財務諸表

CoverPage

提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2025-06-26
英訳名、表紙Nissui Corporation
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長執行役員  田 中 輝
本店の所在の場所、表紙東京都港区西新橋一丁目3番1号
電話番号、本店の所在の場所、表紙東京03(6206)7037
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2 【沿革】
当社は1911年5月、田村市郎が田村汽船漁業部を創立し、下関港を根拠地としてトロール漁業の経営に着手してから、1919年、田村汽船漁業部が共同漁業株式会社となり、1929年には、根拠地を戸畑漁港に移転し、わが国資本漁業の最大手となるに至りました。
その後1935年4月、株式会社日産水産研究所を設立、1937年には社名を「日本水産株式会社」に改称しました。
1943年3月、水産統制令にもとづき日本海洋漁業統制株式会社を日本水産の漁撈部門中心に設立(冷蔵、販売部門は現「㈱ニチレイ」となる)し、1945年12月社名を「日本水産株式会社」に復しました。
2022年12月に社名を「株式会社ニッスイ」に改称して今日に至っており、当社グループの概要は次のとおりであります。
年月概要1943年3月日本海洋漁業統制株式会社を設立。
1945年12月日本水産株式会社に社名を変更。
1949年5月東京証券取引所に株式を上場。
1952年10月戸畑工場にて魚肉ソーセージの本格的生産を開始。
1955年6月報國水産株式会社(現・株式会社ホウスイ)を子会社とする(2022年4月に全株式売却)。
1958年2月株式会社日産水産研究所が社名を株式会社日産研究所に変更。
1961年5月事業目的に農畜産物の生産、加工及び売買を追加。
1961年6月八王子総合工場が竣工(陸上加工事業へ本格進出)。
1962年1月株式会社日産研究所が社名を日水製薬株式会社(現・島津ダイアグノスティクス株式会社)に変更(2022年9月に全株式売却)。
1974年3月合弁会社NIPPON SUISAN(U.S.A.), INC.(アメリカ)を設立(現・NISSUI USA,INC.・連結子会社)。
1974年5月合弁会社UNISEA, INC.(アメリカ)を設立(現・連結子会社)。
1978年10月合弁会社EMPRESA DE DESARROLLO PESQUERO DE CHILE S.A.(チリ)を設立(現・連結子会社)。
1982年6月事業目的に医薬品の製造及び売買を追加。
1982年11月「EPA(エイコサペンタエン酸)」(栄養補助食品)販売を開始。
1984年8月報國水産株式会社が社名を株式会社ホウスイに変更(2022年4月に全株式売却)。
1986年6月事業目的にレストラン・飲食店の経営、不動産の売買・賃貸借及び管理、有価証券の保有及び運用などを追加。
1988年12月サケ養殖会社SALMONES ANTARTICA S.A.(チリ)を買収(現・連結子会社)。
1990年2月NIPPON SUISAN AMERICA LATINA S.A.(チリ)を設立(現・NISSUI AMERICA LATINA S.A.・連結子会社)。
1990年8月川崎冷凍工場が竣工。
1990年12月日水製薬株式会社(現・島津ダイアグノスティクス株式会社) 東京証券取引所二部に株式を上場(2022年9月に全株式売却)。
1993年4月ニッスイ・エンジニアリング株式会社を連結子会社化(現・連結子会社)。
1994年1月大分海洋研究センターが竣工。
1994年3月姫路総合工場が竣工。
1998年1月日本クッカリー株式会社を設立(現・株式会社日本デリカサービス・連結子会社)1999年7月東京総合物流センターが竣工。
2001年1月SEALORD GROUP LTD.(ニュージーランド)へ資本参加。
2001年10月NIPPON SUISAN (U.S.A.), INC.(アメリカ、現・NISSUI USA,INC.)が北米において家庭用の水産調理冷凍食品「ゴートンズ」「ブルーウォーター」の事業を買収。
2004年1月伊万里油飼工場が竣工。
2004年1月黒瀬水産株式会社を連結子会社化(現・連結子会社)。
2004年11月株式会社ハチカンを設立(現・連結子会社)。
2005年7月GORTON'S INC. (アメリカ、現・連結子会社)が、北米において業務用の水産調理冷凍食品会社KING&PRINCE SEAFOOD CORP.(アメリカ、現・連結子会社)を買収。
年月概要2006年4月NIPPON SUISAN(U.S.A.), INC.(アメリカ、現・NISSUI USA,INC.)が北米において水産物販売会社F.W.BRYCE, INC.(アメリカ、現・連結子会社)を買収。
2006年4月NORDIC SEAFOOD A/S(デンマーク)へ資本参加(現・連結子会社)。
2006年5月西南水産株式会社を連結子会社化(現・連結子会社)。
2006年11月日水製薬株式会社(現・島津ダイアグノスティクス株式会社) 東京証券取引所一部銘柄に指定(2022年9月に全株式売却)。
2007年4月鹿島工場が竣工。
2007年4月日水物流株式会社を設立(現・連結子会社)。
2007年10月CITE MARINE S.A.S(フランス)へ資本参加(現・連結子会社)。
2008年4月株式会社北海道日水を設立(現・連結子会社)。
2008年6月青島日水食品研究開発有限公司(中国)を設立(現・連結子会社)。
2008年10月共和水産株式会社を連結子会社化(現・連結子会社)。
2008年12月北海道ファインケミカル株式会社を設立(現・連結子会社)。
2009年3月TN Fine Chemicals Co.Ltd(タイ)を設立(2024年7月清算結了)。
2009年12月博多まるきた水産株式会社を設立(現・連結子会社)。
2010年7月デルマール株式会社を連結子会社化(2021年7月に吸収合併)。
2011年4月創業100周年の記念事業のひとつとしてニッスイグループの研究開発拠点「東京イノベーションセンター」が竣工。
2012年4月金子産業株式会社を連結子会社化(現・連結子会社)。
2013年12月弓ヶ浜水産株式会社を設立(現・連結子会社)。
2014年8月本社を現在地(東京都港区)に移転。
2015年10月稚内東部株式会社を連結子会社化(現・連結子会社)。
2016年8月ファームチョイス株式会社を設立(現・連結子会社)。
2017年5月鹿島医薬品工場が竣工。
2021年7月デルマール株式会社を吸収合併し、Thai Delmar Co., Ltd.を子会社化(現・連結子会社)。
2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。
2022年4月株式会社ホウスイの全株式を売却し、持分法適用会社から除外。
2022年9月日水製薬株式会社(現・島津ダイアグノスティクス株式会社)の全株式を売却し、連結子会社から除外。
2022年12月日本水産株式会社から株式会社ニッスイに社名変更。
2023年7月NC・GDホールディングス株式会社を設立(2024年7月吸収合併)、株式会社グルメデリカを連結子会社化(2024年7月吸収合併)。
2024年4月株式会社ニッスイまぐろを設立(現・連結子会社)。
2024年7月NC・GDホールディングス株式会社・日本クッカリー株式会社・株式会社グルメデリカの3社を合併し、日本クッカリー株式会社の商号を「株式会社日本デリカサービス」に変更。
事業の内容 3 【事業の内容】
当社グループは、当社、子会社64社及び関連会社25社で構成され、水産事業、食品事業、ファイン事業及び物流事業を主な内容とし、さらに各事業に関連する研究及びサービス等を展開しております。
当社グループの事業に関わる位置付け及びセグメントとの関連は次の通りであります。
○水産事業………当社及び連結子会社[黒瀬水産㈱、NISSUI USA, INC.他31社]、非連結子会社1社[持分法適用会社]、並びに関連会社㈱大水他16社[持分法適用会社]で漁撈事業、養殖事業、加工・商事事業を行っております。
○食品事業………当社及び連結子会社[㈱日本デリカサービス、GORTON'S, INC.他18社]、並びに関連会社5社[持分法適用会社]で加工事業およびチルド事業を行っております。
○ファイン事業…当社及び連結子会社1社で医薬原料、機能性原料(注1)および機能性食品(注2)などの生産・販売を行っております。
○物流事業………連結子会社[日水物流㈱他2社]及び関連会社2社[うち持分法適用会社1社]で冷蔵倉庫事業、配送事業、通関事業を行っております。
 ○その他…………連結子会社[ニッスイ・エンジニアリング㈱他5社]及び関連会社1社で船舶の建造・修繕、運航、エンジニアリング等を行っております。
    (注1)サプリメントの原料や乳児用粉ミルク等に添加する素材として使用されるEPA・DHAなど。
 (注2)主に通信販売している機能性表示食品「ごま豆乳仕立てのみんなのみかたDHA」、特定保健用食品 「イマークS」などの健康食品。
事業の系統図は次の通りであります。
関係会社の状況 4 【関係会社の状況】
名称住所主な事業内容資本金(百万円)議決権の所有割合(%)役員関係内容兼任及び出向(人)転籍(人)資金営業上の取引設備の賃貸借(連結子会社) 黒瀬水産㈱宮崎県串間市水産事業498100.041短期資金の貸付製品の仕入―西南水産㈱鹿児島県大島郡瀬戸内町水産事業150100.042短期資金の貸付――金子産業㈱長崎県長崎市水産事業90100.041短期資金の貸付製品の販売、仕入同社の土地、建物を当社が賃借弓ヶ浜水産㈱鳥取県境港市水産事業125 100.0 80短期資金の貸付製品の販売、仕入―共和水産㈱鳥取県境港市水産事業9595.031短期資金の預り商品の仕入同社の建物を当社が賃借ファームチョイス㈱佐賀県伊万里市水産事業50100.061短期資金の貸付製品及び商品の販売、仕入同社の土地を当社が賃借㈱ハチカン青森県八戸市食品事業100100.041短期・長期資金の貸付製品及び商品の販売、仕入―㈱北海道ニッスイ北海道札幌市水産事業490100.032短期資金の貸付製品及び商品の販売、仕入―㈱日本デリカサービス東京都品川区食品事業1,94870.033短期・長期資金の貸付製品の仕入― 日水物流㈱東京都港区物流事業2,000100.035短期・長期資金の貸付債務保証主に当社に製品及び商品の保管サービス等を提供当社の土地、建物等を賃貸、また同社の建物を当社が賃借ニッスイ・エンジニアリング㈱東京都港区その他100100.033短期資金の預り主に当社に機械設備等を納入当社の建物を賃貸   名称住所主な事業内容資本金(百万円)議決権の所有割合(%)役員関係内容兼任及び出向(人)転籍(人)資金営業上の取引設備の賃貸借NISSUI AMERICA LATINA S.A.注5SANTIAGO CHILE水産事業千米ドル169,513100.030―当社の商品買付業務の委託―SALMONES ANTARTICA S.A.注5SANTIAGO CHILE水産事業千米ドル86,071100.0(100.0)60債務保証商品の販売、製品の仕入―EMDEPES注2注5SANTIAGOCHILE水産事業千米ドル165,561100.0(100.0)30―製品の仕入―NORDIC SEAFOOD A/SHIRTSHALS DENMARK水産事業千デンマーククローネ1,650100.0(100.0)30債務保証製品の販売、製品及び商品の仕入―UNISEA, INC.REDMONDU.S.A.水産事業千米ドル3,505100.040長期資金の貸付製品及び商品の仕入―NISSUI USA, INC.注5REDMONDU.S.A.水産事業千米ドル23,281100.040債務保証製品及び商品の販売、仕入―F.W. BRYCE, INC.注6MASSACHUSETTS U.S.A水産事業 ―(千米ドル14,854)100.0(100.0)40―商品の販売―KING & PRINCE SEAFOOD CORPORATIONGEORGIAU.S.A.食品事業米ドル0.01100.0(100.0)40―商品の販売―GORTON'S, INC.MASSACHUSETTSU.S.A.食品事業米ドル10100.0(100.0)40―――CITE MARINE S.A.S.KERVIGNACFRANCE食品事業千ユーロ14,000100.0(100.0)30―――THREE OCEANS FISH COMPANY LTD.EAST YORKSHIRE UNITED KINGDOM食品事業千イギリスポンド 4075.0(75.0)30債務保証――THAI DELMAR CO., LTD.SAMUTPRAKARNTHAILAND食品事業千タイバーツ72,00090.050―製品及び商品の仕入―その他40社  名称住所主な事業内容資本金(百万円)議決権の所有割合(%)役員関係内容兼任及び出向(人)転籍(人)資金営業上の取引設備の賃貸借(持分法適用会社) ㈱大水注4  大阪府大阪市水産事業10031.812―製品及び商品の販売、商品の仕入―その他23社
(注) 1.主な事業内容の欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。
2.EMDEPESは、EMPRESA DE DESARROLLO PESQUERO DE CHILE S.A.の略称です。
3.議決権の所有割合の( )内は間接所有割合で内数です。
4.有価証券報告書を提出しております。
5.特定子会社に該当しております。
6.資本金に該当する金額が無い関係会社については、資本金に準ずる金額として資本準備金(又はそれに準ずる金額)を資本金欄において( )内で表示しております。
従業員の状況 5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況(2025年3月31日現在)セグメントの名称従業員数(人)水産事業3,757〔2,622〕食品事業4,657〔6,119〕ファイン事業261〔38〕物流事業692〔93〕その他694〔74〕全社(共通)271〔42〕合計10,332〔8,988〕
(注) 従業員数は就業人員であり、臨時従業員は〔  〕内に年間の平均人員を外数で記載しております。

(2) 提出会社の状況(2025年3月31日現在)従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)1,505〔1,128〕43.0716.358,355,658 セグメントの名称従業員数(人)水産事業247〔95〕食品事業793〔959〕ファイン事業194〔32〕物流事業0〔0〕その他0〔0〕全社(共通)271〔42〕合計1,505〔1,128〕
(注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時従業員は〔 〕内に年間の平均人員を外数で記載しております。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
(3)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異 ① 提出会社当事業年度 管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1)男性労働者の育児休職取得率(%)(注2)労働者の男女の賃金の差異(男性の賃金に対する女性の賃金割合)(%)(注1)全労働者正規雇用労働者パート・有期雇用労働者 全体7.9106.758.072.975.8 生産部門以外--63.467.372.6 生産部門--54.776.576.2
(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3.管理職に占める女性労働者の割合については、他社への出向者を除いております。
4.当社は組織の中で担う役割と行動で等級を区分し、それぞれの役割に応じた成果によって等級を定める役割等級制度を運用しており、同一役割等級内における性別の違いによる賃金の差はありません。
賃金は基本給及び賞与、基準外賃金を含んでおります。
但し、時間外勤務などの変動要因によるものは除いています。
<職位別人員構成比(Pコース)>役割等級制度のコースの一つに将来のマネジメントを担うPコースがあります。
