財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2025-06-26
英訳名、表紙Sumitomo Osaka Cement Co.,Ltd.
代表者の役職氏名、表紙取締役社長  諸橋 央典
本店の所在の場所、表紙東京都港区東新橋一丁目9番2号
電話番号、本店の所在の場所、表紙03-6370-2700(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
当社は、1994年10月に、住友セメント株式会社と大阪セメント株式会社とが合併し、商号を住友大阪セメント株式会社に変更しました。
住友セメント株式会社は、1906年、広瀬金七、岩崎清七らにより、セメントの製造・販売を目的とする会社としてその設立が企図され、1907年11月、商号を磐城セメント株式会社、資本金を100万円、本店を横浜市太田町3丁目52番として設立されました。
その後、1963年10月に商号を住友セメント株式会社に変更しました。
大阪セメント株式会社は、1917年、大阪窯業株式会社のセメント部として発足し、1926年12月、商号を大阪窯業セメント株式会社として設立されました。
その後、1963年7月に商号を大阪セメント株式会社に変更しました。
その主な変遷は次の通りであります。
1907年11月磐城セメント株式会社を設立1908年9月四倉工場を新設1925年7月日の出セメント株式会社を合併(八戸工場)1926年12月大阪窯業セメント株式会社を設立1940年12月富国セメント株式会社を合併(現・栃木工場)1941年11月七尾セメント株式会社を合併(七尾工場)1949年5月東京証券取引所の市場第一部に上場1950年12月東洋セメント株式会社を合併1952年6月伊吹工場を新設1954年7月浜松工場を新設1960年5月川崎セメント株式会社を合併(現・岐阜工場)1961年12月高知工場を新設1963年5月福島セメント株式会社(田村工場)及び住友石灰工業株式会社(現・山口事業所)を合併1966年6月滋賀興産株式会社を合併(多賀工場、彦根工場)同年9月赤穂第一工場を新設1975年7月七尾、多賀両工場を閉鎖同年12月赤穂第二工場を新設1977年9月八戸工場を分離し、八戸セメント株式会社を設立(現・連結子会社)1984年11月浜松工場を閉鎖1986年9月四倉工場を閉鎖1987年4月赤穂第一工場及び赤穂第二工場を統合し、赤穂工場とする。
同年12月秋芳鉱業株式会社を設立(現・連結子会社)1988年12月OAシステム事業部門を分離し、住友セメントシステム開発株式会社を設立(現・連結子会社)1990年4月住友金属工業株式会社(現・日本製鉄株式会社)と共同で和歌山高炉セメント株式会社を設立(現・連結子会社)同年同月株式会社エステックを設立(現・連結子会社)同年9月千代田エンジニアリング株式会社を株式の追加取得により子会社化(現・連結子会社)1994年1月スミセ建材株式会社を設立(現・連結子会社)同年3月青木海運株式会社を買収(現・エスオーシー物流株式会社、連結子会社)同年10月住友セメント株式会社と大阪セメント株式会社が合併、商号を住友大阪セメント株式会社に変更1996年3月彦根工場を閉鎖同年10月スミセ興産株式会社を合併2000年3月田村工場を閉鎖2001年4月泉石灰工業株式会社と栃木興産株式会社が合併(現・泉工業株式会社、連結子会社)2003年3月伊吹工場におけるセメント生産を中止2009年9月栗本コンクリート工業株式会社を株式の追加取得により子会社化(現・株式会社クリコン、連結子会社)2010年4月東京エスオーシー株式会社が市川エスオーシー生コン株式会社を合併(現・連結子会社)2013年4月エスオーシー建材株式会社と新北浦商事株式会社が合併(現・北浦エスオーシー株式会社、連結子会社)2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
事業の内容 3【事業の内容】
当社グループは、連結財務諸表提出会社(以下当社という)と子会社46社及び関連会社13社で構成されております。
 セメント事業については、セメントの製造・販売を中心とし、生コンクリートの製造・販売、セメント工場における電力の販売やリサイクル原燃料の受入処理、電設・営繕工事、各種品質試験サービス等の事業を行っております。
鉱産品事業については、石灰石や骨材の採掘・販売等を行っております。
建材事業については、コンクリート構造物向け補修材料等の製造・販売、その関連工事等を行っております。
光電子事業については、光通信部品及び計測機器等の製造・販売を行っております。
新材料事業については、各種セラミックス製品・各種ナノ粒子材料等の製造・販売を行っております。
その他事業については、遊休地を活用した不動産賃貸や情報処理サービス等を行っております。
当社グループの事業に係る位置づけ、及びセグメントとの関連は、次の通りであります。
なお、当連結会計年度の期首より、当社の子会社である千代田エンジニアリング(株)において、報告セグメントの区分を「その他」から「セメント」に変更しております。
セメント事業当社、八戸セメント㈱、及び和歌山高炉セメント㈱がセメントの製造を行い、当社経由でスミセ建材㈱、東海スミセ販売㈱及び北浦エスオーシー㈱などの特約販売店等に販売しております。
なお、その輸送にあたっては、エスオーシー物流㈱などが海上輸送を、和泉運輸㈱が陸上輸送を行っております。
また、当社がセメント系固化材の製造・販売及びセメント工場における電力の販売を行うほか、東京エスオーシー㈱等が当社から特約店を経由して供給しているセメントを主原料にして生コンクリートの製造・販売、泉工業㈱が建設発生土の中間処理及び木質チップ等の製造・販売等、㈱中研コンサルタントが各種品質試験サービス、千代田エンジニアリング㈱が各種電気設備工事及び電気炉等の設置工事、エスオーエンジニアリング㈱等が当社の場内営繕工事を行っております。
鉱産品事業当社が各地に所有する石灰石鉱山から、製鉄原料としての石灰石や道路工事用、生コンクリート製造用の骨材等を採掘、販売しているほか、滋賀鉱産㈱等が同様の事業展開、秋芳鉱業㈱が石灰石、骨材を採掘し、当社経由で販売を行っております。
建材事業当社がコンクリート構造物向け補修材料等の製造・販売やその関連工事を行っております。
また、㈱エステックが地盤改良工事等の施工、コンクリート構造物向け補修材料等を製造し当社経由での販売、㈱SNCがコンクリート2次製品を使用した各種工事の施工、㈱クリコンが各種コンクリート製品の製造・販売等を行っております。
光電子事業当社が光通信部品及び計測機器の製造・販売を行っているほか、㈱スミテックが各種汎用電子機器の製造・販売、東莞住創光電子技術有限公司が光通信部品の中国市場における営業活動を行っております。
新材料事業当社が各種セラミック製品等、各種新素材の製造・販売を行っているほか、住龍納米技術材料(深セン)有限公司が機能性塗料を製造し、当社経由で販売を行っております。
その他事業当社が賃貸ビル及び倉庫等の不動産賃貸を行っております。
また住友セメントシステム開発㈱が各種ソフトウェアの製作・販売を行っております。
事業の系統図は次の通りであります。
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
2025年3月31日現在名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社) 八戸セメント㈱青森県八戸市100セメント80.0当社は各種セメントを仕入れております。
又、当社は工場用地を賃貸しております。
役員の兼任等…有和歌山高炉セメント㈱和歌山県和歌山市450セメント66.7当社は原料用ポルトランドセメントを供給し、同社より高炉セメントを仕入れております。
役員の兼任等…有エスオーシー物流㈱東京都千代田区300セメント100.0当社はセメント及びセメント原料の輸送を委託しております。
役員の兼任等…有エスオーシーマリン㈱東京都千代田区100セメント100.0(100.0)当社は子会社であるエスオーシー物流㈱を通じて用船しております。
役員の兼任等…有大窯ホールディングス㈱大阪府大阪市50セメント100.0当社は大窯ホールディングス㈱の子会社からエスオーシー物流㈱を通じて用船しております。
役員の兼任等…有タイヨウ汽船㈱大阪府大阪市20セメント100.0(100.0)当社は子会社であるエスオーシー物流を通じて用船しております。
役員の兼任等…有和泉運輸㈱東京都江東区42セメント100.0当社はセメントの輸送及びセメント供給拠点(サービス・ステーション)の管理等を委託しております。
役員の兼任等…有スミセ建材㈱東京都千代田区40セメント100.0当社はセメント等を販売しております。
役員の兼任等…有東海スミセ販売㈱愛知県名古屋市15セメント100.0当社はセメント等を販売しております。
役員の兼任等…有北浦エスオーシー㈱大阪府大阪市90セメント100.0当社はセメント等を販売しております。
役員の兼任等…有泉工業㈱栃木県佐野市40セメント100.0当社はセメント製造における場内作業及び建材製品の製造の委託、建設発生土等の処理の受託、木質チップ等の仕入を行っております。
又、土地・建物等を賃貸しております。
役員の兼任等…有東京エスオーシー㈱東京都港区60セメント100.0当社は原料用セメントを供給し、土地・建物等を賃貸しております。
役員の兼任等…有千代田エンジニアリング㈱東京都港区304セメント91.7当社は同社に工場の一部設備の維持管理を委託しております。
役員の兼任等…有エスオーエンジニアリング㈱大阪府大阪市110セメント100.0当社は設備工事及び営繕工事を発注しております。
役員の兼任等…有㈱中研コンサルタント大阪府大阪市15セメント100.0当社はコンクリート・材料の試験・分析を委託しております。
役員の兼任等…有秋芳鉱業㈱山口県美祢市250鉱産品100.0当社はセメント原料及び外販用石灰石を仕入れております。
役員の兼任等…有滋賀鉱産㈱滋賀県米原市40鉱産品100.0当社は土地・建物等を賃貸しております。
役員の兼任等…有㈱エステック大阪府大阪市300建材100.0当社は固化材等を販売し、コンクリート構造物向け補修材料等を仕入れております。
又、土地・建物等を賃貸しております。
役員の兼任等…有㈱SNC福岡県糟屋郡志免町50建材100.0当社は原料用セメントを供給しております。
又、工場用地の一部を賃貸しております。
役員の兼任等…有㈱クリコン滋賀県愛知郡愛荘町100建材90.0役員の兼任等…有㈱スミテック静岡県浜松市30光電子100.0当社は同社に計測機器の製造を委託しております。
役員の兼任等…有 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容住友セメントシステム開発㈱東京都港区100その他70.0当社は情報処理業務を委託しております。
役員の兼任等…有その他16社 (持分法適用関連会社) 八戸鉱山㈱青森県八戸市100鉱産品30.0当社はセメント原料を仕入れております。
役員の兼任等…無その他3社
(注) 1. 主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。
2. 有価証券届出書及び有価証券報告書を提出している会社はございません。
3. 議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
従業員の状況 5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況2025年3月31日現在セグメントの名称従業員数(名)セメント1,780 〔127〕鉱産品250  〔15〕建材329  〔66〕光電子96  〔80〕新材料238 〔288〕その他126  〔9〕全社(共通)133  〔15〕合計2,952 〔600〕
(注) 1. 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は〔 〕内に年間の平均雇用人員を外数で記載しております。
2. 全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。
(2)提出会社の状況2025年3月31日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)1,31243.018.47,025,896 セグメントの名称従業員数(名)セメント792  〔56〕鉱産品42 〔2〕建材57 〔10〕光電子58  〔44〕新材料222 〔288〕その他8   〔1〕全社(共通)133 〔15〕合計1,312 〔416〕
(注) 1. 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は〔 〕内に年間の平均雇用人員を外数で記載しております。
2. 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3. 全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。
(3)労働組合の状況当社グループには、次の労働組合が組織されております。
なお、労使関係については特記するような事項はございません。
名称       住友大阪セメント労働組合組合員数  876名(2025年3月31日現在、出向者を含む。
) (4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異 ①提出会社当事業年度管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1、3)男性労働者の育児休業取得率(%)(注2、3)労働者の男女の賃金の差異(%)(注1)全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者3.277.867.070.277.1
