財務諸表

CoverPage

提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2026-06-18
英訳名、表紙SEIKAGAKU CORPORATION
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長  水谷 建
本店の所在の場所、表紙東京都千代田区丸の内一丁目6番1号
電話番号、本店の所在の場所、表紙03(5220)8950(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
年  月概          要1947年6月東京都港区に資本金19万円をもって興生水産株式会社(現、生化学工業株式会社)を設立し、水産加工業を主体として営業開始1947年9月神奈川県横須賀市に久里浜事業所を開設1949年1月事業目的に医薬品等の製造及び販売を加え、医薬品開発に着手1950年4月久里浜事業所において医薬品製造業許可を取得し、コンドロイチン硫酸を製造発売1952年2月本店を東京都中央区に移転1953年9月商号を株式会社生化学研究所に変更1960年2月東京都新宿区に東京研究所を開設1962年8月商号を生化学工業株式会社に変更1968年7月東京都東大和市に東京研究所を移転1975年9月茨城県高萩市に高萩工場を開設、医薬品製造業許可を取得1987年1月眼科手術補助剤「オペガン」販売開始1987年3月関節機能改善剤「アルツ」販売開始1989年11月社団法人日本証券業協会の店頭市場(現 JASDAQ市場)に株式を登録1992年10月「アルツ」の輸出(北欧向け)を開始1993年2月関節機能改善剤「アルツディスポ」(注射器充填タイプ)販売開始1995年8月眼科手術補助剤「オペガンハイ」販売開始1997年11月米国 マサチューセッツ州のアソシエーツ オブ ケープ コッド インク(現、連結子会社)を子会社化1998年2月ISO9001/EN46001、ISO13485認証取得(2010年よりISO13485認証のみ維持)2001年4月関節機能改善剤「スパルツ」(現、「スパルツFX」)米国で販売開始2004年3月東京証券取引所市場第二部上場2005年3月東京証券取引所市場第一部指定2005年5月本社事務所を東京都千代田区に移転2005年6月本店を東京都千代田区に移転2007年5月2007年8月生化学バイオビジネス株式会社を設立内視鏡用粘膜下注入材「ムコアップ」販売開始2007年10月会社分割により機能化学品関連事業を生化学バイオビジネス株式会社に承継2012年1月関節機能改善剤「ジェル・ワン」(単回投与製品)米国で販売開始2012年4月生化学バイオビジネス株式会社を吸収合併2013年4月東京都東大和市にCMC研究所を開設2016年7月眼科手術補助剤「シェルガン」販売開始2018年8月腰椎椎間板ヘルニア治療剤「ヘルニコア」販売開始2019年3月関節機能改善剤「ハイリンク」(単回投与製品)イタリアで販売開始2020年3月カナダ オンタリオ州のダルトン ケミカル ラボラトリーズ インク(現、連結子会社)を子会社化2021年5月関節機能改善剤「ジョイクル」販売開始2021年8月関節機能改善剤「ハイリンク」(単回投与製品)台湾で販売開始2022年4月東京証券取引所プライム市場に移行2025年5月内視鏡用粘膜下注入材「ムコアップ」中国で販売開始
事業の内容 3【事業の内容】
当社グループは、当社及び子会社7社により構成され、医薬品及びLALの研究開発、製造・仕入及び販売に関する事業活動を展開しています。
当社グループにおける事業内容及び当該事業における位置付けは、次のとおりです。
医薬品:  当社は、医薬品、医療機器及び医薬品原体等の研究開発、製造・仕入及び販売を行っています。
ダルトン ケミカル ラボラトリーズ インクは医薬品受託製造等を行っています。
セイカガク ノース アメリカ コーポレーションは北米における医薬品・医療機器開発活動の一部及び生産企画を担っています。
LAL:  当社は、研究開発、仕入及び販売を行っています。
アソシエーツ オブ ケープ コッド インクは、研究開発、製造・仕入及び販売を行っています。
また、アソシエーツ オブ ケープ コッド インターナショナル インクは、販売を行っています。
事業セグメント別の主要製品は次のとおりです。
事業セグメント主要製品等医薬品・関節機能改善剤、眼科手術補助剤、腰椎椎間板ヘルニア治療剤、内視鏡用粘膜下注入材・医薬品原体(各種医薬品用の原薬)・医薬品受託製造LAL・エンドトキシン測定用試薬、グルカン測定体外診断用医薬品  事業系統図は次のとおりです。
(注)1.※1は連結子会社、※2は非連結子会社です。
2.アソシエーツ オブ ケープ コッド ヨーロッパ ゲーエムベーハーは、現在清算手続中のため、上記事業系統図には含めておりません。
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
連結子会社名称住所資本金主要な事業の 内容議決権の所有(又は被所有)割合(%)関係内容アソシエーツ オブケープ コッド インク米国マサチューセッツ州2,080米ドル試薬の製造・仕入及び販売100.0当社が製品を購入している。
アソシエーツ オブ ケープ コッド インターナショナル インク米国マサチューセッツ州-試薬の販売100.0(100.0)-アソシエーツ オブ ケープ コッド ヨーロッパ ゲーエムベーハードイツウォルドルフ51,129ユーロ試薬の販売100.0(100.0)-エスケーケー カナダ エンタープライジズ コーポレーションカナダオンタリオ州49,800千カナダドル持株会社100.0-ダルトン ケミカル ラボラトリーズ インクカナダオンタリオ州49,800千カナダドル医薬品受託製造等100.0(100.0)-(注)1.議決権の所有割合の( )内は、内数で間接所有割合であります。
2.エスケーケー カナダ エンタープライジズ コーポレーション及びダルトン ケミカル ラボラトリーズ インクは、特定子会社に該当しております。
3.アソシエーツ オブ ケープ コッド インクは売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等  (1) 売上高    10,097百万円
(2) 経常利益   1,153百万円(3) 当期純利益   934百万円(4) 純資産額   12,739百万円(5) 総資産額   14,380百万円4.アソシエーツ オブ ケープ コッド インターナショナル インクは売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等  (1) 売上高    4,590百万円
(2) 経常利益    347百万円(3) 当期純利益   262百万円(4) 純資産額   1,450百万円(5) 総資産額   2,371百万円5.アソシエーツ オブ ケープ コッド ヨーロッパ ゲーエムベーハーは、現在清算手続中であります。
従業員の状況 (2)【従業員の状況】
①連結会社の状況 (2026年3月31日現在)セグメントの名称従業員数(人)医薬品706(94)LAL307(13)全社(共通)129(11)合計1,142(118) (注)1.臨時従業員数(契約社員を含む)は、年間の平均人員を( )内に外数で記載しています。
2.全社(共通)として記載されている従業員は、管理部門等に所属している者です。
②提出会社の状況 (2026年3月31日現在)従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)694(106)40.211.58,675,482△2.5 セグメントの名称従業員数(人)医薬品550(93)LAL15
(2)全社(共通)129(11)合計694(106)(注)1.平均年間給与は、基準外賃金及び賞与を含んでいます。
2.従業員数は当社の就業人員数であり、また執行役員は除いています。
3.臨時従業員数(契約社員を含む)は、年間の平均人員を( )内に外数で記載しています。
4.全社(共通)として記載されている従業員は、管理部門等に所属している者です。
③労働組合の状況 当社の労働組合には、全生化学工業労働組合があります。
2026年3月31日現在の当該組合員数は528名です。
 また、連結子会社につきましては、労働組合はありません。
 なお、労使関係は円満に推移しています。
④管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異・提出会社当事業年度管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)   (注)1.男性労働者の育児休業取得率(%)   (注)2.労働者の男女の賃金の額の差異(%)(注)1.3~8全労働者うち正社員うち契約社員16.785.073.0(74.3)81.7(83.4)63.0(65.3)(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しています。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出しています。
3.対象期間は2026年3月期(2025年4月から2026年3月まで)です。
4.対象期間の途中に入社または退職した労働者を除きます。
5.契約社員には、派遣社員を含めていません。
6.総賃金は、基本給、時間外労働に対する賃金及び賞与等を含み、通勤手当等を除きます。
7.当社の就業人員数(当社から連結子会社への出向者を除く。
