財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2025-06-24
英訳名、表紙ITOHAM YONEKYU HOLDINGS INC.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長  宮下 功
本店の所在の場所、表紙東京都目黒区三田1丁目6番21号
電話番号、本店の所在の場所、表紙東京 03(5723)8619番
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
2015年9月伊藤ハム株式会社及び米久株式会社(以下「両社」)が共同持株会社設立(株式移転)による経営統合に関する基本契約書を締結2015年11月両社はそれぞれの臨時株主総会での承認を前提として、株式移転の方法により共同持株会社設立のための「株式移転計画書」を作成2016年1月両社の臨時株主総会で株式移転計画が承認2016年4月当社設立(東京証券取引所市場第一部に上場)2017年12月ニュージーランド・クライストチャーチのANZCO FOODS LTD.の株式を追加取得し100%子会社化2019年12月明治ケンコーハム株式会社(取得後「米久ケンコーハム株式会社」に名称変更)の株式を取得し、100%子会社化2021年3月米久ケンコーハム株式会社の事業を米久株式会社に譲渡し清算2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行2025年6月(予定)監査等委員会設置会社へ移行
事業の内容 3【事業の内容】
 当社グループは、当社、子会社52社、関連会社9社で構成され、食肉加工品(ハム・ソーセージ、調理加工食品)及び食肉等の製造販売を主として事業活動を展開しております。
以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。
(加工食品事業)加工食品事業部門は、主にハム・ソーセージ、調理加工食品等の食肉加工品の製造・販売を行っております。
主な関係会社:当社、伊藤ハム㈱、米久㈱、伊藤ハム販売㈱、伊藤ハム米久プラント㈱及び伊藤ハム米久フーズ㈱(食肉事業)食肉事業部門は、主に食肉及び調理加工食品の製造・販売を行っております。
主な関係会社:当社、米久㈱、伊藤ハムミート販売東㈱、伊藤ハムミート販売西㈱及びANZCO FOODS LTD.(その他事業)その他事業部門は、子会社2社で構成され、事務代行サービス業などを行っております。
主な関係会社:伊藤ハム米久ヒューマンサービス㈱及び伊藤ハム米久システム㈱ 事業の系統図は次のとおりであります。
 なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有又は被所有割合(%)関係内容連結子会社 伊藤ハム㈱
(注)6兵庫県西宮市400加工食品事業 100経営管理、業務委託、不動産の賃貸、資金の貸借。
役員の兼任あり。
米久㈱
(注)3,6静岡県沼津市400加工食品事業及び食肉事業 100経営管理、業務委託、不動産の賃貸、資金の貸借。
役員の兼任あり。
伊藤ハム米久ヒューマンサービス㈱兵庫県西宮市30その他100当社人事・庶務等に関する事務代行業務を行っている。
資金の貸借。
伊藤ハム米久システム㈱兵庫県西宮市30同上100当社情報システムの開発・運用等の業務支援を行っている。
資金の貸借。
アイエイチロジスティクスサービス㈱兵庫県西宮市90加工食品事業及び食肉事業 100資金の貸借。
伊藤ハム米久プラント㈱
(注)3千葉県柏市90加工食品事業100資金の貸借。
役員の兼任あり。
伊藤ハム米久フーズ㈱兵庫県西宮市90同上100資金の貸借。
役員の兼任あり。
伊藤ハムフードソリューション㈱東京都目黒区100同上100資金の貸借。
役員の兼任あり。
伊藤ハム販売㈱
(注)6兵庫県西宮市90同上100資金の貸借。
役員の兼任あり。
㈱菊水北海道江別市180同上96.52 資金の貸借。
浅草ハム㈱東京都台東区125同上100資金の貸借。
イトウフレッシュサラダ㈱東京都目黒区80同上100資金の貸借。
筑紫ファクトリー㈱北九州市八幡西区45同上100資金の貸借。
ロイヤルデリカ㈱群馬県高崎市98同上100資金の貸借。
伊藤ハムビジネスサポート㈱兵庫県西宮市30同上100資金の貸借。
米久かがやき㈱埼玉県春日部市250同上100資金の貸借。
役員の兼任あり。
米久デリカフーズ㈱静岡県沼津市430同上100資金の貸借。
役員の兼任あり。
伊藤ハムミート販売東㈱
(注)3,6東京都目黒区90食肉事業100資金の貸借。
役員の兼任あり。
伊藤ハムミート販売西㈱
(注)3,6兵庫県西宮市90同上100資金の貸借。
役員の兼任あり。
サンキョーミート㈱
(注)3鹿児島県志布志市230同上100資金の援助。
役員の兼任あり。
IHミートソリューション㈱東京都目黒区80同上100資金の貸借。
IHミートパッカー㈱青森県十和田市90同上100資金の貸借。
名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有又は被所有割合(%)関係内容米久おいしい鶏㈱鳥取県東伯郡琴浦町290食肉事業100資金の貸借役員の兼任あり。
アイ・ポーク㈱群馬県前橋市155同上100資金の貸借㈱マルフジ東京都港区100同上100資金の貸借大洋ポーク㈱広島県三原市100同上100資金の貸借農事組合法人広島県東部養豚組合
(注)5広島県世羅郡世羅町50同上0[100]債務保証あり。
伊藤食品商貿(上海)有限公司中国上海市(US$2,450千)加工食品事業100(100)役員の兼任あり。
ITOHAM BETAGRO FOODSCO.,LTD.LOPBURITHAILAND(THB172百万)同上53(53)役員の兼任あり。
ITOHAM AMERICA,INC.SIOUXCITY IOWA U.S.A.(US$17,700千)食肉事業100(100)-ANZCO FOODS LTD.
(注)3,6CHRISTCHURCHNEW ZEALAND(NZ$59,364千)同上100(100)債務保証あり。
CMP RANGITIKEI LTD.
(注)3CHRISTCHURCHNEW ZEALAND(NZ$70,000千)同上100(100)-その他20社----- 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有又は被所有割合(%)関係内容持分法適用関連会社 ㈱ジャパンデリカ香川県高松市23.5加工食品事業40.43-サンキョー食品㈱神戸市兵庫区10食肉事業30-㈱メイショク神戸市兵庫区48同上30-坂元ファーム㈱鹿児島県鹿屋市10同上45(45)-INDIANA PACKERSCORP.DELPHIINDIANAU.S.A.(US$20,000千)同上20(20)債務保証あり。
ASIAN BEST CHICKENCO.,LTD.BANGKOKTHAILAND(THB1,833百万)その他25債務保証あり。
その他3社-----その他の関係会社 三菱商事㈱
(注)2東京都千代田区204,446総合商社被所有41.16-
(注) 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
2.有価証券報告書を提出しております。
3.特定子会社に該当しております。
4.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合を内数で記載し、[ ]内は、緊密な者の所有割合を外数で記載しております。
5.持分はありませんが、実質的に支配しているため子会社としております。
6.伊藤ハム㈱、米久㈱、ANZCO FOODS LTD.、伊藤ハム販売㈱、伊藤ハムミート販売西㈱及び伊藤ハムミート販売東㈱については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。
)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 伊藤ハム㈱米久㈱ANZCO FOODS LTD.(1) 売上高(百万円)152,931191,626160,986
(2) 経常利益(百万円)6,6974,0391,786(3) 当期純利益(百万円)5,8332,7031,484(4) 純資産額(百万円)27,16320,01413,991(5) 総資産額(百万円)83,79635,06870,327 伊藤ハム販売㈱伊藤ハムミート販売西㈱伊藤ハムミート販売東㈱(1) 売上高(百万円)124,421158,573149,800
(2) 経常利益(百万円)1,4543,9322,173(3) 当期純利益(百万円)8952,5791,422(4) 純資産額(百万円)5,7716,7223,602(5) 総資産額(百万円)18,95122,43919,106
従業員の状況 5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況2025年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)加工食品事業4,610(5,882)食肉事業3,046(3,806) 報告セグメント計7,656(9,688)その他71(16)全社共通ほか199(39)合計7,926(9,743)
(注) 1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外からの当社グループへの出向者を含んでおります。
)であり、臨時雇用者数(パートタイマー等)は、当連結会計年度の平均人員を( )外数で記載しております。
2.全社共通ほかとして記載されている従業員数は、当社の管理部門に所属している従業員数であります。
(2)提出会社の状況2025年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(才)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)866(157)42.016.27,262,150  セグメントの名称従業員数(人)加工食品事業269(51)食肉事業398(67) 報告セグメント計667(118)全社共通ほか199(39)合計866(157)
(注) 1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含んでおります。
)であり、臨時雇用者数(パートタイマー等)は、当事業年度の平均人員を( )外数で記載しております。
2.平均勤続年数の算出にあたっては、子会社での勤続年数を通算しております。
3.平均年間給与は、出向元である子会社で支給された年間給与、賞与及び時間外勤務手当等を合計したものであります。
(3)労働組合の状況当社グループには当社及び国内連結子会社14社の労働組合1団体が組織されております。
2025年3月31日現在の組合員数は4,984名であり、労使関係は円満であります。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異当連結会計年度の多様性に関する指標は、以下のとおりです。
・女性活躍推進法、育児・介護休業法に基づく開示当事業年度名称管理職に占める女性労働者の割合(%) 男性の育児休業取得率(%) 男女の賃金の差異(%)全労働者うち従業員うち臨時雇用者(パートタイマー含む)伊藤ハム米久ホールディングス㈱ (当社)10.666.758.761.374.1伊藤ハム㈱6.578.372.173.258.7米久㈱5.244.467.572.461.7アイエイチロジスティクスサービス㈱2.133.356.667.472.9伊藤ハム米久プラント㈱3.477.870.674.094.1伊藤ハム米久フーズ㈱3.450.076.870.095.5伊藤ハムフードソリューション㈱4.50.045.871.584.4伊藤ハム販売㈱0.050.052.361.265.9㈱菊水10.020.052.486.175.7ロイヤルデリカ㈱4.366.778.077.1103.9米久かがやき㈱0.0―70.378.587.8伊藤ハムミート販売東㈱2.80.061.362.270.5伊藤ハムミート販売西㈱0.011.151.857.067.4サンキョーミート㈱0.060.078.778.681.7IHミートソリューション㈱7.10.064.773.482.1IHミートパッカー㈱0.00.073.668.789.9米久おいしい鶏㈱18.866.780.088.091.7
(注) 1.集計対象は、各社在籍者としており、出向者については出向元会社の従業員として集計しております。
2.「男性の育児休業取得率」については、育児・介護休業法に基づき、次の計算方法で算出しております。
     育休等を取得した男性従業員の数/配偶者が出産した男性従業員の数3.「男女の賃金の差異」については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。
