財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2024-05-31
英訳名、表紙Freund Corporation
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長  伏島 巖
本店の所在の場所、表紙東京都新宿区西新宿六丁目25番13号
電話番号、本店の所在の場所、表紙03(6890)0750(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

corp

沿革 2 【沿革】
年月事項1964年4月医薬品用「自動フィルムコーティング装置」及びその装置に使用する「フィルムコーティング液(胃溶性・腸溶性)」を開発し、東京都千代田区神田司町に資本金100万円でフロイント産業株式会社を創立。1966年12月神奈川県足柄上郡大井町に小田原工場を設置。1969年5月流動層造粒コーティング装置「フローコーター」を開発し、販売を開始。1969年7月大阪営業所を大阪府大阪市福島区海老江中に開設。1970年5月乾式造粒機「ローラーコンパクター」を開発し、販売を開始。1971年6月減圧通気式自動コーティング装置「ハイコーター」を開発し、販売を開始。1972年10月本社を東京都新宿区戸塚町(現・新宿区高田馬場)に移転。1975年6月医薬品添加剤の乳糖顆粒「ダイラクトーズ」を開発し、販売を開始。1976年5月遠心流動型コーティング造粒装置「CFグラニュレーター」を開発し、販売を開始。1978年3月食品品質保持剤「アンチモールド-102」を開発し、販売を開始。1978年8月埼玉県坂戸市千代田に技術開発研究所を建設し、小田原工場を移転。1979年8月VECTOR CORPORATIONに「ハイコーター」の特許を許諾し、技術供与契約を締結。1980年2月フロイント化成㈱を埼玉県浦和市(現・さいたま市)沼影に設立し、食品品質保持剤「アンチモールド-102」の製造を開始。1980年3月㈱大川原製作所と「フローコーター」に関する業務提携契約を締結。1980年5月Gebruder Lodige Maschinenbau GmbH(ドイツ)と「ハイコーター」の特許、技術供与契約を締結。1981年1月医薬品添加剤の球形顆粒「ノンパレル-101」を開発し、販売を開始。1982年1月複合型流動層造粒コーティング装置「スパイラフロー」を開発し、販売を開始。1982年3月医薬品添加剤の球形顆粒「ノンパレル-103」を開発し、販売を開始。1983年5月大阪営業所を大阪府吹田市広芝町へ移転し、大阪事業所に名称変更。(現在、同市豊津町に移転)1986年3月埼玉県東松山市新郷に東松山工場を設置。医薬品添加剤「ダイラクトーズ」「ノンパレル」の製造を開始。1987年9月多機能型品質保持剤「ネガモールド」を開発し、販売を開始。1988年11月水系専用コーティング装置「アクアコーター」を開発し、販売を開始。1991年4月医薬・食品用シームレスミニカプセル装置「スフェレックス」を開発し、販売を開始。1991年5月医薬品添加剤の球形顆粒「ノンパレル-105」を開発。1992年4月静岡県浜松市都田町都田テクノポリスに浜松事業所・技術開発研究所を新設、埼玉県坂戸市千代田の技術開発研究所を移転。1993年3月DMV International,division of compina melkunie bv(オランダ)に乳糖顆粒「ダイラクトーズ」の製造ノウハウを開示し、技術供与契約を締結。1994年4月静岡県浜松市新都田の当社浜松事業所内に浜松工場を設置し、東松山工場を移転。1995年3月医薬品添加剤の球形顆粒「ノンパレル-107」を開発。1996年2月食品用コーティング基剤「ヘミロース」を開発。1996年7月日本証券業協会に株式を店頭登録。1997年12月VECTOR CORPORATION(米国、現・連結子会社)の持株会社DANFORTH AGRI-RESOURCES,INC.(米国)[1998年3月FREUND INTERNATIONAL,LTD.に社名変更]を買収。1998年6月静岡県浜松市新都田の当社浜松事業所内に新製剤棟を設置。2000年3月ISO-9001の認証を取得。2000年4月遠心転動造粒コーティング装置「グラニュレックス」を開発し、販売を開始。2001年3月VPS CORPORATION(米国)を設立し、治験薬製造受託事業を開始。2002年9月エタノール蒸散持続型食品品質保持剤(アンチモールド・テンダー)を開発し、販売を開始。2003年9月食品用コーティング基材「水性シェラック液」を開発。2003年12月直打用澱粉「パーフィラー102」を開発。2004年1月本社を東京都新宿区西新宿に移転。2004年12月日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場 年月事項2005年10月アンチモールド自動検知器「Antimold detector」を開発し、販売を開始。2006年5月医薬品添加剤の球形顆粒「ノンパレル-108」を開発し、販売を開始。2006年11月食品・健康食品用全自動コーティング装置「ハイコーターFPC」を開発し、販売を開始。2007年10月名古屋営業所を愛知県名古屋市西区那古野に開設。(現在、愛知県名古屋市西区名駅へ移転)2007年12月VPS CORPORATION株式の一部をシミック㈱に売却し、連結の範囲から除外。2008年4月キトサンコーティング技術を開発。2008年10月新型錠剤コーティング装置「ハイコーター-FZ」を開発。2009年4月水分活性測定器「EZ-100ST」を開発、販売。2009年7月流動層造粒コーティング装置「フローコーターユニバーサル」を開発。2010年1月FREUND PHARMATEC LTD.をアイルランド共和国に設立。2010年5月高速攪拌造粒機「グラニュマイスト」を開発。2010年6月ターボ工業㈱を買収。連結子会社となる。2010年7月本社を東京都新宿区大久保に移転。2010年10月ターボ工業㈱をフロイント・ターボ㈱に社名変更。2010年12月湿式・乾式整粒機「ミルマイスト」を開発し、販売開始。2011年10月大腸崩壊性基剤「キトコート」の販売開始。2012年1月VECTOR CORPORATIONをFREUND-VECTOR CORPORATIONに社名変更。2012年5月食品品質保持剤「ネガモールドナチュラル」、「ネガモールドライト」を開発、販売。2013年5月耐圧性流動層造粒乾燥装置「フローコーター(12bar)」を開発・販売。2013年7月錠剤印刷装置「TABREX」を販売。 直打用添加剤「マルチトールグラニュー」、「イソマルトグラニュー」の開発・販売。2013年10月口腔内崩壊錠用の直打用賦形剤「SmartEX」を開発。2014年3月フロイント化成(株)を吸収合併。2014年4月創立50周年記念の記念講演会を開催し、併せて「50年史」を発刊。2014年5月連続造粒乾燥機「Granuformer」concept modelを開発2014年10月口腔内崩壊錠用直打用賦形剤「グラニュトール F(ファイン)」を販売開始。2015年1月FREUND-VECTOR CORPORATIONがFREUND INTERNATIONAL,LTD.を吸収合併。2015年10月製剤用球形粒「ノンパレル-105(150)」を販売開始。2016年2月FREUND PHARMATEC LTD.の全株式をSigmoid Pharma Ltd.へ譲渡し、連結の範囲から除外。2016年6月本社を東京都新宿区西新宿に移転。2016年9月錠剤印刷装置「TABREX Rev.」を販売開始。2016年10月水分活性測定器「EZ-200」を開発、販売。2017年3月DFE Pharma(ドイツ)と造粒乳糖「ダイラクトーズ」の製造委託契約を締結。2018年1月フロイント・ターボ㈱がアキラ機工㈱を吸収合併。2018年6月連続造粒乾燥機「Granuformer」を販売開始。2019年3月合弁会社Parle Freund Machinery Private Limited.をインド共和国に設立。2020年3月データインテグリティシステムSmartDIを開発・販売。2020年11月Cos.Mec S.r.l.及びその子会社Nuova Modulam S.r.l.を買収。連結子会社となる。2020年12月Shanghai Chineway Pharmaceutical Technology Co.,Ltd.と合弁会社設立に向けて合弁契約を締結2021年7月合弁会社Freund-Chineway Pharmaceutical Technology Center Co.,Ltd.を中国上海に設立。2021年10月エタノール蒸散型品質保持剤アンチモールド・マイルドFDSを開発・販売。2021年12月新型錠剤コーティング装置ハイコーターHVを開発・販売。2021年12月錠剤コーティングPATシステムTACTを開発・販売。2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、スタンダード市場へ移行。2022年5月口腔内崩壊錠用の直打用賦形剤SmartEXの海外向けバージョンSmartEX Plusを開発・販売。2023年6月Freund-Chineway Pharmaceutical Technology Center Co.,Ltd.を開所。2023年11月環境配慮型品質保持剤アンチモールド・マイルドEFを開発・販売。
