財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2025-03-31
英訳名、表紙BASE CO., LTD.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長  中山 克成
本店の所在の場所、表紙東京都千代田区外神田四丁目14番1号
電話番号、本店の所在の場所、表紙(03)5207-5112
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
年月事項1997年1月コンピュータソフトウェアの開発を目的として埼玉県越谷市にベース株式会社を設立1999年10月本社を東京都千代田区東神田二丁目1番8号に移転2002年7月上海金橋信息工程有限公司との合弁会社上海金橋貝斯軟件有限公司を中国上海に設立2003年4月富士通株式会社からコアパートナー(※1)の認定取得2003年12月本社を東京都千代田区東神田二丁目10番14号に移転2004年6月上海金橋貝斯軟件有限公司を出資持分の追加取得により完全子会社化し、上海貝信軟件有限公司に社名変更2004年9月プライバシーマークの認定取得2006年5月中国無錫に株式会社システム情報、タクトシステムズ株式会社との合弁会社無錫山秀軟件開発有限公司を設立2008年10月中国無錫に株式会社富士通ビジネスシステム(現富士通Japan株式会社)との合弁会社貝斯(無錫)信息系統有限公司(現連結子会社)を設立2009年4月株式会社富士通システムソリューションズ(現富士通株式会社)より、富士通計算機系統(上海)有限公司の出資持分の全てを取得して完全子会社化し、上海富創軟件有限公司に社名変更2009年4月上海貝信軟件有限公司、無錫山秀軟件開発有限公司、上海富創軟件有限公司3社の中国における事業を貝斯(無錫)信息系統有限公司に統合2010年4月本社を東京都千代田区外神田四丁目14番1号に移転2010年4月東京都千代田区に株式会社BCH・ジャパンを設立2010年12月上海貝信軟件有限公司、上海富創軟件有限公司を清算2011年7月東京都千代田区にbbc株式会社を設立2012年12月無錫山秀軟件開発有限公司を清算2017年1月株式会社ゴートウソフトを株式取得により連結子会社化2018年1月bbc株式会社及び株式会社ゴートウソフトを吸収合併2019年10月株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(現株式会社NTTデータグループ)からアソシエイトパートナー(※2)の認定取得2019年12月東京証券取引所市場第二部に株式を上場2020年12月2022年4月2023年12月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行株式会社BCH・ジャパンを清算 ※1 富士通株式会社は、同社のシステムソリューション事業において業務を委託するパートナー企業の中で、特に実績と信頼のある優良な企業をコアパートナーとして認定しています。
 ※2 株式会社NTTデータは、同社のシステムソリューション事業において業務を委託するパートナー企業の中で、実績と技術力、情報セキュリティへの取組み等を高く評価した企業をアソシエイトパートナーとして認定しています。
事業の内容 3【事業の内容】
 当社グループは、当社及び子会社1社により構成され、ソフトウェア受託開発事業を行っております。
産業のグローバル化が進む中、最新のIT技術によってお客様の競争力向上や、業務の効率化・自動化を実現することで、「お客様に対して常に新しい価値を提供し続ける」ことを使命としております。
 当社グループの事業は、ソフトウェア受託開発事業の単一事業であり、セグメント別の記載を省略しております。
 事業のサービスラインは「システム開発」「ソリューション」の2つであります。
これらの概要及び特徴は、下記のとおりであります。
(1)システム開発① システム開発 システム開発サービスといたしましては、主に金融・流通・製造分野におけるオープン系システム開発(技術的な仕様が公開されているOS、サーバーやソフトウェアを組み合わせて構築されたシステム開発)を行っております。
特に証券、銀行、クレジットカード会社など金融系のシステム開発に実績があります。
 システム開発におきましては、要件定義から始まり、基本設計、詳細設計、プログラム設計、プログラミング、各種テスト、移行・リリース作業、サービス開始後の運用保守までトータルでサービスを提供しております。
 ・プロジェクト管理を徹底し、遅延や手戻り等を回避する ・品質管理の専門部署による第三者チェックを行う ・PDCAサイクルを徹底し改善に努めるといった組織的な品質強化を図り、お客様により安心を実感して頂ける取り組みを行っております。
 また、当社グループでは、日本人技術者と中国人技術者が協働する態勢を整えております。
総じて、日本人技術者は仕様理解力や、管理と品質に対する意識の高さを持ち、中国人技術者は高い技術力と積極的な技術習得意欲を持つなど、日本人技術者と中国人技術者には、それぞれの長所があると考えております。
国民性やそれぞれの国の文化に由来する両者の長所を十分に活かし、短所はお互いが補うことで、より高いレベルのサービス提供を目指しております。
② 運用保守 お客様の新規システム又は既存システムの運用保守につきましては、主にお客様の情報システム部門やヘルプデスク部門に常駐して行うなど、お客様の安心感を最優先に考えたサービスを提供しております。
お客様の業務知識習得など教育を充実させ、技術以外のスキルの向上にも力を入れております。
また、開発に参加した技術者をメンバーとして配置することで、お客様の要望にタイムリーに応えられる体制をつくります。
これにより、お客様の体制変更や新商品の追加、業務フローの変更等に合わせ、システム対応、機能拡張及び利便性・操作性の向上等、当該システム及び周辺システムで生じるさまざまなシステム開発を継続的に行い、お客様にとって安心かつスピーディーな対応を実現しております。
 また、当社が行うシステム維持管理では、自社開発の工数管理システム「b.mat」(案件ごとに実工数を集計し、稼働状況を可視化するシステム)を活用し、各チームの作業量を把握の上、余剰リソースを他チームに配分するなどリソースの有効活用及びコストダウンへと繋げております。
これにより、お客様におかれては、時期や部署ごとに作業量のバラツキを減少させ、リソースを効率的に活用できるよう努めております。
③ 社員支援 社員支援サービスにつきましては、システム開発に付随し、お客様先への派遣を行っております。
社員支援業務では、お客様と同一目線に立ち、システムの企画段階や、エンドユーザとの要件調整、プロジェクトマネジメント、課題改善活動などに携わっております。
 当社が担当するシステム開発や運用保守の案件では、お客様側に立つ当社の派遣社員と当社のシステム開発メンバーが連携することで、要件やシステムに関する理解を深めることができ、より安全かつ効率的な開発作業が可能となっております。
(2)ソリューション 主にERP関連のソリューションを対象とし、その中でも高いシェアを占めるSAP SE(※1)の製品を中心に、ERP(※2)、CRM(※3)、BASIS(※4)の3領域でサービス提供を行っております。
また、SAP SE以外で今後拡大が見込まれるその他ソリューション製品についてもサービス提供を行っております。
 これまでのERP関連サービスでの経験・ノウハウを活かし、新規導入案件やアップグレード、マイグレーション(※5)案件において、導入コンサルティングから開発・運用保守まで幅広く対応をしております。
<用語説明>※1 SAP SEドイツに本社を置く世界最大のビジネスソフトウェア会社であり、日本法人はSAPジャパン株式会社。
全世界130カ国以上に支社を持ち、大企業、中堅企業、公的機関等を中心に37万社以上の顧客企業を抱える。
※2 ERP(Enterprise Resource Planning)企業の経営資源(会計・販売・物流・人事等)を統合的に管理・有効活用することで、経営の効率化を図るための手法・概念、また、その統合基幹業務システムを指す。
※3 CRM(Customer Relationship Management)企業における顧客関係管理・顧客情報管理業務を指す。
ここでは、顧客情報管理・顧客関係管理を支援する業務ソフトウェアに関連するサービスのこと。
※4 BASIS(ベーシス)SAP ERPシステム上の独自のミドルウェアコンポーネント(コンピュータの基本的な制御を行うOSと、各業務処理を行うアプリケーションソフトウェアとの中間に入る機能ごとに分割されたソフトウェア)を指す。
※5 マイグレーションシステムやデータを、異なるOSやハードウェアの環境又は新しいプラットフォームへ移行することを指す。
[事業系統図] 当社グループの事業系統図は、次のとおりであります。
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合又は被所有割合(%)関係内容(連結子会社) 貝斯(無錫)信息系統有限公司(注)2中国江蘇省無錫市20,350千元ソフトウェア受託開発61.5システム開発委託等役員の兼任 2名 (注)1.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
2.特定子会社に該当しております。
従業員の状況 5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況 2024年12月31日現在セグメントの名称従業員数(人)ソフトウェア受託開発1,243合計1,243 (注)1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。
)を記載しております。
    2.当社は、ソフトウェア受託開発事業の単一セグメントであるため、グループ全体での従業員数を記載しております。
(2)提出会社の状況 2024年12月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)1,14534.65.06,032,334 (注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。
)を記載しております。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3.当社は、ソフトウェア受託開発事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(3)労働組合の状況 提出会社においては、労働組合は結成されておりません。
在外連結子会社においては、貝斯(無錫)信息系統有限公司工会委員会が労働組合として結成されております。
 なお、労使関係は円満に推移しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異 ①提出会社当事業年度管理職に占める女性労働者の割合(%)   (注)1.男性労働者の育児休業取得率(%)   (注)2.労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1.全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者10.225.084.386.554.3(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
 ②連結子会社 在外連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針 当社グループは、先進のIT技術を駆使し、「お客様に対して常に新しい価値を提供し続ける」を使命に、安定かつ持続的な成長を目指してまいります。
