財務諸表
CoverPage
提出書類、表紙 | 有価証券報告書 |
提出日、表紙 | 2025-06-13 |
英訳名、表紙 | ZOZO, Inc. |
代表者の役職氏名、表紙 | 代表取締役社長兼CEO 澤田 宏太郎 |
本店の所在の場所、表紙 | 千葉県千葉市稲毛区緑町一丁目15番地16 |
電話番号、本店の所在の場所、表紙 | (043) 213-5171(代表) |
様式、DEI | 第三号様式 |
会計基準、DEI | Japan GAAP |
連結決算の有無、DEI | true |
当会計期間の種類、DEI | FY |
corp
沿革 | 2 【沿革】 年月概要1998年5月輸入CD・レコードの通信販売を目的に㈲スタート・トゥデイを設立2000年1月インターネット上のCD・レコードの輸入販売サイト「STMonline」の運営を開始2000年4月㈱スタートトゥデイへ組織変更2000年10月アパレル商材を中心としたEC事業のさきがけとなるインターネット上のセレクトショップ「EPROZE」の運営を開始2001年1月本社を千葉県千葉市美浜区に移転2004年12月インターネット上のショッピングサイト「ZOZOTOWN」の運営を開始2006年8月ZOZOBASE(物流センター)の稼働開始2007年12月東京証券取引所マザーズ市場に上場2008年5月㈱スタートトゥデイコンサルティングを設立(2013年8月吸収合併)2011年8月㈱クラウンジュエル(㈱ZOZOUSEDに社名変更)の株式を追加取得し完全子会社化(2019年11月吸収合併)2012年2月東京証券取引所市場第一部に上場2013年10月「WEAR」の運営を開始(2024年4月「WEAR by ZOZO」にリニューアル)2014年3月即日配送サービスを開始2014年10月㈱ヤッパ(現㈱ZOZO NEXT)(現・連結子会社)を株式交換により完全子会社化2015年7月㈱アラタナを株式交換により完全子会社化(2020年4月吸収合併)2017年3月STV FUND, LPを設立(2024年10月清算)2017年5月START TODAY USA, Inc.(現ZOZO Apparel USA., Inc.)(現・連結子会社)を設立2017年10月㈱VASILYを株式取得により完全子会社化(2018年4月 ㈱ZOZONEXTに吸収合併)2018年1月㈱カラクルを株式取得により完全子会社化(2018年4月 ㈱ZOZONEXTに吸収合併)2018年8月Bespokify Pte., Ltd.を株式取得により完全子会社化(2024年9月清算)2019年3月ZOZO NEW ZEALAND LIMITED(現・連結子会社)を設立2019年8月南通卓騰信息科技有限公司(現・連結子会社)を設立2019年9月Zホールディングス㈱(現LINEヤフー㈱)との間で資本業務提携契約を締結2019年11月Zホールディングス㈱(現LINEヤフー㈱)による当社へのTOBが実施され、同社の連結子会社化2019年12月「ZOZOTOWN」をLINEヤフー㈱が運営する「Yahoo!ショッピング」(2022年10月にPayPayモールを吸収し統合)に出店2020年7月㈱yutoriを株式取得により子会社化(2023年12月株式一部売却に伴い連結除外)2021年2月本社を千葉県千葉市稲毛区に移転2021年11月ZOZOTOWNとブランド実店舗をつなぐOMOプラットフォーム「ZOZOMO」を開始2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行2022年12月当社初のリアル店舗、自分の「似合う」が見つかる超パーソナルスタイリングサービス「niaulab by ZOZO」を提供開始2024年10月事業者向け計測業務効率化サービス「ZOZOMETRY(ゾゾメトリー)」を提供開始 (注) 当社は、2025年4月30日付でLYST LTDの全株式を取得し完全子会社化しております。 |
事業の内容 | 3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(㈱ZOZO)の他、主に連結子会社4社(㈱ZOZO NEXT、ZOZO Apparel USA., Inc.、ZOZO NEW ZEALAND LIMITED、南通卓騰信息科技有限公司)によって構成されており、ファッションECサイト「ZOZOTOWN」、ファッションメディア「WEAR」等の運営を主な事業として行っております。 当社グループはEC事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。 EC事業内の各事業区分の主な事業内容は、以下のとおりです。 (1)ZOZOTOWN事業ZOZOTOWN事業は買取・製造販売、受託販売、USED販売から構成されております。 ①買取・製造販売買取・製造販売は、当社グループが仕入れを行い、在庫リスクを負担し販売を行う事業形態であります。 各ブランドからファッション商材を仕入れる形態と、MS(マルチサイズ)等、自社在庫を持ちながら販売を行う形態がこちらに該当します。 ②受託販売受託販売は、ZOZOTOWNに各ブランドがテナント形式で出店を行い、出店後の運営管理を行う事業であり、当社グループが各ブランドの商品を当社の物流拠点に受託在庫として預かり、販売を行う事業形態です。 当事業と買取ショップとの大きな違いは、基本的なマーチャンダイジングをテナント側が実施することと、受託販売形態であるため当社が在庫リスクを負担しないことであります。 当事業に係る売上高は、販売された商品の手数料を受託販売手数料として計上しております。 ③USED販売USED販売は、主に個人ユーザー等から中古ファッション商材を買取り、自社在庫を持ちながら販売を行う二次流通事業であります。 (2)LINEヤフーコマースLINEヤフーコマースは、LINEヤフー㈱が運営するオンラインショッピングモールYahoo!ショッピングへZOZOTOWNを出店、ならびに、同社が運営するネットオークションサービスYahoo!オークションへZOZOUSEDを出店し、商品を販売する事業形態であります。 (3)BtoB事業BtoB事業は、アパレルメーカーが独自に運営するECサイトのシステム開発、デザイン制作、物流請負、マーケティング支援など、必要に応じて各種フルフィルメント関連業務を支援するものであります。 なお、当事業に係る売上高につきましても、受託ショップと同様、販売された商品の手数料を受託販売手数料として計上しております。 (4)広告事業広告事業は、ZOZOTOWN及びWEAR by ZOZOのユーザーリーチ基盤を活用し、主に取引先ブランド各社に広告枠を提供し、広告収入を得る事業形態であります。 (5)その他ZOZOTOWN事業に付随した事業(送料収入、決済手数料収入等)であります。 また、Yahoo!ショッピングにおけるZOZOTOWN店を除いたファッションカテゴリーストアのうち、ZOZOオプション(当社提案をもとにYahoo!ショッピング内で実施する特集企画への参加等の営業支援の恩恵を受ける事が出来るサービス)、ZOZOTOWNからオフライン店舗への送客をする仕組みZOZOMOを経由した商材の販売及び米国にてZOZOSUITを有料販売する事業形態があります。 [事業系統図] |
関係会社の状況 | 4 【関係会社の状況】 1.親会社 名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容ソフトバンクグループ㈱東京都港区238,772百万円持株会社51.5(51.5)―ソフトバンクグループジャパン㈱東京都港区188,798百万円持株会社51.5(51.5)―ソフトバンク㈱東京都港区228,162百万円移動通信サービスの提供、携帯端末の販売、固定通信サービスの提供、インターネット接続サービスの提供51.5(51.5)―Aホールディングス㈱東京都港区100百万円持株会社51.5(51.5)―LINEヤフー㈱東京都千代田区250,128百万円インターネット広告事業、イーコマース事業及び会員サービス事業などの展開並びにグループ会社の経営管理業務など51.5(51.5)当社はYahoo!ショッピング及びヤフーオークションへの出店を行っております。 Zホールディングス中間㈱東京都千代田区1百万円持株会社51.5(―)― (注)1 「当社に対する議決権比率」は、各社が直接所有する議決権の比率及び間接所有する議決権の比率の合計となっており、( )内は、間接所有する比率を内数で記載しております。 2 当社の親会社はZホールディングス中間㈱で、同社は当社の株式を152,952,900株(議決権比率51.5%)所有しております。 2.子会社 名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社)㈱ZOZO NEXT (注)1千葉県 千葉市稲毛区280百万円新規事業の創出、研究開発100.0役員の兼任1名(連結子会社)ZOZO Apparel USA, Inc.United States Los Angeles1百万米ドル本社向け営業支援並びにプロジェクトマネジメント支援100.0役員の兼任1名(連結子会社)ZOZO NEW ZEALAND LIMITED (注)1New ZealandAuckland4百万ニュージーランドドル計測技術等の開発100.0役員の兼任1名(連結子会社)南通卓騰信息科技有限公司中国南通市7百万人民元生産プラットフォームのコンサルティング100.0役員の兼任1名 (注)1 特定子会社であります。 2 有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。 |
従業員の状況 | 5 【従業員の状況】 (1) 連結会社の状況(2025年3月31日現在)従業員数(名)1,761(5,912) (注)臨時雇用者(アルバイト及び派遣社員)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。 (2) 提出会社の状況(2025年3月31日現在)従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)1,664(5,910)34.36.86,560 (注)1 従業員数は、当社から他社への出向者を除き他社から当社への出向者を含む就業人員数であります。 2 臨時雇用者(アルバイト及び派遣社員)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。 3 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含み、ストックオプション、譲渡制限付株式による株式報酬費用は含んでおりません。 (3) 労働組合の状況労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。 (4) 提出会社の管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異当事業年度管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1)男性の育児休業等取得率(%)(注2)労働者の男女の賃金の格差(%)(注1)正規雇用労働者パート有期労働者全労働者うち正規雇用労働者うちパート有期労働者24.270.550.056.072.3105.1 (注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。 2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。 |
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 | 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営方針当社グループは「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。 」という企業理念のもと、“想像”と“創造”を繰り返し、高付加価値なサービスを提供していくクリエイター集団であり続け、世界中の全ての尊い個性がファッションで繫がる未来を目指すことを基本姿勢に事業活動を行っております。 また、ESG(Environment/環境・Society/社会・Governance/ガバナンス)に関する課題に積極的に対応していくことが、ステークホルダーをはじめ、一般社会との持続的な共存・共栄につながると考えており、「ファッションでつなぐサステナブルな未来へ」をサステナビリティステートメントとし、主に4つの重点的な取り組みを設定いたしました。 これにより、ファッションとテクノロジーズが持つ力で、すべての人が可能性を発揮できるよう支援すると共に、社会・環境問題の解決を目指してまいります。 これからも当社グループは、世界中の全ての尊い個性がファッションで繫がる未来を目指してまいります。 また、この企業理念の達成のため、「MORE FASHION」×「FASHION TECH」、「ワクワクできる『似合う』を届ける」という経営戦略を設定しており、当社グループの強みであるファッションを更に極め、テクノロジーで時代を進めることを実践することが、中長期的な企業価値の向上につながるものと考えております。 (2) 目標とする経営指標当社グループが重視している経営指標は、EC事業から生み出される商品取扱高であります。 なお、EC事業で計上する売上高のうち、受託商品の販売に係る収益は、商品取扱高に各手数料率を乗じた受託販売手数料のみを会計上の売上高として計上しております。 そのため、当連結会計年度においては会計上の売上高が213,131百万円であるのに対し、商品取扱高は614,361百万円となっております。 販売費及び一般管理費につきましては、商品取扱高に連動する変動費が多くを占めており、事業全体の規模を示す商品取扱高が売上高、利益それぞれに密接な関連を持っております。 また、当社グループでは資本コストを上回る利益を生み出すことが企業価値の増大につながると考えていることから、経営指標として自己資本利益率(ROE)も定めており、資本効率の高い経営に努めてまいります。 具体的な目標値としては、世界的にみた場合に当社と類似する企業のROEの水準等を勘案し、ROE30%を目安としております。 当連結会計年度のROEは49.4%(前年同期実績55.0%)と引き続き高い水準を維持しており、目標値を大きく上回っております。 株主への利益還元に関しては、財務基盤及び今後の投資計画等を鑑み、適切に対応してまいります。 なお、当連結会計年度の配当額から算出される連結配当性向は70.1%となります。 自己株式の取得も含めた総還元性向は中長期の通算(2024年3月期以降の概ね5年平均)で80%超を目指しており、今後につきましても、株主還元施策の強化に努め、一層効率的な資本の運用を目指してまいります。 [補足情報]目標とする経営指標及びその他経営指標の推移 2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期連結業績の推移 商品取扱高(百万円)419,438508,876544,317574,373614,361商品取扱高(その他商品取扱高除く)(百万円)407,774462,175501,108536,907574,666売上高(百万円)147,402166,199183,423197,016213,131売上総利益(百万円)140,033156,172171,341183,147198,312営業利益(百万円)44,14449,65656,42160,07964,756経常利益(百万円)44,38649,65556,71659,76464,888親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)30,93234,49239,52644,34145,346包括利益(百万円)30,80634,61539,43444,80145,806EBITDA (注)1(百万円)46,61852,12559,04664,18369,788期初計画 商品取扱高(百万円)409,000472,800543,800580,881609,200売上高(百万円)145,000162,600181,300200,700214,400営業利益(百万円)41,50047,80051,50060,00064,200経常利益(百万円)41,60047,80051,50060,00064,200親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)28,50033,30035,90042,00045,200連結財政状態 総資産(百万円)125,656127,276155,742161,862187,810負債(百万円)70,14972,17779,04877,11789,090純資産(百万円)55,50755,09976,69384,74498,719自己資本(百万円)55,43354,93276,55684,74498,719連結キャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フロー(百万円)44,79039,89536,67142,58960,114投資活動によるキャッシュ・フロー(百万円)△4,648△1,283△10,588△9,879△6,285財務活動によるキャッシュ・フロー(百万円)△12,117△34,823△17,738△37,138△32,081現金及び現金同等物の期末残高(百万円)61,64865,52074,14569,74891,4861株当たり情報 1株当たり純資産(BPS) (注)2、4(円)60.5161.0885.1095.13110.811株当たり当期純利益(EPS) (注)2、4(円)33.7738.3443.9449.4050.90潜在株式調整後1株当たり当期純利益 (注)2、4(円)-38.34---発行済株式数(自己株式を除く) (注)2、4(株)916,093,113899,411,454899,570,343890,852,793 890,861,922期中平均株式数 (注)2、4(株)916,030,184899,675,967899,513,971897,642,881890,870,670安全性に関する指標 流動比率(%)153.1154.6171.0180.4184.6固定比率(%)46.645.542.145.740.9自己資本比率(%)44.143.249.252.452.6成長性に関する指標 商品取扱高 前年同期増減率 (注)3(%)18.213.38.47.17.0営業利益 前年同期増減率(%)58.312.513.66.57.8経常利益 前年同期増減率(%)60.611.914.25.48.6当期純利益 前年同期増減率(%)64.511.514.612.22.3収益性に関する指標 対商品取扱高 売上総利益率 (注)3(%)34.333.834.234.134.5対商品取扱高 営業利益率 (注)3(%)10.810.711.311.211.3対商品取扱高 経常利益率 (注)3(%)10.910.711.311.111.3対商品取扱高 当期純利益率 (注)3(%)7.67.57.98.37.9対商品取扱高 EBITDAマージン (注)3(%)11.411.311.812.012.1自己資本 当期純利益率(ROE)(%)68.862.560.155.049.4総資産 経常利益率(ROA)(%)40.439.340.137.637.1配当に関する情報 中間配当 (注)2(円)15.022.024.049.053.0期末配当 (注)2(円)26.036.041.055.054.0配当総額(百万円)12,51917,38719,49031,03631,774配当性向(%)40.550.449.370.270.1純資産配当率(DOE)(%)27.831.829.638.534.6株価に関する情報 期末株価(円)3,2703,2853,0153,8064,299株式時価総額(百万円)998,541984,855904,0681,130,1951,276,605時価ベースの自己資本比率(%)794.7773.8580.5698.2679.7株価収益率(PER)(倍)32.328.622.925.728.2株価純資産倍率(PBR)(倍)18.017.911.813.312.9 (注)1 EBITDA=営業利益+株式報酬費用+減価償却費+のれん償却額2 いずれも連結ベースの財務数値を基礎とした指標となっております。 3 商品取扱高前年同期増減率及び商品取扱高に対する割合は、商品取扱高(その他商品取扱高除く)を用いて算定しております。 4 当社は2025年4月1日付で普通株式1株を3株とする株式分割を行っており、2021年3月期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり情報を算定しております。 (3) 優先的に対処すべき課題当社グループの当面の課題は、①ZOZOTOWNの更なる成長を目的とした取り組み強化、②親会社であるLINEヤフー㈱との連携深化によるシナジー創出、③利益構造の多様化、④フルフィルメント及びECシステム機能強化が必要であると考えております。 ① ZOZOTOWNの更なる成長を目的とした取り組み強化当社コアビジネスであるZOZOTOWNにおいては、「MORE FASHION」×「FASHION TECH」~ ワクワクできる『似合う』を届ける ~ をテーマに掲げ、これまで以上にファッションならびにコスメをはじめとしたファッション周辺領域を追求し、より幅広いユーザー層に対するアプローチを推進してまいりますファッションを「買う」ならZOZOから、ファッションの「コト」ならZOZOの世界を実現する事で、ユーザー・ブランド双方に対して当社ならではの付加価値を与えられるサービスとなるべく新たな取り組みを強化してまいります。 ② 親会社であるLINEヤフー㈱との連携深化によるシナジー創出当社グループはLINEヤフー㈱のグループ会社となって以降、同社グループ会社との連携を強めてまいりました。 引き続きグループ会社間で更なるシナジー効果を最大化できるように注力してまいります。 ⅰ.ZOZOTOWN Yahoo!ショッピング店の商品取扱高拡大LINEヤフー㈱が運営するYahoo!ショッピングへZOZOTOWNを出店しております。 新たな顧客層の獲得によりZOZOTOWN Yahoo!ショッピング店の売上は徐々に成長しておりますが、まだ拡大余地が十分にあると認識しております。 今後も幅広いユーザー層に対応するECサイトとして商品取扱高の拡大を目指してまいります。 ⅱ.開発リソースの共有LINEヤフー㈱所属のエンジニアと当社所属のエンジニアの技術力の共有により、開発スピード及び開発クオリティの向上を目指してまいります。 ③ 利益構造の多様化当社コアビジネスであるZOZOTOWNを始めとした既存ビジネスから生まれる利益に満足することなく、利益構造の多様化を目指します。 当社が独自に保有する顧客基盤、情報、ノウハウ、技術等の資産を最大限に活用することをはじめ、対象企業を国内・海外問わないM&Aも手段の一つとして事業ドメインの拡大を目指してまいります。 ④ フルフィルメント及びECシステム機能強化今後見込まれる商品取扱量の増加を視野に入れ、更なる物流キャパシティの拡大、業務効率化の促進を検討してまいります。 また、ECシステムのハード及び機能面に関しましては、ユーザー数の増加及びそれに伴うアクセス数の増加への対応、ユーザビリティ向上のため、適宜強化を図ってまいります。 |