事業の内容 3 【事業の内容】
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、フロイント産業株式会社(当社)及び子会社4社(うち、連結子会社3社)により構成されており、事業は機械装置、化成品の製造販売を行っております。事業内容と当社及び子会社、持分法適用関連会社の当該活動にかかる位置付けは、次のとおりであります。なお、当社グループが営んでいる事業内容と、セグメントにおける事業区分は同一であります。 区分主要製品主な事業内容会社名機械部門粉粒体機械装置粉粒体機械のプラント工事搬送・プロセス装置計器・部品合成樹脂の微粉砕受託製造・販売フロイント産業㈱FREUND-VECTOR CORPORATIONフロイント・ターボ(株)Parle Freund Machinery Pvt.Ltd.Cos.Mec S.r.l化成品部門医薬品添加剤、栄養補助食品製造・販売フロイント産業㈱Freund-Chineway Pharmaceutical Technology Center Co.,Ltd.食品品質保持剤製造・販売フロイント産業㈱製薬・食品・化学等の開発研究、処方検討等の受託受託フロイント産業㈱ 以上の企業グループ等について図示すると次のとおりであります。
関係会社の状況 4 【関係会社の状況】
名称住所資本金事業内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等営業上の取引当社役員(名)当社従業員(名)(連結子会社) 千円 フロイント・ターボ㈱神奈川県横須賀市内川42,000粉粒体機械装置の開発、設計及び製造販売100.0041部品等の販売技術提携(連結子会社) 千米ドル FREUND-VECTORCORPORATION
(注)1、2米国20,066粉粒体機械装置の開発、設計及び製造販売100.0021部品等の販売技術提携銀行借入の債務保証(連結子会社) ユーロ Cos.Mec S.r.l.イタリア80,000医薬品等製造機械装置の製造、販売100.0021部品等の販売技術提携(持分法適用関連会社) 千人民元 Freund-ChinewayPharmaceutical Technology Center Co., Ltd.中国35,000中国の医薬メーカーに対する製剤技術サービス49.0021技術提携
(注) 1.FREUND-VECTOR CORPORATIONは、特定子会社に該当しております。2.FREUND-VECTOR CORPORATIONについては、売上高(連結会社間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が100分の10を超えております。主要な損益情報等(1) 売上高6,173,513千円
(2) 経常利益26,047千円 (3) 当期純利益45,866千円 (4) 純資産額3,989,887千円 (5) 総資産額5,993,559千円
従業員の状況 5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況2024年2月29日現在セグメントの名称従業員数(人)機械部門292(34)化成品部門88(11)全社(共通)37(6)合計417(51)
(注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は年間の平均を( )外数で記載しております。2.全社(共通)として記載している従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門等に所属しているものであります。
(2) 提出会社の状況2024年2月29日現在従業員数(人)平均年令(才)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)226(35)45.312.76,152,230 セグメントの名称従業員数(人)機械部門101(18)化成品部門88(11)全社(共通)37(6)合計226(35)
(注) 1.平均年間給与は、税込支払給与額であり、基準外給与及び賞与を含んでおります。2.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は、年間の平均を( )外数で記載しております。3.全社(共通)として記載している従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門等に所属しているものであります。 (3) 労働組合の状況労働組合は、結成されておりませんが、労使関係は良好に推移しております。 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び男女の賃金の差異①提出会社当事業年度管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1男性労働者の育児休業取得率(%)(注)2労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1.3全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者14.033.370.375.455.7
(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しております。2.男性の育児休業取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)に基づき「当事業年度において育児休業を取得した男性労働者の人数÷当事業年度に配偶者が出産した男性労働者の人数」で算出しております。3.男女の賃金の差異は、男性の賃金に対する女性の割合を示しております。性別による待遇格差はなく、等級別の人員構成によるものであります。 ②連結子会社連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2024年2月29日現在)において、当社グループが判断したものであります。(1) 経営の基本方針当社グループは、医薬品用製剤(錠剤・顆粒剤など)を作る工程で使用される機械装置と添加剤等の化成品を主力製品としております。この分野で機械装置と化成品の両方を同一企業体で手掛けているのは世界でも当社だけであり、造粒・コーティング技術をキーテクノロジーとして、独創的な機械装置(ハード)と製剤技術(ソフト)を一体化した技術開発力を駆使し、研究開発に注力しております。その企業理念として『創造力で未来を拓く(登録商標)』のもと、つぎの“5つの創造”を掲げております。① 独創性豊かな製品の創造② 先見力で新しい市場ニーズの創造③ 組織を活性化する経営基盤の創造④ 困難に立ち向かうチャレンジ精神の創造⑤ 潤いのある人間関係の創造また、創立60周年を機に、グループ経営ビジョンを”「なくてはならない」技術に挑み、健やかで潤いのある生活を支える。”に改定いたしました。研究開発型企業として、製剤技術を基盤に開発した製剤機械、医薬品添加剤を医薬品・食品メーカーに提供することで、人々の健やかで潤いのある生活を支えてまいります。 当社グループは創造力とチャレンジ精神をもって事業展開を図り、健全な成長と一層強固な経営基盤を構築し、社員、お客さまはじめ全てのステークホルダーとの円滑な関係を維持するとともに、社会への貢献を図ってまいります。 (2) 経営環境わが国経済は、堅調な設備投資計画、雇用や所得環境の改善など、景気回復への期待が高まる一方で、世界経済においては、地政学リスクの高まり、燃料や原材料価格の高止まり、欧米や中国を中心とした景気の後退に加え、2024年に相次ぐ主要国・地域での選挙結果次第では、先行きの不確実性が高まるなど、今後も不透明な状況が続くものとみられます。当社グループの主要ユーザーであります医薬品業界について、国内市場においては、政府による薬価抑制政策やジェネリック医薬品市場においても、普及促進策の効果の一巡により、今後成長が鈍化することが予想されております。一方で、社会問題となっている医薬品供給不足を補うべく、大手メーカーを中心に生産増強や老朽化対策に伴う旺盛な設備投資需要は好調に推移しております。これに対し、世界市場においては、先進国での高齢化進展と新興国での人口増加・医療水準の向上を背景に、今後も成長することが予想されております。 (3) 経営戦略及び対処すべき課題当連結会計年度においては、次期中期経営計画策定に向けた足場固めの年として位置付け単年度計画とし、第61期(2025年2月期)を初年度とする第9次中期経営計画(第61~63期)がスタートいたします。第9次中期経営計画については、2024年4月12日に公表いたしましたが、当社の企業理念である『創造力で未来を拓く(登録商標)』のもと、持続的成長と経営基盤強化に取り組んでまいります。(ご参考)第9次中期経営計画https://www.freund.co.jp/news/news_file/file/doc_plan9th_20240412.pdf 医薬品業界をはじめとする医療健康産業の果たすべき役割への期待は、世界人口の増加や各国における高齢化の進展により、着実に高まっております。