財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2025-06-24
英訳名、表紙OHASHI TECHNICA INC.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長  廣瀬 正也
本店の所在の場所、表紙東京都港区虎ノ門四丁目3番13号
電話番号、本店の所在の場所、表紙03(5404)4411(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2 【沿革】
提出会社は、1951年に大橋吉夫がボルト、ナット等締結部品の販売業として個人で創業いたしました。
その後、1953年に法人組織に改組し、東京都中央区槙町二丁目3番地(現、中央区八重洲二丁目)に現在の提出会社の前身である「大橋商事株式会社」を設立いたしました。
設立以後の企業集団に係る経緯は、次のとおりであります。
年月内容1953年3月東京都中央区槙町二丁目3番地(現、中央区八重洲二丁目)に大橋商事株式会社を設立1954年8月本店を東京都中央区八重洲五丁目3番地に移転1962年5月本店を東京都港区西久保巴町42番地に移転1965年10月乗用車、トラック向けの切削品、圧造品の納入を開始1973年6月自動車、家電メーカー向けの精密切削部品の取扱いを開始1974年5月全額出資子会社として東京都港区に大橋興産株式会社を設立1980年11月OA、AVメーカーに対してプリンターを始めとする精密機能部品の取扱いを開始1987年4月米国オハイオ州コロンバスに販売子会社FasTac,Inc.(現OHASHI TECHNICA U.S.A.,INC.)を設立(現連結子会社)1987年5月商号を株式会社オーハシテクニカに変更1994年3月米国オハイオ州サンバリーに製造子会社 O.S.Technology,Inc.(現OHASHI TECHNICA U.S.A.MANUFACTURING,INC.)を設立(現連結子会社)1997年1月タイ国バンコクに販売子会社 OHASHI TECHNICA(THAILAND)CO.,LTD.を設立1997年8月本店を東京都新宿区西新宿二丁目3番1号に移転1998年4月子会社大橋興産株式会社を吸収合併1998年7月ISO9002認証取得(JQA)1998年9月タイ国プラチンブリに製造工場を建設しOHASHI TECHNICA(THAILAND)CO.,LTD.はバンコクより移転1999年12月英国ウィルトシャー州スウィンドンに販売子会社OHASHI TECHNICA UK, LTD.を設立2000年1月日本証券業協会に株式を店頭登録2000年10月OHASHI TECHNICA(THAILAND)CO.,LTD.と㈱サトーラシとの合弁会社であるOHASHI SATO(THAILAND) CO.,LTD.をタイ国プラチンブリに設立(現連結子会社)2000年11月OHASHI TECHNICA U.S.A.,INC.の新拠点として、テネシー支店(Tennessee Branch)を開設2001年2月株式単位を1,000株から100株に引き下げ2002年6月中国上海市に製造・販売子会社 大橋精密電子(上海)有限公司を設立(現連結子会社)2002年10月東京都国立市に当社物流部門を分社化した、株式会社オーティーシーロジスティクス(現株式会社オーハシロジスティクス)を設立(現連結子会社)2002年11月ISO14001認証取得(JQA)2002年12月東京証券取引所(市場第二部)に株式を上場2003年9月中国上海市に販売子会社 大橋精密件(上海)有限公司を設立(現連結子会社)2004年9月東京証券取引所(市場第一部)へ指定替え2004年11月中国広州市に製造子会社大橋精密件制造(広州)有限公司を設立(現連結子会社)2005年1月OHASHI TECHNICA(THAILAND)CO., LTD.本社をサムットプラカーンに移転(現連結子会社)2006年4月普通株式1株につき2株の割合で株式分割2007年1月国内販売体制を、従来の地域別からの市場別体制へ変革2007年4月愛知県東海市の自動車部品製造会社であるオーハシ技研工業株式会社を買収し、子会社化(現連結子会社) 年月内容2009年11月本店を東京都港区虎ノ門三丁目7番2号に移転 2011年7月中国広州市に製造子会社 広州大中精密件有限公司を設立(現連結子会社) 2012年9月メキシコ国グアナファト州シラオ市に販売子会社OHASHI TECHNICA MEXICO,S.A.DE C.V.を設立  (現連結子会社)2014年11月長野県上伊那郡宮田村の株式会社テーケーに資本参加し、持分法適用関連会社化2015年4月台湾高雄市に調達拠点として台灣大橋精密股份有限公司を設立(現連結子会社)2016年2月本店を東京都港区虎ノ門四丁目3番13号に移転2017年2月オーハシ技研工業株式会社 鈴鹿工場を新設2017年11月岐阜県各務原市の株式会社ナカヒョウに資本参加し、持分法適用関連会社化2020年7月OHASHI TECHNICA UK,LTD.本社を英国タインアンドウィア州ワシントンへ移転(現連結子会社)2021年12月連結製造子会社であるOHASHI TECHNICA U.S.A.MANUFACTURING,INC.を存続会社として、OHASHI NAKAHYO U.S.A.,INC.を吸収合併2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行2024年1月中国広州市に販売子会社 大橋汽車配件(広州)有限公司を設立(現連結子会社) (注)連結子会社である㈱オーハシロジスティクスは、2025年4月1日付で、当社を存続会社とする吸収合併により消滅しております。
事業の内容 3 【事業の内容】
当社グループは、株式会社オーハシテクニカ(当社)及び子会社14社、関連会社2社により構成され、事業は、エンジン関連部品、車体組立用部品、ブレーキ関連部品、EV関連等の「自動車関連部品」及び「その他関連部品」の製造、販売、加工技術開発並びに物流業務を行っております。
国内では、当社は「自動車関連部品」及び「その他関連部品」の販売及び加工技術開発、オーハシ技研工業株式会社、株式会社テーケー及び株式会社ナカヒョウは「自動車関連部品」の製造、販売、株式会社オーハシロジスティクスは当社グループの物流部門を担っております。
海外においては、OHASHI TECHNICA U.S.A.,INC.、OHASHI TECHNICA U.S.A. MANUFACTURING,INC.、OHASHI TECHNICA MEXICO,S.A.DE C.V.、大橋汽車配件(広州)有限公司、大橋精密件(上海)有限公司、大橋精密件制造(広州)有限公司、広州大中精密件有限公司、大橋精密電子(上海)有限公司、OHASHI TECHNICA(THAILAND)CO.,LTD.、OHASHI SATO(THAILAND)CO.,LTD.、OHASHI TECHNICA UK,LTD.、台灣大橋精密股份有限公司の12社が事業を展開しております。
事業内容及び当社と子会社並びに関連会社の当該事業に係る位置付けは以下のとおりであります。
セグメントの名称会 社 名事業内容日本当社オーハシ技研工業株式会社株式会社オーハシロジスティクス株式会社テーケー株式会社ナカヒョウ自動車関連部品事業その他関連部品事業米州OHASHI TECHNICA U.S.A.,INC.OHASHI TECHNICA U.S.A. MANUFACTURING,INC.OHASHI TECHNICA MEXICO,S.A.DE C.V.自動車関連部品事業中国大橋汽車配件(広州)有限公司大橋精密件(上海)有限公司大橋精密件制造(広州)有限公司広州大中精密件有限公司大橋精密電子(上海)有限公司自動車関連部品事業その他関連部品事業アセアンOHASHI TECHNICA (THAILAND)CO.,LTD.OHASHI SATO (THAILAND)CO.,LTD.自動車関連部品事業その他関連部品事業欧州OHASHI TECHNICA UK,LTD.自動車関連部品事業その他関連部品事業台湾台灣大橋精密股份有限公司自動車関連部品事業 当社グループの事業に係る位置付けは次のとおりであります。
関係会社の状況 4 【関係会社の状況】
連結子会社名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容オーハシ技研工業㈱
(注)2愛知県東海市499,000千円自動車関連部品事業100.0自動車関連部品を製造して販売している。
役員の兼任あり。
㈱オーハシロジスティクス
(注)4東京都国立市100,000千円物流事業100.0当社の物流業務を請け負っている。
役員の兼任あり。
OHASHI TECHNICAU.S.A., INC.
(注)2,3米国オハイオ州サンバリー5,500千米ドル自動車関連部品事業100.0当社より自動車関連部品を仕入れて米国内で販売している。
役員の兼任あり。
OHASHI TECHNICA U.S.A.MANUFACTURING,INC.
(注)1,2米国オハイオ州サンバリー4,500千米ドル自動車関連部品事業100.0(100.0)自動車関連部品を製造してOHASHI TECHNICA U.S.A.,INC. へ販売している。
役員の兼任あり。
OHASHI TECHNICAMEXICO,S.A.DE C.V.
(注)1メキシコ国グアナファト州シラオ市18,400千メキシコペソ自動車関連部品事業100.0(0.01)当社より自動車関連部品を仕入れてメキシコ国内で販売している。
役員の兼任あり。
大橋汽車配件(広州)有限公司
(注)2中国広州市4,000千米ドル自動車関連部品事業100.0当社より自動車関連部品を仕入れて中国内で販売している。
役員の兼任あり。
大橋精密件(上海)有限公司
(注)2中国上海市4,000千米ドル自動車関連部品事業100.0当社より自動車関連部品を仕入れて中国内で販売している。
役員の兼任あり。
大橋精密件制造(広州)有限公司
(注)2中国広州市12,500千米ドル自動車関連部品事業100.0自動車関連部品を製造して大橋精密件(上海)有限公司へ販売している。
役員の兼任あり。
広州大中精密件有限公司
(注)2中国広州市6,000千米ドル自動車関連部品事業70.0自動車関連部品を製造して販売している。
役員の兼任あり。
大橋精密電子(上海)有限公司
(注)2中国上海市3,000千米ドルその他関連部品事業等100.0その他関連部品を製造して販売している。
役員の兼任あり。
OHASHI TECHNICA (THAILAND)CO.,LTD.
