財務諸表
CoverPage
提出書類、表紙 | 有価証券報告書 |
提出日、表紙 | 2024-03-28 |
英訳名、表紙 | Beaglee Inc. |
代表者の役職氏名、表紙 | 代表取締役社長 吉 田 仁 平 |
本店の所在の場所、表紙 | 東京都港区北青山二丁目13番5号 |
電話番号、本店の所在の場所、表紙 | 03-6706-4000(代表) |
様式、DEI | 第三号様式 |
会計基準、DEI | Japan GAAP |
連結決算の有無、DEI | true |
当会計期間の種類、DEI | FY |
corp
沿革 | 2 【沿革】 提出会社(旧商号「株式会社MNH」)は、2016年度末において当社の大株主であったリサ・コーポレート・ソリューション・ファンド3号投資事業有限責任組合を実質運営する株式会社リサ・パートナーズにより、menue株式会社(旧menue)を吸収合併する目的で2013年11月28日に設立されました。その後、旧menueの全株式を譲受し、提出会社を形式上の存続会社として、2014年5月1日付で同社を吸収合併し、同日付で商号を「menue株式会社」に変更しております。さらに2014年9月9日付で「株式会社ビーグリー」に商号変更し現在に至っております。提出会社の実質上の存続会社である旧menueは、その前身が「株式会社ビービーエムエフ」であり、同社は2004年10月にBBMF Group Incの日本法人として、日本での携帯コンテンツ市場の開拓を目的に創業され、携帯ゲームやアプリ等の配信事業を開始しております。 以下におきましては、当社及び当社の実質上の存続会社であるmenue株式会社(旧menue)の沿革を記載しております。 <menue株式会社(旧menue、実質上の存続会社)の沿革>年月概要2004年10月東京都渋谷区に「株式会社ビービーエムエフ(旧ビービーエムエフ)」を設立。2005年3月本社を東京都港区に移転。2005年8月ジェイディスク株式会社を子会社化(同社は2015年4月解散、同年7月清算結了)。2006年4月フィーチャーフォン向けコミック配信サービス「ケータイ★まんが王国」を開始。2008年7月iPhone3Gの日本発売と同時にコミックアプリを配信開始。2008年8月南京波波魔火信息技木`有限公司を子会社化(同社は2016年2月解散決議、2018年11月清算結了)。2008年9月株式会社ニューを存続会社として吸収合併、商号を「株式会社ビービーエムエフ」に変更。2008年12月本社を東京都千代田区に移転。2010年7月まんが王国累計1億冊ダウンロード突破。2010年8月商号を「menue株式会社(旧menue)」に変更。2011年5月Androidアプリのリリースを開始。2011年11月スマートフォン向けコミック配信サービス「まんが王国」を開始。2014年2月株式会社MNHが当社株式を全部取得し、当社は株式会社MNHの完全子会社となる。2014年5月株式会社MNHが当社を吸収合併し、消滅会社となる。 <当社(形式上の存続会社)の沿革>年月概要2013年11月「株式会社MNH」を設立。2014年2月menue株式会社(旧menue)の全株式を取得し、同社を完全子会社とする。2014年5月株式会社MNHを存続会社としてmenue株式会社(旧menue)を吸収合併、商号を「menue株式会社」に変更。2014年9月商号を「株式会社ビーグリー」に変更、本社を東京都港区に移転。2016年4月まんが王国サービス開始から10周年を迎える。2016年9月まんが王国累計5億冊ダウンロード突破。2017年3月東京証券取引所マザーズに株式を上場。2017年5月漫画家・イラストレーターファンのための通販サイト「FUNDIY STORE」を開始。2018年3月東京証券取引所市場第一部へ上場市場変更。2018年4月まんが王国会員数100万人突破。2018年11月株式会社ノベルバを完全子会社化。2019年1月まんが王国会員数200万人突破。2019年4月まんが王国累計10億冊ダウンロード突破。2019年8月完全子会社の株式会社ノベルバを吸収合併。2019年10月まんが王国会員数300万人突破。2020年7月まんが王国会員数400万人突破。2020年10月株式会社ぶんか社ホールディングスを完全子会社化。2021年1月株式会社ぶんか社ホールディングスを存続会社として株式会社ぶんか社グループを吸収合併、商号を「株式会社ぶんか社グループ」に変更。2021年5月まんが王国累計15億冊ダウンロード突破。2021年6月まんが王国会員数500万人突破。2021年11月日本テレビ放送網株式会社との資本業務提携契約締結。2021年12月日本テレビ放送網株式会社の持分法適用会社となる。2022年2月まんが王国会員数600万人突破。2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。2022年11月まんが王国会員数700万人突破。2023年5月まんが王国累計20億冊ダウンロード突破。2023年10月まんが王国会員数800万人突破。2023年10月東京証券取引所スタンダード市場へ上場市場変更。 (注) ダウンロード冊数は、無料タイトル及びコマ形式のタイトルを冊数換算したものを含みます。 |
