財務諸表
CoverPage
| 提出書類、表紙 | 有価証券報告書 |
| 提出日、表紙 | 2026-06-25 |
| 英訳名、表紙 | FUTABA CORPORATION |
| 代表者の役職氏名、表紙 | 代表取締役 社長執行役員 有馬 資明 |
| 本店の所在の場所、表紙 | 千葉県茂原市大芝629番地 |
| 電話番号、本店の所在の場所、表紙 | 0475 (24) 1111 (大代表) |
| 様式、DEI | 第三号様式 |
| 会計基準、DEI | Japan GAAP |
| 連結決算の有無、DEI | true |
| 当会計期間の種類、DEI | FY |
corp
| 沿革 | 2【沿革】 1948年2月ラジオ受信用真空管の製造・販売を目的として、資本金195千円をもって千葉県長生郡茂原町(現茂原市)に当社を設立。 電子管工場を設置。 1948年10月東京支店(東京都千代田区)を設置し、真空管の販売を開始。 1962年2月ラジコン機器の送信機・受信機の製造・販売を開始。 1962年10月ユニーク精工株式会社の設備を買収ならびに従業員を採用し精機部を設置、プレス金型用部品の製造・販売を開始。 1965年3月省力機器(商品名:エアフィーダ、オートリール)の製造・販売を開始。 1967年7月モールド金型用部品の製造・販売を開始。 1968年1月電卓の数字表示用として表示放電管の製造・販売を開始。 1969年5月キーボード工場(千葉県茂原市)を設置し、キースイッチ等の製造・販売を開始。 1970年5月真空管の製造を全面的に中止し、蛍光表示管製造へ転換。 1972年11月台湾高雄市に蛍光表示管の製造・販売会社台湾双葉電子股份有限公司を設立。 (現・連結子会社)1973年6月米国に電子機器製品の製造・販売会社フタバ・コーポレーション・オブ・アメリカを設立。 (現・連結子会社)1975年12月香港に蛍光表示管、キーボードスイッチ、金型用部品等の販売会社富得巴(香港)有限公司を設立。 (現・連結子会社)1979年6月ドイツに蛍光表示管、キーボードスイッチ等の販売会社フタバ(ヨーロッパ)ゲー・エム・ベー・ハーを設立。 (現・連結子会社)1985年4月東京証券取引所市場第二部に上場。 1986年12月東京証券取引所市場第一部に指定。 1987年9月キーボード工場の呼称を応用部品工場と改称し、キーボード等の製造に加えて蛍光表示管モジュールの製造を開始。 1988年7月韓国仁川廣域市に生産器材製品の製造・販売会社起信精機株式会社を合弁設立。 (現・連結子会社)1993年12月模型用エンジンのトップメーカー小川精機株式会社(大阪府大阪市)をグループ化。 (現・連結子会社)1994年1月中国深圳市に生産器材製品の製造・販売会社富得巴精模(深圳)有限公司を設立。 (現・連結子会社)1995年2月フィリピンに電子機器製品の製造会社フタバ・コーポレーション・オブ・ザ・フィリピンを設立。 (現・連結子会社)1996年4月タイに生産器材製品の製造・販売会社フタバ・ジェイ・ティ・ダブリュー(タイランド)リミテッドを合弁設立。 (現・連結子会社)2001年6月中国上海市に電子機器および生産器材製品の販売会社富得巴国際貿易(上海)有限公司を設立。 (現・連結子会社)2001年7月ベトナム・ホーチミン市に生産器材製品の製造・販売会社フタバ(ベトナム)カンパニー・リミテッドを設立。 (現・連結子会社)2002年8月中国北京市に電子機器製品の販売会社双葉電子科技開発(北京)有限公司を合弁設立。 (現・連結子会社)2002年11月中国恵州市に電子機器製品の製造・販売会社双葉電子部品(恵州)有限公司を設立。 (現・連結子会社)2005年9月中国昆山市に生産器材製品の製造・販売会社双葉精密模具(中国)有限公司を設立。 (現・連結子会社)2006年1月韓国の生産器材製品の製造・販売会社三一メガテック株式会社(現・起信メガテック株式会社)をグループ化。 (現・連結子会社)2006年7月岩手県釜石市に生産器材製品の製造・販売会社双葉精密株式会社を設立。 (現・連結子会社)2007年10月韓国の生産器材製品の製造・販売会社起信精機株式会社が韓国証券先物取引所に上場。 2008年10月生産器材製品の製造会社株式会社サツキ製作所および販売会社サツキ機材株式会社をグループ化。 (後に両社は合併し、現・サツキ機材株式会社)(現・連結子会社)2009年4月韓国ソウル特別市に電子機器製品の販売会社双葉電子部品韓国株式会社を設立。 (現・連結子会社)2010年10月双葉電子科技開発(北京)有限公司を100%子会社化。 2011年8月在外連結子会社の台湾双葉電子股份有限公司が、在外連結子会社の双葉開発科技股份有限公司(1998年7月設立)を吸収合併。 2015年8月ベトナム・バクニン市に生産器材製品の製造・販売会社キシン・ベトナム・カンパニー・リミテッドを設立。 (現・連結子会社) 2017年8月韓国仁川廣域市の生産器材製品の製造・販売会社である株式会社原振精工をグループ化。 (現・連結子会社)2017年9月株式会社カブクをグループ化。 (現・連結子会社)2018年8月セントラル電子制御株式会社をグループ化。 (現・連結子会社)2020年6月環境配慮製品であるCFRP製切削加工用厚板プレート「フェルカーボ」を発売。 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行。 |
| 事業の内容 | 3【事業の内容】 当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社(双葉電子工業株式会社)および子会社24社により構成されており、電子機器製品および生産器材製品等の製造・販売を主な内容とし、さらに各事業に関係する派遣・請負その他のサービス等の事業活動を展開しています。 当社グループの事業内容および当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりです。 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一です。 (1) 電子機器事業 (主要製品:複合モジュール、産業用ラジコン機器、ホビー用ラジコン機器、ロボティクス製品、有機ELディスプレイ等) 当社、小川精機株式会社、台湾双葉電子股份有限公司、双葉電子部品(恵州)有限公司およびフタバ・コーポレーション・オブ・アメリカが製造・販売をしています。 また、富得巴(香港)有限公司、富得巴国際貿易(上海)有限公司、双葉電子科技開発(北京)有限公司および双葉電子部品韓国株式会社を通じて販売をしています。 セントラル電子制御株式会社については、通信制御技術をコアとした機器・システムの受託開発を行なっています。 (2) 生産器材事業 (主要製品:プレート製品、金型用器材、成形・生産合理化機器) 当社、起信精機株式会社、富得巴精模(深圳)有限公司、フタバ・ジェイ・ティ・ダブリュー(タイランド)リミテッド、フタバ(ベトナム)カンパニー・リミテッド、起信メガテック株式会社、キシン・ベトナム・カンパニー・リミテッド、株式会社原振精工、双葉精密株式会社およびサツキ機材株式会社が製造・販売をしています。 また、富得巴(香港)有限公司、双葉電子部品韓国株式会社およびフタバ・コーポレーション・オブ・アメリカを通じて販売をしています。 株式会社カブクについては、当社と共同でネットワーク製造プラットフォームの開発を行なっています。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。 (注)1.原則、年間の取引金額が2千万円以上の取引のみ商流図に記載しています。 2.フタバデンシ・コーポレーション(シンガポール)プライベート・リミテッドは、2025年12月30日付で清算結了しました。 |
| 関係会社の状況 | 4【関係会社の状況】 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社) 双葉精密株式会社岩手県釜石市90生産器材100.0当社生産器材製品を製造・販売している。 役員の兼任等…有サツキ機材株式会社千葉県四街道市10生産器材100.0当社生産器材製品を製造・販売している。 役員の兼任等…有小川精機株式会社大阪府大阪市90電子機器100.0当社と共同で電子機器製品の開発を行なっている。 役員の兼任等…有株式会社カブク東京都千代田区100生産器材100.0当社と共同でネットワーク製造プラットフォームの開発を行なっている。 資金援助あり。 役員の兼任等…有セントラル電子制御株式会社神奈川県川崎市50電子機器100.0当社と共同で電子機器製品の開発を行なっている。 役員の兼任等…有台湾双葉電子股份有限公司 (注)2台湾高雄市NT$1,727,795千電子機器100.0(12.0)当社電子機器製品を製造・販売している。 役員の兼任等…有起信精機株式会社 (注)2 (注)12韓国仁川廣域市WON14,600,000千生産器材60.9当社生産器材製品を製造・販売している。 役員の兼任等…有フタバ・コーポレーション・オブ・ザ・フィリピン (注)2 (注)6フィリピンマカティUS$39,001千電子機器100.0当社電子機器製品を製造・販売している。 役員の兼任等…無エフ・エイチ・ピー・コーポレーション (注)7フィリピンマカティPHP40,250千電子機器100.0(60.0)土地の保有、管理をしている。 役員の兼任等…無フタバ・コーポレーション・オブ・アメリカ (注)12米国アラバマ州US$9,926千電子機器生産器材100.0当社電子機器製品の製造・販売、生産器材製品の販売をしている。 資金援助あり。 役員の兼任等…有富得巴(香港)有限公司香港HK$43,908千電子機器生産器材100.0当社電子機器製品・生産器材製品を販売している。 役員の兼任等…有フタバ(ヨーロッパ)ゲ-・エム・ベー・ハー (注)5ドイツヴィリッヒEUR511千電子機器100.0役員の兼任等…有双葉電子部品韓国株式会社 (注)9韓国京畿道安養市WON700,000千電子機器生産器材100.0当社電子機器製品・生産器材製品を販売している。 役員の兼任等…有双葉電子部品(恵州)有限公司 (注)2中国恵州市RMB260,007千電子機器100.0当社電子機器製品を製造・販売している。 役員の兼任等…有富得巴精模(深圳)有限公司 (注)2中国深圳市RMB189,901千生産器材100.0(100.0)当社生産器材製品を製造・販売している。 役員の兼任等…有双葉精密模具(中国)有限公司 (注)2 (注)10中国昆山市RMB202,248千生産器材100.0当社生産器材製品を製造・販売している。 役員の兼任等…有フタバ・ジェイ・ティ・ダブリュー(タイランド)リミテッドタイチャチューンサオTHB390,000千生産器材65.0当社生産器材製品を製造・販売している。 役員の兼任等…有フタバ(ベトナム)カンパニー・リミテッドベトナムホーチミンUS$20,000千生産器材100.0当社生産器材製品を製造・販売している。 役員の兼任等…有富得巴国際貿易(上海)有限公司 (注)11中国上海市RMB1,655千電子機器100.0(100.0)当社電子機器製品を販売している。 役員の兼任等…有起信メガテック株式会社韓国京畿道華城市WON3,750,000千生産器材60.9(60.9)当社生産器材製品を製造・販売している。 役員の兼任等…無キシン・ベトナム・カンパニー・リミテッドベトナムバクニンVND306,303,815千生産器材60.9(60.9)当社生産器材製品を製造・販売している。 役員の兼任等…無双葉電子科技開発(北京)有限公司中国北京市RMB4,138千電子機器100.0当社電子機器製品を販売している。 役員の兼任等…有株式会社原振精工 (注)8韓国仁川廣域市WON890,000千生産器材60.9(60.9)当社生産器材製品を製造・販売している。 役員の兼任等…無 (注)1.主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しています。 2.特定子会社に該当しています。 3.議決権の所有割合欄の( )内は間接所有割合で内数です。 4.フタバデンシ・コーポレーション(シンガポール)プライベート・リミテッドは、2025年12月30日をもって清算結了したため、連結の範囲から除外しています。 5.フタバ(ヨーロッパ)ゲ-・エム・ベー・ハーは、事業活動を休止しています。 6.フタバ・コーポレーション・オブ・ザ・フィリピンは、2023年5月12日付で解散決議を行い、2028年3月31日に清算結了予定です。 7.エフ・エイチ・ピー・コーポレーションは、2023年10月4日付で解散決議を行い、2028年3月31日に清算結了予定です。 8.株式会社原振精工は、2025年12月23日付で事業停止の決議を行なっています。 9.双葉電子部品韓国株式会社は、2026年1月23日付で解散決議を行い、2026年6月30日に清算結了予定です。 10.双葉精密模具(中国)有限公司は、2025年1月24日付で解散決議を行なっています。 なお、清算結了時期は未定です。 11.富得巴国際貿易(上海)有限公司は、2026年5月20日付で解散決議を行い、2027年6月末に清算結了予定です。 12.フタバ・コーポレーション・オブ・アメリカおよび起信精機株式会社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。 )の連結売上高に占める割合が10%を超えています。 主要な損益情報等フタバ・コーポレーション・オブ・アメリカ起信精機株式会社 (1) 売上高 (2) 経常利益 (3) 当期純利益 (4) 純資産額 (5) 総資産額 4,553百万円 △490百万円 △26百万円 2,181百万円 4,701百万円 10,195百万円 367百万円 359百万円 27,581百万円 29,329百万円 |
