財務諸表

CoverPage

提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2025-06-24
英訳名、表紙Premium Group Co., Ltd.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長 グループCEO兼COO  柴田 洋一
本店の所在の場所、表紙東京都港区虎ノ門二丁目10番4号 オークラプレステージタワー
電話番号、本店の所在の場所、表紙03-5114-5701
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIIFRS
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
2015年5月資本金1百万円で株式会社AZS一号(現プレミアグループ株式会社)を設立2015年6月資本金を1,500百万円に増資 プレミアファイナンシャルサービス株式会社(現プレミア株式会社、現連結子会社、所在地:東京都港区、代表取締役社長:齊藤邦雄、以下「プレミア」という。
)の株式を取得2015年7月株式会社AZS一号からプレミアグループ株式会社に商号を変更2015年9月資本金を50百万円に減資2016年2月プレミアがEastern Commercial Leasing p.l.c.(現持分法適用関連会社、所在地:タイ王国バンコク都、CEO:Danucha Verapong、以下「EAST」という。
)の実施する第三者割当増資の引受及びオートファイナンス事業(注)等に関する業務提携契約をEASTと締結2016年3月2016年4月第1回新株予約権A及びBを発行プレミアがPFS (Thailand) Co., Ltd.(現連結子会社、現Premium Asset Management (Thailand) Co., Ltd.、所在地:タイ王国バンコク都、以下「PAMT」という。
)を設立2016年5月プレミアによるEASTの第三者割当増資が完了し、関連会社化2016年7月当社を持株会社としたホールディングス体制に移行2016年8月当社に本部機能及びグループ会社管理機能を設置株式の移転によりPAMTを子会社化PAS株式会社(現連結子会社、所在地:東京都港区、代表取締役社長:佐藤寛二)を資本金25百万円で設立2016年11月 EAST及び株式会社ライジングサン商会(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役社長:篠原邦夫)との合弁により、Eastern Premium Services Co., Ltd.(現Premium Service (Thailand) Co., Ltd.、現連結子会社、所在地:タイ王国バンコク都、以下「PST」という。
)を設立2017年4月2017年7月EASTが発行するワラント(新株予約権)を取得プレミアリース株式会社(現PLS株式会社、現連結子会社、所在地:東京都港区、代表取締役社長:高山匡行)を資本金40百万円で設立潮来自動車販売株式会社(所在地:茨城県潮来市、代表取締役:大崎達也)との合弁により、CIFUT株式会社(現持分法適用関連会社、所在地:茨城県潮来市、代表取締役:大崎達也)を設立2017年9月PSTの整備工場第1号店舗をタイ王国バンコク都に出店し、タイ王国における自動車整備事業を開始2017年11月PT Premium Garansi Indonesia(現持分法適用会社、所在地:インドネシア共和国ジャカルタ市、代表者:Heriyanto Lim)を設立2017年12月東京証券取引所市場第二部に株式を上場2018年4月一般社団法人 日本経済団体連合会に加入2018年6月株式会社ユーキャスサービス(所在地:北海道旭川市、代表取締役:鈴木光徳)との合弁により、プレミアシステムサービス株式会社(連結子会社、所在地:東京都港区、代表取締役社長:大貫徹、以下「PSS」という。
)を資本金20百万円で設立2018年10月株式会社ソフトプランナー(現プレミアソフトプランナー株式会社、現連結子会社、所在地:千葉県千葉市美浜区、代表取締役:大貫徹、以下「PSP」という。
)の株式を取得し子会社化2018年12月2019年4月東京証券取引所市場第一部に市場変更株式会社ロペライオソリューションズ(現プレミアワランティサービス株式会社、現連結子会社、所在地:東京都港区、代表取締役社長:太田航)の株式を取得し子会社化2019年8月株式の移転によりPSTを子会社化株式会社ロペライオソリューションズからEGS株式会社に商号を変更2020年1月株式会社VALUE(現連結子会社、所在地:埼玉県さいたま市中央区、代表取締役:田中真琴)を資本金5百万円で設立プレミアモビリティサービス株式会社(現連結子会社、所在地:東京都港区、代表取締役社長:高山匡行)を資本金20百万円で設立プレミアオートパーツ株式会社(現連結子会社、所在地:東京都港区、代表取締役社長:太田航)を資本金20百万円で設立2020年4月中央債権回収株式会社(現連結子会社、所在地:東京都中央区、代表取締役社長:金子知之)の株式を取得し子会社化本社を東京都港区内へ移転2020年10月EGS株式会社からプレミアワランティサービス株式会社に商号を変更し、本店を東京都港区に移転2021年2月Premium Warranty Services Philippines, Inc.(現持分法適用関連会社、所在地:フィリピン共和国マニラ、代表者:越原誠一郎)を設立2022年3月カープレミア株式会社(現連結子会社、所在地:東京都港区、代表取締役社長:柴田洋一)を資本金5百万円で設立2022年4月東京証券取引所プライム市場に移行2022年6月株式交換によりPSPを完全子会社化2024年4月プレミアがAND Financing Corporation(現Etomo Financing Corporation、現持分法適用関連会社、所在地:フィリピン共和国マニラ、最高経営責任者:眞殿克彦、以下「AFC」という。
)の株式を取得し関連会社化2025年2月プレミアがEASTの第三者割当増資の引受プレミアの関連会社であるAFCがEtomo Financing Corporation(以下「EFC」という。
)に商号を変更PSSを清算(注)タイ王国においてEASTが営む事業は、日本の割賦販売法に基づき当社グループが営む「ファイナンス事業」とは異なるため、「オートファイナンス事業」と記載しております。
また、2015年6月19日に当社の完全子会社となりましたプレミアファイナンシャルサービス株式会社(現プレミア株式会社)の沿革は、以下のとおりであります。
(プレミア株式会社) 2007年7月オートクレジットを中心としたファイナンス事業及び故障保証事業を中心としたファイナンスサービスの提供を目的として、東京都港区に株式会社ジー・ワンクレジットサービス(現プレミア株式会社)を資本金100百万円で設立2007年11月株式会社学研クレジット(現株式会社ジャックス)から事業の一部を譲り受け、東京都港区の東京本社と大阪府吹田市の大阪支店(現大阪本部)にて事業を開始2008年8月株式会社ジー・ワンクレジットサービスの資本金を490百万円に増資2008年11月東関東支店を千葉県松戸市に出店2008年12月神戸オフィスを兵庫県神戸市に出店2010年4月経済産業省関東経済産業局から、個別信用購入あっせんを営むための「個別信用購入あっせん業者(登録)」(登録番号:関東(個)第11号)を受ける(注1)さいたま支店(現関東中央支店)を埼玉県川口市、西関東支店を東京都町田市に出店名古屋オフィスを愛知県名古屋市に出店2010年7月株式会社ジー・ワンファイナンシャルサービスからSBIホールディングス株式会社に株主異動2010年8月株式会社ジー・ワンクレジットサービスの資本金を1,250百万円に増資神戸オフィスを兵庫県明石市に移転2010年10月株式会社ジー・ワンクレジットサービスからSBIクレジット株式会社に商号を変更北関東オフィス(現北関東支店)を群馬県太田市に出店2011年3月SBIクレジット株式会社の資本金を1,500百万円に増資福岡オフィスを福岡県福岡市に出店2011年7月岡山オフィス(現中国支店)を岡山県岡山市、京滋オフィス(現関西中央支店)を京都府京都市に出店2011年8月札幌オフィスを北海道札幌市に出店2012年3月SBIクレジット株式会社の資本金を1,515百万円に増資北関東オフィスを群馬県太田市内へ拡張移転2012年7月西東京オフィスを東京都国分寺市に出店2012年8月西関東支店(現西関東オフィス)を神奈川県横浜市に移転2013年3月SBIホールディングス株式会社から、丸紅株式会社の子会社であるアイ・シグマ・キャピタル株式会社が管理・運営するファンドに株主異動2013年5月仙台オフィス(現仙台支店)を宮城県仙台市に出店2013年7月SBIクレジット株式会社からプレミアファイナンシャルサービス株式会社に商号を変更2013年8月名古屋支店(現名古屋オフィス)を愛知県名古屋市内に拡張移転神戸オフィスを大阪支店に統合東関東支店を分店し、東東京オフィス(現東東京支店)、東関東オフィス(現北関東支店)を設置東東京オフィスを千葉県千葉市に移転2013年9月一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)から、「プライバシーマーク」認定を取得(登録番号:10670054)2013年10月東関東オフィス(現北関東支店)を千葉県柏市に移転2014年7月大阪支店を大阪府吹田市内に拡張移転し、名称を大阪本部に変更関東中央支店を埼玉県さいたま市に拡張移転2014年10月東関東オフィス(現北関東支店)を茨城県つくば市へ移転西東京オフィスを分割し、関東中央支店と西関東支店(現西関東オフィス)に統合2015年4月西関東支店(現西関東オフィス)を神奈川県横浜市に拡張移転し本部機能を設置2015年5月株式会社あおぞら銀行、兼松株式会社、株式会社エスネットワークス、及び株式会社東京スター銀行(注2)の出資により設立されたAZ-Star株式会社が、出資受入れのための受け皿会社として東京都千代田区に株式会社AZS一号(現プレミアグループ株式会社)を資本金500千円で設立AZ-Star株式会社が管理・運営するファンドへ株主異動2015年6月アイ・シグマ・キャピタル株式会社が管理・運営するファンドからAZ-Star株式会社が管理・運営するファンドへの株主異動に伴い、株式会社AZS一号がプレミアの親会社となる2016年2月EASTが実施する第三者割当増資の引受及びオートファイナンス事業等に関する業務提携をEASTと締結2016年4月PAMTをタイ王国バンコク都に資本金200万バーツで設立2016年5月EASTの第三者割当増資が完了し、関連会社化2016年7月当社を持株会社としたホールディングス体制に移行2016年10月宇都宮支店(現北関東支店)を北関東支店と併設し、群馬県太田市に出店2016年11月関東中央支店(現関東中央本部)を埼玉県さいたま市に拡張移転し本部機能を設置2016年12月北関東支店を群馬県前橋市に移転 宇都宮支店(現北関東支店)を栃木県宇都宮市に移転2017年5月日本ワランティ協会に加入2017年8月札幌支店(現札幌オフィス)を北海道札幌市に拡張移転2018年9月福岡支店(現福岡オフィス)を福岡県福岡市に拡張移転2019年2月広島ビジネスサイト(現中国支店)を広島県広島市に開設2019年4月東東京支店を千葉県千葉市に拡張移転2019年10月三河支店と統合し静岡支店(現西関東支店)を静岡県静岡市に出店2020年2月名古屋オフィスを愛知県名古屋市に拡張移転プレミアファイナンシャルサービス株式会社からプレミア株式会社に商号を変更本社を東京都港区に移転2020年3月渋谷オフィスを東京都渋谷区に開設2020年4月晴海オフィスを東京都中央区に開設2020年6月北陸支店を石川県金沢市に出店2020年10月大阪支店(現大阪本部)を大阪第一支店、大阪第二支店に分割2021年1月故障保証事業を吸収分割により連結子会社のプレミアワランティサービス株式会社に継承2021年4月千里中央オフィスを大阪府豊中市に開設大阪第一支店、大阪第二支店を大阪支店(現大阪本部)に統合関東中央支店を関東第一支店、関東第二支店に分割2022年4月関東第一支店、関東第二支店を統合し、関東中央本部を埼玉県さいたま市に拡張移転2022年11月西関東オフィスを神奈川県横浜市に拡張移転2024年4月AFC(現EFC)の株式を取得し関連会社化2024年6月大阪本部を大阪府大阪市に拡張移転2024年12月中国支店を岡山県岡山市に拡張移転2025年2月EASTの第三者割当増資の引受 (注)1.2009年12月1日の改正割賦販売法施行に伴い、個別信用購入あっせん業者についても経済産業省への登録が必要となったため、登録を行ったものであります。
2.株式会社東京スター銀行の出資は2015年10月であります。
事業の内容 3【事業の内容】
当社グループは、「世界中の人々に最高のファイナンスとサービスを提供し、豊かな社会を築き上げることに貢献します」「常に前向きに、一生懸命プロセスを積み上げることのできる、心豊かな人財を育成します」というミッションを掲げており、当社は、持株会社として当社グループの経営管理及びそれに付帯又は関連する業務等を行っております。
当社グループは、当社、連結子会社18社(この他、債権流動化を目的とした信託3件)、並びに持分法適用関連会社等5社で構成されており、ファイナンス事業、故障保証事業、及びオートモビリティサービス事業を中心に、複数のサービスを提供しております。
なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。
(1) ファイナンス事業お客様が当社グループの加盟店を通じて商品やサービスを購入する際に、分割払いができるクレジットを提供しております。
主な商品といたしましては、新車又は中古車を対象とするオートクレジットのほか、太陽光発電システムやオール電化商品を対象とするエコロジークレジットがあります。
その他、当社グループが国内で培った自動車販売に関連するファイナンスの知見やノウハウを活かして、タイ王国においてオートファイナンスを展開する持分法適用関連会社Eastern Commercial Leasing p.l.c.への経営・事業ノウハウ提供により同社の企業価値向上を図っております。
当社グループが提供するクレジットは、お客様が商品やサービスを購入しようとするごとに、クレジット会社へ申込みを行い、審査を受けるクレジットであり、割賦販売法第二条第4項に定められる「個別信用購入あっせん」のクレジットに分類され、クレジットカード(割賦販売法第二条第3項第1号に定められる「包括信用購入あっせん」)のように、発行にあたりお客様がクレジット会社へ申込みを行い、審査を受け、発行された後は設定された限度額や有効期限内であれば改めて審査を受けることなく商品やサービスを購入できるクレジットとは異なります。
(ファイナンス事業における取引の流れ)サービスの提供方式は、当社グループが審査を行い承認したお客様に対し、加盟店へ利用代金等を立替払いし、お客様から約定の分割回数に応じ立替金の回収を行う「立替払方式」と、提携金融機関がお客様に対する資金融資を行う一方で、お客様の審査や加盟店に対する立替金の精算、お客様からの分割返済に係る事務全般及びお客様の連帯保証を当社グループが行う「提携ローン方式」があります。
当社グループでは、当連結会計年度末におけるクレジット債権残高(注)全体に対し「提携ローン方式」の取扱いが中心となっておりますが、ここでは「立替払方式」、「提携ローン方式」の順で記載させていただきます。
(注)クレジット債権残高とは、開業から各連結会計年度末等のある時点までの累計取扱高(クレジット元本及び分割払手数料の合計)のうち、当該時点において、お客様から返済されていない又は保証期間が経過していないクレジット契約金額及びリース保証契約金額の総額をいいます。
ⅰ)立替払方式立替払方式とは、加盟店が行うお客様への商品販売等を条件として、当社グループがその代金の全部又は一部に相当する金額を加盟店へ立替払いし、お客様から分割返済を受ける方式をいいます。
なお、立替払方式においては、お客様が支払う分割払手数料の全額から、加盟店に対する販売促進費を控除した金額が営業収益に計上されております。
一方、金融機関に支払う調達コストは、通常の運転資金の調達コストと同様に、営業費用に計上されております。
つまり、金融機関に支払う調達コストは、営業費用として営業収益から控除され税引前利益が算出されます。
従って、営業収益から営業費用を控除した金額で、提携ローン方式と立替払方式との間に差異はありません。
また、保険会社へ支払う保険料(注)は、営業費用に計上されております。
(手数料の内訳) (立替払方式の取引の流れ) 取引の流れは以下のとおりです。
① お客様が加盟店に対して商品購入等を目的としたクレジットを申込み(その後、加盟店からプレミア㈱にWeb又はFaxで情報連携)② プレミア㈱がお客様の信用情報等を審査、承認③ プレミア㈱が加盟店にクレジット代金及び販売促進費を送金④ 加盟店がお客様へ車両等、購入商品を引渡し⑤ お客様がプレミア㈱へクレジット代金を返済(月次返済) ⅱ)提携ローン方式提携ローン方式とは、金融機関がお客様に対する資金融資を行う一方で、お客様の審査や加盟店に対する立替金の精算、お客様からの分割返済に係る事務全般を当社グループに委託する方式をいいます。
なお、お客様の債務は当社グループが金融機関に対して連帯保証いたします。
具体的には、加盟店が行うお客様への商品販売等を条件として、その代金の全部又は一部に相当する金額を、提携金融機関が当社グループを通じて加盟店へ支払います。
資金の融資にあたり、当社グループ所定の審査を実施いたしますが、当該審査につきましては、立替払方式と同等の基準で行っております。
また、お客様からの月々の分割返済金も当社グループを通じて提携金融機関へ返済いたします。
なお、提携ローン方式においては、お客様が支払う分割払手数料のうち、最終的に当社の収益(税引前利益)となる信用保証料相当部分のみ営業収益に計上されております。
つまり、お客様が支払う分割払手数料のうち、提携金融機関に支払う調達コストや加盟店に対する販売促進費は営業収益には含まれません。
また、立替払方式と同様、保険会社へ支払う保険料(注)は営業費用に計上されております。
(手数料の内訳) (提携ローン方式の取引の流れ) 取引の流れは以下のとおりです。
① お客様が加盟店に対して商品購入等を目的としたクレジットを申込み(その後、加盟店からプレミア㈱にWeb又はFaxで情報連携)② 提携金融機関がお客様の審査を実施、プレミア㈱がお客様の信用情報等の保証審査を実施、承認③ プレミア㈱が加盟店にクレジット代金及び販売促進費を送金④ 提携金融機関がプレミア㈱にクレジット代金を送金⑤ 加盟店がお客様へ車両等、購入商品を引渡し⑥ お客様がプレミア㈱へクレジット代金を返済(月次返済)⑦ プレミア㈱が提携金融機関にクレジット代金を返済(月次返済) (注)クレジット債権の未回収リスクを低減させるため、当社グループは、複数の損害保険会社と取引信用保険包括契約(立替払方式のクレジット債権を対象とするもの)並びに保証機関型信用保険包括契約(提携ローン方式のクレジット債権を対象とするもの)を締結しております。
当該保険契約は、お客様の債務不履行により当社グループが被る損害を回避することを目的とし、お客様が加盟店との間でオートクレジット商品(四輪車、二輪車、パーツ及び整備代金等オート関連商品を含む。
)を売買するにあたり、当社グループとお客様との間で締結したクレジット契約に基づき発生したクレジット代金をその対象としております。
当該保険契約は、毎月月末の保険対象債権の残高に対し保険料率を乗じ、翌月に保険料を支払うサイクルとなっており、また半期に1回、保険金請求手続のうえ、保険金支払いを受けております。
なお、保険金請求の対象債権につきましては所定の要件を設けております。
(2) 故障保証事業お客様が当社グループの提携先を通じて自動車を購入し、保証サービスの提供を希望される場合、一定の保証料をお支払いただくことで、購入された自動車に故障が発生した際、あらかじめ定めた保証の提供範囲内において、無償で修理が受けられる「故障保証」サービスを提供しております。
故障保証事業につきましても、ファイナンス事業と同様に当社グループが国内で培った故障保証、整備・鈑金といった知見やノウハウを、東南アジアを中心とした諸国へ展開しております。
タイ王国におきましては、持分法適用関連会社Eastern Commercial Leasing p.l.c.との合弁会社Premium Service (Thailand) Co., Ltd.において、故障保証事業及び整備事業を展開しております。
また、インドネシア共和国におきましては、住友商事株式会社(注)及び現地財閥のシナルマスグループとの合弁会社PT Premium Garansi Indonesiaにおいて、故障保証商品の開発、設計に係るコンサルティング事業を展開しており、フィリピン共和国において、三井物産株式会社及び現地財閥GTキャピタル・ホールディングスのグループ会社との合弁会社Premium Warranty Services Philippines, Inc.において、故障保証事業を展開しております。
