財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2025-06-25
英訳名、表紙Oisix ra daichi Inc.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長 髙島 宏平
本店の所在の場所、表紙東京都品川区大崎一丁目11番2号
電話番号、本店の所在の場所、表紙03-6867-1149(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2 【沿革】
年月事項2000年6月オイシックス株式会社 設立2000年9月食材の安全性を学識経験者と主婦が監査する第三者機関「食質監査委員会」を設置2000年10月食品販売サイト「Oisix(おいしっくす)」を通じた食品宅配事業(EC事業)を開始2001年7月乳販店等を通じた食品宅配事業を開始2002年6月EC事業において定期購入サービス「おいしっくすくらぶ」を開始2009年12月「Oisix香港」をグランドオープンし、海外事業を開始2010年6月株式会社リクルート(現 株式会社リクルートホールディングス)と資本提携・合弁契約を締結2010年11月東京都渋谷区の恵比寿三越店内において実店舗第1号店の営業開始2011年1月株式会社リクルート(現 株式会社リクルートホールディングス)との合弁会社、株式会社ごちまるが営業開始2011年11月株式会社ウェルネスを株式取得により完全子会社化2012年4月株式会社ウェルネスを吸収合併2013年3月東京証券取引所「マザーズ市場」に株式を上場2013年8月株式会社ディーンアンドデルーカジャパン(現 株式会社ウェルカム)と業務資本提携契約を締結2015年10月香港への越境EC事業の一部機能を果たす目的で現地子会社 Oisix Hong Kong Co.,Ltd.を設立2016年5月シニア向け移動スーパーの仕組みをフランチャイズ方式で提供する株式会社とくし丸を子会社化2017年3月農・畜・水産物や無添加の加工食品等を提供する株式会社大地を守る会を株式交換により子会社化2017年4月農産物の輸出事業を展開する株式会社日本農業を関連会社化2017年7月オイシックスドット大地株式会社に商号変更2017年9月中国現地で調達した商品をECにて販売する上海愛宜食食品貿易有限公司を設立2017年10月株式会社大地を守る会を吸収合併2018年2月農・畜・水産物や無添加の加工食品等を提供するらでぃっしゅぼーや株式会社を子会社化2018年6月システム開発及び保守事業を展開するカラビナテクノロジー株式会社を子会社化2018年6月運営支援をする株式会社三越伊勢丹ホールディングスの定期宅配EC事業「ISETAN DOOR」開設2018年7月オイシックス・ラ・大地株式会社に商号変更2018年8月オーダーメイドケータリング事業を行う株式会社CRAZY KITCHENを子会社化2018年10月らでぃっしゅぼーや株式会社を吸収合併2018年12月米国市場への進出を見据え現地子会社Oisix Inc.を設立2019年2月DEAN & DELUCAを運営する株式会社ウェルカムの第三者割当増資を引き受け関連会社化2019年5月米国でヴィーガン食の定期宅配事業を展開するThree Limes,Inc.(Purple Carrot)を子会社化2019年8月食分野のスタートアップエコシステムの構築活動開始のため、Future Food Fund株式会社を設立2019年10月食のスタートアップ投資活性化のため、Future Food Fund1号投資事業有限責任組合を設立2020年4月東京証券取引所「市場第一部」へ市場変更2021年3月水産品の仕入れ・卸を行う株式会社豊洲漁商産直市場(旧 株式会社セブンワーク)を子会社化2022年1月食に関する研究・開発を行う株式会社Future Food Labを設立2022年4月東京証券取引所「プライム市場」へ市場移行2022年10月保育園や病院などの施設での食事提供事業等を手がけるシダックス株式会社を関連会社化2023年1月Future Food Fund2号投資事業有限責任組合を設立 年月事項2023年3月旬八青果店を運営する株式会社アグリゲートの第三者割当増資を引き受け関連会社化2023年11月株式会社新潟アルビレックス・ベースボール・クラブを関連会社化、スポンサーシップ契約を締結「オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」誕生2024年1月シダックス株式会社を子会社化キッチンレス社食を企画・運営する株式会社ノンピを子会社化2024年3月株式会社アグリゲートを子会社化2024年5月株式会社KURKKU FIELDSとの合弁会社である株式会社オイシクルを設立、子会社化2024年7月サステナブルなスイーツ開発・ブランド展開を行う株式会社HiOLIを子会社化
事業の内容 3 【事業の内容】
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社37社(株式会社とくし丸、Three Limes,Inc.(Purple Carrot)、Future Food Fund株式会社、株式会社豊洲漁商産直市場、株式会社ノンピ、株式会社アグリゲート、シダックス株式会社、シダックスコントラクトフードサービス株式会社、シダックスフードサービス株式会社、エス・ロジックス株式会社、大新東株式会社、シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社、株式会社HiOLI及びその他子会社)及び関連会社4社(株式会社日本農業、株式会社ウェルカム、株式会社新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ、その他)により構成されております。
当社、連結子会社及び関連会社は、BtoCサブスク事業、BtoBサブスク事業、社会サービス事業、車両運行サービス事業、その他の5つの事業セグメントに分類されます。
当社においては、「より多くの人が、よい食生活を楽しめるサービスを提供する」ことを自らの企業理念・存在価値としております。
お届けする商品の安全性はもとより、その食味やサービスとしての利便性にも配慮した事業運営を行っております。
1.BtoCサブスク事業ウェブサイトやカタログを通じてお客様より注文を受け、独自の栽培、生産基準に基づいた環境負荷の少ない高付加価値の食品(青果物・加工食品・ミールキット)や、日用品や雑貨等を宅配する事業を行っております。
国内においてはインターネットやカタログを通じて主に食品・食材の直販を行い、「Oisix」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」の3ブランドを展開しております。
「Oisix」は、共働きの子育て世代を主要ターゲットとし、プレミアムな時短を実現する商品、サービスを提供しております。
「大地を守る会」は、今年創業から50年を迎え、とことんナチュラル、ひたすら国産のコンセプトのもと、国産・オーガニックな食材を中心にサービスの磨き上げに注力しております。
「らでぃっしゅぼーや」は、料理などの日常生活を通じて社会貢献や生産者応援をしたい世帯を主要ターゲットとし、「ふぞろいRadish」などの商品、サービス開発を進めております。
海外においては、米国で「Purple Carrot」ブランドを展開しております。
「Purple Carrot」は、プラントベースを志向し、食生活を通じた健康な生活の実現に関心の高い消費者を主要ターゲットとし、プラントベースに沿った時短を実現する商品、サービスを提供しております。
2.BtoBサブスク事業保育園への食材卸事業と、企業・官公庁・学校・保育園等の食堂の給食や管理業務、及び病院の入院患者を対象とした給食や老人保健施設等の給食などの受託運営、並びに外食産業向けに食材販売を行っております。
BtoBサブスク事業には、病院・高齢者施設向けのサービス提供を中心とする「メディカルフードサービス」、社員食堂向けのサービス提供を中心とする「コントラクトフードサービス」、保育園への食材卸事業である「すくすくOisix」などが含まれており、お客さまのニーズに合わせて柔軟に対応した食事・サービスの提供をしております。
3.社会サービス事業地方自治体からの幼稚園や小中学校向けの給食、放課後児童クラブ(学童保育)、図書館、児童館等の施設管理及び運営、並びに民間企業からの各種アウトソーシングを受託しております。
4.車両運行サービス事業民間企業や地方自治体からの車両運行管理業務のアウトソーシングを受託しております。
5.その他他社EC支援事業や移動スーパー事業、投資事業などが含まれます。
以上の事項を事業系統図によって示しますと、次のとおりであります。
[事業系統図]
関係会社の状況 4 【関係会社の状況】
名称住所資本金又は出資金(百万円)主要な事業の内容議決権等の所有割合(%)関係内容(連結子会社) Three Limes,Inc.(The Purple Carrot)
(注)1、2米国マサチューセッツ州16百万米ドル米国におけるヴィーガン食材宅配事業100(100)役員の兼任ありFuture Food Fund株式会社東京都品川区15投資事業管理100役員の兼任あり業務委託関係株式会社とくし丸徳島県徳島市10移動スーパー事業90役員の兼任あり業務委託関係シダックス株式会社(注)1、2東京都調布市100事業子会社の経営指導及び間接業務の受託66(66)役員の兼任あり事業取引関係シダックスコントラクトフードサービス株式会社(注)2東京都調布市100企業・学校等の食堂の給食及び管理業務の受託66(66)役員の兼任ありシダックスフードサービス株式会社(注)2東京都調布市100病院や高齢者施設、保育園等の給食の受託66(66)役員の兼任ありエス・ロジックス株式会社(注)2東京都調布市90外食産業に利用する食材、消耗品の販売業66(66)役員の兼任あり事業取引関係大新東株式会社(注)1、2東京都調布市100民間企業や地方自治体への車両運行管理業務のアウトソーシング受託66(66)― シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社(注)2東京都調布市100民間企業や地方自治体への施設管理・運営及び主に小中学校向けの給食業務のアウトソーシング受託66(66)―株式会社HiOLI(注)2東京都世田谷区10アイスクリーム製品、洋菓子等の製造及び販売事業58
(2)役員の兼任あり株式会社アグリゲート東京都品川区10農産物、食料品製造販売事業54役員の兼任あり事業取引関係株式会社ノンピ東京都千代田区50飲食店の経営、キッチンレス社食の運営等52役員の兼任あり事業取引関係株式会社豊洲漁商産直市場東京都大田区40水産品の仕入れ・卸売業51役員の兼任あり事業取引関係他24社―――――(持分法適用関連会社) 株式会社日本農業東京都品川区100農産物輸出事業34役員の兼任あり株式会社ウェルカム東京都目黒区50小売及び飲食業を通したライフスタイル事業26役員の兼任あり株式会社新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ新潟県新潟市100プロ野球チーム運営34役員の兼任あり事業取引関係他1社―――――
(注) 1.特定子会社に該当しております。
なお、その他に含まれる会社のうち特定子会社に該当する会社は次のとおりです。
Oisix Hong Kong Co.,Ltd.、Oisix Inc.、Future Food Fund1号投資事業有限責任組合、Future Food Fund2号投資事業有限責任組合、シダックスホールディングス株式会社2.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
3.売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)が連結売上高の10%を超える連結子会社の「主要な損益情報等」は次のとおりであります。
(単位:百万円)会社名売上高経常利益又は経常損失(△)当期純利益又は当期純損失(△)純資産額総資産額シダックスフードサービス㈱33,022△175△1221625,539大新東㈱27,4232,1601,33911,88515,730シダックス大新東ヒューマンサービス㈱52,3941,7691,0577,64313,912
従業員の状況 5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況2025年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)BtoCサブスク744(888)BtoBサブスク2,543(6,783)社会サービス4,141(22,112)車両運行サービス3,963(1,515)その他427(235)合計11,818(31,533)
(注) 1.従業員数は就業人員(当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む)であります。
2.従業員数欄の( )は外書きであり、臨時従業員(パートタイマー・アルバイトを含み、派遣社員等を除く)の年間平均雇用人員であります。