| 従業員の状況 | (2)【従業員の状況】 ① 連結会社の状況 2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)電子機器772(50)生産器材1,484(92)全社(共通)128(12)合計2,384(154) (注)従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。 )であり、臨時雇用者数は、年間の平均人員を( )外数で記載しています。 ② 提出会社の状況 2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)650(104)43.920.56,059,4573.7 セグメントの名称従業員数(人)電子機器165(19)生産器材357(73)全社(共通)128(12)合計650(104) (注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。 )であり、臨時雇用者数は、年間の平均人員を( )外数で記載しています。 2.平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでいます。 ③ 労働組合の状況 当社および連結子会社は、在外子会社の一部を除き労働組合を結成していません。 なお、労使関係について特に記載すべき事項はありません。 ④ 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異ア 提出会社当事業年度補足説明管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%) (注)1.男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2.労働者の男女の賃金の額の差異(%) (注)1.全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者0.890.976.876.368.9課長職以上の管理的地位にある労働者に占める女性社員の割合が少なく、賃金分布の差が賃金の額の差異に大きく影響しています。 今後、女性社員の管理的地位にある労働者登用を計画的に推進していくことで、賃金格差の解消に繋げていきます。 (注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。 2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。 イ 連結子会社 連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)および「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。 |
| 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 | 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 当社グループは、全社員が共有する理念・行動体系である「Futaba Way」の下、Futaba哲学の「本質之直視」に基づき、事業戦略の策定から業務執行全般・モノづくりの現場に至るまで、常に本質を見失うことなく事業を推進しています。 これにより、「なくてはならない器材・サービスを創出し世界の発展に貢献する」ことを企業理念として掲げています。 この理念を実現するために、AIやIoTなどの技術を取り込んだ「モノづくりの進化」や、Futabaテクノロジーを進化・融合させた「新製品開発」に注力しています。 加えて、「モノづくりを基軸としたソリューション」による事業領域の拡大や、「市場ニーズ」を迅速に商品企画や製造に反映させる取り組みも推進しています。 また、「選択と集中」により成長市場での差別化と効率化を図り、持続的な利益創出と継続的な企業価値向上に努めています。 さらに、コンプライアンスの徹底を図り、公正で透明性の高い経営を実践するとともに、持続可能な社会の実現を目指し、事業活動に取り組んでいます。 (2)経営環境 当社グループを取り巻く経営環境は、雇用情勢・所得環境の改善を背景に緩やかな回復傾向が続いてきた一方で、国際情勢の不安定化に伴う地政学的リスクの継続、エネルギー・原材料価格の高止まり、中国経済の先行き懸念等、不透明な状況も継続していました。 2025年度においては、これら従来からの不透明要因に加え、韓国市場の需要低迷や日本国内の自動車関連市況の回復遅れ等が重なり、当社グループを取り巻く経営環境は一層厳しさを増す状況となりました。 今後についても、各国間の貿易や投資の縮小、不安定な国際情勢、エネルギー・原材料価格・運送費などの上昇、さらには、中東情勢の緊張によるエネルギー供給の影響も懸念されており、厳しい経営環境が継続するものと見込まれます。 当社を取り巻く市場環境は、依然として不透明であるものの、コネクテッド化や自動化等の高付加価値化が進展しています。 また、サービス、エネルギー、デジタル、インフラ、FA、防衛用途等の領域において、ソフトウエアやシステム化を活用した多様なモビリティ製品や耐環境製品の需要が拡大しています。 加えて、検査・監視、生産合理化支援等の中長期的なニーズについても継続するものと見込んでいます。 このように、厳しい経営環境の中にあっても、当社が注力する事業分野では引き続き成長の機会が期待されます。 当社グループでは、電子機器事業および生産器材事業において、センサーや無線技術を活用した融合商品やIoT機器、サーボ関連機器、UAV関連機器、成形・生産合理化機器等への需要拡大を見据え、タイムリーな市場投入を図り、持続的な利益創出と成長軌道への変革を進めていきます。 (3)中期経営計画と目標とする経営指標および優先的に対処すべき課題当社グループは、企業ビジョン「Futabaテクノロジーを進化させ、世界で躍進するリーディングカンパニーを目指します」の実現に向けて、中期的な戦略および方針を示す3カ年の中期経営計画を策定しています。 「2024-2026年度 中期経営計画」に基づき、事業体制の再編・強化および経営基盤の強化に取り組み、持続的な利益創出と成長軌道への変革を進めています。 中期経営計画の2年目である2025年度では、4つの基本方針に基づき各施策に取り組みました。 ① 構造改革の完遂 電子機器事業では、事業環境変化への対応および収益性改善を目的として、米国および台湾子会社において、工場の集約と一部売却を実施しました。 また、韓国の販売拠点については解散を決定し、固定費削減および事業運営体制の見直しを図りました。 生産器材事業では、事業採算性および将来の成長可能性を総合的に勘案し、中国子会社の解散ならびに韓国子会社における事業停止を実施しました。 これらの施策により、海外拠点の整理・集約を進め、事業基盤の効率化と経営資源の重点配分に取り組みました。 また、将来の成長に向けた新たな価値創出を目的として、従業員の自発的な発想を起点としたイノベーション創出に向けた取り組みを開始しました。 本取り組みでは、新事業創出に加え、業務改善・改革に関する幅広いアイデアを収集・検討する仕組みを導入し、一部部門において先行的に運用を開始しています。 今後は、取り組みの有効性や運用状況を検証しながら、段階的に対象範囲を拡大し、全社的なイノベーション風土の醸成につなげていきます。 ② ソリューション事業領域への展開イ.電子機器事業 システムソリューション事業は、顧客提供価値を「無線・IoT・システム技術を用いて、お客様の時間を創出」と定義し、産業用ラジコン機器は、成長が著しい建設機械および農業機械市場に向けて、遠隔操作に対応し、作業環境改善に貢献する無線リモコンを提案しています。 2025年度は、新規産業用無線リモコンの開発・拡販を推進し、量産出荷を開始しました。 2026年度には、産業用無線製品のラインアップ拡充と提案力の強化を図るとともに、複合モジュール分野においては、ディスプレイ製品に無線・IoT技術を融合したソリューション製品の開発を進めていきます。 ロボティクスソリューション事業は、顧客提供価値を「無線・制御技術を基盤にホビーからビジネスまでの幅広いシーンに対応した製品とサービスの提供」と定義し、ロボティクス製品は、ドローン分野では点検・防災・防衛用途に、産業用サーボ分野ではUAV・FA市場に、各種製品・サービスを展開しています。 2025年度は、ドローン分野においてPoCの継続に加え、近隣自治体への防災用途での機体納入を行いました。 2026年度は、当社への委託範囲拡大や既存案件の水平展開を進めることで売上拡大を図るとともに、産業用サーボについては標準製品の拡充を通じて、FA市場での販売拡大に取り組んでいきます。 電子機器事業全体としては、無線・制御・IoTといったコア技術を軸に、単体製品の提供にとどまらないソリューション提案を強化し、成長分野における事業基盤の確立を目指していきます。 ロ.生産器材事業生産器材事業は、顧客提供価値を「金型用器材加工を基礎としたソリューション」と定義し、成形・生産合理化機器は、射出成形機市場向けに成形に関わる工程を合理化し生産性を向上する、金型内計測システムやホットランナシステム等の製品を提供しています。 2025年度は、当社ECサイト「フタバオーダーサイト」において、図面付き加工部品の見積・発注が可能な新サービス「フタバオーダーサイトPlus」の提供を開始しました。 また、成形・生産合理化分野では、AIを活用した射出成形向けの監視・解析システムの新商品の開発および発表を行いました。 本システムは、成形機や金型内から取得されるデータをAIで解析し、成形状態の可視化や異常兆候の把握を支援することで、熟練作業者の知見に依存しがちな成形条件管理の高度化を狙いとしています。 2026年度は、ECサイトへの機能追加を継続するとともに、成形・生産合理化分野では、射出成形AIシステムの新商品を発売し、また海外サポート体制の強化を通じて海外市場への展開を推進していきます。 生産器材事業では、製品提供に加え、データ活用や業務プロセス改善を含めたソリューション提案を通じて、お客様の調達から生産までの広範囲で合理化と付加価値向上に貢献していきます。 ③ コーポレート機能の強靭化2025年度は、人的資本への投資として各種施策を推進しました。 具体的には、若手・中堅・管理職・経営層といった階層別研修を軸に、営業・技術など部門特性を踏まえた育成施策を展開するとともに、AIや語学などのスキル強化機会を設け、幅広い従業員層を対象とした人財育成に取り組みました。 また、国外研修を実施するなど、グローバル人財の育成に向けた取り組みを進めました。 今後は、DXを活用した戦略的人財育成の基盤整備として、従業員データの収集・活用を進め、ジョブローテーションや適材適所配置につなげる取り組みを推進します。 これらの施策を通じて、事業の方向性を踏まえた育成・配置や、人事異動等における意思決定の迅速化・高度化を図っていきます。 DX推進においては、既存システムの老朽化対策や経営数値の早期把握、業務効率化を目的として、全社基幹システム刷新プロジェクトを本格的に推進しました。 今後は、Fit-to-Standardを前提としたグローバル統一の業務・システム基盤への移行を進めていきます。 リスクマネジメントにおいては、全社リスク・セキュリティ教育を継続し、当社グループ全体の競争力と持続可能性を高める基盤を構築していきます。 ④ ステークホルダーとの信頼関係構築2025年度は、SDGs活動について計画通りの活動を実施しました。 また、収益体質構築に向けて、在庫削減と生産拠点の事業停止を実施しました。 企業価値向上を図るため、機関投資家との対話を推進しました。 政策保有株式については、2026年6月5日開催の取締役会において、2030 年3月末までに連結純資産に占める割合を10%未満に縮減する方針を決議するとともに、2029年9月末までに一部銘柄を売却することを決議しました。 これらの活動を通じて、ステークホルダーとの信頼関係を深め、持続的な成長を支える体制を強化していきます。 これらの施策については、構造改革や事業基盤の見直しを中心に着実に推進してきました。 一方で、市場環境の変化や顧客ニーズへの対応に加え、今後予定している全社システム刷新に伴う費用増加などの影響により、当初想定していた成長軌道への転換にはなお課題があるものと認識しています。 このような状況を踏まえ、当社グループでは中期経営計画に掲げる基本方針を維持しつつ、事業環境の変化や直近の実行状況を反映して経営資源配分および数値目標の見直しを実施しました。 その結果、中期経営計画の最終年度である2026年度の計画値は、売上高450億円、営業損失13億円へと修正しています。 今後は、引き続き構造改革の着実な推進とともに、収益性の改善を最優先課題として事業ごとの重点施策の明確化および実行力の向上に努めます。 これにより、企業ビジョンである「私たちFutabaグループはなくてはならない器材・サービスを創出し世界の発展に貢献します」の実現を目指していきます。 今後とも需要変動や部材高騰、為替レート変動、地政学的リスク等、外部環境の不確実性が高まるなか、これらの影響を注視しつつ、リスクや不測の事態を想定した柔軟な体制構築や多様な働き方の推進、迅速かつ的確な研究・製品開発と生産体制の構築に取り組んでいきます。 |
