財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2026-06-23
英訳名、表紙Socionext Inc.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役会長兼CEO  肥塚 雅博
本店の所在の場所、表紙神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目10番23
電話番号、本店の所在の場所、表紙045-568-1000
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
 当社は、富士通株式会社およびパナソニック株式会社(現 パナソニックホールディングス株式会社)の両社のSoC((注)1)事業を統合し、株式会社日本政策投資銀行の出資を受け、2015年3月に事業を開始いたしました。
年月概要2014年9月当社設立(準備会社として設立)2015年3月富士通セミコンダクター株式会社およびパナソニック株式会社(現 パナソニックホールディングス株式会社)による会社分割により両社のSoC事業を統合し、事業を開始2016年1月Bayside Design Inc.の全株式を当社子会社であるSocionext America Inc.が取得2016年4月Socionext Technology Pacific Asia Ltd.台湾支店を法人化し、Socionext Taiwan Inc.を設立2017年8月XVTEC Ltd.((注)2)と投資契約を締結し、同社普通株式を取得(持分法適用関連会社)2018年4月当社子会社であるSocionext America Inc.がBayside Design Inc.を吸収合併2018年4月以降サービス/製品の差別化のために独自のSoCを求める顧客に向けた「Solution SoC」ビジネスモデルによるカスタムSoC事業を注力事業とし、営業部門・開発部門のリソースシフトおよび強化を順次実施2019年1月Socionext Embedded Software Austria GmbHの全株式を他社に譲渡2021年3月Socionext Global Platform Inc.の合弁を解消・解散2021年5月従来4拠点に分かれていた京都地区の開発拠点を、京都リサーチパーク(京都市下京区)内に集約2022年3月監査等委員会設置会社へ移行2022年10月東京証券取引所プライム市場に株式を上場2022年11月グローバルな生産・調達体制とするため台湾支店を開設2023年8月Socionext America Inc.の支店としてインド・ベンガルールに設計開発拠点を開設2024年7月高蔵寺事業所を移転し、名古屋事業所を開設2025年12月トリニティ・セミコンダクター・リサーチ合同会社を解散 (注)1.SoCとは、System on Chipの略語です。
装置やシステムの動作に必要な機能の一部又は全てを1つに実装した半導体チップをいいます。
 (注)2.XVTEC Ltd.については、2021年8月に全株式を譲渡し、資本および人的関係を解消しております。
事業の内容 3【事業の内容】
 当社グループは、ロジック半導体市場の中で、「Solution SoC」という新しくかつ独自のビジネスモデルのもとで顧客にカスタムSoCを開発・提供しているファブレスの半導体ベンダーです。
新しいサービス/製品の差別化のために独自の先端SoCを必要とする顧客のパートナーとして、また、IP(※1)、EDA(※2)ツール、ソフトウエアからプロセス、アセンブリ、テストに至るまでの最新の技術を提供する半導体のエコシステムを構成するサプライヤーと協働して、顧客、さらにはその先にいる世界中の人々に新しい価値を提供し、豊かな社会を実現することを目指しています。
 当社グループは、従来、顧客から受領したSoCの仕様に基づき物理設計のみを担う従来型のASIC(※3)や、分野・アプリケーションを限定して機能・目的を特化させた汎用的なASSP(※4)を中心に事業を展開しておりましたが、2019年3月期以降、従来型のASICおよびASSPに加え、自社製品における差別化を求める顧客に対して、顧客とともに仕様の策定や論理設計を行い、先端テクノロジーを組み合わせて顧客にとって最適なSoCを提供するビジネスモデルへのシフトを進め、この「Solution SoC」ビジネスモデルによるカスタムSoCを中心に事業を展開しております。
 カスタムSoCには主として3つのビジネスモデルが存在します。
まず従来型ASICでは、アーキテクチャー設計、企画・仕様設計および論理設計等SoC設計における上流設計を顧客自身が行い、それ以降の工程を外部のカスタムSoCベンダーが担当します。
そのため、従来型ASICは上流設計を自ら行う能力を有する顧客に利用が限定されます。
他方、当社グループの「Solution SoC」ビジネスモデルでは、当社グループが顧客とともにこれらの上流設計を行うため、上流設計を行う能力を保有していない顧客にも製品を提供することができます。
また、ASSPをベースにカスタマイズされたASICを提供するモデルでは、ベンダー自身のASSPをベースとしてカスタマイズするため、カスタマイズの幅が限定されるとともに、顧客からはベンダーロックイン(※5)への警戒感が生じることとなります。
これに対し、「Solution SoC」ビジネスモデルでは、外部ベンダーが提供する最先端の技術も活用し、顧客に最適なSoCを提供しつつ、ベンダーロックインを回避することができます。
 近年、半導体製造技術の進展やこれを使ったネットワーク、クラウド、AI等様々な革新的技術の普及と融合により、今までにない新たなサービスや製品が次々と出現しています。
それらのサービス/製品を開発する企業は、自社のサービス/製品の差別化のために先端テクノロジーを活用した高性能かつ拡張性の高い独自のSoCを必要としています。
 一方で、半導体産業においては、プロセス技術(※6)、パッケージング技術(※7)、テスト技術のほか、IP/EDAツール/ソフトウエアまでも含めてそれぞれを専業にする企業が出現し、常に最先端のイノベーティブな技術が生み出され、誰もがその最先端の技術を市場から入手することが可能なエコシステムへと進化を遂げています。
その一方で、それらの様々な技術を選択し、組み合わせて顧客にとって最適なSoCを設計開発する難易度は上昇しています。
そのため、独自のSoCを必要とする多くの企業は、SoCのアーキテクチャーに対する知識はもとより、SoCが搭載される最終製品やサービスに関する理解が深く、差別化のために、先端のハードウエアからソフトウエアに至るまでの技術を組み合わせて最適なソリューションを提案できるパートナーを求めています。
こうした市場の変化の中、当社グループは、ソフトウエアからサブシステムまでも含めたカスタムSoCの設計開発能力を有し、顧客と共同して技術的課題を解決できるエンジニアリソース群を抱えていることに加えて、量産/品質保証/SCMまでトータルにサポートできる総合力を有しているといった強みを持っております。
これにより、従来型のASIC、ASSPおよびASSPをベースにカスタマイズされたASICでは満足できない顧客に対して、顧客とともにSoCの仕様を決めていく共同開発プロセスを通じて、顧客にとって最適なカスタムSoCを提供することができるビジネスモデルとして「Solution SoC」を確立しました。
また、こうした新たな最先端の市場で経験を積み重ね、ノウハウを蓄積すると同時に、競争力をさらに強化するため、差別化のための先端技術や種々の技術の組み合わせとその実証にも積極的に投資するとともに、事業部ごとの壁を取り除き、開発機能ごとに集約し、その中から各プロジェクトに必要なリソースを割り当てていくフラットな研究開発体制へと移行しました。
また、大規模先端技術分野のモデルプロジェクトを通じた開発基盤構築に取り組む組織として、グローバルリーディンググループを設けました。
このように当社グループは、「Solution SoC」ビジネスモデルに相応しいコンピューターアーキテクチャーベースの開発基盤と標準的な開発プロセスの構築、開発の効率化/可視化、開発マネジメント改革を一体として実現する取り組みを進めています。
これらの結果、7nm以細の先端プロセスノード(半導体の製造技術(半導体プロセス)の世代を表す指標。
1nmは100万分の1mmであり、nm数が小さくなるほど先端のテクノロジーを表す。
)を活用する案件がNRE売上(※8)に占める割合は、2026年3月期には84%になりました。
 また、ビジネスモデルのシフトに加え、注力する事業領域に関しても、それまでのテレビ等のコンシューマ向け中心の分野から、「オートモーティブ」「データセンター/ネットワーク」「スマートデバイス」といった先端分野へと大幅な転換を果たしました。
当社グループは、AD(自動運転)/ADAS(先進運転支援システム)や車載センシング等の「オートモーティブ」、データセンターやAIアクセラレータ等の「データセンター/ネットワーク」、アクションカメラやネットワークカメラ等の「スマートデバイス」、FA(Factory Automation)機器や計測機器等の「インダストリアル」の先端分野を注力分野としております。
「インダストリアル」については、FA機器や計測機器等での先端テクノロジーの活用、「Solution SoC」ビジネスモデルへの需要が拡大する傾向にあるため、当社グループの新たな注力分野として位置づけております。
これらの注力分野に加え、特異な技術で今後の成長が期待できる電波式測距センサー等の「IoT&レーダーセンシング」分野でも事業を展開しております。
 半導体製品が顧客に採用され量産に至るまでには一般的に長い期間が掛かります。
商談獲得後の設計開発および顧客の評価完了から量産開始まで通常2年以上を必要とし、さらに量産を終了するまでには相当の期間が掛かります。
このため、顧客の基幹部品を長期間にわたって開発、供給する責任を有する企業として、強固な財務基盤のもと事業を行っております。
 当社グループは、設計開発段階において、顧客から設計開発に要する費用の大半をNRE売上として段階的に受領し、量産段階において、当社グループの売上全体の大半を占める製品売上を受領しております。
また、当社グループは、水平分業が進む半導体業界のメリットを最大限活かすべく、工場を持たないファブレスの事業形態を採っております。
製品の製造についてはTaiwan Semiconductor Manufacturing Company Limited(以下「TSMC」という。
)をはじめとするファウンドリやOSAT(※9)等の専業メーカに委託しております。
 顧客の最先端の製品やサービスには、常に新たなSoCが求められ、そのような先端SoCを求める顧客や市場も変化し続けます。
当社グループもこの変化をいち早く捉えるべく、先行開発投資や開発力の強化を進め、今後も常に持続的な成長を目指します。
※1.IPとは、Intellectual Propertyの略語であり、半導体業界においては、半導体を構成するための部分的な機能単位でまとめられている回路情報のことです。
外部から購入する調達IPと自社で開発を行う自社IPとに分けられます。
2.EDAとは、Electronic Design Automationの略語であり、半導体の設計作業を自動化して行うソフトウエアやツールです。
3.ASICとは、Application Specific Integrated Circuitの略語であり、特定の顧客向けに複数機能の回路を1つにまとめた集積回路の総称です。
4.ASSPとは、Application Specific Standard Productの略語であり、分野・アプリケーションを限定して、機能・目的を特化させた大規模集積回路のことです。
ASSPは、特定の顧客用にカスタマイズされておらず、顧客を限定しないため、複数の顧客に提供する汎用部品です。
5.ベンダーロックインとは、特定ベンダーが提供する製品やサービスを一旦採用してしまうと、将来他のベンダーが提供するよりよい製品やサービスへの乗り換えが困難となり、顧客側の選択肢が限定されることをいいます。
6.プロセス技術とは、半導体の製造工程のうち前工程と呼ばれるシリコンウエハに回路を形成するまでの工程における技術のことです。
7.パッケージング技術とは、半導体の製造工程のうち後工程と呼ばれる半導体チップを外部から守るパーツで保護し、かつ電気的に接続するための工程における技術のことです。
8.NRE売上とは、Non-Recurring Engineering 売上の略語であり、製品の量産化前の開発段階において顧客から受け取る売上のことを指します。
NRE売上は、人件費、IP、設計ツール、レチクル(半導体製造の露光工程で使用され、設計した回路をシリコンウエハに転写するためのフォトマスク)、試作品製造等といった、開発段階で発生する設計開発コストに対応し、通常、開発のマイルストーン進捗に応じて複数回にわたって計上されます。
9.OSATとは、半導体製造の後工程における請負製造サービス(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)の略語です。
 事業の系統図は以下のとおりです。
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有(又は被所有)割合(%)関係内容(連結子会社) Socionext America Inc.(注)1米国ミルピタス(カリフォルニア州)千US$2,800SoCの設計開発・販売100.0(事業上の関係)当社製品の開発および販売(役員の兼任等)ありSocionext Europe GmbHドイツランゲン千EURO11,400SoCの設計開発・販売100.0(事業上の関係)当社製品の開発および販売(役員の兼任等)ありSocionext Technology Pacific Asia Ltd.(注)1中国香港千US$6,000SoCの設計開発・販売100.0(事業上の関係)当社製品の開発および販売(役員の兼任等)ありSocionext Technology (Shanghai) Co., Ltd.中国上海百万元12.2496SoCの設計開発・販売100.0(100.0)(注)2(事業上の関係)当社製品の開発および販売(役員の兼任等)ありSocionext Taiwan Inc.台湾台北千台湾$29,000SoCの設計開発・販売100.0(100.0)(注)2(事業上の関係)当社製品の開発および販売(役員の兼任等)ありSocionext Korea Ltd.韓国ソウル百万Won400SoCの販売100.0(事業上の関係)当社製品の販売(役員の兼任等)あり (注)1.特定子会社であります。
 (注)2.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
 (注)3.トリニティ・セミコンダクター・リサーチ合同会社は清算結了したことにより、持分法の適用範囲から除外しております。
従業員の状況 (2)【従業員の状況】
 当社グループの事業セグメントは、「Solution SoC」ビジネスモデルで開発するSoCを主とする単一セグメントとなっており、セグメント情報に関連付けては記載しておりません。
①連結会社の状況 2026年3月31日現在従業員数(名)2,469(注)従業員数は就業人員(役員および当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。
)であり、臨時雇用者数は従業員の総数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。
②提出会社の状況 2026年3月31日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)2,11150.69.69,5903.6(注)1.従業員数は就業人員(役員および当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。
)であり、臨時雇用者数は従業員の総数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。
2.平均年間給与には、賞与および基準外賃金が含まれております。
③労働組合の状況 当社において、ソシオネクスト労働組合を組成しております。
なお、ソシオネクスト労働組合は、上部団体(全富士通労働組合連合会)に加入しております。
 2026年3月31日現在、当社従業員のうち、ソシオネクスト労働組合員数(当社グループからグループ外への出向者を含む)は1,533人です。
なお、労使関係は円滑に推移しており、労働組合との間に特記すべき事項はありません。
④使用人等のみに対して付与した新株予約権の内容 当社は、使用人等のみに対する新株予約権を付与しております。
当該新株予約権の内容については、「第4提出会社の状況 1株式等の状況 (2)新株予約権の状況 ①ストックオプション制度の内容」に記載しております。
⑤管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の額の差異提出会社当事業年度補足説明管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%) (注)1男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2労働者の男女の賃金の額の差異(%)(注)1全労働者正規雇用労働者パート/有期労働者3.185.774.876.858.5-(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
 当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営の基本方針①基本理念 当社グループは、企業として果たすべき使命、重視する価値観について、以下のとおりグループ共通の考え方を定めております。
 この基本理念の下、新しいサービス/製品の差別化のために独自の先端SoCを開発しようとするお客様のパートナーとして、また、進化する半導体エコシステムにおいてファウンドリ/OSATをはじめIP/EDAツール/ソフトウエアに至るまで最新の技術を提供するサプライヤーのパートナーとして、お客様、さらにはその先にいる世界中の人々に新しい価値を提供し、豊かな社会の実現に貢献していきたいと考えています。
・Mission(企業としての使命) Together with our global partners, we bring innovation to everyone everywhere.・Values(重視する価値観)「Change」 非連続な変化への適応。
ビジネス・技術・マインド・オペレーション等環境の変化に合わせ我々自身も変化していく。
「Technology」 最先端技術の追求により、世界のイノベーションを支える開発競争力を持つ会社を目指す。
「Growth」 私たちの成長が株主・お客様・パートナー・社員等のあらゆるステークホルダーへの貢献につながる。
「Speed」 ダイナミックかつ急激に変化する市場・お客様への迅速な対応。
「Sustainability」 お客様・パートナー・社会との共生により持続可能な未来を創る。
・行動指針・各人が自身の仕事にオーナーシップを持ち、環境の変化に合わせ、お客様視点・マーケットインの視点から自立的に考え行動を起こす。
・成長市場・成長企業にアクセスし続けるために、最新の技術・知識に裏付けられた、お客様にとって価値のある課題解決に向けた提案を行う。
・各人が意欲的にあるべき姿に向かってチャレンジしプロフェッショナルを目指すことが、個人の成長・会社の成長につながる。
・個人単位・組織単位での迅速な判断と意思決定を行い、常に先を見て、お客様にとっての価値を生み出す。
・グローバル社会の構成員として、企業としての社会的責任を果たし、持続可能で豊かな社会の実現に向け貢献する。
・CSR基本方針・法令・社会規範の遵守私たちは法令・社会規範の遵守を徹底し、社会の信頼に応えます。
・人権の尊重私たちは一人ひとりの人権を尊重し、差別等の人権侵害行為を許しません。
・社員の労働環境整備私たちは社員の幸せを目指し、個性を尊重し、公平な処遇を実現するとともに、健康で働きやすい環境をつくります。
・環境への配慮私たちは地球環境に配慮した企業活動を進めていきます。
・公正な商取引の推進私たちは常に公正な商取引に則り、お客様/お取引先との信頼関係を築きます。
・情報管理の徹底私たちは自社情報、お客様やお取引先等の第三者情報や個人情報等の管理を徹底し、機密を保持します。
・知的財産の尊重私たちは企業価値の源である知的財産を守り、尊重します。
②経営方針 上記の基本理念実現のために、当社グループは、独自の先端SoCを必要とするお客様に向けて、最適な技術の組み合わせにより、お客様が求める機能を実現するSoCを開発・提供する事業を、「Solution SoC」という独自のビジネスモデルにより展開しています。
「オートモーティブ」および「データセンター/ネットワーク」といった先端分野に加えて、「インダストリアル」や「スマートデバイス」、「その他」の分野で、グローバルなお客様から地域的なバランスをとりながら、より多くの商談の獲得を目指します。
事業活動を通して、お客様の信頼を獲得し、世界の主要・成長企業のSoC部門となりお客様の成長を支えるとともに、当社グループの低消費電力技術等を活用して社会の課題解決に貢献します。
また、お客様と協力した開発を通して、エンジニアの成長と会社の成長との好循環を実現し、会社の成長による企業価値の向上により株主への還元を図ります。
(2)経営環境および対処すべき課題等①経営環境 近年、SoC技術の進化に伴い、AI等様々な革新的技術の活用が拡大し、今までにない新たなサービス/製品が次々と出現しています。
それらのサービス/製品を取扱う企業においては、自社のサービスや製品を差別化するために独自のSoCへのニーズが増加しており、カスタムSoCの需要は拡大しています。
 同時に、半導体のエコシステムの進化により、カスタムSoC開発に必要なコア技術である設計(IP/EDAツール/ソフトウエア)や製造(プロセス/アセンブリ/テスト)の最先端技術をエコシステムから入手し、競争力ある独自のSoCの開発ができる環境が整い、今後も半導体のエコシステムはさらなる進化が見込まれています。
 一方、プロセステクノロジーの進歩が継続する中、チップレット技術や高度なパッケージング技術の進化により、これらの新しい技術と連携した先端SoC開発は、より複雑化するとともに、熱管理・電源効率や相互接続などの新たな課題への対応等、開発の難易度は、ますます高まっています。
 こうした事業環境を背景に、独自のカスタムSoCを開発したい顧客と進化する半導体のエコシステムとをつなぐとともに、課題解決のために重要となるEntire Design(全体設計)やコンプリートサービスを特徴としている「Solution SoC」ビジネスモデルに対する需要が高まっています。
②優先的に対処すべき事業上および財務上の課題 当社グループが持続的な成長を実現するためには、開発競争力の強化、事業体制の変革、組織全体のグローバル化、さらなる利益率の改善など多くの課題があります。
「第一の変革」で成し遂げた「量的な変化」を土台として、競争力のある開発体制の構築やグローバル企業に相応しい組織風土を目指す「質的な変化」を当社グループの「第二の変革」と位置づけ、大胆に進めてまいります。
〔開発体制の再構築およびビジネスプロセスの改善〕 当社グループは「Solution SoC」ビジネスモデルへの転換に伴い、これまで、開発力強化・開発効率改善のため、開発体制の再構築を進めてきました。
今後もグローバルな顧客、半導体エコシステムを構成するプレーヤー、投資家等とのコミュニケーションを通じて、「Solution SoC」ビジネスモデルに相応しいグローバルな開発基盤と標準的な開発プロセスの構築、グローバルリーディンググループを中心としたグローバルな開発体制や技術力のさらなる強化、開発の効率化・可視化、開発マネジメント改革を一体的に推進してまいります。
 さらに、グローバルな顧客との商談が拡大していくことに伴い、生産管理グループのグローバル化およびオペレーション改善の施策を引き続き実施していきます。
顧客と当社グループの生産システムをつなぎ、デリバリーシステムにおける効率性や透明性の向上を目指していきます。
それにより、精度の高い生産計画とタイムリーな調達を可能にする強固な体制を確立し、製造を委託するファウンドリやOSATとの関係を含むビジネスプロセスを改善してまいります。
〔先端技術への積極的な投資〕 今後の持続的な成長のために必要な技術力を強化するため、先端技術分野への投資を拡大し、成長重視の経営を進めていきます。
具体的には、チップレットやチップレット技術と連携した2nmノードや1.4nmノードといった最先端のテクノロジーでの開発、光データ伝送のためのCo-Packaged Options(CPO)技術、3D/5.5Dなどの先端パッケージング技術および新たなパッケージ/アセンブリ技術のための高信頼性解析技術等の先端技術への投資、SoCの設計プロセスに積極的にAIを組み込むなどSoC設計技術の強化、米国/インドなどでの人材確保などに積極的に取り組んでまいります。
〔中長期的な成長を見据えた売上および営業利益の拡大〕 当社グループは将来の売上管理のために、商談獲得残高という経営指標を採用しており、この商談獲得残高は商談獲得金額から売上実績を差し引いた金額です。
この商談獲得残高により、現時点において2028年3月期までの売上の推移をある程度見通すことができております。
商談獲得残高は、2026年3月末時点で約1兆5,100億円(1米ドル=120円で換算)に拡大しており、2028年3月期以降の持続的な成長のためには、さらに商談を獲得していくことが必要であると認識しております。
そのために、データセンター/ネットワーク分野、オートモーティブ分野をはじめとして、各注力分野においてバランスよく商談を獲得していく取り組みを進めていきます。
 また、営業利益拡大への施策としては、従来に引き続き、製造粗利益の改善、開発収支の改善、販売管理費の適正な管理等に取り組んでまいります。
〔サステナビリティに関する取組〕 当社グループでは、優先的に取り組むマテリアリティ(重要課題)を特定し、サステナビリティ活動を推進しております。
 マテリアリティのなかでも、特に環境/気候変動への取り組みとして、2024年4月より再生可能エネルギーの導入を開始するなど、当社グループのGHG(温室効果ガス)排出量の削減を進めるとともに、当社グループが提供する低消費電力/省スペースな先端SoCにより、お客様のもとでのGHG排出量の低減へ貢献することで、脱炭素社会の実現を目指しております。
 また、人的資本に関しては、人権、ダイバーシティ、安全衛生/健康推進に関する諸制度の充実、新卒採用やキャリア採用などによる通年での人材獲得、エンジニア人材育成に関する教育プログラムの策定・実践などにより、当社グループの人的資本の最大化に向けた活動を進めております。
 当社グループは、半導体エコシステムのパートナーと協働して、サステナビリティ活動に関するデュー・デリジェンスの強化を図るなど、サプライチェーン全体でマテリアリティへの取り組みの実効性を高め、社会課題の解決と事業のさらなる成長を通じて、持続可能な社会の実現を目指しております。
 当社グループは、グローバル企業としての社会的責任を全うし、全てのステークホルダーから信頼と共感を得られる存在であり続けたいと考えています。
当社グループの最先端SoC技術で新しい価値を世界中に提供し、今後も中長期的な企業価値の向上を追求してまいります。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 カスタムSoCは、一般的に商談獲得から設計開発および顧客による評価期間を経て製品を出荷し売上計上するまで2年以上を要するため、当社グループは、より早い段階から将来売上見通しを見える化し、必要な対策をタイムリーに実行していくために、将来の売上見通しのベースとなる「商談獲得金額」、「商談獲得残高」を会社の重要経営指標としております。
日々の商談獲得活動によるこれら指標の積上げ、見直しによる、中期的な売上高成長率の向上、並びに製品売上拡大による売上総利益の増加および開発効率化等を通じた営業利益率の改善を目指しております。
 当社グループの商談獲得金額は2018年3月期および2019年3月期は1,100億円の水準でしたが、2023年3月期以降は3,000億円程度へ、2025年3月期は3,600億円程度へ拡大しました。
