財務諸表
CoverPage
| 提出書類、表紙 | 有価証券報告書 |
| 提出日、表紙 | 2026-06-19 |
| 英訳名、表紙 | PENTA-OCEAN CONSTRUCTION CO.,LTD. |
| 代表者の役職氏名、表紙 | 代表取締役社長 清 水 琢 三 |
| 本店の所在の場所、表紙 | 東京都文京区後楽二丁目2番8号 |
| 電話番号、本店の所在の場所、表紙 | 03(3816)7111(大代表) |
| 様式、DEI | 第三号様式 |
| 会計基準、DEI | Japan GAAP |
| 連結決算の有無、DEI | true |
| 当会計期間の種類、DEI | FY |
corp
| 沿革 | 2 【沿革】 1896年4月、水野甚次郎が広島県呉市に水野組として発足したのが当社の起源である。 その後、全国各地において主として土木工事を施工してきたが、1929年4月に合名会社水野組に改組し、1945年3月に本店を広島市に移転、さらに1954年4月株式会社水野組と改めた。 1963年6月に株式の額面500円を50円に変更するため、1950年4月に設立された株式会社水野組(本店・呉市)に吸収合併されたことから、当社の設立は1950年4月となっている。 その後1967年2月に社名を五洋建設株式会社(英文社名=PENTA-OCEAN CONSTRUCTION CO.,LTD.)と商号変更し現在に至っている。 当社及び主要な子会社の主な変遷は次のとおりである。 1949年10月建設業法による建設大臣登録を完了1949年11月警固屋船渠㈱を設立(現 連結子会社)1962年 8月東京証券取引所市場第二部・広島証券取引所に株式を上場1963年11月大阪証券取引所市場第二部・名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場1964年 4月本社所在地変更(東京都港区芝西久保桜川町一番地)1964年 8月東京、大阪、名古屋証券取引所市場第一部に昇格1967年 2月社名を五洋建設株式会社と改称1968年 1月酒井建設工業株式会社を吸収合併1969年 7月日本土地開発株式会社を吸収合併1970年 7月神工業株式会社を吸収合併1973年 4月本社所在地変更(東京都中央区日本橋一丁目13番1号)1973年 6月建設業法の改正により特定建設業者として建設大臣許可(特48)第1150号の許可を受けた。 (以後3か年ごとに更新)1973年 9月宅地建物取引業法により宅地建物取引業者として建設大臣免許(1)第1635号の免許を受けた。 (以後3か年ごとに更新)1978年 4月本社所在地変更(東京都文京区後楽二丁目2番8号)1986年10月九州洋伸建設㈱を設立1991年 3月ペンタファシリティサービス㈱(現 ペンタビルダーズ㈱)を設立(現 連結子会社)1994年 3月栃木県那須郡西那須野町(現 栃木県那須塩原市四区町)に技術研究所を新設1997年 6月建設業法により特定建設業者として建設大臣許可(特-9)第1150号の許可を受けた。 (以後5か年ごとに更新)1997年 9月宅地建物取引業法により宅地建物取引業者として建設大臣免許(9)第1635号の免許を受けた。 (以後5か年ごとに更新)2001年 5月株式の取得により、五栄土木㈱及び洋伸建設㈱を子会社化(現 連結子会社)した。 2009年 4月洋伸建設㈱が九州洋伸建設㈱を吸収合併2010年 3月大阪証券取引所市場第一部上場を廃止2015年 4月シンガポールに国際土木本部、国際建築本部を新設2019年 4月海外事業の本社機能をシンガポールに移転2020年 6月株式の取得により、UG M&E社を連結子会社化した。 2022年 4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、名古屋証券取引所の市場第一部からプレミア市場に移行 |
| 事業の内容 | 3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社32社及び関連会社8社で構成され、国内土木事業、国内建築事業、海外建設事業及びこれらに関連する建設資材の販売、機器リース並びに国内開発事業、造船事業等の事業活動を展開している。 当社グループの事業に関わる位置付け及びセグメント情報との関連は、次のとおりである。 なお、これらはセグメント情報に記載された区分と同一である。 (1) 国内土木事業 当社及び連結子会社である五栄土木㈱、洋伸建設㈱等が営んでおり、当社は工事の一部をこれらの連結子会社に発注している。 (2) 国内建築事業 当社及び連結子会社であるペンタビルダーズ㈱が営んでおり、当社は工事の一部を連結子会社に発注している。 (3) 海外建設事業 当社及び連結子会社であるUG M&E社等が営んでおり、当社は工事の一部をこれらの連結子会社に発注している。 また、連結子会社であるアンドロメダ・ファイブ社及びカシオペア・ファイブ社が大型自航式浚渫船の賃貸・運航管理を営んでいる。 (4) その他 当社が不動産の自主開発、販売及び賃貸等の開発事業を営んでおり、連結子会社に対して、土地・建物の賃貸を行っている。 また、連結子会社である警固屋船渠㈱が造船事業を営んでいる。 連結子会社であるペンタテクノサービス㈱が事務機器等のリース事業を営んでおり、当社に事務機器等の一部をリースしている。 このほか、連結子会社であるジャイワット㈱等が環境関連事業を営んでいる。 事業の系統図は次のとおりである。 |
| 関係会社の状況 | 4 【関係会社の状況】 会社名住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(うち間接所有)(%)関係内容(連結子会社) 五栄土木㈱東京都江東区200国内土木事業100当社建設事業に対する施工協力等を行っている。 役員の兼任1名洋伸建設㈱広島市中区66国内土木事業100当社建設事業に対する施工協力等を行っている。 役員の兼任1名ペンタビルダーズ㈱東京都文京区100国内建築事業100当社建設事業に対する施工協力等を行っている。 役員の兼任なし警固屋船渠㈱広島県呉市100その他100当社の船舶の修繕等を行っている。 なお、当社より資金を貸付けている。 役員の兼任3名ペンタテクノサービス㈱栃木県那須塩原市20その他100当社の実験業務の一部について、業務協力を行っており、当社に対して事務機器等のリースを行っている。 役員の兼任2名ジャイワット㈱千葉県市川市51その他100役員の兼任2名㈱サンドテクノ千葉県市川市70その他100(100)当社より事務所用建物等を賃貸している。 役員の兼任3名domi環境㈱千葉県袖ケ浦市50その他100(100)役員の兼任2名三木バイオテック㈱兵庫県三木市10その他100(100)当社より資金を貸付けている。 役員の兼任4名ペンタ保険サービス㈱東京都千代田区10その他100(75.0)当社の保険代理事業を行っている。 役員の兼任なしPKYマリン㈱東京都文京区100国内土木事業65.0当社建設事業に対する船舶の賃貸等を行っている。 なお、当社より資金を貸付けている。 役員の兼任2名ジャパンオフショアマリン㈱東京都文京区850国内土木事業51.0当社より資金を貸付けている。 役員の兼任2名ジャパンオフショアマリンDK社デンマーク5千EUR国内土木事業51.0(51.0)当社より資金を貸付けている。 役員の兼任2名ペンタオーシャン・マリン・ホールディングス社シンガポール150千S$海外建設事業100役員の兼任1名アンドロメダ・ファイブ社シンガポール10,550千S$海外建設事業100(100)当社建設事業に対する船舶の賃貸等を行っている。 役員の兼任1名カシオペア・ファイブ社シンガポール87,500千S$海外建設事業100(100)当社建設事業に対する船舶の賃貸等を行っている。 役員の兼任1名マーキュリー・ファイブ社シンガポール10千S$海外建設事業100(100)当社建設事業に対する船舶の賃貸等を行っている。 役員の兼任1名 会社名住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(うち間接所有)(%)関係内容マーズ・ファイブ社シンガポール16,510千S$海外建設事業100(100)当社建設事業に対する機械の賃貸等を行っている。 役員の兼任1名チェリー・ファイブ社シンガポール10千S$海外建設事業100(100)当社建設事業に対する船舶の賃貸等を行っている。 役員の兼任1名UG M&E社シンガポール54,222千S$海外建設事業100当社建設事業に対する施工協力等を行っている。 役員の兼任3名ペンタオーシャン・マレーシア社マレーシア760千RM海外建設事業30.0役員の兼任1名アンカットラウト社マレーシア90千US$海外建設事業100役員の兼任1名ピーティー・ペンタオーシャン社インドネシア125億RP海外建設事業100役員の兼任2名サイアム・ゴヨウ社タイ王国2,000千BHT海外建設事業49.0(0.0)役員の兼任2名タイ・ペンタオーシャン社タイ王国22,250千BHT海外建設事業54.2(44.1)役員の兼任2名ペンタオーシャン・ホンコン社中華人民共和国(香港特別行政区)9,000千HK$海外建設事業100役員の兼任2名ペンタオーシャン・インド社インド15,000千INR海外建設事業100(1.0)役員の兼任2名ペンタオーシャン・ラオス社ラオス1,700百万LAK海外建設事業100役員の兼任1名ペンタオーシャン・ベトナム社ベトナム190億VND海外建設事業100当社建設事業に対する施工協力等を行っている。 役員の兼任1名ブリッチウッド社中華人民共和国(香港特別行政区)1千HK$その他100役員の兼任2名五洋科技信息咨詢(深セン)有限公司中華人民共和国1,000千RMBその他100(100)役員の兼任3名(持分法適用関連会社) Koh Brothers Eco Engineering社シンガポール136,678千S$海外建設事業28.7役員の兼任1名 (注) 1 主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載している。 2 ペンタオーシャン・マレーシア社及びサイアム・ゴヨウ社に対する議決権の所有割合は、100分の50以下であるが、実質的に支配しているため子会社としている。 3 ジャパンオフショアマリンDK社、カシオペア・ファイブ社及びUG M&E社は特定子会社に該当する。 4 外貨については、次の略号で表示している。 US$=米ドルS$=シンガポールドルRM=マレーシアリンギットRP=インドネシアルピアBHT=タイバーツINR=インドルピーHK$=香港ドルLAK=ラオスキープVND=ベトナムドンRMB=人民元EUR=ユーロ |
| 従業員の状況 | (2) 【従業員の状況】 ① 連結会社の状況2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)国内土木事業2,269〔 103〕国内建築事業1,263〔 59〕海外建設事業128〔1,555〕その他170〔 9〕全社(共通)161〔 69〕合計3,991〔1,795〕 (注) 従業員数は就業人員であり、海外の現地採用の従業員(1,553人)及び臨時従業員(242人)は、年間の平均人員を〔 〕外数で記載している。 ② 提出会社の状況2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)3,439〔1,600〕41.316.79,358,8081.14 セグメントの名称従業員数(人)国内土木事業1,937〔 102〕国内建築事業1,211〔 59〕海外建設事業128〔1,370〕その他2〔 ―〕全社(共通)161〔 69〕合計3,439〔1,600〕 (注)1 従業員数は就業人員であり、海外の現地採用の従業員(1,368人)及び臨時従業員(232人)は、年間の平均人員を〔 〕外数で記載している。 2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいる。 ③ 労働組合の状況労使関係について特記すべき事項はない。 ④ 使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度の内容当社は使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度を導入している。 当該役員・従業員株式所有制度の内容について「1 株式等の状況 (8) 役員・従業員株式所有制度の内容」に記載している。 ⑤ 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異ア 提出会社当事業年度補足説明管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)(注1)男性労働者の育児休業取得率(%)(注2)労働者の男女の賃金の額の差異(%)(注1)全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者2.3101.960.163.652.6育児休業には、育児目的の休暇及び当社における特別有給休暇制度による休暇取得を含んでいる。 賃金は、雇用区分、平均年齢等の理由により差異が生じるものの、制度上男女間の差異はない。 (注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものである。 2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等の取得割合を算出したものである。 イ 連結子会社「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表項目として選択していない、または公表義務の対象ではないため、記載を省略している。 |
| 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 | 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであるが、予測しえない経済状況の変化等さまざまな要因があるため、その結果について、当社が保証するものではない。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、すべての事業活動、企業活動のよりどころとなるものとして「経営理念」、サステナビリティ経営の「ビジョン」及び「マテリアリティ」、そして「行動規範」からなる理念体系を定めています。 「経営理念」『社会との共感』 『豊かな環境の創造』 『進取の精神の実践』 「ビジョン」サステナビリティ経営を実践し、建設の未来を切り拓く 真のグローバル・ゼネラルコントラクター~サステナブルな建設事業活動を通じて社会の持続的な発展に貢献する 「行動規範」1.誠実な企業活動2.人間尊重、社会・環境との共生1)法令等の遵守1)人権の尊重2)公正な競争と適正な取引2)DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進3)取引先とのパートナーシップ推進と持続可能なサプライチェーンの構築 3)安全・安心な職場環境づくり4)適正な会計処理・納税4)良質な社会インフラ・建築物の建設5)情報・資産の適切な管理と使用5)気候変動問題への取り組み6)贈収賄・腐敗行為の防止6)環境の保全と創造7)反社会的行為の根絶7)ステークホルダーとのコミュニケーション、会社情報の適切な開示8)リスクマネジメント8)地域社会への貢献 (2) 目標とする経営指標当社グループは、上記の経営理念、ビジョンの実現を目指し、企業価値の向上を図るため、3か年を期間とする中期経営計画を策定しております。 その中で、本業収益力を示す営業利益や株主価値を示す1株当たり当期純利益などの業績指標、財務の健全性を表す有利子負債残高、D/Eレシオ(ネット)などの経営指標とともに、自己資本利益率(ROE)と総還元性向を株主価値向上への取組みを明確化するための目標数値としております。 中期経営計画(2026~2028年度)の最終年度である2028年度における主要数値の目標は次のとおりです。 ○中期経営計画の最終年度(2028年度)目標 (連結)売上高8,800億円 当期純利益380億円 有利子負債残高1,660億円 ROE10%以上(概ね16%超の見通し) 配当性向40%以上 総還元性向60%以上 2025年度実績中期経営計画(2026~2028年度)2028年度(計画)個別連結個別連結 業績目標 建設受注高8,511億円 7,800億円 売上高7,455億円7,943億円8,305億円8,800億円営業利益512億円553億円605億円635億円経常利益492億円532億円570億円585億円当期純利益316億円347億円370億円380億円1株当たり当期純利益114.5円125.6円143.5円147.4円 財務目標(連結) 有利子負債残高1,961億円1,660億円D/Eレシオ(ネット)0.6倍0.4倍自己資本利益率(ROE)18.7%16.7% 株主還元 配当性向38.1%40%以上総還元性向66.9%60%以上 (3) 中長期的な会社の経営戦略並びに会社の対処すべき課題建設業を取り巻く環境は、世界的な資源・エネルギー及び建設資材の高騰・高止まりにより工事費の上昇が続いていますが、国内においては、国土強靱化や防衛力強化のための堅調な公共投資に加え、経済安全保障の観点からサプライチェーン強靱化のための国内生産拠点や物流施設、AIの進展によるデータセンターの建設需要の高まり、さらには省力化・カーボンニュートラル対応など旺盛な民間投資が見込まれます。 海外においても、当社の拠点であるシンガポールや香港、東南アジアでは引き続きインフラ需要は旺盛であり、質の高いインフラ輸出(ODA)による大型港湾工事も見込まれます。 しかしながら、イラン情勢に起因する原油や原油由来の資材価格高騰、供給制約に注視する必要があります。 以上のような見通しの下、2026年度を初年度とする「中期経営計画(2026~28年度)」を策定しました。 新中期経営計画では、「サステナビリティ経営を実践し、建設の未来を切り拓く 真のグローバル・ゼネラルコントラクター」を目指します。 そのため二つのEvolution(進化)に取り組みます。 一つ目は「サステナビリティの取組みは現場から~協力会社・取引先のみなさまと、常にサステナビリティを考えた事業を展開します」、二つ目は「建設の未来を切り拓く~AIとロボティクスを活用したDXとGXを推進し、ワクワクする建設現場へと変革します」です。 当社グループは、これからも進取の精神で、サステナブルな建設事業活動の実践と新技術・新分野への挑戦をつづけることで、企業の持続的成長ならびに企業価値の向上につなげてまいります。 「中期経営計画(2026~28年度)」では、豊富な手持工事の確実な進捗や旺盛な建設需要を確実に取り込むことで、本計画期間中に過去最高売上高と過去最高益を見込んでいます。 ■中期経営計画(2026~2028年度)● 目指す姿(ビジョン)サステナビリティ経営を実践し、建設の未来を切り拓く 真のグローバル・ゼネラルコントラクター~サステナブルな建設事業活動を通じて社会の持続的な発展に貢献する ● 目指す姿と基本戦略1. サステナビリティの取組みは現場から○ サステナビリティ経営を進化させる仕組みづくり○ マテリアリティ(重要課題)への取組み強化○ サステナビリティ情報開示の拡充 2. サステナブルな建設事業活動の実践○ 「良質な社会インフラ・建築物の建設」こそが最大の社会貢献○ 事業量の拡大を利益の拡大につなげるフロントローディング × 技術力 × リスクマネジメント力× 部門間連携 × 進取の精神 ○ AIとロボティクスを活用したDXの推進 3. 多様な人材が活躍する社会の実現○ DE&Iの推進 4.豊かな地球環境の創造○ 気候変動問題への対応○ ネイチャーポジティブの取組み○ 資源循環型社会の形成 5. 実効あるガバナンスの推進○ コーポレートガバナンス体制の見直し○ 株主との価値共有・中長期的企業価値向上 ● 投資計画◎ 成長投資として3年で1,000億円を計画○ 洋上風力関連投資: 700億円/3年(うち建造費670億円)・ 洋上風力関連作業船のラインアップ強化・ HLV(大型基礎施工船)、CLV(ケーブル敷設船)は2028年完成予定 新たにOCV(作業支援船)、FV(風車部材等運搬船)を追加で建造 (いずれも2028年度完成予定)・ 2029年度の事業本格化に向けて人員及び研究開発を強化 ○ DX、GX推進関連投資: 250億円/3年・ グローバルDXセンター(26年4月新設)主導でDX推進を強化・ 建設DX、ナレッジDX、経営DXを推進 (システム開発や作業船、建機のロボティクス、情報基盤整備等)・ GX推進に向けた取組みや研究開発を継続 ○ 人材関連投資: 約50億円/3年・ 従業員向け株式給付信託(J-ESOP)の導入、 従業員持株会の加入促進・インセンティブ強化、人材育成・研修の充実、自己啓発支援の強化 ● 財務計画○ 成長投資と株主還元に向けた資金の確保・ 完工高が高水準を維持 ⇒ 営業CFも高水準を維持・ 成長投資(洋上風力関連作業船やDX投資等)の資金確保・ 必要資金の確保と有利子負債残高の管理を強化 ⇒ 成長投資には計画的な社債発行による資金を充当 ⇒ 有利子負債はEBITDAの3倍程度に抑えて有効活用 ○ 増加する運転資本への対応・ 事業量の増加に伴い、期中の立替金も大きく増加 ⇒ 金利コストを意識したキャッシュフロー管理の徹底 ⇒ 金利高騰による支払利息の増加を出来る限り抑制・ 期中の一時的な資金需要にはコスト重視の調達で対応 ● 株主還元○ 株主還元の目標資本コストや株価を意識した経営実践のため、当中期経営計画(2026~28年度)の期間を、企業価値の向上を更に促進させる期間と位置づけ、積極的な株主還元を実施① 連結配当性向 40%以上(35%以上から引き上げ)② 自己株式取得額 300億円・ 従来計画(2025~27年の3年間で300億円)を1年延長 本中計期間中(2026~28年)に300億円実施・ 毎年度、中間期(下期)と決算期(翌年度上期)に、それぞれ約50億円の自己株式取得を実施予定 (年間の連結還元性向20%以上) |