サステナビリティに関する考え方及び取組 | 2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)サステナビリティに関する考え方当社は2020年に、「SDGs推進委員会」を設置し、環境・社会に対して、ファッションを扱うプラットフォーマー企業として何ができるのか議論を重ね「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。 」というサステナビリティステートメントを策定しました。 このステートメントには、ファッションとテクノロジーを通じて、人と人をつなぎ、社会課題を革新的なやり方で解決していくという想いが込められています。 また、サステナビリティステートメント達成に向けてマテリアリティ19項目と、これまで大切にしてきたこととこれからの事業を通じて中長期で取り組むべきことをかけ合わせた4つの重点取り組みを掲げ、積極的に取り組み中長期的な企業価値の向上につなげることで、環境や社会に配慮した新しいファッションの世界の実現を目指しています。 (2)ガバナンス①サステナビリティ経営の全体像当社グループでは、取締役会において気候変動や生物多様性、人権、ガバナンスなどの課題を扱うことにより、戦略の立案・実行が効果的に行われると考えており、ESGに関する重要事項を取締役会で審議・決議しております。 また、執行側でのマネジメント機関として設けた「SDGs推進委員会」では代表取締役社長兼CEOが委員長を務め、当社のリスクや機会、取り組み方針、目標についての議論や、ESGの取り組み実績の進捗確認を行い、「SDGs推進委員会」で審議された重要事項を取締役会にて承認します。 また、2023年6月より当社は会社法関連法令に基づく監査等委員会設置会社へ移行しており、取締役会の運営状況の監視及び取締役の職務の執行を含む日常的活動の監査を行っております。 なお、体制の具体的な構成は「第4 提出会社の状況 4 コーポレートガバナンスの状況等 (1)コーポレートガバナンスの概況 ③企業統治に関するその他の事項」に記載の図のとおりであります。 ②取締役の報酬制度取締役の報酬制度については、取締役会の諮問機関であり社外取締役を中心とした指名・報酬諮問委員会にて制度の見直しを検討してまいりました。 その審議結果及びその答申を踏まえ、当社取締役のうち業務執行取締役について、当社の持続的かつ中長期の企業価値向上を促し、健全なインセンティブとして機能させることを目的とし、当社の経営戦略に基づく短期・中長期の業績の達成及び企業価値の向上に向けた取り組みとその成果に対して報酬を支払う報酬制度を導入いたしました。 具体的には、固定報酬及び業績連動報酬で構成されており、固定報酬は現金のみ、業績連動報酬は現金賞与及び株式報酬の2種類の報酬から構成されております。 各報酬の割合については、業績連動報酬の割合が固定報酬の割合を上回り、業績連動報酬のうち株式報酬の割合が現金賞与の割合を上回っております。 また、株式報酬は、2023年度から「ESG評価指標」を導入し、事業の成長度を測る「株価成長率」「営業利益」「在籍要件」とESG経営の推進度を測る「ESG評価指標」で決定します。 役員報酬制度の概要報酬項目報酬割合評価基準基本報酬30%-現金報酬30%商品取扱高営業利益株式報酬40%株価成長率営業利益在籍要件ESG評価指標 (3)リスク管理ESGに関するリスク・機会は、サステナビリティを専任で担当しているコミュニケーションデザイン本部(サステナビリティ推進ブロック)が把握し、事業に影響を与えるリスク・機会を洗い出し、その後、代表取締役社長兼CEOが委員長を務める「SDGs推進委員会」で議論を行い、取締役会に報告しております。 また、リスクマネジメント委員会では、当社グループ横断で重要リスクを特定しリスク管理を実施しております。 サステナビリティ・マネジメントリスクマネジメント委員会 (4)戦略① マテリアリティ当社グループは、サステナビリティステートメント「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。 」を実現するために、ステークホルダーと当社の双方にとって重要性の高いマテリアリティを特定しました。 ※「マテリアリティ及び、4つの重点取り組み」は、SDGs推進委員会にて審議し、2024年8月16日の取締役会にて決議しております。 これに伴い①マテリアリティ及び、②4つの重点取り組み・KPIの内容を2023年度の内容から変更しております。 特定プロセスStep1:課題の抽出主要なESG評価機関(投資家)の評価、社会からの要請や株主、顧客、取引先、従業員、自治体、NGO等、各ステークホルダーの声を参考に、当社グループの特性や成長への寄与の観点から課題を抽出※アナリストレポート、ユーザーインタビュー、取引先アンケート、従業員アンケート、NGOインタビューなどを参照Step2:マテリアリティの分析・評価「ZOZOグループとして大切にしたいこと」と「財務影響」を考慮して「ZOZOグループにとっての重要性」、「ステークホルダーにとっての重要性」の2つの軸で、マテリアリティを仮評価。 仮評価を踏まえ、マテリアリティを解決する「4つの重点取り組み」を仮策定Step3:妥当性の確認仮評価したマテリアリティと「4つの重点取り組み」の妥当性、成長戦略との整合性を確認し、「SDGs推進委員会」にて経営陣により審議Step4:承認取締役会の決議を経て、ZOZOグループのマテリアリティを特定・公表※社会環境や経営環境の変化に合わせて随時見直しを行います ② 4つの重点取り組み・KPI当社は、サステナビリティステートメント「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。 」の実現、マテリアリティ19項目の解決に向け、4つの重点取り組みを策定し、解決に向けた取り組みを進めております。 ⅰ.重点取り組み①取引先と共につくる、サステナブルでナナメウエなサービスの提供テクノロジーの活用や取引先を含むすべてのステークホルダーと協働・共創することで、安全・安心で持続可能なワクワクするサービスを提供し、環境・社会課題の解決を目指します。 マテリアリティ・消費者とのつながり強化・取引先との協働、共創・責任あるAIの活用・安全、安心な製品及びサービスの提供・倫理ある広告の運用・動物福祉の向上KPI目標年度2023年度実績2024年度実績1. 販売商品にサステナビリティ情報を表示2030年--2. 販売商品のトレーサビリティの実現2030年--3. 生産支援プラットフォームを活用した受注生産販売の拡大(注)2030年43ブランドに提供※生産型数1,566型91ブランドに提供※生産型数3,436型KPIを達成するための戦略・ファッションのサステナビリティに関する情報やブランドの取り組みを紹介することでお客様の興味関心を高め、ZOZOTOWNでのサステナブルなファッションの取り扱い数を増やす・循環型ファッションを後押しするため、古着の下取り・売買が手軽におこなえることをお客様へ認知させる・ECでの購入時のサイズへの不安の解決、購入後のサイズ不一致による返品を抑制するため、計測ツールを提供する・ファッション業界の課題である大量生産・大量廃棄を解決する取り組みとして、お客様からの注文後に商品の生産(受注生産)を行う生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の取引ブランド数を増加させる・回収したペットボトルをリサイクルしてつくられた繊維や環境負荷の低い生地を採用し、循環型ファッションを促進する (注) 2024年より生産型数の算定方法の変更を行いました。 これに伴い過年度分も遡及適用し、2023年度実績は変更後の生産型数となっております。 ⅱ.重点取り組み②DE&Iの推進による、すべての人が自分らしく笑顔で生きられる職場や地域の実現多様性を重んじる職場環境の推進や、産官学を中心としたステークホルダーとの連携により地域社会の活性化および次世代支援に貢献することで、誰もが尊重し合い自分らしく笑顔で生きられる公平・公正な世界の実現を目指します。 マテリアリティ・従業員の働きがい向上・ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進・人材育成の強化・人権の尊重・次世代育成・地域との連携強化KPI目標年度2023年度実績2024年度実績1. 取締役の女性比率30%以上2030年45.5%45.5%2. 上級管理職(部長以上)の女性比率30%以上2030年12.8%10.8%3. 管理職(課長以上)の女性比率40% (注)12030年24.2%24.2%4. 男性育児休業取得率100%(全労働者) (注)12030年69.1%69.6%5. 男性育児休業取得率100%(正規雇用労働者) (注)12030年67.4%70.5%6. 男性育児休業取得率100%(非正規雇用労働者) (注)12030年77.8%50.0%7. 労働者の男女賃金差異60%(全労働者) (注)1、22030年56.4%56.0%8. 労働者の男女賃金差異80%(正規雇用労働者) (注)1、22030年73.4%72.3%9. 労働者の男女賃金差異106%(非正規雇用労働者) (注)1、22030年103.9%105.1%10. 障がい者法定雇用率の遵守2025年2.8%3.4%11. 次世代100万人と「つながり」を持つ2030年272,490人403,543人KPIを達成するための戦略・ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンを推進していくため、従業員およびステークホルダーの意識を向上させる・従業員のLGBTQ+理解促進のための活動を行う・誰もが活躍できる社会を目指し、働きやすい職場環境づくりや整備、団体への寄付を行う・未来を担う若者を応援し、地域を活性化するための取り組みを行う (注)1 ZOZOグループカバレッジ:97.6%2 男性の平均年間賃金に対する女性の平均年間賃金の割合 ⅲ.重点取り組み③環境負荷の軽減による、豊かな地球への貢献自然環境の課題解決にステークホルダーと共に取り組み、環境負荷を軽減することで、持続可能な地球環境の実現を目指します。 マテリアリティ・商品輸送効率の向上・販売商品、梱包資材の3R促進・気候変動への対応・生物多様性への対応・水資源の保全KPI目標年度2023年度実績2024年度実績1. スコープ3の排出量を基準年(2020年)から42%削減する2030年54.5%50.3%2. 「カーボンニュートラル」の達成2030年271t-CO2※スコープ1&2の排出量750t-CO2※スコープ1&2の排出量3. 「ネットゼロ」の達成2050年224,864t-CO2※スコープ1&2&3の排出量205,330t-CO2※スコープ1&2&3の排出量KPIを達成するための戦略・物流の2024年問題対策のため、配送を効率化・ネットゼロ達成のため、温室効果ガス排出量削減の取り組みを推進する・環境負荷低減を目指し、環境に配慮した梱包資材を採用する ⅳ.重点取り組み④ガバナンス強化による、正しい経営と強靭な管理体制の維持・改善コーポレートガバナンスやリスクマネジメント、プライバシーセキュリティ等を強化することで、健全かつしなやかな管理体制を維持・改善し、高い透明性・実効性・迅速性のある経営を目指します。 マテリアリティ・コーポレートガバナンスの強化・データプライバシーセキュリティの強化・腐敗防止強化KPI目標年度2023年度実績2024年度実績1. 取締役の女性比率30%以上2030年45.5%45.5%KPIを達成するための戦略・継続的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンスへの取り組み・リスクの防止と低減のためのリスクマネジメントへの取り組み・安全なサービスを提供するための情報セキュリティへの取り組み・倫理的に事業活動を行うための腐敗防止、企業倫理への取り組み ④ 環境に関する戦略及び具体的な取り組み当社は、将来の気候変動のシナリオは気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に基づいた「FASHION INDUSTRY CHARTER FOR CLIMATE ACTION」と「A Roadmap to Net-zero Emissions for the Apparel Sector」を使用してシナリオ分析を行い、気候変動に関連するリスク・機会の抽出を行いました。 TCFDの戦略の図TCFD提言に基づくリスクと機会の分類内容時間軸対応計画財務影響短期中期長期小中大リスク移行リスク政策と法律炭素税など新たな環境に対する租税の負担 ●●再エネ電力の導入物流拠点で使用する全ての照明にLEDを導入空調最適制御システム「EMS-AI」を導入ネットゼロ達成に向けた活動の推進● 素材(梱包資材・販売製品)に対する規制強化 ●●環境配慮素材の使用率向上新素材の開発・開発支援取引先への啓もう ● 配送(入出荷)に対する規制強化●● 適正在庫配置研究による拠点間輸送の最小化幹線輸送における積載効率の向上「置き配」サービスの推奨「注文のおまとめ」機能の導入ヤマト運輸㈱との協働●● グリーンウォッシュに対する販売規制強化 ●●グリーンウォッシュに対する規制遵守の徹底取引先への啓もう取引先へ環境監査を実施 ● 技術環境配慮型オペレーションへの変更によるコスト上昇●●●物流オペレーションの効率化物流拠点で使用する全ての照明にLEDを導入空調最適制御システム「EMS-AI」を導入● 環境配慮型の生産方式や素材の変更によるコスト上昇●●●環境配慮型の生産方式や素材の開発・イノベーションの推進 ● 市場環境に関する意識と消費行動の変化により環境配慮されていない商品の需要低下 ● 顧客の意識に対応する商品開発環境配慮された商品の展開を拡大 ● 環境配慮型製品への移行に伴う製品価格の高騰●● 新素材の開発・開発支援 ● 電力や原油などのエネルギー価格の高騰●● 再エネ電力の導入省エネルギー設備の導入ネットゼロ達成に向けた活動の推進● 評判環境課題に関する対応が不十分なことによるレピュテーションリスクや企業価値低下●● 国際基準に準拠して環境課題に対応 ● 環境課題に関する対応が不十分なことによる取引先からの取引停止 ●●国際基準に準拠して環境課題に対応 ● 環境課題に関する対応が不十分なことによる投資家からの評価の低下●● 国際基準に準拠して環境課題に対応 ● 物理的リスク急性自然災害や気候変化による製品の製造や調達コスト、製品単価の上昇 ●●ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の推進強化 ●自然災害による事業所、物流拠点、データセンター、販売製品の損害 ●●拠点の分散化BCP対策強化取引先の事業継続体制の調査 ●感染症リスク(新型コロナウイルス感染症等)による消費者需要の変化●●●OMOプラットフォーム「ZOZOMO」リアル店舗「niaulab by ZOZO」計測テクノロジー(ZOZOSUIT、ZOZOMAT、ZOZOGLASS)アパレル以外のカテゴリー拡大(ZOZOSHOES、ZOZOCOSME)● 異常気象への対応のための設備投資によるコスト上昇●●●オペレーションの自動化物流拠点で使用する全ての照明にLEDを導入空調最適制御システム「EMS-AI」を導入● 慢性温暖化による冬物重衣料の需要低下 ●●アパレル以外のカテゴリー拡大(ZOZOSHOES、ZOZOCOSME)テクノロジーの収益化● 気温上昇、海面上昇などにより原料の枯渇 ●●ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の推進強化● 機会資源効率性ペーパーレス化など資源の効率化● ZOZOTOWNの納品書兼領収書を電子化電子契約サービスを導入し契約書をWeb完結型に変更● 梱包資材の改良・適正化・再利用● プラスチック素材の緩衝材を再生紙100%の緩衝材に変更過剰梱包を防ぐため、複数サイズの配送用資材を用意し、商品に合わせて梱包梱包する際に適正サイズの資材を容易に選択できる仕組みを導入繰り返し利用できるリユースバッグを導入FSC認証段ボールやバイオマス素材の袋資材を採用● 輸送配送の効率化●● 適正在庫配置研究による拠点間輸送の最小化幹線輸送における積載効率の向上「置き配」サービスの推奨「注文のおまとめ」機能の導入ヤマト運輸㈱との協働 ● エネルギー源環境配慮型オペレーション(省エネ化など)を構築することによりエネルギー消費量の削減 ●●物流オペレーションの効率化物流拠点で使用する全ての照明にLEDを導入空調最適制御システム「EMS-AI」を導入 ● 製品/サービス環境配慮型サービス(リユース、受注生産など)の開発や提供による競争優位性獲得 ●●ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の推進強化 ●環境配慮型物流オペレーションを構築することにより競争優位性獲得 ●●ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の推進強化物流に関する取り組み強化㈱プロロジスとの協働 ●環境配慮の動きにより製品数(在庫数)が適正化されることにより物流の運用効率向上 ● 生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の推進強化 ●市場環境需要に対応した製品やサービスの提供による新規顧客獲得や既存顧客の利用拡大 ●●ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の推進強化 ●ステークホルダーとの連携やテクノロジーの開発により新たな市場の創出●●●ボディーマネージメントサービス「ZOZOFIT」の推進強化サステナブル情報コンテンツ「elove by ZOZO」の推進強化 ● 感染症リスクの増加による消費者行動の変化に伴う成長機会の拡大●●●OMOプラットフォーム「ZOZOMO」リアル店舗「niaulab by ZOZO」計測テクノロジー(ZOZOSUIT、ZOZOMAT、ZOZOGLASS) アパレル以外のカテゴリー拡大(ZOZOSHOES、ZOZOCOSME)● (注)短期:2024~2027年、中期:2027~2030年、長期:2030~2050年 リスクと機会において、環境配慮型のサービスや製品への移行、環境配慮型オペレーションの構築が重要であると考え、マテリアリティおよび重点取り組み「取引先と共につくる、サステナブルでナナメウエなサービスの提供」「環境負荷の軽減による、豊かな地球への貢献」への対応をより一層進めていきます。 なお、気候変動などに関する具体的な取り組みは、以下のとおりです。 ⅰ 当社拠点へ再生可能エネルギーを導入当社は、「2030カーボンニュートラル宣言」のもと、2030年までに拠点の電力を100%再生可能エネルギー化することを目指しており、2025年3月現在、当社拠点の電力消費量のうち9割以上が再生可能エネルギーとなっています。 また、当社のサーバー等を保管しているデータセンターは、100%再生可能エネルギー電力を使用しています。 今後、その他拠点においても、再生可能エネルギーの導入を進め、カーボンニュートラルの達成を目指します。 ⅱ 省エネ化を促進するため空調最適制御システム「EMS-AI」を導入物流拠点「ZOZOBASE習志野1」では年間約540万kWhの電力を使用しており、そのうち空調使用による電力使用量は約50%を占めています。 「EMS-AI」の導入によって、空調の温度制御が自動で最適化され、2023年度の年間電力使用量に換算するとCO2削減量は約506トンに相当します。 また、物流拠点「ZOZOBASE」では、全ての照明機材にLED照明を使用し、省エネ化、CO2削減に取り組んでいます。 ⅲ 計測テクノロジーにおける取り組み当社は、ECでの購入時のサイズへの不安を解決すべく3D計測用ボディースーツ「ZOZOSUIT」をはじめ、足の3D計測用マット「ZOZOMAT」、フェイスカラー計測ツール「ZOZOGLASS」などの計測ツールを提供しています。 これにより購入後のサイズ不一致による返品の抑制に努めています。 また、身体の3Dモデル生成が可能な「ZOZOSUIT」を使い、ワークアウトの進捗をサポートするボディーマネジメントサービス「ZOZOFIT」を米国で提供を開始しています。 また、国内においてはファッションだけでなく健康医療分野などにも計測テクノロジーを活用しています。 ⅳ 生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」による受注販売当社はファッション業界の課題である大量生産・大量廃棄を解決する取り組みとして、生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」を開発し、取引先ブランドへ提供しています。 「Made by ZOZO」はお客様からの注文後に商品の生産(受注生産)を行う為、需要に応じた適正量の生産が可能、これにより商品の作りすぎによる生産材料への負荷や売れ残りによる廃棄が発生しません。 また、「Made by ZOZO」は1点から生産、また注文から最短10日で配送可能のため、通常の受注生産と比べお客様へもストレスなく商品をお届けすることが出来ます。 また、「Made by ZOZO」の生産を行う中国の提携工場ではISO14001認証、ISO9001認証、ISO45001認証を取得しております。 ⅴ ZOZOUSEDにおける取り組みブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」では、お客様が使わなくなったファッションアイテムの買取・販売を行い廃棄物削減に取り組んでいます。 また、アイテムを回収する際に使用する資材は、クリーニングすることで繰り返し利用できるリユースバッグを導入しています。 「ZOZOUSED」で、お客様から回収したアイテムを二次流通させることにより、新たに生産されるアイテムの製造過程から廃棄焼却までに発生するCO2排出を防ぐことができたと想定した場合、サービス開始時から累計でCO2排出量は約18万トン(※1)の削減、また、2024年度のCO2排出抑制量をスギの木の吸収量に換算すると約158万本に相当します。 (※2) また、これまでに「ZOZOUSED」の利用者数(リユース経験者数)は、サービス開始から累計(※3)で約499万人にのぼります。 当社は今後も、リユース経験者を増やしていくことで、循環型ファッションを確立し、循環の環を拡げていきたいと考えています。 なお、2024年より利用者数の算定方法の変更を行っております。 これに伴い過年度分も遡及適用し、2024年度は変更後の利用者数となっております。 (※1)2012年11月〜2025年3月。 新たに生産されるアイテムの製造過程から廃棄焼却までの間に発生するCO2排出を回避したと仮定。 回収したアイテム品数を重量に変換(出典:環境省「サステナブルファッション―これからのファッションを持続可能」)し、アイテム1kgあたりのCO2排出量を乗算し算出(出典:環境省「3R原単位の算出方法」)(※2)スギの木1本あたり約14kgのCO2排出量を吸収すると仮定(出典:関東森林管理局 森林の二酸化炭素吸収力)(※3)2012年11月〜2025年3月。 リユース経験者の定義は、「ZOZOUSED」サービス商品の購入者・買い替え割サービスの利用者・通常買取サービスの利用者の合計 ⅵ 輸送・配送a. 幹線輸送における積載効率の向上物流拠点「ZOZOBASE」では、遠方(北海道・九州地方など)へ商品配送を行う際、当社拠点で梱包を行わず、幹線輸送後に各地域エリアにあるヤマト運輸のリレーションセンターで個別梱包・配送をしています。 これにより幹線輸送における積載効率の向上を図り、輸送に伴うCO2の削減へ取り組んでいます。 b.「置き配」サービスの推奨当社はヤマト運輸が提供する、玄関前などの受け取り方法が選択可能なサービス「EAZY」を国内で初導入し、注文完了画面などで推奨しております。 このようなサービスを通じて再配達を防ぐことにより、配送時のCO2の削減へ取り組んでいます。 c.「注文のおまとめ」機能の導入当社では複数回に分けて商品を注文した際に、1つの注文としてまとめて配送する「注文のおまとめ」機能を導入しています。 発送前の注文が複数ある場合、おまとめ可能な注文は自動的にまとめられ、ご指定のお届け先へ配送されます。 これにより商品のお届けの際に使用する梱包資材や配送回数は減少し、配送に伴うCO2の削減へ取り組んでいます。 d.「ゆっくり配送」「ゆっくり配送」は、商品注文日の7日後から10日後までに発送する新たな配送の選択肢で、注文から発送までのリードタイムが通常配送に比べ最大で6日長くなります。 働き方改革関連法の施行による「2024年問題」への対応として、2024年4月に試験導入を実施したところ、「注文のおまとめ」促進による配送件数の削減効果を確認できたことから、CO2排出量の低減等のさらなる効果を見込み2024年8月から本格導入しました。 ⅶ 梱包資材物流拠点「ZOZOBASE」では、お客様へ商品を配送する際に使用する梱包資材にFSC認証段ボールやバイオマス素材の袋資材を採用しているほか、商品を保護するための緩衝材には再生紙を、物流拠点で使用する荷役台は100%リサイクル素材のパレットを導入し、環境配慮に努めています。 また、梱包資材は複数のサイズを用意し、商品のサイズに対して適正サイズの資材を梱包担当者に知らせるシステムを導入するなど、配送用資材の廃棄量の削減に取り組んでおります。 ⅷ ペーパーレス化の促進ZOZOTOWNで注文頂いた際にお客様へお渡しする納品書兼領収書を全て電子化しています。 2024年度の出荷件数で換算した場合、年間約6,100万枚の納品書兼領収書(紙)を削減したこととなり、納品書兼領収書(紙)の生産と焼却に伴うCO2排出量としては、約354トンの廃棄削減効果が見込まれます。 また社内においても電子契約サービス「クラウドサイン」を導入し契約書などWeb完結型として紙の廃棄削減に取り組んでいます。 ※詳細については当社コーポレートサイトをご覧ください。 ⅸ 水資源保全の取り組み水資源は、気候変動課題や生物多様性の保全とも関連する自然資本の保全上の重要項目と認識し、事業活動における水使用量の削減、水源の保全、水リスクの管理と対処に努めてまいります。 ZOZOグループにおいて主に水を利用している用途は、データセンターでの冷却水等と事業所での生活用水に大別されます。 そのうち事業所については、職場生活に必要な量のみを消費しております。 これら、事業にかかる水資源に関しては、世界資源研究所(WRI)のWater Risk Atlasツールを活用し定期的に水源地の水ストレスを確認しています。 調査を行った15拠点のうち、約80%の12拠点を日本国内拠点が占め、売上規模では国内売上が99%以上を占めています。 国内拠点の多くは「Low - Medium (10-30%)」と中程度であり、事業への影響は大きくないと判断していますが、複数の国内拠点が海岸部などの低地に立地し、気候変動に伴う集中豪雨や洪水、高潮等のリスクがあると認識しています。 なお、水ストレスリスクHigh(リスク割合40%)以上の拠点として、海外2カ国における2拠点に該当がありました。 これらのエリアには人口集中、渇水/干ばつリスクがあり、要配慮エリアであると考えています。 リスク規模は以下のとおりです。 High(40-80%)以上の拠点の事業への影響度2024年度グループ売上規模比2カ国2拠点0.1%以下 また、2050年における将来リスクも同時に確認を行い、High(リスク割合40%)以上に該当するエリアが確認されました。 これらのエリアにおいては中長期的な水没/洪水リスク、渇水/干魃リスク、水質的なリスクなどが懸念されることから節水に努め事業の継続性を確保してまいります。 ⅹ 生物多様性当社グループでは、2023年1月、2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指す「ネットゼロ」を発表しました。 CO2排出量の削減は気候変動を緩和させるだけでなく、生態系の保全にもつながり、生物多様性の損失を抑えます。 また、当社では「生物多様性」をマテリアリティの一つとして捉え、FSC認証段ボールや環境に配慮した梱包資材の採用、納品書兼領収書の電子化による紙の使用量の削減、商品を配送用段ボールに入れる際に使用する緩衝材をプラスチック素材から再生紙100%の素材に変更するなど企業活動において、森林破壊の抑制や、生物多様性/生態系の維持、強化、保全に努めています。 今後も、関連する条約や法令を遵守し自然と共生する社会の実現を目指します。 ※詳細については当社コーポレートサイトをご覧ください。 ⅺ 第三者検証の受審グループ企業であるソフトバンク㈱、㈱LINEヤフーとともに、「ISO14064-3」「ISAE3000」に準拠した第三者検証を受審しています。 検証の保証水準は「限定的保証水準」において実施し、2023年度のスコープ1、2、3の温室効果ガス排出量、エネルギー使用量、再生可能エネルギー使用量、再生可能エネルギー利用率、水使用量、水使用量原単位および産業廃棄物処分量について検証が行われた結果「算定ルール」に準拠せず、正確に算定されていない事項は発見されませんでした。 今後、検証対象の範囲を拡大していきます。 ⅻ 環境デューデリジェンス ZOZOTOWN出店アパレルブランド企業(アパレルの売上がメインの企業)、ZOZOTOWN出店アパレル以外のブランド企業(シューズ、コスメ、革小物などの売上がメインの企業)、ブランド以外の企業の環境リスクを特定するため、気候変動、水、資源などについてアンケートを実施し、リスクの高いサプライヤーを特定したため、リスクの防止・改善活動に取り組んでいます。 ⑤ 人的資本・人権に関する戦略及び具体的な取り組み当社グループにおける、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針は、以下のように策定しております。 当社は「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。 」を企業理念とし、世界中のすべての尊い個性がファッションでつながる未来を目指しております。 ダイバーシティ経営を推進し、誰もが自分らしく自然に「自事(しごと)※」ができる仕組みづくりに取り組んでいます。 事業の特性上、ファッションが好きな社員が多いことから、社員それぞれが個性豊かなファッションを楽しみ、ファッションを通じて互いの個性を理解し尊重し、多様性を大切にする独自の企業文化が醸成されております。 また、役職や年次にとらわれることなく、フラットな組織の中でコミュニケーションが活発に生まれております。 これにより、管理職や中核人材への登用においても性別や国籍、キャリア採用者等の枠を超えた多様性の確保がなされており、この環境を人材育成に活かしながら事業と共に社員も成長してまいります。 ※当社では「仕事」を「自事」と表記します。 これには「仕事(仕えること)」ではなく「自事(自然なこと)」であるという意味が込められています。 ⅰ 多様性の重視当社は、人権に関する基本方針(人権ポリシー)で、多様性の重視について以下の宣言を行い取り組んでおります。 「私たちは、すべての人を個人として尊重し、政治的信念、思想、宗教、性・性自認・性的指向、身体的特徴、疾病、年齢、国籍、人種、民族などに拘らず、差別や不利益な取扱いを許容せず、採用、評価、育成、配置、昇給・昇進、役職登用等の機会を均等とし、多様な人材がいきいきと活躍できる職場環境を推進します。 」※詳細については当社コーポレートサイトをご覧ください。 ⅱ 女性の活躍推進に関する取り組み当社は、女性社員のさらなる活躍のため、女性活躍指針法の定めに基づく一般事業主行動計画を策定し取り組んでおります。 当社の社員構成比は女性42.0%、男性58.0%(2025年3月時点)、課長相当職以上の女性管理職比率は24.2%(2025年3月時点)となっており、全国平均の12.7%※に比べ、高い数値となっております。 引き続き多様性を大切にしながら、経営戦略を推進するために適切な人材登用を行うことを基本としつつ、女性社員のさらなる活躍のための施策を積極的に推進し、女性管理職比率を向上させることに努めてまいります。 ※女性管理職比率の全国平均は、厚生労働省「令和5年度雇用均等基本調査」を参考 ⅲ 障がい者に関する取り組み当社では、法定を上回る3.35%(2024年6月時点)の雇用率で障がいのある従業員が在籍しており、管理部門、カスタマーサポート部門、開発部門など様々な部門に所属しています。 一人ひとりの障がいに寄り添った配慮を行うことで、障がいの有無に限らず個性を発揮し自分らしく活躍できる会社を目指します。 ⅳ 外国人の中核人材への登用当社は、アメリカ、ニュージーランド、ベトナム等にグループ会社を保有しており、各グループ会社の取締役に外国人を登用しております。 引き続き多様性を大切にしながら、適切な人材登用を行ってまいります。 なお、経営戦略の推進に海外ビジネスの経験者が必要な場合には、国籍にかかわらず、適切な人材の登用を行ってまいります。 ⅴ キャリア採用者の中核人材への登用当社の2024年度の新規キャリア採用者数は、65名(男性42名、女性23名)です。 業務執行取締役および執行役員のほとんどが中途採用者である等、多くのキャリア採用者を管理職、中核人材として登用しております。 なお、新卒採用者かキャリア採用者かにかかわらず、引き続き多様性を大切にしながら、適切な人材登用を行ってまいります。 ⅵ 多様性の確保に向けた人材育成方針と社内環境整備方針a.多様性の確保に向けた人材育成方針人材育成に関する社内環境の整備については、一般社員、管理職、全社員を対象とした様々な研修を実施しており、事業推進に必要な基礎知識を学ぶための研修やダイバーシティ推進研修など、社員の学ぶ環境を整えております。 また、管理職については、選任評価基準に沿ったフィードバックを定期的に実施し、管理職内での縦横の連携を深めると共に、家庭環境やライフステージに応じた働き方のサポートを実施するなど、細部に応じたフォローアップを行っております。 今後は中長期的な企業価値の向上に向けた人材戦略、人的資本制度をより充実させてまいります。 b.多様性の確保に向けた社内環境整備方針当社はダイバーシティ経営を推進しており、性別(性的指向や性自認も含む)や国籍、価値観など互いの多様性を理解しあい、個々のライフスタイルに合わせた多様な働き方を応援するような仕組みづくりに取り組んでいます。 社内規程における配偶者の定義には同性パートナーも含まれ、当社の社員はパートナーの性別にかかわらず、休暇、慶弔などの社内制度の適用を受けることが可能となっております。 これまでもZOZOグループの社員を対象に、LGBTQ+に対する正しい認識と理解を促進するためe-ラーニングを実施、6月のプライド月間にはLGBTQ+を支援する団体へ寄付を行うとともに、日本国内の婚姻の平等(同性婚の法制化)を推進するキャンペーンへの賛同を表明しました。 こうした職場におけるLGBTQ+への取り組みが評価され、「PRIDE指標2024」において最高評価「ゴールド」認定と「レインボー」認定を獲得しています。 外国籍・宗教に関する取り組みも実施しており、要望に応じて礼拝用のスペースを用意するなど、国籍や宗教により対応が必要な場合は都度検討し整備・改善を行っています。 また、当社の育休取得率は女性100%、男性(正規雇用労働者)70.5%(2025年3月時点)、産休・育休後の復職率は100%(2025年3月時点)と非常に高く、性別を問わず子育てしながら働く社員が働きやすい環境づくりに力を入れております。 ⅶ 人権方針の策定「世界人権宣言」「国連ビジネスと人権に関する指導原則」「子どもの権利とビジネス原則」「ILO宣言の中核8条約上の基本原則」などの国際的な人権規範に従い、事業活動全てにおいて、事業を行う国や地域の文化・慣習を理解し、これを尊重して行動し、自らが差別や人権侵害に関与しないよう努めるとともに、サプライヤー・ビジネスパートナーなどに対しても、これらの原則にのっとって人権を尊重し、侵害しないように求めます。 ⅷ 人権デューデリジェンスZOZOTOWN出店アパレルブランド企業(アパレルの売上がメインの企業)、ZOZOTOWN出店アパレル以外のブランド企業(シューズ、コスメ、革小物などの売上がメインの企業)、ブランド以外の企業の人権リスクを特定するため人権、強制的な労働、人身取引、児童労働、ハラスメント、差別、賃金、労働安全衛生などについてアンケートをおこない、リスクの高いサプライヤーを特定し、リスクの防止・改善活動に取り組んでいます。 (5)指標及び目標 当社グループは、上記「④環境に関する戦略及び具体的な取り組み」に係る指標については、自社の事業活動での温室効果ガス排出量(スコープ1、2)を2030年までに実質ゼロにする「2030カーボンニュートラル宣言」に加え、間接的に排出される温室効果ガス排出量(スコープ3)も含めたサプライチェーン排出量を、2050年までに実質ゼロにする「ネットゼロ」を掲げ、実現に向け取り組んでいます。 他にも、2023年3月にパリ協定が定める目標に科学的に整合する温室効果ガスの排出削減目標「Science Based Targets(サイエンス・ベースド・ターゲット)(以下SBT)」を認定する機関「SBTイニシアティブ」に対しコミットメントレターを提出し、パリ協定の「1.5℃目標」を達成するための目標を設定しSBT認定を申請しています。 (単位:t-CO2)対象スコープ基準年排出量排出量実績目標年排出量2020年度2022年度2023年度2024年度2025年度2030年度2050年度スコープ153034341(▲80%)0(▲100%)0(▲100%)スコープ2(マーケット基準)8,0325892377161,607(▲80%)0(▲100%)0(▲100%)スコープ2(ロケーション基準)8,2099,43912,25213,5761,642(▲80%)0(▲100%)0(▲100%)スコープ3411,919403,048224,593204,580-(-)238,913(▲42%)0(▲100%) スコープ1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)スコープ2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出スコープ3:スコープ1、スコープ2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)(注)1 2024年よりCO2排出量の算定方法の変更を行いました。 これに伴い基準年排出量及び、目標年排出量を変更しております。 2 算定範囲や排出係数の変更にともない、排出量の算定結果が今後変動する可能性があります。 また、当社グループでは、上記「⑤人的資本・人権に関する戦略及び具体的な取り組み」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針に係る指標については、当社においては、関連する指標のデータ管理とともに、具体的な取組みが行われているものの、連結グループに属する全ての会社では行われてはいないため、連結グループにおける記載が困難であります。 このため、次の指標に関する目標及び実績は、連結グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しております。 指標目標実績(当事業年度)管理職に占める女性労働者の割合2030年3月末までに40%24.2%男性労働者の育児休業取得率(正規雇用労働者)2030年3月末までに100%70.5%男性労働者の育児休業取得率(非正規雇用労働者)2030年3月末までに100%50.0%労働者の男女の賃金の差異(全労働者)2030年3月末までに60%56.0%労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者)2030年3月末までに80%72.3%労働者の男女の賃金の差異(非正規雇用労働者)2030年3月末までに106%105.1% |
戦略 | (4)戦略① マテリアリティ当社グループは、サステナビリティステートメント「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。 」を実現するために、ステークホルダーと当社の双方にとって重要性の高いマテリアリティを特定しました。 ※「マテリアリティ及び、4つの重点取り組み」は、SDGs推進委員会にて審議し、2024年8月16日の取締役会にて決議しております。 これに伴い①マテリアリティ及び、②4つの重点取り組み・KPIの内容を2023年度の内容から変更しております。 特定プロセスStep1:課題の抽出主要なESG評価機関(投資家)の評価、社会からの要請や株主、顧客、取引先、従業員、自治体、NGO等、各ステークホルダーの声を参考に、当社グループの特性や成長への寄与の観点から課題を抽出※アナリストレポート、ユーザーインタビュー、取引先アンケート、従業員アンケート、NGOインタビューなどを参照Step2:マテリアリティの分析・評価「ZOZOグループとして大切にしたいこと」と「財務影響」を考慮して「ZOZOグループにとっての重要性」、「ステークホルダーにとっての重要性」の2つの軸で、マテリアリティを仮評価。 仮評価を踏まえ、マテリアリティを解決する「4つの重点取り組み」を仮策定Step3:妥当性の確認仮評価したマテリアリティと「4つの重点取り組み」の妥当性、成長戦略との整合性を確認し、「SDGs推進委員会」にて経営陣により審議Step4:承認取締役会の決議を経て、ZOZOグループのマテリアリティを特定・公表※社会環境や経営環境の変化に合わせて随時見直しを行います ② 4つの重点取り組み・KPI当社は、サステナビリティステートメント「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。 」の実現、マテリアリティ19項目の解決に向け、4つの重点取り組みを策定し、解決に向けた取り組みを進めております。 ⅰ.重点取り組み①取引先と共につくる、サステナブルでナナメウエなサービスの提供テクノロジーの活用や取引先を含むすべてのステークホルダーと協働・共創することで、安全・安心で持続可能なワクワクするサービスを提供し、環境・社会課題の解決を目指します。 マテリアリティ・消費者とのつながり強化・取引先との協働、共創・責任あるAIの活用・安全、安心な製品及びサービスの提供・倫理ある広告の運用・動物福祉の向上KPI目標年度2023年度実績2024年度実績1. 販売商品にサステナビリティ情報を表示2030年--2. 販売商品のトレーサビリティの実現2030年--3. 生産支援プラットフォームを活用した受注生産販売の拡大(注)2030年43ブランドに提供※生産型数1,566型91ブランドに提供※生産型数3,436型KPIを達成するための戦略・ファッションのサステナビリティに関する情報やブランドの取り組みを紹介することでお客様の興味関心を高め、ZOZOTOWNでのサステナブルなファッションの取り扱い数を増やす・循環型ファッションを後押しするため、古着の下取り・売買が手軽におこなえることをお客様へ認知させる・ECでの購入時のサイズへの不安の解決、購入後のサイズ不一致による返品を抑制するため、計測ツールを提供する・ファッション業界の課題である大量生産・大量廃棄を解決する取り組みとして、お客様からの注文後に商品の生産(受注生産)を行う生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の取引ブランド数を増加させる・回収したペットボトルをリサイクルしてつくられた繊維や環境負荷の低い生地を採用し、循環型ファッションを促進する (注) 2024年より生産型数の算定方法の変更を行いました。 これに伴い過年度分も遡及適用し、2023年度実績は変更後の生産型数となっております。 ⅱ.重点取り組み②DE&Iの推進による、すべての人が自分らしく笑顔で生きられる職場や地域の実現多様性を重んじる職場環境の推進や、産官学を中心としたステークホルダーとの連携により地域社会の活性化および次世代支援に貢献することで、誰もが尊重し合い自分らしく笑顔で生きられる公平・公正な世界の実現を目指します。 マテリアリティ・従業員の働きがい向上・ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進・人材育成の強化・人権の尊重・次世代育成・地域との連携強化KPI目標年度2023年度実績2024年度実績1. 取締役の女性比率30%以上2030年45.5%45.5%2. 上級管理職(部長以上)の女性比率30%以上2030年12.8%10.8%3. 管理職(課長以上)の女性比率40% (注)12030年24.2%24.2%4. 