財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2024-06-26
英訳名、表紙Hokuriku Electric Power Company
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長 社長執行役員  松田 光司
本店の所在の場所、表紙富山市牛島町15番1号
電話番号、本店の所在の場所、表紙076(441)2511(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2【沿革】
1951年5月1950年11月24日公布された電気事業再編成令に基づき、北陸配電株式会社及び日本発送電株式会社から現物出資及び資産の譲渡を受け資本金3億7,000万円をもって富山県、石川県、福井県(一部を除く)及び岐阜県の一部を供給区域とする発送配電一貫経営の新会社として設立1952年12月東京証券取引所市場第一部に上場1953年2月大阪証券取引所市場第一部に上場(2013年7月東京証券取引所と統合)1953年2月日本海コンクリート工業株式会社を設立(現・連結子会社)1968年11月富山共同火力発電株式会社を設立1970年4月北陸発電工事株式会社を設立(2020年4月に北陸プラントサービス株式会社に商号変更、現・連結子会社)1973年10月福井共同火力発電株式会社を設立1974年6月北電産業株式会社を設立(現・連結子会社)1980年12月古河アルミニウム工業株式会社所有の福井共同火力発電株式会社の株式譲受(当社100%出資会社へ)1982年4月北陸設備サービス株式会社を設立(1993年4月に北電テクノサービス株式会社に商号変更、現・連結子会社)1982年4月日本海発電株式会社を設立(現・連結子会社)1986年11月住友アルミニウム精錬株式会社所有の富山共同火力発電株式会社の株式譲受(当社100%出資会社へ)1987年4月北電情報システムサービス株式会社を設立(現・連結子会社)1987年7月北電営業サービス株式会社を設立(2000年7月に北電アクト株式会社に商号変更、2003年7月に株式会社北陸電力リビングサービスに商号変更、現・連結子会社)1990年7月北電アルフ株式会社を設立(2000年7月に北電パートナーサービス株式会社に商号変更、現・連結子会社)1991年12月北陸アーバン株式会社を設立1992年1月日本海環境サービス株式会社を設立(現・連結子会社)1993年5月北陸通信ネットワーク株式会社を設立(現・連結子会社)1995年4月株式会社アステル北陸を設立2001年4月北電産業株式会社と北陸アーバン株式会社を合併(存続会社:北電産業株式会社)2001年7月北電産業株式会社からの新設分割により北電技術コンサルタント株式会社を設立(現・連結子会社)2001年12月株式会社アステル北陸について、営業の全部を北陸通信ネットワーク株式会社に譲渡するとともに、同社を解散(2002年3月清算結了)2004年4月富山共同火力発電株式会社及び福井共同火力発電株式会社を吸収合併2006年12月株式譲受け等により、北陸通信ネットワーク株式会社を完全子会社化2008年2月2009年8月2014年6月2015年3月2017年3月北陸電気工事株式会社が、ホッコー商事株式会社を設立(現・連結子会社)株式会社パワー・アンド・ITを設立(現・連結子会社)株式譲受けにより、北陸エルネス株式会社を子会社化(現・連結子会社)株式公開買付けにより、北陸電気工事株式会社を子会社化(現・連結子会社)北陸電力ビズ・エナジーソリューション株式会社を設立(現・連結子会社)2019年4月北陸電力送配電株式会社を設立(現・連結子会社)2019年7月北電産業株式会社と北陸電気商事株式会社を合併(存続会社:北電産業株式会社)2020年3月2020年4月2020年6月2020年6月2021年3月2021年4月2021年12月 2022年4月2023年12月北陸電力ウィズスマイル株式会社を設立(現・連結子会社)一般送配電事業を会社分割の方法によって北陸電力送配電株式会社に承継支配力基準により、日本海建興株式会社を子会社化(現・連結子会社)北陸電力ビジネス・インベストメント合同会社を設立(現・連結子会社)株式会社フレデリッシュを設立(現・連結子会社)北電産業株式会社が、北電産業小松ビル合同会社を設立(現・連結子会社)株式会社江守情報マネジメントの株式譲受により、株式会社江守情報マネジメント及びその子会社6社(株式会社江守情報コーポレーション、株式会社江守情報、日本ケミカルデータベース株式会社、株式会社イー・アイ・エル、株式会社アイティーエス、株式会社ブレイン)を子会社化(現・連結子会社)東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行北陸電気工事株式会社が、株式会社日建を株式譲受により子会社化(現・連結子会社)
事業の内容 3【事業の内容】
当社グループは、当社及び関係会社59社(子会社38社、関連会社21社)で構成されている。当社はその中心として、主に北陸三県[富山県、石川県、福井県(一部を除く)]と岐阜県の一部に電気を供給することを主たる事業としている。当社の関係会社には、発電事業を行い主に当社へ供給している会社をはじめ、北陸域内における一般送配電事業を営んでいる会社、主に電力の供給に必要な設備の建設・補修や資機材の製造を行っている会社、当社が保有する技術等を活用して情報・通信事業を営んでいる会社、更に、当社の事業運営に付随するサービス業務等に携わっている会社がある。 (発電・販売事業)当社子会社 :日本海発電(株)、(株)加賀ふるさとでんき関連会社:黒部川電力(株)、富山共同自家発電(株)、(株)なんとエナジー、     氷見ふるさとエネルギー(株)、入善マリンウィンド(同)、仙台港バイオマスパワー(同)、     越前吉野瀬川水力(同)(注1)(送配電事業)子会社 :北陸電力送配電(株)(その他)○ 設備保守及び建設工事(発電・送電・配電・業務設備等の保守・運営・管理、電力設備等の保守及び建設工事の受託・請負)子会社 :北陸プラントサービス(株)、日本海建興(株)、北電テクノサービス(株)、北陸電気工事(株)、     (株)日建(注2)、(株)スカルト、(株)蒲原設備工業、中山建設(株)(注3)、     セブンプライド(株)(注4)関連会社:(株)大山ファースト、前田電工(株)○ 資機材等の製造・販売(コンクリート製品・電力量計・開閉器・変圧器等電力関連資機材等の製造・販売)子会社 :日本海コンクリート工業(株)関連会社:北陸計器工業(株)、北陸電機製造(株)、北陸エナジス(株)○ 情報・通信事業(専用通信回線サービス、データ伝送回線サービス、ソフトウェアの開発、データセンター事業、有線テレビ放送サービス)子会社 :北陸通信ネットワーク(株)、(株)パワー・アンド・IT、北電情報システムサービス(株)     (株)江守情報マネジメント、(株)江守情報コーポレーション、(株)江守情報、     日本ケミカルデータベース(株)、(株)イー・アイ・エル、(株)アイティーエス、     (株)ブレイン関連会社:(株)ケーブルテレビ富山○ エネルギー、事業投資、不動産管理、海外電気事業等(エネルギー、事業投資、不動産管理、エネルギーソリューション、環境調査、土木・建築工事の調査・設計、 家庭向け営業業務、シェアードサービス、オフィスサポート業務、農産物の生産など)子会社 :北陸エルネス(株)、北陸電力ビジネス・インベストメント(同)、北電産業(株)、     北電産業小松ビル(同)、ホッコー商事(株)、北陸電力ビズ・エナジーソリューション(株)、     日本海環境サービス(株)、北電技術コンサルタント(株)、(株)北陸電力リビングサービス、     北電パートナーサービス(株)、北陸電力ウィズスマイル(株)、(株)フレデリッシュ、     Blue・Sky(株)、(株)ジェスコ、PT AWINA RIKUDENKO SOLAR ENGINEERING INDONESIA(注5)     関連会社:金沢エナジー(株)、福井都市ガス(株)、F3 Holding company B.V.、F3 O&M Company Ltd、          Formosa Seagull Power Investment Co., Ltd.、北配電業(株)、福電興業(株)、          Sun-eee Pte. Ltd.