| サステナビリティに関する考え方及び取組 | 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】 当社グループは、企業理念である『私たちFutabaグループはなくてはならない器材・サービスを創出し世界の発展に貢献します』を実践することで企業価値を高めるとともに、持続可能な社会を実現するために社会課題の解決に積極的に取り組んでいます。 当社グループのサステナビリティに関する考え方および取り組みは、次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (基本方針)当社グループは、商品・サービスの提供を通じて企業価値を高めつつ、自然の営みを尊重し、次世代へ「負の遺産」を残さないよう、環境負荷の低減に取り組み、持続可能な社会の実現を目指します。 (1)ガバナンス当社グループでは、サステナビリティ経営の推進体制において、代表取締役 社長執行役員を委員長とした「SDGs推進委員会」を設けています。 「SDGs推進委員会」が主催するマネジメントレビュー会議(SDGs会議)を、原則として年2回開催し、気候変動を始めとするサステナビリティに関する事項の審議・報告を行い、重要事項については、必要に応じて「取締役会」にて報告し、監督される体制となっています。 SDGs推進委員会体制図 (2)戦略当社グループは、別表1に示すように、環境面において、「気候変動への対応」、「資源の有効活用」、「水資源の保全」の3つのアイテムを、また、社会面において、「人財育成」、「ダイバーシティの実現」、「従業員の健康と安全の確保」、「人権への取り組み」、「働き方改革の推進」の5つのアイテムを優先的に取り組むべきマテリアリティ(重要課題)と捉え、真摯に向き合い、事業に影響するリスクと機会への理解を深め、それぞれのマテリアリティに対して指標と目標を明確化し、実現に向けて推進しています。 (別表1)双葉グループのマテリアリティ分類マテリアリティ項目主な取り組み環境気候変動への対応・CO2排出量の削減・省エネ、再生可能エネルギーへの転換促進資源の有効活用・廃棄物のリサイクル率向上水資源の保全・水使用量の管理社会人財育成・グローバル人財の育成・幹部人財の育成・管理職候補者の育成ダイバーシティの実現・女性活躍の促進・外国籍社員雇用推進・障がい者雇用推進・シニア社員の活躍推進(シニア契約社員制度と子会社での再雇用)従業員の健康と安全の確保・労働災害の撲滅・健康経営基盤づくり推進人権への取り組み・ハラスメントの防止働き方改革の推進・育児と仕事の両立支援・ワークライフバランスの実現 ①気候変動への対応当社グループは、社会が直面する気候変動問題を最重要課題の一つと捉え、社内外の温室効果ガス排出量削減等に向けて積極的に取り組んでいます。 こうした中、2022年6月にTCFD提言への賛同を表明いたしました。 気候変動に真摯に向き合い、事業に影響するリスク・機会への理解を深め、その取り組みの積極的な開示を行うことで、ステークホルダーの皆様と強固な信頼関係を構築し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。 当社グループは、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のRCP2.6(1.5℃シナリオ)、RCP8.5 (4℃シナリオ)を参照し、国際的な議論の動向や当社事業への影響度を考慮して重要なリスクと機会の抽出と財務影響度を評価しています。 (別表2)選定した評価項目リスク/機会内容政策・法規制リスク温室効果ガス排出やエネルギー使用に関する法規制強化(炭素税等)に伴い、対応コストが増加するリスク、および違反した場合の企業価値低下のリスク技術リスク脱炭素社会に向けた熾烈な技術開発競争で劣勢になった場合、投資未回収や市場シェア低下が生じるリスク市場リスク製品やサービスに対する省エネ性能のニーズを満たさなかった場合、ビジネス機会を逸失するリスク急性リスク台風、洪水のような異常気象の深刻化・増加等の物理的変化に関するリスク慢性リスク降雨や気象パターンの変化、平均気温の上昇、海面上昇等の物理的変化に関するリスク資源の効率性の機会交通・輸送手段の効率化、製造・流通プロセスの効率化、リサイクルの活用、資源の使用量・消費量の削減等により収益が向上する機会エネルギー源の機会低炭素エネルギー源の利用、政策的インセンティブの利用、新規技術の利用、カーボン市場への参画等により収益が向上する機会 ◆シナリオ分析当社グループは、IPCC報告書のRCP2.6(1.5℃シナリオ)、RCP8.5(4℃シナリオ)を参照し、気候関連リスクの重要性評価に基づき、気候変動の事業に対する影響についてシナリオ分析を行いました。 前提となる社会経済シナリオから関係事業への影響シナリオを策定し、影響度を把握しました。 その際、国際的な議論の動向、展開地域、他社事例なども考慮し、発生の可能性、事業へのインパクトを踏まえ、特に重要なリスク・機会を抽出しました。 ◆想定したシナリオ●4℃シナリオ気候変動に対する法規制は先進国では厳しくなっていますが、発展途上国では規制が弱く、結果としてCO2排出量は十分なほどには削減できていません。 このため気温上昇が止まらず、温度上昇や1日の温度差縮小に耐えられない動植物が出現し、生物多様性の危機が顕在化しています。 また、集中豪雨などの自然災害は現在以上に広域で多発しています。 当社、長生工場内で保護活動を行なっている絶滅危惧種の湿生植物も環境の変化に耐えられず、絶滅の危機に晒されています。 温暖化により感染症のリスク人口が増え、今まで影響の無かった地域にも感染が拡大し、熱中症による救急搬送も顕著に増えており、健康への影響を多くの人が懸念する状況となっています。 なお、エネルギー費への炭素税の影響は事業に大きな影響を与えるまでには至りません。 ●1.5℃シナリオ炭素税に加えて国境炭素調整措置も導入され、世界中で気候変動対応の厳しい法規制が施行されています。 これにより、気温上昇が抑えられ、自然災害も現在より大きく増えることは無く、動植物への影響も限定的となっています。 当社、長生工場内で保護活動を行なっている絶滅危惧種の湿生植物も、現在と同様に季節に合わせて可憐な花を咲かせています。 一方で炭素税などの規制により、エネルギー費用が高騰し、その他の調達品にも影響が出ています。 温暖化による顕著な健康への影響はありませんが、真夏日や風水害などで気候変動の影響を日々感じる状況となっています。 ◆評価結果影響シナリオ、財務インパクト、対応策等を別表3に示します。 (別表3)シナリオ分析表 大分類小分類項目財務インパクト対応策1.5℃シナリオ4℃シナリオリスク移行リスク政策・法規制・炭素価格の導入・カーボンプライシング(炭素税、排出量取引)の本格導入によるコスト上昇・炭素税の導入による原材料価格の上昇中小・エネルギーの効率化や燃料の代替化による炭素排出削減・製造プロセスの見直し、生産性向上による使用原材料総量の低減・代替原材料の検討技術・製品設計の環境対応・製品の環境規制強化に対する開発設計対応の遅れにより、販売機会の喪失・省エネ技術の進展・次世代環境技術の進展中小・次世代環境技術の開発推進市場・製品需要の縮小・拡大・石油・ガス、火力発電プラント向け製品の需要縮小・化石燃料を使用する自動車・設備の需要縮小・電気自動車の普及拡大・低消費電力製品の普及拡大・気候変動による影響に貢献する製品の普及拡大中中・市場の変化を先取りした環境対応製品の開発推進物理的リスク急性・異常気象の激甚化・河川氾濫や土砂災害を起因とする建屋倒壊や設備損傷による工場の操業停止・サプライチェーンの断絶による生産停止小*中*・サプライチェーン全体のリスクコントロール慢性・平均気温の上昇・海面上昇、干ばつ(砂漠化)・平均気温上昇に伴う空調設備や冷却設備の稼働増大によるコスト増加小*小*・気温上昇に対応できるサービスや製品の提案機会資源の効率性製造プロセスの資源循環・製造プロセスにおける資源循環の仕組み構築によるコスト削減小小・循環可能な資源の特定と資源循環率向上の推進エネルギー源低排出エネルギー源の使用・再生可能エネルギーに係る新たな政策・制度の進展とその利用に伴うエネルギー調達コストの減少・再エネ拡大、省エネ強化、創エネ導入に伴うエネルギー調達リスクの回避小小・エネルギー関連事業の推進*当社単体に限定した財務インパクト財務インパクトの基準 小:0~1億円未満 中:1~50億円未満 大:50億円以上 気候変動に伴うリスクと機会を認識し、「脱炭素社会の実現」を目指してCO2排出量の削減のほか、お客様にとってCO2排出量削減につながる製品・サービスの提供等を行なっています。 また、削減活動の更なる促進を目的とした社内炭素価格制度の導入を2025年1月より進めており、投資指標 (投資基準の参考値)としての活用を実施しております。 ②資源の有効活用当社グループは、限りある資源を大切に使うため、廃棄物を細かく分解・分別し、有価物として処理することで再資源化に取り組んでいます。 樹脂類は5種類に、金属類は8種類に適切な分別を行うことで資源の有効活用、天然資源使用の削減に貢献しています。 また、この取り組みにより財務面においても、当社グループの廃棄物処理費削減の効果が得られています。 今後も継続して廃棄量の発生抑制(分解・分別の徹底)を図っていくとともに、再資源化を推進してまいります。 ③水資源の保全水リスクに対し、物理的リスク(水量不足、水量過多、水質悪化)、規制リスク(水質規制強化、排水量の規制強化、水の効率化/リサイクルの義務化)、評判リスクを項目として取り上げ、それぞれのリスクに対し分析を実施いたしました。 その結果、現段階ではいずれも当社グループの事業活動に重大な影響を及ぼす可能性はないと判断していますが、世界資源研究所(WRI)が発表したAQUEDUCTでの調査では、水ストレスの高い地域に当社グループの拠点が存在することが判明したため、水使用量の削減に着目した取り組みを現状把握も兼ねて2023年度より開始しております。 ④人的資本・多様性への取り組み従業員が生き生きと活躍することなしにはFutabaグループの成長はありません。 そのため、当社は人材を最も重要な資本であるとの考えから「人財」と表現しています。 持続可能な社会の実現に向けては、当社が社会に必要とされる商品・サービスの提供を継続することが重要であり、これは当社の企業理念「なくてはならない器材・サービスを創出し、世界の発展に貢献する」に基づくものであります。 過去においては、既存の手法や考え方からの転換が十分でない状況がありましたが、企業価値向上に資する人財の育成を最重要課題と位置付け、継続的な改革とその施策の推進に取り組んでおります。 <人材育成>2025年度は “創出” を目指した新事業創造のための思考力を鍛える機会、異なる文化や考え方の背景を理解するトレーニングを通じたグローバル人財の必須要件の本質的見直し、経営層と幹部候補が合同で部下との関係の質に注目したコーチングを学び実践を継続するなど、全従業員が学びをきっかけとして自ら挑戦する流れを徹底しました。 2026年度もより強化して継続します。 管理職候補は半期毎に新たに選出され、現管理職の学び直し希望者と共に現代のマネジメントとは何であるのかを仲間と議論しながら学び、近い未来の実践の時に備えています。 <ダイバーシティの実現>中途採用及び新卒採用の拡大に伴い、多様な人財の確保が進んでおり、外国籍従業員の比率も上昇しております。 これにより、多様な価値観を受容する組織風土の醸成が進展しております。 また、女性活躍推進についても継続的に取り組んでおります。 なお、女性管理職比率は前年度から大きな変動はないものの、その下位等級における女性人財は着実に増加しており、将来的な管理職層の拡充に向けた基盤を強化しております。 これらの取組みにより、従業員が変化を前向きに捉え、心理的安全性の確保のもとで主体性を発揮し、やりがいを感じながら次の挑戦へとつながる環境の整備を進め、挑戦と成長が循環する組織文化の浸透を目指しております。 <従業員の健康と安全の確保>当社は、毎年全社安全衛生統合管理者が全社安全衛生管理方針を出し、各職場ではこの方針に基づいた安全衛生に関する年間計画を策定し実行しています。 