財務諸表
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提出書類、表紙 | 有価証券報告書 |
提出日、表紙 | 2025-06-27 |
英訳名、表紙 | YUTAKA TRUSTY SECURITIES CO., LTD. |
代表者の役職氏名、表紙 | 代表取締役社長 安成 政文 |
本店の所在の場所、表紙 | 東京都中央区日本橋蛎殻町一丁目16番12号 |
電話番号、本店の所在の場所、表紙 | (03)3667-5211(代表) |
様式、DEI | 第三号様式 |
会計基準、DEI | Japan GAAP |
連結決算の有無、DEI | true |
当会計期間の種類、DEI | FY |
corp
沿革 | 2 【沿革】 提出会社は、1957年福岡市天神町において商品先物取引業を事業目的とする会社として、「豊商事株式会社」を創業いたしました。 その後、1961年に本社を東京都中央区に移転し、商品デリバティブ取引業等を主要な事業としております。 また、2020年11月に商号を「豊トラスティ証券株式会社」に変更しました。 豊トラスティ証券株式会社設立以後の企業集団に係る経緯は、次のとおりであります。 年月概要1957年1月福岡市天神町に商品先物取引業を事業目的として、豊商事株式会社を設立。 1961年12月本社を福岡市から東京都中央区に移転。 1971年1月商品取引所法改正による登録制から許可制への移行に伴い、農林大臣及び通商産業大臣より商品取引員としての許可を受ける。 1987年8月本社ビル完成に伴い、本社を現在地(東京都中央区日本橋蛎殼町一丁目16番12号)に移転。 1990年2月シンガポールにYUTAKA SHOJI SINGAPORE PTE.LTD.を子会社として設立。 1991年4月東穀不動産株式会社(現・ユタカエステート株式会社)を子会社(現・連結子会社)とする。 1991年4月ユタカ・フューチャーズ株式会社を子会社として設立。 1991年8月商品取引所法改正に基づき農林水産大臣及び通商産業大臣より第一種商品取引受託業の許可を受ける。 1991年10月豊不動産株式会社を吸収合併し、経営基盤の強化と事業の拡大を図る。 1992年10月「商品投資に係る事業の規制に関する法律(商品ファンド法)」に基づき、大蔵大臣、農林水産大臣及び通商産業大臣より商品投資販売業の協議法人としての許可を受ける。 1994年9月子会社ユタカ・フューチャーズ株式会社が農林水産大臣及び通商産業大臣より「商品ファンド法」に基づく商品投資顧問業者の許可を受ける。 1995年11月日本証券業協会において株式店頭登録の承認を受け、株式公開する。 (証券コード:8747)1996年11月(社)金融先物取引業協会(現・(一社)金融先物取引業協会)に会員加入。 1997年2月㈱東京金融先物取引所(現・㈱東京金融取引所)に会員加入。 2004年12月日本証券業協会による店頭登録市場の廃止に伴い、㈱ジャスダック証券取引所(現・㈱東京証券取引所(スタンダード市場))へ株式上場。 2005年3月商品取引所法改正に基づき農林水産大臣及び経済産業大臣より商品取引受託業務の許可を受ける。 2006年2月(財)日本情報処理開発協会(現・(一財)日本情報経済社会推進協会)よりプライバシーマーク認証を取得。 (登録番号:10680005)2006年4月㈱東京金融先物取引所(現・㈱東京金融取引所)にて取引所為替証拠金取引「くりっく365」を取引開始。 2007年7月ユタカ・アセット・トレーディング株式会社を連結子会社として設立。 2007年9月取引所為替証拠金取引「くりっく365」のサービス名を「Yutaka24」に変更。 2007年9月金融商品取引法改正に基づき第一種及び第二種金融商品取引業を登録。 2010年10月金融商品取引法に基づく有価証券関連業を登録。 2010年11月日本証券業協会に加入。 2010年11月㈱東京金融取引所にて取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」を取引開始。 (当社のサービス名「ゆたかCFD」)2011年4月(一社)第二種金融商品取引業協会に会員加入。 2014年5月あかつき証券株式会社と業務提携。 2014年7月証券媒介取引開始。 (提出日現在は、本店及び支店の11店舗にて取扱しております。 )2015年10月子会社であるユタカ・フューチャーズ株式会社の清算結了。 (2015年7月31日に解散及び清算決議)2016年7月北陸地方に金沢支店を新設。 2017年4月中国地方に広島支店を新設。 2017年9月マレーシアにYUTAKA SHOJI MALAYSIA SDN.BHD.を子会社(連結子会社)として設立。 2017年11月EVOLUTION JAPAN株式会社の商品先物取引部門の事業譲受。 年月概要2020年4月商品デリバティブ取引のオンライン部門を事業分離。 2020年7月㈱大阪取引所にて商品先物取引等参加者として商品デリバティブ取引を開始。 2020年11月商号を「豊トラスティ証券株式会社」に変更。 2021年3月子会社であるYUTAKA SHOJI SINGAPORE PTE.LTD.の清算結了。 (2019年7月16日に解散及び清算決議)2022年1月㈱大阪取引所にて先物取引等取引参加者として株価指数先物取引を開始。 2022年3月関東地方の池袋支店及びさいたま支店を統合し新宿支店を新設。 2022年4月㈱東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場JASDAQからスタンダード市場へ移行。 2025年3月子会社であるYUTAKA SHOJI MALAYSIA SDN.BHD.の清算結了。 (2024年7月1日に解散及び清算決議) (注)1. 1978年7月5日付けで省庁改称により、農林省は農林水産省に名称を変更しております。 2. 2001年1月6日付けで省庁再編により、通商産業省は経済産業省に、大蔵省は財務省に、それぞれ名称を変更しております。 3. 2011年1月1日付けで、「商品取引所法」は「商品先物取引法」に名称を変更しております。 4. 提出会社の上場市場の変遷は、2004年12月13日付けでの店頭登録市場廃止に伴い、2010年3月31日までは㈱ジャスダック証券取引所におけるものであり、2010年4月1日から2010年10月11日までは㈱大阪証券取引所(JASDAQ市場)におけるものであり、2010年10月12日から2013年7月15日までは㈱大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものであり、2013年7月16日から2022年4月3日までは㈱東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものであります。 |
事業の内容 | 3 【事業の内容】 当社の企業集団は、当社及び当社の子会社2社(国内子会社2社)で構成されており、商品デリバティブ取引業等を主要な事業とするほか、研修施設等の管理を主な業務とする不動産管理業を行っております。 事業部門別による企業の配置は、(1) 商品デリバティブ取引業等商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業当社 ユタカ・アセット・トレーディング株式会社(子会社) (注)「YUTAKA SHOJI MALAYSIA SDN.BHD.」は、2024年7月1日開催の取締役会において解散し、清算することを決議し、2025年3月3日付けにて清算しております。 (2) 不動産管理業ユタカエステート株式会社(子会社) となっております。 事業の内容別による主な業務は、(1) 受託業務金融商品取引法及び商品先物取引法に基づく商品デリバティブ取引業(商品デリバティブ取引)及び金融商品取引法に基づく金融商品取引業(取引所株価指数証拠金取引、取引所為替証拠金取引及び株価指数先物取引)に係る受託業務。 (2) 自己売買業務商品デリバティブ取引、取引所株価指数証拠金取引、取引所為替証拠金取引及び株価指数先物取引等における当社グループが自己の計算において行う取引業務。 となっております。 (1) 商品デリバティブ取引業等① 商品デリバティブ取引当社は、次に掲げる金融商品取引所及び商品取引所の各上場商品について受託業務及び自己売買業務を行っております。 また、子会社のユタカ・アセット・トレーディング株式会社は、自己売買業務を行っております。 取引所名市場名上場商品名受託業務を行っている会社取次業務を行っている会社大阪取引所貴金属金(標準先物・ミニ先物・限日先物)当社―銀白金(標準先物・ミニ先物・限日先物)パラジウム商品指数CME原油等指数当社―ゴムゴム(RSS3)当社―ゴム(TSR20)農産物一般大豆当社―小豆先物とうもろこし東京商品取引所エネルギードバイ原油当社―バージガソリンバージ灯油バージ軽油東エリア・ベースロード電力西エリア・ベースロード電力東エリア・週間ベースロード電力西エリア・週間ベースロード電力東エリア・日中ロード電力西エリア・日中ロード電力東エリア・週間日中ロード電力西エリア・週間日中ロード電力LNG中京石油中京ローリーガソリン当社―中京ローリー灯油堂島取引所農産物とうもろこし当社―米国産大豆小豆 (注)1. 上記において「受託業務を行っている会社」とは商品市場における売買について委託者の委託を受け上記取引所へ直接注文の執行ができる会社であり、「取次業務を行っている会社」とは上記取引所への注文の執行を「受託業務を行っている会社」を通して行うことのできる会社であります。 2. 2025年3月末現在、取引又は立会いを休止している上場商品は一部を除き上表から除いております。 ② 取引所株価指数証拠金取引当社は、金融商品取引法に基づき、㈱東京金融取引所の取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」(当社のサービス名「ゆたかCFD」)について受託業務及び自己売買業務を行っております。 また、子会社のユタカ・アセット・トレーディング株式会社は、自己売買業務を行っております。 ③ 取引所為替証拠金取引当社は、金融商品取引法に基づき、㈱東京金融取引所の取引所為替証拠金取引「くりっく365」(当社のサービス名「Yutaka24」)について受託業務及び自己売買業務を行っております。 また、子会社のユタカ・アセット・トレーディング株式会社は、自己売買業務を行っております。 ④ 株価指数先物取引当社は、金融商品取引法に基づき、㈱大阪取引所における先物取引等取引資格及び指数先物等清算資格を得て株価指数先物取引「日経225先物取引」等について受託業務及び自己売買業務を行っております。 また、子会社のユタカ・アセット・トレーディング株式会社は、自己売買業務を行っております。 (2) 不動産管理業当社の子会社であるユタカエステート株式会社は、研修施設等の管理事業を行っております。 なお、後記「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」「注記事項」の(セグメント情報等)」に掲記したとおり、当社グループの事業セグメントは、主として商品デリバティブ取引の受託及び自己売買、並びに金融商品取引の受託及び自己売買の商品デリバティブ取引業等の単一セグメントであり重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。 また、事業系統図を示すと次のとおりであります。 |
関係会社の状況 | 4 【関係会社の状況】 名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有(又は被所有)割合(%)関係内容(連結子会社) ユタカ・アセット・トレーディング株式会社(注)1、2、3東京都中央区200,000千円商品デリバティブ取引業等100.00商品デリバティブ取引の受託資金の貸付役員の兼任 4名ユタカエステート株式会社(注)1、3東京都中央区30,000千円不動産管理業100.00研修施設等の管理担保の受入役員の兼任 3名 ※連結子会社であった「YUTAKA SHOJI MALAYSIA SDN.BHD.」は、清算に伴い、連結の範囲から除外しております。 (注)1. 「主要な事業の内容」欄には、後記「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」「注記事項」の(セグメント情報等)」に掲記したとおり、当社グループの事業セグメントは、主として商品デリバティブ取引の受託及び自己売買、並びに金融商品取引の受託及び自己売買の商品デリバティブ取引業等の単一セグメントであるため、事業部門等に基づいて記載しております。 2. 特定子会社であります。 3. 有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。 |
従業員の状況 | 5 【従業員の状況】 (1) 連結会社の状況2025年3月31日現在事業部門等の名称従業員数商品デリバティブ取引業等338 人不動産管理業2人全社(共通)8人合計348人 (注)1. 従業員数は就業人員数であります。 2. 当社グループの事業セグメントは、主として商品デリバティブ取引の受託及び自己売買、並びに金融商品取引の受託及び自己売買の商品デリバティブ取引業等の単一セグメントであるため、事業部門等の従業員数を記載しております。 (2) 提出会社の状況2025年3月31日現在従業員数平均年齢平均勤続年数平均年間給与346人41.8歳12.6年7,243千円 2025年3月31日現在事業部門等の名称従業員数商品デリバティブ取引業等338人全社(共通)8人合計346人 (注)1. 従業員数は就業人員数であります。 2. 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。 (3) 労働組合の状況当社グループでは、現在、労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異 ① 提出会社 当事業年度補足説明管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者5.72571.771.974.5 (注)3 (注) 1.管理職に占める女性労働者の割合は当事業年度末時点、その他の指標は当事業年度における実績を記載しております。 2.男性労働者の育児休業取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号に定める方法により算出しております。 3. 提出会社の労働者の賃金は、性別に関係なく、同一の基準を適用しております。 |
