財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2026-06-16
英訳名、表紙SANYO CHEMICAL INDUSTRIES, LTD.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長  原田 正大
本店の所在の場所、表紙京都市東山区一橋野本町11番地の1
電話番号、本店の所在の場所、表紙075(541)4314
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
年月沿革1949年11月「三洋油脂工業㈱」として創業。
本社・工場:京都、支店:東京、営業所:大阪。
1959年10月総合研究所(現研究第1棟)稼働。
1960年9月「川崎工場」(現連結子会社「サンケミカル㈱」)稼働。
ポリエチレングリコール「PEG」、ウレタンフォーム用原料「サンニックス」を国産化。
1963年5月「三洋化成工業㈱」に社名変更。
1966年4月米国の医薬品メーカー、アボット・ラボラトリーズと折半出資により「サンアボット有限会社」(現・サンアプロ㈱)(現連結子会社)を設立。
(注.現在の折半出資相手はエボニック インターナショナル ホールディング B.V.)1966年11月米国のノプコ・ケミカルと折半出資により「サンノプコ㈱」(2001年に100%子会社化、現連結子会社)を設立。
1968年3月「名古屋工場」稼働。
1968年5月大阪証券取引所第二部、京都証券取引所(2001年閉鎖)に株式上場。
1973年10月東京証券取引所第二部に上場。
1976年10月「鹿島工場」稼働。
1977年7月日本石油化学㈱(現・ENEOS㈱)と折半出資により「㈱サン・ペトロケミカル」(現関連会社)を設立。
1978年4月高吸水性樹脂「サンウェット」を世界で初めて工業化。
1978年9月東京証券取引所、大阪証券取引所第一部に株式上場。
1982年7月日本石油化学㈱(現・ENEOS㈱)と共同出資により「サンケミカル㈱」(現連結子会社)を設立。
1989年11月米国現地法人「サンナム・コーポレーション」(現連結子会社、現・サンヨーケミカル・アメリカInc.)を設立。
1992年3月研究第2棟稼働。
1997年3月タイのトーメン・エンタープライズ(バンコク)、VIVインターケムとの共同出資により、「サンヨーカセイ(タイランド)リミテッド」(現連結子会社)を設立。
1999年4月衣浦分工場(現・衣浦工場)稼働。
2000年8月ウレタンビーズ「メルテックス」を開発し、自動車内装表皮材に実用化。
2001年3月三菱化学㈱(現・三菱ケミカル㈱)と共同出資により「サンダイヤポリマー㈱」(2013年9月にSDPグローバル㈱に社名変更。
2020年3月に100%子会社化。
2025年4月に当社に吸収合併)を設立。
2003年4月企業倫理憲章制定。
2003年4月中国現地法人「三洋化成精細化学品(南通)有限公司」を設立。
2003年6月中国現地法人「三大雅精細化学品(南通)有限公司」(2024年12月に南通江天化学股份有限公司に全持分譲渡)を設立。
2003年6月ポリエステルビーズ(重合トナー用材料)「アペックスナロー」の本格商業生産を開始。
2003年10月日本石油化学㈱(現・ENEOS㈱)との共同出資により設立した「サンライズ・ケミカルLLC」(現関連会社)に対する出資を引き上げ、折半出資会社に再編。
出資はサンナム・コーポレーション(現・サンヨーケミカル・アメリカInc.)を通じて実施。
2005年5月サンナム・コーポレーション(現・サンヨーケミカル・アメリカInc.)100%出資による「サンヨーケミカル・テキサス・インク」(現連結子会社、現・サンヨーケミカル・テキサス・インダストリーズLLC)を設立。
2007年12月「三洋化成(上海)貿易有限公司」(現連結子会社)を設立。
2008年4月韓国三洋化成株式会社(現連結子会社)設立。
2008年8月「桂研究所」稼働。
2010年1月台湾三洋化成股份有限公司(現連結子会社)設立。
2014年2月当社にとって初の医療機器となる新しいタイプの外科用止血材「ハイドロフィット」を発売。
2015年10月「SDP グローバル(マレーシア) SDN.BHD.」を設立。
2017年8月PTT Global Chemical Public Company Ltd.及び豊田通商㈱と、ポリオールの製造・販売に関する合弁契約に調印。
合弁会社(GC Polyols Co.,Ltd. 、本社:バンコク)2018年8月「韓国三洋化成製造㈱」を設立。
2019年9月一般財団法人三洋化成社会貢献財団を設立。
2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
2022年6月富士フイルム㈱との共同出資により「富士フイルム三洋化成ヘルスケア㈱」を設立。
2024年3月高吸水性樹脂事業からの撤退を発表。
三洋化成精細化学品(南通)有限公司の解散を決定。
2024年12月三大雅精細化学品(南通)有限公司の全持分を南通江天化学股份有限公司に譲渡。
事業の内容 3【事業の内容】
当社グループは、当社、子会社17社及び関連会社6社で構成され、生活・健康産業関連分野、石油・輸送機産業関連分野、プラスチック・繊維産業関連分野、情報・電気電子産業関連分野、環境・住設産業関連分野他の各産業関連製品の製造・販売、技術供与が主な事業内容であります。
当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。
なお、次の5分野は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
[化学品事業]生活・健康産業関連分野洗剤やヘアケア製品用の界面活性剤および医薬品原料などを当社およびサンヨーカセイ(タイランド)リミテッドが製造・販売しているほか、ポリエチレングリコール等をサンケミカル㈱が製造し、当社が販売しております。
また、紙パルプ用薬剤等をサンノプコ㈱が製造・販売しております。
石油・輸送機産業関連分野ポリウレタンフォーム用原料等を当社およびサンケミカル㈱が製造し、自動車等のシート用原料として当社が販売しております。
自動車内装表皮材用ウレタンビーズを当社が製造・販売しているほか、サンヨーケミカル・テキサス・インダストリーズLLCが製造し、サンヨーケミカル・アメリカInc.が全量引き取り販売しております。
変速機用やエンジン用オイルの潤滑油に添加する薬剤を、当社が製造・販売しております。
また、韓国三洋化成製造㈱が製造し、当社および韓国三洋化成㈱が全量引き取り販売しております。
プラスチック・繊維産業関連分野永久帯電防止剤や顔料分散剤を当社およびサンヨーカセイ(タイランド)リミテッドが、樹脂改質剤等を当社が製造・販売しているほか、塗料用薬剤をサンノプコ㈱が製造・販売しております。
また、繊維用薬剤等を当社が製造・販売しております。
情報・電気電子産業関連分野複写機やプリンター用トナーバインダー及び重合トナー用材料を当社が製造・販売しています。
また、アルミ電解コンデンサ等の電解液を当社が製造・販売しているほか、半導体関連材料を当社およびサンアプロ㈱が製造・販売しております。
環境・住設産業関連分野他廃水処理用高分子凝集剤などを当社が販売しているほか、家具・断熱材用ポリウレタン原料を当社およびサンケミカル㈱が製造し、当社が販売しております。
なお、当社グループの注力領域を明確化することを目的に、翌連結会計年度から報告セグメントを「コアマテリアル」「ウェルネス」「ICT」の3つに変更することといたしました。
詳細につきましては、2026年5月13日開示資料「中期経営計画2030 「変革の加速」~速さを磨き、価値を届ける~」(https://www.sanyo-chemical.co.jp/wp/wp-content/uploads/2026/05/plan2030.pdf)をご参照ください。
 当社グループの主な会社の事業系統図は次のとおりであります。

(注)1.前連結会計年度において非連結子会社であった台湾三洋化成股份有限公司は、重要性が増したため当連結会計年度より連結の範囲に含めております。
2.当社は2025年4月1日付で連結子会社であったSDPグローバル㈱を吸収合併しております。
3.当社は2025年11月1日付で連結子会社であった三洋化成ロジスティクス㈱を吸収合併しております。
4.セグメント別には区分しておりません。
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合又は被所有割合(%)関係内容(連結子会社) サンノプコ㈱(※5)京都市東山区400紙パルプ薬剤、塗料用薬剤、各種工業用薬剤等の製造販売100.0当社が工場用地を貸与。
当社が製品の一部を供給するとともに、当社製品の一部を生産。
役員の兼任 1名サンケミカル㈱(※2)川崎市川崎区400ポリウレタンフォーム用原料等の製造50.0当社から工場用地を借り受け、当社製品を生産。
役員の兼任 1名サンアプロ㈱(※2)京都市東山区60特殊触媒等の製造販売50.0当社が製品の一部を供給。
役員の兼任 2名サンヨーケミカル・アメリカInc.米国ペンシルベニア州400千米ドル米国子会社の統括会社潤滑油添加剤、帯電防止剤、ウレタンビーズ等の販売100.0米国における当社グループ製品の販売。
役員の兼任 無サンヨーケミカル・テキサス・インダストリーズLLC(※3)米国テキサス州1米ドルウレタンビーズの製造100.0(100.0)当社が技術供与。
役員の兼任 無SDPグローバル(マレーシア)SDN.BHD.(※1)マレーシアジョホール州783,101千リンギット高吸水性樹脂の製造販売100.0当社が技術供与。
役員の兼任 無サンヨーカセイ(タイランド)リミテッド(※1)タイ国バンコク市990,950千バーツ界面活性剤・帯電防止剤・ウレタン樹脂等の製造販売79.2当社が技術供与。
役員の兼任 1名三洋化成精細化学品(南通)有限公司(※1)中国江蘇省27,500千米ドル界面活性剤・ウレタン樹脂等の製造販売100.0当社が技術供与。
資金援助あり。
役員の兼任 無三洋化成(上海)貿易有限公司中国上海市1,800千米ドル界面活性剤、潤滑油添加剤、帯電防止剤等の販売100.0中国における当社グループ製品の販売。
役員の兼任 無韓国三洋化成(株)韓国ソウル市450,000千ウォン界面活性剤、潤滑油添加剤、帯電防止剤等の販売100.0韓国における当社グループ製品の販売。
役員の兼任 無台湾三洋化成股份有限公司台湾台北市10,000千台湾ドル界面活性剤、潤滑油添加剤、帯電防止剤等の販売100.0台湾における当社グループ製品の販売。
役員の兼任 無 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合又は被所有割合(%)関係内容(持分法適用会社) ㈱サン・ペトロケミカル茨城県神栖市400合成ゴム原料の製造50.0当社が工場用地を貸与。
役員の兼任 2名塩浜ケミカル倉庫㈱川崎市川崎区30倉庫業50.0当社グループ製品の保管。
役員の兼任 1名サンライズ・ケミカルLLC(※3)米国テキサス州37,397千米ドル合成ゴム原料の製造50.0(50.0)役員の兼任 無その他1社 (その他の関係会社) (被所有割合) 豊田通商㈱(※4、6)名古屋市中村区64,936総合商社19.3当社製品の販売並びに当社への原材料等の販売。
当社が豊田通商㈱の株式を2,100千株所有。
役員の兼任 無当社へ転籍 1名 (被所有割合) 東レ㈱(※4、6)東京都中央区147,873繊維等の製造販売17.2製品・原材料の売買並びにユーティリティーの受給等。
当社が東レ㈱の株式を4,750千株所有。
役員の兼任 無当社へ転籍 2名 (注)※1.特定子会社に該当しております。
※2.持分は100分の50ですが、実質的に支配しているため子会社としたものであります。
※3.「議決権の所有割合」の( )内は、間接所有割合で内数であります。
※4.豊田通商㈱及び東レ㈱との関係内容については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 関連当事者情報」の項をご参照ください。
※5.売上高(連結相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えている会社は次のとおりです。
サンノプコ㈱主要な損益情報等(1)売上高16,391百万円 (2)経常利益1,147百万円 (3)当期純利益903百万円 (4)純資産10,275百万円 (5)総資産14,204百万円 ※6.有価証券報告書を提出しております。
従業員の状況 (2)【従業員の状況】
①連結会社の状況 当社グループ(当社及び連結子会社)の2026年3月31日現在の従業員数は、1,626人であります。
 なお、同一の従業員が複数のセグメントに従事しているため、従業員数をセグメント別に区分することができません。
②提出会社の状況 2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)1,26742.918.68,2203.7
(注)1.従業員数は就業人員であり、社員(出向者を除く)に常勤嘱託を加えた人数で、使用人兼務取締役及び執行役員は含んでおりません。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3.同一の従業員が複数のセグメントに従事しているため、従業員数をセグメント別に区分することができません。
③労働組合の状況 当社グループの労働組合は、三洋化成工業労働組合と称し、上部組織である全国化学労働組合総連合に加盟しております。
2026年3月31日現在の組合員数は1,083人で、会社との間に特記すべきことはありません。
④管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異提出会社当事業年度(注1)管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)(注2)男性労働者の育児休業取得率(%)(注3)労働者の男女の賃金の額の差異(%)(注2,4)全労働者正規雇用労働者(注5)パート・有期労働者(注6)5.6102.570.074.244.1
(注)1.労働者には提出会社から関係会社への出向者を含めております。
2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。
3.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。
4.人事制度上、同一の職位・役割における男女間の賃金差異はありません。
5.職位別の男女の賃金差異の要因は次のとおりです。
職位男女の賃金差異賃金差異の要因管理職社員92.2%役割手当や単身赴任手当が、結果として男性に多く支給されていることが賃金差異の要因となっています。
参考:各種手当を除く基準内賃金における男女の賃金差異は97.0%です。
(2026年3月度)一般社員80.2%交替制勤務を行っている労働者の多くが男性であり交替制勤務手当が支給されていることや、家族手当・単身赴任手当などの家族状況等に応じた各種手当(基準外賃金)が結果として男性に多く支給されていること、女性は過去のコース制度(2017年より一般職コースを廃止)の影響を受けて下位の等級での滞留年数が長い傾向にあることが要因となっています。
参考:各種手当を除く基準内賃金における男女の賃金差異は91.9%です。
(2026年3月度)6.定年後再雇用者、パートタイマーおよび有期の嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いております。
定年後再雇用者のうち、引き続き管理職業務を行っている者の多くが男性であり、賃金水準が高いことや、所定労働時間の短いパートタイマーの多くが女性であることが賃金差異の要因となっています。
[男女の賃金差異是正に対する取り組み] 2026年度より家族手当を段階的に縮小し、2028年度に廃止するなど、個人の事情に基づく手当の縮小・廃止を進め、役割や能力の発揮に応じて変動する賃金割合を増やすことで、努力した成果が適正に処遇される賃金制度の実現を目指しています。
 また、女性の昇進・昇格を促進するため、女性管理職候補者に対してキャリアシートを活用した育成プランの策定や、各種研修の実施など、女性従業員の育成支援策に積極的に取り組みます。
 さらに、生産設備の集約、自動化などの生産設備改革や、AI・DXの活用による業務効率化を推進することで、多様な人財が活躍できる職場環境づくりを促進するとともに、女性従業員の職域拡大にもつなげていきます。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日において当社グループが判断したものであります。
Ⅰ 中東情勢への対応中東情勢の緊迫化を背景に、各種原料の安定供給に対する懸念が生じております。
また、原油価格の上昇や供給の不安定化に伴い、原料価格も上昇基調にあります。
当社では、前中期経営計画期間中(2023~2025年度)に進めた海外サプライヤーを含む調達先の多様化を活かして原料の安定確保に努めるとともに、顧客への適切な価格転嫁を推進しております。
現時点において、当社の生産活動に大きな制約が生じている状況にはありませんが、今後の情勢変化、サプライヤーの供給力、顧客の需要動向等を注視し、業績への影響を慎重に見極めてまいります。
