財務諸表
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提出書類、表紙 | 有価証券報告書 |
提出日、表紙 | 2024-06-27 |
英訳名、表紙 | Mortgage Service Japan Limited |
代表者の役職氏名、表紙 | 代表取締役社長 鵜澤 泰功 |
本店の所在の場所、表紙 | 東京都港区新橋四丁目3番1号(2024年5月7日から本店所在地 東京都港区西新橋三丁目7番1号が上記のとおりに移転しております。 ) |
電話番号、本店の所在の場所、表紙 | 03-5408-8160 |
様式、DEI | 第三号様式 |
会計基準、DEI | Japan GAAP |
連結決算の有無、DEI | true |
当会計期間の種類、DEI | FY |
corp
沿革 | 2【沿革】 当社は2005年8月に設立されましたが、当社グループは1996年までさかのぼり、住宅事業専門のコンサルティング会社創業を起点としております。 「住宅産業の課題解決」という理念に基づき、販売金融としての住宅ローンや住宅品質を担保する保証など、時代ごとに異なる住宅産業が抱える課題を事業化し、住宅金融分野に特化した独自の業態へと拡大・成長してまいりました。 当社を含む当社グループの沿革は、次のとおりです。 1996年12月当社グループ創業者の鵜澤泰功が、住宅事業者に対する経営コンサルティングを目的として、株式会社ビルダーズシステム研究所を創業2000年12月住宅検査・住宅性能評価等を目的として、株式会社ハウスジーメン(以下、「ハウスジーメン」という)を東京都港区に設立2005年8月住宅ローンの貸付等を目的として、当社を東京都千代田区に設立2005年12月東京都知事より貸金業者登録2006年3月東京都知事登録に代えて、関東財務局長に貸金業者登録2006年6月本社を東京都港区に移転(ハウスジーメンも同様)2006年7月住宅金融公庫(現 独立行政法人住宅金融支援機構)より住宅貸付債権買取対象金融機関に認定、フラット35の取扱い開始→<住宅金融事業の開始>2007年8月ハウスジーメンを当社の子会社化(持株比率:50.5%)2008年10月ハウスジーメンが国土交通大臣より住宅瑕疵担保責任保険法人に指定、住宅瑕疵(かし)担保責任保険(以下、「住宅瑕疵(かし)保険」という)の取扱い開始これに関連し、住宅に関する地盤保証制度提供を目的として有限責任中間法人住宅地盤技術協議会(現 一般社団法人住宅技術協議会、以下、「住宅技術協議会」という)を設立→<住宅瑕疵保険等事業の開始>(住宅検査・住宅性能評価等、住宅瑕疵(かし)保険、住宅地盤保証等の業務で構成)2012年2月東北支店開設(宮城県仙台市)2013年5月株式会社住宅アカデメイア(以下、「住宅アカデメイア」という)を住宅産業の合理化・システム化に向けたコンサルティング等のソリューションの提供を目的として東京都港区に設立→<住宅アカデメイア事業の開始>2013年7月ハウスジーメンへの当社持株比率を90.1%に拡大2014年4月住宅アカデメイアがISO20000認証取得2014年8月住宅技術協議会を当社の子法人化2014年11月西日本支店を開設(福岡県福岡市)2016年2月ハウスジーメン西日本支店開設(当社西日本支店に同じ)2016年3月当社がハウスジーメンを100%子会社化2016年12月東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場に株式を上場2017年12月東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場から同取引所市場第二部に市場変更2018年9月東京証券取引所市場第二部から同取引所市場第一部に市場変更 2022年4月東京証券取引所の市場再編により、東京証券取引所市場第一部から同取引所スタンダード市場に移行2024年5月本社を東京都港区西新橋から港区新橋に移転(ハウスジーメン、住宅アカデメイア及び住宅技術協議会も同様) |
事業の内容 | 3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社3社(株式会社ハウスジーメン、株式会社住宅アカデメイア、一般社団法人住宅技術協議会)にて構成されており、中小規模の住宅事業者への経営支援を目的として、住宅分野に特化したローン・保険・保証等の金融サービスや住宅事業クラウドシステム等を提供しております。 セグメントの概要は以下のとおりになります。 セグメント名称事業・サービスの主な内容事業主体住宅金融事業フラット35をはじめとした、住宅ローン等住宅金融サービスの提供・日本モーゲージサービス株式会社(当社)住宅瑕疵保険等事業住宅瑕疵(かし)保険をはじめとした、住宅の品質確保のための商品・サービス等の提供・株式会社ハウスジーメン・一般社団法人住宅技術協議会住宅アカデメイア事業住宅引渡後の住宅保証サービスや、住宅事業クラウドシステム等の提供・株式会社住宅アカデメイア 当社グループでは、一棟の住宅に対しローン・保険・保証等の金融サービスをクロス販売する積上げ型のビジネスモデルを推進し、事業シナジーに重点を置いた経営を行っております。 住宅が建設され、メンテナンスやリフォームを行いながら生活し、やがて中古住宅流通等にて次世代へと住み継がれる長い住宅ライフサイクルにおいて必要となる、ローン・保険・保証等の金融サービスをカバーし、クラウドと一体で提供できる住宅金融サービス会社は、唯一となります。 サービス概念図は下図のとおりになります。 (1) 住宅金融事業 当社グループの中核となるセグメントです。 独立行政法人住宅金融支援機構(以下、「住宅金融支援機構」という)との提携による「フラット35」をはじめ、住宅ローン(固定金利型及び変動金利型)並びにつなぎローン等の住宅金融サービスを、住宅事業者を介して消費者(住宅資金需要者)に貸付けております。 BtoBtoC型のビジネスモデルとなり、住宅事業者の様々な販売ニーズに対応し「販売金融」として住宅ローンを提供することで、住宅事業者の販売促進の面で貢献しております。 ローン取扱事業会社やコンサルティング会社等とアライアンスパートナー・代理店として契約し、全国に販売チャネルを持ち、広告宣伝によらない営業展開を行っております。 当事業における主な収入は、住宅ローンの融資実行による融資手数料収入、利息収入およびサービシングフィー収入等となっております。 主な商品・サービスの概要は以下のとおりになります。 商品・サービスローン種別特徴MSJフラット35/MSJフラット35MAX住宅ローン(固定金利型)最長35年間の全期間固定金利型。 独自の技術基準・検査で住宅品質を確保。 当該貸付債権は住宅金融支援機構へ売却することにより、デフォルトリスクを最小化MSJ住宅ローン[十色(トイロ)]住宅ローン(変動金利型)新築・中古住宅取得のほか、リフォーム等住宅に関する様々な資金使途ニーズに対応する、当社のプローパーローン。 融資実行後直ちに信託会社へ信託譲渡し、デフォルトリスクを最小化MSJプロパーつなぎローン住宅ローン付帯商品住宅ローンが実行されるまでの期間、土地購入資金や住宅工事に関する中間金、中古物件購入時のリフォーム費用等に対応。 当社が住宅ローンの代理受領権を持ち、住宅ローンの実行時に貸付金を回収することでデフォルトリスクを最小化 (2) 住宅瑕疵保険等事業 住宅瑕疵(かし)担保責任保険法人として、法定義務保険である住宅瑕疵(かし)保険を販売しております。 住宅瑕疵(かし)保険を販売できるのは、全国でも国土交通大臣が指定した5法人のみであり、参入障壁の高い事業となっております。 他にも、住宅性能評価など、住宅建設分野における様々な審査・検査サービスおよび地盤保証等を住宅事業者に提供し、住宅品質の確保や可視化に貢献しております。 また、3つのセグメントのなかで取引先となる住宅事業者の数が最も多く、住宅業界における当社グループネットワークの拡大に寄与しております。 当事業における主な収入は、住宅瑕疵(かし)保険等の販売による保険・保証料収入および検査料収入等となっております。 なお全ての保険・保証等サービスに関しては、再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。 主な商品・サービスの概要は以下のとおりになります。 商品・サービス特徴新築住宅かし保険新築住宅引渡しの際に必要な法定義務保険。 住宅事業者は新築住宅を引渡す際、修理費用等の資力確保として保険又は供託の措置をとることが住宅瑕疵担保履行法によって義務付けられており、中小住宅事業者の多くは住宅瑕疵(かし)保険に加入する。 保険期間は10年間延長保証保険10年間の住宅瑕疵担保責任期間の終了後に申込できる構造・防水に関する長期保証。 住宅事業者のアフター事業支援として、近年需要が拡大地盤保証住宅を建設した後、地盤に起因する不同沈下等の事故が起きた場合への保証住宅性能評価住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づく、住宅品質に関する評価。 税制の優遇措置や助成制度の申請にも用いられる (3) 住宅アカデメイア事業 当社グループにおける新規事業を担うセグメントとして、各種住宅保証サービスの提供および、住宅事業クラウドシステムの開発をしております。 多くの中小住宅事業者が抱えるストック型事業への転換という経営課題を、住宅保証サービスをはじめとしたアフターメンテナンス分野の保証商品で支援し、また住宅事業クラウドを基軸に住宅事業者のDX化・経営合理化に貢献しております。 当事業における主な収入は、住宅メンテナンス保証等の住宅保証サービスの役務提供による、住宅保証サービス管理収入(アドミニストレーションフィー)等となっております。 なお保証等サービスに関しては、再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。 主な商品・サービスの概要は以下のとおりになります。 商品・サービス特徴住宅設備延長修理保証新築住宅に設置された住宅設備機器に対し、発生した補修費用を保証。 保証期間は10年間住宅メンテナンス保証住宅事業者のアフターメンテナンス対応費用を保証。 保証期間は2年間 以上述べた内容を事業系統図によって示すと次のとおりとなります。 |
関係会社の状況 | 4【関係会社の状況】 名称住所資本金又は出資金(千円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社) 株式会社ハウスジーメン(注2、3)東京都港区300,400住宅瑕疵保険等事業100役員の兼任6名株式会社住宅アカデメイア(注2)東京都港区225,000住宅アカデメイア事業100役員の兼任3名一般社団法人住宅技術協議会東京都港区3,000住宅瑕疵保険等事業100役員の兼任3名(注1)「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報の名称を記載しております。 (注2)株式会社ハウスジーメン及び株式会社住宅アカデメイアは特定子会社に該当しております。 (注3)株式会社ハウスジーメンについては、営業収益(連結会社相互間の内部営業収益を除く)の連結営業収益に占める割合が10%を超えております。 主要な損益情報等(1) 株式会社ハウスジーメン① 営業収益 3,148,825千円② 経常利益 377,470千円③ 当期純利益 240,248千円④ 純資産額 810,995千円⑤ 総資産額 3,715,696千円 |
従業員の状況 | 5【従業員の状況】 (1) 連結会社の状況 2024年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)住宅金融事業51(6)住宅瑕疵保険等事業111(15)住宅アカデメイア事業17(7)報告セグメント計179(28)グループ全社(共通)23(3)合計202(31)(注1)従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。 (注2)グループ全社(共通)として記載されている従業員数は経営管理部、情報システム部、及び内部統制室に所属しているものであります。 (2) 提出会社の状況 2024年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)67(9)46.17.16,671,485 セグメントの名称従業員数(人)住宅金融事業51(6)報告セグメント計51(6)グループ全社(共通)16(3)合計67(9)(注1)従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。 (注2)平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。 (注3)グループ全社(共通)として記載されている従業員数は、経営管理部、及び内部統制室に所属しているものであります。 (3) 労働組合の状況 労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異 2024年3月31日現在提出会社及び連結子会社管理職に占める女性労働者の割合(%)日本モーゲージサービス株式会社21株式会社ハウスジーメン16 連結グループ管理職に占める女性労働者の割合(%)グループ全社16(注1)管理職に占める女性労働者の割合については、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。 (注2)男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異については、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、提出会社及び連結子会社は記載を省略しております。 |