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 | 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 本項目においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末(2025年3月31日)現在において当社グループ(以下、本項目において「当社」という。 )が判断したものであります。 (1) 経営方針当社は、公正な価格決定機能等を有する商品市場機構の一構成員として、商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業の経済的、社会的役割を認識し、それに基づいて市場参加者(投資者)の信頼と期待に応えるべく事業運営を推進したいと考えております。 このような観点から、当社は「お客様第一主義」を企業理念に掲げており、今後もさらにこれを継続し、一層充実したものとして次のような営業活動を展開していく方針であります。 第一に、良質で鮮度のある情報を迅速かつ的確にお客様に提供することであります。 動画コンテンツを活用した当社オフィシャルチャンネルでの個人投資家に向けたタイムリーなマーケット情報配信に取り組み、新規顧客獲得及び顧客育成機会として一定の効果を得ていた会場型セミナーを開催しております。 また、大手商社から入手した情報を分析し、お客様一人ひとりと顔を合わせ、膝と膝を突き合わせた対面営業を通じて提供しておりますが、さらに一層充実したものにいたします。 第二に、多様化する投資ニーズに応じた商品の提供であります。 お客様の資産運用方法に従い商品デリバティブ取引、取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」、取引所為替証拠金取引「Yutaka24」、及び株価指数先物取引並びに証券媒介取引として株式売買、投資信託及び債券の販売等のサービスを提供してまいります。 第三に、お客様に総合的な企画や提案のできる社員をより多く育成し、さらに一層レベルアップしてまいります。 当社は、このように「お客様重視の営業」を経営方針としてこれからも継続してまいりたいと考えております。 (2) 経営戦略等当社は商品市場、証券市場及び為替市場等において多角的に商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業を展開しております。 ここ数年、業界を取り巻く状況は大きく変化しております。 まさに激動する経営環境下において当社は、安定的な収益基盤の確保及び顧客層の拡大を図るべく、取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」及び取引所為替証拠金取引「Yutaka24」の預り資産を拡大するとともに、中期経営計画に基づき、早期に東京証券取引所の総合取引参加者資格取得を目指し、経営環境の変化に柔軟に対応できる組織、人材の育成等経営基盤の強化に努め、企業価値を高めるべく、その最大化の実現に向けて努力する所存であります。 当期の経営戦略「安定的な収益基盤の確保及び顧客層の拡大」についての評価及び結果については、取引所為替証拠金取引「Yutaka24」の預り資産は3,763百万円(前年同期4,907百万円)と相場が大きく乱高下した為、預り資産が棄損し減少しましたが、取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」の預り資産は16,390百万円(前年同期5,874百万円)と総預り資産は、ほぼ目標を達成しております。 また、株価指数先物取引等は2022年1月17日より取扱いを開始し、新規顧客層の拡大を図るべく前進しております。 (3) 目標とする経営指標当社は、企業価値の拡大を通して株主の皆様へ安定した配当を継続、維持することを基本理念として掲げており、一層の利益還元に努めてまいります。 また、自己資本規制比率や純資産額規制比率の充実及び顧客の預り資産、口座数等の拡大に向けて取り組んでおります。 なお、自己資本規制比率及び純資産額規制比率は「3「事業等のリスク」の(4)自己資本規制比率及び純資産額規制比率について」に記載しております。 (4) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題(1)及び (2)に記載の経営方針及び経営戦略を実行していくうえで、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。 (特に優先度の高い対処すべき事業上及び財務上の課題)顧客の預り資産、口座数等の拡大当社の主要な事業である商品デリバティブ取引業は、市場での売買高が減少傾向にあり、業界にとって厳しい事業環境にあります。 また、商品デリバティブ取引は「不招請勧誘の禁止」が適用されるため、個人投資家からの招請による場合を除き、当社において一定の金融取引経験者であって、かつ適合性をクリアした個人投資家を対象とした対面営業となります。 このような厳しい事業環境に対応すべく、当社は業界最大規模の営業スタッフと全国11本支店のネットワークで、特に大阪取引所の貴金属市場及び東京商品取引所のエネルギー市場においては、今後も十分かつ適切な教育の継続により個人投資家のニーズに応えるとともに、業界最大規模の法人委託者(当業者)からの受託の拡大を図り顧客の預り資産を増大させていくよう努めてまいります。 当社の第二の主要な事業である金融商品取引業は、取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」、取引所為替証拠金取引「Yutaka24」及び株価指数先物取引の3つのサービスを提供しております。 当社では会場型の金融セミナーの運営を販売チャンネルの軸として、全国各地で金融セミナーを開催し口座数等の拡大及び個人投資家への啓発に努めております。 データとデジタル技術を活用した当社の動画コンテンツ「ゆたかTV」にて商品市場、証券市場及び為替市場等を主体としたバリエーション豊富な番組配信を積極的に行った結果、2021年1月の提供開始から現在までに登録者数が5.4万人となりました。 今年度も、会場型セミナーの主たる集客メディアとして動画コンテンツ「ゆたかTV」の動画配信を主体として集客に努め、会場型セミナーの開催を10回予定し、当社の商品に興味を持つ招請意思のあるお客様に参加して頂き、新規口座数を拡大することが重要な課題と考えております。 このような施策により顧客の預り資産、口座数等の拡大による安定的な収益基盤を確保してまいります。 (その他の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題)当社は、お客様に信頼頂ける企業集団となるべく、コンプライアンス部による従業員に対するコンプライアンス研修及び外部のオンライン研修等を実施することで、コンプライアンス態勢の強化及び維持に向けて一層注力してまいります。 また、情報ネットワーク社会において大切なお客様情報を守る為に、情報セキュリティ環境の向上及び維持に向けて最大限の努力を図ってまいります。 当社は、これらの課題に真摯に取り組み、実効性があるものにするとともに企業価値の向上に努める所存であります。 |
サステナビリティに関する考え方及び取組 | 2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】 当社グループ(以下、本項目において「当社」という。 )のサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。 なお、本項目においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当連結会計年度末現在(2025年3月31日)現在において当社が判断したものです。 (1) ガバナンス当社は、持続可能性の観点から企業価値を向上させるため、サステナビリティに配慮した経営を目指しており、代表取締役社長安成政文がサステナビリティ課題に関する経営判断の最終責任を有しております。 代表取締役社長の諮問機関として経営リスク管理委員会を設置しております。 委員会は適宜、サステナビリティに係る当社の在り方を提言することを目的として協議等を行い、代表取締役社長へ報告します。 代表取締役社長又は委員会は当該協議等の内容を取締役会へ報告しております。 取締役会はサステナビリティ全般に関するリスク及び機会の監督に対する責任と権限を有しております。 経営リスク管理委員会で協議等された内容の報告を受け、当社のサステナビリティのリスク及び機会への対応方針及び実行計画等についての審議・監督及び決定を行っております。 また、代表取締役社長が議長を務める役付取締役で構成される常務会を設置しており、取締役会で決定された対応方針及び実行計画等の執行状況等に対する審議を行うために適宜開催しております。 (2) 戦略当社における、サステナビリティに係る中期的な経営戦略は中期経営計画において示しております。 具体的には次の通りです。 [計画期間における経営目標]当社の知的財産である優れた営業力とその基盤である高いコンプライアンス機能を、今後の市場環境で最大限に活かしていくためには、現在の基盤である商品先物、金融先物に加えて、顧客ニーズの高い有価証券、同関連商品を一体として扱い、顧客の資産形成に対応していく必要があります。 このため、早期の東京証券取引所会員資格取得を目指し、既存の経営資源・知的財産の更なる充実を図るとともに、有価証券等取扱いのための資源配分を進めることといたします。 従って、本計画は、2023年度から2025年度までを計画期間とし、「お客様第一主義の経営理念の下、顧客の求める金融商品ニーズに幅広く対応し、資産形成に資するとともに、成長を持続し、社会的責任を果たす」ことを目標といたします。 [経営目標を実現するための、戦略・資源投資]本計画の中期経営目標を達成するためには、経営戦略に基づいて適切な人的物的資源配分を行う必要があります。 その際には、各種の国際機関、政府の指針に則った、ESG経営を実現するため、知的財産を活用し持続的成長を引き続き図るとともに、「サステナビリティに配慮した持続可能性」の追求を両立させることにより、経営目標を達成することを目指します。 このため、持続的成長に係る3つの重要課題(マテリアリティ)、持続可能性に係る5つの重要課題(マテリアリティ)を、両立して達成するため、マテリアリティごとに、人的資源・物的資源配分戦略を明らかにいたします。 [持続的成長に向けた施策実現のための資源配分] ① 顧客の資産運用課題の解決に資する幅広い金融サービスの提供当社は既存顧客層の幅広い金融商品ニーズに対応できるよう、株式・投信等のフルラインの商品提供を可能とする必要があります。 そのため、東証加盟に向けた、売買管理、顧客対応等の組織体制等の整備や規程類、リーガルチェック体制の充実を図る必要があります。 また、端末での発注等インフラ整備についても、当初の事務リスク対応が必要と考えられます。 これらに係る人的、物的資源の追加配分については、個々のニーズに合わせた職員への訓練対応の他、必要に応じた新規資源の投入を検討いたします。 ② 新たな投資家層と既存顧客、それぞれの多様なニーズに対応した金融サービスの提供当社の顧客層開拓は、資産保有層を対象とし、高度な対面テクニックという知的財産を磨き、実績をあげてまいりました。 この知的財産は引き続き維持してまいります。 他方、株式・投信等の販売については、マーケットの短期的ボラティリティよりも長期的な投資価値の説明、情報提供が重要であり、異なった知的財産が求められます。 このため、株式・投信等の投資ニーズのある新たな顧客層の開拓と、既存顧客のニーズ対応とのバランスを考えた営業戦略、営業体制を構築し、その基盤として、商品・金融デリバティブで培った知的財産を有する人的資源を引き続き育成しつつ、株式・投信等勧誘という異なった知的財産を形成するための人的資源投資を行ってまいります。 ③ 対面アプローチでの多様な金融資産提供を可能とする環境整備幅広い金融商品を顧客目線で販売できる人材育成に加えて、株式・投信等に求められる、これまでとは異なるコンプライアンスや、ITセキュリティを含めたリスク管理等の分野についても、当社の人的資源を適切に配分する必要があります。 こうした、販売、コンプライアンス、リスク管理等の全社を通じた経営戦略について、人材の獲得、育成、配置を通じた「人材育成基本方針」を策定し、包括的な管理を行います。 同方針に基づく、人事管理を全社的に継続して行う仕組みを整備します。 次に顧客にポートフォリオに応じた提案を可能とするためには、商品先物、金融先物、株式・投信を通じた、当社における顧客資産の一貫性ある把握と顧客への開示が可能である必要があります。 株式・投信等のストック資産を取扱えるようになったあかつきには、この課題を解決してまいります。 顧客へのポートフォリオ説明等を可能とするツールの整備も進めます。 [持続可能なビジネスの推進のための資源配分] ① 行動規範の徹底とコンプライアンスの充実当社は、顧客利益の最大化と顧客目線での従業員の対応を第一とし、行動規範を定め、研修活動を重ねてまいりました。 今後の取り扱い商品の拡大を視野に入れて、一層の徹底と更なる研修の充実を図ります。 また、コンプライアンスについては、これまでも金融商品取引法、商品先物取引法に基づきコンプライアンス体制を整備してまいりました。 今後の株式・投信等を扱う東証加盟会社化を見すえ、営業第一線、本店所管部局、内部監査部局の三者が相互に強力に牽制するスリーラインディフェンスの考え方に基づき、実効性あるコンプライアンス管理体制の構築を図り、PDCAによる不断の改善サイクルを確立します。 ② 情報セキュリティ、特に個人情報保護の徹底当社はこれまでも情報セキュリティの確保に努めてきましたが、今後、取り扱い商品の拡大、更に総合口座管理を目指すため、個人情報保護の徹底、自社及び委託会社を含めた情報セキュリティ体制の整備、必要な資源の追加投資の検討を行ってまいります。 ③ 従業員のエンゲージメント(人材、ダイバーシティ、インクルージョンの向上)当社は、これまでも、従業員の健康保持に努めるとともに、多様な人材が、各々のやりがいをもって、多様な働き方を可能とする体制の構築に努めてきましたが、更なる推進に向けて、「人材育成基本方針」にその考え方、関係諸施策を掲げるほか、関係諸施策のSDGs開示、フォローアップを行います。 ④ 気候変動対策への取組、地域・社会・教育活動への参画当社は、上場企業として、社会的存在としての責任を果たすため、環境負荷低減活動の推進、再生可能エネルギー推進活動への参画、地域社会、福祉活動への参画、助成の推進を進めてきました。 今後も、本社だけでなく、地方拠点も含めて、各施策を展開、SDGs開示を行うとともに、組織的なフォローアップを進めてまいります。 ⑤ コーポレートガバナンスの確立、財務健全性の確保、リスクマネジメントの確立当社は、上場企業として、コーポレートガバナンスコードを定め、その定めるところにより、株主その他ステークホルダーの利益を保持し、社会的責任を全うするとともに、法令に基づく規制その他を遵守し、財務健全性の維持、リスクマネジメントの確立に努めてまいります。 [経営係数目標管理について]ESG経営における、持続的成長及び持続可能性に係る重要課題(マテリアリティ)については、常時その進展状況の点検を、戦略・財務指標に基づいて行います。 ただし、現在、当社の取り扱う商品・サービスは、市場環境等に大きく影響され、それら指標を開示することは、業績・目標実現状況について誤った認識をもたらすことから、当面、行いません。 ※ 中期経営計画 http://www.yutaka-trusty.co.jp/src/img/chuuki_keiei_keikaku.pdfまた、人材の育成及び社内環境整備に関する方針は、次のとおりであります。 [人材育成基本方針]当社は中期経営計画に基づき、これまでに培った「デリバティブ市場」での経験に加え、現物株式や投資信託といったさまざまな金融商品の販売等を通じ、お客様の資産形成にさらなる貢献をしていく所存であります。 