財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2024-09-30
英訳名、表紙DATA HORIZON CO.,LTD.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長 瀬川 翔
本店の所在の場所、表紙広島市西区草津新町一丁目21番35号 広島ミクシス・ビル
電話番号、本店の所在の場所、表紙(082)279-5525
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
年月概要1982年3月広島市中区鉄砲町において㈱ワイエス企画を設立。
(ソフトウエアの受託開発を開始。
)1983年4月ガソリンスタンド向け販売管理システムを開発、発売開始。
(受託開発からパッケージソフトの開発に進出。
)1985年4月養豚場向け生産管理システム「システム・ザ・ポーク」を開発、発売開始。
1989年1月保険薬局向け薬剤師支援システム「ぶんぎょうめいと」を開発、発売開始。
(医療関連の情報システムに進出。
)1993年8月本社を広島市西区草津新町一丁目21番35号に移転。
1996年5月医療関連データベースの作成を目的として、関連会社㈱医療情報研究所を設立。
1996年7月病院向け処方監査システム「薬局応援団」を開発、発売開始。
2000年3月商号を㈱ワイエス企画から㈱データホライゾンに変更。
2000年6月病院向け在庫管理システム「WiT HL」を開発、発売開始。
2000年10月保険薬局向けのASPシステムの開発のために関連会社㈱イーメディカルを設立。
2000年12月病院向けレセプトチェックシステムを開発、発売開始。
2001年3月当社への情報関連技術者の派遣およびシステムの受託開発を目的として、フィリピン共和国に子会社DATA HORIZON PHILS,INC.を設立。
2001年6月ISO9001(品質マネジメントシステム)認証を取得。
2001年10月保険薬局向け薬剤師支援ASPシステム「アポバーン」を開発、発売開始。
2002年12月保険薬局向け薬剤師支援ASPシステム「ぶんぎょうめいと+e」を開発、発売開始。
2003年4月保健事業支援システムを開発、健康保険組合に発売開始。
(保険者向けの情報サービスの開始。
)2005年3月㈱イーメディカルの株式を取得し子会社とする。
2005年9月JISQ15001(プライバシーマーク)認証を取得。
2006年3月㈱医療情報研究所の株式を取得し100%子会社とする。
2006年7月ジェネリック医薬品通知サービスを開発、健康保険組合に提供開始。
製薬会社向けの情報サービスを提供開始。
2008年6月ジェネリック医薬品通知サービスを、地方公共団体(国民健康保険)に提供開始。
2008年9月2009年7月 2010年6月2010年10月2010年11月2010年12月2011年6月2012年1月2012年10月2013年3月2014年9月2014年10月2015年3月2016年1月2016年2月2016年7月2017年4月2017年5月2019年7月2020年4月2020年8月2021年9月2022年4月東京証券取引所マザーズに株式を上場。
医療費分解解析装置、医療費分解解析方法およびコンピュータプログラムに関する特許(特許第4312757号)取得。
子会社㈱医療情報研究所を解散。
COSMOSYSTEMS㈱の株式を取得し100%子会社とする。
ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)認証を取得。
合弁により㈱DPPヘルスパートナーズを設立。
(現:連結子会社)子会社㈱イーメディカルを解散。
子会社COSMOSYSTEMS㈱がコスモシステムズ㈱に商号変更。
首都圏を中心とした営業強化のため、東京オフィスを東京支店に昇格。
傷病管理システムに関する特許(特許第5203481号)取得。
子会社DATA HORIZON PHILS,INC.の解散を決議。
子会社コスモシステムズ㈱の全株式を㈱イーエムシステムズに譲渡。
総務省地方創生に資する地域情報化大賞「地域サービス創生部門賞」受賞。
北海道地方の営業強化のため、札幌オフィスを開設。
首都圏の営業拡大に対応するため、東京支店を移設と同時に東京本社に昇格。
レセプト分析システムおよび分析方法に関する特許(特許第5992234号)取得。
近畿・中部地方の営業強化のため、関西営業所を開設。
㈱中国放送より㈱DPPヘルスパートナーズの株式を追加取得し子会社とする。
㈱アステムとの共同出資会社である㈱ブリッジを設立。
(現:連結子会社)DeSCヘルスケア㈱との業務提携。
㈱ディー・エヌ・エーとの資本業務提携。
㈱ベネフィット・ワンとレセプトデータを活用した前期高齢者向け健康支援サービスの提供開始。
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、グロース市場に移行。
年月概要2022年8月2022年10月㈱ディー・エヌ・エーの連結子会社となる。
(現:親会社)㈱ディー・エヌ・エーよりDeSCヘルスケア㈱の株式を取得し子会社とする。
(現:連結子会社)
事業の内容 3【事業の内容】
当社グループの事業の目的は、我が国で少子高齢化が進み医療費の増加が大きな社会問題となるなか、国民の健康と医療費適正化に貢献し続けることであり、当社グループは、当社および連結子会社3社で構成されております。
当社グループが営むヘルスケア事業は、自社で制作している医療関連データベース(*1)を利用したソフトウエアを開発し、このソフトウエアを利用したデータヘルス(*2)関連サービスを保険者等に提供することを主としております。
また、子会社であるDeSCヘルスケア㈱において、データヘルス関連サービス提供先から利用許諾を得た匿名加工情報を公益活用のために分析・データ提供する、データ利活用サービスを展開しております。
なお、当社グループはヘルスケア事業の単一セグメントであります。
1.ヘルスケア事業 当社グループのヘルスケア事業は、主に保険者(*3)に提供するデータヘルス関連の保険者向け情報サービスと、保険者から利用許諾を得た匿名加工情報を製薬会社等に提供するデータ利活用サービスで構成されております。
(1)データヘルス計画作成支援 データヘルス関連サービスは、主に保険者と契約し保険者と加入者に提供しております。
保険者から預かったレセプト(*4)と特定健診のデータを分析し、医療費適正化のために、データヘルス計画作成支援等の分析レポートの提供と、保健事業の支援として、加入者への各種通知書の送付、加入者への保健指導を行うとともに、健康管理アプリ「kencom」を提供しております。
 レセプトは、医科・調剤の全てに対応しており、電子レセプトは未コード化病名(*5)もコード化し、紙レセプトの画像データをレセプトOCR変換技術(*6)でコード化したうえで、分析を行っております。
 コード化と分析については、長年にわたって開発してきた医療関連データベースと、特許を取得している三つの技術(傷病ごとの医療費を把握する医療費分解(*7)、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化する傷病管理システム(*8)、現在治療中の傷病名だけを判定することが出来るレセプト分析システムおよび分析方法(*9))を、活用しております。
①データヘルス計画作成支援等の分析レポートの提供 分析結果に基づく医療費の適正化ポテンシャルを測定したポテンシャル分析および、データヘルス計画作成支援を行っています。
データヘルス計画作成支援は、保険者の現状の把握、課題の抽出、課題に応じた事業の選定、目標の設定〈ポテンシャル分析〉から製本まで、保険者のニーズに合わせた支援を行っております。
②保健事業支援 分析結果から対象者を抽出し、保険者に代わって加入者へ通知書の送付や指導、健康管理アプリの提供を行うことで、保険者の保健事業を支援しております。
また、保健事業の結果をレセプトで分析することで、モニタリング・チェック・成果測定を行い、PDCAサイクルに乗ったアウトカムの見える事業として提供しております。
a. 加入者への各種通知書の送付 ポリファーマシー、重複服薬、重複受診、頻回受診、生活習慣病放置者の対策のための通知と、ジェネリック医薬品(*10)普及促進のための通知等を行っております。
b. 加入者への保健指導 糖尿病を中心として重症化予防、頻回受診などの受診行動適正の指導を、面談、電話、タブレット端末により行っております。
なお、重症化予防指導は、慢性疾患(現在は主に糖尿病を対象)に罹患された方に対し、適切な情報および問題解決技法等の提供を通じ、病気の進行の防止や健康なライフスタイルの維持を図るものであります。
c. 健康管理アプリ「kencom」の運営・提供 健診結果などの健康データ、個々の健康状態に合わせた情報などのコンテンツ提供を行うヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」を加入者に提供するサービスです。
連結子会社であるDeSCヘルスケア㈱が本サービスの運営・提供を行っております。
(2)データ利活用サービス データ利活用サービスは、製薬会社やアカデミア等を顧客とし、データヘルス関連サービス提供先から利用許諾を得た匿名加工情報を公益活用のために分析・データ提供するサービスです。
 当社のデータヘルス関連サービスは、市町村国保、後期高齢者広域連合への提供が多く、高齢者の情報を大量に保有しており、慢性疾患と医薬品に関する分析に有用なデータの提供が可能となっております。
 これに、業務提携先のデータも含めて健康・医療データベースとし、製薬会社等に提供することで効率的な創薬開発等を通じ、より多くの人の健康増進、医療費適正化に寄与することを目指しております。
なお、本サービスは主に連結子会社のDeSCヘルスケア㈱が顧客に、アドホック分析、データ提供等を行っております。
  [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
(注) 日本の医療保険制度の解説 日本では、国民皆保険制度により、日本国民ならだれでも、健康保険(会社で働く人が加入する組合管掌健康保険と全国健康保険協会)、共済組合(公務員等)、船員保険、後期高齢者医療制度(75歳以上の全ての人)、国民健康保険(自営業、無職の人を中心に前記制度に加入していない全ての人)のいずれかの医療保険制度に加入することになっております。
 次の図は、医療保険制度に加入した国民(被保険者)が保険料を支払い、医療機関が診療報酬を受けとる流れを表したものであります。
① 被保険者は、保険者に毎月、保険料を支払います。
健康保険組合、全国健康保険協会の加入者は事業主を通じて保険者に支払い、後期高齢者医療制度、国民健康保険の加入者は直接保険者に支払います。
② 患者(被保険者とその扶養家族)は、病気やケガをすると、医療機関で診察・投薬等を受けます。
③ 患者は医療機関に自己負担分(多くは3割)を支払います。
④ 医療機関は診療報酬の請求のために毎月患者ごとにレセプトを作成し、審査支払機関(*11)に提出します。
⑤ 審査支払機関は、レセプトに誤りがないかを審査し、誤ったレセプトは医療機関に差し戻します。
⑥ 審査支払機関は、合格した審査済レセプトを保険者に送付します。
⑦ 保険者は、レセプトの合計金額を審査支払機関に支払います。
⑧ 審査支払機関は、診療報酬を医療機関ごとに支払います。
⑨ 保険者は、被保険者に健康診断と保健指導を行います。
なお、2008年4月から40歳以上の被保険者に対して、特定健診、特定保健指導が義務付けられました。
 (注) 用語の解説*1 医療関連データベース 1996年から蓄積してきた、当社グループの約11万件におよぶ傷病、診療行為辞書データベース、約580万件におよぶ傷病と診療行為、医薬品チェックデータベース、そして年間約8.5億件のレセプト分析情報などの医療関連データベースは当社グループの主要な製品・サービスに使用されています。
*2 データヘルス データヘルスとは、レセプトや特定健康診査(特定健診)などから得られるデータの分析に基づいて、PDCAサイクルで実施する効率のよい保健事業です。
*3 保険者 保険者とは,保険制度を運営する主体のことで、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合(公務員等)、後期高齢者医療広域連合、市町村および特別区(国民健康保険)などです。
*4 レセプト レセプトは、医療機関から、月に一度、審査支払機関へ提出する患者ごとの請求書のことで、診療報酬明細書とも言われます。
その内容は、診療報酬点数表に基づき、薬、処置、検査などを点数化して、医療費を計算したものです。
*5 未コード化病名 いわゆるワープロ病名で、傷病名マスターに収載されていない病名を使用する場合に、未コード化傷病名コードを使用して、病名がワープロ入力されたものです。
*6 レセプトOCR変換技術 画像データを単にテキスト化することは他社でも可能であります。
しかし、レセプトの画像から文字だけを抜き出し、その文字を病名、診療行為、医薬品などに分類し、病名と診療行為および医薬品を結びつけてテキスト化するのは困難です。
 これを、当社グループでは、医療関連データベースを基にした技術で自動的にテキスト化しています。
*7 医療費分解 レセプトには、複数の傷病名が記載され、使用した医薬品、検査、処置、保険点数は傷病名ごとに分類されることなく記載されており、傷病名ごとの医療費は明確ではありません。
 医療費分解とは、傷病名ごとに医薬品、検査、処置などの保険点数を分解し、傷病名ごとの医療費を計算することと当社グループで定義しております。
 また、当社グループは、医療費分解解析装置、医療費分解解析方法およびコンピュータプログラムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第4312757号)しております。
*8 傷病管理システム 傷病管理システムは、レセプト(診療報酬明細書)に記載の傷病識別情報、医薬品識別情報および診療行為識別情報に基づき、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化するもので、傷病管理システムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5203481号)しております。
*9 レセプト分析システムおよび分析方法 レセプト分析技術および分析方法は、レセプトに記載されている傷病名のうち、現在治療中の傷病名だけを判定することができ、高精度な保健事業対象者の抽出を可能にするもので、レセプト分析システムおよび分析方法に関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5992234号)しております。
*10 ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、成分そのものやその製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった製薬会社がその特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品です。
ジェネリック医薬品は新薬に比べ実施する試験項目が少ないため、開発費が少なく、価格は先発医薬品に対して2割~8割の価格になっています。
*11 審査支払機関 審査支払機関は、レセプトの審査と、医療機関への診療報酬の支払業務を保険者に代わって行い、「社会保険診療報酬支払基金」「国民健康保険団体連合会」があります。
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
名称住所資本金(千円)主要な事業の内容議決権の所有割合又は被所有割合(%)関係内容(親会社) ㈱ディー・エヌ・エー(注)1東京都渋谷区10,397,000モバイル向けゲーム関連サービス、スポーツ関連サービス、ライブストリーミング関連サービス、およびヘルスケア関連サービス等の提供 被所有51.6役員の兼任1名、出向者の受入、業務の委託等(連結子会社) DeSCヘルスケア㈱(注)2,3,4東京都渋谷区100,000健康レコメンデーションメディア「kencom(ケンコム)」、データ利活用サービスの運営を中心とした各種ヘルスケア事業95.0当社と共有する匿名加工情報DBを用いたデータ利活用サービスの推進役員の兼任3名 ㈱DPPヘルスパートナーズ広島市南区47,000看護師等による疾病管理および疾病予防100.0当社のデータ分析結果に基づき重症化予防指導を実施役員の兼任3名資金の貸付 ㈱ブリッジ東京都文京区40,000地域医療に係るコンサルティングおよびソリューションの提供ほか51.0当社のデータ分析結果を活用した自治体・地域医療関係者の連携促進事業を実施役員の兼任2名(注)1.有価証券報告書を提出しております。
2.特定子会社に該当しております。
3.債務超過会社であり、2024年6月末時点で債務超過額は148,351千円であります。
4.DeSCヘルスケア㈱については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成された財務諸表における主要な損益情報は以下のとおりであります。
主要な損益情報等 ① 売上高      1,704,805千円         ② 経常損失(△)  △617,648千円         ③ 当期純損失(△) △653,004千円         ④ 純資産額     △148,351千円         ⑤ 総資産額     1,913,203千円
従業員の状況 5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況2024年6月30日現在 従業員数(人)374(8)(注)1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。
)であり、臨時雇用者数は年間の平均人員を( )外数で記載しております。
また、パートタイマー社員については、毎日出勤しているパートタイマー社員は就業人員に、それ以外の者は臨時雇用者数に含めております。
2.従業員数には、親会社である㈱ディー・エヌ・エーからの出向者115名を含めております。
3.当社グループはヘルスケア事業の単一セグメントであるため、セグメント別の従業員数の記載は省略しております。
(2)提出会社の状況 2024年6月30日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)259(3)42.18.35,435 セグメント情報を記載していないため、部門別の従業員数を示すと次のとおりであります。
部門の名称従業員数(人)管理本部22(1)営業本部76(0)運用・開発本部160(2)新規事業開発本部1(0)合計259(3)(注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。
ただし、他社と兼務している社外から当社への出向者は除く。
)であり、臨時雇用者数は年間の平均人員を( )外数で記載しております。
また、パートタイマー社員については、毎日出勤しているパートタイマー社員は就業人員に、それ以外の者は臨時雇用者数に含めております。
2.平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。
(3)労働組合の状況 当社グループには労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円滑に推移しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金差異①提出会社当事業年度補足説明管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2労働者の男女の賃金の差異(%)(注)3全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者21.971.4----(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3.労働者の男女の賃金差異は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
②連結子会社 連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)および「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「感謝・感恩・感動の三感を源にして、縁ある方々の期待を超える感動の流れを生み出し、社会の進化と未来の環境に貢献し続ける」ことを経営理念として掲げております。
 この理念のもと、医療関連データベースをコアコンピタンスにした、ヘルスケア事業のサービスと製品を通して、日本の医療費の適正化と国民のQOL(Quality of Life)向上に貢献することを経営の基本方針としております。

