財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2025-06-26
英訳名、表紙Aoba-BBT, Inc.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長  柴田 巌
本店の所在の場所、表紙東京都千代田区六番町1番7号
電話番号、本店の所在の場所、表紙03-5860-5530
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
年月事項1998年4月東京都千代田区に、オンライン型マネジメント教育事業を目的として当社設立(資本金10,000千円)1998年4月郵政省(現総務省)より委託放送事業者としての認可取得(※1)1998年10月スカイパーフェクTV!(現 スカパー!)757チャンネルにて「ビジネス・ブレークスルー・チャンネル」24時間放送開始1999年9月「南カリフォルニア大学 MBAコアカリキュラム」開講(※2)履修管理システム(Satellite Campus®)を用いたサービス提供開始2001年5月「ボンド大学-BBT MBA(経営学修士)プログラム」開講総務省より新事業創出促進法に基づく、新事業分野開拓の実施に関する計画の認定を取得2001年7月オンライン型マネジメント教育事業を営む㈱ディスタラーニングを事業統合を目的として株式交換により完全子会社化2001年10月経営管理者育成プログラム「本質的問題発見コース」(現 問題解決力トレーニングプログラム「問題解決必須スキルコース」)開講2002年4月「大前経営塾」開講オンライン学習システム(AirCampus®)を用いたサービスを提供開始2002年8月マネジメント教育事業を営む㈱ブレークスルー及びオンライン教育コンテンツ制作を営む㈱エルティーエンパワーの2社を事業統合を目的として合併㈱大前・アンド・アソシエーツより事業統合を目的として「向研会」を業務移管2002年11月経営管理者育成プログラム「本質的問題解決コース」開講2004年1月経営管理者育成プログラム「役員研修コース」開講2004年4月㈱大前・アンド・アソシエーツより事業統合を目的として「大前研一通信」を業務移管2004年8月講義映像をストリーミング形式で視聴して履修を進める学習プログラム「ブロードバンドラーニング」開講2005年3月当社100%出資である㈱ディスタラーニング(連結子会社)を解散2005年4月株式会社立「ビジネス・ブレークスルー大学院大学(現 ビジネス・ブレークスルー大学大学院)」開学2005年10月経営管理者育成プログラム「問題解決実践スキルコース」開講2005年11月経営管理者育成プログラム「病院経営を科学するコース」開講2005年12月㈱東京証券取引所マザーズ市場に上場2006年3月BBT大学オープンカレッジ「株式・資産形成講座(現 資産形成力養成講座)」開講2006年9月BBT大学オープンカレッジ「大前研一イノベーション講座」開講2008年3月BBT大学オープンカレッジ「実践ビジネス英語講座」開講2010年4月「ビジネス・ブレークスルー大学経営学部」開学2011年5月㈱BBリゾートの全株式を取得し子会社化2011年7月㈱BBTオンラインを設立2012年5月BBT大学オープンカレッジ「リーダーシップ・アクションプログラム」開講2012年11月オンライン英会話をタブレット端末で受講できる「BBT ONLINE」を用いたサービスを提供開始2013年10月「アオバジャパン・インターナショナルスクール」を運営する㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズの株式を取得し子会社化2014年11月当社子会社の㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズが「JCQバイリンガル幼児園」を運営する現代幼児基礎教育開発㈱の株式を取得し子会社化(当社の孫会社化)2015年10月当社子会社の㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズが「サマーヒルインターナショナルスクール」を運営するSummerhill International㈱の株式を取得し子会社化(当社の孫会社化)2016年12月㈱東京証券取引所市場第一部に市場変更2019年7月新設分割によりアタッカーズ・ビジネススクール部門等を継承する㈱ABSを設立2019年7月㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックの全株式を取得し子会社化2020年5月当社と㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズの共同で(一社)Center for Innovation設立2020年7月当社を存続会社として㈱BBTオンラインを吸収合併 年月事項2021年3月㈱アオバジャパンインターナショナルエデュケイショナルシステムズを存続会社として現代幼児基礎教育開発㈱及びSummerhill International㈱を吸収合併2021年5月㈱ブレンディングジャパン(現 ㈱Aoba-BBT Global)の全株式を取得し子会社化2021年11月当社子会社の㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックが日本クイント㈱の全株式を取得し子会社化(当社の孫会社)2022年4月㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックを存続会社として日本クイント㈱を吸収合併2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行2023年6月当社本社ビルに「起業の聖地 (BBT Alumni Entrepreneur Hall of Fame)」を設立2023年6月「お客様、社員・教職員、地域・地球社会、そして株主様」に対する「私たちの約束(Our Commitment)」当社クレドを発表2023年10月東京証券取引所の市場区分をプライム市場からスタンダード市場に移行2023年10月㈱BBリゾート及びハイダウェイ熱川リゾートプロジェクト投資事業任意組合を解散2024年5月当社子会社の㈱ブレンディングジャパンが㈱Aoba-BBT Globalに商号変更2024年6月MentorMe㈱の全株式を取得し子会社化2025年1月(学)北陸学院と教育分野における連携を目的とした提携契約を締結2025年3月㈱アオバジャパンインターナショナルエデュケイショナルシステムズを存続会社として㈱Musashi International Educationを吸収合併2025年5月当社を存続会社として㈱ABSを吸収合併(※1)2012年10月より㈱スカパー・ブロードキャスティングに対する番組供給事業者に移行し、2018年12月より配信方式を「Amazon Fire TV」経由に変更しております。
(※2)2006年度にサービスを終了しております。
事業の内容 3【事業の内容】
 当社(㈱Aoba-BBT)は、1998年4月に設立され、「世界で活躍するリーダーの育成」を企業の基本使命(ミッション)とし、全ての人が生涯にわたり自律的に学び続けることを支援する「Lifetime Empowerment(一生涯学び続け、一生涯成長し続ける学び舎になる)」をビジョンとして掲げております。
また、「知のネットワークは、人間の能力を無限に伸ばす」とのバリューに基づき、教育・人材育成分野におけるサービスを一貫して提供してまいりました。
 当社グループは、当社及び連結子会社6社(2025年3月期末現在)で構成されており、以下の2つの主要事業を展開しております。
 リカレント教育事業 本事業では、社会人に対し、経営、課題解決力、リーダーシップ、英語、情報技術(IT・AI)等の能力開発を目的とする教育プログラムを提供しております。
具体的には、以下の4つの領域でサービスを展開しております。
・法人向け人材育成事業系:企業に対し、階層別のリーダーシップ研修、次世代経営人材育成プログラム等を提供・University事業系   :文部科学省認可の「BBT大学」「BBT大学院」による学士・専門職学位のオンライン教育及び豪州ボンド大学との提携による「BOND-BBT MBA」等の国際学位プログラムを提供・英語教育事業系    :子会社である㈱Aoba-BBT Global等を通じて、ビジネス英語・キッズ英会話を中心とするオンライン英語学習サービスを展開・ITマネジメント事業系 :子会社である㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックにより、ITガバナンスやITIL等のIT教育を提供 当該事業においては、独自開発した映像教材等19,000時間以上のコンテンツを、当社開発の教育プラットフォーム「AirCampus®」を通じて提供しております。
 プラットフォームサービス事業 本事業では、幼児から高校生(1歳~18歳)を対象に、㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズが国際的なカリキュラムに基づく初等中等教育を提供するインターナショナルスクールの運営を行っております。
・アオバジャパン・インターナショナルスクール(AJIS) :国際バカロレア(IB)認定校として、幼児から高校までの一貫教育を提供・アオバジャパン・バイリンガルプリスクール(A-JB)  :1歳から6歳の幼児を対象としたバイリンガル保育園・サマーヒルインターナショナルスクール(SH)     :1歳から6歳の幼児を対象としたインターナショナルプリスクール・ムサシインターナショナルスクール・トウキョウ(MIST):ケンブリッジ大学国際教育機構認定のインターナショナルスクール  各校においては、英語による探究型学習、ICT教育、国際的な質保証体制を備えたカリキュラムを採用しており、多様なバックグラウンドを有する児童・生徒に対応する教育環境を整備しております。
[主要サービス一覧]大分類サービスカテゴリ主なプログラム名対象標準受講期間特徴リカレント教育事業法人向け人材育成事業系・法人研修ソリューション・BBT経営塾・向研会(全国500社の経営者勉強会)・リカレント教育・BBT大学オープンカレッジ(公開講座)法人(一部個人)~12ヶ月経営・問題解決・DXスキルを中心に実践型研修を提供University事業系・ビジネス・ブレークスルー大学(学士)・BBT大学院(MBA)・ボンド-BBT MBA・インテンシブコース個人・法人1~48ヶ月学位取得型・全編オンライン・柔軟な学習スケジュール英語教育事業系・実践ビジネス英語・子ども向けオンライン英会話(㈱Aoba-BBT Global提供)個人・法人1ヶ月~実用英語習得を目的とした双方向型学習ITマネジメント事業系・IT・AIリテラシー研修(㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック提供)個人・法人1~3ヶ月DX時代に必須のIT基礎からマネジメント力を習得その他・アタッカーズ・ビジネススクール個人・法人3ヶ月新規事業創造に特化した実践プログラム 大分類サービスカテゴリ主なスクール名対象標準受講期間特徴プラットフォームサービス事業国際教育(インターナショナルスクール・プリスクール)・アオバジャパン・インターナショナルスクール(幼小中高)・アオバジャパン・バイリンガルプリスクール(1歳~6歳)・サマーヒルインターナショナルスクール(1歳~6歳)・ムサシインターナショナルスクール・トウキョウ(幼小中高)個人(幼児から高校生まで)12ヶ月~国際バカロレア(IB)・ケンブリッジ認定校。
探究型・多言語教育に対応 (1)リカレント教育事業 リカレント教育事業は、社会人を主たる対象とした教育事業を展開しており、①法人向け人材育成事業系、②University事業系、③英語教育事業系、④ITマネジメント事業系、⑤その他により構成されております。
① 法人向け人材育成事業系・法人研修ソリューション 経営幹部、経営幹部候補生及びマネジャークラスを主たる対象に、問題解決手法、経営課題の分析・解決策立案、DX教育、グローバル人材育成等、自社課題の解決力を養成するための多数のプログラムを擁しています。
当社グループは、この分野において20年超の実績があり、独自の経営人材育成手法Realtime Online Case Study(RTOCS)やProblem Solving Approach、最新の外部環境を認識させる映像講義、豪州BOND大学との強固なネットワーク等を活用し、新しい方向性を出せる人材やグローバル企業の経営人材育成ニーズに応えております。
当社の総合的なノウハウを活かした、未来のCxOを育成する経営幹部育成サービスの拡大が寄与し、顧客数、新規顧客取引数、顧客1社あたり売上、いずれも増加基調にあります。
顧客のニーズに合わせ、オンライン、対面、ブレンディング、いずれの形態でも提供可能です。
・BBT経営塾 企業の経営幹部候補生を対象にした次世代の経営者育成プログラムです。
大前研一や経営者の講義を視聴し、講師や他企業からの参加者とオンライン上で議論を通じて経営者としての視野・思考力を高めます。
また、毎週出題される、「あなたがこの企業のトップだったらどういう方向性を出すか」というケーススタディを通じて、経営者に必要な構想力、戦略思考を徹底的に鍛えあげることを主眼に置いております。
・向研会(全国500社の経営者勉強会) 経営者を対象に、大前研一による定例勉強会、各種セミナー、海外視察等を通じて、国内及び海外の経済環境や経営課題の研究を行うプログラムであります。
本プログラムは会員制となっており、東京、大阪、福岡、名古屋の4地域で開催しております。
・リカレント教育 当社は、マネジメント教育分野に加え最新のビジネス情報もいち早く吸収し、ビジネスに生かしていただけるよう、映像コンテンツを継続的に制作しております。
当社が設立以来制作してきた映像コンテンツの検索・視聴ができる「AirSearch」「AirCampus®」においては、マネジメント教育分野のオリジナルコンテンツ保有量としては本邦で類を見ない、累計19,000時間超のコンテンツの中から、目的に合わせて検索し、視聴することが可能です。
また、講座単位でも受講可能なサービスもあります。
 また、このサービスは法人向けのみならず、当社講座を修了した個人にも、会員価格で提供しています(アルムナイサービス)。
会員に対しては、当社ビジョンである「Lifetime Empowerment(一生涯学び続け、一生涯成長し続ける学び舎になる)」に沿い、生涯学び続けることを促すラーニングマイル制度(割引制度)を設けております。
・BBT大学オープンカレッジ(公開講座) ビジネス・ブレークスルー大学のオープンカレッジ(公開講座)の位置づけとなり、一般に広く公開された講座です。
具体的には、「問題解決力トレーニングプログラム」、「リーダーシップ・アクションプログラム」等が開講しております。
法人顧客のみならず、個人の方も受講可能です。
② University事業系・ビジネス・ブレークスルー大学/大学院 当社は、2004年6月に東京都千代田区から「キャリア教育推進特区」適用の認定を受けました。
同区において株式会社による学校の設置が可能となったことから、当社は、文部科学省に対して「ビジネス・ブレークスルー大学院大学(専門職大学院、現ビジネス・ブレークスルー大学大学院)」の設置認可の申請を行い、2004年11月30日に文部科学大臣より認可を取得し、2005年4月に開学いたしました。
修了生はMBA(経営管理修士(専門職))が得られます。
また2010年4月には、経営学士が取得できる「ビジネス・ブレークスルー大学経営学部」を設置いたしました。
 本学は、「知のネットワークは、人間の能力を∞に伸ばす」を意味する校章のとおり、多様性溢れるクラスメートや教員との議論から生まれる「集合知」の獲得を通じて、経営の実践力(戦略、会計、財務、マーケティング、組織・人材開発等)、また、企業経営者・起業家・社会起業家等のトップに求められるリーダーシップ、多様性マネジメント、問題解決力、人間としての統合的倫理観(インテグリティ)等の獲得を重視する実践的カリキュラムを提供しております。
 また、短期間に特定の領域の専門性を集中的に獲得したい短期集中学習のニーズ拡大という構造変化を捉え、新設した3カ月課外講座で高い需要を獲得、売上利益拡大に貢献しています。
(例、「ファイナンス・ドリブンキャンプ」等) ・ボンド大学-BBT MBAプログラム オーストラリアのボンド大学との提携により、欧米型のMBAプログラムを提供しております。
講義の約60%が英語で行われるコースと全講義100%英語で行われるコースの2コースがあり、卒業までに2回のオーストラリアにおけるワークショップを受講する必要があります。
修了時にはボンド大学よりMBA(経営学修士)の学位が与えられます。
 日本国内のMBAプログラムの多くは国際的な認証を得ていない中、当プログラムは、世界を代表する国際認証機関であるAACSB及びEQUISの二大国際認証を有しています。
両認証を得るビジネススクールは、全世界でも数%にとどまります。
 ビジネス・ブレークスルー大学/大学院、及び二大国際認証を有するボンド大学-BBT MBAプログラムは、厳しい認可・認証が必要となることから新規参入障壁が高く、また当社が提供する教育の品質保証を示すものとも言えます。
③ 英語教育事業系 ビジネスパーソン向けにビジネス英語、及び法人顧客向けにグローバルリーダーシップ、グローバルマネジメント等のグローバル人材育成トレーニングを提供しています。
また、子供専用オンライン英会話スクール「ハッチリンクジュニア」を提供しています。
ともに、フィリピン子会社であるBBT ONLINE GLOBAL INC.において、グローバル企業や政府機関での勤務経験者、MBA保持者、教員免許有資格者など、プロフェッショナルな経歴を持った現地の優秀な講師を雇用することで高品質なサービスを提供しています。
④ ITマネジメント事業系 子会社の㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックはITマネジメント領域における企業向け人材育成及び組織開発サービスを提供しております。
主力であるITサービスマネジメントのデファクトスタンダードのITIL®4認定研修事業では、国内の同資格研修市場においてマーケットリーダーのポジションを確かなものにしております。
また近年、海外市場と比べ遅れていたDX人材育成のニーズが日本企業の中で急速に高まりつつあります。