Ⅱ 新たな成長に向けて当社グループは、社是「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」のもと、前中期経営計画において、不採算事業であった高吸水性樹脂(SAP)や中国での生産事業からの撤退を断行するとともに、サプライチェーン改革による基盤事業のコスト低減を進めてまいりました。
しかしながら、中国での基礎化学品の増産による日本の化学業界への影響は不可逆的であり、製品の品質差別化が難しく価格競争に晒されることに加え、中東情勢の緊迫化等に伴う原油価格の高止まりや原材料の供給制約など、依然として厳しい事業環境が継続しています。
こうした事業環境のもと、持続的な成長と収益力の向上を実現するため、当社グループは現在、主として以下の3つの対処すべき課題に直面しております。
(1) 事業ポートフォリオの高度化と注力領域の再定義不可逆的な外部環境の変化に対応するため、汎用品から当社独自の価値が提供できる高付加価値製品を中心としたポートフォリオへの転換を加速させ、SAP事業撤退後の当社の新たな注力領域を明確化することが急務となっています。
(2) 生産設備の老朽化に伴う保全投資・修繕費の高騰既存の生産設備の老朽化が進んでおり、安全稼働に向けた保全投資や修繕費の増加が課題となっており、抜本的な生産体制の見直しが求められています。
(3) 環境変化に耐えうる経営基盤の構築急速な事業環境の変化にいち早く対応するため、独自性のあるデジタル技術の活用や、経営基盤となる人的資本への投資を通じて、圧倒的なスピードで価値を創出できる強靭な組織を構築する必要があります。
…………………………………………………………………………………………………………………………………今般、これらの課題に対処し、前中計で進めてきた構造改革による収益力強化をさらに加速するため、2030年度を最終年度とする5年間の「中期経営計画 2030」(以下、『中計2030』といいます)を新たに策定いたしました。
当社の強みの源泉である界面制御技術と独自のDXプラットフォームを掛け合わせ、顧客課題を迅速に解決する企業を目指してまいります。
また、当社は、事業に関するマテリアリティに基づき、貢献領域を「カーボンニュートラル」と「QOL(生活の質)の向上」に設定しています。
これを踏まえ、今後の注力領域を「環境負荷低減」「食・医療/くらし」「スマート社会」の3つに整理しました。
また、これらの注力領域に対応する形で、報告セグメントを「コアマテリアル」「ウェルネス」「ICT(情報通信技術)」の3つに再編いたします。
ウェルネスやICTといった、ナフサ等の石化原料への依存度が相対的に低く、かつ当社ならではの価値を提供できる領域へのシフトを進め、外部環境変化の影響を受けにくい収益構造への転換を図ります。
中計2030では、2028年度に連結営業利益140億円、ROE6.5%以上を目指し、最終年度の2030年度には連結営業利益200億円、ROE8%以上の達成を目指してまいります。
直面する課題を克服し、これらの目標を具現化していくための戦略として、以下の重点事項に取り組んでまいります。
(1) 長期的に目指す姿(新理念体系)中計2030の始動と注力領域の再定義に合わせ、当社のMISSION、VISION、VALUESをピラミッド型で体系化し、VISIONとVALUESをアップデートいたしました。
● 社是(MISSION):企業を通じてよりよい社会を建設しよう● 長期的に目指す姿(VISION):界面でイノベーションを起こす“必要不可欠企業” へ● 大切にすること(VALUES):・界面制御技術と圧倒的なスピードで、顧客課題を解決する・化学のちからで化学の枠を越えたイノベーションを起こし、豊かな社会を共創する・多様な仲間とともに高い目標に挑み、持続的に価値と成長を創造する (2) 成長戦略(ポートフォリオ高度化の課題への対応)① ヘルスケア事業への積極投資(ウェルネス):ヘルスケア関連事業の米国新会社設立を検討するとともに、医療・医薬関連製品の展開を強化します。
② 高付加価値製品群の展開・創出(コアマテリアル・ICT):基盤製品群の高付加価値化や、新成長分野での新規ビジネス創出等により、新たな高付加価値製品群を創出し、利益成長を牽引します。
③ 新規事業の開拓・育成:コアマテリアル分野で培った化学技術を基盤に、顧客との共創や機動的なM&A等の投資により外部の知見を柔軟に取り込み、新成長分野での新規事業の開拓・育成に注力します。
(3) 構造改革(設備老朽化・修繕費高騰の課題への対応)① ものづくり大改革:前中計期間で推進したソフト面(生産プロセス等)の改革に加え、ハード面(生産設備)の改革を新たに推進します。
独自のDXプラットフォームを活用して生産最適化を実行し、少量多品種を支える生産設備の集約化・合理化を進めます。
(4) 経営基盤強化(環境変化に耐えうる経営基盤構築の課題への対応)① デジタル活用戦略:業務フローやデータ基盤、知財、分析機器をデジタルでつなぐことで、研究開発からものづくり、顧客への価値提供までのスピードと再現性を向上させます。
② 人財戦略:リソース配分の最適化などの人財ポートフォリオ変革と主体的な挑戦に報いる環境づくりにより、全員が戦略実行の当事者として必要不可欠な価値提供に挑戦し続けます。
③ 研究開発戦略:デジタル活用による開発加速と新成長分野へのリソース重点配置等により研究開発基盤を強化し、新テーマの創出と界面制御技術の深化によりR&Dの価値創出サイクルを迅速化します。
(5) 資本戦略資産の入れ替えなど資本を活かす経営を徹底して企業価値と資本効率を高め、ROEを向上させます。
① 投資計画:戦略的成長投資を中心に5箇年累計で約1,500億円の投資を見込んでおります。
② 株主還元方針:連結総還元性向40%以上を目標に、原則として累進配当を実施するとともに、中計期間中において機動的な自己株式取得を実施いたします。
③ B/S(貸借対照表)マネジメント:政策保有株の削減や財務レバレッジの強化を行います。
当社グループは、急速な外部環境の変化に先んじ、当社の提供価値を最大化することで、よりよい社会の建設に貢献し、持続的な成長を実現してまいります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
 文中の将来に関する事項は、当社グループが当連結会計年度末現在において合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の結果とは様々な要因により大きく異なる可能性があります。
(1)サステナビリティ① ガバナンス 当社のサステナビリティ推進体制・ガバナンス体制図は次のとおりです。
(a)監督体制 当社グループでは、サステナビリティ課題への対応を経営の重要課題の一つと認識し、サステナブル経営委員会で審議した内容を、適宜取締役会に報告し、取締役会がサステナビリティに関する各種施策について適切に監督できる仕組みを設けています。
 当社は、取締役会が実効性ある監督機能を発揮するうえで、持続的な成長に必要な多様性への理解とサステナビリティについて、全役員が備えるべき共通の価値観として重視しています。
当社の各役員はこれらを備えていることを前提とし、2026年4月から始まる「中期経営計画 2030」の遂行と、VISIONとして掲げる“必要不可欠企業”としての中長期的な企業価値向上の実現に向けて取締役会として必要となる経験・スキルの項目を定め、取締役会全体としてのバランス、多様性(ジェンダー、国際性、職歴、年齢等)及び適正規模を踏まえ、候補者の人格等も含め総合的に勘案し、指名・報酬委員会の審議を経て取締役候補者を選任しています。
スキル項目は、経営環境や社会情勢等を踏まえて、必要に応じて見直しを行います。
 また、当社の取締役会は、サステナビリティ課題を含む様々な経営課題に対し、多様な観点から分析、対処するために、独立社外取締役によるガバナンス機能を重視しております。
多彩な経験・キャリアを持つ人財(地方自治体首長/公益財団法人所長/事業会社経営など)を独立社外取締役として招聘しており、その女性比率も66.7%となります。
また、取締役会議長も独立社外取締役から選任し、より透明性の高い取締役会の運営がなされる体制となっており、枠に捉われることなく、あらゆるステークホルダーへの価値提供に繋がる議論が可能となっています。
(b)執行体制 サステナビリティ活動を全社一丸となって推進するため、サステナビリティ担当役員を指名しております。
同担 当役員は、常にグループ全体のサステナビリティ活動の実効性や実態をモニターし、不十分な場合は軌道修正を求めたり、進捗状況についても適宜、対外開示を行ったりなど、社内外に対し機動的に働きかける役割を担っております。
 また、マテリアリティやサステナビリティ課題についての審議等を行うため、サステナビリティ担当役員を委員長とするサステナブル経営委員会を設置しています。
同委員会での審議の内容は年1回以上取締役会に報告するとともに、重要な議題は取締役会で決議もしくは報告することとしています。
<サステナブル経営委員会>開催 :年4回(原則)委員長:サステナビリティ担当役員 役割 :・経済的価値と社会的価値を共に向上させるために、環境・社会・ガバナンスに関して優先して対応すべき重要課題(マテリアリティ)を特定し、その解決に向けた方針や全社施策を審議し、関連部署の施策に展開する。
・上記施策に関する計画、進捗、成果をレビューし、必要があれば、改善、是正等を審議・決定する。
・その他、環境・社会・ガバナンスの観点から、当社グループの持続的な成長や持続的な社会の実現に向けて必要な取り組みについて、審議・決定する。
・ステークホルダーに対し、適切に当社グループのサステナブル経営に関する情報発信を行うために、サステナビリティに関する記載を含む重要な対外発行物の記載内容について審議、決定する。
<2025年度の同委員会での主な議題>分類議題全般・サステナブル経営委員会での取り組み方針について・マテリアリティの見直しについてE -環境-L -生命/生活-・2025年度の環境活動計画について・環境貢献製品、QOL貢献製品の貢献インパクトと対外開示についてS -社会-・人財戦略、人財方針についてG -ガバナンス-・三洋化成グループ統合報告書2025について・有価証券報告書のサステナビリティ開示について ② 戦略(a)基本方針 当社グループは、創業以来、社是「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」を拠り所として企業活動を行ってきました。
企業の社会的責任が高まる中、社是に謳った精神と価値創造との結び付きを明確化するため、2022年度にサステナビリティ基本方針を策定いたしました。
サステナビリティ基本方針 三洋化成グループは、創業以来大切にしてきた社是「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」に基づいて、ステークホルダーと連携しながら、経済的価値と社会的価値を共に向上させて、将来にわたって持続的な成長を目指します。
 当社グループはこれまで培った化学技術を元に、社会や人々の生活をもっと快適に、もっと便利にする幅広い製 品を開発し、「よりよい社会の建設」に寄与してきたという自負を持っております。
しかし、当社グループが将来に亘って持続的に価値提供を行っていくためには、様々なステークホルダーと連携しながら持続可能なサプライチェーンを構築する必要があることも強く認識しております。
今後も経済的価値と社会的価値を共に向上させるサステナブル経営に注力していきます。
(b)マテリアリティ 当社グループでは、マテリアリティを「三洋化成グループの中長期での価値創造に大きな影響を及ぼす重要課題」と定義しています。
すべてのステークホルダーの価値創造のため、中長期テーマを特定して優先的に取り組むことが価値創造への最短距離と考え、以下a)~d)のプロセスをたどってマテリアリティを特定しました。
<マテリアリティ特定のステップ>a)課題の特定 各種ガイドライン(SASBの化学産業の評価基準、GRIガイドライン、持続可能な開発目標(SDGs)、世界経済フォーラム中核指標(WEF))、ステークホルダーとのコミュニケーション、全従業員・役員向け社是アンケートなどを参考に課題を選定しています。
b)優先順位付けとマテリアリティ・マトリックスの作成 特定した課題の優先順位を考え、企業理念や財務への影響、イノベーション創出の機会、三洋化成グループらしさなどを大株主や従業員等との対話から優先順位付けをし、横軸に経営及び事業目線、縦軸に社会環境課題解決への期待・貢献でマトリックスを作成しています。
c)マテリアリティの特定 E(環境)、L(生命/生活)分野を事業に関するマテリアリティとし、S(社会)、G(ガバナンス)分野を基盤強化に関するマテリアリティとして、計6つを特定しています。
(QOLの向上に関する期待・貢献の象徴として従来のESGからLの分野を切り出し分類)d)妥当性の確認及び取締役会での承認 サステナブル経営委員会で妥当性の確認などの審議を経て、取締役会で承認を受けています。
また、今後起こりうる事業環境の変化に応じて、見直していきます。
 上記ステップに基づいて、特定したのが以下の6つのマテリアリティです。
<マテリアリティ>分類事業に関するマテリアリティ機会とリスク(〇機会/●リスク)E-環境-CN(Carbon Neutral)Interface Innovatorとしてカーボンニュートラルの達成◯脱炭素に適した素材への需要シフト◯循環型経済への移行加速や脱炭素社会に向けた革新技術の登場●気候変動に対するカーボンプライシング等の政策による規制強化に伴う業績悪化L-生命/生活-QOL(Quality of Life)「はたらき」を化学してQOLを向上◯予防医療と健康増進ニーズの高まり●社会ニーズへの対応不足による業績悪化分類基盤強化に関するマテリアリティ機会とリスク(〇機会/●リスク)S-社会-In(Innovation)DXをエンジンとして開発を加速しイノベーションを創出(※) 〇社会変革・技術トレンドの進展に伴う新市場の立ち上がりと新素材・ソリューション需要の拡大〇DXにより顧客価値創出を加速する開発・提案基盤の構築●DX活用遅れやイノベーション不足による既存製品のコモディティ化と開発競争力の低下HC(Human Capital)多様な価値観を認め合って人財育成と職場環境を向上◯多様化による新たな価値創造◯職場風土改革による従業員エンゲージメントの向上●価値観・働き方の多様化への対応不足による従業員エンゲージメントの低下、及び人財の獲得難・流出G-ガバナンス-RM(Risk Management)ガーディアン機能を強化してリスク管理を徹底◯高品質な製品の安定供給による業績向上◯ステークホルダーの信頼獲得による企業価値の向上●内部統制の機能不全に伴う事業継続リスク、予期せぬ損失の発生、信用の低下TM(Transparent Management)挑戦を恐れない透明性のある経営◯ステークホルダーの信頼獲得による企業価値の向上●コーポレート・ガバナンスの機能不全に伴う信用の低下、企業価値の低下(※)DX推進の重要性が一層高まる事業環境を踏まえ、2025年度にマテリアリティ表現の見直しを実施しました。
③ リスク管理 当社グループは、以下のリスクマネジメント基本方針を掲げ、2025年度に新たに経営会議に紐づく会議体として設置したリスクマネジメント委員会にて、全社のリスクを包括的かつ網羅的に一元管理しています。
リスクマネジメントは、(1)リスクの特定・評価、(2)リスク対応策の策定・実施、(3)モニタリング・レビューのプロセスにより運用し、リスク対応策の進捗及び結果を、同委員会で定期的にレビューしています。
重要な事項については、取締役会に報告し、監督を受けています。
詳細については、「第2 事業の状況」の「3 事業等のリスク」をご参照ください。
なお、サステナビリティに関わるリスクについては、サステナブル経営委員会の主要課題として取り上げ、当社グループへの経済的・社会的インパクトや対応策について議論しています。
リスクマネジメント基本方針 当社グループは、全社横断的なリスクマネジメント活動の推進により、経営戦略に影響を与えうる社内外のリスクを包括的かつ網羅的に把握し、適切に対応することで、経営目標の達成を目指します。
④ 指標及び目標 当社グループは、特定した各マテリアリティについて、長期的に目指す姿を定めるとともに、その実現に向けた施策を推進し、進捗を測定するサステナビリティ目標を設定しております。
 2026年度から2030年度までの5年間を対象とする「中期経営計画 2030」においては、マテリアリティごとに主な取り組み及び目標を定めており、目標の達成に向けて各種施策を継続的に実行してまいります。
<マテリアリティごとの主な取り組み> <マテリアリティ目標> (2)TCFD提言への対応 2021年12月に気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)の提言に賛同を表明しています。
TCFD提言の4つの開示推奨項目であるガバナンス、戦略(シナリオ分析、製品開発)、リスク管理、指標と目標に沿い適切な情報開示に取り組んでいます。
また気候変動のリスクと機会が関連する財務指標に与える影響度を時間軸に基づき評価し、経営戦略に反映させていきます。
