財務諸表
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| 提出書類、表紙 | 有価証券報告書 |
| 提出日、表紙 | 2026-06-15 |
| 英訳名、表紙 | NIPPON SANSO HOLDINGS CORPORATION |
| 代表者の役職氏名、表紙 | 代表取締役社長 濱田 敏彦 |
| 本店の所在の場所、表紙 | 東京都品川区小山一丁目3番26号 |
| 電話番号、本店の所在の場所、表紙 | (03)5788-8500 |
| 様式、DEI | 第三号様式 |
| 会計基準、DEI | IFRS |
| 連結決算の有無、DEI | true |
| 当会計期間の種類、DEI | FY |
corp
| 沿革 | 2【沿革】 1910年10月日本酸素合資会社を創立。 1911年5月酸素の製造、充填工場を東京大崎に新設。 1918年7月合資会社を株式会社に改組、商号を日本酸素株式会社と改称。 1934年5月ガス分離装置製作のため東京に蒲田製作所を設置。 1937年6月商号を日本理化工業株式会社と改称。 1949年5月東京証券取引所に株式を上場。 1954年12月川崎工場を新設し、液化酸素、液化窒素、液化アルゴンの製造を開始。 1955年4月東京製作所(旧蒲田製作所)を分離し新会社に日本理化工業株式会社の名称を継承させ、当社は商号を日本酸素株式会社と改称。 1964年5月日本理化工業株式会社を吸収合併。 1964年11月オンサイトプラント第1号となる周南工場(現 周南酸素株式会社)を開設。 1980年3月米国にJapan Oxygen, Inc.を設立。 1980年9月ステンレス製魔法瓶の製造を目的として株式会社日酸サーモを設立。 1981年8月半導体メーカー向け窒素他各種ガス供給基地(トータルガスセンター)第1号として岩手ガスセンターを設置。 1982年7月シンガポールにNational Oxygen Pte. Ltd.を設立。 1983年3月米国の特殊ガス事業を買収しMatheson Gas Products, Inc.を設立。 1987年10月半導体材料ガスの製造を目的として三重大山田工場(現 日本酸素JFP株式会社三重工場)を設置。 1992年1月米国の産業ガスメーカーであるTri-Gas, Inc.を買収。 1994年6月子会社である5つの工事会社を統合し、エヌエスエンジニアリング株式会社を設立。 1999年7月Matheson Gas Products, Inc.とTri-Gas, Inc.を合併し、Matheson Tri-Gas, Inc.(現 Nippon Sanso Matheson, Inc.)を設立。 2001年10月家庭用品事業部門を会社分割し、株式会社日酸サーモと統合の上、サーモス株式会社を設立。 大陽東洋酸素株式会社と共同にて特殊ガスの製造を目的としたジャパンファインプロダクツ株式会社(現 日本酸素JFP株式会社)を設立。 2002年10月産業機材事業部門を会社分割し、株式会社田中製作所と統合。 さらに、株式会社田中製作所は日酸商事株式会社と合併し、社名を日酸TANAKA株式会社と改称。 食品事業部門を会社分割し、株式会社フレックを設立。 2003年2月株式会社フレックの全株式を味の素冷凍食品株式会社に譲渡。 2003年3月株式会社日立製作所の空気分離プラントに関する事業を譲受。 2004年10月大陽東洋酸素株式会社と合併し、大陽日酸株式会社に商号を変更。 本社を品川区小山に移転。 2005年4月低温機器事業の関係会社であるダイヤ冷機工業株式会社と日酸工業株式会社を統合し、株式会社クライオワンを設立。 2005年10月医療関連事業グループ会社である株式会社小澤酸素、株式会社大和酸器と鈴木商館株式会社の関係会社鈴商メディカル株式会社の3社を統合し、日本メガケア株式会社を設立。 2006年2月北海道の産業ガスメーカーである日北酸素株式会社(現 日本酸素北海道株式会社)の株式を取得。 2006年3月株式会社日立製作所の100%子会社である日立酸素株式会社の全株式を取得し、大陽日酸東関東株式会社(現 日本酸素東関東株式会社)と商号を変更。 2007年10月液化炭酸株式会社、日本炭酸株式会社、日本液炭ホールディングス株式会社及び当社炭酸ガス事業部門を統合し、日本液炭株式会社を設立。 2008年5月中国大連長興島臨港工業区に大陽日酸(中国)投資有限公司(現 日酸投資有限公司)と大連長興島大陽日酸気体有限公司(現 大連長興島日酸気体有限公司)を設立。 2008年7月サーンエンジニアリング株式会社とエヌエスエンジニアリング株式会社の間で吸収分割を行い、大陽日酸エンジニアリング株式会社(現 日本酸素エンジニアリング株式会社)が発足。 2010年3月インドの産業ガス製造・販売会社であるK-Air Gases India Pvt. Ltd.の株式51%を取得し、Matheson K-Air Gases India Pvt. Ltd.(現 Nippon Sanso India Pvt. Ltd.)と改称。 2012年2月100%子会社のTaiyo Nippon Sanso Singapore Pte. Ltd.を通じてLeeden Ltd.を子会社化。 2013年4月サーンテック株式会社と双葉物産株式会社及び株式会社東栄化学を統合し、大陽日酸ガス&ウェルディング株式会社(現 日本酸素G&W株式会社)が発足。 2013年10月医療機器製造販売業者であるパシフィックメディコ株式会社(2020年10月、アイ・エム・アイ株式会社に吸収合併)の全株式を取得。 2014年2月Matheson Tri-Gas, Inc.を通じて米国の液化炭酸ガス並びにドライアイスの製造・販売業者であるContinental Carbonic Products, Inc.(2023年12月、Matheson Tri-Gas, Inc.に吸収合併)を買収。 2014年2月インドネシアの産業ガスメーカーであるPT. Samator Groupと合弁会社PT. Samator Taiyo Nippon Sanso Indonesiaを設立。 2014年7月東南アジアにおける地域統括会社Taiyo Nippon Sanso Holdings Singapore Pte. Ltd.(現 Nippon Sanso Holdings Singapore Pte. Ltd.)を設立。 2014年10月National Oxygen Pte. Ltd.、Taiyo Nippon Sanso Singapore Pte. Ltd.、Leeden Ltd.の3社を統合し、Leeden National Oxygen Ltd.(現 Nippon Sanso Singapore Ltd.)を設立。 2014年11月株式会社三菱ケミカルホールディングス(現 三菱ケミカルグループ株式会社)による当社株式に対する公開買付が成立し、同社の連結子会社となる。 2015年4月LPガス事業子会社5社を統合し、大陽日酸エネルギー株式会社(現 アストモスリテイリング株式会社)を設立。 2015年5月タイの持分法適用会社であったAir Products Industry Co., Ltd.(現 Nippon Sanso (Thailand) Co., Ltd.)を買収し、連結子会社化。 2015年7月TNSC (Australia) Pty Ltd(現 NSC (Australia) Pty Ltd)を通じて、オーストラリアの産業ガスディストリビューターであるRenegade Gas Pty Ltd(現 Supagas Pty Ltd)を買収。 2016年1月新日鐵住金株式会社(現 日本製鉄株式会社)と共同出資により、株式会社八幡サンソセンター(現 株式会社九州サンソセンター)を設立。 2016年9月Matheson Tri-Gas, Inc.を通じて、Air Liquide S.A.の米国での産業ガス事業の一部並びに関連する事業資産を買収。 2016年12月TNSC (Australia) Pty Ltdを通じて、オーストラリアの産業ガス・LPガスメーカーであるSupagas Holdings Pty Ltdを買収。 2017年10月JFEスチール株式会社より西日本製鉄所倉敷地区の空気分離装置の運転・整備等の業務移管を受け、株式会社JFEサンソセンター倉敷工場を開設。 2018年6月技術教育の拠点としてテクニカルアカデミーを開設。 2018年10月医療機器販売会社であるアイ・エム・アイ株式会社の全株式を取得。 2018年12月Praxair, Inc.(現 Linde plc)の欧州事業の一部を運営する法人の株式を取得。 2019年2月Matheson Tri-Gas, Inc.を通じて、Linde plcの子会社であるLinde Gas North America LLC(現 Linde Gas & Equipment Inc.)の米国でのHYCO事業の一部並びに関連資産を買収。 2020年10月会社分割(吸収分割)方式により持株会社体制に移行し、日本酸素ホールディングス株式会社に商号を変更。 吸収分割承継会社を大陽日酸株式会社(現 日本酸素株式会社)に商号変更し、日本での産業ガス及び関連機器の製造・販売に関する事業を承継。 2022年9月日本製鉄株式会社より東日本製鉄所君津地区の空気分離装置の運転・整備等の業務移管を受け、共同出資による株式会社君津サンソセンターを設立。 2024年11月Nippon Gases Euro-Holding S.L.U.(現 Nippon Sanso Euro-Holding S.L.U.)を通じて、イタリアのプラントエンジニアリング会社であるPolaris S.r.l.を買収。 2024年12月Supagas Pty Ltdを通じて、オーストラリアのWesfarmers Kleenheat Gas Pty Ltdのウェスタンオーストラリア州及びノーザンテリトリー州のLPガス販売事業を取得。 2025年7月NSC (Australia) Pty Ltdを通じて、オーストラリア及びニュージーランドのWesfarmers Ltd傘下で産業ガス事業を展開するCoregas Pty Ltd及びそのグループ会社を買収。 2026年3月Nippon Gases Euro-Holding S.L.U.傘下のOximesa S.L.U.を通じて、スペインで在宅医療サービス事業を展開するEsteve Teijin Healthcare, S.L.(現 Nippon Sanso Homecare España, S.L.U.)の株式を取得。 (旧大陽東洋酸素株式会社の沿革)1946年12月大陽酸素株式会社を設立。 1953年8月溶解アセチレン事業に関し、三菱化成工業株式会社(現 三菱ケミカル株式会社)と提携。 1960年11月愛知県海部郡に名古屋工場を設置。 1962年11月大阪府堺市に堺工場を設置。 1968年9月三菱油化株式会社(現 三菱ケミカル株式会社)と合弁会社鹿島酸素株式会社(現 株式会社ティーエムエアー)を設立。 1969年10月日本酸素株式会社と合弁会社富士酸素株式会社を設立。 1975年5月三菱商事株式会社と合弁会社ダイヤ冷機工業株式会社を設立。 1978年9月神奈川県海老名市に厚木工場を設置。 1982年2月株式会社熊本極陽サービス(現 極陽セミコンダクターズ株式会社)を設立。 1987年12月昭和電工株式会社(現 株式会社レゾナック・ホールディングス)と合弁会社川口總合ガスセンター株式会社を設立。 1990年2月日本酸素株式会社、日興酸素株式会社と合弁会社新相模酸素株式会社を設立。 1995年4月東洋酸素株式会社と合併し、大陽東洋酸素株式会社と商号変更。 2000年9月株式交換により日本炭酸株式会社を完全子会社化。 |
| 事業の内容 | 3【事業の内容】 当社グループは、主として酸素・窒素・アルゴン等各種工業ガス、LPガス、医療用ガス、特殊ガスの製造・販売及び溶断機器・溶接材料、各種ガス関連機器、空気分離装置の製造・販売、設備メンテナンス並びにステンレス製魔法瓶等の製造・販売を営んでおります。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当するため、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については、連結財務諸表の数値に基づいて判断することとなります。 主な事業内容と主要な関係会社の位置づけは、次のとおりで、事業内容の区分はセグメント情報における区分と同一であります。 主要な関係会社主な事業内容日本 大陽日酸㈱酸素、窒素、アルゴン、ヘリウム、水素、ガス関連機器、特殊ガス、電子関連機器・工事、化合物半導体製造装置、機械装置、LPガス、医療用ガス、医療機器、安定同位体の製造・販売日酸TANAKA㈱ガス溶断機器、レーザー加工機の製造・販売、各種圧縮・液化ガス、溶断機材の販売大陽日酸ガス&ウェルディング㈱溶断機材の販売並びに各種圧縮ガスの製造・販売日本液炭㈱液化炭酸ガス、ドライアイスの製造・販売並びに各種圧縮・液化ガスの販売大陽日酸東関東㈱酸素、窒素の製造・販売並びに各種圧縮ガス、特殊ガスの販売大陽日酸系統科技股份有限公司ガス供給機器、精製装置の製造・販売、配管工事日本メガケア㈱各種圧縮・液化ガスの販売、医療ガスの製造・販売、医療機器の販売・レンタルアイ・エム・アイ㈱医療機器の輸入・開発・販売・レンタル・メンテナンス㈱ティーエムエアー酸素、窒素、アルゴンの製造 米国 Matheson Tri-Gas, Inc.酸素、窒素、アルゴン、特殊ガス、水素、ドライアイス、機器の製造・販売、溶断機材の販売 欧州 Nippon Gases Euro-Holding S.L.U.ヨーロッパにおける関係会社の株式保有等Nippon Sanso Homecare España, S.L.U.在宅医療サービスの提供及び医療機器の販売Nippon Sanso Deutschland Holding GmbH中央ヨーロッパにおける関係会社の株式保有等Nippon Gases Belgium NV酸素、窒素、アルゴンの製造・販売Nippon Gases Italia S.r.l.イタリアにおける関係会社の株式保有等Nippon Gases Industrial S.r.l.酸素、窒素、アルゴンの製造・販売 主要な関係会社主な事業内容アジア・オセアニア Nippon Sanso Holdings Singapore Pte. Ltd.東南アジアにおける関係会社の株式保有等Leeden National Oxygen Ltd.溶接関連器具、安全具、各種圧縮ガス、特殊ガスの販売並びに酸素、窒素、アルゴンの製造・販売Nippon Sanso Vietnam Joint Stock Company酸素、窒素、アルゴンの製造・販売Nippon Sanso (Thailand) Co., Ltd. 〃NSC (Australia) Pty Ltdオセアニアにおける関係会社の株式保有等Coregas Pty Ltdオーストラリアにおける産業ガスの製造・販売日酸投資有限公司中国における関係会社の株式保有等日酸(揚州)電子材料有限公司特殊ガスの製造・販売日酸(上海)電子材料有限公司特殊ガスの販売日酸美気神(西安)電子材料有限公司 〃台湾日酸股份有限公司窒素の製造・販売、特殊ガス並びに機器の販売Matheson Gas Products Korea Co., Ltd.特殊ガスの製造・販売 サーモス サーモス㈱家庭用品等の製造・販売膳魔師(中国)家庭制品有限公司 〃 (注)1.次の各社は、当連結会計年度において下記のとおり商号変更しております。 ・Esteve Teijin Healthcare, S.L.は、Nippon Sanso Homecare España, S.L.U.へ商号変更しております。 ・Nippon Gases Deutschland Holding GmbHは、Nippon Sanso Deutschland Holding GmbHへ商号変更しております。 ・大陽日酸(中国)投資有限公司は、日酸投資有限公司へ商号変更しております。 ・揚州大陽日酸半導体気体有限公司は、日酸(揚州)電子材料有限公司へ商号変更しております。 ・大陽日酸特殊気体(上海)有限公司は、日酸(上海)電子材料有限公司へ商号変更しております。 ・美气神甩子材料(西安)有限公司は、日酸美気神(西安)電子材料有限公司へ商号変更しております。 2.次の各社は、2026年4月1日付けで下記のとおり商号変更しております。 ・大陽日酸㈱は、日本酸素㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸ガス&ウェルディング㈱は、日本酸素G&W㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸東関東㈱は、日本酸素東関東㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸系統科技股份有限公司は、台湾日酸系統科技股份有限公司へ商号変更しております。 ・Matheson Tri-Gas, Inc.は、Nippon Sanso Matheson, Inc.へ商号変更しております。 ・Nippon Gases Euro-Holding S.L.U.は、Nippon Sanso Euro-Holding S.L.U.へ商号変更しております。 ・Nippon Gases Belgium NVは、Nippon Sanso Belgium NVへ商号変更しております。 ・Nippon Gases Italia S.r.l.は、Nippon Sanso Italia S.r.l.へ商号変更しております。 ・Nippon Gases Industrial S.r.l.は、Nippon Sanso Industrial S.r.l.へ商号変更しております。 ・Leeden National Oxygen Ltd.は、Nippon Sanso Singapore Ltd.へ商号変更しております。 ・Matheson Gas Products Korea Co., Ltd.は、Nippon Sanso Matheson Korea Co., Ltd.へ商号変更しております。 3.以上の概略図は次頁のとおりです。 |