(注)1.2023年7月7日に越前吉野瀬川水力(同)に出資し、関連会社とした。  2.当社子会社の北陸電気工事(株)が2023年12月5日に(株)日建の株式を取得し、連結子会社とした。  3.当社子会社の日本海建興(株)が2023年10月23日に中山建設(株)の株式を取得し、子会社とした。  4.当社子会社の日本海建興(株)が2023年4月28日にセブンプライド(株)を設立し、子会社とした。  5.当社子会社の北陸電気工事(株)が2023年4月7日にPT AWINA RIKUDENKO SOLAR ENGINEERING INDONESIAを設立し、子会社とした。 当社及び各関係会社の業務を事業系統図で示すと、次のとおりである。○ 事業系統図
関係会社の状況 4【関係会社の状況】
名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社) 北陸電力送配電(株)(注1)富山県富山市10,000送配電事業100.0電気の託送供給資金貸借取引役員の兼任あり日本海発電(株)富山県富山市7,350発電事業100.0電気の購入役員の兼任あり北陸プラントサービス(株)富山県富山市95火力・原子力発電設備に関する工事100.0火力・原子力発電設備の保守、工事の委託役員の兼任あり日本海建興(株)(注2)富山県富山市200建築・土木・舗装工事の設計・施工48.0土木・建築工事の請負役員の兼任あり北電テクノサービス(株)(注3)富山県富山市50水力発電・変電・配電設備の保守100.0(100.0)水力発電設備の保守の委託役員の兼任あり北陸電気工事(株)(注4)富山県富山市3,328電気・空調・給排水・通信設備工事50.2内線・空調管工事の委託役員の兼任なし(株)日建(注5)神奈川県横浜市70管工事業100.0(100.0)役員の兼任なし日本海コンクリート工業(株)富山県富山市150コンクリートポール・パイルの製造、販売80.0役員の兼任あり北陸通信ネットワーク(株)石川県金沢市6,000専用通信回線サービス、データ伝送回線サービス100.0通信回線サービスの利用役員の兼任あり(株)パワー・アンド・IT富山県富山市495データセンター事業65.0(11.5)情報システムの集中管理の委託役員の兼任あり北電情報システムサービス(株)富山県富山市50ソフトウェアの開発・保守100.0ソフトウェアの開発・保守及び情報処理の委託役員の兼任あり(株)江守情報マネジメント福井県福井市50資産管理会社99.9(10.3)役員の兼任なし(株)江守情報コーポレーション (注6)福井県福井市50資産管理会社100.0(100.0)役員の兼任なし(株)江守情報(注7)福井県福井市100ソフトウェア販売、システム受託開発100.0(100.0)役員の兼任なし日本ケミカルデータベース(株)(注8)東京都文京区100化学物質情報・法規制情報データベースの開発100.0(100.0)役員の兼任なし(株)イー・アイ・エル(注8)福井県福井市50物流管理システムの開発100.0(100.0)役員の兼任なし(株)アイティーエス(注8)大阪府豊中市20データ分析技法を用いたシステム開発100.0(100.0)役員の兼任なし(株)ブレイン(注8)大阪府大阪市10システム受託開発100.0(100.0)役員の兼任なし北陸エルネス(株)富山県富山市200LNGの販売65.0LNGの販売に関する業務の受託役員の兼任あり北陸電力ビジネス・インベストメント(同)富山県富山市10有価証券の取得・保有100.0投融資業務の委託役員の兼任なし北電産業(株)富山県富山市100不動産の賃貸・管理、人材派遣、リース100.0建物の賃借役員の兼任あり北電産業小松ビル(同)(注9)石川県小松市10不動産の賃貸・管理100.0(100.0)役員の兼任なしホッコー商事(株)(注5)富山県富山市240不動産の賃貸100.0(100.0)役員の兼任なし北陸電力ビズ・エナジーソリューション(株)富山県富山市110エネルギーソリューション事業100.0エネルギーソリューション事業の共同実施役員の兼任なし日本海環境サービス(株)富山県富山市50環境調査、環境緑化100.0環境影響調査等の委託役員の兼任なし北電技術コンサルタント(株)富山県富山市50土木・建築工事の調査・設計・監理100.0土木・建築工事の調査・設計・監理の委託役員の兼任なし(株)北陸電力リビングサービス富山県富山市50家庭向け営業業務100.0家庭向け営業業務の委託役員の兼任なし北電パートナーサービス(株)富山県富山市20管理間接業務に関する事務代行100.0管理間接業務の委託役員の兼任なし北陸電力ウィズスマイル(株)富山県富山市17オフィスサポート業務100.0オフィスサポート業務の委託役員の兼任なし(株)フレデリッシュ福井県敦賀市20植物工場を通じた農産物の生産61.0役員の兼任なし 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(持分法適用関連会社) 黒部川電力(株)東京都千代田区3,000発電事業50.0電気の購入役員の兼任あり富山共同自家発電(株)富山県富山市1,350自家用電力の発電50.0電気の購入役員の兼任あり北陸計器工業(株)石川県野々市市30電力量計等の製造・修理・試験40.0電気計測器の点検の委託役員の兼任なし北陸電機製造(株)富山県滑川市200変圧器・配電盤の製造・販売20.2役員の兼任あり金沢エナジー(株)石川県金沢市3,200ガス小売事業、発電事業、小売電気事業48.0電気の購入役員の兼任なし福井都市ガス(株)福井県福井市495ガス小売事業34.0電力販売の代行の委託役員の兼任なし(株)ケーブルテレビ富山富山県富山市2,010有線テレビ放送サービス、インターネットサービス23.4(10.0)役員の兼任なしF3 Holding Company B.V.オランダ54,460米ドル火力発電事業の権益保有49.0役員の兼任なしF3 O&M Company Ltdアラブ首長国連邦80,000米ドル火力発電所の運転・メンテナンス34.0役員の兼任なしFormosa Seagull Power Investment Co., Ltd.台湾38億8,300万台湾ドル洋上風力発電事業への投資25.0役員の兼任なし 
(注) 1.特定子会社に該当している。2.持分は100分の50以下であるが、実質的に支配しているため子会社とした。3.北陸電力送配電(株)が議決権の100%を所有している。4.有価証券報告書を提出している。5.北陸電気工事(株)が議決権の100%を所有している。6.(株)江守情報マネジメントが議決権の100%を所有している。7.(株)江守情報コーポレーションが議決権の100%を所有している。8.(株)江守情報が議決権の100%を所有している。9.北電産業(株)が議決権の100%を所有している。10. 議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数。
従業員の状況 5【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況 2024年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)発電・販売事業2,602[306]送配電事業1,753[132]その他4,186[623]合計8,541[1,061] (注)従業員数は就業人員数であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載している。また、臨時従業員には、人材派遣業を営む連結子会社の派遣社員を含んでいる。
(2) 提出会社の状況 2024年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)2,601[306]43.021.97,275,580 セグメントの名称従業員数(人)発電・販売事業2,601[306] (注)1.従業員数は就業人員数であり、在籍従業員のうち出向者及び休職者等は含まれていない。なお、臨時従業員数は、[ ]内に年間の平均人員を外数で記載している。    2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいる。 (3) 労働組合の状況労働組合の状況について特記すべき事項はない。 (4) 管理職に占める女性の割合会社名管理職に占める女性の割合(%)北陸電力株式会社2.1北陸電気工事株式会社3.0(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものである。2.北陸電力株式会社については、北陸電力送配電株式会社を含めて算出している。3.一部の連結子会社については、「第7 提出会社の参考情報 2 その他の参考情報」に記載している。 (5) 男性の育児休業取得率会社名男性の育児休業取得率(%)北陸電力株式会社95.5北陸電気工事株式会社86.5(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき、正規雇用の従業員について、当事業年度に育児休業を取得した男性労働者数を、当事業年度に配偶者が出産した男性労働者数で除して算出している。このため、前事業年度以前に配偶者が出産した男性労働者が当事業年度に育児休業を取得した場合は当事業年度の取得に含め、当事業年度に配偶者が出産した男性労働者が翌事業年度以降に育児休業を取得した場合は当事業年度の取得から除いて算出している。2.北陸電力株式会社については、北陸電力送配電株式会社を含めて算出している。3.一部の連結子会社については、「第7 提出会社の参考情報 2 その他の参考情報」に記載している。 (6) 男女の賃金差異会社名男女の賃金差異(%)全従業員正規雇用非正規雇用北陸電力株式会社61.363.374.1北陸電気工事株式会社66.072.657.2(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものである。2.北陸電力株式会社については、北陸電力送配電株式会社を含めて算出している。3.北陸電力株式会社の賃金差異は、性別による賃金差異は設けていないものの、近年の女性採用強化により女性の平均勤続年数が男性と比べて相対的に短いことや、女性には勤務地等を限定した従業員が多いことなどによるものである。4.北陸電気工事株式会社は、パート従業員について正社員の所定労働時間で換算した従業員数を基に、賃金差異を算出している。5.北陸電気工事株式会社の賃金差異は、近年の女性採用強化により女性の平均勤続年数が男性と比べて相対的に短いことなどによるものである。6.一部の連結子会社については、「第7 提出会社の参考情報 2 その他の参考情報」に記載している。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