 これまで当社グループは政府の方針に基づき、2017年度以降CO2排出量を着実に減少させてきました。
日本のNDC(国が決定する貢献)に整合する2030年度CO2排出量50%削減(2013年度比)を前倒しで達成できる見込みとなりましたので、より高い水準の削減を目指し、「2030年度CO2排出量10万トン以下(2013年度比68%削減)、2050年ネット・ゼロ」を目標とし、グループ全体で積極的に取り組んでいます。
また、当社グループのCO2排出量を削減するだけでなく、サプライチェーン全体でCO2排出量を削減する製品開発を化学メーカーの責務として果たすことで、持続可能な社会を実現するとともに企業価値の向上につなげていきます。
① ガバナンス 気候変動に関するガバナンスは、サステナビリティのガバナンスに組み込まれています。
詳細については「(1)サステナビリティ①ガバナンス」を参照ください。
2025年度はサステナブル経営委員会を3回実施し、気候変動への取り組みの報告を2回行いました。
② 戦略 当社グループは気候変動に関する戦略の策定にあたり、TCFD提言に沿ったシナリオ分析を実施しています。
シナリオは脱炭素社会への移行が実現する1.5℃シナリオに加え、世界的に経済成長を優先する4℃シナリオを選定しています。
シナリオ分析を踏まえて、製品開発や事業活動の方向性を検討し、様々な気候関連課題の解決を目指します。
●シナリオの考え方1.5℃シナリオ世界の平均気温が1.5℃上昇で気候変動を抑制する脱炭素移行シナリオ(国際エネルギー機関における長期的な見通し「Net Zero Emissions by 2050」)を参考としました。
4℃シナリオ世界の平均気温が4℃上昇で気候変動が進行する経済成長シナリオ(気候変動に関する政府間パネル 第6次統合報告書(IPCC AR6)「SSP5-8.5」)を参考としました。
<想定される世界>1.5℃シナリオで想定される世界脱炭素社会の実現が最優先、野心的な気候変動政策を実施・炭素税率の大幅アップ・内燃機関車の販売禁止、電気自動車や燃料自動車の普及・エネルギー、原料の脱炭素化・再生可能エネルギーの主流化・リサイクル、バイオマス、CO₂原料からの化学品製造・異常気象による自然災害の発生頻度と影響を抑制4℃シナリオで想定される世界化石燃料依存による経済成長が最優先、追加的な気候変動対策を実施しない・化石エネルギー、原料の需要拡大・自由貿易や国際投資が活発・異常気象による自然災害が激甚化 ●2つのシナリオに向けた環境貢献製品 当社グループは、2つのシナリオ(1.5℃、4℃)を見据え、脱炭素社会や循環型社会への変化に対応していきます。
環境貢献製品は、気候関連分野における「気候変動」「環境負荷低減」「資源循環」のいずれかの領域で社会課題に貢献する製品・技術と位置付けています。
 当社グループの環境貢献製品は、バリューチェーン全体を通じてCO2排出量削減や大気汚染防止などに貢献しています。
上流ではバイオマス原料やリサイクル原料の積極的な活用により資源循環を推進し、下流では最終製品の使用段階でのCO2削減、省エネルギー、廃棄物削減などを実現しています。
環境貢献製品を通じて、当社グループは社会全体の脱炭素社会と循環型社会の実現に幅広く寄与していきます。
 具体的には、自動車の省燃費に貢献する潤滑油添加剤、印刷時の消費電力を低減するトナーバインダー、排ガス中の有害物質を効率よく分解・除去する排ガス浄化触媒用分散材、国産木材をアップサイクルした高機能テキスタイルMOC-TEXなど、多様な製品を展開しています。
<環境貢献製品>貢献領域分類主な対応する製品群気候変動CO₂排出量削減潤滑油添加剤、炭素繊維用集束剤、アルミ電解コンデンサ用電解液省エネルギー、再生可能エネルギートナーバインダー水使用量削減、水質浄化など凝集剤、有機凝結剤、飛灰用重金属固定化剤、生分解性潤滑油基剤環境負荷低減大気汚染防止(VOC低減など)ホットメルト、排ガス浄化触媒用分散剤、水発泡(ノンフロン)型ポリウレタンフォーム用原料、無溶剤アクリル系粘着剤、無溶剤型UV・EB硬化モノマー廃棄物削減樹脂改質剤資源循環リユース、リサイクル原料使用リサイクルPET樹脂含有トナーバインダーリニューアブル原料使用高機能テキスタイルMOC-TEXアップサイクル用原料・製品高機能テキスタイルMOC-TEX ③ リスク管理 シナリオを踏まえたリスクと機会に関する気候変動の影響に対して、当社グループの対応策をさまざまな観点から検討しています。
2022年度にシナリオ分析を実施してから継続的なブラッシュアップをしており、2025年度はリスクと機会の選定及び時間軸を考慮した影響度評価を定量的な分析として行いました。
 評価プロセスは、各事業本部及び関係会社のもとで毎年見直しを実施しています。
各事業共通のリスクと機会及び、各事業固有のリスクと機会を抽出し網羅的に一覧にしました。
時間軸※は影響するリスクと機会に対する時期を長期、中期、短期と分類しています。
影響度※は影響する利益額を、大、中、小と分類しています。
 管理プロセスは、経営会議に紐づくサステナブル経営委員会を中心として監督されています。
具体的には各事業本部及び関係会社の定量的な分析に対して、サステナブル経営委員会が定期的に指導と助言を行っています。
その上で重要課題は経営会議がモニタリングし、必要に応じて取締役会で決議を行っています。
※時間軸は、報告年度の期首を起点として、事業特性をふまえたリスク及び機会が顕在するまでの時間として長期、中期、短期と分類影響度は、利益額を大、中、小と分類区分分類定義 区分分類定義時間軸長期3年以上 影響度(利益額)大10億円以上中期3年未満~1年以上 中10億円未満~1億円以上短期1年未満 小1億円未満 ●想定される気候変動要因(各事業共通) 主として脱炭素化に向けたカーボンプライシング等の政策による規制が強まるとともに、脱炭素に適した素材への需要シフトを想定しており、バイオマス資源や持続可能な資源の活用による新市場創出の機会を模索しています。
さらに、脱炭素社会や循環型社会に向けた革新技術の登場も想定しており、従来の生産技術に依存するリスクを含め、バイオマス原料・リサイクル原料の活用技術開発や低炭素技術・高エネルギー効率のプロセス開発が競争優位性の向上につながると考えています。
 また、国内外の環境貢献を評価する支援策や補助金の活用が事業ポートフォリオの最適化を後押しする可能性があり、適切な環境関連情報開示や社外評価への対応を重要と捉えています。
 気候変動に伴う異常気象や自然災害は、原料調達や物流に関するサプライチェーンの分断及び自社の生産体制に影響を及ぼすリスク要因ですが、事業継続計画の定期的な整備や物流ネットワークの再構築を図ることで企業の信頼性向上に努めるとともに、防災・衛生・復興関連製品の拡充により社会へ貢献していきます。
<気候変動に関する各事業共通の「リスク」と「機会」への対応策>シナリオ分類気候変動による影響時間軸影響度対応策リスク1.5℃政策規制炭素税の導入・引き上げエネルギー調達コストの増加中長期大コージェネレーション導入、太陽光発電導入省エネ・低炭素規制リサイクル原料の使用義務中長期中リサイクル原料を使用した製品開発政策輸出地域の規制変更によるシェア喪失中期大社外団体と連携した早期規制対応国の政策変更による生産拠点の移転・撤退短期大生産拠点の見直し技術環境貢献リサイクル対応製品の需要増加中長期大リサイクル材料活用に関する製品開発市場市場の変化各国の政策乖離によるエネルギー・原料の分断化中長期大市場動向のリスクアセスメント、事業の関連多角化消費行動の変化低炭素製品需要の動向変化長期小顧客との積極的なコミュニケーション評判訴訟化石燃料による環境悪化長期大バイオマス原料、クリーンエネルギーの活用4℃急性自然災害(台風・豪雨など)サプライチェーンの分断、自社拠点の被災短中長期大BCP体制の構築 (雨水対策、建物・設備の防災対策、原料調達の複数化)慢性自然災害(渇水・気温上昇など)渇水等による取水制限長期小BCP体制の構築 (水利用の効率化)機会1.5℃政策規制省エネ・低炭素規制省エネ設備の投資コスト増加長期大生産プロセス改善と生産設備集約技術環境貢献節約志向によるエシカル消費の拡大中期中アップサイクル材料活用に関する製品開発市場市場の変化ニッチな市場の潜在的発生長期小ユーザー協働の製品開発評判業界批判BtoC市場における環境意識の高まり短期小SDGs取り組みによるイメージ向上RSPO認証原料使用によるイメージ向上訴訟透明性のある環境情報の開示要求中長期小適切な環境情報の開示と社外評価機関の活用による信用獲得4℃急性自然災害(台風・豪雨など)自然災害・悪天候における製品需要の拡大短中長期小防災・衛生環境・災害復興関連製品の拡充慢性自然災害(渇水・気温上昇など)平均気温上昇における生活様式の変化短中長期小包括的な生活環境関連製品の拡充 ●想定される気候変動要因(各事業固有) 社会全体の環境意識の高まりに伴い、環境負荷の大きい製品への批判が懸念される反面、環境貢献の大きな製品を積極的に開発することが企業価値の向上につながると考えています。
製品ライフサイクルの観点から市販品よりも環境性能(高性能化・長寿命化・軽量化など)が優れた環境貢献製品の開発や普及活動などを意識することがカーボンニュートラル社会の実現に不可欠です。
 当社グループがこれまで培ってきた強みと新たに獲得する強みに、外部の知見を組み合わせ、「持続可能な地球環境の実現」と「利便性・快適性の向上」との両立可能な、社会に役立つ製品開発を目指します。
<気候変動に関する各事業固有の「リスク」と「機会」への対応策>シナリオ分類気候変動による影響時間軸影響度対応策リスク1.5℃政策規制省エネ・低炭素規制バイオマス原料の使用義務化長期中循環経済型ビジネスモデルの構築政策医療医薬関連製品の包装廃棄費用増大による顧客利益減少中長期中パッケージの最適化による廃棄物低減技術環境貢献販売製品の環境データ(CO₂排出量、削減貢献量等)の構築遅れによる既存ビジネス減少長期中環境データの整備市場市場の変化認証要求の高まり中期小国内外市場の動向把握消費行動の変化ガソリン車の販売減少長期大省燃費型粘度指数向上剤の開発と拡販消費者の嗜好変化モノからコトへの価値観の変化長期大環境貢献ストーリー構築による消費者の共感獲得評判業界批判グローバル調達型企業との取引縮小中長期大協業先も含めた現地調達、現地生産の実現4℃急性台風頻発停電の温調不備による品質劣化短中長期小BCP体制の構築(バックアップ電源、異常検知システム、再起動訓練等)慢性降雨パターン変化天然資源の供給不良中期中石化由来製品の提供を併用機会1.5℃政策規制炭素税の導入・引き上げCCUSの普及長期大CCU関連製品の開発省エネ・低炭素規制CO₂排出量に削減貢献する製品市場拡大(軽量化ニーズ)中期大燃料電池自動車用炭素繊維集束剤の販売拡大政策環境配慮型農業政策の推進(化学肥料低減など)中期中非化学肥料農業向けバイオスティミュラント機能を有する製品開発技術環境貢献リサイクル材利用拡大に伴う匂い品質管理の重要性増加中期大リサイクル材の匂い品質管理システム開発市場市場の変化未病ビジネス拡大、在宅医療ニーズ増大中期中未病デジタル診断関連の製品、在宅医療関連の製品サービス開発消費行動の変化電気自動車の需要増加(車載電池の軽量化促進)長期大自動車の電装化に伴う電解液の販売増加消費者の嗜好変化日用品市場の環境志向の高まり中長期小天然由来原料使用界面活性剤の開発評判業界批判環境関連情報の透明性がある開示要求長期小先進的な取り組み、情報開示による評判の向上訴訟石化事業批判による非化石市場の拡大長期大非化石事業への事業ポートフォリオ転換4℃急性台風頻発海面養殖、池養殖の供給不安による陸上養殖の市場形成長期小陸上養殖事業の立上げ慢性海面上昇農地の塩害リスク対策長期中耐塩性の機能を有するバイオスティミュラント資材の開発 ④ 指標と目標 当社グループは気候関連課題を解決するために種々の指標と目標を掲げ、「2030年度CO2排出量10万トン以下(2013年度比68%削減)、2050年ネット・ゼロ」を目標としています。
日本のNDC(国が決定する貢献)に整合する2030年度CO2排出量50%削減(2013年度比)を前倒しで達成できる見込みとなりましたので、より高い水準の削減を目指していきます。
また削減貢献量(バリューチェーン下流におけるCO2排出量の削減)に関連する目標として、環境貢献製品売上高を設定しています。
当社グループの経営方針であるサステナブル経営を力強く推し進めるために実効性のあるCO2排出量削減活動として、コージェネレーションや太陽光発電の導入を推進するとともに、将来的にCCU(CO2回収・利用)やグリーン水素の導入を検討していきます。
●事業所からのCO2排出量(Scope1, Scope2) 当社グループは京都議定書が発効された2005年に「京都議定書に関する活動方針」を定めるとともに、国内各事業所のCO2削減活動としてエネルギー使用の効率化、生産プロセス改善や燃料転換などに取り組んできました。
 近年では、当社グループは2018年度から高付加価値製品の販売に重点を置く経営方針により、低付加価値製品の販売をやめたことで、生産量の減少及びプロダクトミックスが変化し、国内の生産量あたりのCO2排出原単位は減少に転じました。
また、2023年度に高吸水性樹脂事業からの撤退を決断し、事業ポートフォリオが大きく変わった結果、2024年度以降の自社事業所からのCO2排出量を大幅に削減できました。
 2025年度は日本のNDCに整合する「2030年度CO2排出量50%削減(2013年度比)」を前倒しで達成できる見込みです。
引き続き日本のNDC(2035年度60%削減、2040年度74%削減)を見据えた削減活動を計画的に行っていきます。
 今後、当社グループでCO2排出量が多い名古屋工場と鹿島工場に注力していきます。
CO2排出量削減対策として製品単位の抜本的な製造プロセスの見直しを行うとともに、CCUの活用や水素等のエネルギー転換を検討していきます。
<Scope別CO2排出量(Scope1, Scope2):実績と目標> ●カーボンニュートラルに向けた中期ロードマップ CO2排出量削減策として非化石エネルギー転換(太陽光発電、グリーン水素)や設備維持管理(コージェネレーションの設備更新)を行うとともに、環境価値取引や環境活動計画による計画的な削減を進めています。
さらにものづくり大改革(生産プロセス改革、生産設備改革)やCCU関連製品の開発により「2050年ネット・ゼロ」実現を目指します。
●サプライチェーンを通じたCO2排出量(Scope3) 当社グループは自社事業所からのCO2排出量以外に、上流・下流のサプライチェーンを通じた排出(Scope3)を算定しています。
2024年度のサプライチェーンを通じた排出(Scope3)は175万トンです。
 また、2022年度より、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンが策定した標準アンケートツール(共通SAQ)を活用し、サプライチェーンを通じたCO2排出量削減に取り組んでいます。
 出典:環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/estimate.html) <Scope別CO2排出量(Scope3):実績>Scope3排出区分2013年度2024年度2024年度比率CategoryトンCO2トンCO2(Scope3全体)Cat1原材料1,381,942922,05452%Cat2資本材42,28020,6621%Cat3Scope1,2以外のエネルギー関連活動29,44730,2862%Cat4輸送・配送32,07121,8431%Cat5廃棄物8,50012,3011%Cat6出張1832040%Cat7通勤4425110%Cat12製品の廃棄1,072,153698,26640%Cat15投資-48,4323%合計 2,567,0171,754,559100%*Cat8-11,13-14はデータ収集が困難なので算定していません ●CO2削減貢献量(環境貢献製品) 当社グループは、自社排出量の削減にとどまらず、社会全体の脱炭素社会の実現に貢献していきます。
そのために環境貢献製品によるバリューチェーン下流(使用段階)のCO2削減貢献量を独自に算定し開示しています。
 CO2削減貢献量とは、従来製品と新製品のCO2排出量の差分であり、社会全体の気候変動の緩和への貢献を定量化したものです。
 使用段階でのCO2削減貢献の考え方として、製品ライフステージにおける使用段階や廃棄段階でのCO2排出削減量のインパクトをもとに、「直接貢献」及び「間接貢献」を定義しています。
<CO2削減貢献量>製品名貢献区分削減貢献量(CO₂/年)主な貢献ポイントアクルーブ直接約77万トン潤滑油の省燃費化によるCO₂削減サンエレック約13万トンコンデンサ長寿命化による過剰生産抑制ケミチレン間接約1,300万トン風力発電設備の軽量化・再エネ普及※これらの削減貢献量は、国際的なガイドライン(WBCSD等)に準拠し、外部専門家のチェックを受けています。
 ・直接貢献:当社製品単体の性能がCO2排出量の削減に貢献するもの ・間接貢献:当社製品が搭載された顧客の製品や装置がCO2排出量の削減に貢献するもの <環境貢献製品売上高> 当社グループでは、環境貢献製品売上高を一つの指標としています。
2030年度の環境貢献製品の売上高は2025年度比22%増加を目指しています。
今後も社会ニーズに適合する環境貢献製品の開発に尽力し、社会課題の解決と当社グループの成長につなげていきます。