(2) 経営戦略等 当社グループは、医療関連データベース、レセプトデータ分析および重症化予防指導などの独自技術をもとに、保険者にデータヘルスのPDCAサイクルのPlan(データヘルス計画の立案)、Do(保健事業の実施)、 Check(保健事業の検証)、Act(改善、次年度の計画へ)を一貫して提供するデータヘルス関連サービスを従来より提供しております。
また、データヘルス関連サービス提供先から利用許諾を得た匿名加工情報を公益活用のために分析・データ提供するデータ利活用サービスも新たに立ち上げ、主にこれら2つのサービスを提供することで、医療費適正化とQOL向上に貢献しております。
 2018年度から国民健康保険の財政運営が都道府県単位となり、都道府県・市町村が連携し医療費適正化を進めることが求められてきました。
 また、2024年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2024(骨太の方針)」には、第3期データヘルス計画に基づいた保険者と事業主の連携の深化や、医療・介護のデータ利活用推進が記載されており、保険者からのレセプトを用いたアウトカムが分かるデータヘルスへの需要は継続するとともに、医療情報の活用への期待も高まっております。
 このような経営環境のもと、当社グループは積極的な営業活動によりこれらの需要を受注につなげ、シェアおよび売上高の拡大を目指します。
また、新サービスの開発や既存サービスの機能強化を目的とした将来に向けての研究開発投資を継続した上で、EBITDA(※)の増加を目標とします。
 当社グループの主力であるデータヘルス関連サービスについては、地域シェアと販売地域の拡大、介護予防の事業化、分析力強化による都道府県ヘルスアップ事業の拡大、kencom等のサービスの導入拡大により、自治体の単年度導入数500自治体、シェア3割を目指します。
 また、新たに立ち上げたデータ利活用サービスについては、データベースの質ならびに量を充実させることで導入数の拡大を進めるほか、他社との提携により製薬・アカデミア等への価値提供の幅を拡大し、更なる売上規模拡大を進めます。
(※)EBITDA=経常利益+金融費用+減価償却費+のれん償却費+臨時に発生した一時費用 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、DeSCヘルスケア㈱を子会社化しデータ利活用サービスを立ち上げるなど、さらなる成長に向けた局面を迎えており、ソフトウエア投資と一時的費用が発生しております。
このため、当社の収益力を図る客観的な指標としてEBITDAを採用しております。
経営の効率性を高め、持続的な成長と企業価値の増大を図るため、EBITDAを重要な経営指標と位置づけ、その増大を目標に経営課題に取り組んでまいります。
 当連結会計年度のEBITDAは、前連結会計年度の44百万円のプラスから大幅な増益を計画しておりましたが、データ利活用関連サービスにおいて一部取引の受注には想定よりも時間を要した一方で、中期的な事業拡大のための投資は継続したことにより、当連結会計年度は98百万円のマイナスとなりました。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① データヘルス関連サービスのサービスラインアップと提供体制の強化 従来から行ってきたデータヘルス関連サービスの充実と、DeSCヘルスケア㈱を子会社化したシナジーとしてアプリケーションを活用した新たな保健事業の提供を行い、その提供体制を強化しコスト増加を抑えてまいります。
(イ)従来から行ってきたデータヘルス関連サービスの充実 ニーズが多様化するデータヘルス計画への対応、保険者機能の強化をサポートするサービスの提供、保健事業と介護予防の一体的な実施に貢献するサービスの構築、多様化する都道府県ヘルスアップ事業への対応など、引き続き提供サービスを充実させてまいります。
(ロ)アプリケーションの活用による保健事業の提供対象の拡大 DeSCヘルスケア㈱が持つヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」を自治体の保健事業として提供し、これまで行ってきた壮年期世代の生活習慣病重症化予防に加え、より若い世代の健康的な生活習慣の定着に向けた事業に幅を広げ、全国展開を目指してまいります。
② データ利活用サービスの成長 データヘルス関連サービスで保険者から利用許諾を得たヘルスビッグデータを活用し、医療費の適正化等、公益性のあるデータ利活用サービスの取組みを加速してまいります。
 今後は、営業体制の強化や協業先との取組みを推進しながら、アカデミア・製薬企業をはじめとするステークホルダーの皆様に利用いただく機会を拡大してまいります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
 当社は、すべてのステークホルダーの要望や期待に誠実に応えられるよう努力しながら、ヘルスケア事業活動を通じて、企業としての持続的な成長を目指すとともに、自社の強みを生かしたサービスから社会に還元するサイクルの創出により、さまざまな社会課題の解決に向け取り組み、社会の持続可能な発展に貢献してまいります。
 また、ヘルスケア事業を持続的に成長させるためには、情報セキュリティのリスク管理とサービスを提供するための人材の採用、育成が重要な課題であると認識し、対応に取り組んでおります。
 なお、当社の子会社はいずれも雇用している従業員数が少ないことから、影響度が大きくないと判断し、連結グループにおいて主要な事業を営む提出会社単体の記載としております。
(1)リスク及び機会とそのガバナンス 当社は、ヘルスケア事業を行う企業として、個人情報保護に対する安全管理は当社の最重要課題であるとともに社会的使命と認識し、事業活動の中でお預かりしました個人情報の取り扱いについて、個人情報に係る事故を起こさないことを目標に万全の管理体制を構築し、個人情報事故ゼロを継続しております。
 また、管理体制の強化によってヘルスケア事業における情報・データを活用したサービスを安定的に提供し、取引実績の積み上げとともにステークホルダーからの信頼を高めることで、より一層の受注増加ならびに事業成長の機会があると考えております。
 なお、個人情報保護のための情報セキュリティについて、重要なサステナビリティ項目とし、情報セキュリティ体制の維持およびリスク管理を行うため、代表取締役社長を委員長とする情報セキュリティ管理委員会を設置し、議論した事項は経営審議会に報告し、機会を含め経営上重要な事項は経営会議においても議論した上で、特に重要性の高い事項については取締役会に報告する体制としております。
 また、サステナビリティ全般の重要な項目については、取締役会で議論を行うとともに、経営審議会を毎週開催し、リスク及び機会の把握と対策の検討を行っております。
なお、定期的にリスク管理委員会を開催し、全社的に幅広くリスク情報を収集し、取締役会に報告しております。
(2)人的資本と多様性 当社は、持続的成長および企業価値向上実現のために、「人的資本と多様性」は重要な経営課題であると考えております。
 当社は、「人材」を「人的資本」であるととらえ、人材の育成や多様な働き方の実現に取り組んでおります。
①多様な人材が活躍できる環境づくり 多様な働き方と子育て支援を目的として、2024年6月期において、男性社員の育児休業取得の推進、フレックスタイム勤務制度の導入を実施し、勤務時の服装の自由化およびコロナ禍より限定的な実施を継続している在宅勤務制度の本格的導入に向けた準備を進めました。
 また、長時間労働抑制のために、客観的な労働時間の把握に向けたシステム化および早期のアラートの制度化を行うとともに、管理職への社内の意識啓発や、各部署の管理職への問題点のヒヤリングならびに業務改善案の検討、業務改善を実施しております。
 女性の登用につきましては、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」という)の趣旨に則り、積極的に進めておりますが、過去の傾向から管理職への登用には課題があると考えており、管理職に対するキャリアプラン支援など実効性のある施策に中長期的に取り組みます。
 また、インターンシップ受け入れを実施することにより、当社の魅力を広くアピールし、多様な人材確保に繋げる目的として、インターンシップ実施計画の立案を進めております。
 なお、女性活躍推進法ならびに次世代育成支援対策推進法に基づき、2024年3月18日に提出した一般事業主行動計画は次の通りであり、2027年3月の目標達成を目指しております。
女性活躍推進法、次世代育成支援推進法に基づく一般事業主行動計画(計画期間 2024年4月1日~2027年3月31日)指標目標対策男性社員の育児休業取得率の増加75%以上子どもが生まれる男性社員への育児休業取得を促進するための措置を実施する。
また、「産後パパ育休」や「パパ・ママ育休プラス」の制度の全労働者に対する周知を行う。
時間外・休日労働の削減20%削減時間外・休日労働が月間80時間を超過する社員が発生しないよう社内への意識啓発、各部署の管理職への問題点のヒヤリングと業務改善案の検討を実施する。
管理職(課長級以上)に占める女性労働者割合の増加30%以上2025年3月までに、経営層や管理職を対象に女性活躍に関する意見交換を実施する。
2026年3月までに、女性管理職に対するヒヤリングの実施およびロールモデルとして社員へ紹介を行う。
2026年3月までに、管理職候補の女性社員へ働き方やキャリアプランに関する面談を実施する。
若年者のインターンシップ受け入れを実施2名以上受け入れ実施2026年4月の新卒採用へ向けてインターンシップ実施計画を立案する。
②人材育成 各職場におけるOJTを随時実施するだけでなく、サービスの品質向上のためのISO9001の年間計画に基づいた教育訓練およびコンプライアンスと情報セキュリティの教育を定期的に行っております。
 また、従業員のスキルアップのために、予算編成時に教育計画を作成し、実績を管理する体制を構築しておりますが、十分とは言えない状況となっているため、今後は全社的に教育体制の見直しに取り組んでまいります。
(3)環境保護 当社は、IT技術を活用したサービスを提供しており環境負荷が少ない業態ですが、営業車両を全車ハイブリッド車に買い替え、可能な限り事務所の照明をLEDに変更、提供サービスも直接面談からweb面談へ切り替えを推進するなど、より環境負荷を低減できるよう努めております。
戦略 (2)人的資本と多様性 当社は、持続的成長および企業価値向上実現のために、「人的資本と多様性」は重要な経営課題であると考えております。