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 | 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針 当社グループでは、「住宅産業の課題を解決する」という経営理念のもと中小住宅事業者への経営支援を事業目的に定めております。 住宅産業のなかでも、注文住宅の建設プレイヤーは中小住宅事業者が半数を占めており、DX投資も遅れがちになっております。 また、注文住宅はオーダーメイドであるゆえに生産工程が多層・複雑で高コストという課題を持っています。 当社グループでは、住宅分野に特化したローン・保険・保証等の金融サービスにITを融合させ、住宅産業のDX化や中古住宅流通活性化のための仕組みづくりを推進しております。 経営方針としては以下の8つを掲げております。 ・顧客幸福に繋がらないことは行わない・メジャーは目指さない。 カテゴリーキラーとしてインディーズであり続ける・資産は人財・強くて優しい人と組織であり続ける・革新的であり続ける。 住宅産業を再定義し続ける・最大のモラル(人格)と最小のルール・バッド情報ファースト。 体裁より中身・サービスが先、利益は後。 健全な投資は短期利益より大事 (2)目標とする経営指標 当社グループでは、ステークホルダーへの責任を果たすためには、増益により投資を継続し、持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置いております。 また当社グループでは、各セグメント及び各サービスによって粗利率が異なり、売上をセグメント共通の指標にしづらいといった側面(注)もあるため、最重要指標を「営業利益」としております。 (注)住宅金融事業の主力サービスである住宅ローンは融資手数料のみを売上として計上し、住宅瑕疵保険等事業の主力サービスである住宅瑕疵(かし)保険は原価を含む総額表示にて計上し、住宅アカデメイア事業の主力サービスである住宅保証サービス等は売上から原価を差し引いた純額表示にて計上している等の差異があります。 また、業績への貢献度が最も高い住宅ローンの粗利率が高いことから、連結損益計算書においては、営業収益が小さく相対的に利益率が高くなる傾向にあります。 (3)2025年3月期経営戦略 当社グループでは、恒常化するインフレや米国での金融危機等により、不透明感が極めて高い経営環境であることから中期的な見通しが非常に難しいと認識し、1カ年での見通しとして、「2025年3月期経営戦略」を策定、推進しております。 2025年3月期通期においては、短期的な視点での「オンリーワン戦略の推進」及び中長期的な視点での「未来への種まき」の2軸にて、持続的な成長を目指します。 ① オンリーワン戦略の推進 当社グループでは、1棟の住宅に住宅ローン、保険や保証等の複数サービスをワンストップで販売・提供する、積上げ型のビジネスモデルに強みを持っており、今後も商品の多角化や住宅事業者へのコンサルティングに力を入れることで、付加価値を高め、縮小市場のなかでの生き残りを図ります。 住宅金融事業においては、住宅金融というニッチな分野に特化し、多様な金融機関との提携による新商品開発及びポートフォリオの多角化を進め、住宅建設・販売分野における「金融オリジネーター」のポジションを目指します。 また金融代理店を軸とした販売チャネルの増強を行い、コンサルティングによる問題解決能力を強化し、当社グループの基幹事業として、営業力を高めてまいります。 住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業においては、住宅事業者の経営課題解決企業としてのポジションをさらに高めるために、住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」を無償提供することで、住宅事業のDX化や経営合理化の支援を行います。 それとともに、シナジーが見込める企業との提携・連携を推進し、住宅事業者に寄り添った専門性の高い商品開発を行い、ワンストップで提供することで、収益積上げを推進してまいります。 ② 未来への種まき 住宅事業者を取り巻く経営環境は厳しさを増しており、消費者の住宅購買力低下の影響により受注が減少する一方で、ウッドショック後も続く建材の高騰、建設2024年問題による人件費増加や省エネ基準適合化等を原因とした建設コストの増加が顕著となっております。 その結果、住宅事業者の財務内容が悪化し、与信低下から建材流通の停滞に及ぶ等、業界全体に影響が出始めております。 当社グループではこれらの問題解決のために、中小住宅事業者の生産性改善、消費者の住宅購買力に見合った住宅商品開発、建材流通における複雑な多重構造の解消、工事請負モデルという商習慣の見直し等が必要であると考えており、そのためのサービス開発およびソリューション提供こそが当社グループの中長期的な成長の鍵になると考えております。 そこで当社グループでは住宅産業のゲームチェンジャーを目指し、住宅産業BIM(Building Information Modeling)、ステーブルコイン等の電子マネー等と当社グループの信用補完サービス「つなぎローン」「完成保証」等と住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」等を融合することにより、住宅事業者の与信と切り離された建材流通が可能となる「新しい材工分離モデル」のプラットフォームを開発してまいります。 プラットフォーム利用者へサービスを提供することで、当社グループサービスの販売拡大に繋げ、将来的なマネタイズを図ってまいります。 ③ 2025年3月期連結業績予想 当社グループの2025年3月期連結業績は、見通しとして営業収益7,256百万円、営業利益1,081百万円、経常利益1,081百万円、親会社株主に帰属する当期純利益723百万円を見込んでおります。 (4)対処すべき課題 当社グループは、住宅産業の課題解決を行うことで、持続的成長と企業価値向上を目指しております。 ① 当社グループが認識する住宅産業の課題 デフレからインフレへと経済が大きく変わり、当社グループのターゲットである「注文住宅の建設工事を行う中小規模の住宅事業者」を取り巻く経営環境も厳しさを増しております。 ウッドショック後も建設資材価格は高止まりを続けており、加えて、建設2024年問題による人件費増加や、省エネ基準適合化による建設コスト増などを原因として、住宅事業者の財務内容が悪化し与信低下するケースが多発し、建材流通が停滞する事態となり、住宅業界全体に大きな影響が及んでいます。 一方消費者側も、住宅価格の上昇に実質所得が追い付かず、購入意欲に影響が出始めており、住宅建設・販売の事業モデルそのものが従来のままでは成立しにくい状況へと進んでおります。 住宅事業者への経営支援を事業目的としている当社グループでは、事業成長の鍵は、住宅産業が抱える課題を解決するソリューション提供にあると考えております。 当社グループの強みである金融とITを融合し、住宅事業支援となる住宅金融サービスや保険・保証サービス、コスト削減や生産性向上のためのクラウドプラットフォーム等の開発に力を入れることで、これらの課題解決に取り組んでまいります。 ② 当社グループの持続的成長における課題 当社グループは、住宅事業者の経営支援を行うことにより差別性を高め、住宅金融サービスの販売につなげております。 現在、注文住宅市場が縮小する等厳しい経営環境にありますが、当社グループの顧客である住宅事業者の経営支援ニーズも高まっていることから、当社グループにとってはチャンスでもあると考えております。 当社グループにとっては、住宅事業者の課題を解決するソリューションを提供できるかどうかが、中長期的な当社グループの業績に影響します。 そこで、当社グループでは新たな商品やソリューションの開発を重要な経営課題と位置付け、商品開発への積極的で健全な投資や人材の育成、企業文化の醸成等に力を入れております。 また、住宅産業における様々な企業と提携・連携を進め、ネットワークを活用した営業も推進してまいります。 これらの取り組みにより、1軒の住宅に対し多くのサービスを販売するクロスセルを推進し、1社の取引先から何度も申し込みを頂くリピート販売ができるクラウドの仕組み構築にも力を入れ、1軒の住宅当たり・1社の住宅事業者当たりの単価を上げ、収益力向上に努めてまいります。 |
サステナビリティに関する考え方及び取組 | 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】 当社グループでは、住宅事業者への経営支援を通じて、持続可能な住宅産業の仕組みをつくることが使命であると考えております。 消費者が安心して住宅を購入し、いずれ売却や賃貸などでその家をお金に換える(=資産として活用できる)ことを、顧客満足を超えた「顧客幸福」であると捉え、住宅がその資産価値を損なうことなく循環していくことで生まれる豊かな社会の実現を目指しています。 具体的な提供サービスとして、品質の高い住宅を建設するための「住宅性能評価」や、住宅メンテナンスの適切な管理ができる「助っ人クラウド」、住宅性能を維持していくための「延長保証保険」等を通じて、中古住宅が資産価値を損なうことなく社会に流通する仕組みの実現に取り組み、事業を通じてサステナビリティを推進することに力を入れております。 また当社では、2024年5月に建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)におけるZEB Ready認証を取得した建物へと移転しており、社員にとって働きやすい環境の整備を行うとともに、地球環境への配慮を考慮しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)ガバナンス 当社グループでは、グループ各社の本部長及び部長等で構成するグループ合同会議並びに全常勤役員にて構成する経営会議において、必要に応じてサステナビリティに関する事項の審議や協議を行い、代表取締役社長が推進・管理の指示のうえ、取締役会に報告を行っております。 会議体開催頻度役割責任者グループ合同会議1回/週サステナビリティに関する事項の課題(リスク)及び対策を提案し、審議や協議を行う代表取締役社長経営会議1回/週グループ合同会議と連携し、重要経営戦略及びサステナビリティ課題に対して、方向性を決定する代表取締役社長取締役会1回/月サステナビリティ課題に対して適切な対応が行われているかの監督を行う代表取締役社長 (2)戦略 当社グループでは「住宅産業の課題を解決する」ことを事業戦略として掲げており、提供サービスを積極的に開発・運用することに取り組む人材が活躍できることを目指し、人材育成・環境整備等の取組を実施しております。 多様な視点や価値観を持つ人材が活躍できる企業風土の醸成を目的に、専門的な能力や経験を持つ人材のキャリア採用を進めております。 また、健康意識・知識向上のサポート、育児や介護と仕事を両立できる各種施策、がん等の疾患を抱える社員の就業継続への施策、定年再雇用社員を中心としたシニア層の活躍促進など、働きやすい職場環境づくりに取り組んでおります。 誠実に真摯に仕事を進める当社グループの人材は、当社グループの強みでありますが、今後も従業員一人ひとりの意識向上と能力向上を図り、風通しが良く明るい組織を維持してまいります。 (3)リスク管理 当社グループは、サステナビリティや人的資本、多様性に関わる重要な事項やリスク管理について、各部門の所管役員が把握し、重要性を見極め、グループ合同会議および経営会議に報告し、必要に応じて審議や協議を行っております。 体制は(1)ガバナンスに準じております。 (4)指標及び目標 連結子会社である株式会社ハウスジーメンは、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)並びに次世代育成支援対策推進法(平成15年法律第120号)の規定により、行動計画として、①管理職に占める女性労働者の割合の向上②有給休暇取得率の向上③男性社員の育児休暇・休業の取得促進のため制度の社内周知促進を公表しております。 当社並びに連結子会社においては、育児休業等取得の対象者となる男性労働者は大変少ない状況ですが、2024年3月期に対象者となった男性労働者については、取得期間の長短はありますが全員取得をしております。 提出会社及び連結子会社2023年3月期実績2024年3月期実績目標(2027年3月まで)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)日本モーゲージサービス株式会社19572161株式会社ハウスジーメン行動計画に準拠株式会社ハウスジーメン117616862075%以上 連結グループ2023年3月期実績2024年3月期実績目標(2027年3月まで)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)グループ全社13701678株式会社ハウスジーメン行動計画に準拠(注)有給休暇取得率は、当社並びに連結子会社の就業規則に定める休暇年度(1月1日から12月31日)を対象期間として算出しております。 |
