財務諸表
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提出書類、表紙 | 有価証券報告書 |
提出日、表紙 | 2024-09-27 |
英訳名、表紙 | Ai Holdings Corporation |
代表者の役職氏名、表紙 | 代表取締役会長 佐々木 秀吉 |
本店の所在の場所、表紙 | 東京都中央区日本橋久松町12番8号 |
電話番号、本店の所在の場所、表紙 | 03(3249)6335(代表) |
様式、DEI | 第三号様式 |
会計基準、DEI | Japan GAAP |
連結決算の有無、DEI | true |
当会計期間の種類、DEI | FY |
corp
沿革 | 2【沿革】 2007年2月株式会社ドッドウエル ビー・エム・エス及びグラフテック株式会社の株主総会において、両社が共同で株式移転の方法により当社を設立し、両社が完全子会社となることについて承認決議。 2007年4月当社設立。 東京証券取引所市場第一部へ株式上場。 2007年7月株式会社USTAGEの株式を第三者割当増資の引受けにより取得し、当社の子会社とする。 2008年7月株式会社ニューロンの株式を取得し、当社の子会社とする。 また、株式会社ニューロンの100%子会社であるNEURON ELECTRONICS, INC.についても当社の子会社とする。 2009年1月株式会社塩見設計の株式を取得し、当社の子会社とする。 2009年2月株式会社塩見設計が構造設計、耐震診断・補強設計及び建築設計事業を譲受け、設計事業を開始。 2009年7月あいエンジニアリング株式会社を設立。 2009年9月Silhouette America, Inc.を設立。 2010年7月株式会社塩見設計が商号を株式会社あい設計に変更。 2013年2月株式会社ディーマテリアルが商号を環境ソリューションズ株式会社に変更。 2013年3月GRAPHTEC LATIN AMERICA SAを設立。 2013年6月グラフテック ヨーロッパ B.V.を解散。 2014年6月Graphtec Digital Solutions, Inc.を設立。 2015年3月NBS Technologies Inc. 及び同社子会社5社の株式を取得し、当社の子会社とする。 2015年5月株式会社プロメックが商号をNBSカード株式会社に変更。 2015年7月Aspex Research and Technology Ltd.の株式を取得し、当社の子会社とする。 2015年8月Aspex Research and Technology Ltd.が商号をSilhouette Research & Technology Ltd.に変更。 2015年10月株式会社メディックの株式を取得し、当社の子会社とする。 2016年4月プールス株式会社の株式を取得し、当社の子会社とする。 2016年6月株式会社エスエスユニットの株式を取得し、当社の子会社とする。 2016年11月株式会社アレスシステムの株式を取得し、当社の子会社とする。 2017年3月アドバンスフードテック株式会社の株式を取得し、当社の子会社とする。 2017年5月GRAPHTEC LATIN AMERICA SAが商号をSilhouette Latin America S.A.に変更。 2017年7月グラフテック株式会社が株式会社ニューロンを吸収合併。 2018年2月イシモリテクニックス株式会社の株式を取得し、当社の子会社とする。 2018年12月環境ソリューションズ株式会社が商号をあい環境計画株式会社に変更。 2018年12月NBSカード株式会社が商号を株式会社アイフィンクに変更。 2019年3月杜の公園ゴルフクラブ株式会社の株式を追加取得し、当社の子会社とする。 2019年7月グラフテック株式会社がアドバンスフードテック株式会社を吸収合併。 2019年7月中央設計株式会社を売却。 2019年9月Graphtec Digital Solutions, Inc.を清算。 2019年9月NBS Technologies SASを売却。 2020年5月GRAPHTEC ASIA PACIFIC CO.,LTD.を設立。 2020年10月株式会社ドッドウエル ビー・エム・エスがあい環境計画株式会社を吸収合併。 2021年2月株式会社アレスシステムを売却。 2021年3月Graphtec Europe B.V.を設立。 2022年2月ナノ・ソルテック株式会社の株式を取得し、当社の子会社とする。 2022年6月NBS Technologies Limited、Card Technology Corporation及びNBS Technologies(US)Inc.を売却。 2022年8月Innovation Farm株式会社の株式を取得し、当社の子会社とする。 2022年11月シルエットジャパン株式会社を設立2023年4月株式会社アイグリーズを設立 Silhouette Europe B.V.を設立2023年12月株式会社ティエスティの株式を取得し、当社の子会社とする。 |
事業の内容 | 3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(あいホールディングス株式会社)と当社の子会社37社(連結子会社30社、非連結子会社7社)、当社の持分法適用関連会社3社及び持分法を適用しない関連会社4社により構成されており、セキュリティ機器、カード機器及びその他事務用機器、情報機器、設計事業を主たる業務としております。 純粋持株会社である当社は、グループ会社各社の経営指導等を行っております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは次のとおりであります。 なお、次の事業区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 区 分主要業務主要な会社セキュリティ機器セキュリティシステム機器の開発・製造及び販売株式会社ドッドウエル ビー・エム・エスあいエンジニアリング株式会社株式会社エスエスユニットカード機器及びその他事務用機器カード発行機器(病院向けカードシステム、金融向けカードシステム)及びその他事務用機器の開発・製造及び販売株式会社ドッドウエル ビー・エム・エス情報機器プロッタやスキャナ等のコンピュータ周辺機器の開発・製造及び販売、保守サービス等グラフテック株式会社シルエットジャパン株式会社GRAPHTEC ASIA PACIFIC CO.,LTD.Graphtec America, Inc.Silhouette America, Inc.Silhouette Research & Technology Ltd.Graphtec Europe B.V.Silhouette Europe B.V.設計事業構造設計、耐震診断を主体とした建築設計事業等株式会社あい設計株式会社田辺設計その他節電・省エネシステムの開発・製造・販売、カードリーダー・自動おしぼり製造機の製造・販売、ソフトウェアの開発・販売、セキュリティ機器・カード機器等の保守サービス、リース及び割賦事業、計測機器の開発・製造及び販売等株式会社ドッドウエル ビー・エム・エスグラフテック株式会社株式会社USTAGEプールス株式会社イシモリテクニックス株式会社杜の公園ゴルフクラブ株式会社日本電計株式会社日本エレテックス株式会社ウイングレット・システムズ株式会社株式会社Social Area Networks株式会社ビーエム総合リース株式会社アイフィンク株式会社メディックナノ・ソルテック株式会社株式会社アイグリーズInnovation Farm株式会社株式会社ティエスティ岩崎通信機株式会社 [事業系統図]以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 |
関係会社の状況 | 4【関係会社の状況】 名称住所資本金又は出資金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社) ㈱ドッドウエル ビー・エム・エス(注)3,5東京都中央区2,992セキュリティ機器、カード機器及びその他事務用機器、保守サービス100.0経営管理等に関する基本契約を締結しております。 事業所スペースを当社に賃貸しております。 役員の兼任あり。 グラフテック㈱(注)3横浜市戸塚区3,000情報機器、計測機器及び環境試験装置100.0経営管理等に関する基本契約を締結しております。 事業所スペースを当社に賃貸しております。 役員の兼任あり。 ㈱あい設計(注)7広島市東区45設計事業100.0経営管理等に関する基本契約を締結しております。 役員の兼任あり。 あいエンジニアリング㈱横浜市戸塚区50セキュリティ機器100.0経営管理等に関する基本契約を締結しております。 役員の兼任あり。 ㈱USTAGE横浜市戸塚区48その他98.1経営管理等に関する基本契約を締結しております。 役員の兼任あり。 ㈱ビーエム総合リース東京都中央区21その他100.0(100.0)役員の兼任あり。 ㈱アイフィンク東京都中央区80その他100.0(100.0)資金援助あり。 役員の兼任あり。 ㈱田辺設計横浜市中区10設計事業100.0(100.0) Graphtec America, Inc.アメリカカリフォルニア州1,675(千米ドル)情報機器、計測機器及び環境試験装置100.0(100.0)役員の兼任あり。 GRAPHTEC ASIA PACIFIC CO.,LTD.タイバンコク10,000(千タイバーツ)情報機器100.0(100.0)役員の兼任あり。 Silhouette America,Inc.(注)3,6アメリカユタ州500(千米ドル)情報機器100.0(100.0)役員の兼任あり。 Silhouette Latin America S.A.ウルグアイモンテビデオ20(千ウルグアイペソ)情報機器100.0(100.0)役員の兼任あり。 NEURON ELECTRONICS,INC.アメリカカリフォルニア州50(千米ドル)その他100.0(100.0)役員の兼任あり。 名称住所資本金又は出資金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容NBS Technologies Inc.(注)3カナダブリティッシュコロンビア州15,692(千カナダドル)カード機器及びその他事務用機器100.0役員の兼任あり。 NBS Holdings Corp.(注)3アメリカミネソタ州14,469(千米ドル)その他100.0(100.0)資金援助あり。 役員の兼任あり。 Silhouette Research & Technology Ltd.英国デヴォン州750(千ポンド)情報機器100.0(100.0)役員の兼任あり。 Graphtec Europe B.V.オランダ北ホラント州480(千ユーロ)情報機器100.0(100.0) ㈱メディック埼玉県深谷市8カード機器及びその他事務用機器100.0(100.0)役員の兼任あり。 プールス㈱愛知県豊橋市184その他90.0(90.0)役員の兼任あり。 ㈱エスエスユニット横浜市中区28セキュリティ機器100.0(100.0)役員の兼任あり。 イシモリテクニックス㈱横浜市港北区10その他100.0(1.8)経営管理等に関する基本契約を締結しております。 資金援助あり。 役員の兼任あり。 杜の公園ゴルフクラブ㈱東京都中央区70その他100.0(100.0)役員の兼任あり。 ナノ・ソルテック㈱横浜市港北区9その他85.0経営管理等に関する基本契約を締結しております。 資金援助あり。 役員の兼任あり。 ウイングレット・システムズ㈱横浜市港北区17その他56.4経営管理等に関する基本契約を締結しております。 資金援助あり。 役員の兼任あり。 ㈱Social Area Networks東京都中央区67その他72.6経営管理等に関する基本契約を締結しております。 資金援助あり。 役員の兼任あり。 シルエットジャパン㈱横浜市戸塚区90情報機器100.0(100.0)役員の兼任あり。 ㈱アイグリーズ東京都中央区150その他100.0資金援助あり。 役員の兼任あり。 Silhouette Europe B.V.オランダ北ホラント州650(千ユーロ)情報機器100.0(100.0)役員の兼任あり。 Innovation Farm㈱東京都板橋区5.7その他55.3経営管理等に関する基本契約を締結しております。 資金援助あり。 役員の兼任あり。 ㈱ティエスティ熊本県上益城郡10その他71.2役員の兼任あり。 (持分法適用関連会社) 日本電計㈱(注)4東京都台東区1,159その他20.6役員の兼任あり。 日本エレテックス㈱富山県富山市13その他45.5(45.5) 岩崎通信機㈱(注)4東京都杉並区7,882その他32.8 (注)1.主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。 2.議決権の所有割合欄の(内書)は間接所有割合であります。 3.特定子会社に該当しております。 4.有価証券報告書の提出会社であります。 5.㈱ドッドウエル ビー・エム・エスについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。 )の連結売上高に占める割合が10%を超えております。 主要な損益情報等(1)売上高19,856百万円(2)経常利益6,580百万円(3)当期純利益4,330百万円(4)純資産額23,736百万円(5)総資産額30,081百万円 6.Silhouette America, Inc. については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。 )の連結売上高に占める割合が10%を超えております。 主要な損益情報等(1)売上高9,704百万円(2)経常利益△66百万円(3)当期純利益144百万円(4)純資産額10,907百万円(5)総資産額12,993百万円 7.㈱あい設計については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。 )の連結売上高に占める割合が10%を超えております。 主要な損益情報等(1)売上高5,339百万円(2)経常利益528百万円(3)当期純利益309百万円(4)純資産額2,885百万円(5)総資産額4,630百万円 |
