財務諸表

CoverPage

提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2026-06-17
英訳名、表紙Taikisha Ltd.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長 長 田 雅 士
本店の所在の場所、表紙東京都新宿区西新宿八丁目17番1号
電話番号、本店の所在の場所、表紙(03) 3365―5320 (代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2 【沿革】
当社は、1913年4月初代社長上西威により「ドイツ製建築材料及び設備の輸入販売並びに諸機材取付工事」を主たる目的とし「合資会社建材社」として東京において創立されました。
その後、暖房工事を手がけ、さらに冷房を含む空調設備の設計・施工を主たる目的として発展し、1949年7月「株式会社建材社」に改組しました。
1973年4月には商号を「株式会社大気社」に変更し、現在に至っております。
年月沿革1949年7月株式会社建材社設立1949年10月建設業法の施行により、建設業者登録(建設大臣(イ)1263号)を行う1952年10月塗装プラント事業開始1964年4月大阪府枚方市に枚方実験室を開設(1984年4月技術研究所と改称)1971年6月Thai Kenzaisha Co., Ltd.を設立(2001年7月Taikisha (Thailand) Co., Ltd.に社名変更、現・連結子会社)1973年4月商号を株式会社大気社に変更1974年3月建設業法改正により、建設大臣許可(特、般-48)第3441号の許可を受ける1974年10月株式を東京証券取引所市場第二部に上場1976年11月サンエス工業株式会社を設立(現・連結子会社)1980年8月神奈川県座間市に座間技術センターを開設(2019年2月テクニカルセンターと改称)1980年9月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定1981年6月TKS Industrial Companyを設立(2024年4月Taikisha USA, Inc.に社名変更、現・連結子会社)1986年10月日本ノイズコントロール株式会社を設立(現・連結子会社)1987年4月株式会社アトモス空調サービスを設立(2000年4月東京大気社サービス株式会社に社名変更、現・連結子会社)1989年3月華気社(股)公司を設立(現・連結子会社)1989年6月Taikisha Engineering (M) Sdn. Bhd.を設立(現・連結子会社)1990年4月P.T.Taikisha Indonesia Engineeringを設立(現・連結子会社)1991年1月神奈川県愛川町に総合研究所を開設1992年4月株式会社東気TECを設立(1996年1月株式会社韓国大気社に社名変更、現・連結子会社)1994年3月五洲大気社工程有限公司を設立(現・連結子会社)1995年2月Taikisha Engineering India Pvt. Ltd.を設立(1999年7月Taikisha Engineering India Ltd.に社名変更、2015年1月Taikisha Engineering India Private Ltd.に社名変更、現・連結子会社)1995年4月Taikisha Philippines Inc.を設立(現・連結子会社)1998年3月Taikisha Vietnam Engineering Inc.を設立(現・連結子会社)2000年6月大気社香港有限公司を設立(現・連結子会社)2003年4月環境設備、産業設備、塗装設備の三事業部制を導入2004年1月Taikisha (Singapore) Pte. Ltd.を設立(1985年3月開設のシンガポール支店を現地法人化、現・連結子会社)2004年4月総合研究所に技術研究所を統合し、研究開発センター(神奈川県愛川町)を開設(2012年4月技術開発センターと改称、2024年7月技術開発センター「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa」と改称)2004年7月P.T. Taikisha Manufacturing Indonesiaを設立(現・連結子会社)2007年4月環境設備事業部と産業設備事業部とを統合し、環境システム事業部、塗装システム事業部の二事業部制へ変更2010年10月天津大気社塗装系統有限公司を設立(現・連結子会社)2011年6月Taikisha (Cambodia) Co., Ltd.を設立(現・連結子会社)2013年12月Taikisha Myanmar Co., Ltd.を設立(現・連結子会社)2014年6月ENC Automation LLCの持分を取得(2014年6月Encore Automation LLCに社名変更、現・連結子会社)2019年2月座間技術センターと枚方開発部門を統合し、テクニカルセンターを開設2019年12月Taikisha Lao Co.,Ltd.を設立(現・連結子会社) 年月沿革2020年7月Nicomac Clean Rooms Far East LLPの持分を取得(2021年2月Nicomac Taikisha Clean Rooms Private Limitedに社名変更、現・連結子会社)2021年2月株式会社ベジ・ファクトリーを設立 (現・連結子会社)2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行2023年4月Taikisha Hungary Kft.を設立(現・連結子会社)2024年6月Taikisha Deutschland GmbHを設立(現・連結子会社)
事業の内容 3 【事業の内容】
当社グループは、国内外にわたり、当社及び子会社32社並びに関連会社3社で構成されており、「環境システム事業」及び「塗装システム事業」を主たる事業としております。
「環境システム事業」は、主に一般事務所等に関連するビル空調設備及び工場等の生産設備や研究所等に関連する産業空調設備の設計・監理・施工並びにこれらに関連する資機材の製造・販売を行っております。
「塗装システム事業」は、主に自動車産業に関連する塗装設備の設計・監理・施工並びにこれらに関連する資機材の製造・販売を行っております。
なお、これらの事業はセグメント情報に掲げるセグメント区分と同一であります。
各事業別の市場・顧客分野は次のとおりであります。
環境システム事業:事務所、ホテル、店舗、学校、研究所、劇場、ホール、病院、データセンター等の一般空調設備半導体、電子部品、電池、精密機械、医薬品、食品等の製造工場におけるクリーンルーム等及び植物工場等の産業空調設備塗装システム事業:自動車車体・バンパー等、自動車産業向けのほかに建設車両・鉄道車両・航空機・一般産業機器等の各製造工場における塗装設備 事業の系統図は次のとおりであります。

(注) ※ 持分法非適用関連会社
関係会社の状況 4 【関係会社の状況】
名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社) サンエス工業㈱大阪府枚方市百万円100配管・板金・製缶工事及び機器製造販売100.00役員の兼任 4名資金援助等当社の工事施工に伴う工事の一部を受注建物賃貸日本ノイズコントロール㈱東京都中野区百万円30消音、防振装置の設計・製造・販売・据付100.00役員の兼任 4名資金援助等当社の工事施工に伴う資機材納入東京大気社サービス㈱東京都新宿区百万円20空調設備の設計・施工100.00役員の兼任 5名資金援助等当社の工事施工に伴う工事の一部を受注㈱ベジ・ファクトリー埼玉県春日部市百万円350植物工場プラントのコンサルタント設計監理、野菜の生産・販売植物工場における栽培支援100.00役員の兼任4名資金援助等当社の工事施工に伴う設計の一部を受注Taikisha USA, Inc. 米国・デラウェア州・ケント郡ドーバー市米ドル10千塗装・空調設備の設計・施工100.00役員の兼任 4名資金援助等工事施工に伴う工事の一部を当社に発注Encore Automation LLC
(注)1,5米国・ミシガン州・オーバーンヒルズ市―自動車産業及び航空機産業向け塗装システム及びプラントの設計・施工100.00(100.00)役員の兼任 2名資金援助等TaikishaCanada Inc.
(注)1カナダ・オンタリオ州・トロント市カナダドル442千塗装・空調設備の設計・施工100.00(100.00)―Taikisha deMexico, S.A.de C.V.
(注)1メキシコ・ケレタロ州ケレタロ市メキシコペソ11,729千塗装・空調設備の設計・施工100.00(95.00)役員の兼任 2名資金援助等工事施工に伴う工事の一部を当社に発注Taikisha doBrasil Ltda.
(注)1ブラジル・サンパウロ州・ジュンディアイ市ブラジルレアル12,107千塗装・空調設備の設計・施工100.00(2.77)工事施工に伴う工事の一部を当社に発注Taikisha(Singapore)Pte. Ltd.
(注)2シンガポールシンガポールドル20百万空調・塗装設備の設計・施工100.00役員の兼任 3名資金援助等工事施工に伴う工事の一部を当社に発注Taikisha(Thailand)Co., Ltd.
(注)1タイ・バンコク都タイバーツ40百万空調・塗装・電気設備の設計・施工85.65(36.65)役員の兼任 6名資金援助等工事施工に伴う工事の一部を当社に発注当社の工事施工に伴う資機材納入Taikisha Trading(Thailand)Co., Ltd.
(注)1タイ・バンコク都タイバーツ5百万空調・塗装設備、他プラントの各種製品の輸出入98.80(66.80)役員の兼任 2名ThaikenMaintenance &Service Co., Ltd.
(注)1タイ・サムットプラカン県タイバーツ5百万保守・サービス及び小口工事等100.00(80.00)役員の兼任 1名Token Interior& Design Co., Ltd.
(注)1タイ・バンコク都タイバーツ20百万内装品・内装材の製造・販売90.00(56.00)役員の兼任 1名TKA Co., Ltd.
(注)1タイ・バンコク都タイバーツ5百万精密機械部品の製造・販売100.00(93.00)役員の兼任 1名 名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容TaikishaEngineering(M) Sdn. Bhd.マレーシア・セランゴール州・ペタリンジャヤ市マレーシアリンギット750千空調・塗装設備の設計・施工100.00役員の兼任 3名資金援助等工事施工に伴う工事の一部を当社に発注P.T.TaikishaIndonesiaEngineeringインドネシア・ジャカルタ市インドネシアルピア982百万空調・塗装設備の設計・施工98.91役員の兼任 6名資金援助等工事施工に伴う工事の一部を当社に発注P.T. TaikishaManufacturingIndonesia
(注)1,2インドネシア・カラワン県インドネシアルピア87,531百万自動車部品塗装100.00(0.02)役員の兼任 3名TaikishaPhilippines Inc.
(注)4フィリピン・マカティ市フィリピンペソ22百万空調・塗装設備の設計・施工40.00役員の兼任 2名資金援助等工事施工に伴う工事の一部を当社に発注TaikishaVietnamEngineering Inc.ベトナム・ハノイ市ベトナムドン53,895百万空調・塗装設備の設計・施工100.00役員の兼任 5名資金援助等工事施工に伴う工事の一部を当社に発注Taikisha(Cambodia)Co., Ltd.カンボジア・プノンペン市米ドル300千空調・塗装設備の設計・施工100.00役員の兼任 3名TaikishaMyanmarCo., Ltd.
(注)1ミャンマー・ヤンゴン市米ドル2百万空調・塗装設備の設計・施工・メンテナンス100.00(0.10)役員の兼任 2名Taikisha LaoCo., Ltd.