戦略 | (2)戦略 当社グループでは「住宅産業の課題を解決する」ことを事業戦略として掲げており、提供サービスを積極的に開発・運用することに取り組む人材が活躍できることを目指し、人材育成・環境整備等の取組を実施しております。 多様な視点や価値観を持つ人材が活躍できる企業風土の醸成を目的に、専門的な能力や経験を持つ人材のキャリア採用を進めております。 また、健康意識・知識向上のサポート、育児や介護と仕事を両立できる各種施策、がん等の疾患を抱える社員の就業継続への施策、定年再雇用社員を中心としたシニア層の活躍促進など、働きやすい職場環境づくりに取り組んでおります。 誠実に真摯に仕事を進める当社グループの人材は、当社グループの強みでありますが、今後も従業員一人ひとりの意識向上と能力向上を図り、風通しが良く明るい組織を維持してまいります。 |
指標及び目標 | (4)指標及び目標 連結子会社である株式会社ハウスジーメンは、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)並びに次世代育成支援対策推進法(平成15年法律第120号)の規定により、行動計画として、①管理職に占める女性労働者の割合の向上②有給休暇取得率の向上③男性社員の育児休暇・休業の取得促進のため制度の社内周知促進を公表しております。 当社並びに連結子会社においては、育児休業等取得の対象者となる男性労働者は大変少ない状況ですが、2024年3月期に対象者となった男性労働者については、取得期間の長短はありますが全員取得をしております。 提出会社及び連結子会社2023年3月期実績2024年3月期実績目標(2027年3月まで)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)日本モーゲージサービス株式会社19572161株式会社ハウスジーメン行動計画に準拠株式会社ハウスジーメン117616862075%以上 連結グループ2023年3月期実績2024年3月期実績目標(2027年3月まで)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)グループ全社13701678株式会社ハウスジーメン行動計画に準拠(注)有給休暇取得率は、当社並びに連結子会社の就業規則に定める休暇年度(1月1日から12月31日)を対象期間として算出しております。 |
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 | 当社グループでは「住宅産業の課題を解決する」ことを事業戦略として掲げており、提供サービスを積極的に開発・運用することに取り組む人材が活躍できることを目指し、人材育成・環境整備等の取組を実施しております。 多様な視点や価値観を持つ人材が活躍できる企業風土の醸成を目的に、専門的な能力や経験を持つ人材のキャリア採用を進めております。 また、健康意識・知識向上のサポート、育児や介護と仕事を両立できる各種施策、がん等の疾患を抱える社員の就業継続への施策、定年再雇用社員を中心としたシニア層の活躍促進など、働きやすい職場環境づくりに取り組んでおります。 誠実に真摯に仕事を進める当社グループの人材は、当社グループの強みでありますが、今後も従業員一人ひとりの意識向上と能力向上を図り、風通しが良く明るい組織を維持してまいります。 |
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 | 連結子会社である株式会社ハウスジーメンは、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)並びに次世代育成支援対策推進法(平成15年法律第120号)の規定により、行動計画として、①管理職に占める女性労働者の割合の向上②有給休暇取得率の向上③男性社員の育児休暇・休業の取得促進のため制度の社内周知促進を公表しております。 当社並びに連結子会社においては、育児休業等取得の対象者となる男性労働者は大変少ない状況ですが、2024年3月期に対象者となった男性労働者については、取得期間の長短はありますが全員取得をしております。 提出会社及び連結子会社2023年3月期実績2024年3月期実績目標(2027年3月まで)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)日本モーゲージサービス株式会社19572161株式会社ハウスジーメン行動計画に準拠株式会社ハウスジーメン117616862075%以上 連結グループ2023年3月期実績2024年3月期実績目標(2027年3月まで)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)管理職に占める女性労働者の割合(%)有給休暇取得率(%)グループ全社13701678株式会社ハウスジーメン行動計画に準拠(注)有給休暇取得率は、当社並びに連結子会社の就業規則に定める休暇年度(1月1日から12月31日)を対象期間として算出しております。 |
事業等のリスク | 3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。 (1) 当社グループの事業環境に関するリスク① 金利及び住宅市場の動向等の外部環境リスク 当社グループでは金融サービスを取り扱っており、また主に住宅・不動産関連の業界に属する住宅事業者及び住宅を購入等する消費者を顧客としていることから、金利、住宅の建設・流通、国内の人口等の動向や住宅・不動産に係る税制や消費税の改正等の影響を受けることがあります。 住宅ローン金利の上昇、建材・資材価格の上昇、景気悪化等による消費者の住宅取得マインドの低迷、住宅着工・流通戸数の減少等が起きた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合企業との競争リスク 現在、住宅金融事業におけるフラット35を取り扱う金融機関は複数存在し、また住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険を取り扱う住宅瑕疵担保責任保険法人は他に4法人存在する等、複数の競合企業が存在いたします。 ただし我が国においては、住宅事業者の企業活動に必要なサービスを組み合わせて一体で提供できる会社は他になく、当社グループはこの強みを活かして差別化を推進しており、競合企業に劣らない体制を構築していると認識しております。 しかしながら、今後競合企業の競争優位性が高まり、また他企業の新規参入等により競争が激化し、相対的に当社グループの競争優位性が低下した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 大規模な自然災害、感染症の長期的な流行等によるリスク 当社グループでは、地震、台風、洪水等の自然災害や火災等の事故、テロ行為や戦争、及び感染症の流行の発生を想定し、必要とされる安全対策や安否確認体制の構築等を行い、事業への影響の回避に努めております。 しかしながら、想定を超える大規模な自然災害、事故、感染症の長期的な流行等の事態が発生した場合は、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 当社グループの事業運営に関するリスク① 法的規制に関するリスク 当社グループの業務の遂行においては、関係監督省庁から許認可や指定等を受ける必要があるものが含まれます。 その主な内容及び関連する法規制等については次のとおりです。 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅金融事業貸金業法貸金業者登録登録年月日:2005年12月15日(東京都知事登録)、2006年3月16日(都知事登録に代えて関東財務局長登録)登録番号:関東財務局長(6)第01464号現行登録期限:2024年3月17日~2027年3月16日(3年毎に更新必要)金融庁自主規制規則日本貸金業協会加入承認加入承認日:2012年11月13日会員番号:第005752号日本貸金業協会銀行法銀行代理業許可所属銀行:ソニー銀行株式会社許可年月日:2018年10月11日許可番号:関東財務局長(銀代)第343号有効期限:なし金融庁住宅瑕疵保険等事業特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)住宅瑕疵担保責任保険法人指定指定日:2008年10月16日指定番号:指定番号5有効期限:なし国土交通省役員の選任及び解任の認可業務規程に関する認可事業計画の認可引渡後保険の引受の認可 法規制等許認可番号及び有効期限所管住宅瑕疵保険等事業住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)登録住宅性能評価機関の登録登録日:2001年4月2日登録番号:国土交通大臣18有効期限:2021年3月31日~2026年3月30日(5年毎に更新必要)(注)2006年3月1日に指定制から登録制に移行国土交通省適合証明業務に関する協定書適合証明業務の受託機関の協定締結締結日:2007年1月1日有効期限:なし国土交通省及び財務省建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく評価の実施機関の登録登録日:2016年4月1日登録番号:029(一般社団法人住宅性能評価・表示協会への登録)有効期限:2021年4月1日~2026年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省登録建築物エネルギー消費性能判定機関の登録登録日:2017年3月28日登録番号:国土交通大臣22有効期限:2022年4月1日~2027年3月31日(5年毎に更新必要)国土交通省住宅アカデメイア事業建築士法建築士事務所の登録登録日:2021年10月20日登録番号:一級東京都知事登録 第64642号有効期限:2021年10月20日~2026年10月19日(5年毎に更新必要)東京都旅館業法簡易宿所の許可許可日:2023年4月14日許可番号:長野県佐久保健所指令05佐保第11-4号5号6号有効期限:なし長野県佐久保健所ホテル営業の許可許可日:2017年4月24日許可番号:愛知県豊川保健所指令29豊川保第467-1号有効期限:なし愛知県豊川保健所簡易宿所の許可許可日:2017年7月20日許可番号:長野県諏訪保健所指令29諏保第10-9号有効期限:なし長野県諏訪保健所資金決済法第三者型発行者の登録登録日:2021年10月19日登録番号:関東財務局長第00754号有効期限:なし金融庁 当社グループでは、法規制等の遵守のために、社内規程や管理体制の構築及び従業員教育を行い、コンプライアンス体制の整備に努めており、現状上記許認可等について取消事由に該当している状況にはありません。 しかしながら、当社が貸金業法等に対する重大な違反を犯した等の場合は、貸金業者の登録取消しや更新登録不可による住宅金融事業継続不能の事態に陥る可能性があり、また特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等への重大な違反を犯した場合は、住宅瑕疵担保責任保険法人の指定取消しによる住宅瑕疵保険等事業の継続不能の事態を招く可能性がある等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また今後、当該法規制等の改正があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム障害に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業及び住宅アカデメイア事業におけるサービス申込・提供に関する業務及び業務関連データ保管は、Webサイトを含め、当社グループ管理の業務システムに依存しております。 また、住宅金融事業においては独立行政法人住宅金融支援機構(以下「機構」)のシステムや当社社内システムを活用して業務を遂行しております。 これらのシステムや保管データに関しては、バックアップの二重化や、ファイアウォール、ウィルスチェック等、障害を回避するための対策を講じております。 また、構築したアプリケーションソフトの不具合等が発生した場合でも、早急な対応が可能な体制を整えております。 しかしながら、想定を超えた災害、攻撃、あるいはアクセスの急激な増加、または構築したアプリケーションソフトの不具合等、様々な要因によって、当社グループの業務システム及び保管データに長期間にわたる障害又は問題が生じた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 個人情報管理に関するリスク 当社グループでは、事業の性格上多数の個人情報を取得しているため、個人情報の取扱いと管理には細心の注意を払っております。 メール送信時の添付書類パスワード自動付加等のシステム面での漏えい防止措置に加え、社内ルール・手続きの明確化・徹底化並びに役職員に対する教育を行い、個人情報の管理に努めております。 しかしながら個人情報流出の事態が発生した場合は、損害賠償請求や信用低下により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権に関するリスク 当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しない体制として、社内教育の実施や顧問弁護士による調査・チェックを実施しておりますが、当社グループが事業を推進する中で第三者の知的財産権を侵害した場合は、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請求等の訴訟を提起される可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 紛争・係争に関するリスク 当社グループでは、コンプライアンスに関する諸規程を制定し、役職員の遵守を徹底し顧問弁護士との密な連携を図り、法令違反等発生リスクの低減に努めております。 しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザーや顧客、取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展した場合は、提起された訴訟の内容及び結果又はそれに関連する訴訟費用が発生し、当社グループの企業及びサービスに対するブランドイメージ毀損等の可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 各セグメントの事業運営に関するリスク① 住宅金融事業に関するリスクA.フラット35制度変更等のリスク 当社の主力商品である「MSJフラット35」は、機構から住宅債権買取契約締結先と認定されることにより、機構が提供する固定金利型の住宅ローンであるフラット35を「MSJフラット35」として住宅資金需要者に貸付けている住宅ローンです。 従って、機構における当該商品に係る制度や方針の変更等があった場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.フラット35貸付用資金の調達に関するリスク フラット35は、当社のようなフラット35取扱機関が住宅資金需要者に貸付を行った後に、機構が当該貸付債権を買い取るスキームとなっております。 当社では、貸付のための一時的な資金を民間金融機関から調達して住宅資金需要者に貸付け、その後当該貸付債権を機構へ売却することにより、民間金融機関からの借入を全額返済しております。 民間金融機関からの調達金利は、機構による住宅ローン債権買取時に調達利息相当分が機構から支払われるため、当社のリスクは原則として生じません。 しかしながら、当社業績の大幅な悪化による与信低下や、民間金融機関側の事情による当社との関係縮小等の事態が生じ、当該貸付用資金が予定通りに調達できなくなった等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.つなぎローン貸付用資金の調達に関するリスク つなぎローンとは、住宅資金需要者が住宅ローン実行前に発生する土地購入資金や着工金・上棟金等の支払いに対応するために借入れ、住宅ローン実行の際に全額返済する一時的なロ―ンのことで、当社では住宅資金需要者に「MSJプロパーつなぎローン」を貸付けております。 当社は、貸付用資金を民間金融機関から調達しており、調達金利についてはTIBOR(東京オフショア市場での銀行間における為替取引金利)を基準とした利率が適用されております。 「MSJプロパーつなぎローン」の融資金利は、短期プライムレート(民間金融機関が優良企業向けの短期貸出に適用する金利)と連動して設定し、当該融資金利にて当該資金調達に関わるコストを賄っております。 従って、当該貸付用資金の調達金利が急激に上昇する等の変動が発生し直ちに融資金利に全てを転嫁できない、または転嫁できてもそれにより競合企業より融資条件が劣後した等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.アライアンスパートナーとの取引に関するリスク 当社は、全国のローン取扱事業会社やコンサルティング会社、建材事業者、保険代理店、住宅建設事業者、宅建事業者等とアライアンスパートナーとして提携を行っております。 主としてアライアンスパートナーが当社に住宅資金需要者の紹介・取次等を行い、当社が住宅資金需要者に住宅ローン等を貸付け、当社がアライアンスパートナーに代理店手数料等を支払う仕組みとしており、当社の全国に配置する住宅ローン店舗の大半は、当社の直営店舗ではなくアライアンスパートナーである運営代理店による店舗となっている等、住宅金融事業においてはアライアンスパートナーが重要な位置付けとなっております。 従って、アライアンスパートナーとの取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅金融事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.住宅ローン債権の流動化取引に関するリスク 当社の営業貸付金の一部は、特別目的会社を利用した流動化取引を実施しており、連結貸借対照表上ではオフバランス処理されているものが存在します。 特別目的会社を利用した流動化取引は、会計処理に当たって会計・法律・金融に関する高度な専門知識を要する分野であるため、当社で新規スキームを導入する際には法律専門家等と慎重に検討のうえ、取引を開始しております。 しかしながら本取引は金額的重要性が大きいため、会計判断を誤りオンバランス処理すべき営業貸付金や短期借入金をオフバランス処理した場合は、総資本利益率等の財務指標に影響を及ぼす可能性があります。 ② 住宅瑕疵保険等事業に関するリスクA.住宅瑕疵(かし)保険に関する法令変更等のリスク 住宅瑕疵保険等事業における住宅瑕疵(かし)保険の販売は、当社子会社である株式会社ハウスジーメンが、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律等に基づき、国土交通大臣から住宅瑕疵担保責任保険法人の指定を受け、行っております。 従って、上記法令の変更等により住宅瑕疵担保責任保険制度そのものが法的根拠を失い、住宅瑕疵(かし)保険の販売が困難になる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.損害保険会社との再保険等に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険や地盤保証等は、株式会社ハウスジーメン又は一般社団法人住宅技術協議会が引き受けた責任において、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う再保険等の仕組みによりリスクを最小化しております。 損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 C.想定外の保険事故発生に関するリスク 住宅瑕疵(かし)保険は、再保険により保険事故が発生した場合のリスクヘッジを行っておりますが、保険金は株式会社ハウスジーメンが一義的に保険契約者に支払うこととなっており、株式会社ハウスジーメンは、法令等に基づき支払備金及び責任準備金等の積立を行っております。 しかしながら、保険事故により想定を超える一時的な支出が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 D.取次店との取引に関するリスク 株式会社ハウスジーメンは、全国の建材事業者、住宅フランチャイズ本部等、住宅事業者とのネットワークを有する企業等と取次店として提携を行っており、顧客である住宅事業者に対する営業活動の一端を取次店が担っております。 従って、取次店との取引に何らかの支障が生じた等の場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 E.外部委託先に関するリスク 住宅瑕疵保険等事業における「新築住宅かし保険」や「住宅性能評価」等のサービスは、建築士資格を有する検査員による検査・審査を行うこととなっており、この検査業務に関して外部の検査会社又は検査員等に委託しております。 また「地盤保証」は登録地盤会社に地盤調査・解析・地盤改良工事等の委託を行っております。 従って、これら委託先となる検査会社や地盤会社との取引に何らかの支障が生じ、代替対応が遅れるような事態が発生した場合は、住宅瑕疵保険等事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 住宅アカデメイア事業に関するリスクA.損害保険会社との保険に関するリスク 「住宅設備延長修理保証」等の住宅保証サービスは、株式会社住宅アカデメイアが住宅事業者と保証制度管理契約を締結し、アドミニストレーターとして制度運営を行っております。 事故発生等の保証金支払いリスクに対しては、損害保険会社と損害保険契約を締結し、その対価として損害保険会社に保険料の支払いを行う仕組みによりリスクを最小化しております。 損害保険会社とは良好な関係を構築・維持しておりますが、損害保険会社における方針変更等により保険料の上昇や継続取引が困難となる等の事態が生じた場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 B.クラウドシステムの優位性持続に関するリスク 住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」は、株式会社住宅アカデメイアが独自に開発したサービスであり、ベースとなるシステム等は既に一定の開発を終えておりますが、追加機能の開発を継続しております。 当クラウドシステムは当社グループの差別化推進等を目的として住宅事業者に無償で提供しているため、直接的な営業収益・営業利益に寄与しておりませんが、住宅保証サービスの制度運営において当クラウドシステムの仕組みを活用しております。 従って、急速に技術革新が進み、株式会社住宅アカデメイアによる対応や追加機能の開発が大幅に遅延し、優位性が損なわれるような事態が発生した場合は、住宅アカデメイア事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、「新築住宅かし保険」等他セグメントのサービス販売においても当クラウドシステムの仕組みを一部活用しているため、他セグメントの業績にも影響を及ぼす可能性があります。 |
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 | 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2023年4月1日~2024年3月31日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限がなくなり、経済活動の正常化が進みましたが、その一方で、資源価格の上昇や円安により企業収益の二極化が進行し、物価上昇により消費者の実質賃金はマイナスが続きました。 世界経済においても、ウクライナ情勢や米中対立の長期化により地政学リスクが高まり、各国で金融引き締め政策が行われ景気減速懸念が浮上する等、我が国経済への影響が不透明な状況が続きました。 当社グループが属する住宅業界におきましては、政府の住宅取得支援策が実施され、変動型住宅ローン金利が低水準で推移したものの、円安等による建築資材をはじめとした建設コスト上昇により、住宅価格が購買力を超えて高止まりし、住宅ローン金利上昇の懸念も消費者の住宅取得への行動に影響を与えました。 国土交通省発表による全国新設住宅着工戸数では、持家(注文住宅)が依然として前年同月比マイナスで推移する等、当社グループの顧客層である全国の中小住宅事業者(工務店・ビルダー)の経営環境は厳しい状況が続き、与信が低下し、資金繰りが悪化するケースが増加しました。 また、当社の主要セグメントである住宅金融事業が属する全国の住宅ローン市場におきましては、変動金利が過去最低の金利水準で推移したことに加え、住宅価格の上昇等により毎月返済額等の負担がより軽い変動金利シェアの増加傾向が継続しました。 このような事業環境のもと、当社グループは創業当時から掲げる「住宅事業者の経営を支援し、住宅産業の課題を解決する」という基本方針に基づき、グループ一体となり差別化を訴求する営業活動や、住宅事業者のサポート業務、住宅事業者の多角化経営を支援するための中古住宅向け戦略商品の開発検討等に注力し、各事業を推進いたしました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。 A.財政状態 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して966,191千円減少し、21,241,399千円となりました。 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して1,532,642千円減少し、13,146,960千円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して566,450千円増加し、8,094,439千円となりました。 B.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、営業収益7,110,821千円(前年同期比2.9%減)、営業利益1,398,062千円(同5.0%減)、経常利益1,398,196千円(同5.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益874,460千円(同12.7%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。 (A) 住宅金融事業 住宅金融事業におきましては、事業の継続的成長に向け、幅広い商品ラインナップやコンサルティング力等の強みを活かし、住宅事業者への経営支援やサポートを推進いたしました。 営業拠点に関しましては、当連結会計年度において新規に7店舗を開設いたしました。 全国の住宅ローン市場においては、固定金利型住宅ローンと変動金利型住宅ローンの金利差が拡大したこと等により、独立行政法人住宅金融支援機構と民間金融機関との提携による固定金利型住宅ローン「フラット35」の市場が大きく低迷し、住宅ローンを専業とするモーゲージバンクの経営環境は厳しい状況となりました。 このような環境において、当社では、前連結会計年度に取扱いを開始したプロパーローン商品をはじめ、従前より進めてまいりました住宅ローン商品の多角化を進めました。 