2019年の「北陸電力グループ2030長期ビジョン(以下、長期ビジョン)」の公表以降、燃料価格・卸電力市場価格の高騰やそれに伴う財務基盤の毀損に加え、2050年カーボンニュートラルの実現等、社会環境が変化した。これらを踏まえ、2023年度には、Ⅰ「安定供給確保と収支改善及び財務基盤強化」、Ⅱ「地域と一体となった脱炭素化の推進」、Ⅲ「持続的成長に向けた新事業領域の拡大」を経営の3本柱とする、新中期経営計画を策定した。2024年度以降も新中期経営計画の経営の3本柱や財務目標は堅持しつつ、令和6年能登半島地震を踏まえ、電気を安定的にお届けするという使命や、北陸地域と共に歩んできた当社グループのDNAを再認識しながら、災害対応力の更なる向上や、地域やお客さまのBCP対応等を強化した2024年度のアクションプランを策定した。当社グループは、今回の震災により多大な損害を受けたが、一方で多くの知見を得ることもできた。この大きな震災を乗り越え、そしてこの体験を糧に、2027年度までの新中期経営計画の実現に邁進するとともに、その先にある、「北陸と共に発展し、新たな価値を全国・海外へ」という、長期ビジョンで掲げたありたい姿の実現を目指し、グループの総力を挙げて、更なる企業価値の向上に取り組んでいく。①北陸電力グループ新中期経営計画<2023~2027年度>(経営の3本柱) 柱Ⅰ:安定供給確保と収支改善及び財務基盤強化 柱Ⅱ:地域と一体となった脱炭素化の推進 柱Ⅲ:持続的成長に向けた新事業領域の拡大 ■経営基盤を支える取組みの強化(財務目標)連結経常利益450億円以上連結自己資本比率20%以上(2027年度末)連結自己資本利益率(ROE)8%以上(成長投資に関する方針)成長投資については、北陸地域のカーボンニュートラルの推進や成長事業に向けた投資をタイムリーに実施する。(2023~2027年度で総額1,500億円程度)投資判断に際しては、事業リスクを勘案しつつ、収益性を重視するために、ROIC等の手法を用いた事業評価により投資を厳選する。(株主還元に関する方針)株主還元については、毀損した財務基盤の回復を図りつつ、株主の期待にお応えする。(2024年度アクションプラン) 柱Ⅰ:安定供給確保と収支改善及び財務基盤強化  ・被災した設備の早期本格復旧  ・震災の知見を踏まえた災害対応力の更なる強化  ・志賀原子力発電所2号機に係る取組み         等 柱Ⅱ:地域と一体となった脱炭素化の推進  ・電源の脱炭素化  ・送配電網の次世代化  ・地域の脱炭素化・BCP対策への貢献         等 柱Ⅲ:持続的成長に向けた新事業領域の拡大  ・既存電気事業から発展した新たな価値・サービスの提供  ・新事業領域の規模拡大及び開拓            等 ■経営基盤を支える取組みの強化  ・業務改革・DXの推進  ・人的資本経営の推進  ・コンプライアンスの徹底・強化            等 ②2050年の将来像及び2050年カーボンニュートラル達成に向けたロードマップ脱炭素社会の実現に向けた社会の動きの加速などを踏まえ、2050年に向けて当社グループが既存の電気事業の枠を超えて事業を展開していく将来像及び2050年カーボンニュートラル達成に向けたロードマップを策定し、地域の課題解決及び2050年カーボンニュートラルの実現に向けて取組みを進めている。 (2050年に向けた当社グループの将来像)既存の電気事業の枠を超えて事業を展開し、地球温暖化問題への対応及び地域の持続可能な発展とスマート社会の実現という社会課題の解決に貢献していく。 (2050年カーボンニュートラル達成に向けたロードマップ)地球温暖化対策としての脱炭素社会の実現は大きな社会的課題であり、当社グループは、信頼され選択される責任あるエネルギー事業者として、「電源の脱炭素化」、「送配電網の次世代化」及び「お客さまや地域のゼロエミッション支援」を通じ、2050年カーボンニュートラルに挑戦する。 [主要目標]・2030年代早期に再エネ開発量を+100万kW以上(+30億kWh/年以上)※1・2030年度時点での発電電力量に占める非化石電源比率を50%以上・2030年度時点でのCO2排出量を△50%以上※2※1:2018年度対比※2:2013年度対比、小売販売電力量ベース
サステナビリティに関する考え方及び取組 2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものである。 (1)サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク管理 当社グループは、2050年カーボンニュートラルや持続可能なスマート社会の実現に向けて取り組んでいる。今後もESGの視点による経営を更に深化させることで、持続可能な社会の実現(SDGsの達成)に貢献していく。  サステナビリティに係る事項は、以下のとおり各種会議体を定期的に開催して、評価・管理を行っており、重要事項については、常務会や取締役会に報告する等、トップマネジメントのもと管理するガバナンス体制を構築している。リスク管理については、経営リスクについて適宜把握・評価のうえ、取締役会にて毎年度策定する経営計画等の諸計画に反映するとともに、必要に応じて、当該リスクに関する課題や対応方針を検討する組織の整備や全社横断的な委員会等を設置し、適切に対応している。
(2)気候変動 当社は、社会的に責任のあるエネルギー事業者として、ESGを重視した経営を展開しており、「気候変動が事業活動にもたらすリスク及び機会を分析し、情報開示を推進する」というTCFD提言の趣旨に賛同している。TCFD提言に沿った情報開示を進めるとともに、電源の脱炭素化や電化の推進等、気候変動が当社事業にもたらすリスク及び機会に適切に対応し、社会の持続的な発展に貢献していく。 ①ガバナンス 社長を議長とする「カーボンニュートラルチャレンジ推進会議」等を定期的に開催し、気候関連リスク及び機会、指標等の評価・管理を行っている。 また、カーボンニュートラルチャレンジ推進会議等での審議内容については、適宜、取締役会に付議または報告している。 ②戦略 気候変動に関するリスク及び機会を認識するために、IEA等が公表している気候シナリオを参照し、2℃以下シナリオを含む複数のパターンで当社を取り巻く環境を想定している。 当社グループは、社会的に責任のあるエネルギー事業者として、再生可能エネルギーの主力電源化をはじめとする電源の脱炭素化、暮らしやモビリティ等の電化推進等を通じ、2050年カーボンニュートラルに挑戦していく。 <参照シナリオ>     
(注)1. WEO(World Energy Outlook)はIEA(国際エネルギー機関)によって公表。      2. 第6次評価報告書はIPCC(気候変動に関する政府間パネル)によって公表。 <日本のCO2排出量想定> <気候関連リスク及び機会> 太字:特に影響度の大きいリスク及び機会IEAシナリオを参照移行リスク政策・法規制・2050年カーボンニュートラルに向けた規制強化(石炭フェードアウト、カーボンプライシング[炭素賦課金、排出量取引])技術・大量の再エネ系統連系及び火力電源の縮小による系統混雑管理の増大及び調整力不足・再エネ電源の普及拡大による電力品質低下、系統形成・系統利用ルール見直し市場・再エネ電源の普及拡大による販売電力量減少、市場価格の低下、大型電源優位性低下・化石燃料上流開発投資の減少に伴う燃料価格高騰評判・気候変動対策に消極的な企業に対するイメージの低下(資金調達環境悪化、株価下落)機会資源の効率性・技術革新による設備の性能向上エネルギー源・カーボンニュートラルを後押しする政策展開(総額150兆円規模の官民GX投資方針)・原子力発電や再生可能エネルギーの優位性向上・原子力の最大限活用に係る議論の加速(再稼働推進、運転期間制度の見直し、新増設・リプレース)製品・サービス・電化の進展、EVの普及拡大による電力需要増。蓄電池等も含めたエネルギーマネジメントサービス等、新たなビジネスモデルの創出市場・再エネ電気に関する顧客ニーズの高まり(RE100、再エネ電源共同開発、PPA等)・各種市場活用による費用回収(非化石価値取引市場、容量市場等)・新規電源投資について長期固定収入を確保する枠組み(長期脱炭素電源オークション)の整備IPCCシナリオを参照物理リスク急性・台風等の大規模自然災害激甚化に伴う電力設備トラブル(事前対応・復旧コスト増加)慢性・降水量変動による出水率変動リスク機会強靭性(レジリエンス)・社会における防災・減災ニーズの高まり(注)上記は「北陸電力グループ統合報告書2023」公表(2023年11月)時点の情報を記載している。③リスク管理 気候変動に係る経営リスクについて適宜把握・評価のうえ、毎年度策定する経営計画(取締役会にて決定)等の諸計画に反映するとともに、必要に応じて、当該リスクに関する課題や対応方針を検討する組織の整備や全社横断的な委員会等を設置し、適切に対応している。 気候関連リスクについては、カーボンニュートラルチャレンジ推進会議等において識別・評価し、経営リスクとともに取締役会に報告している。④指標及び目標 当社は「北陸電力グループカーボンニュートラル達成に向けたロードマップ」を策定し、目標を掲げ、各施策を推進している。<北陸電力グループカーボンニュートラル達成に向けたロードマップにおける目標>指標目標値目標達成時期再エネ開発量2018年度対比で+100万kW以上(+30億kWh/年以上)2030年代早期CO2排出削減率(小売販売電力量ベース)2013年度対比で△50%以上2030年度非化石電源比率(発電電力量ベース)50%以上2030年度(注)北陸電力グループカーボンニュートラル達成に向けたロードマップは当社ホームページに掲載している。   https://www.rikuden.co.jp/sustainability/vision.html <サプライチェーン温室効果ガス排出量>(注)1.当社及び北陸電力送配電株式会社の実績を記載している。   2.「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン(Ver.2.4)」(環境省・経済産業省)等に基づき算定している。 (3)人的資本 ①戦略ⅰ.人材育成方針○基本的な考え方 当社グループは、「人材」こそが企業価値を高める原動力であり、かけがえのない資本であると考え、北陸電力グループ理念である“Power & Intelligenceでゆたかな活力あふれる北陸を”の実現に向けて、変化の激しい経営環境においても北陸地域とともに持続的に成長していくため、人的資本に対する投資を積極的に進めている。 ○従業員の教育 人材の育成を図るため、各階層において必要な知識・ビジネススキル等の習得を目標とする基本教育や、部門ごとに必要な専門知識・技能等の習得を目的とする職能教育を実施している。 また、現場技術技能継承のための技術マスター認定制度や若手社員の定着、自立・成長を図るメンター制度などを整備している。 <教育体系>  基本教育の各研修及び特別教育において、女性活躍をはじめとするDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進に向けて、全社的な理解促進・行動変容や、女性のキャリア意識醸成・能力伸長を図る教育を実施している。 