Pコースにおける人員構成は初任級から徐々に女性職員比率が下がっており、特に女性管理職(課長級や部長級)及び係長級の母集団形成が充分でなく、男女の賃金差異の要因となっています。
長期ビジョンとして2030年に執行役員・管理職に占める女性の比率を20%とすることを目標に掲げており、管理職に占める女性比率向上に向けて、新卒、及び経験者採用における女性職員の計画的な採用や育成に加え、仕事と育児の両立環境の整備を進めています。
尚、これらの取り組みにより、近年次期管理職候補となり得る係長級においては、女性比率が向上してきており、男女の賃金の差異は縮小していくと考えています。
<職位別 人員構成比>  <職位別 年間平均賃金> <係長級の女性比率の推移(過去5年間)> 5.生産部門においては、女性のパート・有期雇用労働者数が多く全労働者平均に与える影響が大きくなっています。
<生産部門、生産部門以外における雇用管理区分の構成比>  ② 開示対象となる連結子会社当事業年度 管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1)男性労働者の育児休職取得率(%)(注2)労働者の男女の賃金の差異(男性の賃金に対する女性の賃金割合)(%)(注1)全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者株式会社日本デリカサービス13.353.868.579.591.0日本海洋事業株式会社3.277.866.568.428.5日水物流株式会社6.3―66.766.7―
(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3.日本海洋事業株式会社において、パート・有期雇用労働者の男女の賃金の差異が大きい要因は、男性の嘱託船員と女性のパート労働者との賃金・人数の差によるものであります。
(4)労働組合の状況当社グループには、2025年3月31日現在日本食品関連産業労働組合総連合会に所属するニッスイアドベンチャークラブ(組合員数1,228人)等があります。
なお、労使関係について特に記載すべき事項はありません。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
<ミッションと長期ビジョン>ニッスイグループは2022年、ミッション (存在意義) を改めて定義しました。
時代や環境の変化に応じた“食”の新たな可能性の追求を通じて、社会課題を解決することが当社グループの使命であり、存在する意義です。
ミッションは土台にある 「創業の理念と5つの遺伝子」 とステークホルダーへのコミットを示す 「サステナビリティ行動宣言」 に基づいています。
ミッションを体現し、長期ビジョン 「GOOD FOODS 2030」の実現と持続的な成長を目指します。
当社がこれまで110余年かけて培った資源アクセス力、研究開発力、生産技術、品質保証力、世界各国に張り巡らせたグローバルリンクス・ローカルリンクスで構成される*バリューチェーンの強みと特長を活かし、「心と体を豊かにする新しい食」、「社会課題を解決する新しい食」を提供してまいります。
*「バリューチェーンの強みと特長」の詳細は「統合報告書2024」P.10をご覧ください。
https://www.nissui.co.jp/ir/download/integrated_report/2024_integrated_report_a4all.pdf <長期ビジョン「2030年のありたい姿」> 長期ビジョン「GOOD FOODS 2030」の達成に向け、マルチステークホルダーへ配慮しながら持続可能な社会への価値を創造する“サステナビリティ経営”を推進するとともに、ROIC活用により成長分野へ経営資源を集中する“事業ポートフォリオマネジメント”を強化し、企業価値向上に努めます。
海外マーケットでの伸長、養殖事業・ファインケミカル事業の成長と差別化を加速し、2030年には、海外所在地売上高比率を50%、売上高1兆円、営業利益500億円を稼げる企業を目指します。
<マテリアリティ>ニッスイグループでは、2016年度に特定したマテリアリティ(重要課題)に基づきサステナビリティ経営への進化に取り組んできましたが、外部環境の複雑化に対応すべく、2023年度にマテリアリティの見直しを行いました。
見直しにあたっては、マテリアリティの位置づけを「ニッスイグループの持続的な成長と中長期的な企業価値向上(ミッションの体現・ビジョンの実現)に向けて優先的に取り組むべき経営上の重要課題」としています。
2024年度は、長期ビジョン「GOOD FOODS 2030」の達成に向けて、マテリアリティをベースに新中期経営計画「GOOD FOODS Recipe2」における戦略の策定やKPIの設定を進めました。
また、見直したマテリアリティについては、それぞれ対応する推進組織を設置し、執行役員以上が責任者を務め経営視点で取り組むことで、持続可能な社会に向けて価値を創造するサステナビリティ経営を推進しています。
マテリアリティの特定プロセスSTEP1:ニッスイグループが取り組むべき社会課題の抽出と整理多様な社会ニーズ・要請に対応するため、SDGsやサステナビリティ情報開示ガイドライン、ESG評価項目、規制当局や行政からの要請事項、ステークホルダーエンゲージメントの内容などから社会課題を抽出。
ニッスイグループの事業領域や各部門で行ったリスクと機会の分析や役員によるワークショップの結果をもとに、マテリアリティ候補をリストアップしました。
STEP2:サステナビリティ委員会におけるレビューサステナビリティ委員会において、ニッスイグループのビジネスモデルの持続性に関するディスカッションを実施。
リストアップしたマテリアリティ候補について、不足している項目がないか、レビューを行いました。
STEP3:ステークホルダーによる重要度評価サステナビリティ委員会でレビューしたマテリアリティ候補について、社内外のステークホルダー(従業員、労働組合、海外グループ会社、NPO/NGO、学識経験者、投資家(株主)、国際機関、行政、業界団体、取引先、将来世代)にアンケートを実施し、ステークホルダーにとっての重要度とニッスイグループにとっての重要度の二軸で課題の重要度を測定しました。
STEP4:役員ワークショップ、社外取締役によるレビュー重要度評価の結果をもとに、役員によるワークショップを実施。
マテリアリティマトリックスを最終化し、マテリアリティ候補を特定しました。
また、社外取締役によるマトリックスおよびマテリアリティ候補のレビューも実施しました。
STEP5:外部有識者による妥当性評価外部有識者4名(投資家、NGO、学識経験者)より、マテリアリティの特定プロセスおよび最終案について、妥当性の評価をいただきました。
STEP6:役員による再討議を経て取締役会にて決議外部有識者からのご意見を踏まえ、サステナビリティ委員会と執行役員会で複数回の討議を重ね、サステナビリティ委員会にてマテリアリティ最終案を審議。
その後、取締役会決議によりニッスイグループが取り組むマテリアリティを特定しました。
(注)マテリアリティ及びマテリアリティ特定プロセスの詳細については、サステナビリティサイトをご参照ください。
https://nissui.disclosure.site/ja/themes/85 マテリアリティ推進体制見直したマテリアリティについては、それぞれ対応する推進組織を設置し、執行役員以上が責任者を務め経営視点で取り組むことで、持続可能な社会に向けて価値を創造するサステナビリティ経営を推進しています。
<中期経営計画と基本戦略>前中期経営計画「GOOD FOODS Recipe1」の課題と外部環境変化を分析・整理し、2030年の長期ビジョン実現に向け、中期経営計画「GOOD FOODS Recipe2」において以下3つの基本戦略で取り組みます。
(基本戦略) 〇事業ポートフォリオマネジメントの深化 事業のROICスプレッド・成長性・ミッション親和性を評価し、最適な経営資源配分と事業戦略を推進します。
〇グローバル展開の加速北米・欧州を中心に事業規模拡大を加速。
水産フライに加え第二の柱を育成するとともに、アジア事業の拡大とグローバルサウスでの事業機会を探索します。
〇新規事業・事業境界領域の開拓“心と体を豊かにする”“さまざまな社会課題を解決する”イノベーティブな食を通じて成長に繋げます。
〇DXの推進全体最適を志向したDXにより、業務はもとより製品・サービス・働き方などを革新します。
〇サステナビリティと事業戦略の連動強化サステナビリティ基点でのビジネスモデルを構築し競争優位を獲得します。
また、ステークホルダーとの共創でマテリアリティに取り組み、企業価値を向上します。
〇人的資本経営とブランディングの推進ニッスイの競争力の源泉を強化し、Recipe2は人的資本とブランディングの取組みを強化し企業価値を向上します。
〇経営戦略と連動したリスクマネジメント重要リスク対応を一元管理し、優先順位をつけ経営戦略に落とし込みます。
〇グループガバナンスの強化グループ会社取締役会の実効性を高め、グループ経営の基盤を強化します。
<中期経営計画における投資と財務戦略>成長と財務安全性の両立を図り、3年間の株主還元は総還元性向40%以上を目指します。
投資については、中計3年間で1,500億円程度を計画しています。
(完成ベース)
戦略 当社グループでは、サステナビリティ経営を長期ビジョン達成のための柱の一つとして位置付け、環境価値、社会価値、人財価値、経済価値の4つの価値創出を目指しています。
サステナビリティ課題をリスクと機会の両面から捉え、環境価値、社会価値、人財価値の創出に取り組むことで非財務資本を強化し、経済価値の創出につなげます。
2025年度を初年度とする中期経営計画「GOOD FOODS Recipe2」においては、サステナビリティ経営の深化を基本戦略の一つとし、競争力の源泉となる人的資本とブランディングの取り組みを強化するとともに、マテリアリティ基点でビジネスモデルを構築することで競争優位を獲得し、企業価値の向上を目指します。
指標及び目標 中期経営計画「GOOD FOODS Recipe2」において、経済価値、環境価値、社会価値および人財価値の創出に向け、10のKPIを定めました。
関連するマテリアリティの推進組織により、各指標の進捗をモニタリングし、結果に基づき取り組みに反映していきます。
重点テーマ指標基準年度単位2030年度目標2027年度目標健康課題の解決当社指定の「健康領域商品」売上2021年度3倍2倍責任ある調達1次サプライヤーアセスメント比率-100%(ニッスイグループの主要サプライヤー)100%(国内グループの主要サプライヤー)製品の安全安心・品質保証食品安全の第三者認証取得率-100%(ニッスイグループ)100%(国内グループ)商品回収等の重大品質事故-発生ゼロ発生ゼロ従業員エンゲージメント従業員エンゲージメントスコア(注)2021年度20%のスコア上昇18%のスコア上昇女性活躍女性幹部職比率(注)-20%15%水産資源の持続可能性持続可能な調達比率-100%85%CO2排出量削減CO2排出量(Scope1,2)2018年度総量30%削減20%削減2050年カーボンニュートラル---プラスチック削減容器包装におけるプラスチック使用量(注)2015年度原単位30%削減15%削減 (注):対象範囲はニッスイ個別
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 ①人的資本に対する考え方2030年長期ビジョン「人にも地球にもやさしい食を世界にお届けするリーディングカンパニー」の実現に向けて、私たちは「人財こそが欠かせない価値であり、競争優位の源泉である」との認識を共有しています。
こうした考えのもと、当社グループでは、社員一人ひとりが自律的に成長し続けられる企業であること、そして多様な背景を持つ人財が融合しそれぞれの知見や経験を活かしイノベーションの創出や新たな価値創造につながる企業風土を築くことを、重要な経営課題と捉え下記体制で取り組んでいます。
② ガバナンス「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の通り持続的な成長と中長期的な企業価値向上に向けて優先的に取り組むべき経営上の重要課題としてマテリアリティを設定していますが、人的資本についても以下のとおり執行役員が責任者を務める推進組織が主体となり施策を立案・実行するとともに、取締役会・執行役員会等において取組の進捗を定期的にモニタリングし人財価値向上の取り組みを後押ししています。
③ 人財戦略の基本的な考え方ミッションとして掲げた「健やかな生活とサステナブルな未来を実現する新しい“食”の創造」を実践していくためニッスイグループの「人財マネジメントポリシー」を策定しました。
ポリシーでは「主体性」「変革」「挑戦」「共創」「完遂」を体現し、未来志向で事業変革と価値創造を牽引する人財が必要であることを明示しており、本人財マネジメントポリシーを基点に①成長事業領域への人財シフト、②個のキャリア自律と多様性を推進する仕組みの整備、③個々の成長を見守り支える組織文化醸成の3つの軸に基づいて人財戦略を推進しています。
④人財戦略の具体的内容当社グループでは、以下の通り人財戦略に関する具体的な取り組みを推進しています。
なお、記載内容のうち、一部の施策、制度、目標、実績等については、グループ各社での実施がない、あるいは今後展開を予定しているものが含まれており、当社において先行的または独自に推進しているものです。
これら取り組みについては、本文中において「当社」の表記を用いております。
(1)計画的な人財確保・育成・配置による成長事業領域への人財シフト(イ)人財確保部会の設置ニッスイグループは長期ビジョン「GOOD FOODS 2030」において「事業ポートフォリオマネジメント強化」と「サステナビリティ経営の推進」を両軸に企業価値向上を目指しています。
事業ポートフォリオマネジメント強化では、持続的に成長が見込まれる領域に経営資源を集中する事としており、「海外事業」「ファインケミカル事業」「国内外養殖事業」を成長事業領域と定めています。
成長事業領域に人財をシフトすべく、質・量の観点で「あるべき人財構成」を定義し、現在の人員構成とのGAPを分析、具体的な議論をスタートするため、各事業の副執行をメンバーとする人財確保部会を設置しました。
採用、育成、配置の各プロセスに反映し、経営戦略と整合した人的資本経営を推進しています。
(ロ)公募の取り組み「主体性」「挑戦」を引き出すため「挑戦したい」と考える社員に、自ら手を挙げる機会を提供し、支援する仕組みの構築を進めています。
これにより従来の会社主導の人事異動に加え、社員の意思を尊重した人財配置を可能とし「成長を支える組織」と、「個人の挑戦」を後押し、意欲とスキルの両面を備えた人財の配置を進めることで、成長分野の加速度的な拡大を通じ企業価値を高めてまいります。
(ハ)経営人財育成当社グループでは、長期的な企業価値向上を支える中核的要素として、「経営人財」の計画的な育成と継承体制の構築を重視しています。
市場環境や事業構造の変化が激しさを増す中、意思決定を担う経営人財の計画的な確保と育成は、持続的成長の基盤となる重要課題です。
この認識のもと、2024年度より「人財育成委員会」を新設し、社長を委員長とする体制のもと、グループ各社を含めた経営人財の後継者の確保と育成を推進しています。
10年単位の長期的視点で、将来の事業リーダーに求められる要件を定義し、候補人財の選定から、必要な経験・スキルの明確化、育成プランの策定とモニタリングに至るまで、一貫したプロセスを整備しました。
今後も経営人財の確保と育成にむけた仕組みの強化を目指してまいります。
(ニ)グローバル人財育成当社グループは、海外事業展開の加速を掲げており、国や文化の枠を越えて価値を共創できる人財の確保と育成が急務と考えています。
語学力や異文化理解力に加え、主体性や柔軟性、多様な価値観の中で協働し、新しい価値を創出する力を持つ「グローバル人財」の育成のため、海外への出向に加え、横断プロジェクトへの参加機会の提供等を通じ、実践的な成長機会を提供、国際競争力のある人財の強化を進めています。
その一方で、国内におけるグローバル業務に対応可能な人財、特に中堅以上の層における不足が課題となっており、計画的な育成と人財基盤の整備の強化を進めています。
具体的には、候補者に対し、語学力や異文化理解、業務経験の習得を支援する研修や育成機会を提供するほか、海外拠点への出向やグループ横断プロジェクトへの参画といった実践の場を通じて、現場感覚とマネジメントスキルの双方を磨くキャリア形成を促進して参ります。