当連結会計年度における融資実行件数(銀行代理ローン商品及び提携ローン商品を除く)は、前年同期比で22.3%の減少となりましたが、その中で融資手数料率を維持すると共に、新商品による地道な収益積上げにより利息等が増加し、業績に貢献いたしました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,330,591千円(前年同期比3.1%増)、営業利益956,987千円(同7.2%増)となりました。 (B) 住宅瑕疵保険等事業 住宅瑕疵保険等事業におきましては、主力商品である戸建住宅及び共同住宅の「新築住宅かし保険」の販売を推進するため、従前より注力しております住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」及び「地盤保証」の同時提案による差別化を前面に打ち出した積極的な営業活動を展開・継続し、複数商品のクロス販売を推進いたしました。 住宅業界においては、当セグメントの主力市場である持家(注文住宅)の全国新設住宅着工戸数が前年同月比マイナスで推移し、「新築住宅かし保険」等が大きな影響を受けました。 政府が推進する省エネ基準適合住宅の普及施策により「住宅性能評価」等の関連サービスが健闘したものの、当連結会計年度における保険証券・保証書・評価書・適合証等の発行件数(時限的な経済政策に対応するものは除く)は、前年同期比で6.6%の減少となりました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益3,172,415千円(前年同期比8.7%減)、営業利益366,755千円(同26.1%減)となりました。 (C) 住宅アカデメイア事業 住宅アカデメイア事業におきましては、住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」及びこれに連動する「住宅メンテナンス保証」「住宅設備延長修理保証」等の住宅保証サービスの提供を推進し、グループ戦略として「助っ人クラウド」の追加機能開発に注力いたしました。 住宅アカデメイア事業では、助っ人クラウドを利用する住宅事業者に向けた住宅メンテナンス保証等のクロスセル提案や、省エネ基準適合住宅政策に関連した設計サポートサービス(「住宅フルフィルメント・サービス」)を推進いたしましたが、住宅市況の落ち込みの影響を受け、戸建住宅やマンションの第4四半期の引渡数が減少し、当連結会計年度における住宅保証サービス件数は前年同期比で0.9%の増加にとどまりました。 この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益607,813千円(前年同期比2.1%減)、営業利益73,479千円(同10.1%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、4,674,505千円と前連結会計年度末に比べ255,864千円増加となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により増加した資金は、1,596,984千円(前連結会計年度は912,547千円の収入)となりました。 主な収入要因は、税金等調整前当期純利益1,327,600千円、減価償却費121,602千円、営業未収入金の減少1,825,280千円であり、主な支出要因は、営業預り金の減少801,750千円、営業貸付金の増加560,079千円、法人税等の支払額469,987千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により減少した資金は、38,336千円(前連結会計年度は184,259千円の支出)となりました。 主な支出要因は、有形固定資産の取得による支出4,229千円、無形固定資産の取得による支出32,738千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により減少した資金は、1,302,783千円(前連結会計年度は1,332,749千円の支出)となりました。 主な収入要因は、長期借入れによる収入510,480千円であり、主な支出要因は、短期借入金の減少1,518,360千円、配当金の支払額294,138千円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績A.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 B.受注実績 当社グループの事業の性格上、受注状況の記載に馴染まないため、記載しておりません。 C.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)前年同期比(%) 住宅金融事業 (千円)3,330,591103.1 住宅瑕疵保険等事業 (千円)3,172,41591.3 住宅アカデメイア事業 (千円)607,81397.9合計(千円)7,110,82197.1(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。 この連結財務諸表の作成にあたりましては後述の「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」をご参照ください。 なお、経営者は、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っております。 しかしながら、これらの見積り及び判断は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容A.経営成績等(A) 財政状態(資産) 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比較して966,191千円減少し、21,241,399千円となりました。 主な要因は、現金及び預金が250,680千円、売掛金が61,607千円、営業貸付金が560,079千円増加する一方、営業未収入金が1,825,280千円減少したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して1,532,642千円減少し、13,146,960千円となりました。 主な要因は、長期借入金が510,480千円、未払金が109,084千円増加する一方、短期借入金が1,518,360千円、営業預り金が801,750千円減少したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して566,450千円増加し、8,094,439千円となりました。 主な要因は、当連結会計年度において、利益剰余金が580,420千円増加したことによるものです。 (B) 経営成績(営業収益) 営業収益は、住宅金融事業において増加したものの、経営環境が厳しい住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業において減少したことにより、前連結会計年度と比較して215,110千円減少し、7,110,821千円(前年同期比2.9%減)となりました。 (営業原価、販売費及び一般管理費) 営業原価は、営業収益が増収の住宅金融事業において増加したものの、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業において、営業収益が減少したことにより、前連結会計年度と比較して108,082千円減少し、2,085,138千円(同4.9%減)となりました。 販売費及び一般管理費は、住宅金融事業において融資実行件数減少に伴う代理店手数料の減少、住宅瑕疵保険等事業において取次店手数料の減少により、前連結会計年度と比較して33,771千円減少し、3,627,620千円(同0.9%減)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益が減少したことに加え、事務所移転費用等の特別損失が70,406千円増加したことにより、前連結会計年度と比較して127,754千円減少し、874,460千円(同12.7%減)となりました。 (C) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 B.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、金融サービスを取り扱っており、また主に住宅・不動産関連の業界に属する住宅事業者及び住宅を購入等する消費者を顧客としていることから、金利、住宅の建設・流通、国内の人口等の動向や不動産に関わる税制や消費税法の改正等の影響を受けることがあります。 例えば、現在のような極めて低い水準の住宅ローン金利が上昇に転じた場合や、建材・資材価格の急激な上昇、景気悪化等による消費者の住宅取得マインドが低迷した場合、住宅着工・流通戸数が急激に減少した場合等は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、我が国の人口・世帯数は減少し続けることが予想されており、中長期的には新設住宅着工戸数も減少傾向が続くと予想されていることから、当社グループが新築住宅向けの住宅ローンや住宅瑕疵(かし)保険の販売に過度に依存し続けた場合、将来の経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 C.資本の財源及び資金の流動性 当社グループのセグメントのうち、住宅金融事業では、住宅ローンの貸付に必要な資金を銀行より借入れることにより調達しております。 当社は顧客への貸付を行うと同時に、当該貸付債権を独立行政法人住宅金融支援機構に譲渡し、この譲渡代金を銀行からの借入金返済に充てております。 住宅瑕疵保険等事業では、当該事業の柱である瑕疵検査業務、及び瑕疵保険業務において、営業収益である検査料収入、瑕疵保険料収入はそれぞれ住宅事業者から前受で受取り、この資金をもって営業原価である検査員への検査料、損害保険会社への再保険料を支出しており、その他の必要資金は自己資金で賄っております。 従って住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業においては、特に運転資金の調達は必要としておりません。 住宅アカデメイア事業では、住宅保証サービス提供業務等において、基本的に売掛金の回収と買掛金の支払いはほぼ同時に行われます。 また設備投資資金については、当社からの投融資で賄っております。 D.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、長期利益の実現を目指し、「堅実で持続的な増益」を最も重要な経営目標としております。 増収も主要な目標のひとつと考えておりますが、顧客・投資家・株主・従業員・社会等のステークホルダーに対する責任を果たすためには、健全で積極的な投資を継続し持続的に成長していくことが肝要であるとの価値観から、増収よりも増益に重きを置き、「営業利益」を重要な指標として位置付けております。 当連結会計年度における「営業利益」は1,398,062千円となり、前連結会計年度と比較して5.0%の減益となりました。 |
経営上の重要な契約等 | 5【経営上の重要な契約等】 日本モーゲージサービス株式会社契約先契約名称契約内容契約期間住宅金融公庫(2007年4月より、独立行政法人住宅金融支援機構。 以下同じ)住宅ローン債権売買基本契約当社が債務者との間で締結した金銭消費貸借契約に基づき有する住宅ローン債権を、独立行政法人住宅金融支援機構に譲渡する取引についての契約2006年7月1日から2007年3月31日まで以降1年毎の自動更新株式会社三井住友銀行つなぎ融資債権及び譲渡代金債権信託契約書つなぎ融資債権及び譲渡代金債権の流動化等に関する契約当初信託設定日から信託終了日まで(契約締結日は2018年3月30日)三菱UFJ信託銀行株式会社住宅ローン債権及び金銭に関する包括信託基本契約書住宅ローン債権の流動化等に関する契約各信託個別契約設定日から信託終了日まで(契約締結日は2020年12月28日) |
研究開発活動 | 6【研究開発活動】 該当事項はありません。 |
設備投資等の概要 | 1【設備投資等の概要】 当連結会計年度における設備投資の総額は51,385千円であります。 その主な内容は、住宅金融事業においては、基幹システムの構築及び改修等21,769千円、住宅瑕疵保険等事業においては、社内業務システムの構築及び改修等26,486千円、住宅アカデメイア事業においては、SHARESラグーナ蒲郡の建物修繕等3,129千円です。 なお、当連結会計年度における重要な設備の除却、売却等はありません。 |
主要な設備の状況 | 2【主要な設備の状況】 当社グループにおける主要な設備は、次のとおりです。 (1) 提出会社2024年3月31日現在 事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物(千円)工具、器具及び備品(千円)ソフトウエア(千円)ソフトウエア仮勘定(千円)その他(千円)合計(千円)本社(東京都港区)住宅金融事業統括業務施設等-11,501111,002-1,324123,82956(7)東北支店他21店(宮城県仙台市宮城野区他)住宅金融事業店舗2,0631,037---3,10011 (2)(注)従業員数の( )は、臨時雇用者数の年間の平均人員を外数で記載しております。 (2) 国内子会社2024年3月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物(千円)工具、器具及び備品(千円)ソフトウエア(千円)ソフトウエア仮勘定(千円)合計(千円)株式会社ハウスジーメン本社(東京都港区)住宅瑕疵保険等事業コンピュータソフトウエア等-7,21881,595-88,81391(14)株式会社ハウスジーメン西日本支店(福岡県福岡市博多区)住宅瑕疵保険等事業店舗2,099364--2,46315(1)株式会社住宅アカデメイア本社(東京都港区)住宅アカデメイア事業コンピュータソフトウエア等-49521,183-21,67819(1)株式会社住宅アカデメイアSHARESラグーナ蒲郡他1拠点(愛知県蒲郡市他)住宅アカデメイア事業宿泊型住宅展示場157,6320324-157,9565(6)(注)従業員数の( )は、臨時雇用者数の年間の平均人員を外数で記載しております。 |