上記の全ての会社において、性別による賃金体系や人事制度上の違いはありませんが、臨時雇用者(パートタイマー等)における女性比率の高さなど、従業員資格や等級別の人数構成に男女差があることから賃金の格差が生じております。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針当社グループは、下記に掲げるグループ理念のもと、ビジョンの実現を目指し、各行動指針に基づいた活動を推進することで、事業を通じて企業の社会的責任を果たし、真に信頼されるグループとなるべく企業価値の更なる向上を図ってまいります。
私たちは事業を通じて、健やかで豊かな社会の実現に貢献します フェアスピリットと変革への挑戦を大切にし、従業員とともに持続的に成長する食品リーディングカンパニー ・安全安心と品質の追求による、価値ある商品とサービスの提供・有言実行の徹底による信頼関係の構築、強化・全員参加の闊達な意思疎通と相互理解による能力開発と育成・コンプライアンスを最優先とした、公明正大で透明性のある行動・地球環境に配慮した事業活動の推進 (2)目標とする経営指標当社グループは、2026年度 経常利益300億円、ROIC5.8%、ROE6.6%を定量目標としています。
また、長期目標として2035年度 経常利益500億円を掲げています。
(3)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題当社グループは、2035年度に向けた「長期経営戦略2035」及び直近3ヶ年における「中期経営計画2026」を策定し、これを推進しております。
①長期経営戦略2035成長投資による利益拡大と収益力の持続的向上を両輪として飛躍的成長を目指し、DXとサステナビリティを中心に、その成長を支える経営基盤を強化します。
「成長投資による利益拡大」・国内バリューチェーン価値の最大化成熟市場で勝ち抜くため、業界における相対優位なポジショニング形成を目指す。
全体最適に向けて、工場再編や最適配置を実行。
・海外事業の成長加速、成長事業の展開海外事業や成長事業への投資を促進し、伸長する需要取り込みによる利益拡大を目指す。
長期的視点でフードロス削減やたんぱく質の安定供給に向け、冷凍食品事業や未来の食の開発へ領域を拡大。
「経営基盤」・DXによる効率化、変革国内就労人口漸減は当社も抱える課題であり、その解決にDXを活用し、業務効率化と売上向上を同時に達成。
全社コミットメントとして公的認定を取得。
・サステナビリティ事業を通じ、脱炭素・人権尊重・アニマルウェルフェアへの配慮に取り組み、持続可能な社会への貢献。
②中期経営計画2026(以下、「本中計」という。
)基礎収益力の底上げに取り組み、創出したキャッシュを原資に、安定的な株主還元と成長投資を両立させ、飛躍的成長に繋げていきます。
「基礎収益力の底上げ」加工食品事業・多様なニーズに応える品揃え、それを活かした営業・販売手法による販売増。
・外部環境に応じた価格改定と継続的な内部コスト削減による早期の収益回復。
・静岡県三島市に新工場を建設中、2026年度下期稼働開始予定。
食肉事業・日本全国の営業網とANZCO Foodsの世界に広がる販売網を活かした販売強化。
・食肉商品の付加価値化とリスク管理の高度化による利益率向上。
・2024年度十和田ビーフプラント稼働開始。
2025年度輸出認定取得。
「経営基盤」・持続可能な物流体制の構築社外協業先との連携を強め、持続可能な物流体制を構築。
拠点の再配置を進め、政府目標のトラック積載率10%向上を目指す。
・人的資本への取り組み新しい価値の創造と変革に向け自律的に挑戦する人材の育成と多様な価値観を尊重し、挑戦と成長を支援する風土醸成を進め、従業員エンゲージメント向上を企業価値向上に繋げる。
マテリアリティの新たなKPIとしてエンゲージメントスコアを設定、その改善を役員報酬に組み入れ。
「財務戦略」・株主還元安定した株主還元を重視し、業績変動の影響を受けにくいDOE(株主資本配当率)を指標に導入。
中間配当の実施。
・キャッシュ・フロー・アロケーション本中計3ヶ年の営業キャッシュ・フローは累計で800億円となる見通しであり、財務レバレッジ活用の上、株主還元に380億円(内、経営統合10周年記念配当100億円)、投資に850億円を投じる予定。
また、現時点で予定していない成長投資やM&A等の投資機会も積極的に検討する方針。
・資本コストを意識した経営本中計で基礎収益力の底上げ、ROICを指標とした事業管理の推進、最適な財務レバレッジの追求に取り組むことにより、ROEを向上。
また、成長投資による利益拡大、持続的成長を支える経営基盤の強化に取り組む。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループは、グループ理念「私たちは事業を通じて、健やかで豊かな社会の実現に貢献します」に基づき、持続可能な社会の実現に貢献することをサステナビリティの基本と考えています。
その実現に向けて「7つのマテリアリティ」を特定し、長期経営戦略2035では、サステナビリティを、成長を支える経営基盤の一つと位置づけ、事業を通じた社会課題の解決に努めています。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)ガバナンス 当社グループのサステナビリティに関する重要事項については、取締役会の諮問機関であるサステナビリティ委員会での審議を経て取締役会にて審議、または報告がされています。
当社のサステナビリティ委員会は、常務執行役員管理本部長が委員長を務め、各事業部門の関連する責任者及び社外有識者が委員として参加しており、社外の知見も得られる体制を整えています。
サステナビリティ委員会は年4回程度開催しており、マテリアリティ、気候変動対応、人権デュー・ディリジェンス、アニマルウェルフェア対応、ステークホルダーエンゲージメント等のテーマを中心に審議しています。
更に、2023年4月から、事業部門と連携してサステナビリティの取り組みを進めるための専門組織であるサステナビリティ推進室を社長直轄組織である経営戦略部の傘下とし、全社の経営戦略と連携を一層推進する体制を構築しています。
また、サステナビリティ推進室と各事業部門・部署とを繋ぐため、各事業部門及び関連するコーポレートの各部署にサステナビリティ推進委員を任命し、サステナビリティへの取り組みをグループ全体で加速させる体制としています。
(2)リスク管理当社では、サステナビリティ関連のリスク及び機会を全社的なリスクマネジメントプロセスの中で管理しています。
サステナビリティ関連を含む経営上のリスクについては、年に1回全社的なリスクマップの見直しを実施しています。
具体的には、発生可能性と当社事業への損失影響度から定量的に評価を行い、当社事業にとっての重要リスクを選定し、取締役会にて分析・最終評価する仕組みとなっています。
特定された重要リスクについては、対応策を策定・実行するため、リスク毎に管理責任者及び担当部署責任者を設定しています。
担当部署責任者は、管理責任者の指示の下、各リスクに関連する情報収集、ステークホルダーや専門家との意見交換、コンサルタントとの検討等に基づくリスクの分析や対応策の検討を行っています。
また、対応策を実行するため、当社グループ会社や関係部署にリスクや対応策の周知や教育等を実施しています。
サステナビリティ関連リスク及び機会については、経営戦略部長が管理責任者、サステナビリティ推進室が担当部署となり取り組みを進めています。
特に気候変動関連リスク及び機会については、シナリオを設定してリスクを分析・評価する方法を活用しており、サステナビリティ委員会にてリスク評価を行い、必要な対応策について審議しています。
分析・評価結果は、全社プロセスに統合され、他の経営上のリスクと一体となって管理されています。
(3)戦略/指標及び目標①気候変動に関する取り組み戦略当社は、畜産物及び畜産加工品を取り扱う事業を展開していることから、気候変動に伴う気温上昇による家畜への影響や自然災害の激甚化によるオペレーションの中断等に加え、社会の脱炭素化の流れの中で進む畜産品の需要低下等、当社事業が気候変動により様々な影響を受ける可能性があると認識しています。
このような状況下、その発生可能性に拘わらず、あらゆるシナリオを想定して当社事業にとってのリスク及び機会を把握し、その対応策を検討することは当社事業の持続可能性を高める上で有用であると考え、2021年度にTCFD提言に則った分析を開始しました。
当社は、FAO(Food and Agriculture Organization of the United Nations、国連食糧農業機関)が発行するThe future of food and agriculture-Alternative pathways to 2050やIEA(International Energy Agency、国際エネルギー機関)のWorld Energy Outlook 2021の各気候シナリオを参照しながら、当社事業にとってのリスク・機会を評価し、対応策の検討を実施しました。
当社事業に大きな影響を及ぼし得る気候変動関連リスクとして、当社が事業を行う国・地域においてカーボンプライシングが導入された場合、特に1.5℃シナリオ下においては大きなコスト負担となる可能性があります。
これに対し、当社は、当社グループの温室効果ガス(GHG)排出量を2030年度までに半減(2016年度比)、2050年ネットゼロとする削減目標を掲げ、GHGの排出削減に取り組んでいます。
具体的には、当社グループ生産拠点における太陽光発電設備の導入を含めた再エネ電力の調達を推進しています。
引き続き着実にGHG削減を進めると共に、更に削減を促進するため、社内炭素価格を活用した投資案件の選別を2025年度より開始する予定です。
また、2℃シナリオ下においては、先進国を中心に環境負荷の低い食品への需要シフトが起こると見込まれ、食肉消費量が中長期的に大幅に減少すると、これに伴いハム・ソーセージなどの当社の畜産品の需要も減少すると考えられ、中・長期的に当社加工食品事業の売上に大きな影響を及ぼし得るものと認識しています。
当社は、畜産品の需要減少に対する対応策として、植物性たんぱく質製品の開発・販売を既に進めています。
さらに、培養肉をはじめとしたその他代替たんぱく質の研究開発、調理加工品などの売上拡大の検討を進めていきます。
一方で、2℃シナリオにおいては、環境意識の高まりを受け、環境負荷の低い代替肉の生産量が世界的に増加することが見込まれます。
こうした環境下、植物性たんぱく質製品を取り扱う当社にとっては中・長期的に売上増加を見込むことができる大きな事業機会となり得ます。
当社は、代替肉の中でも植物由来の大豆ミート商品の発売を2020年から開始しており、今後も継続してラインアップを拡充すると共に商品の定着を図っていきます。
上記の分析結果を事業環境分析に用いながら、今後の当社事業戦略に反映していきます。
指標及び目標当社グループでは、気候変動への対応として以下のGHG排出削減目標(Scope1,2)を策定し、達成に向けて取り組みを進めています。
目標2030年度 2016年度比半減 2050年  ネットゼロ 目標に対する進捗(GHGプロトコルに基づいて算定) 2016年度実績(千トン-CO2)2023年度実績(千トン-CO2)Scope1Scope2193182190167合計375357
(注)2024年度実績は集計中となります。
②人的資本に関する取り組み戦略(a)人材の多様性の確保を含む人材育成の方針および取り組み当社は、従業員一人ひとりの多様な視点や価値観を活かしながら、積極的に変革に挑戦し続けていくことが企業の競争力や成長力を高める源泉であると考えています。
一方で、少子高齢化や労働人口の減少など、労働市場の不確実性は高まっており、従業員の価値観や働き方も多様化する中で、従業員が働きやすく、自律的に成長できるような環境を醸成していくことも重要な課題であると認識しています。
このような観点から、長期的な人材育成を基本に据えながら、多様性や価値観を尊重し、持続的な挑戦によって個人のキャリア形成が自律的にできるよう支援していくことを人材育成の基本方針としています。
具体的な施策としては、男性の育児休暇取得や育児支援策を推進・拡充し、介護についても社内制度や公的支援などの関連する情報提供を充実させることにより、従業員が安心して働き、その能力を存分に発揮できる仕組みを整えていきます。
また、テレワーク環境の整備やフレックスタイム制度の活用を推し進め、多様な働き方に対応していくとともに、既存のFA制度や公募制度に加えて副業や自己啓発支援制度の拡充を進めることで、新しい価値を創造し、変革に向けて自律的に挑戦する人材の育成とそれを支援する風土の醸成を目指していきます。
(b)人材採用方針および取り組み当社では、国籍や性別を問わず応募者の適性や能力を重視した公正公平な採用活動を方針としています。
加えて、多様性の確保という視点においては管理職や係長級における女性比率の向上を目指し、定期学卒採用およびキャリア採用における女性比率の拡大を推進しております。
さらに変革の激しい時代に、既成概念を打破し新たな価値を創造していくためにもキャリア採用を継続し、年齢を問わず事業運営のニーズに合った専門性の高い中核人材の確保・育成に努めてまいります。
(c)従業員の安全・健康に関する方針および取り組み当社は、当社の事業に関わるすべての方々が安全に安心して働くことができる職場環境を実現することを労働安全衛生の基本方針としています。
具体的には、当社グループの財産である従業員の安全衛生、健康維持に配慮した取り組みを下記の通り行っています。