| サステナビリティに関する考え方及び取組 | 2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は次のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)サステナビリティ経営の実践当社グループは「良質な社会インフラ・建築物の建設こそが最大の社会貢献」と考え、ESG重視のサステナビリティ経営を実践しています。 安全、環境への配慮と技術に裏打ちされた確かな品質の提供を通じて、株主、顧客、取引先、従業員のみならず、地域社会にとって魅力ある企業を目指します。 ①ガバナンス当社は、サステナビリティに関わる課題への適切な対応が、リスクの減少のみならず収益機会の増大につながる重要な経営課題であると認識し、代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会の下、人権委員会、カーボンニュートラル推進委員会、リスクマネジメント委員会、中央安全衛生環境委員会、品質・環境マネジメント委員会、DE&I推進委員会を設置し、ESG重視のサステナビリティ経営を推進しています。 サステナビリティに関する戦略や進捗状況については、取締役会へ定期的に報告し、中長期的な企業価値向上の観点から監督を受けています。 サステナビリティのガバナンス体制概要は下図のとおりです。 各委員会の活動概要名称(委員長)目的2025年度開催回数サステナビリティ推進委員会(代表取締役社長)グループ全体のサステナビリティ経営の方針、戦略、活動計画の策定及び推進等4回人権委員会(代表取締役社長)人権方針の策定、人権リスクの把握、デューデリジェンスの実施、救済・是正措置の実効性モニタリング等4回カーボンニュートラル推進委員会(代表取締役社長)カーボンニュートラル推進に関する基本方針の策定、施策の推進等2回リスクマネジメント委員会(代表取締役副社長)リスクマネジメントの基本方針策定、リスクマネジメントシステムの構築及び改善、コンプライアンスに関わる諸施策の推進等11回中央安全衛生環境委員会(常務執行役員安全品質環境本部長)災害防止、安全衛生の確保、快適な職場環境づくりに向けた、安全衛生環境活動の基本方針策定及び施策の推進等12回品質・環境マネジメント委員会(常務執行役員安全品質環境本部長)品質及び環境マネジメントシステムに関する業務執行上の重要事項を審議、決定、評価、統制指導等2回DE&I推進委員会(執行役員人事部長)多様な人材が活躍する、働きやすく、働きがいのある職場環境の実現に向けたDE&I推進に関する方針、施策の推進等7回 ②戦略・マテリアリティ当社グループは、2026年5月に公表した中期経営計画(2026~28年度)において、「サステナビリティ経営を実践し、建設の未来を切り拓く 真のグローバル・ゼネラルコントラクター」をビジョン(目指す姿)としました。 サステナビリティ経営の推進に当たっては、企業の中長期の成長と、社会の持続可能性の両立を目指し、最優先でリソースを投入するべき課題をマテリアリティ(重要課題)として2023年に特定しました。 社会環境やステークホルダーからの要請の変化、自社の事業環境の変化を踏まえて、2026年にレビューを行った結果、8つのマテリアリティは変わらないものの、重要性の高い取組み項目等を見直しました。 具体的には、①気候変動問題への対応、②豊かな環境の創造、③良質な社会インフラ・建築物の建設、④技術開発・技術力の強化、⑤DE&Iの推進、⑥人権の尊重と持続可能なサプライチェーン、⑦労働安全衛生の確保、⑧実効あるガバナンスの推進の8項目が当社グループのマテリアリティです。 それぞれに関して、具体的な方針、体制、指標を定めて進捗を管理しています。 当社グループのマテリアリティ(重要課題) ・教育、啓発グループ全役職員を対象とした、サステナビリティ研修をグローバルで毎年実施しています。 また、階層別研修、部門主催の研修会等で、サステナビリティをテーマとした講義を行っています。 2024年9月からは、サステナビリティ経営の取組みを、自社グループだけでなく現場で働く協力会社の方々とも共有するために、マテリアリティの各テーマを題材とした「サステナビリティ朝礼」を毎週1回実施しています。 2026年1月からは海外にも展開しています。 また現場のサステナビリティの取組みを表彰し、水平展開する「サステナビリティ表彰」を、2024年度にシンガポールでスタート、2025年度には香港、日本でも開始しました。 サステナビリティ経営の浸透に向けた取組み ③リスク管理マテリアリティ特定、レビューのプロセスを通じて、SASB、GRIスタンダード等のグローバルなESG基準、規制等の動向及びステークホルダーの要望を分析し、重要課題に関連した中長期のリスクと機会を把握しています。 主要なリスクに関しては、サステナビリティ推進委員会でモニタリングを行い、結果を取締役会に報告しています。 同時に、個別リスクへの対応に関しては、サステナビリティ推進委員会傘下の各委員会等で進捗管理を行います。 なかでも経営への影響が大きく、全社的な対応が必要なリスクに関しては、全社のリスクマネジメント委員会で管理を行います。 ④指標及び目標 当社グループの主な指標及び目標は以下のとおりです。 ※最新の実績については、当社ホームページ内に掲載しております「ESGデータシート」をご覧ください。 https://www.penta-ocean.co.jp/sustainability/stakeholder/esg.htmlなお、マテリアリティレビュー後のKPI及び2025年度における実績は、後日開示を予定しております。 (2)人的資本、多様性①ガバナンス重要な賃金制度、職務体系、重要な組織等の設置、変更及び廃止など、人材戦略に関する経営方針を取締役会で審議、決議しています。 人材戦略に関する具体的な課題や施策、すなわち、人材採用、人員数・人件費、能力開発、後継者人材の育成、障がい者雇用、社員の健康状況などの計画・実績について、四半期に1回の頻度で取締役会への業務執行報告を行っています。 取締役会の内部委員会として設置される人事委員会では、取締役、監査役、執行役員等の選任・解任に関する事項のほかに、その他重要な人事に関する事項を審議し、代表取締役に答申しています。 人事委員会は、会社法に定める社外取締役全員とその他の取締役若干名で構成されており、委員の過半数は社外取締役としています。 また、公正・透明な評価、納得性の高い適正な処遇、一段高い社員の能力発揮や一層の成果向上に向けた人材育成に資する活動を行うことを目的に、人事制度運営委員会を設置しています。 人事制度運営委員会は人事担当役員を委員長とし、各部門の本部長から委員長が指名した者及び人事部長から構成されており、人事制度改定や人事評価調整の指導方針、能力開発施策など人材戦略について審議した事項について、代表取締役社長に上申しています。 なお、当社は、取締役会のガバナンスと実効性の強化を目的として、2026年6月24日より、コーポレート・ガバナンス体制を見直すことを予定しており、見直し後の人的資本、多様性に係るガバナンス体制は以下のとおりとなる予定です。 ②戦略当社は、「多様な人材がお互いを認め合い、いきいきと働き、成長を実感できる企業」を目指し、「サステナビリティ経営を実践し、建設の未来を切り拓く 真のグローバル・ゼネラルコントラクターを担う人材」や「『先見性・勇気・スピード』でお客様の要望や社会の要請に応える人材」の確保・育成を基本方針としています。 以下の戦略・施策を通じて、当社が掲げるサステナビリティ経営を実践し、働き手の満足度や従業員エンゲージメント向上を図ることで、人材の価値を最大に引き出し、当社の中長期的な企業価値向上につなげていきます。 ● DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進● 人材の確保と育成● ウェルビーイングの向上 ●DE&Iの推進当社グループは、すべての事業活動、企業活動のよりどころとなるものとして理念体系を定めています。 DE&Iの推進を含む理念体系については、トップマネジメントからのメッセージ、経営会議や各種委員会、階層別研修などの各種研修において繰り返し取り上げ、役職員への共有・浸透を図っています。 DE&I推進のために、性別や国籍を問わない多様な人材の確保・育成に取り組んでいます。 また、女性活躍推進や性別に関わらずワークライフバランス向上のため、ライフイベントを迎えても働きやすい環境を整備しています。 海外の現地国で働く外国人を対象に、目標管理型の人事評価、報酬制度であるグローバル人事制度を導入するとともに、外国人留学生向けにグローバル総合職を新設して定期的な採用等を行っています。 ・女性活躍推進女性が配属された工事事務所では、チェックリストを用いた職場環境(更衣室・休憩室・快適トイレ等)の確認を実施するとともに、現場職員や協力業者を対象としたハラスメント防止研修を実施しています。 先輩女性社員が中心となり、定期的に若手女性社員へのヒアリング(女性特有の悩みやキャリアに関する相談)や若手女性総合職研修を実施し、キャリアやロールモデルの共有、会社の制度や育児と仕事の両立に関する情報を提供しています。 ・外国籍社員の活躍推進日本語を母国語としない優秀な外国人留学生(日本・ASEANの大学及び大学院)を毎年採用し、入社後に日本語教育や外国籍社員向け研修を実施することで国内・海外問わず活躍できる人材として育成しています。 現場の課題解決ができるエンジニアとして、日本人と現地スタッフとの橋渡し役を担い、将来的には、マネジメント人材として期待しています。 また、2020年4月から新しく「グローバル総合職制度」を導入し、外国籍社員がさらに活躍できる体制を整えました。 ・グローバル人事制度2017年度から当社国際部門の主要拠点であるシンガポールと香港のナショナルスタッフを対象とした人事評価制度を導入しており、2018年7月からは等級・報酬制度も導入しました。 人事評価制度は、目標達成の動機づけと人材開発の促進、上司・部下のコミュニケーションの促進を目的としており、等級・報酬制度は、業績達成・目標達成に対して適切にインセンティブを持たせ、報酬に国際部門の業績や評価を反映させることで、ナショナルスタッフの目標達成に対するエンゲージメントを高めることができます。 ・障がい者の雇用「障害者雇用促進法」の立法趣旨に則り、サテライトオフィスを利用した障がい者雇用の拡大などの取組を行っています。 現在は東京(新宿・三鷹)と神奈川(横浜)に作業室を設置しており、障がい者の方にも働きやすい環境づくりを行っています。 当社では雇用率3.0%以上に向けて、取組みを強化、継続します。 ・シニア社員の活躍推進当社グループは、高年齢者雇用安定法改正を受け、定年到達後も継続勤務を希望する総合職、担当職全員に新しい仕事と労働条件を提示しています。 また、豊富な知識・経験を持ったシニア社員を安全品質教育センターでの若手社員教育の指導員とするなど、活躍の場の創出も行っています。 ・相談窓口の充実コンプライアンス/ハラスメント/人権それぞれの問題について、相談窓口を設置し、当社従業員のみならず、当社グループに関わる全ての関係者からの相談・通報について受け付けています。 社内相談窓口のみならず、社外相談窓口(弁護士事務所)でも相談が可能です。 相談事項については、社内規程に沿って個人情報の取り扱いに注意しつつ、適正に対応しています。 また、相談事項等を踏まえ、未然防止への環境整備も進めています。 ●人材の確保と育成 ~多様な人材確保なくして成長なし事業量の拡大、グローバル化の推進、洋上風力事業等の新分野への挑戦のためには、多様な人材の確保・育成が不可欠です。 当社では2017年度より新卒採用数を大幅に増やし、毎年200名前後の新卒採用を継続してきました。 その結果、若手職員層が厚みを増し、人員構成はピラミッド型に転換してきました。 また、キャリア採用、外国籍社員の採用、60歳以上のシニア社員の活躍推進、各階層・職種別の研修の拡充などを進めてきました。 当社は、職場教育・集合研修・自己啓発援助の機会を設け、人材育成に努めており、また、「役割等級制度」「目標管理制度」「人事評価制度」などの整備・運用を通じて、社員の適性把握、社員の意欲向上、組織の活性化、公正な処遇などを実現しています。 さらに、職種(土木職・建築職・事務職)ごとに特色のある育成制度を整備・運用することとあわせて、「安全品質教育センター」のシニア社員による若手現場社員に対するマンツーマン教育を継続的に実施しています。 また、国内と海外がより一層連携してAIを活用したDXを加速するため、従来のICT推進室を発展させた「グローバルDXセンター」を2026年4月に設立しました 。 AIの活用により定型業務を徹底して効率化することで、社員が現場特有の技術的課題や安全管理、品質向上といった、付加価値の高い創造的な業務に集中できる環境を整備していきます 。 これらの施策を通じ、若手社員の自己成長を促し、社員の定着を図るとともに、10年後の2030年代半ばを見据え、AIとロボティクスが切り拓く建設現場の未来を担う次世代の人材を育成していきます。 ・新卒採用、キャリア採用当社は、新卒採用において、完全オープンエントリー制を取り入れ、学生の皆さんとの対話を重視した採用活動を展開しています。 新卒採用の一環として、学生の業界理解の向上と将来の進路決定に必要となる就業体験機会を提供するために、毎年度、インターンシップ生の受け入れも実施しています。 また、社外で様々なキャリアに裏打ちされたスキルを当社で活かし、当社の組織力向上を達成するために、積極的なキャリア採用を推進しています。 2025年からは、既存のジョブ・リターン制度を改定し利便性を高め、当社を一旦離職した再雇用希望者に対して復職の機会を広く提供しています。 ・人材育成当社は、真のグローバル・ゼネラルコントラクターとして総合力を発揮すべく、個々人の力を伸ばすとともに、その力を結集して組織力を高める能力開発を推進しています。 個々の能力向上は、職場教育(OJT=On the Job Training)、集合研修(Off-JT)、自己啓発援助(SDS=Self Development System)を3本柱としています。 現場力、技術力の強化に資する知識、技術、目標意識、行動力の育成について、社員が相互に若しくは結集して能力を活用し合う環境を醸成し、組織力の向上を図っています。 建設業においては、仕事を通し成長していくこと(OJT)が重要であると考え、新入社員一人ひとりに対し、先輩社員をOJTの担当者に選任し、きめ細やかな教育を実施することで、教える方も教わる方もともに育つ、「共育風土」の醸成を図っています。 同時に、経験だけでは得られない知識や能力、ものの見方・考え方などを習得するための集合研修(Off-JT)として、職務遂行能力の成長段階に応じた等級別研修をはじめ、専門知識の習得を目的とした各本部主催の職種別研修などを実施しています。 また、社員には、建設業で働く上で必要な公的資格や免許取得を推進しており、社内講習会の実施をはじめ、受験料等の取得費用や資格の重要度に応じた合格報奨金を支給するなど、全面的なバックアップを行っています。 加えて、社員の「学びたい」という主体性を尊重し、自己啓発支援金制度を通じて、外部研修の受講や通信教育、リスキリングなどの自己研鑽を広くサポートしています。 特定の資格に限定せず、個人の成長に必要なあらゆる学習機会を、会社として積極的に支援しています。 後継者育成(サクセッションプラン)については、社外取締役を中心に構成される人事委員会の審議の一環として、将来の経営を担う人材による経営戦略について討議(またはプレゼンテーション)する機会を設け、その資質を多角的に評価しています。 また、新任執行役員は、他社・他業種を交えた執行役員向け社外セミナーに参加し、経営に必要な知識やスキルの習得をしています。 ・人材定着のための教育システムOJT、Off-JT、SDSの3本柱のほか、職種ごとに特色のある育成制度を運用することで、若手職員の成長を促し、人材定着を図っています。 土木部門の職種別研修では、「ナナイチ計画」(7年で一通りのことを学ぶ)と呼ぶ若手育成プログラムを提供しています。 一人前の土木技術者として必要な、施工・設計・積算などの講座を体系的に学ぶことができます。 対面講習に加えて、YouTubeやeラーニングでいつでも視聴・利用が可能であり、一部講座は英語版も用意しているため、グローバル総合職をはじめとした外国籍社員も利用できます。 建築部門では、入社8年目までの施工職を対象とし、専門指導員が現場実務を個々に指導教育する部署として「タスクサポートセンター」を2020年に設け、技術力の底上げと適材適所の配置を実施しています。 設備職や設計職についても、それぞれの育成プログラムに基づき、若手職員の技術力向上を図っています。 事務職については、1年目は研修期間として全員を人事部配属とし、本社・支店・工事事務所それぞれ4カ月経験し、事務職の基本を一通り学んでから、2年目に本配属としています。 ・人事制度当社の人事制度は、社員に目指すべき人材像を明確に示し、常に一段階高いレベルの役割と行動を志向することにより、プロフェッショナル人材を継続的に創出し、その結果、業績の向上と社員の自己実現を両立させることを目指しています。 人事制度に重要な以下の3点の実現のため、「役割等級制度」「目標管理制度」「人事評価制度」「能力開発制度」などを整備、運用しています。 ・社員の強み・弱み、適性を把握し、能力開発及び適正配置に結び付けられていること・社員のやる気・意欲の向上、組織の活性化につながる仕組みであること・公正な処遇を実現することができる仕組みであること (ⅰ)チャレンジする環境づくり当社は、社員の自己実現と業績向上の両立に向け、目標設定とそのフォローに力を入れています。 目標は、年度当初に上司と面談を実施し、社員本人にとって挑戦的かつ実現可能なものを設定しており、その後の期中も、上司は日常業務や面談の場を通してフォローを行い、目標の達成と社員自身の成長を促します。 