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
  2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
  3. 当該指標に関する目標については、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組(6)人財の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標並びに当該指標を用いた目標及び実績」に記載しております。
 ②連結子会社当事業年度補足説明名称管理職に占める女性労働者の割合(%)
(注)エスオーシーマリン㈱―女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画において、2023年4月1日から5年間で、「課長以上の管理職の女性労働者を1人以上増やす」ことを目標として公表しております。

(注) 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
当社グループは、「私たちは、地球環境に配慮し、たゆまない技術開発と多様な事業活動を通じて、豊かな社会の維持・発展に貢献する企業グループを目指します。
」という企業理念のもと、セメントをはじめとする各種製品の安定供給を推進するとともに、持続的発展のため、グループを挙げて事業拡大及びコスト削減等に取り組んでまいります。
今後のわが国経済は、物価上昇や米国の通商政策による影響等が、わが国の景気を下押しするリスクがなお存在するものの、設備投資の持ち直しや雇用・所得環境の改善等の効果もあり、緩やかな回復が続いていくことが期待されます。
セメント業界におきましては、民需は、民間設備投資が堅調に推移することにより、前年並みと見込まれ、また、建設コストの上昇や都市部を中心とした働き方改革のさらなる浸透により、官公需は、減少することが見込まれることから、内需は、減少するものと思われます。
 当社グループは、中長期的ビジョンとして2035年のありたい姿「SOC Vision2035」を定めました。
本ビジョンにおいては、環境解決をキーワードとして、持続的な成長を通じて、社会から必要とされる存在感のある会社となることを目指しており、その最初のステップとして、「2023-25年度 中期経営計画」を策定しております。
 本中期経営計画の当期の進捗状況および今後の取組は、以下のとおりであります。
 ①既存事業収益改善  (イ)セメント事業収益力回復 適正価格の確保に努め、セメント工場における化石エネルギー代替物の増量を目的とした設備投資、輸送力の確保を行いました。
引き続き、適正価格の確保、化石エネルギー代替物の収集拡大、輸送力の確保に努め、安定収益の確保に取り組んでまいります。
  (ロ)次世代光通信部品の市場シェア獲得による収益改善 次世代光通信部品の開発に取り組みました。
引き続き、次世代光通信部品の開発、量産体制構築に努めてまいります。
 ②成長基盤構築  (イ)半導体製造装置向け電子材料事業へのリソース集中投入による規模拡大・収益力強化 建設中の新製造棟をはじめとした半導体製造装置向け電子材料の生産能力の増強、次世代半導体製造装置向け電子材料の開発に取り組みました。
引き続き、半導体製造装置向け電子材料の量産に向けた準備及び次世代半導体製造装置向け電子材料の開発を進め、規模拡大・収益力強化に取り組んでまいります。
  (ロ)海外事業拡大(豪州事業) 豪州ターミナル事業の収益安定化を進めるなど豪州事業の拡大に努めました。
引き続き、豪州事業の拡大に取り組んでまいります。
  (ハ)脱炭素分野の新規事業開発 人工石灰石を使用した製品の開発等に取り組みました。
引き続き、新規事業の開発に取り組んでまいります。
 これらに加え、鉱産品事業は、秋芳鉱山船積バースの延伸、鉱量確保のための新規鉱画開発を進め、継続して事業の持続的な成長に取り組んでまいります。
建材事業は、都市部における建築物の土木工事の受注拡大に努め、引き続き、建設ICTにより更なる省力化と生産性向上に取り組んでまいります。
 ③経営基盤強化  (イ)人財戦略 人財基本方針を策定し、多様な人財の採用による人財確保や人財育成のための研修強化に取り組みました。
  (ロ)研究開発戦略 高機能品事業分野、脱炭素分野の新規事業創出のための研究開発強化に努めました。
  (ハ)知財戦略 知財スキル人財育成および知財情報解析の経営戦略への活用(IPランドスケープ)の推進に努めました。
  (ニ)DX戦略 AIを活用した業務ツールの試行、業務効率化に繋がるデジタル活用に取り組みました。
 デジタル推進部の新設によるDX推進、サイバーセキュリティ対策の強化等、引き続き、経営基盤強化に取り組んでまいります。
 これらの取組を通じて利益の最大化を実現し、株主還元方針に沿って、安定配当を含めた持続的な株主還元を図るとともに、政策保有株式の売却を含む資産圧縮等による資本最適化を通じて、2025年度の数値目標として、ROE(自己資本当期純利益率)8%以上及びROIC(投下資本利益率)5%以上を目指してまいります。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)基本方針当社グループは、「信用を重んじ確実を旨とする」住友の事業精神に基づき、「私たちは、地球環境に配慮し、たゆまない技術開発と多様な事業活動を通じて、豊かな社会の維持・発展に貢献する企業グループを目指します。
」と企業理念を定め、事業を通じて社会課題の解決に取り組んできました。
当社グループの持続的で健全な発展には、「地球温暖化防止」という国境を越えた社会課題への取組が必要不可欠だと考えており、2020年には、2050年カーボンニュートラルへ向けた長期ビジョン「SOCN2050」を策定し公表しました。
また、広範囲に及ぶサステナビリティ(持続可能性)を経営に取り入れていく必要があると考え、カーボンニュートラルの実現とともに、「サプライチェーン等における人権尊重」に対しても、包摂的に取り組んでいきます。
また、当社グループの中長期ビジョン「SOC Vision2035」においても、2035年のありたい姿として「環境解決企業」「脱石炭への挑戦」を打ち出し、ESG目標を設定し経営基盤強化を推進しております。
E(環境):「SOCN2050」を基に、2035年まで約1,000億円のカーボンニュートラル投資を実施、セメント      製造に関わるCO2排出量削減目標(注1)の実現、植林活動や海洋製品事業の展開によって      生物多様性の保全に貢献      (注1)セメント製造に関わるCO2排出量削減目標           …2030年度エネルギー起源CO2排出原単位30%削減(2005年度比)S(社会):事業拡大を見据えた人財確保・育成・定着、D&I・人権尊重を推進し、社会共存・共生を図るG(ガバナンス):企業経営の透明性、公平性を継続的に強化し、長期的な企業価値向上を図る (2)マテリアリティ当社グループは、企業活動を通じて重点的に取り組む社会課題を、5つのマテリアリティとして特定しております。
マテリアリティへの取組は、当社グループの成長と社会課題の解決を両立するもので、中長期の経営戦略の基盤となるものです。
マテリアリティ特定に当たり、従前から継続してきた事業やCSR活動を基礎に当社グループの企業理念を踏まえ、社内外のステークホルダーの関心や期待を反映した上で、当社グループが特に重要と考え、今後も取組を続けていく課題を特定しました。
(マテリアリティ特定プロセス) STEP1:課題の特定…マテリアリティ候補の収集・抽出 STEP2:優先順位付け…自社視点および社会視点における重要性評価の実施 STEP3:取締役会における重要性評価の実施 (マテリアリティ・マトリックス) マテリアリティ特定プロセスにおいて、想定される各課題に対する当社における重要度と社内外ステークホルダーにおける重要度をそれぞれ評価しました。
 ①豊かな社会の維持・発展に貢献社会インフラを構築するために不可欠で、国民の安全・安心を守る国土強靭化に貢献するセメント製品・サービスの安定供給と、より便利で快適なIoT・ICT社会に必要な光電子事業、新材料事業の展開を通して、産業のイノベーションを支え、豊かな社会の維持・発展を目指します。
また、研究・開発を継続して行い、製品の安全と品質を高めていきます。
 ②地球環境への配慮環境負荷の少ない生産・発電・物流を追求して、地球環境保全を図ります。
地球温暖化の防止として当社グループの2050年カーボンニュートラルビジョン「SOCN2050」に基づく取組を推進し、セメント工場における化石エネルギー代替となる廃棄物のエネルギー利用の拡大と、CCUS(注2)に繋がる技術開発を進めるとともに、工場・事業所ではエネルギーの効率的な利用、大気・水・土壌の汚染防止を進めていきます。
また、鉱山の周りでの採掘後の鉱山跡地における植林活動を通じた森林復元や、海洋製品事業(魚礁・藻場礁)の展開、遊休粘土鉱山におけるツシマヤマネコ保護活動によって、生物多様性の保全に貢献します。
(注2)CCUS…CO2の回収(Capture)、利用(Utilization)、貯留(Storage)に関わる技術  ③循環型社会への貢献セメント製造を通して、産業廃棄物・一般廃棄物・副産物を安全かつ大量にリサイクルして、循環型社会に貢献します。
また、バイオマス発電事業により、地域の間伐材等を受け入れ、クリーンエネルギー創出の役割を担っていきます。
 ④人財の育成・活用社員向け研修や、ダイバーシティ推進など諸施策を通して、人財の育成と活用を図ります。
各職場では安全への取組を実施し、人権を尊重し、従業員が心身ともに健康に働けるような環境づくりを推進します。
 ⑤ガバナンスの充実企業経営を規律する仕組みであるコーポレートガバナンスの充実により、経営の効率性を向上させるとともに、コンプライアンスを徹底することにより経営の健全性と透明性を確保し、継続的な企業価値の向上を実現させます。
(3)サステナビリティ委員会の設置当社グループの地球環境問題への取組と人権課題への取組を統括する機関として社長を委員長とする「サステナビリティ委員会」を設置し、全社の組織を横断して、事業活動と一体化したサステナビリティ推進に取り組んでいます。
同委員会の下に専門部会として、カーボンニュートラルおよび環境(生物多様性、大気への排出、排水、廃棄物等)への取組を推進する「カーボンニュートラル・環境部会」と、労働・社会(サプライチェーン等における人権尊重等)への取組を推進する「労働・社会部会」を設置しています。
委員会および部会は、議事内容を取締役会に定期的に報告し、重要な事項については取締役会に付議することで、取締役会が監督し、経営と一体としてサステナビリティ課題に取り組んでいます。
サステナビリティ委員会 組織図(2025年3月31日時点) (4)気候変動に関する取組(TCFD提言に沿った気候変動関連の情報開示)当社グループは2021年7月に、金融安定理事会(FSB)により設置された気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)による提言に賛同し、当社グループのCO2排出量の大部分を占めるセメント事業を含む全事業における気候変動が及ぼす影響についてシナリオ分析を行いました。
 ガバナンス サステナビリティ委員会の下部組織である専門部会「カーボンニュートラル・環境部会」は定期的に開催され、気候変動問題に関する情報の集約、リスクの想定、対応策の立案、社内教育・啓蒙プログラム推進等、年度活動の計画立案およびその進捗管理を行っています。
カーボンニュートラル・環境部会において審議された重要な事項については取締役会へ報告し、審議されます。
また、カーボンニュートラル・環境部会を運営し、気候変動問題を中心としたサステナビリティ課題に関する事項を専属で司る「サステナビリティ推進室」を2021年4月に設置し、2025年4月1日からは「サステナビリティ推進部」へ改組し体制を強化しています。
 戦略 <2030年時点において想定されているリスクと機会の財務インパクトの規模とその影響度分析>当社グループ全事業における気候変動の影響について、2030年を想定し、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)やIEA(国際エネルギー機関)などの専門機関が描くシナリオを参考に、分析を行いました。
気候変動がもたらすリスクは、低炭素社会への移行に伴うリスク(移行リスク)と物理的な影響(物理的リスク)に分けられます。
地球の平均気温上昇が産業革命前と比べて1.5℃以下または4℃上昇するシナリオを想定してシナリオ分析を行い、それぞれのリスクと機会について、影響度が高いと思われる項目を抽出しました。
2030年時点において想定されているリスクと機会の財務インパクトの規模および影響度は、下記の通り評価しております。
