財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2024-09-27
英訳名、表紙Founder's Consultants Holdings Inc.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長 福 島 宏 治
本店の所在の場所、表紙福岡市博多区博多駅東三丁目6番18号
電話番号、本店の所在の場所、表紙092(412)8300(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2 【沿革】
年月事項2017年1月株式会社福山コンサルタントが株式移転の方法により当社を設立当社普通株式を東京証券取引所市場JASDAQ(スタンダード)市場に上場株式会社福山コンサルタントの子会社であった株式会社環境防災(現連結子会社)、株式会社HMB(現在は合併により消滅)、福山ビジネスネットワーク株式会社(現連結子会社)について、株式現物配当を受けて、完全子会社とする。
2018年5月株式会社HMBを吸収合併2018年7月株式会社SVI(注)研究所(連結子会社)を設立2018年8月株式会社エコプラン研究所(子会社)の株式取得(出資比率64%)2019年12月広島市東区に社屋を建設し、株式会社福山コンサルタント中四国支社を移転2020年2月東京都千代田区に事務所ビルを取得し、株式会社福山コンサルタント東京支社を移転2020年4月株式会社地球システム科学(連結子会社)の株式取得(出資比率96.9%)2020年7月株式会社エコプラン研究所の株式を100%取得し完全子会社化2020年8月株式会社地球システム科学の株式を100%取得し完全子会社化2022年4月証券市場区分の変更に伴い東京証券取引所 スタンダード市場に移行2022年4月株式会社福山コンサルタントがFracti合同会社(非連結子会社)を設立2024年3月株式会社福山コンサルタントが株式会社インフラ・テックソリューションズ(非連結子会社)を設立2024年4月株式会社インフラ・テックソリューションズが株式会社インフラ・テックソリューションズ西日本(非連結子会社)を設立 (注)Social Value Incubationの略称  また、2017年1月4日に単独株式移転により当社の完全子会社となった株式会社福山コンサルタントの沿革は、以下のとおりです。
(参考:2017年1月までの株式会社福山コンサルタント(株式移転完全子会社)の沿革)年月事項1963年11月土木設計、交通量調査及び解析、測量を主業務として、一級建築士事務所福山コンサルタントを組織変更し、北九州市小倉区(現小倉北区、以下同じ。
)大字浅野町に株式会社福山コンサルタントを設立。
東京都千代田区に東京出張所(現東京支社)を開設1964年2月測量業者としての建設省(現国土交通省、以下同じ。
)の登録を受ける1964年12月建設コンサルタントの建設省登録を受け、建設コンサルタント業務を開始1966年3月本店を北九州市小倉区紺屋町に移転1969年10月本店社屋を北九州市小倉区片野新町に新築し、移転(元北九州本社)1972年9月福岡市に福岡事務所(元福岡支店)を開設1978年8月広島市に広島事務所(現中四国支社)を開設1984年3月盛岡市に東北営業所(現東北支社)を開設1984年4月熊本市に熊本事務所(現南九州支店)を開設1984年7月東京都の騒音レベルに係る計量証明事業登録を受けるとともに、環境調査分野を拡大1987年8月東北事務所(現東北支社)を仙台市に移転1989年10月本店社屋増築、竣工(元北九州本社)1994年7月本店社屋を福岡市博多区博多駅東に新築し、移転。
併せて、福岡支店を本店に統合1995年3月日本証券業協会に株式を店頭登録1995年9月地質調査業者としての建設省登録を受ける1998年7月本社、東日本事業部(現東京支社)及び東北支店(現東北支社)でISO9001を認証取得1999年3月本社事業部(現北九州本社)及び西日本事業部(現中四国支社)でISO9001を認証取得、これにより全事業所で認証取得2002年11月東北事業部(現東北支社)社屋を宮城県仙台市に新築し、移転2002年12月高松市に四国営業所(現四国事務所)を開設2004年12月日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場2006年7月特定技術部門の強化を目的とし、部門事業部制を導入し、ストックマネジメント事業部、リスクマネジメント事業部を新設2007年8月新規ビジネス展開に向けて、株式会社福山リサーチ&インキュベーションセンターを設立2008年7月環境マネジメント事業部を新設2009年2月熊本事務所(現南九州支店)社屋を熊本県熊本市に新築し、移転2009年10月株式会社環境防災(連結子会社)の株式取得2010年4月ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ市場(現東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場 2011年1月株式会社HMB
(注)(連結子会社)を設立2014年7月交通マネジメント事業部を新設し、全部門に部門事業部制を導入。
部門事業部と地域支社、支店によるマトリックス型運営体制を構築2015年6月株式会社福山リサーチ&インキュベーションセンターを吸収合併2016年3月福山ビジネスネットワーク株式会社(連結子会社)を設立2016年11月北九州本社社屋を北九州市小倉北区鍛治町に取得し、移転2016年12月株式会社FCホールディングスの上場に向けた株式移転のため、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)の上場廃止  
(注) Health Monitoring Business(ヘルス モニタリング ビジネス)の略称
事業の内容 3 【事業の内容】
当社は、持株会社として傘下グループ会社の経営管理およびそれに付帯する業務を行っています。
当社グループは、当社と子会社6社(非連結子会社であるFracti合同会社、株式会社インフラ・テックソリューションズおよび株式会社インフラ・テックソリューションズ西日本を除く)で構成され、国や地方公共団体、民間事業者等を主な顧客として、社会資本に関わる調査、計画、設計、検査試験等を主要業務とする建設コンサルタント事業を行っています。
なお、当社のグループ体制および事業分野の業務内容は以下のとおりです。
(参考:建設コンサルタント事業の事業分野と業務内容)事業分野業務内容モビリティ形成事業人やモノの移動に関する調査・解析、需要予測・分析、シミュレーション技術を活かして、快適で効率的な「移動」を実現するための施策の提案、交通施設の整備・改善等に関するコンサルティングサービスを提供します。
環境、都市・地域創生事業自然環境や社会環境に関する調査・分析・評価、各種の計画策定技術を活かして、環境の維持・保全・改善に関するコンサルティングサービスを提供します。
海外においても水資源開発、管理のコンサルティングサービスを通じて国際貢献活動に従事しています。
人口減少を伴う少子高齢化、地域経済の衰退等の都市や地域の課題解決に向けた各種計画策定や施設計画策定、公共サービスへの民間活力導入支援等のコンサルティングサービスを提供します。
社会インフラ、防災事業国内外での新幹線プロジェクト、高速道路・一般道路、各種構造物の新設のための計画・設計、事業監理・施工管理等に関するコンサルティングサービスを提供します。
鉄道や道路の構造物に関する点検・試験・診断・監視・予測・補修・補強設計までメンテナンスの一連の技術を活かし、老朽化したインフラの保全、長寿命化等のコンサルティングサービスを提供します。
新たな地域開発や鉄道・道路整備等に関する防災計画、地震、豪雨災害等に備える防災施設の整備計画、内水氾濫監視システム、被災地の緊急復旧、被災後の復興事業計画・設計などのコンサルティングサービスを提供します。
関係会社の状況 4 【関係会社の状況】
関係会社は次のとおりです。
会社名住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社) ㈱福山コンサルタント(注)1.2福岡市博多区400建設コンサルタント事業100.0当社グループの全国における建設コンサルタント事業を行っています。
役員の兼務2名㈱環境防災(注)1.2徳島県徳島市90建設コンサルタント事業100.0当社グループの四国地方における建設コンサルタント事業および検査試験を行っています。
㈱地球システム科学(注)1東京都千代田区40建設コンサルタント事業100.0当社グループの海外における防災・水・環境ビジネスを中心とした建設コンサルタント事業を行っています。
役員の兼務2名㈱SVI研究所東京都千代田区20当社グループ全体の研究開発と新規事業の創出100.0当社グループ全体の研究開発活動を行っています。
役員の兼務1名㈱エコプラン研究所北九州市若松区30建設コンサルタント事業100.0当社グループの九州地方における自然環境調査、環境アセスメントおよび指定管理事業を行っています。
福山ビジネスネットワーク㈱福岡市博多区30管理部門業務代行100.0当社グループにおける事業化支援と管理系業務の代行と全体統括を行っています。
 
(注) 1 特定子会社であります。
2 ㈱福山コンサルタントおよび㈱環境防災については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えています。
  主要な損益情報等  ㈱福山コンサルタント㈱環境防災① 売上高6,740百万円1,064百万円② 経常利益816百万円80百万円③ 当期純利益474百万円43百万円④ 純資産3,602百万円656百万円⑤ 総資産4,944百万円956百万円  
従業員の状況 5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況(2024年6月30日現在)従業員数(名)                 413[126]
(注) 従業員は就業人員であり、臨時従業員数(嘱託を含む)は[ ]内に年間の平均雇用人員を外書きで記載しています。

(2) 提出会社の状況 (2024年6月30日現在)従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)748.319.6―
(注) 1 従業員は就業人員です。
2 従業員は当社子会社との兼務者です。
3 平均勤続年数の算定にあたっては、株式会社福山コンサルタントにおける勤続年数を通算しています。