(注)2タイ国サムットプラカーン407,000千タイバーツ自動車関連部品事業100.0当社より自動車関連部品を仕入れてタイ国内で販売している。
また同国内において、自動車関連部品を製造して販売している。
役員の兼任あり。
OHASHI SATO (THAILAND)CO.,LTD.
(注)1,2タイ国プラチンブリ95,000千タイバーツ自動車関連部品事業60.0(60.0)自動車関連部品を製造してOHASHI TECHNICA (THAILAND) CO.,LTD.へ販売している。
役員の兼任あり。
OHASHI TECHNICA UK, LTD.英国タインアンドウィア州ワシントン1,000千英ポンド自動車関連部品事業100.0当社より自動車関連部品を仕入れて欧州内で販売している。
役員の兼任あり。
台灣大橋精密股份有限公司台湾高雄市30,000千ニュー台湾ドル自動車関連部品事業100.0台湾国内で自動車関連部品を仕入れて各連結子会社に販売している。
役員の兼任あり。

(注) 1.議決権の所有割合の(  )内は、間接所有の割合で内数であります。
2.特定子会社に該当しております。
3.OHASHI TECHNICA U.S.A., INC.については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。
)の連結売上高に占める割合が100分の10を超えております。
主要な損益情報等① 売上高12,105百万円② 経常利益542百万円③ 当期純利益412百万円④ 純資産額11,190百万円⑤ 総資産額12,470百万円 4.連結子会社である㈱オーハシロジスティクスは、2025年4月1日付で、当社を存続会社とする吸収合併により消滅しております。
持分法適用関連会社名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容㈱テーケー長野県上伊那郡宮田村53,000千円自動車関連部品事業33.9自動車関連部品を製造して販売している。
㈱ナカヒョウ岐阜県各務原市84,000千円自動車関連部品事業20.0自動車関連部品を製造して販売している。
従業員の状況 5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況2025年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)日本322(46) 米州136(5) 中国100(13) アセアン154(19) 欧州19(1) 台湾5(-) 合計736(84)
(注) 従業員数は就業人員(派遣出向者、嘱託、常用パートは除き、受入出向者を含む。
)であり、臨時雇用者数(派遣社員、嘱託、パート)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。
 
(2) 提出会社の状況2025年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)16446166,861
(注) 1.従業員数は就業人員(派遣出向者、嘱託、常用パートは除き、受入出向者を含む。
)であります。
なお、臨時雇用者数の総数が従業員数の100分の10未満のため、平均臨時雇用者数の記載を省略しております。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3.従業員数は、セグメント情報「日本」に区分されます。
(3) 労働組合の状況当社及び国内連結子会社では労働組合は結成されておりません。
労使関係は円満に推移しており、特段の問題はありません。
グループの海外子会社では、中国、タイ及びメキシコにおいて現地法制や労働環境に則して労働組合が存在しますが、労使関係は円満に推移しており、特に記載すべき事項はありません。
(4) 管理職に占める女性労働者の割合①提出会社及び開示対象連結子会社の状況            2025年3月31日現在提出会社及び連結子会社管理職に占める女性労働者の割合(%) 提出会社10.0 オーハシ技研工業株式会社-
(注) 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
②地域別 連結ベースの状況            2025年3月31日現在地域管理職に占める女性労働者の割合(%)日本6.5米州16.7中国35.7アセアン33.3欧州12.5台湾-グローバル(連結)19.7
(注) 管理職は、課長級及び課長級より上位の役職者(役員を除く。
)の合計にて算出したものであります。
海外では女性社員の管理職登用は相応に進んでおり、特に中国、アセアン(タイ)では既に多くの女性管理職が重要な地位を占めています。
詳細については、「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組(3)人的資本、多様性に関する取組」をご参照ください。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、経営理念として「新たな価値を創造し、世界のお客様に信頼される会社を実現する」ことを掲げ、真に市場から必要とされ、お客様にとって無くてはならないサプライヤーになることを目指し、以下の経営方針を定めて事業活動を進めてまいりました。
① グローバル企業としてさらなる発展をめざす② ファクトリー&ファブレス機能を強化し卓越した強みを創造する③ 企業の成長を通し、社員の幸福と社会貢献を実現する 当社は、2021年4月に創業70周年を迎えたのを機に、お客様に対して果たすべき使命を定義し、当社グループが目指すべき姿を「ミッション・ステートメント」として以下のとおり制定しました。
もっといい車を作ろうとしている人に もっといい部品をお届けします車づくりに欠かせない会社を目指して 当社グループは、ミッション・ステートメントを追求する事業活動を推進するため、2022年度に4カ年の「中期経営計画~Mission2025~」をスタートしました。
その後2024年に計画期間を2年延長し、2027年度を最終年度とする「中期経営計画~Mission2025+2~」に取り組んでおります。
この中期経営計画では、自動車業界の発展と当社の業績拡大に資する「経済的価値の追求」と、社会や環境課題への積極的な取り組みによる「社会的価値の創造」を両立することにより、「ミッション・ステートメント」の実現を目指すことを基本方針としております。

(2) 目標とする経営指標及びその推移当社グループが目標とする経営指標(連結)につきましては、以下を掲げております。
① 売上高、売上高総利益率、営業利益、営業利益率② ROE(自己資本当期純利益率)について8%以上を目標としております。
③ ROA(総資産経常利益率)について10%以上を目標としております。
④ DOE(純資産配当率)について2.8%以上を目標としております。
  (2024年11月に目標を2.5%以上から2.8%以上に上方修正)⑤ 配当性向について35%以上を目標としております。
なお、各経営指標の達成状況は以下のとおりです。
71期(2023年3月)
(注)172期(2024年3月)
(注)273期(2025年3月)
(注)3 目標(期首予想)実績目標(期首予想)実績目標(期首予想)実績売上高(百万円)34,50034,97437,50039,21241,00040,017売上高総利益率(%)25.022.522.620.021.221.0営業利益(百万円)2,5002,0612,2501,6412,1001,782営業利益率(%)7.25.96.04.25.14.5ROE(自己資本当期純利益率)(%)6.03.84.42.84.94.0ROA(総資産経常利益率)(%)6.45.55.94.45.35.0DOE(純資産配当率)(%)2.52.32.32.22.42.3配当性向(%)41.060.053.979.949.758.6 (注)1.71期(2023年3月)の目標(期首予想)は、2022年5月に公表した数値を記載(2023年2月に売上高34,500百万円、営業利益2,000百万円に下方修正) 2.72期(2024年3月)の目標(期首予想)は、2023年5月に公表した数値を記載(2024年2月に売上高39,000百万円に上方修正、営業利益1,500百万円に下方修正)3.73期(2025年3月)の目標(期初予想)は、2024年5月に公表した数値を記載(2025年2月に売上高39,800百万円、営業利益1,720百万円に下方修正) (3) 経営環境当社グループの事業分野であります自動車業界におきましては、2024年度は北米においては引続き販売が好調に推移しましたが、中国においては地場EV車メーカーの更なるシェア拡大や、東南アジア地域においては景気停滞により乗用車・商用車需要が低迷した影響を受け、日系自動車メーカー全体の生産台数は、国内では760万台、グローバルでは1,790万台に留まり、前年度比減少しました。
(国内生産台数:前年度比97.9%、グローバル生産台数[当社グループの事業拠点がある地域・国での生産台数合計]:同93.8%) (4) 中長期的な経営戦略当社グループは2022年度より「中期経営計画~Mission2025~」を展開してきましたが、事業環境の大幅な変化に伴い、2024年度にその計画期間を2年延長し、2027年度を最終年度とする「中期経営計画~Mission2025+2~」を展開しております。
その最終年度である2027年度には、連結売上高450億円、連結営業利益41億5千万円の達成を目指しております。
併せて環境問題、社会的課題、ガバナンス強化に積極的に取り組むESG経営を推進し、企業価値向上とサステナブルな社会の実現に向け貢献してまいります。
また、これらの戦略を遂行するための投資については、中期経営計画期間の延長に合わせて、6年間で設備投資95億円、研究開発費9億円、ESG関連投資7億円を計画しています。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 経済的価値の追求のため、当社の「四つの基本機能」を強化し、更なる事業拡大を図る(a) 開発機能の強化幅広いマーケティング活動に基づき、新たな加工技術を開発し、市場創造型ビジネスを展開するとともに、既存の当社独自技術の進化により、市場地位の向上を図ることを目指します。
そのための専門部署として「商品開発部」を設置しており、EV車e-Axle減速機ユニット、モーターユニット、HEV車エンジンユニット等、電動車搭載部品を中心に、精密塑性加工技術、精密プレス加工技術や接合技術等の高度化に取組んでまいりました。
これらの取組みは当社の競争力の強化のみならず、各自動車メーカーがCO2削減目標を掲げて開発・投入を進めているHEV車やEV車等に当社の独自加工技術を用いた部品が採用されることにより、結果的に環境問題への対応として貢献できると考えております。
また、当社独自の加工技術である「圧入プロジェクション接合技術」は、部品の「高強度化・大口径対応」「高精度化」「軽量・コンパクト化」を実現するものであり、電動車搭載部品として大手自動車メーカー各社での採用が拡大しております。
今後も本接合技術をより幅広い領域の部品の製造に適用するための開発に一層注力してまいります。
