財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2026-06-25
英訳名、表紙SAKAI HEAVY INDUSTRIES, LTD.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長  酒井 一郎
本店の所在の場所、表紙東京都港区芝大門1丁目9番9号
電話番号、本店の所在の場所、表紙東京 03(3434)3401番(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
1918年5月酒井金之助によって、内燃機関車及び蒸気機関車の製造並びに修理を目的として東京市芝区西芝浦3丁目に創立。
1929年1月我が国の土木事業の規模拡大に伴い道路転圧用各種ロードローラの製造を開始。
1946年9月戦災により本社及び主工場の大半を焼失したため前社長の酒井智好が再建に着手。
1949年5月事業組織を法人に改め、株式会社酒井工作所(資本金200万円)を設立。
1959年5月タイヤローラの製造を開始。
1960年1月インド・ガーリック社と振動ローラの製造に関する技術供与提携。
1964年1月埼玉県栗橋町(現・久喜市)に重整備工場として栗橋工場(現・グローバルサービス部)を建設。
1964年9月東京証券取引所市場第二部に上場。
1965年5月業容の拡大に伴い埼玉県川越市に東京工場(現・生産センター)を建設。
1967年3月酒井重工業株式会社に商号変更。
1972年11月㈱サカイエンジニアリング(現・酒井機工㈱連結子会社)を設立。
1973年3月小型機種専門工場として栃木県真岡市に真岡工場を建設。
1973年3月米国I.D.C社及び三井物産㈱と合弁で、日本アイディーシー㈱を設立。
1976年4月建設機械の輸出入、販売他を目的として米国デラウェア州にSAKAI AMERICA, INC.を設立。
1981年4月東京証券取引所市場第一部に指定替。
1984年1月技術研究所(現・開発本部)を埼玉県栗橋町(現・久喜市)に建設。
1989年6月東京フジ㈱(現・連結子会社)の株式取得。
1991年2月真岡工場第二工場を建設。
1993年2月研修棟(現・グローバルサービス部内)を埼玉県栗橋町(現・久喜市)に建設。
1995年7月インドネシア西ジャワ州に小型建設機械及び建設機械関連部品の製造・販売を目的として、P.T. SAKAI INDONESIA(現・連結子会社)を設立。
1996年1月国際標準化機構の品質保証に関する国際規格ISO9001の認証を取得。
2000年1月建設機械の製造を目的として米国ジョージア州に子会社としてSAKAI AMERICA MANUFACTURING, INC.を設立。
2000年12月P.T. SAKAI INDONESIA(現・連結子会社)に大型建設機械の製造・販売を目的として第二工場を建設。
2001年5月SAKAI AMERICA, INC.は、北米での製造・販売拠点強化のため米国デラウェア州から米国ジョージア州に移転。
2002年8月生産工場の統合により真岡工場を売却。
2003年2月建設機械の製造・販売を目的として中国上海市に子会社として酒井工程机械(上海)有限公司(現・連結子会社)を設立。
2004年10月経営体質のより一層の強化を図ることを目的とし、連結子会社である日本アイディーシー㈱と合併。
2008年2月建設機械の製造・販売を目的としてインドネシア西ジャワ州に子会社としてP.T. SAKAI ROAD MACHINERY INDONESIAを設立。
2008年12月北米事業は製造・販売一体の経営合理化を図る目的で、連結子会社であった製造会社のSAKAI AMERICA MANUFACTURING, INC.は、同じく連結子会社である販売会社のSAKAI AMERICA, INC.を吸収合併した上で、商号を「SAKAI AMERICA, INC.」(現・連結子会社)に変更。
2014年6月開発と製造の統合事務所を生産センター内に建設。
2017年10月建設機械の製品及び部品の販売、アフターサービス業務を目的としてインドネシア西ジャワ州に子会社としてP.T. SAKAI SALES AND SERVICES ASIA(現・連結子会社)を設立。
2018年5月2022年4月創業100周年を迎える。
インドネシア事業の経営管理体制を一元化し、経営の効率化を図る目的で、連結子会社であるP.T. SAKAI INDONESIAは、P.T. SAKAI ROAD MACHINERY INDONESIAを吸収合併。
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
事業の内容 3【事業の内容】
当企業グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社8社で構成され、主に道路舗装機械並びに道路維持補修機械、散水車など多種類にわたって製造し、国内外に販売するほか、他社製品である産業機械の販売も行っております。
更に、新製品の開発などの研究開発活動も併せて行うと同時に、各事業に関連するその他サービス等の事業活動を展開しております。
なお、次の4部門は「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
セグメント会社名主要な事業内容日 本酒井重工業株式会社(当社)建設機械及び同部分品の製造・販売酒井機工株式会社産業機械及び同部分品の製造・販売中古建設機械の仕入・販売東京フジ株式会社建設機械及び同部分品の製造・販売株式会社コモド道路舗装、補修工事の設計、施工、監理及び請負サカイエンジニアリング株式会社建設機械の設計・製作・販売及び修理米 国SAKAI AMERICA, INC.建設機械及び同部分品の製造・販売インドネシアP.T. SAKAI INDONESIA建設機械及び同部分品の製造・販売P.T. SAKAI SALES AND SERVICES ASIA建設機械及び同部分品の販売、アフターサービス業務中 国酒井工程机械(上海)有限公司建設機械及び同部分品の製造・販売  事業の系統図は次のとおりであります。
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
2026年3月31日現在名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社) 千US$ SAKAI AMERICA, INC.(注)3.5アメリカ合衆国ジョージア州アデアーズビル5,700米国100.0当社の建設機械及び同部分品の製造販売会社役員の兼任あり債務の保証あり 千US$ P.T. SAKAI INDONESIA(注)3.4インドネシア西ジャワ州ブカシ県12,750インドネシア100.0(1.0)当社の建設機械及び同部分品の製造販売会社役員の兼任あり債務の保証あり 千US$ P.T. SAKAI SALES ANDSERVICES ASIA(注)4インドネシア西ジャワ州ブカシ県2,250インドネシア100.0(60.4)当社の建設機械及び同部分品の販売、アフターサービス業務役員の兼任あり債務の保証あり 千US$ 酒井工程机械(上海)有限公司(注)3中国 上海市5,800中国100.0当社の建設機械及び同部分品の製造販売会社役員の兼任あり債務の保証あり 千円 酒井機工㈱東京都港区85,000日本100.0建設機械の中古機の仕入販売当社の産業機械及び同部分品の設計並びに販売会社役員の兼任ありなお、当社所有の土地及び建物を賃借している。
千円 東京フジ㈱埼玉県鴻巣市72,000日本100.0当社の建設機械及び同部分品の設計並びに製造販売会社役員の兼任あり債務の保証あり 千円 ㈱コモド埼玉県久喜市50,000日本100.0当社製品での道路舗装・補修工事会社役員の兼任ありなお、当社所有の土地及び建物を賃借している。
 (注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。
2.役員の兼任は当社執行役員を含めて記載しております3.特定子会社に該当しております。
4.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
5.SAKAI AMERICA, INC.については売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。
)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
SAKAI AMERICA, INC. 主要な損益情報等(1) 売上高7,274,659千円
(2) 経常利益520,813千円 (3) 当期純利益358,869千円 (4) 純資産3,912,033千円 (5) 総資産8,228,946千円
従業員の状況 (2)【従業員の状況】
① 連結会社の状況 2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)日本352米国66インドネシア145中国55合計618(注)従業員数は、就業人員数を表示しております。
② 提出会社の状況 2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢平均勤続年数平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)31739歳10ヶ月13年1ヶ月6,188,516△4.1 セグメントの名称従業員数(人)日本317(注)1.従業員数は、就業人員数(当社から社外への出向者8名を除く)を表示しております。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
③ 労働組合の状況当社の労働組合は、日本労働組合総連合会に所属し、JAM北関東酒井重工業支部と称して1958年労働組合結成以来、健全な発展をしております。