| 関係会社の状況 | 4【関係会社の状況】 会社名住所資本金主要な事業の内容議決権所有割合(%)関係内容役員の兼任(親会社) 三菱ケミカルグループ㈱東京都千代田区百万円50,000グループ会社の経営管理(被所有)50.7なし(連結子会社) 大陽日酸㈱東京都品川区百万円1,500日本100.0あり日酸TANAKA㈱埼玉県入間郡百万円1,220日本79.2(79.2)あり大陽日酸ガス&ウェルディング㈱大阪市西区百万円100日本100.0(100.0)あり日本液炭㈱東京都港区百万円600日本85.4(85.4)あり大陽日酸東関東㈱茨城県日立市百万円200日本100.0(100.0)なし大陽日酸系統科技股份有限公司台湾千ニュー台湾ドル21,200日本100.0(100.0)なし日本メガケア㈱東京都板橋区百万円100日本50.9(50.9)ありアイ・エム・アイ㈱埼玉県越谷市百万円100日本100.0(100.0)なし㈱ティーエムエアー東京都港区百万円1,305日本63.3(63.3)なしMatheson Tri-Gas, Inc.U.S.A.米ドル55米国100.0ありNippon Gases Euro-Holding S.L.U.Spain千ユーロ100,000欧州100.0ありNippon Sanso Homecare España, S.L.U.Spain千ユーロ35,700欧州100.0(100.0)なしNippon Sanso Deutschland Holding GmbHGermany千ユーロ5,000欧州100.0(100.0)なしNippon Gases Belgium NVBelgium千ユーロ125,284欧州100.0(100.0)なしNippon Gases Italia S.r.l.Italy千ユーロ30,000欧州100.0(100.0)なしNippon Gases Industrial S.r.l.Italy千ユーロ46,326欧州100.0(100.0)なしNippon Sanso Holdings Singapore Pte. Ltd.Singapore千シンガポールドル233,436アジア・オセアニア100.0なしLeeden National Oxygen Ltd.Singapore千シンガポールドル53,483アジア・オセアニア100.0(100.0)なしNippon Sanso Vietnam Joint Stock CompanyVietnam百万ドン1,533,301アジア・オセアニア95.4(0.0)なしNippon Sanso (Thailand) Co., Ltd.Thailand千タイバーツ132,000アジア・オセアニア96.8なしNSC (Australia) Pty LtdAustralia千豪ドル1,036,166アジア・オセアニア99.4なしCoregas Pty LtdAustralia千豪ドル174,445アジア・オセアニア100.0(100.0)なし日酸投資有限公司中華人民共和国千中国元585,248アジア・オセアニア100.0なし日酸(揚州)電子材料有限公司中華人民共和国千中国元232,111アジア・オセアニア100.0(100.0)なし日酸(上海)電子材料有限公司中華人民共和国千中国元23,754アジア・オセアニア100.0(100.0)なし日酸美気神(西安)電子材料有限公司中華人民共和国千中国元12,322アジア・オセアニア100.0(100.0)なし台湾日酸股份有限公司台湾千ニュー台湾ドル160,000アジア・オセアニア100.0(25.0)なしMatheson Gas Products Korea Co., Ltd.大韓民国百万韓国ウォン10,572アジア・オセアニア100.0(100.0)なしサーモス㈱新潟県燕市百万円300サーモス100.0なしその他162社----- 会社名住所資本金主要な事業の内容議決権所有割合(%)関係内容役員の兼任(持分法適用会社) 膳魔師(中国)家庭制品有限公司中華人民共和国千中国元133,587サーモス40.0(40.0)なしその他94社-----(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。 2.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。 3.上記連結子会社のうちには有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。 4.上記親会社の三菱ケミカルグループ㈱は有価証券報告書提出会社であります。 5.上記連結子会社のうち、大陽日酸㈱、Matheson Tri-Gas, Inc.、Nippon Gases Euro-Holding S.L.U.、Nippon Sanso Homecare España, S.L.U.、Nippon Sanso Deutschland Holding GmbH、Nippon Gases Belgium NV、Nippon Gases Italia S.r.l.、Nippon Gases Industrial S.r.l.、Nippon Sanso Holdings Singapore Pte. Ltd.、Nippon Sanso Vietnam Joint Stock Company、NSC (Australia) Pty Ltd、Coregas Pty Ltd、日酸投資有限公司及び日酸(揚州)電子材料有限公司は特定子会社に該当しております。 6.大陽日酸㈱、Matheson Tri-Gas, Inc.グループ及びNippon Gases Euro-Holding S.L.U.グループについては、売上収益(連結会社相互間の内部売上収益を除く。 )の連結売上収益に占める割合がそれぞれ10%を超えております。 大陽日酸㈱の主要な損益情報等(日本基準)は、以下のとおりであり、会計監査人による会社法第436条第2項第1号の規定に基づく監査を受けております。 ①売上高 282,732百万円②経常利益 39,136百万円③当期純利益 28,848百万円④純資産額 116,660百万円⑤総資産額 366,075百万円また、Matheson Tri-Gas, Inc.グループ及びNippon Gases Euro-Holding S.L.U.グループについては、セグメントの「米国」及び「欧州」の売上収益に占める当該連結子会社の売上収益(セグメント間の内部売上収益又は振替高を含む)の割合がそれぞれ100分の90を超えるため、主要な損益情報等の記載を省略しております。 7.上記連結子会社には、ジョイント・オペレーション(共同支配事業)を含んでおります。 8.一部の連結子会社の商号を当連結会計年度及び2026年4月1日付けで変更しております。 詳細は、「第1 企業の概況 3.事業の内容」に記載のとおりであります。 |
| 従業員の状況 | (2)【従業員の状況】 (1) 連結会社の状況 2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)日本5,967(1,178)米国4,606(7)欧州3,716(249)アジア・オセアニア4,658(234)サーモス1,356(696)報告セグメント計20,303(2,364)全社(共通)108(9)合計20,411(2,373) (注)従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。 )であり、臨時雇用者数(派遣社員を含む。 )は、当連結会計年度の平均人員を( )外数で記載しております。 (2) 提出会社の状況 2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢平均勤続年数平均年間給与(千円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)108(9)43才9ヶ月16年9ヶ月10,6413.1 セグメントの名称従業員数(人)日本-(-)米国-(-)欧州-(-)アジア・オセアニア-(-)サーモス-(-)報告セグメント計-(-)全社(共通)108(9)合計108(9) (注)1.従業員数は就業人員(役員及び当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。 )であり、臨時雇用者数(派遣社員を含む。 )は、当事業年度の平均人員を( )外数で記載しております。 2.平均年間給与(税込)は、基準外賃金及び賞与を含んでおります。 (3) 最大人員会社の状況① 当事業年度における従業員数が最も多い会社 大陽日酸㈱ 2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢平均勤続年数平均年間給与(千円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)2,164(114)42才7ヶ月17年10ヶ月9,0823.5 (注)1.従業員数は就業人員(役員及び社外から当社への出向者を除き、当社から社外への出向者を含む。 )であり、臨時雇用者数(派遣社員を除く。 )は、当事業年度の平均人員を( )外数で記載しております。 2.平均年間給与(税込)は、基準外賃金及び賞与を含んでおります。 3.大陽日酸㈱は、2026年4月1日付けで日本酸素㈱へ商号変更しております。 ② 上記①の次に従業員数が多い会社 大陽日酸エンジニアリング㈱ 2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢平均勤続年数平均年間給与(千円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)521(101)42才3ヶ月14年1ヶ月7,1176.0 (注)1.従業員数は就業人員(役員及び社外から当社への出向者を除き、当社から社外への出向者を含む。 )であり、臨時雇用者数(派遣社員を除く。 )は、当事業年度の平均人員を( )外数で記載しております。 2.平均年間給与(税込)は、基準外賃金及び賞与を含んでおります。 3.大陽日酸エンジニアリング㈱は、2026年4月1日付けで日本酸素エンジニアリング㈱へ商号変更しております。 (4) 労働組合の状況 当社には労働組合はありませんが、2026年3月31日時点において、当社の子会社である大陽日酸株式会社(2026年4月1日付けで日本酸素株式会社へ商号変更しております。 )等には、各社籍従業員にて、労働組合が組織されております。 その他労働組合との関係について特記すべき事項はありません。 (5) 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、労働者の育児休業取得率、労働者の男女の賃金の額の差異、採用した労働者に占める女性労働者の割合及び労働者に占める女性労働者の割合① 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合会社名前事業年度当事業年度大陽日酸㈱2.5%2.9%日酸TANAKA㈱5.0%4.0%大陽日酸ガス&ウェルディング㈱1.2%-日本液炭㈱-0.9%大陽日酸東関東㈱4.8%5.3%日酸運輸㈱--大陽日酸JFP㈱2.5%2.7%大陽日酸エンジニアリング㈱2.0%2.2%極陽セミコンダクターズ㈱--日本メガケア㈱5.2%5.0%アイ・エム・アイ㈱8.8%8.6%サーモス㈱5.6%10.0%(注)1.グループ会社のうち、常時雇用する労働者が101名以上の会社を開示対象としております。 2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。 3.出向者については、当社グループからグループ外への出向者を含み、グループ外から当社グループへの出向者を除いております。 4.次の各社は、2026年4月1日付けで下記のとおり商号変更しております。 ・大陽日酸㈱は、日本酸素㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸ガス&ウェルディング㈱は、日本酸素G&W㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸東関東㈱は、日本酸素東関東㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸JFP㈱は、日本酸素JFP㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸エンジニアリング㈱は、日本酸素エンジニアリング㈱へ商号変更しております。 ② 労働者の育児休業取得率会社名前事業年度当事業年度男性女性男性女性大陽日酸㈱60.0%100.0%80.0%100.0%日酸TANAKA㈱66.7%-75.0%-大陽日酸ガス&ウェルディング㈱28.6%100.0%12.5%133.3%日本液炭㈱--100.0%100.0%大陽日酸東関東㈱----日酸運輸㈱--100.0%-大陽日酸JFP㈱--83.3%-大陽日酸エンジニアリング㈱28.6%-60.0%-極陽セミコンダクターズ㈱---100.0%日本メガケア㈱--100.0%-アイ・エム・アイ㈱--25.0%100.0%サーモス㈱--90.0%80.0%(注)1.2025年度より、開示対象を常時雇用する労働者が101名以上のグループ会社に拡大しております。 開示対象外である年度及び出産者(配偶者出産者)が0名の場合は、「-」と表示しております。 2.育児休業取得率は、「育児休業開始者 ÷ 出産者(配偶者出産者) × 100」の算式で計算しております。 (育児休業開始者は休業開始日、出産者(配偶者出産者)は出産日を基準として人数を計上しているため、育児休業取得率が100%を上回ることがあります。 )なお、男性の育児休業取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。 3.出向者については、当社グループからグループ外への出向者を含み、グループ外から当社グループへの出向者を除いております。 4.次の各社は、2026年4月1日付けで下記のとおり商号変更しております。 ・大陽日酸㈱は、日本酸素㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸ガス&ウェルディング㈱は、日本酸素G&W㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸東関東㈱は、日本酸素東関東㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸JFP㈱は、日本酸素JFP㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸エンジニアリング㈱は、日本酸素エンジニアリング㈱へ商号変更しております。 ③ 労働者の男女の賃金の額の差異会社名前事業年度当事業年度正社員パート・有期社員全労働者正社員パート・有期社員全労働者大陽日酸㈱66.0%81.5%66.9%65.7%76.9%66.2%日酸TANAKA㈱77.1%59.6%71.7%80.2%62.8%74.5%大陽日酸ガス&ウェルディング㈱68.1%62.9%64.4%67.4%62.9%65.0%日本液炭㈱60.7%80.5%61.3%63.4%75.5%63.6%大陽日酸東関東㈱86.5%68.5%80.0%84.2%57.6%75.2%日酸運輸㈱65.2%12.3%40.9%69.6%42.7%64.9%大陽日酸JFP㈱81.4%76.7%80.6%82.7%109.3%82.3%大陽日酸エンジニアリング㈱78.8%55.0%69.2%84.5%54.4%72.8%極陽セミコンダクターズ㈱65.9%78.0%63.9%69.2%76.6%67.9%日本メガケア㈱68.2%54.9%65.2%70.6%54.9%66.7%アイ・エム・アイ㈱81.2%60.2%69.9%82.2%54.2%71.8%サーモス㈱63.6%47.7%61.4%65.2%54.4%63.5%(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであり、男性の賃金に対する女性の賃金割合を記載しております。 2.平均年間給与(税込)は、基準外賃金及び賞与を含んでおります。 3.出向者については、当社グループからグループ外への出向者を含み、グループ外から当社グループへの出向者を除いております。 4.職位者や管理的地位にある労働者、深夜業を伴う職種において男性比率が相対的に高い要員構成となっていることが男女間賃金格差の主な要因であり、女性の登用を促進することで格差の是正を進めてまいります。 非正規従業員については、再雇用者や嘱託社員、アルバイト従業員など、職務内容や雇用形態の異なる複数の職群において男性比率が相対的に高いことから、男女間賃金格差が正規従業員に比べて大きい傾向があります。 5.グループ会社のうち、常時雇用する労働者が101名以上の会社を開示対象としております。 6.次の各社は、2026年4月1日付けで下記のとおり商号変更しております。 ・大陽日酸㈱は、日本酸素㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸ガス&ウェルディング㈱は、日本酸素G&W㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸東関東㈱は、日本酸素東関東㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸JFP㈱は、日本酸素JFP㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸エンジニアリング㈱は、日本酸素エンジニアリング㈱へ商号変更しております。 ④ 採用した労働者に占める女性労働者の割合会社名当事業年度大陽日酸㈱26.8%日酸TANAKA㈱9.5%大陽日酸ガス&ウェルディング㈱32.1%日本液炭㈱14.6%大陽日酸エンジニアリング㈱10.3%(注)1.グループ会社のうち、常時雇用する労働者が301名以上の会社を開示対象としております。 2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づく一般事業主行動計画等に関する省令の一部を改正する省令」及び「事業主行動計画策定指針の一部を改正する件」(令和7年12月23日)の改定に基づき算出したものであります。 3.出向者については、当社グループからグループ外への出向者を含み、グループ外から当社グループへの出向者を除いております。 4.次の各社は、2026年4月1日付けで下記のとおり商号変更しております。 ・大陽日酸㈱は、日本酸素㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸ガス&ウェルディング㈱は、日本酸素G&W㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸エンジニアリング㈱は、日本酸素エンジニアリング㈱へ商号変更しております。 ⑤ 労働者に占める女性労働者の割合会社名当事業年度大陽日酸㈱17.0%日酸TANAKA㈱17.6%大陽日酸ガス&ウェルディング㈱21.7%日本液炭㈱19.9%大陽日酸エンジニアリング㈱8.1%(注)1.グループ会社のうち、常時雇用する労働者が301名以上の会社を開示対象としております。 2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づく一般事業主行動計画等に関する省令の一部を改正する省令」及び「事業主行動計画策定指針の一部を改正する件」(令和7年12月23日)の改定に基づき算出したものであります。 3.出向者については、当社グループからグループ外への出向者を含み、グループ外から当社グループへの出向者を除いております。 4.次の各社は、2026年4月1日付けで下記のとおり商号変更しております。 ・大陽日酸㈱は、日本酸素㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸ガス&ウェルディング㈱は、日本酸素G&W㈱へ商号変更しております。 ・大陽日酸エンジニアリング㈱は、日本酸素エンジニアリング㈱へ商号変更しております。 |
| 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 | 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1) 会社の経営方針当社グループは、企業理念として「進取と共創。 ガスで未来を拓く。 The Gas Professionals」を掲げております。 「私たちは、革新的なガスソリューションにより社会に新たな価値を提供し、あらゆる産業の発展に貢献すると共に、人と社会と地球の心地よい未来の実現をめざします。 」このような思いを企業活動の基本方針とし、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。 (2) 中長期的な経営戦略及び対処すべき課題当社グループを取り巻く事業環境においては、世界的な物価上昇圧力や地政学リスク長期化に加え、関税措置の強化に起因する全世界的な景気後退懸念、さらには戦略物資の供給懸念など、多様で複雑なマクロ経済環境の変化に直面いたしました。 こうした外部要因によるコストの増加は当社グループにおける重要な対処すべき課題です。 この課題に対して、当社はグループ全体での製品の価格マネジメントの推進と生産性向上活動などの施策を積極的に行い対応してまいりました。 足元では、イランにおける紛争など地政学リスクはますます高まるとともにサプライチェーンリスクが増大しております。 顧客産業への影響やエネルギー価格の変動など、当社グループの事業への影響について引き続き注視し、適切に対処してまいります。 また、生成AIの活用促進などデジタル技術の進展によって、当社グループの事業領域である半導体・エレクトロニクス市場に中長期的な成長機会が生まれており、こうした変化にも迅速に対応していく必要があります。 以上のような環境認識のもと、当社は本年3月に新中期経営計画「Next Innovation 2030 - Evolving for the Future」(対象期間:2027年3月期~2030年3月期。 以下、「Next Innovation 2030」という。 )を策定いたしました。 前中期経営計画「NS Vision 2026 - Enabling the Future」(対象期間:2023年3月期~2026年3月期。 以下、「NS Vision 2026」という。 )は、純粋持株会社制移行後初の経営計画として、未来の成長を支える基盤づくりに重点を置き、当初計画を概ね上回る成果を挙げてまいりました。 こうして築いた基盤を踏まえ、Next Innovation 2030では以下の3点を重点戦略として設定し、未来へ向かって進化し続ける段階へとステージを引き上げます。 各々の戦略実行にあたっては、グループ事業会社が有する強みを共有し、シナジーを高めることを目的として、グループ横断のCenter of Excellence(以下、「CoE」という。 )体制を構築します。 CoE体制においては、「エレクトロニクス事業の拡大」やNS Vision 2026のオペレーショナル・エクセレンス活動を承継する「Commercial, Operations, Resilience and Execution(CORE)」などを重点テーマとして設定し、今後4年間にわたり、グループ重点戦略の着実な実行を通じて、事業収益の拡大及び新たな成長ドライバーの創出に取り組んでまいります。 ① 産業ガス事業の収益力の強化・オペレーショナル・エクセレンスの拡大によるベストプラクティス共有の加速・レジリエント事業の拡大 ② エレクトロニクス事業の拡大・トータル・ガス・サプライ・ソリューションのグローバル展開の加速・先端材料分野への重点投資・新たな地域への参入 ③ 将来の成長ドライバーの創出・イノベーションマインドのさらなる醸成・グローバルな事業開発・研究開発体制の拡充によるイノベーションの加速 上記のグループ重点戦略を軸にしながら、以下のセグメント別戦略を遂行いたします。 