(注)現地において事業を展開するのは、住友商事株式会社の子会社である「PT Summit Auto Group」であります。
当社グループは、提携先の営業戦略や取扱車種、お客様の利便性等を考慮し、提携先のニーズに応じた異なる商品を提供しております。
以下に、当社グループが提供する代表的な故障保証商品を記載いたします。
ア.プレミアの故障保証当社グループにおいて開発した自社ブランドの故障保証商品であり、以下に記載する「カーセンサーアフター保証」や「その他OEM」の開発の基本形となる商品であります。
なお、2019年10月に商品改定を行い、「プレミアの故障保証」へ名称変更しております(旧商品名「プライムワランティ」)。
イ.カープレミア故障保証当社グループにおいて、有料会員組織「カープレミアクラブ」向けに、新たに開発した故障保証商品であり、上記「プレミアの故障保証」と比較して、保証加入範囲の大幅拡大や保証範囲の拡大、廉価な価格設定で商品を提供しております。
カープレミア保証は最大437項目の部位を保証しており、その代表的な機構として、エンジン機構、ブレーキ機構、エアコン機構、電装装備品があります。
また、自動ブレーキシステム等の先進機構も保証対象として含まれており、EV車両の加入も可能です。
お客様の車両についてのお困りごとを気軽にご相談いただける「コンシェルジュサービス」も付帯しております。
ウ.カーセンサーアフター保証当社グループにおいて開発した故障保証商品を、株式会社リクルートとの提携先に応じて一部カスタマイズしたOEM商品であります。
カーセンサーアフター保証は、株式会社リクルートが展開する中古車情報媒体「カーセンサー」を利用する提携先に対し提供され、カーセンサーに掲載される車両に付保されるものであります。
エ.その他OEM当社グループにおいて開発した故障保証商品を、月間30台程度の販売実績がある提携先のために一部カスタマイズしたOEM商品であります。
提携先の販売する車種構成等に応じ、対応車種や対応保証範囲をカスタマイズすることで、当連結会計年度末においては、基本プラン3類型、約150種類のOEM商品を提供しております。
(故障保証事業における取引の流れ)故障保証事業においては、当社グループが提携先から受領した故障保証代金は、まず「故障保証前受収益」として計上し、保証期間の経過に伴い収益に計上しております。
また、当社グループが自動車整備工場等に支払う修理代金が営業費用に計上されております。
取引の流れは以下のとおりです。
① 提携先がお客様へ故障保証を販売② お客様が提携先へ故障保証代金を支払い③ 提携先がプレミアワランティサービス㈱に故障保証代金を支払い④ プレミアワランティサービス㈱からお客様へ保証書を発行⑤ 故障発生時、お客様からプレミアワランティサービス㈱へ入電⑥ プレミアワランティサービス㈱から自動車整備工場等への車両入庫を誘導⑦ お客様から自動車整備工場等へ車両を入庫⑧ プレミアワランティサービス㈱が自動車整備工場等から修理見積りを取得⑨ プレミアワランティサービス㈱と自動車整備工場等が修理見積り内容への審査及び交渉⑩ 修理後、自動車整備工場等からお客様へ車両を納品⑪ 自動車整備工場等からの請求に基づき、プレミアワランティサービス㈱から修理代金を支払 (3) オートモビリティサービス事業自動車流通事業を運営するうえで必要となる複数のサービスを提供しております。
ファイナンス事業における引揚車両を当社グループ内で再活用する車両卸販売「リユース(Reuse)ビジネス」、お客様情報及びパーツ在庫の管理、整備工程の管理や見積り・請求書等の作成が可能な業務効率化が図れる業務用ソフトウェア「GATCH」の販売、当社グループの加盟店を通じたサブスク(オートリース)商品の提供、並びに、自動車の中古部品等の流通を行う(リサイクル(Recycle)パーツビジネス)も行っております。
さらに、今後の自動車マーケットの更なる発展に向け、ファイナンス事業・故障保証事業を通じて構築した自動車販売店及び自動車整備工場のネットワークを基に会員組織「カープレミアクラブ」を組成し、会員に対しては、自動車の仕入れ支援や経営サポートサービス等、当社グループが展開する各種サービスを会員限定で提供しております。
その他、当社グループで自動車整備工場を運営し、モビリティ事業者が抱える課題の抽出及び提供サービスのテスト実施を行い、モビリティ事業者の必要な商品企画を行っております。
[事業系統図] (注)1.プレミア株式会社とEastern Commercial Leasing p.l.c.との間で業務提携契約を結び、プレミア株式会社は当該契約に基づく業務支援をPremium Asset Management (Thailand) Co., Ltd.へ委託しております。
2.プレミアシステムサービス株式会社は、2025年2月28日付で清算結了しております。
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合又は被所有割合(%)関係内容(連結子会社) プレミア株式会社(注3、6)東京都港区1,515ファイナンス事業100.0当社からの経営指導出向役員の兼任ありプレミアワランティサービス株式会社(注6)東京都港区100故障保証事業100.0当社からの経営指導出向役員の兼任ありプレミアモビリティサービス株式会社東京都港区20オートモビリティサービス事業100.0当社からの経営指導出向役員の兼任ありカープレミア株式会社東京都港区5オートモビリティサービス事業100.0当社からの経営指導役員の兼任ありPLS株式会社東京都港区225オートモビリティサービス事業100.0(100.0) 当社からの経営指導中央債権回収株式会社(注3)東京都中央区1,000ファイナンス事業100.0(100.0)当社からの経営指導出向役員の兼任ありPremium Service(Thailand)Co., Ltd.Bangkok,Thailand33百万バーツ故障保証事業(海外)88.8(48.5) PAS株式会社東京都港区60オートモビリティサービス事業100.0(100.0)当社からの経営指導プレミアソフトプランナー株式会社千葉県千葉市美浜区20オートモビリティサービス事業100.0(100.0)当社からの経営指導出向プレミアオートパーツ株式会社東京都港区20オートモビリティサービス事業100.0(100.0) 株式会社VALUE埼玉県さいたま市中央区5その他事業100.0 Premium Asset Management(Thailand)Co., Ltd.(注4)Bangkok,Thailand2百万バーツその他事業(海外)49.0(1.0) その他6社及び信託3件 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合又は被所有割合(%)関係内容(持分法適用関連会社等) CIFUT株式会社茨城県潮来市30ファイナンス事業49.0 PT Premium Garansi IndonesiaJakarta,Indonesia10,000百万インドネシアルピア故障保証事業(海外)33.0 Premium Warranty Services Philippines, Inc.Manila,Philippines70百万ペソ故障保証事業(海外)30.0 Eastern Commercial Leasing p.l.c.Bangkok,Thailand1,664百万バーツその他事業(海外)25.2(25.2) Etomo Financing CorporationManila,Philippines703百万ペソその他事業(海外)43.4(43.4) (注)1.「主要な事業の内容」欄には、事業サービスの名称を記載しております。
2.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数となっております。
3.特定子会社であります。
4.持分は100分の50以下でありますが、実質的に支配しているため子会社としたものであります。
5.持分法適用関連会社には共同支配企業を含んでおります。
6.プレミア株式会社及びプレミアワランティサービス株式会社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。
)の連結売上高に占める割合が10%を超えておりますが、当社グループのファイナンス事業、故障保証事業、オートモビリティサービス事業の売上高に占める割合が90%を超えているため、主要な損益情報等の記載を省略しております。
7.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
8.プレミアシステムサービス株式会社は2024年9月30日付で解散し、2025年2月28日付で清算結了しております。
従業員の状況 5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況 2025年3月31日現在事業の名称従業員数(人)ファイナンス事業378(59)故障保証事業119(10)オートモビリティサービス事業187(17)その他事業9(0)その他管理部門121(12)合計814(98)(注)従業員数は就業人員(当社グループからグループ外会社への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。
)であり、臨時雇用者数(アルバイト、パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。
)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。
(2)提出会社の状況 2025年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)121(12)37.26.87,571,392 事業の名称従業員数(人)その他管理部門121(12)合計121(12)(注)1.従業員数は就業人員(当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む。
)であり、臨時雇用者数(アルバイト、パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。
)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。
2.平均勤続年数は当社グループでの勤続年数を引き継いで算出しております。
3.平均年間給与は賞与及び基準外賃金を含んでおります。
支給対象期間1年未満の者については、在籍期間の給与を基に見込みで算出しております。
また、出向者の出向料は含めておりません。
(3)労働組合の状況当社グループの労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異①提出会社当事業年度補足説明管理職に占める女性労働者の割合(%) (注1)男性労働者の育児休業取得率(%) (注2)労働者の男女の賃金の差異(%)(注1)全労働者うち正規雇用労働者うち臨時雇用者33.3100.079.588.458.9-(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
②連結子会社当事業年度補足説明名称管理職に占める女性労働者の割合 (%)(注1)男性労働者の育児休業取得率 (%)(注2)労働者の男女の賃金の差異(%)(注1)全労働者うち正規雇用労働者うち臨時雇用者プレミア㈱12.571.469.883.051.8-(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3.連結子会社のうち、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではない会社については記載を省略しております。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針当社グループは、法改正を含む外部経営環境の変化に応じたコンプライアンスの徹底を前提として、「世界中の人々に最高のファイナンスとサービスを提供し、豊かな社会を築き上げることに貢献します」「常に前向きに、一生懸命プロセスを積み上げることのできる、心豊かな人財を育成します」というミッションの具現化と、将来にわたりこれらを継承する人財育成の両立により、2030年までに長期ビジョン「ONE&ONLYのオートモビリティ企業」の達成を目指し、企業価値の中長期的な向上を図ってまいります。
(2) 経営環境① 事業を行う市場の状況当社グループの主力事業であるファイナンス事業及び故障保証事業の対象市場である国内中古車マーケットにおいて、中古車の自家用登録台数は横ばい傾向にあります。
生活必需品としての色彩が強い自動車は、成熟市場でありながらも、今後もその需要は底堅く安定的に推移するものと考えております。
特にファイナンス事業は、競争環境の面において、新たに事業を開始するためには多額の資金及びシステム投資が必要であるため、新興企業が容易に参入できる事業ではないものと捉えております。
一方、オートクレジット市場における当社グループのシェアはまだ低い水準にあり、将来におけるファイナンス事業の成長余地を示すものと考えております。
② 当社グループの強みについてa.独立系であることについて当社グループは、独立系(注)であることから、オートクレジットの主な取引先である自動車販売店(以下「オート取引先」という。
)に対し、法規制を受けることなくオートクレジット以外の複数のサービスを提供することが可能です。
こうした複数のサービスの提供によって、オート取引先ごとのニーズに応えうる「機会」=「取引の接点」を増やすこと、またサービス間の併用割引による「取引回数や利用頻度の向上」=「取引の深化」を進めることが、オート取引先との関係性をより強く・深く・長く・継続しやすくする重要なポイントであると考えております。
(注)当社グループでは、銀行の子会社や関連会社ではないことを「独立系」と表現しております。
b.営業活動における強みについて当社グループは、複数のサービスを提供しておりますが、主要商品である「オートクレジット」や「故障保証」につきましては、同一の営業担当者が営業活動を行っております。
一方、競合他社によっては、各サービス専属の営業担当者を配置し、自動車販売店に対して営業活動を行っております。
当社グループは、「オートクレジット」や「故障保証」を並行的に販売することによって、競合他社と比較して営業コストを抑えられることとなり、結果として収益性を高めることが可能であると考えております。
c.ファイナンス事業における強みについて当社グループにおきまして、オートクレジットの営業担当者は、オート取引先に特化した営業活動を行っており、これを「オート専業」と表現しております。
なお、当社グループはオートクレジット以外のクレジットも取り扱っておりますが、オートクレジット以外の営業担当者が営業活動を行っております。
競合他社によっては、営業担当者はオートクレジット加盟店以外の加盟店(例えば呉服や宝飾品類を取り扱う小売店等)も担当しており、並行的に営業活動を行っております。
一方、当社グループは、オート取引先に対してはオート専業の営業担当者が営業活動を行っております。
従って、営業担当者は、オートクレジットやオート取引先の特性のみならず、自動車販売業界及び自動車そのものに対する知識・理解を得やすい環境で日々の営業活動を行うこととなり、そうした環境により培われた自動車販売業界全般への見識のもと、オート取引先のオーナーや従業員と円滑にコミュニケーションを行えるようになります。
また、オート取引先の資金繰り状況についても同様に理解・把握することで、立替金の振込だけでなく、中古車のオークション開催日を考慮した訪問スケジュールの組立てなど、オート取引先の立場や状況を踏まえた営業活動が可能となると考えております。
また、クレジット契約書や車検証の写し等の各種書類の回収等業務の大部分をオンラインに移行し、効率化を図る一方で、オート取引先とのコミュニケーションの質や頻度に留意し、電話やSNSを通じたフォローを行う等、きめ細やかな対応を継続しております。
このように、自動車販売業界全般への理解と、オート取引先の立場・状況を踏まえた営業活動を通じて、オート取引先との信頼を構築することが、当社グループの強みであると考えております。
d.故障保証事業における強みについてア.リクルートとの提携当社グループは、株式会社リクルートホールディングスの100%子会社であり紙媒体及びWeb媒体において自動車情報を掲載するサービス「カーセンサー」を運営する株式会社リクルートと、中古車修理保証制度「カーセンサーアフター保証」の販売促進を図る目的で業務提携しております。
カーセンサーアフター保証は、当社グループにおいて開発した故障保証商品を一部カスタマイズしたOEM商品であり、株式会社リクルートが展開する中古車情報媒体「カーセンサー」に掲載している車両に付保されております。
株式会社リクルートが当社グループの提携先に対し販売促進の営業活動を行う一方で、当社グループは故障保証業務(オート取引先とのカーセンサーアフター保証に係る業務提携契約の締結、お客様との保証契約の締結、保証の履行等)を受託しており、当社グループの故障保証取扱件数の増加に寄与しております。
イ.故障車両に係るデータ保有故障保証は、お客様から代金を頂戴し、故障が発生したお客様に修理を行うスキームであるため、故障車両の走行距離、経過年数及び修理内容といった実績を蓄積し分析することで、より適切な故障保証商品の設計やプライシングが可能となります。
その点、当社グループの累計故障保証契約台数は190万台(2010年4月~2025年3月の累計)を超過し、この契約台数を背景とした故障車両に係るデータを有しております。
ウ.修理対応力当社グループは、お客様に安心してご利用いただけるよう、整備士資格を保有する従業員を故障保証の受付・審査を行うコールセンターへ配置し、故障内容や修理範囲の直接確認、整備マニュアルの閲覧等を通じて、不必要な修理を未然に防止し、正確かつ迅速な車両修理対応を行っております。
また、リサイクル部品及びリビルド部品の活用、当社グループで構築した整備工場ネットワークへの優先入庫の促進及び直営の自動車整備工場の保有などにより、修理コストの削減を徹底しております。
e.オートモビリティサービス事業における強みについてア.整備工場ネットワーク及び有料会員組織を構築当社グループは、整備工場ネットワーク及び有料会員組織を構築しております。
故障保証事業で発生した修理車両を、整備工場ネットワーク及び有料会員組織へ優先入庫することで、修理の発注を集約し、修理コストを削減しております。
また、自動車整備工場は当社グループの整備工場ネットワーク及び有料会員組織に加入することで当社グループからお客様を獲得することができるため、双方にメリットのある関係性を構築しております。
整備工場ネットワーク及び有料会員組織が拡大してくると、当社グループの自動車部品、車両卸、ソフトウェア、サブスク(リース)の販売先が増えることにもつながり、オートモビリティサービス事業の更なる業容拡大が可能となります。
イ.グループ間での車両の有効活用当社グループは、ファイナンス事業にて一定期間延滞となったお客様の車を引き揚げて、売却することでお客様の債権残高に充当しております。
オートモビリティサービス事業では、相見積りを経て引き揚げた車両を購入し、当社グループの有料会員に通常の仕入れよりも安い価格で販売することで、当社グループは利益を獲得しながら、有料会員にもメリットのある関係性を構築しております。
ウ.幅広い商品・サービスの提供当社グループは、自動車整備工場向けの業務ソフトウェアの販売、サブスク(リース)の提供、及び部品販売など、幅広いサービスを提供しており、モビリティ事業者のニーズに応じた商品・サービスの提案が可能です。
モビリティ事業者は当社グループから多様なサービスを受けることができるため、複数の企業と契約する負担を軽減することができます。
f.カープレミア事業モデルにおける強みについて当社グループは、ファイナンス事業・故障保証事業を通じて構築した自動車販売店及び自動車整備工場のネットワークを基に、会員組織「カープレミアクラブ」を組成し、会員に対しては、自動車の仕入れ支援や経営のサポート等、当社グループが展開する各種サービスを会員限定で提供しております。
当社グループは、会員のニーズに沿ったサービスの提供や会員向けに特化した営業組織や企画運営を行う体制を築き、会員個々の満足度向上を図っております。
会員とより強固な信頼関係を構築し、当社グループが展開するサービスの稼働率の向上や各事業とのシナジーの創造に繋げております。
(3) 中長期的な会社の経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営環境」に記載の経営環境に加え、自動車業界はCASEやMaaSに代表されるような100年に一度の大変革期を迎えており、この新しい時代に対応するべく、将来、カーシェアやメンテナンスの拠点となり得る自動車販売店や自動車整備工場とのネットワークづくりを進めていくことが、中長期的に重要になると考えております。