また、グローバル業務に必要な知識・経験を段階的に習得できるキャリアパスの構築に取り組むとともに、人財不足が顕著な領域については経験者採用も活用し、多様な視点と専門性を持つ人財の登用を進めています。
今後も、拡大する海外市場や複雑化する国際環境に対応できる人財基盤を整えることで、グループ全体の国際競争力と価値創造力を高めてまいります。
(ホ)専門性の高い人財の育成R&D、サステナビリティ、ガバナンス、DXなどの専門性の高い人財の確保は、これまで以上に経営の重要なファクターとなっています。
2024年度に導入した高い専門性を持つ人財を処遇する人事制度コース(ネクストエキスパート)を弾力的に運用し、専門性の高い人財の採用、登用を推進していきます。
また、社内人財についても、専門性を身につけることができる〜など制度の整備に加え、コース異動の柔軟化を進めることで、専門性の発掘とキャリア形成を支援し、変化に強い組織構築を図っていきます。
(2)個のキャリア自律と多様性を支える仕組み当社は社員が「ありたい姿」を自ら描き、自律的にキャリアを形成していけるよう、各自のキャリア意向に合わせた選択肢を提供するコース別人事制度、スキルアップサポート支援、公募制度、キャリア申告制度に留まらず、入社10年間の間には異分野で経験をつむことができるローテーション制度等を整備しています。
また、性別・年齢・国籍・障害の有無などに関わらず、多様な社員がその力を発揮できる組織づくりを推進しており、経験者採用の充実に加え、女性活躍推進、障害者雇用、シニア活躍支援等、多様性を軸とした施策に取り組んでいます。
なお、グループについても、当社に準じてこれらの施策を今後さらに推進してまいります。
(イ)女性活躍推進当社では、女性がより意欲的にキャリアを築き、意思決定層への登用が進むよう、継続的な育成と支援を行っています。
特に2030年までに女性管理職比率20%を目指し「30% Club Japan」への参画、アンコンシャスバイアスのコントロール、育児支援策の拡充など、多角的な取り組みを推進しています。
採用者に占める女性比率は着実に上昇してきており、将来の管理職候補となる女性社員の母数が増加しています。
一方で、育児休業や看護休暇の取得状況に性別差が残っていること、若手層におけるキャリア志向の醸成が課題であり、今後は女性職員に対するスキル向上支援に加え、更なる男性育休取得の促進など職場風土改革にも注力して参ります。
<男性育児休職取得率及び日数の推移>  2022年度2023年度2024年度取得率78.9%110.0%106.7%取得日数13.6日14.8日37.5日 (ロ)障害者雇用推進障害のある社員が安心して働き、能力を発揮できる職場づくりにも積極的に取り組んでおり、就業部署と担当業務も徐々に多様化、近年では、契約社員から正社員登用への実績も生まれています。
この結果、2025年3月時点の障害者雇用率は法定を超える3.00%となっています。
また、多様な人へ向き合うためのマインドと実践を体系的に学ぶ「ユニバーサルマナー検定」や、障害のある社員が自分の言葉で語る「合理的配慮研修」、成長と活躍を支える「雇用担当者会議」の実施など相互理解向上にも取り組み、雇用部門の偏り是正で活躍の場を増やしています。
今後も障害特性を活かした多様なキャリア支援の強化に取り組み、多様性を活かす意識と実践を広げて参ります。
(ハ)シニア職員活躍推進年齢に関わらず、すべての社員がその経験と知見を活かし持続的に活躍できる環境づくりに取り組んでいます。
特に、長年にわたって培われた専門性や技能を持つシニア職員は職場における重要な人財と捉え、その活躍を積極的に支援しています。
2025年度からは、再雇用後の役割や処遇体系を再構築しました。
新制度では、職務内容や専門性に応じた等級制度と評価体制を導入し、多様な働き方を可能にする柔軟な仕組みを整備しています。
また、次世代への知識・技能の継承を明確な役割と位置づけ、世代間連携を通じた組織の持続的成長を目指しています。
加えて、健康や介護といった加齢に伴う課題に配慮した福利厚生制度の導入や、キャリア支援制度の再設計を通じ、シニア職員が安心して働き続けられる環境整備にも取り組んでいます。
今後も、年齢や雇用形態にとらわれず、すべての人財がいきいきと活躍し続けられる企業風土の醸成に努めてまいります。
(3)個々の成長を見守り支える組織文化の醸成当社グループでは「主体性・挑戦・変革・共創・完遂(5Words)」の精神を基に行動する社員が、グループ全体に広がっていく事を期待しています。
その実現のためには、会社が一方的に方向を示すのではなく、社員と対話を重ね、互いの想いを共有しながら成長する組織文化を築いていくことが重要だと考えています。
一人ひとりの志を大切にしながら、エンゲージメントを高めるとともに、5Wordsの精神を基に行動する社員を支える職場の風土を、共に育て、共に進化させる取組を進めています。
(イ)ミッション(ブランドプロミス)の社内浸透活動2022年度のリブランディングにあわせ、ミッション(ブランドプロミス)の社内外浸透活動を行ってまいりました。
当社向けには、2023年度「GOOD FOODS Talk」として、ミッションの理解・共感を深め、自らの行動に繋げるために職場で語り合う活動を継続した結果、各部門の「理念の発信と伝達」「理念の現場浸透度」については向上していることが確認できました。
一方、「全社の一体感」が十分でないという課題が見えてきたことから、2024年度には「GOOD FOODS Talk~Unity~」と題し、異なる部署同士を組み合わせミッションや会社について語り合う機会を設けることで、全社の一体感の醸成に努めつつ、共感を自らの行動に繋げる取り組みを進めてきました。
また、ミッションを体現し行動した人を賞賛する「GOOD FOODS Prize」を創設、年に一度全社員が集まる経営方針説明会において賞賛する機会を設けました。
2025年度は社員一人ひとりの志と当社のミッションの重なりにフォーカスし、組織として行動する一歩を踏み出すため「ミッションワークショップ」を全社で実施する予定です。
グループについては、国内経営陣の集まるグループ経営会議においてミッションを共有することはもちろん、グループ会社の役員・部署長を対象にミッションへの理解および自社での展開を検討するワークショップを2023年度より2年間で7回(計256人)実施するとともに、グループ会社の全従業員を対象に、ミッション・ビジョンの理解度を上げるためのオンライン説明会を2回(2,171人参加)実施しています。
2025年からは「GOOD FOODS Talk+」と称し、各社の職場において、ミッションの理解・共感を深め、自らの行動に繋げるため語り合う活動をスタートとしています。
<2024年度 ミッションの社内浸透活動取り組み一覧> (ロ)エンゲージメント当社では2021年から社員の思い入れや貢献意欲、愛着心等を測定するためにエンゲージメント調査を定期的に実施しています。
導入以降、職場ごとに対処すべき課題を抽出し、アクションプランを実行してきた結果、2024年度の全体スコアは21年度比で16.8%アップしました。
今後も、前述の「人財マネジメントポリシー」で定めた「個人が目的に向かって変化にチャレンジし続け、自由闊達に意見交換する事で、新しい価値を創造し、一体感を持って実現する組織作り」の実現に向けた、人事施策(制度・評価・処遇・教育等)を進めて参ります。
グループについては2025年より当社のミッション浸透に関する調査項目を活用しエンゲージメント調査を開始することとしており、課題の抽出を行うとともにアクションプランにつなげる活動を進めていきます。
<エンゲージメントスコアの推移> ⑤ 職場環境整備多様な人財が自由闊達に意見を交わし議論できる、心理的安全性の高い組織風土はミッションに近づくための重要な要素ですが、同時にオフタイムも充実できることも大事だと考えています。
ニッスイグループは、2017年一人ひとりが能力を十分に発揮できること、社員やその家族のQOLの向上を目指して心と体の健康をサポートする「健康経営宣言」をしています。
「GOOD FOODS 2030」においても、健康経営は人財価値向上の重要施策のひとつであるとし、以下の取組みを進めております。
(1)働きやすい環境整備  <制度面>当社では、目標取得率や取得推奨日を定め、休暇取得計画を作成し部署内で休暇予定を共有することで、業務の事前調整や休暇取得管理の一助としており、休暇取得率は向上しています。
また、コアタイムのないフレックスタイム、テレワーク、時間単位有給休暇などの柔軟な働き方に向けた制度改定をおこなうとともに、IT化や適正な人員配置などを通じた時間外勤務の削減を進めています。
2022年度2023年度2024年度有給休暇取得率(%/年)(※1)77.479.377.51人あたり時間外平均(時間/月)15.915.114.8 (※1)従来、一定の事由により取得できる有給の特別休暇等を含めていましたが、理由を問わず自由に取得できる年次有給休暇の利用度合いを計る本来の趣旨に基づき、対象を年次有給休暇のみとし過去の実績から修正しています。
<オフィス環境>当社では社員同士の円滑なコミュニケーションを促進し、多様な働き方を支えるオフィス環境の整備に努めています。
部署単位で利用できるエリアを設定し、その範囲で座席を柔軟に使用できる「グループアドレス席」を導入することで部署内の連携を高めるとともに、コロナ終息後の出社率の増加への対応や、働く場所の選択肢を拡げるために「フリーアドレス席」「個人用ブース」「ファミレス席」など、誰でも自由に利用できる座席も設置しています。
さらに自宅近くや出張先でも業務が行えるよう、契約型のサテライトオフィスの活用も進めています。
また、会議室や打合せスペースにはモニターやWeb会議機器を整備し、業務のペーパレス化も推進することで、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を実現しています。
こうした取組みにより、活発なコミュニケーションと生産性の向上を両立できる働きやすい職場環境を目指しています。
(2)健康経営人財戦略の土台となる社員の心と身体の健康については、誰もが安心して活き活きと業務に専念できる状態になっていることを目指し、健康促進や疾病予防、早期発見、疾病時のケアから早期復職に向けた様々な仕組みを設け、施策を展開しています。
2017年「健康経営宣言」以降、当社は2018年に水産・農林業で初めて「健康経営優良法人」に選ばれて以降、水産物由来の機能性成分を活かした施策で社員の健康づくりに注力していること等を評価頂き、2019年から5年連続で「健康経営銘柄」に選定されました。
2025年はその取り組みを更に強化し、ウォーキングやEPA摂取イベント、健康セミナー、産業看護職面談やストレスチェックフォロー、二次健診徹底など、改めて社内現場の声や産業看護職等専門者の意見もより積極的に反映して展開し、成果に繋げていきます。
グループの健康経営についても、各社で実態に沿った年度健康目標を定めるとともに、定期的に情報・意見交換の場を設け、各社間の協力・連携を推進することで成長を後押ししています。
2024年度は取組の結果、前年より更に増加し10社が「健康経営優良法人2025」(うち2社は「ブライト500」「ネクストブライト1000」)に選定されました。
2027年度には国内の全てのグループ会社が優良法人認定を得られるよう、専門者によるアドバイスを積極的に発信し、好事例を共有展開しながら取組を加速していきます。
⑥指標と目標当社は人財戦略の実効性を管理するため、以下の人的資本に関する指標を設定しています。
指標項目実績(2024年度)2027年度目標2030年度目標成長事業領域への 人財シフトグローバル人財登録者数85人134人人財が力を発揮出来ている状態経営人財候補者数34人次年度以降設定公募制度活用者数(2025年:集計開始)次年度以降設定キャリア自律と 多様性支援女性管理職比率7.9%15%20%女性採用比率41.8%50%50%以上を継続障害者雇用率3.0%3.0%以上維持3.0%以上維持男性育休取得率106.7%100%維持・定着経験者採用比率29.9%50%50%個々の成長を見守り支える組織文化醸成従業員エンゲージメントスコア116.8%(2021年比)118%以上(2021年比)120%以上(2021年比)「理念の現場浸透度」に関する エンゲージメントスコア満足度スコア3.3(5段階中)満足度スコア3.5(5段階中)ミッションが日々の業務や意思決定に反映されている状態
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 ①人的資本に対する考え方2030年長期ビジョン「人にも地球にもやさしい食を世界にお届けするリーディングカンパニー」の実現に向けて、私たちは「人財こそが欠かせない価値であり、競争優位の源泉である」との認識を共有しています。
こうした考えのもと、当社グループでは、社員一人ひとりが自律的に成長し続けられる企業であること、そして多様な背景を持つ人財が融合しそれぞれの知見や経験を活かしイノベーションの創出や新たな価値創造につながる企業風土を築くことを、重要な経営課題と捉え下記体制で取り組んでいます。
② ガバナンス「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の通り持続的な成長と中長期的な企業価値向上に向けて優先的に取り組むべき経営上の重要課題としてマテリアリティを設定していますが、人的資本についても以下のとおり執行役員が責任者を務める推進組織が主体となり施策を立案・実行するとともに、取締役会・執行役員会等において取組の進捗を定期的にモニタリングし人財価値向上の取り組みを後押ししています。
③ 人財戦略の基本的な考え方ミッションとして掲げた「健やかな生活とサステナブルな未来を実現する新しい“食”の創造」を実践していくためニッスイグループの「人財マネジメントポリシー」を策定しました。
ポリシーでは「主体性」「変革」「挑戦」「共創」「完遂」を体現し、未来志向で事業変革と価値創造を牽引する人財が必要であることを明示しており、本人財マネジメントポリシーを基点に①成長事業領域への人財シフト、②個のキャリア自律と多様性を推進する仕組みの整備、③個々の成長を見守り支える組織文化醸成の3つの軸に基づいて人財戦略を推進しています。
④人財戦略の具体的内容当社グループでは、以下の通り人財戦略に関する具体的な取り組みを推進しています。
なお、記載内容のうち、一部の施策、制度、目標、実績等については、グループ各社での実施がない、あるいは今後展開を予定しているものが含まれており、当社において先行的または独自に推進しているものです。
これら取り組みについては、本文中において「当社」の表記を用いております。
(1)計画的な人財確保・育成・配置による成長事業領域への人財シフト(イ)人財確保部会の設置ニッスイグループは長期ビジョン「GOOD FOODS 2030」において「事業ポートフォリオマネジメント強化」と「サステナビリティ経営の推進」を両軸に企業価値向上を目指しています。
事業ポートフォリオマネジメント強化では、持続的に成長が見込まれる領域に経営資源を集中する事としており、「海外事業」「ファインケミカル事業」「国内外養殖事業」を成長事業領域と定めています。
成長事業領域に人財をシフトすべく、質・量の観点で「あるべき人財構成」を定義し、現在の人員構成とのGAPを分析、具体的な議論をスタートするため、各事業の副執行をメンバーとする人財確保部会を設置しました。
採用、育成、配置の各プロセスに反映し、経営戦略と整合した人的資本経営を推進しています。
(ロ)公募の取り組み「主体性」「挑戦」を引き出すため「挑戦したい」と考える社員に、自ら手を挙げる機会を提供し、支援する仕組みの構築を進めています。
これにより従来の会社主導の人事異動に加え、社員の意思を尊重した人財配置を可能とし「成長を支える組織」と、「個人の挑戦」を後押し、意欲とスキルの両面を備えた人財の配置を進めることで、成長分野の加速度的な拡大を通じ企業価値を高めてまいります。
(ハ)経営人財育成当社グループでは、長期的な企業価値向上を支える中核的要素として、「経営人財」の計画的な育成と継承体制の構築を重視しています。
市場環境や事業構造の変化が激しさを増す中、意思決定を担う経営人財の計画的な確保と育成は、持続的成長の基盤となる重要課題です。
この認識のもと、2024年度より「人財育成委員会」を新設し、社長を委員長とする体制のもと、グループ各社を含めた経営人財の後継者の確保と育成を推進しています。
