財務諸表
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提出書類、表紙 | 有価証券報告書 |
提出日、表紙 | 2025-04-25 |
英訳名、表紙 | TOMITA ELECTRIC CO.,LTD. |
代表者の役職氏名、表紙 | 代表取締役社長 神谷 陽一郎 |
本店の所在の場所、表紙 | 鳥取県鳥取市幸町123番地 |
電話番号、本店の所在の場所、表紙 | 0857(22)8441(代表) |
様式、DEI | 第三号様式 |
会計基準、DEI | Japan GAAP |
連結決算の有無、DEI | true |
当会計期間の種類、DEI | FY |
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沿革 | 2 【沿革】 年月事項1960年2月 電子部品材料であるフェライトコア(磁性材料)の製造販売の拡大を図るため、有限会社富田電機製作所を継承して富田電機株式会社を設立、販売が京浜地域であったところから知名度等の普及のため本社を東京都大田区仲蒲田に設置。 生産拠点を鳥取市行徳に鳥取工場として設置。 1961年9月生産及び管理の一体化を図るため本社を鳥取市行徳(鳥取工場)に移転。 同時に、従来の本社所在地に東京営業所を設置。 1964年12月合理化計画に基づく本社工場の第一期新増築工事を完了。 1965年10月京阪神地域の拡販を図るため大阪営業所を大阪市北区に設置。 1967年1月鳥取市古市(現幸町)に第2工場を建設。 1967年3月東京営業所において直接輸出開始。 1968年4月大阪営業所を大阪市都島区に移転。 1968年5月コイル及びトランスの製造販売を開始。 1969年12月第3工場を鳥取市行徳(現幸町)第2工場隣接地に建設。 1970年1月Mn-Zn(マンガンジンク)系フェライトコアの生産開始。 1970年9月大阪営業所を大阪市東淀川区に移転。 1971年3月商号をトミタ電機株式会社に変更。 1975年10月本社工場を現在地(鳥取市幸町123番地)に移転拡張、工場を同一地区に集結。 1984年7月圧電セラミックスの研究開発に着手。 1986年1月圧電セラミックスの生産開始。 1986年8月圧電セラミックス量産のため新工場を建設。 (2009年10月生産中止)1987年4月香港にTOMITA FERRITE CORES[HK]LTD.を三亜洋行有限公司と合弁で設立。 1987年5月ホーム・センタートミトピー湖山店を開店。 (1997年1月閉店)1987年12月ホーム・センタートミトピー吉成店を開店。 (1998年1月閉店)1990年5月タイにHARVARD THAI INDUSTRIAL CO.,LTD.を台湾、昭富実業股份有限公司他と合弁で設立。 (2004年11月 HARVARD TECH CO.,LTD.に出資元変更。 当社の当期末出資比率 7%)1991年5月TOMITA FERRITE CORES[HK]LTD.が商号をTOMITA FERRITE LTD.(現TOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.)に変更。 1993年4月東京営業所を東京都大田区蒲田に移転。 (2016年11月東京営業所土地及び建物を売却)1995年12月株式を日本証券業協会の店頭登録銘柄として登録。 1996年8月香港にTOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.(現TOMITA FERRITE LTD.)を現地個人と合弁で設立。 1996年11月中国広東省珠海市に珠海富田電子有限公司を当社の香港子会社であるTOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.が合弁で設立、2001年4月独資化。 1998年8月ISO9001認証取得。 2001年11月珠海富田電子有限公司ISO9001認証取得。 2004年11月ISO14001認証取得。 2004年12月日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。 2006年3月珠海富田電子有限公司ISO14001認証取得。 2010年4月ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所との合併に伴い、大阪証券取引所ジャスダック市場(現:東京証券取引所スタンダード市場)に株式を上場。 2011年9月TOMITA FERRITE LTD.及びTOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.の株式を追加取得し、完全子会社化。 2011年11月TOMITA FERRITE LTD.は商号をTOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.に、TOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.は商号をTOMITA FERRITE LTD.に変更。 2011年12月TOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.はTOMITA FERRITE LTD.に事業移管し一切の事業活動を終了。 2012年3月TOMITA FERRITE LTD.は珠海富田電子有限公司株式の追加取得手続を完了し、完全子会社化。 2013年7月大阪証券取引所と東京証券取引所の証券市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。 2014年7月TOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.清算結了。 2016年11月東京営業所を東京都大田区大森に移転。 2017年2月オランダに欧州営業窓口を設置。 2018年12月珠海富田電子有限公司IATF16949認証取得。 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場へ移行。 2023年5月第三者割当による行使価額修正条項付第1回新株予約権を発行。 |
事業の内容 | 3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、トミタ電機株式会社(当社)、子会社2社で構成されており、主な事業内容は、電子部品材料であるフェライトコア(磁性材料)、電子部品のコイル・トランスの製造及び販売並びに、国内不動産の賃貸事業であります。 なお、当社グループは、同一セグメントに属する電子部品材料の製造、販売を行っており、電子部品材料事業については製品別に記載しております。 なお、当該2事業はセグメント情報における区分と同一であります。 事業内容と当社及び関係会社の事業に係わる位置づけは次のとおりであります。 区分主要製品会社名電子部品材料事業電子材料フェライトコア製造当社、珠海富田電子有限公司 (注)販売当社、TOMITA FERRITE LTD.珠海富田電子有限公司 (注)電子部品コイル・トランス製造当社販売当社 不動産賃貸事業不動産賃貸店舗賃貸当社 以上の当社グループ等について図示すると次のとおりであります。 (注) 珠海富田電子有限公司は、TOMITA FERRITE LTD.の子会社であります。 |
関係会社の状況 | 4 【関係会社の状況】 名称住所資本金事業内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等事業上の関係連結子会社 TOMITA FERRITE LTD. (注)1.2Kowloon BayHong Kong191,360千香港ドルフェライトコアの販売100.0兼任2人当社フェライトコア電子材料の購入及び販売資金援助珠海富田電子有限公司(ZHUHAI TOMITA ELE‐CTRONICS LTD.) (注)1.2.3.4中華人民共和国広東省珠海市9,203千USドルフェライトコアの製造及び販売100.0(100.0)兼任2人― (注) 1.特定子会社に該当しています。 2.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社には該当していません。 3.議決権の所有割合の( )内は、TOMITA FERRITE LTD.の所有割合で内書であります。 4.珠海富田電子有限公司については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。 )の連結売上高に占める割合が10%を超えております。 主要な損益情報等 珠海富田電子有限公司① 売上高897,721千円 ② 経常損失(△)△76,727千円 ③ 当期純損失(△)△71,613千円 ④ 純資産額1,092,258千円 ⑤ 総資産額1,359,836千円 |
