財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2026-06-11
英訳名、表紙DENSO CORPORATION
代表者の役職氏名、表紙取締役社長 林 新之助
本店の所在の場所、表紙愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地
電話番号、本店の所在の場所、表紙刈谷(0566)25-5511
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIIFRS
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2 【沿革】
年月概要1949年12月トヨタ自動車工業株式会社(現 トヨタ自動車株式会社)から分離独立し、資本金1,500万円をもって日本電装株式会社設立1951年12月株式を名古屋証券取引所に上場1953年1月株式を東京・大阪の各証券取引所に上場1953年11月ロバートボッシュ社(ドイツ)と電装品に関する技術導入契約を締結1959年7月愛知電装株式会社を吸収合併1961年11月品質管理の最高権威であるデミング賞を受賞1965年5月刈谷市に池田工場建設(2018年4月 閉鎖)1967年7月安城市に安城製作所建設1968年10月IC研究室開設(現 セミコンダクタ事業グループに内包)1970年8月西尾市に西尾製作所建設1970年11月株式会社日本自動車部品総合研究所(現 株式会社SOKEN:連結子会社)を設立1971年3月米国に初の海外現地法人ニッポンデンソー・オブ・ロスアンゼルス株式会社(現 デンソー・プロダクツ・アンド・サービス・アメリカズ株式会社:連結子会社)を設立1972年8月タイにニッポンデンソー・タイランド株式会社(現 デンソー・タイランド株式会社:連結子会社)を設立1973年2月オランダにニッポンデンソー・ヨーロッパ(現 デンソー・インターナショナル・ヨーロッパ株式会社:連結子会社)を設立1974年6月安城市に高棚製作所建設1978年10月小型モータを田中計器工業株式会社(現 当社)に生産委託1982年4月三重県員弁郡大安町(現 三重県いなべ市)に大安製作所建設1984年3月社会福祉法人太陽の家と合弁でデンソー太陽株式会社(現 連結子会社)を設立1985年12月米国にニッポンデンソー・アメリカ株式会社(現 デンソー・インターナショナル・アメリカ株式会社:連結子会社)を設立1987年2月豊橋市に豊橋製作所建設1987年5月愛知県額田郡幸田町に幸田製作所建設1990年2月愛知県知多郡阿久比町に阿久比製作所建設1990年11月愛知県愛知郡日進町(現 愛知県日進市)に基礎研究所建設(現 先端技術研究所)1993年7月北九州市八幡西区に北九州製作所(現 株式会社デンソー九州:連結子会社)建設1996年10月株式会社デンソーに商号変更1998年5月オーストラリアにデンソー・インターナショナル・オーストラリア株式会社(現 連結子会社)を設立し、オーストラリアの関係会社を統括1998年9月西尾市に善明製作所建設1998年12月シンガポールにデンソー・インターナショナル・アジア株式会社(シンガポール)(現 連結子会社)を設立し、東南アジアの関係会社を統括1999年4月イタリアのマニェティ・マレッリ社の回転機器事業部門(現 デンソー・マニュファクチュアリング・イタリア株式会社:連結子会社)を買収2001年3月イタリアのマニェティ・マレッリ社の空調機器事業部門(現 デンソー・サーマルシステムズ株式会社:連結子会社)を買収2001年3月サウジアラビアにデンソー・アブドゥル・ラティフ・ジャミール有限会社(現 持分法適用会社)を設立2001年7月チェコ共和国にデンソー・マニュファクチュアリング・チェコ有限会社(現 連結子会社)を設立 年月概要2002年11月国内全14事業所で埋立廃棄物をゼロとする「ゼロエミッション」を達成2003年2月中国に電装(中国)投資有限公司(現 連結子会社)を設立し、中国の関係会社を統括2005年5月南アフリカ共和国のスミス・マニュファクチュアリング株式会社(現 持分法適用会社)に資本参加2007年2月タイにアジアの統括拠点としてデンソー・インターナショナル・アジア株式会社(タイランド)(現 連結子会社)を設立2009年8月ロシアにデンソー・セールス・ロシア有限会社を設立(2024年3月 清算)2010年3月大阪証券取引所(現 大阪取引所)(市場第一部)への上場を廃止2010年11月アラブ首長国連邦にデンソー・セールス・ミドルイースト&ノースアフリカ株式会社(現 連結子会社)を設立2011年5月カンボジアにデンソー・カンボジア株式会社(現 連結子会社)を設立2017年11月富士通テン株式会社(現 株式会社デンソーテン:連結子会社)を買収2018年4月アスモ株式会社を吸収合併2020年4月トヨタ自動車株式会社より主要な電子部品事業を譲り受け、広瀬製作所として始動2022年4月東京証券取引所及び名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場、名古屋証券取引所の市場第一部からプレミア市場にそれぞれ移行2023年8月オランダの施設園芸事業者セルトングループの親会社であるBelua Beheer B.V.(現 連結子会社)を買収
事業の内容 3 【事業の内容】
連結会社は、当社(株式会社デンソー)及び子会社190社、関連会社62社により構成されています。
連結会社の事業内容及び連結会社各社の当該事業における位置付けは、次のとおりです。
「日本」、「北米」、「欧州」、「アジア」、「その他」の各セグメントで以下製品を製造・販売しています。
区分主要製品サーマルシステム[エアコンシステム]HVAC、ベルト駆動コンプレッサ、キャビンエアフィルタ、シート空調[サーマルコンポーネント]コンデンサ、ラジエータ、熱マネジメント製品(チラー、水冷コン)、インバータ冷却器[サーマルマネジメントシステム]電動コンプレッサ、ホース配管、熱マネジメント製品(ヒートポンプシステム)[サーマル社会ソリューション]バス・農建機用エアコン、トラック用冷凍機、小型モバイル冷凍機パワトレインシステム[インジェクションコンポーネント]ディーゼル製品(コモンレールシステム、列型・分配型ポンプ、ノズル、フューエルフィルタ、尿素SCRインジェクタ)ガソリン製品(ポート噴射インジェクタ、直噴インジェクタ、直噴ポンプ)[エンジンコンポーネント]点火製品  (点火コイル、点火プラグ)排気製品  (排気センサ、排気温センサ、NOxセンサ、排ガス浄化用基材)可変動弁製品(可変カムタイミング、オイルコントロールバルブ)吸排気弁製品(EGRバルブ、スロットルボデー)二輪製品  (二輪車用回転機、二輪車用エンジンECU)フィルタ  (エアクリーナ、オイルフィルタ)[トラクション&アクセサリーモータ]発電始動製品(スタータ、オルタネータ)、MG、ISG[シャシーコントロールコンポーネント]機電一体型2系統駆動電動パワーステアリング、制御ブレーキECU[パワーエレクトロニクスコンポーネント]PCU、インバータ、パワーモジュール[パワーサプライコントロール]電池ECU、充電ECU、ジャンクション・ブロック、ESU、高電圧リレー、低電圧リレー、電池パックモビリティエレクトロニクス[エレクトロニクス]エンジンECU、ハイブリッドECU、BEV ECU、e-VCT、トランスミッションECU、SBW ECU、フューエルポンプECU、スマートキーシステム、エアコンECU、ボデーECU、エアバッグ用センサ&ECU、コンビネーションメータ、車載インフォテインメントシステム、テレマティクスコントロールユニット、ETC車載器、これら製品に搭載されるソフトウェア[セーフティシステム]AD/ADAS ECU、画像センサ、ミリ波レーダ、レーザレーダ、ソナーセンサ&ECU、周辺監視カメラ&ECU、ドライバーステータスモニタ、HMIコントロールユニット、路車間・車車間通信機、これら製品に搭載されるソフトウェア[音]車両接近通報装置、ブザー 区分主要製品 システムコンポ[メカトロニクスシステム]CASE領域製品(シフトバイワイヤアクチュエータ、マルチコントロールバルブ)エバポ製品 (エバポリークチェックモジュール、パージバルブ)駆動制御製品(A/Tモジュール、A/Tソレノイドバルブ)センサ類 (エアフロメータ、アクセルペダルモジュール)[センシングシステム]各種半導体センサ(圧力センサ、電流・磁気センサ、光センサ、温度センサ)[モータ]ワイパシステム、ウォッシャシステム、パワーウィンドモータ、パワーシートモータ、エンジン制御用モータ、ブロワモータ、電動ファンモータセミコンダクタ[セミコンダクタ]特定用途向けIC、パワー半導体非車載事業[FA関連]自動化設備、各種ロボット、プログラマブルコントローラ、バーコード/QRコードスキャナ&ハンディターミナル、ICカードリーダ&ライタ、RFIDリーダ&ライタ、物流合理化システム、在庫管理システム[冷却・空調関係]スポットクーラ&ヒータ[フードバリューチェーン関連]大規模向け農業ハウス及び施設園芸関連製品、種苗[生活関連]自然冷媒(CO2)ヒートポンプ式給湯機、V2H充放電設備、住宅用空調、地域情報配信システム[その他]ナンバー検知おもてなしシステム、高速逆走防止システム [事業系統図]連結会社の事業系統図及び主要な会社名は次のとおりです。
なお、当社は製造・販売・研究開発及び子会社・関連会社の統括の各機能を有しています。
関係会社の状況 4 【関係会社の状況】
名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有又は被所有割合(%)(注1)関係内容(連結子会社) 京三電機㈱茨城県古河市百万円1,090自動車部品製造販売64.2部品の購入先設備の賃貸役員の兼任等浜名湖電装㈱静岡県湖西市百万円479自動車部品製造販売80.1部品の購入先設備の賃貸役員の兼任等㈱デンソーエレクトロニクス愛知県安城市百万円1,002自動車部品製造販売100.0部品の購入先資金貸付 役員の兼任等㈱デンソーエアシステムズ愛知県安城市百万円491自動車部品製造販売100.0部品の購入先 資金貸付役員の兼任等㈱デンソーソリューション愛知県刈谷市百万円301自動車部品・産業機器・生活関連機器販売100.0製品の販売先設備の賃貸資金貸付役員の兼任等㈱デンソーウェーブ愛知県知多郡阿久比町百万円495産業機器製造販売75.2部品の購入先設備の賃貸資金貸付役員の兼任等デンソーテクノ㈱愛知県大府市百万円180情報処理・制御システムのソフトウエア開発・設計100.0部品の購入先開発・設計業務の委託設備の賃貸役員の兼任等㈱デンソートリム三重県三重郡菰野町百万円310自動車部品製造販売80.0部品の購入先設備の賃貸役員の兼任等㈱デンソー九州福岡県北九州市八幡西区百万円6,010自動車部品製造販売100.0部品の購入先設備の賃貸役員の兼任等㈱デンソー北海道北海道千歳市百万円2,600自動車部品製造販売100.0部品の購入先設備の賃貸資金貸付役員の兼任等㈱デンソー福島福島県田村市百万円1,600自動車部品製造販売100.0部品の購入先設備の賃貸役員の兼任等㈱デンソー岩手岩手県胆沢郡金ケ崎町百万円2,350自動車部品製造販売100.0部品の購入先設備の賃貸資金貸付 役員の兼任等㈱デンソーテン兵庫県神戸市兵庫区百万円5,300自動車部品製造販売及び自動車部品に関する研究開発65.0部品の購入先設備の賃貸 役員の兼任等ジェコー㈱埼玉県行田市百万円1,564自動車部品製造販売100.0部品の購入先 役員の兼任等 名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有又は被所有割合(%)(注1)関係内容デンソー・インターナショナル・アメリカ㈱ (注2、4)米国ミシガン州千USD503,816北米地域の統括運営、自動車部品販売及び自動車部品に関する研究開発100.0製品の販売先研究開発の委託役員の兼任等デンソー・プロダクツ・アンド・サービス・アメリカズ㈱米国カリフォルニア州千USD3,750自動車部品・産業機器販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・マニュファクチュアリング・ミシガン㈱ (注2)米国ミシガン州千USD125,000自動車部品製造販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・マニュファクチュアリング・ノースカロライナ㈱米国ノースカロライナ州千USD96,000自動車部品製造販売100.0(82.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・マニュファクチュアリング・テネシー㈱米国テネシー州千USD73,900自動車部品製造販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・マニュファクチュアリング・アセンズ・テネシー㈱米国テネシー州千USD100自動車部品製造販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・テン・アメリカ㈱米国ミシガン州千USD42,500自動車部品販売100.0(100.0)製品の販売先デンソー・マニュファクチュアリング・カナダ㈱カナダオンタリオ州千USD35,036自動車部品製造販売100.0製品の販売先役員の兼任等デンソー・セールス・カナダ㈱カナダオンタリオ州千USD80自動車部品販売100.0製品の販売先役員の兼任等デンソー・メキシコ㈱メキシコヌエボレオン州千MXN593,297自動車部品製造販売95.0(95.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・ド・ブラジル・リミターダ (注2)ブラジルクリチバ市千BRL352,797自動車部品製造販売94.8(35.4)製品の販売先研究開発の委託資金貸付 役員の兼任等デンソー・インターナショナル・ヨーロッパ㈱ (注2)オランダアムステルダム市千EUR781,539欧州地域の統括運営及び欧州関係会社の持株会社100.0役員の兼任等デンソー・ヨーロッパ㈱オランダウェスプ市千EUR1,361自動車部品販売100.0(100.0)製品の販売先 役員の兼任等デンソー・バルセロナ㈱スペインバルセロナ市千EUR33,344自動車部品製造販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・マニュファクチュアリング・イタリア㈱ イタリアサンサルボ市千EUR1,000自動車部品製造販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・サーマルシステムズ㈱ (注2)イタリアトリノ市千EUR170,900自動車部品製造販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・マニュファクチュアリング・ハンガリー㈲ (注2)ハンガリーセーケシュフェヘールヴァール市千EUR190,912自動車部品製造販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・マニュファクチュアリング・チェコ㈲ (注2)チェコリベレツ市百万CZK3,469自動車部品製造販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・インターナショナル・アジア㈱(シンガポール)(注2)シンガポールサイエンスパーク千USD175,240アジア地域の統括運営及び市販製品販売100.0製品の販売先役員の兼任等デンソー・インターナショナル・アジア㈱(タイランド)タイサムットプラカーン県百万THB752アジア地域の統括運営及び自動車部品の研究開発100.0(100.0)部品の購入先研究開発の委託役員の兼任等 名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有又は被所有割合(%)(注1)関係内容デンソー・タイランド㈱タイサムットプラカーン県百万THB200自動車部品製造販売51.7(51.7)製品の販売先役員の兼任等サイアム・デンソー・マニュファクチュアリング㈱タイチョンブリ県百万THB2,816自動車部品製造販売90.0(90.