従業員の状況 | 5【従業員の状況】 (1)連結会社の状況 2024年6月30日現在セグメントの名称従業員数(人)セキュリティ機器270カード機器及びその他事務用機器100情報機器246設計事業323報告セグメント計939その他401全社(共通)31合計1,371(注)1.従業員数は就業人員で記載しております。 2.全社(共通)の従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。 (2)提出会社の状況 2024年6月30日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)3148.916.15,807,499 セグメントの名称従業員数(人)全社(共通)31合計31(注)1.従業員数は就業人員で記載しております。 2.平均勤続年数は、出向受入者の当社グループ内での勤続年数を加算しております。 3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。 (3)労働組合の状況連結子会社であるグラフテック株式会社の労働組合は、グラフテック従業員組合と称し、上部団体の全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会に加盟しております。 なお、争議等特記すべき事項は一切なく、労使関係は相互信頼により安定的に維持されております。 提出会社及びその他の子会社においては、労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。 (4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異当連結会計年度の多様性に関する指標は、以下のとおりであります。 当事業年度名称管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1.男性労働者の育児休業取得率 (%) (注)2.労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1.全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者㈱ドッドウエルビー・エム・エス4.341.766.563.993.8グラフテック㈱13.6----㈱あい設計4.2-69.168.927.9(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。 男女の賃金差異の主因は、従業員においては管理職含む職位の比率の違い、臨時雇用者においてはパートタイマー等の雇用形態の比率の違いによるものであります。 この点につきまして、当社グループといたしましては、中途採用者を含め優秀な人材は性別・年齢を問わず積極的に管理職に登用することとしており、グループ国内企業における2027年6月の女性管理職比率10%を、目標と定め、多様性の確保に努めてまいります。 2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。 |
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 | 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 下記の文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは「すべては『信頼』と『誠実』から始まり人と社会に認められる価値を創造する」を経営の基本理念としております。 この理念実現のため、グループ傘下の事業子会社の営業拠点を活用し、国内はもとより海外からもお客様のニーズを汲み上げるとともに、これらに応える商品の企画、研究開発、製造及び販売をすることを基本方針としております。 特に、戦略的なコアとなる事業領域を、セキュリティ市場及びニッチ市場に絞り込み、これらの市場に向けて他社に先駆けた商品及びビジネスモデルの提供をしてまいります。 また、節電・省エネシステムの開発及び販売、製品・サービスのIoT化、AI化にも注力し、市場における競争力強化、新規市場の開拓を図ります。 このための重要施策として、積極的なM&A及び業務提携を行い、商品開発力及び営業力の強化を図ることにより、事業の更なる拡大を目指してまいります。 (2)目標とする経営指標当社グループは、商社部門とメーカー部門が共存しており、売上高は両部門のバランスにより変動することから、経営計画においては、営業利益に絶対値目標を定め、経営を推進しております。 また、当社は引き続き成長に向けてM&Aを強化する方針です。 このため、短期的にはのれん代償却等により利益が変動する可能性がありますが、長期的にはEPSを重要な経営指標と設定し、その最大化に努めてまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略当社グループは、高い収益力と安定性を確保することを中長期的な経営戦略の柱に置いて、変化の激しい業界に対応してまいります。 このためにM&Aを重要な経営上の戦略手段と位置付けており、これからも積極的にM&Aに取り組む方針です。 なお、M&Aによる事業参入及び撤退基準として明確な数値基準は設けておりませんが、事業の成長スピード・市場シェア・安定性等を基準に判断しております。 撤退検討に際しては、一律の撤退基準を設けている訳ではなく、それぞれの事業における定性的リスク(例えば人材獲得等)を鑑み判断しております。 また、中長期的な企業価値最大化の観点から、成長事業においても、状況や必要に応じて、事業売却等も行い、獲得した資金等を新たな成長分野に投じる方針を有しており、随時、事業ポートフォリオの見直しを行っております。 (4)経営環境社会経済活動が正常化したことで、インバウンド需要が回復し、雇用・所得環境が改善する中、緩やかな回復基調で推移しました。 しかしながら、円安進行などによる物価上昇、中東情勢の悪化やロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中国経済の低迷等、先行きは不透明な状況が続いております。 そのような全般的な経営環境の下、セキュリティ機器事業につきましては、安定したマンション向けの更新需要をベースに、企業や施設間でのセキュリティ性向上への関心の高まりや「見える化」ニーズの増加に加え、新規建設需要、リニューアル、増設等の需要が見込まれております。 一方、技術革新要素としては、映像圧縮方式・光学技術・クラウドシステム化・AIの活用など業界の根本での急激かつ大きな変化が起こりつつあります。 カード・その他事務用機器事業につきましては、その他事務用機器事業における鉄構業界向けの専用CADソフト販売がゼネコン向けBIM(Building Information Modeling)を含めて堅調な需要が見込まれております。 一方、カード機器事業においては、病院向け事業は、診察券即時発行機のリプレースに安定した需要があり、金融機関向け事業等においては、キャッシュカード即時発行対応等の地域金融機関のサービス強化に伴う新規投資需要が見込まれております。 情報機器事業につきましては、業務用カッティングマシン事業については、既に国内・海外市場共に成熟しておりますが、新たな主力商品となったコンシューマ向けカッティングマシンの、主に海外市場における販売拡大が見込まれます。 足元では欧米諸国の個人消費の冷え込みの影響等により厳しい環境にありますが、引き続き新製品開発と新たな販路の拡大に注力することで業績拡大を図ります。 設計事業につきましては、構造設計の強みを活かして公共、民間ともに安定した受注を獲得しております。 (5)対処すべき課題当社グループは、セキュリティ機器、カード・その他事務用機器、情報機器、設計事業、脱炭素システム事業等、多岐にわたる事業活動を展開しておりますが、円安進行などによる物価上昇、中東情勢の悪化やロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中国経済の低迷等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクや、資材価格の高騰、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響といった各事業分野共通課題への対応に加え、それぞれの事業分野ごとに抱える以下の課題への対応が必要となっております。 セキュリティ機器につきましては、事業の軸となるマンション市場においては、リプレース・新規獲得ともに順調に推移しておりますが、継続的に導入機器の見直しを行い、利益構造の更なる改善が課題となっております。 一般法人向け市場に対しては、価格競争力と高機能ラインアップのすみわけ、未参入市場への切込みによるボリューム拡大及び施工業者の発掘と教育が課題となっております。 カード機器につきましては、金融機関や流通向けでは、キャッシュカードやクレジットカードの即時発行市場における販売促進が課題となっております。 また、病院市場においては、新商品の投入、ハード販売から柔軟な提案による複合販売、高齢化社会に伴う老健・介護施設等への事業拡大を推進していくことが課題となっております。 情報機器につきましては、業績の主要な部分を占めるコンシューマ向けの小型カッティングマシン事業の更なる伸長が課題となります。 今後も新製品の投入によって競合他社との競争に打ち勝ち、市場的にはまだまだ拡大の余地があると考えられる当事業において更なるシェアアップを図ることが課題となっております。 設計事業につきましては、利益率の高い耐震診断業務が減少傾向にある中、官庁・民間の設計業務の受注が伸びを見せております。 一方、人材獲得の競争も激化しており、人材の確保及び働き方改革の流れの中での業務の一層の効率化が課題となっております。 また、今後の成長分野として、脱炭素システム事業を開始しております。 革新的な節電・省エネシステムとして大変好評を得ており、グループ全体で積極的に取り組んでおりますが、機器の開発・製造、販売、設置等にかかる人材の確保が課題となっております。 新たに、9月に当社グループ・インした100%子会社「岩崎通信機株式会社」とのグループシナジーを早期に実現させることが重点課題となっております。 当社グループは、業績の拡大と収益力の向上のため、こうしたそれぞれの事業体質をより強固にする課題解決のための施策を迅速に立案、実施する一方、ホールディングカンパニーとしての特徴を活かしながら、内部統制機能の見直しと充実を図ることにより、コンプライアンス体制の一層の強化も図ってまいります。 |
サステナビリティに関する考え方及び取組 | 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】 あいホールディングスグループは、企業理念「全ては信頼と誠実から始まり人と社会に認められる価値を創造する」のもと、環境、社会、ガバナンスの3つの観点を重視した企業経営に取り組むことで「お客様」「取引先様」「株主様」「社員」「環境」「社会」など様々なステークホルダーの社会的課題を解決し、持続可能な社会と企業価値の発展を目指してまいります。 お客様常にお客様に満足頂ける製品、サービスの提供を目指します。 製品と提供するサービスの安心、安全を第一に事故防止に努めます。 取引先様公正な取引により、相互にWin-Winの関係を築き、共存、共栄を図ります。 株主様会社情報の公正かつ適時、適切な開示に努めます。 経営の透明性を高め、株主の皆様との積極的な対話を通して信頼の構築に努めます。 社員「人材」を経営上最も重要な資本と捉え、一人一人の能力が最大限発揮できる環境づくりに努めます。 社員の健康増進に努め、安全、安心に長く働くことのできる職場づくりを目指します。 環境事業活動における環境負荷低減に努めます。 グループ各社への「環境理念」、「環境行動方針」を共有し、環境保全を推進する教育、啓発活動に努めます。 社会持続可能な発展のため、様々なステークホルダーとの相互理解と貢献活動に努めます。 (1)ガバナンス◆取締役会の監督体制当社取締役会は気候変動対応を経営上の重要課題の1つであると認識しており、「リスク管理」の観点だけでなく「事業創出」の観点からも監督しております。 具体的には、当社取締役会は、「リスク管理」及び「事業創出」の両面から、気候変動対応を踏まえた、経営戦略、各種施策や事業目標の管理等を通じ、各部門・各子会社に対し、監督・指示を行っております。 また、コンプライアンス・リスク管理委員会から当社グループの気候変動対応を含むサステナビリティへの取組み状況に関する報告を適宜受ける体制を構築しております。 ◆経営陣の役割当社は、気候変動対応を含むサステナビリティへの取組みを強化する観点から、コンプライアンス・リスク管理委員会の下部組織としてサステナビリティ対応プロジェクトを立ち上げております。 サステナビリティ対応プロジェクトは、コンプライアンス・リスク管理委員会の指示・監督の下で、各部門・各子会社における気候変動対応の取組みについて適宜、監督・情報共有を実施しております。 