財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2025-06-25
英訳名、表紙AOKI Holdings Inc.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長  田 村 春 生
本店の所在の場所、表紙神奈川県横浜市都筑区葛が谷6番56号
電話番号、本店の所在の場所、表紙横浜 045(941)1888(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2 【沿革】
前会長青木拡憲は、1958年より個人営業にて紳士服の販売を行っておりましたが、企業基盤を強化するため、1965年7月、株式会社洋服の青木(現在 株式会社アニヴェルセルHOLDINGS 有価証券の保有等)を設立し、業容の拡大を図ってまいりました。
その後、紳士服専門店業界において、消費者の求める商品を手頃な価格で提供するためには、素材段階を含む自社企画商品導入による商品力の強化及び郊外型標準店方式に基づく多店舗展開による営業力の強化が必要であるとの認識に基づき、1976年8月21日、株式会社アニヴェルセルHOLDINGSの販売部門を引き継ぎ、長野県長野市においてアオキファッション販売株式会社の商号をもって、当社が設立されたものです。
会社設立後、現在までの企業集団の沿革は次のとおりです。
年月沿革1976年8月アオキファッション販売株式会社設立(資本金10百万円)。
株式会社アニヴェルセルHOLDINGSより7店舗を引き継ぎ、紳士服及び服飾品の販売を開始。
1979年12月郊外型標準店舗第1号店として、長野南高田店を開設。
これより当社のチェーン展開が本格化する。
1980年10月首都圏進出の本格的な1号店として、海老名店を開設。
1984年10月素材段階からの自社企画商品の開発(織る、縫う、売る)体制の充実を図るため、毛織産地の愛知県一宮市に商品本部開設。
1985年9月株式会社アオキインターナショナルに商号変更。
1986年11月本社を神奈川県横浜市都筑区に移転。
1987年4月当社株式を「社団法人日本証券業協会東京地区協会」に店頭売買銘柄として登録、株式を公開。
1989年5月東京証券取引所市場第二部へ上場。
1991年9月東京証券取引所市場第一部へ上場。
1992年2月大阪証券取引所市場第一部へ上場。
1992年9月トータルコーディネートブランド「レ・ミュー」を開発、販売開始。
1992年10月愛知県尾西市に商品センター「FRC(ファッションリザーブセンター)」竣工。
1993年10月都心型店舗として新宿西口本店、東口店を同時に開設。
1997年9月厳選素材を使用し、最上級グレードの縫製による新ブランド「ベルモーレ」を企画、発売。
1998年11月新業態として、ウエディングと記念日のテーマプラザ「アニヴェルセル表参道」を開設。
1999年3月パリコレクションデザイナー島田順子氏と提携し、初のメンズコレクション「ジュンコ・シマダ・JS・オム」を発売。
2000年10月関連事業部の一部を100%子会社株式会社ヴァリック(連結子会社)として分社。
2000年11月メンズ事業の次世代型ニュー・スーツショップ「スーツダイレクト」を開設。
2002年10月アニヴェルセル株式会社(旧 株式会社ラヴィス)との業務・資本提携に伴い、第三者割当増資を引き受け、子会社とする。
2003年8月株式会社トリイとの業務・資本提携に伴い、株式を取得し子会社とする。
2003年12月連結子会社の株式会社ヴァリックがジャスダック市場へ上場。
2004年10月スーツダイレクトは、レディースとカジュアルを加え、新たなスタイリングを提案するトータルコーディネートショップ「ORIHICA(オリヒカ)」として進化。
2005年10月連結子会社の株式会社トリイと合併。
2005年12月アニヴェルセル株式会社(旧 株式会社ラヴィス)がジャスダック市場へ上場。
2006年4月株式会社AOKIホールディングスに商号変更。
2006年11月本店所在地を東京都港区北青山に移転。
2007年4月株式会社エムエックス(旧 株式会社マルフル)の株式を取得し、子会社とする。
2008年4月アニヴェルセル株式会社(旧 株式会社ラヴィス)と株式会社ヴァリックを株式交換により完全子会社化するとともに、ファッション事業を株式会社AOKIと株式会社オリヒカに会社分割し、純粋持株会社体制に移行。
2009年10月株式会社AOKIが株式会社エムエックスを吸収合併。
2010年4月株式会社AOKIが株式会社オリヒカを吸収合併。
2011年7月本店所在地を神奈川県横浜市都筑区に移転。
2019年10月株式会社ヴァリックを株式会社快活フロンティアに商号変更。
2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。
2022年6月株式会社ランシステムとの資本業務提携並びに第三者割当増資引受及び株式譲受により、同社並びに同社の連結子会社を子会社とする。
2025年3月2025年3月31日現在店舗数 ファッション事業603店舗、エンターテイメント事業768店舗、アニヴェルセル・ブライダル事業10店舗。
事業の内容 3 【事業の内容】
当社グループは、当社、連結子会社5社、非連結子会社2社、持分法非適用関連会社4社及びその他の関係会社2社で構成され、ファッション事業、エンターテイメント事業、アニヴェルセル・ブライダル事業及び不動産賃貸事業を主な内容として事業活動を展開しております。
なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。
当社グループの事業に関わる位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりです。
(1) ファッション事業株式会社AOKIは、主に郊外のロードサイドにチェーンストア方式で紳士服、婦人服及び服飾品並びにファッション商品を販売する小売専門店「AOKI」、また、ショッピングセンターを中心に20代から40代のメンズ及びレディースをターゲットに、ビジネス&ビジカジの新たなスタイリングを提案する「ORIHICA」を展開しております。

(2) エンターテイメント事業株式会社快活フロンティアは、「オンを楽しむ、オフを楽しむ、みんなの生きがいでありたい」をコンセプトにリゾートアイランドのバリ島をイメージし、時代にあった空間を提供する複合カフェ「快活CLUB」及び24時間型フィットネスジム「FiT24」並びに南仏にある地上の楽園と呼ばれるコート・ダジュールをテーマに、カラオケルーム「コート・ダジュール」を運営しております。
株式会社ランシステムは、主に複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」を運営しております。
(3) アニヴェルセル・ブライダル事業アニヴェルセル株式会社は、結婚式を通じて感動とうっとりするサービスをご提供するゲストハウススタイルの挙式披露宴施設を展開しております。
また、アニヴェルセル表参道は、記念日をコンセプトに誕生しチャペルやパーティースペースのほか、パリスタイルのカフェを併設しております。
(4) 不動産賃貸事業当社は、主にグループの閉店店舗をグループ内及び外部へ賃貸すること並びに各事業だけで使用することが難しい大型物件を当社で賃借し、グループ内外へ賃貸する事業等を行っております。
(5) その他の事業その他の関係会社の株式会社アニヴェルセルHOLDINGSは、有価証券の保有等を行っており、関連会社の青木情報開発株式会社は、損害保険の代理事業を行っております。
事業の系統図は次のとおりです。
その他連結子会社1社その他非連結子会社2社その他持分法非適用関連会社3社他その他の関係会社1社 
関係会社の状況 4 【関係会社の状況】
名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有(又は被所有)割合(%)関係内容(連結子会社) ㈱AOKI
(注)2横浜市都筑区100ファッション事業100.0役員の兼任あり。
当社から土地・建物を賃借。
当社からの債務保証あり。
経営管理及び管理業務等の役務提供を受けております。
㈱快活フロンティア横浜市都筑区100エンターテイメント事業100.0役員の兼任あり。
土地・建物を賃貸借。
当社からの借入金・債務保証あり。
経営管理及び管理業務等の役務提供を受けております。
アニヴェルセル㈱横浜市都筑区100アニヴェルセル・ブライダル事業100.0役員の兼任あり。
当社から土地・建物を賃借。
当社からの借入金あり。
経営管理及び管理業務等の役務提供を受けております。
㈱ランシステム
(注)3横浜市都筑区100エンターテイメント事業57.1役員の兼任あり。
当社から建物を賃借。
その他1社―――――(その他の関係会社) ㈱アニヴェルセルHOLDINGS東京都港区100その他の事業(38.6)役員の兼任あり。
その他1社―――――
(注) 1.主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。
2.特定子会社に該当しております。
3.有価証券報告書の提出会社です。
4.株式会社AOKI及び株式会社快活フロンティアについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。
)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等㈱AOKI㈱快活フロンティア (1)売上高103,481百万円72,580百万円
(2)経常利益8,771〃5,092〃 (3)当期純利益5,520〃2,195〃 (4)純資産額71,778〃5,869〃 (5)総資産額102,523〃62,121〃
従業員の状況 5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況2025年3月31日現在セグメントの名称従業員数(名)ファッション事業1,853(1,804)エンターテイメント事業638(4,030)アニヴェルセル・ブライダル事業460(185)全社(共通)147(57)合計3,098(6,076)
(注) 1.従業員数は、就業人員数を表示しております。
2.従業員数欄の(外書)は、契約社員、パート・アルバイト社員(1日8時間換算)の年間平均雇用人員です。
3.不動産賃貸事業の従業員数は、全社(共通)に含めて記載しております。
4.全社(共通)は、提出会社の管理部門等の従業員です。

(2) 提出会社の状況2025年3月31日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)14745.07.57,483(57)
(注) 1.従業員数は、就業人員数を表示しております。
2.従業員数欄の(外書)は、契約社員、パート・アルバイト社員(1日8時間換算)の年間平均雇用人員です。
3.従業員は、全社(共通)のセグメントであり、管理部門等に所属しております。
(3) 労働組合の状況当社グループにおいて、当社、株式会社AOKI及び株式会社快活フロンティアの労働組合はAOKIグループユニオンであり、UAゼンセン流通部門専門店部会に加盟しております。
また、アニヴェルセル株式会社及び株式会社ランシステムは、労働組合は結成されておりません。
なお、労使関係についてはそれぞれ円滑な関係にあり、特記すべき事項はありません。
(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率① 提出会社当事業年度補足説明管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1)男性労働者の育児休業取得率(%)(注2)労働者の男女の賃金の差異(%)(注1)全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者15.6100.065.867.059.7―
(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。
② 連結子会社当事業年度補足説明 管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1)男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%)(注1)全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者 全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者㈱AOKI5.2―86.0―(注1)41.062.384.0―㈱快活フロンティア1.9―63.6100.0(注1)88.177.3102.2―アニヴェルセル㈱8.0116.7――(注2)67.066.1103.3―㈱ランシステム0.0――――69.170.493.9―
(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。
(1) 経営方針当社グループは、「社会性の追求」、「公益性の追求」、「公共性の追求」の3つの経営理念を追求することを基本に、「人々の喜びを創造する」を事業コンセプトとして、年齢・性別に関係なくすべての個人消費者を対象に時代に合った様々な商品とサービスをお値打ちな価格で提供してまいります。
これにより、お客様や株主の皆様からの信頼と期待に応えてまいりたいと考えております。