日本・産業ガスに加え、ガスを起点とした革新的な事業の拡充をめざしたポートフォリオの実現・エレクトロニクス事業の拡大と研究開発力の強化・革新事業(安定同位体、アディティブ・マニュファクチャリング)の拡大 米国・プラント稼働効率の向上・事業密度の向上・エレクトロニクス材料ガス・機器事業の拡大 欧州・産業ガス事業のフットプリント拡大・エレクトロニクス事業(機器、トータル・ガス&ケミカル・マネジメント含む)の強化・カーボンニュートラル等の革新的な事業の拡大・ヘルスケア事業の拡大・DX、ロボティクスの活用 アジア・オセアニア・ガス事業の強化(アプリケーション含む)・エレクトロニクス事業の強化・HYCO事業(※)の機会追求・急成長をサポートするガバナンス体制の拡充(※)天然ガス等から水蒸気改質装置(SMR)で分離される水素(H2)と一酸化炭素(CO)を石油精製・石油化学産業にパイプラインを通じて大規模供給する事業 サーモス・当社グループ唯一のBtoCビジネスとして、魔法びん事業から生活全体に寄り添う「ライフスタイルブランド」への進化・サステナビリティを企業文化として確立し、それを支える事業変革の実現・グローバル市場でのさらなるブランド力強化とパートナーシップ構築を通じて海外展開を推進 上記に加えて、グループとして「人的資本価値の創造」「ブランディング」「サステナビリティ」「DX」「エンジニアリング」「技術・事業開発戦略」の6つのテーマで経営基盤の進化に努め、社会・市場環境の変化に迅速に対応してまいります。 財務KPI 実績(2026年3月期)Next Innovation 2030最終年度目標(2030年3月期)売上収益 [億円]13,59615,000~15,750コア営業利益 [億円]2,0302,500~2,750EBITDA(注1) [億円]3,2994,000~4,400EBITDAマージングループ:24.3%各セグメント:16.5~32.8%グループ:≧26.5%各セグメント:≧19.0%EBITDA純有利子負債倍率(注2)2.37倍≦1.5倍ROCE after Tax(注3)7.1%≧8.0%(注)1.EBITDA(Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortization)コア営業利益に減価償却費及び償却費を加えて算出される利益です。 国・地域により、金利水準、税率、減価償却費などに差異がありますが、この指標ではその差異を最小限に抑え、利益額を表示します。 2.EBITDA純有利子負債倍率純有利子負債÷EBITDAで算出する財務健全性を示す指標です。 3.ROCE after Tax(Return on Capital Employed after Tax:税引後使用資本利益率)[NOPAT:税引後コア営業利益(+受取配当金)]((コア営業利益-コア営業利益に含まれる持分法による投資損益)×(1-実効税率)+コア営業利益に含まれる持分法による投資損益+受取配当金)÷[使用資本](有利子負債+親会社の所有者に帰属する持分)で算出する資本効率性指標です。 サステナビリティKPI 実績(2025年3月期)Next Innovation 2030最終年度目標(2030年3月期)ご参考:長期目標(2036年3月期)GHG排出量削減率(注4)16.5%9%(2031年3月期)21%環境貢献性商品・サービスの提供によるGHG削減貢献量の増加率(注5)-30%-サステナブルビジネス売上の増加率(注5)(注6)-30%-生産単位当たりの取水量削減率(注5)-10%-生産単位当たりの廃棄物削減率(注5)-10%-休業災害度数率(注7)1.85≦1.3-女性管理職比率16.7%≧22%(2031年3月期)-女性従業員比率20.8%≧25%(2031年3月期)-サステナブルエンゲージメントスコア(注8)81≧83-コンプライアンスサーベイスコア-≧80-(注)4.特定顧客向けにオンサイト供給を担う子会社のジョイント・オペレーション化に伴い、前中期経営計画「NS Vision 2026」から、基準年度のGHG排出量及び実績の見直しを行っております。 5.基準年度:2025年3月期6.サステナブルビジネス売上には、食品及び飲料、医療・ヘルスケア及びライフスタイルなどの製商品・サービスが含まれます。 7.休業災害度数率労働災害の発生頻度を表す指標であり、休業災害被災者数÷延べ労働時間×100万時間で算出します。 8.サステナブルエンゲージメントスコアは、「 ①会社への愛着(Engaged)、②生産性と業績を支える職場環境(Enabled)、③職場における身体的・人間関係的・感情的な健康(Energized)」を総合的にとらえる指標です。 当社グループは、グループ理念にも通じるDNAである「進取の気概(イノベーティブマインド)」と技術力を一層高めることで、産業・社会を取り巻く環境変化に的確に対応し、未来の課題に応えうる企業への進化をめざし、上記に掲げた課題に取り組んでまいります。 |
| サステナビリティに関する考え方及び取組 | 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】 当社グループは、「革新的なガスソリューションにより社会に新たな価値を提供し、あらゆる産業の発展に貢献すると共に、人と社会と地球の心地よい未来の実現をめざします。 」というビジョンのもと、ステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを大切にし、サステナブルな成長及び企業価値のさらなる向上を目指していきます。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1)サステナビリティ全般① ガバナンス 当社グループは、取締役会の決議により、当社グループが社会から信頼され、持続的に発展していけるよう、サステナビリティに関わる各種方針を制定し、開示しております。 取締役会の決議にもとづきグローバル戦略検討会議、グローバルリスクマネジメント会議、グローバルコンプライアンスコミッティを設置し、これらの会議を通じて、各種方針に基づいたサステナビリティに関わる当社グループの具体的な対応を検討しております。 ≪グローバル戦略検討会議≫ グローバル戦略検討会議は原則年1回開催され、代表取締役社長 CEO(Chief Executive Officer)を議長とし、執行役員、室長、監査役及び議長が指名する者で構成されています。 当社グループの次年度予算の決議を行う前に、各事業会社の戦略について詳細を確認するとともに、当社グループ全体での最適な資源配分についての審議を行っています。 会議内ではGHG排出量目標などのサステナビリティを含めた財務・サステナビリティの定量的・定性的目標進捗状況についても共有・議論を行っております。 グローバル戦略検討会議で決定された事項のうち技術リスクに関する事項については、当社と各事業会社間で開催する技術リスク連絡会議などで具体的な対応策が決定され、グローバルに展開しております。 ≪グローバルリスクマネジメント会議≫ グローバルリスクマネジメント会議は原則年1回開催され、代表取締役社長 CEOを議長とし、執行役員、室長、監査役、グループCCO(Chief Compliance Officer)、地域リスクマネジメント統括責任者及び議長が指名する者で構成されています。 事業環境の変化の認識と企業価値の向上と毀損の両面からリスクの特定・評価を実施し、当社グループの重要リスクの選定、対応に関する事項、全社的なリスクマネジメントに関する重要事項などについて審議を行います。 グローバルリスクマネジメント会議の詳細については、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク (3)グローバルリスクマネジメント会議」に記載しております。 ≪グローバルコンプライアンスコミッティ≫グローバルコンプライアンスコミッティは原則年1回開催され、グループCCOである議長と日本、海外各地域及びサーモスで任命された地域CCOで構成されています。 当社グループのコンプライアンス推進と実効性の確保を目的に開催され、コンプライアンス推進方針及び各地域でのコンプライアンス違反事案、訴訟事案、コンプライアンス教育の実施状況報告を行うとともに、必要に応じて個別の課題などに関する審議を行います。 審議事項には、当社グループ行動規範、方針の改廃、コンプライアンス推進年度計画、内部通報制度の運用上の課題に関する事項などが含まれます。 ≪サステナビリティ統括室≫ 当社グループでは、CSO(Chief Sustainability Officer)の統括の下、「サステナビリティ統括室」が戦略の策定やリスクの審議をはじめ、サステナビリティに関わる活動全般について推進しております。 サステナビリティに関する取組みなどの活動については、取締役会で適宜、報告しております。 当社グループのサステナビリティに関するガバナンス体制図は、以下のとおりです。 当社グループのサステナビリティの推進活動の充実・浸透を目的に、グローバル戦略検討会議を補完する会議体として、サステナビリティ推進委員会を2023年7月より新設いたしました。 また、2024年4月より日本、海外各地域及びサーモスに地域CSOを置き、各事業会社とのサステナビリティに関する議論・取組みを推進しております。 (図表1)サステナビリティに関する「ガバナンス体制図」 表:取締役会での主なサステナビリティ関連事項 報告・検討議題2026年3月期・サステナビリティ関連実績報告・サステナビリティKPI(NS Vision 2026)進捗報告・各事業会社のサステナビリティプログラム進捗報告・CDP回答方針の報告・MOS(Management of Sustainability)指標の次年度目標及び前年度実績報告・取締役報酬に連動するサステナビリティKPIの達成度報告・グローバル戦略検討会議及びグローバルリスクマネジメント会議報告・グローバルコンプライアンスコミッティ報告・新中期経営計画の承認・方針の策定及び改定の承認“リスクマネジメント方針”“業務の適正を確保するための体制” ② 戦略 地球規模での環境問題やさまざまな社会課題の解決が求められる中で、企業活動においてもSDGsに代表されるようなサステナビリティへの取組みの重要性が増しております。 このような状況の下、当社は、企業存立の前提となる人権の尊重、保安安全、企業倫理の3項目を含む24の重点課題(マテリアリティ)を抽出し、2021年にサステナビリティに関するマテリアリティの見直しを行いました。 これらを踏まえ、前中期経営計画「NS Vision 2026」では、初めてサステナビリティに関する8つのプログラム及びKPIを設定し、推進してきました。 そして、2026年4月から開始した新中期経営計画「Next Innovation 2030」では、サステナビリティに関わるリスク管理に加え、事業機会としての側面にも着目し、新たに2つのプログラムを追加しました。 当社グループは、行動規範に掲げる「革新的なガスソリューションを通じて、あらゆる産業のお客様の価値創造に貢献するとともに、人と地球の心地よい関係を創り、豊かで持続可能な社会の実現への貢献」に向け、新しいマテリアリティを踏まえた取組みを推進していくことで、サステナブルな成長及び企業価値のさらなる向上を目指していきます。 当社グループのマテリアリティの特定プロセス及びマテリアリティは、以下のとおりです。 《マテリアリティ特定プロセス》Step1:課題の抽出GRIガイドライン、国連グローバル・コンパクト、ISO26000などの国際的ガイドライン、SDGsやESG評価機関の評価項目を参照し、当社の事業活動に関係する環境、社会課題を抽出Step2:社内アンケートとマテリアリティ候補の特定グローバルでの従業員アンケートを実施し、各リージョン事業との整合、妥当性の確認及び「ステークホルダー」及び「自社」2軸での重要度を定量評価Step3:社内議論と確定絞り込んだ重要課題及びその優先順位付けについてグローバル戦略検討会議、経営会議及び取締役会においてその妥当性の議論、総合的評価を実施し、マテリアリティ・マトリックスを作成Step4:承認取締役会での承認を得て、特定 (図表2)マテリアリティ ③ リスク管理 当社グループでは、当社グループ全体でリスクの管理体制を構築し、サステナビリティ関連の機会・リスクをマネジメントしております。 具体的には、年1回開催するグローバル戦略検討会議及びグローバルリスクマネジメント会議において、サステナビリティ関連リスクの特定・評価を行っております。 また、グローバル戦略検討会議では、各事業会社の機会についても議論・共有しております。 これらの機会・リスクについては、サステナビリティ統括室が事務局を担当する、当社と各事業会社間で開催する技術リスク連絡会議などで具体的な対応策が決定され、グローバルに展開しております。 会議体リスクの特定・評価、マネジメントのプロセス• グローバル戦略検討会議• グローバルリスクマネジメント会議• グローバルコンプライアンスコミッティ• 技術リスク連絡会議• 長期リスクの早期発見とその顕在化の防止、また顕在化したときに迅速な対応ができるよう、当社グループ各社でリスク管理体制を構築• リスクの重要度は、発生頻度×財務又は戦略面への影響度により決定• 年1回開催のグローバル戦略検討会議(議長:CEO)により、事業に関する財務又は戦略面での影響を評価• 年1回開催のグローバルリスクマネジメント会議(議長:CEO)により、事業環境の変化の認識と企業価値の向上と毀損の両面からリスクの特定・評価を実施し、重要リスクを選定• グローバルコンプライアンスコミッティ(議長:グループCCO)において、コンプライアンスに関する重大なリスクを特定・評価し、各地域の施策に反映• グローバル戦略検討会議で決定された事項は、当社と各事業会社間で開催する技術リスク連絡会議で具体的な対応策が決定され、グローバルに展開 ④ 指標及び目標 当社グループは、特定したマテリアリティに対して、当社グループ全体で取り組むサステナビリティプログラムを策定し、これらのプログラムの推進による取組みの強化、充実を図っていくことで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。 この取組みを進めるにあたり、サステナビリティ目標を設定し、各指標について毎年の進捗をモニタリングすることで、マテリアリティへの取組みを着実に推進してまいります。 2026年3月期実績は、2026年9月以降に当社ウェブサイト上で公表する「統合報告書2026」をご参照ください。 8つのサステナビリティプログラムとサステナビリティ目標プログラム名取組み内容サステナビリティ目標NS Vision 2026最終年度目標(2026年3月期)2025年3月期実績Carbon Neutral Program Ⅰ当社グループのGHG排出量の削減GHG総排出量削減(注1)18%21.2%Carbon Neutral Program II環境貢献製商品による顧客のGHG削減GHG削減貢献量当社グループが販売する環境貢献製商品によるGHG削減量>当社グループGHG総排出量8,104>5,258千t-CO2eSafety First Program休業災害度数率の低減休業度数率(連結)(注2)≦1.61.85Talent Diversity Program多様な人財活用の推進女性従業員比率≧22%20.8%女性管理職比率≧18%16.7%Compliance Penetration Programコンプライアンス教育の実施と徹底コンプライアンス研修受講率100%100%Zero Waste Program廃棄物の排出削減---Sustainable Water Program水資源の有効活用---Quality Reliability Program品質・信頼性の向上をめざした取組み---(注)1.欧州事業買収が完了した2019年3月期の実績を補正し基準年度として、該当年度の削減目標を設定します。 2.休業度数率労働災害の発生頻度を表す指標であり、休業災害被災者数÷延べ労働時間×100万時間で算出します。 (2)気候変動への対応 当社グループは、人と社会と地球の心地よい未来の実現に向け、環境負荷低減や省エネルギー活動の推進、GHG排出量削減に貢献する製商品の拡大に取り組んできました。 そして、2019年11月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への賛同を表明し、情報開示を進めてまいりました。 今後も、新しいマテリアリティの一つである「気候変動の緩和と適応」を推進し、TCFDの提言に沿った情報開示を実施していきます。 〔TCFDに沿った情報開示〕① ガバナンス 気候変動への対応にかかわるガバナンスに関しては、「(1)サステナビリティ全般 ① ガバナンス」をご参照ください。 ② 戦略 当社グループでは、気候変動の事業への影響を把握し、気候変動の機会・リスクに対する当社グループ戦略のレジリエンスを評価することを目的として、シナリオ分析を実施しております。 「移行シナリオ(2℃未満シナリオ)」、「物理的気候シナリオ(4℃シナリオ)」による短期(~2025年)・中期(2026~2030年)・長期(2031~2050年)の時間軸を考慮し、機会・リスクの洗い出しを行い、各リージョンでの主にガスビジネスにおけるこれらの機会・リスクに対して〔影響を受ける可能性〕×〔影響の大きさ〕の指標を基に評価を行いました。 当社グループにとって財務的に大きなインパクトを与えるマイナスの影響をリスクととらえ、プラスの影響を機会ととらえております。 「移行シナリオ」では、国際エネルギー機関(IEA)のSustainable Development Scenario(SDS)、「物理的気候シナリオ」では、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書(2014年発表)による地球温暖化シナリオ(RCP8.5)を参考にし、インパクト分析を行いました。 なお、シナリオ分析により特定した事業機会を獲得していくために、カーボンニュートラルに関わる領域での事業成長を目指すグローバルな組織を編成し、事業機会を探求するとともにカーボンニュートラル社会の実現に向けた取組みを推進しております。 当社グループの機会・リスクを整理し、調達、操業、製品・サービスにおいて考えられるインパクトを分析、統合化した結果は「図表3 TCFDシナリオ分析」のとおりです。 (図表3)TCFDシナリオ分析タイプ気候変動リスク項目評価事業リスク事業機会当社の対応移行政策規制カーボンプライシング制導入大〈中長期〉・税負担の増加による収益減少〈中長期〉・早期対応の差別化による事業機会獲得・PPAやグリーン電力証書による再生可能エネルギーの導入拡大技術低炭素な代替製品への置換・省エネの進展中〈中長期〉・低炭素製品選別による既存商材の売上減少〈短中期〉・省エネによる収益幅増大・低炭素化に資する既存製品の需要拡大〈中長期〉・低炭素化に寄与する環境貢献商材の事業機会拡大・環境貢献商材の開発促進・DX技術の導入などの生産性改善による省エネルギー化促進(SAITEKI導入(注1)、配送最適化)市場市場ニーズの変化顧客の事業活動の変化大〈長期〉・既存顧客である鉄鋼・化学セクターのプロセス変更に伴う売上減少・水電解プロセスの需要拡大に伴う副生O2ガスを活用した新規参入による売上減少〈中長期〉・ブルー/グリーン水素需要の拡大・グリーン燃料の需要拡大・CCUS(注2)に向けたCO2回収需要の拡大・カーボンフリー(H2、 NH3)燃焼技術の導入推進/拡大・酸素燃焼の利用拡大・CCUS(注2)に対応した中規模CO2回収需要の獲得・HYCO事業によるH2供給事業の拡大・環境貢献商材の拡販評判業界批判大〈中長期〉・GHG排出企業への投資家評価低下〈中長期〉・GHG削減貢献を示すことで安定した資金調達の継続・統合報告書などによるGHG削減貢献の定量データの開示・サステナビリティ情報の開示促進物理急性災害の激甚化台風頻発豪雨・干ばつ中〈中長期〉・異常気象に伴う災害による工場の操業停止・支払保険料の増加-・災害対策の推進・保険の活用慢性海面上昇平均気温の上昇小〈長期〉・気温上昇に伴う空気分離装置のランニングコスト増による収益幅縮小〈中長期〉・疾病治療に対する医療製品の需要拡大・老朽化の進んだ空気分離装置のリプレースによるランニングコスト低減・医療用酸素などの提供(注)1.数値解析を用いた空気分離装置の最適操業手法2.Carbon Capture, Utilization and Storage シナリオ分析評価の結果「大」/「中」と判定された機会・リスクである下記の4項目に関して、自社事業への財務的な影響について定量的試算を実施いたしました。 試算結果は下記のとおりです。 なお、本試算は2024年時点のものとなります。 カテゴリ項目名シナリオ試算内容試算結果事業リスク税負担の増加による収益減少1.5℃当社グループの2030年時点の炭素価格による財務影響額594億~925億円事業リスク既存顧客である鉄鋼・化学セクターのプロセス変更に伴う売上減少―鉄鋼分野におけるプロセス変更の見通し―2℃未満当社グループ及び関連会社の2050年時点の高炉向け酸素売上高300億円(現状の600億円から半減)事業リスク異常気象に伴う災害による工場の操業停止4℃2050年に100年に一度の洪水が発生した際の当社グループの生産拠点の被害額360億円(災害保険の適用を考慮時は180億円)事業機会ブルー/グリーン水素需要の拡大1.5℃2030年、2050年時点のブルー/グリーン水素の市場規模13兆~41兆円(2030年)60兆~218兆円(2050年) 上記試算結果の詳細<リスク>カーボンプライシング導入:税負担の増加による収益減少 当社グループは、2050年カーボンニュートラルを目指すとともに、「NS Vision 2026」において、GHG排出量を、2019年3月期を基準年度として、2026年3月期18%、2031年3月期32%削減に取り組んできました。 