財務諸表
CoverPage
提出書類、表紙 | 有価証券報告書 |
提出日、表紙 | 2025-06-30 |
英訳名、表紙 | AKIKAWA FOODS & FARMS CO., LTD. |
代表者の役職氏名、表紙 | 代表取締役社長 秋川 正 |
本店の所在の場所、表紙 | 山口県山口市仁保下郷10317番地 |
電話番号、本店の所在の場所、表紙 | 083(929)0630 |
様式、DEI | 第三号様式 |
会計基準、DEI | Japan GAAP |
連結決算の有無、DEI | true |
当会計期間の種類、DEI | FY |
corp
沿革 | 2【沿革】 年月事項1979年5月無農薬無投薬の健康安全な自然食品の製造及び販売を目的として、山口県山口市に秋川食品株式会社(資本金3,000千円)を設立し、健康鶏卵の製造販売を開始。 1980年11月健康牛乳の本格的な販売開始。 1981年3月仁保有機農業研究会の設立に参加し、有機野菜の健康な食べ物づくり運動を展開。 1981年4月健康若鶏の無投薬飼育技術の開発。 1982年3月牛肉、豚肉の生産販売を開始。 1984年1月健康牛乳の生産者である有限会社秋川牧園へ出資(出資比率54.6% 後に 有限会社あきかわ牛乳)し、同社は当社の子会社となる。 1985年3月健康加工食品(加工冷凍食品)の製造販売を開始。 1986年11月チキンスープの生産能力増強のためスープ工場を増設。 1987年9月食肉保存用の大型冷凍庫を設置。 1988年12月生活クラブ事業連合生活協同組合連合会と取引開始。 1988年12月西日本地区の量販店と取引開始。 1990年12月健康食肉の生産能力増強のため本社工場にパックセンター(食肉包装工場)を設置。 1993年11月販売の全国展開のためのブランド化を目指し、株式会社秋川牧園に商号を変更。 1993年11月健康加工食品の生産能力増強のため、本社工場に冷凍食品工場を設置。 1993年11月高品質の健康鶏卵生産能力増強のため、本社工場に採卵農場を設置。 1995年6月消費者情報の収集と「健康安全・高品質の食べ物づくり」のブランド浸透のため、直売店「牧園倶楽部」東広島店をゆめタウン東広島店内にオープン。 1996年3月有限会社秋川牧園(後に 有限会社あきかわ牛乳)への出資金の全額を譲渡し、同社は当社の子会社でなくなる。 1997年1月首都圏への販売力強化のため、東京営業所を東京都港区に設置。 1997年6月関東地区の量販店と取引開始。 1997年11月日本証券業協会に株式を店頭登録。 1998年6月直売店「牧園倶楽部」閉鎖。 1999年4月有限会社あきかわ牛乳(連結子会社)の出資口数の52%を取得。 2000年3月有限会社菊川農場(現 連結子会社)の出資口数の全てを取得。 2000年3月株式会社スマイル生活(連結子会社)を設立。 2002年2月有限会社むつみ牧場(現 連結子会社)の出資口数の10%を取得。 2002年2月冷凍食品の生産能力増強と品質向上のため、冷凍食品工場を増設。 2004年9月株式会社スマイル生活を吸収合併。 2004年12月日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。 2005年1月株式会社チキン食品の株式を100%取得し、連結子会社とする。 2009年3月株式会社ゆめファーム(現 連結子会社)を設立。 2009年12月有限会社あきかわ牛乳(連結子会社)の出資口数の残り全てを取得し、100%子会社とする。 2010年4月ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。 2010年5月有限会社篠目三谷の株式を追加取得し、連結子会社とする。 2013年7月東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。 2013年8月東京営業所閉鎖。 2018年3月冷凍食品の生産能力増強のため、冷凍食品第3工場を増設。 2021年7月有限会社あきかわ牛乳を吸収合併。 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から、スタンダード市場に移行。 2023年11月直販事業の販売増加に応えるため、新物流センターを建設。 2024年3月秋川牧園(常州)農業有限公司の株式を100%取得し、連結子会社とする。 |
事業の内容 | 3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の子会社)は、当社(㈱秋川牧園)及び連結子会社6社(㈲篠目三谷、㈱ゆめファーム、㈲菊川農場、㈱チキン食品、㈲むつみ牧場及び秋川牧園(常州)農業有限公司で構成されております。 また、資本関係はないものの協力関係がある生産農場とともに、農薬・化学肥料・抗生物質等の薬物・化学添加物に頼らない安全な食肉、加工食品、鶏卵、牛乳、一般食品等に関連する事業活動を展開しております。 当社グループの事業内容及び関係会社の当該事業に係る主な位置付けは次のとおりであります。 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)生産卸売事業 主要な製品は、食肉、加工食品、鶏卵及び牛乳等であります。 食肉、加工食品は、㈲菊川農場と当社の協力農場において生産された若鶏等を、㈱チキン食品等において一次処理加工を行い、当社で製品化し、販売しております。 中国においては、秋川牧園(常州)農業有限公司が若鶏の生産・販売を行っております。 鶏卵は、㈲篠目三谷において生産された鶏卵を、当社において製品化し、販売しております。 牛乳は、㈲むつみ牧場で生産した原乳を、当社において製品化し、販売しております。 販売先としましては、生協、量販店、小売店等であります。 (2)直販事業 生産卸売事業等において製造された製品と、外部取引先より仕入れた商品を会員様に販売しております。 以上当社グループについて、主なものを図示すると次のとおりであります。 |
関係会社の状況 | 4【関係会社の状況】 名称住所資本金(千円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社) ㈲菊川農場(注)1山口県下関市菊川町大字久野3,000鶏肉の生産100鶏肉の仕入建物等の賃貸資金援助あり役員の兼任あり㈱チキン食品(注)1山口県山口市仁保下郷60,000鶏肉の一次処理加工100鶏肉の一次処理資金援助あり役員の兼任あり㈲むつみ牧場(注)2.3.4山口県萩市大字高佐下3,000原乳の生産48[52]原乳の仕入建物等の賃貸資金援助あり役員の兼任あり㈲篠目三谷(注)1.2.3山口県山口市阿東篠目10,000鶏卵の生産49[48]鶏卵の仕入土地の賃貸資金援助あり役員の兼任あり㈱ゆめファーム(注)2.3山口県山口市仁保下郷500青果の生産48[42]青果の仕入資金援助あり役員の兼任あり秋川牧園(常州)農業有限公司(注)1江蘇省常州市(中華人民共和国)202,500鶏肉の生産・販売100資金援助あり役員の兼任あり (注)1.特定子会社に該当しております。 2.議決権の所有割合は50%以下ですが、実質的に支配しているため、連結子会社に含めております。 3.議決権の所有割合の[ ]内は、緊密な者の所有割合で、外数となっております。 4.債務超過会社で債務超過の額は、2025年2月末日時点で93,253千円となっております。 |
従業員の状況 | 5【従業員の状況】 (1)連結会社の状況 2025年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)生産卸売事業232(145)直販事業62(5) 報告セグメント計294(150)全社(共通)38(8)合計332(158)(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は( )内に外数で記載しております。 2.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。 (2)提出会社の状況 2025年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)263(86)42.513.14,993 セグメントの名称従業員数(人)生産卸売事業163(73)直販事業62(5) 報告セグメント計225(78)全社(共通)38(8)合計263(86)(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は( )内に外数で記載しております。 2.平均年齢、平均勤続年数、平均年間給与は、月給社員について表示しております。 3.平均年間給与は、税込支払給与額であり、基準外賃金及び賞与を含んでおります。 4.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。 (3)労働組合の状況 労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。 (4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異①提出会社当事業年度管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1.男性労働者の育児休業取得率(%)(注)2.労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1.全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者12.5100.060.485.897.7(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。 2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。 ②連結子会社 連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。 |