また、社内安全衛生スローガンを毎年募集・選出し、全社に周知することで、従業員の安全衛生に対する意識の維持・向上を図っています。 また、暦年ゼロ災害を目標に掲げ、リスクアセスメント、安全教育と安全巡視の実施により、労働災害の未然防止に努めています。 さらに、業務にも慣れ後輩への指導的立場となり始める新卒3年目を終了する従業員を対象として、メンタル疾病予防と労働災害ゼロに対する意識の定着を目的とした安全衛生教育を実施しています。 暦年ゼロ災害については、グループ全体の目標として周知し、安全意識の向上に向けた啓蒙活動を推進しています。 <人権への取り組み>当社は、就業規則において人権の尊重やあらゆる差別的取り扱いを禁止することを明示しているほか、企業倫理を明文化した「社員倫理行動規範ガイドブック」を全従業員に配付し、周知徹底を図っています。 また、全従業員を対象とし、ハラスメント防止教育を定期的に実施しています。 <働き方改革の推進>当社は、従業員が生き生きと働ける「働きがい」のある職場環境を目指し、さまざまな労務管理の改善を実施しています。 働き方改革として、フレックス、テレワーク、兼業・副業、育児・介護休職、短時間勤務および年次有給休暇の一斉行使などの制度を整備し、推進しています。 また、全従業員を対象に毎年ストレスチェックを実施し、従業員自らがメンタルヘルス不調の未然防止を図るとともに、職場環境の改善に活用しています。 (3)リスク管理当社グループでは、代表取締役 社長執行役員を委員長としたコンプライアンス・リスク管理委員会(以下CR委員会)を設けています。 各事業センター長を委員会メンバーとし、グループ会社全てを包含して活動しています。 SDGs推進委員会で抽出された課題については、リスクとして捉え、CR委員会と連携し解決に取り組んでいます。 当社のリスクマネジメントシステム(「FERM」:Futaba Enterprise Risk Management)により、多様化するリスクの認識、分析・評価、対応策の策定など、一連の活動を継続的に行ない、各活動のモニタリング・改善を繰り返すことで、リスクに強い組織の構築を図っています。 当該システムでは、各部門の役割と責任を明確にするため、現業部門、管理部門、内部監査部門のスリー・ライン・モデル(スリー・ライン・ディフェンス)方式を採用しています。 (4)指標と目標①気候変動への対応当社グループは、2050年度までにエネルギー使用に伴うCO2排出量(Scope1、Scope2)を実質ゼロにすることを目指して、2030年度に向けたCO2排出量の削減目標を策定し、指標をモニタリングし、施策の進捗管理および有効性評価を実施しています。 2025年度末時点におけるグループ全体の削減率は、2013年度実績に対し74.7%となりました。 2024年度に対し削減率は5.9ポイントUPとなります。 削減の進んだ主な要因は、2023年度より継続して実施してまいりました事業ポートフォリオの適正化となります。 2026年度以降も削減活動を継続していきます。 また、削減対象をサプライチェーン全体に拡大し、Scope1、Scope2以外の間接排出量(以下Scope3)の把握に取り組み始め、2024年度は当社単体および国内関係会社の排出量を当社ホームページおよびコーポレートレポートに公表いたしました。 2025年度は当社グループ全体の排出量の把握に取り組み、以下の図のとおりの集計結果となりました。 今後内容を詳細に分析し、目標値を設定の上で削減活動を開始する予定です。 ②資源の有効活用当社グループは、2030年度末までにリサイクル率99%以上の達成を目標として、指標をモニタリングし、施策の進捗管理および有効性評価を実施しています。 2025年度の当社グループ全体におけるリサイクル率は前年度に対して0.4ポイントUPし、96.9%でした。 排出量としては、トータルで前年度比約11%削減しています。 ③水資源の保全当社グループは、水使用量を売上高で除した原単位を指標とし、2025年度までに2022年度実績の50%以上削減を目標に取り組んできました。 現目標最終年度となる2025年度は累計で75.7%削減となり、目標を達成いたしました。 2024年度に実施したアウトセルタッチセンサー事業の終息、および有機ELディスプレイ事業の自社生産終了に加え、2025年度に一部海外製造拠点を閉鎖したことが達成の主要因となります。 2026年度からは、同指標において「2030年度までに2025年度実績の10%以上削減」を新たな目標に掲げ、引き続き水資源の保全に取り組んでいきます。 ④人的資本・多様性当社グループでは、別表4に示すように人的資本・多様性に関する各マテリアリティに対して、指標と目標を設定し、施策の進捗管理および有効性評価を実施しています。 (別表4) 人的資本・多様性に関する指標と実績マテリアリティ取り組み指標2025年度実績目標人財育成グローバル人財の育成研修参加者数19名3名以上/年幹部人財の育成研修参加者数13名25名以上/年管理職候補者の育成研修参加者数40名40名以上/年ダイバーシティの実現女性活躍の促進女性比率管理職14.8%(0.9%)2030年度末までに20%以上正社員25.9%(16.3%)2030年度末までに26%(18%)以上新規雇用25.9%(26.7%)2030年度末までに38%(30%)以上従業員の健康と安全の確保労働災害の撲滅休業4日以上の労働災害発生件数0件0件/年人権への取り組みハラスメントの防止ハラスメント教育の受講率99.8%(2025年度は全係長を対象とし実施)100%働き方改革の推進育児と仕事の両立支援育児休職後の復職率100%100%男性の育児休職取得率90.9%2030年度末までに100%以上ワークライフバランスの実現年休取得率74.2%80%以上(注)1. 連結グループにおける算定が困難であるため、2025年度の実績および目標は、女性比率を除き、当社単体の数値となります。 2. 女性比率の2025年度実績および目標内の()内数値は、当社単体の実績および目標となります。 3. 当社単体の管理職における女性比率の目標は、「積極的に登用」となります。 4. 当社単体の管理職における女性比率は、双葉電子工業本体から他社への出向者を含めずに算出しているため、「第4 提出会社の状況 5従業員等の状況 (2)従業員の状況 ④管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異」に記載した「管理職に占める女性労働者の割合」と数値に差異が生じています。 |
| 戦略 | (2)戦略当社グループは、別表1に示すように、環境面において、「気候変動への対応」、「資源の有効活用」、「水資源の保全」の3つのアイテムを、また、社会面において、「人財育成」、「ダイバーシティの実現」、「従業員の健康と安全の確保」、「人権への取り組み」、「働き方改革の推進」の5つのアイテムを優先的に取り組むべきマテリアリティ(重要課題)と捉え、真摯に向き合い、事業に影響するリスクと機会への理解を深め、それぞれのマテリアリティに対して指標と目標を明確化し、実現に向けて推進しています。 (別表1)双葉グループのマテリアリティ分類マテリアリティ項目主な取り組み環境気候変動への対応・CO2排出量の削減・省エネ、再生可能エネルギーへの転換促進資源の有効活用・廃棄物のリサイクル率向上水資源の保全・水使用量の管理社会人財育成・グローバル人財の育成・幹部人財の育成・管理職候補者の育成ダイバーシティの実現・女性活躍の促進・外国籍社員雇用推進・障がい者雇用推進・シニア社員の活躍推進(シニア契約社員制度と子会社での再雇用)従業員の健康と安全の確保・労働災害の撲滅・健康経営基盤づくり推進人権への取り組み・ハラスメントの防止働き方改革の推進・育児と仕事の両立支援・ワークライフバランスの実現 ①気候変動への対応当社グループは、社会が直面する気候変動問題を最重要課題の一つと捉え、社内外の温室効果ガス排出量削減等に向けて積極的に取り組んでいます。 こうした中、2022年6月にTCFD提言への賛同を表明いたしました。 気候変動に真摯に向き合い、事業に影響するリスク・機会への理解を深め、その取り組みの積極的な開示を行うことで、ステークホルダーの皆様と強固な信頼関係を構築し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。 当社グループは、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のRCP2.6(1.5℃シナリオ)、RCP8.5 (4℃シナリオ)を参照し、国際的な議論の動向や当社事業への影響度を考慮して重要なリスクと機会の抽出と財務影響度を評価しています。 (別表2)選定した評価項目リスク/機会内容政策・法規制リスク温室効果ガス排出やエネルギー使用に関する法規制強化(炭素税等)に伴い、対応コストが増加するリスク、および違反した場合の企業価値低下のリスク技術リスク脱炭素社会に向けた熾烈な技術開発競争で劣勢になった場合、投資未回収や市場シェア低下が生じるリスク市場リスク製品やサービスに対する省エネ性能のニーズを満たさなかった場合、ビジネス機会を逸失するリスク急性リスク台風、洪水のような異常気象の深刻化・増加等の物理的変化に関するリスク慢性リスク降雨や気象パターンの変化、平均気温の上昇、海面上昇等の物理的変化に関するリスク資源の効率性の機会交通・輸送手段の効率化、製造・流通プロセスの効率化、リサイクルの活用、資源の使用量・消費量の削減等により収益が向上する機会エネルギー源の機会低炭素エネルギー源の利用、政策的インセンティブの利用、新規技術の利用、カーボン市場への参画等により収益が向上する機会 ◆シナリオ分析当社グループは、IPCC報告書のRCP2.6(1.5℃シナリオ)、RCP8.5(4℃シナリオ)を参照し、気候関連リスクの重要性評価に基づき、気候変動の事業に対する影響についてシナリオ分析を行いました。 前提となる社会経済シナリオから関係事業への影響シナリオを策定し、影響度を把握しました。 その際、国際的な議論の動向、展開地域、他社事例なども考慮し、発生の可能性、事業へのインパクトを踏まえ、特に重要なリスク・機会を抽出しました。 ◆想定したシナリオ●4℃シナリオ気候変動に対する法規制は先進国では厳しくなっていますが、発展途上国では規制が弱く、結果としてCO2排出量は十分なほどには削減できていません。 このため気温上昇が止まらず、温度上昇や1日の温度差縮小に耐えられない動植物が出現し、生物多様性の危機が顕在化しています。 また、集中豪雨などの自然災害は現在以上に広域で多発しています。 当社、長生工場内で保護活動を行なっている絶滅危惧種の湿生植物も環境の変化に耐えられず、絶滅の危機に晒されています。 温暖化により感染症のリスク人口が増え、今まで影響の無かった地域にも感染が拡大し、熱中症による救急搬送も顕著に増えており、健康への影響を多くの人が懸念する状況となっています。 なお、エネルギー費への炭素税の影響は事業に大きな影響を与えるまでには至りません。 ●1.5℃シナリオ炭素税に加えて国境炭素調整措置も導入され、世界中で気候変動対応の厳しい法規制が施行されています。 これにより、気温上昇が抑えられ、自然災害も現在より大きく増えることは無く、動植物への影響も限定的となっています。 当社、長生工場内で保護活動を行なっている絶滅危惧種の湿生植物も、現在と同様に季節に合わせて可憐な花を咲かせています。 一方で炭素税などの規制により、エネルギー費用が高騰し、その他の調達品にも影響が出ています。 温暖化による顕著な健康への影響はありませんが、真夏日や風水害などで気候変動の影響を日々感じる状況となっています。 ◆評価結果影響シナリオ、財務インパクト、対応策等を別表3に示します。 (別表3)シナリオ分析表 大分類小分類項目財務インパクト対応策1.5℃シナリオ4℃シナリオリスク移行リスク政策・法規制・炭素価格の導入・カーボンプライシング(炭素税、排出量取引)の本格導入によるコスト上昇・炭素税の導入による原材料価格の上昇中小・エネルギーの効率化や燃料の代替化による炭素排出削減・製造プロセスの見直し、生産性向上による使用原材料総量の低減・代替原材料の検討技術・製品設計の環境対応・製品の環境規制強化に対する開発設計対応の遅れにより、販売機会の喪失・省エネ技術の進展・次世代環境技術の進展中小・次世代環境技術の開発推進市場・製品需要の縮小・拡大・石油・ガス、火力発電プラント向け製品の需要縮小・化石燃料を使用する自動車・設備の需要縮小・電気自動車の普及拡大・低消費電力製品の普及拡大・気候変動による影響に貢献する製品の普及拡大中中・市場の変化を先取りした環境対応製品の開発推進物理的リスク急性・異常気象の激甚化・河川氾濫や土砂災害を起因とする建屋倒壊や設備損傷による工場の操業停止・サプライチェーンの断絶による生産停止小*中*・サプライチェーン全体のリスクコントロール慢性・平均気温の上昇・海面上昇、干ばつ(砂漠化)・平均気温上昇に伴う空調設備や冷却設備の稼働増大によるコスト増加小*小*・気温上昇に対応できるサービスや製品の提案機会資源の効率性製造プロセスの資源循環・製造プロセスにおける資源循環の仕組み構築によるコスト削減小小・循環可能な資源の特定と資源循環率向上の推進エネルギー源低排出エネルギー源の使用・再生可能エネルギーに係る新たな政策・制度の進展とその利用に伴うエネルギー調達コストの減少・再エネ拡大、省エネ強化、創エネ導入に伴うエネルギー調達リスクの回避小小・エネルギー関連事業の推進*当社単体に限定した財務インパクト財務インパクトの基準 小:0~1億円未満 中:1~50億円未満 大:50億円以上 気候変動に伴うリスクと機会を認識し、「脱炭素社会の実現」を目指してCO2排出量の削減のほか、お客様にとってCO2排出量削減につながる製品・サービスの提供等を行なっています。 