財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2024-09-27
英訳名、表紙Pan Pacific International Holdings Corporation
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長  吉田 直樹
本店の所在の場所、表紙東京都渋谷区道玄坂二丁目25番12号
電話番号、本店の所在の場所、表紙03-5725-7532(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
年月事項1980年9月日用雑貨品等の卸売販売及び小売販売を目的として、株式会社ジャスト(現・株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)を東京都杉並区桃井四丁目4番19号に資本金3百万円で設立1982年6月卸売事業の拡大強化を図るため、主たる事業形態を卸売業へ変更   7月本店を埼玉県新座市栗原一丁目6番8号に移転1989年2月本店を東京都府中市八幡宿北7782番地5(現・東京都府中市緑町二丁目6番地の3)に移転   3月消費者に良い品をより安く販売するため、東京都府中市にドン・キホーテ府中店を1号店として開設し、主たる事業形態を卸売業から小売業へ変更1992年11月POS(販売時点情報管理)システムを導入1993年7月EOS(電子発注システム)を導入1995年3月本部(本社機能)を東京都府中市若松町四丁目3番地に移転   6月マーチャンダイジング強化を図るため、株式会社リーダーの株式取得(2011年6月清算結了)   9月商号を株式会社ドン・キホーテに変更1996年12月日本証券業協会に株式を店頭登録1997年11月本店を東京都江戸川区北葛西四丁目14番1号に移転1998年3月ドン・キホーテ葛西店及び同環八世田谷店開設により、当社店舗数10店を達成   6月東京証券取引所市場第二部に株式を上場2000年7月東京証券取引所市場第一部に指定2001年11月テナント管理事業を営むことを目的として、株式会社パウ・クリエーション(現・連結子会社(2009年7月1日付で日本商業施設株式会社に商号変更))を設立2002年6月ドン・キホーテ久留米店開設により、当社店舗数50店を達成2004年4月「Club Donpen Card」発行開始   9月ドン・キホーテグループ等の店舗開発及び不動産事業を行うことを目的として、株式会社ディワン(現・連結子会社)を設立   11月ピカソ港南台店開設により、当社店舗数100店舗達成2005年1月システム開発及びインターネットを利用した総合サービスの提供等を行うことを目的として、株式会社ドンキコム(現・連結子会社(2007年8月1日付で株式会社リアリットに商号変更))を設立2006年2月株式会社ダイエーより、THE DAI'EI(USA),INC. (現・連結子会社 (Don Quijote (USA) Co., Ltd.に商号変更)) 及びOriental Seafoods,Inc.の全株式を取得し子会社化   9月本店を東京都新宿区西新宿二丁目6番1号に移転2007年1月ドイト株式会社(現・連結子会社(2020年2月1日付で株式会社スカイグリーンに商号変更))及び同子会社1社の全株式を取得し子会社化   10月株式会社長崎屋(現・連結子会社)及び同子会社7社を取得し子会社化したことにより、当社グループ店舗数200店舗達成2009年9月本店を東京都目黒区青葉台二丁目19番10号に移転   10月プライベートブランド「情熱価格」の販売を開始2011年1月株式会社フィデック(2012年7月1日付でアクリーティブ株式会社に商号変更)の第三者割当増資を引受けたことにより、同社及び同子会社3社を子会社化2012年7月当社グループにおけるバックオフィス業務のシェアードサービスを目的として、株式会社ドン・キホーテシェアードサービス(2019年2月1日付で株式会社パン・パシフィックシェアードサービスに商号変更)を設立2013年4月株式会社ジアース(現・連結子会社(2013年7月1日付で日本アセットマーケティング株式会社に商号変更))の第三者割当増資を引受けたことにより、同社及び同子会社3社を子会社化   5月ISO20000(ISO/IEC20000-1:2011)(ITサービスマネジメントシステム規格)の国際認証を取得   7月海外事業持株会社として、シンガポール共和国にPan Pacific International Holdings Pte. Ltd.(現・連結子会社(2019年1月7日付でPan Pacific Retail Management(Singapore) Pte.Ltd.に商号変更))を設立   9月北米及びハワイ州での店舗運営を目的とし、MARUKAI CORPORATION(現・連結子会社)の全株式を取得し子会社化 年月事項   12月会社分割により、当社が営む一切の事業を株式会社ドン・キホーテ分割準備会社に移転し、純粋持株会社体制へ移行するとともに、商号を株式会社ドンキホーテホールディングスに変更(同時に株式会社ドン・キホーテ分割準備会社は商号を株式会社ドン・キホーテに変更)2014年3月自社発行型電子マネー『majica(マジカ)』サービス開始2015年5月ドン・キホーテ豊中店開設により、当社グループ店舗数300店舗達成   7月国内における事業の強化を目的として、中間持株会社である株式会社ドンキホーテホールディングス・リテール・マネジメントを設立2016年9月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行2017年1月アクリーティブ株式会社株式を一部売却したことにより、同社を持分法適用関連会社とする   8月ユニー・ファミリーマートホールディングス株式会社(現・株式会社ファミリーマート)と資本・業務提携に関する契約書の締結   9月米国ハワイ州において24店舗のスーパーマーケットを展開する、QSI,Inc.(現・連結子会社)の全株式を取得し子会社化   11月 ユニー株式会社株式を一部取得したことにより、同社を持分法適用関連会社とするMEGAドン・キホーテ京都山科店及び同クラスポ蒲郡店開設により、当社グループ店舗数400店舗達成2018年4月株式会社ドンキホーテホールディングス・リテール・マネジメントを吸収合併2019年1月ユニー株式会社(現・連結子会社)の全株式を取得し、同社及び同子会社8社を子会社化したことにより、当社グループ店舗数600店舗達成   2月商号を株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスに変更   4月カネ美食品株式会社株式を一部取得したことにより、同社を持分法適用関連会社とする   7月当社グループにおける営業サポート業務を担うことを目的として、株式会社パン・パシフィックリテールサポートを設立   10月当社グループと最新テクノロジーとの融合の橋渡し役となり、オープンイノベーションを推進することを目的として、株式会社マシュマロ(現・連結子会社(2021年7月16日付で株式会社カイバラボに商号変更))を設立2020年2月ドイト株式会社(現・スカイグリーン株式会社)が運営するホームセンター事業及びリフォーム事業を会社分割(吸収分割)による事業承継により譲渡   7月株式会社パン・パシフィックシェアードサービス及び株式会社パン・パシフィックリテールサポートを吸収合併   10月日本の農畜水産物の輸出拡大に向けた当社グループのパートナーシップ組織である「Pan Pacific International Club(PPIC)」の発足   12月マジカアプリ会員500万人達成2021年2月プライベートブランド「情熱価格」のリニューアル   4月米国カリフォルニア州においてプレミアムスーパーマーケットチェーン「Gelson’s」を運営する企業グループの持株会社である、GRCY Holdings,Inc.(現・連結子会社)の全株式を連結子会社であるPan Pacific Retail Management (USA) Co.が取得し、同社及び同子会社9社を子会社化   9月当社グループにおける金融事業推進の体制構築及びアプリと連携したクレジット事業の戦略策定等の金融事業への展開を目的として、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルフィナンシャルサービスを設立2022年1月株主優待制度の導入   4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行   8月マジカアプリ会員1,000万人達成2023年8月東京都渋谷区道玄坂に大型複合施設「道玄坂通 dogenzaka-dori」を開業   12月新たなリテールメディア事業の創造を目指すため、株式会社pHmediaを設立2024年6月2024年6月期の連結売上高が2兆円を突破   7月マジカアプリ会員1,500万人達成   9月本店を東京都渋谷区道玄坂二丁目25番12号に移転
事業の内容 3【事業の内容】
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、純粋持株会社である当社、連結子会社73社、非連結子会社9社、持分法適用関連会社2社及び持分法非適用関連会社5社により構成されております。
なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。
当社グループの事業に係わる位置付けは次のとおりであります。
セグメントの名称会社名事業内容国内事業㈱ドン・キホーテ㈱長崎屋UDリテール㈱ビッグコンビニエンス&ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」、ファミリー向け総合ディスカウントストアの「MEGAドン・キホーテ」及び「MEGAドン・キホーテUNY」等の店舗を全国にチェーン展開する小売業を営んでおります。
ユニー㈱アピタ及びピアゴ等の業態を展開し、衣・食・住・余暇にわたる総合小売業を営んでおります。
カネ美食品㈱寿司・揚物・惣菜等の小売業及びコンビニエンスストア向けの弁当の製造及び販売を行っております。
㈱パン・パシフィック・インターナショナルフィナンシャルサービス㈱UCSクレジットカード事業、電子マネー事業、保険代理店事業等を行っております。
アクリーティブ㈱売掛債権の早期買取りを行う金融サービス及び支払業務のアウトソーシングサービスなどを行っております。
日本アセットマーケティング㈱当社グループのうち、ディスカウントストアを展開する会社に対し、事業用物件の賃貸及び管理等を行っております。
日本商業施設㈱複合型商業施設の一部をテナントに賃貸することによる、テナント賃貸業務を行っております。
また、当該テナントの管理を営んでおります。
北米事業Don Quijote(USA)Co.,Ltd.Gelson’s MarketsMARUKAI CORPORATIONQSI,Inc.米国ハワイ州及びカリフォルニア州にてディスカウントストア及びスーパーマーケットを展開しております。
アジア事業Pan Pacific Retail Management(Singapore) Pte.Ltd.Pan Pacific Retail Management(Hong Kong)Co.,Ltd.アジア地域にてジャパンブランド・スペシャリティストアをコンセプトとした店舗の「DON DON DONKI」等を展開しております。
その他連結子会社59社その他非連結子会社9社持分法非適用関連会社5社
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
名称住所資本金又は出資金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社) ㈱ドン・キホーテ(注)1.2東京都目黒区100国内事業100.01.経営指導を行っております。
2.バックオフィスに関する業務等を受託しております。
3.当社の建物の一部を賃借しております。
4.役員の兼任あり。
ユニー㈱(注)1.2 愛知県稲沢市100国内事業100.01.経営指導を行っております。
2.バックオフィスに関する業務等を受託しております。
3.役員の兼任あり。
㈱長崎屋(注)1.4 東京都目黒区100国内事業100.0(100.0)1.経営指導を行っております。
2.バックオフィスに関する業務等を受託しております。
3.当社の建物の一部を賃借しております。
4.役員の兼任あり。
UDリテール㈱(注)2.4東京都目黒区2国内事業100.0(100.0)1.経営指導を行っております。
2.バックオフィスに関する業務等を受託しております。
日本アセットマーケティング㈱(注)1.4 東京都江戸川区37,591国内事業100.0(19.1)1.経営指導を行っております。
2.バックオフィスに関する業務等を受託しております。
3.当社の土地の一部を賃借しております。
4.役員の兼任あり。
㈱パン・パシフィック・インターナショナルフィナンシャルサービス(注)1東京都目黒区10,100国内事業100.01.バックオフィスに関する業務等を受託しております。
2.役員の兼任あり。
㈱UCS(注)4愛知県稲沢市1,611国内事業100.0(100.0)1.経営指導を行っております。
2.バックオフィスに関する業務等を受託しております。
日本商業施設㈱(注)4東京都江戸川区300国内事業100.0(100.0)1.経営指導を行っております。
2.バックオフィスに関する業務等を受託しております。
3.当社の建物の一部を賃借しております。
4.役員の兼任あり。
Pan Pacific Retail Management(Singapore) Pte. Ltd.(注)1.3.4シンガポール共和国78百万SGドルアジア事業65.0(65.0)[35.0]バックオフィスに関する業務等を受託しております。
Pan Pacific Retail Management(Hong Kong) Co., Ltd.(注)3.4香港1百万HKドルアジア事業65.0(65.0)[35.0]バックオフィスに関する業務等を受託しております。
Don Quijote(USA)Co.,Ltd.(注)1.4 米国ハワイ州92百万USドル北米事業100.0(100.0)1.バックオフィスに関する業務等を受託しております。
2.役員の兼任あり。
Gelson's Markets(注)4米国カリフォルニア州0.02百万USドル北米事業100.0(100.0)1.バックオフィスに関する業務等を受託しております。
2.役員の兼任あり。
MARUKAI CORPORATION(注)4 米国カリフォルニア州0.3百万USドル北米事業100.0(100.0)バックオフィスに関する業務等を受託しております。
QSI,Inc.(注)4 米国ハワイ州0.8百万USドル北米事業100.0(100.0)1.バックオフィスに関する業務等を受託しております。
2.役員の兼任あり。
