財務諸表
CoverPage
| 提出書類、表紙 | 有価証券報告書 |
| 提出日、表紙 | 2026-06-24 |
| 英訳名、表紙 | Nissan Chemical Corporation |
| 代表者の役職氏名、表紙 | 取締役社長 八木 晋介 |
| 本店の所在の場所、表紙 | 東京都中央区日本橋二丁目5番1号 |
| 電話番号、本店の所在の場所、表紙 | 03(4463)8401 |
| 様式、DEI | 第三号様式 |
| 会計基準、DEI | Japan GAAP |
| 連結決算の有無、DEI | true |
| 当会計期間の種類、DEI | FY |
corp
| 沿革 | 2【沿革】 当社は、1887年、高峰譲吉、渋沢栄一、益田孝ら明治の先覚者により、わが国初の化学肥料製造会社である東京人造肥料会社として創業いたしました。 その後、関東酸曹株式会社、日本化学肥料株式会社等を合併していくなかで大日本人造肥料株式会社に商号変更、1937年に日本産業株式会社傘下の日本化学工業株式会社に資産等を包括譲渡したのちに、日産化学工業株式会社に改称いたしました。 そして2018年、当社はすでに高品質、高機能なものづくりを意味する「工業」の枠を超えて事業を展開し、将来に向かってその流れを加速させることから、この姿勢を明確化するため、社名を日産化学株式会社に変更しました。 創業以降の変遷は次のとおりであります。 年月事業の変遷1887年2月東京人造肥料会社(のちの東京人造肥料株式会社)設立1889年7月日本舎密製造会社(のちの日本化学肥料株式会社)設立1891年3月日本舎密製造会社小野田工場(現在の小野田工場)完成1895年12月合資会社王子製造所(のちの関東酸曹株式会社)設立1897年11月関東酸曹株式会社王子工場(のちの王子工場)完成1907年12月東京人造肥料株式会社小松川工場(のちの東京日産化学株式会社)完成1910年7月東京人造肥料株式会社が大日本人造肥料株式会社と改称1919年2月株式会社日本人造肥料会社(のちに日本化学肥料株式会社に合併)名古屋工場(現在の名古屋工場)完成1922年6月大正運送株式会社(現在の日産物流株式会社)設立1923年5月大日本人造肥料株式会社が関東酸曹株式会社と日本化学肥料株式会社を合併研究開発部門として、本社に工務部研究課、王子工場に研究係を設置1928年4月大日本人造肥料株式会社富山工場(現在の富山工場)完成1931年2月大日本人造肥料株式会社肥料試験場(横浜市)を白岡に移転(現在の生物科学研究所)1932年10月株式会社文化農報社(現在の日星産業株式会社)設立1937年12月大日本人造肥料株式会社が日本化学工業株式会社に資産等を譲渡したのちに、日本化学工業株式会社は、日産化学工業株式会社と改称1943年4月日本鉱業株式会社と合併、同社の化学部門となる1945年4月日本油脂株式会社が日本鉱業株式会社から化学部門の営業譲渡を受け、社名を日産化学工業株式会社と改称1949年5月証券取引所の再開に伴い、当社株式上場1949年7月企業再建整備法により、油脂部門(現在の日油株式会社)を分離1965年1月日産石油化学株式会社を設立、石油化学事業へ進出1968年11月東京日産化学株式会社が埼玉県上里村に工場移設(現在の埼玉工場)1969年8月王子工場の閉鎖・移転計画に伴い千葉県に現在の袖ケ浦工場を建設1969年12月王子工場の生産を停止、閉鎖1988年6月協和醗酵工業株式会社(現在のKHネオケム株式会社)他へ石油化学部門を営業譲渡し同事業から撤退1989年10月Nissan Chemical America Corporation(NCA)をアメリカに設立1996年7月Nissan Chemical Houston Corporation (NCH)(のちにNCAに合併)をアメリカに設立1998年4月東京日産化学株式会社を吸収合併し、埼玉工場とする2001年4月韓国日産化学株式会社(現在のNCK Co., Ltd.)を韓国に設立2001年6月研究開発組織を再編し、物質科学研究所、電子材料研究所、機能材料研究所(のちの無機材料研究所)を設置2001年10月日産アグリ株式会社(現在のサンアグロ株式会社)を設立、肥料事業を分社化するとともに同事業に関連するグループ会社を統合2002年7月日本モンサント株式会社より国内農薬除草剤事業を買収2002年12月Nissan Chemical Europe S.A.S.をフランスに設立2005年2月Nissan Chemical Agro Korea Ltd.を韓国に設立2010年1月アメリカDow AgroSciences社より農薬殺菌剤を買収2010年10月台湾日産化学股份有限公司を台湾に設立2013年6月Thin Materials GmbH(ドイツ)を買収2014年1月日産化学制品(上海)有限公司を中国に設立2014年10月電子材料研究所と無機材料研究所を再編し、材料科学研究所を設置2016年6月Nissan Chemical Do Brasilをブラジルに設立2017年7月Nissan Agro Tech India Private Limitedをインドに設立2017年7月日産化学材料科技(蘇州)有限公司を中国に設立2018年7月日産化学株式会社に商号変更 年月事業の変遷2019年11月アメリカCorteva Agriscience社より農薬殺菌剤を買収2019年12月Nissan Bharat Rasayan Private Limited をインドに設立2020年12月アメリカCorteva Agriscience社より農薬殺菌剤を買収2023年4月日本燐酸株式会社(現在のNC東京ベイ株式会社)を株式取得により子会社化2023年7月Nissan Chemical Agro Singapore Private Limitedをシンガポールに設立2024年10月日本ポリテック株式会社を株式取得により子会社化2025年7月台湾日産化学半導体材料股份有限公司を台湾に設立 |
| 事業の内容 | 3【事業の内容】 当社グループ(当社および当社の関係会社)は、連結財務諸表提出会社(以下「当社」という。 )および子会社36社、関連会社9社により構成されております。 事業の内容の区分とセグメント区分は同一であり、当社および関係会社の当該事業に係る位置付けならびに各セグメントの関連は、次のとおりであります。 区分主要製品・事業事業を構成する会社化学品事業基礎化学品当社、(硫酸、硝酸、アンモニア等)その他会社 1社ファインケミカル (封止材用等特殊エポキシ、難燃剤、殺菌 消毒剤等) (会社総数 2社)機能性材料事業ディスプレイ材料当社、(液晶配向材用ポリイミド等)NCK Co., Ltd.、半導体材料Nissan Chemical America Corporation、(半導体用反射防止コーティング材等)台湾日産化学半導体材料股份有限公司、無機コロイドその他会社 2社(電子材料用研磨剤、各種表面処理剤等) (会社総数 6社)農業化学品事業農薬当社、(除草剤、殺虫剤、殺菌剤、殺虫殺菌剤、Nissan Chemical Europe S.A.S.、 植物成長調整剤) Nissan Bharat Rasayan Pvt., Ltd.、動物用医薬品原薬NCアグロ函館㈱、その他会社 7社 (会社総数 11社)ヘルスケア事業高コレステロール血症治療薬原薬当社ファインテック(課題解決型受託事業) (会社総数 1社)卸売事業化学品の卸売等 日星産業㈱、その他会社 12社(会社総数 13社)その他の事業肥料(高度化成等)、造園緑化、運送、プラントエンジニアリング、硫酸の製造、電子材料の製造販売等日本肥糧㈱、日産物流㈱、日産緑化㈱、日産エンジニアリング㈱、NC東京ベイ㈱、日本ポリテック㈱ その他会社 10社 (会社総数 16社) 以上の当社グループについて図示すると、次のとおりであります。 |
| 関係会社の状況 | 4【関係会社の状況】 主要な関係会社の状況(2026年3月31日) 名称住所資本金主要な事業の議決権の所有割合(注)2関係内容内容(注)1 (連結子会社) 百万円 % 日星産業㈱ (注)3、4東京都中央区427卸売100.00・当社製品の販売および保険代理業等・役員の兼任 有・当社からの資金貸付 有日産物流㈱東京都台東区112その他100.00・当社製品および原料等の輸送、保管・役員の兼任 有日産緑化㈱東京都千代田区100その他100.00・当社農薬の販売・役員の兼任 有・当社からの資金貸付 有日産エンジニアリング㈱富山県富山市 ・当社製造プラントの設計施工・役員の兼任 有50その他100.00 NC東京ベイ㈱ (注)3千葉県袖ヶ浦市 ・当社製品の製造・役員の兼任 有・当社からの資金貸付 有1,946その他100.00 NCアグロ函館㈱北海道函館市10農業化学品100.00・当社製品の製造・役員の兼任 有・当社からの資金貸付 有日本ポリテック㈱東京都八王子市10その他100.00・役員の兼任 有日本肥糧㈱群馬県藤岡市 ・当社製品の製造・役員の兼任 有・当社からの資金貸付 有320その他71.61 Nissan Chemical America Corporation 千米ドル ・当社製品等の販売および開発・役員の兼任 有・債務保証 有アメリカ13,200機能性材料100.00 Nissan Chemical Europe S.A.S. 千ユーロ ・当社農薬の販売およびマーケティング・役員の兼任 有フランス100農業化学品100.00 台湾日産化学半導体材料股份有限公司 百万台湾ドル ・当社製品等の販売・役員の兼任 有台湾181機能性材料100.00 NCK Co., Ltd. (注)4 百万ウォン ・当社製品等の販売および開発・役員の兼任 有・当社からの資金貸付 有韓国9,000機能性材料90.00 Nissan BharatRasayan Pvt., Ltd. 百万ルピー ・当社製品の製造・役員の兼任 有・当社からの資金貸付 有インド1,500農業化学品70.00 名称住所資本金主要な事業の議決権の所有割合(注)2関係内容内容(注)1(持分法適用関連会社) 百万円 サンアグロ㈱東京都中央区1,791その他42.34・当社農薬の販売・役員の兼任 有・当社から土地および設備の一部を賃貸クラリアント触媒㈱東京都文京区 ・当社から用役を供給・役員の兼任 有・当社から土地および設備の一部を賃貸543その他38.55 Canyon group .LLC 千米ドル ・当社農薬の販売・役員の兼任 有アメリカ100農業化学品50.00 (50.00) (注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。 2.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。 3.日星産業㈱、NC東京ベイ㈱については、特定子会社に該当しております。 4.日星産業㈱、NCK Co., Ltd.については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。 )の連結売上高に占める割合が100分の10を超えております。 名称主要な損益情報等売上高(百万円)経常利益(百万円)当期純利益(百万円)純資産額(百万円)総資産額(百万円)日星産業㈱30,8704,8933,46922,59960,364NCK Co., Ltd.42,0955,4785,29626,69334,082 |
| 従業員の状況 | (2) 【従業員の状況】 ① 連結会社の状況2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)化学品事業383機能性材料事業1,039農業化学品事業753ヘルスケア事業110卸売事業229その他の事業537全社(共通)360合計3,411(334) (注) 1.従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員であり、臨時従業員は、年間の平均人員を(外数)で記載しております。 2.全社(共通)は、総務および経理等の管理部門の従業員であります。 ② 提出会社の状況2026年3月31日現在従業員数(人)平均年令(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)2,107(192)40.815.98,707,0473.0 セグメントの名称従業員数(人)化学品事業383機能性材料事業675農業化学品事業579ヘルスケア事業110全社(共通)360合計2,107(192) (注) 1.従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員であり、臨時従業員は、年間の平均人員を(外数)で記載しております。 2. 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。 3.全社(共通)は、総務および経理等の管理部門の従業員であります。 ③ 労働組合の状況当社グループの主な労働組合には、日本化学エネルギー産業労働組合連合会に加盟する日産化学労働組合があり、同組合は単一組織で関係会社を含む9支部(組合員数1,571名)から構成されております。 なお、最近の労使関係は極めて安定しております。 ④ 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異ア 提出会社当事業年度管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1,3,4,5,6全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者5.475.468.276.465.6 (注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。 なお、管理職に占める女性労働者の割合については、当社から社外への出向者を除いております。 2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。 なお、当社から社外への出向者を除いております。 3.男女の賃金差異については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しており、当社から社外への出向者を除いております。 4.全労働者は、正規雇用労働者とパート・有期労働者を含んでおります。 5.パート・有期労働者は、パートタイマー及び有期の嘱託契約の労働者を含み、派遣社員を除いております。 6.男女の賃金差異については、主に等級別人数構成と勤続年数の差によるものであります。 正規雇用労働者のうち、管理職の男女の賃金差異は87.7%、管理職以外の男女の賃金差異は86.2%ですが、正規雇用労働者全体の割合は76.4%です。 この理由は、管理職に占める女性労働者割合が低い(5.4%)ためです。 現在は、総合職に占める女性労働者割合の向上、および管理職に占める女性労働者数の増加を念頭に、女性登用を推進しております。 また、パート・有期労働者については、相対的に所定労働時間が短く、賃金が低いパートタイマーの人数割合の差等により、男女の賃金差異が生じております。 イ 連結子会社当事業年度名称管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1,3,4,5全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者日産物流㈱8.80.078.680.173.9 (注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。 なお、管理職に占める女性労働者の割合については、当社から社外への出向者を除いております。 2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。 なお、当社から社外への出向者を除いております。 3.男女の賃金差異については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しており、当社から社外への出向者を除いております。 4.全労働者は、正規雇用労働者とパート・有期労働者を含んでおります。 5.パート・有期労働者は、パートタイマー及び有期の嘱託契約の労働者を含み、派遣社員を除いております。 |