(注)1ラオス・ビエンチャン市米ドル505千空調・塗装設備の設計・施工100.00(49.00)役員の兼任 2名五洲大気社工程有限公司
(注)2中国・北京市中国元51百万塗装・空調設備の設計・施工70.00役員の兼任 6名資金援助等工事施工に伴う工事の一部を当社に発注天津大気社塗装系統有限公司
(注)1,2中国・天津市中国元73百万塗装システムの研究及び開発・製造・販売・メンテナンス100.00(17.86)役員の兼任 6名資金援助等工事施工に伴う工事の一部を当社に発注大気社香港有限公司中国・香港特別行政区香港ドル2百万空調・塗装設備の設計・施工100.00役員の兼任 1名華気社(股)公司
(注)2台湾・新竹県竹北市新台湾ドル230百万空調・塗装設備の設計・施工100.00役員の兼任 5名資金援助等工事施工に伴う工事の一部を当社に発注㈱韓国大気社韓国・ソウル特別市韓国ウォン850百万塗装・空調設備の設計・施工80.00役員の兼任 5名資金援助等当社の工事施工に伴う資機材納入TaikishaEngineeringIndia Private Ltd.インド・ニューデリー市インドルピー5百万塗装・空調設備の設計・施工57.89役員の兼任 4名資金援助等工事施工に伴う工事の一部を当社に発注Nicomac TaikishaClean RoomsPrivate Limited
(注)1インド・テランガナ州・ハイデラバード市インドルピー10百万クリーンルームの製造・据付・設計及び空調、塗装設備の設計・施工100.00(0.00)役員の兼任 6名資金援助等Taikisha HungaryKft.ハンガリー・ブダペスト市ユーロ70千塗装・空調設備の設計・施工100.00役員の兼任 2名工事施工に伴う工事の一部を当社に発注Taikisha Deutschland GmbHドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州ユーロ25千塗装・空調設備の設計・施工100.00役員の兼任 1名 名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(持分法適用関連会社) ㈱フレデリッシュ福井県敦賀市百万円 20農産物の生産販売34.00役員の兼任 2名天津東椿大気塗装輸送系統設備有限公司 中国・天津市中国元11,587千コンベヤ製造35.00役員の兼任 2名資金援助等
(注) 1 「議決権の所有割合」欄の( )内は、間接所有割合で内数であります。
2 特定子会社に該当します。
3 上記のうち有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
4 持分は、100分の50以下でありますが、実質的に支配しているため連結子会社としております。
5 米国法上のLimited Liability Companyであるため、資本金の概念と正確に一致するものがないことから、資本金の記載をしておりません。
従業員の状況
(2) 【従業員の状況】
① 連結会社の状況2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)環境システム事業3,672塗装システム事業1,526全社(共通)327合計5,525
(注) 1 従業員数は就業人員であります。
2 全社(共通)は、本社・本部及び一部連結子会社の管理部門の従業員であります。
② 提出会社の状況2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)1,82442.015.211,600,212△1.8 セグメントの名称従業員数(人)環境システム事業1,306塗装システム事業272全社(共通)246合計1,824
(注) 1 従業員数は就業人員であります。
2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3 全社(共通)は、本社・本部の従業員であります。
管理的地位にある労働者に占める女性労働者男性育児休業取得者労働者数(人)労働者割合(%)
(注)1取得者数(人)取得率(%)
(注)2133.83869.0 雇用形態人数(人)平均年間賃金(円)
(注)1労働者の男女の賃金の額の差異(%)補足説明女性男性女性男性正社員2201,4778,357,01112,316,92067.85
(注)3有期社員48684,460,3367,112,47562.71
(注)4全体2681,5457,659,09912,087,85763.36
(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3 係長級以上の女性社員が少ないことを要因の一つとして格差が生じております。
現行制度上、同一等級内における男女の格差はありません。
4 職務の違いによる差を要因の一つとして格差が生じております。
(3) 労働組合の状況現在提出会社には労働組合は結成されていませんが、組合の代わりを果たすものとして、従業員の選出による代表委員で組織された「組織風土改善委員会」があります。
同委員会は、「労使一体」の精神を基本方針とし、労使双方の立場から労務上の問題、業務遂行上の問題に自主的、積極的に取り組んでおり労使関係は円満に推移しております。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針当社を取り巻く劇的な事業環境の変化に柔軟かつ迅速に対応し、当社グループの経済的価値と社会的価値の長期的・持続的な増大を目指すためには、時代によらず変わらない拠りどころを明確にする必要があると考え、当社グループは、理念体系を見直し、「顧客第一」の精神のもと、Purposeとして「大気をまもり、未来をひらく。
」を掲げました。
ア. Purpose 大気をまもり、未来をひらく。
私たちの技術と創意を通じて、産業社会の高度化と地球環境との調和を図り、人々の豊かな暮らしに貢献する。
「大気社」という社名には、公害問題が大きな社会課題であった時代に日本において「澄んだ空気を取り戻す」という強い志と、揺るぎない決意が込められています。
これからの時代においてもお客さま、そしてその先にある社会に対する志を原動力に、より革新的なソリューションを生み出すことで、産業の高度化と地球環境との調和を絶え間なく追求していきます。
イ. Vision 世界の知を、現場のカタチに。
「グリーンテクノロジー」と「ロボティクスオートメーション」に先端技術を掛け合わせ、エンジニアリング企業として世界中の現場で最適な解を創り出す。
Purpose実現のために、私たちはエネルギー・空気・水の領域で培ってきた「グリーンテクノロジー」や「ロボティクスオートメーション」、そして世界各地の知見とネットワークを掛け合わせたイノベーション創発を通じて、ひとつひとつの現場に求められる答えを、日々具現化してまいります。

(2) 10年プラン2035(2026年3月期-2035年3月期)当社グループは、2025年5月15日に開示しました10年プランにおいて、2035年のありたい姿として、「Be Engineering for a Sustainable Society」(「持続可能な社会の構築」に貢献するグローバルエンジニアリング企業)を掲げております。
広範な産業領域での生産革新の進展と脱炭素などのサステナビリティが問われる中、さまざまな工学分野の要素技術の組み合わせにより、最適なシステムを構築することで、社会課題を解決することが当社グループの使命と考えております。
2035年のありたい姿の実現に向けて、「Innovative Engineering」、「Global Inclusion」の2つの指針を掲げました。
また、それら2つの指針の下に当社にとっての「8つの戦略的焦点」を定めました。
① 2つの指針(ア) 「Innovative Engineering」「さまざまな工学分野の要素技術」を複合化することで求められる機能を発揮するシステム・仕組みを構築し、スマートでカーボンニュートラルな産業発展に貢献する企業を目指します。
・産業領域への注力エレクトロニクス、自動車、医薬品、データセンターなどの先端産業領域に対するエンジニアリングを強化し、大気社の「原点」である独自性を発揮します。
・「Design, Build & Care」の追求デザインの提案から施工、アフターケアまで一貫したサービスを提供することで、高付加価値を創造するエンジニアリングを目指します。
・GXとDXの最適化カーボンニュートラルとデジタル化に挑む企業の生産環境の脱炭素化やスマート化を推進し、最先端技術を駆使したソリューションを提供します。
(イ) 「Global Inclusion」地球規模(グローバル)の環境・社会課題の解決を目指して世界各地(ローカル)に根差したビジネスを展開し、世界各地の産業・社会・人々と共に繁栄できる企業を目指します。
・グローバルネットワーク50年をかけて構築した20カ国・30拠点に及ぶグローバルネットワークを活用し、国内外の産業界との信頼関係を強化します。
・グローバル研究開発体制世界各地域の産業界のニーズに応え、課題を解決するエンジニアリングとバリエーションのある高度技術を提供するため、5つのグローバル研究開発拠点を設置し技術革新に挑みます。
・グローバル&ローカルコミットメント世界各地の市場ニーズを熟知した人材による事業展開を通じ、地球規模の環境・社会課題の解決に貢献します。
② 8つの戦略的焦点(ア) 「成長産業」への積極展開半導体・電子部品、モビリティ、バッテリー、バイオ、医薬品、データセンターなどの成長産業市場に注力し、技術革新と市場ニーズに応えることで事業拡大を図ります。
これにより、持続可能な社会を支えるエンジニアリングサービスを提供します。
(イ) グローバルな「地域戦略」北米、インド、欧州、ASEANなどの海外市場において、求められる技術と製品を提供し、地域特性に合わせた戦略を展開することでグローバルな競争力を強化します。
(ウ) 「非日系企業」の開拓当社グループの「技術ケイパビリティ」の「見える化」、独自の技術・ノウハウの「標準化」を通してグローバルに成長を遂げる非日系企業の開拓を進めます。
それにより日系企業中心の顧客ポートフォリオの変革を目指します。
(エ) 「知的資本」の増強産業・社会のCO2削減に貢献する新技術を駆使した新しい事業の開発による「GXエンジニアリング技術」の高度化と、自動車向け塗装システム事業で培った先進的なファクトリーオートメーション技術による「DX・オートメーション技術」の高度化を通して、広範な産業領域における「グリーン化」と「スマート化」に貢献します。
(オ) 「人的資本」の増強「急増するビジネス機会」への対応力を強化するため、「人的資本の拡充(数的・質的)」と「ビジネスプロセスの合理・効率化」を図ります。
(カ) 「事業推進・モニタリング体制」の強化成長戦略会議やデジタル・イノベーション委員会の新設、デジタル戦略委員会の機能強化、ROIC経営のグループ全体への浸透等により、事業推進とモニタリング体制を強化します。
(キ) 「グループグローバル経営基盤」の強化「グローバル共通システム基盤」の導入や、「ITガバナンス体制」の強化、「アセアン地域管理部」の新設などの取り組みにより、グローバルにガバナンスの強化を図ります。
(ク) DX戦略データ分析とシミュレーションを活用した新しい価値の提供、海外拠点間の連携・共創による活性化、業務プロセス改善による業務効率化と高収益化を推進します。
(3) 目標とする経営指標10年プラン2035及び中期経営計画の財務・非財務目標は、以下のとおりであります。
項目実績(2026年3月期)予想(2027年3月期)中期経営計画(2028年3月期)中期経営計画(2031年3月期)中期経営計画(2035年3月期)受注工事高3,517億円3,305億円2,960億円――完成工事高2,861億円3,070億円3,365億円4,000億円5,000億円超経常利益247億円250億円227億円――親会社株主に帰属する当期純利益155億円180億円158億円――自己資本利益率(ROE)10.1%11.0%10.3%11.0%12.0%以上自己資本比率56.1%―40%以上――配当政策(DOE)4.5%(4.0%)4.5%(4.0%)4.5%(4.0%)4.5%5.0%以上自己株式取得50億円50億円50億円――政策保有株式の対純資産比率21.1%15%-20%15%以下――CO2排出量(スコープ1・2)(2022年度比)――26%削減42%削減53%削減CO2排出量(スコープ3)(2022年度比)――15%削減25%削減35%削減従業員数5,525名―――7,200名 ※ 赤字は見直し後の数値目標、カッコ内は2025年5月時点の目標数値 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループは、2035年のありたい姿の実現に向け、2026年3月期から始まる中期経営計画を「変革に向けた再構築」の3年間と位置づけ、財務戦略の実行、成長戦略の実行、成長戦略を支える制度・体制の整備を経営課題と定めております。
① 財務戦略の実行最適な資本バランスを考慮しつつ、政策保有株式の売却、投資前営業キャッシュフロー、分配可能資金、借入金による資金を活用し、将来のキャッシュ創出力を強化するための成長投資、基盤インフラ投資、また、株主還元として配当、自己株式取得を着実に実施してまいります。
(単位:億円)区分項目金額キャッシュイン政策保有株式の売却50基礎キャッシュフロー(投資前営業キャッシュフロー)515分配可能資金(現預金)または借入金の活用165キャッシュイン 合計730キャッシュアウト成長投資事業成長投資(R&D、新規事業関連投資等)65キャピタルアロケーション(M&A等) ※220デジタル成長投資70成長のための人的投資25成長投資 合計380基盤インフラ投資35配当165自社株買い150キャッシュアウト 合計730 ※キャピタルアロケーションの地域別内訳日本70億円北米70億円インド50億円欧州20億円ASEAN10億円合計220億円 ② 成長戦略の実行(ア) 環境システム事業市場戦略としては、半導体・電子部品市場におけるプレゼンスの維持と向上を目指しています。
半導体分野では、九州や東アジアでのプロジェクト体制強化、精密温調機器ソリューションの提供を進めます。
電子部品分野では、水再利用事業への参入、エネルギーマネジメント事業の強化、海外電気事業の強化を図ります。
それらを支える取り組みとしては、日本では人的リソースの増強と最適化、生産性向上、協力会社との関係強化を推進し、ASEANでは組織体制の強化としてシンガポールに統括部を設置し、情報共有や人的リソースの強化、技術イノベーション拠点の設立を進めます。
さらに、カーボンニュートラルに向けたGXエンジニアリング技術開発を推進し、エネルギーソリューションの高度化、資源循環対応の強化、環境規制対応の強化を図ります。
(イ) 塗装システム事業四輪および非四輪市場におけるプレゼンス維持・向上を目指しています。
四輪市場では、グリーンファクトリー化によるドライ加飾技術の実用化、四輪車OEMへの積極展開、スマートファクトリー化によるオートメーション技術の高度化、欧州顧客ポートフォリオの拡大を推進します。
非四輪市場では、四輪市場で磨いてきた塗装技術、カーボンニュートラル技術の他産業への展開として、環境システム事業との営業シナジーで産業空調領域のスマート化に貢献していきます。
多品種少量生産のスマートファクトリー化、ドライ加飾適応市場の探索、デジタルツイン技術によるコンサルティングからアフターメンテナンスまでの一貫したサービス提供、GHG排出量の削減提案による工場運営コンサルティングの実現を図ります。
中でもバッテリー産業においては、環境システム事業と塗装システム事業の技術シナジーを活用し、増加するバッテリー工場建設需要に応える新しい製造ライン構築方法を提案し、新たな価値を創造します。
(ウ) 新規事業事業開発本部のもと、調査~研究開発~営業~事業開発まで一貫して担う切れ目のない体制を確立し、中長期的な事業化実現に向け、各プロセスの連動を強化してまいります。
事業開発基盤の強化を図るとともに、社内外ネットワークによる多様な技術の融合を通して、技術、産業分野、地域の3つの側面から「未知・未開拓領域」の探索を進めます。
具体的には、熱エネルギー・排気処理、サーキュラーエコノミー(循環経済)への貢献、CO2回収などの環境・社会課題を解決する「新しい事業」を推進します。
③ 成長戦略を支える制度・体制の整備・「事業推進・モニタリング体制」の整備成長戦略会議やデジタル・イノベーション委員会の新設により経営資源配分戦略とデジタル戦略の監督・執行を強化するとともに、デジタル戦略委員会に①全社BIM戦略、②グローバルコミュニケーション、③ITガバナンス・情報セキュリティ、④AI積極的活用、⑤電子購買の「5つの専門部会」を設け、デジタル戦略を推進してまいります。
・グローバルガバナンスの強化海外関係会社のナショナルスタッフのトップ(CEO)をグループ経営に参画させる「グループ執行役員制度」、成長投資などの投資インセンティブを高め長期的な投資を継続推進するための「新管理会計制度」、「グローバル共通システム基盤」の導入などによりグローバルガバナンスの強化を図ります。
・グローバル人材ポートフォリオマネジメントの構築グローバル人材ポートフォリオマネジメントの構築に向け、まずASEANから海外拠点の人材データベースを構築・運用します。
技術カルテによる可視化とマネジメントを実現し、効率的な運用を目指します。
新卒およびキャリア採用では、奨学金制度や大学連携、スカウティングを活用し、専門人材を獲得します。