加えて、国家資格等取得時の祝金贈呈や通信教育費用の助成などにより、従業員の職務遂行能力の向上や自己啓発意欲の促進を図っている。 ○人事評価面談等を通じた人材育成 上司との人事評価面談(年4回以上)や、上司・同僚・部下からの360度多面評価の定期的な実施を通じて、能力伸長や自律的なキャリア形成に向けた動機づけを図っている。 ⅱ.社内環境整備方針○基本的な考え方 多様な人材が、互いを尊重しながら、各々の能力・強みを存分に発揮し、健康でいきいきと働けることが、持続的な企業価値の向上に繋がるとの考えのもと、DE&I推進及び働く環境の整備に取り組んでいる。 また、当社グループは、人権の尊重を事業活動の根幹と位置づけており、その意思を表明するため、2023年12月1日に「北陸電力グループ人権方針」を策定・公表し、この方針のもと、人権の尊重に取り組んでいる。 ○多様な人材の活躍促進多様な属性(性別、年齢、障がいの有無 など)の従業員の活躍促進に取り組んでいる。<女性> DE&I推進に関する社長メッセージの発信、地元企業との異業種交流会や女性役職者メンタープログラムの実施等で女性従業員の活躍を促進してきたことにより、「えるぼし」の3段階目の認定を2017年から継続して受けている。 また、育児支援関連制度の充実に取り組んでおり、「プラチナくるみん」の認定を2019年から継続して受けている。<キャリア(経験者)採用者> 多様な能力・専門性を有する他企業等経験者をこれまで180人以上採用しており、異業種での勤務経験やスキル・資格等を活かし、様々な部門で活躍している。<障がい者> 自社における雇用に加え、オフィスサポート業務を担う特例子会社「北陸電力ウィズスマイル株式会社」の設立による雇用拡大により、障がい者雇用を推進している。 ○働きやすい職場づくり コアタイムを設定しないフレックスタイム勤務・時間短縮勤務・在宅勤務・勤務間インターバル(11時間以上)・時間単位休暇などの柔軟な勤務制度に加え、育児・介護・慶弔・社会貢献など各従業員のライフイベントに応じた特別休暇や休職制度を設けており、従業員のワーク・ライフ・バランス実現に向けた取組みを推進している。 特に、育児休業については、産後パパ育休期間の一部を有給化するなど、男性も育児休業を取得しやすい制度を設けており、また、社長メッセージの発信や男性育児休業セミナーの開催等により、男性の育児休業の取得促進にも取り組んでいる。 ○労働災害の防止と健康経営の推進 「安全と健康はすべてに優先する」との考えのもと、安全衛生管理方針を策定し、労働災害の防止、心身の健康増進に向けた取組みを、全社を挙げて推進している。 労働災害の防止については、当社の事業にかかわる全ての者の安全を確保するため、従業員と請負会社が一体となり、基本ルールの遵守徹底等に取り組んでいる。 心身の健康増進については、2023年4月に「北陸電力健康憲章」を制定し健康増進に積極的に取り組む企業風土の醸成を図るとともに、メンタルヘルスや生活習慣病対策、禁煙促進・受動喫煙防止対策などを展開しており、昨年に続き、「健康経営優良法人 ホワイト500」に選定されている。 ○人権の尊重 当社グループはこれまでも、人権の尊重を事業活動の根幹と位置づけ、従業員への人権啓発、ハラスメントの防止、働きやすい職場づくり等に取り組んでいる。今後とも皆さまから「信頼され選択される北陸電力グループ」であり続けるため、「北陸電力グループ人権方針」のもと事業活動を推進していく。 ②指標及び目標項目目標2023年度実績男女の役職比率差2028年度末までに2022年度末比半減(10ポイント程度縮小)2ポイント程度縮小有給休暇取得日数20日以上21.2日男性の育児休業取得率100%95.5%
(注)1.連結ベースでの指標及び目標の開示については、各社毎に事業内容及び事業環境が多岐に亘るため、当社連結グループに属する全ての会社を総合した指標は設定していない。このため、当社連結グループにおいて主要な事業を営む当社及び北陸電力送配電株式会社を合わせた数値を記載している。2.男女の役職比率差は、女性社員に占める役職者の比率と男性社員に占める役職者の比率の差である。3.有給休暇取得日数は、ゆとり休暇(使途を限定せず、年間5日付与)を含む。4.男性の育児休業取得率は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき、正規雇用の従業員について、当事業年度に育児休業を取得した男性労働者数を、当事業年度に配偶者が出産した男性労働者数で除して算出している。このため、前事業年度以前に配偶者が出産した男性労働者が当事業年度に育児休業を取得した場合は当事業年度の取得に含め、当事業年度に配偶者が出産した男性労働者が翌事業年度以降に育児休業を取得した場合は当事業年度の取得から除いて算出している。
戦略 ①戦略ⅰ.人材育成方針○基本的な考え方 当社グループは、「人材」こそが企業価値を高める原動力であり、かけがえのない資本であると考え、北陸電力グループ理念である“Power & Intelligenceでゆたかな活力あふれる北陸を”の実現に向けて、変化の激しい経営環境においても北陸地域とともに持続的に成長していくため、人的資本に対する投資を積極的に進めている。 ○従業員の教育 人材の育成を図るため、各階層において必要な知識・ビジネススキル等の習得を目標とする基本教育や、部門ごとに必要な専門知識・技能等の習得を目的とする職能教育を実施している。 また、現場技術技能継承のための技術マスター認定制度や若手社員の定着、自立・成長を図るメンター制度などを整備している。 <教育体系>  基本教育の各研修及び特別教育において、女性活躍をはじめとするDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進に向けて、全社的な理解促進・行動変容や、女性のキャリア意識醸成・能力伸長を図る教育を実施している。 加えて、国家資格等取得時の祝金贈呈や通信教育費用の助成などにより、従業員の職務遂行能力の向上や自己啓発意欲の促進を図っている。 ○人事評価面談等を通じた人材育成 上司との人事評価面談(年4回以上)や、上司・同僚・部下からの360度多面評価の定期的な実施を通じて、能力伸長や自律的なキャリア形成に向けた動機づけを図っている。 ⅱ.社内環境整備方針○基本的な考え方 多様な人材が、互いを尊重しながら、各々の能力・強みを存分に発揮し、健康でいきいきと働けることが、持続的な企業価値の向上に繋がるとの考えのもと、DE&I推進及び働く環境の整備に取り組んでいる。 また、当社グループは、人権の尊重を事業活動の根幹と位置づけており、その意思を表明するため、2023年12月1日に「北陸電力グループ人権方針」を策定・公表し、この方針のもと、人権の尊重に取り組んでいる。 ○多様な人材の活躍促進多様な属性(性別、年齢、障がいの有無 など)の従業員の活躍促進に取り組んでいる。<女性> DE&I推進に関する社長メッセージの発信、地元企業との異業種交流会や女性役職者メンタープログラムの実施等で女性従業員の活躍を促進してきたことにより、「えるぼし」の3段階目の認定を2017年から継続して受けている。 また、育児支援関連制度の充実に取り組んでおり、「プラチナくるみん」の認定を2019年から継続して受けている。<キャリア(経験者)採用者> 多様な能力・専門性を有する他企業等経験者をこれまで180人以上採用しており、異業種での勤務経験やスキル・資格等を活かし、様々な部門で活躍している。<障がい者> 自社における雇用に加え、オフィスサポート業務を担う特例子会社「北陸電力ウィズスマイル株式会社」の設立による雇用拡大により、障がい者雇用を推進している。 ○働きやすい職場づくり コアタイムを設定しないフレックスタイム勤務・時間短縮勤務・在宅勤務・勤務間インターバル(11時間以上)・時間単位休暇などの柔軟な勤務制度に加え、育児・介護・慶弔・社会貢献など各従業員のライフイベントに応じた特別休暇や休職制度を設けており、従業員のワーク・ライフ・バランス実現に向けた取組みを推進している。 特に、育児休業については、産後パパ育休期間の一部を有給化するなど、男性も育児休業を取得しやすい制度を設けており、また、社長メッセージの発信や男性育児休業セミナーの開催等により、男性の育児休業の取得促進にも取り組んでいる。 ○労働災害の防止と健康経営の推進 「安全と健康はすべてに優先する」との考えのもと、安全衛生管理方針を策定し、労働災害の防止、心身の健康増進に向けた取組みを、全社を挙げて推進している。 労働災害の防止については、当社の事業にかかわる全ての者の安全を確保するため、従業員と請負会社が一体となり、基本ルールの遵守徹底等に取り組んでいる。 心身の健康増進については、2023年4月に「北陸電力健康憲章」を制定し健康増進に積極的に取り組む企業風土の醸成を図るとともに、メンタルヘルスや生活習慣病対策、禁煙促進・受動喫煙防止対策などを展開しており、昨年に続き、「健康経営優良法人 ホワイト500」に選定されている。
指標及び目標 ②指標及び目標項目目標2023年度実績男女の役職比率差2028年度末までに2022年度末比半減(10ポイント程度縮小)2ポイント程度縮小有給休暇取得日数20日以上21.2日男性の育児休業取得率100%95.5%
(注)1.連結ベースでの指標及び目標の開示については、各社毎に事業内容及び事業環境が多岐に亘るため、当社連結グループに属する全ての会社を総合した指標は設定していない。このため、当社連結グループにおいて主要な事業を営む当社及び北陸電力送配電株式会社を合わせた数値を記載している。2.男女の役職比率差は、女性社員に占める役職者の比率と男性社員に占める役職者の比率の差である。3.有給休暇取得日数は、ゆとり休暇(使途を限定せず、年間5日付与)を含む。4.男性の育児休業取得率は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき、正規雇用の従業員について、当事業年度に育児休業を取得した男性労働者数を、当事業年度に配偶者が出産した男性労働者数で除して算出している。このため、前事業年度以前に配偶者が出産した男性労働者が当事業年度に育児休業を取得した場合は当事業年度の取得に含め、当事業年度に配偶者が出産した男性労働者が翌事業年度以降に育児休業を取得した場合は当事業年度の取得から除いて算出している。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略 ①戦略ⅰ.人材育成方針○基本的な考え方 当社グループは、「人材」こそが企業価値を高める原動力であり、かけがえのない資本であると考え、北陸電力グループ理念である“Power & Intelligenceでゆたかな活力あふれる北陸を”の実現に向けて、変化の激しい経営環境においても北陸地域とともに持続的に成長していくため、人的資本に対する投資を積極的に進めている。 ○従業員の教育 人材の育成を図るため、各階層において必要な知識・ビジネススキル等の習得を目標とする基本教育や、部門ごとに必要な専門知識・技能等の習得を目的とする職能教育を実施している。 また、現場技術技能継承のための技術マスター認定制度や若手社員の定着、自立・成長を図るメンター制度などを整備している。 <教育体系>  基本教育の各研修及び特別教育において、女性活躍をはじめとするDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進に向けて、全社的な理解促進・行動変容や、女性のキャリア意識醸成・能力伸長を図る教育を実施している。 加えて、国家資格等取得時の祝金贈呈や通信教育費用の助成などにより、従業員の職務遂行能力の向上や自己啓発意欲の促進を図っている。 ○人事評価面談等を通じた人材育成 上司との人事評価面談(年4回以上)や、上司・同僚・部下からの360度多面評価の定期的な実施を通じて、能力伸長や自律的なキャリア形成に向けた動機づけを図っている。 ⅱ.社内環境整備方針○基本的な考え方 多様な人材が、互いを尊重しながら、各々の能力・強みを存分に発揮し、健康でいきいきと働けることが、持続的な企業価値の向上に繋がるとの考えのもと、DE&I推進及び働く環境の整備に取り組んでいる。 また、当社グループは、人権の尊重を事業活動の根幹と位置づけており、その意思を表明するため、2023年12月1日に「北陸電力グループ人権方針」を策定・公表し、この方針のもと、人権の尊重に取り組んでいる。 ○多様な人材の活躍促進多様な属性(性別、年齢、障がいの有無 など)の従業員の活躍促進に取り組んでいる。<女性> DE&I推進に関する社長メッセージの発信、地元企業との異業種交流会や女性役職者メンタープログラムの実施等で女性従業員の活躍を促進してきたことにより、「えるぼし」の3段階目の認定を2017年から継続して受けている。 また、育児支援関連制度の充実に取り組んでおり、「プラチナくるみん」の認定を2019年から継続して受けている。<キャリア(経験者)採用者> 多様な能力・専門性を有する他企業等経験者をこれまで180人以上採用しており、異業種での勤務経験やスキル・資格等を活かし、様々な部門で活躍している。<障がい者> 自社における雇用に加え、オフィスサポート業務を担う特例子会社「北陸電力ウィズスマイル株式会社」の設立による雇用拡大により、障がい者雇用を推進している。 ○働きやすい職場づくり コアタイムを設定しないフレックスタイム勤務・時間短縮勤務・在宅勤務・勤務間インターバル(11時間以上)・時間単位休暇などの柔軟な勤務制度に加え、育児・介護・慶弔・社会貢献など各従業員のライフイベントに応じた特別休暇や休職制度を設けており、従業員のワーク・ライフ・バランス実現に向けた取組みを推進している。 特に、育児休業については、産後パパ育休期間の一部を有給化するなど、男性も育児休業を取得しやすい制度を設けており、また、社長メッセージの発信や男性育児休業セミナーの開催等により、男性の育児休業の取得促進にも取り組んでいる。 ○労働災害の防止と健康経営の推進 「安全と健康はすべてに優先する」との考えのもと、安全衛生管理方針を策定し、労働災害の防止、心身の健康増進に向けた取組みを、全社を挙げて推進している。 労働災害の防止については、当社の事業にかかわる全ての者の安全を確保するため、従業員と請負会社が一体となり、基本ルールの遵守徹底等に取り組んでいる。 心身の健康増進については、2023年4月に「北陸電力健康憲章」を制定し健康増進に積極的に取り組む企業風土の醸成を図るとともに、メンタルヘルスや生活習慣病対策、禁煙促進・受動喫煙防止対策などを展開しており、昨年に続き、「健康経営優良法人 ホワイト500」に選定されている。 ○人権の尊重 当社グループはこれまでも、人権の尊重を事業活動の根幹と位置づけ、従業員への人権啓発、ハラスメントの防止、働きやすい職場づくり等に取り組んでいる。今後とも皆さまから「信頼され選択される北陸電力グループ」であり続けるため、「北陸電力グループ人権方針」のもと事業活動を推進していく。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標 ②指標及び目標項目目標2023年度実績男女の役職比率差2028年度末までに2022年度末比半減(10ポイント程度縮小)2ポイント程度縮小有給休暇取得日数20日以上21.2日男性の育児休業取得率100%95.5%
(注)1.連結ベースでの指標及び目標の開示については、各社毎に事業内容及び事業環境が多岐に亘るため、当社連結グループに属する全ての会社を総合した指標は設定していない。このため、当社連結グループにおいて主要な事業を営む当社及び北陸電力送配電株式会社を合わせた数値を記載している。2.男女の役職比率差は、女性社員に占める役職者の比率と男性社員に占める役職者の比率の差である。3.有給休暇取得日数は、ゆとり休暇(使途を限定せず、年間5日付与)を含む。4.男性の育児休業取得率は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき、正規雇用の従業員について、当事業年度に育児休業を取得した男性労働者数を、当事業年度に配偶者が出産した男性労働者数で除して算出している。このため、前事業年度以前に配偶者が出産した男性労働者が当事業年度に育児休業を取得した場合は当事業年度の取得に含め、当事業年度に配偶者が出産した男性労働者が翌事業年度以降に育児休業を取得した場合は当事業年度の取得から除いて算出している。
事業等のリスク 3【事業等のリスク】
当社グループの業績に影響を及ぼす可能性のある主なリスクについては、以下に記載のとおりである。なお、記載した将来に関する事項については、有価証券報告書提出日現在において判断したものである。(1) 原子力を取り巻く状況について①志賀原子力発電所の状況当社は、東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故を受け、早期に安全強化策を取りまとめ、実施してきた。引き続き、新規制基準も踏まえた安全性向上施策に関する工事を進めており、2号機については新規制基準への適合性確認審査を受けている。安全性向上施策については、先行他社の審査状況を踏まえ得られた知見・評価を反映しながら2号機の工事を進めており、工事完了時期については、今後の審査や工事の進捗を踏まえて決定する。なお、1号機については引き続き検討を進めていく。また、新規制基準への適合性確認審査の場では、これまで敷地内断層の審査が中心に行われてきたが、2023年3月、敷地内断層は活断層ではないとする当社の評価が認められた。今後も、敷地周辺の断層や地震動、津波などの審査が継続するが、引き続き、先行他社の審査状況及び令和6年能登半島地震による新たな知見を踏まえて新規制基準等に的確に対応し、世界最高水準の安全性を目指していくとともに、安全対策や適合性確認審査の内容を地域の皆さまに適時的確にご説明し、ご理解いただけるよう最大限努力していく。なお、新規制基準への適合性確認審査の進捗や原子力政策・規制の見直し等によって、原子力発電所の停止が長期化する場合や稼働率が低下する場合、当社グループの業績は影響を受ける可能性がある。②原子力バックエンド事業原子力バックエンド事業については、使用済燃料の再処理・放射性廃棄物の処分・原子力施設の廃止措置等に多額の資金と長期にわたる事業期間が必要であり、事業に必要な費用については、国の制度措置等に基づき費用計上・拠出している。具体的には、使用済燃料の再処理及び放射性廃棄物の処分に係る費用については、法令に基づき事業を実施する各機構から通知される拠出金単価を基に、原子力発電所の運転に伴い発生する使用済燃料や特定放射性廃棄物の量に応じた金額を拠出している。また、原子力施設の廃止措置に係る費用については、法令に基づき算定した原子力発電施設解体費の総見積額を基に、資産除去債務及びこれに対応する費用を計上する制度から、廃炉に要する資金の確保・管理・支弁を行う使用済燃料再処理・廃炉推進機構から通知される拠出金額を当機構に拠出する制度に見直されている。これらの制度措置等により事業者のリスクは低減されているものの、今後の制度の見直しや将来費用の見積額の変更等がある場合には、当社グループの業績は影響を受ける可能性がある。
(2) 電気事業に関わる制度の変更等について電力システム改革については、小売全面自由化や送配電部門の法的分離が実施された。新市場取引については、非化石価値取引市場、ベースロード市場、容量市場、需給調整市場での取引が開始されており、2023年度には長期脱炭素電源オークションの取引が開始されている。また、2021年10月に策定された「第6次エネルギー基本計画」において、2050年カーボンニュートラルを見据え、2030年度温室効果ガス排出削減目標及びその実現のためのエネルギーミックスの見通しが示された。加えて、2023年5月に成立した「GX推進法」において、将来的なカーボンプライシングの導入が示されている。このような当社事業に関連する制度の変更や脱炭素社会の実現に向けた環境規制強化などにより、当社グループの業績は影響を受ける可能性がある。当社グループとしては「低廉で良質なエネルギーを安定的にお届けする」という社会的使命に変わりはなく、お客さまをはじめステークホルダーの皆さまの視点に立ち、安定供給や更なる経営効率化に不断の努力で取り組むとともに、2021年4月に策定・公表した2050年カーボンニュートラル達成に向けたロードマップに基づき、電源の脱炭素化及びお客さまや地域のゼロエミッション支援などに取り組んでいく。(3) 経済状況や天候等による販売電力量等の変動について販売電力量は、経済活動や天候(特に気温)の状況、電力市場における競争状況、企業の海外移転などによる産業空洞化、感染症の流行などによって変動することから、営業収益の増減により当社グループの業績は影響を受ける可能性がある。また、年間の降雨降雪量の変動により水力発電所の発電量が増減し、火力燃料費等が変動することから、当社グループの業績は影響を受ける可能性がある。 (4) 燃料価格、卸電力市場価格の変動等について火力燃料は、石炭、原・重油、LNGであり、需給状況や外国為替相場の動向により、火力燃料価格が急激に変動した場合や、調達地域での操業トラブルや政治情勢の変動等により、燃料が円滑に調達できない場合、当社グループの業績は影響を受ける可能性がある。なお、燃料価格の変動については、価格変動を電気料金に反映させる「燃料費調整制度」によって一定の調整が図られるが、特定小売供給約款の適用を受ける契約には燃料費調整単価に上限が設けられている。また、当社グループは、卸電力取引所を通じ、供給余力を活用した販売や不足時の調達を行っているが、需給状況や燃料価格の動向により、卸電力取引所の市場価格が変動した場合、販売収入や調達費用が増減し、当社グループの業績は影響を受ける可能性がある。なお、卸電力取引所の市場価格の変動については、高圧・特別高圧の契約を対象に価格変動を電気料金に反映させる市場価格調整単価を導入し、業績の変動幅を抑制している。