財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2026-06-22
英訳名、表紙Fukoku Co.,Ltd.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長  大城 郁男
本店の所在の場所、表紙埼玉県上尾市菅谷三丁目105番地
電話番号、本店の所在の場所、表紙048(773)5611(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2 【沿革】
年月事項1953年12月工業用ゴム製品の製造及び販売を目的として、富国ゴム工業株式会社(本社 東京都中野区、工場 東京都荒川区)を設立1956年4月ワイパーブレードラバー技術開発に成功、生産開始1967年9月埼玉県上尾市に上尾工場を建設し操業開始1972年9月末吉工業株式会社に資本参加1980年8月群馬県邑楽郡邑楽町に群馬工場を建設し操業開始1980年8月埼玉県上尾市に本店を移転(2005年6月に他へ本店を移転し、2011年6月に再度上尾市へ本店を移転)1983年1月タイ国バンコク市に合弁会社としてタイフコク株式会社を設立し、現地生産を開始1986年1月商号を株式会社フコクに変更1986年4月愛知県高浜市に中部製作所(現愛知工場)を建設し操業開始1987年5月韓国安山市に子会社韓国フコク株式会社を設立し、現地生産を開始(他法人と合併等を行い、2008年6月に現韓国フコク株式会社となる)1990年5月群馬県邑楽郡千代田町に群馬第二工場を建設し操業開始1994年10月日本証券業協会に株式を店頭登録1995年12月タイ国サムトプラカン県に合弁会社としてサイアムフコク株式会社を設立1996年2月株式会社東京ゴム製作所に資本参加1997年12月インドネシア国西ジャワ州に子会社株式会社フコクインドネシアを設立(2004年5月に東海ゴム工業株式会社(現住友理工株式会社)が資本参加し、株式会社フコク東海ゴムインドネシアとなる)2001年1月中国上海市に合弁会社として上海フコク有限公司を設立2001年5月米国サウスカロライナ州に持株会社フコクアメリカインク及び製造会社フコクサウスカロライナインクを設立(2006年1月に統合し、現フコクアメリカインクとなる)2003年7月中国東莞市に東莞フコク有限公司を設立2004年3月東京証券取引所市場第二部に上場2004年5月子会社である韓国フコク株式会社が出資し、中国山東省に青島フコク有限公司を設立2005年3月東京証券取引所市場第一部に上場2005年9月中国上海市にフコク(上海)貿易有限公司を設立2010年10月インド国マハラシュトラ州に子会社フコクインディア株式会社を設立2010年11月子会社タイフコク株式会社が出資し、タイ国サムトプラカン県にタイフコクパナプラスファウンドリー株式会社を設立(2012年11月にタイフコク株式会社の子会社とする)2011年1月中国南京市に南京富国勃朗峰橡膠有限公司を設立2011年3月ベトナム国ハノイ市に子会社フコクベトナム有限会社を設立2011年12月インドネシア国西ジャワ州に株式会社東京ゴム製作所の子会社として、株式会社トリムラバーを設立2014年4月チェコ国ウースチー州にフコクチェコ有限会社を設立2014年7月メキシコ国グアナファト州にフコクメキシコ株式会社を設立2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行2022年11月フコクチェコ有限会社を清算2024年10月愛知県安城市にΦ(ファイ)コミュニケーションHUB PCHを開所2025年12月米国バージニア州にFKCアメリカインクを設立
事業の内容 3 【事業の内容】
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社フコク)及び連結子会社17社、持分法適用関連会社1社により構成されており、機能品事業、防振事業、ライフサイエンス事業、金属加工事業、ホース事業を主な事業として営んでおります。
当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。
次の5事業はセグメントの区分と同一であります。
機能品事業・・・・・・・・シール部品、ワイパーブレードラバー及びOA等の製品の製造販売であります。
当社及び韓国フコク㈱、サイアムフコク㈱、㈱フコク東海ゴムインドネシア、フコクインディア㈱、フコクベトナム㈲、東莞フコク有限公司、フコクアメリカインク、フコクメキシコ㈱が製造しております。
販売については、当社は国内及び海外の得意先に販売しており、韓国フコク㈱、サイアムフコク㈱、㈱フコク東海ゴムインドネシア、フコクインディア㈱、フコクベトナム㈲、東莞フコク有限公司、フコク(上海)貿易有限公司、フコクアメリカインク、フコクメキシコ㈱は主としてそれぞれの国内の得意先に販売しております。
なお、FKCアメリカインクは製造販売に向け準備しております。
防振事業・・・・・・・・・ダンパー、マウント及びウレタン等の製品の製造販売であります。
当社及び韓国フコク㈱、タイフコク㈱、サイアムフコク㈱、タイフコクパナプラスファウンドリー㈱、㈱フコク東海ゴムインドネシア、フコクインディア㈱、上海フコク有限公司、東莞フコク有限公司、青島フコク有限公司、南京富国勃朗峰橡膠有限公司が製造しております。
販売については、当社は国内及び海外の得意先に販売しており、韓国フコク㈱、タイフコク㈱、サイアムフコク㈱、タイフコクパナプラスファウンドリー㈱、㈱フコク東海ゴムインドネシア、フコクインディア㈱、上海フコク有限公司、東莞フコク有限公司、青島フコク有限公司、フコク(上海)貿易有限公司、フコクアメリカインク、南京富国勃朗峰橡膠有限公司は主としてそれぞれの国内の得意先に販売しております。
なお、FKCアメリカインクは製造販売に向け準備しております。
ライフサイエンス事業・・・バイオ関連製品の製造販売であります。
当社及び東莞フコク有限公司が製造販売しております。
金属加工事業・・・・・・・建設機械用金属部品等の製品の製造販売であります。
末吉工業㈱が製造販売しております。
ホース事業・・・・・・・・ホース等ゴム製品の製造販売であります。
㈱東京ゴム製作所、サイアムフコク㈱、㈱トリムラバーが製造販売しております。
「事業系統図」以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
関係会社の状況 4 【関係会社の状況】
連結子会社 名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%) 関係内容末吉工業㈱埼玉県北足立郡百万円80金属加工100当社から材料を仕入れております。
また、当社へ金属加工部品を販売しております。
㈱東京ゴム製作所神奈川県藤沢市百万円80ホース100当社から材料を仕入れております。
また、当社へホース製品を販売しております。
韓国フコク㈱韓国京畿道安山市百万ウォン4,372機能品、防振80当社から材料を仕入れております。
また、当社へダンパー等の製品を販売しております。
役員の兼任ありタイフコク㈱タイ国バンコク市百万バーツ114防振51当社から材料を仕入れております。
サイアムフコク㈱タイ国サムトプラカン県百万バーツ480機能品、防振ホース99当社からシール部品等の製品を仕入れております。
また、当社へシール部品、ワイパーブレードラバー及びダンパー等の製品を販売しております。
タイフコクパナプラスファウンドリー㈱タイ国サムトプラカン県百万バーツ15防振26(26) ―――――㈱フコク東海ゴムインドネシアインドネシア国西ジャワ州千米ドル8,550機能品、防振80当社からシール部品等の製品を仕入れております。
また、当社へダンパー及びマウント等の製品を販売しております。
㈱トリムラバーインドネシア国西ジャワ州千米ドル2,550ホース100 (100)―――――フコクインディア㈱インド国マハラシュトラ州百万ルピー669機能品、防振100 (26)当社からシール部品等の製品を仕入れております。
資金援助ありフコクベトナム㈲ベトナム国ハノイ市千米ドル15,000機能品100 当社から材料を仕入れております。
また、当社へシール部品等の製品を販売しております。
資金援助あり上海フコク有限公司中国上海市百万円160防振80 当社から材料を仕入れております。
東莞フコク有限公司中国東莞市千米ドル3,000機能品、防振ライフサイエンス100 当社からシール部品等の製品及び材料を仕入れております。
また、当社へシール部品等の製品を販売しております。
青島フコク有限公司中国青島平度市千米ドル7,010防振90 (40)当社へダンパー等の製品を販売しております。
役員の兼任ありフコク(上海)貿易有限公司中国上海市千米ドル2,200機能品、防振100 当社からマウント等の製品を仕入れております。
また、当社へ材料を販売しております。
フコクアメリカインク米国サウスカロライナ州千米ドル2,411機能品、防振100 当社からシール部品等の製品を仕入れております。
FKCアメリカインク米国バージニア州千米ドル7,400機能品、防振90(40)役員の兼任ありフコクメキシコ㈱メキシコ国グアナファト州百万墨ペソ131機能品100 (3) 当社からシール部品等の製品を仕入れております。
資金援助あり 持分法適用関連会社 名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容南京富国勃朗峰橡膠有限公司中国南京市百万元10 防振49 ―――――
(注) 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
2.上記連結子会社のうち、韓国フコク㈱、タイフコク㈱、サイアムフコク㈱、㈱フコク東海ゴムインドネシア、㈱トリムラバー、フコクインディア㈱、フコクベトナム㈲、上海フコク有限公司、東莞フコク有限公司、青島フコク有限公司、フコク(上海)貿易有限公司、フコクアメリカインク、FKCアメリカインク、フコクメキシコ㈱は、特定子会社に該当します。
3.タイフコクパナプラスファウンドリー㈱は、実質的に支配しているため連結子会社としております。
4.議決権の所有割合の(  )内は、間接所有割合で内数であります。
5.韓国フコク㈱については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。
)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等 (1) 売上高 14,246百万円
(2) 経常利益      820百万円(3) 当期純利益      643百万円(4) 純資産額   6,997百万円(5) 総資産額   11,165百万円
従業員の状況
(2) 【従業員の状況】
① 連結会社の状況 2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)機能品2,386(1,723)防振1,313(1,258)ライフサイエンス35
(2)金属加工149(46)ホース207(149)全社(共通)311(9)合計4,401(3,187)
(注) 1.従業員数は就業人員であります。
2.従業員数の( )は、臨時従業員の年間平均雇用人員で外数であります。
② 提出会社の状況 2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)1,167(347)44.315.66,471,8604.2 セグメントの名称従業員数(人)機能品585(258)防振239(78)ライフサイエンス32
(2)金属加工―(―)ホース―(―)全社(共通)311(9)合計1,167(347)
(注) 1.従業員数は就業人員であります。
2.従業員数の( )は、臨時従業員の年間平均雇用人員で外数であります。