そのためには、「デリバティブ市場」に関するスキルを今まで以上に磨き上げると同時に、新たに取り扱う金融商品の知識取得や勧誘等に向け、社員を教育したり、経験豊富な人材を採用したりする必要があります。 もちろん、コンプライアンス部門の重要性が格段に増すことから、コンプライアンス体制を強化しなければなりません。 社内での人事や教育、研修を一元に管理し、司令塔の役割を担う「人事部」を強化し、入社から退職まで一貫して従業員に寄り添うことで、従業員一人ひとりが知識や実践力を深め、切磋琢磨しながら自らの能力を最大限に発 揮して、お客様や社会の信頼に応えてまいります。 [社内環境整備方針]中長期的な企業価値の向上と当社の企業理念の「お客様第一主義」を遂行するためには、多様化するお客様のニーズに合わせた金融サービスを提供する人材の育成を進めつつ、専門性や経験、感性、価値観といった、知と経験 のダイバーシティを積極的に取り込むことが必要になると考えております。 性別や年齢、国籍などに関係なく様々な人が活躍できる環境や仕組みを整備し、多様な人材が意欲をもって活躍する活力のある組織の構築を推進していくとともに、優秀な人材を確保するため、新卒を対象とした定期採用に加 え、即戦力として期待できる専門知識を有する人材の中途採用も積極的に行っております。 具体的には次の環境を整備しております。 ① 教育・研修入社時や昇格時、担務・役職に応じた教育・研修を積極的に実施し、自らがステップアップするとともに、お客様や会社、地域社会等への貢献に対する意欲を高めます。 同僚や上司だけでなく、外部から講師を招く講演会を開 催するほか、経済団体等が主催する各種セミナーを少なくとも1年に1回は受講する機会を設けております。 ② 資格取得等を支援営業職は今後の各種金融商品の販売・資産形成プランニングを提供するために、ファイナンシャルプランナーや各種アナリスト資格、内勤職は営業との一体的な人事管理を実施するために証券外務員資格一種及び内部管理責任 者資格、専門性向上のために行政書士や社会保険労務士等の士業資格、英検・TOEIC・TOEFL、簿記や秘書検定などの資格取得の支援を行っております。 また、取得した資格が会社にとって有益であると認められる場合には、当該資格に対して手当の支給を行っております。 ③ キャリアの採用イノベーションの創出に向けて、女性活躍を促すことに加え、多様な知識・経験を持ったキャリアの採用を行い、その際登用すべき地位・役職のレベルについても、その能力が最も発揮されるように検討を行っております。 また、従業員の定着率を向上させるため、ワークライフバランスを整えながら、従業員一人ひとりが働きがいを持って能力を十分に発揮できる仕組みづくりと、安心して働き続けることができる働きやすい環境の整備に努めて まいります。 具体的には、次の環境を整備しております。 ① モチベーション向上従業員のモチベーション向上に向けた取り組みを強化してまいります。 具体的には、次のとおりであります。 ・ 初任給引き上げに伴う給与水準の見直し ・ 人事考課制度・内容の見直しによる多角的な評価 ・ 福利厚生の充実 ② ワークライフバランス2023年4月より当社従業員の残業時間削減に取り組み、従業員の約7割を占める営業部所属従業員1人1か月当たりの平均残業時間は次のようになりましたが、引き続き残業時間削減を継続してまいります。 2022年度2023年度2024年度約25時間約6時間40分約7時間57分 ③ 副業・兼業の多様な働き方従業員が企業・社会に貢献しようとする主体的な意思を尊重し、社外の副業・兼業を行えるように環境を整備しております。 ④ 女性活躍に向けた取組 女性従業員が働きやすい環境を整備しております。 具体的には、次のとおりです。 ・ 育児休業を子が3歳に達するまで取得可能 育児休業取得後の職場復帰は2021年度以降、4年連続で100%を達成 ・ 子の看護等休暇について、子1人につき6日の有給休暇を付与 ・ 育児短時間勤務は子が3歳に達した以降、従業員の諸事情を考慮して延長可能 ・ 生理休暇を必要日数有給休暇で付与 ・ 業務職(主に事務系の女性従業員)の基幹職への職種変更制度(職種変更時に特別昇給) (3) リスク管理当社において、全社的なリスク管理は経営リスク管理委員会が行っております。 第4「提出会社の状況」/4「コーポレート・ガバナンスの状況等」/(1)「コーポレート・ガバナンスの概要」/②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由/c.委員会(38頁)参照 (4) 指標及び目標当社では、上記「 (2) 戦略」において記載した、人材の育成及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。 当該指標に関する目標及び実績は、次のとおりであります。 指標目標2023年度2024年度管理職に占める女性労働者の割合2028年までに10%5.6%5.7%男性労働者の育児休業取得率2028年までに50% 0%25%労働者の男女の賃金差異2028年までに85%72.9%71.7% ※ 人材育成基本方針 http://www.yutaka-trusty.co.jp/src/img/jinzai_ikusei_kihon_housin.pdf |
戦略 | (2) 戦略当社における、サステナビリティに係る中期的な経営戦略は中期経営計画において示しております。 具体的には次の通りです。 [計画期間における経営目標]当社の知的財産である優れた営業力とその基盤である高いコンプライアンス機能を、今後の市場環境で最大限に活かしていくためには、現在の基盤である商品先物、金融先物に加えて、顧客ニーズの高い有価証券、同関連商品を一体として扱い、顧客の資産形成に対応していく必要があります。 このため、早期の東京証券取引所会員資格取得を目指し、既存の経営資源・知的財産の更なる充実を図るとともに、有価証券等取扱いのための資源配分を進めることといたします。 従って、本計画は、2023年度から2025年度までを計画期間とし、「お客様第一主義の経営理念の下、顧客の求める金融商品ニーズに幅広く対応し、資産形成に資するとともに、成長を持続し、社会的責任を果たす」ことを目標といたします。 [経営目標を実現するための、戦略・資源投資]本計画の中期経営目標を達成するためには、経営戦略に基づいて適切な人的物的資源配分を行う必要があります。 その際には、各種の国際機関、政府の指針に則った、ESG経営を実現するため、知的財産を活用し持続的成長を引き続き図るとともに、「サステナビリティに配慮した持続可能性」の追求を両立させることにより、経営目標を達成することを目指します。 このため、持続的成長に係る3つの重要課題(マテリアリティ)、持続可能性に係る5つの重要課題(マテリアリティ)を、両立して達成するため、マテリアリティごとに、人的資源・物的資源配分戦略を明らかにいたします。 [持続的成長に向けた施策実現のための資源配分] ① 顧客の資産運用課題の解決に資する幅広い金融サービスの提供当社は既存顧客層の幅広い金融商品ニーズに対応できるよう、株式・投信等のフルラインの商品提供を可能とする必要があります。 そのため、東証加盟に向けた、売買管理、顧客対応等の組織体制等の整備や規程類、リーガルチェック体制の充実を図る必要があります。 また、端末での発注等インフラ整備についても、当初の事務リスク対応が必要と考えられます。 これらに係る人的、物的資源の追加配分については、個々のニーズに合わせた職員への訓練対応の他、必要に応じた新規資源の投入を検討いたします。 ② 新たな投資家層と既存顧客、それぞれの多様なニーズに対応した金融サービスの提供当社の顧客層開拓は、資産保有層を対象とし、高度な対面テクニックという知的財産を磨き、実績をあげてまいりました。 この知的財産は引き続き維持してまいります。 他方、株式・投信等の販売については、マーケットの短期的ボラティリティよりも長期的な投資価値の説明、情報提供が重要であり、異なった知的財産が求められます。 このため、株式・投信等の投資ニーズのある新たな顧客層の開拓と、既存顧客のニーズ対応とのバランスを考えた営業戦略、営業体制を構築し、その基盤として、商品・金融デリバティブで培った知的財産を有する人的資源を引き続き育成しつつ、株式・投信等勧誘という異なった知的財産を形成するための人的資源投資を行ってまいります。 ③ 対面アプローチでの多様な金融資産提供を可能とする環境整備幅広い金融商品を顧客目線で販売できる人材育成に加えて、株式・投信等に求められる、これまでとは異なるコンプライアンスや、ITセキュリティを含めたリスク管理等の分野についても、当社の人的資源を適切に配分する必要があります。 こうした、販売、コンプライアンス、リスク管理等の全社を通じた経営戦略について、人材の獲得、育成、配置を通じた「人材育成基本方針」を策定し、包括的な管理を行います。 同方針に基づく、人事管理を全社的に継続して行う仕組みを整備します。 次に顧客にポートフォリオに応じた提案を可能とするためには、商品先物、金融先物、株式・投信を通じた、当社における顧客資産の一貫性ある把握と顧客への開示が可能である必要があります。 株式・投信等のストック資産を取扱えるようになったあかつきには、この課題を解決してまいります。 顧客へのポートフォリオ説明等を可能とするツールの整備も進めます。 [持続可能なビジネスの推進のための資源配分] ① 行動規範の徹底とコンプライアンスの充実当社は、顧客利益の最大化と顧客目線での従業員の対応を第一とし、行動規範を定め、研修活動を重ねてまいりました。 今後の取り扱い商品の拡大を視野に入れて、一層の徹底と更なる研修の充実を図ります。 また、コンプライアンスについては、これまでも金融商品取引法、商品先物取引法に基づきコンプライアンス体制を整備してまいりました。 今後の株式・投信等を扱う東証加盟会社化を見すえ、営業第一線、本店所管部局、内部監査部局の三者が相互に強力に牽制するスリーラインディフェンスの考え方に基づき、実効性あるコンプライアンス管理体制の構築を図り、PDCAによる不断の改善サイクルを確立します。 ② 情報セキュリティ、特に個人情報保護の徹底当社はこれまでも情報セキュリティの確保に努めてきましたが、今後、取り扱い商品の拡大、更に総合口座管理を目指すため、個人情報保護の徹底、自社及び委託会社を含めた情報セキュリティ体制の整備、必要な資源の追加投資の検討を行ってまいります。 ③ 従業員のエンゲージメント(人材、ダイバーシティ、インクルージョンの向上)当社は、これまでも、従業員の健康保持に努めるとともに、多様な人材が、各々のやりがいをもって、多様な働き方を可能とする体制の構築に努めてきましたが、更なる推進に向けて、「人材育成基本方針」にその考え方、関係諸施策を掲げるほか、関係諸施策のSDGs開示、フォローアップを行います。 ④ 気候変動対策への取組、地域・社会・教育活動への参画当社は、上場企業として、社会的存在としての責任を果たすため、環境負荷低減活動の推進、再生可能エネルギー推進活動への参画、地域社会、福祉活動への参画、助成の推進を進めてきました。 今後も、本社だけでなく、地方拠点も含めて、各施策を展開、SDGs開示を行うとともに、組織的なフォローアップを進めてまいります。 ⑤ コーポレートガバナンスの確立、財務健全性の確保、リスクマネジメントの確立当社は、上場企業として、コーポレートガバナンスコードを定め、その定めるところにより、株主その他ステークホルダーの利益を保持し、社会的責任を全うするとともに、法令に基づく規制その他を遵守し、財務健全性の維持、リスクマネジメントの確立に努めてまいります。 [経営係数目標管理について]ESG経営における、持続的成長及び持続可能性に係る重要課題(マテリアリティ)については、常時その進展状況の点検を、戦略・財務指標に基づいて行います。 ただし、現在、当社の取り扱う商品・サービスは、市場環境等に大きく影響され、それら指標を開示することは、業績・目標実現状況について誤った認識をもたらすことから、当面、行いません。 ※ 中期経営計画 http://www.yutaka-trusty.co.jp/src/img/chuuki_keiei_keikaku.pdfまた、人材の育成及び社内環境整備に関する方針は、次のとおりであります。 [人材育成基本方針]当社は中期経営計画に基づき、これまでに培った「デリバティブ市場」での経験に加え、現物株式や投資信託といったさまざまな金融商品の販売等を通じ、お客様の資産形成にさらなる貢献をしていく所存であります。 そのためには、「デリバティブ市場」に関するスキルを今まで以上に磨き上げると同時に、新たに取り扱う金融商品の知識取得や勧誘等に向け、社員を教育したり、経験豊富な人材を採用したりする必要があります。 もちろん、コンプライアンス部門の重要性が格段に増すことから、コンプライアンス体制を強化しなければなりません。 社内での人事や教育、研修を一元に管理し、司令塔の役割を担う「人事部」を強化し、入社から退職まで一貫して従業員に寄り添うことで、従業員一人ひとりが知識や実践力を深め、切磋琢磨しながら自らの能力を最大限に発 揮して、お客様や社会の信頼に応えてまいります。 [社内環境整備方針]中長期的な企業価値の向上と当社の企業理念の「お客様第一主義」を遂行するためには、多様化するお客様のニーズに合わせた金融サービスを提供する人材の育成を進めつつ、専門性や経験、感性、価値観といった、知と経験 のダイバーシティを積極的に取り込むことが必要になると考えております。 性別や年齢、国籍などに関係なく様々な人が活躍できる環境や仕組みを整備し、多様な人材が意欲をもって活躍する活力のある組織の構築を推進していくとともに、優秀な人材を確保するため、新卒を対象とした定期採用に加 え、即戦力として期待できる専門知識を有する人材の中途採用も積極的に行っております。 具体的には次の環境を整備しております。 ① 教育・研修入社時や昇格時、担務・役職に応じた教育・研修を積極的に実施し、自らがステップアップするとともに、お客様や会社、地域社会等への貢献に対する意欲を高めます。 同僚や上司だけでなく、外部から講師を招く講演会を開 催するほか、経済団体等が主催する各種セミナーを少なくとも1年に1回は受講する機会を設けております。 ② 資格取得等を支援営業職は今後の各種金融商品の販売・資産形成プランニングを提供するために、ファイナンシャルプランナーや各種アナリスト資格、内勤職は営業との一体的な人事管理を実施するために証券外務員資格一種及び内部管理責任 者資格、専門性向上のために行政書士や社会保険労務士等の士業資格、英検・TOEIC・TOEFL、簿記や秘書検定などの資格取得の支援を行っております。 また、取得した資格が会社にとって有益であると認められる場合には、当該資格に対して手当の支給を行っております。 ③ キャリアの採用イノベーションの創出に向けて、女性活躍を促すことに加え、多様な知識・経験を持ったキャリアの採用を行い、その際登用すべき地位・役職のレベルについても、その能力が最も発揮されるように検討を行っております。 また、従業員の定着率を向上させるため、ワークライフバランスを整えながら、従業員一人ひとりが働きがいを持って能力を十分に発揮できる仕組みづくりと、安心して働き続けることができる働きやすい環境の整備に努めて まいります。 具体的には、次の環境を整備しております。 ① モチベーション向上従業員のモチベーション向上に向けた取り組みを強化してまいります。 具体的には、次のとおりであります。 ・ 初任給引き上げに伴う給与水準の見直し ・ 人事考課制度・内容の見直しによる多角的な評価 ・ 福利厚生の充実 ② ワークライフバランス2023年4月より当社従業員の残業時間削減に取り組み、従業員の約7割を占める営業部所属従業員1人1か月当たりの平均残業時間は次のようになりましたが、引き続き残業時間削減を継続してまいります。 2022年度2023年度2024年度約25時間約6時間40分約7時間57分 ③ 副業・兼業の多様な働き方従業員が企業・社会に貢献しようとする主体的な意思を尊重し、社外の副業・兼業を行えるように環境を整備しております。 ④ 女性活躍に向けた取組 女性従業員が働きやすい環境を整備しております。 具体的には、次のとおりです。 ・ 育児休業を子が3歳に達するまで取得可能 育児休業取得後の職場復帰は2021年度以降、4年連続で100%を達成 ・ 子の看護等休暇について、子1人につき6日の有給休暇を付与 ・ 育児短時間勤務は子が3歳に達した以降、従業員の諸事情を考慮して延長可能 ・ 生理休暇を必要日数有給休暇で付与 ・ 業務職(主に事務系の女性従業員)の基幹職への職種変更制度(職種変更時に特別昇給) |