また、燃料・卸電力市場価格動向や自社の需給状況を評価し、燃料・電力デリバティブ取引の活用や販売ポートフォリオの最適化などにより、最大限、収支変動リスクの抑制を図っていく。(5) 金融市場の動向について当社グループの有利子負債残高は、当連結会計年度末で1兆1,928億円であり、市場金利や格付の低下等に伴う調達金利の上昇により、業績は影響を受ける可能性がある。ただし、有利子負債の殆どは中長期的に利率が確定している社債や長期借入金で構成されていることから、金利上昇による業績への影響は限定的と考えられる。また、企業年金資産等の一部は、株価・金利等の変動により時価が変動することから、業績は影響を受ける可能性がある。(6) 自然災害・操業トラブルについて当社グループは、電力供給設備を中心に、多くの設備を保有しており、その保守・保全には万全を期しているが、当社グループの設備及び当社グループが受電している他社の設備において地震・台風等の大規模な自然災害や操業トラブルが発生した場合、修繕費用や代替電源の調達費用の増加等により、業績は影響を受ける可能性がある。なお、自然災害については、令和6年能登半島地震を踏まえ、被災した設備の早期本格復旧に加え、災害発生時の設備被害の把握等に資するドローンやデジタル・IoT技術の活用拡大、自治体・企業との連携強化等、震災の知見を活かした災害対応力の更なる強化を図っていく。また、操業トラブルについては、適正な設備点検補修の実施、AI・IoT技術を活用したトラブル早期検知システムの導入等、トラブルの未然防止及び早期発見・早期復旧に繋がる対策の強化に努めている。(7) 電気事業以外の事業について当社グループは、これまでカーボンニュートラルに係る事業・サービスや海外事業などを展開している。また、2023年4月に公表した新中期経営計画においても「地域と一体となった脱炭素化の推進」「持続的成長に向けた新事業領域の拡大」を掲げており、電気事業の枠を超えた事業領域の開拓を進め、挑戦し続けていく。これらの事業については、その将来性や収益性を十分勘案して取り組んでいるが、他業者との競合進展等の市場環境の変化や、国際情勢などにより、業績は影響を受ける可能性がある。(8) 企業倫理の遵守等について企業倫理に反した行為やサイバー攻撃による被害が発生した場合、当社グループへの社会的信用の低下や対応に要する費用の増加等により、業績は影響を受ける可能性がある。当社グループは、コンプライアンスの徹底を経営方針に掲げ、「行動規範」や「個人情報保護規程」の制定・遵守に加え、コンプライアンス研修を充実するなど、企業倫理を遵守した業務運営を定着させるための取組みに努めているとともに、サイバー攻撃の早期発見・早期復旧するための体制構築など、情報セキュリティ対策の強化に努めている。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。 ① 財政状態及び経営成績の状況(財政状態)資産合計は、前連結会計年度末に比べ501億円増の1兆8,554億円(前期末比 102.8%)となった。負債合計は、前連結会計年度末に比べ250億円減の1兆5,279億円(同 98.4%)となった。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ751億円増の3,274億円(同 129.8%)となった。 (経営成績)当連結会計年度の経営成績は、売上高(営業収益)8,082億円(前期比 98.9%)、経常利益1,079億円(前連結会計年度は経常損失937億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は568億円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失884億円)となった。 (セグメントごとの経営成績[セグメント間の内部取引消去前])発電・販売事業は、売上高7,325億円(前期比 97.8%)、経常利益794億円(前連結会計年度は経常損失942億円)となった。送配電事業は、売上高2,041億円(前期比 88.1%)、経常利益224億円となった。その他の事業は、売上高1,438億円(同 110.1%)、経常利益109億円(同 116.1% )となった。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物は、投資活動により694億円、財務活動により937億円減少したが、営業活動により2,233億円増加したことから、前連結会計年度末に比べ601億円増加し、当連結会計年度末には2,250億円(前期末比 136.5%)となった。③ 生産、受注及び販売の実績当社グループ(当社及び連結子会社)においては、電気を供給することを主たる事業としており、また、それ以外の事業は、広範囲かつ多種多様であり、生産、受注、販売といった画一的な区分による表示が困難である。このため、発電及び販売の実績のみを記載している。 a. 発電実績種別当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)前期比(%)発電電力量水力発電電力量(百万kWh)5,70194.5火力発電電力量(百万kWh)18,21278.8原子力発電電力量(百万kWh)--再生可能エネルギー発電電力量(百万kWh)494.0合計(百万kWh)23,91782.1 (注)1.当社の発電電力量を記載している。2.四捨五入のため合計が一致しない場合がある。 b. 販売実績(a)販売電力量種別当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)前期比(%)電灯(百万kWh)7,46196.0電力(百万kWh)16,75590.6電灯電力合計(百万kWh)24,21792.2他社販売(百万kWh)3,78859.0総販売電力量(百万kWh)28,00485.7 (注)1.送配電事業関連の販売を除く。2.他社販売は期末時点で把握している実績を記載している。3.四捨五入のため合計が一致しない場合がある。 (b)料金収入種別当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)前期比(%)電灯(百万円)174,59897.6電力(百万円)387,425109.6電灯電力合計(百万円)562,023105.5他社販売(百万円)59,90650.0 (注)1.送配電事業関連の販売を除く。    2.他社販売は期末時点で把握している実績を記載している。3.「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」に記載のとおり、「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」及び「デフレ完全脱却のための総合経済対策」に基づき実施される「電気・ガス価格激変緩和対策事業」により、国が定める値引き単価による電気料金の値引きを行っている。c. 資材の実績 石炭、重油、原油、LNGの受払実績種別当連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)前期比(%)石炭(t)期首残高618,838159.4受入4,755,32071.5払出4,946,07377.0期末残高428,08569.2重油(kl)期首残高167,695185.0受入180,14649.4払出118,32341.1期末残高229,517136.9原油(kl)期首残高6,039101.9受入00.0払出△55107.8期末残高6,094100.9LNG(t)期首残高60,80590.3受入501,391114.2払出496,262111.4期末残高65,934108.4(注)1.払出には、販売分・棚卸差異分を含む。   2.四捨五入のため合計が一致しない場合がある。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成している。この連結財務諸表を作成するにあたり採用する重要な会計方針については「第5 経理の状況」に記載している。当社グループは、連結財務諸表を作成するにあたり、繰延税金資産の回収可能性、令和6年能登半島地震に係る災害復旧費用引当金、退職給付に係る負債及び資産、資産除去債務などに関して、過去の実績等を勘案し、合理的と考えられる見積り及び判断を行っているが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合がある。このうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりである。② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a. 売上高及び経常収益売上高(営業収益)は、小売・託送料金の改定はあったものの、総販売電力量の減少などにより、前連結会計年度に比べ93億円減の8,082億円(前期比 98.9%)となり、これに営業外収益を加えた経常収益は67億円減の8,162億円(同 99.2%)となった。b. 経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益経常利益は、総販売電力量の減少や水力発受電量の減少、設備関連費の増加はあったものの、料金収入の増加、電力市場価格の低下による調達費用の減や需給関連の調達コスト低減を始めとする効率化の深掘りなどにより、1,079億円(前連結会計年度は経常損失937億円)となった。また、これに特別損失として令和6年能登半島地震による損失451億円及び法人税等を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、568億円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失884億円)となった。(セグメントごとの経営成績[セグメント間の内部取引消去前])a. 発電・販売事業発電・販売事業は、国内における発電・小売電気事業等を展開している。当連結会計年度の総販売電力量については、前連結会計年度に比べ46億92百万キロワット時減の280億4百万キロワット時(前期比85.7%)となった。このうち、小売販売電力量については、電灯で冷房需要の増加はあったものの、新型コロナの5類移行に伴う外出機会の増加、省エネ・節電意識の高まり等により需要が減少したこと、電力で契約電力が減少したことや工場の稼働が減少したことなどから、242億17百万キロワット時となり、前連結会計年度と比較すると7.8%の減少となった。また、卸販売電力量については、卸電力取引所等への販売が減少したことから、37億88百万キロワット時となり、前連結会計年度と比較すると41.0%の減少となった。供給力については、志賀原子力発電所1・2号機が引き続き運転できなかったものの、水力・火力発電所の補修時期の調整や、卸電力取引所の活用等により、連結会計年度を通じて安定供給を維持することができた。