当社は、こうした社会のニーズに応えるべく、開発・販売のグローバル展開を積極的に推進しており、日本、アメリカに加え2019年にインド、2020年にイタリア、2023年には中国での拠点活動を開始し、グローバル5極体制が本格的にスタートいたしました。今後より一層グループ間の連携を強化、シナジーを創出しグローバル市場における「FREUND」ブランドのプレゼンス向上を目指します。かかる成長戦略の着実な実行、そしてグローバル展開やグループ連携を加速化させることで、各事業の持続的な成長を目指すとともに、引続き企業価値向上に努めてまいります。 (4) 目標とする経営指標国内医薬品市場の成長余地が限られるなか、効率性の追求と同時に、より積極的に業容を拡大しながら新たな製品、新たな事業領域を求めて積極的に投資をして、売上と利益の拡大を同時に追求していくことが不可欠です。このため、これまで取組んできた社員一人ひとりが自ら考え行動する風土改革をさらに促進し、効率性、生産性の向上を図るとともに、社員、投資家などのステークホルダーにわかりやすい、連結売上高、連結営業利益を成長戦略の成果としての経営指標としております。 ・連結およびグループ各社の売上高:各社の対象市場での市場占有率の上昇と各社の事業規模の拡大を通じて、連結ベースの売上高の増加を目指します。 ・連結およびグループ各社の営業利益:各社の本業から得られる利益の増加を通じて連結ベースの営業利益、ひいては経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の増加を図り、すべてのステークホルダーに貢献することを目指します。 第9次中期経営計画における3つの基本方針をグループ一丸となって推進し、第63期(2027年2月期)には以下の業績目標の達成を目指します。基本方針■基盤事業の強化と拡大■新製品・新事業開発■経営基盤の強化 経営指標 実績第60期(2024年2月期)予想第61期(2025年2月期)➡目標第63期(2027年2月期)連結売上高229億円235億円250億円連結営業利益12億円11億円16億円 (注)2027年2月期の為替レートは1米ドル=130円、1ユーロ140円で想定しております。
事業等のリスク 3 【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりであります。当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等に与える定量的な影響については、合理的に予見することが困難であると考えており記載しておりませんが、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、可能なかぎり発生の防止に努め、また、発生した場合は迅速・的確に対処する方針です。なお、本項に含まれる将来に関する事項は、当連結会計年度末時点において判断したものです。 (1) 経済環境および市場動向に関わるリスク当社グループの業績と財政状況は、製品を販売している国または地域の経済の動向、景気変動、原材料価格、調達動向、外交情勢、金利、為替、関連法規制等により、大きく影響を受ける可能性があります。機械事業については製薬企業の設備投資の増減の影響を大きく受ける傾向にあり、設備投資需要が落ち込んだ場合には、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。
(2) 業界動向に関わるリスク当社グループの顧客企業の多くは製薬企業であり、業績は比較的安定しております。しかしながら、医療費削減に向けた政策、他産業の新規市場参入、新製品の開発の難易度の高まりなどで顧客企業の業績が悪化した場合、さらには国内外での再編により、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 原材料等の調達に関わるリスク当社グループでは、高品質で低廉な原材料等の安定調達に努めておりますが、調達先の業績悪化、大規模災害や世界的な感染症の拡大、国際紛争等によるサプライチェーンの混乱による物価上昇や調達制約があった場合、納期遅延等にも繋がり、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 業務提携先との関係等に関わるリスク国内の機械事業については、製品生産を特定の業務提携先に大きく依存しております。また、化成品事業の一部製品について委託生産を行っており、業務提携先の生産能力や技術力、経営状態や主要販売先の需要動向の著しい変化により、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 海外における事業活動に潜在するリスク当社グループは、着実な事業成長を目指して米国をはじめ欧州やアジアなどグローバル5極体制で事業を展開しております。これらの海外市場での事業展開においては、政府の規制や経済情勢の変化、戦争・暴動・テロ・災害・伝染病等の偶発的要因による社会的混乱、保護主義的な貿易政策、当該地域の予期せぬ法規制の変更、事業環境や競合状況の変化等のリスクが顕在化した場合には、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 価格競争に関わるリスク機械事業については、競合企業の低価格攻勢やエンジニアリング会社の参入、中国・東南アジア製の安価な製品との競合などから厳しい価格競争に晒されるリスクが増大、また化成品事業においても、新規参入の影響から、価格競争が激化しております。当社グループは利益率の低下に対処すべく、原価低減などに取り組んでおりますが、予想外の価格競争になった場合は、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 人材の確保に関わるリスク当社グループの事業成長のために、経営、技術、営業、製造、管理等各分野における優秀な人材を確保し、育成を図り、競争力の向上を目指しております。しかしながら、採用競争の激化により、優秀な人材の確保が難しい場合、育成が進まなかった場合、また退職等によって確保ができなかった場合、当社グループの業績と財政状況に影響を与える可能性があります。 (8) 自然災害等に関わるリスク当社グループでは、主要な生産拠点を静岡県に設けており、同地域では東海・東南海・南海地震発生のリスクが予測され、損害を被る可能性があります。これに加え、大雨、洪水などの自然災害が、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。地震・自然災害発生時には、操業の中断、生産および出荷が遅延することによる売上高の減少や製造拠点等の修復に巨額の費用を要することも想定され、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。また、業務提携先における事故や災害の発生により、当社グループの製品供給に悪影響が生じる可能性があります。 (9) 為替変動に関わるリスク当社グループは、為替リスクを軽減し、または回避するために様々な対策を講じておりますが、事業のグローバル展開にともない海外売上高は年々増加しており、急激な為替レートの変動は当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。また、海外連結子会社の現地通貨建ての損益及び資産・負債等は、連結財務諸表作成のために円換算されることから、為替相場の変動による影響を受けることになります。換算に使用する為替レートの変動にともない円換算後の価値が変動するため、為替レートの変動が当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 知的財産権に関わるリスク研究開発型企業を標榜する当社グループは、知的財産管理の専門部署を設置し、特許権を含む知的財産権を厳しく管理しておりますが、国内外で事業を展開するため、事業上の競合者等から知的財産権に関わる侵害を被る可能性があり、万一、侵害を受けた場合は、期待される収益が失われる可能性があります。また、当社グループの自社製品等が第三者の知的財産権を侵害した場合、係争に発展し、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 製造物責任に関わるリスク当社グループが提供する製品およびサービスには高い信頼性が求められておりますが、欠陥が生じるリスクがあります。製品保証部門を強化するとともに、製造物にかかる賠償責任については製造物賠償責任保険に加入しておりますが、保険でカバーされないリスクや社会的評価の低下により、当社グループへの信頼が損なわれ、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 公的規制等に関わるリスク当社グループが事業展開している世界各地において、事業に関わる許認可、輸出入に関する制限や規制など様々な公的規制を受けております。また、通商、公正取引、特許、消費者保護、租税、為替管理、環境関連などの法規制の適用も受けており、これらは専門家を活用する等により随時見直されております。各種規制の動向には十分注視しておりますが、遵守できなかった場合、当社グループの活動が制限されたり、制裁金などが課される可能性があるなど、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (13) コンプライアンスに関わるリスク当社グループでは、行動規範の徹底により従業員の意識醸成を図り、法令遵守に取り組んでおります。