以下の経営理念のもと、社名と同様に、お客様にとってシステム・サービス提供の「ベース」となる、社員にとって生活・人生の「ベース」となる会社を目指し、IT技術の活用によって社会の発展と課題解消に貢献してまいりたいと考えております。
<経営理念>①相互尊重 関わる全ての人と互いに尊重しあうことが、私たちの原点です②誠心誠意 どのような仕事でも誠心誠意対応することが、私たちの精神です③ベストを尽くす いかなる場面でもベストを尽くすことが、私たちの約束です (2)経営戦略等 当社グループは、当面の目標として営業利益100億円を掲げており、その目標を早期に達成するため、事業成長の源泉である人材確保と育成及び売上の拡大を重点戦略として取り組んでまいります。
会社の拡大にあたっては、部門経営者である部長を育成し、部というユニットをコピーして組織をフラットに拡大していく「芝生戦略」を推進してまいります。
<重点戦略>① 人材の確保 日本人技術者のみではなく、外国人技術者を活用できる強みを活かし、日本と中国の2ルートでの採用活動により優秀な人材の確保に努めてまいります。
また、協力会社との連携を強化することで外部パートナーの活用にも力を入れていきます。
② 人材の育成 全社員向けのビジネススキル・ヒューマンスキル・技術に関する研修制度「ベースアカデミー」を開設し、スキルの底上げにより、品質向上や顧客満足度向上に繋げてまいります。
また、個別にAI、IoT、クラウドなどニーズの高い最新技術に対する研究・習得を推進してまいります。
 部長の育成に関しては、新卒入社時より幹部育成を念頭においた研修制度を整備しております。
部長補佐制度を整備し、手を挙げた社員から部長補佐を任命し、1年を通して部長に必要な視点・考え方・スキルを身に付けさせ、即戦力となる部長育成に注力してまいります。
③ 売上の拡大 売上の拡大余地の大きい大手システムインテグレータとの取引比率を上げることで、成長可能な基盤を整え、新規領域の案件に参画することで売上拡大に繋げてまいります。
部長を中心とした現場営業が主ですが、新規顧客または新規領域の拡大に関しては営業支援部隊であるビジネス推進統括部を活用し、既存顧客の深耕と新規顧客の拡大を図ってまいります。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、持続的な成長を図っていく方針であり、企業の成長と社員及び株主への還元のためには、利益成長が最重要と捉えております。
そのため、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としては、営業利益を用いております。
(4)経営環境 当社グループが属する情報サービス業は、企業価値や競争力向上を目的とした「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」の流れがさらに加速し、IT投資の需要は堅調に推移すると見込まれます。
社会的にITへのニーズ・期待が高まっているため、経営環境としては領域拡大のチャンスがあると分析しております。
技術力を高め、それを武器に社会的なニーズに対応していく考えであります。
 一方で、技術者不足が業界の深刻な課題となっております。
当社グループは日本、中国の双方の人材が活躍できるという強みを活かし、人材確保を行ってまいります。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題としては以下の事項を認識しております。
① 既存顧客の深耕及び主要顧客の拡大 安定した持続的な成長を続けるためには、顧客基盤の拡大が必要だと考えています。
現在の主要顧客に対しては、これまでの長年の取引によって蓄積したノウハウと信頼関係をもとに、新たな領域の受注等、更なる深耕を図ってまいります。
加えて、大手システムインテグレータをターゲットに要員の集中投入などを図り、新たな柱となる主要顧客の拡大も目指してまいります。
② 人材の確保 当社グループ事業を継続的に拡大していくためには、専門性を有する優秀な人材を安定的、かつ機動的に確保することが必要不可欠と考えています。
そこで当社では、外国籍社員が多いという強みを活かしたダイバーシティを推進し、日本新卒採用、中国新卒採用、日本中途採用、中国中途採用それぞれに対してターゲット別に最適な採用戦略を講じてまいります。
また、ビジネスパートナーの調達も重要な施策と考えており、当社と親和性の高い優秀な外国籍SEを保有する国内パートナー企業を積極的に活用することにより、人材を確保してまいります。
③ 品質・サービスレベルの向上 継続して受注を得るには、常に安定した品質とサービスを提供し、お客様に安心して頂くことが重要になります。
品質・サービスレベルの向上に向けて、意識教育の徹底や品質管理方法の教育を強化してまいります。
加えて、受注前の見積り審査や受注後のプロジェクト進捗確認等をアシュアランス室が行うことで、現場のみではなく、第三者によるチェックを通じて、品質・サービスレベルの向上を図ってまいります。
④ 最新技術の習得 当社グループ事業を取り巻く環境は急速に変化しており、お客様に対して、常に新しい価値を提供するためには、最新の技術を含めた専門性を有する優秀な人材が必要と認識しています。
技術動向などを常に注視し、生成AI技術、クラウド技術、SAP、RPAなどの技術習得及び「DX」と親和性の高いアジャイル開発手法や証券業務など高付加価値に繋がる業務知識に的を絞った教育を行うとともに、関連資格取得者数の増加も図ってまいります。
 また、当社ではオープン系技術者にERP等のソリューション系技術を習得してもらい、技術領域の幅を広げるマルチタレント化を推進しております。
⑤ リーダー層の育成 売上拡大に伴い、案件数や大型案件も増加しています。
また、新卒社員の入社が増えたため、若手社員数も増加しています。
そのため、マネジメントスキルを持ったリーダー層の育成が急務となっています。
これまでの教育研修制度にプラスし、リーダーを目指す社員に特化した研修及び現場でのマネジメント経験をさせる取り組み等を経験・スキル別に整備し、リーダー層を充実させてまいります。
⑥ 経営管理・内部管理体制の強化 経営に対する公平性及び透明性の担保、また、会社経営を脅かす問題・違反を防止し、法令・企業理念が遵守できる組織にするために、経営管理体制・内部管理体制の強化が重要と認識しております。
外部講師による教育等も含めて、引き続き公平性と透明性、効率性、並びに、健全性を保つことができる組織を維持するために、コーポレート・ガバナンスの体制強化に取り組んでまいります。
⑦ 従業員エンゲージメントの向上 従業員エンゲージメントの向上を図り、働きやすい環境を整えることは、社員の生産性や帰属性を高め、優秀な人材の確保に繋がると考えています。
これまで、「社員を大事に」のスローガンのもと取り組みを行っておりますが、引き続き従業員主体のキャリア構築の仕組づくりやワーク・ライフ・バランスの向上、社内コミュニケーションの促進等の取り組みに注力してまいります。
⑧ ESG・サステナビリティの推進 当社は企業指針の一つに「ITを生業とする企業活動を通じて、社会が抱える様々な問題解決に貢献」することを掲げているとおり、現在世界規模で深刻化している環境問題や経済・社会問題などの解決に貢献するべく、ESGの課題に対して真摯に取り組んでいく必要があると考えております。
 また、ESGの課題に取り組むにあたり、対応方針や実施状況に関して積極的な情報開示を行うことにより、企業の持続可能性(サステナビリティ)や中長期的な企業価値の向上を実現してまいります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次のとおりであります。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)ガバナンス サステナビリティ関連のガバナンス体制については、総合企画部を所管部門として、サステナブル経営を推進するための具体的な施策の取りまとめや実施状況の確認、役員のみが参加する経営会議において議論・評議等を行っております。
取締役会は、経営会議で議論・評議された事項の報告を受け、当社グループの環境問題への対応方針及び実行計画等についての議論・決議、ならびに監督を行っております。
 なお、サステナビリティ関連のガバナンスを包含するコーポレート・ガバナンスの状況については、「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載のとおりであります。
(2)リスク管理 リスク管理プロセスは以下のとおりです。
 なお、サステナビリティ関連のリスク管理を包含するコーポレート・ガバナンスとしてのリスク管理体制の整備の状況については、「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載のとおりであります。
■ リスクの評価・識別  ・総合企画部において、「影響度」と「発生確率」の観点によりリスクを4段階で評価します。
  ・取締役会において評価結果の議論、決議を行います。
■ リスク管理  ・総合企画部において、特定したリスクごとの対策を実施します。
  ・取締役会において、実施状況の報告を適宜行います。
(3)戦略<サステナビリティ基本方針> 当社は企業指針の一つに「ITを生業とする企業活動を通じて、社会が抱える様々な問題解決に貢献」することを掲げているとおり、世界規模で深刻化している環境問題や経済・社会問題等の解決に貢献するべく、ESGの課題に対して真摯に取り組んでまいります。
また、ESGの課題に取り組むにあたり、対応方針や実施状況等に関して積極的な情報開示を行うことにより、企業の持続可能性(サステナビリティ)や中長期的な企業価値の向上を実現することといたします。
<マテリアリティ> 特定したマテリアリティに対してサステナビリティ基本方針に則り、取り組みを実施しております。
E(環境) 気候変動への対応S(社会) IT人材の確保・育成 従業員の健康と安全 ダイバーシティ&インクルージョン サプライチェーンマネジメント ITによる社会課題解消G(ガバナンス) ガバナンス強化 リスク管理 ① 気候変動 [ 認識 ] 持続可能な社会を目指すうえで、地球環境保全に向けた気候変動問題の解決は国際的な重要課題です。
 「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える」「世界の温室効果ガス(GHG)排出量をピークアウトさせ、21世紀後半には、温室効果ガス排出量と吸収量のバランスをとる」の2つを世界共通の長期目標とした2015年のパリ協定を批准した日本政府も「2030年 GHG排出量 2013年比46%削減」「2050年 カーボンニュートラル実現」を宣言しました。
 脱炭素社会への移行は、「ITを生業とする企業活動を通じて、社会が抱える様々な問題解決に貢献」することを企業指針の一つとしている当社にとっても責任をもって取り組むべき重要な課題と認識しております。
 [ 対応 ] 当社グループはTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の枠組みに基づく対応を行っており、気候変動開示の質と量の充実を図っております。
また、2022年よりCDP質問書への回答を開始しております。
 [ リスクと機会 ] 気候変動に関するリスクと機会は以下のとおり認識しております。
リスクと機会の評価・識別、管理のプロセスについては「(2)リスク管理」に記載のとおりです。