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 | 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループが1970年代から先駆的に取り組んだ食の安心・安全はほとんどの消費者が認める共通の価値観となりました。 一方、地球温暖化などの環境問題の顕在化、原発事故と再生可能エネルギーへのシフト、減少を始めた日本の人口と待ったなしの地方創生など、今ほど真の賢さと変革の実行力が必要とされている時代はありません。 当社グループは、①私たちは持続可能で真に豊かな社会への変革に貢献します、②私たちは理想の農業を追求します、③私たちは一人一人の主体性を起点として、活力溢れる会社をつくります、の3つの企業理念(私たちの目指すもの)を掲げ、食の健康と安全を大切にする消費者にとってのNO.1ブランドを目指し、価値創造に積極的に取り組むことを経営の基本方針としております。 (2)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 深刻化する人手不足を大きな背景とした様々なコストの上昇、ますます不安定化する世界情勢など、事業環境は今後さらに厳しいものになっていくと想定されます。 当社グループではその中でも持続的な成長に向けて、人財力、ブランド力、事業競争力をさらに高めるため、今年2年目となる中期計画の7つの基本戦略を柱に様々な課題に取り組んでまいります。 (中期経営計画 7つの基本戦略)①人財戦略 持続的な成長に向けて一番の鍵となる人財力を高めるため、社員が安心してチャレンジできる環境づくり、人財マネジメントの強化、社員満足度の向上、人事部門の強化など、様々な課題に取り組んでまいります。 ②ファン化戦略 秋川牧園の食をより多くの方に食べていただき、また食の安心・安全の大切さや秋川牧園の様々な取り組みの情報発信を強化することで、秋川牧園ファンを増やし、ブランド力をさらに高めてまいります。 ③鶏肉・冷食事業の変革 日本の人口減少と人手不足の深刻化が進む中でも、鶏肉・冷食事業をさらに成長させるため、冷食の商品構成の成型品シフト、機械化及びIT化、商品開発の強化、販売・製造計画の精緻化など、様々な変革を進めてまいります。 ④直販事業の強化 直販事業の成長力を高めていくために、ベースとなるブランド力の向上、会員様限定商品の開発、ユーザビリティの改善、顧客との関係づくりの高度化など、事業の独自性と競争力の強化に取り組んでまいります。 ⑤中国鶏肉事業の基盤の確立 2024年3月より当社グループの連結子会社となった秋川牧園(常州)農業有限公司ですが、販路の拡大、鶏の無投薬飼育技術のさらなる安定化、加工における品質管理の強化などにより、事業基盤の確立に取り組んでまいります。 ⑥サステナビリティ戦略 サステナビリティ推進委員会を設置し、脱炭素、脱プラ、地域連携の強化など、総合的な取り組みを全社的に進めます。 また、野菜や穀類の生産を起点にした「土の分野」の事業化にチャレンジし、深刻化する中山間地の農業問題への貢献を目指します。 ⑦食の信頼 秋川牧園の「食の信頼」を引き続き守っていくため、品質管理及び生産管理をさらに強化していきます。 また、消費者からの期待に応えるためにも、商品力の強化や各現場での改善活動による生産性の向上にも継続的に取り組んでまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、2033年3月期に売上高120億円、売上高経常利益率4%以上を達成することを、数値目標として設定しております。 |
サステナビリティに関する考え方及び取組 | 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社は企業理念である「①持続可能で真に豊かな社会への変革に貢献します ②理想の農業を追求します ③一人一人の主体性を起点として活力あふれる会社をつくります」の3つの価値観のもと、創業以来、農薬など化学物質に依存しない食づくりや、地域循環型で自然と共生する農業のモデルづくりなど、サステナブルな社会への変革に貢献すべく、積極的に取り組んでまいりました。 今後も世界の価値観がサステナビリティ重視にシフトする変化を事業の追い風にすべく、様々な課題に積極的に取り組んでまいります。 (1)ガバナンス サステナビリティを含む全般的なリスク及び機会の管理・実行につきましては、代表取締役社長を中心として立案した中期経営計画、年度の事業計画並びにリスク管理方針を取締役会(監査役を含む)で協議・検討の上、決定しております。 そして、その方針に基づき、代表取締役社長をトップとして各部門が具体的な取り組みを進めており、取締役会及び監査役会は執行状況を適宜監督しております。 サステナビリティに関する取組みを全社で横断する組織「サステナビリティ推進委員会」を2024年7月に設置しております。 委員会のメンバーは、代表取締役社長を委員長とし、常勤取締役、常勤監査役及び各部門長、事務局で構成されております。 サステナビリティ推進委員会では、リスク及び機会の現状把握、課題の抽出、目標設定、具体的なアクション、進捗状況の確認等をメインの活動としております。 サステナビリティ推進委員会の活動状況は取締役会等に定期的に報告され、適宜監督・助言等を受けるようガバナンス体制を構築していきたいと考えております。 (2)戦略 当社グループは温室効果ガスの削減と地域循環システムの構築による飼料原料の自給率の向上の2点を重点課題に位置付け、取り組みを強化しております。 ①気候変動への対応に関する戦略 当連結会計年度における具体的な取り組みは以下になります。 ・直販事業の物流センターで使用する電気を再生可能エネルギー電力に切り替え(約155トン/年のCO2削減)・廃プラスチック用の洗浄機を新たに導入し、工場から出るプラスチック・ビニール袋などのリサイクル化を実現・地域の農家との飼料米プロジェクトによる飼料米作付け面積の拡大(前年比1.8%増加) ②人的資本に関する戦略 当社グループは、多様な人財の個性と主体性を尊重し、その特徴を活かし、一人一人が活き活きと働くことのできる会社をつくっていくことが、持続的な成長に向けての原動力であると考えております。 人財の多様性については、女性社員の活用の強化をはじめ、外国人や知的障がい者等の採用を積極的に行っており、その方たちが働きやすい環境づくりや人財育成を実施しております。 人財戦略について、代表取締役社長及び経営管理部(人事課)を中心に検討を進め、新たな中期経営計画に掲げられている以下の基本方針をもとに様々な取り組みを行ってまいります。 (基本方針)・成長環境・モチベーション環境の優れた会社・事業が成長するための人財豊富な会社・その人財がしっかりと活きる会社を目指す (具体的な取り組み)・エンゲージメント及び社員満足度の向上(給与・休日などの待遇改善、福利厚生の充実、職場環境の改善など)・チャレンジしやすい環境づくり(組織整備、情報共有、権限委譲、仕事の進め方の見直しなど)・採用力の強化(人事課の強化と予算の増額、働く人にとって魅力ある職場づくり、リファラル採用制度など)・人財マネジメントの強化(キャリアデザインシート・目標管理制度(MBO)の導入、上司・部下のコミュニケーションの充実、人事制度の適切な見直しなど) (3)リスク管理 当社グループでは、サステナビリティに関する情報収集や自社のデータの分析を実施するなどして、リスク及び機会の把握と対策の検討・実行を行っております。 ・温室効果ガスの排出量の算出は、サステナビリティ推進委員会事務局で行っており、年間の排出量が出た時点で、サステナビリティ推進委員会で共有・検討を行っております。 また取締役会等においても情報の共有を図っております。 ・飼料原料の自給化における栽培面積及び収量の分析等は生産部を中心に行っております。 また、飼料米の専門家を含むメンバーで構成される協議会を開催し、飼料米の収量拡大や飼料原料におけるサステナビリティの向上のための情報の収集と検討を行っております。 サステナビリティに関するリスク及び機会として認識している主なものは以下になります。 (リスク)・温室効果ガスの削減については、自社での太陽光発電の拡大や外部からの再生エネルギーの調達が重要な手段になると考えております。 しかし、自社での太陽光発電の拡大は設置スペースの制約があること、外部からの再生エネルギーの調達の拡大はコストアップ要因になることが、阻害要因(リスク)となるものと認識しております。 ・飼料原料の自給化については、品種改良や生産技術の向上等の機会がありますが、一方で生産者の高齢化や、異常気象等による生産量への影響がリスクとして挙げられます。 ・地球温暖化に伴う気候変動の深刻化により、海外からの輸入飼料の安定的な調達や、当社グループにおける生産(鶏肉、鶏卵、青果など)がリスクにさらされる可能性があります。 また昨今の大規模な水害に関しても当社グループの生産・製造・管理設備、及び仕入・販売における流通面などへの影響も懸念されます。 (機会)・日本においてもSDGsをはじめとするサステナビリティ重視の価値観が徐々に浸透してきております。 そのことは、有機農業、地域循環、農業の活性化などに創業以来取り組んできた当社グループにとっては、今後のブランディング及び事業展開においてプラス要因になるものと考えております。 ・日本の農業の立地としては中山間地は条件が悪く、今後も農業が持続できるかについては、引き続き危機的な状況にあると認識しております。 一方で、そのことは新たな農地を確保しやすくなることを意味します。 また、社会的な課題としての重要性が増すことも、中山間地での農業の事業拡大のプラス要因になるものと考えております。 (4)指標及び目標①気候変動への対応に関する指標及び目標 当社グループは温室効果ガスの削減と地域循環システムの構築による飼料原料の自給率の向上の2点を重点課題に位置付け、取り組みを強化しております。 当連結会計年度においてScope1、Scope2の排出量の算定を行っております。 今後については算定結果を踏まえて具体的な削減に向けて、目標設定及びモニタリング方法などの検討を行ってまいります。 (2025年3月期のCO2排出量)区分算出値(t-CO2)当社(単体)2,711連結子会社2,682合計5,393 区分算出値(t-CO2)Scope12,394Scope22,999合計5,393Scope1:事業者自らの燃料消費などによる直接排出(畜糞から発生するCO2排出量は算出値に含んでおりますが、畜糞利用によるCO2削減量は除外しております。 )Scope2:他社から供給された電気等の使用による間接排出 ②人的資本に関する指標及び目標 当社グループでは、女性、障がい者、外国人、中途採用者など、多様な個性、特徴、経験をもつ人材が既に活躍しております。 今後につきましては、さらに重要性が増していく人財育成や人財確保に向けて、人的資本への投資をさらに強化してまいります。 (女性管理職比率、男女間賃金格差 ※連結) 2025年3月期2027年3月期(目標)女性管理職比率12.9%20.0%男女間賃金格差59.8%65.0%※女性管理職比率は課長職相当以上を対象として算出しております。 |