さらに、海外向け人材育成体制の強化、魅力ある評価・報酬制度の整備、ロイヤリティ・エンゲージメント向上のための施策を推進し、グローバルな人材基盤を強化します。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
(1) サステナビリティへの対応大気社グループは、「大気をまもり、未来をひらく。
」を旗印に、「私たちの技術と創意を通じて、産業社会の高度化と地球環境との調和を図り、人々の豊かな暮らしに貢献する」ことをPurpose(存在意義)としています。
昨今、国際社会においてサステナビリティをめぐる課題解決への機運が高まる中、当社グループは、このPurposeのもと、本業を通じて社会や産業が直面する課題の解決に取り組み、ステークホルダーの皆さまとともに価値を創出し、持続可能な社会の実現に貢献します。
サステナビリティをめぐる課題への対応は、中長期的な企業価値向上の観点から、リスクの減少のみならず収益機会にもつながる重要な経営課題です。
この趣旨を踏まえ、2050年を念頭においた経営環境の見通しやビジネスモデルの変化等をテーマに、役員のオフサイト・ディスカッションを継続的に実施しています。
2025年度においては、新たに発表した長期経営計画(10年プラン2035)・中期経営計画の達成に向け、未来の社会環境の変化及び将来像を見据えた中長期的な視点から当社の方向性について議論しました。
また業務執行取締役に対しては、ESG等の非財務目標を評価要素とし、企業の中長期的な成長を促すべく業績連動報酬を導入しております。
この制度に関しては、指名・報酬諮問委員会において客観性・透明性ある評価を実施しております。
(サステナビリティ経営の推進体制)サステナビリティ全般に関するガバナンスにつきましては、経営会議の諮問機関として、執行側の会議体という位置づけで、サステナビリティ推進委員会を設置し、モニタリングを実施しております。
さらに社外役員の客観性のある意見を取り入れ、一層の活動推進を図るべく、取締役会の第四の諮問機関として、独立社外取締役を委員長としたサステナビリティ委員会を設置しております。
サステナビリティ委員会では取締役会からの諮問事項を討議・検討し、その結果を少なくとも年1回以上の頻度で取締役会へ答申しております。
<サステナビリティ推進体制図> サステナビリティ全般に関するリスク管理につきましては、リスクマネジメント委員会において、当社グループの総合的な観点から、各リスクのリスク度評価、対応すべきリスクの選定、リスク低減に向けた方針等の策定・実行に取り組んでいます。
同委員会は代表取締役社長を委員長として、年2回及び必要時に開催することとし、全社的なリスクマネジメントの基本方針及び責任体制、運営などを定め、周知・徹底を図っています。
当社グループにおける重要なサステナビリティ項目は以下のとおりであります。
・気候変動に関する取組・人的資本・多様性に関する取組それぞれの項目に係る当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
また、当社の企業統治の体制については「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要」をご参照ください。

(2) 気候変動に関する取組当社グループは、優先的に取り組むべき経営上の重要課題(マテリアリティ)の一つに「気候変動の緩和と適応」を位置づけ、本業である省エネルギー性能の高い空調・衛生設備や塗装プラントの提供を通じて、環境負荷低減に取り組んでおります。
なお、2021年12月に「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に賛同を表明しております。
① ガバナンス気候変動への対応に関してはリスクや機会を認識しビジネスチャンスとして捉え、経営戦略に織り込む活動を行っています。
経営会議では、環境保全活動に係る全社的な行動計画を策定しており、当該計画について取締役会に付議し決定しています。
また、全社方針検討会では、計画に基づいた環境保全活動の取組状況を確認・評価するとともに目標の見直しを実施し、その結果を年2回以上の頻度で取締役会へ報告しています。
これらの報告を受けた取締役会では、気候関連のリスク・機会について監督を行い、目標及び進捗のモニタリングを実施しています。
気候関連リスク・機会の評価及び管理については、リスクマネジメント委員会の委員長である代表取締役社長に責任を付与しています。
② 戦略気候関連のリスク及び機会を特定・評価し、事業に与える影響を把握するため、自社事業を対象に、中長期における当社グループへの影響度が高いリスクと機会の要因を洗い出し、世界の平均気温上昇が1.5℃未満に抑制されることを想定した1.5℃未満シナリオと、4℃程度上昇する4℃シナリオについて、それぞれ政策や市場動向の移行に関する分析と、災害などによる物理的変化に関する分析を実施しました。
当社グループは「炭素税」「顧客行動の変化」「省エネ・再エネ技術の普及」を移行の要素、「平均気温の上昇」を物理的な要素と認識し、重要なリスク・機会として特定しました。
なお、中期は3年から5年以内、長期は2050年頃を想定しています。
ア 4℃シナリオ中期政府による低炭素政策も限定的で、低炭素社会への移行は限定的な範囲に留まり、平均気温の上昇によりヒートストレスや自然災害リスクが高まります。
これらは当社グループの事業に対し、以下のような影響をもたらすことが想定されます。
日本国内では炭素税が導入されない想定のため、炭素税導入による資材原価の上昇の影響は限定的です。
事業別にみると、環境システム事業ではネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の需要が一定程度広がり、低炭素政策が限定的な中で、既存の空調施工売上も拡大します。
また、塗装システム事業では省エネ設計プラントの需要が広がるものの、顧客からの低炭素への対応要請は限定的と想定されます。
その一方で、平均気温の上昇に伴い、施工現場における熱中症・感染症対策の強化が必要になります。
長期中期で想定したリスクと機会の影響がより顕著になります。
特に、平均気温の著しい上昇に伴い、空調システムの需要がさらに拡大します。
同時に、施工現場における労働環境が過酷化し、熱中症・感染症対策の徹底が事業継続において重要になります。
イ 1.5℃未満シナリオ中期物理リスクの影響は限定的な範囲に留まりますが、各種規制や顧客からの要請など移行リスクへの対応が必要になります。
これらは当社グループの事業に対し、以下のような影響をもたらすことが想定されます。
政府による低炭素政策の強化により、炭素税負担及び資材原価の上昇の影響がもたらされ、コストの上昇が見込まれます。
事業別にみると、環境システム事業では、顧客からの低炭素への対応要請が強まり、省エネ規制、新築のZEB義務化等により、既存の空調施工売上は減少する一方で、当該要請等に対応した製品・技術の開発により売上が拡大することが見込まれます。
塗装システム事業では、塗装工程の低炭素化への需要が拡大し、低炭素化・省エネ化非対応の既存の製品売上が減少する一方で、これらの対応をした製品・技術の開発により売上が拡大することが見込まれます。
長期中期で想定したリスクと機会の影響がより顕著になります。
特に、1.5℃シナリオであっても平均気温が一定程度上昇し、施工現場における熱中症・感染症対策が重要になります。
シナリオ分析の結果、当社グループの事業に影響を与える重要な気候関連のリスク及び機会、中長期における財務影響は以下のとおりです。
ⅰ)移行リスク・機会財務影響+10億円以上:↑財務影響±1億円未満:→財務影響+10億円未満:↗財務影響△10億円未満:↘ 財務影響△10億円以上:↓ 項目リスク機会各シナリオにおける財務影響想定される対応策 4℃1.5℃未満炭素税炭素税の導入(コストの上昇)低炭素建築物への需要の増加(売上の増加) 低炭素塗装プラントへの需要の増加(売上の増加)中期→↘・GHG排出量削減目標の設定・GHG排出量の全量把握・分析の効率化・自社におけるエネルギー効率化、再エネ導入・低炭素な施工技術・システムの開発・再生可能エネルギー業界への参入・世界各国のそれぞれの環境対策・方針・施策に対応した空調設備技術の開発長期→↘顧客行動の変化 省エネ・再エネ技術の普及顧客からの要請への対応(コストの上昇及び不適切な対応→売上の減少) 省エネ・再エネ技術の開発における競争力の低下(売上の減少)顧客の低炭素建築物へのニーズの取り込みやZEBの拡大による施工需要の増加(売上の増加) 先進的な省エネ・再エネ技術の開発(売上の増加)中期↗↗・工場のZEB化など省エネ設備の施工拡大・エネルギー循環システムの構築・エネルギーマネジメントなどの省エネソリューションの提供・低炭素な施工技術・システムの開発・設備の小型化、省エネ化・塗装工程の変革に貢献できる技術の習得と商品開発の促進・塗着効率改善、省エネ技術の開発・CO2回収・循環技術等の開発・事業創出・新たな水処理・水資源の維持・有効利用、生成技術(MOF等)・研究開発・新規事業創出に向けたデジタル融合・自動作業ロボット、施工支援ロボットの開発・CO2を排出しない設備、CO2を循環利用できる設備の開発と検証長期↑↗ ⅱ)物理リスク・機会項目リスク機会各シナリオにおける財務影響想定される対応策 4℃1.5℃未満平均気温の上昇平均気温の上昇による労働生産性の低下や猛暑日の増加による施工中止(コストの上昇) 労働法制の改正(売上の減少)空調システム技術の需要増加(売上の増加) 施工における機械化・自動化の推進(売上の増加) 植物工場の需要増加(売上の増加)中期↘→・植物工場事業の多角展開、植物工場事業のエネルギー循環化・施工における機械化・自動化の推進・空調・休憩場所などの労働環境の整備・熱中症対策の推進長期↘↘ 詳細は当社ウェブサイトにて開示しております。
https://www.taikisha.co.jp/sustainability/taikisha/tcfd/ ③ リスク管理当社グループでは、気候変動を含む重大なリスクの低減と顕在化するリスクの最小化に努めています。
気候変動を含む重大なリスクに関しては、各所管部門において項目を抽出し、「経営への影響」や「発生の頻度」を考慮に入れ、大・中・小の3段階で「リスク度(重要度)」を判定しています。
その中で戦略や財務上、重要な影響を与える大の項目に関しては、優先的に対応すべきリスクとして選定し、重点管理方針・目標の立案を行った上でリスクマネジメント委員会へ報告します。
これを受け、リスクマネジメント委員会では、全社的・統合的な観点から各リスクのリスク度評価及び重点管理方針・目標について討議し、基本方針の策定を行います。
その後、各所管部門では活動計画の遂行状況のモニタリングを実施し、結果をリスクマネジメント委員会へ報告します。
リスクマネジメント委員長(代表取締役社長)は、全社のリスクマネジメントの状況を取りまとめ、内部統制委員会での討議を経て、年に2回、取締役会への報告を行います。
また、経営全般の重要事項を決定する経営会議では、気候変動のリスクや機会に対する討議をはじめ、気候変動シナリオの見直しや長期戦略への反映を行っています。
気候変動リスクを含めた関連の課題に関しては、リスクマネジメント委員会の報告と並行して、取締役会への報告の検討も行います。
④ 指標と目標ア 気候関連のリスク及び機会の管理・評価に用いる指標気候関連のリスク及び機会の管理のため、温室効果ガス(GHG)排出量だけでなく、エネルギー消費量や水使用量、廃棄物排出量等の指標を設定して種々の対策を実行しています。
・2024年度のGHG排出量 (単位:t-CO2)自社グループの活動による排出量Scope19.07千Scope214.4千上記以外のサプライチェーンによる排出量Scope38.30百万
(注) 1 上記GHG排出量につきましては、以下のとおり、自主的に任意の保証を受けております。
保証提供者:株式会社サステナビリティ会計事務所代表者:福島隆史(公認会計士)保証対象:2024年度 温室効果ガス排出量Scope1、Scope2(マーケットベース)、Scope3(カテゴリー1,2,3,4,5,6,7,11,12計)保証基準:ISAE3000、ISAE3410  保証水準:限定的保証受領した2025年9月16日付「独立第三者の保証報告書」は、当社ウェブサイトに掲載しております。
独立第三者の保証報告書(当社ウェブサイト内)https://www.taikisha.co.jp/sustainability/taikisha/tcfd/pdf/pdf-index-01.pdf2 2025年度のGHG排出量につきましては、2026年10月発行の統合報告書で開示予定です。
イ 削減目標当社グループは、気候変動問題が経営に及ぼす影響を評価・管理するため、事業活動に伴うCO2排出量を指標とし、SBT認定を視野に、2030年度までに2022年度比でScope1・2を42%削減、Scope3を25%削減する目標を設定しました。
今後も当社グループの設計施工による設備の運用段階におけるCO2排出削減に関して積極的に提案活動に取り組むとともに、国内・海外拠点の使用電力の再エネメニューへの切り替えや、オフサイトPPA導入などを通じて脱炭素社会の実現に貢献していきます。
なお、これらの情報については、当社ウェブサイトや統合報告書でも開示しております。
当社ウェブサイトhttps://www.taikisha.co.jp/sustainability/taikisha/tcfd/#anc-04統合報告書(当社ウェブサイト内)https://www.taikisha.co.jp/sustainability/report/ (3) 人的資本・多様性に関する取組当社は、「顧客第一」の精神のもと、事業活動を通じて社会・環境・経済の3つの価値を創造するという基本的な考え方に基づき、価値創造を支える基盤である人的資本の増強及びDE&Iの推進に向けて様々な施策に取り組んでおります。
その詳細は以下のとおりです。
[人的資本・多様性に関するガバナンス・戦略・リスク管理・指標及び目標の関係性] ① ガバナンス指名・報酬諮問委員会は取締役の指名・報酬等に係る取締役会の機能の独立性・客観性と説明責任の強化を目的とするものであり、取締役会の下に設置しております。
同委員会は、経営幹部の選解任や、社長・取締役の後継者育成計画等について審議するほか、人材育成委員会によるグローバルな人材ポートフォリオ・マネジメントの推進状況を監督しております。
執行側の人材育成委員会は、執行役員候補者(プール人材)及びキャリアプロフェッショナル人材の選抜・育成・配置に関する方針及び推進状況を審議し、経営会議に報告しております。
② 戦略ア 「10年プラン2035」における人材戦略「『人的資本』の増強」当社グループの「2035年のありたい姿」を定めた10年プランでは、グローバルな人的資本を「競争力の源泉」の中核と位置づけております。
10年プランの人材戦略「『人的資本』の増強」では、まず「グローバルな人材ポートフォリオ・マネジメントの構築」に取り組みます。
10年プランで掲げた2035年3月期の完成工事高目標(5,000億円超)を達成するには、次世代を担うキャリアプロフェッショナル人材の計画的な育成が不可欠です。
10年プランの実現に必要な人材を計画的に育成・確保するため、必要な人材像を可視化した「経営マネジメント」「クリエイティブ」「技術高度専門」「部門スペシャリスト」の4区分から成るキャリアプロフェッショナル人材の人材ポートフォリオをグローバルに展開し、当社グループの成長を支えるキャリアプロフェッショナル人材を質と量の両面で拡充してまいります。
また、Design(設計)、Build(施工)、Care(アフターケア)のすべてを担える人材の育成・増強等により「エンジニアリング力」の強化を図るとともに、日本人社員のボーダレスな活躍の推進とナショナルスタッフの経営幹部の育成等を通じて「グローバル化対応力」を強化いたします。
さらに、当社は、多くの人手や時間を投入して利益を上げる「労働集約型ビジネス」から、デジタル基盤等への投資を通じて効率性と収益性を高める「資本集約型ビジネス」への転換を目指しております。
その方策のひとつであるDX戦略を実行面で支えるDX人材の育成を含め、人的資本強化とDX戦略を一体で進めることで、事業規模拡大に耐えうる組織力と収益性を高め、10年プランの実現につなげてまいります。
10年プラン及び人材戦略の詳細は、以下の当社ウェブサイトをご覧ください。
[10年プラン2035]https://www.taikisha.co.jp/ir/library/10-year_plan/[人材戦略(「人的資本」の増強)]https://www.taikisha.co.jp/sustainability/society/basic-principles/ イ 人的資本に関連するリスクと機会■ベテラン人材の急速な減少に対する施策当社では、技術的な専門性を持つ社員の年齢層が高く、今後10年でベテラン人材が急速に減少する見通しであります。
そのため、エンジニアリング力の継承と人材育成が喫緊の課題となっております。
これに対し、当社は、技術系社員の能力・経験等を可視化する「技術カルテ」を基に知識・資格・スキルの習得度を把握したうえで、育成プランに基づきローテーション、技術教育、OJTを実施することにより、エンジニアリング力の高い社員の計画的な育成を進めてまいります。
加えて、市場や分野ごとのTOP人材を認定する「高度専門人材認定制度」の運用強化を図ってまいります。
さらに、海外拠点のナショナルスタッフについては、経営幹部・技術系社員を対象に日本への留学機会を設け、教育研修や現場経験で得たスキル・ノウハウを自国で展開させることで、海外におけるエンジニアリング力の蓄積と継承を図ってまいります。