事業の内容 | 3 【事業の内容】 当社グループは、当社(株式会社ビーグリー)及び連結子会社5社(株式会社ぶんか社グループ、株式会社ぶんか社、株式会社海王社、新アポロ出版株式会社、株式会社文友舎)により構成されております。株式会社ビーグリーの既存事業を中心としたユーザー課金サービス及びその付帯サービスであるプラットフォームセグメントと、株式会社ぶんか社グループ以下の既存事業を中心とした電子書籍、出版、付帯サービスであるコンテンツセグメントを展開しており、ファンとコンテンツを感動とともにつなげるコンテンツプロデュースカンパニーを目指しております。プラットフォームセグメントでは、スマートフォン・タブレットの急速な普及を背景に消費者行動への影響が飛躍的に拡大しているインターネットを活用しつつ、その特性を活かしてクリエイターのコンテンツ・プロダクトを配信するサービスや環境を提供しております。コミック配信サービス「まんが王国」や小説投稿サービス「ノベルバ」を展開しております。また、当社グループの資産・ノウハウを活用したIPプロデュースも推進しております。コンテンツセグメントでは、女性向けの漫画ジャンルに強みを持ち、デジタルとの親和性の高い作品制作を通じてヒット作品の創出を行う等、ユーザーに対して新たな感動を与えられるようなコンテンツ創出を行っております。さらに、日本テレビ放送網株式会社との資本業務提携契約の締結により、両社グループの強みを活かし、IP創出や利活用の拡大等コンテンツプロデュース機能の強化を図っております。以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。 プラットフォームセグメントの主力サービス「まんが王国」について「まんが王国」は、スマートフォンやタブレット、PCで手軽に漫画を楽しむことができるコミック配信サービスです。2006年のサービス開始以来、ユーザーの皆さまに支えられ、コミック単行本換算で累計20億冊ダウンロードを超えるまでに拡大を続け、会員数は800万人(2024年2月時点)を突破しております(累計ダウンロード数は、無料タイトル及びコマ形式のタイトルを冊数換算したものを含んでおります)。本サービスでは、出版社、プロダクション、及び作家等、タイトルの権利を保有若しくは管理する方々(ライセンサー)から利用許諾を獲得し、必要に応じてコンテンツの電子化を行います。当社の特長は、電子書籍業界では一般的である電子取次会社経由ではなく、主に当社直接営業によりライセンサーから利用許諾の獲得を行う点にあります。また、このライセンサーとの直接の繋がりを活かした「まんが王国」連載作品の制作にも注力しております。コンテンツの価格は1ポイント1円相当のポイント数で表示されており、ユーザーは予め会員登録をしてポイントを購入する必要があります。ポイントの購入は、お得な5大特典付きの月額コースと必要な時に必要な分だけ購入する方法の2通りあり、併用も可能です。さらに、ポイント購入と消費の両方であわせて毎日最大50%還元を行っており、その他お得なキャンペーンも随時実施しております。また、通常サンプル以上を無料で読める「じっくり試し読み」を常時10,000冊以上(本書提出日現在)取り揃える等、限られた課金負担の中で、最大限漫画を楽しめるサービスを提供しております。その結果、第三者調査機関による電子コミックサービスに関する調査で、「お得感No.1」(最もお得に感じるサービス第1位)を獲得しております。また、知名度やメディア露出を重視した品揃えにより需要を取り込む販売手法だけでなく、データを用いてターゲットに合った作品とクリエイティブで、プロモーションすることが特長です。これらのノウハウと日々のユーザー行動データを蓄積することでそれぞれのユーザーに合った商品を提供できる書店として競合サービスとの差別化を図っております。 「まんが王国」の事業系統図は、次のとおりであります。 本サービスを推進するにあたって、当社グループが有する特長及び強みは次のとおりであります。 1.利用許諾(ライセンス)の獲得配信しようとするコンテンツは、まずその著作権者から利用許諾を得ることが必要です。通常、著作権はその作家(漫画家・原作者)にあり、本来第三者に対してその利用許諾ができるのも作家ですが、電子書籍業界では、当該漫画タイトルを出版した出版社や取次会社経由で利用許諾を獲得して販売するケースがほとんどです。しかしながら、当社はサービス開始時から著作権者である作家から直接、利用許諾を獲得する方法を中心に展開しております。当社では、作家との直接契約に加えて、出版社を経由して許諾を獲得する場合においても、極力中間業者である取次会社を介さないことにより、出版社や作家と利用許諾について柔軟に交渉できる環境を有していると考えております。これらの直接契約は2,000件超となっております。上記のような作家や出版社との関係により、以下の特長を有しております。