期末には、目標に対する達成度や発揮された取組み(行動・姿勢)度合によって評価が決まり、その結果を本人にフィードバックし、結果に対する本人の納得性を高めるとともに、次年度以降の本人の成長課題を明確にしています。 また、この仕組みが適切に機能しているかどうかをチェックするため、毎年、労働組合と会社が共同で人事制度の運用状況に関するアンケートを実施しており、その結果をもとに、社員の生の声が制度運営に反映されるよう改善を図っています。 (ⅱ) 評価者の育成人事制度運用の成否の最大の鍵は評価者が握っており、当社では人事評価の目的を社員に周知するとともに、評価スキルのばらつきをなくすために、新任評価者を対象とした研修を毎年継続的に実施しています。 併せて、一定期間毎に全評価者・全管理職を対象とした評価者更新研修も実施しています。 ●ウェルビーイングの向上 当社は、サステナブルな建設事業活動を実践することで社会の持続的な発展に貢献することを目指しています。 達成に向けて、その活動を担う役職員の心と体の健康づくりを推進しています。 当社においては、継続して働き方改革の推進に取り組んできました。 労働時間の適正化、ワークライフバランスの向上を図ることで、心身ともに健康な状態を目指しています。 毎年実施しているストレスチェックのフィードバックレポートによる組織運営の改善、メンタルヘルス問題に関する外部カウンセリング機関の利用などにより、職員のメンタルヘルス対策に努めています。 また、健康保険組合との連携などを通じ役職員の健康増進を図るとともに、復職支援、療養と仕事の両立支援、福利厚生制度の充実などにより、健康でいきいきと働ける環境づくりに努めています。 ・多様な働き方に対応した福利厚生制度の充実2025年度に「次世代育成支援に向けた第6次行動計画」を策定し、性別に関わらずワークライフバランスを実現しながら、その能力を発揮できるようにする取組みを2か年計画で行っています。 具体的な取組みとして、育児と仕事、介護と仕事の両立支援ハンドブックを作成し、性別に関わらず育児休業や介護休業、子の看護休暇や介護休暇を取得しやすい環境づくり、育休取得者面談シートを活用し、会社や上司と復職後の働き方やキャリアについて相互理解を深める取組を行っています。 また、配偶者が出産予定の男性職員が、育休等の取得時期や働き方などについて上司と相談しやすい環境を整備しています。 育児と仕事の両立のための制度を拡充するとともに、ジョブ・リターン制度、配偶者転勤同行勤務地変更制度、フレックスタイムやテレワーク制度を通じた多様な働き方を推進しています。 従業員に年5日の計画的な休暇取得を義務付け、休暇を取得しやすくするとともに、単身赴任者が帰省時に十分な自宅滞在時間を確保できるような環境も整備しています。 また、役職員向けにダイバーシティ講演会を毎年開催し、仕事と私生活の調和のための意識醸成を図っています。 また、我が国における少子化対策の一環として、出生支援に関する制度の整備をすすめ、2024年からは信頼できる企業で働く独身者専用の縁結びアプリの福利厚生サービスを社員に提供しています。 (ⅰ) 育児休業出産・育児などのライフイベントを迎えても社員が仕事を継続できるように育児休業制度を設けています。 2022年度より出生時育児休業中の就業を認めることで、男性の育児休業取得推進を進めています。 加えて、育児支援制度として短時間勤務や始業・終業時刻の繰り上げ・繰り下げ制度など(最大、子が小学校を修了するまで)を用意し、男性・女性を問わず仕事と育児が両立しやすい環境を整えています。 (ⅱ) 介護休業と介護・看護休暇家族の介護を行う必要が生じた社員が仕事を継続できるように介護休業制度を設けています。 加えて、要介護者または小学校修了前の子どもを持つ社員に家族や子の介護や看護の必要が生じた場合、その社員が年次有給休暇とは別に12日の休暇を取得できる制度を整えています。 看護休暇の取得事由については、2025年の法改正に合わせ、法規定に上乗せし(授業参観や運動会など)、取得を推進しています。 (ⅲ) 年次有給休暇取得2017年度から半日単位での有給休暇の取得、2021年度から時間単位での有給休暇取得を可能としています。 これにより、例えば単身赴任者は金曜日の昼から月曜日の昼までといった柔軟な休暇取得が可能となり、ワークライフバランスの推進に資することができると考えています。 また、2025年度からは単身赴任者の帰省時に合わせて前後に特別有給休暇を付与し、自宅から遠方赴任地でも帰省時に十分な自宅滞在時間を確保できる帰省時特別有給休暇制度も整備しています。 (ⅳ) 出生支援に関する制度不妊治療時に活用できる休暇・休職制度(「出生支援休暇」「出生支援休職」)ならびに経済的負担の軽減のための特別融資制度を整備しています。 (ⅴ) 勤務継続・復職を可能とする諸制度育児、介護、配偶者の転勤等による既退職者の再雇用を推進するための制度整備をしていましたが、2025年度からは、当社ホームページからの申入れなど制度利用の利便性をさらに高め、再雇用希望者への復職の機会を提供するジョブ・リターン制度を改定し運用しています。 また、特別な事情がある場合、退職しなくとも自己都合理由で休職できる特別休職制度や、配偶者(社内外を問わず)の転勤に同行を希望する担当職が条件に合致する地域で働ける機会を提供する配偶者転勤同行勤務地変更制度などを整備しています。 ・健康経営の推進当社の経営理念の実現に向けては、すべての役職員が安心していきいきと働ける環境の整備と心と体の健康の増進が重要です。 社会の持続的な発展に貢献しつづける企業を目指すため、その礎となるすべての役職員が能力を最大限に発揮できるように「心と体の健康づくり」に取り組んでいます。 こうした取り組み姿勢を明確にするため、2024年度に「五洋建設グループ 健康経営宣言」を採択しました。 代表取締役社長が責任者となり、労働組合・健康保険組合・専門家など社内外の組織と連携・協力しながら、健康経営を推進しています。 こうした組織一体となった健康保持・増進への取組みの表れとして、経済産業省から「健康経営優良法人2026大規模法人部門」 に認定されております。 ・職場環境の整備当社が推進するサステナビリティ経営を支える根幹には、高い倫理観とコンプライアンス精神が求められます。 研修や職制などを通じて、どんなことでも言い合える、風通しのよい職場環境や働きやすく働きがいが感じられる職場環境の整備・醸成に努めています。 具体的には、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)やハラスメントに関する研修の拡充、ストレスチェック結果の有効活用を図っています。 また、働き方改革の一環として、現場業務の遠隔支援強化やデジタル化による施工管理の効率化・高度化などにより、省力化・効率化を推進しています。 フレックスタイムの導入や朝礼の交代制、柔軟な勤務時間の設定の推進、バディ制(交代制)の推進など、柔軟な働き方にも取り組んでいます。 ③リスク管理当社は、経営資源の成長分野への重点的な投入、役職員の能力開発やスキル向上などを通じて、持続的な成長と生産性向上に取り組み、企業価値の最大化に注力しています。 その上で、生み出した収益・成果に基づいて、社会情勢や自社の状況を踏まえた適切な方法による賃金の引上げを行うとともに、従業員のエンゲージメント向上や更なる生産性の向上に資するよう、人材投資に積極的に取り組んでいます。 当社の競争力の源泉たる人材の採用計画、育成計画が未達成若しくは不十分だった場合、持続的な成長と生産性向上の阻害要因になりえます。 採用や育成については、部門間が連携して、計画・実施・振り返りを不断に行い、リスクの最小化に努めています。 ④人材戦略と従業員給与等の決定方針ⅰ)連結ベースの企業戦略と関連付けた人材戦略当社グループは、サステナビリティ経営を進化させ、「良質な社会インフラ・建築物の建設」こそが最大の社会貢献という使命のもと、事業量の拡大を利益の拡大に繋げるという基本戦略を掲げています。 そのためには、フロントローディング × 技術力 × リスクマネジメント力 × 部門間連携 × 進取の精神 といった当社の姿勢、行動、強みを掛け合わせることが競争力の源泉であり、他社との差別化につながると考えています。 この戦略を支えるのが、「多様な人材確保・育成」です。 競争力のある処遇と働きやすい環境整備で多様な人材を獲得し、活力ある組織を創り出す「人的資本」の最大化のために人材育成を行っています。 (「② 戦略」参照。 ) (ⅱ)ⅰを踏まえた従業員給与等の決定方針上述の競争力のある処遇や働きやすい環境整備に加え、当社で安心して長く働けるよう、継続的なベースアップを給与決定の基本方針としています。 また、経営計画の目標値を大幅に上回る業績を達成した年度には、特別賞与を支給し、社員還元を行う場合もあります。 (ⅲ)提出会社の平均年間給与の対前事業年度増減率「第4 提出会社の状況 5 従業員の状況等 (2) 従業員の状況 ② 提出会社の状況」に記載している。 ⑤指標及び目標KPI2025年度実績目標値(2026年度)新卒入社女性総合職比率19.0%25%以上女性管理職比率 ※16.0%15%以上新卒3年以内離職率11.2%5%以下障がい者雇用率 ※22.64%2.7%以上 上記「②戦略」に記載した取組に係る指標については、当社グループの一部の会社では未実施のため、連結グループにおける記載が困難であります。 このため、主要な事業を営む当社のものを記載しております。 その他の人的資本・多様性関連の実績(2024年度。 2025年度における実績は後日開示予定)については、当社ホームページ内に掲載しております「ESGデータシート」をご覧ください。 https://www.penta-ocean.co.jp/sustainability/stakeholder/esg.html ※1 海外現地採用職員を含む。 目標値は2035年度※2 中期経営計画(2026~28年度)においては、3.0%以上を目標数値としている (3)人権の尊重当社は「国連グローバル・コンパクト」署名企業として人権、労働、環境、腐敗防止の4分野10原則に賛同、「国際人権章典」、「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」等の人権に関する国際規範を支持、尊重するとともに、「国連ビジネスと人権に関する指導原則」のフレームワークに沿って活動を推進しています。 ①ガバナンス代表取締役社長を委員長とする人権委員会を2023年5月に設置し、当社グループの人権方針の策定、定期的な人権影響評価の実施を通じた重要な人権リスクの把握、救済・是正措置の実効性モニタリング、人権デューデリジェンスの推進等を行っています。 ②戦略・方針人権を尊重する企業の責任を果たしていくために、「五洋建設グループ人権方針」に基づいた企業活動を行っています。 人権方針は、社外の専門家からの助言を得て作成し、2023年6月27日の取締役会決議を経て策定・開示しました。 五洋建設グループ人権方針https://www.penta-ocean.co.jp/sustainability/management/policies/humanrights.html ・教育・啓発グループ全役職員を対象とした、人権に関する研修をグローバルで毎年実施しているほか、経営層・管理職向けには、「人権啓発トップ層研修会」を開催しています。 2026年2月には「建設業界における人権デューデリジェンスの実践」をテーマに、外部講師による講演会を実施しました。 また、社員とその家族による人権啓発標語募集、人権ポスターやリーフレットの作成など、広く人権への理解向上を図っています。 主要な取引先に対しても、「五洋建設グループ 持続可能なサプライチェーン方針・ガイドライン」の説明などの中で、人権の尊重について具体的な取組みの解説をしています。 ・相談窓口の設置是正・苦情処理メカニズムとして、人権への負の影響の早期発見と是正を図ることを目的に、当社グループの企業活動の影響を受ける全ての人々を対象とした人権相談窓口を、2023年8月に設置しました。 ハラスメント相談窓口とあわせて受付件数、内容を人権委員会等で報告、開示しています。 ・ステークホルダーとの対話2024年から、UNDP(国連開発計画)主催の「ビジネスと人権アカデミー」に参加し、人権専門家による講義や、参加企業とのディスカッション等を通じて、ビジネスと人権に関する課題への理解を深め、自社の取組みの改善につなげています。 ③リスク管理当社は「国連ビジネスと人権に関する指導原則」に基づいた人権デューデリジェンスを実施しています。 2022年度に社外の専門家の助言を得ながら特定した建設業界における人権リスクと優先的に検討すべき課題に基づき、2025年度は当社グループ、主な協力会社・資材納入会社を対象にモニタリングを実施しました。 改善が必要な項目に関しては対応を行い、実施結果を人権委員会で報告しています。 社会の要請や企業活動に応じて変化する人権課題に対応していくために、定期的に人権影響評価に基づく、人権リスクの見直しを行っていきます。 〔2025年度の人権モニタリング〕・自社、グループを対象に、国内10支店(2025年9月~12月実施)、グループ会社9社(2025年11月~1月実施)、海外7か国・地域の営業所に対して、人権課題に関する説明を行った上でセルフチェックを実施。 ・主要な協力会社・資材納入会社1,075社(国内外)を対象に、「五洋建設グループ 持続可能なサプライチェーン方針・ガイドライン」に基づくセルフアセスメント質問表(SAQ)によるモニタリングを実施。 (2025年7月~) 〔建設業界における人権リスクと優先的に検討すべき課題〕 ④指標及び目標「人権の尊重」に関する指標と目標は、「(1)サステナビリティ経営の実践 ④指標及び目標」に記載しています。 (4)持続可能なサプライチェーン当社グループは、協力会社や資材納入会社等の取引先と、対等な立場に立った適正取引を行い、連携、共存共栄を図るパートナーシップの構築を推進します。 また、取引先とともに法令の遵守、人権の尊重、環境への配慮等に取り組み、持続可能なサプライチェーンの構築を推進しています。 ①ガバナンス持続可能なサプライチェーンの構築に関しては、サステナビリティ推進委員会の任務の一つとして明確化し、戦略の策定と推進を行っています。 ②戦略・方針「五洋建設グループ 持続可能なサプライチェーン方針・ガイドライン」を、2023年11月21日の取締役会決議を経て策定・開示しました。 また、取引先の皆様と連携し共存共栄を進めるために、パートナーシップ構築宣言も公表しています。 五洋建設グループ 持続可能なサプライチェーン方針・ガイドラインhttps://www.penta-ocean.co.jp/sustainability/management/policies/ssc.html五洋建設 パートナーシップ構築宣言https://www.penta-ocean.co.jp/sustainability/management/policies/partnership.html ・教育・啓発グループ全役職員を対象とした、持続可能なサプライチェーンに関する研修をグローバルで毎年実施しています。 取引先に向けても「五洋建設グループ 持続可能なサプライチェーン方針・ガイドライン」の解説資料を用いた取組み事例の紹介などを行っています。 ③リスク管理2025年度は、主要な協力会社・資材納入会社1,075社(国内外)を対象に、持続可能なサプライチェーンガイドラインの項目(法令遵守、適正取引、人権尊重、環境保全等)を具体化した設問から構成された質問表(SAQ)によるモニタリングを実施しました。 回答結果に基づく評価を各社にフィードバックするとともに、2025年度実施分としては国内外28社を訪問し回答内容のヒアリングと意見交換を行いました。 今後も特に確認が必要と考えられる取引先には追加のヒアリングを実施するほか、課題が判明した場合は改善に向けた対応を依頼し、当社グループもその活動を支援します。 ④指標及び目標「持続可能なサプライチェーン」に関する指標と目標は、「(1)サステナビリティ経営の実践 ④指標及び目標」に記載しています。 (5)気候変動当社は、気候変動問題への対応を最も重要な経営課題の一つと捉え、国内外で温室効果ガスの削減に向けた取組みを強化しています。 建設事業活動におけるCO2排出削減の取組みを推進するとともに、洋上風力発電の建設や建物のZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化の推進等、本業を通じて2050年カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。 また、当社はTCFD※提言に基づく情報開示を積極的に進めています。 今後も、世界の社会経済情勢や技術の進展状況を踏まえ、気候変動問題が事業に与えるリスクや機会について継続的に分析するとともに、事業活動におけるCO2削減対策の効果を検証し、適宜見直しを行います。 ※ TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures):G20の要請を受け、金融安定理事会により設立されたタスクフォースであり、企業等に対し、気候変動関連リスク、及び機会に関するガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標についての情報開示を推奨しています。 ①ガバナンス代表取締役社長を委員長とするカーボンニュートラル推進委員会と推進部署であるCN推進室が中心となり、温室効果ガスの削減に向けた取組みを進めています。 当委員会は、当社グループのサステナビリティ経営を統括するサステナビリティ推進委員会の下部組織として、人権委員会、リスクマネジメント委員会、中央安全衛生環境委員会、品質・環境マネジメント委員会、DE&I推進委員会と並んで設立され、当社グループの気候変動問題への対応の基本方針、戦略の企画・立案、取組み状況のモニタリング結果に基づく対応策等の重要事項の審議を担っています。 その審議結果はサステナビリティ推進委員会に報告・審議されます。 決定された方針や戦略は各部門の事業計画、全社の年度計画及び中期経営計画に織り込まれ実施されます。 さらに取締役会は、サステナビリティ推進委員会からの報告を受け、気候関連問題への対応を含むサステナビリティに関わる全ての課題について監督します。 気候変動問題への対応の実施状況は、カーボンニュートラル推進委員会で継続的にモニタリングを行い、取組み方針や戦略の見直し・改善に繋げます。 ②戦略建設業は、建設工事に起因するCO2排出量は他産業に比べて比較的少ないものの、サプライチェーン全体でみると、鋼材やセメント等製造段階で多くのCO2排出を伴う建設資材を使用すること、また完成後も建物やインフラ構造物の耐用年数が長く、運用段階でCO2排出量が多いという特性があります。 さらに、当社が強みを持つ海洋土木工事では、作業船を使用するため、建築や陸上の土木工事に比べてCO2の排出量が多いという特徴があります。 海洋土木工事に強みを持つ当社は、作業船の稼働による影響で、完成工事高が同規模の同業他社に比べてCO2排出量が多くなっています。 特に海外においては、複数の大型浚渫船が稼働しているため、排出量削減の基準年とした2019年度を例にとると、完成工事高は国内の約40%にも関わらず、CO2排出量は国内の約1.9倍となっています。 したがって、建設事業活動においても、気候変動問題に関する政策の変化や規制の強化が、経営に与える影響は同業他社に比べて相対的に大きいため、気候変動問題に対する対応を経営上の重要課題の一つと捉えています。 その課題解決の一環として、気候変動問題が当社グループに与えるリスクと機会を特定し、発生可能性と影響の程度を分析し、重要性が高いものについてシナリオ分析を実施しました。 リスクは、低炭素社会への移行に伴うCO2削減のための政策や規制の強化(省エネ法の強化やZEBの義務化、炭素税の導入等)の影響による「移行リスク」と、慢性的な気温上昇や温暖化による異常気象の激甚化・頻発化等の影響による「物理的リスク」に分類しました。 機会は、気候変動問題への対応に関する事業機会を検討し、「移行リスク」と「物理的リスク」への対応として想定される事業機会を抽出しました。 