3.平均年間給与は、賞与を含む支給総額を対象として算出しております。
4.平均年間給与の対象期間は、2025年4月から2026年3月までであり、正規労働者を対象としております。
5.当事業年度における平均年間給与の増加は、主として賃金水準の引上げ(ベースアップ)の実施によるものです。
また、これに伴い賞与の算定基礎額が増加したことも影響しております。
③ 労働組合の状況当社の労働組合は、フコク労働組合と称し、上部団体の全日産・一般業種労働組合連合会に加盟しております。
また、一部連結子会社においても労働組合が結成されております。
なお、何れも労使関係は安定しております。
④ 使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度の内容1.従業員株式所有制度の概要当社は、当社の従業員が自社株式を定期的に取得・保有し、中長期的な財産形成の一助となるよう福利厚生を目的として、従業員持株会制度を導入しております。
2.従業員持株会に取得させる予定の株式の総数特段の定めは設けておりません。
3.従業員株式所有制度による受益権その他の権利を受けることが出来る者の範囲当社の従業員に限定しております。
⑤ 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異ア 提出会社当事業年度管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)(注1)男性労働者の育児休業取得率(%)(注2)労働者の男女の賃金の額の差異(%)(注1)全労働者正規労働者非正規労働者4.270.673.177.685.7
(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
     非正規労働者は契約社員、パートタイマーを対象とし、派遣社員を除いております。
     なお、労働者の男女の賃金の額の差異については、同一労働の賃金に差はなく、主に等級別人員構成の差によるものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
イ 連結子会社当事業年度名称管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)(注1)男性労働者の育児休業取得率(%)(注2)労働者の男女の賃金の額の差異(%)(注1)全労働者正規労働者非正規労働者末吉工業㈱0.0100.082.480.794.6
(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
     非正規労働者は契約社員、パートタイマーを対象とし、派遣社員を除いております。
     なお、労働者の男女の賃金の額の差異については、同一労働の賃金に差はなく、主に等級別人員構成の差によるものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3.その他の連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定による公表をしていないこと、及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないことから、記載を省略しております。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針と経営戦略 当社グループは、「Yes, We Do!」の創業の精神の下、お客様の要望に真摯に向き合い、創業以来のモノづくりで培った設計・試作・評価・量産のノウハウを集結させ、常に新しい価値創造に挑戦し続ける企業として、持続的な成長を遂げてまいりました。
 現在、自動車産業は電動化や自動運転などの次世代技術への移行が進みつつあり、既存のビジネスモデルを超越した価値の創造が求められています。
 当社グループは、これらの大きな変化をチャンスと捉え、より高い経営目標を達成するため、2023年6月に「新中期経営計画2026」(最終年度2027年3月期)を策定・公表いたしました。
 計画達成に向けた取り組みを全社一丸となって進めているほか、中長期的視点においては、独自のコア技術で高付加価値製品やソリューションを提供し続けることで飛躍的に成長するとともに、サステナブルな社会の実現に貢献できる“心から愛される企業”を目指してまいります。

(2) 中期経営計画 当社は、「新中期経営計画2026」を2023年6月に公表しております。
 この「新中期経営計画2026」は、「中期経営計画(2021年度-2023年度)」にて培ってきた「体質改善(生産工程合理化・不良削減・間接業務効率化)」をさらに推し進めるとともに、「既存事業の強化」と「成長事業・新事業の拡大」の事業戦略の両輪に加え、「ESGの各観点を重視した経営基盤の改革」を通じて、収益力の最大化を狙うことを戦略スキームとして、2026年3月期は以下の取り組みを進めてまいりました。
<「新中期経営計画 2026」戦略スキーム> ①「既存事業の強化」ⅰ)ソリューションビジネスによる拡販・当社の主力製品であるワイパーブレードラバーにおいては、顧客要求(高払拭性能・迅速性)に応えるため、ラバーの形状だけでなく、ラバーの最適な動きを科学し、その動きに影響を与えるワイパーシステム側構成部品の設計仕様に対しても提案可能な体制を、中国でのR&D強化や日本での実験施設の拡充などを通じて構築しております。
・こうしたソリューションビジネスを通じて、ワイパーシステムの開発期間が大幅に短縮したほか、中国ローカルメーカーへの拡販が進んでおります。
結果、中国国内シェアが大きく拡大したほか、中資系ワイパーシステムメーカーと協働した欧州系メーカーへの拡販も進んだことで、ワイパーブレードラバーの世界シェアは2024年度の50%から58%へ増加しております。
 今後も、顧客要求にスピーディにお応えできる体制を強化することで、ワイパー事業の拡大、及び、グローバルシェアの拡大につなげてまいります。
ⅱ)強い成長地域への拡販・強い成長地域の一つと見込んでいるインドにおいては、現地シェアの約半分を占める日系メーカーへの拡販を進めるほか、韓国系メーカーとのダンパー取引を開始しました。
またインド系メーカーへのワイパー拡販とともに、自動車以外の分野である建機・農機、鉄道、バッテリー製品への開拓も進めることで、事業拡大を進めてまいります。
・またインドネシアにおきましても、防振事業の鉄道製品について、インドネシア国営鉄道(INKA)より受注を獲得いたしました。
お客様から信頼いただいている技術力・対応力を活かして、強い成長地域における拡販を続けてまいります。
② 「成長事業・新事業の拡大」ⅰ)CASE市場への拡大・EV車への転換については地域的に停滞も見られますが、将来的な電動化の拡大を見据えて、多様なお客様のニーズに応えるべく、「バッテリーホールドシート」や「放熱ギャップフィラー」の製品ラインアップを拡充していきます。
また、AIの普及・拡大でデータセンター等の熱の問題もクローズアップされており、各種の熱マネ課題へも貢献してまいります。
ⅱ)ライフサイエンス製品の拡大・バイオ製品では、技術的強みを活かしたソリューション提案に注力しています。
細胞別培地、用途別バッグの開発力を強化しており、2026年3月に新製品「活性化NK細胞大量培養キット」を発売いたしました。
事業規模拡大に向け、世界最大市場である中国での現地生産化を進めているほか、アカデミアとの共同研究も継続し技術力の強化を図ってまいります。
・細菌検査分野では、2026年2月に「RaST-TAS腸内細菌目細菌用試薬チップ(研究用試薬)」発売し、薬剤耐性菌検査チップの拡販も進めております。
さらなる拡販に向けて、今後保険適用を取得し、売上拡大・医療現場への本格展開を目指してまいります。
③ 「ESGを主体とした経営基盤の改革」ⅰ)環境への取組み(E)・当社は環境負荷低減・脱炭素社会を実現するために「フコク環境目標」を設定し、この目標を達成するための重点取組事項に沿って、製造工程廃棄物の削減とCO2の削減に向けて活動しております。
また、TCFD提言に賛同し、TCFDが推奨するシナリオ分析によって、気候変動が企業にもたらすリスクと機会を把握し、その影響に対する戦略策定を行っています。
また、2026年2月には、国際環境非営利団体CDPの実施した気候変動分野の質問書において、昨年に引き続き「B」スコアを獲得いたしました。
・これらの環境への取り組み内容の詳細は、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 
(2) 気候変動への取組み」をご参照ください。
ⅱ)社会への取組み(S)・ダイバーシティ&インクルージョンへの対応や働き甲斐のある環境づくりに積極的に取組んでおります。
・人的資本に関する取り組み内容の詳細は、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (3)人的資本」をご参照ください。
ⅲ)ガバナンスへの取組み(G)・コーポレート・ガバナンスやコンプライアンスの強化に取組むとともに、従来の発想から抜け出し、価値創造に貢献する組織風土の醸成を推進しております。
・創業70周年を節目として、これまでの企業理念を刷新し、2023年に制定されたMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の社内推進活動を行っております。
・2024年11月に発覚した当社連結子会社元従業員の不正な経理処理による資金の着服行為の発生を受け、当該子会社の管理体制の立て直し及び当社の当該子会社を含むグループ会社に対する内部統制の改善・強化を目的とした再発防止策を策定・推進してまいりましたが、当連結会計年度末において、当社の財務報告に係る内部統制は有効であると判断いたしました。
引き続きガバナンス向上のための活動を推進しています。
  尚、「新中期経営計画2026」の数値目標は、2026年5月15日公表の『中期経営計画最終年度の業績目標「取り下げ」に関するお知らせ』に記載の通り一旦取り下げ、2027年3月期の通期連結業績予想値に置き換えております。
2027年3月期は、「持続的成長のための強固な事業基盤構築」を最優先課題と位置づけ、経営が強くコミットし変革に取り組んでまいります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) サステナビリティ全般当社グループは、1953年の創業以来、「Yes, We Do!」の創業の精神の下、社会課題解決への貢献を念頭に置きながら、お客様の要望に真摯に向き合い、常に新しい価値を創造し持続的な成長を達成してきました。
2022年5月に「サステナビリティ基本方針」を制定し、地球環境や社会の様々な課題を解決し持続可能な世界の実現に貢献することを経営の最重要事項と捉え、サステナビリティ経営推進に取り組んでいます。
※サステナビリティ基本方針は下記URLをご参照下さいhttps://www.fukoku-rubber.co.jp/sustainability.html  ①重要課題(マテリアリティ)ステークホルダーの皆さまからの期待や要請に応えるため、ステークホルダーにとっての重要度、当社グループにとっての重要度等を定性的に分析し、下記のとおり特に重要とされるマテリアリティを選定しています。
重要課題を着実に解決していくため、各重要課題に対するKPI設定・実行計画策定を進め、また中期経営計画、各種方針やガイドラインに反映させて活動推進しております。
<フコクのマテリアリティ>  ②ガバナンス当社グループは、代表取締役を委員長とするサステナビリティ委員会を設置・運営し、委員会メンバーはESGの各重要課題の推進責任者として任命され、各種委員会や担当部門と連携しながら活動推進しています。