(2) 提出会社の状況2025年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)800(912)41.510.36,696 セグメントの名称従業員数(人)BtoCサブスク678(887)BtoBサブスク25(6)その他97(19)合計800(912)
(注) 1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む)であります。
2.従業員数欄の( )は外書きであり、臨時従業員(パートタイマー・アルバイトを含み、派遣社員等を除く)の年間平均雇用人員であります。
3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
(3) 労働組合の状況当社子会社であるシダックス株式会社及び一部の連結子会社には、シダックス労働組合が組織されており、UAゼンセンに加盟しております。
なお、労使関係は安定しております。
(4) 多様性に関する状況当社グループは、働くすべての人の人格、人権、個性を尊重し、「国籍・人種・性別・セクシュアリティ等の属性による不当な差別を行なわず、多様な価値観を尊重する」という基本思想を掲げています。
多様な人材が集い、それぞれのアイデアを出し合うことで、ソリューションの幅を広げ、事業の成長につなげています。
そして、その成長がより多くの人々への食のサービス提供へと繋がると考えています。
この考えのもと、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン委員会を設置し、情報発信や取組の強化を図り、事業成長に貢献しています。
事業規模の拡大に伴い、当社グループには出荷拠点を中心に23カ国籍(2025年3月末時点)のメンバーが集っています。
また、障がい者雇用の促進やパラスポーツへの協賛、その事務局運営への社員の関わり、障がい者部会による定着支援活動や交流企画の運営、人事担当者を中心としたセクシュアルマイノリティ研修、当事者アライによる社員グループ活動など、様々な取組を通じてダイバーシティ&インクルージョンを推進しています。
提出会社 社員・管理職に占める女性労働者の割合は以下の通りです。
社員(※1)管理職(※2)提出会社50.7%21.8% ※1 正社員を対象として算出しています。
嘱託社員は含んでいます。
※2 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しています。
管理職は課長職相当以上を対象として算出しています。
成長し実績を残した人が等しく評価され、更なる活躍のチャンスを得られる環境を、その時代のニーズを捉えて対応していきます。
既に役員では女性比率が30.8%となっていることから、社員にも等しくチャンスを与える取組を一層強化し、管理職に占める女性の割合は2030年の目標を30.0%とします。
主要なグループ会社 社員・管理職に占める女性労働者の割合は以下の通りです。
社員(※1)管理職(※2)シダックス株式会社39.1%12.5%シダックスコントラクトフードサービス株式会社52.9%18.2%シダックスフードサービス株式会社73.9%13.3%大新東株式会社4.3%0.0%シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社75.8%16.1% ※1 正社員を対象として算出しています。
嘱託社員は含んでいます。
※2 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しています。
その他のグループ会社は、上記準拠法の規定による公表をしていないため、記載を省略しております。
なお、管理職は課長職相当以上を対象として算出しています。
提出会社 男性労働者の育児休業等の取得率、男女間賃金の差は以下の通りです。
育児休業取得率(※1)労働者の男女の賃金の差異(※2)全労働者正規雇用労働者非正規雇用労働者提出会社100%64.5%69.2%84.2% ※1 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。
※2 正社員(短時間勤務者)及びパートタイム労働者については、正社員の所定労働時間(1日8時間)で換算した人員数を基に平均年間賃金を算出しています。
男性の育休取得率については、以前より国の平均取得率を大きく上回る実績があり、これをさらに100%の取得に向けて、2022年10月より配偶者が出産した場合、最大5日分の有給付与する独自の制度も導入し、取得を支援しています。
配偶者が出産する予定の男性には、個別に制度の説明等を丁寧に行った結果、提出会社において2025年3月期の取得率は100%になりました。
2026年3月期も100%を目指しています。
男女間賃金の差は、全労働者で64.5%と格差は大きいものの、当社は出荷拠点における非正規雇用労働者とその対象者に占める女性比率がすべての労働者の4割弱と比重が高いことから、この差が生じております。
当期において、非正規雇用労働者の賃金格差は昨年に比べ1.7%改善しております。
主要なグループ会社 男性労働者の育児休業等の取得率、男女間賃金の差は以下の通りです。
育児休業取得率(※1)労働者の男女の賃金の差異(※2)全労働者正規雇用労働者非正規雇用労働者シダックス株式会社-53.5%53.9%72.2%シダックスコントラクトフードサービス株式会社0.0%43.6%77.6%57.3%シダックスフードサービス株式会社40.0%66.6%78.8%65.2%大新東株式会社16.7%68.6%57.8%75.3%シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社33.3%77.0%82.2%81.6% ※1 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。
シダックス株式会社及びその他のグループ会社は、上記準拠法の規定による公表をしていないため、記載を省略しております。
※2 正社員(短時間勤務者)及びパートタイム労働者については、正社員の所定労働時間(1日8時間)で換算せず実人員数を基に平均年間賃金を算出しています。
その他のグループ会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定による公表をしていないため、記載を省略しております。
提出会社 正規雇用労働者に占める正社員の格差詳細は以下の通りです。
対象者2025年3月期補足説明上位マネジメント上位スペシャリスト111.6%M7~5等級 及び S7~5等級マネジメントスペシャリスト88.1%M4~1等級 及び S4~1等級その他社員89.3%I3~1等級 及び E5~1等級 ※ 採用時の特殊事情等により各等級の中央値から150%を超える対象者(全体の2.0%)は除いて算出しています。
当社の等級で3階層に分けて賃金格差を比較すると、上位マネジメントと上位スペシャリスト層では111.6%、マネジメントとスペシャリスト層で88.1%、その他社員で89.3%の格差となっております。
スキルレベルの向上が認められれば、性別に関係なく積極的に管理職に挑戦できる機会を作っています。
その際、該当する等級給料水準に見直し格差是正を図っています。
この各層の賃金格差に着目し、2030年3月期の目標を各層において100%を目指します。
提出会社 障がい者の雇用率は以下の通りです。
雇用率提出会社3.1% 障がい者の受入れは法定雇用率で3.1%となり、昨年度から0.3pt上昇しました。
国が2026年7月から引き上げる同率2.7%も前倒しで達成しています。
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン委員会の活動一環である有志による当事者メンター活動が前向きに受け入れられており、雇用者の離職が減り、雇用率が上昇しています。
提出会社 採用に対する中途入社者の比率は以下の通りです。
(2025年3月期実績) 社員(※)提出会社87.2% (※)新卒採用も実施していますが、エンジニア等即戦力となるハイスキルで多様な人材を獲得して社内のスキル水準や多様性を高めて参りました。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針当社グループは、「これからの食卓、これからの畑」を企業理念とし、より多くの人が、よい食生活を楽しめるサービスを提供すること、よい食を作る人が、報われ、誇りを持てる仕組みを構築すること、食べる人と作る人とを繋ぐ方法をつねに進化させ、持続可能な社会の実現すること、食における社会課題をビジネスの手法で解決することを通じて、食のこれからをつくり、広げていくことを理念として掲げております。
このような企業理念に基づき、当社グループの社会的価値を高めるとともに、BtoCサブスク事業を中心としての事業成長および収益力強化、また非連続の事業成長に向けた事業領域の拡大を通じ、企業価値・株主価値の増大を図ってまいります。

