財務諸表
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提出書類、表紙 | 有価証券報告書 |
提出日、表紙 | 2024-05-22 |
英訳名、表紙 | Newtech Co.,Ltd. |
代表者の役職氏名、表紙 | 代表取締役社長 早川 広幸 |
本店の所在の場所、表紙 | 東京都港区浜松町二丁目7番19号 KDX浜松町ビル |
電話番号、本店の所在の場所、表紙 | (03)5777-0888(代表) |
様式、DEI | 第三号様式 |
会計基準、DEI | Japan GAAP |
連結決算の有無、DEI | true |
当会計期間の種類、DEI | FY |
corp
沿革 | 2【沿革】 年月事項1982年3月コンピュータ周辺機器の製造販売を目的として、資本金300万円にて株式会社ニューテックを東京都中野区に設立1984年9月本店を東京都文京区に移転1991年2月八王子商品センター開設1997年4月マイクロソフト社(米国)のMicrosoft Solution Providerに認定され、同社ネットワーク関連製品の販売を開始1999年12月本店を東京都港区に移転2000年1月八王子商品センターを移転・拡充し大船テクノセンターを開設2002年7月当社株式を日本証券業協会へ店頭登録11月品質管理マネジメントシステム「ISO9001:2000」認証取得2004年10月自社開発コントローラー搭載製品を発売12月環境マネジメントシステム「ISO14001:1996」認証取得日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場2007年5月2008年1月3月12月2010年4月 10月2017年3月4月2018年5月 2021年5月2022年4月12月2023年10月ストレージの保守・導入を行う新会社「株式会社ITストレージサービス」を設立情報セキュリティマネジメントシステム「ISO/IEC 27001:2005]認証取得ニューテックRAID「Supremacyシリーズ」の販売を開始本店を東京都港区浜松町の現在地に移転ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ市場(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場ニューテックNAS「Cloudyシリーズ」の販売を開始保守委託会社「株式会社ITストレージサービス」への100%出資による完全子会社化NCQと三重化に対応したSATAミラーリングカード「Kiteシリーズ]の販売を開始NVIDIA社(米国)のプリファードパートナーとなりGPU搭載の「Cloudy-DPシリーズ」の販売を開始監査等委員会設置会社へ移行東京証券取引所の市場再編にともない、東京証券取引所スタンダード市場に上場「Newtechオンライン資格確認端末」の販売を開始「MAGNAシリーズ」でハイエンドストレージ市場へ参入 |
事業の内容 | 3【事業の内容】 (1)事業系統図 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び㈱ITストレージサービス(子会社)の2社により構成されております。 当社グループは、安定性・拡張性・操作性に優れた「使いやすさを追求したハードウェアの提供」を基本方針として、サーバ等に接続するストレージ(外部記憶装置)本体及び周辺機器の開発、製造及び販売を主力事業としております。製品の製造に関しては、大部分を外部に委託するファブレス型のビジネスモデルを採用し、販売は、直接販売とシステムインテグレータや情報機器ベンダーを経由した間接販売の両方を行っております。 また、カスタマーケア(製品サポート及びメンテナンス)に関しましては、関係会社の㈱ITストレージサービスがストレージ関連の保守サービス業務を行っており、当社製品の有償保守サービス及び無償保守サービスの一部を当該会社に委託しております。これにより、24時間365日の保守体制を確立しております。その他については、当社グループよりユーザ宛に直接行っております。 以上の関係を事業系統図として表示すると、次のとおりとなります。(2)事業内容の特徴 当社グループはストレージ、RAIDコントローラ、サーバ本体の開発、製造、それら及び周辺機器の販売、保守及びサポートサービス事業を行っております。 当社グループの事業内容の特徴は、次のとおりであります。① 高度な自社サポートレベル 当社グループは自社開発のRAIDコントローラを搭載したストレージ、サーバ製品の販売、保守を提供しているため自社内の開発メンバーとの連携が容易で高度なサポートを提供する事が可能です。② 多彩な販売チャネル 当社グループは、直接販売とシステムインテグレータ(SI)及び情報機器ベンダを経由した間接販売を行っております。直接販売においては主に大学・官公庁の研究開発機関が行う科学技術計算に対応した高性能計算機の販売研究内容により計算方法・計算能力等に応じて最適なシステムを提案及びインテグレーションを実施しており、間接販売においても一般的な機器メーカと違いシステム構成機器の選定、インストール等のシステム導入支援及びメンテナンスサービスまでを一貫して提供するトータルソリューションの提供に注力しております。また業種に特化して製品化にも対応しており医療ヘルスケア、監視カメラ、リッチコンテンツやデジタルサイネージ向けに特化したストレージ製品など幅広い分野に提供しております。③ 豊富なサポートメニューの提供 当社内のテクニカルサポートを担当する部隊とグループ内のオンサイト保守やセンドバック(預かり)修理などを主体とするエンジニアリング子会社との連携で当社製品ごとに多彩なオプションを組み合わせた豊富なサポートメニューを提供し、木目細かいアフターサービス体制を構築しております。④ ファブレス型モデル 当社グループは、製品の開発、設計、品質管理及び販売に経営資源を集中し、製造については大部分を外部に委託するファブレス型のビジネスモデルを採用しております。出荷する製品は社内で最終検査を実施することで品質とトレーサビリティを担保しています。⑤ 機動的な製品供給体制とコスト 当社は、国内外のメーカとの間で資材調達ネットワークを構築しており、技術革新のスピードが速く製品のライフサイクルが短いストレージ関連機器の商品特性に対応した機動的な製品供給体制の構築に注力しております。また、国内外の資材調達先を複数有する事で調達価格を抑えております。⑥ ローコストオペレーション 当社グループは、ERP(Enterprise Resource Planning)システムの導入及び改良により、社内情報の共有・見えるか化及び業務効率化を推進することでローコストオペレーションを実現することに注力しております。(3)製商品について 当社グループの取扱い製商品の品目別分類及び当連結会計年度における売上構成比は、次のとおりであります。分類主要品目売上構成比 ストレージ本体RAID ハードディスク59.9%製品周辺機器データバックアップ装置 増設メモリー各種サプライ用品等4.7 小計64.6商品SCSIカード バックアップソフトスイッチングハブ(切替器) RDX関連品(医療機関向け)21.0サービスメンテナンスサービス売上(保守・インストール等)14.4 合計100.0(RAID) RAID(Redundant Arrays of Independent Disks:レイド)とは、複数台のハードディスクをRAIDコントローラと呼ばれる制御装置で作動させる外付型の記憶装置であり、1990年代に米国市場で急速な成長を遂げました。RAIDの特性は、高価な専用ディスク装置を用いずに、市販のハードディスクを利用して高速・大容量のデータ管理が可能になる点にあります。こうした特性からRAIDは、デジタル社会の発展に伴い今後増大し続けるデータの保存・運用管理コストの低減に適したデータストレージシステムの中核ハードウェアとしての地位を占めるようになりました。 また、RAIDはサーバに直接接続してデータを管理する方式(DAS:Direct Attached Storage)が主流でありましたが、LANやインターネットなどのネットワークシステムの発達を背景に、ネットワークに接続してデータを一括管理するSAN(Storage Area Network)やNAS(Network Attached Storage)といった接続方式の需要が増大してきております。 当社グループは、自社開発のRAIDコントローラをベースとした各種のRAID装置を製造販売するとともに、SANやNASといったネットワークストレージ対応製品の開発、製造及び販売に注力しております。(周辺機器) RAIDを中心としたストレージシステム構成機器として、障害発生時のデータ消失を防止するデータバックアップ装置や増設用メモリー、各種サプライ製品を販売しております。(商品) サーバ接続用のSCSIカード等のインターフェイス機器、バックアップシステム用ソフトウェア及びネットワークストレージ用の切替器並びに医療機関向け(RDX関連品)の他社製品を販売しております。(サービス) 当社製品導入後のメンテナンスサービス売上(保守・インストール等)を計上しております。 |
関係会社の状況 | 4【関係会社の状況】 名称住所資本金又は出資金(千円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社) 株式会社ITストレージサービス東京都中央区9,000データストレージを主とした保守及び導入設置支援サービス請負100.0当社が保守及び導入設置支援サービスを委託。役員の兼任あり。 |