4 給与については子会社より支払われている部分も含むため、平均年間給与は記載していません。
(3) 労働組合の状況労働組合は結成されていませんが、従業員の過半数を代表する組織として労使協議会が設置されており、労使関係は良好な状態です。
(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異女性活躍推進法に基づき開示が求められている連結子会社の株式会社福山コンサルタントの数値のみ記載していますが、今後、必要性に応じて他の連結子会社やグループ連結ベースでの開示も検討していきます。
提出会社および連結子会社管理職に占める女性労働者比率
(注)1男性労働者の育児休業取得率
(注)2労働者の男女の賃金の差異
(注)1全労働者うち正規雇用労働者うちパート、有期労働者㈱福山コンサルタント7.8%25.0%55.8%77.2%57.7%
(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しています。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出しています。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1)経営方針当社グループは、「新しい価値の創造により社会の持続的発展に貢献する」を経営理念とし、地域の安全・安心と持続ある国土形成に寄与する事業分野における活動を行っています。
当社設立母体であり現在は当社の特定完全子会社である株式会社福山コンサルタントにおいて、運営の基本としてきた「基本は技術」という考え方を、当社グル―プ全体に共通する「Strong Culture」として承継・育成し、多様化・複雑化する社会資本整備における要請に対して、多分野の専門家の知見を統合し提供する集団として常に高い技術力で応え続けてまいります。
(2)中長期的な経営戦略および経営指標第5次中期経営計画(2022年7月から2028年6月まで)において、急変する社会状況や不確実性が増す事業環境に臨機に対応すべく「再定義(Redefinition)」を旗印として、常に社会の役に立ち続ける組織としての成長を目指しています。
そして、同経営計画期間末には売上高100億円を計画しています。
また年次の目標指標は、売上高成長率5%以上、営業利益率10%以上、ROE10%以上としています。
同経営計画における戦略は以下のとおりです。
加えて人的資本投資の強化戦略も加えて競争力強化、経営基盤の強化に取り組んでいます。
① 建設コンサルタント事業(既存事業)の深化② 研究開発、他社連携を核とした共創戦略(前中期経営計画から持続)の強化③ M&A推進を中心とした規模・展開する市場の拡張(3)経営環境当社グループの属する建設コンサルタント業界は、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策などを背景とした公共投資規模の安定的な持続を受けて、概ね堅調に推移しています。
今後も頻発化・激甚化する自然災害対策や2050年カーボンニュートラルの実現に向けたGXなど多様化するニーズを背景に、堅調な市場環境が継続するものと想定しています。
特に、地震・集中豪雨やこれらに伴う土砂崩れ等の自然災害に対応する防災・減災事業、老朽化するインフラ設備(道路・橋梁)の老朽化対策事業に加え、グリーンインフラ等のインフラ・まちづくり分野における脱炭素化の推進など、様々な課題への対応が求められています。
またDXや新技術開発による効率的な事業推進に加え、女性や外国人を含む多様な人材が働きやすい労働環境の整備、働くことを通しての職員個々における自己実現といった、より高い次元での経営力や企業グループとしての有機的な組織力が必要となっています。
(4)対処すべき課題当社グループの属する建設コンサルンタント業界の主な市場である公共事業費は、年度当初予算で前年度と同水準が確保されています。
また、年間予算総額も前年度とほぼ同水準の規模となるものと予想しており、足元の受注動向も順調に推移しています。
2025年6月期は2022年7月から開始した中期経営計画の前期3年間の最終年となることから、以下の目標を着実に実行し、ステークホルダーの皆様の期待にお応えできるよう業務を推進していく所存です。
① 社会の持続的発展に貢献できる「価値」の創出② グループ各社の事業基盤の強化と一体的変革③ 多様な働き方、社員の自己実現の場としての組織編制④ サスティナブル経営力の向上
サステナビリティに関する考え方及び取組 2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1)ガバナンス当社は、経営理念「新しい価値の創造により社会の持続的発展に貢献する」でも挙げているようにサステナビリティを最重要課題に位置付けて経営を行なっています。
2020年12月にはSDGs宣言を行ない、2021年11月にはグループ全体の推進組織として、担当取締役を委員長とする「サステナビリティ推進委員会」を立ち上げて活動しています。
同委員会では半期に一度、活動内容や企業持続性へのリスク等を取りまとめ、取締役会に付議・報告を行い、審議結果を経営戦略に反映させる体制としています。
(2)戦略  <サステナビリティに関する戦略>当社グループは、建設コンサルタントとしての社会資本整備への貢献(防災・減災事業、老朽化対策事業の展開、環境保全等)や国土形成計画の推進に資する都市再生・地方創生に関するコンサルティングを通じた地域課題・社会課題解決などを通じて、社会の持続的発展に取り組みます。
当社グループにおける、気候変動に対する取り組みとして行っている主なコンサルティング事業は以下のとおりです。
① グリーンインフラに関する連携協定締結による自然資本を活用したまちづくり等を行っており、低炭素社会の実現に継続して貢献してまいります。
    ② 頻発する豪雨災害による社会インフラ損傷対策の研究と商品化を進めています。
③ 海外における水資源開発事業等を通じて、環境保全と生物多様性保全に取り組んでまいります。
<人的資本に関する戦略>当社グループにおける、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針および社内環境整備に関する方針は、以下のとおりです。
① これまで培ってきた建設コンサルタント業の深化と業容の拡大に向けて、新卒採用者および専門知識を有する中途採用者の採用を積極的に継続します。
② 従業員エンゲージメント向上に向けて、リーダーシップ研修・専門技術研修・DX技術習得研修・資格取得支援などの技術力向上意欲を誘発する様々な施策を実施するとともに、働きやすさの向上のためのコミュニケーションスペースの設置、多様な報酬制度の導入などの福利厚生施策を実施しています。
③ 資格取得支援においては技術力向上の基盤となる技術士資格取得支援に重点をおいて実施し、技術社員数に対する技術指数(延数)は99.5%に達しています。
今後は若年層の早期取得の推進など積極的な取得支援を継続します。
④ 異なる経験・技能・属性を反映した多様な価値観を有する人材が、個性や能力を発揮し活躍できるような雇用制度、企画提案型の海外研修や新規事業開発における内発的な創業支援等の社員の自主性を重視した活躍の場の提供を行っています。
(3)リスク管理当社グループは、サステナビリティ課題への対応はリスクの減少のみならず収益機会にもつながる重要な経営課題であると認識し、取締役会が積極的・能動的に取り組みます。
グループ全体の取り組み推進は取締役会傘下の「サステナビリティ推進委員会」が中心となって行います。
気候変動と人的資本に関する企業の持続性へのリスクとして①災害・事故・犯罪、②労務、③法令順守(コンプライアンス)、④経営事案、⑤感染症・伝染病、⑥諸外国の政情不安等、⑦その他リスク事案に分類して管理を行っています。
管理主体として、担当取締役を事務局長とする「危機管理事務局」を常設しており、重要危機管理事案の発生時には代表取締役社長を責任者とする危機管理本部を立ち上げて対応を行います。
(4)指標及び目標  <サステナビリティに関する指標及び目標>当社グループでは、建設コンサルタント事業を中核事業とし、多発する自然災害や老朽化する社会資本の維持・更新、高齢化社会に対応した再整備、また、新しい技術を活用した次世代社会の創設など、人々の生活に密着した事業活動を行っており、社会の一員として、当社グループが保有する技術と様々な分野の企業・団体との共創により、人々が安心して生活できる持続可能な社会の実現に貢献しています。
社会の持続的発展に資するための建設コンサルティングを中心とした活動については、当社が発出したSDGs宣言に沿って各事業会社でそれぞれの目標を設定し、推進します。
SDGs宣言は①社会・地域の持続的発展、②環境の保全、③新規事業の開発、④品質の向上、⑤人権の尊重、⑥企業統治に分類して策定しています。
<人的資本に関する指標及び目標>当社グループでは、上記「
(2) 戦略」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針および社内環境整備に関する方針について、「5 従業員の状況」に記載した指標を用いています。
当社グループでは多様性を重視した経営を推進していますが、当社グループが属する建設コンサルタント業界の女性労働者比率は他業界と比べてかなり低いレベルにあり、株式会社福山コンサルタントの正社員における女性社員の比率も11.7%となっているため、それに連動して女性管理職比率も低い値となっています。
また、男女間賃金差異については、女性の正規労働者比率と平均年齢の低さに起因するものです。
しかし、ここ数年、採用人数における女性比率を引き上げており、多様性を重視する取り組みと合わせて女性管理職比率の引き上げ、男女間賃金差異の縮小を目指します。
戦略 (2)戦略  <サステナビリティに関する戦略>当社グループは、建設コンサルタントとしての社会資本整備への貢献(防災・減災事業、老朽化対策事業の展開、環境保全等)や国土形成計画の推進に資する都市再生・地方創生に関するコンサルティングを通じた地域課題・社会課題解決などを通じて、社会の持続的発展に取り組みます。
当社グループにおける、気候変動に対する取り組みとして行っている主なコンサルティング事業は以下のとおりです。
① グリーンインフラに関する連携協定締結による自然資本を活用したまちづくり等を行っており、低炭素社会の実現に継続して貢献してまいります。