指標及び目標 | (4) 指標及び目標当社では、上記「 (2) 戦略」において記載した、人材の育成及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。 当該指標に関する目標及び実績は、次のとおりであります。 指標目標2023年度2024年度管理職に占める女性労働者の割合2028年までに10%5.6%5.7%男性労働者の育児休業取得率2028年までに50% 0%25%労働者の男女の賃金差異2028年までに85%72.9%71.7% ※ 人材育成基本方針 http://www.yutaka-trusty.co.jp/src/img/jinzai_ikusei_kihon_housin.pdf |
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 | [人材育成基本方針]当社は中期経営計画に基づき、これまでに培った「デリバティブ市場」での経験に加え、現物株式や投資信託といったさまざまな金融商品の販売等を通じ、お客様の資産形成にさらなる貢献をしていく所存であります。 そのためには、「デリバティブ市場」に関するスキルを今まで以上に磨き上げると同時に、新たに取り扱う金融商品の知識取得や勧誘等に向け、社員を教育したり、経験豊富な人材を採用したりする必要があります。 もちろん、コンプライアンス部門の重要性が格段に増すことから、コンプライアンス体制を強化しなければなりません。 社内での人事や教育、研修を一元に管理し、司令塔の役割を担う「人事部」を強化し、入社から退職まで一貫して従業員に寄り添うことで、従業員一人ひとりが知識や実践力を深め、切磋琢磨しながら自らの能力を最大限に発 揮して、お客様や社会の信頼に応えてまいります。 [社内環境整備方針]中長期的な企業価値の向上と当社の企業理念の「お客様第一主義」を遂行するためには、多様化するお客様のニーズに合わせた金融サービスを提供する人材の育成を進めつつ、専門性や経験、感性、価値観といった、知と経験 のダイバーシティを積極的に取り込むことが必要になると考えております。 性別や年齢、国籍などに関係なく様々な人が活躍できる環境や仕組みを整備し、多様な人材が意欲をもって活躍する活力のある組織の構築を推進していくとともに、優秀な人材を確保するため、新卒を対象とした定期採用に加 え、即戦力として期待できる専門知識を有する人材の中途採用も積極的に行っております。 具体的には次の環境を整備しております。 ① 教育・研修入社時や昇格時、担務・役職に応じた教育・研修を積極的に実施し、自らがステップアップするとともに、お客様や会社、地域社会等への貢献に対する意欲を高めます。 同僚や上司だけでなく、外部から講師を招く講演会を開 催するほか、経済団体等が主催する各種セミナーを少なくとも1年に1回は受講する機会を設けております。 ② 資格取得等を支援営業職は今後の各種金融商品の販売・資産形成プランニングを提供するために、ファイナンシャルプランナーや各種アナリスト資格、内勤職は営業との一体的な人事管理を実施するために証券外務員資格一種及び内部管理責任 者資格、専門性向上のために行政書士や社会保険労務士等の士業資格、英検・TOEIC・TOEFL、簿記や秘書検定などの資格取得の支援を行っております。 また、取得した資格が会社にとって有益であると認められる場合には、当該資格に対して手当の支給を行っております。 ③ キャリアの採用イノベーションの創出に向けて、女性活躍を促すことに加え、多様な知識・経験を持ったキャリアの採用を行い、その際登用すべき地位・役職のレベルについても、その能力が最も発揮されるように検討を行っております。 また、従業員の定着率を向上させるため、ワークライフバランスを整えながら、従業員一人ひとりが働きがいを持って能力を十分に発揮できる仕組みづくりと、安心して働き続けることができる働きやすい環境の整備に努めて まいります。 具体的には、次の環境を整備しております。 ① モチベーション向上従業員のモチベーション向上に向けた取り組みを強化してまいります。 具体的には、次のとおりであります。 ・ 初任給引き上げに伴う給与水準の見直し ・ 人事考課制度・内容の見直しによる多角的な評価 ・ 福利厚生の充実 ② ワークライフバランス2023年4月より当社従業員の残業時間削減に取り組み、従業員の約7割を占める営業部所属従業員1人1か月当たりの平均残業時間は次のようになりましたが、引き続き残業時間削減を継続してまいります。 2022年度2023年度2024年度約25時間約6時間40分約7時間57分 ③ 副業・兼業の多様な働き方従業員が企業・社会に貢献しようとする主体的な意思を尊重し、社外の副業・兼業を行えるように環境を整備しております。 ④ 女性活躍に向けた取組 女性従業員が働きやすい環境を整備しております。 具体的には、次のとおりです。 ・ 育児休業を子が3歳に達するまで取得可能 育児休業取得後の職場復帰は2021年度以降、4年連続で100%を達成 ・ 子の看護等休暇について、子1人につき6日の有給休暇を付与 ・ 育児短時間勤務は子が3歳に達した以降、従業員の諸事情を考慮して延長可能 ・ 生理休暇を必要日数有給休暇で付与 ・ 業務職(主に事務系の女性従業員)の基幹職への職種変更制度(職種変更時に特別昇給) |
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 | 指標目標2023年度2024年度管理職に占める女性労働者の割合2028年までに10%5.6%5.7%男性労働者の育児休業取得率2028年までに50% 0%25%労働者の男女の賃金差異2028年までに85%72.9%71.7% ※ 人材育成基本方針 http://www.yutaka-trusty.co.jp/src/img/jinzai_ikusei_kihon_housin.pdf |
事業等のリスク | 3 【事業等のリスク】 本有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループ(以下、本項目において「当社」という。 )の事業その他に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。 また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。 なお、当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める所存であります。 本項目においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末(2025年3月31日)現在において当社が判断したものであります。 (1) 当社の事業内容① 商品デリバティブ取引業等の動向当社は商品市場、証券市場及び為替市場等において多角的に商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業を展開しております。 当該市場には経済情勢、相場環境等に起因するさまざまな不確実性が存在しております。 市場主義経済圏の拡大に伴い、商品(コモディティ)や金融商品は、グローバルに展開して行くなかで、取引形態の多様性と相まって価格変動と為替に晒されるリスクを内包しております。 この価格変動と為替のリスクをヘッジする手法としての先物取引の重要性が経済的、社会的見地からますます高まってきております。 当社の主要な事業である商品デリバティブ取引業では、㈱大阪取引所において国際的大型商品である金(ゴールド)及び白金(プラチナ)等の貴金属市場、並びに大豆及びとうもろこし等の農産物市場、並びにゴム市場が取引されております。 金(ゴールド)は米国の関税政策や世界経済の先行き不透明さが高まる中、資金の逃避先として堅調に推移していくものと期待されています。 ㈱東京商品取引所においてはガソリン、原油及び電力等のエネルギー市場が取引されております。 電力は、昨今の需要の高まりから堅調に推移していくものと期待されております。 2020年7月には総合取引所の本格稼働に伴い、商品デリバティブ取引の清算機構(アウトハウス型クリアリングハウス)である㈱日本商品清算機構が㈱日本証券クリアリング機構に統合され、信用リスク(取引先リスク)に対する安全性が国際水準程度に高まったことから、今まで信用リスクの観点から取引を見送っていた向きのある、国内はもとより海外の機関投資家の信用リスクに対する不安が一掃されると思われるため、その参加が大いに期待されます。 一方において市場の自由化及び国際化の進展に伴い、異業種、あるいは外資系企業からの参入が拡大する可能性があると予測されますので、既存の商品デリバティブ取引業者間との企業競争も含めて今後の動向次第では当社の経営環境に影響を及ぼす可能性があります。 ② 受託業務と自己売買業務(自己ディーリング)当社は商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業として委託者から受託業務を行うとともに、自己の計算による自己売買業務(自己ディーリング)を行っております。 a. 受託業務当社の商品デリバティブ取引業に係る委託者は、リスク・ヘッジを主とする商品保有者(将来保有を含む)である商社等の法人委託者と、一方でリスクをとって収益機会を得ようとするリスク・テーカーと称される一般委託者(一般法人を含むが、大半は個人委託者)で構成されております。 また、金融商品取引業に係る委託者はほぼすべてが一般委託者となっております。 商品デリバティブ取引、取引所株価指数証拠金取引、取引所為替証拠金取引及び株価指数先物取引は、実際の商品の総代金ではなく、定められた額の保証金等を担保として預託することにより取引が行われることから、投資運用効率が高いと考えられます。 この投資運用効率の高さは、大きな利益を得る機会をもたらす半面、ときにより大きな損失をこうむる場合があるため、一般委託者を中心とする市場参加者の動向は受託取引の多寡に関係し、業績(受入手数料)に影響を与えることとなります。 また、受託取引に伴う「預り証拠金」及び「金融商品取引保証金」、並びに「委託者未収金」及び「委託者未払金」等の債権債務、並びに㈱日本証券クリアリング機構及び取引所への預託額、並びに法人委託者との継続取引に伴う取引保証等の「差入保証金」等の増減は財政状態とキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 b. 自己売買業務(自己ディーリング)一方、自己売買業務(自己ディーリング)は、受託業務に伴う市場流動性を確保するマーケット・メーカーとしての役割からリスクテイクする場合等がありますが、主として、収益機会を獲得するために当社独自の相場観により自己ディーリングを行っております。 この自己ディーリングによる損益の状況は業績(トレーディング損益)に影響を及ぼすこととなります。 当社は自己ディーリングを行うにあたり、専任部署と専任担当者を定め、社内規程に基づき、厳しい運用管理を行い、かつディーラーの育成強化に努めるなど収益の拡大に取り組んでおります。 (2) 当社の事業における法的規制当社の主要な事業である商品デリバティブ取引業等を遂行するため、内閣総理大臣より金融商品取引業の登録並びに、農林水産大臣及び経済産業大臣(以下、「主務大臣」といいます。 )より商品先物取引業者として許可を受けております。 また、金融商品取引所及び商品取引所の定める取引参加資格を取得しております。 事業を遂行する上で金融商品取引法及び同法の関連法令、並びに商品先物取引法及び同法の関連法令、並びに金融商品取引所及び商品取引所の定めた受託契約準則、並びに自主規制機関による自主規制規則等の適用を受けております。 また、この他に消費者契約法、個人情報保護法の適用を受けております。 当社は、これらの諸法令規則等に抵触した場合には、登録及び許可の取消し、又は業務停止等の行政処分が行われることがあり、そのような場合には当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 訴訟について2025年3月末現在、特段に記載すべき重要な訴訟事件はありませんが、顧客との受託取引等に起因する重要な 訴訟やその他重要な請求の対象とされる可能性があります。 当社の従業員である外務員が顧客との受託業務活動に おいて、会社が外務員の権限を内部的に制限している場合であっても、外務員の行った権限外の行為により第三者に損害が発生した場合には、所属会社が当該外務員の使用者として、当該第三者に対し損害賠償責任を負う可能性があります。 このような損害賠償が発生した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 自己資本規制比率及び純資産額規制比率について自己資本規制比率は、金融商品取引法の規定に基づき内閣府令の定めにより算出することとしたものであります。 当社の自己資本規制比率は、2025年3月末現在520.6%となっており、金融商品取引業者は、自己資本規制比率が120%を下回ることがないようにしなければならないと定められております。 (同法第46条の6)また、商品先物取引法及び同施行規則に基づき、純資産額規制比率による制限が設けられています。 純資産額規制比率とは、純資産額の、商品デリバティブ取引につき生ずる相場の変動その他の理由により発生し得る危険に対応する額として主務省令で定めるところにより算出した額に対する比率であります。 当社の純資産額規制比率は、2025年3月末現在837.4%ですが、120%を下回る事態が生じた場合には、主務大臣は商品先物取引業者に対し商品先物取引業の方法の変更を命じ、財産の供託その他監督上必要な措置を命ずることができます。 また、100%を下回る場合には3ヶ月以内の期間を定めて業務の停止を命じることができ、業務停止命令後3ヶ月を経過後も100%を下回り、かつ、回復の見込みがないと認められるときは商品先物取引業者の許可を取り消すことができるとされています。 (同法第235条)当社は、自己資本規制比率及び純資産額規制比率が要求される水準を下回った場合には、自己資本規制比率に関しては内閣総理大臣から、純資産額規制比率に関しては主務大臣から業務の停止等を含む様々な命令等を受けることとなります。 これらの結果によっては、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 個人情報保護に関して当社は、顧客の個人情報を扱う企業であることから、その社会的責任を認識し、個人情報管理に積極的に取り組み、当社における個人情報保護方針を制定し、2005年4月に施行された、いわゆる個人情報保護法に対応してきております。 2006年2月には「プライバシーマーク」の認証を取得し、その後現在に至るまで2年ごとの更新審査を受け認証資格を維持しており、個人情報保護管理体制に適切に対処する旨努めております。 また、「サイバーセキュリティ」を「情報セキュリティリスク」として明確化し、その対応に努めております。 しかしながら、顧客の個人情報や当社の機密情報が、不正なアクセスなど何らかの方法により外部に漏洩し、あるいは悪用された場合等には、損害賠償が発生する可能性があり、加えて当社の信頼を失うおそれがあり、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) システム障害について取引所の取引システムや当社の社内システムにおいて障害が発生した場合には、顧客等に与える影響は予測しがたいものがありますが、当社は、社内システムに関して安全性の確保を図る等、システム管理の徹底に努めております。 |