男性育児休業取得率100%(全労働者) (注)12030年69.1%69.6%5. 男性育児休業取得率100%(正規雇用労働者) (注)12030年67.4%70.5%6. 男性育児休業取得率100%(非正規雇用労働者) (注)12030年77.8%50.0%7. 労働者の男女賃金差異60%(全労働者) (注)1、22030年56.4%56.0%8. 労働者の男女賃金差異80%(正規雇用労働者) (注)1、22030年73.4%72.3%9. 労働者の男女賃金差異106%(非正規雇用労働者) (注)1、22030年103.9%105.1%10. 障がい者法定雇用率の遵守2025年2.8%3.4%11. 次世代100万人と「つながり」を持つ2030年272,490人403,543人KPIを達成するための戦略・ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンを推進していくため、従業員およびステークホルダーの意識を向上させる・従業員のLGBTQ+理解促進のための活動を行う・誰もが活躍できる社会を目指し、働きやすい職場環境づくりや整備、団体への寄付を行う・未来を担う若者を応援し、地域を活性化するための取り組みを行う (注)1 ZOZOグループカバレッジ:97.6%2 男性の平均年間賃金に対する女性の平均年間賃金の割合 ⅲ.重点取り組み③環境負荷の軽減による、豊かな地球への貢献自然環境の課題解決にステークホルダーと共に取り組み、環境負荷を軽減することで、持続可能な地球環境の実現を目指します。 マテリアリティ・商品輸送効率の向上・販売商品、梱包資材の3R促進・気候変動への対応・生物多様性への対応・水資源の保全KPI目標年度2023年度実績2024年度実績1. スコープ3の排出量を基準年(2020年)から42%削減する2030年54.5%50.3%2. 「カーボンニュートラル」の達成2030年271t-CO2※スコープ1&2の排出量750t-CO2※スコープ1&2の排出量3. 「ネットゼロ」の達成2050年224,864t-CO2※スコープ1&2&3の排出量205,330t-CO2※スコープ1&2&3の排出量KPIを達成するための戦略・物流の2024年問題対策のため、配送を効率化・ネットゼロ達成のため、温室効果ガス排出量削減の取り組みを推進する・環境負荷低減を目指し、環境に配慮した梱包資材を採用する ⅳ.重点取り組み④ガバナンス強化による、正しい経営と強靭な管理体制の維持・改善コーポレートガバナンスやリスクマネジメント、プライバシーセキュリティ等を強化することで、健全かつしなやかな管理体制を維持・改善し、高い透明性・実効性・迅速性のある経営を目指します。 マテリアリティ・コーポレートガバナンスの強化・データプライバシーセキュリティの強化・腐敗防止強化KPI目標年度2023年度実績2024年度実績1. 取締役の女性比率30%以上2030年45.5%45.5%KPIを達成するための戦略・継続的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンスへの取り組み・リスクの防止と低減のためのリスクマネジメントへの取り組み・安全なサービスを提供するための情報セキュリティへの取り組み・倫理的に事業活動を行うための腐敗防止、企業倫理への取り組み ④ 環境に関する戦略及び具体的な取り組み当社は、将来の気候変動のシナリオは気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に基づいた「FASHION INDUSTRY CHARTER FOR CLIMATE ACTION」と「A Roadmap to Net-zero Emissions for the Apparel Sector」を使用してシナリオ分析を行い、気候変動に関連するリスク・機会の抽出を行いました。 TCFDの戦略の図TCFD提言に基づくリスクと機会の分類内容時間軸対応計画財務影響短期中期長期小中大リスク移行リスク政策と法律炭素税など新たな環境に対する租税の負担 ●●再エネ電力の導入物流拠点で使用する全ての照明にLEDを導入空調最適制御システム「EMS-AI」を導入ネットゼロ達成に向けた活動の推進● 素材(梱包資材・販売製品)に対する規制強化 ●●環境配慮素材の使用率向上新素材の開発・開発支援取引先への啓もう ● 配送(入出荷)に対する規制強化●● 適正在庫配置研究による拠点間輸送の最小化幹線輸送における積載効率の向上「置き配」サービスの推奨「注文のおまとめ」機能の導入ヤマト運輸㈱との協働●● グリーンウォッシュに対する販売規制強化 ●●グリーンウォッシュに対する規制遵守の徹底取引先への啓もう取引先へ環境監査を実施 ● 技術環境配慮型オペレーションへの変更によるコスト上昇●●●物流オペレーションの効率化物流拠点で使用する全ての照明にLEDを導入空調最適制御システム「EMS-AI」を導入● 環境配慮型の生産方式や素材の変更によるコスト上昇●●●環境配慮型の生産方式や素材の開発・イノベーションの推進 ● 市場環境に関する意識と消費行動の変化により環境配慮されていない商品の需要低下 ● 顧客の意識に対応する商品開発環境配慮された商品の展開を拡大 ● 環境配慮型製品への移行に伴う製品価格の高騰●● 新素材の開発・開発支援 ● 電力や原油などのエネルギー価格の高騰●● 再エネ電力の導入省エネルギー設備の導入ネットゼロ達成に向けた活動の推進● 評判環境課題に関する対応が不十分なことによるレピュテーションリスクや企業価値低下●● 国際基準に準拠して環境課題に対応 ● 環境課題に関する対応が不十分なことによる取引先からの取引停止 ●●国際基準に準拠して環境課題に対応 ● 環境課題に関する対応が不十分なことによる投資家からの評価の低下●● 国際基準に準拠して環境課題に対応 ● 物理的リスク急性自然災害や気候変化による製品の製造や調達コスト、製品単価の上昇 ●●ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の推進強化 ●自然災害による事業所、物流拠点、データセンター、販売製品の損害 ●●拠点の分散化BCP対策強化取引先の事業継続体制の調査 ●感染症リスク(新型コロナウイルス感染症等)による消費者需要の変化●●●OMOプラットフォーム「ZOZOMO」リアル店舗「niaulab by ZOZO」計測テクノロジー(ZOZOSUIT、ZOZOMAT、ZOZOGLASS)アパレル以外のカテゴリー拡大(ZOZOSHOES、ZOZOCOSME)● 異常気象への対応のための設備投資によるコスト上昇●●●オペレーションの自動化物流拠点で使用する全ての照明にLEDを導入空調最適制御システム「EMS-AI」を導入● 慢性温暖化による冬物重衣料の需要低下 ●●アパレル以外のカテゴリー拡大(ZOZOSHOES、ZOZOCOSME)テクノロジーの収益化● 気温上昇、海面上昇などにより原料の枯渇 ●●ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の推進強化● 機会資源効率性ペーパーレス化など資源の効率化● ZOZOTOWNの納品書兼領収書を電子化電子契約サービスを導入し契約書をWeb完結型に変更● 梱包資材の改良・適正化・再利用● プラスチック素材の緩衝材を再生紙100%の緩衝材に変更過剰梱包を防ぐため、複数サイズの配送用資材を用意し、商品に合わせて梱包梱包する際に適正サイズの資材を容易に選択できる仕組みを導入繰り返し利用できるリユースバッグを導入FSC認証段ボールやバイオマス素材の袋資材を採用● 輸送配送の効率化●● 適正在庫配置研究による拠点間輸送の最小化幹線輸送における積載効率の向上「置き配」サービスの推奨「注文のおまとめ」機能の導入ヤマト運輸㈱との協働 ● エネルギー源環境配慮型オペレーション(省エネ化など)を構築することによりエネルギー消費量の削減 ●●物流オペレーションの効率化物流拠点で使用する全ての照明にLEDを導入空調最適制御システム「EMS-AI」を導入 ● 製品/サービス環境配慮型サービス(リユース、受注生産など)の開発や提供による競争優位性獲得 ●●ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の推進強化 ●環境配慮型物流オペレーションを構築することにより競争優位性獲得 ●●ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の推進強化物流に関する取り組み強化㈱プロロジスとの協働 ●環境配慮の動きにより製品数(在庫数)が適正化されることにより物流の運用効率向上 ● 生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の推進強化 ●市場環境需要に対応した製品やサービスの提供による新規顧客獲得や既存顧客の利用拡大 ●●ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の推進強化生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」の推進強化 ●ステークホルダーとの連携やテクノロジーの開発により新たな市場の創出●●●ボディーマネージメントサービス「ZOZOFIT」の推進強化サステナブル情報コンテンツ「elove by ZOZO」の推進強化 ● 感染症リスクの増加による消費者行動の変化に伴う成長機会の拡大●●●OMOプラットフォーム「ZOZOMO」リアル店舗「niaulab by ZOZO」計測テクノロジー(ZOZOSUIT、ZOZOMAT、ZOZOGLASS) アパレル以外のカテゴリー拡大(ZOZOSHOES、ZOZOCOSME)● (注)短期:2024~2027年、中期:2027~2030年、長期:2030~2050年 リスクと機会において、環境配慮型のサービスや製品への移行、環境配慮型オペレーションの構築が重要であると考え、マテリアリティおよび重点取り組み「取引先と共につくる、サステナブルでナナメウエなサービスの提供」「環境負荷の軽減による、豊かな地球への貢献」への対応をより一層進めていきます。 なお、気候変動などに関する具体的な取り組みは、以下のとおりです。 ⅰ 当社拠点へ再生可能エネルギーを導入当社は、「2030カーボンニュートラル宣言」のもと、2030年までに拠点の電力を100%再生可能エネルギー化することを目指しており、2025年3月現在、当社拠点の電力消費量のうち9割以上が再生可能エネルギーとなっています。 また、当社のサーバー等を保管しているデータセンターは、100%再生可能エネルギー電力を使用しています。 今後、その他拠点においても、再生可能エネルギーの導入を進め、カーボンニュートラルの達成を目指します。 ⅱ 省エネ化を促進するため空調最適制御システム「EMS-AI」を導入物流拠点「ZOZOBASE習志野1」では年間約540万kWhの電力を使用しており、そのうち空調使用による電力使用量は約50%を占めています。 「EMS-AI」の導入によって、空調の温度制御が自動で最適化され、2023年度の年間電力使用量に換算するとCO2削減量は約506トンに相当します。 また、物流拠点「ZOZOBASE」では、全ての照明機材にLED照明を使用し、省エネ化、CO2削減に取り組んでいます。 ⅲ 計測テクノロジーにおける取り組み当社は、ECでの購入時のサイズへの不安を解決すべく3D計測用ボディースーツ「ZOZOSUIT」をはじめ、足の3D計測用マット「ZOZOMAT」、フェイスカラー計測ツール「ZOZOGLASS」などの計測ツールを提供しています。 これにより購入後のサイズ不一致による返品の抑制に努めています。 また、身体の3Dモデル生成が可能な「ZOZOSUIT」を使い、ワークアウトの進捗をサポートするボディーマネジメントサービス「ZOZOFIT」を米国で提供を開始しています。 また、国内においてはファッションだけでなく健康医療分野などにも計測テクノロジーを活用しています。 ⅳ 生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」による受注販売当社はファッション業界の課題である大量生産・大量廃棄を解決する取り組みとして、生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」を開発し、取引先ブランドへ提供しています。 「Made by ZOZO」はお客様からの注文後に商品の生産(受注生産)を行う為、需要に応じた適正量の生産が可能、これにより商品の作りすぎによる生産材料への負荷や売れ残りによる廃棄が発生しません。 また、「Made by ZOZO」は1点から生産、また注文から最短10日で配送可能のため、通常の受注生産と比べお客様へもストレスなく商品をお届けすることが出来ます。 また、「Made by ZOZO」の生産を行う中国の提携工場ではISO14001認証、ISO9001認証、ISO45001認証を取得しております。 ⅴ ZOZOUSEDにおける取り組みブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」では、お客様が使わなくなったファッションアイテムの買取・販売を行い廃棄物削減に取り組んでいます。 また、アイテムを回収する際に使用する資材は、クリーニングすることで繰り返し利用できるリユースバッグを導入しています。 「ZOZOUSED」で、お客様から回収したアイテムを二次流通させることにより、新たに生産されるアイテムの製造過程から廃棄焼却までに発生するCO2排出を防ぐことができたと想定した場合、サービス開始時から累計でCO2排出量は約18万トン(※1)の削減、また、2024年度のCO2排出抑制量をスギの木の吸収量に換算すると約158万本に相当します。 (※2) また、これまでに「ZOZOUSED」の利用者数(リユース経験者数)は、サービス開始から累計(※3)で約499万人にのぼります。 当社は今後も、リユース経験者を増やしていくことで、循環型ファッションを確立し、循環の環を拡げていきたいと考えています。 なお、2024年より利用者数の算定方法の変更を行っております。 これに伴い過年度分も遡及適用し、2024年度は変更後の利用者数となっております。 (※1)2012年11月〜2025年3月。 新たに生産されるアイテムの製造過程から廃棄焼却までの間に発生するCO2排出を回避したと仮定。 回収したアイテム品数を重量に変換(出典:環境省「サステナブルファッション―これからのファッションを持続可能」)し、アイテム1kgあたりのCO2排出量を乗算し算出(出典:環境省「3R原単位の算出方法」)(※2)スギの木1本あたり約14kgのCO2排出量を吸収すると仮定(出典:関東森林管理局 森林の二酸化炭素吸収力)(※3)2012年11月〜2025年3月。 リユース経験者の定義は、「ZOZOUSED」サービス商品の購入者・買い替え割サービスの利用者・通常買取サービスの利用者の合計 ⅵ 輸送・配送a. 幹線輸送における積載効率の向上物流拠点「ZOZOBASE」では、遠方(北海道・九州地方など)へ商品配送を行う際、当社拠点で梱包を行わず、幹線輸送後に各地域エリアにあるヤマト運輸のリレーションセンターで個別梱包・配送をしています。 これにより幹線輸送における積載効率の向上を図り、輸送に伴うCO2の削減へ取り組んでいます。 b.「置き配」サービスの推奨当社はヤマト運輸が提供する、玄関前などの受け取り方法が選択可能なサービス「EAZY」を国内で初導入し、注文完了画面などで推奨しております。 このようなサービスを通じて再配達を防ぐことにより、配送時のCO2の削減へ取り組んでいます。 c.「注文のおまとめ」機能の導入当社では複数回に分けて商品を注文した際に、1つの注文としてまとめて配送する「注文のおまとめ」機能を導入しています。 発送前の注文が複数ある場合、おまとめ可能な注文は自動的にまとめられ、ご指定のお届け先へ配送されます。 これにより商品のお届けの際に使用する梱包資材や配送回数は減少し、配送に伴うCO2の削減へ取り組んでいます。 d.「ゆっくり配送」「ゆっくり配送」は、商品注文日の7日後から10日後までに発送する新たな配送の選択肢で、注文から発送までのリードタイムが通常配送に比べ最大で6日長くなります。 働き方改革関連法の施行による「2024年問題」への対応として、2024年4月に試験導入を実施したところ、「注文のおまとめ」促進による配送件数の削減効果を確認できたことから、CO2排出量の低減等のさらなる効果を見込み2024年8月から本格導入しました。 ⅶ 梱包資材物流拠点「ZOZOBASE」では、お客様へ商品を配送する際に使用する梱包資材にFSC認証段ボールやバイオマス素材の袋資材を採用しているほか、商品を保護するための緩衝材には再生紙を、物流拠点で使用する荷役台は100%リサイクル素材のパレットを導入し、環境配慮に努めています。 また、梱包資材は複数のサイズを用意し、商品のサイズに対して適正サイズの資材を梱包担当者に知らせるシステムを導入するなど、配送用資材の廃棄量の削減に取り組んでおります。 ⅷ ペーパーレス化の促進ZOZOTOWNで注文頂いた際にお客様へお渡しする納品書兼領収書を全て電子化しています。 2024年度の出荷件数で換算した場合、年間約6,100万枚の納品書兼領収書(紙)を削減したこととなり、納品書兼領収書(紙)の生産と焼却に伴うCO2排出量としては、約354トンの廃棄削減効果が見込まれます。 また社内においても電子契約サービス「クラウドサイン」を導入し契約書などWeb完結型として紙の廃棄削減に取り組んでいます。 ※詳細については当社コーポレートサイトをご覧ください。 ⅸ 水資源保全の取り組み水資源は、気候変動課題や生物多様性の保全とも関連する自然資本の保全上の重要項目と認識し、事業活動における水使用量の削減、水源の保全、水リスクの管理と対処に努めてまいります。 ZOZOグループにおいて主に水を利用している用途は、データセンターでの冷却水等と事業所での生活用水に大別されます。 そのうち事業所については、職場生活に必要な量のみを消費しております。 これら、事業にかかる水資源に関しては、世界資源研究所(WRI)のWater Risk Atlasツールを活用し定期的に水源地の水ストレスを確認しています。 調査を行った15拠点のうち、約80%の12拠点を日本国内拠点が占め、売上規模では国内売上が99%以上を占めています。 国内拠点の多くは「Low - Medium (10-30%)」と中程度であり、事業への影響は大きくないと判断していますが、複数の国内拠点が海岸部などの低地に立地し、気候変動に伴う集中豪雨や洪水、高潮等のリスクがあると認識しています。 なお、水ストレスリスクHigh(リスク割合40%)以上の拠点として、海外2カ国における2拠点に該当がありました。 これらのエリアには人口集中、渇水/干ばつリスクがあり、要配慮エリアであると考えています。 リスク規模は以下のとおりです。 High(40-80%)以上の拠点の事業への影響度2024年度グループ売上規模比2カ国2拠点0.1%以下 また、2050年における将来リスクも同時に確認を行い、High(リスク割合40%)以上に該当するエリアが確認されました。 これらのエリアにおいては中長期的な水没/洪水リスク、渇水/干魃リスク、水質的なリスクなどが懸念されることから節水に努め事業の継続性を確保してまいります。 ⅹ 生物多様性当社グループでは、2023年1月、2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指す「ネットゼロ」を発表しました。 CO2排出量の削減は気候変動を緩和させるだけでなく、生態系の保全にもつながり、生物多様性の損失を抑えます。 また、当社では「生物多様性」をマテリアリティの一つとして捉え、FSC認証段ボールや環境に配慮した梱包資材の採用、納品書兼領収書の電子化による紙の使用量の削減、商品を配送用段ボールに入れる際に使用する緩衝材をプラスチック素材から再生紙100%の素材に変更するなど企業活動において、森林破壊の抑制や、生物多様性/生態系の維持、強化、保全に努めています。 今後も、関連する条約や法令を遵守し自然と共生する社会の実現を目指します。 ※詳細については当社コーポレートサイトをご覧ください。 ⅺ 第三者検証の受審グループ企業であるソフトバンク㈱、㈱LINEヤフーとともに、「ISO14064-3」「ISAE3000」に準拠した第三者検証を受審しています。 検証の保証水準は「限定的保証水準」において実施し、2023年度のスコープ1、2、3の温室効果ガス排出量、エネルギー使用量、再生可能エネルギー使用量、再生可能エネルギー利用率、水使用量、水使用量原単位および産業廃棄物処分量について検証が行われた結果「算定ルール」に準拠せず、正確に算定されていない事項は発見されませんでした。 今後、検証対象の範囲を拡大していきます。 ⅻ 環境デューデリジェンス ZOZOTOWN出店アパレルブランド企業(アパレルの売上がメインの企業)、ZOZOTOWN出店アパレル以外のブランド企業(シューズ、コスメ、革小物などの売上がメインの企業)、ブランド以外の企業の環境リスクを特定するため、気候変動、水、資源などについてアンケートを実施し、リスクの高いサプライヤーを特定したため、リスクの防止・改善活動に取り組んでいます。 ⑤ 人的資本・人権に関する戦略及び具体的な取り組み当社グループにおける、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針は、以下のように策定しております。 当社は「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。 」を企業理念とし、世界中のすべての尊い個性がファッションでつながる未来を目指しております。 ダイバーシティ経営を推進し、誰もが自分らしく自然に「自事(しごと)※」ができる仕組みづくりに取り組んでいます。 事業の特性上、ファッションが好きな社員が多いことから、社員それぞれが個性豊かなファッションを楽しみ、ファッションを通じて互いの個性を理解し尊重し、多様性を大切にする独自の企業文化が醸成されております。 また、役職や年次にとらわれることなく、フラットな組織の中でコミュニケーションが活発に生まれております。 これにより、管理職や中核人材への登用においても性別や国籍、キャリア採用者等の枠を超えた多様性の確保がなされており、この環境を人材育成に活かしながら事業と共に社員も成長してまいります。 ※当社では「仕事」を「自事」と表記します。 これには「仕事(仕えること)」ではなく「自事(自然なこと)」であるという意味が込められています。 ⅰ 多様性の重視当社は、人権に関する基本方針(人権ポリシー)で、多様性の重視について以下の宣言を行い取り組んでおります。 