当社グループの2031年3月期のGHG排出量(Scope1+2)は、約455万トンの見通しであり、IEA WEO2023のNZEシナリオを踏まえ、2030年度の炭素価格単価を約1.3万~2万円/t-CO2e(90~140 米ドル/t-CO2e)と想定し、顧客に価格転嫁できない場合、その炭素価格による当社グループの財務影響額は、年間594億~925億円という試算となります。 さらなるGHG削減に向けて、空気分離装置のリプレースやグリーン電力証書の購入、再生可能エネルギーの導入などを進めていきます。 <リスク>顧客の事業活動の変化:既存顧客である鉄鋼・化学セクターのプロセス変更に伴う売上減少 当社グループ及び関連会社の高炉+転炉向け酸素の売上高は、当社グループ連結売上の5%程度(約600億円)と推計されます。 IEA ETP2020のSDSシナリオにおける「製造方法別の製鉄量の見通し」を踏まえ、鉄鋼分野における酸素需要量の変動を考慮すると、当社グループ及び関連会社の2050年の高炉+転炉向け酸素の売上高は300億円という試算となります。 鉄鋼分野において、今後、需要増が見込まれる電炉及び直接還元製鉄などにおいても酸素は利用されており、これらの需要獲得に取り組んでいきます。 <リスク>災害の激甚化:異常気象に伴う災害による工場の操業停止 WRI(世界資源研究所)によるAqueduct Floodsのシミュレーションによる、当社グループの主要生産拠点130カ所について「4℃シナリオ・2050年」「100年に一度の洪水影響」の被害見通しを確認し、国内外17カ所について、0.1m以上の浸水被害が予想されました。 国土交通省による「治水経済調査マニュアル(案)令和2年4月版」を踏まえ、浸水深に基づく「販売機会ロス(営業停止損失額)」及び「在庫・設備(償却資産)への損害影響」の算定式から拠点別の被害額を算定した結果、全拠点合計で、100年に一度の洪水1回当たり約360億円の被害が想定されました。 一方で、すでに加入している災害保険の適用を考慮すると被害は約180億円まで低減できる試算となります。 4℃シナリオにおけるリスクとして認識している水害リスクについては、主要な生産拠点の浸水の可能性を重要リスクとして特定いたしました。 災害対策の推進や災害保険の活用などの取組みを引き続き進めていきます。 <機会>市場ニーズの変化:ブルー/グリーン水素需要の拡大 IEA「Net Zero Emissions by 2050(2023update)」によると、ブルー/グリーン水素など低排出水素の需要は、主に2030年以降に拡大する見通しであり、2030年には70Mt-H2、2050年には420Mt-H2の需要が見込まれています。 またIEAのNZEシナリオでは、ブルー/グリーン水素の水素製造コストがレンジで示されており、ブルー/グリーン水素合算で、2030年には13兆~41兆円、2050年には60兆~218兆円の市場が想定されます。 脱炭素社会への移行に伴う機会として、HYCO事業によるブルー/グリーン水素供給事業などの拡大を進めていきます。 ③ リスク管理 気候変動への対応にかかわるリスク管理に関しては、「(1)サステナビリティ全般 ③ リスク管理」をご参照ください。 ④ 指標及び目標 当社グループは、カーボンニュートラル社会の実現を目指し、2050年までに当社グループのGHG総排出量の実質ゼロに取り組んでいます。 「NS Vision 2026」では、2019年3月期を基準値とした当社グループのGHG総排出量削減目標を設定し、カーボンニュートラル社会への移行を推進しております。 2026年3月期実績は、2026年9月以降に当社ウェブサイト上で公表する「統合報告書2026」をご参照ください。 Scope1+2単位2019年3月期(基準年)2025年3月期(実績)2026年3月期(目標)2031年3月期(目標)GHG総排出量実績千t-CO2e6,673(注)5,258--GHG量削減率(基準年対比)%-△21.2△18△32Scope1:事業者が所有又は管理する排出源から発生する温室効果ガスの直接排出Scope2:電気、蒸気、熱の使用に伴う温室効果ガスの間接排出(注)基準値である2019年3月期のGHG排出量は、統合報告書での報告済みGHG総排出量実績に、米国HYCO事業、欧州事業、米国輸送、アジア・オセアニア輸送、米国子会社(Continental Carbonic Products, Inc.(2023年12月、Matheson Tri-Gas, Inc.(2026年4月1日付けでNippon Sanso Matheson, Inc.へ商号変更しております。 )に統合)、Western International Gas & Cylinders, Inc.)、日本子会社(国際炭酸株式会社(2025年4月、日本液炭株式会社に統合))等のGHG排出量を加算、日本子会社(株式会社堺ガスセンター、大陽日酸エネルギー株式会社(現 アストモスリテイリング株式会社))のGHG排出量を減算。 また、当社グループでは、2026年3月期までに当社グループが排出するGHG排出量を上回るGHG削減貢献量を計上する目標に取り組んできました。 2025年3月期では、新たな環境貢献製商品として大気中のCO₂排出量の増加を抑えることができるバイオ燃料由来のCO₂を製品ラインナップに加えるなど、2025年3月期の時点で、目標水準はすでに上回っており、2026年3月期まで維持継続を目指してきました。 〔目標〕(環境貢献製商品(※)によるGHG削減貢献量)>(当社グループのGHG総排出量実績)(※)SF6回収サービス、燃焼式排ガス処理装置、SCOPE-JETⓇ、エムジーシールド、レーザー加工用窒素ガス供給システム(PSA)、サーモスシャトルシェフ、水素ステーション、新冷媒、高炉/電炉の酸素富化燃焼、Ar溶接、バイオ由来CO₂ 集計範囲:日本、米国、欧州、アジア・オセアニアの連結子会社。 なお、GHG削減貢献量実績には大陽日酸株式会社(2026年4月1日付けで日本酸素株式会社へ商号変更しております。 )の一部の関連会社を含んでいます。 「温室効果ガス削減貢献定量化ガイドライン(経済産業省2018年3月)」等に基づいて算定。 単位2025年3月期(実績)GHG総排出量実績千t-CO2e5,258GHG削減貢献量実績千t-CO2e8,104 当社グループでは、7つの産業横断的な指標の一つである内部炭素価格について、2024年4月より導入し、投資判断の際の指標の一つとして活用しております。 価格については、IEA WEO2023のNZEシナリオを踏まえ、設定いたしました。 指標内部炭素価格の種類対象GHG排出量価格内部炭素価格シャドウプライスScope1+285 米ドル/t-CO2e (3)人的資本に関する開示 当社グループの事業は、世界各地で活躍する約2万人の社員一人ひとりの能力発揮により営まれております。 世界4極で展開する産業ガス事業グループ各社とサーモスグループに企業理念とグループビジョンのさらなる浸透を図り、グローバルで共通の価値観を持った人財を育成していくことで、当社グループのさらなる発展を目指しております。 ① 基本的な価値観 当社グループは、2021年2月に「人権の尊重と地域社会への貢献並びに雇用・労働・健康に関するグローバル方針」を制定し、すべてのグループ役員・従業員が本方針並びにグループ行動規範の下で、人権の尊重や適切な労働環境の整備などを通じて、企業としての社会的責任を果たすよう、社内研修等の機会を通して意識付けを行っております。 また、当社グループはグループ理念タグラインとして「The Gas Professionals」を掲げております。 グローバルに事業を展開する産業ガスメーカーとして社会的貢献を果たしたいという使命感を持つ人財の育成に取り組んでおります。 その育成の際に大切にしている価値観が「体・徳・知」です。 これは当社の前身、旧大陽日酸株式会社の時代から脈々と受け継がれてきたものでサーモス事業にも共通する価値観です。 海外のグループ会社においても、「体・徳・知」のエッセンスを踏まえて各社独自の価値観を加味するなど理解しやすい形で共有されております。 ② 持続的成長のための人財育成戦略 「NS Vision 2026」では、5つの重点戦略の一つであるサステナビリティ経営の推進における施策の一つとして、持続的成長のための以下3点の人財育成戦略を当社グループ全体で取り組む人財戦略として掲げて推進してきました。 1. 多様な人財の受入れ及び働きやすさの確保 変化の激しい事業環境や労働市場等に対応し、「NS Vision 2026」で掲げた5つの重点戦略やセグメント別戦略等を実現するため、性別や国籍を問わず、多様な人財の確保とその能力を十分に発揮できるよう働きやすい環境の整備を進めてきました。 多様な人財とは、人種、国籍、民族、性別、年齢、専門性や異なる経験など様々なバックグラウンドを持つ個人を広く含む概念と捉えており、これらの人財の多様性を尊重し、受け入れることで、イノベーションの創出や経営の持続可能性向上につながると考えております。 2025年に、グループ共通スローガン「Respect Every Voice, Value Every Difference」を策定し、頭文字を取った「REVVED」を、グループの多様性推進における基本価値観として位置づけております。 また、国際女性デーには、REVVEDの考え方のもと、各地域の従業員が自身の経験や想いを共有するグループ横断型の動画イベントを実施し、多様性の重要性を全従業員が自分ごととして捉える意識醸成を図っております。 サステナビリティKPIとして定めている女性活躍については、主に勤務形態を含む職場・就業環境に起因する要因から日本を含む一部の地域で取組みが遅れていることを踏まえ、「NS Vision 2026」の最終年度(2026年3月期)の当社グループ全体の定量的な目標値を定めて取組み(※)を進めてきました。 2024年3月期(実績)2025年3月期(実績)2026年3月期(目標)当社グループ女性従業員比率20.2%20.8%22%以上当社グループ女性管理職比率15.4%16.7%18%以上(※)取組み具体例 相対的に女性活躍が進んでいる欧州では、将来的に経営幹部の役割を担う意欲のある女性管理職の社内認知度向上や能力開発を支援するメンターシッププログラムや、女性間の社内ネットワーク活動を推奨・支援する取組み等を推進しており、2021年から開始したメンターシッププログラムは総勢31名がプログラムを終了しており、2025年秋より第3期が開始され、現在17名が参加中です。 一方、日本では、大陽日酸株式会社において、「大陽日酸 ダイバーシティ&インクルージョン宣言」の発信と2030年までの「D&I 中期アクションプラン」を策定いたしました。 D&Iが当たり前となる企業風土の醸成をゴールに設定し、2024年度、2025年度は、「D&I推進の理解促進」、「風土醸成・意識改革」、「環境整備」の3つを取組みの柱とし、さまざまな施策を展開しております。 D&I推進の理解促進においては、社長からのメッセージ発信の機会を増やすとともに、各地で全社員対象のタウンホールミーティングを開催し、社員同士の座談会の機会を設けるなど、社長や人事部門と社員との対話の機会を作りました。 さらに、上級管理職における多様性の実現を目指し、女性リーダー育成強化策として、女性管理職を対象としたスポンサーシッププログラムや管理職候補層女性対象のキャリア・デザイン研修を実施しております。 これらの取組みにより、情報発信、イベントの開催、研修を通じ女性活躍推進及び多様性推進を一層加速させております。 また、米国でも新たに女性主導のワーキンググループが結成され、社内イベントや意見交換会、啓発活動など、女性活躍推進に向けた様々な活動が展開されております。 さらに、その他の地域においても、それぞれの課題や文化的背景に応じた多様な取組みが進められており、グループ全体として女性活躍推進に関する活動の広がりと活性化を図っております。 なお、あらゆる人財が能力を十分に発揮できる働きやすい環境であるか、企業理念やグループビジョンは浸透しているかなど、当社グループ従業員と会社との間のエンゲージメントの強さを測定する手段として、2022年よりグループエンゲージメント調査を継続して実施しており、グループ各社が調査結果を分析し、エンゲージメント向上の改善アクションに取り組んでおります。 今後も、調査から聞こえてくる「社員の声」やその変化に定期的に耳を傾け、社員が働きやすい環境を整備し、能力発揮の支援に繋げてまいります。 2. 地域を超えた人財交流の促進 イノベーションを生み、仕事の生産性を向上させるためには、人財交流は非常に有効な手段といえます。 消費地立地のビジネスモデルである産業ガス事業では、長い間それぞれの国・地域で続けてきた仕事のやり方をより良い方向に転換していくためには、異なる価値観や経験を持った人が互いに意見を出し合い、新たな気付きを持つことが必要です。 当社グループでは、すでに各事業会社の優れた取組みを他の国・地域の事業会社へ共有して生産性向上によるグループ総合力強化に大きな成果を出しております。 また、当社グループ全体で取り組むべき共通の課題への対応には、事業会社の枠を超えて、それぞれの分野で専門的な知見や経験を持つ世界中の優秀な人財が集まって施策に繋げることができるように、ネットワークや組織を構築することが有効です。 当社グループでは、すでにITセキュリティ分野やカーボンニュートラル等のプロジェクトにおいてこのような体制を組んでおります。 さらに、地域を超えた人財交流はこのような事業面の効果のみならず、当社グループを将来牽引していくべきグローバル人財に必要なコミュニケーション力・主体性・積極性・異文化理解等のスキルやマインドを会得・醸成する機会としても非常に有効であると認識しております。 また、多様な人財を受け入れて職場内ダイバーシティを促進するという側面もあり、あらゆる形態で人財交流を積極的に推進してまいります。 3. 後継者育成計画の強化 当社グループのガバナンス体制において、次世代経営者の育成は重要な課題です。 産業ガス事業の多くは「地産地消型」のビジネスモデルではあるものの、グループ横断的な取組みによる総合力発揮をさらに高めるためには次世代経営幹部候補が計画的に多様な経験を積むことができる機会等を得られることが重要であると考えております。 複数の独立社外取締役及び代表取締役社長 CEOで構成され、独立社外取締役を委員長とする指名・報酬諮問委員会では当社グループの次世代経営者にもとめられる資質や選抜プロセス、育成方針、候補者の選定について継続的に議論を重ねております。 具体的には次世代経営者には高い倫理観と人格、産業ガス事業における豊富な経験、さらにグローバルな視点、優れたリーダーシップ、実行力、戦略的思考力、コミュニケーション能力が必要であるとして、経営者候補の育成及び評価に関する取組みを進めております。 当社グループは世界30を超える国と地域で事業を展開しており、産業ガス事業の消費地立地という特徴や各地域の産業構造に精通してグローバルな視点で経営を担うことのできる人財を今後さらに育成していきます。 ③ 人財育成戦略を実現するための体制 上記グループ全体で取り組む人財戦略は、主要な地域事業会社の人事責任者が出席するグローバル人事コミッティの場で定期的に議論を行って施策の検討を行っております。 検討結果を地域事業会社の代表者が出席するグローバル戦略検討会議等において報告し理解を深め、グループ一体となって実効的な取組みを進めております。 また、展開する国・地域ごとの労働関係法規や文化・慣習に沿ってそれぞれが直面しているさまざまな人事課題は異なるものの各社が取り組むべき従業員エンゲージメントの向上や多様な人財が活躍できる基盤を強化する方向性は共通していることから、定期的に開催している上記コミッティ等を通じて各社の人事施策に関する先進事例や取組みを共有しグループ総合力の強化に相互に貢献をしております。 |
| 戦略 | ② 戦略 地球規模での環境問題やさまざまな社会課題の解決が求められる中で、企業活動においてもSDGsに代表されるようなサステナビリティへの取組みの重要性が増しております。 このような状況の下、当社は、企業存立の前提となる人権の尊重、保安安全、企業倫理の3項目を含む24の重点課題(マテリアリティ)を抽出し、2021年にサステナビリティに関するマテリアリティの見直しを行いました。 これらを踏まえ、前中期経営計画「NS Vision 2026」では、初めてサステナビリティに関する8つのプログラム及びKPIを設定し、推進してきました。 そして、2026年4月から開始した新中期経営計画「Next Innovation 2030」では、サステナビリティに関わるリスク管理に加え、事業機会としての側面にも着目し、新たに2つのプログラムを追加しました。 当社グループは、行動規範に掲げる「革新的なガスソリューションを通じて、あらゆる産業のお客様の価値創造に貢献するとともに、人と地球の心地よい関係を創り、豊かで持続可能な社会の実現への貢献」に向け、新しいマテリアリティを踏まえた取組みを推進していくことで、サステナブルな成長及び企業価値のさらなる向上を目指していきます。 当社グループのマテリアリティの特定プロセス及びマテリアリティは、以下のとおりです。 《マテリアリティ特定プロセス》Step1:課題の抽出GRIガイドライン、国連グローバル・コンパクト、ISO26000などの国際的ガイドライン、SDGsやESG評価機関の評価項目を参照し、当社の事業活動に関係する環境、社会課題を抽出Step2:社内アンケートとマテリアリティ候補の特定グローバルでの従業員アンケートを実施し、各リージョン事業との整合、妥当性の確認及び「ステークホルダー」及び「自社」2軸での重要度を定量評価Step3:社内議論と確定絞り込んだ重要課題及びその優先順位付けについてグローバル戦略検討会議、経営会議及び取締役会においてその妥当性の議論、総合的評価を実施し、マテリアリティ・マトリックスを作成Step4:承認取締役会での承認を得て、特定 (図表2)マテリアリティ |
| 指標及び目標 | ④ 指標及び目標 当社グループは、特定したマテリアリティに対して、当社グループ全体で取り組むサステナビリティプログラムを策定し、これらのプログラムの推進による取組みの強化、充実を図っていくことで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。 この取組みを進めるにあたり、サステナビリティ目標を設定し、各指標について毎年の進捗をモニタリングすることで、マテリアリティへの取組みを着実に推進してまいります。 2026年3月期実績は、2026年9月以降に当社ウェブサイト上で公表する「統合報告書2026」をご参照ください。 8つのサステナビリティプログラムとサステナビリティ目標プログラム名取組み内容サステナビリティ目標NS Vision 2026最終年度目標(2026年3月期)2025年3月期実績Carbon Neutral Program Ⅰ当社グループのGHG排出量の削減GHG総排出量削減(注1)18%21.2%Carbon Neutral Program II環境貢献製商品による顧客のGHG削減GHG削減貢献量当社グループが販売する環境貢献製商品によるGHG削減量>当社グループGHG総排出量8,104>5,258千t-CO2eSafety First Program休業災害度数率の低減休業度数率(連結)(注2)≦1.61.85Talent Diversity Program多様な人財活用の推進女性従業員比率≧22%20.8%女性管理職比率≧18%16.7%Compliance Penetration Programコンプライアンス教育の実施と徹底コンプライアンス研修受講率100%100%Zero Waste Program廃棄物の排出削減---Sustainable Water Program水資源の有効活用---Quality Reliability Program品質・信頼性の向上をめざした取組み---(注)1.欧州事業買収が完了した2019年3月期の実績を補正し基準年度として、該当年度の削減目標を設定します。 2.休業度数率労働災害の発生頻度を表す指標であり、休業災害被災者数÷延べ労働時間×100万時間で算出します。 |