| 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 | 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 中長期的な会社の経営戦略並びに会社の対処すべき課題 当社グループは、2022年度に6ヵ年の中期経営計画Vista2027を始動しました。 後半3ヵ年(2025年度~2027年度)のStageⅡにおいて、2025年度は機能性材料セグメントの半導体材料が全体を牽引し、営業利益636億円(前年比+12%)、経常利益659億円といずれも過去最高値を更新しました。 しかしながら、機能性材料以外のセグメント合計では営業利益は前年比で2%程度の増加に止まりました。 その要因を踏まえた対処すべき主要課題は、新製品・新事業創出の加速、既存事業の収益性改善、DXなどを通じた業務変革と認識しております。 これらの解決に向け、新技術の導入やコストダウンにより事業基盤の強化を推し進めながら、M&A(合併・買収)を含めた成長分野への戦略投資、不採算事業の見極めを積極的に行うことで、事業ポートフォリオの拡充と切れ目の無い成長軌道の堅持を目指します。 Vista2027の後半3ヵ年(2025年度~2027年度)のStageⅡでは、最終年度(2027年度)の数値目標を売上高2,930億円、営業利益650億円と定め、最重要課題を新製品の創出としたうえで、基本戦略として次の3つを掲げております。 (1)「現有事業の利益拡大」(2)「2030年を見据えた新製品の開発」(3)「事業基盤の強化」 第1の戦略「現有事業の利益拡大」では、成長が見込まれる機能性材料および農業化学品セグメントへM&Aを含めて経営資源を集中的に投下し、既存製品や新製品の販売・開発を進め、利益の最大化を図ります。 機能性材料セグメントでは、AIサーバー向けなどの最先端・先端世代向けに使用量が増加している半導体材料の売上高は、今後も高いレベルの成長率を維持すると見込んでおります。 これら旺盛な需要に対応する供給能力確保のため、研究開発から製造販売に至るバリューチェーン全体の強化と拡大に向けた投資を段階的に実施します。 2025年度は富山工場において、半導体材料の技術開発、解析・検査能力増強のため「第2分析棟」を建設して運用を開始しました。 農業化学品セグメントでは、国内販売出荷金額ベースシェア1位を堅持することに加え、既存剤の適用拡大、新規国上市の増加、混合剤開発と導出を含む提携先協業強化などにより、海外向け既存剤の販売を更に拡大します。 動物薬フルララネルは、米国MSD Animal Health社の新製品による市場拡大を見据え、原薬製造コストの低減により競争力を高めます。 化学品セグメントでは、2024年度にサブセグメントであるファインケミカルの固定資産の減損を実施しましたが、今後も外部製造委託の活用、製造工程の見直しなどの原価低減を徹底し、存続事業の拡大と高収益化を図ります。 ヘルスケアセグメントではファインテック事業での原薬増販および新規原薬の受託製造販売に取り組みます。 第2の戦略「2030年を見据えた新製品の開発」では、2028年度以降を視野に入れ、新たな成長の柱となる製品創出を目指します。 情報通信領域では、ターゲット材料を明確化し、半導体向けのEUV材料や実装材料、ディスプレイ向けの位相差フィルム用配向材、CMOSイメージセンサー(高屈レンズ)材料、メタマテリアル材料、光学機能性付与や研磨用途の新規無機材料の開発を加速します。 ライフサイエンス領域の創薬分野では、製薬メーカーとの戦略的提携による新規核酸医薬候補化合物の創出、当社独自の創薬支援技術導出による新たな収益基盤の構築に加え、高活性および中分子モダリティの需要が引き続き拡大することを踏まえ、当社独自のペプチド合成力などを活用してファインテック事業を差別化します。 同領域の農薬分野では、直播栽培にも適用可能な次期水稲用茎葉除草剤「ライゾニック」を2027年に上市予定であり、ピーク時売上高目標を150億円に設定しております。 また、外資系他社が創製して国内共同開発中の新規殺虫剤1種を2028年に上市予定であり、StageⅡでは、これらに続く新規殺虫剤、殺菌剤を初期開発から本格開発へ移行させる計画です。 バイオ分野については、化学保護殺菌剤と同等以上の効果を有するバイオ資材の開発を目指しており、2025年のブラジルINNOVA社への出資を足掛かりに、南米における複数製品ラインナップの商業生産化と販売チャネルの獲得を推進します。 環境エネルギー領域では、EV向けに拡大が見込まれる二次電池材料の拡販の他、CCUS(二酸化炭素回収・利用・貯留)材料、水素エネルギー材料やペロブスカイト太陽電池用材料などの創出に注力します。 第3の戦略「事業基盤の強化」では、当社グループの企業理念および2050年のあるべき姿の実現のため、人材育成やリスクマネジメントを推進します。 人材育成では、組織のあるべき姿を「強い情熱で変革に挑む共創者集団」と掲げ、価値向上に「挑戦」し続ける牽引人材、領域を超えた「共創」人材、目利き力を備えた人材の輩出を重要項目として、仮説検証・提案型研修や10%Challenge制度を取り入れております。 研究開発面では、研究テーマの選別、IPランドスケープを用いた知的財産戦略などを通じて、競争優位性の高い技術基盤を強化しております。 製造・供給面では、レスポンシブル・ケア活動を基盤に、無事故・無災害、生産品質の継続的改善を推進するとともに、複数拠点化などのリスク分散によるサプライチェーン強靭化を図っております。 StageⅡでは、前述の基本戦略の遂行に加えて、サステナビリティ経営を強く意識し、「スマート社会への貢献」、「食料問題への貢献」、「健康問題への貢献」といったマテリアリティ(重要課題)要素別に2027年度の目標(2021年度比売上高伸長率)を定めております。 また、「気候変動の緩和」に資する温室効果ガス排出量削減においては、硝酸プラントから排出する亜酸化窒素の削減設備を完工し、2027年度までに2018年度比で30%以上の削減を実現します。 当社グループは、これまで安定的な収益の確保と積極的な株主還元を通じて、資本市場から一定の評価を得てきたものと認識しております。 今後は、成長が見込まれる領域に経営資源を集中投下し、競争力のある事業ポートフォリオの構築を進めるとともに、経営の透明性・健全性の一層の向上を図ってまいります。 あわせて、意思決定の迅速化、リスク管理および内部統制の強化、コンプライアンスの徹底を推進し、社会・環境課題に配慮した事業活動を実践することで、すべてのステークホルダーから信頼され、持続的に成長する企業グループの実現を目指します。 (2)目標とする経営指標当社グループは、株主からの受託資本の運用効率を示す指標である「自己資本当期純利益率(ROE)」、高付加価値企業としての指標となる「売上高営業利益率」を最重要指標と認識し、今後も収益力の一層の強化に向けた事業展開を推進してまいります。 なお、2025年4月に始動した中期経営計画「Vista2027 StageⅡ」では、数値目標を以下のように定めております。 非財務指標気候変動の緩和温室効果ガス(GHG)排出量2018年度比30%以上削減ダイバーシティの推進研究員に占める女性総合職比率18%以上人々の豊かな暮らしに役立つ新たな価値の提供連結売上高に占める社会課題解決に貢献する製品・サービスの合計売上高60%以上人材の確保・育成社員意識調査の設問、人材育成に対する肯定回答者65%以上 経営指標売上高営業利益率ROE配当性向総還元性向20%以上18%以上55%以上75%以上 |
| サステナビリティに関する考え方及び取組 | 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 <ガバナンス体制図> (1)サステナビリティ推進体制当社グループは、「社会が求める価値を提供し、地球環境の保護、人類の生存と発展に貢献する」を企業理念としています。 この企業理念に基づき、2050年のあるべき姿「人と自然の豊かさを希求し成長する未来創造企業」「強い情熱で変革に挑む共創者集団」を定めた長期経営計画『Atelier2050』を策定し、「事業領域の深耕と拡大」「サステナブル経営の深化」「経営・業務基盤の変革」を基本戦略として進めています。 また、『Atelier2050』に定めたあるべき姿へ至る通過点として、2027年の姿を示し、持続的成長の道標とする中期経営計画『Vista2027』を策定し、その達成に向けた基本戦略の1つとして、サステナブル経営を推進しています。 ①ガバナンス著しい環境変化のなか、当社グループは、企業理念の実践であるサステナビリティ活動をより一層充実させるために、当社のサステナビリティへの取り組み方針を示す「行動指針」をはじめ、「日産化学グループ人権方針」「レスポンシブル・ケアに関する基本方針」「生物多様性行動指針」など関連する方針を定めています。 これらの方針は、社会の変化に応じて適宜改訂し、以下に示すガバナンス体制で監督・執行状況を管理しています。 1) 監督体制気候関連を含むサステナビリティ関連のリスク及び機会の監督の責任は取締役会が負っています。 取締役会の下に5つの委員会を設置しており、取締役会は各委員会の委員長から、当社グループの見通しに影響を与えると合理的に見込み得るサステナビリティ関連のリスク及び機会やその対策・モニタリング指標等を含むサステナビリティ関連業務に関する審議事項について付議・報告を受けています。 取締役会において、これらの付議・報告に対して議論・決議を行うことで、サステナビリティ関連のリスク・機会に対する監視・監督・助言を行っています。 2) 執行体制サステナビリティ活動の推進体制として、サステナビリティ委員会、気候変動対策委員会、リスク・コンプライアンス委員会、環境安全委員会、品質保証委員会を取締役会の下に設置しています。 各委員会は、執行役員および関連部門長などで構成され、以下の表に示す事項について審議を行っています。 各委員会での審議内容は経営会議の承認を経て取締役会に付議され、議論・決議が行われます。 これにより、各委員会で審議した活動方針や目標設定、進捗に対する取締役会による監督が実施されています。 組織体役割(審議事項)構成開催頻度(報告頻度)サステナビリティ委員会・気候変動を含むサステナビリティに関する方針・マテリアリティの選定およびKPIの設定・進捗・中長期計画・年次活動結果の評価および評価に基づく次年度の目標 など委員長:サステナビリティ・IR部担当役員 委員:部門※1担当役付執行役員年2回気候変動対策委員会・当社にもたらすリスク・機会の分析と対策・シナリオ分析結果と対策に基づく中長期計画および年次計画・対策実績の評価・実績の評価結果に基づく改善および検討すべき課題 など(上記は自然関連も含む)委員長:取締役社長 委員:企画本部長購買部長経営企画部長サステナビリティ・IR部長財務部長生産技術部長(現生産技術本部長)環境安全・品質保証部長(現リスクマネジメント部長)年1回以上リスク・コンプライアンス委員会・気候変動関連および自然資本関連リスクを含むリスクの洗い出し・評価(グループ重要リスクの選定)・対策計画立案・リスク対策実施状況・課題の自己評価・改善案の策定・次年度活動計画 など委員長:チーフ・リスクマネジメント・オフィサー(CRO) 委員:リスク・コンプライアンス責任者(各部門※1長、各箇所※2長、各国内連結子会社社長)年2回環境安全委員会・気候変動への対応を含むレスポンシブル・ケア(RC)活動の中長期計画・当社および関係会社の年度RC活動結果・会社全体のRC活動総括・次年度のRCに関する目的・目標・行動計画など委員長:環境安全・品質保証部担当役員 委員:各事業部長企画本部長購買部長経営企画部長人事部長サステナビリティ・IR部長生産技術部長(現生産技術本部長)環境安全・品質保証部長(現リスクマネジメント部長)各箇所※2長年1回以上品質保証委員会・次年度および3年ごとの中期品質目標・当社および関係会社の年度品質保証活動結果など委員長:環境安全・品質保証部担当役員 委員:各事業部長企画本部長購買部長経営企画部長人事部長サステナビリティ・IR部長生産技術部長(現生産技術本部長)環境安全・品質保証部長(現リスクマネジメント部長)各箇所※2長年1回以上 ※1〔部門〕 内部監査部、各事業部、企画本部、知的財産部、購買部、経営企画部、人事部、サステナビリティ・IR部、財務部、デジタル改革推進部、生産技術部(現生産技術本部)、環境安全・品質保証部(現リスクマネジメント部)※2〔箇所〕 工場、研究所 3) 推進体制当社グループは、「社会動向に合致したサステナビリティ戦略の立案と社内啓蒙ならびに情報の発信」をミッションとするサステナビリティ・IR部サステナビリティグループを設置し、サステナビリティ活動を推進しています。 サステナビリティ委員会、気候変動対策委員会での決定事項を含むサステナビリティに関する重要テーマは、各箇所・各部門に共有され、具体的な目標・施策として落とし込まれており、その進捗状況についてはサステナビリティ委員会・気候変動対策委員会において定期的に確認しています。 グループ重要リスクへの対応の推進については、「②リスク管理」をご参照ください。 4) 取締役のスキル開発とサステナビリティ課題への対応 当社グループの基本戦略の1つであるサステナブル経営を推進するため、ESG動向を踏まえた当社グループにとってのサステナビリティ課題について各委員会で審議した結果を取締役会に付議・報告するだけでなく、社会動向の最新情報を提供する勉強会等を定期的に開催することで、取締役のスキル開発を行っています。 また、社外取締役に対しては、経営企画部が取締役会に付議される議案等の事前説明を行うとともに、サステナビリティ関連情報を含む成長戦略やガバナンスの充実等に必要な経営情報の提供を行っています。 これにより、取締役が適切な経営判断・監督を行うための知見を深め、サステナビリティ経営の実効性を高めています。 <当社の取締役会のスキル・マトリックス> 5) 役員報酬とESG指標の連動当社では、役員報酬の業績連動部分報酬にESG連動指標を組み込むことで、サステナブル経営の推進とコーポレート・ガバナンスの向上を図っています。 具体的には、以下の指標を報酬算定に反映しています。 ・第三者機関によるESG評価・GHG排出量削減(Scope1+2)これらの指標は、定量的な評価に基づき、報酬に反映される仕組みとなっています。 ※報酬制度の詳細については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (4) 役員の報酬等」をご参照ください。 ②リスク管理1) リスクマネジメント体制「3 事業等のリスク (1) 体制」をご参照ください。 2) グループ重要リスクの選定・管理各部門の事業特性やグローバルな政治・経済・社会情勢など、ビジネスを取り巻く環境を考慮して、リスク・コンプライアンス委員会の当社グループの統合的なリスク管理の枠組みのなかで、気候変動関連リスク・自然資本関連リスクおよびその他のサステナビリティ関連リスクを含むリスクの洗い出しを実施しています。 洗い出したリスクについて、各部門、各箇所および国内連結子会社のリスク・コンプライアンス責任者からの意見集約などを通じて、発生可能性(5ランク)と事業への影響度(5ランク)の観点から評価し、その後、当社取締役へのヒアリングを実施したうえで、リスクマップを作成し、「グループ重要リスク」を選定しています。 なお、「グループ重要リスク」の選定にあたっては、サステナビリティ関連リスクについて、他の種類のリスクと比較して特段高い優先順位を付しているものではありません。 「グループ重要リスク」やその対策等、リスク管理に関する重要事項については、リスク・コンプライアンス委員会で審議し、取締役会で決議されます。 洗い出されるリスクの分類 基幹プロセスリスク:調達、研究・開発、製造、保管・輸送、営業・販売、取引先管理支援プロセスリスク:情報システム、知的財産、法務・倫理、安全衛生、人事・労務、総務、環境、 経理・財務、社内不正外部環境リスク :自然災害、対企業犯罪、経済、社会、マーケット経営プロセスリスク:ビジネス戦略、人事戦略、グループガバナンス、経営者・経営権 発生可能性の判断基準の目安 影響度の判断基準の目安 5: 1年以下 4: 1年超、5年以下 3: 5年超、10年以下 2: 10年超、30年以下 1: 30年超 5: 極大(会社の存在を脅かす致命的な影響が出る)4: 大(複数の資産滅失や多数の従業員の死傷等、経営に大きな支障が生じる)3: 中(一部の資産滅失や複数の従業員の死傷等、経営に若干の支障が生じる)2: 小(資産の損傷や一部の従業員の負傷等が生じるが、経営への影響は極めて小さい)1: 極小(被害はほとんど出ない) グループ重要リスクの1つとして「環境保全への取り組み不足」を選定しており、本リスクについてより精緻に評価するために、気候変動および自然資本(生物多様性)関連のシナリオ分析を実施しています。 シナリオ分析の詳細については「 (2) 気候変動 ③戦略」および「(3) 自然資本(生物多様性)への対応 ③戦略」をご参照ください。 また、選定した「グループ重要リスク」については、「3 事業等のリスク (3) グループ重要リスク」をご参照ください。 「グループ重要リスク」の対策進捗については、年2回、リスク・コンプライアンス委員会にてリスク対策実施の主管部署に進捗状況を確認することにより定期的にモニタリングしており、当社グループの状況に応じて「グループ重要リスク」の見直しを適宜実施しています。 なお、前報告期間と比較して、当社グループの重要なリスクの管理プロセスに変更はありません。 ③戦略1) 概要当社グループは、長期経営計画『Atelier2050』にて定めた、2050年のあるべき姿「人と自然の豊かさを希求し成長する未来創造企業」「強い情熱で変革に挑む共創者集団」を実現するため、2027年までに取り組むべきマテリアリティ(サステナビリティ関連のリスク・機会)を 3.リスク管理で特定したグループ重要リスクも踏まえたうえで、2022年度に見直しました。 特定したマテリアリティに対して、社会と当社グループの持続的発展を目指し、中期経営計画『Vista2027』における計画として2027年度までのKPIを設定し、その進捗を毎年管理しています。 マテリアリティおよびそのKPIについては「④指標及び目標」をご参照ください。 