(b) 製造機能の強化積極的な設備投資による生産対応力の拡大により競争力の強化を図るとともに、技術力の向上を図り、高い生産性の実現を目指します。
長期的には世界の自動車生産台数の増加が見込まれており、お客様が求めるニーズもさらに多様化、高度化していくものと考えています。
こうした需要をカバーし、多種多様な品揃えで差別化を図っていくため、各製造拠点の生産対応能力を拡大し、当社グループ内製率拡大のための設備投資計画を推進するとともに、調達先の生産能力拡大にも協業して生産体制の強化を図ります。
また、競争力強化のための生産技術の向上と自動化・省人化を追求すること、さらに生産体制整備のための人的資産への積極的な投資を実行してまいります。
具体的な施策の一例としては、進行中の米国子会社における工場拡張工事や、当社国内製造子会社のオーハシ技研工業株式会社鈴鹿工場の第2工場建設計画等があります。
これらを積極的に推進し、中期的な目処として、売上高に占めるグループ製造部門の比率を現状の26%から40%に引き上げることを目指します。
(c) 調達機能の強化主要調達先との関係強化により、新たなファブレス機能を創造することとともに、戦略的な関係を構築できる新たな調達先の開拓も推進してまいります。
お客様のニーズは多様化しており、そのニーズに対応するためには、自社の開発・製造機能の強化と併せ、高い技術力を有する調達先企業との連携をさらに強化し、事業活動を行うことが不可欠と考えております。
具体的には、新たな資本提携・M&Aの検討とその実現に向けた協議・条件整備を進めるとともに、主要調達先との設備投資の協業、共同特許出願を念頭に置いた独自加工技術の共同開発を目指します。
また、新たな強みの構築と弱みの補完に資する調達先の発掘活動にも取り組んでまいります。
(d) グローバル機能の強化グローバルファクトリー機能を強化することと、当社グループのネットワーク(14拠点)を活かしたグローバル部品供給活動を推進するものです。
具体的には、日本、北米、中国、タイの4極において、圧造・プレス・切削の3つの加工技術に対応できる生産体制を確立すること、及びお客様のグローバル生産に対応した世界ベストQCD(品質・コスト・納期)体制を確立することを目指します。
② 社会的価値創造のため、ESG経営を推進し、企業価値向上とサステナブル社会の実現に貢献する当社グループが持続的成長を遂げるためには、経済的価値を追求するとともに、企業としての社会的責任を積極的に果たし、事業を通じた社会課題の解決に取組み、社会に利益を還元していくことが不可欠であると考えております。
この考えのもと、多様な角度から社内外の課題を改めて整理し、ステークホルダーにとって、また当社グループにとっての重要性の2軸で優先順位を付け、地球環境課題・社会的課題・ガバナンス強化の3つの側面から社会とともに持続的な成長を遂げるための重要課題(マテリアリティ)を特定しました。
また、ステークホルダーへの皆様への還元についても、重要な経営課題の一つとしてさらに積極的に検討してまいります。
当社グループは、ESG経営を推進し、これらの課題解決に向けた取り組みを実践してまいります。
そしてSDGsの達成、すなわち持続可能な社会の実現に貢献し、すべてのステークホルダーの皆さまから信頼され、評価される企業グループの実現を目指してまいります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) サステナビリティ共通の取組当社グループは、環境問題や社会問題などサステナビリティを巡る課題への対応、即ちESGへの対応を重要な経営課題の一つとして位置付け、2021年9月に制定した「ESGポリシー」に則して引き続き積極的な取組みを推進しています。
〔オーハシテクニカグループ ESGポリシー〕オーハシテクニカグループは、自社が保有する技術・ノウハウを活用した新たな価値の創造と、次に掲げるESGを重視した健全な事業活動を通じて、「社会的な価値と当社の経済的価値」の最大化を図り、社会と当社グループの持続的な成長を目指します。
・ Environment(環境)環境に係わる国内外の法令・規制を遵守するとともに、気候変動への対応、省資源・廃棄物削減対応、化学物質管理、生態系保護等、環境問題の解決に積極的に取り組みます。
・ Social(社会)すべてのステークホルダーの基本的人権を尊重することを宣言します。
そして、国際的な行動規範等を尊重しつつ、高い倫理観をもって行動します。
また、従業員の労働環境、安全、衛生について十分に配慮し、更なる改善に努めます。
・ Governance(ガバナンス)国内外の法令・規制を遵守し、公正かつ良識ある企業活動を行います。
経営の透明性確保や、危機管理の徹底のために適切な体制を整備します。
① ガバナンス当社グループのサステナビリティ関連業務の推進、実行、管理等を行うための会議体として取締役会の直下に「ESG推進会議」を設置するとともに、ESG関連業務の専門部署として「ESG推進室」を設置しています。
また、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)関連事項の推進、審議、決定等を行う「D&I推進委員会」を設置しています。
当社グループは、ESG推進会議において、サステナビリティ関連のリスク・機会の定期的なモニタリングと評価を行っており、その中でも経営への影響が大きいと判断され、対応の強化が必要なリスク等は、取締役会及び内部統制委員会に適時に報告しており、取締役会による実効性のある監督を可能としております。
取締役会は、これらの報告を踏まえ、当社グループ全体の戦略を検討し、中期経営計画やリスクマネジメント方針、事業戦略等に反映する体制を整えております。
<ガバナンス体制図> ② リスク管理当社グループは、委員長を社長、委員を関係部門長で構成する内部統制委員会を設置し、当社グループの内部統制全般、コンプライアンス、リスク管理及び内部通報に関する重要案件についての報告・審議・決定を行う体制をとっています。
同委員会では、経営視点及びオペレーショナル視点から各種のリスクを俯瞰し、全社的に対応すべき重要リスクを定め、優先的に対応しています。
中でも「環境(気候変動)」と「人的投資、多様性」は、中長期的な企業価値向上に影響を与えうる経営視点の重要リスクとして認識しています。
詳細については、「3.事業等のリスク」をご参照ください。
③ 戦略及び指標と目標当社グループは、持続的な成長を遂げるための重要課題(マテリアリティ)をリスクと収益機会の両面で特定した上で、目標を設定して活動計画を策定し、具体的な取組みを推進・改善しています。
マテリアリティの特定プロセス及び特定したマテリアリティは以下の通りです。
また、当社が特に重要であると判断した「環境(気候変動)」と「人的投資、多様性」の具体的な取組及び指標と目標は、後述の「(2)気候変動に対する取組」及び「(3)人的投資、多様性に関する取組」をご参照ください。
その他のマテリアリティについては、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ②」をご参照ください。

(2) 気候変動に対する取組(TCFD提言が推奨する4つの開示項目に沿った情報開示)TCFD提言は、世界共通の気候関連情報開示の枠組みであり、すべての企業に対し、「ガバナンス」「リスク管理」「戦略」「指標と目標」の4つの項目に沿った開示を推奨しています。
その枠組みに沿った気候関連情報は以下のとおりです。
① ガバナンス及びリスク管理当社グループでは、ESG推進会議にて全社レベルでESGに関する方針・目標・実行計画の策定、及びリスク・機会の特定、ESG目標(KPI)に対する推進管理や評価、個別施策の審議、重点課題の策定と推進を実施しています。
気候関連リスクについては、環境マネジメントシステムと、ESG推進室によるCO2排出量施策推進管理を通じて毎月、モニタリングしており、主要なモニタリング項目については、四半期ごとに、施策・拠点・部門ごとの進捗状況をESG推進室から取締役会に報告しています。
取締役会ではリスク・機会、ESG目標のモニタリングを実施し、気候関連リスクを、経営上重大な影響を与える可能性がある「主要なリスク」と統合した上で本リスクの低減策について審議し、決定を行っております。
② 戦略当社グループでは、気候変動が自社の事業活動に及ぼすリスク・機会に関して、外部環境の変化や様々な状況下におけるリスクや機会を考慮するため、IEA(国際エネルギー機関)の「World Energy Outlook」や政府や国際機関が発行した将来予測に関するレポートなどを参考に、「脱炭素シナリオ(1.5℃~2℃)」と、「温暖化進行シナリオ(4℃)」の2つのシナリオを設定し、双方のシナリオにおいて、政策や市場動向の移行(移行リスク・機会)に関する分析、災害などによる物理的変化(物理リスク・機会)に関する分析及び対応策の立案を実施しました。
当社グループのリスク・機会の概要と事業への影響リスク/機会当社事業への影響影響度時間軸対応策リスク移行政策規制炭素税の導入等によるコストの増加中中~長期・再エネ導入、省エネ活動の促進技術素材・原料を低炭素材料に切り替えることによる調達コストの増加大中~長期・得意先との連携による低炭素 製品の取扱い拡充・サプライチェーンマネジメント の強化市場・化石燃料や再生可能エネルギー の高騰・低炭素素材へのシフトによる 調達コストの増加大中~長期・得意先との連携強化・Scope3排出量削減強化評判評判悪化による企業価値の低下大中~長期・カーボンニュートラルに向けた 取り組みの情報開示物理慢性沿岸地域の施設・設備被害による売上減少・コスト増加中中~長期・高リスク拠点の移転検討急性災害による事業拠点の操業停止大中~長期・BCP対策の高度化災害によるサプライヤーの操業停止中中~長期・BCP対策の高度化 機会製品/サービスEV、電動化車両の普及大中~長期・高精度、小型、軽量な製品を 製造する独自技術の更なる 進化と適用部品領域の拡大レジリエンス・安定した製品提供による需要 増加・リスク分散、配送ルート 最適化による需要増加中中~長期・新たなサプライヤーの開拓・物流拠点間の連携による納品 継続への注力 (影響度の定義)大:売上の1%以上の影響、中:売上の0.1%~1%の影響、小:売上の0.1%未満の影響(時間軸の定義)短期:~1年、中期:1年~4年、長期:4年~26年 ③ 指標と目標当社グループでは、気候関連問題が経営に及ぼす影響を評価・管理するため、温室効果ガス排出量を指標と捉え、GHGプロトコルに基づき算定を実施しております。
気候変動問題への取組みとなる「地球環境課題への対応」では、2050年カーボンニュートラルの実現に向けたCO2排出削減活動の推進のため、2018年度のScope1,2排出量実績7,200tを基準として、「2030年度にScope1,2の排出量の50%削減」、「2050年度にScope1,2を100%削減」と脱炭素シナリオに沿った長期目標を策定しております。
当社グループは引き続き各国の法規制、自動車市場の環境、顧客動向等を踏まえて対応策の検討・見直しを行いつつ、2050年カーボンニュートラルに向けCO2削減の取組みを着実に実施してまいります。