| 人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 | 2. 地域を超えた人財交流の促進 イノベーションを生み、仕事の生産性を向上させるためには、人財交流は非常に有効な手段といえます。 消費地立地のビジネスモデルである産業ガス事業では、長い間それぞれの国・地域で続けてきた仕事のやり方をより良い方向に転換していくためには、異なる価値観や経験を持った人が互いに意見を出し合い、新たな気付きを持つことが必要です。 当社グループでは、すでに各事業会社の優れた取組みを他の国・地域の事業会社へ共有して生産性向上によるグループ総合力強化に大きな成果を出しております。 また、当社グループ全体で取り組むべき共通の課題への対応には、事業会社の枠を超えて、それぞれの分野で専門的な知見や経験を持つ世界中の優秀な人財が集まって施策に繋げることができるように、ネットワークや組織を構築することが有効です。 当社グループでは、すでにITセキュリティ分野やカーボンニュートラル等のプロジェクトにおいてこのような体制を組んでおります。 さらに、地域を超えた人財交流はこのような事業面の効果のみならず、当社グループを将来牽引していくべきグローバル人財に必要なコミュニケーション力・主体性・積極性・異文化理解等のスキルやマインドを会得・醸成する機会としても非常に有効であると認識しております。 また、多様な人財を受け入れて職場内ダイバーシティを促進するという側面もあり、あらゆる形態で人財交流を積極的に推進してまいります。 3. 後継者育成計画の強化 当社グループのガバナンス体制において、次世代経営者の育成は重要な課題です。 産業ガス事業の多くは「地産地消型」のビジネスモデルではあるものの、グループ横断的な取組みによる総合力発揮をさらに高めるためには次世代経営幹部候補が計画的に多様な経験を積むことができる機会等を得られることが重要であると考えております。 複数の独立社外取締役及び代表取締役社長 CEOで構成され、独立社外取締役を委員長とする指名・報酬諮問委員会では当社グループの次世代経営者にもとめられる資質や選抜プロセス、育成方針、候補者の選定について継続的に議論を重ねております。 具体的には次世代経営者には高い倫理観と人格、産業ガス事業における豊富な経験、さらにグローバルな視点、優れたリーダーシップ、実行力、戦略的思考力、コミュニケーション能力が必要であるとして、経営者候補の育成及び評価に関する取組みを進めております。 当社グループは世界30を超える国と地域で事業を展開しており、産業ガス事業の消費地立地という特徴や各地域の産業構造に精通してグローバルな視点で経営を担うことのできる人財を今後さらに育成していきます。 ③ 人財育成戦略を実現するための体制 上記グループ全体で取り組む人財戦略は、主要な地域事業会社の人事責任者が出席するグローバル人事コミッティの場で定期的に議論を行って施策の検討を行っております。 検討結果を地域事業会社の代表者が出席するグローバル戦略検討会議等において報告し理解を深め、グループ一体となって実効的な取組みを進めております。 また、展開する国・地域ごとの労働関係法規や文化・慣習に沿ってそれぞれが直面しているさまざまな人事課題は異なるものの各社が取り組むべき従業員エンゲージメントの向上や多様な人財が活躍できる基盤を強化する方向性は共通していることから、定期的に開催している上記コミッティ等を通じて各社の人事施策に関する先進事例や取組みを共有しグループ総合力の強化に相互に貢献をしております。 |
| 人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 | 1. 多様な人財の受入れ及び働きやすさの確保 変化の激しい事業環境や労働市場等に対応し、「NS Vision 2026」で掲げた5つの重点戦略やセグメント別戦略等を実現するため、性別や国籍を問わず、多様な人財の確保とその能力を十分に発揮できるよう働きやすい環境の整備を進めてきました。 多様な人財とは、人種、国籍、民族、性別、年齢、専門性や異なる経験など様々なバックグラウンドを持つ個人を広く含む概念と捉えており、これらの人財の多様性を尊重し、受け入れることで、イノベーションの創出や経営の持続可能性向上につながると考えております。 2025年に、グループ共通スローガン「Respect Every Voice, Value Every Difference」を策定し、頭文字を取った「REVVED」を、グループの多様性推進における基本価値観として位置づけております。 また、国際女性デーには、REVVEDの考え方のもと、各地域の従業員が自身の経験や想いを共有するグループ横断型の動画イベントを実施し、多様性の重要性を全従業員が自分ごととして捉える意識醸成を図っております。 サステナビリティKPIとして定めている女性活躍については、主に勤務形態を含む職場・就業環境に起因する要因から日本を含む一部の地域で取組みが遅れていることを踏まえ、「NS Vision 2026」の最終年度(2026年3月期)の当社グループ全体の定量的な目標値を定めて取組み(※)を進めてきました。 2024年3月期(実績)2025年3月期(実績)2026年3月期(目標)当社グループ女性従業員比率20.2%20.8%22%以上当社グループ女性管理職比率15.4%16.7%18%以上(※)取組み具体例 相対的に女性活躍が進んでいる欧州では、将来的に経営幹部の役割を担う意欲のある女性管理職の社内認知度向上や能力開発を支援するメンターシッププログラムや、女性間の社内ネットワーク活動を推奨・支援する取組み等を推進しており、2021年から開始したメンターシッププログラムは総勢31名がプログラムを終了しており、2025年秋より第3期が開始され、現在17名が参加中です。 一方、日本では、大陽日酸株式会社において、「大陽日酸 ダイバーシティ&インクルージョン宣言」の発信と2030年までの「D&I 中期アクションプラン」を策定いたしました。 D&Iが当たり前となる企業風土の醸成をゴールに設定し、2024年度、2025年度は、「D&I推進の理解促進」、「風土醸成・意識改革」、「環境整備」の3つを取組みの柱とし、さまざまな施策を展開しております。 D&I推進の理解促進においては、社長からのメッセージ発信の機会を増やすとともに、各地で全社員対象のタウンホールミーティングを開催し、社員同士の座談会の機会を設けるなど、社長や人事部門と社員との対話の機会を作りました。 さらに、上級管理職における多様性の実現を目指し、女性リーダー育成強化策として、女性管理職を対象としたスポンサーシッププログラムや管理職候補層女性対象のキャリア・デザイン研修を実施しております。 これらの取組みにより、情報発信、イベントの開催、研修を通じ女性活躍推進及び多様性推進を一層加速させております。 また、米国でも新たに女性主導のワーキンググループが結成され、社内イベントや意見交換会、啓発活動など、女性活躍推進に向けた様々な活動が展開されております。 さらに、その他の地域においても、それぞれの課題や文化的背景に応じた多様な取組みが進められており、グループ全体として女性活躍推進に関する活動の広がりと活性化を図っております。 なお、あらゆる人財が能力を十分に発揮できる働きやすい環境であるか、企業理念やグループビジョンは浸透しているかなど、当社グループ従業員と会社との間のエンゲージメントの強さを測定する手段として、2022年よりグループエンゲージメント調査を継続して実施しており、グループ各社が調査結果を分析し、エンゲージメント向上の改善アクションに取り組んでおります。 今後も、調査から聞こえてくる「社員の声」やその変化に定期的に耳を傾け、社員が働きやすい環境を整備し、能力発揮の支援に繋げてまいります。 |
| 事業等のリスク | 3【事業等のリスク】 (1)当社グループのリスクマネジメント体制当社グループは、「グローバルリスクマネジメント会議」を中心に、グループにおける役割と責任を明確化し、経営上のリスクを中長期的な視点から評価し、リスクマネジメント活動の最適化を図っております。 代表取締役社長 CEOは、「グローバルリスクマネジメント統括責任者」として、全社的なリスクマネジメント体制の整備・運用に関する最終的な責任を担います。 また、各事業会社社長等は「地域リスクマネジメント統括責任者」として、所管する地域のリスクマネジメント体制の整備・運用に関する責任を担います。 地域リスクマネジメント統括責任者のもとには、「地域リスクマネジメント推進担当者」をおき、各地域のリスクマネジメントを推進しております。 「グローバルリスクマネジメント会議」は同時期に開催される「グローバル戦略検討会議」と連携し、グループ全体の事業戦略をリスクと機会の両面から捉えることに努めております。 また、関連する会議体・組織等ともリスク情報を共有しながら、全社的なリスクマネジメント活動を推進しております。 当社グループのリスクマネジメントの体制図は、図表1をご参照ください。 (図表1)当社グループのリスクマネジメント体制図(注)本図は提出日現在(2026年6月15日)のリスクマネジメント体制を示しています。 図表内の日本酸素株式会社、Nippon Sanso Matheson, Inc.、及びNippon Sanso Euro-Holding S.L.U.は2026年4月1日付けでそれぞれ大陽日酸株式会社、Matheson Tri-Gas, Inc.、及びNippon Gases Euro-Holding S.L.U.から商号変更しております。 (2)リスクマネジメントのプロセス当社グループでは、事業を取り巻く外部環境・内部環境の変化をリスクと機会の両面から特定・評価します。 リスク評価にあたり、様々な国・地域・領域で事業を展開する事業会社のリスクと、持株会社としての当社のリスクをグループ共通の枠組み(リスクカテゴリ、リスク定義、リスク評価基準)で評価します。 グループ全体のリスク評価結果に基づき、「グローバルリスクマネジメント会議」にて、リスク認識、リスク対応を共有するとともに、優先して全社的な対応が必要となる「重要リスク」を決定し、グループ全体で重要リスクへの対応を推進してまいります。 リスクマネジメントプロセスは、「当社及び事業会社におけるリスクマネジメントプロセス」と、当社グループとして特に優先して組織的な対応が必要である「重要リスクに関するリスクマネジメントプロセス」があり、いずれもリスクの特定、リスクの評価、リスク対応方針の決定、リスク対応策の決定、リスクへの対応、モニタリング・見直しで構成されます。 また、事業環境の変化が著しい昨今は、変化に応じたリスク対応の強化・見直しが必要となります。 当社グループでは、各事業会社とグローバルリスクマネジメント推進事務局が「リスクマネジメント連絡会」を定期的に開催し、事業環境の変化や、それに応じたリスク対応の強化・見直し等のモニタリングを実施し、リスク情報とベストプラクティスの共有を図っております。 (3)グローバルリスクマネジメント会議当社グループは「グローバルリスクマネジメント会議」を原則年1回開催します。 グローバルリスクマネジメント会議は、当社代表取締役社長 CEOを議長とし、執行役員、各部門長、監査役、グループCCO、地域リスクマネジメント統括責任者及び議長が指名する者で構成し、当社グループの重要リスクの選定、対応に関する事項、全社的なリスクマネジメントの基本方針、規程、及び計画に関する事項等について審議を行います。 当社グループの重要リスクの選定にあたっては、グループ共通のリスク評価基準である「発生頻度」(5段階)「影響度」(5段階)とともに、以下図表2の考え方を踏まえて検討します。 (図表2)当社グループの重要リスク選定の考え方 2025年度のグローバルリスクマネジメント会議では、昨年度の重要リスクテーマ、そしてこの1年間の環境変化を踏まえ、以下を当社グループの重要リスクテーマとして選定いたしました。 1.世界経済及び社会の変化地政学・サプライチェーン、経済情勢の変化、AIの進展とサイバー攻撃の高度化、カーボンニュートラル2.基盤事業の維持・強化設備老朽化、技術開発の連携強化、グループガバナンス/コンプライアンス3.人財人財確保、後継者計画、人権/DEI 2025年度は、各事業会社、NSHD各部門から地政学リスクに加え、経済情勢の不確実性の高まりやサイバー攻撃の高度化など、社会環境の大きな変化について共有されました。 また、情報セキュリティリスク及びグループコンプライアンスリスクへの対応状況の報告と議論が行われました。 それぞれの事業環境により、リスク認識、リスク対応策は異なりますが、その背景と違いを理解し、リスクを多面的に捉えることにより、当社グループにおけるリスクマネジメント活動のさらなる向上を図ります。 今後も当社と各事業会社が連携しながら、重要リスクテーマの対応状況の確認や、リスク低減に向けた取組みを進めてまいります。 上記を踏まえた当社グループの「事業等のリスク」は以下のとおりです。 (4)事業等のリスク 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1) 経営戦略・事業に関するもの① グローバル事業展開について当社グループは、現在、日本、米国、欧州、アジア・オセアニアの4極で、グローバルに事業を展開しております。 各国における事業運営は、これらの国・地域における市場動向、政治、経済、慣習、宗教、テロ、紛争、大規模災害その他の要因によって、当社グループの事業活動、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は各地域を統括する事業会社との意思疎通と情報共有を進め、迅速な意思決定に努めております。 ② 設備投資について当社グループは、各国に工業ガスの製造拠点を有しており、大口顧客向けには、顧客の敷地・隣接地に空気分離装置等を設置し、パイピングによるガス供給(オンサイトプラント方式)を行っております。 また、新たな分野を含め、今後ともビジネスチャンスの獲得に向けた投資を進めてまいりますが、産業構造、及び需要動向の変化による鉄鋼、化学、石油精製、半導体、自動車等、主力顧客の操業率の低下や、生産拠点の統廃合や移転などにより、当社グループの製造設備の稼働率が低下し、或いは設備の全部又は一部が不要になり、また建設中のプロジェクトにおいて、顧客の事業環境、経営状況の変化によりプロジェクトの継続が困難となり、かつ、契約による補償でカバーできない場合には、設備の除却損、減損損失等の発生により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 製造コストについて主力製品である酸素、窒素、アルゴンの製造コストは、電力コストが大きな割合を占めており、近年の原油価格やLNG価格の大幅な変動の影響を受けております。 また、人件費や輸送費等も上昇しており、製造コストは高止まりが継続しております。 それに対し、販売価格への転嫁を実施しておりますが、製造コストの上昇が継続し、転嫁が充分に行えない場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ サプライチェーンについて当社グループが取り扱う産業ガス製品には、各種成分を混合させて製造する半導体特殊材料ガスや、産出される天然ガス田の大半を北米や中東が占めるヘリウムガスなど、グローバルなサプライチェーンが不可欠な製品があります。 これらの製品は、生産状況の変動や生産国における地政学リスクの高まりにより、輸出入の規制対象品となることや、国際情勢の緊張を背景とした海上輸送状況の変動により、お客様への安定供給に支障が生じるリスクがあります。 また、お客様の事業活動に支障が生じた場合、当社グループの事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 情報セキュリティについて近年、AI技術の急速な発展により業務効率化や新たな価値創出の機会が広がる一方で、これを悪用したサイバー攻撃の高度化・巧妙化が進んでおり、情報セキュリティリスクは引き続き高い状況にあります。 特に当社グループの事業基盤である製造設備や制御システムなどのOT(オペレーショナルテクノロジー)領域においても攻撃対象となるリスクが高まっており、万一被害が発生した場合には、操業停止や供給への影響など、事業活動に支障を及ぼす可能性があります。 当社はこうしたリスクに対処するため、グループ全体でのリスク評価の実施やセキュリティ対策の強化を進めております。 また、情報セキュリティポリシーの展開及び基準の整備を通じた統制の強化に加え、従業員への教育・訓練の充実を図ることで、グループ全体のセキュリティ意識の向上とリスク低減に向けた取組みを継続しております。 ⑥ 気候変動について地球温暖化等環境課題に関する取組みや気候変動等のリスクを開示する要請が高まる中、当社グループは「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に基づいた情報開示を進めております。 これにより、ステークホルダーとの対話を強化し、グループ全体で企業価値の向上を目指しております。 温暖化シナリオ分析を通じて特定した主要なリスクは、当社グループの事業活動及び経営成績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは特定したリスクを〔影響を受ける可能性〕と〔影響の大きさ〕に基づき評価し、主要なリスクについては、財務的な影響を定量的に試算しております。 気候変動に関する当社の取組みについては、「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組」にて、詳細に記載しております。 ⑦ 法規制等について当社グループは、日本、米国、欧州、アジア・オセアニアの4極で、グローバルに事業を展開しておりますが、各国において予想外の法規制の変更、法律・規則の制定や行政指導があった場合、対応コストの発生により経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、国内外において環境に配慮した事業活動を行っておりますが、環境関連法規の改定によって規制強化が図られた場合には、対応コストの増大により経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは各国において輸出を規制する法律・規則の対象となる製品・サービスの輸出を行っております。 国際情勢の変化により各国の輸出規制が強化された場合には、特定の国もしくは企業への製品・サービスの輸出が減少する可能性があります。 この場合には輸出の減少により経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、国際情勢の変化により、当社グループが製品を輸入している特定の国もしくは企業が各国の法律により制裁対象となることがあります。 その場合には当該製品の輸入を行うことができず、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが製品を輸出している国において、当該製品に対する関税の引き上げが行われた場合には、当該製品の競争力が失われることによりその国への輸出が減少し、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、国内外において事業を遂行する上で、産業ガス事業を規制する法律・規則だけでなく、腐敗防止法、競争法や環境保護又は輸出規制等に関する法規を担当する規制当局による調査を受けるリスクを有しており、調査の結果、罰金の支払命令、事業の停止命令、許認可の取消等の当社グループに不利益な決定がなされた場合、当社グループの事業展開、経営成績、財政状態及び信用に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 人財について当社グループは現在、日本、米国、欧州、アジア・オセアニアの4極で、グローバルに事業を展開しております。 各地域の事業運営には安定的に労働力を確保することが不可欠であり、目標達成には、生産、エンジニアリング、マーケティング、販売、物流、管理等の各機能や経営全般を担う人財や関連法規で要求される資格やIT等の高度専門知識と技能を有した人財、さらにグループ総合力の強化の取組みを促進するため、グローバルな視点をもった人財が必要です。 そのため、多様な人財を受け入れる職場環境を醸成する施策や従業員のエンゲージメントを向上させる施策をグループ全体で促進し、人財の定着、人財の多様化、グローバル人財の育成、及び採用の競争力向上に努めております。 ⑨ 技術開発について当社グループは、積極的な技術開発活動を行い、今後の事業拡大を目指しておりますが、新製品・新技術の開発にはリスクが伴います。 例えば、商品化や事業化までに長い期間を要するような場合、関連市場の状況の大きな変化により、市場投入のタイミングを逸してしまう可能性や、他社の新技術・新製品、代替製品により当社グループ製品の競争力が低下する可能性があります。 当社グループでは、各開発プロジェクトの進捗と市場環境の変化に合わせて、適時プロジェクトの見直しを図っております。 また、グループ内で情報共有を行い、技術開発活動に反映することで、当社グループの技術の競争力向上に努めております。 (2) 技術・保安に関するもの当社グループは、保安、環境、品質・製品安全、知的財産に係るリスクを技術リスクとして定義し、原則年1回開催する「グローバル戦略検討会議」の中で、各事業会社の取組み状況を確認し、持株会社としての取組み方針を決定しております。 また、当社と各事業会社の保安、環境、品質保証、知的財産の責任者を委員とする「技術リスク連絡会議」を年2回開催し、会議の決定事項に取り組み、技術リスクの低減に努めております。 ① 保安について当社グループは、産業ガスの製造・販売等を行っており、これらの製品については、高圧力や極低温による危険性のほか、半導体関連向け製品等の毒性・可燃性を有するガスも含まれております。 