シナリオ分析は、産業革命前と比べて今世紀末の気温上昇を1.5~2℃未満に抑える「1.5~2℃シナリオ」と、気温上昇が4℃を超える「4℃シナリオ」の二つのシナリオ※を想定し、特定したリスクと機会が、2030年における当社グループの財務へ与える影響を定量的に分析し「大、中、小」の三段階で評価しました。 その結果、気候変動問題への対応として、作業船のカーボンニュートラル化に向けた維持更新、新造等の設備投資の増加が見込まれますが、当社にとっては、それを上回る事業機会が創出されると考えています。 土木分野では洋上風力発電建設の推進が、建築分野ではZEBの推進が挙げられます。 特に、海洋土木技術に強みを持つ当社は、洋上風力建設のフロントランナーとしてわが国の再生可能エネルギーの供給拡大に貢献してまいります。 また、今回実施したシナリオ分析により特定されたリスクと機会への対応策は、年度事業計画や中期経営計画(2026~2028年度)に織り込み、着実に実行することで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 ※1.5~2℃シナリオ:IEA 持続可能な開発シナリオ(SDS)、IEA ネットゼロシナリオ(NZE) IPCC 代表的濃度経路シナリオ(RCP 2.6) 4℃シナリオ :IEA 公表政策シナリオ(STEPS)、IPCC 代表的濃度経路シナリオ(RCP 8.5) 当社グループのリスクと機会 当社グループの対応策 ③リスク管理当社は、代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会の下に設置されたリスクマネジメント委員会が中心となって、事業活動において想定されるリスクを体系的に分類し、各リスクについてリスク担当部署を設定し、リスクマネジメントを実施しています。 そのため事業活動を行う上で発生する気候変動を含む種々のリスクについて、リスクの発生の防止及びリスク発生に伴う損失の最小化を図ることを目的として「リスク管理規則」を制定しています。 気候変動リスクはCN推進室が担当部署となり、長期的な視点でリスクの識別・評価・対策を行います。 法規制の改定や社会経済情勢の変化等により、リスク対策に変更の必要が生じたときは、カーボンニュートラル推進委員会において、個別リスクとその対応策を適宜見直します。 カーボンニュートラル推進委員会での審議結果は、サステナビリティ推進委員会で報告・審議されます。 サステナビリティ推進委員会の活動状況は取締役会へ報告され、取締役会は気候変動のリスクマネジメントの実施状況を監督します。 また、気候変動リスク発生時には、経営に与える影響度に応じて決められている報告先(重大リスクは取締役会報告)へ迅速に報告され、適時適切に対応する体制を整えています。 ④指標及び目標当社は、2050年カーボンニュートラル実現を目指して、当社のCO2排出量の過半を占める海外事業も含め、2019年度を基準年度としてCO2排出量の削減目標を設定しています。 Scope1、2は、太陽光や風力等の再生可能エネルギーを積極的に利用するとともに、作業船・建機の電動化やICTを活用した施工の効率化、自動・自律化施工の導入推進、また作業船・建機の燃料として短期的には燃費を向上させる添加剤の活用、中期的には代替燃料(BDF、GTL)、再エネ由来の電力活用(陸電供給や大容量蓄電池の活用を含む)、長期的には加えて水素・アンモニア等次世代エネルギーの導入によりCO2排出量の削減を推進します。 まずは、建設現場のCO2の見える化を図り、グリーンモデル現場で施工の効率化による省エネ化と重油・軽油用の燃費を向上させる添加剤の活用、工事事務所のZEB化(再エネ由来の電力利用)を推進し、2030年度までに全現場に展開します。 Scope3は、当社の施工する建物のZEB化、すなわち省エネと太陽光発電等の再生可能エネルギー由来の電力使用を推進するとともに、CO2吸着材料や低炭素型コンクリートの導入等の拡大によりCO2排出量を削減します。 建築分野では特に当社の設計施工案件においてZEB化を推進するとともに、土木分野ではプレキャストコンクリート(PCa)や低炭素コンクリートの積極的活用を図ります。 また、浚渫土の固化処理によるCO2固定化やCO2吸収コンクリートに関する研究を推進します。 なお、当社グループのCO2排出量削減目標は科学的知見に整合しており、SBT(Science Based Targets)※1 「1.5℃水準」の認定を取得しています。 当社グループのCO2排出量削減目標(単位:千t-CO2) 基準年度2019年度2030年度2050年度Scope1※2424212(△50%)0(△100%)Scope2※32211(△50%)Scope1+2446223(△50%)Scope3※44,3703,060(△30%) 当社グループのCO2排出量実績最新の実績については、当社ホームページ内に掲載しております「ESGデータシート」をご覧ください。 https://www.penta-ocean.co.jp/sustainability/stakeholder/esg.htmlなお、2025年度におけるCO2排出量実績については、後日開示を予定しております。 ※1 SBT:パリ協定と科学的に整合した温室効果ガス削減目標の設定を企業に促す国際的なイニシアティブで、最新の「気候科学の知見に整合」している目標を設定することが認定の要件となります。 当社の削減目標は地球上の気温上昇を産業革命前の気温と比べて、1.5℃に抑えることを目指すために必要な削減レベルと整合しています。 ※2 Scope1:作業船・建機の燃料使用による直接排出※3 Scope2:購入した電気・熱の使用に伴う間接排出※4 Scope3:サプライチェーンにおける間接排出。 なお、基準年度である2019年度は、カテゴリ11(竣工引渡後の建築物の使用時のCO2排出量)がScope3排出量の71%を、カテゴリ1(建設資材の製造時のCO2排出量)が26%、併せて97%を占めます。 (6)生物多様性当社グループは、豊かな自然環境を次世代へ引き継ぐことを企業活動の礎と強く認識し、地球環境に配慮したモノづくりを通じて、地域社会から信頼される企業となることを目指しています。 2025年8月には「生物多様性行動指針」を策定しました。 これにより、生物多様性の保全や水域環境の創造の取組みを一層強化し、ネイチャーポジティブの実現に向け、2050年までに事業活動による環境への負の影響の最小化や自然の復元・創出を目指してまいります。 2026年度からは、TNFD※最終提言に基づく自然関連財務情報の開示を開始しました。 ※TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures):企業が自然資本や生物多様性に関するリスクと機会を適切に評価し、投資家などへ報告・開示するためのフレームワークを構築する国際的な組織 ①ガバナンス自然関連課題については、代表取締役社長を委員長とし、年4回開催されるサステナビリティ推進委員会で審議しています。 サステナビリティ推進委員会では、生物多様性に関する行動指針の策定や、LEAPアプローチに基づく依存・インパクト評価に加え、リスクや機会の分析を行っています。 また、サステナビリティ推進委員会傘下の人権委員会では人権方針を定め、自然環境の影響を受ける先住民や地域住民等の権利を尊重するとともに、ステークホルダーとのエンゲージメント状況の確認等を行っています。 取締役会は、サステナビリティ推進委員会からの報告を受け、自然関連への対応を含むサステナビリティに関わる全ての課題について監督しています。 ②戦略主要事業である海洋土木事業を中心に、LEAP(TNFDフレームワークv1.0)アプローチにより評価を実施しました。 特定されたリスク、機会および対応策は以下のとおりです。 Locate: 国内の直接操業の10拠点を対象に、自然との接点を分析Evaluate: 対象7拠点の各工事担任者にアンケートを実施し依存・インパクトを分析Assess: 特定された依存とネガティブインパクトを対象にリスク・機会を分析Prepare: Locate~Evaluate~Assessの結果を踏まえ、直接操業を対象とした指標を設定 Evaluateフェーズの依存とインパクトの分析から、海底地形の変化、水質汚濁や有害物質漏出、不法投棄等のリスクと機会および対応策を特定しました。 工事の種類により依存やインパクトに違いはあるものの、海洋生態系へのネガティブな影響を批判される評判リスクと、法令違反や対応費用が必要となる賠償責任に対するリスクを重要なリスクとして特定しました。 主な機会としては、浚渫・土捨における独自技術による受注機会の増加やブルーカーボン生態系の創出が挙げられます。 主なリスク工種関連法規関連する自然への依存・インパクトリスクの種類リスクの内容浚渫土捨生物多様基本法[海底地形の変化]海洋生物の生息場のかく乱移行リスク‐評判移行リスク‐評判:海洋生態系へのネガティブな影響を批判されるリスク 移行リスク‐賠償責任:法令違反や対応費用が必要となるリスク 海防法[水質汚濁]汚濁や油の漏洩による生態系へのインパクト移行リスク‐評判移行リスク‐賠償責任地盤改良(陸上)水濁法[水質汚濁・有害物質漏出]汚濁や有害物質による生態系へのインパクト移行リスク‐評判移行リスク‐賠償責任廃掃法[不法投棄]投棄されたプラスチック等の海域流出、マイクロプラスチック化移行リスク‐評判移行リスク‐賠償責任地盤改良基礎工・本体工(防波堤・護岸)生物多様基本法[海底地形の変化]海洋生物の生息場のかく乱移行リスク‐評判海防法[水質汚濁]汚濁や油の漏洩による生態系へのインパクト移行リスク‐評判移行リスク‐賠償責任基礎工・本体工(風力発電施設)生物多様基本法[騒音振動]海洋生物への悪影響移行リスク‐評判移行リスク‐賠償責任海防法[水質汚濁]汚濁や油の漏洩による生態系へのインパクト移行リスク‐評判移行リスク‐賠償責任水濁法[水質汚濁・有害物質漏出]汚濁や有害物質による生態系へのインパクト移行リスク‐評判移行リスク‐賠償責任 主な機会工種機会のカテゴリー機会の概要機会の内容浚渫土捨企業のパフォーマンス市場独自技術(落下混合船やトレミー管利用)の提案による受注機会の増加環境への関心の高まりにより、カルシア改質土等の技術の需要が増え、関連工事や自社保有のカルシア落下混合船の使用が増加する製品とサービス持続可能性パフォーマンス生態系の復元、再生浚渫土を使用したカルシア改質土の活用による生態系創出・カルシア改質土を用いた深掘埋戻しや浅場造成により、生物の生息空間を創出する・造成した浅場ではブルーカーボン生態系の形成によりCO2吸収源となるとともに、漁業資源の確保に貢献する・藻場が吸収するCO2を算定し、Jブルークレジットとして認証・発行を受けることが可能生態系の保護浚渫土の有効活用による生態系の保護・カルシア改質土での浚渫土の活用により、浚渫土処分場の残余年数減少を抑制する・浚渫土の処分量を減らし、新たな処分場の整備や拡張を不要とすることで、生態系に対する負の影響を抑制する 対応策工種リスクの種類高リスクに関連する自然への依存・インパクトネガティブインパクトへの対応策浚渫土捨移行リスク⁻評判移行リスク⁻賠償責任[水質汚濁]汚濁や油の漏洩による生態系へのインパクト燃料タンクやオイルパンの状況を定期的に点検オイルフェンス・吸着シート等の対策設備を準備濁度を計測し、バックグラウンドとの差がないことを確認影響が小さい時期に施工を実施ミティゲーションとして他の場所での生物生息環境の再生を実施地盤改良(陸上)[水質汚濁・有害物質漏出]汚濁や有害物質による生態系へのインパクト排水処理装置の導入定期的な水質検査[不法投棄]投棄されたプラスチック等の海域流出、マイクロプラスチック化分別回収の徹底定期巡回地盤改良基礎工・本体工(防波堤・護岸)[水質汚濁]汚濁や油の漏洩による生態系へのインパクト燃料タンクやオイルパンの状況を定期的に点検オイルフェンス・吸着シート等の対策設備を準備濁度を計測し、バックグラウンドとの差がないことを確認影響が小さい時期に施工を実施ミティゲーションとして他の場所での生物生息環境の再生を実施基礎工・本体工(風力発電施設)[水質汚濁]汚濁や油の漏洩による生態系へのインパクト燃料タンクやオイルパンの状況を定期的に点検オイルフェンス・吸着シート等の対策設備を準備濁度を計測し、バックグラウンドとの差がないことを確認影響が小さい時期に施工を実施ミティゲーションとして他の場所での生物生息環境の再生を実施[水質汚濁・有害物質漏出]汚濁や有害物質による生態系へのインパクト排水処理装置の導入定期的な水質検査 ③リスクとインパクトの管理環境マネジメントにおける環境活動指針において、当社および協力会社の社員に環境保全活動の重要性を継続的に教育し、環境事故等の防止に努めることを定めています。 今回の分析で得られた自然へのインパクト、リスク、機会についても環境マネジメントに組み込み、管理していくことを目指していきます。 ④指標及び目標TNFD提言におけるグローバル中核開示指標に対応する、当社の目標は以下のとおりです。 当社の建設事業については、土地利用変化、汚染、資源利用等において特に水域を含めた影響を適切に示す必要があり、当社の重要課題と関連した指標を設定しています。 今後、環境活動の推進とリスク・インパクトの管理を進め、開示内容と目標を拡充していく予定です。 依存とインパクトに関するグローバル中核開示指標に対する目標Metricno.自然変化の要因指標当社グループの開示内容目標 気候変動GHG排出量CO2排出量ESGデータ参照C2.0汚染/汚染除去土壌に放出された種類別の汚染物質・海洋汚染防止法関連法令違反件数(国内)・土壌汚染対策法関連法令違反件数(国内)違反ゼロ違反ゼロC2.1排水水質汚濁防止法関連法令違反件数(国内)違反ゼロC2.2廃棄物の発生と廃棄建設廃棄物のリサイクル率95%以上 「TNFD提言に基づく自然関連財務情報開示」の詳細については、下記URLよりご参照ください。 https://www.penta-ocean.co.jp/sustainability/environment/biodiversity.html |
| 戦略 | ②戦略・マテリアリティ当社グループは、2026年5月に公表した中期経営計画(2026~28年度)において、「サステナビリティ経営を実践し、建設の未来を切り拓く 真のグローバル・ゼネラルコントラクター」をビジョン(目指す姿)としました。 サステナビリティ経営の推進に当たっては、企業の中長期の成長と、社会の持続可能性の両立を目指し、最優先でリソースを投入するべき課題をマテリアリティ(重要課題)として2023年に特定しました。 社会環境やステークホルダーからの要請の変化、自社の事業環境の変化を踏まえて、2026年にレビューを行った結果、8つのマテリアリティは変わらないものの、重要性の高い取組み項目等を見直しました。 具体的には、①気候変動問題への対応、②豊かな環境の創造、③良質な社会インフラ・建築物の建設、④技術開発・技術力の強化、⑤DE&Iの推進、⑥人権の尊重と持続可能なサプライチェーン、⑦労働安全衛生の確保、⑧実効あるガバナンスの推進の8項目が当社グループのマテリアリティです。 それぞれに関して、具体的な方針、体制、指標を定めて進捗を管理しています。 当社グループのマテリアリティ(重要課題) ・教育、啓発グループ全役職員を対象とした、サステナビリティ研修をグローバルで毎年実施しています。 また、階層別研修、部門主催の研修会等で、サステナビリティをテーマとした講義を行っています。 2024年9月からは、サステナビリティ経営の取組みを、自社グループだけでなく現場で働く協力会社の方々とも共有するために、マテリアリティの各テーマを題材とした「サステナビリティ朝礼」を毎週1回実施しています。 2026年1月からは海外にも展開しています。 また現場のサステナビリティの取組みを表彰し、水平展開する「サステナビリティ表彰」を、2024年度にシンガポールでスタート、2025年度には香港、日本でも開始しました。 サステナビリティ経営の浸透に向けた取組み |
| 指標及び目標 | ④指標及び目標 当社グループの主な指標及び目標は以下のとおりです。 ※最新の実績については、当社ホームページ内に掲載しております「ESGデータシート」をご覧ください。 https://www.penta-ocean.co.jp/sustainability/stakeholder/esg.htmlなお、マテリアリティレビュー後のKPI及び2025年度における実績は、後日開示を予定しております。 |
| 人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 | ● DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進● 人材の確保と育成● ウェルビーイングの向上 ●DE&Iの推進当社グループは、すべての事業活動、企業活動のよりどころとなるものとして理念体系を定めています。 DE&Iの推進を含む理念体系については、トップマネジメントからのメッセージ、経営会議や各種委員会、階層別研修などの各種研修において繰り返し取り上げ、役職員への共有・浸透を図っています。 DE&I推進のために、性別や国籍を問わない多様な人材の確保・育成に取り組んでいます。 また、女性活躍推進や性別に関わらずワークライフバランス向上のため、ライフイベントを迎えても働きやすい環境を整備しています。 海外の現地国で働く外国人を対象に、目標管理型の人事評価、報酬制度であるグローバル人事制度を導入するとともに、外国人留学生向けにグローバル総合職を新設して定期的な採用等を行っています。 ・女性活躍推進女性が配属された工事事務所では、チェックリストを用いた職場環境(更衣室・休憩室・快適トイレ等)の確認を実施するとともに、現場職員や協力業者を対象としたハラスメント防止研修を実施しています。 先輩女性社員が中心となり、定期的に若手女性社員へのヒアリング(女性特有の悩みやキャリアに関する相談)や若手女性総合職研修を実施し、キャリアやロールモデルの共有、会社の制度や育児と仕事の両立に関する情報を提供しています。 ・外国籍社員の活躍推進日本語を母国語としない優秀な外国人留学生(日本・ASEANの大学及び大学院)を毎年採用し、入社後に日本語教育や外国籍社員向け研修を実施することで国内・海外問わず活躍できる人材として育成しています。 現場の課題解決ができるエンジニアとして、日本人と現地スタッフとの橋渡し役を担い、将来的には、マネジメント人材として期待しています。 また、2020年4月から新しく「グローバル総合職制度」を導入し、外国籍社員がさらに活躍できる体制を整えました。 ・グローバル人事制度2017年度から当社国際部門の主要拠点であるシンガポールと香港のナショナルスタッフを対象とした人事評価制度を導入しており、2018年7月からは等級・報酬制度も導入しました。 人事評価制度は、目標達成の動機づけと人材開発の促進、上司・部下のコミュニケーションの促進を目的としており、等級・報酬制度は、業績達成・目標達成に対して適切にインセンティブを持たせ、報酬に国際部門の業績や評価を反映させることで、ナショナルスタッフの目標達成に対するエンゲージメントを高めることができます。 ・障がい者の雇用「障害者雇用促進法」の立法趣旨に則り、サテライトオフィスを利用した障がい者雇用の拡大などの取組を行っています。 現在は東京(新宿・三鷹)と神奈川(横浜)に作業室を設置しており、障がい者の方にも働きやすい環境づくりを行っています。 当社では雇用率3.0%以上に向けて、取組みを強化、継続します。 ・シニア社員の活躍推進当社グループは、高年齢者雇用安定法改正を受け、定年到達後も継続勤務を希望する総合職、担当職全員に新しい仕事と労働条件を提示しています。 また、豊富な知識・経験を持ったシニア社員を安全品質教育センターでの若手社員教育の指導員とするなど、活躍の場の創出も行っています。 ・相談窓口の充実コンプライアンス/ハラスメント/人権それぞれの問題について、相談窓口を設置し、当社従業員のみならず、当社グループに関わる全ての関係者からの相談・通報について受け付けています。 