(2) 経営環境① 企業構造 当社グループは、各事業会社が自主自立で業務運営を行っており、お客様のニーズへの対応と効率的な経営を推進すべく、当社がサポートする体制としております。
これらの事業をポートフォリオ経営によって、グループ全体で安定的な成長を目指してまいります。
② 市場環境 すべての事業は国内で展開しており、人口動態や高齢化が進むなかで様々な切り口によるシェア拡大と新たな事業の創造により業績の向上を目指しております。
 ファッション事業では、ビジネススタイルのカジュアル化やコロナ禍以降における生活様式の変化等が急速に進んでいると認識しており、コロナ禍の反動等により一時的にスーツの販売着数は横這い程度となりましたが、当期は大きく減少し中長期的にも年々減少傾向となると考えております。
 エンターテイメント事業の複合カフェ及びカラオケの市場は、近年横這いから縮小傾向、フィットネスは健康志向の強まり等により拡大傾向となっております。
快活CLUBは、今後業態を進化させながら新規出店等によって市場・シェアの拡大を目指しており、24時間型フィットネスジムのFiT24は単独店やファッション事業のAOKIとの併設店を展開しております。
 アニヴェルセル・ブライダル事業における市場は、婚姻組数が減少傾向にあるなかで、挙式スタイルの急速な変化による挙式・披露宴の多様化や少人数化が定着しつつあると認識しております。
市場のニーズを踏まえて周辺事業の展開を拡大してまいります。
 不動産賃貸事業は、大手企業や補助的な事業としている企業など多くの企業で行われておりますが、当社グループの多店舗展開でのスクラップ後の有効活用等も含め一定の需要を見込んでおります。
③ 競合他社の状況 各事業において、それぞれ国内展開が中心であり市場の縮小に対応すべく、コアなビジネスの深耕と同時に周辺事業への拡大が進んでおります。
④ 主要商品・サービスの内容   ファッション事業は、スーツを中心としたメンズ・レディース衣料の販売を行っており、機能性商品や環境に配慮した商品の開発が進んでおりますが、市場環境の変化に対応した商品群の開発や提案を強化しております。
 エンターテイメント事業の快活CLUB及び自遊空間は、時間消費型施設であり鍵付完全個室など業態が進化しており、快活CLUBでは従来の複合カフェからビジネスのニーズに対応した「シェアリングスペース」の利用促進にも力を入れております。
また、24時間型フィットネスジム「FiT24」の展開も快活CLUBに併設し相互利用の特典により差別化が図られており、他事業との併設や単独展開も進めております。
カラオケのコート・ダジュールは、南フランスのコート・ダジュールをコンセプトとした雰囲気や清潔感で女性やファミリー層にご支持いただいております。
 アニヴェルセル・ブライダル事業は、邸宅式結婚式場(ゲストハウスウエディング)を展開しており、貸切感のある施設と自由にアレンジできる個性的な演出やサービスが特徴となっております。
 不動産賃貸事業は、多店舗展開している当社グループ店舗の閉店後の物件の賃貸及びビル一棟を賃借し当社グループ内外に賃貸するサービスを行っております。
⑤ 顧客基盤 各事業が個人のお客様であり、それぞれ特徴的な年齢層や性別を持っております。
ファッション事業は各年代が概ね均一的に存在しており、エンターテイメント事業は20代から30代が中心で複合カフェは8割程度が男性です。
また、顧客名簿は他社に比べて年代の幅が広く、定期的に名簿をメンテナンスすることでクリーンなものとなっており、今後の事業に活用できる強みがあると認識しております。
⑥ 販売網 ファッション事業は、リアル店舗が中心で市場の縮小やお客様の動向に対応すべく店舗網の見直しやネットとの融合を進めております。
 エンターテイメント事業の快活CLUBは、郊外展開から都心展開も増加しており販売網を拡大しております。
FiT24は出店形態や業態の見直しを進めております。
⑦ その他 各事業において、時代の変化や効率化に対応し、キャッシュレスへの対応や入退店の自動化を推し進める一方、グループの強みである接客技術の向上や人財教育にも注力しております。
(3) 目標とする経営指標当社は、2024年5月10日に2025年3月期を初年度とする中期経営計画を策定・開示しており、初年度の実績及び目標は下記のとおりです。
2025年3月期実績2027年3月期目標売上高1,926億円2,000億円営業利益156億円180億円営業利益率8.1%9.0%ROIC6.0%6.7%ROE6.9%7.0%EPS113.89円120.00円PBR0.8倍1.0倍グループ全店舗数(直営)1,332店1,434店 なお、中期経営計画書において、10年後のありたい姿として営業利益300億円、ROE10%以上、EPS180円以上を掲げております。
中期経営計画2024-2026年度はホームページで開示しておりますのでご参照ください。
https://ir.aoki-hd.co.jp/ja/ir/irfiling/management-plan.html (4) 中長期的な経営戦略設備投資は営業キャッシュ・フロー内で実施することを基本に、ファッション事業、エンターテイメント事業、アニヴェルセル・ブライダル事業及び不動産賃貸事業等について、市場環境やライフスタイルの変化に対応した商品及びサービスの提供を行い、グループとしてのシナジーを高めながら質の高い安定成長を図ってまいります。
 ファッション事業は、ビジネススタイルやニーズに対応した業態の進化を図り、店舗網の見直し、ニーズ・ウォンツの変化に対応した商品開発及び働く女性のための商品の拡充を行い商品構成をビジネス40%、レディース30%、カジュアル30%を目指してまいります。
また、オンラインショップの強化等により新たな市場を創造し、安定的な成長を目指してまいります。
 エンターテイメント事業は、お客様のニーズに対応した新たなコンテンツの導入とお客様層の拡大、また、業態の進化と新たな業態開発を継続的に行い積極的な新規出店により市場の拡大を目指してまいります。
アニヴェルセル・ブライダル事業は、基幹店を中心にアニヴェルセルのブランドエクイティの更なる向上、時代の変化に対応した業態の進化及びブライダルから広がる新たな商品やMICE事業など新たなサービスの拡充と開発を進めてまいります。
  不動産賃貸事業は、グループ外への賃貸の拡大に向けて大型物件にも対応してまいります。
当社グループは、「人々の喜びを創造する」を事業コンセプトとして、お客様に感動する商品とサービスを提供し続けること、また、グループとしての機動性向上と効率化を推進し、シナジーを最大限に高めることにより、企業価値の向上を目指してまいります。
(5) 対処すべき課題 今後の見通しにつきましては、エネルギーコストや原材料価格高騰による物価上昇、米国の関税政策の動向の影響等、先行きは不透明な状況が続くものと思われます。
このような環境のなかで、引き続き市場環境やライフスタイルの変化に対応した商品及びサービスの提供を行い、それぞれの事業において新たな価値の創造を継続するとともに、各事業間におけるシナジーを高めグループとしての企業価値の向上を図ってまいります。
 ファッション事業では、LIFE & WORK STYLE(ライフ&ワークスタイル)のAOKI・ORIHICAとして、カジュアルやレディース商品を拡充し提案を強化するとともに、DX等を推進し店舗オペレーションの効率化により営業効率の改善を図ってまいります。
新規出店は、引き続きORIHICAの出店を強化し、17店舗を予定しております。
 エンターテイメント事業は、鍵付き完全個室店舗の拡大を推進するとともに、様々なコンテンツや新サービスを導入し幅広いお客様層のニーズにお応えしてまいります。
また、引き続き省人化を推進することで店舗オペレーションの効率化に注力してまいります。
新規出店は快活CLUB、コート・ダジュール及びFiT24あわせて30店舗を予定しております。
 アニヴェルセル・ブライダル事業は、基幹店である表参道店とみなとみらい横浜店のさらなる強化を図るとともに、店舗運営の効率化・標準化を推進し営業効率の改善を図ってまいります。
また、企業イベントやパーティー利用など新たな需要の取込みを強化してまいります。
 以上の諸施策を確実に実施し、業績の向上に全力を挙げて邁進してまいります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組みは次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
当社グループは、1958年の創業以来、「社会性の追求」、「公益性の追求」、「公共性の追求」という3つの経営理念の実践を通じて経営課題に取り組んでいます。
これからもAOKIグループの経営理念を基本とし、以下の7つのサステナビリティ方針を策定し、社会課題の解決と企業価値向上の両立を目指します。
1.お客様満足、社会課題解決に資する商品・サービスの提供により社会価値を創造します。
2.多様性を尊重し、企業活動に関わるすべての人々に、安心して活躍できる場を提供します。
3.ステークホルダーとの良好な関係を基本に、持続的な成長を目指し、その成果を社会に還元します。
4.法令を遵守し、規範に基づいた公正な取引により、お客様、お取引先様との良好な関係を維持します。
5.地域における学校・大学との連携や次世代の人財育成などを通じ、地域社会の発展に寄与します。
6.商品・サービスを通じた再資源化、廃棄ロス低減の取組みにより、環境負荷の最小化、地域環境の維持に貢献します。
7.企業情報の適時・適切な開示と対話を通じて、株主・投資家の皆様の信頼に応えます。
当社グループは、SDGsをはじめとした国内外のイニシアティブやステークホルダーの皆様からのご期待、当社グループとしてのありたい姿などを踏まえ、下記の6つの重要課題(マテリアリティ)とKPI・目標数値を策定し、達成に向けて取り組んでおります。
今後も、これらに基づいて事業活動を通じた取組みをさらに推進し、当社グループの中長期的価値を向上させるとともに、社会全体の持続的成長に貢献してまいります。
マテリアリティKPI2030年度の目標業態開発・イノベーション商品・サービスを通じた新たな価値の提供を環境配慮型商品の開発・発売件数累計 50件人 財一人ひとりに働きやすさ・やりがいを女性管理職比率20%以上 (課長職相当以上)正社員一人当たり教育訓練費80千円以上従業員エンゲージメントスコア65%以上ストレスチェック結果高ストレス率6.0%未満環 境地球環境に優しさをCO2排出量(Scope1+2)1店舗当たり50%削減(49.5t-CO2/店)地域社会地域に活気と発展を地域貢献活動の実施継続実施人 権責任あるサプライチェーンをCSR基準書の締結数100工場以上ガバナンスより健全な経営体制をコンプライアンス学習会の受講人数全グループ社員通報窓口の認知度100% その他「AOKIグループのサステナビリティ」は当社ホームページ内に記載しておりますのでご参照ください。
(https://ir.aoki-hd.co.jp/ja/esg/index.html、以下、「同URL」といいます。
) (1) ガバナンス当社グループは、以下の体制によりリスク及び機会に対する課題の進捗状況を監視し、推進する体制としております。
サステナビリティ経営体制は以下のとおりです。
具体的には、代表取締役社長が委員長となり、当社取締役、部門長及びグループ各社社長をメンバーとし、サステナビリティ推進室が事務局として、基本的には年2回(当期においては2024年6月及び11月に開催)のサステナビリティ委員会を開催し、6月及び11月の委員会では2024年3月期及び2025年3月期上期のグループ各社の取組みやKPIの実績等について、加えて、11月の委員会ではCO2削減方針について報告及び議論が行われました。
その後取締役会へ報告し、取締役会はその対応等についてモニタリングを行っており、必要に応じて指示を行いました。
また、サステナビリティ推進室は、各社メンバーとは2か月に一度テーマを決め、その進捗や新たな課題等について確認、対応を行っております。