■設計・施工人材の不足に対する施策当社の設計・施工人材の不足により、工事の円滑な遂行が制約され、採算性の低下につながる可能性があります。
これに対し、当社は、設計人材の育成強化・人員増強にグローバルな規模で取り組むことにより設計力の強化を図るとともに、BIMの活用推進や建築設備のユニット化・モジュール化を通して設計・施工段階における省力化・効率化を進め、生産性向上に取り組んでおります。
さらに、DX戦略に基づきDX人材の計画的な育成を進めるとともに、BIMを中核とするDX基盤を構築し、BIMと各種システムとの連携を進めることで、設計・施工にとどまらない業務全体の効率化と生産性の大幅な向上が見込まれ、高収益体制の構築や新規ビジネスの創出につながることが期待されます。
■経営戦略を推進する経営マネジメント人材の計画的育成当社グループが持続的に成長し、中長期的に企業価値を向上させていくためには、経営マネジメント人材の計画的な育成が重要です。
人材育成が計画どおり進まない場合、当社グループの成長戦略・事業戦略の実行が制約され、経営成績に影響する可能性があります。
これに対し、当社は、上位等級の社員から選抜した者を対象に、経営マネジメントとして必要な能力・資質の習得を目的とした経営職候補者育成プログラムを実施し、執行役員候補者(プール人材)の着実な積み上げを図っております。
また、執行役員を対象に、将来の取締役候補として経営リテラシーの強化を目的とした経営者育成プログラムを実施しております。
■海外拠点におけるナショナルスタッフの確保・定着海外において優秀なナショナルスタッフの採用・確保が計画どおり進まない場合、海外拠点の円滑な運営や事業拡大が制約され、当社グループの経営成績に影響する可能性があります。
これに対し、経営幹部については、能力・経験等を総合的に勘案し選定した人材を早期に選抜して海外拠点の経営に参画させるとともに、日本や他の海外拠点でのグローバルな経験を通じて育成を図っております。
今後は、当社で実施している経営職候補者育成プログラムをグループ全体に拡大することを検討してまいります。
ウ 2025年度の主な取組■人材マネジメントに関する共通指針の策定当社は、全社員に共通する人材マネジメントの指針として「大気社キャリアステージ」を定義し、人材育成の方向性を明確化しました。
今後は、このキャリアステージに基づき、人材ポートフォリオで定める4つのキャリアプロフェッショナル人材を軸に、採用・育成・配置・登用を一体的に推進し、計画的な人材輩出の基盤構築を進めてまいります。
第1ステージ(Stage①)では、知識・知見の集積期間として、キャリアパスモデルに基づき、知識・経験・スキルを体系的に習得します。
第2ステージ(Stage②)では、キャリアの実践・確立期として、4つのキャリアプロフェッショナル人材を目標に掲げ、将来のあるべき姿からバックキャストして必要な知識・経験を自ら設計し、主体的な行動につなげます。
第3ステージ(Stage③)では、キャリアプロフェッショナルとしての成長を前提としつつ、環境や価値観の変化に応じてキャリアの方向性を柔軟に見直すことが可能です。
第4ステージ(Stage④)は、経営を担う中核層である執行役員とその候補者(プール人材)を中心としたステージとなります。
[大気社キャリアステージの全体像] ■キャリア開発支援制度の拡充当社は、エンゲージメントサーベイの結果、長期的なキャリア形成に関する課題が明らかになったことを踏まえ、キャリア開発支援制度の拡充に取り組んでおります。
中長期的な視点から、社員が「ありたい姿」や「挑戦したいこと」を自ら申告し、会社と共有する仕組みへ見直すことで、多様な人材が活躍できる環境づくりを推進いたします。
具体的には、キャリアプラン制度、社内公募制度、海外トレーニー制度等を通じて社員の挑戦を支援し、適材配置の促進により生産性・創造性の向上を図ることで、企業価値の向上、エンゲージメントの向上及び離職率の低下を目指しております。
■女性活躍の推進当社は、女性活躍推進法に基づく行動計画(期間:2025年4月1日~2028年3月31日)において、管理職に占める女性労働者の割合を2028年3月末までに6%以上にすることを目標としております。
そのため、女性社員の登用については、社員本人のニーズを把握しながら、管理職やより高度な専門技能を要する職務に就くための動機付けや職務教育等の施策を進めております。
■障害者雇用の促進当社は、障害の種別によらない雇用の促進に取り組み、採用・配置・業務設計から就業後に至るまで合理的な配慮を実施しております。
入社前には受入部門向け事前研修を行い、入社後は定着支援面談を実施しております。
これにより、本人及び受入部門の社員が安心して就業できる環境を整備しております。
加えて、労働市場の賃金水準等を勘案し、給与水準の見直しを実施いたしました。
■両立支援制度の利用促進(仕事と育児、仕事と介護)当社は、両立支援制度の利用促進に向け、育児・介護ハンドブックを作成するとともに、育児・介護休業法の概要を管理職に向けて説明しております。
加えて、過年度の育児休業対象者に対して育児休業の取得のしやすさに関するヒアリングを実施し、今後の施策検討に活用しております。
■健康経営の推進当社は、代表取締役社長をトップとする推進体制のもと、「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に6年連続で認定され、健康経営優良法人2026においては、同部門の上位500法人に付与される「ホワイト500」に認定されました。
具体な施策として、社員の健康増進とコミュニケーション活性化を目的とした健康増進セミナー並びに高年齢者の体力状況の把握及び身体機能等維持向上のための、体力測定会、改善エクササイズ等を開催し、社員の意識を高め、行動変容を促す取組を実施いたしました。
■ストレスチェックの実施当社のストレスチェック受検率は97%以上と高水準で推移し、社員のメンタルヘルス意識の高さが示されております。
結果は組織別に集計し、外部コンサルタントが良好点・課題点等を分析のうえ経営層・管理職へ報告しております。
管理職は当該結果を踏まえ、職場改善施策を計画し実行しております。
人事部門は課題のある組織のヒアリングに加え、フィジカル指標と高ストレスを掛け合わせて抽出した対象者へ面談を実施しております。
■エンゲージメントサーベイの実施当社は、独自のエンゲージメントサーベイを月1回実施し、年10回の調査で回答率は90%以上を維持しております。
各回の結果を社内で公開し、管理職には組織改善に向けた施策集を提示しております。
加えて、事業部長・本部長・拠点長・部長と全体の傾向と課題を共有し、優先順位を付けて改善活動を推進しております。
さらに、一部現場において若手・中堅社員向けコミュニケーション研修を実施いたしました。
[人的資本・多様性に関する取組の戦略マップ] ③ リスク管理代表取締役社長を委員長とするリスクマネジメント委員会において、当社グループの総合的な観点から、人的資本に関連するリスクの評価、対応すべきリスクの選定とその低減に向けた基本方針等の策定・実行を行っております。
各所管部門の活動状況のモニタリング結果を元にリスクマネジメント委員会で全社のリスクマネジメントの状況を取りまとめ、内部統制委員会での討議を経て、年に2回、取締役会へ報告しております。
重要事項を決定する経営会議では、人的資本に関連するリスクと機会に対する討議をはじめ、人材戦略の見直しや長期の経営戦略への反映を行っております。
④ 指標及び目標当社グループの人的資本に関する指標及び目標は以下のとおりです。
戦略 ② 戦略気候関連のリスク及び機会を特定・評価し、事業に与える影響を把握するため、自社事業を対象に、中長期における当社グループへの影響度が高いリスクと機会の要因を洗い出し、世界の平均気温上昇が1.5℃未満に抑制されることを想定した1.5℃未満シナリオと、4℃程度上昇する4℃シナリオについて、それぞれ政策や市場動向の移行に関する分析と、災害などによる物理的変化に関する分析を実施しました。
当社グループは「炭素税」「顧客行動の変化」「省エネ・再エネ技術の普及」を移行の要素、「平均気温の上昇」を物理的な要素と認識し、重要なリスク・機会として特定しました。
なお、中期は3年から5年以内、長期は2050年頃を想定しています。
ア 4℃シナリオ中期政府による低炭素政策も限定的で、低炭素社会への移行は限定的な範囲に留まり、平均気温の上昇によりヒートストレスや自然災害リスクが高まります。
これらは当社グループの事業に対し、以下のような影響をもたらすことが想定されます。
日本国内では炭素税が導入されない想定のため、炭素税導入による資材原価の上昇の影響は限定的です。
事業別にみると、環境システム事業ではネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の需要が一定程度広がり、低炭素政策が限定的な中で、既存の空調施工売上も拡大します。
また、塗装システム事業では省エネ設計プラントの需要が広がるものの、顧客からの低炭素への対応要請は限定的と想定されます。
その一方で、平均気温の上昇に伴い、施工現場における熱中症・感染症対策の強化が必要になります。
長期中期で想定したリスクと機会の影響がより顕著になります。
特に、平均気温の著しい上昇に伴い、空調システムの需要がさらに拡大します。
同時に、施工現場における労働環境が過酷化し、熱中症・感染症対策の徹底が事業継続において重要になります。
イ 1.5℃未満シナリオ中期物理リスクの影響は限定的な範囲に留まりますが、各種規制や顧客からの要請など移行リスクへの対応が必要になります。
これらは当社グループの事業に対し、以下のような影響をもたらすことが想定されます。
政府による低炭素政策の強化により、炭素税負担及び資材原価の上昇の影響がもたらされ、コストの上昇が見込まれます。
事業別にみると、環境システム事業では、顧客からの低炭素への対応要請が強まり、省エネ規制、新築のZEB義務化等により、既存の空調施工売上は減少する一方で、当該要請等に対応した製品・技術の開発により売上が拡大することが見込まれます。
塗装システム事業では、塗装工程の低炭素化への需要が拡大し、低炭素化・省エネ化非対応の既存の製品売上が減少する一方で、これらの対応をした製品・技術の開発により売上が拡大することが見込まれます。
長期中期で想定したリスクと機会の影響がより顕著になります。
特に、1.5℃シナリオであっても平均気温が一定程度上昇し、施工現場における熱中症・感染症対策が重要になります。
シナリオ分析の結果、当社グループの事業に影響を与える重要な気候関連のリスク及び機会、中長期における財務影響は以下のとおりです。
ⅰ)移行リスク・機会財務影響+10億円以上:↑財務影響±1億円未満:→財務影響+10億円未満:↗財務影響△10億円未満:↘ 財務影響△10億円以上:↓ 項目リスク機会各シナリオにおける財務影響想定される対応策 4℃1.5℃未満炭素税炭素税の導入(コストの上昇)低炭素建築物への需要の増加(売上の増加) 低炭素塗装プラントへの需要の増加(売上の増加)中期→↘・GHG排出量削減目標の設定・GHG排出量の全量把握・分析の効率化・自社におけるエネルギー効率化、再エネ導入・低炭素な施工技術・システムの開発・再生可能エネルギー業界への参入・世界各国のそれぞれの環境対策・方針・施策に対応した空調設備技術の開発長期→↘顧客行動の変化 省エネ・再エネ技術の普及顧客からの要請への対応(コストの上昇及び不適切な対応→売上の減少) 省エネ・再エネ技術の開発における競争力の低下(売上の減少)顧客の低炭素建築物へのニーズの取り込みやZEBの拡大による施工需要の増加(売上の増加) 先進的な省エネ・再エネ技術の開発(売上の増加)中期↗↗・工場のZEB化など省エネ設備の施工拡大・エネルギー循環システムの構築・エネルギーマネジメントなどの省エネソリューションの提供・低炭素な施工技術・システムの開発・設備の小型化、省エネ化・塗装工程の変革に貢献できる技術の習得と商品開発の促進・塗着効率改善、省エネ技術の開発・CO2回収・循環技術等の開発・事業創出・新たな水処理・水資源の維持・有効利用、生成技術(MOF等)・研究開発・新規事業創出に向けたデジタル融合・自動作業ロボット、施工支援ロボットの開発・CO2を排出しない設備、CO2を循環利用できる設備の開発と検証長期↑↗ ⅱ)物理リスク・機会項目リスク機会各シナリオにおける財務影響想定される対応策 4℃1.5℃未満平均気温の上昇平均気温の上昇による労働生産性の低下や猛暑日の増加による施工中止(コストの上昇) 労働法制の改正(売上の減少)空調システム技術の需要増加(売上の増加) 施工における機械化・自動化の推進(売上の増加) 植物工場の需要増加(売上の増加)中期↘→・植物工場事業の多角展開、植物工場事業のエネルギー循環化・施工における機械化・自動化の推進・空調・休憩場所などの労働環境の整備・熱中症対策の推進長期↘↘ 詳細は当社ウェブサイトにて開示しております。
https://www.taikisha.co.jp/sustainability/taikisha/tcfd/
指標及び目標 ④ 指標と目標ア 気候関連のリスク及び機会の管理・評価に用いる指標気候関連のリスク及び機会の管理のため、温室効果ガス(GHG)排出量だけでなく、エネルギー消費量や水使用量、廃棄物排出量等の指標を設定して種々の対策を実行しています。
・2024年度のGHG排出量 (単位:t-CO2)自社グループの活動による排出量Scope19.07千Scope214.4千上記以外のサプライチェーンによる排出量Scope38.30百万
(注) 1 上記GHG排出量につきましては、以下のとおり、自主的に任意の保証を受けております。
保証提供者:株式会社サステナビリティ会計事務所代表者:福島隆史(公認会計士)保証対象:2024年度 温室効果ガス排出量Scope1、Scope2(マーケットベース)、Scope3(カテゴリー1,2,3,4,5,6,7,11,12計)保証基準:ISAE3000、ISAE3410  保証水準:限定的保証受領した2025年9月16日付「独立第三者の保証報告書」は、当社ウェブサイトに掲載しております。
独立第三者の保証報告書(当社ウェブサイト内)https://www.taikisha.co.jp/sustainability/taikisha/tcfd/pdf/pdf-index-01.pdf2 2025年度のGHG排出量につきましては、2026年10月発行の統合報告書で開示予定です。
イ 削減目標当社グループは、気候変動問題が経営に及ぼす影響を評価・管理するため、事業活動に伴うCO2排出量を指標とし、SBT認定を視野に、2030年度までに2022年度比でScope1・2を42%削減、Scope3を25%削減する目標を設定しました。
今後も当社グループの設計施工による設備の運用段階におけるCO2排出削減に関して積極的に提案活動に取り組むとともに、国内・海外拠点の使用電力の再エネメニューへの切り替えや、オフサイトPPA導入などを通じて脱炭素社会の実現に貢献していきます。
なお、これらの情報については、当社ウェブサイトや統合報告書でも開示しております。
当社ウェブサイトhttps://www.taikisha.co.jp/sustainability/taikisha/tcfd/#anc-04統合報告書(当社ウェブサイト内)https://www.taikisha.co.jp/sustainability/report/
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 ア 「10年プラン2035」における人材戦略「『人的資本』の増強」当社グループの「2035年のありたい姿」を定めた10年プランでは、グローバルな人的資本を「競争力の源泉」の中核と位置づけております。
10年プランの人材戦略「『人的資本』の増強」では、まず「グローバルな人材ポートフォリオ・マネジメントの構築」に取り組みます。
10年プランで掲げた2035年3月期の完成工事高目標(5,000億円超)を達成するには、次世代を担うキャリアプロフェッショナル人材の計画的な育成が不可欠です。
10年プランの実現に必要な人材を計画的に育成・確保するため、必要な人材像を可視化した「経営マネジメント」「クリエイティブ」「技術高度専門」「部門スペシャリスト」の4区分から成るキャリアプロフェッショナル人材の人材ポートフォリオをグローバルに展開し、当社グループの成長を支えるキャリアプロフェッショナル人材を質と量の両面で拡充してまいります。
また、Design(設計)、Build(施工)、Care(アフターケア)のすべてを担える人材の育成・増強等により「エンジニアリング力」の強化を図るとともに、日本人社員のボーダレスな活躍の推進とナショナルスタッフの経営幹部の育成等を通じて「グローバル化対応力」を強化いたします。
さらに、当社は、多くの人手や時間を投入して利益を上げる「労働集約型ビジネス」から、デジタル基盤等への投資を通じて効率性と収益性を高める「資本集約型ビジネス」への転換を目指しております。
その方策のひとつであるDX戦略を実行面で支えるDX人材の育成を含め、人的資本強化とDX戦略を一体で進めることで、事業規模拡大に耐えうる組織力と収益性を高め、10年プランの実現につなげてまいります。
10年プラン及び人材戦略の詳細は、以下の当社ウェブサイトをご覧ください。
[10年プラン2035]https://www.taikisha.co.jp/ir/library/10-year_plan/[人材戦略(「人的資本」の増強)]https://www.taikisha.co.jp/sustainability/society/basic-principles/ イ 人的資本に関連するリスクと機会■ベテラン人材の急速な減少に対する施策当社では、技術的な専門性を持つ社員の年齢層が高く、今後10年でベテラン人材が急速に減少する見通しであります。