そのため、2023年5月2日に発表した2026年3月期までの3ヵ年の中期経営計画では、当社グループは「ONE&ONLYのオートモビリティ企業」へと変化していくことを基本方針に掲げ、主力事業であるファイナンス分野、故障保証分野、オートモビリティサービス分野を引き続き拡充していくことに加え、カープレミア事業モデルを確立し、複合的に加盟店や個人の皆様と接点を持ち、日本で唯一のファイナンス事業を含んだ中古車領域経済圏の構築を目指しております。
なお、中期経営計画「ONE&ONLY 2026」の重視する財務指標は下表のとおりです。
重視する財務指標2025年3月期(計画値)2025年3月期(実績)2026年3月期(最終年度計画値)営業収益360億円364億円440億円税引前利益78億円69億円102億円親会社の所有者に帰属する当期利益54億円47億円70億円(注)2025年5月15日開示の「2025年3月期 決算説明資料」に記載の2026年3月期 業績予想において、営業利益420億円、税引前利益90億円、親会社の所有者に帰属する当期利益61億円に修正しております。
上記の方向性のもと、当社グループにおいて優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりです。
① システム障害からの復旧及び再発防止への取り組み2024年11月以降から当社連結子会社であるプレミア株式会社にて生じたシステム障害につきましては、当社代表取締役社長を中心とする対策本部を設置することで情報の集約及び指示系統の一本化を行い、状況の把握と事態の収束に向けた迅速な対応が可能な体制を構築しております。
現在は主原因の特定が完了し該当プログラムの修正を進めております。
今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止に向けた対策を講じるとともに、新たな管理体制のもとで対応を進めております。
また、当社グループ内の意見のみではなく、ITアドバイザリー会社と業務提携契約を結び、第三者の専門意見を参考に、必要に応じてシステム投資を行っております。
今後も成長戦略を支えるシステム基盤の強化に投資を行い、当社グループの目指すべき姿である「ONE&ONLYのオートモビリティ企業」に向かって邁進いたします。
② カープレミア事業モデルの確立「ONE&ONLYのオートモビリティ企業」を目指し、ファイナンス事業、故障保証事業、オートモビリティサービス事業の3つの領域でのNo.1を達成するために、カープレミアクラブ(モビリティ事業者向け会員組織)を中心とした中古車領域経済圏の構築が重要であると考えております。
引き続き、カープレミアクラブの拡大、カープレミアブランドの認知拡大による集客力の強化、サービスのオンライン化の推進等により、会員に特化した営業組織や企画運営を行う体制を築き、会員個々の満足度向上を図ることで、より強固な信頼関係を構築し、当社グループが展開するサービスの稼働率の向上や各事業とのシナジーの創造に繋げてまいります。
③ ファイナンス事業の深化ファイナンス事業の主要サービスであるオートクレジットにおきましては、取扱高を伸長し、業界内におけるシェア向上を図ることで、更に基盤を強固にしてまいります。
そのためには、カープレミアクラブの拡大による営業施策の仕組化や営業エリアの更なる開拓、加盟店の稼働率の向上が重要と考えております。
また、債権回収業務におきましても、当社のサービサー子会社のバックヤード体制の強化や当社グループが提供する車両卸販売との連携を強め、グループ全社が協力して効率化を図ります。
さらに、国内で培ったノウハウを活用し、東南アジアを中心とした海外展開にも注力してまいります。
既に進出しているタイ王国では、現地でファイナンス事業を営むEastern Commercial Leasing p.l.c.の業務支援を行っており、海外展開における布石としてまいります。
④ 故障保証事業の拡充故障保証事業におきましては、その市場自体の拡大が今後の事業伸長において重要であると考えております。
そのため、引き続き営業活動の強化と、加盟店・個人のお客様双方のサービス自体の認知度向上に努めてまいります。
また、収益のみならず利益の向上を目指し、自社商品の取扱件数を増加させること、故障が発生した修理車両をカープレミアガレージの会員加盟店へ優先的に入庫誘導すること、及び当社グループ内で調達した中古部品を修理に利用することで、原価低減も図ってまいります。
また、ファイナンス事業と同様に、海外展開にも注力してまいります。
既にタイ王国、インドネシア共和国及びフィリピン共和国において事業を開始しており、既存展開先での収益化と新たなニーズの獲得に努めてまいります。
⑤ オートモビリティサービス事業の拡充オートモビリティサービス事業におきましては、新たな収益の柱の構築及び安定した収益化の継続が重要であると考えております。
そのため、既に収益化しているサービスの取引量の伸長に加え、既存事業とシナジー効果のある新しい事業領域への参入に取り組んでおります。
展開するサービスラインアップを拡充することで自動車販売店・自動車整備工場等のモビリティ事業者への訴求力を高め、ファイナンス事業や故障保証事業、カープレミアクラブとのクロスセルの促進に努めてまいります。
⑥ 組織力の強化今後も積極的な新卒・キャリア採用の活動を継続するとともに、ダイバーシティの推進、従業員個々の経験値の蓄積や組織としての一体感の維持、マネジメント力の更なる強化が必要であると考えております。
そのため、知識・実務に係る社内研修及びOJTのみならず、当社グループの行動規範である「バリュー」という概念に基づいた研修を、執行役員を含む従業員層に対し継続的に実施することで、全従業員が各自の職務の中でその役割を体現できる、「高みを目指す」「最後まで諦めない」「既成概念の打破」といった組織風土を醸成してまいります。
⑦ グループ企業の統括事業拡大に伴いグループ企業が増加している当社グループにおきましては、グループシナジーを創出するために、優れた事業戦略の構築及び各子会社の経営陣との情報共有、グループ企業全体のコンプライアンス強化や適切なリスク管理が重要であると考えております。
また、ファイナンスをはじめとした各事業に統括会社を設置し、グループ企業の事業進捗の把握や計数の管理を徹底してまいります。
⑧ 持続的成長へ向けた取り組み「Environment(環境)」、「Social(社会)」、「Governance(ガバナンス)」に関する課題に適切に対応するESG経営を推進し、事業活動において策定した持続可能な開発目標(SDGs)を達成することが、企業価値の継続的な向上を図るうえで重要であると考えており、サステナビリティ委員会を設置し、以下の課題に取り組んでまいります。
・E  気候変動への取り組み、資源循環型社会への取り組み、脱炭素社会への取り組み・S (社会資本)顧客のプライバシー及びデータ保護を徹底、適切な取引・販売プロセスの実施(人的資本)従業員の働き甲斐の醸成・人財育成、従業員の健康と安全の保護・G コーポレート・ガバナンス体制の拡充、コンプライアンス強化・リスク管理・その他競争力強化に向けた取り組み・イノベーション、サプライチェーンマネジメント ⑨ 中期経営計画における重点課題に向けた取り組み2026年3月期までの3ヵ年の中期経営計画(2023年5月に発表)において、設定した重点課題に取り組み、定量目標を達成していくことで、当社グループにおける事業基盤をより盤石なものにしていくとともに、事業領域を拡大できる企業体力を養成し、更なる企業価値の向上を目指してまいります。
(中期経営計画の重要課題)カープレミアカープレミアクラブの拡大と、ブランド/集客力の強化ファイナンスBUカープレミアディーラーを拡大し、加盟店当たりの取引量増加と、DX推進による業務効率化の実現故障保証BU第三者保証市場の拡大を目指して自社商品中心に拡販し、修理原価の低減/DX推進による業務効率化を推進オートモビリティサービスBUカープレミア事業の確立に向けて、モビリティサービスの拡充と差別化商品を開発 ⑩ DXの推進取引工程や業務のオンライン化を推進して安全かつ効率性の高い手法に移行していくとともに各事業のバックオフィス業務の効率化を図ること、また、DX推進により利益向上の促進かつ新たなビジネスモデルの確立による競争力の強化を行うことも重要であると考えております。
2024年9月に当社グループの「DX戦略」を更新し、「個々が輝くチームから成るプラットフォーマーとして、エンドユーザー、モビリティ事業者と『プレミア』なカーライフを共創する」というDXビジョンに基づき、経営陣を責任者とした専門組織による、各子会社・各事業を横断した取り組みを継続し、競争力の強化や更なる企業価値の向上を目指してまいります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
文中の将来に関する事項は、当社グループが有価証券報告書提出日現在において合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の結果とは様々な要因により大きく異なる可能性があります。
1.サステナビリティ当社グループは、「心豊かなメンバー(従業員)と共に、最高のファイナンスとサービスの提供、また循環型社会の形成への貢献を通じて、豊かな社会を築き上げることに貢献する」という目的の達成のため、社会的課題の解決、環境への配慮、ガバナンスへの取り組みを重要と考え、サステナビリティ経営を推進するための体制を構築しております。
当社グループが提供する事業や取り組みを通じて、持続可能な社会の実現と企業価値向上を目指してまいります。
気候変動をはじめとした地球規模の環境問題への配慮、人権の尊重、従業員を含む全てのステークホルダーへの公正・適正な事業活動等、社会や企業のサステナビリティを巡る課題解決を事業機会と捉え、これに向けた取り組みを推進するため、2023年7月に「サステナビリティ委員会」を設置いたしました。
サステナビリティ委員会の活動や検討・協議された方針・課題は経営会議及び取締役会に付議又は報告しております。
2.気候変動対策当社グループは、未来のために限りある資源を有効利用し環境保全に取り組みながら、事業活動を通じて脱炭素社会へ貢献するとともに、持続可能な循環型社会の実現を目指してまいります。
ア.循環型社会形成への貢献(有限の資源の活用)当社グループが展開する3事業(ファイナンス事業・故障保証事業・オートモビリティサービス事業)において、自動車に関するリデュース、リサイクル、リユース、リペア(4Rビジネス)を推進しております。
本業の拡大を継続することで循環型社会の形成に貢献してまいります。
イ.気候変動に対する基本的な考え方モノの生産に伴い排出される温室効果ガス(以下、「GHG」という。
)は脱炭素化が極めて難しいと言われておりますが、その解決のカギを握るのが循環型社会であります。
当社グループでは、モビリティ事業者向けの二次流通支援ビジネスをメインに行っており、本業の拡大そのものが循環型社会の形成に貢献することになると考えております。
本業での取り組みを加速することで、今や世界的な要請である気候変動対策にも貢献することを目指してまいります。
今後も、気候変動に係るリスク及び収益機会が自社の事業活動や収益等に与える影響について、必要なデータの収集と分析を行うことの重要性を認識し、更なる情報開示の充実に努めてまいります。
(1)ガバナンスサステナビリティ委員会を中心に、最重要テーマである気候変動対策についての取り組み状況の開示を積極的に行うとともに、環境マネジメントシステム等の仕組みを通じてデータを管理することで継続的に改善を行いながら、その結果についてマネジメントレビューを行ってまいります。
(2)戦略当社グループは、気候変動のリスクと機会を明確にするために2つのシナリオを設定しております。
「気候変動対策が進まず成行きのまま気温が上昇し、それによる物理的リスク・機会が発生するシナリオ」を4℃シナリオとして「急性」「慢性」について分析を行っております。
一方、「温暖化防止に向けて様々な活動が実施され、脱炭素社会への移行に伴うリスク・機会が発生するシナリオ」を2℃シナリオとして「政策・規制」「技術」「市場」「評判」について分析を行っております。
ア.シナリオの設定気候関連リスクと機会の分析においては、国際的に認められた複数のシナリオを参照しております。
2℃シナリオ脱炭素社会の実現へ向けた政策・規制が実施され、世界全体の産業革命前からの気温上昇幅を2℃未満に抑えられるシナリオ。
移行リスクは高いが、物理リスクは4℃シナリオと比較すると低く抑えられる。
■IPCC・Shared Socio-economic Pathways(SSP1.9)・Shared Socio-economic Pathways(SSP2.6)■IEA・Net Zero Emissions by 2050 Scenario(NZE)4℃シナリオパリ協定における国別目標など、公表済み目標が達成されることを前提としたシナリオ。
新たな政策・規制は導入されず、世界のエネルギー起源CO2排出量は継続的に増加する。
移行リスクは低いが、物理リスクは高くなる。
■IPCC・Shared Socio-economic Pathways(SSP8.5)■IEA・World Energy Outlook・Stated Policies Scenario(STS)(注)1.パリ協定では、世界全体の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求されております。
それに基づき、2018年10月に気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、1.5℃の地球温暖化による影響と、そこに至る温室効果ガスの排出経路についての特別報告書を作成しており弊社のシナリオ分析においてもシナリオを活用しております。
2.炭素市場の推進により、EV市場が拡大することが想定されております。
当社ではIEAのシナリオにおけるEVの販売台数予想の値を用いてリスクと機会の分析を行っております。
イ.シナリオ分析手順気候関連リスク・機会の分析の手順においては下記の順序で検討をしております。
a.気候関連リスク・機会項目の列挙・気候変動リスク及び機会の抽出・重要性の高いリスク及び機会の評価・重要性の高いリスク及び機会に関する評価軸設定 b.事業インパクトの定性化・既存シナリオの中で関連性の深いものを列挙・気候変動シナリオの設定 c.財務インパクトの定量化・各シナリオと、特定した重要な気候関連リスク及び機会と関連パラメータを踏まえ、各シナリオにおける財務インパクトを分析 d.対応策の検討・気候変動リスク及び機会に対する当社戦略のレジリエンスの評価・現状評価を踏まえた対応策の検討 ウ.シナリオ分析結果シナリオ分析を行う上で、当社グループの主要事業の2030年時点における主なリスク及び機会による財務インパクトの算定、その対応策等、具体的な検討を行っております。
さらに、機会においては、財務インパクトの評価に加え、主要事業の市場規模、脱炭素への貢献度の2つの項目について評価を行い、当社の新規事業開発及び事業成長の可能性について検討を行っております。
a.リスク脱炭素社会への移行やEV市場の拡大に伴うリスクを洗い出し、事業へ与えうる財務インパクトの定量評価を行っております。
分析結果を踏まえ、想定規模ごとに大、中、小に分類を行い、それぞれに対する対応策の検討を行っております。
大分類中分類小分類事業インパクト被害規模対応策移行リスク政策・規制エネルギーミックスの変化電気料金の上昇中LEDの導入や省エネ設備の導入を行うことによって、電力使用量の削減を行う原油価格の高騰ガソリン価格高騰によるコストの増加中EVの導入によるエネルギーコスト削減を行うEVとガソリン車の補助金予算の格差EV新車市場の低迷に伴い、EV中古車市場形成に時間が必要小EV市場だけではなく、ガソリン車や水素自動車などにも事業を展開することでリスクの分散を行う市場中古車市場の縮小消費者の環境意識の高まりにより、EV需要が拡大し、ガソリン車需要が減少する大中古車向けのサービスの拡充により1台あたりの収益性の向上を図るEV中古車市場の形成の遅れEVバッテリーの査定方法が確立せず、EV中古車価値が正しく評価されないため、市場形成に時間を要する大バッテリー診断技術を販売店に早期促進していく設備投資も含めてEVの普及を支援する自動車販売市場の低迷カーシェアリング等のモビリティサービスへの移行により自動車販売台数が減少し市場が低迷する中カーシェアやサブスク系のビジネスで事業領域を拡大していくことで、リスクを回避する部品流通の遅れEV用・リビルト・リサイクル部品の流通がなく、EV故障保証事業に影響を与える大解体事業から使用できる部品を調達解体工場ネットワークからパーツを直接調達物理リスク慢性海面上昇沿岸地域の施設・設備被害による輸送の遅延又は停止小物流の分散化により、リスクの低減を行う事業所移転コストの発生小洪水や海面上昇のリスクの高い拠点については毎年モニタリングを行い、必要に応じてリスクの低い拠点に移動する(注)被害規模:「大:10億円以上 中:1,000万円以上~10億円未満 小:1,000万円未満」としております。
b.機会脱炭素社会やEV市場の拡大を見据えた事業を想定し、当社がその事業を実際に行った際の機会の大きさの検討を行っております。
また、「EV専用故障保証」「カープレミアクラブ会員店舗(以下、「CPC店舗」)」を利用した、太陽光発電システムとEV充電設備の設置」「EV充電ネットワークの構築」の3つについては既に着手しております。
大カテゴリ小カテゴリ内容市場規模脱炭素への貢献度機会の大きさEV仕入れ/買取領域EV新車仲介EV専用の新車仲介販売事業中小小アフターサービス領域EV車検/点検未成熟であるEVに対する車検/点検大大大EV整備ネットワークEVに関する整備を安定的に実現するためのネットワークを構築する事業大大小EV販売領域EV専用クレジットEV専用のクレジットを脱炭素貢献に向けたSLLなどを活用し、低金利に提供を行うことでEV市場の成長とともに自社サービスの拡大を目指す大大大EV専用故障保証EVの普及を見据えたEVならではの特徴を捉えた専用の故障保証事業中大大インフラ領域CPC店舗を利用した太陽光発電CPC店舗上に太陽光発電設備を設置し、その電力によりサプライチェーンの脱炭素を進めるとともに新たな収益源を構築中中小EV充電ネットワークEVの充電設備のネットワークを構築し、EVの航続距離が短いデメリットの解消を目指す事業中中小EVネットワークのマップ消費者向けのEV情報に関わるネットワークマップを作成し、EVスタンドなど共有を行う事業小中小(注)1.市場規模:「大:1 兆円 中:1,000 億円以上~1 兆円未満 小:1,000 億円未満」としております。
2.脱炭素への貢献度:「大:脱炭素のボトルネックを解消 中:削減貢献量が大きい 小:削減貢献量が小さい」としております。
3.機会の大きさ:「大:10 億円以上 中:1 億円以上~10 億円未満 小:1 億円未満」としております。
(3)リスク管理体制ア.リスクの識別・評価プロセス当社グループは、気候変動に伴うリスクについて、経営・財務・事業などへの影響を考慮し、現状のリスクの再評価を行うとともに新規リスクの抽出・評価を行い、重要リスクを特定・見直しを行っております。
また、重要リスクについては取締役会に報告し、管理・監督を行っております。
イ.リスクの軽減プロセス特定したリスクについて、そのリスクの軽減のためにサステナビリティ委員会にて対応方針を検討・決定し、関係部署に展開し、その対応状況をモニタリングしております。
ウ.優先順位づけプロセス特定したリスクについて、影響度、発生頻度から重要性を判断し、重要なリスクについては、その対応策を検討、実施を行っております。
エ.全社リスク管理への統合時間軸を考慮した気候変動関連リスクを検討するサステナビリティ委員会と全社リスクを検討するグループリスク管理委員会は、定期的に双方のリスク認識についてすり合わせを行います。
時間軸が短期かつ緊急性を要するものについては、全社的なリスク管理の観点からグループリスク管理委員会が対策の実施、モニタリングを行います。
(4)指標及び目標当社グループは、2051年3月期のカーボンニュートラル実現に向けて、2035年3月期までのGHG排出量の削減目標を具体的に設定しており、各種施策を推進することで気候変動対策への取り組みを加速させてまいります。
3.人的資本当社グループは、「常に前向きに、一生懸命プロセスを積み上げることのできる、心豊かな人財を育成する」という人財育成面のミッションを掲げており、事業や未来を創るのは「人」という考えから、当社グループでは人を「財産」としており、「人財」という表記を用いております。
心豊かなメンバー(従業員)と共に、最高のファイナンスとサービスの提供、また循環型社会の形成への貢献を通じて、豊かな社会を築き上げることに貢献してまいります。
(1)ガバナンス人的資本経営の実行体制として、グループ会社における重要な人事配置及び人事制度改定等の事前承認・報告事項を定め、経営視点で方針の議論を経ることで人事に関するガバナンス体制を構築しております。
当社グループの人事体制は各人事関連業務を専門的に対応するため、採用の機能を担う「人財採用グループ」と、教育・開発の機能を担う「教育グループ」、労務・厚生の機能を担う「人事管理グループ」の3つの組織で構成されております。
各事業・各機能における組織開発・人財開発は当社グループの部門やチームの責任者と意見交換や協議の場を設け、組織の活性化や人財の適材適所に向けた配置方針・課題について共有・議論を行っております。