(2) 経営環境当社グループはBtoCサブスク事業、BtoBサブスク事業といった食を中心とした事業領域を主軸に展開しております。
BtoCサブスク事業を取り巻く食品宅配業界の事業環境は今後も堅調に成長することが見込まれている一方で、国内食品宅配市場における当社の市場占有率は数%程度と見込んでおり、国内市場においても今後の成長余地は充分にあると捉えております。
当社は付加価値が高い商品を生み出す契約生産者とのダイレクトネットワークの調達網や、「Kit Oisix」を初めにしたお客さまニーズに沿った商品・サービスの開発スキルなどのアセットを保有しており、国内食品宅配市場において、「スペシャリティ」×「サブスクリプション」の領域にて高い参入障壁を築いていると捉えております。
今後は、共働き増加による時短ニーズや健康意識の高まり、社会課題への意識の高まりなど、食の領域においても多様化する消費者のニーズに即した商品、サービスづくりを今後より強化していく必要があると捉えております。
BtoBサブスク事業においては、国内給食市場は、約5兆円と非常に大きく安定的に推移しております一方で、原材料価格の高騰や最低賃金の引き上げ、慢性的な人員不足が継続しており、給食業者の業績悪化や破綻も顕在化しています。
今後は、BtoCサブスク事業で培ったノウハウやアセットを給食事業に展開することで、調理時間や食材・人件費の削減を実現させる「タイパ(タイムパフォーマンス)モデル」を構築し、収益性の向上を図りながら事業成長をさせていきます。
(3) 経営戦略上記の経営環境を踏まえ、当社グループは、BtoCサブスク事業の事業成長および収益力強化を最優先課題として取り組むことに加え、シダックス株式会社と一緒になったことにより事業規模が大きく拡大したBtoBサブスク事業や非連続の事業成長に向けた他社との事業提携の強化、海外での食品宅配や店舗・卸事業など事業領域の拡大を着実かつスピーディーに実行してまいります。
(BtoCサブスク事業の事業成長・収益力強化 )BtoCサブスク事業の事業成長については、主力事業のOisixを中心に自分自身では実現できない食に対する「プレミアム」ニーズ、時間や精神的な余裕がない方への「時短」ニーズ、双方を満たす「プレミアム時短」の価値強化に取り組んでまいります。
調味料を含めた食材とレシピが届くミールキット「Kit Oisix」に加え、共働き世帯の増加により、さらに高まった「時短」ニーズを満たす「デリOisix」や、乳幼児のお子様のいるご家庭向けの「ベビー&キッズコース」など特定のセグメントに対して5万人以上の定期会員が利用するサービスの立ち上げを図ってまいります。
収益力強化については、削減余地の大きい商品原価及び物流費の低減に向けた施策を実行してまいります。
特に商品原価については、製造・加工過程の内製化比率の拡大や自社製造商品の売上比率増による効率化、従来は非可食部として扱われていた食材の有効活用等の施策を推進することにより低減を図ってまいります。
(BtoBサブスク事業の事業成長・収益力強化)BtoBサブスク事業の事業成長については、新規契約施設の増加とM&Aを活用した事業規模の拡大を中心に取り組んでまいります。
新規契約施設の増加では、高齢者施設、社員食堂、保育園などに重点領域を絞り、リソースを集中的に投下した営業活動を進めてまいります。
また、M&Aでは規模拡大にとどまらず、グループ会社と協業していくことでさらなるサービスやプロダクトの多様化・差別化を実現させ、高付加価値なサービス提供を進めてまいります。
収益力強化については、BtoCサブスク事業で培ったミールキット開発ノウハウを活かし、業務用ミールキットを活用することで、省人化する一方、各業態に合わせた高付加価値の実現を推進してまいります。
加えて、BtoCサブスク事業で構築した契約生産者とのダイレクトネットワークからの調達網を利用することにより市況に左右されにくく、安定的な調達による収益力強化も図ってまいります。
(4) 優先的に対処すべき事業上の課題当社グループが認識している優先的に対処すべき事業上の課題は以下のとおりです。
(お客さまの“食”ニーズに対する価値提案強化)共働き世帯の増加による時短ニーズや、健康意識の高まり、社会的に意義のある消費志向の高まりなど、ライフスタイル・価値観の多様化が加速度的に拡大しており、消費者それぞれに異なる食の社会課題に対し、潜在的ニーズをいち早く捉え、ニーズに即した商品・サービスを迅速に展開することが求められております。
今後、当社サービスでしか出会うことの出来ない独自性のある商品や体験など、食に関する新しい価値提案をより強化していく必要があると捉えております。
(給食業界の構造的な収益力改善)国内給食市場は、昨今の人材不足や原材料・人件費による利益圧迫により、食の質の低下が懸念されるなか、給食業者の業績悪化や破綻も顕在化しています。
このような環境下において、当社は、BtoCサブスク事業で培ったノウハウを給食事業に展開することで、省人化かつ高付加価値を両立させる「タイパ給食モデル」の構築・導入を目指しています。
また、積極的にM&Aにも取り組み、給食業界においてトップティア入りを目指してまいります。
(持続可能な食の未来を実現するための取組強化)世界的な温室効果ガスの排出量増加、気候変動に起因する作物の生産効率低下、食品廃棄量の増加など、食に関する様々な社会課題が顕在化している状況を踏まえ、当社は、持続可能な未来の食の実現に向け、フードテックなどの技術活用など、課題解決に繋がる取組を一層推進していく必要があると考えております。
BtoCサブスク事業で展開しているサービスでは、日々変化する畑の収穫状況と、お客さまごとに異なる商品ニーズを、独自のデータ解析によりマッチングさせたオリジナルのサブスクリプションボックスを提案しております。
これは、畑と食卓双方のフードロス削減に繋がっており、今後さらなるデータ精度の向上を目指してまいります。
生産面においても、子会社であるFuture Food Fund株式会社を通じて独自のアグリテック(農業技術)ノウハウを持つスタートアップ企業に出資しており、当社の取引生産者を含む国内農業の経営・生産効率を高める取組を行っております。
また、当社が販売しているミールキット「Kit Oisix」では、使用するカット野菜に規格外の農産物を活用している点や、必要量の食材がセットされていることから食卓での廃棄量が少ない点など、畑と食卓の双方のフードロスを低減できる仕組みとなっております。
さらなるビジネスモデルの改善や、フードテックの活用により、持続可能な食の未来の実現に繋がる取組を強化してまいります。
(5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標当社グループが上記の経営戦略の達成を判断するため重視している経営指標は、売上高、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)、1株当たり当期純利益とそれぞれの成長率であります。
また、BtoBサブスク事業及びBtoCサブスク事業の成長性・収益性に関する指標として、両事業の売上高、EBITDAマージンに加え、Oisix会員数(BtoCサブスク事業)や契約施設数(BtoBサブスク事業)等を重視しております。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループは、「これからの食卓、これからの畑」という企業理念の下で、食に関する社会課題をビジネスの手法で解決することで、持続可能な社会の実現を目指しています。
BtoCサブスク事業である「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」をはじめ、子会社の「シダックス」「とくし丸」「Purple Carrot」など、いずれのブランドも、事業を通じ、食の社会課題を解決することを成長の糧としています。
当社グループの主要事業であるBtoCサブスク事業のビジネスモデルは、生産者とお客さまを直接つなぐ役割を担っており、サプライチェーン全体を持続可能にする仕組みを作り上げています。
サステナブルな仕組みが成り立つ背景として、蓄積されたお客さまの嗜好情報と天候によって左右される作物の生育状況とを、独自のアルゴリズムでマッチングさせるサブスクリプションボックスを確立している点があります。
その結果、畑の生育状況を反映した商品ラインナップを提案しながら、お客さまにとっては好みにあった商品を継続的に購入できる仕組みとなり、生産された作物の有効活用とお客さまに満足いただけるサービスとを両立しています。
このBtoCサブスク事業で培ってきた仕組みをBtoBサブスク事業にも展開していくことで、より多くのステークホルダーを包括し、持続可能な社会を実現していきます。
当社グループは、社会課題を解くことへの責任感と、自分たちだったら課題を解けるかもしれないという可能性を同時に感じています。
事業をさらに広げることを通じて、よりよい社会、持続可能な社会をつくり、食のこれからをつくり、ひろげていきます。
そのような中、当社グループを取巻く現在の事業環境を考慮したうえで、以下の3つの領域を重要なサステナビリティ項目と定め、社会価値と経済価値を創出し、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。
1_環境・気候変動への対応2_人的資本の強化に向けた社内環境整備・人材育成3_コミュニティ創出への対応 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び個々の取組につきましては、当社のサステナビリティページ(https://www.oisixradaichi.co.jp/sustainability/)をご参照ください。
(1)サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク管理当社グループでは、持続可能性の観点から企業価値を向上させるため、サステナビリティ推進体制を強化しており、代表取締役社長髙島宏平がサステナビリティ課題に関する経営判断の最終責任者として取締役会及び経営会議においてサステナビリティ全般に関するリスク及び機会の監督に対する責任と権限を有する体制を取っております。
当社グループのサステナビリティに関するリスク管理については、リスク管理委員会を中心に実施しております。
リスク管理委員会は社長直轄の組織で委員長と各部署を代表する委員と事務局で構成されています。
リスク管理委員会では毎月会議を実施し、リスク事例の共有、部署横断的なリスク対応についての議論、各委員の活動報告を行っています。
四半期に1回リスク管理委員会から執行役員会に定例報告をおこない、各リスク案件について議論し、承認を受けています。
当社グループは、サステナビリティをめぐる課題への対応は、リスクの減少のみならず収益機会にもつながる重要な経営課題であると認識し、中長期的な企業価値の向上の観点から、これらの課題に積極的・能動的に取り組んでまいります。
(2)重要なサステナビリティ項目上記、ガバナンス及びリスク管理を通じて識別された当社グループにおける重要なサステナビリティ項目は以下の3項目であります。
また、その他の項目につきましては、3 事業等のリスク において記載します。
1_環境・気候変動への対応2_人的資本の強化に向けた社内環境整備・人材育成3_コミュニティ創出への対応 1_環境・気候変動への対応(1)基本方針と取り組み事例当社は、以下「気候変動シナリオ分析の概要」に記載のとおり、気候変動シナリオの分析を行い、気候変動に関するリスクと機会による影響を把握して、その結果を事業運営の中に取り込むことにより、特に食の社会課題解決を通じた事業成長の実現を目指しています。
(気候変動シナリオ分析の概要)当社は、気候変動の異なるシナリオ下でのリスクと機会を特定するため、TCFDの提言を踏まえ、シナリオ分析を実施しました。
2100年に産業革命前から1.5℃気温が上昇するシナリオ(1.5℃シナリオ)と、4℃上昇するシナリオ(4℃シナリオ)における2030年時点での気候変動による影響リスク・機会それぞれに関して検討しています。
そのためにまず、各部署の代表者と具体的なリスクと機会を洗い出し、当社およびバリューチェーン全体への影響を踏まえ、より影響の大きいものを抽出しました。
抽出したリスクと機会に対して、定性・定量的な方法で評価を実施し、財務的な影響度を確認しております。
①気候変動への対応:TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に基づく情報開示・シナリオ分析による影響度評価(財務影響評価)前提としている主なシナリオシナリオ主に参照したシナリオ1.5℃シナリオSSP1-1.9シナリオ(IPCC,2023)Net Zero Emissions by 2050シナリオ(IEA,2022)4℃シナリオSSP5-8.5(IPCC,2023)Stated Policyシナリオ(STEPS)(IEA,2022) a. 抽出されたリスクと2030年時点での影響財務影響度の金額イメージ(大:20億円以上、中:1~20億円、小:1億円未満)(移行リスク) 分類時間軸財務影響領域可能性のある事業インパクト影響度1.5℃4℃政策と法炭素税の導入中~長期コスト‐農作物・水産品・畜産品・消耗費等の原材料・仕入れコストが上昇する。
‐工場及び物流・配送のエネルギーコストが上昇する。
‐保有車両の見直しの必要性や自社排出量に対しての費用が発生する。
大小 分類時間軸財務影響領域可能性のある事業インパクト影響度1.5℃4℃政策と法プラスチック規制の強化中~長期コスト‐プラスチック規制が強化されることで、包装材における代替素材の開発・導入が求められコストが上昇する。
中小GHG排出規制の強化中期コスト/資産‐社有車や配送車両の電気自動車へ置き換えに伴い、転換コストなどの負担が上昇する。
大小その他環境規制の導入・強化短期コスト/資産‐環境関連規制強化への対応による設備投資の増加や、食品安全基準等の見直しへの対応コストが上昇する。
中小業界/市場消費者の環境志向の変化中~長期収益‐環境への取組や非財務情報の開示が不十分な場合、消費者からの支持が低下し、ブランド力の下落や顧客離れによる減収が発生する。
大小エネルギー需給の変化中期コスト‐化石燃料を用いたエネルギー調達コストが上昇し、原材料・仕入れの生産コストやガソリン車(現車両)の利用による配送コストが上昇する。
‐再エネ調達需要の高まりにより、再エネ価格や再エネ対応切り替え設備の稼働価格が上昇する。
小小投資家の評判変化中~長期資本‐気候変動への取組や非財務情報の開示が不十分な場合、優遇金利が適用されず、企業評価が低下する。
小小技 術農・水産業における生産イノベーション中~長期コスト/資産‐農・水産業がスマート農業等脱炭素モデルに移行するために最新設備等を導入することでコスト負担が上昇する。
大小物流・配送におけるイノベーション中期コスト/資産‐配送車両の電気自動車へ置き換えに伴い、コスト負担が上昇する。
大小 (物理リスク) 分類時間軸財務影響領域可能性のある事業インパクト影響度1.5℃4℃急     性異常気象の激甚化短~長期コスト‐集中豪雨や台風によって生産地域の浸水被害や、物流網の混乱が発生し、商品の調達ができなくなる。
‐台風等の自然災害による運休の発生等で売上の減少や車両損傷による補償対応が増加する。
‐事業所の浸水等により、事業活動が停止する。
大大慢   性 調達・供給体制への影響長期コスト/収益‐気候変動による直接的・間接的な収穫量の低下により、調達必要量の確保が難しくなる。
‐需給バランスの調整が難しくなり、欠品や廃棄処理の増加が懸念される。
‐高温により農作業効率が低下し収穫量が減少する。
小大品質への影響長期コスト/収益‐当社グループが設定する水準の品質確保が難しくなる。
‐顧客への配送時に、冷凍食品を中心に品質担保が困難になる。
‐熱中症や食中毒などの発生リスクが高まり、発生してしまった場合に評判悪化により売上が減少する。
小大コスト構造への影響長期コスト‐原材料・資材等の仕入れコストが上昇する。
‐人材不足や操業可能設備不足等からコスト負担が上昇する。
小大消費者の食ニーズ全般の変化長期収益‐消費者の生活における気候変動への適応負担が増加し、食費支出そのものが減少する。
中大 ※影響度は、当連結会計年度末現在において取得可能な情報をもとに算定しうる範囲で記載※定量評価は、2030年時点まで2025年3月期と同様の事業規模拡大が続いていることを前提に評価 b. シナリオ分析を踏まえたリスクへの対応と、対応から生まれる機会分類対応機会炭素税の導入‐カーボンニュートラルの達成‐省エネの積極的な導入によりコスト削減ができる。
‐カーボンニュートラル達成により、炭素税の負担を減らせる。
プラスチック規制の強化‐商品パッケージのさらなるグリーン化‐代替プラスチックの新包装材の先行導入により差異化をはかる。
その他環境規制の導入・強化‐食品安全基準の強化‐特定フロン排出抑制‐カーボンフットプリント開示規制の強化により、自社の優位性の訴求や、その他環境配慮に対する補助金導入による金銭的なメリットを享受する。
消費者の環境志向の変化‐アップサイクル食品の販売推進‐商品パッケージのさらなるグリーン化‐環境志向・ニーズの高まりに的確に対応し、顧客との関係性を構築・向上させることで、ブランド力や既存顧客との関係性が強化されるだけでなく、新たな顧客開拓・既存顧客のロイヤリティ向上へも繋がる。
エネルギー需給の変化‐省電力化‐オフィス・全物流拠点電力に再生エネルギーを導入‐グリーン配送や、省エネ設備の早期導入等によりコスト負担を抑えられる。
農・水産業における生産イノベーション‐サプライチェーン全体での持続可能性を高める‐環境負荷が少ない食材の製造等、フードテックの活用・開発促進によりニューフードの市場を活性化する。
‐冷凍食品、加工生産、可食化技術も含めたイノベーティブな生産、安定供給体制を先行して構築し差異化をはかる。
物流・配送におけるイノベーション‐梱包資材の見直し‐配送車の省エネルギー配送とEV化の検証 ‐配送効率の高い資材の導入により、コスト負担を抑制する。
‐気候変動に影響を受けにくい配送手段を選択し、顧客にとって利便性の高い物流・配送体制を先行して構築する。
分類対応機会異常気象の激甚化‐サプライチェーン全体での持続可能性を高める‐良質なサプライの拡大‐ローコストオペレーション、マーケティングノウハウ共有による収益力改善‐生産地の多様な地理的ポートフォリオにより、局所的な収穫不良時でも商品の安定供給が図れる。
-学童における災害時の緊急連絡サービスの必要性が高まり、需要が増加する調達・供給体制への影響‐トレーサビリティのデータを有効活用し、需給調整を綿密に実施し、安定供給が図れる。
‐国内外での収穫可能性の拡大を想定し、安定生産できる栽培、生産方法の確立を後押しする。
品質への影響‐従来の小売流通基準に満たない原材料(B級品等)の活用機会を増加させ、顧客にもその価値を理解してもらうことで、新たな訴求要素を確立する。
消費者の食ニーズ全般の変化‐熱中症予防や備蓄可能な食品に対するニーズが高まる。
‐外出の困難化から宅配そのもののニーズが増加する。
上記、シナリオ分析に記載したリスクへの対応とそこから生まれる機会において、特に「フードロス削減」、「プラスチック削減」、「消費者の健康ニーズの充足」、「サプライチェーン全体での持続可能性」に関連した社会課題解決の取り組みとして具体的に以下のようなことに取り組んでいます。
◆フードロス削減1.川上:生産地や製造元で発生するフードロスの削減(2025年3月期 実績)2025年3月期 削減量2025年3月期 削減量の経済的価値525,783Kg約430百万円 (2023年3月期から2025年3月期までの実績・累計)過去3年累計 削減量過去3年累積 削減量の経済的価値1,515,161Kg約1,239百万円 ※フードロスの購入単価818円/Kg(参照:京都市平成29年度調査(http://www.sukkiri-kyoto.com/data))(ⅰ)ふぞろいRadish「自然の恵みを次世代につなぐ」ことの地続きの活動として、従来の小売流通の概念にとらわれない多彩な規格外食材を展開する、フードロス削減と生産者支援目指した取り組み。
(ⅱ)Upcycle by Oisixこれまで捨てられていたものに付加価値をつけ、新しい商品にアップグレードさせることをコンセプトに開発・販売するフードロス解決型ブランド。
(ⅲ)もったいない食品の販売 気候変動の影響により発生してしまった規格外品や豊作品や、青果等の未利用部分など、通常の流通で廃棄になってしまう青果や水産品を商品として販売することでフードロスを削減。
2.川中:流通過程で発生するフードロスの削減(ⅰ)需給マッチング蓄積されたお客さまの嗜好情報と天候によって左右される作物の生育状況とを、独自のアルゴリズムでマッチングさせることで、流通過程でのフードロスは約0.2%と食品小売業において低い水準。
また、需要予測システムにはAIを導入し、お客さまの行動、購買データ、レシピデータ、販促データなどを学習することで、最適値での発注が可能になることで、「欠品率」「在庫回転率」を改善。
(ⅱ)オペレーション改善(フードレスキューセンター)規格に準じた青果のほか、ふぞろい食材の加工も柔軟に対応し、ミールキット原料・加工品として活用できるため、青果の積極的な仕入れや、豊作時に食材を大量に仕入れて加工原料に活用すること等が可能。
3.川下:家庭・給食でのフードロスの削減ミールキット「Kit Oisix」 調理に必要な食材を必要な分だけ集めてお届けすることで食品廃棄量を1/3に削減。
◆商品資材のプラスチック削減商品パッケージや包装方法の見直しにより、プラスチック使用料を約半分に削減(2022年3月期比)1. リサイクル資材、環境対応型資材への切り替え促進Oisixでは、お客様にお届けする際に使用している段ボールについて、リサイクル用紙使用率100%を実現しております。
また、Kit Oisixの外袋にバイオマス素材を配合することで、石油由来プラスチックの削減に取り組んでいます。
2. 不要なプラスチック素材の削減Oisixでは、内容量によって高さの調整できる新型段ボールを導入することで、商品の上部にあったプラスチック緩衝材の削減を図っています。
また、Oisixに加えて、らでぃっしゅぼーやでもプラスチック包装の最適化(薄肉化、簡易包装)による使用料の削減に継続して取り組んでいます。
◆消費者の健康ニーズの充足お客様の健康に対する志向が高まる中で、農薬や化学肥料の使用を抑制した農作物、化学調味料等、食品添加物の使用を抑制した商品、プラントベースの商品や栄養バランスに配慮したヘルスケアKitなど健康に関するニーズを充足す商品の販売を行っております。
◆サプライチェーン全体での持続可能性サプライチェーン全体での持続可能性を高めるため、具体的に以下について取り組んでおります。
1.フェアトレード 公正で、正当な対価で取引を行い、相手国の環境を破壊しないことに取り組んでおります。
2.農産品 バイオ炭などのような環境負荷を低減する栽培手法を用いた農産品も取り扱っています。
3.水産品うなぎの「資源保護・回復」を目的とした「ささエールうなぎ基金」を設立し、食文化を守り、環境をつくるための寄付活動を実施しております。
また、MSC/ASC認証を取得した水産品や加工品など、持続可能な商品を拡充しております。
4.畜産品アニマルウェルフェアの考え方を尊重し、飼育技術を生産者と共に確立しております。
希少品種である短角牛の販売や、国産飼料を用いた平飼い卵などを取り扱うなど持続可能性を高める取り組みを行っております。
(2)指標及び目標当社グループは、脱炭素社会実現への貢献と、そこへの移行に伴うリスク・機会への対応として、2020年にグリーンシフト施策を定めています。
グリーンシフト施策では、事業を通じて温室効果ガスの削減につながることを目指しております。
◆温室効果ガス排出削減の全社目標(比較対象:2022年3月比) 項目2030年3月までの目標実施内容1スコープ1、22022年3月比で50%以上の削減を継続・省電力化・オフィス・全物流拠点電力に再生エネルギー導入を推進2スコープ3削減に積極的なサプライヤーを増やしていく ・バイオ炭等、農業生産でのグリーン化の推進・商品パッケージのグリーン化・食品廃棄物の削減・食品残渣のリサイクルの促進 ◆温室効果ガス排出量推移排出量:CO2排出総量[t-COze]原単位:CO2排出総量原単位(売上高あたり)[t-COze/百万円]項目2023年3月期2024年3月期2025年3月期排出量排出量原単位排出量排出量原単位排出量排出量原単位スコープ1(※1)1,224-1,131-16,296-スコープ2(※2)45-43-1,063-自社排出量(スコープ1+2)計1,2690.011,1740.0117,3590.01スコープ3(※3)281,278-302,831-384,377-サプライチェーン排出量(スコープ1+2+3)計282,5472.45304,0052.60401,7352.31 (※1):事業業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス等) (※2):他社から供給された電気・熱・上記の使用に伴う間接排出 (※3):スコープ1、スコープ2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)※算定方法:排出量の算定はGHGプロトコルに基づく※GHG算定における組織境界(バウンダリ)は、算定期初における財務支配力基準を採用し、オイシックス・ラ・大地株式会社単体に加え、グループ会社(シダックス株式会社及びその子会社・Three Limes,Inc.・株式会社フルーツバスケット・株式会社とくし丸)を算定範囲として設定。
※2025年3月期においては、シダックス株式会社及びその子会社を算定範囲に含めたため、前連結会計年度までと比べ温室効果ガス排出量が増加しております。
2_人的資本の強化に向けた社内環境整備・人材育成 <人材戦略の基本方針>当社グループは、社員が自律的に挑戦的な課題解決に取り組めるようサポートを行うとともに、社内での議論が尊重され、社員一人ひとりが生き生きと働けるよう風通しがよい職場作りに努めております。
特に課題解決については、ロジカルシンキングをベースとする内製化した研修に力を注いでいます。
学んだことを実践で活用できるだけでなく、受講者の中から人にも教えられるスキルを身につけた講師を担える体制としています。
<ガバナンス>経営戦略と人材戦略の連動を図るため、取締役である小﨑宏行が執行役員を兼務し2015年より人事部門を管掌して戦略策定から実行する役割を果たしております。
重要な戦略に関する事項については、取締役会においても提案や報告を行い社外取締役の意見も適宜取り入れております。
<戦略>私たちは、「これからの食卓、これからの畑」という企業理念を明示し、食に関する社会課題をビジネスの手法で解決することをミッションとし持続可能な社会の実現を目指しております。
その実現のためには、社内の人材の成長や優秀な人材を迎え入れることが不可欠と考えます。
当社では『人が育ち、育てられ、社員が生き生きと働くことが出来る居場所(会社)を創造する!』というビジョンを掲げ、以下3つの戦略を推進して参ります。
1.社員目線での多様性や働きやすさを追求するとともに、行動規範「ORDism」の浸透や体現を通じた理念の貢献実感を得ることで働きがいを醸成する2.中期事業ポートフォリオ戦略の実現に向けた必要な人材育成・獲得を行う3.社員の自律的なキャリアづくり・成長機会づくりを支援して「活躍人材の創出」を行う 1.社員目線での多様性や働きやすさを追求するとともに、行動規範「ORDism」の浸透や体現を通じた理念の貢献実感を得ることで働きがいを醸成する(経営理念の浸透・共感)私たちは、「これからの食卓、これからの畑」という企業理念を浸透・共感されるよう様々な取組をしております。
インターナルコミュニケーションの1つとして代表による全社向けビデオレター配信の中で理念に触れることや、自社ブランド、そして自身の仕事の意義を深く理解するために、生産者・お客様それぞれの話を聞く機会を設け、生産現場を訪問し農作業の体験もすることで、理念や行動規範「ORDism」の浸透・共感につなげております。
理念を実現する行動規範「ORDism」は、実践したチームや個人をビデオレター内や四半期に1度の社員総会内で表彰し、その体現状況のコメントを配信したり同時にその表彰に対する代表コメントも加えたりすることで浸透を図っております。
(社内環境整備)働き方の面では、産休復帰の働き方支援などを行ってきました。
アフターコロナでのハイブリッドな働き方でも、社員のパフォーマンスの維持・向上に寄与する環境づくりを目指しており、グループアドレス化の推進やWEB会議ブースの導入や集中スペースの増加など改善を行なっています。
今後も本社・各拠点の改善及び採用活動も考慮した本社内のスペース改革を行ない、社員一人ひとりの事情や背景も考慮しながら働きやすい職場環境づくりを推進してまいります。
2.中期事業ポートフォリオ戦略の実現に向けた必要な人材育成・獲得を行う(人材育成)人材育成の面では、個人やチームとしての成果を生み出すために効果的な育成プログラムを構築し、かつ研修で理解したことを実際に「できる」状態にするため、後続人材のOJTでの育成も併せて体系化を行っております。
2022年の物流拠点移転時に発生させたトラブルを教訓にして、全社員参加必須の講義やワークショップを毎年開催することとし、当連結会計年度には「失敗に繋がりやすい考え方や行動」についての講義受講や、自身の業務を振り返り具体的な対策を考えるワークショップを実施しました。
対策をしっかりと行い、事業成長につながる様々な挑戦をしていくための育成と位置付けています。
また、主要部門後継人材育成については、部門別、取締役「成長支援会議」の開催を通して育成候補人材の状態をアセスメントし、その情報に基づきwill skill Syurabaについてのソリューションを検討し、具体的育成プランを策定しオンジョブ・オフジョブの成長支援施策の実行管理を行っています。
オフジョブの機会としては、マネジメントプログラムやロジカルシンキングプログラム、職種別のスキル独学プログラムを提供しています。
3.社員の自律的なキャリアづくり・成長機会づくりを支援して「活躍人材の創出」を行う(自律的キャリア支援)当社独自のセルフ・キャリアドックの仕組みを、社外取締役であり慶應義塾大学名誉教授の花田先生の指導のもと設計しています。
2022年1月から段階的に導入し、2024年3月期より社員の全年代が5年に1度は受講できる体制とし自社内のキャリアコンサルタントにて実行しています。
ⅰ.キャリアセミナー実施回数と人数 (2025年3月期実績15回/122人)ⅱ.キャリア面談実施人数 (2025年3月期実績120人)年齢別のキャリアセミナーをワークショップ形式で開催し、その後の個別面談を行うことで、キャリア自律の意識向上を図ることで、具体的なキャリアイメージを持ち、新しいビジネスチャンスや新規サービスに従事することで全社収益により貢献することや、エンゲージメントを高めることにつなげていきます。
(エンゲージメントサーベイ) エンゲージメントサーベイによる状態の定点観測により、偶然に依存しない仕組み化されたWILL育成による熱量高い人材の養成を目指しています。
また、個人・チームのエンゲージメントの状態を定量的かつ定期的に見える化することにより、チームの組織課題を捉えて解決ができる状態をつくれるようアプローチしています。
ⅰ.エンゲージメントサーベイ結果(Wevox(株式会社Atrae) 2025年3月期 実績平均68) <リスクマネジメント>人的資本に関するリスクは、リスク管理委員会の活動を通して管理しております。
リスク管理委員会の活動については、(1)サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク管理をご参照ください。
<その他の指標>当社のサステナビリティページ(https://www.oisixradaichi.co.jp/sustainability/)をご参照ください。
3_コミュニティ創出への対応(1)基本方針と取組事例1.余暇時間創出<商品開発>BtoCサブスク事業の主要ブランドであるOisixでは、必要量の食材とレシピがセットになっており、主菜と副菜の2品を20分で作ることができる「Kit Oisix」シリーズを展開しております。
「Kit Oisix」は、時短を実現しながら、しっかりと美味しい食事を用意することができる価値を提供するミールキット商品です。
また、買い物に行く手間やメニューを考えることからも解放され、自由に使える時間の創出にも役立っています。
2024年4月からは更なる時短を実現する、温めるだけで完成するデリが届く「デリOisix」の提供を開始するなど共働き世帯の増加やアフターコロナにおける在宅時間の減少など、生活スタイルの変化に合わせて様々な商品ラインナップを展開しています。
2.労働力不足対応<タイパ給食モデル>全国的に保育士が不足している環境において、保育施設での業務を省力化して今よりももっと子どもと向き合える環境作りをサポートすることを目指し、下処理済みで調理時間を短縮できる業務用ミールキットや調理済み食品を展開しています。
業務用ミールキットは、保育施設の給食向けにOisixがノウハウを活かして開発した新しい給食のかたちです。
調理時間を最大50%削減・食材費・人件費の総額が最大22%削減されるなど保育施設の給食・食育に関わるスタッフの業務負荷軽減ができ、今まで以上に「食事の介助」や「食育」の時間を創出することが可能となっています。
<包括受託行政サービス>少子高齢化、人口減に伴う財源減少やサービス運営の担い手となる人手不足が進展などの課題を抱える地方自治体から、複数の業務を包括受託することにより、業務の効率化と高度化を大規模に推進し、行政サービスのコスト削減と民間ノウハウを活用した業務の高度化の実現を目指しています。
業務を分析・集約しマルチタスク化することで人員のスリム化を図る、当社が一括管理をしたうえで一部業務を外部企業へ再委託するなどの工夫により、限られた資源の中においても、地域社会を支える持続的な行政サービス運営が実現できるようサポートしています。
3.社会インフラ構築<とくし丸>国内においては、高齢化の進展に伴い、買い物へのアクセスが困難となっている「買い物難民」、「フードデザート」といった社会課題が顕在化するようになってきています。
そのような中、「とくし丸」は軽トラックを活用した移動スーパーとして、消費者の方の玄関先まで伺い、対面販売により、現物を「見て・触って・感じて・選んで」もらうことで、「買い物」本来の楽しさを実感してもらっています。
現在は、全国の各都道府県において、合計で約1,200台が稼働しており、各地域での買い物インフラの一部としての存在感を高めてきています。
また、各地域の地方自治体(県、市、町、区)等と「見守り協定」を締結しており、社会福祉協議会、地域包括センター、ケアマネージャー、民生委員等との連携が図りやすい立場となることで、事業を通じた「見守り」を継続することで、特に高齢化が進展する地域社会の安心・安全を支える役割も担うようになっています。
<WeSupport Family>当社、一般社団法人RCF、ココネット株式会社が連携して運営している、ひとり親世帯を中心としたこどものいる困窮家庭に向けた食支援のプロジェクトです。
食品の寄付にご協力いただけるサポート企業と、困窮家庭を支援する各団体とをマッチングし、各団体が運営するフードパントリーなどを通じて必要としている家庭に食支援を行っております。
2025年5月時点で、毎月食品をお届けする支援世帯数は首都圏を中心に約3万世帯、寄付物資金額は約16億円となっております。
<コミュニティバス>路線バスの撤退などで交通空白地の課題が深刻化するなか、「住民の足」として地域の交通を支えるコミュニティバスを民間のノウハウで安定的に運行しています。
地域の交通インフラの担い手として、過疎化に伴う交通需要の縮小下においても持続可能な新しい交通インフラを提案し、その実現をサポートしています。
事業等のリスク 3 【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあると考えております。
なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 事業戦略に関するリスクリスク項目リスクの内容・当社グループへの影響リスクへの対応策ビジネスモデル・競争環境について当社グループは、BtoCサブスク事業においては、お客様の環境・健康志向が高まる中、有機栽培・特別栽培等による青果や安全性を吟味した加工食品など高付加価値の食品を、ECを活用した利便性の高いサービスを通じて、より手軽により多くのお客様に提供しております。
食のEC市場においては、ネットスーパーや各地域の生活協同組合等の宅配事業、冷凍弁当などの宅配サービス事業などを事業領域の近しい業態と捉えており、今後、かかる事業者による食品販売への一層の注力等により、EC市場の食品分野における競合が激化する可能性があります。
BtoBサブスク事業においては、企業、官公庁、学校、保育園等の食堂の給食及び管理業務、病院の入院患者を対象とした給食や老人保健施設等の給食などの受託運営を行っております。
近年、給食業界において、大手企業間での競争が激しくなっており、価格競争により受託価格が低下する可能性があります。
車両運行サービス事業においては、民間企業や地方自治体から車両運行管理業務を受託しております。
また、社会サービス事業では、地方自治体から幼稚園や小中学校向けの給食、放課後児童クラブ(学童保育)、図書館、児童館等の施設管理及び運営、並びに民間企業から各種業務を受託しております。
近年、少子高齢化の進展に伴う地方自治体の財政縮減や民間企業のコスト削減ニーズが高まっている中、効率性を高めた事業運営の必要性が増しております。
このような環境下において当社が適切な対応を取ることができない場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、今後もお客様の環境・健康志向の高まりにより、当社が取り扱う高付加価値の食品市場及び食のEC市場のいずれも、引き続き伸長していくと推測しております。
また、給食業界内での合従連衡の進展や官から民への業務のアウトソーシングの加速化など、事業を取り巻く環境は多くの機会も生まれてくると考えております。
お客様のそれぞれに異なる社会課題に対し、潜在的ニーズをいち早く捉え、ニーズに即した商品・サービスを迅速に展開し、当社サービスでしか出会うことの出来ない独自性のある商品や体験など、新しい価値提案をすることで差別化を図ってまいります。
リスク項目リスクの内容・当社グループへの影響リスクへの対応策事故の発生について当社グループは、BtoCサブスク事業、BtoBサブスク事業において、食材・食事の提供サービスを行っており、当社グループの衛生管理等に起因する食中毒・異物混入・アレルギー事故などが発生した場合には、発生拠点における一定期間の営業停止や損害賠償責任が発生する可能性があります。
車両運行サービス事業においては、車両運行管理業務を受託しており、重大な交通事故等を発生させてしまった場合には、損害賠償責任が発生する可能性があります。
社会サービス事業においては、公共施設の運営管理業務等を受託しており、施設運営に際して重大な事故等を発生させてしまった場合には、損害賠償責任の発生や所管する自治体等からの営業停止命令等を受ける可能性があります。
また、これらの事象の発生により、当社グループに対する信頼低下を招き、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、重大な事故の発生を未然に防止するため、安全に関する法令及び当社グループが定めた規定・基準・マニュアル等の遵守に努め、定期的に内部監査による事業の運営状況の把握を行っております。

