掛けていますが、業況が変化した場合は当社グループへの影響が発生する可能性があります。
⑧法的規制等に関するリスク 当社グループの建設事業では建築基準法に代表される様々な法的規制を受けています。
これらの規制を遵守できない事象が発生した場合、官公庁による営業停止、入札参加資格の停止処分を受け、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
①経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりです。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものです。
(1)財政状態及び経営成績の状況イ.財政状態(資産の部) 当連結会計年度末における資産の残高は803億30百万円(前年同期比6.3%増)となり、前連結会計年度末に比べ47億41百万円の増加となりました。
主な要因としましては、「現金及び預金」が減少した一方で、「受取手形・完成工事未収入金等」及び「開発事業等支出金」、「投資有価証券」が増加したことによるものです。
(負債の部) 当連結会計年度末における負債の残高は281億80百万円(前年同期比0.6%減)となり、前連結会計年度末に比べ1億80百万円の減少となりました。
主な要因としましては、「未成工事受入金」が減少したことによるものです。
(純資産の部) 当連結会計年度末における純資産の残高は521億50百万円(前年同期比10.4%増)となり、前連結会計年度末に比べ49億21百万円の増加となりました。
主な要因としましては、「利益剰余金」及び「その他有価証券評価差額金」が増加したことによるものです。
ロ.経営成績 当連結会計年度における我が国経済は、米関税政策による景気の下押しを受けつつも、底堅い内需により堅調に推移しております。
家計部門では春闘賃上げ率は高い伸びを維持しており、個人消費は物価上昇による下押しを受けつつも底堅さを維持しております。
また、企業部門ではソフトウェア投資を中心に、効率化や省人化、DX化等の中長期的な課題解決に向けた設備投資は堅調に推移しております。
世界経済におきましては、中東情勢の激化を背景とした物価上昇による個人消費の下振れや、サプライチェーンの混乱の長期化、先行き不透明感の高まりに伴う企業活動および設備投資の抑制などによる下押しの可能性があり、日本経済への影響に十分注意する必要があります。
 当社グループが主に事業を展開している建設業界におきましては、政府建設投資、民間建設投資共に底堅く推移しておりますが、労働者不足や労務費の上昇、原材料価格の高騰、為替変動、同業他社との受注競争の激化、地政学的リスクの高まり等、引き続き注視が必要な状況が続いております。
また、連結子会社のホテル事業につきましては、同様の影響を受けつつも堅調に推移しております。
 かかる状況下におきまして、当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高787億91百万円(前年同期比2.5%減)、営業利益46億40百万円(前年同期比27.5%増)、経常利益50億6百万円(前年同期比23.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益34億90百万円(前年同期比3.2%増)となりました。
 当社グループにおける経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、当社グループ各社の事業計画における売上高、営業利益を元に算出し、証券取引所にて開示している通期業績見込みの営業利益を重視しております。
 なお、各社の事業計画策定にあたっては、数字ありきではなく、配分資源の効率性、市場環境の動向等を踏まえ、総合的に勘案した上で事業計画を策定しているため、目標値は年度ごとに変動するものとなります。
 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。
(建設事業) 当連結会計年度における建設事業の業績につきましては、売上高は前年同期比2.8%減の748億69百万円となり、セグメント利益は前年同期比30.3%増の41億27百万円となりました。
(ゴルフ場事業) ゴルフ場事業の業績につきましては、売上高は前年同期比7.1%増の2億75百万円となり、セグメント利益は前年同期比27.1%増の8百万円となりました。
(ホテル事業) ホテル事業の業績につきましては、売上高は前年同期比4.5%増の29億45百万円となり、セグメント利益は前年同期比10.4%増の4億49百万円となりました。
(広告代理店事業) 広告代理店事業の業績につきましては、売上高は前年同期比1.7%減の8億39百万円となり、セグメント利益は前年同期比10.2%減の22百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます)は118億84百万円(前年同期比34.1%減)となり、前連結会計年度末に比べ61億42百万円の減少となりました。
 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の減少41億64百万円(前年同期は61億69百万円の資金の減少)の主な内訳は、税金等調整前当期純利益48億59百万円、売上債権の増加62億円及び未成工事受入金の減少22億64百万円などによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少12億80百万円(前年同期は8億49百万円の資金の減少)の主な内訳は、定期預金の預入による支出12億14百万円、有形固定資産の取得8億37百万円及び投資有価証券の売却による収入5億61百万円などによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の減少6億82百万円(前年同期は12億35百万円の資金の減少)の主な内訳は、親会社の配当金による支出6億68百万円などによるものです。
(3)財務政策 当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、自己資金又は借入による資金の調達を基本としています。
建設事業において、工事代金の回収と下請工事代金の支払のタイミングが一致しないことにより生じる短期の運転資金需要については、金融機関からの短期借入を基本としています。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。