なお、代表取締役はコンプライアンス・リスク管理委員会を通じて当社グループの気候変動対応に関する取組みを監督しており、必要に応じて、業務執行部門及び子会社に対応策等の指示を行っております。 (2)戦略①気候変動 気候変動が当社の事業戦略に及ぼすリスクと機会について、2℃シナリオ、4℃シナリオの2つのシナリオに基づき評価し、対応策を検討しました。 シナリオ分析に用いた前提は下記の通りとなります。 今年度は、分析の対象をあいホールディングス株式会社、株式会社ドッドウエル ビー・エム・エスの2社としました。 分析時間軸は2030年を選択、2℃シナリオとしてIEAのSDSシナリオ(Sustainable Development Scenario)とIPCCのRCP2.6等を、4℃シナリオとしてSTEPシナリオ(Stated Policies Scenario)とIPCCのRCP8.5等を採用しました。 シナリオ分析の前提 分析背景 対象企業範囲 あいホールディングス株式会社、株式会社ドッドウエル ビー・エム・エス分析時間軸 2030年選択シナリオ 《2℃》 IEA SDSシナリオ、IPCC RCP2.6シナリオ《4℃》 IEA STEPシナリオ、IPCC RCP8.5シナリオIEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change:気候変動に関する政府間パネル) (i)気候変動のリスク 2℃シナリオでは、炭素税導入や環境配慮型製品の増加などに伴うコストの上昇が発生する見込みです。 これに対し、当社では事業拠点における再生可能エネルギーの活用や省エネルギー化に積極的に取り組むとともに、環境に配慮された競争力のある製品を調達し、適切な価格設定を行うことにより、影響度の低減に努めます。 4℃シナリオでは、現状では当社の主要拠点における物理的リスクは低いと考えられるものの、今後も定期的に事業継続計画(BCP)の点検や、台風・洪水等の災害に対する保険の補償内容の見直しを行うことにより、異常気象の激甚化が進んだ場合においても影響を軽微にとどめる予定です。 (ii)気候変動の機会 2℃シナリオでは、顧客の省エネルギー志向がより一層強まると想定できることから、業務用エアコンを自動制御して電力使用量を削減する「脱炭素システム」などの省エネ製品の拡販に一層注力するなど、顧客が省エネ・省資源を達成するためのソリューションを積極的に提供し、当社の事業機会につなげます。 また、M&Aを活用し、新たな低炭素関連分野への事業拡大を検討していきます。 4℃シナリオでは、現状より自然災害が増加することが懸念されます。 これに対して当社では、監視カメラを利用した防災対策ソリューションや、自然災害対策のための建設需要増加に対応する鉄骨CADシステムの提供により、それら自然災害による被害の低減に貢献します。 ②人材の育成及び社内環境整備に関する方針当社グループは、事業の持続的な発展と新たな付加価値の創造のため、企業を形づくる基盤である人材を経営上最も重要な資本として捉え、「全ては信頼と誠実から始まり人と社会に認められる価値を創造する」の企業理念のもと、人的資本の拡充に注力しております。 社員の採用においては、グループ各社のニーズに合わせた、多様なスキルとバックグラウンドを持った人材を、性別・国籍・信条・社会的身分等によらず採用し、中途採用者を含め優秀な人材は性別・年齢を問わず積極的に管理職に登用することとしております。 安定とインセンティブのバランスを考慮した人事制度により、社員の継続的なモチベーション向上とエンゲージメントの強化を図り、各社の事業に合わせた教育研修制度を通じて、それぞれの事業の持続的な成長と新たな価値創造に必要な人材を育成しております。 また、当社グループは、社員一人ひとりが心身ともに健康で、持てる能力を最大限発揮し、活き活きと働ける職場環境の整備と健康増進への取り組みが重要であると考えています。 社員の心と身体の健康を重要な経営課題として位置づけ、当社グループの更なる発展を目指し、役員・社員全員が一丸となり健全な職場と健康増進への取り組みを推進してまいります。 (3)リスク管理◆気候関連リスクを特定し、評価するための組織のプロセス当社グループでは、サステナビリティ対応プロジェクトにおいて気候関連リスクの特定・評価を実施する予定です。 気候変動に関連する移行リスク及び物理的リスクについて、シナリオ分析を踏まえたうえで、リスクと機会を特定し、そのうちリスクに関しては、財務的な影響を踏まえて重要性を評価し、対応策を合わせて検討してまいります。 ◆気候関連のリスクをマネジメントするための組織のプロセスサステナビリティ対応プロジェクトで特定・評価された気候関連リスクを含む重要なリスクは、コンプライアンス・リスク管理委員会を通じて、適宜、代表取締役及び取締役会等に報告、共有がなされており、適切な対応策の検討を実施する予定です。 具体的には、気候変動に関するリスクのうち、当社グループの経営に重大な影響のあるリスクについては適宜、取締役会において審議を行い、業務執行部門及び子会社への指示・報告等を通じて、リスク事象の発生の回避及び発生した場合の対応策を検討してまいります。 ◆組織の全体的なリスクマネジメントへの統合当社は、全社的なリスク管理体制として、コンプライアンス・リスク管理委員会を設置すると同時に、「リスク管理規程」を制定し、組織横断的なリスクの管理を行う体制を構築しております。 具体的には、コンプライアンス・リスク管理委員会はグループ内に重大な損失を与えるおそれのある重要なリスクの選定、審議を行い、経営会議及び取締役会に報告することで総合的なリスク管理体制及び対策の強化を図っております。 また、グループ会社を含む各部門においてはリスク管理を統括するリスク管理責任者を定め、リスク管理の進捗状況を毎月委員会に報告するほか、重要な事項については随時委員会に報告することとしております。 サステナビリティ対応プロジェクト等において特定・評価された当社グループに重大な影響を与える気候変動リスクを含むサステナビリティリスクに関しても、必要に応じてコンプライアンス・リスク管理委員会が代表取締役及び取締役会に報告し、対応策の検討を行っております。 (4)指標及び目標 ①気候変動に関する指標及び目標当社では、CO₂排出量削減率を気候変動への取組みの評価の指標とします。 2030年6月期には2017年6月期比で50%削減を目標としています。 注:あいホールディングス株式会社、株式会社ドッドウエル ビー・エム・エスを対象としている。 CO₂排出量の算出にあたっては、本社ビルの電気使用量、社有車のガソリン使用量を集計。 ②多様性の確保に関する指標及び目標当社グループの国内企業における多様性の確保に関する中期目標(5年)を下記のとおり定めております。 当連結会計年度においては、女性管理職の登用が進み、比率が増加いたしました。 引き続きその他の指標につきましても、目標達成に向けて推進してまいります。 目標策定時2022年6月 2024年6月 5年後の目標2027年6月項目構成比構成比 構成比女性社員構成25.5%25.4%30.0%女性管理職構成5.8%7.4%10.0%外国人社員構成0.7%0.5%3.0%外国人管理職構成0.3%0.3%3.0%中途採用社員構成55.0%55.5%高構成比率の為現状維持中途採用管理職構成62.9%62.4% |
戦略 | (2)戦略①気候変動 気候変動が当社の事業戦略に及ぼすリスクと機会について、2℃シナリオ、4℃シナリオの2つのシナリオに基づき評価し、対応策を検討しました。 シナリオ分析に用いた前提は下記の通りとなります。 今年度は、分析の対象をあいホールディングス株式会社、株式会社ドッドウエル ビー・エム・エスの2社としました。 分析時間軸は2030年を選択、2℃シナリオとしてIEAのSDSシナリオ(Sustainable Development Scenario)とIPCCのRCP2.6等を、4℃シナリオとしてSTEPシナリオ(Stated Policies Scenario)とIPCCのRCP8.5等を採用しました。 シナリオ分析の前提 分析背景 対象企業範囲 あいホールディングス株式会社、株式会社ドッドウエル ビー・エム・エス分析時間軸 2030年選択シナリオ 《2℃》 IEA SDSシナリオ、IPCC RCP2.6シナリオ《4℃》 IEA STEPシナリオ、IPCC RCP8.5シナリオIEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change:気候変動に関する政府間パネル) (i)気候変動のリスク 2℃シナリオでは、炭素税導入や環境配慮型製品の増加などに伴うコストの上昇が発生する見込みです。 これに対し、当社では事業拠点における再生可能エネルギーの活用や省エネルギー化に積極的に取り組むとともに、環境に配慮された競争力のある製品を調達し、適切な価格設定を行うことにより、影響度の低減に努めます。 4℃シナリオでは、現状では当社の主要拠点における物理的リスクは低いと考えられるものの、今後も定期的に事業継続計画(BCP)の点検や、台風・洪水等の災害に対する保険の補償内容の見直しを行うことにより、異常気象の激甚化が進んだ場合においても影響を軽微にとどめる予定です。 (ii)気候変動の機会 2℃シナリオでは、顧客の省エネルギー志向がより一層強まると想定できることから、業務用エアコンを自動制御して電力使用量を削減する「脱炭素システム」などの省エネ製品の拡販に一層注力するなど、顧客が省エネ・省資源を達成するためのソリューションを積極的に提供し、当社の事業機会につなげます。 また、M&Aを活用し、新たな低炭素関連分野への事業拡大を検討していきます。 4℃シナリオでは、現状より自然災害が増加することが懸念されます。 これに対して当社では、監視カメラを利用した防災対策ソリューションや、自然災害対策のための建設需要増加に対応する鉄骨CADシステムの提供により、それら自然災害による被害の低減に貢献します。 ②人材の育成及び社内環境整備に関する方針当社グループは、事業の持続的な発展と新たな付加価値の創造のため、企業を形づくる基盤である人材を経営上最も重要な資本として捉え、「全ては信頼と誠実から始まり人と社会に認められる価値を創造する」の企業理念のもと、人的資本の拡充に注力しております。 社員の採用においては、グループ各社のニーズに合わせた、多様なスキルとバックグラウンドを持った人材を、性別・国籍・信条・社会的身分等によらず採用し、中途採用者を含め優秀な人材は性別・年齢を問わず積極的に管理職に登用することとしております。 安定とインセンティブのバランスを考慮した人事制度により、社員の継続的なモチベーション向上とエンゲージメントの強化を図り、各社の事業に合わせた教育研修制度を通じて、それぞれの事業の持続的な成長と新たな価値創造に必要な人材を育成しております。 また、当社グループは、社員一人ひとりが心身ともに健康で、持てる能力を最大限発揮し、活き活きと働ける職場環境の整備と健康増進への取り組みが重要であると考えています。 社員の心と身体の健康を重要な経営課題として位置づけ、当社グループの更なる発展を目指し、役員・社員全員が一丸となり健全な職場と健康増進への取り組みを推進してまいります。 |
指標及び目標 | (4)指標及び目標 ①気候変動に関する指標及び目標当社では、CO₂排出量削減率を気候変動への取組みの評価の指標とします。 2030年6月期には2017年6月期比で50%削減を目標としています。 注:あいホールディングス株式会社、株式会社ドッドウエル ビー・エム・エスを対象としている。 CO₂排出量の算出にあたっては、本社ビルの電気使用量、社有車のガソリン使用量を集計。 ②多様性の確保に関する指標及び目標当社グループの国内企業における多様性の確保に関する中期目標(5年)を下記のとおり定めております。 当連結会計年度においては、女性管理職の登用が進み、比率が増加いたしました。 引き続きその他の指標につきましても、目標達成に向けて推進してまいります。 目標策定時2022年6月 2024年6月 5年後の目標2027年6月項目構成比構成比 構成比女性社員構成25.5%25.4%30.0%女性管理職構成5.8%7.4%10.0%外国人社員構成0.7%0.5%3.0%外国人管理職構成0.3%0.3%3.0%中途採用社員構成55.0%55.5%高構成比率の為現状維持中途採用管理職構成62.9%62.4% |
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 | ②人材の育成及び社内環境整備に関する方針当社グループは、事業の持続的な発展と新たな付加価値の創造のため、企業を形づくる基盤である人材を経営上最も重要な資本として捉え、「全ては信頼と誠実から始まり人と社会に認められる価値を創造する」の企業理念のもと、人的資本の拡充に注力しております。 社員の採用においては、グループ各社のニーズに合わせた、多様なスキルとバックグラウンドを持った人材を、性別・国籍・信条・社会的身分等によらず採用し、中途採用者を含め優秀な人材は性別・年齢を問わず積極的に管理職に登用することとしております。 安定とインセンティブのバランスを考慮した人事制度により、社員の継続的なモチベーション向上とエンゲージメントの強化を図り、各社の事業に合わせた教育研修制度を通じて、それぞれの事業の持続的な成長と新たな価値創造に必要な人材を育成しております。 また、当社グループは、社員一人ひとりが心身ともに健康で、持てる能力を最大限発揮し、活き活きと働ける職場環境の整備と健康増進への取り組みが重要であると考えています。 社員の心と身体の健康を重要な経営課題として位置づけ、当社グループの更なる発展を目指し、役員・社員全員が一丸となり健全な職場と健康増進への取り組みを推進してまいります。 |