    ② 頻発する豪雨災害による社会インフラ損傷対策の研究と商品化を進めています。
③ 海外における水資源開発事業等を通じて、環境保全と生物多様性保全に取り組んでまいります。
<人的資本に関する戦略>当社グループにおける、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針および社内環境整備に関する方針は、以下のとおりです。
① これまで培ってきた建設コンサルタント業の深化と業容の拡大に向けて、新卒採用者および専門知識を有する中途採用者の採用を積極的に継続します。
② 従業員エンゲージメント向上に向けて、リーダーシップ研修・専門技術研修・DX技術習得研修・資格取得支援などの技術力向上意欲を誘発する様々な施策を実施するとともに、働きやすさの向上のためのコミュニケーションスペースの設置、多様な報酬制度の導入などの福利厚生施策を実施しています。
③ 資格取得支援においては技術力向上の基盤となる技術士資格取得支援に重点をおいて実施し、技術社員数に対する技術指数(延数)は99.5%に達しています。
今後は若年層の早期取得の推進など積極的な取得支援を継続します。
④ 異なる経験・技能・属性を反映した多様な価値観を有する人材が、個性や能力を発揮し活躍できるような雇用制度、企画提案型の海外研修や新規事業開発における内発的な創業支援等の社員の自主性を重視した活躍の場の提供を行っています。
指標及び目標 (4)指標及び目標  <サステナビリティに関する指標及び目標>当社グループでは、建設コンサルタント事業を中核事業とし、多発する自然災害や老朽化する社会資本の維持・更新、高齢化社会に対応した再整備、また、新しい技術を活用した次世代社会の創設など、人々の生活に密着した事業活動を行っており、社会の一員として、当社グループが保有する技術と様々な分野の企業・団体との共創により、人々が安心して生活できる持続可能な社会の実現に貢献しています。
社会の持続的発展に資するための建設コンサルティングを中心とした活動については、当社が発出したSDGs宣言に沿って各事業会社でそれぞれの目標を設定し、推進します。
SDGs宣言は①社会・地域の持続的発展、②環境の保全、③新規事業の開発、④品質の向上、⑤人権の尊重、⑥企業統治に分類して策定しています。
<人的資本に関する指標及び目標>当社グループでは、上記「
(2) 戦略」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針および社内環境整備に関する方針について、「5 従業員の状況」に記載した指標を用いています。
当社グループでは多様性を重視した経営を推進していますが、当社グループが属する建設コンサルタント業界の女性労働者比率は他業界と比べてかなり低いレベルにあり、株式会社福山コンサルタントの正社員における女性社員の比率も11.7%となっているため、それに連動して女性管理職比率も低い値となっています。
また、男女間賃金差異については、女性の正規労働者比率と平均年齢の低さに起因するものです。
しかし、ここ数年、採用人数における女性比率を引き上げており、多様性を重視する取り組みと合わせて女性管理職比率の引き上げ、男女間賃金差異の縮小を目指します。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 <人的資本に関する戦略>当社グループにおける、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針および社内環境整備に関する方針は、以下のとおりです。
① これまで培ってきた建設コンサルタント業の深化と業容の拡大に向けて、新卒採用者および専門知識を有する中途採用者の採用を積極的に継続します。
② 従業員エンゲージメント向上に向けて、リーダーシップ研修・専門技術研修・DX技術習得研修・資格取得支援などの技術力向上意欲を誘発する様々な施策を実施するとともに、働きやすさの向上のためのコミュニケーションスペースの設置、多様な報酬制度の導入などの福利厚生施策を実施しています。
③ 資格取得支援においては技術力向上の基盤となる技術士資格取得支援に重点をおいて実施し、技術社員数に対する技術指数(延数)は99.5%に達しています。
今後は若年層の早期取得の推進など積極的な取得支援を継続します。
④ 異なる経験・技能・属性を反映した多様な価値観を有する人材が、個性や能力を発揮し活躍できるような雇用制度、企画提案型の海外研修や新規事業開発における内発的な創業支援等の社員の自主性を重視した活躍の場の提供を行っています。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 <人的資本に関する指標及び目標>当社グループでは、上記「
(2) 戦略」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針および社内環境整備に関する方針について、「5 従業員の状況」に記載した指標を用いています。
当社グループでは多様性を重視した経営を推進していますが、当社グループが属する建設コンサルタント業界の女性労働者比率は他業界と比べてかなり低いレベルにあり、株式会社福山コンサルタントの正社員における女性社員の比率も11.7%となっているため、それに連動して女性管理職比率も低い値となっています。
また、男女間賃金差異については、女性の正規労働者比率と平均年齢の低さに起因するものです。
しかし、ここ数年、採用人数における女性比率を引き上げており、多様性を重視する取り組みと合わせて女性管理職比率の引き上げ、男女間賃金差異の縮小を目指します。
事業等のリスク 3 【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。
なお、文中の将来に関する記述は、当連結会計年度末(2024年6月30日)現在において、当社グループが判断したものです。
① 国・地方公共団体への高い受注依存国および地方公共団体からの受注比率が高いことから、社会資本整備関係予算が縮減された場合には、経営成績に影響を受ける可能性があります。
このリスクに対応するため、民間事業者等の受注増加に向けた活動を強化しています。
② 法的規制会社法、金融商品取引法、独占禁止法、個人情報保護法、下請法、建設コンサルタント登録規程などの様々な法的規制の適用を受けています。
関連する内容で会社の信頼を損なう事態が発生した場合には、国および地方公共団体からの受注の前提となる指名競争入札参加資格の取り消しや一定期間の停止も予想され、その場合には経営成績に影響を受ける可能性があります。
このリスクに対応するため、コーポレート・ガバナンス体制の強化、コンプライアンス姿勢の徹底を経営の重要課題として運営しています。
③ 契約不適合責任契約不適合責任が発生した場合には、当該顧客からの指名競争入札参加資格の停止等により経営成績に影響を受ける可能性があります。
そのため、品質保証規格ISO9001を活用して、成果品質の確保と向上に努めています。
なお、万一契約不適合責任が発生した場合の損害賠償請求に備え、建設コンサルタント損害賠償責任保険に加入しています。
④ 情報セキュリティ事業活動において個人情報等、種々の秘匿対象情報を取り扱う場合もあります。
万が一情報漏洩等が発生した場合には、経営成績に影響を受ける可能性があります。
このリスクに対応するため、プライバシーマークの取得(第17003301(03)号)による信頼性を確保するとともに、リスク管理マニュアルならびに情報セキュリティ管理規程に基づき、漏洩防止の徹底を図っています。
IT化や電子納品制度の進展に伴い、情報セキュリティに関する潜在的なリスクが増大していることから、管理体制と社員教育の一層の強化を進めています。
⑤ 災害等による事業活動への影響当社グループでは、万一の自然災害に備えたBCP(事業継続計画)を策定するとともに、定期的な訓練により防災管理体制を敷いています。
しかし、自然災害の規模によっては事業活動が低下あるいは制約される等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 海外における内戦や政変等のカントリーリスク当社グループでは、ОECD(経済協力開発機構)やR&Iが発表しているカントリーリスクの格付け情報によってリスクレベルを継続的に把握・モニタリングするとともに、海外展開地域の拡大・分散によるカントリーリスクの軽減を行い、経営への影響の最小化を図っています。
しかし、今後当社グループが事業展開する地域において対象となる事案が発生した場合には、一時的に業務の中断や延期によって、経営に影響を受ける可能性があります。
⑦ 業績の季節変動当社グループの売上高は、主要顧客である国および地方公共団体への納期が年度末に集中することから、売上高ならびに利益が第3~4四半期連結会計期間に偏重する傾向がありましたが、第6期期首から適用した「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等によりこの偏重傾向は緩和しています。
なお、前連結会計年度及び当連結会計年度の各四半期連結会計期間の売上高、営業損益は下表のとおりです。
(単位:千円) 2023年6月期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期  合計売上高1,823,3292,029,5732,567,9912,145,8058,566,699営業損益192,898156,910408,934436,0061,194,750                               (単位:千円) 2024年6月期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期  合計売上高1,743,8052,013,1322,624,9982,144,7808,526,716営業損益105,305121,845550,081357,9881,135,221 ⑧ 業務提携・企業買収等のリスク当社グループでは、中期経営計画に基づいて他社との業務提携を積極的に推進しています。
加えて、企業買収等についても重要な成長戦略のひとつと位置付けています。
企業買収等に際しては、対象企業の財務・事業等について事前に十分にリスクを吟味し正常収益力を分析した上で機関決定しますが、買収後に偶発の債務の発生や未認識債務の判明等事前調査で把握できなかった問題が生じた場合、また事業の展開等が計画どおりに進まず想定した企業価値の向上を生まない場合には、のれんの減損処理を行う必要が生じる等、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。