従業員の状況 | 5【従業員の状況】 (1)連結会社の状況セグメント情報を記載していないため、事業部門別の従業員数を示すと次のとおりであります。 2024年2月29日現在事業部門の名称従業員数(人)営業部門20(-)技術サポート部門37(-)開発部門4(-)生産、品質管理部門11(-)管理部門6(-)合計78(-) (注) 従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。 (2)提出会社の状況 2024年2月29日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)55(-)45.210.67,035,082 事業部門の名称従業員数(人)営業部門20(-)技術サポート部門14(-)開発部門4(-)生産、品質管理部門11(-)管理部門6(-)合計55(-) (注) 従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。 (3)労働組合の状況 労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。 (4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異① 提出会社当事業年度管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1男性労働者の育児休業取得率(%)(注)2労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1全労働者正規雇用労働者有期労働者16.6100.085.384.293.2(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。 ② 連結子会社 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。 |
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 | 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。1.経営方針(1)会社の経営の基本方針 当社グループは、社会から信頼される企業集団となることを目指し、人間尊重、豊かな価値の創造、そして人々の生活・文化への貢献を経営理念に掲げています。 この経営理念の下、① コーポレート・ガバナンスを構築し、コンプライアンスの遵守を推進してまいります。② 常に顧客の満足する製品の開発と品揃えにより、売上高と利益の拡大を図り、社会に貢献し、株主還元、従業員の生活向上の糧としてまいります。③ 健全な事業活動を通じて、顧客、株主、従業員をはじめ、すべての人々を大切にしてまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、企業価値の向上と財務基盤の強化を目指すため、売上高、利益の成長を第一の目標として「ROE(自己資本利益率)10%以上」に取り組んでまいります。 (3)経営戦略① 時代と顧客のニーズに適合した製品の品揃え。② 取引先拡大とあらゆる製品との組み合わせによる「ソリューション販売」の提案営業。③ 従業員の技術力向上による製品サポート体制の強化。 2.経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 新型コロナウイルス感染症の経済活動への影響はほぼ解消されましたが、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や、新たにイスラエル・ハマス紛争が勃発するなど、地政学的なリスクが高まりました。このような中、物価上昇や資源価格の高騰、海外景気の下振れなど、企業収益に与える悪影響が懸念され、経済への影響等を注視する必要があります。 また、多くの海外ベンダを含めた厳しい市場競争のマーケットのこのような局面でこそ、従来よりも低コストで同等以上の機能を実現し品質の高い製品やソリューションに一層の注目が集まり、企業の真価が問われるものと認識しております。 当社グループは、多様化する市場の要求に応じて最適なストレージソリューションの提供を行うため、製品ラインナップの拡充及び開発・生産・検査・保守体制の強化に努めてまいります。生成AIへの期待が高まっている中、当社の得意分野でもあるGPUを搭載したハイパフォーマンスサーバ及びエッジコンピュータの販売に一層注力します。 IT市場においては、企業の基幹を担うハイエンド市場向けストレージ製品の取り扱いを開始し、大容量ストレージ分野に加えて新たな市場を開拓します。 非IT系市場に対しては、現状のOEM製品のラインナップを一層充実し、ミラーカード、RAID及びそれらを組み込んだサーバ製品の継続供給、医療ヘルスケア、監視カメラ、デジタルサイネージやリッチコンテンツ向けに特化したストレージ製品など水平展開に努め、新たなストレージコントローラの開発及び評価・品質に必要な技術力を強化しております。また、新規事業として長年培った生産技術を活かしキッティングビジネスを開始いたします。 これらの戦略を通し、当社グループ事業の安定した成長と利益率の向上を図ってまいります。(1)営業活動の強化 お客様の最も身近なストレージのプロ集団となるべく営業部門ではエンドユーザとの会話を通して最適な製品、ソリューションご提案やどのような製品や機能が市場で求められているのかを吸い上げてまいります。また、Web等によるセミナーや展示会など様々な営業強化施策を引き続き講じてまいります。さらに販売パートナー、OEM先、協業メーカ、仕入れ先、業務委託先やエンドユーザなど当社を取り巻く企業との共創し成長し続ける体制を築いてまいります。[ハイエンドクラスへ参入] ペタバイトの単位が当たり前になった今、増加の一途を辿るデータ・ワークロードに対し、データストレージに求められるのは、スピード/信頼性/効率性と持続可能であることです。新製品MAGNAシリーズは、これら全てを実現してゆくデータストレージ基盤として業界スタンダードを目指し、オールフラッシュ/スケールアップ/バックアップのフルラインナップを市場に展開いたします。インテリジェントで革新的なハードウェアプラットフォームを実装し、高いセキュリティと独自のアルゴリズムで、MAGNAシリーズはデータのパワーを解放します。[新規事業への取組み] これまでの経験を活かし、キッティング事業を開始いたします。 お客様のご要望に応じて、PCやサーバーにソフトウエアをインストールしてお客様先にてすぐにご利用いただける状態でお渡しいたします。 本新規事業は子会社の株式会社ITストレージサービスと連携して推進して参ります。[ストレージ・ソリューション販売の拡充と推進] AI・ディープラーニング、医療ヘルスケア、監視カメラ及びリッチコンテンツ市場に対しそれぞれに特化したエンジニアも参画するプロジェクトチームを作り、勉強会を定期的に開催し営業からのフィードバックを受けお客様の真に求めている製品をご提供可能な体制を整えてまいります。ハードウエアだけでなくソフトウエアを組み込んだより付加価値の高いアプライアンス製品やサービスにも注力してまいります。[OEM製品供給の推進] 引き続き、ミラーカード、RAIDコントローラ等OEM製品(相手先ブランドで販売される製品)の供給を推進しビジネスを拡大してまいります。また、自社独自検査基準にて検査したSSDやHDDについても拡販してまいります。[製品企画開発力の強化] 営業・技術・開発部門が連携した製品の企画開発力を強化してまいります。市場の変化やニーズをより的確に捉えた製品を開発できる体制づくりを推進することにより、業界初となる製品の持続的な創造を目指してまいります。持続的な成長を実現するためには既存ビジネスの拡大はもとより、新たな付加価値を創出していくことが課題の一つであると考え、あらゆる可能性を追求してまいります。 (2)生産体制の強化[品質管理体制の強化] ストレージ製品にはお客様の貴重なデータが保存されております。安価な製品でもSSD・HDDが大容量化することに伴い膨大なデータが保存されています。当社の使命は、いかなる製品の場合においてもお客様データを喪失することなく確実に保存することと考えております。そのためには、製品開発、部品選定、評価、生産、検査といった上流から下流までの品質をそれぞれ向上させることが極めて重要なことであり、体制および技術力の向上に努めております。また、大手メーカの品質保証部門の監査にも耐えうる品質管理体制を敷き、当社独自の既設SSD・HDD検査装置の効果的な運用も含め、引き続き製品品質の向上に一層注力してまいります。[生産の効率化と仕入価格の圧縮] 当社グループの特徴であるファブレス生産体制を強化し、生産委託先との緊密な連携を行うことで、自社開発製品の生産効率化、品質向上、仕入れ価格及び在庫の削減を図ります。また、海外調達先との連携を図り、価格競争力強化および調達スピード、品質向上を更に目指します。 (3)情報セキュリティに対する取り組み より高度化するセキュリティリスクへ対応すべく「セキュリティ対策委員会」を運営しておりますが、定例会のフィードバックで様々な対策を講じ一定の成果が出ております。今後も企業価値の毀損が発生しないよう、各委員の知識レベルを引き上げ社内外を監視してまいります。 (4)サステナビリティについての取り組み ニューテックグループはEnvironmental(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)に着目し、未来につながるITインフラの一端を担う事業活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。① E(環境) CO2排出量低減活動など環境にやさしいものづくり、ISO認証、省エネ促進、紙の使用量削減、廃棄物3R活動、事業所周辺の清掃美化活動参加② S(社会) 安全な職場環境の維持向上活動、心身の健康維持・増進、社内教育充実、資格取得支援、働き方改革推進、多様な人材が働きやすい職場づくりと雇用平等③ G(企業統治) 強靭なIT基盤を構築するストレージ製品開発、法令遵守・公正公平 (5)働き方改革への取り組み 政府主導で働き方改革への取り組みが多くの企業で推進されています。当社グループでは、仕組みを作るだけではなく、管理職主導で不効率な現行業務をリスト化したうえで見直し、必要であればRPAを駆使し改善に取り組み、全従業員がより良く幸せに働ける環境を構築してまいります。 (6)人材育成及び確保への取り組み 継続的な成長を遂げるため、市場でのシェア拡大を図るために人材の増員と育成が必要であると認識しています。当社グループでは、継続的に採用活動を実施し、より質の高い人材を確保してまいります。また、多様な個が活躍できる環境・組織風土を整備し新たな労働環境を見据えた働き方推進、最適な配置等、社員のエンゲージメント向上に取り組んでまいります。新入社員を含めた社内教育プログラムを策定し継続的な人材育成に努めます。 (7)広告宣伝活動の強化 当社グループは、ストレージ市場では一定の認知度はあるものの、IT市場全般や非ITの監視カメラ、リッチコンテンツ、デジタルサイネージ、HPC市場においての認知度は低いと認識しております。この状況を打破すべくWebをリニューアルいたしました。さらにSNSや展示会を通じて当社や当社製品の認知度を高める活動を継続的に実行してまいります。 |
事業等のリスク | 3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響については、合理的に予見することが困難なため記載しておりません。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)製造を外部委託していることについて 当社グループは、製品の開発、設計、品質管理及び販売に経営資源を集中し、製造については大部分を外部に委託するファブレス型のモデルを採用しております。RAIDの主要構成部材(コンポーネンツ)は、ハードディスク・コントローラ・メモリー・電源装置等いずれも高度に規格化・標準化された部品であり、当社グループは、これらの部材をそれぞれの専業メーカからの供給に依存しております。当社グループは、これら部材の調達を特定の会社に集中しないよう国内外のメーカとの間で資材調達ネットワークを構築しておりますが、将来、部材市況価格の急激な上昇や調達先の経営悪化、供給能力ダウン及び品質問題の発生等により当社の部材調達に支障が発生し、当社グループが適切な時期に製品出荷ができなくなった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、現在、筐体の製作や製品組み立て等の加工作業を外注先に委託しております。当該加工作業については、作業の性格上代替先の確保に格別の困難は生じないと考えられますが、将来当社グループの外注先の経営悪化、製造能力及び品質問題の発生等により当社製品の出荷遅延又は停止等の事態が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)主力製品への依存度が高いことについて 当社グループのストレージ関連製品売上高は、2024年2月期の当社売上高の64.6%を占めており、同製品への依存度が高い収益構造となっております。 当社グループの主力とする中規模ストレージ機器は、主に企業の情報処理システムの中枢を担うサーバコンピュータに接続する専用の外部記憶装置であることから、当社グループの業績は国内サーバ市場の動向に影響を受けます。従って、不況の長期化等により企業の情報関連投資意欲が減退して国内サーバ需要が減少した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、ストレージ機器は技術革新が激しいため、製品のライフサイクルが1~1.5年程度と比較的短い傾向にあります。当社グループは、機動的な資材調達ネットワークの構築と需要予測に基づいたきめ細かな発注ロット管理により在庫を必要最小限にとどめるための諸施策を講じておりますが、需要予測の見誤り、他社新製品の投入等により当社製品在庫の陳腐化が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ストレージ関連機器は、デジタル社会の発展に伴うデータ量の増大と企業の情報処理システムが複数のサーバを使用した分散処理型に移行していくことを主要因として、今後の成長が期待される分野であります。現在のところ、中規模のストレージ機器を専業とするメーカは少数でありますが、将来大手メーカ等多数の競合会社が当市場に参入してきた場合には、その参入状況によっては当社の製品競争力・価格競争力が低下し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)為替変動の影響について 当社グループの仕入額のうち、輸入仕入が占める割合は低いものの、輸入仕入額の多くは外貨建てであります。 今後輸入仕入の比率が高まった際は、外国為替相場の変動による外貨決済の影響を回避するため、仕入決済を実需に基づく為替予約等により為替リスクヘッジを行う予定ではありますが、すべての影響を回避することができず、当社グループの業績がその影響を受ける可能性があります。また、為替変動による輸入価格上昇により、価格競争力が低下し、販売活動に影響を及ぼす可能性があります。 |
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 | 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営成績等の概要(1) 経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による影響が緩和され、社会・経済活動は穏やかに正常化が進みつつあり、雇用環境の改善も期待されています。しかしながら、不安定な国際情勢や円安を背景に、急激な物価上昇は続いており、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 このような環境の下、当社では開発から販売、保守までを一貫して自社で行うストレージの専業メーカーとしてAI・ディープラーニング、監視カメラ向けストレージサーバやアプライアンス製品の拡売に継続して注力し、当連結会計年度の売上高は3,711,062千円(前年同期比1.5%増)と過去最高となった前年の実績をわずかに上回ることが出来ました。 製品売上に関しては、RAID製品の売上高は316,735千円(前年同期比0.9%増)と、前年並みの実績となりました。NAS製品については、1,406,291千円(前年同期比11.2%減)、ミラーカードは500,625千円(前年同期比20.4%減)と前年実績には及ばず、ストレージ製品および周辺機器の売上高は、2,399,007千円(前年同期比10.5%減)の結果となりました。 商品売上は、医療系の取り扱いも加わり、777,730千円(前年同期比64.6%増)と大幅に増加しました。サービス売上は、株式会社ITストレージサービスの取扱った他社製品の保守契約も加わり、534,324千円(前年同期比5.7%増)と順調に伸びました。 以上の結果、損益面につきましては、売上高は前年同期並みの実績となりましたが、製品売上の苦戦もあり、売上総利益率は前年同期比1.5%ポイントとなり、売上総利益1,125,897千円(前年同期比3.1%減)となりました。また、販売費及び一般管理費では人件費、広告宣伝費等の増加により763,134千円(前年同期比6.9%増)となり、営業利益は362,762千円(前年同期比19.1%減)、経常利益は394,278千円(前年同期比12.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益290,859千円(前年同期比9.1%減)となりました。 (2) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ134,846千円減少し2,572,577千円となりました。 なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は29,479千円(前連結会計年度は659,531千円の収入)となりました。主な資金増加要因は、税金等調整前当期純利益392,589千円、減価償却費18,289千円、仕入債務の増加68,295千円、前受収益の増加41,095千円であり、主な資金減少要因は売上債権の増加145,870千円、棚卸資産の増加78,477千円、その他の資産の増加21,362千円、その他の負債の減少65,605千円、法人税等の支払い178,024千円等であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は40,911千円(前連結会計年度は21,106千円の使用)でありました。