サステナビリティ委員会では、経営課題として重要なサステナビリティに関するリスクと機会を特定し、マネジメントするため、実行計画の策定、当社グループ全体の活動推進、その進捗のモニタリング等を実行しております。
その結果は、定期的に取締役会に報告され、取締役会ではその報告内容の管理及び監督を行っております。
2025年度は、サステナビリティ委員会を4回、取締役会報告を4回実施しました。
 ③リスク管理当社グループは、サステナビリティ委員会にてサステナビリティ課題におけるリスクのモニタリングや再評価、重要リスクの絞り込み等を行い、今後の戦略に反映しリスクに対応しております。
 ④指標と目標当社グループでは、サステナビリティに関する重要課題、非財務指標は当社の経営計画に織りこまれております。
今後もフコクグループは、モノづくりやサービスを通して世界中の皆様に安心・安全・快適を提供するため、環境への配慮、品質の強化、SCM体制の構築、ガバナンスの強化等を進め、持続可能な経営を推進すべく基盤強化を図ってまいります。

(2) 気候変動への取組み気候変動を始めとする環境課題は、社会の重要課題の1つであり、国内外に広く事業を展開し、モノづくりやサービスを提供する当社グループにおいても最重要課題の1つとしております。
当社は、2022年6月にTCFD提言への賛同を表明し、気候変動がもたらす事業へのリスクと機会について分析と対応を強化し、関連情報の開示を積極的に推進しております。
カーボンニュートラル達成やサーキュラーエコノミーの実現に向けて環境目標を掲げ、環境に配慮したモノづくりを進めるとともに、製品や技術で環境社会へ貢献できるよう取組を推進しています。
 ①ガバナンス当社グループは、代表取締役社長を委員長とする中央環境委員会で、気候変動を含む環境関連の重要課題を審議・決定し、環境マネジメントシステム(ISO14001)でグループ全体のマネジメントを行っております。
中央環境委員会にて事業に重要な影響を及ぼすと判断された気候変動を含む重要課題についてはサステナビリティ委員会にて審議・決定を行い、マネジメントを行っています。
 ②事業戦略当社グループは、TCFDが提言する気候変動のシナリオ分析と気候変動リスクと機会が事業に与える影響を把握し、その影響に対する戦略策定を進めております。
<気候変動による主なリスク及び機会> 今後、TCFD新ガイダンスに準拠したシナリオ分析の中で、精緻な財務インパクトの把握についても検討を進めてまいります。
 ③リスク管理当社グループは、サステナビリティ委員会、リスク管理委員会、及び環境マネジメントシステム(ISO14001)で、リスクのモニタリングや再評価、重要リスクの絞り込み等を行い、戦略に反映しリスクへ対応しております。
 ④指標と目標当社はサーキュラーエコノミーに向けた活動として「2025年に製造工程の廃棄物の50%削減」「埋立処分率2040年までに1%以下」、又、カーボンニュートラルに向けた活動として「2030年にCO2 46%削減(2013年基準)」「2050年までにカーボンニュートラル」を目標に設定し活動を推進しております。
国内・海外子会社については、「2030年にCO2 30%削減」「2050年までにカーボンニュートラル」を環境目標(ガイドライン)として設定し、進捗状況をモニタリングしています。
 <製造工程廃棄物削減>サーキュラーエコノミーに向けた活動として「2025年に製造工程の廃棄物の50%削減」、更に「埋め立て処分率2040年までに1%以下」を設定し、廃棄物削減のために工法開発による不良低減や歩留まり改善、再資源化を進めております。
「2025年に製造工程の廃棄物の50%削減」については、目標年である2025年度には大幅に目標達成となりました。
2026年度以降も活動継続し、更に「埋め立て処分率2040年までに1%以下」に向けた活動を推進します。
製造工程廃棄物の推移(ton)(注)上記グラフの算出対象は、提出会社単体となります。
 <カーボンニュートラルに向けた取組み>2050年までにカーボンニュートラル達成のため、まずは2030年までに工場のモノづくり現場による省エネ活動や、製品、技術、生産革新による削減活動を重点取組事項として活動推進しております。
また、再生可能電力(2025年度実績は全電力の12.7%)及び太陽光発電(同2.2%)を導入し、今後も拡大する計画です。
「2030年にCO2 46%削減(2013年基準)」については、2024年度より引き続き2025年度も目標値に近い数値を維持しております。
2026年度以降も活動を継続し、更なる低減を推進します。
CO2排出量の推移 (ton-CO2) (注)1.日本国内の排出量は温対法に基づき算定しております。
    2.上記グラフの算定範囲は、提出会社単体のScope1+2となります。
    3.脱炭素社会へ貢献するため、Scope3算定及び目標設定を検討しております。
(3) 人的資本① 人材戦略当社グループは、「新中期経営計画2026」において、事業戦略の両輪として「既存事業の強化」と「成長事業・新事業の拡大」を掲げました。
そして、これら事業戦略遂行の土台となる、「経営基盤の改革」の一つとして、「幅広い視点から自ら深く考え動く人材の育成」「ダイバーシティ&インクルージョン」「働きがいのある職場環境づくり」を人材戦略の3つの柱とし、人材の多様性の確保を含む人材育成と社内環境整備に取り組んでいます。
i)幅広い視点から自ら深く考え動く人材の育成(人材育成に関する考え方と取り組み) 当社グループが求める人材像は、物事の本質を多角的に深く考え、自発的に素早く行動できる人材です。
こうした人材が、それぞれの分野や階層で能力を最大限に発揮して活躍することが、中期経営目標の達成、ひいては当社グループの持続的成長と企業価値の向上に繋がると考えています。
<2025年度の主な取り組み>・次世代経営幹部 次世代経営幹部の計画的な育成に向けて、当社は2023年度に「全社人財会議」を設置しました。
本会議は、次世代を担うリーダーの育成や、主要ポジションにおけるサクセッションプランを、全社的な視点で検討する場として運営しています。
 2025年度は、将来の中核人財の早期把握を図るため、前年度に実施した若手社員と経営陣との面談施策について、対象者を拡大したうえで追加実施しました。
これにより、若手社員一人ひとりの人物像、キャリア志向、成長ポテンシャルを多面的に把握し、中長期的な育成方針の検討に生かしています。
 2026年度からは、これらの面談結果や全社人財会議における議論を踏まえ、各種研修プログラム、計画的な育成を目的とした人事異動、キャリア形成を支援する制度との有機的な連携を図る体制を構築し、次世代経営幹部の育成をより強化していく方針です。
・グローバル人材 国内外9か国で事業を展開する当社グループにとって、グローバルに活躍できる人材の育成は重要な課題です。
2025年度は、国内外子会社におけるマネジメント力及びガバナンス意識の強化を目的として、「フコクグループ国内外子会社用マネジメントブック」を作成しました。
本書は、国内外子会社のマネジメント陣が各国の状況に応じて制度・仕組みの整備状況を確認し、継続的な改善・向上を支援することを目的としています。
 また、海外赴任者研修や階層別研修プログラムへ内容を反映させるなど、グループ全体への浸透に向けた取り組みも開始しました。
 2026年度以降も、グループ全社における継続的なマネジメント力の向上を目指し、本書の活用及び浸透を継続していきます。
・デジタル人材 当社では、デジタル技術を活用して業務プロセス及び生産プロセスを変革し、競争優位性を確保するため、DXの推進に取り組んでいます。
また、その推進を担う人材の育成にも注力しています。
 DX人材は実践を通じて育成されるとの考えのもと、DXを効果的かつ効率的に推進するとともに、人材育成の場としても機能する実効性の高い体制の構築に取り組んでいます。
 2025年度は、システム戦略部の配下に「生産システム課」を新設しました。
これにより、DX推進における各種課題の解決が進み、DXの推進と人材育成の両面で着実に進展しています。
 加えて、全社的なITリテラシーの底上げ及び生成AIの活用促進に向けた取り組みを開始しました。
 2026年度からは、これらの取り組みを継続するとともに、人材育成施策をさらに拡充していきます。
ⅱ)ダイバーシティ&インクルージョン(人材の多様性の確保に関する考え方と取り組み) 当社グループは、性別、年齢、人種・国籍、障がいの有無など、あらゆる多様性を尊重し、すべての従業員が自分らしく働き、能力を最大限に発揮できる職場環境の実現に取り組んでいます。
多様な価値観や経験を持つ人材が互いに認め合い、協力し合うことで、新たな発想や創造性が生まれ、組織全体の競争力向上につながると考えています。
<2025年度の主な取り組み>・女性リーダーの継続的な輩出 当社では、管理職に占める女性の比率が低いことを課題と捉え、女性の採用強化や育児と仕事の両立を支援する制度の充実など、女性が長期的に活躍できる環境整備を推進しています。
 また、「全社人財会議」において、女性リーダーの育成を主要テーマの一つに位置付け、女性管理職の登用促進に向けた取り組みを進めています。
 2025年度においては、女性社員の成長支援に係る各種施策を推進する中で、全社的なコミットメントの強化の必要性や、女性社員自身の昇進・登用に対する意識醸成、アンコンシャスバイアスの存在など、複数の課題が明らかとなりました。
 これらの課題を解決し、女性管理職の登用を加速するため、2026年度には「全社人財会議」とは別に、施策を専門的かつ機動的に推進する新たな体制を構築し、実効性の高い取り組みを進めていく予定です。
・シニア社員の経験、ノウハウを活かした活躍 当社では、今後増加が見込まれるシニア社員が、その豊富な経験とノウハウを最大限に発揮し、よりいきいきと活躍できるよう、2023年度に「シニア社員活躍の場の創出」に向けて、全社人財会議の分科会を設置しました。
 2025年度は、分科会の枠組みに基づき、シニア社員のスキルや志向と社内ニーズを的確に結び付ける職務マッチングを推進しています。
その結果、全社最適の観点を踏まえつつ、本人の納得性も高い新たな役割の創出及び配置を実現しています。
 2026年度は、引き続き職務マッチングを推進するとともに、シニア社員がより一層活躍できる制度の整備に取り組んでまいります。
・障がい者雇用の推進 当社では、障がい者の雇用及び就労支援にも取り組んでおります。
2025年度は、国内グループ全体での障がい者雇用率のさらなる向上を目指し、高等特別支援学校と連携した採用活動を積極的に推進しました。
 具体的には、複数の事業所において高等特別支援学校のインターンシップを受け入れ、実際の業務を通じて就労イメージを形成する機会を提供するとともに、就業上の配慮事項や支援体制の検討を行っています。
また、高等特別支援学校で開催される障がい者情報交換会において、採用経験企業として参加し、当社の雇用実績や職場定着に向けた取り組み内容について紹介するなど、学校との継続的な関係構築にも努めています。
ⅲ)働きがいのある職場環境づくり(社内環境整備に関する考え方と取り組み) 「幅広い視点から自ら深く考え動く人材」の育成と、「ダイバーシティ&インクルージョン」の推進を実現するためには、従業員一人ひとりが自分らしく働き、意欲的にチャレンジできる職場環境の整備が不可欠です。
 当社グループは、多様な価値観や背景を尊重し、誰もが平等に意見を表明し、挑戦できる企業文化の醸成を目指しています。
<2025年度の主な取り組み>・従業員エンゲージメントの向上 当社では、働きがいやエンゲージメントの向上を図るため、定期的にエンゲージメントサーベイを実施し、従業員の声をもとに職場環境やマネジメントの改善に取り組んでいます。