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・セールス・タイランド㈱タイサムットプラカーン県百万THB100自動車部品販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等サイアム・キョウサン・デンソー㈱タイチョンブリ県百万THB338 自動車部品製造販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・テン・タイランド㈱タイサムットプラカーン県百万THB400自動車部品製造販売99.0(99.0)製品の販売先デンソー・インドネシア㈱インドネシアブカシ市百万IDR2,345自動車部品製造販売68.3(68.3)製品の販売先役員の兼任等デンソー・マニュファクチュアリング・インドネシア㈱インドネシアブカシ市百万IDR43,992自動車部品製造販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・セールス・インドネシア㈱インドネシアジャカルタ市百万IDR9,975自動車部品販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・マレーシア㈱マレーシアセランゴール州千MYR20,536自動車部品製造販売72.7(72.7)製品の販売先役員の兼任等デンソー・マニュファクチュアリング・ベトナム㈲ベトナムハノイ市千USD10,000自動車部品製造販売95.0(95.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・フィリピン㈱フィリピンラグナ州千USD29,854自動車部品製造販売100.0(100.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・ハリアナ㈲インドハリアナ州百万INR2,875自動車部品製造販売100.0製品の販売先 役員の兼任等 電装(中国)投資有限公司 (注2)中華人民共和国北京市百万CNY2,150中国の統括運営、自動車部品販売及び自動車部品に関する研究開発100.0製品の販売先研究開発の委託役員の兼任等天津電装電機有限公司中華人民共和国天津市百万CNY278自動車部品製造販売95.0(95.0)製品の販売先役員の兼任等天津電装電子有限公司中華人民共和国天津市百万CNY585自動車部品製造販売93.5(93.5)製品の販売先役員の兼任等広州電装有限公司中華人民共和国広州市百万CNY191自動車部品製造販売60.0(60.0)製品の販売先役員の兼任等天津富奥電装空調有限公司中華人民共和国天津市百万CNY101自動車部品製造販売60.0(60.0)製品の販売先役員の兼任等電装(広州南沙)有限公司中華人民共和国広州市百万CNY402自動車部品製造販売100.0(72.7)製品の販売先役員の兼任等電装(常州)燃油噴射系統有限公司中華人民共和国常州市百万CNY281自動車部品製造販売100.0(30.6)製品の販売先役員の兼任等電装(杭州)有限公司中華人民共和国杭州市百万CNY192自動車部品製造販売100.0 (10.0)製品の販売先役員の兼任等デンソー・コリア㈱大韓民国昌原市百万KRW8,902自動車部品製造販売100.0 製品の販売先資金貸付役員の兼任等その他135社 名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有又は被所有割合(%)(注1)関係内容(持分法適用関連会社) 津田工業㈱愛知県刈谷市百万円1,315自動車部品製造販売22.1部品の購入先役員の兼任等神星工業㈱愛知県豊田市百万円300自動車部品製造販売36.5部品の購入先設備の賃貸 役員の兼任等㈱アドヴィックス愛知県刈谷市百万円12,209自動車部品開発販売34.0製品の販売先役員の兼任等㈱NTTデータMSE神奈川県横浜市百万円320制御システムのソフトウエア開発・設計15.0部品の購入先役員の兼任等東芝情報システム㈱神奈川県川崎市百万円 1,239情報処理・制御システムのソフトウエア開発・設計20.0役員の兼任等㈱BluE Nexus愛知県安城市百万円50自動車部品開発販売45.0製品の販売先 資金貸付役員の兼任等ミシガン・オートモーティブ・コンプレッサー㈱米国ミシガン州千USD146,000自動車部品製造販売40.0製品の販売先役員の兼任等ティーディー・オートモーティブ・コンプレッサー・ジョージア㈲米国ジョージア州千USD155,000自動車部品製造販売22.6(22.6)製品の販売先役員の兼任等テーデー・ドイチェ・クリマコンプレッサー㈲ドイツザクセン州千EUR20,452自動車部品製造販売35.0製品の販売先役員の兼任等スブロス㈲インドデリー連邦直轄領百万INR130自動車部品製造販売20.0製品の販売先役員の兼任等烟台首鋼豊田工業空調圧縮機有限公司中華人民共和国烟台市百万CNY284自動車部品製造販売20.0(20.0)製品の販売先役員の兼任等その他51社 (その他の関係会社) トヨタ自動車㈱ (注3)愛知県豊田市百万円397,050自動車及び同部品等の製造販売22.25(0.00)製品の販売先役員の兼任等 (注1)「議決権の所有又は被所有割合」欄の ( ) 内は、間接所有割合 (内数) です。
(注2)特定子会社に該当します。
(注3)有価証券報告書を提出しています。
(注4)デンソー・インターナショナル・アメリカ㈱については、売上収益(連結会社相互間の内部売上収益を除く)の連結売上収益に占める割合が10%を超えています。
主要な損益情報等(1) 売上収益1,541,032百万円
(2) 当期利益22,332 (3) 資本額66,353 (4) 総資産額780,927
従業員の状況
(2) 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(名)日本76,417(15,555)北米22,878(1,479)欧州12,939(2,102)アジア39,195(8,774)その他3,287(50)合計154,716(27,960) (注)従業員数は就業人員(連結会社への出向者を除き、連結会社からの出向者を含む)であり、臨時雇用者数(期間従業員、人材派遣会社からの派遣社員、パートタイマー、契約社員等を含む)は、年間の平均人数を括弧内に外数で記載しています。

(2) 提出会社の状況2026年3月31日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)43,889(7,120)44.822.99,152,5326.1 (注1)従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む)であり、臨時雇用者数(期間従業員、人材派遣会社からの派遣社員、パートタイマー等を含む)は、年間の平均人数を括弧内に外数で記載しています。
(注2)平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。
(注3)当社は、「日本」の単一セグメントであるため、セグメント別の従業員の状況の記載を省略しています。
<平均年間給与の対前事業年度増減率について>平均年間給与の対前事業年度増減率は、賃上げの実施状況に加え、年齢構成や採用・退職動向といった人員構成の変化、賞与水準の変動、並びに時間外労働時間の増減等の影響を受けています。
そのため、当社の賃上げ水準だけを直接的に示すものではありません。
なお、2026年における賃上げは、デンソー労働組合の要求である「昇給額 23,500円/月・人、賞与6.4か月」に対して満額回答し、物価上昇への対応や、労働市場での競争力強化、将来を担う若手社員の定着支援等を進めていきます。
当社は引き続き、社員・社会・経営の視点をバランスよく踏まえた給与水準の維持・向上に努めて参ります。
<従業員に対する譲渡制限付株式インセンティブ制度>① 本制度の概要当社は、2025年5月19日開催の取締役会において、対象従業員に対し、当社の企業価値の持続的な向上を図るインセンティブの付与を目的として、対象従業員がステークホルダーとの一層の価値共有を進めるとともに、対象従業員のエンゲージメント向上並びに財産形成の一助とするために、従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブ制度を導入することを決議しました。
本制度においては、当社から対象従業員に対し、譲渡制限付株式として付与するための特別奨励金として、金銭債権(以下「本特別奨励金」)が支給され、対象従業員は本特別奨励金を本持株会に対して拠出することとなります。
そして、本持株会は、対象従業員から拠出された本特別奨励金を当社に対して現物出資することにより、譲渡制限付株式としての当社普通株式の発行又は処分を受けることとなります。
なお、対象従業員は、譲渡制限が解除されるまでの間、本持株会に係る持株会規約及び持株会運営細則等に基づき、本持株会に拠出した金銭債権に応じて対象従業員が保有することとなる譲渡制限付株式に係る対象従業員の有する会員持分について、引き出すことを制限されることとなります。
② 従業員持株会に取得させる予定の株式の総数2,546,400株 ③ 当該従業員株式所有制度による受益権その他の権利を受けることができる者の範囲当社持株会加入員のうち受益者要件を充足する者 (3) 労働組合の状況連結会社においては、当社及び主たる国内関係会社の労働組合は全トヨタ労働組合連合会に加盟し、全トヨタ労働組合連合会を通じて全日本自動車産業労働組合総連合会に加盟しています。
なお、労使関係について特に記載すべき事項はありません。
(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異提出会社及び連結子会社管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1)男性労働者の育児休業取得率(%)(注2)労働者の男女の賃金の差異(%)(注1)全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者(注3)当社2.299.566.468.276.5浜名湖電装㈱0.583.868.868.586.8㈱デンソーエレクトロニクス1.581.872.772.676.8㈱デンソーダイシン1.172.763.469.537.0㈱デンソーワイパシステムズ2.484.670.568.895.3㈱デンソー三共2.5100.083.683.672.1京三電機㈱0.0104.372.073.075.1㈱デンソー勝山0.090.967.670.628.5㈱デンソーエアクール2.989.574.176.175.0㈱デンソー山形10.075.078.478.187.0デンソー太陽㈱(注4)0.0-89.287.4104.3デンソーテクノ㈱1.5100.074.874.480.1シミズ工業㈱0.077.864.463.967.6㈱デンソーエアシステムズ0.082.173.774.383.1㈱デンソートリム1.488.567.967.079.5㈱デンソークリエイト3.2100.079.279.466.5㈱デンソープレステック2.680.063.968.450.1㈱デンソーエスアイ(注4)0.0100.084.783.9-㈱デンソーワイズテック2.7100.049.471.156.3㈱デンソー宮崎0.0100.080.781.282.8㈱デンソーユニティサービス6.7100.087.886.271.7㈱デンソーロジテム0.0100.071.069.766.4ジェコー㈱3.4100.080.183.892.7㈱デンソーエムテック11.1100.080.372.974.9㈱デンソーウェーブ1.1168.668.368.945.8㈱デンソーソリューション3.580.967.568.660.1㈱デンソーファシリティーズ(注4)6.3100.083.383.3-㈱デンソー九州0.0103.275.874.779.6㈱デンソー北海道5.788.973.273.984.5㈱デンソー福島(注4)0.0100.066.065.9-㈱デンソー岩手3.196.082.979.5103.1㈱デンソーブラッサム(注4)27.3-107.4115.573.7㈱デンソーテン3.4111.269.169.755.7㈱デンソーテンスタッフ(注4)--75.171.7-㈱デンソーFA山形0.0100.072.472.783.2長野ジェコー㈱0.0100.084.180.476.6 (注1)「管理職に占める女性労働者の割合」及び「労働者の男女の賃金の差異」は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。
(注2)「男性労働者の育児休業取得率」は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものです。
前連結会計年度に配偶者が出産した労働者が、当連結会計年度に育児休業等及び育児目的休暇を取得することがあるため、取得率が100%を超えることがあります。
(注3)パート・有期労働者には、期間従業員、定年後再雇用者、アルバイト等を含みます。
(注4)「-」は集計対象となる従業員がいないことを示しています。
<D&I・女性活躍推進の考え方とこれまでの取り組み>当社では、イノベーションの源泉は、異なる意見・アイデアを自由闊達に交わせる共創環境であると考えています。
その環境を生み出すには、ダイバーシティ&インクルージョンが重要であり、これまでも、ヒトづくりの柱の一つとして「多様性」を掲げ、異なる知恵やアイデアを融合させることで、製品実現力を向上させ、会社の成長を促進してきました。
特に、女性活躍推進においては、あらゆる階層や場面において、女性が男性と同じように意思決定プロセスに参画することで、男性多数の議論では出にくい発想や発言が加わり、より社会に喜ばれる価値が提供できるものだと考えています。
しかしながら、当社では、全社員に占める女性の割合が約17%と男性と大きく差があります。
これは、当社が技術・技能を中心とするモノづくりの会社であり、日本においては、理系・工業系を専攻する女性が少ないことに起因しています。
そこで、2014年から女性活躍推進の専任組織を立ち上げ、CHROリードの下で女性の採用活動を強化し、女性の在籍比率を高める取り組みを進めるとともに、アンコンシャスバイアスを払拭する研修や女性のキャリアを後押しする人財育成、育児や介護の両立制度の拡充、柔軟な勤務制度の導入等にも取り組んできました。
結果として、専任部門を設置した当初の女性管理職数は約40人でしたが、現在は4倍超の173人にまで増加させることができました。
また、部長格の女性も複数名輩出することができ、より多くの意思決定プロセスに女性が参画する場面も増えてきています。
しかしながら、未だ管理職に占める女性の割合は低く、是正に向けて以下のとおり取り組みを進めています。
<管理職に占める女性の割合>当社においては、管理職に占める女性の割合は約2.2%であり、全社員に占める女性の割合約17%と比較しても低くなっています。
この主要因としては、①在籍人員の年齢構成 ②職種における男女差の2点が挙げられます。
① 在籍人員の年齢構成当社の、男性における40歳以上の比率は約63%に対し、女性におけるその比率は約47%となっており、女性の経験年数の短さが、管理職比率の低さにつながっています。
これは、男性は、過去から安定的に採用していた一方、女性は約15年前に女性活躍推進を強化するまで、女性の入社者が少なかったことに起因しています。
現在では、毎年一定数の女性に入社していただくべく、新卒の女性採用比率目標を事務50%、技術10%、技能30%と定めて取り組みを進めています。
この目標値は、当社がターゲットとしている採用市場における女性比率と比較し、同等又は高い目標であり、応募フェーズからより多くの女性に選んでいただけるように採用PR等を強化しています。
なお、各職種における応募時点での女性比率と入社時の女性比率は同等となっており、選考過程における男女の差はありません。