これは敷金及び保証金の回収による収入3,666千円に対し、敷金及び保証金の差入による支出23,996千円、有形固定資産の取得による支出15,832千円、無形固定資産の取得による支出2,280千円、資産除去債務の履行による支出2,470千円があったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は123,414千円(前連結会計年度は113,372千円の使用)でありました。これは、長期借入金の返済による支出46,640千円、配当金の支払額76,774千円があったことによるものであります。 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、ストレージ(外部記憶装置)本体及び周辺機器の開発、製造、販売及び保守サービスを行う単一セグメントであるため、「生産、受注及び販売の実績」につきましては、主要品目であるストレージ本体を記載しております。(1)生産実績 当社の生産実績は、次のとおりであります。品目別当連結会計年度(自 2023年3月1日至 2024年2月29日)前年同期比(%)ストレージ本体(千円)2,285,20492.7 (注)金額は販売価格によっております。 (2)商品仕入実績 当社の商品仕入実績は、次のとおりであります。品目別当連結会計年度(自 2023年3月1日至 2024年2月29日)前年同期比(%)商品(千円)659,382162.1 (3)受注実績 当社は見込生産を行っているため、該当事項はありません。(4)販売実績 当社グループの販売実績を品目別に区分して示すと、次のとおりであります。品目別当連結会計年度(自 2023年3月1日至 2024年2月29日)前年同期比(%)ストレージ本体(千円)2,223,65288.0周辺機器(千円)175,354114.4製品計(千円)2,399,00789.5商品(千円)777,730164.6サービス(千円)534,324105.7合計(千円)3,711,062101.5 (注)1件当たり取引先に全体売上構成比10%以上の取引先がないため記載しておりません。 経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。(1)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成しております。 当社グループの連結財務諸表の作成において、損益及び資産の状況に影響を与える見積りは、過去の実績や現状等を勘案して合理的に判断しておりますが、見積りによる不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 見積り及び判断に影響を及ぽす重要な会計方針としては以下のものがあると考えております。①製品保証引当金②繰延税金資産 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 (2)財政状態の分析 当連結会計年度末における資産・負債及び純資産の主な増減要因は、次のとおりであります。① 流動資産 流動資産は、前連結会計年度末と比較して110,078千円増加し3,912,301千円となりました。これは主に、受取手形7,778千円、売掛金138,092千円、棚卸資産78,058千円、前払費用15,334千円、その他の流動資産5,661千円が増加し現金及び預金134,846千円が減少したことによるものであります。 現金及び預金の残高は2,572,577千円、売上債権(受取手形及び売掛金の合計)は893,524千円となりました。なお、当連結会計年度の売上債権回転率は年4.2回転であり、前連結会計年度4.9回転に比べやや低下しました。 棚卸資産(商品及び製品、原材料及び仕掛品の合計額)は前連結会計年度末に比べ78,058千円増加の345,693千円でありました。 その他の流動資産の残高は前連結会計年度末に比べ5,661千円増加の5,850千円となりました。 ② 固定資産 固定資産は前連結会計年度末と比較して30,904千円増加し、215,764千円となりました。これは主に、有形固定資産8,777千円、差入保証金20,329千円が増加したこと等によるものであります。 ③ 流動負債 流動負債は前連結会計年度末と比較して80,155千円減少し1,610,276千円となりました。これは主に、買掛金68,295千円、前受収益41,095千円が増加し、1年内返済予定の長期借入金46,640千円、未払費用22,873千円、未払法人税等80,009千円、その他の流動負債40,472千円が減少したことによるものであります。 ④ 固定負債 固定負債は前連結会計年度末と比較して6,532千円増加し13,298千円となりました。これは、資産除去債務が増加したことによるものであります。 ⑤ 純資産 純資産は、前連結会計年度末と比較して214,606千円増加し2,504,489千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益290,859千円の計上に対し、配当金の支払い76,669千円があったことによる利益剰余金214,190千円の増加等によるものであります。1株当たり純資産は、1,306円65銭となり、自己資本比率は60.7%となりました。 (3)経営成績の分析 当社グループは、中長期的に資本コストを上回るROE(自己資本利益率)の向上を目指す価値創造企業で有りたいと考えております。このため、ROEを重要な指標として位置付けROE10.0%以上を目指しており、当連結会計年度におけるROEは12.1%(前連結会計年度14.8%)でありました。また、同様に重要な指標として位置付ける経常利益率10.0%に対しては、10.6%(前連結会計年度12.4%)となりました。引き続き当該指標の改善に邁進していく所存であります。 国内のIT関連投資に関しては、新型コロナ感染症による影響が緩和され、経済活動の回復と同時に設備投資需要は増加傾向にあります。当社グループでは、ストレージ製品の案件を獲得すると伴に、医療系の顧客向け販売、保守サービスの拡大に注力しました。 その結果、当連結会計年度の売上高3,711,062千円(前年同期比1.5%増)、経常利益394,278千円(前年同期比12.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益290,859千円(前年同期9.1%減)となりました。 当連結会計年度の経営成績に影響を与えた主な要因は、次のとおりであります。① 売上高 ストレージ本体を中心とした製品売上高は、RAID製品売上が堅調に推移したものの、前年に比べ大学・研究機関向需要が減少も影響し、当連結会計年度の売上高は2,399,007千円(前年同期比10.5%減)となりました。 商品売上高は、医療系の顧客向けが伸長し、当連結会計年度の売上高は777,730千円(前年同期比64.6%増)となりました。 サービス売上高は株式会社ITストレージサービスの取扱った他社製品の保守契約も加わり、当連結会計年度の売上高は534,324千円(前年同期比5.7%増)となりました。 その結果、当連結会計年度の売上高は3,711,062千円(前年同期比1.5%増)となりました。 ② 売上原価 売上原価は2,585,165千円(前年同期比3.6%増)となり、売上原価率は69.7%となり前年同期比1.5ポイント増加しました。なお、期中に不要部材の廃棄処理を行い、売上原価率にプラス0.3ポイント影響しております。 ③ 販売費及び一般管理費 販売費及び一般管理費は763,134千円(前年同期比6.9%増)であり、売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は20.6%となりました。このうち、人件費の占める割合は59.0%であります。 ④ 営業利益 営業利益は、362,762千円(前年同期比19.1%減)となりました。 ⑤ 営業外収益及び費用 営業外収益及び費用は、純額で31,515千円の収益(前連結会計年度は4,181千円の収益)となりました。この主な内訳は、受取配当金5,067千円、為替差益3,352千円、助成金収入720千円、協賛金収入2,028千円、違約金収入21,848千円、売上債権売却損2,632千円等であります。 ⑥ 経常利益、特別損失、法人税等、親会社株主に帰属する当期純利益 上記の結果、経常利益394,278千円(前年同期比12.9%減)、固定資産除却損1,688千円、税金費用101,730千円を差し引いた親会社株主に帰属する当期純利益は290,859千円(前年同期比9.1%減)となりました。 (4)資本の財源及び資金の流動性① キャッシュ・フローの分析 第2[事業の状況]4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析]の(2)キャッシュ・フローをご参照ください。 キャッシュ・フローに関する各指標は、次のとおりであります。 2022年2月期2023年2月期2024年2月期自己資本比率(%)60.357.460.7時価ベースの自己資本比率(%)62.465.969.3債務償還年数(年)0.40.1-インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)459.42,262.1272.9 (注)1.各指標の算出式は、次のとおりであります。自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産債務償還年数:有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い2.