 当社は、「人材」を「人的資本」であるととらえ、人材の育成や多様な働き方の実現に取り組んでおります。
①多様な人材が活躍できる環境づくり 多様な働き方と子育て支援を目的として、2024年6月期において、男性社員の育児休業取得の推進、フレックスタイム勤務制度の導入を実施し、勤務時の服装の自由化およびコロナ禍より限定的な実施を継続している在宅勤務制度の本格的導入に向けた準備を進めました。
 また、長時間労働抑制のために、客観的な労働時間の把握に向けたシステム化および早期のアラートの制度化を行うとともに、管理職への社内の意識啓発や、各部署の管理職への問題点のヒヤリングならびに業務改善案の検討、業務改善を実施しております。
 女性の登用につきましては、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」という)の趣旨に則り、積極的に進めておりますが、過去の傾向から管理職への登用には課題があると考えており、管理職に対するキャリアプラン支援など実効性のある施策に中長期的に取り組みます。
 また、インターンシップ受け入れを実施することにより、当社の魅力を広くアピールし、多様な人材確保に繋げる目的として、インターンシップ実施計画の立案を進めております。
 なお、女性活躍推進法ならびに次世代育成支援対策推進法に基づき、2024年3月18日に提出した一般事業主行動計画は次の通りであり、2027年3月の目標達成を目指しております。
女性活躍推進法、次世代育成支援推進法に基づく一般事業主行動計画(計画期間 2024年4月1日~2027年3月31日)指標目標対策男性社員の育児休業取得率の増加75%以上子どもが生まれる男性社員への育児休業取得を促進するための措置を実施する。
また、「産後パパ育休」や「パパ・ママ育休プラス」の制度の全労働者に対する周知を行う。
時間外・休日労働の削減20%削減時間外・休日労働が月間80時間を超過する社員が発生しないよう社内への意識啓発、各部署の管理職への問題点のヒヤリングと業務改善案の検討を実施する。
管理職(課長級以上)に占める女性労働者割合の増加30%以上2025年3月までに、経営層や管理職を対象に女性活躍に関する意見交換を実施する。
2026年3月までに、女性管理職に対するヒヤリングの実施およびロールモデルとして社員へ紹介を行う。
2026年3月までに、管理職候補の女性社員へ働き方やキャリアプランに関する面談を実施する。
若年者のインターンシップ受け入れを実施2名以上受け入れ実施2026年4月の新卒採用へ向けてインターンシップ実施計画を立案する。
②人材育成 各職場におけるOJTを随時実施するだけでなく、サービスの品質向上のためのISO9001の年間計画に基づいた教育訓練およびコンプライアンスと情報セキュリティの教育を定期的に行っております。
 また、従業員のスキルアップのために、予算編成時に教育計画を作成し、実績を管理する体制を構築しておりますが、十分とは言えない状況となっているため、今後は全社的に教育体制の見直しに取り組んでまいります。
指標及び目標 (2)人的資本と多様性 当社は、持続的成長および企業価値向上実現のために、「人的資本と多様性」は重要な経営課題であると考えております。
 当社は、「人材」を「人的資本」であるととらえ、人材の育成や多様な働き方の実現に取り組んでおります。
①多様な人材が活躍できる環境づくり 多様な働き方と子育て支援を目的として、2024年6月期において、男性社員の育児休業取得の推進、フレックスタイム勤務制度の導入を実施し、勤務時の服装の自由化およびコロナ禍より限定的な実施を継続している在宅勤務制度の本格的導入に向けた準備を進めました。
 また、長時間労働抑制のために、客観的な労働時間の把握に向けたシステム化および早期のアラートの制度化を行うとともに、管理職への社内の意識啓発や、各部署の管理職への問題点のヒヤリングならびに業務改善案の検討、業務改善を実施しております。
 女性の登用につきましては、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」という)の趣旨に則り、積極的に進めておりますが、過去の傾向から管理職への登用には課題があると考えており、管理職に対するキャリアプラン支援など実効性のある施策に中長期的に取り組みます。
 また、インターンシップ受け入れを実施することにより、当社の魅力を広くアピールし、多様な人材確保に繋げる目的として、インターンシップ実施計画の立案を進めております。
 なお、女性活躍推進法ならびに次世代育成支援対策推進法に基づき、2024年3月18日に提出した一般事業主行動計画は次の通りであり、2027年3月の目標達成を目指しております。
女性活躍推進法、次世代育成支援推進法に基づく一般事業主行動計画(計画期間 2024年4月1日~2027年3月31日)指標目標対策男性社員の育児休業取得率の増加75%以上子どもが生まれる男性社員への育児休業取得を促進するための措置を実施する。
また、「産後パパ育休」や「パパ・ママ育休プラス」の制度の全労働者に対する周知を行う。
時間外・休日労働の削減20%削減時間外・休日労働が月間80時間を超過する社員が発生しないよう社内への意識啓発、各部署の管理職への問題点のヒヤリングと業務改善案の検討を実施する。
管理職(課長級以上)に占める女性労働者割合の増加30%以上2025年3月までに、経営層や管理職を対象に女性活躍に関する意見交換を実施する。
2026年3月までに、女性管理職に対するヒヤリングの実施およびロールモデルとして社員へ紹介を行う。
2026年3月までに、管理職候補の女性社員へ働き方やキャリアプランに関する面談を実施する。
若年者のインターンシップ受け入れを実施2名以上受け入れ実施2026年4月の新卒採用へ向けてインターンシップ実施計画を立案する。
②人材育成 各職場におけるOJTを随時実施するだけでなく、サービスの品質向上のためのISO9001の年間計画に基づいた教育訓練およびコンプライアンスと情報セキュリティの教育を定期的に行っております。
 また、従業員のスキルアップのために、予算編成時に教育計画を作成し、実績を管理する体制を構築しておりますが、十分とは言えない状況となっているため、今後は全社的に教育体制の見直しに取り組んでまいります。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 (2)人的資本と多様性 当社は、持続的成長および企業価値向上実現のために、「人的資本と多様性」は重要な経営課題であると考えております。
 当社は、「人材」を「人的資本」であるととらえ、人材の育成や多様な働き方の実現に取り組んでおります。
①多様な人材が活躍できる環境づくり 多様な働き方と子育て支援を目的として、2024年6月期において、男性社員の育児休業取得の推進、フレックスタイム勤務制度の導入を実施し、勤務時の服装の自由化およびコロナ禍より限定的な実施を継続している在宅勤務制度の本格的導入に向けた準備を進めました。
 また、長時間労働抑制のために、客観的な労働時間の把握に向けたシステム化および早期のアラートの制度化を行うとともに、管理職への社内の意識啓発や、各部署の管理職への問題点のヒヤリングならびに業務改善案の検討、業務改善を実施しております。
 女性の登用につきましては、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」という)の趣旨に則り、積極的に進めておりますが、過去の傾向から管理職への登用には課題があると考えており、管理職に対するキャリアプラン支援など実効性のある施策に中長期的に取り組みます。
 また、インターンシップ受け入れを実施することにより、当社の魅力を広くアピールし、多様な人材確保に繋げる目的として、インターンシップ実施計画の立案を進めております。
 なお、女性活躍推進法ならびに次世代育成支援対策推進法に基づき、2024年3月18日に提出した一般事業主行動計画は次の通りであり、2027年3月の目標達成を目指しております。
女性活躍推進法、次世代育成支援推進法に基づく一般事業主行動計画(計画期間 2024年4月1日~2027年3月31日)指標目標対策男性社員の育児休業取得率の増加75%以上子どもが生まれる男性社員への育児休業取得を促進するための措置を実施する。
また、「産後パパ育休」や「パパ・ママ育休プラス」の制度の全労働者に対する周知を行う。
時間外・休日労働の削減20%削減時間外・休日労働が月間80時間を超過する社員が発生しないよう社内への意識啓発、各部署の管理職への問題点のヒヤリングと業務改善案の検討を実施する。
管理職(課長級以上)に占める女性労働者割合の増加30%以上2025年3月までに、経営層や管理職を対象に女性活躍に関する意見交換を実施する。
2026年3月までに、女性管理職に対するヒヤリングの実施およびロールモデルとして社員へ紹介を行う。
2026年3月までに、管理職候補の女性社員へ働き方やキャリアプランに関する面談を実施する。
若年者のインターンシップ受け入れを実施2名以上受け入れ実施2026年4月の新卒採用へ向けてインターンシップ実施計画を立案する。
②人材育成 各職場におけるOJTを随時実施するだけでなく、サービスの品質向上のためのISO9001の年間計画に基づいた教育訓練およびコンプライアンスと情報セキュリティの教育を定期的に行っております。
 また、従業員のスキルアップのために、予算編成時に教育計画を作成し、実績を管理する体制を構築しておりますが、十分とは言えない状況となっているため、今後は全社的に教育体制の見直しに取り組んでまいります。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 (2)人的資本と多様性 当社は、持続的成長および企業価値向上実現のために、「人的資本と多様性」は重要な経営課題であると考えております。
 当社は、「人材」を「人的資本」であるととらえ、人材の育成や多様な働き方の実現に取り組んでおります。
①多様な人材が活躍できる環境づくり 多様な働き方と子育て支援を目的として、2024年6月期において、男性社員の育児休業取得の推進、フレックスタイム勤務制度の導入を実施し、勤務時の服装の自由化およびコロナ禍より限定的な実施を継続している在宅勤務制度の本格的導入に向けた準備を進めました。
 また、長時間労働抑制のために、客観的な労働時間の把握に向けたシステム化および早期のアラートの制度化を行うとともに、管理職への社内の意識啓発や、各部署の管理職への問題点のヒヤリングならびに業務改善案の検討、業務改善を実施しております。
