財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2025-09-16
英訳名、表紙DAIWA TSUSHIN Co., Ltd
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長  隈田 佳孝
本店の所在の場所、表紙石川県金沢市入江二丁目180番地
電話番号、本店の所在の場所、表紙076-291-4000
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
当社は、2016年3月に旧ダイワ通信株式会社からの新設分割により、携帯電話の販売代理店業を行うモバイル事業と防犯・監視カメラの販売及び施工等を行うセキュリティ事業の展開を目的に当社(現ダイワ通信株式会社)が設立されました。
現在までの沿革は次のとおりであります。
年  月概   要1996年4月有限会社ムーブ北陸(現 IWAMOTOアセットマネジメント株式会社)を設立1996年10月株式会社デジタルツーカー北陸(現 ソフトバンク株式会社)の二次代理店として携帯電話サービスの取り扱いを開始1998年1月社名をダイワ通信株式会社(旧ダイワ通信株式会社)に変更1998年2月株式会社デジタルツーカー北陸(現 ソフトバンク株式会社)と携帯電話サービスに関する代理店基本契約(一次代理店)を締結2012年11月東京都中央区に東京オフィスを開設2013年12月株式会社シーピーユーとセキュリティ事業に関する業務を提携2014年2月株式会社シーピーユーよりセキュリティ事業を取得(事業譲渡)2016年3月新設分割により新会社として当社(現ダイワ通信株式会社)を設立携帯電話の販売代理店業を行うモバイル事業と防犯・監視カメラの企画・販売・施工・保守を行うセキュリティ事業の展開を目的に設立2016年7月大阪府大阪市北区に大阪オフィス(セキュリティ事業)を開設2017年9月アピタ松任(石川県白山市)にソフトバンクショップを出店2018年1月宮城県仙台市青葉区に仙台オフィス(セキュリティ事業)を開設2018年1月福岡県福岡市博多区に福岡オフィス(セキュリティ事業)を開設2018年2月金沢大河端複合施設(石川県金沢市)にソフトバンクショップを出店2018年3月ディーズセキュリティ株式会社を連結子会社化2018年3月北海道札幌市北区に札幌オフィス(セキュリティ事業)を開設2018年3月広島県広島市中区に広島オフィス(セキュリティ事業)を開設2019年1月電気通信工事などを手掛けるアクト通信株式会社を連結子会社化2019年3月イオンモールかほく(石川県かほく市)にソフトバンクショップを出店2019年4月新潟県長岡市に新潟オフィス(セキュリティ事業)を開設2019年7月ネットワークカメラの映像をAIが自動解析し、スマートフォン等へ通知するAIセキュリティシステム「SeDAI(セダイ)」をリリース2019年9月イオンモール高岡(富山県高岡市)にソフトバンクショップを出店2019年9月クラウド録画について、Eagle Eye Networks, Inc.と販売契約を締結2020年3月AI温度測定機能付顔認証デバイス「FACE FOUR」をリリース2020年4月赤外線対応測定自動スクリーニングカメラをリリース2020年6月成長戦略上のSafe City実現に向け、国家戦略特区 スーパーシティ・オープンラボに参画2020年9月商品「FACE FOUR」が令和2年度プレミアム石川ブランド製品を受賞2020年11月AI温度測定機能付顔認証デバイス「FACE FOUR +(プラス)」を発表2020年12月「FACE FOUR」がいしかわ企業研究者表彰事業最優秀賞を受賞2021年3月AI温度測定機能付顔認証デバイス「FACE FOUR mini」をリリース2021年4月自律走行式除菌ロボット「UV FOUR」をリリース 年  月概   要2021年6月ラスパ白山(石川県白山市)にソフトバンクショップを出店2021年6月自律走行配膳ロボット「CARRY FOUR」をリリース2021年7月イオンモール白山(石川県白山市)にソフトバンクショップを出店2021年8月東京都港区(汐留シティセンター)に東京オフィス(セキュリティ事業)を移設2021年9月顔認証システムを採用したウォークスルー型無人店舗「Face Free~Motte ke!」をリリース2021年11月東京都港区(汐留シティセンター)に東京ショールーム(セキュリティ事業)を移設2021年11月ワクチンパスポート連携非接触型AI顔認証端末「Face Four Pass」をリリース2022年4月農薬散布ドローン「AIR FOUR」をリリース2022年5月大阪府大阪市北区(梅田スカイビル)に大阪オフィス・ショールーム(セキュリティ事業)を移設2022年10月AI顔認証送迎バス内置き去り防止支援システム「Face Roll Call」をリリース2022年11月AI顔認証アルコールチェックシステム「Face Four Checker」をリリース2022年11月ストーカー対策AI顔認証カメラ「Face Number」をリリース2022年12月東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場2023年2月登園通知システム「FACE FOUR CONNECT」をリリース2023年2月AI顔認証送迎バス内置き去り防止支援システム「Face Roll Call」が内閣府の作成する適合品リストに掲載2023年4月ヤマト運輸株式会社と業務委託契約を締結2023年9月エッジAI機器「IWA BOX」をリリース2023年10月AIクマ検知システム「Face Bear」レンタル開始2023年11月高崎オフィス(セキュリティ事業)、松山オフィス(セキュリティ事業)を開設2023年11月AIクラウド映像監視システム「IWA CLOUD」をリリース2024年3月ugo株式会社とパートナーシップ契約を締結2024年6月回転寿司向け迷惑行為検知AIカメラシステムをリリース2024年7月スターリンクと太陽光パネル付きバッテリー内臓の災害対応防犯カメラ「DRR Security System」をリリース2025年2月沖縄オフィス(セキュリティ事業)を開設2025年2月LINE WORKS株式会社と業務提携契約を締結
事業の内容 3【事業の内容】
当社(ダイワ通信株式会社)の事業は、防犯カメラの販売及び防犯カメラシステムの施工を行うセキュリティ事業と代理店契約に基づく携帯電話等の通信サービスの契約取次及び携帯電話端末等の販売を行うモバイル事業の2セグメントです。
当社では、モバイル事業の安定収益を、成長戦略であるセキュリティ事業の投資に充てることで、更なる成長を目指しております。
加えて、当社グループ(当社及び当社の連結子会社)は、防犯カメラ等その他機器の企画と販売を行う連結子会社のディーズセキュリティ株式会社と電気通信工事業を行う連結子会社のアクト通信株式会社の2社で構成されています。
 当社グループは、経営理念の下、社会問題の解決に取り組み、誰もが安心・安全・便利に暮らせる街づくりに取り組み、未来の街「Safe City(※1)」の実現を目指しております。
なお、前述の2つの事業区分については「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
※1 Safe Cityとは、新世代の通信規格及び最先端のデジタルテクノロジーを活用し、人が安心・安全かつ便利に暮らせる未来の街を意味します。
①セキュリティ事業セキュリティ事業では、防犯カメラの商品企画及び開発、販売並びに防犯カメラシステムの施工、保守を行っております。
当社は、大手事務機器メーカー及び大手警備会社の販路を活用して、ショッピングモールなどの大型施設からドラッグストア等の小売店舗、工場・倉庫、学校、医療・公共施設、建設現場、オフィス等、幅広い業種・業界にソリューションの提供を行っております。
また、連結子会社ディーズセキュリティ株式会社における販路(認定パートナー制度(※2))を活用して、顧客にソリューションの提供を行っております。
※2 認定パートナー制度とは、ディーズセキュリティ株式会社における販売制度となります。
防犯セキュリティ商材を取り扱う商社及び設備会社等の企業をパートナーに認定し、当該企業と協働して市場の開拓を行うものです。
また、本制度ではパートナー企業をランク毎に区分し、ランク毎に応じた年間取引金額が設定されており、上位ランクの企業は、優位な販売支援を受けられる制度設計となっております。
当社グループの強みは、顧客に対し、マルチベンダー体制による商品力、またこれまでに培ったレコーダーと様々な防犯カメラとの接続に関するノウハウ、AI・Iotを用いた新商品の企画・開発を行える体制、これらを活かしたソリューションを提供できることにあります。
その他、連結子会社アクト通信株式会社において防犯カメラシステムの施工管理が行えることから、ワンストップ体制を活かしたシステムを提供できることにあります。
②モバイル事業モバイル事業では、通信事業者(ソフトバンク株式会社)から販売委託を受け、1次代理店として顧客に携帯電話等の通信サービスの契約取次、顧客へのアフターサービスの提供及び携帯電話端末等の販売を行っております。
また、携帯電話に係る販売を目的とした当社直営店舗の運営に加え、法人顧客を対象とした法人向け携帯電話等の通信サービスの契約取次等のソリューションの提供も行っております。
モバイル事業は、顧客に対し通信事業者が提供する通信サービスの利用契約の取次を行う事業が主となり、契約成立後に契約取次の対価として通信事業者から手数料を収受しております。
[事業系統図]以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
※当社は、ディーズセキュリティ㈱における認定パートナー企業の1社であります。
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
名称住所資本金(千円)主要な事業の内容議決権の所有割合又は被所有割合(%)関係内容(連結子会社) ディーズセキュリティ㈱(注)1.2.3 アクト通信㈱(注)1.2 石川県金沢市 新潟県長岡市 50,000 10,000 セキュリティ事業 セキュリティ事業 100 100 当社に防犯カメラ等の商品を販売している。
役員の兼任1名 当社商品に係る電気通信関連工事を施工している。
 (注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。
2.特定子会社であります。
3.ディーズセキュリティ㈱については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
2025年3月期の主要な損益情報等は、以下のとおりとなります。
 (主要な損益情報等) ①売上高   1,559,005千円 ②経常利益   220,776千円 ③当期純利益  119,740千円 ④純資産額  1,619,980千円 ⑤総資産額  3,042,571千円
従業員の状況 5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況 2025年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)セキュリティ事業75モバイル事業32報告セグメント計107全社(共通)9合計116 (注)1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。
)であり、臨時雇用者数につきましては、年間の平均人員が従業員数の100分の10未満であるため記載を省略しております。
2.全社(共通)として記載されている従業員数は、本社管理部門等に所属しているものであります。
(2)提出会社の状況 2025年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)8133.05.94,140 セグメントの名称従業員数(人)セキュリティ事業40モバイル事業32報告セグメント計72全社(共通)9合計81 (注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。