各指標は、連結ベースの財務数値に基づき算出しております。3.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 4.有利子負債は、連結貸借対照表に記載されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。5.当連結会計年度末現在において有利子負債はないため、債務償還年数は記載していません。 ② 財務政策 当社グループでは、運転資金及び決済資金は自己資金により賄うことを基本方針としております。また、当社グループが製造を外部に委託するファブレス型モデルを採用することで設備投資を検査測定器・金型等に絞っていることから、基本的に多額の設備資金需要はありません。更に、研究開発資金についても自己資金により賄うことを基本方針としております。 当社グループの現金及び預金の保有残高の適正水準は、当社の売掛金の回収サイト(平均約60日)をベースとして毎月の経費及び海外からのスポット仕入れ等への対応などを考慮の上で手元資金の安定性を勘案いたしますと、金額にして12億円程度(概ね平均月商の4ヶ月分)であると考えております。当社グループの当連結会計年度末の現金及び預金残高は2,572,577千円であり、当連結会計年度の業務計画等を考慮すれば、当連結会計年度末の現金及び預金残高は、今後の業務計画遂行に特段の支障はないものと判断しております。 (5)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、長期的・継続的な企業価値の向上および株主資本の効率的活用が重要であると認識しており、次の3項目の経営指標を掲げております。① 自己資本比率 60.0%以上② 自己資本利益率(ROE) 10.0%以上③ 経常利益率 10.0%以上 当社グループは、「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の施策を継続的に進めていくことが経営指標の持続的向上に寄与すると判断しており、今後も引き続きこれらの指標を確保、向上させるべく努めてまいります。 |
経営上の重要な契約等 | 5【経営上の重要な契約等】 該当事項はありません。 |
研究開発活動 | 6【研究開発活動】 当社グループは、RAID製品の心臓部である「RAIDコントローラ」のソフトウェア開発に軸足を置き、更にコントローラチップロジック(FPGA)を含むハードウェアの開発も行うことにより、ハードウェアとソフトウェアの密接な連携を強みとした当社グループの個性が出せる製品を、限られた人的資源の中でもタイムリーに開発、出荷できるような体制を取っています。 ソフトウェアおよびハードウェアを自社開発することにより、柔軟性のある機能実装、高い品質、カスタマイズの容易性を実現しています。日本市場のニーズや個々のお客様のご要望に合わせたカスタマイズを提供することは、弊社ならびにお客様における製品の差別化・強みにつながる重要な特徴であり、自社開発による強力なサポート体制の提供と合わせ、お客様にValueをお届けするとともに、ビジネスチャンスの拡大に寄与しています。 今後当社グループが取り組んでいる研究テーマは、次のとおりであります。(1) 新ミラーリングコントローラ SSDの主流ホストインターフェースがSATAからPCIベースへの移行が著しく進む市場に向けて、PCIベースのインターフェースを持つコストパフォーマンスに優れたミラーリングコントローラ製品の開発に取り掛かります。 (2) RAID6コントローラ応用製品 開発中のRAIDコントローラおよびその派生モデルを開発することにより、多岐にわたる製品への搭載を可能とし、RAIDコントローラ単体のみならず本製品を搭載した弊社製品群の拡充を進めてまいります。 (3) 監視ソフトウェア ミラーリングコントローラ、RAIDコントローラのみの監視ソフトウェアだけではなく、システムレベルの監視を行う統合的ソフトウェアの開発を進めます。 (4) バックアップシステム ウィルス感染やランサムウェア等のハードウェア冗長化システムだけでは守りきれないデータをシンプルな手順でバックアップできるシステムの開発を進めます。 当社グループは、今後も研究開発活動に積極的に取り組み、くわえてこれまで以上に環境を意識した製品の開発を進めるとともに、更なる差別化と競争力の強化を行ってまいります。 なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は62,301千円であります。 |
設備投資等の概要 | 1【設備投資等の概要】 当社グループは、当連結会計年度において、有形固定資産として、事務所設備6,296千円及び品質管理用測定器等9,955千円の設備投資16,251千円を行いました。なお、所要資金は自己資金により賄っております。 |
主要な設備の状況 | 2【主要な設備の状況】 (1)提出会社2024年2月29日現在 事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物(千円)その他(千円)合計(千円)本社(東京都港区)建物附属設備、社内ERPシステム等10,32918,02428,35440(-)大船テクノセンター(神奈川県鎌倉市)製造用金型、測定器等2,0435,5997,64215(-) (注)1.本社及び大船テクノセンターは、賃借物件であります。年間賃借料はそれぞれ23,959千円、14,640千円であります。2.帳簿価額のうち「その他」は、「工具、器具及び備品」及び「ソフトウエア」であります。3.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。 (2)国内子会社2024年2月29日現在 会社名事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物(千円)その他(千円)合計(千円)㈱ITストレージサービス本社(東京都中央区)建物附属設備6,1645806,74523(-)(注)1.本社は賃借物件であり、年間賃借料は8,695千円であります。2.帳簿価額のうち「その他」は、「工具、器具及び備品」及び「ソフトウエア」であります。3.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。 |
設備の新設、除却等の計画 | 3【設備の新設、除却等の計画】 (1)重要な設備の新設等事業所名(所在地)事業部門別の名称設備の内容投資予定総額(千円)既支払額(千円)資金調達方法着手予定年月完了予定年月完成後の増加能力本社(東京都港区) 技術部新製品検証用24,000-自己資金2024年8月2025年2月新製品性能向上 大船テクノセンター(神奈川県鎌倉市) 開発部開発用検証機 26,000-自己資金2024年5月2025年2月開発製品の品質向上 (2)重要な設備の改修 該当事項はありません。(3)重要な設備の売却 該当事項はありません。 |
研究開発費、研究開発活動 | 62,301,000 |
設備投資額、設備投資等の概要 | 16,251,000 |
Employees
平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 45 |
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 11 |
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況 | 7,035,082 |
Investment
株式の保有状況 | (5)【株式の保有状況】 ① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、株式の価値の変動や株式に係る配当によって利益を受けることを主たる目的とする投資株式を「保有目的が純投資目的である投資株式」とし、それ以外を「保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式」として区分しております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 当社は、事業運営上の関係維持強化の必要性の観点から有効性を判断するとともに、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するかどうかを総合的に勘案し、取締役会で決議しております。また、取得後は、取締役会において定期的に保有目的や保有に伴う便益やリスク等を検証し、保有継続の適否を判断しております。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式178,000非上場株式以外の株式12,868 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(千円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(千円)非上場株式--非上場株式以外の株式-- c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円)㈱カナモト1,0001,000当社の事業における取引先として、良好な取引関係の維持・継続のために保有しております。有2,8682,267 (注)1.非上場株式1銘柄は記載しておりません。2.定量的な保有効果の記載は困難でありますが、保有企業との中長期的な取引方針、保有企業の業績状況、簿価に対する配当金や関連取引の状況等により保有の合理性を検証しております。 みなし保有株式 該当事項ありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式 該当事項はありません。 |