従業員の状況 | 5 【従業員の状況】 (1) 連結会社の状況当社グループ(当社及び連結子会社)の電子部品材料事業については、製品別に従業員数を記載しております。 なお、不動産賃貸事業に専従する従業員はおりません。 2025年1月31日現在区分従業員数(人)フェライトコア247コイル・トランス7全社(共通)14電子部品材料計268不動産賃貸―合計268 (注) 従業員数は就業人員であります。 (2) 提出会社の状況2025年1月31日現在従業員数(人)平均年齢(才)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)3748.423.53,713,791 区分従業員数(人)フェライトコア22コイル・トランス7全社(共通)8電子部品材料計37不動産賃貸―合計37 (注) 1.従業員数は就業人員であります。 2.平均年間給与(税込み)は、基準外賃金及び賞与が含まれております。 (3) 労働組合の状況a.名称 JAMトミタ電機労働組合b.上部団体名 JAMc.結成年月日 1994年10月7日d.組合員数 38名e.労使関係 労使関係は円満に推移し、特記すべき事項はありません。 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異 ①提出会社 当社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。 ②連結子会社連結子会社は、海外籍であり、また、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。 |
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 | 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、テクノロジーを活用することにより、価値ある製品を市場に提供し、顧客の満足を得る一方で、適正に得られた利益を株主と従業員に還元し、グローバル化の推進と企業価値を高める経営を継続することで全世界の人々に貢献してまいります。 (2) 目標とする経営指標当社グループは、安定的経営を重視し、「企業体質を強化するために内部留保を充実し、経営基盤の強化をはかる」ことを経営方針の一つとして掲げ、株主資本の充実を図ってまいりました。 こうした考えに基づき、当社グループが目指す経営指標としては、自己資本比率80%以上(当期実績80.4%)、売上高経常利益率3%以上(当期実績△11.8%)を目標として、その達成に努めております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題今後の見通しといたしましては、中東やウクライナをはじめとした国際政治情勢の不安定化に加え、米国の保護主義的な貿易政策、エネルギーや資源価格の変動、さらに不安定な為替変動など、世界経済および日本経済の先行きについては予測が大変困難な状況となっております。 当社グループを取り巻く事業環境も中国市場の回復遅れ、ならびに熾烈なグローバル競争も併せて、国内外において企業間競争、価格競争は一段と厳しくなると予想されます。 このような事業環境の中で、EV、情報通信、産業機器、医療機器、省エネ・環境分野における国内外市場での新規開拓に向け、中国・香港・欧州営業とともに販売拡大を図りながら、海外生産工場の継続的な品質改善や経費削減に向けた取り組みを推進し利益重視の体制を強化してまいります。 重点課題として以下の3点に取り組みます。 ① EV等の電池管理システム・車内通信システム、RFID、通信基地局、データ・センター、 電源・半導体製造装置・産業用工作機械、医療機器等を主体とする新規受注の獲得② 原価低減に向けた品質改善と製造設備刷新、省力化、自動化、DXの推進③ 高信頼性、高効率化、小型・高周波化を目的とした材質開発の推進 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 |
サステナビリティに関する考え方及び取組 | 2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】 当社のサステナビリティへの取り組みは、「環境方針」及び環境目標を設定して、2004年11月に環境国際規格ISO14001を認証取得しており、ISO14001の要求事項に適合する環境マネジメントシステムを構築し、維持管理するとともに、順守義務を満たし、環境パフォーマンスの向上に向け継続的な改善活動を行っております。 当社の環境方針及び環境目標は以下のとおりです。 当社本社工場は、豊かな自然との共生を図りながら、活力ある環境保全の推進を経営上の重要課題と位置づけ環境目的及び目標を設定し、定期的見直しを行い、地球・地域社会への環境保全及び生態系保護を積極的に推進するとともに、継続的な環境改善を実施します。 環境目標としては、「汚染防止」、「廃棄物の低減」、「地球環境負荷の軽減」の3項目としております。 また、職場環境においては、担当役員を委員長とする「安全衛生委員会」を設け、年度計画の策定や定期的な社内パトロールを実施し、職場環境の保全に向けた活動を行い、取締役会は、定期的に活動報告を受け、監督を行っておりますが、今後、さらに経営戦略・経営課題との整合性を意識した情報の開示ができるよう取り組んでまいります。 また、BCP・危機管理の強化など総合的に対応を図りつつ企業活動としての人権の尊重や従業員の健康・労働環境への配慮や公正、適切な処遇などを取り組み、CSR を配慮しながら持続可能な社会への貢献を行ってまいります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) ガバナンス当社のコーポレート・ガバナンス体制は「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載のとおりで、サステナビリティ関連のリスク等に対するガバナンス体制についても、この体制のもとで運営しており、取締役会を最終的な監督の責任と権限を有する機関としております。 また、リスクの詳細につきましても、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。 (2) 人的資本に関する戦略(人材の多様性の確保を含む人材育成及び社内環境整備に関する方針)当社の人事考課制度は、性別、年齢、国籍等の属性によらない評価基準に基づき、個人の一定期間の業績成果及び行動・プロセス等を評価し、能力開発の適正化を図るとともに、人事管理の公正、かつ民主的運営を促進して、社員の労働意欲の高揚、経営能率の向上を図ることを目的としております。 人材育成については、職位・職責に応じた教育機会を設けており、部門及び社員のニーズに合わせた教育機会を提供しております。 (3) リスク管理当社グループは、リスクの識別、管理に関する「リスク管理規程」を定めており、リスクの防止及び会社損失の最小化を図ることを目的としております。 突発的なリスクに対し、全社的な対応が重要である場合、社長をリスク管理統括責任者とする緊急事態対応体制を取るものとし、また、リスク管理の全社的推進とリスク管理に必要な情報の共有化を図るため、「リスク管理委員会」を置くものとしております。 (4) 指標及び目標当社は、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等で特に制限は設けておらず、多様性の確保に取り組んでおります。 中長期的な人材育成方針と社内環境整備方針については検討を進めてまいります。 現時点におきましては、女性管理職は1名でありますが、育児休業規程や積立有給休暇取扱規程により育児に関する福利厚生を規定しており、各種研修への女性の参加も推進しておりますので、今後、女性の活躍・登用により女性比率は向上していくものと期待しております。 今後、目標とする登用比率については、20%として現状より増やし、多様性確保を推進してまいります。 |
戦略 | (2) 人的資本に関する戦略(人材の多様性の確保を含む人材育成及び社内環境整備に関する方針)当社の人事考課制度は、性別、年齢、国籍等の属性によらない評価基準に基づき、個人の一定期間の業績成果及び行動・プロセス等を評価し、能力開発の適正化を図るとともに、人事管理の公正、かつ民主的運営を促進して、社員の労働意欲の高揚、経営能率の向上を図ることを目的としております。 人材育成については、職位・職責に応じた教育機会を設けており、部門及び社員のニーズに合わせた教育機会を提供しております。 |
指標及び目標 | (4) 指標及び目標当社は、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等で特に制限は設けておらず、多様性の確保に取り組んでおります。 中長期的な人材育成方針と社内環境整備方針については検討を進めてまいります。 現時点におきましては、女性管理職は1名でありますが、育児休業規程や積立有給休暇取扱規程により育児に関する福利厚生を規定しており、各種研修への女性の参加も推進しておりますので、今後、女性の活躍・登用により女性比率は向上していくものと期待しております。 今後、目標とする登用比率については、20%として現状より増やし、多様性確保を推進してまいります。 |
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 | (2) 人的資本に関する戦略(人材の多様性の確保を含む人材育成及び社内環境整備に関する方針)当社の人事考課制度は、性別、年齢、国籍等の属性によらない評価基準に基づき、個人の一定期間の業績成果及び行動・プロセス等を評価し、能力開発の適正化を図るとともに、人事管理の公正、かつ民主的運営を促進して、社員の労働意欲の高揚、経営能率の向上を図ることを目的としております。 人材育成については、職位・職責に応じた教育機会を設けており、部門及び社員のニーズに合わせた教育機会を提供しております。 |