万が一、漏洩・発火・爆発等で人身や設備に多大な損害が生じた場合には、操業停止などにより当社グループの事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、これら製品の製造・供給については、取り扱う従業員に対して階層別や応募型の教育を行っております。 特に、体験型技能研修施設であるテクニカルアカデミーにおいて、ガスの物性や危険性及びその取扱いについて講習することで、設備事故はもとより労働災害事故の撲滅を目指しております。 また、アジア・オセアニア地域の海外現地法人向けにも講習を拡充し、安全文化の醸成による保安の確保に万全を期しております。 ② 環境について当社グループの事業は、大気汚染、水質汚濁、廃棄物処理など、事業展開する各国の環境規制に従って、業務を遂行しております。 当社グループが現在及び将来の環境規制を遵守できなかった場合や当社グループが責任を負う汚染が発見された場合、罰金、汚染物質の除去費用又は損害賠償を含む費用や、施設及び設備を改良する投資が必要となる可能性があります。 また、将来的に環境に対する法規制が強化され、新たな対策コストが発生する可能性があります。 当社グループでは、環境マネジメントシステム、保安・環境監査などにより、環境法令遵守に努めております。 ③ 品質・製品安全について当社グループは、高圧ガス及び関連する機器類の製造・販売等の事業を行っており、これらの製品に万が一欠陥や品質不良、故障が生じた場合には、お客様からの信頼の低下や損害賠償の負担などにより当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、法令やお客様の要求事項を確実に満たすために品質管理を実施し、また、販売開始前に安全審査を行い、製品に起因するリスクを適切に管理しております。 ④ 知的財産について当社グループは、知的財産を企業の競争力を高めるための経営資源と位置づけており、必要な知的財産権の取得及び保護を推進しております。 しかしながら、第三者が当社グループの知的財産権を侵害して不正に使用する可能性があります。 そのため、必要に応じて弁護士、弁理士、政府機関等の協力を得ながら、当社グループの保有する特許、ブランド、デザイン及びその他の知的財産に関する侵害品、模倣品の監視及び排除に努めております。 一方、第三者の有効な知的財産権に対しては、代替技術の開発又は技術的な回避策を事業部門及び開発部門と連携して講じるなど、第三者の知的財産の侵害を回避する体制を構築しております。 これまで当社グループが第三者の知的財産権を侵害したとして訴訟を提起された例は非常に少ない状況にありますが、訴訟を提起された場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、第三者の知的財産権を尊重することをポリシーとして掲げ、定期的な知的財産教育を行うことで、当該リスクの低減と最小化に努めております。 (3) 財務に関するもの① 為替レートの変動について当社グループは、特殊ガス、ヘリウム、機器・装置関連で原材料等の海外からの調達や製品の輸出を行っております。 当該取引に関連しては、外貨建てで行っている取引があることから、為替予約などにより為替レートの変動リスク回避に努めておりますが、急激な為替の変動に対処できない場合には、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、在外連結子会社の外貨建財務諸表金額は、連結財務諸表作成過程において円換算されるため、為替レートが予想を超えて大幅に変動した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 金利の変動について当社グループは、事業戦略に基づき設備投資、M&Aを実施し、その資金を主に金融機関からの借入や社債によって調達しております。 当社グループは主に固定金利による借入を行っておりますが、2019年3月期に実施した米国Praxair, Inc.の欧州事業の買収のための調達は、大部分を変動金利による借入もしくは一定年数後に固定金利から変動金利に変更されるハイブリッドファイナンスで行っており、今後の金利変動によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 三菱ケミカルグループ株式会社との資本関係について三菱ケミカルグループ株式会社は当社発行済株式数の50.59%の株式を所有しております。 また、同社は、2014年5月13日付けで締結いたしました資本業務提携関係のさらなる強化及び企業価値の向上を目的とした基本合意書の中で、当社に対する持株比率の維持について合意しております。 しかしながら、今後、同社グループとの資本関係に変更が生じた場合、当社グループの事業運営、経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ④ のれん及び無形資産について当社グループは、企業買収等に伴い、のれん及び無形資産(以下、「のれん等」という。 )を連結財政状態計算書に計上しております。 当社グループが将来新たに企業買収等を行うことにより、新たなのれん等を計上する可能性があります。 当社グループは、のれん及び耐用年数を確定できない無形資産について毎期減損テストを実施し評価しております。 経済の著しい悪化等により対象事業の成長率が大幅に低下した場合や、市場利率等の上昇により使用価値の計算に用いられている割引率が大きく上昇した場合などには、回収可能価額が著しく減少して減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) その他大規模自然災害、感染症等について大規模自然災害が発生した場合、当社グループの事業拠点が甚大な被害を受ける可能性があります。 大規模な各種自然災害によって大型の製造拠点が被災した場合、労働力や生産機能の大幅な低下、巨額の復旧費用等の発生は避けられず、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、予期せぬ事態や複合的災害、感染症などが発生した場合は、当社グループの事業活動、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 これらの緊急事態発生に備え、当社グループでは、平時において事業継続計画(BCP)に必要となる発災直後の迅速な情報収集体制を整え、役職員の人命と安全を守る活動と、中核となる事業の継続や早期復旧に必要な取組みを進めております。 |
| 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 | 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。 )の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (1) 経営成績① 業績全般 当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)における当社グループの事業環境は、主要市場・地域において先行きを見通すことが困難な状況が続きました。 このような状況の下、グループ全体における製商品の出荷数量は前連結会計年度比で減少しました。 グループ全体としては、コスト上昇による販売価格への転嫁等の価格マネジメント、そして地域ごとに生産性向上プログラムに継続的に取り組みました。 これらの結果、当連結会計年度における業績は、売上収益1兆3,596億11百万円(前連結会計年度比 3.9%増加)、コア営業利益2,030億84百万円(同 7.4%増加)、営業利益1,978億82百万円(同 19.3%増加)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,238億91百万円(同 25.4%増加)となりました。 為替の影響については、期中平均レートが前連結会計年度に比べ、米ドルで152円57銭から151円9銭へと1円48銭(同 1.0%)の円高、ユーロで163円66銭から175円58銭へと11円92銭(同 7.3%)の円安となるなど、売上収益は全体で約229億円、コア営業利益は全体で約44億円多く表示されております。 なお、コア営業利益は営業利益から非経常的な要因により発生した損益(事業撤退や縮小から生じる損失等)を除いて算出しております。 (単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減額増減率(%)売上収益1,308,0241,359,61151,5863.9コア営業利益189,149203,08413,9347.4 非経常項目△23,243△5,20218,041-営業利益165,906197,88231,97619.3 金融収益3,8862,816△1,069- 金融費用△24,520△23,912607-税引前利益145,272176,78631,51421.7 法人所得税△43,326△48,904△5,577-当期利益101,945127,88225,93625.4 親会社の所有者に帰属する当期利益98,779123,89125,11125.4 非支配持分に帰属する当期利益3,1663,990824- ② セグメント業績 セグメント業績は、次のとおりです。 なお、セグメント利益はコア営業利益で表示しております。 〔日本〕 産業ガス関連では、主に炭酸ガス、パッケージガス、電子材料ガスの価格マネジメント効果があったものの、セパレートガス・LPガスといったガスの出荷数量が減少し、減収となりました。 機器・工事では、エレクトロニクス関連は中大型案件の工事の進捗に伴う売上等により増収でしたが、産業ガス関連は減収となりました。 セグメント利益は、価格マネジメント効果やエレクトロニクス関連の機器・工事における売上収益の増加が寄与し、増益となりました。 以上の結果、日本セグメントの売上収益は、4,062億96百万円(前連結会計年度比 0.9%減少)、セグメント利益は、541億82百万円(同 15.1%増加)となりました。 〔米国〕 産業ガス関連では、製商品の出荷は低調でしたが、価格マネジメント効果により増収となりました。 機器・工事では、エレクトロニクス関連で減収となりました。 セグメント利益は、価格マネジメント効果や生産性向上への取組みがあったものの、コストの上昇や、製商品の出荷数量減少の影響を受け、減益となりました。 以上の結果、米国セグメントの売上収益は、3,605億57百万円(前連結会計年度比 0.1%増加)、セグメント利益は、529億14百万円(同 11.5%減少)となりました。 〔欧州〕 産業ガス関連では、セパレートガスをはじめとするガスの出荷数量は減少しましたが、為替の影響や価格マネジメント効果により、増収となりました。 機器・工事では、医療関連機器・工事が堅調に推移したこと、前期に買収したイタリアのプラントエンジニアリング会社の売上収益が加わったことが寄与し、増収となりました。 セグメント利益は、ガスの出荷数量減少の影響を受けたものの、価格マネジメント効果や生産性向上への取組みにより、増益となりました。 以上の結果、欧州セグメントの売上収益は、3,509億78百万円(前連結会計年度比 6.8%増加)、セグメント利益は、704億26百万円(同 12.8%増加)となりました。 〔アジア・オセアニア〕 産業ガス関連では、前期に取得したオーストラリアのLPガス販売事業、そして今期に取得したオセアニア地域における産業ガス事業の寄与により、増収となりました。 エレクトロニクス関連では、電子材料ガスの出荷数量が回復基調であること、機器・工事が堅調に推移したことにより、増収となりました。 セグメント利益は、売上収益の増加により増益となりました。 以上の結果、アジア・オセアニアセグメントの売上収益は、2,084億52百万円(前連結会計年度比 18.1%増加)、セグメント利益は、197億46百万円(同 31.2%増加)となりました。 〔サーモス〕 日本では、猛暑の影響によりスポーツボトルの販売が上期を中心に堅調に推移したこと、機能的でスタイリッシュなデザインを特徴とする新製品の上市もあり、増収となりましたが、韓国では減収となりました。 セグメント利益は、日本における売上収益の増加、継続的なコスト削減などにより、増益となりました。 以上の結果、サーモスセグメントの売上収益は、332億63百万円(前連結会計年度比 2.1%増加)、セグメント利益は、65億11百万円(同 3.6%増加)となりました。 各セグメントの売上収益及びセグメント利益の状況は以下のとおりです。 (単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減売上収益セグメント利益売上収益セグメント利益売上収益増減率(%)セグメント利益増減率(%)日本410,00947,090406,29654,182△3,712△0.97,09215.1米国360,20059,761360,55752,9143560.1△6,846△11.5欧州328,60162,419350,97870,42622,3766.88,00612.8アジア・オセアニア176,53815,047208,45219,74631,91318.14,69831.2サーモス32,5936,28633,2636,5116692.12253.6調整額80△1,45563△697△16-757-合計1,308,024189,1491,359,611203,08451,5863.913,9347.4(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 ③ 経営成績 当連結会計年度における売上収益は1兆3,596億11百万円となり、前連結会計年度に比べ515億86百万円の増収となっております。 為替の影響については、期中平均レートが前連結会計年度に比べ米ドルで1円48銭の円高、ユーロで11円92銭の円安、豪ドルで1円11銭の円安となるなど、売上収益は全体で約229億円多く表示されております。 売上原価は7,771億92百万円(前連結会計年度比 146億10百万円増加)、販売費及び一般管理費は3,853億43百万円(同 260億24百万円増加)、その他の営業収益は68億90百万円(同 45億48百万円減少)、その他の営業費用は106億37百万円(同 260億33百万円減少)、持分法による投資利益は45億53百万円(同 4億60百万円減少)となっております。 以上の結果、営業利益は1,978億82百万円となり、前連結会計年度比で319億76百万円の増益となりました。 また、営業利益から非経常的な要因により発生した損益を除いたコア営業利益は2,030億84百万円となっており、前連結会計年度比で139億34百万円の増益となりました。 非経常的な要因により発生した損益の主な内容は、特別退職金18億43百万円、事業整理損失引当金繰入額14億81百万円などとなっております。 金融収益は28億16百万円(同 10億69百万円減少)、金融費用は239億12百万円(同 6億7百万円減少)、これにより税引前利益は1,767億86百万円となり、前連結会計年度に比べて315億14百万円の増益となりました。 主な内容は、受取利息が19億7百万円(同 8億25百万円減少)、受取配当金が9億9百万円(同 1億5百万円減少)、支払利息が228億59百万円(同 15億29百万円減少)、為替差損が10億9百万円(前連結会計年度は為替差益が1億38百万円)などとなっております。 これらの結果、法人所得税と非支配持分を控除した親会社の所有者に帰属する当期利益は1,238億91百万円となり、前連結会計年度比で251億11百万円の増益となりました。 (2) 財政状態 当連結会計年度末の資産合計は2兆7,676億79百万円で、前連結会計年度末比で3,494億81百万円の増加となりました。 為替の影響については、前連結会計年度末に比べて米ドルで10円36銭の円安、ユーロで21円33銭の円安となるなど、約2,093億円多く表示されております。 当連結会計年度では、設備投資や企業買収の実行により、有形固定資産が増加したほか、財務健全性を意識した有利子負債の計画的な返済を進めました。 不透明な事業環境下においても、債券市場や金融機関との適切なコミュニケーションを続け、資金流動性と調達力を向上してまいります。 また、2019年1月及び同年3月に調達したハイブリッドファイナンスは合計2,500億円であり、格付機関(株式会社日本格付研究所及び株式会社格付投資情報センター)から、この調達額の50%を「資本」として認められており、当社では資本性負債と呼称しております。 2019年1月に調達した公募ハイブリッド社債のうち、2024年1月の1,000億円に続き、750億円を2024年12月に全額期限前償還しましたため、当連結会計年度末時点でハイブリッドファイナンスは合計750億円となっております。 このハイブリッドファイナンスを考慮した財務安全性指標として、当社では調整後ネットD/Eレシオ(※)を重要業績指標の1つとして定め、負債及び資本の最適な構成を意識してまいりました。 なお、調整後ネットD/Eレシオは0.59倍で前連結会計年度末に比べ0.12ポイント改善し、当連結会計年度末時点で0.7倍以下とするKPIを達成することができました。 (※)調整後ネットD/Eレシオ=(純有利子負債-資本性負債)÷(親会社の所有者に帰属する持分+資本性負債) 〔資産〕 流動資産は、前連結会計年度末比で575億27百万円増加し、6,233億4百万円となりました。 これは主に為替の影響によるものです。 為替影響除外後の実質的な金額で比較すると、主にその他の流動資産が減少、また営業債権が増加しております。 非流動資産は、前連結会計年度末比で2,919億53百万円増加し、2兆1,443億75百万円となりました。 これは主に為替の影響によるものです。 為替影響除外後の実質的な金額で比較すると、主に有形固定資産やのれんが増加しております。 〔負債〕 流動負債は、前連結会計年度末比で1,083億0百万円増加し、5,035億86百万円となりました。 これは主に社債及び借入金やその他の金融負債の増加によるものです。 非流動負債は、前連結会計年度末比で14億39百万円増加し、1兆34億21百万円となりました。 これは主に為替の影響によるものです。 為替影響除外後の実質的な金額で比較すると、主に社債及び借入金が減少、またその他の金融負債が増加しております。 〔資本〕 資本は、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上による増加や、利益剰余金の配当による減少、在外営業活動体の換算差額の増加等により、前連結会計年度末比で2,397億41百万円増加し、1兆2,606億71百万円となりました。 なお、親会社所有者帰属持分比率は44.0%で前連結会計年度末に比べ3.5ポイント高くなっております。 (3) キャッシュ・フロー〔営業活動によるキャッシュ・フロー〕 税引前利益、減価償却費及び償却費、法人所得税の支払額又は還付額等により、営業活動によるキャッシュ・フローは2,725億94百万円の収入(前連結会計年度比 15.9%増加)となりました。 〔投資活動によるキャッシュ・フロー〕 有形固定資産の取得による支出等により、投資活動によるキャッシュ・フローは2,027億76百万円の支出(前連結会計年度比 41.9%増加)となりました。 〔財務活動によるキャッシュ・フロー〕 長期借入金の返済による支出、長期借入れによる収入、社債発行による収入等により、財務活動によるキャッシュ・フローは592億30百万円の支出(前連結会計年度比 19.2%減少)となりました。 これらの結果に、為替換算差額等を加えた当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は、1,653億48百万円(前連結会計年度比 14.4%増加)となりました。 2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期 親会社所有者帰属持分比率(%)31.833.538.040.544.0 時価ベースの親会社所有者 帰属持分比率(%)51.147.885.480.886.6 債務償還年数(年)6.25.04.33.83.5 インタレスト・カバレッジ・ レシオ(倍)13.714.79.39.411.7(注)各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により、以下の定義で算出しております。 親会社所有者帰属持分比率 = 親会社の所有者に帰属する持分 ÷ 資産合計時価ベースの親会社所有者帰属持分比率 = [株式時価総額] ÷ 資産合計債務償還年数 = [有利子負債] ÷ [キャッシュ・フロー]インタレスト・カバレッジ・レシオ = [キャッシュ・フロー] ÷ [利払い]・[株式時価総額]は、期末株価終値×期末発行済株式数により算出しております。 ・[キャッシュ・フロー]は、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。 ・[有利子負債]は、連結財政状態計算書に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。 ・[利払い]は、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 (4) 生産、受注及び販売の実績 セグメントごとの販売実績については、「(1) 経営成績 ② セグメント業績」に記載のとおりであります。 なお、当社グループの生産品目は広範囲かつ多種多様であり、また、受注生産形態をとらない製品も多いため、セグメント毎に生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 また、主な販売先別の販売実績及び総販売額実績に対する割合については、当該割合が100分の10未満であるため、記載を省略しております。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定により国際会計基準(IFRS会計基準)に準拠して作成しております。 この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 及び 3.重要性がある会計方針」に記載しております。 (6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは、運転資金及び設備資金については、内部資金又は金融機関からの借入金、社債等により調達しております。 また、当社グループとしての資金の効率的な活用と金融費用の削減を目的として、CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入しております。 資金の流動性については、安定的な営業活動によるキャッシュ・フローに加え、金融機関とのコミットメント・ライン契約の締結やコマーシャル・ペーパー発行枠の設定等により十分な手元流動性を確保しております。 |