DXの推進や組織的なアジリティを高められる「アジャイル」や「スクラム」、「DevOps」等の領域を注力商品として提供しております。
⑤ その他・アタッカーズ・ビジネススクール 既存の考え方を変革し、意欲的に新しい第一歩を踏み出す社会人を対象に、起業戦略、ビジネス構想力、戦略シミュレーション、計数マネジメント等、新規ビジネスの構築に必要なエッセンスを効率的に養成するプログラムを提供しております。
(リカレント教育事業の特徴) 当社グループは、講座や研修で活用する講義や教材・コンテンツの制作、研修やプログラムの講座運営、学習者支援、講義を実装するオンライン学習システムまでを、当社オリジナルで一体開発・運営しています。
従って、顧客のニーズに応じたプログラムのカスタマイズを、迅速にきめ細かく、少額の追加投資で対応可能なビジネスモデルです(下記、「コンテンツ企画から販売の流れ(オンライン教育の場合)」参照)。
[コンテンツ企画から販売までの流れ(オンライン教育の場合)] ⅰコンテンツ 最新かつ顧客から支持されるコンテンツを継続的に創出するために、ビジネススクール教授、コンサルティングファーム代表などから構成されるコンテンツ会議にて企画・立案を行っており、自社スタジオで制作しております。
設立以来、19,000時間超のコンテンツを企画・制作・保有しております。
ⅱオンライン学習システム インターネット上で受講生と講師による双方向のコミュニケーションを可能とするオンライン学習システムを自社開発しております。
オンラインによる学習環境を統合した“AirCampus®(オンライン学習システム)”(※)を利用することにより、物理的制約を受けにくい人材育成をすることが可能です。
また、学習システムにおけるAI活用投資も積極的に行っております。
ChatGPTをはじめとする生成AIも学習環境の中に違和感のない形で取り込むべく、そのリリース・アップデートと共に迅速に内部で検討・開発を行い、フィードバック支援、作問支援、情報要約支援といった様々な形でAirCampusに実装されております。
※ AirCampus®(オンライン学習システム) 大学等で授業を運営するために必要な機能をWEBベースにまとめたオンライン教育のための学習環境統合システムであります。
具体的には、国内・海外で離れ離れの受講生に対して、オンライン上であたかも一つのクラスルームのごとく、リアルタイムで議論を行う環境を提供するシステムです。
(2)プラットフォームサービス事業 プラットフォームサービス事業は、幼児から高等学校相当年齢の児童・生徒を主たる対象とするインターナショナルスクールの運営を通じて、国際社会において指導的役割を果たす人材の育成を目的とした教育事業です。
具体的には、子会社である㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズが、国際バカロレア(IB)又はケンブリッジ大学国際教育機構(CAIE)の認定を受けたインターナショナルスクールを東京都内において11キャンパス展開しております。
これら二大国際認証を併せ持つ教育機関を有するのは、国内において当社グループのみです。
・アオバジャパン・インターナショナルスクール 幼少期から高等学校までを対象とした「アオバジャパン・インターナショナルスクール」を運営しております。
本校は国際バカロレアPYP・MYP・DP、並びに国際的な学校教育機関の認定団体であるCIS、NEASCの認定校です。
また、国際バカロレア機構から認定を受け、アジア初となる完全オンラインで国際バカロレアディプロマ(IBDP)プログラムのパイロット版を提供しています。
 本校を卒業した生徒には欧米及び国内の高等学校を卒業したものと同等の卒業資格、世界の主要な大学への受験資格が与えられます。
・アオバジャパン・バイリンガルプリスクール 1歳から6歳までを対象に、英語・日本語のバイリンガル教育をベースとして、バレエ、ピアノ、空手、算盤などの知育・体育にも注力した特色のある「アオバジャパン・バイリンガルプリスクール」を運営しています。
本学も、国際バカロレアPYP認定校です。
・サマーヒルインターナショナルスクール 1歳から6歳までを対象に、20カ国以上の国籍の生徒が集う国際的な環境の下で、英語等の語学教育に加え、知育・体育・情操教育等バランスの取れたカリキュラムを提供する「サマーヒルインターナショナルスクール」を運営しております。
なお、「サマーヒルインターナショナルスクール」は、国際バカロレアPYP認定校です。
・ムサシインターナショナルスクール・トウキョウ 幼児から高等部までをカバーし、基本は英語ベースながら、日本語・中国語・IT/STEM/ロボティクス教育等、テクノロジーの発展と国際化が急激に進む21世紀に必要な教育を意識したカリキュラムを提供する「ムサシインターナショナルスクール・トウキョウ」を運営しております。
なお、「ムサシインターナショナルスクール・トウキョウ」はケンブリッジ大学国際教育機構の認定校です。
 事業系統図は次のとおりであります。
[事業系統図]
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
名称住所資本金(千円)主要な事業の内容議決権の所有割合又は被所有割合(%)関係内容(連結子会社)㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズ(注)2東京都練馬区61,210プラットフォームサービス所有直接100.0・役員の兼任等・資金の援助BBT ONLINE GLOBAL INC.フィリピンマニラ市5,000千ペソリカレント教育所有直接99.9・役員の兼任等㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック東京都千代田区10,000リカレント教育所有直接100.0・役員の兼任等・資金の援助㈱ABS東京都千代田区50,000リカレント教育所有直接100.0-㈱Aoba-BBT Global東京都千代田区7,000リカレント教育所有直接100.0・役員の兼任等MentorMe㈱東京都千代田区1,000リカレント教育所有直接100.0・役員の兼任等・資金の援助(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
2.㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。
)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等   (1)売上高   3,808,905千円(2)経常利益   414,665千円(3)当期純利益  266,568千円(4)純資産   1,147,402千円(5)総資産   3,037,111千円
従業員の状況 5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況 2025年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)リカレント教育269(65)プラットフォームサービス337(160)その他-(-)全社(共通)31(3)合計637(228)(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(アルバイト、パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含んでおります。
)は、( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。
2.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門、システム開発部門、編成制作部門に所属している者であります。
(2)提出会社の状況 2025年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)135(42)43.88.66,232 セグメントの名称従業員数(人)リカレント教育96(39)プラットフォームサービス8(-)その他-(-)全社(共通)31(3)合計135(42)(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(アルバイト、パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含んでおります。
)は、( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。
2.平均年間給与は、基準外賃金を含んでおります。
なお、当社は年俸制を採用しており、賞与の制度を設けておりません。
3.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門、システム開発部門、編成制作部門に所属している者であります。
(3)労働組合の状況 労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異当事業年度名称管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1男性労働者の育児休業取得率(%)(注)2労働者の男女の賃金の差異(%)(注)3全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者㈱Aoba-BBT36.466.7---㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズ57.957.1---(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。
3.労働者の男女の賃金の差異は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月26日)現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針当社グループは、「Lifetime Empowerment(一生涯学び続け、一生涯成長し続ける学び舎になる)」をビジョンとし、あらゆる年齢層の学習者に対して継続的な学習機会を提供し、グローバルに通用する人材の育成を事業目的としております。
この方針に基づき、プラットフォームサービス事業においては、国際的な教育認証機関である国際バカロレア機構(IB)及びケンブリッジ大学国際教育機構(CAIE)の認定を受けたカリキュラムに基づく一貫教育(幼児・初等・中等・高等教育)を、英語及び日本語を含む多言語環境で提供しております。
また、リカレント教育事業においては、創業以来当社が蓄積してきたオンライン学習システム「AirCampus®」及び累計19,000時間を超える教育コンテンツを基盤とし、大学・大学院教育、ビジネスパーソン向け専門講座、経営幹部育成、起業家支援に至るまで幅広い教育サービスを提供しております。
これにより、当社グループは、幼児から社会人・経営層に至るまでのあらゆる段階における教育ニーズに対応する「生涯教育プラットフォーム」を構築し、国内外の学習者に対して世界水準の教育機会を提供する体制を確立しております。
当社グループは、かかる経営方針の下、持続的な教育イノベーションを推進し、社会的価値及び株主価値の双方の最大化を図ることを基本方針としております。
今後も企業価値の向上に努め、社会的責任を果たす企業グループとして事業を展開してまいります。
(2)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略(経営環境)当連結会計年度における我が国経済は、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻、2023年10月のハマス・イスラエル紛争、UK、USA、イタリア、ドイツ、カナダ、シンガポール、インドネシア等のG7加盟国等における政権交代と極右政党の台頭等、地政学、地経学上の重要なイベントが継続している影響を受けています。
また、米国、中国、ロシア等の大国の政権は保護主義的政策を強める傾向にあります。
それに伴い、戦争・紛争の回避と軍縮、地球温暖化への対応、世界自由貿易市場の拡大、エネルギー・コモディティ市場の安定確保等、第二次世界大戦来続いてきた安定のメカニズムが薄らいでいる状況です。
2025年1月の米国政権交代を受け、米国の相互関税を含む国内経済を優先する政策が株式・為替・債券・商品市場に予測困難な影響を与えており、日本経済もその影響を受けています。
世界、日本国内の物価上昇が個人消費を圧迫するなど、景気回復の足かせとなっております。
一方で、2022年後半から急速に進化した生成AI(ChatGPT-4、Geminiなど)の活用が、多くの産業分野で進んでおり、特に知的業務の効率化や生産性向上に大きな影響を与えています。
教育分野においても、AIを活用した個別最適化学習や、新たな教育モデルの模索が進み、従来の学びの形が大きく変化しつつあります。
さらに、新型コロナウイルスの流行を契機として、大学教育のオンライン化が加速した結果、学位取得の在り方に対する価値観が多様化しています。
従来の4年間の大学教育にこだわらず、実践的なスキル習得を重視する学習者が増えており、企業の採用基準や人材育成方針にも影響を及ぼしています。
こうした変化を受け、今後の社会において求められる人材の資質や、企業の人材育成の方向性、政府の人材戦略、さらには学校教育の在り方に至るまで、従来の枠組みを超えた再構築が求められています。
その結果、以下のような人材ニーズの変化が一層鮮明になっています。
・AIで代替できない「構想力」を有する人材・AI/DXを担うデジタル人材・AIで代替できないリーダーシップ・起業家精神・問題解決力を発揮する人材へのリスキリング教育の提供・高等教育を含む学校におけるデジタル技術の活用、オンラインと集合研修を組合わせたブレンド型教育の導入の重要性・あらゆる領域における一括教育から個別最適化教育への根本的なシフト・企業経営における「人的資本経営」の浸透、特に「経営戦略」と「戦略の実行主体としての経営人材、次世代経営人材への投資」・大学や高等教育市場における従来型の教育モデル、ビジネスモデルの根本的なスクラップ&ビルドに対する社会的要請の高まり これらの変化は「Lifetime Empowerment(一生涯学び続け、一生涯成長し続ける学び舎になる)」をビジョンに掲げ、子どもから経営者に至る全年齢層を対象に、AIに代替されない本質的な力を身につけた「世界で活躍するリーダーの育成」をミッションとした教育を一貫して提供してきた当社グループにとって、非常に大きな成長機会となります。
この成長機会を確実に捉えるため、オンライン教育の事業会社から世界の教育の最前線を走るEdTechカンパニーへ進化すべく、教育プラットフォームとコンテンツの両面において積極的な先行投資を行っております。
当該先行投資と、以下のような当社グループが有するノウハウと資産を活かし、企業価値向上に繋げてまいります。
・対話と集合知を重視したオンライン学習プラットフォーム・経営者が知るべきビジネスやマネジメントの最前線をカバーする19,000時間超のコンテンツ・ライブラリー・オンライン教育、ブレンド型教育の設計・開発・運営ノウハウ・グローバル人材育成のための各種カリキュラム体系・小中高等学校教育における2大世界標準である「国際バカロレア」、「ケンブリッジ国際」の認定を有する日本唯一の国際教育機関 (中長期的な会社の経営戦略)2025年3月期の売上高は7,700百万円と前期比3.0%増収、計画比7.4%減、また営業利益は440百万円と、前期比15.0%増益、計画比12.1%減となりました。
プラットフォームサービス事業が比較的堅調に推移した一方で、リカレント教育事業のうちUniversity事業系を中心とする個人向け領域において、急激な物価上昇や円安進行などによる個人消費意欲の低下を背景に、厳しい経営環境が継続しました。
その結果、増収増益は達成したものの、当初計画を下回る結果となりました。
このような経営環境を勘案し、2026年3月期は「成長分野への選択と集中」「組織体制の最適化」を両輪とし、以下のような取り組みを推進することで、売上高8,250百万円(前期比7.1%増)、営業利益606百万円(同37.7%増)を見込んでおります。
リカレント教育事業については、各事業の中で最も高い成長を見込むのは法人向け人材育成事業系であり、特に当社グループの強みを生かせるのは、顧客ニーズに応じて研修を設計する「カスタマイズ研修」、中でも「次世代経営人材育成」分野では、他社と差別化された優位性を有しております。
この戦略を具現化するため、2025年4月より「コンテンツ事業本部」と「法人営業事業本部」を統合し、「法人研修事業本部」を新設、企画と営業が一体となり、顧客の多様なニーズに迅速に対応できる体制を整備しました。
また、従来は各事業部で分散していた「問題解決」「リーダーシップ」「グローバル」等の公開講座を、本部内の専任部門に集約することで、運営の効率化と費用対効果の最大化を図ります。
さらに、顧客企業の新規事業開発支援を強化すべく、2025年5月より㈱ABSを法人研修事業本部に統合します。
こうした体制強化により、ポストコロナ時代におけるリカレント・リスキリング需要の高まりに対応し、法人顧客の高度化する人材開発ニーズに応えるとともに、収益性の向上を目指してまいります。
University事業系は、BBT大学、BBT大学院、Bond-BBT MBAの3つの組織を統合的に進め、人件費抑制と事業効率化を図るとともに、ニーズが高まる法人派遣の獲得に注力してまいります。
また、既存の教育資産やノウハウを活用した短期講座を大幅に拡充することで、開発コストを抑制しながら収益拡大を図ります。
プラットフォームサービス事業は、引き続き当社グループの売上・利益の主要ドライバーとなります。
2013年のアオバジャパン・インターナショナルスクール買収を起点にM&Aと新拠点開設を進めてまいりましたが、2024年3月期以降は新規開設予定がないことから、先行投資は一段落しました。
これにより、既存拠点の生徒数の安定的増加と相まって、売上のみならず利益額・利益率の向上が期待される局面に入っております。
一方で、アオバジャパン・インターナショナルスクールの主要キャンパスでは、近い将来、定員上限に達することが見込まれており、早期の対策が求められています。
その対策として、新校舎の開設検討に加え、オンライン高校事業の拡充を重要戦略として位置づけております。