また、削減活動の更なる促進を目的とした社内炭素価格制度の導入を2025年1月より進めており、投資指標 (投資基準の参考値)としての活用を実施しております。 ②資源の有効活用当社グループは、限りある資源を大切に使うため、廃棄物を細かく分解・分別し、有価物として処理することで再資源化に取り組んでいます。 樹脂類は5種類に、金属類は8種類に適切な分別を行うことで資源の有効活用、天然資源使用の削減に貢献しています。 また、この取り組みにより財務面においても、当社グループの廃棄物処理費削減の効果が得られています。 今後も継続して廃棄量の発生抑制(分解・分別の徹底)を図っていくとともに、再資源化を推進してまいります。 ③水資源の保全水リスクに対し、物理的リスク(水量不足、水量過多、水質悪化)、規制リスク(水質規制強化、排水量の規制強化、水の効率化/リサイクルの義務化)、評判リスクを項目として取り上げ、それぞれのリスクに対し分析を実施いたしました。 その結果、現段階ではいずれも当社グループの事業活動に重大な影響を及ぼす可能性はないと判断していますが、世界資源研究所(WRI)が発表したAQUEDUCTでの調査では、水ストレスの高い地域に当社グループの拠点が存在することが判明したため、水使用量の削減に着目した取り組みを現状把握も兼ねて2023年度より開始しております。 ④人的資本・多様性への取り組み従業員が生き生きと活躍することなしにはFutabaグループの成長はありません。 そのため、当社は人材を最も重要な資本であるとの考えから「人財」と表現しています。 持続可能な社会の実現に向けては、当社が社会に必要とされる商品・サービスの提供を継続することが重要であり、これは当社の企業理念「なくてはならない器材・サービスを創出し、世界の発展に貢献する」に基づくものであります。 過去においては、既存の手法や考え方からの転換が十分でない状況がありましたが、企業価値向上に資する人財の育成を最重要課題と位置付け、継続的な改革とその施策の推進に取り組んでおります。 <人材育成>2025年度は “創出” を目指した新事業創造のための思考力を鍛える機会、異なる文化や考え方の背景を理解するトレーニングを通じたグローバル人財の必須要件の本質的見直し、経営層と幹部候補が合同で部下との関係の質に注目したコーチングを学び実践を継続するなど、全従業員が学びをきっかけとして自ら挑戦する流れを徹底しました。 2026年度もより強化して継続します。 管理職候補は半期毎に新たに選出され、現管理職の学び直し希望者と共に現代のマネジメントとは何であるのかを仲間と議論しながら学び、近い未来の実践の時に備えています。 <ダイバーシティの実現>中途採用及び新卒採用の拡大に伴い、多様な人財の確保が進んでおり、外国籍従業員の比率も上昇しております。 これにより、多様な価値観を受容する組織風土の醸成が進展しております。 また、女性活躍推進についても継続的に取り組んでおります。 なお、女性管理職比率は前年度から大きな変動はないものの、その下位等級における女性人財は着実に増加しており、将来的な管理職層の拡充に向けた基盤を強化しております。 これらの取組みにより、従業員が変化を前向きに捉え、心理的安全性の確保のもとで主体性を発揮し、やりがいを感じながら次の挑戦へとつながる環境の整備を進め、挑戦と成長が循環する組織文化の浸透を目指しております。 <従業員の健康と安全の確保>当社は、毎年全社安全衛生統合管理者が全社安全衛生管理方針を出し、各職場ではこの方針に基づいた安全衛生に関する年間計画を策定し実行しています。 また、社内安全衛生スローガンを毎年募集・選出し、全社に周知することで、従業員の安全衛生に対する意識の維持・向上を図っています。 また、暦年ゼロ災害を目標に掲げ、リスクアセスメント、安全教育と安全巡視の実施により、労働災害の未然防止に努めています。 さらに、業務にも慣れ後輩への指導的立場となり始める新卒3年目を終了する従業員を対象として、メンタル疾病予防と労働災害ゼロに対する意識の定着を目的とした安全衛生教育を実施しています。 暦年ゼロ災害については、グループ全体の目標として周知し、安全意識の向上に向けた啓蒙活動を推進しています。 <人権への取り組み>当社は、就業規則において人権の尊重やあらゆる差別的取り扱いを禁止することを明示しているほか、企業倫理を明文化した「社員倫理行動規範ガイドブック」を全従業員に配付し、周知徹底を図っています。 また、全従業員を対象とし、ハラスメント防止教育を定期的に実施しています。 <働き方改革の推進>当社は、従業員が生き生きと働ける「働きがい」のある職場環境を目指し、さまざまな労務管理の改善を実施しています。 働き方改革として、フレックス、テレワーク、兼業・副業、育児・介護休職、短時間勤務および年次有給休暇の一斉行使などの制度を整備し、推進しています。 また、全従業員を対象に毎年ストレスチェックを実施し、従業員自らがメンタルヘルス不調の未然防止を図るとともに、職場環境の改善に活用しています。 |
| 指標及び目標 | (4)指標と目標①気候変動への対応当社グループは、2050年度までにエネルギー使用に伴うCO2排出量(Scope1、Scope2)を実質ゼロにすることを目指して、2030年度に向けたCO2排出量の削減目標を策定し、指標をモニタリングし、施策の進捗管理および有効性評価を実施しています。 2025年度末時点におけるグループ全体の削減率は、2013年度実績に対し74.7%となりました。 2024年度に対し削減率は5.9ポイントUPとなります。 削減の進んだ主な要因は、2023年度より継続して実施してまいりました事業ポートフォリオの適正化となります。 2026年度以降も削減活動を継続していきます。 また、削減対象をサプライチェーン全体に拡大し、Scope1、Scope2以外の間接排出量(以下Scope3)の把握に取り組み始め、2024年度は当社単体および国内関係会社の排出量を当社ホームページおよびコーポレートレポートに公表いたしました。 2025年度は当社グループ全体の排出量の把握に取り組み、以下の図のとおりの集計結果となりました。 今後内容を詳細に分析し、目標値を設定の上で削減活動を開始する予定です。 ②資源の有効活用当社グループは、2030年度末までにリサイクル率99%以上の達成を目標として、指標をモニタリングし、施策の進捗管理および有効性評価を実施しています。 2025年度の当社グループ全体におけるリサイクル率は前年度に対して0.4ポイントUPし、96.9%でした。 排出量としては、トータルで前年度比約11%削減しています。 ③水資源の保全当社グループは、水使用量を売上高で除した原単位を指標とし、2025年度までに2022年度実績の50%以上削減を目標に取り組んできました。 現目標最終年度となる2025年度は累計で75.7%削減となり、目標を達成いたしました。 2024年度に実施したアウトセルタッチセンサー事業の終息、および有機ELディスプレイ事業の自社生産終了に加え、2025年度に一部海外製造拠点を閉鎖したことが達成の主要因となります。 2026年度からは、同指標において「2030年度までに2025年度実績の10%以上削減」を新たな目標に掲げ、引き続き水資源の保全に取り組んでいきます。 ④人的資本・多様性当社グループでは、別表4に示すように人的資本・多様性に関する各マテリアリティに対して、指標と目標を設定し、施策の進捗管理および有効性評価を実施しています。 (別表4) 人的資本・多様性に関する指標と実績マテリアリティ取り組み指標2025年度実績目標人財育成グローバル人財の育成研修参加者数19名3名以上/年幹部人財の育成研修参加者数13名25名以上/年管理職候補者の育成研修参加者数40名40名以上/年ダイバーシティの実現女性活躍の促進女性比率管理職14.8%(0.9%)2030年度末までに20%以上正社員25.9%(16.3%)2030年度末までに26%(18%)以上新規雇用25.9%(26.7%)2030年度末までに38%(30%)以上従業員の健康と安全の確保労働災害の撲滅休業4日以上の労働災害発生件数0件0件/年人権への取り組みハラスメントの防止ハラスメント教育の受講率99.8%(2025年度は全係長を対象とし実施)100%働き方改革の推進育児と仕事の両立支援育児休職後の復職率100%100%男性の育児休職取得率90.9%2030年度末までに100%以上ワークライフバランスの実現年休取得率74.2%80%以上(注)1. 連結グループにおける算定が困難であるため、2025年度の実績および目標は、女性比率を除き、当社単体の数値となります。 2. 女性比率の2025年度実績および目標内の()内数値は、当社単体の実績および目標となります。 3. 当社単体の管理職における女性比率の目標は、「積極的に登用」となります。 4. 当社単体の管理職における女性比率は、双葉電子工業本体から他社への出向者を含めずに算出しているため、「第4 提出会社の状況 5従業員等の状況 (2)従業員の状況 ④管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異」に記載した「管理職に占める女性労働者の割合」と数値に差異が生じています。 |
| 人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 | ④人的資本・多様性への取り組み従業員が生き生きと活躍することなしにはFutabaグループの成長はありません。 そのため、当社は人材を最も重要な資本であるとの考えから「人財」と表現しています。 持続可能な社会の実現に向けては、当社が社会に必要とされる商品・サービスの提供を継続することが重要であり、これは当社の企業理念「なくてはならない器材・サービスを創出し、世界の発展に貢献する」に基づくものであります。 過去においては、既存の手法や考え方からの転換が十分でない状況がありましたが、企業価値向上に資する人財の育成を最重要課題と位置付け、継続的な改革とその施策の推進に取り組んでおります。 <人材育成>2025年度は “創出” を目指した新事業創造のための思考力を鍛える機会、異なる文化や考え方の背景を理解するトレーニングを通じたグローバル人財の必須要件の本質的見直し、経営層と幹部候補が合同で部下との関係の質に注目したコーチングを学び実践を継続するなど、全従業員が学びをきっかけとして自ら挑戦する流れを徹底しました。 2026年度もより強化して継続します。 管理職候補は半期毎に新たに選出され、現管理職の学び直し希望者と共に現代のマネジメントとは何であるのかを仲間と議論しながら学び、近い未来の実践の時に備えています。 <ダイバーシティの実現>中途採用及び新卒採用の拡大に伴い、多様な人財の確保が進んでおり、外国籍従業員の比率も上昇しております。 これにより、多様な価値観を受容する組織風土の醸成が進展しております。 また、女性活躍推進についても継続的に取り組んでおります。 なお、女性管理職比率は前年度から大きな変動はないものの、その下位等級における女性人財は着実に増加しており、将来的な管理職層の拡充に向けた基盤を強化しております。 これらの取組みにより、従業員が変化を前向きに捉え、心理的安全性の確保のもとで主体性を発揮し、やりがいを感じながら次の挑戦へとつながる環境の整備を進め、挑戦と成長が循環する組織文化の浸透を目指しております。 <従業員の健康と安全の確保>当社は、毎年全社安全衛生統合管理者が全社安全衛生管理方針を出し、各職場ではこの方針に基づいた安全衛生に関する年間計画を策定し実行しています。 また、社内安全衛生スローガンを毎年募集・選出し、全社に周知することで、従業員の安全衛生に対する意識の維持・向上を図っています。 また、暦年ゼロ災害を目標に掲げ、リスクアセスメント、安全教育と安全巡視の実施により、労働災害の未然防止に努めています。 さらに、業務にも慣れ後輩への指導的立場となり始める新卒3年目を終了する従業員を対象として、メンタル疾病予防と労働災害ゼロに対する意識の定着を目的とした安全衛生教育を実施しています。 暦年ゼロ災害については、グループ全体の目標として周知し、安全意識の向上に向けた啓蒙活動を推進しています。 <人権への取り組み>当社は、就業規則において人権の尊重やあらゆる差別的取り扱いを禁止することを明示しているほか、企業倫理を明文化した「社員倫理行動規範ガイドブック」を全従業員に配付し、周知徹底を図っています。 また、全従業員を対象とし、ハラスメント防止教育を定期的に実施しています。 <働き方改革の推進>当社は、従業員が生き生きと働ける「働きがい」のある職場環境を目指し、さまざまな労務管理の改善を実施しています。 働き方改革として、フレックス、テレワーク、兼業・副業、育児・介護休職、短時間勤務および年次有給休暇の一斉行使などの制度を整備し、推進しています。 また、全従業員を対象に毎年ストレスチェックを実施し、従業員自らがメンタルヘルス不調の未然防止を図るとともに、職場環境の改善に活用しています。 |