その他59社 名称住所資本金又は出資金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(持分法適用関連会社)アクリーティブ㈱東京都千代田区100国内事業26.3役員の兼務あり。
カネ美食品㈱(注)5愛知県名古屋市2,002国内事業39.4- (注)1.特定子会社に該当しております。
なお、(連結子会社)その他に含まれる会社のうち特定子会社に該当する会社は、KoigakuboSC特定目的会社、PAN PACIFIC STRATEGY INSTITUTE PTE. LTD.、Pan Pacific Retail Management (USA) Co.、PAN PACIFIC RETAIL MANAGEMENT (ASIA) PTE. LTD.、Pan Pacific Retail Management(Malaysia) Sdn. Bhd.、Pan Pacific Retail Management(Guam)Co., Ltd.、DONKI (Thailand) Co., Ltd.、Arden Group, Inc.の8社であります。
2.㈱ドン・キホーテ、ユニー㈱及びUDリテールについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等は次のとおりです。
㈱ドン・キホーテユニー㈱UDリテール㈱売上高8,691億54百万円4,624億21百万円2,377億45百万円経常利益741億25百万円332億89百万円98億88百万円当期純利益513億17百万円212億67百万円65億34百万円純資産額1,767億65百万円1,973億81百万円119億62百万円総資産額3,564億25百万円4,223億47百万円617億5百万円3.議決権の所有割合の[ ]内は、緊密な者又は同意している者の所有割合で外数となっております。
4.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
5.有価証券報告書を提出しております。
従業員の状況 5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況 2024年6月30日現在セグメントの名称従業員数(人)国内事業11,273(41,848)北米事業2,839(1,535)アジア事業3,056(329)合計17,168(43,712) (注)従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

(2)提出会社の状況 2024年6月30日現在従業員数(人)平均年齢(才)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)2,955(477)41.714.66,944,188 (注)1.平均年間給与は、税込支払給与額であり、基準外賃金及び賞与が含まれております。
2.従業員数は就業人員(社外から当社への出向者を含む)であり、臨時雇用者数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。
3.当社は純粋持株会社であるため、セグメント別の従業員数は記載しておりません。
(3)労働組合の状況1.当社は、労働組合は結成されておりません。
2.連結子会社㈱長崎屋の労働組合は、1969年に結成され長崎屋労働組合と称し、上部団体のUAゼンセンに加盟しております。
2024年6月30日現在の組合員数は、4,239名(うち臨時雇用者数は4,122名)であります。
ユニー㈱及びその関係会社の労働組合は、1970年に結成され全ユニー労働組合と称し、上部団体のUAゼンセンに加盟しております。
2024年6月30日現在の組合員数は、20,862名(うち臨時雇用者数は17,722名)であります。
Gelson’s Marketsの労働組合は、United Food and Commercial Workers International Union等に加盟しております。
3.労使関係は円満に推移しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異①提出会社当事業年度管理職に占める女性労働者の割合(%)   (注)1男性労働者の育児休業取得率(%)   (注)2労働者の男女の賃金の差異(%)(注)3全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者-55.645.965.654.3(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定による公表項目として選択していないため、記載を省略しております。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第2号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
なお、提出会社は公表義務の対象ではありませんが参考情報として記載しております。
3.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
労働者の男女の賃金の差異については、男性の平均年間賃金に対する女性の平均年間賃金の割合を示しています。
②連結子会社当事業年度名称管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1、4男性労働者の育児休業取得率  (%)(注)2、4労働者の男女の賃金の差異(%)(注)3全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者㈱ドン・キホーテ-40.556.579.5104.3ユニー㈱14.629.045.175.4102.0㈱長崎屋-33.396.386.0109.0UDリテール㈱-0126.4-126.4㈱UCS42.1-54.790.562.0日本商業施設㈱--48.285.986.0(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき、管理職に占める女性の割合を高めることを目標に定め、公表しております。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第2号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
また、UDリテール㈱は育児休業取得対象者1名が育児休業等を取得していないため、0と記載しております。
3.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
労働者の男女の賃金の差異については、男性の平均年間賃金に対する女性の平均年間賃金の割合を示しています。
なお、UDリテール㈱は、正規雇用労働者が在籍していないため、記載を省略しております。
4.「-」は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略していることを示しております。
③提出会社及び主要な連結子会社当事業年度管理職に占める女性労働者の割合(%)男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%)全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者16.139.056.679.3107.4(注)1.主要な連結子会社は、以下の連結子会社14社の合算数値を算出しております。
なお、海外子会社は算出に含めておりません。
㈱ドン・キホーテ、ユニー㈱、㈱長崎屋、UDリテール㈱、㈱UCS、日本商業施設㈱、㈱橘百貨店、㈱リアリット、日本アセットマーケティング㈱、㈱富士屋商事、㈱パン・パシフィック・インターナショナル・トレーディング、㈱アセット・プロパティマネジメント、㈱オペレーションシェアードサービス、㈱カイバラボ2.指標の算出にあたっては、連結子会社に含まれる各社の事業年度が提出会社と異なる場合、提出会社の事業年度に合わせて集計しております。
(労働者の男女の賃金の差異に関する補足説明) 労働者の男女の賃金の差異については、雇用形態・賃金制度において性別による差異はありません。
しかしながら、相対的に賃金の低い非正規労働者の7割以上が女性であることにより、全労働者における男女の賃金格差が生じています。
正規雇用労働者においては、女性管理職の登用を進めているものの、上級管理職に占める女性比率が低いこと等が要因で、男女の賃金差異が生じています。
 差異の解消のため、昇格者や職位ごとの男女割合を定期的にモニタリングし、引き続き女性のキャリア支援や育成、管理職への登用を進めていきます。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針当社グループは、「ビッグコンビニエンス&ディスカウントストア」を事業コンセプトとする時間消費型小売業「ドン・キホーテ」を中核企業として、「顧客最優先主義」を企業原理に掲げ、「企業価値の拡大」を経営の基本方針として事業活動を行っております。
この企業原理及び経営の基本方針のもと、お客さまに満足いただける商品の質や価格及びサービスの提供を実践し、あわせて当社グループ独自のユニークな営業施策を推進しながら、お客さまと感動を共有できる店舗運営を心がけ、豊かな生活文化の創造を実現していく所存です。
また、個店経営を徹底し地域密着型の店舗としてお客さまの日々の生活を支え、地域社会になくてはならない存在となり、最もお客さまに支持される店舗を目指してまいります。
当社グループは、お客さまが小売業に求めている購買動機は、「より便利に(CV:コンビニエンス)」、「より安く(D:ディスカウント)」、「より楽しく(A:アミューズメント)」という3点に集約されていると考えております。
当社グループは、この3点の頭文字を取って、事業コンセプトを「CV+D+A」と掲げております。
小売業において、お客さまの大きなニーズである「便利さ(CV:コンビニエンス)」と「安さ(D:ディスカウント)」を基本コンセプトとした店舗運営は、一定数のお客さま支持と売上高を確保することは可能と考えられますが、それだけでは、「1+1=2」の結果しか得ることができません。
当社グループは、お客さまにとって「ワクワク・ドキドキ」というプラスアルファの付加価値が創造され、購買意識を呼び覚ます「アミューズメント性」こそ重要であり、これは、「1+1=∞」という公式を導き出す魔法のエッセンスであると考えております。
当社グループは、この事業コンセプトを前面に繰り広げ、全従業員が「便利で安くて楽しい」店舗作りを実践し続けることにより、他の小売業との差別化を図り、より高い水準の顧客満足と社会貢献が実現できるものと確信しております。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題並びに経営戦略等個人消費の低迷や企業間競争の激化という状況が続く中で、当社グループは、本来のビジネスそのもので社会との共生を追求しながら、中長期的に持続可能な成長を目指すため、投資効率の高い案件に経営資源を重点的に、かつ適正な配分を行っていきます。
(中長期的な売上・利益の継続成長)① 国内事業国内事業においては、メディアを活用した施策やmajicaアプリを使用した販促を行い、今まで来店したことのないお客さまの獲得や既存顧客の来店回数アップを図っていきます。
また、訪日外国人観光客へのプロモーションの強化や来店動機となるような魅力的な商品開発を行い、さらなるインバウンド需要の獲得に取り組んでまいります。
PB/OEM商品については、商品数の拡大を増やすとともに、サプライヤーとの連携及び協力体制、在庫管理の強化やインバウンド向け商品の開発などを行い、収益性の向上に努めます。
さらに、多彩な出店フォーマットで新規出店を進めることで、国内シェア率の拡大を図ってまいります。
② 海外事業海外事業につきましては、出店による店舗拡大を行うとともに、新たな業態の開発や地域特性に合わせた業態転換を実施し、客数増や一品単価の上昇に取り組み売上拡大を目指します。
また、本部機能を集約するなど、業務効率の改善を図り収益改善を進めてまいります。
当社グループは、不変の企業原理である「顧客最優先主義」を基軸とした「業態創造企業」として、地域のお客さまの暮らしを支えながらお買い物の楽しみを提供するため、さまざまな営業施策を実行し、継続的な成長を目指してまいります。
(3)経営環境原材料価格の高騰や円安進行等による物価上昇により、実質賃金の減少が続いている昨今の状況においては、個人消費が低迷し、企業間での価格競争が拡がることが予想され、厳しい経営環境が続くものと想定されます。
小売業界の今後の課題としては、少子高齢化の進行による市場規模の縮小、単身世帯の増加や消費者ニーズの多様化、労働力不足による人件費高騰や業務効率化が求められるなど、様々な問題に取り組む必要があります。
さらに、インターネット取引の拡大により、有店舗小売業のさらなる変革が求められるなど、今後も競争は激化するものと予想されます。
このような経営環境の中、当社グループは、引き続き環境(Environment)・社会(Social)の課題解決に努め、また経営の効率性と透明性を高めるためのガバナンス(Governance)の強化にも積極的に取り組むなど「守りの経営」を推進すると同時に、競合他社との差別化要因である現場主義・個店主義に立脚した強みを遺憾なく発揮しながら、積極的な営業戦略に基づく「攻めの経営」をバランス良く実施することが重要と考えております。
(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、「自己資本の充実」及び「収益力強化に向けた資本の有効的かつ戦略的な活用」のバランスを採りながら、持続的成長及び企業価値の向上に資する「事業投資を優先」してまいりますが、特に重要視する経営指標は、売上高及び営業利益の持続的増加を継続していくことであり、中長期経営計画として「Visionary 2025:2025年6月期に売上高2兆円、営業利益1,200億円」、「Visionary 2030:2030年6月期に営業利益2,000億円」を目標としておりますが、1年前倒しでVisionary 2025の目標を達成することが出来ました。
今後は、Visionary 2030の目標達成に取り組んでまいります。
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)当社グループのサステナビリティに関する基本的な考え方 当社グループは、企業原理「顧客最優先主義」のもと、地域のお客さまの暮らしを支えお買い物の楽しみを提供することを第一に、本業の総合小売業の事業活動を通じて環境・社会における重要課題(マテリアリティ)の解決に取り組んでいます。
また、サステナビリティにおいても、PPIHグループのコアバリューである企業理念集『源流』に定める企業理念・行動指針を徹底し、事業活動を通じて顧客や社会へ貢献することを最終目的としています。
これは結果として従業員の使命感と誇りを高め、最終的に企業価値向上につながります。
この好循環の連鎖を常に念頭に置いて取り組みを進め、環境・社会課題の解決とグループの事業成長の両立を目指し、果敢に挑戦しています。