学生における女性比率当社新卒女性採用比率目標当社新卒女性採用比率実績2023年卒2024年卒2025年卒2026年卒事務約50%(文系専攻)50%48%44%38%31%技術約10%(工業系専攻)10%5%10%8%7%技能約15%(工業高校)30%21%20%21%22% <女性にアピールする採用ポスター><女性社員の働き方を紹介するオンラインセミナー> ② 職種における男女差当社では、2023年度まで、アシスタント業務を中心に行う職種として、「実務職コース」を設けていました。
当コースを選択していた社員は約1,800人おり、その99%は女性です。
全女性社員(事務・技術)の約6割が実務職であり、当職種では、昇格に上限があったため、多くの女性が非管理職に留まっていました。
そこで、2024年度に実務職と総合職のコースを統合し、旧実務職社員には自身の今後のキャリアを考える研修を計2回実施したのに加え、2025年度には任意で参加可能な旧実務職同士の交流会を開催し、継続的なフォローアップを続けています。
昇格の上限も撤廃した結果、2026年1月には旧実務職からはじめての課長格社員が生まれる等、キャリアの可能性が広がり管理職へのパイプラインが広がりつつあります。
<男女間賃金差異>当社では、給与規程や賃金項目において性差はなく、同等の資格レベルであれば、人事制度上、男女で賃金格差が生じることはありません。
しかしながら、正社員における男女間賃金差異は68.2%であり、その主要因は、前述の女性の管理職の少なさに加え、家事育児等の両立における男女の差もあげられます。
短時間勤務の取得者並びに、夜勤・残業の免除対象者に女性が多いこと等も、月収や交替勤務手当・時間外労働手当の額に影響し、賃金の差につながっています。
家事育児等の両立における男女差を是正するために、当社では男性の育児参画を促進しており、子どもが小さいうちから男性が育児に従事できるよう、男性育児休業取得率と取得期間に目標を定めて取り組んでいます。
特に取得期間については、真に育児に参画してほしいという意図を込め、期間の目標を2か月以上としています。
子どもが生まれる予定のある男性社員に対し、会社が積極的に取得を呼びかけ、上司による個人面談を必須化した結果、2025年度の育児休業取得率(配偶者の出産に伴う公休を含まない)は、2020年度(9%)から約9倍の80.4%・平均2.7か月となり、目標値を達成しています。
なお、配偶者の出産に伴う公休を含む育児休業等取得率は、99.5%となっています。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において連結会社が判断したものです。
(1) 会社の経営の基本方針① 魅力ある製品で、お客様に満足を提供する。
② 変化を先取りし、世界の市場で発展する。
③ 自然を大切にし、社会と共生する。
④ 個性を尊重し、活力ある企業をつくる。
を経営の方針としています。

(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標連結会社は売上収益、営業利益及びROE(自己資本利益率)を経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として用いています。
(3) 対処すべき課題事業を取り巻く環境は、かつてないスピードで変化しています。
高度運転支援や自動運転等、クルマの知能化は加速し、モビリティはエネルギー事情や産業政策、人々の暮らし方等、それぞれの国や地域の特性に根差しながら多様な進化を遂げています。
また、AI技術は劇的に進化し、ロボット等、実世界の機器と融合しながら、デジタル領域からフィジカル(物理)領域へと広がりを見せています。
この流れは、人が持つ可能性や社会の機能を拡張し、価値創出の質とスピードを向上させています。
当社は、変わりゆく事業環境の中でも、創業以来一貫してお客様や社会が求める課題解決に挑み続けてきました。
会社設立から7年後の1956年に制定された「社是」の中にも、すべての社員がお客様や市場の声に真摯に向き合い、その時代の先端技術とモノづくりの力でより良い製品・サービスを作り、お客様や社会に届けることで、社会課題を解決する企業姿勢が刻まれています。
この変わらぬ「デンソーらしさ」を大切にしながら、さらに進化していくために、これまで培ってきた先端研究開発力と、メカ・エレクトロニクス・ソフトウェアを融合するシステム提案力、高効率・高品質なモノづくりの力に磨きをかけていきます。
そして、15万人を超えるグローバル人財と、長年に亘り築き上げてきたお客様やパートナーの皆様との共創の力で、変化する社会課題の解決に挑み続けます。
2026年3月31日に、2030年に向けた中期経営計画「CORE 2030」を発表しました。
変わらぬデンソーらしさを礎として、成長戦略における3つの柱で事業成長を力強く加速させ、価値創出を果たして参ります。
<成長戦略の3つの柱>① モビリティの多様化に応える「商品づくりの強化」:半導体の高性能化や材料開発等の基盤技術を深化させ、お客様や社会のニーズに最適な形でシステム統合し、エネルギーマネジメントや高信頼ADASシステム等、車両全体の価値へと拡張します。
② 現場に宿る実践知とAIを融合した「モノづくりの革新」:現場に現存する膨大で模倣困難な知見・ノウハウのデータをAIと融合することで、飛躍的な生産性向上と、高付加価値業務へのシフトを実現します。
③ 新たな価値創出をけん引する「人づくり・パートナーとの共創」:お客様やパートナーの皆様、政府や業界団体との強いつながりを活かし、社会課題の解決に取り組みます。
自動車の技術を応用し、FAや農業、半導体の領域でも、労働力不足の解決や生産性向上に挑みます。
中期経営計画「CORE 2030」の詳細はこちらをご参照ください。
https://www.denso.com/jp/ja/about-us/corporate-info/policy/mid-term_management_plan2030/
サステナビリティに関する考え方及び取組 2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
(1) 全体像当社は創業以来、社会のため、お客様のために、事業を通じて社会課題解決に貢献するサステナビリティ経営を進めてきました。
サステナビリティ経営の考え方は、当社の社是にもその精神が記され、脈々と受け継がれた当社経営の根幹であり、成長の原動力と考えています。
サステナビリティ経営の着実な実践に向け、社会課題を当社の長期ビジョン、優先取組課題(マテリアリティ)に落とし込み、事業活動を通じてその解決に取り組んでいます。
長期ビジョンでは事業を通して貢献できる分野を「環境」「安心」及び「共感」と設定しました。
また、社会課題の中から、持続可能な社会実現のために重要度が高く、当社が貢献すべきテーマをマテリアリティに選定するとともに、各テーマに対し目標を定め、その達成に向けた取り組みを進めています。
2024年度、社会課題及び当社を取り巻く事業環境の変化を踏まえ、マテリアリティの見直しを行いました。
当社にとっての財務的影響と当社が社会に与えるインパクトの両観点から機会とリスクの特定を行い、また顧客、取引先、投資家、従業員等のステークホルダーとの対話を通じていただいた意見や期待を加味してマテリアリティを再設定しました。
現在、マテリアリティごとの目標・指標や活動計画等を策定しています。
なお、昨今のサステナビリティを取り巻く社会動向を踏まえ、サステナビリティ経営のガバナンス体制の強化を見据えて「サステナビリティ会議」を創設しました。
当社のサステナビリティ経営の推進に向けた基本的なマネジメント体制は以下のとおりです。
サステナビリティ経営推進体制 ① ガバナンス<責任機関(役割・権限、スキル等)>当社にとっての財務的影響と当社が社会に与えるインパクトの両観点から機会とリスクの特定を行い、策定したデンソーグループのマテリアリティ案の審議及び活動のフォローアップと軌道修正を行う等、サステナビリティ経営の推進に責任をもつ機関としてサステナビリティ会議を設置しています。
取締役副社長が議長を務め、経営管理部が事務局を担っています。
またマテリアリティごとに推進責任者(役員クラス)を構成メンバーとして任命しています。
議長は、サステナビリティ担当役員の経験を有しており、また各マテリアリティ推進責任者も各マテリアリティに関する業務経験を有しています。
加えて、マテリアリティの選定プロセスの参画や、最新の社会課題動向等の共有・議論等、同会議への参画を通じて、サステナビリティに関する専門知識・スキルを深めています。
習得した専門知識やスキルを基に、社会への影響やリスク・機会の特定、及びそれに基づくマテリアリティの見直しに反映しています。
マテリアリティごとの目標・指標や活動計画の策定にあたっては、マテリアリティ推進責任部門が各専門委員会等で審議した目標・指標案や活動計画案をサステナビリティ会議へ報告・審議にかけます。
サステナビリティ会議における審議事項は、必要に応じて経営審議会にて審議し、最終的に取締役会が承認し決定します。
リスクの特定にあたっては、「リスクマネジメント会議」が主体となり、関連部門に対して定期的にリスクの洗い出しやリスク低減計画の策定等を行います(詳細は「②リスク管理」をご参照ください)。
サステナビリティ会議はリスクマネジメント会議とリスクの情報を共有・連携をとりながら、マテリアリティ選定に向けたリスクの特定を行っています。
なお社会への影響やリスク・機会の特定を含むマテリアリティの見直しは年1回、また各マテリアリティ目標に向けた活動計画の進捗状況の確認は年2回実施しています。
<事業戦略・意思決定プロセスへの統合>当社は、社会課題の解決を経営の目的のひとつとして位置づけ、現在、マテリアリティごとの目標・指標や活動計画等を検討しています。
特に、環境・安心の重要戦略等については、「財務目標」だけでなく、社会への価値提供を可視化するよう「社会インパクト目標」の両観点から目標を設定しています。
<サステナビリティ関連指標と報酬の連動>当社は、サステナビリティ経営への意欲向上を目的に、2022年度より取締役(非業務執行取締役及び社外取締役を除く)の業績連動報酬額の決定にサステナビリティ関連指標の達成度評価を導入しています。
業績連動報酬額の算定方法の詳細については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの概要 (4) 役員の報酬等 d) 業績連動報酬の算定方法」をご参照ください。
<情報発信・コミュニケーション>当社はサステナビリティに関する情報(非財務情報)に関し、積極的に情報発信あるいはコミュニケーションを行っています。
社外ステークホルダーに対しては、会社WEBサイトや統合報告書等の媒体、あるいは決算発表やダイアログデー等の対話の機会を通じて情報発信を行っています。
また社内に対しては、従業員の個人年度目標の設定において、自身が関わる社会課題とのつながりを見える化することで、当社のサステナビリティ経営の担い手としての意識を醸成しています。
なお、職場におけるサステナビリティ浸透の牽引役として、当社では各部門1名、国内グループ会社は各社1名、海外グループ会社は各地域統括会社1名のサステナビリティリーダーを選任し、サステナビリティの浸透・定着・情報発信を図っています。
② リスク管理当社では、多様化するリスクを最小化すべく、自社にとってのリスクを常に把握し、被害の最小化と事業継続の両面からリスクマネジメントを行っています。
具体的には、リスクマネジメント統括責任者「チーフ・リスク・オフィサー(CRO)」を議長とする「リスクマネジメント会議」を設置し、グループ全体のリスクマネジメント体制・仕組みの改善状況の確認、社内外の環境・動向を踏まえた重点活動の審議・方向付け等を推進しています。
また、自社にとってのリスクを能動的に把握しながら、未然防止と被害の最小化の両面からリスクマネジメントを行っており、年1回、機能部、事業部、海外地域統括会社、及びグループ会社によるリスクアセスメントを実施しています。
取り巻く事業環境を踏まえて、当社の生命・環境・信用・財産・生産を毀損する可能性のあるリスクを抽出し、各リスク責任部署にてその発生原因と発生後の被害拡大要因を洗い出し、それらを防ぐための未然防止策と初動・復旧対応策を明確にしています。
その対策の実施状況を踏まえて、各リスクの残存リスクの大きさを影響度と発生頻度の観点から評価し、特に残存リスクが大きく、リソースを投入し対策を推進するリスクを「重点リスク」に選定しました。
重点リスクへの対策活動は、会社目標として定量的な業績評価指標(KPI)を設定し、取締役会においてもその進捗状況を確認しています。
2025年度の主要リスク項目は37項目、そのうち、重点リスクは6項目です。
主要リスク項目及び重点リスク項目はリスクアセスメント結果に基づいて今後も適宜見直しを行います。
また、当社は法令遵守及び倫理的な事業運営を最優先事項とし、コンプライアンスの意識向上に向けた活動にも注力しています。
具体的には役員が率先してコンプライアンスを順守する姿勢と行動を示すとともに、各職場での定期的な教育とトレーニングを通じて社員に法令や規則順守の重要性の浸透を図っています。
これらの取り組みを通じて、全従業員がコンプライアンスの重要性を認識し、法令遵守と倫理的行動を徹底する企業文化の醸成を目指しています。

(2) 気候変動気候変動の危機が迫るなか、当社では、持続可能なモビリティ社会のあり方を模索し、2030年長期方針で掲げた「環境」の提供価値を最大化する目標に向けてサステナビリティ経営を加速させています。
2019年に「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」への賛同を表明し、気候変動が事業に与える影響とそれによるリスクと機会をシナリオに基づいて分析、事業戦略へ反映していくよう検討を進めています。
① ガバナンス当社は、短・中・長期の環境目標や、シナリオ分析結果を含む環境全般に関する課題と活動の進捗状況の共有、対応策の指示等、デンソーグループ全体の環境活動推進に関して責任を負う会議体として、全社安全衛生環境委員会を設置しています。
同委員会は取締役副社長が委員長を、安全衛生環境部が事務局を務め、年2回開催されます。
特に気候変動については、デンソーグループのマテリアリティの一つとして設定しており、全社安全衛生環境委員会が審議・策定した目標・指標案や活動計画案をサステナビリティ会議及び経営審議会にて審議し、最終的に取締役会が承認し決定します。
また、目標の達成状況のモニタリングについても、全社安全衛生環境委員会のほか、サステナビリティ会議、経営審議会及び取締役会が行っています。
② 戦略気候変動が事業に及ぼす影響の把握と気候関連の機会とリスクを具体化するために、国際エネルギー機関(IEA)や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の外部シナリオをベンチマークとして参照しました。
また、自動車産業のシナリオ分析を確認しつつ、自社の中長期戦略における事業環境認識と照合し、総合的にシナリオを想定の上、シナリオと自社中長期戦略との差異分析により気候関連の機会とリスクを抽出しました。
なお、上記シナリオの想定移行リスクはIEA「World Energy Outlook」の「SDS」「NZE」シナリオをそれぞれ推進的・野心的シナリオと定義し、範囲は2040年までのCO2排出量、炭素税、原油価格、再エネ率、新車電動車率を定量化し、自社戦略との差より機会とリスクを分析しました。
また物理的リスクでは、IPCC第6次報告書の「SSP5-8.5」「SSP2-4.5」をそれぞれ鈍化、推進シナリオと定義し、気象災害、海面上昇、生態システム悪化、水食糧不足等を定性化し、自社戦略との差より機会とリスクを分析しました。
主な機会とリスク、重要項目への対応策は以下のとおりです。