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 | (4) 指標及び目標当社は、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等で特に制限は設けておらず、多様性の確保に取り組んでおります。 中長期的な人材育成方針と社内環境整備方針については検討を進めてまいります。 現時点におきましては、女性管理職は1名でありますが、育児休業規程や積立有給休暇取扱規程により育児に関する福利厚生を規定しており、各種研修への女性の参加も推進しておりますので、今後、女性の活躍・登用により女性比率は向上していくものと期待しております。 今後、目標とする登用比率については、20%として現状より増やし、多様性確保を推進してまいります。 |
事業等のリスク | 3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済情勢及び景気動向について当社グループの主な販売先は、日本国内及び東アジアであり、その地域の経済情勢や製品需要動向による販売減少等により、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 為替変動について為替変動は、当社グループの外貨建取引から発生する資産及び負債の日本円換算額に影響を与える可能性があります。 また、外貨建で取引されている製品の価格及び売上高等にも影響があり、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 販売価格について当社グループが事業展開している電子部品業界は激しい価格競争に直面しております。 先進技術の成果を反映させ、顧客ニーズに対応した製品をタイムリーに開発し、海外生産により製造コストを低減して有利な価格決定をすることに努めておりますが、これをもってしても対抗しがたい事態が生じる場合には、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 新素材及び製品開発投資について当社グループは、成長性の確保を目的として、積極的に新素材及び製品開発のため必要な先行投資を行っております。 先行投資に応じた結果、収益を確実に予測することは困難であり、需要が予測に比べて低迷する可能性を含んでおります。 そのため、一定期間内で投資に応じた成果、収益が上げられなかった場合には、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 原材料価格について当社グループが提供する製品の原材料の主なものは酸化鉄並びに非鉄金属であります。 非鉄金属は国際取引相場に影響を受け、近年としては上昇傾向にあります。 当社グループでは、徹底したコストダウンにより極力吸収してまいりますが、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 保有有価証券について連結貸借対照表に計上されている投資有価証券については、全て当社保有の有価証券であります。 なお、これらの有価証券については保有意義や資産の健全化等を考慮しながら随時見直しを行っております。 また、市場価格のある有価証券については今後の経済環境や企業収益の動向により、時価が変動し、市場価格のない有価証券については、当該株式の発行会社の財政状況が変動することにより、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 減損会計について当社グループは、事業用不動産として複数の土地及び建物を所有しております。 固定資産の減損に係る会計基準及び適用指針を適用し、所有する固定資産に減損損失が発生した場合には、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 自然災害や停電等について当社グループは、大規模な自然災害や長時間にわたる停電により、国内外の製造拠点及び製造体制が深刻な被害を被った場合、販売活動に重要な悪影響を及ぼす可能性があります。 (9) 生産体制について当社グループの提供する製品は日本国内でも生産しておりますが、主な生産場所は中国の子会社並びに委託先であります。 中国政府による法律、税制、規則等の変更や地方政府による最低賃金の改定により、当社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 |
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 | 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況の概要)(1) 業績当連結会計年度における世界経済は、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や、イスラエルおよび周辺国における紛争が勃発して不安定な政治情勢となる中、個人消費が堅調な米国を除き、世界的に景気が低迷しました。 とりわけ中国の不動産不況に起因する景気減速は大きく影響を及ぼし、先行き不透明感が広がりました。 日本経済においては、世界経済の失速による影響で需要が低迷し、エネルギー価格や各種原材料価格の高騰ならびに物価上昇がさらに進行するなど景気回復の見通しが厳しい状況となりました。 このような市場環境の中で当社グループは、フェライトコアならびにコイルトランス製品の製造原価低減と品質改善に取り組み、世界競争に打ち勝つことのできる高性能で高品質の製品を生産すべく活動を続けてまいりました。 その結果、当連結会計年度において、フェライトコア販売は、中国市場においては、顧客の在庫調整が解消に向かいましたが、需要の回復が伸び悩みました。 日本市場においては産業機器関連、工作機械関連、半導体製造装置関連において顧客の在庫調整が長引き、また、需要低迷により低調に推移しました。 コイルトランス販売も産業機器関連ならびに半導体製造装置関連が伸び悩み、売上高は14億2千1百万円(前期比4.7%減)となりました。 損益面では、原価率の改善、ならびに経費等の削減に努めたものの、営業損失は1億7千1百万円(前期は2千7百万円の営業損失)となりました。 経常損失は1億6千7百万円(前期は2千3百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は1億7千1百万円(前期は3千3百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 セグメント別の業績では、電子部品材料事業は前段の記載内容により、当事業の売上高は13億5千6百万円(前期比4.9%減少)となり、セグメント損失は2億1千7百万円(前期は7千4百万円のセグメント損失)となりました。 また、不動産賃貸事業の売上高は6千5百万円(前期比0.0%減少)となり、セグメント利益は4千6百万円(前期比1.7%減少)となりました。 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計度末と比べ8千8百万円増加し、47億8千5百万円となりました。 当連結会計年度末における負債は、前連結会計度末と比べ2千1百万円増加し、9億3千8百万円となりました。 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計度末と比べ6千6百万円増加し、38億4千7百万円となりました。 (2) キャッシュ・フロー当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。 )は、前連結会計年度末に比べ7千万円減少し、12億4千8百万円(前期は13億1千8百万円)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によって減少した資金は、1億9百万円(前期は7千7百万円の増加)となりました。 これは主に、税金等調整前当期純損失の増加及び売上債権の増加によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によって減少した資金は、1億1千8百万円(前期は4千万円の減少)となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によって増加した資金は、7千8百万円(前期は1億7千7百万円の増加)となりました。 これは主に、自己株式の処分による収入によるものであります。 (生産、受注及び販売の状況)(1) 生産実績当社グループ(当社及び連結子会社)の電子部品材料事業の生産、受注及び販売の状況については、製品別に記載しております。 なお、不動産賃貸事業は生産実績には含まれておりません。 当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。 区分金額(千円)前年同期比(%)電子部品材料 フェライトコア1,099,035103.1 コイル・トランス213,92172.1 その他127―合計1,313,08496.4 (注) 金額は、販売価格で表示しております。 (2) 受注状況当社グループ(当社及び連結子会社)の電子部品材料事業の生産、受注及び販売の状況については、製品別に記載しております。 なお、不動産賃貸事業は受注状況には含まれておりません。 当連結会計年度における受注状況は、次のとおりであります。 区分受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)電子部品材料 フェライトコア1,131,385101.291,49296.1 コイル・トランス216,34076.610,439130.2 その他7,734126.3――合計1,355,46096.4101,93298.8 (注) 金額は、販売価格で表示しております。 (3) 販売実績当社グループ(当社及び連結子会社)の電子部品材料事業の生産、受注及び販売の状況については、製品別に記載しており、また、当社の国内不動産の有効活用は主要な収益源であるため、不動産賃貸収入は販売実績に含めております。 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 区分金額(千円)前年同期比(%)電子部品材料 フェライトコア1,135,083100.9 コイル・トランス213,92172.1 その他7,734126.2電子部品材料計1,356,73995.1不動産賃貸65,189100.0合計1,421,92995.2 (注) 金額は、販売価格で表示しております。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この連結財務諸表の作成にあたり、連結会計年度末における資産、負債の金額、及び連結会計年度における収益、費用の金額に影響を与える重要な会計方針及び各種引当金等の見積り方法(計上基準)につきましては、「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」(1)「連結財務諸表」「注記事項」(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 この連結財務諸表の作成に当たりまして、過去の実績や法制度の変更など様々な要因に基づき、見積り及び判断をおこなっております。 実際の結果は、見積り特有の不確定要素が内在するため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものにつきましては、「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」(1)「連結財務諸表」「注記事項」(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (2) 財政状態及び経営成績の状況(資産の部)当連結会計年度末の資産の部合計は、47億8千5百万円(前期末は46億9千7百万円)となり、8千8百万円増加しました。 流動資産は、25億7千2百万円(前期末は25億8千3百万円)となり、前期末に比べ1千1百万円減少しました。 その主な要因は、現金及び預金の減少によるものであります。 固定資産は、22億1千3百万円(前期末は21億1千4百万円)となり、前期末に比べ9千9百万円増加しました。 その主な要因は、建物及び構築物の増加、機械装置及び運搬具の増加によるものであります。 (負債の部)当連結会計年度末の負債の部合計は、9億3千8百万円(前期末は9億1千7百万円)となり、2千1百万円増加しました。 流動負債は、2億1千6百万円(前期末は2億2百万円)となり、前期末に比べ1千4百万円増加しました。 その主な要因は、支払手形及び買掛金の増加、及び未払費用の増加によるものであります。 固定負債は、7億2千2百万円(前期末は7億1千5百万円)となり、前期末に比べ7百万円増加しました。 その主な要因は、役員退職慰労引当金の増加によるものであります。 (純資産の部)当連結会計年度末の純資産の部合計は、38億4千7百万円(前期末は37億8千万円)となり、6千6百万円増加しました。 その主な要因は、為替換算調整勘定の増加、及び自己株式の減少によるものであります。 (売上高)当連結会計年度における売上高の概況は、「第2「事業の状況」4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(経営成績等の状況の概要)(1)業績」をご参照ください。 (営業利益)売上原価は、原価率の改善、経費等の削減に努めたものの、11億3千8百万円(前期は10億8千2百万円)となりました。 また、販売費及び一般管理費は、4億5千4百万円(前期は4億3千7百万円)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の営業損失は、1億7千1百万円(前期は2千7百万円の営業損失)となりました。 (経常利益)営業外収益は、受取利息及びスクラップ売却益、金型売却益の発生により3千2百万円(前期は1千9百万円)となりました。 営業外費用は、撤去費用の発生及び為替差損等の発生により2千8百万円(前期は1千5百万円)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の経常損失は、1億6千7百万円(前期は2千3百万円の経常損失)となりました。 (税金等調整前当期純利益)当連結会計年度の税金等調整前当期純損失は1億6千7百万円(前期は2千4百万円の税金等調整前当期純損失)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益)当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は、法人税、住民税及び事業税の発生により、1億7千1百万円(前期は3千3百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 (3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、短期運転資金及び設備投資等の長期資金の調達につきましては、自己資本を基本としております。 また、当社は前連結会計年度において、2023年5月17日に行使価額修正条項付新株予約権を発行し、当連結会計年度においては当該新株予約権が行使されたことにより、8千5百万円の資金調達を行いました。 (4) 経営者の問題認識と今後の方針について当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な市場情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、当社グループを取り巻く事業環境はグローバル経済の変動に直接影響を受けるという図式に変りはなく、引き続き厳しい状況が予想されます。 従って、激化する一方のグローバル競争に負ける事なく、当社グループが進化し成長して行く事が最重要課題であると認識いたしております。 その様な認識に基づき、当社グループといたしましては、研究開発、特に先端的フェライト材質開発及びコイル・トランスの設計開発を強化推進すると同時に、中国工場において品質安定と効率生産を推進するとともに、自動化・省力化並びに徹底した仕入材料や経費の見直しによりコストを削減し、利益重視の生産体制を構築してまいります。 |
経営上の重要な契約等 | 5 【経営上の重要な契約等】 該当事項はありません。 |
研究開発活動 | 6 【研究開発活動】 A.研究開発活動の体制当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発活動は主として当社総合技術部において行っております。 その主な内容は、フェライト材質開発とフェライトコアの設計・試作及びコイル・トランスの設計開発・試作です。 フェライトに関しては、新材質開発、既存材質の改良を行い、市場ニーズに即した優れた材質を提供してフェライトコアの最適設計に役立っております。 EV用として2G5シリーズ、並びに2H4シリーズ、また半導体製造装置用として新規開発したB2Cシリーズ筆頭に各周波数に応じた各種材質を多数採用頂いております。 更に世界トップクラスである2Nシリーズは車載・医療・通信・産機・セキュリティーの多分野で、6NシリーズはRFID等の分野で採用頂いております。 コイル・トランスの設計開発に関しては、回路の高密度化・高集積化に伴い小型・効率化に向け、自社フェライトと融合させ研究開発を行っております。 顧客要求及び市場ニーズ対応へのスピードアップを図るべく、研究開発要員の強化並びに試験設備・機器を積極的に導入し、より効果的な研究開発が出来る体制をとっております。 B.今後の新製品、新技法についてEV、AI、RFID、IDC等の先端分野からIoT及び自動運転への応用、並びに電子機器の小型化・高機能化・高周波化に伴う高精度・高性能・広帯域温度特性・省エネ対応として更なる低損失・高飽和磁束密度・高透磁率フェライトコアの開発・改良等を進めております。 特に電源トランスは次世代ワイドバンドギャップ半導体の採用による高周波化が加速している状況であり、将来の主流となる可能性を秘めている事より開発に集中しております。 また製造方法におきましても、フェライトコアの成型技術・焼成技術・精密加工技術の高度化、低コストの製品設計、試作期間の短縮等を図り顧客の開発スピードに寄与いたしております。 更に、これらの高性能フェライトコアを使用した応用製品である車載用コンバータートランス、トランスポンダーコイル、センサーコイル、医療用電源トランス、産機用センサーコイル、各種SMDトランスの開発等、製品領域の拡大に取り組んでおります。 また、EVの電池管理システム向、半導体製造装置のパワーアンプ向、RFID(自動認証)、WPT(非接触充電)用のフェライト製品を開発しており、今後は更に顧客と共同した開発案件を増加させて参ります。 なお、当連結会計年度に支出した研究開発費は、46百万円であります。 また、当社グループの研究開発活動は電子部品材料事業に関するものであります。 |