2026年3月期は3,100億円程度と前期を下回る結果となりましたが、データセンター/ネットワーク分野を中心に大型商談を獲得することが出来ました。
その結果、商談獲得残高は2022年3月末時点の約9,600億円から2026年3月末時点で約1兆5,100億円と増加しております。
 当社グループは、商談獲得後、SoCの設計開発を行いますが、一般的に顧客から設計開発に要する費用の大半をNRE売上として段階的に受領します。
その後、顧客の評価を経て製品の量産段階に入り、製品売上を計上します。
2026年3月期において、当社グループの連結売上高に占めるNRE売上高の比率は19%でした。
商談獲得から設計開発および顧客の評価完了を経て製品売上が計上されるまでには、通常2年以上を要し、その間に案件の中止や仕様変更等に基づく製品単価の変化が発生しうるため、商談獲得金額が将来の売上を確実に保証するわけではありません。
「商談獲得金額」は、ある会計期間に獲得された商談について、顧客との間で設計開発に係る契約を締結した時点(商談獲得時点)における、将来の設計開発および量産に至る販売全期間における顧客需要として当社グループが予測した金額を、1米ドル120円により示したものです。
商談獲得金額は、顧客需要の予測であるため、製造キャパシティの制約は考慮しておらず、また、商談獲得後の案件の中止、実際に計上された売上といった事後的な事象に基づき更新することはしていません。
なお、商談獲得時において、製品単価は合意されます(但し、設計開発を経て製品の仕様が変更される場合には製品単価も変更されることがあります。
)が、販売数量は合意されません。
このため、単価や数量の変動等個々の商談の状況変化を適時反映した「商談獲得残高」も重要な経営指標としております。
「商談獲得残高」は、その時点において存続している案件に関する商談獲得金額の累積値を当社グループが予測した金額で、同じく1米ドル120円で計算しています。
商談獲得残高は、商談獲得金額についての、商談を獲得した時点以降の案件の進捗又は変化を反映又は更新したものであるため、商談獲得残高の算定時点により大きく変動する可能性があります。
これらの進捗又は変化には、①商談獲得後の案件の中止、②実際に計上された売上の控除および③仕様変更等に基づく製品単価の変化や製品の販売数量の見込みの変化が含まれます。
 上記のほか、「商談獲得金額」および「商談獲得残高」の留意事項については、下記「3 事業等のリスク (4)当社グループの経営指標について」もご参照ください。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方および取り組みは次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1)サステナビリティの基本的な考え方 当社グループは、「Together with our global partners, we bring innovation to everyone everywhere.」 というミッションのもと、サステナビリティへの取り組みを重要な経営課題と位置づけ、新しいサービス/製品の差別化のために独自の先端SoCを開発するお客様のパートナーとして、また、進化する半導体のエコシステムにおいてファウンドリ/OSATをはじめ、IP/EDAツール/ソフトウエアに至るまで最新の技術を提供するサプライヤーのパートナーとして、お客様、さらにはその先にいる世界中の人々に新しい価値を提供し、持続可能で豊かな社会の実現に貢献していきたいと考えています。
 地球温暖化や気候変動等の環境問題および人権尊重や多様性等の社会的課題へのグローバルな関心の高まりを受け、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。
当社グループは、世界全体の様々な課題が引き起こすリスクおよび課題解決によって創出される機会を正しく認識し、対策に取り組んでいきます。
 また、取り組みにあたっては、お客様、パートナー、社員、地域社会、株主等、当社グループを取り巻く様々なステークホルダーとの対話や協働を通じて、課題の理解に努めるとともに信頼関係を構築し、持続可能な社会の実現を目指していきます。
(2)マテリアリティの特定 当社グループは、サステナビリティの基本的な考え方に基づき、解決すべき社会的課題と当社グループの事業成長における重要性を評価し、優先的に取り組むマテリアリティを特定しました。
グローバルな潮流の変化や事業環境の変化に柔軟に対応し、持続的な成長を実現するため、サプライチェーン全体でマテリアリティへの取り組みを進めていきます。
〔マテリアリティ特定プロセス〕 マテリアリティの選定にあたっては、当社グループの「基本理念」をもとに、お客様、パートナー、社員、地域社会、株主等、当社グループを取り巻く様々なステークホルダーと当社グループの事業のそれぞれの側面から、マテリアリティを抽出し、SASB/WEF/CSRD等のグローバルな要求や基準を踏まえ、「ステークホルダーからの期待度」と「当社グループとしての重要度」の両面からマテリアリティを評価しました。
最終的には経営層での議論を経て、取締役会における承認により決定しています。
 なお、外部環境の変化や当社グループの事業環境の変化を踏まえ、毎年度マテリアリティの妥当性および見直しの必要性を検証しています。
当社グループの「基本理念」をもとに「ステークホルダーからの期待」と「事業成長」のそれぞれの側面からマテリアリティを抽出⇒抽出したマテリアリティに対して「ステークホルダーからの期待度」と「当社グループとしての重要度」の2軸で整理/評価⇒経営層での議論を経て、優先的に取り組むマテリアリティを特定し、取締役会で承認 〔マテリアリティマップ〕 優先的に取り組むマテリアリティ当社グループの考え方コーポレート・ガバナンス健全かつ透明性の高いガバナンスが、グローバルな事業成長の基盤となる。
インテグリティ・コンプライアンスグローバルに事業展開を進めるうえで、高いインテグリティ意識やコンプライアンス遵守が不可欠となる。
(新規技術の追求による)イノベーションへの貢献当社グループのサービス/製品の差別化を図ることが、中長期的な事業成長を実現し、企業価値を最大化するために必要な要素となる。
GHG排出量削減お客様の製品におけるGHG排出量削減に貢献することが、社会的課題の解決と当社グループの事業成長につながる(低消費電力/省スペースSoCの提供による貢献)。
持続可能なサプライチェーンファブレスでの事業運営において、サプライチェーン全体での高度なCSRマネジメントが不可欠となる。
人材確保・リテンション & 人材育成グローバルな開発競争力を維持するため、技術開発をリードし、イノベーションを生み出す人材の確保/育成が必須となる。
社員のエンパワーメント・エンゲージメント社員がいきいきと働き、継続的に成長/挑戦していくことのできる環境/企業文化の醸成が、さらなる事業成長に必要となる。
人権・多様性一人ひとりの人権を尊重し、配慮することはもとより、さらなる事業成長には、多様な人材とその人材が活躍できる環境の構築が必要となる。
品質と信頼性高度な技術力のみならず、高い品質と信頼性が当社グループの差別化/競争力の源泉となる。
安定供給お客様の要求に応え、また、社会的責任を果たすために、優れたQCD、安定供給、および事業継続が求められる。
設計データ資産管理(情報セキュリティ、サイバーリスク)設計資産/ノウハウの厳格な管理が事業の基盤となり、お客様の信頼獲得に不可欠となる。
労働・安全・健康(ワークライフバランス)社員がフレキシブルに勤務場所/時間を選択し効率的に働くことや、心身ともに健康であることが、事業成長に必要となる。
(3)サステナビリティ情報開示の考え方 サステナビリティ情報の開示においては、GRI(※)スタンダードに則り、ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標の4つの観点に沿って行う方針です。
※:グローバル・レポーティング・イニシアチブ(Global Reporting Initiative)の略語です。
(4)当社グループの取組内容①ガバナンス 当社グループは、サステナビリティ活動を推進し、中長期的な課題を経営レベルで継続的に議論していくため、ESG推進室を設置し、社内関連部門と連携した推進体制を構築しています。
この推進体制を活動の基盤として経営委員会の実行指示のもと、活動を推進しています。
取締役会は、重要なサステナビリティ課題への取り組み方針/実行計画の審議/承認や、進捗確認等の監督を行っています。
〔取締役会〕 サステナビリティ活動に関する決定機関として、方針/戦略/施策等を審議/承認します。
また、半期毎に各種施策の進捗を監督し、必要に応じて是正等の指示を行います。
〔経営委員会〕 取締役会での審議に先立ち、サステナビリティに関する方針/戦略/施策等の計画案を策定します。
また、各施策に対する執行責任を持ち取締役会での承認のもと、実行部門への指示を行い、施策等を推進します。
 施策の推進に当たり、ESG推進室は、方針/戦略/施策等の計画策定および計画実行のサポート、施策の実行状況について取りまとめ、経営委員会への報告を実施します。
②リスク管理 当社グループは、様々な経営リスク、事業リスクの抑制/低減および事業機会の創出に向け、半期毎に全社リスクマネジメントを実施しています。
このフレームワークの中で、気候変動/人的資本/多様性といったサステナビリティに関するリスクや事業機会創出の可能性についても対象とし、リスクアセスメントの実施、対策立案/実行、進捗/効果確認を定期的に実施しています。
リスクマネジメントに関する基本的な考え方および体制については、下記「3 事業等のリスク」を参照ください。
③環境に関する戦略〔環境方針〕 当社グループは、先進の技術によって環境性能に優れたSoCおよびそれを核とするソリューションビジネス/サービスの設計、開発および販売を通じて、お客様とともに豊かな地球環境の保護に貢献します。
また、以下の行動指針により、当社グループは、開発から調達、生産、流通、販売、使用、廃棄にいたるすべてのライフサイクルを通じて、環境負荷の低減と環境汚染の予防に努めます。
1. 省電力、軽量化、含有化学物質の適正管理など、環境に配慮した製品の開発を積極的に推進することにより、温室効果ガス排出の削減、廃棄物の削減など、地球環境の負荷低減に積極的に貢献します。
2. 開発から調達、生産、流通、販売、使用、廃棄にいたる、サプライチェーン全体での活動を通して、環境負荷の最小化を追求するため、エネルギー/原材料/水資源の有効活用、温室効果ガス/廃棄物/水の排出量管理、材料や副資材に含まれる化学物質の確実な管理に取り組みます。
3. 持続可能な社会を実現するため、資源の有効活用を促進するとともに、環境汚染の予防と、生物多様性や森林保全に配慮した事業活動と貢献活動、およびプラスチックの使用削減を推進します。
4. 各国、各地域の環境関連法規制、およびそれらに関するお客様との個々の合意事項を遵守します。
5. すべての役員および従業員の環境への意識向上を図り、地域社会への環境貢献を推進します。
6. これらの環境活動を有効に実施するために、環境マネジメントシステムを継続的に改善します。
7. 地球環境の保全/負荷低減に向けた活動への賛同、および支援を行うとともに、環境情報の適切な開示や地域環境への貢献を推進することにより、ステークホルダーとの連携/協働を図ります。
〔環境マネジメントシステム(ISO14001)構築/認証〕 当社は、環境方針の実現に向けた具体的な取り組みとして、国際標準規格ISO14001に基づく環境マネジメントシステムを構築し、外部の認証機関による第三者認証を取得したうえで環境活動を推進しています。
 環境マネジメントシステムは、トップマネジメントのもと、環境活動の具体的行動計画の策定、実施および結果のチェック、EMS委員会、マネジメントレビューの実施により、PDCAサイクルを確実に回し、継続的な改善に努めています。
環境マネジメントシステムの構築により、活動状況の把握をはじめ、順法や緊急事態への対応など、より実効性の高い活動を可能にしています。
〔環境マネジメントシステム(ISO14001)登録証〕 〔環境マネジメントシステム(ISO14001)推進体制〕 当社は、環境管理統括責任者(担当役員)のもと、組織単位で環境責任者を設置し、環境活動を推進しています。
また、サステナビリティ推進部門であるESG推進室と連携し、サステナビリティ活動との連携を図っています。
四半期毎に開催するEMS委員会では、環境活動の結果をレビューし、情報共有を図っています。
〔環境活動内容〕 当社は、各部門が環境への影響/課題を評価/抽出し、環境目標の設定および四半期毎に結果確認を行うことにより、環境活動を推進しています。
部門環境への影響・課題環境目標および活動事例営業部門販売したLSI製品の市場での電力消費、廃棄。
環境配慮型製品(低消費電力、小型化)の販売により、電力消費、廃棄物の量を削減。
事業/開発部門環境配慮型製品(低消費電力、小型化)の開発により、電力消費、廃棄物の量を削減。
LSI製品不良品の廃棄。
開発/製造/試験工程の見直しによる歩留改善。
品質・製造技術/生産/調達部門LSI試験時間増によるテスターの電力消費。
試験最適化、同測数拡大などによる試験時間短縮。
LSI製品への規制化学物質の含有。
各国の製品含有化学物質規制の遵守。
流通におけるエネルギー消費。
流通ルートの短縮/効率化に向けた製造拠点、倉庫拠点の最適化。
コーポレート部門環境を考慮したIT機器の導入推進。
PC、ディスプレイ、CPU/サーバー、ストレージなどIT機器のPCグリーンラベル製品、EPEAT認証製品などの導入。
気候変動、環境規制等への対応体制、プロセスの構築。
環境取り組みの社外への情報開示。
開発および不良品解析に使用する化学薬品の保有。
保有化学薬品の管理、SDS評価。
地球環境への貢献。
清掃ボランティア活動、ペットボトルキャップのリサイクル。
〔環境教育〕 当社は、役員および従業員一人ひとりの環境意識を高めるため、環境への取り組みに対する考え方や、業務との関わり、環境法令や当社の取り組みについて、すべての役員および従業員に対しe-Learning環境教育を毎年実施しています。
 また、社内のイントラネットへ当社の環境活動の目標を含む活動状況を掲載し、すべての役員および従業員への周知と意識高揚に努めています。
〔気候変動への対応〕(a)環境に配慮した製品の提供 当社グループは、環境負荷の低減に向けて、再生可能資源の利用促進、エネルギー効率の向上、有害物質の削減、低消費電力型製品の開発を行うことで環境に配慮した製品を提供し、かつ各国の様々な法規制にも対応することで、お客様に安心をお届けします。
 ソシオネクストの製品、および包装梱包材は、EU REACH規制(※1)、EU RoHS指令(※2)、中国RoHS指令(※3)、などの法規制に対応しています(使用禁止措置適用除外項目を除く)。
 当社グループでは、これらの環境に配慮した製品の提供や、法規制への対応を確実にするため、独自の開発フロー(「デザイン・レビュー」の仕組み)を策定・運用し、開発プロセスの各段階において確認を行っています。
※1:EUにおける化学品の登録/評価/認可および制限を目的とした規制(Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals)※2:EUにおいて販売される電子/電気機器に特定有害物質の使用を禁止する指令(Restriction of Hazardous Substances)※3:中国で販売される電子/電気機器に特定有害物質の使用を禁止する指令(電子情報製品生産汚染防止管理弁法)  当社グループは、我々の提供するSoCによって、お客様のもとでのGHG排出量の低減に貢献し続けていくことが、サステナブルな社会の実現につながると考えています。
グローバル市場をリードする主要なお客様との共同開発や、独自のマルチコア設計技術・低電力なAIエンジン/アクセラレータ等の活用等による高性能なカスタムSoCの開発を通じて、お客様の製品のさらなる小型化、高集積化、低消費電力化を実現することで、お客様のイノベーションおよび製品の環境負荷低減に貢献します。
 また、設計開発に使用するデータセンターにおいては、CPU/サーバーの消費電力低減、および再生可能エネルギーの導入などを順次進めています。
(b)リスクと機会およびシナリオ分析 当社グループは、2026年3月期において、事業活動における気候変動に関連する「リスク」と「機会」を以下のとおり認識したうえで、シナリオ分析を通じた財務/事業インパクトの算出を行いました。
〔気候変動に関連する主なリスクと機会〕区分気候変動が当社グループに及ぼす影響当社グループの対策リスク移行リスク政策/法規制省エネ/GHG排出量削減に向けた取り組み/施策によるコスト増(カーボンプライシング等のエネルギーコスト増等)。
グローバルな動向/法規制の変化を早期に捉えた計画的な施策の検討/実行/評価。
サプライチェーンGHG排出量の把握、パートナーへの削減の働きかけの継続的な実施。
技術市場競争力維持/向上のための研究開発費増。
市場競争力維持/向上のための製造コスト増。
お客様、パートナーと連携した低消費電力/省スペースな環境配慮型デバイスとソリューションの開発/提供、およびその開発プロセスの効率化。
市場/評判環境配慮型デバイスを提供できないことによる売上減およびレピュテーションリスク。
GHG排出量の低減に貢献するサービス/製品の開発/提供。
規制による材料/電力等仕入れ価格のコスト増。
使用部材の見直し、データセンターにおける導入機器の効率化などによる消費電力の削減検討。
物理リスク急性異常気象の激甚化による製造委託先/製品倉庫/データセンターを含むサプライチェーンにおける操業停止。
製造委託先、製品倉庫、およびデータセンター等のサプライチェーンにおける操業停止を想定した、拠点分散化や初動対応、早期復旧の実効性向上を含めた事業継続計画の定期的な見直し。
慢性水不足による製造委託先の操業停止。
気温上昇によるデータセンター等の電力コスト増。
事業所、データセンターにおける導入機器の効率化などによる消費電力の削減検討。
機会資源の効率性事業所、データセンターにおける資源(エネルギー、水)の効率利用によるコスト削減。
SoC開発効率化(独自のマルチコア設計技術、低電力なAIエンジン/アクセラレータの活用)によるコスト削減。
サービス/製品お客様の省エネ/GHG排出量削減への貢献に寄与する低消費電力製品を中心とした需要増。
低消費電力/省スペースな環境配慮型デバイスとソリューションの開発/提供。
市場低消費電力技術を基盤とした新たなお客様獲得。
AD/ADAS/データセンター向けSoCを中心としたさらなる低消費電力化/小型化の実現による新たなお客様獲得。
〔シナリオ分析〕区分シナリオ/参考情報期間・短期:~2027年・中期:2028年~2030年・長期:2031年~2050年インパクト・小:10億円以内・中:10億円超50億円以内・大:50億円超※会計年度単位での影響額シナリオ・1.5℃/2.0℃シナリオ:IEA(国際エネルギー機関)のSDS/NZE、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のRCP/SSP1・4.0℃シナリオ:IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のRCP8.5/SSP5シナリオ分析の進め方当社グループは、IEAやIPCC等が発表する「世界の平均気温がパリ協定で合意した2.0℃未満の上昇に抑えられる(一部1.5℃以内)」のシナリオでリスクと機会を分析しました。
さらに、IPCC等が発表する「世界の平均気温が産業革命前比で約4.0℃以上上昇する」のシナリオを用いて、気候変動の進行に伴う自然災害の激甚化が事業に与える影響としてより顕在化するとされる物理的リスクにフォーカスし、分析を行いました。
〔1.5℃/2.0℃および4.0℃シナリオにおける当社グループへのインパクト〕区分気候変動が当社グループに及ぼす影響事業活動に対する財務的インパクト重要度(※1)発生時期影響項目影響度(※2)小中大移行リスク政策/法規制省エネ/GHG排出量削減に向けた取り組み/施策によるコスト増(カーボンプライシング等のエネルギーコスト増等)。
中中・長期コスト 技術市場競争力維持/向上のための研究開発費増。
市場競争力維持/向上のための製造コスト増。
高短・中期コスト市場/評判お客様の需要変化による売上減。
環境配慮型デバイスを提供できないことによるレピュテーションリスク。
中中・長期売上-規制による材料/電力等仕入れ価格のコスト増。
中中・長期コスト-物理リスク急性異常気象の激甚化による製造委託先/製品倉庫/データセンターを含むサプライチェ―ンにおける操業停止。
低中・長期売上慢性水不足による製造委託先の操業停止。
低中・長期売上気温上昇によるデータセンター等の電力コスト増。
中中・長期コスト 機会資源の効率性事業所、データセンターにおける資源(エネルギー、水)の効率利用によるコスト削減。
中中・長期コスト サービス/製品お客様の省エネ/GHG排出量削減への貢献に寄与する低消費電力製品を中心とした需要増。
中中・長期売上-市場低消費電力技術を基盤とした新たなお客様獲得。
高中・長期売上-※1:重要度「高」「中」「低」の程度は、気候関連のリスクと機会の「発生可能性」と「影響の程度」を勘案して評価しています。
※2:矢印の色は、気候変動シナリオの区分を示す目的で用いており、薄い灰色は1.5℃/2.0℃シナリオ、黒色は4.0℃シナリオを示しています。
影響度の大小や発生可能性の高低を示すものではありません。
また、試算が困難であるリスク/機会の影響度については、各項目における定性評価に留め、「-」として表示しています。
(c)リスクと機会に関する具体的な取組 近年、自動運転技術の発展や、生成系AIの市場利用が始まり、必要とされるコンピューティングパワーは指数関数的に増加していくと予測されており、消費電力を抑え、GHG排出量を抑制することが社会的な課題となっています。
当社グループでは、市場競争力の維持/向上およびエネルギーコスト増への対策として、開発段階から消費電力の低減に向けた取り組みを行っています。
 また、SoCの小型化による使用部材の削減や、省スペース化に向けた取り組みも推進しています。
(ⅰ)SoCの消費電力の削減/低減に向けた取組〔微細化による消費電力の低減〕 お客様からのSoCに対する消費電力低減の要求に応えるため、当社グループはプロセスノードの進化(微細化や低電圧化)を追求することで、低消費電力化の対応を進めています。
 先端プロセスと既存プロセスにおける消費電力を比較すると、最先端の2nm/3nmプロセスは、28nmプロセスに対し、トランジスタ当たりの消費電力は概ね1/10以下に低減されています。
2nm以細の最先端テクノロジー(1.4nm/2nm)への開発投資拡大も進めており、継続して微細化や低電圧化への追求を進めています。
〔微細化/低電圧による消費電力低減イメージ〕※:縦軸は 90nm のTotal Power(Dynamic成分とLeakage成分の和)を基準とした各テクノロジーでの相対比となります。
〔低消費電力化の実現に向けた設計技術〕 当社グループのSoC設計は、お客様の低消費電力化の要望に応えるため、多様な取り組みを行っています。
低消費電力SoCを実現するためには、個々の技術だけではなく、様々な技術を組み合わせることが有効です。
当社グループの設計環境「リファレンス・デザイン・フロー」は、様々な低消費電力化技術に対応しており、SoCの動作時と待機時の双方の消費電力を削減できます。
特に、電源を制御することにより、低消費電力化を図る手法を体系化して開発しています。
 また、当社グループは、UPF/CPF(※)を採用することで、お客様の設計資産への変更を抑えつつ、低消費電力化設計を容易にしています。
UPF/CPFの採用は、これまでは検証が非常に困難だった低消費電力化技術に対しても信頼性の高い設計を行うことを可能としています。
 詳細は当社グループのホームページを参照ください。
https://www.socionext.com/jp/products/customsoc/design/low-power.html※ UPF(Unified Power Format):IEEE Std. 1801として標準化された低消費電力設計指針を記述する標準仕様です。
CPF(Common Power Format)とは、Si2にて標準化された低消費電力設計指針を記述する標準仕様です。
〔低消費電力技術〕 〔低消費電力化を可能とする設計・開発プロセスおよび先端パッケージング・集積技術〕 当社グループでは、製品開発の初期段階から環境配慮を組み込んだ開発体制(「デザイン・レビュー」の仕組み)を構築し、運用しており、お客様からの低消費電力要件を丁寧に把握しながら、最適なプロセスノードの選択や、環境負荷の少ない製造パートナー(Fab/OSAT)の選定を進めています。
このような「設計から製造・使用段階までの一貫した取り組み」により、製品ライフサイクル全体のGHG排出量削減を支援しています。
 近年、半導体業界ではチップレット技術が広く注目されています。
チップレットとは、CPUやGPUなどのコンピュートチップと、機能毎に特化した複数のチップを、2.5Dあるいは3Dに集積することによって高機能化、高性能化、低消費電力化を実現する先端パッケージング・集積技術であり、消費電力、コスト、歩留の改善に寄与します。
こうした流れの中、当社グループが提案するFlexlets™(フレックスレッツ)は、チップレット技術をさらに発展させた「コンフィギュラブル(用途に応じて柔軟に設計可能)な次世代チップレット」として位置づけられています。
Flexletsは、従来の固定機能型チップレットとは異なり、RTLレベルで性能や機能を最適化できるため、アプリケーションごとにきめ細かな電力効率の最適化が可能です。
特に高性能コンピューティング、ネットワーク機器、車載用途など、多様な市場において柔軟性を発揮します。
さらに、Flexletsは2.5Dや3Dに加え、5.5Dのような複雑なマルチチップ統合技術にも対応できる設計になっており、より高度なチップ間連携を可能にすることで、電力効率の改善と高密度化を両立します。
5.5Dは、横方向の高密度配線(インターポーザーやRDLなど)を活用しつつ、必要に応じて縦方向の接続を組み合わせる実装方式で、2.5Dと3Dの特長を融合した大規模、かつ柔軟なチップ実装技術として提案しています。
 3D/5.5D積層などのマルチチップ構造では発熱が集中しやすくなるため、熱伝導効率に優れた部材や構造の導入、並びにチップ間の熱干渉を抑えるパッケージ設計が重要です。
また、SoC単独で冷却を考えるのではなく、システム全体での冷却効率や冷却コストの最適化を図るため、システム側の冷却系へいかに効率よく放熱するかを考慮し、最新の熱設計(サーマルマネジメント)を取り入れ、高集積化しても安定稼働が可能、かつ高い冷却効率を兼ね備える製品開発を進めています。
 また、これまで電気信号で行っていたチップ間通信の一部を光信号に置き換える光電融合技術は、消費電力を大幅に削減しながら高い通信帯域を実現できる将来技術であり、当社グループでも取り組みを進めています。
 以上のように、当社グループは、先端テクノロジー製品や、多様な低消費電力化技術を搭載した製品の開発/提供により、お客様のもとでの消費電力の削減に貢献しています。
 プロセスノード別の売上推移では、製品売上、NRE売上ともに先端テクノロジー製品(7nm以細)へのシフトが進んでいます。
将来的な製品売上の先行指標と言えるNRE売上(2026年3月期)では、先端テクノロジー製品の比率が84%に達しています。
〔売上の内訳(プロセスノード別)〕 (ⅱ)小型化/省スペース化に向けた取組 当社グループは、SoCの小型化により使用部材(鉱物資源、化石資源)を削減し、原材料から製品にいたる、製造プロセスでのエネルギー削減に貢献しています。
 SoCの小型化は、お客様の最終製品における小型化/省スペース化にも直結し、さらには機器動作時の熱管理の容易化にもつながります。
この結果として、お客様における使用部材の削減や、製造プロセスでのエネルギー削減だけではなく、電気自動車の航続距離向上やデータセンターの冷却負荷軽減など、最終製品の使用段階においても環境負荷低減に貢献するため、サステナブルな社会の実現につながると考えています。