⑤ 今後について 当社グループは適切な環境関連情報開示を行い、ステークホルダーの皆さまに説明責任を果たしていきます。
 複数の気候変動シナリオによるリスクと機会が事業活動に与える影響を認識し、対応策を準備することで事業のレジリエンス向上を図り、社是に基づいた事業活動を継続していきます。
また自社の2050年ネット・ゼロ達成にとどまらずサプライチェーン全体でのCO2排出量削減に貢献し、持続可能な社会の実現に努めます。
(3)人的資本①戦略 社是「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」のもと、長期的に目指す姿の実現に向けた変革を推進していくために、人事理念を「多様性の尊重と協働」としました。
この人事理念のもと、「従業員が最も活躍できる環境を作り出すこと」を人事ポリシーとして従業員の働きがいや誇りへ繋げていきたいと考えています。
具体的には能力をより活かせる等級制度、能力・役割に応じた報酬制度、公正で透明な評価制度を策定するとともに、マネジメント力強化や専門性の深化、リスキリングなど個々が求める学びを意識した人財育成を実施してまいります。
人事理念多様性の尊重と協働人事ポリシー従業員が最も活躍できる環境を作り出す  また、当社グループでは「あらゆる立場の多様な従業員一人ひとりが主役」という考えのもと、全員にスポットライトを当て、従業員一人ひとりが輝き、また達成感を味わえるような会社を目指していきます。
その思想を表明するスローガンとして『全部署がプロフィットセンター』を策定しています。
当社グループは常に新たな目標に向かい、グループスタッフを含めた従業員一人ひとりの働きがいを大切にしながら、すべてのステークホルダーとともに“ワクワクする未来”に向かって挑戦していきます。
②具体的な取り組み、指標及び目標前中期経営計画(2023~2025年度)期間における取り組みについては、以下のとおりです。
<人財育成> 当社グループでは従来から「“人”中心の経営」を掲げ、従業員一人ひとりが会社とともに成長し、働きがいや幸せを実現できる会社を目指し、誰もが自主的にチャレンジができる制度を整えてきました。
この「“人”中心の経営」をさらに深化させ、全員にスポットライトをあて、ワクワクしながら変革を推進している状態を目指し、a)「全員が活躍する仕組みづくり」、b)「リーダーが自然に育つ環境づくり」、を人財育成方針として取り組みました。
a)全員が活躍する仕組みづくり施策目標達成目標年度全員が活躍全社員がコースの区別なく活躍できる環境を提供するため、等級制度を現在の総合職、専任職からアソシエイト職に一本化します。
コース一本化2023年度(達成)主体的に挑戦、主体的に学ぶ●興味のある業務にチャレンジできる「社内複業制度」や主体的にチャレンジすることを奨励する「本部長等奨励賞」、「社長賞」「JET」「合宿OJT」等の制度を積極的に利用できるよう、現場の意見も取り入れながら、より使い易い制度にブラッシュアップします。
●キャリア開発研修を継続実施し、自分の強みや弱みを理解し、自分の価値を高める努力をし、成長し続けるキャリアを描けるよう支援します。
また、描いたキャリアを実現できるよう社内の制度を整えていきます。
2025年度は、各部署が人財を公募し、従業員自らの意思で応募する「社内公募制度」の運用を開始し、数名の異動が実現しました。
●本部(機能)間・内を問わず、積極的にローテーションを実施することで、多様で幅広い知見や経験を習得する機会を提供します。
また、全従業員の適性検査を実施し、一人ひとりの特性に基づいたローテーション(適材適所)ができるように人事データを揃えていきます。
2025年度は、従業員の異動希望、社内経歴、有技能資格者を経営層が閲覧できるようシステム改修しました。
●グローバルに活躍できる人財を育成するため、「海外留学制度」「海外実務者研修」や「語学研修」を継続して実施します。
●社内ポータルサイト「Sanyo Learning Square~学びの広場~」を開設し、人財育成に関するコンテンツの集約・充実化により、従業員の学びを支援しています。
●管理職候補者に対するアセスメント研修を導入し、評価結果のフィードバックを通じて、候補者と上司が候補者の強みや改善点を相互認識し、今後の学習目標や行動計画を立てる支援をしています。
チャレンジ精神を持ち成長意欲の高い人財であふれている状態2027年度組織評価組織のパフォーマンスを最大化することを目的に、「部」以上の組織を評価する仕組みを導入し、2024年度から運用を開始しました。
各組織がありたい姿に向けた組織目標を立て、その組織目標に組織の全員がアクションしている状態をつくりあげていきます。
組織目標の達成率80%以上2025年度(達成) b)リーダーが自然に育つ環境づくり 経営を担う、あるいは主要な事業、機能のキーポジションの候補が自然に育っている理想的な環境をつくることを目指して、まず計画的にリーダーを育てる施策を行い、次に、リーダーに成長していくキャリアをみて、リーダーを目指したいと自ら思い、実践する従業員が増える環境をつくっていきます。
施策目標達成目標年度計画的なリーダー育成●人財育成開発会議を定期的に開催し、次期リーダー候補の選定と育成計画を議論することで不足している人財要件の可視化を行います。
●リーダー候補者に対して選抜研修を実施し、経営者視点で会社を見ることができ、かつ戦略を立案するスキルの習得を図ります。
研修受講者には、本人の意思も確認しながらローテーション等を実施するなど、個別に育成計画を立て、実行していきます。
●不足している人財要件を埋めるため、ローテーションを実施します。
●キャリア開発研修を継続的に実施し、若いうちにキャリアプランを描き、リーダーになるために挑戦したい人を発掘します。
各ポジションのリーダー候補が充足している状態2027年度 <社内環境整備> 当社グループでは、すべての従業員が自分らしさを大切にしながら、健康で、安心して働きやすい企業を目指して、働き方改革や、人財の多様化と、すべての人権や多様な価値観を尊重して受け入れ活躍できる職場環境の実現に向けた取り組みを進めました。
具体的には、a)健康経営、b)DEI、c)従業員エンゲージメントの向上、d)働き方改革に取り組みました。
a)健康経営 2018年に「健康経営宣言」を制定、2020年度より、社長を筆頭に経営幹部が参画する「健康経営会議」が方針や取り組み内容の審議・決定を行い、各地区の従業員をメンバーとした「健康推進チーム」が地区ごとに従業員への健康経営の周知・浸透ならびに具体的施策を推進する体制とし、会社・労働組合・健康保険組合の三位一体で、全社一丸となり健康への取り組みを推進しています。
その結果、「健康経営優良法人」に8年連続で認定されました。
施策目標(※)現状達成目標年度●5つの健康増進の取り組み(運動、睡眠、食事、飲酒、喫煙)に対する健康投資策とその効果検証の評価指標を定め、目標値を設定し各地区で計画・実行します。
●健康診断結果で精密検査を要すると産業医が判定した従業員に対しての受診勧奨や、特定健診及び人間ドックの結果、「積極的支援」または「動機付け支援」対象となった対象者全員へ特定保健指導を継続して行っています。
●ストレスチェックの実施及び集団分析結果(ワークエンゲージメン ト)から必要時には組織へ個別介入し、職場環境改善指導を実施しま す。
私傷病休業者率1%以下1.7%2025年度(未達)労働生産性損失率30%以下35%2025年度(未達)※対象者は当社従業員および当社から関係会社への出向者です。
b)DEI(Diversity, Equity&Inclusion)施策目標(※1)現状達成目標年度女性活躍●当社グループは、2014年度より女性の活躍推進を会社施策の一つに掲げ、継続就業から活躍推進へと支援の軸足を移しました。
2016年に施行された女性活躍推進法に基づく行動計画を策定し、さまざまな取り組みを実施しています。
また、内閣府が支援する「輝く女性の活躍を加速するリーダーの会」に参加や、イクボス宣言・イクボス企業同盟への加盟なども行っています。
●男女共に働きやすく働きがいのある職場づくりのための各種施策を実施しているほか、女性のモチベーションアップや能力向上のための各種セミナーや研修の機会を設けています。
●男性の育休取得を推進し、男女共に性別役割分担意識をなくすことで、仕事と家庭生活の両立を実現し、女性の就業意欲の促進にもつなげます。
(男女問わず育休開始後28日間給与支給)女性管理職比率15%以上5.6%2030年度男性育休取得率100%(※2)102.5%2025年度(達成)プラチナくるみん認定(※3)認定2025年度(達成)えるぼし3つ星認定認定2025年度(達成)LGBTQ●社内外にLGBTQ相談窓口を設置しています。
誰でも安心して相談できるよう相談者のプライバシー保護と相談による不利益取り扱い禁止を定めています。
●配偶者は同性・異性を問わない制度を適用しています。
また、就職時のエントリーシートから性別記入欄を無くし、ユニフォームにおいても男女統一(性別に関係なく同じ作業服や白衣の選択が可能)としています。
●LGBTQについての正しい理解を促進するため、各種研修やイベントを実施しています。
2020年8月からは、LGBTQ当事者でLGBTQに関する啓発活動を行っているYouTuberのかずえちゃんを従業員に迎え、活動しています。
●LGBTQなどの性的少数者を含むすべての方が生きやすい、多様性・包摂性のある社会を目指して、国内事業所のある地域を中心としたレインボープライドイベントへの参加や、高校や大学での出張授業、企業などに向けた講演を実施しています。
PRIDE指標のGOLD認定(※4)認定2025年度(達成)障がいのある従業員●役員及び人事・各事業所総務担当者を対象に社外講師による「障がい者雇用理解推進研修」を実施するとともに、全従業員を対象に動画配信を行いました。
また、障がいのあるメンバーと共に働くことへの理解を促進するため、障がいの基本知識や合理的配慮について学ぶオンライン講座(動画)を作成し、全従業員に受講を呼びかけています。
●障がいのあるメンバーや共に働くメンバーが安心して活躍の場を広げていけるような支援体制を構築し、入社時のサポートや入社後のフォロー、定期面談を実施しています。
また、働くうえでの障がいによる不安や、現場の悩みに対する社外相談窓口「ワークサポート相談室」を開設しています。
障がい者雇用率2.7%以上2.4%2026年度外国籍従業員当社グループは、グローバルな事業展開を目指しており、さまざまな文化をもった多様な人財が不可欠であると考えています。
そのため、第一言語を日本語としない従業員が活躍できる環境づくり(社内制度・方針・人事制度説明、社内文書の英訳化、ビザ手続き支援など)を進めています。
外国籍従業員採用数毎年2人以上採用3人(2025年度)2024年度(達成)※1.対象者は当社従業員及び当社から関係会社への出向者です。
※2.女性活躍推進法の定義にかかわらず、子供が生まれた従業員全員が育児休業を取得することを目指します。
※3.対象は当社のみです。
※4.対象は当社及び国内関係会社です。
c)従業員エンゲージメントの向上 従業員がやりがいや誇りを持ち、会社に対して高い貢献意欲を持ちながら、自らの力を自発的に発揮している状態を創り出すため、役員をはじめ組織のさまざまな立場の人としっかりと対話することが大切だと考えており、対話の機会を多く設けております。
2024年度からは、従業員の経営方針の一層の理解・浸透や目標達成に向けた前向きなアクションを引き出すことを目的に、自由闊達な意見交換を行う場である「くるま座」を開始しました。
施策目標(※)現状達成目標年度役員との対話●「道場」とは役員が道場主として、門下生(従業員)を募り、毎月1回、6カ月~1年間の期間で対話する制度です。
1つの道場の参加者(門下生)は6~8人で、対話するテーマ(従業員に伝えたいこと)は道場主に一任されています。
2025年度は13名の道場主のもと開催しており、今後も継続します。
●毎月1回、全従業員向けに役員が講話する「全員朝会」を継続して実施します。
エンプロイエンゲージメント(ストレスチェック)51以上45.22025年度(未達)合宿OJT事業部や部単位で、1~2日かけて組織の夢や課題などを話し合う制度です。
サロン部長職以上がサロンのリーダーとなり、数名の従業員と対話する制度くるま座上下関係無く自由に意見を交換ができる場。
世代間での「関係の質」を高める=心理的な距離感を縮めることも目的としています。
●2025年度は、2026年度から開始する「中期経営計画 2030」の策定にあたり、対話・共創を通じて自分ごと化された中期経営計画を目指して全従業員を対象に「中計くるま座」を実施しました。
※対象者は当社従業員及び当社から関係会社への出向者です。
d)働き方改革 柔軟な働き方、業務改革、IT化・AI化の3つの切り口で働き方改革を推進しています。
多様な働き方を提供することで、従業員一人ひとりが誇りややりがいを感じながら成果を創出できる職場環境を目指します。
施策目標(※)現状達成目標年度柔軟な働き方時間単位有給休暇制度、スーパーフレックスタイム制度、在宅勤務制度、フレキシブル休職制度、介護支援制度、服装の自由化ワークエンゲージメント(ストレスチェック)51以上50.42025年度(未達)業務革新社外からイントラネットが利用できる仮想デスクトップサービス、決まった作業を自動化・効率化できるRPA(Robotic Process Automation)、社内情報を効率的に活用できるBI(Business Intelligence)システム、生成AIを利用した当社独自のデジタルプラットフォーム※対象者は当社従業員及び当社から関係会社への出向者です。
 2026年度から2030年度までの5年間を対象とする「中期経営計画 2030」において、当社グループは、長期的に目指す姿である「界面でイノベーションを起こす“必要不可欠企業”へ」の実現に向け、人的資本を最も重要な経営基盤の一つと位置付けています。
成長戦略、構造改革、デジタル活用戦略及び研究開発戦略を着実に実行し、変化の激しい事業環境の中で継続的に価値を創出していくためには、従業員一人ひとりが戦略実行の当事者として、必要不可欠な価値提供に挑戦し続けるとともに、組織を越えて協働できる状態を実現することが不可欠であると考えています。
このため、「中期経営計画 2030」では、「DEI×One Team」を軸に、多様な知と経験を持つ人財が互いの違いを活かしながら価値を共創する基盤の強化を進めます。
あわせて、提供価値最大化のドライバーとなる人財の育成・活躍を重要施策として位置づけ、「自律挑戦」、「共創」、「専門性×DX」の強化に向け、人財ポートフォリオの変革と、主体的な挑戦に報いる環境づくりに注力してまいります。
<「中期経営計画 2030」における人財戦略(人財育成方針、社内環境整備方針)> (4)人権問題への取り組み三洋化成グループは、一人ひとりの人権を理解し、個性や価値観を認める土台があってこそ、多様な人財の活躍につながると考えています。
また、世界のさまざまな地域で事業活動を進めていくためには、事業活動にかかわるステークホルダーやサプライチェーン全体における労働に関する権利も含めた人権課題への取り組みが求められています。
こうした考えのもと、2023年3月に当社グループ「人権方針」を策定しました。
今後は、社内外における人権リスク低減のために積極的に情報開示し、人権デュー・ディリジェンスや救済の仕組み構築などの取り組みを進めます。
三洋化成グループの人権方針のリンクhttps://www.sanyo-chemical.co.jp/sustainability/social/human-rights/ サプライチェーン上で想定される人権問題 <サプライチェーンにおける人権配慮> サプライヤーを対象として、2022年1月に改定した「サステナブル調達ガイドライン」にサプライチェーンにおける人権配慮を明記し、周知を図りました。
事業活動を通じて直接的、間接的にかかわらず人権侵害への加担や助長につながることに関わらないように活動していきます。
原料調達においては、国連が定める「ビジネスと人権に関する指導原則」に詳述されている手順に従うよう努めます。
当社は2022年から国連グローバル・コンパクト「CSR調達セルフ・アセスメント・ツール」に基づくサプライヤーアンケートを実施し、重大な人権問題の把握に取り組んでいます。
 2025年度は、2024年度実施企業を除く原料サプライヤーから調達金額上位150社を対象にアンケートを実施しました(2024年度及び2025年度実施企業合計で全調達金額基準の95%)。
 2025年度に実施した本ガイドラインに基づくアンケートとフィードバックを通じてサプライチェーン全体での人権尊重への理解を促しました。
 今後も継続的な評価・フィードバックを実施し、リスク低減を図ります。
2026年度末でほぼ全てのお取引先様へのアンケートが完了する予定です。
<予防策と軽減策> 三洋化成グループは、思想、信条、年齢、社会的身分、国籍、出身、民族、宗教、移民、性別、性的指向、性自認、妊娠、貧困、疫病及び障害の有無等の理由による差別や個人の尊厳を傷つける行為は行いません。
また、それらの理由による差別や個人の尊厳を傷つける行為に苦しむ社会的弱者が抱える課題の把握に努め、行政や自治体、社会福祉団体等の多様なステークホルダーと連携し、その支援に協力することを宣言しています。