オンライン高校事業では、世界でも前例の少ない「国際バカロレア(IB)ディプロマ・プログラム(DP)」のオンラインパイロット認可を日本で初めて取得し、事業をスタートしました。
これは、当社グループが蓄積してきたオンライン教育の知見を活かすことができる領域であり、今後の事業拡大に大きく貢献する可能性を持っております。
日本国内のIB教育ニーズの高まりだけでなく、グローバルなIB展開を見据えた、当社グループの国際市場展開に向けた布石となるプロジェクトと位置づけております。
今後も当社グループは、外部環境の変化に迅速かつ柔軟に対応しながら、企業価値の継続的向上と持続的成長の実現に向けた戦略の遂行に努めてまいります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題上記で述べた外部環境の変化は、当社グループの成長にとって非常に大きな事業機会が存在すると考えています。
かかる事業機会を獲得するために、以下の項目に取り組んでまいります。
① 幼児から高等学校までの全人教育への世界標準の普及日本にとどまらず、世界の未来を前向きに変革する人材輩出には、高等教育における高い専門知識、実践力の獲得だけではなく、人格を形成する幼少期から高等学校までの全人教育において世界標準を取り入れること(国際教育の充実)が重要です。
海外での国際教育市場は近年著しく成長しています。
日本においてもこの潮流に呼応し、市場の拡大が進んでいます。
当社は、2大世界標準カリキュラムである「国際バカロレア」の認定校、「ケンブリッジ国際」の認定校を幼児から高等学校まで一貫して運営する、国内唯一の教育機関です。
2013年のアオバジャパン・インターナショナルスクールの経営参画以降、東京都心にフォーカスして新校舎を開設し、拠点を拡大してまいりました。
幸いなことに、旗艦校のアオバジャパン・インターナショナルスクールを中心に、需要の伸びが供給を常に上回る状況が続いています。
今後は、オンライン課程の拡大と新規校舎の拡張が重要課題となります。
国際バカロレア教育の普及においては、自社でIB認定校(アオバ・グループ)を拡大するのみならず、7年前から文部科学省から「文部科学省IB教育推進コンソーシアム事業」の事務局を受託しています。
アオバジャパン・インターナショナルスクールは、国際バカロレア協会から、オンラインでのIB教育を許可された世界で5つのみ(アジア太平洋地域では唯一)のパイロット校です。
社会人の学び直しであるリカレント教育、リスキリング教育だけでなく、幼少期からの教育の構造的、質的向上についても大いに貢献したいと思っております。
新たな取り組みとして2025年より、Society 5.0 時代にふさわしい人材育成や、将来の社会を牽引するグローバルリーダーの育成を目的とした文部科学省「WWLコンソーシアム構築支援事業」の受託が決定しています。
これは日本の高等学校教育に対し、国際的視野と行動力を兼ね備えた人材の育成を支援するものです。
これまでの「文部科学省IB教育推進コンソーシアム事業」で培った知見を活かし、事業領域を広げてまいります。
② 法人営業の強化日本人の生産性と賃金の向上、超高齢化社会において60代~70代でも働き続けるための学び直し(リカレント教育)、AIに代替されないスキルの習得等、今後、個人も企業も人材への教育投資が必須です。
残念ながら、各種統計からも、日本は①個人が学ばない、②企業が従業員の育成に投資しないことが指摘されています。
こうした現状を打破するために、当社グループは、企業の組織・人材要件に応じた「次世代経営人材育成」を目的とする教育、研修のバリエーションを大幅に拡充し、顧客企業への価値提供を強化する方針です。
具体的には、大幅な組織改編を実施し次世代経営人材育成にフォーカスした体制を整備します。
また、人的資本経営重視への動きをみせる顧客企業の人事教育制度そのものに当社グループが提供するマネジメント教育のプログラムが採用されるよう、コンテンツとオンライン教育システムのバリエーションの拡充と品質の更なる向上を通じて当社グループのオンライン型マネジメント教育事業の一層の普及を図り、収益拡大に努めてまいります。
③ 次世代型オンライン教育プラットフォームの開発当社グループが、今後オンライン型マネジメント教育事業の業態拡大を目指すためには、オンライン教育プラットフォームとコンテンツの親和性が非常に重要なものとなります。
今後は独自で設計開発してきたオンライン教育プラットフォームである“AirCampus®”に、AIやデジタル技術を活用した機能強化を促進し、AI革命後の時代にふさわしい「学び舎(AirCampus)」「図書館(AirSearch)」として進化してまいります。
また、アオバジャパン・インターナショナルスクールは、国際バカロレア機構(IB)が主導するIB-DPのオンラインパイロット事業の事業者に、アジア太平洋地域で初めて選定されました。
2025年度は本格展開期であり、これまでの当社のオンライン教育の運営ノウハウを活かし、積極的に国内外において同事業の展開に努めてまいります。
④ 人材の確保と育成当社グループの事業拡大には、優秀な人材の確保と育成が欠かせません。
当社グループでは、目的達成のために主体的かつ積極的に行動できる起業家的な人材の確保、当社グループの企業カルチャーと企業ミッションを共有化できる人材の育成が課題と考えております。
⑤ 社会情勢による事業の運営リスクの対応日本並びに先進国経済は、コロナ禍の影響が安定化へ向かう一方、ロシア・ウクライナ紛争によるエネルギー、食糧、希少金属、半導体を含む供給不足をトリガーとするインフレが継続的に進みました。
また、生成系AIが多くの産業・社会活動領域に影響を与えています。
当社グループでは、こうした社会的影響を受けることなく、円滑な運営が継続できる対応策を検討し、実施してまいります。
(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標当社グループは、主として「売上高」及び「営業利益」をグループ全体の成長を示す経営指標と位置づけております。
また、今後数年間において大きな飛躍を遂げるため、コロナ禍を経た現在において出現・拡大する事業機会の獲得に必要となる先行投資、支出を行ってまいります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。
 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月26日)現在において当社グループが判断したものです。
(1)サステナビリティ及びサステナビリティ戦略に関する当社グループの考え方 当社グループは教育サービスを提供する企業群として、サステナビリティに関する戦略としては人的資本を重要な資源と位置付け、組織の成長と競争力向上において不可欠な要素として認識しております。
社員における成長への機会提供・育成に留まらず、教育会社として社会の持続可能性に対して果たす役割は大きいと自任しております。
 第一に、当社グループが社会に提供する価値とは、変革する時代に対応した新しいコンテンツを常に発信し、1歳以上のすべての年齢層に、生涯にわたる学びを提供することです。
“Lifetime Empowerment(一生涯学び続け、一生涯成長し続ける学び舎になる)”をビジョンに掲げていることからも、提供する学びの内容には社会的な発展と事業の継続が同時に実現するサステナビリティの考え方を普及することも含まれること、また、その考え方の多様性についても知識を求める方々に提供することをもって、当社の成長と教育による社会課題の解決を実現することが重要と考えております。
当社グループのサービスを通じてSDGsの取組を担う人材を輩出することが、サステナビリティに関する考え方及び取組の基本方針となります。
 第二に、当社グループは学習プラットフォームとしてオンラインの教育の場を提供することを操業当初より重視しており、ペーパーレス化の推進や通学や場所を問わず教育の機会を平等に提供し続けることも基本方針としております。
(2)当社グループのガバナンスについて 当社グループは、企業価値の持続的な拡大と社会課題の解決を目指し、ESG視点でのガバナンス経営体制の強化、充実に努めております。
ESGに関するリスクや機会を取締役会が監督する責任を持ち、そのもとで社長執行役員及び配下の各組織体が業務執行を担っています。
 ESG全体の業務執行については、取締役会による監督のもと各事業部門が担っており、迅速かつ的確に実行しております。
各事業部門が担うことにより、課題に対して適切かつ迅速に遂行することが可能となります。
 ESGに関するリスク管理及び機会管理は、取締役会にて実施しております。
(3)当社グループのリスク管理について 当社は、直接的あるいは間接的に当社グループの経営又は事業運営に支障をきたす可能性のあるリスクに迅速かつ的確に対処するため、当社の取締役が各グループ会社の取締役会等で事業をモニタリングしております。
これにより、全社的なリスクの評価、管理、対策立案とその実行を迅速に行っております。
 サステナビリティに関連するリスクについても、取締役会において評価、管理を行い、また危機発生時には危機のレベルに応じた対策本部を設置し、適切な対応を実施しております。
(4)サステナビリティ戦略に基づく取組について 当社グループは、重点項目として掲げる5つの領域のうち、University事業系、法人向け人材育成事業系、インターナショナルスクール事業系において、サステナビリティ戦略に即した取り組みを積極的に展開しております。
英語教育事業系及びITマネジメント事業系については、オンライン教育を主軸とし、場所を問わない学びの提供を通じて、持続可能な教育環境の構築に寄与しています。
 全ての事業系において、教育の質と内容の維持・向上を最優先課題としており、現場責任者が取締役に直接報告する体制の下、提供プログラムの継続的なモニタリングと迅速な改善を実施しています。
また、当社のクレド「私たちの約束:Our Commitment」の方針に基づき、全社員が価値観を共有し、持続可能な社会の実現に向けた部門横断的な取り組みを推進しています。
 さらに、経済産業省の「グローバルサウスIT人材活用支援調査事業」に採択され、インド及び南アフリカからAI・IT分野における高度専門人材をインターンとして受け入れました。
当社グループはこのインターンシップを通じて生成AIを活用した学習支援プラットフォームの開発を進めており、国際的かつ実践的な教育DXを体現する事例となっております。
 以上の体制のもと、以下のような具体的な取組を実施しております。
① University事業及び法人向け人材育成事業系の取組 当社は、ビジネス・ブレークスルー大学・大学院並びに企業向け研修事業を通じて、サステナビリティ及び企業倫理を含む教育プログラムを提供し、社会の持続可能性の実現に寄与しております。
主な講座例は以下のとおりです。
関連項目講座名サステナビリティSX戦略サステナビリティ脱炭素社会におけるエネルギー新潮流サステナビリティエネルギー産業の新潮流サステナビリティSDGsビジネス入門サステナビリティサーキュラー・エコノミーサステナビリティ企業のガバナンスと倫理サステナビリティコーポレートガバナンス概論サステナビリティサステナビリティを実現する価値創造者サステナビリティGXを実現する 政策と企業戦略サステナビリティGXが変える社会とビジネスサステナビリティグローバルメガトレンドサステナビリティトランプ2.0における日本のGX戦略人的資本・多様性自律型人財として活躍するために必要な5つのこと人的資本・多様性経営者が知っておくべきジョブ型雇用人的資本・多様性これからの人事部員にもとめられるもの人的資本・多様性ダイバーシティとインクルージョン人的資本・多様性企業の未来とジェンダーダイバーシティ人的資本・多様性リカレントサミット人的資本・多様性組織行動・人的資本経営人的資本・多様性ピープルストラテジー女性の活躍経営戦略としての女性活躍女性の活躍女性活躍を促進するフェムテック戦略ESGESG経営における企業法務・企業統治ESGESG投資の急拡大から考える企業経営  また、すべての人に質の高い教育を提供するため、各種奨学金制度を継続しております。
ビジネス・ブレークスルー大学では、日本プロ野球選手会及び日本ラグビーフットボール選手会との協定に基づき、アスリートのセカンドキャリア支援として、学費半額免除制度等を提供しております。
② インターナショナルスクール事業系の取組 当社グループは、次代を担う子どもたちが通うアオバジャパン・インターナショナルスクール(株式会社アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズ、以下「当校」という。
)において競争優位の源泉となる国際バカロレア教育を導入し、継続的な普及に努めております。
2018年より文部科学省IB教育推進コンソーシアム事務局業務を受託し、結果として国際バカロレア(IB)認定校・候補校のプログラム数が240校を超えました。
国際バカロレア教育の教育活動の中では、スクールコミュニティ全体がサステナビリティの活動に取組むことで、子どもたちがサステナビリティに対する理解を深め、自ら考えて実践ができるよう教育環境の形成に取組んでおります。
広く地球規模での持続可能性に思いを馳せ、リーダーシップを取ることのできる人材の育成は、社会への貢献のみならず、その質の高い教育を行えるスクールとしての社会的な認知がスクールの持続的な発展に資するものと考えております。
以下に、当校が実施した主な取組をご紹介いたします。
ⅰ国際バカロレア PYPのExhibitionにおけるSDGsに関連した探究と発表 当校では、3歳から12歳を対象とした国際バカロレアのPrimary Years Programmeにおいて、毎年、Exhibition(探究学習発表会)を開催しております。
生徒はグループに分かれ、自らテーマを選び、探究活動を行い、発表を行っております。
これらの発表は、国際バカロレアのグローバルな学びと関連し、SDGsにも関わる内容となっております。
以下に2024年度のSDGsに関連する発表例をご紹介いたします。
内容SDGs水は人々の生活にとって最も重要なものである。
飲み物を飲み、木を植え、体を洗い、食べ物を作ることをみても水が重要であることは言うまでもない。
また、動物たちにとって、水は彼らの世界の一部である。
水がなければ生きていけない点からも、私たちは水問題を改善する方法を学び、生命を守るための方策を探究する。
6「安全な水とトイレを世界中に」平和を追求していく上で、戦争の原因、個人や社会への影響、そして歴史から学べる教訓を理解することは重要である。
探究を通じて、戦争の影響について思慮深い議論と深い考察を促し、闘争と平和への希望の両方に焦点を当て、未来平和への解決策への提言を行う。
16「平和と公正をすべての人に」探究を通じて、差別をなくすために他者とどのように知識を共有し、差別撤廃を掲げる団体を支援することによって、人々が平等で、平和で自由な社会を築けるのかを模索します。
5「ジェンダー平等を実現しよう」児童労働についての認識を深め、児童労働が奴隷にされた未成年者にどのような影響を与えるのか、どのようにして児童労働が起こるのか、そしてこの状況を改善するために私たち全員に何ができるのかを探究する。
1「貧困をなくそう」人口減少(過疎化)とは、ある理由によって人口が減少する現象である。
この問題は、多くの悪影響を及ぼし、例えば、不況や経済力の低下、公共サービスの低下などが挙げられる。
この問題は多くの国で起こっており、世界でも最も深刻な問題のひとつになっているため、探究を通じてその課題の把握と解決策を模索する。
11「住み続けられるまちづくりを」 ⅱ能登半島地震被災者への募金のための手作り菓子のバザー開催 1歳から6歳の子どもたちが通うサマーヒルインターナショナルスクールでは探究型教育プログラムの一環として、子どもたちに留まらず保護者、教員を巻き込んでお菓子作りを行い、バザーを開催し、得られた収益を全て能登半島で被災された方々に寄付いたしました。
SDGs11「住み続けられるまちづくりを」に貢献する教育活動の一例となります。
ⅲ学校コミュニティによる「スプリングカーニバル(学祭)」での環境配慮の取組 当校では、恒例行事であるスプリングカーニバル(学祭)において、学校コミュニティ全体で環境配慮への意識を高める取り組みを実践しています。
特に重点を置いているのが、海洋環境保護の観点から、学祭におけるプラスチック製品の使用を極力控えることです。
模擬店で使用する食器は、繰り返し使えるリユース食器や、自然素材を用いるように努力しています。
飲料についても、リサイクル可能な容器やマイボトルの推奨を行っています。
装飾においても、プラスチック製のものは避け、自然素材や再利用できる素材を活用するなど、創意工夫を凝らしています。
SDGs4「質の高い教育をみんなに」の実現に向けた活動を続けております。
ⅳ学校コミュニティによる「フードロス削減」協力 当校の目黒キャンパスでは、目黒区におけるフードロスを削減する取組であるフードドライブに定期的な寄付を行っております。
フードドライブとは、家庭で余っている食品を集め、地域の福祉施設など食品を必要としている方々に届ける仕組みであり、SDGs2「飢餓をゼロに」に貢献する活動です。
教育活動に留まらず実際の問題解決者として行動することを重視し、2か月に1度、通学家庭から学校に集められた食品を目黒区に届けております。
ⅴ奨学金制度の設置 当校の高等部では、日本のみならず世界中からの高い目的意識を持った生徒のために奨学金制度を設置しております。
これにより、優秀な生徒が教育の機会を失うことなく学習を開始・継続することができます。
当該制度は、ⅲと同様に、SDGs4「質の高い教育をみんなに」の実現に向けた活動となります。
ⅵ高等部生徒による作文コンクールで優秀賞を受賞 当校は、日本政府主催の作文コンクールで団体賞と生徒個人の優秀賞を受賞しました。
北朝鮮人権侵害問題啓発週間の一環として、3,572作品の中から選ばれました。
今後も生徒たちが国際的な視点を持ち、社会問題に対して意識を高める教育を提供することで、 彼らの成長と社会への貢献を支援していきます。
 また、当校は子どもたちの教育に留まらず、次世代の教員育成にも力を入れております。
都留文科大学、玉川大学、国際基督教大学、デンマークの大学コンソーシアムに加え、メルボルン大学とも教育実習の共同実施契約を締結し、インターンシップの機会を提供し、日本に留まらない世界の地域社会に教育面で貢献いたします。