| 人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 | ④人的資本・多様性当社グループでは、別表4に示すように人的資本・多様性に関する各マテリアリティに対して、指標と目標を設定し、施策の進捗管理および有効性評価を実施しています。 (別表4) 人的資本・多様性に関する指標と実績マテリアリティ取り組み指標2025年度実績目標人財育成グローバル人財の育成研修参加者数19名3名以上/年幹部人財の育成研修参加者数13名25名以上/年管理職候補者の育成研修参加者数40名40名以上/年ダイバーシティの実現女性活躍の促進女性比率管理職14.8%(0.9%)2030年度末までに20%以上正社員25.9%(16.3%)2030年度末までに26%(18%)以上新規雇用25.9%(26.7%)2030年度末までに38%(30%)以上従業員の健康と安全の確保労働災害の撲滅休業4日以上の労働災害発生件数0件0件/年人権への取り組みハラスメントの防止ハラスメント教育の受講率99.8%(2025年度は全係長を対象とし実施)100%働き方改革の推進育児と仕事の両立支援育児休職後の復職率100%100%男性の育児休職取得率90.9%2030年度末までに100%以上ワークライフバランスの実現年休取得率74.2%80%以上(注)1. 連結グループにおける算定が困難であるため、2025年度の実績および目標は、女性比率を除き、当社単体の数値となります。 2. 女性比率の2025年度実績および目標内の()内数値は、当社単体の実績および目標となります。 3. 当社単体の管理職における女性比率の目標は、「積極的に登用」となります。 4. 当社単体の管理職における女性比率は、双葉電子工業本体から他社への出向者を含めずに算出しているため、「第4 提出会社の状況 5従業員等の状況 (2)従業員の状況 ④管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異」に記載した「管理職に占める女性労働者の割合」と数値に差異が生じています。 |
| 事業等のリスク | 3【事業等のリスク】 当社グループの事業そのほかに関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しています。 当社グループは、これらのリスクを認識した上で、発生の回避および発生した場合の損害の低減に努めていきます。 なお、当該事項は有価証券報告書提出日現在において判断した記載となっており、現時点では予測できない又は、重要と見なされないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。 リスク項目リスク内容対応策市場・技術の急速な変化市場の急速な変化、技術の進化への適切な対応が当社の製品・サービスの付加価値となっており、十分な対応が取れないことや、成長分野への積極的投資等の回収計画未達により、業績や成長に悪影響を及ぼす可能性があります。 多様化するニーズや技術革新に対応するために、研究開発部門で技術動向による新たな固有技術の探求、営業部門で市場・顧客ニーズの把握を行い、それに基づき各事業で1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等の「(3)中期経営計画と目標とする経営指標および優先的に対処すべき課題」に記載の施策に取り組んでいます。 また、設備投資については、計画段階での審査に加え、定期的に回収状況を確認しています。 競争の激化それぞれの事業の関連する分野において、他業種からの新規参入も含めて価格競争が激化する可能性があり、想定を超える価格競争が発生した場合には、売上高、市場シェア、利益等に影響を及ぼす可能性があります。 各事業分野において、徹底した原価低減によりコスト競争力を高めるとともに、独自技術や品質・信頼性で競合他社と差別化を図り、シェア拡大を図っています。 さらに、市場の動向や競争の状況によって事業ポートフォリオの見直しを行なっています。 コスト競争力グループ外調達により原材料、部品、サービスの供給を受けており、部品・材料・原油等の予想を超える価格の高騰が生じた場合の他に、歩留や生産性の低迷により、コスト競争力で他社に遅れを取る可能性があります。 また、棚卸資産が陳腐化した場合には損失が発生し、業績や事業等に影響を及ぼす可能性があります。 製品設計や材料のVA/VE、コスト競争力のある部品・材料の調達の他に、自動化および最適地生産も含めコスト削減を図っています。 また、棚卸資産の停滞や過剰の発生を極力抑え、評価損等を軽減させる取り組みも行なっています。 金融市場の変化取引先および取引地域が世界各地に渡っており、外貨建てで取引され、製品、サービス等のコストおよび価格が、為替変動による影響を受けます。 また、金融変動、インフレ、デフレ等が予想を超えた場合、業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 米ドル建てを主としており、一部は為替予約を実施し、定期的な外貨建て資産の見直しによる売却等で、リスクを軽減させる措置を講じています。 リスク項目リスク内容対応策知的財産権独自に開発した技術などが、グローバルな競合の中で、第三者より知的財産権に基づく権利の主張を受ける可能性が常に存在します。 また、営業秘密の予期せぬ流出により、競争力が低下することもあり、その場合には業績に影響を及ぼす可能性があります。 製品の差別化と競争力強化のために、独自に開発した技術を特許権などとして権利化するとともに、ノウハウなどの営業秘密については、企業秘密管理規定により管理しており、それらを活用した市場競争力のある新製品の開発に注力しています。 ITセキュリティサイバー攻撃や外部からの不正侵入などにより、顧客情報や機密情報の漏洩、データ紛失・改ざんなどが発生した場合、生産活動の停滞および停止に陥り、業績や事業等に影響を及ぼす可能性があります。 ネットワークへの侵入防止・外部のセキュリティオペレーションによる監視、並びにソフトウエアのアップデート適用管理を行なっています。 障害発生時の連絡体制は、関係会社も含めて構築し運用しています。 また、情報セキュリティ基本方針を発信して従業員の意識の啓蒙・啓発および牽制を図るとともに、ITセキュリティ教育および訓練を定期的に実施しています。 コンプライアンスグローバルな事業活動の中で、第三者から訴訟その他の法的行為を受ける可能性があります。 当社が当事者となる可能性のある訴訟および法的手続の結果を予測することは困難であり、訴訟や調査への対応に多大なコストが発生した場合、業績や事業等に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、コンプライアンス上の問題が発生した場合、社会的信頼とブランド価値が毀損される可能性があります。 リスクが現実の問題として発現する可能性や、発生した場合の経営や事業への影響度合いなどを想定して、重大なコンプライアンス違反リスクを特定しています。 これらのリスクを低減するために、法令教育、点検、啓蒙活動など遵法体制の整備を行なっています。 また、第三者からの訴訟その他の法的行為を受けたときに備え、外部弁護士と連携して対応できるようにしています。 自然災害 巨大地震や火災、風水害、火山噴火等の自然災害が発生した場合、サプライチェーンの混乱や取引先の倒産等による影響を含めた全てのリスクを回避することは困難であり、昨今の気候変動などに伴う災害の大規模化も踏まえ、事業運営および業績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 大地震等の大災害発生時における対応策をあらかじめ策定・準備し、日頃より各種災害対策訓練を実施しています。 大災害が発生した場合には社長を本部長とする災害対策本部を設置し、人的・物的被害を最小限に抑え、事業を中断することのないようにBCP(事業継続計画)を準備しています。 感染症新たな感染症が発生した場合、サプライチェーンの混乱や取引先の倒産等による影響を含めた、全てのリスクを回避することは困難であり、事業運営および業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 新たな感染症が発生した場合、緊急対策本部を立上げ、政府から発信される情報に基づく感染症などへの対応を行います。 |
| 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 | 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営成績等の概要(1) 経営成績 当期の経営成績 当連結会計年度における国内経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により緩やかな回復傾向が続きました。 しかしながら、米国の関税政策をめぐる動向については先行きが不透明な状況が続いており、物価上昇の継続が消費マインドの下振れ等を通じて個人消費に影響を及ぼすなど、我が国の景気を下押しするリスクが依然として残っています。 また、世界経済におきましても、景気の持ち直しが緩やかになっており、中国をはじめとする一部の地域において足踏みがみられるほか、中東情勢の緊迫化や金融資本市場の変動などに留意する必要があります。 このような状況のなか、当期は、「中期経営計画」の2年目にあたり、基本方針である①構造改革の完遂②ソリューション事業領域への展開③コーポレート機能の強靭化④ステークホルダーとの信頼関係構築を計画どおり実行し、目標の達成と企業価値の向上に努めてきました。 以上の結果、当期における売上高は429億8千2百万円(前期比10.7%減)となりました。 このうち海外売上高は244億円(前期比8.1%減)となり、国内売上高は185億8千2百万円(前期比13.8%減)となりました。 収益面では、営業損失は22億8千万円 (前期は営業損失12億9千2百万円)となりました。 また、経常損失は6億8千3百万円(前期は経常損失2億6百万円)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産売却益を計上したことにより25億2千2百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失2億8千1百万円)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。 ① 電子機器(主な製品:複合モジュール、産業用ラジコン機器、ホビー用ラジコン機器、ロボティクス製品、 有機ELディスプレイ等) 複合モジュールでは、蛍光表示管の事業終息に伴い蛍光表示管搭載モジュールの出荷が減少したことに加え、その他の製品についても需要が鈍化したことから低調に推移し、EMSにおいては、車載用途・通信機用途が堅調に推移したものの、計測器用途が低調に推移し前期並みとなったことから、売上げは前期を下回りました。 産業用ラジコン機器では、農業用途および建機用途が伸びたものの、FA用途の受注が減少したことから、売上げは前期を下回りました。 ホビー用ラジコン機器では、アジアおよび国内市場において新製品の需要が一巡したことなどから、売上げは前期を下回りました。 ロボティクス製品は、産業用サーボの北米UAV関連等が順調だったことなどから、売上げは前期を上回りました。 有機ELディスプレイでは、自社生産・販売からの事業スキームの変更過渡期のため、売上げは前期を下回りました。 営業損失は、構造改革や退職給付費用の減少による固定費の大幅な圧縮があったものの、主として有機ELディスプレイにおける事業スキーム変更に伴う品種構成の変化や、有機ELディスプレイおよびホビー用ラジコン機器等の減収による操業度悪化に加え、タッチセンサーおよび蛍光表示管の事業終息に伴う影響等により、前期に対して損失が拡大しました。 ② 生産器材(主な製品:プレート製品、金型用器材、成形・生産合理化機器) 国内では、金型内計測システムをはじめとする成形・生産合理化機器は伸びたものの、主として自動車関連市況の回復遅れの影響に加え、価格競争の影響を受けたことなどにより、金型用器材やプレート製品の販売が低調に推移し、売上げは前期を下回りました。 海外では、アセアン市場は前期並みとなったものの、主力の韓国市場で自動車・家電向けの低迷や安価な中国製品の輸入増加に加え、価格競争の影響を受けたことや、中国生産拠点の再編による計画的な売上減少などにより、売上げは前期を下回りました。 