戦略 | (2)戦略 当社グループは温室効果ガスの削減と地域循環システムの構築による飼料原料の自給率の向上の2点を重点課題に位置付け、取り組みを強化しております。 ①気候変動への対応に関する戦略 当連結会計年度における具体的な取り組みは以下になります。 ・直販事業の物流センターで使用する電気を再生可能エネルギー電力に切り替え(約155トン/年のCO2削減)・廃プラスチック用の洗浄機を新たに導入し、工場から出るプラスチック・ビニール袋などのリサイクル化を実現・地域の農家との飼料米プロジェクトによる飼料米作付け面積の拡大(前年比1.8%増加) ②人的資本に関する戦略 当社グループは、多様な人財の個性と主体性を尊重し、その特徴を活かし、一人一人が活き活きと働くことのできる会社をつくっていくことが、持続的な成長に向けての原動力であると考えております。 人財の多様性については、女性社員の活用の強化をはじめ、外国人や知的障がい者等の採用を積極的に行っており、その方たちが働きやすい環境づくりや人財育成を実施しております。 人財戦略について、代表取締役社長及び経営管理部(人事課)を中心に検討を進め、新たな中期経営計画に掲げられている以下の基本方針をもとに様々な取り組みを行ってまいります。 (基本方針)・成長環境・モチベーション環境の優れた会社・事業が成長するための人財豊富な会社・その人財がしっかりと活きる会社を目指す (具体的な取り組み)・エンゲージメント及び社員満足度の向上(給与・休日などの待遇改善、福利厚生の充実、職場環境の改善など)・チャレンジしやすい環境づくり(組織整備、情報共有、権限委譲、仕事の進め方の見直しなど)・採用力の強化(人事課の強化と予算の増額、働く人にとって魅力ある職場づくり、リファラル採用制度など)・人財マネジメントの強化(キャリアデザインシート・目標管理制度(MBO)の導入、上司・部下のコミュニケーションの充実、人事制度の適切な見直しなど) |
指標及び目標 | (4)指標及び目標①気候変動への対応に関する指標及び目標 当社グループは温室効果ガスの削減と地域循環システムの構築による飼料原料の自給率の向上の2点を重点課題に位置付け、取り組みを強化しております。 当連結会計年度においてScope1、Scope2の排出量の算定を行っております。 今後については算定結果を踏まえて具体的な削減に向けて、目標設定及びモニタリング方法などの検討を行ってまいります。 (2025年3月期のCO2排出量)区分算出値(t-CO2)当社(単体)2,711連結子会社2,682合計5,393 区分算出値(t-CO2)Scope12,394Scope22,999合計5,393Scope1:事業者自らの燃料消費などによる直接排出(畜糞から発生するCO2排出量は算出値に含んでおりますが、畜糞利用によるCO2削減量は除外しております。 )Scope2:他社から供給された電気等の使用による間接排出 ②人的資本に関する指標及び目標 当社グループでは、女性、障がい者、外国人、中途採用者など、多様な個性、特徴、経験をもつ人材が既に活躍しております。 今後につきましては、さらに重要性が増していく人財育成や人財確保に向けて、人的資本への投資をさらに強化してまいります。 (女性管理職比率、男女間賃金格差 ※連結) 2025年3月期2027年3月期(目標)女性管理職比率12.9%20.0%男女間賃金格差59.8%65.0%※女性管理職比率は課長職相当以上を対象として算出しております。 |
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 | 当社グループは、多様な人財の個性と主体性を尊重し、その特徴を活かし、一人一人が活き活きと働くことのできる会社をつくっていくことが、持続的な成長に向けての原動力であると考えております。 人財の多様性については、女性社員の活用の強化をはじめ、外国人や知的障がい者等の採用を積極的に行っており、その方たちが働きやすい環境づくりや人財育成を実施しております。 人財戦略について、代表取締役社長及び経営管理部(人事課)を中心に検討を進め、新たな中期経営計画に掲げられている以下の基本方針をもとに様々な取り組みを行ってまいります。 (基本方針)・成長環境・モチベーション環境の優れた会社・事業が成長するための人財豊富な会社・その人財がしっかりと活きる会社を目指す (具体的な取り組み)・エンゲージメント及び社員満足度の向上(給与・休日などの待遇改善、福利厚生の充実、職場環境の改善など)・チャレンジしやすい環境づくり(組織整備、情報共有、権限委譲、仕事の進め方の見直しなど)・採用力の強化(人事課の強化と予算の増額、働く人にとって魅力ある職場づくり、リファラル採用制度など)・人財マネジメントの強化(キャリアデザインシート・目標管理制度(MBO)の導入、上司・部下のコミュニケーションの充実、人事制度の適切な見直しなど) |
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 | ②人的資本に関する指標及び目標 当社グループでは、女性、障がい者、外国人、中途採用者など、多様な個性、特徴、経験をもつ人材が既に活躍しております。 今後につきましては、さらに重要性が増していく人財育成や人財確保に向けて、人的資本への投資をさらに強化してまいります。 (女性管理職比率、男女間賃金格差 ※連結) 2025年3月期2027年3月期(目標)女性管理職比率12.9%20.0%男女間賃金格差59.8%65.0%※女性管理職比率は課長職相当以上を対象として算出しております。 |
事業等のリスク | 3【事業等のリスク】 当社の経営成績、株価及び財務状況に影響を及ぼす可能性のある主な事項を下記に記載いたしました。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 ① 飼料原料価格の変動 飼料原料価格は、作況や船運賃、為替変動や世界的な需要動向、さらには投機的な資金の動きにより大きく変動します。 この変動に対し、国からの拠出金と飼料業界・生産者の積み立てにより運営される飼料安定基金制度があり、価格の高騰時には、この基金からの補填により生産段階の負担増が大きく軽減される仕組みとなっております。 しかしながら、飼料価格の高騰が長期化する場合には、飼料コストの上昇は避けられず、製品価格への転嫁が必要となります。 ② 鶏病の発症及び防疫対策として実施される、行政による生産物の移動制限措置 近年、高病原性鳥インフルエンザが世界各地で継続的に発生しており、世界的な問題となっております。 当社グループでは、鳥インフルエンザ対策には万全を期しておりますが、当社グループの農場で発症した場合には、生産及び販売の減少等の影響を受ける可能性があります。 また、当社グループの農場での発症はなくても、近隣の別の農場で発症した場合には、行政による生産物の移動制限措置、さらには風評被害により、生産及び売上の減少等の影響を受ける可能性があります。 しかしながら、この行政による移動制限の範囲や期間は、経済的影響を配慮して小規模なものになってきておりますし、風評被害につきましても、消費者の冷静な行動が定着しつつありますので、総合的にはリスクは縮小傾向にあるものと考えております。 ③ 特定取引先に対する売上構成比の高さについて 当社グループの生活協同組合に対する売上構成比は高い状況にあります。 これは、食の安心・安全の面で当社グループの方針と生活協同組合の安全な食品を消費者に届ける目的が共通することによるものです。 また、当社グループは、安全な食べ物を、高い信頼性の中で総合的に生産する能力を有しており、一方、生活協同組合は、多くの消費者を組織化し、学習会等の開催で、安全な食べ物の必要性について啓蒙活動を行いながら、食品を供給する事業を行っており、良い形で双方の機能分担と互恵的な関係が長期的に保持されております。 しかしながら、生活協同組合の中でも主取引先であるグリーンコープ生活協同組合連合会及び生活クラブ事業連合生活協同組合連合会の売上構成比は高く、その業績の影響を受ける可能性があります。 |
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 | 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。 )の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日)におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大などを背景に、緩やかな回復基調が持続しました。 その一方で、物価上昇や中国経済の減速、為替相場の急激な変動などにより、先行きは依然として不透明な状況が続きました。 食品業界につきましては、原材料や人件費など様々なコストが上昇する中で、実質所得の伸び悩みを背景に消費者の節約意識は高まっており、厳しい事業環境となっております。 当社グループにつきましては、上期はコロナ禍の終息に伴う宅配特需からの反動減の影響が残りましたが、下期からは鶏肉及び冷凍加工食品を中心に販売が好調に推移しました。 また、2024年3月に連結子会社化した秋川牧園(常州)農業有限公司が加わったことも寄与し、売上高は増加しました。 利益面につきましては、販売増及び値上げの効果があった一方で、人財確保に向けた人件費の増加や、2023年11月に建設した新直販物流センターの償却負担といった、今後の成長を見据えた戦略的投資が減益要因となりました。 さらに、円安による飼料価格の高止まりなど様々な仕入コストの上昇も加わり、減益となりました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は、79億57百万円(前年同期比7.6%増)、営業損失は3百万円(前年同期は11百万円の営業利益)、経常利益は51百万円(前年同期比66.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は28百万円(前年同期比71.3%減)となりました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 (生産卸売事業)生産卸売事業につきましては、製品の値上げに加えて、鶏肉及び冷凍加工食品の販売増の効果や、中国において鶏肉の生産と販売を展開する秋川牧園(常州)農業有限公司が連結子会社に加わったこと等により、売上高は増加しました。 利益面につきましては、人件費の上昇や2024年2月に行った冷凍設備の更新投資に伴う減価償却費の増加といったコストアップ要因がありましたが、製品値上げ及び販売増の効果により増益となりました。 この結果、生産卸売事業の売上高は、62億65百万円(前年同期比9.2%増)、営業利益は4億12百万円(前年同期比8.7%増)となりました。 (直販事業)当社の食を中心とした安心・安全な食品を全国の個人の消費者に直接お届けする直販事業につきましては、会員数の増加と注文率の改善により8月以降は販売が前年を上回る流れが継続し、売上高は増加しました。 