(2) 戦略「AOKIグループのサステナビリティ」として重要な課題を6つ掲げておりますが、特に「環境(気候変動)」及び「人財」が重要であると認識しております。
① 環境(気候変動)については、考え方と活動方針を定めており下記の「(4) 指標及び目標」を掲げております。
  TCFDの枠組みにも賛同し、その対応についてサステナビリティ委員会で議論しております。
また、前期よりScope1.2の排出量に加えScope3の排出量を算定し開示しており、さらに当期よりCDP(気候変動分野)の質問書にも回答しB-のスコアを取得いたしました。
  気候変動の影響を背景とした温室効果ガス排出に関する規制強化や、再生可能エネルギーへの転換、消費者の消費志向の変化などは、当社グループの事業や財務に影響を及ぼす可能性があります。
現時点で当社グループへの影響が大から中程度と想定されるリスク・機会については以下のとおりです。
ア リスク種類内容当社及び各事業が認識しているリスク影響AOKI-HDファッションエンターテイメントブライダル移行 リスク政策・法規制炭素税・カーボンプライシングなど、規制強化による店舗運営コスト増―●●●大商品素材、材料(プラスチック等)に関する使用規制による商品、サービス提供の制約―●●●中技術環境対応素材の導入遅れ、切替に伴うコスト増による対応商品販売機会の減少―●●―中市場重衣料など既存商品の需要減と温暖化に対応した商品開発の遅れによる顧客離れ―●――大食材調達の不安定化や、食材の原価上昇によるコスト増――●●中評判脱炭素への取組み、移行の遅れによる顧客の離反●●●●大取組みに対する投資家の評価低下による資金調達コスト増●―――中 物理的リスク急性異常気象の激甚化による店舗営業縮小及び生産地や物流網の混乱による販売機会の減少●●●●大慢性平均気温上昇に伴う光熱費等のコスト増と商品やサービスの需要減●●●●中 イ 機会種類当社及び各事業が認識しているリスク影響AOKI-HDファッションエンターテイメントブライダル資源の効率性リサイクルの活用原材料のリサイクルによるコストダウン・価値向上―●●●大エネルギー源火力発電エネルギーから再生可能エネルギーへのシフト再生可能エネルギー利用拡大によるコストダウン●●●●大製品・サービス低炭素・脱炭素に貢献し得る商品・サービスの開発・拡大サステナビリティに対応した新商品、新サービスの開発―●●●大市場新規市場や新興市場へのアクセス気候変動に対応した成長性の高い新ビジネスの事業ポートフォリオへの組入れや、新規市場進出の検討●―●―中レジリエンス(回復力)資源の代替・多様化代替原料開発と原料仕入先との提携強化―●●●大 その他「TCFD提言に基づく情報開示」は当社ホームページの同URL内に記載しておりますのでご参照ください。
当社グループは、気候変動の影響を踏まえて事業戦略と組織のレジリエンスを検討するため、TCFD提言に基づき更に深化したシナリオ分析を実施いたしました。
低炭素経済への移行が進む1.5℃シナリオと、GHG排出削減が十分に進まず気温の上昇が加速する4℃シナリオを想定し、それぞれのシナリオにおける事業環境の変化を分析した上で、気候変動リスクと機会を特定・評価し、対応策を検討しております。
なお、財務への影響・評価については、ファッション事業とエンターテイメント事業を対象といたしました。
1.5℃シナリオにおける主なリスクとして自社への炭素税課税によるコストの増加を特定した一方、4℃シナリオにおける主なリスクとして気候変動災害による自社拠点の事業停滞、停止に伴う売上高の減少を特定いたしました。
また、主な機会としてファッション事業における環境配慮製品の取扱いを拡大することに伴う売上高の拡大を特定しております。
現在開示に向けて準備を進めており、2025年8月末頃に発行予定の統合レポートに詳細を掲載する予定です。
② 人財や多様性(一人ひとりに働きやすさ・やりがいを)についても同様に、考え方と活動方針を定めており、下記の「(4) 指標と目標」を掲げております。
人材の育成方針は、それぞれが能力に応じてやりがいをもってチャレンジできる舞台を用意し、教育環境を整備して活躍していただくことです。
具体的には新卒の方には男女等を問わず新規プロジェクトや新規事業等に積極的に参画、中途採用者の方にはお持ちのスキルを最大限に活かせる職務にチャレンジしていただく適材適所の配置を行っております。
社内環境整備については、本社では各階層ごとに必要な能力と学習内容を明確にし、営業部門では各事業会社の教育体系に基づく学習を行い、それぞれライセンス制度により昇格基準を定めております。
その内容は学習管理システム内に「教育情報」として確認できる環境を整備しております。
また、育休・在宅勤務・有給休暇の取得や残業の削減を推進する方針であり、女性の育休は概ね取得できており、今後は男性の育休取得を推進するとともに、在宅勤務については、在宅手当制度の活用やフレックスタイム制を導入するなど今後も環境整備に努めてまいります。
その他社内環境整備については、「正社員一人当たり教育訓練費」、「従業員エンゲージメントスコア」、「ストレスチェック結果」の各目標を定め実績を開示しております。
詳細は当社ホームページの同URL内に「AOKIグループのサステナビリティ」として記載しておりますのでご参照ください。
多様性の確保については、当社グループは、女性、外国人、中途採用者や障がいをお持ちの方等、すべての方々の活躍が企業の成長において重要であると認識しており、それぞれが能力を高めスキルを持ち、社内資格試験の合格を前提に中核人財として活躍していただくこととしております。
(3) リスク管理全社的なリスク管理は、コンプライアンス委員会、リスクマネジメント委員会及び情報セキュリティ委員会で行っております。
気候変動や人財関連のリスク及び機会については、サステナビリティ委員会が事業への影響度を評価のうえ対応方針を決定し、その進捗をコンプライアンス委員会、リスクマネジメント委員会及び情報セキュリティ委員会と共有しております。
サステナビリティ委員会で特定された重要なリスクとその対応については、取締役会に提言され、その承認のもとに事務局であるサステナビリティ推進室が中心となり、対応にあたります。
(4) 指標及び目標当社グループでは、「
(2) 戦略」において記載しました環境及び人財に関する方針について、次の指標を用いております。
当該指標に関する目標及び実績は次のとおりです。
指標目標(2030年)実績(当連結会計年度)1店舗当たりCO2排出量(Scope1+2)2017年度比50%削減15.7%削減(注)管理職に占める女性労働者の割合20%以上5.8%従業員エンゲージメントスコア65%59% (注)当該削減率は、前連結会計年度の数値であり、当連結会計年度については現在集計中であり、2025年9月中に当社ホームページの同URL内に「TCFD提言に基づく情報開示」として開示する予定です。
戦略
(2) 戦略「AOKIグループのサステナビリティ」として重要な課題を6つ掲げておりますが、特に「環境(気候変動)」及び「人財」が重要であると認識しております。
① 環境(気候変動)については、考え方と活動方針を定めており下記の「(4) 指標及び目標」を掲げております。
  TCFDの枠組みにも賛同し、その対応についてサステナビリティ委員会で議論しております。
また、前期よりScope1.2の排出量に加えScope3の排出量を算定し開示しており、さらに当期よりCDP(気候変動分野)の質問書にも回答しB-のスコアを取得いたしました。
  気候変動の影響を背景とした温室効果ガス排出に関する規制強化や、再生可能エネルギーへの転換、消費者の消費志向の変化などは、当社グループの事業や財務に影響を及ぼす可能性があります。
現時点で当社グループへの影響が大から中程度と想定されるリスク・機会については以下のとおりです。
ア リスク種類内容当社及び各事業が認識しているリスク影響AOKI-HDファッションエンターテイメントブライダル移行 リスク政策・法規制炭素税・カーボンプライシングなど、規制強化による店舗運営コスト増―●●●大商品素材、材料(プラスチック等)に関する使用規制による商品、サービス提供の制約―●●●中技術環境対応素材の導入遅れ、切替に伴うコスト増による対応商品販売機会の減少―●●―中市場重衣料など既存商品の需要減と温暖化に対応した商品開発の遅れによる顧客離れ―●――大食材調達の不安定化や、食材の原価上昇によるコスト増――●●中評判脱炭素への取組み、移行の遅れによる顧客の離反●●●●大取組みに対する投資家の評価低下による資金調達コスト増●―――中 物理的リスク急性異常気象の激甚化による店舗営業縮小及び生産地や物流網の混乱による販売機会の減少●●●●大慢性平均気温上昇に伴う光熱費等のコスト増と商品やサービスの需要減●●●●中 イ 機会種類当社及び各事業が認識しているリスク影響AOKI-HDファッションエンターテイメントブライダル資源の効率性リサイクルの活用原材料のリサイクルによるコストダウン・価値向上―●●●大エネルギー源火力発電エネルギーから再生可能エネルギーへのシフト再生可能エネルギー利用拡大によるコストダウン●●●●大製品・サービス低炭素・脱炭素に貢献し得る商品・サービスの開発・拡大サステナビリティに対応した新商品、新サービスの開発―●●●大市場新規市場や新興市場へのアクセス気候変動に対応した成長性の高い新ビジネスの事業ポートフォリオへの組入れや、新規市場進出の検討●―●―中レジリエンス(回復力)資源の代替・多様化代替原料開発と原料仕入先との提携強化―●●●大 その他「TCFD提言に基づく情報開示」は当社ホームページの同URL内に記載しておりますのでご参照ください。
当社グループは、気候変動の影響を踏まえて事業戦略と組織のレジリエンスを検討するため、TCFD提言に基づき更に深化したシナリオ分析を実施いたしました。
低炭素経済への移行が進む1.5℃シナリオと、GHG排出削減が十分に進まず気温の上昇が加速する4℃シナリオを想定し、それぞれのシナリオにおける事業環境の変化を分析した上で、気候変動リスクと機会を特定・評価し、対応策を検討しております。
なお、財務への影響・評価については、ファッション事業とエンターテイメント事業を対象といたしました。
1.5℃シナリオにおける主なリスクとして自社への炭素税課税によるコストの増加を特定した一方、4℃シナリオにおける主なリスクとして気候変動災害による自社拠点の事業停滞、停止に伴う売上高の減少を特定いたしました。
また、主な機会としてファッション事業における環境配慮製品の取扱いを拡大することに伴う売上高の拡大を特定しております。
現在開示に向けて準備を進めており、2025年8月末頃に発行予定の統合レポートに詳細を掲載する予定です。
② 人財や多様性(一人ひとりに働きやすさ・やりがいを)についても同様に、考え方と活動方針を定めており、下記の「(4) 指標と目標」を掲げております。
人材の育成方針は、それぞれが能力に応じてやりがいをもってチャレンジできる舞台を用意し、教育環境を整備して活躍していただくことです。
具体的には新卒の方には男女等を問わず新規プロジェクトや新規事業等に積極的に参画、中途採用者の方にはお持ちのスキルを最大限に活かせる職務にチャレンジしていただく適材適所の配置を行っております。
社内環境整備については、本社では各階層ごとに必要な能力と学習内容を明確にし、営業部門では各事業会社の教育体系に基づく学習を行い、それぞれライセンス制度により昇格基準を定めております。
その内容は学習管理システム内に「教育情報」として確認できる環境を整備しております。
また、育休・在宅勤務・有給休暇の取得や残業の削減を推進する方針であり、女性の育休は概ね取得できており、今後は男性の育休取得を推進するとともに、在宅勤務については、在宅手当制度の活用やフレックスタイム制を導入するなど今後も環境整備に努めてまいります。
その他社内環境整備については、「正社員一人当たり教育訓練費」、「従業員エンゲージメントスコア」、「ストレスチェック結果」の各目標を定め実績を開示しております。
詳細は当社ホームページの同URL内に「AOKIグループのサステナビリティ」として記載しておりますのでご参照ください。
多様性の確保については、当社グループは、女性、外国人、中途採用者や障がいをお持ちの方等、すべての方々の活躍が企業の成長において重要であると認識しており、それぞれが能力を高めスキルを持ち、社内資格試験の合格を前提に中核人財として活躍していただくこととしております。
指標及び目標 (4) 指標及び目標当社グループでは、「
(2) 戦略」において記載しました環境及び人財に関する方針について、次の指標を用いております。
当該指標に関する目標及び実績は次のとおりです。
指標目標(2030年)実績(当連結会計年度)1店舗当たりCO2排出量(Scope1+2)2017年度比50%削減15.7%削減(注)管理職に占める女性労働者の割合20%以上5.8%従業員エンゲージメントスコア65%59% (注)当該削減率は、前連結会計年度の数値であり、当連結会計年度については現在集計中であり、2025年9月中に当社ホームページの同URL内に「TCFD提言に基づく情報開示」として開示する予定です。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 人材の育成方針は、それぞれが能力に応じてやりがいをもってチャレンジできる舞台を用意し、教育環境を整備して活躍していただくことです。
具体的には新卒の方には男女等を問わず新規プロジェクトや新規事業等に積極的に参画、中途採用者の方にはお持ちのスキルを最大限に活かせる職務にチャレンジしていただく適材適所の配置を行っております。
社内環境整備については、本社では各階層ごとに必要な能力と学習内容を明確にし、営業部門では各事業会社の教育体系に基づく学習を行い、それぞれライセンス制度により昇格基準を定めております。
その内容は学習管理システム内に「教育情報」として確認できる環境を整備しております。
また、育休・在宅勤務・有給休暇の取得や残業の削減を推進する方針であり、女性の育休は概ね取得できており、今後は男性の育休取得を推進するとともに、在宅勤務については、在宅手当制度の活用やフレックスタイム制を導入するなど今後も環境整備に努めてまいります。
その他社内環境整備については、「正社員一人当たり教育訓練費」、「従業員エンゲージメントスコア」、「ストレスチェック結果」の各目標を定め実績を開示しております。
詳細は当社ホームページの同URL内に「AOKIグループのサステナビリティ」として記載しておりますのでご参照ください。
多様性の確保については、当社グループは、女性、外国人、中途採用者や障がいをお持ちの方等、すべての方々の活躍が企業の成長において重要であると認識しており、それぞれが能力を高めスキルを持ち、社内資格試験の合格を前提に中核人財として活躍していただくこととしております。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 (4) 指標及び目標当社グループでは、「
(2) 戦略」において記載しました環境及び人財に関する方針について、次の指標を用いております。
当該指標に関する目標及び実績は次のとおりです。
指標目標(2030年)実績(当連結会計年度)1店舗当たりCO2排出量(Scope1+2)2017年度比50%削減15.7%削減(注)管理職に占める女性労働者の割合20%以上5.8%従業員エンゲージメントスコア65%59% (注)当該削減率は、前連結会計年度の数値であり、当連結会計年度については現在集計中であり、2025年9月中に当社ホームページの同URL内に「TCFD提言に基づく情報開示」として開示する予定です。
事業等のリスク 3 【事業等のリスク】
 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
 (1) 事業環境について当社グループの事業は、すべて国内展開であり国内の景気や個人消費の動向、また、各事業のビジネスモデルに市場動向との乖離が発生した場合には、業績に大きな影響を受ける可能性があります。
(ファッション事業)景気の動向において、後退局面では最初に影響を受けやすい事業である一方、底堅さもあると認識しております。
当連結会計年度では、2月から3月の特定マーケットが好調に推移し、経済環境も緩やかな回復基調で推移したことで、全体としてレディースやカジュアル関連商品が順調に推移し、リスクの顕在化は回避されております。
これらの結果、年間の既存店売上高前年比は2.4%増加しております。
今後については、短期的にはニーズ・ウォンツに対応した新商品の開発・提案やレディースやカジュアル関連商品の強化を行うとともに、中期的には、商品構成や店舗の在り方を含めてビジネスモデルの進化に努めてまいります。
(エンターテイメント事業)市場規模で複合カフェは、概ね横這い傾向、カラオケとフィットネスはコロナ禍で縮小して以降拡大傾向ですがカラオケはコロナ前の水準には達していない状況で推移しており、複合カフェとフィットネスの新規出店によりシェアを拡大していると認識しております。
今後、市場環境やお客様の志向の変化等により当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
リスクの顕在化の時期や経営成績に与える影響の程度は見積もれませんが、新しいコンテンツの開発や業態の進化等によりシェア向上と市場の拡大に努めてまいります。
(アニヴェルセル・ブライダル事業)当事業の売上高は、通常新店舗の開店後2年から3年がピークとなりその後施行組数が徐々に減少する傾向があります。
また、全国の婚姻件数は緩やかに減少する傾向にあるなか、2024年度のゲストハウスウエディングの披露宴・披露パーティーのスタイル別シェアは、最高であった2012年度から毎年徐々に低下し足元は横ばいで推移していると思われます。
さらに他業態からの参入や新規出店等により厳しい環境にあると認識しており、ブライダル市場の縮小や競争激化、挙式披露宴スタイルの急激な変化などにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
コロナ禍で大きく縮小した市場から回復傾向にありますが、アニヴェルセル・ブライダル事業では、アニヴェルセルブランドの更なる強化を図るとともに、新生活様式に対応した新しい挙式スタイルやサービスを提供するとともに周辺事業の開発を行ってまいります。