リスク 株主からの要請に対応できず、投資対象から除外される 取引先からの要請に対応できず、パートナーとして選定されない 空調コスト増加 炭素税のコスト負担 風水害により交通機関が麻痺し出勤できない機会 グリーンIT投資(クラウド化によるサーバ負担軽減、AI・IoTの活用等によるエネルギー消費の最適化、物流の最適化、農業生産の最適化等)の増加による売上拡大 気候変動及びESG関連の情報開示を積極的に行うことによる株主・及び取引先の評価向上  [ 具体的取り組み ]A. 電気使用量の削減 ・ 再生可能エネルギーの利用 当社では、2023年4月よりオフィスの電力の一部を再生可能エネルギーへの段階的に切り替えを開始いたしました。
 ・ クールビス、ウォームビズの実施 適切な温度での空調使用と各自の判断による快適で働きやすい服装に取り組むことにより、省エネに寄与するとともにCO2排出量削減に貢献します。
B. 紙使用量の削減 ・ Web会議推進に伴う資料の電子化 新型コロナウイルス感染症拡大防止策としてWeb会議の推進を行い、それに伴い、会議資料の電子化を推進します。
 ・ 保管資料の電子化 主にバックオフィス部門にて紙資料の棚卸を実施し、不要なもの、データ化ができるものを識別し、可能な限りペーパーレス化を図っています。
C. 廃棄物の削減 ・ 紙資源のリサイクル化 機密書類等を抹消処理するにあたり、リサイクル処理を実施しています。
株式会社日本パープルの提供する機密抹消サービス「保護(まもる)くん」を利用し、2024年の二酸化炭素排出抑制量は294.5Kg、森林伐採抑制量 10.2本に相当します。
※ 廃棄物の焼却処理に伴う二酸化炭素排出量から株式会社日本パープルの事業活動に伴う二酸化炭素排出量を控除して算出 D. テナントとしてのビル管理会社とのエンゲージメント 当社では、テナントとして入居するオフィスの電力利用状況についても電力使用量及び温室効果ガス排出に関する意識を有することが重要であると考え、テナント契約相手のNTTアーバンバリューサポート株式会社に対して、温室効果ガス排出量の削減目標および施策などをヒアリングし、連携して対応を行っています。
E. エコバッグの配布 全社員にとどまらず、協力会社社員にもエコバッグを配布し、意識醸成に努めています。
② 人的資本 当社グループは毎年20%以上の持続的成長を目指しておりますが、その成長を生み出す資本は人材です。
その知的活動によって生み出されたアイデアや創作物等の知的財産が企業価値を更に高めていくこととなるため、その価値をいかに高めていくかが経営戦略上も非常に重要だと考えます。
そこで当社では人材の質と量の両立を高次元で実現すべく、採用と教育に注力しております。
 当社では、ベースグループが継続的成長を目指していく上で必要不可欠なグループ全体の求心力となる経営理念、および、その理念に基づき実際に行動に移すための行動規範等を「BASE WAY」と称して全社員への周知を図っています。
 これにより、当社の価値観や行動様式が共有され、将来に亘って当社の文化や企業マインドがしっかりと受け継がれていくことを期待しています。
A. IT人材の確保・育成・ ブランドマネージャーの任命 一流企業を目指すためには企業ブランドの構築が不可欠と考える当社では、社員のブランド意識醸成に向け、「会社が社員を大事にする」ことをより具体的に行動に移すため、ブランドマネージャーを任命しています。
ブランドマネージャーは仕事の指揮命令系統とは別の会社とのパイプ役となっており、各社員に対し情報の連携、伝達を行うほか、仕事関係及び個人的な相談にも乗ります。
社員にとって会社がより身近な存在になることが、最終的に自社のブランド確立に繋がると考えています。
・ 教育・育成制度 社員の成長(自己実現)に繋がる教育研修制度を整備しています。
 社内教育制度「ベースアカデミー」を開講し、マネジメントスキル、IT技術スキルの他、自社理解、ヒューマンスキル、ビジネススキル等、多岐にわたる講座を設定しております。
また、受講を希望するすべての社員に対して社外教育講座「Udemy」の受講資格を付与し、社員のスキルアップを積極的に推進しています。
 リーダーシップパイプライン構築のために新卒入社時から幹部候補として育成をする「B-NEXT制度」、部長育成のための「部長補佐」研修に加え、若手社員向けのリーダー研修を2024年より整備いたしました。
2025年は中堅社員リーダー向けプログラムを整備する予定でございます。
その他、部長・役員においては定期的な勉強会を開催し、知識のアップデートやノウハウ共有を図っています。
・ 従業員エンゲージメント向上 従業員エンゲージメント向上のためにワーキンググループを立ち上げて対応しております。
1on1ミーティングの継続実施と内容のブラッシュアップ、働きやすい環境の整備に努めています。
またリーダー研修への参加や部長補佐などは全て社員の立候補制とし、年齢や性別、国籍に関係なく希望する社員に平等な機会を提供するとともに、従業員の望むキャリアプランをサポートする制度を構築しています。
B. 従業員の健康と安全・ ストレスチェックの実施 ストレスチェック制度の2015年12月施行に合わせて社内でのストレスチェックを開始しました。
厚生労働省の制度に則り、社員の希望に応じて産業医面接を行い、適切な措置を行っています。
・ 36協定遵守の徹底 システム開発業務は、製造工程のピーク時や検収前、本番稼働前等に稼働が増える傾向がありますが、当社の場合は、案件責任者による要員の作業時間管理を徹底しており、36協定に定める時間の範囲内で業務を行っています。
・ 労働基準法など基法等の就労関連法令に準拠した社内規定の整備、運用 「社員を大事に」というスローガンを掲げ、就労関連法令に準拠した社内規定の整備、運用を行っています。
C. ダイバーシティ&インクルージョン・ 再雇用制度 定年を60歳と規定していますが、その後本人が希望し、かつ、健康状態等業務を継続できると判断した場合は65歳まで嘱託社員として雇用を継続できる制度を導入しています(契約は1年単位)。
・ 男性社員の育休推進 男女平等に育休の取得を推進しています。
2024年における男性の育児休暇取得率は25%でしたが、今後も継続して育休取得を推進してまいります。
・ ダイバーシティの推進 外国籍の社員は全体の45.2%を占めており、その国籍は中国、韓国、ベトナム、ミャンマー、インドネシア、ポルトガル等多岐にわたっており、国籍にとらわれず、IT技術者として有能な人材を積極的に採用しています。
・ 障碍者雇用の推進 障碍者雇用促進法に従い、法定雇用率を意識して積極的に雇用を促進しています。
③ サプライチェーンマネジメント 責任のあるサプライチェーンマネジメントのために、外部パートナーに関しては選定基準を設け、契約前に確認を行っております。
また、システム開発においてはセキュリティ意識が重要と認識しております。
そのため、外部パートナーが参画する際にはセキュリティ教育を徹底するとともに、社員と同様に年2回のセキュリティ試験を必ず受験いただいています。
 外部パートナーとの連携強化も会社の成長には欠かせないものと認識しており、表彰制度や主要パートナーとの事業戦略の共有、研修への共同参加等を通じて連携強化に努めています。
④ ITによる社会課題解消 当社グループは少子高齢化による労働力不足や気候変動への対応等、社会課題の解消にITは欠かせないものと認識しております。
業務の効率化や生産性向上、グリーンIT(クラウド化によるサーバ負担軽減、AI・IoTの活用等によるエネルギー消費の最適化、物流の最適化、農業生産の最適化等)の推進等、ユーザ企業の取り組みを当社のシステム開発によってサポート・実現していくことが当社グループの社会的使命と認識しております。
⑤ ガバナンス強化 ガバナンスは上場企業にとって最重要事項の一つと認識し、特にコンプライアンス強化と情報セキュリティに重点を置いて対応をしています。
・コンプライアンス 経営層の直下にコンプライアンス委員会を設置しています。
コンプライアンス委員会は、常務取締役管理本部長が委員長を務め、法令に則した社内規定の整備や定期的なコンプライアンス教育の実施・遵守を図っています。
また、内部通報制度を整備しコンプライアンス強化に努めております。
・情報セキュリティ 経営層の直下に情報セキュリティ委員会を設置しています。
情報セキュリティ委員会は、上席執行役員総合企画部長が委員長を務め、当社オフィスや社内システム等に関する脆弱性について毎年確認を実施しており、適宜対策の見直し・強化を行っています。
また、全社員及び協力企業の要員に対して情報セキュリティ教育及び試験を定期的に実施しており、情報セキュリティルールの理解と意識の向上に努めております。
(4)指標と目標① 気候変動 当社グループは、パリ協定が求める水準と整合させるため、Scope1+2におけるCO2削減量を1.5℃水準(毎年4.2%削減)とし、10年後の2031年には2021年CO2排出量の42%を削減することを目標に定めました。
 2024年はオフィスの増床によりCO2排出量が一時的に増加しておりますが、今後はオフィス電力の再生可能エネルギーへの移行を一層加速させるなど取り組みを強化し、目標値達成に向けて取り組んでまいります。
(連結ベース)Scope1+2基準実績目標2021年2024年2031年CO2排出量83.6t-CO288.2t-CO25.5%増46.2t-CO242.0%減 ② 人的資本 人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、指標及び目標は以下のとおりであります。
その他の人的資本に関する実績は「第1 企業の概況 5.従業員の状況」に記載のとおりです。
№指標2024年実績(単体)目標1外国籍社員比率45.2%日本人と外国人の比率を50:50とする基本方針から大幅に乖離しないようにする2管理職における外国籍社員比率45.7%3女性社員比率23.4%2030年度までに30%4管理職における女性社員比率10.2%2030年度までに15%5中途採用者比率32.9%新卒・中途採用者のバランスを考慮し、この水準を維持6管理職における中途採用者比率78.4%7男性の育児休業取得率25.0%2030年度までに70%8労働者1人当たりの平均残業時間13.1時間20時間以下を継続
戦略 (3)戦略<サステナビリティ基本方針> 当社は企業指針の一つに「ITを生業とする企業活動を通じて、社会が抱える様々な問題解決に貢献」することを掲げているとおり、世界規模で深刻化している環境問題や経済・社会問題等の解決に貢献するべく、ESGの課題に対して真摯に取り組んでまいります。
また、ESGの課題に取り組むにあたり、対応方針や実施状況等に関して積極的な情報開示を行うことにより、企業の持続可能性(サステナビリティ)や中長期的な企業価値の向上を実現することといたします。
<マテリアリティ> 特定したマテリアリティに対してサステナビリティ基本方針に則り、取り組みを実施しております。
E(環境) 気候変動への対応S(社会) IT人材の確保・育成 従業員の健康と安全 ダイバーシティ&インクルージョン サプライチェーンマネジメント ITによる社会課題解消G(ガバナンス) ガバナンス強化 リスク管理
指標及び目標 (4)指標と目標① 気候変動 当社グループは、パリ協定が求める水準と整合させるため、Scope1+2におけるCO2削減量を1.5℃水準(毎年4.2%削減)とし、10年後の2031年には2021年CO2排出量の42%を削減することを目標に定めました。
 2024年はオフィスの増床によりCO2排出量が一時的に増加しておりますが、今後はオフィス電力の再生可能エネルギーへの移行を一層加速させるなど取り組みを強化し、目標値達成に向けて取り組んでまいります。
(連結ベース)Scope1+2基準実績目標2021年2024年2031年CO2排出量83.6t-CO288.2t-CO25.5%増46.2t-CO242.0%減 ② 人的資本 人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、指標及び目標は以下のとおりであります。