2) マテリアリティ(サステナビリティ関連のリスク・機会)の識別 ④指標及び目標1) マテリアリティへの取り組みとKPI<マテリアリティと当社の取り組み>マテリアリティマテリアリティ要素Vista2027 主な取り組み人々の豊かな暮らしに役立つ新たな価値の提供環境配慮型製品・サービスの提供・再生可能エネルギー拡大に貢献する材料の開発・サーキュラーエコノミー実現に貢献する材料の開発・農薬散布量の削減・リサイクル可能な包材の導入・排ガス除去材料の提供・浄化槽の殺菌・消毒剤の提供・油脂廃棄物削減を可能にする材料の提供スマート社会への貢献・データ通信の大容量化・高速化、センシングに貢献する材料の提供食料問題への貢献・食料生産の収量拡大と省力化を実現する農薬の提供・家畜の健康維持への貢献生活の質の向上への貢献・飲料水用殺菌消毒剤の提供・ペット用動物薬原薬の提供健康問題への貢献・ジェネリック医薬品の提供・医薬品受託製造・サービスの提供・再生医療分野向け材料の開発・難治性疾患治療薬の開発社会課題解決に貢献する製品・サービスの連結売上高に占める割合日産化学サステナブルアジェンダ自社の事業基盤の強化研究開発力の強化・研究開発の効率化・迅速化のためのインフォマティクス活用・コア技術の拡充製品の品質向上・重大クレームの未然防止・品質不正・データ改ざんの未然防止従業員の健康維持向上・生活習慣病対策の推進・メンタルヘルス対策の実施・社員への健康維持に関する啓蒙活動・女性の健康づくり推進働きやすい職場づくり・ワーク・ライフ・バランスの推進・ハラスメント対策の実施・育児・介護支援、男性育休取得推奨人材の確保・育成・新人事制度(役割等級制度)導入・キャリア開発強化・自己啓発支援プログラムの充実ダイバーシティの推進・女性の活躍推進・外国人留学生の採用・障がい者雇用の推進公正な取引の推進・社内研修会の開催、その他の教育啓蒙活動の実施・コンプライアンス教育啓蒙活動の実施サステナブル調達の推進・お取引先へのサステナビリティに関する質問票調査の実施・サステナブル調達アンケート結果のフィードバック・当社基準未達サプライヤーへの改善支援気候変動への適応・自然災害発生時における事業活動のレジリエンス維持向上レスポンシブル・ケア活動の継続的強化気候変動の緩和・GHG排出量の削減労働安全衛生の推進・労働安全マネジメントの強化生物多様性への取り組み・生物多様性保全活動の推進化学物質の管理・化学物質使用に関する法令遵守産業廃棄物・汚染物質の排出削減・産業廃棄物・汚染物質最終処分量の削減保安・防災・保安・防災マネジメントの強化 <マテリアリティKPIの進捗>マテリアリティマテリアリティ要素2027年度目標2024年度実績2025年度実績人々の豊かな暮らしに役立つ新たな価値の提供環境配慮型製品・サービスの提供・売上高:21年度比 +10% ・21年度比 +5%・21年度比 +9%スマート社会への貢献・売上高:21年度比 +60%・21年度比 +33%・21年度比 +59%食料問題への貢献・売上高:21年度比 +25%・21年度比 +27%・21年度比 +45%生活の質の向上への貢献・売上高:21年度比 +15%・21年度比 +48%・21年度比 +60%健康問題への貢献・売上高:21年度比 +5%・21年度比 +7%・21年度比 -17%日産化学サステナブルアジェンダ・全売上に占める割合:60%以上・60%以上・60%以上自社の事業基盤の強化研究開発力の強化・特許発明数:1,200件(22~27年度累計)・インフォマティクス活用テーマ率:10%以上―*1・特許発明数:895件(22~25年度累計)・インフォマティクス活用テーマ率:23.7%製品の品質向上・重大クレーム数:0件・品質教育受講率:100%・理解度テスト正解率:90%以上・意識調査:不正防止意識向上 100%・重大クレーム数:3件・品質教育:受講率100%・理解度テスト正解率:90%以上・意識調査:不正防止意識向上 100%・重大クレーム数:2件・品質教育:受講率100%・理解度テスト正解率:90%以上・意識調査:不正防止意識向上 100%従業員の健康維持向上・適正体重者*:70%以上* BMI(肥満度)指数:18.5-25.0・66.9%・67.1%働きやすい職場づくり・年次有給休暇取得率:80%以上・82.2%・77.0%人材の確保・育成・人材育成に関する社員意識調査肯定回答率:65%以上・60.0%・62.0%ダイバーシティの推進・総合職に占める女性比率:13%以上・研究所女性総合職比率:18%以上・総合職に占める女性比率:12.2% ・研究所女性総合職比率:18.1% ・総合職に占める女性比率:13.1%・研究所女性総合職比率:19.5%公正な取引の推進・独禁法違反:0件・外国公務員贈賄:0件・独禁法違反:0件・外国公務員贈賄:0件・独禁法違反:0件・外国公務員贈賄:0件サステナブル調達の推進・サステナブル調達アンケート回答率(購買部購入対象):90%以上―*1・88.5%気候変動への適応・経常利益50%を占める製品のBCP更新整備・経常利益81%を占める製品のBCPを更新整備・2024年度計画で定めた優先復旧製品につき2026~2027年度に実施予定レスポンシブル・ケア活動の継続的強化気候変動の緩和・GHG排出量:18年度比30%以上削減・2018年度比23.5%削減集計中*2労働安全衛生の推進・休業災害:0件・1件・3件生物多様性への取り組み・自然共生サイト登録数:2箇所以上・国有地サポート:5,000m2以上―*1・自然共生サイト登録数:2箇所 ・国有地サポート:3,786m2化学物質の管理・重大法令違反:0件継続・0件継続・0件継続産業廃棄物・汚染物質の排出削減・外部埋め立て量:21年度比50%削減・40.4%削減集計中*2保安・防災・火災・爆発・外部漏洩:0件・保安事故:0件・火災:0件、爆発:0件、外部漏洩:1件・保安事故1件・火災:0件、爆発:0件、外部漏洩:0件・保安事故0件 *1 2025年度からの新KPIのため、データなし。 *2 2025年度の実績については2026年夏頃に当社webサイトにて掲載予定です。 (2)気候変動①ガバナンス「(1) サステナビリティ推進体制 ①ガバナンス」をご参照ください。 ②リスク管理「(1) サステナビリティ推進体制 ②リスク管理」をご参照ください。 ③戦略1) 気候変動関連のリスク・機会の識別 TCFD提言では、気候変動に起因するリスク・機会が企業の財務にどのような影響を及ぼすかを把握するため、シナリオ分析を行うことを求めています。 当社は2020年に、脱炭素社会への移行が実現する2℃シナリオ(移行リスクが顕著)と気候変動が進展する4℃シナリオ(物理的リスクが顕著)における事業リスク・機会の選定、重要性の検討を行い、当社への影響と戦略などについて整理しましたが、2021年に行われた国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)において、平均気温の上昇を1.5℃に抑える努力を追求することが合意されたことをうけ、2023年7月にシナリオ分析の見直しを実施しました。 ●参照したシナリオ1.5℃シナリオ*1にて参照したシナリオ4℃シナリオ*2にて参照したシナリオ・IEA-WEO*3 ETP*4 ネットゼロシナリオ(NZE)・IEA-WEO 公表政策シナリオ(STEPS)・IPCC SSP 5-8.5・IPCC SSP*5 1-1.9, 1-2.6 *1 産業革命以前と比較して、気温上昇を1.5℃以下に抑えるために必要な対策が講じられた場合のシナリオ*2 産業革命以前と比較して、21世紀末に世界の平均気温が4℃上昇するシナリオ*3 国際エネルギー機関「World Energy Outlook」(2022)*4 国際エネルギー機関「Energy Technology Perspectives」(2023)*5 国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)「Shared Socio-economic Pathway」 ●分析対象範囲および分析対象期間 分析対象範囲:化学品・機能性材料・農業化学品・ヘルスケア・企画本部 分析対象期間:当社では短期を単年、中期を2030年まで、長期を2050年までと定義し、 分析対象期間を2030年および2050年とした。 ●リスク・機会の特定プロセスStep1バリューチェーンやステークホルダーを明確化し、当社事業に影響を及ぼす要因を整理Step2上記シナリオやその他外部情報に基づくリスク・機会の洗い出しを実施Step3洗い出したリスク・機会から、発生の可能性、事業へのインパクト(人的損失、財務的インパクトなど)を踏まえ、特に重要なリスク・機会を特定 <特定したリスク・機会および主な対応策>気候変動関連テーマにおいて選定した当社グループの将来の見通しに影響を与えると合理的に見込み得るリスク及び機会は以下のとおりです。 <特定したリスク・機会の主な財務インパクト> 上記のうち、特に財務インパクトを算出したものについて、算出方法および財務影響の発生時期とともに下記に示します。 2) 気候レジリエンス 1.5℃シナリオを用いたシナリオ分析・財務影響の定量化を行った結果、カーボンプライシング導入による経費の増加、低炭素製品を提供できないことによる売上減少などを重要なリスクとして特定しました。 カーボンプライシング導入やライフサイクルCO2排出量の多い製品の需要減少に対しては、これまで取り組んできた工場の原燃料転換や再生可能エネルギーの導入を一層推進するとともに、GHG排出削減を考慮した脱炭素投資をさらに推進し、リスクの低減を図ります。 また、環境配慮要請の高まりに伴うマーケットの変化については、環境への影響が小さい農薬や生物農薬、および二次電池材料などの低炭素製品の需要が拡大すると考えています。 生物農薬については、2022年4月に生物科学研究所農薬研究部にバイオロジカルグループを立ち上げ、事業化に向けて研究開発を進めています。 また、環境エネルギー分野において、2025年4月に組織改編を実施、注力テーマを明確に設定することでリチウムイオン電池向け材料やエネルギー材料、CCS・CCUS材料などの新製品の創出ができる体制を構築しました。 一方、4℃シナリオにおけるリスクとして認識している水害リスクについては、主要な生産・物流拠点の浸水の可能性を重要リスクとして特定しました。 本リスクに対しては、工場および主要製品のBCPの策定および随時見直し、工場設備の高基礎化/高フロア化や、製品在庫の確保、重要原料の複数購買などを引き続き行っていきます。 また、気温上昇・異常気象に伴うマーケット変化において、害虫・雑草などの増加、水不足や感染症の拡大に向け、農業化学品や、飲料水などの殺菌消毒剤などの需要が増大すると考えています。 市場成長の見通しを踏まえ、当社の機会の拡大を目指します。 さらに、気候変動の影響を受けにくい事業ポートフォリオを構築することで事業活動のレジリエンスを高め、リスクの最小化・機会の最大化に努めます。 ④指標及び目標 1) 温室効果ガス排出温室効果ガス排出の算定方法等 当社グループでは、当社グループの主要な国内拠点が「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づく「温室効果ガス排出量の算定・報告・公表制度」(以下「温対法」という。 )の対象となっています。 このため、本サステナビリティ関連財務開示では、当社グループ国内拠点のスコープ1温室効果ガス排出およびスコープ2温室効果ガス排出について、温対法に基づき算定した温室効果ガス排出量を用いています。 一方、温対法の対象となっていない当社グループ海外拠点のスコープ1温室効果ガス排出およびスコープ2温室効果ガス排出および、当社グループ全体のスコープ3温室効果ガス排出については、「ISO14064」に従って算定しています。 当社グループの気候関連の指標及び目標に関する数値を開示する際にも、当該算定方法の合計値を用いることとしています。 (温室効果ガス排出の測定アプローチ) 当社グループは、温対法および「ISO14064」に基づき温室効果ガス排出を算定するにあたり、事業方針の導入・実施権限を有する事業・施設に対する環境影響を総合的に管理するため、測定アプローチとして「温室効果ガスプロトコルの企業算定および報告基準(2004年)」の経営支配力アプローチを用いています。 当社グループの気候関連の指標及び目標に関する数値を開示する際に、当該アプローチを用いることとしています。 なお、現在、当社の温室効果ガス排出削減目標は、日産化学単体で設定しています。 (温室効果ガス排出の算定方法) 当社グループは、次の方法により温室効果ガス排出を算定しています。 (a) スコープ1温室効果ガス排出 当社グループ国内拠点は、すべての排ガスの濃度・流量を測定して排出量を算出するなど、温室効果ガス排出を直接測定していないため、以下の見積りの方法に基づきScope1温室効果ガス排出を算定しています。 当社グループにおけるスコープ1温室効果ガス排出の発生要因は、主として燃料の燃焼により発生する二酸化炭素(CO2)・メタン(CH4)・一酸化二窒素(N2O)、硝酸製造設備から発生するN2O、アンモニア製造プロセスで発生するCO2です。 当社グループ国内拠点は温対法に基づき、連結会計年度における燃料の使用量等に、連結会計年度末において入手可能な環境省の「算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧」における排出係数を乗じることにより、スコープ1温室効果ガス排出を算定しています。 また、硝酸製造設備から発生するN2Oについては硝酸一定量製造時のN2O排出量の実測値と硝酸全製造量の比率から、アンモニア製造プロセスで発生するCO2については原料として使用する天然ガスの量から算出することによりスコープ1温室効果ガス排出を算定しています。 当社グループ海外拠点は、「ISO14064」に基づき、連結会計年度における燃料の使用量等に、原則として連結会計年度末において入手可能な各国法規等の固有の排出係数を乗じ、固有の排出係数を把握できない場合は、連結会計年度末において入手可能な国際エネルギー機関(IEA)の国別排出係数を乗じることにより、スコープ1温室効果ガス排出を算定しています。 (b) スコープ2温室効果ガス排出 (マーケット基準) 当社グループにおけるスコープ2温室効果ガス排出の発生要因は、主に電力の使用です。 温対法の対象となっている当社グループ国内拠点は、温対法に基づき、連結会計年度における電力契約ごとの電力使用量に、連結会計年度末において入手可能な環境省の「電気事業者別排出係数」における電力契約ごとの排出係数を乗じることにより、見積りの方法に基づきマーケット基準によるスコープ2温室効果ガス排出を算定しています。 また、温対法の対象となっていない当社グループ海外拠点は、「ISO14064」に基づき、連結会計年度における電力契約ごとの電力使用量に、原則として連結会計年度の電力契約ごとの排出係数を乗じ、電力契約ごとの排出係数を把握できない場合は、連結会計年度末において入手可能な国際エネルギー機関(IEA)の国別排出係数を乗じることにより、見積りの方法に基づきマーケット基準によるスコープ2温室効果ガス排出を算定しています。 再生可能エネルギー電力(証書活用によるみなしを含む)は、排出係数をゼロとして算定しています。 当社グループは、非化石証書を活用して再生可能エネルギーを調達しております。 (c) スコープ3温室効果ガス排出 当社は、スコープ3温室効果ガス排出について、「温室効果ガスプロトコルのコーポレート・バリュー・チェーン(スコープ3)基準(2011年)」に定めるスコープ3カテゴリーごとに分類し、「ISO14064」に基づき、次の活動量および排出係数を用いて見積りの方法に基づき測定しています。 測定に用いた活動量、排出係数の出典は以下の通りです。 カテゴリー4の一部については1次データを使用して算出しています。 カテゴリー活動量排出係数1購入した製品・サービス・購入・取得した全製品またはサービスの項目と金額・SC-DB※1 産業連関表ベースの排出原単位2資本財・設備投資額・SC-DB 資本財の価格当たり排出原単位3スコープ1,2 に含まれない燃料及びエネルギー関連活動・エネルギー種別ごとの調達量・SC-DB 電気・熱使用量当たりの排出原単位・IDEAv2※24輸送、配送(上流)・省エネ法特定荷主定期報告書データ・購入した製品の重量によるトンキロ法・省エネ法排出係数・改良トンキロ法エネルギー消費原単位・IDEAv25事業から出る廃棄物・廃棄物の種類別処理量・SC-DB 廃棄物種類別排出原単位6出張・利用交通手段ごとの交通費支給額・SC-DB 交通費支給額当たり排出原単位7雇用者の通勤・従業員数・勤務日数・SC-DB 従業員数・勤務日数当たり排出原単位8リース資産(上流)――9輸送、配送(下流)・農薬製品販売重量・IDEAv210販売した製品の加工・主要販売先GHG排出量情報と販売額・自社独自係数11販売した製品の使用・GHG製品(笑気ガス、液化炭酸ガス、炭酸アンモ二ウム)の販売量―12販売した製品の廃棄・容器包装リサイクル法対応容器重量・廃棄処理が必要な化学製品の販売量・SC-DB 廃棄物種類別排出原単位13リース資産(下流)・賃貸物件の建物面積・SC-CB 建物用途別・単位面積当たりの排出原単位14フランチャイズ――15投資―― ※1 SC-DB:サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベース(Ver.3.4)※2 IDEAv2:Inventory Database for Environmental Analysis(Ver2.3) (温室効果ガス排出の算定期間) 当社グループは、連結会計年度(各年4月1日から翌年3月31日まで)を算定期間として温室効果ガス排出を測定しています。 2) 気候移行計画 当社は、「気候変動の緩和」をマテリアリティ要素のひとつと位置づけており、2024年度に排出量削減計画を策定、脱炭素に向けた取り組みを加速するため、スコープ1、スコープ2の温室効果ガス排出量の合計値に対して削減目標を設定しています。 当社の温室効果ガス排出量削減目標は、日産化学株式会社単体を対象とした純量(ネット)ベースの絶対量目標であり、パリ協定を踏まえた我が国の気候変動への取り組みに沿って、2027年度の中間目標として、温室効果ガス排出を2018年度比30%以上削減するとともに、長期的目標として2050年度までにネット・ゼロを達成するため、CO2、CH4、N2O、HFCs、NF3、PFCsおよびSF6の温室効果ガスに関するスコープ1温室効果ガス排出量およびスコープ2温室効果ガス排出量(マーケット基準)の合計値に対して設定したものです。 なお、セクター別脱炭素アプローチは用いておりません。 2027年度目標である「2018年度比GHG排出量30%以上削減」に向けては、既に完了している小野田工場ボイラー燃料転換やメラミン製造停止に伴う削減に加え、製造プロセスの改善(硝酸プラントN2O排出削減)や再エネ電力の拡大などの取り組みを進めています。 また2027年度以降は、再エネ電力の拡大、燃料転換(低炭素燃料・脱炭素燃料)、製造プロセスの改善、カーボンネガティブ技術の導入などにより、2050年カーボンニュートラルの実現を目指します。 <GHG排出削減施策>Vista2027(2022~2027年度)~2040~2050・メラミン製造停止 (2022年度実施済)・小野田工場ボイラー燃料転換(2022年度実施済)・再エネ電力拡大 (非化石証書、PPA)・省エネの推進・製造プロセス改善 (硝酸プラントN2O排出削減)・再エネ電力拡大 (非化石証書、PPA)・省エネの推進・燃料転換(低炭素燃料、脱炭素燃料への転換)および電化など・再エネ電力拡大 (非化石証書、PPA)・省エネの推進・燃料転換(低炭素燃料、脱炭素燃料への転換)・製造プロセス改善・カーボンネガティブ技術の活用・カーボンクレジットの活用 ●中期目標および長期目標カテゴリ指標対象範囲2027年度目標2050年度目標GHG排出量Scope1+2排出量総量単体2018年度比30%以上削減カーボンニュートラル ●温室効果ガスに関する情報 範囲単位基準年201820232024目標(目標年)Scope1※単体t-CO2e245,469174,133166,980―Scope2※単体t-CO2e117,926111,187110,932―Scope1+2※単体t-CO2e363,395285,320277,912254,377(2027)GHG排出量原単位*1単体t-CO2e/2.331.581.38―(Scope1+2)100万円Scope3単体t-CO2e703,562927,262939,244―エネルギー原単位*2単体*382.862.055.6―Scope1連結*4t-CO2e253,785180,409184,280―Scope2連結*4t-CO2e128,647124,730131,089―Scope1+2*5連結*4t-CO2e382,432305,138315,369―Scope1+2 の連結に %95.093.588.1―占める単体の割合*1 排出量/売上高 *2 エネルギー使用量/売上高 *3 2013年度を100とする *4 日産化学本体および、製造施設を有する連結子会社(日本肥糧、Nissan Chemical America Corporation、NCK Corporation)*5 四捨五入の関係で、上段のScope 1, Scope2 の和と一致しないところがあります。 