当社グループの温室効果ガス排出量 削減目標                         (t-CO2) 2018年度(基準年)排出実績 2030年度削減目標(削減率)2050年度削減目標(削減率)Scope1+27,200 3,600(△50%)7,200(△100%) 当社グループの温室効果ガス排出量                                       (t-CO2) 2023年度2024年度(前年度比)① Scope1475486(+11)② Scope24,1534,035(△118)③ FIT非化石証書購入分△1,700△1,614 ④ Scope2(FIT非化石証書分 控除後)2,4532,421(△32) Scope1+2合計 (①+④)2,9282,907(△21)  Scope3153,801157,733(+3,932) ・2024年度の温室効果ガス排出量は、Scope1が前年度比11t-CO2の増加、Scope2が前年度比32t-CO2の減少、Scope3は前年度比3,932t-CO2の増加となりました。
・特にScope2は、年間平均気温が史上最高を記録する状況の中で、前年に実行した照明器具LED化(国内全拠点の工事完了)の効果やFIT非化石証書の購入により、昨年に続き、国内排出分を「実質的にゼロ」としました。
・また、子会社であるオーハシ技研工業株式会社鈴鹿工場において太陽光発電設備の設置が完了し、2025年4月12日に稼働を開始しました。
当該設備により2025年度以降の温室効果ガス排出量は毎年257t-CO2が削減される見込みです。
※ 算定基準Scope1:各燃料の年間使用量×各燃料のCO2排出原単位(「地球温暖化対策の推進に関する法律」の「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」に基づく原単位を使用)Scope2:国内はマーケット基準、海外はロケーション基準で算定Scope3:環境省・経済産業省「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン (ver.2.5)」に基づき算定したカテゴリ1~7の合計値を記載 ※ 当社グループでは、2025年6月に「オーハシテクニカグループ TCFD提言の枠組みに沿った情報開示」を作成し、より詳細な情報開示を行っています。
当社WEBサイトをご参照ください。
https://www.ohashi.co.jp/ja/environment.html (3) 人的投資、多様性に関する取組<人材の多様性確保を含む人材育成に関する方針、及び社内環境整備に関する方針>自動車業界は大きな構造変化とカーボンニュートラル等の社会的課題に直面しており、その中において当社グループの更なる成長を支える人材の育成は経営の最重要課題の一つです。
当社グループは2024年4月に「ダイバーシティ&インクルージョン ポリシー」を制定し、多様な価値観や才能、経験を持つ人材が安心して能力を発揮できる職場環境を構築することで、イノベーションや新たな価値を創出し成長し続ける企業を目指す取組みをこれまで以上に積極的に推進しています。
また、成果が公正に評価され、適切に処遇に反映される仕組みを作るとともに、役職員の成長をサポートする教育・研修システムのレベルアップに取組んでいます。
〔オーハシテクニカグループ「ダイバーシティ&インクルージョン」 ポリシー〕私たちオーハシテクニカグループは、誰もが「違い」を受容し、多様な価値観や才能、経験を持つ人材が安心して能力を発揮できる職場環境を構築することで、イノベーションや新たな価値を創出し、成長し続ける企業を目指しますグループ各社は本ポリシーの実現に向けて、各国・地域の法令を踏まえ具体的な取組みを推進します。
(推進事項)・性別、年齢、国籍、人種、性的指向・性自認、経歴、教育、障がいなどの属性にかかわらず、誰もが等しく 機会を有し、安心して個の能力を発揮できる職場環境の形成  ・ハラスメントのない、風通しの良い職場の形成 ① ガバナンス及びリスク管理「(1)サステナビリティ共通の取組 ①ガバナンス、②リスク管理」をご参照ください。
② 戦略社内における人材の多様性を確保し、多様性による組織内活力の創造を図るべく、性別・国籍・社歴等に係わらない人材登用を行う方針を明確にしています。
そしてそれら多様な人材が働きがいを感じ、長期間にわたり勤務できるよう以下の環境整備に取組んでいます。
(a)能力・成果の公正な評価と評価に見合う処遇の実施・人事制度、評価制度の再構築・報酬体系の見直し(退職金制度改定を含む)(b)ダイバーシティ(多様性)の推進・中核人材登用における多様性の確保(女性、中途入社社員、現地社員等)・シニア人材の活躍の推進(65歳への定年延長、65歳以上の嘱託制度設置)・障がい者雇用の推進・働き方改革の推進(有給休暇の取得推進、時間外勤務の削減、ITを活用した業務の効率化等)(c)役職員の成長サポート、人材投資・経営人材の育成、次世代管理職の育成、専門性向上、ITスキル等の新たな時代の変化に対応できる能力の開発を図るための教育・研修プログラムのレベルアップ ③ 指標と目標上記の方針に基づく多様性確保の進捗状況を端的に示す指標、及びその目標と実績を以下の通り設定しました。
なお、以下の指標、及び目標と実績は、女性活躍推進法に基づき公表している会社のみを記載しております。
(a)管理職に占める女性労働者の割合(提出会社、オーハシ技研工業㈱)2025年3月31日現在 2025年3月期実績(%)2027年3月期計画(%)2031年3月期目処(%)提出会社10.010.513.2オーハシ技研工業㈱-8.315.4 海外では女性社員の管理職登用は相応に進んでおり、特に中国、アセアン(タイ)では既に多くの女性管理職が重要な地位を占めています。
地域別、グローバルでの女性の管理職への登用状況は次の通りです。
今後ともグループ全体において性別に係わらない管理職への登用を積極的に進めてまいります。
2025年3月31日現在地域管理職に占める女性労働者の割合(%)日本6.5米州16.7中国35.7アセアン33.3欧州12.5台湾-グローバル(連結)19.7 (b)採用者に占める女性労働者の割合(提出会社)2025年3月期実績(%)2027年3月期計画(%)2031年3月期目処(%)19.025.030.0 採用者に占める女性労働者の割合は現段階では低位に留まっていますが、新卒採用、中途採用において女性社員の採用に積極的に取組んでおります。
(c)管理職に占める中途社員の割合(提出会社)2025年3月期実績(%)2027年3月期計画(%)2031年3月期目処(%)60.060.060.0 当社の管理職における中途社員の割合は、ライン部門(営業、調達、品質保証)で42.1%、管理部門で90.9%、合計で60.0%を占めており、中核社員登用において社歴に係わらない登用が定着しています。
(d)有給休暇取得率(提出会社)2025年3月期実績(%)2027年3月期計画(%)2031年3月期目処(%)70.770.070.0 全社で期初に有給休暇取得計画を策定し、期中にその計画的消化を図ることで、引続き積極的な取得推進に努めてまいります。
(e)男性の育児休業等と育児目的休暇取得率(提出会社)2025年3月期実績(%)2027年3月期計画(%)2031年3月期目処(%)80.0100.0100.0 2024年度に配偶者が出産した男性従業員のうち、育児休業等を取得した男性従業員数の比率は80.0%でした。
今後も男性社員の育児休暇取得の定着に努め、2026年以降は100%の取得を目指します。
④ その他取組事項、実績役職員の成長サポート(教育体制)、人材投資a. 当社では、社内教育を担う推進母体である「教育推進委員会」が独自の社内教育システムを運営しています。
具体的には、部門長向けの「経営管理者教育」を始め、「管理者教育」「リーダー教育」「中堅教育」「基礎教育」「新入社員研修」からなる集合教育とOJTを実施しています。
b. さらに技術知識試験制度として「見積技能・商品知識試験」、自己啓発による応募論文制度として「研修論文制度」を長く運営しており、社員の技術知識水準の向上、自己啓発意識の醸成に努めています。
c. これら教育研修費用、新卒・中途の採用費用・入社後研修費用、人事制度改定等に伴う投資等を「人的資本投資」と捉え、今後も積極的な投資を行ってまいります。
戦略 ③ 戦略及び指標と目標当社グループは、持続的な成長を遂げるための重要課題(マテリアリティ)をリスクと収益機会の両面で特定した上で、目標を設定して活動計画を策定し、具体的な取組みを推進・改善しています。
マテリアリティの特定プロセス及び特定したマテリアリティは以下の通りです。
また、当社が特に重要であると判断した「環境(気候変動)」と「人的投資、多様性」の具体的な取組及び指標と目標は、後述の「(2)気候変動に対する取組」及び「(3)人的投資、多様性に関する取組」をご参照ください。
その他のマテリアリティについては、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ②」をご参照ください。
指標及び目標 ③ 戦略及び指標と目標当社グループは、持続的な成長を遂げるための重要課題(マテリアリティ)をリスクと収益機会の両面で特定した上で、目標を設定して活動計画を策定し、具体的な取組みを推進・改善しています。
マテリアリティの特定プロセス及び特定したマテリアリティは以下の通りです。
また、当社が特に重要であると判断した「環境(気候変動)」と「人的投資、多様性」の具体的な取組及び指標と目標は、後述の「(2)気候変動に対する取組」及び「(3)人的投資、多様性に関する取組」をご参照ください。
その他のマテリアリティについては、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ②」をご参照ください。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 ② 戦略社内における人材の多様性を確保し、多様性による組織内活力の創造を図るべく、性別・国籍・社歴等に係わらない人材登用を行う方針を明確にしています。
そしてそれら多様な人材が働きがいを感じ、長期間にわたり勤務できるよう以下の環境整備に取組んでいます。
(a)能力・成果の公正な評価と評価に見合う処遇の実施・人事制度、評価制度の再構築・報酬体系の見直し(退職金制度改定を含む)(b)ダイバーシティ(多様性)の推進・中核人材登用における多様性の確保(女性、中途入社社員、現地社員等)・シニア人材の活躍の推進(65歳への定年延長、65歳以上の嘱託制度設置)・障がい者雇用の推進・働き方改革の推進(有給休暇の取得推進、時間外勤務の削減、ITを活用した業務の効率化等)(c)役職員の成長サポート、人材投資・経営人材の育成、次世代管理職の育成、専門性向上、ITスキル等の新たな時代の変化に対応できる能力の開発を図るための教育・研修プログラムのレベルアップ
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 ③ 指標と目標上記の方針に基づく多様性確保の進捗状況を端的に示す指標、及びその目標と実績を以下の通り設定しました。
なお、以下の指標、及び目標と実績は、女性活躍推進法に基づき公表している会社のみを記載しております。