 女性の登用につきましては、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」という)の趣旨に則り、積極的に進めておりますが、過去の傾向から管理職への登用には課題があると考えており、管理職に対するキャリアプラン支援など実効性のある施策に中長期的に取り組みます。
 また、インターンシップ受け入れを実施することにより、当社の魅力を広くアピールし、多様な人材確保に繋げる目的として、インターンシップ実施計画の立案を進めております。
 なお、女性活躍推進法ならびに次世代育成支援対策推進法に基づき、2024年3月18日に提出した一般事業主行動計画は次の通りであり、2027年3月の目標達成を目指しております。
女性活躍推進法、次世代育成支援推進法に基づく一般事業主行動計画(計画期間 2024年4月1日~2027年3月31日)指標目標対策男性社員の育児休業取得率の増加75%以上子どもが生まれる男性社員への育児休業取得を促進するための措置を実施する。
また、「産後パパ育休」や「パパ・ママ育休プラス」の制度の全労働者に対する周知を行う。
時間外・休日労働の削減20%削減時間外・休日労働が月間80時間を超過する社員が発生しないよう社内への意識啓発、各部署の管理職への問題点のヒヤリングと業務改善案の検討を実施する。
管理職(課長級以上)に占める女性労働者割合の増加30%以上2025年3月までに、経営層や管理職を対象に女性活躍に関する意見交換を実施する。
2026年3月までに、女性管理職に対するヒヤリングの実施およびロールモデルとして社員へ紹介を行う。
2026年3月までに、管理職候補の女性社員へ働き方やキャリアプランに関する面談を実施する。
若年者のインターンシップ受け入れを実施2名以上受け入れ実施2026年4月の新卒採用へ向けてインターンシップ実施計画を立案する。
②人材育成 各職場におけるOJTを随時実施するだけでなく、サービスの品質向上のためのISO9001の年間計画に基づいた教育訓練およびコンプライアンスと情報セキュリティの教育を定期的に行っております。
 また、従業員のスキルアップのために、予算編成時に教育計画を作成し、実績を管理する体制を構築しておりますが、十分とは言えない状況となっているため、今後は全社的に教育体制の見直しに取り組んでまいります。
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の予防および発生した場合の迅速な対応に努める方針であります。
なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日(2024年9月30日)現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。
① 競合他社の参入と価格競争当社グループが提供するヘルスケア事業の市場は、今後拡大を続けていくと想定しておりますが、当社グループのビジネスモデルと一部重複するビジネスモデルを掲げる競合企業が存在しております。
当社グループは、長年にわたり培ってきた医療関連データベース、および特許を取得した4つのレセプト分析技術により、他社との差別化を図り継続的な事業成長に努めておりますが、競合他社により当社グループの優位性が失われた場合は、価格競争が激化し、当社グループの経営成績および今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。
当該リスクへの対応策としまして、当社グループではお客様の潜在的なニーズを汲み取った新たなサービスの開発ならびに既存サービスの改善を行うほか、当社のノウハウと業務提携先の強みを生かした新たなサービスの創出により、競合他社との更なる差別化を図り、優位性の保持に努めております。
② 医療費適正化における国や自治体の方針変更や関連法令等の改正当社グループが主に提供しているデータヘルス関連サービスにおいては、医療費適正化を目指す国の方針のもと保険者努力支援制度等による補助金等の支援を国から自治体に行っております。
今後支援制度の内容の変更、補助金の減額または廃止等が行われた場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
また、データ利活用サービスにおいては、匿名加工情報の取り扱いにおいて個人情報保護法を遵守して推進しております。
今後関連法令の制定、変更が行われた場合、当社グループの事業運営に影響を与える可能性があります。
当該リスクへの対応策としまして、当社グループでは国や自治体の方針に合わせた商品の見直し等を行うことで対応してまいります。
③ 個人情報保護当社グループは、サービス提供などにおいて、多くの個人情報を取り扱っております。
今後不正や事故などにより個人情報の漏洩が発生した場合、損害賠償や信用力の失墜により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
当該リスクへの対応策としまして、当社および、連結子会社である㈱DPPヘルスパートナーズ、DeSCヘルスケア㈱は、それぞれ「プライバシーマーク」認証を取得し、更新審査等を通じて個人情報を保護する体制の維持に努めております。
さらに、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証を取得し、個人情報を含めた様々な情報保護の仕組みを社内に構築した上で個人情報の適正な管理にも努めております。
その上で、情報セキュリティ管理委員会を設置し、情報セキュリティ体制の維持およびリスク管理を行っております。
④ M&Aにおけるのれん等の減損リスク当社は2022年10月にDeSCヘルスケア㈱の株式を取得し、同社を連結子会社としました。
この企業結合により多額ののれんが生じましたが、今後の事業計画との乖離等によって期待されるキャッシュ・フローが生み出されない場合、減損損失等が計上されることにより当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ ㈱ディー・エヌ・エーとの資本業務提携契約当社は2022年6月29日付で㈱ディー・エヌ・エーとの間で資本業務提携契約を締結し、両社は事業運営の独立性を相互に尊重し、ヘルスケア事業について協業を進めております。
一方で、㈱ディー・エヌ・エーは、2024年6月末現在、当社株式の発行済株式総数(自己株式控除後)の51.56%を保有する親会社であります。
そのため、今後、㈱ディー・エヌ・エーの経営方針に変更があった場合、㈱ディー・エヌ・エーによる当社議決権の行使が当社の事業運営ならびに財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 人材の確保現在、情報産業業界においては優秀な人材の確保が難しい状況であり、当社グループが必要な人材獲得を目標どおりできない場合、また、優秀な従業員が退職するなどの事態が発生した場合には、製品開発の遅れや売上計画の未達、残業時間の増加や人材の採用などに伴う経費の増加により、当社グループの経営成績および今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、積極的な採用活動を継続するほか、一人ひとりが個々の能力を発揮し、多様な人材が活躍できる柔軟で働きやすい職場環境の整備を進めるとともに待遇の改善に継続的に取組み、従業員の定着率向上に努めております。
⑦ 感染症拡大による経済的影響ここ数年間に渡り、新型コロナウィルス感染症の拡大は事業運営に対し大きなリスクとなってきました。
当社グループにおいては営業活動の制限や保健事業の一部で事業の中止や延期が決定するなどの影響が生じました。
その間、当社グループでは、在宅勤務の実施、時差出勤、マスク着用の徹底などを実施し感染予防に努めたほか、保健事業の実施においてweb面談への切り替えを進めるなど感染リスクの低減を進めてまいりました。
 新型コロナウィルス感染症拡大は収束傾向にありますが、これまでに得られた知見を将来の新たな感染症に伴うリスクにも応用いたします。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。
)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善に伴う個人消費の持ち直しやインバウンド需要の増加などにより、緩やかな回復が見られました。
一方で、大幅な円安進行や地政学的リスクによる資源エネルギーおよび原材料価格の高止まりや中国経済などの下振れが国内景気を下押しするリスクにもなっており、先行きについては不透明な状況が続いております。
また、当社グループの主要顧客である自治体の国民健康保険、後期高齢者医療広域連合などの保険者の財政は、厳しい状況が継続していると推測されます。
一方で、保険財政の改善のための保険者による予防・健康づくりの推進および医療費適正化に向けての取組みは継続されており、2023年度は第3期データヘルス計画作成支援へのニーズが多くありました。
なお、当社グループは第三者割当増資ならびに公開買付により、2022年8月3日付で㈱ディー・エヌ・エーの連結子会社となりました。
さらに、2022年10月3日付で㈱ディー・エヌ・エーからDeSCヘルスケア㈱(以下、DeSC)の株式を取得し、同社を連結子会社としております。
このため、当連結会計年度の業績を前連結会計年度と比較すると、DeSCを連結した期間が長くなった影響で、売上高、売上原価、販売費及び一般管理費が大きく増加しております。
このような状況下で、当連結会計年度において当社グループの売上高は、前連結会計年度に比べて5億96百万円増加(前期比13.5%増)し、50億7百万円となりました。
これは、市町村国保向けの第3期データヘルス計画作成支援業務の受注と提供が順調に進み、取引保険者数が過去最高となったことで、DeSCを除く旧グループの売上高が4億61百万円増加し、DeSC子会社化の影響で1億34百万円増加したことによるものです。
また、損益面では、旧グループで利益率の高いデータヘルス計画作成支援業務による増収で黒字となり、営業利益は前連結会計年度に比べ1億61百万円の増加となりましたが、DeSCを加えた現在の連結ではデータ利活用サービスの売上高が前連結会計年度と比べ2億45百万円増加したものの、積極的な投資の継続と、のれん償却費2億69百万円などの負担が大きく、営業損失は7億89百万円(前連結会計年度は4億98百万円の営業損失)となりました。
営業外損益以下では、前連結会計年度に発生した第三者割当増資ならびに公開買付等にかかるコンサル報酬がなくなり、営業外費用が1億22百万円減少しております。
これらにより、経常損失は7億73百万円(前連結会計年度は5億99百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は8億7百万円(前連結会計年度は6億64百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