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 | 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(以下、本項目において「当社」という。 )の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、本項目において「経営成績等」という。 )の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における我が国経済は、通期を通して内需主導の緩やかな回復が見られました。 企業活動の活発化やインバウンド需要の回復を背景に、大企業・非製造業の景況感は高水準を維持し、大企業・製造業も一部のハイテク関連や素材産業を中心に改善の動きがありました。 一方で、業種によって景況感の二極化が進み、米国の通商政策への警戒感が製造業の一部において景況感を押し下げました。 先行きの経済は、好調な企業収益を背景とした賃上げや設備投資の拡大により、個人消費の下支えが期待されるものの、米国の関税引き上げに起因する輸出減少や企業収益の下押しが、民需を抑制し景気は減速する見通しであります。 一方、世界経済は、米国では個人消費が底堅さを見せる局面もありましたが、高金利や物価上昇の影響により、年後半にかけて徐々に消費の勢いは鈍化しております。 米国供給管理協会(ISM)景況感指数は製造業・非製造業ともに年初から低下傾向にあり、企業マインドも悪化しております。 中国では、年初こそ政策効果を背景に内需が持ち直したものの、個人消費や固定資産投資は通期を通して力強さを欠き、企業の景況感も総じて低迷しており、輸出は一部の分野で好調を維持したものの、内需の低迷が景気の重荷となっております。 先行きは、米国では関税引き上げに伴うコスト増加や物価上昇が個人消費・設備投資を抑制し、景気は減速傾向を辿る見込みでありますが、一部では減税や規制緩和への期待が下支え要因となる可能性もあり、中国では、景気刺激策の実効性や規模が限定的であるため、内外需ともに回復力は弱く、景気は引き続き減速する見通しであります。 証券市場においては、取引所株価指数取引(くりっく株365)は、米国の根強いインフレを背景として米連邦準備制度理事会(FRB) による利下げ観測が後退したことや、イスラエルによるイラン大使館周辺の空爆などの中東情勢緊迫化を受けて下落、一時37,000円を割り込みました。 5月に入るとNYダウが高値を更新して40,000ドル台まで上昇、国内市場も追随する動きを見せましたが、その後は長期金利の上昇が圧迫要因となり軟調な推移となりました。 6月は39,000円を中心としたもみ合いを経て、円安ドル高を背景に月末にかけて上値を追う展開となりました。 7月の前半はFRBの早期利下げへの期待を背景にNYダウが上昇、円安ドル高も支援要因となり過去最高値を更新して42,000円台まで上昇しました。 しかしその後は急速に円高ドル安が進行、NYダウの下落も嫌気され急落場面となりました。 8月の前半も円高ドル安の流れに押されて続落場面となり約10ヶ月ぶりに安値を更新、一方で急落に対する反動も大きく、月後半では7月末の水準まで戻すなど不安定な相場展開となりました。 9月前半もFRBが0.5%の利下げに踏み切るとの見方から、為替が一時140円を割り込むなど、円高ドル安を背景に35,000円台まで下落しましたが、実際に0.5%の利下げを決定すると米国景気のソフトランディング期待からNYダウが上昇、国内市場も堅調な推移となりました。 10月には米国で景気の底堅さを示す経済指標の発表が相次いだことから、日本株市場もリスクオン選好の動きとなり上昇、約3ヶ月ぶりに40,000円を上回りましたが40,000円は抵抗ラインとして意識され、その後は調整場面から38,000円割れまで下落しました。 11月に入り米国大統領選挙でトランプ前大統領が勝利したことから、財政出動を期待する「トランプ・トレード」を意識した買いにより上昇しましたが、その後は関税強化の方針が投資家心理の悪化を誘い、再度38,000円を割り込みました。 12月に入ると為替市場での円安ドル高進行を背景に下値を切り上げる動きとなりましたが、引き続き抵抗ラインが継続して1月には38,000円台を試す動きとなりました。 その後も38,000円から40,000円のレンジを意識した動きとなりましたが、2月後半に為替が150円を割り込んだことからレンジを下抜いて3月には36,000円台まで下落しました。 その後は調整場面から値を戻す場面も見られたものの、米国による「相互関税」の導入を控え、景気後退懸念を背景に月末には一時36,000円を割り込みました。 商品市場においては、原油は中東情勢の悪化による供給不安が高まる中、下値を切り上げて80,000円台まで上昇するなど堅調な足取りとなりました。 しかし5月に入ると、イスラエルとイスラム組織ハマスとの休戦実現に向けた期待感や米国原油在庫の増加を背景に、海外市場が急落したことから75,000円台まで下落しました。 その後は徐々に値を戻しましたが6月に入り、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国でつくるOPECプラスの閣僚級会合が開催され、現行の協調減産を2025年末まで延長することで合意したものの、一部の減産については10月以降、減産規模を徐々に縮小する枠組みを設定したことから、海外市場が急落、国内市場も追随して一時72,000円を割り込みました。 しかし売り一巡後は、ウクライナ情勢や中東情勢を巡る地政学的リスクが意識されて急反発場面となり、再度80,000円台を回復しました。 その後は中国の消費減速を背景とした原油需要減退懸念が台頭して下落、8月には米国株式市場が大きく下落する中、原油相場にもリスク回避の動きが強まったことから急落場面となり、64,000円を割り込みました。 その後も引き続き地政学的リスクが下支えとなり70,000円台を回復する場面も見られましたが、9月に入りOPECが2024年と2025年の世界石油需要見通しを2ヶ月連続で引き下げたことが圧迫要因となり、60,000円台前半まで下落しました。 10月に入るとイランがイスラエルにミサイル攻撃を行い、地政学的リスクの高まりから急伸場面となり一時70,000円台まで上昇しましたが、イスラエルの反撃が限定的であったことから、その後はおおよそ65,000円から69,000円での推移となり、保ち合い相場が続いた後、12月にシリアのアサド政権が崩壊したことから中東情勢不安定化への懸念が台頭、日銀の金融政策決定会合での金利据え置きによる円安ドル高も上昇要因となり1月半ばには74,000円台に到達しました。 しかしその後は、パレスチナ・ガザ地区の停戦合意が成立したことや、ウクライナ停戦を巡る米露高官協議が行われたことから地政学的リスクが後退して反落、3月にはOPECプラスが自主減産を予定どおり4月から段階的に縮小すると発表したことも圧迫要因となり、60,000円台まで下落しました。 年度末にかけては米国が対イラン制裁を強めるなど、中東の地政学的リスクの高まりから供給への懸念が台頭、65,000円台で取引を終えました。 金はイスラエルがシリアのイラン大使館周辺を空爆したことを受けて、中東情勢を巡る地政学的リスクが一段と高まり、国内外ともに最高値を更新する動きとなりました。 5月に入り米国の経済指標がインフレ鈍化傾向を示したことから円高ドル安が加速、東京金は一時11,180円まで急落しました。 しかし中東の地政学的リスクの再燃や、イラン大統領の事故死などを受けて堅調に推移、12,000円台まで上昇しました。 6月に入ると中国人民銀行(中央銀行)が1年半続けてきた金準備高の増加が5月で一時停止したことが明らかとなり12,000円を割り込む場面も見られたものの円安ドル高を背景に堅調に推移、米国の9月利下げ開始予想も支援要因となり、12,679円と過去最高値を更新しました。 その後は中国の金需要減退懸念や円高ドル安が圧迫要因となり軟調に推移、8月早々には急激な円高ドル安と株安を受けて商品市場にも売り圧力が加わり、一時11,000円を割り込む暴落場面となりました。 その後は中東の地政学的リスクへの警戒や為替市場が大幅に円安ドル高に振れたことから投機資金が流入、12,000円手前まで値を戻すなどボラティリティの高い状況が続きました。 9月に入るとFRBが通常の2倍にあたる0.5%の利下げを決定したことが金利のつかない金の支援要因となり、NY市場で2,708.7ドルと過去最高値を更新、国内市場も追随する動きから12,600円台を回復しました。 10月に入ると修正を経た後、急激な円安ドル高を背景に連日過去最高値を更新して13,819円まで上昇、NY市場も過去最高値となる2,800ドル台まで上昇しました。 その後は利益確定の売りなどの持ち高調整で軟調に推移、米国大統領選挙ではトランプ前大統領が圧勝したことから政策実現性が高まるとの見方が強まり、「トランプ・トレード」が誘発されたことも圧迫要因となりました。 12月に入り、シリアのアサド政権崩壊による地政学的リスクや、中国人民銀行(中央銀行)が11月に7ヶ月ぶりとなる金購入を再開したことなどを受けて反発、NY市場では一時2,600ドルを割り込む場面も見られたものの、国内市場は円安基調を背景に上昇しました。 1月に入っても中国の金購入が好感され続伸、引き続き地政学的リスクも意識されて2月には14,500円台まで上昇しました。 その後は修正場面から一時14,000円を割り込みましたが、円安ドル高を背景に上昇に転じて連日高値を更新、3月後半には15,000円台に至りました。 為替市場においては、底堅い米国経済情勢を背景にFRB議長が政策金利を当面の間、現行水準を維持する方針を示唆したことから利下げ観測が後退、また、日銀の金融政策決定会合を受けて緩和的な金融政策が継続する見方が強まったことから、160円台前半まで円安ドル高が進行しました。 5月に入り高値警戒感の中でISM景況感指数などの米国主要指標が市場予想を下回ったことを受けて急落場面となり、一時151円台後半へ調整安となりましたが、その後はFRBと日銀の金融政策を巡るスタンスの違いが意識され、再び157円台半ばへ円安ドル高が進みました。 6月は一進一退の動きを経た後、日銀が国債買い入れの減額を先送りしたことなどから37年半ぶりとなる161円台まで円安ドル高が進行しました。 7月に入ると日米金利差の縮小を背景に円高ドル安が進行、FRBが9月の利下げ開始を示唆した一方で、日銀が追加利上げと長期国債買い入れ減額を発表したことも円高ドル安に拍車をかけました。 8月には日銀高官が利上げを急がない姿勢を示したことで一時的に円が反落しましたが、9月に入り軟調な米国の経済指標を受けて再び円高ドル安が進み、一時140円を割り込みました。 月後半の自民党総裁選では、当初円売りドル買いが強まり、146円台に達しましたが、決選投票後に143円台まで急落するなどボラティリティの高い展開となりました。 10月に入ると石破首相の「追加の利上げをする環境にはない」との発言や、米国雇用関連指標の強さを背景に大きく円安ドル高が進行しました。 11月にはトランプ前大統領の勝利を経て、共和党が上下両院を制する見通しやFRB高官の利下げ慎重姿勢を背景に156円台後半まで上昇しましたが、その後は日銀の早期追加利上げ観測が浮上、11月末には一時150円を割り込む展開となりました。 12月に入るとFRBが堅調な経済指標やインフレ再燃への警戒から利下げペース鈍化を示唆したことや、日銀の金融政策決定会合では植田総裁が利上げに慎重な姿勢を示したことから円安ドル高が進行、1月初旬には158円台後半に達しました。 しかしその後は日銀が追加利上げを実施したことにより日米両国の金利差が縮小、2月の前半には一時150円台後半まで円高ドル安が進みました。 その後も修正を繰り返しながら円高ドル安トレンドが継続、3月上旬には米国がカナダ、メキシコへの関税賦課を実施すると表明したことから146円台半ばまで円高ドル安が進行しました。 その後は堅調な米国経済指標を背景に151円台まで反発しました。 このような環境のもとで、当社グループの当連結会計年度の商品デリバティブ取引の総売買高1,269千枚(前年同期比3.7%増)及び金融商品取引の総売買高2,335千枚(前年同期比19.9%減)となり、受入手数料7,537百万円(前年同期比2.8%増)、トレーディング損益27百万円の利益(前年同期は16百万円の損失)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は営業収益7,662百万円(前年同期比3.5%増)、純営業収益7,643百万円(前年同期比3.5%増)、経常利益2,153百万円(前年同期比2.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,915百万円(前年同期比33.9%増)となりました。 当社の経営成績の概要は次のとおりであります。 a. 営業収益当連結会計年度の営業収益は7,662百万円(前年同期比3.5%増・259百万円増加)となりました。 受入手数料は7,537百万円(前年同期比2.8%増・204百万円増加)、トレーディング損益は27百万円の利益(前年同期は16百万円の損失)、その他の営業収益は97百万円(前年同期比13.6%増・11百万円増加)となりました。 b. 金融費用当連結会計年度の金融費用は18百万円(前年同期比20.9%増・3百万円増加)となりました。 c. 純営業収益当連結会計年度の純営業収益は7,643百万円(前年同期比3.5%増・256百万円増加)となりました。 d. 販売費及び一般管理費当連結会計年度の販売費及び一般管理費は5,569百万円(前年同期比3.3%増・176百万円増加)となりました。 