(a)管理職に占める女性労働者の割合(提出会社、オーハシ技研工業㈱)2025年3月31日現在 2025年3月期実績(%)2027年3月期計画(%)2031年3月期目処(%)提出会社10.010.513.2オーハシ技研工業㈱-8.315.4 海外では女性社員の管理職登用は相応に進んでおり、特に中国、アセアン(タイ)では既に多くの女性管理職が重要な地位を占めています。
地域別、グローバルでの女性の管理職への登用状況は次の通りです。
今後ともグループ全体において性別に係わらない管理職への登用を積極的に進めてまいります。
2025年3月31日現在地域管理職に占める女性労働者の割合(%)日本6.5米州16.7中国35.7アセアン33.3欧州12.5台湾-グローバル(連結)19.7 (b)採用者に占める女性労働者の割合(提出会社)2025年3月期実績(%)2027年3月期計画(%)2031年3月期目処(%)19.025.030.0 採用者に占める女性労働者の割合は現段階では低位に留まっていますが、新卒採用、中途採用において女性社員の採用に積極的に取組んでおります。
(c)管理職に占める中途社員の割合(提出会社)2025年3月期実績(%)2027年3月期計画(%)2031年3月期目処(%)60.060.060.0 当社の管理職における中途社員の割合は、ライン部門(営業、調達、品質保証)で42.1%、管理部門で90.9%、合計で60.0%を占めており、中核社員登用において社歴に係わらない登用が定着しています。
(d)有給休暇取得率(提出会社)2025年3月期実績(%)2027年3月期計画(%)2031年3月期目処(%)70.770.070.0 全社で期初に有給休暇取得計画を策定し、期中にその計画的消化を図ることで、引続き積極的な取得推進に努めてまいります。
(e)男性の育児休業等と育児目的休暇取得率(提出会社)2025年3月期実績(%)2027年3月期計画(%)2031年3月期目処(%)80.0100.0100.0 2024年度に配偶者が出産した男性従業員のうち、育児休業等を取得した男性従業員数の比率は80.0%でした。
今後も男性社員の育児休暇取得の定着に努め、2026年以降は100%の取得を目指します。
④ その他取組事項、実績役職員の成長サポート(教育体制)、人材投資a. 当社では、社内教育を担う推進母体である「教育推進委員会」が独自の社内教育システムを運営しています。
具体的には、部門長向けの「経営管理者教育」を始め、「管理者教育」「リーダー教育」「中堅教育」「基礎教育」「新入社員研修」からなる集合教育とOJTを実施しています。
b. さらに技術知識試験制度として「見積技能・商品知識試験」、自己啓発による応募論文制度として「研修論文制度」を長く運営しており、社員の技術知識水準の向上、自己啓発意識の醸成に努めています。
c. これら教育研修費用、新卒・中途の採用費用・入社後研修費用、人事制度改定等に伴う投資等を「人的資本投資」と捉え、今後も積極的な投資を行ってまいります。
事業等のリスク 3 【事業等のリスク】
当社グループでは、各部門ごとのリスク管理の状況につき、月次で開催する主管業務報告会で、主要部門からの報告を行い、取締役による監督を受けております。
また、内部監査部門による監査結果報告も受け、内部統制委員会において、各種リスクに関する現状認識とその低減策について協議する体制としております。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 内外経済動向に係るリスク当社グループが事業を展開する日本国内並びに海外各地域における景気、金融などの経済動向の変動や、これらの影響を受ける自動車メーカーの生産動向、個人消費動向の変動は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

(2) 為替相場の変動に伴う円貨換算リスク当社グループは、現在、海外では米州、中国、アセアン、欧州及び台湾において生産、販売活動を展開しているため、為替の変動によって当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
海外子会社の資産・負債については円高が進行すると、それらの子会社に係る為替換算差額が生じ、純資産が減少するリスクがあります。
また、海外子会社の収益は主に現地通貨をはじめとする外貨建てであり、円高が進むと当社グループの連結純利益にマイナスの影響が生じます。
(3) 特定の産業への依存リスク当社グループは、国内外において、自社の生産拠点で行う「ファクトリー機能」と、部品製造を国内で調達先企業と共同して行う「ファブレス機能」を併せ持つ部品サプライヤーであります。
事業の内容は、「自動車関連部品事業」「その他関連部品事業」の2つに区分しておりますが、「自動車関連部品事業」の比重が圧倒的に高くなっており、自動車産業の生産動向が当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(4) 価格競争リスク得意先からの値下げ要請、海外市場での現地競合先の価格・品質面での競争力向上等により、価格競争が激化し、結果として、販売単価値下げによる収益率低下、失注等をもたらし、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、製造部門及び調達先との協業による原価改善を通じ、価格面での競争力維持向上のための施策を推進しておりますが、加えて、品質、デリバリー、加工技術開発力等も含めた総合力での優位性・競争力の維持向上を図ることにより、価格競争の影響を最小限とするよう努めております。
(5) 原材料価格又は為替等の変動により調達に係るコストが上昇するリスク原材料価格・エネルギーコスト・労務費等の上昇、又は輸入品における為替・海上物流費用・関税等の変動により当社グループにおける材料・部品等の調達価格、又は調達に係るコストが上昇する場合において、価格・コスト上昇分を販売価格に転嫁できない場合に、収益率低下等をもたらし当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、調達価格の上昇分について、得意先と販売価格への転嫁を協議し、損失を最小化するよう努めております。
また、輸入品における海上物流費用や為替、関税等の変動の影響を最小限に抑えるため、グループ各社における現地調達品や内製品の取扱比率の拡大を図るべく、取組みを進めております。
(6) 在庫リスク当社グループは、得意先からの注文・内示・生産計画等の情報を受けて、製造又は調達先への部品等の手配を行いますが、得意先の急激な減産や生産終了等の情報に適時に対応できなかった場合に、過剰在庫を抱えるリスクがあります。
かかる場合に、得意先による在庫の買取り、補償等が得られない場合は、商品廃棄損の計上を余儀なくされ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、逆に得意先からの増産の要請に対しても適時に対応しなければ、得意先に欠品を生じさせてしまうリスクがあります。
当社グループでは得意先からの増減産、生産終了、設計変更等の情報をタイムリーに入手し、製造部門や調達先にも展開した上で、適正な在庫を維持できるよう、手配及び在庫の管理体制を整備しております。
(7) 与信リスク当社グループでは、得意先に対する取引金額の上限である与信枠の設定を行い、不良債権発生の未然防止に努めております。
しかしながら、得意先の急激な業績悪化等により、債権が回収不能となった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、取引金額が与信限度額の一定比率(アラームポイント)に達した時点で、営業と出荷担当部門に注意喚起(アラーム)を発信し、与信限度内での取引への調整及び対策を促しております。
また、毎年一回、与信限度額の見直し時に取引状況、業績、財務内容の定期的チェックを行うとともに、業績が悪化している得意先については随時業績と支払状況の確認を行い、債権回収に滞りが発生しないよう管理しております。
(8) 海外事業における規制等リスク当社グループが事業を展開している各国において、関税、輸入規制、労働を含む法令・制度等に変化があった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、事業に係る各国の法律・規制変更の情報をタイムリーに入手し、本社と変更内容及び対応方針を共有することで、法令・規制等の変更リスクに的確に対処するようグループ内で徹底しております。
(9) 災害等、サプライチェーンのリスク当社グループは、大規模な自然災害の発生時に事業への影響を最小化するため、事業継続計画(BCP)の構築を行っています。
しかしながら、想定を超える災害等の発生により、自社の事業所又は調達先における事業活動の遅延・停止等、サプライチェーンの寸断が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、まず社員の人命安全確保を最優先とした災害時安否確認システム、基幹システムのバックアップ体制を整備している他、地震・水害のシナリオを想定し、重要業務の早期復旧のための対策を進めております。
特定調達先に依存している調達部品への対応も含め、サプライチェーン情報を常にアップデートするとともに主要部品に関する代替調達先の検討を進め、サプライチェーンの寸断によるリスクを最小限とするよう努めております。
(10) 情報セキュリティに関するリスク当社グループでは、事業活動を通じ取引先や当社グループの機密情報・重要情報等を保有しており、これらの情報管理体制を整備しておりますが、サイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウイルス感染等により、情報システム障害及び情報の漏洩等につながる場合、当社グループの信用低下を通じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
当社グループでは、これらのリスクを回避するため、情報システムの可用性の向上を図るとともに、ハード・ソフト両面のセキュリティ対策を実施しています。
また、サイバー攻撃による被害を想定した復旧対策を含め、事業継続計画(BCP)の見直しを進めております。
(11) 品質管理におけるリスク当社グループでは、「私たち、オーハシテクニカの社員は優れた品質で世界のお客様に最高の満足を提供します」とする品質理念を掲げ、厳格な品質保証体制を整備しております。
しかしながら、万一、当社グループの製品の欠陥・不良等が原因となって得意先における製品の欠陥等を生じさせた場合に補償を求められる可能性があります。
当社グループでは、品質管理に影響を与える過去事例を分析し、未然防止を徹底することで、製造部門・調達先における品質管理体制の維持向上を図るとともに、重大なトラブルの発生時に備えて製造物賠償責任保険に加入し、これらのリスクを最小限とするよう努めております。
(12) 環境に関するリスク当社グループでは、環境関連法令・諸規制を遵守し、環境管理体制の整備、継続的改善と汚染の予防に努めております。
また、グリーン調達を推進するガイドラインを制定し、調達先にも展開することにより、環境活動を推進しております。