⑨ 人材確保と育成について当社グループの事業は、人材への依存度が高く、成長戦略の推進においては専門性の高い人材の確保と育成が大きな鍵となっています。
「Strong Culture」と位置付けた「基本は技術」を前提とした、多様な人材、専門性の高い人材採用施策を推進しています。
また、社内外研修会、技術士資格取得支援制度、博士号取得支援制度に代表される教育訓練システムの活用と多様な働き方の制度導入によって、人材の育成施策、定着施策を強化しています。
しかし、他産業を交えた工学系専門人材の獲得競争激化によって、人材採用が計画通り進まなかった場合や優秀な人材の流出が続いた場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。
)の状況の概要は次のとおりです。
① 財政状態の状況当連結会計年度の財政状態は、総資産は前連結会計年度末に比べて2億62百万円増加し、92億84百万円となりました。
これは主に、現金及び預金が93百万円、完成業務未収入金及び契約資産が3億13百万円、退職給付に係る資産が1億5百万円増加した一方で、のれんが2億14百万円減少したことによるものです。
負債は前連結会計年度末に比べて4億4百万円減少し、17億55百万円となりました。
これは主に、従業員持株会支援信託ESОP導入に伴い持株会側が調達した長期借入金1億42百万円の債務保証額と未払法人税等が1億16百万円増加した一方で、一年内返済予定の長期借入金が6億50百万円減少したことによるものです。
なお、東京拠点社屋整備資金として調達していた長期借入金は当期中に完済し、実質的に金融機関からの借入額はありません。
純資産は前連結会計年度末に比べて6億66百万円増加し、75億29百万円となりました。
これは主に、利益剰余金の増加5億14百万円によるものです。
② 経営成績の状況当連結会計年度における我が国経済は、雇用や企業業績において緩やかな改善傾向はあるものの為替の変動や物価の高騰が続き、世界経済は政情不安や金融引き締めへの警戒感の高まりによって、全体的には不透明な状況が続いています。
当社グループの属する建設コンサルタント業界は、年初に発生した「令和6年能登半島地震」においても強く認識された防災・減災対策の強化や老朽化した社会インフラの維持管理等、国土強靱化対策の予算確保など、堅調な市場環境で推移しました。
このような状況の中で、当社グループは経営理念[新しい価値の創造により社会の持続的発展へ貢献する]の実現に向けて2022年7月に策定した第5次中期経営計画「Redefinition:再定義」に沿って、グループ内および外部企業・団体との共創戦略により、「社会の持続的発展に貢献できる価値の創出」、「グループ各社の事業基盤の強化と一体的変革」、「多様な働き方、社員の自己実現の場としての組織編制」、「サスティナブル経営力の向上」に取り組んでいます。
具体的には、得意とする分野において国等から多数の業務表彰等を受けるなど高い顧客評価を継続しつつ、新たにインフラメンテナンス事業の拡大を目指した新法人の設立や、発生が懸念される大規模災害対応としての防災・減災事業の強化、AIを活用した新規事業への参入、海外でのSDGs関連事業への取り組み強化等を、グループ内外の共創戦略として進めました。
以上の結果、当連結会計年度の業績としては、当期中受注高は86億22百万円(前期比4.7%減)で、前期からの繰越を含む総業務量は140億99百万円(同0.4%増)を確保しました。
売上高は発注時期の遅延により生産工程に投下できる時間が低下したことから、前年同期を若干下回る85億26百万円(同0.5%減)となりましたが、翌期への繰越業務量は55億72百万円(同1.8%増)を確保して順調な滑り出しとなっています。
損益面では、採用数の増加や賃上げ等を含む積極的な人材投資、研究開発など成長戦略への積極的な投資により、経常利益は11億35百万円(同5.6%減)となりました。
また、連結子会社である株式会社地球システム科学において、事業展開するスーダン国等の政情悪化の影響および今後の地政学上のリスク想定により、同社の将来収支計画を保守的に見直すこととし、特別損失に減損損失として1億83百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、6億70百万円(同17.1%減)となりました。
当連結会計年度の建設コンサルタント事業における事業分野別の売上高は次のとおりです。
事業分野前連結会計年度当連結会計年度前年比(%) 金額(千円)比率(%)金額(千円)比率(%)モビリティ形成事業2,960,84334.62,871,00633.7△3.0環境、都市・地域創生事業1,424,45816.61,425,23516.70.1社会インフラ、防災事業4,181,39848.84,230,47349.61.2合計8,566,699100.08,526,716100.0△0.5 当連結会計年度の建設コンサルタント事業における国内・海外での販売実績は次のとおりです。
事業分野前連結会計年度当連結会計年度前年比(%) 金額(千円)比率(%)金額(千円)比率(%)国内7,985,48093.27,934,45493.1△0.6海外581,2196.8592,2626.91.9合計8,566,699100.08,526,716100.0△0.5 ③ キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金および現金同等物(以下「資金」という)は、17億23百万円となりました。
なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、獲得した資金は7億17百万円(前連結会計年度は6億19百万円の獲得)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益11億62百万円、売上債権の増加額3億13百万円、法人税等の支払額2億61百万円などによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、獲得した資金は36百万円(前連結会計年度は1億61百万円の使用)となりました。
これは主に、保険積立金の払戻しによる収入3億79百万円、電子計算機を主とする有形固定資産の取得による支出2億84百万円などによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、使用した資金は6億61百万円(前連結会計年度は7億85百万円の使用)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出6億67百万円、配当金の支払額1億55百万円などによるものです。
④ 受注及び販売の状況1) 受注の状況当連結会計年度における建設コンサルタント事業の分野別の受注状況は次のとおりです。
事業分野当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)受注高金額(千円)前年比(%)モビリティ形成事業2,884,715△6.1環境、都市・地域創生事業1,495,455△11.5社会インフラ、防災事業4,242,434△1.0合計8,622,605△4.7 当連結会計年度における建設コンサルタント事業の国内・海外での受注状況は次のとおりです。
事業分野当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)受注高金額(千円)前年比(%)国内7,988,217△8.8海外634,388118.8合計8,622,605△4.7 2) 販売実績当連結会計年度における建設コンサルタント事業の分野別の販売実績は、次のとおりです。
事業分野当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)売上高金額(千円)前年比(%)モビリティ形成事業2,871,006△3.0環境、都市・地域創生事業1,425,2350.1社会インフラ、防災事業4,230,4731.2合計8,526,716△0.5 当連結会計年度における建設コンサルタント事業の国内・海外での販売実績は次のとおりです。
事業分野当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)売上高金額(千円)前年比(%)国内7,934,454△0.6海外592,2621.9合計8,526,716△0.5
(注)1 当連結会計年度における主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりです。
相手先前連結会計年度(自 2022年7月1日至 2023年6月30日)当連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)国土交通省2,861,57933.42,675,02131.4 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2024年6月30日)現在において、当社が判断したものです。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しています。
この連結財務諸表の作成にあたっては、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われており、資産・負債の状況を反映しています。
これらの見積りおよび仮定については、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、これらの見積りおよび仮定には不確実性が伴うため、実際の結果はこれらの見積りとは異なることがあります。
当社グループの連結財務諸表において採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載していますが、特に重要なものは以下のとおりです。
1) 受注損失引当金当社グループは、受注業務に係る将来の損失に備えるため、当連結会計年度末の未成業務のうち、損失の発生が見込まれ、かつ、当該損失額を合理的に見積ることができる業務については損失見込額を計上しています。
想定外の事象の発生等により、当初の想定損失見込額より多額となる場合は、実際の損失見積額と異なる可能性があります。
2) 繰延税金資産当社グループは、連結貸借対照表上の資産・負債の計上額と課税所得の計算上の資産・負債との一時差異に関して法定実効税率を用いて繰延税金資産および繰延税金負債を計上しています。