 主な機会重要事項時間軸/影響主要な財務上の潜在的影響財務影響(注1)対応策対応費用(2025年度)(注1)研究開発及び技術革新を通じた新製品やサービスの開発中期/高い電動車の需要増加に起因する売上収益増加インバータやサーマルの電動関連製品のほか、ヒートポンプシステム等電動車の熱効率改善技術の需要拡大 +2,000億円・省動力技術、小型化高出力技術等の電動化関連技術や、熱マネジメント技術の開発を加速・新燃料(e-fuel、水素等)に対応するエンジン制御システム等の技術開発も推進1,050億円事業活動の多様化長期/中程度脱炭素に資する技術需要増加に伴う売上収益増加車載領域で培った環境技術を応用し、農業・FAや水素ビジネス(SOEC(注2)SOFC(注3))等、非車載領域での事業機会を創出農業・FA+4,000億円(2030年)・センサ、制御、ロボット等の技術を活用した農業生産技術や、排ガス浄化技術・熱マネジメント技術を活かしたエネルギー利用技術等を創出・アライアンスの積極的な活用220億円より効率的な生産及び物流プロセスの活用中期/やや高い全世界の工場の省エネルギー推進によるエネルギーコスト低減生産プロセスの効率化を進め、エコビジョン2025の「エネルギー使用量を原単位で2012年度比半減」が達成した場合、年間約165万tのCO2とエネルギーコストを削減+920億円徹底した省エネルギー活動の継続と、低カーボンな材料・設備・生産工程の採用、Factory-IoTの導入でさらなる生産プロセスの効率化や省エネルギー生産技術開発の促進71億円  主なリスク 重要事項時間軸/影響主要な財務上の潜在的影響財務影響(注1)対応策対応費用(2025年度)(注1)移行リスク既成既存の製品及びサービスに対する新たな命令・規制長期/やや高い燃費・排ガス規制厳格化加速を背景とした売上収益減少燃費規制の厳格化や電動化(HEVを含む)の加速(2030年:47%)を想定。
変化に対応できず、規制不適合により販売数減少△3,000億円・航続距離延伸への電動化製品の省エネルギー技術開発を加速・新燃費規制に向け、HEV等の内燃機関の燃費向上に向けた開発を加速720億円物理的リスクサイクロンや洪水等の異常気象の深刻化と頻度の上昇長期/やや高い工場操業停止・サプライチェーン分断による売上収益減少異常気象発生の可能性が高い日本・アジア(全生産の65%)において、自社工場の被災やサプライチェーン分断による操業停止で売上収益減少△1,200億円・建物等への災害対策実施、部材購入先の複数社化等のサプライチェーンのリスクマネジメント強化・世界の工場をIT・IoT技術でつなぎ、生産変更への即時対応可能なグローバル生産体制構築66億円移行リスクカーボンプライシングメカニズム中期/高いカーボンプライシング導入加速に伴うコスト競争力低下世界の炭素税や排出量取引制度等の拡大・厳格化ですべての車載用製品に炭素コストが付加△120億円・製造における再生可能エネルギーへの戦略的かつ段階的な切り替え・省エネルギーや生産プロセスの効率化の活動継続 27億円 (注1)2026年6月11日時点における暫定値です。
確定値は2026年9月末発行予定の「統合報告書2026」において記載予定です。
(注2)SOEC:Solid Oxide Electrolysis Cell(固体酸化物形水電解用セル)(注3)SOFC:Solid Oxide Fuel Cell(固体酸化物形燃料電池) <経営戦略への影響>前述のとおり、2030年を想定した気候変動に対する機会とリスクの分析結果より、特にカーボンニュートラルの動きは当社の製品開発と生産に大きな影響を与えることが分かりました。
そのような状況を踏まえ、環境目標を野心的な「カーボンニュートラル」へと引き上げ、経営戦略に反映しました。
具体的には、モノづくり(生産)では、「2025年度には電力のカーボンニュートラル(ガスはクレジット活用)・2035年度には ガスも含めたモノづくりにおける完全なカーボンニュートラル」を設定しました。
当社が得意とする省エネルギー活動の継続・強化に加え、質がよく経済的にも最適な再生可能エネルギー由来電力の導入やクレジット活用等の取り組みを進めています。
また、省エネルギーや再生可能エネルギー等CO2排出量削減に寄与する投資の加速に向けて、投資判断にインターナル・カーボンプライシング(ICP)を導入しています。
モビリティ製品では、電動化技術の開発推進で可能な限りCO2排出量を削減するとともに、水素を使ってグリーンエネルギーをつくる技術等の技術開発でCO2をマイナスにすることで、社会全体のカーボンニュートラルを目指します。
なお、環境への貢献と事業成長を両立させるために、収益性・成長性に加えCO2排出量/削減量も評価軸に据えて、事業ポートフォリオの入れ替えを定期的に議論・推進していきます。
以上の取り組みによりレジリエントな事業戦略を維持していると考えています。
インターナルカーボンプライシング(ICP)制度の導入当社では、工場におけるカーボンニュートラルの達成に向け、2021年より、投資判断の指標となる事業性評価にインターナル・カーボンプライシング(以下ICPとする)の導入を開始しました。
当制度の導入は、CO2排出増減を伴う設備投資検討の際に、CO2排出量を仮想的に損益換算して事業性評価に反映することで、省エネルギーや再生エネルギー発電等の設備投資を加速させることを狙いとしています。
ICPの価格設定は、排出権価格等の市場価格や、自社の将来削減目標等を総合的に加味して地域別に設定しており、毎年更新していきます。
(単位:円/t-CO2) 当連結会計年度温室効果ガス排出に係るコストの評価に用いている内部炭素価格1,600~2,600 (注)地域別に設定しています。
<財務計画への影響>カーボンニュートラルを背景に、電動化技術開発の加速や水素燃料、バイオ燃料等の新燃料に対応した製品へのシフトが必要です。
またモノづくりにおけるカーボンニュートラルに向けた、再生可能エネルギー由来電力の調達費用やCO2オフセットの証書、クレジットの購入も必要となります。
したがって、財務計画には、電動化や新燃料対応等への研究開発費の増加や再生可能エネルギー等の導入関連費用を反映しています。
③ リスク管理当社では、急速に変化する事業環境の中で、多様化するリスクを常に把握し、被害の最小化と事業継続の両面からリスク管理を行っています。
気候変動関連のリスクについては、サステナビリティ会議が毎年1回、マテリアリティを見直し、全社安全衛生環境委員会が、サステナビリティ会議と連携してリスク・機会を含めた見直しを行い、重要項目の把握と対応を明確化しています。
なお、気候変動関連のリスク(物理的リスク)は、リスクマネジメント会議が特にリソーセスを投入して対策を推進する重点リスクの一つとして選定されており、全社リスク管理の観点からグループ全体でリスク対応を強化しています。
④ 指標及び目標目標については、中期方針で指標・目標を明確化するとともに、優先取組課題(マテリアリティ)に関するサステナビリティ目標の一つとして会社経営目標に落とし込んでいます。
前述の全社安全衛生環境委員会だけでなく、サステナビリティ会議で進捗状況をフォローアップし、経営審議会及び取締役会に報告しています。
<Scope1・2 モノづくりにおける完全なカーボンニュートラルを達成>製造工程のさらなる効率化によりエネルギー使用量を減らしてCO2排出量を減少させていくことや、太陽光等の再生可能エネルギーの利用、さらには、再生可能エネルギーを使って生成したグリーン水素の利活用によって、生産の過程で発生するCO2を削減し、モノづくりにおけるカーボンニュートラルを目指します。
2024年度は、従来の強みである省エネルギー活動を徹底的にやり切り、再生可能エネルギーの導入やクレジットの活用等により、CO2排出量を2020年度比‐75%の目標を達成、2025年度はカーボンニュートラル目標(クレジットの利用あり)を達成する見込みです。
なお、CO2排出量の第三者検証値は2026年9月末発行予定の「統合報告書2026」において記載予定です。
<Scope3(上流) 当社とサプライヤーとの協働によりカーボンニュートラルを実現>カーボンニュートラルに向けた課題は業種・サプライヤーごとに異なるため、サプライヤーとの対話を通じ、相互理解のもと、サプライヤーと共に活動を進めています。
具体的には、調達金額の70%超を占める主要サプライヤー約300社に排出量を調査した上で、サプライヤーと中期目標「CO2排出量を2030年度までに2020年度比25%(=2.5%/年)削減」、長期目標「2050年度にカーボンニュートラル実現」を共有し、活動の推進をお願いしています。
そして、当社の省エネルギーの進め方や事例をご覧いただけるショールームの常設、省エネルギー診断やエネルギー計測器の貸し出し等の支援、工場の改善事例を現認していただくカーボンニュートラル工場見学会の開催等により、サプライヤーの省エネルギーを促進しています。
さらには、活動を通じて得たサプライヤーの困りごとや要望を取りまとめ、業界団体等へ提言することで、サプライチェーン全体の活動環境の整備を牽引していきます。
<Scope3(下流) クルマの電動化に貢献しCO2を可能な限り削減>HEV・BEV・FCEV等の電動車の普及を支える製品・システムの開発を通して、クルマ使用時のCO2排出量削減に貢献します。
また、自動車業界で培った電動化技術を空のモビリティにも応用し、CO2排出量削減への貢献に向けて取り組んでいきます。
<エネルギー利用におけるCO2排出量 再生可能エネルギーを有効活用する技術を開発・普及>場所や時間の制約なく、エネルギーを高効率に利活用する技術を確立し、世の中に広く普及させることで、エネルギー循環社会の実現に貢献します。
例えば、クルマで培ってきた熱マネジメント技術と材料技術を応用して、水素から電気をつくるSOFCと、電気から水素をつくるSOECの実証実験を開始しました。
今後様々な実証を通じて、グリーン水素エネルギーをムダなく使う「効率性」と、システムを安全に長期間使用できる「耐久性」を探求し、環境と経済合理性の両立を目指した開発に挑戦していきます。
環境パフォーマンスデータ/デンソーグループ(グローバル) 組織境界(測定アプローチ)財務支配力アプローチを採用しています。
選択理由:財務支配力の範囲が連結財務諸表の範囲と一致することから、財務情報と気候関連情報の整合性を確保でき、財務諸表の主な利用者にとって比較可能で理解しやすい情報提供が可能になると判断しているためです。
また、当社が財務的に支配する事業については、排出削減施策の立案・実行に対する決定権限が大きく、実効的な脱炭素経営を推進する上で適切な管理範囲を設定できるためです。
Scope1 排出量とその内訳(単位:千t-CO2) 2021年度2022年度2023年度2024年度Scope1当社394368342306国内グループ49444748海外グループ159154156148合計602566545502 (注)GHGプロトコル、IPCCガイドラインに基づいて算出 Scope2 排出量とその内訳(1) マーケット基準に基づく排出量                             (単位:千t-CO2) 2021年度2022年度2023年度2024年度Scope2当社277206864国内グループ307318308210海外グループ752693521334合計1,3361,217915548
(2) ロケーション基準に基づく排出量                            (単位:千t-CO2) 2021年度2022年度2023年度2024年度Scope2当社369358375396国内グループ319322318322海外グループ759774757762合計1,4471,45414501,480 Scope3 排出量(重要なカテゴリ) 当社のSCope3 温室効果ガス排出量において、カテゴリ1及びカテゴリ11は、全カテゴリの上位2位の排出量であり、かつ、その合計値は直近3年間のScope3 温室効果ガス総排出量の8割以上を占めています。
また、いずれも2030年までの具体的な目標を掲げて削減を推進していることから、当社にとって重要なカテゴリと判定しています。
                                        (単位:千t-CO2)カテゴリ2021年2022年2023年2024年1.購入原材料10,6429,93010,2939,62911.販売した製品の使用18,71021,54620,10320,782合計29,35231,47630,39630,411 CO2排出量算定方法CO2排出量算定は見積法にて実施しています。
算定時に使用した活動量及び排出係数は以下のとおりです。
排出係数・Scope1:温室効果ガスインベントリのためのIPCCガイドライン/第2章:定置燃焼/表2.3、IPCC第6次報告書(AR6)・Scope2:環境省 温室効果ガス排出量 算定・報告・公表制度 算定方法・排出係数一覧 電気事業者別排出係数一覧、IEA Emissions Factors -2023 edition・Scope3:「Scope3 排出係数一覧」を参照 活動量(Scope1・2) 2021年度2022年度2023年度2024年度ガソリン(1000L) 1,4716555921,154灯油(1000L) 597571568560軽油(1000L) 785826665593重油(1000L) 1,8961,5971,8711,499LPG(1000kg)4,9576,2575,5786,223LNG(1000kg)10,54810,2058,4448,367都市ガス(1000m3)292,438270,092262,104237,013オンサイトPPA(Mwh)0010,12031,534再エネ自家発電(Mwh)20,39238,34255,83169,138再エネ証書(Mwh)86,0020389,341796,279再エネ電気(Mwh)85,774571,724821,0511,088,593電気(Mwh)2,568,2022,129,1581,888,0571,709,695 Scope3 排出係数一覧 カテゴリ1購入原材料カテゴリ11販売した製品の使用環境省 サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベース● JAPIA LCI 算出ガイドライン ●JAMA 自動車製造業における地球温暖化対策の取り組み 社内データによる原単位●● (3) 人的資本① 人財の多様性の確保を含む人財の育成に関する取組ⅰ) 戦略<人的資本経営の考え方>当社は1949年の会社設立以来、多くの先人たちの想いとあくなき挑戦が、様々な課題を乗り越える原動力となり、その結果として180以上の世界初の技術・製品を生み出してきました。
すなわち、まだこの世に存在しないモノを生み出す力「人と組織の実現力」を高め、社会課題の解決に貢献してきたのです。
そして今、事業環境の変化はもとより、AI等のテクノロジーの普及が人間の役割にも大きな変化をもたらしています。
また、情報のボーダーレス化が進み、企業間の力が拮抗する中、事業・経営戦略そのものと同等、あるいはそれ以上に、戦略を実現する人と組織の力が大切となっています。
このような変化の時代において、当社は人財戦略と事業・経営戦略をこれまで以上に連動させ、人的資本に積極投資し、人の価値と人が生み出す付加価値、実現力を高めることが重要と考えています。
これは、創業以来継承してきた「モノづくりはヒトづくり」という考え方そのものであり、デンソーの人的資本経営です。
ⅱ) 指標及び目標<人的資本強化の取り組み概要>人的資本強化のための具体的な活動として、人と組織のビジョン&アクション“PROGRESS”のもと、人事施策・制度の積極的な改革に取り組んできました。
この改革は、人の観点では、デンソーで働いて良かったと実感する社員がより多くなること=「社員エンゲージメント向上」、組織の観点では、事業・経営戦略実現に必要な人財の質・量が充足すること=「人財ポートフォリオ変革」を目指したものです。
直近1年間の主な実績として、社員のキャリア実現支援や風通し良い職場づくり等を行った結果、2025年度の社員エンゲージメントは年度の目標を達成しました。
人的資本への投資に関しても、未来に向けた人と組織の力を高める重要な投資として、報酬課題等に積極的に取り組んでいます。
また、人財ポートフォリオも同様に、事業戦略と連動した人財の質・量の充足を図るべく、重要な事業領域ごとに重点課題を明確化し、現状とのギャップを埋める採用や育成施策の推進を図っています。