<是正・救済処置> 人権侵害が経営上のリスクとなることを十分に認識し、人権侵害を予防し、万一人権侵害があった場合は、これに公正・適切に対応し、児童労働や強制労働には反対するだけでなく、それらによって製造されたと思われる原材料等は使用しません。
また、匿名で通報可能な社内従事者用の通報窓口を設置し、通報者や通報内容の秘密を適切に取り扱い、必要な処置を講じます。
通報者に対する不利益な取り扱いや報復を禁止し、通報者の保護を徹底します。
●内部通報窓口 社内の通報窓口は、通報者が特定されることのないよう、通報者の保護に十分配慮しなければならないことを規定に定め、運用しています。
内部通報窓口の運用状況は、コンプライアンス委員会に報告しています。
●セクハラ・マタハラ・LGBTQ相談窓口 従業員からのあらゆる相談を受け付けるため、社内外にハラスメントやLGBTQに関する相談窓口を設置しています。
<人権教育・啓発> 当社グループは「人権方針」に関する正しい理解が社内外に浸透し、効果的に実行されるよう、適切な教育を継続的に行うことを、本方針の中で明示しています。
DEIに関わる2025年度の教育項目教育・研修名対象者講師参加人数(人)研修時間(時間)人権/コンプライアンスコンプライアンス研修新入社員法務部員3115.5主任職昇格者法務部員4646経補職昇格者法務部員3451企業倫理勉強会(グループディスカッション形式)従業員(グループ毎に実施)1,5961,596ハラスメント撲滅活動(グループディスカッション形式)1回目:パワーハラスメント2回目:セクシュアルハラスメント役員・従業員(グループ毎に実施)1回目:1,5552回目:1,543合計:3,0981回目:777.52回目:771.5合計:1,549DEI推進4社協同企画講演会役員・従業員社外有識者168252DEI理解研修新入社員社内担当者2020オンラインミニ講座「なぜDEI推進が必要?」役員・従業員社内担当者7522.5女性活躍社外公募制研修「女性のためのエンパワーメント21世紀塾」従業員(女性・主にリーダー職)社外有識者278「仕事と育児」両立支援セミナー子が誕生した従業員と上司社外有識者7537.5阪大スタイル産学共創教育事業 育成プログラム従業員(女性・プログラム内容に適する者)社外有識者6117LGBTQLGBTQ当事者によるサロン従業員社内有識者1414LGBTQ採用・受け入れ対応セミナー役員・従業員(主に採用・受け入れに携わる者)社外有識者5656 LGBTQ当事者による講演役員・従業員(主に人事本部員・DEIアライネットワークメンバー)社外有識者1919障がい者雇用オンラインミニ講座「障がいのある人とともに働くために」役員・従業員社内担当者10832.4
戦略 ② 戦略(a)基本方針 当社グループは、創業以来、社是「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」を拠り所として企業活動を行ってきました。
企業の社会的責任が高まる中、社是に謳った精神と価値創造との結び付きを明確化するため、2022年度にサステナビリティ基本方針を策定いたしました。
サステナビリティ基本方針 三洋化成グループは、創業以来大切にしてきた社是「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」に基づいて、ステークホルダーと連携しながら、経済的価値と社会的価値を共に向上させて、将来にわたって持続的な成長を目指します。
 当社グループはこれまで培った化学技術を元に、社会や人々の生活をもっと快適に、もっと便利にする幅広い製 品を開発し、「よりよい社会の建設」に寄与してきたという自負を持っております。
しかし、当社グループが将来に亘って持続的に価値提供を行っていくためには、様々なステークホルダーと連携しながら持続可能なサプライチェーンを構築する必要があることも強く認識しております。
今後も経済的価値と社会的価値を共に向上させるサステナブル経営に注力していきます。
(b)マテリアリティ 当社グループでは、マテリアリティを「三洋化成グループの中長期での価値創造に大きな影響を及ぼす重要課題」と定義しています。
すべてのステークホルダーの価値創造のため、中長期テーマを特定して優先的に取り組むことが価値創造への最短距離と考え、以下a)~d)のプロセスをたどってマテリアリティを特定しました。
<マテリアリティ特定のステップ>a)課題の特定 各種ガイドライン(SASBの化学産業の評価基準、GRIガイドライン、持続可能な開発目標(SDGs)、世界経済フォーラム中核指標(WEF))、ステークホルダーとのコミュニケーション、全従業員・役員向け社是アンケートなどを参考に課題を選定しています。
b)優先順位付けとマテリアリティ・マトリックスの作成 特定した課題の優先順位を考え、企業理念や財務への影響、イノベーション創出の機会、三洋化成グループらしさなどを大株主や従業員等との対話から優先順位付けをし、横軸に経営及び事業目線、縦軸に社会環境課題解決への期待・貢献でマトリックスを作成しています。
c)マテリアリティの特定 E(環境)、L(生命/生活)分野を事業に関するマテリアリティとし、S(社会)、G(ガバナンス)分野を基盤強化に関するマテリアリティとして、計6つを特定しています。
(QOLの向上に関する期待・貢献の象徴として従来のESGからLの分野を切り出し分類)d)妥当性の確認及び取締役会での承認 サステナブル経営委員会で妥当性の確認などの審議を経て、取締役会で承認を受けています。
また、今後起こりうる事業環境の変化に応じて、見直していきます。
 上記ステップに基づいて、特定したのが以下の6つのマテリアリティです。
<マテリアリティ>分類事業に関するマテリアリティ機会とリスク(〇機会/●リスク)E-環境-CN(Carbon Neutral)Interface Innovatorとしてカーボンニュートラルの達成◯脱炭素に適した素材への需要シフト◯循環型経済への移行加速や脱炭素社会に向けた革新技術の登場●気候変動に対するカーボンプライシング等の政策による規制強化に伴う業績悪化L-生命/生活-QOL(Quality of Life)「はたらき」を化学してQOLを向上◯予防医療と健康増進ニーズの高まり●社会ニーズへの対応不足による業績悪化分類基盤強化に関するマテリアリティ機会とリスク(〇機会/●リスク)S-社会-In(Innovation)DXをエンジンとして開発を加速しイノベーションを創出(※) 〇社会変革・技術トレンドの進展に伴う新市場の立ち上がりと新素材・ソリューション需要の拡大〇DXにより顧客価値創出を加速する開発・提案基盤の構築●DX活用遅れやイノベーション不足による既存製品のコモディティ化と開発競争力の低下HC(Human Capital)多様な価値観を認め合って人財育成と職場環境を向上◯多様化による新たな価値創造◯職場風土改革による従業員エンゲージメントの向上●価値観・働き方の多様化への対応不足による従業員エンゲージメントの低下、及び人財の獲得難・流出G-ガバナンス-RM(Risk Management)ガーディアン機能を強化してリスク管理を徹底◯高品質な製品の安定供給による業績向上◯ステークホルダーの信頼獲得による企業価値の向上●内部統制の機能不全に伴う事業継続リスク、予期せぬ損失の発生、信用の低下TM(Transparent Management)挑戦を恐れない透明性のある経営◯ステークホルダーの信頼獲得による企業価値の向上●コーポレート・ガバナンスの機能不全に伴う信用の低下、企業価値の低下(※)DX推進の重要性が一層高まる事業環境を踏まえ、2025年度にマテリアリティ表現の見直しを実施しました。
指標及び目標 ④ 指標及び目標 当社グループは、特定した各マテリアリティについて、長期的に目指す姿を定めるとともに、その実現に向けた施策を推進し、進捗を測定するサステナビリティ目標を設定しております。
 2026年度から2030年度までの5年間を対象とする「中期経営計画 2030」においては、マテリアリティごとに主な取り組み及び目標を定めており、目標の達成に向けて各種施策を継続的に実行してまいります。
<マテリアリティごとの主な取り組み> <マテリアリティ目標>
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 ①戦略 社是「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」のもと、長期的に目指す姿の実現に向けた変革を推進していくために、人事理念を「多様性の尊重と協働」としました。
この人事理念のもと、「従業員が最も活躍できる環境を作り出すこと」を人事ポリシーとして従業員の働きがいや誇りへ繋げていきたいと考えています。
具体的には能力をより活かせる等級制度、能力・役割に応じた報酬制度、公正で透明な評価制度を策定するとともに、マネジメント力強化や専門性の深化、リスキリングなど個々が求める学びを意識した人財育成を実施してまいります。
人事理念多様性の尊重と協働人事ポリシー従業員が最も活躍できる環境を作り出す  また、当社グループでは「あらゆる立場の多様な従業員一人ひとりが主役」という考えのもと、全員にスポットライトを当て、従業員一人ひとりが輝き、また達成感を味わえるような会社を目指していきます。
その思想を表明するスローガンとして『全部署がプロフィットセンター』を策定しています。
当社グループは常に新たな目標に向かい、グループスタッフを含めた従業員一人ひとりの働きがいを大切にしながら、すべてのステークホルダーとともに“ワクワクする未来”に向かって挑戦していきます。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 ②具体的な取り組み、指標及び目標前中期経営計画(2023~2025年度)期間における取り組みについては、以下のとおりです。
<人財育成> 当社グループでは従来から「“人”中心の経営」を掲げ、従業員一人ひとりが会社とともに成長し、働きがいや幸せを実現できる会社を目指し、誰もが自主的にチャレンジができる制度を整えてきました。
この「“人”中心の経営」をさらに深化させ、全員にスポットライトをあて、ワクワクしながら変革を推進している状態を目指し、a)「全員が活躍する仕組みづくり」、b)「リーダーが自然に育つ環境づくり」、を人財育成方針として取り組みました。
a)全員が活躍する仕組みづくり施策目標達成目標年度全員が活躍全社員がコースの区別なく活躍できる環境を提供するため、等級制度を現在の総合職、専任職からアソシエイト職に一本化します。
コース一本化2023年度(達成)主体的に挑戦、主体的に学ぶ●興味のある業務にチャレンジできる「社内複業制度」や主体的にチャレンジすることを奨励する「本部長等奨励賞」、「社長賞」「JET」「合宿OJT」等の制度を積極的に利用できるよう、現場の意見も取り入れながら、より使い易い制度にブラッシュアップします。
●キャリア開発研修を継続実施し、自分の強みや弱みを理解し、自分の価値を高める努力をし、成長し続けるキャリアを描けるよう支援します。
また、描いたキャリアを実現できるよう社内の制度を整えていきます。
2025年度は、各部署が人財を公募し、従業員自らの意思で応募する「社内公募制度」の運用を開始し、数名の異動が実現しました。
●本部(機能)間・内を問わず、積極的にローテーションを実施することで、多様で幅広い知見や経験を習得する機会を提供します。
また、全従業員の適性検査を実施し、一人ひとりの特性に基づいたローテーション(適材適所)ができるように人事データを揃えていきます。
2025年度は、従業員の異動希望、社内経歴、有技能資格者を経営層が閲覧できるようシステム改修しました。
●グローバルに活躍できる人財を育成するため、「海外留学制度」「海外実務者研修」や「語学研修」を継続して実施します。
●社内ポータルサイト「Sanyo Learning Square~学びの広場~」を開設し、人財育成に関するコンテンツの集約・充実化により、従業員の学びを支援しています。
●管理職候補者に対するアセスメント研修を導入し、評価結果のフィードバックを通じて、候補者と上司が候補者の強みや改善点を相互認識し、今後の学習目標や行動計画を立てる支援をしています。
チャレンジ精神を持ち成長意欲の高い人財であふれている状態2027年度組織評価組織のパフォーマンスを最大化することを目的に、「部」以上の組織を評価する仕組みを導入し、2024年度から運用を開始しました。
各組織がありたい姿に向けた組織目標を立て、その組織目標に組織の全員がアクションしている状態をつくりあげていきます。
組織目標の達成率80%以上2025年度(達成) b)リーダーが自然に育つ環境づくり 経営を担う、あるいは主要な事業、機能のキーポジションの候補が自然に育っている理想的な環境をつくることを目指して、まず計画的にリーダーを育てる施策を行い、次に、リーダーに成長していくキャリアをみて、リーダーを目指したいと自ら思い、実践する従業員が増える環境をつくっていきます。
施策目標達成目標年度計画的なリーダー育成●人財育成開発会議を定期的に開催し、次期リーダー候補の選定と育成計画を議論することで不足している人財要件の可視化を行います。
●リーダー候補者に対して選抜研修を実施し、経営者視点で会社を見ることができ、かつ戦略を立案するスキルの習得を図ります。
研修受講者には、本人の意思も確認しながらローテーション等を実施するなど、個別に育成計画を立て、実行していきます。
●不足している人財要件を埋めるため、ローテーションを実施します。
●キャリア開発研修を継続的に実施し、若いうちにキャリアプランを描き、リーダーになるために挑戦したい人を発掘します。
各ポジションのリーダー候補が充足している状態2027年度 <社内環境整備> 当社グループでは、すべての従業員が自分らしさを大切にしながら、健康で、安心して働きやすい企業を目指して、働き方改革や、人財の多様化と、すべての人権や多様な価値観を尊重して受け入れ活躍できる職場環境の実現に向けた取り組みを進めました。
具体的には、a)健康経営、b)DEI、c)従業員エンゲージメントの向上、d)働き方改革に取り組みました。
a)健康経営 2018年に「健康経営宣言」を制定、2020年度より、社長を筆頭に経営幹部が参画する「健康経営会議」が方針や取り組み内容の審議・決定を行い、各地区の従業員をメンバーとした「健康推進チーム」が地区ごとに従業員への健康経営の周知・浸透ならびに具体的施策を推進する体制とし、会社・労働組合・健康保険組合の三位一体で、全社一丸となり健康への取り組みを推進しています。
その結果、「健康経営優良法人」に8年連続で認定されました。
施策目標(※)現状達成目標年度●5つの健康増進の取り組み(運動、睡眠、食事、飲酒、喫煙)に対する健康投資策とその効果検証の評価指標を定め、目標値を設定し各地区で計画・実行します。
●健康診断結果で精密検査を要すると産業医が判定した従業員に対しての受診勧奨や、特定健診及び人間ドックの結果、「積極的支援」または「動機付け支援」対象となった対象者全員へ特定保健指導を継続して行っています。
●ストレスチェックの実施及び集団分析結果(ワークエンゲージメン ト)から必要時には組織へ個別介入し、職場環境改善指導を実施しま す。
私傷病休業者率1%以下1.7%2025年度(未達)労働生産性損失率30%以下35%2025年度(未達)※対象者は当社従業員および当社から関係会社への出向者です。
b)DEI(Diversity, Equity&Inclusion)施策目標(※1)現状達成目標年度女性活躍●当社グループは、2014年度より女性の活躍推進を会社施策の一つに掲げ、継続就業から活躍推進へと支援の軸足を移しました。
2016年に施行された女性活躍推進法に基づく行動計画を策定し、さまざまな取り組みを実施しています。
また、内閣府が支援する「輝く女性の活躍を加速するリーダーの会」に参加や、イクボス宣言・イクボス企業同盟への加盟なども行っています。
●男女共に働きやすく働きがいのある職場づくりのための各種施策を実施しているほか、女性のモチベーションアップや能力向上のための各種セミナーや研修の機会を設けています。
●男性の育休取得を推進し、男女共に性別役割分担意識をなくすことで、仕事と家庭生活の両立を実現し、女性の就業意欲の促進にもつなげます。
(男女問わず育休開始後28日間給与支給)女性管理職比率15%以上5.6%2030年度男性育休取得率100%(※2)102.5%2025年度(達成)プラチナくるみん認定(※3)認定2025年度(達成)えるぼし3つ星認定認定2025年度(達成)LGBTQ●社内外にLGBTQ相談窓口を設置しています。
誰でも安心して相談できるよう相談者のプライバシー保護と相談による不利益取り扱い禁止を定めています。
●配偶者は同性・異性を問わない制度を適用しています。
また、就職時のエントリーシートから性別記入欄を無くし、ユニフォームにおいても男女統一(性別に関係なく同じ作業服や白衣の選択が可能)としています。
●LGBTQについての正しい理解を促進するため、各種研修やイベントを実施しています。
2020年8月からは、LGBTQ当事者でLGBTQに関する啓発活動を行っているYouTuberのかずえちゃんを従業員に迎え、活動しています。
●LGBTQなどの性的少数者を含むすべての方が生きやすい、多様性・包摂性のある社会を目指して、国内事業所のある地域を中心としたレインボープライドイベントへの参加や、高校や大学での出張授業、企業などに向けた講演を実施しています。