利益面につきましては、値上げ及び販売増の効果があったものの、2023年11月に建設した新物流センターの償却負担や人件費の増加、会員募集費の積極的な投入などのコストアップ要因により減益となりました。 この結果、直販事業の売上高は、16億91百万円(前年同期比2.1%増)、営業利益は29百万円(前年同期比59.3%減)となりました。 財政状態については次のとおりであります。 (資産)当連結会計年度末の総資産は、前年同期に比べ75百万円増加して71億26百万円となりました。 これは主に現金及び預金の増加(2億71百万円)、原材料及び貯蔵品の減少(71百万円)、仕掛品の減少(47百万円)及び商品及び製品の減少(38百万円)等によるものです。 (負債)負債につきましては、前年同期に比べ75百万円増加して49億39百万円となりました。 これは主に短期借入金の増加(1億98百万円)及び長期借入金の減少(1億44百万円)等によるものです。 (純資産)純資産につきましては、前年同期に比べ0百万円減少して21億86百万円となりました。 これは主に剰余金の配当による減少(41百万円)及び親会社株主に帰属する当期純利益による増加(28百万円)によるものです。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。 )は、税金等調整前当期純利益が47百万円(前連結会計年度は1億49百万円の純利益)となり、減価償却費(4億88百万円)、棚卸資産の減少(1億65百万円)、長期借入れによる収入(4億円)、短期借入金の純増(2億39百万円)等から、有形固定資産の取得による支出(4億58百万円)、長期借入金の返済による支出(5億85百万円)等を控除した結果、前連結会計年度末に比べ2億71百万円増加し、9億68百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は7億25百万円(前連結会計年度は3億93百万円の獲得)となりました。 これは主として、税金等調整前当期純利益(47百万円)、減価償却費(4億88百万円)、棚卸資産の減少(1億65百万円)によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は4億51百万円(前連結会計年度は11億14百万円の使用)となりました。 これは主として、有形固定資産の取得による支出(4億58百万円)によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は4百万円(前連結会計年度は6億37百万円の獲得)となりました。 これは主として、長期借入れによる収入(4億円)、短期借入金の純増(2億39百万円)等から、長期借入金の返済による支出(5億85百万円)等を控除した結果によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績a.生産実績1)生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)生産卸売事業(千円)7,020,477102.6直販事業(千円)--合計(千円)7,020,477102.6 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 2.直販事業は、商品及び生産卸売事業等で生産した製品の販売を行っておりますので、生産実績はありません。 2)商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)生産卸売事業(千円)63,01170.2直販事業(千円)556,969107.8合計(千円)619,980102.2 (注)金額は仕入価格で表示しております。 b.受注実績 当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日) 前年同期比(%) 生産卸売事業(千円)6,265,504109.2直販事業(千円)1,691,952102.1合計(千円)7,957,457107.6 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)グリーンコープ生活協同組合連合会1,692,81722.91,778,32022.3生活クラブ事業連合生活協同組合連合会1,241,50116.81,315,89516.5合計2,934,31839.73,094,21538.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績及び財政状態等は、以下のとおりであります。 経営成績の分析(売上高) 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ5億64百万円増加し、79億57百万円(前年同期比7.6%増)となりました。 上期はコロナ禍の終息に伴う宅配特需からの反動減の影響が残りましたが、下期からは鶏肉及び冷凍加工食品を中心に販売が好調に推移しました。 また、2024年3月に連結子会社化した秋川牧園(常州)農業有限公司が加わったことも寄与し増加しました。 (売上総利益) 当連結会計年度における売上総利益は、前連結会計年度に比べ1億65百万円増加し、19億8百万円(前年同期比9.5%増)となりました。 売上総利益率は、原材料や人件費などのコストアップ要因がありましたが、製品の値上げ効果や販売増により前連結会計年度に比べ0.4ポイント増加し、24.0%となりました。 (営業利益) 当連結会計年度における営業利益は、前連結会計年度に比べ14百万円減少し、3百万円の営業損失(前年同期は11百万円の営業利益)となりました。 営業利益率は、上記の売上総利益率の増加がありましたが、間接部門における今後の成長を見据えた戦略的投資の増加等により前連結会計年度に比べ0.24ポイント減少し、マイナス0.04%となりました。 (経常利益) 当連結会計年度における経常利益は、前連結会計年度に比べ1億1百万円減少し、51百万円(前年同期比66.4%減)となりました。 経常利益率は、上記の営業利益率の減少に加えて、飼料価格高騰に伴う飼料価格安定基金からの補填金収入の減少の影響等により前連結会計年度に比べ1.5ポイント減少し、0.6%となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ70百万円減少し、28百万円(前年同期比71.3%減)となりました。 当期純利益率は上記の経常利益率の減少の影響により前連結会計年度に比べ0.9ポイント減少し、0.4%となりました。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 財政状態の分析(流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、29億33百万円(前連結会計年度末は28億61百万円)となり、前連結会計年度末と比べ72百万円増加いたしました。 これは主に現金及び預金の増加(2億71百万円)、原材料及び貯蔵品の減少(71百万円)、仕掛品の減少(47百万円)及び商品及び製品の減少(38百万円)等によるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は、41億92百万円(前連結会計年度末は41億89百万円)となり、前連結会計年度末と比べ2百万円増加いたしました。 主な要因は、有形固定資産の増加(7百万円)によるものであります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、26億88百万円(前連結会計年度末は24億91百万円)となり、前連結会計年度末と比べ1億97百万円増加いたしました。 主な要因は、短期借入金の増加(1億98百万円)によるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は、22億50百万円(前連結会計年度末は23億72百万円)となり、前連結会計年度末と比べ1億21百万円減少いたしました。 主な要因は、長期借入金の減少(1億44百万円)によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、21億86百万円(前連結会計年度末は21億87百万円)となり、前連結会計年度末と比べ0百万円減少いたしました。 主な要因は、為替換算調整勘定の増加(13百万円)及び利益剰余金の減少(13百万円)によるものであります。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、次のとおりであります。 当社グループでは、目標とする経営指標を、売上高経常利益率4%以上を達成することを、数値目標として設定しておりますが、当連結会計年度につきましては0.6%となっております。 ②キャッシュ・フローの分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料や商品の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。 投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関等からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関等からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は34億22百万円となっております。 また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は9億68百万円となっております。 ③重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 |
