財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2025-07-25
英訳名、表紙AZEARTH Corporation
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長 斉 藤 文 明
本店の所在の場所、表紙東京都台東区蔵前四丁目13番7号
電話番号、本店の所在の場所、表紙03-3865-1311(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2 【沿革】
当社は1947年5月に東京都千代田区に設立され、1998年9月にニチウラ株式会社と合併してニチウラ千代田屋株式会社に商号変更いたしました。
合併により環境の変化に対応し、今後成長が期待される防護服・環境資機材事業への経営資源の集中とアパレル資材事業(現ライフマテリアル事業)の統合による効率化を果たし、単なる卸売業ではなく当社独自の企画による製品作りにも取組んで参りました。
2004年5月には商号をアゼアス株式会社に変更いたしました。
設立後の経緯は、次の通りであります。
年 月概 要1947年5月東京都千代田区に株式会社千代田屋を設立(資本金180千円)麻糸、麻織物を取扱1972年5月衣料副資材販売部門を分離し、株式会社東京千代田屋を設立1972年10月畳材料、インテリアの一部及び大阪営業所を分離し株式会社蔵前千代田屋を設立1975年10月デュポン™タイベック®製化学防護服の製造販売を開始1977年10月株式会社東京千代田屋を吸収合併1984年4月株式会社蔵前千代田屋を清算し大阪営業所を大阪支店として継承1992年6月関東物流センターを開設(埼玉県北葛飾郡杉戸町)1998年9月ニチウラ株式会社と合併、ニチウラ千代田屋株式会社に商号変更2002年10月日里服装輔料(大連)有限公司を設立(現当社連結子会社 阿茲阿斯(大連)紡織服飾有限公司)2004年4月愛知県名古屋市に名古屋営業所を開設2004年5月アゼアス株式会社に商号変更2004年12月防護服・環境資機材事業にてISO9001取得2005年12月たたみ資材事業(現ライフマテリアル事業)にてISO9001取得2006年11月北海道札幌市に札幌営業所を開設2006年12月宮城県仙台市に仙台営業所を開設2007年4月福岡県久留米市に九州営業所を開設2007年7月アパレル資材事業(現ライフマテリアル事業)にてISO9001取得2010年4月大阪証券取引所JASDAQ市場(東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に株式を上場2011年3月西日本物流センターを開設(岡山県浅口郡里庄町)2012年6月東京証券取引所市場第二部に株式を上場2014年2月丸幸株式会社を子会社化2015年1月ベトナム社会主義共和国ホーチミン市にベトナム駐在員事務所を開設2016年3月秋田県大仙市にアゼアスデザインセンター秋田を開設2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行 児島事業所と九州営業所を岡山事業所に、名古屋営業所を大阪事業所に統合2022年5月アゼアスデザインセンター秋田を増築し、設備を増設2025年1月連結子会社 日里貿易(上海)有限公司を清算2025年5月連結子会社 丸幸株式会社を吸収合併
(注) デュポン™、タイベック®は米国デュポン社の関連会社の商標または登録商標です。
(参考)ニチウラ株式会社 概要年 月概 要1954年1月大阪市阿倍野区に日本裏地株式会社を設立(資本金1,000千円)1964年3月ニチウラ株式会社に商号変更1968年4月児島出張所を開設(当社児島事業所、2022年4月に岡山事業所へ統合)1974年7月大阪営業所を開設1979年7月東京営業所を開設1984年7月岡山工場を開設(現当社岡山事業所)1992年2月大阪本社、大阪支店を東大阪市に移転1994年5月日里服装輔料(上海)有限公司を設立(日里貿易(上海)有限公司に商号変更、2025年1月に清算)1997年8月大連保税区日里貿易有限公司を設立(現当社連結子会社)
事業の内容 3 【事業の内容】
当社グループは主に、当社、連結子会社(丸幸株式会社、阿茲阿斯(大連)紡織服飾有限公司、大連保税区日里貿易有限公司)で構成されており、(1)防護服・環境資機材事業、
(2)ヘルスケア製品事業、(3)ライフマテリアル事業を主な事業としております。
連結子会社丸幸株式会社はライフマテリアル事業に区分し、連結子会社阿茲阿斯(大連)紡織服飾有限公司、大連保税区日里貿易有限公司はその他に区分しております。
なお、前連結会計年度において連結子会社であった日里貿易(上海)有限公司は、当連結会計年度に清算結了いたしました。
また、当社は、連結子会社丸幸株式会社を翌連結会計年度の2025年5月1日に吸収合併いたしました。
当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであり、セグメントと同一の区分であります。
(1) 防護服・環境資機材事業当事業においては、デュポン™タイベック®製化学防護服、アスベスト(石綿)処理用資機材を中心に販売を行なっています。
当社は40年以上前から日本における防護服製造・販売のパイオニアとして安全衛生の啓発活動を行っており、作業者の安全・健康を守る為、防護服の着用を推奨し、事業基盤を拡大してまいりました。
従来、有害な粉塵、液体、気体等にばく露(化学物質や物理的刺激などに生身体がさらされること)する可能性がある労働環境において作業者は作業着、雨衣等を使用してきましたが、防護性能が十分ではないために作業者の健康を害する危険性がありました。
このため、欧米を中心に危険因子に対応した防護服の需要が高まってきました。
当社では、米国、欧州を始めアジア諸国でも使用されている米国デュポン社製の化学防護服デュポン™タイベック®ソフトウェアとデュポン™タイケム®の総輸入販売元である旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社の戦略的パートナーとしてマーケティング活動を行い日本国内で販売する他、作業者の環境に合わせてデュポン™タイベック®、タイケム®生地(原反)を用いた当社オリジナルの防護服及びその他不織布素材製の防護服を製造販売しております。
これらの製品は使い切り製品(リミテッドユース)という性格であり、一度納入すると継続的な販売が期待できるのが特徴となっております。
専門知識を有する当社社員が作業者の環境を確認した上で作業環境に応じた適切な防護服・安全保護具を提案し、納入に際しては、着脱方法により自己又は他者に対する二次的ばく露の可能性があるためエンドユーザー向けの着脱トレーニングを行っております。
また、製品は当社2か所(岡山、埼玉)の物流センターから主に全国の販売店を通じてエンドユーザーに販売しております。
2016年4月からアゼアスデザインセンター秋田(秋田県大仙市)が稼働し、マザー工場としての国内縫製拠点の確保と防護服関連製品の研究開発、企画、試作品製造等の機能強化を進めております。
2022年2月に同工場を増築し、防護服と不織布マスクの生産設備を増設して2022年5月から稼働しています。
防護服の主要な用途、顧客は次のとおりであります。
<感染症対策>デュポン™タイベック®製化学防護服、ゴーグル、マスク、手袋、シューズカバーをパッケージにした感染症対策キットを中心に様々な安全保護具を中央省庁、地方公共団体、病院、企業、検疫所、家畜保健衛生所、研究所、ワクチン製造会社等へ販売しております。
<放射性粉塵対策>原子力発電所において放射性粉塵や有害化学物質から作業者を守るために各種防護服を電力会社に販売しております。
<アスベスト対策>アスベスト除去、封じ込め、囲い込み作業においてアスベストのばく露から作業者を守るための防護服、保護メガネ、呼吸用保護具、手袋及び除去作業に用いる集じん・排気装置、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter = 高性能微粒子フィルタ)付真空掃除機(アスベスト除去作業等で、吸い込んだ粉塵等を飛散させない産業用の掃除機)、エアシャワー(アスベスト除去作業等で、防護服や人体に付着した粉塵を取り払う機器)、養生シート等の資機材を施工業者に販売しております。
<ダイオキシン対策>ごみ焼却場のメンテナンス及び解体作業でダイオキシンのばく露から作業者を守るための防護服、保護メガネ、呼吸用保護具、手袋及び作業に用いる集じん・排気装置、HEPAフィルタ付真空掃除機等の資機材を施工業者に販売しております。
<生物、化学テロ対策>サリン、VXガス、マスタードガス等の化学兵器や生物剤を使用したテロ活動対策として米国EPA基準レベルA(米国環境保護局が定める呼吸器、皮膚、目粘膜に対する最高レベルの防護)対応の化学防護服デュポン™タイケム®10000を消防等に販売しております。
<化学物質・化学薬品対策>有害物質による皮膚障害や経皮吸収による健康障害から作業者を守るため、化学防護服デュポン™タイケム®、化学防護長靴及び化学防護手袋等を化学工場に販売しております。
<汚れ作業対策>汚れ作業対策として鉄鋼関連、自動車関連企業を中心に様々な業種に向けて、デュポン™タイベック®製化学防護服を中心に用途に応じた防護服を販売しております。
<クリーンルーム内作業向けの用途>製薬会社や再生医療分野では、研究室内をクリーンな環境に保つための特殊な設備を備えたクリーンルームが使用されています。
作業者や衣類から生じる発塵によって、研究対象となる微生物や医薬品原料などが汚染されることを防ぐために、特別なプロセスでクリーン処理されたデュポン™タイベック®アイソクリーン®シリーズを国内の大学、研究所に販売しております。
<アークフラッシュハザード対策>電気アークによるエネルギーの放出に伴って生じる危険な状態から作業者を守るためのアークフラッシュ防護服、手袋、フード等を電気回路を取り扱う事業者に販売しております。
<人対車両事故対策>さまざまな車両が行き交う一般道路や高速道路の他、空港や鉄道、港湾、倉庫等で作業する人々の人対車両事故対策として、高い視認性を持った蛍光生地、再帰性反射材を使用した高視認性防護服等を販売しております。
<火炎対策>火炎を取り扱う作業者の火傷事故等を防止、軽減するために、難燃性能の優れたアラミド繊維、綿繊維を使用した難燃防護服を鉄鋼分野中心に製造業者向けに販売しております。
<空気清浄・臭気対策>喫煙所における空気清浄及びたばこ臭を除去するために、高性能フィルタとオゾンを組み合わせた空気清浄装置をレンタル企業等に販売しております。