その他の人的資本に関する実績は「第1 企業の概況 5.従業員の状況」に記載のとおりです。
№指標2024年実績(単体)目標1外国籍社員比率45.2%日本人と外国人の比率を50:50とする基本方針から大幅に乖離しないようにする2管理職における外国籍社員比率45.7%3女性社員比率23.4%2030年度までに30%4管理職における女性社員比率10.2%2030年度までに15%5中途採用者比率32.9%新卒・中途採用者のバランスを考慮し、この水準を維持6管理職における中途採用者比率78.4%7男性の育児休業取得率25.0%2030年度までに70%8労働者1人当たりの平均残業時間13.1時間20時間以下を継続
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 ② 人的資本 当社グループは毎年20%以上の持続的成長を目指しておりますが、その成長を生み出す資本は人材です。
その知的活動によって生み出されたアイデアや創作物等の知的財産が企業価値を更に高めていくこととなるため、その価値をいかに高めていくかが経営戦略上も非常に重要だと考えます。
そこで当社では人材の質と量の両立を高次元で実現すべく、採用と教育に注力しております。
 当社では、ベースグループが継続的成長を目指していく上で必要不可欠なグループ全体の求心力となる経営理念、および、その理念に基づき実際に行動に移すための行動規範等を「BASE WAY」と称して全社員への周知を図っています。
 これにより、当社の価値観や行動様式が共有され、将来に亘って当社の文化や企業マインドがしっかりと受け継がれていくことを期待しています。
A. IT人材の確保・育成・ ブランドマネージャーの任命 一流企業を目指すためには企業ブランドの構築が不可欠と考える当社では、社員のブランド意識醸成に向け、「会社が社員を大事にする」ことをより具体的に行動に移すため、ブランドマネージャーを任命しています。
ブランドマネージャーは仕事の指揮命令系統とは別の会社とのパイプ役となっており、各社員に対し情報の連携、伝達を行うほか、仕事関係及び個人的な相談にも乗ります。
社員にとって会社がより身近な存在になることが、最終的に自社のブランド確立に繋がると考えています。
・ 教育・育成制度 社員の成長(自己実現)に繋がる教育研修制度を整備しています。
 社内教育制度「ベースアカデミー」を開講し、マネジメントスキル、IT技術スキルの他、自社理解、ヒューマンスキル、ビジネススキル等、多岐にわたる講座を設定しております。
また、受講を希望するすべての社員に対して社外教育講座「Udemy」の受講資格を付与し、社員のスキルアップを積極的に推進しています。
 リーダーシップパイプライン構築のために新卒入社時から幹部候補として育成をする「B-NEXT制度」、部長育成のための「部長補佐」研修に加え、若手社員向けのリーダー研修を2024年より整備いたしました。
2025年は中堅社員リーダー向けプログラムを整備する予定でございます。
その他、部長・役員においては定期的な勉強会を開催し、知識のアップデートやノウハウ共有を図っています。
・ 従業員エンゲージメント向上 従業員エンゲージメント向上のためにワーキンググループを立ち上げて対応しております。
1on1ミーティングの継続実施と内容のブラッシュアップ、働きやすい環境の整備に努めています。
またリーダー研修への参加や部長補佐などは全て社員の立候補制とし、年齢や性別、国籍に関係なく希望する社員に平等な機会を提供するとともに、従業員の望むキャリアプランをサポートする制度を構築しています。
B. 従業員の健康と安全・ ストレスチェックの実施 ストレスチェック制度の2015年12月施行に合わせて社内でのストレスチェックを開始しました。
厚生労働省の制度に則り、社員の希望に応じて産業医面接を行い、適切な措置を行っています。
・ 36協定遵守の徹底 システム開発業務は、製造工程のピーク時や検収前、本番稼働前等に稼働が増える傾向がありますが、当社の場合は、案件責任者による要員の作業時間管理を徹底しており、36協定に定める時間の範囲内で業務を行っています。
・ 労働基準法など基法等の就労関連法令に準拠した社内規定の整備、運用 「社員を大事に」というスローガンを掲げ、就労関連法令に準拠した社内規定の整備、運用を行っています。
C. ダイバーシティ&インクルージョン・ 再雇用制度 定年を60歳と規定していますが、その後本人が希望し、かつ、健康状態等業務を継続できると判断した場合は65歳まで嘱託社員として雇用を継続できる制度を導入しています(契約は1年単位)。
・ 男性社員の育休推進 男女平等に育休の取得を推進しています。
2024年における男性の育児休暇取得率は25%でしたが、今後も継続して育休取得を推進してまいります。
・ ダイバーシティの推進 外国籍の社員は全体の45.2%を占めており、その国籍は中国、韓国、ベトナム、ミャンマー、インドネシア、ポルトガル等多岐にわたっており、国籍にとらわれず、IT技術者として有能な人材を積極的に採用しています。
・ 障碍者雇用の推進 障碍者雇用促進法に従い、法定雇用率を意識して積極的に雇用を促進しています。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 ② 人的資本 人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、指標及び目標は以下のとおりであります。
その他の人的資本に関する実績は「第1 企業の概況 5.従業員の状況」に記載のとおりです。
№指標2024年実績(単体)目標1外国籍社員比率45.2%日本人と外国人の比率を50:50とする基本方針から大幅に乖離しないようにする2管理職における外国籍社員比率45.7%3女性社員比率23.4%2030年度までに30%4管理職における女性社員比率10.2%2030年度までに15%5中途採用者比率32.9%新卒・中途採用者のバランスを考慮し、この水準を維持6管理職における中途採用者比率78.4%7男性の育児休業取得率25.0%2030年度までに70%8労働者1人当たりの平均残業時間13.1時間20時間以下を継続
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経済・市場環境変化による顧客のIT投資への影響について<発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大> 当社グループは、一般企業のシステム受託開発を主要事業としておりますが、一般企業のIT投資の姿勢については経済情勢や市場環境の状況に影響を受ける傾向にあります。
IT投資は、企業価値や競争力向上のために不可欠なものであり、コロナ禍で大幅な経済活動の制約によって一時的にIT投資を含めた設備投資を控える動きがみられたものの、DX等のIT投資は堅調に推移しております。
ただし、今後、経済情勢や市場環境の悪化等により一般企業のIT投資が減少した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 このようなことを鑑み、当社グループでは、業種によってIT投資意欲に濃淡があることを踏まえ、証券、銀行、保険、製造、流通、公共等、幅広い業種の案件を受注することにより、当該リスクの低減を図っております。
(2)競合他社による影響について<発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループが属する情報サービス産業界には、多数の事業者が存在しており、市場において当該事業者との競合が生じております。
そのため、需要の減少や新規参入の増加等により競争が激化し、当社グループの競争力が相対的に低下した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 このようなことを鑑み、当社グループでは技術やマネジメント等の研修を充実させ、技術力、サービス、品質、生産性の向上に努めることにより、当該リスクの低減を図っております。
(3)特定顧客との関係について<発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大> 当社グループの主要顧客である富士通グループ、みずほ証券、野村総合研究所グループ、NTTデータグループの上位4グループに対する当社グループの売上高は、2024年12月期において約6割を占めておりますが、当該顧客の事業方針の大幅な見直し、業績及び財務状況の悪化等によっては、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 当社グループでは、顧客へ高い技術力を提供することにより相互の信頼関係を構築しており、これが当社グループの強みになっております。
今後もこの緊密な関係を維持継続させるとともに、新規顧客の拡大を図るべく、SE連携による営業活動を推進し新たな主要顧客に繋げていくよう拡充に努めてまいります。
 これらを講じることにより、当該リスクの低減を図ってまいります。
(4)不採算プロジェクトの発生について<発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> プロジェクトを計画通りに仕上げることは、当社グループの業績向上にとって非常に重要ですが、技術の高度化・複雑化に加え短納期化等の理由により、想定を超える工数増加や納期遅延等が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 このようなことを鑑み、当社グループが行うシステム開発においては、工程別見積り等による見積り精度の向上策の実施とともに、プロジェクトごとの採算管理を徹底しております。
また、個々のプロジェクトが円滑に遂行されるように支援する専門部署を設置することにより、当該リスクの低減を図っております。
(5)人材の確保について① 人材採用<発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大> 当社グループでは、優秀な人材を安定的に確保することが極めて重要と考えており、積極的な採用活動及び育成を行っておりますが、日本は少子高齢化による労働人口の減少に伴い、業界全体において優秀な人材を安定的に確保することが困難な状況になりつつあるため、人材の確保や育成が計画どおりに実施できない場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 このようなことを鑑み、当社グループでは、日本だけでなく中国においても優秀な人材を安定的に採用できる仕組みづくりに注力しており、過去からの実績に基づく関係を維持して中国の主要な大学から技術者として即戦力になり得る優秀な新卒を定期的に採用しております。
また、日本企業の業務に従事したことのある経験者を中国で中途採用を行うことにより、即戦力となる優秀な人材を確保しています。
加えて、社内研修を充実させて人材の育成にも注力することにより、当該リスクの低減を図っております。
② 中国人社員の就労<発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループでは、中国人社員と日本人社員の混成チームを編成することで、互いの長所を活かしたシナジー効果を発揮し、より質の高いサービスを提供することを強みとしております。
中国人社員を含む外国人社員の雇用にあたっては就労可能な在留資格の取得が必要になります。