・無料購読タイトルを常時多数(本書提出日現在:10,000冊以上)揃えていること・電子未配信タイトルや、絶版タイトルの調達及び配信をスムーズに実施していること・「まんが王国」連載作品を創出すること・柔軟かつタイムリーな販促キャンペーンを実施していること・取次会社を経由しない場合は中間マージンが不要になり、著作権者と当社双方に高収益分配となること 2.コンテンツの販売「まんが王国」では、本サービスへの再訪や滞在時間増加を促し、ユーザーの利用を促進させるサービスの提供に努めております。ポイントの購入と消費の両方であわせて毎日最大50%還元を行う等、利用頻度の高いユーザーがより満足できるサービス設計となっております。決済方法としては、月額課金は通信キャリア又はクレジットカード、従量課金は通信キャリア、クレジットカードのほか、QRコード決済等、多様な選択肢を用意しております。加えて、自社開発のAIレコメンド機能や豊富なユーザーレビューを活用した独自推奨タイトルの提供を行っており、ユーザーの満足度向上とサービス利用継続に繋がっております。 3.データを用いたプロモーションとコンテンツ創出プロモーションについては、広告代理店に依存せず、社内のチームで広告効果分析を実施し、リアルタイムで広告のコントロールを行っております。これまでのデータ分析とノウハウ蓄積によって、効果的なプロモーションだけでなくここでしか読めないコンテンツ創りを可能にしております。 4.自社開発によるビューアやレコメンド機能コンテンツの閲覧に使用するビューアは技術力を活かした自社開発ツールを採用しております。ページビュー、コマビュー形式のファイル閲覧が可能なNext Viewerという独自コミックビューアを自社で内製開発しております。ページ捲り・見開き等コミック閲覧に不可欠な機能はもちろん、ダウンロード、虫めがね機能といった、より利便性を高める機能の提供によりユーザー体験を豊かにしていると考えております。このビューアは、ネイティブアプリ型及びブラウザ型の2種類あり、ユーザーの環境や操作、及びコンテンツの形式に応じて適切なサービスを提供することも可能となっております。また、「まんが王国」サイトでは自社開発によるAIレコメンド機能の実装により、ユーザーの作品購買と閲覧情報を基にした作品提案が可能となり、サイトの最適化に貢献しております。 コンテンツセグメントについてコンテンツセグメントにおける中核会社である「株式会社ぶんか社」は、女性向けの漫画ジャンルを得意とした総合出版社であります。近年ではデジタル出版を積極的に推進し、売上の大半をデジタル売上が占めるに至り、変化の激しいネットユーザーのトレンドに沿った作品創作に強みがあります。なお、これらの作品は、当社サービス「まんが王国」等のブラウザコミック配信サービスはもちろん、他社電子書籍サービス及びマンガアプリにも提供を行っております。これに、プラットフォームセグメントで蓄積したビッグデータやノウハウ、並びにグループ全体で持つ作家やクリエイターとの多数のコネクションを活用することで、ユーザーに支持される作品の創出及び制作を行っております。 コンテンツセグメントの事業系統図は、次のとおりであります。 |
関係会社の状況 | 4 【関係会社の状況】 名称住所資本金又は出資金(千円)主要な事業の内容議決権の所有(又は被所有)割合(%)関係内容(連結子会社) 株式会社ぶんか社グループ東京都千代田区10,000総合出版事業100.0役員の兼任等資金の貸付株式会社ぶんか社 (注) 2東京都千代田区10,000総合出版事業100.0(100.0)役員の兼任等著作物使用許諾契約(その他の関係会社) 日本テレビ放送網株式会社東京都港区6,000,000メディア・コンテンツ事業不動産関連事業25.1役員の兼任等著作物使用許諾契約 (注) 1.「議決権の所有(又は被所有)割合」欄の(内書)は間接所有であります。2.特定子会社であります。3.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。4.上記のほか、連結子会社が3社ありますが、重要性が乏しいため記載を省略しております。5.株式会社ぶんか社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。主要な損益情報等 ①売上高 5,929,145千円②経常利益 1,623,370 〃③当期純利益 1,091,360 〃④純資産額 8,439,280 〃⑤総資産額 11,005,293 〃 |
従業員の状況 | 5 【従業員の状況】 (1) 連結会社の状況2023年12月31日現在セグメントの名称従業員数(名)プラットフォームセグメント72(14)コンテンツセグメント135(16)合計 207(30) (注) 1.従業員数は、臨時従業員を含んでおりません。2.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員(1日8時間換算)であります。3.臨時従業員には、有期労働契約に基づく契約社員及びスタッフを含み、派遣社員を除いております。 (2) 提出会社の状況2023年12月31日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)7235.25.55,969(14) (注) 1.