(注) デュポン™、タイベック®、タイケム®、アイソクリーン®は米国デュポン社の関連会社の商標または登録商標です。

(2) ヘルスケア製品事業当事業においては自社工場アゼアスデザインセンター秋田で不織布マスクを製造し、受託製造したマスクについては関連会社メディケア・ジャパン株式会社を通じて流通業者へ販売、自社ブランドマスクについては、高通気タイプの製品を開発するなどして、主に業務用途でマスクを使用する企業に向けて販売しております。
中国製マスクにおいては、新規に半導体製造工場での採用も決定いたしました。
また、中央官庁、地方自治体にて実施される、不織布マスク購入の入札案件にも、積極的に参加しております。
これらの他、医療機関等で使用されるアイソレーションガウン、医療用サージカルマスクを製品展開しております。
(3) ライフマテリアル事業<アパレル資材>裏地、芯地、袋地(ポケット地)、腰裏ベルト、型カット品、表生地、その他繊維副資材の製造、販売を行っています。
国内に東西3箇所の営業拠点を持ち、岡山事業所(岡山県浅口郡)はユニフォーム、学生服、カジュアル関連、連結子会社の丸幸株式会社(群馬県太田市、東京都台東区)はユニフォーム、スポーツ、カジュアル関連の副資材を主に取り扱っております。
それぞれの拠点の取扱商材の特性に対応して専門性を活かした体制としております。
岡山事業所においては、原反の型カット等の加工を施すことで付加価値を高め取引先のニーズに対応しております。
なお、当社は、連結子会社丸幸株式会社を2025年5月1日に吸収合併いたしました。
<機能性建材>畳の主要材料である畳表、ポリスチレンフォーム(畳床用資材であり、従来の藁(ワラ)に比べてダニ・カビの発生が少なく断熱性が高い素材)、副資材である畳縁、畳糸等、畳に関連する資材全般を取り扱っております。
また、デザイン性・機能性に優れ、畳・壁・床の表面材として使用できるReFace®(ポリ塩化ビニル織物シート)の販売を行っております。
なお、以前取り扱っていたインシュレーションファイバーボードは、2024年4月に主要仕入先が生産を終了したため販売を縮小いたしました。
今後はReFace®をはじめとした高機能建材の販売を拡大する予定です。
(4) その他海外の拠点として中国の大連に下記2社を擁し、日中連携による日系企業や中国国内企業向けに、取引先のニーズに対応した繊維副資材の製造、販売をしております。
なお、前連結会計年度において連結子会社であった日里貿易(上海)有限公司は、当連結会計年度に清算結了いたしました。
関係会社事業の内容阿茲阿斯(大連)紡織服飾有限公司繊維副資材の製造、販売大連保税区日里貿易有限公司繊維副資材の販売  事業の系統図は、次のとおりであります。
関係会社の状況 4 【関係会社の状況】
名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有(被所有)割合(%)関係内容(連結子会社) 丸幸株式会社
(注) 3、4群馬県太田市24,000千円ライフマテリアル100.0・役員の兼任1名・商品等売上、仕入・倉庫の賃借、入出荷・出向受入・業務受託・事務所の賃貸・消耗品の購買阿茲阿斯(大連)紡織服飾有限公司中華人民共和国遼寧省大連市140千米ドルその他100.0・役員の兼任1名・商品等仕入大連保税区日里貿易有限公司中華人民共和国遼寧省大連市200千米ドルその他100.0・役員の兼任1名・商品等売上、仕入・サンプル品の購買(持分法適用関連会社) メディケア・ジャパン株式会社東京都台東区5,000千円ヘルスケア製品50.0・商品等売上、仕入・業務受託・商品預り保管、出荷
(注) 1 主要な事業の内容欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。
2 有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
3 丸幸株式会社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等 ① 売上高 1,343,078千円② 経常利益 99,386 〃③ 当期純利益 71,222 〃④ 純資産額 618,448 〃⑤ 総資産額   799,916 〃4 当社は、丸幸株式会社を2025年5月1日に吸収合併いたしました。
5 前連結会計年度において連結子会社であった日里貿易(上海)有限公司は、当連結会計年度に清算結了いたしました。
従業員の状況 5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況2025年4月30日現在セグメントの名称従業員数(名)防護服・環境資機材64(24)ヘルスケア製品16( 8)ライフマテリアル35(20)その他23( -)全社(共通)17( 1)合計155(53)
(注) 1 従業員数は就業人員であります。
2 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。
3 臨時従業員には、季節工、パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いています。
4 全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。

(2) 提出会社の状況2025年4月30日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)11847.813.44,964,477(46)  セグメントの名称従業員数(名)防護服・環境資機材64(24)ヘルスケア製品16( 8)ライフマテリアル21(13)全社(共通)17( 1)合計118(46)
(注) 1 従業員数は就業人員であります。
2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。
4 臨時従業員には、季節工、パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いています。
5 全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。
(3) 労働組合の状況当社グループには、労働組合法による労働組合は結成されておりません。
なお、労使関係については円滑な関係にあり、特記すべき事項はありません。
(4) 管理職に占める女性労働者の割合及び男性労働者の育児休業取得率① 提出会社当事業年度管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1)男性労働者の育児休業取得率(%)(注2)17.9100.0
(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
② 連結子会社常時雇用する労働者数が100人以下であるため、記載を省略しております。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針当社グループは、防護服・環境資機材事業、ヘルスケア製品事業、ライフマテリアル事業の3本の柱をもって事業展開しております。
個人防護と環境保全のトータルソリューションサプライヤーとしての取組みを通じて、「地球の環境と安全に貢献できる、存在感のある企業グループ」を目指します。