また、当社グループは、事業を行う過程で直接又は間接的に人権に影響を及ぼす可能性があることを認識し、ビジネスに関わるすべての人の人権を尊重するために、2024年4月に「プレミアグループ人権方針」を定めております。
≪プレミアグループ人権方針(概要)≫適用範囲プレミアグループのすべての役職員に適用し、自社のサービスに関わるすべての取引先に対して本方針を支持することを期待し、理解・遵守することを求める尊重する人権人権基準として、国際人権章典/労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言/国連「ビジネスと人権に関する指導原則」を尊重人権デュー・ディリジェンス人権デュー・ディリジェンスの仕組みを通じて、人権への負の影響を特定し、その防止又は軽減に取り組む救済人権に対する負の影響を引き起こした、あるいはこれに関与したことが明らかになった場合、適切な手続きを通じてその救済に取り組む教育・研修本方針が企業活動全体に定着するよう、必要な手続きの中に反映するとともに、本方針が理解され効果的に実施されるよう、すべての役職員に対して適切な教育と研修を実施対話・協議人権に対する潜在的及び実際の影響に関する対応について、関連するステークホルダーと協議情報開示自らの人権尊重の取り組みの進捗状況をウェブサイトなどで開示責任者人権方針の実行に責任を持つ担当役員を明確にし、実効性を担保人権における重点課題①差別、ハラスメントの排除 ②児童労働・強制労働の禁止③挑戦できる職場風土 ④働きやすい職場環境 ⑤思いやりのある職場環境 (2)戦略当社グループの多様な人財が個々の能力を発揮することで各事業の成長、更に当社グループの掲げるミッションの達成に繋がると考えております。
そのため、従業員が生き生きと働けるよう従業員幸福度「Well-being」の向上に努め、従業員が個々のパフォーマンスを最大化することができる環境の醸成が必要となります。
この実現のため、下記の取り組みを行っております。
当社グループの取り組みはすべて「Well-being」に繋がっており、当社グループの離職率は7.8%と平均値である15%(出典:令和5年 雇用動向調査)を大幅に下回っております。
今後も以下の取り組みを継続し、従業員幸福度「Well-being」の向上を追求し、持続的な成長を着実に実現していきたいと考えております。
ア.採用・ダイバーシティ&インクルージョン当社グループは、「強い」「明るい」「優しい」という全役職員共通の価値観であるバリューに賛同し、当社グループとともに成長できる人財の獲得を行っております。
継続した新卒採用と通年のキャリア採用を行うことで当社の価値観とあった優秀な人財を確保してまいります。
そのうえで、グローバル人財やDX人財などの専門職の採用も積極的に行い、専門性を発揮していただくことで各ビジネスの早期立ち上げ及び堅調な進展を可能といたします。
また、当社グループではダイバーシティ経営を成長戦略の一環と位置付けております。
女性活躍推進プロジェクト(Lean in Premium)の継続実施や、男性の育児休業取得の奨励、外国籍人財の採用の強化により女性や外国人などの多様性を強化すべく様々な人財の活躍の場の創出を行っております。
さらに、チャレンジド採用枠を設けることや各部署から障がいを持つ方の能力を発揮できる業務を募集する制度を設けています。
すべての従業員が働き甲斐を持ち、力を発揮できるジェンダーニュートラルな職場環境を構築してまいります。
イ.配置・異動当社グループは、従業員が中長期的なキャリアの目標を掲げられる環境を提供し、一人ひとりのキャリア形成を尊重しております。
今後の目標をともに考え応援していくために自己申告制度を設けることや、2025年3月期から新たに、第三者機関を入れたエンゲージメントサーベイを導入したことで、従業員の意思を把握し適材適所な人財配置を行っております。
また、部署別の資格取得推奨を行うことで該当部署に必要な人財要件の定義を明確化し自律したキャリア形成を支援、さらに資格取得のお祝い金制度を導入し前進への意欲を向上させております。
今後も更なるチャレンジの応援を行ってまいります。
ウ.人財開発新しい社会を創造する心豊かな人財を育成するため、創業以来行ってきたOJTだけでなく、幅広い研修を階層別に実施しております。
自社の研修会社である株式会社VALUEを中心に更なる研修体制の充実を図るため、新卒・キャリアの若手従業員向けだけでなく、中堅層や幹部層にも当社独自の多様な研修を用意しております。
また、2025年3月期から導入しているe-ラーニングの積極的な活用も見られ、今後も成長意欲のある人財への投資を継続的に行ってまいります。
さらに、当社グループ内だけでなく、対外的に当社の研修サービスを提供することで、社会全体の人財育成にも貢献しております。
対象研修主な目的新入社員研修バリュー研修バリューワークショップ・当社グループの全役職員が共有する価値観「バリュー」を理解及び体現するフォローアップ研修・物事を客観的/多角的に捉える能力を養い、社会人としての視野を広げ行動する・チームへの貢献力の向上を図る若手層バリューミュージカル研修・当事者意識の醸成を図る・業務の進め方や考え方の中で良い点や悪い点を見つめ直し、自身の思考の傾向を理解し自発的な成長課題の発見を促す次世代リーダー研修・次世代リーダーとして求められる役割となすべき仕事を理解し、自身のマネジメントにおける具体的行動を選択する管理職候補層管理職研修・管理職として期待される役割を認識し、自身のマネジメントをアップデートするリーダーシップ研修・組織/結果への貢献・組織のリーダーとしてのリーダーシップを習得役員候補層ビジネスコンフリクト研修・ビジネスの現場で起こりうる緊急時のリーダーシップ、統率力、決断力を実戦形式により養う エ.評価・処遇評価及び処遇は、従業員に求められる効果基準指標や各従業員の業務内容に応じて期待されるパフォーマンスなどを所属部門及び人事部門で総合的かつ適正に検討・評価を行っております。
また、当社の共通の価値観であるバリュー「強い」「明るい」「優しい」が業務で発揮されていることも評価対象としております。
適正な評価に基づき、給与のベースアップや若手から責任のあるポジションに抜擢することで従業員のモチベーションを向上させております。
オ.従業員幸福度「Well-being」の追求多様な人財の活躍を目的に、すべての従業員が十分に力を発揮することができるように様々な働き方の整備を推進しております。
当社グループは、有給休暇の取得推進(年2回の長期休暇取得制度)やフレックスタイム制度・時短勤務を導入しております。
時短勤務は条件を拡充し、時短フレックス勤務制度の追加や対象の延長の検討を行うなど、積極的に労働環境の改善を検討し続けております。
そのほか、健康相談窓口の設置、介護両立支援の周知等も行い、多様な従業員が長期的かつ健康的に働き続けられる施策を取り入れております。
カ.組織開発上記の人財戦略の効果を検証・改善するために、エンゲージメントサーベイの導入による現状把握・組織課題の抽出及びタレントマネジメントの活用による育成方針の明確化を行ってまいります。
今後も人的資本経営の強化を行い、企業の資産である人財の価値を最大限に引き出せるよう努めてまいります。
(3)リスク管理体制当社グループの人的資本に関わる取り組みのリスクは、従業員に対するキャリア形成の支援や人財育成の投資に注力した結果、当社グループを離れて活躍する機会を見出し、離職してしまうリテンションリスクがあります。
従業員の声を聞き逃さないよう自己申告制度や日々の対話を行い計画的な人的資本投資を行うことで、様々な視点から成長とやりがいが実感できる環境づくりを進めてまいります。
また、今後の人財獲得競争の激化やグローバル人財・DX人財等の専門的な人財の不足が顕在化した場合、事業の発展や継続性に影響を及ぼす可能性があります。
常に働きやすい環境の提供に関する議論や社会的要請を取り入れることで人財確保に努めてまいります。
当社グループは、予見が難しく変化の激しい政治・経済・社会情勢において、新たなリスクの発現に注視し適切な対応を実施するために、リスクの軽減、回避等を目的としたこれまでのリスク管理に留まらず、定性・定量の両面での網羅的なリスク把握に取り組んでまいります。
(4)指標及び目標当社グループは2030年の目指す姿として「ONE&ONLYのオートモビリティ企業」を掲げております。
その実現には、グループ全体で統一的な人事施策の策定及び推進・効果測定を行うことが重要と考え、経営環境や社会的要請に応じて柔軟に対応ができるように定期的な見直しなども踏まえながら、人的資本の各指標を注視し人的資本経営の拡充に努めてまいります。
《人的資本の指標》 2024年3月期実績2025年3月期実績2026年3月期目標女性取締役比率(%)33.333.333.0~50.0女性管理職比率(%)20.418.125.0外国人従業員比率(%)12.811.515.0新卒採用人数(人)274950離職率(%)8.67.88.5男性の育児休業取得率(%)50.077.880.0有給休暇取得率(%)76.774.080.0(注)男性の育児休業取得率は、2023年6月29日に開示の第8期(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)有価証券報告書にて、2026年3月期目標を50%と掲げておりましたが目標を達成したため、2026年3月期の目標数値を上方修正しております。
戦略 (2)戦略当社グループの多様な人財が個々の能力を発揮することで各事業の成長、更に当社グループの掲げるミッションの達成に繋がると考えております。
そのため、従業員が生き生きと働けるよう従業員幸福度「Well-being」の向上に努め、従業員が個々のパフォーマンスを最大化することができる環境の醸成が必要となります。
この実現のため、下記の取り組みを行っております。
当社グループの取り組みはすべて「Well-being」に繋がっており、当社グループの離職率は7.8%と平均値である15%(出典:令和5年 雇用動向調査)を大幅に下回っております。
今後も以下の取り組みを継続し、従業員幸福度「Well-being」の向上を追求し、持続的な成長を着実に実現していきたいと考えております。
ア.採用・ダイバーシティ&インクルージョン当社グループは、「強い」「明るい」「優しい」という全役職員共通の価値観であるバリューに賛同し、当社グループとともに成長できる人財の獲得を行っております。
継続した新卒採用と通年のキャリア採用を行うことで当社の価値観とあった優秀な人財を確保してまいります。
そのうえで、グローバル人財やDX人財などの専門職の採用も積極的に行い、専門性を発揮していただくことで各ビジネスの早期立ち上げ及び堅調な進展を可能といたします。
また、当社グループではダイバーシティ経営を成長戦略の一環と位置付けております。
女性活躍推進プロジェクト(Lean in Premium)の継続実施や、男性の育児休業取得の奨励、外国籍人財の採用の強化により女性や外国人などの多様性を強化すべく様々な人財の活躍の場の創出を行っております。
さらに、チャレンジド採用枠を設けることや各部署から障がいを持つ方の能力を発揮できる業務を募集する制度を設けています。
すべての従業員が働き甲斐を持ち、力を発揮できるジェンダーニュートラルな職場環境を構築してまいります。
イ.配置・異動当社グループは、従業員が中長期的なキャリアの目標を掲げられる環境を提供し、一人ひとりのキャリア形成を尊重しております。
今後の目標をともに考え応援していくために自己申告制度を設けることや、2025年3月期から新たに、第三者機関を入れたエンゲージメントサーベイを導入したことで、従業員の意思を把握し適材適所な人財配置を行っております。
また、部署別の資格取得推奨を行うことで該当部署に必要な人財要件の定義を明確化し自律したキャリア形成を支援、さらに資格取得のお祝い金制度を導入し前進への意欲を向上させております。
今後も更なるチャレンジの応援を行ってまいります。
ウ.人財開発新しい社会を創造する心豊かな人財を育成するため、創業以来行ってきたOJTだけでなく、幅広い研修を階層別に実施しております。
自社の研修会社である株式会社VALUEを中心に更なる研修体制の充実を図るため、新卒・キャリアの若手従業員向けだけでなく、中堅層や幹部層にも当社独自の多様な研修を用意しております。
また、2025年3月期から導入しているe-ラーニングの積極的な活用も見られ、今後も成長意欲のある人財への投資を継続的に行ってまいります。
さらに、当社グループ内だけでなく、対外的に当社の研修サービスを提供することで、社会全体の人財育成にも貢献しております。
対象研修主な目的新入社員研修バリュー研修バリューワークショップ・当社グループの全役職員が共有する価値観「バリュー」を理解及び体現するフォローアップ研修・物事を客観的/多角的に捉える能力を養い、社会人としての視野を広げ行動する・チームへの貢献力の向上を図る若手層バリューミュージカル研修・当事者意識の醸成を図る・業務の進め方や考え方の中で良い点や悪い点を見つめ直し、自身の思考の傾向を理解し自発的な成長課題の発見を促す次世代リーダー研修・次世代リーダーとして求められる役割となすべき仕事を理解し、自身のマネジメントにおける具体的行動を選択する管理職候補層管理職研修・管理職として期待される役割を認識し、自身のマネジメントをアップデートするリーダーシップ研修・組織/結果への貢献・組織のリーダーとしてのリーダーシップを習得役員候補層ビジネスコンフリクト研修・ビジネスの現場で起こりうる緊急時のリーダーシップ、統率力、決断力を実戦形式により養う エ.評価・処遇評価及び処遇は、従業員に求められる効果基準指標や各従業員の業務内容に応じて期待されるパフォーマンスなどを所属部門及び人事部門で総合的かつ適正に検討・評価を行っております。
また、当社の共通の価値観であるバリュー「強い」「明るい」「優しい」が業務で発揮されていることも評価対象としております。
適正な評価に基づき、給与のベースアップや若手から責任のあるポジションに抜擢することで従業員のモチベーションを向上させております。
オ.従業員幸福度「Well-being」の追求多様な人財の活躍を目的に、すべての従業員が十分に力を発揮することができるように様々な働き方の整備を推進しております。
当社グループは、有給休暇の取得推進(年2回の長期休暇取得制度)やフレックスタイム制度・時短勤務を導入しております。
時短勤務は条件を拡充し、時短フレックス勤務制度の追加や対象の延長の検討を行うなど、積極的に労働環境の改善を検討し続けております。
そのほか、健康相談窓口の設置、介護両立支援の周知等も行い、多様な従業員が長期的かつ健康的に働き続けられる施策を取り入れております。
カ.組織開発上記の人財戦略の効果を検証・改善するために、エンゲージメントサーベイの導入による現状把握・組織課題の抽出及びタレントマネジメントの活用による育成方針の明確化を行ってまいります。
今後も人的資本経営の強化を行い、企業の資産である人財の価値を最大限に引き出せるよう努めてまいります。
指標及び目標 (4)指標及び目標当社グループは2030年の目指す姿として「ONE&ONLYのオートモビリティ企業」を掲げております。
その実現には、グループ全体で統一的な人事施策の策定及び推進・効果測定を行うことが重要と考え、経営環境や社会的要請に応じて柔軟に対応ができるように定期的な見直しなども踏まえながら、人的資本の各指標を注視し人的資本経営の拡充に努めてまいります。
《人的資本の指標》 2024年3月期実績2025年3月期実績2026年3月期目標女性取締役比率(%)33.333.333.0~50.0女性管理職比率(%)20.418.125.0外国人従業員比率(%)12.811.515.0新卒採用人数(人)274950離職率(%)8.67.88.5男性の育児休業取得率(%)50.077.880.0有給休暇取得率(%)76.774.080.0(注)男性の育児休業取得率は、2023年6月29日に開示の第8期(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)有価証券報告書にて、2026年3月期目標を50%と掲げておりましたが目標を達成したため、2026年3月期の目標数値を上方修正しております。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 (2)戦略当社グループの多様な人財が個々の能力を発揮することで各事業の成長、更に当社グループの掲げるミッションの達成に繋がると考えております。
そのため、従業員が生き生きと働けるよう従業員幸福度「Well-being」の向上に努め、従業員が個々のパフォーマンスを最大化することができる環境の醸成が必要となります。
この実現のため、下記の取り組みを行っております。
当社グループの取り組みはすべて「Well-being」に繋がっており、当社グループの離職率は7.8%と平均値である15%(出典:令和5年 雇用動向調査)を大幅に下回っております。
今後も以下の取り組みを継続し、従業員幸福度「Well-being」の向上を追求し、持続的な成長を着実に実現していきたいと考えております。
ア.採用・ダイバーシティ&インクルージョン当社グループは、「強い」「明るい」「優しい」という全役職員共通の価値観であるバリューに賛同し、当社グループとともに成長できる人財の獲得を行っております。
継続した新卒採用と通年のキャリア採用を行うことで当社の価値観とあった優秀な人財を確保してまいります。
そのうえで、グローバル人財やDX人財などの専門職の採用も積極的に行い、専門性を発揮していただくことで各ビジネスの早期立ち上げ及び堅調な進展を可能といたします。
また、当社グループではダイバーシティ経営を成長戦略の一環と位置付けております。
女性活躍推進プロジェクト(Lean in Premium)の継続実施や、男性の育児休業取得の奨励、外国籍人財の採用の強化により女性や外国人などの多様性を強化すべく様々な人財の活躍の場の創出を行っております。
さらに、チャレンジド採用枠を設けることや各部署から障がいを持つ方の能力を発揮できる業務を募集する制度を設けています。
すべての従業員が働き甲斐を持ち、力を発揮できるジェンダーニュートラルな職場環境を構築してまいります。
イ.配置・異動当社グループは、従業員が中長期的なキャリアの目標を掲げられる環境を提供し、一人ひとりのキャリア形成を尊重しております。
今後の目標をともに考え応援していくために自己申告制度を設けることや、2025年3月期から新たに、第三者機関を入れたエンゲージメントサーベイを導入したことで、従業員の意思を把握し適材適所な人財配置を行っております。
また、部署別の資格取得推奨を行うことで該当部署に必要な人財要件の定義を明確化し自律したキャリア形成を支援、さらに資格取得のお祝い金制度を導入し前進への意欲を向上させております。
今後も更なるチャレンジの応援を行ってまいります。
ウ.人財開発新しい社会を創造する心豊かな人財を育成するため、創業以来行ってきたOJTだけでなく、幅広い研修を階層別に実施しております。
自社の研修会社である株式会社VALUEを中心に更なる研修体制の充実を図るため、新卒・キャリアの若手従業員向けだけでなく、中堅層や幹部層にも当社独自の多様な研修を用意しております。
また、2025年3月期から導入しているe-ラーニングの積極的な活用も見られ、今後も成長意欲のある人財への投資を継続的に行ってまいります。
さらに、当社グループ内だけでなく、対外的に当社の研修サービスを提供することで、社会全体の人財育成にも貢献しております。
対象研修主な目的新入社員研修バリュー研修バリューワークショップ・当社グループの全役職員が共有する価値観「バリュー」を理解及び体現するフォローアップ研修・物事を客観的/多角的に捉える能力を養い、社会人としての視野を広げ行動する・チームへの貢献力の向上を図る若手層バリューミュージカル研修・当事者意識の醸成を図る・業務の進め方や考え方の中で良い点や悪い点を見つめ直し、自身の思考の傾向を理解し自発的な成長課題の発見を促す次世代リーダー研修・次世代リーダーとして求められる役割となすべき仕事を理解し、自身のマネジメントにおける具体的行動を選択する管理職候補層管理職研修・管理職として期待される役割を認識し、自身のマネジメントをアップデートするリーダーシップ研修・組織/結果への貢献・組織のリーダーとしてのリーダーシップを習得役員候補層ビジネスコンフリクト研修・ビジネスの現場で起こりうる緊急時のリーダーシップ、統率力、決断力を実戦形式により養う エ.評価・処遇評価及び処遇は、従業員に求められる効果基準指標や各従業員の業務内容に応じて期待されるパフォーマンスなどを所属部門及び人事部門で総合的かつ適正に検討・評価を行っております。
また、当社の共通の価値観であるバリュー「強い」「明るい」「優しい」が業務で発揮されていることも評価対象としております。
適正な評価に基づき、給与のベースアップや若手から責任のあるポジションに抜擢することで従業員のモチベーションを向上させております。
オ.従業員幸福度「Well-being」の追求多様な人財の活躍を目的に、すべての従業員が十分に力を発揮することができるように様々な働き方の整備を推進しております。