研究開発活動 | 6【研究開発活動】 当社グループは、1972年に健康・安全な食づくりをスタートして以来、若鶏の無投薬飼育、全植物性飼料の開発、有機塩素系化学物質の畜産物への残留の改善、ポストハーベスト無農薬コーンの開発輸入、飼料原料の非遺伝子組み換え化、野菜の無農薬栽培技術の開発など、一般には非常に困難とされていた食の安全性上の課題を技術開発を進めることによってクリアし、消費者から大きな評価をいただいてきました。 当社グループでは、今まで培った食の安心・安全に対するノウハウを強みとしつつ、さらに消費者の健康に向けて、よりトータルに提案できる会社を目指し、研究開発を推進していきたいと考えております。 また、世界的に食糧不足のリスクが高まる中、飼料原料の多くを輸入に依存する日本の畜産業界にあって、飼料の自給率を高めるための研究開発を進めることは、長期的な安定生産のためにも重要なテーマであると認識しております。 当連結会計年度の主要な研究テーマと活動状況は次のとおりで、研究開発費の総額は30,481千円であります。 (1)生産卸売事業(若鶏等の飼育技術の開発) 若鶏、採卵鶏、乳牛等の家畜の飼育における生産性と品質の向上を目指し、研究開発を進めております。 その中でも主力の若鶏につきましては、鶏の腸内細菌叢の改善に向けての技術開発や、大腸菌症の種類や感染経路の特定、より効果的な防疫対策についての研究をしております。 (飼料栽培と活用に関する開発) 飼料の原材料の国産自給率向上を目指して、飼料米の専用品種を採用しての多収穫試験栽培や、飼料米を実際に飼料に配合しての家畜の飼育実験などの研究開発を進めております。 (新商品の開発) 自らが生産を行うことの強みを活かして、動物性の飼料原料を使用しない「全植たまご」のように、飼料の中身や飼育・栽培方法から差別化できる商品の開発を行っております。 また、当社グループが生産する素材(鶏肉、鶏卵、牛乳など)を活かした加工品の開発を積極的に進めていき、ブランド力を向上させていきたいと考えております。 (2)直販事業 該当事項はありません。 |
設備投資等の概要 | 1【設備投資等の概要】 当社グループでは、当連結会計年度において、495百万円の設備投資を実施しました。 この中には鶏卵生産の子会社である(有)篠目三谷における定期的な採卵鶏の取得(1億50百万円)を含んでおります。 これ以外で主なものは、当社における平飼い卵の生産設備(47百万円)、冷凍食品工場のフライヤー設備の増設(41百万円)などであります。 |
主要な設備の状況 | 2【主要な設備の状況】 当社グループにおける主要な設備は、次のとおりです。 (1)提出会社2025年3月31日現在 事業所(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(千円)機械装置及び運搬具(千円)土地(千円)(面積㎡)その他(千円)合計(千円)本社工場(山口県山口市)生産卸売事業冷凍食品包装機器、加工食品製造設備他483,696276,282323,924(50,906.12)15,9841,099,887159[70]農場用地(山口県山口市)生産卸売事業鶏卵生産設備33,52510,89612,633(4,930.00)8457,141-農場用地(山口県美祢市)生産卸売事業若鶏生産設備1,59101,768(3,437.00)-3,3601[-]農場用地(山口県下関市)生産卸売事業若鶏生産設備50,963781164,309(31,131.66)0216,0543[-]農場用地(福岡県鞍手郡小竹町)生産卸売事業若鶏生産設備33,7610--33,761-農場用地(山口県山口市)生産卸売事業鶏卵生産設備--128,340(50,039.00)-128,34019[1]農場用地(山口県周南市)生産卸売事業---10,263(13,807.00)-10,263-本社工場(山口県山口市)生産卸売事業牛乳製造プラント24,45213,10048,885(6,948.00)1,19887,6374[ 3]農場用地(山口県萩市)生産卸売事業牛乳生産設備20,688665-15921,5131[-]本社工場(山口県山口市)直販事業宅配業務設備528,88646,09624,499(3,493.68)10,995610,47762[ 5]本社事務所(山口県山口市)全社資産会社統括業務設備、販売管理システム114,33918,20454,626(21,352.26)68,347255,51738[ 8] (2)国内子会社2025年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(千円)機械装置及び運搬具(千円)土地(千円)(面積㎡)その他(千円)合計(千円)㈲篠目三谷篠目農場・三谷農場(山口県山口市)生産卸売事業鶏卵生産設備27,4887,764100(2,214.00)96,448131,80119[ 1]㈱ゆめファームゆめファーム(山口県山口市)生産卸売事業青果生産設備-6,1092,441(8,887.00)-8,5504[-]㈲菊川農場菊川農場(山口県下関市)生産卸売事業若鶏飼育設備9103,969-514,9313[-]㈲菊川農場小鯖農場(山口県山口市)生産卸売事業若鶏飼育設備69,31023156,399(24,254.00)-125,9423[-]㈲菊川農場御徳農場(福岡県鞍手郡 小竹町)生産卸売事業若鶏飼育設備38,6111,996-040,608-㈲菊川農場南関農場(熊本県玉名郡 南関町)生産卸売事業若鶏飼育設備283,32331,505160,429(84,639.29)7,714482,97211[ 1]㈱チキン食品チキン食品(熊本県玉名郡 南関町)生産卸売事業鶏肉の一次処理加工設備183,43776,14070,998(9,306.19)885331,46216[70]㈲むつみ牧場むつみ牧場(山口県萩市)生産卸売事業原乳生産設備6,5447,60825,428(39,150.53)16,95156,5321[-] (注)1.帳簿価額のうち「その他」は工具、器具及び備品及び動物であり、建設仮勘定を含んでおります。 2.従業員数の[ ]は、臨時雇用者数を外書しております。 3.国内子会社の帳簿価額は、下記の各連結子会社決算日現在で記載しております。 ㈲篠目三谷 : 12月31日㈱ゆめファーム : 12月31日㈲菊川農場 : 1月31日㈱チキン食品 : 1月31日㈲むつみ牧場 : 2月28日 (3)在外子会社2025年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(千円)機械装置及び運搬具(千円)土地(千円)(面積㎡)その他(千円)合計(千円)秋川牧園(常州)農業有限公司秋川牧園(常州)(中国江蘇省 常州市)生産卸売事業若鶏飼育設備-6,442-162,148168,59011[-](注)1.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品及び使用権資産であり、建設仮勘定を含んでおります。 2.従業員数の[ ]は、臨時雇用者数を外書しております。 3.在外子会社の帳簿価額は、下記の連結子会社決算日現在で記載しております。 秋川牧園(常州)農業有限公司 : 12月31日 |
設備の新設、除却等の計画 | 3【設備の新設、除却等の計画】 該当事項はありません。 |
研究開発費、研究開発活動 | 30,481,000 |
設備投資額、設備投資等の概要 | 495,000,000 |
Employees
平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 43 |
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 13 |
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況 | 4,993,000 |
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標 | 0 |
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
Investment
株式の保有状況 | (5)【株式の保有状況】 ① 投資株式の区分の基準及び考え方 当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、主に直接取引のある会社との関係強化を目的にする場合には純投資目的以外の目的とし、それ以外については純投資目的としております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 取引先との関係強化を主な目的としており、取締役会において、適宜、該当の取引先の業績及び株価の推移等を確認し、保有の合理性の検証を行っております。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額の合計額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式317,714非上場株式以外の株式3101,069 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(千円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(千円)非上場株式--非上場株式以外の株式-- c.特定投資株式の保有区分、銘柄、株式数、貸借対照表計上額及び保有目的 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円)㈱山口フィナンシャルグループ30,00030,000(保有目的、業務提携等の概要)当社グループの取引銀行であり、金融取引の維持強化のため、保有しております。 (定量的な保有効果)(注)有52,71046,755オイシックス・ラ・大地㈱31,32031,320(保有目的、業務提携等の概要)当社グループの取引先であり、販売関係の維持強化のため、保有しております。 (定量的な保有効果)(注)無42,03140,809㈱イズミ2,0002,000(保有目的、業務提携等の概要)当社グループの取引先であり、販売関係の維持強化のため、保有しております。 (定量的な保有効果)(注)無6,2387,022(注)当社は、特定投資株式における定量的な保有効果の記載が困難であるため、保有の合理性を検証した方法について記載いたします。 当社は、毎期、個別の政策保有株式について政策保有の意義を検証しており、2025年3月31日を基準とした検証の結果、現状保有する政策保有株式はいずれも保有方針に沿った目的で保有していることを確認しております。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式 該当事項はありません。 |
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 3 |
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 17,714,000 |
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 3 |
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 101,069,000 |
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 2,000 |