営業損失は、国内における適正売価政策の推進や、中国生産拠点の工場閉鎖による構造改革の効果があったものの、顧客の新規開発の遅れや韓国市場における減収による操業度の悪化に加え、品種構成の悪化により変動費比率が上昇したことなどから前期に対して損失が拡大しました。 (2) 当期の財政状態の概況(資産、負債、純資産及びキャッシュ・フローの状況に関する分析)① 総資産は、現金及び預金や投資有価証券の増加などにより、前連結会計年度末に比べ77億9千3百万円増加し、1,088億8千4百万円となりました。 負債は、繰延税金負債の増加などにより、前連結会計年度末に比べ9億5百万円増加し、136億8千4百万円となりました。 純資産は、その他有価証券評価差額金や利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ68億8千7百万円増加し、952億円となりました。 この結果、自己資本比率は77.0%となりました。 ② 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。 )は282億8千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ46億7千万円増加しました。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、17億7千万円(前期は46億2千4百万円の獲得)となりました。 これは主に、棚卸資産の減少額26億1千7百万円、税金等調整前当期純利益29億2千9百万円や有形及び無形固定資産除売却益36億6千1百万円などによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果獲得した資金は、24億4千3百万円(前期は13億5千1百万円の使用)となりました。 これは主に、有形固定資産の売却による収入24億2千3百万円や有形固定資産の取得による支出9億2百万円などによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、8億3千3百万円(前期は11億5千1百万円の使用)となりました。 これは主に、配当金の支払額4億2千5百万円やリース債務の返済による支出1億7千8百万円、非支配株主への配当金の支払額1億2千7百万円などによるものです。 (3) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前期比(%)電子機器(百万円)12,76482.2生産器材(百万円)24,40488.4 合 計 (百万円)37,16886.2 (注)1.セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでいます。 2.金額は売価換算値で表示しています。 ② 受注実績 製品の性質上、原則として需要予測に基づく見込み生産を主体としていますので記載を省略しています。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前期比(%)電子機器(百万円)15,38688.1生産器材(百万円)27,59590.1 合 計 (百万円)42,98289.3 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しています。 2.最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当 該割合が100分の10以上の相手先が無いため、記載を省略しています。 (4) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しています。 この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益および費用の報告額に影響を及ぼす見積りについては、過去の実績を勘案し、合理的に判断していますが、見積りには不確実性が伴い、実際の結果と異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりです。 ② 経営成績の分析当連結会計年度の当社グループの売上高は429億8千2百万円、営業損失は22億8千万円、経常損失は6億8千3百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は25億2千2百万円となりました。 売上高については、前期比10.7%減となりました。 収益面では、構造改革によるコスト削減効果はあったものの、生産器材事業での品種構成の悪化やタッチセンサーにおける在庫評価損の計上があったことにより、営業損失は22億8千万円(前期は営業損失12億9千2百万円)となり赤字拡大となりました。 経常損失は、為替差益の計上があったものの、営業損失の拡大により6億8千3百万円(前期は経常損失2億6百万円)となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産売却益を計上したことにより25億2千2百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失2億8千1百万円)となり黒字化となりました。 ③ 財政状態の分析当連結会計年度末の総資産は、現金及び預金や投資有価証券の増加などにより、前連結会計年度末に比べ77億9千3百万円増加し、1,088億8千4百万円となりました。 当連結会計年度末の負債は、繰延税金負債の増加などにより、前連結会計年度末に比べ9億5百万円増加し、136億8千4百万円となりました。 また、当連結会計年度末の純資産は、その他有価証券評価差額金や利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ68億8千7百万円増加し、952億円となりました。 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末76.3%から0.7ポイント上昇して77.0%となり、1株当たり純資産額は前連結会計年度末に比べて156円22銭増加して、1,975円55銭となりました。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析・ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。 )は282億8千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ46億7千万円増加しました。 営業活動の結果獲得した資金は、17億7千万円(前期は46億2千4百万円の獲得)となりました。 これは主に、棚卸資産の減少額26億1千7百万円、税金等調整前当期純利益29億2千9百万円や有形及び無形固定資産除売却益36億6千1百万円などによるものです。 投資活動の結果獲得した資金は、24億4千3百万円(前期は13億5千1百万円の使用)となりました。 これは主に、有形固定資産の売却による収入24億2千3百万円や有形固定資産の取得による支出9億2百万円などによるものです。 財務活動の結果使用した資金は、8億3千3百万円(前期は11億5千1百万円の使用)となりました。 これは主に、配当金の支払額4億2千5百万円やリース債務の返済による支出1億7千8百万円、非支配株主への配当金の支払額1億2千7百万円などによるものです。 ・ 資金需要及び財務政策 当社グループでは、今後もグローバルな市場への展開のために、主に日本における研究開発が不可欠であると考えており、そのための研究開発投資とグループ内の事業投資を継続していきます。 また、当社グループでは引き続き財務の健全性を堅持し、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出すことによって、当社グループの成長に必要な資金を調達していくことが可能であると考えています。 加えて、機動的かつ安定的な必要運転資金の調達を可能とするため、コミットメントライン契約を締結し、流動性リスクに備えています。 なお、本契約における当連結会計年度末の借入実行残高はありません。 ⑤ 経営者の問題認識と今後の方針経営者の問題認識と今後の方針については、本項に記載のほか、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。 |
| 研究開発活動 | 6【研究開発活動】 当社グループ(当社および連結子会社)は、企業哲学である「本質之直視」を研究開発活動に展開し、「マーケティングと技術によって、お客様に感動を提供する新しい価値を生み出し、人々が心豊かに暮らせる持続可能な社会の実現に貢献します」を指針として研究開発を推進しています。 研究開発体制として、コア技術開発センターは、新事業の創出と既存事業の拡大・強化を目的に据えて、当社コア技術・製品の強みを更に発展させる研究開発を主な活動としており、また、各事業センターは、所管事業に関する新製品の開発を中心に、相互に連携をとりながら研究開発活動を行なっています。 さらに、事業ビジョンとして掲げている「ハードを核にソフト・サービスを融合したソリューション事業領域へ」の実現に向けて、当社の成長に必要なコンピタンスの獲得を重要課題と位置づけ、ベンチャーキャピタルや企業間連携、大学・外部研究機関との共同研究を通じたオープンイノベーションを積極的に進めています。 以上の取り組みにより、当社グループにおける研究開発費は、1,321百万円となりました。 (1) 電子機器産業用ラジコンは、産業界における安全性および生産性の向上や労働環境の改善、技術者・技能者の育成といった市場ニーズに対応するため、無線、IoT、システム関連の要素技術の開発に取り組んでいます。 これらの技術を活用し、国内外の建設機械および農業機械市場が抱える各種課題の解決を目的として、遠隔操作に対応した無線リモコン製品の開発および展開を進め、米国建設機械メーカー向けの遠隔操作用途として、新製品であるピストルグリップタイプ無線リモコンの納入を開始しました。 中長期的な取り組みとしては、無線技術および表示技術を基軸に、センサーやAIなどの技術を組み合わせたIoT環境の構築を通じ、付加価値の高いシステム化製品の開発を推進します。 ホビー用ラジコンは、趣味を探求する市場ニーズに応えるべく、高機能・高性能・高品質を維持しながら新機能を搭載した9種類の新製品を市場に投入しました。 産業用サーボは、小型軽量・高性能・高耐久・信頼性が求められる様々な無人航空機用途での市場ニーズに対応するとともに、設備機器やサービスロボット用途でも使いやすい機能を搭載した製品を市場に投入しました。 産業用ドローンは、点検・防災市場を主なターゲットとして、耐風性・信頼性を重視した機体を顧客・用途に応じてカスタム販売するとともに、ドローンの導入・運用に向けた実証実験や訓練などのサービス事業を展開しました。 また、保守点検や運用トレーニングなど、地域密着型のサポート業務を付加することで、近隣地域の消防機関や県内企業への機体導入を推進するとともに、次期ターゲットとして防衛市場を見据え、開発および販売促進活動に取り組みました。 以上を含め、当事業における研究開発費は、1,061百万円となりました。 (2) 生産器材生産器材は、製造業における生産合理化に貢献するため、金型および設備・治工具向けの基礎器材の供給に加え、量産現場の効率化を促進する各種システムの開発および提供を行なっています。 近年の生産現場では、技術者の経験や勘に基づくモノづくりから、データサイエンスやAIを活用した効率的なモノづくりへの変革が進んでおり、こうしたニーズに応える商品の開発に取り組んでいます。 金型および設備・治工具向け基礎器材では、図面データをオンライン上でアップロードすることで、簡便に見積り取得が可能な「フタバオーダーサイトPlus」をリリースしました。 また、直感的な図面作成から即時見積り、発注までを一貫して行える「Plate Builder」においては、側面加工の対面同時入力機能等、ユーザー利便性向上のための新機能を追加し、調達業務の効率化を推進しています。 成形・生産合理化機器では、金型内計測システムにおいて、射出成形AIシステムの有効性に関する研究を行うとともに、AⅠを搭載した射出成形監視システムの開発を進めました。 また、樹脂評価に関するニーズを踏まえ、カセット式樹脂試験金型の開発を進めました。 新製品分野では、工作機械IoTモニタリングシステムにおいて、クラウド利用に懸念を有するお客様向けに、オンプレミスモデルの製品を上市しました。 また、CFRP製切削加工用厚板プレート「フェルカーボ」については、用途開発および成形品の大型化に向けた開発を進めました。 以上を含め、当事業における研究開発費は、260百万円となりました。 |