 2025年度は、エンゲージメントサーベイにおいて「経営陣に現場の声を直接聞いてほしい」との意見が多く寄せられたことを受け、経営陣と従業員が直接対話する取り組みとして「対話の会」を開始しました。
 「対話の会」は、経営陣と従業員が直接言葉を交わし、相互理解を深めることを目的とした対話の場であり、国内の全工場で計15回開催しました。
各回の内容はミニレポートとして全社に共有し、主な話題の傾向や参加者の声、ならびに経営陣のコメントを発信しました。
 全日程終了後、「対話の会」を通じて浮上した全社的な課題及び対応方針について、経営陣及び各部門で検討し、その結果を社内報を通じて全社に発信しました。
 2026年度も「対話の会」を継続するとともに、抽出された課題に対する取り組み状況や進捗について、適宜社内へ情報発信する予定です。
・自分で描いたキャリアプランの実現支援 当社では、社員自身が描くキャリアプランと企業の目指す方向性を一致させ、その実現に向けてスキルや経験を積めるよう、キャリア支援施策の充実に力を入れています。
これにより、社員が自律的に将来を見据えて成長できる環境を整えています。
 2025年度には、これまで段階的に導入してきた各種キャリア支援施策を体系的に整理し、「キャリア支援制度」として本格的な運用を開始しました。
 具体的には、上司向けキャリア研修について、従来の部長層に加えて課長層へ対象を拡大したほか、キャリアデザイン研修及び定年後キャリア研修についても対象範囲を広げました。
また、本制度の中核となるキャリア面談についても、対象者を拡大して実施しております。
 2026年度は、これらの施策を継続するとともに、研修内容や支援プログラムのさらなる拡充を図り、社員の主体的なキャリア形成を一層支援していく予定です。
・男性育児休業取得 当社では、多様なライフスタイルや価値観を尊重する観点から、男性の育児休業取得も含め、育児や家庭と仕事の両立を支援しています。
性別に関係なく、誰もが働きやすく、安心して長期的にキャリアを築ける職場づくりを目指しています。
 育児休業制度の導入以降、制度内容の理解の浸透を図るとともに、社内報による育児休業取得事例の紹介などを通じて、性別を問わず育児休業を取得しやすい職場環境づくりに取り組んできました。
 これらの施策は2025年度も継続して実施しており、その結果、男性の育児休業取得率は着実に向上しています。
② 指標と目標区分項目目標(2026年度まで)2022年度実績2023年度実績2024年度実績2025年度実績ⅰ)幅広い視点から自ら深く考え動く人材の育成海外出向経験者比率(事技職+管理職)25%20%20%19%19%デジタル人材育成人数60名19名20名28名34名ⅱ)ダイバーシティ&インクルージョン女性管理職比率
(注)7.0%3.5%3.7%4.2%4.2%障がい者雇用率法定雇用率維持2.9%2.7%2.8%3.0%ⅲ)働きがいのある職場環境づくり男性育児休業取得率(注)50%16.6%38.0%33.3%70.6%   (注)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率についての実績は、「第4 提出会社の状況 5.従業員の状況等 (2)従業員の状況 ⑤ 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異」にも記載しております。
戦略 (1) サステナビリティ全般当社グループは、1953年の創業以来、「Yes, We Do!」の創業の精神の下、社会課題解決への貢献を念頭に置きながら、お客様の要望に真摯に向き合い、常に新しい価値を創造し持続的な成長を達成してきました。
2022年5月に「サステナビリティ基本方針」を制定し、地球環境や社会の様々な課題を解決し持続可能な世界の実現に貢献することを経営の最重要事項と捉え、サステナビリティ経営推進に取り組んでいます。
※サステナビリティ基本方針は下記URLをご参照下さいhttps://www.fukoku-rubber.co.jp/sustainability.html  ①重要課題(マテリアリティ)ステークホルダーの皆さまからの期待や要請に応えるため、ステークホルダーにとっての重要度、当社グループにとっての重要度等を定性的に分析し、下記のとおり特に重要とされるマテリアリティを選定しています。
重要課題を着実に解決していくため、各重要課題に対するKPI設定・実行計画策定を進め、また中期経営計画、各種方針やガイドラインに反映させて活動推進しております。
<フコクのマテリアリティ>
指標及び目標  ④指標と目標当社グループでは、サステナビリティに関する重要課題、非財務指標は当社の経営計画に織りこまれております。
今後もフコクグループは、モノづくりやサービスを通して世界中の皆様に安心・安全・快適を提供するため、環境への配慮、品質の強化、SCM体制の構築、ガバナンスの強化等を進め、持続可能な経営を推進すべく基盤強化を図ってまいります。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 (3) 人的資本① 人材戦略当社グループは、「新中期経営計画2026」において、事業戦略の両輪として「既存事業の強化」と「成長事業・新事業の拡大」を掲げました。
そして、これら事業戦略遂行の土台となる、「経営基盤の改革」の一つとして、「幅広い視点から自ら深く考え動く人材の育成」「ダイバーシティ&インクルージョン」「働きがいのある職場環境づくり」を人材戦略の3つの柱とし、人材の多様性の確保を含む人材育成と社内環境整備に取り組んでいます。
i)幅広い視点から自ら深く考え動く人材の育成(人材育成に関する考え方と取り組み) 当社グループが求める人材像は、物事の本質を多角的に深く考え、自発的に素早く行動できる人材です。
こうした人材が、それぞれの分野や階層で能力を最大限に発揮して活躍することが、中期経営目標の達成、ひいては当社グループの持続的成長と企業価値の向上に繋がると考えています。
<2025年度の主な取り組み>・次世代経営幹部 次世代経営幹部の計画的な育成に向けて、当社は2023年度に「全社人財会議」を設置しました。
本会議は、次世代を担うリーダーの育成や、主要ポジションにおけるサクセッションプランを、全社的な視点で検討する場として運営しています。
 2025年度は、将来の中核人財の早期把握を図るため、前年度に実施した若手社員と経営陣との面談施策について、対象者を拡大したうえで追加実施しました。
これにより、若手社員一人ひとりの人物像、キャリア志向、成長ポテンシャルを多面的に把握し、中長期的な育成方針の検討に生かしています。
 2026年度からは、これらの面談結果や全社人財会議における議論を踏まえ、各種研修プログラム、計画的な育成を目的とした人事異動、キャリア形成を支援する制度との有機的な連携を図る体制を構築し、次世代経営幹部の育成をより強化していく方針です。
・グローバル人材 国内外9か国で事業を展開する当社グループにとって、グローバルに活躍できる人材の育成は重要な課題です。
2025年度は、国内外子会社におけるマネジメント力及びガバナンス意識の強化を目的として、「フコクグループ国内外子会社用マネジメントブック」を作成しました。
本書は、国内外子会社のマネジメント陣が各国の状況に応じて制度・仕組みの整備状況を確認し、継続的な改善・向上を支援することを目的としています。
 また、海外赴任者研修や階層別研修プログラムへ内容を反映させるなど、グループ全体への浸透に向けた取り組みも開始しました。
 2026年度以降も、グループ全社における継続的なマネジメント力の向上を目指し、本書の活用及び浸透を継続していきます。
・デジタル人材 当社では、デジタル技術を活用して業務プロセス及び生産プロセスを変革し、競争優位性を確保するため、DXの推進に取り組んでいます。
また、その推進を担う人材の育成にも注力しています。
 DX人材は実践を通じて育成されるとの考えのもと、DXを効果的かつ効率的に推進するとともに、人材育成の場としても機能する実効性の高い体制の構築に取り組んでいます。
 2025年度は、システム戦略部の配下に「生産システム課」を新設しました。
これにより、DX推進における各種課題の解決が進み、DXの推進と人材育成の両面で着実に進展しています。
 加えて、全社的なITリテラシーの底上げ及び生成AIの活用促進に向けた取り組みを開始しました。
 2026年度からは、これらの取り組みを継続するとともに、人材育成施策をさらに拡充していきます。
ⅱ)ダイバーシティ&インクルージョン(人材の多様性の確保に関する考え方と取り組み) 当社グループは、性別、年齢、人種・国籍、障がいの有無など、あらゆる多様性を尊重し、すべての従業員が自分らしく働き、能力を最大限に発揮できる職場環境の実現に取り組んでいます。
多様な価値観や経験を持つ人材が互いに認め合い、協力し合うことで、新たな発想や創造性が生まれ、組織全体の競争力向上につながると考えています。
<2025年度の主な取り組み>・女性リーダーの継続的な輩出 当社では、管理職に占める女性の比率が低いことを課題と捉え、女性の採用強化や育児と仕事の両立を支援する制度の充実など、女性が長期的に活躍できる環境整備を推進しています。
 また、「全社人財会議」において、女性リーダーの育成を主要テーマの一つに位置付け、女性管理職の登用促進に向けた取り組みを進めています。
 2025年度においては、女性社員の成長支援に係る各種施策を推進する中で、全社的なコミットメントの強化の必要性や、女性社員自身の昇進・登用に対する意識醸成、アンコンシャスバイアスの存在など、複数の課題が明らかとなりました。
 これらの課題を解決し、女性管理職の登用を加速するため、2026年度には「全社人財会議」とは別に、施策を専門的かつ機動的に推進する新たな体制を構築し、実効性の高い取り組みを進めていく予定です。
・シニア社員の経験、ノウハウを活かした活躍 当社では、今後増加が見込まれるシニア社員が、その豊富な経験とノウハウを最大限に発揮し、よりいきいきと活躍できるよう、2023年度に「シニア社員活躍の場の創出」に向けて、全社人財会議の分科会を設置しました。
 2025年度は、分科会の枠組みに基づき、シニア社員のスキルや志向と社内ニーズを的確に結び付ける職務マッチングを推進しています。
その結果、全社最適の観点を踏まえつつ、本人の納得性も高い新たな役割の創出及び配置を実現しています。
 2026年度は、引き続き職務マッチングを推進するとともに、シニア社員がより一層活躍できる制度の整備に取り組んでまいります。
・障がい者雇用の推進 当社では、障がい者の雇用及び就労支援にも取り組んでおります。
2025年度は、国内グループ全体での障がい者雇用率のさらなる向上を目指し、高等特別支援学校と連携した採用活動を積極的に推進しました。
 具体的には、複数の事業所において高等特別支援学校のインターンシップを受け入れ、実際の業務を通じて就労イメージを形成する機会を提供するとともに、就業上の配慮事項や支援体制の検討を行っています。
また、高等特別支援学校で開催される障がい者情報交換会において、採用経験企業として参加し、当社の雇用実績や職場定着に向けた取り組み内容について紹介するなど、学校との継続的な関係構築にも努めています。
ⅲ)働きがいのある職場環境づくり(社内環境整備に関する考え方と取り組み) 「幅広い視点から自ら深く考え動く人材」の育成と、「ダイバーシティ&インクルージョン」の推進を実現するためには、従業員一人ひとりが自分らしく働き、意欲的にチャレンジできる職場環境の整備が不可欠です。
 当社グループは、多様な価値観や背景を尊重し、誰もが平等に意見を表明し、挑戦できる企業文化の醸成を目指しています。