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 1 |
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 78,000,000 |
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 1 |
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 2,868,000 |
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 1,000 |
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 2,868,000 |
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | ㈱カナモト |
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 有 |
Shareholders
大株主の状況 | (6)【大株主の状況】 2024年2月29日現在 氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) 笠原 康人東京都目黒区773,20040.33 ㈱カナモト北海道札幌市中央区大通東3-1-19165,0008.60 カナモトキャピタル㈱北海道札幌市中央区大通東3-1-1990,0004.69 光通信㈱東京都豊島区西池袋1-4-1084,4004.40 笠原 啓子東京都目黒区55,1002.87 金本 寛中北海道札幌市東区50,0002.60 DAIWA CM SINGAPORE LTD-NOMINEE KATO TOMOHISA(常任代理人 大和証券㈱)7 STRAITS VIEW MARINA ONE EAST TOWER,#16-05 AND #16-06 SINGAPORE 018936(東京都千代田区丸の内1-9-1)38,8002.02 BNYM AS AGT/CLTS 10PERCENT(常任代理人 三菱UFJ銀行㈱)240 GREENWICH STREET, NEW YORK, NEW YORK 10286 U.S.A.(東京都千代田区丸の内2-7-1)37,8501.97 上田八木短資㈱大阪府大阪市中央区高麗橋2-4-219,1000.99 早川 広幸神奈川県横浜市保土ヶ谷区18,8000.98計-1,332,25069.50 (注)1.上記のほか、自己株式が164,270株あります。2.上記大株主の笠原康人氏は、2023年11月5日に逝去されましたが、2024年2月29日現在において相続手続きが未了のため、同日現在の株主名簿に基づき記載しております。 |
株主数-金融機関 | 1 |
株主数-金融商品取引業者 | 14 |
株主数-外国法人等-個人 | 1 |
連結株主資本等変動計算書 | ③【連結株主資本等変動計算書】 前連結会計年度(自 2022年3月1日 至 2023年2月28日) (単位:千円) 株主資本 資本金資本剰余金利益剰余金自己株式株主資本合計当期首残高496,310510,9251,107,000△78,2652,035,970当期変動額 剰余金の配当 △67,088 △67,088親会社株主に帰属する当期純利益 319,951 319,951自己株式の取得 △99△99株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 当期変動額合計--252,862△99252,763当期末残高496,310510,9251,359,863△78,3642,288,733 その他の包括利益累計額純資産合計 その他有価証券評価差額金その他の包括利益累計額合計当期首残高1,1551,1552,037,126当期変動額 剰余金の配当 △67,088親会社株主に帰属する当期純利益 319,951自己株式の取得 △99株主資本以外の項目の当期変動額(純額)△6△6△6当期変動額合計△6△6252,756当期末残高1,1481,1482,289,882 当連結会計年度(自 2023年3月1日 至 2024年2月29日) (単位:千円) 株主資本 資本金資本剰余金利益剰余金自己株式株主資本合計当期首残高496,310510,9251,359,863△78,3642,288,733当期変動額 剰余金の配当 △76,669 △76,669親会社株主に帰属する当期純利益 290,859 290,859株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 当期変動額合計--214,190-214,190当期末残高496,310510,9251,574,053△78,3642,502,923 その他の包括利益累計額純資産合計 その他有価証券評価差額金その他の包括利益累計額合計当期首残高1,1481,1482,289,882当期変動額 剰余金の配当 △76,669親会社株主に帰属する当期純利益 290,859株主資本以外の項目の当期変動額(純額)416416416当期変動額合計416416214,606当期末残高1,5651,5652,504,489 |
株主数-外国法人等-個人以外 | 15 |
株主数-個人その他 | 1,211 |
株主数-その他の法人 | 17 |
株主数-計 | 1,259 |
氏名又は名称、大株主の状況 | 早川 広幸 |
株主総利回り | 2 |
株主総会決議による取得の状況 | (1)【株主総会決議による取得の状況】 該当事項はありません。 |
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 | (3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】 該当事項はありません。 |
Shareholders2
発行済株式及び自己株式に関する注記 | 1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項 当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)発行済株式 普通株式2,081,000--2,081,000合計2,081,000--2,081,000自己株式 普通株式164,270--164,270合計164,270--164,270 |
Audit
監査法人1、連結 | Mooreみらい監査法人 |
独立監査人の報告書、連結 | 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2024年5月21日株式会社ニューテック 取締役会 御中 Mooreみらい監査法人 東京都千代田区 指定社員業務執行社員 公認会計士西村 寛 指定社員業務執行社員 公認会計士吉原 浩 <財務諸表監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社ニューテックの2023年3月1日から2024年2月29日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。 当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社ニューテック及び連結子会社の2024年2月29日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 (前受収益に関する決算整理)監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社ニューテックの当連結会計年度末の連結貸借対照表において、前受収益が1,195,307千円(負債純資産合計の29.0%)計上されている。これは全て保守サービスを保守契約期間の経過に応じて売上計上したことに拠るものである。 会社の業務管理システム上、保守サービスは他の売上と同様、保守契約日に契約額で売上データが生成される。保守サービスに係る売上は、保守サービス期間に応じて計上する事になるため、会社は月次決算において以下の調整を行っている。・業務管理システムにおける保守売上データを経理プログラムに自動転送する。・業務管理システムにおける保守売上データは、経理プログラムに自動転送されるのと同時にサービス期間に応じて売上計上額が自動で按分計算される。・業務管理システムから保守売上按分結果を出力することで売上計上額および前受収益として計上すべき金額を把握する。・業務管理システムより出力された保守売上按分結果を基礎として、売上から前受収益への振替および前受収益より売上への振替伝票を起票する。 上記の通り、前受収益の網羅性及び正確性は保守サービス契約時の入力と保守売上按分の自動計算に大きく依存するため、これらを誤った場合には、連結財務諸表に大きな影響を与えることになる。 