③ クレド経営「私たちの約束:Our Commitment」の推進 当社グループは、経営理念を全社員が日常的に実践するための枠組みとしてクレド経営「私たちの約束:Our Commitment」を導入しています。
この取り組みは、組織のミッション・ビジョン・バリューの浸透を図るとともに、部門横断的なプロジェクトを通じて、現場主導で社会的課題の解決を目指すものです。
特に、ジェンダー平等、ワークスタイル改革、教育機会の多様化、地域貢献といったテーマでの自主的な活動が活発に行われており、人的資本の強化と企業文化の持続的成長を実現しています。
④ グローバルサウスからのインターン受入によるAIプロジェクトの推進 当社グループは、経済産業省の支援を受け、グローバルサウス(インド及び南アフリカ)からAI・IT領域の専門性を有するインターンを受け入れ、生成AIを活用した学習支援システムの開発を進めました。
これにより、多様なバックグラウンドを持つ人材との協働による新たな価値創出を実現し、教育DXにおける国際連携モデルとしての成果をあげています。
本取り組みは、技術革新と国際人材交流を通じたサステナブルな教育基盤構築の一環であり、国内外の教育機関・行政機関との連携強化にも資するものです。
(5)当社グループの人的資本について 当社グループは、「世界で活躍する人材を育成する」ことをミッションとして掲げ、人々が自身の能力を最大限に発揮し、世界で活躍しつづけることを支援してまいりました。
 そのため、私たちのビジョンである“Lifetime Empowerment(一生涯学び続け、一生涯成長し続ける学び舎になる)”に基づき、生涯活力の源泉となるプラットフォームを形成し、人々が持つ潜在能力を引き出し、生涯を通じた教育と成長の機会を提供することを目指しています。
 当社グループは、人的資本を重要な資源と位置付け、組織の成長と競争力向上において不可欠な要素として認識しています。
以下に、当社グループの人的資本に関する重要な情報と取組について開示いたします。
① ダイバーシティ&インクルージョン国内グループ全体においては、約30カ国の多国籍な社員で構成され、男女比率は3:7となっており、一定の多様性を確保しております。
人材の多様性は、当社のミッション・ビジョンを実現していくうえで重要な事項と認識しており、多様な人材が知のネットワークを形成していく環境を追求してまいります。
ⅰ女性管理職比率 グループ全体での女性管理職比率は、2025年3月31日時点で50.0%を達成しております。
管理職数うち女性管理職女性管理職比率目標2028年度当社22836.4%40%国内グループ会社291551.7%維持海外グループ会社171164.7%維持グループ全体683450.0%50% ⅱ子育て支援 女性の育児休業後の職場復帰は100%を達成しております。
男性の育休取得者は7名(対象者11名中)となっておりますが、育休取得を推奨しており今後更に改善してまいります。
② 社員が一体となった経営への参画ⅰタスクフォースによる社員の参画 当社は2023年10月1日付で㈱Aoba-BBTに社名を変更いたしました。
そのプロセスにおいては海外のグループ社員も含めてタスクフォースチームとして参画し「私たちの約束:Our Commitment」を作成、制定いたしました。
また、「私たちの約束」を実現するための行動指針の制定においても参画し、社員と経営が一体となった会社運営を目指しております。
ⅱ経営情報の継続的な提供 当社は毎月、全社員が参加することができる全体月次業績報告会を行っております。
本報告会では社長自らが経営状況を社員に説明し、会社の状況や課題をリアルタイムで社員に共有しております。
また、週次においても社内の新たな取組等を共有する機会を設けており、社員自らが経営への参画意識を醸成できる取組を継続的に実施しております。
③ 社員の成長への機会提供・育成 当社は社内のコンテンツの受講を推奨しており、当社においては一人当たり年間137.8時間(正社員)のコンテンツ受講を実現しております。
語学・リーダーシップ・論理的思考などのコンテンツが受講可能となっております。
特に毎週120分間配信している「大前ライブ・アワー」においては、時事問題の本質を考える内容と共に、RTOCS(Real-time On-line Case Study)では実在する企業を取り上げ経営課題を考えるコンテンツとなっており、社員自らが成長し活躍できる人材となる機会を提供しております。
 また、MBAの受講制度を導入しており、当事業年度においては1名の社員がボンド大学-BBT MBAの取得を目指して受講中です。
当社での研修等受講状況 受講者数総研修時間受講対象者平均受講時間語学研修22名880時間135名(正社員)6.5時間 aリーダーシップ論理的思考 他29名2,075時間135名(正社員)15.4時間 b映像研修(毎週配信)177名20,511時間177名(非正規社員含む)115.9時間 c正社員一人当たり年間受講時間 137.8時間(a+b+c)
戦略 (4)サステナビリティ戦略に基づく取組について 当社グループは、重点項目として掲げる5つの領域のうち、University事業系、法人向け人材育成事業系、インターナショナルスクール事業系において、サステナビリティ戦略に即した取り組みを積極的に展開しております。
英語教育事業系及びITマネジメント事業系については、オンライン教育を主軸とし、場所を問わない学びの提供を通じて、持続可能な教育環境の構築に寄与しています。
 全ての事業系において、教育の質と内容の維持・向上を最優先課題としており、現場責任者が取締役に直接報告する体制の下、提供プログラムの継続的なモニタリングと迅速な改善を実施しています。
また、当社のクレド「私たちの約束:Our Commitment」の方針に基づき、全社員が価値観を共有し、持続可能な社会の実現に向けた部門横断的な取り組みを推進しています。
 さらに、経済産業省の「グローバルサウスIT人材活用支援調査事業」に採択され、インド及び南アフリカからAI・IT分野における高度専門人材をインターンとして受け入れました。
当社グループはこのインターンシップを通じて生成AIを活用した学習支援プラットフォームの開発を進めており、国際的かつ実践的な教育DXを体現する事例となっております。
 以上の体制のもと、以下のような具体的な取組を実施しております。
① University事業及び法人向け人材育成事業系の取組 当社は、ビジネス・ブレークスルー大学・大学院並びに企業向け研修事業を通じて、サステナビリティ及び企業倫理を含む教育プログラムを提供し、社会の持続可能性の実現に寄与しております。
主な講座例は以下のとおりです。
関連項目講座名サステナビリティSX戦略サステナビリティ脱炭素社会におけるエネルギー新潮流サステナビリティエネルギー産業の新潮流サステナビリティSDGsビジネス入門サステナビリティサーキュラー・エコノミーサステナビリティ企業のガバナンスと倫理サステナビリティコーポレートガバナンス概論サステナビリティサステナビリティを実現する価値創造者サステナビリティGXを実現する 政策と企業戦略サステナビリティGXが変える社会とビジネスサステナビリティグローバルメガトレンドサステナビリティトランプ2.0における日本のGX戦略人的資本・多様性自律型人財として活躍するために必要な5つのこと人的資本・多様性経営者が知っておくべきジョブ型雇用人的資本・多様性これからの人事部員にもとめられるもの人的資本・多様性ダイバーシティとインクルージョン人的資本・多様性企業の未来とジェンダーダイバーシティ人的資本・多様性リカレントサミット人的資本・多様性組織行動・人的資本経営人的資本・多様性ピープルストラテジー女性の活躍経営戦略としての女性活躍女性の活躍女性活躍を促進するフェムテック戦略ESGESG経営における企業法務・企業統治ESGESG投資の急拡大から考える企業経営  また、すべての人に質の高い教育を提供するため、各種奨学金制度を継続しております。
ビジネス・ブレークスルー大学では、日本プロ野球選手会及び日本ラグビーフットボール選手会との協定に基づき、アスリートのセカンドキャリア支援として、学費半額免除制度等を提供しております。
② インターナショナルスクール事業系の取組 当社グループは、次代を担う子どもたちが通うアオバジャパン・インターナショナルスクール(株式会社アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズ、以下「当校」という。
)において競争優位の源泉となる国際バカロレア教育を導入し、継続的な普及に努めております。
2018年より文部科学省IB教育推進コンソーシアム事務局業務を受託し、結果として国際バカロレア(IB)認定校・候補校のプログラム数が240校を超えました。
国際バカロレア教育の教育活動の中では、スクールコミュニティ全体がサステナビリティの活動に取組むことで、子どもたちがサステナビリティに対する理解を深め、自ら考えて実践ができるよう教育環境の形成に取組んでおります。
広く地球規模での持続可能性に思いを馳せ、リーダーシップを取ることのできる人材の育成は、社会への貢献のみならず、その質の高い教育を行えるスクールとしての社会的な認知がスクールの持続的な発展に資するものと考えております。
以下に、当校が実施した主な取組をご紹介いたします。
ⅰ国際バカロレア PYPのExhibitionにおけるSDGsに関連した探究と発表 当校では、3歳から12歳を対象とした国際バカロレアのPrimary Years Programmeにおいて、毎年、Exhibition(探究学習発表会)を開催しております。
生徒はグループに分かれ、自らテーマを選び、探究活動を行い、発表を行っております。
これらの発表は、国際バカロレアのグローバルな学びと関連し、SDGsにも関わる内容となっております。
以下に2024年度のSDGsに関連する発表例をご紹介いたします。
内容SDGs水は人々の生活にとって最も重要なものである。
飲み物を飲み、木を植え、体を洗い、食べ物を作ることをみても水が重要であることは言うまでもない。
また、動物たちにとって、水は彼らの世界の一部である。
水がなければ生きていけない点からも、私たちは水問題を改善する方法を学び、生命を守るための方策を探究する。
6「安全な水とトイレを世界中に」平和を追求していく上で、戦争の原因、個人や社会への影響、そして歴史から学べる教訓を理解することは重要である。
探究を通じて、戦争の影響について思慮深い議論と深い考察を促し、闘争と平和への希望の両方に焦点を当て、未来平和への解決策への提言を行う。
16「平和と公正をすべての人に」探究を通じて、差別をなくすために他者とどのように知識を共有し、差別撤廃を掲げる団体を支援することによって、人々が平等で、平和で自由な社会を築けるのかを模索します。
5「ジェンダー平等を実現しよう」児童労働についての認識を深め、児童労働が奴隷にされた未成年者にどのような影響を与えるのか、どのようにして児童労働が起こるのか、そしてこの状況を改善するために私たち全員に何ができるのかを探究する。
1「貧困をなくそう」人口減少(過疎化)とは、ある理由によって人口が減少する現象である。
この問題は、多くの悪影響を及ぼし、例えば、不況や経済力の低下、公共サービスの低下などが挙げられる。
この問題は多くの国で起こっており、世界でも最も深刻な問題のひとつになっているため、探究を通じてその課題の把握と解決策を模索する。
11「住み続けられるまちづくりを」 ⅱ能登半島地震被災者への募金のための手作り菓子のバザー開催 1歳から6歳の子どもたちが通うサマーヒルインターナショナルスクールでは探究型教育プログラムの一環として、子どもたちに留まらず保護者、教員を巻き込んでお菓子作りを行い、バザーを開催し、得られた収益を全て能登半島で被災された方々に寄付いたしました。
SDGs11「住み続けられるまちづくりを」に貢献する教育活動の一例となります。
ⅲ学校コミュニティによる「スプリングカーニバル(学祭)」での環境配慮の取組 当校では、恒例行事であるスプリングカーニバル(学祭)において、学校コミュニティ全体で環境配慮への意識を高める取り組みを実践しています。
特に重点を置いているのが、海洋環境保護の観点から、学祭におけるプラスチック製品の使用を極力控えることです。
模擬店で使用する食器は、繰り返し使えるリユース食器や、自然素材を用いるように努力しています。
飲料についても、リサイクル可能な容器やマイボトルの推奨を行っています。
装飾においても、プラスチック製のものは避け、自然素材や再利用できる素材を活用するなど、創意工夫を凝らしています。
SDGs4「質の高い教育をみんなに」の実現に向けた活動を続けております。
ⅳ学校コミュニティによる「フードロス削減」協力 当校の目黒キャンパスでは、目黒区におけるフードロスを削減する取組であるフードドライブに定期的な寄付を行っております。
フードドライブとは、家庭で余っている食品を集め、地域の福祉施設など食品を必要としている方々に届ける仕組みであり、SDGs2「飢餓をゼロに」に貢献する活動です。
教育活動に留まらず実際の問題解決者として行動することを重視し、2か月に1度、通学家庭から学校に集められた食品を目黒区に届けております。
ⅴ奨学金制度の設置 当校の高等部では、日本のみならず世界中からの高い目的意識を持った生徒のために奨学金制度を設置しております。
これにより、優秀な生徒が教育の機会を失うことなく学習を開始・継続することができます。
当該制度は、ⅲと同様に、SDGs4「質の高い教育をみんなに」の実現に向けた活動となります。
ⅵ高等部生徒による作文コンクールで優秀賞を受賞 当校は、日本政府主催の作文コンクールで団体賞と生徒個人の優秀賞を受賞しました。
北朝鮮人権侵害問題啓発週間の一環として、3,572作品の中から選ばれました。
今後も生徒たちが国際的な視点を持ち、社会問題に対して意識を高める教育を提供することで、 彼らの成長と社会への貢献を支援していきます。
 また、当校は子どもたちの教育に留まらず、次世代の教員育成にも力を入れております。
都留文科大学、玉川大学、国際基督教大学、デンマークの大学コンソーシアムに加え、メルボルン大学とも教育実習の共同実施契約を締結し、インターンシップの機会を提供し、日本に留まらない世界の地域社会に教育面で貢献いたします。
③ クレド経営「私たちの約束:Our Commitment」の推進 当社グループは、経営理念を全社員が日常的に実践するための枠組みとしてクレド経営「私たちの約束:Our Commitment」を導入しています。
この取り組みは、組織のミッション・ビジョン・バリューの浸透を図るとともに、部門横断的なプロジェクトを通じて、現場主導で社会的課題の解決を目指すものです。
特に、ジェンダー平等、ワークスタイル改革、教育機会の多様化、地域貢献といったテーマでの自主的な活動が活発に行われており、人的資本の強化と企業文化の持続的成長を実現しています。
④ グローバルサウスからのインターン受入によるAIプロジェクトの推進 当社グループは、経済産業省の支援を受け、グローバルサウス(インド及び南アフリカ)からAI・IT領域の専門性を有するインターンを受け入れ、生成AIを活用した学習支援システムの開発を進めました。
これにより、多様なバックグラウンドを持つ人材との協働による新たな価値創出を実現し、教育DXにおける国際連携モデルとしての成果をあげています。
本取り組みは、技術革新と国際人材交流を通じたサステナブルな教育基盤構築の一環であり、国内外の教育機関・行政機関との連携強化にも資するものです。
指標及び目標 ⅰ女性管理職比率 グループ全体での女性管理職比率は、2025年3月31日時点で50.0%を達成しております。
管理職数うち女性管理職女性管理職比率目標2028年度当社22836.4%40%国内グループ会社291551.7%維持海外グループ会社171164.7%維持グループ全体683450.0%50% ⅱ子育て支援 女性の育児休業後の職場復帰は100%を達成しております。
男性の育休取得者は7名(対象者11名中)となっておりますが、育休取得を推奨しており今後更に改善してまいります。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 (5)当社グループの人的資本について 当社グループは、「世界で活躍する人材を育成する」ことをミッションとして掲げ、人々が自身の能力を最大限に発揮し、世界で活躍しつづけることを支援してまいりました。
 そのため、私たちのビジョンである“Lifetime Empowerment(一生涯学び続け、一生涯成長し続ける学び舎になる)”に基づき、生涯活力の源泉となるプラットフォームを形成し、人々が持つ潜在能力を引き出し、生涯を通じた教育と成長の機会を提供することを目指しています。
 当社グループは、人的資本を重要な資源と位置付け、組織の成長と競争力向上において不可欠な要素として認識しています。
以下に、当社グループの人的資本に関する重要な情報と取組について開示いたします。
① ダイバーシティ&インクルージョン国内グループ全体においては、約30カ国の多国籍な社員で構成され、男女比率は3:7となっており、一定の多様性を確保しております。
人材の多様性は、当社のミッション・ビジョンを実現していくうえで重要な事項と認識しており、多様な人材が知のネットワークを形成していく環境を追求してまいります。
ⅰ女性管理職比率 グループ全体での女性管理職比率は、2025年3月31日時点で50.0%を達成しております。
管理職数うち女性管理職女性管理職比率目標2028年度当社22836.4%40%国内グループ会社291551.7%維持海外グループ会社171164.7%維持グループ全体683450.0%50% ⅱ子育て支援 女性の育児休業後の職場復帰は100%を達成しております。
男性の育休取得者は7名(対象者11名中)となっておりますが、育休取得を推奨しており今後更に改善してまいります。
② 社員が一体となった経営への参画ⅰタスクフォースによる社員の参画 当社は2023年10月1日付で㈱Aoba-BBTに社名を変更いたしました。
そのプロセスにおいては海外のグループ社員も含めてタスクフォースチームとして参画し「私たちの約束:Our Commitment」を作成、制定いたしました。
また、「私たちの約束」を実現するための行動指針の制定においても参画し、社員と経営が一体となった会社運営を目指しております。
ⅱ経営情報の継続的な提供 当社は毎月、全社員が参加することができる全体月次業績報告会を行っております。
本報告会では社長自らが経営状況を社員に説明し、会社の状況や課題をリアルタイムで社員に共有しております。