(2)ガバナンス サステナビリティの取り組みを推進する各施策は、担当役員である取締役 兼 常務執行役員CSO 兼 CFO代行のもと、各領域の委員会及び管掌本部が企画・立案し、グループ会社の事業活動に反映しています。
 また、定期的に取締役会で活動報告を行い、方針および目標の策定や重要な取り組みについては取締役会で議論され承認を得て実行しています。
<サステナビリティに関連する取締役会報告>2023年9月取締役兼執行役員CFO (ESG管掌)ESG評価機関からの評価、PPIHグループ 情報セキュリティ方針策定2023年9月サステナビリティ委員会PPIHグループ サプライチェーン行動規範改訂2023年10月ダイバーシティ・マネジメント委員会女性活躍推進の中長期的目標に基づく重点取り組み2024年3月ダイバーシティ・マネジメント委員会女性活躍推進の中長期的目標に基づく重点取り組み <サステナビリティ委員会> サステナビリティ委員会は、リスクマネジメント管掌執行役員を委員長におき、月に1回開催しています。
気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の対応や、CO₂排出量の削減、人権・環境に配慮したサプライチェーン・マネジメントの構築、プラスチック及び廃棄物削減に取り組んでいます。
 本委員会の下部組織としてテーマごとに分科会を設置し、具体的な施策について企画・立案し事業活動に反映させるとともに、サステナビリティ経営の専門的な知見を有する社外委員の冨田 秀実氏と定期会合を月に1回実施し、特定の課題に対して専門的観点をもって取り組むことができる体制で推進しています。
<ダイバーシティ・マネジメント委員会>ダイバーシティ・マネジメント委員会は、ダイバーシティ・マネジメントを管掌する取締役兼執行役員を委員長におき、月に1回開催しています。
人事制度企画部や労務管理部、リクルーティングマネジメント部等の複数の関連部署が横断的に連携しながら女性やLGBTQ+など多様な人材の活躍を目指し、様々な施策を企画・立案し、実行しています。
(3)リスク管理 当社グループでは、リスクマネジメント本部においてリスク管理を行っています。
店舗・拠点で発生するリスク事案に関わる情報収集、リスク対応及び対策を決定し、店舗・拠点はその指示に基づき対策を実行しています。
進捗状況についてはリスクマネジメント本部がモニタリングし、必要に応じて取締役会に報告しています。
当社グループにおける全般的なリスク管理については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。
とりわけ、気候変動のリスクや機会の特定、戦略並びに具体的な施策の検討は、サステナビリティ委員会で行い、リスクマネジメント本部と問題を共有し、中長期的なリスクへの対応策を検討するなど、全社的なリスクマネジメントの中に気候関連のリスクを織り込んでいける体制の構築を進めています。
 また、気候変動に関連するリスクや機会、財務影響をはじめとした情報(TCFD開示)については、以下のURLをご参照ください。
 https://ppih.co.jp/sustainability/materiality1/climate_change/ (4)戦略ならびに指標及び目標 当社グループはグローバルに事業を展開しており、多岐にわたる環境・社会課題に影響を受け、また当社グループの企業活動は環境・社会課題に影響を与えています。
多くの環境・社会課題の中から優先順位をつけ、課題解決に向けた活動を効率的に行う必要があるため、中長期経営計画「Visionary 2025/2030」策定時に、当社グループのステークホルダーにとっての期待・重要性と、当社グループの強みを活かして解決に貢献できる環境・社会課題、企業活動が与える環境・社会への影響について議論し、持続可能な社会への貢献と事業成長の両立に向けた重要課題(マテリアリティ)を改めて特定しました。
また、重要課題(マテリアリティ)は社会環境の変化を踏まえて、定期的に見直しを行っていきます。
<PPIHグループ 重要課題(マテリアリティ)>事業活動で生じる環境負荷の低減・気候変動への対応・CO₂排出量の削減・プラスチック使用量の削減・環境配慮商品の拡大多様性の容認と働きがいのある職場づくり・女性活躍推進・LGBTQ+の活躍支援・従業員エンゲージメントを高める労働環境の整備持続可能な商品調達と責任ある販売・人権、環境に配慮したサプライチェーン・マネジメント・アルコール類の責任ある販売・社会、環境課題の解決を目指す認証商品の拡大地域社会との共生による社会課題の解決・地域社会への寄付、募金、貢献活動・次世代育成、支援活動・日本の農畜水産物 輸出拡大確固たるガバナンス・経営の透明性の確保・企業理念の遵守と監督・コンプライアンスの徹底・自然災害リスクへの対応 指標及び目標実績(当連結会計年度)CO₂排出量の削減・2030年までに、店舗から排出するCO₂排出量を50%削減(2013年度比)・2050年までに、店舗から排出するCO₂排出量を総量でゼロにするCO₂排出量26.0%減(売上100万円当たりの原単位)プラスチック使用量の削減 2030年までに、顧客サービスのプラスチック使用量を70%削減 (2019年度比)プラスチック使用量65.8%削減(売上100万円当たりの原単位)女性店長拡大・2026年6月期までに、女性店長を50人・2030年6月期までに、女性店長を100人女性店長人数 39人女性社員の定着率の向上・2026年6月期までに、女性社員の離職率を8.8%・2030年6月期までに、女性社員の離職率を5%離職率 7.6%
(注)指標及び目標、実績(当連結会計年度)については、国内グループ会社を対象としております。
 重要課題(マテリアリティ)のうち、当連結会計年度における喫緊に対処する課題として「気候変動への対応」「プラスチック使用量の削減」「人権・環境に配慮したサプライチェーン・マネジメント」「女性活躍推進」と特定し、重点的に取り組みました。
主な取り組みは次のとおりです。
① 気候変動への対応・当連結会計年度において、6店舗・1拠点で再生可能エネルギーの利用を開始(累計22店舗・1拠点で活用)・本社を構える複合施設「道玄坂通 dogenzaka-dori(2023年8月開業)」において使用電力を100%グリーン化・国内では当社グループ初となるオフサイトCPPAによる電力供給を4店舗で開始、2店舗においてオンサイトCPPAを導入② プラスチック使用量の削減・店舗の顧客サービスにおいてプラスチック製のカトラリーの提供を廃止し、紙・木の素材へ変更・PB商品においてプラスチック使用量の少ない容器への切り替え・ペットボトルの水平リサイクルを推進するパートナー企業と協働し、東海地域の店舗において回収協力③ 人権・環境に配慮したサプライチェーン・マネジメント・世界人権宣言をはじめとした国際的な指針をもとに「PPIHグループ サプライヤー行動規範」を改訂・PB/OEM商品の製造委託先に対し、「PPIHグループ サプライヤー行動規範」遵守状況を確認するための調査(第三者監査、セルフチェックアンケート(以下SAQ))を実施・上記の調査において、人権・労働及び安全衛生に関する重篤なリスクを確認した結果、当連結会計年度末時点において重大リスク・インシデントにあたる工場はないことを確認・SAQにおいて重大ではないものの課題が見つかったサプライヤーに対し、リスクアセスメントとモニタリングを目的としたフォローアップ研修を実施・社内の商品調達や企画開発に携わる担当者を対象に、サプライチェーン上の人権リスクなどの啓発を目的とした研修を実施④ 女性活躍推進・女性店長輩出を目的に、必要な知識やスキルを身に着けるための研修プログラムを2021年より継続実施・女性社員を対象に、思考力やリーダーシップ力などの能力開発につながるキャリアアップセミナーを実施・全管理職を対象に、部下のキャリアやモチベーションを阻害する無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)を取り除くための研修(全4回)を実施・女性の部下をもつ管理職に向け、自部署における女性社員の人数や管理職比率、退職者数の推移を把握できる報告書を年4回配信・女性活躍推進施策の妥当性の確認や働きやすい環境の整備を目的に、女性社員を対象とした意識調査を実施・新卒採用において、女性の働き方やキャリアに特化したオープン・カンパニー及び内定者イベントを開催 (5)人的資本に関する考え方及び取組 予測困難なビジネス環境の変化とお客さまの価値観の多様化が進み、当社グループはグローバル展開を急拡大する中、私たちがお客さまから選ばれ続けるためには、多様な人材が集まり、各自の得意分野を活かして平等に活躍できるダイバーシティ型組織の構築が不可欠です。
企業の成長に欠かせない資産である人材が、様々な視点で新しい価値を創出し、企業自身がしなやかに進化するためにも、挑戦・活躍できる機会の提供や従業員一人ひとりの成長につながる教育、人材を活かせる社内環境整備は、最も優先順位の高い取り組むべき課題です。
すべての従業員が企業原理の「顧客最優先主義」を共通の行動目標として挑戦を続け、激動する時代と向き合い創造や進化を遂げることで企業が成長し、従業員自身の成長をも促すことが当社グループにおける人材育成のあるべき姿であり、企業としての最大の責務、社会的使命であると考えています。
<人材育成に関する取組> 当社では、従業員一人ひとりが自身の強みを発揮し失敗を恐れず果敢に挑戦を続けた先に、変化に柔軟な対応をしながら稼ぐ力を持った組織が構築されると考えています。
そのために、当社の企業文化である「権限委譲」のもと、職位職責・所属に合わせ主体的でやりがいを最大化できる環境や制度を整備し、適材適所で活躍できる生産性の高い組織づくりを行っています。
さらに、中長期経営計画「Visionary2030」の実現においてIT/デジタル戦略が欠かせないことから、IT人材の育成も実施しています。
なお、女性活躍に関する指標目標及び取り組みについては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4)戦略ならびに指標及び目標」をご参照ください。
◆従業員一人ひとりが主体的に活躍するための教育や制度・世界中の従業員が共通の視点・方向性で業務に従事することを目的とした企業理念集『源流』の理解浸透-新卒・中途入社者を対象に源流研修を実施(国内)-『源流』は日本語のほか英語、中国語(簡体字・繁体字)、タイ語に翻訳-国内・海外共に従業員を対象とした『源流』理解度テストを年2回実施-管理職には『源流伝道士』の社内資格試験を年2回実施。
合格者は日々の業務において『源流』を実践すると共に、各所属組織において理念や文化の実現に貢献する人材育成を実施・年齢や性別、国籍、勤続年数などに関わらず、一人ひとりの実力を評価する人事制度の運用 ◆自立したキャリアに向けて自ら挑戦するためのプログラム・全従業員を対象に新たな知識・スキル習得につながる「キヅキスキルアップセミナー(自己成長セミナー)」を開催・店舗の優秀人材発掘を目的に、若手を中心にマーケティング思考と陳列の技術を競う社内コンペティションを実施-成績優秀者をアジア各国の店舗に派遣し技術研修を実施・従業員が自身のキャリアアップや経験幅を広げるための「公募.com (社内公募システム)」の活性化・若手の優秀人材の発掘・成長促進を目的に、若手と幹部社員による編成で営業課題に取り組むプロジェクトチームの発足・経営幹部候補の育成を目的に、公募により選任された社員が支社長として100万人商圏、年商100億円規模の支社を統括する「ミリオンスター制度」の運用・社外取締役の監修のもと、次世代の経営幹部育成プログラムを実施 ◆IT人材育成の取組・店舗経験者の中からIT分野に関心がある従業員をIT部門に配置し、社内研修などの取り組みを通じたリスキリングを推進・若手従業員とIT部門によるデザインシンキングの実施 <社内環境整備に関する取組>◆従業員が健康で安心して働くための環境整備 すべての従業員が安心して働くためには、なによりも心身ともに健康を維持できる適切な社内環境の整備が必要です。
当社グループでは、社内外への相談窓口の設置や個別ヒアリングなどで個人が抱える問題やグループ全体の労働環境における問題点を把握し、改善に取り組んでいます。
従業員一人ひとりが安心して声をあげられる環境を構築し、エンゲージメントの高い組織づくりに努めています。
◆従業員一人ひとりが自分らしく働くための環境整備 当社グループでは、企業理念集『源流』において多様性を認め尊重することを謳っています。
多様な個性を認め合うことで、従業員一人ひとりの強みを発揮することによる組織力が当社の強みですが、そのためにも自分らしく働ける環境を重視しています。
その取り組みの1つとして、2022年より服装ルールを緩和し、髪色自由化を実施しました。
また、性的マイノリティ(LGBTQ+)の従業員に向けた対応として、福利厚生の適用拡大をはじめとした社内制度の改定や従業員の理解促進に取り組んでいます。
当連結会計年度においては約4,700人がLGBTQ+研修を受講し、研修を開始した2021年から延べ約4万2,000人が受講しました。
◆ライフスタイルに合わせて選択可能な就業環境整備 当社グループでは、従業員一人ひとりのライフスタイル・ライフイベントに合わせて働き方を選択できる制度として、地域限定社員制度を導入しています。
また、育児と仕事の両立ができるよう、産休・育休取得を後押しする取り組みの推進に加え、子どもが小学校を卒業するまで勤務時間を短縮できる制度を設けています。
さらに、退職した人材に対し、経験やスキルを発揮して再びPPIHグループで活躍する機会を提供する、アルムナイ採用(ウェルカムバック採用)の制度を設けています。
戦略  当社グループはグローバルに事業を展開しており、多岐にわたる環境・社会課題に影響を受け、また当社グループの企業活動は環境・社会課題に影響を与えています。
多くの環境・社会課題の中から優先順位をつけ、課題解決に向けた活動を効率的に行う必要があるため、中長期経営計画「Visionary 2025/2030」策定時に、当社グループのステークホルダーにとっての期待・重要性と、当社グループの強みを活かして解決に貢献できる環境・社会課題、企業活動が与える環境・社会への影響について議論し、持続可能な社会への貢献と事業成長の両立に向けた重要課題(マテリアリティ)を改めて特定しました。
また、重要課題(マテリアリティ)は社会環境の変化を踏まえて、定期的に見直しを行っていきます。
<PPIHグループ 重要課題(マテリアリティ)>事業活動で生じる環境負荷の低減・気候変動への対応・CO₂排出量の削減・プラスチック使用量の削減・環境配慮商品の拡大多様性の容認と働きがいのある職場づくり・女性活躍推進・LGBTQ+の活躍支援・従業員エンゲージメントを高める労働環境の整備持続可能な商品調達と責任ある販売・人権、環境に配慮したサプライチェーン・マネジメント・アルコール類の責任ある販売・社会、環境課題の解決を目指す認証商品の拡大地域社会との共生による社会課題の解決・地域社会への寄付、募金、貢献活動・次世代育成、支援活動・日本の農畜水産物 輸出拡大確固たるガバナンス・経営の透明性の確保・企業理念の遵守と監督・コンプライアンスの徹底・自然災害リスクへの対応