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 6,238,000 |
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | ㈱イズミ |
保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | (保有目的、業務提携等の概要)当社グループの取引先であり、販売関係の維持強化のため、保有しております。 (定量的な保有効果)(注) |
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 無 |
Shareholders
大株主の状況 | (6)【大株主の状況】 2025年3月31日現在 氏名又は名称住所所有株式数(千株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) 秋川 正山口県山口市89821.5 秋川 實山口県山口市43410.4 秋川牧園職員持株会山口県山口市仁保下郷103172686.4 ㈱秋川くらしファーム山口県山口市白石1丁目14-62105.0 ㈱山口銀行山口県下関市竹崎町4丁目2-362004.8 秋川 喜代子山口県山口市1313.1 秋川 寿子山口県山口市1293.1 山口県信用農業協同組合連合会山口県山口市小郡下郷21391202.9 伊藤忠飼料㈱東京都江東区亀戸2丁目35-131062.5 秋川 茂山口県防府市691.7計-2,56661.6 |
株主数-金融機関 | 4 |
株主数-金融商品取引業者 | 7 |
株主数-外国法人等-個人 | 3 |
株主数-外国法人等-個人以外 | 5 |
株主数-個人その他 | 1,771 |
株主数-その他の法人 | 29 |
株主数-計 | 1,819 |
氏名又は名称、大株主の状況 | 秋川 茂 |
株主総利回り | 1 |
株主総会決議による取得の状況 | (1)【株主総会決議による取得の状況】 該当事項はありません。 |
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 | (3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】 該当事項はありません。 |
Shareholders2
発行済株式及び自己株式に関する注記 | 1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項 当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)発行済株式 普通株式4,179,000--4,179,000合計4,179,000--4,179,000自己株式 普通株式9,878--9,878合計9,878--9,878 |
Audit
監査法人1、連結 | 晄和監査法人 |
独立監査人の報告書、連結 | 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2025年6月26日株式会社秋川牧園 取締役会 御中 晄和監査法人 広島事務所 指定社員業務執行社員 公認会計士日浦 祐介 指定社員業務執行社員 公認会計士松本 晃一 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社秋川牧園の2024年4月1日から2025年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。 当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社秋川牧園及び連結子会社の2025年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。 監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 固定資産の減損監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社秋川牧園(以下、秋川牧園)の当連結会計年度の連結貸借対照表に計上されている有形固定資産の残高は3,875,348千円と総資産の54.4%を占めており、金額的重要性が高い。 また、注記事項(連結損益計算書関係)に記載されているとおり、当連結会計年度において、事業用資産について362千円、遊休資産について186千円の減損損失を計上している。 秋川牧園は、注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、事業用資産については事業又は会社単位でグルーピングを行っており、賃貸用資産及び遊休資産については個別物件単位でグルーピングを行っている。 資産グループに減損の兆候がある場合で、資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、回収可能価額まで帳簿価額を減額し、当該減少額を減損損失として計上している。 当連結会計年度において、債務超過の状況にある子会社(有限会社むつみ牧場)の資産グループについては、営業活動から生ずる損益が継続してマイナスとなっているため、減損の兆候がある。 当該子会社の資産グループは、過年度に不動産鑑定評価額を基礎とした正味売却価額まで減損損失を計上しているが、対象となる固定資産の時価の下落から、当連結会計年度の減損損失の認識の判定において、正味売却価額に基づく割引前将来キャッシュ・フローの総額が固定資産の帳簿価額を下回ったため、当該減少額を減損損失として計上している。 また、主要な資産の市場価格の著しい下落のある子会社(株式会社チキン食品)についても、減損の兆候があると判断しているが、減損損失の認識の判定において、事業計画を基礎として見積もった割引前将来キャッシュ・フローの総額がその帳簿価額を上回ることから、減損損失は計上していない。 その他の資産グループについては、減損の兆候は識別されなかったため、遊休資産を除き、減損損失は計上していない。 当連結会計年度においても、人件費の上昇、円安による飼料価格の高止まりなどの影響により、経営環境は厳しい状況が続いており、飼料価格の高騰が長期化した場合、飼料価格安定基金からの補填金が縮小し、生産コストの上昇から業績が悪化し、減損の兆候が識別される可能性がある。 また、割引前将来キャッシュ・フローは、事業計画や正味売却価額を基礎に見積もられるが、当該事業計画には売上高成長率、粗利率の改善など一定の仮定が用いられており、これらの仮定は不確実性を伴い経営者による判断を必要とするため、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、固定資産の減損の検討に当たり、主として以下の監査手続を実施した。 ・固定資産の減損プロセスに関連する内部統制の整備及び運用状況を評価した。 ・資産のグルーピングについて、秋川牧園が定めているグルーピングの方針に準拠しているか検証した。 ・減損の兆候の判定に関する資料を入手し、減損の兆候の有無を適切に判定しているか検証した。 ・将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となる子会社の事業計画について、取締役会によって承認された事業計画との整合性を検討した。 ・売上高成長率、粗利率の改善など将来キャッシュ・フローに含まれる仮定について経営管理者へ質問を実施するとともに、直近の実績と比較することにより、経営者による見積りの合理性を評価した。 ・前期策定した事業計画と当期実績を比較し、事業計画の見積の精度を評価した。 ・将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となる正味売却価額について、会社が過年度に入手した不動産鑑定評価の鑑定評価額や固定資産税通知書を閲覧し、算定した評価額の妥当性を検討した。 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。 これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。 監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。 虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。 また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。 監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。 さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。 ・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。 ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。 ・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。 継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。 監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。 ・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。 ・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。 監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。 監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。 ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、株式会社秋川牧園の2025年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。 当監査法人は、株式会社秋川牧園が2025年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。 財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。 監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。 なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。 内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。 内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。 ・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。 ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。 監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。 監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 <報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】 に記載されている。 利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 (注)1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。 2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 固定資産の減損監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社秋川牧園(以下、秋川牧園)の当連結会計年度の連結貸借対照表に計上されている有形固定資産の残高は3,875,348千円と総資産の54.4%を占めており、金額的重要性が高い。 また、注記事項(連結損益計算書関係)に記載されているとおり、当連結会計年度において、事業用資産について362千円、遊休資産について186千円の減損損失を計上している。 秋川牧園は、注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、事業用資産については事業又は会社単位でグルーピングを行っており、賃貸用資産及び遊休資産については個別物件単位でグルーピングを行っている。 資産グループに減損の兆候がある場合で、資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、回収可能価額まで帳簿価額を減額し、当該減少額を減損損失として計上している。 当連結会計年度において、債務超過の状況にある子会社(有限会社むつみ牧場)の資産グループについては、営業活動から生ずる損益が継続してマイナスとなっているため、減損の兆候がある。 当該子会社の資産グループは、過年度に不動産鑑定評価額を基礎とした正味売却価額まで減損損失を計上しているが、対象となる固定資産の時価の下落から、当連結会計年度の減損損失の認識の判定において、正味売却価額に基づく割引前将来キャッシュ・フローの総額が固定資産の帳簿価額を下回ったため、当該減少額を減損損失として計上している。 また、主要な資産の市場価格の著しい下落のある子会社(株式会社チキン食品)についても、減損の兆候があると判断しているが、減損損失の認識の判定において、事業計画を基礎として見積もった割引前将来キャッシュ・フローの総額がその帳簿価額を上回ることから、減損損失は計上していない。 その他の資産グループについては、減損の兆候は識別されなかったため、遊休資産を除き、減損損失は計上していない。 当連結会計年度においても、人件費の上昇、円安による飼料価格の高止まりなどの影響により、経営環境は厳しい状況が続いており、飼料価格の高騰が長期化した場合、飼料価格安定基金からの補填金が縮小し、生産コストの上昇から業績が悪化し、減損の兆候が識別される可能性がある。 また、割引前将来キャッシュ・フローは、事業計画や正味売却価額を基礎に見積もられるが、当該事業計画には売上高成長率、粗利率の改善など一定の仮定が用いられており、これらの仮定は不確実性を伴い経営者による判断を必要とするため、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、固定資産の減損の検討に当たり、主として以下の監査手続を実施した。 ・固定資産の減損プロセスに関連する内部統制の整備及び運用状況を評価した。 ・資産のグルーピングについて、秋川牧園が定めているグルーピングの方針に準拠しているか検証した。 ・減損の兆候の判定に関する資料を入手し、減損の兆候の有無を適切に判定しているか検証した。 ・将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となる子会社の事業計画について、取締役会によって承認された事業計画との整合性を検討した。 ・売上高成長率、粗利率の改善など将来キャッシュ・フローに含まれる仮定について経営管理者へ質問を実施するとともに、直近の実績と比較することにより、経営者による見積りの合理性を評価した。 ・前期策定した事業計画と当期実績を比較し、事業計画の見積の精度を評価した。 ・将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となる正味売却価額について、会社が過年度に入手した不動産鑑定評価の鑑定評価額や固定資産税通知書を閲覧し、算定した評価額の妥当性を検討した。 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、連結 | 固定資産の減損 |
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 | 株式会社秋川牧園(以下、秋川牧園)の当連結会計年度の連結貸借対照表に計上されている有形固定資産の残高は3,875,348千円と総資産の54.4%を占めており、金額的重要性が高い。 また、注記事項(連結損益計算書関係)に記載されているとおり、当連結会計年度において、事業用資産について362千円、遊休資産について186千円の減損損失を計上している。 秋川牧園は、注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、事業用資産については事業又は会社単位でグルーピングを行っており、賃貸用資産及び遊休資産については個別物件単位でグルーピングを行っている。 資産グループに減損の兆候がある場合で、資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、回収可能価額まで帳簿価額を減額し、当該減少額を減損損失として計上している。 当連結会計年度において、債務超過の状況にある子会社(有限会社むつみ牧場)の資産グループについては、営業活動から生ずる損益が継続してマイナスとなっているため、減損の兆候がある。 当該子会社の資産グループは、過年度に不動産鑑定評価額を基礎とした正味売却価額まで減損損失を計上しているが、対象となる固定資産の時価の下落から、当連結会計年度の減損損失の認識の判定において、正味売却価額に基づく割引前将来キャッシュ・フローの総額が固定資産の帳簿価額を下回ったため、当該減少額を減損損失として計上している。 また、主要な資産の市場価格の著しい下落のある子会社(株式会社チキン食品)についても、減損の兆候があると判断しているが、減損損失の認識の判定において、事業計画を基礎として見積もった割引前将来キャッシュ・フローの総額がその帳簿価額を上回ることから、減損損失は計上していない。 その他の資産グループについては、減損の兆候は識別されなかったため、遊休資産を除き、減損損失は計上していない。 当連結会計年度においても、人件費の上昇、円安による飼料価格の高止まりなどの影響により、経営環境は厳しい状況が続いており、飼料価格の高騰が長期化した場合、飼料価格安定基金からの補填金が縮小し、生産コストの上昇から業績が悪化し、減損の兆候が識別される可能性がある。 また、割引前将来キャッシュ・フローは、事業計画や正味売却価額を基礎に見積もられるが、当該事業計画には売上高成長率、粗利率の改善など一定の仮定が用いられており、これらの仮定は不確実性を伴い経営者による判断を必要とするため、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 |
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結 | 注記事項(連結損益計算書関係) |
開示への参照2、監査上の主要な検討事項、連結 | 注記事項(重要な会計上の見積り) |
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 | 当監査法人は、固定資産の減損の検討に当たり、主として以下の監査手続を実施した。 ・固定資産の減損プロセスに関連する内部統制の整備及び運用状況を評価した。 ・資産のグルーピングについて、秋川牧園が定めているグルーピングの方針に準拠しているか検証した。 ・減損の兆候の判定に関する資料を入手し、減損の兆候の有無を適切に判定しているか検証した。 ・将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となる子会社の事業計画について、取締役会によって承認された事業計画との整合性を検討した。 ・売上高成長率、粗利率の改善など将来キャッシュ・フローに含まれる仮定について経営管理者へ質問を実施するとともに、直近の実績と比較することにより、経営者による見積りの合理性を評価した。 ・前期策定した事業計画と当期実績を比較し、事業計画の見積の精度を評価した。 ・将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となる正味売却価額について、会社が過年度に入手した不動産鑑定評価の鑑定評価額や固定資産税通知書を閲覧し、算定した評価額の妥当性を検討した。 |
その他の記載内容、連結 | その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 |
報酬関連情報、連結 | <報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】 に記載されている。 |
Audit1
監査法人1、個別 | 晄和監査法人 |