| 設備投資等の概要 | 1【設備投資等の概要】 当社グループ(当社および連結子会社)は、当連結会計年度において、増産および合理化を中心として総額1,056百万円の設備投資を実施しました。 なお、セグメントごとについては、以下のとおりです。 (1) 電子機器当連結会計年度の主な設備投資は、小川精機株式会社および双葉電子部品(恵州)有限公司における増産投資等や、台湾双葉電子における設備更新等により、総額545百万円の設備投資を実施しました。 (2) 生産器材当連結会計年度の主な設備投資は、起信精機株式会社および当社における合理化投資等や、フタバ(ベトナム)カンパニー・リミテッドでの省力化のための投資等により、総額511百万円の設備投資を実施しました。 |
| 主要な設備の状況 | 2【主要な設備の状況】 当社グループにおける主要な設備は、次のとおりです。 (1) 提出会社2026年3月31日現在 事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計長生工場他(千葉県長生郡他)電子機器電子機器事務所および倉庫--35(35)-35165(19)長生工場他(千葉県長生郡他)生産器材プレート製品および金型用器材製造設備--99(80)[6]-99357(73)本社他(千葉県茂原市他)全社(共通)その他の設備1051,409(329)261,451128(12) (注)1.帳簿価額のうち「その他」は工具、器具及び備品および建設仮勘定の合計です。 2.帳簿価額は財務諸表の数値で記載しています。 3.土地記載欄の( )内は自己所有の面積を、[ ]内は賃借している面積を記載しています。 4.従業員数記載欄の( )内は年間の平均臨時雇用者数を外数で記載しています。 (2) 国内子会社2026年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計小川精機株式会社本社・工場(大阪府大阪市)電子機器模型用エンジン製造設備36111201(8)1936847 (注)1.帳簿価額のうち「その他」は工具、器具及び備品および建設仮勘定の合計です。 2.帳簿価額は連結財務諸表の数値で記載しています。 3.土地記載欄の( )内は、自己所有の面積を記載しています。 (3) 在外子会社2026年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計台湾双葉電子股份有限公司本社・工場(台湾高雄市)電子機器ラジコン機器等の製造設備29425-[26]186507294双葉電子部品(恵州)有限公司本社・工場(中国恵州市)電子機器ラジコン機器等の製造設備2236-17241294フタバ・コーポレーション・オブ・アメリカ本社・工場(米国アラバマ州)電子機器複合モジュール等の製造設備514091(42)561380起信精機株式会社本社・工場(韓国仁川廣域市)生産器材金型用器材製造設備3,2587156,501(68)10410,581386 (注)1.帳簿価額のうち「その他」は工具、器具及び備品および建設仮勘定等の合計です。 2.帳簿価額は連結財務諸表の数値で記載しています。 3.土地記載欄の( )内は自己所有の面積を、[ ]内は賃借している面積を記載しています。 |
| 設備の新設、除却等の計画 | 3【設備の新設、除却等の計画】 当社グループ(当社および連結子会社)の設備投資については、需要予測、生産計画、利益計画等を総合的に勘案し計画しています。 設備投資計画は原則的に連結子会社各社が市場状況を分析し独自に策定していますが、当社においてグループ全体の調整を図っています。 当連結会計年度末現在における翌年度の設備投資は19億円を計画していますが、その所要資金は主として自己資金を充当する予定です。 (1) 重要な設備の新設会社名事業所名所在地セグメントの名称設備の内容投資予定金額(百万円)資金調達方法着手および完了予定年月完成後の増加能力総額既支払額着手完了当社長生工場他千葉県長生郡他電子機器電子機器等の開発設備他30-自己資金2026年4月2027年3月既存製品に係る生産能力に与える影響はありません。 当社長生工場他千葉県長生郡他生産器材金型用器材製造設備602-自己資金2026年4月2027年3月既存製品に係る生産能力に与える影響はありません。 台湾双葉電子股份有限公司他アジア地域台湾他アジア地域電子機器電子機器等の製造設備他295-自己資金2026年4月2027年3月既存製品に係る生産能力に与える影響は軽微です。 フタバ・コーポレーション・オブ・アメリカ米国アラバマ州電子機器電子機器等の製造設備他120-自己資金2026年4月2027年3月既存製品に係る生産能力に与える影響は軽微です。 起信精機株式会社他アジア地域韓国他アジア地域生産器材金型用器材製造設備94-自己資金2026年4月2027年3月既存製品に係る生産能力に与える影響は2.2%増加となります。 (2) 重要な設備の除却等 該当事項はありません。 |
| 研究開発費、研究開発活動 | 260,000,000 |
| 設備投資額、設備投資等の概要 | 511,000,000 |
Employees
| 平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 44 |
| 平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 21 |
| 平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況 | 6,059,457 |
| 管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標 | 0 |
| 全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
| 正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
| 非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
Investment
| 株式の保有状況 | (5)【株式の保有状況】 ① 投資株式の区分の基準及び考え方 当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、株式の価値の変動または配当によって利益を得ることを目的とする投資を純投資目的である投資株式、それ以外を純投資目的以外の目的である投資株式(政策保有株式)に区分しています。 なお、保有目的が純投資目的である投資株式は保有していません。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式イ.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 当社は、電子機器および生産器材の各セグメントが幅広い製品を展開していることから、取引先との長期的・安定的な関係を構築することが、事業の円滑な推進を図り、ひいては当社の企業価値向上に資するものと考え、政策保有株式を保有していますが、次に示す検証の結果、保有の目的に合致しない、あるいは妥当性が認められない場合には、取引先企業と対話を行なった上で縮減する方針です。 <検証の内容> 政策保有株式については、毎半期、個別銘柄毎に資本コストと実際のリターンや取引状況等を取締役会に報告し、保有を継続するか、縮減するかを総合的に検証しています。 <政策保有株式の縮減目標> 2030年3月末までに連結純資産に占める割合を10%未満まで縮減します。 ロ.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式6165非上場株式以外の株式1114,724(注)株式の併合、株式の分割、株式移転、株式交換、合併等の組織再編などで株式数が変動した銘柄については下表の増加および減少には含めていません。 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式10株式配当による増加 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式-- ハ.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社千葉銀行3,551,4433,551,443メインバンクとの関係強化のため保有しています。 (注)1有7,0884,968三光合成株式会社4,508,5004,508,500当社事業との取引先かつ当社と資本業務提携を締結しており、取引関係強化のため保有しています。 (注)1なお、資本業務提携の概要は以下のとおりです。 ・新技術および新製品の開発・施設の利用・国内、海外の市場開拓および受注活動・その他、事業発展又は業務改善に寄与する内容・株式の取得無3,8232,975株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ1,077,0001,077,000メインバンクとの関係強化のため保有しています。 (注)1無(注)22,8002,165株式会社神戸製鋼所342,000342,000当社生産器材事業の取引先であり、取引関係強化のため保有しています。 (注)1有646591K&Oエナジーグループ株式会社20,32820,328当社事業で使用するエネルギーの取引先であり、取引関係強化のため保有しています。 (注)1有11160ミライアル株式会社101,300101,300当社生産器材事業の取引先であり、取引関係強化のため保有しています。 (注)1有110127神鋼商事株式会社30,00010,000当社生産器材事業の取引先であり、取引関係強化のため保有しています。 (注)1株式分割により株式数が増加しています。 有6857リョーサン菱洋ホールディングス株式会社8,9688,968当社電子機器事業の取引先であり、取引関係強化のため保有しています。 (注)1無2621 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)黒田精工株式会社20,00020,000当社生産器材事業の取引先であり、取引関係強化のため保有しています。 (注)1有1919RiTdisplay Corporation98,53197,556当社電子機器事業の取引先かつ事業提携を締結しており、取引関係強化のため保有しています。 (注)1なお、事業提携の概要は以下のとおりです。 ・当社有機EL製品のRiTdisplay Corporationへの生産委託拡大・車載用を含む有機ELディスプレイの技術提携・販売業務の提携無1515株式会社エノモト4,6004,600当社生産器材事業の取引先であり、取引関係強化のため保有しています。 (注)1無126(注)1.保有による効果は定量的なものおよび定性的なものが含まれていますが、記載が困難なため、記載を省略しています。 保有の合理性の検証方法については、上記②に記載しており、十分な保有の合理性があると判断しています。 2.株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループは当社株式を保有していませんが、同社子会社である株式会社三菱UFJ銀行および三菱UFJ信託銀行株式会社は当社株式を保有しています。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式 該当事項はありません。 |
| 株式数が増加した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 1 |
| 銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 6 |
| 貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 165,000,000 |
| 銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 11 |
| 貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 14,724,000,000 |
| 株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 0 |
| 株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 4,600 |
| 貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 12,000,000 |
| 株式数が増加した理由、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 株式配当による増加 |
| 銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 株式会社エノモト |
| 保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 当社生産器材事業の取引先であり、取引関係強化のため保有しています。 (注)1 |
| 当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 有 |