当社グループは、有給休暇の取得推進(年2回の長期休暇取得制度)やフレックスタイム制度・時短勤務を導入しております。
時短勤務は条件を拡充し、時短フレックス勤務制度の追加や対象の延長の検討を行うなど、積極的に労働環境の改善を検討し続けております。
そのほか、健康相談窓口の設置、介護両立支援の周知等も行い、多様な従業員が長期的かつ健康的に働き続けられる施策を取り入れております。
カ.組織開発上記の人財戦略の効果を検証・改善するために、エンゲージメントサーベイの導入による現状把握・組織課題の抽出及びタレントマネジメントの活用による育成方針の明確化を行ってまいります。
今後も人的資本経営の強化を行い、企業の資産である人財の価値を最大限に引き出せるよう努めてまいります。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 (4)指標及び目標当社グループは2030年の目指す姿として「ONE&ONLYのオートモビリティ企業」を掲げております。
その実現には、グループ全体で統一的な人事施策の策定及び推進・効果測定を行うことが重要と考え、経営環境や社会的要請に応じて柔軟に対応ができるように定期的な見直しなども踏まえながら、人的資本の各指標を注視し人的資本経営の拡充に努めてまいります。
《人的資本の指標》 2024年3月期実績2025年3月期実績2026年3月期目標女性取締役比率(%)33.333.333.0~50.0女性管理職比率(%)20.418.125.0外国人従業員比率(%)12.811.515.0新卒採用人数(人)274950離職率(%)8.67.88.5男性の育児休業取得率(%)50.077.880.0有給休暇取得率(%)76.774.080.0(注)男性の育児休業取得率は、2023年6月29日に開示の第8期(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)有価証券報告書にて、2026年3月期目標を50%と掲げておりましたが目標を達成したため、2026年3月期の目標数値を上方修正しております。
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの経営成績及び財政状態等に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクには、以下のものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。
(1)経済環境の変化について当社グループの主力事業であるファイナンス事業、故障保証事業及びオートモビリティサービス事業は、経済環境の変化や税制改正、雇用情勢の悪化等が発生すると、個人消費が減退し、ファイナンス事業においては取扱高の減少や債権回収状況への悪影響の発生、故障保証事業においては取扱高の減少、オートモビリティサービス事業においては各種商品の売上減少が発生する可能性があります。
また、物価高による消費抑制の影響については、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に与える影響は限定的と見込んでおります。
(2)大規模災害等について当社グループは、大規模災害や感染症の拡大等が発生した場合に、重要な事業を継続し顧客及び社会に対する責務を最大限円滑に遂行するため、事業継続体制に関連する規程及び事業継続計画(BCP)を制定し、教育・訓練を実施しております。
ただし、予想を超えた事態が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(3)システムリスクについて当社グループは、クレジット基幹システムやWeb受付システム、自動審査システム、債権管理システム、故障保証管理システム、モビリティプラットフォーム等のコンピューターシステムや通信ネットワーク、クラウドサービスを使用し、クレジットや故障保証の申込み時に徴収する個人属性情報やクレジット審査に必要な個人信用情報等、重要かつ大量の情報を処理しております。
このため、日頃からサーバやネットワーク等のシステムセキュリティの強化及びシステムの安定稼動の維持に努めるとともに、不測の事態に備え、システムの冗長化、データセンターの二重化や通信ネットワークの複数キャリアの利用等の対策を講じておりますが、自然災害や事故、サイバー攻撃等によるコンピューターシステムの停止や通信ネットワークの切断、不備による誤動作、不正使用、不正アクセス、コンピューターウイルス等に起因して当社グループの業務に支障が生じた場合、また、システム開発計画を大幅に見直した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(4)法的規制等について当社グループの事業は、「割賦販売法」、「古物営業法」、「道路運送車両法」及び関連する各種法令による規制を受けております。
クレジット事業は、「割賦販売法」により「個別信用購入あっせん業者」の事業登録を必要とする事業とされており、同法に基づき業者登録を行い、3年ごとに当該登録の更新を行っております。
また、整備事業、オートリース事業並びにオートモビリティサービス分野の一部事業において、「古物営業法」により古物商許可が必要とされるため、同法に基づき許可を受けております。
さらに、整備事業における自動車の分解整備について「道路運送車両法」により自動車分解整備事業の認証が必要とされており、同法に基づき認証を受け、認証工場を営んでおります。
当社グループは「割賦販売法」、「古物営業法」、「道路運送車両法」、また当然ながら「個人情報保護法」や「景品表示法」「債権管理回収業に関する特別措置法」等の法令等を遵守して業務を遂行しており、現時点において当該許認可等が取消となる事由に抵触する事象は発生しておりませんが、将来、何らかの理由により当該許認可等が取消され又は更新が認められない場合、将来における法律、規則、政策、実務慣行等の変更が発生した場合、遵法コストが増加した場合、上記法令の他「消費者契約法」、「特定商取引法」等に定める契約の取消、無効事由に該当した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
また、新たな会計基準や税制の導入・変更が、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
なお、当連結会計年度末現在における当社グループの主な許認可等取得状況は、以下のとおりです。
取得・登録者名プレミア株式会社許認可等の名称個別信用購入あっせん業者古物商許可所轄官庁等関東経済産業局東京都公安委員会登録年月日及び登録番号等2010年4月20日関東(個)第11号2008年10月24日第301110808929号更新年月日及び登録番号等2013年4月20日関東(個)第11号-12016年4月20日関東(個)第11号-22019年4月20日関東(個)第11号-32022年4月20日関東(個)第11号-42025年4月20日関東(個)第11号-5なし有効期限2028年4月19日有効期限の定めなし法令違反の要件及び主な許認可取消事由過剰与信防止等の各種行為規則に関する業務改善命令に違反した場合、法定純資産(50百万円)を下回った場合 等盗品等の売買等の防止若しくは速やかな発見が著しく阻害されるおそれがあると認められる場合 等 取得・登録者名プレミアモビリティサービス株式会社PLS株式会社許認可等の名称古物商許可古物商許可所轄官庁等東京都公安委員会東京都公安委員会登録年月日及び登録番号等2021年3月2日第301122115943号2018年10月26日第301111806570号更新年月日及び登録番号等なしなし有効期限有効期限の定めなし有効期限の定めなし法令違反の要件及び主な許認可取消事由盗品等の売買等の防止若しくは速やかな発見が著しく阻害されるおそれがあると認められる場合 等盗品等の売買等の防止若しくは速やかな発見が著しく阻害されるおそれがあると認められる場合 等 取得・登録者名PAS株式会社プレミアオートパーツ株式会社許認可等の名称古物商許可古物商許可所轄官庁等東京都公安委員会東京都公安委員会登録年月日及び登録番号等2016年12月28日第301111607310号2021年3月2日第301122115941号更新年月日及び登録番号等なしなし有効期限有効期限の定めなし有効期限の定めなし法令違反の要件及び主な許認可取消事由盗品等の売買等の防止若しくは速やかな発見が著しく阻害されるおそれがあると認められる場合 等盗品等の売買等の防止若しくは速やかな発見が著しく阻害されるおそれがあると認められる場合 等 取得・登録者名カープレミア株式会社許認可等の名称古物商許可所轄官庁等東京都公安委員会登録年月日及び登録番号等2022年7月8日第301122218530号更新年月日及び登録番号等なし有効期限有効期限の定めなし法令違反の要件及び主な許認可取消事由盗品等の売買等の防止若しくは速やかな発見が著しく阻害されるおそれがあると認められる場合 等 取得・登録者名PAS株式会社カープレミア札幌許認可等の名称自動車分解整備事業(認証)自動車特定整備事業(認証)指定自動車整備事業(指定)所轄官庁等国土交通省国土交通省国土交通省認証年月日及び認証番号等2016年4月14日第1-2933号2016年4月14日第1-2933号2024年5月2日第1-1374号更新年月日及び登録番号等なし認証取得日付2020年12月25日なし有効期限有効期限の定めなし有効期限の定めなし有効期限の定めなし法令違反の要件及び主な許認可取消事由道路運送車両法等の違反、認証条件違反又は役員等の欠格条項違反の場合 等道路運送車両法等の違反、認証条件違反又は役員等の欠格条項違反の場合 等道路運送車両法等の違反、認証条件違反又は役員等の欠格条項違反の場合 等 (5)資金調達リスクについて当社グループの主な資金調達方法は、銀行借入、提携ローン、金融債権の流動化等です。
銀行借入では、コミットメントライン等による流動性の確保を通じて資金調達リスクを低減しておりますが、財務制限条項を含むものがあり、当社グループの業績低迷により、資金調達が継続できなくなるリスクがあります。
また、コーポレート・ガバナンスの不徹底等に起因する経営成績の低迷や信用力の低下、金融市場の混乱等により資金調達環境が悪化した場合、新規の資金調達が制限されるリスクがあります。
これらの改善がなされない場合には、当社グループの事業の継続に影響を及ぼす可能性があります。
(6)金利の変動について当社グループでは資金調達の一部は変動金利による借入となっているため、金融情勢の変化によっては想定外の調達コストの変動が生じ、その場合には当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
なお、すでに契約済みのオートローンの調達金利については、固定金利のため金利変動による影響はありません。
今後生じる新規のオートローンについては、金利変動の影響を受ける可能性があります。
(7)コンプライアンスについて当社グループはコンプライアンスを重要な経営課題の一つと位置づけ、コンプライアンス規程を制定し、コンプライアンス推進体制を構築するとともに、行動規範に基づいた自発的な行動を促すため各種研修を実施し、企業倫理の向上及び法令遵守の強化に努めております。
しかしながら、コンプライアンス違反による重大な不祥事等、コンプライアンス上の問題が発生した場合、監督官庁等からの処分や社会的信用の失墜等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(8)個人情報について当社グループでは、事業の性質上、個人信用情報を中心とした大量の個人情報を取得し、かつ保有、利用しております。
このため当社の主要な子会社であるプレミア株式会社及びプレミアワランティサービス株式会社は、一般財団法人日本情報経済社会推進協会によりプライバシーマークの認定(プレミア株式会社、登録番号10670054(06)(更新日2023年9月4日)、及びプレミアワランティサービス株式会社、登録番号17001612(06)(更新日2023年7月30日))を受けております。
また、当社グループは、「個人情報保護方針(プライバシーポリシー)」等を定め、各社・各部門で取り扱う個人情報を特定し、取得や利用、保管する時のリスクを明らかにした上で、そのリスクを軽減する策を決定し、漏えい等の事故を防ぐ体制を構築しております。
その他にもネットワークセキュリティの強化、個人情報を取り扱う委託先の確認及び評価、従業員教育、プライバシーマーク内部監査員として認定された当社社員による監査の実施等により、実効性の確保に努めております。
ただし、当社グループ又は業務委託先等から、個人情報の漏えいや紛失又は不正利用等が発生した場合、当社グループの信用毀損、損害賠償責任を招き、業績に影響を与える可能性があるほか、個人情報取扱事業者として法令に違反した場合、勧告、命令等の行政処分を受ける可能性があります。
その場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(9)人財について当社グループは、人財育成をミッションの一つとして掲げているように、人財こそが競争力の源泉であり、当社グループの最大の強みであるという認識を持っております。
そのため、有能な人財の採用、教育研修、人事考課に至るまで情熱を注ぎ、強い組織力を維持することに尽力しております。
ただし、当社グループが有能な人財の採用及び雇用の維持、人財の教育ができなくなった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(10)市場の競争激化について当社を取り巻く中古車販売市場の売上動向は、中古車の在庫不足に伴う車両価格高騰の鎮静化や自動車業界の不正発覚及び出荷停止等の影響の収束により、2025年3月期通期では回復傾向が見られます。
今後、中古車販売台数の低迷により、ファイナンス事業及び故障保証事業のマーケットにおける競争が激しくなり、収益率やシェアの低下等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(11)風評について当社グループの風評は、お客様、投資者及び監督官庁等のステークホルダーとの良好な信頼関係の構築・維持に重要であります。
法令違反、従業員の不正行為、システム障害等、様々な原因により損なわれる可能性があります。
これらを回避することができず、又は適切な対処が行えなかった場合、当社グループは、お客様、投資者及び監督官庁等のステークホルダーとの信頼関係を失うこととなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(12)のれん及び無形資産について当社は、2015年6月19日にプレミア株式会社のすべての株式を取得した時点でのれん及び無形資産を計上しており、当該資産が当社の同項目のうち大きな部分を占めております。
当該資産については、将来の収益力を適切に反映しているものと判断しておりますが、将来の収益性が低下した場合には減損損失を計上する可能性があります。
なお、当社グループの連結財務諸表はIFRSを採用しており、当該のれん及び無形資産の一部は非償却資産であるため、毎期の定期的な償却は発生しません。
参考情報として、当連結会計年度末で3,958百万円ののれん及び4,581百万円の非償却の無形資産を計上しており、取得日以降の償却をしておりません。
当該資産について減損損失を計上した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(13)信用リスクについて当社グループでは割賦売掛金や未収金の貸倒損失に備えるため、(14)に記載の取引信用保険等を締結することで貸倒リスクをヘッジしております。
なお、2019年3月期からIFRS第9号「金融商品」が適用されたことにより、償却原価で測定する金融資産等に係る減損については、当該金融資産に係る予想信用損失に対して貸倒引当金を認識しております。
ただし、景気の動向、個人破産申立の増加、その他の予期せぬ理由等により、保険料の増加及び貸倒引当金の増加の可能性があります。
その場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(14)信用保険契約について当社グループは、クレジット事業及びオートリース事業における貸倒リスクをヘッジするため、複数の損害保険会社と取引信用保険及び保証機関型信用保険を締結しております。
当該信用保険契約に定められている保険金の支払限度額を超過する貸倒損失が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
また、貸倒損失の増加による保険料の増加、保険業法の改正及び損害保険会社のスタンス変化等により信用保険契約が継続できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(15)修理原価について当社グループが営む故障保証事業においては、保証サービスの提供をご希望されるお客様に一定のお支払いをいただくことで、購入された自動車に故障が発生した際、あらかじめ定めた保証の提供範囲内において、無償で修理対応をしております。
このため、高価格帯の車両故障の増加や車両部品の高騰等を原因として、修理原価が事前の想定より著しく増加した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(16)新規事業について当社グループは、既存の主要事業であるファイナンス事業、故障保証事業に次ぐ新しい収益の柱としてオートモビリティサービス事業の拡大・伸長を積極的に推進しております。
同事業が当初予定していた事業計画を達成できず、十分な収益を将来において計上できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(17)海外事業について当社グループは、タイ王国におけるオートファイナンス事業、故障保証事業及び自動車整備事業やインドネシア共和国及びフィリピン共和国における故障保証事業及び故障保証に関連するコンサルティング事業等を展開しております。
今後その他の国・地域に事業を展開する可能性がありますが、海外市場への事業進出には以下のようなリスクが内在しております。
これらの事象が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
①予期しえない租税制度の変更や外国資本に対する規制等の法律・規制の設定又は改廃②予期しえない経済的又は政治的事件の発生③予期しえないテロ・紛争・伝染病等による社会的混乱等④予期しえない労働環境の急激な変化⑤社会的共通資本(インフラ)が未整備なことによる当社グループの活動への悪影響
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。
)の状況の概要は以下のとおりであります。
なお、セグメント間の内部営業収益は含まない実績を表記しております。
当連結会計年度より報告セグメントの変更を行っており、これにより前連結会計年度のセグメント情報を、実務上可能な範囲で当連結会計年度と同様の方法で計算し、修正再表示しております。
① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)におけるわが国経済は、雇用及び所得環境の改善やインバウンド需要の増加により、緩やかな景気回復基調となりました。
一方、米国の政権交代に伴う政策動向、不透明な国際情勢等を背景とした海外景気の下振れリスク、物価上昇や金融資本市場の変動等がもたらす影響については、十分に留意する必要があると考えております。
このような経済環境下、当社グループの主要ターゲットである中古車市場につきましては、2024年4月から2025年3月までの普通乗用車及び小型乗用車、軽四輪乗用車を合算した国内の中古車登録台数は5,437,197台(前連結会計年度比0.3%増)と、僅かに前年を上回る結果となりました。
(出典:一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計データ、一般社団法人全国軽自動車協会連合会) 当社グループは、法改正を含む外部経営環境の変化に応じたコンプライアンスの徹底を前提として、「世界中の人々に最高のファイナンスとサービスを提供し、豊かな社会を築き上げることに貢献します」「常に前向きに、一生懸命プロセスを積み上げることのできる、心豊かな人財を育成します」というミッションの実現を目指し、主要取引先である自動車販売店や自動車整備工場に対して、クレジット、故障保証に加え、「クルマ」に関する様々な工程においてお役立て頂けるオートモビリティサービスを複合的に提供することで取引接点を拡大し、業容・収益の成長を加速させるとともに、新たな成長モデルの実現に向けた様々な取り組みに挑戦しております。
a.財政状態当連結会計年度末における資本合計は、前連結会計年度末に比べ3,598百万円増加し、18,948百万円となりました。
これは主に、利益剰余金が3,324百万円増加したこと等によるものです。
親会社の所有者に帰属する持分合計は前連結会計年度末に比べ3,613百万円増加し、18,923百万円となりました。
b.経営成績当連結会計年度における状況は次のとおりであります。