 当社グループが提案する、チップレット技術を発展させたFlexlets™は、メモリ、ネットワーク、PCIeなどの多様な機能のチップを柔軟に組み合わせられるため、限られたスペースの中で高い機能集積を可能にする技術です。
また、2.5D/3Dパッケージに加えて5.5Dのような新しい実装方式にも対応でき、従来以上に高密度・省電力な設計が可能となります。
 チップレット技術は、小型化/省スペース化だけではなく、低消費電力化やSoCの微細化限界に対するブレークスルーとしても期待されています。
低消費電力化の推進にあたっては、チップレット間通信の最適化、低消費電力のインターコネクト技術の採用、また、各チップレットの電力管理を細かく制御するなどの設計技術を適用し、全体の消費電力の削減を図っています。
これにより、SoCの微細化の限界を補い、お客様の求める多機能化と環境負荷低減の両立に貢献します。
 当社グループは、こうした先端パッケージングとチップレット技術を取り入れた製品を、データセンター/ネットワーク機器、オートモーティブ分野へ展開し、環境と性能の両立を図るソリューションを継続的に提供しています。
〔3DIC F2F(Face-to-face)および5.5D構造イメージ〕 (ⅲ)データセンターにおける消費電力の削減に向けた取組 3nm以細のテクノロジー製品への開発シフトによる高集積化の進展により、設計/開発業務におけるデータ処理量が増大したため、データセンターでの消費電力は当社グループのGHG排出量(Scope1、2の合算値)の約半分を占めている状況であり、将来的な事業規模の拡大に合わせ、消費電力のさらなる増加が見込まれます。
 当社グループでは、データセンターにおける消費電力の低減施策として、CPU/サーバー等を中心に低消費電力型機器の導入/置き換えを順次進めています。
また、開発プロセス/開発手法などの改善や、AIを活用する開発プロセスの拡張による業務の効率化により、CPU/サーバーの稼働時間を抑制し、消費電力の低減に取り組んでいます。
 データセンターにおいては、2025年3月期より再生可能エネルギーの導入を開始しており、継続して再生可能エネルギーのさらなる導入拡大を推進していきます。
④環境に関する指標と目標 2026年3月期の当社グループのGHG排出量(Scope1(※1)、2(※2))は、6,094t-CO2となりました。
前年比では、433t-CO2の削減となりました。
また、売上高当たりのGHG排出量については、3.04t-CO2となり、前年比では、0.42t-CO2の削減となっております。
 当社グループは、2050年までにGHG排出量(Scope1、2)のカーボンニュートラルを目指しており、目標達成に向けて、引き続き削減施策の検討を行い、実行してまいります。
※1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出※2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出 〔GHG排出量〕項目グローバル実績(t-CO2)目標2022年3月期- 基準年 -2024年3月期2025年3月期2026年3月期基準年比前年比Scope1241199254238△3(△1%)△16(△6%)2050年までにカーボンニュートラル達成Scope26,8467,7766,2735,856△990(△14%)△417(△7%)合計7,0877,9756,5276,094△993(△14%)△433(△7%)再生可能エネルギー導入によるScope2排出削減量(※)00<電力量>9.4%<GHG>663t-CO2<電力量>18.8%<GHG>1,458t-CO2-- ※:再生可能エネルギー導入による排出削減量は、Scope2の実績に反映済みです。
〔売上高当たりのGHG排出量(1億円当たり)〕項目グローバル実績(t-CO2)2022年3月期- 基準年 -2024年3月期2025年3月期2026年3月期基準年比前年比Scope1+26.063.613.463.04△3.02△0.42 〔GHG排出量 内訳〕項目(※1)グローバル実績(t-CO2)(※2)2022年3月期- 基準年 -2024年3月期2025年3月期2026年3月期Scope1+2(マーケットベース)7,0877,9756,5276,094Scope1+2+3(マーケットベース)266,720404,716347,519522,815Scope1241199254238 二酸化炭素(CO2)241199254238 メタン(CH4)0000 一酸化二窒素(N2O)0000 ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)0000 パーフルオロカーボン類(PFCs)0000 六フッ化硫黄(SF6)0000 三フッ化窒素(NF3)0000Scope2(マーケットベース)6,8467,7766,2735,856 データセンターにおける排出量1,3593,6553,1563,171 オフィスにおける排出量5,4874,1213,1172,685Scope2(ロケーションベース)7,2547,9197,1177,149Scope3259,633396,741340,992516,721 Cat.1購入したサービス/製品(調達金額ベース)229,697356,133299,323471,327 Cat.2資本財(設備調達金額ベース)27,08135,02536,45539,931 Cat.3Scope1、Scope2に含まれない燃料およびエネルギー関連活動(Scope1、2活動量ベース)1,2291,3271,2441,262 Cat.4輸送、配送(上流)(輸送質量・距離ベース)9081,1401,0521,054 Cat.5事業から出る廃棄物(廃棄物処理委託量および金額ベース)50256720 Cat.6出張(出張旅費金額および従業員数ベース)2012,2672,1082,090 Cat.7雇用者の通勤(通勤費支給金額および従業員数・勤務日数ベース)4678247431,037 Cat.8リース資産(上流)対象項目の排出はありません。
Cat.9輸送、配送(下流)Cat.4で算出のため非該当 Cat.10販売した製品の加工対象外 Cat.11販売した製品の使用対象外 Cat.12販売した製品の廃棄対象外 Cat.13リース資産(下流)対象項目の排出はありません。
Cat.14フランチャイズ対象項目の排出はありません。
Cat.15投資対象項目の排出はありません。
※1:GHG排出量は、「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン(環境省・経済産業省)」に則り、算定しています。
※2:2025年3月期に実施したGHG排出量算定方法の見直しを踏まえ、2022年3月期の基準年についても同様の見直しを実施しています。
〔IFRS S2 開示要求項目〕開示項目指標実績SASB対照表(コード)2024年3月期2025年3月期2026年3月期温室効果ガス排出(1)グローバルでの「Scope1」の総排出(t-CO2)199254238TC-SC-110a.1
(2)パーフルオロ化合物からの総排出当社グループ製品には当該物質は含有されていないため、温室効果ガスの排出はありません。
TC-SC-110a.1「Scope1」の排出を管理するための長期的および短期的な戦略又は計画、排出削減目標並びにそれらの目標に対するパフォーマンスの分析についての説明2050年までにGHG排出量(Scope1、2)のカーボンニュートラルを目指しています。
TC-SC-110a.2事業活動におけるエネルギー管理(1)エネルギー総消費量(GJ)161,037149,701152,036TC-SC-130a.1
(2)電力系統からの電気の割合(%)96.091.591.8(3)再生可能エネルギーの割合(%)08.917.8水管理(1)総取水量(m3)4,1452,0942,094TC-SC-140a.1
(2)総消費水量、およびそれらの「ベースライン水ストレス」が「高い」又は「極めて高い」地域の割合水ストレスが「極めて高い」「高い」地域における使用割合は、0%です。
製品ライフサイクル管理IEC62474申告対象物質を含む製品から生じた売上高の割合(%)000TC-SC-410a.1IEC62474申告対象物質を含む製品から生じた売上高の割合は、0%です。
当社グループ製品では、IEC62474申告対象物質の閾値を超える使用、報告義務のある用途・物質の使用はありません。
(1)サーバー、
(2)デスクトップおよび(3)ラップトップのシステムレベルにおけるプロセッサーのエネルギー効率該当事項はありません。
TC-SC-410a.2総生産量(自社所有の製造設備および製造委託契約をしている製造設備による総生産量を開示)(千個)123,77099,61289,876TC-SC-000.A自社施設からの生産の割合(%)000TC-SC-000.B当社グループは製造工程を外部に委託しており、自社施設では生産を行っておりません。
(5)サステナビリティ活動に対する社外からの評価 当社グループは、2022年10月の東京証券取引所プライム市場への上場後、経営と一体化したサステナビリティ活動を積極的に進めています。
CDP(Carbon Disclosure Project)においては、昨年同様Bランクを獲得しました。
また、EcoVadis社のサステナビリティ評価において、全評価対象企業の上位15%以内に与えられるシルバーメダルを初めて獲得しました。
さらに、日本経済新聞社主催「日経サステナブル総合調査SDGs経営編」の総合ランキングにおいては昨年度の3つ星から4つ星に、同じく「脱炭素経営ランキング GX500」においても上位431位から131位に改善しました。
 これらの評価結果をもとに、サステナビリティ活動のさらなる進展を図っています。
[CDP2025「気候変動」および「水セキュリティ」の2分野で「B」評価を獲得] CDP2025の「気候変動」および「水セキュリティ」の2分野において、最高評価から3番目に位置する「B」評価を獲得しました。
 CDPは2000年に設立、世界唯一の独立した環境情報開示システムを運営する非営利団体です。
世界の主要企業から気候変動などの環境関連情報を収集・分析し、その結果を9段階(A、A-、B、B-、C、C-、D、D-、F)で評価しています。
CDPのデータベースは環境情報開示のグローバルスタンダードとされており、CDPを通じた情報開示を求める機関投資家が年々増加しています。
※:CDP2025では、世界の時価総額の半分以上に相当する22,100社以上が回答し評価されています。
[EcoVadis社のサステナビリティ評価で「シルバー」メダルを獲得] EcoVadis社のサステナビリティ評価において、全評価対象企業の上位15%以内に与えられるシルバーメダルを獲得しました。
特に「環境」「倫理」「持続可能な資材調達」での改善により、全体の上位12%の評価を受けました。
 EcoVadis社(本社:フランス)のサステナビリティ評価は、国連グローバル・コンパクトの10原則、 国際労働機関(ILO)の条約、グローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)の基準、ISO26000の基準など国際的なサステナビリティ基準に基づき行われています。
「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な資材調達」の4つの中核的なテーマおよび21のサステナビリティ基準により判定されます。
2007年の設立以来、世界185カ国、250業種、15万社以上の企業がこの評価を受審しています。
[「日経サステナブル総合調査SDGs経営編」にて4つ星を獲得] 事業を通じて社会・経済・環境の課題解決に取り組み企業価値向上につなげている企業を評価する2025年の「日経サステナブル総合調査SDGs経営編」において、4つ星に認定されました。
 「SDGs戦略・経済価値」「社会価値」「環境価値」「ガバナンス」の4分野における総合得点で5段階評価されるもので、昨年の3つ星に続き、2ランクアップとなる4つ星の評価を受けました。
 特に、「社会価値」「環境価値」「ガバナンス」分野で「S+ランク」の高評価を受けたほか、「SDGs戦略・経済価値」分野でも「A++ランク」を獲得しました。
[日本経済新聞社「脱炭素経営ランキング GX500」に選出] 日本経済新聞社主催「脱炭素経営ランキング GX500」において、上位500企業に選出されました。
2025年度は総合評価で「BB:131位」となり、前年から大きく評価が向上しました(前年評価は「C:431位」)。
 「脱炭素経営ランキング GX500」は、企業の脱炭素の取り組みを総合的に評価し、GX(グリーントランスフォーメーション)時代の有力企業500社を選出してランク付けするものです。
本調査では、アンケートに回答した国内上場企業など830社を対象に「情報開示」「排出量の管理や削減実績」「省エネや再エネ活用」「温暖化ガス削減の具体策」「削減の目標設定」の5分野における総合得点でランキングと格付け評価が行われます。
 当社グループは、評価対象分野のなかでも、特に「情報開示」において評価されており、調査対象企業全体において「AA:10位」に選定されました。
[ESG投資指数「FTSE Blossom Japan Index」と「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」の構成銘柄に選定] 当社グループは、ESG(環境、社会、ガバナンス)投資の代表的な指数として、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などのサステナブル投資ファンドが採用する「FTSE Blossom Japan Index」および「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」の構成銘柄に初めて選定されました。
FTSE Blossom Japan Indexについて FTSE Blossom Japan Indexはグローバルインデックスプロバイダーであるロンドン証券取引所グループ傘下のFTSE Russellが日本企業に特化して作成し、ESG(環境、社会、ガバナンス)について優れた対応を行っている企業のパフォーマンスを測定するために設計されたものです。
FTSE Russellの評価はコーポレートガバナンス、健康と安全性、腐敗防止、気候変動といった分野について行われており、FTSE Blossom Japan Indexの構成銘柄である企業は、環境、社会、ガバナンスに関する様々な基準を満たしています。
FTSE Blossom Japan Sector Relative Indexについて FTSE Russellが提供するESG(環境、社会、ガバナンス)評価に基づく日本企業に特化した株式インデックスです。
各業種内で相対的にESG対応に優れた企業を選定し、セクター・ニュートラルな設計により業種偏重を抑えています。
[2025年度「SOMPOサステナビリティ・インデックス」構成銘柄に選定] 当社グループは、SOMPOリスクマネジメント株式会社が設定する、2025年度「SOMPOサステナビリティ・インデックス」の構成銘柄に選定されました。
 「SOMPOサステナビリティ・インデックス」は、SOMPOリスクマネジメント株式会社が実施する「環境経営調査」と「ESG経営調査」によるESG評価をもとに、ESGの取り組みに優れた約300銘柄から構成され、同社の「サステナブル運用」のインデックスとして年金基金等の複数の機関投資家に採用されています。
(6)人的資本への対応①人的資本に関する戦略 当社グループは、多様な社員や組織が互いに高め合い協力することが、最先端の技術力やグローバルな開発競争力を向上させ、さらには、持続的成長の基盤となり、当社グループのミッション「Together with our global partners, we bring innovation to everyone everywhere.」の実現につながると考えます。
 「人材こそが企業価値の源泉である」という信念のもと、「人材育成」、「人権/ダイバーシティ&インクルージョン」、「安全衛生」、「健康経営」に注力し、多様な人材が最大限に能力を発揮できる環境づくりとその成長支援を積極的に推進しています。
 こうした考えのもと、当社グループでは、事業特性に即した人材戦略の強化を重視しています。
 当社グループは、カスタムSoCの設計・開発を中核とする事業を展開しており、エンジニアをはじめとする高度な専門性と創造性を有する人材こそが、持続的な成長および競争優位性の源泉であると考えています。
技術革新のスピードが加速し、半導体産業を取り巻く競争環境が一層厳しさを増す中で、人材への投資は中長期的な企業価値向上に不可欠な取り組みであると認識しています。
 一方で、当社グループのエンジニアの年齢構成は相対的にシニア層の比率が高く、今後、一定数のエンジニアが毎年退職を迎える局面にあります。
このため、当社グループとして、将来的にエンジニア数が減少する可能性があると認識しており、こうした構造的な課題に対応しながら人的資本の持続性をいかに確保していくかが、当社グループの中長期的な成長に直結する重要な経営課題の一つと考えています。
 さらに、当社グループでは、高度な設計・開発力を要する多数の商談を獲得しており、今後、複数の開発プロジェクトが同時並行で進行します。
このため、各プロジェクトを着実に進めていくためには、従来以上にエンジニアリソースの確保が求められ、さらに各エンジニアの保有スキルの高度化およびマルチ化が必要になると考えています。
このため、人材確保・人材育成が進まない場合、実際に保有するエンジニアリソースと、事業成長に伴い必要となるリソースとの間に乖離が生じる可能性があります。
 これらの認識を踏まえ、当社グループでは、マテリアリティとして「人材確保・リテンションおよび人材育成」並びに「社員のエンパワーメント・エンゲージメント」を定めるとともに、「人材確保」「人材育成」および「開発生産性の高度化」を人的資本戦略の中核に位置づけ、人的資本の質と量の中長期的な安定化を図っています。
特に、2026年3月期においては、将来の事業成長を支える人材基盤の強化を目的として、「人材育成」に重点を置いた取り組みを推進してきました。
 当社グループは、人的資本への戦略的な取り組みを通じて、技術開発力の強化と事業成長の両立を図るとともに、社員一人ひとりが能力を最大限発揮できる環境の整備を進めており、人材への継続的な投資を通じて、持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。
(a)人材育成について 当社グループは、最先端の「Solution SoC」ビジネスモデルを通じて、ステークホルダーの様々な期待/要望に応えるため、最先端技術を追求することで、世界のイノベーションを支える会社として持続的な成長を目指しており、そのために必要となる、仕事にオーナーシップを持ち、自律的/意欲的にあるべき姿にチャレンジするプロフェッショナルな人材の育成に取り組んでいます。
〔エンジニア育成〕(ⅰ)求める人材の明確化 当社グループは、エンジニアの育成を重要な経営課題の一つと考えています。
 当社グループは、中期事業計画において、AD(自動運転)/ADAS(先進運転支援システム)や車載センシング等の「オートモーティブ」、データセンターやAIアクセラレータ等の「データセンター/ネットワーク」、アクションカメラやネットワークカメラ等の「スマートデバイス」、FA(Factory Automation)機器や計測器等の「インダストリアル」の各領域を中心に事業規模の拡大を計画しています。
 これらの事業領域において、お客様は、SoCのアーキテクチャーに対する知識はもとより、SoCが搭載される最終製品やサービスに関する高い知見、および差別化を可能とする先端のハードウエアからソフトウエアにいたるまでの技術を組み合わせて、最適なソリューションを提案できるパートナーを求めています。
このような「Solution SoC」ビジネスモデルの実現には、以下のようなエンジニア人材が必要になると考えます。
- グローバルに開発競争力を維持し続けるためのメソドロジスト- お客様の要求に基づき最適なSoCアーキテクチャー仕様を提案/策定できるシステムアーキテクト- アーキテクチャー仕様から実装仕様作成、設計を行える各分野のエキスパート- お客様からの信頼を得て、開発を円滑にゴールに導くプロジェクトマネジャー (ⅱ)求める人材に必要となるスキルの明確化 必要とされるエンジニア人材の拡大を図るために、当社グループは、必要なスキルおよび経験を明確に定義し、エンジニア一人ひとりが保有するスキル等の可視化に取り組んでいます。
<エンジニアロールモデルとスキル/重要度のマトリックス> (ⅲ)スキル習得に向けた人材育成プログラム<エンジニア育成のロードマップ> 当社グループは、エンジニア育成の一環として、エンジニア一人ひとりが上司との1on1面談を実施する制度を設けており、自身のキャリアパスおよびその実現に向けた具体的なアクションを共有することで、個人の成長をサポートしています。
また、エンジニア一人ひとりが求められる人材に必要なスキルおよび経験を確実に身に付けるために、エンジニアのレベルに応じた教育プログラムを策定/実践しています。
さらに、海外のお客様、海外パートナーとのビジネスを進めていくうえで欠かせない語学/コミュニケーションスキルについても、教育支援体制を強化しています。
(※) 語学/コミュニケーションスキル育成のプログラムリーダー層向け・コミュニケーションスキル上級(1on1研修)・グローバルマインド研修(グループ研修)・グループコーチング研修一般社員向け・コミュニケーションスキル初級(グループ研修)・グローバルマインド研修(グループ研修)・英語運用力研修・新入社員向け語学研修(グループ研修)全社員共通・基礎英語力強化(語学研修アプリ) <エンジニア教育の実施状況> 2024年3月期2025年3月期2026年3月期総教育時間(時間)19,50018,90019,000エンジニア一人あたり教育時間(時間)13.212.812.7投資額(万円)2.042.872.32 (ⅳ)人材育成に関する指標/実績 中長期的には、さらなる海外商談の増加に加え、最新の技術を提供するIPベンダーやツールベンダー、ファウンドリ、OSAT等のグローバルなパートナーとの協働が増加していくことが見込まれます。
これらに対応していくために、多くのエンジニアに対し戦略的に海外ビジネスや先端テクノロジービジネスに参画する機会の創出を進めるとともに、エンジニアが得たノウハウ/経験を組織として蓄積/活用することを進めています。
特に若手社員については、実務の中でしか積むことのできない経験の場を得る機会を早い段階から意図的に設けてきた結果、グローバルプロジェクトの経験人数比率、先端プロジェクトの経験人数比率はいずれも9割に迫る水準となっています。
<エンジニアのプロジェクト経験状況> 2024年3月期2025年3月期2026年3月期2030年までの目標グローバルプロジェクトの経験人数比率(%)828789Over 90先端プロジェクト(7nm以細)の経験人数比率(%)758287Over 90  また、開発リソースマネジメントおよび開発プロセスの高度化に向けた取り組みにも着手しています。
具体的には、タレントマネジメントシステムの活用を通じて、エンジニアのスキル、経験、研修履歴等の人材データを体系的に把握・管理する仕組みの整備を進めており、今後、個人および組織の強み・課題を可視化し、中長期的な人材育成や人材配置の検討・判断をデータに基づいて行っていくことを目指しています。
これらの取り組みにより、スキルと経験に基づいた中長期における人材配置が可能となり、特定のエンジニアに依存しない形で重要度・戦略性の高い開発案件を安定的に遂行できる体制を実現します。
 あわせて、プロジェクトマネジメントおよび開発品質マネジメントの強化に向け、開発プロセスの標準化および運用定着に向けた検討・取り組みを進めています。
これらの施策を推進することで、将来の開発案件を見据えた開発計画・リソース見積り精度の向上を図り、多数のプロジェクトが同時に進行する状況においても、プロジェクト全体の進捗や負荷状況を可視化しながら開発を推進できる仕組みを高度化し、開発期間の長期化リスクの低減につなげていきます。
 これらの取り組みの進捗および成果を把握するための指標として、「基準を満たしたエンジニア」の状況を定期的にモニタリングしています。
「基準を満たしたエンジニア(メソドロジスト、システムアーキテクト、エキスパート、プロジェクトマネジャー)」は、計画に沿って順調に推移しています。
特に、メソドロジストについては、指標が大きく改善しています。
これは、大規模かつ先端テクノロジーを用いた開発プロジェクトの比率が高まっており、グローバルに開発競争力を維持・強化していくためには、開発方針の決定やグランドデザインを担うメソドロジストの育成が急務であると認識し、戦略的に取り組んできた結果です。
<基準を満たしたエンジニア>※2023年3月期の人員を基準(100)とした指数 2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期目標メソドロジスト100200225500前年比での指数改善システムアーキテクト100118141145前年比での指数改善エキスパート100101105106前年比での指数改善プロジェクトマネジャー10097115118前年比での指数改善 (ⅴ)エンジニアのエンゲージメントのモニタリングと改善サイクル 当社グループでは、エンジニアのエンゲージメントを人的資本の重要な指標の一つと位置づけ、定期的なアンケート調査を通じてその状況を把握しています。
エンジニアが自身の役割や成果に対して納得感を持ち、意欲的に業務に取り組めている状態は、当社グループの技術開発力や開発生産性を支える重要な要素であると考えています。
 エンゲージメントのモニタリングにあたっては、年齢層、等級、組織、評価方法といった切り口から分析を行い、全体傾向だけでなく層別・組織別の課題を把握しています。
主な観点としては、エンジニア制度に対する印象、活動・成果に対する評価の納得感、報酬に対する満足度などを継続的に確認しています。
 こうした分析を通じて、エンゲージメントの課題は年代や役割によって異なることが示されており、当社グループでは、評価フィードバックの充実や期待する役割の明確化、部門特性を踏まえたフォローを行うなど、改善に取り組んでいます。
今後も、エンジニアの声を継続的に把握し、その結果を制度やマネジメントの改善につなげることで、人的資本の価値最大化と持続的な成長を目指していきます。
(b)人権/ダイバーシティ&インクルージョン/安全衛生/健康経営について 当社グループは、一人ひとりのライフスタイルやキャリアプランを尊重し、心身ともに健康でいきいきと働ける環境の構築に取り組んでいます。
こうした考えのもと、健全な労働環境づくりを進めることで、過重労働の抑制やストレスの軽減を図り、従業員の心身の健康を維持しつつ、より良い働き方を実現する企業風土・文化の醸成に努めています。
 あわせて、多様な人材がそれぞれの能力を最大限に発揮できる環境づくりの一環として、女性活躍の推進にも取り組んでいます。
今年度は、社外メンタリング制度の導入を通じて、女性社員が社外の視点や経験から学ぶ機会を提供するとともに、キャリア形成に関する意識醸成やネットワーク形成を支援しています。
 また、管理職層を含む社員を対象に無意識バイアスに関する研修を実施し、多様な価値観を尊重した公正な意思決定や人材マネジメントの浸透に努めています。
これらの取り組みを通じて、性別にかかわらず一人ひとりが安心して挑戦できる企業風土の醸成を図っていきます。
 さらに当社グループは、社員の健康を、事業成長を支える重要な経営基盤の一つと位置づけ、健康経営を経営戦略の一環として推進しています。
経営トップのコミットメントのもと、推進体制を整備し、従業員の健康課題の把握、重点
戦略 ③環境に関する戦略〔環境方針〕 当社グループは、先進の技術によって環境性能に優れたSoCおよびそれを核とするソリューションビジネス/サービスの設計、開発および販売を通じて、お客様とともに豊かな地球環境の保護に貢献します。
また、以下の行動指針により、当社グループは、開発から調達、生産、流通、販売、使用、廃棄にいたるすべてのライフサイクルを通じて、環境負荷の低減と環境汚染の予防に努めます。
1. 省電力、軽量化、含有化学物質の適正管理など、環境に配慮した製品の開発を積極的に推進することにより、温室効果ガス排出の削減、廃棄物の削減など、地球環境の負荷低減に積極的に貢献します。