「私たちは、すべての人を個人として尊重し、政治的信念、思想、宗教、性・性自認・性的指向、身体的特徴、疾病、年齢、国籍、人種、民族などに拘らず、差別や不利益な取扱いを許容せず、採用、評価、育成、配置、昇給・昇進、役職登用等の機会を均等とし、多様な人材がいきいきと活躍できる職場環境を推進します。 」※詳細については当社コーポレートサイトをご覧ください。 ⅱ 女性の活躍推進に関する取り組み当社は、女性社員のさらなる活躍のため、女性活躍指針法の定めに基づく一般事業主行動計画を策定し取り組んでおります。 当社の社員構成比は女性42.0%、男性58.0%(2025年3月時点)、課長相当職以上の女性管理職比率は24.2%(2025年3月時点)となっており、全国平均の12.7%※に比べ、高い数値となっております。 引き続き多様性を大切にしながら、経営戦略を推進するために適切な人材登用を行うことを基本としつつ、女性社員のさらなる活躍のための施策を積極的に推進し、女性管理職比率を向上させることに努めてまいります。 ※女性管理職比率の全国平均は、厚生労働省「令和5年度雇用均等基本調査」を参考 ⅲ 障がい者に関する取り組み当社では、法定を上回る3.35%(2024年6月時点)の雇用率で障がいのある従業員が在籍しており、管理部門、カスタマーサポート部門、開発部門など様々な部門に所属しています。 一人ひとりの障がいに寄り添った配慮を行うことで、障がいの有無に限らず個性を発揮し自分らしく活躍できる会社を目指します。 ⅳ 外国人の中核人材への登用当社は、アメリカ、ニュージーランド、ベトナム等にグループ会社を保有しており、各グループ会社の取締役に外国人を登用しております。 引き続き多様性を大切にしながら、適切な人材登用を行ってまいります。 なお、経営戦略の推進に海外ビジネスの経験者が必要な場合には、国籍にかかわらず、適切な人材の登用を行ってまいります。 ⅴ キャリア採用者の中核人材への登用当社の2024年度の新規キャリア採用者数は、65名(男性42名、女性23名)です。 業務執行取締役および執行役員のほとんどが中途採用者である等、多くのキャリア採用者を管理職、中核人材として登用しております。 なお、新卒採用者かキャリア採用者かにかかわらず、引き続き多様性を大切にしながら、適切な人材登用を行ってまいります。 ⅵ 多様性の確保に向けた人材育成方針と社内環境整備方針a.多様性の確保に向けた人材育成方針人材育成に関する社内環境の整備については、一般社員、管理職、全社員を対象とした様々な研修を実施しており、事業推進に必要な基礎知識を学ぶための研修やダイバーシティ推進研修など、社員の学ぶ環境を整えております。 また、管理職については、選任評価基準に沿ったフィードバックを定期的に実施し、管理職内での縦横の連携を深めると共に、家庭環境やライフステージに応じた働き方のサポートを実施するなど、細部に応じたフォローアップを行っております。 今後は中長期的な企業価値の向上に向けた人材戦略、人的資本制度をより充実させてまいります。 b.多様性の確保に向けた社内環境整備方針当社はダイバーシティ経営を推進しており、性別(性的指向や性自認も含む)や国籍、価値観など互いの多様性を理解しあい、個々のライフスタイルに合わせた多様な働き方を応援するような仕組みづくりに取り組んでいます。 社内規程における配偶者の定義には同性パートナーも含まれ、当社の社員はパートナーの性別にかかわらず、休暇、慶弔などの社内制度の適用を受けることが可能となっております。 これまでもZOZOグループの社員を対象に、LGBTQ+に対する正しい認識と理解を促進するためe-ラーニングを実施、6月のプライド月間にはLGBTQ+を支援する団体へ寄付を行うとともに、日本国内の婚姻の平等(同性婚の法制化)を推進するキャンペーンへの賛同を表明しました。 こうした職場におけるLGBTQ+への取り組みが評価され、「PRIDE指標2024」において最高評価「ゴールド」認定と「レインボー」認定を獲得しています。 外国籍・宗教に関する取り組みも実施しており、要望に応じて礼拝用のスペースを用意するなど、国籍や宗教により対応が必要な場合は都度検討し整備・改善を行っています。 また、当社の育休取得率は女性100%、男性(正規雇用労働者)70.5%(2025年3月時点)、産休・育休後の復職率は100%(2025年3月時点)と非常に高く、性別を問わず子育てしながら働く社員が働きやすい環境づくりに力を入れております。 ⅶ 人権方針の策定「世界人権宣言」「国連ビジネスと人権に関する指導原則」「子どもの権利とビジネス原則」「ILO宣言の中核8条約上の基本原則」などの国際的な人権規範に従い、事業活動全てにおいて、事業を行う国や地域の文化・慣習を理解し、これを尊重して行動し、自らが差別や人権侵害に関与しないよう努めるとともに、サプライヤー・ビジネスパートナーなどに対しても、これらの原則にのっとって人権を尊重し、侵害しないように求めます。 ⅷ 人権デューデリジェンスZOZOTOWN出店アパレルブランド企業(アパレルの売上がメインの企業)、ZOZOTOWN出店アパレル以外のブランド企業(シューズ、コスメ、革小物などの売上がメインの企業)、ブランド以外の企業の人権リスクを特定するため人権、強制的な労働、人身取引、児童労働、ハラスメント、差別、賃金、労働安全衛生などについてアンケートをおこない、リスクの高いサプライヤーを特定し、リスクの防止・改善活動に取り組んでいます。 |
指標及び目標 | (5)指標及び目標 当社グループは、上記「④環境に関する戦略及び具体的な取り組み」に係る指標については、自社の事業活動での温室効果ガス排出量(スコープ1、2)を2030年までに実質ゼロにする「2030カーボンニュートラル宣言」に加え、間接的に排出される温室効果ガス排出量(スコープ3)も含めたサプライチェーン排出量を、2050年までに実質ゼロにする「ネットゼロ」を掲げ、実現に向け取り組んでいます。 他にも、2023年3月にパリ協定が定める目標に科学的に整合する温室効果ガスの排出削減目標「Science Based Targets(サイエンス・ベースド・ターゲット)(以下SBT)」を認定する機関「SBTイニシアティブ」に対しコミットメントレターを提出し、パリ協定の「1.5℃目標」を達成するための目標を設定しSBT認定を申請しています。 (単位:t-CO2)対象スコープ基準年排出量排出量実績目標年排出量2020年度2022年度2023年度2024年度2025年度2030年度2050年度スコープ153034341(▲80%)0(▲100%)0(▲100%)スコープ2(マーケット基準)8,0325892377161,607(▲80%)0(▲100%)0(▲100%)スコープ2(ロケーション基準)8,2099,43912,25213,5761,642(▲80%)0(▲100%)0(▲100%)スコープ3411,919403,048224,593204,580-(-)238,913(▲42%)0(▲100%) スコープ1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)スコープ2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出スコープ3:スコープ1、スコープ2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)(注)1 2024年よりCO2排出量の算定方法の変更を行いました。 これに伴い基準年排出量及び、目標年排出量を変更しております。 2 算定範囲や排出係数の変更にともない、排出量の算定結果が今後変動する可能性があります。 また、当社グループでは、上記「⑤人的資本・人権に関する戦略及び具体的な取り組み」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針に係る指標については、当社においては、関連する指標のデータ管理とともに、具体的な取組みが行われているものの、連結グループに属する全ての会社では行われてはいないため、連結グループにおける記載が困難であります。 このため、次の指標に関する目標及び実績は、連結グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しております。 指標目標実績(当事業年度)管理職に占める女性労働者の割合2030年3月末までに40%24.2%男性労働者の育児休業取得率(正規雇用労働者)2030年3月末までに100%70.5%男性労働者の育児休業取得率(非正規雇用労働者)2030年3月末までに100%50.0%労働者の男女の賃金の差異(全労働者)2030年3月末までに60%56.0%労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者)2030年3月末までに80%72.3%労働者の男女の賃金の差異(非正規雇用労働者)2030年3月末までに106%105.1% |
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 | ⑤ 人的資本・人権に関する戦略及び具体的な取り組み当社グループにおける、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針は、以下のように策定しております。 当社は「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。 」を企業理念とし、世界中のすべての尊い個性がファッションでつながる未来を目指しております。 ダイバーシティ経営を推進し、誰もが自分らしく自然に「自事(しごと)※」ができる仕組みづくりに取り組んでいます。 事業の特性上、ファッションが好きな社員が多いことから、社員それぞれが個性豊かなファッションを楽しみ、ファッションを通じて互いの個性を理解し尊重し、多様性を大切にする独自の企業文化が醸成されております。 また、役職や年次にとらわれることなく、フラットな組織の中でコミュニケーションが活発に生まれております。 これにより、管理職や中核人材への登用においても性別や国籍、キャリア採用者等の枠を超えた多様性の確保がなされており、この環境を人材育成に活かしながら事業と共に社員も成長してまいります。 ※当社では「仕事」を「自事」と表記します。 これには「仕事(仕えること)」ではなく「自事(自然なこと)」であるという意味が込められています。 ⅰ 多様性の重視当社は、人権に関する基本方針(人権ポリシー)で、多様性の重視について以下の宣言を行い取り組んでおります。 「私たちは、すべての人を個人として尊重し、政治的信念、思想、宗教、性・性自認・性的指向、身体的特徴、疾病、年齢、国籍、人種、民族などに拘らず、差別や不利益な取扱いを許容せず、採用、評価、育成、配置、昇給・昇進、役職登用等の機会を均等とし、多様な人材がいきいきと活躍できる職場環境を推進します。 」※詳細については当社コーポレートサイトをご覧ください。 ⅱ 女性の活躍推進に関する取り組み当社は、女性社員のさらなる活躍のため、女性活躍指針法の定めに基づく一般事業主行動計画を策定し取り組んでおります。 当社の社員構成比は女性42.0%、男性58.0%(2025年3月時点)、課長相当職以上の女性管理職比率は24.2%(2025年3月時点)となっており、全国平均の12.7%※に比べ、高い数値となっております。 引き続き多様性を大切にしながら、経営戦略を推進するために適切な人材登用を行うことを基本としつつ、女性社員のさらなる活躍のための施策を積極的に推進し、女性管理職比率を向上させることに努めてまいります。 ※女性管理職比率の全国平均は、厚生労働省「令和5年度雇用均等基本調査」を参考 ⅲ 障がい者に関する取り組み当社では、法定を上回る3.35%(2024年6月時点)の雇用率で障がいのある従業員が在籍しており、管理部門、カスタマーサポート部門、開発部門など様々な部門に所属しています。 一人ひとりの障がいに寄り添った配慮を行うことで、障がいの有無に限らず個性を発揮し自分らしく活躍できる会社を目指します。 ⅳ 外国人の中核人材への登用当社は、アメリカ、ニュージーランド、ベトナム等にグループ会社を保有しており、各グループ会社の取締役に外国人を登用しております。 引き続き多様性を大切にしながら、適切な人材登用を行ってまいります。 なお、経営戦略の推進に海外ビジネスの経験者が必要な場合には、国籍にかかわらず、適切な人材の登用を行ってまいります。 ⅴ キャリア採用者の中核人材への登用当社の2024年度の新規キャリア採用者数は、65名(男性42名、女性23名)です。 業務執行取締役および執行役員のほとんどが中途採用者である等、多くのキャリア採用者を管理職、中核人材として登用しております。 なお、新卒採用者かキャリア採用者かにかかわらず、引き続き多様性を大切にしながら、適切な人材登用を行ってまいります。 ⅵ 多様性の確保に向けた人材育成方針と社内環境整備方針a.多様性の確保に向けた人材育成方針人材育成に関する社内環境の整備については、一般社員、管理職、全社員を対象とした様々な研修を実施しており、事業推進に必要な基礎知識を学ぶための研修やダイバーシティ推進研修など、社員の学ぶ環境を整えております。 また、管理職については、選任評価基準に沿ったフィードバックを定期的に実施し、管理職内での縦横の連携を深めると共に、家庭環境やライフステージに応じた働き方のサポートを実施するなど、細部に応じたフォローアップを行っております。 今後は中長期的な企業価値の向上に向けた人材戦略、人的資本制度をより充実させてまいります。 b.多様性の確保に向けた社内環境整備方針当社はダイバーシティ経営を推進しており、性別(性的指向や性自認も含む)や国籍、価値観など互いの多様性を理解しあい、個々のライフスタイルに合わせた多様な働き方を応援するような仕組みづくりに取り組んでいます。 社内規程における配偶者の定義には同性パートナーも含まれ、当社の社員はパートナーの性別にかかわらず、休暇、慶弔などの社内制度の適用を受けることが可能となっております。 これまでもZOZOグループの社員を対象に、LGBTQ+に対する正しい認識と理解を促進するためe-ラーニングを実施、6月のプライド月間にはLGBTQ+を支援する団体へ寄付を行うとともに、日本国内の婚姻の平等(同性婚の法制化)を推進するキャンペーンへの賛同を表明しました。 こうした職場におけるLGBTQ+への取り組みが評価され、「PRIDE指標2024」において最高評価「ゴールド」認定と「レインボー」認定を獲得しています。 外国籍・宗教に関する取り組みも実施しており、要望に応じて礼拝用のスペースを用意するなど、国籍や宗教により対応が必要な場合は都度検討し整備・改善を行っています。 また、当社の育休取得率は女性100%、男性(正規雇用労働者)70.5%(2025年3月時点)、産休・育休後の復職率は100%(2025年3月時点)と非常に高く、性別を問わず子育てしながら働く社員が働きやすい環境づくりに力を入れております。 ⅶ 人権方針の策定「世界人権宣言」「国連ビジネスと人権に関する指導原則」「子どもの権利とビジネス原則」「ILO宣言の中核8条約上の基本原則」などの国際的な人権規範に従い、事業活動全てにおいて、事業を行う国や地域の文化・慣習を理解し、これを尊重して行動し、自らが差別や人権侵害に関与しないよう努めるとともに、サプライヤー・ビジネスパートナーなどに対しても、これらの原則にのっとって人権を尊重し、侵害しないように求めます。 ⅷ 人権デューデリジェンスZOZOTOWN出店アパレルブランド企業(アパレルの売上がメインの企業)、ZOZOTOWN出店アパレル以外のブランド企業(シューズ、コスメ、革小物などの売上がメインの企業)、ブランド以外の企業の人権リスクを特定するため人権、強制的な労働、人身取引、児童労働、ハラスメント、差別、賃金、労働安全衛生などについてアンケートをおこない、リスクの高いサプライヤーを特定し、リスクの防止・改善活動に取り組んでいます。 |
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 | また、当社グループでは、上記「⑤人的資本・人権に関する戦略及び具体的な取り組み」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針に係る指標については、当社においては、関連する指標のデータ管理とともに、具体的な取組みが行われているものの、連結グループに属する全ての会社では行われてはいないため、連結グループにおける記載が困難であります。 このため、次の指標に関する目標及び実績は、連結グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しております。 指標目標実績(当事業年度)管理職に占める女性労働者の割合2030年3月末までに40%24.2%男性労働者の育児休業取得率(正規雇用労働者)2030年3月末までに100%70.5%男性労働者の育児休業取得率(非正規雇用労働者)2030年3月末までに100%50.0%労働者の男女の賃金の差異(全労働者)2030年3月末までに60%56.0%労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者)2030年3月末までに80%72.3%労働者の男女の賃金の差異(非正規雇用労働者)2030年3月末までに106%105.1% |
事業等のリスク | 3 【事業等のリスク】 (1)方針・体制当社では、発生しうるリスクの把握、発生防止にかかる管理体制の整備ならびに発生したリスクへの対処に関する基本的な事項を定め、事業の適正化かつ円滑な運営およびその継続性を確保することを目的として「リスク管理規程」を制定し、取締役会直下の組織としてリスクマネジメント委員会を設置しています。 リスクマネジメント委員会は、委員長である代表取締役社長兼CEO及び全ての業務執行取締役で構成されており、オブザーバーとして常勤の監査等委員、内部監査室、その他委員長が必要と認めた者が参加しております。 リスクマネジメント委員会では、当社グループのリスクについて各部門が洗い出した経営に重大な影響を及ぼす可能性が高いリスクを分析・評価の上選定し、リスクマネジメントの取組状況について継続的なモニタリングを行うと共に必要な支援を実施するなどリスクの回避、低減に必要な措置を事前に講じています。 また、取締役会は付議・報告されたリスク管理状況についてリスク管理体制を見直し、問題点の把握と改善に努めています。 なお、リスクマネジメント委員会の体制については、「第2 事業の状況2 サステナビリティに関する考え方及び取組(3)リスク管理」の図をご参照ください。 (2)個別のリスク投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社グループ株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 リスク項目リスクの概要と影響主な対応策サイバー攻撃・システムインシデントリスク当社グループはECサイトの運営を主力事業としており、注文受付から配送に至るサプライチェーン全体をITシステムにて構築しているため、外部からの攻撃、内部不正、自然災害(地震・津波・火災)、事故、停電などの予期せぬ事象が発生した場合、設備や通信ネットワークが障害を受ける等のシステムトラブルの発生は事業活動に深刻な影響を及ぼします。 また、サーバーの作動不能や欠陥が原因で取引が停止した場合、当社グループの事業及び経営成績並びに企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 システムトラブルの発生可能性を低減させるため、当社グループでは以下の取り組みを実施しています。 ① ECサイトの安定運用を目的としたシステム強化② 不正アクセスやコンピュータウィルスを防御するネットワーク・セキュリティの強化③ サーバーやデータセンター、通信手段の冗長化④ バックアッププランの用意⑤ 適切なアクセス権限管理 このような対策を講じることで、システムトラブル発生時の影響を最小限に抑え、事業の継続性を確保することを目指しています。 特定の業務に関する依存度の高い委託先の機能停止リスク当社グループは、商品購入者からの販売代金の回収業務、商品の配送業務等について協力会社に委託しており、データセンターやデータベース等のシステム基盤において他社サービスを利用しております。 提出日現在において、これらの特定の機能を担う委託先との間で何ら問題は生じておりませんが、今後各社の事業方針や戦略等の見直し、経営状況の変化や財務内容の悪化並びに取引条件の変更等があった場合、また、予期せぬ事態により委託先の機能が停止した場合、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、事業モデルを支える委託先との良好な関係の維持に努めており、各社の経営状況について継続的なモニタリングを実施しています。 また、システムサービスにおいては、以下の対策を講じております。 ① サーバーやデータセンターの冗長化② バックアッププランの用意 このような対策を講じることで、特定の機能が停止する可能性や停止した場合の影響を最小限に抑え、事業の継続性を確保することを目指しています。 事業継続リスク当社グループの本社及び主たる物流拠点は千葉県および茨城県内にあり、当地域内において地震、風水害等の大規模災害や犯罪等の人為的脅威、事故、火災、停電などが発生した場合、または当社施設内や取引先において、パンデミックが発生した場合等、当社の想定を超える事態が発生した場合には、基幹システムや設備の機能停止により当社の物流が停滞する可能性や、従業員が出勤困難になることによりサービスレベルが低下する可能性等があります。 また、大規模なシステム開発が想定外のトラブルで遅延、または中断した場合、「サイバー攻撃・システムインシデントリスク」「委託先停止リスク」で記載したリスクが顕在化した場合、その内容及び結果によっては当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、本社および主要物流拠点が千葉県および茨城県に所在していることを踏まえ、自然災害や人為的脅威による事業運営への影響を最小限に抑えるための対策を講じております。 ① 物流拠点のバックアップ方針の整備② 有事発生時の対応マニュアルの整備 ③ 防災・防犯対策の強化 ④ 継続的な防災訓練の実施⑤ 感染症対策の強化 ⑥ 「サイバー攻撃・システムインシデントリスク」「委託先停止リスク」に記載の対策 これらの対策を通じて、当社グループは事業継続リスクに備え、サービス品質の維持と経営の安定性向上に努めてまいります。 