指標及び目標 指標及び目標実績(当連結会計年度)CO₂排出量の削減・2030年までに、店舗から排出するCO₂排出量を50%削減(2013年度比)・2050年までに、店舗から排出するCO₂排出量を総量でゼロにするCO₂排出量26.0%減(売上100万円当たりの原単位)プラスチック使用量の削減 2030年までに、顧客サービスのプラスチック使用量を70%削減 (2019年度比)プラスチック使用量65.8%削減(売上100万円当たりの原単位)女性店長拡大・2026年6月期までに、女性店長を50人・2030年6月期までに、女性店長を100人女性店長人数 39人女性社員の定着率の向上・2026年6月期までに、女性社員の離職率を8.8%・2030年6月期までに、女性社員の離職率を5%離職率 7.6%
(注)指標及び目標、実績(当連結会計年度)については、国内グループ会社を対象としております。
 重要課題(マテリアリティ)のうち、当連結会計年度における喫緊に対処する課題として「気候変動への対応」「プラスチック使用量の削減」「人権・環境に配慮したサプライチェーン・マネジメント」「女性活躍推進」と特定し、重点的に取り組みました。
主な取り組みは次のとおりです。
① 気候変動への対応・当連結会計年度において、6店舗・1拠点で再生可能エネルギーの利用を開始(累計22店舗・1拠点で活用)・本社を構える複合施設「道玄坂通 dogenzaka-dori(2023年8月開業)」において使用電力を100%グリーン化・国内では当社グループ初となるオフサイトCPPAによる電力供給を4店舗で開始、2店舗においてオンサイトCPPAを導入② プラスチック使用量の削減・店舗の顧客サービスにおいてプラスチック製のカトラリーの提供を廃止し、紙・木の素材へ変更・PB商品においてプラスチック使用量の少ない容器への切り替え・ペットボトルの水平リサイクルを推進するパートナー企業と協働し、東海地域の店舗において回収協力③ 人権・環境に配慮したサプライチェーン・マネジメント・世界人権宣言をはじめとした国際的な指針をもとに「PPIHグループ サプライヤー行動規範」を改訂・PB/OEM商品の製造委託先に対し、「PPIHグループ サプライヤー行動規範」遵守状況を確認するための調査(第三者監査、セルフチェックアンケート(以下SAQ))を実施・上記の調査において、人権・労働及び安全衛生に関する重篤なリスクを確認した結果、当連結会計年度末時点において重大リスク・インシデントにあたる工場はないことを確認・SAQにおいて重大ではないものの課題が見つかったサプライヤーに対し、リスクアセスメントとモニタリングを目的としたフォローアップ研修を実施・社内の商品調達や企画開発に携わる担当者を対象に、サプライチェーン上の人権リスクなどの啓発を目的とした研修を実施④ 女性活躍推進・女性店長輩出を目的に、必要な知識やスキルを身に着けるための研修プログラムを2021年より継続実施・女性社員を対象に、思考力やリーダーシップ力などの能力開発につながるキャリアアップセミナーを実施・全管理職を対象に、部下のキャリアやモチベーションを阻害する無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)を取り除くための研修(全4回)を実施・女性の部下をもつ管理職に向け、自部署における女性社員の人数や管理職比率、退職者数の推移を把握できる報告書を年4回配信・女性活躍推進施策の妥当性の確認や働きやすい環境の整備を目的に、女性社員を対象とした意識調査を実施・新卒採用において、女性の働き方やキャリアに特化したオープン・カンパニー及び内定者イベントを開催
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 (5)人的資本に関する考え方及び取組 予測困難なビジネス環境の変化とお客さまの価値観の多様化が進み、当社グループはグローバル展開を急拡大する中、私たちがお客さまから選ばれ続けるためには、多様な人材が集まり、各自の得意分野を活かして平等に活躍できるダイバーシティ型組織の構築が不可欠です。
企業の成長に欠かせない資産である人材が、様々な視点で新しい価値を創出し、企業自身がしなやかに進化するためにも、挑戦・活躍できる機会の提供や従業員一人ひとりの成長につながる教育、人材を活かせる社内環境整備は、最も優先順位の高い取り組むべき課題です。
すべての従業員が企業原理の「顧客最優先主義」を共通の行動目標として挑戦を続け、激動する時代と向き合い創造や進化を遂げることで企業が成長し、従業員自身の成長をも促すことが当社グループにおける人材育成のあるべき姿であり、企業としての最大の責務、社会的使命であると考えています。
<人材育成に関する取組> 当社では、従業員一人ひとりが自身の強みを発揮し失敗を恐れず果敢に挑戦を続けた先に、変化に柔軟な対応をしながら稼ぐ力を持った組織が構築されると考えています。
そのために、当社の企業文化である「権限委譲」のもと、職位職責・所属に合わせ主体的でやりがいを最大化できる環境や制度を整備し、適材適所で活躍できる生産性の高い組織づくりを行っています。
さらに、中長期経営計画「Visionary2030」の実現においてIT/デジタル戦略が欠かせないことから、IT人材の育成も実施しています。
なお、女性活躍に関する指標目標及び取り組みについては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4)戦略ならびに指標及び目標」をご参照ください。
◆従業員一人ひとりが主体的に活躍するための教育や制度・世界中の従業員が共通の視点・方向性で業務に従事することを目的とした企業理念集『源流』の理解浸透-新卒・中途入社者を対象に源流研修を実施(国内)-『源流』は日本語のほか英語、中国語(簡体字・繁体字)、タイ語に翻訳-国内・海外共に従業員を対象とした『源流』理解度テストを年2回実施-管理職には『源流伝道士』の社内資格試験を年2回実施。
合格者は日々の業務において『源流』を実践すると共に、各所属組織において理念や文化の実現に貢献する人材育成を実施・年齢や性別、国籍、勤続年数などに関わらず、一人ひとりの実力を評価する人事制度の運用 ◆自立したキャリアに向けて自ら挑戦するためのプログラム・全従業員を対象に新たな知識・スキル習得につながる「キヅキスキルアップセミナー(自己成長セミナー)」を開催・店舗の優秀人材発掘を目的に、若手を中心にマーケティング思考と陳列の技術を競う社内コンペティションを実施-成績優秀者をアジア各国の店舗に派遣し技術研修を実施・従業員が自身のキャリアアップや経験幅を広げるための「公募.com (社内公募システム)」の活性化・若手の優秀人材の発掘・成長促進を目的に、若手と幹部社員による編成で営業課題に取り組むプロジェクトチームの発足・経営幹部候補の育成を目的に、公募により選任された社員が支社長として100万人商圏、年商100億円規模の支社を統括する「ミリオンスター制度」の運用・社外取締役の監修のもと、次世代の経営幹部育成プログラムを実施 ◆IT人材育成の取組・店舗経験者の中からIT分野に関心がある従業員をIT部門に配置し、社内研修などの取り組みを通じたリスキリングを推進・若手従業員とIT部門によるデザインシンキングの実施 <社内環境整備に関する取組>◆従業員が健康で安心して働くための環境整備 すべての従業員が安心して働くためには、なによりも心身ともに健康を維持できる適切な社内環境の整備が必要です。
当社グループでは、社内外への相談窓口の設置や個別ヒアリングなどで個人が抱える問題やグループ全体の労働環境における問題点を把握し、改善に取り組んでいます。
従業員一人ひとりが安心して声をあげられる環境を構築し、エンゲージメントの高い組織づくりに努めています。
◆従業員一人ひとりが自分らしく働くための環境整備 当社グループでは、企業理念集『源流』において多様性を認め尊重することを謳っています。
多様な個性を認め合うことで、従業員一人ひとりの強みを発揮することによる組織力が当社の強みですが、そのためにも自分らしく働ける環境を重視しています。
その取り組みの1つとして、2022年より服装ルールを緩和し、髪色自由化を実施しました。
また、性的マイノリティ(LGBTQ+)の従業員に向けた対応として、福利厚生の適用拡大をはじめとした社内制度の改定や従業員の理解促進に取り組んでいます。
当連結会計年度においては約4,700人がLGBTQ+研修を受講し、研修を開始した2021年から延べ約4万2,000人が受講しました。
◆ライフスタイルに合わせて選択可能な就業環境整備 当社グループでは、従業員一人ひとりのライフスタイル・ライフイベントに合わせて働き方を選択できる制度として、地域限定社員制度を導入しています。
また、育児と仕事の両立ができるよう、産休・育休取得を後押しする取り組みの推進に加え、子どもが小学校を卒業するまで勤務時間を短縮できる制度を設けています。
さらに、退職した人材に対し、経験やスキルを発揮して再びPPIHグループで活躍する機会を提供する、アルムナイ採用(ウェルカムバック採用)の制度を設けています。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 指標及び目標実績(当連結会計年度)CO₂排出量の削減・2030年までに、店舗から排出するCO₂排出量を50%削減(2013年度比)・2050年までに、店舗から排出するCO₂排出量を総量でゼロにするCO₂排出量26.0%減(売上100万円当たりの原単位)プラスチック使用量の削減 2030年までに、顧客サービスのプラスチック使用量を70%削減 (2019年度比)プラスチック使用量65.8%削減(売上100万円当たりの原単位)女性店長拡大・2026年6月期までに、女性店長を50人・2030年6月期までに、女性店長を100人女性店長人数 39人女性社員の定着率の向上・2026年6月期までに、女性社員の離職率を8.8%・2030年6月期までに、女性社員の離職率を5%離職率 7.6%
(注)指標及び目標、実績(当連結会計年度)については、国内グループ会社を対象としております。
 重要課題(マテリアリティ)のうち、当連結会計年度における喫緊に対処する課題として「気候変動への対応」「プラスチック使用量の削減」「人権・環境に配慮したサプライチェーン・マネジメント」「女性活躍推進」と特定し、重点的に取り組みました。
主な取り組みは次のとおりです。
① 気候変動への対応・当連結会計年度において、6店舗・1拠点で再生可能エネルギーの利用を開始(累計22店舗・1拠点で活用)・本社を構える複合施設「道玄坂通 dogenzaka-dori(2023年8月開業)」において使用電力を100%グリーン化・国内では当社グループ初となるオフサイトCPPAによる電力供給を4店舗で開始、2店舗においてオンサイトCPPAを導入② プラスチック使用量の削減・店舗の顧客サービスにおいてプラスチック製のカトラリーの提供を廃止し、紙・木の素材へ変更・PB商品においてプラスチック使用量の少ない容器への切り替え・ペットボトルの水平リサイクルを推進するパートナー企業と協働し、東海地域の店舗において回収協力③ 人権・環境に配慮したサプライチェーン・マネジメント・世界人権宣言をはじめとした国際的な指針をもとに「PPIHグループ サプライヤー行動規範」を改訂・PB/OEM商品の製造委託先に対し、「PPIHグループ サプライヤー行動規範」遵守状況を確認するための調査(第三者監査、セルフチェックアンケート(以下SAQ))を実施・上記の調査において、人権・労働及び安全衛生に関する重篤なリスクを確認した結果、当連結会計年度末時点において重大リスク・インシデントにあたる工場はないことを確認・SAQにおいて重大ではないものの課題が見つかったサプライヤーに対し、リスクアセスメントとモニタリングを目的としたフォローアップ研修を実施・社内の商品調達や企画開発に携わる担当者を対象に、サプライチェーン上の人権リスクなどの啓発を目的とした研修を実施④ 女性活躍推進・女性店長輩出を目的に、必要な知識やスキルを身に着けるための研修プログラムを2021年より継続実施・女性社員を対象に、思考力やリーダーシップ力などの能力開発につながるキャリアアップセミナーを実施・全管理職を対象に、部下のキャリアやモチベーションを阻害する無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)を取り除くための研修(全4回)を実施・女性の部下をもつ管理職に向け、自部署における女性社員の人数や管理職比率、退職者数の推移を把握できる報告書を年4回配信・女性活躍推進施策の妥当性の確認や働きやすい環境の整備を目的に、女性社員を対象とした意識調査を実施・新卒採用において、女性の働き方やキャリアに特化したオープン・カンパニー及び内定者イベントを開催
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存です。
(1)店舗拡大と人材確保 店舗網については、主要基盤である首都圏から全国エリアへ展開を推進し、さらに事業領域の拡大などを目的とした子会社が増加する過程で、当社グループは、人材紹介会社の利用や新卒採用における履歴書の撤廃など、独自の採用活動を行い人材の確保に努めておりますが、必要人員の確保や育成ができなければ、サービスの質が低下し、業績が低迷する可能性があります。
(2)輸入及び物流・配送 事業規模の拡大に伴って商品の輸入割合が増加しており、輸出国の政治情勢・経済環境などの影響を受ける可能性があります。
また、商品の物流・配送は、外部業者に委託しており、当該業者の経営状態などの影響を受けて、物流・配送が滞る可能性があります。
なお、物流・配送業者については複数の業者に委託することによりリスクの軽減を図っております。
(3)マーケティング 商品の需要については、迅速かつ適切に把握し、その情報に基づき、いかにお客さまのニーズに合った品揃えができるかによって、業績は大きな影響を受けます。
当社グループは、従業員研修の定期開催や、動画研修などを行い、従業員の育成を行っておりますが、マーケティングを適切に行うスタッフの確保・育成、そして組織的管理体制の継続ができなければ、業績が低迷する可能性があります。
(4)法律による規制 店舗の出店においては、大規模小売店舗立地法、商品の販売においては、景品表示法及び食品衛生法、商品の仕入れにおいては、独占禁止法や下請法、その他環境に関するリサイクル関連法などの様々な法的規制を受けておりますが、法令の改正や解釈の厳格化により、経営コストが増加し、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)個人情報保護法顧客情報保護については、社内規程を定め、専門部署の設置を行い、細心の注意を図っておりますが、万一、外部漏洩事件が発生した場合は、社会的信用問題や個人への賠償問題など、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