10年単位の長期的視点で、将来の事業リーダーに求められる要件を定義し、候補人財の選定から、必要な経験・スキルの明確化、育成プランの策定とモニタリングに至るまで、一貫したプロセスを整備しました。
今後も経営人財の確保と育成にむけた仕組みの強化を目指してまいります。
(ニ)グローバル人財育成当社グループは、海外事業展開の加速を掲げており、国や文化の枠を越えて価値を共創できる人財の確保と育成が急務と考えています。
語学力や異文化理解力に加え、主体性や柔軟性、多様な価値観の中で協働し、新しい価値を創出する力を持つ「グローバル人財」の育成のため、海外への出向に加え、横断プロジェクトへの参加機会の提供等を通じ、実践的な成長機会を提供、国際競争力のある人財の強化を進めています。
その一方で、国内におけるグローバル業務に対応可能な人財、特に中堅以上の層における不足が課題となっており、計画的な育成と人財基盤の整備の強化を進めています。
具体的には、候補者に対し、語学力や異文化理解、業務経験の習得を支援する研修や育成機会を提供するほか、海外拠点への出向やグループ横断プロジェクトへの参画といった実践の場を通じて、現場感覚とマネジメントスキルの双方を磨くキャリア形成を促進して参ります。
また、グローバル業務に必要な知識・経験を段階的に習得できるキャリアパスの構築に取り組むとともに、人財不足が顕著な領域については経験者採用も活用し、多様な視点と専門性を持つ人財の登用を進めています。
今後も、拡大する海外市場や複雑化する国際環境に対応できる人財基盤を整えることで、グループ全体の国際競争力と価値創造力を高めてまいります。
(ホ)専門性の高い人財の育成R&D、サステナビリティ、ガバナンス、DXなどの専門性の高い人財の確保は、これまで以上に経営の重要なファクターとなっています。
2024年度に導入した高い専門性を持つ人財を処遇する人事制度コース(ネクストエキスパート)を弾力的に運用し、専門性の高い人財の採用、登用を推進していきます。
また、社内人財についても、専門性を身につけることができる〜など制度の整備に加え、コース異動の柔軟化を進めることで、専門性の発掘とキャリア形成を支援し、変化に強い組織構築を図っていきます。
(2)個のキャリア自律と多様性を支える仕組み当社は社員が「ありたい姿」を自ら描き、自律的にキャリアを形成していけるよう、各自のキャリア意向に合わせた選択肢を提供するコース別人事制度、スキルアップサポート支援、公募制度、キャリア申告制度に留まらず、入社10年間の間には異分野で経験をつむことができるローテーション制度等を整備しています。
また、性別・年齢・国籍・障害の有無などに関わらず、多様な社員がその力を発揮できる組織づくりを推進しており、経験者採用の充実に加え、女性活躍推進、障害者雇用、シニア活躍支援等、多様性を軸とした施策に取り組んでいます。
なお、グループについても、当社に準じてこれらの施策を今後さらに推進してまいります。
(イ)女性活躍推進当社では、女性がより意欲的にキャリアを築き、意思決定層への登用が進むよう、継続的な育成と支援を行っています。
特に2030年までに女性管理職比率20%を目指し「30% Club Japan」への参画、アンコンシャスバイアスのコントロール、育児支援策の拡充など、多角的な取り組みを推進しています。
採用者に占める女性比率は着実に上昇してきており、将来の管理職候補となる女性社員の母数が増加しています。
一方で、育児休業や看護休暇の取得状況に性別差が残っていること、若手層におけるキャリア志向の醸成が課題であり、今後は女性職員に対するスキル向上支援に加え、更なる男性育休取得の促進など職場風土改革にも注力して参ります。
<男性育児休職取得率及び日数の推移>  2022年度2023年度2024年度取得率78.9%110.0%106.7%取得日数13.6日14.8日37.5日 (ロ)障害者雇用推進障害のある社員が安心して働き、能力を発揮できる職場づくりにも積極的に取り組んでおり、就業部署と担当業務も徐々に多様化、近年では、契約社員から正社員登用への実績も生まれています。
この結果、2025年3月時点の障害者雇用率は法定を超える3.00%となっています。
また、多様な人へ向き合うためのマインドと実践を体系的に学ぶ「ユニバーサルマナー検定」や、障害のある社員が自分の言葉で語る「合理的配慮研修」、成長と活躍を支える「雇用担当者会議」の実施など相互理解向上にも取り組み、雇用部門の偏り是正で活躍の場を増やしています。
今後も障害特性を活かした多様なキャリア支援の強化に取り組み、多様性を活かす意識と実践を広げて参ります。
(ハ)シニア職員活躍推進年齢に関わらず、すべての社員がその経験と知見を活かし持続的に活躍できる環境づくりに取り組んでいます。
特に、長年にわたって培われた専門性や技能を持つシニア職員は職場における重要な人財と捉え、その活躍を積極的に支援しています。
2025年度からは、再雇用後の役割や処遇体系を再構築しました。
新制度では、職務内容や専門性に応じた等級制度と評価体制を導入し、多様な働き方を可能にする柔軟な仕組みを整備しています。
また、次世代への知識・技能の継承を明確な役割と位置づけ、世代間連携を通じた組織の持続的成長を目指しています。
加えて、健康や介護といった加齢に伴う課題に配慮した福利厚生制度の導入や、キャリア支援制度の再設計を通じ、シニア職員が安心して働き続けられる環境整備にも取り組んでいます。
今後も、年齢や雇用形態にとらわれず、すべての人財がいきいきと活躍し続けられる企業風土の醸成に努めてまいります。
(3)個々の成長を見守り支える組織文化の醸成当社グループでは「主体性・挑戦・変革・共創・完遂(5Words)」の精神を基に行動する社員が、グループ全体に広がっていく事を期待しています。
その実現のためには、会社が一方的に方向を示すのではなく、社員と対話を重ね、互いの想いを共有しながら成長する組織文化を築いていくことが重要だと考えています。
一人ひとりの志を大切にしながら、エンゲージメントを高めるとともに、5Wordsの精神を基に行動する社員を支える職場の風土を、共に育て、共に進化させる取組を進めています。
(イ)ミッション(ブランドプロミス)の社内浸透活動2022年度のリブランディングにあわせ、ミッション(ブランドプロミス)の社内外浸透活動を行ってまいりました。
当社向けには、2023年度「GOOD FOODS Talk」として、ミッションの理解・共感を深め、自らの行動に繋げるために職場で語り合う活動を継続した結果、各部門の「理念の発信と伝達」「理念の現場浸透度」については向上していることが確認できました。
一方、「全社の一体感」が十分でないという課題が見えてきたことから、2024年度には「GOOD FOODS Talk~Unity~」と題し、異なる部署同士を組み合わせミッションや会社について語り合う機会を設けることで、全社の一体感の醸成に努めつつ、共感を自らの行動に繋げる取り組みを進めてきました。
また、ミッションを体現し行動した人を賞賛する「GOOD FOODS Prize」を創設、年に一度全社員が集まる経営方針説明会において賞賛する機会を設けました。
2025年度は社員一人ひとりの志と当社のミッションの重なりにフォーカスし、組織として行動する一歩を踏み出すため「ミッションワークショップ」を全社で実施する予定です。
グループについては、国内経営陣の集まるグループ経営会議においてミッションを共有することはもちろん、グループ会社の役員・部署長を対象にミッションへの理解および自社での展開を検討するワークショップを2023年度より2年間で7回(計256人)実施するとともに、グループ会社の全従業員を対象に、ミッション・ビジョンの理解度を上げるためのオンライン説明会を2回(2,171人参加)実施しています。
2025年からは「GOOD FOODS Talk+」と称し、各社の職場において、ミッションの理解・共感を深め、自らの行動に繋げるため語り合う活動をスタートとしています。
<2024年度 ミッションの社内浸透活動取り組み一覧> (ロ)エンゲージメント当社では2021年から社員の思い入れや貢献意欲、愛着心等を測定するためにエンゲージメント調査を定期的に実施しています。
導入以降、職場ごとに対処すべき課題を抽出し、アクションプランを実行してきた結果、2024年度の全体スコアは21年度比で16.8%アップしました。
今後も、前述の「人財マネジメントポリシー」で定めた「個人が目的に向かって変化にチャレンジし続け、自由闊達に意見交換する事で、新しい価値を創造し、一体感を持って実現する組織作り」の実現に向けた、人事施策(制度・評価・処遇・教育等)を進めて参ります。
グループについては2025年より当社のミッション浸透に関する調査項目を活用しエンゲージメント調査を開始することとしており、課題の抽出を行うとともにアクションプランにつなげる活動を進めていきます。
<エンゲージメントスコアの推移> ⑤ 職場環境整備多様な人財が自由闊達に意見を交わし議論できる、心理的安全性の高い組織風土はミッションに近づくための重要な要素ですが、同時にオフタイムも充実できることも大事だと考えています。
ニッスイグループは、2017年一人ひとりが能力を十分に発揮できること、社員やその家族のQOLの向上を目指して心と体の健康をサポートする「健康経営宣言」をしています。
「GOOD FOODS 2030」においても、健康経営は人財価値向上の重要施策のひとつであるとし、以下の取組みを進めております。
(1)働きやすい環境整備  <制度面>当社では、目標取得率や取得推奨日を定め、休暇取得計画を作成し部署内で休暇予定を共有することで、業務の事前調整や休暇取得管理の一助としており、休暇取得率は向上しています。
また、コアタイムのないフレックスタイム、テレワーク、時間単位有給休暇などの柔軟な働き方に向けた制度改定をおこなうとともに、IT化や適正な人員配置などを通じた時間外勤務の削減を進めています。
2022年度2023年度2024年度有給休暇取得率(%/年)(※1)77.479.377.51人あたり時間外平均(時間/月)15.915.114.8 (※1)従来、一定の事由により取得できる有給の特別休暇等を含めていましたが、理由を問わず自由に取得できる年次有給休暇の利用度合いを計る本来の趣旨に基づき、対象を年次有給休暇のみとし過去の実績から修正しています。
<オフィス環境>当社では社員同士の円滑なコミュニケーションを促進し、多様な働き方を支えるオフィス環境の整備に努めています。
部署単位で利用できるエリアを設定し、その範囲で座席を柔軟に使用できる「グループアドレス席」を導入することで部署内の連携を高めるとともに、コロナ終息後の出社率の増加への対応や、働く場所の選択肢を拡げるために「フリーアドレス席」「個人用ブース」「ファミレス席」など、誰でも自由に利用できる座席も設置しています。
さらに自宅近くや出張先でも業務が行えるよう、契約型のサテライトオフィスの活用も進めています。
また、会議室や打合せスペースにはモニターやWeb会議機器を整備し、業務のペーパレス化も推進することで、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を実現しています。
こうした取組みにより、活発なコミュニケーションと生産性の向上を両立できる働きやすい職場環境を目指しています。
(2)健康経営人財戦略の土台となる社員の心と身体の健康については、誰もが安心して活き活きと業務に専念できる状態になっていることを目指し、健康促進や疾病予防、早期発見、疾病時のケアから早期復職に向けた様々な仕組みを設け、施策を展開しています。
2017年「健康経営宣言」以降、当社は2018年に水産・農林業で初めて「健康経営優良法人」に選ばれて以降、水産物由来の機能性成分を活かした施策で社員の健康づくりに注力していること等を評価頂き、2019年から5年連続で「健康経営銘柄」に選定されました。
2025年はその取り組みを更に強化し、ウォーキングやEPA摂取イベント、健康セミナー、産業看護職面談やストレスチェックフォロー、二次健診徹底など、改めて社内現場の声や産業看護職等専門者の意見もより積極的に反映して展開し、成果に繋げていきます。
グループの健康経営についても、各社で実態に沿った年度健康目標を定めるとともに、定期的に情報・意見交換の場を設け、各社間の協力・連携を推進することで成長を後押ししています。
2024年度は取組の結果、前年より更に増加し10社が「健康経営優良法人2025」(うち2社は「ブライト500」「ネクストブライト1000」)に選定されました。
2027年度には国内の全てのグループ会社が優良法人認定を得られるよう、専門者によるアドバイスを積極的に発信し、好事例を共有展開しながら取組を加速していきます。
⑥指標と目標当社は人財戦略の実効性を管理するため、以下の人的資本に関する指標を設定しています。
指標項目実績(2024年度)2027年度目標2030年度目標成長事業領域への 人財シフトグローバル人財登録者数85人134人人財が力を発揮出来ている状態経営人財候補者数34人次年度以降設定公募制度活用者数(2025年:集計開始)次年度以降設定キャリア自律と 多様性支援女性管理職比率7.9%15%20%女性採用比率41.8%50%50%以上を継続障害者雇用率3.0%3.0%以上維持3.0%以上維持男性育休取得率106.7%100%維持・定着経験者採用比率29.9%50%50%個々の成長を見守り支える組織文化醸成従業員エンゲージメントスコア116.8%(2021年比)118%以上(2021年比)120%以上(2021年比)「理念の現場浸透度」に関する エンゲージメントスコア満足度スコア3.3(5段階中)満足度スコア3.5(5段階中)ミッションが日々の業務や意思決定に反映されている状態
事業等のリスク 3 【事業等のリスク】
(1)当社グループのリスクマネジメント①リスクマネジメントの考え方当社は、「リスクマネジメント規程」において、企業の存続に影響を与えると考えられる事象発生の不確実性を「リスク」、企業が経営を行っていく上で事業に関連する内外の様々なリスクを適切に管理する活動を「リスクマネジメント」と定義しており、適切な「リスクマネジメント」の実行が経営の重要課題であると認識しています。
②リスクマネジメントの基本方針当社及び当社グループは、事業活動の妨げとなるリスクの未然防止に努め、緊急時には人命尊重を第一に損失の発生を最小限に抑え、被災者支援など社会への配慮を行うとともに経営資源の保全と事業の継続に最善を尽くすことで、企業価値を維持・向上していくことをリスクマネジメントの基本方針として「リスクマネジメント規程」において定めています。
③リスクマネジメント体制当社は、リスクマネジメントの実効性を高めるため、全社的リスクマネジメントシステムの構築とその維持・向上を任務とする、社長直轄の組織であるリスクマネジメント委員会を設置しています。
同委員会は全執行役員によって構成され、社長が委員長を務め、リスクマネジメント担当執行役員は、取締役会へ定期的に活動報告をしています。
また2023年度からグループ全体のリスクを適宜、的確に捉える新しい体制への見直しを図り、リスクマネジメント委員会・サステナビリティ委員会・品質保証委員会・執行役員会の事務局が連携して、重要リスク対応を全社グループ視点で一元管理する体制へ移行し、リスク対応に優先順位を付けて経営戦略に落とし込み、将来の成長の機会とリスクの的確なマネジメントに取組んでいます。
新しいリスクマネジメント体制を踏まえ、リスクマネジメント委員会は全社重要リスクを一元的に把握・管理する統合リスク管理機能として、次の事項を審議・承認し、取締役会へ報告することで、全社的リスクマネジメントシステムの構築とその維持・向上の役割を果たしていきます。
・重要リスク(注1)の特定 (重要リスク管理組織(注2)の特定)・重要リスク対応計画の審議 (重要リスク管理組織が策定・報告)・重要リスク対応計画実行のレビュー (過年度総括・評価・是正)・重要リスク対応計画の網羅的な把握・確認 (次年度計画の全社集約・一元化) (注1)重要リスク:当社のグループ経営において極めて重要度が高く優先的に対応すべきと判断したリスク(注2)重要リスク管理組織:重要リスクごとに設置し、全社横断的なリスク対応計画の管理責任を負う組織 ④リスクマネジメントプロセス当社グループでは、新しいリスクマネジメント体制において、リスクマネジメントプロセスを年間のPDCAサイクルとして、リスクマネジメント活動を推進していきます。