(2) 気候変動に関するリスクリスク項目リスクの内容・当社グループへの影響リスクへの対応策大規模な風水害について当社グループは、農業、漁業、牧畜業による第一次産業産品を取り扱うことから、大規模な台風、大雨のような風水害が産地を襲った場合、欠品や品質劣化等の問題の発生などにより、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。
また、これらの大規模な風水害が、商品の流通・物流に影響を及ぼし、出荷や配達に支障が出た場合にも、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。
当社グループでは、取引産地を日本全国各地に分散するとともに、主要品目については原則として複数産地から調達可能な状況とすることにより、特定地域の天候悪化による収穫不能・品質劣化時も別産地から商品の供給ができる体制をとっております。
温室効果ガス削減・食品廃棄物について世界的規模で温室効果ガス排出規制や食料廃棄物削減の取組が行われており、当社グループにおいて対応が遅れた場合、社会的な信用低下を招く可能性があります。
また、気候変動に伴う異常気象の増加により、農産物などの供給に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、2020年より「グリーンシフト戦略」を掲げ、農産物の生産現場や物流拠点、ラストワンマイルの配送とサプライチェーン全体での温室効果ガスの削減を推進しております。
また、食品廃棄物の削減についても、不揃い農産物の積極的な活用や、ミールキットの販売拡大による家庭でのフードロス削減を推進するなどの施策を積極的に行ってまいります。
(3) サプライチェーンに関するリスクリスク項目リスクの内容・当社グループへの影響リスクへの対応策原材料の品質について当社グループの取扱商品について、生産者による農薬使用等に関する表示の偽装や品質に関する虚偽の情報提供などが行われる可能性は否定できません。
また食品の放射能汚染問題については、その安全性に関する社会通念上の見解が未だ明確でないことに加え、今後当該問題に関する何らかの法規制が設けられた場合、当該法規制が求める対応等が即時に実施できない可能性があります。
これらの事象が発生した場合、行政機関からの指摘や処分、お客様からのクレームや損害賠償等が生じる可能性があり、当社グループのブランドイメージの失墜や対外的信用力の低下等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、各ブランドが提供する付加価値やターゲット層により細かな基準は異なるものの、いずれの主要ブランドにおいても、独自の取り扱い基準を設定し、産地の特定できる野菜や水産品、畜産物を生産者から直接仕入れております。
農産物は可能な限り農薬や化学肥料を使わず栽培した作物を、加工品は食品添加物を極力使用しない製品を取り扱っております。
また、農産物については産地視察や残留農薬の検査を実施し、加工品等については外部の有識者や第三者機関等を活用した独自の検査体制を設け、さらには仕入先メーカーの衛生管理指導を行うなど、客観的かつ合理的な品質・安全性の確保に努めております。
また入社時には品質保証に関する研修を実施するなど、役職員への教育・啓発活動にも努めております。
物流業務拠点の集中について当社グループでは、自社運営による物流センターを構え、取扱商品の検品・保管・仕分・梱包といった物流関連業務を集約しており、主にOisixブランドは神奈川県海老名市と厚木市、大地を守る会ブランドは千葉県習志野市の物流センター、らでぃっしゅぼーやブランドは全国4拠点を通してお客様向けに出荷しております。
これら物流センターが自然災害又は火事などにより操業できなくなった場合、従業員の出勤稼働に影響が出た場合、その他操業に支障が発生した場合には、在庫の損失や配送遅延、サービス一時停止などといった事態の発生により、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。
当社グループでは、有事の際には全国7拠点のうち操業可能な拠点を活用する配送オペレーションの調整を行うことにより、お客様への出荷業務を最大限継続してまいります。
物流におけるヤマト運輸株式会社との取引関係について当社グループの主力セグメントであるBtoCサブスク事業の売上高の5割強を占めるOisixブランドにおいては、ヤマト運輸株式会社によってお客様への商品配送を行っておりますが、昨今の物流業界の状況に鑑み、同社からの大幅な配送料の値上げ要請や取引関係の縮小などがあった場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。
当社グループでは、ラストワンマイルだけではなく、調達物流においても共同でプロジェクトを行うなど、同社との良好な取引関係の維持に努めております。
サプライチェーン全体におけるガバナンスについて当社グループでは、調達から物流、ラストワンマイルにわたり、多くの取引先との協働で事業を展開しております。
これらのサプライチェーンのいずれかにおいて、労働環境に起因する労働災害の増加や、人権侵害、不正行為の隠蔽などのコンプライアンス違反が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。
当社グループでは、サプライチェーンを構成する取引先との密なコミュニケーションにより、共同でインシデント発生の可能性やセキュリティ体制を認識し、協働作業によりリスクの回避や軽減に努め、一方で、保険の活用や契約での免責、解除条項により、リスクの移転にも努めてまいります。
(4) 情報セキュリティに関するリスクリスク項目リスクの内容・当社グループへの影響リスクへの対応策システム障害について当社グループの食品宅配事業の業務は、Webサイトの管理を始め、受注、発注、仕入、在庫、発送、売上まで大半の業務が業務管理システムに依存しております。
しかしながら、想定を超えた受注申込その他のアクセスの急激な増加や、コンピュータウィルスの侵入、人為的な破壊行為、又は構築したアプリケーションの不具合等、様々な要因によって当社グループのシステムに障害又は問題が生じた場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、業務管理システムにおいて、それぞれ予備系統や予備データの保有機能等の二重化措置やファイアウォール、ウィルスチェック等、外部からの攻撃を回避するための対策を講じております。
個人情報の取り扱いについて当社グループは、EC等による商品の販売に際してお客様の氏名、住所等の申し出を受け、多くの個人情報を保有するため、「個人情報の保護に関する法律」(個人情報保護法)に規定する個人情報取扱事業者に該当します。
当社グループのお客様などの個人情報が社外に漏洩した場合には、損害賠償や社会的な信用失墜等により当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、個人情報にかかる取組として、2018年にISMS(※)認証を取得、データの暗号化、厳格なアクセスコントロール、並びに外部機関から定期的にシステム診断を受けること等に努めているほか、情報管理規程・マニュアルを制定し、プログラム作成者の教育訓練及び全社員を対象とした社内教育を徹底しております。
※Information Security Management System (情報セキュリティマネジメントシステム):組織における情報資産のセキュリティを管理するための枠組み。
技術革新への対応について当社グループが事業を展開しているEC業界、インターネット関連業界は、新たな技術革新やサービスが次々と登場しており、技術革新等への対応が遅れた場合や、システム等に関連する投資額や費用が予想外に増加した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、技術革新等に伴うサービスモデルの変更や新機能等を当社事業に活用するため、積極的な対応に努めております。
(5) 人材に関するリスクリスク項目リスクの内容・当社グループへの影響リスクへの対応策経営人材について当社グループの設立の中心人物であり、事業の推進者である代表取締役社長髙島宏平は、経営方針や経営戦略等、当社グループの事業活動全般において重要な役割を果たしており、同氏に対する当社グループの依存度は高くなっております。
何らかの理由により同氏の業務遂行が困難となった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、同氏に過度に依存しない経営体制を構築すべく、他の取締役や従業員への権限委譲等を進めております。
人材の確保・育成について当社グループの属する市場が今後拡大し、競争が激化すれば、競合他社との人材獲得競争も激化し、当社グループの人材が外部に流出することや、人材確保に支障を来たすことも想定されます。
また、今後急激な受注増加などに伴い業務量が急増した場合、商品の出荷関連業務やカスタマーサービス業務の人員不足により業務効率が低下するなどの事態が発生することも想定されます。
このような事態が生じた場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。
当社グループでは、急激な事業拡大に伴って優秀な人材の確保とその育成が重要な課題となっており、内部での人材育成と抜擢及び外部からの人材登用に努めております。
また、特に物流センターでの出荷関連業務やお客様からの問い合わせ等に対応するカスタマーサービス業務については労働集約的な側面があり、恒常的に一定数の従業員を効率的に配置する必要があることから、当社グループとしてはその採用と教育に努めております。
(6) 法規制等に関するリスクリスク項目リスクの内容・当社グループへの影響リスクへの対応策主な法的規制について当社グループは、主に食品衛生法、食品リサイクル法、景品表示法、健康増進法、消費者契約法、道路交通法、道路運送法、独占禁止法、労働者派遣法、及び建築基準法等の規制を受けております。
これらの法令・規制等を遵守できなかった場合には、営業活動の制限・停止等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、当該リスクの発生を未然に防ぐために、倫理規程をはじめとした各種規程・ガイドラインを制定し、コンプライアンス推進体制の整備、及び年に1回のコンプライアンス研修の実施をはじめとした、役職員への教育・啓発活動に努めております。
また、役職員がコンプライアンス違反を認識した場合には、「企業倫理ホットライン」という内部通報制度を設けており、そこで受け付けた内容に基づき、必要な調査・是正措置を行っております。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況(以下、「経営成績等」という。
)の概要は次のとおりであります。
なお、前連結会計年度との比較に際して、前連結会計年度においてはシダックスグループの業績が前第4四半期連結会計期間のみ連結対象となっているのに対して、当連結会計年度においては通期で連結業績に取り込んでおります。
① 財政状態及び経営成績当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの影響から脱し、定常的な経済環境に移行しており、各種政策の効果や雇用・所得環境の改善などもあり、個人消費に持ち直しの動きがみられました。
しかしながら、エネルギーコストや原材料価格の高騰に伴う物価上昇や、地政学リスク等の影響による景気停滞懸念は依然として残っており、先行きは不透明な状況が続いております。
当社の主力事業であるBtoCサブスク事業を取り巻く食品宅配業界の事業環境は、経済活動の正常化が進む中でも食品宅配に対する消費者の需要が引き続き堅調であり、さらなるラインナップの拡充や、手軽さや時短を求める商品開発など世帯ごとの食に対するニーズの多様化に対応しています。
また、BtoBサブスク事業においては、「オフィス回帰」が進む中、動機付けの1つとして社員食堂の活用が進むなど、市場は堅調に推移している一方、原材料価格の高騰や最低賃金の引き上げ、慢性的な人員不足が継続し、事業環境は依然として厳しい状況が続いております。
このような環境の中、当社グループにおいては、食を支えるインフラ企業として、安定的な商品供給の確保に取り組むとともに、家庭での食事や、病院・保育園等の施設での給食の在り方が大きく変化する中で、お客さまやエンドユーザー、クライアントの潜在的ニーズをいち早く捉え、満足していただける商品・サービスを提案してまいります。
これらの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ9,145百万円減少し、134,564百万円となりました。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ11,230百万円減少し、95,076百万円となりました。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,085百万円増加し、39,487百万円となりました。
b.経営成績当連結会計年度の経営成績は、売上高256,009百万円(前期比72.5%増)、営業利益6,864百万円(前期比33.9%増)、経常利益6,561百万円(前期比48.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,638百万円(前期比11.4%減)となりました。
なお、当社グループは、前第4四半期連結会計期間に連結子会社となったシダックス株式会社の傘下にあるエス・ロジックス株式会社(当社が66%の株式を保有するシダックスホールディングス株式会社が100%の株式を保有するシダックス株式会社の傘下にある事業会社。
)の食品製造拠点において、棚卸資産の過大計上が判明したため、決算訂正を行いました。
第27期(2024年3月期)以降の決算を訂正し、2024年3月期有価証券報告書および2025年3月期半期報告書を2025年3月31日に関東財務局へ提出いたしました。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
BtoCサブスク事業は、売上高97,152百万円(前期比2.2%減)、セグメント利益9,361百万円(前期比6.8%増)となりました。
BtoBサブスク事業は、売上高60,784百万円(前期比305.9%増)、セグメント利益407百万円(前期比31.8%増)となりました。
社会サービス事業は、売上高52,352百万円(前期比359.9%増)、セグメント利益2,158百万円(前期比542.1%増)となりました。
車両運行サービス事業は、売上高27,174百万円(前期比336.2%増)、セグメント利益1,930百万円(前期比539.3%増)となりました。
その他事業は、売上高21,138百万円(前期比17.3%増)、セグメント利益1,048百万円(前期比13.9%減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動による3,496百万円の増加、投資活動による12,451百万円の減少、財務活動による1,551百万円の減少等により、現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は10,485百万円減少したことから、期末残高は18,955百万円となりました。
③ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績当社グループは生産活動を行っていますが、事業全体における重要性が低いため、記載を省略しております。
b.受注実績当社グループの主な事業は、商品を仕入れてから販売するまでの期間が極めて短期間のため、記載を省略しております。
c.販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前期比(%)BtoCサブスク(百万円)97,152△2.2BtoBサブスク(百万円)60,784305.9社会サービス(百万円)52,352359.9車両運行サービス(百万円)27,174336.2その他(百万円)21,13817.3調整額(百万円)△2,59262.8合計(百万円)256,00972.5
(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しておらず、調整額として記載しております。
2.上記金額には消費税等は含まれておりません。
3.その他には、他社EC支援事業や移動スーパー事業、Webシステム開発事業等が含まれております。