(6)固定資産の減損当社グループは、保有資産の将来キャッシュ・フローなどを算定し、減損損失の認識及び測定を実施した結果、固定資産の減損損失を計上することも予測され、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(7)M&Aによる事業拡大について 当社グループは、業容の拡大を図る手段として過去、M&Aを実施してまいりました。
対象企業については、国内外を問わず、当該企業の財務内容や契約関係などについて、詳細なデューディリジェンス(投資案件評価)を行うことによって、極力リスクを回避するよう努めております。
しかしながら、M&Aを行った後に、偶発債務の発生や未認識債務が判明する場合などが考えられます。
この場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(8)店舗閉鎖損失 当社グループは、積極的な新規出店を進める一方で、不採算店舗の撤退を行う可能性があります。
出店した店舗が当初の計画通りの収益を計上できず、経営努力による売上の拡大や販売費及び一般管理費の削減に努めても、業績の回復が図れない場合は、撤退する方針としております。
この場合、店舗撤退に伴う損失が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(9)為替リスク 当社グループは、商品の一部を海外から直接輸入しており、間接的な輸入を含めると、販売している商品の中には輸入商品が多く含まれております。
一般的に円高になれば、実質的な仕入価格は下がる傾向になり、円安になれば上がる傾向にあるため、売上総利益率の変動を受けるリスクがあります。
当社グループは、場合により為替予約を行い、為替リスクを回避する対策を講じておりますが、当該為替リスクを完全に回避できる保証はなく、為替相場などの変動による一般的な市場リスクを有しております。
(10)自然災害 大規模地震や台風などの自然災害が発生した場合、店舗設備などの復旧費用や営業休止期間の発生、商品の物流・配送などに支障が出る可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
なお、自然災害が発生した場合は、防災対策本部を設置し、被害を最小限に抑えるよう体制を整えております。
(11)在庫リスク 当社グループは、積極的な店舗出店を行っていることから、全社的に商品在庫が増加する傾向にあります。
商品在庫については、POSシステム及び基幹ITシステムにより、商品の販売動向や在庫数量をリアルタイムに管理することにより、在庫リスクを軽減するよう努めております。
しかしながら、消費者需要の変化、異常気象及び季節性による需要の偏りといった不可避的な要因などにより、滞留在庫が発生する可能性があり、在庫処分や商品評価損計上により、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(12)気候変動への対応当社グループは、店舗運営におけるエネルギー使用量が多いことから、気候変動に関わる法規制が大幅に強化される等、社会的要請が急激に高まった場合には、想定以上のエネルギー費用や対策コストがかかるリスクがあります。
これらのリスクは、TCFD提言に沿ったシナリオ分析により特定し情報開示を行うとともに、「PPIHグループ 脱炭素目標」を定め、店舗運営の省エネ化、太陽光パネル等店舗施設を活用した再生可能エネルギーの創出、非化石証書取引等の再生可能エネルギーへの置き換えを進め、リスクを最小限に抑えるよう対策を講じていきます。
(13)感染症リスク国内外において重大な感染症が流行した場合、店舗の休業や営業時間の短縮、訪日観光客の減少に伴う来店者数の減少等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
なお、当社グループにおいては、お客さまや従業員の安全を最優先とし、感染防止の対策を行います。
また、消費者志向の変化に迅速に対応することにより、当該リスクを最小限に抑えるよう柔軟に対応致します。
(14)情報セキュリティリスク当社グループは、システムサーバー及びネットワークシステムの障害やサイバー攻撃、ウイルスの侵入や不正アクセス等のリスクに備え、情報セキュリティに関する規程を定めるとともに、バックアップ体制の整備、データセンターの活用、セキュリティシステムの導入、従業員へのシステム使用における定期的な教育を行い対策に努めております。
しかしながら、不測の事態が発生し、システム停止等が長期間発生した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
※ これらのほかに訴訟などの法的手続きの対象となるリスクや法令・規制などの改正など潜在的にさまざまなリスクが存在しており、上記に記載されたものが当社グループのすべてのリスクではありません。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。
)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度(2023年7月1日~2024年6月30日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続いており、緩やかな景気回復が続くことが期待されますが、中東地域をめぐる情勢や中国経済の先行き懸念、世界的な金融引締めによる影響に留意する必要があり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
小売業界におきましては、インバウンド需要の回復により、訪日外国人観光客による国内消費は増加した一方で、円安進行やエネルギー価格の高騰による物価上昇により、実質賃金の減少が続く状況においては、消費者の節約志向や選別消費の傾向が強まっており、経営環境は非常に厳しい状況が続いております。
このような状況においても、当社グループは、競合他社との差別化要因である現場主義・個店主義に立脚した強みを遺憾なく発揮しながら、積極的な営業戦略に基づく「攻めの経営」を推進しました。
中期経営計画における重点施策の1つであるPB/OEM商品については、メディア露出等による認知度の向上や販売体制の強化に加え、新たな商品開発やお客様の声を活かした既存商品の改良を促進したことにより、PB/OEM商品の売上は伸長しており、売上総利益率の上昇に貢献しております。
免税売上については、訪日外国人観光客の増加に対応するため、販売体制の強化やレジなどのインフラ環境の整備を行うとともに、マーケティング戦略の強化やオリジナル商品の開発等により、免税売上は大きく伸長しております。
当連結会計年度における国内事業の出店状況につきましては、関東地方に7店舗(東京都-MEGAドン・キホーテ成増店、ドミセ渋谷道玄坂通店(現 キラキラドンキ渋谷道玄坂通ドードー店)、ドン・キホーテ京急蒲田店、同鶯谷店、神奈川県-キラキラドンキ横浜ワールドポーターズ店、埼玉県-ドン・キホーテ鶴ヶ島店、群馬県-同太田店)、北海道に1店舗(北海道-キラキラドンキ狸小路店)、東北地方に2店舗(青森県-MEGAドン・キホーテガーラタウン青森店、ドン・キホーテむつ店)、中部地方に4店舗(静岡県-同新静岡駅前店、富山県-同射水店、新潟県-同燕店、長野県-同安曇野インター店)、近畿地方に5店舗(大阪府-ドミセアリオ八尾店、ドン・キホーテ貝塚店、同上野芝店、同寝屋川店、滋賀県-同彦根店)、中国地方に1店舗(鳥取県-MEGAドン・キホーテ米子店)、四国地方に1店舗(香川県-ドン・キホーテ高松丸亀町店)、九州地方に3店舗(福岡県-キラキラドンキ博多マルイ店、大分県-ドン・キホーテ大分中央町店、鹿児島県-同鹿児島中央一番街店)を出店しております。
法人別内訳は、株式会社ドン・キホーテ24店舗となりました。
海外事業の出店状況につきましては、米国カリフォルニア州に1店舗(Gelson's West LA at West Edge店)、シンガポール共和国に2店舗(DON DON DONKI Paya Lebar Quarter店、同Tiong Bahru Plaza店)、香港に1店舗(同Plaza Hollywood店)、マカオに1店舗(同Studio City店)、タイ王国に2店舗(同Fashion Island店、同The Mall Lifestore Bangkapi店)、台湾に3店舗(同CITY LINK 南港店、同台中 Tiger City店、同高雄大立店)、マレーシアに2店舗(JONETZ by DON DON DONKI IOI City Mall 2店、同Mid Valley Megamall店)を出店しております。
その一方で、国内9店舗、海外3店舗を退店しております。
この結果、2024年6月末時点における当社グループの総店舗数は、国内632店舗、海外110店舗の合計742店舗(2023年6月末時点 718店舗)となりました。
なお、当連結会計年度の期首より、店舗数の集計方法を変更しており、2023年6月末時点の店舗数については、変更後の集計方法による数値に組み替えて表示しております。
これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高2兆950億77百万円(前年同期比 8.2%増)営業利益1,401億93百万円(前年同期比 33.2%増)経常利益1,487億9百万円(前年同期比 34.0%増)親会社株主に帰属する当期純利益 887億1百万円 (前年同期比 34.1%増) となり、増収増益を達成することができました。
当連結会計年度のセグメントの業績は次のとおりであります。
(国内事業)当連結会計年度の売上高は、前年同期と比較し1,422億11百万円増加して、1兆7,630億62百万円(前年同期比8.8%増)、営業利益は1,366億6百万円(前年同期比41.7%増)となりました。
国内事業においては、訪日外国人観光客の増加に伴う免税売上高の増加やイベント需要の回復などにより、既存店売上高成長率は7.6%増となりました。
また、PB/OEM商品の売上拡大により、売上総利益率が上昇したことから、売上高及び営業利益は増加しております。
(北米事業)当連結会計年度の売上高は、前年同期と比較し132億85百万円増加して、2,468億75百万円(前年同期比5.7%増)、営業利益は34億42百万円(前年同期比52.4%減)となりました。
北米事業においては、円安進行により、売上高は増加しましたが、同時に販売費及び一般管理費も増加しております。
また、物価上昇によるコストの増加や新規出店にかかる販売費及び一般管理費が増加したため、営業利益は減少しております。
(アジア事業)当連結会計年度の売上高は、前年同期と比較し27億97百万円増加して、851億40百万円(前年同期比3.4%増)、営業利益は1億46百万円(前年同期比91.0%減)となりました。
アジア事業においては、円安進行及び積極的な出店施策により売上高は増加しましたが、同時に販売費及び一般管理費も増加しております。
また、内食需要の低迷及び物価上昇による買い控えの影響により、営業利益は減少しております。
②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して589億96百万円減少して、1,871億99百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により得られた資金は、1,505億54百万円(前年同期比125億99百万円増)となりました。
これは主として、税金等調整前当期純利益1,305億6百万円、減価償却費462億31百万円、仕入債務の増加261億6百万円及び減損損失141億65百万円といった増加要因があった一方、為替差益97億63百万円、利息の支払額72億96百万円及び法人税等の支払額486億59百万円という減少要因によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により使用した資金は、947億33百万円(前年同期比327億36百万円増)となりました。
これは主として、有形固定資産の取得による支出862億21百万円及び無形固定資産の取得による支出83億72百万円があったことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により使用した資金は、1,299億45百万円(前年同期比1,117億28百万円増)となりました。
これは主として社債発行による収入697億89百万円及び長期借入れによる収入500億円といった増加要因があった一方、社債償還による支出1,509億30百万円、長期借入金の返済による支出848億20百万円及び配当金の支払額125億29百万円という減少要因によります。
③仕入及び販売の実績a.商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)金額(百万円)前年同期比(%)国内事業 (ディスカウントストア) 家電製品63,740120.6日用雑貨品242,116119.0食品446,941106.5時計・ファッション用品109,824119.7スポーツ・レジャー用品50,318116.7その他13,141170.9(総合スーパー) 衣料品22,99076.1住居関連品45,89684.8食品224,523104.0その他3,971101.0(その他) その他の収益1,347108.7 北米事業152,003104.9 アジア事業44,245101.2合  計1,421,056108.3 b.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)金額(百万円)前年同期比(%)国内事業 (ディスカウントストア) 家電製品90,178109.4日用雑貨品345,379114.8食品569,108109.3時計・ファッション用品168,431112.2スポーツ・レジャー用品81,124129.6その他20,902124.5(総合スーパー) 衣料品44,45791.3住居関連品65,11387.7食品301,387103.1その他1978.5(その他) その他の収益76,786109.9 北米事業246,875105.7 アジア事業85,140103.4合  計2,095,077108.2 c.当連結会計年度の地域別売上高をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