PRIDE指標のGOLD認定(※4)認定2025年度(達成)障がいのある従業員●役員及び人事・各事業所総務担当者を対象に社外講師による「障がい者雇用理解推進研修」を実施するとともに、全従業員を対象に動画配信を行いました。
また、障がいのあるメンバーと共に働くことへの理解を促進するため、障がいの基本知識や合理的配慮について学ぶオンライン講座(動画)を作成し、全従業員に受講を呼びかけています。
●障がいのあるメンバーや共に働くメンバーが安心して活躍の場を広げていけるような支援体制を構築し、入社時のサポートや入社後のフォロー、定期面談を実施しています。
また、働くうえでの障がいによる不安や、現場の悩みに対する社外相談窓口「ワークサポート相談室」を開設しています。
障がい者雇用率2.7%以上2.4%2026年度外国籍従業員当社グループは、グローバルな事業展開を目指しており、さまざまな文化をもった多様な人財が不可欠であると考えています。
そのため、第一言語を日本語としない従業員が活躍できる環境づくり(社内制度・方針・人事制度説明、社内文書の英訳化、ビザ手続き支援など)を進めています。
外国籍従業員採用数毎年2人以上採用3人(2025年度)2024年度(達成)※1.対象者は当社従業員及び当社から関係会社への出向者です。
※2.女性活躍推進法の定義にかかわらず、子供が生まれた従業員全員が育児休業を取得することを目指します。
※3.対象は当社のみです。
※4.対象は当社及び国内関係会社です。
c)従業員エンゲージメントの向上 従業員がやりがいや誇りを持ち、会社に対して高い貢献意欲を持ちながら、自らの力を自発的に発揮している状態を創り出すため、役員をはじめ組織のさまざまな立場の人としっかりと対話することが大切だと考えており、対話の機会を多く設けております。
2024年度からは、従業員の経営方針の一層の理解・浸透や目標達成に向けた前向きなアクションを引き出すことを目的に、自由闊達な意見交換を行う場である「くるま座」を開始しました。
施策目標(※)現状達成目標年度役員との対話●「道場」とは役員が道場主として、門下生(従業員)を募り、毎月1回、6カ月~1年間の期間で対話する制度です。
1つの道場の参加者(門下生)は6~8人で、対話するテーマ(従業員に伝えたいこと)は道場主に一任されています。
2025年度は13名の道場主のもと開催しており、今後も継続します。
●毎月1回、全従業員向けに役員が講話する「全員朝会」を継続して実施します。
エンプロイエンゲージメント(ストレスチェック)51以上45.22025年度(未達)合宿OJT事業部や部単位で、1~2日かけて組織の夢や課題などを話し合う制度です。
サロン部長職以上がサロンのリーダーとなり、数名の従業員と対話する制度くるま座上下関係無く自由に意見を交換ができる場。
世代間での「関係の質」を高める=心理的な距離感を縮めることも目的としています。
●2025年度は、2026年度から開始する「中期経営計画 2030」の策定にあたり、対話・共創を通じて自分ごと化された中期経営計画を目指して全従業員を対象に「中計くるま座」を実施しました。
※対象者は当社従業員及び当社から関係会社への出向者です。
d)働き方改革 柔軟な働き方、業務改革、IT化・AI化の3つの切り口で働き方改革を推進しています。
多様な働き方を提供することで、従業員一人ひとりが誇りややりがいを感じながら成果を創出できる職場環境を目指します。
施策目標(※)現状達成目標年度柔軟な働き方時間単位有給休暇制度、スーパーフレックスタイム制度、在宅勤務制度、フレキシブル休職制度、介護支援制度、服装の自由化ワークエンゲージメント(ストレスチェック)51以上50.42025年度(未達)業務革新社外からイントラネットが利用できる仮想デスクトップサービス、決まった作業を自動化・効率化できるRPA(Robotic Process Automation)、社内情報を効率的に活用できるBI(Business Intelligence)システム、生成AIを利用した当社独自のデジタルプラットフォーム※対象者は当社従業員及び当社から関係会社への出向者です。
 2026年度から2030年度までの5年間を対象とする「中期経営計画 2030」において、当社グループは、長期的に目指す姿である「界面でイノベーションを起こす“必要不可欠企業”へ」の実現に向け、人的資本を最も重要な経営基盤の一つと位置付けています。
成長戦略、構造改革、デジタル活用戦略及び研究開発戦略を着実に実行し、変化の激しい事業環境の中で継続的に価値を創出していくためには、従業員一人ひとりが戦略実行の当事者として、必要不可欠な価値提供に挑戦し続けるとともに、組織を越えて協働できる状態を実現することが不可欠であると考えています。
このため、「中期経営計画 2030」では、「DEI×One Team」を軸に、多様な知と経験を持つ人財が互いの違いを活かしながら価値を共創する基盤の強化を進めます。
あわせて、提供価値最大化のドライバーとなる人財の育成・活躍を重要施策として位置づけ、「自律挑戦」、「共創」、「専門性×DX」の強化に向け、人財ポートフォリオの変革と、主体的な挑戦に報いる環境づくりに注力してまいります。
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
 当社グループは、サステナビリティにおけるマテリアリティの一つとして、リスク管理を重要課題と位置付け、ガーディアン機能の強化によるリスクマネジメントの徹底に取り組んでおります。
この認識のもと、事業環境の不確実性の高まりを踏まえ、2025年度にはリスクマネジメント委員会を新設し、全社的なリスクマネジメント体制の強化を図っております。
今後も、経営戦略と一体となったリスクマネジメントを推進し、持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいります。
 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。
(1)リスクマネジメント体制 当社グループでは、全社横断的なリスクマネジメント活動の推進により、経営戦略に影響を与えうる社内外のリスクを包括的かつ網羅的に把握し、適切に対応することで、経営目標の達成を目指すことをリスクマネジメントの基本方針として掲げております。
この基本方針に基づき、経営視点でリスクを集約・評価し、対応方針を決定するとともに、その実施状況を監督する会議体としてリスクマネジメント委員会を設置し、全社横断的なリスクマネジメント活動を推進しております。
リスク対応に関しては、経営会議に紐づくリスクマネジメント委員会の指示・監督のもと、当該リスクの主管部署が適切に対応するとともに、監査室が第三者的な観点から監査を行う体制としております。
詳細については、「第4 提出会社の状況 4コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ④企業統治に関するその他の事項 c.損失の危険の管理に関する規程その他の体制」をご参照ください。
 リスクマネジメントは、(1)リスクの特定・評価、
(2)リスク対応策の策定・実施、(3)モニタリング・レビューのプロセスにより運用しております。
リスクの評価にあたっては、想定されるリスク事象を抽出したうえで、発生確率と影響度により評価し、リスクマップ等を用いて重要度を判断しております。
評価の客観性を確保するため、主管部署による評価を踏まえ、委員会において審議・確定しております。
各リスクへの対応は、各主管部署を所管する役員(リスクオーナー)の監督のもと、主管部署が中心となって各リスク対応策を策定・実施しております。
リスク対応の進捗及び結果は、委員会で定期的にレビューされ、重要な事項については取締役会に報告し、監督を受けております。
また、重大なリスクが顕在化した場合に備え、危機発生時の初期対応及び復旧対応の強化にも取り組んでおります。
(2)全社重要リスク 当社グループでは、一度発生すると当社グループの事業継続に重大な影響を及ぼし得るリスクについて、全社重要リスクとして優先的に管理し、未然防止及び発生時の影響極小化に取り組んでおります。
全社重要リスクは以下のとおりです。
① 自然災害(地震・風水害等)[リスクの内容] 当社グループの国内外の事業拠点が、大規模地震、台風・豪雨等の自然災害により被災した場合、設備損壊、操業停止、ユーティリティ停止、物流寸断等が発生し、製品供給の停止・遅延、復旧費用の発生、顧客への影響拡大等を通じて、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に、当社の主力工場である名古屋工場が位置する愛知県東海市及び衣浦工場が位置する愛知県半田市は、南海トラフ地震の地震防災対策強化地域となっております。
[当社グループの対応] 事業継続計画(BCP)の整備・継続的な見直し、訓練の実施、重要設備の保全・耐災害対策、代替生産・供給体制の検討等により、早期復旧及び影響極小化に努めております。
当連結会計年度においては、南海トラフ地震の発生を想定した全社横断のプロジェクトを立ち上げ、対策強化を進めています。
② サイバー攻撃(情報セキュリティ・基幹システム障害を含む)[リスクの内容] 当社グループは、研究開発・生産・物流・販売・会計等の中核業務において情報システムを利用しており、外部からの不正アクセス、ランサムウェア等のサイバー攻撃、基幹システム障害等により、業務停止、データ毀損・漏えい、復旧費用や賠償等の発生、信用の低下等により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
[当社グループの対応] 技術的対策(アクセス制御、監視・検知、バックアップ等)及び運用面の対策(規程整備、教育・訓練、インシデント対応体制の整備、BCPの観点を踏まえた対策の強化等)により、リスクの低減に努めております。
③ 火災・爆発等の重大事故[リスクの内容] 当社グループの生産活動において、設備故障や人為的ミス等を起因とする火災・爆発等の重大事故が発生した場合、人的・物的被害、操業停止、復旧費用や補償・賠償の発生、行政対応、信用の低下等により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
[当社グループの対応] 設備導入・更新、設備保全・点検、リスクアセスメント、訓練・教育、緊急時対応体制の整備、再発防止の水平展開等の保安防災活動を継続し、事故の未然防止及び被害極小化に努めております。
当連結会計年度においては、当社グループの重要原料であり、火災・爆発の危険性の高いエチレンオキサイド(EO)の貯蔵設備について、重点的に安全対策を行いました。
④ 製品・サービスの欠陥[リスクの内容] 当社グループの製品の一部は、欠陥や品質不良が発生した場合に社会的影響が大きく、顧客製品の生産停止、生命・健康への影響等につながる可能性があります。
重大な品質問題が発生した場合、使用差し止め、回収・交換、賠償等の発生及び信用の低下により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
[当社グループの対応] 品質マネジメント体制の整備・運用、変更管理の強化、品質変動の早期検知、重大事案における判断基準及び手順整備、訓練等を通じて、被害拡大の防止と迅速対応に努めております。
⑤ 不正行為[リスクの内容] 当社グループにおいて、品質偽装・データ改ざん等の品質・製品に関する不正、会計・財務不正、贈収賄、競争法違反(カルテル等)等の競争・取引上の不正等が発生した場合、製品回収や取引停止、行政処分、訴訟・賠償等の発生に加え、社会的信用の失墜が長期化し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
[当社グループの対応] 企業倫理・コンプライアンスに関する教育・啓発、内部通報制度の整備・運用(海外を含む)、監督・モニタリングの強化等を通じて、不正の未然防止と早期把握に努めております。
また、重大事案発生時の初動対応の強化にも取り組んでおります。
(3)その他の主要リスク① 経済状況 当社グループ製品の需要は、当社グループが製品を販売している国または地域の経済状況の影響を受けます。
従って、日本、北米、欧州、アジアを含む当社グループの主要市場における景気後退等に伴い需要が縮小する場合は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
② 為替レート 当社グループの海外における事業展開において、為替レートの変動が、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
③ 原料調達 当社グループが使用する原料の主要部分は原油に由来しており、原油・ナフサ等の市況、需給バランス、地政学情勢、為替等の要因により原料価格が変動します。
また、原料価格の変動のほか、供給元の事故・操業停止、物流の混乱、法令・規制の変更等により原料の調達に支障が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
④ カントリーリスク 当社グループは、米国・タイ・韓国に生産・販売拠点を、中国・台湾に販売拠点を設置しており、進出国における①予期しない法律または規制の変更、②政治要因による社会的混乱等を通して、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 環境・化学物質規制 当社グループは環境関連法令・規制の遵守及び環境負荷低減に取り組んでおりますが、環境規制の強化、化学物質規制の変更等により、対応コストの増加や事業活動の制約が生じ、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 研究開発・製品開発 当社グループは、顧客のニーズに迅速かつ的確に対応する研究開発を行っておりますが、研究開発には不確実性が伴い、開発の遅延や成果が得られない可能性があります。
また、市場ニーズの変化や競合他社の技術革新等により、開発成果が事業化・収益化に結び付かない場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
⑦ 知的財産権 当社グループは知的財産の確保・管理に努めておりますが、第三者による当社グループの権利侵害を完全に防止できない可能性があります。
また、当社グループが第三者の知的財産権を侵害していると判断された場合、訴訟・紛争等により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
⑧ 人的資本 当社グループの持続的成長には、多様な人材の確保・育成が重要であり、人材獲得競争の激化、育成の遅れ、重要人材の流出等により、事業の継続・成長に支障が生じる可能性があります。
また、DXの推進に必要な人材・スキルを十分に確保・育成できない場合、業務改革や競争力強化が遅れ、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
⑨ 訴訟・係争 当社グループの国内外の事業活動に関連して、取引先、第三者等との間で訴訟その他の法的手続が提起され、不利な結果が生じた場合、損害賠償、和解金、訴訟対応費用の発生や、社会的信用の低下等により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。
)の状況の概要は次のとおりであります。
 ①経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用や所得の改善を背景に緩やかな持ち直しが見られました。
一方で、米国の関税政策の影響や日中関係の緊張の高まりに加え、中東情勢の緊迫化によるエネルギー価格の急騰や海上輸送の混乱もあり、予断を許さない状況にあります。
為替相場は、期初は米国の通商政策を巡る不透明感等から円高が進行しましたが、その後は日米金利差の動向に加え、中東情勢の影響等も受け、円安基調となりました。
また、原油価格は、OPECプラスの生産方針や需要見通し等を背景に期中は弱含みで推移しましたが、年度末にかけて中東情勢を巡る供給懸念などを受けて急上昇し、その後も高水準で推移しました。
世界経済は、米国の通商政策を背景とした景気減速や中国経済の停滞、ロシア・ウクライナ情勢の長期化に加え、中東情勢の不安定化等により、先行きは極めて不透明な状況にあります。
化学業界におきましては、中国の内需不振と供給過剰を背景に中国製品の日本およびアジアマーケットへの流入が続いており、国内の石油化学事業では競争力強化に向けた事業再編や連携が進展するなど、事業環境は不可逆的な変化に晒されております。
加えて、中東情勢を背景とした原油・ナフサ等の原料市況の変動や海上輸送コストの上昇等により、サプライチェーンの不確実性が高まっております。
こうした事業環境のもと、当社は『新中期経営計画2025』で掲げた高付加価値事業への転換を図る事業ポートフォリオ改革の実行を通じた基盤事業の収益力強化に取り組みました。
加えて、サプライチェーン全体の効率化を目的とする「ものづくり大改革」の継続的な推進や、生産設備の統廃合・集約化に取り組む「生産設備改革」の推進等にも注力いたしました。