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、前連結会計年度との比較に際して、前連結会計年度においてはシダックスグループの業績が前第4四半期連結会計期間のみ連結対象となっているのに対して、当連結会計年度においては通期で連結業績に取り込んでおります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する分析・検討内容当社グループにおいては、BtoCサブスク、BtoBサブスク事業といった食を中心とした事業領域を主軸に事業成長や収益力の強化に取り組んでまいりました。
BtoCサブスク事業の事業成長については、国内主要3ブランドを中心とし、各ブランドの事業フェーズに沿った戦略の実行、お客さまニーズの変化に沿った商品・サービスの提供を進めました。
収益力強化については、商品加工工程の内製化やKit Oisixの製造効率化などの商品原価削減、また、物流センターの集約ならびに効率化などの物流費削減など収益力強化に向けた施策を複数実行しております。
BtoBサブスク事業では、事業成長のため人手不足が給食業界全体の課題となっている中で、安定的に人材を確保し、超過労働を縮小するための賃上げを約20年ぶりに実施いたしました。
また、収益力強化では店舗ごとの収益性の可視化や、原材料価格の高騰などが進む中で契約先への価格適正化に向けた交渉を進めました。
引き続き、お客さまの食の在り方が大きく変化する中で潜在的ニーズをいち早く捉え、当社サービスでしか出会うことの出来ない独自性のある商品や食体験など、食に関する新しい価値提案をより強化してまいります。
a.財政状態及び経営成績1) 財政状態(資産合計)当連結会計年度末における資産合計は134,564百万円となり、前連結会計年度末残高143,709百万円と比較して9,145百万円減少しました。
流動資産は53,246百万円となり、前連結会計年度末残高61,278百万円と比較して8,031百万円減少しました。
この主な要因は、現金及び預金10,493百万円の減少、売掛金1,058百万円の増加、商品及び製品478百万円の増加、原材料及び貯蔵品461百万円の増加、未収入金192百万円の減少、その他流動資産526百万円の増加等によるものです。
固定資産は81,317百万円となり、前連結会計年度末残高82,431百万円と比較して1,114百万円減少しました。
この要因は、有形固定資産665百万円の増加、無形固定資産1,835百万円の減少、投資その他の資産55百万円の増加によるものです。
無形固定資産の減少の主な要因は、償却により顧客関連資産の減少1,179百万円及びのれんの減少388百万円等であります。
(負債合計)当連結会計年度末における負債合計は95,076百万円となり、前連結会計年度末残高106,307百万円と比較して11,230百万円減少しました。
流動負債は45,933百万円となり、前連結会計年度末残高62,875百万円と比較して16,941百万円減少しました。
この主な要因は、未払金9,032百万円の減少、短期借入金4,950百万円の減少、未払法人税等2,426百万円の減少等によるものです。
固定負債は49,143百万円となり、前連結会計年度末残高43,432百万円と比較して5,710百万円増加しました。
この主な要因は、長期借入金6,753百万円の増加、リース債務1,181百万円の減少等によるものです。
(純資産合計)当連結会計年度末における純資産合計は39,487百万円となり、前連結会計年度末残高37,401百万円と比較して2,085百万円増加しました。
この主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益3,638百万円、自己株式の取得による減少2,303百万円、非支配株主持分の増加723百万円等によるものです。
2) 経営成績(売上高)当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度と比較して72.5%増の256,009百万円となりました。
(売上原価)当連結会計年度における売上原価は、売上拡大に伴い商品仕入が増加したこと等により、前連結会計年度と比較して108.9%増の180,798百万円となりました。
(販売費及び一般管理費)当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、給料手当や賞与引当金繰入額の計上等により、前連結会計年度と比較して20.5%増の68,345百万円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、新規連結子会社化に伴い計上された段階取得に係る差益の減少等により、前連結会計年度と比較して11.4%減の3,638百万円となりました。
b.セグメントごとの経営成績BtoCサブスク事業では、ウェブサイトやカタログを通じてお客様より注文を受け、独自の栽培、生産基準に基づいた環境負荷の少ない高付加価値の食品(青果物・加工食品・ミールキット)や、日用品や雑貨等を宅配する事業を行っております。
主要ブランドである「Oisix」は、共働きの子育て世代を主要ターゲットとし、プレミアムな時短を実現する商品、サービスを提供しております。
「大地を守る会」は、今年創業から50年を迎え、とことんナチュラル、ひたすら国産のコンセプトのもと、国産・オーガニックな食材を中心にサービスの磨き上げに注力しております。
「らでぃっしゅぼーや」は、料理などの日常生活を通じて社会貢献や生産者応援に関心のある世帯を主要ターゲットとし、「ふぞろいRadish」などの商品に加え、新価値提供のためのサービス開発を進めております。
「Purple Carrot」は、プラントベースを志向し、食生活を通じた健康な生活の実現に関心の高い消費者を主要ターゲットとし、プラントベースに沿った時短を実現する商品、サービスを提供しております。
「Oisix」、「大地を守る会」、「らでぃっしゅぼーや」は国内、「Purple Carrot」は米国で事業を展開しております。
売上高については、生活スタイルの多様化が進展するなか、各ブランドでは、お客様に向けたアプローチ方法やサービス提供の仕方など様々な施策を展開し、事業成長の機会を見出すことに注力しました。
「らでぃっしゅぼーや」「Purple Carrot」では昨年から会員数が増加し、増収となったものの、「Oisix」「大地を守る会」では新規会員獲得コストの適正化に向けた会員獲得活動の抑制による影響で、合計では前年同期と比べて減収となりました。
一方で、セグメント利益については、「Oisix」にてサービス・プロダクトの質向上及び送料改定を踏まえたARPU上昇、冷蔵・冷凍2個口比率の低減及び自社製造比率の増加により、前年同期と比べて増加しました。
これらの結果、売上高は97,152百万円(前期比2.2%減)となり、セグメント利益については、9,361百万円(前期比6.8%増)となりました。
BtoBサブスク事業では、保育園向け食材卸事業と、企業・官公庁・学校・保育園等の食堂の給食や管理業務、及び病院の入院患者を対象とした給食や老人保健施設等の給食などの受託運営、並びに外食産業にて利用する食材販売を行っております。
売上高については、運営施設数の着実な増加に加え、前年同期にはオフィスや工場、高齢者施設など既存店舗においてコロナ禍の影響による喫食数の落ち込みがわずかに見られていたことから、シダックス株式会社時の前年同期と比べて増加しました。
また、保育園を対象に業務用ミールキットを活用した取組や、プレミアムラインの高齢者施設での給食受託運営等のシナジー創出も強化しており、初期提案時のメニューやサービス提案の幅も拡大しております。
一方で、セグメント利益については、継続的な原材料の高騰や、米の品薄による米価の高騰が加速した影響などによる原価率の悪化、また最低賃金の引き上げ等の影響による労務費の高騰により、シダックス株式会社時の前年同期と比べて減少しました。
これらの結果、売上高は60,784百万円(前期比305.9%増)となり、セグメント利益については、407百万円(前期比31.8%増)となりました。
社会サービス事業では、地方自治体からの幼稚園や小中学校向けの給食及び放課後児童クラブ(学童保育)・児童館・図書館・道の駅等の施設管理や運営、並びに民間企業からの各種アウトソーシングを受託しております。
売上高については、少子高齢化による人手不足やコストアップの流れを受けた行政サービスの民間への委託のニーズをとらえ、前年度から継続して、積極的な提案活動を行っております。
特に学童保育事業や学校給食調理事業を中心に、多様化する子育てニーズに対して様々なコンテンツの提案を行うことで、受託件数を着実に増加させたことにより、シダックス株式会社時の前年同期と比べて増加しました。
一方で、セグメント利益については、労務費の上昇影響や、前年同期に受託した単発的なコロナ関連業務の剥落などの影響により、シダックス株式会社時の前年同期と比べて減少しました。
これらの結果、売上高52,352百万円(前期比359.9%増)となり、セグメント利益については、2,158百万円(前期比542.1%増)となりました。
車両運行サービス事業では、民間企業や地方自治体からの車両運行管理業務のアウトソーシングを受託しております。
売上高については、企業の役員向け車両においてWebプロモーションの強化による好調な受注の継続に加え、既存路線バスの撤退や学校の統廃合によるスクールバス需要等、地方における移動手段ニーズの高まりを捉えた提案活動の強化による案件の獲得などにより、シダックス株式会社時の前年同期と比べて増加しました。
セグメント利益については、労務費や燃料単価の上昇などもありましたが、増収効果により、シダックス株式会社時の前年同期と比べて増加しました。
これらの結果、売上高は27,174百万円(前期比336.2%増)となり、セグメント利益については、1,930百万円(前期比539.3%増)となりました。
その他事業は、他社EC支援事業や移動スーパー事業、投資事業等から構成されております。
売上高は、M&Aにて取得した子会社の寄与などの効果により、前年同期と比べ増加しました。
一方で、セグメント利益については、他社EC支援事業において、ISETAN DOORは順調に進捗しているものの、のれん償却額が増大している影響などにより前年同期と比べ減少しました。
これらの結果、売上高は21,138百万円(前期比17.3%増)となり、セグメント利益については、1,048百万円(前期比13.9%減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a.キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度に比べ10,485百万円減少の18,955百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、3,496百万円(前期比54.7%減)となりました。
この主な要因は、税金等調整前当期純利益6,559百万円、減価償却費4,596百万円、のれん償却額1,339百万円があった一方、法人税等の支払額4,574百万円、未払金の減少額1,100百万円、売上債権の増加額1,027百万円、棚卸資産の増加額857百万円等があったことであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、12,451百万円(前期比15.1%増)となりました。
この主な要因は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出8,261百万円、有形固定資産の取得による支出2,552百万円、無形固定資産の取得による支出852百万円、投資有価証券の取得による支出635百万円等があったことであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、1,551百万円(前期は得られた資金17,735百万円)となりました。
この主な要因は、長期借入れによる収入8,228百万円、短期借入金の純増減額による支出4,988百万円、自己株式の取得による支出2,311百万円、長期借入金の返済による支出2,131百万円等があったことであります。
b.資本の財源及び資金の流動性1) 財務政策当社グループは現在、運転資金については、原則として手持資金(利益等の内部留保資金)及び当座貸越契約に基づく短期借入金により充当しております。
また、設備資金については、設備投資計画に基づき、手元資金で不足が生じる場合は、長期借入金での調達を検討いたします。
また、設備投資の案件が継続して発生する、あるいは大型の案件が発生する場合については、長期的な財務体質の強化を意識し、公募増資も視野に入れた資金調達を検討いたします。
2) 資金需要当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、商品の仕入、お客様へ商品を配送するための荷造運賃発送費、新規顧客獲得を中心としたマーケティング費用等の営業費用であります。
また、設備資金需要としては、物流センター等の設備の新設・増強による投資、販売管理システムの改修等のソフトウエア開発による投資等があります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計基準に基づいて作成しております。
その作成は、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。
経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案して合理的に見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。
当社及び連結子会社の重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
また、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
研究開発活動 6 【研究開発活動】
該当事項はありません。
設備投資等の概要 1 【設備投資等の概要】
当連結会計年度において実施した設備投資等の総額は4,815百万円(リース資産含む)であり、その主なものはBtoCサブスク事業でのORD厚木冷凍ステーションの機械装置及びシステム関連投資、車両運行サービス事業での旅客運送用バスの取得等であります。
なお、当連結会計年度において重要な設備の除却、売却等はありません。
主要な設備の状況 2 【主要な設備の状況】
当社グループにおける主要な設備は、以下のとおりであります。
(1) 提出会社 2025年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物(百万円)機械及び装置(百万円)工具、器具及び備品(百万円)有形固定資産その他(百万円)ソフトウエア(百万円)無形固定資産その他(百万円)合計(百万円)本社(東京都品川区)BtoCサブスク、BtoBサブスク、各部門共通統括業務施設17908081,176941,539617(150)ORD海老名ステーション(神奈川県海老名市)BtoCサブスク物流施設4751,39124910,190125012,43336(491)ORD厚木冷凍ステーション(神奈川県厚木市)BtoCサブスク物流施設3232,1745327,918231011,1802(-)
(注) 1.上記の金額には消費税等を含めておりません。
2.従業員数の( )は臨時雇用人員を外書にしております。
3.無形固定資産その他には、商標権、ソフトウエア仮勘定等を含んでおります。
4.現在休止中の主要な設備はありません。