)で算出し、執行役員は除いています。
8.労働者の男女の賃金の差異の( )内の数値は、休職者及び休業者を除いた数値です。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりです。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1)経営の基本方針当社は、「独創 公正 夢と情熱」を経営綱領のモットーとして掲げ、糖質科学の知見を活かした、独創的な医薬品等を継続して創製し、患者の方々に提供することを通じて、世界の人々の健康で心豊かな生活に貢献することを基本方針としています。
これにより、医療を含む社会の持続的な発展に寄与するとともに、当社の持続的成長及び中長期的な企業価値向上を目指してまいります。
また、製薬企業としての社会的使命及び責任を深く自覚し、高い倫理観のもと法令等の遵守を徹底するほか、コーポレート・ガバナンスの充実を図り、株主をはじめとするステークホルダーの皆さまとの信頼関係の強化に努めてまいります。
(2)目標とする経営指標当社グループでは、2023年3月期から2026年3月期までの中期経営計画において、経営指標として売上高および営業利益に係る目標値を設定していました。
当該中期経営計画においては、重点施策のひとつとして、米国における腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603の承認取得及び上市を掲げておりましたが、これを達成するに至りませんでした。
今後の経営方針については、本剤の審査結果の影響を受けることから、当該結果の取得後に改めて検討を進める方針としています。
なお、短期的な指標として、2027年3月期の業績予想は以下のとおりとしています。
2027年3月期業績予想売上高41,850百万円営業利益2,050百万円経常利益4,200百万円親会社株主に帰属する当期純利益2,250百万円 (3)経営環境及び中長期的な経営戦略と対処すべき課題≪経営環境≫医薬品産業を取り巻く経営環境は、国内薬価制度の抜本改革をはじめとした医療費抑制策の進展や、治療選択肢の多様化等に伴う企業間競争の激化に加え、新薬開発の難易度が高まるなか研究開発コストが増大するなど、極めて厳しい状況が継続しています。
当社が持続的に成長軌道を描くためには、このように環境変化が激しい時代への柔軟な対応が必要となります。
また、社会の持続的発展と企業価値向上に向け、サステナビリティ推進をはじめとした社会的責任を果たすことの重要性が高まり、それらへの対応が急務となっています。
≪直近の市場環境≫当社の主力製品である関節機能改善剤の国内市場は、高齢者人口が増加傾向にあるものの、注射剤以外の外用薬や内服薬の処方拡大により数量ベースでは横ばいで推移しており、金額ベースでは薬価引き下げの影響を受けて縮小傾向にあります。
そのような状況の中、国内市場において当社製品は高いシェアを獲得しており、需要が高い状況を維持しています。
海外の主力市場の一つである米国市場については、高齢者人口の増加を背景に緩やかな拡大傾向にあります。
しかしながら、政府の政策による医薬品業界への影響は依然として不透明な状況となっており、販売提携先とも連携を取りながら動向を注視しています。
中国市場については、米国と同じく高齢者人口の増加により緩やかな拡大傾向にあるものの、政府や省による集中購買が拡大し、価格競争が激化しています。
≪中期経営計画(2023年3月期~2026年3月期)の概要≫Ⅰ. 目指すべき姿 当社は、本中期経営計画期間である2023年3月期からの4ヵ年を「成長を実現する期間」として定めています。
前中期経営計画期間に強化した基盤をもとに、各重点施策を推し進めることで、持続的に成長軌道を描くための実力を養い、最終年度には過去最高の業績達成を目指します。
Ⅱ. 重点施策当社が持続的に成長軌道を描くための実力を養うべく、次の5つの重点施策に取り組みます。
① 腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603の製品価値最大化 腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603の米国における承認取得及び上市を実現するために、カナダに設立したセイカガク ノース アメリカ コーポレーションを最大限に活用し迅速かつ確実な承認申請、審査対応を行います。
また、販売提携先との密な連携のもと販売準備を進め、医療現場への早期浸透による製品価値の最大化を図ります。
② 独自の創薬技術を活かした研究開発の加速 当社が保有するGAG*に関する基盤技術を応用展開することで、既存領域における新規開発テーマや新規疾患領域を含む革新的な研究テーマの創出に注力し、アンメットメディカルニーズを中心とした患者の方々が真に必要とする新薬の創製を目指します。
また、これらの成功確度を高め、早期進捗を図るために各種アライアンスを推進します。
同時に既存パイプラインを着実に進展させ、腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603の米国における承認取得及び上市、ドライアイ治療剤SI-614の米国第Ⅲ相臨床試験の終了、癒着防止材SI-449の国内承認取得及び米国での臨床試験開始を目指します。
*GAG:グリコサミノグリカン。
複合糖質の構成成分のひとつ(ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸等)。
③ 関節機能改善剤の事業価値維持・向上 主力である国内関節機能改善剤市場において当社製品のプレゼンスを強化し、経営を支える基盤製品としての事業性の維持・向上に努めます。
国内医薬品は薬価引き下げの影響を大きく受けることから、原価構造の改善が不可欠であり、安定供給継続のためにも製品資材の仕様変更や製造工程の効率化等をさらに進めてまいります。
また、関節機能改善剤ジョイクルの安全性情報等の収集及び提供を継続するとともに、臨床研究の結果をもとに適切な処方への貢献を目指してまいります。
④ グローバル生産体制の構築 海外子会社ダルトン ケミカル ラボラトリーズ インク(カナダ、トロント)と当社高萩工場(日本、茨城県)の2拠点化を図ることで、適切かつ効率的な製造体制のもと安定供給のさらなる強化を図ります。
⑤ 遺伝子組換え技術によるLAL事業の拡大 海外子会社アソシエーツ オブ ケープ コッド インクとの連携のもと、遺伝子組換えエンドトキシン測定用試薬パイロスマート ネクストジェンを活用し信頼できる科学的データの蓄積や遺伝子組換え技術を活かした新たな診断薬の開発促進に取り組むとともに、関連企業との協働による測定機器やソフトウエアの開発・改良などを行うことで、新たな価値の創造を目指します。
 また、上記の5つの重点施策を実行するうえで、社員エンゲージメントの向上や組織強化・人材育成は経営の基盤となる重要な要素となります。
事業の中核である人材の育成や、成長を促進する環境を醸成するための投資を積極化させ、持続的な成長を実現するための基盤強化・改善を図っていきます。
Ⅲ.サステナビリティ 当社は、社会の持続的発展と企業価値向上に向けて、優先的に取り組むべき重要課題として6つのマテリアリティを特定しています。
中期経営計画の重点施策のベースとなるこれらのマテリアリティに注力し、医療関連事業の発展に加え、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを強化するとともに、サプライチェーンやステークホルダーの皆さまとの十分なコミュニケーションによる、社会的課題の解決を目指します。
≪中期経営計画の総括(2023年3月期~2026年3月期)≫本中期経営計画を「成長を実現する期間」と定め、持続的に成長軌道を描くための実力を養い、過去最高の業績達成を目指しました。
結果として、数値目標(売上高400億円、営業利益70億円)は、期間中に腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603の米国における承認取得及び上市を達成できなかったことが大きく影響し、未達となりました。
しかしながら、研究開発や既存製品の安定供給維持に向けた体制構築、グローバル生産体制の構築、及びLAL事業の拡大について着実に進展させることができました。
今後も世界中の患者の方々の健康で心豊かな生活の質の向上に貢献するとともに、企業価値の更なる向上にむけて取り組みを加速してまいります。
本中期経営計画での重点施策に関する結果と実施内容は以下のとおりです。
① 腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603の製品価値最大化 2024年3月に米国食品医薬品局(FDA)へ承認申請を行ったものの、2025年3月に審査完了報告通知を受領し、承認の取得には至りませんでした。
その後、FDAからの追加の指摘事項への対応を完了し、2026年3月に再度FDAへ申請を行いました。
<主な実施内容>・米国第Ⅲ相追加臨床試験の主要評価項目において、統計学的に有意な改善結果を示すトップライン結果を取得(2023年5月)・FDAへの生物製剤承認申請が受理される(2024年5月)・FDAによる審査行程のひとつである公聴会で本剤のリスク&ベネフィットについて議論され、承認への支持を多数得る(2025年1月)・FDAより審査完了報告通知を受領。