また、週次においても社内の新たな取組等を共有する機会を設けており、社員自らが経営への参画意識を醸成できる取組を継続的に実施しております。
③ 社員の成長への機会提供・育成 当社は社内のコンテンツの受講を推奨しており、当社においては一人当たり年間137.8時間(正社員)のコンテンツ受講を実現しております。
語学・リーダーシップ・論理的思考などのコンテンツが受講可能となっております。
特に毎週120分間配信している「大前ライブ・アワー」においては、時事問題の本質を考える内容と共に、RTOCS(Real-time On-line Case Study)では実在する企業を取り上げ経営課題を考えるコンテンツとなっており、社員自らが成長し活躍できる人材となる機会を提供しております。
 また、MBAの受講制度を導入しており、当事業年度においては1名の社員がボンド大学-BBT MBAの取得を目指して受講中です。
当社での研修等受講状況 受講者数総研修時間受講対象者平均受講時間語学研修22名880時間135名(正社員)6.5時間 aリーダーシップ論理的思考 他29名2,075時間135名(正社員)15.4時間 b映像研修(毎週配信)177名20,511時間177名(非正規社員含む)115.9時間 c正社員一人当たり年間受講時間 137.8時間(a+b+c)
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 ⅰ女性管理職比率 グループ全体での女性管理職比率は、2025年3月31日時点で50.0%を達成しております。
管理職数うち女性管理職女性管理職比率目標2028年度当社22836.4%40%国内グループ会社291551.7%維持海外グループ会社171164.7%維持グループ全体683450.0%50% ⅱ子育て支援 女性の育児休業後の職場復帰は100%を達成しております。
男性の育休取得者は7名(対象者11名中)となっておりますが、育休取得を推奨しており今後更に改善してまいります。
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
 以下において、当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。
また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。
なお、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避、発生した場合の対応に努める方針であります。
 なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、別段の記載のない限り、第27期有価証券報告書提出日現在において、入手可能な情報に基づいて判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。
(1)事業環境について① オンライン教育市場について リカレント教育事業では、主としてインターネットを活用したオンライン教育を営んでおりますが、当社グループとしては、今後もオンライン教育市場が拡大するものと見込んでおります。
しかしながら、オンライン教育市場の順調な成長が見られない場合、また生成AIがオンライン教育に与えるインパクトを機会ととらえず適切な投資を実施しなかった場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
そのため市場環境変化にも迅速に対応できるよう、引き続き独自開発のオンライン学習システム「AirCampus®」の機能強化に努めてまいります。
② 競合について リカレント教育事業に関しては、民間の研修会社、コンサルティングファーム、シンクタンク系企業に加え、独立行政法人化による大学の社会人教育への進出が伸びてきており、競争が激しくなるものと認識しております。
また、国内だけではなく国外からも競争相手が出現することにより、価格・サービス競争が激化することも予想されます。
当社グループのコンテンツ制作やオンライン学習システム等が競合企業と比べ優位性を維持できない場合や、価格・サービス競争に適切に対応できない場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
当社グループでは、企業全体のマネジメント教育、特に次世代経営人材育成については一括して引き受けられるよう大型提案に経営資源を集中する等、法人営業を強化していく方針であります。
具体的には、顧客企業の人事教育制度そのものに当社グループが提供するマネジメント教育のプログラムが個別ではなく総合的に採用されるよう各種各様のニーズに対して、コンテンツとオンライン学習システムのバリエーションの拡充と品質の更なる向上・維持によって応え、当社グループのオンライン型マネジメント教育事業の一層の普及を図り、収益拡大に努めております。
 プラットフォームサービス事業においても、インターナショナルスクールの新規参入が続いており、競争激化による当社グループ業績悪化の可能性があります。
教育の質の向上と生徒・保護者からの満足度の向上に、引き続き務めてまいります。
③ 法的規制について ⅰキャリア教育推進特区と構造改革特別区域法 当社は、東京都千代田区が、構造改革特別区域法に基づいて2003年10月24日に内閣総理大臣から認定を受けた構造改革特別区域計画「キャリア教育推進特区」を利用して、ビジネス・ブレークスルー大学を設置し、当大学の経営を行っております。
このキャリア教育推進特区では、東京都千代田区が同区全域を範囲として、株式会社が大学や専門職大学院の設置主体となることを認め、従来の学校教育と実社会を結び付け、高い専門性を持った人材の輩出、地元企業との連携の充実、雇用や消費の拡大等、地域社会・経済の活性化を図ることを目的としており、学校設置会社による学校設置の特例措置が設けられております。
今後、これらの法制度の変更等が行われた場合には、当社の事業展開が、何らかの法的規制や制約等を新たに受ける可能性があり、その結果、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
 ⅱ大学設置基準について 当社は、学校教育法に定める大学として、大学設置基準に基づき文部科学省より大学の設置の認可を取得し、ビジネス・ブレークスルー大学を経営しております。
設置基準は、大学設置基準の他に、大学院設置基準、専門職大学院設置基準及び大学通信教育設置基準が定められております。
各設置基準は、設置基準より低下した状態にならないようにすることはもとより、その水準の向上を図ることに努めることとされております。
今後、当社が何らかの理由により上記設置基準の水準を満たすことができなくなり大学の認可を取り消された場合、又は、当該法制度等の変更によっては、当社の事業展開に何らかの法的規制等を受けた場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
 ⅲ個人情報保護法 当社グループは、個人情報を含む多数の顧客情報を保有及び管理しております。
外部からの不正アクセス、システム運用における人的過失、従業員の故意等による顧客情報の漏洩、消失、改竄又は不正利用等が発生し、当社グループがそのような事態に適切に対応できず信用失墜又は損害賠償による損失が生じた場合には、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。
当社グループはこれらの情報資産の適切な管理に最大限の注意を払っており、また、2005年4月に完全施行された個人情報の保護に関する法律やこれに関連する総務省及び経済産業省制定のガイドラインの要求事項遵守に努めております。
 ⅳインターネットに関する規制等について 当社グループは、インターネットを利用したオンライン教育事業を展開しており、インターネットの普及に伴う弊害の発生、利用者や事業者を対象とする新たな規制の導入、その他予期せぬ要因によって、インターネット利用の制限、制約を受けた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
(2)当社グループの事業について① 技術、システム面のリスクについて ⅰシステム障害について 当社グループのサービス内容は、コンピューター及びインターネット技術に密接に関連し、通信事業者が運営する通信ネットワークに依存しており、電力供給不足、災害や事故等によって通信ネットワークやサーバーが利用できなくなった場合、コンピューターウイルスによる被害にあった場合、あるいは自社開発のサーバー、ソフトウェアに不具合が生じた場合等によって、当社グループのサービスの提供が不可能となる可能性があります。
このような事態が発生した場合には、ユーザー等から損害賠償の請求や当社の社会的信用を失う可能性等があり、当社グループの事業に重大な影響を与える可能性があります。
そのため、障害の兆候が見受けられる時や障害が発生した時には、携帯電話のメール等により当社の監視要員に通知する体制を整えております。
 ⅱセキュリティについて 当社グループはハッカーやコンピューターウイルス等に備えるため、ネットワーク監視システム及びセキュリティシステムを構築しておりますが、外部からの不正な手段によるサーバー内の侵入などの犯罪や従業員の過誤等により顧客の個人情報等重要なデータが消去又は不正に入手される可能性は否定できません。
このような事態が発生した場合には損害賠償の請求を受ける可能性があり、また当社グループの社会的な信用を失うことになり、当社グループの事業及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。
当社では、情報セキュリティ対策として、ハード面での対策ではサーバーをISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)に準拠したデータセンターにて運用管理しており、ネットワーク管理については365日24時間体制で有人監視し、不正な動きがあった場合は瞬時に外部アクセスを遮断できる体制を整えております。
 ⅲ技術の進展等について 当社グループのサービス内容は、コンピューター及びインターネット技術に密接に関連しております。
コンピューター及びインターネットの分野での技術革新のスピードは著しいものがあり、当社グループの想定していない新しい技術の普及等により技術環境が急激に変化した場合、当社の技術等が対応できず、当社グループの事業展開に影響を与える可能性があります。
また、変化に対応するための費用が生じ、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
当社グループでは、適宜新しいシステム技術やセキュリティ関連技術等を取り入れながらシステムの構築、運営を行い、サービス水準を維持、向上させております。
② 知的財産権について 当社が各種サービスを展開するにあたっては、講師その他第三者に帰属する著作権等の知的財産権、肖像権等を侵害しないよう、楽曲・写真・映像等を利用する際には、事前に権利関係を調査するなど細心の注意を払っております。
しかしながら、万が一、講師その他第三者の知的財産権、肖像権等を侵害した場合には、多額の損害賠償責任を負う可能性があります。
他者からの侵害を把握しきれない、もしくは適切な対応ができない場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
当社が各種サービスを展開するにあたっては、当社の持つ知的財産権等を侵害されないよう、映像コンテンツにはDRM(※)を実装し、不正コピー等が行われないよう対策を講じており、また、各種オークションサイトに当社製品が出展されていないか定期的に確認するなど、細心の注意を払っております。
※ DRM(Digital Rights Management、デジタル著作権管理)音声・映像ファイルにかけられる複製の制限技術や画像ファイルの電子透かし等のデジタルデータの著作権を保護する技術 ③ 講師の確保について 当社のコンテンツ制作にあたっては、最新の経済・経営の諸問題等をテーマとして取り上げると共に、的確な見識をもって講義を行うことができる講師が必要となります。
現時点において当社では、これらの講師を確保し、継続してコンテンツを企画・制作して提供できているものと認識しております。
 当社は、引き続きこれらの講師の確保に努めていく方針でありますが、今後将来において、当社が求める適確な見識をもって講義を行うことができる講師を適切な契約条件によって確保できなくなった場合、当社のコンテンツ制作に重大な支障が生じ、当社の業績に影響を与える可能性があります。
④ ビジネス・ブレークスルー大学について 当社は、東京都千代田区が構造改革特別区域法に基づき、キャリア教育推進特区として内閣総理大臣から認定を受け、同区において株式会社による大学・専門職大学院の設置が可能になったことから、文部科学省にビジネス・ブレークスルー大学院大学(専門職大学院、現ビジネス・ブレークスルー大学大学院)の設置申請を行い、2004年11月30日に認可を取得し、2005年4月1日に開学いたしました。
また、2010年4月1日には、ビジネス・ブレークスルー大学経営学部を開学しております。
(以下あわせて「当大学」という。
) 当社は、当大学設置にあたって千代田区のキャリア教育推進特区を利用していることから、①在学生の修学を維持するため、優先的に経営資源を投入するなどの最大限の経営努力を行うこと、②大学の経営に現に著しい支障が生じ、又は生ずる恐れがあると認められるときは、以降の在学を希望しない学生に対して、残余の期間分の授業料を返還すること、③大学の経営が不安定となり、継続が危ぶまれるときに、受講生が他の大学で就学することを保証するため、授業料等返還のため預金等の措置を講ずるべき義務があること等を定めた協定書を千代田区と締結しております。
 しかしながら、これら当社の経営努力がうまくいかず、結果として当社グループの営む他のサービスに影響が及び、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
また本協定書に違反したと判断された場合や、大学設置基準、大学院設置基準及び専門職大学院設置基準並びに大学通信教育設置基準に規定される設置基準を満たさなくなった場合、協定書の更新を拒絶された場合は、キャリア教育推進特区における規制の特例措置を受けることができなくなり、文部科学省より当大学の設置許可を取り消される可能性や学校の閉鎖命令・勧告を受ける可能性があり、その結果、当社の業績に影響を与える可能性があります。
この協定書を遵守するため当社では、当大学の経営のために優先的に経営資源を投入するなどの経営努力を行っていく方針でありますが、一方、当社はこの方針によって当社の営む他のサービスに悪影響を及ぼさないよう万全の留意を払い、経営努力を行っていく方針であります。
 なお、当大学では教授会を設置し、①教育研究の計画、立案に関する事項、②教育課程及び授業科目に関する事項等、当大学の教育研究に関することについては全て教授会で審議を経た上で学長あるいは大学経営陣が決定することになっております。
但し、大学の校地、校舎及び設備等に関わる投資など当社の経営全般に関わる重要な事項については、当社の取締役会で意思決定することになっております。
⑤ 認証評価について 当社が運営するビジネス・ブレークスルー大学及び同大学大学院は、学校教育法により文部科学大臣の認証を受けた認証評価機関から定期的に評価を受けるよう定められております。
国公私立の全ての大学が7年以内毎に1度(専門職大学院は5年以内毎)の認証評価を受けることになっており、その結果の内容は①適合、②期限付き適合、③不適合があります。
いずれの評価結果においても、教育関連法令による大学の設置認可や学位授与機関としてライセンスの失効を意味するものではありません。
しかしながら、当大学の評価結果内容により、何らかの風説、風評及び報道等が為された場合等には、適切に対応することが必要となります。
当該評価結果に対し、当社が適切に対応できなかった場合、対応の如何に関わらず、当社にとって悪影響のある形で当該評価結果が投資家、マスコミ報道、インターネット、その他社会一般に広まった場合等には、当大学のブランドイメージ等が損なわれ、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。
⑥ インターナショナルスクールの運営について 当社グループは、2013年10月、「アオバジャパン・インターナショナルスクール」を運営する㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズを子会社化し、インターナショナルスクールの運営を開始いたしました。
当該事業においては、特有の経営要素に関して一定の水準を維持できない場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
具体的には、英語で経営ができる教学経営陣、世界標準を満たすカリキュラムと認証取得、教員組織、教育の質を保証する仕組み、多様な国籍で構成される保護者や関係者との良好なコミュニティの醸成などの整備が必要であり、これらの経営要素の維持、向上に努めております。
⑦ 企業買収、事業提携について 当社グループは、事業拡大の手段の一つとして企業買収や戦略的提携を行う可能性があります。
企業買収や戦略的提携等において当初期待した成果が実現されない場合、買収後に偶発債務の発生や未認識債務が判明した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
企業買収や提携の実施に際しては、適切なデューデリジェンス、リスク評価を実施したうえで実行可否を判断するなどリスク回避に努めております。
⑧ 減損会計について 当社グループでは、連結貸借対照表に保有する土地、建物、のれん等を計上しております。
各資産の時価が著しく下落した場合や各事業の収益性が著しく低下した場合、これらの資産について減損会計の適用に伴う損失処理が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
⑨ 災害・感染症に関するリスクについて 当社グループでは、地震、台風等の自然災害及び治療法が確立していない感染症やその他の感染力の強い病気が社会的に流行した場合、当社グループの事業が円滑に運営できない事態が想定されます。
予想を超える規模の被災により建物や設備の倒壊・破損や感染症などによるサービスの継続、運営の中断等が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