| 研究開発活動 | 6【研究開発活動】 当社グループ(当社及び連結子会社)では、「進取と共創。 ガスで未来を拓く。 The Gas Professionals」を企業理念として、産業ガス事業の拡大を進め持続的な成長と企業価値の向上を目指しております。 技術開発において、独自のガステクノロジーを基盤とした、ガスアプリケーション、エレクトロニクス、ガス分離精製、医療・ライフサイエンス、ファインマテリアル、環境、先端技術分野に向けた新商品・新技術の開発に取り組むことで収益拡大に貢献しております。 またオープンイノベーションによる海外を含めたベンチャー企業との事業提携を通じ、成長分野における先端技術の取込みと、コア技術を最大限に利用した商材開発を促進しております。 当連結会計年度に支出した研究開発費の総額は5,741百万円であり、各セグメントの内訳は、日本で4,846百万円、米国で678百万円、欧州で169百万円、サーモスで46百万円となっております。 主な技術開発活動の概要は次のとおりです。 〔日本〕日本セグメントにおいては、大陽日酸株式会社(以下、「大陽日酸」という。 なお、大陽日酸は、2026年4月1日付けで日本酸素株式会社へ商号変更しております。 )つくば事業所、山梨事業所、SIイノベーションセンター、メディカル・テクニカル・サービスセンター及び京浜事業所の5拠点が連携して技術開発を実施しております。 事業部門と開発部門の連携を強化し、工業ガスビジネス、エレクトロニクスガスビジネス、プラントビジネス、メディカルビジネス、新規事業開発に向けた基盤事業を支える技術開発を推進しております。 カーボンニュートラルについてはグループ共通の重点課題として取り組んでおります。 カーボンニュートラルに向けた取組み当社グループが所有する酸素燃焼技術をベースに、カーボンフリー燃料を利用する新たな酸素燃焼技術を開発し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。 ・カーボンフリー燃料である水素ガスに注目し、工業炉分野でのCO2排出削減への貢献に取り組んでいます。 大陽日酸の酸素バーナのラインナップである高速酸素バーナランス「SCOPE-JETⓇ」、超低NOx酸素バーナ「Innova-JetⓇ」、自励振動型酸素バーナ「Innova-JetⓇ Swing」は、水素を燃料として利用することを可能にします。 ・当連結会計年度では、欧州事業会社のNippon Gases Euro-Holding S.L.U.(以下、「Nippon Gases Euro-Holding」という。 なお、Nippon Gases Euro-Holdingは、2026年4月1日付けでNippon Sanso Euro-Holding S.L.U.へ商号変更しております。 )と共同し、欧州の鉄鋼会社ArcelorMittal,S.A.のOlaberria工場(スペイン)で、水素-酸素燃焼バーナ「Innova-JetⓇ Hydrogen」を設置した鉄鋼加熱炉の実証試験に世界で初めて成功いたしました。 ・また、日本軽金属株式会社、日軽エムシーアルミ株式会社と三社共同で、酸素富化燃焼技術を適用したアルミニウム二次合金用溶解プロセスにおける実証試験を実施し、CO2排出量を通常の空気燃焼と比較して最大24.1%削減することを達成いたしました。 ・国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「燃料アンモニア利用・生産技術開発/工業炉における燃料アンモニアの燃焼技術開発」に参画し、アンモニア-酸素燃焼技術の開発を進めています。 当連結会計年度も引き続きAGC株式会社横浜テクニカルセンターのガラス溶融炉で、アンモニア-酸素燃焼技術の実証試験を継続し、技術実装の可能性検証を実施しております。 酸素燃焼技術に加え、CO2回収やグリーンエネルギーに関連する研究開発にも継続的に取り組んでいます。 ・石灰製造炉などの高濃度CO2排出源をターゲットとして、10t/日規模のCO2回収装置(回収CO2濃度98%)を開発・商品化しております。 中小規模排出源(排ガス量1,000Nm3/hクラス)向けの装置であり、ユニット化して導入・設置が容易に行えます。 また当連結会計年度において、これまでターゲットとしていた石灰製造炉だけでなく、低濃度CO2の回収を効率的に行える技術の研究開発に取り組んでいます。 国立大学法人鳥取大学の共同研究「中小規模CO2排出源向け省エネルギーCO2回収装置の開発」が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」に採択されました。 ・加えて、東邦ガス株式会社と、大陽日酸が保有するCO2分離回収技術を組み合わせた一体型システムの開発に関する提携を開始いたしました。 本提携を通じて、従来は対応が難しかった低濃度領域からのCO2回収を可能とし、多様な排出源に適用可能なCO2回収ソリューションの拡充を目指します。 ・国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業/大規模外部加熱式アンモニア分解水素製造技術の研究開発」に参画し、大型の水素精製装置の開発を進めています。 工業ガス分野産業ガスの使用に関する様々な工業製品を開発しております。 <溶接技術>・溶接において特に作業能率が課題となるTIG溶接に対する解決として「サンアークⓇストリーム」を開発し、商品化いたしました。 溶接速度の向上と、溶接品質の安定化が可能となり、労働人口減少に直面する製造業の溶接現場における生産性向上に貢献します。 <低温利用技術>・液体冷媒を液化窒素で冷却・循環・供給するクールマイスターⓇシリーズ(低温反応制御システム)に、「クールマイスターⓇAC」を商品化しております。 窒素やヘリウムなどの不活性ガスを液化窒素で冷却し、-180~-60℃の任意温度の極低温不活性ガスを供給することで、材料試験や機器の環境試験における極低温環境形成に貢献します。 ・産業用、自動車部品ゴムのバリ取りの自動化に対応し、大陽日酸独自の振動篩機構を搭載するとともに、コンパクト化と低価格化を両立した高精度な液化窒素式バリ取り装置「ソフトブラスターⓇSCS-CB-BS20」を開発し、2025年4月より同装置をラインナップに加えて販売を開始いたしました。 エレクトロニクス分野社会のデジタル化の加速的な普及、カーボンニュートラルな社会を支えるエレクトロニクス産業の発展に貢献するために、電子材料ガスや関連機器の販売やサービスのグローバルな提供とともに、技術開発を強化しております。 ・本分野では、先端半導体製造での使用が期待される材料開発、及びそれらの材料供給技術の開発に取り組んでいます。 最先端半導体デバイス製造では、より反応性の高い化合物、又はより物性上性能の高い金属などが求められます。 これらの要求に対して、次世代金属配線材料として期待されているMoO2Cl2の開発に取り組み、当連結会計年度は大陽日酸JFP株式会社(2026年4月1日付けで日本酸素JFP株式会社へ商号変更しております。 )三重工場に新たにMoO2Cl2製造施設の設備投資を決定いたしました。 主に、NANDフラッシュメモリで使用されているタングステン代替として、2026年10月より出荷開始の見込みです。 ・Rasirc, Inc.と共同でTh-ALD成膜技術の低温化に取り組んでいます。 2024年まで取り組んでいた窒化剤、酸化剤の変更による成膜実証に加えて、新たなシリコン化合物との組み合わせによる低温酸窒化膜プロセスの実証を行いました。 従来プロセスではジクロルシラン(DCS)、ヘキサクロロジシラン(HCDS)のようなシリコン塩化物などが使用されていたプロセスに対して、ヨウ素を含むシリコン化合物としてジヨードシラン(DIS)を用いた成膜評価を行い、ヒドラジンを組み合わせることにより、プロセス温度450℃で良好なシリコン窒化膜が得られることを実証いたしました。 ・半導体製造工程における環境負荷低減に貢献するため、ナノエレクトロニクスとデジタル技術における世界有数の研究・イノベーション拠点であるimec(Interuniversity Microelectronics Centre)が進める半導体業界全体の環境負荷低減に関する研究プログラムに参画し共同開発を進めます。 ・加えて、エレクトロニクス産業向けの先端プロセスに対する材料とハンドリング技術の実現に向けて、革新的な製品と技術を創出する「エレクトロニクス先端材料開発棟」を建設いたします。 完成予定は2027年3月です。 プラント分野深冷空気分離プラントについては当社グループのコア技術の深化(高性能・高品質・低コスト)に取り組むとともに、プラント製作、工場操業、ロジスティックスに革新を起こすため、DXを推進しております。 ・DX推進によって保安や品質管理、生産性の向上に努め、遠隔監視システムやプラント運転条件制御システムを深化させました。 ・半導体工場向けに超高純度酸素とアルゴンを効率的に安定して併産可能な窒素製造装置(NGU)を開発しております。 メディカル分野高品質の医療用ガスの安定供給を行うとともに、在宅酸素療法のためのさまざまな機器の開発・製造、機器の定期点検や遠隔監視システム、医療用ガスの24時間体制の緊急配送など、トータルサポートに貢献しております。 さらに、当社グループの持つガステクノロジーを応用し、生体試料の凍結保存をはじめとするバイオ分野、SI(Stable Isotope 安定同位体)や混合ガス等を利用した高度診断・治療分野にも取り組んでいます。 ・医療機器の遠隔モニタリングシステム「RingWell(リングウェル)」を開発し、展開しております。 本システムは、医療機器の運転状況や患者の生体情報をリアルタイムで確認できるクラウド型プラットフォームです。 患者の指導管理を行う医療従事者、機器の設置・点検・緊急対応を担うサービスプロバイダ(販売店)に必要な情報を提供し、それら利用者の業務効率化に貢献しております。 新規事業分野当社グループでは、自社開発技術やオープンイノベーションにより獲得した製品・技術の事業化を加速しております。 アディティブ・マニュファクチャリング(AM)事業、化合物半導体製造装置やSI(Stable Isotope 安定同位体)をはじめ、今後市場の発展が見込まれる分野の事業拡大を推進しております。 ・アディティブ・マニュファクチャリング(AM)事業においては、技術の開発と造形物の品質安定化に寄与するソリューションの拡充に注力しております。 大陽日酸は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する「経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)」に採択されており、焼結型積層造形とデジタルプロセス設計を組み合わせた金属3Dプリンタシステムの研究開発に2024年度から2028年度までの5年間にわたり取り組んでいます。 本プロジェクトでは、大陽日酸が得意とするプロセス雰囲気ガス制御技術や金属AMに関する知見を活かし、造形条件の最適化技術及び製造条件探索システムの開発を通じて、金属AM技術の産業分野への事業展開を目指してまいります。 ・半導体関連事業においては、ロジックやDRAM等の先端半導体分野向けに、Rasirc, Inc.の過酸化水素供給ソース「BRUTEⓇ Peroxide」などの材料展開を米国、日本及び欧州で継続しております。 ・化合物半導体製造装置事業では、国際競争力の強化を意識し、先端技術ニーズに応えるべく、MOCVD装置及びHVPE装置を製造・販売するとともに、用途拡大・改良改善の開発に取り組んでいます。 当連結会計年度においては、深紫外線ライトを使った除菌装置の開発・販売を手掛けているVisium(旧Lit Thinking)社に、大陽日酸製MOCVD(SR2000HT-RR)を納入しております。 本装置はUVオプトエレクトロニクスのデバイス及びパワーエレクトロニクスの開発促進に必須となる高品質なアルミニウムガリウムナイトライド(AlGaN)の安定的な製造に用いられます。 また、大陽日酸製MOCVD装置(型式:FR2000-OX)がスウェーデンLund大学に採用されました。 本装置はワイドバンドギャップ半導体の新材料の一つである酸化ガリウム(β-Ga2O3)の高品質な成膜を可能とし、パワーエレクトロニクス向け酸化ガリウム半導体の開発に貢献することが期待されます。 本装置は、初めて欧州地域に導入される大陽日酸製のⅢ族セスキ酸化物結晶成長装置です。 大陽日酸は同大学と協力し、先進的な酸化ガリウム半導体デバイスの研究開発を支援することで、大陽日酸製MOCVD装置のグローバル市場に対する優位性が高まることを期待しております。 さらに、ワイドバンドギャップ半導体において世界的に著名なオハイオ州立大学に対し、高性能な化合物半導体デバイスの製造に不可欠な窒化物用MOCVD装置(SR4000HT-RR-LV)と酸化物用HVPE装置を納入いたしました。 ・SI事業では、世界初の酸素蒸留による酸素安定同位体(17O、18O)濃縮技術を開発し、水や酸素ガス、それらを使用した同位体標識化合物を製造・販売しております。 ・新規事業として無細胞タンパク質合成技術を活かし、クロマトグラフィー技術に強みを有する株式会社ワイエムシィと共同で、バイオ医薬分野で需要が見込まれる難発現タンパク質の合成から精製までの一貫した開発に取り組んでいます。 当連結会計年度においては、公益財団法人木原記念横浜生命科学振興財団が管理する木原横浜バイオ産業センター内に開設した横浜ラボにて、無細胞タンパク質合成精製技術のスケールアップを推進し、細胞成長因子製品IL-1βとOncostatinMの生産に成功いたしました。 〔米国〕Matheson Tri-Gas, Inc.(以下、「Matheson Tri-Gas」という。 なお、Matheson Tri-Gasは、2026年4月1日付けでNippon Sanso Matheson, Inc.へ商号変更しております。 )の米国における研究開発活動は、コロラド州ロングモントにあるアドバンスト・テクノロジー・センターで行われております。 同施設において、Matheson Tri-Gasは技術力の強化、顧客サポートの充実、そして特にエレクトロニクス分野を中心とした既存市場でのプレゼンス拡大に向けて、引き続き投資を行っております。 当連結会計年度、研究開発チームは、半導体用ガスの高度な精製プロセスの開発、腐食性物質向けのパッケージングソリューションの改善、及び精製装置の性能を評価するための新たな手法の確立に注力してきました。 また、同テクノロジー・センターは、既存製品に関連する技術的な問題の特定や解決を含め、従来製品のサポートや運用においても重要な役割を果たしております。 当連結会計年度の主な焦点は、半導体製造に適したより高い純度レベルを達成するため、既存のガス供給源向けの精製プロセスの開発にありました。 Matheson Tri-GasのWF6製造能力と経験を活かし、研究開発チームは、低グレードのHFを低温エッチングやクリーン用途に適した半導体グレードのHFへ変換することに注力してきました。 これと並行して、研究開発グループは、リソグラフィ工程を含む複数のユースケースに対応した、大容量のフッ素除去ソリューションの開発を完了いたしました。 この除害技術は、追加のインフラを必要とせずに、環境への悪影響を効果的に排除いたします。 除害技術に加え、研究開発チームは、腐食性のある半導体ガス向けのパッケージングソリューションの改善が必要であると判断いたしました。 これは、既存の選択肢では顧客の仕様や要求される保存期間の基準を満たせなかったためです。 複数の包装設計とパッシベーションプロセスを評価した結果、コストと性能の両方の基準を満たす有望な候補がいくつか選定されました。 現在進行中の試験により、来年度における顧客への導入が支援される見込みです。 さらに、当連結会計年度は新しい精製装置の開発において大きな進展が見られましたが、ますます厳格化する顧客要件に対してその性能を検証するための堅牢な試験プロトコルの確立という重要な課題が残されております。 研究開発チームは、酸性、難分解性、及び有機不純物に対して1兆分の1(ppt)未満の精製効率を実証可能な高度な試験手法を開発・導入いたしました。 チームは、より広範な汚染物質に対して、さらに高いレベルの精製器性能を検証するための新技術への投資を継続しております。 研究開発チームは、積層造形、燃料電池、バルクガスなどの新規市場向けに、新たな精製装置の開発を続けております。 アディティブ・マニュファクチャリング向けの最新製品は、不純物を厳密に管理しつつ、プリンターの準備時間を短縮します。 これらの技術は現在、主要なアディティブ・マニュファクチャリング装置を用いて試験中です。 燃料電池市場においては、水素から酸素を除去する「FCX」シリーズの精製装置を開発いたしました。 最後に、バルクガス市場向けには、最大6000psigの圧力と20000slpmの流量に対応可能な「Trident™」シリーズの精製装置を提供しております。 〔欧州〕欧州セグメントにおける研究開発活動は、カーボンニュートラルなガス利用、デジタル化、シミュレーションに重点を置いており、現地の産業に高品質なガスソリューションを提供することを目的としております。 主な研究開発拠点はスペインのエルナニにあるHernani Centerにあり、ここでは水・廃水処理技術の開発、バイオCO2回収を伴うバイオガスからバイオメタンへのアップグレード、及び産業用ガスアプリケーションのモニタリングや高度な数理モデリングに向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)の取組みが行われています。 並行して、北欧の研究開発センターでは、水産養殖用途向けの技術開発に注力しております。 さらに、イタリアの持分法適用関連会社であるHysytech S.r.l.との協業により、カーボンニュートラルを強く重視した技術開発プロジェクトも実施されております。 その他の欧州諸国では、燃焼技術、食品冷凍、金属加工、水産養殖、金属積層造形(3Dプリンティング)などの分野において、ガス応用に関する顧客のニーズに応える技術と製品の開発を進めております。 当連結会計年度、Nippon Gases Euro-Holdingのスペイン子会社であるOximesa S.L.U.(以下、「Oximesa」という。 )は、Esteve Teijin Healthcare, S.L.(以下、「ETH」という。 なお、ETHは、企業結合と同時にNippon Sanso Homecare España, S.L.U.へ商号変更しております。 )の買収を完了いたしました。 ETHはスペインにおいて在宅呼吸療法サービスを提供しております。 Oximesaもまた、スペインで在宅呼吸療法サービスを提供しております。 この提携により、両社はそれぞれの豊富な経験と知見を結集し、より効果的で、より身近な、そして患者に寄り添う在宅ケアを提供できるようになります。 こうした取組みは、欧州地域のニーズに応えるための技術開発を推進するとともに、前述の分野における当社グループの技術力を強化するものです。 〔サーモス〕サーモスセグメントにおいては、「人と社会に快適で環境にもやさしいライフスタイルを提案します」という企業理念に従い、「利便性」と「環境保護」を両立させることを使命と考え、保有する断熱技術をはじめとしたさまざまな技術と創造力で省エネルギーに貢献するとともに、快適なライフスタイルを実現する新しい価値を提供できるような商品開発を推進しております。 当連結会計年度においては、記録的な暑さが続く中、水分補給の大切さを周知する情報提供を行うとともに、従来の「水を飲む習慣」をアップデートし、新しい水分補給スタイルを発信する新プロモーション「ハイドレ ~好きに楽しむHYDRATION~」を開始するなど、水筒の重要性について積極的に情報発信いたしました。 また、フリップアップ式のストロー搭載のFKBシリーズや中身が見えるダブルウォールの樹脂製ボトルNPGシリーズを開発し、これまでの当社の商品にないさまざまな方法での水分補給を提案いたしました。 携帯用まほうびんシリーズでは、サーモス株式会社として初めて水筒内面にセラミック加工を施した「セラクリーンコート」を開発し、その加工を採用した真空断熱ケータイマグJPBシリーズを発売いたしました。 汚れが落ちやすく乾きやすい特長を持ち、全パーツが食洗機に対応しておりますため、日常のお手入れが簡単になり、他の食器などと一緒に手間なく洗浄いただけます。 フライパンシリーズや調理器具からなるキッチンプラスシリーズでは、「セラプロテクトシリーズのフライパン」を開発し、高い硬度で傷がつきにくく耐久性が高い「セラプロテクトコート」をフライパンで初めて採用しております。 フライパン本体の内面にハンドルを取り付ける留め具がないリベットレス仕様になっており、汚れが溜まらず洗いやすくなっております。 さらに成形方法として、ダイキャスト製法を採用することで軽量化を実現しており、機能性の高い製品に仕上げました。 2024年9月の発売以来多くのお客様にご好評いただいている、アパレル小物を展開する新サブブランド「&ONDO(アンドオンド)」では、サーモス独自の極起毛を使用した「起毛であったかルームソックス」に、ショート丈を追加するとともに、足首やふくらはぎをカバーするレッグウォーマーや、チタンコートあったかビーズを配合した足首ウォーマーなど、足元に温かさをプラスする新アイテムを開発いたしました。 また、2026年の春夏アイテムとして、「温度を、味方に。 」というブランドコンセプトのもと、日傘やハットなど、日々の暮らしをより快適にするアイテムを開発いたしました。 「COOL遮熱日傘(2種)」は、遮熱・遮光・UVカット・近赤外線カットといった夏を快適に過ごす機能を備え、晴雨兼用で使用可能な日傘となっております。 特に遮熱が強みである&ONDOの日傘は、遮光率100%、UVカット率100%(UPF50+)、近赤外線カット率99.9%以上に加え、高遮熱モデルで遮熱率60%以上、軽量モデルで遮熱率40%以上を有しております。 「COOL遮熱ハット(SG-C603F)」、「COOL遮熱キャップ(SG-C604F)」も、全カラーで遮熱率45%以上、遮光率100%、UVカット率100%(UPF50+)、近赤外線カット率99.9%以上の高い性能と湿気を逃がすベンチレーション仕様で、強い日差しの下でも快適な着用環境を実現いたしました。 このように引き続き積極的に新商品を投入し、お客様に快適なライフスタイルを提案しております。 |