このような環境下における当連結会計年度の売上高は、高吸水性樹脂事業からの撤退や安価な中国製品との競争激化の影響などにより1,278億5千9百万円(前期比10.1%減)となりました。
利益面では、半導体分野の好調に加え、上記事業撤退による収益性改善やサプライチェーン全体の効率化などにより営業利益は100億7百万円(前期比18.6%増)、経常利益は122億5千6百万円(前期比26.7%増)となりました。
また、親会社株主に帰属する当期純利益は当社の連結子会社であったSDPグローバル株式会社の吸収合併に伴い、同社より引き継いだ税務上の繰越欠損金及び将来減算一時差異等について、繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、法人税等及び法人税等調整額を含む税金費用(益)を計上したことなどにより156億3千7百万円(前期比276.6%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
<生活・健康産業関連分野>生活産業関連及び健康産業関連分野は、高吸水性樹脂事業からの撤退に伴い、売上高は大幅に減少しました。
以上の結果、当セグメントの売上高は175億6千1百万円(前期比42.8%減)、営業損失は1億6千7百万円(前期は1億7千6百万円の営業利益)となりました。
<石油・輸送機産業関連分野>石油産業関連分野は、潤滑油添加剤の需要は堅調に推移しているものの、前期に一時的な需要増があったことにより、売上高は横ばいとなりました。
輸送機産業関連分野は、自動車シートなどに使用されるポリウレタンフォーム用原料が海外安価品の攻勢により事業環境の厳しさが増したことで、国内外向けともに低調となり、売上高は減少しました。
以上の結果、当セグメントの売上高は483億2千8百万円(前期比1.8%減)、営業利益は56億2千8百万円(前期比41.4%増)となりました。
<プラスチック・繊維産業関連分野>プラスチック産業関連分野は、永久帯電防止剤の需要が回復し堅調に推移しましたが、塗料・コーティング用薬剤が低調に推移したことから、売上高は減少しました。
繊維産業関連分野は、自動車内装向け合成皮革用・弾性繊維用ウレタン樹脂の需要は回復したものの、風力発電用風車向けの炭素繊維用薬剤が低調となり、売上高は横ばいとなりました。
以上の結果、当セグメントの売上高は265億6百万円(前期比1.2%減)、営業利益は24億3千6百万円(前期比15.0%減)となりました。
<情報・電気電子産業関連分野>情報産業関連分野は、トナーバインダーの需要が回復傾向にあり、売上高は増加しました。
電気電子産業関連分野は、アルミ電解コンデンサ用電解液がEV市場の回復遅れにより車載用途が低調であったものの、非車載用途の需要増に伴い好調に推移したことに加え、半導体市場が堅調に推移したことにより関連材料が売り上げを伸ばし、売上高は増加しました。
以上の結果、当セグメントの売上高は225億1千7百万円(前期比7.7%増)、営業利益は35億9千5百万円(前期比42.0%増)となりました。
<環境・住設産業関連分野他>環境産業関連分野は、高分子凝集剤用のカチオンモノマーが好調に推移したものの、重金属固定化剤の需要低迷により、売上高は横ばいとなりました。
住設産業関連分野は、家具・断熱材などに用いられるポリウレタンフォーム用原料が海外安価品の攻勢により事業環境の厳しさが増したことで、売上高は大幅に減少しました。
以上の結果、当セグメントの売上高は129億4千4百万円(前期比11.3%減)、営業損失は1億2千4百万円(前期は4百万円の営業利益)となりました。
②財政状態の状況 当連結会計年度末における財政状態の状況については、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ②財政状態の分析」に含めて記載しております。
 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は、前連結会計年度末残高と比較し103億6千8百万円増加し、343億7千8百万円となりました。
前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減(百万円)営業活動によるキャッシュ・フロー13,92520,2066,280投資活動によるキャッシュ・フロー△5,079△5,682△602財務活動によるキャッシュ・フロー△11,895△5,1736,722現金及び現金同等物に係る換算差額△128648776現金及び現金同等物の増減額△3,1779,99813,176新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額-369369現金及び現金同等物の期末残高24,01034,37810,368  各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の増加は、202億6百万円(前期は139億2千5百万円の増加)となりました。
これは、税金等調整前当期純利益105億1千9百万円、減価償却費91億1千7百万円、売上債権の減少30億1千3百万円などによる資金の増加が、仕入債務の減少20億2千6百万円、事業構造改革に伴う支払額13億2千7百万円、法人税等の支払額15億7千6百万円などによる資金の減少を上回ったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少は、56億8千2百万円(前期は50億7千9百万円の減少)となりました。
これは、固定資産の取得に62億4千8百万円を支出したことなどによるものです。
営業活動によるキャッシュ・フローから投資活動によるキャッシュ・フローを差し引いた「フリーキャッシュ・フロー」は、145億2千4百万円の増加(前期は88億4千6百万円の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の減少は、51億7千3百万円(前期は118億9千5百万円の減少)となりました。
これは、配当金の支払い37億5千8百万円、長期借入金の返済7億9千1百万円による資金の減少などによるものです。
 ④生産、受注及び販売の実績(a)生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)前期比(%)金額(百万円)生活・健康産業関連分野17,849△42.2石油・輸送機産業関連分野43,571△2.9プラスチック・繊維産業関連分野27,630△1.4情報・電気電子産業関連分野22,5982.4環境・住設産業関連分野他12,857△11.8合計124,507△11.3(注)1.生産金額は、平均販売価格により計算しており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.生産実績には委託生産品(商品仕入高)を含んでおりません。
(b)受注実績当社グループ(当社及び連結子会社)は、受注生産方式ではなく、主として見込生産を行っております。
(c)販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)前期比(%)金額(百万円)生活・健康産業関連分野17,561△42.8石油・輸送機産業関連分野48,328△1.8プラスチック・繊維産業関連分野26,506△1.2情報・電気電子産業関連分野22,5177.7環境・住設産業関連分野他12,944△11.3合計127,859△10.1(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上である販売先はありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容  経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
 ①経営成績の分析(売上高) 当連結会計年度における売上高は、販売量の減少などにより、1,278億5千9百万円(前期比10.1%減)となりました。
(売上原価、販売費及び一般管理費) 売上原価は、前期比155億1千1百万円減少し、売上原価率は前連結会計年度の77.5%から74.1%へ3.4ポイント減少しました。
 販売費及び一般管理費は、前期比4億5千6百万円減少し、対売上高比率は前連結会計年度の16.6%から18.1%へ1.5ポイント増加しました。
 研究開発費は、前期比1億1千6百万円増加し、対売上高比率は前連結会計年度の3.6%から4.1%へ0.5ポイント増加しました。
(営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益) 営業利益は、100億7百万円(前期比18.6%増)となりました。
また、売上高営業利益率は前連結会計年度の5.9%から7.8%へ1.9ポイント増加しました。
 経常利益は、122億5千6百万円(前期比26.7%増)となりました。
 親会社株主に帰属する当期純利益は、156億3千7百万円(前期比276.6%増)となりました。
 ②財政状態の分析(流動資産) 流動資産は、受取手形及び売掛金が25億1千3百万円、商品及び製品が10億1千4百万円減少しましたが、現金及び預金が99億9千2百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて64億5千2百万円増加し、913億9千5百万円となりました。
(固定資産) 固定資産は、有形固定資産が14億4千5百万円減少しましたが、投資有価証券が136億6千4百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて127億7百万円増加し、1,041億3千1百万円となりました。
(流動負債) 流動負債は、買掛金が14億5千万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べて5億6千9百万円減少し、297億6千2百万円となりました。
(固定負債) 固定負債は、繰延税金負債が28億7百万円、事業構造改革引当金が11億9千7百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べて45億2千3百万円減少し、32億7百万円となりました。
 流動資産から流動負債を差し引いた運転資本は616億3千2百万円、流動比率は307.1%となりました。
(純資産) 純資産は、利益剰余金が119億7千3百万円、その他有価証券評価差額金が97億4千8百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ242億5千3百万円増加し、1,625億5千6百万円となりました。
自己資本比率は、前連結会計年度末の76.8%から4.6ポイント増加し81.4%となりました。
また、1株当たり純資産は、前連結会計年度末の6,119.90円から7,198.31円と1,078.41円増加しました。
 ③資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは、付加価値の高いパフォーマンス・ケミカルズ(機能化学品)の製造・販売を通じて、安定的な営業キャッシュ・フローの創出に努めております。
当連結会計年度においては、事業構造改革の進捗やサプライチェーン全体の効率化に加え、情報・電気電子分野を中心とした需要の堅調さ等を背景に収益性が改善し、営業活動によるキャッシュ・フローは202億6百万円の増加となりました。
 資金調達については、営業活動によるキャッシュ・フローを基本としつつ、資金需要の発生状況や市場環境等を踏まえ、必要に応じて金融機関からの借入等を機動的に活用していく方針です。
また、グループ会社の資金は当社が一元的に管理し、必要に応じて資金を融通することで、グループ全体の資金効率化と資金需要の平準化を図っています。
 流動性リスクへの対応としては、原料価格・為替動向、地政学リスク等の事業環境の不確実性を踏まえ、手元流動性の確保に努めるとともに、金融機関との良好な取引関係の維持・強化等により、資金調達余力を確保しています。
これらを通じて、財務健全性を維持しつつ、構造改革の着実な遂行および企業価値の向上に繋げていく所存です。
 ④経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは当連結会計年度の当初目標として連結売上高1,300億円、連結営業利益100億円、連結経常利益110億円、親会社株主に帰属する当期純利益80億円を掲げておりました。
結果については以下のとおりです。
 売上高は高吸水性樹脂事業からの撤退や安価な中国製品との競争激化の影響などにより1,278億5千9百万円(前期比10.1%減)となりました。
利益面では、半導体分野の好調に加え、上記事業撤退による収益性改善やサプライチェーン全体の効率化などにより営業利益は100億7百万円(前期比18.6%増)、経常利益は122億5千6百万円(前期比26.7%増)となりました。
また、親会社株主に帰属する当期純利益は当社の連結子会社であったSDPグローバル株式会社の吸収合併に伴い、同社より引き継いだ税務上の繰越欠損金及び将来減算一時差異等について、繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、法人税等及び法人税等調整額を含む税金費用(益)を計上したことなどにより156億3千7百万円(前期比276.6%増)となり、ROEは10.6%(前期比7.6ポイント増)になりました。
 今後の見通しにつきましては、わが国経済は内需主導で緩やかな回復基調が継続すると見込まれます。
一方、世界的には米国の関税政策の動向やロシア・ウクライナ情勢の長期化、中東地域を巡る地政学リスク等による先行き不透明な状況が続くと予想されます。
また、事業環境としても上記状況の他、中国における汎用石油化学品の過剰生産による競争激化に加え、原料価格動向や為替動向など予断を許さない状況が続くと想定されます。
 このような環境の中、翌連結会計年度の連結業績見通しにつきましては、中東情勢の緊迫化により原料調達や販売数量等への影響が発生する可能性がありますが、現段階では状況が流動的であり、合理的な影響を把握することは困難であるため、業績見通しには織り込んでいません。
一方、売上高は、原材料価格上昇分の価格転嫁などを織り込むことで1,500億円(前期比17.3%増)となる見込みです。
また、営業利益は、構造改革や高付加価値製品の拡販による増益効果が見込まれるものの、成長事業への先行投資に伴う費用増等もあり、前期並みの100億円(前期比0.1%減)を見込んでおります。
経常利益は、為替差益の減少などにより115億円(前期比6.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、税金費用減少の影響がなくなることなどにより90億円(前期比42.4%減)を予想しております。
 ⑤重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表及び財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。
その作成には、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っております。
当社が採用しております会計方針の内、重要となる事項につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しておりますのでご参照ください。
研究開発活動 6【研究開発活動】
当社グループ(当社及び連結子会社)は、パフォーマンス・ケミカルズ(機能化学品)を通じて社会に貢献することを基本方針として、基盤となる技術の深耕、新製品開発ならびに顧客への対応力の強化等、積極的な研究開発活動を行っております。
当社グループの研究開発は、ウレタン材料事業本部の研究部、界面活性剤事業本部の研究部とBeauty & Personal Care部、機能材料事業本部の研究部、パフォーマンスポリマー事業本部の研究部、ファインケミカル事業本部の研究部、バイオ・メディカル事業本部の研究部、Siela Project、フラボトーン事業推進部の研究開発グループ、アグリ・ニュートリション事業推進部の研究開発グループ、事業企画部の新事業開発グループ、先端材料・プロセス開発部、テクノリサーチ部、業務革新部の業務グループ、研究所の総務課、及び連結子会社のサンノプコ㈱の研究本部、サンアプロ㈱の研究所で推進しました。
研究開発人員数はグループ全体で351名であり、これは当社グループ全人員の約五分の一に当たります。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、全社費用として報告セグメントに配分していない新規事業に係る研究開発費1,355百万円を含め5,275百万円であります。
当連結会計年度における新規事業の研究開発の成果としましては、次のとおりであります。
アグリ事業としましては、「ペプチド肥料」のラインナップを増やして3品とし、継続して国内外の複数地域にて販売及び圃場試験を実施しました。
匂いセンサー「FlavoTone®」につきましては駅トイレや工場敷地境界の臭気モニタリング用途を中心とした実証を積み重ねるとともに、食品・化学・香料分野の顧客に対する有償受託分析やデバイス及びアプリライセンスの販売を通じて、実績拡大を進めております。