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 | ②多様性の確保に関する指標及び目標当社グループの国内企業における多様性の確保に関する中期目標(5年)を下記のとおり定めております。 当連結会計年度においては、女性管理職の登用が進み、比率が増加いたしました。 引き続きその他の指標につきましても、目標達成に向けて推進してまいります。 目標策定時2022年6月 2024年6月 5年後の目標2027年6月項目構成比構成比 構成比女性社員構成25.5%25.4%30.0%女性管理職構成5.8%7.4%10.0%外国人社員構成0.7%0.5%3.0%外国人管理職構成0.3%0.3%3.0%中途採用社員構成55.0%55.5%高構成比率の為現状維持中途採用管理職構成62.9%62.4% |
事業等のリスク | 3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクとして、以下のものを記載いたします。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2024年6月30日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1)M&Aに関するリスク当社グループは、事業の拡大を図る手段として、M&Aを経営の重要課題として位置づけております。 M&Aを行う際は、国内外を問わず、その対象企業の財務内容や契約関係について綿密なデューデリジェンスを行うことにより、買収によるリスクを極力回避することが必要と理解しております。 しかしながら、買収先企業が価値算定時に期待した利益およびキャッシュ・フローを計上できない場合や、M&A時に検出できなかった偶発債務や未認識債務等が顕在化した場合には、減損処理の適用を含め、当社グループの業績及び財務状況に悪影響が生じる可能性があります。 (2)製品の需要変動、競合他社の動向及び革新的技術の登場に関するリスク当社グループは、市場動向を注視し、市場の需要に合わせた製品の開発、生産及び購入を行い、適正在庫水準に留意することで、急激な需要変動への対応と余剰在庫の発生を抑制するよう努めております。 しかしながら、市場動向の変化及び革新的技術の登場を含む競合他社の動向等により当社グループ製品の需要が予想を大幅に下回る事態となった場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響が生じる可能性があります。 (3)カントリーリスク及び為替変動に関するリスク当社グループは、海外への積極的な販売活動を行っております。 また、一部製品においては海外メーカーより輸入供給を受けております。 そのため、米中対立の影響、及び当社グループの製品を販売又は購入している国や地域の政治及び経済状況に変動及び為替変動が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に影響が生じる可能性があります。 これに対して、生産拠点及び仕入先の変更によるカントリーリスクの軽減、及び為替変動リスクヘッジを目的とした為替マリーや為替予約による為替変動リスクの軽減を必要に応じて行っておりますが、急激な政治経済状況の変動及び為替変動により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響が生じる可能性があります。 (4)外部生産委託及び購入製品に関するリスク当社グループは、主要事業において、製品の生産を外部製造業者に委託、及び製品の購入を行っております。 外部製造業者や購買業者とは密接な関係を保ち、安定的な製品の調達に努めておりますが、材料費の高騰、半導体部品の確保困難、製品納入の遅れ、製品の品質上の問題、自然災害の発生等、製品の調達に重大な支障をきたした場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響が生じる可能性があります。 (5)自然災害に関するリスク当社グループは、国内及び海外に事業所を展開しており、顧客もグローバルに渡っております。 大規模な自然災害が発生した場合、自社及び顧客事業所の設備損傷、停電や道路状況の悪化によるサプライチェーンへの悪影響が事業活動の障害となり、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響が生じる可能性があります。 (6)法的規制に関するリスク当社グループは、国内外で事業展開を行っているため、各国の法的規制の適用を受けております。 また、将来において現在予期し得ない法的規制等が設けられる可能性があります。 これらの法的規制等を遵守できなかった場合、当社グループの事業活動が制限される可能性があり、業績及び財務状況に悪影響が生じる可能性があります。 (7)情報セキュリティに関するリスク当社グループは、情報セキュリティ管理に関する規程を定め、情報システム運営上の安全性確保及び危機管理対応の徹底に取り組んでおります。 しかしながら、外部からの予期せぬ不正アクセス、コンピュータウイルス侵入等による企業機密情報・個人情報の漏洩、更には、自然災害、事故等による情報システム設備の損壊や通信回線のトラブルなどにより情報システムが不稼動となる可能性を完全に排除することはできません。 このような場合は、システムに依存している業務の効率性の低下を招くほか、被害の規模によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響が生じる可能性があります。 (8)人材の確保及び育成に関するリスク当社グループの事業活動は、経営陣、部門責任者および構成員等に依存しております。 優秀な人材の確保と育成に努めておりますが、人材確保又は育成が計画どおりに行えない場合、当社グループの事業展開や経営成績に悪影響が生じる可能性があります。 (9)コンプライアンスに関するリスク当社グループは、全ての役職員が社会規範と企業倫理を理解し、良識ある企業行動を行うよう「コンプライアンス規程」の制定、行動指針を集約した「コンプライアンスマニュアル」を作成し全役職員へ配布、「内部通報制度」の運用等、様々な手段を用いて遵法意識の向上に努めております。 しかしながら、万が一、役職員による故意又は過失による法令違反行為が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響が生じる可能性があります。 (10)訴訟・係争等に関するリスク当社グループは、事業の遂行に関して、訴訟及び規制当局による様々な法的手続きの対象になる可能性があります。 現在までのところ、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす訴訟などは提起されておりませんが、業績に大きな影響を及ぼす訴訟や社会的影響の大きな訴訟などが発生し、当社グループに不利な判断がなされた場合には、当社及び当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響が生じる可能性があります。 |
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 | 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、社会経済活動が正常化したことで、インバウンド需要が回復し、雇用・所得環境が改善する中、緩やかな回復基調で推移しました。 しかしながら、円安進行などによる物価上昇、中東情勢の悪化やロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中国経済の低迷等、先行きは不透明な状況が続いております。 このような経済環境のもと、当社グループにおいては環境変化に機動的に即応し、効率性や採算性を考慮した社内体制の強化・整備を図り、利益重視の経営を推進いたしました。 この結果、当連結会計年度の売上高は498億1千2百万円(前期比7.4%増)となり、営業利益は98億5千3百万円(前期比4.4%増)、経常利益は198億5千6百万円(前期比88.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は156億8千1百万円(前期比90.2%増)となりました。 a. セグメントごとの経営成績(セキュリティ機器)セキュリティ機器につきましては、マンション向けは、分譲、賃貸ともに自社更新が堅調で、新規獲得も順調に推移したことに加え、法人向け販売も「見える化」ニーズを取り込み好調であったことから、売上高は142億1千7百万円(前期比1.6%増)、セグメント利益は58億9千7百万円(前期比1.8%増)となりました。 (カード機器及びその他事務用機器)カード機器及びその他事務用機器につきましては、カード機器の主要販売先である病院向けはリプレースが堅調に推移し、金融機関向けでは信用金庫からのキャッシュカード即時発行機の受注がスタートし、その他事務用機器の鉄骨CAD事業では増設ニーズを着実に取り込み、売上高は30億2千7百万円(前期比3.1%減)、セグメント利益は8億8百万円(前期比1.6%増)となりました。 (情報機器)情報機器につきましては、業務用カッティングマシンは半導体部品を含む電子部品等の調達困難が解消され好調に推移しましたが、個人向けカッティングマシンは、2023年9月に新製品を発表し、旧商品からの切り替え期にあたり、欧米市場においては個人消費の冷え込みの影響もあり、売上高は162億3千4百万円(前期比5.1%増)、セグメント利益は14億2千5百万円(前期比23.2%減)となりました。 (設計事業)設計事業につきましては、官公庁及び民間から構造設計を順調に受注し、大口の耐震診断の受注もあり、売上高は55億7千8百万円(前期比12.4%増)、セグメント利益は5億7千5百万円(前期比87.5%増)と堅調に推移しました。 (その他)その他につきましては、売上高は107億5千4百万円(前期比21.4%増)、セグメント利益は11億5千5百万円(前期比100.3%増)となりました。 b. 当連結会計年度の財政状態当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて133億7千7百万円増加し、939億1百万円となりました。 主な要因は、流動資産における現金及び預金15億1千万円減少、受取手形、売掛金及び契約資産11億8千万円増加、固定資産における関係会社株式125億5千7百万円増加等であり、その増減の理由としては、関係会社株式の取得等があげられます。 負債につきましては、前連結会計年度末に比べて1億3千4百万円増加し、133億8千7百万円となりました。 主な要因は、流動負債における支払手形及び買掛金1億5百万円増加、未払法人税等1億8千4百万円増加等であり、その増減の理由としては、法人税所得税額控除の減少等があげられます。 純資産につきましては、前連結会計年度末に比べて132億4千2百万円増加し、805億1千4百万円となりました。 主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益156億8千1百万円の計上、配当金42億6千2百万円の計上等であります。 この結果、自己資本比率は85.2%と、前連結会計年度末の83.2%から上昇しました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して16億2千1百万円減少し359億4千4百万円となり、これらに新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額7千6百万円を加え360億2千1百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は84億3千2百万円(前連結会計年度は45億4千1百万円の収入)となりました。 これは主に、税金等調整前当期純利益185億6千4百万円、減価償却費12億2千3百万円、法人税等の還付額10億4千7百万円等の資金の増加に対して、売上債権の増加額9億4千3百万円、持分法による投資利益93億8千4百万円、法人税等の支払額39億3千2百万円等の資金の減少があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は64億2千8百万円(前連結会計年度は13億1千4百万円の支出)となりました。 これは主に、関係会社株式の取得による支出37億1千4百万円、有形固定資産の取得による支出19億1千4百万円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は46億7千5百万円(前連結会計年度は31億8千4百万円の支出)となりました。 これは主に、配当金の支払額42億6千1百万円の支出があったことによるものであります。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2020年6月期2021年6月期2022年6月期2023年6月期2024年6月期自己資本比率(%)81.180.681.283.285.2時価ベースの自己資本比率(%)120.7155.697.3135.9119.8キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)-----インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)1,108.91,938.21,997.133,830.31,425.1自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い(注)1.