これらは安全な職場環境づくりのために労働安全衛生法など関連する法令を遵守するとともに、労働安全衛生マネジメントシステムの考え方に準拠した形で進めています。
安全衛生については、各事業所に安全衛生委員会などを設置し情報の共有化を進めています。
中でも最大の課題である労働災害防止では、入職時安全教育の徹底、定期的な職場安全教育、日頃からの職場巡視やリスクアセスメントなどを計画的に実施しています。
加えて、従業員一人ひとりが安全衛生に向き合う活動として、危険予知トレーニングの実施や、ヒヤリハット報告への参加により事前の対策と危険の認識を深めるなど、積極的に取り組める職場環境の実現を目指しています。
また外国人労働者に対しても適切な安全衛生教育を実施するため、教育資料や掲示物など多言語対応に取り組んでいます。
健康維持に関しては、定期健康診断・ストレスチェック(多言語対応)の実施に加え、グループの全従業員およびその家族が24時間使用できる「セーフティネットなんでも相談窓口(電話・メール受付・多言語対応)」を設け、いつでも相談できる体制を整えています。
また、長時間労働、過重労働、メンタルヘルスなどについて従業員への産業医面談を実施し、グループ全体で健康障害の防止を図るための対策に取り組んでいます。
指標及び目標目標 ・エンゲージメントスコア   2026年度   60%(2024年度  48.0%)  ※従業員サーベイの肯定的な回答率 ・管理職の女性比率      2030年度 10%(2024年度 7.1%) ・係長級の女性比率      2030年度   20%(2024年度 14.0%) ・1人当たり年間有休取得率  2025年度   70%(2024年度 67.9%)
(注)管理職の女性比率、係長級の女性比率の指標の対象は国内グループ会社となります。
③人権尊重に関する取り組み戦略当社は、「人権の尊重は全ての判断や行動において根底をなすもの」との認識のもと、事業に関わる全ての人々の人権を尊重し、企業としての社会的責任を果たしていくために、「伊藤ハム米久グループ人権方針」を定めています。
また、サプライチェーン全体で人権の尊重や環境への配慮等の取り組みが行われるよう「伊藤ハム米久グループ調達方針」及び「サプライヤー調達ガイドライン」を策定・開示しています。
さらに、人権デュー・ディリジェンスの仕組みを構築し、このプロセスを事業活動に組み込み、継続的に実施しています。
当社グループのサプライチェーン全体を通した事業活動で発生する可能性がある優先的に取り組むべき負の影響を特定し、これらに対して防止・軽減策を講じると共に、その実効性の評価を行っています。
この一つの手段として、外国人技能実習生が実習に従事している当社グループの拠点を巡回し、実習に係る実態を正確に把握することを通じて、引き続き人権への負の影響を防止・軽減する体制の整備及び運用の改善に努めています。
また、当社サプライヤーに対してアンケート調査を実施し、サプライチェーンにおける人権に関する負の影響の状況把握と人権リスクの防止に努めています。
指標及び目標目標当社調達額の80%をカバーするサプライヤーに対して、サプライヤー調査を毎年実施・サプライヤー調査実績2024年度に当社調達額の80%をカバーするサプライヤーに対してサプライヤー調査を実施した結果、人権をはじめとした各課題について追跡調査を要するレベルのリスクは確認されませんでした。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 ②人的資本に関する取り組み戦略(a)人材の多様性の確保を含む人材育成の方針および取り組み当社は、従業員一人ひとりの多様な視点や価値観を活かしながら、積極的に変革に挑戦し続けていくことが企業の競争力や成長力を高める源泉であると考えています。
一方で、少子高齢化や労働人口の減少など、労働市場の不確実性は高まっており、従業員の価値観や働き方も多様化する中で、従業員が働きやすく、自律的に成長できるような環境を醸成していくことも重要な課題であると認識しています。
このような観点から、長期的な人材育成を基本に据えながら、多様性や価値観を尊重し、持続的な挑戦によって個人のキャリア形成が自律的にできるよう支援していくことを人材育成の基本方針としています。
具体的な施策としては、男性の育児休暇取得や育児支援策を推進・拡充し、介護についても社内制度や公的支援などの関連する情報提供を充実させることにより、従業員が安心して働き、その能力を存分に発揮できる仕組みを整えていきます。
また、テレワーク環境の整備やフレックスタイム制度の活用を推し進め、多様な働き方に対応していくとともに、既存のFA制度や公募制度に加えて副業や自己啓発支援制度の拡充を進めることで、新しい価値を創造し、変革に向けて自律的に挑戦する人材の育成とそれを支援する風土の醸成を目指していきます。
(b)人材採用方針および取り組み当社では、国籍や性別を問わず応募者の適性や能力を重視した公正公平な採用活動を方針としています。
加えて、多様性の確保という視点においては管理職や係長級における女性比率の向上を目指し、定期学卒採用およびキャリア採用における女性比率の拡大を推進しております。
さらに変革の激しい時代に、既成概念を打破し新たな価値を創造していくためにもキャリア採用を継続し、年齢を問わず事業運営のニーズに合った専門性の高い中核人材の確保・育成に努めてまいります。
(c)従業員の安全・健康に関する方針および取り組み当社は、当社の事業に関わるすべての方々が安全に安心して働くことができる職場環境を実現することを労働安全衛生の基本方針としています。
具体的には、当社グループの財産である従業員の安全衛生、健康維持に配慮した取り組みを下記の通り行っています。
これらは安全な職場環境づくりのために労働安全衛生法など関連する法令を遵守するとともに、労働安全衛生マネジメントシステムの考え方に準拠した形で進めています。
安全衛生については、各事業所に安全衛生委員会などを設置し情報の共有化を進めています。
中でも最大の課題である労働災害防止では、入職時安全教育の徹底、定期的な職場安全教育、日頃からの職場巡視やリスクアセスメントなどを計画的に実施しています。
加えて、従業員一人ひとりが安全衛生に向き合う活動として、危険予知トレーニングの実施や、ヒヤリハット報告への参加により事前の対策と危険の認識を深めるなど、積極的に取り組める職場環境の実現を目指しています。
また外国人労働者に対しても適切な安全衛生教育を実施するため、教育資料や掲示物など多言語対応に取り組んでいます。
健康維持に関しては、定期健康診断・ストレスチェック(多言語対応)の実施に加え、グループの全従業員およびその家族が24時間使用できる「セーフティネットなんでも相談窓口(電話・メール受付・多言語対応)」を設け、いつでも相談できる体制を整えています。
また、長時間労働、過重労働、メンタルヘルスなどについて従業員への産業医面談を実施し、グループ全体で健康障害の防止を図るための対策に取り組んでいます。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 指標及び目標目標 ・エンゲージメントスコア   2026年度   60%(2024年度  48.0%)  ※従業員サーベイの肯定的な回答率 ・管理職の女性比率      2030年度 10%(2024年度 7.1%) ・係長級の女性比率      2030年度   20%(2024年度 14.0%) ・1人当たり年間有休取得率  2025年度   70%(2024年度 67.9%)
(注)管理職の女性比率、係長級の女性比率の指標の対象は国内グループ会社となります。
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
当社グループは、業績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクを発生可能性と影響度を勘案の上認識し、影響を最小化する仕組みの構築を図っています。
特に重要なリスクとしては、世界的な原材料価格、穀物価格及びエネルギーコストの上昇や家畜伝染病の蔓延などがあげられますが、これらのリスクに対して適切に対応し、設定した課題に対する各種施策を着実に実行することによって、業績の向上に努めてまいります。
 その他重要と思われるリスクとその対応方針は下表のとおりです。
しかしながら、これらはすべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見できない、若しくは重要とみなしていないリスクの影響を将来的に受ける可能性や、対策の不足による損害が発生する可能性があります。
なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
リスクの内容対応①市場動向に関するリスク 経済情勢の変化による影響で消費活動が減退した場合、当社グループの商品に対する消費者の需要が低下する可能性があります。
また、当社グループの取扱商品の一部が価格競争に陥ることにより、収益力が低下し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、お客様及び社会の課題を解決する新たな価値を創造し、人々の豊かな食生活と健康に貢献することを目指しています。
新たな食シーンの創造につながるような商品をスピーディに提案し、市場と需要の開拓を推進しています。
②市況変動に関するリスク 販売用食肉、ハム・ソーセージ、調理加工食品等の原材料として、国内外より調達する畜産物において、相場変動や輸入豚肉、輸入牛肉を対象としたセーフガード(緊急輸入制限措置)の発動及び入船の遅延、世界的な人口増加による食糧需給の逼迫、その他調達コストの大幅な上昇や仕入数量の制限の発生等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、製品に使用する副原料、包装資材及び電力や物流費等のコスト上昇、生産肥育事業における飼料価格の大幅な上昇が生じた場合も、同様に当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、製造コスト低減のための継続的業務改革、商品や原材料の調達先分散化、製品や商品の適正在庫水準の維持、効率を意識した物流の集約、適正な販売価格の設定・変更等の施策を推進しています。
また、仕入および販売に関するポジション管理を通じて、価格変動リスクの低減を図っております。
具体的には、需給動向や市場価格の変動を踏まえた在庫水準の適正化、ならびに販売契約のタイミング調整等により、安定的な収益確保を目指しております。
③金融市場の変化に関するリスク 当社グループは、必要資金の一部を有利子負債で調達するとともに、原材料及び商品の一部を海外から調達しています。
資金調達環境の悪化や金利負担額の増加、外国為替相場の大幅な変動による差損の発生等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、金利の変動リスクや調達の流動性低下リスクを軽減するため、コミットメントライン設定を行うなどの対策を講じています。
また、為替相場の変動リスクを軽減するために、為替予約等でリスクヘッジをしています。
リスクの内容対応④事業投資・設備投資に関するリスク 当社グループでは持続的な事業成長のため、M&A及び老朽化対策を含む設備投資を継続的に実施していますが、投資判断時に想定しなかった、市場環境や経営環境の悪化により、保有する固定資産やのれんの投資額の回収が不能になった場合、減損処理が発生し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、企業価値向上に資する重要な投資については、担当役員を委員長とする投融資委員会での慎重な審議を踏まえ、最終的に取締役会での決議を行っています。
また、投資実行後も定期的に当初計画からの進捗状況の確認や、計画から乖離していた場合の対応の検証を行っています。
⑤食品の安全性に関するリスク 消費者への健康被害及び製品や商品の回収・廃棄が発生した場合、社会的信用の失墜やブランド価値の毀損により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、製品や商品の「安全・安心」の確保がお客様との信頼関係の礎と捉え、フードディフェンスやトレーサビリティの強化及び国際的な管理基準をもとにした厳格な品質管理体制を構築しています。
また、安全衛生教育についても積極的に推進しています。
⑥家畜の疾病に関するリスク ASF(アフリカ豚熱)や鳥インフルエンザ、BSE(牛海綿状脳症)などの家畜の疾病が拡大した場合、国内外の食肉相場が大幅に変動して食肉の調達や販売に支障をきたし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、自社農場や協力農場で家畜の疾病が発生した場合も、当該農場からの出荷停止等の実施により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、過去の家畜伝染病や疫病発生の経験を活かし、家畜の疾病に対応するマニュアルを整備し、対策に取り組んでいます。
また、疾病発生時においても、迅速に代替調達が可能となるよう、複数地域・複数業者からの調達体制を構築・維持することで、供給リスクの分散を図っております。