<2025年度の主な取り組み>・従業員エンゲージメントの向上 当社では、働きがいやエンゲージメントの向上を図るため、定期的にエンゲージメントサーベイを実施し、従業員の声をもとに職場環境やマネジメントの改善に取り組んでいます。
 2025年度は、エンゲージメントサーベイにおいて「経営陣に現場の声を直接聞いてほしい」との意見が多く寄せられたことを受け、経営陣と従業員が直接対話する取り組みとして「対話の会」を開始しました。
 「対話の会」は、経営陣と従業員が直接言葉を交わし、相互理解を深めることを目的とした対話の場であり、国内の全工場で計15回開催しました。
各回の内容はミニレポートとして全社に共有し、主な話題の傾向や参加者の声、ならびに経営陣のコメントを発信しました。
 全日程終了後、「対話の会」を通じて浮上した全社的な課題及び対応方針について、経営陣及び各部門で検討し、その結果を社内報を通じて全社に発信しました。
 2026年度も「対話の会」を継続するとともに、抽出された課題に対する取り組み状況や進捗について、適宜社内へ情報発信する予定です。
・自分で描いたキャリアプランの実現支援 当社では、社員自身が描くキャリアプランと企業の目指す方向性を一致させ、その実現に向けてスキルや経験を積めるよう、キャリア支援施策の充実に力を入れています。
これにより、社員が自律的に将来を見据えて成長できる環境を整えています。
 2025年度には、これまで段階的に導入してきた各種キャリア支援施策を体系的に整理し、「キャリア支援制度」として本格的な運用を開始しました。
 具体的には、上司向けキャリア研修について、従来の部長層に加えて課長層へ対象を拡大したほか、キャリアデザイン研修及び定年後キャリア研修についても対象範囲を広げました。
また、本制度の中核となるキャリア面談についても、対象者を拡大して実施しております。
 2026年度は、これらの施策を継続するとともに、研修内容や支援プログラムのさらなる拡充を図り、社員の主体的なキャリア形成を一層支援していく予定です。
・男性育児休業取得 当社では、多様なライフスタイルや価値観を尊重する観点から、男性の育児休業取得も含め、育児や家庭と仕事の両立を支援しています。
性別に関係なく、誰もが働きやすく、安心して長期的にキャリアを築ける職場づくりを目指しています。
 育児休業制度の導入以降、制度内容の理解の浸透を図るとともに、社内報による育児休業取得事例の紹介などを通じて、性別を問わず育児休業を取得しやすい職場環境づくりに取り組んできました。
 これらの施策は2025年度も継続して実施しており、その結果、男性の育児休業取得率は着実に向上しています。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 ② 指標と目標区分項目目標(2026年度まで)2022年度実績2023年度実績2024年度実績2025年度実績ⅰ)幅広い視点から自ら深く考え動く人材の育成海外出向経験者比率(事技職+管理職)25%20%20%19%19%デジタル人材育成人数60名19名20名28名34名ⅱ)ダイバーシティ&インクルージョン女性管理職比率
(注)7.0%3.5%3.7%4.2%4.2%障がい者雇用率法定雇用率維持2.9%2.7%2.8%3.0%ⅲ)働きがいのある職場環境づくり男性育児休業取得率(注)50%16.6%38.0%33.3%70.6%   (注)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率についての実績は、「第4 提出会社の状況 5.従業員の状況等 (2)従業員の状況 ⑤ 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異」にも記載しております。
事業等のリスク 3 【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものです。
(内部統制不備)当社グループは、法令、定款を遵守し、創業の精神やMission・Vision・Valueの実践を通じて、当社及び当社子会社の着実な経営基盤の強化と文化・風土改革を推進しております。
しかしながら、事業活動を行う上で、内部統制上の重大な不備・不正・誤謬等が発生した場合には、当社グループの業績や財務状況、また社会的な信用に大きな影響を与える可能性があります。
これに対し、フコクグループ社員行動指針やコンプライアンスガイドブック、フコクグループ国内外子会社用マネジメントブック、各種規程の整備により当社及び当社子会社の損失の危険及びその他事業運営全般に関して詳細を定めているほか、管理部門が定期的にヒアリングを行うなど、管理体制の強化を図っております。
尚、2024年11月に発覚した当社連結子会社元従業員の不正な経理処理による資金の着服行為の発生を受け、当該子会社の管理体制の立て直し及び当該子会社を含むグループ会社に対する内部統制の改善・是正措置を図ってまいりましたが、当連結会計年度末において、開示すべき重要な不備は是正され、当社の財務報告に係る内部統制は有効であると判断いたしました。
(コンプライアンス)当社グループは、人権遵守、コンプライアンス遵守の経営を進めております。
しかしながら、事業活動を行う上で、法令に抵触する等の事態が発生した場合は、当社グループの信用低下や損害等による費用の発生等により、当社グループの業績と財務状況が影響を被る可能性があります。
これに対し、当社グループとしてはこのような事態が発生しないよう、当社グループのミッション、ビジョン、バリューの浸透、組織風土改革、コンプライアンス啓発活動によるコンプライアンス意識及び知識の向上、違反の予防の徹底等に取り組んでおります。
(災害・戦争・社会インフラ麻痺等の影響)当社グループは国内外に広く事業を展開しており、地震や津波等の自然災害、戦争、電力不足等の社会インフラの麻痺、伝染病、パンデミック、テロ、ストライキ等が発生した地域においては、原材料や部品の調達、生産活動、製品の販売及び物流などの遅延や停滞、また、受注減少や取引停止の可能性があります。
そのような場合には、当社グループの業績と財務状況が影響を被る可能性があります。
これに対し、大規模な自然災害を想定した災害発生時において、最大限事業活動を継続し、製品の安定的な供給が図れることを目的とした事業継続計画(BCP)を策定しているほか、これらを含む有事の際には必要に応じ危機対策組織を立ち上げることで、「安全最優先」の基本方針に則って従業員の安全・安心を守ると同時に、当社グループ内の連携と相互支援を強めるなど、経営への影響を最小限に留めるよう努めております。
(情報セキュリティ)当社グループは、事業活動を通して得意先、取引先等の個人情報や機密情報を入手することがあり、また営業上・技術上の機密情報を保有しております。
万一、サイバー攻撃その他によって情報セキュリティの仕組みが無効化し、これらの情報が流出または破壊された場合や、システムの停止等に陥った場合には、当社グループの業績や財務状況が影響を被る可能性があります。
これに対し、万全のセキュリティを企図したグループ・ネットワークを構築し、日々の進化を図るとともに、当社グループ内の情報セキュリティ教育・啓蒙にも努めております。
(製造物責任)大規模なリコールや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、当社グループの業績と財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。
これに対し、設計から製品のリリースまでの全プロセスにおいて顧客や取引先との密なる連携に基づく工程並びに機能、品質の作りこみを常に心掛けております。
また、万一の事態においては迅速なリカバリーと供給体制の維持に努めます。
(原材料及び部品の外部業者への依存) 当社グループは多数の外部の取引先から原材料及び部品を購入しており、原材料及び部品の高騰、供給逼迫、さらには取引先の廃業などによって影響を被る可能性があります。
これに対し、取引先との良好な関係を維持しつつ、製造原価の低減に資する選択的購入や切り替え、災害等の不測の事態における安定調達を目的として、継続的に取引先の拡充や適正化を進めると同時に、取引先の経営状況の把握や必要な支援の提供等にも努めております。
(為替変動)当社グループは海外に多くの取引先や提携先を持ち、事業所を展開しておりますため、為替レートの変動によって当社グループの業績と財務状況が影響を被る可能性があります。
これに対し、継続的に変動を注視するとともに、必要に応じてネッティングや予約等の施策を講じ、可能な限りマイナスインパクトを軽減するべく努めております。
(需要変動等)当社グループは、自動車関連部品が売上高の8割以上を占めており、自動車メーカー及び一次部品メーカーの経営戦略、生産動向の影響を受けます。
特に、自動車メーカーのEV化、一次部品メーカーの統合やグローバル生産体制の見直しは、当社グループの需要動向に大きな影響を及ぼす可能性があります。
これに対し、顧客からの要請・ニーズの変化等を想定し、日常的な情報収集を進め、必要な技術開発投資などを適切に判断しながら対応策を検討しております。
(政治経済情勢) 当社グループは、世界各地に工場及び事業所を保有しており、各国の政治体制下における政策、及び経済状況の影響を受ける可能性があります。
これに対し、積極的に情報収集を進め、さまざまなケースを想定して対策を講ずるべく努めております。
(戦略的提携と合弁事業) 当社グループが推進する戦略的提携や合弁事業は、パートナーの経営方針や経営環境の変化により維持不可能となった場合には、当社グループの業績と財務状況が影響を被る可能性があります。
これに対し、パートナーと常に良好なコミュニケーションを維持しながら情報交換や必要な交渉に努め、不測の事態の回避を図ると同時に、状況の変化に即応できる態勢を維持しております。
(株式等の大量買付行為等) 企業価値や株主の共同利益を損なう恐れのある第三者による株式等の大量買付行為等が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に対して影響を及ぼす可能性があります。
 これに対し、株主価値の最大化に資する取り組みとして、中期経営計画の策定及び実行、配当・株主還元の充実を図っているほか、コーポレート・ガバナンスの強化に向けた取り組みを進めております。
また、企業価値及び株主共同の利益の確保・向上といった観点から、当社株式等の大量買付行為等に関する対応策(買収への対応方針)を導入しております。
(環境規制)自動車部品業界は広範囲な環境その他の法的規制に服しており、これらの規制を遵守するための費用が、当社グループの事業にとって重大な金額となる可能性もあります。
これに対し、日常的に情報の取得に努め、材料変更、工法・設備の改良、生産地変更など、負担軽減に向けた対応策を講じております。
(知的財産の侵害)当社グループが保有する、自社製品に関連する多数の特許及び商標等の知的財産が広範囲にわたって保護できない場合、あるいは不当に侵害された場合には、事業活動が影響を被る可能性があります。
これに対し、常に侵害にあたる事実の把握に努めており、そのような事実を認めた場合には適切な対抗手段を取れる体制を整えております。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。
)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移しました。
一方、景気の先行きについては、米国の通商政策の動向や物価上昇の継続による景気の下振れリスクに加え、中東情勢の緊迫化・不安定化に伴う地政学リスクの高まりやエネルギー・原材料価格の変動に注視する必要が出てくるなど、先行きの不透明感が一段と高まっております。