社内相談窓口のみならず、社外相談窓口(弁護士事務所)でも相談が可能です。 相談事項については、社内規程に沿って個人情報の取り扱いに注意しつつ、適正に対応しています。 また、相談事項等を踏まえ、未然防止への環境整備も進めています。 ●人材の確保と育成 ~多様な人材確保なくして成長なし事業量の拡大、グローバル化の推進、洋上風力事業等の新分野への挑戦のためには、多様な人材の確保・育成が不可欠です。 当社では2017年度より新卒採用数を大幅に増やし、毎年200名前後の新卒採用を継続してきました。 その結果、若手職員層が厚みを増し、人員構成はピラミッド型に転換してきました。 また、キャリア採用、外国籍社員の採用、60歳以上のシニア社員の活躍推進、各階層・職種別の研修の拡充などを進めてきました。 当社は、職場教育・集合研修・自己啓発援助の機会を設け、人材育成に努めており、また、「役割等級制度」「目標管理制度」「人事評価制度」などの整備・運用を通じて、社員の適性把握、社員の意欲向上、組織の活性化、公正な処遇などを実現しています。 さらに、職種(土木職・建築職・事務職)ごとに特色のある育成制度を整備・運用することとあわせて、「安全品質教育センター」のシニア社員による若手現場社員に対するマンツーマン教育を継続的に実施しています。 また、国内と海外がより一層連携してAIを活用したDXを加速するため、従来のICT推進室を発展させた「グローバルDXセンター」を2026年4月に設立しました 。 AIの活用により定型業務を徹底して効率化することで、社員が現場特有の技術的課題や安全管理、品質向上といった、付加価値の高い創造的な業務に集中できる環境を整備していきます 。 これらの施策を通じ、若手社員の自己成長を促し、社員の定着を図るとともに、10年後の2030年代半ばを見据え、AIとロボティクスが切り拓く建設現場の未来を担う次世代の人材を育成していきます。 ・新卒採用、キャリア採用当社は、新卒採用において、完全オープンエントリー制を取り入れ、学生の皆さんとの対話を重視した採用活動を展開しています。 新卒採用の一環として、学生の業界理解の向上と将来の進路決定に必要となる就業体験機会を提供するために、毎年度、インターンシップ生の受け入れも実施しています。 また、社外で様々なキャリアに裏打ちされたスキルを当社で活かし、当社の組織力向上を達成するために、積極的なキャリア採用を推進しています。 2025年からは、既存のジョブ・リターン制度を改定し利便性を高め、当社を一旦離職した再雇用希望者に対して復職の機会を広く提供しています。 ・人材育成当社は、真のグローバル・ゼネラルコントラクターとして総合力を発揮すべく、個々人の力を伸ばすとともに、その力を結集して組織力を高める能力開発を推進しています。 個々の能力向上は、職場教育(OJT=On the Job Training)、集合研修(Off-JT)、自己啓発援助(SDS=Self Development System)を3本柱としています。 現場力、技術力の強化に資する知識、技術、目標意識、行動力の育成について、社員が相互に若しくは結集して能力を活用し合う環境を醸成し、組織力の向上を図っています。 建設業においては、仕事を通し成長していくこと(OJT)が重要であると考え、新入社員一人ひとりに対し、先輩社員をOJTの担当者に選任し、きめ細やかな教育を実施することで、教える方も教わる方もともに育つ、「共育風土」の醸成を図っています。 同時に、経験だけでは得られない知識や能力、ものの見方・考え方などを習得するための集合研修(Off-JT)として、職務遂行能力の成長段階に応じた等級別研修をはじめ、専門知識の習得を目的とした各本部主催の職種別研修などを実施しています。 また、社員には、建設業で働く上で必要な公的資格や免許取得を推進しており、社内講習会の実施をはじめ、受験料等の取得費用や資格の重要度に応じた合格報奨金を支給するなど、全面的なバックアップを行っています。 加えて、社員の「学びたい」という主体性を尊重し、自己啓発支援金制度を通じて、外部研修の受講や通信教育、リスキリングなどの自己研鑽を広くサポートしています。 特定の資格に限定せず、個人の成長に必要なあらゆる学習機会を、会社として積極的に支援しています。 後継者育成(サクセッションプラン)については、社外取締役を中心に構成される人事委員会の審議の一環として、将来の経営を担う人材による経営戦略について討議(またはプレゼンテーション)する機会を設け、その資質を多角的に評価しています。 また、新任執行役員は、他社・他業種を交えた執行役員向け社外セミナーに参加し、経営に必要な知識やスキルの習得をしています。 ・人材定着のための教育システムOJT、Off-JT、SDSの3本柱のほか、職種ごとに特色のある育成制度を運用することで、若手職員の成長を促し、人材定着を図っています。 土木部門の職種別研修では、「ナナイチ計画」(7年で一通りのことを学ぶ)と呼ぶ若手育成プログラムを提供しています。 一人前の土木技術者として必要な、施工・設計・積算などの講座を体系的に学ぶことができます。 対面講習に加えて、YouTubeやeラーニングでいつでも視聴・利用が可能であり、一部講座は英語版も用意しているため、グローバル総合職をはじめとした外国籍社員も利用できます。 建築部門では、入社8年目までの施工職を対象とし、専門指導員が現場実務を個々に指導教育する部署として「タスクサポートセンター」を2020年に設け、技術力の底上げと適材適所の配置を実施しています。 設備職や設計職についても、それぞれの育成プログラムに基づき、若手職員の技術力向上を図っています。 事務職については、1年目は研修期間として全員を人事部配属とし、本社・支店・工事事務所それぞれ4カ月経験し、事務職の基本を一通り学んでから、2年目に本配属としています。 ・人事制度当社の人事制度は、社員に目指すべき人材像を明確に示し、常に一段階高いレベルの役割と行動を志向することにより、プロフェッショナル人材を継続的に創出し、その結果、業績の向上と社員の自己実現を両立させることを目指しています。 人事制度に重要な以下の3点の実現のため、「役割等級制度」「目標管理制度」「人事評価制度」「能力開発制度」などを整備、運用しています。 ・社員の強み・弱み、適性を把握し、能力開発及び適正配置に結び付けられていること・社員のやる気・意欲の向上、組織の活性化につながる仕組みであること・公正な処遇を実現することができる仕組みであること (ⅰ)チャレンジする環境づくり当社は、社員の自己実現と業績向上の両立に向け、目標設定とそのフォローに力を入れています。 目標は、年度当初に上司と面談を実施し、社員本人にとって挑戦的かつ実現可能なものを設定しており、その後の期中も、上司は日常業務や面談の場を通してフォローを行い、目標の達成と社員自身の成長を促します。 期末には、目標に対する達成度や発揮された取組み(行動・姿勢)度合によって評価が決まり、その結果を本人にフィードバックし、結果に対する本人の納得性を高めるとともに、次年度以降の本人の成長課題を明確にしています。 また、この仕組みが適切に機能しているかどうかをチェックするため、毎年、労働組合と会社が共同で人事制度の運用状況に関するアンケートを実施しており、その結果をもとに、社員の生の声が制度運営に反映されるよう改善を図っています。 (ⅱ) 評価者の育成人事制度運用の成否の最大の鍵は評価者が握っており、当社では人事評価の目的を社員に周知するとともに、評価スキルのばらつきをなくすために、新任評価者を対象とした研修を毎年継続的に実施しています。 併せて、一定期間毎に全評価者・全管理職を対象とした評価者更新研修も実施しています。 ●ウェルビーイングの向上 当社は、サステナブルな建設事業活動を実践することで社会の持続的な発展に貢献することを目指しています。 達成に向けて、その活動を担う役職員の心と体の健康づくりを推進しています。 当社においては、継続して働き方改革の推進に取り組んできました。 労働時間の適正化、ワークライフバランスの向上を図ることで、心身ともに健康な状態を目指しています。 毎年実施しているストレスチェックのフィードバックレポートによる組織運営の改善、メンタルヘルス問題に関する外部カウンセリング機関の利用などにより、職員のメンタルヘルス対策に努めています。 また、健康保険組合との連携などを通じ役職員の健康増進を図るとともに、復職支援、療養と仕事の両立支援、福利厚生制度の充実などにより、健康でいきいきと働ける環境づくりに努めています。 ・多様な働き方に対応した福利厚生制度の充実2025年度に「次世代育成支援に向けた第6次行動計画」を策定し、性別に関わらずワークライフバランスを実現しながら、その能力を発揮できるようにする取組みを2か年計画で行っています。 具体的な取組みとして、育児と仕事、介護と仕事の両立支援ハンドブックを作成し、性別に関わらず育児休業や介護休業、子の看護休暇や介護休暇を取得しやすい環境づくり、育休取得者面談シートを活用し、会社や上司と復職後の働き方やキャリアについて相互理解を深める取組を行っています。 また、配偶者が出産予定の男性職員が、育休等の取得時期や働き方などについて上司と相談しやすい環境を整備しています。 育児と仕事の両立のための制度を拡充するとともに、ジョブ・リターン制度、配偶者転勤同行勤務地変更制度、フレックスタイムやテレワーク制度を通じた多様な働き方を推進しています。 従業員に年5日の計画的な休暇取得を義務付け、休暇を取得しやすくするとともに、単身赴任者が帰省時に十分な自宅滞在時間を確保できるような環境も整備しています。 また、役職員向けにダイバーシティ講演会を毎年開催し、仕事と私生活の調和のための意識醸成を図っています。 また、我が国における少子化対策の一環として、出生支援に関する制度の整備をすすめ、2024年からは信頼できる企業で働く独身者専用の縁結びアプリの福利厚生サービスを社員に提供しています。 (ⅰ) 育児休業出産・育児などのライフイベントを迎えても社員が仕事を継続できるように育児休業制度を設けています。 2022年度より出生時育児休業中の就業を認めることで、男性の育児休業取得推進を進めています。 加えて、育児支援制度として短時間勤務や始業・終業時刻の繰り上げ・繰り下げ制度など(最大、子が小学校を修了するまで)を用意し、男性・女性を問わず仕事と育児が両立しやすい環境を整えています。 (ⅱ) 介護休業と介護・看護休暇家族の介護を行う必要が生じた社員が仕事を継続できるように介護休業制度を設けています。 加えて、要介護者または小学校修了前の子どもを持つ社員に家族や子の介護や看護の必要が生じた場合、その社員が年次有給休暇とは別に12日の休暇を取得できる制度を整えています。 看護休暇の取得事由については、2025年の法改正に合わせ、法規定に上乗せし(授業参観や運動会など)、取得を推進しています。 (ⅲ) 年次有給休暇取得2017年度から半日単位での有給休暇の取得、2021年度から時間単位での有給休暇取得を可能としています。 これにより、例えば単身赴任者は金曜日の昼から月曜日の昼までといった柔軟な休暇取得が可能となり、ワークライフバランスの推進に資することができると考えています。 また、2025年度からは単身赴任者の帰省時に合わせて前後に特別有給休暇を付与し、自宅から遠方赴任地でも帰省時に十分な自宅滞在時間を確保できる帰省時特別有給休暇制度も整備しています。 (ⅳ) 出生支援に関する制度不妊治療時に活用できる休暇・休職制度(「出生支援休暇」「出生支援休職」)ならびに経済的負担の軽減のための特別融資制度を整備しています。 (ⅴ) 勤務継続・復職を可能とする諸制度育児、介護、配偶者の転勤等による既退職者の再雇用を推進するための制度整備をしていましたが、2025年度からは、当社ホームページからの申入れなど制度利用の利便性をさらに高め、再雇用希望者への復職の機会を提供するジョブ・リターン制度を改定し運用しています。 また、特別な事情がある場合、退職しなくとも自己都合理由で休職できる特別休職制度や、配偶者(社内外を問わず)の転勤に同行を希望する担当職が条件に合致する地域で働ける機会を提供する配偶者転勤同行勤務地変更制度などを整備しています。 ・健康経営の推進当社の経営理念の実現に向けては、すべての役職員が安心していきいきと働ける環境の整備と心と体の健康の増進が重要です。 社会の持続的な発展に貢献しつづける企業を目指すため、その礎となるすべての役職員が能力を最大限に発揮できるように「心と体の健康づくり」に取り組んでいます。 こうした取り組み姿勢を明確にするため、2024年度に「五洋建設グループ 健康経営宣言」を採択しました。 代表取締役社長が責任者となり、労働組合・健康保険組合・専門家など社内外の組織と連携・協力しながら、健康経営を推進しています。 こうした組織一体となった健康保持・増進への取組みの表れとして、経済産業省から「健康経営優良法人2026大規模法人部門」 に認定されております。 ・職場環境の整備当社が推進するサステナビリティ経営を支える根幹には、高い倫理観とコンプライアンス精神が求められます。 研修や職制などを通じて、どんなことでも言い合える、風通しのよい職場環境や働きやすく働きがいが感じられる職場環境の整備・醸成に努めています。 具体的には、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)やハラスメントに関する研修の拡充、ストレスチェック結果の有効活用を図っています。 また、働き方改革の一環として、現場業務の遠隔支援強化やデジタル化による施工管理の効率化・高度化などにより、省力化・効率化を推進しています。 フレックスタイムの導入や朝礼の交代制、柔軟な勤務時間の設定の推進、バディ制(交代制)の推進など、柔軟な働き方にも取り組んでいます。 |
| 人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 | ⑤指標及び目標KPI2025年度実績目標値(2026年度)新卒入社女性総合職比率19.0%25%以上女性管理職比率 ※16.0%15%以上新卒3年以内離職率11.2%5%以下障がい者雇用率 ※22.64%2.7%以上 上記「②戦略」に記載した取組に係る指標については、当社グループの一部の会社では未実施のため、連結グループにおける記載が困難であります。 このため、主要な事業を営む当社のものを記載しております。 その他の人的資本・多様性関連の実績(2024年度。 2025年度における実績は後日開示予定)については、当社ホームページ内に掲載しております「ESGデータシート」をご覧ください。 https://www.penta-ocean.co.jp/sustainability/stakeholder/esg.html ※1 海外現地採用職員を含む。 目標値は2035年度※2 中期経営計画(2026~28年度)においては、3.0%以上を目標数値としている |
| 事業等のリスク | 3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、株価及び財政状態などに影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがある。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものである。 (1)市場のリスク公共投資の減少や国内外の景気後退による民間設備投資の減少などにより、建設投資が想定を超えて大幅に減少した場合には、競争環境や事業環境が大幅に変化し、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。 (2)取引先の信用リスク建設工事においては、一般的に一件の取引額が大きく、工事代金の多くの部分が引渡し時に支払われる場合が多いことから、発注者、協力業者、共同施工会社などが信用不安に陥った場合には、資金の回収不能や施工遅延などにより、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、一定の基準を設けて取引先の与信審査を実施している。 また、引き渡しから工事代金の回収までに要する期間が長期に及ぶリスクを検証し、社内基準に則り取締役会にて審議している。 (3)工事用資材価格、労務費などの変動工事用資材価格、労務費などが高騰した場合には、工事原価の上昇による利益率の低下により、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、早期調達や集中購買、価格動向の調査等を実施している。 また、発注者との工事請負契約締結の際に物価スライド条項を適用するよう努めている。 (4)海外工事におけるカントリーリスク当社グループは、東南アジアを中心として海外で事業を展開しているため、現地での予期しない法律や規制の変更、テロ・戦争・紛争の発生などにより、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、進出国における法令や諸規則、政治経済、社会情勢などについて、現地の専門家等より定期的に情報を入手し研修を実施するなど、リスクの早期把握、未然防止に努めている。 (5)為替相場の変動(及び金利上昇リスク)外国通貨の急激な為替相場の変動または金利の上昇等により、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、為替変動による業績への影響を緩和することを目的として、主要通貨に関して先物為替予約等を活用して為替ヘッジを行っている。 また、金利上昇リスクに対しては、金利の先高感を見越し、必要な中長期資金については早めの調達を行うことでリスク回避を図っている。 短期資金については資金収支の精度を高めることで調達する運転資金を最低限に抑えることにより支払利息の低減を図っている。 (6)保有資産の時価変動等保有する棚卸不動産、有価証券などの時価の著しい下落や事業用の固定資産の収益性の著しい低下などが発生した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、資産の購入・売却に関する社内基準に則り取締役会にて審議している。 また、政策保有株式は、銘柄ごとに保有目的、保有に伴う便益やリスク及び資本コストと見合っているか等について、毎年、取締役会にて具体的に検証し保有の適否を判断している。 (7)施工リスク(品質)契約不適合や瑕疵による多額の損害賠償や改修費用が発生した場合には、当社グループの業績や企業評価に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、品質管理に万全を期すべく、国内外の各拠点において着工前のリスクアセスメントや品質パトロールを実施しリスク低減を図っている。 (8)施工リスク(安全衛生環境)工事の施工にあたり予期しない重大事故や労働災害などが発生した場合には、受注機会の喪失や工期遅延などにより、当社グループの業績や企業評価に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、事故防止に万全を期すべく着工前のリスクアセスメントや安全衛生環境パトロールを実施しリスク低減を図っている。 (9)コンプライアンスリスク当社グループの事業は、建設業法、宅地建物取引業法などによる法的規制を受けているが、万一これらに抵触する事象が発生した場合には、当社グループの業績や企業評価に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会の下に「リスクマネジメント委員会」を設置し、同委員会を中心に「コンプライアンス方針」に基づき、役職員の法令遵守はもとより、社会的規範・企業倫理を尊重し常に誠実な行動の徹底を図っている。 (10)情報リスク個人情報や機密情報の漏洩などの情報セキュリティ事故が発生した場合には、社会的信用の失墜や損害賠償の発生等により、当社グループの業績や企業評価に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、情報管理規則を定めるとともに、外部専門家による情報セキュリティ診断をもとに情報セキュリティの強化を図っている。 