これら人的資本強化のためのあらゆる取り組みの成果として、当社では、すべての人と組織が、「社会課題の解決」と「人の幸せ・成長」につながる価値を持続的に提供できているかを確認するために、「人的投資生産性(注)」を指標としてモニタリングしています。
(注)人的投資生産性: 付加価値額(売上から原材料費等を差し引いた額)÷人的投資で算出 a) 社員エンゲージメント向上「社会課題の解決」と「人の幸せ・成長」を実現するためには、仕事や組織に対する高い社員エンゲージメントが重要な原動力であり、海外を含めグローバルな経営課題としてその向上に取り組んでいます。
当社のエンゲージメント調査における総合的な肯定回答率は、2021年度の70%から、2025年度は78%まで向上しており、2030年度には80%まで到達することを目標に取り組みを進めています。
2022年度以降は、エンゲージメントが全社平均を下回っている、若手社員・技能系社員・女性社員への働きかけに注力してきました。
いずれも、その向上の要因として「成長実感」や「キャリア実現」が重要であることをデータ分析から特定した上で、若手社員への入社後3年間の育成プログラムの展開、技能系社員1万人へのキャリア研修等、エンゲージメント向上につながる取り組みを実施しました。
また、エンゲージメント向上への取り組みは、日本地域だけでなくグローバルでも強化しています。
グローバルの全地域でエンゲージメント向上を重要な経営テーマとして捉え、それぞれで目標値を設定し、その向上のためのアクションとモニタリングを行っています。
2025年度には、海外メンバーが参加するワーキンググループ活動を通じて、各地域の重点施策やキャリア開発に関する好事例を共有し、エンゲージメント向上に向けたグローバル全体での取り組みの強化を図っています。
エンゲージメント向上率(肯定回答率)                             対前年度比 当社日本当社を除く北米欧州アジア中国インド目標+2%+2%+3%+2%+1%+1%90%以上実績+2% (78%)+1%+3%+2%±0%+5%+2% b) 人財ポートフォリオ変革持続的な企業成長を支える事業ポートフォリオ変革を実現するためには、事業戦略と連動した人財の質と量の充足が必要です。
そのため、人財の戦略的な採用・育成・配置を行い人財のポートフォリオを変革しています。
当社では、特に、電動化、ソフトウェア、半導体等の領域を中心に、人財の質と量の強化に取り組んでいます。
2022年度には、事業戦略において重要とされる40の事業領域(例:ソフトウェア、半導体等)を定義し、その領域ごとの人財育成に関する責任者約80名を配置しました。
その際、各領域で必要とされる専門性を535分類に定義し、約15,000人の事務・技術系社員が専門性に基づく能力伸長やキャリアデザインに取り組み始めました。
2023年度からは、各領域の責任者を中心とするコミッティを立ち上げ、収集された専門性の情報をもとに、各領域で必要な人財の質・量の目標を明確化し、目標と現状のギャップを埋める採用や育成施策を領域ごとに進めています。
例えば、ソフトウェアの領域では、ソフトウェアリカレントプログラムを通じ、2021年度から2024年度までに約220人の技術者がハードからソフトウェア技術者への転身に挑戦しました。
2030年に向けては、メカ・エレクトロニクス・ソフトウェア人財の最適なポートフォリオを実現していきます。
また、今後の成長領域における技術・製品の実現に向け、材料、半導体、AI等の高度専門人財及び、エネルギー・熱マネジメントを含むシステム人財の獲得・育成も強化していきます。
特に、モビリティ全体を統合・最適化できる統合システムエンジニアの育成を重視し、実践を通じた中長期的な人財育成により開発現場力の向上を図っています。
これらの取り組みは、日本地域のみならず、グローバルで推進していく体制も整えています。
まずは技術領域の専門性に関する設計・開発人財について、グローバルでの人財の質・量の可視化に着手し、2030年に向けて人財ポートフォリオの変革を着実に進めていきます。
全社員のITデジタル活用力強化も経営課題として推進しています。
当社では、2024年度より「DX基礎コース」を立ち上げ、2025年度からはグループ会社にも取り組みを拡大し、グループ会社を含め毎年約6,000人が自発的にDXを学び、職場のDXを進めています。
また2025年度より、デジタル活用スキルを客観的に評価する「デジタル人財認定制度」を開始し、2030年度までに全社員がデジタル活用人財の認定を取得することを目標に取り組んでいます。
加えて、2023年度より職場のDX事例を共有する場として、DENSOデジタルEXPOを開催、2025年度は、国内・海外グループ会社を含む67部門が約90展示を展開しました。
2日間で延べ1万人超が来場し、部門を越えた事例共有と職場実践の促進につなげています。
c) ダイバーシティ&インクルージョンの取り組み当社のイノベーションの源泉は、異なる意見・アイデアを自由闊達に交わせる共創環境であると考えています。
その環境を生み出すには、様々な個性を持つ人々が、互いに違いを認め、尊重し合うことが重要です。
デンソーではこれまでも、ヒトづくりの柱の一つとして「多様性」を掲げ、異なる知恵やアイデアを融合させることで、実現力を向上させ、会社の成長を促進してきました。
デンソーの中で少数派である女性の活躍推進においては、あらゆる階層や場面において、女性が男性と同じように意思決定プロセスに参画することで、男性多数の議論では出にくい発想や発言が加わり、より社会に喜ばれる価値が提供できるものと考え、グローバルで目標値を定めて各地域CEOリードのもとで取り組みを進めています。
d) 今後の重点課題 ~企業カルチャーの継承と進化~ここまで、社員エンゲージメント向上及び人財ポートフォリオ変革の観点から、人の価値と人が生み出す付加価値=実現力を高める具体的な取り組みを説明しました。
今後に目を向けると、社会の労働力人口はさらに減少する見込みの中、「働きがいや生きがいを感じられるか」、「目指すキャリアを実現して成長できるか」といった視点で企業が選ばれる時代、つまり、会社が人を選ぶのではなく人が会社を選ぶ時代を迎えます。
人の力こそが企業の競争力の源泉であり、働く人が輝くことができる企業にならなければならないと考えています。
時代に応じた競争力を備えた企業であり続けるためには、これまでの活動を通じて築かれた企業カルチャーの継承と進化が必要です。
そうした課題認識から、2025年度は前年度から継続して、世界のデンソーグループから次世代のリーダー層やワーキングメンバーが本社に集い、過去から未来へ継承すべきデンソーらしさを共有し、今後の変革を見据えた議論を行う「DENSO Culture Day 2025」を開催しました。
このようにグローバルで、今日に至るまで変わらない「デンソーらしさ」は継承しつつ、企業カルチャーそのものを進化させることで、人の幸せ・成長につなげていくことに今後は注力していきます。
結果(アウトプット)の目標KPIと実績目指す結果の状態定義項目2025年度実績目標エンゲージメント向上当社で働いてよかった、夢がかなったという社員が増えている社員エンゲージメント指標(肯定回答率)(連結)「エンゲージメント向上率(肯定回答率)」 参照人財ポートフォリオ変革理念・戦略に必要な人財の質・量が充足されている経営のプログローバルな経営リーダーが計画的に育成・配置されている経営リーダー候補者人数(連結)400人2025年度:400人(人財の多様性と登用確度の向上)海外拠点長の非日本人登用率(連結)33%2030年度:50%社員全体の専門性レベル平均値(5段階で評価)(単体)2.8(5段階で評価)2025年度:3.0DX人財育成デジタル活用人材の認定取得者比率(単体)25%2030年度:100%多彩なプロ多様な個性・価値観・経験を持つ人財が輝き活躍できている女性管理職比率「女性管理職比率」参照 女性管理職比率 日本欧州アジア中国目標2.3%12.0%30.0%30%以上実績2.3%10.5%29.5%33.6% 今後も当社らしい人的資本経営に向けて人的資本への戦略的な投資を強化し、社員とチームの挑戦をさらに後押しすることで、人と組織の実現力を高め、企業価値を向上させるという新たな経営のステージを目指します。
これからも、当社らしさを大切に、現場で人が育ち、社会課題解決に向けた新しい価値を生み出す人的資本経営を推進していきます。
② 社内環境整備に関する取組ⅰ) 戦略a) 安全衛生デンソーグループとしての事業基盤の確立のためには、安全衛生管理の向上は必要不可欠です。
当社が制定した「安全衛生環境基本理念」(1969年)に基づき、「安全で働きやすい職場づくりこそ、人間尊重と高生産性を両立させ得る最善策」という方針のもと、デンソーグループにおける安全衛生の継続的な向上に取り組んでいます。
b) 社員とともに進める健康づくり心身の健康は、いきいきと働くための源であり、社員とその家族の幸せに不可欠なものです。
当社では、社員の健康増進を経営課題の一つと位置づけ、「健康経営(注)」を推進しています。
2016年9月に「健康宣言」を発表するとともに、健康増進に向けた社員の意識向上と職場単位の活動促進を図るため、心身両面の健康施策の充実に取り組んでいます。
また、国内外のデンソーグループ各社で健康経営を推進するため、2019年2月に「デンソーグループ健康経営基本方針」を策定しました。
この基本方針をグローバルに共有し、各国・各社の実情を踏まえた健康経営を実践することで、一人ひとりの健康意識(ヘルス・リテラシー)を向上させ、より働きやすい環境づくりにグループ全体で努めていきます。
(注)健康経営:NPO法人健康経営研究会の登録商標 ⅱ) 指標及び目標a) 安全衛生<デンソーグループ安全衛生管理状況>労働安全衛生上の指標である、休業度数率(延べ労働時間100万時間当たりの死傷者数)において、デンソーグループは同業他社と比較し良好な状態を継続しています。
休業災害度数率 実績区分2023年度2024年度2025年度当社0.010.030.05国内グループ0.030.070.00海外グループ0.020.010.03同業他社の参考値(注)0.270.31- (注)「厚生労働省 労働災害動向調査(事業所調査(事業所規模1,000人以上)及び総合工事業調査)の概況」の「輸送用機械器具製造業」より抜粋 <目標及び実績>2025年度においては、部門トップによる安全コミュニケーション巡回の実施や、高リスク設備を対象とした爆発・火災防止点検等、全員参加による安全衛生活動を推進しました。
これらの取組みにより、爆発・火災については、グループ全体で発生件数0件を継続しました。
一方で、第1種災害件数については、海外グループにおいて目標未達となりました。
2026年度からは、デンソーグループ全体におけるガバナンス強化を目的として、管理対象範囲を連結マネジメント対象会社すべてに拡大し、安全衛生管理体制のさらなる強化を推進します。
数値目標については、従来通り、災害の原因となった危険源の種類のうち、社会的災害防止の要求が強い、機械作動部・重量物・薬液・高所・感電等による災害と定義する第1種災害の発生件数を管理指標として用います。
特に、その中でも企業責任が極めて大きく、重大な災害につながるおそれのある設備起因(設備防護不備)災害と、その他(人起因)災害に区分して目標設定及び管理を行い、災害抑止に向けた取組みを一層推進します。
2030年度に向けた長期目標として、設備起因0件、その他8件を設定しており、2026年度の目標は、設備起因3件、その他14件としています。
1種災害件数(単位:件) 2023年度2024年度2025年度区分目標実績目標実績目標実績当社373321国内グループ635741海外グループ756656 b) 社員とともに進める健康づくり当社オリジナル指標「生活習慣スコア(注)」を2024年度にリニューアルし、国内グループ共通の健康経営指標として「健康スコア」を導入しました。
「健康スコア」は、健康診断時の問診回答内容に基づき、一人ひとりの健康行動の実践状況を見える化した指標です。
健康経営KPIを「健康スコア8個の評価項目の内、6個以上達成している社員割合」とし、国内グループ全体の目標値を2035年度までに60%以上の社員が達成することと定めて、活動を実施しています。
各職場へは、健康推進リーダー経由で健康経営KPIの職場別集計値を通知し、効果的な健康アクションプランの立案を促進しています。
また個人に対しては、健康診断の結果に基づき、各個人の強みや弱み、同年代の比較・今後取り組むべきアドバイスを記載した通知書を配布しています。
さらに、各健康サポートセンターと製作所や食堂とも連携し、啓発支援を実施しています。
(注)生活習慣スコア:厚労省策定の方針である「健康日本21」で目標値が設定されている「健康行動」と「健康データ」に該当する、個々人の健診データより点数化した指標で、2017~2023年度に当社のみで運用し、全社平均値を会社経営目標としていました。
<健康スコア6個以上達成率の実績と目標値(国内デンソーグループ)>健康スコア8項目 ① 良好な体型(BMI25未満) ② 朝食を週5日以上とる ③ 間食を毎日はとらない ④ 歩行や家事等の動作を60分/日以上 ⑤ 1日30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施 ⑥ 週1日以上休肝日、飲酒時は2合/日未満 ⑦ 睡眠で十分休養がとれている ⑧ 習慣的に喫煙していない
事業等のリスク 3 【事業等のリスク】
連結会社の事業その他に関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しています。
また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資家の判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する情報開示の観点から積極的に開示しています。
連結会社はこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努めていきます。
なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月11日)現在において連結会社が判断したものです。
(1) 事業環境に関するリスク① 経済状況連結会社の全世界における営業収入のうち、重要な部分を占める自動車関連製品の需要は、連結会社が製品を販売している国又は地域の経済状況の影響を受けます。
従って、日本、北米、欧州、アジアを含む連結会社の主要市場における景気後退及びそれに伴う自動車需要の縮小は、連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、連結会社の事業は、競合他社が製造を行う地域の経済状況から間接的に影響を受ける場合があります。
例えば、競合他社が現地でより低廉な人件費の労働力を雇用した場合、連結会社と同種の製品をより低価格で提供できることになり、その結果、連結会社の売上が悪影響を受ける可能性があります。
さらに、部品や原材料を製造する地域の現地通貨が下落した場合、連結会社のみならず他のメーカでも、製造原価が下がる可能性があります。
このような傾向により、輸出競争や価格競争が熾烈化し、いずれも連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性が生じることになります。
② 為替レートの変動連結会社の事業には、全世界における製品の生産と販売が含まれています。
各地域における売上、費用、資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表の作成のために円換算されています。
換算時の為替レートにより、これらの項目は現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。
一般に、他の通貨に対する円高(特に連結会社の売上の重要部分を占める米ドル、ユーロ及び元に対する円高)は連結会社の事業に悪影響を及ぼし、円安は連結会社の事業に好影響をもたらします。