中長期的な経営戦略を見据えた重要リスクを特定するため、マテリアリティをリスクマネジメントの起点としており、マテリアリティを見直すタイミングで、定期的に重要リスクの見直しを図っていきます。
ただし大きな環境変化があった場合は、年度の進捗確認・評価で議論します。
⑤重要リスクの特定プロセス当社グループは、中長期的に企業価値を維持・向上していくためには、政治・経済・社会・テクノロジーなどの外部環境の変化がもたらすリスクと機会に戦略的に対応することが重要と考えています。
当社グループでは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記述の通り、昨今の外部環境の変化を捉えたマテリアリティの見直しを行い、その過程でマテリアリティに関連する機会とリスクを抽出・分析し、中長期的な重要課題・事業戦略に重大な影響を及ぼすと認識するリスク項目を重要リスクとして特定しました。
また、プラスとマイナスの影響を持ち併せたリスクとマイナスの影響を主とするリスクの両方を統合管理するリスクマネジメント体制へ移行するにあたり、前者を経営戦略リスク、後者を経営基盤リスクの2つに分類して整理しています。
■重要リスクの特定プロセス <「リスク項目の特定」と「リスク評価」について>マテリアリティに関連するリスクを抽出・分析し、リスク属性で整理した結果、17のリスク項目を特定しました。
その中から、中長期的な重要課題・事業戦略に及ぼす影響を評価し、極めて重大と判断した11の重要リスクは以下の通りです。
経営戦略リスク経営基盤リスク影響重大・人的資本への対応に関するリスク・気候変動への対応に関するリスク・生物多様性への対応に関するリスク・サプライチェーンの環境・人権に関するリスク・海外事業展開に関するリスク・地政学的問題に関するリスク・製品の安全安心・品質に関するリスク・情報セキュリティに関するリスク・コンプライアンスに関するリスク・大規模自然災害・事故に関するリスク・労働安全衛生に関するリスク ■リスクマネジメント推進体制図 (2)重要リスク当社グループの戦略・事業その他を遂行する上でのリスクについて、投資家の判断に重大な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しています。
以下に記載したリスクは、当社グループの全てのリスクを網羅したものではなく、記載以外のリスクも存在し、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。
なお、本文中における将来に関する事項は、別段の記載がない限り当年度末において当社が判断した内容に基づきます。
≪経営戦略リスク≫(戦略1)人的資本への対応に関するリスク<概要>当社グループの経営計画達成のために、事業創出・企画運営の能力のある経営を担う人財、海外国内を問わず活躍できるグローバル人財やプロフェッショナル人財、各生産拠点で成果を上げる人財の確保と育成が必要ですが、日本国内の少子高齢化と人口減少が進むにつれ、国内での優秀な人財確保が難しくなりつつあります。
また、多様な人財が働けるダイバーシティ対応に後れをとると、必要な人財確保が困難になると想定されます。
主なリスク・プロフェッショナル人財(※)の不足による生産性の停滞、事業拡大の停滞(※)グローバル人財、DX人財のほか、サステナビリティ人財、R&D人財など・従業員エンゲージメントの低下による人財確保の難化・生産年齢人口減少に伴う現場労働力の不足による生産性停滞・人財不足に伴う新規事業拡大の停滞、顧客ニーズへの対応不能主な機会・プロフェッショナル人財の確保・育成による事業拡大への貢献・プロフェッショナル人財の確保・育成による生産性向上への貢献・現場労働力の確保による生産性向上関連するマテリアリティ・人財育成と多様な人財の活躍 ・労働力確保と生産性の向上・ミッションへの共感とブランディング <主な対応策>当社グループでは、経営戦略と連動した人財戦略・人財育成を実行していますが、今後の事業展開にあたり、事業を牽引する人財育成が急務である一方、専門性をもって事業に貢献する人財の確保もまた重要であると考えており、社内の多様な価値観・キャリア志向尊重の観点から、外部にも通用する専門性の高い人財を育成・処遇しています。
若手社員については、複数の事業・職種を経験することで、視座を高め、仕事の幅を広げ、変化対応力を高めることを狙いとした「育成ローテーション」を実施しています。
将来海外で活躍するグローバル人財候補を育成する「グローバル人財育成制度」も2016年より展開しています。
従業員エンゲージメントは2021年度から測定しており、抽出された課題に対して個別にアクションプランを策定し実行することで組織風土の改善を促しています。
また、ミッションの社内浸透を図るとともに、全社員が新しい“食”について考え、意見交換を行うことでエンゲージメントの向上につなげる取り組み「GOOD FOODS Talk」を2023年度より全職場で実施しています。
引き続き国内グループ会社にも展開し、各社において自発的貢献意欲の向上と組織風土や職場状況を改善する施策を実施していきます。
少子高齢化による労働人口の減少に伴う人手不足の深刻化への対応としては、多様な働き方の実現、労働環境・労働条件の改善、地方自治体との連携による人財確保などにより、選ばれる企業を目指しています。
人財のリテンションと同時に、自動化や業務改善による省人化・省力化で生産性向上を図ることで、変化に対応できる人財ポートフォリオを構築していきます。
※詳細は「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)テーマ別課題 人的資本への対応」をご参照ください。
 (戦略2)気候変動への対応に関するリスク<概要>近年、世界中で気候変動が深刻化しており、その影響はますます顕著になっています。
温暖化による異常気象や自然災害は、当社グループの原材料調達、生産、物流、販売などあらゆる事業活動に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
また、気候変動への対応を目的とした新たな規制や市場動向の変化によって、当社のビジネスモデルが脅かされる可能性もあります。
主なリスク・激甚化する台風、豪雨、洪水等による事業停止に伴うビジネス機会の喪失、コスト増加・異常気象や海洋環境の変化による天然魚、養殖魚の漁獲量の減少、調達コスト増加・水資源の減少、枯渇による事業停止に伴うビジネス機会の喪失、コスト増加・カーボンプライシングの導入による対応コスト増加・省エネ・GHG排出等の規制強化による対応コスト増加主な機会・省エネ、高効率設備の導入による生産性向上・コスト削減・GHG排出量削減によるカーボンプライシング影響の軽減・サステナブル、低カーボン製品への需要の高まりに伴う水産物の販売機会拡大関連するマテリアリティ脱炭素・循環型社会への貢献 <主な対応策>当社グループでは、2018年度比でCO2排出量を2030年までに30%削減することをサステナビリティ目標として掲げ、削減に取り組んでいます。
生産拠点においては、省エネルギーの推進や高効率機器への更新、自然冷媒への切り替え、燃料転換、魚油・廃油の燃料活用に加え、太陽光発電設備の導入や再生可能エネルギー由来電力への切り替えを積極的に進め、CO2排出量の削減に取り組んでいます。
気候変動に伴う漁獲量の減少や調達コストの上昇に対応するため、産地の分散化や調達ネットワークの強化、代替原料の開発などを進め、サプライチェーンのレジリエンスを向上します。
さらに、風水害の激甚化や渇水による事業停止リスクへの対応として、BCPの見直しやハザードマップ等を活用した詳細なリスク評価を行い、拠点の移転や分散の検討も進めます。
※詳細は「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)テーマ別課題 自然資本の持続可能性向上に向けた対応 ①気候変動への対応(TCFD提言への取組)」をご参照ください。
(戦略3)生物多様性への対応に関するリスク<概要>水産資源の減少に伴い、漁獲制限などの規制が強化されることで、当社グループの漁業や原材料調達に影響を及ぼす可能性があります。
また水産業界全体において水産物の流通量が減少した場合、水産物価格の上昇を招き、消費者の水産物離れが進むことで、市場の縮小につながる恐れがあります。
また、近年、日常生活に欠かせない飲食料品の容器包装や事業活動に使用されるプラスチックが海洋環境へ与える影響が社会課題として注目されています。
プラスチックごみによる海洋汚染は、生態系の破壊や生物の減少を引き起こし、食品や水産事業における原料調達や食の安全性に影響を及ぼす可能性があります。
主なリスク・水産資源の枯渇化・海洋環境の変化(従来の漁場や海面養殖場の不適地化等)に伴う漁獲量減少、調達コスト増加・漁業における漁獲制限や養殖における環境規制の強化・魚病による養殖魚の斃死・対応後れによるステークホルダーからの評判低下主な機会・水産物の持続的調達によるサプライチェーンの安定化・消費者の購買行動変化(持続可能性に配慮した製品の需要増加)による売上の拡大・サステナブルな養殖技術開発による事業のレジリエンス強化と競争優位性の確立・対応策の推進によるステークホルダーからの評判の向上関連するマテリアリティ海洋の生物多様性の主流化 <主な対応策>当社グループでは、2023年度よりTNFDのLEAPアプローチ(注1)を活用し、事業活動による自然への依存と影響を把握することで、負の影響の回避・軽減に努めています。
水産資源の持続的な利用に向け、持続可能な調達比率100%を2030年までのサステナビリティ目標として設定し、3年ごとに「取り扱い水産物の資源状態調査」を実施しています。
調査結果を分析し、調達の見直しや認証品の取り扱い比率向上などの対応策を講じることで、持続可能な水産物の利用につなげています。
また、養殖においては、養殖漁場の沖合化や自動給餌制御システムの活用により、海洋環境への負荷軽減を図っています。
さらに、天然種苗に依存しない完全養殖の魚種拡大や、陸上養殖の推進を通じた海洋環境への負荷低減にも取り組んでいます。
海洋のサステナビリティ課題の解決には、一社単独では対応が難しいケースも多いため、SeaBOS(注2)などの業界イニシアティブを通じて、国内外のステークホルダーと連携した取り組みを進めています。
(注1)LEAPアプローチ : TNFDが開発した、自然関連のリスクと機会を評価するためのガイダンス。
            分析プロセスであるLocate、Evaluate、Assess、Prepareの頭文字をとったもの。
(注2)SeaBOS : Seafood Business for Ocean Stewardship、持続的な水産ビジネスを目指すイニシアティブ。
※詳細は「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)テーマ別課題 自然資本の持続可能性向上に向けた対応 ②生物多様性への対応(TNFD提言への取組)」をご参照ください。
(戦略4)サプライチェーンの環境・人権に関するリスク<概要>企業活動のグローバル化が進む中、サプライチェーンにおける環境や人権への負の影響が顕在化しており、国際機関や各国政府による基準策定や法整備が進められています。
当社グループにおいても、事業活動に関連し、人間が本来持つべき自由や権利を侵害するリスクを正確に把握し、適切に対処することが求められます。
サプライチェーン上で環境配慮や人権尊重が不十分な問題が発生した場合、調達の困難化にとどまらず、訴訟や行政処分、企業イメージの低下、不買運動などにつながる可能性があります。
主なリスク・サプライチェーンの見直しに伴う調達コストの上昇や調達の不安定化・販売先の調達基準や要請事項を満たさないことによる取引の縮小や販売機会の逸失・環境問題や人権侵害等を直接引き起こした、または間接的に関与した場合の訴訟や行政罰リスク・環境問題や人権侵害等を直接引き起こした、または間接的に関与した場合の評判低下・環境、人権デューデリジェンスの義務化に伴う対応コストの増加主な機会・対応策の推進による安定的な調達、生産、供給の実現と競争力の向上・対応策の推進による販売機会の拡大(新規取引や他社からのシェア移行)・対応策の推進によるステークホルダーからの評判の向上・対応策の推進によるグローバルなブランド価値の向上関連するマテリアリティ持続可能なサプライチェーンの構築 <主な対応策>当社グループでは、サプライチェーンにおける潜在的な人権リスクを把握し、適切に対処することで、ライツホルダー(企業が尊重すべき人権の主体)への負の影響を最小化することを重視しています。
また、サプライチェーンのあらゆる段階で環境・人権リスクを低減するためには、サプライヤーとの強固な協力関係が不可欠です。
そのため、「サプライヤーガイドライン」を通じて、特に強制労働や児童労働の禁止、およびIUU漁業(違法・無報告・無規制漁業)による水産物や原材料の取り扱いを厳格に禁止するよう求めています。
当社の一次サプライヤーに対しては、ガイドラインの配布と説明を行い、 同意確認書の署名回収を進めるとともに、SAQ(自己評価アンケート)や対話を通じて遵守状況を確認しています。
今後は優先して確認すべき原材料や産地を特定し、より詳細な確認を進めていきます。
当社グループ内では、年に一度「外国人労働者の労働環境調査」を実施し、各事業所における外国人労働者の人権保護と負の影響防止・軽減に努めています。
また、救済の仕組みとして、当社グループ内の内部通報制度とは別に、外部のプラットフォームを活用した外国人労働者向けの相談窓口を設置しています。
さらに、サプライヤーをはじめとするその他のステークホルダーに対しても、同様に外部のプラットフォームを活用した相談窓口を提供しています。
(戦略5)海外事業展開に関するリスク<概要>当社グループ主要戦略のひとつとして、海外展開の加速を目指し、水産・食品事業における北米・欧州での更なる拡大とアジアでの事業基盤構築、ファインケミカル事業における医薬品原料の海外展開を掲げていますが、事業展開する国において、経済環境および法規制の変更等の各国固有のリスクが顕在化した場合、事業の基本的戦略や収支に影響を与える可能性があります。
主なリスク・税制・漁獲枠・賃金・規制など各国の政治的判断による方向性の変換・海外子会社におけるガバナンス不全や社内管理の不備等による不祥事の発生・為替の急激な変動による海外子会社業績への影響・その他の地域的特殊性及びこれらの諸要因の急激な変化の影響主な機会・販路拡大、市場開拓・資源アクセス強化に伴うサプライチェーンの強靭化・対応策の推進によるグローバルなブランド価値の向上関連するマテリアリティグローバル展開の加速 <主な対応策>当社グループでは、2030年に海外所在地売上高比率50%を目指しており、グループガバナンスの取り組みをより一層強化しています。
具体的には、当社グループの強みの一つに「グローバルリンクス」があり、資源アクセスから生産・販売に至る各機能を担う国内外の企業ネットワークで、各社が独自の強みを生かしつつシナジーを発揮していることが特色ですが、食文化や価値観は世界各地で異なります。
意思決定の迅速性の観点などから、現地マネジメントに裁量を委ねるべきところは委ね、一方で、リスクコントロールや資本効率などの観点では、グローバルガバナンスを強化し、グリップを効かせることが重要と考えています。
ガバナンスの実効性を高めるためには、ルールづくりや管理・監査などのシステムを強化することはもちろんですが、それ以上に、「新しい“食”の創造」というミッションを共有し、志を同じくすることが重要であると考えています。
そのため、当社ではミッションや長期ビジョンの浸透に継続的に取り組むとともに、リスクと機会の特定とそれへの対策を通じて、これまで以上のシナジー創出や付加価値の向上に努めていきます。
(戦略6)地政学的問題に関するリスク<概要>近年、地政学的な要因が事業に影響を及ぼす可能性を考慮する必要性が高まっていると認識されています。
例えば、当社グループが事業を展開するエリアにおいて、国境封鎖、制裁、輸出入規制、主要輸送ルートの遮断など国際貿易が阻害されるリスクが想定され、これらが顕在化した場合には、当社グループの中長期経営方針の実行や業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。
主なリスクサプライチェーンにおける政治的・軍事的・社会的な情勢変化等による製品供給・サービス提供の遅延や中断・停止に伴うビジネス機会の喪失主な機会対応策の推進によるレジリエンス強化に伴うサプライチェーンの強靭化関連するマテリアリティ持続可能なサプライチェーンの構築 <主な対応策>当社グループでは、地政学的リスクに関する動向の情報収集と分析をもとに、リスクシナリオの策定及びリスクの把握を行い、その影響を低減するための適切な対策の検討を進めてまいります。