設備の新設、除却等の計画 | 3【設備の新設、除却等の計画】 当社グループの設備投資については、営業収益計画、利益に対する投資割合等を総合的に勘案して計画しております。 設備計画は原則的には、連結会社各社が個別に策定しておりますが、計画策定に当たっては提出会社を中心に調整を図っております。 なお、当連結会計年度末現在における今後1年間の重要な設備の新設、改修計画は次のとおりです。 (1) 重要な設備の新設等会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容投資予定額資金調達方法着手年月完成予定年月完成後の増加能力総額(千円)既支払額(千円)当社本社(東京都港区)住宅金融事業本社事務所移転231,000-自己資金2024年4月2024年5月(注)株式会社ハウスジーメン本社(東京都港区)住宅瑕疵保険等事業既存売上管理システムの改修等18,300-自己資金2024年4月2025年3月(注)(注)完成後の増加能力については計数把握が困難であるため、記載を省略しております。 (2) 重要な設備の除却等 経常的な設備の更新のための除却等を除き、重要な設備の除却等の計画はありません。 |
設備投資額、設備投資等の概要 | 3,129,000 |
Employees
平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 46 |
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 7 |
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況 | 6,671,485 |
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標 | 0 |
Investment
株式の保有状況 | (5) 【株式の保有状況】 ① 投資株式の区分の基準及び考え方 当社は、保有目的が純投資目的である投資株式及び純投資目的以外の目的である投資株式については、原則として保有いたしません。 ただし、業務提携、取引の維持・強化等のための手段の一つとして、保有する場合があり、当該目的で保有した株式は、専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受ける目的で保有するものでないため、純投資目的以外の目的である投資株式として区分しております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式A.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 当社は、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式を原則として保有いたしません。 ただし、業務提携、取引の維持・強化等保有目的の合理性を踏まえ、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資すると判断する場合には保有することを方針としています。 当社は、取締役会において個別銘柄毎に保有の意義を精査し、保有の適否を検証しております。 その結果、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資すると認められない株式がある場合には、適切な時期に速やかに売却します。 B.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式10非上場株式以外の株式11,745 (当事業年度において株式数が増加した銘柄)該当事項はありません。 (当事業年度において株式数が減少した銘柄)該当事項はありません。 C.特定投資株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由(注)当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円)大東建託株式会社100100住宅アカデメイア事業において、事業上の関係を勘案し、取引関係の維持強化を図るため、継続して保有しております。 無1,7451,319(注)当社は特定投資株式における定量的な保有効果の記載が困難であるため、保有の合理性を検証した方法について記載しております。 当社は、個別銘柄毎に保有の意義を精査し、保有の適否を検証した結果、現状保有する特定投資株式については、保有方針に沿った目的で保有していることを確認しております。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式 該当事項はありません。 ④ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの 該当事項はありません。 ⑤ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの 該当事項はありません。 |
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 1 |
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 0 |
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 1 |
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 1,745,000 |
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 100 |
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 1,745,000 |
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 大東建託株式会社 |
保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 住宅アカデメイア事業において、事業上の関係を勘案し、取引関係の維持強化を図るため、継続して保有しております。 |
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 無 |
Shareholders
大株主の状況 | (6) 【大株主の状況】 2024年3月31日現在 氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く)の総数に対する所有株式数の割合(%) 株式会社ビルダーズシステム研究所東京都渋谷区東三丁目6番18号3,739,50025.43 株式会社日本レジデンシャルファンド東京都渋谷区東三丁目6番18号960,0006.52 株式会社OSCARホールディングス富山県富山市二口町四丁目7番14号480,0003.26 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)東京都港区赤坂一丁目8番1号418,1002.84 株式会社ノーブルホーム茨城県水戸市笠原町1196-15240,0001.63 ヤマイチ株式会社富山県富山市野口812222,0001.51 友澤 悟郎香川県高松市99,6000.67 J.P.Morgan securities plc(常任代理人 JPモルガン証券株式会社)25 Bank Street Canary Wharf London UK(東京都千代田区丸の内二丁目7番3号)76,1750.51 藤井 竜平東京都世田谷区70,0000.47 楳野 範生東京都品川区66,0000.44計-6,371,37543.33(注1)当社は自己株式を2,020株保有しております。(注2)日本マスタートラスト信託銀行株式会社は、2024年2月19日付で住所を東京都港区赤坂一丁目8番1号に移転しています。(注3)2019年9月24日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書の変更報告書において、三井住友DSアセットマネジメント株式会社及びその共同保有者であるSMBC日興証券株式会社が2019年9月13日現在で以下の株式を保有している旨が記載されているものの、当社として2024年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。大量保有報告書の変更報告書の内容は次のとおりであります。なお、当社は2020年9月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っておりますが、保有株券等の数につきましては株式分割前の株式数を記載しております。 氏名又は名称住所保有株券等の数(株)株券等保有割合(%)三井住友DSアセットマネジメント株式会社東京都港区愛宕二丁目5番1号329,6004.62SMBC日興証券株式会社東京都千代田区丸の内三丁目3番1号14,8000.21 (注4)2020年4月21日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書の変更報告書において、大和アセットマネジメント株式会社及びその共同保有者である大和証券株式会社が2020年4月15日現在で以下の株式を保有している旨が記載されているものの、当社として2024年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。大量保有報告書の変更報告書の内容は次のとおりであります。なお、当社は2020年9月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っておりますが、保有株券等の数につきましては株式分割前の株式数を記載しております。 氏名又は名称住所保有株券等の数(株)株券等保有割合(%)大和アセットマネジメント株式会社東京都千代田区丸の内一丁目9番1号245,6003.44大和証券株式会社東京都千代田区丸の内一丁目9番1号47,0000.66(注5)2021年5月12日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書の変更報告書において、ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)及びその共同保有者である野村アセットマネジメント株式会社が2021年4月30日現在で以下の株式を保有している旨が記載されているものの、当社として2024年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、大量保有報告書の変更報告書の内容は次のとおりです。 氏名又は名称住所保有株券等の数(株)株券等保有割合(%)ノムラ インターナショナル ピーエル シー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)1 Angel Lane, London EC4R 3AB,United Kingdom124,8720.85野村アセットマネジメント株式会社東京都江東区豊洲二丁目2番1号334,9002.28(注6)2022年10月7日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書の変更報告書において、アセットマネジメントOne株式会社が2022年9月30日現在で以下の株式を保有している旨が記載されているものの、当社として2024年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、大量保有報告書の変更報告書の内容は次のとおりです。 氏名又は名称住所保有株券等の数(株)株券等保有割合(%)アセットマネジメントOne株式会社東京都千代田区丸の内一丁目8番2号130,4000.89 |
株主数-金融機関 | 7 |
株主数-金融商品取引業者 | 22 |
株主数-外国法人等-個人 | 18 |