地域別当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)売上高(百万円)前年同期比(%)国内事業(ディスカウントストア) 北海道60,441111.9青森県12,978112.8岩手県3,918101.2宮城県19,926106.9秋田県9,142105.4山形県5,330109.3福島県15,901104.0茨城県26,007104.1栃木県12,41899.8群馬県16,37199.4埼玉県64,640104.0千葉県55,996104.9東京都185,002137.1神奈川県88,754103.3新潟県14,116104.0富山県10,975111.5石川県10,717100.9福井県12,342103.0山梨県8,601103.7長野県23,495122.1岐阜県23,536102.9静岡県44,710107.1愛知県156,135105.0三重県28,870114.4滋賀県16,455105.8京都府22,558119.6大阪府106,840125.7兵庫県28,546104.0奈良県12,119103.1和歌山県5,196100.6鳥取県2,501136.7島根県1,855103.2岡山県5,717106.1広島県15,783106.5山口県2,960102.5徳島県3,212103.8香川県3,551117.6愛媛県9,391102.8高知県7995.4福岡県49,324123.3佐賀県3,296101.9長崎県7,739101.5熊本県10,460111.4大分県6,008122.2宮崎県8,623106.2鹿児島県9,044120.4沖縄県33,543122.1合計1,275,121112.5 地域別当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)売上高(百万円)前年同期比(%)(総合スーパー) 栃木県8,509101.3群馬県7,89398.8埼玉県7,036101.7千葉県9,05799.6神奈川県23,854101.3新潟県12,973100.0富山県10,171102.3石川県12,425102.2福井県6,424100.9山梨県3,984100.9長野県8,86286.9岐阜県35,142100.9静岡県44,56196.7愛知県186,04498.3三重県24,89393.1滋賀県2,852102.2奈良県6,475101.2合計411,15498.4北米事業246,875105.7アジア事業85,140103.4 d.当連結会計年度の業態別単位当たり売上高をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
項目当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)前年同期比(%)国内事業(ディスカウントストア) 売上高(百万円)1,275,121112.51㎡当たり売上高売場面積(期中平均)(㎡)1,627,114103.11㎡当たり年間売上高(百万円)0.8109.11人当たり売上高従業員数(期中平均)(人)33,263103.91人当たり年間売上高(百万円)38.3108.3(総合スーパー) 売上高(百万円)411,15498.41㎡当たり売上高売場面積(期中平均)(㎡)763,27398.51㎡当たり年間売上高(百万円)0.5100.01人当たり売上高従業員数(期中平均)(人)14,93393.01人当たり年間売上高(百万円)27.5105.8北米事業 売上高(百万円)246,875105.71㎡当たり売上高売場面積(期中平均)(㎡)124,643101.81㎡当たり年間売上高(百万円)2.0103.81人当たり売上高従業員数(期中平均)(人)4,69597.21人当たり年間売上高(百万円)52.6108.7 アジア事業 売上高(百万円)85,140103.41㎡当たり売上高売場面積(期中平均)(㎡)52,819112.51㎡当たり年間売上高(百万円)1.691.91人当たり売上高従業員数(期中平均)(人)3,850109.51人当たり年間売上高(百万円)22.194.4 (注)従業員数は、臨時従業員(1人1日8時間換算)を含めて表示しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態の分析資産につきましては、前連結会計年度末と比較して173億52百万円増加し、1兆4,984億10百万円となりました。
これは主として、商品及び製品が44億42百万円、預け金が104億43百万円、有形固定資産が462億54百万円、無形固定資産が61億17百万円、繰延税金資産が49億23百万円増加した一方で、現金及び預金が693億69百万円減少したことによります。
負債は、前連結会計年度末と比較して、661億12百万円減少し、9,514億7百万円となりました。
これは主として、支払手形及び買掛金が284億90百万円、未払金が113億99百万円、未払費用が43億9百万円増加した一方で、社債が808億30百万円、借入金が335億91百万円減少したことによります。
純資産につきましては、前連結会計年度末と比較して834億64百万円増加し、5,470億3百万円となりました。
これは主として、配当金の支払い及び親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加が761億72百万円、その他の包括利益累計額の為替換算調整勘定が60億60百万円増加したことによります。
b.経営成績の分析(売上高及び営業利益)当連結会計年度の売上高及び営業利益の分析については「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益)受取利息及び配当金10億63百万円、持分法による投資利益6億66百万円、為替差益102億78百万円、違約金収入10億68百万円などの計上により、営業外収益は171億14百万円になりました。
一方で、支払利息及び社債利息69億86百万円などの計上により、営業外費用は85億98百万円となったことから、経常利益は1,487億9百万円(前年同期比34.0%増)となりました。
また、特別利益は受取補償金5億50百万円、資産除去債務戻入益2億28百万円などの計上により8億87百万円となりました。
特別損失は減損損失141億65百万円、固定資産除却損18億34百万円、店舗閉鎖損失22億40百万円、災害による損失6億54百万円などの計上により190億89百万円となりました。
これらのことから親会社株主に帰属する当期純利益は887億1百万円(前年同期比34.1%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、運転資金需要の主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。
また、投資資金需要の主なものは、新規出店や改装に係る設備投資、ソフトウェアの開発・導入等によるものであります。
運転資金及び投資資金については、営業キャッシュ・フローによる充当を基本に、必要に応じて資金調達を実施しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成しております。
この連結財務諸表を作成するに当たり、重要である会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載のとおりであり、重要な会計上の見積り及び当該見積に用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
④経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況当社グループは、「自己資本の充実」及び「収益力強化に向けた資本の有効的かつ戦略的な活用」のバランスを採りながら、持続的成長及び企業価値の向上に資する「事業投資を優先」してまいりますが、特に重要視する経営指標は、売上高及び営業利益の持続的増加を継続していくことであり、中長期経営計画「Visionary2025/2030」として2025年6月期に売上高2兆円、営業利益1,200億円を目標としておりましたが、1年前倒しでこの目標を達成することができました。
今後は、上記の中長期経営計画のもう一つの目標である2030年6月期に営業利益2,000億円を達成するため、出店継続による規模の拡大や生産性改善の推進など様々な施策を行い、収益性の向上に努め、目標達成に取り組んでまいります。
なお、当連結会計年度における中長期経営計画「Visionary2025/2030」の進捗状況は次のとおりであります。
2025年6月期:売上高 :2兆950億77百万円(進捗率 104.8%)営業利益: 1,401億93百万円( 同  116.8%)2030年6月期:営業利益: 1,401億93百万円( 同   70.1%)
経営上の重要な契約等 5【経営上の重要な契約等】
 該当事項はありません。
研究開発活動 6【研究開発活動】
 該当事項はありません。
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
当社グループは、当連結会計年度において国内事業、北米事業及びアジア事業に関わる店舗を拡大するため、新設36店舗への投資、改装・業態転換等への投資を行っております。
この結果、当連結会計年度におけるセグメント別の設備投資総額は、国内事業 77,877百万円、北米事業 13,547百万円、アジア事業 4,471百万円となりました。
また、当連結会計年度において、減損損失 14,165百万円及び店舗閉鎖損失 2,240百万円を計上しました。
減損損失及び店舗閉鎖損失の内容については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結損益計算書関係)」に記載のとおりであります。
店舗閉鎖損失の発生理由については、主に事業効率の改善等を目的とした、閉店予定店舗から発生したものであります。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。
2024年6月30日現在 セグメントの名称会社名事業所名(所在地)設備の内容土地面積(㎡)帳簿価額(百万円)従業員数(人)土地建物及び構築物その他合計全社(共通)提出会社㈱パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス本社東京都その他---8678672,955国内事業本社他東京都他店舗設備等231,39654,14228,759-82,901- ㈱ドン・キホーテMEGAドン・キホーテ渋谷本店他393店東京都他店舗設備18,57728,14549,6169,31387,0743,444 本社他東京都他その他--19216635893 UDリテール㈱MEGAドン・キホーテUNY東海通店他61店愛知県他店舗設備47,1052,34711,1406,10519,592777 本社他東京都他その他---444411 ㈱長崎屋MEGAドン・キホーテ豊橋店他43店愛知県他店舗設備226,9786,77215,3093,39525,476771 本社他東京都他その他11,70726726032911 ㈱橘百貨店MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店宮崎県店舗設備等43,6467571,753942,60415 ユニー㈱アピタ千代田橋店他130店愛知県他店舗設備1,752,347132,821102,5386,569241,9281,518 本社他愛知県他その他122,1736,1183,68351110,312815 日本アセットマーケティング㈱東京都江戸川区他東京都他店舗設備等209,53658,94944,44739103,4354 日本商業施設㈱東京都江戸川区他東京都他賃貸用不動産等4,4661,5141,4001803,094284 ㈱UCS愛知県稲沢市他愛知県他その他--481,3731,421299 その他子会社16社-東京都他店舗設備等288,77449,8996,58875957,246276北米事業Gelson’s MarketsEncino店他26店米国カリフォルニア州店舗設備等2,0493845,84229,82736,0531,048 Don Quijote(USA)Co., Ltd.カヘカ店他2店米国ハワイ州店舗設備等28,1337,2713,3591,02011,650482 MARUKAI CORPORATIONTOKYO CENTRAL ヨーバリンダ店他9店米国カリフォルニア州店舗設備等18,6512,7781,8955055,178466 QSI,IncTIMES Aiea店他23店米国ハワイ州店舗設備等--3491,1401,489644 その他子会社4社-米国ハワイ州他店舗設備等10,3894,49923,7911,25829,548199アジア事業Pan Pacific Retail Management(Singapore)Pte. Ltd.DON DON DONKI オーチャードセントラル店他15店シンガポール共和国店舗設備等--2,0187232,741860 Pan Pacific Retail Management(Hong Kong)Co., Ltd.DON DON DONKI ミラプレイス2店他9店香港店舗設備等--3,3347654,099637 その他子会社6社-タイ王国他店舗設備等--2,6111,2153,8261,559 (注)1.金額は帳簿価額であり、建設仮勘定は含まれておりません。
2.従業員数には、臨時雇用者数は含まれておりません。
なお、第44期の国内事業に関わる期中平均臨時雇用者数は、41,848名(1日8時間、1ヵ月22日換算)、北米事業に関わる期中平均臨時雇用者数は、1,535名(1日8時間、1ヵ月22日換算)、アジア事業に関わる期中平均臨時雇用者数は、329名(1日8時間、1ヵ月22日換算)であります。
3.㈱ドン・キホーテ、㈱長崎屋、日本アセットマーケティング㈱の設備の一部は提出会社から賃借しているものであります。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
(1)設備の新設計画は次のとおりであります。
会社名・所在地セグメントの名称設備内容必要性予算金額(百万円)既支払額(百万円)今後の所要資金(百万円)着工予定 年月日完成予定 年月日完成後の増加能力(㎡)㈱ドン・キホーテ東北地方1店舗国内事業店舗設備売上増強497-4972024年8月2025年4月2,964㈱ドン・キホーテ関東地方5店舗国内事業店舗設備売上増強2,145462,0992024年3月2026年5月13,030㈱ドン・キホーテ中部地方4店舗国内事業店舗設備売上増強3,053862,9672024年5月2025年4月19,636㈱ドン・キホーテ近畿地方2店舗国内事業店舗設備売上増強834-8342025年1月2025年6月6,492㈱ドン・キホーテ四国地方2店舗国内事業店舗設備売上増強2,2592192,0402024年4月2024年12月9,670ユニー㈱及び㈱長崎屋改装6店舗国内事業店舗設備売上増強1,35011,3492024年5月2025年3月-北米事業  7店舗北米事業店舗設備売上増強13,1813,9869,1952023年8月2025年9月23,320アジア事業 4店舗アジア事業店舗設備売上増強1,4512421,2092024年1月2024年12月5,271合計24,7704,58020,190 80,383(注)1.今後の所要資金は、借入金、社債及び自己資金で充当する予定であります。
2.予算金額、既支払額及び今後の所要資金には、建設仮勘定及び出店仮勘定を含んでおります。
(2)設備の除売却計画は次のとおりであります。
2024年6月30日現在における重要な設備の除売却計画はありません。