設備投資等の概要 | 1 【設備投資等の概要】 当連結会計年度において実施した新規設備への投資総額は135百万円で、その主なものは本社工場改修及び当社グループの電子部品材料事業におけるフェライトコア設備増強によるものであります。 また、当連結会計年度において重要な設備の除却、売却等はありません。 |
主要な設備の状況 | 2 【主要な設備の状況】 当社グループ(当社及び連結子会社)における主要な設備は、次のとおりであります。 (1) 提出会社 (2025年1月31日現在)事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(千円)機械装置及び運搬具(千円)土地(千円)(面積㎡)リース資産(千円)その他(千円)合計(千円)本社工場(鳥取県鳥取市)電子部品材料事業全社管理業務販売業務生産設備(フェライトコアコイル・トランスその他)基幹システム118,46562,345659,034(21,580)30,6593,611874,11534東京営業所(東京都大田区)電子部品材料事業販売業務――――002大阪営業所(大阪市東淀川区)電子部品材料事業販売業務3015,862(123)―8215,9481その他(鳥取県鳥取市)不動産賃貸事業賃貸店舗及び土地97,459―1,040,416(18,557)―01,137,875― (注) 1.東京営業所の建物は賃借であり、2025年1月期の賃借料は1,943千円であります。 2.本社工場のその他の内訳は、工具、器具及び備品3,244千円、ソフトウェア366千円であります。 3.大阪営業所のその他の内訳は、工具、器具及び備品82千円であります。 (2) 在外子会社 (2025年1月31日現在)会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(千円)機械装置及び運搬具(千円)土地(千円)(面積㎡)その他(千円)合計(千円)TOMITA FERRITELTD. (注)1香港商社(香港)電子部品材料事業輸出入販売業務5,782――(215)1,3447,1266珠海富田電子有限公司 (注)2中国工場(広東省・珠海市)電子部品材料事業フェライトコア製造設備及び販売業務―71,564―(33,500)72672,291225 (注) 1.TOMITA FERRITE LTD.の土地は借地権であり、帳簿価額は19,856千円であります。 2.珠海富田電子有限公司の土地は借地権であり、帳簿価額は21,599千円であります。 |
設備の新設、除却等の計画 | 3 【設備の新設、除却等の計画】 (1) 重要な設備の新設等 事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容投資予定金額資金調達方法着手年月完了予定年月完成後の増加能力総額(百万円)既支払額(百万円)本社工場(鳥取県鳥取市)電子部品材料事業工場改修257132自己資金2024年4月未定―生産設備増強110―自己資金未定未定― (注)1.工場改修による既支払額132百万円は、第1期工事によるものであり、第2期工事については未定です。 2.あくまでも計画見積りに基づくものであり変更される可能性があります。 (2) 重要な設備の除却等重要な設備等の除却等の予定はありません。 |
研究開発費、研究開発活動 | 46,000,000 |
設備投資額、設備投資等の概要 | 135,000,000 |
Employees
平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 48 |
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 24 |
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況 | 3,713,791 |
Investment
株式の保有状況 | (5) 【株式の保有状況】 ① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は投資株式について、株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を得ることを目的として保有する株式を「純投資目的である投資株式」、それ以外の株式を「純投資目的以外の目的である株式」に区分しております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、顧客及び取引先等との安定的・長期的な取引関係の維持・強化の観点から、当社の中長期的な企業価値向上に資すると判断される場合に限り、株式の政策保有を行います。 保有する政策株式については、取引関係の維持・発展、業務提携など事業展開等の保有の便益、保有に伴うリスク及び当社の資本コスト等を総合的に勘案し、個別銘柄毎に取締役会にて保有目的及び合理性を定期的に検証し、保有の適否を判断しております。 個別銘柄の保有の適否に関する取締役会の検証内容については、年4回、継続的に保有先企業との取引状況並びに保有先企業の財政状態、経営成績の状況についてモニタリングを実施するとともに、過去5年間の株価・時価総額の推移や、受取配当額及びROE推移、成長性、収益性、取引関係強化等の保有意義及び経済合理性(リスク・リターン)を検討し、保有継続の可否について定期的に検討を行っております。 なお、保有意義の希薄化が認められた場合には、当該保有株式の縮減を検討し、代表取締役社長の決裁を得たうえで売却いたします。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式23,091非上場株式以外の株式548,883 (当事業年度において株式数が増加した銘柄)該当事項はありません。 (当事業年度において株式数が減少した銘柄)該当事項はありません。 c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円)㈱山陰合同銀行20,85020,850主要取引金融機関であり、資金調達や営業情報の提供及び良好な取引関係を維持・強化するため有27,79321,809㈱鳥取銀行15,00015,000主要取引金融機関であり、資金調達や営業情報の提供及び良好な取引関係を維持・強化するため無19,53021,255サンケン電気㈱200200「電子部品材料事業」における業界動向等の情報収集及び、営業取引関係(電子部品材料事業)を維持・強化するため無1,2291,385スミダコーポレーション㈱200200「電子部品材料事業」における業界動向等の情報収集及び、営業取引関係(電子部品材料事業)を維持・強化するため無182230ミネベアミツミ㈱5959「電子部品材料事業」における業界動向等の情報収集及び、営業取引関係(電子部品材料事業)を維持・強化するため無148182 (注) 1.貸借対照表計上額が資本金額の100分の1を超える銘柄数が60銘柄に満たないため、保有する上場株式の全銘柄について記載しております。 2.特定投資株式における定量的な保有効果については記載が困難でありますが、保有の合理性はa.で記載の方法により検証しております。 みなし保有株式 該当事項はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。 ④ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。 ⑤ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。 |
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 2 |
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 3,091,000 |
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 5 |
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 48,883,000 |
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 59 |
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 148,000 |
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | ミネベアミツミ㈱ |