有効性及び安全性を含む臨床試験結果等に関連した懸念は表明されなかったものの、製造施設及び原薬・製剤の管理について追加の指摘事項が示される(2025年3月)・指摘事項への対応を完了し、FDAへ生物製剤承認の再申請を実施(2026年3月)② 独自の創薬技術を活かした研究開発の加速 大きな目標としていた腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603や癒着防止材SI-449の承認取得や上市までには至らなかったものの、承認申請まで着実に達成しました。
その他、革新的な研究テーマの創出に着実に取り組むとともに、新たなパイプラインを追加しました。
<主な実施内容>1)癒着防止材SI-449・国内ピボタル試験の主要評価項目及び副次評価項目において、統計学的に有意な改善効果を示す結果を取得(2023年7月)・日本において医療機器製造販売承認の申請を実施(2025年8月)2)内視鏡用粘膜下注入材MucoUpⓇ・中国において承認を取得(2024年9月)3)変形性関節症治療剤Gel-One・日本において第Ⅲ相臨床試験(膝・股関節)を開始し、新たにパイプラインに追加(2025年2月)4)ドライアイ治療剤SI-614・米国における第Ⅲ相臨床試験は完了したものの、主要評価項目において統計学的に有意な改善効果が認められなかったことから、開発を中止③ 関節機能改善剤の事業価値維持・向上 国内で高いシェアを持つアルツの安定供給維持や既存製品の製品資材の仕様変更、製造工程の効率化に向けて取り組みました。
未達事項はあるものの、一定の成果を上げることができました。
<主な実施内容>・人員増強や設備メンテナンスによりアルツの増産体制を構築・原価構造改善を目的とした製品資材の変更を実施・関節機能改善剤ジョイクルの安全性情報等の収集及び提供の体制維持④ グローバル生産体制の構築製造拠点の2拠点化に向けた体制構築について、想定より時間を要したものの、着実な進展が見られました。
<主な実施内容>・海外子会社ダルトン ケミカル ラボラトリーズ インク(DCL社)への設備投資の実施・日本からDCL社への製造技術移転の推進 ⑤ 遺伝子組換え技術によるLAL事業の拡大 海外子会社アソシエーツ オブ ケープ コッド インクと連携し、エンドトキシン測定用試薬やグルカン測定体外診断用医薬品の展開の加速により、LAL事業の拡大を達成しました。
<主な実施内容>・遺伝子組換えエンドトキシン測定用試薬パイロスマート ネクストジェン(PSNG)に関する科学データの論文化や学会発表などによるプレゼンス向上・営業活動によるPSNGの市場への浸透・グルカン測定体外診断用医薬品の販売国拡大及び病院市場の新規開拓 これらの重点施策に加え、人材戦略に関わる課題への対応や人的資本経営を推進するため、持続的な成長を支える経営基盤の強化にも取り組みました。
具体的には、組織力の一層の向上を図るべく、事業環境の変化に対応した組織編制の見直しを行うとともに、将来を見据えた人材育成を推進しました。
また、当社の行動指針である「心と情報の通い合う、個性を活かす明るい社風の確立を推進する」取組みの一環として、社員一人ひとりが能力を最大限発揮できる環境づくりを目的とした、タウンホールミーティングを開催しました。
併せて、これらの施策の浸透度や課題を把握するための一手段として、社員エンゲージメントの状況を確認する目的でエンゲージメントサーベイ等を実施しました。
 また、サステナビリティ活動についても重要なテーマとして取り組み、2021年に策定したサステナビリティ基本方針及び6つのマテリアリティを基軸とした実効的な施策の立案・実施や、子会社への適用範囲拡大等を行ってまいりました。
これらの取り組みに関しては、外部評価機関より以下の評価を受け、当社ウェブサイトに公表しております。
・EcoVadis評価:コミットメント・バッジ獲得・CDP(気候変動分野):Bスコア・改正省エネ法に基づく事業者クラス分け評価:Sクラス ≪今後の方針について≫ 前述の中期経営計画における重点施策への取り組みでは一定の成果が得られたものの、米国における腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603の承認取得及び上市を含め、未達成となった項目もあることから、これらについて継続して取り組む方針です。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1)サステナビリティ課題全般への対応 当社グループは、「独創 公正 夢と情熱」を経営綱領のモットーに掲げ、「学問尊重の理念のもとに、糖質科学を基盤として有用で安全な製品を創造し、広く世界に供給して人類の福祉に貢献する」ことを経営信条として、社会とともに持続的に発展することを目指します。
 その取り組みにあたっては、生命関連企業としての社会的使命及び責任を深く自覚した高い企業倫理のもと、多様なステークホルダーからの期待に応えることに加え、公正で誠実な関係構築を意識した行動を実践します。
 これらを踏まえ、独創的な研究開発活動から生み出された真に有用で高品質な製品を安定的に提供することを通じて、世界で存在価値のある企業として成長するとともに、地球と社会の持続可能な発展に取り組み、世界の人々の健康で心豊かな生活に貢献してまいります。
Ⅰ.ガバナンス 主にサステナビリティに関する課題を取り扱うために、サステナビリティ推進委員会を設置し、同委員会においては気候変動課題における活動方針、推進施策等の審議や、進捗状況の検証と評価等を原則年2回実施します。
また、リスク管理委員会で評価した全社リスクのうち、気候変動関連に係るリスクや機会については、サステナビリティ推進委員会でも討議し、取締役会に報告されるとともに、取締役会はその進捗状況をモニタリングし、監督しています。
なお、「サステナビリティ推進委員会」及び「リスク管理委員会」の責任者は代表取締役社長が務めています。
Ⅱ.戦略 当社は、社会の持続的な発展と企業価値向上に向けて、優先的に取り組むべき重要課題について、当社が考える重要度と多様なステークホルダーを含む社会からの期待の両面から評価し、取締役会の決議に基づき6つのマテリアリティを特定しています。
<生化学工業のマテリアリティ>① 真に有用な医薬品等の創製② 品質を確保した医薬品等の安定供給③ 医療アクセスの拡大と質の高い医療情報の適切な提供④ 倫理的で公正な事業活動とコーポレート・ガバナンスの強化⑤ 多様な人材の活躍推進と育成⑥ 環境に配慮した企業活動の推進  これらのマテリアリティに引き続き注力し、医療関連事業の発展に加え、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを強化するとともに、サプライチェーンやステークホルダーの皆さまとの十分なコミュニケーションによる、社会的課題の解決を目指します。
Ⅲ.リスク管理 当社は、「経営リスク管理規定」に基づき、各部門においてサステナビリティ関連のリスク及び機会に対応する取組みを実施しています。
各部門において識別した事項は、リスク管理委員会において影響度及び発生可能性等を踏まえて評価し、重要度に応じて優先順位付けを行っています。
重大なリスクについては、定期的に取締役会へ報告し、経営上の重要事項として監督を受ける体制としています。
対応状況は継続的にモニタリングし、必要に応じて見直しを行っています。
Ⅳ.指標及び目標 当社は、2023年3月開催の取締役会にて、ESG(環境・社会・ガバナンス)に関する重要評価指標と目標の設定を決議いたしました。
なお、以下の指標と目標は提出会社におけるものです。
当社グループでは、人的資本(人材の多様性を含む)に関する指標について、提出会社においては関連データの管理および具体的な施策の実施を行っているものの、海外連結子会社において同様の体制が整備されている段階には至っておりません。
このため、連結ベースでの一体的な開示は困難であることから、主要な事業を営み、かつ指標の把握・管理が行われている提出会社の実績を記載しております。
環境(E)二酸化炭素排出量・2030年までに46%削減(Scope1&2、2017年度比)・2050年までにカーボンニュートラルを目指す・Scope3の算定社会(S)女性社員採用比率・毎年50%を目安女性社員管理職比率・2026年3月末までに25%以上を目指すキャリア社員採用比率・毎年50%を目安キャリア研修の開催件数・年間15件以上ガバナンス(G)コーポレートガバナンス・コードの適切な対応全取締役・監査役による取締役会実効性評価及び社外役員会での検証の実施・年1回の評価及び検証 (2)気候変動への対応 当社は、気候変動への対応を重要な経営課題のひとつと捉え、その対策に取り組むとともに、TCFDの推奨項目及びリスク/機会の対応状況について、2022年6月より開示しています。
Ⅰ.ガバナンス 気候変動に関するガバナンスは、「(1)サステナビリティ課題全般への対応 Ⅰ.ガバナンス」に記載の体制に含まれています。
Ⅱ.戦略 気候関連のリスク・機会の重要性評価に向け、以下のスキームにより、「移行リスク」「物理的リスク」「機会」の区分でシナリオ特定と評価を実施しました。
気候変動に関する政府間パネルIPCCと国際エネルギー機関IEAが提示するシナリオに加え、社内外の情報を精査し、気候関連のリスク/機会がもたらすビジネス・戦略・財務への潜在的な影響度を評価しました。