当社グループでは、オンライン教育サービスの拡充など更なるデジタル化を推進するとともに、リスク分散を実施し従業員の安全確保、災害及び感染症の未然防止等を実施しております。
(3)組織体制について① 人材の確保と育成について 今後の業容の拡大及び業務内容の多様化に対応して、人材の確保が思うように進まない場合や、社外流出等何らかの事由により既存の人材が業務に就くことが困難になった場合には、当社グループの事業活動に支障が生じ、業績に影響を与える可能性があります。
当社グループでは、育成を含め優秀な人材を適切な時期に確保できるよう人事部門の強化に取組んでおります。
② 組織における管理体制について 当社グループは、今後の更なる業容の拡大に応じた組織整備や内部管理体制の拡充が順調に進まなかった場合には、当社グループの業務に支障が生じ、業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。
当社グループでは、引き続き業容の拡大に応じた組織整備や内部管理体制の拡充を図ってまいります。
(4)その他  コンテンツ出演者の不祥事・風評等について 当社は、講師やキャスター等といった当社コンテンツの出演者が、事故、事件、不祥事等を起こした場合、又は巻き込まれた場合、風説、風評及び報道等が為された場合等には、適切に対応することが必要となります。
その結果、これまで蓄積してきたコンテンツにおいて、該当する出演者が出演するコンテンツは使用できなくなったり、今後、新たなコンテンツの制作に支障が生じたりした場合には、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。
また、これらの発生事象に対し、当社が適切に対応できなかった場合、当社対応の如何に関わらず、当社にとって悪影響のある形で当該発生事象が投資家、マスコミ報道、インターネット、その他社会一般に広まった場合等には、当社のブランドイメージ等が損なわれ、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。
)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻、2023年10月のハマス・イスラエル紛争、UK、USA、イタリア、ドイツ、カナダ、シンガポール、インドネシア等のG7加盟国等における政権交代と極右政党の台頭等、地政学、地経学上の重要なイベントが継続している影響を受けています。
また、米国、中国、ロシア等の大国の政権は保護主義的政策を強める傾向にあります。
それに伴い、戦争・紛争の回避と軍縮、地球温暖化への対応、世界自由貿易市場の拡大、エネルギー・コモディティ市場の安定確保等、第二次世界大戦来続いてきた安定のメカニズムが薄らいでいる状況です。
 2025年1月の米国政権交代を受け、米国の相互関税を含む国内経済を優先する政策が株式・為替・債券・商品市場に予測困難な影響を与えており、日本経済もその影響を受けています。
世界、日本国内の物価上昇が個人消費を圧迫するなど、景気回復の足かせとなっております。
 一方で、2022年後半から急速に進化した生成AI(ChatGPT-4、Geminiなど)の活用が、多くの産業分野で進んでおり、特に知的業務の効率化や生産性向上に大きな影響を与えています。
教育分野においても、AIを活用した個別最適化学習や、新たな教育モデルの模索が進み、従来の学びの形が大きく変化しつつあります。
 さらに、新型コロナウイルスの流行を契機として、大学教育のオンライン化が加速した結果、学位取得の在り方に対する価値観が多様化しています。
従来の4年間の大学教育にこだわらず、実践的なスキル習得を重視する学習者が増えており、企業の採用基準や人材育成方針にも影響を及ぼしています。
 こうした変化を受け、今後の社会において求められる人材の資質や、企業の人材育成の方向性、政府の人材戦略、さらには学校教育の在り方に至るまで、従来の枠組みを超えた再構築が求められています。
その結果、以下のような人材ニーズの変化が一層鮮明になっています。
・AIで代替できない「構想力」を有する人材・AI/DXを担うデジタル人材・AIで代替できないリーダーシップ・起業家精神・問題解決力を発揮する人材へのリスキリング教育の提供・高等教育を含む学校におけるデジタル技術の活用、オンラインと集合研修を組合わせたブレンド型教育の導入の重要性・あらゆる領域における一括教育から個別最適化教育への根本的なシフト・企業経営における「人的資本経営」の浸透、特に「経営戦略」と「戦略の実行主体としての経営人材、次世代経営人材への投資」・大学や高等教育市場における従来型の教育モデル、ビジネスモデルの根本的なスクラップ&ビルドに対する社会的要請の高まり これらの変化は「Lifetime Empowerment(一生涯学び続け、一生涯成長し続ける学び舎になる)」をビジョンに掲げ、子どもから経営者に至る全年齢層を対象に、AIに代替されない本質的な力を身につけた「世界で活躍するリーダーの育成」をミッションとした教育を一貫して提供してきた当社グループにとって、非常に大きな成長機会となります。
この成長機会を確実に捉えるため、オンライン教育の事業会社から世界の教育の最前線を走るEdTechカンパニーへと進化すべく、教育プラットフォームとコンテンツの両面において積極的な先行投資を行っております。
当該先行投資と、以下のような当社グループが有するノウハウと資産を活かし、企業価値向上に繋げてまいります。
・対話と集合知を重視したオンライン学習プラットフォーム・経営者が知るべきビジネスやマネジメントの最前線をカバーする19,000時間超のコンテンツ・ライブラリー・オンライン教育、ブレンド型教育の設計・開発・運営ノウハウ・グローバル人材育成のための各種カリキュラム体系・小中高等学校教育における2大世界標準である「国際バカロレア」、「ケンブリッジ国際」の認定を有する日本唯一の国際教育機関 このような状況の下、当連結会計年度における売上高は7,700百万円(前期比3.0%増)、営業利益は440百万円(同15.0%増)、経常利益は477百万円(同22.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は242百万円(同0.0%増)となりました。
(経営成績のポイント)・当連結会計年度の売上高は、過去最高を更新し、業績の成長を達成しました。
・売上高の拡大だけではなく、金利上昇と資本コストを意識した収益性の強化へ経営の軸足をシフトした結果、当連結会計年度の営業利益率は5.7%(前期5.1%)へと改善いたしました。
・リカレント教育事業は、大学・大学院の学びの需要が、数年間をかけて学位を取得する従来型のニーズから、数か月の短期間に特定の領域の専門性を集中的に獲得する短期集中型のニーズへ構造変化しつつあると捉えております。
その結果、University事業は、顧客のニーズが長期学習型から短期学習型へとシフトし、本科の生徒数の減少に伴い減収減益となりました。
その一方で新設した短期課外講座の受講生数が増加傾向にあり、新たな収益源となっております。
法人向け人材育成事業も次世代人材育成への需要は依然として高く、またITマネジメント事業では、売上高・営業利益ともに増収増益となりました。
・プラットフォームサービス事業は、アオバジャパン・バイリンガルプリスクールの一部拠点での授業料の改定に加え、生徒数の増加に伴い、収入が増加しました。
また、アオバジャパン・インターナショナルスクールも好調に推移した結果、当連結会計年度は、売上高・営業利益ともに過去最高の業績となりました。
また、直接投資による教育提供機会の拡大に加え、九州、関東、北陸地方等の教育機関との提携関係を進め、オンラインやノウハウ提供による国際バカロレアや世界標準のカリキュラム・学習方法の普及を行いました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
ⅰ リカレント教育事業リカレント教育事業の売上高は3,606百万円(前期比0.7%減)、セグメント利益は87百万円(同35.1%減)となりました。
(University事業系)BBT大学経営学部は、本科生の生徒数減少に伴い減収減益となりましたが、その一方で「複数年をかけて学位を取得する長期の学び」から「実践的スキルを獲得する短期の学び」へと変化する社会的ニーズを捉え、短期集中型のコースを多く投入したことが経営の多様化と業績の底上げに寄与しています。
中でも「デジタルファーストキャンプ」、「実践型生成AI活用キャンプ」が好評を博しております。
さらに「ファイナンスドリヴンキャンプ」及び「実践マーケティングキャンプ」が、厚生労働省の特定一般教育訓練給付金の新規指定講座として認定されたことに加え、法人企業からの申込みも増加し、受講生数の増加につながっております。
また、2025年1月に「実践型生成AI活用キャンプ」の上級編を新規開講し、「実践型生成AI活用キャンプ」の修了生のスキル強化のニーズに応えることで更なる収益拡大に寄与しています。
BBT大学大学院は、「実践的」且つ「場所と時間に囚われない形式で受講可能」であるMBAに多忙なビジネスパーソンの根強い需要があり、2024年秋期、及び2025年春期の入学者数はアフターコロナによるオンライン需要が減退している中でおおよそ前年同様の入学者数を維持いたしました。
また、BOND-BBT MBAプログラムでは、入学者数が前年度を上回りました。
学生の要望に応じて、日本で開催するジャパンスタディツアーを実施し、BOND大学ビジネススクール現地学生との交流の機会を増やしました。
また、学生のニーズに合わせ、オーストラリア現地で実施するスタディツアーの科目を新設いたしました。
今後も、時代の趨勢にあわせたプログラムの改定を行い、受講者を増やしてまいります。
(法人向け人材育成事業系)法人向け人材育成サービスにおいては、人的資本経営の推進が企業において重要テーマとなっており、次世代経営人材育成研修需要が安定的に拡大しているため、2024年度も順調に推移いたしました。
当社グループは、この分野において20年超の実績があり、独自の経営人材育成手法Realtime Online Case Study(RTOCS)やProblem Solving Approach、最新の外部環境を認識させる映像講義、オーストラリアBOND大学との強固なネットワーク等を活用し、新しい方向性を出せる人材やグローバル企業の経営人材育成ニーズに応えております。
また、経営人材候補の越境学習ニーズも高まっており、構想力・イノベーション講座、BBT経営塾、Leadership Action Programなど他流試合型経営人材育成研修は順調に受講生を獲得し、堅調に推移いたしました。
結果として、法人向け人材育成サービス全体において対前期比107%を超える売上実績を上げることができました。
また、当連結会計年度の新規獲得顧客企業も125社となり、更に顧客基盤を拡充することができました。
2025年度はコンテンツ部門と法人営業部門を統合し、製販一体となって、高まる企業からの人材育成ニーズに応えてまいりたいと考えております。
(英語教育事業系)英語教育サービスとして、ビジネスプロフェッショナル向けサービスと、幼小中高生を対象とするコミュニケーション能力習得の2つのオンラインサービスを運営しております。
ビジネスプロフェッショナル向けサービスは、ビジネス英語需要に加え、顧客企業のグローバル人材育成の需要が高まり、法人比率が約8割を占め、前期比で売上高が増加しております。
幼小中高生を対象とするコミュニケーション能力習得の2つのオンラインサービスは子会社である㈱Aoba-BBT Global(旧会社名、㈱ブレンディングジャパン)において、3~18歳向けに展開しております。
また、当連結会計年度において、10%超の価格改定を実施し、収益改善に向けた施策を積極的に推進しております。
(ITマネジメント事業系)ITマネジメントサービスの中核組織である㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックは、当連結会計年度において売上高が対前期比108%、売上総利益が対前期比111%、営業利益が対前期比120%と過去最高を記録しました。
ITIL®4認定研修事業では、上位資格コースの公開講座の受講人数が対前期比で約150%となり、堅調に推移しました。
また、同事業におけるeラーニングを活用した基礎レベルの資格コースも過去最高の年間受講人数を記録しました。
これにより、将来的な上位コースの受講人数の増加に対する大きな可能性が期待されます。
DXを推進する上で有効なアプローチであるアジャイル領域の事業においては、当社が翻訳協力したScrum.orgTMのスクラムマスター認定資格「Professional Scrum MasterTM I」日本語版試験がリリースされました。
これにより、将来的な同認定コースの需要の増加も期待されます。
※ ITIL® is a registered trademark of the PeopleCert group. Used under licence from PeopleCert. All rights reserved. ⅱ プラットフォームサービス事業プラットフォームサービス事業の売上高は4,085百万円(前期比6.7%増)、セグメント利益は356百万円(同41.5%増)となりました。
(インターナショナルスクール事業系)本事業は、2013年に新規参入し、当時のおよそ6倍となる1,500名以上生徒が通う日本で最大級のインターナショナルスクールグループへと成長しました。
旗艦校であり、国内で5校目の国際バカロレア(IB)幼・小・中・高一貫教育プログラムの認定校である「アオバジャパン・インターナショナルスクール」ではキャンパスの開設・改装の先行投資の効果及び大学進学実績などが評価され、過去最高となる786名の生徒数で新しい学校年度をスタートいたしました。
その結果固定収入である授業料等が大幅に増収となりました。
また国際バカロレアのDP(ディプロマ・プログラム)のテスト結果においても毎年安定した成績を残し、世界平均点を大きく上回っております。
大学合格実績においても、ペンシルバニア州立大学、トロント大学、ロンドン大学等の世界トップティアに属する大学への進学者を毎年輩出するなど、着実な成果を出しております。
さらには2023年、国際バカロレア機構からアジア初となるIB-DPのオンラインパイロット事業の事業者と選定されました。
これによりアジア他地域での普及活動が可能となったことから、更なる事業の拡大を進めてまいります。
1~6歳を対象にバイリンガル幼児教育を展開する「アオバジャパン・バイリンガルプリスクール」は、期末日現在7拠点を都下で運営しており、生徒数は過去最多となる580名を超える結果となりました。
授業料の一部を見直すなど収支の安定化にも取り組んでおり着実にその成果が表れております。
ケンブリッジ大学国際教育機構の全プログラム(初等・中等・高等学校課程)の認定校である「ムサシインターナショナルスクール・トウキョウ」は、2021年以降安定した生徒数を確保し、年間を通じて収益性が安定しつつあります。
以上の結果、当連結会計年度は過去最高となる売上高及び営業利益を達成しました。
今後は、オンラインパイロット事業及び拠点拡大など更なる成長に向けた施策を強力に推進してまいります。
② 財政状態に関する分析(資産)当連結会計年度末の流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ180百万円増加し、3,179百万円となりました。
主な要因は、その他流動資産が277百万円減少したものの、現金及び預金が473百万円増加したことによるものであります。
固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ269百万円減少し、4,223百万円となりました。
主な要因は、有形固定資産が151百万円、無形固定資産が109百万円減少したことによるものであります。
これらの結果、総資産は前連結会計年度末に比べ88百万円減少し、7,402百万円となりました。
(負債)当連結会計年度末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べ122百万円増加し、2,839百万円となりました。
主な要因は、プラットフォームサービス事業において生徒数増加に伴い年間授業料等が増加した結果、契約負債が138百万円増加したことによるものであります。
(純資産)当連結会計年度末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ211百万円減少し、4,563百万円となりました。
主な要因は、剰余金の配当があるものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が88百万円増加した一方、自己株式の取得により265百万円減少したことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は、前連結会計年度末に比べ473百万円増加し、当連結会計年度末には2,765百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は、1,097百万円(前期は428百万円の使用)となりました。
主な要因は、税金等調整前当期純利益423百万円、減価償却費239百万円、未払又は未収消費税等の増減額170百万円により資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、174百万円(前期は46百万円の獲得)となりました。
主な要因は、有形固定資産の取得による支出68百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出65百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、449百万円(前期比17.9%減)となりました。
主な要因は、自己株式の取得による支出265百万円、配当金の支払額158百万円によるものであります。
(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2024年3月期2025年3月期自己資本比率 (%)63.361.6時価ベースの自己資本比率 (%)69.954.4キャッシュ・フロー対有利子負債比率 (年)-0.1インタレスト・カバレッジ・レシオ (倍)-799.1各指標の算出は、以下の算式を使用しております。