連結会社が日本で生産し、輸出する事業においては、他の通貨に対する円高は、連結会社製品のグローバルベースでの相対的な価格競争力を低下させ、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
連結会社は、為替相場や金利の変動リスクを軽減するために、現地生産や通貨ヘッジ取引を行い、主要通貨間の為替レートの短期的な変動による悪影響を最小限に止める努力をしていますが、中長期的な為替レートの変動により、計画された調達、製造、流通及び販売活動を確実に実行できない場合があるため、為替レートの変動は連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
③ 原材料や部品の供給による影響連結会社は、製品の製造に使用する原材料や部品を複数のグループ外供給元から調達しています。
これらのグループ外供給元とは、基本取引契約を締結し、安定的な取引を行っていますが、市況の変化、並びに通商課題による価格の高騰や品不足、さらには供給元の不慮の事故、地政学的要因等による原材料や部品の不足が生じないという保証はありません。
その場合、連結会社製品の製造原価の上昇、さらには生産停止を招く等、連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

(2) 事業内容に関するリスク① 新製品開発力連結会社は、直近売上収益の9%台を目安として研究開発投資を行う等、積極的な研究開発活動を実施しており、継続して斬新で魅力ある新製品を開発できると考えていますが、新製品の開発と販売のプロセスは、その性質から複雑かつ不確実なものであり、以下をはじめとする様々なリスクが含まれます。
ⅰ) 新製品や新技術への投資に必要な資金と資源を、今後十分充当できる保証はありません。
ⅱ) 長期的な投資と大量の資源投入が、成功する新製品又は新技術の創造へつながる保証はありません。
ⅲ) 連結会社が顧客からの支持を獲得できる新製品又は新技術を正確に予想できるとは限らず、また、これらの製品の販売が成功する保証はありません。
ⅳ) 新たに開発した製品又は技術が、独自の知的財産権として保護される保証はありません。
ⅴ) 技術の急速な進歩と市場ニーズの変化により、連結会社製品が時代遅れになる可能性があります。
ⅵ) 現在開発中の新技術の製品化遅れにより、市場の需要について行けなくなる可能性があります。
上記のリスクをはじめとして、連結会社が業界と市場の変化を十分に予測できず、魅力ある新製品を開発できない場合には、将来の成長と収益性を低下させ、連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
② 価格競争自動車業界における価格競争は極めて厳しい状況が継続しています。
競合先は新興自動車部品メーカも含めグローバルに存在し、その一部は連結会社よりも低コストで製品を提供しています。
さらに、自動車のカーエレクトロニクス化を背景に、民生用エレクトロニクス製品メーカやAI技術を活用した新興企業の参入、並びに既存競合先間での合従連衡が進展する可能性があります。
また、物価高騰や米国関税影響等のコスト上昇が利益を圧迫する要因にもなっています。
これらの競争環境の変化により、連結会社の競争優位性が低下した場合には、連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
連結会社は、高品質かつ高付加価値な自動車関連製品を世界各国に提供するグローバルリーディングメーカであり、今後も継続した研究開発投入による競争優位性の確保に努めますが、競合他社の技術力・生産能力の急速な進展や市場構造の変化により、将来においても有効に競争できるという保証はありません。
コスト上昇局面における価格競争力の低下による顧客離れは、連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
③ 製品の欠陥連結会社は、世界中の工場で世界的に認められている品質管理基準に従って各種の製品を製造しています。
しかし、すべての製品について欠陥が無く、将来にリコールが発生しないという保証はありません。
また、製造物責任賠償については保険に加入していますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。
さらに、引き続き連結会社がこのような保険に許容できる条件で加入できるとは限りません。
大規模なリコールや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコストの発生や連結会社の評価が低下することに伴う売上の減少を招き、連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
④ 顧客企業の業績への依存連結会社の事業の大部分を占める自動車メーカ向け部品供給事業は、世界中の自動車メーカを対象としており、提供する製品は、自動車部品におけるサーマルシステム、パワトレインシステム、モビリティエレクトロニクス、システムコントロールコンポ―ネント、セミコンダクタ等多岐にわたります。
これらの分野における顧客企業への売上は、その顧客企業の業績や連結会社が管理できない要因により影響を受ける可能性があります。
また、顧客企業の価格引き下げ要請は、連結会社の利益率を低下させる可能性があります。
顧客企業の業績不振、予期しない契約の打ち切り、顧客企業の調達方針の変化、大口顧客の要求に応じるための値下げは、連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
連結会社の売上の約半分を、トヨタグループ向けが占めています。
これらの特定の顧客グループへの売上は、その顧客企業の業績により大きな影響を受ける可能性があります。
⑤ 企業買収・資本提携連結会社は、既存提携関係の強化又は新規提携を行うことにより、事業の拡大、機能強化又は新技術の開発を目指しています。
このため、他社との提携による新会社設立や既存企業への投資を行っており、さらに、今後も投資活動を行う可能性があります。
新規投資については、幅広い視点から十分に議論を重ねた上で実行に移していますが、投資先企業の価値が低下した場合や提携企業との間で戦略性や優先順位について不一致が生じた場合には、投資に見合った効果を享受できず、投資金額の回収が困難となり、連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 国際的活動及び海外進出に潜在するリスク連結会社の生産及び販売活動において、北米や欧州、アジア等の海外市場の占める割合は、年々、高まる傾向にあります。
これらの海外市場への事業進出には以下に掲げるようないくつかのリスクが内在しており、これらの事態が発生した場合には、連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
ⅰ) 予期しない法律又は規制の変更ⅱ) 不利な政治的又は経済的要因の発生ⅲ) 人材の採用と確保の難しさⅳ) 社会的共通資本(インフラ)が未整備なことによる事業活動への悪影響ⅴ) 潜在的に不利な税影響ⅵ) ストライキ、テロ、戦争、疾病、その他の要因による社会的又は経済的混乱 ⑦ 環境問題の重要性の高まりに係るリスク連結会社は、国内及び海外の環境法規制を遵守した上で、環境負荷の低減と高効率な移動の実現に取り組んでいます。
具体的には、会社の環境方針「エコビジョン2025」に基づき、事業活動における環境負荷の削減、環境効率・資源生産性の追求及び環境規制に適合した製品開発に努めています。
しかし、世界的な人口の増加や経済発展・利便性の追求により、エネルギーや資源の消費スピードが加速していることから、地球温暖化や資源枯渇、環境汚染等のリスクへの懸念が高まっています。
それに伴い環境に関する取り組みの重要性は益々高まり、今後も様々な環境規制が改正・強化され、即時の対応や将来に向けての取り組みを求められる可能性があります。
その対応が不十分な場合には、製品の売上減少、生産量の限定又はレピュテーション低下等、連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
⑧ 気候変動によるリスク国連気候変動枠組条約第21回締結国会議(COP21)において「パリ協定」が採択され、平均気温の上昇を抑えるため、温室効果ガスの削減に向けた取り組みが世界的に進められています。
また直近では、主要各国政府が脱炭素を宣言、国家成長戦略の重大な政策の1つとして位置づけています。
このような背景から、気候変動への対応は、経済成長を制約するものではなく、競争力の源泉になるものと考えています。
連結会社では、持続可能なモビリティ社会のあり方を模索し、長期ビジョンで掲げた、「環境」の提供価値を最大化する目標に向けて、2019年に賛同を表明した「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」のフレームワークを参照し、気候変動が事業に与える影響とそれによる機会とリスクをシナリオに基づいて分析、事業戦略に反映していくように検討を進めました。
気候変動によるリスクについては、以下のとおり連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
脱炭素社会への移行リスクとして、気候変動に伴う燃費・排ガス規制や電動化の拡大に、現行製品が適切に対応できないことで、販売機会を喪失する可能性があります。
また物理リスクとしてサイクロンや洪水等の異常気象の深刻化と頻度の上昇が考えられ、工場の操業停止やサプライチェーンの分断により売上が減少する可能性があります。
これらのリスクへ対処すべく、移行リスクについては、サーマルシステム事業、パワトレインシステム事業等において新たな燃費規制や電動化需要に応えるための研究開発の加速と得意先への提案をしています。
また物理リスクについては、建物、構造物への気象災害対策(洪水含む)の実施のほか、部材等の購入先を複数社化することによりサプライチェーンに対するリスクマネジメントの強化に取り組んでいます。
詳細については、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 
(2) 気候変動」をご参照ください。
⑨ 情報セキュリティリスク連結会社は、様々なグループ内専用ネットワークや情報技術システムを利用しています。
さらに、連結会社の車載製品は、高度運転支援や自動運転等の高度な情報技術システムに使われています。
連結会社は、社内ネットワークや生産ライン等にセキュリティ対策を講じるとともに、社員へのセキュリティに対する更なるリテラシー向上教育を実施する等、情報資産の保護、技術流出への対策、安定的な供給の実現を図っているほか、車載製品をサイバー攻撃から守る技術を開発し、確実に搭載すべくグループ独自の仕組みを構築、運用の定着に取り組んでいます。
しかしながら、サイバー攻撃等の不正行為は脅威を増しており、連結会社を標的とした事象も発生しています。
想定を大幅に超えるサイバー攻撃等を受けた場合、重要な業務の中断、機密情報の漏洩、車載製品の機能への悪影響等が生じる可能性もあります。
その結果、競争力の喪失やレピュテーション低下を招き、連結会社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
(3) その他のリスク① 災害等による影響連結会社は、大規模な自然災害、事故、疫病等の発生時に製造ラインの中断等による事業へのマイナス影響を最小化するため、すべての設備における定期的な災害防止検査と設備点検、事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)や有事行動マニュアルの策定等の減災対応に取り組んでいます。
しかし、連結会社の生産施設及び連結会社の顧客企業、仕入先企業で発生する災害等による中断等の影響を完全に防止又は軽減できる保証はありません。
例えば、連結会社の事業所の多くは南海トラフ地震防災対策推進地域に所在しており、この地域で大規模な地震が発生した場合、生産・納入活動が停止する可能性があります。
② 法的手続連結会社は、ビジネス活動において、継続的なコンプライアンスの実践に努めています。
それにも関わらず、様々な訴訟及び規制当局による法的手続の当事者となる可能性があり、その場合には連結会社の業績及び財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。
③ 人権連結会社は、従来「デンソーグループサステナビリティ方針」や「社員行動指針」において、人権を侵害する労働又はそれに準ずる行為の禁止を明文化し、グループで共有するとともに徹底を図っています。
年々、グローバル社会でビジネスにおける人権尊重への取り組みの重要性が高まる中、人権に関する取り組みをより一層推進すべきと考え、人権に関する個別方針「デンソーグループ人権方針」に沿って対応を進めています。
しかしながら、差別やハラスメントによるコンプライアンス違反が発生した場合、社会的信頼が失墜し、連結会社の業績及び財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
連結会社に関する財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容は原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容です。
連結会社の連結財務諸表は、連結財務諸表規則第312条の規定によりIFRS会計基準に準拠して作成しています。
この連結財務諸表の作成に当たり必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しています。
また、当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針及び見積りは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (4) 重要な会計上の判断、見積り及び仮定」に記載しています。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において連結会社が判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度の世界経済は、米国による関税政策の影響がある中、主要国の金融・財政政策や、世界的なAI関連投資の増加を背景に、底堅く推移しました。
一方で、中東情勢に起因するサプライチェーンの混乱やインフレの進行等、地政学的分断による不確実性が高まりました。
① 事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況当連結会計年度の業績について、売上収益は、車両販売の増加により、7兆5,400億円(前年度比3,782億円増、5.3%増)となりました。
営業利益は、米国関税、部材費高騰及び人への投資増加等の影響があるものの、合理化努力や操業度の良化等により、5,525億円(前年度比336億円増、6.5%増)となりました。
税引前利益は6,173億円(前年度比393億円増、6.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は4,438億円(前年度比247億円増、5.9%増)となりました。
当連結会計年度の資産は、現金及び現金同等物の増加等により、前連結会計年度末に比べ6,059億円増加し、8兆7,309億円となりました。
負債は、社債及び借入金の増加等により、前連結会計年度末に比べ789億円増加し、3兆150億円となりました。
資本は、当期利益及び包括利益の増加等により、前連結会計年度末に比べ5,269億円増加し、5兆7,158億円となりました。
セグメント別の業績については、日本の売上収益は、車両販売の増加により、4兆4,041億円(前年度比1,877億円増、4.5%増)、営業利益は、合理化努力があるものの、部材費高騰や人への投資増加の影響等により、1,859億円(前年度比346億円減、15.7%減)となりました。