(2) 減損会計について 当社グループは、「固定資産の減損に係る会計基準」の適用により、当連結会計年度に減損損失を16億20百万円計上しております。
今後も事業環境の変化等により各店舗の営業損益が過去又は翌期見込みも含め2期連続でマイナスとなる場合及び固定資産の時価が著しく下落した場合並びに店舗の閉鎖を決定した場合等に、減損損失の計上により業績への影響を受ける可能性があります。
 ファッション事業(有形固定資産の帳簿価額26,723百万円)は、特にコロナ禍以降、働き方やそれに伴うビジネススタイル等市場環境が大きく変化し売上高が減少するリスクがあります。
これらの市場の変化に対応した店舗展開等の見直しや商品を提供してまいります。
 エンターテイメント事業(有形固定資産の帳簿価額45,551百万円)は、積極的な新規出店を行う方針であり、中期的にはお客様の志向の変化や競合環境等の変化によりリスクが大きくなる可能性があると認識しており、スクラップアンドビルドにより毎年一定程度の減損損失が発生すると予想されますが、環境の変化を迅速に捉え、業態の進化を継続するとともに投資基準を順守した出店を行ってまいります。
 アニヴェルセル・ブライダル事業は、婚姻組数が減少傾向にあるなかで、挙式・披露宴のスタイルの多様化や他社の出店状況等、市場環境の変化等に伴い売上高が減少するリスクがありますが、当該事業(有形固定資産の帳簿価額10,889百万円)は土地の時価が高く、また、その他有形固定資産は減価償却が進みその簿価は小さくなっていくことから大きな減損リスクは少ないと考えております。
新たなサービスを創造し提供するとともに周辺事業の開発を継続してまいります。
(3) 大規模災害・感染症等による影響について① 大規模災害等当社グループの国内拠点は、特に関東・関西・東海地区においてドミナント化されており、なかでも関東地区ではグループの売上高の約50%と大きく、これらの地区において大規模災害等が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に大きな影響を受ける可能性があります。
中長期的には気候変動による大規模豪雨や洪水などの他、首都圏直下型地震や南海トラフ地震が予測されており相当程度のリスクがありますが、具体的な発生の時期や影響の程度は不明ですが、リスクマネジメント委員会を中心に継続的にその対応について議論・検討してまいります。
なお、気候変動によるリスクや機会に関するTCFDの枠組みに基づく開示は、当社ホームページに掲載しております。
② 感染症等すでに存在している感染症については、ワクチン、予防薬や治療薬の開発等によりそのリスクは小さいと思われますが、新たな感染症等が発出した場合には、当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。
当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響は無くグループ全体で売上高が前連結会計年度と比べ2.6%増加いたしました。
翌連結会計年度については売上高の増加は限定的であると見込んでおります。
将来についても時期等は不明ですが、新たな感染症の発出は否定できず、その際には新型コロナウイルス感染症の影響を最も受けた2021年3月期程度の売上高の減少(20%強程度の減少)の他、ファッション事業における商品供給にも影響を受けるリスクがあります。
各事業においてはこのような状況を踏まえ、感染症の影響を受けにくい業態への進化や新たな事業の検討、また、大きく変化している新たな働き方(リモートワーク等)への対応も進めてまいります。
(4) 当社グループの店舗展開について① 当社グループは、主にチェーンストア方式で直営の店舗展開を行っており、当連結会計年度末において、1,332店舗を展開しております。
当面、当社グループの出店はエンターテイメント事業が中心でファッション事業も出店を再開しますが、新規出店が計画どおり行えない場合には、業績に影響を及ぼす場合があります。
② 当社グループは、主に地域での知名度の向上、広告宣伝費の効率化、管理コストの抑制等を目的にドミナント出店(一定の地域に集中的に出店する)戦略をとっております。
現在の店舗展開は、関東、中部、近畿が中心となっており、今後も同地域及びその他の地域への出店を行っていく方針ですが、立地の確保ができない場合や市場の縮小により自社競合等が発生した場合には、当社グループの業績に影響を受ける可能性があります。
市場の縮小によりファッション事業でリスクがやや顕在化しつつある状況ですが、引き続き店舗網の見直しを行っております。
エンターテイメント事業では、業態の進化等により現状ではリスクの顕在化を抑えるよう努めており、顕在化の時期や程度は不明ですが、常に消費者の動向にあわせた業態の進化に努めてまいります。
(5) 人財の確保及び育成について当社グループは、ファッション事業ではお客様のご要望に応じて適切なコーディネートを提案できる販売員育成のための「スタイリスト制度」を、その他事業についても独自の教育プログラムを運用するなど、お客様に対する接客サービスを重視しております。
人財の確保や教育が十分に行われない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
エンターテイメント事業は出店に力を入れており、多くの人財を必要としておりリスクの顕在化が懸念されますが、ファッション事業の人財の活用や自動入退店システムの導入拡大などの取組みを行っており、当面リスクの顕在化の可能性は低いと認識しております。
(6) 情報セキュリティについて① システム関連 当社グループでは、グループ各社が提供する商品・サービスをはじめ、各種経営情報の管理に情報システム及び通信ネットワークを使用しております。
事故や欠陥等によるシステム障害、外部からの不正アクセス及び不正ソフトウエアによるウイルス感染等によってシステムやネットワークの機能障害・停止等が発生した場合には、当社グループの業績や財政状況が悪化する等の影響を受ける可能性があります。
 当社グループでは、情報システム及び通信ネットワークの安定稼働のため、外部コンサルティングによるリスクアセスメントを実施し必要なリスク対策を講じるなど、情報セキュリティ強化に取り組んでおります。
② 個人情報 当社グループでは、グループ各社のお客様情報をはじめ、ステークホルダーの皆様の個人データを多数保有しており、万一、個人データ(特に顧客情報)の漏えいや不正利用等が発生した場合、当社グループの社会的信用が低下し、当社グループの業績や財政状況が悪化する等の影響を受ける可能性があります。
 当社グループでは、顧客情報をはじめとする保有個人データについて、脅威を増す不正アクセスやサイバー攻撃からの保護に万全を期すため、個人情報の保護方針の策定、情報セキュリティに関する規程やマニュアル等の整備及び組織的、人的、物理的、技術的安全管理措置を講ずるとともに、個人データ共同利用体制の責任会社である当社においては「プライバシーマーク」を取得し、個人情報保護に関する管理体制の強化に取り組んでおります。
 2025年1月18日(土)に当社連結子会社の㈱快活フロンティアのサーバーに不正アクセスがあり、個人情報の一部が外部に漏えいした可能性があることが判明しました。
その後同年3月17付で開示しましたとおり、原因の究明や再発防止策の実行、各所への報告、対象者への通知等様々な対応を行いました。
この影響による売上高への影響は軽微でしたが、今後も外部専門機関との連携のもと、セキュリティ対策と監視体制の更なる強化を実施し、再発防止に努めてまいります。
(7) 経営成績の季節的変動についてファッション事業の売上高には季節的変動があり、夏季の第2四半期(7月から9月)が減少する一方、特定マーケット(就活需要、新入学や入社需要)にあたる第4四半期(1月から3月)が増加し、営業利益は著しく変動する傾向があります。
 スーツ市場の縮小により第3四半期までの業績は厳しく、第4四半期の特定マーケットのスタイルに大幅な変化等が発生した場合には、当社グループの業績に影響を受ける場合があります。
すぐにリスクが顕著化する可能性は低いと思われ、その時期や程度については不明ですが、カジュアルやレディースの強化により第3四半期までの売上高を確保する施策も推進しており、また、他事業とのポートフォリオ経営によりグループとしてのリスクを下げる対応を行っております。
(8) 生産地域についてファッション事業の商品の多くは、中国などのアジア諸国において生産し商社等から仕入れを行っております。
このため、生産諸国の政治や経済、法制度等の著しい変動や大規模な自然災害の発生などにより、商品調達や原価に影響を受ける可能性があります。
現状は、生産比率の高い中国経済等により生産や物流に影響を受けリスクがやや顕在化していると認識しておりますが、短期的には大きな影響にはならない状況です。
しかしながら、今後大きな影響を受けリスクが顕在化する可能性があります。
 スーツ等の重衣料は回転率が低く生産は年間を通して平準化する取組みや生産国の分散化を行いリスクを低く抑える取組みを行っております。
(9) 食の安全性についてアニヴェルセル・ブライダル事業では挙式披露宴、エンターテイメント事業では飲食を提供しており、食品衛生法の規制を受けております。
各事業の衛生管理については、社内マニュアルの徹底、内部監査や外部企業によるチェック等万全を期しておりますが、食中毒の発生や重大な品質トラブルが発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
このリスクは主に店舗単位かつ短期的なものであり、全体としての大きなリスクはないと思われますが、店舗数が多い場合や期間が長期化した場合には、店舗数と期間に応じて売上高が減少する影響があります。
環境に対応したマニュアルの改廃や衛生管理を継続的に実施し、リスクの低下に努めております。
  (10) 特定の取引先への依存についてエンターテイメント事業のカラオケにおいて、カラオケ機器の調達先を株式会社エクシング及び株式会社第一興商の2社に依存しております。
両社との取引関係は良好ですが、今後これらの企業との契約条件の変更や契約が解除された場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
しかしながら、同業社である一方利害が一致する部分もあるため、現状では大きなリスクはないものと考えておりリスクの顕在化の時期等は不明です。
 以上に記載している将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月25日)現在において当社グループが判断したものです。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当期における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する記述は、当期末現在において判断したものです。
  (1) 財政状態の状況① 概要   当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ33億51百万円減少し、2,329億76百万円となりました。
 流動資産は、現金及び預金が7億76百万円、未収入金等のその他が11億38百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ19億80百万円減少いたしました。
固定資産は、有形固定資産が新規出店等により10億68百万円増加した一方、無形固定資産が3億67百万円、投資有価証券が売却等により14億38百万円及び繰延税金資産が6億66百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ13億70百万円減少いたしました。
 流動負債は、1年内返済予定の長期借入金が4億63百万円増加した一方、買掛金が仕入高の減少等により6億89百万円、未払費用等のその他が10億94百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ12億30百万円減少いたしました。
固定負債は、長期借入金が約定返済等により70億2百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ72億4百万円減少いたしました。
 純資産の部は、利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益及び配当金の支払いの結果52億4百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比べ50億84百万円増加しております。
② 経営者の視点による分析・検討内容当期の財政状態につきましては、売上高の増加等に伴い有利子負債が減少しており、この結果、自己資本比率は改善しております。
今後は経済環境の安定化とともに、売上高の安定化が見込まれ、翌連結会計年度(以下、「翌期」といいます。
)の各事業の効率化等により、財政状態は徐々に改善するものと認識しております。
引き続き売上高の確保とコストの徹底した効率化を行い営業キャッシュ・フローを確保するとともに、投資の見直しも行い中期的な資産効率向上に努めてまいります。
(ファッション事業)ファッション事業のセグメント資産は、前期末に比べ6億39百万円減少し1,025億23百万円となりました。
この減少の主な要因は、売掛金の回収等による流動資産の減少によるものです。
既存店売上高が堅調に推移したことに伴い、収益力が改善していることで資産効率は上昇傾向であると認識しており、確実な出店、不採算店舗の閉鎖及び店舗オペーレーションの改善を行い、更なる収益力の強化を行い資産効率の向上に努めてまいります。
(エンターテイメント事業)エンターテイメント事業のセグメント資産は、前期末に比べ2億75百万円減少し668億18百万円となりました。
この減少の主な要因は、繰延税金資産の減少によるものです。
既存店売上高が堅調に推移したことにより売上高が増加し資産効率は改善しております。
また、新規出店は中長期的な成長のための投資と考えており、利益水準及び資産効率は改善しておりますが、先行き不透明な状況などから新規出店を継続しながら業態の進化に注力し収益力の強化を行ってまいります。
(アニヴェルセル・ブライダル事業)アニヴェルセル・ブライダル事業のセグメント資産は、前期末に比べ2億35百万円増加し156億46百万円となりました。
この増加の主な要因は、利益の改善に伴う繰延税金資産の増加によるものです。
当該事業は設備産業であり資産効率は他事業に比べ低い状況ですが、当期は施行組数の増加により収益力が改善傾向にあります。
今後も収益力が課題ですが、時代の変化に対応した新しいウエディングスタイルの提案や周辺事業を強化し売上高を確保し、資産効率の改善に努めてまいります。
(不動産賃貸事業)不動産賃貸事業のセグメント資産は、前期末に比べ4億91百万円増加し256億93百万円となりました。
この増加の主な要因は、敷金の増加によるものです。
規模が小さいため引き続き収益力の強化と事業規模の拡大に向けて対応してまいります。
 