2. 開発から調達、生産、流通、販売、使用、廃棄にいたる、サプライチェーン全体での活動を通して、環境負荷の最小化を追求するため、エネルギー/原材料/水資源の有効活用、温室効果ガス/廃棄物/水の排出量管理、材料や副資材に含まれる化学物質の確実な管理に取り組みます。
3. 持続可能な社会を実現するため、資源の有効活用を促進するとともに、環境汚染の予防と、生物多様性や森林保全に配慮した事業活動と貢献活動、およびプラスチックの使用削減を推進します。
4. 各国、各地域の環境関連法規制、およびそれらに関するお客様との個々の合意事項を遵守します。
5. すべての役員および従業員の環境への意識向上を図り、地域社会への環境貢献を推進します。
6. これらの環境活動を有効に実施するために、環境マネジメントシステムを継続的に改善します。
7. 地球環境の保全/負荷低減に向けた活動への賛同、および支援を行うとともに、環境情報の適切な開示や地域環境への貢献を推進することにより、ステークホルダーとの連携/協働を図ります。
〔環境マネジメントシステム(ISO14001)構築/認証〕 当社は、環境方針の実現に向けた具体的な取り組みとして、国際標準規格ISO14001に基づく環境マネジメントシステムを構築し、外部の認証機関による第三者認証を取得したうえで環境活動を推進しています。
 環境マネジメントシステムは、トップマネジメントのもと、環境活動の具体的行動計画の策定、実施および結果のチェック、EMS委員会、マネジメントレビューの実施により、PDCAサイクルを確実に回し、継続的な改善に努めています。
環境マネジメントシステムの構築により、活動状況の把握をはじめ、順法や緊急事態への対応など、より実効性の高い活動を可能にしています。
〔環境マネジメントシステム(ISO14001)登録証〕 〔環境マネジメントシステム(ISO14001)推進体制〕 当社は、環境管理統括責任者(担当役員)のもと、組織単位で環境責任者を設置し、環境活動を推進しています。
また、サステナビリティ推進部門であるESG推進室と連携し、サステナビリティ活動との連携を図っています。
四半期毎に開催するEMS委員会では、環境活動の結果をレビューし、情報共有を図っています。
〔環境活動内容〕 当社は、各部門が環境への影響/課題を評価/抽出し、環境目標の設定および四半期毎に結果確認を行うことにより、環境活動を推進しています。
部門環境への影響・課題環境目標および活動事例営業部門販売したLSI製品の市場での電力消費、廃棄。
環境配慮型製品(低消費電力、小型化)の販売により、電力消費、廃棄物の量を削減。
事業/開発部門環境配慮型製品(低消費電力、小型化)の開発により、電力消費、廃棄物の量を削減。
LSI製品不良品の廃棄。
開発/製造/試験工程の見直しによる歩留改善。
品質・製造技術/生産/調達部門LSI試験時間増によるテスターの電力消費。
試験最適化、同測数拡大などによる試験時間短縮。
LSI製品への規制化学物質の含有。
各国の製品含有化学物質規制の遵守。
流通におけるエネルギー消費。
流通ルートの短縮/効率化に向けた製造拠点、倉庫拠点の最適化。
コーポレート部門環境を考慮したIT機器の導入推進。
PC、ディスプレイ、CPU/サーバー、ストレージなどIT機器のPCグリーンラベル製品、EPEAT認証製品などの導入。
気候変動、環境規制等への対応体制、プロセスの構築。
環境取り組みの社外への情報開示。
開発および不良品解析に使用する化学薬品の保有。
保有化学薬品の管理、SDS評価。
地球環境への貢献。
清掃ボランティア活動、ペットボトルキャップのリサイクル。
〔環境教育〕 当社は、役員および従業員一人ひとりの環境意識を高めるため、環境への取り組みに対する考え方や、業務との関わり、環境法令や当社の取り組みについて、すべての役員および従業員に対しe-Learning環境教育を毎年実施しています。
 また、社内のイントラネットへ当社の環境活動の目標を含む活動状況を掲載し、すべての役員および従業員への周知と意識高揚に努めています。
〔気候変動への対応〕(a)環境に配慮した製品の提供 当社グループは、環境負荷の低減に向けて、再生可能資源の利用促進、エネルギー効率の向上、有害物質の削減、低消費電力型製品の開発を行うことで環境に配慮した製品を提供し、かつ各国の様々な法規制にも対応することで、お客様に安心をお届けします。
 ソシオネクストの製品、および包装梱包材は、EU REACH規制(※1)、EU RoHS指令(※2)、中国RoHS指令(※3)、などの法規制に対応しています(使用禁止措置適用除外項目を除く)。
 当社グループでは、これらの環境に配慮した製品の提供や、法規制への対応を確実にするため、独自の開発フロー(「デザイン・レビュー」の仕組み)を策定・運用し、開発プロセスの各段階において確認を行っています。
※1:EUにおける化学品の登録/評価/認可および制限を目的とした規制(Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals)※2:EUにおいて販売される電子/電気機器に特定有害物質の使用を禁止する指令(Restriction of Hazardous Substances)※3:中国で販売される電子/電気機器に特定有害物質の使用を禁止する指令(電子情報製品生産汚染防止管理弁法)  当社グループは、我々の提供するSoCによって、お客様のもとでのGHG排出量の低減に貢献し続けていくことが、サステナブルな社会の実現につながると考えています。
グローバル市場をリードする主要なお客様との共同開発や、独自のマルチコア設計技術・低電力なAIエンジン/アクセラレータ等の活用等による高性能なカスタムSoCの開発を通じて、お客様の製品のさらなる小型化、高集積化、低消費電力化を実現することで、お客様のイノベーションおよび製品の環境負荷低減に貢献します。
 また、設計開発に使用するデータセンターにおいては、CPU/サーバーの消費電力低減、および再生可能エネルギーの導入などを順次進めています。
(b)リスクと機会およびシナリオ分析 当社グループは、2026年3月期において、事業活動における気候変動に関連する「リスク」と「機会」を以下のとおり認識したうえで、シナリオ分析を通じた財務/事業インパクトの算出を行いました。
〔気候変動に関連する主なリスクと機会〕区分気候変動が当社グループに及ぼす影響当社グループの対策リスク移行リスク政策/法規制省エネ/GHG排出量削減に向けた取り組み/施策によるコスト増(カーボンプライシング等のエネルギーコスト増等)。
グローバルな動向/法規制の変化を早期に捉えた計画的な施策の検討/実行/評価。
サプライチェーンGHG排出量の把握、パートナーへの削減の働きかけの継続的な実施。
技術市場競争力維持/向上のための研究開発費増。
市場競争力維持/向上のための製造コスト増。
お客様、パートナーと連携した低消費電力/省スペースな環境配慮型デバイスとソリューションの開発/提供、およびその開発プロセスの効率化。
市場/評判環境配慮型デバイスを提供できないことによる売上減およびレピュテーションリスク。
GHG排出量の低減に貢献するサービス/製品の開発/提供。
規制による材料/電力等仕入れ価格のコスト増。
使用部材の見直し、データセンターにおける導入機器の効率化などによる消費電力の削減検討。
物理リスク急性異常気象の激甚化による製造委託先/製品倉庫/データセンターを含むサプライチェーンにおける操業停止。
製造委託先、製品倉庫、およびデータセンター等のサプライチェーンにおける操業停止を想定した、拠点分散化や初動対応、早期復旧の実効性向上を含めた事業継続計画の定期的な見直し。
慢性水不足による製造委託先の操業停止。
気温上昇によるデータセンター等の電力コスト増。
事業所、データセンターにおける導入機器の効率化などによる消費電力の削減検討。
機会資源の効率性事業所、データセンターにおける資源(エネルギー、水)の効率利用によるコスト削減。
SoC開発効率化(独自のマルチコア設計技術、低電力なAIエンジン/アクセラレータの活用)によるコスト削減。
サービス/製品お客様の省エネ/GHG排出量削減への貢献に寄与する低消費電力製品を中心とした需要増。
低消費電力/省スペースな環境配慮型デバイスとソリューションの開発/提供。
市場低消費電力技術を基盤とした新たなお客様獲得。
AD/ADAS/データセンター向けSoCを中心としたさらなる低消費電力化/小型化の実現による新たなお客様獲得。
〔シナリオ分析〕区分シナリオ/参考情報期間・短期:~2027年・中期:2028年~2030年・長期:2031年~2050年インパクト・小:10億円以内・中:10億円超50億円以内・大:50億円超※会計年度単位での影響額シナリオ・1.5℃/2.0℃シナリオ:IEA(国際エネルギー機関)のSDS/NZE、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のRCP/SSP1・4.0℃シナリオ:IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のRCP8.5/SSP5シナリオ分析の進め方当社グループは、IEAやIPCC等が発表する「世界の平均気温がパリ協定で合意した2.0℃未満の上昇に抑えられる(一部1.5℃以内)」のシナリオでリスクと機会を分析しました。
さらに、IPCC等が発表する「世界の平均気温が産業革命前比で約4.0℃以上上昇する」のシナリオを用いて、気候変動の進行に伴う自然災害の激甚化が事業に与える影響としてより顕在化するとされる物理的リスクにフォーカスし、分析を行いました。
〔1.5℃/2.0℃および4.0℃シナリオにおける当社グループへのインパクト〕区分気候変動が当社グループに及ぼす影響事業活動に対する財務的インパクト重要度(※1)発生時期影響項目影響度(※2)小中大移行リスク政策/法規制省エネ/GHG排出量削減に向けた取り組み/施策によるコスト増(カーボンプライシング等のエネルギーコスト増等)。
中中・長期コスト 技術市場競争力維持/向上のための研究開発費増。
市場競争力維持/向上のための製造コスト増。
高短・中期コスト市場/評判お客様の需要変化による売上減。
環境配慮型デバイスを提供できないことによるレピュテーションリスク。
中中・長期売上-規制による材料/電力等仕入れ価格のコスト増。
中中・長期コスト-物理リスク急性異常気象の激甚化による製造委託先/製品倉庫/データセンターを含むサプライチェ―ンにおける操業停止。
低中・長期売上慢性水不足による製造委託先の操業停止。
低中・長期売上気温上昇によるデータセンター等の電力コスト増。
中中・長期コスト 機会資源の効率性事業所、データセンターにおける資源(エネルギー、水)の効率利用によるコスト削減。
中中・長期コスト サービス/製品お客様の省エネ/GHG排出量削減への貢献に寄与する低消費電力製品を中心とした需要増。
中中・長期売上-市場低消費電力技術を基盤とした新たなお客様獲得。
高中・長期売上-※1:重要度「高」「中」「低」の程度は、気候関連のリスクと機会の「発生可能性」と「影響の程度」を勘案して評価しています。
※2:矢印の色は、気候変動シナリオの区分を示す目的で用いており、薄い灰色は1.5℃/2.0℃シナリオ、黒色は4.0℃シナリオを示しています。
影響度の大小や発生可能性の高低を示すものではありません。
また、試算が困難であるリスク/機会の影響度については、各項目における定性評価に留め、「-」として表示しています。
(c)リスクと機会に関する具体的な取組 近年、自動運転技術の発展や、生成系AIの市場利用が始まり、必要とされるコンピューティングパワーは指数関数的に増加していくと予測されており、消費電力を抑え、GHG排出量を抑制することが社会的な課題となっています。
当社グループでは、市場競争力の維持/向上およびエネルギーコスト増への対策として、開発段階から消費電力の低減に向けた取り組みを行っています。
 また、SoCの小型化による使用部材の削減や、省スペース化に向けた取り組みも推進しています。
(ⅰ)SoCの消費電力の削減/低減に向けた取組〔微細化による消費電力の低減〕 お客様からのSoCに対する消費電力低減の要求に応えるため、当社グループはプロセスノードの進化(微細化や低電圧化)を追求することで、低消費電力化の対応を進めています。
 先端プロセスと既存プロセスにおける消費電力を比較すると、最先端の2nm/3nmプロセスは、28nmプロセスに対し、トランジスタ当たりの消費電力は概ね1/10以下に低減されています。
2nm以細の最先端テクノロジー(1.4nm/2nm)への開発投資拡大も進めており、継続して微細化や低電圧化への追求を進めています。
〔微細化/低電圧による消費電力低減イメージ〕※:縦軸は 90nm のTotal Power(Dynamic成分とLeakage成分の和)を基準とした各テクノロジーでの相対比となります。
〔低消費電力化の実現に向けた設計技術〕 当社グループのSoC設計は、お客様の低消費電力化の要望に応えるため、多様な取り組みを行っています。
低消費電力SoCを実現するためには、個々の技術だけではなく、様々な技術を組み合わせることが有効です。
当社グループの設計環境「リファレンス・デザイン・フロー」は、様々な低消費電力化技術に対応しており、SoCの動作時と待機時の双方の消費電力を削減できます。
特に、電源を制御することにより、低消費電力化を図る手法を体系化して開発しています。
 また、当社グループは、UPF/CPF(※)を採用することで、お客様の設計資産への変更を抑えつつ、低消費電力化設計を容易にしています。
UPF/CPFの採用は、これまでは検証が非常に困難だった低消費電力化技術に対しても信頼性の高い設計を行うことを可能としています。
 詳細は当社グループのホームページを参照ください。
https://www.socionext.com/jp/products/customsoc/design/low-power.html※ UPF(Unified Power Format):IEEE Std. 1801として標準化された低消費電力設計指針を記述する標準仕様です。
CPF(Common Power Format)とは、Si2にて標準化された低消費電力設計指針を記述する標準仕様です。
〔低消費電力技術〕 〔低消費電力化を可能とする設計・開発プロセスおよび先端パッケージング・集積技術〕 当社グループでは、製品開発の初期段階から環境配慮を組み込んだ開発体制(「デザイン・レビュー」の仕組み)を構築し、運用しており、お客様からの低消費電力要件を丁寧に把握しながら、最適なプロセスノードの選択や、環境負荷の少ない製造パートナー(Fab/OSAT)の選定を進めています。
このような「設計から製造・使用段階までの一貫した取り組み」により、製品ライフサイクル全体のGHG排出量削減を支援しています。
 近年、半導体業界ではチップレット技術が広く注目されています。
チップレットとは、CPUやGPUなどのコンピュートチップと、機能毎に特化した複数のチップを、2.5Dあるいは3Dに集積することによって高機能化、高性能化、低消費電力化を実現する先端パッケージング・集積技術であり、消費電力、コスト、歩留の改善に寄与します。
こうした流れの中、当社グループが提案するFlexlets™(フレックスレッツ)は、チップレット技術をさらに発展させた「コンフィギュラブル(用途に応じて柔軟に設計可能)な次世代チップレット」として位置づけられています。
Flexletsは、従来の固定機能型チップレットとは異なり、RTLレベルで性能や機能を最適化できるため、アプリケーションごとにきめ細かな電力効率の最適化が可能です。
特に高性能コンピューティング、ネットワーク機器、車載用途など、多様な市場において柔軟性を発揮します。
さらに、Flexletsは2.5Dや3Dに加え、5.5Dのような複雑なマルチチップ統合技術にも対応できる設計になっており、より高度なチップ間連携を可能にすることで、電力効率の改善と高密度化を両立します。
5.5Dは、横方向の高密度配線(インターポーザーやRDLなど)を活用しつつ、必要に応じて縦方向の接続を組み合わせる実装方式で、2.5Dと3Dの特長を融合した大規模、かつ柔軟なチップ実装技術として提案しています。
 3D/5.5D積層などのマルチチップ構造では発熱が集中しやすくなるため、熱伝導効率に優れた部材や構造の導入、並びにチップ間の熱干渉を抑えるパッケージ設計が重要です。
また、SoC単独で冷却を考えるのではなく、システム全体での冷却効率や冷却コストの最適化を図るため、システム側の冷却系へいかに効率よく放熱するかを考慮し、最新の熱設計(サーマルマネジメント)を取り入れ、高集積化しても安定稼働が可能、かつ高い冷却効率を兼ね備える製品開発を進めています。
 また、これまで電気信号で行っていたチップ間通信の一部を光信号に置き換える光電融合技術は、消費電力を大幅に削減しながら高い通信帯域を実現できる将来技術であり、当社グループでも取り組みを進めています。
 以上のように、当社グループは、先端テクノロジー製品や、多様な低消費電力化技術を搭載した製品の開発/提供により、お客様のもとでの消費電力の削減に貢献しています。
 プロセスノード別の売上推移では、製品売上、NRE売上ともに先端テクノロジー製品(7nm以細)へのシフトが進んでいます。
将来的な製品売上の先行指標と言えるNRE売上(2026年3月期)では、先端テクノロジー製品の比率が84%に達しています。
〔売上の内訳(プロセスノード別)〕 (ⅱ)小型化/省スペース化に向けた取組 当社グループは、SoCの小型化により使用部材(鉱物資源、化石資源)を削減し、原材料から製品にいたる、製造プロセスでのエネルギー削減に貢献しています。
 SoCの小型化は、お客様の最終製品における小型化/省スペース化にも直結し、さらには機器動作時の熱管理の容易化にもつながります。
この結果として、お客様における使用部材の削減や、製造プロセスでのエネルギー削減だけではなく、電気自動車の航続距離向上やデータセンターの冷却負荷軽減など、最終製品の使用段階においても環境負荷低減に貢献するため、サステナブルな社会の実現につながると考えています。
 当社グループが提案する、チップレット技術を発展させたFlexlets™は、メモリ、ネットワーク、PCIeなどの多様な機能のチップを柔軟に組み合わせられるため、限られたスペースの中で高い機能集積を可能にする技術です。
また、2.5D/3Dパッケージに加えて5.5Dのような新しい実装方式にも対応でき、従来以上に高密度・省電力な設計が可能となります。
 チップレット技術は、小型化/省スペース化だけではなく、低消費電力化やSoCの微細化限界に対するブレークスルーとしても期待されています。
低消費電力化の推進にあたっては、チップレット間通信の最適化、低消費電力のインターコネクト技術の採用、また、各チップレットの電力管理を細かく制御するなどの設計技術を適用し、全体の消費電力の削減を図っています。
これにより、SoCの微細化の限界を補い、お客様の求める多機能化と環境負荷低減の両立に貢献します。
 当社グループは、こうした先端パッケージングとチップレット技術を取り入れた製品を、データセンター/ネットワーク機器、オートモーティブ分野へ展開し、環境と性能の両立を図るソリューションを継続的に提供しています。
〔3DIC F2F(Face-to-face)および5.5D構造イメージ〕 (ⅲ)データセンターにおける消費電力の削減に向けた取組 3nm以細のテクノロジー製品への開発シフトによる高集積化の進展により、設計/開発業務におけるデータ処理量が増大したため、データセンターでの消費電力は当社グループのGHG排出量(Scope1、2の合算値)の約半分を占めている状況であり、将来的な事業規模の拡大に合わせ、消費電力のさらなる増加が見込まれます。
 当社グループでは、データセンターにおける消費電力の低減施策として、CPU/サーバー等を中心に低消費電力型機器の導入/置き換えを順次進めています。
また、開発プロセス/開発手法などの改善や、AIを活用する開発プロセスの拡張による業務の効率化により、CPU/サーバーの稼働時間を抑制し、消費電力の低減に取り組んでいます。
 データセンターにおいては、2025年3月期より再生可能エネルギーの導入を開始しており、継続して再生可能エネルギーのさらなる導入拡大を推進していきます。
指標及び目標 ④環境に関する指標と目標 2026年3月期の当社グループのGHG排出量(Scope1(※1)、2(※2))は、6,094t-CO2となりました。
前年比では、433t-CO2の削減となりました。
また、売上高当たりのGHG排出量については、3.04t-CO2となり、前年比では、0.42t-CO2の削減となっております。
 当社グループは、2050年までにGHG排出量(Scope1、2)のカーボンニュートラルを目指しており、目標達成に向けて、引き続き削減施策の検討を行い、実行してまいります。
※1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出※2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出 〔GHG排出量〕項目グローバル実績(t-CO2)目標2022年3月期- 基準年 -2024年3月期2025年3月期2026年3月期基準年比前年比Scope1241199254238△3(△1%)△16(△6%)2050年までにカーボンニュートラル達成Scope26,8467,7766,2735,856△990(△14%)△417(△7%)合計7,0877,9756,5276,094△993(△14%)△433(△7%)再生可能エネルギー導入によるScope2排出削減量(※)00<電力量>9.4%<GHG>663t-CO2<電力量>18.8%<GHG>1,458t-CO2-- ※:再生可能エネルギー導入による排出削減量は、Scope2の実績に反映済みです。
〔売上高当たりのGHG排出量(1億円当たり)〕項目グローバル実績(t-CO2)2022年3月期- 基準年 -2024年3月期2025年3月期2026年3月期基準年比前年比Scope1+26.063.613.463.04△3.02△0.42 〔GHG排出量 内訳〕項目(※1)グローバル実績(t-CO2)(※2)2022年3月期- 基準年 -2024年3月期2025年3月期2026年3月期Scope1+2(マーケットベース)7,0877,9756,5276,094Scope1+2+3(マーケットベース)266,720404,716347,519522,815Scope1241199254238 二酸化炭素(CO2)241199254238 メタン(CH4)0000 一酸化二窒素(N2O)0000 ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)0000 パーフルオロカーボン類(PFCs)0000 六フッ化硫黄(SF6)0000 三フッ化窒素(NF3)0000Scope2(マーケットベース)6,8467,7766,2735,856 データセンターにおける排出量1,3593,6553,1563,171 オフィスにおける排出量5,4874,1213,1172,685Scope2(ロケーションベース)7,2547,9197,1177,149Scope3259,633396,741340,992516,721 Cat.1購入したサービス/製品(調達金額ベース)229,697356,133299,323471,327 Cat.2資本財(設備調達金額ベース)27,08135,02536,45539,931 Cat.3Scope1、Scope2に含まれない燃料およびエネルギー関連活動(Scope1、2活動量ベース)1,2291,3271,2441,262 Cat.4輸送、配送(上流)(輸送質量・距離ベース)9081,1401,0521,054 Cat.5事業から出る廃棄物(廃棄物処理委託量および金額ベース)50256720 Cat.6出張(出張旅費金額および従業員数ベース)2012,2672,1082,090 Cat.7雇用者の通勤(通勤費支給金額および従業員数・勤務日数ベース)4678247431,037 Cat.8リース資産(上流)対象項目の排出はありません。
Cat.9輸送、配送(下流)Cat.4で算出のため非該当 Cat.10販売した製品の加工対象外 Cat.11販売した製品の使用対象外 Cat.12販売した製品の廃棄対象外 Cat.13リース資産(下流)対象項目の排出はありません。
Cat.14フランチャイズ対象項目の排出はありません。
Cat.15投資対象項目の排出はありません。
※1:GHG排出量は、「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン(環境省・経済産業省)」に則り、算定しています。
※2:2025年3月期に実施したGHG排出量算定方法の見直しを踏まえ、2022年3月期の基準年についても同様の見直しを実施しています。
〔IFRS S2 開示要求項目〕開示項目指標実績SASB対照表(コード)2024年3月期2025年3月期2026年3月期温室効果ガス排出(1)グローバルでの「Scope1」の総排出(t-CO2)199254238TC-SC-110a.1
(2)パーフルオロ化合物からの総排出当社グループ製品には当該物質は含有されていないため、温室効果ガスの排出はありません。
TC-SC-110a.1「Scope1」の排出を管理するための長期的および短期的な戦略又は計画、排出削減目標並びにそれらの目標に対するパフォーマンスの分析についての説明2050年までにGHG排出量(Scope1、2)のカーボンニュートラルを目指しています。
TC-SC-110a.2事業活動におけるエネルギー管理(1)エネルギー総消費量(GJ)161,037149,701152,036TC-SC-130a.1
(2)電力系統からの電気の割合(%)96.091.591.8(3)再生可能エネルギーの割合(%)08.917.8水管理(1)総取水量(m3)4,1452,0942,094TC-SC-140a.1
(2)総消費水量、およびそれらの「ベースライン水ストレス」が「高い」又は「極めて高い」地域の割合水ストレスが「極めて高い」「高い」地域における使用割合は、0%です。
製品ライフサイクル管理IEC62474申告対象物質を含む製品から生じた売上高の割合(%)000TC-SC-410a.1IEC62474申告対象物質を含む製品から生じた売上高の割合は、0%です。
当社グループ製品では、IEC62474申告対象物質の閾値を超える使用、報告義務のある用途・物質の使用はありません。
(1)サーバー、
(2)デスクトップおよび(3)ラップトップのシステムレベルにおけるプロセッサーのエネルギー効率該当事項はありません。
TC-SC-410a.2総生産量(自社所有の製造設備および製造委託契約をしている製造設備による総生産量を開示)(千個)123,77099,61289,876TC-SC-000.A自社施設からの生産の割合(%)000TC-SC-000.B当社グループは製造工程を外部に委託しており、自社施設では生産を行っておりません。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 ①人的資本に関する戦略 当社グループは、多様な社員や組織が互いに高め合い協力することが、最先端の技術力やグローバルな開発競争力を向上させ、さらには、持続的成長の基盤となり、当社グループのミッション「Together with our global partners, we bring innovation to everyone everywhere.」の実現につながると考えます。
 「人材こそが企業価値の源泉である」という信念のもと、「人材育成」、「人権/ダイバーシティ&インクルージョン」、「安全衛生」、「健康経営」に注力し、多様な人材が最大限に能力を発揮できる環境づくりとその成長支援を積極的に推進しています。
 こうした考えのもと、当社グループでは、事業特性に即した人材戦略の強化を重視しています。
 当社グループは、カスタムSoCの設計・開発を中核とする事業を展開しており、エンジニアをはじめとする高度な専門性と創造性を有する人材こそが、持続的な成長および競争優位性の源泉であると考えています。
技術革新のスピードが加速し、半導体産業を取り巻く競争環境が一層厳しさを増す中で、人材への投資は中長期的な企業価値向上に不可欠な取り組みであると認識しています。
 一方で、当社グループのエンジニアの年齢構成は相対的にシニア層の比率が高く、今後、一定数のエンジニアが毎年退職を迎える局面にあります。