分 類リスク機会1.5℃シナリオ4℃シナリオネガティブポジティブネガティブポジティブ移行リスク政策・規制・炭素税の 引き上げ ・温室効果 ガス排出や 化石エネ ルギーに 関する規制・化石エネルギーの価格 上昇によるコスト増加 ・保有自家発電設備が、 更なる非効率石炭火力 フェードアウト対象と なった場合の、売電 事業の縮小・喪失 ・工場使用電力を自家発電 から外部購入に切り替え た場合の電力コスト 増加 ・石炭代替熱エネルギー (廃プラスチック・ バイオマス燃料)の 更なる利用促進による 廃棄物処理事業の収益 拡大 ・工場跡地等の遊休地を 再生可能エネルギー発電 や植林に活用することに より新たな発想で新規 事業を創出大中中 技術・新技術の 開発・新技術の研究開発費や CN実現のための設備投資 増加による、コスト増加・CO2排出削減技術の向上 に伴う収益獲得(炭酸塩鉱物化、 人工光合成水素製造、 アンモニア・水素利用) ・CO2有効利用技術の進歩 と活用により、新規事業 を創出(メタン、メタノール、 プラスチック素材) ・保有未使用特許を 新たな市場で活用 小大 小 分 類リスク機会1.5℃シナリオ4℃シナリオネガティブポジティブネガティブポジティブ移行リスク市場・ユーザー 行動の変化・混合セメント使用量増加 によるクリンカ生産量 減少 ・炭素排出コストが低い国 からの低価格セメントの 国内への流入 ・海外低炭素型セメントの 国内における普及による セメントシェア圧迫 ・低炭素物流の志向による 物流コスト増加 ・低炭素型セメント、 低炭素型コンクリートの 更なる開発と普及促進による製品差別化に 伴い、低炭素型建設 構造物への採用が進む ことで事業が拡大 ・ヒートアイランド現象 低減効果、燃費向上 効果、耐久性の観点で LCAに優れたコンクリー ト舗装の普及拡大に より、セメント需要が 増加 大 小・リサイ クル市場・廃棄物、副産物の発生 減少による収集競争の 激化に伴う ①廃棄物の品質悪化、  処理費低下 ②副産物の品質悪化、  価格高騰 ・バイオマスエネルギーの 調達競争激化による 価格高騰 ・廃棄物、副産物利用技術 の進歩による受入品目の 増加 ・多様な廃棄物を収集、 前処理可能な設備を 活用した、廃棄物からの 資源抽出、精製、販売等 の新規事業分野の拡大 小小 ・光電子、 新材料事業―・気温上昇に伴う生活様式 やワークスタイルの変化 に起因するデータ通信量 増加により、省力デバイ ス需要が高まり、光通信 部品や半導体製造装置 部品の需要増加 中 中 分 類リスク機会1.5℃シナリオ4℃シナリオネガティブポジティブネガティブポジティブ移行リスク評判・ステーク ホルダーの 評価の変化・温室効果ガス排出企業への評価低下による資金調達難等 ・下記により企業評価が 向上し、資金調達や 社員採用に有利に働く ①積極的な気候変動対策 ②CO2利活用分野の  新規技術開発 ③新規事業推進 ④廃棄物、副産物処理の  貢献 中 小物理的リスク 急性的・自然災害 の頻発、 激甚化・大型台風、豪雨等頻発に よる生産拠点、サプライ チェーン寸断による 支障、復旧コスト増加 ・国土強靭化による インフラ整備、構築物の 補修、補強等に伴う セメント関連製品の 需要増加 ・災害廃棄物処理による 社会的価値の向上 中大大小慢性的・平均気温 の上昇、 慢性的な 異常気象 の発生・気温上昇による現場 従業員の健康、安全面 での労働力への悪影響 ・海面上昇を起因とする 高潮による臨海拠点の 浸水被害・省人化(工期短縮、 施工効率化)工法の 需要増加 ・海洋製品の需要拡大、 事業創出による新規 収益源の獲得 大小 1.5℃シナリオでは、炭素税の引き上げや化石エネルギーに関する規制が強化され、セメント製造及び自家発電設備において石炭を使用するほかに、他社石炭火力発電所から発生する石炭灰・石膏をセメント原料とする当社グループにとって、コスト増加が想定される一方で、石炭に代わる熱エネルギーとして廃プラスチックや木質バイオマスエネルギーの利用を高めることで、リサイクル処理収入による収益拡大と化石エネルギーの代替によるCO2排出量削減が期待できます。
また、CO2の排出削減を推進するためには、研究開発や設備投資によるコストの増加が予想されますが、同時に、技術力向上による新たな事業の創出、収益機会の獲得が期待できます。
低炭素社会への移行に際し、ユーザー行動の変容が想定されますが、製造過程でCO2を発生するセメントを敬遠し需要が減少する可能性がある反面、アスファルト舗装よりもライフサイクルコストに優れ、気温上昇を抑える効果も有するコンクリート舗装の評価が高まり、セメント需要が増加する可能性もあります。
リサイクル市場では、廃棄物・副産物の発生量が減少することが想定され、廃棄物・副産物の調達に影響を及ぼす可能性がある一方で、廃棄物・副産物処理技術の向上に伴い受入れ可能な品目が拡大し、収益の増加が期待できます。
光電子、新材料事業分野では、ライフスタイル、ワーキングスタイルの変革によるデータトラフィックの増大や脱化石エネルギーによる電力の増加に伴う需給逼迫リスクが増大することから、大容量、高速、省電力デバイスのニーズが高まり、光電子事業の光通信部品や新材料事業の半導体製造装置部品の需要増が期待できます。
4℃シナリオの物理的リスクでは、気候変動を原因とする平均気温の上昇や自然災害の頻発・激甚化により、生産部門での労働力への影響や生産拠点やサプライチェーンの被害増加が生じ、コスト増加が見込まれる反面、国土強靭化に資するセメント関連製品や省人化工法等の需要増加が見込まれます。
<2050年カーボンニュートラルへのロードマップ(2050年CNに向けた11のステップ)>セメント産業におけるカーボンニュートラルの達成のためには、化石エネルギー起源CO2を可能な限り削減した上で、排出量の約6割を占める主原料の石灰石由来のプロセス起源CO2(注3)の削減が不可欠です。
当社グループは2050年までに自社の技術革新・事業基盤の革新と共に、国内外のあらゆる削減方策を総動員して組み合わせる「削減ミックス」が重要と考えています。
当社グループが2050年カーボンニュートラルに向けて取り組む11のCO2削減施策を開発段階に応じて3段階に整理し、ロードマップとして策定しました。
(注3)プロセス起源CO2とは、セメントの主原料である石灰石の炭酸カルシウム(CaCO3)がセメントの必須    化合物である酸化カルシウム(CaO)に化学変化する過程で発生するCO2であります。
・表中の①、②、③、④、⑤:確実性の高い施策 確実性の高い施策として以下のような施策があり、既に取組を始めています。
①化石エネルギー・総エネルギー削減 エネルギー由来CO2の排出量削減に向けて、セメント工場での原料ミル最新鋭化などの省エネルギー・高効率な設備導入を進めます。
当社グループの化石エネルギー代替率は業界トップクラスであり、エネルギー原単位についてもトップクラスの効率性を達成しています。
②バイオマス・廃棄物エネルギー利用 セメント工場で、リサイクル処理・受入設備の投資を行い、バイオマス・廃棄物エネルギー(廃プラスチック、廃タイヤ、廃油など)の利用を増やし、化石エネルギー代替を進めます。
栃木工場と岐阜工場においては2023年度で代替率60%を超えており、業界トップクラスに位置しています。
③電力削減・クリーン化 セメント工場で使用する電力は約80%を自家発電設備により供給していますが、バイオマス等非化石エネルギーの最大化を図ります。
栃木工場のバイオマス発電所では、石炭レス発電を可能としています。
またこのバイオマス発電により、本社オフィス使用電力は実質カーボンニュートラルとなっています。
更に、今後石炭から非化石エネルギーへの転換も検討していきます。
④クリンカ比率低減によるセメント低炭素化 セメント中の少量混合成分の上限を5%から10%に上げて、クリンカ比率低減を図る為のJIS改正に向けて業界を挙げて取り組んでいます。
また高炉スラグの分量増加等、混合セメントの利用拡大を進めていきます。
⑤カルシウム(Ca)含有廃棄物原料化による脱炭酸削減 一般焼却灰、廃コンクリート、廃石膏ボード等のCa含有廃棄物を収集し、「CO2を排出しないCa原料」として利用することで、天然石灰石の使用量を減らします。
・表中の⑥、⑦、⑧:技術開発中の施策 プロセス由来のCO2削減に関しては排ガスからCO2を回収して有効利用するCCUSが必須です。
⑥人工石灰石の製造・利用によるCCU(注4) 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金での採択事業「多様なカルシウム源を用いた炭酸塩化技術の確立」では、下記図のように、Ca含有廃棄物から酸化カルシウム(CaO)を抽出し、セメント焼成で発生するCO2と再結合させる「CaとCO2のデュアル・リサイクル技術」で人工石灰石(CaCO3)を生成するCCUを実現します。
(2030年までに総事業費69億円の研究開発プロジェクト) 本技術は、セメント工場が排出するCO2を「削減」するのみならず、人工石灰石中にCO2を「固定化」することができます。
今後国内の製造拠点で人工石灰石を量産し、建設産業はもちろん、様々な産業での用途に販売していきます。
(注4)CCU…Carbon dioxide Capture and Utilization=二酸化炭素の分離回収と有効利用 ⑦カーボンリサイクルセメント(CRC)の製造 上記⑥で製造した人工石灰石を使用したCRCを製造し、ゼネコンや二次製品メーカーに販売していきます。
2025年の大阪・関西万博においては、住友館の建築物や物品の一部に、当社のCRCが使用されています。
⑧CO2利用革新技術による新規事業 ネイチャーポジティブ企業としてセメント工場や発電所を最大限に利用する新規事業に取り組んでいます。
バイオマス発電所の排ガス中のCO2を農林業へ利用する取組や、藻場増殖礁を進化させ、急速に注目を集めるブルーカーボンによるCO2固定も検討し、多様な新事業を創出し、次世代セメント産業の一つの姿を提案していきます。
・表中の⑨、⑩:調査検討中の施策⑨アンモニア・水素・合成メタンの活用 2030年代後半の実用化を目指し、セメントキルンの燃焼に化石エネルギーとアンモニア・水素の混焼を用いる焼成技術の開発の検討を進めます。
また、セメント工場の排ガスからCO2を分離回収して製造した合成メタンを燃料として活用する方法も研究していきます。
⑩CCS(注5) CCUで有効利用できないCO2は地中に貯留(CCS)する必要がありますが、設備規模、コストなどにおいて課題があります。
現在各地で検討が進んでおり、国内法も整備され始めています。
サプライチェーンの構築が必要となる為、パートナーと協働検討を始めています。
(注5)CCS…Carbon dioxide Capture and Storage=二酸化炭素回収・貯留技術 ・表中の⑪:オフセット⑪コンクリート供用中のCO2吸収(国際的コンセンサス) コンクリートやセメント製品はCO2を鉱物固定するCaなどが豊富に含まれ、大気中のCO2の鉱物固定源として有望です。
国際的にコンクリート構造物が供用期間中を通じて大気中のCO2を吸収・固定化する検討が進んでいます。
当社は通常のセメントの2倍以上の大気中CO2吸収固定速度を持つNETs(注6)技術実装製品の開発・試験施工に成功し、実用化の目途を付けました。
今後は定量的な評価方法のコンセンサスを得ることで、CO2排出量をオフセットする可能性を検討しています。
(注6)NETs…Negative Emission Technologies       =大気中のCO2を回収・吸収し,貯留・固定化することで大気中のCO2除去に資する技術 リスク管理  当社グループは、サステナビリティ推進部を事務局とする「サステナビリティ委員会カーボンニュートラル・環境部会」においてCO2排出量削減の計画立案、進捗管理をグループ横断的に行っています。
当社グループの事業が気候変動によって受ける影響を識別・評価するため、気候変動のリスクと機会を抽出、分析し、必要に応じてサステナビリティ委員会カーボンニュートラル・環境部会や取締役会を通じて適切に対処します。
指標及び目標 当社グループは企業活動を通じて重点的に取り組む社会課題であるマテリアリティ(重要課題)の一つとして「地球環境への配慮」を掲げ、リサイクルによるエネルギー代替の推進やバイオマス発電の活用など地球温暖化防止に取り組んできました。
また、2020年12月には、2050年カーボンニュートラルへ向けた長期ビジョン「SOCN2050」を策定し、2050年までのあらゆる方策を通じて、当社グループの企業活動をカーボンニュートラルにすることに挑戦するとともに、サプライチェーンを通じて社会全体の脱炭素化への貢献をするための取組を進めています。
<2030年度のCO2排出削減目標> 当社グループのセメント工場は、これまで培ったリサイクル利用技術やその調達の最適化により国内トップクラスの化石エネルギー代替率およびリサイクル品使用原単位を実現しています。
加えて、国内外の先端省エネルギー基幹設備やバイオマス自家発電設備をいち早く導入するなど、セメント製造に係る温室効果ガス排出の削減に積極的に取り組んできました。
・セメント製造に関わる2030年度エネルギー起源CO2排出原単位を2005年度比30%削減(排出量では45%削減相当)①リサイクル品の更なる利用拡大により化石エネルギー代替率トップクラスの堅持 目標:化石エネルギー代替率全社平均50%以上へ (当社グループ5工場8キルンのうち4キルンで化石エネルギー代替率80%超)②熱効率向上・電力消費の最小化により電気エネルギー削減(原料粉砕工程の最新鋭化)③自家発電で使用する化石エネルギー削減(木質チップなどバイオマス燃料増量) ・目標に対する進捗                                         (単位:kg-CO2/t-セメント)セメント製造に関わるエネルギー起源CO2排出原単位実績目標2005年度2023年度2030年度316269220                                             (単位:%)化石エネルギー代替率(全社平均)実績目標2005年度2023年度2030年度173950 <温室効果ガス排出実績(2023年度)> ・Scope1+2  ・Scope3 (5)人財の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 当社グループは、従業員が安心して働くことができるように、安全・健康で働きやすい快適な職場環境づくりに努めています。