(a)シナリオ分析スキームStep1:気候変動基礎情報の収集と分析↓Step2:気候変動シナリオの仮説設定↓Step3:各シナリオにおけるリスク/機会分析↓Step4:財務インパクトの定性的な評価 (b)中長期的なシナリオに基づくリスク/機会分析<移行リスク>機会/リスク内容財務影響度1.5℃ / 4℃期間対応/レジリエンス政策・法規制炭素税の導入等の規制強化によるコストの上昇中 / 中中~長期省エネ、再エネの導入・拡大等を推進し、炭素税負担額の低減及び原料使用量の削減等の取り組みによるコスト低減市場環境配慮型原料の導入等によるコストの上昇中 / 中中~長期省エネ、再エネの導入・拡大等を推進し、炭素税負担額の低減及び原料使用量の削減等の取り組みによるコスト低減評判サステナビリティの開示不足等による投資家離れや人材獲得機会の低下(レピュテーションリスク)中 / 小短~中期サステナビリティの積極的な情報開示による、企業価値向上及び投資・人材獲得機会の増加を企図 <物理的リスク>機会/リスク内容財務影響度1.5℃ / 4℃期間対応/レジリエンス急性異常気象の甚大化による生産設備等の被災リスクや復旧・予防措置コストの上昇及びサプライチェーンの寸断による一時的な操業停止中 / 大中~長期BCPの継続的見直しと事前対応強化及びサプライチェーン全体の影響評価・対応強化による被害最小化慢性気候変動に起因する感染症拡大に伴う医療ひっ迫による通院患者減少中 / 中長期通院負担の少ない長期作用薬の研究開発の促進慢性気候変動による生態系への影響による天然資源原料の減少、或いは品質の低下小 / 中中~長期代替原料の研究促進及び生物由来原料から発酵等の組換え原料への移行 <機会>機会/リスク内容財務影響度1.5℃ / 4℃期間対応/レジリエンスエネルギー・資源の効率性生産設備の効率化小 / 小中~長期省エネ、再エネの導入・拡大等の推進によるコスト低減製品/サービス/市場気候変動に起因する感染症の拡大中 / 中長期感染症診断領域等の研究開発の促進 Ⅲ.リスク管理 気候関連に関するリスクは、「(1)サステナビリティ課題全般への対応」に記載の体制に含めて管理しています。
Ⅳ.指標及び目標環境(E)二酸化炭素排出量・2030年までに46%削減(Scope1&2、2017年度比)・2050年までにカーボンニュートラルを目指す・Scope3の算定※ CO2排出量の実績は、当社ウェブサイト等に掲載し適宜更新しています。
(3)人的資本Ⅰ.戦略 当社では、人材を重要な経営資本のひとつであると捉え、新しい価値を創造できる有用な人材の育成に取り組むとともに、多様な社員の活躍が当社の持続的な成長の原動力となるよう、以下の方針のもと、全ての社員が能力を十分に発揮できる環境・制度・仕組みの整備を進めていきます。
<具体的な取り組み>(a)人材育成方針 当社は、社員が成長できるフィールドを提供するとともに、各種研修による体系的教育や、日々の業務を通じた職場教育、ジョブローテーション等を組み合わせることにより、次にあげる人材の育成・開発を図ります。
① 経営綱領のモットーである「独創・公正・夢と情熱」を理解・実践し、責任感を持って自らの役割を果たしながら自己成長ができる社員② スキルアップやキャリアを積み、情熱と誇りを持って自ら業務にあたり成果を生み出す「自律型社員」③ 品質・コスト・納期のバランスを考慮し、常に生産性向上を意識して仕事に取り組む社員④ 国内外の状況変化に素早く感応し、仕事を革新する社員⑤ 自己の職域拡大に努力し、場面においてリーダーシップ、メンバーシップを発揮する社員⑥ 国際人としての常識と教養を持った社員(b)社内環境整備方針 社員エンゲージメントの向上や組織強化・人材育成により持続的な成長を実現するための経営基盤強化を図ります。
・社員一人一人の中長期的なウェルビーイングの追求を目的に、人事諸制度の見直しや処遇改善を継続的に行います。
・多様性を念頭に置いた計画的な採用活動を実施し、その多様性が事業活動に十分寄与する配置を図ります。
・「自律型社員」を育成するため、体系的な教育カリキュラムを充実し、ジョブローテーションも考慮した計画的な教育研修、キャリア形成支援を実施します。
・働き方改革や、ワークライフバランスの向上施策を推進します。
・社員の心身の健康を適切に管理・促進するため、メンタルヘルスケア施策や健康促進活動を充実していきます。
・また、人的資本経営における取り組みの一環として、2023年度から従業員のエンゲージメントサーベイを実施しておりますが、2025年度における全社の総合満足度は、判定B、評点3.48(5段階評価)となりました(昨年度は判定B+、評点3.52点)。
今後も定期的に実施し、諸施策の検討・実施に活用してまいります。
Ⅱ.指標及び目標社会(S)指標目標2026年3月期実績女性社員採用比率毎年50%を目安24.3%女性社員管理職比率2026年3月末までに25%以上を目指す16.7%キャリア社員採用比率毎年50%を目安61.7%キャリア研修の開催件数年間15件以上17件
戦略 Ⅱ.戦略 当社は、社会の持続的な発展と企業価値向上に向けて、優先的に取り組むべき重要課題について、当社が考える重要度と多様なステークホルダーを含む社会からの期待の両面から評価し、取締役会の決議に基づき6つのマテリアリティを特定しています。
<生化学工業のマテリアリティ>① 真に有用な医薬品等の創製② 品質を確保した医薬品等の安定供給③ 医療アクセスの拡大と質の高い医療情報の適切な提供④ 倫理的で公正な事業活動とコーポレート・ガバナンスの強化⑤ 多様な人材の活躍推進と育成⑥ 環境に配慮した企業活動の推進  これらのマテリアリティに引き続き注力し、医療関連事業の発展に加え、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを強化するとともに、サプライチェーンやステークホルダーの皆さまとの十分なコミュニケーションによる、社会的課題の解決を目指します。
指標及び目標 Ⅳ.指標及び目標 当社は、2023年3月開催の取締役会にて、ESG(環境・社会・ガバナンス)に関する重要評価指標と目標の設定を決議いたしました。
なお、以下の指標と目標は提出会社におけるものです。
当社グループでは、人的資本(人材の多様性を含む)に関する指標について、提出会社においては関連データの管理および具体的な施策の実施を行っているものの、海外連結子会社において同様の体制が整備されている段階には至っておりません。
このため、連結ベースでの一体的な開示は困難であることから、主要な事業を営み、かつ指標の把握・管理が行われている提出会社の実績を記載しております。
環境(E)二酸化炭素排出量・2030年までに46%削減(Scope1&2、2017年度比)・2050年までにカーボンニュートラルを目指す・Scope3の算定社会(S)女性社員採用比率・毎年50%を目安女性社員管理職比率・2026年3月末までに25%以上を目指すキャリア社員採用比率・毎年50%を目安キャリア研修の開催件数・年間15件以上ガバナンス(G)コーポレートガバナンス・コードの適切な対応全取締役・監査役による取締役会実効性評価及び社外役員会での検証の実施・年1回の評価及び検証
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 Ⅰ.戦略 当社では、人材を重要な経営資本のひとつであると捉え、新しい価値を創造できる有用な人材の育成に取り組むとともに、多様な社員の活躍が当社の持続的な成長の原動力となるよう、以下の方針のもと、全ての社員が能力を十分に発揮できる環境・制度・仕組みの整備を進めていきます。
<具体的な取り組み>(a)人材育成方針 当社は、社員が成長できるフィールドを提供するとともに、各種研修による体系的教育や、日々の業務を通じた職場教育、ジョブローテーション等を組み合わせることにより、次にあげる人材の育成・開発を図ります。
① 経営綱領のモットーである「独創・公正・夢と情熱」を理解・実践し、責任感を持って自らの役割を果たしながら自己成長ができる社員② スキルアップやキャリアを積み、情熱と誇りを持って自ら業務にあたり成果を生み出す「自律型社員」③ 品質・コスト・納期のバランスを考慮し、常に生産性向上を意識して仕事に取り組む社員④ 国内外の状況変化に素早く感応し、仕事を革新する社員⑤ 自己の職域拡大に努力し、場面においてリーダーシップ、メンバーシップを発揮する社員⑥ 国際人としての常識と教養を持った社員(b)社内環境整備方針 社員エンゲージメントの向上や組織強化・人材育成により持続的な成長を実現するための経営基盤強化を図ります。
・社員一人一人の中長期的なウェルビーイングの追求を目的に、人事諸制度の見直しや処遇改善を継続的に行います。
・多様性を念頭に置いた計画的な採用活動を実施し、その多様性が事業活動に十分寄与する配置を図ります。
・「自律型社員」を育成するため、体系的な教育カリキュラムを充実し、ジョブローテーションも考慮した計画的な教育研修、キャリア形成支援を実施します。
・働き方改革や、ワークライフバランスの向上施策を推進します。
・社員の心身の健康を適切に管理・促進するため、メンタルヘルスケア施策や健康促進活動を充実していきます。
・また、人的資本経営における取り組みの一環として、2023年度から従業員のエンゲージメントサーベイを実施しておりますが、2025年度における全社の総合満足度は、判定B、評点3.48(5段階評価)となりました(昨年度は判定B+、評点3.52点)。
今後も定期的に実施し、諸施策の検討・実施に活用してまいります。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 Ⅱ.指標及び目標社会(S)指標目標2026年3月期実績女性社員採用比率毎年50%を目安24.3%女性社員管理職比率2026年3月末までに25%以上を目指す16.7%キャリア社員採用比率毎年50%を目安61.7%キャリア研修の開催件数年間15件以上17件
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。