(2) 目標とする経営指標当社グループは、資産効率の向上及び株主資本の有効利用が全てのステークホルダーの利益に合致するものと考え、「総資産経常利益率(ROA)」及び「株主資本利益率(ROE)」を重要な指標として位置付けております。
(3) 会社の経営戦略当社グループは、2023年5月より、中期経営計画「Next Stage 実行計画2023」(2023年5月~2026年4月)をスタートしております。
① 経営方針イ 「人と環境を守る」事業を強化し、安全な社会実現へ貢献する当社が優位性を発揮している化学防護服市場における専門的知見を、他のカテゴリーの防護服市場にも活用することで、当社の事業領域を拡大していきます。
防護服市場の様々なカテゴリーにおいて、最も頼りにされる企業となれる取り組みを推進していきます。
業務提携により市場・顧客開拓を進める安全環境設備分野では、個人用保護具と環境設備機器を組み合わせたソリューションビジネスを一層強化していきます。
また、防護服試験機能の集約と共同研究開発への注力を進め、産学連携による知的資源を製品開発に活用していきます。
さらに、連結子会社である阿茲阿斯(大連)紡織服飾有限公司と一層の連携を進めることで、注力している安全事業分野において、防護服やヘルスケア製品等の生産と販売の機能両面に関して海外事業の強化に取り組んでまいります。
ロ 商社からメーカーへ、企業構造改革を進める製品開発、技術力、品質保証、以上の機能を通じて、メーカー機能の強化を一層推進していきます。
製品開発に関しては、防護服・環境資機材事業における永年の営業活動を通じて培ってきた情報や知識、知恵を活用して、ユーザーのニーズに応える製品づくりにつなげていきます。
技術力に関しては、生産中核拠点であるアゼアスデザインセンター秋田の防護服縫製業務で蓄積してきた不織布加工技術を活かし、高機能防護服の生産を目指します。
また、責任を持った製品づくりのため、品質保証の強化を徹底してまいります。
以上の活動を通じて、社会、市場から信頼される「アゼアス」ブランドの確立、浸透を図り、メーカー機能強化を通じた稼げるビジネスモデルへの転換を進め、持続的成長と中長期的な企業価値向上を実現していきます。
ハ 魅力のある企業集団を作り、ステークホルダーから選ばれる企業となる収益性だけではなく、売上拡大にも重点を置いた施策を実行することで当社の成長シナリオを示し、資本コストや株価を意識した経営を実践していきます。
また、アゼアスデザインセンター秋田などこれまでの設備投資や信州大学との共同研究の成果を十分な営業活動や新たな商流の開拓につなげる優秀な人材を獲得できるよう、人材投資、人材育成、社内環境整備に取り組みます。
(4) 会社の対処すべき課題当社グループでは以下の事項を対処すべき課題として取組みを進めております。
① 中期経営計画の実行当社グループは、2023年5月から2026年4月までの中期経営計画「Next Stage 実行計画2023」に取り組んでおり、2025年5月より計画の最終年度に入りました。
中期経営計画期間の1期目及び2期目は、経営計画との乖離が大きい実績となり、目標未達となったため、特に、成長のシナリオを業績で示す取り組みは急務と認識しています。
2025年は、政治経済面では、米国の関税引き上げに端を発する、自動車等国内製造業の混乱や米対中関税による日本への悪影響が予想される中、環境面では、引き続き、猛暑や豪雨等極端な気象現象、地震等の災害発生が懸念されています。
また、少子化、人口減少社会が進行するとともに、労働安全分野では規制強化が進み、人材を大切にする考え方が広く浸透してきました。
現在のように不確実性が高く、予測が困難な社会では、変化への対応能力が問われると同時に、安全・安心への関心や投資機会も多くなると予想されるため、当社としても、安全・環境分野における存在意義を高め、社会や顧客の課題にしっかり向き合い貢献するため、その期待に応える取り組みを進めております。
中期経営計画における経営方針は以下のとおりです。
・「人と環境を守る」事業を強化し、安全な社会実現へ貢献する(防護服市場における事業領域拡大と安全環境設備分野の強化を中心とした次の時代の中核事業の育成)・商社からメーカーへ、企業構造改革を進める(開発力、技術力、品質保証を裏付けとしたメーカー機能の強化)・魅力のある企業集団を作り、ステークホルダーから選ばれる企業となる② 「安全・衛生」分野の新事業開発と育成今後企業として尚一層の発展を遂げていくには、防護服・環境資機材事業の事業領域を拡大するとともに、それに次ぐ新たな成長事業を育成していくことが不可欠と考えます。
防護服分野においては、従来の主力商品であるデュポン™タイベック®ソフトウェア等化学防護服に加え、火や熱の現場を安全にする難燃防護服と、視認性の高い素材を使用し、高速道路等の作業現場の安全性を高める高視認性防護服等の製品開発及び営業強化を図り、防護服市場やユーザーから一層の信頼を得られるよう取り組んでおります。
研究開発、製品評価と試験機能等を充実させるため、2022年4月には、信州大学繊維学部FII内に「アゼアス防護服Labo」を、2022年5月には、生産加工技術と自動化等による生産性向上のため「アゼアスデザインセンター秋田」に新工場棟を開設し、機能性の高い製品の開発と生産に取り組んでおります。
また、安全環境設備分野では、有害物質や感染症ウイルス等が存在する空間をクリーンな環境に改善し、作業者のリスクを低減していく環境改善設備の開発及び販売に注力し、防護服等の個人用保護具と設備を組み合わせたソリューションを提案することで、安全な環境づくりに貢献してまいります。
さらに、2024年4月以降、改正労働安全衛生規則等の施行により事業所における化学物質管理体制の強化が義務付けられており、顧客が法令に対応できるよう、個人用保護具の需要に適宜対応するとともに、適切なサポートを実施してまいります。
2022年度から独立したヘルスケア製品営業部では、不織布マスクや医療用ガウン等の個人防護具を通じて、医療機関、一般産業、一般消費者を含めた安全な社会の実現に貢献していきます。
同年稼働を開始した「アゼアスデザインセンター秋田」のマスク生産ラインでは、機能性の高い、JIS規格適合の「医療用マスク」「一般用マスク」を生産しています。
新型コロナウイルス蔓延下で露呈したマスクに関するサプライチェーンのリスクに対応できるよう、海外製輸入マスクと合わせて、安定した供給体制を構築してまいります。
当社では、上記に記載した新たな取り組みを含め、積み上げてきた専門的な知見や知識、投資した設備等により、ビジネスチャンスの拡大につなげ、「社会の安全・安心を実現する」事業ポートフォリオの構築を目指してまいります。

(注) デュポン™、タイベック®は米国デュポン社の関連会社の商標または登録商標です。
③ 人材の育成と確保当社グループが今後も継続的発展を遂げていくためには、人材の確保と育成は重要課題として位置付けております。
第80期(2021年4月期)より新人事制度を導入し優秀な人材の確保と次世代経営層の中核となる人材の育成、若手社員の早期戦力化を図っております。
また、第85期(2026年4月期)期初の導入に向け、成果と職責が適切に反映され、モチベーション向上につながるとともに、社会環境や情勢を踏まえた今日的な基準に、報酬制度の改正を計画しています。
さらに、働き方については、柔軟な働き方の枠組み整備、女性活躍支援、中堅社員の活性化、高齢者雇用等に取り組み、男性社員の育児関連休暇の取得促進など、健康経営を意識し、人材活性化を進めてまいります。
④ サステナビリティへの対応中期経営計画の実行のとおり、持続的成長を実現する強固な経営基盤を構築することで、サステナビリティ経営を推進します。
当社のサステナビリティ基本方針は以下のとおりです。
<アゼアス株式会社サステナビリティ基本方針>当社グループは、コーポレートスローガン「地球のこと総て、その環境と安全に挑戦する。
The Challenge for the Earth:“Environment & Safety”」に基づき、社会的課題の解決につながる商品の展開と、企業として果たすべき社会的責任の取り組みにより、SDGsを意識した経営を推進していきます。
1.安全・防護システムで人と環境を守ります。
2.健康・快適な生活の実現に貢献します。
3.アゼアス株式会社の特性を活かした社会貢献に取り組みます。
4.社員一人ひとりの人権を尊重するとともに、社員の健康維持向上に努めます。
5.コーポレート・ガバナンス体制を強化して透明性、健全性を確保するとともに、効率化と環境変化に対応できる経営管理組織を構築します。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) ガバナンスサステナビリティに関する重要な戦略や、新たな施策の推進については、執行役員会において審議のうえ、取締役会に報告しております。
また、代表取締役社長、管理部門管掌役員、各部長等で構成されるリスク管理委員会では、サステナビリティに関する課題を、経営に重大な影響を及ぼす恐れのあるリスクの一つとして管理し、課題に対する具体的な施策とその進捗状況につき、執行役員会・取締役会に報告しております。
さらに、取締役会は、サステナビリティの強化に向け、リスク管理における執行部門の取り組みの進捗を管理監督しています。