資産は、現金及び現金同等物やその他の金融資産の増加等により、5兆4,139億円(前年度末比2,924億円増)となりました。
北米地域の売上収益は、車両販売の増加により、2兆251億円(前年度比1,620億円増、8.7%増)、営業利益は、米国関税の影響があるものの、合理化努力や一過性の費用回収により、1,323億円(前年度比343億円増、34.9%増)となりました。
資産は、現金及び現金同等物や営業債権及びその他の債権の増加等により、1兆1,795億円(前年度末比1,958億円増)となりました。
欧州地域の売上収益は、円安進行や車両販売の増加により、7,679億円(前年度比492億円増、6.8%増)、営業利益は、合理化努力等により、278億円(前年度比191億円増、221.3%増)となりました。
資産は、営業債権及びその他の債権や無形資産の増加等により、6,459億円(前年度末比1,170億円増)となりました。
アジア地域の売上収益は、車両販売の増加により、1兆9,769億円(前年度比368億円増、1.9%増)、営業利益は、合理化努力等により、1,788億円(前年度比94億円増、5.5%増)となりました。
資産は、棚卸資産や契約の履行のためのコストから認識した資産の増加等により、1兆7,811億円(前年度末比365億円増)となりました。
その他地域の売上収益は、1,263億円(前年度比73億円増、6.1%増)、営業利益は、249億円(前年度比26億円増、11.7%増)となりました。
資産は、棚卸資産や有形固定資産の増加等により、1,129億円(前年度末比217億円増)となりました。
② 生産、受注及び販売の状況ⅰ) 生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)(百万円)前年同期比(%)日本3,165,765104.4北米2,012,358110.3欧州681,288106.2アジア1,631,740101.4 報告セグメント計7,491,151105.4その他131,030103.3合計7,622,181105.3 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間取引については相殺消去しています。
 ⅱ) 受注実績連結会社はトヨタ自動車株式会社を始めとして、各納入先より四半期ごとに生産計画の提示を受け、連結会社の生産能力を勘案して生産計画を立てる等、すべて見込生産を行っています。
ⅲ) 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)(百万円)前年同期比(%)日本3,087,881105.8北米2,012,358108.9欧州691,545107.0アジア1,622,17699.5 報告セグメント計7,413,960105.3その他126,015106.0合計7,539,975105.3 (注1)セグメント間の取引については相殺消去しています。
(注2)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。
相手先前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)トヨタ自動車㈱1,902,23126.61,991,60426.4
(2) キャッシュ・フローの状況① キャッシュ・フローの状況キャッシュ・フローの状況については、現金及び現金同等物(以下、「資金」)は、営業活動により5,110億円増加、投資活動により169億円減少、財務活動により3,550億円減少等の結果、当連結会計年度は前連結会計年度と比べ2,026億円増加し、1兆1,891億円となりました。
営業活動により得られた資金は、前年度の7,587億円に対し、5,110億円となり、2,477億円減少しました。
この減少は、前年度と比べ税引前利益が393億円増加した一方、仕入債務の増減額が1,270億円減少したことや、法人所得税の支払額が923億円増加したこと等によるものです。
投資活動により使用した又は得られた資金は、前年度の1,219億円増加に対し、169億円減少となり、1,388億円減少しました。
この減少は、Axia Group B.V.の株式を取得し完全子会社としたことによる554億円の支出に加え、前年度に比べ資本性金融商品の売却による収入が379億円減少したこと等によるものです。
財務活動により使用した資金は、前年度の6,774億円に対し、3,550億円となり、3,224億円減少しました。
この減少は、前年度と比べ借入金による調達額3,544億円増加したこと等によるものです。
当連結会計年度における有形固定資産の取得額は、前連結会計年度の3,801億円から2.6%減少し、3,702億円となりました。
この減少は、注力分野への投入強化と規律ある事業運営を両立しながら投資を推進したことによるものです。
② 資本の財源及び資金の流動性について資本の財源及び資金の流動性について、連結会社の運転資金及び設備投資資金は、主として自己資金により充当し、必要に応じて借入又は社債の発行等による資金調達を実施することを基本方針としています。
当連結会計年度は、連結会社の運転資金及び設備投資資金について、自己資金及び、借入・社債発行による資金を充当しました。
連結会社の資本的支出は、生産拡大対応、次期型化、新製品切替及び新製品開発のための研究開発投資を重点的に推進する予定であり、その財源は、上記基本方針に従ったものとする予定です。
連結会社は、その健全な財務状態、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出す能力等により、連結会社の成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能と考えています。
研究開発活動 6 【研究開発活動】
デンソーグループは、2030年に向けた中期経営計画「CORE 2030」に基づき、「モビリティの多様化に応える商品づくりの強化」「現場に宿る実践知とAIを融合したモノづくりの革新」「新たな価値創出をけん引する人づくり・パートナー共創」の3本柱を軸に、将来の競争力確保と社会課題の解決を両立する研究開発を積極的に推進しています。
(1)モビリティの多様化に応える「商品づくりの強化」では、世界各地で進展するモビリティの電動化・知能化に対応し、各国・地域の多様なエネルギー事情やニーズに応える商品開発を進めています。
電動化の実績として、2025年10月には、トヨタ自動車株式会社の新型「bZ4X」に採用された新型インバータ及び電池マネジメントを担うセル電圧監視回路とシャント電流センサの3製品を開発しました。
新型インバータは株式会社BluE Nexus(株式会社アイシンとの電動駆動システム事業の合弁会社)の新型eAxleに搭載され、当社独自のSiC(炭化ケイ素)パワー半導体(以下SiC)及び両面冷却技術を用い、従来比で電力損失を約70%低減、コアモジュールを約30%小型化することで、世界最高水準の出力密度を実現しています。
また、電池マネジメント製品として、世界初の28チャネル対応セル電圧監視IC及び新型シャント電流センサを開発し、高精度な電池モニタリングによって充電時間の短縮と電池寿命の延長に貢献しています。
こうした技術革新により、電動車の航続距離延伸、走行性能向上、充電時間短縮等実用性の向上に寄与しています。
さらに、当社は電動化時代の競争力を左右する中核技術として、SiCの高度化及び内製化に取り組んでいます。
当社は、高温ガスを用いた結晶成長技術(ガス法)を開発し、従来の昇華法と比べて結晶成長速度を飛躍的に高めることで、生産性を約15倍に向上させるとともに、製造時のエネルギー消費及びCO2排出量の約90%削減を目指しています。
加えて、SiCデバイスにおいては、世界初となる独自の3次元構造を採用し、デバイス内部における電流集中を抑制することで、高耐圧と低オン抵抗を両立し、電力損失の更なる低減を実現しています。
当社は、ウエハからインバータまでの垂直統合型開発と国内サプライチェーンの強化を通じて、電動化の進展及び脱炭素社会の実現に貢献していきます。

(2)現場に宿る実践知とAIを融合した「モノづくりの革新」では、開発・設計プロセスにおいて、ソフトウェア開発におけるAI駆動開発の高度化を推進しています。
要求定義や設計といった上流工程から、実装・検証に至るまでの開発プロセス全体を対象に、人とAIが適切に役割分担しながら開発を進める仕組みの構築を進めており、開発初期段階から品質を作り込むことで、手戻りの抑制と開発効率の向上を図っています。
こうした活動の成果の一つとして、過去の仕様書、開発ルール、法規文書等を関係性のある知識として整理し、AIエージェント技術を介して活用可能とする「Knowledge Graph Agent」を開発しました。
構造化されたナレッジを基に文脈を考慮した分析やレビュー支援を行うことで、要件定義の抜け漏れ検出や設計検討の高度化を可能とし、上流工程における判断の質の向上に寄与しています。
また、愛知県西尾市において着工した善明南新工場では、TPSに根差した現場力を基盤に、デジタル技術やAIを活用した次世代スマートファクトリー構想の具現化に向けた取り組みを進めています。
人の判断や知見の蓄積・活用については、AIエージェントを活用することで、その高度化を図っています。
また製造現場においては、センサにより実世界を捉え、判断・動作を行うフィジカルAIを活用し、付帯作業を含む生産プロセスの自動化に取り組んでいます。
これらの取り組みを通じて、人の実践知をAIの学習に反映しながら、人と機械・AIが相互に深化・進化・新化し続けるモノづくりの実現を目指すとともに、安全・品質・生産性の維持・向上につながる持続的な製造体制の構築を図っています。
(3)新たな価値創出をけん引する「人づくり・パートナー共創」では、業界内外の多様なパートナーとの連携及び人財育成を通じた新規事業創出と社会価値創造に注力しています。
モビリティ領域の新たな共創モデルとして、2026年3月に国立大学法人東京大学との間で10年間にわたる産学協創協定を締結しました。
本協定は、当社にとって大規模かつ長期の産学連携枠組みであり、「走るほど、満ちる社会へ:モビリティから広がる未来の社会価値」を共通ビジョンに掲げて、モビリティを起点とするエネルギー・データ・都市インフラの統合による次世代社会システムの構築を目指すものです。
特に、走行中無線給電技術の社会実装に向けた研究や、モビリティ分野で新たな価値創造を担う高度人財の育成に主眼を置き、研究と教育を一体化した実践的な取り組みを推進しています。
また、食農等拡大する貢献領域においても、パートナーとの協創を強化しています。
2025年4月にはオランダの栽培コンサルティング企業Delphy Groep B.V.と、データ駆動型スマート農業の推進に向けた基本合意書を締結し、さらに同年10月には安定的な計画栽培システムの共同開発契約を正式に締結しました。
加えて、同年7月にはオランダの種苗メーカAxia Vegetable Seeds B.V.の全株式を取得し、世界トップクラスの育種専門知識と当社のデジタル・自動化技術を融合することで、高品質な品種開発の加速及び栽培の自動化を推進しています。
これらの連携を通じ、気候変動や就農人口減少といった農業分野の課題解決に寄与するとともに、新たな事業価値の創出を目指しています。
さらに、人財育成の観点では、トヨタグループ5社(トヨタ自動車株式会社、株式会社アイシン、豊田通商株式会社、ウーブン・バイ・トヨタ株式会社、当社)により「トヨタソフトウェアアカデミー」を設立し、AI・ソフトウェア分野を中心とした次世代人財の育成を推進しています。
100種類以上の実践的な研修プログラムを提供し、ソフトウェアとハードウェアの双方に精通した人財の育成を図ることで、トヨタグループ全体の技術力強化とイノベーション創出に取り組んでいます。
また、当社独自の高度エンジニア認定制度「SOMRIE®」を活用し、社員の専門スキル向上とキャリア形成を支援しています。
産学官連携を通じた教育体系の整備も推進しており、デンソーグループ全体の育成に加え、産業界の継続的な人財基盤の強化にも貢献していきます。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は690,073百万円(資産計上分含む)、その内、日本セグメント608,205百万円、北米セグメント31,658百万円、欧州セグメント14,120百万円、アジアセグメント34,867百万円、その他1,223百万円となっています。
日本セグメントが占める比率は約88%となっており、研究開発活動の中心を担っています。
設備投資等の概要 1 【設備投資等の概要】
連結会社では、生産拡大対応、次期型化、新製品切替及び新製品開発のための研究開発投資を重点的に推進し、当連結会計年度では、日本で228,765百万円、北米で60,914百万円、欧州で19,887百万円、アジアで51,654百万円、その他で8,047百万円、総額369,267百万円の設備投資を実施しました。
また、当連結会計年度において重要な設備の除却、売却等はありません。
主要な設備の状況 2 【主要な設備の状況】
連結会社における主要な設備は次のとおりです。
 (1) 提出会社2026年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計本社(愛知県刈谷市)日本統括業務設備・試作用設備44,39329,7605,649(300)23,605103,40712,675安城製作所(愛知県安城市)〃パワトレインシステム生産設備28,64451,6429,856(576)7,27997,4214,921西尾製作所(愛知県西尾市)〃サーマルシステム・パワトレインシステム生産設備16,88654,4304,702(1,284)6,71282,7306,073高棚製作所(愛知県安城市)〃モビリティエレクトロニクス等生産設備5,42036,8913,750(375)3,85649,9172,760大安製作所(三重県いなべ市)〃パワトレインシステム・システムコンポ生産設備13,69549,57617,826(876)4,56385,6604,288幸田製作所(愛知県額田郡幸田町)〃モビリティエレクトロニクス等生産設備8,12354,5738,007(302)7,63578,3383,424豊橋製作所(愛知県豊橋市)〃サーマルシステム・非車載機器生産設備2,3899,2274,489(174)1,03117,136966阿久比製作所(愛知県知多郡阿久比町)〃非車載機器生産設備2,4861,7437,540(280)49812,267792善明製作所(愛知県西尾市)〃パワトレインシステム生産設備12,34317,85320,117(788)1,46051,7731,331湖西製作所 (静岡県湖西市)〃システムコンポ生産設備11,10920,5184,110(321)2,99738,7343,267豊橋東製作所 (愛知県豊橋市)〃〃4,14210,6005,868(179)41421,024650広瀬製作所 (愛知県豊田市)〃パワトレインシステム・モビリティエレクトロニクス等生産設備9,32835,8215,769(247)2,52353,4411,157先端技術研究所(愛知県日進市)〃研究開発施設設備7,0228,6953,947(81)1,59721,261266網走テストセンター(北海道網走市)(注)〃〃6,062467,387(5,481)1413,5090東京支社他(東京都港区 他)〃販売設備等15,21428,25724,520(1,729)1,99669,9871,319合計187,256409,632133,537(12,993)66,180796,60543,889 (注)網走テストセンターの設備はすべて、提出会社から㈱デンソー網走テストセンター(連結子会社)へ賃貸しているものです。