(2) 国内子会社該当事項はありません。
(3) 在外子会社該当事項はありません。
設備の新設、除却等の計画 3 【設備の新設、除却等の計画】
(1) 重要な設備の新設等 当連結会計年度において、前連結会計年度の有価証券報告書の「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」の主要な設備投資計画に記載しておりました、ORD厚木冷凍ステーションの機械装置を導入し、稼働を開始しております。
 当連結会計年度末現在における重要な設備の新設等の計画は次のとおりであります。
事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容投資予定金額資金調達方法着手及び完了予定完成後の増加能力総額(百万円)既支払額(百万円)着手完了本社(東京都品川区) BtoCサブスクソフトウエア開発等688―自己資金2025年4月2026年3月売上高増加への対応
(2) 重要な設備の除却等 経常的な設備の更新のための除却等を除き、重要な設備の除却等の計画はありません。
設備投資額、設備投資等の概要4,815,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況42
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況10
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況6,696,000
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、株式の価値の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする投資を純投資目的である投資株式とし、それ以外を純投資目的以外の目的である投資株式としております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、業務提携等経営戦略の一環として、また、取引先との良好な関係を構築し、事業の円滑な推進を図るため、必要と判断する企業の株式を保有しています。
当社は、定期的に、個別銘柄ごとに保有目的の意義や合理性及び保有することによる便益を取締役会で検証し、中長期的な企業価値の向上に資すると認められない株式がある場合は、必要に応じて売却等の検討を行います。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額の合計額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額(百万円)非上場株式18247非上場株式以外の株式1505 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式25持分法適用会社から投資有価証券への変更及び新株予約権からの普通株式への転換による非上場株式以外の株式――― (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式――非上場株式以外の株式―― c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)(株)エー・ピーホールディングス562,100562,100サステナブルな未利用魚等海産資源の仕入機能拡充等を目的として業務提携契約を締結しております。
産直水産仕入業者の㈱豊洲漁商産直市場を共同経営しております。
無505542 (注)定量的な保有効果については記載が困難であります。
なお、保有の合理性は、②a.に記載した方法で検証しております。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
株式数が増加した銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社2
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社18
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社247,000,000
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社505,000,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社5,000,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社562,100
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社505,000,000
株式数が増加した理由、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社持分法適用会社から投資有価証券への変更及び新株予約権からの普通株式への転換による
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社(株)エー・ピーホールディングス
保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社サステナブルな未利用魚等海産資源の仕入機能拡充等を目的として業務提携契約を締結しております。
産直水産仕入業者の㈱豊洲漁商産直市場を共同経営しております。
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社