(2) リスク管理サステナビリティに関する課題も含め、経営に重大な影響を及ぼす恐れのあるリスクは、リスク管理委員会の事務局である総務部が課題に対する具体的な施策とその進捗状況をモニタリングのうえ、執行役員会・取締役会に報告しております。
また、取締役会は、サステナビリティの強化に向け、リスク管理における執行部門の取り組みの進捗を管理監督しています。
現在、温室効果ガスの削減、人権デュー・ディリジェンス、働き方改革等の対応の遅れにより、投資家、取引先、従業員が離反し、事業継続が困難となるリスク、移行への対応によりコストが増加するリスク、対応遅延によりビジネス機会を逸失するリスクを、サステナビリティに関するリスクとして管理しています。
(3) 人的資本・多様性に関する戦略① メーカー機能強化と人材投資当社グループは、メーカー機能の強化を通じて、企業体質変革と収益構造改革に取り組みますが、その実現にあたっては、各人の業務スキル向上、優秀な人材の確保など人材への投資の強化が不可欠です。
当社グループでは、社員がチャレンジする気持ちを絶えず持ち、働きがいを実感できる人事制度のもと、従業員全員が十分な感性、専門性、技術力を備えるとともに、事業環境の変化を捉え、経営変革の担い手となる人材の育成に取り組みます。
② アゼアス健康経営宣言「アゼアス健康経営宣言」に基づき、職場内コミュニケーションの促進を通じて、風通しの良い組織運営を実現し、社員一人ひとりがワークライフ・バランスを取りながら、生き生きと充実した生活を送ることができるよう、経営トップが率先して健康増進を推進し、従業員の健康維持向上に努めます。
③ 仕事と子育ての両立と女性参画の推進仕事と子育ての両立と女性の活躍促進を含む多様性の確保を推進し、従業員全員が働きやすい環境をつくることによって、性別を超えて従業員一人ひとりが個性や能力を発揮できる職場を提供します。
(4) 人的資本・多様性に関する指標及び目標① メーカー機能強化と人材投資(中核会社である提出会社の指標・目標)・指名研修における対象者受講率(研修参加者/指名研修対象者数):100.0%・通信教育・eラーニング受講率(期中受講者/期末従業員数):50.0%(ご参考)前年度実績・指名研修における対象者受講率:100.0%(育児休業者等を除く)・通信教育・eラーニング受講率:15.0%② アゼアス健康経営宣言(中核会社である提出会社の指標・目標)・一般定期健康診断受診率:100.0%・ストレスチェック受検率:100.0%・再検査受診率:50.0%・社員1人あたり平均有給休暇取得率:72.0%(ご参考)前年度実績・一般定期健康診断受診率:100.0%・ストレスチェック受検率:94.8%・再検査受診率:39.5%・社員1人あたり平均有給休暇取得率:61.0%③ 仕事と子育ての両立と女性参画の推進(中核会社である提出会社の指標・目標)・男性の育児休業取得率:30.0%・労働者に占める女性労働者の割合:継続して40.0%以上の確保・女性正社員平均継続勤務年数:男性正社員同年数の70.0%以上(ご参考)前年度実績・男性の育児休業取得率:100.0%(対象者1名)・労働者に占める女性労働者の割合:正社員 43.6%、契約社員 50.0%、パート 95.7%・女性正社員平均継続勤務年数:男性の82.3%(男性 15.4年、女性 12.7年)
戦略 (3) 人的資本・多様性に関する戦略① メーカー機能強化と人材投資当社グループは、メーカー機能の強化を通じて、企業体質変革と収益構造改革に取り組みますが、その実現にあたっては、各人の業務スキル向上、優秀な人材の確保など人材への投資の強化が不可欠です。
当社グループでは、社員がチャレンジする気持ちを絶えず持ち、働きがいを実感できる人事制度のもと、従業員全員が十分な感性、専門性、技術力を備えるとともに、事業環境の変化を捉え、経営変革の担い手となる人材の育成に取り組みます。
② アゼアス健康経営宣言「アゼアス健康経営宣言」に基づき、職場内コミュニケーションの促進を通じて、風通しの良い組織運営を実現し、社員一人ひとりがワークライフ・バランスを取りながら、生き生きと充実した生活を送ることができるよう、経営トップが率先して健康増進を推進し、従業員の健康維持向上に努めます。
③ 仕事と子育ての両立と女性参画の推進仕事と子育ての両立と女性の活躍促進を含む多様性の確保を推進し、従業員全員が働きやすい環境をつくることによって、性別を超えて従業員一人ひとりが個性や能力を発揮できる職場を提供します。
指標及び目標 (4) 人的資本・多様性に関する指標及び目標① メーカー機能強化と人材投資(中核会社である提出会社の指標・目標)・指名研修における対象者受講率(研修参加者/指名研修対象者数):100.0%・通信教育・eラーニング受講率(期中受講者/期末従業員数):50.0%(ご参考)前年度実績・指名研修における対象者受講率:100.0%(育児休業者等を除く)・通信教育・eラーニング受講率:15.0%② アゼアス健康経営宣言(中核会社である提出会社の指標・目標)・一般定期健康診断受診率:100.0%・ストレスチェック受検率:100.0%・再検査受診率:50.0%・社員1人あたり平均有給休暇取得率:72.0%(ご参考)前年度実績・一般定期健康診断受診率:100.0%・ストレスチェック受検率:94.8%・再検査受診率:39.5%・社員1人あたり平均有給休暇取得率:61.0%③ 仕事と子育ての両立と女性参画の推進(中核会社である提出会社の指標・目標)・男性の育児休業取得率:30.0%・労働者に占める女性労働者の割合:継続して40.0%以上の確保・女性正社員平均継続勤務年数:男性正社員同年数の70.0%以上(ご参考)前年度実績・男性の育児休業取得率:100.0%(対象者1名)・労働者に占める女性労働者の割合:正社員 43.6%、契約社員 50.0%、パート 95.7%・女性正社員平均継続勤務年数:男性の82.3%(男性 15.4年、女性 12.7年)
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 (3) 人的資本・多様性に関する戦略① メーカー機能強化と人材投資当社グループは、メーカー機能の強化を通じて、企業体質変革と収益構造改革に取り組みますが、その実現にあたっては、各人の業務スキル向上、優秀な人材の確保など人材への投資の強化が不可欠です。
当社グループでは、社員がチャレンジする気持ちを絶えず持ち、働きがいを実感できる人事制度のもと、従業員全員が十分な感性、専門性、技術力を備えるとともに、事業環境の変化を捉え、経営変革の担い手となる人材の育成に取り組みます。
② アゼアス健康経営宣言「アゼアス健康経営宣言」に基づき、職場内コミュニケーションの促進を通じて、風通しの良い組織運営を実現し、社員一人ひとりがワークライフ・バランスを取りながら、生き生きと充実した生活を送ることができるよう、経営トップが率先して健康増進を推進し、従業員の健康維持向上に努めます。
③ 仕事と子育ての両立と女性参画の推進仕事と子育ての両立と女性の活躍促進を含む多様性の確保を推進し、従業員全員が働きやすい環境をつくることによって、性別を超えて従業員一人ひとりが個性や能力を発揮できる職場を提供します。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 (4) 人的資本・多様性に関する指標及び目標① メーカー機能強化と人材投資(中核会社である提出会社の指標・目標)・指名研修における対象者受講率(研修参加者/指名研修対象者数):100.0%・通信教育・eラーニング受講率(期中受講者/期末従業員数):50.0%(ご参考)前年度実績・指名研修における対象者受講率:100.0%(育児休業者等を除く)・通信教育・eラーニング受講率:15.0%② アゼアス健康経営宣言(中核会社である提出会社の指標・目標)・一般定期健康診断受診率:100.0%・ストレスチェック受検率:100.0%・再検査受診率:50.0%・社員1人あたり平均有給休暇取得率:72.0%(ご参考)前年度実績・一般定期健康診断受診率:100.0%・ストレスチェック受検率:94.8%・再検査受診率:39.5%・社員1人あたり平均有給休暇取得率:61.0%③ 仕事と子育ての両立と女性参画の推進(中核会社である提出会社の指標・目標)・男性の育児休業取得率:30.0%・労働者に占める女性労働者の割合:継続して40.0%以上の確保・女性正社員平均継続勤務年数:男性正社員同年数の70.0%以上(ご参考)前年度実績・男性の育児休業取得率:100.0%(対象者1名)・労働者に占める女性労働者の割合:正社員 43.6%、契約社員 50.0%、パート 95.7%・女性正社員平均継続勤務年数:男性の82.3%(男性 15.4年、女性 12.7年)
事業等のリスク 3 【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 防護服・環境資機材事業について当社の主力製品及び商品であるデュポン™タイベック®製化学防護服は現状国内において当社がほぼ独占的に取扱いしていますが、納入数量、価格等に関する長期納入契約は締結されておりません。
主要仕入先である旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社(米国デュポン社の日本法人であるデュポン・スペシャルティ・プロダクツ株式会社及び旭化成株式会社の合弁会社)との取引関係は極めて良好でありますが、何らかの事情により商品及び製品の継続供給に支障をきたした場合や同社より取引条件の変更を求められた場合は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、政治経済情勢の悪化、政変、治安の悪化、テロ・戦争の発生、感染症のまん延等により、海外のサプライチェーン網が寸断されるなど、商品や原材料が十分に調達できない事態に備えるため、国内外の調達網を再構築し、不測の事態が発生した場合でも十分に製品等を供給できる体制の構築に努めてまいります。