また、労使関係は極めて円満で相互協力のもと社業発展に努めております。
なお、2026年3月31日現在同支部組合員数は90名であります。
連結子会社であります東京フジ㈱の労働組合は、日本労働組合総連合会に所属し、JAM北関東東京フジ支部と称して1972年労働組合結成以来、健全な発展をしております。
また、労使関係は極めて円満で相互協力のもと社業発展に努めております。
なお、2026年3月31日現在同支部組合員数は9名であります。
上記以外の連結子会社に関しましては、労働組合を結成しておりませんが労使関係は極めて円満で相互協力のもと社業発展に努めております。
④ 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異a.提出会社当事業年度補足説明管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)(注)1男性労働者の育児休業取得率(%)(注)2労働者の男女の賃金の額の差異(%)(注)1全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者2.633.370.377.754.9出向者を除く(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものです。
b.連結子会社「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当企業グループが判断したものであります。
(経営の基本方針)当企業グループは道路建設機械事業を通じて、国土開発という社会事業に貢献することを経営の基本方針としています。
ユーザの方々に信頼のおける製品とサービスを提供すること、道路建設機械のスペシャリストとして常に技術の深耕を図り、道路事業の発展に有益な技術を創造して行くこと、そして道路建設機械で培った専門技術を周辺分野の事業にも役立てて行くことが、当企業グループの存在意義であり、責務であると考えております。
この基本方針に基づき、株主の皆様より出資された資金並びに社員の能力を最大限生かせる会社運営を行うことにより、株主の皆様の期待に応えられる業績を上げて行くことに全力を尽くして参ります。
(中期的な会社の経営戦略)当企業グループは、国内建設投資の成熟化と激動する世界経済の中で現在成長の踊り場を迎えております。
我々と致しましては、強みである道路建設機械事業の更なる専門化と国際化を会社の進むべき方向とし、事業構造革新を強力に進めて行く方針であります。
この為、①国内事業の安定化、②海外事業の更なる拡大、③魅力ある新製品開発とサービスの提供を中期経営課題として定め、国際競争力の向上と国内外事業による安定的収益構造確立によって、中長期的な持続的成長と国際市場におけるトップメーカとしての地位を目指して参ります。
(中期的な経営方針)当社は、2022年3月期から2026年3月期の5ヶ年を対象とした、中期的な経営方針を策定し、2021年6月に公表致しました。
1.当社の目指す企業像(1)あるべき当社の姿・ 道路建設機械における世界一流のグローバルニッチ企業・ 中期経営計画として、売上規模300億円の基盤固め・ 長期目標として、売上規模500億円企業への成長(2)プライム市場への上場維持確保・ これまでの安定志向の経営から脱却し、質実ともにグローバル水準の企業経営への脱皮・ 「事業成長」と「資本政策」を二本柱とした経営への転換と、これを通じた企業価値の向上 2.中期的目標売上高300億円、ROE8%を実現し、安定的に配当性向50%(DOE4%)を維持 3.KPIKPI21/3実績24/3目標26/3目標売上高216億円265億円300億円営業利益7億円20億円31億円ROE0.0%5.5%8.0%配当政策ROE3%を下回る場合は配当性向100%の還元ROE3%~6%の間はDOE3%の還元ROE6%を超えた場合は配当性向50%の還元自己株買い5~20億円規模を上限とした機動的な自己株買い なお、次期中期経営方針につきましては、7月下旬を目処に公表を予定しております。
(経営環境)国内市場・ 政府建設投資国土強靭化加速化計画(総額15兆円/5年)の後継計画として、今年から国土強靭化実施中期計画(総額20兆円強/5年)が開始されることにより、政府建設投資は今後5年間に亘り大幅な予算拡大となる見通しです。
災害激甚化対策や老朽化インフラの維持など、高水準のインフラ投資が始まります。
2026年度の政府建設投資は、名目値で前年度比8.9%増の28兆6千億円、インフレを加味した実質値でも前年度比6.9%増の21兆3千億円の大幅拡大となる見通しです。
・ 第一次国土強靭化実施中期計画国土強靭化実施中期計画の概要は次のとおりで、道路にも予算が付きますが、災害激甚化に伴う治水や耐震強化、老朽化した上下水道や橋梁対策の拡大が目立ちます。
国内販売では道路分野以外のローラ使用領域拡大を視野に入れて行く必要があります。
(1)計画期間:2026年度から2030年度(2)事業規模:概ね20兆円強/5年(3)主要施策:ア)防災インフラの整備・管理(流域治水対策等):5.8兆円イ)ライフラインの強靭化(上下水道、道路、橋梁、港湾強化等):10.6兆円ウ)デジタル等新技術活用(自動化施工技術による省人化等):0.3兆円エ)官民連携強化:1.8兆円オ)地域防災力の強化:1.8兆円・ 国内ローラ需要国内ローラの総需要は、レンタル業界の在庫調整の影響で、第76期の2,009台から第77期は33%減の1,365台まで急減速したものの、77期末の3月に底入れし、第78期は11%増の1,520台に回復しています。
建機レンタル業界では、建機の購入単価が2割上昇する中で、レンタル単価への価格転嫁が中々進まず、建機の使用期間を2割延命させる傾向が見られましたが、既に2年に亘る在庫調整が続いています。
今後は延命に伴う故障率や修理費、中古車再販価格、レンタル価格転嫁の進捗、中長期経営上の投資金額と減価償却費の平準化の観点から、建設機械投資サイクルが正常化に向かうものと予想しています。
・ i-Construction 2.0による建設現場改革国土強靭化実施中期計画の「デジタル等新技術活用」施策では、7工種(盛土、掘削、積込み、運搬、押土、敷均し、締固め)の自動化施工により、建設現場人員の3割省人化(生産性1.5倍)を目指しています。
この国土強靭化計画への位置づけにより、自動化施工が更に加速するものと予想されます。
当社の自動運転ローラARMs の商談が増加しているのも、正にこの文脈だと思われます。
・ 国内インフレ動向2025年末の企業間物価指数は、昨年末の123.7から4.3ポイント増の128.0へと引き続きインフレ傾向が続いています。
2020年から5年で物価が28%上昇しました。
また運輸など企業向けサービス物価指数も、昨年末の108.7から3.4ポイント増の112.1へと上昇しています。
サービス物価も2020年から5年間で12%上昇しています。
当社もこれまでに約2割の値上げを進めて来ましたが、社会的にはこれを上回る物価上昇が継続的に続いているという現実がこの統計から理解できます。
円安による輸入物価上昇と人手不足による賃金上昇により、今後ともこの物価上昇は続く見通しです。
当社の販売とモノづくりにおいては、原価上昇に基づく価格転嫁はもとより、自助努力によるコストダウンを改めて強力に進めることで、価格競争力の強化、当社内のベースアップ原資の創出、ROE8%を目指した業績確保を進めて行きます。
・ 取適法(中小受託取引適正化法)施行2026年1月より、これまでの下請法を強化した取適法が施行されました。
政府主導による構造的価格転嫁の実現と中小企業の賃上げ原資確保が狙いです。
資本金3億円以下か従業員300人以下(対象業者拡大)の中小企業との取引に際し、協議無き一方的な代金決定の禁止や、手形払いと60日を超える支払いの禁止が厳格に規制されました。
当社のコンプライアンスの面では、発注条件と取引の適正化が求められます。
当社の資金面では、取適法の対象業者拡大に伴い、12億円相当の追加資金負担増加が試算されています。
日本社会特有の手形による資金融通の連鎖という商慣習が、政府主導で大きく転換するタイミングですので、営業部門の販売代金回収期間についても60日以内(納入翌月末払い)の決済条件へと改善を進めて行きます。
また部品や運送費の仕入原価の上昇が加速して来ますので、引き続き価格転嫁と正攻法によるコストダウンを進めます。
・ 金利のある世界への回帰日本の政策金利は、1990年に6%でしたが、バブル崩壊後の1999年にゼロ金利政策が始まり、2024年のマイナス金利政策解除までの約25年間に亘りゼロ金利状態が続いて来ました。
この政策金利が2025年末には0.75%まで上昇、また長期金利と資本コストの前提となる10年国債利回りも年末には2%まで上昇して来ています。
当社の借入金は約50億円ありますので、1%の金利上昇で50百万円の利払いコストが増加、また銀行借入についても、金利のある世界では審査の厳格化が進みます。
取適法により運転資金量が更に増加する中、金利上昇による資金コストの増加が確実ですので、バランスシート改善による運転資金構造の適正化を進めて行きます。
・ 防衛力整備計画前倒し世界の安全保障環境が先鋭化する中、2023年から5ヵ年で43兆円の防衛装備計画が決定されました。
それ以前の防衛予算がGDP比1%の5兆2千億円に抑えられていたのに対して、2025年度の防衛予算は補正予算の積み増しによりGDP比2%の11兆円超に拡大しました。
今後の防衛予算は更に拡大する方向にあります。
この防衛予算では、既に自衛隊基地整備の為に大規模なインフラ工事が急ピッチで進められていますので、国内の新事業領域として営業展開を更に強化して行きます。
海外市場・ 北米市場北米の建設投資は2024年をピークに緩やかな調整局面にあります。