機密・個人情報漏洩リスク当社グループはECサイト「ZOZOTOWN」等での通信販売、米国におけるZOZOSUITの販売と、これを用いた「ZOZOFIT」及び「WEAR」の運営を通じて保有した会員の個人情報並びにBtoB事業の受託や「ZOZOMETRY」を通じて保有する個人情報を管理しており、「個人情報の保護に関する法律」及び欧州連合(EU)の「一般データ保護規則(General Data Protection Regulation)」をはじめとする海外における個人情報保護に関する規制が定める義務を課されております。 個人情報が当社グループ関係者、業務委託先等の故意又は過失により外部へ流出した場合、又は外部からの不正なアクセスや想定していない事態によって個人情報の外部流出等が発生した場合には、適切な対応を行うために相当な費用負担、当社グループヘの損害賠償請求、当社グループ並びに当社サービスの信頼性やブランドが毀損し、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、意図せず規制に違反し高額な制裁金を課された場合などには、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 個人情報保護規程及び個人情報管理に関連する規程やマニュアルを制定することにより「個人情報保護マネジメントシステム」に準拠した管理体制を確立し、また、全社員を対象とした個人情報に関する教育を通じて個人情報の取扱いに関するルールを周知徹底し、個人情報保護に関する意識の向上を図ることで、同法及び関連法令等の法令遵守に努めております。 なお、当社は2021年5月に情報セキュリティ基本方針を定め、同年7月に第三者機関の審査を受けて、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の国際規格「ISO/IEC 27001:2013」および日本国内規格である「JIS Q 27001:2014」の認証を取得しております。 システム面においては、個人情報を管理しているサーバーはセキュリティ設備が強固な外部データセンターにて管理されており、更には外部からの不正アクセスに対するセキュリティの強化及び個人情報の閲覧にアクセス制限を設ける等により、厳重に個人情報の管理を行っております。 これらの対応は適宜外部専門家の助言を得ながら行っており、今後も継続的なセキュリティ強化及び法令遵守の取り組みを進め、事業の信頼性向上に努めます。 許認可/法規制違反リスク当社グループは、主力事業であるECサイト「ZOZOTOWN」およびSNSサービス「WEAR」の運営において、「電気通信事業法」や「古物営業法」などの法的規制を受けております。 これらの法令の改正や新たな法令の制定が行われた場合、事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、これらの法規制に関する最新動向を把握し、法務部門と事業部門との連携を強化するとともに法規制への対応を行っており、事業の安定性と信頼性を確保してまいります。 コンプライアンス・レピュテーションリスク当社グループは、事業運営において「不当景品類及び不当表示防止法」「特定商取引に関する法律」等をはじめとする法令や業界規制、社会的要請の遵守を重要な経営課題と認識しております。 しかしながら、グループ内外に起因するコンプライアンスリスクを完全に排除することは困難であり、万が一、重大な事案が発生した場合には、行政処分や損害賠償、社会的信用の低下などにより、事業や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 現時点で重大な訴訟は確認されていませんが、コンプライアンスリスク(例えば、当社グループが保有する個人情報の管理不徹底等の人為的ミスの発生、第三者からの不正アクセスによる情報流出又はシステム障害及び第三者の知的財産権の侵害、販売した商品の不備等を起因とした訴訟リスク等)は常に存在しており、その内容や結果によっては企業価値に重大な影響を及ぼす可能性があります。 また、コンプライアンス事案やレピュテーションリスクに対して、社内の情報共有体制や初動対応、外部専門家との連携、メディア対応などが不十分な場合、迅速な沈静化が困難となり、世論や報道による風評被害が拡大し、事業や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、事業の健全かつ持続的な運営のため、法令・社内規程の遵守を経営の重要課題と位置付け、重大な法令違反や不正行為の未然防止に取り組んでいます。 社内規程の整備および周知徹底、ならびにコンプライアンス教育を中心とした以下のような多層的な対応策を講じています。 ① 役員、および従業員に対する各種研修の継続実施② 専門家への相談体制の定着化③ 独自の人事評価制度の浸透④ 対外的な発信に対するガイドライン策定および定期的な周知⑤ 危機発生時に備えた役員向け記者会見対応訓練の実施⑥ 風評被害事案発生時の有事対応マニュアル、判断基準の整備⑦ 内部統制評価を通じた、内部統制の実効性確保⑧ 社内通報体制の整備⑨ 独立性の高い監査等委員の取締役会関与⑩ 会計不正対策の強化⑪ 継続的な法令理解施策の実施⑫ 法務部門、事業部門の連携強化 このような取り組みを通じて、当社グループは健全な企業運営と持続的成長を支えるコンプライアンス体制の強化に継続的に取り組んでまいります。 従業員の生命・身体・健康に対するリスク当社グループが持続的に成長していくためには、従業員の安全・安心の確保が最重要課題のひとつであるとの基本的な認識に立ち、各種安全対策を講じています。 しかしながら、突発的な自然災害、急激な感染症の拡大、不慮の事故、不測の事態やそれらに起因する過重労働等により、従業員の生命・身体および心身の健康が損なわれる可能性は完全には排除できません。 そのような事態が発生した場合には、当該従業員の休職・退職等による人的資源の損失にとどまらず、事後対応に伴う費用負担や業務の停滞、また企業イメージの毀損等を通じて、当社グループの業績や事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、従業員の生命・身体・健康にかかるリスクを重要な経営リスクと認識し、その回避および軽減に向けて、以下のような取り組みを推進しております。 ① 安全教育を通じた労働安全・防災対策に向けた取り組み② 全拠点の防災マニュアル整備・訓練実施③ 災害時の出社判断基準、安否確認体制を整備④ 入退館セキュリティおよび警備体制の強化⑤ 労災リスクのアセスメント、恒久的な改善策の推進⑥ リモートワーク導入、感染症防止マニュアル整備の推進⑦ 各種面談、研修、調査を通じたストレス状況把握および労働時間の厳格化⑧ 独自の人事評価制度の導入 このような取り組みを通じて、当社グループは従業員の安全と健康を守るとともに、事業継続性の確保および企業価値の維持・向上に努めてまいります。 親会社に関する利益相反リスク当社は、ソフトバンクグループ㈱、ソフトバンク㈱、LINEヤフー㈱等の子会社であります。 当社は、これらの親会社やそのグループ会社との間で、ユーザー誘導による集客や「ZOZOTOWN」等のYahoo!ショッピング出店、「ZOZOTOWN」等でのスマートフォン決済サービスPayPayの導入などの取引を行っており、今後も当社グループの事業拡大を目的としたそれらの会社との取引を多数行っていく予定です。 これらの親会社は、当社の株主総会の議決権の過半数を直接的又は間接的に保有し、当社の経営への影響力を有しております。 親会社やそのグループ会社と当社との間で利益相反が生じる場合には、当社の利益が損なわれる可能性があります。 当社は「親会社グループとの間の取引の公正性維持に関する規程」を定め、これらの取引について、取締役会の決議をする場合には親会社やそのグループ会社と関係のある取締役は議決から除外するなど仕組みを構築し、取引の公正性が保たれるよう運用しております。 企業の買収(M&A)等におけるリスク当社グループは、持続的な成長と企業価値の向上を実現するうえで、企業買収は重要な経営戦略の一つと位置付けています。 企業買収等の検討に際しては、事前に十分な調査を行い、定められた承認プロセスを経て慎重に意思決定を行っています。 また、これまで企業買収に伴い発生した相当額ののれんを連結貸借対照表に計上しております。 しかしながら、買収前の調査では把握できなかったリスクの顕在化、買収後の景気変動、市場環境の変化、競合状況の激化、あるいは買収した事業の業績不振等により期待する成果が得られない場合は、のれんの減損損失や多額の追加費用または追加投資が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、のれんの減損リスクを低減するため、以下のような対応策を講じています。 ① 適切なデューデリジェンスの実施② 企業買収後のPMI(Post Merger Integration)の推進③ 定期的なモニタリングと事業計画の見直し これらの対応策を継続的に実施することで、のれんの減損リスクを管理し、企業価値の維持・向上に努めてまいります。 |
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 | 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。 )の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績 [表1]前年同期比(単位:百万円) 前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前年同期比 商品取扱高574,373(107.0%)614,361(106.9%)7.0% 商品取扱高(その他商品取扱高除く)536,907(100.0%)574,666(100.0%)7.0% 売上高197,016(36.7%)213,131(37.1%)8.2% 売上総利益183,147(34.1%)198,312(34.5%)8.3% 営業利益60,079(11.2%)64,756(11.3%)7.8% 経常利益59,764(11.1%)64,888(11.3%)8.6% 親会社株主に帰属する当期純利益44,341(8.3%)45,346(7.9%)2.3% (注) ( )内は商品取扱高(その他商品取扱高除く)に対する割合です。 当社グループは、「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。 」という企業理念のもと、日本最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」、及びファッションメディア「WEAR by ZOZO」の運営を中心に事業活動を行っております。 当連結会計年度においては、物価上昇が続く中でも賃上げやインバウンド消費(特にオフライン)等が国内需要の支えとなり、ファッション関連の消費意欲は底堅く推移しました。 一方で、不安定な為替相場、ウクライナ情勢や中東情勢の長期化、資源・エネルギー価格の高騰等、経済の先行きは不透明な状況が続いています。 この状況下で当社グループは、ZOZOTOWNにおいてはユニークユーザー数拡大及びコンバージョンレート(ユニークユーザーの購買率)向上を目指し、ユーザーとブランド双方にとって魅力的なサイト作りに一層注力してまいりました。 具体的には、セールイベント「ZOZOWEEK」の実施期間(2024年5月15日~26日の12日間、同年9月11日~16日及び19日~23日の10日間、同年11月1日~10日及び13日~17日の15日間)や、夏・冬の本セール開始期間ならびにブラックフライデー期間(2024年11月27日~12月1日の5日間)にはTVCMを放送し集客を強化する等、ZOZOTOWNにおける販売力の最大化に取り組みました。 加えて、引き続き多様化するユーザーニーズに対応できるよう幅広いジャンルの新規ブランドの出店も進めてまいりました。 カテゴリー強化の取り組みとしては、コスメカテゴリー強化を図る「ZOZOCOSME」に注力しております。 ZOZOCOSMEは2025年3月末時点において国内外の750以上のコスメブランドを取り扱っておりますが、商品取扱高拡大のため、更に積極的な新規ブランドの誘致及びラインナップの拡大を進めてまいります。 また、当社ならではの付加価値提供としては、当社独自のAIを活用した超パーソナルスタイリングサービス「niaulab(似合うラボ)」を開始する等、購買の上流にアプローチする「似合う」を軸としたソリューションの提供を目指しています。 LINEヤフーコマース(Yahoo!ショッピングとYahoo!オークションの合算値)については、前連結会計年度までに獲得した顧客の定着に加え、モールを運営するLINEヤフー㈱による集客及び「本気のZOZO祭」(2024年5月19日、同年7月21日、同年9月23日、同年10月20日、同年11月17日、同年12月22日、2025年1月1日、同年2月16日、同年3月21日~22日)等の販促施策投下により、順調に売上を伸長させております。 これらの結果、当連結会計年度における商品取扱高は614,361百万円(前年同期比7.0%増)、その他商品取扱高を除いた商品取扱高は574,666百万円(同7.0%増)となりました。 売上高は213,131百万円(同8.2%増)、売上総利益は198,312百万円(同8.3%増)となりました。 売上総利益の商品取扱高(その他商品取扱高除く)に対する割合(粗利率)は34.5%となり、前年同期と比較して0.4ポイント上昇いたしました。 売上高については、広告事業の成長及び送料収入の増加(2024年4月1日よりお客様からいただく送料を一律税込330円に改定)に伴うその他売上高の増加が主な要因となり、前年同期比で商品取扱高(その他商品取扱高除く)の成長率を上回る伸び率となりました。 粗利率上昇の主な要因は、売上高について記載の通り、広告事業の成長及び送料収入の増加に伴うその他売上高の増加となります。 販売費及び一般管理費は133,556百万円(前年同期比8.5%増)、商品取扱高(その他商品取扱高除く)に対する割合は23.2%と前年同期と比較して0.3ポイント上昇いたしました。 前年同期比で変動があった販管費項目は以下のとおりです。 なお、以下の対商品取扱高比は、各販管費項目を商品取扱高(その他商品取扱高除く)で除した結果となります。 ・上昇(悪化)要因① 平均出荷単価が前期実績を上回った一方で、2024年4月1日発送分よりヤマト運輸㈱による配送料値上げを受け入れたことにより、荷造運賃(対商品取扱高)が0.3ポイント上昇。 ② 商品取扱高及び営業利益の期初計画達成に伴い、スタッフへ決算賞与を支給したことにより、人件費うち社員人件費(対商品取扱高)が0.2ポイント上昇。 ③ 物流拠点「ZOZOBASEつくば3」関連のマテハン機器等の償却開始により、減価償却費(対商品取扱高)が0.1ポイント上昇。 ④ 物流拠点ZOZOBASEつくば3及び「DPLつくば中央」の賃借開始に伴い、賃借料(対商品取扱高)が0.1ポイント上昇。 ・低下(改善)要因① 物流拠点の在庫保管量の適正化等による作業効率の改善や、自動化推進による省人化等により、物流関連費(対商品取扱高)が0.3ポイント低下。 ② 前期発生した物流拠点ZOZOBASEつくば3稼働開始に伴う作業用備品等のスポット費用の減少等により、その他費用(対商品取扱高)が0.2ポイント低下。 以上の結果、当連結会計年度の営業利益は64,756百万円(前年同期比7.8%増)、営業利益率は対商品取扱高(その他商品取扱高除く)比11.3%となり、前年同期と比較して0.1ポイント上昇いたしました。 また、経常利益は64,888百万円(同8.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は45,346百万円(同2.3%増)となりました。 [表2]通期連結業績予想比(単位:百万円) 当連結会計年度(業績予想)当連結会計年度(実績)業績予想比商品取扱高609,200(106.5%)614,361(106.9%)0.8%商品取扱高(その他商品取扱高除く)572,200(100.0%)574,666(100.0%)0.4% 売上高214,400(37.5%)213,131(37.1%)△0.6% 営業利益64,200(11.2%)64,756(11.3%)0.9% 経常利益64,200(11.2%)64,888(11.3%)1.1% 親会社株主に帰属する当期純利益45,200(7.9%)45,346(7.9%)0.3% (注) ( )内は商品取扱高(その他商品取扱高除く)に対する割合です。 2024年4月30日に開示いたしました期初計画に対しては、商品取扱高が0.8%、商品取扱高(その他商品取扱高除く)が0.4%、それぞれ上回りました。 月によってはネガティブな気候影響を受けましたが、機動的なプロモーション施策の投下等が奏功し、商品取扱高及び商品取扱高(その他商品取扱高除く)の期初計画達成となりました。 一方で、売上高は期初計画を0.6%下回りましたが、第4四半期連結会計期間における広告事業の不調に伴う広告事業の期初計画未達や、実質プロモーション費用のうち、売上高から控除となるポイント等費用の計上額が期初計画を超過したことが主な要因です。 利益面では、期初計画に対して、営業利益が0.9%、経常利益が1.1%、親会社株主に帰属する当期純利益が0.3%、それぞれ上回りました。 営業利益については、物流拠点の在庫保管量の適正化等による作業効率の改善及び自動化推進による省人化等に伴い物流関連費(対商品取扱高)が低減したこと等による各種コストコントロールの結果、期初計画達成となりました。 営業利益の計画達成に連動し、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益についても、期初計画を上回っての着地となりました。 なお、当社グループはEC事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しておりますが、単一セグメント内の各事業区分の業績を以下のとおり示しております。 各事業別の業績は、以下のとおりです。 [表3]事業別前年同期比事業別前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)取扱高前年同期比(%)売上高前年同期比(%)取扱高(百万円)構成比(%)売上高(百万円)取扱高(百万円)構成比(%)売上高(百万円)ZOZOTOWN事業464,73480.9143,859491,94380.1151,9775.95.6 (買取・製造販売)4,4290.84,2633,6920.63,484△16.6△18.3 (受託販売)442,21477.0121,965468,60676.3129,6516.06.3 (USED販売)18,0903.117,63019,6433.218,8418.66.9LINEヤフーコマース57,69610.117,13669,61011.321,32920.624.5BtoB事業14,4772.52,27113,1122.12,145△9.4△5.6広告事業--9,737--11,209-15.1その他除く 小計536,90793.5173,004574,66693.5186,6607.07.9その他37,4656.524,01239,6956.526,4706.010.2合計574,373100.0197,016614,361100.0213,1317.08.2 ① ZOZOTOWN事業ZOZOTOWN事業は、「買取・製造販売」「受託販売」「USED販売」の3つの事業形態で構成されております。 「買取・製造販売」は当社グループが仕入れを行い、在庫リスクを負担し販売を行う事業形態になります。 各ブランドからファッション商材を仕入れる形態と、MS(マルチサイズ)等、当社グループが商材を発注する形態がこちらに該当します。 「受託販売」は各ブランドの商品を受託在庫として預かり、受託販売を行っております。 「USED販売」は主に個人ユーザー等から中古ファッション商材を買取り、販売を行っております。 新品商品購入促進のための付加価値サービスと位置付けております。 当社では、ZOZOTOWN事業を持続的に成長させていくためには「購入者数の拡大」及び「ファッション消費におけるZOZOTOWN利用率上昇」が重要なファクターであると認識しております。 そのために、ユーザーとブランド双方にとって魅力的なサイト作りに取り組んでおります。 なお、ZOZOTOWN事業に係る主なKPIの推移は以下のとおりです。 (ショップ数等)[表4]ショップ数、ブランド数の推移 前連結会計年度当連結会計年度第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期ZOZOTOWN出店ショップ数 (注)11,5641,5811,6051,5951,6051,6211,6561,649内)買取・製造販売 (注)22829282929313029受託販売1,5361,5521,5771,5661,5761,5901,6261,620ブランド数 (注)1、28,9818,9409,1099,0219,1949,1289,1629,049 (注) 1 四半期会計期間末日時点の数値を使用しております。 2 プライベートブランド「ZOZO」及び「マルチサイズ」は含んでおりません。 当連結会計年度に新規出店したショップ数は142ショップ(純増54ショップ)となりました。 なお、第4四半期連結会計期間に新規出店したショップ数は28ショップ(純減7ショップ)となりました。 主な新規出店ショップは、㈱コーセーが運営する「雪肌精」や「Visse」、エスティローダーカンパニーズが運営する「TOM FORD BEAUTY」等のコスメブランドです。 新規出店誘致は計画通り進捗しましたが、ブランドの終了等による退店が多かったため、前四半期比でショップ数は減少いたしました。 (年間購入者数)[表5]年間購入者数の推移 前連結会計年度当連結会計年度第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期年間購入者数 (注)1、2、411,470,59211,552,76411,690,95811,681,21811,790,26911,870,84412,057,72612,217,038(前年同期比)850,658692,888479,575269,506319,677318,080366,768535,820(前四半期比)58,88082,172138,194△9,740109,05180,575186,882159,312アクティブ会員数 (注)1、3、410,352,25110,515,91010,739,24610,789,99710,919,68511,028,70411,211,99211,403,391(前年同期比)1,083,171970,823803,477597,664567,434512,794472,746613,394(前四半期比)159,918163,659223,33650,751129,688109,019183,288191,399ゲスト購入者数 (注)1、41,118,3411,036,854951,712891,221870,584842,140845,734813,647(前年同期比)△232,513△277,935△323,902△328,158△247,757△194,714△105,978△77,574(前四半期比)△101,038△81,487△85,142△60,491△20,637△28,4443,594△32,087 (注) 1 集計期間は会計期間末日以前の直近1年間としております。 