(2) 特需による業績変動リスク防護服・環境資機材事業につきましては、環境や安全に係る問題の発生や関心の高まりが、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
新型コロナウイルス感染症、豚熱(CSF)や鳥インフルエンザのような衛生問題、アスベスト問題等、環境や安全に関する問題などが発生した場合は、特定の事業年度だけ売上及び利益が増加し翌年度は反動が生じる可能性があります。
当社は、個人防護具やその関連資材の提供とノウハウの提案をセットアップした独自のソリューションビジネスを深化させ、企業として尚一層の発展を遂げられるよう努めてまいります。
(3) 製品及び商品に対する賠償責任について当社製品及び商品の欠陥により製造物責任訴訟を提訴された場合を想定して製造物責任保険に加入していますが、この保険は無制限に当社の賠償負担を担保するものではありません。
製造物責任に係る多額の負担金の支払等により、当社の財政状態及び経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。
(4) 品質管理について当社はISO9001に準拠した厳格な品質マネジメントシステムに基づく品質管理体制を構築しております。
ただし、取扱い製品及び商品について予期せぬ要因により日本産業規格、厚生労働省国家検定規格に不適合となった場合、法規制の改正により当社製品及び商品が規制に適合しなくなった場合、並びに当社製品及び商品の欠陥及び故障が発生した場合は、回収費用、クレーム対応費用、補修費用等の追加コストを負担すること等により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
またこれに係る業績悪化によるレピュテーションリスクの可能性もあります。
(5) ライフマテリアル事業の需要動向について機能性建材事業については、洋風化による消費者の畳離れの影響等により、たたみ資材の需要が縮小傾向にあります。
当社は、新製品“ReFace®”他、健康、安全を実現する機能製品を軸にエンドユーザーを中心とした新規顧客の開拓に取り組んでおりますが、当該取り組みが不十分だった場合、当事業の業績が減収により悪化する可能性があります。
アパレル業界においては、新型コロナウイルス感染症の影響や取引先の生産拠点の海外移転等で国内マーケットは縮小傾向にあります。
当社は、安全衣料分野の市場開拓を進め、エンドユーザー向けに最終製品を販売する事業への転換を目指しておりますが、この取り組みが不十分だった場合、当事業の業績が減収により悪化する可能性があります。
(6) 資源価格や為替など市場環境の変動について商材の一部は、石油などの天然資源が使用されているほか、生産を海外に依存していることから、ロシア・ウクライナ情勢や、各国の金利・物価の変動等を要因とした資源価格の高騰や円安の進行など市場環境の変動は、仕入価格や物流費用の上昇につながり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
(7) 中国のカントリーリスクについて各事業とも中国に仕入先を擁しており、防護服・環境資機材事業においては防護服の外注加工委託先を擁し、機能性建材事業においても中国産畳表の仕入先は重要な位置付けにあります。
中国国内の情勢に変化があった場合、各事業の仕入価格や仕入体制に影響を及ぼす可能性があります。
またライフマテリアル事業においては、中国の子会社と連携して営業活動を行っており、政情不安、反日感情の高まり、経済環境の悪化、当局の都市開発政策による立退き命令、人件費の高騰及びロックダウン等の不測の事態の発生により子会社の運営に影響を及ぼす可能性があります。
(8) 固定資産の評価について当社は、「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しております。
当該会計基準では、それぞれの固定資産について回収可能性を測定し、回収可能額が帳簿価額を下回る場合はその差額を減損損失として認識することとされております。
現時点で遊休資産以外の資産において具体的に減損損失を認識する事実はありませんが、今後特定の事業の業績が悪化し回収可能価額が帳簿価額を下回った場合は、減損会計の適用により、当社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
(9) 災害、感染症等について当社の製造、販売拠点が、地震、火災、テロ攻撃等の災害により物的、人的被害を受けた場合や、当社の従業員に感染症等の感染が拡大した場合は、生産の一時停止、営業活動自粛、商品及び製品の一時出荷停止などにより当社財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
当社はこれらのリスクに備え、事業継続計画(BCP)を策定し、緊急時の被災状況等の情報収集体制の確立、従業員の安全確保と事業継続に向け体制を整備し、リスクの低減に努めております。

(注) デュポン™、タイベック®は米国デュポン社の関連会社の商標または登録商標です。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。
)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 経営成績当連結会計年度におけるわが国経済は、一部に弱めの動きもみられますが、緩やかな回復を続け、企業収益は改善傾向にあり、業況感は良好な水準を維持しております。
個人消費は、物価上昇の影響などから消費者マインドに弱さがみられるものの、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな増加基調を維持しています。
一方で、わが国経済の先行きを展望すると、各国の通商政策等の影響を受けて、海外経済が減速し、わが国企業の収益なども下押しされるもとで、緩和的な金融環境などが下支え要因として作用するものの、成長ペースは鈍化すると考えられます。
各国の通商政策等の今後の展開やその影響を受けた海外の経済・物価動向を巡る不確実性はきわめて高く、従来以上に下振れリスクが大きくなっています。
このような環境下、主力事業であります防護服・環境資機材事業は、一般産業分野や感染対策分野における個人用保護具の需要が堅調に推移した一方、改正労働安全衛生規則等の施行による化学物質管理体制の強化を受けた化学防護服等の受注が当初予想に届かず、事業売上高は前年を上回ったものの、期初計画を下回りました。
販売費及び一般管理費については、体制強化に向けた積極的な人員拡充による人件費の増加や、生産性向上を目的とした新基幹システム導入に伴うシステム関連費用を計上し、前期比7.5%増加することとなりました。
その結果、売上高は8,027,705千円(前年同期比2.6%減)、営業利益は191,871千円(前年同期比34.3%減)、経常利益は217,430千円(前年同期比29.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は199,093千円(前年同期比6.1%増)となり、減収増益となりました。
セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。
防護服・環境資機材事業におきましては、一般産業分野や、高病原性鳥インフルエンザ等家畜感染症の発生が続いた感染対策分野における個人用保護具の需要が堅調に推移した一方、改正労働安全衛生規則等の施行による化学物質管理体制の強化を受けた化学防護服等の受注が当初予想に届きませんでした。
中期経営計画の経営方針の一つとして、安全環境設備分野や、難燃・アークフラッシュ・高視認等の新規防護服分野等、新たな事業領域における業容拡大に向け取り組んでおり、当連結会計年度には難燃防護服の新ブランド「鐡火」を上市いたしました。
その結果、売上高は4,630,009千円(前年同期比2.6%増)、セグメント利益(営業利益)は494,328千円(前年同期比7.3%減)となり、増収減益となりました。
中期経営計画のとおり、安全環境設備や新規防護服を中心に、ソリューションビジネスを展開しながら、新たな事業領域の開拓を進めるほか、今後、化学物質の自律的管理に関する法令改正に基づく需要は徐々に顕在化していくと想定されるため、当社の情報総合サイト「防護服の知恵.com」等を通じて、事業者のニーズに適宜対応し、安全・防護システムで人と環境を守ることを通じて、中長期的な収益力の向上を目指してまいります。
ヘルスケア製品事業におきましては、主力製品であるアゼアスデザインセンター秋田で生産する日本製マスクについて、前年に獲得できた大口受注などの特殊要因がなかったものの、昨年は在庫調整にあったドラッグストア等一般消費者向けの受注が大幅に回復し、工場の生産効率向上にも努めた結果、採算は改善傾向にありますが、当連結会計年度も黒字化するまでには至らず、売上高は273,556千円(前年同期比127.1%増)、セグメント損失(営業損失)は33,626千円(前年同期はセグメント損失45,372千円)となり、増収で、セグメント損失の計上となりました。
引き続きアゼアスデザインセンター秋田の一層の生産効率化に取り組むほか、マスクを中心に扱う商材を増やしながら、半導体工場や製薬会社など、利益率の高い販路であるBtoBの販売にも注力していくことで、採算改善を目指していきます。
ライフマテリアル事業のうち、機能性建材事業におきましては、利益率の高い新製品「ReFace」の販売が順調に推移し、新たな販路の開拓は進んでいる一方、畳表など従来からの商品の販売が減少しているほか、一部の商材の取り扱いを停止したことも業績に影響しました。
また、アパレル資材事業は、食品等クリーン分野や医療等サービスユニフォーム向け副資材の受注は堅調であった一方、昨年の暖冬や猛暑に起因する作業服・ワーキング分野の減産に加え、学生服・スクール分野は生産調整の影響を受け、受注が伸び悩みました。
その結果、売上高は2,812,570千円(前年同期比11.4%減)、セグメント利益(営業利益)は166,750千円(前年同期比11.5%減)となり、減収減益となりました。
引き続き利益率が高く、安定した収益を計上できる商材の販売に経営資源を集中してまいります。
報告セグメントではありませんが、中国子会社について「その他」の区分で管理しております。
売上高は311,568千円(前年同期比28.7%減)、セグメント損失(営業損失)は40,535千円(前年同期はセグメント損失48,002千円)となりました。
中国市場では、市況の低迷が続いておりますが、アパレル資材分野に限らず、事業範囲の一部拡大に向けた取り組みを進める一方、事業再編、合理化による収益力改善に注力してまいります。
なお、報告セグメントに配分していない一般管理費等の全社費用は394,317千円であります。
生産、仕入、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
① 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年5月1日至 2025年4月30日)前年同期比(%)防護服・環境資機材571,604102.3ヘルスケア製品212,101112.4ライフマテリアル130,80887.5合計914,514101.9
(注) 金額は、製造原価によっております。
② 仕入実績当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年5月1日至 2025年4月30日)前年同期比(%)防護服・環境資機材3,311,561103.1ヘルスケア製品99,752110.6ライフマテリアル2,318,16490.1その他305,50077.5合計6,034,97996.3
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 金額は、仕入価格によっております。
③ 受注実績受注から売上計上までの期間が短いため、記載は省略しております。
④ 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年5月1日至 2025年4月30日)前年同期比(%)防護服・環境資機材4,630,009102.6ヘルスケア製品273,556227.1ライフマテリアル2,812,57088.6その他311,56871.3合計8,027,70597.4
(注) セグメント間取引については相殺消去しております。