保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 「電子部品材料事業」における業界動向等の情報収集及び、営業取引関係(電子部品材料事業)を維持・強化するため |
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 無 |
Shareholders
大株主の状況 | (6) 【大株主の状況】 2025年1月31日現在 氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) プラニングカミヤ株式会社鳥取県鳥取市興南町68129,41216.06 神谷 哲郎鳥取県鳥取市74,8829.29 山上 豊京都府京都市東山区41,1005.10 GMOクリック証券株式会社東京都渋谷区道玄坂1-2-341,0005.08 株式会社SBIネオトレード証券東京都港区六本木1-6-140,8005.06 大和証券株式会社東京都千代田区丸の内1-9-134,6004.29 株式会社DMM.com証券東京都中央区日本橋2-7-127,9003.46 久保田 正明神奈川県小田原市27,5003.41 株式会社山陰合同銀行(株式会社日本カストディ銀行)島根県松江市魚町10(東京都中央区晴海1-8-12)23,3602.89 楽天証券株式会社東京都港区南青山2-6-2121,2002.63 計―461,75457.31 (注)1.当社は自己株式11,287株(発行済株式総数に対する所有株式数の割合1.38%)を保有しております。2.2024年10月21日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書)において、 大和証券株式会社が2024年10月15日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2025年1月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。 なお、その大量保有報告書(変更報告書)の内容は以下のとおりであります。 氏名又は名称住所保有株券等の数 (千株)株券等保有割合 (%) 大和証券株式会社東京都千代田区丸の内一丁目9番1号374.40 (注) 上記保有株券等の数は、新株予約権証券の所有に伴う保有潜在株券等であり、株券等保有割合はその潜在株式の数を考慮したものとなっております。 |
株主数-金融機関 | 1 |
株主数-金融商品取引業者 | 18 |
株主数-外国法人等-個人 | 14 |
株主数-外国法人等-個人以外 | 12 |
株主数-個人その他 | 676 |
株主数-その他の法人 | 21 |
株主数-計 | 742 |
氏名又は名称、大株主の状況 | 楽天証券株式会社 |
株主総利回り | 2 |
株主総会決議による取得の状況 | (1) 【株主総会決議による取得の状況】 該当事項はありません。 |
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 | (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】 区分株式数(株)価額の総額(円)当事業年度における取得自己株式2645,500当期間における取得自己株式 ―― (注) 当期間における取得自己株式には、2025年4月1日から当有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる株式は含まれておりません。 |
Shareholders2
自己株式の取得 | -45,000 |
自己株式の取得による支出、財務活動によるキャッシュ・フロー | -45,000 |
発行済株式及び自己株式に関する注記 | 1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項 当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)発行済株式 普通株式816,979――816,979合計816,979――816,979自己株式 普通株式 (注)1,260,3612649,10011,287合計60,3612649,10011,287 (注)1.自己株式の増加株式数26株は、単元未満株式の買取りによる増加であります。 2.自己株式の減少株式数49,100株は、新株予約権の行使に伴う自己株式の処分による減少であります。 |
Audit
監査法人1、連結 | アスカ監査法人 |
独立監査人の報告書、連結 | 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2025年4月25日トミタ電機株式会社取締役会 御中 アスカ監査法人 東京都港区 指定社員業務執行社員 公認会計士坂 井 義 和 指定社員業務執行社員 公認会計士伊 藤 昌 久 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているトミタ電機株式会社の2024年2月1日から2025年1月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。 当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、トミタ電機株式会社及び連結子会社の2025年1月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。 監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 棚卸資産の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応トミタ電機グループは、トミタ電機株式会社(以下、会社)及び子会社(2社)により構成され、主に電子部品材料であるフェライトコア(磁性材料)、電子部品のコイルトランスの製造及び販売をおこなっている。 当連結会計年度におけるフェライトコア販売は、中国市場での在庫調整が解消に向かったが、需要の回復が伸び悩んだ。 日本市場においては、産業機器関連、工作機械関連、半導体製造装置関連において在庫調整が長引き、需要低迷により低調に推移した。 また、コイルトランス販売も産業機器関連ならびに半導体製造装置関連が伸び悩んだ。 上記状況において、トミタ電機株式会社の当連結会計年度の連結貸借対照表に計上されている棚卸資産(残高合計881,371千円)は、総資産の約18.4%を占めている。 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)3.会計方針に関する事項(1)重要な資産の評価基準及び評価方法(ロ)棚卸資産に記載のとおり、棚卸資産の連結貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定しており、期末における正味売却価額が取得原価を下回っている場合には、当該正味売却価額をもって連結貸借対照表価額としている。 棚卸資産のうち、長期滞留が認められる在庫については、取得原価に一定の掛け率を乗じ、規則的に帳簿価額を切り下げる方法を採用している。 また、上記帳簿価額切り下げに係る掛け率の設定に関して、棚卸資産を一定の区分に分け、当該区分毎の過年度の販売・使用実績に基づく評価に応じた規則的な帳簿価額の切下げ基準を設定している。 このように、正味売却価額の見積りには、過年度の販売・使用実績という仮定がなされており、その仮定には経営者による判断が伴い、棚卸資産の連結貸借対照表価額に重要な影響を及ぼす。 以上から、当監査法人は、棚卸資産の評価が、当連結会計年度の財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、棚卸資産の評価の妥当性を検討するため、主に以下の監査手続を実施した。 ①在庫評価資料の網羅性、正確性の確認をした。 ②帳簿価額と正味売却価額との比較、正味売却価額の根拠となる売価の適切性を確認した。 ③評価に関する掛け率の適切性を確認した。 ④当該評価性引当額の前期末計上額と当期の廃棄額との比較をおこなった。 ⑤上記に関連する内部統制を確認した。 ⑥海外現地監査人へ上記①から④の監査手続を指示し、その実施結果を監査調書にて確認をした。 固定資産の減損監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応トミタ電機株式会社の当連結会計年度の連結貸借対照表に計上されている有形固定資産及び無形固定資産(残高合計2,160,139千円)は、総資産の約45.1%を占めている。 注記事項「(重要な会計上の見積り)固定資産の減損」に記載のとおり、これらの固定資産は取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額を貸借対照表価額としているが、減損損失額は、資産又は資産グループにおいて営業活動から生ずる損益等の継続的なマイナス、経営環境の著しい悪化、市場価格の著しい下落等を減損の兆候とし、減損の兆候があると認められた場合には、減損損失の認識の要否を判定し、その結果、割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回り、減損損失の認識が必要と判断された場合、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、帳簿価額の減少額は減損損失として認識される。 