従って、当監査法人は、当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、前受収益計上額の網羅性と正確性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。(1)内部統制の評価 会社の業務管理システムから出力された保守売上按分結果について、対象となる保守サービスの網羅性及び売上計上の正確性を検証するため、発生した保守契約が保守売上として計上されるまでのプロセスについて、内部統制の整備状況及び運用状況の有効性を評価するための手続を実施した。(2)網羅性の検証・契約全体を示す売上明細データ合計額と、業務管理システムから出力される保守サービスに係る売上調整前の売上合計額が一致していることを確かめた。・統計的手法に基づき抽出した売上取引について、注文書又は契約書と照合することにより、受注の事実を検証し、保守売上と保守以外の売上が適切に区別されて計上されていることを確かめた。(3)正確性の検証・保守売上について期間比較及び当年度月次比較による分析を行う他、売上先別に前受収益の増減分析を行った。・保守売上について統計的手法で抽出した売上データの注文書又は契約書との照合を行い、契約総額と契約期間が保守売上データと一致していることを確かめた。・保守売上の按分計算を検算し、取引金額のうち当連結会計年度末に前受収益として処理すべき金額の正確性を検証した。 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 連結財務諸表に対する経営者並びに監査等委員会の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。 監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 連結財務諸表監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <内部統制監査>監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、株式会社ニューテックの2024年2月29日現在の内部統制報告書について監査を行った。 当監査法人は、株式会社ニューテックが2024年2月29日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 内部統制報告書に対する経営者並びに監査等委員会の責任 経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。 監査等委員会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。 なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。 内部統制監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。 利害関係 会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。以 上 (注)1.上記の四半期レビュー報告書の原本は当社(四半期報告書提出会社)が別途保管しております。2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 (前受収益に関する決算整理)監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社ニューテックの当連結会計年度末の連結貸借対照表において、前受収益が1,195,307千円(負債純資産合計の29.0%)計上されている。これは全て保守サービスを保守契約期間の経過に応じて売上計上したことに拠るものである。 会社の業務管理システム上、保守サービスは他の売上と同様、保守契約日に契約額で売上データが生成される。保守サービスに係る売上は、保守サービス期間に応じて計上する事になるため、会社は月次決算において以下の調整を行っている。・業務管理システムにおける保守売上データを経理プログラムに自動転送する。・業務管理システムにおける保守売上データは、経理プログラムに自動転送されるのと同時にサービス期間に応じて売上計上額が自動で按分計算される。・業務管理システムから保守売上按分結果を出力することで売上計上額および前受収益として計上すべき金額を把握する。・業務管理システムより出力された保守売上按分結果を基礎として、売上から前受収益への振替および前受収益より売上への振替伝票を起票する。 上記の通り、前受収益の網羅性及び正確性は保守サービス契約時の入力と保守売上按分の自動計算に大きく依存するため、これらを誤った場合には、連結財務諸表に大きな影響を与えることになる。 従って、当監査法人は、当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、前受収益計上額の網羅性と正確性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。(1)内部統制の評価 会社の業務管理システムから出力された保守売上按分結果について、対象となる保守サービスの網羅性及び売上計上の正確性を検証するため、発生した保守契約が保守売上として計上されるまでのプロセスについて、内部統制の整備状況及び運用状況の有効性を評価するための手続を実施した。(2)網羅性の検証・契約全体を示す売上明細データ合計額と、業務管理システムから出力される保守サービスに係る売上調整前の売上合計額が一致していることを確かめた。・統計的手法に基づき抽出した売上取引について、注文書又は契約書と照合することにより、受注の事実を検証し、保守売上と保守以外の売上が適切に区別されて計上されていることを確かめた。(3)正確性の検証・保守売上について期間比較及び当年度月次比較による分析を行う他、売上先別に前受収益の増減分析を行った。・保守売上について統計的手法で抽出した売上データの注文書又は契約書との照合を行い、契約総額と契約期間が保守売上データと一致していることを確かめた。・保守売上の按分計算を検算し、取引金額のうち当連結会計年度末に前受収益として処理すべき金額の正確性を検証した。 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、連結 | (前受収益に関する決算整理) |
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 | 株式会社ニューテックの当連結会計年度末の連結貸借対照表において、前受収益が1,195,307千円(負債純資産合計の29.0%)計上されている。これは全て保守サービスを保守契約期間の経過に応じて売上計上したことに拠るものである。 会社の業務管理システム上、保守サービスは他の売上と同様、保守契約日に契約額で売上データが生成される。保守サービスに係る売上は、保守サービス期間に応じて計上する事になるため、会社は月次決算において以下の調整を行っている。・業務管理システムにおける保守売上データを経理プログラムに自動転送する。・業務管理システムにおける保守売上データは、経理プログラムに自動転送されるのと同時にサービス期間に応じて売上計上額が自動で按分計算される。・業務管理システムから保守売上按分結果を出力することで売上計上額および前受収益として計上すべき金額を把握する。・業務管理システムより出力された保守売上按分結果を基礎として、売上から前受収益への振替および前受収益より売上への振替伝票を起票する。 上記の通り、前受収益の網羅性及び正確性は保守サービス契約時の入力と保守売上按分の自動計算に大きく依存するため、これらを誤った場合には、連結財務諸表に大きな影響を与えることになる。 従って、当監査法人は、当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 |
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 | 当監査法人は、前受収益計上額の網羅性と正確性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。(1)内部統制の評価 会社の業務管理システムから出力された保守売上按分結果について、対象となる保守サービスの網羅性及び売上計上の正確性を検証するため、発生した保守契約が保守売上として計上されるまでのプロセスについて、内部統制の整備状況及び運用状況の有効性を評価するための手続を実施した。(2)網羅性の検証・契約全体を示す売上明細データ合計額と、業務管理システムから出力される保守サービスに係る売上調整前の売上合計額が一致していることを確かめた。・統計的手法に基づき抽出した売上取引について、注文書又は契約書と照合することにより、受注の事実を検証し、保守売上と保守以外の売上が適切に区別されて計上されていることを確かめた。(3)正確性の検証・保守売上について期間比較及び当年度月次比較による分析を行う他、売上先別に前受収益の増減分析を行った。・保守売上について統計的手法で抽出した売上データの注文書又は契約書との照合を行い、契約総額と契約期間が保守売上データと一致していることを確かめた。・保守売上の按分計算を検算し、取引金額のうち当連結会計年度末に前受収益として処理すべき金額の正確性を検証した。 |