これらの想定されるリスク発生の可能性を認識したうえで、リスク発生の回避や軽減及び発生した場合の対応に努める方針ですが、当社株式に関する投資判断は、以下の記載事項及び本書中の本項以外の記載内容も併せて慎重に検討したうえで行われる必要があると考えています。
また、以下の記載は当社株式への投資に関連するリスクの全てを網羅するものではありません。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1)法的規制、制度・行政について当社グループの製品の多くは人々の生命と健康に関わるものであることから、日本及び海外各国の規制当局による医薬品等の品質、有効性及び安全性を確保するため等の法的規制を受けています。
これらの関連法規の改正や、薬価基準の改定を含む医療制度及び行政施策の動向等によっては、業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
法的規制の改正等に起因するリスクについては、その動向を常にモニターすることにより改正内容を早期に把握し、的確に対応していく方針です。
しかしながら、その改正の内容や時期等は当社グループが決定できるものではなく、その影響度を事前に見積もることは困難であると認識しています。
(2)新製品開発について当社の事業の中核をなす医療用医薬品の開発には、基礎研究から製造承認に至るまで、有効性及び安全性確認のための各種試験が必要であり、長期間にわたり多額の研究開発費を負担しても発売に至らないリスクがあります。
このような場合、過去に計上された研究開発費に見合う収益が回収できない可能性があります。
当社としては、複数の開発パイプラインを推進することにより、リスクの分散に努めています。
しかしながら、これにより全てのリスクが回避されるわけではなく、このような新製品開発の不確実性が業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(3)特定販売先への依存について主力製品である医療用医薬品・医療機器は販売提携先と独占販売契約を締結し、販売先を限定しています。
状況の変化によりこれらの販売提携先との取引内容に変更があった場合、その内容によっては、業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
また、当該リスクが顕在化した場合の影響度を見積もることは困難であると認識しています。
(4)副作用に関するリスクについて医療用医薬品・医療機器は、臨床試験段階から市販後に至るまで、予期せぬ副作用が発現するリスクがあります。
当該リスクが顕在化した場合、開発品においては臨床試験の遅れや開発中止等に至る可能性があります。
また、既承認品においても、予期せぬ副作用等で発売中止、製品回収等の事態に発展し、業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
このようなリスクに備え、日頃より安全監視活動を継続して有害事象の収集と分析を進め、予期せぬ副作用が発現した場合は、迅速に回収等の措置を講じる方針です。
しかしながら、顕在化した副作用の程度等に応じた影響を受ける可能性があり、その影響度を定量的に見積もることは困難であると認識しています。
なお、関節機能改善剤ジョイクルについては、投与後にショック、アナフィラキシーの発現が複数報告されたことから、医療関係者向けに安全性速報を発出し、有害事象の収集と分析を進め、安全監視活動を強化しています。
今後、予期せぬ副作用や副作用の重篤化が確認された場合には、更なる対策強化等の措置を講じることがあります。
その場合、ジョイクルの販売収益が低下する可能性があります。
(5)特定仕入先への依存について医療用医薬品・医療機器の製造には様々な規制があり、原材料の中には規制当局の承認が必要とされるものもあるため、原材料の仕入先を限定し、往訪監査を行い、品質の確保と安定供給体制の確立に努めています。
原材料の一部は単一の供給源に依存しているため、調達が困難になるような状況変化が生じたときは、製品の製造に支障をきたすリスクがあります。
原材料及び製品在庫を適切に保有することにより、業績への影響を最小限に留める対策を講じていますが、当該リスクが顕在化した場合には、業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
顕在化した場合の影響度は、該当製品や代替品調達の可否、調達に要する時間等により大きく異なることから、その影響度を事前に見積もることは困難であると認識しています。
(6)動物由来成分の原料について当社グループの製品の多くは、ニワトリ、サメ、カブトガニといった動物に由来する成分を原料としています。
そのため、原料とする動物由来成分の使用が制限された場合や調達が困難になった場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、可能な限り調達先を分散させることに加え、当該原料及び製品在庫を適切に保有することで業績への影響を最小限に留める対策を講じています。
また、発酵原料を用いた製品や、遺伝子組換え体を用いた製品の上市や開発も進め、リスクの最小化に努めています。
しかしながら、これらにより全てのリスクが回避されるわけではなく、実際に顕在化した場合には一定程度の影響を受けることは不可避であると認識しています。
また、2022年11月に開催されたワシントン条約国際会議にて、当社が原料としているサメの一種が規制対象となり、輸出時に許可証が必要となることが決定しました。
日本政府は当規制対象種について「留保」の姿勢を表明しており、国内における取引では当規制は適用されません。
一方、海外輸出においては同許可証が必要となりましたが、サプライヤーと協働で対応を進めており、現時点では既存顧客との取引に影響はありません。
ただし、今後当条約の対象生物が拡大した場合は影響を受ける可能性があります。
(7)為替相場の変動について当連結会計年度における海外売上高比率は61.7%(ロイヤリティー除く)であり、その取引通貨の多くは米ドル等の外貨で行われているため、急激な為替相場の変動は業績に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、当社では海外で実施する臨床試験等の研究開発費の支払いに売上の外貨を充当することや為替予約を行うことにより、為替相場の変動リスクの軽減を図っていますが、これらにより全てのリスクを回避することは困難であると認識しています。
また、連結財務諸表作成時に海外連結子会社の現地通貨建財務諸表を円換算していることから、為替相場の動向によっては、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(8)保有有価証券等の価格変動について将来の研究開発や設備投資に充当するために、手元資金を有価証券で運用しています。
投資対象の分散などリスクの軽減を図っていますが、有価証券等の価格変動等によっては、業績に影響を及ぼす可能性があります。
金融市場や金融政策の動向等に起因する外部リスクに関しては、当社独自のリスク軽減対策により軽減・排除することが難しいことから、顕在化した場合にはその時期、規模に応じて影響を受けるものと考えており、顕在化の影響を定量的に見積もることは困難であると認識しています。
(9)知的財産権について製品や事業の優位性を確保するために特許権、その他知的財産権の取得に向けた様々な出願をしていますが、特許権等が取得できなかった場合や、特許権等が取得できたとしてもその有効性や排他性が否定された場合、特許権等の期間が満了した場合等には、業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
また、第三者の知的財産権の侵害を未然に防止するために調査をし、その可能性を最小化していますが、知的財産権の侵害の問題を完全に回避することは困難であり、第三者との間で知的財産権に関する紛争が生じた場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、現段階において、将来的な顕在化の影響を定量的に見積もることは困難であると認識しています。
(10)情報セキュリティについて当社グループは、社内外の個人情報を含む多くの機密情報を保有しています。
情報システム強化のための適切な投資を実施するほか、情報セキュリティ意識を高めるための社内教育やメール訓練等を実施していますが、システム障害や外部からのサイバー攻撃、従業員や第三者の過失等の様々な要因により、システムの停止、情報の改ざん、漏洩等が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(11)大規模災害等の発生について地震、台風等の自然災害や火災等の事故、感染症のまん延などにより、当社グループの事業所等が大規模な被害を受け、事業活動が停滞し、または製品供給に支障が生じた場合や、災害により損害を被った設備等の修復のために多額の費用が発生した場合には、業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
当社グループとしては、各種災害リスクに対応するためのマニュアルの整備等を含め事前の対策を講じていますが、当該リスクは当社グループのみのリスク管理施策では回避できるものではなく、顕在化した場合の規模や期間等に応じた影響を受ける可能性があり、その影響度を定量的に見積もることは困難であると認識しています。
(12)気候変動について気候変動に伴う気象災害が頻発・激甚化した場合には、事業活動に影響を及ぼす可能性があります。