なお、令和6年能登半島地震に伴い七尾大田火力発電所等の計画外停止が発生したが、七尾大田火力以外の火力発電所の早期復旧のほか、水力発電所の増発や卸電力取引所からの調達により、必要な供給力を確保することができた。収支については、売上高は、小売料金の改定はあったものの、総販売電力量の減少などにより、前連結会計年度に比べ161億円減の7,325億円(同 97.8%)となった。また、経常利益は、総販売電力量の減少や水力発受電量の減少、設備関連費の増加はあったものの、料金収入の増加、電力市場価格の低下による調達費用の減や需給関連の調達コストの低減を始めとする効率化の深掘りなどにより、794億円(前連結会計年度は経常損失942億円)となった。b. 送配電事業送配電事業は、北陸域内における一般送配電事業等を展開している。売上高は、託送料金の改定はあったものの、需給バランス調整等を行うために必要な調整力の価格低下に伴いインバランス収益が減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ275億円減の2,041億円(前期比 88.1%)となった。また、経常利益は、調整力の調達費用の減少などにより、前連結会計年度に比べ224億円増の224億円となった。 c. その他売上高は、請負工事の受注増加などにより、前連結会計年度に比べ131億円増の1,438億円(前期比 110.1%)となり、経常利益は、前連結会計年度に比べ15億円増の109億円(同 116.1%)となった。 (キャッシュ・フロー及び財政状態の分析)a. キャッシュ・フロー営業活動による現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の収入は、前連結会計年度に比べ3,203億円増の2,233億円(前連結会計年度は970億円の支出)となった。これは、税金等調整前当期純利益を計上したことなどによるものである。投資活動による資金の支出は、前連結会計年度に比べ193億円減の694億円(前期比 78.2%)となった。これは、固定資産の取得による支出が減少したことなどによるものである。財務活動による資金の支出は、前連結会計年度に比べ3,394億円増の937億円(前連結会計年度は2,457億円の収入)となった。これは、社債の発行や長期借入れによる収入が減少したことなどによるものである。これらの活動の結果、当連結会計年度末の資金は、前連結会計年度末に比べ601億円増の2,250億円(前期末比 136.5%)となった。 b. 資産資産合計は、前連結会計年度末に比べ501億円増の1兆8,554億円(前期末比 102.8%)となった。これは、現金及び預金の増加などによるものである。 c. 負債負債合計は、前連結会計年度末に比べ250億円減の1兆5,279億円(前期末比 98.4%)となった。これは、有利子負債の減少などによるものである。 d. 純資産純資産合計は、前連結会計年度末に比べ751億円増の3,274億円(前期末比 129.8%)となった。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の利益剰余金への計上などによるものである。 (資本の財源及び資金の流動性に係る情報)a. 資金需要主として電気事業固定資産に係る設備投資及び修繕費、社債の償還及び借入金の返済、火力燃料の購入等に資金を充当している。b. 資金の源泉主として営業活動によるキャッシュ・フロー、社債の発行、金融機関からの借入等により、必要とする資金を調達している。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローに係る情報については、「(キャッシュ・フロー及び財政状態の分析)」に記載している。(有利子負債)有利子負債に係る情報については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表」に記載している。なお、当連結会計年度末現在、長期発行体格付は株式会社投資格付情報センター(R&I)にてA+となっている。また、電気事業法の下、当社により発行される社債については一般担保が付されており、償還請求において社債権者は無担保債権者よりも優先される。 c. 流動性当社グループは、営業活動により十分なキャッシュ・フローを得ていることに加え、国内普通社債発行登録、短期社債発行枠の設定及びコミットメントライン契約により、必要に応じて資本市場及び金融機関より資金調達することが可能である。また、必要な現預金残高を確保しているとともに、原則として元利確定の銀行預金等で運用することを定めており、十分な流動性を確保している。(目標とする経営指標の達成状況等)当社グループは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、「北陸電力グループ新中期経営計画<2023~2027年度>」では、「連結経常利益450億円以上」「(2027年度末)連結自己資本比率20%以上」「連結自己資本利益率(ROE)8%以上」を財務目標として掲げている。当連結会計年度における連結経常利益は1,079億円、連結自己資本比率は16.6%、連結自己資本利益率は21.0%となった。今後も、「安定供給確保と収支改善及び財務基盤強化」、「地域と一体となった脱炭素化の推進」及び「持続的成長に向けた新事業領域の拡大」に取り組み、財務目標の達成を図っていく。また、当事業年度は、期末配当として1株当たり7.5円の配当を実施することとした。今後も、株主の皆さまの期待にお応えし続けていくとともに、経営基盤の安定・強化に資する内部留保の充実を図っていく。(事業等のリスクに係る情報) 事業等のリスクに係る情報については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載している。
経営上の重要な契約等 5【経営上の重要な契約等】
該当事項はない。
研究開発活動 6【研究開発活動】
当社グループ(当社及び連結子会社)では、お客さま、地域社会など皆さまからの期待・要望に適切、誠実にお応えするため、電力の安定供給、脱炭素社会の実現及び環境保全を中心とした研究開発に積極的に取り組んでいる。なお、研究資源の有効活用や産学官の連携強化などの取組みにより効率的な研究開発に努め、当連結会計年度における研究開発活動の金額は「発電・販売事業」で1,299百万円、「送配電事業」で465百万円、グループ全体(内部取引消去後)で1,553百万円となった。研究開発活動の内容は、次のとおりである。研究開発活動の内容セグメント情報の区分発電・販売事業送配電事業電力の安定供給、脱炭素社会の実現及び環境保全に資する研究信頼性と経済性の両立のための送配電線雷事故解析手法の精度向上 ○長期的な設備機能維持に向けた工法開発等○○電力設備の診断・寿命延伸・性能評価技術の開発○○再生可能エネルギー大量導入による系統影響の経済的な緩和対策○○フライアッシュの有効利用○ 新たな企業価値創造や生産性向上に資する研究新たな価値創造に向けた研究○○業務効率化に向けた新技術の活用研究○○
設備投資等の概要 1【設備投資等の概要】
当社グループ(当社及び連結子会社)では、当連結会計年度において、発電・販売事業及び送配電事業を中心として総額788億円(内部取引消去後)の設備投資を実施した。発電・販売事業及び送配電事業においては、電力の安定供給を確保しつつ、志賀原子力発電所の安全対策及び電源の脱炭素化に向けた取組みに重点をおき設備投資を実施した。当連結会計年度の設備投資の内訳は以下のとおりである。また、当連結会計年度において、重要な設備の除却、売却等はない。項目設備投資額(百万円)発電・販売事業電源31,252その他14,209発電・販売事業計45,462送配電事業流通送電10,169変電6,003配電8,356計24,529その他2,873送配電事業計27,403その他7,488小計80,354消去△1,541合計78,812  (注) 上記には、無形固定資産への投資を含めて記載している。
主要な設備の状況 2【主要な設備の状況】
 当社グループ(当社及び連結子会社)の主要な設備の状況は、以下のとおりである。(1) 設備の概況2024年3月31日現在 区分設備概要帳簿価額(百万円)従業員数(人)土地建物機械装置その他消去計電気事業固定資産水力発電設備発電所数 137ヵ所(113,014) 457出  力 1,969,530kW2,3952,87192,612△71497,164[30]汽力発電設備発電所数 5ヵ所(2,407) 602出  力 4,564,700kW36,7409,033152,367△935197,205[25]原子力発電設備発電所数 1ヵ所(1,569) 469出  力 1,746,000kW4,0499,906105,548△575118,928[37]送電設備架空電線路亘長3,196km 回線延長5,672km 地中電線路亘長165km 回線延長234km(3,122) 311支持物数 12,587基16,446364148,218△3,140161,888[24]変電設備変電所数 260ヵ所 出  力32,747,138kVA(2,138) 143調相設備容量3,480,500kVA25,0953,67968,298△1,49395,579[4]配電設備架空電線路亘長42,054km 電線延長120,697km 地中電線路亘長1,590km 電線延長1,930km 支持物数603,469基 変圧器個数395,187個(62) 863変圧器容量9,870,816kVA48330169,039△9,770159,783[76]業務設備-(684)7,812 12,317 16,881 △1,402 35,6081,501[242]その他の電気事業固定資産-(939)3,300 81 2,284 △23 5,6429[-]電気事業固定資産計-(123,937)96,323 38,282 755,251 △18,055 871,8014,355[438]その他の固定資産-(1,561)16,916 17,699 26,108 6,668 67,3924,186[623]合計-(125,499)113,239 55,981 781,359 △11,387 939,1938,541[1,061] (注)1.( )内は面積(単位千㎡)を示す。なお、連結会社以外の者からの借地9,371千㎡(水力発電設備関係2,382千㎡、送電設備関係6,041千㎡ほか)は含まれていない。2.「機械装置その他」の帳簿価額には、無形固定資産が含まれている。3.汽力発電設備の設備概要には、2020年10月1日から休止中の富山新港火力発電所1号機(出力240,000kW)を含む。4.臨時従業員数は、従業員数の[ ]内に年間の平均人員を外数で記載している。また、臨時従業員には、人材派遣業を営む連結子会社の派遣社員を含んでいる。