上記指標のうち、※を付けたものについては、SGSジャパン株式会社による第三者保証を受審しています。 当社グループは、毎年、連結会計年度の期末に社内状況および社会の動向を考慮して目標の変更要否について検討を行っています。 また、当社グループは、目標に対する進捗を把握するため、2018年度比の削減率を用いてモニタリングしています。 2024年度における当該削減率は純量ベースで24%であり、その推移について着実に排出量削減が進んでいると分析しています。 2025年度の実績については2026年夏頃に当社webサイトにて掲載予定です。 ●スコープ3温室効果ガス排出に関する情報(2024年度) (単位:t-CO2e)カテゴリー排出量1購入した製品・サービス637,0592資本財65,4933スコープ1,2 に含まれない燃料及びエネルギー関連活動22,4004輸送、配送(上流)63,2125事業から出る廃棄物13,3436出張2,9397雇用者の通勤9038リース資産(上流)スコープ1,2に含まれるため算定せず9輸送、配送(下流)1,93710販売した製品の加工78,48111販売した製品の使用49,83412販売した製品の廃棄3,58413リース資産(下流)5914フランチャイズ非該当15投資非該当合計939,244 カテゴリー1、カテゴリー10については、SGSジャパン株式会社による第三者保証を受審しています。 2025年度の実績については2026年夏頃に当社webサイトにて掲載予定です。 3) 報酬 「(1) サステナビリティ推進体制 ①ガバナンス 5) 役員報酬とESG指標の連動」をご参照ください。 気候関連の評価項目は、当該ESG関連の評価項目の一部に含まれておりますが、これを区分して識別することはできません。 4) エネルギーに関する指標及び目標 当社グループは、脱炭素に向けた取り組みを加速するため、再生可能電力導入目標を設定しています。 当該目標は、日産化学株式会社単体を対象とした比率目標であり、2030年度の中間目標として、再生可能電力を使用電力の45%以上にするとともに、長期的目標として2050年度までに再生可能電力導入率100%と設定しています。 2025年度の実績については2026年夏頃に当社webサイトにて掲載予定です。 2023年度導入率2024年度導入率中間目標(2030年度)目標(2050年度)再生可能電力導入目標※4%45%100% 対象:日産化学株式会社単体※相対目標であり、第三者によって保証されておりません。 情報源:当社独自 定義 :全電力使用量に占める再生可能電力の割合(非化石証書の購入を含む) (3) 自然資本(生物多様性)への対応 ①ガバナンス 自然関連のステークホルダーエンゲージメントの取り組みとしては、ステークホルダーの人権について人権方針に定めており、リスク評価(デューデリジェンス)も行っています。 リスク評価においては、健康と安全、天然資源の利用(水資源含む)といった自然関連の指標を含んでおり、「地域社会の健康と安全」を対策優先リスクに挙げて対策を強化しています。 対策としては、安心安全な工場であることをご理解いただくため、地域住民・近隣学校を対象とした工場見学会や説明会を継続的に実施するといった地域住民との交流を行っています。 詳細については、「(1) サステナビリティ推進体制 ①ガバナンス」をご参照ください。 ②リスク管理 「(1) サステナビリティ推進体制 ②リスク管理」をご参照ください。 ③戦略1) 自然資本(生物多様性)関連のリスク・機会の識別 当社は2023年4月に自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures:TNFD)フォーラムへ参画、2024年にTNFD Adopterに登録しました。 TNFDでは、自然資本関連の評価のための統合的な分析手法としてLEAPアプローチが提言されており、当社では本アプローチを採用しています。 LEAPアプローチは、Locate(自然との接点の発見)、Evaluate(自然への依存と影響の評価)、Assess(自然に関するリスクと機会の評価)、Prepare(対応と報告の準備)の4つのプロセスから構成されます。 ●分析対象範囲および分析対象期間 分析対象範囲:農業化学品事業における農薬(リスク・機会の一部では他の事業も対象) 分析対象期間:当社では短期を単年、中期を2030年まで、長期を2050年までと定義し、 分析対象期間を2030年および2050年とした。 <LEAPアプローチに基づく分析プロセス>●Locate:優先地域の特定当社と自然との接点を発見し、当社として優先すべき地域を特定するため、WWF Biodiversity Risk Filter等を使用して、自社と関連する拠点での分析、評価を行いました。 農薬は、石油、天然ガス、各種鉱物を原材料としており、これらの採取・加工、中間製品の製造を経て、当社にて最終製品の製造を行っています。 バリューチェーン上流(石油、天然ガス、各種鉱物の採取・加工)は、日本の貿易状況や世界での埋蔵量から、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、オーストラリア、中国、カナダ、ペルー等の海外でほぼ行われていると推定しました。 油田・ガス田・鉱山や加工場の場所の特定は困難ですが、場所によっては優先地域に該当すると考えています。 当社での製造においては、小野田工場、埼玉工場、NCアグロ函館、Nissan Bharat Rasayan PVT. LTD.(インド)で農業化学品の製造を行っており、これらの拠点は、事業活動による依存・影響を考慮したうえで、TNFDが示す以下の「影響を受けやすい場所」の要件について重要度が高いことから、優先地域に特定しています。 ●Evaluate:自然関連への依存・影響の特定・評価農業化学品のバリューチェーンとして、原材料の採取・加工、中間製品の製造、自社での最終製品の製造、農業における製品の使用の各工程について、ENCORE*1を用いて自然関連への依存・影響の特定・評価を行い、ヒートマップを作成しました。 *1 ENCORE(Exploring Natural Capital Opportunities, Risk and Exposure) 金融機関のネットワーク「自然資本金融同盟」と国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)が共同で開発したツール。 セクター、サブインダストリー、プロセス(GICS:世界産業分類基準)ごとに、自然にどのように依存し、自然に影響を与えるかを調べることができる。 使用ツール:ENCORE※2 換気:良好な室内空気環境にとって不可欠である自然または植栽による換気※3 ろ過:動植物や藻類による汚染物質のろ過、隔離、貯蔵、蓄積※4 気候調節:土壌や海洋などにおける二酸化炭素の長期貯蔵や、植生による気温・湿度・風速などの調整 使用ツール:ENCORE 自然関連への依存・影響の特定・評価の結果- バリューチェーン全体で、水利用、GHG排出、大気・水・土壌汚染等の影響が大きい。 - バリューチェーン上流の水利用、陸上・淡水・海洋生態系の利用(改変、環境変化)の影響が極めて大きい。 - バリューチェーン上流(特に原材料採取)の地下水、地表水、水循環、水質、気候調節、洪水や暴風雨からの保護への依存が比較的大きい。 - 自社での製造における生態系サービスへの依存は小さい。 ●Assess:リスク・機会の特定・評価Locateで特定した優先地域、Evaluateで特定・評価した依存・影響を踏まえ、自社への影響が想定される自然関連リスク・機会の特定・評価を行いました。 <シナリオ分析>分析に際しては、TNFDのガイダンスを参照し、下図のとおり、「生態系サービス(環境)の劣化(気候変動の1.5℃シナリオと4℃シナリオ(物理リスク・機会))」と「環境保全に向けた規制強化や市場ニーズの高まり(移行リスク・機会)」の2軸を設定し、①~④のシナリオを自然関連のシナリオとして設定しました。 ●参照したシナリオ1.5℃シナリオ*1にて参照したシナリオ4℃シナリオ*2にて参照したシナリオ・IEA-WEO*3 ETP*4 ネットゼロシナリオ(NZE)・IPCC SSP*5 1-1.9, 1-2.6・IEA-WEO 公表政策シナリオ(STEPS)・IPCC SSP 5-8.5 *1 産業革命以前と比較して、気温上昇を1.5℃以下に抑えるために必要な対策が講じられた場合のシナリオ*2 産業革命以前と比較して、21世紀末に世界の平均気温が4℃上昇するシナリオ*3 国際エネルギー機関「World Energy Outlook」(2022)*4 国際エネルギー機関「Energy Technology Perspectives」(2023)*5 国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)「Shared Socio-economic Pathway」 シナリオ①:人と自然の豊かさが両立する持続可能な社会 当社が目指すべき社会であり、環境を保全しながら事業存続ができるよう、サステナビリティ経営を追求していきます。 当社では、長期経営計画「Atelier2050」に基づき、農業化学品事業においては「食料の安定供給」「持続可能な農業」への貢献を掲げます。 シナリオ②:深刻な環境変化への対応に追われる社会 将来的な自然資本の変化は不確実であり、生態系サービスの劣化に歯止めがきかず、急激な規制強化や政策変更にさらされる社会となる可能性があります。 シナリオ③:環境破壊が進むが環境配慮が優先されない社会 生態系サービスの劣化が進行しつつも、規制強化は進まず、市場の変化もなく、生態系サービスの劣化が深刻化していく社会となる可能性があります。 この結果、経済活動にも大きな損害が出てくることとなります。 シナリオ④:環境リスクは顕在化せずこれまでどおりの社会 自然資本の変化の不確実性から、2030年までは想定ほど生態系サービスの劣化は進まず、社会情勢の変化が生じない社会となる可能性があります。 しかし、生物多様性の損失や、気候変動等の環境変化は確実に進んでおり、長期的(2050年)には、環境リスクが顕在化してくると想定しています。 その場合は、シナリオ②または③の社会への転換の可能性があり、このような将来像に対しては、シナリオ②と③の対応策を講じていきます。 <影響度の高いリスク・機会と対応策>自然資本(生物多様性)テーマにおいて選定した当社グループの将来の見通しに影響を与えると合理的に見込み得るリスク及び機会は以下のとおりです。 ④指標及び目標農業化学品に関しては、グローバルの目標として2022年12月に昆明・モントリオール生物多様性枠組において「農薬及び有害性の高い化学物質による全体的なリスクの半減」が掲げられたほか、みどりの食料システム戦略において「使用量低減(リスク換算)」に向けた技術革新が掲げられています。 農業化学品は環境へのリスクがある一方で、適切に農業化学品を用いることで収穫効率を高めて過剰な農地拡大に伴う森林破壊を防止することに寄与できます。 さらに、耕作放棄地を適切に管理し活性化することで、生物多様性保全に貢献していきます。 そのため、当社グループでは、農業化学品による自然への環境リスクの低減を図りつつ、高効率な食料生産に貢献していくことが重要と考えており、長期経営計画『Atelier2050』、および中期経営計画『Vista2027』において、農業化学品事業の方向性として「食料の安定供給」と「持続可能な農業」を掲げています。 これらを実現するためには、「環境リスクの低減」「収穫量の向上」「農地・緑地管理」といったテーマに対応していく必要があると認識しています。 自然資本関連の中期目標については、(1) サステナビリティ推進体制 ④指標及び目標(生物多様性への取り組み、産業廃棄物・汚染物質の排出削減)をご参照ください。 その他の指標については、TNFDフレームワークにて開示が推奨される依存・影響、およびリスク・機会に関するコア開示指標を参考に、今後、開示を行っていくとともに、環境負荷の低減を図っていきます。 依存・影響の指標(絶対指標)範囲単位2022年度2023年度2024年度空間フットプリントの合計組織が管理/運営している総表面積*2m21,171,6921,171,6921,171,692攪乱された総面積*2m21,171,6921,171,6921,171,692修復/復元された総面積*2m2137,264137,264137,264利用変化の程度陸域/淡水域/海洋の生態系利用の変化の範囲*2m2000保全または復元された陸域/淡水域/海洋生態系の範囲*1*2m2472800136土壌汚染物質(PRTR対象物質)単体トン000水質汚染排水量*3単体千m337,46335,65637,010COD単体トン259139160全リン単体トン13719全窒素単体トン2,4131,6862,596PRTR対象物質単体トン0.40.40.14排水の温度単体℃貯水槽にて数日間留置し、外気温と同程度にして排水廃棄物(工事残土含まない)産業廃棄物総排出量単体トン32,48924,56326,195特別管理産業廃棄物総排出量単体トン6,7175,9717,083焼却処分単体トン10,1138,51010,412埋立処分単体トン626488494その他の処分方法*4単体トン15,7109,9709,437処分方法不明単体トン000リサイクル量単体トン6,0405,5955,853大気汚染揮発性有機化合物 (VOC)単体トン0.50.33.5Nox単体トン966372SOx単体トン192329ばいじん単体トン7810PRTR対象物質単体トン0.52.73.5コンプライアンス違反*5単体件000製造過程における有害廃棄物のリサイクル単体%000使用済み有害廃棄物のリサイクル単体%000*1 前年度からの変化率を記載*2 日産化学本体および、農薬の製造に関する連結子会社(NCアグロ函館、Nissan Bharat Rasayan PVT. LTD.)*3 放流水量(表流水または地下水のうち、もとと同等かそれを上回る品質で取水源に戻される水) 富山工場での排水量算出方法変更*4 中和、破砕、脱水、機械乾燥等*5 重大な環境法令違反件数 リスク・機会の指標範囲単位2022年度2023年度2024年度2025年度環境法令違反に関連する罰金やペナルティ連結円0000 (4)人的資本に関する考え方当社グループは、企業理念「社会が求める価値を提供し、地球環境の保護、人類の生存と発展に貢献する」のもと、社会課題の解決に貢献する独自性の高い製品・サービスを継続的に創出することを成長の根幹と位置づけています。 その担い手となる人材の育成・確保もまた、経営上の重要課題であると捉えています。 経営戦略は「事業領域の深耕と拡大」「サステナブル経営の深化」「経営・業務基盤の変革」の三軸で構成されており、いずれの軸においても、既存の延長線上にない新たな価値を継続的に創出できる組織力の強化が不可欠であると認識しています。 当社グループは、目の前のミッションに対して自ら努力を積み重ねる従業員の誠実な姿勢を強みとしてきました。 一方で、目的達成に向けて既存のやり方や前提を問い直し、新たな可能性を探る挑戦、組織の枠を超えた共創、技術シーズと市場ニーズを結びつける目利きといった行動が十分に引き出されていないという構造的課題を認識しています。 これを踏まえて、長期経営計画「Atelier2050」では、「誠実を力に」「志で踏み出す」「協働を超えた共創へ」を基本姿勢に掲げ、人材戦略においても、これらを新製品・新事業の創出につながる組織力として具体化することを重視しています。 具体的には、「挑戦する力」「共創する力」「目利きする力」の三つを重点的に強化します。 これらは独立したものではなく、挑戦と共創が活発な組織の中で目利きする力が育まれ、それがさらに新たな挑戦を後押しするという好循環が生まれ、新製品・新事業創出が加速されるものと考えています。 これらの力を持続的に発揮する土台として、多様な個人の意志が尊重され、異なる視点が率直に交わされる組織風土の醸成に取り組んでいます。 また、企業成長を支える基盤は従業員の心身の健康であると捉え、健康経営を継続的に推進しています。 「新製品・新事業創出に向けた組織力の強化」1)「挑戦する力」の強化 当社グループは、多様な挑戦の積み重ねが既存の枠を超えた価値創出につながるとの考えのもと、挑戦することを全従業員の日常に根付かせる人事制度・職場文化の整備を進めています。 制度面では、各々が担う役割の中で挑戦的な目標を設定し、その達成プロセスを通じて成長を促す目標管理制度を導入しています。 さらに、2023年度より導入した「10%Challenge」制度では、通常業務や部門の枠を越え、各自の「志」に基づきテーマを設定し、年間労働時間の10%を充てて取り組むことができます。 成果の大小にとらわれず、挑戦そのものを奨励するこの制度を通じ、従業員一人ひとりの自律性と可能性の拡張を図っています。 各工場においては、1978年から継続する当社独自の小集団活動「Ai運動」を推進しており、現場起点での継続的な改善姿勢と前例にとらわれない提案力の向上を通じ、組織全体の挑戦する力を底上げしています。 指標実績(2025年度)目標(2027年度)挑戦に関する従業員意識調査肯定回答者割合71.0%75.0% 2) 「共創する力」の強化 個々の専門性を足し合わせるだけでは解決できない複雑な課題に対応するために、異なる技術・経験・視点が交わることによる創発を意図的に生み出す組織力は、当社グループにとって必要不可欠です。 この力を全従業員に根付かせるため、組織風土の醸成と共創の場を設計する仕組みの両面から取り組んでいます。 組織風土の面では、後述する「4)個人の意志が尊重される多様性ある風土づくり」に示す多様性と自律性が組織に備わることで、従業員が自律的に互いの志をぶつけ合う中から自発的な共創が生まれます。 仕組みの面では、多様なバックグラウンドを持つメンバーによるチーム編成のもと、数ヶ月にわたる仮説検証と経営への提言を行う研修プログラムを通じて、共創の本質的な体験を組織内に意図的に創出しています。 10%ChallengeやAi運動においてもチーム活動による共創的な提案を推進するとともに、他社との共同研究や共同特許出願を通じて、社外との技術連携を推進しています。 指標実績(2025年度)目標(2027年度)共創テーマ提案数180件200件 3) 「目利きする力」の強化 目利きする力とは、顧客・社会・現場・技術における未来価値の兆しを捉え、本質と可能性を見極め、何に取り組み、どう実現するかを見定める判断力であり、全従業員に求められる能力と位置づけています。 