②生産、受注及び販売の実績 当社グループが営んでいる事業の大部分を占める建設事業では生産実績を定義することが困難であり、請負形態をとっているため販売実績という定義は実態にそぐいません。
 また、当社グループにおいては建設事業以外では受注生産形態をとっていません。
 したがって受注及び販売の状況については記載可能な項目を「①経営成績等の状況の概要」におけるセグメントごとの経営成績に関連付けて記載しています。
 なお、提出会社単独の事業の実績は、以下のとおりです。
1 建設事業部門(1)受注工事高、完成工事高及び繰越工事高期別区分前期繰越工事高(百万円)当期受注工事高(百万円)計(百万円)当期完成工事高(百万円)次期繰越工事高(百万円)前事業年度自 令和6年4月1日至 令和7年3月31日建築工事63,51492,163155,67869,33786,341土木工事6,6596,68913,3487,1236,224計70,17398,853169,02676,46092,566当事業年度自 令和7年4月1日至 令和8年3月31日建築工事86,34145,635131,97767,15864,818土木工事6,2245,98112,2067,0325,173計92,56651,617144,18374,19069,9921  前事業年度以前に受注した工事で契約の変更により請負金額の増減がある場合、当期受注工事高にその増減額を含めています。
したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれます。
2  次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致します。
(2)受注工事高の受注方法別比率 工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。
期別区分特命(%)競争(%)合計(%)前事業年度自 令和6年4月1日至 令和7年3月31日建築工事51.049.0100土木工事24.175.9100当事業年度自 令和7年4月1日至 令和8年3月31日建築工事47.252.8100土木工事8.791.3100(注)百分比は請負金額比です。
(3)完成工事高期別区分官公庁(百万円)民間(百万円)合計(百万円)前事業年度自 令和6年4月1日至 令和7年3月31日建築工事5,14764,18969,337土木工事5,3151,8087,123計10,46265,99876,460当事業年度自 令和7年4月1日至 令和8年3月31日建築工事5,38461,77467,158土木工事5,8781,1547,032計11,26262,92874,190 完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は次のとおりです。
前事業年度 相手先完成工事高(百万円)割合(%)公益財団法人倉石地域振興財団8,21810.7当事業年度相手先完成工事高(百万円)割合(%)東急不動産株式会社7,82010.5 (4)繰越工事高(令和8年3月31日現在)区分官公庁(百万円)民間(百万円)合計(百万円)建築工事6,60058,21764,818土木工事4,9692045,173計11,57058,42269,992 2 開発事業部門 開発事業等の売上実績  提出会社における開発事業等の売上高の推移は次のとおりです。
科目前事業年度自 令和6年4月1日至 令和7年3月31日当事業年度自 令和7年4月1日至 令和8年3月31日件数金額(百万円)件数金額(百万円)建物10--不動産賃貸収入他211,197201,361計221,197201,361
研究開発活動 6【研究開発活動】
 当社グループの研究開発は、建設事業において、さまざまな建設環境に適応して品質と生産性の向上に資することを基本方針としながら、広範な社会ニーズに適切に対応できるよう品質管理部技術研究室を中心に推進しています。
また、多様化する社会動向や高度化する顧客ニーズに対応するために、公的機関、大学、異業種企業等との共同研究を推進・強化しています。
 当連結会計年度における研究開発費は103百万円でした。
 主な研究活動は次のとおりです。
なお、「ゴルフ場事業」、「ホテル事業」、「広告代理店事業」のセグメントにおいては特段の研究開発活動を行っていません。
(1)耐震性に優れた超高層RC、CFT、免震・制振等の各種構造の研究開発構造解析技術や高強度コンクリート等の研究に基づき、CFT造や超高層RC造の設計及び施工技術を確立し、各種構工法システムをさまざまな建造物へ適用するとともに、さらなるレベルアップと応用展開を図るべく、現業部門への技術支援・研究活動を推進しています。
(2)環境関連技術の研究開発環境に対し高度化する社会や顧客の要請に応えるべく、ビル風・熱・音・振動・空気質等の住環境評価予測技術や環境影響評価技術の確立を図っています。
当事業年度は国立大学法人信州大学と空調負荷低減に向けた共同研究を行っています。
また、地球環境の保護と改善につながる自然共生型技術や汚染物質浄化・エコエネルギーなど、環境関連技術の実用化研究を進めています。
これまで次のような研究開発に取り組み実現させました。
・電子機器生産施設における微振動の計測解析と振動低減システム・ビル風、騒音、振動、断熱等の環境予測シミュレーションシステム・廃熱を利用したアイスアリーナ結露防止システム(特許工法)・廃熱を利用した屋根融雪システム(特許工法)(3)耐震補強とリニューアル対応技術の整備促進耐震解析技術に基づく既存建物の調査診断や耐震補強の実績を積み重ねることにより、顧客のニーズに合わせて提案できる耐震・リニューアル技術の研究を推進しています。
また、当社の得意分野である社寺建築や木造文化財の施工実績を積み重ねることで、伝統的木造建築物の耐震診断・補強技術について研究活動を推進しています。
(4)建築物の長寿命化技術の開発建物の建替えには膨大な環境負荷が掛かることから、適正なメンテナンスを行い既存の建物を長く共用する、建物の「長寿命化」が求められています。
正確な建物劣化診断及び既存建物のライフサイクルを適切に考慮した維持管理手法、省エネルギーリニューアル技術等に基づき、建物のリニューアル提案及び大規模改修工事を行い、建築物の長寿命化を推進しています。
(5)技術提案力の強化と災害発生時の事業継続計画構築等による技術支援体制の整備改善総合評価落札方式における技術提案へのバックアップ体制強化を図るとともに、品質・環境マネジメントシステムをベースとした品質向上・環境配慮に努めています。