(2) 提出会社の状況a.主要発電所水力発電所2024年3月31日現在 発電所名所在地水系出力(kW)土地面積(千㎡)最大常時朝日小川第一富山県下新川郡朝日町黒部川42,800-114馬場島富山県中新川郡上市町早月川21,7004,40023小俣富山県富山市常願寺川33,60011,700163新中地山〃〃74,00025,000343真川〃〃33,6002,300115和田川第一〃〃27,00010,0005和田川第二〃〃122,00048,20012有峰第一〃〃265,000--有峰第二〃〃123,000-172有峰第三〃〃20,0000323神通川第一〃神通川86,80028,900524神通川第二〃〃44,00014,700263庵谷〃〃50,000-67猪谷〃〃23,60011,50033新猪谷岐阜県飛騨市〃35,400-212牧〃〃42,70010,10065東町〃〃32,8006,700103手取川第二石川県白山市手取川89,50018,600148手取川第三〃〃30,30013,300219尾添〃〃30,9002,20037西勝原第三福井県大野市九頭竜川49,50019,100216壁倉福井県勝山市〃25,6001,60069 (注) 出力(最大)20,000kW以上の発電所を記載している。 汽力発電所2024年3月31日現在 発電所名所在地出力(kW)土地面積(千㎡)富山火力富山県富山市250,000235富山新港火力富山県射水市1,664,700720福井火力福井県坂井市250,000614敦賀火力福井県敦賀市1,200,000378七尾大田火力石川県七尾市1,200,000457 原子力発電所2024年3月31日現在 発電所名所在地出力(kW)土地面積(千㎡)志賀原子力石川県羽咋郡志賀町1,746,0001,564 b.業務設備2024年3月31日現在 事業所名所在地土地面積(千㎡)本店富山県富山市他39支店等富山県富山市他627 (3) 国内子会社の状況[北陸電力送配電(株)]a.主要送電設備2024年3月31日現在 線路名種別電圧(kV)亘長(㎞)加賀幹線架空50070.00能越幹線〃50068.78能登幹線〃50061.04志賀中能登線〃50015.84加賀福光線〃50012.72越前嶺南線〃5005.46加賀東金津線〃27556.56敦賀火力線〃27519.33南条越前線〃27531.32新富山幹線〃27528.58中央幹線〃27524.47七尾大田火力線〃27522.50越前線〃27521.24志賀原子力線〃27513.96新港幹線〃27513.56東金津新福井線〃2759.71 b.主要変電設備2024年3月31日現在 変電所名所在地電圧(kV)出力(kVA)土地面積(千㎡)中能登石川県羽咋郡志賀町5003,350,000172加賀石川県金沢市5003,600,000245越前福井県福井市5002,400,00051南福光富山県南砺市500350,00037新富山富山県射水市2751,400,00069新福井福井県坂井市2751,300,00049南条福井県南条郡南越前町275800,00062東金津福井県あわら市275400,00068敦賀火力(注)福井県敦賀市275400,000- (注) 土地面積については、「
(2) 提出会社の状況 a.主要発電所 汽力発電所」にて、合計面積を記載している。
設備の新設、除却等の計画 3【設備の新設、除却等の計画】
当社グループ(当社及び連結子会社)の設備の新設、除却等の計画は、以下のとおりである。 設備投資計画2024年度設備投資計画は、概算では当社グループ全体で1,000億円程度を見込んでいる。 主な設備工事(1) 提出会社(発電・販売事業)電源件名所在地出力着工運転開始敦賀火力発電所2号機木質バイオマス混焼拡大工事福井県敦賀市70万kW2020年度2024年度以降七尾大田火力発電所2号機木質バイオマス混焼拡大工事石川県七尾市70万kW2021年度2025年度以降 (注) 石炭と木質バイオマスの混焼による合計出力を記載している。
(2) 連結子会社(その他)会社名件名所在地敷地面積延床面積着工竣工北電産業小松ビル(同)小松駅東地区複合ビル建設石川県小松市約5,280m2約17,200m22023年度2025年度  なお、当社グループ(当社及び連結子会社)は水力発電電力量の増加に取組んでおり、現時点で以下の発電所の新設を計画している。会社名発電所所在地出力運転開始北電技術コンサルタント(株)別又谷発電所富山県魚津市400kW2024年6月北陸電力(株)鶴来古町発電所石川県白山市584kW2025年4月 主な除却計画(1) 提出会社(発電・販売事業)電源地点名所在地出力廃止富山新港火力発電所石炭1号機富山県射水市25万kW2024年度以降
(2) 連結子会社重要な設備の除却等の計画はない。
研究開発費、研究開発活動1,553,000,000
設備投資額、設備投資等の概要78,812,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況43
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況22
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況7,275,580
管理職に占める女性労働者の割合、提出会社の指標0
全労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1
非正規雇用労働者、労働者の男女の賃金の差異、提出会社の指標1

Investment

株式の保有状況 (5)【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方 投資株式のうち、専ら株式の価値変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする場合、純投資と区分するが、当社は純投資目的の株式を保有していない。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a. 保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証 の内容当社は、発行会社との事業上の関係等を総合的に勘案し、中長期的視点で当社企業価値の向上に資すると判断した株式を保有している。なお、毎年、個別の銘柄の保有目的、保有に伴う便益とリスク等について取締役会にて検証のうえ、保有が適当と判断した銘柄を継続保有し、その他の銘柄については売却を検討することとしている。 b. 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式8435,451非上場株式以外の株式1722,967 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数増加の理由非上場株式150中長期的視点で当社企業価値向上に資すると判断したため (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式220 c. 特定投資株式の銘柄、株式数、貸借対照表計上額及び保有目的等銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由(注)当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)(株)ほくほくフィナンシャルグループ2,211,8662,211,866安定的な資金調達無4,2862,045富士電機(株)347,623347,623安定的な資材調達無3,5631,807(株)北國フィナンシャルホールディングス669,123669,123安定的な資金調達無3,3922,766(株)みずほフィナンシャルグループ1,036,2871,036,287安定的な資金調達無3,1561,946(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ1,845,4401,845,440安定的な資金調達無2,8731,564セーレン(株)577,500577,500地域発展への貢献有1,5921,346TIS(株)258,276258,276地域発展への貢献無849901(株)富山第一銀行796,905796,905安定的な資金調達有760469西日本旅客鉄道(株)240,000120,000地域発展への貢献無752654(株)日本製鋼所130,000130,000安定的な資材調達無440322京王電鉄(株)100,000100,000取引関係の維持・強化ポイントサービスの連携などを行っており、提携業務を円滑に進めるために保有している。無417464(株)福井銀行212,893212,893安定的な資金調達有414316(株)富山銀行58,78858,788安定的な資金調達有12099アジア航測(株)98,03798,037安定的な資材調達有10282ANAホールディングス(株)27,06427,064地域発展への貢献無8677三井住友トラスト・ホールディングス(株)24,00012,000安定的な資金調達無7954第一生命ホールディングス(株)20,10020,100安定的な資金調達無7748(注) 毎年、個別の銘柄の保有目的、保有に伴う便益とリスク等について取締役会にて検証し、保有の合理性を確認している。なお、定量的な保有効果は、当該企業との個別の取引内容等に関わるため、記載しない。    また、当事業年度の株式数は、株式分割により西日本旅客鉄道(株)及び三井住友トラスト・ホール    ディングス(株)が増加した。
株式数が増加した銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社84
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社35,451,000,000
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社17
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社22,967,000,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社50,000,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社20,100
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社77,000,000
株式数が増加した理由、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社中長期的視点で当社企業価値向上に資すると判断したため
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社第一生命ホールディングス(株)
保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社安定的な資金調達