また、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際しては、将来の課税所得を十分に検討し、合理的に見積っていますが、将来の課税所得が予想を下回った場合は、繰延税金資産の修正が必要となる可能性があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高は85億26百万円と前連結会計年度と比べ39百万円減少しました。
売上総利益は29億11百万円と前連結会計年度と比べ80百万円減少しました。
売上高に対する売上総利益率は34.1%となり、前連結会計年度と比べ0.8ポイント減少しました。
販売費及び一般管理費は17億76百万円と前連結会計年度と比べ21百万円減少しました。
売上高に対する販売費及び一般管理費率は20.8%となり、前連結会計年度と比べ0.2ポイント減少しました。
営業利益は11億35百万円と前連結会計年度と比べ59百万円減少しました。
売上高に対する営業利益率は13.3%となり、前連結会計年度と比べ0.6ポイント減少しました。
営業外収益は10百万円と前連結会計年度と比べ11百万円減少しました。
また、営業外費用は10百万円と前連結会計年度と比べ3百万円減少しました。
経常利益は11億35百万円と前連結会計年度と比べ66百万円減少しました。
売上高に対する経常利益率は13.3%と前連結会計年度と比べ0.7ポイント減少しました。
また、当社グループのキャッシュマネジメントの一環として連結子会社である株式会社地球システム科学の保険契約を見直した結果、特別利益に受取保険金2億20百万円を計上し、同社が事業展開するスーダン国等の財政悪化の影響および今後の地政学上のリスク想定により、同社の収支計画を保守的に見直し、特別損失にのれんの減損損失1億83百万円を計上しました。
その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は6億70百万円となり、前連結会計年度と比べ1億38百万円減少しました。
なお、当連結会計年度末の総資産が92億84百万円と前事業年度と比べ2億62百万円増加しましたが、自己資本比率が81.1%と前連結会計年度末と比べ5.0ポイント上昇し、当社グループは引き続き健全な財政状態であると認識しています。
③ 資本の財源及び資金の流動性当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造原価、販売費及び一般管理費等の営業費用です。
投資を目的とした資金需要は、主に設備投資やM&A等によるものです。
事業の運転資金及び設備投資資金は、自己資金及び金融機関からの借入金を基本方針としています。
④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等2022年6月期までの第4次中期経営計画(Co-Creation(共創)22)で取り組んだ成長戦略を更に強力にすすめるべく、2022年7月より第5次中期経営計画(再定義:Redefinition:対象期間は2028年6月まで)を策定し推進しています。
この新中期経営では、長期の経営思想や根本骨格に変更はありませんが、事業環境や資本市場からの要請も踏まえて、常に戦術や施策の進化をはかりながら、売上高成長率5%以上、売上高営業利益率10%以上、RОE10%以上の継続達成に努めて、100年企業への成長の基盤を構築してまいります。
なお、当連結会計年度の各指標の実績は、売上高成長率△0.46%、売上高営業利益率13.3%、RОE9.3%です。
経営上の重要な契約等 5 【経営上の重要な契約等】
該当事項はありません。
 
研究開発活動 6 【研究開発活動】
頻発・激甚化する自然災害や、急速に老朽化が進む土木インフラに対し、財政制約や労働力不足などの課題を背景に、適切な対応が求められています。
当社グループは、これらの社会的課題に対処するため、DXをはじめとする先端技術を積極的に活用し、社会実装に向けた体系的かつ戦略的な研究開発を推進しています。
具体的には、幅広いテーマを扱う「基礎研究」、研究の熟度を高め知財化や商品化をめざす「新技術開発」、開発商品の業務展開や販売を促進する「新商品事業展開」の3つに区分しています。
「基礎研究」については、既存技術の高度化に加え、新事業の展開を支える技術としてAI、ブロックチェーン、最適化等の先端的技術についても、大学との共同研究、学位取得制度、企業連携等を活用して、その技術習得に努め、その成果を活用して積極的に特許取得に結びつけています。
これらの基礎研究に加え、より幅広い技術習得のため、MBAやMОT取得などマネジメント分野の技術も積極的に習得しています。
「新技術開発」では、AIベンダー、IoTメーカー、ビッグデータホルダー等の外部異業種企業とのアライアンスを加速し、外部企業の持つ技術と当社技術のシナジーにより先端的技術開発を早期に商品化できるよう研究開発を進めています。
特に、防災・減災、インフラメンテナンス、スマートシティ、交通ビッグデータ分析、新モビリティ等の各研究分野に集中的に投資し、早期の商品化を目指しています。
「新商品事業展開」では、インフラモニタリング、防災・減災、新モビリティ、交通ビッグデータ分析、SDGs、下水道等の各分野について、他機関とも連携しながら業務活用や事業展開を図っています。
具体的な主な製品開発及び特許取得は、以下のとおりです。
① インフラメンテナンス事業に関する新会社設立当社グループが保有する非破壊検査技術と、AI等の技術との連携により最先端の計測技術と分析・解析技術を進化させ、インフラメンテナンス事業の拡大や、インフラ施設の包括管理事業の展開を加速するため、2024年3月に株式会社インフラ・テックショリューションズ、4月に株式会社インフラ・テックショリューションズ西日本を設立しました。
具体的な技術として、株式会社福山コンサルタントが手掛けている国立研究法人理化学研究所発の完全非破壊塩分計測技術RANS-μ技術、株式会社地球システム科学が得意とするオーリス・ミラ等の非破壊検査技術、株式会社環境防災が保有するコンクリートや鋼材等の非破壊検査及び物性試験によるASR等の劣化診断技術、当社グループの研究機関である株式会社SVI研究所が開発したAI技術を活用した事業展開を進めています。
② 防災DXサービス開発株式会社福山コンサルタントでは、3D都市モデル(PLATEAU)ユースケース開発として、これまで浸水災害の避難行動立案支援ツールや、人口衛星データを用いた浸水被害把握ツール等の防災DXツールの開発を行ってきました。
これらの技術と日本電気株式会社(NEC)が有するデジタルプラットフォーム技術を融合させ、防災情報の一元化と市民への情報提供手法の共同開発を進めています。
特に、住民の防災意識向上や、災害発生時の市民へ迅速な情報提供に基づく避難誘導、そして復旧・復興時においての人員不足の解消に焦点を当て、防災DXサービスを開発することにより、地域社会の安全と安心を向上させ、災害時の迅速で的確な対応を可能にし、地域全体のレジリエンスを高めることを目指します。
③ 生物多様性事業の取り組み株式会社エコプラン研究所、株式会社福山コンサルタント等で構成される響灘ビオトープ共同事業体が指定管理者を務める「響灘ビオトープ」が2023年10月に「自然共生サイト」に認定されました。
株式会社エコプラン研究所では、この実績や、豊富な自然環境調査・分析の経験を活かし、基礎調査や計画立案、認証の登録手続き、認定後の管理業務などをワンストップで提供する自然共生サイト(ОECM)認定支援サービスを開始しました。
④ 自動運転等の交通関連サービスの展開株式会社福山コンサルタントは、株式会社RYОDEN、株式会社ヴィッツと共に、仮想空間シミュレーター「WARXSS®」を用いた交通安全対策や自動運転に関する課題解決を図るサービスを開始しました。
本サービスにより、高度で幅広い交通安全対策や持続可能な自動運転サービスカーの導入を加速させ、専門性の高い分野における人手不足や高齢化社会におけるラストマイルの課題の解決につなげることで、安全・安心な社会の実現に貢献していきます。
⑤ SDGs事業の取り組み株式会社福山コンサルタントは、MIRARTHホールディングス株式会社のグループ会社である株式会社レーベンクリーンエナジー、株式会社トッププランニングJAPANと共に、MIRARTHグリーンテック株式会社(国内法人)、および同社100%出資によるMIRARTH Agri Tech Co.,Ltd.を設立し、カンボジア産カシューナッツ殻を活用したバイオマス燃料化事業に着手しました。
これらの事業会社の設立により、当地におけるカシューナッツ生産・加工・流通に関する技術をより発展させる形で、現地工場の建設、現地雇用の拡大、日本の製造オペレーション技術導入による労働生産性の向上により、同国の経済発展を支援するとともに、カシューナッツ殻のバイオマス活用事業の開発を進め、カーボンニュートラルへの貢献を目指します。
⑥ AIを活用した下水道管路の維持管理事業を展開全国で約50万km存在する下水道管路は、今後急速に老朽化する上、予算的な制約と技術継承の課題もあるため、これまで以上に点検・修繕の効率化と信頼性の両立が重要となっています。
株式会社SVI研究所では、AIを活用した下水道管路損傷診断技術、下水道管路損傷予測技術、雨天時浸入水予測技術等の維持管理分野の技術を開発してきました。
株式会社福山コンサルタントでは、これらの技術を用いた効率的な下水道管路の維持管理の実現、上下水道分野の官民連携事業であるウォーターPPPに活用した展開を進めていきます。
⑦ 大規模言語モデルを活用した研究開発の特許を出願株式会社SVI研究所では、大規模言語モデルを活用した生成AIにより、生活者の質問の意図を把握し、求める情報をその状況・環境に合わせて適切に提供することで行動を支援するシステムに関する特許を出願しました。
本技術を活用した観光・交通・小売など各専門事業者と連携し、その知見を掛け合わせるオープンイノベーションを活用し、広範囲での市場展開を目指していきます。
  上記活動における支出は111,011千円です。
設備投資等の概要 1 【設備投資等の概要】
当連結会計年度の設備投資については、職場環境の整備や生産設備の増強、研究開発機能の充実・強化などを目的とした設備投資を積極的に行っています。
当連結会計年度の設備投資の総額は296百万円であり、その主なものは、電子計算機の更新や職場環境整備によるものです。