また、首都圏における大地震を想定した事業継続計画(BCP)を構築し、災害発生時にも品質確保ができるよう技術支援体制の整備と改善を進めています。
(6)準大手・中堅ゼネコンとの共同研究開発①ゼネコン4社により土木工事向けの配筋検査システム(「Sma-Easy\スマイージ」標章登録済)の共同研究開発を進めています。
今期はシステムの改良を行い、来期、本格運用開始を目指しています。
②鉄骨造の合理化工法に関する共同研究開発として、ゼネコン10社による「床スラブによる拘束効果を考慮した鉄骨梁横座屈補剛工法」ならびに、ゼネコン9社による「異幅柱接合部工法」の構造性能評価を令和4年度に取得しました。
これらの工法は設計施工物件における実施設計に採用し、設計・施工の合理化に寄与しています。
また、「異幅柱接合部工法」は「シンプルダイヤ」として商標登録を行い、令和6年度より適用範囲拡大のための共同研究開発を進めており、来期構造性能評価を取得予定です。
③ゼネコン4社による共同研究開発「AIを活用した画像解析による施工効率化研究会」において「車両管理システム」を共同開発し運用を開始しました。
④今期取り組んだ「コンクリート表層の改質による床施工の効率化ならびに品質の改善」についての検討会は、来期から「コンクリート表層改質研究会」としてゼネコン13社による共同研究開発を開始します。
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
 当連結会計年度における当社グループの設備投資の総額は1,279百万円であり、その主なものは、当社の建設事業における事務所・寮・社宅の維持改修費用266百万円及び基幹システム構築による支出228百万円のほか、子会社の広告代理店事業における備品等の取得1百万円、ゴルフ場事業における機械設備等に関する費用18百万円、ホテル事業における施設維持等に関する費用115百万円等です。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
(1)提出会社 令和8年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計本社(長野県長野市)建設事業4,112177[1]2,704(408)6607,655411ホテル事業8100229(1)21,041-東京本社(東京都中央区)建設事業85052,379
(2)2783,513279大阪支店(大阪市北区)建設事業0--(-)009松本支店(長野県松本市)建設事業810299
(2)138246 (2)国内子会社 令和8年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計川中嶋土地開発㈱ゴルフ場(長野県長野市)ゴルフ場事業16828[173]1,279(577)8062,28320㈱アサヒエージェンシー本社(長野県長野市)広告代理店事業620183(1)1225830 (3)在外子会社 令和8年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計ソロモンキタノメンダナホテルリミテッド本社(ソロモン諸島国 ホニアラ市)ホテル事業-32-(-)03272サクラハノイプラザインベストメントカンパニーリミテッド本社(中華人民共和国 香港特別行政区)ホテル事業96138-(-)141,015276(注)1 帳簿価額に建設仮勘定は含みません。
帳簿価額「その他」は工具、器具及び備品、リース資産及びコース勘定です。
2 土地及び建物の一部を連結会社以外から賃借しています。
賃借中の土地の面積については[ ]に外書きで示しています。
(単位:千㎡)3 帳簿価額は未実現利益消去前の金額を記載しています。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
(1)重要な設備の新設等 該当事項はありません。
(2)重要な設備の除却等 該当事項はありません。
研究開発費、研究開発活動103,000,000
設備投資額、設備投資等の概要115,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況45
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況16
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況9,298,000
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標0

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方 当社は、株式の価値の変動又は配当の受領によって利益を得ることを目的として保有する株式を純投資目的である投資株式、それ以外の株式を純投資目的以外の目的である投資株式(政策保有株式)に区分しています。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式イ.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 当社は、顧客・金融機関等の関係企業との取引関係維持・強化、資金調達の安定化等による事業の拡大等の観点から、当社の中長期的な企業価値の向上に資すると判断した場合、取引先等の株式を取得及び保有する方針です。
 株式の銘柄ごとに当該株式から得られたリターンと資本コストとの比較を行うほか、当該株式の発行会社との取引状況、信用状況等を分析することにより、保有の合理性を検証しております。
毎年、取締役会において、上記の保有の合理性を検証する「政策保有株式の保有合理性基準」に則り、最終的な保有の適否を総合判断しております。
 その保有意義や経済合理性が薄れたと判断される状況に至った場合には、具体的な方法について検討を実施し、縮減を図ります。
 また当社は、当社コーポレートガバナンス憲章に定める議決権行使の基準に則り、当社の保有方針に適合するか、株主利益の向上に資するものかなどを総合的に勘案した上で議決権の行使内容を決定しています。
株主価値を毀損するような議案や法令違反、不祥事等により企業経営に重大な懸念が生じている場合には、肯定的な判断を行いません。