さらに、平均気温の上昇による将来的な炭素税等の導入により、原材料コストが増加し、業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社としては、気候変動リスクの特定とその対応策に加え、その影響度について、気候変動関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures:TCFD)に基づき評価し、その情報を開示しています。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。
)の状況の概要は次のとおりです。
①経営成績当期における、連結売上高は36,645百万円(前期比6.9%減)、経常利益は1,679百万円(同13.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,473百万円(同21.3%増)となりました。
経営成績に重要な影響を与えた要因は、以下のとおりであります。
1)売上高当期の売上高は、LAL事業の増加があったものの、ロイヤリティーの大幅な減少に加え、海外医薬品の減少も重なり、36,645百万円(同6.9%減)となりました。
セグメント別の売上状況は次のとおりです。
医薬品事業の売上高は24,493百万円(同11.0%減)となりました。
・国内医薬品(11,868百万円、同0.4%減)・海外医薬品(9,369百万円、同4.4%減)・医薬品原体・医薬品受託製造(3,254百万円、同1.9%増)LAL事業の売上高は12,152百万円(同2.5%増)となりました。
2)販売費及び一般管理費当期の販売費及び一般管理費は16,632百万円(同6.7%減)となりました。
これは主に研究開発費等の減少によるものです。
当期における研究開発費は7,010百万円(同8.3%減)、対売上高比率(ロイヤリティー除く)は19.1%となりました。
3)営業外損益当期の営業外収益は2,367百万円(同165.7%増)、営業外費用は27百万円(同90.5%減)となりました。
これは主に投資有価証券売却益の計上及び円安の影響により、前期の為替差損が当期は為替差益に転じたことによるものです。
4)特別損益当期の特別損失は169百万円となりました。
これは減損損失の計上によるものです。
②財政状態総資産は、前期末に比べ2,471百万円増加の86,344百万円となりました。
負債は、前期末に比べ359百万円増加の11,045百万円となりました。
純資産は、前期末に比べ2,111百万円増加の75,299百万円となりました。
③キャッシュ・フローの状況当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は、前期末に比べ6,263百万円減少し、12,059百万円となりました。
当期における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは1,347百万円の支出となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは3,508百万円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは1,677百万円の支出となりました。
④生産、受注及び販売の実績1)生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)医薬品25,731△2.1LAL12,3544.6合計38,086△0.0(注)金額は販売価格によっております。
2)商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)医薬品-△100.0LAL9582.3合計9582.1(注)金額は仕入価格によっております。
3)受注状況 当社グループは、主に販売計画に基づいて生産しております。
受注生産を一部行っておりますが、受注高及び受注残高の金額に重要性はありません。
4)販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)医薬品24,493△11.0LAL12,1522.5合計36,645△6.9(注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)科研製薬株式会社9,47924.19,64326.3ジンマー バイオメットホールディングス インク4,49711.45,14514.0 (2)経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析当社グループに関する財政状態及び経営成績の分析・検討内容は原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。
また、重要な影響を及ぼす可能性のある事項については、「3.事業等のリスク」に記載しております。
①重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。
その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りが必要となります。
経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針及び見積りは、「第5 経理の状況」の連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」及び「重要な会計上の見積り」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容1)経営成績当期の売上高は、LAL事業の増加があったものの、ロイヤリティーの大幅な減少に加え、海外医薬品の減少も重なり、前期と比べ6.9%減の36,645百万円となりました。
減収により、営業損失は660百万円、投資有価証券の売却等により、経常利益は同13.1%減の1,679百万円、次期の見通しを勘案し、繰延税金資産の計上額を見直したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は、同21.3%増の1,473百万円となりました。
セグメント別の売上概況<医薬品事業>当社は医薬品の販売部門を持たず、それぞれの製品領域で強みを持つ国内外の企業と提携し、販売を委託することで、経営資源を研究開発や製造へ集中するビジネスモデルを展開しています。
また、医薬品事業に関連するロイヤリティーは、研究開発や販売の進捗に応じて受領するマイルストーン型がメインとなっています。
・国内医薬品(11,868百万円、前期比0.4%減)関節機能改善剤の市場は、国内の高齢者人口の増加に伴い患者数は増加傾向にあるものの、注射剤以外の外用薬や内服薬の処方拡大により数量ベースでは横ばいとなっています。
一方、眼科手術補助剤の市場は、高齢者人口の増加に伴って数量ベースでは成長基調にあります。
このような状況の中、関節機能改善剤アルツと眼科手術補助剤オペガン類は、それぞれの市場においてトップシェアを維持しています。
当社売上高については、主にオペガン類の単価減の影響があったものの、アルツの出荷タイミングによる増加により、前期並みとなりました。
・海外医薬品(9,369百万円、同4.4%減)主力の米国及び中国の関節機能改善剤市場は、両国における高齢者人口の増加を背景に、市場は緩やかな拡大傾向にあります。
一方、米国では政府の政策による医薬品業界への影響が不透明であることや、中国においても政府や省による集中購買制度が拡大しており、市場の動向を予測することが難しい状況となっています。
当社売上高については、主に米国向け関節機能改善剤ジェル・ワンの出荷タイミングによる増加があったものの、米国向け関節機能改善剤スパルツFXの減少により、前期比で4.4%の減収となりました。
5回投与製剤のスパルツFXの減少要因については、出荷タイミングに加え、米国の関節機能改善剤市場における少数回投与製品(1~3回投与)への移行が影響していると推測しています。
これらに加え、医薬品原体・医薬品受託製造の増収(3,254百万円、同1.9%増)、ロイヤリティーの減収(1百万円、同99.9%減)により、医薬品事業の売上高は24,493百万円(同11.0%減)となりました。
<LAL事業>主に医薬品の製造工程における品質管理に使用されているエンドトキシン測定用試薬の市場は、カブトガニの血液を利用した従来製品や、脱動物由来原料により製造された遺伝子組換え製品も合わせ、安定した成長を見込んでいます。
また、グルカン測定体外診断用医薬品の市場は米国を中心に伸長しており、今後も成長を見込んでいます。
当社売上高については、国内外におけるエンドトキシン測定用試薬やグルカン測定体外診断用医薬品の販売が好調に推移し、前期比で2.5%増の12,152百万円となりました。
2)財政状態当期末における総資産は、前期末に比べ2,471百万円増加の86,344百万円となりました。
これは主に有形固定資産の増加によるものです。
負債は、前期末に比べ359百万円増加の11,045百万円となりました。
これは主に繰延税金負債の増加によるものです。
純資産は、前期末に比べ2,111百万円増加の75,299百万円となりました。
これは主にその他有価証券評価差額金の増加によるものです。
3)キャッシュ・フロー当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は、前期末に比べ6,263百万円減少し、12,059百万円となりました。