⑦物流・流通に関するリスク 通信販売業態の普及による宅配物流の増加、労働人口減少に伴う運送ドライバーや荷役作業員の人手不足、働き方改革関連法における「時間外労働の上限規制」等の影響による輸送能力の不足、複合的な要因に起因した海上輸送の混乱、冷蔵や冷凍を要する食品・食材の輸入量増加による都市部での低温倉庫などのインフラの不足等により、適正なサプライチェーンが構築できなくなった場合、製品や商品を適時適切に供給できず、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、製品や商品を安全な状態で、迅速かつ安定的に店舗及び消費者に届けるという使命に基づき、受発注の精度向上や在庫管理の適正化、納品リードタイムの改善、積載効率の向上、定温輸送の厳格化、調達国の分散等、サプライチェーンに必要な物流体制の構築に取り組んでいます。
⑧情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、調達、製造、物流、販売、財務等あらゆる業務において情報システムを活用しており、地震その他の自然災害、サイバー攻撃、ハードウェア・ソフトウェア・遠隔通信の欠陥・障害、新種のコンピュータウイルス感染、システム開発の遅延・失敗、不正アクセス等により、情報の漏洩、消失、情報システムの不具合等が生じる可能性があります。
これらの事由が生じた場合、多額の費用発生及び企業イメージの低下や社会的信用の失墜等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、情報システムの運用について、コンピュータウイルスの感染防止等やセキュリティ対策の実施、また、基幹システム及びデータ保管サーバーの二重化と分散設置による管理体制の強化等、予期せぬ障害や損壊に備えた厳重な対策を講じています。
また、情報の取り扱いについては、「情報セキュリティポリシー」のもと、個人情報や機密情報の安全管理と漏洩防止、情報セキュリティ遵守意識の維持・向上のための抜き打ち訓練等、様々なセキュリティ対策を実施しています。
リスクの内容対応⑨事故などの安全上のリスク 当社グループでは、安全を最優先として、事故防止に努めていますが、万一事故が発生した場合は、社会的信用の失墜、受注機会の喪失、損害賠償等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、事故防止に関する教育を定期的に実施し、安全意識の向上を図っています。
また、安全衛生管理規程を定め、職場における従業員の安全と健康の確保に努めています。
⑩人材の確保・育成に関するリスク 更なる少子高齢化による若年労働者の確保不足や雇用環境の変化による人材流出、また、優秀な人材育成の遅れ等が生じた場合、企業としての競争力低下や製品や商品の供給力不足に起因した信用失墜により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、人材は最も重要な資産であると捉え、従業員一人ひとりが持つ素質や能力を引き出し、最大限活かすことが組織の活力に繋がると認識し、多様な人材の採用、エンゲージメント向上に繋がる人事制度の整備や教育研修を推進しています。
⑪人権に関するリスク 当社グループ及びサプライチェーンにおいて、労働環境・安全衛生の悪化、ハラスメントや差別などの人権を侵害する行為が発生した場合には、当社グループに対する社会的な信用低下を招き、当社グループの商品供給や販売体制に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、事業に関わるすべての人々の人権を尊重し、企業としての社会的責任を果たしていくために伊藤ハム米久グループ人権方針を定めています。
人権への負の影響の特定とその防止、軽減を目的に人権デュー・デリジェンスの仕組みを構築し、プロセスを事業活動に組み込み、継続的に実施しています。
⑫コンプライアンスに関するリスク 役職員による法令違反を含むコンプライアンス上の問題や職場における重大なハラスメント行為、労働基準関係法令違反が発生した場合、社会的信用の失墜や風評により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、コンプライアンス委員会委員長に担当役員を指名し、その推進体制を整備・強化しており、定期的なトップメッセージの発信、コンプライアンス推進委員に対する定期講習や役職員に対する継続的な職場研修の実施等、コンプライアンス最優先の意識向上・浸透に積極的に取り組んでいます。
また、独立した内部監査部門による定期的な監査を実施しており、不正防止のための体制を整備しています。
⑬内部統制システムの整備・運用に関するリスク 内部統制システムが有効に機能しなかった場合、予期せぬ費用の増加や社会的信用失墜等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、内部統制システムに関する基本方針を定め、この基本方針に基づく内部統制システムの体制整備・運用状況を常に評価し、法令遵守及び業務の適正の確保に努めています。
⑭国内外の公的・法的規制の変化、権利侵害に関するリスク 当社グループは、事業を展開する各国において、事業投資の許認可、国家安全保障またはその他の理由による輸出制限、関税や家畜の疾病等による輸出入規制の他、様々な規制の適用を受けています。
将来において、新たな法的規制等の制定や、権利侵害または被侵害の防止遅れや不能が発生した場合、その対応のための費用負担の増加および知的財産の喪失等により、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、関連法規の改正状況、リスクの迅速な把握及び法令遵守に万全の体制で臨んでいます。
また、社内研修やコンプライアンス教育の実施を通じて、従業員の法令遵守意識と知的財産保護意識の向上を図るとともに、知的財産の出願・管理体制の強化により、第三者権利の侵害防止及び当社の技術・ブランドの保護を推進しております。
リスクの内容対応⑮災害・紛争等による事業継続に関するリスク 国内外の事業拠点において、大規模な地震や風水害、干ばつ、戦争、紛争、テロの発生、または大規模な火災等が発生した場合、若しくは事業拠点に大きな被害が及ばずとも従業員の人命確保を最優先として活動を停止させた場合、製品の製造や商品の供給に支障をきたし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、安全で安定した事業活動を維持するため、災害等に対する事業継続計画(BCP)を策定し、代替製造や配送の準備、及び定期的な防災訓練等を実施しています。
⑯感染症、疫病等に関するリスク ヒトに対する未知の感染症や、その他影響が深刻な感染症が地球規模で拡大した場合、従業員の業務就労自粛による生産性の低下や世界的な経済活動の縮小に伴う消費低迷等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、過去の感染症や疫病発生の経験を活かし、感染症等に対する対応マニュアルを整備し、対策に取り組んでいます。
⑰環境・気候変動に関するリスク 事業活動に関して過失の有無に拘わらず、環境に関する法的、社会的責任を過去に遡及して負う可能性があります。
また、将来環境に関する規制や社会的要求が強まることで、その対応のための人員や費用負担の増加や新たな環境税導入などにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、環境理念及び環境行動指針に則り、その関連法令の更新を適切に把握しこれを遵守するとともに、資源・エネルギーを有効に活用し、環境に配慮した事業活動を行っています。
また、担当役員を委員長とするサステナビリティ委員会を設置し、推進体制を強化、整備しています。
⑱レピュテーションリスク ソーシャルネットワーキング(以下、SNS)は誤った使い方をするとお客様や取引先のみならず、会社に多大な損害を与えるリスクがあります。
当社グループにおいても、従業員による不適切な表現や、不適切な書き込み等がSNSを通じて拡散した場合、また、当社製品やブランド、事業活動等について誤った投稿が拡散した場合、当社グループのブランドイメージや社会的信用の低下につながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループで、国内外におけるSNS等のモニタリングを行い、早期のリスク発見に努めており、事業及びブランドの活動に悪影響を及ぼすレピュテーションリスク事象が発生した場合は、迅速に対応すると同時に、必要に応じて、情報や企業姿勢を公表する等、当社グループの評判・信用の維持に努めています。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。
)の状況の概要は以下のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりであります。
a.財政状態当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて4,438百万円増加し、467,009百万円となりました。
これは主に、売掛金の減少及び退職給付信託返還による退職給付に係る資産の減少があった一方で、棚卸資産が増加したことによるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べて3,446百万円増加し、180,691百万円となりました。
これは主に、買掛金が減少した一方で、長期借入金が増加したことによるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べて992百万円増加し、286,318百万円となりました。
これは主に、利益剰余金の増加によるものであります。
b.経営成績当連結会計年度の当社グループの経営成績につきましては、売上高は988,771百万円(前期比3.5%増)、営業利益は19,576百万円(同12.4%減)、経常利益は20,750百万円(同20.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は13,097百万円(同15.8%減)となりました。
報告セグメント別の業績の概況は、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より報告セグメントの区分方法を変更しており、前連結会計年度との比較・分析は変更後の区分方法に基づいて記載しております。
<加工食品事業>当連結会計年度の加工食品事業につきましては、売上高は400,872百万円(前期比2.4%増)となりました。
経常利益は9,775百万円(同9.0%増)となりました。
<食肉事業>当連結会計年度の食肉事業につきましては、売上高は587,883百万円(前期比4.2%増)となりました。
経常利益は12,215百万円(同32.4%減)となりました。
②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)の残高は、前連結会計年度末に比べて2,336百万円減少(前期は558百万円増加)し、20,581百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により、資金は10,016百万円増加(前期は29,392百万円増加)しました。
主な増加要因は、税金等調整前当期純利益の計上及び売上債権の減少であり、主な減少要因は、棚卸資産の増加及び仕入債務の減少であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により、資金は20,642百万円減少(前期は16,014百万円減少)しました。
主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により、資金は7,468百万円増加(前期は13,278百万円減少)しました。
主な増加要因は、長期借入金の増加であり、主な減少要因は配当金の支払いであります。
③生産、受注及び販売の実績a.生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前期比(%)加工食品事業(百万円)223,811101.2食肉事業(百万円)195,379104.9 報告セグメント計(百万円)419,190102.9その他(百万円)--合計(百万円)419,190102.9
(注) 当社グループ製品の製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
 b.受注実績当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
c.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より報告セグメントの区分方法を変更しており、前連結会計年度との比較・分析は変更後の区分方法に基づいて記載しております。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前期比(%)加工食品事業(百万円)400,872102.4食肉事業(百万円)587,883104.2 報告セグメント計(百万円)988,756103.5その他(百万円)1596.9合計(百万円)988,771103.5