この主な内訳は、取引関係費が761百万円(前年同期比1.4%減・10百万円減少)、人件費が3,580百万円(前年同期比3.8%増・130百万円増加)、貸倒引当金繰入額が20百万円(20百万円増加)、その他(電算機費等)が655百万円(前年同期比4.1%増・25百万円増加)となっております。 e. 営業利益前連結会計年度に比べて純営業収益は256百万円増加し、販売費及び一般管理費は176百万円増加した結果、当連結会計年度の営業利益は2,074百万円(前年同期比4.0%増・80百万円増加)となりました。 f. 営業外収益当連結会計年度の営業外収益は92百万円(前年同期比16.8%減・18百万円減少)となりました。 この主な内訳は、受取利息が22百万円(前年同期比40.2%減・15百万円減少)、受取配当金が54百万円(前年同期比8.6%増・4百万円増加)となっております。 g. 営業外費用当連結会計年度の営業外費用は13百万円(前年同期比97.2%増・6百万円増加)となりました。 この主な内訳は、為替差損が8百万円(8百万円増加)、投資事業組合運用損が4百万円(前年同期比28.3%減・1百万円減少)となっております。 h. 経常利益前連結会計年度に比べて営業外収益は18百万円減少し、営業外費用は6百万円、営業利益が80百万円それぞれ増加したため、当連結会計年度の経常利益は2,153百万円(前年同期比2.6%増・55百万円増加)となりました。 i. 特別利益当連結会計年度の特別利益は624百万円(前年同期比245.7%増・443百万円増加)となりました。 この主な内訳は投資有価証券売却益が393百万円(前年同期比127.2%増、220百万円増加)、商品責任準備金戻入額が157百万円(157百万円増加)となっております。 j. 特別損失当連結会計年度の特別損失は111百万円(前年同期比34.4%増・28百万円増加)となりました。 この主な内訳は、投資有価証券評価損が98百万円(98百万円増加)、金融商品取引責任準備金繰入額が10百万円(前年同期比16.4%増加・1百万円増加)となっております。 k. 税金等調整前当期純利益前連結会計年度に比べて特別損失は28百万円増加したものの、特別利益が443百万円、経常利益が55百万円それぞれ増加したため、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は2,665百万円(前年同期比21.4%増・470百万円増加)となりました。 l. 法人税等当連結会計年度の法人税等は750百万円(前年同期比1.9%減・14百万円減少)となりました。 この主な内訳は、法人税、住民税及び事業税が731百万円(前年同期比8.8%減・70百万円減少)、法人税等調整額が19百万円(前連結会計年度は△36百万円)となっております。 m. 親会社株主に帰属する当期純利益当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は1,915百万円(前年同期比33.9%増・484百万円増加)となりました。 営業収益合計に対する比率は25.0%(前連結会計年度は19.3%)となっております。 自己資本利益率は14.6%(前連結会計年度は12.3%)となりました。 また、1株当たり当期純利益は343.86円(前連結会計年度は259.93円)となりました。 以上の結果、当社の財政状態の概要は次のとおりであります。 当連結会計年度末の資産総額は125,860百万円、負債総額は112,060百万円、純資産13,800百万円となっております。 当連結会計年度末の資産総額125,860百万円は、前連結会計年度末99,476百万円に比べて26,384百万円増加しております。 この内訳は、固定資産が438百万円減少したものの、流動資産が26,822百万円増加したものであり、主に「投資有価証券」が317百万円減少したものの、「保管有価証券」が1,633百万円、「差入保証金」が16,033百万円、「委託者先物取引差金」が6,381百万円それぞれ増加したものであります。 当連結会計年度末の負債総額112,060百万円は、前連結会計年度末87,005百万円に比べて25,054百万円増加しております。 この内訳は、固定負債が259百万円、特別法上の準備金が147百万円それぞれ減少したものの、流動負債が25,462百万円増加したものであり、主に「預り証拠金」が18,523百万円、「金融商品取引保証金」が9,354百万円それぞれ増加したことによるものであります。 当連結会計年度末の純資産13,800百万円は、前連結会計年度末12,471百万円に比べて1,329百万円増加しております。 この内訳は、主にその他の包括利益累計額が290百万円減少したものの、株主資本が1,620百万円増加したことによるものであります。 当連結会計年度末の自己資本比率は11.0%(前連結会計年度末は12.5%)となっております。 なお、後記「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」「注記事項」の(セグメント情報等)」に掲記したとおり、当社グループの事業セグメントは、主として商品デリバティブ取引の受託及び自己売買、並びに金融商品取引の受託及び自己売買の商品デリバティブ取引業等の単一セグメントであり重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。 )は、前連結会計年度末に比べて482百万円の増加となり、8,137百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における営業活動による資金の取得は、1,765百万円(前年同期は1,951百万円の取得)となりました。 これは「委託者未払金」の減少、「差入保証金」の増加、「委託者先物取引差金」の増加、及び「未払委託者取引差金」の減少による資金の使用等があったものの、「預り証拠金」及び「金融商品取引保証金」の増加による資金の取得等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における投資活動による資金の使用は、827百万円(前年同期は16百万円の取得)となりました。 これは、投資有価証券の売却による収入等があったものの、有価証券の取得及び投資有価証券の取得による支出等であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における財務活動による資金の使用は、407百万円(前年同期は308百万円の使用)となりました。 これは主に配当金の支払額によるものであります。 ③ 商品デリバティブ取引業等a. 当連結会計年度における商品デリバティブ取引業等の営業収益は次のとおりであります。 (受入手数料) (単位:千円)区分金額前年同期増減比(%) 取引名及び市場名商品デリバティブ取引 現物先物取引 農産物市場2,484△89.0 貴金属市場5,854,8865.6 ゴム市場8,464△5.8 エネルギー市場-- 中京石油市場317△4.8 小計5,866,1535.2 現金決済先物取引 貴金属市場28,512△38.7 エネルギー市場73,1957.4 商品指数市場-△100.0 小計101,707△11.5 国内市場計5,967,8614.9 海外市場計20,610△4.3 商品デリバティブ取引計5,988,4714.9金融商品取引 取引所株価指数証拠金取引1,165,765△8.9 取引所為替証拠金取引363,26926.4 株価指数先物取引18,570△65.6 証券媒介取引83912.4 国内市場計1,548,444△4.5 海外市場計422△47.1 金融商品取引計1,548,867△4.5合計7,537,3382.8 (注) 商品デリバティブ取引には、金融商品取引法及び商品先物取引法に基づく取引を含めて記載しております。 (トレーディング損益) (単位:千円)区分金額前年同期増減比(%) 取引名及び市場名商品デリバティブ取引 現物先物取引 農産物市場-- 貴金属市場48,778- ゴム市場-- 小計48,778- 現金決済先物取引 貴金属市場-- エネルギー市場△24- 商品指数市場-- 小計△24- 国内市場計48,754- 海外市場計-- 商品デリバティブ取引計48,754-金融商品取引 取引所株価指数証拠金取引△104- 取引所為替証拠金取引△21,499- 株価指数先物取引-- 国内市場計△21,604- 海外市場計-- 金融商品取引計△21,604-商品売買損益 貴金属等現物売買取引628△95.0 商品売買損益計628△95.0合計27,778- (注) 商品デリバティブ取引には、金融商品取引法及び商品先物取引法に基づく取引を含めて記載しております。 b. 当社及び当社の関係会社の商品デリバティブ取引等の売買高に関して当連結会計年度中の状況は次のとおりであります。 (売買高の状況)(単位:枚)区分委託自己合計 取引名及び市場名 前年同期増減比(%) 前年同期増減比(%) 前年同期増減比(%)商品デリバティブ取引 現物先物取引 農産物市場3,144△67.1-△100.03,144△67.4貴金属市場877,8969.524,296△27.8902,1928.0ゴム市場2,916△71.4--2,916△71.4エネルギー市場------中京石油市場690△8.7--690△8.7小計884,6467.624,296△28.0908,9426.2現金決済先物取引 貴金属市場20,957△42.0--20,957△42.0エネルギー市場311,26216.71,484△59.3312,74615.7商品指数市場-△100.0---△100.0小計332,2199.71,484△59.3333,7038.9国内市場計1,216,8658.225,780△31.01,242,6456.9海外市場計26,907△56.5--26,907△56.5商品デリバティブ取引計1,243,7724.825,780△31.01,269,5523.7金融商品取引 取引所株価指数証拠金取引1,399,188△33.75,5403.01,404,728△33.6取引所為替証拠金取引等801,5689.3122,786157.4924,35418.4株価指数先物取引3,434△65.8--3,434△65.8国内市場計2,204,190△22.8128,326141.72,332,516△19.8海外市場計3,100△61.9--3,100△61.9金融商品取引計2,207,290△22.9128,326141.72,335,616△19.9合計3,451,062△14.8154,10670.43,605,168△12.9 (注)1. 商品デリバティブ取引には、金融商品取引法及び商品先物取引法に基づく取引を含めて記載しております。 2. 商品デリバティブ取引の主な商品別の委託売買高とその総委託売買高に対する割合は、次のとおりであります。 (単位:枚)取引所名銘柄名前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)取引所名銘柄名当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)委託売買高割合(%)委託売買高割合(%)大阪取引所金(標準取引)497,80942.0大阪取引所 金(標準取引)557,19544.8大阪取引所白金(標準取引)302,27725.5大阪取引所白金(標準取引)320,21025.7東京商品取引所東京原油263,80822.2東京商品取引所東京原油306,01424.6 3. 商品デリバティブ取引における取引の最低単位を枚と呼び、例えば金(標準取引)1枚は1,000グラムというように1枚当たりの数量は商品ごとに異なります。 c. 当社及び当社の関係会社の商品デリバティブ取引業等に関する売買高のうち当連結会計年度末において反対売買等により決済されていない建玉の状況は次のとおりであります。 (未決済建玉の状況)(単位:枚)区分委託自己合計 取引名及び市場名 前年同期増減比(%) 前年同期増減比(%) 前年同期増減比(%)商品デリバティブ取引 現物先物取引 農産物市場149△92.8--149△92.8貴金属市場39,31620.1--39,31620.1ゴム市場113△31.9--113△31.9エネルギー市場------中京石油市場------小計39,57813.1--39,57813.1現金決済先物取引 貴金属市場3,508△57.2--3,508△57.2エネルギー市場16,204△14.2--16,204△14.2商品指数市場------小計19,712△27.2--19,712△27.2国内市場計59,290△4.5--59,290△4.5海外市場計225△91.5--225△91.5商品デリバティブ取引計59,515△8.0--59,515△8.0金融商品取引 取引所株価指数証拠金取引90,768177.7--90,768177.7取引所為替証拠金取引等26,601△33.0--26,601△33.0株価指数先物取引1915.5--1915.5国内市場計117,56062.0--117,56062.0海外市場計-△100.0---△100.0金融商品取引計117,56062.0--117,56062.0合計177,07529.0--177,07529.0 (注) 商品デリバティブ取引には、金融商品取引法及び商品先物取引法に基づく取引を含めて記載しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループ(以下、本項目において「当社」という。 )の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 本項目においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末(2025年3月31日)現在において当社が判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社は商品市場、証券市場及び為替市場等において多角的に商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業を展開しております。 当連結会計年度における当社の状況は、商品デリバティブ取引部門の国内委託売買高は、前年同期1,124千枚に対し当期1,216千枚と92千枚増加しております。 これは、貴金属市場の委託売買高が76千枚増加(前年同期比9.54%増加)したことが主因となっております。 また、貴金属市場の主要銘柄である金市場ではシリアのアサド政権崩壊による地政学的リスクや、中央銀行が11月に7ヶ月ぶりとなる金購入を再開したことなどを受けて反発、NY市場では一時2,600ドルを割り込む場面も見られたものの、国内市場は円安基調を背景に上昇しました。 1月に入っても中国の金購入が好感され続伸、引き続き地政学的リスクも意識されて2月には14,500円台まで上昇しました。 その後は修正場面から一時14,000円を割り込みましたが、円安ドル高を背景に上昇に転じて連日高値を更新、3月後半には15,000円台に至ったことから前年度と同様に取引が集中しました。 貴金属市場の取引手数料収入は前年同期比5.6%増加となり、国内商品デリバティブ取引手数料収入が前年同期比4.9%増加したことの主因となっております。 また、金融商品取引部門の国内委託売買高は、前年同期2,855千枚に対し当期2,204千枚と650千枚減少しております。 