当期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動の結果使用した資金は1,347百万円となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益1,510百万円、減価償却費1,984百万円、売上債権の増加額1,265百万円及び棚卸資産の増加額1,058百万円等によるものであります。
前期比では5,776百万円支出が増加しております。
投資活動の結果使用した資金は3,508百万円となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出5,900百万円、有価証券及び投資有価証券の取得・償還・売却による純収入2,669百万円等によるものであります。
前期比では32百万円支出が減少しております。
財務活動の結果使用した資金は1,677百万円となりました。
これは主に、配当金の支払額1,637百万円等によるものであります。
前期比では106百万円支出が増加しております。
4)資本の財源及び資金の流動性・資本の財源円滑な事業活動に必要な資金の調達について、当社グループは、今後の成長戦略への資金需要や変化の激しい事業環境における経営の安定性確保など、様々な要因を総合的に勘案し決定しています。
新薬開発はリスクの高いビジネスであるため、強固な財務体質維持の必要性から一定の財務基盤を確保しており、主として、営業キャッシュ・フローで得た資金を財源に、新薬開発を中心とした研究開発や高い品質の製品を安定的に供給するための製造設備などへの投資を行っています。
・資金の流動性成長戦略への投資や株主の皆さまへの継続した利益還元に対する適切な資金の配分に加え、新薬開発には承認を取得するまでに長期間にわたる多額の研究開発投資が必要なことから、将来の事業に対する待機資金としての性格も鑑みて、現預金残高を維持しています。
さらに、主要取引銀行とコミットメントライン契約及び当座貸越契約を締結することなどにより、十分な資金の流動性を確保しています。
研究開発活動 6【研究開発活動】
当社グループは、世界の人々の健康で心豊かな生活に貢献するために、専門分野とする糖質科学に特化して、独創的な医薬品等の創製を目指しています。
当社が保有する糖質科学に関する基盤技術を応用展開し、既存領域における新規開発テーマや新規疾患領域を含む革新的な研究テーマの創出に注力するとともに、各種アライアンスを推進することで、今後の事業成長の鍵を握る新薬の早期かつ継続的な上市の実現を図っていきます。
当期における研究開発費の総額は、7,010百万円で、対売上高比率(ロイヤリティー除く)は19.1%、2026年3月31日時点の研究開発要員数は総従業員数の18.7%にあたる214名となっています。
研究開発活動の主な進捗状況は、以下のとおりです。
・SI-6603(腰椎椎間板ヘルニア治療剤、開発地域:米国)2026年3月に米国食品医薬品局(FDA)へ生物学的製剤承認の再申請を行いました。
本剤は、コンドリアーゼを有効成分とし、椎間板内に直接注射する治療剤です。
全身麻酔の必要がなく、手術療法と比較して身体的侵襲が小さいという特徴を有しており、米国における新たな治療選択肢としての提供を目指しています。
・Gel-One(変形性関節症治療剤<膝・股関節>、開発地域:日本)2025年8月に、小野薬品工業株式会社と共同開発、販売提携について正式契約を締結しました。
現在、変形性膝関節症及び変形性股関節症を対象疾患とし、それぞれ第Ⅲ相臨床試験を行っています。
本剤は、当社独自の架橋技術を用いて創製した架橋ヒアルロン酸を有効成分とする関節注射剤です。
膝関節腔内投与後、関節局所に長く残留するよう設計されており、1回投与での疼痛抑制効果が米国臨床試験で確認されています。
・SI-722(間質性膀胱炎治療剤、開発地域:米国)第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験において取得したデータをもとに、今後の開発方針について検討を行っています。
SI-722は、当社独自のグリコサミノグリカン修飾技術やドラッグデリバリーシステムを活用してコンドロイチン硫酸にステロイドを結合させた新規の化合物です。
膀胱内に注入した同剤が抗炎症作用を有するステロイドを徐放することで、持続的に頻尿や膀胱痛等の症状改善作用を発揮すると考えられます。
・SI-449(癒着防止材、開発地域:日本)2025年8月に医療機器製造販売承認の申請を行い、2026年4月に承認を取得しました。
本材は、当社独自のグリコサミノグリカン架橋技術を用いて創製したコンドロイチン硫酸架橋体を主成分とする粉末状の医療機器です。
撒布後に水分を吸収し膨潤することで、手術創部と周辺組織の間でバリアとなるよう設計されており、術後癒着の防止効果を示すことが臨床試験で確認されています。
また、粉末状製材であることから、凹凸の多い組織表面への付着性が高く、普及が進んでいる腹腔鏡下手術での操作性にも優れていることが、国内で実施した婦人科領域におけるパイロット試験で確認されています。
本テーマは国内のみならず、グローバル展開を視野に入れて開発を進めていきます。
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
当社グループは、高い品質の医薬品を安定的に供給するための製造設備や、医薬品開発を中心とした研究開発設備等へ投資を行っています。
当連結会計年度における設備投資額は6,194百万円となりました。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
当社グループにおける主要な設備は、以下のとおりであります。
(1)提出会社(2026年3月31日現在) 事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)リース資産その他合計久里浜工場(神奈川県横須賀市)医薬品生産設備等
(注)3957767151(7,835)03852,261102(10)高萩工場(茨城県高萩市)医薬品生産設備等2,2231,194424(85,957)01,1474,990249(72)中央研究所及びCMC研究所(東京都東大和市)医薬品LAL研究開発設備357326(22,298)456,7057,138161(11)本社(東京都千代田区)医薬品LALその他設備
(注)411--0269282182(13)(注)1.帳簿価額のうち「その他」は、「工具、器具及び備品」及び「建設仮勘定」の合計であります。
2.従業員数は就業人員であり、臨時従業員数(契約社員を含む)は、年間の平均人員数を( )内に外書しております。
3.建物を賃借しております。
年間賃借料は1百万円であります。
4.建物を賃借しております。
年間賃借料は220百万円であります。
(2)在外子会社(2026年3月31日現在) 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)その他合計アソシエーツ オブ ケープ コッド インク本社及び工場(米国マサチューセッツ州)LAL生産設備その他設備
(注)32,0681,83957(32,659)9034,868221(-)アソシエーツ オブ ケープ コッド インターナショナル インク英国営業所(英国リバプール)LALその他設備
(注)4-334-7040471(11)ダルトン ケミカル ラボラトリーズ インク本社及び工場(カナダオンタリオ州)医薬品生産設備その他設備
(注)5746724477(8,134)7142,663156(1)(注)1.帳簿価額のうち「その他」は、「工具、器具及び備品」及び「建設仮勘定」の合計であります。
2.従業員数の( )内は、臨時従業員を外書しております。
3.建物を賃借しております。
年間賃借料は146百万円であります。
4.建物を賃借しております。
年間賃借料は33百万円であります。
5.建物を賃借しております。
年間賃借料は11百万円であります。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
当社グループの設備投資については、景気予測、業界動向、投資効率等を総合的に勘案して計画しております。
設備計画は原則的に当社グループ各社が個別に策定しておりますが、子会社の計画策定に当たっては当社との調整を図っております。
(1)重要な設備の新設等該当事項はありません。
(2)重要な設備の除却等該当事項はありません。
研究開発費、研究開発活動7,010,000,000
設備投資額、設備投資等の概要6,194,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況40
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況12
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況8,675,482
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
①投資株式の区分の基準及び考え方当社は、株式の価値の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする投資を純投資目的である投資株式とし、それ以外を純投資目的以外の目的である投資株式として区分しています。