(2) 経営成績の状況① 概要 当社グループは各事業において市場環境やライフスタイルの変化に対応し下記のような諸施策を実施した結果、当連結会計年度の業績は、売上高は1,926億88百万円(前年同期比2.6%増)、営業利益は156億46百万円(前年同期比12.9%増)、経常利益は147億82百万円(前年同期比11.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は95億74百万円(前年同期比26.4%増)となりました。
  セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
(ファッション事業) ファッション事業では、新入学や入社を迎えるフレッシャーズの皆様に向けて、同世代から人気の高いキャンペーンキャラクターを起用した「フレッシャーズ応援フェア」を開催し、大変ご好評いただきました。
また、AOKIの高機能レディースウェア・ブランド「MeWORK(ミワク)」では、ビジネスやセレモニー等様々なシーンで着まわせる春の新作セットアップを発売し、品揃えの拡充と提案を強化いたしました。
ORIHICAでは、未出店エリアを含め積極的な新規出店による認知度向上とマーケットシェア拡大を推し進めるとともに、スポーツ感覚のビジカジウェア「BIZSPO」のアイテムを拡充し、品揃えを強化いたしました。
店舗面では、AOKIで移転により1店舗及びORIHICAで15店舗を新規出店した一方、営業効率の改善や移転のためAOKIで2店舗、ORIHICAで4店舗を閉鎖した結果、期末店舗数は603店舗(前期末593店舗)となりました。
 これらの諸施策の実施並びに客単価の上昇等により既存店が堅調に推移したこと及び2月後半から3月にかけてフレッシャーズ商戦が好調だったこと等により、売上高は1,026億21百万円(前年同期比2.6%増)、営業利益は86億90百万円(前年同期比7.5%増)と増収増益になりました。
(エンターテイメント事業) 複合カフェの快活CLUBでは、鍵付き完全個室の拡大を継続するとともに、店舗ごとに人気の高いコンテンツの導入や店舗環境改善のための改装等、きめ細かな対応を実施することで集客の強化・客単価向上に注力いたしました。
カラオケのコート・ダジュールでは、学生限定学割メニューや法人会員様限定飲み放題コースの提供、また、ご好評をいただいている「金のポテト」から白トリュフ味を新たに発売するなど飲食メニューを強化いたしました。
24時間営業のセルフ型フィットネスジムFiT24では、無料体験会等のイベント開催や紹介割・乗換え割等により新規会員の獲得に注力するとともに、トレーニングサポートを全店に拡大し退会の抑制を図りました。
店舗面では、快活CLUBで14店舗及びFiT24で3店舗を新規出店した一方、営業効率改善のため、快活CLUBで14店舗、コート・ダジュールで5店舗及びFiT24で4店舗を閉鎖した結果、ランシステムの複合カフェ自遊空間他82店舗(内フランチャイズ49店舗)を含め、期末店舗数は768店舗(前期末784店舗)となりました。
 これら諸施策の実施や既存店が堅調に推移した結果、売上高は760億40百万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は59億91百万円(前年同期比9.8%増)と増収増益になりました。
(アニヴェルセル・ブライダル事業) アニヴェルセル・ブライダル事業では、引き続きブライダルフェアの充実や集客イベントへの参画により受注活動を強化するとともに、料飲・衣装・装花・映像など各種アイテムの提案強化等により組単価アップに注力いたしました。
また、表参道店及びみなとみらい横浜店のアニヴェルセルカフェにおいて、季節にあわせた期間限定メニューの提供やギフトの販売を実施いたしました。
 これらの諸施策の実施及び前期の9月中旬まで休館中であった表参道店の稼働により施行組数が増加したこと等により、売上高は117億13百万円(前年同期比14.2%増)、営業利益は5億41百万円(前年同期比837.9%増)と増収増益になりました。
(不動産賃貸事業) 不動産賃貸事業では、前期にグループ外への賃貸を実施した店舗が寄与したこと等により、売上高は68億77百万円(前年同期比13.6%増)、営業利益は15億87百万円(前年同期比20.9%増)となりました。
② 経営者の視点による分析・検討内容当社グループの当期の経営成績について、売上高は、経済活動が緩やかに回復基調で推移するなかで各事業が増収となりました。
ファッション事業では、特に2月から3月のフレッシャーズが堅調に推移したこと等によりグループ全店では2.6%の増加となりました。
営業利益は、売上高の増加に伴い売上総利益高が4.9%増加し、販売費及び一般管理費は各事業で削減に努めた結果、3.1%の増加に留まったことで12.9%増加し156億46百万円となりました。
また、経常利益は、差入保証金・敷金解約損等の営業外費用の増加に伴い147億82百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税等が減少した結果、95億74百万円となりました。
市場環境が変化しており、各事業において当面の課題に対応するとともに、中長期的にはビジネスモデルの進化が必要であると認識しております。
翌期におきましては、引き続き事業環境に対応した商品やサービスを開発・提案し、成長が期待できる事業や部門に資源を集中することで、中長期的な収益力の強化を図ってまいります。
(ファッション事業)既存店売上高は経済環境や諸施策により2.4%の増収となり回復傾向が継続しているものの、中期的には環境の変化などにより、スーツ等の重衣料中心のビジネスモデルからの変化が必要であると認識しております。
今後は環境の変化に対応しつつLIFE & WORK STYLE(ライフ&ワークスタイル)のAOKI・ORIHICAとして機能性を追求したビジネス商品及びパジャマスーツシリーズを中心としたカジュアルや働く女性に向けた商品群の企画・開発・拡充に注力してまいります。
また、引き続き店舗スペースの有効活用を推し進めることで営業効率の改善を図るとともに、店舗の修繕や営繕を計画的に実施することで、お客様が安心してお越しいただける店舗環境の整備に努めてまいります。
新規出店は、AOKI、ORIHICAあわせて17店舗を予定しております。
(エンターテイメント事業)ランシステムを除く既存店売上高は1.8%の増収と全体的には引き続き回復傾向となりました。
翌期においては、コンテンツの改善や新サービスを導入するとともに、省人化の推進など店舗オペレーションの効率化に注力してまいります。
また、快活CLUBの出店と既存店の進化を継続し営業効率の改善を図ってまいります。
新規出店は、快活CLUB、コート・ダジュール及びFiT24あわせて30店舗を予定しております。
(アニヴェルセル・ブライダル事業)挙式・披露宴を中心とした事業の売上高は、開店後2年から3年をピークに徐々に減少する傾向にあり、新規出店がない状況で厳しい経営環境にあると認識しております。
基幹店として、表参道店とみなとみらい横浜店の磨き上げを行うとともに、店舗オペーレーションの標準化と効率化を推進し営業効率の向上を図ってまいります。
また、企業イベントやパーティー利用など新たな需要の取込みを強化してまいります。
(不動産賃貸事業)引き続き収益力の強化が必要であると認識しております。
グループ他事業の効率化に貢献するとともに、安定的な成長に努めてまいります。
目標とする経営指標の達成状況等につきまして、当社グループは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 目標とする経営指標」に記載したとおり、中期的な目標を設定しております。
各事業において、当面の課題に積極的に取り組むとともに、成長が期待できる事業に投資を集中し、この目標に向けて各指標の向上に努めてまいります。
  (3) キャッシュ・フローの状況① 概要 前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)営業活動によるキャッシュ・フロー17,59321,736投資活動によるキャッシュ・フロー△10,886△8,519財務活動によるキャッシュ・フロー△9,344△13,992現金及び現金同等物の増減額(△は減少)△2,638△776現金及び現金同等物の期首残高38,29535,657現金及び現金同等物の期末残高35,65734,880 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、税金等調整前当期純利益が増加した一方、長期借入金の純支出が増加したこと等により、前連結会計年度末と比べ7億76百万円減少し、348億80百万円となりました。
 営業活動により得られた資金は、217億36百万円(前年同期と比べ41億42百万円増加)となりました。
これは主に、法人税等の支払額が37億37百万円となった一方、税金等調整前当期純利益が139億43百万円、減価償却費が99億20百万円及び減損損失が16億20百万円となったことによるものです。
 投資活動により使用した資金は、85億19百万円(前年同期と比べ23億66百万円減少)となりました。
これは主に設備投資のための有形固定資産を99億73百万円取得したことによるものです。
 財務活動により使用した資金は、139億92百万円(前年同期と比べ46億47百万円増加)となりました。
これは主に、長期借入れを30億円実施した一方、長期借入金の返済95億39百万円、リース債務の返済25億88百万円及び配当金の支払い43億63百万円実施したことによるものです。
② 経営者の視点による分析・検討内容当期末の資金残高は、月商の概ね2.2か月となり比較的高い水準であると認識しておりますが、減少傾向にあり、経済環境等の不透明感もあるため保守的に考えております。
営業活動によるキャッシュ・フローは、利益が改善したこと等により増加となり、投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得が減少し、財務活動によるキャッシュ・フローは借入れの返済等財務体質の強化を行いました。
翌期については、効率性と安定的な資金の手当てのバランスを考慮し対応してまいります。
③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの主な資金需要は、主に商品の販売及びサービスの提供等の営業費用並びに新規出店及び改装等に係る設備投資です。
これらの資金需要は、自己資金及び営業キャッシュ・フローで、大型投資については、自己資金の他金融機関からの借入れで対応していくこととしております。
翌期の投資は、事業環境の変化を考慮しつつ、引き続き中長期的な成長のための投資として効率的な出店と改装投資を継続してまいります。
また、営業キャッシュ・フローは安定的に推移すると思われ、安定的かつ効率的な資金を維持していく方針です。
また、手許の運転資金は、連結子会社における余剰資金を当社へ集中し、グループ管理を行うことで資金効率の向上を図っており、突発的な資金需要は金融機関との当座貸越契約で対応することとしております。
また、株主還元の基本的方針に変更はないものの、中期経営計画での方針により中期的な水準は高い見込みです。
詳細については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載しております。
(キャッシュ・フロー関連指標の推移) 2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期自己資本比率(%)52.954.556.557.960.9時価ベースの自己資本比率(%)22.121.231.040.847.0キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)16.23.73.12.81.9インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)12.545.347.858.485.1
(注)1.自己資本比率:自己資本/総資産 2.時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産  3.キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー  4.インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い ※いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
※株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに算出しております。
※キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを使用しております。
※有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。
また、利払いにつきましては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
  (4) 生産、受注及び販売の状況① 生産、受注実績当社グループは、主に小売事業を展開しておりますので、生産、受注実績については、記載しておりません。
② 仕入実績当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
セグメントの名称仕入高(百万円)前年同期比(%)ファッション事業  重衣料(スーツ、フォーマル他)15,71389.1 中衣料(ジャケット、スラックス)2,81796.7 軽衣料(シャツ、ネクタイ、カジュアルウェア他)12,281101.1 レディース(ジャケット、スカート他)9,172102.1 その他(補正代等)2,47399.4ファッション事業計42,45796.1 エンターテイメント 事業(複合カフェ及びカラオケルーム等の運営)60,15899.3 アニヴェルセル・ブライダル事業(ブライダル関連のサービス等の提供)6,385109.7 不動産賃貸事業(店舗等の賃貸)3,409116.8 その他(広告関連他)134138.2合計112,54499.1
(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。
③ 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
セグメントの名称売上高(百万円)前年同期比(%)ファッション事業  重衣料(スーツ、フォーマル他)39,130100.4 中衣料(ジャケット、スラックス)6,779105.4 軽衣料(シャツ、ネクタイ、カジュアルウェア他)32,058105.7 レディース(ジャケット、スカート他)21,343101.9 その他(補正代等)3,30898.7ファッション事業計102,620102.6 エンターテイメント 事業(複合カフェ及びカラオケルーム等の運営)76,025100.7 アニヴェルセル・ブライダル事業(ブライダル関連のサービス等の提供)11,705114.1 不動産賃貸事業(店舗等の賃貸)2,135119.2 その他(広告関連他)201193.2合計192,688102.6
(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。
  (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。
この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
研究開発活動 6 【研究開発活動】
特記すべき事項はありません。
設備投資等の概要 1 【設備投資等の概要】
当連結会計年度の設備投資につきましては、各事業における営業基盤の拡充を図るため、ファッション事業で16店舗、エンターテイメント事業で20店舗の新規出店並びに各事業においてリニューアルを実施いたしました。
これらの結果、総投資額は11,989百万円となりました。
主な投資内容は、次のとおりです。
ファッション事業3,874百万円エンターテイメント事業6,982〃アニヴェルセル・ブライダル事業827〃不動産賃貸事業249〃全社55〃 なお、総投資額には有形固定資産のほか、差入保証金、敷金、長期前払費用等への投資を含めております。
主要な設備の状況 2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社2025年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械、運搬具及び工具器具備品土地(面積千㎡)リース資産その他(保証金・敷金他)合計本社(横浜市都筑区)全社事務所3,5613,8912,472(3.9)―729,997147(57)賃貸店舗(長野県飯田市他)不動産賃貸事業土地、店舗等3,025514,771(33.3)154,74822,566―
(注) 1.土地は、自己所有の土地を記載しております。
2.帳簿価額には、建設仮勘定を含めておりません。
3.従業員数の(外書)は、契約社員及びパート・アルバイト社員(1日8時間換算)の年間平均雇用人員です。