いずれも連結ベースの財務指標により計算しております。 2.株式時価総額は、期末株価終値×期末株式数(自己株式控除後)により算出しております。 3.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。 4.有利子負債は連結貸借対照表上に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この連結財務諸表の作成にあたって会計上の見積りが必要なものについては期末時点において把握できる最善の方法により会計上の見積りを行っております。 他の会計上の見積りについては、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 4会計方針に関する事項」に記載のとおりであります。 a. のれんの減損のれんの減損テストにおける将来キャッシュ・フローは、経営者が承認した今後5年度分の事業計画を経営環境などの外部要因に関する情報や過去の実績推移などに基づいて修正し、資産グループの現在の使用状況等を考慮し見積っております。 回収可能価額は、当該将来キャッシュ・フローの見積り額を現在価値に割り引いた使用価値で算定しており、割引率は、税引前の加重平均資本コストを基に算定しております。 b. 有価証券の減損有価証券の減損については、市場価格のあるものについては期末日の時価が取得原価の50%以上下落しているとき、市場価格の無いものについては1株当たり純資産額に所有株式数を乗じた金額を実質価額として評価し、当該実質価額が決算期末日の取得原価の50%以上下落しているときには、決算期末日までに入手し得る発行会社の財務諸表並びに将来の経営状況を考慮し回復不可能と判断した場合、当該実質価格まで減損処理を行っております。 また、市場価格の無いものについては、会社の超過収益力等を反映して財務諸表から得られる1株当たり純資産額に比べて高い価額で当該会社の株式を取得している場合、超過収益力等が見込めなくなったときには、これを反映した実質価額が取得原価の50%程度を下回っている場合に、減損処理を行うこととしております。 c. 繰延税金資産(税効果会計)繰延税金資産は将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除のうち、将来課税所得に対して利用できる可能性が高く税金負担額を軽減することができると認められる範囲内で計上しております。 また、繰延税金資産は毎期見直しており、将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除の全部又は一部が将来の税金負担額を軽減する効果を有さなくなったと判断した場合、計上していた繰延税金資産のうち回収可能性がない金額を取り崩しております。 (新型コロナウイルス感染症の影響)新型コロナウイルス感染症拡大による、セキュリティ機器のマンション向け販売におけるマンション管理組合の理事会・総会の延期に伴う、販売・納品の遅れや、カード機器の主要販売先の病院向け等における営業活動の大幅な制限、商談・納品の延期や設備投資の抑制等は徐々に正常化に向かっております。 当該感染症の今後の広がり方や収束時期等を予測することは困難な状況にありますが、今後も営業活動の正常化が継続される仮定を置き、会計上の見積りを行っております。 このように、現在の状況及び入手可能な情報に基づき、合理的と考えられる見積り及び判断を行っておりますが、新型コロナウイルス感染症の広がりや収束時期等の見積りには不確実性を伴うため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 ④ 生産、受注及び販売の実績a. 生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)金額(百万円)前年同期比(%)カード機器及びその他事務用機器--情報機器2,47169.6設計事業5,603112.4報告セグメント計8,07594.6その他2,284146.8合計10,359102.6(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 2.金額には、標準品の外部生産高を含めております。 b. 商品仕入実績当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)金額(百万円)前年同期比(%)セキュリティ機器2,695136.4カード機器及びその他事務用機器1,016199.6情報機器6,07688.2報告セグメント計9,788104.4その他4,726197.4合計14,514123.3(注)1.金額は仕入価格によっております。 c. 受注実績当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)設計事業5,746113.04,733111.6(注)1.金額は契約価格によっております。 d. 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)金額(百万円)前年同期比(%)セキュリティ機器14,217101.6カード機器及びその他事務用機器3,02796.9情報機器16,234105.0設計事業5,578112.4報告セグメント計39,058104.1その他10,754121.4合計49,812107.4(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先前連結会計年度(自 2022年7月1日至 2023年6月30日)当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)三菱HCキャピタル株式会社6,22613.46,24512.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この連結財務諸表の作成にあたっては、見積りが必要となる事項においては合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a. 経営成績当連結会計年度におきましては、情報機器事業においてコンシューマ向け小型カッティングマシンの新製品の拡販、脱炭素システム事業の伸長などから、グループ連結で前年度比約12億円の営業増益を見込んでおりましたが、下記の各事業業績の結果、前期比約4億円の営業増益となりました。 各事業別の営業利益では、セキュリティ機器事業は、一般法人向けの販売が好調であったことから約1億円の営業増益となり、4期連続で過去最高の営業利益を達成しました。 一方、情報機器事業においては、コンシューマ向け小型カッティングマシンの新製品で一部部品不良などにより市場投入に遅れが生じたことや、欧米諸国の個人消費の冷え込みの影響により、約4億円の営業減益となりました。 設計事業においては、耐震診断の大口受注があり約2億円の営業増益となりました。 上記の他、計測事業を中心に脱炭素事業などで約4億円の営業増益を計上しております。 b. 資本の財源及び資金の流動性当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、運転資金は基本的に内部資金により充当しております。 当社グループは装置産業ではないため、多額の設備投資は必要ではなく、長期借入金による設備投資資金の調達は現在のところ必要でない状況となっております。 当社グループは基本的には、無借金経営を行いつつ内部留保を厚くすることが安定した経営に貢献するものと考えておりますが、成長に向けてのM&Aの強化の検討等においては、大型のM&A案件などにより多額の資金が必要となった場合は、長期借り入れも視野に入れてまいります。 c. 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、当社グループは、商社部門とメーカー部門が共存しており、売上高は両部門のバランスにより変動することから、経営計画においては、営業利益に絶対値目標を定め、経営を推進しております。 また、当社は引き続き成長に向けてM&Aを強化する方針です。 このため、短期的には営業利益が変動する可能性がありますが、長期的にはEPSを重要な経営指標と設定し、その確保のために粗利重視の経営を進めその最大化に努めてまいります。 d. セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する分析・検討内容(セキュリティ機器)当社のセキュリティ機器事業は、マンション向けと一般法人企業向けの2つの分野で事業を展開しております。 マンション向けの場合、その多くが分譲マンションで占められており、基本的には既設設備の更新需要を中心に直販による営業活動を行っております。 契約の大半がリース契約であることから、更新物件を確実にフォローすることによって、長期的に安定した需要を確保し、毎期着実に業績を伸ばしていくことを目指しております。 また、近年は賃貸物件への導入も増加しております。 当連結会計年度は、これまでに自社がこうして納入したマンション向け設備のリース満了による更新を着実に取り込むことにより業績は順調に推移しました。 来期以降につきましても、自社の分譲マンション向け更新需要及び導入済み賃貸物件向けの更新を中心として、引き続き安定的に業績の拡大が図れる見込みです。 一般法人企業向けに関しては、従来のセキュリティニーズに加わり、見える化ニーズが増加しており、好調に推移しております。 今後も有力代理店と連携しながら、お客様の要望する商品の品揃えを充実させ、これらの商品をタイムリーに提供することによって、業績の維持拡大に取り組んでまいります。 (カード機器及びその他事務用機器)カード機器事業及びその他事務用機器につきましては、カード機器事業は、病院向けのカード発行機の販売等が安定的に推移し、新たに地域金融機関向けのキャッシュカード即時発行機の受注を取り込み始めております。 その他事務用機器では、会員制鉄構業サービスを強化することで、新規や増設ニーズを取り込んでいます。 オペレーターの研修を継続的に行う顧客向け会員サービス等による販売促進の拡大、BIМの流れの中でのゼネコン向けの販売拡大等により、営業増益を含む堅調な業績の維持拡大を目指す方針です。 (情報機器)情報機器部門につきましては、収益の大部分を占めるコンシューマ向け小型カッティングマシン事業において、期初予想を大きく下回る結果となりました。 業務用カッティングマシンにおいては、半導体部品を含む電子部品等の調達困難による影響が解消されて堅調に推移しました。 来期以降につきましては、コンシューマ向け小型カッティングマシンの新製品の本格市場投入でマーケットシェア拡大を図り、更なる業績拡大に取り組んでまいります。 (設計事業)設計事業につきましては、収益の中心が耐震診断から構造設計に移る中で、大口の耐震診断を受注し好調に推移いたしました。 来期以降につきましても、構造設計分野全般の強みを生かし、耐震関連業務に代わる分野として民間のホテルや物流施設、環境施設の受注増を図るとともに、自社の特徴を活かした取り組みを行うことにより、安定的な業績推移を目指す方針です。 |
経営上の重要な契約等 | 5【経営上の重要な契約等】 (株式交換による完全子会社化)当社及び当社の持分法適用関連会社である岩崎通信機株式会社(以下「岩崎通信機」といいます。 )は、2024年5月31日開催の両社の取締役会において、当社を株式交換完全親会社とし、岩崎通信機を株式交換完全子会社とする株式交換を行うことを決議し、同日付で両社間で統合契約書及び株式交換契約を締結しました。 詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (重要な後発事象)」をご参照ください。 |
研究開発活動 | 6【研究開発活動】 当連結会計年度における各セグメント別の研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度の研究開発費については、総額で639百万円となっております。 (1)セキュリティ機器セキュリティ機器については、監視カメラの画像処理に関する研究開発を行っております。 当セグメントにおける研究開発費は1百万円であります。 (2)カード機器及びその他事務用機器カード機器及びその他事務用機器については、医療機関及び金融機関向けのカード発行機に関する研究開発を行っております。 当セグメントにおける研究開発費は0百万円であります。 (3)情報機器情報機器については、主力製品である業務用カッティングプロッタ及びコンシューマ向け小型カッティングマシン、スキャナ等の研究開発を行っております。 当連結会計年度においては、ラベルプリンタやカッティングプロッタ等の研究開発を行いました。 なお、当セグメントにおける研究開発費は371百万円であります。 (4)その他その他については、計測機器の研究開発を行っております。 当連結会計年度においては、次期新製品についての研究開発を行いました。 なお、当セグメントにおける研究開発費は264百万円であります。 |
設備投資等の概要 | 1【設備投資等の概要】 当連結会計年度中における設備投資の総額は2,205百万円となりました。 主なセグメントごとの設備投資は次のとおりであります。 (1)セキュリティ機器当連結会計年度の主な設備投資は機械装置、自社利用のソフトウエア及びリース資産等、総額160百万円の投資を実施しました。 (2)情報機器当連結会計年度の主な設備投資は生産設備及び金型等、総額1,258百万円の投資を実施しました。 |