しかしながら、国内外における法令違反等の摘発等、社会的な信用を失墜されるような企業不祥事が発生した場合は、課徴金・罰金等の制裁、顧客からの信頼喪失や株価下落となり、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 情報漏洩によるリスク当社グループは、事業活動を通じて顧客情報や当社グループの営業秘密等、多くの情報資産を保有しております。それらの情報管理については、社員への情報セキュリティ教育の実施、サイバー攻撃に対応するソフトやメール誤送信防止システムの導入等の対策を講じておりますが、不測の事態により、万が一情報漏洩が発生した場合には、当社グループの信用失墜及びそれに伴う売上高の減少や損害賠償費用の発生等により、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 固定資産の減損リスク当社グループが保有する固定資産については着実な事業展開により収益をもたらしていますが、経営環境の著しい悪化等による収益性の低下や市場価格の下落等により、保有する固定資産について減損損失が発生し、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策緩和による経済正常化に向けた動きや、雇用や所得環境の改善、更には個人消費やインバウンド需要の回復の動きが見られる等、景気回復への期待が高まりました。しかしながら、ウクライナ及び中東情勢の長期化といった地政学的な緊張、中国では不動産市況低迷等に伴う成長の鈍化、円安による物価上昇の継続により、依然として先行きは不透明な状況が続いております。当社グループの主要ユーザーであります医薬品業界においては、社会問題となっている医薬品供給不足を補うべく、大手メーカーを中心に生産増強や老朽化対策に伴う旺盛な設備投資需要が好調に推移しております。また、世界市場においては先進国での高齢化進展と新興国での人口増加・医療水準の向上を背景に、今後も成長することが予想されております。当社グループにおいては、当連結会計年度では国内の大手メーカーを中心とした設備投資ニーズの高まりが続く中、医薬品供給不足という社会問題の解決に貢献すべく、受注分の着実な出荷の実現に向け、鋭意注力してまいりました。一方、海外では昨年6月に中国での拠点活動を開始、グローバル5極体制が本格的にスタートしました。今後より一層グループ間の連携強化、シナジー創出によりグローバル市場における「FREUND」ブランドのプレゼンス向上を目指してまいります。 当連結会計年度の業績は、売上高は229億3百万円(前年同期比16.5%増)、営業利益は12億70百万円(同181.3%増)、経常利益は12億85百万円(同129.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7億64百万円(前連結会計年度は5億38百万円の損失)となりました。売上高につきましては、機械部門では国内外とも着実な出荷を実現したことに加え、化成品部門では医薬品添加剤、食品品質保持剤が好調に推移したことも加わり、過去最高の実績を更新しました。受注残高についても、期中には同様に過去最高の残高を記録することができました。利益面では、部材の高騰や人件費等のコストの増加はありましたが増収要因により吸収し、増益となりました。なお、前連結会計年度ではイタリア子会社にかかわるのれんおよび無形資産等の減損損失を計上しましたが、当連結会計年度ではこうした要因は減少し、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比大幅な増益となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。・機械部門国内では、上述の旺盛な設備投資需要を背景とした受注分に対し、協力会社とともに早期出荷に努め、海外子会社でも中南米向案件の出荷に鋭意注力した結果、国内外とも着実な出荷を実現することができました。中でも、米国子会社では、前連結会計年度は労働需給の逼迫やサプライチェーンの混乱による部材調達の長期化が発生、出荷が大幅に遅延した結果、苦戦を強いられましたが、当連結会計年度では着実な出荷と採算改善を図り、業績は回復しました。この結果、売上高は161億57百万円(同20.1%増)、セグメント利益は9億24百万円(前年同期は59百万円のセグメント利益)となりました。 ・化成品部門医薬品の経口剤に使用される医薬品添加剤は、国内大口ユーザーからの生産増強に向けた受注が増加したこともあり、過去最高の売上となった前連結会計年度をさらに上回る実績となりました。食品品質保持剤は、インバウンドを含めた人流の回復もみられ、お菓子の需要は着実に持ち直してきている中、医薬品添加剤同様に過去最高の前連結会計年度の売上高を更新しました。この結果、売上高は67億45百万円(同8.6%増)、セグメント利益は10億44百万円(同7.0%増)となりました。 ② 財政状態の分析当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ30億30百万円増加し、257億89百万円となりました。この主な要因は、受取手形、売掛金及び契約資産が12億5百万円、現金及び預金が8億19百万円、電子記録債権が3億17百万円、ソフトウェア仮勘定が1億97百万円、商品及び製品が1億61百万円増加したことによるものであります。また、当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ21億24百万円増加し、107億65百万円となりました。この主な要因は、契約負債が10憶19百万円、支払手形及び買掛金が6億70百万円、電子記録債務が4億80百万円増加したことによるものであります。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ9億6百万円増加し、150億23百万円となりました。 ③ キャッシュ・フロー当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前連結会計年度末に比べ8億19百万円増加(前年同期は2億28百万円の減少)し、47億36百万円となりました。当連結会計年度各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、増加した資金は23億68百万円(前年同期は1億96百万円の減少)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上11億1百万円、仕入債務の増加10億85百万円等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、減少した資金は7億39百万円(前年同期は6億66百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出3億48百万円、無形固定資産の取得による支出3億91百万円等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、減少した資金は8億74百万円(前年同期は4億51百万円の増加)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額4億50百万円の減少、配当金の支払3億33百万円等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績a. 生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年3月1日 至 2024年2月29日)前年同期比(%)機械部門(千円)15,906,050137.1化成品部門(千円)5,924,857108.3合計(千円)21,830,907127.9
(注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b. 商品仕入実績当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年3月1日 至 2024年2月29日)前年同期比(%)化成品部門(千円)739,896118.7合計(千円)739,896118.7
(注) 金額は仕入価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 c. 受注状況当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)機械部門18,600,239127.115,842,927123.5合計18,600,239127.115,842,927123.5
(注) 1.化成品部門のうち医薬品添加剤と食品品質保持剤は、販売計画に基づいた見込生産によっておりますので記載を省略しております。2.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引は相殺消去しております。 d. 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年3月1日 至 2024年2月29日)前年同期比(%)機械部門(千円)16,157,667120.1化成品部門(千円)6,745,977108.6合計(千円)22,903,644116.5