このため、当社グループとして、将来的にエンジニア数が減少する可能性があると認識しており、こうした構造的な課題に対応しながら人的資本の持続性をいかに確保していくかが、当社グループの中長期的な成長に直結する重要な経営課題の一つと考えています。
 さらに、当社グループでは、高度な設計・開発力を要する多数の商談を獲得しており、今後、複数の開発プロジェクトが同時並行で進行します。
このため、各プロジェクトを着実に進めていくためには、従来以上にエンジニアリソースの確保が求められ、さらに各エンジニアの保有スキルの高度化およびマルチ化が必要になると考えています。
このため、人材確保・人材育成が進まない場合、実際に保有するエンジニアリソースと、事業成長に伴い必要となるリソースとの間に乖離が生じる可能性があります。
 これらの認識を踏まえ、当社グループでは、マテリアリティとして「人材確保・リテンションおよび人材育成」並びに「社員のエンパワーメント・エンゲージメント」を定めるとともに、「人材確保」「人材育成」および「開発生産性の高度化」を人的資本戦略の中核に位置づけ、人的資本の質と量の中長期的な安定化を図っています。
特に、2026年3月期においては、将来の事業成長を支える人材基盤の強化を目的として、「人材育成」に重点を置いた取り組みを推進してきました。
 当社グループは、人的資本への戦略的な取り組みを通じて、技術開発力の強化と事業成長の両立を図るとともに、社員一人ひとりが能力を最大限発揮できる環境の整備を進めており、人材への継続的な投資を通じて、持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。
(a)人材育成について 当社グループは、最先端の「Solution SoC」ビジネスモデルを通じて、ステークホルダーの様々な期待/要望に応えるため、最先端技術を追求することで、世界のイノベーションを支える会社として持続的な成長を目指しており、そのために必要となる、仕事にオーナーシップを持ち、自律的/意欲的にあるべき姿にチャレンジするプロフェッショナルな人材の育成に取り組んでいます。
〔エンジニア育成〕(ⅰ)求める人材の明確化 当社グループは、エンジニアの育成を重要な経営課題の一つと考えています。
 当社グループは、中期事業計画において、AD(自動運転)/ADAS(先進運転支援システム)や車載センシング等の「オートモーティブ」、データセンターやAIアクセラレータ等の「データセンター/ネットワーク」、アクションカメラやネットワークカメラ等の「スマートデバイス」、FA(Factory Automation)機器や計測器等の「インダストリアル」の各領域を中心に事業規模の拡大を計画しています。
 これらの事業領域において、お客様は、SoCのアーキテクチャーに対する知識はもとより、SoCが搭載される最終製品やサービスに関する高い知見、および差別化を可能とする先端のハードウエアからソフトウエアにいたるまでの技術を組み合わせて、最適なソリューションを提案できるパートナーを求めています。
このような「Solution SoC」ビジネスモデルの実現には、以下のようなエンジニア人材が必要になると考えます。
- グローバルに開発競争力を維持し続けるためのメソドロジスト- お客様の要求に基づき最適なSoCアーキテクチャー仕様を提案/策定できるシステムアーキテクト- アーキテクチャー仕様から実装仕様作成、設計を行える各分野のエキスパート- お客様からの信頼を得て、開発を円滑にゴールに導くプロジェクトマネジャー (ⅱ)求める人材に必要となるスキルの明確化 必要とされるエンジニア人材の拡大を図るために、当社グループは、必要なスキルおよび経験を明確に定義し、エンジニア一人ひとりが保有するスキル等の可視化に取り組んでいます。
<エンジニアロールモデルとスキル/重要度のマトリックス> (ⅲ)スキル習得に向けた人材育成プログラム<エンジニア育成のロードマップ> 当社グループは、エンジニア育成の一環として、エンジニア一人ひとりが上司との1on1面談を実施する制度を設けており、自身のキャリアパスおよびその実現に向けた具体的なアクションを共有することで、個人の成長をサポートしています。
また、エンジニア一人ひとりが求められる人材に必要なスキルおよび経験を確実に身に付けるために、エンジニアのレベルに応じた教育プログラムを策定/実践しています。
さらに、海外のお客様、海外パートナーとのビジネスを進めていくうえで欠かせない語学/コミュニケーションスキルについても、教育支援体制を強化しています。
(※) 語学/コミュニケーションスキル育成のプログラムリーダー層向け・コミュニケーションスキル上級(1on1研修)・グローバルマインド研修(グループ研修)・グループコーチング研修一般社員向け・コミュニケーションスキル初級(グループ研修)・グローバルマインド研修(グループ研修)・英語運用力研修・新入社員向け語学研修(グループ研修)全社員共通・基礎英語力強化(語学研修アプリ) <エンジニア教育の実施状況> 2024年3月期2025年3月期2026年3月期総教育時間(時間)19,50018,90019,000エンジニア一人あたり教育時間(時間)13.212.812.7投資額(万円)2.042.872.32 (ⅳ)人材育成に関する指標/実績 中長期的には、さらなる海外商談の増加に加え、最新の技術を提供するIPベンダーやツールベンダー、ファウンドリ、OSAT等のグローバルなパートナーとの協働が増加していくことが見込まれます。
これらに対応していくために、多くのエンジニアに対し戦略的に海外ビジネスや先端テクノロジービジネスに参画する機会の創出を進めるとともに、エンジニアが得たノウハウ/経験を組織として蓄積/活用することを進めています。
特に若手社員については、実務の中でしか積むことのできない経験の場を得る機会を早い段階から意図的に設けてきた結果、グローバルプロジェクトの経験人数比率、先端プロジェクトの経験人数比率はいずれも9割に迫る水準となっています。
<エンジニアのプロジェクト経験状況> 2024年3月期2025年3月期2026年3月期2030年までの目標グローバルプロジェクトの経験人数比率(%)828789Over 90先端プロジェクト(7nm以細)の経験人数比率(%)758287Over 90  また、開発リソースマネジメントおよび開発プロセスの高度化に向けた取り組みにも着手しています。
具体的には、タレントマネジメントシステムの活用を通じて、エンジニアのスキル、経験、研修履歴等の人材データを体系的に把握・管理する仕組みの整備を進めており、今後、個人および組織の強み・課題を可視化し、中長期的な人材育成や人材配置の検討・判断をデータに基づいて行っていくことを目指しています。
これらの取り組みにより、スキルと経験に基づいた中長期における人材配置が可能となり、特定のエンジニアに依存しない形で重要度・戦略性の高い開発案件を安定的に遂行できる体制を実現します。
 あわせて、プロジェクトマネジメントおよび開発品質マネジメントの強化に向け、開発プロセスの標準化および運用定着に向けた検討・取り組みを進めています。
これらの施策を推進することで、将来の開発案件を見据えた開発計画・リソース見積り精度の向上を図り、多数のプロジェクトが同時に進行する状況においても、プロジェクト全体の進捗や負荷状況を可視化しながら開発を推進できる仕組みを高度化し、開発期間の長期化リスクの低減につなげていきます。
 これらの取り組みの進捗および成果を把握するための指標として、「基準を満たしたエンジニア」の状況を定期的にモニタリングしています。
「基準を満たしたエンジニア(メソドロジスト、システムアーキテクト、エキスパート、プロジェクトマネジャー)」は、計画に沿って順調に推移しています。
特に、メソドロジストについては、指標が大きく改善しています。
これは、大規模かつ先端テクノロジーを用いた開発プロジェクトの比率が高まっており、グローバルに開発競争力を維持・強化していくためには、開発方針の決定やグランドデザインを担うメソドロジストの育成が急務であると認識し、戦略的に取り組んできた結果です。
<基準を満たしたエンジニア>※2023年3月期の人員を基準(100)とした指数 2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期目標メソドロジスト100200225500前年比での指数改善システムアーキテクト100118141145前年比での指数改善エキスパート100101105106前年比での指数改善プロジェクトマネジャー10097115118前年比での指数改善 (ⅴ)エンジニアのエンゲージメントのモニタリングと改善サイクル 当社グループでは、エンジニアのエンゲージメントを人的資本の重要な指標の一つと位置づけ、定期的なアンケート調査を通じてその状況を把握しています。
エンジニアが自身の役割や成果に対して納得感を持ち、意欲的に業務に取り組めている状態は、当社グループの技術開発力や開発生産性を支える重要な要素であると考えています。
 エンゲージメントのモニタリングにあたっては、年齢層、等級、組織、評価方法といった切り口から分析を行い、全体傾向だけでなく層別・組織別の課題を把握しています。
主な観点としては、エンジニア制度に対する印象、活動・成果に対する評価の納得感、報酬に対する満足度などを継続的に確認しています。
 こうした分析を通じて、エンゲージメントの課題は年代や役割によって異なることが示されており、当社グループでは、評価フィードバックの充実や期待する役割の明確化、部門特性を踏まえたフォローを行うなど、改善に取り組んでいます。
今後も、エンジニアの声を継続的に把握し、その結果を制度やマネジメントの改善につなげることで、人的資本の価値最大化と持続的な成長を目指していきます。
(b)人権/ダイバーシティ&インクルージョン/安全衛生/健康経営について 当社グループは、一人ひとりのライフスタイルやキャリアプランを尊重し、心身ともに健康でいきいきと働ける環境の構築に取り組んでいます。
こうした考えのもと、健全な労働環境づくりを進めることで、過重労働の抑制やストレスの軽減を図り、従業員の心身の健康を維持しつつ、より良い働き方を実現する企業風土・文化の醸成に努めています。
 あわせて、多様な人材がそれぞれの能力を最大限に発揮できる環境づくりの一環として、女性活躍の推進にも取り組んでいます。
今年度は、社外メンタリング制度の導入を通じて、女性社員が社外の視点や経験から学ぶ機会を提供するとともに、キャリア形成に関する意識醸成やネットワーク形成を支援しています。
 また、管理職層を含む社員を対象に無意識バイアスに関する研修を実施し、多様な価値観を尊重した公正な意思決定や人材マネジメントの浸透に努めています。
これらの取り組みを通じて、性別にかかわらず一人ひとりが安心して挑戦できる企業風土の醸成を図っていきます。
 さらに当社グループは、社員の健康を、事業成長を支える重要な経営基盤の一つと位置づけ、健康経営を経営戦略の一環として推進しています。
経営トップのコミットメントのもと、推進体制を整備し、従業員の健康課題の把握、重点施策の検討・実施およびその効果検証を継続的に行っており、健康増進施策の推進やワークライフバランスの最適化を通じた組織の生産性向上と持続的な成長を目指しています。
こうした取り組みの積み重ねが評価され、当社は「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」に認定されました。
健康経営を積極的に実践することにより、社員のエンゲージメント向上を図るとともに、イノベーションの創出、企業ブランドの強化、さらには社会への貢献につなげていきます。
〔基本的な考え方〕人権 当社グループでは、グループ理念である「CSR基本方針」において、「人権の尊重」および「社員の労働環境整備」を重要な責務として掲げています。
-人権の尊重 私たちは一人ひとりの人権を尊重し、差別等の人権侵害行為を許しません。
-社員の労働環境整備 私たちは社員の幸せを目指し、個性を尊重し、公平な処遇を実現するとともに、健康で働きやすい環境をつくります。
 当社グループは事業活動に関わるすべてのステークホルダーの人権を尊重し、性別、年齢、国籍、人種、民族、思想、宗教、社会的身分、雇用形態、婚姻状況、妊娠状況、門地、性的指向や性自認、身体的特徴、疾病、障がい等による差別的取り扱い/人権侵害を行いません。
 また、当社グループやサプライチェーンで働く人々に対しては、一人ひとりの人権を尊重します。
ハラスメントを排除し、健康で安心して働くことができる職場環境を提供するとともに、最低賃金や労働時間の法規制を遵守し、強制労働や、児童労働、人身売買を行いません。
また、結社の自由と団体交渉権、プライバシーの権利を保護します。
ダイバーシティ&インクルージョン 当社グループは、様々な個性、考え方、価値観をもった社員一人ひとりが、働きやすく、能力を発揮することができる企業風土、文化の醸成に努めます。
当社グループは国籍/性別/年齢等を問わず人材採用と登用を行い、かつ、多様な人材がいきいきと働くことのできる社内環境整備を推進します。
安全衛生/健康経営 当社グループが持続的に成長するため、社員が健康かつ安全に働き、自らの持てる力を最大限発揮できるように、社員と関係者の健康と安全を最優先して事業を展開します。
労働災害の無い安全な職場を実現するため、事故防止、安全に働ける環境づくりを行うとともに、健康経営の推進により社員のエンゲージメント向上/健康維持/増進を図り、企業価値の向上に向けた様々な取り組みを推進します。
〔主な取組〕 当社グループの取り組みおよび諸制度の多くは、法令上または一般的な水準以上を満たしており、従業員の心身の健康維持に配慮しつつ、経済的・心理的な負担を軽減し、長期にわたり能力を発揮できる環境を整備しています。
下記は、法令上または一般的な水準以上を満たしている主な取り組み・諸制度です。
主な取り組み・諸制度人権・ダイバーシティ/職場環境・人権相談窓口の設置・人権教育(ハラスメント防止、LGBTQ+への理解含む)の全従業員受講・視覚障がい者によるマッサージルーム運営・精神障がい者による社内業務代行制度・障がい者への環境整備アンケートの実施と改善柔軟な働き方・フレックスタイム制度(コアタイムなし)および在宅勤務制度(リモートワーク)の柔軟運用・疾病、疾患の治療のための短時間勤務制度・新卒採用時期の併用(新卒採用において4月入社を基本としつつ、10月入社制度を併用) 育児・出産・不妊治療支援・産前休職の拡充、妊産婦通院外出の支援、育児休職期間の延長・育児短時間勤務および子の看護等休暇制度の拡充・ベビーシッターサービス費用補助・チャイルドプラン休職制度(不妊治療目的で通算365日まで休職可能)介護・家族支援・介護休職制度(通算1年まで回数制限なし、介護休職中の社会保険料負担を補助)・家族の介護休暇・積立休暇(介護・私傷病・子の行事・不妊治療等に利用可能)休暇・処遇制度・年次有給休暇、その他(生理)の休暇、諸休暇(勤続年数やライフイベントに応じた特別休暇)・奨学金返還支援制度・時間外、休日、深夜勤務における賃金割増安全衛生/健康経営・健康診断、婦人およびがん検診、ストレスチェックの実施・禁煙サポートおよび受動喫煙防止対策・感染症予防対策・安全衛生防災委員会の設置および安全衛生防災委員による職場巡視・交通安全講習の実施
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 ②人的資本に関する指標と目標(単体ベース) 当社は、主要な取り組みについて目標を設定するとともに、その目標に対する進捗状況を管理しています。
戦略指標実績目標2024年3月期2025年3月期2026年3月期人材育成(エンジニア)グローバルプロジェクトの経験人数比率82%87%89%Over 90%先端プロジェクト(7nm以細)の経験人数比率75%82%87%Over 90%人材育成への投資エンジニア一人当たりの研修時間(全従業員)13.2H(11.3H)12.8H(11.7H)12.7H(12.2H)-エンジニア一人当たりの投資額(全従業員)2.04万円(1.76万円)2.87万円(2.59万円)2.32万円(2.67万円)-メソドロジスト育成度(指数)(※1)200225500前年比での指数改善システムアーキテクト育成度(指数)(※1)118141145前年比での指数改善エキスパート育成度(指数)(※1)101105106前年比での指数改善プロジェクトマネジャー育成度(指数)(※1)97115118前年比での指数改善ダイバーシティ&インクルージョン(人材確保/リテンション)採用人数新卒:26人キャリア:39人新卒:36人キャリア:32人新卒:35人キャリア:23人2026年3月期実績以上の採用を継続定年後再雇用率89.3%83.5%91.0%-離職率(※2)1.9%2.4%2.8%2.5%未満ダイバーシティ&インクルージョン(人権/コンプライアンス)管理職女性比率2.6%2.6%3.1%3.4%以上(※3)新卒入社の女性比率7.7%16.7%14.3%15.0%以上(※3)外国籍社員比率2.0%2.2%2.3%-障がい者雇用率2.4%2.4%2.4%2.5%以上法定障がい者雇用率以上労働者の男女の賃金の額の差異全労働者:71.6%正規:72.5%非正規:62.7%全労働者:73.4%正規:74.7%非正規:61.8%全労働者:74.8%正規:76.8%非正規:58.5%社員の働きやすさ/働きがい/活躍を支援する仕組み/制度を充実させると共に、資質ある社員を性別/年齢に関係なく、相応の上位職へ昇格させる等の取り組みにより改善を図っていく。
(賃金制度上、同一資格等級での性別/年齢の賃金差異はないが、上位職位/資格等級に占める女性の割合が少ないことが差異の主な理由であるため)労働者の男女の賃金の額の差異(管理職)91.6%95.4%90.0%生活賃金以上の従業員比率(※4)100%100%100%100%サプライチェーンデュー・デリジェンス実施率80.2%95.2%95.4%調達金額ベースで全取引先の90%以上の回答入手コンプライアンス教育e-Learning受講率(※5)100%100%100%100%ダイバーシティ&インクルージョン(ワークライフバランス)育休取得率(男性)57.1%93.3%85.7%50.0%(※3)育休取得率(女性)100%100%100%100%復職率100%100%100%100%年間総実労働時間2,099時間2,016時間2,001時間2,000時間未満を目標とし、段階的な削減を図る(各年度、前年比1%減)有給休暇取得率75.3%75.4%80.3%70.0%欠勤率0.77%0.80%0.93%-リモートワーク適用比率(※6)100%100%100%-安全衛生/健康経営アブセンティーイズム(※7)0.77%0.80%0.93%-ワークエンゲージメント(※8)2.372.402.36-ストレスチェック実施率83.2%87.2%88.2%100.0%重大労働災害・事故件数0件0件0件0件従業員エンゲージメント従業員満足度eNPS(※9)△69△67△65業界平均以上(△68) ※1:2023年3月期の人員を基準(100)とした指数です。
※2:正規従業員における自己都合退職者の比率です。
※3:女性活躍推進法に基づき策定した一般事業主行動計画で示した目標です。
※4:日本労働組合総連合会が公表する「連合リビングウェイジ報告書」および「都道府県別リビングウェイジ」で示された水準を上回る賃金が支払われた正規従業員の比率です。
※5:コンプライアンス教育のe-Learningには以下が含まれます。
コンプライアンス、情報セキュリティ、インサイダー取引防止、ハラスメント防止、環境、購買取引、安全保証輸出関連法令等。
※6:対象者(一部の職種を除く全社員)は、リモートワークを週2回まで利用することが可能であり、フレキシブルに勤務場所を選択し効率的に働くことに努めています。
※7:病欠、病気休業している状態で、傷病および外傷休業延日数÷在籍労働者の延所定労働日数で算出しています。
※8:仕事に関連するポジティブで充実した心理状態で、新職業性ストレス簡易調査票にて算出した数値です。
※9:eNPSは「Employee Net Promoter Score」の略で、従業員のエンゲージメント(貢献意欲/信頼関係)を数値化する手法の一つです。
当社は2024年3月期より、国内従業員に対して、株式会社リクルート様が運営するサーベイツール「Geppo」を用いて、エンゲージメントサーベイを年1回行っています。
なお、業界平均とは同ツールを利用する電子部品/デバイス/電子回路製造業の業界平均となります。
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財務状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。
・リスクマネジメントに関する基本的な考え方および体制について当社グループがグローバルに事業活動を展開していくうえで、複雑かつ多様なビジネス環境の変化によって生じるあらゆるリスクを早期に把握し、適切な対策を講じることが、当社グループの経営戦略/事業戦略の実現に必要不可欠であると考えています。
当社グループでは、組織的かつ継続的にリスクの抽出/評価を行い、抽出されたリスク項目ごとに主管役員を選任し、対応案の策定と実行を進めています。
 また、これらの取り組みに関して、定期的に取締役会への報告を行い、想定しているリスクの網羅性、各種対策の有効性および進捗状況等について確認する体制を構築し、リスクの発生可能性/損失規模の低減に向けてリスクマネジメントの強化に取り組んでいます。
・経営/事業を取り巻くリスク(1)製造委託先について 当社グループは、経営資源を設計/開発業務に集中し、製品の生産を外部に委託するファブレスという事業形態を採用し、多くの資金が必要となる生産設備投資に制約されることなく事業を推進しています。
生産は国内外のファウンドリおよびOSATといった製造委託先に分散して委託しておりますが、かかる事業形態に関して以下のようなリスクがあります。
①製造委託先が限定的であることについて 当社グループは台湾、日本、中国、シンガポールおよび韓国等の製造委託先に半導体の製造を委託しています。
当社グループの取扱う最先端テクノロジー品や、車載品等の高い品質・信頼性を要求される製品については、その技術力等から製造委託先が限定される場合があり、特に半導体製造の前工程においてはTSMCに多くの製造を委託しています。
当社グループの顧客への製品の供給は、製造委託先の方針、技術力や製造キャパシティの制約による影響を受けています。
急速に技術革新が進む半導体業界において製造委託先が技術革新に乗り遅れた場合や、原材料や燃料価格の高騰が生じた場合の他、需要が急速に伸び製造キャパシティが不足する場合には、当社グループによる当該製造委託先への委託が困難となる可能性があります。
そのような場合に、契約条件、事業上の関係性又は顧客の意向といった制約により、当社グループにおいて適時に合理的な条件で新たな製造委託先を確保できる保証はありません。
さらに、製造委託先において、温暖化の影響による半導体製造のために必要な水、エネルギー又は廃水処理能力の不足による制約が生じる場合、当社グループの製品の供給に遅延が生じる可能性があります。
 当社グループは、複数の製造委託先を確保する等、不測の事態に備えてはいますが、半導体業界に固有の急速な業界環境の変化、地政学的な要因や技術革新等により将来の需要予測には限界があり、製造キャパシティの制約に起因して製品の供給に遅延や中断が生じる可能性があります。
その結果、製品売上の減少、当社グループの評判の悪化、顧客からの損害賠償請求等、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
②製造委託における価格について 当社グループの製造委託先は限定されており、また、製造委託先との間で長期的な製造委託契約を締結しているわけではないことから、製造キャパシティの制約、原材料や燃料価格の高騰、人件費、為替変動その他の理由による製造委託費の値上げの影響を大きく受けることとなります。
製造委託先による値上げがあった場合、顧客と製品価格の見直しについて適時交渉を行いますが、製品価格に適切に転嫁できない場合には、当社グループの利益率が大きく低下することとなり、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
③製品の品質について 当社グループの製品については、製造委託先または当社グループの責任による歩留の低下や製品の欠陥が生じる可能性があります。
これらの問題は製造過程の初期段階では発見することが困難であり、その改善に多くの時間や費用を要する可能性があります。
また、このような場合に、他の製造委託先や製造拠点への移管を行おうとしても、対応可能な製造委託先等が存在しない等、移管が困難である可能性や、移管に多くの時間や費用を要する可能性があります。
 当社グループの製品に歩留の低下や製品の欠陥その他の製造に関する問題が生じた場合には、顧客への製品の供給に遅延が生じ又は供給ができないことやプロジェクトが中止となること等により、顧客から損害賠償請求を受ける可能性があります。
仮にかかる請求が認められない場合でも、その対応には多くの時間や費用が必要となります。
また、製造委託先の責任に起因する場合でも、製造委託先に対して費用償還を求めることが困難な可能性もあります。
 これらにより、当社グループの事業、経営成績、財政状態、ブランドイメージおよび社会的信用に悪影響が生じる可能性があります。
(2)当社グループの製品の設計開発について 当社グループの製品については、商談を獲得したのち、製造に向けた設計/開発を行うこととなります。
設計/開発から顧客の評価完了までは2年以上という長期間にわたる可能性があるため、その間に生じる半導体や最終製品の市場環境および顧客の戦略/需要の変化、新規技術の発明/市場への導入、製造委託先の製造キャパシティや繁忙状況の変化といった事象の影響を受け、顧客による仕様変更等に起因してプロジェクトが延伸、または中止となる可能性があるほか、顧客の要求水準を満たす製品の開発や顧客が受入可能な価格および数量での製造に成功しない可能性もあります。
設計/開発段階でプロジェクトが中止となった場合、予定していた製品売上は一切受領できないこととなります。
 また、当社グループは設計/開発段階において、一般的に顧客から設計/開発に要する費用の大半をNRE売上として段階的に受領しておりますが、上記のように設計/開発段階でプロジェクトが中止された場合には、残りの期間のNRE売上を収受できない可能性があるうえ、NRE売上は設計/開発段階で生じる費用の全てをカバーしない場合があるため、プロジェクトによっては損失が生じる可能性もあります。
また、製品売上が当社グループの売上の大半を占め、当社グループの注力分野ではプロジェクトごとの規模が大きくなる傾向にあり、特定のプロジェクトにおける製品の価格もしくは数量の変更又はプロジェクトの延期や中止による当社グループの将来の経営成績への影響が大きくなります。
従って、重要なプロジェクト又は複数のプロジェクトが設計/開発段階で中止となった場合には、当社グループの事業、財政状態および経営成績に重大な悪影響が生じる可能性があります。
(3)当社グループの製品の量産化について 設計/開発が完了した場合、製品の量産段階に進むこととなりますが、商談獲得段階では製品単価については顧客との間で合意している(但し、仕様変更により変更される場合があります)ものの、製造数量については合意しておらず、量産段階における顧客からの個別の発注により確定することとなります。
そのため、当社グループが商談獲得時に予測した数量の製品を顧客が量産時点において購入する保証はありません。
従って、当社グループが当初想定していた数量について製品の量産化が行われない場合には、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
(4)当社グループの経営指標について 上記「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、当社グループは「商談獲得金額」および「商談獲得残高」を重要な経営指標としております。
商談獲得金額および商談獲得残高の算出には、製品の販売可能期間および受注が中止される可能性に関する見込みのほか、開発計画、開発コスト、NRE売上、製品単価および将来の製品の販売数量(なお、価格については、仕様変更による変更はありうるものの、商談獲得段階で合意されます。
)に関する仮定および見込みを含む当社グループによる将来の予測や主観的判断が相当程度考慮されています。