特に新製品・新事業創出の領域においては、代替困難な製品需要を発掘し、ビジネスポテンシャルを実需化する専門的な判断力を組織として備えることが重要です。 この力は、挑戦と共創が活発な組織の中から顧客視点と事業感覚を持つ人材を重点的に育成することで強化されるものであり、新製品・新事業の創出を直接牽引する組織力の中核を成しています。 この力の強化に向けて、当社グループでは社内起業家(イントラプレナー)の発掘・育成を志向したイントラプレナーシッププログラムを実施しています。 本プログラムでは起業家的行動スキルの実践を通じて、情報収集から仮説設定・検証までを短いサイクルで反復することにより、有望テーマの精緻化とイノベーターとしての行動様式の定着を図っています。 加えて、研究・製造・営業等の職域を横断する人事ローテーションを積極的に推進しています。 これにより、研究職・技術者が顧客と直接対話する機会を意図的に創出し、技術起点の視点に加え、顧客課題・市場動向・社会課題を起点としてビジネスの可能性を見定める能力の開発を図っています。 「3つの力が循環する環境整備」4) 個人の意志が尊重される『多様性』ある風土づくり挑戦・共創・目利きという三つの力を持続的に発揮するためには、ともに働くすべての人の多様性が尊重・受容されると同時に、多様な個人がそれぞれの意志や異なる見解を率直に表明・交換できる組織風土が不可欠です。 女性リーダーシッププログラムでは、部門・拠点を越えた対話を通じて日常の小さな違和感を言語化し、自分らしいリーダーシップを実践するプロセスを通じて周囲に働きかけるチェンジリーダーの育成を図っています。 また、経営トップ自らが多様な意見が率直に交わされる組織風土の変革を主導しています。 加えて、全従業員を対象に年1回以上のキャリア対話を実施し、個々の意志とキャリアプランの構築を組織的に支援しています。 指標実績(2025年度)目標(2027年度)多様性・キャリアプランに関する従業員意識調査肯定回答者割合67.2%70.0% 5) 企業理念への理解・共感を生む風土づくり挑戦・共創・目利きという三つの力の根底には、従業員一人ひとりが企業理念と自らの「生きがい」を重ね合わせて働くことのできる文化的基盤が不可欠です。 この基盤を築くため、新入社員が企業理念を自らの言葉で言語化するワークショップを実施するとともに、企業理念の浸透施策を通じて会社への理解と愛着の醸成を図っています。 さらに、経営トップ自らが毎年各拠点を訪問し直接対話の機会を設けることで、企業理念と自らの志を重ね合わせる機会を継続的に提供しています。 指標実績(2025年度)目標(2027年度)企業理念への共感度に関する従業員意識調査肯定回答者割合68.0%70.0% 6) 従業員の心身の健康推進当社グループは、従業員の心身の健康を「健全な企業成長を支える基盤」と捉え、挑戦・共創・目利きという三つの力は、従業員一人ひとりの心身が健康であってこそ継続的に発揮されるものと考えています。 具体的には、高ストレス者割合の低下、適正体重者(BMI(肥満度)指数が18.5以上25.0未満)70%以上、年次有給休暇取得率80%以上を目指し、定期健康診断の受診促進、ストレスチェックの実施、全従業員対象の健康管理能力向上セミナーの実施などに取り組んでいます。 また、レスポンシブル・ケア・マネジメントの活動を通じて、労働災害の防止、労働者の健康増進、快適な職場環境の形成に努め、各事業所の安全衛生レベルの向上を図っています。 これらを含む取り組みを通じて、プレゼンティーイズムによる生産性損失低減を図るとともに、「健康経営優良法人(ホワイト500)」等の外部評価も活用しながら、健康経営のさらなる高度化を推進していきます。 指標実績(2025年度)目標(2027年度)高ストレス者割合8.1%8.0%以下 |
| 戦略 | ③戦略1) 概要当社グループは、長期経営計画『Atelier2050』にて定めた、2050年のあるべき姿「人と自然の豊かさを希求し成長する未来創造企業」「強い情熱で変革に挑む共創者集団」を実現するため、2027年までに取り組むべきマテリアリティ(サステナビリティ関連のリスク・機会)を 3.リスク管理で特定したグループ重要リスクも踏まえたうえで、2022年度に見直しました。 特定したマテリアリティに対して、社会と当社グループの持続的発展を目指し、中期経営計画『Vista2027』における計画として2027年度までのKPIを設定し、その進捗を毎年管理しています。 マテリアリティおよびそのKPIについては「④指標及び目標」をご参照ください。 2) マテリアリティ(サステナビリティ関連のリスク・機会)の識別 |
| 指標及び目標 | ④指標及び目標1) マテリアリティへの取り組みとKPI<マテリアリティと当社の取り組み>マテリアリティマテリアリティ要素Vista2027 主な取り組み人々の豊かな暮らしに役立つ新たな価値の提供環境配慮型製品・サービスの提供・再生可能エネルギー拡大に貢献する材料の開発・サーキュラーエコノミー実現に貢献する材料の開発・農薬散布量の削減・リサイクル可能な包材の導入・排ガス除去材料の提供・浄化槽の殺菌・消毒剤の提供・油脂廃棄物削減を可能にする材料の提供スマート社会への貢献・データ通信の大容量化・高速化、センシングに貢献する材料の提供食料問題への貢献・食料生産の収量拡大と省力化を実現する農薬の提供・家畜の健康維持への貢献生活の質の向上への貢献・飲料水用殺菌消毒剤の提供・ペット用動物薬原薬の提供健康問題への貢献・ジェネリック医薬品の提供・医薬品受託製造・サービスの提供・再生医療分野向け材料の開発・難治性疾患治療薬の開発社会課題解決に貢献する製品・サービスの連結売上高に占める割合日産化学サステナブルアジェンダ自社の事業基盤の強化研究開発力の強化・研究開発の効率化・迅速化のためのインフォマティクス活用・コア技術の拡充製品の品質向上・重大クレームの未然防止・品質不正・データ改ざんの未然防止従業員の健康維持向上・生活習慣病対策の推進・メンタルヘルス対策の実施・社員への健康維持に関する啓蒙活動・女性の健康づくり推進働きやすい職場づくり・ワーク・ライフ・バランスの推進・ハラスメント対策の実施・育児・介護支援、男性育休取得推奨人材の確保・育成・新人事制度(役割等級制度)導入・キャリア開発強化・自己啓発支援プログラムの充実ダイバーシティの推進・女性の活躍推進・外国人留学生の採用・障がい者雇用の推進公正な取引の推進・社内研修会の開催、その他の教育啓蒙活動の実施・コンプライアンス教育啓蒙活動の実施サステナブル調達の推進・お取引先へのサステナビリティに関する質問票調査の実施・サステナブル調達アンケート結果のフィードバック・当社基準未達サプライヤーへの改善支援気候変動への適応・自然災害発生時における事業活動のレジリエンス維持向上レスポンシブル・ケア活動の継続的強化気候変動の緩和・GHG排出量の削減労働安全衛生の推進・労働安全マネジメントの強化生物多様性への取り組み・生物多様性保全活動の推進化学物質の管理・化学物質使用に関する法令遵守産業廃棄物・汚染物質の排出削減・産業廃棄物・汚染物質最終処分量の削減保安・防災・保安・防災マネジメントの強化 <マテリアリティKPIの進捗>マテリアリティマテリアリティ要素2027年度目標2024年度実績2025年度実績人々の豊かな暮らしに役立つ新たな価値の提供環境配慮型製品・サービスの提供・売上高:21年度比 +10% ・21年度比 +5%・21年度比 +9%スマート社会への貢献・売上高:21年度比 +60%・21年度比 +33%・21年度比 +59%食料問題への貢献・売上高:21年度比 +25%・21年度比 +27%・21年度比 +45%生活の質の向上への貢献・売上高:21年度比 +15%・21年度比 +48%・21年度比 +60%健康問題への貢献・売上高:21年度比 +5%・21年度比 +7%・21年度比 -17%日産化学サステナブルアジェンダ・全売上に占める割合:60%以上・60%以上・60%以上自社の事業基盤の強化研究開発力の強化・特許発明数:1,200件(22~27年度累計)・インフォマティクス活用テーマ率:10%以上―*1・特許発明数:895件(22~25年度累計)・インフォマティクス活用テーマ率:23.7%製品の品質向上・重大クレーム数:0件・品質教育受講率:100%・理解度テスト正解率:90%以上・意識調査:不正防止意識向上 100%・重大クレーム数:3件・品質教育:受講率100%・理解度テスト正解率:90%以上・意識調査:不正防止意識向上 100%・重大クレーム数:2件・品質教育:受講率100%・理解度テスト正解率:90%以上・意識調査:不正防止意識向上 100%従業員の健康維持向上・適正体重者*:70%以上* BMI(肥満度)指数:18.5-25.0・66.9%・67.1%働きやすい職場づくり・年次有給休暇取得率:80%以上・82.2%・77.0%人材の確保・育成・人材育成に関する社員意識調査肯定回答率:65%以上・60.0%・62.0%ダイバーシティの推進・総合職に占める女性比率:13%以上・研究所女性総合職比率:18%以上・総合職に占める女性比率:12.2% ・研究所女性総合職比率:18.1% ・総合職に占める女性比率:13.1%・研究所女性総合職比率:19.5%公正な取引の推進・独禁法違反:0件・外国公務員贈賄:0件・独禁法違反:0件・外国公務員贈賄:0件・独禁法違反:0件・外国公務員贈賄:0件サステナブル調達の推進・サステナブル調達アンケート回答率(購買部購入対象):90%以上―*1・88.5%気候変動への適応・経常利益50%を占める製品のBCP更新整備・経常利益81%を占める製品のBCPを更新整備・2024年度計画で定めた優先復旧製品につき2026~2027年度に実施予定レスポンシブル・ケア活動の継続的強化気候変動の緩和・GHG排出量:18年度比30%以上削減・2018年度比23.5%削減集計中*2労働安全衛生の推進・休業災害:0件・1件・3件生物多様性への取り組み・自然共生サイト登録数:2箇所以上・国有地サポート:5,000m2以上―*1・自然共生サイト登録数:2箇所 ・国有地サポート:3,786m2化学物質の管理・重大法令違反:0件継続・0件継続・0件継続産業廃棄物・汚染物質の排出削減・外部埋め立て量:21年度比50%削減・40.4%削減集計中*2保安・防災・火災・爆発・外部漏洩:0件・保安事故:0件・火災:0件、爆発:0件、外部漏洩:1件・保安事故1件・火災:0件、爆発:0件、外部漏洩:0件・保安事故0件 *1 2025年度からの新KPIのため、データなし。 *2 2025年度の実績については2026年夏頃に当社webサイトにて掲載予定です。 |
| 人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 | (4)人的資本に関する考え方当社グループは、企業理念「社会が求める価値を提供し、地球環境の保護、人類の生存と発展に貢献する」のもと、社会課題の解決に貢献する独自性の高い製品・サービスを継続的に創出することを成長の根幹と位置づけています。 その担い手となる人材の育成・確保もまた、経営上の重要課題であると捉えています。 経営戦略は「事業領域の深耕と拡大」「サステナブル経営の深化」「経営・業務基盤の変革」の三軸で構成されており、いずれの軸においても、既存の延長線上にない新たな価値を継続的に創出できる組織力の強化が不可欠であると認識しています。 当社グループは、目の前のミッションに対して自ら努力を積み重ねる従業員の誠実な姿勢を強みとしてきました。 一方で、目的達成に向けて既存のやり方や前提を問い直し、新たな可能性を探る挑戦、組織の枠を超えた共創、技術シーズと市場ニーズを結びつける目利きといった行動が十分に引き出されていないという構造的課題を認識しています。 これを踏まえて、長期経営計画「Atelier2050」では、「誠実を力に」「志で踏み出す」「協働を超えた共創へ」を基本姿勢に掲げ、人材戦略においても、これらを新製品・新事業の創出につながる組織力として具体化することを重視しています。 具体的には、「挑戦する力」「共創する力」「目利きする力」の三つを重点的に強化します。 これらは独立したものではなく、挑戦と共創が活発な組織の中で目利きする力が育まれ、それがさらに新たな挑戦を後押しするという好循環が生まれ、新製品・新事業創出が加速されるものと考えています。 これらの力を持続的に発揮する土台として、多様な個人の意志が尊重され、異なる視点が率直に交わされる組織風土の醸成に取り組んでいます。 また、企業成長を支える基盤は従業員の心身の健康であると捉え、健康経営を継続的に推進しています。 「新製品・新事業創出に向けた組織力の強化」1)「挑戦する力」の強化 当社グループは、多様な挑戦の積み重ねが既存の枠を超えた価値創出につながるとの考えのもと、挑戦することを全従業員の日常に根付かせる人事制度・職場文化の整備を進めています。 制度面では、各々が担う役割の中で挑戦的な目標を設定し、その達成プロセスを通じて成長を促す目標管理制度を導入しています。 さらに、2023年度より導入した「10%Challenge」制度では、通常業務や部門の枠を越え、各自の「志」に基づきテーマを設定し、年間労働時間の10%を充てて取り組むことができます。 成果の大小にとらわれず、挑戦そのものを奨励するこの制度を通じ、従業員一人ひとりの自律性と可能性の拡張を図っています。 各工場においては、1978年から継続する当社独自の小集団活動「Ai運動」を推進しており、現場起点での継続的な改善姿勢と前例にとらわれない提案力の向上を通じ、組織全体の挑戦する力を底上げしています。 指標実績(2025年度)目標(2027年度)挑戦に関する従業員意識調査肯定回答者割合71.0%75.0% 2) 「共創する力」の強化 個々の専門性を足し合わせるだけでは解決できない複雑な課題に対応するために、異なる技術・経験・視点が交わることによる創発を意図的に生み出す組織力は、当社グループにとって必要不可欠です。 この力を全従業員に根付かせるため、組織風土の醸成と共創の場を設計する仕組みの両面から取り組んでいます。 組織風土の面では、後述する「4)個人の意志が尊重される多様性ある風土づくり」に示す多様性と自律性が組織に備わることで、従業員が自律的に互いの志をぶつけ合う中から自発的な共創が生まれます。 仕組みの面では、多様なバックグラウンドを持つメンバーによるチーム編成のもと、数ヶ月にわたる仮説検証と経営への提言を行う研修プログラムを通じて、共創の本質的な体験を組織内に意図的に創出しています。 10%ChallengeやAi運動においてもチーム活動による共創的な提案を推進するとともに、他社との共同研究や共同特許出願を通じて、社外との技術連携を推進しています。 指標実績(2025年度)目標(2027年度)共創テーマ提案数180件200件 3) 「目利きする力」の強化 目利きする力とは、顧客・社会・現場・技術における未来価値の兆しを捉え、本質と可能性を見極め、何に取り組み、どう実現するかを見定める判断力であり、全従業員に求められる能力と位置づけています。 特に新製品・新事業創出の領域においては、代替困難な製品需要を発掘し、ビジネスポテンシャルを実需化する専門的な判断力を組織として備えることが重要です。 この力は、挑戦と共創が活発な組織の中から顧客視点と事業感覚を持つ人材を重点的に育成することで強化されるものであり、新製品・新事業の創出を直接牽引する組織力の中核を成しています。 この力の強化に向けて、当社グループでは社内起業家(イントラプレナー)の発掘・育成を志向したイントラプレナーシッププログラムを実施しています。 本プログラムでは起業家的行動スキルの実践を通じて、情報収集から仮説設定・検証までを短いサイクルで反復することにより、有望テーマの精緻化とイノベーターとしての行動様式の定着を図っています。 加えて、研究・製造・営業等の職域を横断する人事ローテーションを積極的に推進しています。 これにより、研究職・技術者が顧客と直接対話する機会を意図的に創出し、技術起点の視点に加え、顧客課題・市場動向・社会課題を起点としてビジネスの可能性を見定める能力の開発を図っています。 「3つの力が循環する環境整備」4) 個人の意志が尊重される『多様性』ある風土づくり挑戦・共創・目利きという三つの力を持続的に発揮するためには、ともに働くすべての人の多様性が尊重・受容されると同時に、多様な個人がそれぞれの意志や異なる見解を率直に表明・交換できる組織風土が不可欠です。 女性リーダーシッププログラムでは、部門・拠点を越えた対話を通じて日常の小さな違和感を言語化し、自分らしいリーダーシップを実践するプロセスを通じて周囲に働きかけるチェンジリーダーの育成を図っています。 また、経営トップ自らが多様な意見が率直に交わされる組織風土の変革を主導しています。 加えて、全従業員を対象に年1回以上のキャリア対話を実施し、個々の意志とキャリアプランの構築を組織的に支援しています。 指標実績(2025年度)目標(2027年度)多様性・キャリアプランに関する従業員意識調査肯定回答者割合67.2%70.0% 5) 企業理念への理解・共感を生む風土づくり挑戦・共創・目利きという三つの力の根底には、従業員一人ひとりが企業理念と自らの「生きがい」を重ね合わせて働くことのできる文化的基盤が不可欠です。 この基盤を築くため、新入社員が企業理念を自らの言葉で言語化するワークショップを実施するとともに、企業理念の浸透施策を通じて会社への理解と愛着の醸成を図っています。 さらに、経営トップ自らが毎年各拠点を訪問し直接対話の機会を設けることで、企業理念と自らの志を重ね合わせる機会を継続的に提供しています。 指標実績(2025年度)目標(2027年度)企業理念への共感度に関する従業員意識調査肯定回答者割合68.0%70.0% 6) 従業員の心身の健康推進当社グループは、従業員の心身の健康を「健全な企業成長を支える基盤」と捉え、挑戦・共創・目利きという三つの力は、従業員一人ひとりの心身が健康であってこそ継続的に発揮されるものと考えています。 具体的には、高ストレス者割合の低下、適正体重者(BMI(肥満度)指数が18.5以上25.0未満)70%以上、年次有給休暇取得率80%以上を目指し、定期健康診断の受診促進、ストレスチェックの実施、全従業員対象の健康管理能力向上セミナーの実施などに取り組んでいます。 また、レスポンシブル・ケア・マネジメントの活動を通じて、労働災害の防止、労働者の健康増進、快適な職場環境の形成に努め、各事業所の安全衛生レベルの向上を図っています。 これらを含む取り組みを通じて、プレゼンティーイズムによる生産性損失低減を図るとともに、「健康経営優良法人(ホワイト500)」等の外部評価も活用しながら、健康経営のさらなる高度化を推進していきます。 指標実績(2025年度)目標(2027年度)高ストレス者割合8.1%8.0%以下 |