そのため、エンジニアリング力の継承と人材育成が喫緊の課題となっております。
これに対し、当社は、技術系社員の能力・経験等を可視化する「技術カルテ」を基に知識・資格・スキルの習得度を把握したうえで、育成プランに基づきローテーション、技術教育、OJTを実施することにより、エンジニアリング力の高い社員の計画的な育成を進めてまいります。
加えて、市場や分野ごとのTOP人材を認定する「高度専門人材認定制度」の運用強化を図ってまいります。
さらに、海外拠点のナショナルスタッフについては、経営幹部・技術系社員を対象に日本への留学機会を設け、教育研修や現場経験で得たスキル・ノウハウを自国で展開させることで、海外におけるエンジニアリング力の蓄積と継承を図ってまいります。
■設計・施工人材の不足に対する施策当社の設計・施工人材の不足により、工事の円滑な遂行が制約され、採算性の低下につながる可能性があります。
これに対し、当社は、設計人材の育成強化・人員増強にグローバルな規模で取り組むことにより設計力の強化を図るとともに、BIMの活用推進や建築設備のユニット化・モジュール化を通して設計・施工段階における省力化・効率化を進め、生産性向上に取り組んでおります。
さらに、DX戦略に基づきDX人材の計画的な育成を進めるとともに、BIMを中核とするDX基盤を構築し、BIMと各種システムとの連携を進めることで、設計・施工にとどまらない業務全体の効率化と生産性の大幅な向上が見込まれ、高収益体制の構築や新規ビジネスの創出につながることが期待されます。
■経営戦略を推進する経営マネジメント人材の計画的育成当社グループが持続的に成長し、中長期的に企業価値を向上させていくためには、経営マネジメント人材の計画的な育成が重要です。
人材育成が計画どおり進まない場合、当社グループの成長戦略・事業戦略の実行が制約され、経営成績に影響する可能性があります。
これに対し、当社は、上位等級の社員から選抜した者を対象に、経営マネジメントとして必要な能力・資質の習得を目的とした経営職候補者育成プログラムを実施し、執行役員候補者(プール人材)の着実な積み上げを図っております。
また、執行役員を対象に、将来の取締役候補として経営リテラシーの強化を目的とした経営者育成プログラムを実施しております。
■海外拠点におけるナショナルスタッフの確保・定着海外において優秀なナショナルスタッフの採用・確保が計画どおり進まない場合、海外拠点の円滑な運営や事業拡大が制約され、当社グループの経営成績に影響する可能性があります。
これに対し、経営幹部については、能力・経験等を総合的に勘案し選定した人材を早期に選抜して海外拠点の経営に参画させるとともに、日本や他の海外拠点でのグローバルな経験を通じて育成を図っております。
今後は、当社で実施している経営職候補者育成プログラムをグループ全体に拡大することを検討してまいります。
ウ 2025年度の主な取組■人材マネジメントに関する共通指針の策定当社は、全社員に共通する人材マネジメントの指針として「大気社キャリアステージ」を定義し、人材育成の方向性を明確化しました。
今後は、このキャリアステージに基づき、人材ポートフォリオで定める4つのキャリアプロフェッショナル人材を軸に、採用・育成・配置・登用を一体的に推進し、計画的な人材輩出の基盤構築を進めてまいります。
第1ステージ(Stage①)では、知識・知見の集積期間として、キャリアパスモデルに基づき、知識・経験・スキルを体系的に習得します。
第2ステージ(Stage②)では、キャリアの実践・確立期として、4つのキャリアプロフェッショナル人材を目標に掲げ、将来のあるべき姿からバックキャストして必要な知識・経験を自ら設計し、主体的な行動につなげます。
第3ステージ(Stage③)では、キャリアプロフェッショナルとしての成長を前提としつつ、環境や価値観の変化に応じてキャリアの方向性を柔軟に見直すことが可能です。
第4ステージ(Stage④)は、経営を担う中核層である執行役員とその候補者(プール人材)を中心としたステージとなります。
[大気社キャリアステージの全体像] ■キャリア開発支援制度の拡充当社は、エンゲージメントサーベイの結果、長期的なキャリア形成に関する課題が明らかになったことを踏まえ、キャリア開発支援制度の拡充に取り組んでおります。
中長期的な視点から、社員が「ありたい姿」や「挑戦したいこと」を自ら申告し、会社と共有する仕組みへ見直すことで、多様な人材が活躍できる環境づくりを推進いたします。
具体的には、キャリアプラン制度、社内公募制度、海外トレーニー制度等を通じて社員の挑戦を支援し、適材配置の促進により生産性・創造性の向上を図ることで、企業価値の向上、エンゲージメントの向上及び離職率の低下を目指しております。
■女性活躍の推進当社は、女性活躍推進法に基づく行動計画(期間:2025年4月1日~2028年3月31日)において、管理職に占める女性労働者の割合を2028年3月末までに6%以上にすることを目標としております。
そのため、女性社員の登用については、社員本人のニーズを把握しながら、管理職やより高度な専門技能を要する職務に就くための動機付けや職務教育等の施策を進めております。
■障害者雇用の促進当社は、障害の種別によらない雇用の促進に取り組み、採用・配置・業務設計から就業後に至るまで合理的な配慮を実施しております。
入社前には受入部門向け事前研修を行い、入社後は定着支援面談を実施しております。
これにより、本人及び受入部門の社員が安心して就業できる環境を整備しております。
加えて、労働市場の賃金水準等を勘案し、給与水準の見直しを実施いたしました。
■両立支援制度の利用促進(仕事と育児、仕事と介護)当社は、両立支援制度の利用促進に向け、育児・介護ハンドブックを作成するとともに、育児・介護休業法の概要を管理職に向けて説明しております。
加えて、過年度の育児休業対象者に対して育児休業の取得のしやすさに関するヒアリングを実施し、今後の施策検討に活用しております。
■健康経営の推進当社は、代表取締役社長をトップとする推進体制のもと、「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に6年連続で認定され、健康経営優良法人2026においては、同部門の上位500法人に付与される「ホワイト500」に認定されました。
具体な施策として、社員の健康増進とコミュニケーション活性化を目的とした健康増進セミナー並びに高年齢者の体力状況の把握及び身体機能等維持向上のための、体力測定会、改善エクササイズ等を開催し、社員の意識を高め、行動変容を促す取組を実施いたしました。
■ストレスチェックの実施当社のストレスチェック受検率は97%以上と高水準で推移し、社員のメンタルヘルス意識の高さが示されております。
結果は組織別に集計し、外部コンサルタントが良好点・課題点等を分析のうえ経営層・管理職へ報告しております。
管理職は当該結果を踏まえ、職場改善施策を計画し実行しております。
人事部門は課題のある組織のヒアリングに加え、フィジカル指標と高ストレスを掛け合わせて抽出した対象者へ面談を実施しております。
■エンゲージメントサーベイの実施当社は、独自のエンゲージメントサーベイを月1回実施し、年10回の調査で回答率は90%以上を維持しております。
各回の結果を社内で公開し、管理職には組織改善に向けた施策集を提示しております。
加えて、事業部長・本部長・拠点長・部長と全体の傾向と課題を共有し、優先順位を付けて改善活動を推進しております。
さらに、一部現場において若手・中堅社員向けコミュニケーション研修を実施いたしました。
[人的資本・多様性に関する取組の戦略マップ]
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標
事業等のリスク 3 【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 民間設備投資の変動のリスク当社グループの事業においては、受注環境の変化が、売上、利益に大きく影響を与える可能性があります。
環境システム事業では、海外における日系企業の投資の減少、塗装システム事業では、国内自動車メーカーの国内生産縮小の継続や世界的な自動車販売の低迷による設備投資の減少により、受注工事高が減少し、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
また、自動車メーカー各社のカーボンニュートラル実現に向けた生産設備の変化への対応が遅れると、顧客離れを招き、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
これに対し環境システム事業では、海外において、現地系企業への営業体制の強化、国内営業と連携した日系メーカーへの受注活動の推進を行ってまいります。
また、塗装システム事業では、カーボンニュートラル実現に向けた顧客の生産設備に変化をもたらす当社の技術開発を加速するとともに、自動化技術を軸に、従来からの四輪・二輪車市場に加え、他の産業への参入を推し進め、オートメーション事業の拡大を目指してまいります。

(2) 大規模自然災害に係るリスク当社グループが事業を展開する地域において、地震、津波、風水害等の自然災害や、感染症等の世界的流行が発生したことで損失が発生し、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
なお、大規模・広域な自然災害の発生にあっては、当社グループの直接的な物的・人的被害のみならず、顧客の事業活動、ひいては経済情勢にまで影響が及び、その影響が長期化することによって、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
これに対し国内外の不測の災害や事故、事件などの発生に備え、危機管理の基本方針を定め、危機管理体制を構築しています。
危機が発生した場合、人命や事業継続に対する影響度に応じて対応レベルを3段階に区分し、それぞれのレベルに対応した危機対策を実施することを定めています。
(3) 海外事業及び海外関係会社の管理・統制に関するリスク海外各地において展開している事業については、予期しない法規制の改正、政情不安等が業績に影響を及ぼす可能性があります。
外貨建工事契約に係る請負代金の入金及び発注代金の支払いについて為替変動による損失発生の可能性があります。
さらに、連結財務諸表作成にあたっては海外関係会社の財務諸表を換算するため、為替相場の変動により当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
また、客先の倒産による債権の貸し倒れ、事前に想定できなかった問題の発生やこれらのリスクに対処できないことなどにより、海外関係会社の事業計画が達成できず業績が悪化し、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
これに対し海外進出先の政治・経済や法令の動向について情報収集を行い、カントリーリスク・海外の法規制リスクの抑制に努めます。
外貨建工事契約に係る請負代金の入金及び発注代金の支払いから発生する為替リスクについては、先物為替予約等のヘッジを実施し、債権の未回収リスクについては、受注前審査による与信管理を強化するなど、可能な限りリスクの回避をしております。
また、引き続き海外関係会社のガバナンス体制の高度化を進めてまいります。
(4) 技術開発に係るリスクカーボンニュートラル、省エネルギー、環境対策の改善・向上、オートメーション化等、顧客からの高まるニーズに対応したシステムの開発が遅れた場合、他社との技術的な差別化が図れず、受注機会損失や顧客からの信頼度や企業評価の低下などにより、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
これに対し、カーボンニュートラルの実現に向けた脱炭素ビジネスへの取組としての環境負荷低減技術、当社の強みとなる技術である自動化技術の開発・実証を進め、社会的課題の解決を目指してまいります。
そのために、技術開発センター「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa」や新宿本社のR&Dサテライト施設を活用し、コミュニケーションの幅を広げ、社内外のソリューションの融合やイノベーションの発掘につなげていくとともに、デジタル技術を活用し、当社グループの横断的な活動の強化や学術機関・スタートアップ企業との融合による革新的技術開発の推進により、社会のニーズを先取りしたテーマに取り組んでまいります。
(5) プロジェクトの遂行における人材に係るリスク当社グループの事業分野である、建設業・設備工事業は、人材に大きく依存しております。
国内においては、高齢化の進展や技術者育成の遅れにより、スキル・経験を有する技術者・技能者の数や質の低下が懸念されることに加えて、2024年4月から建設業においても時間外労働の上限規制が適用されたことに伴い、技術社員の総労働時間が減少し、中長期計画を達成するための設計・施工体制が構築できない場合、業績への影響が発生する可能性があります。
また、海外においても、現地従業員の育成の遅れや離職により、現地化推進を担う中核人材が確保できず、長期的な海外事業展開に影響が発生する可能性があります。
これに対し、協力会社との連携を強化するとともに、従前より行っているモジュール化の更なる推進や現場業務のフロントローディングの推進による現場作業の省力化と業務負荷平準化を進めてまいります。
社内においては、研修を通じた基礎技術力の向上と現場における実践教育により、社員の技術力アップを図り、人材の育成を進めてまいります。
また、デジタル技術を活用し、生産性を高めることにより、働き方改革を進め、魅力ある職場づくりを行い、人材確保に努めます。
また、海外においても、グローバルな人材ポートフォリオマネジメントの導入により、中核人材の確保と育成に努め、現地化を進めてまいります。
なお、社員の健全な心と体の維持・増進のため、2020年に「健康経営宣言」を発表し、代表取締役社長を健康管理責任者とした健康経営推進体制を明示し、様々な社員の健康施策の立案・実施とともに、その施策効果の検証と継続的な改善を行ってまいります。
(6) 重大事故や品質不具合による契約不適合等のリスク施工プロセスにおける事故、品質不具合等の契約不適合が発生した場合、社会的信用の失墜、大幅な追加費用及び顧客からの訴訟も含めた損害賠償請求等により業績面の影響が発生する可能性があります。
請負工事については、顧客との間の工事請負契約に基づき、竣工後一定期間、契約不適合責任を負っており、この契約不適合責任に伴って発生する費用について、過去の実績に基づき完成工事補償引当金を計上しておりますが、当該費用が引当金残高を上回って発生することで、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
これに対し当社グループは、デジタル技術の活用等を通じて現場作業を削減し、安全と品質に関わる施工リスクの低減を図っております。
また、社員・サプライヤーの教育、施工管理のデジタル化、品質に関する情報共有など、グループ全体で安全、技術品質の確保をするための体制と活動を強化してまいります。
なお、万一の訴訟等の場合に備え、弁護士と連携し、訴訟等に適切に対応する体制を整備しております。
(7) 事業投資(M&A等)に関するリスク当グループの中長期的な成長戦略において、M&Aをはじめとした事業投資は重要であると認識しております。
M&Aの実施にあたり、投資前の調査・検討を行ったにもかかわらず、買収後に収益計画と実績に乖離が生じた場合には減損損失の計上が発生し、当社の経営成績等へ影響を及ぼす可能性があります。
当社ではM&Aの実施にあたり、最終的に取締役会で採決する前に、事業投資委員会でM&A実施の可否判断を行っております。
また、リスク管理を行い、プロセスの明確化、意思決定の透明性確保、リスクへの牽制を効かせております。
また、M&A実施後においても、PMI管理を継続することで、減損損失のリスクの低減に努めております。
(8) 法令順守に係るリスク当社グループの事業分野は、建設業法、独占禁止法、労働基準法をはじめ、多くの法的規制を受けており、当社グループ役員または従業員が法令に違反する行為を行った場合には、当社グループの事業活動が制限され、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
これに対し法令順守の維持・意識の向上を図るため、eラーニングなどによるコンプライアンス教育プログラムの継続的な実施とフォローを行い、また、コンプライアンス意識調査を実施し、コンプライアンス活動の有効性の検証と改善プロセスへの反映により、ルール違反を起こさない風土・仕組みづくりを行っていきます。
(9) 資材価格及び労務単価の変動リスク燃料高騰などの影響による建設資材の調達価格の高騰や少子高齢化・担い手不足により労務単価が高騰し、これを請負金額に反映させることが困難な場合には、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
これに対し受注時の地域別適正原価の把握や、契約における物価変動リスクのヘッジなどを通じ、資材価格及び労務単価の変動リスクの抑制に努めております。
(10) 機密情報漏洩に係るリスク年々、高度化、多様化、巧妙化するサイバー攻撃や、従業員の不正による故意のデータ持出し等により、個人情報や顧客情報等の機密情報が漏洩した場合、信用の失墜や損害賠償などにより、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