主要な設備の状況 2 【主要な設備の状況】
当社グループにおける主要な設備は以下のとおりです。
(1) 提出会社(2024年6月30日現在)事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(名)建物及び構築物車両運搬具土地(面積㎡)その他合計本社(福岡市博多区)本社---6306307[-]東京支社(東京都千代田区)事務所483,641-1,169,790(297.06)-1,653,432-[-]中四国支社(広島市東区)事務所291,372-135,476(207.74)1,149427,998-[-]北九州支社(北九州市八幡西区)事務所--69,230(1,073.62)177,168246,398-[-]
(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、「工具、器具及び備品」、「建設仮勘定」です。
なお、金額には消費税等は含まれておりません。

(2) 国内子会社(2024年6月30日現在)会社名事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(名)建物及び構築物車両運搬具土地(面積㎡)その他合計㈱福山コンサルタント本社(福岡市博多区)事務所75,324895460,904(466.20)27,258564,38139[8]㈱福山コンサルタント北九州本社(北九州市小倉北区)事務所123,6512,12438,774(257.08)13,659178,20941[6]㈱福山コンサルタント東京支社(東京都千代田区)事務所11,209--(-)20,34731,55667[21]㈱福山コンサルタント東北支社(仙台市青葉区)事務所115,565-185,232(383.55)7,810308,60927[12]㈱福山コンサルタント中四国支社(広島市東区)事務所---(-)8,7398,73933[16]㈱福山コンサルタント南九州支店(熊本市中央区)事務所111,824497120,907(386.63)3,429236,65912[3]㈱環境防災本社(徳島県徳島市)事務所289,866140127,891(2,897.94)65,856483,75463[26]㈱地球システム科学本社(東京都千代田区)事務所2,916--(-)8,41911,33629[9]
(注) 1 従業員数の[ ]は、臨時従業員数であり、期末現在人員を外書きで記載しています。
2 帳簿価額のうち「その他」は、「機械装置」、「工具、器具及び備品」、「リース資産」です。
なお、金額には消費税等は含まれておりません。
設備の新設、除却等の計画 3 【設備の新設、除却等の計画】
該当事項はありません。
研究開発費、研究開発活動111,011,000
設備投資額、設備投資等の概要296,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況48
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況20

Investment

株式の保有状況 (5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、専ら株式の価値の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的とするものを「純投資目的である投資株式」に区分し、それ以外の株式を「純投資目的以外の目的である投資株式(特定投資株式)」に区分しております。
② 提出会社における株式の保有状況   当社及び連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額(投資株式計上額)が最も大きい会社(最大保有会社)である当社の株式の保有状況は以下のとおりです。
イ.保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針および保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、当社グループで定める「特定投資株式保有基準」に基づき、直前事業年度の投資効率等が当該事業年度末日現在の資本コストを下回る場合には、政策保有株式を縮減する方針としています。
各事業年度最初の定例取締役会では、個別の政策保有株式について、「特定投資株式保有基準」を適用するほか、業務提携、取引の維持・強化及び株式の安定等の保有目的の合理性その他の事情を勘案の上、具体的に保有の適否を精査することにより、継続保有と売却の要否を検証します。
当社および連結子会社が、特定保有株式に係る議決権を行使する場合には、当社グループの保有方針に適合するか否かを含め総合的に判断します。
その場合、剰余金処分議案については配当性向を含む配当方針、その他の議案については当社グループの企業価値向上に資するか否かを判断基準とします。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式11,000非上場株式以外の株式467,102 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(千円)株式数の増加の理由非上場株式11,000新会社を設立、出資したため。
非上場株式以外の株式467,102㈱福山コンサルタント所有の株式を移管したため。
(当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(千円)非上場株式――非上場株式以外の株式―― c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円) ㈱西日本フィナンシャルホールディングス13,600―主要子会社である㈱福山コンサルタント所有の株式を移管しています。
財務取引上の関係性、中長期的な事業戦略を総合的に判断し保有が妥当として保有しています。
有27,553―㈱山口フィナンシャルグループ13,600―主要子会社である㈱福山コンサルタント所有の株式を移管しています。
財務取引上の関係性、中長期的な事業戦略を総合的に判断し保有が妥当として保有しています。
有24,826―㈱ふくおかフィナンシャルグループ2,582―主要子会社である㈱福山コンサルタント所有の株式を移管しています。
財務取引上の関係性、中長期的な事業戦略を総合的に判断し保有が妥当として保有しています。
有11,102―㈱りそなホールディングス3,400―主要子会社である㈱福山コンサルタント所有の株式を移管しています。
事業戦略上の合理的および経済合理性等を勘案し保有が妥当と判断し保有しています。
無3,619― (注)1 定量的な保有効果については記載が困難であるため記載しておりませんが、上記a.に記載の方法により保有の合理性を検証しております。
2 「当社の株式保有の有無」は、提出会社である株式会社FCホールディングスの株式に対する保有の有無を 記載しております。
みなし保有株式 該当事項はありません。
ロ.保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
ハ.当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。
ニ.当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。
③ 株式会社福山コンサルタントの株式の保有状況当社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額(投資株式計上額)が次に大きい会社である株式会社福山コンサルタントの保有状況は以下のとおりです。
イ.保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針および保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、当社グループで定める「特定投資株式保有基準」に基づき、直前事業年度の投資効率等が当該事業年度末日現在の資本コストを下回る場合には、政策保有株式を縮減する方針としています。
各事業年度最初の定例取締役会では、個別の政策保有株式について、「特定投資株式保有基準」を適用するほか、業務提携、取引の維持・強化及び株式の安定等の保有目的の合理性その他の事情を勘案の上、具体的に保有の適否を精査することにより、継続保有と売却の要否を検証します。
当社および連結子会社が、特定保有株式に係る議決権を行使する場合には、当社グループの保有方針に適合するか否かを含め総合的に判断します。
その場合、剰余金処分議案については配当性向を含む配当方針、その他の議案については当社グループの企業価値向上に資するか否かを判断基準とします。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式731,767非上場株式以外の株式916,553 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(千円)株式数の増加の理由非上場株式215,000新会社を設立、出資したため。
非上場株式以外の株式――― (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(千円)株式数の減少の理由非上場株式―――非上場株式以外の株式467,102提出会社に株式移管したため。
c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加(減少)した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円) ㈱西日本フィナンシャルホールディングス―13,600財務取引上の関係性等を考慮し、全株式を提出会社へ移管しました。
有―17,340㈱山口フィナンシャルグループ2513,625財務取引上の関係性等を考慮し、移管可能な株式を提出会社へ移管しました。
有4513,167㈱ふくおかフィナンシャルグループ252,607財務取引上の関係性等を考慮し、移管可能な株式を提出会社へ移管しました。
有1077,750㈱建設技術研究所1,4251,425事業戦略上の合理的および経済合理性等を勘案し保有が妥当と判断し保有しています。
有7,2965,229㈱りそなホールディングス―3,400財務取引上の関係性等を考慮し、全株式を提出会社へ移管しました。
無―2,347第一生命ホールディングス㈱700700事業戦略上の合理的および経済合理性等を勘案し保有が妥当と判断し保有しています。