現在までのところ、当社グループからの申請で在留資格が認められず、事業に影響を与える事象は発生しておりませんが、日本政府及び中国政府の方針の変化や、日中関係に大きな変化が生じ、中国人社員の在留資格の認定・更新が認められなくなった場合等には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 また、新型コロナウイルス感染症を含めて、パンデミックや社会情勢の変化により渡航制限がなされ、中国現地での採用活動の継続や内定後の来日が難しくなった場合等には採用計画に影響し、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 このようなことを鑑み、当社グループでは、渡航制限が行われた場合でもリモートでの採用活動や、現地子会社を活用した採用活動を継続するとともに、状況を踏まえて日本国内における採用体制を拡充し事業の継続に支障がない体制を整備することにより、当該リスクの低減を図っております。
(6)長時間労働の発生について<発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループでは、法令に則り適切な労務管理を行っておりますが、プロジェクトにおいて想定外の事態が発生した場合には、品質や納期を遵守するために一時的な長時間労働が発生することがあります。
その場合、従業員の健康問題や労務問題の発生、労働生産性の低下や品質の低下等を引き起こし、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 このようなことを鑑み、当社グループではこのような事態を発生させないようプロジェクト管理を徹底し、問題の早期発見及び解決に努めることにより、当該リスクの低減を図っております。
(7)協力会社の確保について<発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループでは、ノウハウの蓄積と品質確保を目的に当社及びグループ会社による開発を基本としておりますが、専門性の高いスキルを必要とするプロジェクトや大規模なプロジェクト及び多くのプロジェクトを並行して受注する際には、当社グループのリソースだけで体制を整えることが難しい場合があります。
当社の要求基準に合致する協力会社を十分に確保出来なければ外注単価が上昇してコストが増加し、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 このようなことを鑑み、当社グループでは外部協力会社の取引社数を増やすとともに、外部協力会社にも当社の技術研修等に参加していただきスキルアップを支援する等、当該リスクの低減を図っております。
(8)情報漏洩等の情報セキュリティリスクについて<発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大> 当社グループでは、業務を遂行する上で顧客の機密情報を取り扱うことがありますが、何らかの理由により機密情報の漏洩が生じた場合には、顧客からの損害賠償請求や信用の失墜等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 このようなことを鑑み、当社グループでは、プライバシーマークの認定資格を取得するとともに情報セキュリティ関連の規定を整備し、周知と遵守の徹底を行っております。
加えて、社員及びビジネスパートナーに対して定期的に教育・理解度テストを実施する等、情報セキュリティに対する意識の定着を図っております。
また、当社の社内環境や開発環境が外部からのサイバー攻撃に晒されるというリスクについては、平時より防止、検知、対応、復旧に関する各種対策を行うことにより、当該リスクの低減を図っております。
(9)M&A・業務提携について<発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大> 当社グループは、事業基盤の強化・拡大のため、M&Aや他企業との業務提携を行う可能性がありますが、当初想定した効果や収益が得られない場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 このようなことを鑑み、当社グループでは、M&A等を行う際には事前にデューデリジェンス等を実施することにより、当該リスクの低減を図ります。
(10)自然災害・パンデミック等による影響について<発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 地震等の自然災害やそれに伴う二次災害、又はパンデミック等が発生することにより、事業の全部又は一部が停止し継続が困難となり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 このようなことを鑑み、当社グループでは事業継続計画を策定しております。
 自然災害等に対して、当社が保有する情報資産・情報システムは、当社オフィス内のサーバルームで管理しており、システムごとに独立したサーバを用意し、電源やディスクの冗長化を行い、マスタファイルを含む機密データの保全、システムの可用性を担保しております。
 また、新型コロナウイルス感染症等に対しては、テレワーク環境で業務継続できる体制を整えることにより、当該リスクの低減を図っております。
(11)法的規制等について① 法的規制<発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループでは、事業パートナーとなる協力会社との間で業務委託契約を締結し業務を委任する場合があり、相手先によっては「下請代金支払遅延等防止法」(下請法)が適用される場合があります。
また、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」(労働者派遣法)に基づき、派遣契約を締結し労働者派遣を行う場合があります。
更に、外国人社員の雇用にあたっては、「出入国管理及び難民認定法」(入管法)に基づき、在留資格の取得等を行う必要があります。
 法令変更に対応できなかった等の理由により法令に抵触した場合には、当社グループの事業活動が制限されるとともに、社会的な信用の失墜により当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 このようなことを鑑み、当社グループでは、コンプライアンス委員会を設置し、法令に則した社内規定の整備や定期的なコンプライアンス教育の実施・遵守に努めることにより、当該リスクの低減を図っております。
② 知的財産権の侵害<発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループが行うソフトウェア開発においては、特許権や著作権等の知的財産権の確保が業務遂行上重要ですが、第三者より損害賠償及び使用差止め等の請求、並びに特許に関する対価(ロイヤリティ)の支払等が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 このようなことを鑑み、当社グループでは、当社独自の技術・ノウハウ等の保護・保全とともに、第三者の知的財産権を侵害しないよう十分な注意を払うことにより、当該リスクの低減を図っております。
(12)中国事業について<発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループは、中国に子会社を有し事業活動を行っておりますが、当該事業を行うにあたり、①法令の予期せぬ変更、②国交の悪化、③為替の急激な変動、④戦争や紛争、テロ、伝染病等によるリスクが内在しており、想定外の事態が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
 このようなことを鑑み、当社グループでは中国の政治や経済の動向に注視するとともに、連結売上高における中国事業の比率を僅少に抑えることにより、当該リスクの低減を図っております。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。
)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、春闘の結果を反映した賃金改善や好調な企業収益を背景とした賞与等により所得状況が改善され、個人消費は徐々に回復基調にあります。
しかしながら、中東情勢をはじめとした国際的な情勢不安の長期化や、人件費・流通コストを含めた物価上昇の影響も大きく、足踏み状態が続いております。
また、米国のトランプ大統領の政策の不確実性もあり、先行きは不透明な状況が続いております。
 当社グループが属する情報サービス業は、今後本格化する人手不足への対応や企業の競争力向上のため、DXを始めとしたデジタル投資のニーズや、SAP・ERPの保守サポート期限終了による駆け込み需要等を背景として好調に推移しました。
特定サービス産業動態統計(経済産業省/2024年12月分)によると、情報サービス業の前年同月比の売上高は2022年4月以降2024年12月まで33カ月増加傾向で推移しております。
また、日銀短観(2024年12月)によるとソフトウェア投資額は全産業(含む金融機関)で前年比+13.5%となっており、中でも製造業は+21.4%となっております。
企業のIT投資に対する意欲は、DX機運やコロナ禍によるビジネス環境の変化により堅調に推移していますが、システムエンジニア不足は常態化しており、IT人材の育成が急務となっております。
 このような経営環境の下、当社は当面の目標として営業利益100億円を掲げており、その目標を早期に達成するため、事業成長の源泉である人材確保と育成及び営業活動に注力してまいりました。
 採用については、国内、中国の2系統の採用ルートがあるという強みを最大限活かし、グローバルで優秀な人材の採用を継続しております。
国内の中途人材に関してはシステムエンジニア不足の影響から苦戦したものの、新卒採用や中国採用などにシフトし、人材確保に努めております。
 育成については、全社員を対象に等級・役職に応じたスキルの底上げを目的とした社内教育と、自主的にスキルアップを希望するすべての社員に対して、社外のオンライン学習「Udemy」を自由に受講できる環境を整備し、社員の能力・技術力向上を支援しております。
また、旺盛なSAP需要に応えるために、オープン系SEにSAPスキルを習得させるマルチタレント育成計画を継続しており、育成及びSAP案件への参画は順調に進んでおります。
 加えて、若手社員の育成にも力を入れるため、当期より若手社員向けのリーダー研修を新設いたしました。
自ら手を挙げた社員を対象に、研修参加および社内試験に合格した社員には来期のリーダーポジションへの優先アサインを確約し、早期にリーダー経験を積むことで将来有望な社員の発掘と会社全体のスキルの底上げ、モチベーション向上に繋げます。
当期は120名目標のところ、150名を超える若手社員が社内試験に合格いたしました。
 営業については、今後将来にわたって成長を続けるために、顧客とのリレーション構築や提案活動の主体を役員から部長クラスへシフトし、より多面的な営業活動を前期より推進しております。
営業支援システムの導入を行い、営業活動の見える化やノウハウの共有を図ることに加え、下期には営業体制の一層の強化のために、営業支援を行うビジネス推進統括部の体制補強を実施いたしました。
また、次期部長を目指す社員にも一部営業業務を担当してもらうことにより、営業に携わる人員を増やすとともに、部長就任前から営業経験を積むことで、部長就任後の営業活動をスムーズに行える仕組みづくりを行っております。
 このような取り組みにより、案件を推進する体制を確保しつつ、営業強化を行ったことで、特に新しい柱顧客と見込む大手SIer向けの売上が拡大し、過去最高の売上・利益を更新いたしました。
一方で、部長クラスの営業スキルは着実に向上しているものの、期待する結果が出るまでには時間を要しており、引き続き改善に向けた取り組みを実施してまいります。