これに対し、当社グループのITセキュリティ診断結果を基にリスク軽減施策のロードマップを策定し、対策を実施しております。
また、デジタル戦略委員会にITガバナンス・情報セキュリティ分科会を発足し施策を推進してまいります。
なお、当社ではITインシデント発生時の対応体制(大気社版CSIRT)を構築し、全社員を対象としたITセキュリティのeラーニングや標的型攻撃メール訓練など社員教育を進め、機密情報の外部への流出防止に努めております。
(11) 気候変動に係るリスク今後、脱炭素社会へ移行していく中で、政策、法律、技術、市場が変化し、企業の財務やレピュテーションに様々な影響を及ぼす可能性があります。
当社グループにおいても、顧客の気候変動対応の動きにうまく適応できないことによる顧客離れ、カーボンニュートラル対応技術開発の遅れによる競争力の低下、炭素税導入によるコスト増加、また、平均気温上昇による労働生産性の低下や猛暑日の増加による施工中止など、これらの移行・物理リスクが当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
これに対し、工場のZEB化など省エネ設備の施工拡大、低炭素な施工技術・システムの開発、設備の小型化・省エネ化、施工における機械化・自動化の推進などに取り組んでまいります。
(12) 人権に係るリスク当社グループの事業活動により人権への負の影響を引き起こした場合、もしくはそれを助長するような事態が生じた場合には、是正や救済の対応に関する追加的な費用の発生、社会的信用の低下を起因とした事業活動の停滞などにより、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、グローバルに事業を展開する企業として人権尊重を最も重要な事項の一つとして認識しており、当社グループの事業活動における人権に関する規範として「大気社グループ人権方針」を定めています。
なお、サプライチェーン全体の活動に関しては、環境や社会に配慮し、サプライチェーン全体でサステナブルな事業活動を行っていく上で、当社グループの調達活動において守るべき基本的な事項を「サステナブル調達方針」として、同方針に基づき調達先に実践を求める事項を「サステナブル調達ガイドライン」として定めております。
これらの方針及びガイドラインのもと、ガバナンスの順守、サプライチェーン全体を対象とした人権デュー・ディリジェンスの実施、役員・社員に対する教育・啓発活動など、人権尊重に向けた取組を推進し、人権リスクの低減や防止に努めております。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。
)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。
この連結財務諸表の作成にあたっては、これらの会計基準に基づき、決算日における資産・負債及び収益・費用の数値に影響を与える見積りが行なわれているものがあります。
会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」をご参照ください。
なお、これらの見積りにつきましては、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。

(2) 経営成績当期における世界経済は、東欧や中東などの地政学的なリスクの長期化や、各国の金融政策に伴う物価動向や金融・資本市場の変動に加え、米国の関税政策への影響など不安定な状態が続きました。
米国では、エネルギー価格高騰や金利の高止まりに伴う経済の下振れリスクも想定される一方、高所得者層の消費が底堅く、企業の設備投資も増加し、総じて堅調に推移しました。
中国では、不動産市場の低迷や米中摩擦の影響による内外需要の低迷により成長の鈍化が続いております。
東南アジアでは、サプライチェーンの再編に伴う設備投資の増加や、労働市場の改善などを背景に内外需要は堅調に推移し、経済はプラス成長を維持しました。
日本経済は、海外における金融政策や地政学リスクなどにより景気下押しの懸念が続いたものの、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要等を背景に緩やかに回復しました。
当社グループにおける市場環境につきましては、海外市場では世界経済の減速懸念はあるものの、各メーカーによる設備投資は堅調に推移しました。
一方、国内市場では半導体関連やデータセンター、自動車メーカーの投資が継続しており、都市圏における再開発の需要も堅調に推移しました。
このような状況のもと、当社グループは10年プラン2035の中で、2035年のありたい姿として「Be Engineering for a Sustainable Society」のスローガンを掲げ、中長期的な成長を目指し、以下の取り組みを推進しております。
1つ目は、10年プラン2035で環境システム事業のグローバルな『地域戦略』における取り組みとして、ASEANにて複数国の拠点が連携した受注・施工活動を推進しています。
当期の実績としましては、当社のインド拠点からの紹介により、同一の製薬メーカーからインドネシア・ベトナムでの工場建設のプロジェクトを受注しました。
また、施工面での連携の一例として、メガクラウドより受注したデータセンターにおいては、建設拠点とは異なる拠点から応援の施工人員を集めて工事を行っています。
本プロジェクトに関連して効率的な施工方法等のノウハウを習得するため、現地から来日し、データセンター建設現場の視察を行いました。
今後、ASEANでの設備投資需要に対応していくための体制を構築しつつ、データセンターや製薬・食品・半導体関連等の顧客からの受注獲得に注力してまいります。
このような地域に応じた取り組みを高度化し、組織的に進めていくため、地域戦略部を新設し、その配下に地域毎の戦略室を設置しました。
新設したアセアン戦略室ではASEAN拠点の連携を通じたグローバル企業へのアプローチ、東アジア戦略室では日本・台湾を軸とした半導体関連企業へのアプローチ、インド戦略室では空調・塗装・パネル事業の拠点を活用した受注体制の拡大、北米戦略室では塗装システム事業の拠点を活用した空調事業の構築、国内戦略室では生産性の向上に、それぞれ取り組んでまいります。
2つ目は、塗装システム事業のグローバルな『地域戦略』における取り組みとして、成長事業であるオートメーション領域の強化を目的に、米国大手完成車メーカー(デトロイトスリー)向けに強固な顧客基盤を有する北米のオートメーション企業のM&Aを実施しました。
今後、日本・米国の開発拠点を活かし、ユーザー現場の課題を多角的に分析し、最適な装置構成と制御方法を備えた自動化システムの提供を目指してまいります。
以上の状況を踏まえ、当期における受注工事高は、国内・海外ともに増加し、3,517億40百万円(前期比26.8%増加)となり、うち海外の受注工事高は、1,854億80百万円(前期比32.4%増加)となりました。
完成工事高は、国内は減少したものの海外で増加し、2,861億27百万円(前期比3.6%増加)となり、うち海外の完成工事高は、1,440億31百万円(前期比9.4%増加)となりました。
利益面につきましては、完成工事総利益は552億59百万円(前期比102億53百万円増加)、営業利益は233億20百万円(前期比53億49百万円増加)、経常利益は247億90百万円(前期比48億52百万円増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は155億94百万円(前期比45億68百万円増加)となりました。
セグメントごとの業績(セグメント間の内部取引高を含む)は次のとおりであります。
環境システム事業受注工事高は、ビル空調分野および産業空調分野のタイやシンガポールなどで増加し、前期を上回りました。
完成工事高は、主にビル空調分野が増加し、前期を上回りました。
この結果、受注工事高は、2,165億88百万円(前期比20.9%増加)となりました。
このうちビル空調分野は、771億29百万円(前期比43.4%増加)、産業空調分野は、1,394億58百万円(前期比11.2%増加)となりました。
完成工事高は、1,831億76百万円(前期比8.1%増加)となりました。
このうちビル空調分野は、461億86百万円(前期比25.4%増加)、産業空調分野は、1,369億90百万円(前期比3.3%増加)となりました。
セグメント利益(経常利益)につきましては、208億20百万円(前期比55億20百万円増加)となりました。
塗装システム事業受注工事高は、欧州や中国などで増加し、前期を上回りました。
完成工事高は、インドや欧州などで増加したものの、前期に国内の大型案件が寄与したことの反動減により日本で減少し、前期を下回りました。
この結果、受注工事高は、1,351億51百万円(前期比37.6%増加)となりました。
完成工事高は、1,030億88百万円(前期比3.6%減少)となりました。
セグメント利益(経常利益)につきましては、43億65百万円(前期比1億9百万円増加)となりました。
セグメントごとの受注工事高・完成工事高(セグメント間の内部取引高を含む)区分前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)(百万円)当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)(百万円)前期比(%)受注工事高 環境システム事業ビル空調53,79577,12943.4 産業空調125,402139,45811.2 小計179,197216,58820.9 (うち海外)(60,386)(72,342)(19.8) 塗装システム事業 98,205135,15137.6 (うち海外) (79,757)(113,138)(41.9) 合計 277,403351,74026.8 (うち海外) (140,143)(185,480)(32.4)完成工事高 環境システム事業ビル空調36,83946,18625.4 産業空調132,603136,9903.3 小計169,443183,1768.1 (うち海外)(60,653)(61,582)(1.5) 塗装システム事業 106,956103,088△3.6 (うち海外) (71,168)(82,586)(16.0) 合計 276,399286,2653.6 (うち海外) (131,822)(144,168)(9.4)   生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
 当社グループが営んでいる事業の大部分を占める設備工事業では生産実績を定義することが困難であり、設備工事業においては請負形態をとっているため販売実績という定義は実態にそぐいません。
よって、受注及び売上の状況については「セグメントごとの業績」において報告セグメントの種類に関連付けて記載しております。
 なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりであります。
設備工事業における受注工事高及び完成工事高の状況① 受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高期別区分前期繰越工事高(百万円)当期受注工事高(百万円)計(百万円)当期完成工事高(百万円)次期繰越工事高(百万円)前事業年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)環境システム事業ビル空調35,20751,30886,51533,61952,895産業空調62,36264,763127,12672,19854,927小計97,569116,072213,641105,818107,823塗装システム事業39,30727,06666,37438,80627,567合計136,877143,138280,016144,624135,391(うち海外)(4,838)(10,977)(15,816)(5,612)(10,203)当事業年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)環境システム事業ビル空調52,89572,813125,70841,68584,023産業空調54,92766,540121,46774,98046,487小計107,823139,353247,176116,666130,510塗装システム事業27,56725,17552,74328,73824,005合計135,391164,528299,920145,404154,516(うち海外)(10,203)(5,534)(15,738)(10,420)(5,318)
(注) 1 前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含んでおります。
したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。
2 次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)であります。
3 当期受注工事高のうち海外工事の割合は、前事業年度は7.7%、当事業年度は3.4%であります。
4 前事業年度及び当事業年度における海外受注工事高はそれぞれ当期受注工事高の10%を超えていないため、主要な海外受注工事についての記載を省略しております。
 ② 受注工事高の受注方法別比率工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。
期別区分特命(%)競争(%)計(%)前事業年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)環境システム事業ビル空調25.610.335.9産業空調33.411.845.2小計59.022.181.1塗装システム事業8.510.418.9合計67.532.5100.0(うち海外)(5.7)(2.0)(7.7)当事業年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)環境システム事業ビル空調40.83.544.3産業空調31.58.940.4小計72.312.484.7塗装システム事業3.012.315.3合計75.324.7100.0(うち海外)(1.5)(1.9)(3.4)
(注) 百分比は請負金額比であります。
③ 完成工事高期別区分国内海外合計(B)(百万円)官公庁(百万円)民間(百万円)(A)(百万円)(A)/(B)(%)前事業年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)環境システム事業ビル空調3,86929,750--33,619産業空調1171,3688181.172,198小計3,881101,1188180.8105,818塗装システム事業-34,0124,79412.438,806合計3,881135,1305,6123.9144,624当事業年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)環境システム事業ビル空調2,89638,789--41,685産業空調3774,7292140.374,980小計2,933113,5182140.2116,666塗装システム事業-18,53210,20535.528,738合計2,933132,05010,4207.2145,404
(注) 1 海外工事の地域別割合は、次のとおりであります。
地域前事業年度(%)当事業年度(%)北米11.20.3東南アジア21.73.6東アジア15.87.5南アジア29.161.3その他22.227.3計100.0100.0 2 完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。
前事業年度 請負金額20億円以上の主なもの鹿島建設㈱仙台小林製薬医薬品新工場建設工事大林・錢高・岩田地崎建設共同企業体(仮称)赤坂二丁目計画 (現 赤坂グリーンクロス)大成建設㈱(仮称)赤坂二丁目プロジェクト新築工事 (現 赤坂トラストタワー)大成建設㈱住不六本木7丁目計画新築工事 空調・衛生 (現 住友不動産六本木セントラルタワー) 当事業年度 請負金額70億円以上の主なもの㈱大林組下山 電池工場本体工事㈱出雲村田製作所IMC 新生産棟(N2棟)及びインフラ物流棟建設工事_設備工事スズキ㈱湖西新塗装工場 塗装設備設置工事日産自動車㈱追浜)塗装工場 塗装ブース設置工事 3 完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。
前事業年度㈱大林組23,972百万円16.6% 当事業年度該当する相手先はありません。
④ 手持工事高 (2026年3月31日現在)区分国内海外合計(B)(百万円)官公庁(百万円)民間(百万円)(A)(百万円)(A)/(B)(%)環境システム事業ビル空調6,42477,599--84,023産業空調-46,474120.046,487小計6,424124,07312 0.0130,510塗装システム事業-18,6995,306 22.124,005合計6,424142,7735,318 3.4154,516
(注) 手持工事のうち請負金額40億円以上の主なものは、次のとおりであります。
㈱安藤・間 首都圏建築支店(仮称)群馬令和工場計画2026年7月完成予定ソフトバンク㈱(苫小牧DC)機械設備工事2027年2月完成予定㈱大林組札幌ダイビル再開発プロジェクト新築工事2027年7月完成予定 (3) 財政状態(資産)当連結会計年度末の流動資産は前連結会計年度末に比べ3.0%増加し、2,173億65百万円となりました。