既に、事業展開国・地域におけるカントリーリスクの調査、情報収集、評価をもとに、調達先の分散の検討、複数拠点からの製品供給体制の構築を図っております。
引き続き、情勢を注視しながら、事業活動に及ぼす影響の最小化に向けたサプライチェーンの強靭化に努めてまいります。
≪経営基盤リスク≫(基盤1)製品の安全安心・品質に関するリスク<概要>安全性や品質管理に対する消費者の関心が一層高まっているなか、国内外を問わず、安全、安心な商品を提供していくことが強く求められており、食を取り扱う当社グループでは、より一層の安全性、品質管理が求められていると認識しています。
製品の品質事故や、表示偽装などの品質不正といったお客様の安全安心を脅かす事象が発生すると、当社グループ全体への信用が損なわれ、ブランド価値が大きく棄損し、事業継続に重大な影響を及ぼす可能性があります。
主なリスク・製造物責任、リコール、自主回収による経済損失・品質事故・トラブルによる顧客信頼の低下(ブランド価値毀損)・新規事業、拡大事業(健康訴求商品等)における品質リスクの拡大・グループ会社(国内外)のニッスイブランド以外の商品の品質保証水準の管理不十分関連するマテリアリティ持続可能なサプライチェーンの構築 <主な対応策>当社グループでは、品質保証憲章において、全ての役職員がお客様起点で品質と食品安全のリスクを考え行動が出来るよう、品質保証の理念をもとに品質方針・行動指針を制定し、その下に品質保証に関する各基準を定めています。
製商品の品質の安全性を確保する基準として、関連法規より厳格な当社独自の「ニッスイ品質保証基準」を設けております。
同基準には、HACCP(注1)管理を前提としたニッスイ工場認定基準を核に、使用水基準、薬剤管理基準、防虫管理基準、樹脂部品基準、原材料基準、包材基準、アレルギー物質のコンタミ防止基準、フードディフェンス基準などを定めています。
ニッスイブランド商品はニッスイ工場認定基準により認定した工場のみで生産しており、認定後も品質保証部による定期的な監査を実施、工場指導を行っております。
また工場間の情報共有や課題解決を目的とし、工場経営者会議、工場品質管理担当者会議などを定期的に開催しております。
また、食品安全の第三者認証であるFSSC22000(注2)の認証取得を生産工場で推進し、原材料情報の一元管理体制の構築、グローバルでの検査体制の確立およびエクセレントラボによる検査精度の向上などの取り組みも行っております。
引き続き、従業員への品質教育の強化に努め、食品安全文化の醸成を図ってまいります。
(注1)HACCP : Hazard Analysis and Critical Control Pointの略。
食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去または低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保する衛生管理の手法。
国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同機関である食品規格(コーデックス) 委員会が発表し,各国にその採用を推奨しております。
日本では2020年の食品衛生法の改正に伴いHACCPによる衛生管理が義務化されています。
(注2)FSSC22000 : Food Safety System Certificationの略。
FSSC22000財団(Foundation FSSC22000)により開発された食品安全のためのマネジメントシステム規格。
食品小売業界が中心の非営利団体、国際食品安全イニシアティブ(GFSI:Global Food Safety Initiative)により、食品安全の認証スキームの一つとして承認された規格です。
(基盤2)情報セキュリティに関するリスク<概要>今後、生産・物流・販売でのシステム連携による効率化が進むにつれ、システム停止による事業活動への影響は増加すると考えられます。
システム停止はハードウェア障害、ソフトウェアのバグや脆弱性、人為的ミスなど、様々な要因によって引き起こされますが、昨今では外部サイバー攻撃に代表される情報セキュリティリスクが最も懸念される要因となっています。
また、情報セキュリティインシデントが生じた場合、システム停止による直接的な影響にとどまらず、信頼性が低下する他、損害賠償等の多額の費用負担発生など当社グループに重大な影響を及ぼす可能性があります。
主なリスク・外部脅威(標的型攻撃、ハッキング、なりすまし、DDos攻撃、フィッシング等)・内部過失(紛失/盗難、私物PCや外部記憶媒体利用、不正アクセス、システム障害等)・内部悪意 (不正操作、情報持ち出し等) <主な対応策>グループ経営を進める中、当社グループ内でデータ漏洩、システム破壊が発生すると、グループ全体の事業に大きく影響を与える可能性があります。
そこで、国内グループでは、個人情報や経営、事業、研究などに関する重要な情報の漏洩・紛失を防止するため、「情報セキュリティ基本方針」などの規程やルールの徹底、システムの管理体制の強化、教育や訓練を含めた人的対策の領域において、各到達点を具体的に策定し、ニッスイグループIT部門会議を定期的に開催するなどの取り組みにより均質化を進めてまいりました。
また、2024年度からは海外グループを含む全グループに対し、サイバー攻撃を受けるリスクの高い社外公開サーバの脆弱性を検知するサービスを導入し、リスクを検知した場合、グループ会社に通知し是正措置を促す体制づくりを構築しました。
引き続き、グループ会社の情報セキュリティ対策が有効に機能しているかを定期的に確認し、情報セキュリティ確保への継続的な改善・向上に努めてまいります。
(基盤3)コンプライアンスに関するリスク<概要>当社グループは、日本および事業を行う海外における多岐にわたる法規制の適用を受けており、当社グループによる法令違反や社会規範に反した行動等により、法令による処罰・訴訟の提起・社会的制裁を受け、規制遵守対応のためのコストが大きく増加する可能性があります。
また、お客様をはじめとしたステークホルダーの信頼を失うことにより、レピュテーションやブランド価値が大きく毀損し、当社グループの事業継続に重大な影響を及ぼす可能性があります。
主なリスク・役職員不祥事の発生、法令違反等による業務への悪影響、営業停止等・刑事罰、損害賠償請求等の法的責任による経済損失、社会的制裁、株価下落等・対応不足、対応後れ等によるレピュテーション低下 <主な対応策>当社グループでは、企業としての責任を果たすため、倫理憲章を制定し、国内外の法令および社内諸規程の遵守といった、コンプライアンスの徹底に取り組んでいます。
これら当社グループのコンプライアンス向上施策の策定・実施を行うため倫理部会を設置しています。
また、法令等に違反している疑いのある行為について、当社グループの役職員が通報できる内部通報制度を設けており(社内外に窓口を設置)、倫理部会は内部通報制度の適正な運営も担っています。
内部通報制度の運営やコンプライアンスアンケートの実施等により、法令等に違反する疑いのある行為やコンプライアンス課題を早期発見し、関係する役員・部門と協働して、個別事象の是正はもちろん、必要な場合に再発防止策も含めて検討のうえ実施しています。
また、コンプライアンス向上施策として、2020年度より、当社グループの子会社と個別にコンプライアンスワークショップを実施しコンプライアンスに関するありたい姿を共有、各社のコンプライアンス課題・施策について協議を行うことにより、当社グループ全体のコンプライアンス向上を推進しております。
(基盤4)大規模自然災害・事故に関するリスク<概要>大規模な地震、津波、台風、洪水等の自然災害に関連するリスクは年々高まっており、国内外問わず、世界各地で大規模災害が現実のものとなっており、今後も中長期的な継続や規模の拡大が懸念されています。
このような大規模な自然災害の発生により、当社グループ従業員およびその家族への被害、事務所・工場等当社グループ拠点の損壊、ユーティリティー(電気、ガス、水)遮断による拠点稼働停止等、重要な経営資源喪失による事業活動の停止によって、当社グループの事業継続に重大な影響を及ぼす可能性があります。
主なリスク自然災害(地震・噴火・津波・風災・水災等)、火災・爆発事故等による製品供給・サービス提供の遅延や中断、停止に伴うビジネス機会の喪失 <主な対応策>当社グループでは、大規模災害に直面した場合でも人命を第一とした上で、従業員・お客様・ステークホルダーにとって必要な支援・サービス等を継続するため、「災害BCP基本方針」のもとに「災害BCP部会」が中心となり事業継続計画を推進しております。
近年、首都直下型や南海トラフなどの大型地震に関して高い確率で発生が予測されています。
そこで、大規模災害の発生時に、災害対策本部が各拠点やグループ各社から迅速に情報を収集し、的確な判断・対応を取ることが出来るよう、安否確認や拠点被害報告等の情報収集システムを導入しました。
災害対策本部訓練も定期的に実施し、引き続き初動対応力強化を図っております。
従業員に対しては、防災意識の向上と災害時の初動確認を目的とし、各システムの操作確認訓練や防災教育eラーニングを実施しております。
また、地球温暖化による気候変動は、台風・洪水などの自然災害の頻度を増加させ、激甚化させる傾向にあります。
その対応として、自然災害リスク(地震・風水災等)の影響度定量評価の実施やオールハザード型BCP(注1)への見直しに向けて取り組んでいます。
(注1) オールハザード型BCP : リスク(原因事象)を問わず、必要な経営資源が何らかの理由で被害を受けた場合の(結果事象)の影響に基づき、対応策を考える事業継続計画 (基盤5)労働安全衛生に関するリスク<概要>企業価値向上に最も重要な要素は「人財」と考えていることから、労働環境の維持・向上が経営戦略に重要な影響を及ぼし、多様性を尊重して働きやすい職場環境の維持、向上に努める必要があると認識していますが、各施策が計画通りに進捗せず、労働災害や健康被害、ハラスメント等が発生した場合には、業務パフォーマンスの悪化や労災補償、ブランド価値の毀損が発生し、当社グループの事業継続に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。
主なリスク・高齢化に伴う労働災害の増加(技能不足の若年層の労災含む)・違法残業、過労死、ハラスメント事案等の発生・労働環境、職場環境の悪化による生産性・メンタル面への悪影響 <主な対応策>当社グループでは、何よりも従業員を守る「安全」を最優先とすべきことを永遠に不変の考え方としており、「ニッスイグループ安全宣言」のもとに、労務安全衛生部会を通じて各社各事業所の安全活動を推進しています。
2025年度からはその安全第一の原点に今一度立ち返り、管理者のみならず従業員ひとりひとりが自身と同僚を守るという決意を持って安全活動に自分事として参画し、それが当然になる「安全文化」が醸成されていることを目指し、その実現に向けた活動を展開していきます。
具体的には、全事業所全社員において現場の実情やリスクなどからそれぞれの「安全宣言」を主体的に考えて実践することとします。
あわせて、職長教育やリスクアセスメント実践者教育などの実施を強化するとともに、管理者や安全担当だけでなく全従業員が安全パトロールをできる状態を目指します。
さらに、自職場だけでなく他職場とのクロスパトロールも拡充することで、従業員ひとりひとりの意識および安全活動全体のレベルアップを促進します。
ハラスメントおよびメンタルヘルスについては、社員ひとりひとりの意識向上と相談員レベル・相談体制の強化によりトラブルが深刻化する前に防止できる状態を目指して、相談員研修や一般社員向けの教育ツールを拡充し、また早期相談・早期対応ができるよう、相談窓口の継続的な周知も図っていきます。
労働時間についても、ルールの周知徹底を繰り返し行うとともに毎月の勤怠状況確認も引き続き実施し法令・協定違反を防止します。
グループ各社に対しても、その労働時間管理実態を正しく把握し、その課題への取り組み状況と適切な運営が確認できるように、定期的な実態調査と必要に応じた個別のフォローも行ってまいります。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績当連結会計年度におけるわが国経済は、インバウンド需要の拡大や雇用・所得環境の改善などにより経済環境に改善傾向が見られましたが、ウクライナ情勢の長期化や中東地域における地政学リスクの高まり、米国の関税政策に伴う為替変動など不確実性が増す状況となっています。
世界経済(連結対象期間1-12月)についても、欧米においてインフレ緩和による実質賃金の増加を受け、個人消費の持ち直しが景気を下支えしましたが、足元ではわが国同様、米国の関税など予測不能な政策により、景気の下振れリスクが懸念されています。
当社および当社グループにおいては、海外の水産商事事業・食品事業および国内チルド事業が好調に推移し、ファインケミカル事業では医薬品原料の販売が回復、物流事業も価格改定が進み収益性が向上しました。
一方で、北米の水産加工事業が引き続き苦戦、漁撈事業・養殖事業も天候不順や海水温上昇の影響を受け厳しい事業環境となったうえ、国内食品事業では米価の高止まりの影響を受けました。
このような状況下、当連結会計年度の営業成績は、売上高は8,861億26百万円(前期比547億50百万円増)、営業利益は317億79百万円(前期比21億15百万円増)、経常利益は353億1百万円(前期比33億37百万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益は253億81百万円(前期比15億30百万円増)となり、売上高、各段階利益とも過去最高を更新しました。
(単位:百万円) 売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益2025年3月期886,12631,77935,30125,3812024年3月期831,37529,66331,96323,850前期増減54,7502,1153,3371,530前期比106.6%107.1%110.4%106.4% セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(単位:百万円) 売上高前期増減前期比営業利益前期増減前期比水産事業364,05727,164108.1%8,418△2,27878.7%食品事業471,05827,761106.3%28,7111,419105.2%ファイン事業15,844148100.9%8911,062-%物流事業16,5361,322108.7%2,8381,301184.7%その他18,628△1,64691.9%925143118.3%全社経費---%△10,00646795.5%合計886,12654,750106.6%31,7792,115107.1% ①水産事業水産事業につきましては、漁撈事業、養殖事業、加工・商事事業を営んでおります。
<当連結会計年度の概況>水産事業では売上高は3,640億57百万円(前期比271億64百万円増)となり、営業利益は84億18百万円(前期比22億78百万円減)となりました。
漁撈事業:前期比で増収、減益<日本>・カツオ・サバの漁獲は堅調に推移しましたが、夏場の時化などによりイワシの漁獲が振るわず減益となりました。
養殖事業:前期比で減収、減益<日本>・飼料価格の上昇などのコスト増に加え海水温の上昇による斃死や生育不良の影響もあり、各魚種で苦戦しました。
魚種毎では、マグロは供給過多で販売価格が低迷、ブリは出荷抑制や成長遅れ、ギンザケは早期水揚げしたことによる魚体重減少の影響があり、減収・減益となりました。
<南米>・飼料価格の上昇などのコスト増や生簀繰りの影響による生残率の低下に加え、水揚げ時期が集中したことで加工原料向け商品の販売比率が増加したことにより平均販売単価が下落していましたが、期末にかけ市況が好転したことで増益となりました。
加工・商事事業:前期比で増収、増益<日本>・鮭鱒などの販売が好調に推移し増収となった一方、ブリ・飼料油飼の販売が減少したこともあり減益となりました。
<北米>・商事事業は鮭鱒の販売が堅調に推移した一方で、加工事業において人件費を含むコスト上昇に加え、スケソウダラのすりみやフィレの販売価格が低迷したことから、増収・減益となりました。