今後、当社グループが事業を展開する地域における規制・法令の変更がある場合に、対応が求められる可能性がありますが、これら諸規制の動向を注視し、変更時に的確に対処するよう徹底しております。
また、当社グループでは、地球温暖化に伴う気候変動のリスクを、中長期にわたり自社の事業活動に影響を与える可能性のあるリスクと捉え、ESG経営推進の大きな柱である「地球環境課題への対応」として、CO2排出削減活動の推進等、気候変動への対応に係る取組方針を掲げています。
気候変動が当社グループに与えるリスクとその対応策に関しては、「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組(2)気候変動に対する取組」に記載のとおりです。
(13) 人材確保におけるリスク当社グループは日本の他、世界6か国で操業しており、ビジネスモデルとしての商社機能の他、グループ内で製造機能、物流機能を有しており、相応の人員を確保する必要があります。
そのため各部門にて業務の効率化、機械化、IT化等を積極的に進めるものの、国内では少子高齢化の進展、海外では各国における労働力不足等の労働市場の変化に伴い、人件費の上昇、採用難易度の上昇、採用コスト増大のリスクがあります。
 また、当社グループの事業分野である自動車業界の変革が進む中で、新たな価値を創出し得る「専門性を有する人材や様々な価値観を有する多様な人材」を十分に確保できなかった場合、当社グループの持続的な成長に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、人材獲得については大学等の学校との関係強化、人材紹介会社の活用強化、同業種企業からの採用情報ルートの拡充に努める等、積極的に取り組んでおります。
また、国内では既に定年を65歳に延長し、その後も70歳まで働ける嘱託制度も設け、シニア層の活躍の場の拡充に努めております。
人的投資、多様性に関する方針や対応策に関しては、「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組(3)人的投資、多様性に関する取組」に記載のとおりです。
(14) 感染症に関するリスク当社グループでは、日本を含め世界7か国で操業しており、グローバル化が進展した今日、各国、及び全世界の拠点にて役職員の感染リスク、或いは感染拡大により事業継続が困難となるリスクがあります。
当社グループでは、役職員及びその家族の安全と健康維持を最優先事項と捉え、事業を展開する各国の保健・衛生当局の指針に沿った防疫対策を行うことを徹底し、マスク、消毒液等の衛生用品の備蓄を行っております。
また社員が出社できない状況となった場合にも業務継続が可能となるよう、不可欠な業務についてテレワークを可能とする体制を構築しています。
また、グループ共通の「感染症対応要領」を制定し、各国で保健・衛生当局の指導内容に準拠した各職場での感染症対策を徹底するとともに、感染状況に応じて出社抑制、在宅勤務、一時休業等の勤務対応を実施し、感染による業務への影響を最小限に抑制する対応策を整備しております。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。
)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における世界経済は、全体として底堅い景気回復が続いた一方、ウクライナでの戦争や中東での紛争の継続、中国経済の減速、米国新政権の関税をはじめとする政策への懸念等、先行き不透明な情勢が続きました。
当社グループの事業分野であります自動車業界におきましては、北米では引続き販売が堅調に推移しましたが、中国での地場メーカーによるEV車の更なるシェア拡大、タイでの内需不振、日本での一部メーカーの減産の影響もあり、日系自動車メーカーのグローバル生産台数は前年を下回りました。
このような環境下、当社グループは前々期からスタートした4カ年の「中期経営計画~Mission2025~」の計画期間を2年延長して「中期経営計画~Mission2025+2~」とし、「経済的価値の追求」と「社会的価値の創造」を引続き推進することと併せ、資本コストをより意識した効率的な経営の実現に向け取り組んでおります。
この結果、当連結会計年度の連結売上高は、国内での一部乗用車メーカーの減産や、中国及びアセアンでの乗用車・商用車の減産の影響があったものの、日本及び北米での新規受注品の売上寄与や円安による為替換算のプラス影響もあり、40,017百万円(前年同期比2.1%増)となりました。
一方、連結営業利益については、仕入価格・原材料価格の高騰と中国事業の影響が続いたものの、全体での売上増加と価格改定による売上総利益率の改善等により、1,782百万円(前年同期比8.6%増)となりました。
また経常利益は2,362百万円(同18.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,522百万円(同51.2%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(セグメント売上高は、外部顧客に対するものであり、セグメント利益は、当期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
) 〔日本〕 新規受注品の売上寄与はあったものの、主要得意先自動車メーカーの減産の影響があり、売上高は19,303百万円(前年同期比0.0%減)となりました。
セグメント利益は、価格改定による売上総利益率の改善等により、972百万円(前年同期比17.5%増)となりました。
〔米州〕 主要得意先自動車メーカーの生産が概ね堅調に推移し、新規受注品の売上寄与や円安に伴う為替換算のプラス影響も併せ、売上高は13,630百万円(前年同期比15.4%増)となりました。
セグメント利益は、売上増加により547百万円(前年同期比84.1%増)となりました。
〔中国〕地場メーカーがEV車シェアをさらに拡大する一方、日系自動車メーカーの生産減少が続いており、売上高は2,722百万円(前年同期比24.5%減)となりました。
セグメント損失は、売上減少と事業再構築等に伴う一時費用の計上もあり、232百万円(前年同期はセグメント損失72百万円)となりました。
〔アセアン〕タイ経済の減速や自動車ローン取扱いの厳格化による自動車販売の低迷を受け、主要得意先自動車メーカーの減産が続いており、売上高は2,938百万円(前年同期比5.8%減)となりました。
セグメント利益は、売上減少により370百万円(前年同期比5.4%減)となりました。
〔欧州〕主要得意先自動車メーカーの減産はあったものの、新規受注品の売上寄与や円安に伴う為替換算のプラス影響により、売上高は1,422百万円(前年同期比4.1%増)となりました。
セグメント利益は、価格改定や仕入原価の改善等により70百万円(前年同期比68.1%増)となりました。
〔台湾〕台灣大橋精密股份有限公司は、グループ間取引のみのため、外部顧客への売上高はありません。
グループ会社向けの輸出が増加し、セグメント利益は42百万円(前年同期比38.9%増)となりました。
当連結会計年度末における資産の残高は、前連結会計年度末比2,161百万円増加し、48,683百万円となりました。
これは主として、受取手形、売掛金及び契約資産の減少がありましたが、現金及び預金、商品及び製品、有形固定資産が増加したことによるものであります負債の残高は、前連結会計年度末比232百万円減少し、9,029百万円となりました。
これは主として、支払手形及び買掛金、電子記録債務が減少したことによるものであります。
純資産の残高は、前連結会計年度末比2,393百万円増加し、39,653百万円となりました。
これは主として、配当金の支払や自己株式の取得がありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益の計上や為替換算調整勘定が増加したことによるものであります。
なお、自己株式は、既存保有分の消却により499百万円減少しましたが、取得により560百万円増加し、477百万円となりました。
② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は、前連結会計年度末に比べ639百万円増加し、17,015百万円となりました。
 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、2,761百万円の資金の増加(前連結会計年度は2,654百万円の増加)となりました。
 これは主に、仕入債務の減少878百万円や法人税等の支払額が660百万円ありましたが、税金等調整前当期純利益を2,288百万円計上したこと、また売上債権の減少1,064百万円や、減価償却費を983百万円計上したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、1,383百万円の資金の減少(前連結会計年度は5,546百万円の減少)となりました。
 これは主に、有形固定資産の取得1,415百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、1,568百万円の資金の減少(前連結会計年度は1,362百万円の減少)となりました。
 これは主に、配当金の支払846百万円及び自己株式の取得559百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績(a) 生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前年同期比(%)日   本(千円)1,622,899103.4米   州(千円)2,739,974121.4中   国(千円)688,53098.9アセアン(千円)1,122,66995.7欧   州(千円)--台   湾(千円)--合計(千円)6,174,072108.4
(注) 金額は実際原価によっております。
(b) 仕入実績当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前年同期比(%)日   本(千円)16,201,50096.5米   州(千円)8,804,543125.3中   国(千円)1,432,15770.4アセアン(千円)1,122,94490.3欧   州(千円)1,104,085106.1台   湾(千円)949,909111.9合計(千円)29,615,141102.2
(注) 金額は仕入価格によっております。
(c) 受注実績当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
(d) 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前年同期比(%)日   本(千円)21,503,82798.9米   州(千円)13,658,380115.6中   国(千円)2,796,57875.8アセアン(千円)3,041,79294.7欧   州(千円)1,422,421104.1台   湾(千円)1,225,844106.9計(千円)43,648,844101.5セグメント間取引消去(千円)△3,631,73996.3合計(千円)40,017,105102.1