これは、現金預金が431億8百万円増加し、受取手形・完成工事未収入金等が390億20百万円減少したことなどによります。
当連結会計年度末の固定資産は前連結会計年度末に比べ20.8%増加し、694億54百万円となりました。
これは、投資有価証券が66億15百万円、退職給付に係る資産が34億89百万円それぞれ増加したことなどによります。
この結果、当連結会計年度末の資産合計は前連結会計年度末に比べ6.8%増加し、2,868億20百万円となりました。
セグメントごとの資産は次のとおりであります。
(環境システム事業)当連結会計年度末の流動資産は前期末に比べ14.3%減少し、894億57百万円となりました。
これは受取手形・完成工事未収入金等が177億53百万円減少したことなどによります。
当連結会計年度末の固定資産は前期末に比べ22.5%増加し、374億9百万円となりました。
これは投資有価証券が62億1百万円増加したことなどによります。
その結果、当連結会計年度末の資産合計は前期末に比べ6.0%減少し、1,268億66百万円となりました。
(塗装システム事業)当連結会計年度末の流動資産は前期末に比べ0.8%減少し、861億21百万円となりました。
これは受取手形・完成工事未収入金等が213億17百万円減少し、現金預金が188億6百万円増加したことなどによります。
当連結会計年度末の固定資産は前期末に比べ8.8%増加し、123億10百万円となりました。
これは投資有価証券が3億89百万円増加したことなどによります。
その結果、当連結会計年度末の資産合計は前期末に比べ0.4%増加し、984億31百万円となりました。
(負債)当連結会計年度末の流動負債は前連結会計年度末に比べ1.1%増加し、1,021億39百万円となりました。
これは、未成工事受入金が77億81百万円、未払法人税等が31億35百万円それぞれ増加し、短期借入金が119億52百万円減少したことなどによります。
当連結会計年度末の固定負債は前連結会計年度末に比べ32.2%増加し、144億47百万円となりました。
これは、繰延税金負債が23億88百万円増加したことなどによります。
この結果、当連結会計年度末の負債合計は前連結会計年度末に比べ4.1%増加し、1,165億87百万円となりました。
(純資産)当連結会計年度末の純資産合計は前連結会計年度末に比べ8.8%増加し、1,702億32百万円となりました。
これは、その他有価証券評価差額金が49億7百万円、自己株式の取得、処分及び消却により39億12百万円、退職給付に係る調整累計額が17億4百万円、利益剰余金が14億97百万円それぞれ増加したことなどによります。
(4) キャッシュ・フロー当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は、前連結会計年度末に比べ443億45百万円増加し、863億59百万円(前期末は420億13百万円)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フローの状況)営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務の減少などにより減少したものの、売上債権の減少や税金等調整前当期純利益の計上などにより、647億円の資金増加(前期は212億19百万円の資金減少)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フローの状況)投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出などにより減少したものの、定期預金の払戻による収入や投資有価証券の売却による収入などにより、7億48百万円の資金増加(前期は49億82百万円の資金減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フローの状況)財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の純減額や配当金の支払額などにより、234億75百万円の資金減少(前期は19億7百万円の資金増加)となりました。
(資本の財源及び資金の流動性)① 資金需要設備工事等のための材料費、労務費、外注費、経費、販売費及び一般管理費等の営業費用並びに業務改革、技術開発、情報化投資、海外拠点の拡充など当社グループの市場競争力強化のための投資等に資金を充当しております。
② 資金の源泉主として営業活動により稼得した資金のほか、金融機関等からの借り入れにより、必要資金を調達しております。
また、運転資金の効率的な調達を行うため、主要取引銀行と貸出コミットメント契約を締結しております。
(5) 為替相場の変動による財政状態及び経営成績の変動状況連結財務諸表を作成するにあたり、在外連結子会社の財務諸表を換算しているため、為替相場の変動により、総資産、キャッシュ・フロー、完成工事高及び経常利益に影響を受けております。
主に米ドル、タイバーツ、中国元、インドルピー及びフィリピンペソの為替の変動が大きく影響しております。
第77期第78期第79期第80期第81期2022年3月2023年3月2024年3月2025年3月2026年3月総資産のうち「為替換算調整勘定」(百万円)2,0174,7797,75710,38311,355キャッシュ・フローにおける「現金及び現金同等物に係る換算差額」(百万円)1,7371,9191,9773,0422,372 主な在外連結子会社における完成工事高及び経常利益に与える為替変動による影響 第80期第81期増減為替変動による影響A×B(百万円)2025年3月2026年3月TaikishaUSA, Inc. *1完成工事高外貨ベース(米ドル 千)218,182A223,259B△1.05△234換算レート(円)*3151.47 150.42円貨ベース(百万円)33,048 33,582経常利益外貨ベース(米ドル 千)△636A6,490B△1.05△6換算レート(円)*3151.47 150.42円貨ベース(百万円)△96 976Taikisha(Thailand)Co., Ltd. *2完成工事高外貨ベース(タイバーツ 百万)4,490A4,039B0.261,050換算レート(円)*34.31 4.57円貨ベース(百万円)19,355 18,458経常利益外貨ベース(タイバーツ 百万)414A370B0.2696換算レート(円)*34.31 4.57円貨ベース(百万円)1,787 1,694五洲大気社工程有限公司 完成工事高外貨ベース(中国元 百万)799A646B△0.10△64換算レート(円)*321.04 20.94円貨ベース(百万円)16,831 13,529経常利益外貨ベース(中国元 百万)92A55B△0.10△5換算レート(円)*321.04 20.94円貨ベース(百万円)1,938 1,153TaikishaEngineeringIndia PrivateLtd.完成工事高外貨ベース(インドルピー 百万)7,206A11,940B△0.10△1,194換算レート(円)*31.81 1.71円貨ベース(百万円)13,042 20,418経常利益外貨ベース(インドルピー 百万)504A1,464B△0.10△146換算レート(円)*31.81 1.71円貨ベース(百万円)913 2,503Taikisha Philippines Inc.完成工事高外貨ベース(フィリピンペソ 百万)4,454A3,941B△0.03△118換算レート(円)*32.64 2.61円貨ベース(百万円)11,760 10,286経常利益外貨ベース(フィリピンペソ 百万)493A538B△0.03△16換算レート(円)*32.64 2.61円貨ベース(百万円)1,303 1,405
(注) *1 子会社3社を含んだ連結数値*2 子会社4社を含んだ連結数値*3 換算レートは第80期及び第81期における期中平均レート
研究開発活動 6 【研究開発活動】
当連結会計年度における研究開発費は1,600百万円であります。
当社は、技術開発センター「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa」(神奈川県)、テクニカルセンター(神奈川県)の2研究開発組織において、空調設備及び塗装設備の各分野における技術開発を前期に引き続き精力的に実施し、多くの成果を得ました。
セグメントごとの研究開発は以下のとおりであります。
(1) 環境システム事業当連結会計年度における研究開発費の金額は836百万円であります。
① 技術開発センター「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa」ZEB検証当社は、2035年のありたい姿「Be Engineering for a Sustainable Society」実現のため、さらなる顧客との接点の増加、ニーズや課題の把握、開発促進等を目指し、2024年7月に技術開発センター「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa(以下、TISA)」を開設いたしました。
TISAでは、各種省エネルギー施策の導入に加え、太陽光発電設備および蓄電池を設置し、省エネルギー施設の証であるZEBの認証を取得しております。
設計時の評価にとどまらず、運用時の性能評価および導入した省エネルギー設備の効果検証を昨年(2025年1月~2025年12月)に実施いたしました。
その結果、省エネルギー性能は設計値以上の削減率を示した一方で、一次エネルギー収支における発電量が0.7%不足し、ZEBの運用実績(一次エネルギー収支)としては未達となりました。
要因として、蓄電池を停電時の電源として活用することを想定し、常時一定の蓄電量を確保していたため、中間期の晴天時に太陽光発電の出力抑制が発生していたことが判明いたしました。
なお、蓄電池を最大限活用した場合には、ZEB運用の範囲に十分入ることを確認しております。
また、設計時に導入した各種省エネルギー施策についても個別に検証を実施し、省エネルギー効果に加え費用対効果の観点から、有効な施策と改善余地のある施策の整理を完了いたしました。
運用結果を踏まえ、さらなるチューニングポイントも抽出できたことから、今年度は設備チューニングを実施し、その効果を検証してまいります。
さらに、運用結果の活用として、AIによる負荷予測および発電量予測にも取り組んでおります。
翌日の天気予報等を用いた翌日の発電量および負荷の推定について検証を完了しており、引き続き精度検証を進め、設備チューニング施策の一つとして組み込んでまいります。
これらの結果を踏まえ、今年度は顧客施設における運用改善提案を推進し、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
② 置換空調吹出口装置「AIREL(エアレル)」当社は、大空間の置換空調に用いる吹出口装置として「AIREL(エアレル)」を開発し、販売を開始いたしました。
天井が高い大空間では、効率的な空調方式として置換空調が採用される場合があります。
空間内の隅々まで快適性を確保するためには、気流分布等に配慮した専用の吹出口が必要となります。
「AIREL(エアレル)」は、従来型の吹出口と比較して周辺空気の誘引性能を向上させ、より少ない空調空気量で室内の拡散・混合効果を高める性能を付与しております。
また、吹出方向についても前面方向に加え左右方向への送風機能を備えることで、気流分布の改善を図りました。
これにより、空調機の供給空気温度の低温化が可能となり、搬送動力の低減に寄与いたします。
さらに、周辺空気を効率的に誘引することで換気性能の向上や室内環境の均一化(特に吹出口周辺における局所的な低温域の低減)を図ることが可能となりました。
消費エネルギー量については、混合空調を100とした場合、従来型置換空調は83、AIRELは79となり、混合空調比でそれぞれ17%、21%の削減が可能となります。
今後は「AIREL(エアレル)」の換気性能に関する検証を継続するとともに、大空間用途に加え、半導体・電子部品向けクリーンルームや、二次電池工場向け低露点室等への適用拡大を進めてまいります。
これらの技術を活用し、大空間にとどまらず産業空調分野においても、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
(参考)用語説明(置換空調)置換空調とは、天井高さが高い空間において空間全体を空調するのではなく、人が活動する高さ(居住域)を中心に空調することで、エネルギー使用量の低減を図る空調方式です。
適用にあたっては、吹出風速、吹出方向、気流分布等に配慮した専用の吹出口が必要となります。
③ 二酸化炭素回収(ダイレクト・エア・キャアプチャー)への取組当社は、環境・社会課題の解決に資する「新しい事業」の開発の一環として、CO2回収(CCUS)に取り組んでおります。
現在、当社では以下の3つのプロジェクトを並行して推進しております。
1)CO2回収システムの空調設備への組込み当該連結会計年度は、2024年度に実施した室内設置型CO2回収装置の改良を行い、実環境での検証を実施いたしました。
改良型装置においては、CO2回収に係る消費エネルギー量について大幅な改善効果を確認いたしました。
一方で、換気による室内環境維持に要するエネルギー量と比較すると、さらなる改善が必要であると認識しております。
今後は、既存建物向けの室内環境改善装置として既に販売しているダクト接続型高性能除菌装置「Airaiser(エアライザー)」との組合せも含め、次世代オフィス環境の提供に向けた開発を進めてまいります。
2)「ダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)によるカーボンステーション開発事業」への支援当社は、東京都が実施する令和5年度「大学研究者による事業提案制度」において、東京都立大学が中心となり提案した「ダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)によるカーボンステーション開発事業」に対し、開発支援を実施しております。
当該連結会計年度は、CO2回収装置の詳細設計および製作を完了し、装置を納入いたしました。
3)ムーンショット型研究開発事業への取組当社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が公募する「ムーンショット型研究開発事業」に参画し、協力各社とともに「パッシブDAC技術の研究開発」を進めております。
当該連結会計年度は、小型検証機の開発を完了し、開発の進捗状況および技術実現性について、NEDOによるサイトビジットにおいて良好な評価を得ました。
今後は、2027年度に予定される中間審査の通過に向けて取組を一層強化・加速し、研究開発を推進してまいります。
以上の3つの取組を通じて、「新しい事業」の開発を進めるとともに、大きな脱炭素インパクトの創出を目指してまいります。

(2) 塗装システム事業当連結会計年度における研究開発費の金額は763百万円であります。
① フィルム加飾(ドライ加飾)システムの開発世界規模でカーボンニュートラル社会の実現が加速し、またEV普及に伴う生産プロセスの変化を背景に、自動車業界は「100年に一度」といわれる大変革期を迎えています。
当社はこの構造変化を中長期の成長機会と捉え、CO2排出量の大幅削減と意匠価値の高度化を同時に実現するフィルム加飾(ドライ加飾)システムの開発に取り組んでいます。
当社が推進するドライ加飾は、従来のスプレー塗装(ウェット塗装)に代わり、フィルムを真空吸引・加熱・圧空により被塗物へ貼付することで、自動車外装部品等をフィルム加飾する技術です。
塗装と乾燥を繰り返すウェット塗装に対し、ドライ加飾は省エネルギー化を実現し、従来の塗装プロセスと比較してCO2排出量を約75%削減することが可能です。
さらに、フィルムの多機能化により、ウェット塗装では表現が難しい色彩や質感の付与も可能となり、環境対応と商品力向上の両面で自動車メーカーのニーズに応える技術です。
従来システムでは高さ200mm以下の被塗物への適用が中心でしたが、当社のドライ加飾システムは、3次元真空圧空成形(TOM)工法の採用により、最大高さ950mmまでの曲率が大きい被塗物に対してもフィルム加飾を可能とし、適用領域を大幅に拡大しています。
これにより、より多様な外装部品への展開が見込め、幅広いお客さまへの提案が可能なシステムとなっております。
また、当社研究開発施設であるテクニカルセンター(神奈川県座間市)において、ドライ加飾デモラインを整備し、市場導入を見据えた実証・評価を進めております。
本デモラインは、フィルム加飾、UV照射硬化、トリミング、端材回収の各工程で構成され、クリーンかつコンパクトなドライ加飾システムの特長をお客さまに体感いただける環境を提供しています。
足元では、複数のお客さまと評価を継続するとともに、評価テーマを拡大し、適用部品・意匠・耐久要件などの観点で検証の幅を広げています。
加えて、システムとしての完成度を高めるべく、一連工程での安定稼働に向けた条件出しや管理項目の整備を進めています。
さらに、量産導入を想定した運用設計・品質保証の観点からの検証を強化しており、多くのお客さまトライを通じて品質設計の深まりを図っています。
当社は、ドライ加飾を「カーボンニュートラル対応」と「意匠価値向上」を同時に実現し得る重要テーマと位置付け、今後もお客さまとの協業を一層活発化させながら、実ライン導入に向けた運用面・品質面の検証を継続し、市場導入を加速してまいります。
② 段ボールフィルタシステムの機能拡張塗装ブースにおいては、被塗物に付着しなかった塗料ミストを系外へ排出しないことが、重要な機能要件の一つとなります。