| 人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 | (4)人的資本に関する考え方当社グループは、企業理念「社会が求める価値を提供し、地球環境の保護、人類の生存と発展に貢献する」のもと、社会課題の解決に貢献する独自性の高い製品・サービスを継続的に創出することを成長の根幹と位置づけています。 その担い手となる人材の育成・確保もまた、経営上の重要課題であると捉えています。 経営戦略は「事業領域の深耕と拡大」「サステナブル経営の深化」「経営・業務基盤の変革」の三軸で構成されており、いずれの軸においても、既存の延長線上にない新たな価値を継続的に創出できる組織力の強化が不可欠であると認識しています。 当社グループは、目の前のミッションに対して自ら努力を積み重ねる従業員の誠実な姿勢を強みとしてきました。 一方で、目的達成に向けて既存のやり方や前提を問い直し、新たな可能性を探る挑戦、組織の枠を超えた共創、技術シーズと市場ニーズを結びつける目利きといった行動が十分に引き出されていないという構造的課題を認識しています。 これを踏まえて、長期経営計画「Atelier2050」では、「誠実を力に」「志で踏み出す」「協働を超えた共創へ」を基本姿勢に掲げ、人材戦略においても、これらを新製品・新事業の創出につながる組織力として具体化することを重視しています。 具体的には、「挑戦する力」「共創する力」「目利きする力」の三つを重点的に強化します。 これらは独立したものではなく、挑戦と共創が活発な組織の中で目利きする力が育まれ、それがさらに新たな挑戦を後押しするという好循環が生まれ、新製品・新事業創出が加速されるものと考えています。 これらの力を持続的に発揮する土台として、多様な個人の意志が尊重され、異なる視点が率直に交わされる組織風土の醸成に取り組んでいます。 また、企業成長を支える基盤は従業員の心身の健康であると捉え、健康経営を継続的に推進しています。 |
| 事業等のリスク | 3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 体制 リスクマネジメント活動全般について継続的改善を推進する専門組織として、経営企画部リスク・コンプライアンス室を設置しています。 また、リスクマネジメントの実効性を高めるとともに、コンプライアンスを維持向上、推進するための機関として、リスク・コンプライアンス委員会を設置し、年2回定期的に開催しています。 本委員会は取締役会が指名するCRO(チーフ・リスクマネジメント・オフィサー)を委員長とし、CROが指名する各部門、箇所および国内連結子会社のリスク・コンプライアンス責任者から構成されています。 リスク・コンプライアンス責任者は、定期的に、リスクの洗い出し・評価・対策計画立案、リスク対策実施状況、課題の自己評価、改善案の策定を行う他、計画的に各部門、箇所および国内連結子会社にて教育、訓練等を行います。 リスクマネジメントに関する重要事項、対策計画等は本委員会の審議を経て、取締役会で決議します。 (2) リスクアセスメント 各部門の事業特性やグローバルな政治・経済・社会情勢等、ビジネスを取り巻く環境を考慮してリスクを洗い出し、各部門、各箇所および国内連結子会社のリスク・コンプライアンス責任者からの意見集約などを通じて、発生可能性と事業への影響度を評価、その後当社取締役へのヒアリングを実施した上で、リスクマップを作成し、「グループ重要リスク」を選定しました。 その内容はリスク・コンプライアンス委員会での審議を経て、取締役会で決議しています。 (3) グループ重要リスク 当社グループの経営成績、財政状態等につき、投資者の判断に重大な影響を及ぼす可能性のある事項は以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、以下に記載したリスクは主要なものであり、これに限られるものではありません。 1) 事業ポートフォリオ戦略の失敗①化学品事業部 工業薬品類などの基礎化学品をさまざまな産業に提供する一方で、先端分野に対応する製品の生産・供給にも努めており、限界まで不純物を除去した高純度薬品、さらには電子材料用途で需要が伸びていますシアヌル酸由来の高機能化学品などを市場に投入しています。 これら製品は、天然ガスを出発原料とするアンモニアの誘導品であることから、原燃料の供給制約や価格変動の影響を受けるほか、中国市況等の変化により、世界の需給バランスが崩れ、当社販売にも影響が波及する可能性があります。 また、IoT、AIなどのデジタル技術導入による工場保全技術の高度化に努めてまいりますが、近年、設備老朽化に伴うプラントトラブルが発生し、一定期間の操業停止および損失が生じています。 ②機能性材料事業部 「ディスプレイ材料」「半導体材料」「無機コロイド」事業を通じて、スマート社会の実現に貢献しています。 ディスプレイ材料は、液晶分子を一定方向に揃えるための配向材を主幹材料とし、現在は主にスマートフォン、タブレット向けに供給していますが、今後はTVなどの大型ディスプレイ向けにも展開してまいります。 一方で、液晶より薄型軽量で高速応答などの特長を有し、フレキシブル化などの意匠性にも優れた有機ELが、スマートフォン、高画質・大型のテレビなどに採用されるケースが増えてきました。 当社は、有機EL関連材料、有機ELに続く次世代自発光ディスプレイ向け材料の開発も進めておりますが、開発状況、企業間競争の激化などによっては、採用未達となるおそれがあります。 半導体材料は、光照射によりフォトレジストを微細加工する際に、光の乱反射や干渉、塗布不良などのトラブルを防止するコーティング材料からスタートし、半導体回路幅のさらなる微細化に対応する材料を開発、現在はEUV(極端紫外線)露光技術の実需化、微細化の限界に備え、それぞれEUV用材料、三次元実装用材料にも注力しています。 しかし、開発状況、企業間競争の激化などによっては、採用未達、シェア喪失のおそれがあります。 無機コロイドは、ナノシリカの水分散液を販売して以来、現在では有機溶媒分散液、無溶剤で使用できる製品を提供し、光学フィルムのコーティング材、電子記録媒体の研磨剤などに使用されています。 最近では、オイル&ガス事業などへの用途展開を図っておりますが、原油価格の変動によりシェールオイル需要に変化が生じ、当社剤の販売にも影響が及ぶ可能性があります。 ③農業化学品事業部 新規薬剤の探索から開発・製造・販売までの一貫した事業活動と、他社剤の買収や共同開発による幅広い製品ラインアップの拡充を通じて、安定した食料の供給に貢献しています。 2018年には殺虫剤、2025年には水稲用除草剤を上市・発売、2019年、2020年には殺菌剤を他社より買収し、製品ポートフォリオを充実させました。 また、農業用殺虫剤の開発を進めるなかで、農作物の害虫だけでなく、イヌ・ネコに寄生するノミ・マダニの駆除にも効果がある化合物を発見し、動物用医薬品分野にも進出しました。 現在は殺虫剤・水稲用除草剤の開発、次製品の研究を続けています。 増加する原体ラインナップ・需要増に対応すべく、生産・供給にまつわる各種対策を実施しておりますが、完了までに時間を要した場合、一時的に販売機会を逸する可能性があります。 ④ヘルスケア事業部 当社化合物を原薬とする高コレステロール血症治療剤は、現在世界30ヵ国以上で承認を受け販売されていますが、国内の物質特許が2013年8月に満了となり、ジェネリック医薬品によるシェア低下、薬価改定の影響を受け、国内では厳しい状況が続いています。 新薬創出が急務となっているなか、低分子医薬ではAIの活用に取り組むとともに、核酸医薬に注力、さらにはヘルスケアという総合的な視点で、生体界面制御材料や化粧品材料などの医療材料の実需化や拡販を進めます。 また、顧客のニーズに合わせて医薬品原薬開発をトータルにサポートする課題解決型受託事業および共同開発型事業では、海外でのビジネスおよびペプチド事業への展開を図ります。 しかし、自社創薬の成果獲得には研究開発費と時間を要することから、その結果次第では、中長期的に経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 2) 新製品の開発、外部の技術革新 当社グループは、これまで培ってきた「精密有機合成」「機能性高分子設計」「微粒子制御」「生物評価」「光制御」の5つのコア技術に、「微生物制御」、「情報科学」という新技術を育成することで、「情報通信」「ライフサイエンス」「環境エネルギー」「素材・サービス」の事業領域で、社会課題の解決に貢献すべく、新製品の開発を積極的に進めています。 新製品の開発には、高度な技術と多くの資金、人的資源が必要であり、長い時間を要します。 当社では、近年、年間売上高の7~9%を研究開発費に投じるとともに、総合職人員の約40%を研究に従事させるなど、研究開発に経営資源を傾斜配分、さらには最新技術情報を踏まえた研究テーマの設定、定期的評価に基づく継続または改廃などを行っておりますが、当社がターゲットとする市場環境や技術動向の急激な変化が生じ、開発の成否、ひいては経営成績および財務状況に影響を受ける可能性があります。 3) 原料調達、製品供給 当社は、原料および資材の調達に関する方針(購買方針)を定め、重要な原料、中間体、製品の製造などを委託する際は事前に、またその他新規および既存のサプライヤーに対しても必要に応じ、サステナビリティ調査票への回答を求め、当社の基準を満たす企業との取引を優先的に進めるとともに、取引先に対する啓蒙・改善活動を行っています。 さらに、国内外のサプライヤーおよび業務委託先を訪問監査し、サステナブル活動、とくに、環境・健康・安全(EHS)への取り組みを詳細に確認し、サステナブル調達の推進を図るなど、コスト・品質等を考慮の上、安定的な調達先の確保に努めております。 しかし、高度な技術により合成された化合物など、供給元が限定されている原料があることに加え、中国をはじめ、海外からの輸入に頼る原料もあり、何らかのトラブル、国際紛争の発生、調達先所在国における突如とした法規制の強化等により、調達先からの供給が滞った場合、製品の安定的な製造・販売体制に支障をきたし、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 4) 法的規制、法令違反 当社グループは、事業の特性上、化学物質の取り扱いに関する国内外の法令等により規制を受けています。 近年の環境問題、生体への影響に対する世界的な意識の高まりなどから、各種規制はますます強まる傾向にあり、現行規制の改正や強化等がなされた場合、事業活動が制限される、その対応のための費用を要する、あるいは当該製品が対象国にて販売できなくなるなど、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループでは、コンプライアンスを法令および広く社会規範に従うことと認識し、コンプライアンス規則を策定し、コンプライアンス基本方針を定めています。 さらに、内部通報制度を設置し、コンプライアンス違反の未然防止、早期解決のための体制を整えるとともに、役員・社員等に対し、各種研修、コンプライアンスマニュアルの周知などを通じて、知識向上、啓蒙に努めておりますが、法令等に違反した場合や社会的要請に反した行動等を取った場合、法令による処罰・訴訟の提起・社会的制裁を受ける可能性があります。 5) 労働災害、事故災害、自然災害 当社グループは、化学物質の開発から製造、物流、使用、最終消費を経て廃棄・リサイクルに至る全ての過程において、自主的に「環境・健康・安全(EHS)」を確保し、活動の成果を公表し社会との対話・コミュニケーションを行うレスポンシブル・ケア(RC)活動に、取り組んでいます。 RCマネジメントシステムを通じて、化学製品の研究開発、製造、販売、変更などに至る各段階で、リスク評価(事前評価)を実施し、その結果に基づき、法規制順守対応、製造現場での作業者ばく露低減のための設備改良、作業方法の改善、手順の明確化・文書化や教育訓練などの適切な対策を講じるなど、労働災害の防止、労働者の健康増進、快適な職場環境の形成に努め、各事業所の安全衛生レベルの向上を図っています。 また、安全確保と安定操業、保安力向上を目指し、製造事前評価によるリスクの洗い出し、プロセスKY(危険予知)、設備KYを実施し、必要な設備投資を行うとともに、毎年の各種訓練等を通じ、緊急時あるいは事故発生時に確実な対応が取れるように備えております。 地震をはじめとする自然災害に対しては、工場および主要な事業拠点を対象に災害対策、事業継続計画(BCP)を策定しており、今後も強化と充実を図ってまいります。 しかしながら、不測の大規模地震や台風等の自然災害による生産設備への被害、工場における事故、輸送・外部保管中の事故等により、工場の操業や顧客への供給に支障が生じることで、当社グループの信用、経営成績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 6) 製品品質 当社グループは、各工場で品質マネジメントシステムの認証取得および維持・更新を行うとともに、製造部門とは独立した品質保証部門の設置、顧客の商品に関する声(苦情情報)を迅速に収集、評価し、必要な是正を実施するための社内ネットワークを構築するなど、品質保証体制の確立に努めています。 また、昨今大きな社会問題となりました品質管理に関わる不正・改ざんに対しても、防止ガイドラインを策定・運用を開始、監査を実施し、潜在リスクが発見された場合は改善を行ってきました。 しかし、製造・輸送・保管等の過程において予期せぬトラブルが発生、品質への影響が生じ、顧客または当社材料が使用された製品ユーザーにて人的・物的損害が起こった場合、損害賠償請求を提起され、経営成績および財務状態のみならず、当社グループへの社会的信用が失墜し、事業に悪影響を及ぼす可能性があります。 7) 知的財産 当社は、研究成果と知的財産が事業の根幹であるとの考えのもと、知的財産権保護は極めて重要な経営課題と認識し、知的財産の取得にとどまらず、訴訟による権利行使も実施しています。 当社は国内外で事業を展開し、世界各国で特許を出願・申請、取得していることから、グローバルに知的財産の権利確保を図り、侵害を監視する体制を強化しております。 しかし、他社との間で知的財産を巡って係争が生じた場合や、他社が当社の知的財産権を侵害した場合において、当事者間での和解交渉、法定での係争結果次第では、賠償金の支払いや売上計画の見直しを余儀なくされ、経営成績および財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 8) 情報セキュリティ 当社グループは、研究開発、生産などに関する機密情報、販売促進等に用いるお客様の個人情報を保有しています。 また、将来的に予想される労働力不足に備え、IoT、AIなどのデジタル技術を工場に導入することで、生産性の引き上げ、保全体制の確立を進めています。 当社グループでは、情報管理規則、各種ガイドラインを定めるとともに、定期的な研修を実施して社員のセキュリティ意識を高めるなど、ハード、ソフト双方のセキュリティ対策を実施しておりますが、外部からのサイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウィルスの感染等により、制御系・基幹システムの障害、保有する機密情報・個人情報の漏洩が発生した場合、当社グループへの信用、経営成績および財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 9) 人材確保 当社グループでは、多様化・高度化する市場の要求への対応力を高めるために、研究開発力の強化や製品品質の向上に取り組むとともに、多様で優秀な人材の確保・育成や働きやすい職場づくりなどの取り組みを通じて、事業基盤の強化を目指しています。 人材開発の本質は「社員一人ひとりが自発的に自己研鑽を積み、自己の成長を図ること」にあるとの考えのもと、望む社員のために、さまざまな人材育成制度を整備しています。 また、多様な人材が、生産性の高い働き方を実現し、仕事と生活の調整(ワーク・ライフ・バランス)を図るとともに、職場で多様な意見を発信し、才能を最大限に発揮できるよう、各種取り組みを推進しています。 しかしながら、雇用情勢の悪化等により、必要な人材を確保できない場合、経営成績および財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 10) 海外展開 当社グループは、各事業分野において、アジア、欧州、北米などを中心に世界各地に生産・販売拠点を設け、より市場に密着した形での事業展開を進めていることから、進出先の政治、経済、社会情勢の変化などにより、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、各拠点において有効な内部統制システムの構築に努めているものの、従業員等の故意または重大な過失による行為、もしくはシステムが十分に機能しなかったことに伴い、将来的に法令違反等の問題が発生し、行政処分による課徴金、刑事・民事訴訟による罰金、損害賠償金等の支払いに加え、当社グループへの社会的信用が失墜し、事業に悪影響が生ずる可能性があります。 11)環境保全 温室効果ガスの排出量削減や自然資本・生物多様性保全対策への取り組みについて、投資家等ステークホルダーからの関心が高まっています。 当社は、パリ協定を支持し、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に賛同、インターナルカーボンプライシングを導入し、温室効果ガス(GHG)排出量削減および省エネルギー化を考慮した脱炭素投資を推進するほか、環境・健康・安全に配慮するレスポンシブル・ケア活動を通じて、環境負荷低減に努めるとともに、事業を通して環境課題の解決に貢献します。 また、当社の事業活動が生物多様性の恩恵に依存していることや、生物多様性に影響を与えていることを認識しています。 「社会が求める価値を提供し、地球環境の保護、人類の生存と発展に貢献する」という企業理念のもと、生物多様性保全を重要な経営課題と位置付け、地球環境の保全に寄与するため、生物多様性に配慮した事業活動を展開します。 しかし、温室効果ガスの排出量削減や自然資本・生物多様性保全対策への取り組みが十分ではない場合、当社ステークホルダーからの評判が低下するリスクがあります。 |