その他の新規事業としましては、宇宙分野の探索として、学校法人立命館、国立大学法人東京大学と共同で提案した技術課題「月面土木作業に適した超高真空用油圧駆動アームの開発」において、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募する宇宙戦略基金事業(第二期)の技術開発テーマ/SX中核領域発展研究「SX-ARK」(運動と制御)」に採択されました。
一方、既存事業分野における各セグメントの主な研究開発成果は、次の(1)~(5)のとおりであります。
(1) 生活・健康産業関連分野本分野では、生活に密着した日用品向けの多様なニーズにきめ細かく対応するシャンプー基材や洗剤用の界面活性剤応用製品、臨床検査試薬キットならびに医療用機材などの製品を開発しております。
主な成果としては、非シリコーン系でありながらシリコーン系界面活性剤に匹敵する優れた洗浄性・湿潤性・浸透性(濡れ性)の特徴をもつ新規アニオン界面活性剤を開発したこと、機能性タンパク質「シルクエラスチン」を用いた「皮膚欠損創に対するシルクエラスチンスポンジ創傷用シート」の薬事承認を取得したこと、「半月板縫合術向けのシルクエラスチン」がAMED(日本医療研究開発機構)の医工連携イノベーション推進事業のもとで企業治験を開始したこと、紙コーティング剤用の消泡剤として食品接触関連法規に幅広く対応し、消泡性と低ハジキ性のバランスに優れる安心・安全なユニバーサル消泡剤「ノプタム1790」の販売を開始したことなどが挙げられます。
当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は833百万円であります。

(2) 石油・輸送機産業関連分野本分野では、自動車シートクッション用ポリウレタンフォーム用原料、潤滑油・燃料油の添加剤などの化学品ならびに切削油といった金属加工用薬剤のベース基材などの製品を開発しております。
主な成果としては、従来に比べて省燃費性に優れたエンジン油用新規粘度指数向上剤及び電気自動車(EV)用潤滑油向けに、摩耗を防止する添加剤の販売を開始したことなどがあげられます。
当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は1,004百万円であります。
(3) プラスチック・繊維産業関連分野本分野では、電子部品搬送トレーなどに使用される永久帯電防止剤、樹脂用の顔料分散剤、モデル用合成木材といったプラスチック関連製品ならびに化学繊維やガラス繊維、炭素繊維などの各種繊維用の薬剤などを開発しております。
主な成果としては、低抵抗タイプの永久帯電防止剤「ペレクトロンシリーズ」で、有機フッ素化合物(PFAS)を使用しない新グレードを開発したこと、木粉配合の高機能テキスタイル「MOC-TEX」を素材としたジャケットがウッドデザイン賞2025を受賞したこと(当該ジャケットは2025年大阪・関西万博に出展)などが挙げられます。
当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は790百万円であります。
(4) 情報・電気電子産業関連分野本分野では、複写機やプリンター用のトナーバインダー、電子部品製造用の工程薬剤、コンデンサ用電解液など情報・電気電子産業に使用される製品を開発しております。
主な成果としては、AIサーバー等での電流制御用として利用される高性能アルミ電解コンデンサ用電解液の高耐久性グレードの販売を開始したこと、有機ELディスプレー(OLED)の光学フイルム向けUV硬化樹脂のPFASフリーグレードを追加し、販売を開始したこと、近年の電子機器の処理速度増大に伴う電子部品からの発生熱量の効率的な放熱を促すための電子部品と冷却器とを密着させるウレタン系放熱ギャップフィラー『サーマップ』を開発したこと、半導体デバイスの性能向上や小型化に役立つ、積層セラミックコンデンサを作る工程向けの薬剤を開発し、2027年度から本格販売を見込むことなどが挙げられます。
当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は808百万円であります。
(5) 環境・住設産業関連分野他本分野では、環境浄化用の水処理薬剤、住宅用断熱材に用いられるポリウレタンフォーム用原料、建築シーラント原料などの製品を開発しております。
主な成果としては、土木工事用薬剤についてトンネル掘削時の掘削土の粘度調整薬剤「ビスカーエイト」を開発したこと、樹脂練り込み型消臭剤「ケシュナール」が自動車部品用途で採用されたこと、バイオエタノール製造工程用の次世代消泡剤として「ノプタム1560EZ」の販売を開始し、ラインアップ拡充により、多様な発酵プロセス、産業への応用が可能となり、周辺市場への横展開を図っていること、住宅用断熱材用原料について、地震発生時の火災への対応意識の高まり及び2030年以降の新築住宅へのZEHスタンダード化の流れに沿い、不燃吹付断熱材用原料の開発を推進したことなどがあげられます。
当連結会計年度における当分野に係る研究開発費は483百万円であります。
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
 当連結会計年度において、当社では5,046百万円、連結子会社では1,200百万円、合計で6,246百万円の設備投資を実施しました。
 生産設備に関しては、当社において生産能力増強・合理化に990百万円の設備投資を実施しました。
 研究開発力強化のための研究設備への投資としては、当社及び連結子会社で271百万円の投資を実施しました。
 各セグメント別には、生活・健康産業関連分野では882百万円、石油・輸送機産業関連分野では2,130百万円、プラスチック・繊維産業関連分野では1,559百万円、情報・電気電子産業関連分野では1,002百万円、環境・住設産業関連分野他では671百万円の投資を実施しました。
 上記、設備投資の所要資金については、自己資金および借入金を充当しました。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
 当社及び連結子会社における主要な設備は、以下のとおりであります。
(1)提出会社2026年3月31日現在 事業所名(所在地)設備の内容セグメントの名称帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計名古屋工場(愛知県東海市)ポリウレタンフォーム用原料、各種界面活性剤、樹脂分散剤、ウレタンビーズ製造設備他全セグメント2,3176,358570(99)81010,057300衣浦工場(愛知県半田市)ポリウレタンフォーム用原料製造設備、倉庫施設他全セグメント1,3718773,854(141)1186,22224京都工場(京都市東山区)潤滑油添加剤、繊維製造用薬剤の製造設備他全セグメント6392,02842(18)3573,068119鹿島工場(茨城県神栖市)トナーバインダー、潤滑油添加剤製造設備他全セグメント3,9924,3581,409(136)29910,058153本社・研究所(京都市東山区)研究開発設備・その他設備全セグメント1,51539828(7)3,8655,808463桂研究所(京都市西京区)研究開発設備全セグメント614186383(6)2661,451109 (2)国内子会社2026年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)設備の内容セグメントの名称帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計サンケミカル㈱川崎工場(川崎市川崎区)ポリウレタンフォーム用原料製造設備他全セグメント391944-2211,55644サンノプコ㈱名古屋事業所(愛知県東海市)紙パルプ薬剤、塗料用薬剤等の製造設備及び研究所全セグメント8431,252-1542,25085 (3)在外子会社2026年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)設備の内容 セグメントの名称 帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計サンヨーカセイ(タイランド)リミテッドラヨン工場(タイ国ラヨン県)帯電防止剤・ウレタン樹脂原料等の製造設備他全セグメント1,3572,067724(124)2484,39896サンヨーケミカル・テキサス・インダストリーズLLC米国テキサス州ウレタンビーズ製造設備石油・輸送機産業関連分野250224114(28)126027三洋化成精細化学品(南通)有限公司中国江蘇省南通市産業用界面活性剤、繊維用薬剤等の製造設備他石油・輸送機産業関連分野他00-004SDPグローバル(マレーシア)SDN.BHD.マレーシアジョホール州高吸水性樹脂製造設備生活・健康産業関連分野01-012 (注) 1.帳簿価額のうち「その他」は、工具器具及び備品、建設仮勘定、その他の有形固定資産、ソフトウエア及びその他の無形固定資産の合計額であります。
 2.サンケミカル㈱およびサンノプコ㈱は工場用地を賃借しております。
 三洋化成精細化学品(南通)有限公司は土地の使用権を有しております。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
 当社グループ(当社及び連結子会社)の設備投資計画は、翌連結会計年度以降の需要予測等に基づき原則的に各社が個別に策定しておりますが、重複投資とならないよう、提出会社を中心に調整を図っております。
 当連結会計年度末現在における重要な設備の新設、改修等の計画は次のとおりであります。
その所要資金については自己資金、借入金でまかなう予定であります。
(1)重要な設備の新設、改修等の計画会社名事業所名所在地設備の内容セグメントの名称投資予定金額資金調達方法着手及び完了予定年月総額(百万円)既支払額(百万円)着手完了提出会社京都工場京都市東山区微生物発酵・精製設備(新設)生活・健康産業関連分野1,057-自己資金2026年4月2028年1月 (2)重要な設備の除却等 経常的な設備の更新のための除却を除き、重要な設備の除却等の計画はありません。
研究開発費、研究開発活動483,000,000
設備投資額、設備投資等の概要671,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況43
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況19
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況8,220,000
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標0

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方 株式保有に関して、キャピタルゲインや配当を目的とする株式を「純投資目的」とし、それ以外の、経営政策の観点から保有する株式を「純投資目的以外」と区分しております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式イ.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 特定投資株式については、保有に至った背景が戦略的な関係の構築にあり、当該提携関係が現状でも共同事業の収益性に密接に関連するケース以外は縮減する方針であります。
保有継続可否については、個別銘柄ごとに、その簿価及び時価、与信リスク、直近3年間の取引等を総合的に勘案して、取締役会で検証し判断しております。
ロ.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式16230非上場株式以外の株式1020,421   (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式---   (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式-- ハ.保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式の保有区分、銘柄、株式数、貸借対照表計上額及び保有目的  特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社日本触媒5,070,4005,070,400当社グループの主要原料供給元であります。
原料調達面でのシナジー効果を目的として同社株式を保有しております。
有11,5098,833 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)ENEOSホールディングス株式会社2,477,0502,477,050当社グループの主に石油・輸送機関連分野の製品販売先であり、各種製品の主要原料の供給元である企業の持株会社であります。
また、化学品の合弁事業を営む提携先企業の持株会社であります。
販売促進面・原料調達面でのシナジー効果を目的として同社株式を保有しております。
有3,4931,938東京応化工業株式会社405,300405,300当社子会社であるサンアプロ㈱の重要な取引先であります。
製品開発面での円滑な取引関係の維持・拡大を目的として同社株式を保有しております。
有2,9871,255KPX Chemical142,758158,621石油・輸送機産業関連分野の取引先であり、同社設立時に出資しております。
KPXグループは技術開発面における重要なパートナー企業であり、技術交流を通じた事業基盤拡大を目的として同社株式を保有しております。
無724691KPX Holdings58,99058,990KPX Chemicalの株式を40%保有する大株主であります。
KPXグループは技術開発面における重要なパートナー企業であり、技術交流を通じた事業基盤拡大を目的として同社株式を保有しております。
無483328高圧ガス工業株式会社424,000424,000当社グループの主要原料供給元であります。
原料調達面での円滑な取引関係の維持・拡大を目的として同社株式を保有しております。
無466377大日精化工業株式会社78,80078,800プラスチック・繊維産業関連分野の取引先であります。
製品開発面におけるシナジーの維持・拡大を目的として同社株式を保有しております。
有339237ロート製薬株式会社123,400123,400生活・健康産業関連分野における研究開発のパートナー企業であります。
化粧品及びバイオ・メディカル事業における共同研究開発の促進を目的として資本業務提携契約を締結した事に伴い、同社株式を保有しております。
有297276 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社ファーマフーズ133,000133,000生活・健康産業関連分野における研究開発のパートナー企業であります。
化粧品・医薬品及びアグリ・ニュートリション分野での共同研究開発及び新規事業開発の促進を目的として資本業務提携契約を締結したことに伴い、同社株式を保有しております。
有88119Delta-Fly Pharma株式会社150,000150,000バイオ・メディカル事業における研究開発のパートナー企業であります。
創薬分野での技術開発促進を目的として共同開発契約を締結したことに伴い、同社株式を保有しております。
無2986(注)定量的な保有効果については記載が困難でありますが、保有の合理性については、上記②イ.に記載の方法で検証   しております。
ニ.保有目的が純投資目的である投資株式の前事業年度及び当事業年度における貸借対照表計上額の合計額並びに当事業年度における受取配当金、売却損益及び評価損益の合計額純投資目的で保有している投資株式はありません。
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社16
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社230,000,000
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社10
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社20,421,000,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社150,000
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社29,000,000
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社Delta-Fly Pharma株式会社
保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社バイオ・メディカル事業における研究開発のパートナー企業であります。
創薬分野での技術開発促進を目的として共同開発契約を締結したことに伴い、同社株式を保有しております。
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社