2 年間購入者数は過去1年以内に1回以上購入したアクティブ会員数とゲスト購入者数の合計です。 3 アクティブ会員数は過去1年以内に1回以上購入した会員数になります。 4 「LINEヤフーコマース」は含んでおりません。 第4四半期連結会計期間において、アクティブ会員数が前年同期比及び前四半期比でそれぞれ増加したことに伴い、年間購入者数も増加いたしました。 アクティブ会員数の増加は、前連結会計年度に新規獲得した会員の定着に加え、2024年5月・9月・11月のZOZOWEEKやブラックフライデーの開催期間、ならびに夏・冬の本セール期間における、TVCM放送及びWEB上の広告を通じた集客強化が主な要因です。 第4四半期連結会計期間のうち、1月・2月はセール在庫の不足等の影響により、新規会員の獲得に苦戦しました。 一方で、3月以降はWEB上の広告等の集客プロモーションを積極的に展開したことと春夏物の需要上昇により、新規会員の獲得状況は好転いたしました。 (年間購入金額及び年間購入点数)[表6]年間購入金額、年間購入点数の推移 前連結会計年度当連結会計年度第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期年間購入金額 (注)1、2、3、442,34142,40342,50242,81742,94743,17143,30742,953 (前年同期比)△0.5%0.0%0.4%1.4%1.4%1.8%1.9%0.3% (前四半期比)0.3%0.1%0.2%0.7%0.3%0.5%0.3%△0.8%年間購入点数 (注)1、2、310.810.810.810.910.911.011.010.9 (前年同期比)△6.6%△5.3%△2.6%△0.2%1.2%2.0%1.6%0.0% (前四半期比)△0.8%△0.4%0.4%0.6%0.6%0.4%0.0%△1.0% (注) 1 集計期間は会計期間末日以前の直近1年間としております。 2 アクティブ会員1人当たりの指標となっております。 3「LINEヤフーコマース」は含んでおりません。 4 円単位となっております。 第4四半期連結会計期間において、全体の年間購入金額及び年間購入点数は前年同期比で増加、前四半期比で減少いたしました。 前年同期比で増加した主な要因は、直近数四半期の新規会員獲得が低調であったこと等が影響し、全体に占める新規会員の割合が低下したこと(会員歴が浅い程年間購入金額及び年間購入点数が低い)です。 (平均商品単価等)[表7]平均商品単価、平均出荷単価、1注文あたり購入点数、出荷件数の推移 前連結会計年度当連結会計年度第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期平均商品単価 (注)1、2、33,7263,5904,3604,0033,6983,6294,3694,038 (前年同期比)4.9%3.0%△1.7%0.4%△0.7%1.1%0.2%0.9%平均出荷単価 (注)1、2、38,1777,8949,1198,7358,3438,1969,4228,980 (前年同期比)6.2%4.3%1.8%5.2%2.0%3.8%3.3%2.8%1注文あたり購入点数 (注)1、22.192.202.092.182.262.262.162.22 (前年同期比)1.3%1.3%3.6%4.8%2.8%2.7%3.1%1.9%出荷件数 (注)1、213,240,72113,107,43115,000,81613,302,15113,788,49813,471,25215,518,94313,393,189 (前年同期比)0.9%2.9%5.8%△0.6%4.1%2.8%3.5%0.7% (注) 1 四半期会計期間の数値を使用しております。 2「LINEヤフーコマース」は含んでおりません。 3 円単位となっております。 第4四半期連結会計期間の平均商品単価は、前年同期比で微増となりました。 1月・2月はセール期間であった一方、セール在庫の不足に苦しんだブランドが多く、当社もその影響を受けました。 ブランド各社が早期の在庫欠品を懸念してか、前年同期比でセール比率が低下したことが、平均商品単価にプラスの影響を与えました。 平均出荷単価については、1注文あたりの購入点数が増加した影響で、前年同期比で増加いたしました。 1注文あたりの購入点数が増加したのは、1万2千円以上の購入で送料無料となる送料無料施策の投下量が前年同期比で増加したため、同施策実施日の合わせ買いの割合が上昇したことが主な要因です。 ⅰ. 買取・製造販売当連結会計年度の商品取扱高は3,692百万円(前年同期比16.6%減)、商品取扱高に占める割合は0.6%(前年同期実績0.8%)となりました。 売上高は3,484百万円(前年同期比18.3%減)となりました。 2025年3月末現在、買取・製造販売のZOZOTOWN出店ショップは29ショップ(2024年12月末30ショップ)を運営しております。 ⅱ. 受託販売当連結会計年度の商品取扱高は468,606百万円(前年同期比6.0%増)、商品取扱高に占める割合は76.3%(前年同期実績77.0%)となりました。 売上高(受託販売手数料)は129,651百万円(前年同期比6.3%増)となりました。 2025年3月末現在、受託販売のZOZOTOWN出店ショップは1,620ショップ(2024年12月末1,626ショップ)を運営しております。 ⅲ. USED販売当連結会計年度の商品取扱高は19,643百万円(前年同期比8.6%増)、商品取扱高に占める割合は3.2%(前年同期実績3.1%)となりました。 売上高は18,841百万円(前年同期比6.9%増)となりました。 ② LINEヤフーコマースLINEヤフーコマースは、Yahoo!ショッピングとYahoo!オークションの合算値となります。 LINEヤフー㈱が運営するオンラインショッピングモールYahoo!ショッピングへZOZOTOWNを出店、ならびに、2024年3月より同社が運営するネットオークションサービスYahoo!オークションへZOZOUSEDを出店しております。 当連結会計年度の商品取扱高は69,610百万円(前年同期比20.6%増)、商品取扱高に占める割合は11.3%(前年同期実績10.1%)となりました。 売上高(受託販売手数料)は21,329百万円(前年同期比24.5%増)となりました。 ③ BtoB事業BtoB事業では、ブランドの自社ECサイトの構築及び運営・物流業務を受託しております。 当連結会計年度の商品取扱高は13,112百万円(前年同期比9.4%減)、商品取扱高に占める割合は2.1%(前年同期実績2.5%)となりました。 売上高(受託販売手数料)は2,145百万円(前年同期比5.6%減)となりました。 2025年3月末現在、受託サイト数は32サイト(2024年12月末31サイト)となっております。 ④ 広告事業広告事業は、ZOZOTOWN及びWEAR by ZOZOのユーザーリーチ基盤を活用し、主に取引先ブランド各社に広告枠を提供し、広告収入を得る事業形態となります。 当連結会計年度の売上高は11,209百万円(前年同期比15.1%増)となりました。 WEAR by ZOZOについては、引き続きユーザーの拡大及びコンテンツの拡充に注力しております。 ⑤ その他その他商品取扱高には、Yahoo!ショッピングにおけるZOZOTOWN店を除いたファッションカテゴリーストアのうち、ZOZOオプション(当社提案をもとにYahoo!ショッピング内で実施する特集企画への参加等の営業支援の恩恵を受けることが出来るサービス)の契約を結んだストアの流通総額、当社連結子会社の自社ECサイトにおける流通総額、ZOZOTOWNからオフライン店舗への送客をする仕組み「ZOZOMO」を経由した流通総額及び米国で有料販売をしている「ZOZOSUIT」の流通総額を計上しております。 当連結会計年度のその他商品取扱高は39,695百万円(前年同期比6.0%増)、商品取扱高に占める割合は6.5%(前年同期実績6.5%)となりました。 その他売上高には、ZOZOTOWN事業に付随した事業の売上(送料収入、決済手数料収入等)及び前述のその他商品取扱高に関連した売上等が計上されており、当連結会計年度のその他売上高は26,470百万円(前年同期比10.2%増)となりました。 (2)財政状態の分析 (単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減率総資産161,862187,81016.0%負債77,11789,09015.5%純資産84,74498,71916.5% (総資産)総資産については、前連結会計年度末に比べ25,947百万円増加(前連結会計年度末比16.0%増)し、187,810百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ24,257百万円増加(同19.7%増)し、147,394百万円となりました。 主な増減要因としては、現金及び預金の増加26,738百万円、売掛金の増加3,663百万円、商品及び製品の減少1,178百万円、有価証券の減少5,000百万円などによるものであります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ1,690百万円増加(同4.4%増)し、40,415百万円となりました。 主な増加要因としては、有形固定資産の増加786百万円、無形固定資産の増加825百万円などによるものであります。 (負債)負債については、前連結会計年度末に比べ11,972百万円増加(前連結会計年度末比15.5%増)し、89,090百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ11,566百万円増加(同16.9%増)し、79,828百万円となりました。 主な増加要因としては、受託販売預り金の増加2,182百万円、未払金の増加588百万円、未払法人税等の増加3,702百万円、賞与引当金の増加1,758百万円などによるものであります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ406百万円増加(同4.6%増)し、9,262百万円となりました。 主な増減要因としては、資産除去債務の増加335百万円、退職給付に係る負債の減少54百万円などによるものであります。 (純資産)純資産については、前連結会計年度末に比べ13,974百万円増加(前連結会計年度末比16.5%増)し、98,719百万円となりました。 主な増減要因としては、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による増加45,346百万円、剰余金の配当による減少32,071百万円などによるものであります。 (3)キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。 )は、前連結会計年度末から21,738百万円増加し、91,486百万円となりました。 当社グループは、自己資金及び金融機関からの借入等を資本の財源としております。 また、当社グループの資金の流動性については、事業規模に応じた資金の適正額を維持することとしており、当社グループは運転資金の機動的かつ安定的な調達を可能とするため、取引銀行1行と貸越極度額20,000百万円の当座貸越契約を締結しております。 また、取引銀行3行と総額12,500百万円のシンジケートローン契約を締結しております。 当連結会計年度末における借入実行残高は、20,000百万円となっております。 各キャッシュ・フローの状況とその要因は、以下のとおりです。 (単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減率営業活動によるキャッシュ・フロー42,58960,11441.2%投資活動によるキャッシュ・フロー△9,879△6,285△36.4%財務活動によるキャッシュ・フロー△37,138△32,081△13.6% (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により得られた資金は60,114百万円となりました。 主な増加要因としては、税金等調整前当期純利益64,710百万円の計上などによるものであります。 一方、主な減少要因としては売上債権の増加額3,664百万円、前払費用の増加額159百万円、法人税等の支払額16,127百万円などによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により使用した資金は6,285百万円となりました。 これは有形固定資産の取得による支出4,799百万円、無形固定資産の取得による支出1,486百万円などによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により使用した資金は32,081百万円となりました。 これは配当金の支払額32,069百万円などによるものであります。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。 この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 ① 繰延税金資産当社グループは、繰延税金資産について定期的に回収可能性を検討し、当該資産の回収が不確実と考えられる部分に対して評価性引当額を計上しています。 回収可能性の判断においては、将来の課税所得見込額と実行可能なタックス・プランニングを考慮して、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると考えられる範囲で繰延税金資産を計上しています。 将来の課税所得見込額はその時の業績等により変動するため、課税所得の見積に影響を与える要因が発生した場合は、回収懸念額の見直しを行い繰延税金資産の修正を行うため、親会社株主に帰属する当期純損益額が変動する可能性があります。 ② 退職給付債務及び退職給付費用退職給付債務及び退職給付費用は、主に数理計算で設定される退職給付債務の割引率等に基づいて計算しています。 割引率は、従業員の平均残存勤務期間に対応する期間の安全性の高い長期債利回りを参考に設定しています。 割引率の変動は、将来の退職給付費用に影響を与える可能性があります。 |
研究開発活動 | 6 【研究開発活動】 当連結会計年度の研究開発活動は、当社及び子会社の㈱ZOZO NEXT、ZOZO NEW ZEALANDLIMITEDで行っております。 既存分野における新製品開発、既存製品の改良、新技術の開発及び技術サービス、新たな市場創出を目的として活動しております。 また、中・長期的展望に立って将来の事業領域を拡大するため、共同研究等により、先端技術を取り入れた基礎的研究を行っております。 当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は1,040百万円であります。 なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 |
設備投資等の概要 | 1 【設備投資等の概要】 当連結会計年度におきましては、商品取扱高の増加に対応するため、物流関連機材の追加等を行ったことなどから、その総額は6,285百万円となりました。 |
主要な設備の状況 | 2 【主要な設備の状況】 当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。 (1) 提出会社(2025年3月31日現在)事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物車両運搬具工具、器具及び備品その他合計本社(千葉市)事務所4,357252601,5186,1621,197ZOZOBASE(習志野市)物流センター1,006-1,002102,019207ZOZOBASE(つくば市)物流センター6,068-9,6101,96617,645123その他データセンター等219-5721,1531,944137 (注) 1 「その他」は、建設仮勘定、ソフトウエア及びソフトウェア仮勘定であります。 2 上記の他、主要な賃借及びリース設備として、以下のものがあります。 〔賃借設備〕事業所名(所在地)設備の内容年間賃借料(百万円)本社(千葉市)事務所82ZOZOBASE(習志野市)物流センター2,498ZOZOBASE(つくば市)物流センター5,575 (2) 国内子会社重要性が乏しいため、記載を省略しております。 (3) 在外子会社重要性が乏しいため、記載を省略しております。 |
設備の新設、除却等の計画 | 3 【設備の新設、除却等の計画】 (1) 重要な設備の新設等商品取扱高の増加に伴う経常的な設備の更新、増強等を除き、重要な設備の新設等の計画はありません。 (2) 重要な設備の除却等重要な設備の除却等の計画はありません。 |
研究開発費、研究開発活動 | 1,040,000,000 |
設備投資額、設備投資等の概要 | 6,285,000,000 |
Employees
平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 34 |
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 7 |
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況 | 6,560,000 |
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標 | 0 |
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標 | 1 |
Investment
株式の保有状況 | (5) 【株式の保有状況】 ① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、投資株式について、もっぱら株式の価値の変動または配当の受領によって利益を得ることを目的として保有する株式を純投資目的である投資株式、それ以外の株式を純投資目的以外の目的である投資株式(政策保有株式)に区分しております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、持続的な成長と社会的価値、経済的価値を高めるため、経営戦略の一環として、また、取引先及び地域社会との良好な関係を構築し、事業の円滑な推進を図るため必要と判断する企業の株式を保有しています。 当社は、保有の意義が薄れたと考えられる政策保有株式については、できる限り速やかに処分・縮減をしていく基本方針のもと、取締役会において、毎期、個別の政策保有株式について、政策保有の意義を検証し、当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資すると認められない株式がある場合は、適時・適切に売却します。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式2725 c.特定投資株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報該当事項はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。 |
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 2 |
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 725,000,000 |
Shareholders
大株主の状況 | (6) 【大株主の状況】 (2025年3月31日現在) 氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) Zホールディングス中間株式会社東京都千代田区紀尾井町1ー3152,952,90051.51 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)東京都港区赤坂1丁目8-1号赤坂インターシティAIR41,531,10013.99 株式会社日本カストディ銀行(信託口)東京都中央区晴海1丁目8ー1215,238,8005.13 STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人)株式会社みずほ銀行決済営業部ONE CONGRESS STREET, SUITE 1, BOSTON, MASSACHUSETTS 東京都港区港南2丁目15ー1号品川インターシティA棟5,361,9631.81 NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT (常任代理人)香港上海銀行東京支店 カストディ業務部50 BANK STREET CANARY WHARF LONDON E14 5NT, UK 東京都中央区日本橋3丁目11-14,129,4371.39 前澤 友作千葉県千葉市3,970,1471.34 JP MORGAN CHASE BANK 385632 (常任代理人)株式会社みずほ銀行決済営業部25 BANK STREET, CANARY WHARF, LONDON, E14 5JP,UNITED KINGDOM 東京都港区港南2丁目15ー1品川インターシティA棟3,904,4921.31 STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人)株式会社みずほ銀行決済営業部1776 HERITAGE DRIVE, NORTH QUINCY, MA 02171,U.S.A. 東京都港区港南2丁目15ー1品川インターシティA棟3,391,0511.14 STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人)株式会社みずほ銀行決済営業部ONE CONGRESS STREET, SUITE 1, BOSTON, MASSACHUSETTS 東京都港区港南2丁目15ー1品川インターシティA棟3,322,0661.12 JPモルガン証券株式会社東京都千代田区丸の内2丁目7-3東京ビルディング3,017,0281.02 計―236,818,98479.75 (注)1 上記のほか当社所有の自己株式3,520,207株(1.17%)があります。2 2025年3月21日付で公衆の縦覧に供されている変更報告書において、マサチューセッツ・ファイナンシャル・サービセズ・カンパニー及びその共同保有者であるMFSインベストメント・マネジメント㈱が2025年3月31日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として当連結会計期間末現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。 なお、その大量保有報告書の内容は以下のとおりであります。 氏名又は名称住所保有株券等の数(株)株券等保有割合(%)マサチューセッツ・ファイナンシャル・サービセズ・カンパニーアメリカ合衆国02199、マサチューセッツ州、ボストン、ハンティントンアベニュー11112,245,7004.08MFSインベストメント・マネジメント㈱東京都千代田区霞が関一丁目4番2号 大同生命霞が関ビル232,1000.08 計―12,477,8004.15 |