)であり、臨時雇用者数につきましては、年間の平均人員が従業員数の100分の10未満であるため記載を省略しております。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3.全社(共通)として記載されている従業員数は、本社管理部門等に所属しているものであります。
(3)労働組合の状況 当社グループに労働組合は結成されていませんが、労使関係は安定しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異 労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1. 管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1.男性労働者の育児休業取得率(%)(注)2.全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者連結会社10.550.073.173.1-(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
   2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針 当社グループの経営理念は、「わたしたちは、『心』のこもった接客、一流のサービス、最適な情報を提供し、お客様から信頼を得ます。
そして会社の発展と社員の幸福の実現をめざします。
」です。
この経営理念の下、当社グループでは持続的な成長と中長期的な企業価値の創出を目指しております。
持続的な成長のためには、顧客に新たな価値・満足を提供し続けることが前提となることから、中長期的な視点に基づき、将来の成長に向けた事業投資を着実に実施していくことを経営方針としております。
この経営方針に基づき、持続的な成長につながる事業への投資を優先し、同時に事業投資による利益成長と株主還元のバランスを重視する考えであります。
 当社グループでは、セキュリティ事業を成長の牽引役と位置付け、モバイル事業は安定基盤を形成する事業としています。
 各事業における目標は、以下のとおりです。
セキュリティ事業当社グループの成長の牽引役として、持続的な成長を目指すモバイル事業生産性の高い店舗運営を目指す (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは堅実で持続的な成長の実現を目指すため、事業規模の拡張性を示す売上高成長率、事業活動の成果を示す営業利益成長率を経営上の目標の達成状況を判断するための客観的指標としております。
(3)経営環境 国内では、物価上昇や人手不足といった課題が残るものの、インバウンド需要の回復や設備投資の増加により、景気は緩やかな持ち直し傾向が続いております。
一方で、国際社会では、世界的な金融引き締めの影響による景気後退リスク、ウクライナ情勢や中東情勢に起因する地政学リスク、それに伴うエネルギー価格や原材料価格の高騰、サプライチェーンの混乱など、引き続き不確実性の高い状況が続いています。
 このような経営環境のもと、当社グループが事業を展開する市場では、防犯カメラの重要性がますます高まっております。
事件や事故の報道が続く中で、個人・法人を問わず防犯意識は一段と向上しました。
また、労働力不足は深刻な社会問題となっており、省人化や業務効率化へのニーズや、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に伴い、遠隔での一括管理やデータ活用に対する関心も高まっております。
 当社グループは、こうした市場ニーズに応えるべく、単なる防犯にとどまらないAIを活用した画像解析ソリューションや、労働生産性向上に貢献する遠隔管理システムなど、防犯カメラの新たな可能性を追求し、市場の拡大を牽引してまいります。
(4)中長期的な経営戦略 当社グループは、多様化する市場に対して迅速に対応し、信頼される企業を目指し、中長期的な経営戦略に基づいた成長率と収益率の確保に努めてまいります。
このために成長ドライバーである人財の確保に取り組み、併せて営業拠点の増強、社会課題の解決に向けた商品の企画・開発及びソリューションの提供を図ってまいります。
また、店舗の増設、業務のDX化の推進、効率的な接客フローの追求を行ってまいります。
 更に当社グループは、安心・安全・便利に暮らせる未来の街(Safe City)の実現に向け、セキュリティ事業における商品倉庫兼実験・研究施設の建設を計画してまいります。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①再発防止策の策定と内部統制強化当社は、2025年4月21日付「第三者委員会の調査報告書(公表版)公表に関するお知らせ」のとおり、第三者委員会の調査結果から当社の子会社における不適切な会計処理が認定されました。
また、2025年8月1日付「特別調査委員会の調査報告書(開示版)公表に関するお知らせ」のとおり、特別調査委員会の調査結果から当社における関連当事者取引の適切な手続きがなされていなかったことが認定されました。
以上から本件の対象となる部分について過年度の決算を訂正し、2023年3月期から2024年3月期の有価証券報告書、2023年3月期の第3四半期から2024年3月期の第3四半期までの四半期報告書及び2025年3月期の半期報告書の訂正報告書、そして2022年11月21日付で提出した有価証券届出書の訂正を2025年9月4日付で提出いたしました。
この度の不祥事を厳粛に受け止め、当社は再発防止策を策定のうえ、再発防止に取り組んでまいります。
(ア)ルール遵守体制の強化 全役職員によるルール遵守が徹底されるよう代表取締役から継続的にその旨を発信するとともに、研修の実施によりルールの浸透を図り、人事評価項目にも組み込むことによりルール遵守体制の強化を図ります。
(イ)情報収集体制の拡充 全役職員がルール違反行為又はその疑義がある行為を発見した際には、その情報が確実に取締役又は監査役等に行き渡るようにするため、定期的に全役職員向けアンケートを実施するとともに、内部通報制度の周知、運用の検証を行い、その拡充を図ります。
(ウ)取締役による関連当事者取引及び利益相反取引に対するカバナンス機能の強化 取締役による関連当事者取引及び利益相反取引に関する情報が取締役及び監査役の全員に共有されるようなシステムを構築するとともに、管理部においても、関連当事者取引及び利益相反取引を網羅的にモニタンリングできる体制を構築します。
(エ)管理部の体制の見直しと拡充 考え得るリスクの回避・コントロールの方策の提言など、営業担当者と一体となってルール違反のないビジネススキームを構築する役割を管理部が担うこととし、その役割を担えるよう人員の拡充を図ります。
(オ)子会社の体制の見直し 子会社のガバナンス体制を見直し、子会社への監視監督機能を強化するとともに、子会社においてもルール遵守が徹底されるよう子会社の管理体制の見直しを図ります。
(カ)内部監査機能及び監査役機能の強化 内部監査については、監査部門の人員補充を含めた監査体制の強化を図るとともに、監査役監査については監査項目の見直しと補助スタッフを置くことを検討してまいります。
(キ)リスクの検証等を担う会議体の運用の見直し リスクの検証を行うリスク・コンプライアンス委員会の適正性を図るため、社外取締役も参加し、執行役員会とは別の観点を含めてリスクの検証を行ってまいります。
②成長率の確保セキュリティ事業に係る市場は成長市場であり、特に画像解析の分野には大きな期待があり、それに伴って顧客への新たな価値の創造が課題となっております。
このような中、当社グループでは、ディープラーニングをはじめとした画像関連技術の応用を取り組み、実証実験を重ね、実効性の高いデータを蓄積し、実用性の高いAIシステムの企画・開発に取り組んでまいります。
これにより、他社との差別化を図り、市場での当社シェアを確保するとともに、持続的な成長に繋げてまいります。
③収益率の向上 資源エネルギーの高騰等により高コストな環境下において、商品等の調達コストの上昇が続いております。
このような中、当社グループでは、調達スケジュールの見直しを行い、合理的な在庫管理に基づいた仕入に努めてまいります。
その他、顧客との積極的な対話から当社グループオリジナル商品「D’SSブランド」の充実化を図るとともに、コスト意識の徹底により、収益率の向上に繋げてまいります。
また、店舗運営においては、店舗業務のDX化を推進することで業務効率の向上に繋げ、来店に係る予約制の推進から効率的な人員配置の実現に努め、収益率の向上に繋げてまいります。
④人財の育成・確保における課題 当社グループにおける成長ドライバーは人にあるため、将来の人財確保が課題となっております。
このような中、当社グループでは、多様化する従業員のやりがいに応える取り組みや制度の導入に積極的に取り組んでまいります。
人財育成においては、集合研修及びオンライン研修等、育成環境の整備を進めてまいります。
また、育成内容においては、多様なスキルアップをはじめ、マネジメント、リスク・コンプライアンス等、従業員の自立や成長を促す教育プログラムの実施も進めてまいります。
「1人ひとりが、センターで輝ける企業へ」を目指し、成功と失敗を繰り返しながらも成長し続ける「ダイワ通信らしい企業風土」を、これまで以上に推進してまいります。
⑤コーポレート・ガバナンスの継続的な強化当社グループは、より有効性の高いコーポレート・ガバナンスを実践していくことを経営の重要課題と位置付け、経営の効率性、健全性を高めるコーポレート・ガバナンス・コードに対応した体制の整備・充実に努めております。
引き続き、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、一層の体制強化を図ってまいります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組みは、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
 当社グループは、誰もが安心・安全・便利に暮らせる未来の街(Safe City)の実現に取り組んでいます。
防犯カメラの映像を用いて現場管理の遠隔化を進めるとともに、AIによる画像解析等の技術と組み合わせることで、業務の効率化や省力化を図り、人手不足などの社会課題の解決につなげたいと考えています。
これらの事業および社会の持続可能性実現に向けた取り組みは、当社の経営の根幹をなすものです。
(1)ガバナンス  当社グループでは、サステナビリティ関連リスクも含め、当社グループ全体のリスク管理を行う機関としてリスク・コンプライアンス委員会を設置しております。
当委員会は、取締役3名、執行役員4名及びオブザーバーの常勤監査役で構成され、執行役員会に合わせて適宜開催し、リスクマネジメント推進にかかる議題を審議しております。
リスクの重要度によっては取締役会で報告・審議することとしております。
(2)戦略  当社グループは、「未来の街を創造する」をトータルコンセプトに、お客様に安心・安全・便利な製品とそのサービスを提供することに取り組んでおります。
この取り組みから、当社は人手不足などの社会問題の解決に貢献していくと考えております。
加えて、持続可能な社会の実現にあたり、環境保全は当社においても重要な要素であり、安全・環境を意識した製品の企画と開発のみならず、社内においても資源の節約やリサイクルに取り組んでおります。
また、当社グループでは、企業は人であり、従業員の成長なくして会社の成長と発展はなしえないとの考えから、「一人ひとりが、センターで輝ける企業へ」をテーマに、採用活動の活性化、グループ企業間の人事交流、女性が活躍できる環境整備、自己啓発支援に取組んでおります。
また、安全で快適な労働環境の整備として、労災、傷病求職及び残業時間の削減、福利厚生施策の推進にも取り組んでおります。
①気候変動への取り組み  当社グループは、大規模災害(地震、洪水、台風、火災など)、調達先における生産稼働停止等による製品供給の停止等のリスクが事業活動に与える影響を踏まえ、持続可能な製品調達の実現を目指し、取引先企業とともに製品の安定供給できるサプライチェーンの構築を図ります。