自動車業界においては、生産台数は中国では増加基調で推移し、日本においても底堅く推移した一方、東南アジアの一部地域では伸び悩みの動きが見られるなど、地域ごとの動向に差が生じました。
また、電気自動車の需要においては、中長期的には普及が進むことが想定されるものの、足元では政策変更等の影響を受けて調整局面を迎えていることなどから、今後の市場動向についても慎重に見極めていく必要があるものと考えております。
当連結会計年度の業績については、連結売上高は、機能品事業、ライフサイエンス事業、ホース事業の売上高が堅調に推移したことで、前年同期比0.4%増の900億25百万円となりました。
営業利益は、売上高がほぼ前年並みで推移する中、生産性の向上や合理化、売価反映等の取り組みを進めた一方、原材料費や労務費等の上昇分を吸収出来なかったことに加え、2024年11月に発覚した当社連結子会社における不正行為に係る一過性の売上原価の戻し(2024年度に4億23百万円を計上)の反動があったことから、前年同期比19.4%減の38億6百万円となりました。
経常利益は、資本効率の向上を目的とした政策保有株式の一部売却による有価証券売却益の計上や為替差益の発生、また、上記の不正行為に係る一過性の費用(同じく2024年度に貸倒引当金繰入額及び特別調査費用計6億37百万円を計上)の反動等があったものの、営業利益の落ち込みを挽回することができず、前年同期比15.4%減の38億64百万円となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、「防振事業」セグメントにおいて、当社の固定資産の減損損失を9億18百万円計上したことから、前年同期比61.0%減の11億44百万円となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりです。
機能品事業売上高は、当社が拡販に注力している放熱ギャップフィラー及び中国ローカルワイパーメーカー向け受注等が堅調に推移したことから、前年同期比3.7%増の426億89百万円となりました。
セグメント利益は、売上高の増加に加え、生産性の向上や合理化、売価反映等の取り組みを進めたものの、原材料費や労務費等の上昇分を吸収出来ず、前年同期比7.2%減の46億40百万円となりました。
防振事業売上高は、国内外含めた受注が総じて伸び悩んだことから、前年同期比0.8%減の378億57百万円となりました。
セグメント利益は、売上高が伸び悩む中で、生産性の向上や合理化、売価反映等の取り組みを進めたものの、金具鋼材費や労務費等の上昇分を吸収出来なかったことに加え、上記の不正行為に係る一過性の売上原価の戻し(2024年度に4億23百万円を計上)の反動があったことで、前年同期比6.0%減の26億94百万円となりました。
ライフサイエンス事業売上高は、バイオ関連製品の受注が堅調に推移したことから、前年同期比6.2%増の10億41百万円となりました。
セグメント利益は、主に売上高の増加が寄与し、前年同期比2.5%増の2億57百万円となりました。
金属加工事業売上高は、採算性向上に向けた事業の選択と集中を進めたことから、前年同期比25.8%減の39億61百万円となりました。
セグメント損益は、非採算部品撤退による採算性向上を進めているものの、原材料費や労務費の比率上昇分を吸収出来ず、2億1百万円の損失となりました(前年同期は80百万円の利益)。
ホース事業売上高は、商用車向けの受注が堅調に推移したことから、前年同期比10.4%増の52億80百万円となりました。
セグメント利益は、売上高の増加に加え、原材料費や労務費等の上昇を自動化による生産性の向上や合理化、売価反映等により吸収したことで、前年同期比104.6%増の4億20百万円となりました。
財政状態の状況は次のとおりです。
 総資産は、前連結会計年度末に比べて22億83百万円増加し、816億86百万円となりました。
主な要因は、現金及び預金の増加等による流動資産の増加24億45百万円によるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べて44億15百万円増加し、378億81百万円となりました。
主な要因は、借入金の増加等による固定負債の増加38億63百万円によるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べて21億31百万円減少し、438億5百万円となりました。
主な要因は、利益剰余金の減少23億56百万円、為替換算調整勘定の増加7億33百万円等によるものです。
② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は、前連結会計年度末に比べ19億58百万円増加し、139億40百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は80億44百万円(前年同期は66億31百万円)となりました。
これは主に減価償却費52億22百万円、税金等調整前当期純利益29億46百万円等による資金の増加と、仕入債務の減少7億36百万円等の資金の減少によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は53億84百万円(前年同期は58億35百万円)となりました。
これは主に有形固定資産の取得が52億27百万円あったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は8億14百万円(前年同期は6億40百万円)となりました。
これは主に自己株式の取得が31億63百万円、配当金の支払が12億89百万円あったことによる資金の減少と、借入による収入が借入金の返済を37億79百万円上回ったことによる資金の増加によるものです。
③ 生産、受注及び販売の実績a. 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)前年同期比(%)機能品(百万円)41,796102.0防振(百万円)38,207100.4ライフサイエンス(百万円)1,059107.1金属加工(百万円)3,96774.5ホース(百万円)5,250112.0合計(百万円)90,280100.3
(注) 金額は販売価格によっております。
b. 受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)機能品42,292105.73,662110.5防振37,895100.43,106102.6ライフサイエンス1,067111.591140.1金属加工3,83871.932772.7ホース5,317112.2482112.9合計90,412101.87,670105.3 c. 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)前年同期比(%)機能品(百万円)41,944103.7防振(百万円)37,81599.1ライフサイエンス(百万円)1,041106.2金属加工(百万円)3,96174.2ホース(百万円)5,262111.7合計(百万円)90,025100.4
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。
この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
固定資産の減損固定資産のうち減損の兆候のある資産又は資産グループについて、将来キャッシュ・フロー及び経済的残存使用年数到来後の不動産の正味売却価額を見積り、将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回った場合、帳簿価額を回収可能価額まで減額しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a. 財政状態の分析 資産当連結会計年度末の総資産は、前年同期比22億83百万円(2.9%)増の816億86百万円となりました。
うち流動資産は同24億45百万円(5.4%)増の480億43百万円、固定資産は同1億61百万円(0.5%)減の336億43百万円となっております。
流動資産の増加は、売上増加と借入金増加に伴う現金及び預金の増加等によるものです。
固定資産の減少は、僅少であります。
 負債当連結会計年度末の負債の合計は、前年同期比44億15百万円(13.2%)増の378億81百万円となりました。
うち流動負債は同5億51百万円(2.3%)増の247億91百万円、固定負債は同38億63百万円(41.9%)増の130億90百万円となっております。
負債の増加は、借入金の増加等によるものです。
 純資産当連結会計年度末における純資産は、前年同期比21億31百万円(4.6%)減の438億5百万円となりました。
その主な要因は、自己株式の消却による利益剰余金の減少と自己株式の増加による純資産の減少及び為替換算調整勘定の増加によるものです。
為替換算調整勘定は主としてタイバーツ及び中国元の為替変動の影響により前連結会計年度末の66億40百万円から73億74百万円に増加しました。
非支配株主持分は、非支配株主に帰属する当期純利益2億96百万円の計上により、前年同期比2億73百万円(10.3%)増の29億35百万円となりました。
上記の結果、自己資本比率は前年同期比4.5ポイント減の50.0%、1株当たり純資産は前年同期比188.99円増の2,873.63円となりました。
b. 経営成績の分析当連結会計年度は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移しました。
一方、景気の先行きについては、米国の通商政策の動向や物価上昇の継続による景気の下振れリスクに加え、中東情勢の緊迫化・不安定化に伴う地政学リスクの高まりやエネルギー・原材料価格の変動に注視する必要が出てくるなど、先行きの不透明感が一段と高まっております。
自動車業界においては、生産台数は中国では増加基調で推移し、日本においても底堅く推移した一方、東南アジアの一部地域では伸び悩みの動きが見られるなど、地域ごとの動向に差が生じました。
また、電気自動車の需要においては、中長期的には普及が進むことが想定されるものの、足元では政策変更等の影響を受けて調整局面を迎えていることなどから、今後の市場動向についても慎重に見極めていく必要があるものと考えております。
このような経済情勢の下で、連結売上高は、機能品事業、ライフサイエンス事業、ホース事業の売上高が堅調に推移したことで、前年同期比0.4%増の900億25百万円となりました。
営業利益は、売上高がほぼ前年並みで推移する中、生産性の向上や合理化、売価反映等の取り組みを進めた一方、原材料費や労務費等の上昇分を吸収出来なかったことに加え、2024年11月に発覚した当社連結子会社における不正行為に係る一過性の売上原価の戻し(2024年度に4億23百万円を計上)の反動があったことから、前年同期比19.4%減の38億6百万円となりました。
経常利益は、資本効率の向上を目的とした政策保有株式の一部売却による有価証券売却益の計上や為替差益の発生、また、上記の不正行為に係る一過性の費用(同じく2024年度に貸倒引当金繰入額及び特別調査費用計6億37百万円を計上)の反動等があったものの、営業利益の落ち込みを挽回することができず、前年同期比15.4%減の38億64百万円となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、「防振事業」セグメントにおいて、当社の固定資産の減損損失を9億18百万円計上したことから、前年同期比61.0%減の11億44百万円となりました。
なお、セグメント別の業績分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要」をご参照ください。