その他の記載内容、連結 | その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。 財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。 当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。 その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 |
Audit1
監査法人1、個別 | Mooreみらい監査法人 |
独立監査人の報告書、個別 | 独立監査人の監査報告書 2024年5月21日株式会社ニューテック 取締役会 御中 Mooreみらい監査法人 東京都千代田区 指定社員業務執行社員 公認会計士西村 寛 指定社員業務執行社員 公認会計士吉原 浩 監査意見 当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社ニューテックの2023年3月1日から2024年2月29日までの第42期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。 当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社ニューテックの2024年2月29日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 (前受収益に関する決算整理)監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社ニューテックの当事業年度末の貸借対照表において、前受収益が1,012,347千円(負債純資産合計の26.8%)計上されている。これは全て保守サービスを保守契約期間の経過に応じて売上計上したことに拠るものである。 会社の業務管理システム上、保守サービスは他の売上と同様、保守契約日に契約額で売上データが生成される。保守サービスに係る売上は、保守サービス期間に応じて計上する事になるため、会社は月次決算において以下の調整を行っている。・業務管理システムにおける保守売上データを経理プログラムに自動転送する。・業務管理システムにおける保守売上データは、経理プログラムに自動転送されるのと同時にサービス期間に応じて売上計上額が自動で按分計算される。・業務管理システムから保守売上按分結果を出力することで売上計上額および前受収益として計上すべき金額を把握する。・業務管理システムより出力された保守売上按分結果を基礎として、売上から前受収益への振替および前受収益より売上への振替伝票を起票する。 上記の通り、前受収益の網羅性及び正確性は保守サービス契約時の入力と保守売上按分の自動計算に大きく依存するため、これらを誤った場合には、財務諸表に大きな影響を与えることになる。 従って、当監査法人は、当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、前受収益計上額の網羅性と正確性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。(1)内部統制の評価 会社の業務管理システムから出力された保守売上按分結果について、対象となる保守サービスの網羅性及び売上計上の正確性を検証するため、発生した保守契約が保守売上として計上されるまでのプロセスについて、内部統制の整備状況及び運用状況の有効性を評価するための手続を実施した。(2)網羅性の検証・契約全体を示す売上明細データ合計額と、業務管理システムから出力される保守サービスに係る売上調整前の売上合計額が一致していることを確かめた。・統計的手法に基づき抽出した売上取引について、注文書又は契約書と照合することにより、受注の事実を検証し、保守売上と保守以外の売上が適切に区別されて計上されているかを確かめた。(3)正確性の検証・保守売上について期間比較及び当年度月次比較による分析を行う他、売上先別に前受収益の増減分析を行った。・保守売上について統計的手法で抽出した売上データの注文書又は契約書との照合を行い、契約総額が保守売上データと一致していることを確かめた。・保守売上の按分計算を検算し、取引金額のうち、当事業年度末に前受処理すべき金額の正確性を検証した。 その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 財務諸表に対する経営者並びに監査等委員会の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。 監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 財務諸表監査における監査人の責任 監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。 監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。 監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。 監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 利害関係 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 (注)1.上記の四半期レビュー報告書の原本は当社(四半期報告書提出会社)が別途保管しております。2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、個別 | 監査上の主要な検討事項 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 (前受収益に関する決算整理)監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応 株式会社ニューテックの当事業年度末の貸借対照表において、前受収益が1,012,347千円(負債純資産合計の26.8%)計上されている。これは全て保守サービスを保守契約期間の経過に応じて売上計上したことに拠るものである。 会社の業務管理システム上、保守サービスは他の売上と同様、保守契約日に契約額で売上データが生成される。保守サービスに係る売上は、保守サービス期間に応じて計上する事になるため、会社は月次決算において以下の調整を行っている。・業務管理システムにおける保守売上データを経理プログラムに自動転送する。・業務管理システムにおける保守売上データは、経理プログラムに自動転送されるのと同時にサービス期間に応じて売上計上額が自動で按分計算される。・業務管理システムから保守売上按分結果を出力することで売上計上額および前受収益として計上すべき金額を把握する。・業務管理システムより出力された保守売上按分結果を基礎として、売上から前受収益への振替および前受収益より売上への振替伝票を起票する。 上記の通り、前受収益の網羅性及び正確性は保守サービス契約時の入力と保守売上按分の自動計算に大きく依存するため、これらを誤った場合には、財務諸表に大きな影響を与えることになる。 従って、当監査法人は、当該事項を監査上の主要な検討事項に該当するものと判断した。 当監査法人は、前受収益計上額の網羅性と正確性を検討するに当たり、主として以下の監査手続を実施した。(1)内部統制の評価 会社の業務管理システムから出力された保守売上按分結果について、対象となる保守サービスの網羅性及び売上計上の正確性を検証するため、発生した保守契約が保守売上として計上されるまでのプロセスについて、内部統制の整備状況及び運用状況の有効性を評価するための手続を実施した。(2)網羅性の検証・契約全体を示す売上明細データ合計額と、業務管理システムから出力される保守サービスに係る売上調整前の売上合計額が一致していることを確かめた。・統計的手法に基づき抽出した売上取引について、注文書又は契約書と照合することにより、受注の事実を検証し、保守売上と保守以外の売上が適切に区別されて計上されているかを確かめた。(3)正確性の検証・保守売上について期間比較及び当年度月次比較による分析を行う他、売上先別に前受収益の増減分析を行った。・保守売上について統計的手法で抽出した売上データの注文書又は契約書との照合を行い、契約総額が保守売上データと一致していることを確かめた。・保守売上の按分計算を検算し、取引金額のうち、当事業年度末に前受処理すべき金額の正確性を検証した。 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別 | 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、個別 | (前受収益に関する決算整理) |
その他の記載内容、個別 | その他の記載内容 その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 |
BS資産
商品及び製品 | 75,544,000 |
仕掛品 | 47,878,000 |
工具、器具及び備品(純額) | 13,504,000 |
有形固定資産 | 25,877,000 |
ソフトウエア | 10,119,000 |
無形固定資産 | 10,119,000 |
投資有価証券 | 80,868,000 |
長期前払費用 | 1,245,000 |
繰延税金資産 | 43,051,000 |
投資その他の資産 | 155,074,000 |
BS負債、資本
未払金 | 56,971,000 |
未払法人税等 | 22,260,000 |
未払費用 | 64,323,000 |
資本剰余金 | 510,925,000 |