1兆2千億ドルのインフラ投資雇用法(2022年から2026年)により、道路建設投資は高い水準を維持し、インフレと高金利で住宅建設が減少に転じる中、半導体工場やAI向け大規模データセンターの建設が下支えしている構造です。
また北米関税交渉の過程で、日本は5,500億ドル、韓国は3,500億ドルという膨大な北米投資を約束しましたので、エネルギーや造船など更なる民間建設投資が積み上がる見通しです。
ローラ需要は、2023年12,111台から3割減の8,394台まで減少して来ました。
総建設投資が高い水準を維持する中で、ディーラ層における急速な流通在庫調整が進んで来ましたので、建設実需に基づく底入れが近いものと予想しています。
・ トランプ関税2025年4月に強行された北米関税政策は、自由貿易という既存秩序の終わりを告げる転換点になりました。
相互関税は、日本・EUが15%、ASEANがほぼ19%、インド・ブラジルが50%、中国については今年10月まで10%+上乗関税25%で決着しています。
また鉄・アルミ・銅については含有量に応じて50%、それ以外の材料部分は相互関税税率が課せられます。
関税コストについては基本的に価格改定で対応する方針です。
・ ASEAN市場ASEANのローラ需要は、2024年の3,692台から18%増の4,372台と回復基調に入っています。
タイではカンボジアとの地域紛争、インドネシアではプラボウォ政権の経済政策混乱で需要停滞したものの、ベトナム、フィリピン、ラオスを中心に需要が回復に転じました。
2026年も各国の公共投資予算は増加傾向にあり、引き続き回復が期待されます。
一方で中国経済の低迷に伴う中国メーカのデフレ輸出が加速し、中国製廉価機械との市場競争が熾烈化しつつあります。
世界ローラ需要2025年の世界のローラ需要は、2023年ピークの53,835台から、2年で8.9%減の49,074台に減少しています。
北米需要の縮小が主因です。
日本、ASEAN、中国、西欧は底入れ傾向にあり、中近東、アフリカの成長が目立ってきました。
グローバル経済から多極化経済に移行する中で、当社が強みを発揮できる成長市場を見極め、選択と集中で重点市場の市場開拓を進めて行きます。
インフラシステム海外展開行動計画日本政府は、日本企業の海外インフラ受注を2022年の31兆円から2030年に45兆円まで拡大する為、ODA等により民間支援する方針です。
(1)アフリカでは、「インド洋アフリカ経済圏イニシアティブ」として、港湾、道路など「JAIDA」と連携して推進する方針です。
(2)アジアでは「自由で開かれたインド太平洋」の要としてインフラのハードとソフトで支援。
その中で、インドネシアとベトナムでは、アスファルト再生プロジェクトを推進中です。
(3)西南アジアでは、インド、バングラディッシュで案件形成中です。
(4)ウクライナでは復興案件として、インフラ遠隔施工を推進中です。
(5)中南米では、「PLACIDA」を設立し、新たなインフラプロジェクト形成の模索が始まっています。
(6)中央アジアでは、「CA+JAD 東京イニシアティブ」を立ち上げ、新たに3兆円/5年の投資案件を進めます。
(優先的に対処すべき事業上の課題)今後世界の建設機械市場は、短期的には調整局面がしばらく続くものの、中長期的には日本の国土強靭化実施中期計画や防衛整備予算倍増、米国における高水準のインフラ投資、新興諸国におけるインフラ投資と鉱山開発の活発化、更には老朽化インフラの更新需要や自然災害甚大化への対応と復興需要など、建設機械の底堅い潜在需要が期待されますので、景気循環とともに回復するものと予想しております。
一方足下では、世界秩序の混迷と、中東危機長期化に伴うエネルギー原材料価格の高騰が世界経済の下押し圧力となるリスクをはらんでおり、予断を許しません。
このような情勢の下で当企業グループでは、成長に向けた新製品投入力の増強と市場開拓、価格戦略と高付加価値化による収益体質向上、AI実装による業務改革と企業体質強化、人的資本投資と収益生産性向上の両立により、成長力と収益力を高めて参ります。
また引き続き中長期成長戦略である、アジア市場深耕と北米市場展開、海外事業領域拡大、新技術活用による次世代事業開発、需要変化対応力強化を進め、中長期的な事業成長と企業価値向上を目指して参ります。
(目標とする経営指標等)当企業グループは、道路機械という専門技術が求められるニッチマーケットにおいて、業界唯一の独立企業として自由で健全な成長と世界のインフラ整備に貢献できるグローバルニッチメーカを目指しており、売上高、営業利益を重要な経営指標として位置づけ、本業からの収益の着実な積み上げを目指します。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当企業グループは、以下のとおり、サステナビリティ基本方針を制定し、サステナビリティにおける課題に取り組んでおります。
サステナビリティ基本方針 当企業グループは、道路建設機械事業を通じて、世界の国土開発という社会事業に貢献するという経営の基本方針のもと、ESG経営の推進・実践を通じて、持続可能な社会の実現への貢献とグループの持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上を目指します。
1.(環境)自社のCO2排出量削減に取り組むとともに、新技術の開発による付加価値創造を通じて、脱炭素社会の実現に貢献します。
2.(社会)道路建設機械事業を通じて社会的課題の解決と社会的価値の創造に取り組みます。
3.(人権)性別・国籍・年齢等個人の属性に基づく差別を行わず、事業活動に関わるすべてのステークホルダーの人権を尊重します。
4.(人材)人材は企業発展のための原動力であり、安全・安心に働ける環境を整備するとともに、多様性を認め、人材の確保・育成に努めます。
5.(企業統治)コーポレートガバナンス・コードに基づいた経営体制作りを進め、すべてのステークホルダーとの信頼関係構築に努めます。
サステナビリティに関する重要事項につきましては、マネジメント・ボードとしての取締役会に報告、マネジメント・ボードにて審議され、モニタリング・ボードとしての取締役会にて監督がなされる体制を整備しております。
なお、取締役会の運営に関する情報は、第4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要「② 企業統治の体制」に記載しております。
(1)気候変動への取り組み気候変動への対応については、リスクと機会の両面において当企業グループの事業活動への影響が大きいことから、重要課題と位置づけ、2022年6月より、TCFDの提言に沿った気候変動に関する情報を開示しております。
① ガバナンス気候変動問題への取組を加速化させることを目的として、2021年12月にカーボンニュートラル委員会を設立致しました。
カーボンニュートラル委員会は、気候変動への対応の進捗状況、課題等を毎月、マネジメント・ボードとしての取締役会に報告する体制を整備しております。
カーボンニュートラル委員会の構成員は、執行役員を筆頭に全社横断的なメンバーで構成されており、全社的な気候変動への対応についての議論、具体的な活動を推進しております。
② 戦略TCFDの提言にて例示されている気候変動がもたらすリスク・機会を基にシナリオ分析を実施しており、2℃以下シナリオと4℃シナリオの2つのシナリオで分析しております。
a.2℃以下シナリオ政府の環境規制強化に伴う炭素税導入、再生可能エネルギー需要の増加による価格上昇など費用の増加、電力消費量を削減するための設備投資の増加が想定されます。
また、省資源・低炭素化の推進から厚板や鋼材などの部材価格が高騰することにより、製造コストが上昇し、当社の収益に多大な影響が及ぼされることが想定されます。
上記のリスクに対して、当社では、販売価格改定と物流効率改善に加え、再生可能エネルギーの導入、製造現場での省エネ等に取り組むことで財務的な負の影響を軽減させて参ります。
また、ローラのEV化、DX化、自律走行式ローラの実用化等を推進することでお客様の建設施工現場のCO2削減に貢献することを新たな付加価値として提供して参ります。
当社の道路建設機械事業を通じての環境問題への取組は、社会的課題解決に資するだけでなく、環境・社会リスクのマネージを通じて、ビジネスチャンスを的確につかむことにより、企業価値向上にもつながり、さらには資本市場からの評価の向上につながることが考えられます。
b.4℃シナリオ異常気象の増加、激甚化による自社工場の被災、さらにはサプライヤーの被災による部品供給の断絶が想定されます。
平均気温の上昇や気象パターンの変化に伴う異常気象の慢性化からは、労働環境の悪化による従業員の生産効率の低下、良好な労働環境を維持するための対応コストの発生が想定されます。
一方で気象パターンの変化に伴う堤防、盛土の強靭化、また自然災害により被害を受けたインフラ復旧の必要性から、当社の建設機械の需要が増加することも想定されます。
③ リスク管理全ての部門が参加するカーボンニュートラル委員会にて、CO2排出量の削減計画を策定し、対応策を議論・検討するとともに、排出量削減の進捗管理を実施します。
活動の中で認識されたリスクは、カーボンニュートラル委員会にて共有され、対応策について協議されるとともに、カーボンニュートラル委員会よりマネジメント・ボードとしての取締役会へ報告を行います。
マネジメント・ボードは、当該報告に基づき、対応策等について審議を行い、カーボンニュートラル委員会に対して指示を行います。
別途、モニタリング・ボードとしての取締役会にて監督がなされます。
かかるリスク管理を通じて、気候変動に伴うリスク、機会への対応を行っております。
④ 指標と目標国内の2019年度におけるScope1+2のCO2排出量3,300tを対象に、「2030年度までに50%削減」「2050年度までにカーボンニュートラル」を達成する目標を設定しております。