| 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 | 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。 )の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (1) 経営成績当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)の世界経済は、人工知能を含むテクノロジー分野への投資拡大や各国の財政・金融政策を背景に回復基調を示したものの、2026年2月の中東における軍事衝突以降、原燃料価格の高騰やサプライチェーンの混乱などの影響を受け、不透明感が高まりました。 このような状況のもと、当社グループの事業につきましては、化学品セグメントは、基礎化学品、ファインケミカルともに増収となりました。 機能性材料セグメントは、半導体材料が好調に推移し、大幅な増収となりました。 農業化学品セグメントは、国内、海外向け農薬ともに増収となりました。 ヘルスケアセグメントは、減収となりました。 この結果、当期間における業績は以下の結果となり、売上高、各利益ともに前年同期及び業績予想を上回りました。 (単位:百万円、百万円未満切捨て) 2025年3月期(実績)2026年3月期(実績)前年比増減 2026年3月期(業績予想)業績予想比増減売上高251,365279,586+28,221 272,200+7,386営業利益56,83363,552+6,719 59,000+4,552経常利益58,01865,897+7,878 59,000+6,897親会社株主に帰属する当期純利益43,04349,707+6,664 44,000+5,707 セグメント別概況は以下のとおりであります。 化学品セグメント基礎化学品では、高純度硫酸(半導体用洗浄剤)、尿素・「アドブルー®*」(高品位尿素水)が増収となりました。 ファインケミカルでは、ファインオキソコール(化粧品原料等)が増収となりました。 この結果、当セグメントの売上高は393億13百万円(前年同期比14億78百万円増)、営業利益は11億7百万円(同7億37百万円増)となりました。 業績予想比では、売上高は3億円の下ぶれ、営業利益は3億円の上ぶれとなりました。 なお、基礎素材であるアンモニアの生産量は前連結会計年度を下回りました。 * アドブルー®はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です。 機能性材料セグメントディスプレイ材料では、「サンエバー」(液晶配向材用ポリイミド)が減収となりました。 半導体材料では、半導体用反射防止コーティング材(ARC®*)及び多層材料(OptiStack®*)が顧客の稼働好調を受けて大幅な増収となりました。 無機コロイドでは、「スノーテックス」(電子材料用研磨剤、各種表面処理剤等)やオイル&ガス材料(シェールオイル・ガス採掘効率向上材)が増収となりました。 この結果、当セグメントの売上高は1,133億77百万円(前年同期比132億79百万円増)、営業利益は353億31百万円(同60億9百万円増)となりました。 業績予想比では、売上高は37億円の上ぶれ、営業利益は32億円の上ぶれとなりました。 * ARC®、OptiStack®はBrewer Science, Inc.の登録商標です。 農業化学品セグメントフルララネル(動物用医薬品原薬)は増収となりました。 国内向け農薬は、米価高騰に伴う需要の高まりを背景に、「アルテア」(水稲用除草剤)や「ベルダー」(水稲用除草剤)が伸長しました。 海外向け農薬は、「ライメイ」(殺菌剤)が好調に推移しました。 この結果、当セグメントの売上高は962億43百万円(前年同期比100億17百万円増)、営業利益は260億43百万円(同1億18百万円増)となりました。 業績予想比では、売上高は3億円の上ぶれ、営業利益は予想通りとなりました。 ヘルスケアセグメント「リバロ」(高コレステロール血症治療薬)原薬は前年並みの売上となりました。 「ファインテック」(課題解決型受託事業および共同開発型事業)は減収となりました。 この結果、当セグメントの売上高は52億24百万円(前年同期比7億69百万円減)、営業利益は13億52百万円(同5億91百万円減)となりました。 業績予想比では、売上高は1億円の下ぶれ、営業利益は1億円の下ぶれとなりました。 卸売セグメント当セグメントの売上高は1,288億99百万円(前年同期比117億43百万円増)、営業利益は38億13百万円(同2億76百万円減)となりました。 業績予想比では、売上高は73億円の上ぶれ、営業利益は2億円の上ぶれとなりました。 その他のセグメント当セグメントの売上高は317億55百万円(前年同期比25億80百万円増)、営業利益は20億38百万円(同14億43百万円増)となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績当社グループの生産品目は、広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、セグメントごとに生産規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため、生産実績については、「(1) 経営成績」におけるセグメントの業績に関連付けて示しております。 ② 受注実績当社グループは原則として、受注生産方式を採用しておりません。 ③ 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前連結会計年度比(%)金額(百万円)化学品セグメント39,3133.9機能性材料セグメント113,37713.3農業化学品セグメント96,24311.6ヘルスケアセグメント5,224△12.8卸売セグメント128,89910.0その他のセグメント31,7558.8セグメント間の内部売上高(消去)△135,2278.1合計279,58611.2 (注) 上記の金額は外部顧客に対する売上高とセグメント間の内部売上高の合計であります。 (2) 財政状態当連結会計年度末の総資産は、現金及び預金、売上債権、投資有価証券が増加したことなどにより、前連結会計年度末比243億14百万円増の3,550億78百万円となりました。 負債は、買入債務、繰延税金負債が増加したことなどにより、前連結会計年度末比14億44百万円増の960億26百万円となりました。 また、純資産は前連結会計年度末比228億70百万円増の2,590億51百万円となりました。 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末比1.4ポイント増加し、71.9%になりました。 (3) キャッシュ・フロー当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益、減価償却費、運転資金の増減などから法人税等の支払額を控除した結果、641億64百万円の収入(前連結会計年度は591億78百万円の収入)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、工場などの設備投資を中心に211億78百万円の支出(前連結会計年度は176億12百万円の支出)となりました。 また、財務活動によるキャッシュ・フローでは、配当金の支払、自己株式の取得による支出などにより361億62百万円の支出(前連結会計年度は356億50百万円の支出)となりました。 現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、換算差額の増加額14億51百万円を調整した結果、前連結会計年度末に比較し82億74百万円増加しており、357億29百万円(前連結会計年度末は274億54百万円)となりました。 以上の営業活動・施策により、中期経営計画「Vista2027」の後半3ヵ年(2025年度~2027年度)のStageⅡにて掲げた以下の経営目標に対し、各指標は順調に推移しました。 経営目標2025年度実績売上高営業利益率20%以上22.7%ROE18%以上20.3%配当性向55%以上54.9%株主総還元性向75%以上75.7% (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。 |
| 研究開発活動 | 6【研究開発活動】 当社は、研究開発を成長の源泉と捉え、化学メーカーの中でも高水準の売上高研究開発比率を維持し、新製品・新技術の開発および新事業の創出に取り組んでおります。 研究活動拠点として、国内に物質科学研究所、材料科学研究所、および生物科学研究所の3つの研究所を整備するとともに、韓国、台湾、中国にR&Dセンターを設置し、「未来のための、はじめてをつくる。 」というコーポレートスローガンのもと、各所が緊密に連携しながら研究開発に取り組んでおります。 現中計Vista2027 StageIIでは、長い歴史の中で培った5つのコア技術である精密有機合成、機能性高分子設計、微粒子制御、生物評価、光制御に更に磨きをかけるとともに、事業領域の拡充に向けた新たなコア技術として、情報科学および微生物制御の獲得を目指しております。 情報科学については、2022年度より取り組んでまいりました研究員のデジタルリテラシー向上とコア人材の発掘・育成に続き、医農薬や機能性材料、エネルギー材料などの各研究分野において、機械学習や人工知能を用いたデータ駆動型研究を根づかせるべく、それぞれの研究テーマに適した取り組みを社内外の協力を得て進めております。 また、微生物制御技術については、関係する研究要員を生物科学研究所に集約し、より効果的に研究開発を実行できるよう、体制の強化を図りました。 生物科学研究所を中心に微生物の効果的な活用に向けた微生物制御技術の育成を進め、微生物由来の農業資材への適用やゲノム・代謝物のオミクス解析技術の拡充に取り組んでおります。 2025年度の研究開発活動の概要につきまして、化学品セグメントでは、自社製品や技術をベースに独自エポキシ製品を開発し、半導体実装用途や高周波基板用途に展開しております。 また、優れた油脂分解力で食品工場の産業廃棄物削減に寄与する製品である、微生物製剤「ビーナス®オイルクリーン」の開発普及を進めております。 機能性材料セグメントでは、ディスプレイ材料、半導体材料、無機コロイドで既存製品の高品質・高性能グレードに向けた検討を継続する一方、多様化する顧客ニーズに応えるべく、将来の主要事業になる新規材料の研究開発を進めております。 ディスプレイ材料では光配向材の更なる高性能化に加え、OLEDやAR/VRデバイス、フレキシブルデバイス用材料の開発を、半導体材料では既存製品の高品質化とともに今後の世代で必要になる微細加工技術や実装技術向け材料の積極的な開発を、また、無機コロイドではシリカゾルの持つ強みを活かした材料開発を行っております。 農業化学品セグメントでは、当社オリジナルの水稲用除草剤原体「ジメスルファゼット」を含む各種製品の発売を開始し、また、新規除草剤有効成分「イプトリアゾピリド」のグローバル開発を進めております。 スマート農業関連では、ドローン散布に適合した製品の開発・販売に取り組んでおります。 ヘルスケアセグメントでは、高生理活性医薬品のcGMP製造に対応すべく封じ込め設備を拡充し、高生理活性医薬品原薬の新規開発に注力しております。 また、独自のペプチド製造技術SYNCSOL®を活用してジェネリック医薬品原薬の開発のみならず、新薬候補やDDS(ドラッグデリバリーシステム)リガンドといった幅広い領域において顧客ニーズに合致したソリューションを提供しております。 創薬においては、株式会社三和化学研究所と共同開発している新規核酸医薬候補化合物(SK-2407/SN-001)の開発を推進しております。 なお、当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は21,376百万円であります。 セグメント別の主な内訳は以下の通りであります。 (1) 化学品セグメント市場ニーズを見据えた新製品の開発、開発品の新規市場開拓を進めております。 例えば、油脂分解微生物製剤「ビーナス®オイルクリーン」は、油脂などの難分解性物質だけでなく、有機物を二酸化炭素と水に分解できるように最適化を図っており、臭気の大幅な削減も達成できております。 すでに食品排水設備導入の実績があり、廃棄汚泥の大幅削減や排水全体のコスト改善などの効果が実証されています。 また、「NFG®」は、脂肪酸とアミノ酸を結合させた脂質ペプチド分子を主成分とする、化粧品用プレミックスです。 肌への親和性・安全性が高く、化粧品に添加することで有効成分の浸透を促進させます。 スキンケア、ヘアケア用途での普及を進めております。 「スターファイン®」は金属と樹脂との密着力を向上できる添加剤です。 基質に合わせてラインナップも増やしており、塗料、接着剤、樹脂成型品など採用シーンが拡がっております。 その他新製品開発では、自社製品をベースとした新たなファインケミカル製品の創出に取り組んでおります。 当セグメントに係る研究開発費は285百万円であります。 (2) 機能性材料セグメント船橋、袖ケ浦、富山の3拠点を有する材料科学研究所において、ディスプレイ材料、半導体材料、無機コロイド、および将来の事業の柱となる新規材料の研究開発を進めております。 ディスプレイ材料では、市場・顧客動向を的確に把握し、これまで培ってきた独自技術をもとに、高性能化、多様化に対応した材料開発に取り組んでおります。 特に、IPS/FFS用光配向材では、各種用途での要求に応じ、更なる高性能化を進めております。 また、韓国、中国、台湾に設置したR&Dセンターにて、材料開発、評価技術、解析能力の充実度を高め、顧客ニーズにタイムリーに対応できるよう研究開発体制の強化を図っております。 半導体材料では、半導体デバイスの高集積化の進展に伴い、既存製品の高品質化を進めるとともに、先端リソグラフィー技術のEUVに対応した下層膜材料開発、および実装技術に対応する製品・材料の研究開発に注力しております。 更なる開発力、品質対応力の強化を図るべく、昨年より富山第2分析棟の稼働を開始し、先端リソグラフィー、実装材料に対応した分析・評価技術基盤の拡充を進めております。 また、新製品・新材料の創出に向け、各種コンソーシアムへの参加や、産官学およびベンチャー企業との連携に取り組んでおります。 無機コロイドでは、シリカゾルの持つ機能を活かし、研磨、金属表面処理、ハードコート等向けの製品開発や市場開拓を展開しております。 シリカゾル以外では、ジルコニアやチタニアのゾルをスマートフォンやタブレット用の光学フィルムの屈折率調整用途や眼鏡用ハードコート用途向けに開発しております。 また、近年はオイル&ガス分野での製品開発に取り組み、米国のみならずアジアや中東地域等への展開を図っております。 新規材料については、当社のコア技術を深化・発展させると同時に、社外との共同研究を活用して、本格的な市場拡大が進んでいるOLED向けの材料やディスプレイの表示性能を向上させる材料、ARグラス関連材料、フレキシブルデバイス向けの材料、イメージセンサ周辺材料など、次世代につながる材料の研究開発を進めております。 当セグメントに係る研究開発費は10,324百万円であります。 (3) 農業化学品セグメント独自に創薬開発した殺虫剤原体「フルキサメタミド」を含有する製品として、日本では、野菜および茶用の「グレーシア®乳剤」、芝用の「イザナミ®フロアブル」、果樹用の「グレーシア®フロアブル」を販売し、現在、幅広い作物で使用して頂けるよう適用作物の拡大を進めています。 海外では、アジア・中東・中米地域を中心に製品の登録作業を進め、2025年7月にはレバノンで登録を取得しました。 また、南米では、農家需要に応える製品を提供するため、混合剤の開発を進めております。 抵抗性、難防除雑草に卓効を示す水稲用除草剤「ベルダー®(原体名:ジメスルファゼット)」を含有する製品として、日本では「ゼアス®」「銀河α®」を販売し、新規の混合剤を開発中です。 また、韓国では昨年、原体登録を取得し、販売開始に向け製剤の登録認可を待っている段階です。 グローバル展開を目指す新規水稲用除草剤「ライゾニック®(原体名:イプトリアゾピリド)」は、アジア・米州を中心に開発を進め、更に評価・開発する対象国を拡大しております。 水稲用除草剤「アルテア®(原体名:メタゾスルフロン)」を含有する製品として、日本では、ベルダー®も配合した一発処理剤「銀河α®」や中後期剤「レブラスギア®」「ゲパードギア®」を販売し、新しい混合剤を開発中です。 海外では、2025年度にタイ、インドにおいて販売を開始しました。 非選択性茎葉処理除草剤「ラウンドアップ®マックスロード」では、抵抗性雑草の問題を解決するための製品や、家庭用AL分野で枯らす力を更に高めた製品を開発中です。 その他海外開発では、当社初のバイオ剤、「バイオスター®*」の登録認可を2025年6月に中国で取得し、その販売を開始しました。 「ライメイ®」は、ジャガイモの主要病害に対する安定した効果により欧州で販売が伸長しておりますが、新たに中東のレバノンでも登録が認可され、販売を開始しました。 また、スマート農業関連では、ドローン用散布に対応した農薬登録拡大を進めるとともに、水稲用除草剤製剤を開発・販売しております。 当社発明化合物フルララネルを含む、MSD Animal Health社(またはMerck Animal Health社)の製品はイヌ・ネコに寄生するノミ・マダニ防除用経口投与錠剤(ブランド名:Bravecto®**)を中心に日本を含め世界100か国以上で販売されております。 近年では、内部寄生虫薬を含むネコ用混剤「Bravecto® PLUS」、8週齢以上のイヌ向けの「Bravecto® 1-Month Chews」、イヌ用注射剤「Bravecto® Quantum」等、ペット向け製品のラインアップを充実させております。 家畜向け製品(ブランド名:Exzolt®**)としては、ニワトリに寄生するワクモ(吸血ダニの一種)防除用飲水添加剤が、日本を含むアジアのほか、欧州、南米、アフリカ、中東で承認され、登録国数は70か国を超えております(2026年3月現在)。 また、ブラジル、メキシコを中心としたウシ向けノミ・マダニ防除剤、オーストラリア、ニュージーランドでのヒツジ向けシラミ防除剤としても販売されております。 当セグメントに係る研究開発費は4,530百万円であります。 *バイオスター®はサンアグロ株式会社の登録商標です**ブラベクト®、Bravecto®、Exzolt®ならびにエクゾルト®は、Intervet International B.V.ならびにIntervet Inc.の登録商標です。 (4) ヘルスケアセグメント当社独自技術を基盤として、将来の事業の柱となる新薬およびジェネリック医薬品原薬の研究開発を推進しております。 