製品の販売数量は、顧客から提示された初期的な数量見込みのほか、顧客との過去の取引履歴や第三者による市場データその他の情報に基づく当社グループ独自の予測を基礎として判断したものですが、製造委託先の受注制限等、製造キャパシティによる制約は考慮していません。
このように商談獲得金額および商談獲得残高の算出は当社グループ独自の方法により行われているため、他社が用いる同種の指標との比較は適切でない可能性があり、当社グループと他社の現在および将来の業績の比較において当該指標に依拠することもできません。
当社グループは、商談獲得金額および商談獲得残高が過大な見積りとならないよう、モニタリング部門によるレビューおよび経営陣による承認に関する社内手続を定めていますが、かかる手続が有効である保証はありません。
また、ある期間に獲得された商談獲得金額は、かかる期間の末時点における当社グループの仮定および見込みを反映したものに過ぎず、その後の案件の中止、かかる案件に関連して実際に計上された売上、又は開発プロセス、当社グループによる将来の製品販売数量の見込み、製品単価、製造キャパシティ、その他事後的に発生する要因の変更に基づき更新することはしておらず、年度ごとの比較が適切でない可能性があります。
商談獲得残高は月次でこれらの情報を考慮し更新していますが、更新時点における見積りであることに変わりはなく、かかる見積りが正確である保証はありません。
当社グループは商談獲得金額および商談獲得残高の算出方法を将来変更する可能性があり、また、過去にも変更しています。
 以上のような制約により、商談獲得金額および商談獲得残高は当社グループの将来予測される業績を示すものではなく、実際の売上と大きく異なる可能性があります。
(5)事業計画等の前提となる事項について 当社グループは、日々変化していく市況に対応し、持続的な成長を遂げていくため、事業計画の策定と実行、組織強化を目的とした各種施策を遂行しております。
これら事業計画および各種施策の策定においては、半導体および最終製品の市場動向その他の経営環境について一定の前提を置いており、かかる前提には、例えば、当社グループが成長性のある注力分野において引き続き商談を獲得していくこと、商談獲得金額および商談獲得残高がその需要予測に従いNRE売上および製品売上として実現されること、製造委託先における製造キャパシティの確保が当社グループの想定どおりに実現されること、並びに為替変動が一定の範囲に収まること等が含まれます。
しかしながら、これらの前提が現実と異なる場合には、当社グループの事業計画における各種施策の遂行および経営指標の達成が困難となり、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
(6)主要顧客について 当社グループは、「オートモーティブ」、「データセンター/ネットワーク」、「スマートデバイス」および「インダストリアル」等の分野において商談を獲得しており、今後当該分野の主要顧客への売上の割合が高くなることが予想されますが、主要顧客への売上は、商談の獲得時期および規模並びに当該商談から得られた製品売上、当社グループの顧客基盤の多様化、消費者の嗜好の変化、業界の動向、法規制の変更、自然災害その他の要因により、大きく変動する可能性があります。
当社グループにおける顧客との取引は、個別の発注に基づいており、顧客は長期的な購入義務を負わず、顧客が当社グループの期待する数量の製品を購入する保証はありません。
主要顧客が最終製品の市場への投入を延期又は中止し、また、当社グループの製品の機能/性能、又は開発スケジュールが主要顧客の要求水準を満たさない場合には、当社グループの製品の採用を中止する可能性があります。
主要顧客は、当社グループの製品を組み込んだ最終製品の売れ行きが芳しくない場合、当社グループの製品の発注数量を減少させ、又は納入期日を延期することがあります。
さらに、当社グループの主要顧客が、競争力の低下又はM&Aや提携を契機として、当社グループの製品の購入量を減少し、また、当社グループとの契約条件が主要顧客に有利なように改定される可能性があります。
これらにより、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
(7)海外での事業活動について 当社グループは、顧客が世界の様々な地域に所在していることから、米国、欧州およびアジアの主要エリアに営業拠点を有しており、各地域の特色に合わせた営業活動を行っております。
海外で事業活動を行うにあたっては、地政学上のバランス、各国の政治/経済情勢、海外輸送/生産の遅延やコストの上昇、為替の変動、外資規制/知的財産権等に関する法規制の新設又は変更、税制および関税政策の変更等のリスクが存在すると考えております。
これらのリスクが顕在化することにより、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
(8)経済情勢について 当社グループは、グローバルな景気動向、最終製品の需要変動、技術革新、製品の陳腐化や価格の下落、半導体市場の市況変動の影響を受けております。
足元では、米国政府による関税政策・輸出管理規制等の新政策の導入、米中摩擦の継続、ロシアによるウクライナ進攻の長期化、中東紛争などにより経済情勢の先行きをますます不透明にしています。
また、近年はAI/データセンター向け半導体を中心に需要が高まりを見せていますが、かかる需要が今後も同水準で成長又は継続する保証はありません。
経済情勢の停滞/減退局面においては、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
(9)為替レートの変動について 当社グループは、設計開発/製造/販売活動をグローバルに展開しており、多くの収益を海外から得ているため、米ドルを中心とする為替レートの変動に伴う影響を受けます。
当社グループは為替レートの変動の影響を軽減するよう対応に努めていますが、かかる影響を完全に排除することはできないため、為替レートの変動状況によっては、外貨建取引の売上高、外貨建の設計開発や製造販売コスト等への影響により、当社グループの経営成績および財政状態に悪影響が生じる可能性があります。
(10)競合について 当社グループによる「Solution SoC」は独自のビジネスモデルであり、直接的な競合先は少ないと認識しているものの、個別の商談獲得においては、従来型のASIC、汎用的なASSPおよびASSPをベースにカスタマイズされたASICが競合しており、それらのベンダーとは競合関係にあります。
 当社グループの半導体製品およびサービスは、主に先端テクノロジーを必要とする各種エレクトロニクス製品に採用されておりますが、当該分野は技術革新の速度が速く、激しい市場競争に晒されております。
競合他社の設計/開発能力の向上、異業種からの新規参入、巨大テック企業によるSoCの自社開発の拡大、従来型のASICや汎用的なASSPのベンダーによる開発の動向、顧客の嗜好/需要、各国政府による自国企業の優遇措置、競合他社間の統合/提携により、競争がさらに激化する可能性があります。
また、当社グループの注力分野のうち、「オートモーティブ」においては、現状当社グループは優位な地位にあると認識しておりますが、技術革新/他社の積極的な攻勢等によりその地位を維持できない可能性があります。
他方、データセンターやネットワーク等の既存市場ではより厳しい競争状況にあるところ、当社グループは顧客との共同開発を通じて顧客にとって最適なカスタムSoCを提供することができるという強みを基盤として、先端分野への研究開発投資および多様な製品の提供を通じてより多くの商談を獲得することを目指しておりますが、そのような施策が奏功する保証はありません。
(11)地政学リスクについて 当社グループが開発/販売する半導体は、近年経済安全保障上重要な製品と認識されております。
米中対立、ロシアによるウクライナ侵攻、中東紛争等の地政学リスクの顕在化により、各国が輸出管理規制、関税や制裁措置等を発動/強化した場合、当社グループの主要な販売地域における当社グループの製品に対する需要の減退、競争力の低下、又はサプライチェーンの寸断や遅延が生じ、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
当社グループにおける中国での売上高が一定規模を占めていることや当社グループがTSMCに多くの製造を委託していることから、これらの地域における地政学リスクが顕在化した場合には、当社グループの事業、財政状態および経営成績に重大な悪影響が生じる可能性があります。
(12)研究開発活動について 当社グループが属する半導体業界は技術革新の速度が速く、既存技術の陳腐化、それに伴う新たな市場の創出および既存市場の縮小が急速に起こる可能性があります。
このような業界で、日々高まる顧客の要求水準を満たす新製品を開発し顧客が受入可能な価格および数量で製造するためには、多額の研究開発費用を要し、かかる費用が商談獲得や将来の製品売上につながらない場合には損失が発生する可能性があります。
当社グループは今後も積極的な研究開発活動を行う計画ですが、このような技術革新に当社グループが対応できず、当社グループの市場シェアや製品価格が低下する場合や、研究開発を効率化できず研究開発費用が増加する場合には、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
(13)感染症の世界的な拡大に係る影響について 当社グループ、当社グループの製造委託先およびサプライチェーンにかかわる取引先が事業を行っている台湾等の地域において、新型ウイルス感染症等の感染拡大により事業活動等が禁止/制限されるような事態に陥った場合、製造委託先の工場閉鎖や生産停止およびそれらに伴う製造/輸送の遅延、部材調達の制限等の予期できない事象により、当社グループの製品に対する需要の減少や供給能力に対する制約を受ける可能性があります。
また、それらに伴う当社グループの取引先の経営状態の悪化、通信/金融/サプライチェーンを含む公共および民間のビジネスインフラの混乱等が生じる可能性もあります。
これらの状況において、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
(14)災害等による影響について 当社グループは日本のみならず、世界各地で設計開発/販売活動を行っており、当社グループが事業を展開する各地域において気候変動による干ばつ、暴風雨、大雨、洪水等激甚化する自然災害、大規模な地震、津波、噴火その他の自然災害や火災、停電、感染症の流行、戦争/紛争、テロ行為や政治/社会騒動、ランサムウエア等によるサイバー攻撃又はコンピューター関連システムの障害その他の事故/事件等が発生した場合、当社グループの事業拠点、当社グループの製造委託先、取引先、顧客およびサプライチェーンに関係する当事者に対して大きな被害が発生する可能性があります。
特に、当社グループは、台湾に本拠を置くTSMCに多くの製造を委託しているため、これらの災害等が台湾において発生した場合、当社グループの製品の製造および供給に悪影響が生じる可能性があります。
 当社グループにおいては、リスクの予防/回避および発災時の人命の安全、並びに被害の抑制/軽減、二次災害の防止、早期の業務再開を図ることを目的に事業継続に関する規範/規程類を定め、CEOを長とする事業継続管理委員会の管理のもとで、リスクの軽減に向けた施策を実施しております。
しかし、かかる施策が奏功しない可能性があり、その場合には、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
(15)資金調達について 当社グループにおいては、新技術や新製品のための研究開発への継続的な投資が必要となります。
当社グループは、これまで必要な資金を主に営業活動から得られるキャッシュ・フローにより賄ってきましたが、業績、資金需要や市場環境並びにこれらの見込みにより資金調達を検討することがあります。
しかしながら、当社グループの将来的な資金需要に必要な資金を、適時かつ受入可能な条件で調達できる保証はありません。
また、金融市場の混乱、日本銀行を含む各国中央銀行の金融政策の変更、半導体業界の低迷、金融機関の貸付方針の変更、当社グループの信用力の低下等により、当社グループに有利な条件で資金調達をできない可能性もあります。
これらの結果、資金調達コストが増加する可能性や、研究開発や必要となる各種投資を適時かつ適切な範囲で実施できない可能性があります。
(16)M&A/提携協業等について 半導体業界では、M&Aや提携が頻繁に行われており、当社グループにおいても、技術や大口顧客の獲得、事業領域の拡大、競争力の強化や収益力向上を図るため、M&Aや提携を実行する可能性があります。
しかしながら、当社グループが適切な対象会社や提携先を発見できる保証はなく、また、デュー・デリジェンスで重大な問題点を検出できない可能性や、競争法その他の法規制による事業活動への制約等により当初期待した効果が得られない可能性があります。
このような場合には、保有株式やのれんの減損が生じ、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
(17)知的財産について 当社グループは他社製品と差別化を図るための様々な技術やノウハウを開発/保持しております。
当社グループでは、これらの技術やノウハウを知的財産として保護しており、知的財産が流出/不正利用されることのないよう、専門部門で管理するとともに、情報セキュリティシステムの構築、顧客/パートナー/従業員との秘密保持契約の締結や、第三者によるオフィス/施設へのアクセスの管理等の施策を講じております。
しかしながら、知的財産に対する十分な保護が得られない地域もあり、かかる施策にかかわらず、当社グループの知的財産が競合他社により不正に取得又は利用される可能性があります。
 また、当社グループの製品には第三者からライセンスを受けて開発/販売しているものがありますが、今後第三者から必要なライセンスを受けられなくなる可能性や、引き続きライセンスを受けられるとしても従前より不利な条件でしかライセンスを受けられない可能性があります。
さらに、半導体業界では、多数の特許が存在し、また多数の新たな特許の出願がなされています。
当社グループ又はその顧客が事前の調査にかかわらず第三者の権利を侵害する場合、第三者より当社グループ又はその顧客に対して知的財産権に関する訴訟を提起され、当社グループが重要な技術を利用できなくなる可能性や、当社グループに帰責事由がある場合には当社グループが多額の損害賠償責任を負う可能性があり、また、当社グループに帰責事由がない場合でも、訴訟対応のため、時間、費用その他当社グループの経営資源が費やされる可能性があります。
(18)製造物責任について 当社グループでは、様々な施策を通じて最適な品質を確保できるよう品質管理に取り組んでおりますが、当社グループの製品に用いられる技術の高度化や製造委託先に起因する欠陥等により、出荷時に発見できない不具合や異常が製品に存在する可能性があり、顧客への出荷後にそれらが発見される場合があります。
この場合、製品の回収および交換、製品の採用中止等により多額の費用が発生する可能性、当該顧客から損害賠償請求を受ける可能性、当該顧客又は他の顧客からの将来の受注を失う可能性があります。
 また、当社グループの製品は、顧客がエンドユーザーに販売する最終製品に組み込まれますが、その方法次第で、当社グループがエンドユーザーから損害賠償責任を追及される可能性もあります。
顧客における当社グループの製品の使用方法は多様化しており、当社グループが当初想定していなかった方法で使用されることがあるところ、当社グループの製品が顧客の製品に組み込まれた後になって問題が発見される可能性もあります。
このような場合には、当社グループもエンドユーザーによる損害賠償請求の対象となる可能性があります。
 かかる事態に備えて、当社グループは、製造物責任保険やリコール保険に加入していますが、これらの保険により当社グループの負う多額の費用や損害賠償の全額が補填される保証はありません。
(19)人材確保について 当社グループが厳しい事業環境下において競争優位性を確保するためには、経営陣、経営管理、設計/開発、製造技術支援、営業等の各分野において優秀な人材を確保することが重要です。
しかしながら、専門性の高い優秀な人材の数は限られており、人材の採用および確保の競争は激化しています。
特にカスタムSoCの設計開発においてエンジニアは重要な役割を担っており、当社グループは、新卒採用、通年採用に精力的に取り組むとともに、エンジニアの育成に努めていますが、当社グループがエンジニアを含む優秀な人材を十分に採用および確保できない場合は、設計/開発に支障をきたす可能性があります。
また、当社グループから、専門性の高い優秀な人材が競合他社に移籍した場合、その者が有する当社グループの知識やノウハウの流出により、当社グループの競争優位性が損なわれる可能性があります。
これらにより、当社グループの事業、財政状態、経営成績、ブランドイメージおよび社会的信用に悪影響が生じる可能性があります。
(20)情報セキュリティについて 当社グループは、事業活動全般において、様々な情報システムを利用しており、災害、戦争、テロ行為、コンピューターウイルスの感染やサイバー攻撃等により、システム障害が発生する可能性があります。
また、在宅勤務者の増加等の働き方の変化、フィッシング詐欺やランサムウエアなど攻撃手段の高度化により、サイバーセキュリティリスクが高まっています。
当社グループは、リスク・コンプライアンス委員会の管理・監督のもと、常にITセキュリティシステムの高度化を図り、あわせて従業員への教育・訓練を通じてセキュリティ意識の高揚に努めています。
しかし、これらの施策が功を奏せず、システム障害が発生した場合、当社グループの事業活動や製品の製造委託および供給の停止、重要なデータの喪失、多額の対応費用の発生等が生じた場合には、当社グループの事業、財政状態、経営成績、ブランドイメージおよび社会的信用に悪影響が生じる可能性があります。
 また、当社グループは、事業活動の遂行に関連して、自己又は顧客その他の第三者の秘密情報や個人情報を多数有しております。
これらの情報については、セキュリティシステムを整備し、法令や社内規則等に基づき管理しておりますが、不正行為や妨害行為の手法は多様化しており、かつ発見が困難であることや、関係者による意図的な漏洩の可能性もあるため、予防策が奏功せず、予期せぬ事態により情報が流出するおそれがあります。
そのような事態が生じた場合、営業秘密の流出による競争力の低下や、顧客の信用や社会的信用の低下を招く可能性があるほか、システム改修等の対応に要する費用の発生や顧客からの損害賠償請求により、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
(21)環境について 当社グループは、大気汚染、水質汚濁、有害物質、廃棄物処理、製品リサイクル、地球温暖化防止、エネルギー管理等に関し、世界各国において様々な環境関連法令の適用を受けています。
当社グループは、これらの規制に細心の注意を払いつつ事業を行っておりますが、過失の有無にかかわらず、過去分を含む環境問題に対して法的又は社会的責任を負う可能性があり、そのような事態が生じた場合、その対応のために多額の費用負担が発生する可能性、当社グループの事業が停止する可能性や当社グループの社会的信用の低下を招く可能性があります。
また、将来、環境に関する規制や社会的な要求がより厳しくなり当社グループおよび製造委託先の事業活動に制約が生じ、かかる規制に対応するためのコストが増加する可能性や、環境関連の規制又は社会的要請に適切に対応しないことにより当社グループに対する社会的評価/信用が低下する可能性があるほか、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
(22)法規制等について 当社グループはグローバルに事業活動を展開しており、当社グループが事業活動を行っている国および地域における安全保障、外国貿易管理、労働、人権、競争政策、税制・関税政策、腐敗防止および環境保護等に関連する様々な法律および規制の対象となっています。
当社グループは、かかる法律および規制のコンプライアンス体制の整備、業務の適正化のために必要な社内体制を構築しておりますが、かかる体制が適切に機能する保証はなく、また、これらの法律および規制の新設又は改正により法規制等の遵守が困難になる可能性もあります。
これらの法律又は規制に違反した場合、当社グループに民事上の損害賠償請求や、刑事上又は規制上の罰則等が科せられ、当社グループの事業、財政状態、経営成績、ブランドイメージおよび社会的信用に悪影響が生じる可能性があります。
(23)訴訟等について 当社グループは、グローバルに事業を展開しているため、様々な国又は地域において、パートナー、従業員、競合他社等から契約違反、労働問題、知的財産権の侵害等に関して訴訟の提起を受け、又は規制当局による措置、処分等に服するリスクを有しています。
訴訟やその他の法的手続、当局による調査の結果、当社グループに不利益な決定がなされた場合、その決定の内容によっては当社グループの事業、財政状態、経営成績、ブランドイメージおよび社会的信用に悪影響が生じる可能性があります。
(24)内部統制の整備について 当社グループは、財務報告および非財務報告に係る内部統制の整備/運用および評価のための体制を整備しております。
しかしながら、内部統制が有効に機能しなかった場合、又は財務報告および非財務報告に係る内部統制の不備もしくは開示すべき重要な不備が発生した場合、当社グループの内部統制への信頼性が失われる結果、株価に重大な悪影響が生じ、又は法令違反、行政処分および損害賠償請求を受けることにより、当社グループの事業、財政状態および経営成績、ブランドイメージおよび社会的信用に悪影響が生じる可能性があります。
(25)販売特約店について 当社グループは、販売特約店を通じて販売を行う場合と、顧客と直接商談を推進/獲得する場合があります。
特に、当社グループの継続的な販売特約店である加賀FEI株式会社およびその子会社を通じて相当の取引を行っております。
そのため、販売特約店の事業活動が中止する又は販売特約店との取引が中止される等の場合には、商談推進/販売活動の中断、売掛金回収の遅延/不能により、当社グループの事業、財政状態および経営成績に悪影響が生じる可能性があります。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。
)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態および経営成績の状況a.経営成績 当連結会計年度における世界経済は、米国の関税や経済政策をめぐる不確実性、中国経済の内需低迷等の影響に加え、ウクライナにおける戦争の長期化、中東での軍事衝突の本格化等の地政学的リスクの拡大によるエネルギー供給への懸念の高まりから、先行きの不透明な状況が継続しました。
一方、AI需要の拡大を背景にデータセンター向けインフラへの投資等が拡大しました。
なお、為替相場においては、当連結会計年度の第1四半期に円高が進行しましたが、第2四半期以降は円安基調に転じました。
 当社グループにおいては、2018年4月以降、ビジネスモデルの転換、グローバルな大型商談が見込まれる成長分野/先端分野へのシフト、さらに大胆な事業体制の変革等の構造改革を進めてきました(「第一の変革」)。
その結果、注力分野であるオートモーティブ、データセンター/ネットワーク、スマートデバイス分野を中心に多くの大型商談を獲得しております。
年間の商談獲得金額(1米ドル=120円で換算)は、構造改革以前は1,100億円程度でしたが、構造改革後は拡大し、2023年3月期以降は3,000億円程度へ、2025年3月期は3,600億円程度に達しました。
2026年3月期は3,100億円程度と前期を下回る結果となりましたが、データセンター/ネットワーク分野を中心に大型商談を獲得することができました。
また、これまでに獲得した商談の量産が段階的に開始され、確実に売上拡大につながってきております。
 さらに、競争力のある開発体制の構築やグローバル企業に相応しい組織風土を目指す「第二の変革」を進めております。
グローバルな顧客、半導体エコシステムを構成するプレーヤー、投資家等とのコミュニケーションを通じて、社内の体制、組織の構造、従業員の意識を変える取り組みを強化しております。
 先端技術分野のカスタムSoCの開発および開発基盤構築に取り組む組織であるグローバルリーディンググループを中心に、「Solution SoC」のビジネスモデルに相応しいコンピューターアーキテクチャーベースの開発基盤と標準的な開発プロセスの構築を進めてきました。
当連結会計年度においては、AI処理等のシステム実装を担うエンジニアリングチームや量産技術や品質課題に取り組むエンジニアリングチームを新設・集約する等、グローバルリーディンググループのさらなる強化を図ってきました。
また、これと並行して、開発の効率化・可視化、開発マネジメント改革を一体として積極的に推進してきました。
 ここ数年の大型先端開発案件の商談獲得に伴い、半導体業界を取り巻くエコシステムを形成するグローバル企業との関係強化を進めてきました。
特に、北米や台湾等に拠点を置くグローバル企業とのマネジメントレベルでの関係構築・強化により、これらの企業との先端技術分野での共同開発プロジェクト等の進捗もありました。
 当社グループにおける研究開発は、注力分野における商談獲得につなげるための先行開発と、獲得した商談の製品開発から構成されております。
当連結会計年度の研究開発費は58,508百万円(前連結会計年度比2.2%減)となりました。
先行開発では、日々進化する半導体エコシステムにおいて最新の技術を活用するために、グローバルなエコシステムパートナーとの協業によるプロセステクノロジー、チップレットや先進的なパッケージング技術の開発、また最新設計ツールの実用化および開発プラットフォーム構築にも積極的に取り組んでおります。
さらに、先端チップレット開発プラットフォームを構築し、RTL(Register Transfer Level)でカスタマイズ可能なチップレット設計ライブラリーの提供を開始しました。
 引き続き、設計開発へのAI導入等にも積極的に取り組んでまいります。
 当社グループでは、優先的に取り組むマテリアリティ(重要課題)を特定し、サステナビリティ活動を推進しております。
当連結会計年度においては、個々のマテリアリティの実現に向けた取り組みの結果として「脱炭素経営ランキングGX500」への選出、「日経スマートワーク経営企業」および「日経SDGs経営企業」としての認定を受ける等、社外からも一定の評価をいただくことができました。
 また、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が採用するサステナビリティインデックス6件のうち、「FTSE Blossom Japan Index」等4件のインデックス構成銘柄に選定されました。
 なお、当社グループの事業セグメントは、「Solution SoC」のビジネスモデルで開発するSoCを主とする単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。
 当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高は200,834百万円(前連結会計年度比6.5%増)となりました。
当社グループの売上高は主に、量産段階で受領する製品売上と、設計開発に要する費用を段階的に受領するNRE売上から構成されております。
当連結会計年度の製品売上は、中国市場における通信機器の需要は減少したものの、第2四半期以降、中国車載向け新規量産品や一部のインダストリアル向けの販売が増加に転じたこと等により、161,792百万円(前連結会計年度比10.4%増)となりました。
NRE売上は、38,325百万円(前連結会計年度比6.6%減)となりました。
 また、売上原価は111,057百万円(前連結会計年度比31.2%増)となり、売上総利益は89,777百万円(前連結会計年度比13.6%減)となりました。
これは、比較的粗利率の低い新製品の量産が始まったことにより、製品原価率が上昇したことによるものであります。
販売費及び一般管理費は77,423百万円(前連結会計年度比1.9%減)となりました。
先行開発のための開発投資等が高い水準で継続していることによるものであります。
 営業利益は12,354百万円(前連結会計年度比50.6%減)となりました。