c. キャッシュ・フローの分析当社グループの営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比14億12百万円増の80億44百万円の収入となりました。
前年同期が金融機関の休日影響等で仕入債務のキャッシュ・フローが減少していたことが主な要因となります。
なお法人税等の支払額は13億88百万円(前年同期は12億74百万円)となっております。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比4億50百万円減の53億84百万円の支出となりました。
設備投資に伴う有形固定資産の取得による支出の減少が主な要因となります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比1億73百万円増の8億14百万円の支出となりました。
配当金の支払いが主な要因となります。
またその他の変動として、借入金の収入が返済を上回ったことによる収入が前年同期は6億11百万円、当連結会計年度は37億79百万円となり、当連結会計年度の自己株式の取得による支出が31億63百万円となります。
現金及び現金同等物に係る換算差額は、主にタイバーツ及び中国元の為替変動の影響により1億13百万円となりました。
この結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて19億58百万円増加し、139億40百万円となりました。
d. 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの資金需要のうち主なものは、運転資金、設備投資並びに配当金の支払いであります。
これらの資金需要につきましては、自己資金及び金融機関からの借入による資金調達にて対応していくことを基本方針としております。
また、突発的な資金需要に備え、当社は主要な取引銀行との間でコミットメントライン契約を締結し、手許流動性リスクに備えております。
なお、これについて当連結会計年度末の借入実行残高はありません。
当連結会計年度末における有利子負債は166億75百万円となっており、前連結会計年度末に比べ40億12百万円増加しております。
キャッシュ・フローの状況の詳細については、「c.キャッシュ・フローの分析」に記載のとおりであります。
e. 戦略的現状と見通し雇用・所得環境の改善や各種政策の効果を背景に、景気の回復は続く一方、米国の通商政策の動向や物価上昇の継続による景気の下振れリスク、中東情勢の緊迫化・不安定化に伴う地政学リスクの高まりや、エネルギー・原材料価格の変動によるサプライチェーンへの負の影響を注視する必要が出てくるなど、先行きの不透明感が一段と高まっております。
自動車業界においては、地域差はあるものの生産台数の回復基調が底堅く続くものと見ておりますが、BEVを含む電気自動車化の動向については、中長期的には普及が進むことが想定されるものの、調整局面を迎えていることから、今後の市場動向についても慎重に見極める必要があります。
このような状況下、当社グループは「持続的成長のための強固な事業基盤構築」を最優先課題と位置づけ、経営が強くコミットし変革に取り組んでまいります。
具体的には、以下4つの取組を実行します。
・「稼ぐ力の更なる向上」…赤字・不採算製品の削減、原価低減を進めます。
・「市場戦略強化」…当社の製品・市場の強みが活かせる市場への取組を強化します。
・「モノづくり力強化」…開発・生産・製造プロセスを改革し、将来型工法を実現します。
・「M&Aも活用した新規事業の立ち上げ」…バッテリー周辺の電動化関連新製品やソフトマテリアル事業などの新しい事業の創出に、M&Aの活用も視野に入れて取り組みます。
2026年度の変革への取組みを踏まえ、2027年度を初年度とする次期中期経営計画では、稼ぐ力の強化を軸に収益性・資本効率を高め、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。
また長期的には、当社独自のコア技術で高付加価値商品やソリューションを提供することで、サステナブルな社会の実現に貢献できる“心から愛される企業”を目指してまいります。
研究開発活動 6 【研究開発活動】
変化のスピードが激しくなっている環境下において、当社は大学、素材メーカー、ベンチャー企業と共創を積極的に進めることにより、新たな価値創造に取り組んでいます。
その結果、当連結会計年度の研究開発費の総額は2,272百万円から2,383百万円に増加しています。
技術・要求仕様の変化が大きく競争構造が未固定な領域は、新規参入及び差別化の機会が大きいと認識しており、以下の領域を中心に開発を推進しております。
1) 半導体業界への拡充 (下記、放熱ギャップフィラー参照)2) ロボティクス分野におけるソフトグリッパー開発 (下記参照)3) 新エネルギー関連 (下記参照)4) バッテリーのセル間緩衝材及び断熱ソリューション (下記、防振セグメント参照)5) 宇宙領域における防振ソリューション (下記、防振セグメント参照)熱マネジメント分野の製品である放熱ギャップフィラー(*1)は国際出願しているものではアメリカ合衆国及び中国などの複数外国に移行し、特許権取得に向けて進行しています。
さらに、より好適な2件の国際特許出願も完了し、早期審査によって2件とも国内で特許権を取得しました。
放熱ギャップフィラーの技術は進化が加速される半導体業界の熱問題への展開も視野に入れて取り組んでおります。
ソフトロボティクス(*2)分野において、ソフトグリッパーに関連して2件の国内特許出願を完了しました。
人とくるまのテクノロジー展に出展し、その中で当該技術についても展示を行いました。
継続して開発を推進し、社会課題の解決に取り組んでおります。
新エネルギー分野では、風力発電や陸上発電機における風車ブレードへの雪氷付着の抑制、及びエロージョン(腐食・浸食)抑制に寄与する「シリコーン材料」を開発し、それぞれ国際特許出願が完了しました。
シリコーン材料を風車ブレードに塗布することによって、前記課題の解決に寄与するものと見込んでおります。
また、シリコーン材料を「De-Icing*(商標登録第6985223号)」と称し、社会課題の解決に向けて展開しております。
これら重点領域は各セグメントに跨る形で開発を推進しております。
*1:放熱ギャップフィラーとは、熱伝導性フィラーを含む樹脂組成物です。
発熱装置に塗布することによって、放熱ギャップフィラーを通じて熱を外に逃がし、装置の温度上昇を抑制します。
*2:ソフトロボティクスとは、人間のように柔軟性のある動き・作業を行うロボット技術を指します。
この他の各セグメントにおける研究開発活動は以下の通りです。
① 機能品セグメント  自動車分野においては、当社の主力製品であるワイパーブレードラバーについて、新たな視点による製品開発の推進及びソリューションビジネスの深化に加え、技術支援の提供を通じて中国Tier1メーカーとの関係強化を図ってまいりました。
その結果、中国ローカル自動車メーカー及びグローバル自動車メーカーへの新規参入を実現しております。
  一方で、今後の持続的成長に向けた課題も認識しており、新規表面処理技術及び材料の開発に取り組み、製品競争力の強化を推進しております。
表面処理技術の開発ではプラズマ処理を適用したワイパーブレードラバーに関する特許出願が完了しました。
  シール分野では電動化の進展に伴い、航続距離の向上、充電時間の短縮及び電力効率の向上を背景としてバッテリーの高電圧化が進展しており、電気絶縁性及び安全性に対する要求は一層高まっております。
このような環境の下、高電圧バッテリーに対応した制御デバイス用シール部品については、量産受注を獲得いたしました。
  電動化という観点では、電費性能、安全性及び寿命に直結する熱マネジメント領域を重要分野と位置付けております。
各種デバイスの温度管理や車両全体の熱制御ニーズの高まりを背景に、各種シール部品に加え、断熱・放熱ソリューションの開発を推進しております。
  非自動車分野においては、インダストリアル分野及びOA機器分野に注力しております。
インダストリアル分野では、直動システム向けシールやエアシリンダー・電磁弁用シールの開発を進めており、国内外での採用拡大が見込まれております。
  また、OA機器分野においては、差別化された特殊材料を用いた製品開発を推進しており、売上高は堅調に推移しております。
② 防振セグメント  CASE時代に対応した商品について、EV電池用緩衝材であるセル間断熱弾性体やセンサー用防振ゴム等の開発に積極的に取り組んでいます。
2025年度では当分野で2件の特許出願が完了しました。
車載電池及び派生分野の定着型電池の市場は今後も拡大される見込みであり、開発を継続しております。
  この他、宇宙関連機器用防振ゴムの開発、並びに農業機械技術クラスター事業への参画を継続し、積極的に新規分野の製品開発を行っております。
宇宙関連機器用防振ゴムではJAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の宇宙戦略基金事業における技術開発テーマに当社提案の技術課題が採択されました。
当分野では2件の特許出願が完了しました。
当該技術の高度化を図るとともに、他分野への応用展開も視野に入れております。
③ ライフサイエンスセグメント  ライフサイエンス事業においては、再生医療・遺伝子治療分野での持続的成長を目指し、細胞加工の現場で使用されるカスタム培地、細胞凍結保護液、凍結バッグ等の製品を上市し、さらに高付加価値な遺伝子治療システムバッグの開発にも着手しました。
また、大学や企業との共同研究を積極的に推進し、新製品開発に向けた有効性検証とエビデンス蓄積に取り組んでいます。
  今後3か年計画では、開発投資を強化し、当社が培った技術力(ソリューション)と製品(プロダクト)の相乗効果によって市場を開拓し、高付加価値なものづくりを通じて、持続的な事業拡大を目指しています。
設備投資等の概要 1 【設備投資等の概要】
当社グループでは、生産性向上や合理化の取り組みを進めるため、グループ全体で5,779百万円の設備投資をいたしました。
その主なものは当社、サイアムフコク株式会社における機械装置等であります。
セグメント別の設備投資額は、機能品事業2,981百万円、防振事業1,762百万円、ライフサイエンス事業90百万円、金属加工事業280百万円及びホース事業166百万円であります。
主要な設備の状況 2 【主要な設備の状況】
当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。
(1) 提出会社 2026年3月31日現在事業所(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積㎡)その他(百万円)合計(百万円)上尾工場(埼玉県上尾市)機能品工業用ゴム等生産設備55239218(25,027)117630256(67)群馬工場(群馬県邑楽郡)機能品、防振工業用ゴム等生産設備3926431,164(76,988)1552,355282(74)群馬第二工場(群馬県邑楽郡)機能品、ライフサイエンス工業用ゴム等生産設備7551,309743(61,650)4803,289410(123)愛知工場(愛知県高浜市)機能品工業用ゴム等生産設備163427380(15,748)1781,148104(51)西尾工場(愛知県西尾市)機能品工業用ゴム等生産設備328―8418(11)