(2)人的資本経営に関する取り組み人材は企業発展のための原動力であり、人材の確保・強化は経営の最重要項目の1つと位置付けております。
① ガバナンス及びリスク管理人的資本に関連する課題、重要事項、リスク事項につきましては、取締役と全執行役員で構成されるマネジメント・ボードとしての取締役会にて、毎月、各事業部門を担当する執行役員から報告が行われる体制を整備しております。
報告されたリスク事項については、マネジメント・ボードにて審議、対応策の協議等を行います。
別途、モニタリング・ボードとしての取締役会にて監督がなされます。
このような体制により、ガバナンス及びリスク管理の実効性の確保に努めております。
② 戦略a.人材の多様性の確保を含む人材育成方針当企業グループは、中長期成長戦略の実現の為、当企業グループの強みである道路建設機械の専門的知見、成長戦略の中核であるグローバル活動力、そして国際的道路建設機械メーカ特有の管理力・モノづくり力・マーケティング力を持つ「プロ人材の育成」と「戦力化」を進めます。
戦力化にあたっては、三現主義(現場、現物、現実)の経験に基づく本質的な仕事力を重視します。
当社の専門的技術力の源泉である開発部門においては、製品開発者が、製品企画から試験、量産化、建設施工現場でのユーザ使用まで一気通貫で業務に携わっております。
このように、一般的な教育システムに加え、徹底したOJTを通じた現場経験の積上げによる人材育成に取り組んでおります。
また、多様性の観点では、女性社員、外国人社員、中途採用者の採用を引き続き積極的に進めます。
当企業グループでは、グループ社員の約半数が外国人社員であり、日本においても、日本語コミュニケーション能力のある外国人人材を多数採用し、海外事業において活躍しております。
中途採用者については役員、経営幹部、管理職層も含め多数在籍しております。
女性の管理職登用については、特に注力すべき課題として認識しております。
今後は、女性が活躍できる環境づくりを進め、公平な管理職登用を徹底するとともに、積極的な登用を進めて参ります。
b.社内環境整備方針企業発展の原動力である人材が働く職場を「社員による価値創造の場」とします。
安全・安心に働ける場、多様な情報や人材が集まる場、社員の創造性や成長を誘発する場、活発なチームワークを醸成する場、健全で躍動感ある場とすべく、職場環境の整備を進め、会社の持続的な成長を目指した職場づくりを進めて参ります。
また、社員の自律的なキャリアパス構築と人材育成を目的として、社内公募制度とキャリア自己申告制度を導入いたしました。
③ 指標と目標上記「② 戦略」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材育成方針及び社内環境整備方針について、以下のとおり指標と目標を設定しております。
目標の水準につきましては、女性社員に占める女性管理職比率を全社員に占める管理職比率とほぼ同水準まで引き上げることを基本的な考え方として設定しております。
従いまして、今後の従業員数、管理職数等の変動により、目標が変動する可能性があります。
指標目標実績(当連結会計年度)管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合2031年3月までに16%2.6%(注)上記「② 戦略」において記載した方針につきましては、当企業グループとしての方針ではありますが、指標の設定にあたりましては、データ管理の制約から提出会社での開示としております。
戦略 ② 戦略TCFDの提言にて例示されている気候変動がもたらすリスク・機会を基にシナリオ分析を実施しており、2℃以下シナリオと4℃シナリオの2つのシナリオで分析しております。
a.2℃以下シナリオ政府の環境規制強化に伴う炭素税導入、再生可能エネルギー需要の増加による価格上昇など費用の増加、電力消費量を削減するための設備投資の増加が想定されます。
また、省資源・低炭素化の推進から厚板や鋼材などの部材価格が高騰することにより、製造コストが上昇し、当社の収益に多大な影響が及ぼされることが想定されます。
上記のリスクに対して、当社では、販売価格改定と物流効率改善に加え、再生可能エネルギーの導入、製造現場での省エネ等に取り組むことで財務的な負の影響を軽減させて参ります。
また、ローラのEV化、DX化、自律走行式ローラの実用化等を推進することでお客様の建設施工現場のCO2削減に貢献することを新たな付加価値として提供して参ります。
当社の道路建設機械事業を通じての環境問題への取組は、社会的課題解決に資するだけでなく、環境・社会リスクのマネージを通じて、ビジネスチャンスを的確につかむことにより、企業価値向上にもつながり、さらには資本市場からの評価の向上につながることが考えられます。
b.4℃シナリオ異常気象の増加、激甚化による自社工場の被災、さらにはサプライヤーの被災による部品供給の断絶が想定されます。
平均気温の上昇や気象パターンの変化に伴う異常気象の慢性化からは、労働環境の悪化による従業員の生産効率の低下、良好な労働環境を維持するための対応コストの発生が想定されます。
一方で気象パターンの変化に伴う堤防、盛土の強靭化、また自然災害により被害を受けたインフラ復旧の必要性から、当社の建設機械の需要が増加することも想定されます。
指標及び目標 ④ 指標と目標国内の2019年度におけるScope1+2のCO2排出量3,300tを対象に、「2030年度までに50%削減」「2050年度までにカーボンニュートラル」を達成する目標を設定しております。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 ② 戦略a.人材の多様性の確保を含む人材育成方針当企業グループは、中長期成長戦略の実現の為、当企業グループの強みである道路建設機械の専門的知見、成長戦略の中核であるグローバル活動力、そして国際的道路建設機械メーカ特有の管理力・モノづくり力・マーケティング力を持つ「プロ人材の育成」と「戦力化」を進めます。
戦力化にあたっては、三現主義(現場、現物、現実)の経験に基づく本質的な仕事力を重視します。
当社の専門的技術力の源泉である開発部門においては、製品開発者が、製品企画から試験、量産化、建設施工現場でのユーザ使用まで一気通貫で業務に携わっております。
このように、一般的な教育システムに加え、徹底したOJTを通じた現場経験の積上げによる人材育成に取り組んでおります。
また、多様性の観点では、女性社員、外国人社員、中途採用者の採用を引き続き積極的に進めます。
当企業グループでは、グループ社員の約半数が外国人社員であり、日本においても、日本語コミュニケーション能力のある外国人人材を多数採用し、海外事業において活躍しております。
中途採用者については役員、経営幹部、管理職層も含め多数在籍しております。
女性の管理職登用については、特に注力すべき課題として認識しております。
今後は、女性が活躍できる環境づくりを進め、公平な管理職登用を徹底するとともに、積極的な登用を進めて参ります。
b.社内環境整備方針企業発展の原動力である人材が働く職場を「社員による価値創造の場」とします。
安全・安心に働ける場、多様な情報や人材が集まる場、社員の創造性や成長を誘発する場、活発なチームワークを醸成する場、健全で躍動感ある場とすべく、職場環境の整備を進め、会社の持続的な成長を目指した職場づくりを進めて参ります。
また、社員の自律的なキャリアパス構築と人材育成を目的として、社内公募制度とキャリア自己申告制度を導入いたしました。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 ③ 指標と目標上記「② 戦略」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材育成方針及び社内環境整備方針について、以下のとおり指標と目標を設定しております。
目標の水準につきましては、女性社員に占める女性管理職比率を全社員に占める管理職比率とほぼ同水準まで引き上げることを基本的な考え方として設定しております。
従いまして、今後の従業員数、管理職数等の変動により、目標が変動する可能性があります。
指標目標実績(当連結会計年度)管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合2031年3月までに16%2.6%(注)上記「② 戦略」において記載した方針につきましては、当企業グループとしての方針ではありますが、指標の設定にあたりましては、データ管理の制約から提出会社での開示としております。
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当企業グループの経営成績及び財務状況等(株価等を含む)に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあり、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項と考えております。
当企業グループと致しましては、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当企業グループが判断したものであります。
(1)当企業グループがとっている特異な経営方針当企業グループは国内市場の販売力の強化はもとより、海外市場の開拓を積極的に進めております。
売上高にしめる海外売上比率は、2024年3月期は56.6%、2025年3月期は56.9%、2026年3月期は54.6%となっております。
主として、販売先であるアジア、北米の経済状況の影響を受けております。
これらの情報は第5[経理の状況]のセグメント情報等として開示しております。
また、当企業グループの事業では新規製品を継続的に市場に投入していく必要があるため研究開発力が経営の重要な要素となっております。