加えて、自然災害の急激な増加や感染症の地域性流行による調達先の生産工場の稼働率低下、また地政学リスクの影響から海外企業との取引停止、希少金属等の材料供給が停止した場合の事業活動への影響は大きいと考え、環境に配慮した国内製造拠点の建設を計画しております。
 当社は、気候変動が持続可能な社会を実現する上で重要な課題の1つであり、気候パターンの変化や異常気象により、我々の社会に大きな影響を及ぼすリスクであると考えております。
気候変動への取り組みも進んでおりますが、現在その取組に対する具体的な指標及び目標は定めておりません。
企業価値の向上に資する指標及び目標の検討を進めてまいります。
②人的資本の多様性  当社グループでは、持続的な成長と中長期的な企業価値の創出を目指しております。
持続的な成長のためには、顧客に新たな価値・満足を提供し続けることが前提となることから、中長期的視点に基づき、将来の成長に向けた人財戦略による経営基盤の強化の取り組みが必要であると考えております。
社会が変革を遂げるなかで求められるサービス、社会課題解決につながるソリューションの提供、それらを自律的に考えられ、そしてそれらを生み出す力を持った人づくりや能力を発揮できる環境づくりのため、「人財育成強化」「組織活性化」を基本方針として推進してまいります。
 当社グループは「1人ひとりが、センターで輝ける企業へ」をバリューに掲げ、従業員1人ひとりが成功と失敗を繰り返しながらも成長し続ける「ダイワ通信らしい企業風土」作りを、以下3つの人財戦略指針に沿って実践してまいります。
●多様な人材の活躍施策1 女性管理職の育成を促進する研修プログラム施策2 積極的なキャリア採用と、採用時の入社時研修 ●人材育成の促進施策1 社員の階層別キャリア研修施策2 年2回のキャリアコンサルティング機会の付与 ●働きやすい環境づくり施策1 育児と仕事を両立できる各種制度の充実施策2 社員の階層別ハラスメント防止研修 (3)リスク管理 当社は、リスク管理としてリスク・コンプライアンス委員会を設置し、リスクの対応方針や課題について、優先度を選別・評価し、リスクの重要度に応じて取締役会に報告しています。
・気候変動に係るリスクを識別・評価するプロセス サステナビリティ戦略の推進を所管する管理部が社内の関係部署、グループ会社に係るリスク及び機会の特定を指示し、リスクを識別し、リスク・コンプライアンス委員会に報告します。
 リスク・コンプライアンス委員会は識別された気候変動に係るリスクについて気候関連リスクの潜在的な大きさとスコープを評価し、重要度に応じて対応策を検討したうえで、目標を設定し、取締役会に報告します。
・気候変動に係るリスクを管理するプロセス 管理部は、気候変動を含むサステナビリティ戦略の企画・立案及び管理を行い、全社的な気候変動に係るリスクへの対応を推進するとともに、取組状況をリスク・コンプライアンス委員会に報告します。
また、識別した気候変動に係るリスクについて、リスク・コンプライアンス委員会に報告します。
 リスク・コンプライアンス委員会は、識別・評価されたリスクの軽減に向けた方針を示し、管理部を通じて社内の関係部署及びグループ会社に対応を指示します。
また、対応策の取組状況や設定した目標の進捗状況について、取締役会に報告します。
・組織全体のリスク管理への統合プロセス 四半期に1回開催されるリスク・コンプライアンス委員会にて、管理部からの報告内容を評価し、全社リスクの把握と適切な対応を審議し、取締役会に報告します。
 気候変動に係るリスクについては管理部を所管部署と定めて報告を受け、組織全体のリスク管理の観点から適切な対応を決定します。
 取締役会は、リスク・コンプライアンス委員会から気候変動に係るリスクを含む統合したリスク管理の状況と対応について報告を受け、監督を行います。
・人材確保におけるリスクについて 人材確保におけるリスクについては、「3事業等のリスク1.事業環境に関する事項 (8) 人材確保について」に記載のとおりであります。
(4)指標及び目標 当社は、多様な人材の活躍及び人材の育成に関する戦略、働きやすい社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。
区分項目実績(2024年3月末)実績(2025年3月末)目標(2028年3月末)①多様な人材の活躍女性管理職数1名2名5名女性管理職比率11.1%12.5%25.0%②人材育成の促進幹部候補社員を対象とした研修の受講者数6名6名8名若手社員を対象とした研修の受講者数10名10名15名③働きやすい環境づくり月平均残業時間11.6時間10.7時間10.0時間以内男性育休取得率0.0%50.0%100.0%
戦略 (2)戦略  当社グループは、「未来の街を創造する」をトータルコンセプトに、お客様に安心・安全・便利な製品とそのサービスを提供することに取り組んでおります。
この取り組みから、当社は人手不足などの社会問題の解決に貢献していくと考えております。
加えて、持続可能な社会の実現にあたり、環境保全は当社においても重要な要素であり、安全・環境を意識した製品の企画と開発のみならず、社内においても資源の節約やリサイクルに取り組んでおります。
また、当社グループでは、企業は人であり、従業員の成長なくして会社の成長と発展はなしえないとの考えから、「一人ひとりが、センターで輝ける企業へ」をテーマに、採用活動の活性化、グループ企業間の人事交流、女性が活躍できる環境整備、自己啓発支援に取組んでおります。
また、安全で快適な労働環境の整備として、労災、傷病求職及び残業時間の削減、福利厚生施策の推進にも取り組んでおります。
①気候変動への取り組み  当社グループは、大規模災害(地震、洪水、台風、火災など)、調達先における生産稼働停止等による製品供給の停止等のリスクが事業活動に与える影響を踏まえ、持続可能な製品調達の実現を目指し、取引先企業とともに製品の安定供給できるサプライチェーンの構築を図ります。
加えて、自然災害の急激な増加や感染症の地域性流行による調達先の生産工場の稼働率低下、また地政学リスクの影響から海外企業との取引停止、希少金属等の材料供給が停止した場合の事業活動への影響は大きいと考え、環境に配慮した国内製造拠点の建設を計画しております。
 当社は、気候変動が持続可能な社会を実現する上で重要な課題の1つであり、気候パターンの変化や異常気象により、我々の社会に大きな影響を及ぼすリスクであると考えております。
気候変動への取り組みも進んでおりますが、現在その取組に対する具体的な指標及び目標は定めておりません。
企業価値の向上に資する指標及び目標の検討を進めてまいります。
②人的資本の多様性  当社グループでは、持続的な成長と中長期的な企業価値の創出を目指しております。
持続的な成長のためには、顧客に新たな価値・満足を提供し続けることが前提となることから、中長期的視点に基づき、将来の成長に向けた人財戦略による経営基盤の強化の取り組みが必要であると考えております。
社会が変革を遂げるなかで求められるサービス、社会課題解決につながるソリューションの提供、それらを自律的に考えられ、そしてそれらを生み出す力を持った人づくりや能力を発揮できる環境づくりのため、「人財育成強化」「組織活性化」を基本方針として推進してまいります。
 当社グループは「1人ひとりが、センターで輝ける企業へ」をバリューに掲げ、従業員1人ひとりが成功と失敗を繰り返しながらも成長し続ける「ダイワ通信らしい企業風土」作りを、以下3つの人財戦略指針に沿って実践してまいります。
●多様な人材の活躍施策1 女性管理職の育成を促進する研修プログラム施策2 積極的なキャリア採用と、採用時の入社時研修 ●人材育成の促進施策1 社員の階層別キャリア研修施策2 年2回のキャリアコンサルティング機会の付与 ●働きやすい環境づくり施策1 育児と仕事を両立できる各種制度の充実施策2 社員の階層別ハラスメント防止研修
指標及び目標 (4)指標及び目標 当社は、多様な人材の活躍及び人材の育成に関する戦略、働きやすい社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。
区分項目実績(2024年3月末)実績(2025年3月末)目標(2028年3月末)①多様な人材の活躍女性管理職数1名2名5名女性管理職比率11.1%12.5%25.0%②人材育成の促進幹部候補社員を対象とした研修の受講者数6名6名8名若手社員を対象とした研修の受講者数10名10名15名③働きやすい環境づくり月平均残業時間11.6時間10.7時間10.0時間以内男性育休取得率0.0%50.0%100.0%
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 ②人的資本の多様性  当社グループでは、持続的な成長と中長期的な企業価値の創出を目指しております。
持続的な成長のためには、顧客に新たな価値・満足を提供し続けることが前提となることから、中長期的視点に基づき、将来の成長に向けた人財戦略による経営基盤の強化の取り組みが必要であると考えております。
社会が変革を遂げるなかで求められるサービス、社会課題解決につながるソリューションの提供、それらを自律的に考えられ、そしてそれらを生み出す力を持った人づくりや能力を発揮できる環境づくりのため、「人財育成強化」「組織活性化」を基本方針として推進してまいります。
 当社グループは「1人ひとりが、センターで輝ける企業へ」をバリューに掲げ、従業員1人ひとりが成功と失敗を繰り返しながらも成長し続ける「ダイワ通信らしい企業風土」作りを、以下3つの人財戦略指針に沿って実践してまいります。
●多様な人材の活躍施策1 女性管理職の育成を促進する研修プログラム施策2 積極的なキャリア採用と、採用時の入社時研修 ●人材育成の促進施策1 社員の階層別キャリア研修施策2 年2回のキャリアコンサルティング機会の付与 ●働きやすい環境づくり施策1 育児と仕事を両立できる各種制度の充実施策2 社員の階層別ハラスメント防止研修
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 (4)指標及び目標 当社は、多様な人材の活躍及び人材の育成に関する戦略、働きやすい社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。
区分項目実績(2024年3月末)実績(2025年3月末)目標(2028年3月末)①多様な人材の活躍女性管理職数1名2名5名女性管理職比率11.1%12.5%25.0%②人材育成の促進幹部候補社員を対象とした研修の受講者数6名6名8名若手社員を対象とした研修の受講者数10名10名15名③働きやすい環境づくり月平均残業時間11.6時間10.7時間10.0時間以内男性育休取得率0.0%50.0%100.0%
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスク及び当該リスクへの対応策等を以下に記載しております。
なお、本文の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。
 1.事業環境に関する事項(1) 市場について①セキュリティ事業 セキュリティ事業におきましては、防犯カメラ並びに関連商品の販売・設置、及び防犯カメラによる画像データを、AI技術を用いて分析するソリューションの提供を行う事業を主力事業としております。
今後、新たな法的規制や業界団体による規制の導入、その他予期せぬ要因等により、顧客のニーズの変化等、市場規模が縮小する動きがみられた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
 そのため、当社グループでは、常に市場動向を把握し、市場動向に応じた柔軟な対応を行うとともに、他市場への展開を積極的に進めることでリスクの低減を図ってまいります。
②モバイル事業モバイル事業における携帯端末販売では、電気通信事業者の販売奨励制度の見直し、店舗支援策の変更などにより、業績に影響を及ぼす可能性があります。
そのため当社モバイル事業は、教育制度を充実させ、店舗での接客スキルを向上させ、端末販売に依存しない付加価値サービス(データ移行サービス、ガラスフィルム貼付サービスなど)の獲得による収益獲得を図っていきます。