(注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引は相殺消去しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。① 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成において採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。また、連結財務諸表の作成にあたって、会計上の見積りを必要とする繰延税金資産、貸倒引当金、棚卸資産の評価、固定資産の減損、退職給付に係る会計処理などについては、過去の実績や当該事象の状況を勘案して、合理的と考えられる方法に基づき見積りおよび判断をしております。ただし、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a. 経営成績当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析につきましては「(1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。 b. 経営成績に重要な影響を与える要因について経営成績に重要な影響を与える要因につきましては「3 事業等のリスク」に記載しております。 c. 資本の財源及び資金の流動性の分析当社グループは、健全な財政状態の維持と流動性確保および自己資本の充実を財務方針としております。事業成長に向けた投資資金需要に対しては、投資の内容、手許流動性の水準、資本コスト、資金調達環境、自己資本比率などを総合的に勘案し、長期的な企業価値向上に最も資する方法により対応しております。
経営上の重要な契約等 5 【経営上の重要な契約等】
当社が締結している契約等は次のとおりであります。(1) 技術供与契約該当事項はありません。
(2) 技術導入契約該当事項はありません。 (3) 販売の提携 提携先契約年月日提携内容契約期間㈱大川原製作所1980年3月3日1981年12月21日(契約更改)1985年7月29日(契約更改)当社機械装置及び関連機器の製造及び国内販売に関する事項(業務提携契約)1980年3月3日から1990年3月2日まで(自動更新中) (4) 製造委受託契約該当事項はありません。
研究開発活動 6 【研究開発活動】
当社グループは医薬品・食品業界のニーズを先取りした技術開発型企業として研究開発を進めています。とくに、造粒およびコーティング技術をキーテクノロジーとして、独創的な機械装置および医薬品添加剤の開発、そして双方の技術を融合した製剤技術の研究開発を通じ、人々の健やかで潤いのある生活に貢献しております。また、粉砕技術をキーテクノロジーとする機械装置は医薬・食品業界だけではなく、他の産業分野にも広く展開されています。 当連結会計年度における各部門別の研究開発の取り組み状況及び成果は次のとおりであります。なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は、634百万円であり、セグメントの内訳は、機械部門に係るものが488百万円、化成品部門に係るものが145百万円であります。 (1)機械開発 対象セグメント:機械部門① 省人化・無人化製造を可能にする製剤装置の開発(連続生産、錠剤自動サンプリング装置、AIの活用など)② 製薬業界における制御技術の開発および規制対応(リモート監視システム、Data Integrityなど)③ 新製品のシリーズ設計(錠剤コーティング装置)④ オープンイノベーションによるソリューション商品開発 (2)添加剤開発 対象セグメント:化成品部門① 新規添加剤の開発(新規核粒子など)② 海外戦略用の機能性添加剤の開発③ BCP対応の機能性添加剤の開発④ 微粒子コーティング、小児用製剤、直打用賦形剤、Mini-tablet製剤、乾式造粒、連続生産への適用などに関するアプリケーションデータの取得⑤ オープンイノベーションによる新製品・新技術の開発 (3)品質保持剤開発 対象セグメント:化成品部門① 食の安全安心に貢献する品質保持剤・分析装置の開発② 環境に配慮した品質保持剤の開発③ オープンイノベーションによる品質保持技術の応用研究 また、研究開発の成果としまして当連結会計年度に登録になりました特許は国内7件であります。
設備投資等の概要 1 【設備投資等の概要】
当社グループは、当連結会計年度中に、総額732百万円の設備投資を実施いたしました。事業の種類別セグメントの設備投資については次のとおりであります。(1)機械部門当社および連結子会社において、生産設備、テスト用設備の更新等、あわせて302百万円の設備投資を行いました。なお、重要な設備の除却、売却については該当はありません。
(2)化成品部門当社の浜松事業所において、製品の増産を目的として生産設備を中心に、365百万円の設備投資を実施いたしました。なお、重要な設備の除却、売却については該当はありません。(3)全社63百万円の設備投資を実施いたしました。なお、重要な設備の除却、売却については該当ありません。
主要な設備の状況 2 【主要な設備の状況】
(1)当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。①提出会社(2024年2月29日現在)事業所(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(名)建物(千円)構築物(千円)土地面積(㎡)土地簿価(千円)機械及び装置(千円)車輌運搬具(千円)工具、器具及び備品(千円)合計(千円)浜松工場(静岡県浜松市浜名区)化成品部門化成品生産設備471,75313,86126,246.84900,26686,73595326,7551,500,32739(10)技術開発研究所(静岡県浜松市浜名区)機械・化成品部門化成品・機械研究設備118,449―――172,850―31,345322,64556(7)本社(東京都新宿区)全社統括業務統括業務施設53,779―――0―14,15767,93792(13)大阪事業所(大阪府吹田市)機械・化成品部門機械・化成品営業施設26,120―――――4,14330,26433(5)厚生施設(静岡県浜松市浜名区他)―厚生施設9,5424,2101,732.2568,499―――82,252―
(注) 1.浜松工場の土地は、技術開発研究所と同一敷地内にあり、技術開発研究所の土地を含めて記載しております。2.記載の金額は、有形固定資産の金額であり、建設仮勘定は含んでおりません。3.従業員数の( )は、外書きで臨時従業員数を示しております。 ② 国内子会社(2024年2月29日現在)事業所(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(名)建物及び構築物(千円)土地面積(㎡)土地簿価(千円)機械装置及び運搬具(千円)工具、器具及び備品(千円)合計(千円)フロイント・ターボ㈱(神奈川県横須賀市内川)機械部門粉粒体機械装置の開発設備61,6152,347.94151,52157,0231,522271,68246(12)
(注) 従業員数の( )は、外書きで臨時従業員数を示しております。 ③在外子会社(2024年2月29日現在)事業所(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(名)建物及び構築物(千円)土地面積(㎡)土地簿価(千円)機械装置及び運搬具(千円)工具、器具及び備品(千円)合計(千円)FREUND-VECTORCORPORATION(米国)機械部門機械製造・展示設備1,024,45515,380.0027,889134,681202,8471,389,87396FREUND-VECTORCORPORATIONMilanLaboratory(イタリア)機械部門機械試験設備22,605――5,09149,03976,7363Cos.Mec S.r.l.(イタリア)機械部門建物280,456――49,03329,259358,74946(4)
(注) 従業員数の( )は、外書きで臨時従業員数を示しております。 (2)主要な賃借ないしはリース設備は、次のとおりであります。 提出会社(2024年2月29日現在)事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容従業員数(名)土地面積(㎡)年間リース料(千円)浜松工場(静岡県浜松市浜名区)化成品部門機械装置(リース)39(10)―9,565技術開発研究所(静岡県浜松市浜名区)機械・化成品部門機械装置(リース)56(7)―8,665
(注) 従業員数の( )は、外書きで臨時従業員数を示しております。
設備の新設、除却等の計画 3 【設備の新設、除却等の計画】
当社グループの設備投資については、業界動向や投資効率等を総合的に勘案して、連結会社各社が個別に策定しております。なお、当連結会計年度末現在における重要な設備の新設、改修計画につきまして、特記すべきものはありません。
研究開発費、研究開発活動145,000,000
設備投資額、設備投資等の概要63,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況45