(2) 財政状態の概要及び分析① 財政状態(資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べて2.1%減少し6,325,829千円となりました。
これは、主として売上債権が218,255千円減少し、現金及び預金が61,970千円増加したためであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて3.8%増加し2,126,384千円となりました。
これは、主として構築中の新基幹システムにかかるソフトウエア仮勘定の計上等で無形固定資産が115,213千円増加し、減価償却等で有形固定資産が23,046千円減少、保険積立金の解約返戻等により投資その他の資産が15,040千円減少したためであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて60,534千円減少し8,452,213千円となりました。
(負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べて2.2%増加し1,580,021千円となりました。
これは、主として仕入債務が45,905千円増加したためであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて57.2%減少し103,872千円となりました。
これは、主として長期借入金が返済により95,384千円減少、退職給付に係る負債が44,761千円減少したためであります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて104,776千円減少し1,683,893千円となりました。
(純資産)純資産合計は、前連結会計年度末に比べて0.7%増加し6,768,319千円となりました。
これは、主として利益剰余金が78,010千円増加し、連結子会社日里貿易(上海)有限公司の清算による為替換算調整勘定の取崩等でその他の包括利益累計額が36,851千円減少したためであります。
② セグメントごとの財政状態の分析(防護服・環境資機材事業)当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて129,762千円減少し2,673,086千円となりました。
これは主に棚卸資産が53,103千円減少、売上債権が48,188千円減少、有形固定資産が20,754千円減少したためであります。
(ヘルスケア製品事業)当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて41,582千円増加し470,067千円となりました。
これは主に売上債権が38,597千円増加したためであります。
(ライフマテリアル事業)当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて10,090千円減少し1,642,890千円となりました。
これは主に売上債権が158,261千円減少、保険積立金の解約返戻等により投資その他の資産が15,471千円減少し、現金及び預金が107,050千円増加、棚卸資産が52,612千円増加したためであります。
(3) キャッシュ・フロー当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて61,970千円増加し、当連結会計年度末には2,652,037千円となりました。
① 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は465,588千円(前連結会計年度は7,023千円の支出)となりました。
収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益276,974千円、売上債権の減少223,816千円、仕入債務の増加43,533千円であります。
支出の主な内訳は、法人税等の支払い108,164千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果支出した資金は165,276円(前連結会計年度は22,097千円の獲得)となりました。
支出の主な内訳は、定期預金の預入れ300,000千円、無形固定資産の取得144,135千円、有形固定資産の取得77,314千円であります。
収入の主な内訳は、定期預金の払戻し300,000千円、保険積立金の解約34,304千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果支出した資金は245,829千円(前連結会計年度は240,001千円の支出)となりました。
支出の内訳は、配当金の支払い133,845千円、長期借入金の返済111,984千円であります。
② 資本の財源及び資金の流動性の分析資金需要及び財政政策について、当社グループは、運転資金及び投資等の資金需要に対して、自己資金を充当することを基本方針とし、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、一部資金を銀行借入等により調達しております。
銀行借入等については、新規投資案件が発生した時点で、調達を検討する方針であります。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。
この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
研究開発活動 6 【研究開発活動】
当社は、防護服・環境資機材事業の研究開発活動として、「危険な環境下で作業する人々を防護服で守る」ことを使命に、日々変化する作業現場のニーズに応える製品の研究に取り組んでおります。
研究開発体制は、本社と信州大学繊維学部ファイバーイノベーション・インキュベーター施設内に開設した「アゼアス防護服Labo」を拠点とし、各部署から横断的に組織したプロジェクトチームで活動する体制を取っております。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は4,727千円であります。
今後更なる事業の展開には、各分野のニーズに合わせた技術、素材、製品の基礎から応用までの研究開発を進めていくことが重要な課題と認識しており、信州大学と共同研究開発契約を締結し、防護服の新たな評価手法と設計アプローチについて共同研究を行っております。
設備投資等の概要 1 【設備投資等の概要】
当連結会計年度の設備投資額は192,949千円であります。
その主な内容は、新基幹システム構築に伴うソフトウエア仮勘定の計上、保守期限到来に伴いセキュリティ強化等にも対応したPC及びサーバ等の更新、不織布マスク製造の増強を目的とした機械及び装置の取得であります。
セグメントごとの設備投資額は、次のとおりであります。
セグメントの名称設備投資額(千円)防護服・環境資機材14,319ヘルスケア製品21,901ライフマテリアル16,326その他―全社共通140,401 なお、重要な設備の除却又は売却はありません。
主要な設備の状況 2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社2025年4月30日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)その他合計本社(東京都台東区)―本社機能施設280,0330112,828(106.61)260,487653,34958大阪事業所(大阪市中央区)防護服・環境資機材、ヘルスケア製品、ライフマテリアル販売業務施設567--1,9802,54811岡山事業所(岡山県浅口郡里庄町)防護服・環境資機材、ライフマテリアル販売業務施設加工設備物流業務施設53,9605,902232,651(13,011.06)13,537306,05239アゼアスデザインセンター秋田(秋田県大仙市)防護服・環境資機材、ヘルスケア製品 生産設備359,69164,41655,977(10,676.65)2,916483,00248関東物流センター(埼玉県北葛飾郡杉戸町)防護服・環境資機材物流業務施設33,3620160,095(1,042.00)773194,2327
(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品、建設仮勘定、借地権、ソフトウエア及びソフトウエア仮勘定であります。
2 従業員数には、臨時雇用者数が含まれております。