(2) 国内子会社2025年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械、運搬具及び工具器具備品土地(面積千㎡)リース 資産その他(保証金・敷金他)合計㈱AOKIAOKI横浜港北総本店他496店舗、ORIHICAららぽーと横浜店他105店舗(横浜市都筑区)ファッション事業店舗等16,7941,436[755.9]8,212(54.4)24512,77939,4681,853(1,804)㈱快活フロンティア快活CLUB北山田店他484店舗、コート・ダジュールすみれが丘店他84店舗、FiT24センター南店他115店舗(横浜市都筑区)エンターテイメント事業店舗等34,4565,340[731.5]― 4,0478,03651,881524(3,853)アニヴェルセル㈱アニヴェルセル表参道(東京都港区)他9店舗アニヴェルセル・ブライダル事業婚礼施設等6,619577[61.9]3,683(8.5)61,11211,999460(185)㈱ランシステム本社及び直営店自遊空間新橋店他32店舗(東京都港区)エンターテイメント事業店舗等1,11767364(4.8)2005112,262114(177)
(注) 1.土地は、自己所有の土地を記載しております。
   2.土地の面積は、( )は自己所有面積、[ ]は賃借面積を記載しております。
3.帳簿価額には、建設仮勘定を含めておりません。
4.従業員数の(外書)は、契約社員、パート・アルバイト社員(1日8時間換算)の年間平均雇用人員です。
設備の新設、除却等の計画 3 【設備の新設、除却等の計画】
(1) 重要な設備の新設等会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容投資予定額資金調達方法着手及び完成予定年月完成後の 増加能力総額(百万円)既支払額(百万円)着手完成㈱AOKI<ORIHICA> (売場面積㎡) ららぽーと安城店(愛知県安城市)ファッション事業店舗設備566自己資金2025年1月2025年4月200 イオンモール川口前川店(埼玉県川口市)同上同上41―同上2025年3月2025年4月209 ならファミリー店(奈良県奈良市)同上同上50―同上2025年3月2025年4月239 川西阪急スクエア店(兵庫県川西市)同上同上54―同上2025年4月2025年5月187 高槻阪急スクエア店(大阪府高槻市)同上同上54―同上2025年5月2025年5月166 ららテラス川口店(埼玉県川口市)同上同上5410同上2025年3月2025年5月195 ららテラス北綾瀬店(東京都足立区)同上同上544同上2025年5月2025年6月161 その他10店舗 (未定)同上同上5401同上―2026年3月まで― 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容投資予定額資金調達方法着手及び完成予定年月完成後の 増加能力総額(百万円)既支払額(百万円)着手完成㈱快活フロンティア<快活CLUB> (営業面積㎡) 自由が丘駅北口店(東京都目黒区)エンターテイメント事業店舗設備677借入金2025年3月2025年5月208 なんば日本橋店(大阪市中央区)同上同上63―同上2025年4月2025年6月228 その他23店舗(未定)同上同上1,656116同上―2026年3月まで― <コート・ダジュール> 新店2店舗(未定)同上同上134―同上―2026年3月まで― <FiT24> 新店3店舗 (未定)同上同上154―同上―2026年3月まで―
(注) 投資予定金額は、差入保証金、敷金を含めております。