無3,0081,916㈱いであ1,0001,000事業戦略上の合理的および経済合理性等を勘案し保有が妥当と判断し保有しています。
無2,3601,698㈱YE DIGITAL2,0002,000長期的・安定的な取引関係の維持・拡大による中長期的な事業戦略を総合的に判断し保有が妥当として保有しています。
無1,6501,090アリアケジャパン㈱150150事業戦略上の合理的および経済合理性等を勘案し保有が妥当と判断し保有しています。
無784795㈱ウエスコホールディングス1,0921,092事業戦略上の合理的および経済合理性等を勘案し保有が妥当と判断し保有しています。
無742553㈱ゼンリン595595長期的・安定的な取引関係の維持・拡大による中長期的な事業戦略を総合的に判断し保有が妥当として保有しています。
無558547 (注)1 定量的な保有効果については記載が困難であるため記載しておりませんが、上記a.に記載の方法により保有の合理性を検証しております。
2 「当社の株式保有の有無」は、提出会社である株式会社FCホールディングスの株式に対する保有の有無を 記載しております。
みなし保有株式 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円)東海旅客鉄道㈱70,00014,000退職給付信託株式であり、当該株式に係る議決権行使の指図権を有しています。
無243,110252,840アリアケジャパン㈱18,10018,100退職給付信託株式であり、当該株式に係る議決権行使の指図権を有しています。
無94,66395,984㈱建設技術研究所22,00022,000退職給付信託株式であり、当該株式に係る議決権行使の指図権を有しています。
有112,64080,740㈱ふくおかフィナンシャルグループ9,6009,600退職給付信託株式であり、当該株式に係る議決権行使の指図権を有しています。
有41,28028,540㈱ゼンリン18,00018,000退職給付信託株式であり、当該株式に係る議決権行使の指図権を有しています。
無16,90216,578㈱山口フィナンシャルグループ14,00014,000退職給付信託株式であり、当該株式に係る議決権行使の指図権を有しています。
有25,55713,529 (注)1 定量的な保有効果については記載が困難であるため記載しておりませんが、上記a.に記載の方法により保有の合理性を検証しております。
2 「当社の株式保有の有無」は、提出会社である株式会社FCホールディングスの株式に対する保有の有無を記載しております。
3 特定投資株式とみなし保有株式を合算しておりません。
ロ.保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
ハ.当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。
ニ.当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。
株式数が増加した銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1
株式数が増加した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社4
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1,000,000
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社4
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社67,102,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1,000,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社67,102,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社3,400
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社3,619,000
株式数が増加した理由、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社新会社を設立、出資したため。
株式数が増加した理由、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社㈱福山コンサルタント所有の株式を移管したため。
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社㈱りそなホールディングス
保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社主要子会社である㈱福山コンサルタント所有の株式を移管しています。
事業戦略上の合理的および経済合理性等を勘案し保有が妥当と判断し保有しています。
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社

Shareholders

大株主の状況 (6) 【大株主の状況】
(2024年6月30日現在)
氏名又は名称住所所有株式数(千株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
FCホールディングスグループ社員持株会福岡市博多区博多駅東3-6-184987.53
株式会社もみじ銀行広島市中区胡町1-242924.42
株式会社西日本シティ銀行福岡市博多区博多駅前3-1-12433.67
株式会社福岡銀行福岡市中央区天神2-13-12363.58
東海東京証券株式会社名古屋市中村区名駅4-7-12203.34
株式会社十八親和銀行長崎市銅座町1-112143.24
奥村 学長野県小諸市2053.11
丸田 稔長野県上伊那郡箕輪町1602.43
日本駐車場開発株式会社大阪市北区小松原町2-41291.95
土橋 史和山梨県南アルプス市1261.91計-2,32735.18 (注)1 当社は自己株式241,612株を所有していますが、上記大株主からは除外しています。2 株式給付信託口および持株会信託口が保有する当社株式185,200株は、上記の自己株式には含めていません。
株主数-金融機関8
株主数-金融商品取引業者14
株主数-外国法人等-個人5
株主数-外国法人等-個人以外8
株主数-個人その他2,161
株主数-その他の法人45
株主数-計2,241
氏名又は名称、大株主の状況土橋 史和
株主総利回り2
株主総会決議による取得の状況 (1) 【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分株式数(株)価額の総額(千円)当事業年度における取得自己株式2,3731,903当期間における取得自己株式137117  
(注) 当期間における取得自己株式には、2024年9月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる株式数は含めていません。
また、株式給付信託口および持株会信託口が保有する株式数は含めておりません。

Shareholders2

自己株式の取得-161,873,000
自己株式の取得による支出、財務活動によるキャッシュ・フロー-160,258,000
発行済株式及び自己株式に関する注記 1 発行済株式に関する事項株式の種類当連結会計年度期首増加減少当連結会計年度末普通株式(株)6,235,894623,589-6,859,483 (注)普通株式の増加は、2023年7月1日付をもって1株を1.1株に株式分割を行ったものです。
2 自己株式に関する事項株式の種類当連結会計年度期首増加減少当連結会計年度末普通株式(株)458,92448,26580,377426,812 (注)1 自己株式の数の増加は、株式分割による増加45,892株、単元未満株式の買取りによる増加2,373株です。
2 自己株式の数の減少は、取締役に対する譲渡制限付株式の付与による減少51,677株、株式給付信託口の給付による減少16,900株、持株会信託口からFCホールディングスグループ社員持株会への売却による減少11,800株です。
3 当連結会計年度末の普通株式の自己株式数には、株式給付信託口が保有する当社株式8,800株、持株会信託口が保有する当社株式176,400株、合計185,200株を含みます。

Audit

監査法人1、連結有限責任監査法人 トーマツ
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2024年9月26日 株式会社FCホールディングス取締役会 御中 有限責任監査法人 トーマツ 福 岡 事 務 所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士宮  嵜     健 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士照  屋  洋  平 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社FCホールディングスの2023年7月1日から2024年6月30日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社FCホールディングス及び連結子会社の2024年6月30日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。
監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
株式会社地球システム科学ののれんの評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応【注記事項】
(連結損益計算書関係)※6 減損損失 に記載されているとおり、当連結会計年度において、株式会社地球システム科学ののれんの未償却残高について、連結損益計算書に減損損失183,053千円を計上している。
同社は主として開発途上国において建設コンサルタント業務を行っており、国・地域の現地情勢から、業務の進捗に影響を受けることがあり、想定していた計画に対する収益が見込めなくなる可能性がある。