 中国子会社においては、オフショア開発の縮小や中国経済が停滞する状況の中、構造改革をいたしました。
 これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高20,230百万円(前期比8.1%増)、営業利益5,226百万円(同11.2%増)、経常利益5,236百万円(同11.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,871百万円(同12.8%増)となりました。
 なお、当社グループは、ソフトウェア受託開発事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。
(資産) 当連結会計年度末における総資産は、17,745百万円となり、前連結会計年度末より1,421百万円増加しました。
 流動資産は、前連結会計年度末より1,256百万円増加し、15,901百万円となりました。
これは主に売掛金の回収等により、現金及び預金が1,065百万円増加したことによるものです。
 固定資産は、前連結会計年度末より165百万円増加し、1,843百万円となりました。
これは主に期末時価の上昇により投資有価証券が114百万円増加したことによるものであります。
(負債) 当連結会計年度末における負債は、4,158百万円となり、前連結会計年度末より292百万円増加しました。
 流動負債は、前連結会計年度末より292百万円増加し、4,144百万円となりました。
これは主にその他流動負債が152百万円減少した一方、未払費用が202百万円、未払法人税等が214百万円増加したことによるものであります。
 固定負債は、前連結会計年度末より0百万円減少し、13百万円となりました。
これは長期未払金が0百万円減少したことによるものであります。
(純資産) 当連結会計年度末における純資産は、13,586百万円となり、前連結会計年度末より1,129百万円増加しました。
これは主に自社株買いにより自己株式が1,000百万円増加した一方、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が1,956百万円増加したことによるものであります。
② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は11,618百万円となり、前連結会計年度末より1,065百万円増加しました。
各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は3,875百万円(前年同期は3,281百万円の獲得)となりました。
これは主に税金等調整前当期純利益の計上5,236百万円の資金増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果得られた資金は52百万円(前年同期は1,200百万円の使用)となりました。
これは主に敷金及び保証金の差入による支出29百万円の資金減少があった一方、貸付金の回収による収入92百万円の資金増加によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は2,924百万円(前年同期は1,745百万円の使用)となりました。
これは主に自己株式の取得による支出1,005百万円及び配当金の支払額1,910百万円の資金減少によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の状況a.生産実績 当社グループはソフトウェアの受託開発を行っており、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
b.受注実績 当連結会計年度の受注実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)ソフトウェア受託開発20,620,952107.63,113,462114.4合計20,620,952107.63,113,462114.4 (注)金額は販売価格によっております。
c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)ソフトウェア受託開発20,230,185108.1合計20,230,185108.1 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度(自 2023年1月1日至 2023年12月31日)当連結会計年度(自 2024年1月1日至 2024年12月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)富士通株式会社3,932,24121.03,851,98919.0株式会社野村総合研究所2,249,20812.02,536,17212.5みずほ証券株式会社1,982,93910.62,020,67110.0 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。
この連結財務諸表の作成にあたって、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されています。
これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらと異なることがあります。
この連結財務諸表を作成するにあたっての重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.売上高、売上原価及び売上総利益 当連結会計年度における売上高は、主要顧客をはじめとする大手SIerとの取引が堅調に推移したことにより20,230百万円となり、前連結会計年度に比べて1,521百万円、8.1%の増加となりました。
 当連結会計年度における売上原価は、売上拡大に伴う人件費の増加等により13,771百万円となり、前連結会計年度に比べて887百万円、6.9%の増加となりました。
 この結果、当連結会計年度における売上総利益は6,459百万円となり、前連結会計年度に比べて633百万円、10.9%の増加となりました。
b.販売費及び一般管理費、営業利益 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、採用関係費の増加等により1,232百万円となり、前連結会計年度に比べて108百万円、9.7%の増加となりました。
 この結果、当連結会計年度における営業利益は5,226百万円となり、前連結会計年度に比べて524百万円、11.2%の増加となりました。
c.営業外損益及び経常利益 当連結会計年度における営業外収益は、受取利息の計上等により34百万円となり、前連結会計年度に比べて9百万円、36.3%の増加となりました。
 当連結会計年度における営業外費用は、為替差損の計上等により23百万円となり、前連結会計年度に比べて10百万円の減少となりました。
 この結果、当連結会計年度における経常利益は5,236百万円となり、前連結会計年度に比べて544百万円、11.6%の増加となりました。
d.親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度における税効果会計適用後の法人税等負担額は、税金等調整前当期純利益の増加に伴い1,347百万円となり、前連結会計年度に比べて134百万円、11.1%の増加となりました。
また、連結子会社にかかる非支配株主に帰属する当期純利益は18百万円となり、前連結会計年度に比べて27百万円の減少となりました。
 この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は3,871百万円となり、前連結会計年度に比べて438百万円、12.8%の増加となりました。
 なお、財政状態の分析については「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」、キャッシュ・フローの分析については「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社は、運転資金については、当座貸越を利用することにより、手許資金で賄うこととしております。
なお、当座貸越枠につきましては、取引銀行4行と契約を締結しており、その限度額は総額2,500百万円であります。
⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 
(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標」に記載のとおり、経営指標として営業利益を重視しております。
当連結会計年度における営業利益の前年同期比は以下のとおりであり、引き続き対処すべき経営課題の改善を図りながら、経営戦略を推進してまいります。
2023年12月期2024年12月期前年同期比営業利益4,702百万円5,226百万円111.2%
経営上の重要な契約等 5【経営上の重要な契約等】
 該当事項はありません。
研究開発活動 6【研究開発活動】
 該当事項はありません。
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
 当連結会計年度において実施いたしました当社グループの設備投資の総額は20百万円であり、その主なものは開発センター内部造作工事等であります。
 なお、当連結会計年度において重要な設備の除却、売却等はありません。
 また、当社グループは、ソフトウェア受託開発事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
 当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。
(1)提出会社2024年12月31日現在 事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(人)建物及び構築物工具、器具及び備品ソフトウエア合計本社(東京都千代田区)ソフトウェア受託開発業務用設備45,22914,8362,76162,8271,145開発センター(東京都台東区)ソフトウェア受託開発業務用設備8,8187,188-16,006- (注)本社及び開発センターの建物を賃借しており、年間賃借料は134,007千円であります。
(2)国内子会社 該当事項はありません。
(3)在外子会社2024年12月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(人)建物及び構築物工具、器具及び備品ソフトウエア合計貝斯(無錫)信息系統有限公司無錫本社(中国江蘇省無錫市)ソフトウェア受託開発業務用設備-3,716-3,71647貝斯(無錫)信息系統有限公司上海支社(中国上海市)ソフトウェア受託開発業務用設備-1,400-1,40051
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
 重要な設備の新設、拡充、改修、除却等の計画はありません。
設備投資額、設備投資等の概要20,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況35
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況5
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況6,032,334
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方 当社では、投資株式の目的を純投資・純投資以外の2つに区分しております。