(2) 競合他社による影響についてセキュリティ事業におきましては、大手・中小を問わず多くの企業と競合しております。
そのため、当社グループセキュリティ事業では、新しい技術・商品の企画・開発や新しい組み合わせによるソリューションの提供を継続して実施することで、他社との差別化を行うことにより、上記リスクに対応しております。
また、モバイル事業におきましては、法人向け営業を含め、ソフトバンク以外の通信キャリアの代理店のみならず、ソフトバンクの他の代理店との競争も生じております。
そのため当社モバイル事業は、教育制度を充実させ、店舗での接客スキルを向上させ、端末販売に依存しない付加価値サービス(データ移行サービス、ガラスフィルム貼付サービスなど)の獲得による収益獲得を図っていきます。
(3)通信事業者政策変更による当社収益への影響についてモバイル事業におけるソフトバンク株式会社一次代理店としてのソフトバンクショップの運営は、ソフトバンク株式会社から手数料等を収受しております。
そのため、受取手数料等の金額、受取対象期間、受取対象となるサービス業務の内容、通話料金に対する割合等の取引条件は、ソフトバンク株式会社の事業方針等により変更される可能性があり、今後大幅な取引条件等の変更が生じた場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、当該事業はソフトバンクブランドに依拠するものであるため、ソフトバンク株式会社がソフトバンクショップ運営に関する方針、料金プラン、広告宣伝方針等の事業上の施策を変更した場合、並びにソフトバンクブランドのイメージの悪化その他の原因により他の通信キャリアに比してソフトバンクブランドの魅力が相対的に低下した場合、他の通信キャリアやMVNO事業者との競争激化による通信キャリア間のシェアの変化等、ソフトバンク株式会社の戦略・事業計画の変更やソフトバンクブランドの動向等により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
(4) 総務省によるルール改正等の影響について総務省は、2019年1月の「モバイルサービス等の適正化に向けた緊急提言」の公表以降、一連の電気通信事業法改正を実施しております。
これらを受け、シンプルで分かりやすい料金プランの実現や販売代理店の業務の適正性の確保に向けた法令等のルール改正が行われる可能性があります。
当社グループは、総務省の法令等のルール改正に適切に対応いたしますが、今後の総務省から通信事業者への要請内容、関連する法令の改正等によっては、携帯電話等販売市場全体、当社グループの事業及び業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(5) 法的規制等について移動体通信事業者の代理店業務については、「電気通信事業法」、「景品表示法」、「個人情報保護法」、「携帯電話不正利用防止法」等の法的規制があります。
当社グループは、当該法令等を遵守し販売活動を行っており、法令等を遵守するために従業員教育の実施を含め社内管理体制の強化に努めております。
しかしながら、個人情報の漏洩等が発生した場合や上記法令等に違反した場合には、損害賠償責任を負い、代理店契約の解除又は営業の停止等の処分を受ける可能性があり、当社グループの業績及び事業計画に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(6) 技術革新    当社グループが事業展開しているセキュリティ関連市場・モバイル関連市場では、情報技術の進化とそれに伴う市場ニーズの変化に迅速に対応することが求められております。
当社グループとしても、技術革新に応じた機器の選定、ソリューションの拡充・改善及び事業戦略の修正などを迅速に行う必要があるものと考えております。
なお、急激な技術革新の進展により、非常に速い速度で顧客の需要が変化した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、当社グループは、海外・国内の開発企業・協力企業との連携を密にとること(定期的な打ち合わせ、セキュリティショーへの参加など)により、新しい技術・商品のキャッチアップを継続して行い、常に顧客の需要動向を注視し、適切な在庫管理に努めることでリスク回避を図っております。
(7) 経営上の重要な契約について    当社の経営上重要と思われる契約の概要は、「第2 事業の状況 5 重要な契約等」に記載のとおりであります。
当該契約が期間満了、解除、その他の理由に基づき終了した場合、もしくは当社にとって不利な改定が行われた場合、または契約の相手方の経営状態が悪化したり、経営方針が変更されたりした場合には、当社の事業戦略及び業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(8) 人財確保について    当社グループは、継続的な事業成長のため、営業・販売及び商品企画並びに技術的な対応ができる優秀な人財の確保が重要であると認識しており、継続的な人財採用及び教育を実施しております。
また、福利厚生等の充実により人財定着に努めておりますが、国内及び各地域における人財雇用・採用環境の変化等により人財確保が困難となる場合、社内人財の流出が継続する場合、人財獲得またはつなぎ止めのための費用増加が生じる可能性があるほか、著しい人財流出が生じた場合には事業運営に影響を及ぼし、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
  (9)コンプライアンスに関するリスク    当社グループにおいて法令違反、社会規範・倫理上の問題や品質不正、企業秘密漏洩等のコンプライアンス問題が生じた場合、当社グループに対する罰則等による直接的影響はもとより、社会的信用・企業イメージの低下等により、事業戦略や経営成績等に大きな影響が生じる可能性があります。
    このため当社は、当社および当社グループ会社のコンプライアンス向上に資する活動の企画立案、実行等を行う委員会としてリスク・コンプライアンス委員会を設置し、社員教育の実施や内部統制強化に関する対応を実施しています。
    当社は、2025年4月21日付「第三者委員会の調査報告書(公表版)公表に関するお知らせ」にて公表いたしましたとおり、第三者委員会による調査の結果、当社の連結子会社であるディーズセキュリティ株式会社において不適切な会計処理が行われていることが判明いたしました。
また、2025年8月1日付「特別調査委員会の調査報告書(開示版)公表に関するお知らせ」にて公表しましたとおり、当社において関連当事者取引に関する不適切な手続きが行われていることが判明いたしました。
    当社は、各事案を受け、第三者委員会の調査報告書及び特別調査委員の調査報告書による各々の原因分析及び提言を真摯に受け止め、再発防止策を策定し、コーポレート・ガバナンスの強化、内部管理体制の整備等、再発防止策の実施に真摯に取り組んでおります。
    しかしながら、再発防止策を実施してもコーポレート・ガバナンス上のリスクを完全には回避できない可能性があり、不測の事態が発生する恐れがあります。
万が一、当社グループが的確に対応できなかった場合、訴訟や損害賠償等による費用等の発生や当社グループのイメージ・評判の低下、金融機関との関係悪化や受注減少を招き、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
 2.事業内容に関する事項(1) 商品の調達及び外部生産委託についてセキュリティ事業における商品は、海外及び国内メーカーより調達しております。
また外部業者に商品の生産を委託し、商品の調達を行っております。
各メーカー及び外部業者とは密接かつ良好な関係を保ち、安定的な商品の調達に努めております。
一方、需要急増による商品の納入遅れ、商品の欠陥といった品質上の問題、地震等の災害が発生した場合等、商品の調達に重大な支障をきたした場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
また、半導体不足の影響下では、一部の商品において調達が困難になる恐れが生じております。
そのため、当社グループでは複数のメーカー及び外部業者と幅広く取引を行うこと、また独自ブランドの商品を活用することで、特定企業の経営方針等の変更及び特定商品の需給状況の変動等にも対応できる体制を構築しております。