ファイナンス事業は、自動車販売店の有料会員化(カープレミアクラブ会員化)による囲い込み活動が堅調に進捗し、既存加盟店の稼働率向上に加え、バックオフィスの人員増強に伴うサポート体制の改善を図った結果、クレジット取扱高は引き続き前年を上回る実績となりました。
一方で当第3四半期連結会計期間に発生した基幹システムの障害に伴う債権回収の遅れにより一時的に延滞債権残高率が増加いたしましたが、人員増強及び連結子会社である中央債権回収株式会社との協業に伴う回収業務の継続的な強化が寄与し、営業収益は20,151百万円(前連結会計年度比13.1%増)、営業利益は4,570百万円(前連結会計年度比2.7%減)となりました。
故障保証事業は、大手OEM先が低調な推移であったものの自動車販売店の有料会員化(カープレミアクラブ会員化)による囲い込み活動が堅調に進捗し、故障保証取扱高についても引き続き前年を上回る実績となり、営業収益は6,986百万円(前連結会計年度比16.6%増)となりました。
また、故障が発生した修理車両を当社グループの整備ネットワークに入庫誘導し、グループ会社から調達した中古部品を修理に利用することで原価低減を図ったことにより、営業利益は1,122百万円(前連結会計年度比44.9%増)となりました オートモビリティサービス事業は、有料会員(カープレミアクラブ会員)の継続的な増加及び有料会員サービスの深化へ注力したことに加えて、各事業の安定的な成長が寄与し、営業収益は9,254百万円(前連結会計年度比19.6%増)、営業利益は1,174百万円(前連結会計年度比55.0%増)となりました。
また、海外での事業においては、既存投資先は堅調に推移するも新規投資先 Etomo Financing Corporation(2025年2月7日付でAND Financing Corporationから社名変更)の創業期の計画的な費用先行により、持分法による投資利益が22百万円(前連結会計年度比81.5%減)となりました。
営業費用は、事業拡大に係る各種費用の増加及びシステム障害への対応費用等が発生しましたが、故障保証事業における原価低減施策やDX推進による各種業務プロセスのシステム化等の経費削減施策を講じた結果、29,594百万円(前連結会計年度比16.7%増)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の営業収益は36,409百万円(前連結会計年度比15.4%増)、営業利益は6,815百万円(前連結会計年度比10.0%増)、税引前利益は6,851百万円(前連結会計年度比9.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は4,651百万円(前連結会計年度比0.9%増)となりました。
c.主要な経営指標の状況当社グループの経営成績に影響を与える主要な経営指標として、ファイナンス事業におきましてはクレジット取扱高、クレジット債権残高、3ヵ月以上延滞債権残高率を、故障保証事業におきましては故障保証取扱高を、オートモビリティサービス事業におきましては自動車販売店の有料会員数、自動車整備工場の有料会員数を主要な経営指標として考えております。
各経営指標の推移を常に把握し、各経営指標の数値を向上させるべく施策の立案及び実施をPDCAサイクルで回した結果として、当社グループの収益拡大、費用低減及び債権内容の向上に貢献していると考えております。
それぞれの経営指標における収益との関連性、当該経営指標に対する当社グループの取り組み及び各経営指標の推移は以下のとおりです。
(ファイナンス事業)当社グループが営むファイナンス事業における収益は、主にオートクレジットを中心としたクレジット事業から構成されており、個別のクレジット契約に基づきお客様が支払う分割払手数料の総額を実効金利法で計上しております。
個別のクレジット契約は、当社グループと加盟店契約を締結した中古車小売店等の加盟店及び2021年3月期より募集を開始した有料会員組織を通じてお客様からのクレジット申込を受け、審査等を経てお客様へ提供され、クレジット取扱高(注1)及びクレジット債権残高(注2)が増加します。
従って、クレジット事業におきましては、クレジット加盟店網及び有料会員組織を拡大することで個別のクレジット契約を増加させ、クレジット取扱高及びクレジット債権残高を積み上げることが、収益の拡大に繋がってまいります。
また、有料会員組織を拡大することで、自動車販売店における当社グループが提供するオートクレジットの利用率を高めてまいります。
当社グループは、全国主要都市に営業店やアウトバウンド営業に特化したコンタクトセンターを設置し、中古車小売店を中心とした自動車販売業者等に対する新規加盟店契約先の開拓及び既存加盟店の掘起し、有料会員への促進を継続して実施しております。
また、長期クレジットの取扱いやシステム利用による営業ルートの効率化、契約書ペーパーレス化の促進などの各種施策により、お客様からお申込みいただく個別のクレジット契約も継続的に増加しており、その結果、クレジット取扱高及びクレジット債権残高につきましては下表のとおり推移しております。
一方、収益を拡大するためには、クレジット取扱高及びクレジット債権残高を増加させるのみならず、クレジット債権全体の質を維持管理する必要がございます。
債権の質を管理する主要な指標として、延滞債権残高率(注3)を設定し、数値が悪化することのないよう延滞債権の回収業務に注力することで、デフォルト債権の発生を抑制し、収益の拡大を図っております。
2025年3月期の延滞債権残高率は、基幹システムの障害に伴う債権回収の遅れにより、一時的に増加しております。
2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期クレジット取扱高百万円202,302243,799303,793354,319内_オートクレジット取扱高 (注4)百万円187,982224,579271,447319,547内_ショッピングクレジット取扱高百万円8,8239,85918,81920,155クレジット債権残高百万円422,289507,830632,632778,617内_オートクレジット債権残高 (注4)百万円383,895456,200557,569681,125内_ショッピングクレジット債権残高百万円27,67533,82748,20462,008延滞債権残高率 (注5)%0.780.811.001.83(注)1.クレジット取扱高とは、その期間で新たに締結したクレジット契約金額及びリース保証契約金額の総額であり、オートクレジット以外の商品(エコロジークレジット等)の取扱高も含めた値です。
2.クレジット債権残高とは、開業から期末までの累計取扱高のうち、当該時点において返済されていない又は保証期間が経過していないクレジット契約金額及びリース保証契約金額の総額であり、オートクレジット以外の商品(エコロジークレジット等)の債権残高も含めた値です。
3.延滞債権残高率とは、当該期末時点のクレジット債権残高に対し、延滞月数が3ヵ月を超える債権及び特別債権(お客様が弁護士等に債務整理手続き等を委任している債権)の合計額が占める割合をいいます。
4.オートクレジット取扱高及びオートクレジット債権残高にはリース保証契約金額を含めておりません。
5.2024年3月期の延滞債権残高率は集計方法の変更により、遡及修正をしております。
6.本表はクレジット事業を取り扱うプレミア株式会社における実績を記載しております。
(故障保証事業)当社グループが営む故障保証事業における収益は、お客様が支払う故障保証代金を保証契約期間にわたって按分し、最終的に当社の収益となる故障保証収益相当部分を収益に計上しております。
個別の故障保証契約は、当社グループと故障保証販売に係る業務提携契約を締結した中古車小売店等の提携先及び2021年3月期より募集を開始した有料会員組織を通じてお客様へ提供され、故障保証取扱高(注1)が増加します。
従って、故障保証事業におきましては、故障保証提携先網及び有料会員組織を拡大することで個別の故障保証契約を増加させ、故障保証取扱高を積み上げることで、収益の拡大に繋がってまいります。
また、有料会員組織を拡大することで、自動車販売店における当社グループが提供する故障保証の利用率を高めてまいります。
当社グループは全国主要都市に営業店を設置し、オートクレジット加盟店と同様、中古車小売店を中心とした自動車販売業者に対し新規提携先の開拓及び既存提携先の掘起し、有料会員への促進を継続して実施しております。
また、自社商品及び有料会員向け商品の販売促進や提携商品に特化した営業人員の配置、バックオフィスの組織細分化によるマネジメント体制・効率性の強化などの各種施策により、お客様からお申込みいただく個別の故障保証契約も継続的に増加しており、その結果、故障保証取扱高につきましては下表のとおり推移しております。
2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期故障保証取扱高百万円5,1475,7616,8917,530(注)1.故障保証取扱高とは、各連結会計年度等のある一定期間において、新たに締結した故障保証契約金額の総額をいいます。
2.本表は故障保証事業を取り扱うプレミアワランティサービス株式会社における実績を記載しております。
3.2024年3月期の故障保証取扱高は集計方法の変更に伴い、一部遡及修正をしております。
(オートモビリティサービス事業)当社グループが営むオートモビリティサービス事業における収益は、主に自動車販売店及び自動車整備工場などのモビリティ事業者へ提供する各種サービスの取引額を収益として計上しております。
具体的なサービス内容は、自動車販売店及び自動車整備工場の有料会員組織(注)を通じた会費収入、ファイナンス事業で発生する引揚車両の販売、自動車整備工場向け業務ソフトウェアの販売、部品販売、サブスク(リース)サービスの提供などがあります。
有料会員組織を拡大することで、当社が展開する各種サービスの利用率が上がり、収益の拡大につながってまいります。
当社グループは、自動車販売店及び自動車整備工場専門の営業部門を設置し、有料会員及び整備工場ネットワークの開拓を行っております。
また、有料会員サービスの開発や新規事業の拡充等の各種施策により、会員数は継続的に増加しており、その結果、有料会員数及びネットワーク数は下表のとおり推移しております。
2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期自動車販売店 有料会員数社1,5252,5812,6603,468自動車整備工場 有料会員数店舗251370710858(注)自動車販売店及び自動車整備工場の有料会員数とは、当社グループと加盟契約を締結した自動車販売店・自動車整備工場単位をいいます。
② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動による支出7,761百万円(前連結会計年度は2,489百万円の収入)、投資活動による支出2,456百万円(前連結会計年度は3,093百万円の支出)及び財務活動による収入6,220百万円(前連結会計年度は6,892百万円の収入)でした。
この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は、前連結会計年度末に比べ3,992百万円減少し、17,147百万円となりました。
前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)増減営業活動によるキャッシュ・フロー(百万円)2,489△7,761△10,250投資活動によるキャッシュ・フロー(百万円)△3,093△2,456+637財務活動によるキャッシュ・フロー(百万円)6,8926,220△672 (営業活動によるキャッシュ・フローの状況)当連結会計年度における営業活動の結果、使用した資金は7,761百万円となりました。
収入の主な内訳は、金融保証契約の増加額35,516百万円、税引前利益6,851百万円、その他の金融負債の増加額6,282百万円であり、支出の主な内訳は、その他の資産の増加額40,625百万円、金融債権の増加額18,297百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フローの状況)当連結会計年度における投資活動の結果、使用した資金は2,456百万円となりました。
支出の主な内訳は、無形資産の取得による支出965百万円、持分法投資の取得による支出802百万円、有形固定資産の取得による支出442百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フローの状況)当連結会計年度における財務活動の結果、獲得した資金は6,220百万円となりました。
収入の主な内訳は、長期借入金の借入による収入19,867百万円であり、支出の主な内訳は、長期借入金の返済による支出11,530百万円、短期借入金の返済による支出2,500百万円であります。
③ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績当社グループは生産活動を行っていないため、該当事項はありません。
b.受注実績当社グループは受注生産を行っていないため、該当事項はありません。
c.販売実績(事業サービス別営業収益)当連結会計年度における営業収益実績を事業サービス別に示すと、以下のとおりであります。
事業サービスの名称(百万円)前連結会計年度(自 2023年4月1日  至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)前連結会計年度比(%)ファイナンス事業17,81020,151+13.1故障保証事業5,9906,986+16.6オートモビリティサービス事業7,7359,254+19.6その他1117+62.1合計31,54636,409+15.4(注)1.セグメント間収益を除く外部収益を表記しております。
2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
3.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため記載を省略しております。
4.前連結会計年度のセグメント情報は、実務上可能な範囲で当連結会計年度と同様の方法で計算し、修正再表 示しております。
(事業サービス別取扱高)当連結会計年度における取扱高実績を事業サービス別に示すと、以下のとおりであります。
事業サービスの名称(百万円)前連結会計年度(自 2023年4月1日  至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)前連結会計年度比(%)ファイナンス事業303,793354,319+16.6故障保証事業6,8917,530+9.3(注)1.ファイナンス事業の取扱高とは、ある一定期間(2025年3月期であれば2024年4月1日から2025年3月31日までの期間)において、新たに締結したクレジット契約金額の総額及びリース保証契約金額の総額をいいます。
2.故障保証事業の取扱高とは、ある一定期間(2025年3月期であれば2024年4月1日から2025年3月31日までの期間)において、新たに締結した故障保証契約金額の総額をいいます。
3.前連結会計年度の故障保証取扱高は集計方法の変更に伴い、一部遡及修正をしております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。
① 重要性がある会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されております。
この連結財務諸表の作成にあたっては、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような会計上の見積り及び判断を必要としております。
当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、会計上の見積りを行っておりますが、見積りの不確実性により、実際の結果がこれらの見積りと異なる可能性があります。
当社及び連結子会社の財政状態又は経営成績に対して重大な影響を与え得る会計上の見積り及び判断が必要となる項目は以下のとおりです。
a. のれん及び耐用年数が確定できない無形資産の評価b. 償却原価で測定する金融資産の減損c. 保険資産の計上d. 持分法投資会社の評価e. 繰延税金資産の回収可能性f. 収益の認識 不安定な世界情勢の変動による資源価格の高騰に伴う景気後退、金融資本市場の変動がもたらす影響への懸念など、依然として不透明な状況が続いておりますが、主力事業における営業活動も継続できていることなどから、当社グループの国内事業における業績影響は僅少であり、a.及びe.について、のれんや無形資産の減損損失や繰延税金資産の取り崩しの可能性は限定的と考えております。
またb.及びc.についても、ファイナンス事業における債権内容の悪化等の影響も同じく僅少であり、従って、クレジット債権に関する保険契約方針についても変更ございません。
d.について、持分法適用関連会社であるEASTの業績が堅調に推移し、当連結会計年度において持分法による投資利益は22百万円となっております。
なお、当社グループの会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち重要なものについて、翌連結会計年度における資産や負債の帳簿価額に重要な影響を生じさせるようなリスクを伴う会計上の見積り及び仮定につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 連結財務諸表注記 4.重要な見積り及び判断の利用」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 財政状態の分析当連結会計年度末における資産、負債、資本の状況は以下のとおりであります。
前連結会計年度(2024年3月31日)当連結会計年度(2025年3月31日)増減資産合計(百万円)125,274184,988+59,714負債合計(百万円)109,923166,039+56,116資本合計(百万円)15,35118,948+3,598親会社の所有者に帰属する持分合計(百万円)15,31018,923+3,613 (資産の部)当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ59,714百万円増加し、184,988百万円となりました。
これは主に、保険資産が35,238百万円、金融債権が18,300百万円増加したこと等によるものです。
(負債の部)当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ56,116百万円増加し、166,039百万円となりました。
これは主に、金融保証契約が35,519百万円、借入金が8,855百万円、その他の金融負債8,623百万円増加したこと等によるものです。
(資本の部)当連結会計年度末における資本合計は、前連結会計年度末に比べ3,598百万円増加し、18,948百万円となりました。
これは主に、利益剰余金が3,324百万円増加したこと等によるものです。
親会社の所有者に帰属する持分合計は前連結会計年度末に比べ3,613百万円増加し、18,923百万円となりました。
b.経営成績の分析当連結会計年度末における営業収益、費用合計、親会社の所有者に帰属する当期利益の状況は以下のとおりであります。
前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)増減営業収益(百万円)31,54636,409+4,863費用合計(百万円)25,35129,594+4,243親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円)4,6084,651+44 (営業収益)当連結会計年度における営業収益は、前連結会計年度に比べ4,863百万円増加し、36,409百万円となりました。
なお、事業サービス別の営業収益につきましては「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。
(費用合計)当連結会計年度における費用合計は、前連結会計年度に比べ4,243百万円増加し、29,594百万円となりました。
主な増加要因は、事業拡大に係る各種費用の増加及びシステム障害への対応費用等の発生によるものです。
(親会社の所有者に帰属する当期利益)当連結会計年度における親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ44百万円増加し、4,651百万円となりました。
主な増加要因は、事業拡大に伴う営業収益の増加に加え、故障保証事業における原価低減施策やDX推進による各種業務プロセスのシステム化等の経費削減施策によるものです。
c.資本の財源及び資金の流動性についての分析キャッシュ・フローの分析は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
当社グループにおける資金需要は、大きく分けて運転資金需要とクレジット事業の立替資金需要の二つがあります。