純投資とは専ら株式の価値変動や株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする場合と考えております。
一方、純投資目的以外とは当社の取引先等との安定的、かつ、長期的な取引関係の維持・強化、並びに当社の中長期的な企業価値向上に資する場合(政策保有)と考えております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式イ.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 当社は、政策保有株式は保有しておらず、今後も原則保有しない方針ではありますが、保有する際は、相手先企業との中長期的な取引関係の維持・強化を通じて、当社の中長期的な企業価値向上に資するか、保有合理性を取締役会において検討し、事業年度毎に政策保有株式の合理性を確認してまいります。
政策保有株式に係る議決権行使につきましては、保有先企業の中長期的な企業価値の向上や株主利益の向上に資するものか否か、また、当社への影響等を踏まえ、総合的に議案ごとの賛否を判断いたします。
ロ.銘柄数及び貸借対照表計上額 該当事項はありません。
(当事業年度において株式数が増加した銘柄) 該当事項はありません。
(当事業年度において株式数が減少した銘柄) 該当事項はありません。
ハ.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 該当事項はありません。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式 該当事項はありません。

Shareholders

大株主の状況 (6)【大株主の状況】
2024年12月31日現在
氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
中山アセット株式会社東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目21番7号第五瑞穂ビル4階佐久間会計事務所内7,731,20041.85
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)東京都港区赤坂一丁目8番1号1,694,9009.18
伊藤商事株式会社東京都中央区湊二丁目15番14号1,346,2007.29
株式会社日本カストディ銀行(信託口)東京都中央区晴海一丁目8番12号623,1003.37
村崎 小雪東京都港区412,8002.23
ベース社員持株会東京都千代田区外神田四丁目14番1号392,6002.13
秦 小虎東京都練馬区327,6001.77
野村信託銀行株式会社(投信口)東京都千代田区大手町二丁目2番2号273,2001.48
後藤 督一千葉県流山市264,0001.43
和田 成史東京都港区240,0001.30計-13,305,60072.03(注)上記所有株式数のうち、信託業務に係る株式数は下記のとおりであります。 
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 926,800株 
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 510,700株 
野村信託銀行株式会社(投信口) 273,200株
株主数-金融機関10
株主数-金融商品取引業者20
株主数-外国法人等-個人29
株主数-外国法人等-個人以外86
株主数-個人その他2,608
株主数-その他の法人40
株主数-計2,793
氏名又は名称、大株主の状況和田 成史
株主総利回り2
株主総会決議による取得の状況 (1)【株主総会決議による取得の状況】
 該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分株式数(株)価額の総額(円)当事業年度における取得自己株式76266,510当期間における取得自己株式--

Shareholders2

自己株式の取得-1,000,092,000
自己株式の取得による支出、財務活動によるキャッシュ・フロー-1,005,011,000
発行済株式及び自己株式に関する注記 1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項 当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)発行済株式 普通株式(注)118,770,40022,800-18,793,200合計18,770,40022,800-18,793,200自己株式 普通株式(注)2482320,976-321,458合計482320,976-321,458(注)1.発行済株式の増加は、新株予約権の行使により22,800株を発行したことによるものであります。
2.自己株式の増加は、取締役会決議による自己株式の取得による増加320,900株、単元未満株式の買取りによる増加76株であります。

Audit

監査法人1、連結EY新日本有限責任監査法人
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2025年3月28日ベース株式会社 取締役会 御中 EY新日本有限責任監査法人 東 京 事 務 所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士鈴木 博貴 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士天野 清彦 <連結財務諸表監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているベース株式会社の2024年1月1日から2024年12月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
 当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、ベース株式会社及び連結子会社の2024年12月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
短期貸付金の実在性及び評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 ベース株式会社(以下、「会社」という。
)は、当連結会計年度の連結貸借対照表において、短期貸付金1,073,769千円(総資産の6.0%)を計上している。
これは、前連結会計年度において以下の事象に起因して発生した従業員に対する貸付金の一部が、当連結会計年度末においても残存しているものである。
・2023年5月、国税庁が「ストックオプションに対する課税(Q&A)」を公表し、会社が導入済の信託型ストックオプションについて、信託より付与された新株予約権につき、役職員が権利行使した時に給与課税されるという課税上の取扱いを示した。
・これにより、会社に源泉徴収義務が発生することが明らかとなり、会社はかかる税額を納付した。
・会社は当該納税額を役職員に求償し、前連結会計年度末日までに一部を回収したが、前連結会計年度末日までに回収されなかった額について、各対象者(従業員)への貸付を実行した。
注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項(3)重要な引当金の計上基準に記載されているとおり、会社は、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上することとしている。
当連結会計年度の連結貸借対照表においては、上記の短期貸付金を含め、会社の計上する債権に回収不能見込額はないと判断された結果、貸倒引当金は計上されていない。
 本件貸付金は、前連結会計年度において新たに発生した性質の債権であり、かつ、当連結会計年度末においてもなおその金額的重要性が大きい。
貸付金の評価は、金銭債権の評価として、金融商品会計基準に従って検討されるものであるが、その検討には経営者の判断を必要とする。
 以上から、当監査法人は、短期貸付金の実在性及び評価が、当連結会計年度において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
 当監査法人は、短期貸付金の実在性及び評価の妥当性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。
・貸付実行の経緯や契約条件、債務者の支払能力についての総合的な判断等について理解するため、経営管理者に質問を行うとともに、当該質問の回答を裏付けるため、当該貸付金制度にかかる内規を閲覧した。
・前連結会計年度末における貸付金残高のうち、当連結会計年度末までに従業員から回収した額について、入金証憑等と照合した。
・前連結会計年度末における貸付金残高のうち、当連結会計年度末までに従業員から回収されていない額について、会社の貸付残高明細と照合するとともに、各対象者との間で締結された貸付契約書と照合した。
・貸付契約を締結した各対象者が保有する会社の株式の価値について、会社の計算を再計算するとともに、その保有株式価値と貸付金残高を比較した。
なお、保有株式価値は、各対象者の期末時点の保有株式数に株価を乗じて計算されているが、再計算にあたっては、保有株式数については株主名簿と、株価については公表情報と照合した。
・各対象者に対して、貸付金残高・保有株式数・主要な契約条項の理解に関する確認手続を実施し、回答を入手した。
その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
 連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
 監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・ 連結財務諸表に対する意見表明の基礎となる、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、連結財務諸表の監査を計画し実施する。
監査人は、連結財務諸表の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<内部統制監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、ベース株式会社の2024年12月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。
 当監査法人は、ベース株式会社が2024年12月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。
財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者及び監査等委員会の責任 経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
 監査等委員会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
 なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。
内部統制監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。
 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。
内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。