| 設備投資等の概要 | 1【設備投資等の概要】 当社グループ(当社及び連結子会社)は、主にガス生産設備等の新規設備の取得、既存設備の更新、合理化投資及び研究開発を目的として設備投資を行っております。 当連結会計年度の設備投資額は133,171百万円となりました。 各セグメントの内訳は、日本で26,738百万円、米国で43,768百万円、欧州で38,682百万円、アジア・オセアニアで21,315百万円、サーモスで971百万円、全社(共通)で148百万円、セグメント間取引で1,545百万円となっております。 ※設備投資額には無形資産を含みます。 |
| 主要な設備の状況 | 2【主要な設備の状況】 (1) 提出会社2026年3月31日現在 事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物(百万円)機械装置(百万円)土地(百万円)(面積㎡)その他(百万円)合計(百万円)本社(東京都品川区)全社(共通)その他の設備2,558913148(47,378)563,677108 (2) 国内子会社2026年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物(百万円)機械装置(百万円)土地(百万円)(面積㎡)その他(百万円)合計(百万円)大陽日酸㈱周南工場(山口県周南市)日本ガス生産設備2592,19650(33,511)22,509委託運転大陽日酸㈱つくば事業所(茨城県つくば市)日本研究開発設備1,1031,5951,325(38,310)6994,72477日本液炭㈱水島工場(岡山県倉敷市)日本炭酸ガス生産設備182,405-[4,987]82,4333日本液炭㈱宇部工場(山口県宇部市)日本炭酸ガス生産設備8623,884-[8,689]2004,94722サーモス㈱新潟事業所(新潟県燕市)サーモス家庭用品生産設備61094372(32,636)361,113100 (3) 在外子会社2026年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物(百万円)機械装置(百万円)土地(百万円)(面積㎡)その他(百万円)合計(百万円)Matheson Tri-Gas, Inc.ニュージョンソンビル工場(米国テネシー州)米国特殊ガス生産設備1,6051,70428(11,798)8,17211,510154Matheson Tri-Gas, Inc.バーノン工場(米国カリフォルニア州)米国ガス生産設備5104,96674[26,709]4,3719,92263Matheson Tri-Gas, Inc.ウェストレイク工場(米国ルイジアナ州)米国ガス生産設備1,33126,969162(165,492)3,64532,10942Matheson Tri-Gas, Inc.ライマ工場(米国オハイオ州)米国ガス生産設備6113,229-[12,949]1013,30011Matheson Tri-Gas, Inc.ルモント工場(米国イリノイ州)米国ガス生産設備-6,0671[64,749]46,07313Nippon Sanso Deutschland GmbHヒュルト工場(ドイツ)欧州ガス生産設備9468,214597(50,037)84910,60731Nippon Gases Belgium NVオーヴェル工場(ベルギー)欧州ガス生産設備9553,839548(35,215)625,405101Nippon Gases Belgium NVズウェインドレヒト工場(ベルギー)欧州ガス生産設備3414,293678(28,480)765,38945Nippon Gases Belgium NVリロ工場(ベルギー)欧州ガス生産設備1,0856,411-[25,518]1,1408,637-Nippon Gases Italia S.r.l.カゼルタ工場(イタリア)欧州ガス生産設備1,6977,429421(15,445)49310,0425Matheson GasProducts Korea Co., Ltd.アサン工場(大韓民国)アジア・オセアニア特殊ガス生産設備7982,161536(48,438)2,0105,506224Leeden National Oxygen Ltd.リーデン・ナショナル・オキシジェン(シンガポール)アジア・オセアニアガス生産設備4573,245-[18,921]4754,179125Nippon Sanso Vietnam Joint Stock Companyフーミー3工場(ベトナム)アジア・オセアニアガス生産設備2802,464-[20,000]12,74524Top Thermo Mfg.(Malaysia)Sdn. Bhd.トップサーモ(マレーシア)サーモス家庭用品生産設備1081,045172(33,137)551,381630Vacuumtech Philippines Inc.バキュームテック(フィリピン)サーモス家庭用品生産設備1,713823723(6,503)173,277437 (注)1.帳簿価額「その他」は、構築物、工具器具備品、車両運搬具であります。 2.[ ]書きは借地面積です。 3.Nippon Gases Deutschland GmbHは、Nippon Sanso Deutschland GmbHへ商号変更しております。 4.次の各社は、2026年4月1日付けで下記のとおり商号変更しております。 ・大陽日酸㈱は、日本酸素㈱へ商号変更しております。 ・Matheson Tri-Gas, Inc.は、Nippon Sanso Matheson, Inc.へ商号変更しております。 ・Nippon Gases Belgium NVは、Nippon Sanso Belgium NVへ商号変更しております。 ・Nippon Gases Italia S.r.l.は、Nippon Sanso Italia S.r.l.へ商号変更しております。 ・Matheson Gas Products Korea Co., Ltd.は、Nippon Sanso Matheson Korea Co., Ltd.へ商号変更しております。 ・Leeden National Oxygen Ltd.は、Nippon Sanso Singapore Ltd.へ商号変更しております。 |
| 設備の新設、除却等の計画 | 3【設備の新設、除却等の計画】 (1) 重要な設備の新設等会社名事業所名セグメントの名称設備の内容投資予定金額資金調達方法着手及び完了予定年月総額(百万円)既支払額(百万円)着手完了Nippon Gases Norge ASヴィガネセット工場(ノルウェー ヒェルメラン市)欧州事業空気分離装置の新設6,6721,925自己資金2025年7月2027年8月 (注)Nippon Gases Norge ASは、2026年4月1日付けでNippon Sanso Norge ASへ商号変更しております。 (2) 重要な設備の除却等 該当事項はありません。 |
| 研究開発費、研究開発活動 | 46,000,000 |
| 設備投資額、設備投資等の概要 | 1,545,000,000 |
Employees
| 平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 43 |
| 平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 16 |
| 平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況 | 10,641,000 |
Investment
| 株式の保有状況 | (5)【株式の保有状況】 (当社)① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、純投資目的である投資株式には、専ら株式の価値の変動又は配当金を目的とする株式を、純投資目的以外の目的である投資株式には、中長期的な企業価値の向上に資すると判断し保有する株式を区分しております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 当社は、純投資目的以外にも、取引関係の維持・強化又は財務・総務・経理業務円滑化のために必要があると認められるときは、他社の株式を保有することがあります。 また、その保有意義について、取締役会において、毎年、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式のうち、非上場株式以外の株式のすべてについてROICを用いた定量的検討と事業上の必要性等の定性的検討に基づく総合的判断を行い、保有の意義が乏しいと判断する場合は売却を行います。 なお、保有意義が認められる銘柄についても、財務戦略等を考慮し、一部又は全部を売却することがあります。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式11非上場株式以外の株式1315,544 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式99,769 c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)東ソー㈱1,757,4002,196,700周南地区においてパイピングによる窒素・酸素ガス供給を行っており、取引の円滑化を図るために保有しております。 有4,0654,510高圧ガス工業㈱3,142,0003,142,000セパレートガスの主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 有3,4562,790小池酸素工業㈱(注4)1,084,455266,891セパレートガスの主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 有2,0761,682長野計器㈱700,000700,000圧力計の主要仕入先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 無1,9011,338東邦アセチレン㈱3,450,0003,450,000セパレートガスの主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 無1,5181,242NOK㈱240,000240,000液化窒素の主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 有672525㈱クレハ129,120258,220いわき地区においてパイピングによる窒素ガス供給を行っており、取引の円滑化を図るために保有しております。 有509712 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)新コスモス電機㈱100,000184,000ガス検知器・警報機の主要仕入先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 有459464TPR㈱(注5)297,380148,690液化窒素の主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 有365344東京鐵鋼㈱99,98399,983小山地区においてパイピングによる酸素ガス供給を行っており、取引の円滑化を図るために保有しております。 有198574日本冶金工業㈱41,75041,750アルゴン及び窒素の主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 有193173宮地エンジニアリンググループ㈱70,000100,000産業ガス関連機器の主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 無120178石塚硝子㈱2,1552,155水素ガスの主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 無65イビデン㈱-874,900-有-3,489 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)理研計器㈱-682,600-有-1,757㈱ダイヘン-118,320-無-748㈱星医療酸器-30,000-無-137(注)1.取引品目等は当社及び連結子会社との取引内容を含んでおります。 2.定量的な保有効果は保有先企業との取引金額情報に基づき計算されるため、守秘性の観点から記載しておりません。 3.「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。 4.小池酸素工業㈱は2025年4月1日付けで株式分割を行っております。 5.TPR㈱は2025年10月1日付けで株式分割を行っております。 みなし保有株式 該当事項はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式 純投資目的の投資株式は保有しておりません。 ④ 当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの 該当事項はありません。 ⑤ 当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの 該当事項はありません。 (最大保有会社の次に大きい会社) 当社及び連結子会社のうち、当連結会計年度における投資株式計上額が最大保有会社の次に大きい会社は大陽日酸株式会社(2026年4月1日付けで日本酸素株式会社へ商号変更しております。 )であり、同社の保有状況は以下のとおりであります。 ① 投資株式の区分の基準及び考え方大陽日酸株式会社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、純投資目的である投資株式には、専ら株式の価値の変動又は配当金を目的とする株式を、純投資目的以外の目的である投資株式には、中長期的な企業価値の向上に資すると判断し保有する株式を区分しております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 同社は、純投資目的以外にも、取引関係の維持・強化又は財務・総務・経理業務円滑化のために必要があると認められるときは、他社の株式を保有することがあります。 また、その保有意義については、資本コストや事業上の必要性等に基づいて総合的に判断しております。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式592,294非上場株式以外の株式3843 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式10保有銘柄において会社分割が生じたため非上場株式以外の株式216持株会を通じた取得(2銘柄) (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式11非上場株式以外の株式-- c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)㈱星医療酸器72,96370,719医療用酸素及び関連機器の主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 取引先持株会を通じた保有であり、定期購入等により株式数が増加しております。 無385323東京高圧山崎㈱78,85278,852セパレートガスの主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 有370370日本冶金工業㈱18,82717,595アルゴン及び窒素の主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 取引先持株会を通じた保有であり、定期購入等により株式数が増加しております。 有8773 みなし保有株式 該当事項はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式 純投資目的の投資株式は保有しておりません。 ④ 当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの 該当事項はありません。 ⑤ 当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの 該当事項はありません。 |
| 株式数が減少した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 9 |
| 銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 1 |
| 貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 1,000,000 |
| 銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 13 |
| 貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 15,544,000,000 |
| 株式数の減少に係る売却価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 9,769,000,000 |
| 株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 2,155 |
| 貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 6,000,000 |
| 銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | ㈱星医療酸器 |
| 保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | ガス検知器・警報機の主要仕入先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 |