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況13
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況6,152,230

Investment

株式の保有状況 (5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、事業機会の創出や取引・協業関係の構築・維持・強化のために保有する株式を「政策保有株式」に区分し、その他投資の価値の増加を主な目的として保有する株式を「純投資目的株式」に区分しております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式イ.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社が機械・化成品事業等を経営するに当たっては、営業・調達等の分野での広範な提携・協業関係の構築が不可欠であり、またグローバル規模での競争に勝ち抜き、成長していくためにも様々な分野におけるパートナーとの関係強化を図ることが必要だと考えております。こうした目的を達成するため、当社は、保有目的が純投資目的以外の株式を取得・保有する場合がありますが、これらを取得する際には、コーポレートガバナンス・コードの政策保有株式に関する原則、取得意義や経済合理性の観点を踏まえ取得是非を判断するとともに、取得後は定期的に保有継続の合理性を取締役会で検証し、保有意義が希薄化した銘柄については縮減を進めております。 ロ.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式8501非上場株式以外の株式4191 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式――非上場株式以外の株式21事業関係のより一層の強化のため、取引先持株会を通じ取得しております。 (注)銘柄数に株式分割により増加した銘柄は含めておりません。 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式――非上場株式以外の株式10 ハ.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由
(注)1当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)㈱しずおかフィナンシャルグループ
(注)265,00065,000同社子会社の㈱静岡銀行との金融取引における取引関係の円滑化のため。有9570東和薬品㈱21,12820,641機械及び化成品事業における取引・協業関係を構築・維持・強化するため。株式数の増加は取引先持株会への拠出によるものであります。無5839㈱ブルボン14,92814,514化成品事業における取引・協業関係を構築・維持・強化するため。株式数の増加は取引先持株会への拠出によるものであります。無3530ダイト㈱1,2101,100機械及び化成品事業における取引・協業関係を構築・維持・強化するため。株式数の増加は株式分割によるものであります。無22日医工㈱―4,530事業関係のより一層の強化のため、取引先持株会を通じて取得しておりましたが、上場廃止となり現在は保有しておりません。無―0
(注)1.定量的な保有効果について当社は、保有株式について、取引額・配当等に加え、事業戦略上の重要性や取引の関係性を総合的に判断し保有しております。定量的な保有効果については、取引先との関係を考慮し記載しておりませんが、上記方針に基づいた十分な効果があると判断しております。2.㈱しずおかフィナンシャルグループは当社株式を保有しておりませんが、同社子会社である㈱静岡銀行が当社株式を保有しております。 みなし保有株式該当事項はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。 ④ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。 ⑤ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。
株式数が増加した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社2
株式数が減少した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社8
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社501,000,000
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社4
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社191,000,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1,000,000
株式数の減少に係る売却価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社0
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社1,210
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社2,000,000
株式数が増加した理由、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社事業関係のより一層の強化のため、取引先持株会を通じ取得しております。
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社日医工㈱
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社

Shareholders

大株主の状況 (6) 【大株主の状況】
2024年2月29日現在
氏名又は名称住所所有株式数(千株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
㈱伏島揺光社東京都新宿区西新宿6―25―131,6489.75
伏島 靖豊東京都豊島区1,2177.21
PERSHING-DIV. OF DLJ SECS. CORP.(常任代理人シティバンク、エヌ・エイ)ONE PERSHING PLAZA JERSEY CITYNEW JERSEY U.S.A.(東京都新宿区新宿6―27―30)1,2117.17
㈱三菱UFJ銀行東京都千代田区丸の内2―7―18364.95
㈱三井住友銀行東京都千代田区丸の内1―1―2 7444.40
㈱大川原製作所静岡県榛原郡吉田町神戸12356733.99
フロイント従業員持株会東京都新宿区西新宿6-25―134432.63
㈱静岡銀行(常任代理人日本マスタートラスト信託銀行㈱)静岡県静岡市葵区呉服町1―10(東京都港区赤坂1―8―1)3682.18
明治安田生命保険相互会社(常任代理人㈱日本カストディ銀行)東京都千代田区丸の内2―1―1(東京都中央区晴海1―8―12)3602.13
伏島 巖東京都文京区2981.77
計―7,80146.17
(注) 上記のほか自己株式が、1,501千株あります。
株主数-金融機関9
株主数-金融商品取引業者21
株主数-外国法人等-個人20
連結株主資本等変動計算書 ③ 【連結株主資本等変動計算書】
前連結会計年度(自 2022年3月1日 至 2023年2月28日) (単位:千円) 株主資本資本金資本剰余金利益剰余金自己株式株主資本合計当期首残高1,035,6001,289,51312,808,681△773,36314,360,432会計方針の変更による累積的影響額 △35,373 △35,373会計方針の変更を反映した当期首残高1,035,6001,289,51312,773,307△773,36314,325,058当期変動額 剰余金の配当 △334,890 △334,890親会社株主に帰属する当期純損失(△) △538,417 △538,417株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 当期変動額合計――△873,307―△873,307当期末残高1,035,6001,289,51311,899,999△773,36313,451,750 その他の包括利益累計額純資産合計その他有価証券評価差額金為替換算調整勘定退職給付に係る調整累計額その他の包括利益累計額合計当期首残高39,688△37,972△7,371△5,65514,354,776会計方針の変更による累積的影響額 △35,373会計方針の変更を反映した当期首残高39,688△37,972△7,371△5,65514,319,403当期変動額 剰余金の配当 △334,890親会社株主に帰属する当期純損失(△) △538,417株主資本以外の項目の当期変動額(純額)△6,695650,69927,091671,094671,094当期変動額合計△6,695650,69927,091671,094△202,213当期末残高32,992612,72719,719665,43914,117,189 