従業員数及び各平均値は、臨時従業員を含んでおりません。2.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員(1日8時間換算)であります。3.臨時従業員には、有期労働契約に基づく契約社員及びスタッフを含み、派遣社員を除いております。4.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。5.提出会社の全従業員はプラットフォームセグメントに所属しておりますので、セグメントごとの記載はしておりません。 (3) 労働組合の状況労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異提出会社及び連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。 |
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 | 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループは、ファンとコンテンツを感動とともにつなげるコンテンツプロデュースカンパニーを目指しております。この経営目標に向かい、良質なコンテンツやクリエイターが埋もれることなく、またユーザーが興味を持つコンテンツと出逢えるようなサービスを生み出し、さらに自らもオリジナルのエンターテインメントコンテンツを創出していき、文化の発展に貢献することで、企業価値並びに株主価値の増大を図ってまいります。 (2) 経営戦略等当社グループの経営目標を実現するために、当社グループはこれまで「まんが王国」というコミック配信サービスを通じて、人気作品のみならず、過去及び新規の知る人ぞ知る良作等をたくさんの方に提供し、楽しんでいただくことを目指してまいりました。今後も「まんが王国」を含む電子書籍サービスのさらなる拡大や当社グループで制作したタイトルを含む「まんが王国」連載作品による差別化に加え、デジタルコンテンツの強化及び紙出版の最適化を行っていくとともに、グループ間でのシナジーを加速させるコミカライズや新規ジャンル開拓等の売上増加施策等を実施し、グループ全体での利益の増加を図ってまいります。当社グループはコンテンツを創出、又は見定め、それに適した方法でユーザーに届ける活動を「コンテンツプロデュース」と定義し、コンテンツやクリエイターが世界規模で流通・活躍できるよう事業展開してまいります。なお、日本テレビ放送網株式会社との資本業務提携契約の締結により、両社グループの強みを活かし、IP創出や両社グループが所有するIPの利活用の拡大等によるコンテンツプロデュース機能の強化を図ってまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等経営方針に基づき、売上高及び親会社株主に帰属する当期純利益、また株主重視の観点から株主資本当期純利益率(ROE)をそれぞれ重要な指標と考えております。2024年度の目標値は、売上高20,118百万円、親会社株主に帰属する当期純利益925百万円、ROE12.5%であります。 (4) 経営環境当社グループの主力サービスが属する電子書籍市場は、通信環境の整備やスマートフォン・タブレット端末の普及・進化等により、今後も拡大が続くことが予想されますが、一方で競合他社との競争が激化しております。なお、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、感染症の分類も5類感染症へ移行し、国内外での人流も回復するなど、感染症対策と経済活動の両立により、社会経済活動の正常化が進みつつあります。一方で、緊迫した世界情勢に加え、不安定な円相場やインフレによる経済停滞が懸念され、依然として不透明な事業環境が続いているため、常に経済情勢や市場環境を注視し、有事に向けた対応策を講じてまいります。 (5) 事業上及び財務上の対処すべき課題現在のプラットフォームセグメントの主力サービスであるコミック配信サービス「まんが王国」は、17年以上の実績を有しており、さらなるユーザー及び収益の拡大が見込まれるとともに、コンテンツセグメントの中核である総合出版事業においてもデジタル化を推進することで、収益の拡大が見込まれております。今後も継続的な発展を続け、当社グループのVisionである「グローバルで通用するコンテンツプロデュースカンパニーへ」を実現するため、対処すべき課題として以下の施策に取り組んでまいります。 ① 「まんが王国」の差別化電子書籍市場は拡大を続けておりますが、一方で競合他社との競争が激化しております。そのため会員獲得コストは増加傾向でありますが、サービスの継続的な拡充や差別化により収益拡大を実現してまいりました。当社グループでは今後の継続的な成長の実現に向けて、さらに「まんが王国」の魅力を高めるため、今後も積極的に差別化を進める施策に取り組んでまいります。