また従業員一人ひとりが長きにわたりいきいきと働ける組織・職場づくりを目指し、能力や適性を活かして社会に貢献できる人財の育成と、活力ある会社づくりを目指しています。
①健康経営(well-being)への取組社員の健康保持増進に取り組むため、健康宣言「住友大阪セメントグループは、すべての社員がノビノビ・イキイキと心身ともに健康で、元気よく働くことができる、活気あふれる会社を目指します。
」を制定し、2022年度の初回認定以降、健康経営優良法人2025(大規模法人部門)の認定を継続取得しました。
男女とも仕事と生活を両立させながら意欲高く働き続けられる職場環境づくりを推進するため、法定を上回る育児・介護休業制度や短時間勤務制度の整備や、一事業年度のうち、年次有給休暇取得奨励日を計画的に配置する事で年次有給休暇取得率の向上を図っております。
また、テレワーク制度・フレックス制度を整備することで、従業員の多様で柔軟な働き方を実現しております。
健康に関する施策として女性特有の健康課題や運動機会増進・コミュニケーション活性化などを主軸として多様な取組を進めており、今後も明確な目標設定と具体的な取組を実施しながらPDCAサイクルを繰り返し、社員の健康増進に向けて取り組んでまいります。
②人財の育成・ダイバーシティの推進企業の成長エンジンである人財の可能性を最大限に引き出し、企業価値を向上させるためのポリシーとして、2024年度に「人財基本方針」を策定しました。
「人財基本方針」は当社の企業理念・行動指針を踏まえた、人財に対する考え方の中核をなす概念です。
社員一人ひとりを大切にする原則のもと、当社が求める社員像と社員への約束の原則をうたったもので、この方針をベースに当社の人事施策が実行され、個々の成長と当社の発展を目指します。
当社はものづくりだけでなく、成長エンジンとなる人財の育成に積極的に投資を行っています。
研修をはじめとした様々な教育・経験の機会を提供し、環境解決企業の一員として事業の発展に持続的に貢献していく市場価値の高いプロフェッショナル人財の育成と、チームワークで互いの得意分野の知識や技能を認め合い、伝え合い、与え合う風土を高めていくことが当社の目指す人財育成です。
階層別研修をはじめとする各種研修・支援制度を通じて、能力や適性を生かし、リーダーシップを発揮する社員の育成を図っています。
また、多様な人財がいきいきと働ける企業を目指し、女性の積極採用並びに活躍の場の拡充に加え、育児・介護などと仕事の両立支援に関する諸制度の拡充など様々な取組を行っています。
障がい者雇用にも積極的に取り組み、定着に向けた取組を進めています。
加えて、定年退職者を知識・技能経験を保有した貴重な人財と位置づけ、若年世代への着実な技術継承を行う為、希望者全員が65歳まで更新できる再雇用制度を導入しています。
キャリアを振り返り、自身の強みを活かした新たな役割を創造するため、57歳と59歳、定年後の60歳にキャリア研修を実施しております。
③安全衛生への取組従業員の安全衛生は企業存立の基盤をなすものであり、安全衛生の確保は企業として重要な責務であると考えています。
当社グループは安全に厳しい企業として、災害ゼロを目指しており、職場単位の安全教育や、階層別安全教育、安全体感装置を用いた安全体感教育等を通じ、「安全に厳しい風土づくり」の醸成に努めています。
また、当社グループでは、全社の安全衛生・保安対策本部を設置し、事務局を中心とした定期的な連絡会の実施等、安全に対する一層の取組強化を行っています。
不安全行動と不安全状態の解消を徹底し、安全衛生水準の更なる向上と快適な作業環境の形成を図ります。
④人権への取組住友大阪セメントグループは、住友の事業精神と当社グループの企業理念に基づき、高い社会規範の意識と企業倫理を持って事業活動を行うことを基本としており、人権尊重が経営の根幹であり、最も重要な課題の一つと認識し、サステナビリティ委員会 労働・社会部会と取締役会の審議を経て2023年8月に「住友大阪セメントグループ人権方針」を策定しました。
この人権方針の理解浸透を図るため、毎年12月の国際人権デーに合わせ、全社員を対象としてビジネスと人権に関するセミナーを実施しています。
また、リスクの洗い出しとマッピング実施により、当社の課題抽出を行い、重点課題への活動を継続していきます。
今後、当社グループおよびサプライチェーン全体で人権デュー・ディリジェンスを進めるなど、人権尊重のための継続的な取組をグループ全体で推進していきます。
(6)人財の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標並びに当該指標を用いた目標及び実績(5)人財の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略で記載した、人財の多様性の確保を含む人財の育成に関する方針および社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。
当該指標に関する目標および実績は、次の通りであります。
指標目標実績(当事業年度)管理職に占める女性労働者の割合2027年3月31日までに4.0%以上3.2%男性労働者の育児休業等(育児目的休暇含む)取得率2027年3月31日までに75.0%以上77.8%新卒採用数(総合職)に占める女性労働者の割合その事業年度の採用活動における採用率20.0%以上18.5%年次有給休暇取得率(組合員平均)その事業年度において、組合員平均80.0%以上の取得率85.5% なお、当社グループでは、当該指標については、当社においては、関連する指標のデータ管理とともに、具体的な取組が行われているものの、連結グループに属する全ての会社では行われていないため、連結グループにおける記載が困難であります。
このため、上記の指標に関する目標及び実績は、連結グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しております。
戦略  戦略 <2030年時点において想定されているリスクと機会の財務インパクトの規模とその影響度分析>当社グループ全事業における気候変動の影響について、2030年を想定し、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)やIEA(国際エネルギー機関)などの専門機関が描くシナリオを参考に、分析を行いました。
気候変動がもたらすリスクは、低炭素社会への移行に伴うリスク(移行リスク)と物理的な影響(物理的リスク)に分けられます。
地球の平均気温上昇が産業革命前と比べて1.5℃以下または4℃上昇するシナリオを想定してシナリオ分析を行い、それぞれのリスクと機会について、影響度が高いと思われる項目を抽出しました。
2030年時点において想定されているリスクと機会の財務インパクトの規模および影響度は、下記の通り評価しております。
分 類リスク機会1.5℃シナリオ4℃シナリオネガティブポジティブネガティブポジティブ移行リスク政策・規制・炭素税の 引き上げ ・温室効果 ガス排出や 化石エネ ルギーに 関する規制・化石エネルギーの価格 上昇によるコスト増加 ・保有自家発電設備が、 更なる非効率石炭火力 フェードアウト対象と なった場合の、売電 事業の縮小・喪失 ・工場使用電力を自家発電 から外部購入に切り替え た場合の電力コスト 増加 ・石炭代替熱エネルギー (廃プラスチック・ バイオマス燃料)の 更なる利用促進による 廃棄物処理事業の収益 拡大 ・工場跡地等の遊休地を 再生可能エネルギー発電 や植林に活用することに より新たな発想で新規 事業を創出大中中 技術・新技術の 開発・新技術の研究開発費や CN実現のための設備投資 増加による、コスト増加・CO2排出削減技術の向上 に伴う収益獲得(炭酸塩鉱物化、 人工光合成水素製造、 アンモニア・水素利用) ・CO2有効利用技術の進歩 と活用により、新規事業 を創出(メタン、メタノール、 プラスチック素材) ・保有未使用特許を 新たな市場で活用 小大 小 分 類リスク機会1.5℃シナリオ4℃シナリオネガティブポジティブネガティブポジティブ移行リスク市場・ユーザー 行動の変化・混合セメント使用量増加 によるクリンカ生産量 減少 ・炭素排出コストが低い国 からの低価格セメントの 国内への流入 ・海外低炭素型セメントの 国内における普及による セメントシェア圧迫 ・低炭素物流の志向による 物流コスト増加 ・低炭素型セメント、 低炭素型コンクリートの 更なる開発と普及促進による製品差別化に 伴い、低炭素型建設 構造物への採用が進む ことで事業が拡大 ・ヒートアイランド現象 低減効果、燃費向上 効果、耐久性の観点で LCAに優れたコンクリー ト舗装の普及拡大に より、セメント需要が 増加 大 小・リサイ クル市場・廃棄物、副産物の発生 減少による収集競争の 激化に伴う ①廃棄物の品質悪化、  処理費低下 ②副産物の品質悪化、  価格高騰 ・バイオマスエネルギーの 調達競争激化による 価格高騰 ・廃棄物、副産物利用技術 の進歩による受入品目の 増加 ・多様な廃棄物を収集、 前処理可能な設備を 活用した、廃棄物からの 資源抽出、精製、販売等 の新規事業分野の拡大 小小 ・光電子、 新材料事業―・気温上昇に伴う生活様式 やワークスタイルの変化 に起因するデータ通信量 増加により、省力デバイ ス需要が高まり、光通信 部品や半導体製造装置 部品の需要増加 中 中 分 類リスク機会1.5℃シナリオ4℃シナリオネガティブポジティブネガティブポジティブ移行リスク評判・ステーク ホルダーの 評価の変化・温室効果ガス排出企業への評価低下による資金調達難等 ・下記により企業評価が 向上し、資金調達や 社員採用に有利に働く ①積極的な気候変動対策 ②CO2利活用分野の  新規技術開発 ③新規事業推進 ④廃棄物、副産物処理の  貢献 中 小物理的リスク 急性的・自然災害 の頻発、 激甚化・大型台風、豪雨等頻発に よる生産拠点、サプライ チェーン寸断による 支障、復旧コスト増加 ・国土強靭化による インフラ整備、構築物の 補修、補強等に伴う セメント関連製品の 需要増加 ・災害廃棄物処理による 社会的価値の向上 中大大小慢性的・平均気温 の上昇、 慢性的な 異常気象 の発生・気温上昇による現場 従業員の健康、安全面 での労働力への悪影響 ・海面上昇を起因とする 高潮による臨海拠点の 浸水被害・省人化(工期短縮、 施工効率化)工法の 需要増加 ・海洋製品の需要拡大、 事業創出による新規 収益源の獲得 大小 1.5℃シナリオでは、炭素税の引き上げや化石エネルギーに関する規制が強化され、セメント製造及び自家発電設備において石炭を使用するほかに、他社石炭火力発電所から発生する石炭灰・石膏をセメント原料とする当社グループにとって、コスト増加が想定される一方で、石炭に代わる熱エネルギーとして廃プラスチックや木質バイオマスエネルギーの利用を高めることで、リサイクル処理収入による収益拡大と化石エネルギーの代替によるCO2排出量削減が期待できます。
また、CO2の排出削減を推進するためには、研究開発や設備投資によるコストの増加が予想されますが、同時に、技術力向上による新たな事業の創出、収益機会の獲得が期待できます。
低炭素社会への移行に際し、ユーザー行動の変容が想定されますが、製造過程でCO2を発生するセメントを敬遠し需要が減少する可能性がある反面、アスファルト舗装よりもライフサイクルコストに優れ、気温上昇を抑える効果も有するコンクリート舗装の評価が高まり、セメント需要が増加する可能性もあります。
リサイクル市場では、廃棄物・副産物の発生量が減少することが想定され、廃棄物・副産物の調達に影響を及ぼす可能性がある一方で、廃棄物・副産物処理技術の向上に伴い受入れ可能な品目が拡大し、収益の増加が期待できます。
光電子、新材料事業分野では、ライフスタイル、ワーキングスタイルの変革によるデータトラフィックの増大や脱化石エネルギーによる電力の増加に伴う需給逼迫リスクが増大することから、大容量、高速、省電力デバイスのニーズが高まり、光電子事業の光通信部品や新材料事業の半導体製造装置部品の需要増が期待できます。
4℃シナリオの物理的リスクでは、気候変動を原因とする平均気温の上昇や自然災害の頻発・激甚化により、生産部門での労働力への影響や生産拠点やサプライチェーンの被害増加が生じ、コスト増加が見込まれる反面、国土強靭化に資するセメント関連製品や省人化工法等の需要増加が見込まれます。
<2050年カーボンニュートラルへのロードマップ(2050年CNに向けた11のステップ)>セメント産業におけるカーボンニュートラルの達成のためには、化石エネルギー起源CO2を可能な限り削減した上で、排出量の約6割を占める主原料の石灰石由来のプロセス起源CO2(注3)の削減が不可欠です。
当社グループは2050年までに自社の技術革新・事業基盤の革新と共に、国内外のあらゆる削減方策を総動員して組み合わせる「削減ミックス」が重要と考えています。
当社グループが2050年カーボンニュートラルに向けて取り組む11のCO2削減施策を開発段階に応じて3段階に整理し、ロードマップとして策定しました。
(注3)プロセス起源CO2とは、セメントの主原料である石灰石の炭酸カルシウム(CaCO3)がセメントの必須    化合物である酸化カルシウム(CaO)に化学変化する過程で発生するCO2であります。
・表中の①、②、③、④、⑤:確実性の高い施策 確実性の高い施策として以下のような施策があり、既に取組を始めています。
①化石エネルギー・総エネルギー削減 エネルギー由来CO2の排出量削減に向けて、セメント工場での原料ミル最新鋭化などの省エネルギー・高効率な設備導入を進めます。
当社グループの化石エネルギー代替率は業界トップクラスであり、エネルギー原単位についてもトップクラスの効率性を達成しています。