自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い(注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象としております。
4.営業キャッシュ・フロー及び利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を用いております。
5.2024年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスであるため記載しておりません。
④ 生産、受注及び販売の実績ⅰ 生産実績及び受注実績当社グループは、オンライン型マネジメント教育及びインターナショナルスクールの運営等を主たる事業としており、提供するサービスの性格上、生産及び受注という形態をとっていないため、記載しておりません。
ⅱ 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)リカレント教育(千円)3,606,12299.3プラットフォームサービス(千円)4,085,785106.7その他(千円)8,11955.5合計(千円)7,700,028103.0(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 相手先別の販売実績は、総販売実績に対し10%以上のものはありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点によるグループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」及び「② 財政状態に関する分析」をご参照ください。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループのキャッシュ・フローの状況の分析については「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
・資本の財源及び資金の流動性当社グループの運転資金需要については、リカレント教育事業に関わる講師料、ロイヤリティ、コンテンツ制作費とプラットフォームサービス事業に関わる各インターナショナルスクールの教員人件費、教材費、生徒の送迎費用、給食費、衛生管理費、各事業に関わる広告宣伝費等の販売費及び一般管理費等があります。
また、設備資金需要については、リカレント教育事業に関わる「AirCampus®」の機能強化、その他全社に関わる本社施設及び研修施設の維持・修繕等とプラットフォームサービス事業に関わる各拠点の維持・修繕等があります。
こうした資金需要に対応するため、当社グループでは内部資金の活用を基本としつつ、必要に応じて金融機関からの借入等により資金調達を行っております。
運転資金につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローで獲得した資金を投入しており、有利子負債への依存を抑えた資金運用を行っております。
投資資金については、有形固定資産の取得及び子会社株式の取得等により174百万円を使用しておりますが、いずれも事業拡大や将来的な収益力強化に資する投資であり、事業計画に基づいて計画的に実行しております。
財務活動においては、自己株式の取得(265百万円)及び配当金の支払(158百万円)等により449百万円の資金を使用いたしましたが、いずれも資本効率の向上や株主還元を念頭に置いたものであり、健全な財務基盤のもとで適切に実施しております。
今後も当社グループは、事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、営業活動によるキャッシュ・フローを中心とした内部資金の活用を基本とし、必要に応じて金融機関からの借入等の外部調達も組み合わせながら、柔軟かつ効率的な資金運用を図ってまいります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
研究開発活動 6【研究開発活動】
 該当事項はありません。
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
 当連結会計年度に実施しました設備投資は総額108百万円となりました。
主な内訳は、以下のとおりであります。
(リカレント教育) ・オンライン学習システムの開発38百万円(プラットフォームサービス) ・アオバジャパン・インターナショナルスクール光が丘2階教室遮音対策10百万円なお、設備投資額には、資産除去債務に対応する除去費用の資産計上額は含まれておりません。
また、当連結会計年度において重要な設備の除却、売却等はありません。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
(1)提出会社2025年3月31日現在 事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(人)建物及び構築物工具、器具及び備品土地(面積㎡)ソフトウエア合計本社(東京都千代田区)・リカレント教育・プラットフォームサービス・その他事務所、スタジオ設備、賃貸不動産148,623[5,287]17,367605,006(357.60)[33,756]-770,997[39,044]10
(2)麹町オフィス(東京都千代田区)事務所設備22,85317,089-113,182153,124125(40)研修所(長野県茅野市)リカレント教育建物1,406178--1,585-研修所(静岡県熱海市)リカレント教育土地・建物185,8055,7188,570(1,000.08)-200,095-(注)1.麹町オフィスについては他の者から建物賃借を受けており、その賃借料は月額3,025千円であります。
麹町オフィス2025年3月期支払賃借料36,309千円面積 606.25㎡2.本社の建物及び土地の一部を賃貸しております。
賃貸している建物及び土地の金額は[内書]しております。
3.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(アルバイト、パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含んでおります。
)は、( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。
(2)国内子会社2025年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品土地(面積㎡)その他合計㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズ光が丘キャンパス(東京都練馬区)プラットフォームサービス校舎337,055-20,505-6,560364,12187(31)目黒キャンパス(東京都目黒区)校舎8,608-505--9,11415(3)文京キャンパス(東京都文京区)校舎229,829-22,487-162252,47929(-)晴海キャンパス(東京都中央区)校舎27,91102,545-8230,53824(12)早稲田キャンパス(東京都新宿区)校舎25,4100760--26,17018(21)中野キャンパス(東京都中野区)校舎34,4993883,013--37,90124(14)用賀キャンパス(東京都世田谷区)校舎59,1951,8765,063--66,13620(13)麻布キャンパス(東京都港区)校舎2,88800--2,88813(-)ムサシインターナショナル・スクール(東京都三鷹市)校舎70,4309371,576176,000(455.56)-248,94343(24)(注)1.帳簿価額のうち「その他」は、建設仮勘定、及び無形固定資産(のれんを除く)の合計であります。
2.資産除去債務に対応する除去費用の資産計上額は含まれておりません。
3.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(アルバイト、パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含んでおります。
)は、( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
(1)重要な設備の新設2025年3月31日現在 会社名事業所名所在地セグメントの名称設備の内容投資予定金額資金調達方法着手及び完了予定完成後の増加能力総額(千円)既支払額(千円)着手完了提出会社麹町オフィス東京都千代田区・リカレント教育・プラットフォームサービス・その他オンライン学習システム58,503-自己資金2025.42026.3(注)スタジオ収録用周辺機器11,880-自己資金2025.42025.6(注)(注)完成後の増加能力は合理的に算出することが困難なため、記載を省略しております。
(2)重要な設備の改修2025年3月31日現在 会社名事業所名所在地セグメントの名称設備の内容投資予定金額資金調達方法着手及び完了予定完成後の増加能力総額(千円)既支払額(千円)着手完了提出会社本社東京都千代田区・リカレント教育・プラットフォームサービス・その他本社ビルの改修29,350-自己資金2025.112025.12(注)(注)完成後の増加能力は合理的に算出することが困難なため、記載を省略しております。
(3)重要な設備の除却等 該当事項はありません。
設備投資額、設備投資等の概要108,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況44
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況9
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況6,232,000
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式を保有しておりません。
純投資目的以外の目的である投資株式は、当社の教育プログラムで学んだ成果を活かしてニュービジネスにチャレンジする起業家に対し事業創出のための後押しを目的として出資する、スタートアップ起業家支援プロジェクト「背中をポンと押すファンド(略称:SPOF)」(2008年6月より実施)を通じて取得したものであります。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式ⅰ保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社の教育プログラムで学んだ成果を活かしてニュービジネスにチャレンジする起業家に対し事業創出のための後押しを目的として出資する、スタートアップ起業家支援プロジェクト「背中をポンと押すファンド(略称:SPOF)」(2008年6月より実施)を通じて出資した株式を保有しております。
SPOFは、当社の教育プログラムを受講した修了生を対象とし、事業計画の書類審査及び対面での審査会が行われ、SPOFの目的等と照らし出資の可否を判断しております。
また、新規出資がある場合には、対象会社、出資内容等について定期的に取締役会に報告しております。
ⅱ銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式298,487非上場株式以外の株式-- (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(千円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(千円)非上場株式--非上場株式以外の株式-- ⅲ特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額に関する情報該当事項はありません。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社29
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社8,487,000

Shareholders

大株主の状況 (6)【大株主の状況】
2025年3月31日現在
氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
大前 研一東京都千代田区4,800,30034.63
㈱日本カストディ銀行(信託E口)東京都中央区晴海1丁目8番12号1,200,0008.66
上原 俊彦東京都港区450,1003.25
久保 博昭東京都大田区240,0001.73
酒井 拓福岡県福岡市博多区227,2001.64
伊藤 泰史東京都文京区200,2001.44
宮本 雅史東京都目黒区198,0001.43
大西 寛兵庫県三田市171,5001.24
日森 潤千葉県柏市169,7001.22
村井 純東京都世田谷区166,0001.20計-7,823,00056.43(注)当社は株式給付信託(J-ESOP)を導入しており、
㈱日本カストディ銀行(信託E口)(以下「信託E口」という。)が当社株式1,200,000株を保有しております。信託E口が保有する当社株式については、自己株式に含めておりません。
株主数-金融機関3
株主数-金融商品取引業者17
株主数-外国法人等-個人34
株主数-外国法人等-個人以外24
株主数-個人その他3,432
株主数-その他の法人38
株主数-計3,548
氏名又は名称、大株主の状況村井 純
株主総利回り1
株主総会決議による取得の状況 (1)【株主総会決議による取得の状況】
 該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分株式数(株)価額の総額(円)当事業年度における取得自己株式--当期間における取得自己株式--(注)当期間における取得自己株式には、2025年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる株式は含まれておりません。

Shareholders2

自己株式の取得-60,160,000
自己株式の取得による支出、財務活動によるキャッシュ・フロー-265,845,000
発行済株式及び自己株式に関する注記 1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項 当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)発行済株式 普通株式14,264,100--14,264,100合計14,264,100--14,264,100自己株式 普通株式(注)1.2.767,376833,400-1,600,776合計767,376833,400-1,600,776(注)1.普通株式の自己株式数には、株式給付信託(J-ESOP)が保有する当社株式(当連結会計年度期首554,600株、当連結会計年度末1,200,000株)が含まれております。
2.普通株式の自己株式の株式数の増加833,400株は、株式給付信託(J-ESOP)による取得による増加645,400株、取締役会決議による自己株式の取得による増加188,000株であります。

Audit

監査法人1、連結有限責任監査法人トーマツ
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2025年6月25日株式会社Aoba-BBT 取締役会 御中 有限責任監査法人トーマツ  東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士鈴 木 基 之 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士中 川 満 美 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社Aoba-BBTの2024年4月1日から2025年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社Aoba-BBT及び連結子会社の2025年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
のれんの評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社Aoba-BBT(以下、会社という)は当連結会計年度の連結貸借対照表において、連結子会社に関するのれんを1,279,722千円計上しており、総資産の17.3%を占めている。
また、【注記事項】
(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、その主な内訳は、㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズに関するのれん828,742千円、㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックに関するのれん234,493千円、㈱Aoba-BBT Globalに関するのれん157,412千円であり、合計金額1,220,648千円はのれんの大部分を占めている。
 会社はのれんの評価に当たり、取得時の公正価値が毀損していないか確認したうえで、のれんが帰属する事業に関連する資産グループにのれんを加えたより大きな単位について、減損の兆候の識別を行っている。
また、減損の兆候があると判断されたのれんを含む資産グループについて、帳簿価額と割引前将来キャッシュ・フローを比較することにより減損の認識の判定を行う。
割引前将来キャッシュ・フローの見積りに使用した将来の事業計画に影響を与える重要な仮定は、顧客人数や顧客との契約単価の予測等である。
 以上のことから、のれんの評価は複雑であり、特に、将来キャッシュ・フローの見積りについては経営者の判断を伴うため不確実性が認められる。
したがって、より慎重な検討が必要であるため、当監査法人はのれんの評価を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
 当監査法人は、のれんの評価を検討するため主に以下の監査手続を実施した。
・のれんの評価プロセスに関する会社の内部統制を理解し、整備・運用状況の有効性を評価した。
・会社が作成したのれんの評価に関連する資料を入手し、当該資料に記載された財務情報の信頼性を検討した。