②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a. 当社は、事業戦略、事業上の取引関係などを総合的に考慮し、中長期的な企業価値の向上に資すると判断した場合に限り、政策的に株式を保有することとしています。
当該株式につきましては、代表取締役、管理部門管掌役員、経理部長及び経営企画部長等で構成する金融資産管理委員会において、保有目的や保有に伴う便益・リスク等が適切かどうかを毎年検証し、その結果を取締役会で評価しています。
なお、取締役会において保有の合理性が認められないと判断した場合は、縮減を図る方針としています。
b. 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式56,303 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式3-(注)保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更した銘柄については、銘柄数のみ記載しております。
c. 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果 ※1及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)科研製薬㈱502,500502,500医薬品事業の販売委託先として関係を強化するため有2,0802,251参天製薬㈱1,130,0001,130,000医薬品事業の販売委託先として関係を強化するため有2,0171,602丸全昭和運輸㈱121,400121,400当社製品の物流をより円滑化するため有997729みずほリース㈱665,000665,000財務面での取引関係を強化するため有923693㈱テクノ菱和49,17049,170当社の設備調達における取引関係等を円滑にするため有284129
(注) 1.定量的な保有効果については、年間受取配当金及び株式評価損益等を踏まえて収益性、採算性を個別銘柄毎に検証するとともに、事業戦略、事業上の取引関係を総合的に考慮し、保有の合理性を検証しています。
③保有目的が純投資目的である投資株式区分当事業年度前事業年度銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式1010非上場株式以外の株式226,713234,421 区分当事業年度受取配当金の合計額(百万円)売却損益の合計額(百万円)評価損益の合計額(百万円)非上場株式0--非上場株式以外の株式1766975,256
(注) 非上場株式については、市場価格がないことから、「評価損益の合計額」は記載していません。
④ 当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。
⑤ 当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの銘柄株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)変更した事業年度変更の理由及び変更後の保有又は売却に関する方針㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ259,7006752026年3月期財務面での取引関係を強化するために保有しておりましたが、事業環境や資本効率を踏まえた検証の結果、純投資目的へ変更しております。
なお、当該株式については、市場環境や株価動向等を踏まえ、今後の対応を検討いたします。
㈱みずほフィナンシャルグループ24,0401462026年3月期財務面での取引関係を強化するために保有しておりましたが、事業環境や資本効率を踏まえた検証の結果、純投資目的へ変更しております。
なお、当該株式については、市場環境や株価動向等を踏まえ、今後の対応を検討いたします。
㈱めぶきフィナンシャルグループ63,180752026年3月期財務面での取引関係を強化するために保有しておりましたが、事業環境や資本効率を踏まえた検証の結果、純投資目的へ変更しております。
なお、当該株式については、市場環境や株価動向等を踏まえ、今後の対応を検討いたします。
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社22
株式数が減少した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社3
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社5
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社6,303,000,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社49,170
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社284,000,000
貸借対照表計上額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社6,713,000,000
受取配当金の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社176,000,000
売却損益の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社697,000,000
評価損益の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社5,256,000,000
株式数、投資株式の保有目的を純投資以外の目的から純投資目的に変更したもの、提出会社63,180
貸借対照表計上額、投資株式の保有目的を純投資以外の目的から純投資目的に変更したもの、提出会社75,000,000
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社㈱テクノ菱和
保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社当社の設備調達における取引関係等を円滑にするため
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社
銘柄、投資株式の保有目的を純投資以外の目的から純投資目的に変更したもの、提出会社㈱めぶきフィナンシャルグループ

Shareholders

大株主の状況 (6)【大株主の状況】
(2026年3月31日現在)
氏名又は名称住所所有株式数(千株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
株式会社開生社東京都千代田区四番町2番1号10,11818.53
新業株式会社東京都千代田区四番町2番1号7,84314.36
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)東京都港区赤坂一丁目8番1号4,1147.53
株式会社日本カストディ銀行(信託口)東京都中央区晴海一丁目8番12号1,3472.47
科研製薬株式会社東京都文京区本駒込二丁目28番8号1,2072.21
内藤 征吾東京都中央区1,1412.09
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)ONE CONGRESS STREET, SUITE 1, BOSTON, MASSACHUSETTS(東京都港区港南二丁目15番1号)9131.67
公益財団法人水谷糖質科学振興財団(公益口)東京都千代田区丸の内一丁目6番1号8281.52
明治安田生命保険相互会社東京都千代田区丸の内二丁目1番1号6881.26
ハイアール株式会社愛知県名古屋市中区橘一丁目16番37号6301.15計-28,83052.80(注)公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書を含む。)において、以下のとおり当社株式を所有している旨が記載されていますが、当社として2026年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができないことから、上記大株主の状況には含めていません。
氏名又は名称提出者及び共同保有者の総数(名)保有株式数(千株)発行済株式総数に対する保有株式数の割合(%)報告義務発生日インベスコ・アセット・マネジメント株式会社12,7184.782025年7月31日株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ31,9013.352025年8月11日
株主数-金融機関15
株主数-金融商品取引業者31
株主数-外国法人等-個人26
株主数-外国法人等-個人以外96
株主数-個人その他12,126
株主数-その他の法人103
株主数-計12,397
氏名又は名称、大株主の状況ハイアール株式会社
株主総利回り1
株主総会決議による取得の状況 (1)【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分株式数(株)価額の総額(円)当事業年度における取得自己株式320216,474当期間における取得自己株式5339,750(注)当期間における取得自己株式には、2026年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取による株式数は含まれていません。

Shareholders2

自己株式の取得0