②バイオマス・廃棄物エネルギー利用 セメント工場で、リサイクル処理・受入設備の投資を行い、バイオマス・廃棄物エネルギー(廃プラスチック、廃タイヤ、廃油など)の利用を増やし、化石エネルギー代替を進めます。
栃木工場と岐阜工場においては2023年度で代替率60%を超えており、業界トップクラスに位置しています。
③電力削減・クリーン化 セメント工場で使用する電力は約80%を自家発電設備により供給していますが、バイオマス等非化石エネルギーの最大化を図ります。
栃木工場のバイオマス発電所では、石炭レス発電を可能としています。
またこのバイオマス発電により、本社オフィス使用電力は実質カーボンニュートラルとなっています。
更に、今後石炭から非化石エネルギーへの転換も検討していきます。
④クリンカ比率低減によるセメント低炭素化 セメント中の少量混合成分の上限を5%から10%に上げて、クリンカ比率低減を図る為のJIS改正に向けて業界を挙げて取り組んでいます。
また高炉スラグの分量増加等、混合セメントの利用拡大を進めていきます。
⑤カルシウム(Ca)含有廃棄物原料化による脱炭酸削減 一般焼却灰、廃コンクリート、廃石膏ボード等のCa含有廃棄物を収集し、「CO2を排出しないCa原料」として利用することで、天然石灰石の使用量を減らします。
・表中の⑥、⑦、⑧:技術開発中の施策 プロセス由来のCO2削減に関しては排ガスからCO2を回収して有効利用するCCUSが必須です。
⑥人工石灰石の製造・利用によるCCU(注4) 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金での採択事業「多様なカルシウム源を用いた炭酸塩化技術の確立」では、下記図のように、Ca含有廃棄物から酸化カルシウム(CaO)を抽出し、セメント焼成で発生するCO2と再結合させる「CaとCO2のデュアル・リサイクル技術」で人工石灰石(CaCO3)を生成するCCUを実現します。
(2030年までに総事業費69億円の研究開発プロジェクト) 本技術は、セメント工場が排出するCO2を「削減」するのみならず、人工石灰石中にCO2を「固定化」することができます。
今後国内の製造拠点で人工石灰石を量産し、建設産業はもちろん、様々な産業での用途に販売していきます。
(注4)CCU…Carbon dioxide Capture and Utilization=二酸化炭素の分離回収と有効利用 ⑦カーボンリサイクルセメント(CRC)の製造 上記⑥で製造した人工石灰石を使用したCRCを製造し、ゼネコンや二次製品メーカーに販売していきます。
2025年の大阪・関西万博においては、住友館の建築物や物品の一部に、当社のCRCが使用されています。
⑧CO2利用革新技術による新規事業 ネイチャーポジティブ企業としてセメント工場や発電所を最大限に利用する新規事業に取り組んでいます。
バイオマス発電所の排ガス中のCO2を農林業へ利用する取組や、藻場増殖礁を進化させ、急速に注目を集めるブルーカーボンによるCO2固定も検討し、多様な新事業を創出し、次世代セメント産業の一つの姿を提案していきます。
・表中の⑨、⑩:調査検討中の施策⑨アンモニア・水素・合成メタンの活用 2030年代後半の実用化を目指し、セメントキルンの燃焼に化石エネルギーとアンモニア・水素の混焼を用いる焼成技術の開発の検討を進めます。
また、セメント工場の排ガスからCO2を分離回収して製造した合成メタンを燃料として活用する方法も研究していきます。
⑩CCS(注5) CCUで有効利用できないCO2は地中に貯留(CCS)する必要がありますが、設備規模、コストなどにおいて課題があります。
現在各地で検討が進んでおり、国内法も整備され始めています。
サプライチェーンの構築が必要となる為、パートナーと協働検討を始めています。
(注5)CCS…Carbon dioxide Capture and Storage=二酸化炭素回収・貯留技術 ・表中の⑪:オフセット⑪コンクリート供用中のCO2吸収(国際的コンセンサス) コンクリートやセメント製品はCO2を鉱物固定するCaなどが豊富に含まれ、大気中のCO2の鉱物固定源として有望です。
国際的にコンクリート構造物が供用期間中を通じて大気中のCO2を吸収・固定化する検討が進んでいます。
当社は通常のセメントの2倍以上の大気中CO2吸収固定速度を持つNETs(注6)技術実装製品の開発・試験施工に成功し、実用化の目途を付けました。
今後は定量的な評価方法のコンセンサスを得ることで、CO2排出量をオフセットする可能性を検討しています。
(注6)NETs…Negative Emission Technologies       =大気中のCO2を回収・吸収し,貯留・固定化することで大気中のCO2除去に資する技術
指標及び目標 指標及び目標 当社グループは企業活動を通じて重点的に取り組む社会課題であるマテリアリティ(重要課題)の一つとして「地球環境への配慮」を掲げ、リサイクルによるエネルギー代替の推進やバイオマス発電の活用など地球温暖化防止に取り組んできました。
また、2020年12月には、2050年カーボンニュートラルへ向けた長期ビジョン「SOCN2050」を策定し、2050年までのあらゆる方策を通じて、当社グループの企業活動をカーボンニュートラルにすることに挑戦するとともに、サプライチェーンを通じて社会全体の脱炭素化への貢献をするための取組を進めています。
<2030年度のCO2排出削減目標> 当社グループのセメント工場は、これまで培ったリサイクル利用技術やその調達の最適化により国内トップクラスの化石エネルギー代替率およびリサイクル品使用原単位を実現しています。
加えて、国内外の先端省エネルギー基幹設備やバイオマス自家発電設備をいち早く導入するなど、セメント製造に係る温室効果ガス排出の削減に積極的に取り組んできました。
・セメント製造に関わる2030年度エネルギー起源CO2排出原単位を2005年度比30%削減(排出量では45%削減相当)①リサイクル品の更なる利用拡大により化石エネルギー代替率トップクラスの堅持 目標:化石エネルギー代替率全社平均50%以上へ (当社グループ5工場8キルンのうち4キルンで化石エネルギー代替率80%超)②熱効率向上・電力消費の最小化により電気エネルギー削減(原料粉砕工程の最新鋭化)③自家発電で使用する化石エネルギー削減(木質チップなどバイオマス燃料増量) ・目標に対する進捗                                         (単位:kg-CO2/t-セメント)セメント製造に関わるエネルギー起源CO2排出原単位実績目標2005年度2023年度2030年度316269220                                             (単位:%)化石エネルギー代替率(全社平均)実績目標2005年度2023年度2030年度173950 <温室効果ガス排出実績(2023年度)> ・Scope1+2  ・Scope3
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 (5)人財の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 当社グループは、従業員が安心して働くことができるように、安全・健康で働きやすい快適な職場環境づくりに努めています。
また従業員一人ひとりが長きにわたりいきいきと働ける組織・職場づくりを目指し、能力や適性を活かして社会に貢献できる人財の育成と、活力ある会社づくりを目指しています。
①健康経営(well-being)への取組社員の健康保持増進に取り組むため、健康宣言「住友大阪セメントグループは、すべての社員がノビノビ・イキイキと心身ともに健康で、元気よく働くことができる、活気あふれる会社を目指します。
」を制定し、2022年度の初回認定以降、健康経営優良法人2025(大規模法人部門)の認定を継続取得しました。
男女とも仕事と生活を両立させながら意欲高く働き続けられる職場環境づくりを推進するため、法定を上回る育児・介護休業制度や短時間勤務制度の整備や、一事業年度のうち、年次有給休暇取得奨励日を計画的に配置する事で年次有給休暇取得率の向上を図っております。
また、テレワーク制度・フレックス制度を整備することで、従業員の多様で柔軟な働き方を実現しております。
健康に関する施策として女性特有の健康課題や運動機会増進・コミュニケーション活性化などを主軸として多様な取組を進めており、今後も明確な目標設定と具体的な取組を実施しながらPDCAサイクルを繰り返し、社員の健康増進に向けて取り組んでまいります。
②人財の育成・ダイバーシティの推進企業の成長エンジンである人財の可能性を最大限に引き出し、企業価値を向上させるためのポリシーとして、2024年度に「人財基本方針」を策定しました。
「人財基本方針」は当社の企業理念・行動指針を踏まえた、人財に対する考え方の中核をなす概念です。
社員一人ひとりを大切にする原則のもと、当社が求める社員像と社員への約束の原則をうたったもので、この方針をベースに当社の人事施策が実行され、個々の成長と当社の発展を目指します。
当社はものづくりだけでなく、成長エンジンとなる人財の育成に積極的に投資を行っています。
研修をはじめとした様々な教育・経験の機会を提供し、環境解決企業の一員として事業の発展に持続的に貢献していく市場価値の高いプロフェッショナル人財の育成と、チームワークで互いの得意分野の知識や技能を認め合い、伝え合い、与え合う風土を高めていくことが当社の目指す人財育成です。
階層別研修をはじめとする各種研修・支援制度を通じて、能力や適性を生かし、リーダーシップを発揮する社員の育成を図っています。
また、多様な人財がいきいきと働ける企業を目指し、女性の積極採用並びに活躍の場の拡充に加え、育児・介護などと仕事の両立支援に関する諸制度の拡充など様々な取組を行っています。
障がい者雇用にも積極的に取り組み、定着に向けた取組を進めています。
加えて、定年退職者を知識・技能経験を保有した貴重な人財と位置づけ、若年世代への着実な技術継承を行う為、希望者全員が65歳まで更新できる再雇用制度を導入しています。
キャリアを振り返り、自身の強みを活かした新たな役割を創造するため、57歳と59歳、定年後の60歳にキャリア研修を実施しております。
③安全衛生への取組従業員の安全衛生は企業存立の基盤をなすものであり、安全衛生の確保は企業として重要な責務であると考えています。
当社グループは安全に厳しい企業として、災害ゼロを目指しており、職場単位の安全教育や、階層別安全教育、安全体感装置を用いた安全体感教育等を通じ、「安全に厳しい風土づくり」の醸成に努めています。
また、当社グループでは、全社の安全衛生・保安対策本部を設置し、事務局を中心とした定期的な連絡会の実施等、安全に対する一層の取組強化を行っています。
不安全行動と不安全状態の解消を徹底し、安全衛生水準の更なる向上と快適な作業環境の形成を図ります。
④人権への取組住友大阪セメントグループは、住友の事業精神と当社グループの企業理念に基づき、高い社会規範の意識と企業倫理を持って事業活動を行うことを基本としており、人権尊重が経営の根幹であり、最も重要な課題の一つと認識し、サステナビリティ委員会 労働・社会部会と取締役会の審議を経て2023年8月に「住友大阪セメントグループ人権方針」を策定しました。
この人権方針の理解浸透を図るため、毎年12月の国際人権デーに合わせ、全社員を対象としてビジネスと人権に関するセミナーを実施しています。
また、リスクの洗い出しとマッピング実施により、当社の課題抽出を行い、重点課題への活動を継続していきます。
今後、当社グループおよびサプライチェーン全体で人権デュー・ディリジェンスを進めるなど、人権尊重のための継続的な取組をグループ全体で推進していきます。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 (6)人財の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標並びに当該指標を用いた目標及び実績(5)人財の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略で記載した、人財の多様性の確保を含む人財の育成に関する方針および社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。
当該指標に関する目標および実績は、次の通りであります。
指標目標実績(当事業年度)管理職に占める女性労働者の割合2027年3月31日までに4.0%以上3.2%男性労働者の育児休業等(育児目的休暇含む)取得率2027年3月31日までに75.0%以上77.8%新卒採用数(総合職)に占める女性労働者の割合その事業年度の採用活動における採用率20.0%以上18.5%年次有給休暇取得率(組合員平均)その事業年度において、組合員平均80.0%以上の取得率85.5% なお、当社グループでは、当該指標については、当社においては、関連する指標のデータ管理とともに、具体的な取組が行われているものの、連結グループに属する全ての会社では行われていないため、連結グループにおける記載が困難であります。
このため、上記の指標に関する目標及び実績は、連結グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しております。
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の概況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、当連結会計年度において、事業を取り巻くリスク環境が変化していること、また当社グループの中長期ビジョン「SOC Vision2035」に対応したリスクマネジメントにするために、事業等のリスクの見直しをしております。