<欧州>・鮮魚ビジネスを展開する会社を連結子会社とした効果に加え、イタリアやベネルクス向けの販売が好調に推移し、増収・増益となりました。
②食品事業食品事業につきましては、加工事業およびチルド事業を営んでおります。
<当連結会計年度の概況>食品事業では売上高は4,710億58百万円(前期比277億61百万円増)となり、営業利益は287億11百万円(前期比14億19百万円増)となりました。
加工事業:前期比で増収、減益<日本>・家庭用の冷凍食品・フィッシュソーセージ、業務用冷凍食品の販売は堅調に推移し増収となりました。
利益面では価格改定やすりみ原料安の効果はあったものの、米価の高止まりに加え、円安による輸入価格や物流費などの上昇も重なり、減益となりました。
<北米>・家庭用の販売が好調に推移し、業務用の外食向け販売の苦戦をカバーしたことで全体では販売数量は増加、円安の影響もあり増収となりました。
また、販売拡大に加え、白身魚・えびの原料価格が低位安定で推移したことから、家庭用・業務用ともに増益となりました。
<欧州>・スペイン・イタリアへ販売エリア拡大を進めたことに加え、フランスでは販売数量が堅調に推移しました。
また、販売拡大に加え、主原料である白身魚の価格が低位安定で推移したことで増収・増益となりました。
チルド事業:前期比で増収、増益・人流回復に加えコンビニエンスストアの販売促進効果もあり、おにぎり・サラダの販売が好調に推移しました。
また、株式会社グルメデリカ(注1)が2023年7月から連結子会社として加わったこともあり増収・増益となりました。
③ファイン事業ファイン事業につきましては、医薬品原料、機能性原料(注2)および機能性食品(注3)などの生産・販売を行っております。
<当連結会計年度の概況>ファイン事業では売上高は158億44百万円(前期比1億48百万円増)となり、営業利益は8億91百万円(前期比10億62百万円増)となりました。
・第4四半期に医薬品原料の国内向け販売が増加したことに加え、欧州への輸出がスタートしたことで増収・増益となりました。
④物流事業物流事業については、冷蔵倉庫事業、配送事業、通関事業を営んでおります。
<当連結会計年度の概況>物流事業では売上高は165億36百万円(前期比13億22百万円増)となり、営業利益は28億38百万円(前期比13億1百万円増)となりました。
・価格改定に加え、2024年1月の新物流センター開業効果もあり増収・増益となりました。
(注1) 2024年7月1日付で、日本クッカリー株式会社を存続会社として、NC・GDホールディングス株式会社及び株式会社グルメデリカの3社が合併し株式会社日本デリカサービスに商号変更しました。
(注2) サプリメントの原料や乳児用粉ミルク等に添加する素材として使用されるEPA・DHAなど。
(注3) 主に通信販売している機能性表示食品「ごま豆乳仕立てのみんなのみかたDHA」、特定保健用食品「イマークS」などの健康食品。
生産、受注及び販売の実績は、次の通りであります。
①生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと次の通りであります。
セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)水産事業188,92710.5食品事業400,15010.5ファイン事業13,520△14.0合計602,5999.8
(注) 1.金額は、販売価格によります。
②受注実績受注生産は行っておりません。
③販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと次の通りであります。
セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)水産事業364,0578.1食品事業471,0586.3ファイン事業15,8440.9物流事業16,5368.7その他18,628△8.1合計886,1266.6
(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)株式会社SCI97,01511.7103,83011.7 (2)財政状態(単位:百万円) 2024年3月期2025年3月期増減 流動資産325,167332,5687,401 (うち 棚卸資産)184,074195,00810,934 固定資産281,217302,30921,092資産合計606,384634,87828,494 流動負債212,816226,17913,363 固定負債136,263122,758△13,504負債合計349,080348,938△141純資産合計257,304285,93928,635 資産合計は前連結会計年度末に比べて284億94百万円増の6,348億78百万円(4.7%増)となりました。
流動資産は74億1百万円増の3,325億68百万円(2.3%増)となりました。
棚卸資産が109億34百万円増加したことが主な要因です。
固定資産は210億92百万円増の3,023億9百万円(7.5%増)となりました。
設備投資などにより有形固定資産が146億31百万円増加しました。
負債合計は前連結会計年度末に比べて1億41百万円減の3,489億38百万円(0.0%減)となりました。
流動負債は133億63百万円増の2,261億79百万円(6.3%増)となりました。
短期借入金が174億24百万円増加したことが主な要因です。
固定負債は135億4百万円減の1,227億58百万円(9.9%減)となりました。
長期借入金が138億96百万円減少したことが主な要因です。
純資産合計は前連結会計年度末に比べて286億35百万円増の2,859億39百万円(11.1%増)となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益を253億81百万円計上したこと、剰余金の配当を81億1百万円行ったこと、円安の影響により為替換算調整勘定が109億77百万円増加したことなどによります。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報①キャッシュ・フローの状況(単位:百万円) 2024年3月期2025年3月期増減営業活動によるキャッシュ・フロー54,48640,379△14,106投資活動によるキャッシュ・フロー△37,722△30,3937,328財務活動によるキャッシュ・フロー△12,393△11,452941現金及び現金同等物期末残高19,53318,686△847 営業活動によるキャッシュ・フローは、403億79百万円の収入(前期比141億6百万円の収入減)となりました。
税金等調整前当期純利益および減価償却費の合計が613億14百万円となった一方で、未払費用の減少をはじめ運転資本の増加による資金の減少が59億42百万円、法人税等の支払額が127億46百万円あったことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、303億93百万円の支出(前期比73億28百万円の支出減)となりました。
国内外における生産設備への投資等に伴う有形固定資産の取得による支出が298億41百万円あったことが主な要因です。
財務活動によるキャッシュ・フローは、114億52百万円の支出(前期比9億41百万円の支出減)となりました。
配当金の支払額が80億90百万円あったことが主な要因です。
②資金調達方針当社は、事業活動を円滑に行うため、コストを抑えた安定資金の調達を目指し、直接金融を含めた多様な手段の中から最適な資金調達方法を選択しています。
間接金融については、スワップ等を利用した長期固定資金と変動の短期資金のバランスを概ね1:1を基本に、経済情勢等に応じ長期固定資金の比率を上げるなど、機動的に対応することで金利変動リスクを低減し安定資金を確保しています。
調達通貨は円・米ドル・ユーロを基本に各国の事業規模に応じた調達とすることで為替リスクを軽減しています。
また、複数の金融機関とコミットメントラインを設定しており、経済環境の急激な変化による資金調達難等の流動性リスクに備えております。
資金の効率性の側面では、国内はキャッシュ・マネジメント・システム(CMS)を活用、海外は各国の税制等を考慮のうえ、海外グループ間の資金融通等を本社で一元管理しています。
なお、北米は日本同様、統括会社でCMSを導入し北米における資金を管理しています。
③調達方法四半期ごとにグループの資金需要を予想し市場環境を考慮したうえで、最適な資金調達方法を策定、取締役会で審議しています。
長期資金については、毎期の償還額にも配慮しつつ、長期間に亘り構築してきた幅広くかつ良好な関係にある複数の金融機関から借入を行っています。
また、相対借入に加え、市場性の高いシンジケート・ローンや健康経営・環境対応などESG関連の格付けを活用した調達も行っています。
短期資金については、借入枠を締結し資金需要に応じて機動的に調達しています。
今後もコストを抑えた安定資金を調達するため、信用格付「A」を活用した調達を含め、多様化を図ってまいります。
(4)重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。
連結財務諸表を作成するにあたって、棚卸資産の評価、固定資産等の減損、繰延税金資産の回収可能性などの資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いております。
過去の実績等を踏まえ合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
なお、特にIFRSを適用している在外子会社で保有する生物資産の評価(在池魚評価)については、生物資産を販売費用等の追加コスト控除後の公正価値で測定し、取得原価との差額の変動額を純損益として認識しており、その測定には生物資産の正味売却価額や生残率等を見積もる必要があることから、市場動向や養殖成績などによって公正価値評価額が大きく変動する可能性があります。
海外及び国内養殖会社の仕掛魚の評価、国内養殖会社の固定資産の減損に関する見積りや前提条件については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
(5)今後の方針について今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。
研究開発活動 6 【研究開発活動】
当社グループは、水産品、食品、医薬品を含む機能性素材および養殖技術において「食」と「健康」に関する研究開発を行っています。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は4,985百万円であります。
なお、中期経営計画において水産、食品、ファイン事業の主要3事業の個々の強化に加え、それぞれの事業領域の境目となる分野で融合を進めることでより高い成果を目指していることから、全ての研究開発費にかかる費用をセグメント別に関連づけることが困難であるため、その総額を記載しております。
当連結会計年度における研究開発の主な概要は次の通りであります。
当社は、東京イノベーションセンターを中心に水産・食品・ファイン事業に関連する技術開発、商品開発活動を展開しております。
水産に関しては自然な外観と食感を維持する「シーフードプロ技術」の適応拡大を進めています。
食品に関しては、味・香りの基礎研究や米、野菜、鶏等の原料まで遡った研究を行い、独自の加工技術と組み合わせた食品の高品質化に取り組んでいます。
また、タンパク質摂取の在り方の多様化に対応するために、植物タンパク質の利用研究も行っています。
機能性素材に関しては、高純度EPAの研究を深化させるとともに新しい医薬・機能性脂質の研究、スケソウダラのタンパク質「速筋タンパク」の研究開発を行っています。
養殖に関しては、大分海洋研究センターを中心に、ブリをはじめとした養殖魚の育種、陸上養殖、データサイエンスなどの研究を行っています。
設備投資等の概要 1 【設備投資等の概要】
当社グループ(当社および連結子会社)は、既存事業の増強、効率および維持管理などのための設備を中心に合計340億51百万円の投資を行いました。
水産事業においては、船舶の建造および修繕、ドックの維持更新などに対して117億35百万円の投資を行いました。
食品事業においては、加工工場及びチルド食品工場の生産体制の維持、増力化、省力化、新商品生産のための製造能力の増強などにより174億29百万円の投資を行いました。
ファイン事業においては、医薬品原料工場の生産体制の維持、増力化、省力化、新商品生産のための製造能力の増強などにより11億91百万円の投資を行いました。
物流事業においては21億5百万円、その他事業においては1億61百万円の投資を行いました。
全社(共通)においては、14億27百万円の投資を行いました。
                                     (単位:百万円)セグメントの名称前連結会計年度(2024年3月31日)当連結会計年度(2025年3月31日)水産事業13,58011,735食品事業8,82517,429ファイン事業4851,191物流事業4,3732,105その他98161全社資産1,2201,427合計28,58234,051
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
(1) 提出会社(2025年3月31日現在)事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具船舶(隻数)土地(面積千㎡)リース資産その他合計中央研究所(東京都八王子市他)水産事業、食品事業及びファイン事業  研究開発設備1,776476-2,578(24)-1975,029157[21]八王子総合工場(東京都八王子市)食品事業食品製造設備2,7822,741-242(69)-7856,552142[332]姫路総合工場(兵庫県姫路市)食品事業食品製造設備2,3961,686-1,419(13)-1045,606106[335]安城工場(愛知県安城市)食品事業食品製造設備1,0771,157-872(22)10193,13740[170]つくば工場(茨城県つくば市)ファイン事業ファイン製品製造設備633516-829(23)-402,01933[8]鹿島油脂・医薬品工場(茨城県神栖市)ファイン事業ファイン製品製造設備4,118689-1,475(65)-5566,84079[11] (2) 国内子会社(2025年3月31日現在)会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具船舶(隻数)土地(面積千㎡)リース資産その他合計共和水産㈱本社及びまき網漁船等(鳥取県境港市)水産事業本社及びまき網漁船等175135,598(21)354(203)16146,174159[11]㈱ハチカン冷凍食品第1工場冷凍食品第2工場常温食品工場(青森県八戸市)食品事業食品製造設備2,5361,429-671(53)-994,736114[426]㈱日本デリカサービス伊勢崎工場(群馬県伊勢崎市)食品事業チルド食品製造設備2,919739-740(33)-164,41642[215]㈱日本デリカサービス八千代工場(千葉県八千代市)食品事業チルド食品製造設備1,197498-739(13)-172,45350[436]㈱日本デリカサービス伊丹工場(兵庫県伊丹市)食品事業チルド食品製造設備713425-1,252(15)-242,41549[333]㈱日本デリカサービス群馬工場(群馬県伊勢崎市)食品事業チルド食品製造設備2,052429-489(29)47313,05053[228]日水物流㈱川崎物流センター(神奈川県川崎市川崎区)物流事業冷蔵倉庫設備62798-1,528(10)-42,25723[1]日水物流㈱箱崎物流センター(福岡県福岡市東区)物流事業冷蔵倉庫設備213191-1,642(22)-82,05631[2]日水物流㈱大阪舞洲物流センター(大阪府大阪市此花区)物流事業冷蔵倉庫設備5,094466-2,345(24)-137,91926[6] (3) 在外子会社(2025年3月31日現在)会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具船舶(隻数)土地(面積千㎡)リース資産その他合計UNISEA, INC.ダッチハーバー工場(ALASKA,U.S.A.)水産事業水産加工設備2822,408-86(93)2925183,588219[119]SALMONES ANTARTICA S.A.チロエ工場(CHILOE,CHILE)水産事業鮭鱒養殖・水産加工設備4,0932,124-424(255)-4307,072733[649]SALMONESANTARTICA S.A.アイセン工場(AYSEN,CHILE)水産事業鮭鱒養殖・水産加工設備2,063211-24(217)-4042,704107[6]GORTON'S, INC.グロスター工場(MASSACHUSETTS,U.S.A.)食品事業食品製造設備2,9931,855-413(24)3331205,715435[2]KING & PRINCE SEAFOOD CORPORATIONブランズウィック工場(GEORGIA,U.S.A.)食品事業食品製造設備1,9342,440-58(32)751564,666262[5]CITE MARINE S.A.S.ケルビニャック工場