そのため、将来の企業成長には主に新製品の開発の成果に依存するというリスクがあります。
前連結会計年度から引き続き、各国の排出ガス規制に対応すべく新型エンジンの全機種への適用を推進しております。
(2)研究開発活動及び人材育成について当企業グループは、道路建設機械関連の専門メーカとして、市場において新規製品を継続的に投入していく必要があります。
研究開発費の過去3年間の推移をみますと、2024年3月期は944,433千円、2025年3月期は984,815千円、2026年3月期は955,520千円となっており、新製品の開発等に積極的に取り組んでおります。
当連結会計年度においては、新興国向けに高締固め機械である土工用振動ローラSV920(20.1t)を開発致しました。
更なる安全性の向上と作業性の両立を図るべく「緊急ブレーキ装置(Guardman)」の研究開発を進め、タイヤローラTZ704 Guardman(12.6t)に前方を監視する仕様を追加しました。
また、国土交通省が推進するi-Construction要請に対応すべく自動運転ローラの研究開発を進めており、現場環境や作業状況に応じた3つの運転モード「自動運転・遠隔運転・手動運転」を搭載した土工用振動ローラSD451 ARMs(11.4t)を開発致しました。
国内の主要ゼネコン各社に共同体メンバーとして参画していただき、各社の工事現場において共同実験を積極的に展開し、仕様の向上を継続・推進しております。
研究開発の成果は不確実なものであり、必ずしも成果に結びつかないというリスクがあります。
また、当企業グループの企業成長のためには、特に研究開発に係わる有能な人材に依存しますので、技術スキルの高い人材の確保と育成並びに研究成果の適正な評価が重要となっております。
このような人材を確保又は育成できなかった場合には、当企業グループの企業成長、経営成績及び財務状況等に悪影響を及ぼす可能性があります。
(3)海外活動に係わるリスクについて当企業グループは、海外市場の開拓を積極的に進めている中で、海外の各国における次のようなリスクがあるため、これらの事象が発生した場合は当企業グループの経営成績及び財務状況等に悪影響を及ぼす可能性があります。
① 予期しえない法律・規制、不利な影響を及ぼす租税制度の変更② 社会的共通資本(インフラ)が、未整備なことによる当企業グループの活動への影響③ 不利な政治的要因の発生④ 戦争等による社会的混乱⑤ 主要な市場である北米、アジアにおける景気及びそれに伴う予測を超えた需要変動当企業グループと致しましては、このような猶予ない事態が発生した際には、政府関係機関及び各業界団体等より正確な情報収集に努め、臨機応変かつ積極的に対応策を講じ解決を図る所存であります。
(4)法的規制等について当企業グループは、国内の法的規制のほかに事業展開している各国の法的規制、たとえば事業・投資の許可、関税・輸出入規制等の適用を受けております。
また、将来において現在予期し得ない法的規制等が設けられる可能性があります。
(5)株式保有リスクについて当企業グループは、金融機関や販売又は仕入に係る取引会社の株式を保有しているため、株式市場の価格変動リスクを負っております。
株式の価格変動リスクについては特別のヘッジ手段を用いておりません。
なお、有価証券に係る時価に関する情報は、第5[経理の状況]の有価証券関係の注記に記載しております。
(6)重要な訴訟等について当企業グループは、国内及び海外事業に関連して、訴訟、紛争、その他の法律的手続きの対象となるリスクがあります。
これらの法的なリスクについては当企業グループの管理部門が一括管理しており、必要に応じて取締役会及び監査等委員会に報告する管理体制となっております。
また、契約中の顧問弁護士と連携を図りながらこれらの法的リスクに対応して参ります。
当連結会計年度において当企業グループの事業に重大な影響を及ぼす訴訟は提起されておりませんが、将来重要な訴訟等が提起された場合には、当企業グループの経営成績及び財務状況等に重要な影響を及ぼす可能性があります。
(7)為替変動リスクについて当企業グループの事業は、北米、インドネシア、中国に製品等の生産拠点を設け、全世界に販売を行っております。
各地域における売上高、費用、資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表の作成のために円換算されております。
換算時の為替レートにより、これらの項目は円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。
一般に、他の通貨に対する円高は、当企業グループの事業に悪影響を及ぼし、円安は好影響をもたらします。
当企業グループが生産を行う地域の通貨価値の下落は、それらの地域における製造の調達コストを押し上げる可能性があり、コストの増加は、利益と価格競争力を低下させ、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
これらの悪影響を最小限にくい止めるために為替予約等を行ってはおりますが、中期的な通貨変動により、計画された調達、製造、流通及び販売活動を確実に実行できない場合があるため、為替レートの変動は当企業グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
当連結会計年度において、為替差益2,380千円を計上しております。
(8)製品保証及び生産物賠償責任リスクについて当企業グループは道路転圧用各種ロードローラ等を製造しており、厳しい管理基準に基づき製品の設計・製造を行っておりますが、将来にわたり製品に欠陥が生じる可能性を完全に否定することはできません。
製品の欠陥は将来の製品保証に係る費用の増加につながり、重大な欠陥が発生した場合には大規模な製品回収(リコール)や生産物賠償責任により多額の費用や賠償金を必要とするだけではなく当企業グループの評価に重大な影響を与え、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、生産物賠償責任については保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありませんし、引き続き当企業グループがこのような保険に許容できる条件で加入できるとは限りません。
生産物賠償責任につながるような製品の欠陥は、多額のコストや当企業グループの評価に重大な影響を与え、それにより売上高が低下し、当企業グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
当企業グループと致しましては、大規模な製品回収や生産物賠償責任を負う事の無いよう徹底した製品の品質管理やISO9001規格の維持等に努めて参ります。
(9)売上債権管理上のリスクについて当企業グループの販売形態については、商社及び有力代理店を通した間接販売とユーザへの直接販売があります。
販売先において資金繰り等の財政困難な状況にあった場合、当企業グループの事業及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
当連結会計年度において、重大な貸倒れの発生はありません。
(10)繰延税金資産の回収可能性について繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存しますので、その見積額が減少した場合は繰延税金資産が減額され、税金費用が計上される可能性があります。
(11)感染症の拡大等に関するリスクについて新型コロナウイルス等の感染症の流行により、国内外において都市封鎖、外出制限等実施された場合、また、役員及び従業員が感染症に罹患した場合には、需要の減少や生産ラインの閉鎖等により当企業グループの事業運営に支障を来たし、財政状態、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当企業グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。
)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)における当企業グループを取り囲む事業環境は、超大国のパワーゲームによる世界秩序のスクラップ&ビルドが進む中、米国高関税政策の強行や中東情勢緊迫化に伴うスタグフレーションリスクの高まりなど、不確実性が強まる世界情勢の中で推移しました。
一方で実体経済は、第四次産業革命であるAI技術の社会実装と巨大投資が加速度的に進むとともに、世界のインフラ投資が増加する中、建設機械市場も底入れ基調に入って参りました。
このような情勢の下で当企業グループでは、価格戦略と高付加価値化による収益構造改革、雇用環境整備と現場技能者増強による人的組織能力向上、市場環境変化に伴う競争戦略再構築、モノづくり品質の底上げ活動を進めて参りました。
その結果、当連結会計年度における売上高は、販売減速基調が漸く底打ちし、前連結会計年度比1.1%減の27,541,409千円となりました。
営業利益は、原価率改善により、前連結会計年度比0.3%増の1,588,144千円、経常利益は同5.8%増の1,581,472千円、親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益943,508千円を計上し、前連結会計年度比22.8%増の1,763,114千円となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
日本国内販売が底入れする一方、在庫調整に伴うグループ企業向け製品・部品輸出の減少により、総売上高は前年同期比0.6%増の19,973,535千円、営業利益は、同14.7%増の190,382千円となりました。