(2) 認定パートナー制度について セキュリティ事業では、各地域の認定パートナーとの間で商取引基本契約書及び商品の取引に関する覚書を締結し、特定地域での商品の販売を委託しております。
当該代理店の業績・販売方針によって、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、当社グループでは、毎年認定パートナーの販売状況に応じたパートナー契約の見直し作業を行っており、常に優良パートナーと契約を行うことにより、当社グループの業績を安定させる体制をとっております。
(3) 特定商品に関する大幅な需要変動①セキュリティ事業セキュリティ事業は、市場動向を注視し、需給の変動に合わせた商品の生産及び購入を行い、急激な変動への対応と余剰在庫の発生を抑制するよう努めておりますが、経済状況や市場動向の急激な変化により当社グループ商品の需要が予想を大幅に下回る事態となった場合には、商品が余剰となり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
②モバイル事業モバイル事業においては、国内の景気低迷等による携帯電話の買い控え等に起因して携帯電話端末の販売台数が減少した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
  (4)製造物責任について セキュリティ事業では、品質管理基準に従い商品の組み立て作業を実施しておりますが、全ての商品について欠陥がなく、将来においてリコールが発生しないという保証はありません。
また、製造物責任賠償保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。
万が一、大規模なリコールが発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、当社グループでは、商品の仕様及び特性を熟知し、商品に関係する知識及び資格を持った者を組立作業に関与させる等、商品欠陥発生予防に努めております。
(5) 特定の取引先(販売先、仕入先)への依存について   ①セキュリティ事業セキュリティ事業では、警備会社系及び事務機器メーカー系の販路をもち、また全国に販売網を持つ大手販売先との販売体制を構築できていることが強みであります。
なかでも販売比率が10%を超える販売先であるALSOK株式会社及びその関係会社は重要な特定販売先であります。
当該事業においては、特定販売先と継続的な取引を目的とした取引基本契約書を締結し、また特定販売先と密接かつ良好な関係に努め、リスクの低減を図っております。
ただし、特定販売先との取引契約において、取引条件の重大な変更や取引の解消等の不測の事態が生じた場合、販売高に大きく影響することが考えられ、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。
当該事業における商品調達は、全商品調達に対し、HIKVISION(※)をはじめとする海外メーカーの商品が半数を占め、特にHIKVISIONに依存しております。
当社グループは、特定メーカーと良好な関係を維持しつつ、また特定メーカーとの対話に努め、リスクの低減を図っております。
一方、今後の世界情勢によっては、特定地域または特定メーカーからの商品調達が困難となることが考えられます。
これにより、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。
その他、当該事業における商品調達に関し、海外メーカーから商品を輸入するための輸入業務及び海外メーカーとの取引き等に関する手続き業務を兼ねて株式会社F.K.Solutionsから商品調達を行っております。
海外メーカーからの調達比率が高いことを背景に、同社を経由して調達する商品は多く、同社への依存度は高い状況にあります。
当社グループは、同社と密接かつ良好な関係を維持し、また仕入先の管理には万全を期すことによりリスクの低減を図っております。
ただし、同社との急な取引契約の解消や経営不振等の不測の事態が生じた場合、商品の円滑な供給に支障をきたすことが考えられ、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。
  ※ HIKVISIONとは、中国の監視カメラメーカーであります。
   ②モバイル事業 モバイル事業においては、ソフトバンク株式会社との代理店委託契約に基づくソフトバンクショップの運営並びに携帯電話端末等の販売及びソフトバンクのサービス提供にあります。
当該事業にかかる商品の仕入れも代理店委託契約に基づき、同社より仕入れを行うことから同社に依存しております。
当該事業における事業活動の前提となる同社との代理店委託契約は、1年毎の自動更新でありますが、契約上、同社及び当社の双方どちらかが3ヶ月前に事前告知することで解除が可能となっているほか、以下のような事由を即時解除事由として定めております。
   (解除事由)   ・当事者のいずれかが、差押、会社の整理もしくは再生・更生手続の開始、営業停止又は解散等に該当する場合   ・当社が同社の信用・名誉を失墜させる行為もしくは同社との信頼関係を著しく損なう行為を行った場合   ・当社が虚偽の請求もしくは報告等その他同社または顧客に対する背信的な行為を行った場合   ・当社に反社会的勢力との関係があることの疑いが判明した場合     なお、当社は同社と良好な関係を維持しており、本書提出日現在において解除事由等は生じておりません。
ただし、同社との代理店委託が解除・解約等により契約が終了した場合や、契約の内容が大幅に変更された場合には、当該事業の存続に支障が生じ、当社の業績に影響が生じる可能性があります。
(6)商品の需給動向の変動について    当社が取り扱う商品は、半導体をはじめとする様々な部品で構成されております。
主要部品の半導体においては、新型コロナウイルス感染症のパンデミック、またそれに伴う加速的なリモート化、各種電子機器の技術革新を背景に、需要と供給のバランスが崩れる状況が生じております。
今後の世界情勢によって、半導体やその他部品の需給バランスが崩れ、商品仕入価格の高騰、また予定数量の商品確保ができない恐れがあり、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
    その他、米国と中国における貿易摩擦に端を発し、米国は中国ハイテク企業からの製品調達を禁止すると表明しております。
そのハイテク企業に、HIKVISIONが含まれております。
本書提出日現在、国内(日本政府の方針含む)におけるHIKVISION製品の取扱いに関し、当社は、特別な問題は生じていないと認識をしております。
ただし、米国と販売取引の関係を有する国内大手企業においては、HIKVISION製品の取扱いを見直す動きがあるようにも認識しております。
    当社における影響として、株式会社リコー及びその関係会社との販売取引があります。
同社は、HIKVISION製品の取扱いを行わない方針を表明しております。
当社は同社の方針を受け、当社オリジナル商品「D'SSブランドカメラ」またはHIKVISION以外のメーカー商品で対応を既に実施しており、現状、当社における影響度は、限定的なものと捉えております。
    当社は、今後も各取引先(販売先、仕入先)と密接な関係を保ち、計画的かつ安定的な商品の調達を目指したうえで、安定した商品供給に努めてまいります。
 3.その他  (1)特定人物への依存 岩本秀成氏は、当社の創業者であり、以降、当社の代表取締役社長でありましたが、2025年8月1日付「代表取締役の異動(辞任)」にて公表いたしましたとおり、同日付で辞任しております。
2025年3月31日時点で、同氏及び同氏の資産管理会社が当社株式の63.39%を所有する株主であります。
同氏は創業以来、最高経営責任者であり、当社グループの事業運営において重要な役割を果たしておりました。
当社グループは、特定の人物に依存しない体制の構築を目指し、経営管理体制の強化、経営幹部職員の育成、採用を継続的に図っており、現時点において、2026年3月期の当社グループの事業運営等における影響は小さいと判断しております。
  