独立監査人の報告書、個別 | 独立監査人の監査報告書 2025年6月26日株式会社秋川牧園 取締役会 御中 晄和監査法人 広島事務所 指定社員業務執行社員 公認会計士日浦 祐介 指定社員業務執行社員 公認会計士松本 晃一 <財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社秋川牧園の2024年4月1日から2025年3月31日までの第46期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。 当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社秋川牧園の2025年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。 監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 関係会社投融資の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社秋川牧園(以下、秋川牧園)は、第1【企業の概況】 4【関係会社の状況】 に記載されているように、鶏肉、鶏卵、原乳、青果を生産する4つの国内子会社と鶏肉を一次処理加工する国内子会社、鶏肉を生産・販売する海外子会社がある。 国内子会社は生産機能に特化し、設備投資等の資金は秋川牧園が資金援助を行い、貸付けを行うか、子会社の金融機関からの借入に対して債務保証を行っている。 秋川牧園は当事業年度末現在、関係会社株式(子会社株式)251,933千円、関係会社短期貸付金87,605千円、関係会社長期貸付金464,363千円を貸借対照表に計上している。 また、子会社の借入に対して565,569千円の債務保証を行っている。 関係会社株式の主な内訳は、秋川牧園(常州)農業有限公司の株式186,793千円と株式会社チキン食品の株式60,000千円で、有限会社菊川農場と有限会社むつみ牧場の株式については、過年度に全額減損処理している。 関係会社投融資の評価については、注記事項(重要な会計方針)1.に記載のとおり、子会社株式の評価基準及び評価方法として、移動平均法による原価法を採用しているが、発行会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下したときは、回復可能性が十分な証拠によって裏付けられる場合を除いて減損処理を行うこととしている。 また、注記事項(重要な会計上の見積り)2.に記載のとおり、財政状態が悪化した関係会社に対する貸付金の評価については、回収可能性がある場合を除いて債務超過相当額を回収不能見込額として貸倒引当金を計上することとしている。 秋川牧園は当事業年度において、債務超過の状況にある子会社(有限会社むつみ牧場)への長期貸付金に対して、事業計画等を基礎に回収可能性を検討した結果、11,564千円の貸倒引当金繰入額、93,253千円の貸倒引当金を計上している。 その他の子会社については、実質価額の著しい下落や貸付金の回収可能性に懸念が生じるような状況にはないが、人件費の上昇、飼料価格の高止まりなど子会社を取り巻く外部環境は厳しい状況が続いており、子会社の財政状態が悪化した場合、多額の損失が計上される可能性がある。 また、関係会社投融資の評価においては、実質価額の算定、回復可能性の判断根拠となる事業計画の合理性の検討など、経営者の判断を伴うものであることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、関係会社への投融資の評価を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。 ・子会社株式の実質価額の算定基礎となる各社の直近の財務情報を入手し、分析的手続や残高確認等の実証手続を実施し、当該財務情報の信頼性を確かめた。 ・会社の算定した実質価額について、基礎資料との整合性、計算の正確性を検証し、簿価と実質価額を比較し、実質価額が著しく低下している株式の有無を確かめた。 ・関係会社に対する貸付金について、財政状態及び返済状況の把握、翌年度の事業計画の閲覧、経営者への質問などを実施し、回収可能性について検討した。 ・上記検討の結果、財政状態が悪化し、回収に懸念があると判断された関係会社貸付金に対して、会社のルールに従って、債務超過相当額を回収不能見込額として貸倒引当金が計上されていることを確かめた。 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。 これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。 監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。 虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。 また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。 監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。 さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。 ・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。 ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。 ・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。 継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。 監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。 ・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。 ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。 利害関係会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 (注)1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。 2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、個別 | 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 関係会社投融資の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社秋川牧園(以下、秋川牧園)は、第1【企業の概況】 4【関係会社の状況】 に記載されているように、鶏肉、鶏卵、原乳、青果を生産する4つの国内子会社と鶏肉を一次処理加工する国内子会社、鶏肉を生産・販売する海外子会社がある。 国内子会社は生産機能に特化し、設備投資等の資金は秋川牧園が資金援助を行い、貸付けを行うか、子会社の金融機関からの借入に対して債務保証を行っている。 秋川牧園は当事業年度末現在、関係会社株式(子会社株式)251,933千円、関係会社短期貸付金87,605千円、関係会社長期貸付金464,363千円を貸借対照表に計上している。 また、子会社の借入に対して565,569千円の債務保証を行っている。 関係会社株式の主な内訳は、秋川牧園(常州)農業有限公司の株式186,793千円と株式会社チキン食品の株式60,000千円で、有限会社菊川農場と有限会社むつみ牧場の株式については、過年度に全額減損処理している。 関係会社投融資の評価については、注記事項(重要な会計方針)1.に記載のとおり、子会社株式の評価基準及び評価方法として、移動平均法による原価法を採用しているが、発行会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下したときは、回復可能性が十分な証拠によって裏付けられる場合を除いて減損処理を行うこととしている。 また、注記事項(重要な会計上の見積り)2.に記載のとおり、財政状態が悪化した関係会社に対する貸付金の評価については、回収可能性がある場合を除いて債務超過相当額を回収不能見込額として貸倒引当金を計上することとしている。 秋川牧園は当事業年度において、債務超過の状況にある子会社(有限会社むつみ牧場)への長期貸付金に対して、事業計画等を基礎に回収可能性を検討した結果、11,564千円の貸倒引当金繰入額、93,253千円の貸倒引当金を計上している。 その他の子会社については、実質価額の著しい下落や貸付金の回収可能性に懸念が生じるような状況にはないが、人件費の上昇、飼料価格の高止まりなど子会社を取り巻く外部環境は厳しい状況が続いており、子会社の財政状態が悪化した場合、多額の損失が計上される可能性がある。 また、関係会社投融資の評価においては、実質価額の算定、回復可能性の判断根拠となる事業計画の合理性の検討など、経営者の判断を伴うものであることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、関係会社への投融資の評価を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。 ・子会社株式の実質価額の算定基礎となる各社の直近の財務情報を入手し、分析的手続や残高確認等の実証手続を実施し、当該財務情報の信頼性を確かめた。 ・会社の算定した実質価額について、基礎資料との整合性、計算の正確性を検証し、簿価と実質価額を比較し、実質価額が著しく低下している株式の有無を確かめた。 ・関係会社に対する貸付金について、財政状態及び返済状況の把握、翌年度の事業計画の閲覧、経営者への質問などを実施し、回収可能性について検討した。 ・上記検討の結果、財政状態が悪化し、回収に懸念があると判断された関係会社貸付金に対して、会社のルールに従って、債務超過相当額を回収不能見込額として貸倒引当金が計上されていることを確かめた。 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別 | 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、個別 | 関係会社投融資の評価 |
その他の記載内容、個別 | その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 |
報酬関連情報、個別 | <報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。 |
BS資産
商品及び製品 | 343,912,000 |
仕掛品 | 312,993,000 |
原材料及び貯蔵品 | 167,850,000 |