これに為替差損等を加え、経常利益は11,756百万円(前連結会計年度比53.2%減)となりました。
この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は8,733百万円(前連結会計年度比55.4%減)となりました。
 なお、当連結会計年度の1米ドルの平均為替レートは150.8円、前連結会計年度比1.8円の円高となりました。
b.財政状態(資産) 当連結会計年度末における流動資産は122,819百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,471百万円減少しました。
これは主に、新製品の量産開始による棚卸資産の購入増加や、当連結会計年度は当期純利益を上回る自己株式の取得や配当金支払等により現金及び現金同等物が減少したことによるものであります。
 固定資産は44,804百万円となり、前連結会計年度末に比べ782百万円増加しました。
これは主に、獲得した商談の製品開発に係るレチクル、テストボード、評価設備の増強およびIPマクロ等の投資によるものであります。
 この結果、総資産は167,623百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,689百万円減少しました。
(負債) 当連結会計年度末における流動負債は32,520百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,249百万円増加しました。
これは主に、新製品の量産開始等に伴う買掛金の増加によるものであります。
 この結果、負債合計は34,567百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,301百万円増加しました。
(純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は133,056百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,990百万円減少しました。
これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益8,733百万円、自己株式の取得5,000百万円(2,722,400株)および配当金の支払額8,854百万円によるものであります。
 この結果、自己資本比率は79.4%となり、前連結会計年度末から1.1ポイント減少しております。
②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は44,541百万円となり、前連結会計年度末に比べ28,296百万円減少しました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
 営業活動によるキャッシュ・フローは7,693百万円の収入(前連結会計年度は31,866百万円の収入)となりました。
これは主に、比較的粗利益の低い新製品の量産が始まったことにより売上総利益が減少したこと、一方で量産開始に伴い棚卸資産の購入が増加したことから、前連結会計年度に対し収入額が減少しました。
 投資活動によるキャッシュ・フローは22,884百万円の支出(前連結会計年度は14,552百万円の支出)となりました。
これは主に、獲得した商談の製品開発に係るレチクル、テストボードおよび評価設備の増強等のための有形固定資産の取得による支出14,855百万円およびIPマクロ等の無形固定資産の取得による支出8,052百万円によるものであります。
 財務活動によるキャッシュ・フローは14,240百万円の支出(前連結会計年度は13,825百万円の支出)となりました。
これは主に、自己株式の取得による支出5,000百万円および配当金の支払額8,854百万円によるものであります。
 当社は、コミットメントラインの借入枠を従来20,000百万円としておりましたが、顧客の需要増加に伴う運転資金の増加や、世界景気の減速および地政学リスクの高まり等に対応して、コミットメントラインの借入枠を2025年7月に10,000百万円増額し、30,000百万円といたしました。
なお、当連結会計年度においてコミットメントライン契約に基づく借入は行っておりません。
③生産・受注および販売の実績 当連結会計年度における生産実績、受注実績および販売実績は次のとおりであります。
 なお、当社グループの事業セグメントは、「Solution SoC」のビジネスモデルで開発するSoCを主とする単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。
a.生産実績 当社グループは、ファブレスモデルのビジネス形態となっており、製品の製造については、製造委託先(ファウンドリ、OSAT)へ委託しております。
当社グループ製品は、顧客の特定製品向け専用で設計し搭載されるものが主であり、受注生産を行っていることから、生産実績は販売実績と概ね同等の金額となるため、生産実績の記載は省略しております。
b.受注実績 当社グループは、商談獲得後、設計開発業務に係る受注を受けて設計開発を開始し、開発終了後にサンプルを製作の上、顧客に提供し評価を受けます。
設計開発開始後、顧客の評価完了までの間、受注した設計開発業務に係る売上が段階的に計上されます。
顧客により製品の性能等に問題がないことが確認されると、製品の量産段階に移行し、顧客の買取責任が発生する形で製品の量産に係る受注を受け、当社グループは製造委託先へ製造を委託します。
当社グループの当連結会計年度における設計開発および製品の量産に係る受注高および受注残高は以下のとおりです。
受注高および受注残高については、量産に入る新商品の受注が入り前年度比増加となりました。
なお、下記の受注高および受注残高は、当社グループの経営指標である商談獲得金額および商談獲得残高とは算定方法および基準時点が異なります。
前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年度比受注高 (百万円)171,045229,69634.3%受注残高(百万円)156,802197,05625.7% c.販売実績 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年度比売上高 (百万円)188,535200,8346.5%(注)主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合 ・加賀FEI株式会社への前連結会計年度および当連結会計年度の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は、50,169百万円、26.6%および、43,855百万円、21.8%であります。
 ・Zhaoqing Xiaopeng New Energy Investment Co., Ltd.への当連結会計年度の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は、37,203百万円、18.5%であります。
 ・CRS TECHNOLOGY Co., Ltd.への前連結会計年度および当連結会計年度の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は、30,488百万円、16.2%および、24,349百万円、12.1%であります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容 当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
①経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容a.売上高 当連結会計年度の売上高は200,834百万円(前連結会計年度比6.5%増)となりました。
うち製品売上は161,792百万円(前連結会計年度比10.4%増)となりました。
中国市場における通信機器の需要は減少しておりましたが、第2四半期以降、中国車載向け新規量産品や一部のインダストリアル向けの販売が増加に転じたことにより増加しました。
NRE売上は、38,325百万円(前連結会計年度比6.6%減)となりました。
その他は知的財産のライセンスによる収入であります。
 ・財務指標 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年度比製品売上 (百万円)146,578161,79210.4%NRE売上(百万円)41,01938,325△6.6%その他  (百万円)938717△23.6%売上高合計(百万円)188,535200,8346.5% b.売上原価・販売費及び一般管理費並びに営業利益①売上原価 当連結会計年度の売上原価は111,057百万円となり、売上総利益は89,777百万円(前連結会計年度比13.6%減)となりました。
主に、比較的粗利率の低い新製品の量産が始まったことにより、製品原価率が上昇し、売上総利益が減少しました。
 ・財務指標 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年度比売上原価率44.9%55.3%10.4ポイント売上総利益(百万円)103,91989,777△13.6%(注)各指標の計算方法は下記のとおりであります。
 売上原価率:売上原価/売上高×100 ②販売費及び一般管理費 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は77,423百万円(前連結会計年度比1,496百万円減)となりました。
先行開発のための開発投資等を高い水準で継続していることにより研究開発費はほぼ前連結会計年度並みの58,508百万円(前連結会計年度比1,313百万円減)、研究開発費を除いた販売費及び一般管理費は18,915百万円(前連結会計年度比183百万円減)であります。
③営業利益 当連結会計年度の営業利益は12,354百万円(前連結会計年度比12,646百万円減)となりました。
主に、比較的粗利率の低い新製品の量産が始まったことにより、製品原価率が上昇したことによるものであります。
当連結会計年度の1米ドルの平均為替レートは150.8円、前連結会計年度に比べて1.8円の円高となりました。
 ・財務指標 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年度比営業利益(百万円)25,00012,354△50.6%営業利益率13.3%6.2%△7.1ポイントEBITDA(百万円) ※41,23729,256△29.1% ※ EBITDAは、「営業利益」および「減価償却費」を合計して算出しております。
c.税金等調整前当期純利益 当連結会計年度の第1四半期に円高が進行したことで為替差損が発生したことなどで、営業外収益および営業外費用の差引額は598百万円の損失となりました。
 以上の結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は11,756百万円(前連結会計年度比13,621百万円減)となりました。
d.親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度の法人税、住民税および事業税の額が1,475百万円、法人税等調整額が1,548百万円となった結果、親会社株主に帰属する当期純利益は8,733百万円(前連結会計年度比10,867百万円減)となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源および資金の流動性に係る情報a.資本の財源および資金の流動性についての分析 当社グループは、経営環境が急激に変化したとしても、顧客にとっての基幹部品である当社グループ製品を長期にわたり供給していく責任があることから、内部留保を厚くし資金の流動性を高く維持する方針としております。
 当連結会計年度末における総資産は167,623百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,689百万円減少しました。
流動資産は122,819百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,471百万円減少しました。
これは主に、新製品の量産開始に伴い棚卸資産の購入が増加したことや、当連結会計年度は当期純利益を上回る自己株式の取得や配当金支払等により現金及び現金同等物が減少したことによるものです。
当社グループはファブレスによる事業運営のため、資産構成上流動資産の割合が高く、総資産の73.3%を流動資産が占めております。
 ・財政状態および財務指標 前連結会計年度末(2025年3月31日)当連結会計年度末(2026年3月31日)前年度比総資産(百万円)170,312167,623△2,689流動資産(百万円)126,290122,819△3,471流動資産比率(%)74.273.3△0.9ポイント(注)各指標の計算方法は下記のとおりであります。
 流動資産比率:流動資産/総資産×100  当連結会計年度末の負債合計は34,567百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,301百万円の増加となりました。
これは主に、新製品の量産開始等に伴う買掛金の増加によるものです。
 ・財政状態および財務指標 前連結会計年度末(2025年3月31日)当連結会計年度末(2026年3月31日)前年度比流動負債(百万円)31,27132,5201,249流動比率(%)403.9377.7△26.2ポイント(注)各指標の計算方法は下記のとおりであります。
 流動比率:流動資産/流動負債×100  当連結会計年度末の純資産は133,056百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,990百万円の減少となりました。
これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益8,733百万円、自己株式の取得5,000百万円(2,722,400株)および配当金の支払額8,854百万円によるものです。
 以上の結果、当連結会計年度の自己資本は133,056百万円となり、自己資本比率は79.38%に、ROEは6.47%となりました。
引き続き、経営環境の変化に柔軟に対応できるよう、収益力と財務体質の改善に取り組んでまいります。
 ・財政状態および財務指標 前連結会計年度末(2025年3月31日)当連結会計年度末(2026年3月31日)前年度比自己資本(百万円)137,046133,056△3,990自己資本比率(%)80.4779.38△1.09ポイントROE(%)14.626.47△8.15ポイント(注)各指標の計算方法は下記のとおりであります。
自己資本比率:自己資本/総資産ROE(自己資本利益率):親会社株主に帰属する当期純利益/((前連結会計年度末自己資本+当連結会計年度末自己資本)/2)  当社は、コミットメントラインの借入枠を従来20,000百万円としておりましたが、顧客の需要増加に伴う運転資金の増加や、世界景気の減速および地政学リスクの高まり等に対応して、コミットメントラインの借入枠を2025年7月に10,000百万円増額し、30,000百万円といたしました。
なお、当連結会計年度においてコミットメントライン契約に基づく借入は行っておりません。
b.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 当社グループは、売掛債権の回収期間および棚卸資産の滞留日数の短縮に取り組んでおり、運転資金および成長に必要な資金を、営業キャッシュ・フローから確実に確保できるよう努めております。
 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは前年度比24,173百万円減少の7,693百万円のプラス(前連結会計年度は31,866百万円のプラス)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益の減少および、新製品の量産開始に伴い棚卸資産の購入が増加したことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは22,884百万円のマイナス(前連結会計年度は14,552百万円のマイナス)となりました。
これは主に、獲得した商談の製品開発に係るレチクル、テストボード、IPマクロ等の取得による支出が増加したことによるものです。
 以上の結果、フリー・キャッシュ・フローは15,191百万円のマイナス(前連結会計年度は17,314百万円のプラス)となりました。
 ・当社グループのキャッシュ・フロー関連指標 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年度比Ⅰ 営業活動によるキャッシュ・フロー(百万円)31,8667,693△24,173Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー(百万円)△14,552△22,884△8,332Ⅰ+Ⅱ フリー・キャッシュ・フロー(百万円)17,314△15,191△32,505  当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは14,240百万円のマイナス(前連結会計年度は13,825百万円のマイナス)となりました。
これは主に、自己株式の取得5,000百万円および配当金の支払額8,854百万円によるものです。
 以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末の残高は44,541百万円となり、前連結会計年度末に比べ28,296百万円減少しております。
③重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
この連結財務諸表の作成にあたって、当社グループの重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えられる特に重要な会計方針は以下のとおりであります。
a.繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産に関して、将来の業績予測やタックス・プランニングを基に将来の課税所得を見積り、繰延税金資産の回収可能性を判断しています。
経営環境等の悪化により、その見積りに変更が生じた場合は、繰延税金資産が取り崩されることにより税金費用を計上する可能性があります。
b.棚卸資産の評価 棚卸資産に関して、正味売却価額が取得原価より下落した場合に簿価の切下げを行います。
また、一定期間を超えて滞留する棚卸資産について、将来の需要や市場動向を反映した正味実現可能価額まで簿価の切下げを行います。
c.固定資産の減損 固定資産に関して、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、減損の要否を検討し、固定資産に減損が見込まれる場合は、将来キャッシュ・フローの現在価値又は正味売却価額に基づいて減損損失を計上いたします。
将来の事業計画の変更や経営環境等の悪化による将来キャッシュ・フローの見積りが著しく減少する場合は、減損損失を計上する可能性があります。
研究開発活動 6【研究開発活動】
 当社グループのビジネスモデルである「Solution SoC」は、自社のサービス/製品の差別化を求める顧客に、先端テクノロジーを用いて、顧客に最適な先端SoCを提供するものです。
そのため、最先端技術に対して積極的に投資を行っており、それにより当社グループ独自のビジネスモデルをより強化し、継続的な成長の実現につなげていきます。
 また、当社グループは、経営理念のもと、進化する半導体のエコシステムにおいてプロセス技術、パッケージング技術、テスト技術をはじめIP/EDAツール/ソフトウエアに至るまで最新の技術を提供するグローバルサプライヤーとも密に連携を行い、開発活動を実施しております。
現在も半導体のエコシステムは進化拡大しており、先端技術を使った様々な選択肢の中から最適な技術を組み合わせたSoCを開発することの難易度が上昇しています。
そのため、当社グループは、技術の組み合わせとその実証にも積極的な投資を行っております。
 当連結会計年度における研究開発費は58,508百万円で、先端品の製品開発の増加に伴う減価償却費等の増加や前連結会計年度より為替が円安に振れたこともありましたが前連結会計年度比で1,313百万円の減少となりました。
当社グループの研究開発活動は主に、注力分野における商談獲得につなげるための先行開発投資と、獲得した商談に関する製品開発から構成されています。
当社グループは、注力分野の事業領域において、先行開発した要素技術を元に新たな商談を獲得し、獲得した個々の製品開発を行う中での顧客との技術議論や実際の製品開発で明らかになった技術課題から、今後必要とされる要素技術を明らかにし、次の先行開発投資を企画・実施していく、そうした好循環を目指します。
 また、個々の製品開発を行う場合には、顧客と開発受託契約を締結したうえで設計開発を経て、顧客に対して試作品を提供しております。
当該開発受託契約に基づき当社グループが行う研究開発の成果物に係る知的財産は、当社グループに帰属することを基本としております。
個々の顧客の製品開発にかかる費用は研究開発費(販売費及び一般管理費)に含めております。
 なお、当社グループの事業セグメントは、「Solution SoC」ビジネスモデルで開発するSoCを主とする単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載をしておりません。
<先行開発> 「Solution SoC」ビジネスモデルでは様々な機能の実装が求められております。
従来その解決策としては、プロセステクノロジーの微細化による回路規模の拡大により対応する方法が一般的でした。
一方、最先端のプロセステクノロジーの使用に関しては、費用、開発期間の問題や量産工場の供給能力の問題もあり、必ずしもそれだけが最適解とはならないケースが増えつつあり、お客様は先端SoCを開発するために「Entire Design(全体設計)」能力のあるパートナーを求めています。
当社グループでは、そうした環境のもと、プロセステクノロジーの微細化(2nm、1.4nm)への対応はもちろんのこと、コンピューターアーキテクチャーを前提としたSoCや先端パッケージング/高密度実装(3D/5.5D/チップレット)技術への対応、低消費電力化や設計期間短縮のための新たな設計技術/手法の導入等、各サプライヤーの最先端技術を実際のSоC開発に適用するための先行開発を積極的に実施しております。
具体的には、Arm Holdings plc(Arm社)およびTaiwan Semiconductor Manufacturing Company Limited(TSMC社)との密な連携や、imecとの共同開発等を通じて、2nm以細のプロセステクノロジー、チップレット等や先進的なパッケージング技術への対応、また最新設計ツールの実用化および開発プラットフォーム構築にも積極的に取り組んでおります。
<製品開発> 2020年3月期以降、データセンター/ネットワーク、オートモーティブ、スマートデバイス、インダストリアルの注力分野で、商談獲得が進んでいます。
またそれらの分野で、5nm、3nmプロセスを使用する大規模な開発案件が増加しております。
特に、当連結会計年度においては、データセンター/ネットワーク分野でのHPC向けSoCやAIアクセラレータSoCなど、最先端のプロセスを採用した多くのカスタムSoCの開発にも着手しました。
また、注力分野を中心に先端テクノロジー(5nm、3nm)、大規模およびHBMを搭載した2.5Dなどの高密度実装を使用したカスタムSoCのテープアウトも複数完了し、量産に向けて進んでいます。
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
 当連結会計年度に実施した設備投資(無形固定資産を含む。
)の総額は22,238百万円であります。
その主なものは、オートモーティブやデータセンター/ネットワーク向け等の先端テクノロジー製品を開発するためのIP等の取得、個々のSoCの製造に用いるレチクルやテストボードの取得および研究開発環境の増強としてのサーバーやストレージ等の取得によるものであります。
 なお、当社グループの事業セグメントは、「Solution SoC」ビジネスモデルで開発するSoCを主とする単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けては記載していません。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
 当社グループの事業セグメントは、「Solution SoC」ビジネスモデルで開発するSoCを主とする単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けては記載していません。
(1)提出会社2026年3月31日現在 事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物工具、器具及び備品技術資産無形固定資産その他合計本社(横浜市港北区)ネットワーク機器、開発評価ボード、測定機器他791,74713,1191,01615,9611,277京都事業所(京都市下京区)ネットワーク機器、開発評価ボード、測定機器他3761,795109212,301512名古屋事業所(愛知県名古屋市)ネットワーク機器、開発評価ボード、測定機器他229467-13709260その他製造委託先等(台湾 台北他)LSI製造用レチクル・テストボード他1712,829-212,84842   (注)1.帳簿価額には、建設仮勘定並びにソフトウエア制作勘定の金額は含めておりません。
      2.「技術資産」は主にIP、「無形固定資産その他」は主にソフトウエアであり、所在地の特定できないものについては、「本社」に含めております。
      3.現在休止中の主要な設備はありません。
      4.従業員数は就業人員(役員および当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。
)であり、臨時雇用者数は従業員の総数の100分の10未満であるため、記載を省略しています。
      5.事業所は賃借しております。
(2)在外子会社2026年3月31日現在 会社名事業所名設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)(所在地)建物工具、器具及び備品無形固定資産その他合計Socionext Europe GmbHランゲン事業所(ドイツ・ランゲン)ネットワーク機器、開発評価ボード、測定機器他1,097184141,29597   (注)1.帳簿価額には、建設仮勘定並びにソフトウエア制作勘定の金額は含めておりません。
      2.「無形固定資産その他」は主にソフトウエアであります。
      3.現在休止中の主要な設備はありません。
      4.従業員数は就業人員(役員および当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。
)であり、臨時雇用者数は従業員の総数の100分の10未満であるため、記載を省略しています。
      5.事業所は賃借しております。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
(1)重要な設備の新設等 該当事項はありません。
(2)重要な設備の除却等 該当事項はありません。
研究開発費、研究開発活動58,508,000,000
設備投資額、設備投資等の概要22,238,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況51
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況10
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況9,590,000
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準および考え方 当社は、投資株式について、専ら株式の価値の変動又は配当金を目的として保有する「純投資目的である投資株式」と、それ以外の目的で保有する「純投資目的以外の目的である投資株式」とに区分しております。