主要な設備の状況 | 2【主要な設備の状況】 (1)提出会社2024年6月30日現在 事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)リース資産その他合計本社事務所(東京都中央区)全社(共通)統括業務施設----151531(注)帳簿価額のうち「その他」は、工具器具備品であります。 (2)国内子会社2024年6月30日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)リース資産その他合計㈱ドッドウエル ビー・エム・エス本社事務所(東京都中央区)セキュリティ機器カード機器及びその他事務用機器その他統括業務施設及び営業施設75-424(379.53)2134556149大阪支店他32拠点(大阪市中央区他)セキュリティ機器カード機器及びその他事務用機器その他営業施設20348231(797.92)16014774398グラフテック㈱本社事務所(横浜市戸塚区)情報機器その他統括業務施設及び生産施設他872151,160(4,668.75)712,057133藤沢事業所(神奈川県藤沢市)その他生産設備他190154(1,476.64)-0174-㈱あい設計本社事務所(広島市東区)設計事業統括業務施設及び営業施設313-67(527.28)98247269東京支社他18拠点(東京都江東区他)設計事業営業施設73-12(478.12)1268166243㈱アイフィンク本社事務所(東京都中央区)その他営業施設--553(1,844.62)--553-(注)帳簿価額のうち「その他」は、工具器具備品、金型及び建設仮勘定の合計であります。 (3)在外子会社2024年6月30日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)リース資産その他合計GraphtecAmerica,Inc.本社事務所(米国 カリフォルニア州)情報機器その他営業施設214-1951022228SilhouetteAmerica,Inc.本社事務所(米国 ユタ州)情報機器営業施設1132-3966391,17121(注)帳簿価額のうち「その他」は、工具器具備品及び金型の合計であります。 |
設備の新設、除却等の計画 | 3【設備の新設、除却等の計画】 (1)重要な設備の新設等特記すべき事項はありません。 (2)重要な設備の除却等特記すべき事項はありません。 |
研究開発費、研究開発活動 | 264,000,000 |
設備投資額、設備投資等の概要 | 1,258,000,000 |
Employees
平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 49 |
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 16 |
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況 | 5,807,499 |
Investment
株式の保有状況 | (5)【株式の保有状況】 ① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分において、純投資目的である投資株式には専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当を受け取る目的として保有する株式と、純投資目的以外の目的である投資株式には業務提携や協業、相互取引等による関係強化等、グループ戦略上重要な目的である株式とに区分しております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式当社及び連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額(投資株式計上額)が最も大きい会社(最大保有会社)である当社については以下のとおりです。 a. 保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、取引先との安定的・長期的な取引関係の構築、業務提携関係の維持・強化等を勘案し、事業運営上必要が認められると判断した場合には、上場株式を保有する場合があります。 保有した株式につきましては、事業の成長性や財務上の収益性、保有リスク等の観点から、保有意義や資本コスト等の経済合理性を必要に応じて取締役会等で検証し、検証の結果、保有に一定の合理性が認められず、中長期的な観点からも当社の企業価値向上に資すると判断できなくなった場合には、株価や市場動向を見ながら適宜売却による縮減を行う方針であります。 b. 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式51,318非上場株式以外の株式4662 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式158商流を活かしたシナジー効果を創出するための資本業務提携非上場株式以外の株式-- - (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式-- c. 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報該当事項はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式区分当事業年度前事業年度銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式----非上場株式以外の株式--150 区分当事業年度受取配当金の合計額(百万円)売却損益の合計額(百万円)評価損益の合計額(百万円)非上場株式---非上場株式以外の株式--- ④ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの銘柄株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)株式会社レスター20,90066 ⑤ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。 |
株式数が増加した銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 1 |
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 5 |
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 1,318,000,000 |
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 4 |
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 662,000,000 |
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 58,000,000 |
株式数が増加した理由、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 商流を活かしたシナジー効果を創出するための資本業務提携 |
株式数が増加した理由、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | - |
Shareholders
大株主の状況 | (6)【大株主の状況】 2024年6月30日現在 氏名又は名称住所所有株式数(百株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) 佐々木 秀吉東京都文京区109,08423.03 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)東京都港区赤坂1丁目8番1号 赤坂インターシティAIR52,20011.02 光通信株式会社東京都豊島区西池袋1丁目4-1027,6235.83 株式会社日本カストディ銀行(信託口)東京都中央区晴海1丁目8-1222,0654.66 STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)P.O. BOX 351 BOSTON MASSACHUSETTS 02101 U.S.A(東京都港区港南2丁目15-1 品川インターシティA棟)7,8531.66 第一生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)東京都千代田区有楽町1丁目13-1(東京都中央区晴海1丁目8番12号)7,6001.60 あいホールディングス社員持株会東京都中央区日本橋久松町12-87,4251.57 一般財団法人佐々木秀吉育英財団東京都中央区日本橋久松町12-87,0001.48 CACEIS BANK, LUXEMBOURG BRANCH /AIF CLIENTS ASSETS(常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)5 ALLEE SCHEFFER, L-2520 LUXEMBOURG(東京都中央区日本橋3丁目11-1)6,9771.47 野村信託銀行株式会社(退職給付信託・三菱UFJ信託銀行口)東京都千代田区大手町2丁目2-26,4001.35 計―254,22753.68(注)1.上記のほか、自己株式が92,309百株あります。2.上記の所有株式数のうち、信託業務に係る株式数は、次のとおりであります。日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)52,200百株株式会社日本カストディ銀行(信託口)22,065百株野村信託銀行株式会社(退職給付信託・三菱UFJ信託銀行口)6,400百株 3.2024年2月8日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書)において、ダルトン・インベストメンツ・インクが2024年2月1日現在で以下の株式を保有している旨が記載されているものの、当社として2024年6月30日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、その大量保有報告書(変更報告書)の内容は次のとおりであります。 氏名又は名称住所保有株券等の数(株)株券等保有割合(%)ダルトン・インベストメンツ・インク米国ネバダ州89117、ラスベガス市、ウエストサハラアベニュー9440 スイート2154,144,2007.324.2024年2月21日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書)において、シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社及びその共同保有者であるシュローダー・インベストメント・マネージメント・ノースアメリカ・リミテッド及びシュローダー・インベストメント・マネージメント・リミテッドが2024年2月15日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2024年6月30日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、その大量保有報告書(変更報告書)の内容は次のとおりであります。 氏名又は名称住所保有株券等の数(株)株券等保有割合(%)シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社東京都千代田区丸の内1-8-31,578,4002.79シュローダー・インベストメント・マネージメント・ノースアメリカ・リミテッド英国 EC2Y5AU ロンドン ロンドン・ウォール・プレイス11,004,9001.78シュローダー・インベストメント・マネージメント・リミテッド英国 EC2Y5AU ロンドン ロンドン・ウォール・プレイス165,6000.12 計―2,648,9004.68 |
株主数-金融機関 | 21 |
株主数-金融商品取引業者 | 34 |
株主数-外国法人等-個人 | 53 |
株主数-外国法人等-個人以外 | 203 |
株主数-個人その他 | 25,763 |
株主数-その他の法人 | 151 |
株主数-計 | 26,225 |
氏名又は名称、大株主の状況 | 野村信託銀行株式会社(退職給付信託・三菱UFJ信託銀行口) |
株主総利回り | 2 |
株主総会決議による取得の状況 | (1)【株主総会決議による取得の状況】 該当事項はありません。 |
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 | (3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】 区分株式数(株)価額の総額(百万円)当事業年度における取得自己株式5181当期間における取得自己株式1920(注)当期間における取得自己株式には、2024年9月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる株式は含まれておりません。 |
Shareholders2
自己株式の取得 | -1,000,000 |
発行済株式及び自己株式に関する注記 | 1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項株式の種類当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)発行済株式 普通株式56,590,410--56,590,410合計56,590,410--56,590,410自己株式 普通株式(注)9,230,386518-9,230,904合計9,230,386518-9,230,904(注)普通株式の自己株式の株式数の増加518株は、単元未満株式の買取りによる増加であります。 |