設備投資額、設備投資等の概要4,471,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況42
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況15
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況6,944,188
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標0
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
1.投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、株式価値の変動または配当により利益を得ることを目的として保有する株式を純投資目的である投資株式、それ以外の株式を純投資目的以外の目的である投資株式に区分しております。
2.㈱ピー・エフ・インベストメントにおける株式の保有状況当社及び連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額(投資株式計上額)が最も大きい会社(最大保有会社)である㈱ピー・エフ・インベストメントの株式の保有状況については以下のとおりです。
①.保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a. 保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 投資株式の合理性については、投資先との協力関係が築くことが可能であり、かつ、当社グループの企業価値の向上が期待出来ると判断した場合に株式を保有しております。
また、投資先との関係、取引状況、投資リスクが資本コストに見合っているか、投資先の企業価値の向上が期待できるか等を総合的に勘案し、保有・売却の判断を行っております。
b. 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式110,552 (当事業年度において株式数が増加した銘柄)該当事項はありません。
(当事業年度において株式数が減少した銘柄)該当事項はありません。
c. 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)全家便利商店股份有限公司11,161,00111,161,001(保有目的、業務提携等の概要)海外ビジネスにおける協力関係の強化を目的とした保有無10,55211,000 みなし保有株式 該当する投資株式は保有しておりません。
②.保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
③.当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。
④.当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。
3.提出会社における株式の保有状況当社の株式の保有状況については以下のとおりです。
①.保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 当社は、金融商品取引所に上場されている純投資目的以外の目的である投資株式は保有しておりません。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式242非上場株式以外の株式-- (当事業年度において株式数が減少した銘柄)該当事項はありません。
c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報該当する投資株式は保有しておりません。
②.保有目的が純投資目的である投資株式区分当事業年度前事業年度銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式----非上場株式以外の株式44,79244,077 区分当事業年度受取配当金の合計額(百万円)売却損益の合計額(百万円)評価損益の合計額(百万円)非上場株式---非上場株式以外の株式146-2,546 ③.当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。
④.当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社4
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社2
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社42,000,000
貸借対照表計上額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社4,792,000,000
受取配当金の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社146,000,000
評価損益の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社2,546,000,000

Shareholders

大株主の状況 (6)【大株主の状況】
2024年6月30日現在
氏名又は名称住所所有株式数(千株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
DQ WINDMOLEN B. V.(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)HERENGRACHT 500, AMSTERDAM 1017CB(東京都新宿区新宿6丁目27番30号)134,028.022.45
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)東京都港区赤坂1丁目8番1号 赤坂インターシティAIR67,795.511.36
株式会社安隆商事東京都千代田区麹町1丁目8-133,120.05.55
株式会社ファミリーマート東京都港区芝浦3丁目1-21号33,057.45.54
株式会社日本カストディ銀行(信託口)東京都中央区晴海1丁目8-1232,883.45.51
公益財団法人安田奨学財団東京都目黒区青葉台2丁目19-1014,400.02.41
GIC PRIVATE LIMITED - C(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)168 ROBINSON ROAD #37-01 CAPITAL TOWER SINGAPORE068912(東京都千代田区丸の内2丁目7-1)13,984.12.34
JP MORGAN CHASE BANK 385632(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)25 BANK STREET, CANARY WHARF, LONDON, E14 5JP, UNITED KINGDOM(東京都港区港南2丁目15-1 品川インターシティA棟)11,530.61.93
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)1776 HERITAGE DRIVE, NORTH QUINCY, MA 02171, U.S.A(東京都港区港南2丁目15-1 品川インターシティA棟)8,927.01.50
SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)ONE CONGRESS STREET, SUITE 1, BOSTON, MASSACHUSETTS(東京都中央区日本橋3丁目11-1)7,123.61.19計-356,849.759.78 (注)1.上記信託銀行のうち、信託業務に係わる株式数は、次のとおりであります。
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)67,795.5千株
株式会社日本カストディ銀行(信託口)32,883.4千株2.上記のほか当社所有の自己株式38,073,252株があります。3.CREDIT SUISSE AG HONG KONG TRUST A/C CLIENTS FOR DQ WINDMOLEN B.V.は、DQ WINDMOLEN B. V.に表記を変更しております。
株主数-金融機関54
株主数-金融商品取引業者35
株主数-外国法人等-個人166
株主数-外国法人等-個人以外822
株主数-個人その他57,516
株主数-その他の法人447
株主数-計59,040
氏名又は名称、大株主の状況SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)
株主総利回り2
株主総会決議による取得の状況 (1)【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分株式数(株)価額の総額(円)当事業年度における取得自己株式2894,528当期間における取得自己株式49191,590(注)当期間における取得自己株式には、2024年9月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りに   よる株式は含まれておりません。

Shareholders2

自己株式の取得0
発行済株式及び自己株式に関する注記 1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項 当連結会計年度期首株式数(千株)当連結会計年度増加株式数(千株)当連結会計年度減少株式数(千株)当連結会計年度末株式数(千株) 発行済株式    普通株式(注)1.634,666362-635,029     合計634,666362-635,029 自己株式    普通株式(注)2.38,0730-38,073     合計38,0730-38,073(注)1. 普通株式の発行済株式総数の増加362千株は、ストック・オプションの行使による増加362千株であります。
2. 普通株式の自己株式の株式数の増加0千株は、単元未満株式の買取による増加0千株であります。

Audit

監査法人1、連結UHY東京監査法人
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2024年9月27日株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス 取締役会 御中 UHY東京監査法人  東京都品川区 指定社員業務執行社員 公認会計士原  伸之 指定社員業務執行社員 公認会計士谷田 修一 指定社員業務執行社員 公認会計士井上 彦一 <連結財務諸表監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの2023年7月1日から2024年6月30日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
 当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス及び連結子会社の2024年6月30日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
国内リテール事業における滞留棚卸資産の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 会社の連結貸借対照表には商品及び製品が198,979百万円計上されており、総資産の13.3%を占めている。
また、注記事項「(重要な会計上の見積り)1.棚卸資産の評価損」に記載されているとおり、売上原価には棚卸資産評価損2,558百万円が含まれている。
注記事項「(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項(1)重要な資産の評価基準及び評価方法(ハ)棚卸資産」に記載のとおり、棚卸資産の連結貸借対照表価額は移動平均法(収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)により算定されている。
棚卸資産の評価損の計上については、原則として正味売却価額が帳簿価額を下回った場合、その差額を棚卸資産の評価損として計上しているが、正常な営業循環過程から外れた滞留商品については、規則的に帳簿価額を切り下げる方法によって評価損を計上している。
なお、滞留商品は商品回転率が一定の値以下となった商品を対象として抽出し、当該商品が属する商品群の過去の販売実績、在庫数量及び今後の販売計画等に基づいて定めた減価率により、規則的に帳簿価額を切り下げる方法により評価している。
国内リテール事業における滞留棚卸資産の評価には不確実性が伴い、経営者の判断を必要とすることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項と判断した。
 当監査法人は、国内リテール事業における滞留棚卸資産の評価を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。
・商品の評価に関連する内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。
・滞留商品に係る評価損の算定にあたり、会社の定義する滞留商品の妥当性を検討するとともに、それに基づき滞留商品が漏れなく基幹システムから抽出されているか検討し、評価損の算定の基礎となる滞留在庫データの適切性を検討した。
・滞留商品に係る評価損の算定に用いる減価率について、前期末において簿価の切下対象となった商品の当期中の消化率を算出し、前期末における減価率の精度を評価した。
また、在庫管理部門の責任者との討議、経営者への質問、当期中の販売実績及び今後の販売施策等との比較により、当期の減価率の合理性を検討した。
・当期末の国内リテール事業における滞留棚卸資産の帳簿価額の切下額が、当該滞留在庫データ及び減価率に基づいて正しく計算されていることを、再計算によって確かめた。
固定資産の減損損失監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 会社の連結貸借対照表には有形固定資産が735,463百万円、無形固定資産が94,647百万円計上されており、総資産の55.4%を占めている。
また、注記事項「(重要な会計上の見積り)2.固定資産の減損」に記載されているとおり、当該固定資産より減損損失を14,165百万円計上している。
 会社は店舗、事業部又は賃貸物件単位で減損の兆候判定を行い、減損の兆候があると認められる場合には減損損失の認識の要否を判断し、減損対象となった資産については回収可能価額まで減額し、減損損失を計上している。
回収可能価額は正味売却価額と使用価値のいずれか高い方の金額を用いており、正味売却価額については、不動産鑑定士による鑑定評価額等に基づいて算出している。