② 保有目的が「純投資目的以外の目的である投資株式」a.保有方針および保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 当社は、原則として、保有目的が「純投資目的以外の目的である投資株式」を保有しない方針です。
 なお、現時点において「純投資目的以外の目的である投資株式」の取得予定はありませんが、将来において経営戦略等の観点から「純投資目的以外の目的である投資株式」を取得する必要が生じる場合には、当社の持続的成長と中長期の企業価値向上に資する場合に限定するとともに、取締役会において、銘柄ごとに取得する意義につき事前に確認し、取得後も保有の適否に関する確認と見直しを毎年行います。
また、「純投資目的以外の目的である投資株式」に係る議決権の行使については、当社の企業価値向上に資するかどうかを基準として判断します。
b.銘柄数および貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式20非上場株式以外の株式-- (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式-- c.特定投資株式およびみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 該当事項はありません。
③ 保有目的が「純投資目的である投資株式」 該当事項はありません。
④ 当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの 該当事項はありません。
⑤ 当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの 該当事項はありません。
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社2
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社0

Shareholders

大株主の状況 (6)【大株主の状況】
2026年3月31日現在
氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)東京都港区赤坂一丁目8番1号38,787,60021.97
株式会社日本カストディ銀行(信託口)東京都中央区晴海一丁目8番12号15,766,2008.93
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505301(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)ONE CONGRESS STREET, SUITE 1, BOSTON, MASSACHUSETTS(東京都港区港南二丁目15番1号)4,882,7242.76
JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)25 BANK STREET, CANARY WHARF, LONDON, E14 5JP, UNITED KINGDOM(東京都港区港南二丁目15番1号)2,479,6451.40
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE UKUC UCITS CLIENTS NON LENDING 10PCT TREATY ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部)50 BANK STREET CANARY WHARF LONDON E14 5NT, UK(東京都中央区日本橋三丁目11番1号)2,338,9001.32
HSBC-FUND SERVICES CLIENTS A/C 500(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部)1 QUEEN'S ROAD CENTRAL HONG KONG(東京都中央区日本橋三丁目11番1号)2,203,5001.24
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)ONE CONGRESS STREET, SUITE 1, BOSTON, MASSACHUSETTS(東京都港区港南二丁目15番1号)2,149,2881.21
MSCO CUSTOMER SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1585 BROADWAY NEW YORK, NEW YORK 10036, U.S.A.(東京都千代田区大手町一丁目9番7号)1,893,8541.07
HSBC HONG KONG-TREASURYSERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部)1 QUEEN'S ROAD CENTRAL.HONG KONG(東京都中央区日本橋三丁目11番1号)1,871,3001.06
MORGAN STANLEY & CO. LLC(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1585 BROADWAY NEW YORK, NEW YORK 10036, U.S.A.(東京都千代田区大手町一丁目9番7号)1,683,6670.95計-74,056,67841.96(注)1.発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点以下第3位を切り捨てております。2.当社は自己株式3,476,869株を保有しておりますが、上記大株主からは除外しております。3.株券等の大量保有の状況に関する報告書が公衆の縦覧に供されていますが、2026年3月31日現在における実質保有状況が確認できないため、「大株主の状況」の表には含めていません。報告書の主な内容は次のとおりです。なお、当社は、2024年1月1日付で株式分割を行っており、報告義務発生日が当該株式分割の効力発生日より前の報告書は、当該株式分割前の保有株券等の数が記載されています。 保有者キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)報告義務発生日2023年12月15日保有株券等の数1,716,018株保有割合4.82% 保有者プリンシパル・グローバル・インベスターズ・エルエルシー(Principal Global Investors,LLC)報告義務発生日2025年2月14日保有株券等の数395,100株保有割合0.22% 保有者ブラックロック・ジャパン株式会社 他8名報告義務発生日2025年4月30日保有株券等の数12,083,400株保有割合6.72% 保有者野村證券株式会社 他2名報告義務発生日2026年3月13日保有株券等の数15,183,630株保有割合8.44% 保有者三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 他1名報告義務発生日2026年5月15日保有株券等の数12,200,000株保有割合6.78%
株主数-金融機関28
株主数-金融商品取引業者62
株主数-外国法人等-個人652
株主数-外国法人等-個人以外347
株主数-個人その他75,273
株主数-その他の法人691
株主数-計77,053
氏名又は名称、大株主の状況MORGAN STANLEY & CO. LLC(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)
株主総利回り1
株主総会決議による取得の状況 (1)【株主総会決議による取得の状況】
 該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分株式数(株)価格の総額(円)当事業年度における取得自己株式2556,875当期間における取得自己株式‐‐(注)当期間における取得自己株式には、2026年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取請求による株式数は含めておりません。

Shareholders2

自己株式の取得-4,999,000,000
自己株式の取得による支出、財務活動によるキャッシュ・フロー-5,000,000,000
発行済株式及び自己株式に関する注記 1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項株式の種類当連結会計年度期首増加減少当連結会計年度末発行済株式 普通株式(株)179,756,405212,225-179,968,630合計(株)179,756,405212,225-179,968,630自己株式 普通株式(株)2,017,4273,934,4251,262,9834,688,869合計(株)2,017,4273,934,4251,262,9834,688,869(注)発行済株式の普通株式の数の増加は、ストック・オプションの権利行使による増加であります。
当連結会計年度より株式報酬制度「役員報酬BIP(Board Incentive Plan)信託」及び「株式付与ESOP(Employee Stock Ownership Plan)信託」を導入しており、自己株式の普通株式の数の増加は、取締役会決議による自己株式の取得や「役員報酬BIP信託口」及び「株式付与ESOP信託口」への拠出、単元未満株式の買取請求に基づく自己株式の取得による増加であります。
自己株式の普通株式の数の減少は、譲渡制限付き株式報酬としての自己株式の処分や「役員報酬BIP信託口」及び「株式付与ESOP信託口」への拠出による減少であります。
当連結会計年度末の自己株式の普通株式の数には、「役員報酬BIP信託口」及び「株式付与ESOP信託口」が保有する当社株式(それぞれ506,300株、705,700株)が含まれております。

Audit

監査法人1、連結EY新日本有限責任監査法人
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2026年6月23日株式会社ソシオネクスト 取締役会 御中 EY新日本有限責任監査法人 東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士剣持 宣昭 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士増田 晋一 <連結財務諸表監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社ソシオネクストの2025年4月1日から2026年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
 当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社ソシオネクスト及び連結子会社の2026年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定(社会的影響度の高い事業体の財務諸表監査に適用される規定を含む。
)に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の実在性及び期間帰属の適切性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社ソシオネクスト及び連結子会社は、当連結会計年度の連結損益計算書において、売上高200,834百万円を計上している。
その主な構成は注記事項(セグメント情報等)に記載のとおり、製品販売161,792百万円、NRE売上38,325百万円となっている。
 製品販売が量産品の半導体の売上であるのに対して、NRE売上は、顧客と合意した契約書等に基づき製品開発を行い、当該製品開発の成果に対して対価を得るという契約に基づく売上である。
 NRE売上については、顧客に製品開発の成果を引き渡し、顧客が成果物を受領・評価等を確認した時点で、顧客に重大なリスク及び経済価値が移転し、顧客から支払を受ける権利を得るため、その時点で収益を認識する。
 NRE売上の契約金額については、注文1件当たりの金額が大きくなる傾向にあるため、期待された開発成果を達成できない場合には、当初見込んでいたNRE売上及び製品販売が計上されず、会社の経営成績に与える影響は大きい。
 以上より、当監査法人は株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の性質、1件当たりの金額的重要性及び経営成績に与える影響度合いから、株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の実在性及び期間帰属の適切性が、当連結会計年度において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
 当監査法人は、株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の実在性及び期間帰属の適切性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。
(1)内部統制の評価 NRE売上の計上プロセスに関連する内部統制の整備及び運用状況の有効性について、特に以下に焦点を当てて評価を実施した。
・受注処理が適切に行われることを確保するための内部統制・顧客への製品開発の成果の引き渡し処理や、顧客からの受領書等に基づき、売上高が適切に計上されることを確保するための内部統制・回収が遅延している売上債権が適切に把握、処理されるための内部統制 (2)NRE売上の実在性及び期間帰属の適切性に関する手続 NRE売上の実在性及び期間帰属の適切性を検証するため、当連結会計年度において計上されたNRE売上のうち、金額的及び質的に重要な取引並びにランダムに抽出した取引について、以下の手続を実施した。
・契約書等を閲覧し、売上高と契約金額との一致を検証した。
・受領書等を閲覧し、売上計上日と顧客の評価完了日との整合性を検証した。
・回収期日が到来している売掛金について、入金の有無を検証した。
 当連結会計年度の仕訳データから期末日付近の売上仕訳を抽出し、売上高の前期比較分析を実施した。
また、月次売上高の推移について前期比較分析を実施した。
その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
 連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
 監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・ 連結財務諸表に対する意見表明の基礎となる、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、連結財務諸表の監査を計画し実施する。
監査人は連結財務諸表の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<内部統制監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、株式会社ソシオネクストの2026年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。
 当監査法人は、株式会社ソシオネクストが2026年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。
財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定(社会的影響度の高い事業体の財務諸表監査に適用される規定を含む。
)に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者及び監査等委員会の責任 経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
 監査等委員会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
 なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。
内部統制監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。
 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。
内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。
・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、内部統制の監査を計画し実施する。
監査人は、内部統制報告書の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
 監査人は、監査等委員会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
<報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】
に記載されている。
利害関係 会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上  (注)1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の実在性及び期間帰属の適切性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社ソシオネクスト及び連結子会社は、当連結会計年度の連結損益計算書において、売上高200,834百万円を計上している。
その主な構成は注記事項(セグメント情報等)に記載のとおり、製品販売161,792百万円、NRE売上38,325百万円となっている。
 製品販売が量産品の半導体の売上であるのに対して、NRE売上は、顧客と合意した契約書等に基づき製品開発を行い、当該製品開発の成果に対して対価を得るという契約に基づく売上である。
 NRE売上については、顧客に製品開発の成果を引き渡し、顧客が成果物を受領・評価等を確認した時点で、顧客に重大なリスク及び経済価値が移転し、顧客から支払を受ける権利を得るため、その時点で収益を認識する。
 NRE売上の契約金額については、注文1件当たりの金額が大きくなる傾向にあるため、期待された開発成果を達成できない場合には、当初見込んでいたNRE売上及び製品販売が計上されず、会社の経営成績に与える影響は大きい。
 以上より、当監査法人は株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の性質、1件当たりの金額的重要性及び経営成績に与える影響度合いから、株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の実在性及び期間帰属の適切性が、当連結会計年度において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
 当監査法人は、株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の実在性及び期間帰属の適切性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。
(1)内部統制の評価 NRE売上の計上プロセスに関連する内部統制の整備及び運用状況の有効性について、特に以下に焦点を当てて評価を実施した。
・受注処理が適切に行われることを確保するための内部統制・顧客への製品開発の成果の引き渡し処理や、顧客からの受領書等に基づき、売上高が適切に計上されることを確保するための内部統制・回収が遅延している売上債権が適切に把握、処理されるための内部統制 (2)NRE売上の実在性及び期間帰属の適切性に関する手続 NRE売上の実在性及び期間帰属の適切性を検証するため、当連結会計年度において計上されたNRE売上のうち、金額的及び質的に重要な取引並びにランダムに抽出した取引について、以下の手続を実施した。
・契約書等を閲覧し、売上高と契約金額との一致を検証した。
・受領書等を閲覧し、売上計上日と顧客の評価完了日との整合性を検証した。
・回収期日が到来している売掛金について、入金の有無を検証した。
 当連結会計年度の仕訳データから期末日付近の売上仕訳を抽出し、売上高の前期比較分析を実施した。
また、月次売上高の推移について前期比較分析を実施した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結  監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の実在性及び期間帰属の適切性
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結  株式会社ソシオネクスト及び連結子会社は、当連結会計年度の連結損益計算書において、売上高200,834百万円を計上している。
その主な構成は注記事項(セグメント情報等)に記載のとおり、製品販売161,792百万円、NRE売上38,325百万円となっている。
 製品販売が量産品の半導体の売上であるのに対して、NRE売上は、顧客と合意した契約書等に基づき製品開発を行い、当該製品開発の成果に対して対価を得るという契約に基づく売上である。
 NRE売上については、顧客に製品開発の成果を引き渡し、顧客が成果物を受領・評価等を確認した時点で、顧客に重大なリスク及び経済価値が移転し、顧客から支払を受ける権利を得るため、その時点で収益を認識する。
 NRE売上の契約金額については、注文1件当たりの金額が大きくなる傾向にあるため、期待された開発成果を達成できない場合には、当初見込んでいたNRE売上及び製品販売が計上されず、会社の経営成績に与える影響は大きい。
 以上より、当監査法人は株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の性質、1件当たりの金額的重要性及び経営成績に与える影響度合いから、株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の実在性及び期間帰属の適切性が、当連結会計年度において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結注記事項(セグメント情報等)
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結  当監査法人は、株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の実在性及び期間帰属の適切性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。
(1)内部統制の評価 NRE売上の計上プロセスに関連する内部統制の整備及び運用状況の有効性について、特に以下に焦点を当てて評価を実施した。
・受注処理が適切に行われることを確保するための内部統制・顧客への製品開発の成果の引き渡し処理や、顧客からの受領書等に基づき、売上高が適切に計上されることを確保するための内部統制・回収が遅延している売上債権が適切に把握、処理されるための内部統制 (2)NRE売上の実在性及び期間帰属の適切性に関する手続 NRE売上の実在性及び期間帰属の適切性を検証するため、当連結会計年度において計上されたNRE売上のうち、金額的及び質的に重要な取引並びにランダムに抽出した取引について、以下の手続を実施した。
・契約書等を閲覧し、売上高と契約金額との一致を検証した。
・受領書等を閲覧し、売上計上日と顧客の評価完了日との整合性を検証した。
・回収期日が到来している売掛金について、入金の有無を検証した。
 当連結会計年度の仕訳データから期末日付近の売上仕訳を抽出し、売上高の前期比較分析を実施した。
また、月次売上高の推移について前期比較分析を実施した。
その他の記載内容、連結 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、連結 <報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】
に記載されている。

Audit1

監査法人1、個別EY新日本有限責任監査法人
独立監査人の報告書、個別 独立監査人の監査報告書 2026年6月23日株式会社ソシオネクスト 取締役会 御中 EY新日本有限責任監査法人 東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士剣持 宣昭 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士増田 晋一 <財務諸表監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社ソシオネクストの2025年4月1日から2026年3月31日までの第12期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
 当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社ソシオネクストの2026年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定(社会的影響度の高い事業体の財務諸表監査に適用される規定を含む。
)に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
NRE売上の実在性及び期間帰属の適切性 連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の実在性及び期間帰属の適切性)と同一内容であるため、記載を省略している。
その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
 財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
 監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。
利害関係 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上  (注)1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
NRE売上の実在性及び期間帰属の適切性 連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の実在性及び期間帰属の適切性)と同一内容であるため、記載を省略している。
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別  監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、個別NRE売上の実在性及び期間帰属の適切性
連結と同一内容である旨、監査上の主要な検討事項、個別  連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(株式会社ソシオネクストが計上するNRE売上の実在性及び期間帰属の適切性)と同一内容であるため、記載を省略している。
その他の記載内容、個別 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、個別 <報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。

BS資産

仕掛品21,128,000,000
未収入金4,499,000,000
その他、流動資産774,000,000
建物及び構築物(純額)2,222,000,000
機械装置及び運搬具(純額)91,000,000
工具、器具及び備品(純額)20,874,000,000
建設仮勘定408,000,000
有形固定資産22,001,000,000
無形固定資産15,142,000,000