(注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がないため記載を省略しております。

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容・経営成績(売上高)当連結会計年度における売上高は40,017百万円(前年同期比2.1%増)となりました。
国内では、新規受注品の売上寄与はあったものの、主要得意先自動車メーカーの減産の影響があり、売上高は19,303百万円(同0.0%減)となりました。
海外では、中国及びアセアンでの乗用車・商用車の減産の影響があったものの、米州での新規受注品の売上寄与や円安による為替換算のプラス影響により、米州は13,630百万円(同15.4%増)、中国は2,722百万円(同24.5%減)、アセアンは2,938百万円(同5.8%減)、欧州は1,422百万円(同4.1%増)となりました。
(売上総利益)当連結会計年度における売上総利益は、仕入価格・原材料価格の高騰と中国事業の影響が続いたものの、全体での売上増加と価格改定による売上総利益率の改善等により、8,384百万円(同7.2%増)、売上総利益率は21.0%(同1.0%増)となりました。
(販売費及び一般管理費)当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、主に人的投資等のESG関連費用の増加、及び海上輸送運賃の高騰により、6,601百万円(同6.8%増)となりました。
また、売上高販管費比率は16.5%(同0.7%増)となりました。
(営業利益)当連結会計年度における営業利益は、上記の売上増加と売上総利益率の改善により、1,782百万円(前連結会計年度比8.6%増)、営業利益率は4.5%(同0.3%増)となりました。
(経常利益)当連結会計年度における経常利益は、主に営業利益の増加により2,362百万円(同18.5%増)、経常利益率は5.9%(同0.8%増)となりました。
(特別利益、特別損失及び親会社株主に帰属する当期純利益)当連結会計年度における特別損失は、中国事業の再編に伴い発生した事業構造改革費用の計上等により、74百万円となりました。
当連結会計年度における当期純利益は1,542百万円(同51.2%増)となりました。
主な増加要因は、経常利益の増加と特別損失の減少によるものです。
当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は1,522百万円(同51.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益率は3.8%(同1.2%増)となりました。
なお、報告セグメント別の業績は「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
・財政状態(資産)当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末比2,161百万円増加し、48,683百万円となりました。
これは主として、各製造拠点における製造機能の強化を目的とした設備投資による有形固定資産の増加、為替換算による現金及び預金の増加等によるものであります。
セグメント別では、国内では、設備投資における固定資産の増加がありましたが、配当金の支払いや自己株式の取得による現金の減少により、前連結会計年度末比635百万円減少し、28,434百万円となりました。
海外では、米州で前連結会計年度末比1,837百万円増加し13,428百万円、中国で前連結会計年度末比506百万円増加し6,994百万円、アセアンで前連結会計年度末比477百万円増加し5,608百万円、欧州で前連結会計年度末比245百万円増加し1,432百万円、台湾で前連結会計年度末比50百万円増加し、580百万円となりました。
(負債)負債は、前連結会計年度末比232百万円減少し、9,029百万円となりました。
これは主に、仕入債務の減少によるものであります。
(純資産)純資産は、前連結会計年度末比2,393百万円増加し、39,653百万円となりました。
これは主に、配当金の支払、自己株式の取得がありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益の計上に加え、為替換算調整勘定の増加によるものであります。
なお、自己株式は、既存保有分の消却により499百万円減少しましたが、取得により560百万円増加し477百万円となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりであります。
当社グループの主要な資金需要は、販売のための商品仕入、製品製造のための材料費、労務費、経費、販売費及び一般管理費等の営業費用並びに当社グループの設備、改修等に係る投資であります。
当社グループの持続的な成長・企業価値の向上を図るためには、グローバル事業体制の拡充、強みのある製造基盤の構築を実現するための資本投下、製造設備の強化、M&Aを含めた投資等の検討が不可欠と考えております。
中長期的な経営戦略に沿った開発・製造機能の強化、特にグループ製造拠点の生産能力拡大のための設備投資と主要調達先との戦略的資本提携に資金の投入を行う方針です。
また、安定的な還元と積極的な資本政策についても引続き取り組んでまいります。
これらの資金需要につきましては、自己資金を中心に対応していくこととしております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
この連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行っておりますが、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。
見積り及びその基礎となる仮定は、継続して見直され、会計上の見積りの変更による影響は、その見積りが変更された会計期間及び影響を受ける将来の会計期間において認識されます。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち重要なものは「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」、個別財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち重要なものは「第5 経理の状況 2.財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
研究開発活動 6 【研究開発活動】
当社グループは、独自技術である圧入プロジェクション接合技術に加え、子会社の保有する精密冷間鍛造技術をはじめとする各種技術、さらには調達先企業との協業により、当社独自の強みの創造を目指して研究開発活動に取り組んでおります。
当連結会計年度におけるセグメント別の研究開発費の金額は、日本国内を中心に、総額87百万円となっております。
設備投資等の概要 1 【設備投資等の概要】
当連結会計年度において、当社グループが実施した設備投資額は1,488百万円で、その主な内容は次のとおりであります。
セグメントの名称 日   本755百万円米   州547百万円中   国44百万円アセアン132百万円欧   州8百万円合計1,488百万円  (1) 日本日本では、当社の機械設備の取得に97百万円、金型及び什器・備品等の取得に97百万円、製造子会社であるオーハシ技研工業株式会社の機械設備の取得に397百万円、金型及び什器・備品等の取得に151百万円等、合計で755百万円の設備投資を行いました。
 
(2) 海外海外においては、米国子会社であるOHASHI TECHNICA U.S.A. MANUFACTURING,INC.(米州)の機械設備の取得に484百万円、工場拡張等に20百万円、金型及び什器・備品の取得に23百万円、中国子会社である大橋汽車配件(広州)有限公司(中国)の金型及び什器・備品等の取得に26百万円、タイ子会社であるOHASHI TECHNICA(THAILAND)CO.,LTD.(アセアン)の機械設備の取得に123百万円、金型及び什器・備品等の取得に7百万円等、海外合計で733百万円の設備投資を行いました。
 
主要な設備の状況 2 【主要な設備の状況】
当社グループにおける主要な設備は、以下のとおりであります。
(1) 提出会社 (2025年3月31日現在)事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(千円)機械装置及び運搬具(千円)土地(千円)(面積㎡)その他(千円)合計(千円)本社(東京都港区)日本統括業務施設25,4293,538-[1,133.33]14,80943,77865(5)鈴鹿工場(三重県鈴鹿市)
(注)5日本子会社工場867,544-690,307(25,281.18)96,9801,654,832-首都圏営業グループ(東京都国立市)他8拠点日本営業事務所及び貸与生産設備9,86324,145-[1,413.46]44,55078,55958
(2)  
(2) 国内子会社 (2025年3月31日現在)会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(千円)機械装置及び運搬具(千円)土地(千円)(面積㎡)その他(千円)合計(千円)オーハシ技研工業㈱ 本社工場(愛知県東海市)日本生産設備14,27990,039178,150(6,447.98)73,603356,07241(5) 鈴鹿工場(三重県鈴鹿市)日本生産設備11,750424,199-[25,281.18]62,461498,41255(23)㈱オーハシロジスティクス
(注)6 首都圏物流センター(東京都国立市)日本物流設備9,685603-[2,103.82]4,64414,93322(1) 北関東物流センター(群馬県邑楽郡板倉町)日本物流設備5,713--[4,422.87]11,10716,82119(5)  (3) 在外子会社 (2024年12月31日現在)会社名所在地セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(千円)機械装置及び運搬具(千円)土地(千円)(面積㎡)その他(千円)合計(千円)OHASHI TECHNICAU.S.A., INC.米国オハイオ州サンバリー米州営業事務所802,673129,24579,526(53,418.55)39,5541,050,99952(1)OHASHI TECHNICAU.S.A.MANUFACTURING,INC.米国オハイオ州サンバリー米州生産設備87,6671,086,345-259,3711,433,38368(-)大橋汽車配件(広州)有限公司中国広州市中国営業事務所4,3656,861-2,84514,07236(6)大橋精密件(上海)有限公司中国上海市中国営業事務所7901,146-62,19164,1284(-)大橋精密件制造(広州)有限公司中国広州市中国生産設備331,077580,342-[23,097.01]31,904943,32419