お得に漫画が読めるポイントプログラムや各種キャンペーンの実施、無料で閲覧可能な「じっくり試し読み」の充実、自社開発ビューアやAIレコメンド機能を活用した使いやすいUX(User experience)の提供、当社独自の目線による優良タイトルの掘りおこしや決済手段の多様化等、これまでの取り組みを継続的に推進するほか、当社グループ内でのノウハウを駆使した「まんが王国」連載作品の創出を積極的に進めてまいります。 ② 優良・独自コンテンツの制作継続的な成長を実現していくためには、競合他社にはない優良コンテンツや独自コンテンツの制作が必要となります。当社グループでは、作家やクリエイターとの多数のコネクション並びに「まんが王国」のビッグデータや長年のノウハウを活用することにより、ユーザーにヒットするコンテンツの制作を行ってまいります。 ③ サービス・企業認知度の向上当社グループが継続的な企業価値の向上を実現するためには、ユーザー、取引先、人材の獲得が必要であります。これらの獲得活動をより効率的に進めるため、当社グループ及び当社サービスの持つ強み・サービスの健全性・ガバナンス体制等を戦略的に発信し、認知度及びコーポレートブランドを向上させてまいります。このため、費用対効果を重視したプロモーション・広報活動を積極的に推進してまいります。 ④ 有能な人材の育成と確保当社グループのあらゆる活動の継続的改善、成長のため、最も重要なのは人材であります。その育成と確保の観点から、経営理念に沿った評価制度の施行、その運用の徹底及び継続的な改善並びにインセンティブ制度を含めた人事制度全般の充実を図ってまいります。また、積極的な採用活動、教育制度の充実を図り、組織でフォローアップできる体制を構築してまいります。 |
事業等のリスク | 3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項についても、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。また、以下の記載は本株式への投資に関するリスクをすべて網羅するものではありませんので、ご留意ください。 (事業環境について)(1) 電子出版業界の市場環境について当社グループの主たる収益は電子書籍の販売による収入であります。電子書籍業界は、許認可や特許等による特別な参入障壁が存在しない業界であり、近年多数の企業が参入し競争が激化しております。競争がさらに激化し、顧客や読者の獲得や定着、並びに顧客単価の維持・向上が想定どおりに進まなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。対応策として、サービスとコンテンツの継続的な拡充及び差別化による当社グループならではの付加価値の強化を進めてまいります。 (2) 海賊版サイトの影響について現在、インターネット上で、出版物等を違法・不正にコピーしたコンテンツを扱う海賊版サイトが存在しております。かかる違法なコンテンツが相当量流通することによって、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。対応策として、当社グループは2018年4月に他の電子書店4社と健全な市場の発展を目的に「日本電子書店連合」を設立し、読者に対して正規版購入への理解と啓発活動を行うとともに、出版社、出版関連団体及び権利者と連携し、海賊版サイト対策を講じています。 (事業内容について)(1) 著作物の利用許諾契約について当社グループは、事業の運営にあたり、著作権者等の取引先(法人及び個人)との間で著作物利用許諾契約を締結しております。サービス・コンテンツ販売の拡大においては、これら契約の継続を前提としておりますが、何らかの事情により契約の更新に支障をきたす場合又は著作物の利用料が変動した場合、取扱いコンテンツの減少や原価の上昇により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。対応策として、継続的かつ良好なコミュニケーションによる取引先ニーズの把握、当社が提供する付加価値や提案の充実によって、強固な信頼関係を構築し、維持してまいります。 (2) 技術革新等について当社グループがサービスを提供しているスマートフォン・タブレット端末並びにそのインターネット環境は、技術進歩が速いことが特徴です。当社グループが想定する以上の技術革新により、当社グループの技術やサービスが競争力を失うような事態が生じた場合、ユーザー数の減少等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。対応策として、当社グループは常に最新の技術動向に着目し、技術力で他社に後れを取ることのないように努めてまいります。 (3) 広告宣伝活動について当社グループでは、主にプラットフォームセグメントにおいて、下記のとおり広告宣伝活動を効率的に実施し会員数の増加を図っております。当該施策が当社グループの想定どおりに推移しない場合、ユーザー数の減少、広告宣伝費の上昇により当社グループの業績及び今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。対応策として、ROAS(広告支出の回収率を示す指標)等を勘案のうえ、定量的な分析に基づく最適な施策を実施するとともに、当社グループのサービス・コンテンツのブランディング活動に関してはその効果を慎重に検討した上で推進してまいります。