株主数-金融機関 | 31 |
株主数-金融商品取引業者 | 33 |
株主数-外国法人等-個人 | 59 |
株主数-外国法人等-個人以外 | 719 |
株主数-個人その他 | 9,303 |
株主数-その他の法人 | 66 |
株主数-計 | 10,211 |
氏名又は名称、大株主の状況 | JPモルガン証券株式会社 |
株主総利回り | 3 |
株主総会決議による取得の状況 | (1) 【株主総会決議による取得の状況】 該当事項はありません。 |
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 | (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】 区分株式数(株)価額の総額(百万円)当事業年度における取得自己株式11,0570当期間における取得自己株式9881 (注)1 当期間における取得自己株式には、2025年6月1日から有価証券報告書提出日までの取得による株式は含めておりません。 2 当事業年度における取得自己株式は、譲渡制限付株式の無償取得及び、単元未満株式の買取によるものであります。 3 当期間における取得自己株式は、単元未満株式の買取によるものであります。 |
Shareholders2
自己株式の取得 | 0 |
自己株式の取得による支出、財務活動によるキャッシュ・フロー | 0 |
発行済株式及び自己株式に関する注記 | 1 発行済株式に関する事項株式の種類当連結会計年度期首増加減少当連結会計年度末普通株式(株)300,474,181--300,474,181 2 自己株式に関する事項株式の種類当連結会計年度期首増加減少当連結会計年度末普通株式(株)3,523,25011,05714,1003,520,207 (変動事由の概要)(増加事由)単元未満株式の買取りによる増加 157株譲渡制限付株式報酬の無償取得による増加 10,900株(減少事由)譲渡制限付株式報酬による自己株式処分 14,100株 |
Audit
監査法人1、連結 | 有限責任監査法人トーマツ |
独立監査人の報告書、連結 | 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2025年6月12日株式会社ZOZO 取締役会 御中 有限責任監査法人トーマツ 東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士沼 田 敦 士 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士奥 田 久 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社ZOZOの2024年4月1日から2025年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。 当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社ZOZO及び連結子会社の2025年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。 監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 収益計上の前提となるITシステムの信頼性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応連結損益計算書に記載の通り当連結会計年度において213,131万円の売上高を計上しているが、【注記事項】 (収益認識関係)にて記載の通りZOZOTOWN事業の受託販売より発生する売上高は129,651百万円と全体の61%を占めている。 会社の中核的な事業としてZOZOTOWN事業の受託販売がある。 受託販売は、会社が運営するECサイト「ZOZOTOWN」に各ブランドがテナント形式で出店を行い、出店後の運営管理を行う事業であり、各ブランドの掲載する商品を会社の物流拠点に受託在庫として預かり、販売を行う事業形態である。 販売された商品に係る手数料が当事業の売上高として連結財務諸表に計上される。 ZOZOTOWN事業の受託販売運営においてITシステムは必要不可欠であり、ECサイト利用者からの受注、販売した商品に関する手数料の計算及び各ブランドとの精算、会計システムへの連携等、主要なプロセスはITシステムに高度に依拠している。 当監査法人は、ZOZOTOWN事業の受託販売による売上高の金額に重要性が高く、ECサイト利用者からの膨大な受注と商品販売、それに基づく手数料計算による収益計上が正確に行われるためには、関連するITシステムが適切に整備され且つ運用されることが極めて重要であると判断したため、当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 左記の監査上の主要な検討事項に対して、当監査法人は、監査法人内のITの専門家を利用して、特に以下の内部統制の整備・運用状況の検証を実施した。 ・受注管理および手数料計算を行う基幹システム、買取在庫管理システム、会計システムの関連するITシステム間のインターフェースの検証・基幹システムにおける出荷売上高に対する受託販売手数料金額の計算処理の正確性に対する自動化された業務処理統制として、出荷売上高データ、返品売上高データ及び受託販売手数料率データ等を利用した手数料金額の再計算結果と実際の処理結果データとの整合性検証・それらを担う基幹システムや買取在庫管理システム及び会計システム等にかかるアクセス管理、システム変更管理、システム運用管理等のIT全般統制の検証 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 連結財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。 これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。 監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。 虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。 また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。 監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。 さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。 ・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。 ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。 ・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。 継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。 監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。 ・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。 ・ 連結財務諸表に対する意見表明の基礎となる、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、連結財務諸表の監査を計画し実施する。 監査人は、連結財務諸表の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。 監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。 ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、株式会社ZOZOの2025年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。 当監査法人は、株式会社ZOZOが2025年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。 財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 内部統制報告書に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。 監査等委員会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。 なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。 内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。 内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。 ・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。 ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、内部統制の監査を計画し実施する。 監査人は、内部統制報告書の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。 監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査等委員会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 <報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】 に記載されている。 利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 (注) 1 上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。 2 XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 収益計上の前提となるITシステムの信頼性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応連結損益計算書に記載の通り当連結会計年度において213,131万円の売上高を計上しているが、【注記事項】 (収益認識関係)にて記載の通りZOZOTOWN事業の受託販売より発生する売上高は129,651百万円と全体の61%を占めている。 会社の中核的な事業としてZOZOTOWN事業の受託販売がある。 受託販売は、会社が運営するECサイト「ZOZOTOWN」に各ブランドがテナント形式で出店を行い、出店後の運営管理を行う事業であり、各ブランドの掲載する商品を会社の物流拠点に受託在庫として預かり、販売を行う事業形態である。 販売された商品に係る手数料が当事業の売上高として連結財務諸表に計上される。 ZOZOTOWN事業の受託販売運営においてITシステムは必要不可欠であり、ECサイト利用者からの受注、販売した商品に関する手数料の計算及び各ブランドとの精算、会計システムへの連携等、主要なプロセスはITシステムに高度に依拠している。 当監査法人は、ZOZOTOWN事業の受託販売による売上高の金額に重要性が高く、ECサイト利用者からの膨大な受注と商品販売、それに基づく手数料計算による収益計上が正確に行われるためには、関連するITシステムが適切に整備され且つ運用されることが極めて重要であると判断したため、当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 左記の監査上の主要な検討事項に対して、当監査法人は、監査法人内のITの専門家を利用して、特に以下の内部統制の整備・運用状況の検証を実施した。 ・受注管理および手数料計算を行う基幹システム、買取在庫管理システム、会計システムの関連するITシステム間のインターフェースの検証・基幹システムにおける出荷売上高に対する受託販売手数料金額の計算処理の正確性に対する自動化された業務処理統制として、出荷売上高データ、返品売上高データ及び受託販売手数料率データ等を利用した手数料金額の再計算結果と実際の処理結果データとの整合性検証・それらを担う基幹システムや買取在庫管理システム及び会計システム等にかかるアクセス管理、システム変更管理、システム運用管理等のIT全般統制の検証 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、連結 | 収益計上の前提となるITシステムの信頼性 |
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 | 連結損益計算書に記載の通り当連結会計年度において213,131万円の売上高を計上しているが、【注記事項】 (収益認識関係)にて記載の通りZOZOTOWN事業の受託販売より発生する売上高は129,651百万円と全体の61%を占めている。 会社の中核的な事業としてZOZOTOWN事業の受託販売がある。 受託販売は、会社が運営するECサイト「ZOZOTOWN」に各ブランドがテナント形式で出店を行い、出店後の運営管理を行う事業であり、各ブランドの掲載する商品を会社の物流拠点に受託在庫として預かり、販売を行う事業形態である。 販売された商品に係る手数料が当事業の売上高として連結財務諸表に計上される。 ZOZOTOWN事業の受託販売運営においてITシステムは必要不可欠であり、ECサイト利用者からの受注、販売した商品に関する手数料の計算及び各ブランドとの精算、会計システムへの連携等、主要なプロセスはITシステムに高度に依拠している。 当監査法人は、ZOZOTOWN事業の受託販売による売上高の金額に重要性が高く、ECサイト利用者からの膨大な受注と商品販売、それに基づく手数料計算による収益計上が正確に行われるためには、関連するITシステムが適切に整備され且つ運用されることが極めて重要であると判断したため、当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 |
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 | 左記の監査上の主要な検討事項に対して、当監査法人は、監査法人内のITの専門家を利用して、特に以下の内部統制の整備・運用状況の検証を実施した。 ・受注管理および手数料計算を行う基幹システム、買取在庫管理システム、会計システムの関連するITシステム間のインターフェースの検証・基幹システムにおける出荷売上高に対する受託販売手数料金額の計算処理の正確性に対する自動化された業務処理統制として、出荷売上高データ、返品売上高データ及び受託販売手数料率データ等を利用した手数料金額の再計算結果と実際の処理結果データとの整合性検証・それらを担う基幹システムや買取在庫管理システム及び会計システム等にかかるアクセス管理、システム変更管理、システム運用管理等のIT全般統制の検証 |
その他の記載内容、連結 | その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 |
報酬関連情報、連結 | <報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】 に記載されている。 |
Audit1
監査法人1、個別 | 有限責任監査法人トーマツ |
独立監査人の報告書、個別 | 独立監査人の監査報告書 2025年6月12日株式会社ZOZO 取締役会 御中 有限責任監査法人トーマツ 東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士沼 田 敦 士 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士奥 田 久 <財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社ZOZOの2024年4月1日から2025年3月31日までの第27期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。 当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社ZOZOの2025年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。 監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 収益認識の前提となるITシステムの信頼性連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(収益計上の前提となるITシステムの信頼性)と同一内容であるため、記載を省略している。 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。 これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。 監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。 虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。 また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。 監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。 さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。 ・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。 ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。 ・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。 継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。 監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。 ・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。 ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <報酬関連情報>報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。 利害関係会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 (注) 1 上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。 2 XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、個別 | 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 収益認識の前提となるITシステムの信頼性連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(収益計上の前提となるITシステムの信頼性)と同一内容であるため、記載を省略している。 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別 | 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、個別 | 収益認識の前提となるITシステムの信頼性 |
連結と同一内容である旨、監査上の主要な検討事項、個別 | 連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(収益計上の前提となるITシステムの信頼性)と同一内容であるため、記載を省略している。 |
その他の記載内容、個別 | その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 |
報酬関連情報、個別 | <報酬関連情報>報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。 |
BS資産
原材料及び貯蔵品 | 44,000,000 |
その他、流動資産 | 970,000,000 |
工具、器具及び備品(純額) | 11,445,000,000 |
建設仮勘定 | 2,129,000,000 |
有形固定資産 | 25,252,000,000 |
ソフトウエア | 1,498,000,000 |
無形固定資産 | 2,746,000,000 |
投資有価証券 | 725,000,000 |