(注) セグメント間の取引については、相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。
この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。
また、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載していますが、特に次の重要な会計方針が、連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に影響を及ぼすと考えております。
a.棚卸資産の評価当社グループの棚卸資産には一定期間保存する販売用食肉在庫があり、保存期間中における需給バランスの変化等の外部環境の影響により、その売価は畜産物相場の変動リスクにさらされております。
販売用食肉の貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定しており、連結会計年度末における正味売却価額が取得原価を下回る場合には、当該正味売却価額をもって貸借対照表価額としております。
この正味売却価額は、見積売価から見積販売直接経費を控除して算定しております。
 過去の販売実績及び将来の販売見込み等に基づき見積売価を予測しておりますが、その予測には不確実性を伴うため、実際の販売価格との乖離が発生した場合は翌期の損益に重要な影響を及ぼす可能性があります。
b.退職給付に係る負債及び退職給付に係る資産退職給付に係る負債及び退職給付に係る資産は、数理計算上で設定される前提条件に基づき算出されております。
これらの前提条件には、割引率、発生した給付額、利息費用、年金資産の長期期待運用収益率、死亡率などの要素が含まれております。
実際の結果がこれらの前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来の会計期間にわたって償却されるため、将来の退職給付費用に影響を及ぼす可能性があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績◇連結経営成績                          (%表示は、対前期増減率)売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益百万円%百万円%百万円%百万円%988,7713.519,576△12.420,750△20.313,097△15.8 原材料価格の高止まりや物流費の上昇が続く厳しい事業環境の中、食肉事業の販売単価上昇や加工食品事業の価格改定実施等により売上高は増加しましたが、食肉事業の減益の影響を受け、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はともに減少しました。
◇報告セグメント別の経営成績     (%表示は、対前期増減率) 売上高経常利益 百万円%百万円%加工食品事業400,8722.49,7759.0食肉事業587,8834.212,215△32.4 <加工食品事業>・ハム・ソーセージは、消費者キャンペーンのプロモーションを実施する等、家庭用主力商品の拡販に努め、 調理加工食品は、消費者ニーズの多様化に対応した商品群の販売に努めたことから、いずれも売上高は増加 しました。
・加工食品事業全体では、価格改定やコスト削減等の取り組みによる効果が原材料費、光熱費及び物流単価の 上昇の影響等をカバーしたことから、増収増益となりました。
<食肉事業>・国内事業は、牛肉・豚肉を中心とした販売単価の上昇、国産鶏肉の数量増加等により売上高は増加しましたが、消費マインドの低下による高価格帯の国産牛肉、輸入牛肉の販売数量減少、物流単価の上昇の影響等を受け、減益となりました。
・海外事業は、アンズコフーズ社において、売上高は増加したものの人件費の増加及び光熱費の上昇、中国向け 輸出の不振の影響等を受けた結果、減益となりました。
・食肉事業全体では、売上高は増加しましたが、事業環境は国内、海外ともに厳しい状況が続き、増収減益となりました。
◇今後の見通し・国内経済は、雇用や所得環境の改善が見られるなか、緩やかな回復が続くことが期待される一方で、米国の関税政策の影響による景気後退や為替変動リスク、国際的な原材料価格の高止まりによる物価上昇等が懸念され、先行き不透明な状況にあります。
・当業界においても、国際的な畜肉価格は高止まりしており、また、食品をはじめとする生活必需品の相次ぐ値上げにより消費停滞が懸念されています。
・当社は、原材料価格及びユーティリティコストの上昇等を背景とする原価上昇に対応した販売価格の適正化を進めるとともに、昨年度策定した「長期経営戦略2035・中期経営計画2026」に基づき、収益拡大に向けた国内バリューチェーンの強化や海外事業の成長加速を推進していきます。
また、DXによる業務変革や効率化に加え、脱炭素・人権尊重・アニマルウェルフェア等、社会や環境に配慮した取り組みを実践することで、持続的成長と企業価値の向上に努めていきます。
・次期の連結業績は、売上高1兆300億円、営業利益265億円、経常利益275億円、親会社株主に帰属する当期純利益175億円を見込んでいます。
・中期経営計画2026において掲げた、DOE(株主資本配当率)3.0%以上かつ累進配当の配当方針に基づき、2026年3月期の普通配当は1株当たり145円(中間配当70円、期末配当75円)を実施予定です。
また、2026年3月期に経営統合10周年を迎えるにあたり、総額約100億円となる1株当たり175円(第1四半期末85円、第3四半期末90円)の記念配当を実施します。
これにより2026年3月期の1株当たり配当金の年間合計は320円となる予定です。
b.経営成績に重要な影響を与える要因について経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
c.資本の財源及び資金の流動性についての分析キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
海外子会社及び一部の国内子会社を除く当社グループではキャッシュ・マネジメント・システムを導入し、グループ資金の有効活用を実現しております。
2025年度における運転資金及び設備投資資金の調達は自己資金及び借入金並びに社債による調達を予定しております。
また、キャッシュ・フローの指標は、以下のとおりであります。
前連結会計年度当連結会計年度自己資本比率(%)(注)161.561.1時価ベースの自己資本比率(%)(注)249.250.8キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)(注)31.56.2インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)(注)416.24.4
(注) 1.自己資本比率:自己資本/総資産2.時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産3.キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー4.インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い *各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
*株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
*キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。
*有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
 *利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
研究開発活動 6【研究開発活動】
当社グループの研究開発につきましては、基礎研究を当社の中央研究所が中心に行い、商品開発を加工食品事業本部の商品開発部が中心となり、マーケティング部門と連携をとりながら新商品の企画立案、商品化を推進しております。
まず基礎研究活動の分野では、中央研究所において「安全・おいしさの価値強化」、「サステナビリティの実現に向けた新しい価値創造」を両輪として、企業の持続的成長と企業価値向上を果たすべく取り組みを進めております。
当期におきましては、上記2つの視点よりこれらに寄与するテーマを選定して取り組みを進めました。
「安全・おいしさの価値強化」微生物制御に重点を置いた取り組みを進めております。
食品変敗の原因菌を特定し汚染源を迅速に特定するための質量分析計を利用した微生物同定法の検討、および微生物検査における「培養法」の課題である迅速化を実現するため、変敗食品から直接菌種を同定する手法の確立に取り組んでおります。
「サステナビリティの実現に向けた新しい価値創造」自社資源の有効活用によるサステナビリティ実現の視点から、未利用の畜産副産物および微生物の有効利用に関する研究を進めております。
具体的には畜産副産物および微生物から機能性を有する成分を抽出し、機能性素材として利用するための製造法の検討を行っています。
将来的にはこれら機能性素材を配合した機能性表示食品の上市を目指します。
また、将来的な動物性タンパク質の安定供給を実現するため、牛肉由来の細胞を用いた培養肉製造技術の開発にも取り組んでおります。
2023年には、当社、および大阪大学大学院工学研究科とTOPPANホールディングス株式会社との3者にて、大阪大学吹田キャンパス内に研究推進拠点として「培養肉社会実装共同研究講座」を開所し、更にこれに、株式会社島津製作所と株式会社シグマクシスを加えた5者にて「培養肉未来創造コンソーシアム」を設立しました(2024年にZACROS株式会社が参加)。
3Dバイオプリントによる培養肉製造技術の社会実装に向けて協業を進めております。
次に商品開発の分野では、2024年度の基本方針として「既存商品の利益拡大に向けた恒常的な活動」「販売カテゴリーの拡大を望む活動」「新たな市場の獲得を目指すチャレンジ活動」「工場稼働率向上を狙った活動」を掲げ中期経営計画の達成に貢献する製品づくりに取り組んできました。
組織体制に変更はなく、中央研究所、技術センターと連携し、新しい価値を創出するモノづくり、既存の収益改善のための施策、新しい技術の検討等スピード感をもって業務を推進しています。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、1,644百万円であります。
 
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
当社グループは、当連結会計年度において21,736百万円の設備投資を実施いたしました。
なお、有形固定資産のほか無形固定資産への投資を含めて記載しております。
加工食品事業では、生産工場の新設、既存生産工場等の合理化、省力化及び設備の更新等で15,641百万円の設備投資を実施いたしました。
食肉事業では、設備の更新等で5,763百万円の設備投資を実施いたしました。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。
(1)提出会社2025年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積㎡)リース資産(百万円)その他(百万円)合計(百万円)伊藤ハム米久ホールディングス㈱
(注)2 本社(東京都目黒区) 全社共通システム統合他6010168(4,340)917,8928,754463[60] (2)国内子会社2025年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積㎡)リース資産(百万円)その他(百万円)合計(百万円)伊藤ハム米久プラント㈱ 
(注)3柏工場(千葉県柏市)加工食品事業加工品製造設備1,1311,986359(55,783)11363,526276[321]伊藤ハム米久プラント㈱ 
(注)3取手工場(茨城県取手市)加工食品事業加工品製造設備2,3502,1042,697(70,433)24207,198105[276]伊藤ハム米久プラント㈱ 
(注)3東北工場(宮城県栗原市)加工食品事業加工品製造設備1,2181,514196(323,898)18613,009270[334]伊藤ハム米久プラント㈱ 
(注)4富士工場(静岡県駿東郡長泉町)加工食品事業加工品製造設備502573334(10,493)3121,426 83 [114]伊藤ハム米久プラント㈱ 
(注)4夢工場(静岡県沼津市)加工食品事業加工品製造設備923504301(2,700)0101,738 62[64]伊藤ハム米久フーズ㈱ 
(注)3豊橋工場(愛知県豊橋市)加工食品事業加工品製造設備5531,55841(47,600)9142,177 152[276]伊藤ハム米久フーズ㈱ 