(2) 国内子会社2025年4月30日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)その他合計丸幸株式会社本社(群馬県太田市)ライフマテリアル本社機能施設販売業務施設物流業務施設8,6225,08082,783(3,296.85)3,664100,15116
(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品及びソフトウエアであります。
2 従業員数には、臨時雇用者数が含まれております。
3 丸幸株式会社につきましては、2025年5月1日付けで当社が吸収合併いたしました。
(3) 在外子会社2025年1月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)その他合計阿茲阿斯(大連)紡織服飾有限公司本社(中国遼寧省大連市)その他加工設備-8,152--8,15218大連保税区日里貿易有限公司本社(中国遼寧省大連市)その他販売業務施設-140-772185
(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品であります。
2 前連結会計年度において連結子会社であった日里貿易(上海)有限公司は、当連結会計年度に清算結了いたしました。
設備の新設、除却等の計画 3 【設備の新設、除却等の計画】
(1) 重要な設備の新設等該当事項はありません。

(2) 重要な設備の除却等経常的な設備の更新のための除却等を除き、重要な設備の除却等の計画はありません。
研究開発費、研究開発活動4,727,000
設備投資額、設備投資等の概要140,401,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況48
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況13
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況4,964,477
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0

Investment

株式の保有状況 (5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、専ら株式の価値の変動又は株式の配当によって利益を得ることを目的とする株式を純投資目的である投資株式とし、それ以外の株式を純投資目的以外の目的である投資株式(政策保有株式)としております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式イ 保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容(保有方針)当社は、株価変動によるリスク回避及び資産効率の観点から、投資先との事業上の長期的な関係構築ができる場合を除き、新規に株式を保有しません。
また、既に保有している株式についても、保有方針に合致しなくなったものについては縮減します。
(保有の合理性を検証する方法)毎年、前事業年度の取引状況等の結果を踏まえて保有に伴う便益やリスクが資本コストに見合っているか等を精査し、取締役会において保有の適否を検証しております。
(個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容)いずれの銘柄も保有方針に合致しており、保有を継続しております。
ロ 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式196非上場株式以外の株式6173,684 (当事業年度において株式数が増加した銘柄)該当事項はありません。
(当事業年度において株式数が減少した銘柄)該当事項はありません。
ハ 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円)㈱ひろぎんホールディングス65,00065,000(保有目的) 同社子会社㈱広島銀行との安定的な金融取引、営業情報等の収集、円滑な取引継続のため(定量的な保有効果)(注1)無(注2)76,70073,872日本国土開発㈱114,500114,500(保有目的) 防護服・環境資機材事業の販売先として円滑な取引継続及び異業種との協業模索のため(定量的な保有効果)(注1)有55,07459,196日本乾溜工業㈱30,00030,000(保有目的) 防護服・環境資機材事業の販売先として円滑な取引継続のため(定量的な保有効果)(注1)有32,13024,900㈱自重堂600600(保有目的) ライフマテリアル事業の販売先として円滑な取引継続のため(定量的な保有効果)(注1)無5,8088,118㈱三井住友フィナンシャルグループ600200(保有目的) 同社子会社㈱三井住友銀行との安定的な金融取引、営業情報の収集、円滑な取引継続のため(定量的な保有効果)(注1)(株式数が増加した理由) 同社は、2024年10月1日に普通株式1株につき3株の割合で株式分割しております。
無(注3)2,0401,796㈱栃木銀行6,0006,000(保有目的) 安定的な金融取引、営業情報の収集、円滑な取引継続のため(定量的な保有効果)(注1)有1,9322,136
(注) 1 定量的な保有効果については記載が困難であります。
保有の合理性は、前事業年度の取引状況等の結果を踏まえて保有に伴う便益やリスクが資本コストに見合っているか等を精査することにより検証しております。
2 ㈱ひろぎんホールディングスは当社株式を保有しておりませんが、同社子会社である㈱広島銀行は当社株式を保有しております。
3 ㈱三井住友フィナンシャルグループは当社株式を保有しておりませんが、同社子会社である㈱三井住友銀行は当社株式を保有しております。
みなし保有株式該当事項はありません。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
④ 当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。
⑤ 当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社96,000
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社6
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社173,684,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社6,000
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社1,932,000
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社㈱栃木銀行
保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社(保有目的) 安定的な金融取引、営業情報の収集、円滑な取引継続のため(定量的な保有効果)(注1)
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社

Shareholders

大株主の状況 (6) 【大株主の状況】
2025年4月30日現在
氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
鈴木 貴久子東京都渋谷区319,9135.49
株式会社Asahicho広島県府中市府川町110300,0005.15
鈴木 一裕東京都渋谷区164,6732.83
三田 さや香東京都世田谷区160,0002.75
澤田 匡宏群馬県桐生市150,0002.58
株式会社日本カストディ銀行(信託E口) 東京都中央区晴海一丁目8番12号127,2002.18
株式会社三井住友銀行東京都千代田区丸の内一丁目1番2号125,0002.15
株式会社広島銀行広島県広島市中区紙屋町一丁目3番8号125,0002.15
日本国土開発株式会社東京都港区虎ノ門四丁目3番13号120,0002.06
中田 一男茨城県守谷市117,0002.01計-1,708,78629.35
(注) 株式会社日本カストディ銀行(信託E口)が所有している127,200株は、「株式給付信託(BBT)」の信託財産として所有している当社株式であります。なお、株式会社日本カストディ銀行(信託E口)が所有している当社株式は、連結財務諸表及び財務諸表においては自己株式として表示しておりますが、発行済株式の総数に対する所有株式数の割合においては、控除対象の自己株式に含めておりません。
株主数-金融機関7
株主数-金融商品取引業者18
株主数-外国法人等-個人24
株主数-外国法人等-個人以外14
株主数-個人その他4,835
株主数-その他の法人34
株主数-計4,932
氏名又は名称、大株主の状況中田 一男
株主総利回り1
株主総会決議による取得の状況 (1) 【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
該当事項はありません。

Shareholders2

発行済株式及び自己株式に関する注記 1.発行済株式に関する事項株式の種類当連結会計年度期首増加減少当連結会計年度末普通株式(株)6,085,401――6,085,401 2.自己株式に関する事項株式の種類当連結会計年度期首増加減少当連結会計年度末普通株式(株)395,647―5,300390,347 (注)自己株式数には、「株式給付信託(BBT)」の信託財産として株式会社日本カストディ銀行(信託E口)が所有している当社株式(当連結会計年度期首132,500株、当連結会計年度末127,200株)が含まれております。
(変動事由の概要)株式会社日本カストディ銀行(信託E口)による株式給付対象者への交付による減少 5,300株