ロ.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式30933非上場株式以外の株式2212,188 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式11取引先持株会を通じた株式の取得 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式6561(注)なお、株式数が増加減少した銘柄には、株式の併合、株式の分割、株式移転、株式交換、合併等による変動を含みません。
ハ.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ2,157,1002,157,100取引先金融機関として、安定的な関係を維持継続するため保有。
無(注2)5,6084,337株式会社八十二長野銀行1,068,4641,068,464取引先金融機関として、安定的な関係を維持継続するため保有。
有2,0581,128東映株式会社250,000250,000取引関係の維持・強化のため保有。
有1,4751,265東京海上ホールディングス株式会社153,000153,000取引関係の維持・強化のため保有。
無1,118877森永製菓株式会社192,000192,000取引関係の維持・強化のため保有。
無518480アルピコホールディングス株式会社1,714,2001,714,200取引関係の維持・強化のため保有。
無392425イオン株式会社120,55840,001取引関係の維持・強化のため、取引先持株会を通じた株式の取得。
なお、当事業年度に株式分割が行われたことにより、株式数が増加しています。
無227150株式会社松屋117,900117,900取引関係の維持・強化のため保有。
有213125三菱HCキャピタル株式会社114,240114,240取引関係の維持・強化のため保有。
無160115東亜道路工業株式会社39,00039,000取引関係の維持・強化のため保有。
有6655東急不動産ホールディングス株式会社50,00050,000取引関係の維持・強化のため保有。
無6649株式会社ベルーナ70,60070,600取引関係の維持・強化のため保有。
無6166株式会社マルイチ産商43,00043,000取引関係の維持・強化のため保有。
有5047山洋電気株式会社10,2003,400取引関係の維持・強化のため保有。
なお、当事業年度に株式分割が行われたことにより、株式数が増加しています。
有4431株式会社有沢製作所17,60017,600取引関係の維持・強化のため保有。
無3924 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)東京テアトル株式会社22,00022,000取引関係の維持・強化のため保有。
無3623清水建設株式会社5,0005,000取引関係の維持・強化のため保有。
無136株式会社高見澤4,4004,400取引関係の維持・強化のため保有。
有1314株式会社ヤマタネ6,0003,000取引関係の維持・強化のため保有。
なお、当事業年度に株式分割が行われたことにより、株式数が増加しています。
無1211日精樹脂工業株式会社10,00010,000取引関係の維持・強化のため保有。
無88光世証券株式会社4,0004,000取引関係の維持・強化のため保有。
有21東急株式会社228228取引関係の維持・強化のため保有。
無00ライオン株式会社-110,000取引関係の維持・強化のため保有しておりましたが、当事業年度において全株式を売却しております。
無-194キリンホールディングス株式会社-42,000取引関係の維持・強化のため保有しておりましたが、当事業年度において全株式を売却しております。
無-87MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社-24,639取引関係の維持・強化のため保有しておりましたが、当事業年度において全株式を売却しております。
無-79オリックス株式会社-25,000取引関係の維持・強化のため保有しておりましたが、当事業年度において全株式を売却しております。
無-77東京ガス株式会社-11,200取引関係の維持・強化のため保有しておりましたが、当事業年度において全株式を売却しております。
無-53株式会社みずほフィナンシャルグループ-13,100取引先金融機関として、安定的な関係を維持継続するため保有しておりましたが、当事業年度において全株式を売却しております。
無-53(注1)定量的な保有効果については記載が困難となっております。
保有の合理性の検証については、上記「イ.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」に記載のとおり実施しております。
(注2)保有先企業は当社株式を保有しておりませんが、同社子会社は当社株式を保有しております。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式 該当事項はありません。
株式数が増加した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1
株式数が減少した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社6
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社30
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社933,000,000
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社22
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社12,188,000,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1,000,000
株式数の減少に係る売却価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社561,000,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社228
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社0
株式数が増加した理由、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社取引先持株会を通じた株式の取得
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社イオン株式会社