(2)知的財産権    当社は、第三者の特許権や商標等の知的財産権に関して、外部の弁理士等を通じて調査する等、その権利を侵害   しないように留意するとともに、必要に応じて商標権等について知的財産権を登録することにより、当社権利の保   護にも留意しております。
しかしながら、当社の認識していない第三者の知的財産権が既に成立している又は今後   成立する可能性があり、仮に当社が第三者の知的財産権を侵害した場合には、当該第三者により損害賠償請求、使   用差止請求又はロイヤリティ支払要求等が発生する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を   及ぼす可能性があります。
  (3)配当政策について    当社は、株主の皆様への利益還元を経営の重要課題であると認識しており、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び企業を取り巻く事業環境を勘案したうえで、安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針としております。
  (4)当社株式の流動性について 2025年3月末現在、当社株式についての、株式会社東京証券取引所の定める流通株式比率は33.1%にとどまっております。
今後は、当社大株主への一部売出しの要請、当社の事業計画に沿った成長資金としての公募増資による調達等による流通株式数の増加分を勘案し、これらの組み合わせにより、流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
  (5)大規模な自然災害、重大な感染症等の発生について   ①大規模な自然災害    火災、地震、風水害等の大規模な自然災害等の緊急事態が発生した場合には、当社グループの事業活動が停滞し、業績及び事業計画に影響を及ぼす可能性があります。
また、取引先からの商品供給不足や仕入価格の高騰、特定商品の欠品による機会損失が発生し、売上高及び利益が減少する等、当社グループの業績、財政状態及び事業計画に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、これら自然災害に対する備えとして、各自然災害への対応及び対策を記載した危機管理マニュアルを従業員に周知徹底するとともに、商品及び店舗設備等に損害保険を付保し、自然災害の影響を低減させる等の対策を講じております。
   ②重大な感染症    当社グループでは重大な感染症が長期間にわたり拡大・蔓延した場合には、出店施設の臨時休業、時短営業、外出自粛による来店客数の減少、取扱い業務の制限、取引先からの商品供給不足等が生じる恐れがあり、当社グループの業績及び事業計画に影響を及ぼす可能性があります。
    当社グループでは、重大な感染症が流行又は発生した場合には、監督官庁及び関連する行政機関の指針に従うとともに、キャリアショップにおいては通信事業者と適切な連携を図り、お客様、取引先及び従業員の安全を最優先に考え、関係機関と連携しながら感染症拡大防止に努めてまいります。
    なお、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として下記の対策を実施しております。
イ.全従業員に対し、健康状態の確認アンケートを実施ロ.法人営業・間接部門等におけるテレワーク及び時差出勤の実施ハ.キャリアショップにおける感染予防策の実施1)対面接客用フェンスの設置及び座席間隔の確保2)スタッフのマスク及びゴーグル着用3)共用部、物品の除菌4)非接触型体温計を利用したお客様の検温5)Web来店予約の推進   (6)訴訟等について    当社グループが事業活動を行うに当たっては、偶発的に発生する訴訟や訴訟に至らない請求等を受ける可能性があります。
このような訴訟等が発生し、予期せぬ結果となった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
    当社グループは、役職員に対しコンプライアンス意識の醸成のために定期的に啓蒙活動を行うと同時に、訴訟等の当事者となる可能性のある案件の発生を適切なモニタリングにより未然に防げるよう努めてまいります。
  (7)設備投資について    当社グループは、「Safe City」の実現に向け、またセキュリティ事業の将来を見据え、中長期的なDSS商品倉庫兼研究施設として、「D’s security五郎島ファクトリー」の建設を予定しております。
当社グループが認識する経営課題(商品在庫の保管場所及び組立て加工場、実証実験場の確保、商品購買の訴求を目的としたショールーム等)の解決を目的とした設備投資になりますが、投資予定額が3,800百万円と大きな投資にあたり、建設工事等の進捗の計画との乖離や物価上昇による追加費用の発生等が生じた場合には当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。
当社グループは、当該設備投資計画の進捗状況等を継続的にモニタリングし、社外関係者との密な連携及び計画内容の調整により、投資予定額に見合う効果を得るよう努めてまいります。
  (8)上場維持基準の適合状況    当社は、2025年6月30日付「上場維持基準の適合に向けた計画及び改善期間入りのお知らせ」にて公表いたしましたとおり、2025年3月31日時点において、東証スタンダード市場における上場維持基準のうち、流通株式時価総額については基準に適合をしておりません。
当該基準については経過措置基準・期間が設けられており、2026年3月31日時点で当該状況が改善されていない場合、監理銘柄に指定されるリスクがあります。
    当社は、今回不適合となった「流通株式時価総額」を充たすために、2026年3月31日までを改善期間とした、上場維持基準への適合に向けた各種取組を進めてまいります。
  (9)宣誓書違反による再審査に係る猶予期間入りについて    当社は、2022年12月に東京証券取引所スタンダード市場に上場をしているところ、2025年6月20日付「宣誓書違反による再審査に係る猶予期間入り及び上場契約違約金の徴求に関するお知らせ」にて公表いたしましたとおり、東京証券取引所スタンダード市場への上場審査における実質基準(コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性の観点)を充足しない事案であったことが認められました。
結果として、新規上場申請時の宣誓書において宣誓した事項に違反し、上場審査基準に適合していなかったとして、2025年6月19日付で株式会社東京証券取引所より宣誓書違反による再審査に係る猶予期間入りの通知を受けました。
    2026年6月19日までの猶予期間内に東京証券取引所スタンダード市場の新規上場基準に準じた基準に適合するかどうかの審査申請を行った場合、当該基準に適合したときは、当社株式の上場が継続されることとなりますが、当該基準に適合しないときは、上場廃止となります。
なお、猶予期間内に同取引所プライム市場又は同取引所グロース市場への市場区分の変更申請を行った場合、当該市場区分の変更の承諾を受けたときは、上記にかかわらず、変更後の市場区分において当社株式の上場が継続されることとなります。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。
)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善による個人消費の回復やインバウンド需要の増加により、景気は緩やかに回復しております。
しかしながら、円安進行などによる物価上昇、中東情勢の悪化やロシアによるウクライナ進行の長期化、米国の今後の政策動向に伴う影響などが我が国の景気を下押しするリスクとなっており、また、金融資本市場の変動等の影響に注意が必要など、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。
 このような経済環境のもと、当社グループにおいては、誰もが安心・安全・便利に暮らせる未来の街「Safe City」の実現に向けて、大手事務機器メーカー及び大手警備会社との連携を強化し、全国に防犯カメラ設置を推し進めてまいりました。
 各種商品等の企画開発にも積極的に取り組み、さらに人材確保に向けた給与のベースアップ等の人材投資にも積極的に取り組みました。
 以上の結果、当連結会計年度の当社グループの業績は、売上高5,241百万円(前連結会計年度比7.3%増)、営業利益453百万円(前連結会計年度比93.9%増)、経常利益460百万円(前連結会計年度比90.7%増)、親会社株主に帰属する当期純損失は特別調査費用等引当金繰入額などの特別損失があり、163百万円(前連結会計年度は117百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
a.セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(セキュリティ事業) セキュリティ事業においては、防犯需要の高まりや大手事務機器メーカー・大手警備会社との連携強化により、防犯カメラ売上が大きく増加しました。
 一方で製品の企画開発に積極的に取り組んだ結果、売上原価が増加いたしました。
 以上の結果、当連結会計年度のセキュリティ事業の業績は、売上高2,857百万円(前連結会計年度比7.3%増)、セグメント利益437百万円(前連結会計年度比78.8%増)となりました。
(モバイル事業) モバイル事業においては、当社店舗が出店しているショッピングモール等の商業施設内で積極的な販促活動を実施し、MNPを含めた新規顧客の獲得に注力いたしました。
また新型端末の発売とともにお客様のニーズに応えた様々な料金プランが登場しており、お客様のご利用状況に合わせた端末及び料金プランを提案するとともに、光回線、映像・音楽コンテンツ配信、キャッシュレス決済、お客様へのサポート等、収益の多様化に取り組んでまいりました。
 以上の結果、当連結会計年度のモバイル事業の業績は、売上高2,370百万円(前連結会計年度比7.3%増)、セグメント利益266百万円(前連結会計年度比21.6%増)となりました。
b.当連結会計年度の財政状態は次のとおりであります。
 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末比1,310百万円増の5,318百万円となりました。
これは主に、売掛金の増加6百万円、商品及び製品の増加169百万円、建設仮勘定の増加865百万円、繰延税金資産の増加126百万円に対して、現金及び預金の減少26百万円、敷金及び保証金の減少5百万円などによるものです。
 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末比1,514百万円増の3,051百万円となりました。
これは主に、短期借入金の増加929百万円、未払金の増加224百万円、特別調査費用等引当金の増加390百万円に対して、支払手形及び買掛金の減少47百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)の減少71百万円などによるものです。
 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末比204百万円減の2,267百万円となりました。
これは、親会社株主に帰属する当期純損失163百万円による利益剰余金の減少及び剰余金の配当40百万円によるものです。
② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)の残高は674百万円となり、前連結会計年度末に比べて126百万円減少しました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は149百万円(前連結会計年度は170百万円の収入)となりました。
これは主に、減価償却費63百万円、特別調査費用等引当金の増加額390百万円等に対し、税金等調整前当期純損失188百万円、棚卸資産の増加額170百万円、仕入債務の減少額47百万円、法人税等の支払額94百万円等の支出があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は1,076百万円(前連結会計年度は46百万円の支出)となりました。
これは主に、固定資産の取得による支出898百万円、定期預金の預入による支出104百万円、保険積立金の積立による支出54百万円等に対し、固定資産の売却による収入20百万円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は801百万円(前連結会計年度は88百万円の支出)となりました。
これは主に、短期借入金の純増額929百万円、長期借入金の返済による支出71百万円、配当金の支払額40百万円、リース債務の返済による支出15百万円等があったことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当社グループは生産活動を行っていないため、記載すべき事項はありません。
b.仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自2024年4月1日 至2025年3月31日)前年同期比(%)セキュリティ事業(千円)1,480,733117.4モバイル事業(千円)1,680,287104.4合計(千円)3,161,021110.1(注)金額は、仕入価格によっております。
c.受注実績 当社グループは、主にパッケージされた商品の販売を行っており、個別受注に基づく商品の生産を行っておりませんので、記載を省略しております。
d.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自2024年4月1日至2025年3月31日)前年同期比(%)セキュリティ事業(千円)2,857,054107.3モバイル事業(千円)2,370,890107.3報告セグメント計(千円)5,227,944107.3その他(千円)13,100105.6合計(千円)5,241,044107.3(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)ソフトバンク株式会社790,24916.2901,23317.2ALSOK株式会社(旧 綜合警備保障株式会社)582,28011.9670,67612.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗について 当社グループは、経営理念である「心のこもった接客・一流のサービス・最適な情報を提供し」という考え方の下、「未来の街を創造する」というビジョンの実現に向けて、セキュリティ事業を探求し、新世代の通信規格や最先端のデジタルテクノロジーを活用した商品やサービスの提供により、誰もが安心・安全・便利に暮らせる未来の街「Safe City」の実現に取り組んでおります。
 このことから当社グループでは、売上高成長率及び営業利益成長率を経営上の目標とし、その客観的指標を用いて、経営上の目標の達成状況を判断しております。
 当連結会計年度においては、売上高5,241百万円(前年同期比107.3%)となっております。
これは主に、国内における設備投資の需要拡大にあわせて、防犯需要の高まりや大手事務機器メーカー・大手警備会社との連携強化により、防犯カメラ売上が大きく増加しました。
 また営業利益においては、453百万円(前年同期比193.9%)となっております。
防犯需要の高まりによる売上高の増加はあったものの、各種製品の企画開発にも積極的に取り組み、さらに人材確保に向けた給与のベースアップ等の人材投資にも積極的に取り組んだ結果、売上原価および販売費及び一般管理費が増加いたしました。
② キャッシュ・フローの状況分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a.キャッシュ・フローの状況分析 キャッシュ・フローの状況の詳細は「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.資本の財源及び流動性に係る内容 当社グループの主な資金需要は運転資金と設備投資資金になります。
運転資金は、「営業活動によるキャッシュ・フロー」及び銀行借入金にて賄う方針であります。
具体的には、手許流動性資金、国内金融機関11行と締結している特殊当座貸越枠のフレキシブルな資金調達手段を確保し、流動性リスクを適切にコントロールしてまいります。
また、設備投資資金に関しては、内部留保及び資金計画に基づき、長期借入による調達を行い、財務の安定性を確保してまいります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
研究開発活動 6【研究開発活動】
該当事項はありません。
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
 重要な設備投資はありません。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。
(1)提出会社2025年3月31日現在 事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(千円)土地(千円)(面積㎡)その他(千円)合計(千円)本社(石川県金沢市)-本社454,633221,222(2,341.57)64,008739,86521ソフトバンクアピタ松任(石川県白山市)モバイル事業店舗設備2,783-( )2263,0093ソフトバンクプラント-3川北(石川県能美郡川北町)モバイル事業店舗設備1,130-( )2261,3562ソフトバンクイオンモール白山(石川県白山市)モバイル事業店舗設備8,772-( )2268,9994ソフトバンク金沢おこばた(石川県金沢市)モバイル事業店舗設備7,890-( )8788,7692ソフトバンクイオンモールかほく(石川県かほく市)モバイル事業店舗設備5,318-( )2265,5444ソフトバンクイータウン射水(富山県射水市)モバイル事業店舗設備7,837-( )2268,0632ソフトバンク笠舞(石川県金沢市)モバイル事業店舗設備871-( )2261,0971ソフトバンク入江(石川県金沢市)モバイル事業店舗設備3,562-( )3513,9143ソフトバンクイオンモール高岡(富山県高岡市)モバイル事業店舗設備7,388-( )2267,6144ソフトバンクラスパ白山(石川県白山市)モバイル事業店舗設備695-( )6501,3462
(注) 1.セキュリティ事業における営業拠点(札幌、仙台、東京、高崎、新潟、名古屋、大阪、広島、松山、福岡、沖縄)は賃借物件であり、その従業員数は33人であります。
2.提出会社の本社中には、ディーズセキュリティ株式会社(国内子会社)に貸与中の土地18,131千円(222.00㎡)を含んでおります。
3.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品、車両運搬具、リース資産等の合計であります。
なお、建設仮勘定は含んでおりません。
(2)国内子会社2025年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(千円)土地(千円)(面積㎡)その他(千円)合計(千円)ディーズセキュリティ株式会社本社(石川県金沢市)セキュリティ事業本社53,919178,262(24,894.18)48,360280,54222アクト通信株式会社本社(新潟県長岡市)セキュリティ事業本社31,5206,388(1,268.41)16,29754,20713(注)1.現在休止中の主要な設備はありません。
2.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品、車両運搬具、リース資産等の合計であります。
なお、建設仮勘定は含んでおりません。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
(1)重要な設備の新設    当社グループの設備投資については、景気予測、業界動向、投資効率等を総合的に勘案して策定しております。
設備計画は原則的に連結会社各社が個別に策定していますが、計画策定に当たっては提出会社を中心に調整を図っております。
なお、当連結会計年度末現在における重要な設備の新設計画は次のとおりであります。
会社名事業所名所在地セグメントの名称設備の内容投資予定額資金調達方法着手及び完了予定年月完成後の増加能力総額(千円)既支払額(千円)着手完了ディーズセキュリティ株式会社石川県金沢市五郎島町地内セキュリティ事業セキュリティ事業の商品倉庫兼研究施設等3,800,000(注)31,351,630自己資金、借入金2023年4月2026年3月(注)2(注)1 (注)1.完成後の増加能力については、計数的把握が困難であるため、記載を省略しております。
    2.当初の計画では2025年3月に完了予定でしたが、工事計画の見直し等により、完了予定年月を2026年3月に      延期しております。
    3.前連結会計年度において投資額3,000,000千円を予定しておりましたが、当連結会計年度において、一部の      仕様変更及び建設資材の高騰による影響から、投資予定額は3,800,000千円に増額となりました。
(2)重要な設備の除却等  該当事項はありません。