(2) 国内連結子会社 2026年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積㎡)リース資産(百万円)その他(百万円)合計(百万円)末吉工業㈱本社工場上尾工場(埼玉県北足立郡、上尾市)金属加工金属加工板金生産設備245236399(31,913)84541,020151(46)㈱東京ゴム製作所本社工場(神奈川県藤沢市)ホース工業用ゴム等生産設備24428225(15,899)―39591119(64) (3) 在外連結子会社 2026年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積㎡)リース資産(百万円)その他(百万円)合計(百万円)韓国フコク㈱本社保寧工場(韓国京畿道安山市、忠清南道保寧市)機能品、防振工業用ゴム生産設備2,025829808(113,814)―1803,844348(46)タイフコク㈱工場(タイ国チャチェンサオ県)防振工業用ゴム生産設備268919215(19,200)0231,428222(205)サイアムフコク㈱本社工場コラート第一、二、三工場(タイ国サムトプラカン県、ナコンラチャシマ県)機能品、防振、ホース工業用ゴム等生産設備1,5841,779804(126,012)927575,018780(724)タイフコクパナプラスファウンドリー㈱本社工場第二工場(タイ国サムトプラカン県)防振工業用ゴム生産設備145182―112236298(80)㈱フコク東海ゴムインドネシア本社工場第二、三工場(インドネシア国西ジャワ州)機能品、防振工業用ゴム生産設備183293886(55,673)―1081,472206(275)㈱トリムラバー本社工場(インドネシア国西ジャワ州)ホース工業用ゴム生産設備―0――3322(6)フコクインディア㈱本社工場、ベルガウム工場、コールハープル工場、グルグラム営業所(インド国マハラシュトラ州、カルナタカ州、ハリヤーナー州)機能品、防振工業用ゴム生産設備30669842(16,187)―2021,250128(860)フコクベトナム㈲本社工場第二、三工場(ベトナム国ハノイ市)機能品工業用ゴム生産設備837573――631,473570(495)上海フコク有限公司本社工場(中国上海市)防振工業用ゴム生産設備153―――5450(3)東莞フコク有限公司本社工場(中国東莞市)機能品、防振、ライフサイエンス工業用ゴム等生産設備44565――58668248(8)青島フコク有限公司本社工場(中国青島平度市)防振工業用ゴム生産設備765471――831,320144(17) 2026年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積㎡)リース資産(百万円)その他(百万円)合計(百万円)フコクアメリカインク本社工場(米国サウスカロライナ州)機能品、防振工業用ゴム等生産設備33545742(78,626)―083572(11)フコクメキシコ㈱本社工場(メキシコ国グアナファト州)機能品工業用ゴム等生産設備279360121(35,177)―3279446(―)
(注) 1.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品、建設仮勘定であります。
2.従業員数の( )は、臨時従業員の年間平均雇用人員で外数であります。
設備の新設、除却等の計画 3 【設備の新設、除却等の計画】
当社グループの設備投資計画は、連結会社各社の計画をもとに当社が承認したうえで策定し、効率の良い投資を総合的に企画しております。
なお、当連結会計年度末現在における重要な設備の新設、改修、売却等の計画は次のとおりであります。
重要な設備の新設会社名事業所名所在地セグメントの名称設備の内容投資予定金額資金調達方法着手及び完了予定年月完成後の増加能力総額(百万円)既支払額(百万円)着手完了FKCアメリカインク米国バージニア州防振土地工場建物生産設備2,757626自己資金及び借入金2026年1月2027年3月― (注) 完成後の増加能力は、合理的に算出することが困難なため記載を省略しております。
重要な設備の売却該当事項はありません。
研究開発費、研究開発活動2,383,000,000
設備投資額、設備投資等の概要166,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況44
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況16
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況6,471,860
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、当社の事業運営において、取引がある先の株式を純投資目的以外の目的である投資株式と考えており、それ以外の株式は純投資目的の株式と考えております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、取引先との取引関係等を勘案して、政策的に必要であると判断する上場株式について保有しております。
この純投資目的以外の投資株式について、目的、便益、資本コスト等から保有の合理性を取締役会にて検証することとしております。
その検証において、継続して保有する意義が十分でないと判断した株式については株価を見つつ縮減を行います。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式269非上場株式以外の株式11325 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式―――非上場株式以外の株式53持株会継続加入の為。
 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式――非上場株式以外の株式4150 c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)㈱エクセディ22,16321,767取引先との関係維持のため保有しております。
定量的な保有効果の記載については困難ですが、配当利回り等の当社への便益から取締役会において保有の合理性を検証しております。
持株会に加入しており株式数が増加しております。
無12295㈱ミツバ32,25731,306取引先との関係維持のため保有しております。
定量的な保有効果の記載については困難ですが、配当利回り等の当社への便益から取締役会において保有の合理性を検証しております。
持株会に加入しており株式数が増加しております。
無3825いすゞ自動車㈱15,24715,148取引先との関係維持のため保有しております。
定量的な保有効果の記載については困難ですが、配当利回り等の当社への便益から取締役会において保有の合理性を検証しております。
持株会に加入しており株式数が増加しております。
無3330小倉クラッチ㈱6,4926,389取引先との関係維持のため保有しております。
定量的な保有効果の記載については困難ですが、配当利回り等の当社への便益から取締役会において保有の合理性を検証しております。
持株会に加入しており株式数が増加しております。
無3020第一生命ホールディングス㈱17,60017,600関係維持のため保有しております。
定量的な保有効果の記載については困難ですが、配当利回り等の当社への便益から取締役会において保有の合理性を検証しております。
無2519㈱東海理化電機製作所8,4008,400取引先との関係維持のため保有しております。
定量的な保有効果の記載については困難ですが、配当利回り等の当社への便益から取締役会において保有の合理性を検証しております。
無2418東日本旅客鉄道㈱6,0006,000取引先との関係維持のため保有しております。
定量的な保有効果の記載については困難ですが、配当利回り等の当社への便益から取締役会において保有の合理性を検証しております。
無2117東海旅客鉄道㈱5,0005,000取引先との関係維持のため保有しております。
定量的な保有効果の記載については困難ですが、配当利回り等の当社への便益から取締役会において保有の合理性を検証しております。
無2014西日本旅客鉄道㈱2,0002,000取引先との関係維持のため保有しております。
定量的な保有効果の記載については困難ですが、配当利回り等の当社への便益から取締役会において保有の合理性を検証しております。
無65曙ブレーキ工業㈱15,49014,456取引先との関係維持のため保有しております。
定量的な保有効果の記載については困難ですが、配当利回り等の当社への便益から取締役会において保有の合理性を検証しております。
持株会に加入しており株式数が増加しております。
無11 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)三菱自動車工業㈱2,1002,100取引先との関係維持のため保有しております。
定量的な保有効果の記載については困難ですが、配当利回り等の当社への便益から取締役会において保有の合理性を検証しております。
無00㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ-50,000-無-100㈱三井住友フィナンシャルグループ-2,400-無-9㈱みずほフィナンシャルグループ-2,000-無-8㈱りそなホールディングス-1,300-無-1 (注)「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
④ 当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。
⑤ 当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。
株式数が増加した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社5
株式数が減少した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社4
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社2
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社69,000,000
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社11
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社325,000,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社3,000,000
株式数の減少に係る売却価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社150,000,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社2,100
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社0
株式数が増加した理由、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社持株会継続加入の為。
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社㈱りそなホールディングス
保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社取引先との関係維持のため保有しております。
定量的な保有効果の記載については困難ですが、配当利回り等の当社への便益から取締役会において保有の合理性を検証しております。
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社