Audit

監査法人1、連結アーク有限責任監査法人
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2025年7月25日アゼアス株式会社取締役会 御中 アーク有限責任監査法人  東京オフィス 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士沼  田  慶  輔 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士松  浦  大  樹 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているアゼアス株式会社の2024年5月1日から2025年4月30日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、アゼアス株式会社及び連結子会社の2025年4月30日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
アゼアス株式会社の棚卸資産の評価の妥当性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 会社は、当連結会計年度の連結貸借対照表において、商品及び製品、原材料並びに仕掛品として棚卸資産1,495,854千円を計上しており、このうち、アゼアス株式会社の棚卸資産は1,248,929千円と連結総資産の14.8%を占めている。
連結財務諸表の注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、会社は、棚卸資産の貸借対照表価額を収益性の低下による簿価切下げの方法により算定している。
棚卸資産の収益性の低下を反映させる方法として、直近の販売価格等を基礎として将来の予測も加味した正味売却価額等が帳簿価額を下回っている場合には、正味売却価額等をもって連結貸借対照表価額とし、帳簿価額と正味売却価額等との差額を売上原価に計上している。
また、入庫から一定期間経過した棚卸資産については、その特性を考慮した上で、経過期間に応じた評価減率を設定するなどして、規則的に評価減を実施している。
このため、正味売却価額等の算定や経過期間に応じた評価減率の設定については、将来の予測や見積りの仮定が含まれており、経営者の主観的な判断や不確実性を伴う。
以上より、当監査法人は、アゼアス株式会社の棚卸資産の評価の妥当性が監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
当監査法人は、アゼアス株式会社の棚卸資産の評価の妥当性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。
・アゼアス株式会社の棚卸資産の評価に係る内部統制の整備・運用状況の有効性を評価した。
・棚卸資産の収益性の低下の有無に係る判断及び簿価切り下げの方針が、会社の事業環境及び棚卸資産の特性に照らして合理的であるかを検討した。
・過年度における正味売却価額の見積りとその後の販売価格を比較、分析することで、経営者による見積りの精度を評価した。
・正味売却価額の基礎となる直近の販売価格についてサンプルを抽出して根拠資料と照合するとともに、将来の予測について、経営者と協議した。
・滞留棚卸資産の評価減率について、販売実績等に則して仮定が合理的であるかを検討した。
・棚卸資産の評価に関する計算資料を入手し、使用されているデータの正確性及び網羅性を確かめるとともに、会社の評価方針に従い簿価切下げ額が正確に算定されているかを再計算により検討した。
固定資産の減損判定の妥当性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 会社は、当連結会計年度の連結貸借対照表において、有形固定資産1,512,233千円及び無形固定資産253,509千円を計上しており、連結総資産の20.9%を占めている。
また、連結財務諸表の注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、会社は、減損の兆候が認められる資産又は資産グループについて減損損失の認識の判定を行い、割引前将来キャッシュ・フローが資産又は資産グループの帳簿価額を下回った場合には、その帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を連結損益計算書に減損損失として計上する。
割引前将来キャッシュ・フローの基礎となる事業計画の策定には、需要予測に基づく販売数量及び販売価格を主要な仮定として用いており、経営者による主観的な判断を伴う重要な会計上の見積りが含まれる。
販売数量や販売価格の予測には不確実性を伴うため、経営者の仮定が割引前将来キャッシュ・フローの見積りに重要な影響を与えている。
また、割引前将来キャッシュ・フローに加算される正味売却価額については不動産鑑定士による鑑定評価が基礎となっており、その算定には専門的な知識及び能力が必要となる。
以上から、当監査法人は、固定資産の減損判定の妥当性が監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
当監査法人は、固定資産の減損判定の妥当性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。
・固定資産の減損の兆候の把握及び減損損失の認識に係る内部統制の整備・運用状況の有効性を評価した。
・減損損失の認識の判定に関する計算資料を入手し、使用されているデータの正確性及び網羅性を確かめるとともに、会社の評価方針に従い割引前将来キャッシュ・フローが正確に算定されているかを再計算により検討した。
資産グループの帳簿価額については、固定資産台帳等に基づいて正確かつ網羅的に集計されているか検討した。
・割引前将来キャッシュ・フローの基礎となる事業計画に関して、経営者に質問を実施するとともに、事業計画の主要な仮定である販売数量及び販売価格の予測について、販売実績や需要予測との整合性を検討した。
また需要予測が、入手しうる外部情報と比較し合理的であるか検討した。
・割引前将来キャッシュ・フローに加算される正味売却価額について、鑑定評価の前提条件、公表されている地価情報の推移等を検討し、不動産鑑定評価からの時点修正が適切に行われているか検討した。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。
監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、アゼアス株式会社の2025年4月30日現在の内部統制報告書について監査を行った。
当監査法人は、アゼアス株式会社が2025年4月30日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。
財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。
内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。
内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。
・財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。
・内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。
監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
<報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。
利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
(注) 1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
アゼアス株式会社の棚卸資産の評価の妥当性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 会社は、当連結会計年度の連結貸借対照表において、商品及び製品、原材料並びに仕掛品として棚卸資産1,495,854千円を計上しており、このうち、アゼアス株式会社の棚卸資産は1,248,929千円と連結総資産の14.8%を占めている。
連結財務諸表の注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、会社は、棚卸資産の貸借対照表価額を収益性の低下による簿価切下げの方法により算定している。
棚卸資産の収益性の低下を反映させる方法として、直近の販売価格等を基礎として将来の予測も加味した正味売却価額等が帳簿価額を下回っている場合には、正味売却価額等をもって連結貸借対照表価額とし、帳簿価額と正味売却価額等との差額を売上原価に計上している。
また、入庫から一定期間経過した棚卸資産については、その特性を考慮した上で、経過期間に応じた評価減率を設定するなどして、規則的に評価減を実施している。
このため、正味売却価額等の算定や経過期間に応じた評価減率の設定については、将来の予測や見積りの仮定が含まれており、経営者の主観的な判断や不確実性を伴う。
以上より、当監査法人は、アゼアス株式会社の棚卸資産の評価の妥当性が監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
当監査法人は、アゼアス株式会社の棚卸資産の評価の妥当性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。
・アゼアス株式会社の棚卸資産の評価に係る内部統制の整備・運用状況の有効性を評価した。
・棚卸資産の収益性の低下の有無に係る判断及び簿価切り下げの方針が、会社の事業環境及び棚卸資産の特性に照らして合理的であるかを検討した。
・過年度における正味売却価額の見積りとその後の販売価格を比較、分析することで、経営者による見積りの精度を評価した。
・正味売却価額の基礎となる直近の販売価格についてサンプルを抽出して根拠資料と照合するとともに、将来の予測について、経営者と協議した。
・滞留棚卸資産の評価減率について、販売実績等に則して仮定が合理的であるかを検討した。
・棚卸資産の評価に関する計算資料を入手し、使用されているデータの正確性及び網羅性を確かめるとともに、会社の評価方針に従い簿価切下げ額が正確に算定されているかを再計算により検討した。
固定資産の減損判定の妥当性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 会社は、当連結会計年度の連結貸借対照表において、有形固定資産1,512,233千円及び無形固定資産253,509千円を計上しており、連結総資産の20.9%を占めている。
また、連結財務諸表の注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、会社は、減損の兆候が認められる資産又は資産グループについて減損損失の認識の判定を行い、割引前将来キャッシュ・フローが資産又は資産グループの帳簿価額を下回った場合には、その帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を連結損益計算書に減損損失として計上する。
割引前将来キャッシュ・フローの基礎となる事業計画の策定には、需要予測に基づく販売数量及び販売価格を主要な仮定として用いており、経営者による主観的な判断を伴う重要な会計上の見積りが含まれる。
販売数量や販売価格の予測には不確実性を伴うため、経営者の仮定が割引前将来キャッシュ・フローの見積りに重要な影響を与えている。
また、割引前将来キャッシュ・フローに加算される正味売却価額については不動産鑑定士による鑑定評価が基礎となっており、その算定には専門的な知識及び能力が必要となる。
以上から、当監査法人は、固定資産の減損判定の妥当性が監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
当監査法人は、固定資産の減損判定の妥当性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。
・固定資産の減損の兆候の把握及び減損損失の認識に係る内部統制の整備・運用状況の有効性を評価した。
・減損損失の認識の判定に関する計算資料を入手し、使用されているデータの正確性及び網羅性を確かめるとともに、会社の評価方針に従い割引前将来キャッシュ・フローが正確に算定されているかを再計算により検討した。
資産グループの帳簿価額については、固定資産台帳等に基づいて正確かつ網羅的に集計されているか検討した。
・割引前将来キャッシュ・フローの基礎となる事業計画に関して、経営者に質問を実施するとともに、事業計画の主要な仮定である販売数量及び販売価格の予測について、販売実績や需要予測との整合性を検討した。
また需要予測が、入手しうる外部情報と比較し合理的であるか検討した。
・割引前将来キャッシュ・フローに加算される正味売却価額について、鑑定評価の前提条件、公表されている地価情報の推移等を検討し、不動産鑑定評価からの時点修正が適切に行われているか検討した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結固定資産の減損判定の妥当性
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 会社は、当連結会計年度の連結貸借対照表において、商品及び製品、原材料並びに仕掛品として棚卸資産1,495,854千円を計上しており、このうち、アゼアス株式会社の棚卸資産は1,248,929千円と連結総資産の14.8%を占めている。
連結財務諸表の注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、会社は、棚卸資産の貸借対照表価額を収益性の低下による簿価切下げの方法により算定している。
棚卸資産の収益性の低下を反映させる方法として、直近の販売価格等を基礎として将来の予測も加味した正味売却価額等が帳簿価額を下回っている場合には、正味売却価額等をもって連結貸借対照表価額とし、帳簿価額と正味売却価額等との差額を売上原価に計上している。
また、入庫から一定期間経過した棚卸資産については、その特性を考慮した上で、経過期間に応じた評価減率を設定するなどして、規則的に評価減を実施している。
このため、正味売却価額等の算定や経過期間に応じた評価減率の設定については、将来の予測や見積りの仮定が含まれており、経営者の主観的な判断や不確実性を伴う。
以上より、当監査法人は、アゼアス株式会社の棚卸資産の評価の妥当性が監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。