(注)3西宮工場(兵庫県西宮市)加工食品事業加工品製造設備5081,54380(41,581)24322,190 261[365]伊藤ハム米久フーズ㈱ 
(注)3六甲工場(神戸市東灘区)加工食品事業加工品製造設備2681,3151,982(19,988)21123,600 92[101]伊藤ハム米久フーズ㈱ 
(注)3九州工場(佐賀県三養基郡基山町)加工食品事業加工品製造設備6121,04788(37,620)33411,823 205[254]伊藤ハム販売㈱
(注)3横浜営業所 他48営業所加工食品事業販売設備264321,396(7,242)31311,756444[159]サンキョーミート㈱有明工場(鹿児島県志布志市)食肉事業食肉処理加工設備1,98770891(53,467)34742,895190[124]米久かがやき㈱
(注)4本社工場他(埼玉県春日部市)加工食品事業加工品製造設備2,1152,5793,130(68,844)-737,897 312[369]米久デリカフーズ㈱本社工場他(静岡県沼津市)加工食品事業加工品製造設備1,426778580(9,436)-342,820 122[246]米久おいしい鶏㈱本社(鳥取県東伯郡琴浦町)食肉事業養鶏・食肉加工設備3,0991,5891,209(505,616)-3126,210212[135] (3)在外子会社 2025年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積㎡)リース資産(百万円)その他(百万円)合計(百万円)ANZCO FOODS LTD. 
(注)5CHRISTCHURCHNEW ZEALAND他食肉事業食肉加工設備等11,4978,4125,746(16,210千)1,9163,91231,486 651[2,658]
(注) 1.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品、生物資産並びに無形固定資産(のれんは除く)であり、建設仮勘定を含んでおります。
2.建物及び構築物、機械装置及び運搬具、土地並びにその他には同じく国内子会社の伊藤ハム㈱より賃借している物件を含んでおります。
3.国内子会社の伊藤ハム米久プラント㈱柏、取手、東北工場及び伊藤ハム米久フーズ㈱豊橋、西宮、六甲、九州工場の建物及び構築物並びに土地、伊藤ハム販売㈱の建物及び構築物、機械装置及び運搬具、土地並びにその他には同じく国内子会社の伊藤ハム㈱より賃借している物件を含んでおります。
4.国内子会社の伊藤ハム米久プラント㈱富士、夢工場の建物及び構築物並びに土地、及び米久かがやき㈱の建物及び構築物には同じく国内子会社の米久㈱より賃借している物件を含んでおります。
5.在外子会社のANZCO FOODS LTD.は同社子会社を含んでおります。
6.従業員数の[ ]は、臨時従業員数を外書しております。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
当社グループの設備投資については、景気予測、業界動向、投資効率等を総合的に勘案して策定しております。
設備計画は原則的に連結会社各社が個別に策定しておりますが、計画策定に当たってはグループ経営会議において提出会社を中心に調整を図っております。
なお、当連結会計年度末現在における主な設備の新設、改修等の計画は次のとおりであります。
また、経常的な設備の更新のための除却を除き、重要な設備の除却等の計画はありません。
(1)重要な設備の新設等会社名事業所名所在地セグメントの名称設備の内容投資予定金額資金調達方法着手及び完了予定年月総額(百万円)既支払額(百万円)着手完了伊藤ハム米久プラント㈱新三島工場静岡県三島市加工食品事業生産工場の新設29,0007,609自己資金及び借入金2024年3月2026年度 下期 (2)重要な設備の改修等会社名事業所名所在地セグメントの名称設備の内容投資予定金額資金調達方法着手及び完了予定年月総額(百万円)既支払額(百万円)着手完了伊藤ハム米久プラント㈱東北工場宮城県栗原市加工食品事業生産設備の更新及び改修工事他2,09735自己資金及び借入金2025年3月2026年3月ANZCO FOODS LTD.(注)CHRISTCHURCHNEW ZEALAND他食肉事業食肉加工設備等の更新及び改修工事他4,5551,729〃2024年12月2025年12月 (注)ANZCO FOODS LTD.は、同社子会社を含んでおります。
研究開発費、研究開発活動1,644,000,000
設備投資額、設備投資等の概要5,763,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況42
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況16
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況7,262,150
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資以外の目的である投資株式の区分について、純投資目的である投資株式とは専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする投資株式と考えており、それ以外を純投資以外の目的である投資株式と考えています。
② 伊藤ハム㈱における株式の保有状況連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額(投資株式計上額)が最も大きい会社(最大保有会社)である伊藤ハム㈱については以下のとおりであります。
a.保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式イ.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容一定の基準を満たし、かつ「取引の維持・発展」に資すると認められる場合を除いて、政策投資目的の投資株式を保有しないことを基本方針としております。
事業年度終了後、速やかに個別銘柄毎に基準を満たしているかを確認し、その結果を当社グループ経営会議(伊藤ハム㈱取締役会)にて検証を行い、当社取締役会に報告するものとしております。
なお、保有の合理性が認められないと判断した銘柄は、発行会社との対話・交渉を実施しながら売却を進めております。
ロ.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式24484非上場株式以外の株式2715,307 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式108取引先持株会加入銘柄の買付による増加。
(当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式21非上場株式以外の株式4541 ハ.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)イオン㈱2,491,1322,490,748良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
なお、取引先持株会の買付により株式数が増加しております。
有9,3418,954㈱セブン&アイ・ホールディングス2,064,5462,064,546良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無4,4654,554㈱トライアルホールディングス300,000300,000良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無654867㈱オーエムツーネットワーク128,702127,825良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
なお、取引先持株会の買付により株式数が増加しております。
無187204㈱ベルク22,00022,000良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無149154㈱フジ52,33651,547良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
なお、取引先持株会の買付により株式数が増加しております。
無11396ミニストップ㈱48,31548,315良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無8773㈱平和堂23,20023,200良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無5847㈱エコス25,81225,812良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無5659㈱アークス11,52411,524良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無3336㈱ダスキン7,5007,500良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無2724㈱ヤマナカ45,20045,200良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
有2430イオン北海道㈱26,40026,400良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無2224㈱ライフコーポレーション11,2515,176良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
なお、取引先株式の株式分割及び取引先持株会の買付により株式数が増加しております。
無2120㈱ヤマザワ14,52014,520良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無1618イオン九州㈱6,0006,000良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無1418 銘柄当事業年度前事業年度保有目的及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)㈱フジオフードグループ本社8,0008,000良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無911㈱リテールパートナーズ6,1705,229良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
なお、取引先持株会の買付により株式数が増加しております。
無89㈱吉野家ホールディングス2,1012,098良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
なお、取引先持株会の買付により株式数が増加しております。
無67㈱マルヨシセンター1,0001,000良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無33ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス㈱1,169952良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
なお、取引先持株会の買付により株式数が増加しております。
無00㈱中村屋178106良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
なお、取引先持株会の買付により株式数が増加しております。
有00㈱オークワ582174良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
なお、取引先持株会の買付により株式数が増加しております。
無00㈱王将フードサービス14645良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
なお、取引先株式の株式分割及び取引先持株会の買付により株式数が増加しております。
無00エイチ・ツー・オー リテイリング㈱(注)2204-良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無0-㈱Olympicグループ1,0001,000良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無00㈱大光8789良好な取引関係の維持・発展のための政策投資目的で保有しております。
無00㈱関西フードマーケット(注)2-122,008-無-216㈱いなげや-152,430-無-214㈱トーホー-18,400-無-56
(注)1. 定量的な保有効果については記載が困難であるため記載しておりません。
保有の合理性は、取引額等が一定の基準を満たしているかをグループ経営会議にて検証を行い、取締役会に報告しております。
また、業務提携についても対象となる株式はないため記載しておりません。