具体的には、100gから数kgまで製造可能な封じ込め設備の整備を完了し、高生理活性医薬品原薬の新規開発に取り組むとともに、研究・製造受託および新規ジェネリック医薬品原薬の開発に注力しています。 更に、独自の効率的なペプチド製造技術 SYNCSOL®*を活用し、新規ジェネリック医薬品原薬の開発を進めることで、本技術の実需化を図っております。 本技術を第三者との協業に活用するとともに、創薬から商用までの製造・研究受託を通じて顧客の抱える課題の解決に貢献しております。 創薬については、株式会社三和化学研究所と共同開発を進めている新規核酸医薬候補(SK-2407/SN-001)の原薬供給を当社が担当し、その開発を推進しております。 また、当社独自の修飾核酸MCEを活用し、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(ADDP社)と共同で核酸医薬品の創薬研究支援サービスを展開しております。 ADDP社とは、当社のDNAコード化ライブラリ(DEL)技術のライセンス契約を締結し、DEL技術を用いた創薬受託サービスの立ち上げに向けて協業を行っております。 当セグメントに係る研究開発費は673百万円であります。 * SYNCSOL®は、シリル保護技術(SIPS®)と無保護アミノ酸縮合(R-Coupling®)からなる独創的なペプチド液相合成技術のプラットフォームです。 (5) 全社共通及びその他の研究分野情報通信分野においては、次世代半導体分野における新規電子材料、および高速通信分野を目指した光機能材料の企画と市場開発を行っております。 半導体デバイスの熱マネジメントにおいて重要な役割を果たす放熱材料として、アリエカ社の開発した液体金属を用いた放熱材料に注目し、同社との共同開発に取り組んでおります。 また、大容量信号処理かつ低消費電力を可能にする光電融合技術に向け、低伝搬損失と高信頼性を特長とする光配線材「SUNCONNECT®」の研究開発を進めてまいります。 環境エネルギー分野においては、リチウムイオン電池の性能向上を目的としたスラリー添加剤、水電解用を主目的とするPFASフリーイオン伝導ポリマー、次世代太陽電池材料としてペロブスカイト太陽電池の耐久性を向上可能なコーティング材料の開発を行っており、カーボンニュートラルに資するエネルギーデバイスへの材料提供に向けて鋭意進めてまいります。 ライフサイエンス分野においては、当社独自の核酸創薬基盤技術を確立しており、その技術を活用した製薬企業、アカデミアとの共同研究が順調に進捗しております。 特に株式会社三和化学研究所との共同研究では、歯状核赤核・淡蒼球ルイ体萎縮症を対象とした治療薬候補化合物(SK-2407/SN-001)の創出に成功し、両社で国内開発を推進しております。 また、同社とは包括的提携契約を締結しており、戦略的に複数の新規核酸医薬品の創製、開発に取り組んでまいります。 更に生体物質付着防止材料 prevelex®や細胞培養材料 FCeM®などの再生医療材料の開発に注力しております。 アニマルヘルス分野においては、MSD Animal Health 社と、今後の動物用医薬品分野における両社の事業拡大を見据え、新規動物用医薬品創出に向けた共同研究開発を開始しております。 全社共通及びその他の研究分野に係る研究開発費は5,562百万円であります。 |
| 設備投資等の概要 | 1【設備投資等の概要】 当社グループ(当社及び連結子会社)では、当連結会計年度は、製造設備の増強等を中心に総額18,566百万円(検収ベース)の設備投資を行いました。 セグメント毎の内訳は次の通りです。 セグメントの名称設備投資金額(百万円)設備投資の内容化学品事業3,012当社における化学品製造設備の増強等機能性材料事業9,787当社と子会社における機能製品製造設備の増強等農業化学品事業1,962当社と子会社における農業化学品製造設備の増強等ヘルスケア事業661当社におけるヘルスケア製品製造設備の増強等卸売事業44子会社における事業用設備の更新等その他の事業2,050子会社におけるその他の事業に係る製造設備の増強等調整額1,048当社の管理部門における事業用設備の更新等合計18,566 (注)設備投資金額には、有形固定資産のほか、無形固定資産への投資を含めております。 |
| 主要な設備の状況 | 2【主要な設備の状況】 当社グループにおける主要な設備は次のとおりであります。 (1) 提出会社 (2026年3月31日現在)事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積千㎡)その他(百万円) (注)1合計(百万円)袖ケ浦工場(千葉県袖ケ浦市および市原市)化学品事業機能性材料事業化学品・機能製品等製造設備2,1951,5242,473(109)4016,594191埼玉工場(埼玉県上里町)農業化学品事業農薬製造設備1,094572364(74) (注)22072,23871富山工場(富山県富山市)化学品事業機能性材料事業化学品・機能製品等製造設備8,0227,315179(688)2,69718,215477名古屋工場(愛知県名古屋市港区)化学品事業化学品製造設備1,0475868(29)1131,75637小野田工場(山口県山陽小野田市)化学品事業農業化学品事業ヘルスケア事業化学品・農薬・医薬品等製造設備6,5692,600175(294)1,04510,391269生物科学研究所(埼玉県白岡市)農業化学品事業ヘルスケア事業研究設備2,0846122(62) (注)32332,402125物質科学研究所(千葉県船橋市)化学品事業農業化学品事業ヘルスケア事業研究設備703201,931(33)1,1713,827163材料科学研究所(千葉県船橋市、千葉県袖ケ浦市および富山県富山市)機能性材料事業研究設備2,63626874(23)2,8376,375206本社(東京都中央区)化学品事業機能性材料事業農業化学品事業ヘルスケア事業その他設備366205325(117)7905457 (注) 1.帳簿価額「その他」は、工具、器具及び備品および建設仮勘定であります。 2.連結会社以外から賃借している3千㎡を含んでおります。 3.連結会社以外から賃借している38千㎡を含んでおります。 (2) 国内子会社 (2026年3月31日現在)会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積千㎡)その他(百万円) (注)1合計(百万円)NC東京ベイ㈱本社工場(千葉県袖ヶ浦市)その他の事業硫酸等製造設備1,0302,4001,362(142) (注)21794,97233 (注) 1.帳簿価額「その他」は、工具、器具及び備品および建設仮勘定であります。 2.連結会社以外から賃借している3千㎡を含んでおります。 (3) 在外子会社 (2026年3月31日現在)会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積千㎡)その他(百万円) (注)1合計(百万円)NCK Co.,Ltd.平澤工場(韓国)機能性材料事業機能製品製造設備963867-(23) (注)25742,407251NCK Co.,Ltd.唐津工場(韓国)機能性材料事業機能製品製造設備2,6881,884 (40) (注)3624,63674Nissan BharatRasayan Pvt., Ltd.SAYKHA PLANT(インド)農業化学品事業農薬製造設備3,7552,055-(86) (注)44406,250142 (注) 1.帳簿価額「その他」は、リース資産、工具、器具及び備品および建設仮勘定であります。 2.連結会社以外から賃借している23千㎡を含んでおります。 3.連結会社以外から賃借している40千㎡を含んでおります。 4.連結会社以外から賃借している86千㎡を含んでおります。 |
| 設備の新設、除却等の計画 | 3【設備の新設、除却等の計画】 当社グループは、多種多様な事業を国内外で行っており、期末時点ではその設備の新設・拡充等の計画を個々のプロジェクト毎に決定しておりません。 そのため、セグメント毎の数値を開示する方法によっております。 翌連結会計年度の設備投資計画は、270億円であり、セグメント毎の内訳は次のとおりです。 セグメントの名称2026年3月末計画金額(億円)計画の内容機能性材料事業137当社と子会社における機能製品製造設備の増強等農業化学品事業44当社と子会社における農業化学品製造設備の増強等化学品事業50当社における化学品製造設備の増強等ヘルスケア事業4当社におけるヘルスケア製品製造設備の増強等卸売事業1子会社における事業用設備の更新等その他の事業・調整額34その他の事業に係る製造設備の増強等、事業用設備の更新等合計270 (注)1.所要資金については、自己資金及び借入金を充当する予定であります。 2.経常的な設備の更新のための除却等を除き、重要な設備の除却等の計画はありません。 |
| 研究開発費、研究開発活動 | 673,000,000 |
| 設備投資額、設備投資等の概要 | 1,048,000,000 |
Employees
| 平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 41 |
| 平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 16 |
| 平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況 | 8,707,047 |
| 管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標 | 0 |
| 全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
| 正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
| 非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
Investment
| 株式の保有状況 | (5) 【株式の保有状況】 ① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、保有目的が純投資目的である投資株式を、専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする株式と考えております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容イ 政策保有に関する方針政策保有株式については、毎年取締役会において、投資先企業との取引その他の関係の維持・強化等事業活動上の必要性、保有に伴う便益が資本コストに見合っているか、当社の中長期的な企業価値の向上に資するか否か等を総合的に検討します。 保有の合理性が認められない場合は市場への影響やその他考慮すべき事情にも配慮しつつ売却いたします。 ロ 政策保有株式に係わる議決権行使に関する方針投資先企業の経営方針・戦略等を十分尊重したうえで、その議案が当社の保有方針に適合するか、当該企業の中長期的な企業価値の向上、株主還元の向上に資するか等を全ての議案ごとに確認のうえ、賛否を総合的に判断し、行使しております。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式322,399非上場株式以外の株式2419,789 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式1271研究開発促進のため非上場株式以外の株式-- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式10非上場株式以外の株式-- c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無 株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)日油㈱1,578,0001,578,000主に化学品・機能性材料セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有4,8933,187小野薬品工業㈱1,453,6001,453,600主にヘルスケアセグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 無3,6492,329 東ソー㈱734,000734,000主に化学品セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有1,6981,507四国化成ホールディングス㈱268,000268,000主に化学品・機能性材料セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有1,139492日本化薬㈱597,600597,600主に化学品・機能性材料・農業化学品セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有1,049843東京応化工業㈱135,300135,300主に化学品・機能性材料セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 無997419㈱大阪ソーダ474,000474,000主に化学品セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有809769SOMPOホールディングス㈱123,600123,600金融取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有743558日本曹達㈱200,000200,000主に化学品・機能性材料・農業化学品におけるセグメント営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有699580三菱瓦斯化学㈱162,625162,625主に化学品・機能性材料セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有584378クミアイ化学工業㈱722,330722,330主に農業化学品セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有559598日清オイリオグループ㈱89,80089,800主に化学品セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 無514432保土谷化学工業㈱200,000200,000主に化学品セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有497312㈱クレハ114,900114,900主に農業化学品セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有453316北興化学工業㈱242,000242,000主に機能性材料・農業化学品セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有413310科研製薬㈱83,80083,800主に農業化学品セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有346375カネコ種苗㈱134,310134,310主に農業化学品セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有198188稲畑産業㈱41,00041,000主に化学品・機能性材料セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 無161129東邦化学工業㈱150,000150,000主に機能性材料セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有114101三井住友トラストグループ㈱22,46022,460金融取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有11083ソーダニッカ㈱50,00050,000主に化学品・機能性材料セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有5251三谷産業㈱66,00066,000主に化学品・農業化学品セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有4721スガイ化学工業㈱20,20020,200主に化学品・農業化学品セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 有4448北陸電力㈱12,49512,495主に化学品セグメントにおける営業取引関係の維持・発展を保有目的としております。 無1310 (注)1. 「―」は、当該株式を保有していないことを示しております。 2. 定量的な保有効果については記載が困難であります。 保有の合理性は、2025年7月に上記政策保有に関する方針により検証しております。 新規取得した銘柄については、取得時に同様の検証をしております。 |
| 株式数が増加した銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 1 |
| 銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 32 |
| 貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 2,399,000,000 |
| 銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 24 |
| 貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 19,789,000,000 |
| 株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 271,000,000 |
| 株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 12,495 |
| 貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 44,000,000 |