また、eラーニング等による情報教育を通じて情報管理技術・意識の向上に努めている。 (11)BCP、大規模災害リスク大規模地震、津波、感染症の大流行などが発生し、工事中の構造物の損傷や流失、保有資産やサプライチェーンの毀損などにより、工事中断や物件の引渡遅延等により多額の費用が発生した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、事業継続計画を策定しており、毎年大規模なBCP防災訓練と津波避難訓練を行うことにより発災時のリスクを最小限に抑制するよう努めている。 (12)気候変動に関するリスク気候変動問題に関する政策・規制強化により設備投資や資材調達コストが増加する移行リスクや、自然災害が激甚化・頻発化し、サプライチェーンの寸断や施工中の工事が被災することで工期遅延が発生するなどの物理的リスクが顕在化した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、2022年5月にTCFD提言への賛同を表明し、関連情報を開示するとともに、事業活動で排出するCO2削減やBCP体制の強化に努め、建物の省エネルギー化、洋上風力発電施設の建設などを通じて、脱炭素社会の実現に向けて貢献していく。 (13)人権に関するリスク配慮すべき人権が広範囲に及び、自社のみならずサプライチェーン全体における人権尊重に取り組む必要がある中で、人権問題への対応や未然防止を怠ることは、社会的信用の失墜、職場の生産性低下や離職者の増加など、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、2022年度から国際規範に則した形へ取組みを強化した。 2023年度には代表取締役社長を委員長とする人権委員会の設置、人権方針の策定、人権相談窓口を新設し、社内(グループ会社、海外を含む)を対象とした人権モニタリングを開始した。 2025年度は、当社グループ、主な協力会社・資材納入会社を対象にモニタリングを実施し、調査結果に基づくリスクの予防・是正策、及びサプライチェーンへの展開を行った。 今後も引き続き、モニタリング調査を随時実施し予防・是正を図るとともに、サプライチェーンについても人権デューデリジェンスの対象範囲を拡大し、リスクの低減を図っていく。 (14)人材確保・育成に関するリスク事業量の拡大を支えるのに必要な、専門性を持つ人材やリーダーの確保と育成ができない場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、事業量の拡大を支える人材戦略として、多様な人材の確保に向けた、計画的な新卒採用、積極的なキャリア採用、再雇用希望者に対するジョブ・リターン制度等を実施している。 また、国籍、性別、専門性を問わず、公正にいきいきと働ける職場環境の整備のためのDE&I諸施策を推進することにより、人材の定着を図っている。 (15)サイバーリスクサイバー攻撃(標的型メールやマルウェアによるウイルス感染、不正アクセス等)やシステム障害等による業務の遅延・停滞や事案への対応コスト等が発生した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。 上記のリスクに対応するため、サイバー攻撃への対策として、高機能なウイルス対策ソフト(EDR)を、サーバーを含む全端末に導入しており、常時不審な動きがないかを監視する体制をとっている。 また、システム障害への対策として、業績への影響を最小限にすべく、情報の重要性に応じて複数のバックアップ手段をとっている。 (16)地政学的リスク特定の地域における政治的・軍事的な緊張の高まりによって、当社グループだけでなくサプライチェーンの海外駐在または出張中の従業員に直接的な危険をもたらす可能性がある。 上記のリスクに対応するため、中国出張者については、反スパイ法を中心とした事前レクチャーを行っている。 また、近隣国での軍事的有事の際の周辺工事従事者の安全確保なども検討する。 |
| 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 | 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)財政状態の状況当連結会計年度末の資産合計は、有形固定資産の増加などにより、前連結会計年度末に比べ1,303億円増加し、7,904億円となった。 負債合計は、借入金の増加や社債の発行などにより、前連結会計年度末に比べ1,034億円増加し、5,914億円となった。 なお、有利子負債残高については、前連結会計年度に比べ297億円増加し、1,961億円となった。 純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ269億円増加し、1,990億円となった。 (2)経営成績の状況①事業全体の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、AI関連投資や財政政策による成長の後押しに加え、継続的な賃上げなどによる所得環境の改善や好調な企業業績を背景とした堅調な設備投資などにより、緩やかな景気の回復基調が続いている。 一方で、ウクライナや中東等における地政学的リスクの高まりと、米国の関税政策などにより、先行き不透明な状況が続いている。 建設業を取り巻く環境は、世界的な資源・エネルギー及び建設資材の高騰・高止まりにより工事費の上昇が続いているが、国内においては、国土強靱化や防衛力強化のための堅調な公共投資に加え、経済安全保障の観点からサプライチェーン強靱化のための国内生産拠点や物流施設、AIの進展によるデータセンターの建設需要の高まり、さらには省力化・カーボンニュートラル対応など旺盛な民間投資が見込まれる。 海外においても、当社の拠点であるシンガポールや香港、東南アジアでは引き続きインフラ需要は旺盛であり、質の高いインフラ輸出(ODA)による大型港湾工事も見込まれる。 しかしながら、イラン情勢に起因する原油や原油由来の資材価格高騰、供給制約に注視する必要がある。 このような事業環境の下、当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高7,943億円(前連結会計年度比9.2%増)、営業利益553億円(同154.9%増)、経常利益532億円(同182.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益347億円(同178.4%増)となった。 ②セグメント情報に記載された区分ごとの状況(セグメント利益は連結損益計算書の営業利益ベース)(国内土木事業) 大型港湾工事を含む手持工事が順調に進捗したことにより、売上高は3,259億円(前連結会計年度比6.1%増)と増加し、セグメント利益は売上高の増加と設計変更等による工事採算の改善により402億円(同44.8%増)となった。 当社個別の受注高については、官庁工事の受注が好調なことに加え、民間大型工事の受注が寄与し、前事業年度より817億円増加し3,147億円(同35.1%増)となった。 (国内建築事業) 大型工事を含む手持工事が順調に進捗したことにより、売上高は2,734億円(前連結会計年度比7.4%増)と増加し、セグメント利益は売上高の増加と工事採算の改善により168億円(同86.7%増)と増加した。 当社個別の受注高については、物流倉庫など大型工事を受注したことにより、前事業年度より152億円増加し3,311億円(同4.8%増)となった。 (海外建設事業) 主にシンガポールの大型工事が順調に進捗したことにより、売上高は1,818億円(前連結会計年度比19.8%増)に増加した。 セグメント損失は、大型土木工事2件で工事損失を計上した前連結会計年度の156億円の損失に比べて大幅に改善したが、建築工事1件の採算見直し等に加え、設備子会社において今期完成及び過年度工事で追加損失を計上したことにより、32億円の損失となった。 当社個別の受注高については、シンガポールにおいてチャンギ空港第5ターミナル ターミナル連絡トンネル工事とトゥアス北部埋立工事を、香港において香港国際空港無人交通車両用道路・駅舎建設工事を受注したことにより、前事業年度より872億円増加し2,053億円(同73.8%増)となった。 (その他)国内開発事業、造船事業、環境関連事業等を主な内容とするその他の売上高は132億円(前連結会計年度比5.0%減)となり、セグメント利益は15億円(同193.9%増)となった。 ③経営成績に重要な影響を与える要因について「第2 事業の状況 3事業等のリスク」に記載のとおりである。 ④目標とする経営指標の達成状況目標の達成状況を判断するための主要な指標と当連結会計年度における達成状況は以下のとおりである。 連結2025年度目標2025年度実績増減業績指標売上高7,270億円7,943億円673億円営業利益395億円553億円158億円経常利益360億円532億円172億円親会社株主に帰属する当期純利益250億円347億円97億円1株当たり当期純利益(EPS)88.7円125.6円36.9円財務指標有利子負債残高1,965億円1,961億円△4億円D/Eレシオ(ネット)0.7倍0.6倍△0.1pt自己資本利益率(ROE)13.9%18.7%4.9pt配当性向38.5%38.1%△0.4pt総還元性向78.5%66.9%△11.6% なお当社グループは、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標及び(3)中長期的な会社の経営戦略並びに会社の対処すべき課題」に記載しているとおり、2026年度を初年度とする「中期経営計画(2026~2028年度)」を策定しており、その中で目標とする業績指標、財務指標及び総還元性向を定めている。 ⑤生産、受注及び販売の実績は、次のとおりである。 イ.受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。 セグメントの名称前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)(百万円)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)(百万円)国内土木事業247,025340,623(37.9%増)国内建築事業318,225338,862(6.5%増)海外建設事業121,066211,907(75.0%増)合計686,318891,393(29.9%増) ロ.売上実績当連結会計年度における売上実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。 セグメントの名称前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)(百万円)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)(百万円)国内土木事業307,282325,887(6.1%増)国内建築事業254,549273,431(7.4%増)海外建設事業151,797181,814(19.8%増)その他13,86213,173(5.0%減)合計727,491794,306(9.2%増) (注) 1 その他の受注実績については、当社グループ各社における受注の定義が異なり、また、金額も僅少であるため、建設事業のみ記載している。 2 当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載していない。 3 受注実績、売上実績については、セグメント間の取引を相殺消去して記載している。 4 売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上高及びその割合は次のとおりである。 第75期国土交通省105,157百万円14.5%第76期国土交通省119,389百万円15.0% シンガポール政府90,168百万円11.4% 防衛省84,667百万円10.7% なお、参考のため提出会社単独の事業の状況は次のとおりである。 提出会社における受注高、売上高の状況イ.受注高、売上高及び繰越高期別種類別前期繰越高(百万円)当期受注高(百万円)計(百万円)当期売上高(百万円)次期繰越高(百万円)第75期(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)国内土木事業359,735232,980592,716282,108310,607国内建築事業382,579315,866698,445249,976448,469海外建設事業(361,277)359,019118,109477,128136,684340,443建設事業計(1,103,592)1,101,333666,9561,768,289668,7691,099,520その他-299299299-合計(1,103,592)1,101,333667,2551,768,589669,0681,099,520第76期(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)国内土木事業310,607314,723625,330297,474327,855国内建築事業448,469331,072779,542270,617508,924海外建設事業(340,443)363,810205,277569,088177,104391,983建設事業計(1,099,520)1,122,887851,0731,973,961745,1961,228,764その他-306306306-合計(1,099,520)1,122,887851,3801,974,267745,5031,228,764 (注) 1 前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注高にその増減額を含む。 したがって当期売上高にもかかる増減額が含まれる。 2 前期繰越高の上段( )内表示額は前期における次期繰越高を表わし、下段表示額は、当該事業年度の外国為替相場が変動したため海外繰越高を修正したものである。 3 建設事業計には、損益計算書において「その他の売上高」に含めて表示している建設附帯事業に係る金額を含む。 4 当期受注高のうち海外工事の割合は、第75期17.7%、第76期24.1%でそのうち請負金額100億円以上の主なものは次のとおりである。 第75期バングラデシュ政府マタバリ港開発事業(第一期)パッケージ1港湾建設土木工事(バングラデシュ) シンガポール民間航空庁航空交通管制センター増築工事( シンガポール )第76期Changi Airport Group Pte. Ltd.チャンギ空港第5ターミナル ターミナル連絡トンネル工事( シンガポール ) 香港機場管理局香港国際空港無人交通車両用道路・駅舎建設工事( 香 港 ) ロ.受注工事高の受注方法別比率工事の受注方法は、特命と競争に大別される。 期別区分特命(%)競争(%)計(%)第75期(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)土木工事42.757.3100建築工事48.951.1100第76期(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)土木工事36.863.2100建築工事83.416.6100 (注) 百分比は請負金額比である。 ハ.完成工事高期別区分国内海外計(B)(百万円)官公庁(百万円)民間(百万円)(A)(百万円)(A)/(B)(%)第75期(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)土木工事197,71184,39762,77318.2344,882建築工事32,457217,51873,91022.8323,886計230,168301,916136,68420.4668,769第76期(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)土木工事222,45970,12777,05520.8369,642建築工事53,901216,642100,04927.0370,594計276,361286,770177,10423.9740,236 (注)1 海外完成工事高の地域別割合は、次のとおりである。 地域第75期(%)第76期(%)東南アジア95.195.0その他4.95.0計100100 2 完成工事のうち主なものは、次のとおりである。 第75期 請負金額20億円以上の主なもの中部地方整備局平成30年度三遠南信小嵐トンネル本坑工事西日本高速道路株式会社新名神高速道路 高槻高架橋西(下部工)工事野村不動産株式会社株式会社IHI(仮称)Landport横浜杉田新築工事北九州市新日明工場整備運営事業の内、解体・建設工事住友商事株式会社(バングラデシュ電力公社)マタバリ火力発電所 港湾・敷地造成工事 第76期 請負金額20億円以上の主なものひびきウインドエナジー株式会社北九州響灘洋上ウインドファーム建設工事風車基礎・海洋工事中日本高速道路株式会社東海環状自動車道 久々利第二トンネル他1トンネル工事尼崎4ロジスティック特定目的会社GLP ALFALINK 尼崎 北棟 新築工事東濃中部病院事務組合(仮称)公立東濃中部医療センター建設工事シンガポール政府テコン島A・C地区干拓地造成工事 3 完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりである。 第75期国土交通省104,184百万円15.6%第76期国土交通省118,163百万円16.0% シンガポール政府86,906百万円11.7% 防衛省82,247百万円11.1% ニ.次期繰越工事高(2026年3月31日現在)区分国内海外(百万円)計(百万円)官公庁(百万円)民間(百万円)土木工事189,084137,460254,408580,953建築工事167,494340,436137,574645,505計356,578477,896391,9831,226,459 (注) 次期繰越工事高のうち請負金額50億円以上の主なものは、次のとおりである。 オオノ開發株式会社(仮称)知多シップリサイクルヤード整備工事川西3特定目的会社ESR川西DC3新築計画Changi Airport Group Pte. Ltd.チャンギ空港第5ターミナル ターミナル連絡トンネル工事 (3)キャッシュ・フローの状況現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ146億円(25.8%)増加し、714億円となった。 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりである。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)税金等調整前当期純利益が525億円となったことなどにより、684億円の収入超過(前連結会計年度は233億円の支出超過)となった。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)大型基礎施工船等の建造による支出などにより、663億円の支出超過(前連結会計年度は232億円の支出超過)となった。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)借入金の増加などにより、96億円の収入超過(前連結会計年度は439億円の収入超過)となった。 (資本の財源及び資金の流動性に係る情報)当社グループの資金の源泉は、主として国内及び海外建設事業に係る営業活動からのキャッシュ・フローと金融機関からの借入及び社債の発行等による収入からなる。 資金調達を行う際は、期間や国内外の市場金利動向等、または自己資本比率、D/Eレシオ(ネット)や自己資本利益率(ROE)といった財務指標への影響度等を総合的に勘案しながら、最適な調達を実施することとしている。 なお、コミットメントライン契約については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結貸借対照表関係)」に記載のとおりである。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されている。 この連結財務諸表の作成に当たっては、資産・負債並びに収益・費用の数値に影響を与える見積り及び判断が一定の会計基準の範囲内で行われており、これらの見積り等については、継続して評価し、事象の変化等により必要に応じて見直しを行っているが、見積りには不確実性を伴うため、実際の結果はこれらとは異なる場合がある。 連結財務諸表を作成するに当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりである。 ①重要な収益及び費用の計上基準 主要な事業である建設事業においては、顧客との工事請負契約に基づき、目的物の完成及び顧客に引渡す義務を負っている。 当該履行義務は、主として工事の進捗に伴い支配を顧客に移転することになるため、一定の期間にわたり充足されると判断しており、履行義務の充足に係る進捗度に基づき、一定の期間にわたり収益を認識している。 一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法による完成工事高、工事収益総額、工事原価総額等を、信頼性をもって見積る必要があるが、これらの見積りは、気象条件、海象条件、施工条件、資機材価格等様々な仮定に基づいている。 当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において認識する完成工事高、完成工事原価等に重要な影響を与える可能性がある。 ②退職給付に係る会計処理 当社グループの退職給付債務、退職給付費用及び年金資産は、数理計算上の仮定と見積りに基づいて計算されている。 これらの数理計算上の仮定には、退職給付債務の割引率、予想昇給率、死亡率、退職率、期待運用収益率等の様々な計算基礎がある。 当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において認識する退職給付に係る資産及び退職給付に係る負債、退職給付費用等の金額に重要な影響を与える可能性がある。 なお、当連結会計年度末の退職給付債務、退職給付費用及び年金資産の算定に用いた主要な数理計算上の仮定は、「第5経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (退職給付関係)」に記載している。 |