この一連の処理は資産グループごとに行われるが、トミタ電機株式会社は概ね独立したキャッシュ・フローを生み出す最小の単位である資産グループとして、電子部品材料事業、及び不動産賃貸事業に属する土地等を識別している。 電子部品材料事業については、継続して営業損益がマイナスとなっていることから減損の兆候が認められる。 また、不動産賃貸事業に属する土地等には、遊休状態にあるもの又は稼働率が著しく低下しているものがあり、同じく減損の兆候が認められる。 このため、当連結会計年度において減損損失の認識の要否の判定が行われているが、正味売却価額が帳簿価額を上回っているため、減損損失の認識は不要と判断されている。 当該判定に当たり、トミタ電機株式会社は回収可能価額として正味売却価額を用いているが、これは時価から処分費用見込額を控除して算定される。 この算定に当たり、会社は、電子部品材料事業に供用する資産グループについては、外部の専門家である不動産鑑定士による不動産鑑定評価額(過去に取得した不動産鑑定評価に地価の変動を反映させて補正する方法を含む)等を基礎としており、当該不動産鑑定評価においては、取引事例比較法等による評価額を利用している。 また、不動産賃貸事業に属する土地等については近隣物件の過去の売買事例等(地価の変動を反映させて補正する方法を含む)等を基礎としている。 これらの評価額の算定過程は見積りの不確実性を伴うことから、当該経営者の判断が正味売却価額の見積りに重要な影響を及ぼす。 以上から、当監査法人は、固定資産の減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項の一つに該当すると判断した。 当監査法人は、有形固定資産及び無形固定資産の減損の兆候の把握及び減損損失の認識の判定の妥当性を検証するため、主に以下の監査手続を実施した。 ①減損の兆候の把握及び減損損失の認識の判定に係る内部統制を確認した。 ②減損の兆候の把握に関する妥当性の評価のための以下の監査手続を実施した。 ・営業活動から生ずる損益の継続的なマイナスの判断の基礎となる各資産グループの損益実績について、会計帳簿との突合等を実施した。 ・市場価格の著しい下落の有無が適切に把握されているか、関連する資料の閲覧等により検討した。 ・経営環境の著しい悪化や使用範囲の変化等の状況の有無について、経営者への質問、取締役会議事録の閲覧及び利用可能な外部情報の閲覧等により確かめた。 ③減損損失の認識の判定における正味売却価額の合理性の評価のための以下の監査手続を実施した。 ・経営者が利用した外部の専門家である不動産鑑定士の適性、能力及び客観性を評価した。 ・会社が利用した不動産鑑定士による不動産鑑定評価書を閲覧し、当該不動産鑑定評価の前提条件や採用した評価手法、評価額決定に至る判断過程を把握するとともに、鑑定評価に使用された取引事例比較法等による評価額について、入手可能な近隣の同種の物件の売買事例との比較等を実施した。 ・会社が利用した過去に取得した不動産鑑定評価及び近隣物件の売買事例については、地価の変動を反映させて補正する方法として、外部情報の閲覧等による検証を実施した。 ・連結子会社が利用する事務所の正味売却価額の見積りの妥当性について、海外現地監査人に監査手続を指示し、その実施結果を監査調書にて確認した。 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 連結財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。 これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。 監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。 虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。 監査人は、我が国において 一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。 また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。 監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。 さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。 ・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。 ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。 ・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。 継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。 監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。 ・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。 ・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。 監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。 監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。 ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、トミタ電機株式会社の2025年1月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。 当監査法人は、トミタ電機株式会社が2025年1月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。 財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 内部統制報告書に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。 監査等委員会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。 なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。 内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。 内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。 ・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。 ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。 監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。 監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査等委員会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 <報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】 に記載されている。 利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 (注) 1.上記は監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。 2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 棚卸資産の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応トミタ電機グループは、トミタ電機株式会社(以下、会社)及び子会社(2社)により構成され、主に電子部品材料であるフェライトコア(磁性材料)、電子部品のコイルトランスの製造及び販売をおこなっている。 当連結会計年度におけるフェライトコア販売は、中国市場での在庫調整が解消に向かったが、需要の回復が伸び悩んだ。 日本市場においては、産業機器関連、工作機械関連、半導体製造装置関連において在庫調整が長引き、需要低迷により低調に推移した。 また、コイルトランス販売も産業機器関連ならびに半導体製造装置関連が伸び悩んだ。 上記状況において、トミタ電機株式会社の当連結会計年度の連結貸借対照表に計上されている棚卸資産(残高合計881,371千円)は、総資産の約18.4%を占めている。 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)3.