当連結会計年度(自 2023年3月1日 至 2024年2月29日) (単位:千円) 株主資本資本金資本剰余金利益剰余金自己株式株主資本合計当期首残高1,035,6001,289,51311,899,999△773,36313,451,750当期変動額 剰余金の配当 △334,890 △334,890親会社株主に帰属する当期純利益 764,970 764,970自己株式の取得 △0△0自己株式の処分 △42,51471,99829,484株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 当期変動額合計――387,56571,997459,563当期末残高1,035,6001,289,51312,287,564△701,36513,911,313 その他の包括利益累計額純資産合計その他有価証券評価差額金為替換算調整勘定退職給付に係る調整累計額その他の包括利益累計額合計当期首残高32,992612,72719,719665,43914,117,189当期変動額 剰余金の配当 △334,890親会社株主に帰属する当期純利益 764,970自己株式の取得 △0自己株式の処分 29,484株主資本以外の項目の当期変動額(純額)32,169409,9564,544446,670446,670当期変動額合計32,169409,9564,544446,670906,234当期末残高65,1621,022,68324,2641,112,11015,023,424
株主数-外国法人等-個人以外44
株主数-個人その他20,964
株主数-その他の法人145
株主数-計21,203
氏名又は名称、大株主の状況伏島 巖
株主総利回り1
株主総会決議による取得の状況 (1) 【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分株式数(株)価額の総額(円)当事業年度における取得自己株式1805当期間における取得自己株式―― (注)1.当事業年度における取得自己株式は、単元未満株式の買取によるものであります。2.当期間における取得自己株式には、2024年5月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる株式数は含めておりません。

Shareholders2

自己株式の取得0
発行済株式及び自己株式に関する注記 1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項 当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)発行済株式 普通株式18,400,000――18,400,000合計18,400,000――18,400,000自己株式 普通株式(注)1.21,655,4801154,1731,501,308合計1,655,4801154,1731,501,308 (注)1.普通株式の自己株式の増加は、単元未満株式の買取によるものであります。2.普通株式の自己株式の減少154,173株は、譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分によるものであります。

Audit

監査法人1、連結アーク有限責任監査法人
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2024年5月30日フロイント産業株式会社取締役会 御中 アーク有限責任監査法人東京オフィス 指定有限責任社員業 務 執 行 社 員 公認会計士三 島 徳 朗 指定有限責任社員業 務 執 行 社 員 公認会計士徳 永   剛 <財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているフロイント産業株式会社の2023年3月1日から2024年2月29日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、フロイント産業株式会社及び連結子会社の2024年2月29日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 売上高の期間帰属の適切性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応フロイント産業株式会社及び連結子会社(以下「会社グループ」という。)は、機械装置、化成品の製造販売を主な事業としている。当期の連結売上高は22,903,644千円であり、売上高の大部分はフロイント産業株式会社及びFREUND-VECTOR CORPORATIONにより計上されている。 会社グループの日本国外の顧客に対する販売取引は、顧客又は取引毎に取引条件が設定されるため、収益認識時期は一律ではない。 会社グループの販売取引は販売システムにより処理されており、顧客からの受注情報(受注番号、納品先、製品名、売上予定日、売上金額)は販売システムに登録されるが、日本国外の顧客に対する販売取引については上記のように収益認識時期が一律ではないため、画一的な処理ができず実際の取引条件と異なる条件で登録される可能性がある。その場合、不適切な会計期間に売上高が計上されるリスクがあることから、連結財務諸表の損益に大きな影響を及ぼす可能性がある。以上より、当監査法人は、フロイント産業株式会社及びFREUND-VECTOR CORPORATIONが計上した日本国外の顧客に対する売上高の期間帰属の適切性を監査上の主要な検討事項とした。当監査法人は、フロイント産業株式会社及びFREUND-VECTOR CORPORATIONが計上した日本国外の顧客に対する売上高の期間帰属の適切性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。(1)内部統制の評価販売取引に関連する内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。特に下記の統制に焦点を当てて実施した。・売上計上日の正確性を担保するため、売上計上日が売上根拠資料に記載された取引条件と整合しているかを確認する統制 (2)売上高の期間帰属の適切性の検討・売上高について、部門別の予算実績分析、月次推移分析を実施した。・期末月を含む一定期間に計上された売上高について、一定金額以上の取引については全件詳細テストを実施し、残余母集団に対してはランダムサンプリングによって抽出した取引について詳細テストを実施した。 詳細テストの実施に当たっては、顧客側の受領証明や輸送伝票等の売上根拠資料から売上計上日の正確性を検証すると同時に、売上計上額について発注書や請求書との整合性を検証した。 なお、FREUND-VECTOR CORPORATIONにおける上記(1)及び(2)の監査上の対応は、構成単位の監査人に監査手続の実施を指示するとともに、リスク評価及びリスク対応の監査手続について、構成単位の監査人とコミュニケーションを実施した。また、監査手続の実施結果について構成単位の監査人から報告を受けて理解するとともに、十分かつ適切な監査証拠が入手されているかについて評価した。 その他の事項会社の2023年2月28日をもって終了した前連結会計年度の連結財務諸表は、前任監査人によって監査されている。前任監査人は、当該連結財務諸表に対して2023年5月30日付けで無限定適正意見を表明している。 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、フロイント産業株式会社の2024年2月29日現在の内部統制報告書について監査を行った。 当監査法人は、フロイント産業株式会社が2024年2月29日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任 経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。 監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。 なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。 内部統制監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。 利害関係 会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。以  上