これは前年度に引き続き取引所株価指数証拠金取引におけるNYダウリセット付証拠金取引及び日経225リセット付証拠金取引の委託売買高の大幅な減少によるものであります。 主力商品である日経225リセット付証拠金取引は、12月に入ると為替市場での円安ドル高進行を背景に下値を切り上げる動きとなりましたが、引き続き抵抗ラインが継続して1月には38,000円台を試す動きとなりました。 その後も38,000円から40,000円のレンジを意識した動きとなりました、2月後半に為替が150円を割り込んだことからレンジを下抜いて3月には36,000円台まで下落しました。 その後は調整場面から値を戻す場面もみられたものの、米国による「相互関税」の導入を控え、景気後退懸念を背景に月末には一時36,000円を割り込んだことにより委託売買高は減少しました。 取引所株価指数証拠金取引全体の委託売買高は、前年同期比33.7%減少となり、手数料の減少の要因となり、受入手数料(取引所株価指数証拠金取引)1,166百万円(前年同期比8.9%減)となっております。 しかし、取引所為替証拠金取引における主力商品である米ドル円の証拠金取引は、12月に入るとFRBが堅調な経済指標やインフレ再燃への警戒から利下げペース鈍化を示唆したことや、日銀の金融政策決定会合では植田総裁が利上げに慎重な姿勢を示したことから円安ドル高が進行、1月初旬には158円台後半に達しました。 しかしその後は日銀が追加利上げを実施したことにより日米両国の金利差が縮小、2月の前半には一時150円台後半まで円高ドル安が進みました。 その後も修正を繰り返しながら円高ドル安トレンドが継続、3月上旬には米国がカナダ、メキシコへの関税賦課を実施すると表明したことから146円台半ばまで円高ドル安が進行しました。 その後は堅調な米国経済指標を背景に151円台まで反発したことから、委託売買高が増加しました。 取引所為替証拠金取引の委託売買高は、前年同期比9.3%増加となり、受入手数料(取引所為替証拠金取引)363百万円(前年同期比26.4%増)となったものの、取引所株価指数証拠金取引の受入手数料減少が、金融商品取引部門の国内取引手数料収入が前年同期比4.5%減少したことの主因となっております。 このような結果、当連結会計年度の経営成績は、金融商品取引業の受入手数料は前連結会計年度に比べ減少したものの、トレーディング損益が27百万円の利益(前年同期は16百万円の損失)、商品デリバティブ取引業の受入手数料は前連結会計年度に比べ増加したことにより、営業損益、経常損益ともに利益を計上、親会社株主に帰属する当期純利益は1,915百万円(前年同期は1,430百万円の利益)を計上しました。 当社の収益の柱は、商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業の2つに分けられます。 収益比率では、前連結会計年度に引続き、金を中心とした商品デリバティブ取引業の手数料収入が収益の大きな割合を占めました。 手数料収入のおおよその割合は商品デリバティブ取引業が79%、金融商品取引業が21%となっております。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の当連結会計年度末における連結ベースのキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。 また、株主還元につきましては、「第2「事業の状況」」「第4「提出会社の状況」」に記載しております。 当社の資金需要を満たすための資金は、原則として、営業活動によるキャッシュ・フローを財源としますが、巨額の資金需要に対応する場合などは、円滑な事業活動に必要なレベルの流動性の確保、財務の健全性及び安定性を維持するため、銀行等から借入を行う方針です。 資金調達を行う際は、期間や国内外の市場金利動向総合的に勘案しながら最適な調達を実施しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定(繰延税金資産)繰延税金資産は、将来の事業計画に基づく課税所得の発生時期及び金額によって認識し、繰延税金負債は、将来加算一時差異について認識しております。 当該課税所得の見積りは、将来の不確実な経済条件の変動などによって影響を受ける可能性があり、実際に発生した課税所得の時期及び金額が見積りと異なった場合、繰延税金資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。 (訴訟損失引当金)訴訟損失引当金の認識は、商品取引事故及び金融商品取引事故等による損失に備えるため、損害賠償請求等に伴う損失の見込額のうち、商品取引責任準備金及び金融商品取引責任準備金の期末残高を勘案して訴訟損失引当金を計上しておりますが、当社に対する新たな訴訟の提起や判決等により見積りと異なった場合、訴訟損失引当金の金額に重要な影響を与える可能性があります。 なお、重要な会計上の見積りについての詳細は「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」「注記事項」の(重要な会計上の見積り)」に記載されております。 また、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」「注記事項」の(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。 |
研究開発活動 | 6 【研究開発活動】 該当事項はありません。 |
設備投資等の概要 | 1 【設備投資等の概要】 当社グループの当連結会計年度における設備投資の総額は、54百万円であり、会計システム、商品デリバティブ事業等におけるシステム対応、及び回線設備等に投資しております。 なお、後記「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」「注記事項」の(セグメント情報等)」に掲記したとおり、当社グループの事業セグメントは、主として商品デリバティブ取引の受託及び自己売買、並びに金融商品取引の受託及び自己売買の商品デリバティブ取引業等の単一セグメントであるため、事業部門等に基づいて記載しております。 |
主要な設備の状況 | 2 【主要な設備の状況】 当社グループにおける主要な設備は、以下のとおりであります。 (1) 提出会社2025年3月31日現在事業所名(所在地)事業部門の名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)その他合計本社(東京都中央区)全社的管理及び商品デリバティブ取引業等その他設備117,578 ― 1,560,696(352.13㎡)71,2581,749,53499大阪支店(大阪市中央区)商品デリバティブ取引業等その他設備8,765 ――(―)7,46216,22738福岡支店(福岡市博多区)商品デリバティブ取引業等その他設備10,193 ――(―)71510,90833 (注) 帳簿価額のうち「その他」欄は、「器具及び備品、リース資産」の金額であります。 (2) 国内子会社2025年3月31日現在会社名事業所名(所在地)事業部門の名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)その他合計ユタカエステート株式会社宇佐美研修所(静岡県伊東市)不動産管理業研修等設備239,622― 12,900(1,122.64㎡) 0252,5232 (注) 帳簿価額のうち「その他」欄は、「器具及び備品」の金額であります。 |
設備の新設、除却等の計画 | 3 【設備の新設、除却等の計画】 (1) 重要な設備の新設等特に記載すべき事項はありません。 (2) 重要な設備の除却等特に記載すべき事項はありません。 |
設備投資額、設備投資等の概要 | 54,000,000 |
Employees
平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 42 |
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 13 |
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況 | 7,243,000 |
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標 | 0 |
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
Investment
株式の保有状況 | (5) 【株式の保有状況】 ① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、取引先との長期的、安定的な関係の構築や、取引の維持、強化等事業活動において当社の中長期的な企業価値の向上に資するものを政策保有株式と位置付けております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容個別の政策保有株式の保有に伴う便益及びリスクが資本コストに見合っているか等の具体的な精査の方法については、取締役会等において精査し、売却対象とした銘柄は縮減しております。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式2284,637非上場株式以外の株式4495,023 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(千円)株式数の増加の理由非上場株式―――非上場株式以外の株式――― (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(千円)非上場株式――非上場株式以外の株式183,550 c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円) ㈱日本取引所グループ60,00030,000当該会社の完全子会社である各取引所との安定的、継続的な取引を維持するため、取得及び保有しております。 株式が増加した理由は、株式分割によるものです。 無91,650123,300 ㈱みずほフィナンシャルグループ41,94061,940当該会社の完全子会社である金融機関との安定的、継続的な取引を維持するため、取得及び保有しております。 有169,898188,669㈱三井住友フィナンシャルグループ45,00020,000当該会社の完全子会社である金融機関との安定的、継続的な取引を維持するため、取得及び保有しております。 株式が増加した理由は、株式分割によるものです。 有170,775178,180㈱西日本フィナンシャルホールディングス30,00030,000当該会社の完全子会社である金融機関との安定的、継続的な取引を維持するため、取得及び保有しております。 有62,70057,480 (注) 1.「特定投資株式」の該当銘柄は上表の4銘柄のみであります。 2.「純投資目的以外の目的である投資株式のうち「特定投資株式」ではない議決権行使権限を有する株式「みなし保有株式」については、該当事項がないため記載しておりません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式 区分当事業年度前事業年度銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式――――非上場株式以外の株式91,153,19091,314,789 区分当事業年度受取配当金の合計額(千円)売却損益の合計額(千円)評価損益の合計額(千円)含み損益減損処理額非上場株式――――非上場株式以外の株式35,222287,022454,075― ④ 当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。 ⑤ 当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。 |
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社 | 9 |
株式数が減少した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 1 |
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 2 |
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 284,637,000 |
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 4 |
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 495,023,000 |
株式数の減少に係る売却価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 83,550,000 |
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 30,000 |
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 62,700,000 |
貸借対照表計上額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社 | 1,153,190,000 |
受取配当金の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社 | 35,222,000 |
売却損益の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社 | 287,022,000 |
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | ㈱西日本フィナンシャルホールディングス |
保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 当該会社の完全子会社である金融機関との安定的、継続的な取引を維持するため、取得及び保有しております。 |
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 有 |
Shareholders
大株主の状況 | (6) 【大株主の状況】 2025年3月31日現在 氏名又は名称住所所有株式数(千株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) 株式会社多々良マネジメント東京都杉並区荻窪三丁目29番13号1,00016.64 多々良 義成東京都世田谷区4076.78 椛田 法義東京都板橋区4016.68 株式会社日本カストディ銀行(信託E口)東京都中央区晴海一丁目8番12号3545.90 豊トラスティ証券従業員持株会東京都中央区日本橋蛎殻町一丁目16番12号3055.08 株式会社三井住友銀行東京都千代田区丸の内一丁目1番2号2884.80 株式会社みずほ銀行(常任代理人株式会社日本カストディ銀行) 東京都千代田区大手町一丁目5番5号(東京都中央区晴海一丁目8番12号) 2403.99 多々良 實夫東京都目黒区2013.36 賀来 昌義大分県宇佐市1833.04 株式会社西日本シティ銀行福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目1番1号1061.76 計―3,48958.07 (注) 上記のほか当社所有の自己株式2,888,211株があります。 |