・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手するために、内部統制の監査を計画し実施する。
監査人は、内部統制報告書の監査に関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
 監査人は、監査等委員会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
<報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。
利害関係 会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以  上  (注)1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
短期貸付金の実在性及び評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 ベース株式会社(以下、「会社」という。
)は、当連結会計年度の連結貸借対照表において、短期貸付金1,073,769千円(総資産の6.0%)を計上している。
これは、前連結会計年度において以下の事象に起因して発生した従業員に対する貸付金の一部が、当連結会計年度末においても残存しているものである。
・2023年5月、国税庁が「ストックオプションに対する課税(Q&A)」を公表し、会社が導入済の信託型ストックオプションについて、信託より付与された新株予約権につき、役職員が権利行使した時に給与課税されるという課税上の取扱いを示した。
・これにより、会社に源泉徴収義務が発生することが明らかとなり、会社はかかる税額を納付した。
・会社は当該納税額を役職員に求償し、前連結会計年度末日までに一部を回収したが、前連結会計年度末日までに回収されなかった額について、各対象者(従業員)への貸付を実行した。
注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項(3)重要な引当金の計上基準に記載されているとおり、会社は、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上することとしている。
当連結会計年度の連結貸借対照表においては、上記の短期貸付金を含め、会社の計上する債権に回収不能見込額はないと判断された結果、貸倒引当金は計上されていない。
 本件貸付金は、前連結会計年度において新たに発生した性質の債権であり、かつ、当連結会計年度末においてもなおその金額的重要性が大きい。
貸付金の評価は、金銭債権の評価として、金融商品会計基準に従って検討されるものであるが、その検討には経営者の判断を必要とする。
 以上から、当監査法人は、短期貸付金の実在性及び評価が、当連結会計年度において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
 当監査法人は、短期貸付金の実在性及び評価の妥当性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。
・貸付実行の経緯や契約条件、債務者の支払能力についての総合的な判断等について理解するため、経営管理者に質問を行うとともに、当該質問の回答を裏付けるため、当該貸付金制度にかかる内規を閲覧した。
・前連結会計年度末における貸付金残高のうち、当連結会計年度末までに従業員から回収した額について、入金証憑等と照合した。
・前連結会計年度末における貸付金残高のうち、当連結会計年度末までに従業員から回収されていない額について、会社の貸付残高明細と照合するとともに、各対象者との間で締結された貸付契約書と照合した。
・貸付契約を締結した各対象者が保有する会社の株式の価値について、会社の計算を再計算するとともに、その保有株式価値と貸付金残高を比較した。
なお、保有株式価値は、各対象者の期末時点の保有株式数に株価を乗じて計算されているが、再計算にあたっては、保有株式数については株主名簿と、株価については公表情報と照合した。
・各対象者に対して、貸付金残高・保有株式数・主要な契約条項の理解に関する確認手続を実施し、回答を入手した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結  監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結短期貸付金の実在性及び評価
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結  ベース株式会社(以下、「会社」という。
)は、当連結会計年度の連結貸借対照表において、短期貸付金1,073,769千円(総資産の6.0%)を計上している。
これは、前連結会計年度において以下の事象に起因して発生した従業員に対する貸付金の一部が、当連結会計年度末においても残存しているものである。
・2023年5月、国税庁が「ストックオプションに対する課税(Q&A)」を公表し、会社が導入済の信託型ストックオプションについて、信託より付与された新株予約権につき、役職員が権利行使した時に給与課税されるという課税上の取扱いを示した。
・これにより、会社に源泉徴収義務が発生することが明らかとなり、会社はかかる税額を納付した。
・会社は当該納税額を役職員に求償し、前連結会計年度末日までに一部を回収したが、前連結会計年度末日までに回収されなかった額について、各対象者(従業員)への貸付を実行した。
注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項(3)重要な引当金の計上基準に記載されているとおり、会社は、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上することとしている。
当連結会計年度の連結貸借対照表においては、上記の短期貸付金を含め、会社の計上する債権に回収不能見込額はないと判断された結果、貸倒引当金は計上されていない。
 本件貸付金は、前連結会計年度において新たに発生した性質の債権であり、かつ、当連結会計年度末においてもなおその金額的重要性が大きい。
貸付金の評価は、金銭債権の評価として、金融商品会計基準に従って検討されるものであるが、その検討には経営者の判断を必要とする。
 以上から、当監査法人は、短期貸付金の実在性及び評価が、当連結会計年度において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項(3)重要な引当金の計上基準
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結  当監査法人は、短期貸付金の実在性及び評価の妥当性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。
・貸付実行の経緯や契約条件、債務者の支払能力についての総合的な判断等について理解するため、経営管理者に質問を行うとともに、当該質問の回答を裏付けるため、当該貸付金制度にかかる内規を閲覧した。
・前連結会計年度末における貸付金残高のうち、当連結会計年度末までに従業員から回収した額について、入金証憑等と照合した。
・前連結会計年度末における貸付金残高のうち、当連結会計年度末までに従業員から回収されていない額について、会社の貸付残高明細と照合するとともに、各対象者との間で締結された貸付契約書と照合した。
・貸付契約を締結した各対象者が保有する会社の株式の価値について、会社の計算を再計算するとともに、その保有株式価値と貸付金残高を比較した。
なお、保有株式価値は、各対象者の期末時点の保有株式数に株価を乗じて計算されているが、再計算にあたっては、保有株式数については株主名簿と、株価については公表情報と照合した。
・各対象者に対して、貸付金残高・保有株式数・主要な契約条項の理解に関する確認手続を実施し、回答を入手した。
その他の記載内容、連結 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、連結 <報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。

Audit1

監査法人1、個別EY新日本有限責任監査法人
独立監査人の報告書、個別 独立監査人の監査報告書 2025年3月28日ベース株式会社 取締役会 御中 EY新日本有限責任監査法人 東 京 事 務 所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士鈴木 博貴 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士天野 清彦 <財務諸表監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているベース株式会社の2024年1月1日から2024年12月31日までの第28期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
 当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、ベース株式会社の2024年12月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
短期貸付金の実在性及び評価 連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(短期貸付金の実在性及び評価)と同一内容であるため、記載を省略している。
その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
 財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
 監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。
利害関係 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以  上  (注)1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
短期貸付金の実在性及び評価 連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(短期貸付金の実在性及び評価)と同一内容であるため、記載を省略している。
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別  監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、個別短期貸付金の実在性及び評価
連結と同一内容である旨、監査上の主要な検討事項、個別  連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(短期貸付金の実在性及び評価)と同一内容であるため、記載を省略している。
その他の記載内容、個別 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、個別 <報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。

BS資産

仕掛品20,332,000
その他、流動資産27,214,000
建物及び構築物(純額)54,047,000
工具、器具及び備品(純額)22,025,000
有形固定資産76,072,000
ソフトウエア2,761,000
無形固定資産3,051,000
投資有価証券1,084,471,000
長期前払費用25,362,000
繰延税金資産433,629,000