| 研究開発活動 | 6 【研究開発活動】 当連結会計年度は、レジリエンス、DX・GXの推進に着目した技術の積極的導入を技術開発方針として、ブランド技術の開発や技術提案力の向上に資する技術開発を推進した。 なお、当連結会計年度における研究開発費は33億円であった。 また、当連結会計年度における主要な研究開発内容及び成果は次のとおりである。 (国内土木事業、国内建築事業及び海外建設事業)1.土木分野(1) BIM/CIMへの取組み2023年度に開始された国土交通省の「発注工事での原則BIM/CIM適用」および2024年4月に公表された「i-Construction2.0」等により、BIM/CIMは必須の存在となったうえに、デジタルデータの活用基盤として認知が進み、さらに重要度を増している。 当社は10年にわたりBIM/CIMに積極的に取り組んでおり、当連結会計年度も土木分野で100件超の案件に取り組んだ。 当連結会計年度では、BIM/CIMモデルを情報の基盤とした自社開発クラウド「施工情報共有システム(i-PentaCOL/3D)」の運用をさらに拡大し、汚染土砂のトレーサビリティ確保等の新機能も実装することができた。 昨今注目されている共通データ環境(CDE)の整備・活用が社内で活発化し、情報共有による社内連携の強化に効果を上げ始めている。 このほか、強みである自社のVR・ARコンテンツ開発能力をさらに向上させるとともに、現場職員が高度な事前検討を行うためのBIM/CIMソフトウェアスキル学習コンテンツの整備等を実施した。 今後もさらなる業務改善につながるBIM/CIM活用を進めていく予定である。 (2) 耐硫酸コンクリートMICガード100下水道施設においては、微生物の働きにより生成される硫酸がコンクリートを腐食させ、構造物の耐久性低下や道路陥没のリスクを引き起こすことが社会的問題となっている。 当社は、下水道インフラの長寿命化と環境負荷低減を両立させる技術として、シンガポールのG&W Ready-Mix社※1と共同で耐硫酸コンクリート「MICガード100」を開発した。 本技術は、使用セメント量を減らし、かつ、高炉スラグ微粉末を使用し、それ以外に特殊混和剤を使用したシンプルな配合により、コンクリート自体に耐硫酸性を付与したものである。 微生物腐食性試験の結果、一般的なコンクリートと比較して約3倍の耐久性を有することを確認している。 また、高炉スラグ微粉末を大量活用することで、従来の普通コンクリートと比較して製造時のCO2排出量を約70%低減できる低炭素型の材料である。 コスト面においても、従来の抗菌剤添加型コンクリートと比較して安価(普通コンクリートの1.5〜1.8倍程度)であり、経済性にも優れている。 本技術は2024年度に完成したシンガポールの「大深度下水道トンネルシステム(DTSS)2期事業」にて、延長約10kmの下水幹線二次覆工コンクリートに適用している。 現在は、国内工事への展開を目指し、(公財)日本下水道新技術機構による技術審査証明の取得に向けた取り組みを行っている。 今後も、下水道インフラの長寿命化を通じた社会の持続的発展に貢献していく予定である。 ※1 当社の持分法適用関連会社であるKoh Brothers Eco Engineering Ltd.の親会社であるKoh Brothers Group Ltd.のグループ会社 (3) 長大プレキャスト桟橋の施工近年、建設現場における担い手不足や働き方改革を背景に、施工プロセスにおける生産性向上を図る取り組みが広く行われている。 港湾の桟橋工事では、工期短縮や作業人員の削減等生産性向上の観点からプレキャスト施工は効果的方法である。 同時に、国内の港湾インフラにおいて老朽化対策や更新工事の需要が急増するなか、稼働中の施設運用への影響を最小限に抑える急速施工が強く求められている。 当社は、秋芳鉱業㈱の桟橋工事において、24時間稼働する桟橋に隣接して新設を行うため、急速施工を実施した。 大型起重機船による施工が年2回の各連続4日間に限定されるなか、全長175mの桟橋上部工を3基のプレキャスト部材(最大延長58.4m、1,660t/基)に分割し、その接合には当社で開発したスマート接合技術を適用することで、2,200t吊起重機船を用いた据付工事を3日間で完了させた。 今後も、本工事で実証した“スマート接合技術を用いた長大プレキャスト部材の架設”と“稼働を止めない急速施工技術”を当社の強みとして展開し、インフラ更新需要を積極的に取り込むことで、港湾分野における受注拡大に取り組んでいく予定である。 (4) 画像認識AIを用いたコンクリート締固め管理システムの開発コンクリート構造物の品質確保において、打設時の締固め作業は極めて重要であるが、従来は作業員の経験や技量に依存する部分が大きく、締固め不足によるジャンカ等の初期欠陥や、過剰な締固めによる材料分離の防止が課題となっていた。 そこで当社は、AIによる画像認識技術を応用し、内部振動機(バイブレータ)の挿入位置・深さと時間をリアルタイムで可視化・管理するシステムを開発した。 本システムは、現場周辺に設置した複数のスマートフォンで撮影した画像から、画像認識AIを用いて振動部を自動検知し、その3次元座標を高速で算出するものである。 また、遮蔽物等により画像認識が困難な場合でも、バイブレータに取り付けたICタグにより位置検知を補完する機能を備えている。 本システムを用いて、高速自動車道の床版取替工事での12m×2mのプレキャスト床版製作において、50cm四方の管理グリッド毎に締固め状況をリアルタイムに色別表示した結果、95%以上の高い認識率を確保し、定量的な品質管理が可能であることを確認した。 今後は、橋脚等の高さを有する構造物に適用してその有効性を確認するとともに、コンクリート打設時の品質管理を行っていく予定である。 (5) 国内外技術のグローバル展開当社は現在、シンガポールで建設が進む11番目の高速道路「North–South Corridor(NSC)」のうちN105工区を、フランスのBachy Soletanche Singapore社との共同企業体(JV)にて施工している。 本工事は、市街地の一般道路直下に、全長1,040mの地下高速道路(片側4車線・上下2連ボックスカルバート構造)を建設している。 路線の中心部で既設の地下鉄(MRT)と立体交差する箇所があり、高度な技術力が求められる。 既設地下鉄への影響を最小限に抑えるため、「非開削ボックス推進工法(SFT工法)」を導入した。 本工法は、函体(ボックスカルバート)の外縁に矩形鋼管(箱型ルーフ)を先行施工し、ルーフ内の地盤を本体構造物である函体で水平に押し出しながら置き換えることで、非開削での地下構造物構築を可能にするものである。 また、摩擦軽減用の鋼板(FCプレート)を配置して函体と地山を縁切りすることにより、周辺地盤への影響を最小化している。 施工にあたっては、従来のジャッキ推進式でなく,JVパートナーであるBachy Soletanche Singapore社の関連会社PSC Freyssinet Singapore社が保有する技術「プレストレス用高張力ケーブルを用いた牽引技術」を採用し、工程のさらなる短縮を実現し、2025年7月に上越し部の施工を完了した。 本技術はシンガポール国内では初の導入例であり、発注者や現地のコンサルタント、施工業者からの関心も高く多くの見学者の訪問を受けた。 現在は下越し部の施工に向けた準備を進めており、今後も安全を最優先に完工を目指していく。 (6) 桟橋の調査診断システム及び残存耐力評価技術の開発従来の港湾施設の調査では、専門技術者が小型船上から構造物を目視観察して劣化状況を把握していたが、判断が点検者の主観に依存することや、桟橋下部の狭隘な空間での上向き作業に伴う多大な労力と時間が課題となっていた。 そこで当社は、「i-Boat®」に搭載したカメラにより桟橋下面を撮影し、得られた画像から劣化度を客観的に診断できるシステムを開発し、これまで10ヶ所以上の現場調査に適用してきた。 また、AIを用いて現在および将来の桟橋の残存耐力を評価し、地震時の損傷状態を予測して補修の要否や適切な補修のタイミングを判断できる技術も開発して現場適用してきた。 当連結会計年度では、新たにi-Boatに搭載できる「球体発射・回収装置による打音調査システム」を開発した。 本技術は、遠隔操作により圧縮空気で金属球をコンクリート面に投射し、その衝突音の周波数解析によって内部の“浮き”の有無を客観的に判定するものである。 これにより目視で判別しづらい“浮き”の範囲を特定できることで、必要な補修範囲の適切な設定が可能となる。 従来の点検ハンマーによる手作業と比較して、仮設足場の設置が不要となることで、作業工数を最大で1/5〜1/10程度に削減できる。 また、調査員が危険な桟橋下部に立ち入る必要がないため、海中転落リスクの排除や身体的負担の大幅な軽減も実現した。 本システムはすでに民間企業の荷役桟橋等で実用化しており、今後も港湾インフラの効率的な点検診断技術として調査診断に活用していく。 なお、本システムは「第9回インフラメンテナンス大賞」において「国土交通省特別賞」を受賞した。 (7) 新船種作業船の開発・建造国内洋上風力発電プロジェクトは、2019年4月に施行された再エネ海域利用法に基づき、すでに一般海域の7海域において発電事業者が選定されている。 今後も再公募となった第1ラウンドの3海域や、促進区域に指定されている2海域等、一般海域の占有に関する公募が計画されている。 また、欧州での風車の大型化に伴い、日本国内においても風車の大型化が予想されている。 これらの動向を見据え、10~15MWクラスの風車を設置可能な1,600t吊SEP型多目的起重機船「CP-16001」に続き、DEME Offshore社から購入したSEP型多目的起重機船「Sea Challenger」を1,600t吊へ改造し、すでに台湾でのプロジェクトで稼働させている。 2027年以降は800t吊SEP型多目的起重機船「CP-8001」も含め、日本国内において3隻体制での稼働を目指す。 また、最新型のケーブル敷設船および15MW~20MWクラスの風車の大型基礎を安全かつ効率的に施工できる大型基礎施工船を建造中であり、2028年度以降の運用開始を目指す。 さらに、風車部材を効率的に運搬可能な資材運搬船や、外洋でのクレーン作業を目的とした外洋タイプの自航式クレーン船等の保有に向けて検討を進めている。 当社は、保有するSEP型多目的起重機船「CP-8001」、「CP-16001」、「Sea Challenger」、自航式多目的起重機船「CP-5001」、現在建造中のケーブル敷設船および大型基礎施工船に加え、資材運搬船、外洋タイプの自航式クレーン船等を投入することで、洋上風力建設工事に積極的に参入していく予定である。 2.建築分野(1) 設計、施工へのBIM活用当社は、フロントローディングによる品質および生産性の向上を目指し、設計、施工各フェーズで案件毎の特性に合わせた効果的なBIM活用を実施している。 当連結会計年度では、前連結会計年度からの継続案件と新規案件の合計44件に対しBIM活用を行い、設計・施工一貫BIMによる工事着工前の潜在的な課題の早期発見・解決、業務効率化と品質の確保等に貢献した。 また、複雑な曲面形状を有する施設においては、BIMモデルをマスターデータとして協力業者やメーカーと連携し、設計から製作まで一貫したデータ共有を行うことで、“ものづくり”における生産性の向上を実現することができた。 ソフト面・環境整備においては、耐火被覆や断熱材のモデル作成時間を大幅に短縮するアドインの開発や、クラウドでの部材データの一元管理を実施し、BIM作業の効率性を向上することで支援体制の強化を図った。 今後はBIM活用をさらに発展させ、3次元モデルに時間軸とコストを統合させた5DBIMや時刻歴データ(施工の進捗や管理用の測定値等)を加えたデジタルツイン、CDE(共通データ環境)を利用したサプライチェーン連携等についても精力的に取り組んでいく予定である。 (2) ICT技術を用いた業務効率化システムの開発と運用当連結会計年度では、自社開発のBIMを活用した「五洋建設統合施工管理システムPiCOMS(ピーコムス):Penta-ocean integrated Construction Management System」を5現場(9棟)に適用した。 本システムの適用による生産性向上の効果が広く確認されており,現場管理業務における提案技術として定着を図っている。 また、前連結会計年度に開発した現場内での職員の位置情報を見える化した「職員位置情報モニタリングシステム」については、これまでの高さ方向のみの位置情報を、水平方向の位置情報も活用した管理機能を追加した。 現在、福岡市内の大型現場に導入し、その効果の検証を始めている。 引き続き、開発したICT技術の現場運用を通して、生産性向上への取り組みを加速させていく予定である。 (3) CO2低減型コンクリート「CELBIC」の開発と活用当社は、脱炭素社会の形成と地球環境問題の改善に寄与することを目的に、建築構造物に求められる所要の品質を確保しつつ、コンクリート材料に由来するCO2の排出量の約9~63%を削減するCELBIC(セルビック:Consideration for Environmental Load using Blast furnace slag In Concrete)、ならびに再生骨材を活用して最大で70%程度削減するCELBIC-RA(セルビック-アールエー:Consideration for Environmental Load using Blast furnace slag In Concrete - Recycled Aggregate)を開発し、建設現場に導入してきた。 当連結会計年度では、A種クラスのCELBICを屋上の防水押さえコンクリートに1件、CELBIC-RAを建築物の基礎に2件適用し、コンクリート材料に由来するCO2を合わせて約370t削減した。 今後もCELBICおよびCELBIC-RAの現場適用を進めるとともにカーボンニュートラル社会の実現に向けて、技術開発および普及展開を進めていく。 (4) ZEB化技術への取組みカーボンニュートラル実現に向けた機運が高まるなか、建築分野においては、建物の省エネルギー・ZEB化に対する顧客の関心が高まっている。 当社はこれまでZEB化建物の実績を積み重ねつつ、ZEB化技術の開発に取り組んできた。 昨今のエネルギー供給事情からZEB化に加え、ピークシフト等建物の運用時のエネルギー利用効率化にも目が向けられている。 このような状況を踏まえ、当連結会計年度は当社技術研究所の施設に太陽光発電設備、蓄電池設備、およびEMS(エネルギーマネジメントシステム)を導入した。 今後は、システム運用時の効率的なエネルギーの利用方法を検証し、その知見を活用してZEB化技術の高度化を図るとともに顧客への設計提案・技術提案に積極的に取り組んでいく予定である。 (5) 環境配慮技術の取組み近年働き方改革が求められるなかで、執務者のウェルネスやプロダクティビティに影響を与えるオフィス空間に、より良い室内環境の創出が求められている。 当社では、目に見えない室内環境の状態や変化を“見える化”する室内環境可視化技術を室内環境の評価・改善のための基本技術と位置づけ、開発に取り組んでいる。 当連結会計年度は、前連結会計年度に開発した執務者の温冷感評価手法をもとに、個々人の温冷感をリアルタイムにモニター表示するシステムを開発した。 同システムを社内複数部署の執務空間で検証し、執務者の体感に沿った評価ができていることを確認した。 今後は、本システムと連動した空調運転制御システムの開発を進めるとともに、顧客施設に対して本システムを提案し、さらなる快適な室内温熱環境の提供につなげていく予定である。 3.環境分野(1) 副産物の有効利用技術カルシア改質土は、浚渫土に転炉系製鋼スラグを原料とするカルシア改質材を混合することで、浚渫土の物理化学性状を改善した材料である。 港湾工事で発生する浚渫土を有効活用し、埋立材や干潟・浅場の中詰材等として使用されている。 大規模施工が可能なカルシア落下混合船やバックホウ混合を効率化するカルシアバケット、海底地盤表層を改良できる原位置カルシア混合工法の改良や適用を進めている。 当連結会計年度は、藻場基盤造成工事と深堀跡埋戻し工事に、落下混合施工によるカルシア改質土を適用し、急速造成のための早期強度確保および埋戻し時の汚濁発生抑制という技術的課題解決に関して、大規模施工での実績を得ている。 (2) ブルーインフラ・ブルーカーボンへの取り組み浚渫土に製鋼スラグ、高炉スラグ微粉末等を混合した人工石は、コンクリートと比較して低炭素材料であることに加え、製造過程でCO2を供給することでCO2をCaCO3として固定できる。 従って、材料としてカーボンネガティブ化も可能である。 この人工石を海域に設置し、海藻の着生基盤として活用可能であることを確認した。 また、カルシア改質土で造成した浅場に人工石を配置した海域では、着生・生長した海藻によりCO2が固定されており、この固定されたCO2は2023年度、2024年度に引き続き、当連結会計年度も、Jブルークレジットとして認証・発行された。 今後もさらに技術開発を進め、現場への適用を図る予定である。 (3) 泥土のリサイクル技術河川・湖沼の浚渫土や陸上の掘削工事から発生する泥土の利活用は重要な課題であり、当社はこれまで様々な技術開発に取り組んできた。 吸水性泥土改質材「ワトル」は、ペーパースラッジ焼却灰(PS灰)に特殊薬剤を混合した製品で、泥土と混合すると、吸水による物理的改質効果(瞬時の改良)と、時間経過にともなう化学的改質効果(緩やかな強度発現)を合わせ持つことが特徴である。 