会社は、業績が計画を下回って推移していることから事業計画の見直しを行った結果、超過収益力を見込むことができないものと判断し、当連結会計年度において、のれんの回収可能価額を零として未償却残高の全額を減損損失として計上している。
のれんの評価に関しては、経営計画における将来キャッシュ・フローの見積りを基礎としており、今後の海外における業務提供計画や受注見込みといった一定の仮定により影響を受けることとなるため、その仮定は経営者による判断を伴うものであり不確実性があることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
当監査法人は、のれんの評価を検討するにあたり、主として、以下の手続を実施した。
・のれんを含む資金生成単位の減損損失の認識の判定及び測定に関連する内部統制(特に経営計画及び重要な仮定の合理性についての検討及び承認の有無)を理解した。
・会社によるのれんの評価結果の妥当性を以下のとおり検討した。
■経営環境の変化や会社の計画等を把握するため、経営者への質問、取締役会議事録や関連資料等の閲覧を実施した。
■のれんの評価に用いる事業計画について、株式会社地球システム科学の取締役会において承認された次年度の予算及び将来の経営計画との整合性を検討した。
さらに過年度における経営計画とその実績を比較し、将来計画の見積りに対する経営者の偏向の有無を評価した。
■将来の経営計画の見積りに含まれる主要な変動要素である受注の状況や業務提供状況の推移については、経営者に質問するとともに、過去実績からの趨勢分析を実施した。
■のれんの未償却残高を計算し、のれんの減損損失の計上額の正確性を検討した。
その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。
これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。
虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。
また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。
監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。
さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。
・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。
継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。
監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。
監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。
ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、株式会社FCホールディングスの2024年6月30日現在の内部統制報告書について監査を行った。
当監査法人は、株式会社FCホールディングスが2024年6月30日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。
財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。
当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
監査等委員会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。
内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。
内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。
・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。
監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。
監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査等委員会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
<報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。
利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上 (※) 1 上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しています。
2 XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
株式会社地球システム科学ののれんの評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応【注記事項】
(連結損益計算書関係)※6 減損損失 に記載されているとおり、当連結会計年度において、株式会社地球システム科学ののれんの未償却残高について、連結損益計算書に減損損失183,053千円を計上している。
同社は主として開発途上国において建設コンサルタント業務を行っており、国・地域の現地情勢から、業務の進捗に影響を受けることがあり、想定していた計画に対する収益が見込めなくなる可能性がある。
会社は、業績が計画を下回って推移していることから事業計画の見直しを行った結果、超過収益力を見込むことができないものと判断し、当連結会計年度において、のれんの回収可能価額を零として未償却残高の全額を減損損失として計上している。
のれんの評価に関しては、経営計画における将来キャッシュ・フローの見積りを基礎としており、今後の海外における業務提供計画や受注見込みといった一定の仮定により影響を受けることとなるため、その仮定は経営者による判断を伴うものであり不確実性があることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
当監査法人は、のれんの評価を検討するにあたり、主として、以下の手続を実施した。
・のれんを含む資金生成単位の減損損失の認識の判定及び測定に関連する内部統制(特に経営計画及び重要な仮定の合理性についての検討及び承認の有無)を理解した。
・会社によるのれんの評価結果の妥当性を以下のとおり検討した。
■経営環境の変化や会社の計画等を把握するため、経営者への質問、取締役会議事録や関連資料等の閲覧を実施した。
■のれんの評価に用いる事業計画について、株式会社地球システム科学の取締役会において承認された次年度の予算及び将来の経営計画との整合性を検討した。
さらに過年度における経営計画とその実績を比較し、将来計画の見積りに対する経営者の偏向の有無を評価した。
■将来の経営計画の見積りに含まれる主要な変動要素である受注の状況や業務提供状況の推移については、経営者に質問するとともに、過去実績からの趨勢分析を実施した。
■のれんの未償却残高を計算し、のれんの減損損失の計上額の正確性を検討した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。
監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結株式会社地球システム科学ののれんの評価
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 【注記事項】
(連結損益計算書関係)※6 減損損失 に記載されているとおり、当連結会計年度において、株式会社地球システム科学ののれんの未償却残高について、連結損益計算書に減損損失183,053千円を計上している。
同社は主として開発途上国において建設コンサルタント業務を行っており、国・地域の現地情勢から、業務の進捗に影響を受けることがあり、想定していた計画に対する収益が見込めなくなる可能性がある。
会社は、業績が計画を下回って推移していることから事業計画の見直しを行った結果、超過収益力を見込むことができないものと判断し、当連結会計年度において、のれんの回収可能価額を零として未償却残高の全額を減損損失として計上している。
のれんの評価に関しては、経営計画における将来キャッシュ・フローの見積りを基礎としており、今後の海外における業務提供計画や受注見込みといった一定の仮定により影響を受けることとなるため、その仮定は経営者による判断を伴うものであり不確実性があることから、当監査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 当監査法人は、のれんの評価を検討するにあたり、主として、以下の手続を実施した。
・のれんを含む資金生成単位の減損損失の認識の判定及び測定に関連する内部統制(特に経営計画及び重要な仮定の合理性についての検討及び承認の有無)を理解した。
・会社によるのれんの評価結果の妥当性を以下のとおり検討した。
■経営環境の変化や会社の計画等を把握するため、経営者への質問、取締役会議事録や関連資料等の閲覧を実施した。
■のれんの評価に用いる事業計画について、株式会社地球システム科学の取締役会において承認された次年度の予算及び将来の経営計画との整合性を検討した。
さらに過年度における経営計画とその実績を比較し、将来計画の見積りに対する経営者の偏向の有無を評価した。
■将来の経営計画の見積りに含まれる主要な変動要素である受注の状況や業務提供状況の推移については、経営者に質問するとともに、過去実績からの趨勢分析を実施した。
■のれんの未償却残高を計算し、のれんの減損損失の計上額の正確性を検討した。
その他の記載内容、連結 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。
経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。
また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
報酬関連情報、連結 <報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。