なお、当社単体では、データヘルス事業の増収等により、増収増益ならびに黒字転換を達成いたしました。
また、DeSCを子会社化し新たなグループの収益力を図る客観的な指標としているEBITDA(注)は、連結では98百万円のマイナス(前連結会計年度は44百万円のプラス)となりましたが、旧グループでは、1億84百万円増加し3億55百万円のプラスとなりました。
(注)EBITDA=経常利益+金融費用+減価償却費+のれん償却費+臨時に発生した一時の費用 (イ)財政状態(資産の状況) 資産合計の当連結会計年度末の残高は、前連結会計年度末に比べて2億69百万円増加し、66億60百万円となりました。
このうち、流動資産は売掛金及び契約資産が1億81百万円減少しましたが、現金及び預金が3億46百万円増加したことで1億76百万円増加し、当連結会計年度末の残高は23億23百万円となりました。
 また、固定資産は、社内効率化のためのシステム開発を推進したためソフトウエア仮勘定が増加した一方で、のれんが償却により減少したため、93百万円増加し、当連結会計年度末の残高は43億36百万円となりました。
(負債の状況) 負債合計の当連結会計年度末の残高は、前連結会計年度末に比べて10億79百万円増加し、34億43百万円となりました。
このうち、流動負債は金融機関からの短期借入金が1億円減少したほか、親会社からの借入の期間延長により1年内返済予定の長期借入金が5億円減少したことなどにより、5億3百万円減少し、当連結会計年度末の残高は14億5百万円となりました。
 また、固定負債は親会社からの借入の期間延長ならびに増額により長期借入金が17億円増加したことなどにより15億82百万円増加し、当連結会計年度末の残高は20億38百万円となりました。
(純資産の状況)当連結会計年度末の純資産の残高は、親会社株主に帰属する当期純損失8億7百万円および新株予約権の行使などにより前連結会計年度末に比べて8億9百万円減少し、32億16百万円となり、自己資本比率は46.7%となりました。
(ロ)経営成績(売上高) 当社グループの当連結会計年度の売上高は、市町村国保向けの第3期データヘルス計画作成支援業務の受注と提供が順調に進み、取引保険者数が過去最高となったほか、DeSCと協業して立ち上げたデータ利活用サービスの売上高が順調に伸びており、前連結会計年度と比べて5億96百万円増加(前期比13.5%増)し、50億7百万円となりました。
(売上総利益) 売上総利益は、売上高が増加しましたが、DeSCの連結期間が長くなったことなどにより売上原価が増加したため、前連結会計年度と比べて68百万円増加し、14億87百万円となりました。
なお、売上高総利益率は29.7%となりました。
(営業損益) 営業損益は、販売費及び一般管理費がDeSCの連結期間が長くなったこと、のれんの償却費2億69百万円などにより増加し、7億89百万円の営業損失(前連結会計年度は4億98百万円の営業損失)となりました。
売上高営業利益率は、△15.8%となりました。
(経常損益) 経常損益は、賃貸不動産の受取家賃ならびに賃貸収入原価の発生などにより、7億73百万円の経常損失(前連結会計年度は5億99百万円の経常損失)となりました。
売上高経常利益率は、△15.4%となりました。
(親会社株主に帰属する当期純損益) 親会社株主に帰属する当期純損益は、固定資産除却損に加えて、社内で開発したソフトウエアのうち、将来の収益獲得が見込まれなくなったものについて減損を行いました。
これらの結果、8億7百万円の親会社株主に帰属する当期純損失(前連結会計年度は6億64百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は、前連結会計年度末に比べ3億46百万円増加し、当連結会計年度末には14億24百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、1億20百万円(前連結会計年度は1億98百万円の使用)となりました。
これは、主に税金等調整前当期純損失8億23百万円、減価償却費3億88百万円、のれん償却額2億69百万円などによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、7億89百万円(前連結会計年度は35億14百万円の使用)となりました。
これは、主にヘルスケア事業に使用するプログラム開発等による無形固定資産の取得によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果得られた資金は、10億15百万円(前連結会計年度は44億11百万円の獲得)となりました。
これは、主に親会社からの運転資金の借り入れによるものです。
③生産、受注及び販売の実績(イ)生産実績 当社グループの事業は提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。
(ロ)受注実績 当連結会計年度の受注保険者数および受注保険者数残高の実績は、次のとおりであります。
サービスの名称受注顧客数(件)前年同期比(%)受注顧客数残高(件)前年同期比(%)データヘルス関連サービス807104.152781.7データ利活用サービス73155.312109.1合計880107.153982.2 (ハ)販売実績 当連結会計年度の販売実績をサービスの区分ごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)サービスの名称当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)前年同期比(%)データヘルス関連サービス3,578,856121.2データ利活用サービス1,031,588131.2その他396,59059.0合計5,007,033113.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容(イ)財政状態の分析 当連結会計年度の財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(ロ)経営成績の分析 当連結会計年度における売上高は50億7百万円(前期比13.5%増)となりました。
売上高が増加した大きな要因は次のとおりと認識しております。
a.第3期データヘルス計画作成支援業務受注の影響 当社グループの主要顧客である市町村国保の保険者では、2023年度が第3期データヘルス計画の策定年度にあたり、当該計画の作成支援業務のニーズが多くありました。
当社グループはこのニーズを取り込むため積極的な営業活動の推進ならびに提供体制の確保を推進し、多くの受注を獲得したことによりデータヘルス関連サービスの売上高が6億26百万円増加しました。
b.DeSCの連結期間の影響 2022年10月にDeSCの株式を取得し、前連結会計年度の途中から同社を連結子会社としております。
前連結会計年度のDeSC連結期間は9カ月間だったのに対し、当連結会計年度は12カ月間とDeSC連結期間が3カ月間増加しております。
この連結期間の差により売上高が2億48百万円増加しました。
 上記の通り、第3期データヘルス計画作成支援業務の受注により増収増益となった一方で、DeSCにおいて積極的な投資を継続したことおよびDeSCの連結期間が長くなった影響で前連結会計年度に含まれていないDeSCのコスト分が増加したことから、コストの増加が増収額を上回り、営業損失が増加いたしました。
このため営業損失は7億89百万円(前連結会計年度は4億98百万円の営業損失)となりました。
また、経常損失は前期発生した第三者割当増資ならびに公開買付等に係るコンサル報酬等の支払手数料がなくなったため、7億73百万円(前連結会計年度は5億99百万円の経常損失)となりました。
売上高経常利益率は△15.4%であり、期首の計画値を下回りました。
 なお、親会社株主に帰属する当期純損失は、上記の要因に加え減損損失の計上などにより8億7百万円(前連結会計年度は6億64百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報(イ)キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(ロ)資本の財源及び資金の流動性 当社グループの主な資金需要は事業運営上必要な人件費および業務委託費などの運転資金ならびに研究開発投資に必要な人件費および外注費などであります。
 当社グループの当連結会計年度末の現金及び預金は14億24百万円、有利子負債は24億60百万円であります。
 当社グループは、自治体との契約が中心となるため、自治体の年度末である3月末までを契約期間とする業務が多く、営業収入の入金が第4四半期に集中いたします。
このため、期中は運転資金の外部調達が必要になりますが、複数の取引銀行と当座貸越契約を締結しているほか、当社の親会社である㈱ディー・エヌ・エーとDeSCが極度貸付契約を締結しており、機動的な資金確保が可能であります。
また、これらの当座貸越契約ならびに極度貸付契約の借入枠については十分な金額を確保しております。
 なお、将来大規模な投資資金などの資金需要が発生した場合には、エクイティファイナンス等による調達手段を検討してまいります。
 株主還元については、財務体質の強化および積極的な事業展開に備えるため必要な内部留保を確保しつつ、配当性向30%程度を目安として業績に対応した配当を行うことを基本方針としております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。
この連結財務諸表の作成にあたりまして、見積りや仮定によることが必要になります。
経営者は、過去の実績や状況および現在入手可能な情報を総合的に勘案し、その時点でもっとも合理的と考えられる見積りや仮定を継続的に採用しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。
 当社グループが採用しております会計方針のうち、重要となる事項につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
経営上の重要な契約等 5【経営上の重要な契約等】
(1) DeSCヘルスケア㈱と当社はデータヘルス関連サービスにおける業務提携契約を締結しております。
契約締結日 2020年4月2日契約期間 2020年4月1日から2023年3月31日まで。
以降一方当事者から期間満了の3カ月前までに別段の意思表示がない限り1年間自動延長され、以降も同様とします。