(注) 1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 売上高の期間帰属の適切性監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応フロイント産業株式会社及び連結子会社(以下「会社グループ」という。)は、機械装置、化成品の製造販売を主な事業としている。当期の連結売上高は22,903,644千円であり、売上高の大部分はフロイント産業株式会社及びFREUND-VECTOR CORPORATIONにより計上されている。 会社グループの日本国外の顧客に対する販売取引は、顧客又は取引毎に取引条件が設定されるため、収益認識時期は一律ではない。 会社グループの販売取引は販売システムにより処理されており、顧客からの受注情報(受注番号、納品先、製品名、売上予定日、売上金額)は販売システムに登録されるが、日本国外の顧客に対する販売取引については上記のように収益認識時期が一律ではないため、画一的な処理ができず実際の取引条件と異なる条件で登録される可能性がある。その場合、不適切な会計期間に売上高が計上されるリスクがあることから、連結財務諸表の損益に大きな影響を及ぼす可能性がある。以上より、当監査法人は、フロイント産業株式会社及びFREUND-VECTOR CORPORATIONが計上した日本国外の顧客に対する売上高の期間帰属の適切性を監査上の主要な検討事項とした。当監査法人は、フロイント産業株式会社及びFREUND-VECTOR CORPORATIONが計上した日本国外の顧客に対する売上高の期間帰属の適切性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。(1)内部統制の評価販売取引に関連する内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。特に下記の統制に焦点を当てて実施した。・売上計上日の正確性を担保するため、売上計上日が売上根拠資料に記載された取引条件と整合しているかを確認する統制 (2)売上高の期間帰属の適切性の検討・売上高について、部門別の予算実績分析、月次推移分析を実施した。・期末月を含む一定期間に計上された売上高について、一定金額以上の取引については全件詳細テストを実施し、残余母集団に対してはランダムサンプリングによって抽出した取引について詳細テストを実施した。 詳細テストの実施に当たっては、顧客側の受領証明や輸送伝票等の売上根拠資料から売上計上日の正確性を検証すると同時に、売上計上額について発注書や請求書との整合性を検証した。 なお、FREUND-VECTOR CORPORATIONにおける上記(1)及び(2)の監査上の対応は、構成単位の監査人に監査手続の実施を指示するとともに、リスク評価及びリスク対応の監査手続について、構成単位の監査人とコミュニケーションを実施した。また、監査手続の実施結果について構成単位の監査人から報告を受けて理解するとともに、十分かつ適切な監査証拠が入手されているかについて評価した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結売上高の期間帰属の適切性
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 フロイント産業株式会社及び連結子会社(以下「会社グループ」という。)は、機械装置、化成品の製造販売を主な事業としている。当期の連結売上高は22,903,644千円であり、売上高の大部分はフロイント産業株式会社及びFREUND-VECTOR CORPORATIONにより計上されている。 会社グループの日本国外の顧客に対する販売取引は、顧客又は取引毎に取引条件が設定されるため、収益認識時期は一律ではない。 会社グループの販売取引は販売システムにより処理されており、顧客からの受注情報(受注番号、納品先、製品名、売上予定日、売上金額)は販売システムに登録されるが、日本国外の顧客に対する販売取引については上記のように収益認識時期が一律ではないため、画一的な処理ができず実際の取引条件と異なる条件で登録される可能性がある。その場合、不適切な会計期間に売上高が計上されるリスクがあることから、連結財務諸表の損益に大きな影響を及ぼす可能性がある。以上より、当監査法人は、フロイント産業株式会社及びFREUND-VECTOR CORPORATIONが計上した日本国外の顧客に対する売上高の期間帰属の適切性を監査上の主要な検討事項とした。
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結フロイント産業株式会社及び連結子会社(以下「会社グループ」という。)は、機械装置、化成品の製造販売を主な事業としている。当期の連結売上高は22,903,644千円であり、売上高の大部分はフロイント産業株式会社及びFREUND-VECTOR CORPORATIONにより計上されている。 会社グループの日本国外の顧客に対する販売取引は、顧客又は取引毎に取引条件が設定されるため、収益認識時期は一律ではない。 会社グループの販売取引は販売システムにより処理されており、顧客からの受注情報(受注番号、納品先、製品名、売上予定日、売上金額)は販売システムに登録されるが、日本国外の顧客に対する販売取引については上記のように収益認識時期が一律ではないため、画一的な処理ができず実際の取引条件と異なる条件で登録される可能性がある。その場合、不適切な会計期間に売上高が計上されるリスクがあることから、連結財務諸表の損益に大きな影響を及ぼす可能性がある。以上より、当監査法人は、フロイント産業株式会社及びFREUND-VECTOR CORPORATIONが計上した日本国外の顧客に対する売上高の期間帰属の適切性を監査上の主要な検討事項とした。
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 当監査法人は、フロイント産業株式会社及びFREUND-VECTOR CORPORATIONが計上した日本国外の顧客に対する売上高の期間帰属の適切性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。(1)内部統制の評価販売取引に関連する内部統制の整備及び運用状況の有効性を評価した。特に下記の統制に焦点を当てて実施した。・売上計上日の正確性を担保するため、売上計上日が売上根拠資料に記載された取引条件と整合しているかを確認する統制 (2)売上高の期間帰属の適切性の検討・売上高について、部門別の予算実績分析、月次推移分析を実施した。・期末月を含む一定期間に計上された売上高について、一定金額以上の取引については全件詳細テストを実施し、残余母集団に対してはランダムサンプリングによって抽出した取引について詳細テストを実施した。 詳細テストの実施に当たっては、顧客側の受領証明や輸送伝票等の売上根拠資料から売上計上日の正確性を検証すると同時に、売上計上額について発注書や請求書との整合性を検証した。 なお、FREUND-VECTOR CORPORATIONにおける上記(1)及び(2)の監査上の対応は、構成単位の監査人に監査手続の実施を指示するとともに、リスク評価及びリスク対応の監査手続について、構成単位の監査人とコミュニケーションを実施した。また、監査手続の実施結果について構成単位の監査人から報告を受けて理解するとともに、十分かつ適切な監査証拠が入手されているかについて評価した。
その他の記載内容、連結 その他の事項会社の2023年2月28日をもって終了した前連結会計年度の連結財務諸表は、前任監査人によって監査されている。前任監査人は、当該連結財務諸表に対して2023年5月30日付けで無限定適正意見を表明している。 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。

Audit1

監査法人1、個別アーク有限責任監査法人
独立監査人の報告書、個別 独立監査人の監査報告書 2024年5月30日フロイント産業株式会社取締役会 御中 アーク有限責任監査法人東京オフィス 指定有限責任社員業 務 執 行 社 員 公認会計士三 島 徳 朗 指定有限責任社員業 務 執 行 社 員 公認会計士徳 永   剛 監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているフロイント産業株式会社の2023年3月1日から2024年2月29日までの第60期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。 当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、フロイント産業株式会社の2024年2月29日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 当該事項について、監査人が監査上の主要な検討事項と決定した理由及び監査上の対応は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(売上高の期間帰属の適切性)と同一内容であるため、記載を省略している。 その他の事項会社の2023年2月28日をもって終了した前事業年度の財務諸表は、前任監査人によって監査されている。前任監査人は、当該財務諸表に対して2023年5月30日付けで無限定適正意見を表明している。 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役及び監査役会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。 監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 利害関係会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。以  上
(注) 1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。