株主数-金融機関 | 6 |
株主数-金融商品取引業者 | 14 |
株主数-外国法人等-個人 | 8 |
株主数-外国法人等-個人以外 | 10 |
株主数-個人その他 | 1,032 |
株主数-その他の法人 | 12 |
株主数-計 | 1,082 |
氏名又は名称、大株主の状況 | 株式会社西日本シティ銀行 |
株主総利回り | 4 |
株主総会決議による取得の状況 | (1) 【株主総会決議による取得の状況】 該当事項はありません。 |
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 | (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】 区分株式数(株)価額の総額(千円)当事業年度における取得自己株式2945当期間における取得自己株式―― (注) 当期間における取得自己株式には、2025年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる株式数は含めておりません。 |
Shareholders2
自己株式の取得 | -45,000 |
自己株式の取得による支出、財務活動によるキャッシュ・フロー | -45,000 |
発行済株式及び自己株式に関する注記 | 1.発行済株式に関する事項(単位:株)株式の種類当連結会計年度期首増加減少当連結会計年度末普通株式8,897,472--8,897,472 2.自己株式に関する事項(単位:株)株式の種類当連結会計年度期首増加減少当連結会計年度末普通株式3,389,082175,029320,9903,243,121 (注)1. 普通株式の自己株式の株式数には、株式給付信託(J-ESOP及びBBT-RS)制度の信託財産として㈱日本カストディ銀行(信託E口)が保有する自社の株式(当連結会計年度期首325,900株、当連結会計年度末354,910株)が含まれております。 2. (変動事由の概要)端数株式の買取りによる増加29株株式給付信託(J-ESOP及びBBT-RS)の追加拠出による増加175,000株株式給付信託(J-ESOP及びBBT-RS)の追加拠出に伴う第三者割当による自己株処分による減少175,000株株式給付信託(BBT-RS)の譲渡制限付株式給付による減少138,390株株式給付信託(J-ESOP)の受益権行使による減少7,600株 |
Audit
監査法人1、連結 | 東 陽 監 査 法 人 |
独立監査人の報告書、連結 | 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2025年6月27日 豊トラスティ証券株式会社取締役会 御中 東 陽 監 査 法 人 東京事務所 指定社員業務執行社員 公認会計士 猿 渡 裕 子 指定社員業務執行社員 公認会計士 大 橋 睦 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている豊トラスティ証券株式会社の2024年4月1日から2025年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。 当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、豊トラスティ証券株式会社及び連結子会社の2025年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。 監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 受入手数料計上額の正確性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応豊トラスティ証券株式会社(以下「会社」という。 )は、商品市場、証券市場及び為替市場等において多角的に商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業を営んでおり、会社の業務は、商品デリバティブ取引の受託業務並びに取引所株価指数証拠金取引(くりっく株365)、取引所為替証拠金取引(くりっく365)及び株価指数先物取引の受託業務等と多岐にわたっている。 当連結会計年度において計上した会社の受入手数料は7,537,338千円であり、主な内訳は商品デリバティブ取引の受託業務による受入手数料5,988,471千円、取引所株価指数証拠金取引(くりっく株365)の受託業務による受入手数料1,165,765千円及び取引所為替証拠金取引(くりっく365)の受託業務による受入手数料363,269千円である。 「注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) (5) 重要な収益及び費用の計上基準」に記載のとおり、商品デリバティブ取引等の受託については委託者の取引が約定した時点で収益を認識している。 会社の受入手数料の算定は、受託業務に係る各取引システムが膨大な情報を処理した結果を利用して認識されており、会社が受入手数料を適切に認識しなかった場合には財務数値へ重要な影響を及ぼす可能性がある。 以上により、受入手数料計上額の正確性について、当監査法人は、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。 当監査法人は、受入手数料計上額の正確性を検討するため、以下の監査手続を実施した。 ・受託業務に係る各取引システムの全般統制の有効性を評価するため、会社における内部統制と外部委託先における内部統制について、システム部門責任者への質問と関連文書の閲覧による検討を実施した。 ・各取引システムで生成される受入手数料の正確性に対応する自動化された情報処理統制の検証として、受入手数料の再計算等をサンプルベースで実施した。 ・取引システムと会計システムが自動連携されている場合、取引システムのデータと会計データとの整合性を確認するため、サンプルベースで両データの突合を実施した。 ・受入手数料の未収収益の計上額について、受託業務に係る取引システムのデータとの突合を実施した。 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。 これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。 監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。 虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。 また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。 監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。 さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。 ・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。 ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。 ・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。 継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。 監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。 ・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。 ・ 連結財務諸表に対する意見表明の基礎となる、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、連結財務諸表の監査を計画し実施する。 監査人は、連結財務諸表の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。 監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。 ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、豊トラスティ証券株式会社の2025年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。 当監査法人は、豊トラスティ証券株式会社が2025年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。 財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。 監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。 なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。 内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。 内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。 ・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。 ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、内部統制の監査を計画し実施する。 監査人は、内部統制報告書の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。 監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 <報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】 に記載されている。 利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 (※)1. 上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。 2. XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 受入手数料計上額の正確性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応豊トラスティ証券株式会社(以下「会社」という。 )は、商品市場、証券市場及び為替市場等において多角的に商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業を営んでおり、会社の業務は、商品デリバティブ取引の受託業務並びに取引所株価指数証拠金取引(くりっく株365)、取引所為替証拠金取引(くりっく365)及び株価指数先物取引の受託業務等と多岐にわたっている。 当連結会計年度において計上した会社の受入手数料は7,537,338千円であり、主な内訳は商品デリバティブ取引の受託業務による受入手数料5,988,471千円、取引所株価指数証拠金取引(くりっく株365)の受託業務による受入手数料1,165,765千円及び取引所為替証拠金取引(くりっく365)の受託業務による受入手数料363,269千円である。 「注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) (5) 重要な収益及び費用の計上基準」に記載のとおり、商品デリバティブ取引等の受託については委託者の取引が約定した時点で収益を認識している。 会社の受入手数料の算定は、受託業務に係る各取引システムが膨大な情報を処理した結果を利用して認識されており、会社が受入手数料を適切に認識しなかった場合には財務数値へ重要な影響を及ぼす可能性がある。 以上により、受入手数料計上額の正確性について、当監査法人は、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。 当監査法人は、受入手数料計上額の正確性を検討するため、以下の監査手続を実施した。 ・受託業務に係る各取引システムの全般統制の有効性を評価するため、会社における内部統制と外部委託先における内部統制について、システム部門責任者への質問と関連文書の閲覧による検討を実施した。 ・各取引システムで生成される受入手数料の正確性に対応する自動化された情報処理統制の検証として、受入手数料の再計算等をサンプルベースで実施した。 ・取引システムと会計システムが自動連携されている場合、取引システムのデータと会計データとの整合性を確認するため、サンプルベースで両データの突合を実施した。 ・受入手数料の未収収益の計上額について、受託業務に係る取引システムのデータとの突合を実施した。 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、連結 | 受入手数料計上額の正確性 |
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 | 豊トラスティ証券株式会社(以下「会社」という。 )は、商品市場、証券市場及び為替市場等において多角的に商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業を営んでおり、会社の業務は、商品デリバティブ取引の受託業務並びに取引所株価指数証拠金取引(くりっく株365)、取引所為替証拠金取引(くりっく365)及び株価指数先物取引の受託業務等と多岐にわたっている。 当連結会計年度において計上した会社の受入手数料は7,537,338千円であり、主な内訳は商品デリバティブ取引の受託業務による受入手数料5,988,471千円、取引所株価指数証拠金取引(くりっく株365)の受託業務による受入手数料1,165,765千円及び取引所為替証拠金取引(くりっく365)の受託業務による受入手数料363,269千円である。 「注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) (5) 重要な収益及び費用の計上基準」に記載のとおり、商品デリバティブ取引等の受託については委託者の取引が約定した時点で収益を認識している。 会社の受入手数料の算定は、受託業務に係る各取引システムが膨大な情報を処理した結果を利用して認識されており、会社が受入手数料を適切に認識しなかった場合には財務数値へ重要な影響を及ぼす可能性がある。 以上により、受入手数料計上額の正確性について、当監査法人は、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。 |