(2) 当社は、2020年8月14日開催の取締役会において、㈱ディー・エヌ・エーとの間で資本業務提携契約を締結することについて決議を行い、同日付けで資本業務提携契約を締結しております。
当該契約に基づき㈱ディー・エヌ・エーは、当社の普通株式306,700株を2020年8月21日付で取得しております。
(3) DeSCヘルスケア㈱と当社は医療ビッグデータのデータベース共有に関する契約を締結しております。
契約締結日 2021年8月6日契約期間 2021年5月1日から2022年3月31日まで。
以降一方当事者から期間満了の3カ月前までに別段の意思表示がない限り1年間自動延長され、以降も同様とします。
研究開発活動 6【研究開発活動】
 当社グループは、日本の医療費削減と国民の健康に貢献するためのサービスと製品の研究開発を進めております。
 現在の研究開発は、医療関連データベースの開発およびメンテナンス、ヘルスケア事業の機能開発を当社で行っております。
また、自社で使用するシステムの開発は、当社ならびに連結子会社の開発部門で行っております。
当社グループの研究開発活動の結果はその内容により、ソフトウエアまたは研究開発費に分けて計上されます。
 当連結会計年度の研究開発活動の総額は794百万円で、ヘルスケア事業における収益獲得のための機能開発、サービスを提供している既存システムの効率化および機能強化に重点を置き、ソフトウエアに473百万円、ソフトウエア仮勘定に259百万円を計上しております。
 また、新サービスの開発をはじめ、既存サービスの改良などを行い、研究開発費は62百万円となりました。
 なお、研究開発スタッフはグループ全体で48名であり、これは総従業員数の12.8%にあたります。
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
 当社グループは、当連結会計年度において社内備品や設備の更新などを中心に総額59百万円の設備投資を実施いたしました。
 なお、重要な設備の除却または売却はありません。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
(1)提出会社 当社における主要な設備は、次のとおりであります。
2024年6月30日現在 事業所名(所在地)部門の名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(人)建物及び構築物車両運搬具工具、器具及び備品 土地(面積㎡)賃貸不動産合計本社(広島市西区)管理本部営業本部運用・開発本部本社事務所および設備177,0052,86162,974124,872(774.48)139,804507,517168(2) (注)1.従業員数は就業人員(当社への出向者を含めない。
)であり、臨時雇用者数は年間の平均人員を( )外数で記載しております。
また、パートタイマー社員については、毎日出勤しているパートタイマー社員は就業人員に、それ以外の者は臨時雇用者数に含めております。
    2.上記の他、主要な賃借およびリース設備として、以下のものがあります。
事業所名(所在地)部門の名称設備の内容従業員数(人)年間賃借料及びリース料(千円)東京本社(東京都文京区)営業本部新規事業開発本部事務所(賃借)3726,762札幌オフィス(札幌市北区)営業本部事務所(賃借)54,679関西営業所(大阪市浪速区)営業本部事務所(賃借)117,165健康管理部(広島事務所)(広島市南区)運用・開発本部事務所(賃借)149,123健康管理部(東京事務所)(東京都千代田区)運用・開発本部事務所(賃借)8(1)7,668健康管理部(大阪事務所)(大阪市浪速区)運用・開発本部事務所(賃借)113,356 (2)国内子会社DeSCヘルスケア㈱、㈱DPPヘルスパートナーズおよび㈱ブリッジについては重要性が乏しいため、記載を省略しております。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
 特記事項はありません。
研究開発費、研究開発活動62,000,000
設備投資額、設備投資等の概要59,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況42
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況8
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況5,435,000
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方 当社は、保有目的が純投資目的である投資株式は運用の対象としておりません。
純投資目的以外の目的である投資株式は、取引先等との業務上の関係の維持および強化や取引の円滑化を図り、企業価値向上につなげることを目的として、取引先等の株式を保有するものとしております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容現在保有している純投資目的以外の投資株式はないため、記載を省略しております。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額該当事項はありません。
c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報  特定投資株式  該当事項はありません。
  みなし保有株式  該当事項はありません。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。