また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)市場リスク ①セメント国内需要の減少リスク セメントの国内需要は、わが国の公共投資や民間設備投資等の動向に強く影響を受けるため、国内の公共投資や民間設備投資が急激に減少した場合、当社グループに重要な影響を及ぼす可能性があります。
 しかしながら、セメントは欠かすことのできないものであり、中長期的には一定規模以上の需要は安定的に確保されることが予想され、また当面の国内需要の減少を見据え、効率的な生産・物流体制の見直しを行うとともに、さまざまなコスト削減や販売価格の改善にも取り組んでいます。
 ②原材料の価格高騰リスク 主力事業であるセメント事業では、石灰石、粘土、石炭等さまざまな原材料を使用しているため、原材料の価格高騰はセメント製造コストの増加を招き、当社グループに重要な影響を及ぼす可能性があります。
 しかしながら、石灰石は当社グループの自社鉱山があるため、長期にわたって安定供給することができる体制が整っている一方、石炭は国際政情により価格が高騰する可能性があるため、カーボンニュートラルへ向け石炭使用量削減を進めるとともに、地政学リスク低減に向けた分散調達を実施し、石炭価格上昇によるコスト増加分は販売価格への転嫁に努め、業績への影響の軽減を図っています。
 ③光電子事業、新材料事業の市場変化に対するリスク 光電子事業、新材料事業が展開する市場は国内外の市場であり、急速な技術革新や技術標準の進展、顧客所要の変化を受けるため、当社グループに重要な影響を及ぼす可能性があります。
 そのため、競争の激しい市場での厳しい要求に応えるべく、経営資源を投入し継続的に研究開発や改良に取り組んでいます。
 ④固定資産の減損リスク 固定資産減損会計の適用に伴い、固定資産が収益性の低下や市場価値の下落により投資額の回収が見込めないと判断された場合、将来の収益計画等に関する予測に基づき、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額する固定資産の減損処理が必要となります。
事業環境の変化等により、割引前将来キャッシュ・フローが資産グループの帳簿価額を下回ることで減損損失が発生した場合、当社グループに重要な影響を及ぼす可能性があります。
(2)地球温暖化・カーボンニュートラルリスク 当社グループは、高レベルの資源・エネルギー効率でセメントを生産しておりますが、今後CO2の排出や化石燃料の利用に対する新たな規制等が導入された場合には、セメント事業を中心に事業活動が制約を受けコストが増加するなど、当社グループに重要な影響を受ける可能性があります。
 そのため、2020年公表の2050年カーボンニュートラルへ向けた長期ビジョン「SOCN2050」に基づき、CO2排出削減への取組を進めています。
(3)自然災害リスク セメント工場は大型設備を有しているため、自然災害など予期せぬ事態により工場操業に支障をきたした場合、復旧するための時間やコストを浪費するなど、当社グループに重要な影響を及ぼす可能性があります。
 そのため、定期的な設備点検や災害防止パトロールを行い、生産計画に基づいた安定操業を図るべく万全の配慮を払い、また工場操業に支障を来す事態が発生した場合でも、BCP(事業継続計画)を策定・運用していることで、操業リスクを最小限に抑制する施策を講じております。
なお、工場で操業に支障を来す事態が発生した場合でも、セメント工場間の操業振替や業務提携先からの仕入等により、取引先に対するセメント供給は安定して行うことが可能であります。
(4)安全衛生・感染症リスク セメント産業は装置産業であり、多くの操業要員によって製造しているため、労働災害や感染症により操業要員を確保できない場合、当社グループに重要な影響を及ぼす可能性があります。
 そのため、安全に厳しい企業として災害ゼロを目指し、「安全に厳しい風土づくり」を醸成すべく、各種安全教育の実施や全社の安全衛生・保安対策本部での定期的な連絡会の実施等、安全に対する一層の取組強化を行っております。
また、感染症に対しては、発生した場合の感染拡大を防止する施策として、当社策定の対応基本マニュアルを運用しています。
(5)人権・ハラスメントリスク 住友の事業精神と当社グループの企業理念に基づき、高い社会規範の意識と企業倫理を持って事業活動を行うことを基本としておりますが、事業活動を通じて直接・間接的に人権問題が発生した場合、当社グループに重要な影響を及ぼす可能性があります。
 そのため、人権尊重に対するコミットメント遵守のために、住友大阪セメントグループ人権方針を策定し、人権リスク評価マップによる重点課題への対応や人権デュー・ディリジェンス、役員や従業員対象の人権セミナーの実施などを通じて、私たちが事業活動において人権を侵害することがないよう取り組んでいます。
(6)人財確保リスク セメント事業を始め高機能品事業などさまざまな事業活動を永続的に行うためには、労働力の確保として優秀な人財を採用し雇用を維持する必要がありますが、採用人数が充足できない場合や優秀な人財の流出が発生した場合、当社グループに重要な影響を及ぼす可能性があります。
 そのため、労働環境や労働条件を整備するなど魅力ある企業づくりを推進し、また多様な人財がいきいきと働ける企業を目指し、女性の積極採用並びに活躍の場の拡充、育児・介護などと仕事の両立支援に関する諸制度の充実に向けた取組も行っています。
(7)DXリスク 我が国や諸外国において、データ活用やデジタル技術の進化、グローバル化による産業構造の変化が進行している中、デジタル技術の適用が著しく遅延した場合や他社がデジタル技術を活用して生産性や競争力を向上させるなどにより、当社グループに重要な影響を及ぼす可能性があります。
 そのため、2025年4月1日に専門部署であるデジタル推進部を設置し、デジタル技術を活用した業務変革や新規ビジネスを創出するなど、さらなる企業価値の向上に取り組んでいます。
(8)情報セキュリティリスク 取引先の顧客情報を始め社員の個人情報や研究開発に関する機密情報など保有しているため、サイバー攻撃や情報機器の脆弱性に起因した情報漏洩などが発生することで、当社グループに重要な影響を及ぼす可能性があります。
 そのため、外部からのサイバー攻撃などに対して、新たなセキュリティサービスなどの導入やインフラ基盤整備を適宜実施することで、情報セキュリティの強化に取り組み、また巧妙化・多様化していくサイバー攻撃に対して定期的な状況アセスメントを行い、改善および追加対策を実施していきます。
情報セキュリティ事故が発生した場合、被害を最小限に留めるため、関係各部と連携した対応チームの設置とその他必要となる対応の手順を定めています。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(経営成績等の概要)(1)財政状態及び経営成績の状況当期におけるわが国経済は、物価上昇の影響がみられたものの、設備投資の持ち直しや雇用・所得環境の改善等の効果もあり、緩やかな回復が続きました。
セメント業界におきましては、建設・物流業界の人手不足や時間外労働規制の影響により、官公需、民需ともに減少したことから、セメント国内需要は、前期を5.6%下回る32,656千トンとなりました。
一方、輸出は、前期を19.7%上回りました。
この結果、輸出分を含めた国内メーカーの総販売数量は、前期を1.4%下回る40,839千トンとなりました。
このような情勢の中で、当社グループは、2023年度から「2023―25年度 中期経営計画」をスタートさせており、「既存事業収益改善」として、セメント事業収益力回復、次世代光通信部品の市場シェア獲得による収益改善、「成長基盤構築」として、半導体製造装置向け電子材料事業へのリソース集中投入による規模拡大・収益力強化、海外事業拡大(豪州事業)、脱炭素分野の新規事業開発、「経営基盤強化」として、人財戦略、研究開発戦略、知財戦略、DX戦略に係る諸施策に取り組んでまいりました。
以上の結果、当期の売上高は、セメント事業および新材料事業で減収となったことから、219,465百万円と前期実績を1.4%下回りました。
損益につきましては、セメント事業等で増益となったことから、経常利益は、9,367百万円と前期に比べ890百万円の増益となったものの、親会社株主に帰属する当期純利益は、当期の投資有価証券売却益が減少したことから、9,008百万円と前期に比べ6,331百万円の減益となりました。
 事業別の概況は、次のとおりであります。
 当連結会計年度の期首より、当社の子会社である千代田エンジニアリング(株)において、報告セグメントの区分を「その他」から「セメント」に変更しております。
 なお、以下の前期比については、変更後の報告セグメントの区分に組み替えた数値で比較をしております。
1. セメントセメントの国内販売数量が前期を下回ったことに加え、電力の供給事業において買取価格が下落したことなどから、売上高は、156,440百万円と前期に比べ5,189百万円(3.2%)減となったものの、製造コストの改善等により、営業利益は、877百万円と前期に比べ2,313百万円の好転となりました。
 2. 鉱産品海外鉄鋼向け石灰石の販売数量が増加したことなどから、売上高は、17,367百万円と前期に比べ2,812百万円(19.3%)増となり、営業利益は、3,148百万円と前期に比べ7百万円(0.2%)増となりました。
 3. 建材コンクリート二次製品の販売数量が増加したことなどから、売上高は、23,591百万円と前期に比べ1,870百万円(8.6%)増となり、営業利益は、1,839百万円と前期に比べ327百万円(21.7%)増となりました。
 4. 光電子光電子機器の販売数量が増加したことなどから、売上高は、2,510百万円と前期に比べ468百万円(22.9%)増となり、光通信部品のコスト削減等により、損益は、前期に比べ314百万円の好転となったものの、355百万円の営業損失となりました。
5. 新材料半導体製造装置向け電子材料の販売数量が減少したことなどから、売上高は、15,678百万円と前期に比べ3,034百万円(16.2%)減となり、営業利益は、2,264百万円と前期に比べ628百万円(21.7%)減となりました。
6. その他ソフトウエアの販売が増加したことから、売上高は、3,876百万円と前期に比べ36百万円(0.9%)増となったものの、不動産賃貸物件の補修費が増加したことなどから、営業利益は、1,617百万円と前期に比べ41百万円(2.5%)減となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況当期の現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は、営業活動によって24,885百万円増加し、また、投資活動によって21,816百万円減少し、財務活動によって5,341百万円減少したこと等により、前期末に比べ2,150百万円の減少となりました。
その結果、当期末の資金残高は16,511百万円(前期比11.5%減)となりました。
 (営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において営業活動により得られた資金は、24,885百万円(前期比43.1%の収入減少)となりました。
これは、税金等調整前当期純利益12,773百万円、減価償却費22,573百万円をはじめとする内部留保等によるものです。
 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において投資活動により使用した資金は、21,816百万円(前期比42.1%の支出増加)となりました。
これは、固定資産の取得による支出27,645百万円、投資有価証券売却による収入5,849百万円があったこと等によるものです。
 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において財務活動により使用した資金は、5,341百万円(前期比78.1%の支出減少)となりました。
これは、自己株式の取得による支出5,176百万円があったこと等によるものです。
  (生産、受注及び販売の状況)(1)生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
 セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)セメント91,81990.8鉱産品11,277101.5建材4,816109.0光電子1,626109.1新材料13,06089.3その他1,270102.9合計123,87092.4
(注) 金額は製造原価ベースによっております。
(2)受注状況当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
 セグメントの名称受注高(百万円)前期比(%)受注残高(百万円)前期比(%)建材15,62092.63,96574.0その他40178.1――合計16,02192.13,96574.0
(注) 対象は、建材セグメントにおける各種工事、その他セグメントにおける各種ソフトウエア製作であります。
なお、上記以外のセグメントについては、受注生産形態をとらない製品がほとんどであるため、記載を省略しております。
(3)販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
 セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)セメント156,44096.8鉱産品17,367119.3建材23,591108.6光電子2,510122.9新材料15,67883.8その他3,876100.9合計219,46598.6
(注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10以上となる取引先が存在しないため、記載を省略しております。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)経営者の視点による当社グループ(当社及び連結子会社)の当連結会計年度における経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下の通りであります。
(1)経営成績の分析当連結会計年度の経営成績の概況については、「(経営成績等の概要)の(1)財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。
1 セメント需要、当社セメント販売数量の推移(最近5連結会計年度) 2021年3月(第158期)2022年3月(第159期)2023年3月(第160期)2024年3月(第161期)2025年3月(第162期)セメント需要  国内需要(千トン)38,67037,88237,28034,57732,656 輸出(千トン)11,11311,4848,1376,8558,207当社販売数量  国内(千トン)8,2868,3428,1457,7727,196 輸出(千トン)1,4241,5351,1509421,268 計(千トン)9,7109,8769,2958,7148,464 2 売上高、損益の推移(最近5連結会計年度) 2021年3月(第158期)2022年3月(第159期)2023年3月(第160期)2024年3月(第161期)2025年3月(第162期)売上高(百万円)239,274184,209204,705222,502219,465営業利益又は営業損失(△)(百万円)16,6316,878△8,5557,2519,351経常利益又は経常損失(△)(百万円)17,6419,834△7,8498,4769,367親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)(百万円)11,7199,674△5,71915,3399,008総資産額(百万円)329,650331,107356,558356,283353,029売上高経常利益率(%)7.45.3△3.83.84.3総資産経常利益率(%)5.43.0△2.32.42.6 (2)財政状態(流動性及び資本の源泉)の分析当連結会計年度末の総資産は353,029百万円となり、前連結会計年度末に比べて3,254百万円の減少となりました。
流動資産は104,143百万円となり、前連結会計年度末に比べて5,012百万円の減少となりました。
固定資産は248,886百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,758百万円の増加となりました。
流動資産減少の主な要因は、受取手形、売掛金及び契約資産の減少等によるものです。
固定資産増加の主な要因は、建設仮勘定等の有形固定資産の増加等によるものです。
当連結会計年度末の負債の合計は159,369百万円となり、前連結会計年度末に比べて139百万円の減少となりました。
流動負債は83,742百万円となり、前連結会計年度末に比べて5,599百万円の減少となりました。
固定負債は75,626百万円となり、前連結会計年度末に比べて5,460百万円の増加となりました。
流動負債減少の主な要因は、短期借入金の減少等によるものです。
固定負債増加の主な要因は、社債の増加等によるものです。
当連結会計年度末の純資産は193,660百万円となり、前連結会計年度末に比べて3,114百万円の減少となりました。
主な要因は、その他有価証券評価差額金の減少等によるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況は、「(経営成績等の概要)の(2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、当社グループの資金需要は、製品の製造販売に関わる原材料費・運搬費や営業費用などの運転資金、設備投資資金及び研究開発などであります。
資金調達は、主として内部資金により充当し、必要に応じ金融機関からの借入やコマーシャル・ペーパー、社債の発行などにより確保しております。
最近5連結会計年度においては、2022年度は営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなったことから、金融機関からの借入やコマーシャル・ペーパー、社債の発行などにより必要となる現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)を確保いたしましたが、その後は営業活動によるキャッシュ・フローはプラスに転じ、得られた資金は設備投資等に活用いたしました。
有利子負債は、2025年3月期には83,334百万円となりました。
今後、当社グループは、2035年のありたい姿である「SOC Vision2035」を目指す中で、収益の改善・拡大に努め、営業活動で獲得した資金は、維持更新に加えてカーボンニュートラルや成長戦略への投資、株主還元などに活用していく方針であります。
1 キャッシュ・フローの推移(最近5連結会計年度) 2021年3月(第158期)2022年3月(第159期)2023年3月(第160期)2024年3月(第161期)2025年3月(第162期)営業活動によるキャッシュ・フロー(百万円)32,79718,255△16,14643,73124,885投資活動によるキャッシュ・フロー(百万円)△18,884△16,062△19,818△15,350△21,816財務活動によるキャッシュ・フロー(百万円)△10,869△7,99537,292△24,395△5,341現金及び現金同等物の期末残高(百万円)18,60013,08514,50018,66216,511   2 有利子負債の推移(最近5連結会計年度) 2021年3月(第158期)2022年3月(第159期)2023年3月(第160期)2024年3月(第161期)2025年3月(第162期)有利子負債残高(百万円)51,40556,64199,71979,52983,334純資産額(百万円)205,827203,173184,591196,775193,660有利子負債/純資産(%)25.027.954.040.443.0
(注) 有利子負債残高は短期借入金、コマーシャル・ペーパー、社債及び長期借入金の合計額であります。
 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、固定資産の減損会計や繰延税金資産の回収可能性等については、過去の実績や他の合理的な方法により見積りを行っております。
当社グループは、これらの見積りの妥当性に対し継続して評価を行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。
研究開発活動 6【研究開発活動】
当社グループ(当社及び連結子会社)は、常に独創技術の開発を基本理念として、主力事業であるセメント・コンクリート、並びにその周辺分野である建設資材等に関する新技術・新製品の研究開発をはじめ、それらの基盤技術をベースとした光電子・新材料事業分野における研究開発に至るまで、幅広く積極的な研究開発活動を行っております。
当社グループの研究開発体制は、セメント・コンクリート研究所、新規技術研究所、建材事業部、光電子事業部、新材料事業部より構成されております。
なお、当連結会計年度における研究開発費は3,552百万円であり、各セグメントの研究の目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。
 1. セメント当社のセメント・コンクリート研究所が、セメント事業に係わるセメント、コンクリート及びその関連分野の研究、開発を行っております。
なお、当事業に係る研究開発費は723百万円であり、当連結会計年度の主な成果としては以下の通りであります。
①セメント・固化材の品質及び環境負荷低減に対応したセメント製造技術に関する研究②資源循環型社会に向けたリサイクル資源の原燃料化に関する研究③コンクリート産業のDX・AIの利用技術に関する技術開発④重金属汚染対策材の拡販に向けた技術開発⑤SOCN2050を目指した低炭素化関連技術開発 2. 建材当社のセメント・コンクリート研究所が、建材事業に係わるセメント関連製品の研究、開発を行い、建材事業部が、それをもとに商品化及び改良、用途開発を行い、新商品の初期事業化を行っております。
また、建材事業部独自にて、電気防食、海洋製品の開発を手掛けております。
なお、当事業に係る研究開発費は209百万円であり、当連結会計年度の主な成果としては以下の通りであります。
①コンクリート床版補修材料の開発、高性能化②断面修復材の高機能化③省力化工法の開発④環境配慮型材料の開発 3. 光電子当社の新規技術研究所が光電子分野の基礎研究及び商品開発を行い、それをもとに光電子事業部がその応用製品の商品化、並びに事業化の研究・開発を行っております。
なお、当事業に係る研究開発費は1,142百万円であり、当連結会計年度の主な成果としては以下の通りであります。
①800Gbps/1.2Tbps伝送方式に適応したコヒーレント対応LN変調器の商品化②1.6Tbps伝送方式に適応したコヒーレント対応LN変調器の要素技術開発③次世代小型光デバイスに対応した要素技術開発 4. 新材料当社の新規技術研究所が新材料分野の基礎研究及び商品開発を行い、それをもとに新材料事業部がその応用製品の商品化、並びに事業化の研究・開発を行っております。
なお、当事業に係る研究開発費は1,477百万円であり、当連結会計年度の主な成果としては以下の通りであります。
①次世代半導体装置向け静電チャックの商品化②次々期静電チャック高機能化及び低コスト化に対応した要素技術開発③化粧品材料の商品化、開発品の量産設計及びプロセス技術開発  
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
当社グループ(当社及び連結子会社)は、主力事業であるセメント事業においては、生産・物流の更なる合理化を通じ、その事業基盤の安定化を図っております。
また、セメント以外の事業分野においては、成長分野への重点的な経営資源の配分を行うことにより、収益の拡大を図るという中長期的な経営戦略に基づき、設備投資を実施しております。
当連結会計年度の設備投資額は、セメント事業21,209百万円、鉱産品事業5,124百万円、建材事業389百万円、光電子事業103百万円、新材料事業3,913百万円、その他事業85百万円、総額30,825百万円の設備投資を実施しました。
 
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
当社グループ(当社及び連結子会社)における主要な設備は、次の通りであります。
(1)提出会社2025年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)リース資産その他合計栃木工場(栃木県佐野市)セメント生産設備3,0386,0231,199(508)―010,26195岐阜工場(岐阜県本巣市)セメント生産設備1,9553,945595(548)―106,50689赤穂工場(兵庫県赤穂市)セメント生産設備8,73816,2003,217(797)―5128,208154高知工場(高知県須崎市)セメント生産設備8,06716,183955(619)3712125,599136セメント供給拠点(サービス・ステーション)(全国58箇所)セメント保管基地4,4441,8056,744(389)[47]1,175214,172―セメント・コンクリート研究所(千葉県船橋市他)セメント研究開発設備466130――3963663新規技術研究所新材料事業部光電子事業部(千葉県船橋市他)光電子及び新材料研究開発設備及び生産設備6,4841,572532(26)―2598,849280原料地(山口県美祢市他)セメント及び鉱産品原石用地――――15,87115,871―本社(東京都港区)全社その他の設備1,50803,669(924)―3405,518133  (2)国内子会社2025年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)リース資産その他合計八戸セメント㈱本社(青森県八戸市)セメント製造設備2,2722,704418(189)27415,46483エスオーシーマリン㈱本社(東京都千代田区)セメント船舶等514,78044(1)―24,878149大窯汽船㈱本社(大阪府大阪市)セメント船舶等―4,615― ――4,61575秋芳鉱業㈱本社(山口県美祢市)鉱産品石灰石採掘設備3,5882,36712(5)―356,004119
(注) 1. 帳簿価額のうち、「その他」は工具、器具及び備品及び原料地勘定の合計であり、建設仮勘定は含めておりません。
2. セメントサービスステーションには、一部賃借しているものがあり、賃借している土地の面積については〔 〕書きしております。
3. 原料地は、提出会社が全国各地に所有する採掘用地であり総面積は14,579千㎡であります。
4. 本社欄に記載している従業員数はセグメントにおいて「全社」に区分される従業員のことであり、本社ビルの在勤者数とは一致いたしません。
5. 本社欄に記載の土地及び建物及び構築物は各所に所在するものを含んでおります。