海外米国では、高関税政策に伴う販売減少が底打ちしつつあり、総売上高は前年同期比4.1%減の7,274,659千円、営業利益は、輸入関税に対応した販売価格改定を進め、同19.5%減の665,493千円にとどまりました。
インドネシアでは、国内販売が停滞する一方で第三国向け輸出が増加し、総売上高は前年同期比4.2%減の5,889,800千円、営業利益は、原価率改善により同33.6%増の743,764千円となりました。
中国では、低迷していた国内販売が底打ちしましたが、在庫調整に伴うグループ企業向け製品・部品輸出が減少し、総売上高は前年同期比31.6%減の982,665千円、営業利益は、同119,484千円減少し、46,541千円の損失となりました。
財政状態は次のとおりであります。
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,311,707千円増加し、43,936,308千円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ234,993千円減少し、12,259,103千円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,546,700千円増加し、31,677,204千円となりました。
②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、売上債権の増加と仕入債務の減少等により、前連結会計年度末に比べ1,106,441千円減少し、当連結会計年度末には6,492,851千円(前連結会計年度比14.6%減)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果増加した資金は、878,030千円(前連結会計年度は399,367千円の増加)であります。
これは主に、税金等調整前当期純利益2,527,166千円や売上債権の増加額1,517,503千円、仕入債務の減少額976,627千円、棚卸資産の減少額822,821千円及び減価償却費、製品保証引当金等の非資金的損益項目を反映したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果減少した資金は、561,276千円(前連結会計年度は39,188千円の増加)であります。
これは主に、投資有価証券の売却による収入40,584千円、有形固定資産の取得による支出555,047千円、無形固定資産の取得による支出63,378千円を反映したものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果減少した資金は、1,517,689千円(前連結会計年度は1,220,429千円の減少)であります。
これは主に、配当金の支払額902,013千円、短期借入金の減少額373,009千円を反映したものであります。
③生産、受注及び販売の実績a.生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前連結会計年度比(%)日本(千円)16,575,75695.2米国(千円)5,667,46086.2インドネシア(千円)2,108,112105.2中国(千円)155,66259.4合計(千円)24,506,99293.3(注)金額は、売価換算額によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
b.受注実績当企業グループ製品のほとんどが見込生産であるため、受注状況の記載は省略しております。
c.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前連結会計年度比(%)日本(千円)17,411,161104.6米国(千円)7,252,00495.7インドネシア(千円)2,660,82276.7中国(千円)217,421133.0合計(千円)27,541,40998.9(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当企業グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績当連結会計年度における売上高は、販売減速基調が漸く底打ちし、前連結会計年度比312,645千円減(1.1%減)の27,541,409千円となりました。
営業利益は、原価率改善により、前連結会計年度比4,378千円増(0.3%増)の1,588,144千円、経常利益は同87,025千円増(5.8%増)の1,581,472千円、親会社株主に帰属する当期純利益は投資有価証券売却益943,508千円を計上し、327,161千円増(22.8%増)の1,763,114千円となりました。
連結地域区分別売上高につきましては、次のとおりであります。
国内向け売上高は、国土強靭化加速化対策を背景とした堅調な政府建設投資が続く中、流通在庫調整に伴う販売減速が底入れし、前連結会計年度比4.2%増の12,505,606千円となりました。
海外向け売上高は、前連結会計年度比5.2%減の15,035,803千円となりました。
北米向け売上高は、インフラ投資法を背景とした高水準の道路建設投資やAI関連建設投資が続く中、流通在庫調整と高関税政策に伴う販売減速が底打ち傾向に入り、前連結会計年度比4.3%減の7,252,004千円となりました。
アジア向け売上高は、インドネシアで販売停滞が続いたものの、ベトナム、フィリピン、ラオスなどで販売が増加し、前連結会計年度比1.9%減の6,887,291千円となりました。
その他市場向け売上高は、中南米で市場開拓が進んだものの、大洋州、アフリカで販売が減少し、前連結会計年度比28.7%減の896,508千円となりました。
当連結会計年度の業績及び事業活動の状況は、以下のとおりとなります。
1.第78期業績概要・ 2期に亘る販売減速基調が漸く底打ち(連結売上高前年比1.1%減)・ 原価率改善により、わずかながらも減収増益(連結営業利益前年比0.3%増)・ 国内販売:国土強靭化加速化対策を背景とした堅調な政府建設投資が続く中、流通在庫調整に伴う販売減速が底入れ(前年比4.2%増)・ 北米販売:インフラ投資法を背景とした高水準の道路建設投資やAI関連投資が続く中、流通在庫の調整と高関税政策に伴う販売減速が底打ち傾向に入る(前年比4.3%減)・ アジア販売:インドネシアで販売停滞が続いたものの、ベトナム、フィリピン、ラオスなどで販売が増加(前年比1.9%減)2.事業環境変化対応(1)資本収益性向上に向けた取組み・中期経営方針の進捗5ヵ年中期計画:売上高300億円、営業利益31億円、ROE8.0%第5年度実績 :売上高275億円、営業利益15.8億円、ROE5.7%2023年4月13日付適時開示「資本収益性の向上に向けた取組状況について」にて取り組み方針を開示(2)価格改定と高付加価値化と効率化による収益構造改革原価率改善:72.1%(前年比0.4ポイント改善)(3)人的資本投資の強化・賃金改定と雇用安定化:賃上げ(23年度5.1%、24年度6.0%、25年度6.0%、26年度5.0%)・現場技能者増強と職場環境整備:工場・サービス現場社員増強、工場現場空調導入・人事制度改革:社内公募・異動希望制度導入、リファラル・アルムナイ採用積極化(4)需要変化対応棚卸資産回転数:2.51回転(前年比0.10回改善)…棚卸資産115億円 → 109億円世界経済が減速する中で建設機械市場も調整期を迎え、適正在庫水準へ調整強化中(5)北米関税対応・関税コスト上昇を価格改定で対応中・関税コスト縮減の為、サプライチェーンの修正推進中 3.中長期成長戦略(1)アジア市場深耕  インドネシア拠点を中核に、鉱山・舗装機械市場への営業展開中(2)海外事業領域拡大 道路維持機械の海外事業展開(ODA、現地生産、工法基準化)(3)北米市場開拓   ニッチ戦略の差別化商品によりゼネコン向けの技術営業展開中(4)次世代事業開発  緊急ブレーキ、転圧管理システム、切削/廃材積込管理システムの営業展開、自律走行式ローラ、EVローラ(GX建機認定完了)の事業化推進中 b.財政状態当連結会計年度末における総資産は43,936,308千円となり、前連結会計年度末に比べ1,311,707千円の増加となりました。
流動資産につきましては、受取手形及び売掛金が1,066,622千円増加、電子記録債権が502,182千円増加し、現金及び預金が1,115,362千円減少、棚卸資産が565,457千円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ933,852千円増加し、27,545,135千円となりました。
固定資産につきましては、投資有価証券が454,813千円増加、有形固定資産が67,011千円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ377,854千円増加し、16,391,172千円となりました。
流動負債につきましては、未払法人税等が228,407千円増加し、電子記録債務が568,179千円減少、支払手形及び買掛金が343,873千円減少、短期借入金が191,405千円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ444,409千円減少し、9,985,298千円となりました。
固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ209,416千円増加し、2,273,805千円となりました。
純資産につきましては、利益剰余金が861,101千円増加、その他有価証券評価差額金が420,344千円増加、為替換算調整勘定が181,268千円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ1,546,700千円増加し、31,677,204千円となりました。