連結株主資本等変動計算書 | ③【連結株主資本等変動計算書】 前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) (単位:千円) 株主資本 資本金資本剰余金利益剰余金自己株式株主資本合計当期首残高1,061,477558,4775,180,568△1,7616,798,761当期変動額 剰余金の配当 △294,042 △294,042親会社株主に帰属する当期純利益 1,002,214 1,002,214自己株式の取得 △143△143株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 当期変動額合計--708,171△143708,027当期末残高1,061,477558,4775,888,739△1,9057,506,789 その他の包括利益累計額新株予約権非支配株主持分純資産合計 その他有価証券評価差額金その他の包括利益累計額合計当期首残高3763763,69725,3306,828,165当期変動額 剰余金の配当 △294,042親会社株主に帰属する当期純利益 1,002,214自己株式の取得 △143株主資本以外の項目の当期変動額(純額)1313△3,697△4,521△8,204当期変動額合計1313△3,697△4,521699,823当期末残高390390-20,8087,527,988 当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) (単位:千円) 株主資本 資本金資本剰余金利益剰余金自己株式株主資本合計当期首残高1,061,477558,4775,888,739△1,9057,506,789当期変動額 剰余金の配当 △294,039 △294,039親会社株主に帰属する当期純利益 874,460 874,460株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 当期変動額合計--580,420-580,420当期末残高1,061,477558,4776,469,160△1,9058,087,209 その他の包括利益累計額非支配株主持分純資産合計 その他有価証券評価差額金その他の包括利益累計額合計当期首残高39039020,8087,527,988当期変動額 剰余金の配当 △294,039親会社株主に帰属する当期純利益 874,460株主資本以外の項目の当期変動額(純額)295295△14,265△13,969当期変動額合計295295△14,265566,450当期末残高6856856,5438,094,439 |
株主数-外国法人等-個人以外 | 27 |
株主数-個人その他 | 19,815 |
株主数-その他の法人 | 96 |
株主数-計 | 19,985 |
氏名又は名称、大株主の状況 | 楳野 範生 |
株主総利回り | 1 |
株主総会決議による取得の状況 | (1) 【株主総会決議による取得の状況】 該当事項はありません。 |
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 | (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】 該当事項はありません。 |
Shareholders2
発行済株式及び自己株式に関する注記 | (1) 発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項 当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)発行済株式 普通株式14,704,000--14,704,000合計14,704,000--14,704,000自己株式 普通株式(注)2,020--2,020合計2,020--2,020 |
Audit
監査法人1、連結 | 有限責任パートナーズ綜合監査法人 |
独立監査人の報告書、連結 | 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2024年6月27日 日本モーゲージサービス株式会社 取締役会 御中 有限責任パートナーズ綜合監査法人 東京都中央区 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士髙 橋 篤 史 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士西 田 良 平 <連結財務諸表監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている日本モーゲージサービス株式会社の2023年4月1日から2024年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。 当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、日本モーゲージサービス株式会社及び連結子会社の2024年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。 監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 住宅金融事業における融資手数料収入監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 日本モーゲージサービス株式会社(以下、会社)は、主に住宅資金需要者向け(顧客)の住宅金融事業を行っており、当該事業に関連して、連結損益計算書上、営業収益3,330,591千円を計上している。 このうち、【注記事項】 (収益認識関係)に記載されているとおり、融資手数料収入2,072,911千円が住宅金融事業の売上の大部分を占めている。 【注記事項】 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)(4)④重要な収益及び費用の計上基準に記載のとおり、会社は、住宅ローンの融資実行において、顧客と金銭消費貸借契約を締結し、借入日通りに住宅取得者に融資金を振り込む義務を負っており、これらの履行義務を充足する時点は、当該融資の実行時であることから、金銭消費貸借契約証書の締結時点で収益を認識している。 住宅ローンの融資取引は年間4,900件程度あり、販売管理システムへ登録される。 経理担当者は、当該システムから出力したデータに基づきエクセルシート上で融資手数料の計算を実施し、合計額を集計した上で、会計システムへの入力を行っている。 融資手数料の料率は顧客に応じて複数あり、また多数の取引をエクセルシート上で確認作業を行うことから処理誤りが生じる可能性がある。 以上を踏まえ、当監査法人は、住宅金融事業における融資手数料収入の検討が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、「監査上の主要な検討事項」に該当すると判断した。 当監査法人は、住宅金融事業における融資手数料収入の適切性を検討するにあたり、主として以下の監査手続きを実施した。 (1)内部統制の評価□売上計上の適切性を担保する内部統制の整備状況について、主としてエクセルシートの管理状況や金銭消費貸借契約証書等の取引書類との照合による融資手数料の料率・金額の妥当性のチェックについて管理責任者への質問及び承認証跡の査閲を実施し、その運用状況の有効性を検証した。 (2)売上計上の適切性についての検討□営業貸付金と融資手数料収入の散布図を作成し、融資手数料の料率や金額が妥当な範囲内のものかどうか分析した。 妥当な範囲から外れる取引については、管理責任者への質問と関連資料の査閲により取引の合理性を確かめた。 □当連結会計年度を通じて一定の条件で抽出した融資手数料収入について、金銭消費貸借契約書、諸費用明細、案件管理資料、入金記録等の証憑と突合した。 □融資手数料が計算されたエクセルシートについて、販売管理システム上の基礎データとの整合性の確認、計算チェックを実施するとともに、会計システムに入力された売上高との整合性を確かめた。 その他の事項 会社の2023年3月31日をもって終了した前連結会計年度の連結財務諸表は、前任監査人によって監査されている。 前任監査人は、当該連結財務諸表に対して2023年6月28日付けで無限定適正意見を表明している。 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 連結財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。 これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。 監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 連結財務諸表監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。 虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。 また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。 監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。 さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。 ・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。 ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。 ・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。 継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。 監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。 ・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。 ・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。 監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。 監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。 ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <内部統制監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、日本モーゲージサービス株式会社の2024年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。 当監査法人は、日本モーゲージサービス株式会社が2024年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。 財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 内部統制報告書に対する経営者並びに監査等委員会の責任 経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。 監査等委員会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。 なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。 内部統制監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。 内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。 ・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。 ・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。 監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。 監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査等委員会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 <報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】 に記載されている。 利害関係 会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 (注1)上記は監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。 (注2)XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 住宅金融事業における融資手数料収入監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 日本モーゲージサービス株式会社(以下、会社)は、主に住宅資金需要者向け(顧客)の住宅金融事業を行っており、当該事業に関連して、連結損益計算書上、営業収益3,330,591千円を計上している。 このうち、【注記事項】 (収益認識関係)に記載されているとおり、融資手数料収入2,072,911千円が住宅金融事業の売上の大部分を占めている。 【注記事項】 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)(4)④重要な収益及び費用の計上基準に記載のとおり、会社は、住宅ローンの融資実行において、顧客と金銭消費貸借契約を締結し、借入日通りに住宅取得者に融資金を振り込む義務を負っており、これらの履行義務を充足する時点は、当該融資の実行時であることから、金銭消費貸借契約証書の締結時点で収益を認識している。 住宅ローンの融資取引は年間4,900件程度あり、販売管理システムへ登録される。 経理担当者は、当該システムから出力したデータに基づきエクセルシート上で融資手数料の計算を実施し、合計額を集計した上で、会計システムへの入力を行っている。 融資手数料の料率は顧客に応じて複数あり、また多数の取引をエクセルシート上で確認作業を行うことから処理誤りが生じる可能性がある。 以上を踏まえ、当監査法人は、住宅金融事業における融資手数料収入の検討が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、「監査上の主要な検討事項」に該当すると判断した。 当監査法人は、住宅金融事業における融資手数料収入の適切性を検討するにあたり、主として以下の監査手続きを実施した。 (1)内部統制の評価□売上計上の適切性を担保する内部統制の整備状況について、主としてエクセルシートの管理状況や金銭消費貸借契約証書等の取引書類との照合による融資手数料の料率・金額の妥当性のチェックについて管理責任者への質問及び承認証跡の査閲を実施し、その運用状況の有効性を検証した。 (2)売上計上の適切性についての検討□営業貸付金と融資手数料収入の散布図を作成し、融資手数料の料率や金額が妥当な範囲内のものかどうか分析した。 妥当な範囲から外れる取引については、管理責任者への質問と関連資料の査閲により取引の合理性を確かめた。 □当連結会計年度を通じて一定の条件で抽出した融資手数料収入について、金銭消費貸借契約書、諸費用明細、案件管理資料、入金記録等の証憑と突合した。 □融資手数料が計算されたエクセルシートについて、販売管理システム上の基礎データとの整合性の確認、計算チェックを実施するとともに、会計システムに入力された売上高との整合性を確かめた。 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、連結 | 住宅金融事業における融資手数料収入 |