(2) 重要な設備の除却等該当事項はありません。
設備投資額、設備投資等の概要55,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況45
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況8
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況7,483,000
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式は、株式の値上がり益や配当の受け取りを目的とした株式であり、それ以外を純投資目的以外の投資株式としております。
当社は、当社グループの持続的成長と中長期的な企業価値の向上に資すると判断する場合を除き、政策保有株式として上場株式を保有しません。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式  該当事項はありません。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式 区分当事業年度前事業年度 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額 (百万円)受取配当金の合計額売却損益の合計額評価損益の合計額 銘柄数 (銘柄)貸借対照表計上額の合計額 (百万円) 非上場株式11――――― 非上場株式以外の株式52962056315171,633
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社5
貸借対照表計上額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社296,000,000
受取配当金の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社20,000,000
売却損益の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社563,000,000
評価損益の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社151,000,000

Shareholders

大株主の状況 (6) 【大株主の状況】
2025年3月31日現在
氏名又は名称住所所有株式数(千株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
株式会社アニヴェルセルHOLDINGS東京都港区北青山3丁目5番27号32,41538.54
日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口) 東京都港区赤坂1丁目8番1号赤坂インターシティAIR5,9467.07
株式会社トレイデアーリ東京都港区北青山3丁目5番27号4,3005.11
青 木 彰 宏東京都渋谷区2,5933.08
青 木 柾 允東京都渋谷区2,5683.05
AOKIホールディングス従業員持株会神奈川県横浜市都筑区葛が谷6番56号1,9582.32
AOKIホールディングス取引先持株会 神奈川県横浜市都筑区葛が谷6番56号1,8672.22
青 木 寶 久東京都渋谷区1,8462.19
青 木 擴 憲東京都渋谷区1,8432.19
株式会社日本カストディ銀行(信託口)東京都中央区晴海1丁目8番12号1,7552.08
計―57,09367.89
(注) 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)及び
株式会社日本カストディ銀行(信託口)の持株数は、すべて信託業務に係るものです。
株主数-金融機関13
株主数-金融商品取引業者21
株主数-外国法人等-個人60
株主数-外国法人等-個人以外153
株主数-個人その他47,283
株主数-その他の法人313
株主数-計47,843
氏名又は名称、大株主の状況株式会社日本カストディ銀行(信託口)
株主総利回り2
株主総会決議による取得の状況 (1) 【株主総会決議による取得の状況】
 該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分株式数(株)価額の総額(百万円)当事業年度における取得自己株式6910当期間における取得自己株式600
(注) 当期間における取得自己株式には、2025年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる株式数は含まれておりません。

Shareholders2

自己株式の取得0
自己株式の取得による支出、財務活動によるキャッシュ・フロー0
発行済株式及び自己株式に関する注記 1.発行済株式に関する事項株式の種類当連結会計年度期首増加減少当連結会計年度末普通株式(千株)86,649――86,649 2.自己株式に関する事項株式の種類当連結会計年度期首増加減少当連結会計年度末普通株式(千株)2,6260752,551 (注)1.増加数の主な内訳は、次のとおりです。
単元未満株式の買取りによる増加 0千株2.減少数の主な内訳は、次のとおりです。
譲渡制限付株式報酬のための処分による減少 75千株

Audit

監査法人1、連結PwC Japan有限責任監査法人
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2025年6月25日株式会社AOKIホールディングス取 締 役 会 御 中 PwC Japan有限責任監査法人     東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員公認会計士尻 引 善 博 指定有限責任社員業務執行社員公認会計士関 根 和 昭 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社AOKIホールディングスの2024年4月1日から2025年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社AOKIホールディングス及び連結子会社の2025年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
当監査法人は、連結財務諸表における潜在的な重要な虚偽表示リスク、経営者の重要な判断を伴う連結財務諸表の領域に関連する監査人の重要な判断及び当連結会計年度に発生した重要な事象が監査に与える影響等について監査等委員会とコミュニケーションを行った。
これらの監査等委員会とコミュニケーションを行った事項のうち、下表に示した①から⑦の事項が監査人が特に注意を払った事項である。
当監査法人はこれらの事項の中から①を連結財務諸表監査における監査上の主要な検討事項として選定した。
監査人が特に注意を払った事項事業区分2025年3月期監査人によるリスク評価の程度監査上の主要な検討事項①複合カフェ店舗(快活CLUB)の減損会計の適用エンターテイメント事業↓(*1)〇②繰延税金資産の回収可能性全社・その他↓-③減損会計の適用ファッション事業⇔-④経営者による内部統制の無効化リスク全社・その他⇔(*1)-⑤ランシステム社の取得に伴い発生した無形資産の評価全社・その他⇔-⑥資産除去債務の計上全社・その他⇔-⑦快活フロンティアにおいて発生したサーバーに対する不正アクセスエンターテイメント事業↑(新規)-東京2020大会に関連する一連の事案に係る影響全社・その他↓(除外)-ランシステム社からのPC購入取引における実在性・価格の妥当性エンターテイメント事業↓(除外)- *1:特別な検討を必要とするリスクに該当する項目である。
2:上表における矢印「↑」及び「↓」は、監査人によるリスク評価の程度に関して、前連結会計年度からの推移を表している。
また、矢印「⇔」は、監査人によるリスク評価の程度に関して、前連結会計年度から変更がないことを表している。
3:上表における「(新規)」は、当連結会計年度に新たに監査人が特に注意を払った事項として取り扱った項目である。
4:上表における「(除外)」は、前連結会計年度に監査人が特に注意を払った事項として取り扱った項目であるが、当連結会計年度では除外した項目である。
①エンターテイメント事業における複合カフェ店舗(快活CLUB)の固定資産の減損の兆候の把握及び減損損失の認識と測定【参照する連結財務諸表の注記事項】
・(重要な会計上の見積り)1.店舗固定資産の減損・(連結損益計算書関係)※5 減損損失・(セグメント情報等)【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社グループは、エンターテイメント事業について積極的な新規出店を行う方針であり、その結果、当連結会計年度末におけるエンターテイメント事業に係る768店舗の有形固定資産の帳簿価額は57,304百万円、連結総資産に占める割合は24.5%となっている。
一方で、当該事業はスクラップアンドビルドにより毎年一定程度の減損損失が発生することが想定され、当連結会計年度においても、エンターテイメント事業に係る店舗固定資産に関して1,229百万円の減損損失を計上している。
また、エンターテイメント事業に係る768店舗のうち、複合カフェ店舗は、当連結会計年度末において518店舗あり、エンターテイメント事業の過半を占めている。
(兆候の把握)会社グループが複合カフェ店舗の固定資産の減損の兆候の有無を把握するに際して、各店舗を独立したキャッシュ・フローを生み出す最小の単位としており、原則として、各店舗の営業損益が過去2か年連続してマイナスとなった場合、各店舗の営業損益がマイナスであり翌年度予算も継続してマイナスである場合、店舗の固定資産の時価が著しく下落した場合、あるいは店舗閉鎖の意思決定をした場合等に減損の兆候があるものとしている。
(認識と測定)減損の兆候が把握された複合カフェ店舗については、当該店舗の将来キャッシュ・フローを見積り、割引前将来キャッシュ・フロー合計が当該店舗の固定資産の帳簿価額を下回る店舗について、その「回収可能価額」を「正味売却価額」又は「使用価値」との比較により決定し、「回収可能価額」が固定資産の帳簿価額を下回る店舗について減損損失を認識している。
会社グループが店舗の将来キャッシュ・フローを見積るに際しては、複合カフェ店舗の翌連結会計年度以降の店舗売上高は、全体として、当連結会計年度と比べ98%~101%で推移するという仮定が用いられている。
当連結会計年度末において、減損の兆候が認められたものの翌連結会計年度以降の店舗営業損益予測に基づく割引前将来キャッシュ・フローの合計額が店舗固定資産の帳簿価額を上回るため減損損失が認識されなかった店舗の帳簿価額合計は6,701百万円である。
上記の、減損の兆候の把握及び減損損失の認識と測定に用いられた店舗についての翌連結会計年度以降の営業損益予測は、過去の店舗売上高の推移等や経営者が合理的と考える将来見込みを反映したものであるが、今後の市場環境の想定には経営者による主観的な判断が含まれており、不確実性が高い領域であることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項として選定した。
当監査法人が、エンターテイメント事業における複合カフェ店舗(快活CLUB)の固定資産に係る減損の兆候判定の方法及び減損損失の認識と測定について検討を行うに際して、重要な見積りと当該見積りに使用された仮定に関連して実施した監査手続は以下を含んでいる。
(全般)・エンターテイメント事業における複合カフェ店舗(快活CLUB)の店舗戦略に係る経営者とのディスカッションや重要な会議体の議事録等の閲覧を通じた理解・エンターテイメント事業における複合カフェ店舗(快活CLUB)の減損の兆候判定から減損損失の認識及び測定に至るプロセスに係る内部統制の理解・経営者による見積りの合理性を評価する目的で当連結会計年度予算と実績を比較(バックテスト)・減損の兆候判定及び減損損失の認識と測定に際して使用される中期事業計画の理解を目的とした予算策定部門への質問の実施・中期事業計画に使用された今後の市場環境の仮定に対する批判的な検討・会計上の見積りの開示について会計基準に照らして適切な開示がなされているか否かの検討 (兆候の把握)・減損の兆候判定の基礎資料である店舗別損益一覧の網羅性、減損の兆候判定との整合性及び計算の正確性のテスト (認識と測定)・回収可能価額の算定に用いられた将来キャッシュ・フローの見積期間の適切性の検討・兆候が把握された各店舗に係る過去の店舗売上高の推移、今後の市場環境等を踏まえた戦略施策による損益改善シナリオに対する批判的な検討・回収可能価額計算の正確性の検証 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・ 連結財務諸表に対する意見表明の基礎となる、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、連結財務諸表の監査を計画し実施する。
監査人は、連結財務諸表の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、株式会社AOKIホールディングスの2025年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。
当監査法人は、株式会社AOKIホールディングスが2025年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。
財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
監査等委員会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。
内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。
内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。
・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、内部統制の監査を計画し実施する。
監査人は、内部統制報告書の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査等委員会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
<報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】
に記載されている。
利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上 (注)1. 上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2. XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
当監査法人は、連結財務諸表における潜在的な重要な虚偽表示リスク、経営者の重要な判断を伴う連結財務諸表の領域に関連する監査人の重要な判断及び当連結会計年度に発生した重要な事象が監査に与える影響等について監査等委員会とコミュニケーションを行った。
これらの監査等委員会とコミュニケーションを行った事項のうち、下表に示した①から⑦の事項が監査人が特に注意を払った事項である。
当監査法人はこれらの事項の中から①を連結財務諸表監査における監査上の主要な検討事項として選定した。
監査人が特に注意を払った事項事業区分2025年3月期監査人によるリスク評価の程度監査上の主要な検討事項①複合カフェ店舗(快活CLUB)の減損会計の適用エンターテイメント事業↓(*1)〇②繰延税金資産の回収可能性全社・その他↓-③減損会計の適用ファッション事業⇔-④経営者による内部統制の無効化リスク全社・その他⇔(*1)-⑤ランシステム社の取得に伴い発生した無形資産の評価全社・その他⇔-⑥資産除去債務の計上全社・その他⇔-⑦快活フロンティアにおいて発生したサーバーに対する不正アクセスエンターテイメント事業↑(新規)-東京2020大会に関連する一連の事案に係る影響全社・その他↓(除外)-ランシステム社からのPC購入取引における実在性・価格の妥当性エンターテイメント事業↓(除外)- *1:特別な検討を必要とするリスクに該当する項目である。
2:上表における矢印「↑」及び「↓」は、監査人によるリスク評価の程度に関して、前連結会計年度からの推移を表している。
また、矢印「⇔」は、監査人によるリスク評価の程度に関して、前連結会計年度から変更がないことを表している。
3:上表における「(新規)」は、当連結会計年度に新たに監査人が特に注意を払った事項として取り扱った項目である。
4:上表における「(除外)」は、前連結会計年度に監査人が特に注意を払った事項として取り扱った項目であるが、当連結会計年度では除外した項目である。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
当監査法人は、連結財務諸表における潜在的な重要な虚偽表示リスク、経営者の重要な判断を伴う連結財務諸表の領域に関連する監査人の重要な判断及び当連結会計年度に発生した重要な事象が監査に与える影響等について監査等委員会とコミュニケーションを行った。
これらの監査等委員会とコミュニケーションを行った事項のうち、下表に示した①から⑦の事項が監査人が特に注意を払った事項である。
当監査法人はこれらの事項の中から①を連結財務諸表監査における監査上の主要な検討事項として選定した。
監査人が特に注意を払った事項事業区分2025年3月期監査人によるリスク評価の程度監査上の主要な検討事項①複合カフェ店舗(快活CLUB)の減損会計の適用エンターテイメント事業↓(*1)〇②繰延税金資産の回収可能性全社・その他↓-③減損会計の適用ファッション事業⇔-④経営者による内部統制の無効化リスク全社・その他⇔(*1)-⑤ランシステム社の取得に伴い発生した無形資産の評価全社・その他⇔-⑥資産除去債務の計上全社・その他⇔-⑦快活フロンティアにおいて発生したサーバーに対する不正アクセスエンターテイメント事業↑(新規)-東京2020大会に関連する一連の事案に係る影響全社・その他↓(除外)-ランシステム社からのPC購入取引における実在性・価格の妥当性エンターテイメント事業↓(除外)- *1:特別な検討を必要とするリスクに該当する項目である。
2:上表における矢印「↑」及び「↓」は、監査人によるリスク評価の程度に関して、前連結会計年度からの推移を表している。
また、矢印「⇔」は、監査人によるリスク評価の程度に関して、前連結会計年度から変更がないことを表している。
3:上表における「(新規)」は、当連結会計年度に新たに監査人が特に注意を払った事項として取り扱った項目である。
4:上表における「(除外)」は、前連結会計年度に監査人が特に注意を払った事項として取り扱った項目であるが、当連結会計年度では除外した項目である。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結①エンターテイメント事業における複合カフェ店舗(快活CLUB)の固定資産の減損の兆候の把握及び減損損失の認識と測定
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 会社グループは、エンターテイメント事業について積極的な新規出店を行う方針であり、その結果、当連結会計年度末におけるエンターテイメント事業に係る768店舗の有形固定資産の帳簿価額は57,304百万円、連結総資産に占める割合は24.5%となっている。
一方で、当該事業はスクラップアンドビルドにより毎年一定程度の減損損失が発生することが想定され、当連結会計年度においても、エンターテイメント事業に係る店舗固定資産に関して1,229百万円の減損損失を計上している。
また、エンターテイメント事業に係る768店舗のうち、複合カフェ店舗は、当連結会計年度末において518店舗あり、エンターテイメント事業の過半を占めている。
(兆候の把握)会社グループが複合カフェ店舗の固定資産の減損の兆候の有無を把握するに際して、各店舗を独立したキャッシュ・フローを生み出す最小の単位としており、原則として、各店舗の営業損益が過去2か年連続してマイナスとなった場合、各店舗の営業損益がマイナスであり翌年度予算も継続してマイナスである場合、店舗の固定資産の時価が著しく下落した場合、あるいは店舗閉鎖の意思決定をした場合等に減損の兆候があるものとしている。
(認識と測定)減損の兆候が把握された複合カフェ店舗については、当該店舗の将来キャッシュ・フローを見積り、割引前将来キャッシュ・フロー合計が当該店舗の固定資産の帳簿価額を下回る店舗について、その「回収可能価額」を「正味売却価額」又は「使用価値」との比較により決定し、「回収可能価額」が固定資産の帳簿価額を下回る店舗について減損損失を認識している。
会社グループが店舗の将来キャッシュ・フローを見積るに際しては、複合カフェ店舗の翌連結会計年度以降の店舗売上高は、全体として、当連結会計年度と比べ98%~101%で推移するという仮定が用いられている。
当連結会計年度末において、減損の兆候が認められたものの翌連結会計年度以降の店舗営業損益予測に基づく割引前将来キャッシュ・フローの合計額が店舗固定資産の帳簿価額を上回るため減損損失が認識されなかった店舗の帳簿価額合計は6,701百万円である。
上記の、減損の兆候の把握及び減損損失の認識と測定に用いられた店舗についての翌連結会計年度以降の営業損益予測は、過去の店舗売上高の推移等や経営者が合理的と考える将来見込みを反映したものであるが、今後の市場環境の想定には経営者による主観的な判断が含まれており、不確実性が高い領域であることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項として選定した。
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結・(重要な会計上の見積り)1.店舗固定資産の減損
開示への参照2、監査上の主要な検討事項、連結・(連結損益計算書関係)※5 減損損失
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 当監査法人が、エンターテイメント事業における複合カフェ店舗(快活CLUB)の固定資産に係る減損の兆候判定の方法及び減損損失の認識と測定について検討を行うに際して、重要な見積りと当該見積りに使用された仮定に関連して実施した監査手続は以下を含んでいる。
(全般)・エンターテイメント事業における複合カフェ店舗(快活CLUB)の店舗戦略に係る経営者とのディスカッションや重要な会議体の議事録等の閲覧を通じた理解・エンターテイメント事業における複合カフェ店舗(快活CLUB)の減損の兆候判定から減損損失の認識及び測定に至るプロセスに係る内部統制の理解・経営者による見積りの合理性を評価する目的で当連結会計年度予算と実績を比較(バックテスト)・減損の兆候判定及び減損損失の認識と測定に際して使用される中期事業計画の理解を目的とした予算策定部門への質問の実施・中期事業計画に使用された今後の市場環境の仮定に対する批判的な検討・会計上の見積りの開示について会計基準に照らして適切な開示がなされているか否かの検討 (兆候の把握)・減損の兆候判定の基礎資料である店舗別損益一覧の網羅性、減損の兆候判定との整合性及び計算の正確性のテスト (認識と測定)・回収可能価額の算定に用いられた将来キャッシュ・フローの見積期間の適切性の検討・兆候が把握された各店舗に係る過去の店舗売上高の推移、今後の市場環境等を踏まえた戦略施策による損益改善シナリオに対する批判的な検討・回収可能価額計算の正確性の検証
その他の記載内容、連結 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、連結 <報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】
に記載されている。