  2.エイチ・ツー・オー リテイリング㈱と㈱関西フードマーケットは2024年7月31日を効力発生日としてエイチ・ツー・オー リテイリング㈱を株式交換完全親会社、㈱関西フードマーケットを株式交換完全子会社とする株式交換を行っております。
当該株式交換により、㈱関西フードマーケット株式1株に対して、エイチ・ツー・オー リテイリング㈱の普通株式1株が割当交付されております。
3.「-」は、当該株式を保有していないことを示しております。
みなし保有株式該当事項はありません。
b.保有目的が純投資目的である投資株式  該当事項はありません。
③ 提出会社における株式の保有状況  提出会社については以下のとおりであります。
a.保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式イ.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容一定の基準を満たし、かつ「取引の維持・発展」に資すると認められる場合を除いて、政策投資目的の投資株式を保有しないことを基本方針としております。
事業年度終了後、速やかに個別銘柄毎に基準を満たしているかを確認し、その結果を当社グループ経営会議にて検証を行い、当社取締役会に報告するものとしております。
ロ.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式2804非上場株式以外の株式-- (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 該当事項はありません。
(当事業年度において株式数が減少した銘柄)   該当事項はありません。
b.保有目的が純投資目的である投資株式  該当事項はありません。
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社2
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社804,000,000

Shareholders

大株主の状況 (6)【大株主の状況】
2025年3月31日現在
氏名又は名称住所所有株式数(千株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
三菱商事株式会社東京都千代田区丸の内2丁目3-123,15540.81
日本マスタートラスト信託銀行株式会社東京都港区赤坂1丁目8-13,5986.34
公益財団法人伊藤記念財団東京都目黒区下目黒1丁目8-12,4004.23
エス企画株式会社兵庫県西宮市鳴尾浜1丁目22-132,0553.62
公益財団法人伊藤文化財団兵庫県神戸市灘区備後町3丁目2-11,2402.18
株式会社日本カストディ銀行東京都中央区晴海1丁目8-121,0151.78
STATE STREET BANK AND TRUSTCOMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)ONE CONGRESS STREET, SUITE 1, BOSTON, MASSACHUSETTS(東京都港区港南2丁目15-1)6281.10
伊藤 功一東京都千代田区5510.97
日本生命保険相互会社東京都千代田区丸の内1丁目6-65490.96
STATE STREET BANK AND TRUSTCOMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行)ONE CONGRESS STREET, SUITE 1,BOSTON, MASSACHUSETTS(東京都港区港南2丁目15-1)4490.79計-35,64562.82
(注) 1.
日本マスタートラスト信託銀行株式会社、
株式会社日本カストディ銀行の所有株式数全ては、信託業務に係るものであります。2.
公益財団法人伊藤記念財団は、伊藤ハム㈱の故創業者伊藤傳三が、その私財を寄付することにより食肉に関する研究及び調査を行い、畜産業及び食品産業の振興と国民食生活の安定に資することを目的として設立された公益法人であります。3.
公益財団法人伊藤文化財団は、伊藤ハム㈱の故創業者伊藤傳三が、その私財を寄付することにより兵庫県民の芸術文化に関する知識及び教養の普及向上に寄与することを目的として設立された公益法人であります。4.当社は、自己株式737千株を保有しておりますが、上記には記載しておりません。
株主数-金融機関24
株主数-金融商品取引業者25
株主数-外国法人等-個人57
株主数-外国法人等-個人以外191
株主数-個人その他48,764
株主数-その他の法人314
株主数-計49,375
氏名又は名称、大株主の状況STATE STREET BANK AND TRUSTCOMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行)
株主総利回り2
株主総会決議による取得の状況 (1)【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
    会社法第155条第7号による取得区分株式数(株)価額の総額(円)当事業年度における取得自己株式9843,942,600当期間における取得自己株式2801,273,740 (注)当期間における取得自己株式には、2025年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取り   による株式数は含まれておりません。

Shareholders2

自己株式の取得-3,000,000
自己株式の取得による支出、財務活動によるキャッシュ・フロー-3,000,000
発行済株式及び自己株式に関する注記 1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項株式の種類当連結会計年度期首株式数(千株)当連結会計年度増加株式数(千株)当連結会計年度減少株式数(千株)当連結会計年度末株式数(千株)発行済株式 普通株式57,471--57,471合計57,471--57,471自己株式 普通株式
(注)756019737合計756019737
(注) 自己株式の株式数の増加0千株は、単元未満株式の買取り0千株であります。
また自己株式の株式数の減少19千株は、譲渡制限付株式の付与によるもの17千株、新株予約権の権利行使によるもの2千株等であります。

Audit

監査法人1、連結有限責任 あずさ監査法人
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書  2025年6月24日伊藤ハム米久ホールディングス株式会社取締役会 御中有限責任 あずさ監査法人 東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士吉田 秀樹   指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士水野 勝成 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている伊藤ハム米久ホールディングス株式会社の2024年4月1日から2025年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、伊藤ハム米久ホールディングス株式会社及び連結子会社の2025年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応伊藤ハム米久ホールディングス株式会社の当連結会計年度の連結貸借対照表において、商品及び製品116,146百万円が計上されている。
(重要な会計上の見積り)「1.食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価」に記載のとおり、当連結会計年度末の商品及び製品のうち食肉事業セグメントの販売用食肉在庫(簿価切下前)は83,330百万円であり、総資産の17%を占めている。
また、当連結会計年度に認識された簿価切下額は751百万円である。
棚卸資産の貸借対照表価額は主として収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定されており、連結会計年度末における正味売却価額が取得原価を下回る場合には、当該正味売却価額をもって貸借対照表価額としている。
販売用食肉の正味売却価額は、見積売価から見積販売直接経費を控除して算定される。
伊藤ハム米久ホールディングス株式会社グループには一定期間保存する販売用食肉在庫があり、保存期間中における需給バランスの変化等の外部環境の影響により、その売価は畜産物相場の変動リスクにさらされる。
販売用食肉在庫の評価において、経営者は過去の販売実績及び将来の販売見込み等に基づき見積売価を予測しているが、その予測には不確実性を伴う。
そのため、経営者による判断が商品及び製品の連結貸借対照表価額に重要な影響を及ぼす可能性がある。
以上から、当監査法人は、食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。
当監査法人は、食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性を検討するため、主に以下の監査手続を実施した。
これには、重要な連結子会社の監査人を関与させ、同監査人への指揮、監督及びその作業の査閲を行うことが含まれる。
(1)内部統制の評価販売用食肉在庫の評価に関連する内部統制の有効性を評価した。
(2)正味売却価額の見積りの合理性の評価販売用食肉在庫の正味売却価額を見積もる際に経営者が採用した主要な仮定が適切かどうかを評価するため、主要な販売用食肉在庫の将来の販売見込み及び見積売価の算定根拠について畜種別担当責任者に対して質問した。
また、金額的重要性等に基づき抽出した品目について、主に以下の手続を実施した。
・前連結会計年度末における見積売価と、前連結会計年度末日後の実績売価データとを比較し、重要な差異の原因について確認することにより、見積売価の精度を評価した。
・当連結会計年度末における見積売価について、当連結会計年度末日前後の実績売価等の根拠書類を閲覧し、その合理性を評価した。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・ 連結財務諸表に対する意見表明の基礎となる、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、連結財務諸表の監査を計画し実施する。
監査人は、連結財務諸表の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、伊藤ハム米久ホールディングス株式会社の2025年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。
当監査法人は、伊藤ハム米久ホールディングス株式会社が2025年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。
財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。
内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。
内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。
・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、内部統制の監査を計画し実施する。
監査人は、内部統制報告書の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
<報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】
に記載されている。
利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上 ※ 1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応伊藤ハム米久ホールディングス株式会社の当連結会計年度の連結貸借対照表において、商品及び製品116,146百万円が計上されている。
(重要な会計上の見積り)「1.食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価」に記載のとおり、当連結会計年度末の商品及び製品のうち食肉事業セグメントの販売用食肉在庫(簿価切下前)は83,330百万円であり、総資産の17%を占めている。
また、当連結会計年度に認識された簿価切下額は751百万円である。
棚卸資産の貸借対照表価額は主として収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定されており、連結会計年度末における正味売却価額が取得原価を下回る場合には、当該正味売却価額をもって貸借対照表価額としている。
販売用食肉の正味売却価額は、見積売価から見積販売直接経費を控除して算定される。
伊藤ハム米久ホールディングス株式会社グループには一定期間保存する販売用食肉在庫があり、保存期間中における需給バランスの変化等の外部環境の影響により、その売価は畜産物相場の変動リスクにさらされる。