会計方針に関する事項(1)重要な資産の評価基準及び評価方法(ロ)棚卸資産に記載のとおり、棚卸資産の連結貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定しており、期末における正味売却価額が取得原価を下回っている場合には、当該正味売却価額をもって連結貸借対照表価額としている。 棚卸資産のうち、長期滞留が認められる在庫については、取得原価に一定の掛け率を乗じ、規則的に帳簿価額を切り下げる方法を採用している。 また、上記帳簿価額切り下げに係る掛け率の設定に関して、棚卸資産を一定の区分に分け、当該区分毎の過年度の販売・使用実績に基づく評価に応じた規則的な帳簿価額の切下げ基準を設定している。 このように、正味売却価額の見積りには、過年度の販売・使用実績という仮定がなされており、その仮定には経営者による判断が伴い、棚卸資産の連結貸借対照表価額に重要な影響を及ぼす。 以上から、当監査法人は、棚卸資産の評価が、当連結会計年度の財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、棚卸資産の評価の妥当性を検討するため、主に以下の監査手続を実施した。 ①在庫評価資料の網羅性、正確性の確認をした。 ②帳簿価額と正味売却価額との比較、正味売却価額の根拠となる売価の適切性を確認した。 ③評価に関する掛け率の適切性を確認した。 ④当該評価性引当額の前期末計上額と当期の廃棄額との比較をおこなった。 ⑤上記に関連する内部統制を確認した。 ⑥海外現地監査人へ上記①から④の監査手続を指示し、その実施結果を監査調書にて確認をした。 固定資産の減損監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応トミタ電機株式会社の当連結会計年度の連結貸借対照表に計上されている有形固定資産及び無形固定資産(残高合計2,160,139千円)は、総資産の約45.1%を占めている。 注記事項「(重要な会計上の見積り)固定資産の減損」に記載のとおり、これらの固定資産は取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額を貸借対照表価額としているが、減損損失額は、資産又は資産グループにおいて営業活動から生ずる損益等の継続的なマイナス、経営環境の著しい悪化、市場価格の著しい下落等を減損の兆候とし、減損の兆候があると認められた場合には、減損損失の認識の要否を判定し、その結果、割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回り、減損損失の認識が必要と判断された場合、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、帳簿価額の減少額は減損損失として認識される。 この一連の処理は資産グループごとに行われるが、トミタ電機株式会社は概ね独立したキャッシュ・フローを生み出す最小の単位である資産グループとして、電子部品材料事業、及び不動産賃貸事業に属する土地等を識別している。 電子部品材料事業については、継続して営業損益がマイナスとなっていることから減損の兆候が認められる。 また、不動産賃貸事業に属する土地等には、遊休状態にあるもの又は稼働率が著しく低下しているものがあり、同じく減損の兆候が認められる。 このため、当連結会計年度において減損損失の認識の要否の判定が行われているが、正味売却価額が帳簿価額を上回っているため、減損損失の認識は不要と判断されている。 当該判定に当たり、トミタ電機株式会社は回収可能価額として正味売却価額を用いているが、これは時価から処分費用見込額を控除して算定される。 この算定に当たり、会社は、電子部品材料事業に供用する資産グループについては、外部の専門家である不動産鑑定士による不動産鑑定評価額(過去に取得した不動産鑑定評価に地価の変動を反映させて補正する方法を含む)等を基礎としており、当該不動産鑑定評価においては、取引事例比較法等による評価額を利用している。 また、不動産賃貸事業に属する土地等については近隣物件の過去の売買事例等(地価の変動を反映させて補正する方法を含む)等を基礎としている。 これらの評価額の算定過程は見積りの不確実性を伴うことから、当該経営者の判断が正味売却価額の見積りに重要な影響を及ぼす。 以上から、当監査法人は、固定資産の減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項の一つに該当すると判断した。 当監査法人は、有形固定資産及び無形固定資産の減損の兆候の把握及び減損損失の認識の判定の妥当性を検証するため、主に以下の監査手続を実施した。 ①減損の兆候の把握及び減損損失の認識の判定に係る内部統制を確認した。 ②減損の兆候の把握に関する妥当性の評価のための以下の監査手続を実施した。 ・営業活動から生ずる損益の継続的なマイナスの判断の基礎となる各資産グループの損益実績について、会計帳簿との突合等を実施した。 ・市場価格の著しい下落の有無が適切に把握されているか、関連する資料の閲覧等により検討した。 ・経営環境の著しい悪化や使用範囲の変化等の状況の有無について、経営者への質問、取締役会議事録の閲覧及び利用可能な外部情報の閲覧等により確かめた。 ③減損損失の認識の判定における正味売却価額の合理性の評価のための以下の監査手続を実施した。 ・経営者が利用した外部の専門家である不動産鑑定士の適性、能力及び客観性を評価した。 ・会社が利用した不動産鑑定士による不動産鑑定評価書を閲覧し、当該不動産鑑定評価の前提条件や採用した評価手法、評価額決定に至る判断過程を把握するとともに、鑑定評価に使用された取引事例比較法等による評価額について、入手可能な近隣の同種の物件の売買事例との比較等を実施した。 ・会社が利用した過去に取得した不動産鑑定評価及び近隣物件の売買事例については、地価の変動を反映させて補正する方法として、外部情報の閲覧等による検証を実施した。 ・連結子会社が利用する事務所の正味売却価額の見積りの妥当性について、海外現地監査人に監査手続を指示し、その実施結果を監査調書にて確認した。 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、連結 | 固定資産の減損 |
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 | トミタ電機株式会社の当連結会計年度の連結貸借対照表に計上されている有形固定資産及び無形固定資産(残高合計2,160,139千円)は、総資産の約45.1%を占めている。 注記事項「(重要な会計上の見積り)固定資産の減損」に記載のとおり、これらの固定資産は取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額を貸借対照表価額としているが、減損損失額は、資産又は資産グループにおいて営業活動から生ずる損益等の継続的なマイナス、経営環境の著しい悪化、市場価格の著しい下落等を減損の兆候とし、減損の兆候があると認められた場合には、減損損失の認識の要否を判定し、その結果、割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回り、減損損失の認識が必要と判断された場合、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、帳簿価額の減少額は減損損失として認識される。 この一連の処理は資産グループごとに行われるが、トミタ電機株式会社は概ね独立したキャッシュ・フローを生み出す最小の単位である資産グループとして、電子部品材料事業、及び不動産賃貸事業に属する土地等を識別している。 電子部品材料事業については、継続して営業損益がマイナスとなっていることから減損の兆候が認められる。 また、不動産賃貸事業に属する土地等には、遊休状態にあるもの又は稼働率が著しく低下しているものがあり、同じく減損の兆候が認められる。 このため、当連結会計年度において減損損失の認識の要否の判定が行われているが、正味売却価額が帳簿価額を上回っているため、減損損失の認識は不要と判断されている。 当該判定に当たり、トミタ電機株式会社は回収可能価額として正味売却価額を用いているが、これは時価から処分費用見込額を控除して算定される。 この算定に当たり、会社は、電子部品材料事業に供用する資産グループについては、外部の専門家である不動産鑑定士による不動産鑑定評価額(過去に取得した不動産鑑定評価に地価の変動を反映させて補正する方法を含む)等を基礎としており、当該不動産鑑定評価においては、取引事例比較法等による評価額を利用している。 また、不動産賃貸事業に属する土地等については近隣物件の過去の売買事例等(地価の変動を反映させて補正する方法を含む)等を基礎としている。 これらの評価額の算定過程は見積りの不確実性を伴うことから、当該経営者の判断が正味売却価額の見積りに重要な影響を及ぼす。 以上から、当監査法人は、固定資産の減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項の一つに該当すると判断した。 |
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結 | (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)3.会計方針に関する事項(1)重要な資産の評価基準及び評価方法(ロ)棚卸資産 |