(2) 国内子会社2026年3月31日現在会社名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計㈱デンソー岩手(岩手県胆沢郡金ケ崎町)日本セミコンダクタ・モビリティエレクトロニクス等生産設備11,74728,9311,352(290)2,19444,2241,218㈱デンソーテン(兵庫県神戸市兵庫区)〃モビリティエレクトロニクス・パワトレインシステム等生産設備8,23015,2193,989(153)3,55230,9904,404㈱デンソーエレクトロニクス(愛知県安城市)〃モビリティエレクトロニクス・パワトレインシステム等生産設備4,76213,7221,450(77)1,80421,7382,237㈱デンソー北海道(北海道千歳市)〃システムコンポ、パワトレインシステム生産設備7,67811,0051,894(163)82921,406827㈱デンソー福島(福島県田村市)〃サーマルシステム・パワトレインシステム等生産設備7,6294,6842,632(236)1,27416,219539㈱デンソー三共(埼玉県狭山市)〃サーマルシステム生産設備5,9721,3168,785(73)14016,213296その他 46社〃-45,23645,11224,92211,141126,41123,007合計91,254119,98945,02420,934277,20132,528 (3) 在外子会社2026年3月31日現在会社名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計デンソー・マニュファクチュアリング・テネシー㈱(米国 テネシー州)北米パワトレインシステム・モビリティエレクトロニクス等生産設備30,21159,0881,067(769)2,82193,1873,485デンソー・メキシコ㈱(メキシコ ヌエボレオン州)〃システムコンポ・モビリティエレクトロニクス等生産設備11,32817,3303,616(560)5,29837,5726,753デンソー・マニュファクチュアリング・アセンズ・テネシー㈱(米国 テネシー州)〃パワトレインシステム・サーマルシステム等生産設備11,31114,07756(557)48725,9311,298デンソー・マニュファクチュアリング・ミシガン㈱(米国 ミシガン州)〃サーマルシステム生産設備6,2258,095263(389)69115,2741,940デンソー・インターナショナル・アメリカ㈱(米国 ミシガン州)〃販売設備・研究開発施設設備7,9004,563448(462)2,27715,1881,710その他 16社〃-10,08522,7422,6072,65138,0857,692デンソー・マニュファクチュアリング・ハンガリー㈲(ハンガリー セーケシュフェヘールヴァール市)欧州パワトレインシステム生産設備9,42815,633414(215)3,84529,3203,184デンソー・マニュファクチュアリング・チェコ㈲(チェコ リベレツ市)〃サーマルシステム生産設備11,0428,863852(284)2,19922,9561,801デンソー・サーマルシステムズ㈱(イタリア トリノ市)〃 〃5,06210,527806(170)3,44319,8381,746デンソー・バルセロナ㈱(スペイン バルセロナ市)〃モビリティエレクトロニクス・パワトレインシステム生産設備5,1346,006263(80)98512,388785その他 41社〃-25,17829,5168,9785,84669,5185,423 会社名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計天津電装電子有限公司(中華人民共和国 天津市)アジアモビリティエレクトロニクス・パワトレインシステム等生産設備8,02531,8130(100)2,55542,3931,798電装(広州南沙)有限公司(中華人民共和国 広州市)〃パワトレインシステム・モビリティエレクトロニクス等生産設備6,85620,9960(100)2,19030,0421,533天津電装電機有限公司(中華人民共和国 天津市)〃パワトレインシステム・モビリティエレクトロニクス生産設備5,29716,6740(103)4,14926,120936広州電装有限公司(中華人民共和国 広州市)〃サーマルシステム生産設備3,43214,9210(134)4,41722,770997デンソー・コリア㈱(大韓民国 昌原市)〃パワトレインシステム・サーマルシステム等生産設備5,2143,3019,897(160)1,72320,1351,213サイアム・デンソー・マニュファクチュアリング㈱(タイ チョンブリ県)〃パワトレインシステム・システムコンポ生産設備4,07310,2382,278(199)3,22019,8092,595その他 62社〃-47,755107,7959,90824,843190,30130,123デンソー・ド・ブラジル・リミターダ(ブラジル クリチバ市)その他サーマルシステム・システムコンポ等生産設備4,29512,623725(258)2,73820,3812,523その他 3社〃-2,2593,639209336,851764合計220,110418,44042,19877,311758,05978,299 (注1)帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具備品等であり、建設仮勘定228,203百万円を含みません。
(注2)現在休止中の主要な設備はありません。
(注3)上記の他、主要な賃借及びリース設備は次のとおりです。
 提出会社    事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容リース期間(年)リース料本社(愛知県刈谷市)日本ホストコンピュータ(リース)5年間リース料230百万円
設備の新設、除却等の計画 3 【設備の新設、除却等の計画】
当連結会計年度後1年間の設備投資計画(新設・拡充)は、400,000百万円であり、セグメントごとの内訳は次のとおりです。
セグメントの名称計画金額(百万円)設備等の主な内容・目的資金調達方法日本266,200生産拡大、次期型化及び新製品切替対応自己資金、借入金、社債の発行北米57,300〃〃欧州11,800〃〃アジア57,000〃〃計392,300--その他7,700生産拡大、次期型化及び新製品切替対応自己資金、借入金、社債の発行合計400,000-- (注1)経常的な設備の更新のための除売却を除き、重要な設備の除売却の計画はありません。
(注2)各セグメントの計画概要については、生産拡大対応に加え、製品の小型軽量化・機能アップを実現する製品の次期型化に必要な投資に重点をおいています。
研究開発費、研究開発活動1,223,000,000
設備投資額、設備投資等の概要369,267,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況45
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況23
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況9,152,532
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の投資株式の区分について、専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする株式を純投資目的の投資株式とし、それ以外の目的の株式を純投資目的以外の目的である投資株式としています。
なお、当社は、保有目的が純投資目的である投資株式を保有していません。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式ⅰ)保有方針 当社は、低収益資産の圧縮に積極的に取り組んでおり、保有の合理性が認められる場合を除き、政策保有株式を保有しないことを基本的な方針としています。
ただし、企業価値の持続的な向上を図るためには、様々な企業との共同技術開発や取引先との関係維持・強化等の連携が不可欠と考えており、事業戦略上最低限必要な株式は保有しています。
ⅱ)保有の合理性を検証する方法及び個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容個別の銘柄ごとに、事業年度末を基準日として、定性基準・定量基準に基づいて、保有適否を総合的に精査し、毎年の取締役会で検証しています。
なお、共同開発の終了等、保有の合理性が認められなくなった場合には、投資先企業と丁寧に対話した上で売却を進めています。
・定性基準共同開発や事業連携強化等、株式保有を通じて実現する経営上の有意性があるか・定量基準保有に伴うリターン(配当金、株価上昇、関連事業上の利益等)が当社の加重平均資本コストを超過しているか なお、当事業年度においては、2025年4月開催の取締役会における検証結果に基づき、特定投資株式のうち4銘柄の全数量売却及び2銘柄の一部売却を行いました(売却金額4,509億円)。
ⅲ)議決権行使の基準投資先企業において、短期的な株主利益のみを追求するのではなく、中長期的な株主利益の向上を重視した経営がなされるべきと考えています。
当社の利益に資することを前提として、投資先企業の企業価値の持続的な向上に資するよう、議決権を行使します。
行使にあたっては、議決権行使を行う際の検討事項等について定めた社内ルールに基づき、総合的に賛否を判断するとともに、提案の内容について、必要に応じて投資先企業と対話を行います。
ⅳ)銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式7988,215非上場株式以外の株式883,994 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式43,649主に半導体の競争力向上に関する取引関係の維持・強化を図るため。
非上場株式以外の株式133,250半導体の安定供給の実現及び高品質・高効率な半導体開発等に向けた戦略的パートナーシップ検討のため。
(注)上記の株式数が増加した銘柄数には、発行体の株式の分割、優先株の普通株への転換により株式数が増加した銘柄は含まれていません。
(当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式4451非上場株式以外の株式6450,945 (注)上記の株式数が減少した銘柄数には、優先株の普通株への転換、株式交換により株式数が減少した銘柄は含まれていません。
ⅴ)特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)ローム㈱19,221,3001,121,300半導体の安定供給の実現に加え、高品質・高効率な半導体の開発に関する取り組み等に向けた戦略的パートナーシップの検討開始を目的としています。
なお、協業及び連携の更なる強化のため、2025年7月に追加出資を実施しました。
無58,6831,602Infineon Technologies AG2,220,5652,220,565車載向け半導体において最先端技術を有する同社との協業により、自動運転等の次世代の車両システムの実現に向けた技術開発を加速することを目的としています。
無15,89611,031Canatu PLC3,264,4173,264,417カーボンナノチューブを活用した透明ヒーターや太陽光発電の実用化に向けた開発加速を目的としています。
無4,3715,820ルネサスエレクトロニクス㈱1,115,82575,015,825自動運転等の車両制御システム開発において豊富な経験と知見をもつ同社との協業により、半導体の技術開発を加速することを目的としています。
無2,401149,094ON Semiconductor Corporation198,900198,900半導体の安定供給の実現に加え、自動運転及び先進運転支援システムの性能向上を目的としています。
無1,9691,210Electreon Wireless Ltd.235,358235,358走行中給電の車載器事業構築に向けたインフラ連携強化を目的としています。
無541765㈱モルフォ(注2)117,000261,800画像処理やDeep Learningを使った画像認識に関する技術の共同開発を目的としています。
無72307㈱御園座40,00040,000地域経済との関係維持及び地域芸術文化の保護支援を目的としています。
無6168㈱豊田自動織機-14,823,500-有-188,333愛三工業㈱-5,500,000-無-11,528Blaize Holdings, Inc.-4,673,746-無-1,412澤藤電機㈱-400,000-無-356 (注1)定量的な保有効果については事業上の秘密保持の観点から記載が困難ですが、当社では毎年の取締役会で事業年度末を基準日として保有の有意性があるか、保有に伴うリターン(配当金、株価上昇、関連事業上の利益等)が当社の加重平均資本コストを超過しているかを精査し、保有の適否を総合的に判断しています。
(注2)㈱モルフォが2026年3月31日に取締役会で決議した140,000株を上限とする自己株式の取得に応じ、2026年4月1日付で、当社が保有する全株式を売却しました。
(注3)「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しています。
(注4)開示対象となる特定投資株式が60銘柄に満たないため、全銘柄を記載しています。
みなし保有株式該当ありません。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当ありません。
株式数が増加した銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社4
株式数が増加した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1
株式数が減少した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社6
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社79
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社88,215,000,000
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社8
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社83,994,000,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社3,649,000,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社33,250,000,000
株式数の減少に係る売却価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社450,945,000,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社40,000
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社61,000,000
株式数が増加した理由、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社主に半導体の競争力向上に関する取引関係の維持・強化を図るため。
株式数が増加した理由、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社半導体の安定供給の実現及び高品質・高効率な半導体開発等に向けた戦略的パートナーシップ検討のため。
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社澤藤電機㈱
保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社地域経済との関係維持及び地域芸術文化の保護支援を目的としています。
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社