 将来キャッシュ・フローは、過去の実績をベースに商圏の変化や競合店舗の影響、経営環境等を考慮し、各店舗の将来売上高及び営業損益を予測し、算定している。
固定資産の減損損失の検討にあたり、上記の重要な仮定は不確実性を伴い、経営者の判断を必要とすることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項と判断した。
 当監査法人は、固定資産の減損損失を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。
・固定資産の減損に関連する内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。
・将来キャッシュ・フローの見積期間について、主要な資産の経済的残存使用年数または賃貸借契約書の閲覧等により整合性を検討した。
・将来キャッシュ・フローについて、適切なプロセスを経て承認された予算との整合性を検討した。
・将来キャッシュ・フローの算定に際し考慮した商圏の変化や競合店舗の影響及び経営環境等について営業部門の責任者に質問し、仮定の合理性について検討した。
・不動産鑑定評価書等を入手し、不動産鑑定評価額等の妥当性を検討した。
・経営者の見積りプロセスの有効性を評価するために、過年度における予算とその後の実績を比較した。
その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
 連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
 監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。
監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<内部統制監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの2024年6月30日現在の内部統制報告書について監査を行った。
 当監査法人は、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが2024年6月30日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。
財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者及び監査等委員会の責任 経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
 監査等委員会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
 なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。
内部統制監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。
 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。
内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。
・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。
監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
 監査人は、監査等委員会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
<報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。
利害関係 会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以  上※1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
国内リテール事業における滞留棚卸資産の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 会社の連結貸借対照表には商品及び製品が198,979百万円計上されており、総資産の13.3%を占めている。
また、注記事項「(重要な会計上の見積り)1.棚卸資産の評価損」に記載されているとおり、売上原価には棚卸資産評価損2,558百万円が含まれている。
注記事項「(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項(1)重要な資産の評価基準及び評価方法(ハ)棚卸資産」に記載のとおり、棚卸資産の連結貸借対照表価額は移動平均法(収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)により算定されている。
棚卸資産の評価損の計上については、原則として正味売却価額が帳簿価額を下回った場合、その差額を棚卸資産の評価損として計上しているが、正常な営業循環過程から外れた滞留商品については、規則的に帳簿価額を切り下げる方法によって評価損を計上している。
なお、滞留商品は商品回転率が一定の値以下となった商品を対象として抽出し、当該商品が属する商品群の過去の販売実績、在庫数量及び今後の販売計画等に基づいて定めた減価率により、規則的に帳簿価額を切り下げる方法により評価している。
国内リテール事業における滞留棚卸資産の評価には不確実性が伴い、経営者の判断を必要とすることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項と判断した。
 当監査法人は、国内リテール事業における滞留棚卸資産の評価を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。
・商品の評価に関連する内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。
・滞留商品に係る評価損の算定にあたり、会社の定義する滞留商品の妥当性を検討するとともに、それに基づき滞留商品が漏れなく基幹システムから抽出されているか検討し、評価損の算定の基礎となる滞留在庫データの適切性を検討した。
・滞留商品に係る評価損の算定に用いる減価率について、前期末において簿価の切下対象となった商品の当期中の消化率を算出し、前期末における減価率の精度を評価した。
また、在庫管理部門の責任者との討議、経営者への質問、当期中の販売実績及び今後の販売施策等との比較により、当期の減価率の合理性を検討した。
・当期末の国内リテール事業における滞留棚卸資産の帳簿価額の切下額が、当該滞留在庫データ及び減価率に基づいて正しく計算されていることを、再計算によって確かめた。
固定資産の減損損失監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 会社の連結貸借対照表には有形固定資産が735,463百万円、無形固定資産が94,647百万円計上されており、総資産の55.4%を占めている。
また、注記事項「(重要な会計上の見積り)2.固定資産の減損」に記載されているとおり、当該固定資産より減損損失を14,165百万円計上している。
 会社は店舗、事業部又は賃貸物件単位で減損の兆候判定を行い、減損の兆候があると認められる場合には減損損失の認識の要否を判断し、減損対象となった資産については回収可能価額まで減額し、減損損失を計上している。
回収可能価額は正味売却価額と使用価値のいずれか高い方の金額を用いており、正味売却価額については、不動産鑑定士による鑑定評価額等に基づいて算出している。
 将来キャッシュ・フローは、過去の実績をベースに商圏の変化や競合店舗の影響、経営環境等を考慮し、各店舗の将来売上高及び営業損益を予測し、算定している。
固定資産の減損損失の検討にあたり、上記の重要な仮定は不確実性を伴い、経営者の判断を必要とすることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項と判断した。
 当監査法人は、固定資産の減損損失を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。
・固定資産の減損に関連する内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。
・将来キャッシュ・フローの見積期間について、主要な資産の経済的残存使用年数または賃貸借契約書の閲覧等により整合性を検討した。
・将来キャッシュ・フローについて、適切なプロセスを経て承認された予算との整合性を検討した。
・将来キャッシュ・フローの算定に際し考慮した商圏の変化や競合店舗の影響及び経営環境等について営業部門の責任者に質問し、仮定の合理性について検討した。
・不動産鑑定評価書等を入手し、不動産鑑定評価額等の妥当性を検討した。
・経営者の見積りプロセスの有効性を評価するために、過年度における予算とその後の実績を比較した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結  監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結固定資産の減損損失
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結  会社の連結貸借対照表には有形固定資産が735,463百万円、無形固定資産が94,647百万円計上されており、総資産の55.4%を占めている。
また、注記事項「(重要な会計上の見積り)2.固定資産の減損」に記載されているとおり、当該固定資産より減損損失を14,165百万円計上している。
 会社は店舗、事業部又は賃貸物件単位で減損の兆候判定を行い、減損の兆候があると認められる場合には減損損失の認識の要否を判断し、減損対象となった資産については回収可能価額まで減額し、減損損失を計上している。
回収可能価額は正味売却価額と使用価値のいずれか高い方の金額を用いており、正味売却価額については、不動産鑑定士による鑑定評価額等に基づいて算出している。
 将来キャッシュ・フローは、過去の実績をベースに商圏の変化や競合店舗の影響、経営環境等を考慮し、各店舗の将来売上高及び営業損益を予測し、算定している。
固定資産の減損損失の検討にあたり、上記の重要な仮定は不確実性を伴い、経営者の判断を必要とすることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項と判断した。
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結注記事項「(重要な会計上の見積り)2.固定資産の減損」
開示への参照2、監査上の主要な検討事項、連結注記事項「(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項(1)重要な資産の評価基準及び評価方法(ハ)棚卸資産」
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結  当監査法人は、固定資産の減損損失を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。
・固定資産の減損に関連する内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。
・将来キャッシュ・フローの見積期間について、主要な資産の経済的残存使用年数または賃貸借契約書の閲覧等により整合性を検討した。
・将来キャッシュ・フローについて、適切なプロセスを経て承認された予算との整合性を検討した。
・将来キャッシュ・フローの算定に際し考慮した商圏の変化や競合店舗の影響及び経営環境等について営業部門の責任者に質問し、仮定の合理性について検討した。
・不動産鑑定評価書等を入手し、不動産鑑定評価額等の妥当性を検討した。
・経営者の見積りプロセスの有効性を評価するために、過年度における予算とその後の実績を比較した。
その他の記載内容、連結 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、連結 <報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。

Audit1

監査法人1、個別UHY東京監査法人
独立監査人の報告書、個別 独立監査人の監査報告書 2024年9月27日株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス 取締役会 御中 UHY東京監査法人  東京都品川区 指定社員業務執行社員 公認会計士原  伸之 指定社員業務執行社員 公認会計士谷田 修一 指定社員業務執行社員 公認会計士井上 彦一 <財務諸表監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの2023年7月1日から2024年6月30日までの第44期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
 当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの2024年6月30日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
当監査法人は、監査報告書において報告すべき監査上の主要な検討事項はないと判断している。
その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
 財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
 監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。
利害関係 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以  上 ※1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
当監査法人は、監査報告書において報告すべき監査上の主要な検討事項はないと判断している。
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
その他の記載内容、個別 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、個別 <報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。

BS資産

商品及び製品198,979,000,000
その他、流動資産6,651,000,000
建物及び構築物(純額)308,674,000,000
工具、器具及び備品(純額)37,971,000,000
土地63,723,000,000
建設仮勘定4,197,000,000