これらの結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ1.4ポイント増加し、71.9%となりました。
②キャッシュ・フローの状況及び資本の財源及び資金の流動性(キャッシュ・フロー)当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、(1)経営成績等の状況の概要「② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
(資金需要及び流動性について)当連結会計年度において、有形固定資産と無形固定資産(ソフトウェア等)618,426千円の設備投資を行っております。
所要資金は自己資金及び銀行借入等によって賄い、新株式発行等による資金の調達は行っておりません。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当企業グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。
その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。
経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当企業グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5 経理の状況 連結財務諸表 「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に以下の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。
a.貸倒引当金の計上基準当企業グループは、売上債権等の貸倒損失に備えて回収不能となる見積額を貸倒引当金として計上しております。
しかし、この計算は本質的に将来に対する見積りであり不確実性を含んでおります。
実際に発生する貸倒れは見積りと異なる事があり、見積額以上の貸倒損失計上の必要性が生じる可能性があります。
b.製品保証引当金製品の保証期間に発生した費用の支出に備えるため、過去の実績の製品売上高に対する比率を算定して当連結会計年度の売上高に乗じた額を計上しております。
また、個別に保証対応が見込まれる場合は、将来発生する保証費用の見積額を計上しております。
しかし、この計算は本質的に将来に対する見積りであり不確実性を含んでおります。
実際の保証額、保証費用は見積りと異なる事があり、製品保証引当金の追加計上の必要性が生じる可能性があります。
c.繰延税金資産の回収可能性の評価当企業グループは、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して将来の課税所得を合理的に見積っております。
しかし、繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積額が減少した場合に繰延税金資産が減額され税金費用を計上する可能性があります。
d.有形固定資産の減損当企業グループは、固定資産の減損に係る会計上の見積りにあたり、他の資産又は資産グループのキャッシュ・フローから概ね独立したキャッシュ・フローを生み出す最小の単位でグルーピングを行った上で、グルーピングごとに減損の兆候の有無を判定し、減損の兆候が識別された場合には、将来キャッシュ・フローを利用して減損損失の計上の要否を検討しております。
対象資産グループの割引前将来キャッシュ・フローが当初計画を下回り、回収可能価額が減少し帳簿価額を下回る状況となった場合には、減損損失が発生し当社グループの業績に重要な影響を与える可能性があります。
研究開発活動 6【研究開発活動】
研究開発活動は、主に開発本部において行われております。
開発本部は、製品開発部と新技術開発部の二部から構成され、製品開発部では開発手法改革として、CAE解析ツール活用による開発アウトプットの3倍化と、開発管理強化による新製品のQCDの更なる向上を引き続き行っております。
一方、新技術開発部では、中長期経営戦略に基づく新技術とその応用製品の研究開発を行っております。
具体的には、自動運転ローラ、カーボンニュートラル対応の電動(EV)機の研究開発などです。
当連結会計年度の主な活動状況としては、次のとおりです。
前連結会計年度から引き続き、各国の排出ガス規制に対応すべく新型エンジンの全機種への適用を推進しております。
また、新興国向けに高締固め機械である土工用振動ローラSV920(20.1t)を開発致しました。
更なる安全性の向上と作業性の両立を図るべく「緊急ブレーキ装置(Guardman)」の研究開発を進め、タイヤローラTZ704 Guardman(12.6t)に前方を監視する仕様を追加しました。
国土交通省が推進するi-Construction要請に対応すべく自動運転ローラの研究開発を進めており、現場環境や作業状況に応じた3つの運転モード「自動運転・遠隔運転・手動運転」を搭載した土工用振動ローラSD451 ARMs(11.4t)を開発致しました。
国内の主要ゼネコン各社に共同体メンバーとして参画していただき、各社の工事現場において共同実験を積極的に展開し、仕様の向上を継続・推進しております。
低炭素・脱炭素(カーボンニュートラル)の国策に向けたバッテリ交換式の電動ハンドガイドローラHV620evo(0.6t)については、GX建設機械認定制度への登録を進めております。
また、4tクラスの電動舗装用振動ローラの研究機を開発し、国内施工業者様の工事現場でデモ機として使用していただき、仕様の見極めなど製品開発に向けて継続・推進しております。
当連結会計年度における産業財産権の総数は、117件(出願件数168件)となっております。
なお、当連結会計年度における研究開発費は955,520千円(前連結会計年度は984,815千円)で、全額日本で発生しております。
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
当連結会計年度における当企業グループを取り囲む事業環境は、超大国のパワーゲームによる世界秩序のスクラップ&ビルドが進む中、米国高関税政策の強行や中東情勢緊迫化に伴うスタグフレーションリスクの高まりなど、不確実性が強まる世界情勢の中で推移しました。
一方で実体経済は、第四次産業革命であるAI技術の社会実装と巨大投資が加速度的に進むとともに、世界のインフラ投資が増加する中、建設機械市場も底入れ基調に入って参りました。
このような情勢の下で当企業グループでは、価格戦略と高付加価値化による収益構造改革、雇用環境整備と現場技能者増強による人的組織能力向上、市場環境変化に伴う競争戦略再構築、モノづくり品質の底上げ活動を進め、783,363千円の設備投資(有形固定資産及び無形固定資産受入ベース数値)を行いました。
セグメントごとの設備投資額としましては、日本では当社生産設備の増強等563,477千円、米国では生産設備増強等170,699千円、インドネシアでは48,297千円、中国では890千円であります。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
 当企業グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。
(1)提出会社2026年3月31日現在 事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(千円)機械装置及び運搬具(千円)土地(千円)(面積㎡)リース資産(千円)その他(千円)合計(千円)生産センター(埼玉県川越市)日本ロードローラ等の開発・製造1,019,383161,287672,503(78,369.54)276,51044,4502,174,135161グローバルサービス部(埼玉県久喜市)日本サービス業務・販売業務230,7184,350172,261(37,436.92)-6,756414,08752開発本部他(埼玉県久喜市)日本研究等129,9966,974420,924(35,484.92)-5,233563,12911本社(東京都港区)日本全社的管理業務販売業務51,3443,665-57,67427,425140,10942国内各営業所他日本販売業務40,947290321,250(5,956.60)-2,272364,76051
(2)国内子会社2026年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(千円)機械装置及び運搬具(千円)土地(千円)(面積㎡)リース資産(千円)その他(千円)合計(千円)酒井機工㈱本社事務所(埼玉県久喜市)日本管理業務販売業務110--1101225東京フジ㈱本社工場(埼玉県鴻巣市)日本建設機械生産及び部品加工46,1121,19796,690(5,380.00)7,369254151,62421㈱コモド本社事務所(埼玉県久喜市)日本道路舗装・補修工事の設計、施工、管理及び請負業-128,351--813129,1649 (3)在外子会社2026年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(千円)機械装置及び運搬具(千円)土地(千円)(面積㎡)リース資産(千円)その他(千円)合計(千円)SAKAIAMERICA, INC.アトランタ工場(アメリカ合衆国ジョージア州アデアーズビル)米国ロードローラ等の製造及び部品加工設備350,760119,743248,231(172,681.36)11,58412,618742,93966P.T. SAKAIINDONESIAジャカルタ工場(インドネシア 西ジャワ州ブカシ県)インドネシアロードローラ等の製造及び部品加工設備1,190,507226,8741,588,307(75,119.20)4,83615,5423,026,068114P.T. SAKAISALES ANDSERVICESASIAジャカルタ事務所(インドネシア 西ジャワ州ブカシ県)インドネシアロードローラ等の販売、アフターサービス業務-66,699-2,520-69,21931酒井工程机械(上海)有限公司上海工場(中国 上海市)中国ロードローラ等の製造及び部品加工設備145,04444,411171,529(33,334.70)51514,773376,27355(注) 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品であり、建設仮勘定を含んでおります。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