6. 現在休止中の主要な設備はございません。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
当社グループ(当社及び連結子会社)は、生産・物流の更なる合理化投資を通じ主力事業のセメント事業におけるコスト削減に努め、その事業基盤の安定化を図っております。
またセメント以外の事業分野については、成長分野への重点的な経営資源の配分を行うことにより、更なる業容の拡大を図るという中長期的な経営戦略に基づき投資計画を決定しております。
当連結会計年度末現在における重要な設備の新設、除却等の計画は次の通りであります。
(1)新設事業所名所在地セグメントの名称設備の内容投資予定額資金調達方法着手及び完了予定総額(百万円)既支払額(百万円)着工完了当社岐阜工場岐阜県本巣市セメント排ガス処理設備更新工事1,089658自己資金、社債発行資金及び借入金2023年6月2025年9月当社高知工場高知県須崎市セメント石炭屋外備蓄ヤード設置工事4,1753,298自己資金、社債発行資金及び借入金2022年7月2025年4月当社新材料事業部千葉県市川市新材料半導体製造装置向け電子材料生産能力増強(新製造棟建設他)工事13,2313,858自己資金、社債発行資金及び借入金2023年7月2026年3月秋芳鉱業㈱山口県美祢市鉱産品秋芳鉱山船積バース更新・延伸工事6,1892,902自己資金及び借入金2023年2月2026年8月 (2)除売却等重要な設備について、当連結会計年度末時点で判明している除売却計画はございません。
研究開発費、研究開発活動1,477,000,000
設備投資額、設備投資等の概要30,825,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況43
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況18
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況7,025,896
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、純投資目的株式には、専ら株式価値の変動又は配当金を目的として保有する株式を、純投資目的以外の株式には、それら目的に加え中長期的な企業価値の向上に資すると判断し保有する株式を区分しております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容・当社は、事業推進のうえで発生する協力関係の維持又は強化及び事業機会の創出のために必要と判断される企業の株式を保有しております。
当社が保有する株式(政策保有株式)に関しては、2025年4月28日の取締役会において、個別銘柄毎に、事業推進上の協力関係の維持・強化、事業機会の創出などを通して中長期的な企業価値の向上に資するものであるかといった観点から、保有目的が適切か、保有に伴う便益やリスクが資本コストに見合っているか等を具体的に精査し、保有の適否を検証しております。
・ただし今後の事業環境の変化等により、必ずしも保有する必要がないと判断された株式については市場影響等考慮すべき事情に配慮したうえで適宜縮減を図ります。
また当社は、当社株式を政策保有株式として保有している会社から当社株式の売却の申出があった場合、当該会社との取引を縮減することその他の取引に関する制限を示唆することなどにより売却を妨げる行為は行いません。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式391,872非上場株式以外の株式1730,875 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式―――非上場株式以外の株式――― (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式10非上場株式以外の株式85,849 c.政策保有株式の縮減状況 当社は2022年5月12日の2021年度決算説明において、資本を有効活用し資本効率を向上させることを目的として、2024年3月期における政策保有株式残高を純資産比率20%未満まで縮減、その後2027年3月期における政策保有株式残高を純資産比率10%未満まで縮減する計画を公表いたしました。
 上記計画に基づき、発行体との丁寧な対話を通じて縮減を実施した結果、当社の2025年3月期政策保有株式残高の純資産比率は16.9%となりました。
2022年3月期2024年3月期2025年3月期対2022年3月期政策保有株式残高(百万円)53,54038,61932,747△20,792純資産比率(%)26.419.616.9△9.4 (注)政策保有株式は当社の保有する特定投資株式と非上場株式の合計であります。
d.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報  当社は個別の保有株式について資本コストを踏まえ、配当・取引額等に加え、経営戦略上の重要性や事業上の関係等を総合的に判断し保有しております。
定量的な保有効果については取引先との営業秘密との判断により記載しておりませんが、上記方針に基づいて保有の適否を検証しております。
特定投資株式 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)三谷セキサン㈱999,553999,553セメントおよび建材製品販売において取引があり、また当社の関連会社である滋賀セキサン㈱の共同出資関係にあることから主要な取引先の一つであります。
取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するとの判断から、保有しております。
有6,4376,187㈱ヨータイ3,230,7093,589,709セメント製造設備の資材調達における主要取引先の一つであり、取引関係の維持・強化を通じて、当社セメント工場の中長期的な安定操業に資するとの判断から、保有しております。
有5,4885,276三谷商事㈱1,719,1001,719,100セメントおよび建材製品販売における主要取引先の一つであり、取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するとの判断から保有しております。
また、同社は当社の特約販売店であります。
有3,3933,240住友不動産㈱565,370565,370当社事業において不動産関連の取引があり、取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するとの判断から保有しております。
有3,1623,277住友林業㈱525,987525,987セメント販売およびセメント生産にかかる資材調達において取引があり、また発電事業における業務提携関係にあることから主要な取引先の一つであります。
取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するとの判断から、保有しております。
有2,3712,584 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)ショーボンドホールディングス㈱445,600445,600建材製品販売における主要取引先の一つであり、取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するとの判断から、保有しております。
有(ショーボンド建設㈱が保有)2,1262,862日鉄鉱業㈱258,360258,360セメント原材料調達における主要取引先の一つであり、取引関係の維持・強化を通じて当社セメントの中長期的な安定生産に資するとの判断から、保有しております。
有1,7001,277住友ベークライト㈱426,488426,488セメント事業において取引があり、取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するとの判断から、保有しております。
有1,4201,973㈱明電舎326,665435,665セメント製造設備の機材・工事発注において取引があり、取引関係の維持・強化を通じて、当社セメント工場の中長期的な安定操業に資するとの判断から、保有しております。
有1,4091,279住友重機械工業㈱370,198370,198セメント製造設備の機材・工事発注において取引があり、取引関係の維持・強化を通じて、当社セメント工場の中長期的な安定操業に資するとの判断から、保有しております。
無1,1291,747ニチハ㈱343,640343,640セメント販売における主要取引先の一つであり、取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するとの判断から、保有しております。
無1,0221,183㈱住友倉庫151,500151,500当社事業において不動産関連の取引があり、取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するとの判断から保有しております。
有418388住友電気工業㈱167,059334,059光電子事業において取引があり、取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するとの判断から、保有しております。
有411784ナラサキ産業㈱109,000109,000セメントおよび建材製品販売における主要取引先の一つであり、取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するとの判断から保有しております。
また、同社は当社の特約販売店であります。
有312327㈱ナカボーテック10,00010,000電気防食事業における主要取引先の一つであり、取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するとの判断から、保有しております。
有5050㈱テノックス12,32012,320固化材販売における主要取引先の一つであり、取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するとの判断から、保有しております。
無1314 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)アジアパイルホールディングス㈱7,6007,600セメントおよび建材製品販売における主要取引先の一つであり、取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するとの判断から、保有しております。
無66住友金属鉱山㈱―558,482当事業年度において、全株式を売却しております。
有―2,561㈱三井住友フィナンシャルグループ―101,495当事業年度において、全株式を売却しております。
無―904三井住友トラストグループ㈱―135,228当事業年度において、全株式を売却しております。
無―447㈱神戸製鋼所―100,000当事業年度において、全株式を売却しております。
無―205インフロニア・ホールディングス㈱―110,000当事業年度において、全株式を売却しております。
無―158 みなし保有株式 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)――――――― ③ 保有目的が純投資目的である投資株式 区分当事業年度前事業年度銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式――――非上場株式以外の株式―――― 区分当事業年度受取配当金の合計額(百万円)売却損益の合計額(百万円)評価損益の合計額(百万円)非上場株式―――非上場株式以外の株式――― ④ 当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの 銘柄株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)――― ⑤ 当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に 変更したもの 銘柄株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)―――
株式数が減少した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社8
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社39
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1,872,000,000
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社17
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社30,875,000,000
株式数の減少に係る売却価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社5,849,000,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社7,600
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社6,000,000
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社ナラサキ産業㈱