運転資金需要のうち主なものは営業費用等の支払いであります。
また、立替資金需要につきましては、クレジット事業におけるお客様が商品等を購入された際の代金を加盟店に立て替えることにより発生するものであります。
当社グループは現在、運転資金につきましては、内部資金より充当し、不足が生じた場合は短期借入金で調達を行っております。
また、立替資金につきましては、内部資金より充当し、一定程度の債権が積み上がった時点で流動化を実施しております。
d.経営成績に重要な影響を与える要因について経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3事業等のリスク」をご参照ください。
e.経営者の問題認識と今後の方針について今後、世界的な資源価格の高騰や為替相場の大幅な変動による影響など、不透明な状況が続くことが予想されますが、このような経済環境の中で当社グループが業容を拡大しつつ、より良い商品及びサービスを継続的に提供していくためには、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対応していくことが必要であると認識しております。
課題への対応にあたって、経営者として常に外部環境の変化に関する情報を入手及び分析を実施し、現在及び将来における事業環境を把握しながら、それに対する課題を認識すると同時に最適な解決策を実施していく方針であります。
研究開発活動 6【研究開発活動】
該当事項はありません。
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
当社グループは事業運営に伴う設備の更新を継続的に実施しております。
当連結会計年度中の設備投資の総額は、4,989百万円であります。
このうち、有形固定資産への投資が4,089百万円ありますが、これは主に拠点の拡張及び契約の更新等に伴う使用権資産の増加によるものです。
また、無形資産への投資が901百万円ありますが、これは主にクレジット基幹システムの開発によるものです。
なお、設備への投資は各セグメントで共用しており、セグメント別の重要性が乏しいことからセグメント別の記載を省略しております。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。
なお、主要な設備は各セグメントが共用しており、セグメント別の重要性が乏しいことからセグメント別の記載を省略しております。
(1)提出会社2025年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物・建物附属設備使用権資産その他合計プレミアグループ株式会社東京都港区本社、事業所等5432068121(12)(注)1.使用権資産は主に、オフィスビルの賃貸借契約に係るものであります。
2.従業員数の( )は、臨時雇用者数の年間の平均人員を外書きしております。
3.臨時雇用者数は、アルバイト、パートタイマーを含みます。
(2)主な国内子会社2025年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物・建物附属設備使用権資産その他合計プレミア株式会社東京都港区ほか本社、事業所等6803,3234414,443299(57)(注)1.使用権資産は主に、オフィスビルの賃貸借契約に係るものであります。
2.帳簿価額「その他」は、工具・器具備品等の合計であります。
3.従業員数の( )は、臨時雇用者数の年間の平均人員を外書きしております。
4.臨時雇用者数は、アルバイト、パートタイマーを含みます。
5.プレミア株式会社は、ファイナンスセグメントに属していますが、その他のセグメントに属している当社グループの設備はプレミア株式会社より貸借しております。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
 当社グループの設備投資については、マーケット動向や投資効率等を総合的に勘案し、当社において計画を策定しております。
当連結会計年度末重要な設備の新設、除却等の計画は以下のとおりであります。
なお、主要な設備は各セグメントが共用しており、セグメント別の重要性が乏しいことからセグメント別の記載を省略しております。
(1) 重要な設備の新設会社名事業所名(所在地)設備の内容投資予定額資金調達方法着手年月完了予定年月完成後の増加能力総額(百万円)既支払額(百万円)プレミア株式会社東京都港区事務所等設備474-自己資金2025年3月2025年6月(注)プレミアモビリティサービス株式会社本社等(東京都港区ほか)カープレミアアプリの開発120100自己資金2024年2月2025年5月(注)(注)完成後の増加能力は算出することが困難なため記載を省略しております。
(2) 重要な設備の改修会社名事業所名(所在地)設備の内容投資予定額資金調達方法着手年月完了予定年月完成後の増加能力総額(百万円)既支払額(百万円)プレミア株式会社本社等(東京都港区ほか)クレジット基幹システムの追加改修2,080-自己資金2025年5月2027年4月(注)PLS株式会社本社等(東京都港区ほか)リースシステムのペーパレス化16-自己資金2025年1月2026年3月(注)(注)完成後の増加能力は算出することが困難なため記載を省略しております。
(3) 重要な設備の除却該当事項はありません。
設備投資額、設備投資等の概要4,989,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況37
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況7
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況7,571,392
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、明確な投資株式の区分の基準等は定めておりませんが、大きく以下のとおり区分しております。
(純投資株式) 専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする投資株式。
(政策保有株式)主に取引・協業関係の構築・維持・強化等、純投資目的以外の目的で保有する投資株式。
当社は、原則として純投資及び政策保有を目的とした上場株式を保有しない方針であり、有価証券報告書提出日現在も保有しておりません。
これらの保有が必要となる場合、当該株式に係る議決権の行使に関しては、取締役会において保有目的が適切か、保有に伴う便益やリスクが資本コストに見合っているか等、その議案の内容を具体的に精査し、保有の適否を検証したうえで合理的に判断し、適切に開示してまいります。
② 株式の保有状況イ 保有目的が純投資目的である株式投資該当事項はありません。
ロ 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式・保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容該当事項はありません。
・銘柄数及び貸借対照表計上額該当事項はありません。
・特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額に関する情報該当事項はありません。
ハ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。
ニ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。

Shareholders

大株主の状況 (6)【大株主の状況】
2025年3月31日現在
氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)東京都港区赤坂1丁目8-16,047,60015.90
株式会社日本カストディ銀行(信託口)東京都中央区晴海1丁目8-125,867,30015.43
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)ONE CONGRESS STREET, SUITE 1, BOSTON, MASSACHUSETTS(東京都港区港南2丁目15-1)3,133,3578.24
株式会社リクリート東京都千代田区丸の内1丁目9番2号1,800,0004.73
柴田 洋一埼玉県さいたま市緑区876,7482.31
株式会社あおぞら銀行東京都千代田区麹町6丁目1-1775,8002.04
損害保険ジャパン株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)東京都新宿区西新宿1丁目26-1(東京都中央区晴海1丁目8-12)775,8002.04
JPモルガン証券株式会社東京都千代田区丸の内2丁目7-3637,6831.68
GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)BANKPLASSEN 2, 0107 OSLO 1 OSLO 0107 NO(東京都新宿区新宿6丁目27ー30)544,6921.43
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)PETERBOROUGH COURT 133 FLEET STREET LONDON EC4A 2BB UNITED KINGDOM(東京都千代田区丸の内1丁目4-5)495,1401.30計-20,954,12055.09(注)1.発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点以下第3位を四捨五入しております。2.次の法人から、下記の提出日に公衆の縦覧に供されている大量保有(変更)報告書の提出があり、下記の報告義務発生日現在で当社株式を所有している旨の報告を受けましたが、当社として2025年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記「大株主の状況」には含めておりません。
氏名又は名称住所提出日報告義務発生日所有株式数(株)株券等保有割合(%)野村證券株式会社東京都中央区日本橋一丁目13番1号2024年6月7日2024年5月31日188,5800.47ノムラ インターナショナル ピーエルシー1 エンジェル レイン ロンドン EC4R 3AB ユナイテッド キングダム2024年6月7日2024年5月31日68,2900.17野村アセットマネジメント株式会社東京都江東区豊洲二丁目2番1号2024年6月7日2024年5月31日1,380,1003.41キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーアメリカ合衆国カリフォルニア州、ロスアンジェルス、サウスホープ・ストリート3332025年2月7日2025年1月31日2,799,3006.92
株主数-金融機関14
株主数-金融商品取引業者28
株主数-外国法人等-個人21
株主数-外国法人等-個人以外98
株主数-個人その他5,339
株主数-その他の法人52
株主数-計5,552
氏名又は名称、大株主の状況BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)
株主総利回り4
株主総会決議による取得の状況 (1)【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分株式数(株)価額の総額(円)当事業年度における取得自己株式(注)2563,125当期間における取得自己株式--(注)当事業年度における取得自己株式は、単元未満株の買取請求によるものです。

Audit

監査法人1、連結PwC Japan有限責任監査法人
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2025年6月24日プレミアグループ株式会社 取締役会御中 PwC Japan有限責任監査法人 東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士大 辻 竜太郎 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士小 林 尚 明 <連結財務諸表監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているプレミアグループ株式会社の2024年4月1日から2025年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結財政状態計算書、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結持分変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項及びその他の注記について監査を行った。
 当監査法人は、上記の連結財務諸表が、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条により規定された国際会計基準に準拠して、プレミアグループ株式会社及び連結子会社の2025年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
ファイナンス事業及び故障保証事業の中核子会社の取得により認識されたのれん及び耐用年数が確定できない無形資産の減損テスト【参照する連結財務諸表注記】
● 3. 重要性がある会計方針(8)のれん及び無形資産、(10)非金融資産の減損● 4. 重要な見積り及び判断の利用(1)のれん及び耐用年数が確定できない無形資産の評価● 14. のれん及び無形資産● 15. 非償却資産の減損監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 プレミアグループ株式会社は、2015年6月にプレミア株式会社(以下、「プレミア」)のすべての株式を取得しており、のれん及び無形資産を計上している。
その後、2021年1月に、連結子会社のプレミアワランティサービス株式会社(以下、「プレミアワランティサービス」)がプレミアの故障保証事業を継承し、のれん及び無形資産の一部がプレミアワランティサービスに再配分された。
その結果、2025年3月31日現在、連結財政状態計算書において、上記2社ののれん及び耐用年数が確定できない無形資産(「ブランド及びノウハウ」)が、それぞれ下表の通り計上されている(金額の単位は百万円、括弧内は総資産に対する割合)。
のれんブランド及びノウハウ合計プレミア2,1744,0446,218(3.36%)プレミアワランティサービス1,4745372,011(1.08%) 会社の2026年3月期までの中期経営計画では、ファイナンス事業、故障保証事業、オートモビリティサービス事業の3つの領域の拡充を目指し、モビリティ事業者向け会員組織(カープレミアクラブ)を中心とした中古車領域経済圏の構築に取り組んでいる。
会社は、ブランド及びノウハウはこのような成長を支えるものとして、ファイナンス事業及び故障保証事業における事業運営のノウハウやバリューチェーン、運営組織等を包括したものであり、将来における超過収益力の根幹をなすものと判断し、耐用年数が確定できない無形資産に分類している。
その結果、のれんと同様に、毎期の定期的な償却は行っていない。
 会社は、のれん及び耐用年数が確定できない無形資産の減損テストの回収可能価額を使用価値に基づき算定しており、当連結会計年度において減損損失は発生していない。
減損テストにおける使用価値の見積りのための重要な仮定は、将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となる将来の収益に影響を及ぼす取扱高等であり、見積りの不確実性を伴い、経営者が使用した重要な仮定の合理性を評価する必要があるため、当該事項を監査上の主要な検討事項として決定した。
 当監査法人は、のれん及び耐用年数が確定できない無形資産の減損テストについて、主として以下の監査手続を実施した。
● 使用価値の算定における評価技法について、当該評価技法を選択した根拠を経営者へ質問し、その妥当性を検討した。
● 減損テストに使用された将来キャッシュ・フローについて、取締役会によって承認された事業計画との整合性を検証し、過年度における事業計画とその実績を比較した。
また、ファイナンス事業及び故障保証事業の営業収益目標について、その前提となる取扱高等及び収益率の合理性を検討した。
● 監査人独自の見積りとして、割引前将来キャッシュ・フローに対して将来の不確実性を追加で加味した場合の使用価値への影響を算定し、会社が実施した減損判定の結果と比較した。
● 使用価値の計算に使用される割引率について、利用可能な外部データとの比較や、過去実績からの趨勢分析を実施した。
● 資産の使用価値と帳簿価額を比較し、会社の減損判定の妥当性を検討した。
貸倒引当金の算定及び保険資産の計上【参照する連結財務諸表注記】
● 3. 重要性がある会計方針(5)金融商品 ④償却原価で測定する金融資産の減損、(6)保険資産● 4. 重要な見積り及び判断の利用(2)償却原価で測定する金融資産の減損、(3)保険資産の計上● 10. 金融リスク管理 ①信用リスク● 11. 保険資産監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 連結財務諸表上の貸倒引当金は、金融債権及び金融保証契約に対するものである。
会社グループは、それらの債権等の金額に引当率を乗じて貸倒引当金を算定しており、引当率は、過去の損失実績や直近における変化、及び将来予想に基づき決定されている。
2025年3月31日現在、連結財政状態計算書において、金融債権及び金融保証契約に対する貸倒引当金が、それぞれ7,214百万円及び39,960百万円計上されている。
 また、貸倒リスクを抑えるため、損害保険会社と信用保険契約を締結し、回収の確実性を高めている。
そこで、予想される貸倒損失に対して、信用保険によって補填されることがほぼ確実と見込まれる金額を資産計上している。
2025年3月31日現在、連結財政状態計算書において、保険資産が42,130百万円計上されている。
なお、連結損益計算書上は、同額が営業費用の「金融資産の減損損失」から控除されている。
 貸倒引当金及び保険資産を監査上の主要な検討事項として決定した主な理由は、以下のとおりである。
● 貸倒引当金の見積りに使用されるデフォルト確率(PD)及びデフォルト時損失率(LGD)等の決定に際し、将来予想を勘案するための経営者の重要な判断を伴い、経営者が使用した重要な仮定の合理性を評価する必要があること。
● 予想される貸倒損失に対して、信用保険による補填を将来受けるため、貸倒れの発生見込期間にわたり信用保険契約を有効に維持するとの現在の会社グループの方針に基づき保険資産が計上されており、信用保険契約の維持に関する経営者による主観的な判断を評価する必要があること。
当監査法人は、貸倒引当金及び保険資産について、主として以下の監査手続を実施した。
【貸倒引当金の見積り】
● 貸倒引当金の算定に使用する仮定の基礎となるデータに係る内部統制を含む、貸倒引当金に関連する内部統制の運用評価手続を実施した。
● PD及びLGDを含む貸倒引当金の見積りについて、過去の損失実績及び直近における変化を踏まえ、将来予想に基づく調整の合理性の評価を含む、会社グループの見積方法を検証した。
【保険資産の計上】
● 信用保険による補填の確実性について、会社グループの会議体の議事録及び資料を査閲し、信用保険の有効性及び十分性のモニタリング状況を検討した。
● 信用保険契約を締結している損害保険会社に確認状を送付するとともに損害保険会社との契約書を閲覧し、信用保険契約の契約期間及び保険金支払限度額を確認した。
● 将来にわたり信用保険契約を有効に維持するとの経営者の判断を評価するため、経営者への質問を実施した。
また、過年度における事業計画に織り込まれた、将来の貸倒れと信用保険契約に基づく保険料の支払いについて、当連結会計年度における実績と比較すると共に、貸倒れを補填するための保険金の支払限度額が維持される計画であることを確かめた。
その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任 経営者の責任は、国際会計基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
 連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、国際会計基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
 監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、国際会計基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・ 連結財務諸表に対する意見表明の基礎となる、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、連結財務諸表の監査を計画し実施する。