従来、建設汚泥や高含水の発生土に対しては天日干しやセメント・石灰等による固化処理が用いられてきたが、処理時間やコスト、アルカリ化等の課題があった。 「ワトル」はこのような課題の解決策として多くの適用実績を積んできており、今後はカーボンリサイクルへの貢献や利用用途の拡大等、より高機能な材料となるよう開発を進めていく。 4.技術評価証等の取得NETIS<新規登録>・ダイバー用非接触バイタルセンサー KTK-250003-A・i-Boat(無線LANボート)を用いた港湾構造物の点検・診断システム KTK-250015-A<更新>・汚濁拡散防止システム 第01002号・真空圧密ドレーン工法「キャップ付ドレーンを用いた圧密排水工法」 第05001号・ICタグによる水中転落者早期検知システム 第09005号・水中位置監視システム(水中ポジショニングシステム) 第10002号・変形追随遮水工法「Clay Guard工法」 第15003号・自動潜水システム 第15004号 性能評定<新規>・CCB床NAC工法 :一般財団法人日本建築総合試験所、第25-32号、2025年12月・PHIS構法構造設計・施工指針(五洋建設):一般社団法人ベターリビング、評定CBL RC006-09号、2025年9月<更新>・異種強度を打ち分けた鉄筋コンクリート梁工法の設計法及び施工方法 -Dicos Beam工法-:日本ERI株式会社、構造性能評価 ERI-K19023-02、2025年6月 大臣認定<新規登録>・押出成形セメント板/吹付けロックウール合成被覆/鋼管柱/耐火構造2時間(柱):FP120CN-1149、2025年4月・コンクリート板/吹付ロックウール合成被覆/鉄骨はり/耐火構造1時間(はり):FP060BM-0655-1、2025年3月・コンクリート板/吹付ロックウール合成被覆/鉄骨はり/耐火構造2時間(はり):FP120BM-0545-1、2025年9月・コンクリート板/吹付ロックウール合成被覆/鉄骨はり/耐火構造3時間(はり):FP180BM-0560-1、2025年9月・仕上材・押出成形セメント版・吹付ロックウール合成被覆/鉄骨はり/耐火構造1時間(はり):FP060BM-0720-1、2025年9月・仕上材・軽量気泡コンクリートパネル・吹付けロックウール合成被覆/鉄骨はり/耐火構造1時間(はり):FP060M-0786-1、2025年9月・仕上材・軽量気泡コンクリートパネル・吹付けロックウール合成被覆/鉄骨はり/耐火構造2時間(はり):FP120BM-0769-1、2025年9月・コンクリート板/吹付ロックウール合成被覆/鋼管柱/耐火構造1時間(柱):FP060CN-1028-1、2025年11月・コンクリート板/吹付ロックウール合成被覆/鋼管柱/耐火構造2時間(柱):FP120CN-1043-1、2025年11月・コンクリート板/吹付けロックウール合成被覆/鋼管柱/耐火構造1時間(柱):FP060CN-0846-1、2025年11月・コンクリート板/吹付けロックウール合成被覆/鋼管柱/耐火構造2時間(柱):FP120CN-0861-1、2025年11月・コンクリート板/吹付けロックウール合成被覆/鋼管柱/耐火構造3時間(柱):FP180CN-0895-1、2025年11月・仕上材・押出成形セメント版・吹付ロックウール合成被覆/鋼管柱/耐火構造1時間(柱):FP060CN-0967-1、2025年11月・仕上材・押出成形セメント版・吹付ロックウール合成被覆/鋼管柱/耐火構造1.5時間(柱):FP090CN-0994-1、2025年11月・コンクリート板/吹付ロックウール合成被覆/コンクリート充填鋼管柱/耐火構造2時間(柱):FP120CN-0738-2、2025年11月・コンクリート板/吹付ロックウール合成被覆/コンクリート充填鋼管柱/耐火構造3時間(柱):FP180CN-0752-2、2025年11月・吹付ロックウール被覆/コンクリート充填鋼管柱/耐火構造2時間(柱):FP120CN-0631-2、2025年11月・吹付ロックウール被覆/コンクリート充填鋼管柱/耐火構造3時間(柱):FP180CN-0646-2、2025年11月 |
| 設備投資等の概要 | 1 【設備投資等の概要】 (国内土木事業、国内建築事業及び海外建設事業)当連結会計年度における主な設備投資の内容は、洋上風力関連作業船の設備投資他、施工能力向上のための建設機械・作業船などの新設及び更新等であり、その総額は84,362百万円である。 なお、前連結会計年度に改造中であった、SEP型多目的起重機船は、当連結会計年度に完成した。 (その他)当連結会計年度における主な設備投資の内容は、賃貸事業用建物の更新、リース用事務機器、副産物リサイクル設備の更新等であり、その総額は339百万円である。 |
| 主要な設備の状況 | 2 【主要な設備の状況】 提出会社は国内土木事業、国内建築事業、海外建設事業及びその他事業を営んでいるが、大半の設備は共通的に使用されているので、セグメントに分類せず、主要な事業所ごとに一括して記載している。 (1)提出会社2026年3月31日現在事業所(所在地)帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物構築物機械運搬具工具器具備品土地リース資産合計面積(千㎡)金額本社(東京都文京区)3,1018,851246.18(―)12,2664024,259947札幌支店(札幌市中央区)2,31611146.22(―)497162,842137東京土木支店・東京建築支店(東京都文京区)2,313252211.48(0.90)11,489614,063753名古屋支店(名古屋市中区)1,0413971.78(―)2,361153,458221大阪支店(大阪市北区)196162.03(―)7508971271中国支店(広島市中区)8367163.15(―)1,47762,328210九州支店(福岡市博多区)2673810.37(1.57)64716970385那須技術研究所(栃木県那須塩原市)1,4936439.66(―)1,400 ―2,95760 (2)国内子会社2026年3月31日現在会社名事業所(所在地)セグメントの名称帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物構築物機械運搬具工具器具備品土地リース資産合計面積(千㎡)金額五栄土木㈱本社他(東京都江東区他)国内土木事業3052284.73(―)48231,019228洋伸建設㈱本社他(広島市中区他)国内土木事業10478476.64(―)153―337104警固屋船渠㈱本社(広島県呉市)その他4268327.36(―)1,120―1,63140PKYマリン㈱ 本社 (東京都 文京区)国内土木事業―16,530―(―)――16,530― (3)在外子会社2026年3月31日現在会社名事業所(所在地)セグメントの名称帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物構築物機械運搬具工具器具備品土地リース資産合計面積(千㎡)金額アンドロメダ・ファイブ社本社(シンガポ-ル)海外建設事業―1,971―(―)――1,971―マーズ・ファイブ社本社(シンガポ-ル)海外建設事業 ―1,964―(―)――1,964―カシオペア・ファイブ社本社(シンガポ-ル)海外建設事業―10,185―(―)――10,185―ジャパンオフショアマリンDK社本社(デンマーク)国内土木事業―31,642―(―)――31,642― (注) 1 帳簿価額に建設仮勘定は含まない。 2 土地及び建物の一部を連結会社以外から賃借している。 賃借料は1,341百万円であり、賃借土地の面積については、( )内に外書きで示している。 3 提出会社の那須技術研究所は、研究開発施設である。 他の施設は、主に事務所ビル、建設機械等である。 4 土地建物のうち、主な賃貸事業用の資産の帳簿価額会社名所在地セグメントの名称設備の内容土地(百万円)建物(百万円)五洋建設㈱東京都千代田区その他事務所ビル32582 |
| 設備の新設、除却等の計画 | 3 【設備の新設、除却等の計画】 (国内土木事業、国内建築事業及び海外建設事業)施工の機械化・合理化等のため、機械設備・作業船等の拡充更新を推進しており、当連結会計年度後1年間の設備投資額(新設・拡充)は、43,699百万円を予定している。 なお、重要な設備の新設の計画は以下のとおりであり、除却等の計画はない。 会社名(所在地)設備の内容投資予定額(百万円)資金調達方法備考総額既支払額五洋建設㈱(東京都文京区)HLV(大型基礎施工船)(1隻)130,00073,821自己資金及び借入金2028年完成予定五洋建設㈱(東京都文京区)CLV(ケーブル敷設船)(1隻)34,00015,151自己資金及び借入金2028年完成予定 (注)HLV(大型基礎施工船)及びCLV(ケーブル敷設船)は芙蓉総合リース㈱との共同保有である。 (その他)リース用事務機器の購入等により、当連結会計年度後1年間の設備投資額(新設・拡充)は、2,201百万円を予定している。 なお、重要な設備の新設及び除却等の計画はない。 |
| 研究開発費、研究開発活動 | 3,300,000,000 |
| 設備投資額、設備投資等の概要 | 339,000,000 |
Employees
| 平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 41 |
| 平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 17 |
| 平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況 | 9,358,808 |
| 管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標 | 0 |
| 全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
| 正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
| 非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
Investment
| 株式の保有状況 | (5) 【株式の保有状況】 ① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とした株式の保有は行っていない。 上場株式の保有に当たっては、投資先企業との良好な取引関係の維持・強化等により、相互の企業価値向上につながると判断した場合に限り、投資株式の保有を行っている。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式イ.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社取締役会では、上場株式の保有に当たっては、投資企業との良好な取引関係の維持・強化等により、相互の企業価値向上につながるかといった観点から、総合的に判断することとしている。 保有株式については、毎年6月、銘柄ごとに、投資先企業の財政状態、経営成績、株価及び配当の状況並びに過去3年間の取引状況及び将来の計画を確認し、保有目的、保有に伴う便益やリスク及び資本コストと見合っているか等について、取締役会にて保有の適否を具体的に検証し判断しているが、保有リスクの抑制や資本の効率性の観点から、取引企業との十分な対話を経た上で、段階的に削減を進める。 当事業年度においては、上記方針のもと、2025年5月9日に開催された取締役会にて個別銘柄ごとに検証を行い、投資株式2銘柄を売却している。 ロ.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式632,741非上場株式以外の株式921,299 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式―――非上場株式以外の株式29取引拡大を目的とし、取引先との良好な関係の維持・強化のため (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式――非上場株式以外の株式2249 ハ.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)住友不動産㈱1,400,000700,000建設工事請負等の取引関係の維持・強化のため。 なお、当事業年度の株式の増加は、株式分割によるものである有6,1483,915福山通運㈱939,318937,116建設工事請負等のさらなる取引関係の維持・強化のため(取引先持株会に加入)無4,9873,387大日本印刷㈱1,373,0001,373,000建設工事請負等の取引関係の維持・強化のため無3,8822,910 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)ヒューリック㈱1,615,9501,615,950建設工事請負等の取引関係の維持・強化のため無2,9562,322㈱上組350,000350,000建設工事請負等の取引関係の維持・強化のため有1,9081,222㈱四国銀行274,204274,204取引金融機関との良好な関係の維持・強化のため有615329ヤマトホールディングス㈱283,730283,730建設工事請負等の取引関係の維持・強化のため無494556㈱みずほフィナンシャルグループ30,80730,807取引金融機関との良好な関係の維持・強化のため有187124伊勢湾海運㈱123,454122,098建設工事請負等のさらなる取引関係の維持・強化のため(取引先持株会に加入)無11890京浜急行電鉄㈱―102,675―無―155西部ガスホールディングス㈱―46,512―無―79 (注)1 特定投資株式の㈱みずほフィナンシャルグループの株式以下は、貸借対照表計上額が資本金額の100分の1以下であるが、当事業年度において提出会社が保有する特定投資株式とみなし保有株式を合わせて60銘柄に満たないため、全銘柄について記載している。 2 銘柄ごとの定量的な保有効果については、取引先との関係等を考慮し開示を控えているが、保有の合理性は、上記「イ.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」に記載の方法により検証を行っている。 3 当社株式の保有の有無については、銘柄が持株会社の場合はその主要な子会社の保有分を勘案して記載している。 みなし保有株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)㈱いよぎんホールディングス920,000920,000取引金融機関との良好な関係の維持・強化のため有2,6041,617東海旅客鉄道㈱383,500383,500建設工事請負等の取引関係の維持・強化のため無1,5661,094㈱ひろぎんホールディングス584,3001,168,600取引金融機関との良好な関係の維持・強化のため有1,0041,415京浜急行電鉄㈱550,000550,000建設工事請負等の取引関係の維持・強化のため無838832中部電力㈱226,500226,500建設工事請負等の取引関係の維持・強化のため無584367㈱山口フィナンシャルグループ143,600143,600取引金融機関との良好な関係の維持・強化のため無345252中国電力㈱121,000121,000建設工事請負等の取引関係の維持・強化のため無120104東京電力ホールディングス㈱140,600140,600建設工事請負等の取引関係の維持・強化のため無8960 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)東ソー㈱―290,200―無―595広島電鉄㈱―456,300―無―276日本製鉄㈱―68,000―無―217関西電力㈱―55,100―無―97北陸電力㈱―34,600―無―28東北電力㈱―23,100―無―23九州電力㈱―14,000―無―18 (注)1 みなし保有株式の中国電力㈱の株式以下は、貸借対照表計上額が資本金額の100分の1以下であるが、当事業年度において提出会社の保有する特定投資株式とみなし保有株式を合わせて60銘柄に満たないため、全銘柄について記載している。 2 貸借対照表計上額の上位銘柄を選定する段階で、特定投資株式とみなし保有株式を合算していない。 3 銘柄ごとの定量的な保有効果については、取引先との関係等を考慮し開示を控えているが、保有の合理性は、上記「イ.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」に記載の方法により検証を行っている。 4 当社株式の保有の有無については、銘柄が持株会社の場合はその主要な子会社の保有分を勘案して記載している。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式区分当事業年度前事業年度銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式――――非上場株式以外の株式―――― 区分当事業年度受取配当金の合計額(百万円)売却損益の合計額(百万円)評価損益の合計額(百万円)非上場株式―――非上場株式以外の株式――― |
| 株式数が増加した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 2 |
| 株式数が減少した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 2 |
| 銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 63 |
| 貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 2,741,000,000 |
| 銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 9 |
| 貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 21,299,000,000 |
| 株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 9,000,000 |
| 株式数の減少に係る売却価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 249,000,000 |
| 株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 123,454 |
| 貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 118,000,000 |
| 株式数、保有目的が純投資目的以外の目的であるみなし保有株式の明細、提出会社 | 140,600 |
| 貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的であるみなし保有株式の明細、提出会社 | 89,000,000 |
| 株式数が増加した理由、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 取引拡大を目的とし、取引先との良好な関係の維持・強化のため |
| 銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 西部ガスホールディングス㈱ |
| 保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 建設工事請負等のさらなる取引関係の維持・強化のため(取引先持株会に加入) |
| 当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 有 |