Shareholders

大株主の状況 (6) 【大株主の状況】
2025年3月31日現在
氏名又は名称住所所有株式数(株) 発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
髙島 宏平東京都品川区4,847,20013.96
日本マスタートラスト信託銀行株式会社東京都港区赤坂1丁目8番1号 赤坂インターシティAIR3,123,2008.99
株式会社リクルート東京都千代田区丸の内1丁目9番2号 グラントウキョウサウスタワー2,648,0007.62
THE BANK OF NEW YORK 133612(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)BOULEVARD ANSPACH 1, 1000 BRUSSELS, BELGIUM(東京都港区港南2丁目15-1 品川インターシティA棟)2,553,6007.35
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)240 GREENWICH STREET,NEW YORK,NY 10286(東京都港区港南2丁目15-1 品川インターシティA棟)1,168,6003.36
藤田 和芳東京都杉並区1,032,5162.97
株式会社NTTドコモ東京都千代田区永田町2丁目11-11,000,0002.88
株式会社日本カストディ銀行(信託口)東京都中央区晴海1丁目8-12884,1002.55
THE BANK OF NEW YORK 133652(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)BOULEVARD ANSPACH 1, 1000 BRUSSELS, BELGIUM(東京都港区港南2丁目15-1 品川インターシティA棟)746,0002.15
堤 祐輔東京都世田谷区720,0002.07
計―18,723,21653.91
(注) 1.
日本マスタートラスト信託銀行株式会社、株式会社日本カストディ銀行の所有株式数は、すべて信託業務に係るものであります。 2.2024年2月21日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書)において、ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニー(Baillie Gifford & Co)が2024年2月15日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として議決権行使基準日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、当該大量保有報告書(変更報告書)の内容は次のとおりであります。
氏名又は名称住所保有株券等の数(千株)株券等保有割合(%)ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニーカルトン・スクエア、1グリーンサイド・ロウ、エジンバラ EH1 3AN スコットランド3,53610.18
株主数-金融機関14
株主数-金融商品取引業者21
株主数-外国法人等-個人44
株主数-外国法人等-個人以外77
株主数-個人その他19,455
株主数-その他の法人102
株主数-計19,713
氏名又は名称、大株主の状況堤 祐輔
株主総利回り1
株主総会決議による取得の状況 (1) 【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分株式数(株)価額の総額(円)当事業年度における取得自己株式4454,560当期間における取得自己株式3046,500
(注) 当期間における取得自己株式には、2025年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる株式は含まれておりません。

Shareholders2

自己株式の取得-2,303,000,000
自己株式の取得による支出、財務活動によるキャッシュ・フロー-2,311,000,000
発行済株式及び自己株式に関する注記 1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項 当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)発行済株式 普通株式38,028,092--38,028,092合計38,028,092--38,028,092自己株式 普通株式
(注)1,470,1301,825,044-3,295,174合計1,470,1301,825,044-3,295,174
(注) 普通株式の自己株式の株式数の増加1,825,044株は、取締役会決議による自己株式の増加1,825,000株及び単元未満株式の買取りによる増加44株であります。

Audit

監査法人1、連結有限責任監査法人ト ー マ ツ
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2025年6月25日 オイシックス・ラ・大地株式会社 取 締 役 会   御 中 有限責任監査法人ト ー マ ツ 東  京  事  務  所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士矢 野 浩 一 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士中 桐 光 康 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士大 山 顕 司 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているオイシックス・ラ・大地株式会社の2024年4月1日から2025年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、オイシックス・ラ・大地株式会社及び連結子会社の2025年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
シダックス株式会社に係るのれん及び顧客関連資産の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応オイシックス・ラ・大地株式会社(以下、「会社」という。
)の当連結会計年度の連結貸借対照表において、のれん14,837百万円及び顧客関連資産24,476百万円が計上されている。
【注記事項】
(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、このうちのれん12,539百万円及び顧客関連資産の全額が、前連結会計年度におけるシダックス株式会社及びその子会社(以下、「シダックスグループ」という。
)の連結子会社化により計上されたものであり、その合計額は総資産の27.5%を占めている。
シダックスグループは【注記事項】
(セグメント情報等)に記載の報告セグメントのうち「BtoBサブスク」に含まれるフードサービス、「社会サービス」及び「車両運行サービス」の3事業を展開しており、のれん及び顧客関連資産はこれらの事業に対して計上されたものである。
当該のれん及び顧客関連資産は、規則的に償却されるが、子会社化の際に見込んだ事業計画より実績が著しく下方に乖離し、超過収益力の毀損が懸念された場合には、減損の兆候を識別し、減損損失の認識の判定をする必要がある。
会社は、減損の兆候の有無を判定するにあたり、シダックスグループを子会社化する際に見込んだ同グループの事業計画と実績との乖離状況の分析に加え、将来の事業計画の見直しにより、これらの資産に著しい価値の下落が生じているかどうかの検討を行っている。
その結果、会社は、当連結会計年度において、当該資産について減損の兆候はないものと判断している。
当該評価の基礎となる事業計画に含まれる重要な仮定は、対象事業の売上成長率、顧客減少率や物価高騰であり、これらの重要な仮定は不確実性を伴い経営者による判断を必要とする。
以上から、シダックス株式会社に係るのれん及び顧客関連資産の評価は、経営者による仮定と判断を伴うものであり、連結貸借対照表上も重要であることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
当監査法人は、シダックスグループに係るのれん及び顧客関連資産の評価を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。
(1) 内部統制の評価無形固定資産を含む資産グループの減損の兆候の判定に関連する内部統制を理解し、整備状況及び運用状況の有効性を評価した。