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 | 日本モーゲージサービス株式会社(以下、会社)は、主に住宅資金需要者向け(顧客)の住宅金融事業を行っており、当該事業に関連して、連結損益計算書上、営業収益3,330,591千円を計上している。 このうち、【注記事項】 (収益認識関係)に記載されているとおり、融資手数料収入2,072,911千円が住宅金融事業の売上の大部分を占めている。 【注記事項】 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)(4)④重要な収益及び費用の計上基準に記載のとおり、会社は、住宅ローンの融資実行において、顧客と金銭消費貸借契約を締結し、借入日通りに住宅取得者に融資金を振り込む義務を負っており、これらの履行義務を充足する時点は、当該融資の実行時であることから、金銭消費貸借契約証書の締結時点で収益を認識している。 住宅ローンの融資取引は年間4,900件程度あり、販売管理システムへ登録される。 経理担当者は、当該システムから出力したデータに基づきエクセルシート上で融資手数料の計算を実施し、合計額を集計した上で、会計システムへの入力を行っている。 融資手数料の料率は顧客に応じて複数あり、また多数の取引をエクセルシート上で確認作業を行うことから処理誤りが生じる可能性がある。 以上を踏まえ、当監査法人は、住宅金融事業における融資手数料収入の検討が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、「監査上の主要な検討事項」に該当すると判断した。 |
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結 | 【注記事項】 (収益認識関係) |
開示への参照2、監査上の主要な検討事項、連結 | 【注記事項】 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)(4)④重要な収益及び費用の計上基準 |
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 | 当監査法人は、住宅金融事業における融資手数料収入の適切性を検討するにあたり、主として以下の監査手続きを実施した。 (1)内部統制の評価□売上計上の適切性を担保する内部統制の整備状況について、主としてエクセルシートの管理状況や金銭消費貸借契約証書等の取引書類との照合による融資手数料の料率・金額の妥当性のチェックについて管理責任者への質問及び承認証跡の査閲を実施し、その運用状況の有効性を検証した。 (2)売上計上の適切性についての検討□営業貸付金と融資手数料収入の散布図を作成し、融資手数料の料率や金額が妥当な範囲内のものかどうか分析した。 妥当な範囲から外れる取引については、管理責任者への質問と関連資料の査閲により取引の合理性を確かめた。 □当連結会計年度を通じて一定の条件で抽出した融資手数料収入について、金銭消費貸借契約書、諸費用明細、案件管理資料、入金記録等の証憑と突合した。 □融資手数料が計算されたエクセルシートについて、販売管理システム上の基礎データとの整合性の確認、計算チェックを実施するとともに、会計システムに入力された売上高との整合性を確かめた。 |
その他の記載内容、連結 | その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 |
報酬関連情報、連結 | <報酬関連情報> 当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等 (3)【監査の状況】 に記載されている。 |
Audit1
監査法人1、個別 | 有限責任パートナーズ綜合監査法人 |
独立監査人の報告書、個別 | 独立監査人の監査報告書 2024年6月27日 日本モーゲージサービス株式会社 取締役会 御中 有限責任パートナーズ綜合監査法人 東京都中央区 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士髙 橋 篤 史 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士西 田 良 平 <財務諸表監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている日本モーゲージサービス株式会社の2023年4月1日から2024年3月31日までの第19期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。 当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、日本モーゲージサービス株式会社の2024年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。 監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。 当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 住宅金融事業における融資手数料収入 日本モーゲージサービス株式会社(以下、会社)は、主に住宅資金需要者向け(顧客)の住宅金融事業を行っており、当該事業に関連して、損益計算書上、営業収益3,330,591千円を計上している。 このうち、損益計算書に記載されているとおり、融資手数料収入2,072,911千円が住宅金融事業の売上の大部分を占めている。 当該事項について、監査上の主要な検討事項の内容、決定理由及び監査上の対応については、連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(住宅金融事業における融資手数料収入)と同一内容であるため、記載を省略している。 その他の事項 会社の2023年3月31日をもって終了した前事業年度の財務諸表は、前任監査人によって監査されている。 前任監査人は、当該財務諸表に対して2023年6月28日付けで無限定適正意見を表明している。 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。 これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。 監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 財務諸表監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。 虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。 ・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。 また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。 監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。 さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。 ・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。 ・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。 ・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。 継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。 監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。 ・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。 ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。 利害関係 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上(注1)上記は監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。 (注2)XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、個別 | 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 住宅金融事業における融資手数料収入 日本モーゲージサービス株式会社(以下、会社)は、主に住宅資金需要者向け(顧客)の住宅金融事業を行っており、当該事業に関連して、損益計算書上、営業収益3,330,591千円を計上している。 このうち、損益計算書に記載されているとおり、融資手数料収入2,072,911千円が住宅金融事業の売上の大部分を占めている。 当該事項について、監査上の主要な検討事項の内容、決定理由及び監査上の対応については、連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(住宅金融事業における融資手数料収入)と同一内容であるため、記載を省略している。 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別 | 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。 監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、個別 | 住宅金融事業における融資手数料収入 |
連結と同一内容である旨、監査上の主要な検討事項、個別 | 日本モーゲージサービス株式会社(以下、会社)は、主に住宅資金需要者向け(顧客)の住宅金融事業を行っており、当該事業に関連して、損益計算書上、営業収益3,330,591千円を計上している。 このうち、損益計算書に記載されているとおり、融資手数料収入2,072,911千円が住宅金融事業の売上の大部分を占めている。 当該事項について、監査上の主要な検討事項の内容、決定理由及び監査上の対応については、連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(住宅金融事業における融資手数料収入)と同一内容であるため、記載を省略している。 |
その他の記載内容、個別 | その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。 経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。 また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 |
報酬関連情報、個別 | <報酬関連情報> 報酬関連情報は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている。 |
BS資産
工具、器具及び備品(純額) | 12,538,000 |
有形固定資産 | 15,926,000 |
ソフトウエア | 111,002,000 |
無形固定資産 | 111,002,000 |
投資有価証券 | 1,745,000 |
繰延税金資産 | 45,177,000 |
投資その他の資産 | 1,445,046,000 |