(2)広州大中精密件有限公司中国広州市中国生産設備-50,233-20,77071,00316(-)大橋精密電子(上海)有限公司中国上海市中国生産設備-25,356-13,12138,47725(1)OHASHI TECHNICA(THAILAND)CO.,LTD.タイ国サムットプラカーンアセアン営業事務所及び生産設備69,918275,423516,444(45,335.60)26,169887,956126(14)OHASHI SATO(THAILAND)CO.,LTD.タイ国プラチンブリアセアン生産設備0244,858-4,348249,20628(5)
(注) 1.帳簿価額のうち「その他」は、工具器具備品及び建設仮勘定を含んでおります。
2.在外子会社の決算日は2024年12月31日であり、連結財務諸表の作成に当たっては、同決算日現在の財務諸表を使用しているため、2024年12月31日現在の金額を記載しております。
3.賃借している土地の面積については、〔 〕で外書しております。
4.従業員数の( )は、平均臨時雇用者数を外書しております。
5.提出会社の鈴鹿工場は、連結子会社であるオーハシ技研工業㈱に貸与しております。
6.連結子会社である㈱オーハシロジスティクスは、2025年4月1日付で、当社を存続会社とする吸収合併により消滅しております。
7.上記の他、賃貸借契約及びリース契約による主な賃借設備は、次のとおりであります。
会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容年間賃借料及びリース料(千円)提出会社本社(東京都港区)日本統括業務施設(賃借)96,678㈱オーハシロジスティクス首都圏物流センター (東京都国立市)日本物流設備(賃借)71,259㈱オーハシロジスティクス北関東物流センター (群馬県邑楽郡)日本物流設備(賃借)55,920
設備の新設、除却等の計画 3 【設備の新設、除却等の計画】
当連結会計年度末現在における重要な設備の新設計画は次のとおりであります。
会社名事業所名所在地セグメントの名称設備の 内容投資予定金額資金 調達方法着手及び 完了予定年月完成後の増加能力総額 (千円)既支払額 (千円)着手完了オーハシ技研工業株式会社鈴鹿工場三重県鈴鹿市日本生産設備180,000920親会社からの借入金2024年5月2025年5月
(注)OHASHI TECHNICA U.S.A.MANUFACTURING,INC.米国オハイオ州サンバリー 米州工場拡張及び生産設備1,251,00089,078自己資金 2024年12月2025年11月
(注) (注)完成後の増加能力については、合理的な算定が困難なため記載しておりません。
研究開発費、研究開発活動87,000,000
設備投資額、設備投資等の概要8,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況46
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況16
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況6,861,000
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0

Investment

株式の保有状況 (5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式を峻別し、株式価値の変動又は配当によって利益を受ける純投資目的の株式保有は行わず、取引関係の維持・強化に資する純投資目的以外の株式保有に限定しております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式(a) 保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容政策保有株式の保有に関しては、当社グループの中長期的かつ持続的成長のための取引関係の維持強化という目的で基本方針を定め、新規保有及び保有の継続について、取締役会で決議を行うこととしております。
また、定期的に、株式発行企業との取引関係状況、発行企業の業績・業績見込み、株主への利益還元状況等を検証し、個別に株式保有の合理性を判断することとしております。
政策保有株式の個別検討を行った結果、当社グループ事業の中長期的な持続的成長に対する寄与及び保有の合理性が認められる先については、保有継続としました。
(b) 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式――非上場株式以外の株式122,119,529 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(千円)株式数の増加の理由非上場株式―――非上場株式以外の株式612,196取引関係の強化を目的とした取得取引先持株会を通じた株式の取得 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(千円)非上場株式――非上場株式以外の株式―― (c) 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無
(注)2株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円)テイ・エステック㈱400,000400,000(保有目的)グローバルで自動車関連部品の製品販売に係る業務を円滑に推進し、取引関係の強化を図るため(定量的な保有効果)
(注)1有672,000804,200クリヤマホールディングス㈱ 400,000400,000(保有目的)仕入に係る業務を円滑に推進し、取引関係の強化を図るため(定量的な保有効果)
(注)1有529,200536,000 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無
(注)2株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円)㈱日新98,20098,200(保有目的)自動車関連部品輸出の主要委託先として、国際物流に係わる業務を円滑に推進し、取引関係の強化を図るため(定量的な保有効果)
(注)1有465,959284,485㈱みずほフィナンシャルグループ39,40039,400(保有目的)主力金融機関として、財務、総務に係る業務を円滑に推進し、取引関係の強化を図るため(定量的な保有効果)
(注)1有159,609120,012本田技研工業㈱69,35264,183(保有目的)グローバルで自動車関連部品の製品販売に係る業務を円滑に推進し、取引関係の強化を図るため(定量的な保有効果)
(注)1(株式数の増加)取引先持株会を通じた株式の取得による無93,104121,370㈱ミツバ76,62875,911(保有目的)自動車関連部品の製品販売に係る業務を円滑に推進し、取引関係の強化を図るため (定量的な保有効果)
(注)1 (株式数の増加)取引先持株会を通じた株式の取得による 無62,834123,961日野自動車㈱100,000100,000(保有目的)グローバルで自動車関連部品の製品販売に係る業務を円滑に推進し、取引関係の強化を図るため(定量的な保有効果)
(注)1無41,93051,000東京ラヂエーター製造㈱36,85836,231(保有目的)自動車関連部品の製品販売に係る業務を円滑に推進し、取引関係の強化を図るため(定量的な保有効果)
(注)1(株式数の増加)取引先持株会を通じた株式の取得による無33,31929,890日産車体㈱29,08928,548(保有目的)自動車関連部品の製品販売に係る業務を円滑に推進し、取引関係の強化を図るため(定量的な保有効果)
(注)1(株式数の増加)取引先持株会を通じた株式の取得による無29,99130,346㈱ヨロズ16,52014,049(保有目的)グローバルで自動車関連部品の製品販売に係る業務を円滑に推進し、取引関係の強化を図るため(定量的な保有効果)
(注)1(株式数の増加)取引先持株を通じた株式の取得による有16,68513,571㈱タチエス8,1258,125(保有目的)グローバルで自動車関連部品の製品販売に係る業務を円滑に推進し、取引関係の強化を図るため(定量的な保有効果)
(注)1無13,95016,241三菱自動車工業㈱2,3102,308(保有目的)自動車関連部品の製品販売に係る業務を円滑に推進し、取引関係の強化を図るため(定量的な保有効果)
(注)1(株式数の増加)取引先持株会を通じた株式の取得による無9441,167
(注) 1.定量的な保有効果については記載が困難であります。
保有の合理性は、定期的に、株式発行企業との取引関係状況、発行企業の業績・業績見込み、株主への利益還元状況等を検証しており、2025年3月31日を基準とした検証の結果、当社グループ事業の中長期的な持続的成長に対する寄与及び保有の合理性が認められる先については、保有継続としました。
2.当社の株式の保有の有無については、銘柄が持株会社の場合はその主要な子会社の保有分(実質所有株式数)を勘案し記載しております。
みなし保有株式該当事項はありません。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
④ 当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。
⑤ 当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。
株式数が増加した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社6
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社12
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社2,119,529,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社12,196,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社2,310
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社944,000
株式数が増加した理由、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社取引関係の強化を目的とした取得取引先持株会を通じた株式の取得
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社三菱自動車工業㈱
保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社(保有目的)自動車関連部品の製品販売に係る業務を円滑に推進し、取引関係の強化を図るため(定量的な保有効果)
(注)1(株式数の増加)取引先持株会を通じた株式の取得による
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社