Audit1

監査法人1、個別PwC Japan有限責任監査法人
独立監査人の報告書、個別 独 立 監 査 人 の 監 査 報 告 書  2025年6月25日株式会社AOKIホールディングス取 締 役 会 御 中 PwC Japan有限責任監査法人     東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員公認会計士尻 引 善 博 指定有限責任社員業務執行社員公認会計士関 根 和 昭 <財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社AOKIホールディングスの2024年4月1日から2025年3月31日までの第49期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社AOKIホールディングスの2025年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
関係会社株式の評価【参照する財務諸表の注記事項】
・(有価証券関係)監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は2025年3月31日現在、貸借対照表に関係会社株式として65,809百万円(総資産の41.3%)を計上しており、市場価格のある関係会社株式が1,019百万円、市場価格のない関係会社株式が64,790百万円含まれている。
市場価格のある関係会社株式について、市場価格が著しく下落したときは、回復する見込みがあると認められる場合を除き、減損処理を行う必要がある。
市場価格のない関係会社株式について、財政状態の悪化により実質価額が著しく低下した場合には、相当の減額処理を行う必要がある。
但し、実質価額が著しく低下した場合、回復可能性が十分な証拠によって裏付けられる場合には、期末において相当の減額をしないことも認められる。
当監査法人は、関係会社株式が財務諸表における金額的重要性が相対的に高く、減損処理が行われると、財務諸表全体に与える金額的影響が大きくなる可能性があることから、関係会社株式にかかる評価の妥当性の検討を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
当監査法人は、関係会社株式の評価の妥当性を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。
・主要な関係会社の財務数値の適切性を確保するための会社の内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。
・関係会社株式の評価の妥当性を検討するにあたり、会社の会計方針の理解を実施した。
・主要な関係会社の経営者等への質問を通じて関係会社の経営環境を理解し、財政状態の悪化の兆候を示唆する状況の有無を確かめた。
・市場価格のある関係会社株式について、期末日時点の株価に株式数を乗じた金額と帳簿価額を比較した。
・市場価格のない関係会社株式について、実質価額を各関係会社の財務数値より再計算し、帳簿価額と比較した。
・関係会社株式について、減損処理の要否を含む経営者の評価の妥当性を確かめた。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<報酬関連情報>報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。
利害関係会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上 (注)1. 上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2. XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
関係会社株式の評価【参照する財務諸表の注記事項】
・(有価証券関係)監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は2025年3月31日現在、貸借対照表に関係会社株式として65,809百万円(総資産の41.3%)を計上しており、市場価格のある関係会社株式が1,019百万円、市場価格のない関係会社株式が64,790百万円含まれている。
市場価格のある関係会社株式について、市場価格が著しく下落したときは、回復する見込みがあると認められる場合を除き、減損処理を行う必要がある。
市場価格のない関係会社株式について、財政状態の悪化により実質価額が著しく低下した場合には、相当の減額処理を行う必要がある。
但し、実質価額が著しく低下した場合、回復可能性が十分な証拠によって裏付けられる場合には、期末において相当の減額をしないことも認められる。
当監査法人は、関係会社株式が財務諸表における金額的重要性が相対的に高く、減損処理が行われると、財務諸表全体に与える金額的影響が大きくなる可能性があることから、関係会社株式にかかる評価の妥当性の検討を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
当監査法人は、関係会社株式の評価の妥当性を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。
・主要な関係会社の財務数値の適切性を確保するための会社の内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。
・関係会社株式の評価の妥当性を検討するにあたり、会社の会計方針の理解を実施した。
・主要な関係会社の経営者等への質問を通じて関係会社の経営環境を理解し、財政状態の悪化の兆候を示唆する状況の有無を確かめた。
・市場価格のある関係会社株式について、期末日時点の株価に株式数を乗じた金額と帳簿価額を比較した。
・市場価格のない関係会社株式について、実質価額を各関係会社の財務数値より再計算し、帳簿価額と比較した。
・関係会社株式について、減損処理の要否を含む経営者の評価の妥当性を確かめた。
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、個別関係会社株式の評価
その他の記載内容、個別 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、個別 <報酬関連情報>報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。

BS資産

原材料及び貯蔵品588,000,000
その他、流動資産139,000,000
建物及び構築物(純額)65,760,000,000
工具、器具及び備品(純額)3,842,000,000
土地17,244,000,000
リース資産(純額)、有形固定資産4,516,000,000