(注)1(KERVIGNAC,FRANCE)食品事業食品製造設備2,0803,560-274(137)〔19〕3,0172,27611,2101,143[228]THAI DELMAR CO., LTD.AIEスワンナプーム工場(SAMUTPRAKARN,THAILAND)食品事業食品製造設備2,2621,681-1,124(42)-635,131127[479]
(注) 1.土地を賃借しております。
賃借している土地の面積については、〔 〕で外書きしております。
2.帳簿価額のうち「その他」は、「工具器具及び備品」及び「建設仮勘定」の合計であります。
3.従業員数は就業人員であり、臨時従業員は[ ]内に年間の平均人員を外書きで記載しております。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
(1)重要な設備の新設等重要な設備の新設等の計画はありません。
(2)重要な設備の除却等経常的な設備の更新のための除却等を除き、重要な設備の除却等の計画はありません。
研究開発費、研究開発活動4,985,000,000
設備投資額、設備投資等の概要34,051,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況43
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況16
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況8,355,658
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、株式の価値の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする投資を純投資目的である投資株式とし、それ以外を純投資目的以外の目的である投資株式としています。
なお、当社は、純投資目的である投資株式を保有していません。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社事業の拡大、持続的な発展のために様々な企業との協力関係が必要であるとの認識にもとづき、当社との事業上の関係やコストを勘案し、特に中長期的な取引の維持・強化につながる場合に、当該企業の株式を政策的に保有することを原則としており、保有意義が希薄化した場合は売却することとしています。
すべての政策保有株式については、毎年取締役会において中長期的な観点から経済合理性、保有目的等を踏まえて個別銘柄毎に保有の妥当性を検証しており、具体的には「個別銘柄毎に設定した取引目標に対する達成状況や過去3年間の取引状況」、「投下資本収益率の目標に対する達成率」等の指標により判断しています。
2015年度末から2024年度末で銘柄数は129から77へ削減(2024年度は一部売却を含め上場株式3銘柄(うち持ち合い3銘柄)、非上場株式1銘柄の合計4銘柄)、純資産割合は30%超から10%程度まで引き下げています。
2025年度も数銘柄を売却する予定です。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式341,624非上場株式以外の株式4327,826  (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式622 持株会による株式の取得のため (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式10非上場株式以外の株式32,753 c.特定投資株式及びみなし投資株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果(注2)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)キッコーマン㈱3,500,000700,000原料を仕入れている取引先(食品):戦略的な取引関係を維持し、原料・商品の安定調達を図るため(株式数が増加した理由)株式分割により、当事業年度において保有株数が2,800,000株増加有5,0436,891持田製薬㈱1,200,0001,200,000当社製品を販売している取引先(ファイン):戦略的な取引関係を維持、強化するため有3,8163,864㈱みずほフィナンシャルグループ799,0051,065,005総合的な金融取引先:安定的な資金調達や信託・証券業務など総合的な金融取引の維持強化を図るため無(注3)3,2363,244SOMPOホールディングス㈱624,600208,200保険取引において取引関係の維持・強化を図るため(株式数が増加した理由)株式分割により、当事業年度において保有株数が416,400株増加無(注3)2,8231,992加藤産業㈱508,708508,708当社製品を販売している取引先(食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため有2,5072,332㈱セブン&アイ・ホールディングス845,079845,079当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無1,8271,864中央魚類㈱479,600479,600当社製品を販売している取引先(水産):戦略的な取引関係を維持、強化するため有1,5871,515イオン㈱384,725382,244当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため(株式数が増加した理由)保有目的に沿った持株会による株式の取得無1,4421,374松田産業㈱409,248409,248当社製品を販売している取引先(水産):戦略的な取引関係を維持、強化するため有1,4221,023㈱ふくおかフィナンシャルグループ200,000200,000主要な資金調達先:安定的な資金調達などの金融機関取引の維持強化を図るため無(注3)786809横浜魚類㈱1,238,0001,238,000当社製品を販売している取引先(水産):戦略的な取引関係を維持、強化するため有721708中部水産㈱239,520239,520当社製品を販売している取引先(水産):戦略的な取引関係を維持、強化するため有658617 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果(注2)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)ニチモウ㈱240,000240,000当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため有459579㈱ライフコーポレーション97,29048,645当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため(株式数が増加した理由)株式分割により、当事業年度において保有株数が48,645株増加無188189㈱サガミホールディングス105,250105,250当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無173158㈱トーホー43,60043,600当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無151133エイチ・ツー・オー リテイリング㈱55,36419,164当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため(株式数が増加した理由)当事業年度に関西フードマーケットを併合したことで36,200株増加無12537日本マクドナルドホールディングス㈱19,49017,526当社製品を販売している取引先(食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため(株式数が増加した理由)保有目的に沿った持株会による株式の取得無111120㈱アークス33,93733,937当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無98106㈱サトー商会38,80038,800当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無7973カネ美食品㈱21,78021,780当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無7071SEAFARMS GROUP LIMITED283,230,208283,230,208製品を仕入れている取引先(水産):戦略的な取引関係を維持し、原料・商品の安定調達を図るため無53111㈱イズミ16,00016,000当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無5056尾家産業㈱25,30025,300当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無4943 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果(注2)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)セントラルフォレストグループ㈱15,00015,000当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無4631㈱ヤオコー4,4004,400当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無4040㈱リテールパートナーズ25,01025,010当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無3346㈱マミーマート5,5005,500当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無2626㈱平和堂9,8839,883当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無2520ユナイテッドスーパーマーケットホールディングス㈱29,47629,476当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無2429イオン九州㈱8,4138,238当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため(株式数が増加した理由)保有目的に沿った持株会による株式の取得無2025㈱ロック・フィールド12,06711,532当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため(株式数が増加した理由)保有目的に沿った持株会による株式の取得無1919㈱ヤマザワ14,52014,520当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無1618ヤマエグループホールディングス㈱6,3006,300当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無1517㈱ハチバン4,4004,400当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無1415イオン北海道㈱15,84015,840当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無1314 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果(注2)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)㈱フジ・リテイリング5,5005,500当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無1110㈱ヒガシマル9,3679,364当社製品を販売している取引先(水産):戦略的な取引関係を維持、強化するため(株式数が増加した理由)保有目的に沿った持株会による株式の取得無119ミニストップ㈱4,8314,831当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無87アルビス㈱1,3201,320当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無33㈱コスモス薬品400200当社製品を販売している取引先(食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため(株式数が増加した理由)株式分割により、当事業年度において保有株数が200株増加無32㈱ヤマナカ5,0005,000当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため無23㈱オークワ2,5822,393当社製品を販売している取引先(水産・食品):戦略的な取引関係を維持、強化するため(株式数が増加した理由)保有目的に沿った持株会による株式の取得無22日油㈱-201,200-無-1,258三菱地所㈱-184,000-有-512㈱関西フードマーケット-36,200-無-64
(注) 1.「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。
2.定量的な保有効果は、取引実績や目標を記載することによるビジネスへの影響を鑑み記載していません。
保有の合理性の検証方法については、「株式の保有状況」②-a.に記載の通りです。
3.当該株式の発行者は当社の株式を保有していませんが、当該株式の発行者の子会社が当社の株式を保有しています。
株式数が増加した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社6
株式数が減少した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社3
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社34
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1,624,000,000
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社43
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社27,826,000,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社22,000,000
株式数の減少に係る売却価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社2,753,000,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社2,582
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社1,442,000,000