Audit
監査法人1、連結 | PwC Japan有限責任監査法人 |
独立監査人の報告書、連結 | 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2024年9月26日あいホールディングス株式会社 取 締 役 会 御 中 PwC Japan有限責任監査法人 東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士市 原 順 二 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士清 水 健 太 郎 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているあいホールディングス株式会社の2023年7月1日から2024年6月30日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。 当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、あいホールディングス株式会社及び連結子会社の2024年6月30日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。 監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 強調事項重要な後発事象に記載されているとおり、会社は、2024年7月23日開催の取締役会において、会社を株式交換完全親会社、岩崎通信機株式会社を株式交換完全子会社とする株式交換を行うことを決議し、2024年9月1日を効力発生日として、株式交換を実施した。 当該事項は、当監査法人の意見に影響を及ぼすものではない。 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 岩崎通信機株式会社の株式取得に係る持分法適用日における資産の時価評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応【注記事項】 (追加情報)(株式取得による持分法適用関連会社化) に記載のとおり、会社は2023年12月18日に岩崎通信機株式会社(以下、岩崎通信機)の株式を取得し、岩崎通信機を持分法適用関連会社としている。 持分法の適用の結果、負ののれん相当額8,700百万円を「持分法による投資利益」に含めて計上している。 持分法適用の会計処理に際しては、岩崎通信機の持分法適用日における時価純資産額の所有持分相当額が、株式取得のために支出した投資額を上回っているため、当該差額として負ののれん相当額を認識している。 当該取引により認識された負ののれん相当額に金額的重要性があり、また、負ののれん相当額の算定に至る一連の持分法適用の会計処理のうち、特に重要となる持分法適用日における資産の時価評価にあたっては、経営者の判断が必要となる。 したがって、岩崎通信機が保有する資産の持分法適用日における時価評価は当年度の連結財務諸表の監査において特に重要であると判断した。 当監査法人は、持分法適用日における岩崎通信機が保有する資産の時価評価の妥当性を評価するために、主として以下の監査手続を実施した。 ・投資の意思決定及び資産の時価評価に関する検討プロセスを含む会社の内部統制を理解・評価した。 ・株式取得の経緯、株式の取得原価の決定過程を理解するために、経営者に質問し、関連する取締役会の議事録及び増資引受契約書を閲覧した。 ・持分法適用日における資産及び負債の時価評価額に基づいて時価純資産額の所有持分相当額が算定され、かつ、投資額との差額が負ののれん相当額として計上されていることを再計算した。 ・重要な資産である不動産の時価評価の適切性の検討にあたっては、以下の手続を実施した。 -経営者が利用した社外の不動産鑑定士の適性、能力及び客観性に関する評価を実施した。 -経営者が利用した不動産鑑定士による評価結果を閲覧し、不動産鑑定に使用した手法及び仮定を理解するとともに、不動産の評価結果の妥当性を検討した。 -経営者が利用した不動産鑑定士による評価結果について、当監査法人のネットワーク・ファームの不動産評価の専門家を関与させ、当該評価額の算定手法が適切かどうかを評価した。 -鑑定評価日と持分法適用日とが同一でないことによる時点修正の要否の判断の適切性を検討した。 非上場株式の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、業務提携や協業、相互取引等による関係強化等、グループ戦略上重要な目的の達成のため、非上場株式への投資を行っている。 【注記事項】 (重要な会計上の見積り)「市場価格のない非上場株式の評価」 に記載のとおり、当連結会計年度末(2024年6月30日)における市場価格のない非上場株式の帳簿価額は1,675百万円である。 【注記事項】 (重要な会計上の見積り)「市場価格のない非上場株式の評価」に記載のとおり、会社は、これらの非上場株式について、株式の実質価額(1株あたりの純資産額に所有株式数を乗じた金額)が取得原価に比べて50%程度以上低下した場合において、実質価額の回復可能性が十分な根拠により裏付けられる場合を除き減損処理を行うこととしている。 また、これらの株式について、投資先会社の超過収益力等を反映して、財務諸表から得られる1株当たり純資産額に比べて高い価額で当該投資先会社の株式を取得している場合において、超過収益力等が見込めなくなり、これを反映した実質価額が取得原価の50%程度を下回っている場合には、減損処理を行うこととしている。 その結果、当連結会計年度に計上されている投資有価証券評価損745百万円には、上記の基準に該当した銘柄についての評価損が含まれている。 非上場株式の残高に金額的重要性があること、また、減損の検討にあたって、超過収益力等の減少の有無の検討には事業計画の達成見込みに関する経営者の判断が必要となることから、非上場株式の評価は当年度の連結財務諸表の監査において特に重要であると判断した。 当監査法人は、非上場株式の評価にあたり、主として以下の監査手続を実施した。 ・非上場株式の減損に関する検討プロセス、会社の規程の整備状況を含む会社の内部統制を理解・評価した。 ・投資先の超過収益力を反映して財務諸表から得られる1株あたり純資産額に比べて高い価額で当該会社の株式を取得している株式については、直近の財務諸表における損益と、取得時に入手した中長期の事業計画を比較し、著しい乖離の有無を検討した。 ・投資先の状況について会社に質問し、経営環境の悪化・外部環境の悪化による、事業運営への影響の有無を検討した。 ・直近の損益が事業計画を下回っている場合、経営者への質問、事業計画に関連する資料の閲覧により、その要因が一時的要因であるかの検討も含め、超過収益力の減少を示唆する状況がないかを検討した。 ・超過収益力の減少の有無を反映した実質価額を再計算するとともに、実質価額が取得原価に比べて50%程度以上低下している株式のうち、回復可能性が認められない株式については、会計方針に従い相当の減額が行われているかどうかを検討した。 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。 これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。 監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。 虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。 また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。 監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。 さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。 ・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。 ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。 ・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。 継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。 監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。 ・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。 ・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。 監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。 監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。 ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、あいホールディングス株式会社の2024年6月30日現在の内部統制報告書について監査を行った。 当監査法人は、あいホールディングス株式会社が2024年6月30日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。 財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。 監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。 なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。 内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。 内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。 ・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。 ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。 監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。 監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 <報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、当連結会計年度の会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】 に記載されている。 利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 (注)1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。 2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 岩崎通信機株式会社の株式取得に係る持分法適用日における資産の時価評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応【注記事項】 (追加情報)(株式取得による持分法適用関連会社化) に記載のとおり、会社は2023年12月18日に岩崎通信機株式会社(以下、岩崎通信機)の株式を取得し、岩崎通信機を持分法適用関連会社としている。 持分法の適用の結果、負ののれん相当額8,700百万円を「持分法による投資利益」に含めて計上している。 持分法適用の会計処理に際しては、岩崎通信機の持分法適用日における時価純資産額の所有持分相当額が、株式取得のために支出した投資額を上回っているため、当該差額として負ののれん相当額を認識している。 当該取引により認識された負ののれん相当額に金額的重要性があり、また、負ののれん相当額の算定に至る一連の持分法適用の会計処理のうち、特に重要となる持分法適用日における資産の時価評価にあたっては、経営者の判断が必要となる。 したがって、岩崎通信機が保有する資産の持分法適用日における時価評価は当年度の連結財務諸表の監査において特に重要であると判断した。 当監査法人は、持分法適用日における岩崎通信機が保有する資産の時価評価の妥当性を評価するために、主として以下の監査手続を実施した。 ・投資の意思決定及び資産の時価評価に関する検討プロセスを含む会社の内部統制を理解・評価した。 ・株式取得の経緯、株式の取得原価の決定過程を理解するために、経営者に質問し、関連する取締役会の議事録及び増資引受契約書を閲覧した。 ・持分法適用日における資産及び負債の時価評価額に基づいて時価純資産額の所有持分相当額が算定され、かつ、投資額との差額が負ののれん相当額として計上されていることを再計算した。 ・重要な資産である不動産の時価評価の適切性の検討にあたっては、以下の手続を実施した。 -経営者が利用した社外の不動産鑑定士の適性、能力及び客観性に関する評価を実施した。 -経営者が利用した不動産鑑定士による評価結果を閲覧し、不動産鑑定に使用した手法及び仮定を理解するとともに、不動産の評価結果の妥当性を検討した。 -経営者が利用した不動産鑑定士による評価結果について、当監査法人のネットワーク・ファームの不動産評価の専門家を関与させ、当該評価額の算定手法が適切かどうかを評価した。 -鑑定評価日と持分法適用日とが同一でないことによる時点修正の要否の判断の適切性を検討した。 非上場株式の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、業務提携や協業、相互取引等による関係強化等、グループ戦略上重要な目的の達成のため、非上場株式への投資を行っている。 【注記事項】 (重要な会計上の見積り)「市場価格のない非上場株式の評価」 に記載のとおり、当連結会計年度末(2024年6月30日)における市場価格のない非上場株式の帳簿価額は1,675百万円である。 【注記事項】 (重要な会計上の見積り)「市場価格のない非上場株式の評価」に記載のとおり、会社は、これらの非上場株式について、株式の実質価額(1株あたりの純資産額に所有株式数を乗じた金額)が取得原価に比べて50%程度以上低下した場合において、実質価額の回復可能性が十分な根拠により裏付けられる場合を除き減損処理を行うこととしている。 また、これらの株式について、投資先会社の超過収益力等を反映して、財務諸表から得られる1株当たり純資産額に比べて高い価額で当該投資先会社の株式を取得している場合において、超過収益力等が見込めなくなり、これを反映した実質価額が取得原価の50%程度を下回っている場合には、減損処理を行うこととしている。 その結果、当連結会計年度に計上されている投資有価証券評価損745百万円には、上記の基準に該当した銘柄についての評価損が含まれている。 非上場株式の残高に金額的重要性があること、また、減損の検討にあたって、超過収益力等の減少の有無の検討には事業計画の達成見込みに関する経営者の判断が必要となることから、非上場株式の評価は当年度の連結財務諸表の監査において特に重要であると判断した。 当監査法人は、非上場株式の評価にあたり、主として以下の監査手続を実施した。 ・非上場株式の減損に関する検討プロセス、会社の規程の整備状況を含む会社の内部統制を理解・評価した。 ・投資先の超過収益力を反映して財務諸表から得られる1株あたり純資産額に比べて高い価額で当該会社の株式を取得している株式については、直近の財務諸表における損益と、取得時に入手した中長期の事業計画を比較し、著しい乖離の有無を検討した。 ・投資先の状況について会社に質問し、経営環境の悪化・外部環境の悪化による、事業運営への影響の有無を検討した。 ・直近の損益が事業計画を下回っている場合、経営者への質問、事業計画に関連する資料の閲覧により、その要因が一時的要因であるかの検討も含め、超過収益力の減少を示唆する状況がないかを検討した。 ・超過収益力の減少の有無を反映した実質価額を再計算するとともに、実質価額が取得原価に比べて50%程度以上低下している株式のうち、回復可能性が認められない株式については、会計方針に従い相当の減額が行われているかどうかを検討した。 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、連結 | 非上場株式の評価 |
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 | 会社は、業務提携や協業、相互取引等による関係強化等、グループ戦略上重要な目的の達成のため、非上場株式への投資を行っている。 【注記事項】 (重要な会計上の見積り)「市場価格のない非上場株式の評価」 に記載のとおり、当連結会計年度末(2024年6月30日)における市場価格のない非上場株式の帳簿価額は1,675百万円である。 【注記事項】 (重要な会計上の見積り)「市場価格のない非上場株式の評価」に記載のとおり、会社は、これらの非上場株式について、株式の実質価額(1株あたりの純資産額に所有株式数を乗じた金額)が取得原価に比べて50%程度以上低下した場合において、実質価額の回復可能性が十分な根拠により裏付けられる場合を除き減損処理を行うこととしている。 また、これらの株式について、投資先会社の超過収益力等を反映して、財務諸表から得られる1株当たり純資産額に比べて高い価額で当該投資先会社の株式を取得している場合において、超過収益力等が見込めなくなり、これを反映した実質価額が取得原価の50%程度を下回っている場合には、減損処理を行うこととしている。 その結果、当連結会計年度に計上されている投資有価証券評価損745百万円には、上記の基準に該当した銘柄についての評価損が含まれている。 非上場株式の残高に金額的重要性があること、また、減損の検討にあたって、超過収益力等の減少の有無の検討には事業計画の達成見込みに関する経営者の判断が必要となることから、非上場株式の評価は当年度の連結財務諸表の監査において特に重要であると判断した。 |
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結 | 【注記事項】 (重要な会計上の見積り)「市場価格のない非上場株式の評価」 |
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 | 当監査法人は、非上場株式の評価にあたり、主として以下の監査手続を実施した。 ・非上場株式の減損に関する検討プロセス、会社の規程の整備状況を含む会社の内部統制を理解・評価した。 ・投資先の超過収益力を反映して財務諸表から得られる1株あたり純資産額に比べて高い価額で当該会社の株式を取得している株式については、直近の財務諸表における損益と、取得時に入手した中長期の事業計画を比較し、著しい乖離の有無を検討した。 ・投資先の状況について会社に質問し、経営環境の悪化・外部環境の悪化による、事業運営への影響の有無を検討した。 ・直近の損益が事業計画を下回っている場合、経営者への質問、事業計画に関連する資料の閲覧により、その要因が一時的要因であるかの検討も含め、超過収益力の減少を示唆する状況がないかを検討した。 ・超過収益力の減少の有無を反映した実質価額を再計算するとともに、実質価額が取得原価に比べて50%程度以上低下している株式のうち、回復可能性が認められない株式については、会計方針に従い相当の減額が行われているかどうかを検討した。 |
その他の記載内容、連結 | その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 |
報酬関連情報、連結 | <報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、当連結会計年度の会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】 に記載されている。 |
Audit1
監査法人1、個別 | PwC Japan有限責任監査法人 |
独立監査人の報告書、個別 | 独 立 監 査 人 の 監 査 報 告 書 2024年9月26日あいホールディングス株式会社 取 締 役 会 御 中 PwC Japan有限責任監査法人 東京事務所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士市 原 順 二 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士清 水 健 太 郎 <財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているあいホールディングス株式会社の2023年7月1日から2024年6月30日までの第18期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。 当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、あいホールディングス株式会社の2024年6月30日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。 監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 強調事項重要な後発事象に記載されているとおり、会社は、2024年7月23日開催の取締役会において、会社を株式交換完全親会社、岩崎通信機株式会社を株式交換完全子会社とする株式交換を行うことを決議し、2024年9月1日を効力発生日として、株式交換を実施した。 当該事項は、当監査法人の意見に影響を及ぼすものではない。 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 非上場株式の評価 会社は【注記事項】 (重要な会計上の見積り)「市場価格のない非上場株式の評価」に記載のとおり、当事業年度末(2024年6月30日)における市場価格のない非上場株式として「投資有価証券」を1,318百万円、「関係会社株式」を21,306百万円計上している。 監査上の主要な検討事項の内容、決定理由及び監査上の対応については、連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(非上場株式の評価)と同一内容であるため、記載を省略している。 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。 これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。 監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。 虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。 また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。 監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。 さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。 ・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。 ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。 ・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。 継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。 監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。 ・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。 ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。 利害関係会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 (注)1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。 2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、個別 | 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 非上場株式の評価 会社は【注記事項】 (重要な会計上の見積り)「市場価格のない非上場株式の評価」に記載のとおり、当事業年度末(2024年6月30日)における市場価格のない非上場株式として「投資有価証券」を1,318百万円、「関係会社株式」を21,306百万円計上している。 監査上の主要な検討事項の内容、決定理由及び監査上の対応については、連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(非上場株式の評価)と同一内容であるため、記載を省略している。 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別 | 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、個別 | 非上場株式の評価 |
連結と同一内容である旨、監査上の主要な検討事項、個別 | 会社は【注記事項】 (重要な会計上の見積り)「市場価格のない非上場株式の評価」に記載のとおり、当事業年度末(2024年6月30日)における市場価格のない非上場株式として「投資有価証券」を1,318百万円、「関係会社株式」を21,306百万円計上している。 監査上の主要な検討事項の内容、決定理由及び監査上の対応については、連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(非上場株式の評価)と同一内容であるため、記載を省略している。 |
その他の記載内容、個別 | その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 |
報酬関連情報、個別 | <報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。 |
BS資産
受取手形、売掛金及び契約資産 | 7,963,000,000 |
商品及び製品 | 8,181,000,000 |
仕掛品 | 123,000,000 |