販売用食肉在庫の評価において、経営者は過去の販売実績及び将来の販売見込み等に基づき見積売価を予測しているが、その予測には不確実性を伴う。
そのため、経営者による判断が商品及び製品の連結貸借対照表価額に重要な影響を及ぼす可能性がある。
以上から、当監査法人は、食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。
当監査法人は、食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性を検討するため、主に以下の監査手続を実施した。
これには、重要な連結子会社の監査人を関与させ、同監査人への指揮、監督及びその作業の査閲を行うことが含まれる。
(1)内部統制の評価販売用食肉在庫の評価に関連する内部統制の有効性を評価した。
(2)正味売却価額の見積りの合理性の評価販売用食肉在庫の正味売却価額を見積もる際に経営者が採用した主要な仮定が適切かどうかを評価するため、主要な販売用食肉在庫の将来の販売見込み及び見積売価の算定根拠について畜種別担当責任者に対して質問した。
また、金額的重要性等に基づき抽出した品目について、主に以下の手続を実施した。
・前連結会計年度末における見積売価と、前連結会計年度末日後の実績売価データとを比較し、重要な差異の原因について確認することにより、見積売価の精度を評価した。
・当連結会計年度末における見積売価について、当連結会計年度末日前後の実績売価等の根拠書類を閲覧し、その合理性を評価した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 伊藤ハム米久ホールディングス株式会社の当連結会計年度の連結貸借対照表において、商品及び製品116,146百万円が計上されている。
(重要な会計上の見積り)「1.食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価」に記載のとおり、当連結会計年度末の商品及び製品のうち食肉事業セグメントの販売用食肉在庫(簿価切下前)は83,330百万円であり、総資産の17%を占めている。
また、当連結会計年度に認識された簿価切下額は751百万円である。
棚卸資産の貸借対照表価額は主として収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定されており、連結会計年度末における正味売却価額が取得原価を下回る場合には、当該正味売却価額をもって貸借対照表価額としている。
販売用食肉の正味売却価額は、見積売価から見積販売直接経費を控除して算定される。
伊藤ハム米久ホールディングス株式会社グループには一定期間保存する販売用食肉在庫があり、保存期間中における需給バランスの変化等の外部環境の影響により、その売価は畜産物相場の変動リスクにさらされる。
販売用食肉在庫の評価において、経営者は過去の販売実績及び将来の販売見込み等に基づき見積売価を予測しているが、その予測には不確実性を伴う。
そのため、経営者による判断が商品及び製品の連結貸借対照表価額に重要な影響を及ぼす可能性がある。
以上から、当監査法人は、食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結(重要な会計上の見積り)「1.食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価」
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 当監査法人は、食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性を検討するため、主に以下の監査手続を実施した。
これには、重要な連結子会社の監査人を関与させ、同監査人への指揮、監督及びその作業の査閲を行うことが含まれる。
(1)内部統制の評価販売用食肉在庫の評価に関連する内部統制の有効性を評価した。
(2)正味売却価額の見積りの合理性の評価販売用食肉在庫の正味売却価額を見積もる際に経営者が採用した主要な仮定が適切かどうかを評価するため、主要な販売用食肉在庫の将来の販売見込み及び見積売価の算定根拠について畜種別担当責任者に対して質問した。
また、金額的重要性等に基づき抽出した品目について、主に以下の手続を実施した。
・前連結会計年度末における見積売価と、前連結会計年度末日後の実績売価データとを比較し、重要な差異の原因について確認することにより、見積売価の精度を評価した。
・当連結会計年度末における見積売価について、当連結会計年度末日前後の実績売価等の根拠書類を閲覧し、その合理性を評価した。
その他の記載内容、連結 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、連結 <報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】
に記載されている。

Audit1

監査法人1、個別有限責任 あずさ監査法人
独立監査人の報告書、個別 独立監査人の監査報告書  2025年6月24日伊藤ハム米久ホールディングス株式会社取締役会 御中有限責任 あずさ監査法人 東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士吉田 秀樹 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士水野 勝成  <財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている伊藤ハム米久ホールディングス株式会社の2024年4月1日から2025年3月31日までの第9期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、伊藤ハム米久ホールディングス株式会社の2025年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性 監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応伊藤ハム米久ホールディングス株式会社の当事業年度の貸借対照表において、商品及び製品65,544百万円が計上されている。
(重要な会計上の見積り)「1.食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価」 に記載のとおり、当事業年度末の商品及び製品のうち食肉事業セグメントの販売用食肉在庫(簿価切下前)は64,440百万円であり、総資産の19%を占めている。
また、当事業年度に認識された簿価切下額は609百万円である。
棚卸資産の貸借対照表価額は主として収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定されており、事業年度末における正味売却価額が取得原価を下回る場合には、当該正味売却価額をもって貸借対照表価額としている。
販売用食肉の正味売却価額は、見積売価から見積販売直接経費を控除して算定される。
伊藤ハム米久ホールディングス株式会社には一定期間保存する販売用食肉在庫があり、保存期間中における需給バランスの変化等の外部環境の影響により、その売価は畜産物相場の変動リスクにさらされる。
販売用食肉在庫の評価において、経営者は過去の販売実績及び将来の販売見込み等に基づき見積売価を予測しているが、その予測には不確実性を伴う。
そのため、経営者による判断が商品及び製品の貸借対照表価額に重要な影響を及ぼす可能性がある。
以上から、当監査法人は、食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性が、当事業年度の財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。
当監査法人は、食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性を検討するため、主に以下の監査手続を実施した。
(1)内部統制の評価販売用食肉在庫の評価に関連する内部統制の有効性を評価した。
(2)正味売却価額の見積りの合理性の評価販売用食肉在庫の正味売却価額を見積もる際に経営者が採用した主要な仮定が適切かどうかを評価するため、主要な販売用食肉在庫の将来の販売見込み及び見積売価の算定根拠について畜種別担当責任者に対して質問した。
また、金額的重要性等に基づき抽出した品目について、主に以下の手続を実施した。
・前事業年度末における見積売価と、前事業年度末日後の実績売価データとを比較し、重要な差異の原因について確認することにより、見積売価の精度を評価した。
・当事業年度末における見積売価について、当事業年度末日前後の実績売価等の根拠書類を閲覧し、その合理性を評価した。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<報酬関連情報>報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。
利害関係会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上 ※ 1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性 監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応伊藤ハム米久ホールディングス株式会社の当事業年度の貸借対照表において、商品及び製品65,544百万円が計上されている。
(重要な会計上の見積り)「1.食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価」 に記載のとおり、当事業年度末の商品及び製品のうち食肉事業セグメントの販売用食肉在庫(簿価切下前)は64,440百万円であり、総資産の19%を占めている。
また、当事業年度に認識された簿価切下額は609百万円である。
棚卸資産の貸借対照表価額は主として収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定されており、事業年度末における正味売却価額が取得原価を下回る場合には、当該正味売却価額をもって貸借対照表価額としている。
販売用食肉の正味売却価額は、見積売価から見積販売直接経費を控除して算定される。
伊藤ハム米久ホールディングス株式会社には一定期間保存する販売用食肉在庫があり、保存期間中における需給バランスの変化等の外部環境の影響により、その売価は畜産物相場の変動リスクにさらされる。
販売用食肉在庫の評価において、経営者は過去の販売実績及び将来の販売見込み等に基づき見積売価を予測しているが、その予測には不確実性を伴う。
そのため、経営者による判断が商品及び製品の貸借対照表価額に重要な影響を及ぼす可能性がある。
以上から、当監査法人は、食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性が、当事業年度の財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。
当監査法人は、食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性を検討するため、主に以下の監査手続を実施した。
(1)内部統制の評価販売用食肉在庫の評価に関連する内部統制の有効性を評価した。
(2)正味売却価額の見積りの合理性の評価販売用食肉在庫の正味売却価額を見積もる際に経営者が採用した主要な仮定が適切かどうかを評価するため、主要な販売用食肉在庫の将来の販売見込み及び見積売価の算定根拠について畜種別担当責任者に対して質問した。
また、金額的重要性等に基づき抽出した品目について、主に以下の手続を実施した。
・前事業年度末における見積売価と、前事業年度末日後の実績売価データとを比較し、重要な差異の原因について確認することにより、見積売価の精度を評価した。
・当事業年度末における見積売価について、当事業年度末日前後の実績売価等の根拠書類を閲覧し、その合理性を評価した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、個別食肉事業セグメントの商品及び製品に含まれる販売用食肉在庫の評価の妥当性
その他の記載内容、個別 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、個別 <報酬関連情報>報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。

BS資産

商品及び製品65,544,000,000
仕掛品1,989,000,000
原材料及び貯蔵品14,000,000
未収入金6,863,000,000
その他、流動資産1,311,000,000
建物及び構築物(純額)37,002,000,000
機械装置及び運搬具(純額)32,196,000,000
工具、器具及び備品(純額)525,000,000
土地26,390,000,000
リース資産(純額)、有形固定資産95,000,000
建設仮勘定9,470,000,000