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況33
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況6
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況4,140,000

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
①投資株式の区分の基準及び考え方 当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、純投資目的である投資株式を専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする投資株式とし、純投資目的以外の目的である投資株式を政策保有株式としております。
②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、取引先との安定的・長期的な取引関係の構築、業務提携関係の維持・強化等を勘案し、事業運営上必要が認められると判断した場合には、株式を保有することとしております。
保有した株式につきましては、事業の成長性や財務上の収益性、保有リスク等の観点から、保有意義や資本コスト等の経済合理性を必要に応じて取締役会等で検証し、検証の結果、保有に一定の合理性が認められず、中長期的な観点からも当社の企業価値向上に資すると判断できなくなった場合には、株価や市場動向を見ながら適宜売却を検討する方針であります。
 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式149,998非上場株式以外の株式-- (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)株式数の増加の理由非上場株式149,998商品の共同開発をより具現化させるための出資非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式--非上場株式以外の株式--  c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報該当事項はありません。
③保有目的が純投資目的である投資株式 該当事項はありません。
株式数が増加した銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社49,998,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社49,998,000
株式数が増加した理由、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社商品の共同開発をより具現化させるための出資

Shareholders

大株主の状況 (6)【大株主の状況】
2025年3月31日現在
氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
IWAMOTOアセットマネジメント株式会社石川県金沢市西都1丁目2701,350,00049.87
岩本秀成石川県金沢市366,00013.52
株式会社日本カストディ銀行( 信託口)東京都中央区晴海1丁目8-1299,8003.69
前田憲司石川県金沢市48,0001.77
平松裕将岡山県倉敷市30,0001.11
隈田佳孝石川県白山市26,4000.98
乾峻輔兵庫県三田市26,0000.96
溪泰博東京都世田谷区24,0000.89
株式会社SBI証券東京都港区六本木1丁目6番1号20,9510.77
豊田秋雄大阪府吹田市15,5000.57計-2,006,65174.12
株主数-金融機関2
株主数-金融商品取引業者21
株主数-外国法人等-個人12
株主数-外国法人等-個人以外10
株主数-個人その他1,646
株主数-その他の法人16
株主数-計1,707
氏名又は名称、大株主の状況豊田秋雄
株主総利回り1
株主総会決議による取得の状況 (1)【株主総会決議による取得の状況】
 該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
      該当事項はありません。

Shareholders2

発行済株式及び自己株式に関する注記 1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項 当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)発行済株式 普通株式2,707,000--2,707,000合計2,707,000--2,707,000自己株式 普通株式43--43合計43--43

Audit

監査法人1、連結かなで監査法人
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書 2025年9月16日ダイワ通信株式会社 取締役会 御中 かなで監査法人 東京都中央区 指定社員業務執行社員 公認会計士髙村 藤貴 指定社員業務執行社員 公認会計士竹内 由多可 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているダイワ通信株式会社の2024年4月1日から2025年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、ダイワ通信株式会社及び連結子会社の2025年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
セキュリティ事業の売上高における不適切な会計処理の是正監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、連結子会社であるディーズセキュリティ株式会社と取引先の間における不適切な取引に関する通報により、売上高の過大計上と簿外在庫が生じている可能性があることが判明したため、2025年2月4日に第三者委員会を設置し、2025年4月18日に調査報告書を受領している。
会社は、【注記事項】
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載のとおり、セキュリティ事業の収益計上基準として商品販売は出荷基準、据付工事は検収基準を採用しているものの、第三者委員会による調査の結果、会社及びディーズセキュリティ株式会社において次の事実が判明している。
● 商品販売後も引き続き当該商品を自社又は社外の倉庫で預かり、商品の出荷を伴わない売上計上が行われていたこと。
● 預り在庫を別の会社を経由して買戻し、再販売することによる売上高の二重計上が行われていたこと。
● 据付工事が未完了の時点で顧客から検収書を受領し、売上高の先行計上が行われていたこと。
当連結会計年度の連結財務諸表に計上されている売上高5,241,044千円のうち、セキュリティ事業にかかる売上高は2,857,054千円と54.5%を占めている。
会社は第三者委員会による調査結果を受け、過年度の連結財務諸表を訂正するとともに、当期の会計処理を修正している。
不適切な会計処理が網羅的に把握され、適切に修正処理がなされているかどうかを確かめるためには、不適切な会計処理の内容及び発生原因、不適切な会計処理に係る取引が行われた範囲、不適切な会計処理に係る取引に類似した取引の有無、関連する他の勘定科目への影響等を検討する必要がある。
また、これらの検討には不正調査に関する専門的な知識及び慎重な判断が必要となる。
以上より、当監査法人はセキュリティ事業の売上高における不適切な会計処理の是正が監査上の主要な検討事項であると判断した。
当監査法人は、セキュリティ事業の売上高における不適切な会計処理の是正について検討するため、主として以下の監査手続を実施した。
なお、監査手続の実施にあたり、不正調査の専門家を含めた監査チームを編成している。
(1)第三者委員会の調査報告書の信頼性を評価するため、以下の事項を実施した。
● 第三者委員会の適性、能力及び客観性を評価した。
● 第三者委員会による調査結果報告書を閲覧するとともに、調査の範囲、本事案の内容や発生原因、調査の十分性、及びこれらに対する見解について、第三者委員会に質問した。
● 第三者委員会による調査結果について、監査証拠としての適切性を評価した。
● デジタルフォレンジック調査の対象の網羅性、データ保全の完全性、キーワードの妥当性、検出された重要事項の内容、及びその実施結果について評価した。
(2)第三者委員会による調査対象ではない期間への対応として、以下の事項を実施した。
● 預り在庫を含む、会社が管理する全ての商品及び製品を同一日に実査するとともに、実査日と期末日の間における商品及び製品の増減が適切に記録されているかどうかを確かめた。
● 第三者委員会の調査対象ではない期間に取引のあった顧客に確認状を発送し、売掛金及び前受金の帳簿残高との照合、預り在庫の有無の確認、預り在庫の帳簿数量との照合を行った。
(3)第三者委員会の調査報告書での指摘に関連する事項を会社が正確かつ網羅的に把握するとともに、セキュリティ事業の売上高における不適切な会計処理を適切に是正し、連結財務諸表に反映していることを確かめた。
不適切な関連当事者取引の是正監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、関連当事者取引において不適切な手続が行われた可能性があることが判明したため、2025年6月2日に利害関係を有しない外部の弁護士が委員長を務め、その他外部専門家の委員で構成される特別調査委員会を設置した。
2025年7月31日に特別調査委員会から調査報告書を受領し、次の事実が判明した。
● 代表取締役(当時)及びその資産管理会社との取締役会承認のない利益相反取引が行われていたこと。
● 代表取締役(当時)及び取締役による経費の私的利用や、社内規程を逸脱した経費の計上が行われていたこと。
● 社内規程を逸脱した代表取締役(当時)の近親者及び取締役に対する給与手当、賞与の支給があったこと。
● 代表取締役(当時)及びその近親者による会社資産の私的利用が行われていたこと。
会社は特別調査委員会による調査結果を受け、過年度に遡って経費計上を取り消すとともに、本来、負担すべき者に返還請求することを取締役会で決議し、各当事者と合意に至っている。
この結果、連結貸借対照表に長期未収入金210,301千円及び同額の貸倒引当金を計上するとともに【注記事項】
【関連当事者情報】
において取引内容、取引金額を注記している。
不適切な関連当事者取引が網羅的に把握され、適切に修正処理がなされているかどうかを確かめるためには、不適切な関連当事者取引の内容及び発生原因、不適切な関連当事者取引に係る取引が行われた範囲、不適切な関連当事者取引に類似した取引の有無、関連する他の勘定科目への影響等を検討する必要がある。
また、これらの検討には不正調査に関する専門的な知識及び慎重な判断が必要となる。
以上より、当監査法人は不適切な関連当事者取引の是正が監査上の主要な検討事項であると判断した。
当監査法人は、不適切な関連当事者取引の是正について検討するため、主として以下の監査手続を実施した。
なお、監査手続の実施にあたり、不正調査の専門家を含めた監査チームを編成している。
(1)特別調査委員会の調査報告書の信頼性を評価するため、以下の事項を実施した。
● 特別調査委員会の適性、能力及び客観性を評価した。
● 特別調査委員会による調査結果報告書を閲覧するとともに、調査の範囲、本事案の内容や発生原因、調査の十分性、及びこれらに対する見解について特別調査委員会に質問した。
● 特別調査委員会による調査結果について、監査証拠としての適切性を評価した。
● デジタルフォレンジック調査の対象の網羅性、データ保全の完全性、キーワードの妥当性、検出された重要事項の内容とその実施結果について評価した。
(2)不適切な関連当事者取引の是正に関する会社の対応を確認するため、取締役会議事録及び負担すべき者との合意文書を閲覧した。
(3)特別調査委員会の調査報告書での指摘に関連する事項を会社が正確かつ網羅的に把握するとともに、不適切な関連当事者取引を適切に是正し、連結財務諸表に反映していることを確かめた。
その他の事項会社の2024年3月31日をもって終了した前連結会計年度の訂正後の連結財務諸表は、前任監査人によって監査されている。
前任監査人は、当該連結財務諸表に対して2025年8月29日付けで無限定適正意見を表明している。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。
監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<報酬関連情報>当監査法人に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】
に記載されている。
利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以上  (注)1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
セキュリティ事業の売上高における不適切な会計処理の是正監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、連結子会社であるディーズセキュリティ株式会社と取引先の間における不適切な取引に関する通報により、売上高の過大計上と簿外在庫が生じている可能性があることが判明したため、2025年2月4日に第三者委員会を設置し、2025年4月18日に調査報告書を受領している。
会社は、【注記事項】
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載のとおり、セキュリティ事業の収益計上基準として商品販売は出荷基準、据付工事は検収基準を採用しているものの、第三者委員会による調査の結果、会社及びディーズセキュリティ株式会社において次の事実が判明している。
● 商品販売後も引き続き当該商品を自社又は社外の倉庫で預かり、商品の出荷を伴わない売上計上が行われていたこと。
● 預り在庫を別の会社を経由して買戻し、再販売することによる売上高の二重計上が行われていたこと。
● 据付工事が未完了の時点で顧客から検収書を受領し、売上高の先行計上が行われていたこと。
当連結会計年度の連結財務諸表に計上されている売上高5,241,044千円のうち、セキュリティ事業にかかる売上高は2,857,054千円と54.5%を占めている。
会社は第三者委員会による調査結果を受け、過年度の連結財務諸表を訂正するとともに、当期の会計処理を修正している。
不適切な会計処理が網羅的に把握され、適切に修正処理がなされているかどうかを確かめるためには、不適切な会計処理の内容及び発生原因、不適切な会計処理に係る取引が行われた範囲、不適切な会計処理に係る取引に類似した取引の有無、関連する他の勘定科目への影響等を検討する必要がある。
また、これらの検討には不正調査に関する専門的な知識及び慎重な判断が必要となる。
以上より、当監査法人はセキュリティ事業の売上高における不適切な会計処理の是正が監査上の主要な検討事項であると判断した。
当監査法人は、セキュリティ事業の売上高における不適切な会計処理の是正について検討するため、主として以下の監査手続を実施した。
なお、監査手続の実施にあたり、不正調査の専門家を含めた監査チームを編成している。
(1)第三者委員会の調査報告書の信頼性を評価するため、以下の事項を実施した。
● 第三者委員会の適性、能力及び客観性を評価した。
● 第三者委員会による調査結果報告書を閲覧するとともに、調査の範囲、本事案の内容や発生原因、調査の十分性、及びこれらに対する見解について、第三者委員会に質問した。
● 第三者委員会による調査結果について、監査証拠としての適切性を評価した。
● デジタルフォレンジック調査の対象の網羅性、データ保全の完全性、キーワードの妥当性、検出された重要事項の内容、及びその実施結果について評価した。
(2)第三者委員会による調査対象ではない期間への対応として、以下の事項を実施した。
● 預り在庫を含む、会社が管理する全ての商品及び製品を同一日に実査するとともに、実査日と期末日の間における商品及び製品の増減が適切に記録されているかどうかを確かめた。
● 第三者委員会の調査対象ではない期間に取引のあった顧客に確認状を発送し、売掛金及び前受金の帳簿残高との照合、預り在庫の有無の確認、預り在庫の帳簿数量との照合を行った。
(3)第三者委員会の調査報告書での指摘に関連する事項を会社が正確かつ網羅的に把握するとともに、セキュリティ事業の売上高における不適切な会計処理を適切に是正し、連結財務諸表に反映していることを確かめた。
不適切な関連当事者取引の是正監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、関連当事者取引において不適切な手続が行われた可能性があることが判明したため、2025年6月2日に利害関係を有しない外部の弁護士が委員長を務め、その他外部専門家の委員で構成される特別調査委員会を設置した。
2025年7月31日に特別調査委員会から調査報告書を受領し、次の事実が判明した。
● 代表取締役(当時)及びその資産管理会社との取締役会承認のない利益相反取引が行われていたこと。
● 代表取締役(当時)及び取締役による経費の私的利用や、社内規程を逸脱した経費の計上が行われていたこと。
● 社内規程を逸脱した代表取締役(当時)の近親者及び取締役に対する給与手当、賞与の支給があったこと。
● 代表取締役(当時)及びその近親者による会社資産の私的利用が行われていたこと。
会社は特別調査委員会による調査結果を受け、過年度に遡って経費計上を取り消すとともに、本来、負担すべき者に返還請求することを取締役会で決議し、各当事者と合意に至っている。
この結果、連結貸借対照表に長期未収入金210,301千円及び同額の貸倒引当金を計上するとともに【注記事項】
【関連当事者情報】
において取引内容、取引金額を注記している。
不適切な関連当事者取引が網羅的に把握され、適切に修正処理がなされているかどうかを確かめるためには、不適切な関連当事者取引の内容及び発生原因、不適切な関連当事者取引に係る取引が行われた範囲、不適切な関連当事者取引に類似した取引の有無、関連する他の勘定科目への影響等を検討する必要がある。
また、これらの検討には不正調査に関する専門的な知識及び慎重な判断が必要となる。
以上より、当監査法人は不適切な関連当事者取引の是正が監査上の主要な検討事項であると判断した。
当監査法人は、不適切な関連当事者取引の是正について検討するため、主として以下の監査手続を実施した。
なお、監査手続の実施にあたり、不正調査の専門家を含めた監査チームを編成している。
(1)特別調査委員会の調査報告書の信頼性を評価するため、以下の事項を実施した。
● 特別調査委員会の適性、能力及び客観性を評価した。
● 特別調査委員会による調査結果報告書を閲覧するとともに、調査の範囲、本事案の内容や発生原因、調査の十分性、及びこれらに対する見解について特別調査委員会に質問した。
● 特別調査委員会による調査結果について、監査証拠としての適切性を評価した。
● デジタルフォレンジック調査の対象の網羅性、データ保全の完全性、キーワードの妥当性、検出された重要事項の内容とその実施結果について評価した。
(2)不適切な関連当事者取引の是正に関する会社の対応を確認するため、取締役会議事録及び負担すべき者との合意文書を閲覧した。
(3)特別調査委員会の調査報告書での指摘に関連する事項を会社が正確かつ網羅的に把握するとともに、不適切な関連当事者取引を適切に是正し、連結財務諸表に反映していることを確かめた。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結不適切な関連当事者取引の是正
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 会社は、関連当事者取引において不適切な手続が行われた可能性があることが判明したため、2025年6月2日に利害関係を有しない外部の弁護士が委員長を務め、その他外部専門家の委員で構成される特別調査委員会を設置した。
2025年7月31日に特別調査委員会から調査報告書を受領し、次の事実が判明した。
● 代表取締役(当時)及びその資産管理会社との取締役会承認のない利益相反取引が行われていたこと。
● 代表取締役(当時)及び取締役による経費の私的利用や、社内規程を逸脱した経費の計上が行われていたこと。
● 社内規程を逸脱した代表取締役(当時)の近親者及び取締役に対する給与手当、賞与の支給があったこと。
● 代表取締役(当時)及びその近親者による会社資産の私的利用が行われていたこと。
会社は特別調査委員会による調査結果を受け、過年度に遡って経費計上を取り消すとともに、本来、負担すべき者に返還請求することを取締役会で決議し、各当事者と合意に至っている。
この結果、連結貸借対照表に長期未収入金210,301千円及び同額の貸倒引当金を計上するとともに【注記事項】
【関連当事者情報】
において取引内容、取引金額を注記している。
不適切な関連当事者取引が網羅的に把握され、適切に修正処理がなされているかどうかを確かめるためには、不適切な関連当事者取引の内容及び発生原因、不適切な関連当事者取引に係る取引が行われた範囲、不適切な関連当事者取引に類似した取引の有無、関連する他の勘定科目への影響等を検討する必要がある。
また、これらの検討には不正調査に関する専門的な知識及び慎重な判断が必要となる。
以上より、当監査法人は不適切な関連当事者取引の是正が監査上の主要な検討事項であると判断した。
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結【注記事項】
【関連当事者情報】
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 当監査法人は、不適切な関連当事者取引の是正について検討するため、主として以下の監査手続を実施した。
なお、監査手続の実施にあたり、不正調査の専門家を含めた監査チームを編成している。
(1)特別調査委員会の調査報告書の信頼性を評価するため、以下の事項を実施した。
● 特別調査委員会の適性、能力及び客観性を評価した。
● 特別調査委員会による調査結果報告書を閲覧するとともに、調査の範囲、本事案の内容や発生原因、調査の十分性、及びこれらに対する見解について特別調査委員会に質問した。
● 特別調査委員会による調査結果について、監査証拠としての適切性を評価した。
● デジタルフォレンジック調査の対象の網羅性、データ保全の完全性、キーワードの妥当性、検出された重要事項の内容とその実施結果について評価した。
(2)不適切な関連当事者取引の是正に関する会社の対応を確認するため、取締役会議事録及び負担すべき者との合意文書を閲覧した。
(3)特別調査委員会の調査報告書での指摘に関連する事項を会社が正確かつ網羅的に把握するとともに、不適切な関連当事者取引を適切に是正し、連結財務諸表に反映していることを確かめた。
その他の記載内容、連結 その他の事項会社の2024年3月31日をもって終了した前連結会計年度の訂正後の連結財務諸表は、前任監査人によって監査されている。
前任監査人は、当該連結財務諸表に対して2025年8月29日付けで無限定適正意見を表明している。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、連結 <報酬関連情報>当監査法人に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】
に記載されている。