・のれんの評価にあたり、回収可能額を著しく低下させるような経営環境の変化、会社の計画等を把握するため、経営者等への質問、取締役会議事録や稟議書、関連資料等の閲覧等を実施した。
・のれんの評価については、回収可能性を著しく低下させるような重要な変化の有無を確かめるため、取得時に作成した事業計画と実績を比較検討した。
実績が計画を下回る場合には、取得時の超過収益力が毀損していないかどうか確かめるため、経営者等への質問及び関連資料を閲覧するとともに、将来キャッシュ・フローとの比較を実施した。
・将来キャッシュ・フローについては、経営者によって承認された事業計画との整合性を確かめた。
また、事業計画の精度を検討するため、過去の事業計画と実績の比較を実施した。
さらに、事業計画の仮定の合理性を検討するため、顧客人数や顧客との契約単価の予測等について、経営者等への質問や過去の実績との比較、判断根拠資料等の閲覧を実施した。
その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・ 連結財務諸表に対する意見表明の基礎となる、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、連結財務諸表の監査を計画し実施する。
監査人は、連結財務諸表の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、株式会社Aoba-BBTの2025年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。
当監査法人は、株式会社Aoba-BBTが2025年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。
財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
監査等委員会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。
内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。
内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。
・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、内部統制の監査を計画し実施する。
監査人は、内部統制報告書の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査等委員会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
<報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。
利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上 (注)1 上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2 XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
のれんの評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社Aoba-BBT(以下、会社という)は当連結会計年度の連結貸借対照表において、連結子会社に関するのれんを1,279,722千円計上しており、総資産の17.3%を占めている。
また、【注記事項】
(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、その主な内訳は、㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズに関するのれん828,742千円、㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックに関するのれん234,493千円、㈱Aoba-BBT Globalに関するのれん157,412千円であり、合計金額1,220,648千円はのれんの大部分を占めている。
 会社はのれんの評価に当たり、取得時の公正価値が毀損していないか確認したうえで、のれんが帰属する事業に関連する資産グループにのれんを加えたより大きな単位について、減損の兆候の識別を行っている。
また、減損の兆候があると判断されたのれんを含む資産グループについて、帳簿価額と割引前将来キャッシュ・フローを比較することにより減損の認識の判定を行う。
割引前将来キャッシュ・フローの見積りに使用した将来の事業計画に影響を与える重要な仮定は、顧客人数や顧客との契約単価の予測等である。
 以上のことから、のれんの評価は複雑であり、特に、将来キャッシュ・フローの見積りについては経営者の判断を伴うため不確実性が認められる。
したがって、より慎重な検討が必要であるため、当監査法人はのれんの評価を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
 当監査法人は、のれんの評価を検討するため主に以下の監査手続を実施した。
・のれんの評価プロセスに関する会社の内部統制を理解し、整備・運用状況の有効性を評価した。
・会社が作成したのれんの評価に関連する資料を入手し、当該資料に記載された財務情報の信頼性を検討した。
・のれんの評価にあたり、回収可能額を著しく低下させるような経営環境の変化、会社の計画等を把握するため、経営者等への質問、取締役会議事録や稟議書、関連資料等の閲覧等を実施した。
・のれんの評価については、回収可能性を著しく低下させるような重要な変化の有無を確かめるため、取得時に作成した事業計画と実績を比較検討した。
実績が計画を下回る場合には、取得時の超過収益力が毀損していないかどうか確かめるため、経営者等への質問及び関連資料を閲覧するとともに、将来キャッシュ・フローとの比較を実施した。
・将来キャッシュ・フローについては、経営者によって承認された事業計画との整合性を確かめた。
また、事業計画の精度を検討するため、過去の事業計画と実績の比較を実施した。
さらに、事業計画の仮定の合理性を検討するため、顧客人数や顧客との契約単価の予測等について、経営者等への質問や過去の実績との比較、判断根拠資料等の閲覧を実施した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結  監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結のれんの評価
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結  株式会社Aoba-BBT(以下、会社という)は当連結会計年度の連結貸借対照表において、連結子会社に関するのれんを1,279,722千円計上しており、総資産の17.3%を占めている。
また、【注記事項】
(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、その主な内訳は、㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズに関するのれん828,742千円、㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックに関するのれん234,493千円、㈱Aoba-BBT Globalに関するのれん157,412千円であり、合計金額1,220,648千円はのれんの大部分を占めている。
 会社はのれんの評価に当たり、取得時の公正価値が毀損していないか確認したうえで、のれんが帰属する事業に関連する資産グループにのれんを加えたより大きな単位について、減損の兆候の識別を行っている。
また、減損の兆候があると判断されたのれんを含む資産グループについて、帳簿価額と割引前将来キャッシュ・フローを比較することにより減損の認識の判定を行う。
割引前将来キャッシュ・フローの見積りに使用した将来の事業計画に影響を与える重要な仮定は、顧客人数や顧客との契約単価の予測等である。
 以上のことから、のれんの評価は複雑であり、特に、将来キャッシュ・フローの見積りについては経営者の判断を伴うため不確実性が認められる。
したがって、より慎重な検討が必要であるため、当監査法人はのれんの評価を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結【注記事項】
(重要な会計上の見積り)
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結  当監査法人は、のれんの評価を検討するため主に以下の監査手続を実施した。
・のれんの評価プロセスに関する会社の内部統制を理解し、整備・運用状況の有効性を評価した。
・会社が作成したのれんの評価に関連する資料を入手し、当該資料に記載された財務情報の信頼性を検討した。
・のれんの評価にあたり、回収可能額を著しく低下させるような経営環境の変化、会社の計画等を把握するため、経営者等への質問、取締役会議事録や稟議書、関連資料等の閲覧等を実施した。
・のれんの評価については、回収可能性を著しく低下させるような重要な変化の有無を確かめるため、取得時に作成した事業計画と実績を比較検討した。
実績が計画を下回る場合には、取得時の超過収益力が毀損していないかどうか確かめるため、経営者等への質問及び関連資料を閲覧するとともに、将来キャッシュ・フローとの比較を実施した。
・将来キャッシュ・フローについては、経営者によって承認された事業計画との整合性を確かめた。
また、事業計画の精度を検討するため、過去の事業計画と実績の比較を実施した。
さらに、事業計画の仮定の合理性を検討するため、顧客人数や顧客との契約単価の予測等について、経営者等への質問や過去の実績との比較、判断根拠資料等の閲覧を実施した。
その他の記載内容、連結 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、連結 <報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。

Audit1

監査法人1、個別有限責任監査法人トーマツ
独立監査人の報告書、個別 独立監査人の監査報告書 2025年6月25日株式会社Aoba-BBT 取締役会 御中 有限責任監査法人トーマツ  東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士鈴 木 基 之 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士中 川 満 美 <財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社Aoba-BBTの2024年4月1日から2025年3月31日までの第27期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社Aoba-BBTの2025年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
関係会社株式の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社Aoba-BBT(以下、会社という)は当事業年度の貸借対照表において、関係会社株式を1,141,791千円計上しており、総資産の27.6%を占めている。
また、【注記事項】
(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、その主な内訳は、㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックに関する投資427,607千円、㈱Aoba-BBT Globalに関する投資352,381千円、㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズに関する投資252,421千円であり、合計金額1,032,411千円は関係会社株式の大部分を占めている。
 会社は、関係会社株式については、取得原価をもって貸借対照表価額とし、関係会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下した場合には、回復可能性が十分な証拠によって裏付けられる場合を除き、減損処理を行う。
 会社は、減損判定の基礎となる実質価額の算定にあたって、買収等により取得した関係会社の純資産額に超過収益力を反映しており、超過収益力は取得時の事業計画と実績及び将来キャッシュ・フローを比較することにより評価している。
将来キャッシュ・フローの見積りに使用した将来の事業計画に影響を与える重要な仮定は、顧客人数や顧客との契約単価の予測等である。
 以上のことから、関係会社株式の評価は複雑であり、特に、将来キャッシュ・フローの見積りについては経営者の判断を伴うため不確実性が認められる。
したがって、より慎重な検討が必要であるため、当監査法人は関係会社株式の評価を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
 当監査法人は、関係会社株式の評価を検討するため主に以下の監査手続を実施した。
・関係会社株式の評価プロセスに関する会社の内部統制を理解し、整備・運用状況の有効性を評価した。
・関係会社株式の実質価額の算定基礎となる各社の財務情報について実施した監査手続とその結果に基づき、当該財務情報の信頼性を検討した。
・会社による関係会社株式の評価結果の妥当性を検討するため、各関係会社株式の帳簿残高を各社の実質価額と比較検討した。
 なお、関係会社株式の実質価額に反映された超過収益力は連結財務諸表上の「のれん」として計上されることから、超過収益力の評価に当たり、当監査法人は、連結財務諸表に係る監査報告書における監査上の主要な検討事項「のれんの評価」に記載の監査上の対応を実施した。
その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。
利害関係会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上 (注)1 上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2 XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
関係会社株式の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社Aoba-BBT(以下、会社という)は当事業年度の貸借対照表において、関係会社株式を1,141,791千円計上しており、総資産の27.6%を占めている。
また、【注記事項】
(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、その主な内訳は、㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックに関する投資427,607千円、㈱Aoba-BBT Globalに関する投資352,381千円、㈱アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズに関する投資252,421千円であり、合計金額1,032,411千円は関係会社株式の大部分を占めている。
 会社は、関係会社株式については、取得原価をもって貸借対照表価額とし、関係会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下した場合には、回復可能性が十分な証拠によって裏付けられる場合を除き、減損処理を行う。
 会社は、減損判定の基礎となる実質価額の算定にあたって、買収等により取得した関係会社の純資産額に超過収益力を反映しており、超過収益力は取得時の事業計画と実績及び将来キャッシュ・フローを比較することにより評価している。
将来キャッシュ・フローの見積りに使用した将来の事業計画に影響を与える重要な仮定は、顧客人数や顧客との契約単価の予測等である。
 以上のことから、関係会社株式の評価は複雑であり、特に、将来キャッシュ・フローの見積りについては経営者の判断を伴うため不確実性が認められる。
したがって、より慎重な検討が必要であるため、当監査法人は関係会社株式の評価を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
 当監査法人は、関係会社株式の評価を検討するため主に以下の監査手続を実施した。
・関係会社株式の評価プロセスに関する会社の内部統制を理解し、整備・運用状況の有効性を評価した。
・関係会社株式の実質価額の算定基礎となる各社の財務情報について実施した監査手続とその結果に基づき、当該財務情報の信頼性を検討した。
・会社による関係会社株式の評価結果の妥当性を検討するため、各関係会社株式の帳簿残高を各社の実質価額と比較検討した。
 なお、関係会社株式の実質価額に反映された超過収益力は連結財務諸表上の「のれん」として計上されることから、超過収益力の評価に当たり、当監査法人は、連結財務諸表に係る監査報告書における監査上の主要な検討事項「のれんの評価」に記載の監査上の対応を実施した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別  監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、個別関係会社株式の評価
その他の記載内容、個別 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、個別 <報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。

BS資産

仕掛品34,056,000
その他、流動資産16,267,000
建物及び構築物(純額)1,317,529,000
機械装置及び運搬具(純額)3,334,000
工具、器具及び備品(純額)40,354,000
土地613,577,000
建設仮勘定5,140,000
有形固定資産1,017,760,000
ソフトウエア113,182,000
無形固定資産158,511,000
投資有価証券8,487,000