(2) 減損の兆候の有無の検討・ 子会社化の際に見込んだシダックスグループの事業計画と実績との比較分析を実施するとともに、差異の要因について会社及びシダックスグループの経営者への質問を実施した。
・ 各事業における事業計画と実績との差異分析の結果を踏まえ、子会社化の際に見込んだ事業計画の見直しの要否及びのれんや顧客関連資産の価値の著しい下落が生じていないかどうかの判断について、関連資料を閲覧するとともに経営者への質問を実施した。
・ 会社が作成した減損の兆候判定資料を閲覧するとともに、その基礎データとなる関連資料との照合を実施した。
・ 重要な仮定の適切性の評価のために以下の手続を実施し、事業計画の合理性を評価した。
●売上成長率について、過年度実績及び外部機関が公表している長期インフレ率予測と比較し検討した。
●顧客減少率について、子会社の際に策定した事業計画における値と実績との比較分析を実施し、その差異の原因を把握すると共に、今後の計画について経営者への質問、関連資料の閲覧を実施した。
●費用の発生見込みにおける物価高騰の影響について、外部機関が公表している物価指数と比較し検討した。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・ 連結財務諸表に対する意見表明の基礎となる、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、連結財務諸表の監査を計画し実施する。
監査人は、連結財務諸表の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、オイシックス・ラ・大地株式会社の2025年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。
当監査法人は、オイシックス・ラ・大地株式会社が2025年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。
財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。
内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。
内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。
・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、内部統制の監査を計画し実施する。
監査人は、内部統制報告書の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
<報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。
利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
(注) 1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれておりません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
シダックス株式会社に係るのれん及び顧客関連資産の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応オイシックス・ラ・大地株式会社(以下、「会社」という。
)の当連結会計年度の連結貸借対照表において、のれん14,837百万円及び顧客関連資産24,476百万円が計上されている。
【注記事項】
(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、このうちのれん12,539百万円及び顧客関連資産の全額が、前連結会計年度におけるシダックス株式会社及びその子会社(以下、「シダックスグループ」という。
)の連結子会社化により計上されたものであり、その合計額は総資産の27.5%を占めている。
シダックスグループは【注記事項】
(セグメント情報等)に記載の報告セグメントのうち「BtoBサブスク」に含まれるフードサービス、「社会サービス」及び「車両運行サービス」の3事業を展開しており、のれん及び顧客関連資産はこれらの事業に対して計上されたものである。
当該のれん及び顧客関連資産は、規則的に償却されるが、子会社化の際に見込んだ事業計画より実績が著しく下方に乖離し、超過収益力の毀損が懸念された場合には、減損の兆候を識別し、減損損失の認識の判定をする必要がある。
会社は、減損の兆候の有無を判定するにあたり、シダックスグループを子会社化する際に見込んだ同グループの事業計画と実績との乖離状況の分析に加え、将来の事業計画の見直しにより、これらの資産に著しい価値の下落が生じているかどうかの検討を行っている。
その結果、会社は、当連結会計年度において、当該資産について減損の兆候はないものと判断している。
当該評価の基礎となる事業計画に含まれる重要な仮定は、対象事業の売上成長率、顧客減少率や物価高騰であり、これらの重要な仮定は不確実性を伴い経営者による判断を必要とする。
以上から、シダックス株式会社に係るのれん及び顧客関連資産の評価は、経営者による仮定と判断を伴うものであり、連結貸借対照表上も重要であることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
当監査法人は、シダックスグループに係るのれん及び顧客関連資産の評価を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。
(1) 内部統制の評価無形固定資産を含む資産グループの減損の兆候の判定に関連する内部統制を理解し、整備状況及び運用状況の有効性を評価した。

(2) 減損の兆候の有無の検討・ 子会社化の際に見込んだシダックスグループの事業計画と実績との比較分析を実施するとともに、差異の要因について会社及びシダックスグループの経営者への質問を実施した。
・ 各事業における事業計画と実績との差異分析の結果を踏まえ、子会社化の際に見込んだ事業計画の見直しの要否及びのれんや顧客関連資産の価値の著しい下落が生じていないかどうかの判断について、関連資料を閲覧するとともに経営者への質問を実施した。
・ 会社が作成した減損の兆候判定資料を閲覧するとともに、その基礎データとなる関連資料との照合を実施した。
・ 重要な仮定の適切性の評価のために以下の手続を実施し、事業計画の合理性を評価した。
●売上成長率について、過年度実績及び外部機関が公表している長期インフレ率予測と比較し検討した。
●顧客減少率について、子会社の際に策定した事業計画における値と実績との比較分析を実施し、その差異の原因を把握すると共に、今後の計画について経営者への質問、関連資料の閲覧を実施した。
●費用の発生見込みにおける物価高騰の影響について、外部機関が公表している物価指数と比較し検討した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結シダックス株式会社に係るのれん及び顧客関連資産の評価
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 オイシックス・ラ・大地株式会社(以下、「会社」という。
)の当連結会計年度の連結貸借対照表において、のれん14,837百万円及び顧客関連資産24,476百万円が計上されている。
【注記事項】
(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、このうちのれん12,539百万円及び顧客関連資産の全額が、前連結会計年度におけるシダックス株式会社及びその子会社(以下、「シダックスグループ」という。
)の連結子会社化により計上されたものであり、その合計額は総資産の27.5%を占めている。
シダックスグループは【注記事項】
(セグメント情報等)に記載の報告セグメントのうち「BtoBサブスク」に含まれるフードサービス、「社会サービス」及び「車両運行サービス」の3事業を展開しており、のれん及び顧客関連資産はこれらの事業に対して計上されたものである。
当該のれん及び顧客関連資産は、規則的に償却されるが、子会社化の際に見込んだ事業計画より実績が著しく下方に乖離し、超過収益力の毀損が懸念された場合には、減損の兆候を識別し、減損損失の認識の判定をする必要がある。
会社は、減損の兆候の有無を判定するにあたり、シダックスグループを子会社化する際に見込んだ同グループの事業計画と実績との乖離状況の分析に加え、将来の事業計画の見直しにより、これらの資産に著しい価値の下落が生じているかどうかの検討を行っている。
その結果、会社は、当連結会計年度において、当該資産について減損の兆候はないものと判断している。
当該評価の基礎となる事業計画に含まれる重要な仮定は、対象事業の売上成長率、顧客減少率や物価高騰であり、これらの重要な仮定は不確実性を伴い経営者による判断を必要とする。
以上から、シダックス株式会社に係るのれん及び顧客関連資産の評価は、経営者による仮定と判断を伴うものであり、連結貸借対照表上も重要であることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結【注記事項】
(重要な会計上の見積り)
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 当監査法人は、シダックスグループに係るのれん及び顧客関連資産の評価を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。
(1) 内部統制の評価無形固定資産を含む資産グループの減損の兆候の判定に関連する内部統制を理解し、整備状況及び運用状況の有効性を評価した。

(2) 減損の兆候の有無の検討・ 子会社化の際に見込んだシダックスグループの事業計画と実績との比較分析を実施するとともに、差異の要因について会社及びシダックスグループの経営者への質問を実施した。
・ 各事業における事業計画と実績との差異分析の結果を踏まえ、子会社化の際に見込んだ事業計画の見直しの要否及びのれんや顧客関連資産の価値の著しい下落が生じていないかどうかの判断について、関連資料を閲覧するとともに経営者への質問を実施した。
・ 会社が作成した減損の兆候判定資料を閲覧するとともに、その基礎データとなる関連資料との照合を実施した。
・ 重要な仮定の適切性の評価のために以下の手続を実施し、事業計画の合理性を評価した。
●売上成長率について、過年度実績及び外部機関が公表している長期インフレ率予測と比較し検討した。
●顧客減少率について、子会社の際に策定した事業計画における値と実績との比較分析を実施し、その差異の原因を把握すると共に、今後の計画について経営者への質問、関連資料の閲覧を実施した。
●費用の発生見込みにおける物価高騰の影響について、外部機関が公表している物価指数と比較し検討した。
その他の記載内容、連結 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、連結 <報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。

Audit1

監査法人1、個別有限責任監査法人ト ー マ ツ
独立監査人の報告書、個別 独立監査人の監査報告書 2025年6月25日 オイシックス・ラ・大地株式会社取 締 役 会    御 中 有限責任監査法人ト ー マ ツ 東  京  事  務  所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士矢 野 浩 一 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士中 桐 光 康 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士大 山 顕 司 <財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているオイシックス・ラ・大地株式会社の2024年4月1日から2025年3月31日までの第28期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、オイシックス・ラ・大地株式会社の2025年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
関係会社株式の評価損の計上要否監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応オイシックス・ラ・大地株式会社(以下、「会社」という)は当事業年度の貸借対照表において、関係会社株式を19,878百万円計上している。
当該金額は、総資産の27.3%を占めている。
【注記事項】
(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、このうち、連結子会社であるシダックスホールディングス株式会社の株式の帳簿価額は14,192百万円となっている。
当該金額は関係会社株式全体の71.4%を占める。
シダックスホールディングス株式会社の株式は、会社の超過収益力等を反映して、純資産額に比べて相当高い価額で取得したものである。
その後の期間において、超過収益力等が減少したために実質価額が著しく低下した場合、発行会社の財政状態の悪化がないとしても、将来の期間にわたってその状態が続くと予想され、超過収益力が見込めなくなった場合には、減損処理する方針としている。
シダックスホールディングス株式会社は、連結子会社であるシダックス株式会社の親会社であり、会社は、シダックスホールディングス株式会社への投資の評価に際してシダックス株式会社及びその子会社への投資の評価を加味している。
当事業年度において、会社は、株式取得時に見込んだ事業計画の達成状況を確認し、事業計画の実現可能性を検討した結果、超過収益力の毀損は無いとして、株式の評価損の計上は不要と判断している。
【注記事項】
(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、事業計画には売上成長率、顧客減少率や物価高騰等の不確実性の高い仮定が用いられており、経営者による超過収益力の棄損の有無の判断に重要な影響を及ぼす。
以上の理由により、当監査法人は市場価格のない関係会社株式の評価損の計上要否を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
当監査法人は、関係会社株式の評価損の計上要否を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。
・ 有価証券の評価に関する会計方針を閲覧し、会社の実質価額の算定プロセスを理解した。
・ シダックスホールディングス株式会社の株式の帳簿価額と実質価額との比較を実施し、実質価額の著しい下落の有無の判定が適切になされているか検討した。
・ 実質価額に加味された超過収益力等について、価値の著しい下落が生じていないか検討するため、連結財務諸表に係る監査報告書における監査上の主要な検討事項「シダックス株式会社に係るのれん及び顧客関連資産の評価」に記載の監査上の対応を実施した。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<報酬関連情報>報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。
利害関係会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
(注) 1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれておりません。
監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
関係会社株式の評価損の計上要否監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応オイシックス・ラ・大地株式会社(以下、「会社」という)は当事業年度の貸借対照表において、関係会社株式を19,878百万円計上している。
当該金額は、総資産の27.3%を占めている。
【注記事項】
(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、このうち、連結子会社であるシダックスホールディングス株式会社の株式の帳簿価額は14,192百万円となっている。
当該金額は関係会社株式全体の71.4%を占める。
シダックスホールディングス株式会社の株式は、会社の超過収益力等を反映して、純資産額に比べて相当高い価額で取得したものである。
その後の期間において、超過収益力等が減少したために実質価額が著しく低下した場合、発行会社の財政状態の悪化がないとしても、将来の期間にわたってその状態が続くと予想され、超過収益力が見込めなくなった場合には、減損処理する方針としている。
シダックスホールディングス株式会社は、連結子会社であるシダックス株式会社の親会社であり、会社は、シダックスホールディングス株式会社への投資の評価に際してシダックス株式会社及びその子会社への投資の評価を加味している。
当事業年度において、会社は、株式取得時に見込んだ事業計画の達成状況を確認し、事業計画の実現可能性を検討した結果、超過収益力の毀損は無いとして、株式の評価損の計上は不要と判断している。
【注記事項】
(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、事業計画には売上成長率、顧客減少率や物価高騰等の不確実性の高い仮定が用いられており、経営者による超過収益力の棄損の有無の判断に重要な影響を及ぼす。
以上の理由により、当監査法人は市場価格のない関係会社株式の評価損の計上要否を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
当監査法人は、関係会社株式の評価損の計上要否を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。
・ 有価証券の評価に関する会計方針を閲覧し、会社の実質価額の算定プロセスを理解した。
・ シダックスホールディングス株式会社の株式の帳簿価額と実質価額との比較を実施し、実質価額の著しい下落の有無の判定が適切になされているか検討した。
・ 実質価額に加味された超過収益力等について、価値の著しい下落が生じていないか検討するため、連結財務諸表に係る監査報告書における監査上の主要な検討事項「シダックス株式会社に係るのれん及び顧客関連資産の評価」に記載の監査上の対応を実施した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、個別関係会社株式の評価損の計上要否
その他の記載内容、個別 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、個別 <報酬関連情報>報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。

BS資産

商品及び製品1,894,000,000
仕掛品221,000,000
原材料及び貯蔵品661,000,000
未収入金1,473,000,000
その他、流動資産357,000,000
建物及び構築物(純額)2,097,000,000