当企業グループの設備投資については、景気予測、業界動向、投資効率等を総合的に勘案して策定しております。
設備計画は原則的に連結会社各社が個別に策定しておりますが、計画策定に当たってはグループ会議において当社を中心に調整を図っております。
(1)重要な設備の新設等該当事項はありません。
(2)重要な設備の除却等該当事項はありません。
研究開発費、研究開発活動955,520,000
設備投資額、設備投資等の概要890,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況39
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況13
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況6,188,516
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、投資株式について、株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を得る事を目的として保有する株式を純投資目的である投資株式、それ以外の株式を純投資目的以外の目的である投資株式(政策保有株式)に区分しております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、取引先との取引関係の強化や当社の事業発展に資すると判断する企業の株式を保有しております。
ただし、年1回、社外取締役の出席する取締役会において、ポートフォリオ全体及び個別銘柄について保有目的の妥当性、保有の経済合理性、市場リスク・信用リスク等、保有に伴う種々のリスクに関して、総合的に検討し保有継続の是非について判断しております。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式36,691非上場株式以外の株式246,043,978 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(千円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(千円)非上場株式--非上場株式以外の株式51,145,897 c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円)㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ723,000723,000主要取引銀行の1社として財務面を中心としたグローバルでの幅広い取引の円滑化・安定化のため保有。
また、当社事業に資する各種情報提供含め多面的なサポートを受けています。
有1,879,8001,453,953ニチレキグループ㈱486,000486,000主要販売先の1社として特に道路の維持補修事業における取引関係の維持・強化のために保有。
有1,023,0301,059,480ナラサキ産業㈱99,75099,750主要販売先・調達先の1社として特に販売先としての取引の維持・強化のために保有。
有439,897285,883阪和興業㈱220,00044,000当社製品の主要材料である鋼材調達先。
調達の円滑化・安定化のため保有。
株式分割による株式数増加。
有341,660215,160インフロニア・ホールディングス㈱141,984141,984主要販売先を傘下に置く持株会社。
当社事業における取引の維持、更なる取引関係強化のために保有。
無306,330171,445㈱カナモト70,00070,000主要販売先の1社として国内全域での取引関係の維持・強化のために保有。
無304,150226,800㈱小松製作所50,000130,000主要販売先・調達先の1社として事業面での幅広い協力関係の維持・強化のために保有。
無300,650559,780油研工業㈱82,30082,300主要調達先の1社としてサプライチェーンの強靭化を進める中、調達の円滑化・安定化のために保有。
有248,546200,812㈱みずほフィナンシャルグループ37,62637,626主要取引銀行の1社として財務面を中心としたグローバルでの幅広い取引の円滑化・安定化のため保有。
また、当社事業に資する各種情報提供含め多面的なサポートを受けています。
有229,029152,422ニシオホールディングス㈱45,10045,100主要販売先の1社として国内全域での取引関係の維持・強化のために保有。
無194,606188,518東亜道路工業㈱110,000110,000施工技術変化における先進技術ゼネコンとの関係強化のために保有。
有187,990157,740英和㈱66,00066,000主要販売先の1社として取引関係の維持・強化のために保有。
有168,564146,784 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円)日工㈱160,000160,000アスファルトプラントメーカの大手であり、道路維持補修事業における将来的な取引の可能性を踏まえて保有。
有124,800109,760㈱ワキタ65,00065,000主要販売先の1社として国内全域での取引関係の維持のために保有。
無122,265112,385ユアサ商事㈱11,37211,372主要販売先の1社として国内全域での取引関係の維持・強化のために保有。
有67,09451,515㈱福田組2,2002,200業種的な側面から将来的な取引の可能性を踏まえて保有。
無18,26011,440第一生命ホールディングス㈱12,40012,400主要保険会社の1社として当社グループとの保険取引、年金運用取引の円滑化・安定化のため保有。
有17,62014,049㈱南陽12,10012,100主要販売先の1社として当社事業における取引の維持・強化のために保有。
無17,41113,999㈱りそなホールディングス10,00010,000取引銀行の1社として資金調達を中心とした金融取引の円滑化・安定化のために保有。
無17,22512,870㈱佐藤渡辺8,0008,000業種的な側面から将来的な取引の可能性を踏まえて保有。
無15,98413,152東海東京フィナンシャル・ホールディングス㈱16,01716,017副幹事証券の1社として役員持ち株会取引、各種情報提供含めた実務サポート等証券取引の円滑化・安定化のために保有。
有11,4047,752㈱奥村組1,0811,081業種的な側面から将来的な取引の可能性を踏まえて保有。
無6,8314,588日立建機㈱831,583当事業年度において単元株式について全株売却。
単元未満株式については2026年4月に買取請求手続が完了しています。
無4376,248㈱安藤ハザマ200200業種的な側面から将来的な取引の可能性を踏まえて保有。
無390273日本道路㈱016,105当事業年度において全株売却。
無-30,454 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円)東プレ㈱0159,000当事業年度において全株売却。
有-299,079三井物産㈱040,000当事業年度において全株売却。
無-111,980(注)特定株式における定量的な保有効果の記載が困難であるため、保有の合理性を検証した方法について記載致します。
取締役会において、ポートフォリオ全体及び個別銘柄について保有目的の妥当性、保有の経済合理性、市場リスク・信用リスク等、保有に伴う種々のリスクに関して、総合的に検討し保有継続を決議しております。
みなし保有株式該当事項はありません。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
株式数が減少した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社5
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社3
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社6,691,000
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社24
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社6,043,978,000
株式数の減少に係る売却価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1,145,897,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社0
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社390,000
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社ナラサキ産業㈱