Shareholders

大株主の状況 (6)【大株主の状況】
2024年6月30日現在
氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
㈱ディー・エヌ・エー東京都渋谷区渋谷2-24-126,535,30051.56
内海 良夫広島市中区1,147,9009.06
岩佐 実次東京都新宿区611,1004.82
㈱ベネフィット・ワン東京都新宿区西新宿3-7-1436,9003.45
ティーエスアルフレッサ㈱広島市西区商工センター1-2‐19360,0002.84
渡邉 定雄東京都港区284,0002.24
渡邉 毅人 東京都板橋区213,0001.68
鹿沼 史明群馬県前橋市199,4001.57
㈱SBI証券東京都港区六本木1-6-1159,6001.26
野村證券㈱東京都中央区日本橋1-13-1155,8251.23計-10,103,02579.71
株主数-金融機関3
株主数-金融商品取引業者18
株主数-外国法人等-個人11
株主数-外国法人等-個人以外10
株主数-個人その他1,046
株主数-その他の法人24
株主数-計1,112
氏名又は名称、大株主の状況野村證券㈱
株主総利回り1
株主総会決議による取得の状況 (1)【株主総会決議による取得の状況】
 該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
    該当事項はありません。

Shareholders2

発行済株式及び自己株式に関する注記 1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項 当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)発行済株式 普通株式12,711,780--12,711,780合計12,711,780--12,711,780自己株式 普通株式(注)59,567-23,10036,467合計59,567-23,10036,467(注)普通株式の自己株式の減少は、ストック・オプションによる新株予約権の権利行使によるものであります。

Audit

監査法人1、連結EY新日本有限責任監査法人
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2024年9月30日株式会社データホライゾン 取締役会 御中 EY新日本有限責任監査法人 広島事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 山本 秀男 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 池内 正文 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社データホライゾンの2023年7月1日から2024年6月30日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社データホライゾン及び連結子会社の2024年6月30日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
DeSCヘルスケア株式会社の株式取得により生じたのれんの減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応株式会社データホライゾンの2024年6月30日現在の連結貸借対照表において、のれん2,110,670千円が計上されており、のれんが総資産の31.7%を占めている。
こののれんは、連結財務諸表の注記事項(重要な会計上の見積り)に記載されているとおり、DeSCヘルスケア株式会社(以下「DeSC社」という。
)の株式取得により生じたものである。
のれんは規則的に償却されるが、のれんが関連する資産グループに減損の兆候があると認められる場合には、割引前将来キャッシュ・フローの総額とのれんを含む固定資産の帳簿価額とを比較し、減損損失の認識の要否を判定する。
割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額は減損損失として認識される。
連結財務諸表の注記事項(重要な会計上の見積り)に記載されているとおり、DeSC社におけるデータ利活用サービスの新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動が遅延したこと等から、DeSC社の損益実績が株式取得時の事業計画を下回り、のれんが関連する資産グループに減損の兆候が認められる。
減損損失の認識の要否の判定において、割引前将来キャッシュ・フローの総額がのれんを含む固定資産の帳簿価額を上回ったことから、株式会社データホライゾンは、のれんの減損損失を認識していない。
減損損失の認識の要否の判定に用いられる割引前将来キャッシュ・フローの見積りは、経営者が作成したDeSC社の事業計画を基礎として行われ、この事業計画には、データ利活用サービスにおける既存主要顧客との取引の継続、新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動の推進に伴うパイプライン(顧客別販売見込額)の拡充及びデータ利活用サービス市場の高成長の継続という主要な仮定を含んでいる。
この仮定は高い不確実性を伴い、経営者による判断が将来キャッシュ・フローの見積りに重要な影響を及ぼす。
以上から、当監査法人は、DeSC社の株式取得により生じたのれんの減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。
当監査法人は、DeSC社の株式取得により生じたのれんの減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性を検証するため、主に以下の監査手続を実施した。
(1) 内部統制の評価のれんに関する減損損失の認識の要否の判断に係る内部統制の整備状況及び運用状況の有効性を評価した。
評価にあたっては、データ利活用サービスにおける既存主要顧客との取引継続、新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動の推進及び市場拡大に伴うデータ利活用サービスの成長による売上高の増加という主要な仮定、及び事業計画に一定の不確実性を加味して算定された割引前将来キャッシュ・フローを評価する統制に焦点を当てた。

(2) DeSC社の割引前将来キャッシュ・フローの見積りの適切性の評価割引前将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となるDeSC社の事業計画に含まれる主要な仮定を評価するため、その根拠について経営者に対して質問したほか、主に以下の監査手続を実施した。
・データ利活用サービスに係る既存主要顧客との取引につき、過年度からの取引継続実績を確かめ、翌年度における取引継続の実現可能性についての経営者の評価を検討した。
・データ利活用サービスに係る新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動の推進状況を検討するため、直近のパイプライン明細を入手し、顧客別営業活動状況との整合性について検討した。
また、データ利活用サービスの主要パイプラインに係る月次推移表を閲覧し、翌年度におけるパイプライン拡充の実現可能性についての経営者の評価を検討した。
・DeSC社の業績が株式取得時に策定した事業計画を下回った原因を財務担当執行役員等に質問し、原因と分析された事象が将来キャッシュ・フローの見積りにあたって適切に考慮されているかどうかを検討した。
・データ利活用サービス市場の成長予測について、外部機関が公表したデータと比較するとともに同業他社の市場予測や過去実績との整合性を検討した。
その他の事項会社の2023年6月30日をもって終了した前連結会計年度の連結財務諸表は、前任監査人によって監査されている。
前任監査人は、当該連結財務諸表に対して2023年9月28日付けで無限定適正意見を表明している。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。
監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、株式会社データホライゾンの2024年6月30日現在の内部統制報告書について監査を行った。
当監査法人は、株式会社データホライゾンが2024年6月30日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。
財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
監査等委員会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。
内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。
内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。
・財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。
・内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。
監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査等委員会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
<報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。
利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上  (注)1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
DeSCヘルスケア株式会社の株式取得により生じたのれんの減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応株式会社データホライゾンの2024年6月30日現在の連結貸借対照表において、のれん2,110,670千円が計上されており、のれんが総資産の31.7%を占めている。
こののれんは、連結財務諸表の注記事項(重要な会計上の見積り)に記載されているとおり、DeSCヘルスケア株式会社(以下「DeSC社」という。
)の株式取得により生じたものである。
のれんは規則的に償却されるが、のれんが関連する資産グループに減損の兆候があると認められる場合には、割引前将来キャッシュ・フローの総額とのれんを含む固定資産の帳簿価額とを比較し、減損損失の認識の要否を判定する。
割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額は減損損失として認識される。
連結財務諸表の注記事項(重要な会計上の見積り)に記載されているとおり、DeSC社におけるデータ利活用サービスの新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動が遅延したこと等から、DeSC社の損益実績が株式取得時の事業計画を下回り、のれんが関連する資産グループに減損の兆候が認められる。
減損損失の認識の要否の判定において、割引前将来キャッシュ・フローの総額がのれんを含む固定資産の帳簿価額を上回ったことから、株式会社データホライゾンは、のれんの減損損失を認識していない。
減損損失の認識の要否の判定に用いられる割引前将来キャッシュ・フローの見積りは、経営者が作成したDeSC社の事業計画を基礎として行われ、この事業計画には、データ利活用サービスにおける既存主要顧客との取引の継続、新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動の推進に伴うパイプライン(顧客別販売見込額)の拡充及びデータ利活用サービス市場の高成長の継続という主要な仮定を含んでいる。
この仮定は高い不確実性を伴い、経営者による判断が将来キャッシュ・フローの見積りに重要な影響を及ぼす。
以上から、当監査法人は、DeSC社の株式取得により生じたのれんの減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。
当監査法人は、DeSC社の株式取得により生じたのれんの減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性を検証するため、主に以下の監査手続を実施した。
(1) 内部統制の評価のれんに関する減損損失の認識の要否の判断に係る内部統制の整備状況及び運用状況の有効性を評価した。
評価にあたっては、データ利活用サービスにおける既存主要顧客との取引継続、新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動の推進及び市場拡大に伴うデータ利活用サービスの成長による売上高の増加という主要な仮定、及び事業計画に一定の不確実性を加味して算定された割引前将来キャッシュ・フローを評価する統制に焦点を当てた。