当社は、1980年代の湿式スクラバー方式を起点として、2010年代にはプレコート剤と高性能フィルタを併用したプレコート式ドライサーキュラの拡販を進めてきました。
近年は塗装効率の向上に伴い、機器構成の簡素化が可能となる段ボールフィルタ式システムへの移行が進展しています。
当社は2020年頃より、北中米およびアジア地域を中心に段ボールフィルタ式システムの導入を推進しています。
当該システムにおいては、段ボールフィルタを収容するフィルタチャンバをカート状の可搬式構造とすることで、設置および運用の柔軟性向上を図っています。
また、フィルタの垂直方向配置/水平方向配置それぞれに対応するタイプなど、用途や設置条件に応じた複数の製品ラインナップを展開しております。
更に、フィルタ交換作業の効率化および安全性向上に向けた改良を継続的に実施し、顧客ニーズや設置条件に応じた柔軟な選択が可能となるよう、製品の拡充を図っております。
使用するフィルタについては、自社製フィルタ「i-TCFv01」を展開しているほか、コスト低減および多様な塗料への適用拡大を目的として、複数の自社フィルタの開発を進めております。
これらの開発に当たっては、シミュレーション技術も活用し、開発効率および開発スピードの向上を図っております。
また、フィルタ開発に加え、顧客の設備導入検討にも活用可能なフィルタ検証装置について、検証精度の向上および多様な条件への対応力強化を目的とした改良を継続しております。
これらの取り組みにより、付加価値の高い製品の提供を通じて収益性の向上を図るとともに、資本効率の改善にもつなげてまいります。
設備投資等の概要 1 【設備投資等の概要】
特記事項はありません。
主要な設備の状況 2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社2026年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物・構築物機械、運搬具及び工具器具備品土地リース資産合計面積(㎡)金額技術開発センター「TAIKISHAINNOVATION SITE AIkawa」(神奈川県愛川町)環境システム事業2,7871749,138663-3,62519テクニカルセンター(神奈川県座間市)塗装システム事業1,2334765,014133-1,84281
(注) 帳簿価額に建設仮勘定は含んでおりません。

(2) 国内子会社2026年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物・構築物機械、運搬具及び工具器具備品土地リース資産合計面積(㎡)金額サンエス工業㈱本社(大阪府枚方市)環境システム事業及び塗装システム事業368165--2537124㈱ベジ・ファクトリー杉戸量産実証工場(埼玉県北葛飾郡杉戸町)環境システム事業6532---9828 (3) 在外子会社2026年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物・構築物機械、運搬具及び工具器具備品土地リース資産合計面積(㎡)金額Taikisha(Thailand)Co., Ltd.バンプリー工場(タイ・サムット・プラカン県)塗装システム事業01224,056133-14636TaikishaEngineeringIndia Private Ltd.本社(インド・ハリヤナ州・グルグラム市)塗装システム事業1151551,000244-514332プネー工場(インド・マハーラシュトラ州・プネー市)塗装システム事業21925760,70243-520135ヴァドーダラー工場(インド・グジャラート州・ヴァドーダラー市)塗装システム事業12010512,16749-2751Nicomac TaikishaClean RoomsPrivate Limited本社(インド・テランガナ州・ハイデラバード市)環境システム事業4917610,11733-259243Innovation Fab Hyderabad(インド・テランガナ州・ハイデラバード市)環境システム事業1,22579340,470310-2,329110P.T.TaikishaManufacturingIndonesia本社(インドネシア・カラワン県)塗装システム事業513916,330543918495天津大気社塗装系統有限公司本社(中国・天津市)塗装システム事業458132---59038
(注) 帳簿価額に建設仮勘定は含んでおりません。
設備の新設、除却等の計画 3 【設備の新設、除却等の計画】
特記事項はありません。
研究開発費、研究開発活動763,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況42
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況15
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況11,600,212
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、投資株式の区分について、専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とするものを「純投資目的である投資株式」、当社の持続的な成長や中長期的な企業価値の向上に資することを目的とするものを「純投資目的以外の目的である投資株式」に区分しております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、重要な取引先との取引関係や様々なステークホルダーとの信頼関係の維持・強化により、当社の持続的な成長や中長期的な企業価値の向上に資することを目的に、政策保有株式を保有しております。
政策保有株式については、毎年4月に開催する取締役会において、個別銘柄毎に、保有目的が適切か、保有に伴う便益やリスクが資本コストに見合っているか等を、事業性評価と投資性評価の両面から検証し、中長期的な経済合理性と保有の適否について点検を行っております。
上記検証・点検により、保有の目的・合理性が認められなくなった保有株式は適時・適切に縮減を進めてまいります。
具体的には2022年5月16日に公表した2023年3月期から2025年3月期の中期経営計画の経営数値目標の一つとして、中期経営計画期間の2年目までに政策保有株式の保有額を対純資産比率で20%未満に削減する計画を打ち出しておりました。
株高の影響を受け、中期経営計画期間の2年目までに対純資産比率20%未満の目標は未達でしたが、最終年度である2025年3月期に、対純資産比率18.0%となり、20%未満を達成しました。
2026年3月期からの新中期経営計画においては、売却金額は中期経営計画期間で累計50億円、政策保有株式の保有額の対純資産比率は最終年度である2028年3月期末時点で15%以下とすることを目標に掲げました。
引き続き政策保有株式の売却を進めてまいります。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式20421非上場株式以外の株式2031,783 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式21持株会への拠出により株式数が増加  (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式21,988 c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)住友不動産㈱1,918,220959,110環境システム事業の主にビル空調分野における、オフィスビル等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
なお、同社は2026年1月1日を効力発生日として、株式分割(1株→2株)を行っている。
有8,4245,364㈱村田製作所2,012,8862,012,886環境システム事業の主に産業空調分野における、工場等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
有6,8614,640ヒューリック㈱2,071,8002,071,800環境システム事業の主にビル空調分野における、オフィスビル等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
有3,7902,977スズキ㈱1,588,4001,588,400塗装システム事業における、自動車車体・バンパー等の塗装設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
有2,9792,875東京建物㈱487,350487,350環境システム事業の主にビル空調分野における、オフィスビル等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
有1,7481,231㈱椿本チエイン663,000663,000塗装システム事業において、同社と共同出資し、中国・天津にコンベヤ製作会社、天津東椿大気塗装輸送系統設備有限公司を設立。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
有1,5241,225澁澤倉庫㈱1,116,000279,000環境システム事業の主にビル空調分野における、オフィスビル等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
なお、同社は2025年10月1日を効力発生日として、株式分割(1株→4株)を行っている。
有1,472903キッセイ薬品工業㈱277,000277,000環境システム事業の主に産業空調分野における、工場等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
有1,2881,065東海旅客鉄道㈱207,500207,500環境システム事業の主にビル空調分野における、鉄道設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
無847592㈱ヤクルト本社270,000270,000環境システム事業の主に産業空調分野における、工場等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
有718770㈱タクマ247,000247,000環境システム事業の主に産業空調分野における、工場等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
有666453パナソニック ホールディングス㈱168,000168,000環境システム事業の主に産業空調分野における、工場等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
無434297㈱みずほフィナンシャルグループ52,83852,838当社の主要な取引金融機関であり、環境システム事業の主にビル空調分野における、オフィスビル等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
有321214 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)㈱第一ライフグループ(注3)211,20052,800環境システム事業の主にビル空調分野における、オフィスビル等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
なお、同社は2025年4月1日を効力発生日として、株式分割(1株→4株)を行っている。
有300239NTT㈱1,020,0001,020,000環境システム事業の主にビル空調分野における、オフィスビル等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
無160147日産車体㈱100,000100,000塗装システム事業における、自動車車体・パンパー等の塗装設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
無94103サッポロホールディングス㈱50,00010,000環境システム事業の主にビル空調分野における、オフィスビル等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
なお、同社は2026年1月1日を効力発生日として、株式分割(1株→5株)を行っている。
無8576三菱鉛筆㈱(注1)14,00014,000環境システム事業の主に産業空調分野における、工場等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
有3235NISSHA㈱(注1)18,82618,407環境システム事業の主に産業空調分野における、工場等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
持株会への拠出により株式数が増加。
無2225東急建設㈱(注1)7,5026,777環境システム事業の主にビル空調分野における、オフィスビル等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
持株会への拠出により株式数が増加。
無105キヤノン㈱-375,000当事業年度において保有株式を売却。
無-1,741東日本旅客鉄道㈱-60,000当事業年度において保有株式を売却。
無-177 みなし保有株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)㈱村田製作所933,300933,300環境システム事業の主に産業空調分野における、工場等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
現在は退職給付信託に拠出。
議決権行使については、指図権を留保。
有3,1812,151武田薬品工業㈱100,000100,000環境システム事業の主に産業空調分野における、工場等の建築設備工事の受注先である。
今後の事業戦略と取引の維持拡大を総合的に勘案して保有。
現在は退職給付信託に拠出。
議決権行使については、指図権を留保。
無566441 (注1) 貸借対照表計上額が資本金額の100分の1を超えるものが60銘柄以下のため記載しております。
(注2) 定量的な保有効果については記載が困難であります。
保有の合理性については毎年4月に開催する取締役会において、個別銘柄ごとに、保有目的が適切か、保有に伴う便益やリスクが資本コストに見合っているか等を、「事業性評価」と「投資性評価」の両面から検証しています。
具体的には、直接的な事業収益(過去3年間の工事利益等の定量面)や、間接的な事業収益(営業活動支援や共同開発・技術活動支援等の定性面)、株式の減損リスク、配当金による収益、資本コスト等の要素を、総合的に勘案した上で評価しております。
(注3) ㈱第一ライフグループは、2026年4月1日付で第一生命ホールディングス㈱から社名変更しております。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
④ 当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。
⑤ 当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。
株式数が増加した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社2
株式数が減少した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社2
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社20
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社421,000,000
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社20
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社31,783,000,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1,000,000
株式数の減少に係る売却価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1,988,000,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社7,502
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社10,000,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的であるみなし保有株式の明細、提出会社100,000
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的であるみなし保有株式の明細、提出会社566,000,000
株式数が増加した理由、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社持株会への拠出により株式数が増加
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社㈱ヤクルト本社