監査人は、連結財務諸表の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
 監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
 監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<内部統制監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、プレミアグループ株式会社の2025年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。
 当監査法人は、プレミアグループ株式会社が2025年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。
財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任 経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
 監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
 なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。
内部統制監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。
 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。
内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。
・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、内部統制の監査を計画し実施する。
監査人は、内部統制報告書の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
 監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
<報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】
に記載されている。
利害関係 会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上  (注)1.上記は監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
ファイナンス事業及び故障保証事業の中核子会社の取得により認識されたのれん及び耐用年数が確定できない無形資産の減損テスト【参照する連結財務諸表注記】
● 3. 重要性がある会計方針(8)のれん及び無形資産、(10)非金融資産の減損● 4. 重要な見積り及び判断の利用(1)のれん及び耐用年数が確定できない無形資産の評価● 14. のれん及び無形資産● 15. 非償却資産の減損監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 プレミアグループ株式会社は、2015年6月にプレミア株式会社(以下、「プレミア」)のすべての株式を取得しており、のれん及び無形資産を計上している。
その後、2021年1月に、連結子会社のプレミアワランティサービス株式会社(以下、「プレミアワランティサービス」)がプレミアの故障保証事業を継承し、のれん及び無形資産の一部がプレミアワランティサービスに再配分された。
その結果、2025年3月31日現在、連結財政状態計算書において、上記2社ののれん及び耐用年数が確定できない無形資産(「ブランド及びノウハウ」)が、それぞれ下表の通り計上されている(金額の単位は百万円、括弧内は総資産に対する割合)。
のれんブランド及びノウハウ合計プレミア2,1744,0446,218(3.36%)プレミアワランティサービス1,4745372,011(1.08%) 会社の2026年3月期までの中期経営計画では、ファイナンス事業、故障保証事業、オートモビリティサービス事業の3つの領域の拡充を目指し、モビリティ事業者向け会員組織(カープレミアクラブ)を中心とした中古車領域経済圏の構築に取り組んでいる。
会社は、ブランド及びノウハウはこのような成長を支えるものとして、ファイナンス事業及び故障保証事業における事業運営のノウハウやバリューチェーン、運営組織等を包括したものであり、将来における超過収益力の根幹をなすものと判断し、耐用年数が確定できない無形資産に分類している。
その結果、のれんと同様に、毎期の定期的な償却は行っていない。
 会社は、のれん及び耐用年数が確定できない無形資産の減損テストの回収可能価額を使用価値に基づき算定しており、当連結会計年度において減損損失は発生していない。
減損テストにおける使用価値の見積りのための重要な仮定は、将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となる将来の収益に影響を及ぼす取扱高等であり、見積りの不確実性を伴い、経営者が使用した重要な仮定の合理性を評価する必要があるため、当該事項を監査上の主要な検討事項として決定した。
 当監査法人は、のれん及び耐用年数が確定できない無形資産の減損テストについて、主として以下の監査手続を実施した。
● 使用価値の算定における評価技法について、当該評価技法を選択した根拠を経営者へ質問し、その妥当性を検討した。
● 減損テストに使用された将来キャッシュ・フローについて、取締役会によって承認された事業計画との整合性を検証し、過年度における事業計画とその実績を比較した。
また、ファイナンス事業及び故障保証事業の営業収益目標について、その前提となる取扱高等及び収益率の合理性を検討した。
● 監査人独自の見積りとして、割引前将来キャッシュ・フローに対して将来の不確実性を追加で加味した場合の使用価値への影響を算定し、会社が実施した減損判定の結果と比較した。
● 使用価値の計算に使用される割引率について、利用可能な外部データとの比較や、過去実績からの趨勢分析を実施した。
● 資産の使用価値と帳簿価額を比較し、会社の減損判定の妥当性を検討した。
貸倒引当金の算定及び保険資産の計上【参照する連結財務諸表注記】
● 3. 重要性がある会計方針(5)金融商品 ④償却原価で測定する金融資産の減損、(6)保険資産● 4. 重要な見積り及び判断の利用(2)償却原価で測定する金融資産の減損、(3)保険資産の計上● 10. 金融リスク管理 ①信用リスク● 11. 保険資産監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 連結財務諸表上の貸倒引当金は、金融債権及び金融保証契約に対するものである。
会社グループは、それらの債権等の金額に引当率を乗じて貸倒引当金を算定しており、引当率は、過去の損失実績や直近における変化、及び将来予想に基づき決定されている。
2025年3月31日現在、連結財政状態計算書において、金融債権及び金融保証契約に対する貸倒引当金が、それぞれ7,214百万円及び39,960百万円計上されている。
 また、貸倒リスクを抑えるため、損害保険会社と信用保険契約を締結し、回収の確実性を高めている。
そこで、予想される貸倒損失に対して、信用保険によって補填されることがほぼ確実と見込まれる金額を資産計上している。
2025年3月31日現在、連結財政状態計算書において、保険資産が42,130百万円計上されている。
なお、連結損益計算書上は、同額が営業費用の「金融資産の減損損失」から控除されている。
 貸倒引当金及び保険資産を監査上の主要な検討事項として決定した主な理由は、以下のとおりである。
● 貸倒引当金の見積りに使用されるデフォルト確率(PD)及びデフォルト時損失率(LGD)等の決定に際し、将来予想を勘案するための経営者の重要な判断を伴い、経営者が使用した重要な仮定の合理性を評価する必要があること。
● 予想される貸倒損失に対して、信用保険による補填を将来受けるため、貸倒れの発生見込期間にわたり信用保険契約を有効に維持するとの現在の会社グループの方針に基づき保険資産が計上されており、信用保険契約の維持に関する経営者による主観的な判断を評価する必要があること。
当監査法人は、貸倒引当金及び保険資産について、主として以下の監査手続を実施した。
【貸倒引当金の見積り】
● 貸倒引当金の算定に使用する仮定の基礎となるデータに係る内部統制を含む、貸倒引当金に関連する内部統制の運用評価手続を実施した。
● PD及びLGDを含む貸倒引当金の見積りについて、過去の損失実績及び直近における変化を踏まえ、将来予想に基づく調整の合理性の評価を含む、会社グループの見積方法を検証した。
【保険資産の計上】
● 信用保険による補填の確実性について、会社グループの会議体の議事録及び資料を査閲し、信用保険の有効性及び十分性のモニタリング状況を検討した。
● 信用保険契約を締結している損害保険会社に確認状を送付するとともに損害保険会社との契約書を閲覧し、信用保険契約の契約期間及び保険金支払限度額を確認した。
● 将来にわたり信用保険契約を有効に維持するとの経営者の判断を評価するため、経営者への質問を実施した。
また、過年度における事業計画に織り込まれた、将来の貸倒れと信用保険契約に基づく保険料の支払いについて、当連結会計年度における実績と比較すると共に、貸倒れを補填するための保険金の支払限度額が維持される計画であることを確かめた。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結  監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結貸倒引当金の算定及び保険資産の計上
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結  連結財務諸表上の貸倒引当金は、金融債権及び金融保証契約に対するものである。
会社グループは、それらの債権等の金額に引当率を乗じて貸倒引当金を算定しており、引当率は、過去の損失実績や直近における変化、及び将来予想に基づき決定されている。
2025年3月31日現在、連結財政状態計算書において、金融債権及び金融保証契約に対する貸倒引当金が、それぞれ7,214百万円及び39,960百万円計上されている。
 また、貸倒リスクを抑えるため、損害保険会社と信用保険契約を締結し、回収の確実性を高めている。
そこで、予想される貸倒損失に対して、信用保険によって補填されることがほぼ確実と見込まれる金額を資産計上している。
2025年3月31日現在、連結財政状態計算書において、保険資産が42,130百万円計上されている。
なお、連結損益計算書上は、同額が営業費用の「金融資産の減損損失」から控除されている。
 貸倒引当金及び保険資産を監査上の主要な検討事項として決定した主な理由は、以下のとおりである。
● 貸倒引当金の見積りに使用されるデフォルト確率(PD)及びデフォルト時損失率(LGD)等の決定に際し、将来予想を勘案するための経営者の重要な判断を伴い、経営者が使用した重要な仮定の合理性を評価する必要があること。
● 予想される貸倒損失に対して、信用保険による補填を将来受けるため、貸倒れの発生見込期間にわたり信用保険契約を有効に維持するとの現在の会社グループの方針に基づき保険資産が計上されており、信用保険契約の維持に関する経営者による主観的な判断を評価する必要があること。
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結3. 重要性がある会計方針(5)金融商品 ④償却原価で測定する金融資産の減損、(6)保険資産
開示への参照2、監査上の主要な検討事項、連結4. 重要な見積り及び判断の利用(2)償却原価で測定する金融資産の減損、(3)保険資産の計上
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 当監査法人は、貸倒引当金及び保険資産について、主として以下の監査手続を実施した。
【貸倒引当金の見積り】
● 貸倒引当金の算定に使用する仮定の基礎となるデータに係る内部統制を含む、貸倒引当金に関連する内部統制の運用評価手続を実施した。
● PD及びLGDを含む貸倒引当金の見積りについて、過去の損失実績及び直近における変化を踏まえ、将来予想に基づく調整の合理性の評価を含む、会社グループの見積方法を検証した。
【保険資産の計上】
● 信用保険による補填の確実性について、会社グループの会議体の議事録及び資料を査閲し、信用保険の有効性及び十分性のモニタリング状況を検討した。
● 信用保険契約を締結している損害保険会社に確認状を送付するとともに損害保険会社との契約書を閲覧し、信用保険契約の契約期間及び保険金支払限度額を確認した。
● 将来にわたり信用保険契約を有効に維持するとの経営者の判断を評価するため、経営者への質問を実施した。
また、過年度における事業計画に織り込まれた、将来の貸倒れと信用保険契約に基づく保険料の支払いについて、当連結会計年度における実績と比較すると共に、貸倒れを補填するための保険金の支払限度額が維持される計画であることを確かめた。
その他の記載内容、連結 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、連結 <報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】
に記載されている。

Audit1

監査法人1、個別PwC Japan有限責任監査法人
独立監査人の報告書、個別 独立監査人の監査報告書 2025年6月24日プレミアグループ株式会社 取締役会御中 PwC Japan有限責任監査法人 東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士大 辻 竜太郎 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士小 林 尚 明 <財務諸表監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているプレミアグループ株式会社の2024年4月1日から2025年3月31日までの第10期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
 当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、プレミアグループ株式会社の2025年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
超過収益力を反映した価額で取得した関係会社株式の評価【参照する注記事項】
●(重要な会計上の見積り)1. 関係会社株式の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、2025年3月末現在、市場価格のない関係会社株式9,537百万円を貸借対照表に計上している。
これには、超過収益力を反映した価額で取得した関係会社株式の合計8,902百万円(総資産の46.4%)が含まれている。
会社は、当該関係会社株式の評価に際し、超過収益力を実質価額の評価に反映した上で、株式の実質価額が50%程度以上下落した場合には、実質価額が著しく低下したと判断している。
著しい低下がある場合は、おおむね5年以内の回復可能性を評価することにより、減損判定を実施している。
当事業年度において、会社は、超過収益力を反映した価額で取得した関係会社株式の実質価額の著しい下落はないと判断し、当該株式に係る減損損失を計上していない。
超過収益力を反映した価額で取得した関係会社株式の残高に金額的重要性があり、超過収益力の毀損を示唆する状況か否か及びその判断を踏まえた関係会社株式の減損の評価は経営者の主観的な判断を伴うため、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項として決定した。
当監査法人は、関係会社株式の評価について、主として以下の監査手続を実施した。
● 関係会社株式の減損に関する会社の判定資料を閲覧し、実質価額の算定手続や回復可能性の検討手続を理解した。
● 経営者への質問及び会社の会議体における議事録の閲覧を通じて、各関係会社の経営環境を理解し、超過収益力の毀損や財政状態の悪化を示唆する状況の有無を確認した。
● 超過収益力を反映した価額で取得した関係会社株式について、超過収益力の基礎となる過年度の事業計画とその実績を比較した。
● 減損判定に関連する会社の判定資料を再計算により確認し、超過収益力を反映した関係会社株式の実質価額の著しい下落の有無を評価した。
その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
 財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
 監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
 監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
 監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。
利害関係 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
 以 上  (注)1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
超過収益力を反映した価額で取得した関係会社株式の評価【参照する注記事項】
●(重要な会計上の見積り)1. 関係会社株式の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、2025年3月末現在、市場価格のない関係会社株式9,537百万円を貸借対照表に計上している。
これには、超過収益力を反映した価額で取得した関係会社株式の合計8,902百万円(総資産の46.4%)が含まれている。
会社は、当該関係会社株式の評価に際し、超過収益力を実質価額の評価に反映した上で、株式の実質価額が50%程度以上下落した場合には、実質価額が著しく低下したと判断している。
著しい低下がある場合は、おおむね5年以内の回復可能性を評価することにより、減損判定を実施している。
当事業年度において、会社は、超過収益力を反映した価額で取得した関係会社株式の実質価額の著しい下落はないと判断し、当該株式に係る減損損失を計上していない。
超過収益力を反映した価額で取得した関係会社株式の残高に金額的重要性があり、超過収益力の毀損を示唆する状況か否か及びその判断を踏まえた関係会社株式の減損の評価は経営者の主観的な判断を伴うため、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項として決定した。
当監査法人は、関係会社株式の評価について、主として以下の監査手続を実施した。
● 関係会社株式の減損に関する会社の判定資料を閲覧し、実質価額の算定手続や回復可能性の検討手続を理解した。
● 経営者への質問及び会社の会議体における議事録の閲覧を通じて、各関係会社の経営環境を理解し、超過収益力の毀損や財政状態の悪化を示唆する状況の有無を確認した。
● 超過収益力を反映した価額で取得した関係会社株式について、超過収益力の基礎となる過年度の事業計画とその実績を比較した。
● 減損判定に関連する会社の判定資料を再計算により確認し、超過収益力を反映した関係会社株式の実質価額の著しい下落の有無を評価した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別  監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、個別超過収益力を反映した価額で取得した関係会社株式の評価
その他の記載内容、個別 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、個別 <報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。

BS資産

未収入金505,000,000
その他、流動資産59,000,000
有形固定資産25,000,000
無形固定資産3,000,000
投資有価証券7,000,000
長期前払費用43,000,000
繰延税金資産48,000,000
投資その他の資産16,755,000,000

BS負債、資本

1年内返済予定の長期借入金686,000,000
未払金173,000,000
未払法人税等50,000,000
未払費用39,000,000
リース債務、流動負債8,000,000
賞与引当金127,000,000
資本剰余金1,690,000,000
利益剰余金8,019,000,000
株主資本8,372,000,000
負債純資産19,145,000,000

PL

営業利益又は営業損失3,939,000,000
受取利息、営業外収益49,000,000
為替差益、営業外収益3,000,000