(2) DeSC社の割引前将来キャッシュ・フローの見積りの適切性の評価割引前将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となるDeSC社の事業計画に含まれる主要な仮定を評価するため、その根拠について経営者に対して質問したほか、主に以下の監査手続を実施した。
・データ利活用サービスに係る既存主要顧客との取引につき、過年度からの取引継続実績を確かめ、翌年度における取引継続の実現可能性についての経営者の評価を検討した。
・データ利活用サービスに係る新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動の推進状況を検討するため、直近のパイプライン明細を入手し、顧客別営業活動状況との整合性について検討した。
また、データ利活用サービスの主要パイプラインに係る月次推移表を閲覧し、翌年度におけるパイプライン拡充の実現可能性についての経営者の評価を検討した。
・DeSC社の業績が株式取得時に策定した事業計画を下回った原因を財務担当執行役員等に質問し、原因と分析された事象が将来キャッシュ・フローの見積りにあたって適切に考慮されているかどうかを検討した。
・データ利活用サービス市場の成長予測について、外部機関が公表したデータと比較するとともに同業他社の市場予測や過去実績との整合性を検討した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結DeSCヘルスケア株式会社の株式取得により生じたのれんの減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 株式会社データホライゾンの2024年6月30日現在の連結貸借対照表において、のれん2,110,670千円が計上されており、のれんが総資産の31.7%を占めている。
こののれんは、連結財務諸表の注記事項(重要な会計上の見積り)に記載されているとおり、DeSCヘルスケア株式会社(以下「DeSC社」という。
)の株式取得により生じたものである。
のれんは規則的に償却されるが、のれんが関連する資産グループに減損の兆候があると認められる場合には、割引前将来キャッシュ・フローの総額とのれんを含む固定資産の帳簿価額とを比較し、減損損失の認識の要否を判定する。
割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額は減損損失として認識される。
連結財務諸表の注記事項(重要な会計上の見積り)に記載されているとおり、DeSC社におけるデータ利活用サービスの新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動が遅延したこと等から、DeSC社の損益実績が株式取得時の事業計画を下回り、のれんが関連する資産グループに減損の兆候が認められる。
減損損失の認識の要否の判定において、割引前将来キャッシュ・フローの総額がのれんを含む固定資産の帳簿価額を上回ったことから、株式会社データホライゾンは、のれんの減損損失を認識していない。
減損損失の認識の要否の判定に用いられる割引前将来キャッシュ・フローの見積りは、経営者が作成したDeSC社の事業計画を基礎として行われ、この事業計画には、データ利活用サービスにおける既存主要顧客との取引の継続、新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動の推進に伴うパイプライン(顧客別販売見込額)の拡充及びデータ利活用サービス市場の高成長の継続という主要な仮定を含んでいる。
この仮定は高い不確実性を伴い、経営者による判断が将来キャッシュ・フローの見積りに重要な影響を及ぼす。
以上から、当監査法人は、DeSC社の株式取得により生じたのれんの減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結注記事項(重要な会計上の見積り)
開示への参照2、監査上の主要な検討事項、連結注記事項(重要な会計上の見積り)
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 当監査法人は、DeSC社の株式取得により生じたのれんの減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性を検証するため、主に以下の監査手続を実施した。
(1) 内部統制の評価のれんに関する減損損失の認識の要否の判断に係る内部統制の整備状況及び運用状況の有効性を評価した。
評価にあたっては、データ利活用サービスにおける既存主要顧客との取引継続、新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動の推進及び市場拡大に伴うデータ利活用サービスの成長による売上高の増加という主要な仮定、及び事業計画に一定の不確実性を加味して算定された割引前将来キャッシュ・フローを評価する統制に焦点を当てた。

(2) DeSC社の割引前将来キャッシュ・フローの見積りの適切性の評価割引前将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となるDeSC社の事業計画に含まれる主要な仮定を評価するため、その根拠について経営者に対して質問したほか、主に以下の監査手続を実施した。
・データ利活用サービスに係る既存主要顧客との取引につき、過年度からの取引継続実績を確かめ、翌年度における取引継続の実現可能性についての経営者の評価を検討した。
・データ利活用サービスに係る新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動の推進状況を検討するため、直近のパイプライン明細を入手し、顧客別営業活動状況との整合性について検討した。
また、データ利活用サービスの主要パイプラインに係る月次推移表を閲覧し、翌年度におけるパイプライン拡充の実現可能性についての経営者の評価を検討した。
・DeSC社の業績が株式取得時に策定した事業計画を下回った原因を財務担当執行役員等に質問し、原因と分析された事象が将来キャッシュ・フローの見積りにあたって適切に考慮されているかどうかを検討した。
・データ利活用サービス市場の成長予測について、外部機関が公表したデータと比較するとともに同業他社の市場予測や過去実績との整合性を検討した。
その他の記載内容、連結 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、連結 <報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。

Audit1

監査法人1、個別EY新日本有限責任監査法人
独立監査人の報告書、個別 独立監査人の監査報告書 2024年9月30日株式会社データホライゾン 取締役会 御中 EY新日本有限責任監査法人 広島事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 山本 秀男 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士 池内 正文 <財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社データホライゾンの2023年7月1日から2024年6月30日までの第44期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社データホライゾンの2024年6月30日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
DeSCヘルスケア株式会社の株式の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応株式会社データホライゾンの2024年6月30日現在の貸借対照表において、関係会社株式3,420,408千円が計上されており、総資産の56.5%を占めている。
財務諸表の注記事項(重要な会計上の見積り)に記載されているとおり、このうち3,400,008千円はDeSCヘルスケア株式会社(以下「DeSC社」という。
)の株式取得により生じたものである。
会社は、子会社株式については、市場価格がない株式のため、子会社の実質価額が取得価額に比して著しく下落した場合には、将来の回復可能性が十分な証拠によって裏付けられる場合を除いて実質価額まで減損処理することとしている。
なお、企業買収により超過収益力を見込んで子会社株式等の取得を行った場合は、当該超過収益力が見込まれなくなった段階で、実質価額が著しく低下したとみなしている。
超過収益力が毀損しているか否かの判定は、当該子会社の事業計画を基礎として行われる。
財務諸表の注記事項(重要な会計上の見積り)に記載されているとおり、会社は、DeSC社の超過収益力を反映した実質価額と帳簿価額の比較による評価を行った結果、実質価額の著しい低下はないものと判断している。
超過収益力が毀損しているか否かの判定は、経営者が作成したDeSC社の事業計画を基礎として行われ、この事業計画には、データ利活用サービスにおける既存主要顧客との取引の継続、新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動の推進に伴うパイプラインの拡充及びデータ利活用サービス市場の高成長の継続という主要な仮定を含んでいる。
この仮定は高い不確実性を伴い、経営者による判断が重要な影響を及ぼす。
以上から、当監査法人は、DeSC社の株式の評価が、当事業年度の財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。
当監査法人は、DeSC社の株式の評価の妥当性を検証するため、主に以下の監査手続を実施した。
・DeSC社の超過収益力が毀損しているか否かの判定に関する監査上の対応については、連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項「DeSCヘルスケア株式会社の株式取得により生じたのれんの減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性」に記載の手続を実施した。
その他の事項会社の2023年6月30日をもって終了した前事業年度の財務諸表は、前任監査人によって監査されている。
前任監査人は、当該財務諸表に対して2023年9月28日付けで無限定適正意見を表明している。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<報酬関連情報>報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。
利害関係会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上  (注)1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
DeSCヘルスケア株式会社の株式の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応株式会社データホライゾンの2024年6月30日現在の貸借対照表において、関係会社株式3,420,408千円が計上されており、総資産の56.5%を占めている。
財務諸表の注記事項(重要な会計上の見積り)に記載されているとおり、このうち3,400,008千円はDeSCヘルスケア株式会社(以下「DeSC社」という。
)の株式取得により生じたものである。
会社は、子会社株式については、市場価格がない株式のため、子会社の実質価額が取得価額に比して著しく下落した場合には、将来の回復可能性が十分な証拠によって裏付けられる場合を除いて実質価額まで減損処理することとしている。
なお、企業買収により超過収益力を見込んで子会社株式等の取得を行った場合は、当該超過収益力が見込まれなくなった段階で、実質価額が著しく低下したとみなしている。
超過収益力が毀損しているか否かの判定は、当該子会社の事業計画を基礎として行われる。
財務諸表の注記事項(重要な会計上の見積り)に記載されているとおり、会社は、DeSC社の超過収益力を反映した実質価額と帳簿価額の比較による評価を行った結果、実質価額の著しい低下はないものと判断している。
超過収益力が毀損しているか否かの判定は、経営者が作成したDeSC社の事業計画を基礎として行われ、この事業計画には、データ利活用サービスにおける既存主要顧客との取引の継続、新規顧客獲得や既存顧客からの受注増加を目的とした営業活動の推進に伴うパイプラインの拡充及びデータ利活用サービス市場の高成長の継続という主要な仮定を含んでいる。
この仮定は高い不確実性を伴い、経営者による判断が重要な影響を及ぼす。
以上から、当監査法人は、DeSC社の株式の評価が、当事業年度の財務諸表監査において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。
当監査法人は、DeSC社の株式の評価の妥当性を検証するため、主に以下の監査手続を実施した。
・DeSC社の超過収益力が毀損しているか否かの判定に関する監査上の対応については、連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項「DeSCヘルスケア株式会社の株式取得により生じたのれんの減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性」に記載の手続を実施した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、個別DeSCヘルスケア株式会社の株式の評価
その他の記載内容、個別 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、個別 <報酬関連情報>報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。

BS資産

仕掛品99,911,000
その他、流動資産10,858,000
建物及び構築物(純額)195,654,000
工具、器具及び備品(純額)77,164,000
土地124,872,000
有形固定資産540,354,000
ソフトウエア693,841,000
無形固定資産731,798,000
長期前払費用6,875,000
繰延税金資産123,138,000
投資その他の資産3,683,082,000

BS負債、資本

短期借入金350,000,000
1年内返済予定の長期借入金130,000,000
未払金358,071,000