Audit1

監査法人1、個別かなで監査法人
独立監査人の報告書、個別 独立監査人の監査報告書 2025年9月16日ダイワ通信株式会社 取締役会 御中 かなで監査法人 東京都中央区 指定社員業務執行社員 公認会計士髙村 藤貴 指定社員業務執行社員 公認会計士竹内 由多可 <財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているダイワ通信株式会社の2024年4月1日から2025年3月31日までの第10期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、ダイワ通信株式会社の2025年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
セキュリティ事業の売上高における不適切な会計処理の是正監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(セキュリティ事業の売上高における不適切な会計処理の是正)と実質的に同一内容であるため、記載を省略している。
左記の通り。
不適切な関連当事者取引の是正監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(不適切な関連当事者取引の是正)と実質的に同一内容であるため、記載を省略している。
左記の通り。
その他の事項会社の2024年3月31日をもって終了した前事業年度の訂正後の財務諸表は、前任監査人によって監査されている。
前任監査人は、当該財務諸表に対して2025年8月29日付けで無限定適正意見を表明している。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<報酬関連情報>報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。
利害関係会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以上  (注)1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
セキュリティ事業の売上高における不適切な会計処理の是正監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(セキュリティ事業の売上高における不適切な会計処理の是正)と実質的に同一内容であるため、記載を省略している。
左記の通り。
不適切な関連当事者取引の是正監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(不適切な関連当事者取引の是正)と実質的に同一内容であるため、記載を省略している。
左記の通り。
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、個別不適切な関連当事者取引の是正
連結と同一内容である旨、監査上の主要な検討事項、個別 連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(不適切な関連当事者取引の是正)と実質的に同一内容であるため、記載を省略している。
その他の記載内容、個別 その他の事項会社の2024年3月31日をもって終了した前事業年度の訂正後の財務諸表は、前任監査人によって監査されている。
前任監査人は、当該財務諸表に対して2025年8月29日付けで無限定適正意見を表明している。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、個別 <報酬関連情報>報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。

BS資産

商品及び製品179,202,000
その他、流動資産18,492,000
建物及び構築物(純額)564,182,000
工具、器具及び備品(純額)14,871,000
土地221,222,000
リース資産(純額)、有形固定資産60,389,000
建設仮勘定1,173,367,000
有形固定資産804,800,000
無形固定資産900,000
投資有価証券59,998,000
長期前払費用8,115,000
繰延税金資産211,676,000