回次第7期第8期第9期第10期第11期決算年月2019年12月2020年12月2021年12月2022年12月2023年12月広告宣伝費(百万円)2,8082,0292,6532,3192,394 (注) 第7期の広告宣伝費は、当社の推移であります。 (4) システム障害について当社グループは、事業の運営にあたり、多数のサーバーやネットワークを活用しております。自然災害、一時的なアクセスの集中、不正アクセス等により、通信ネットワークの切断、サーバーの作業不能が発生し、サービスがダウンする可能性があります。システムダウンが長時間にわたり継続するような場合、ユーザー数の減少等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。対応策として、サービスの安定供給を図るために十分と思われるシステムの冗長化及びセキュリティ強化に努めてまいります。 (法的規制について)当社グループの事業に関する法規制は、「著作権法」、「個人情報の保護に関する法律」等、多岐の分野にわたっております。 (1) 知的財産権について当社グループは、事業の推進にあたり、著作権をはじめとする知的財産権を侵害しないよう、取引先との間で締結する著作物の利用許諾契約を遵守し事業を展開しております。しかしながら、今後の法改正や解釈の変更並びに海外展開による権利処理の複雑化等により、第三者から知的財産権に関する侵害を主張される可能性があります。このような場合、解決までに多くの時間と費用が発生する等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 「個人情報の保護に関する法律」について当社グループは、サービス提供にあたり、取引先、お客様等の個人情報を取得する場合があります。これらの情報を適切に保護するため、情報へのアクセス制限や不正侵入防止のためのシステム採用や「プライバシーポリシー」等の情報管理に関する規程の作成等、個人情報保護のための諸施策を講じるとともに、個人情報の取得は必要最小限にとどめるなどして対応しております。また、海外展開に関係して、米国に居住する会員の個人情報を保護するために、カリフォルニア州消費者プライバシー法に準拠した北米用の「プライバシーポリシー」を策定するなど、対応しております。しかしながら、外部からの不正アクセス、故意又は過失等による情報漏洩に関するリスクは完全には排除できないことから、個人情報が流出する可能性があります。このような場合、損害賠償の請求や信用低下等によって、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 青少年保護に関連する法令について現在、当社グループは「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」等の法令等の遵守に努めております。なお、当社グループの事業は「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」及び各地方公共団体が制定する青少年健全育成条例等が規制対象とする事業に当たりません。しかしながら、これらの法令の改正・解釈の変更又は新たな法令の制定により、何らかの制約を受けることとなった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (その他のリスクについて)(1) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について当社グループは、当社の役員に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しております。これらの新株予約権が行使された場合には、当社株式が発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。当連結会計年度末現在における潜在株式数は38,000株であり、発行済株式総数6,263,986株に対して約0.61%に相当しております。 (2) M&A(企業買収等)により生じた無形固定資産の減損による影響について当社グループは、企業買収に伴い生じたのれん及び出版権(識別可能資産)を2023年12月期末時点で8,761,037千円計上しております。内、当社の実質存続会社である旧menue株式取得によるのれんは2,520,273千円であります。また、2020年10月のぶんか社グループ株式取得によるのれんは5,808,097千円、出版権(識別可能資産)は432,666千円であります。今後収益性の悪化などによる価値の毀損により、当該のれん及び出版権(識別可能資産)の減損処理を実施する場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) M&A(企業買収等)による事業拡大について当社グループは、事業拡大を加速する手段の一つとして、積極的にM&Aを活用してまいる方針です。買収後に未認識債務の判明や偶発債務の発生等、事前の調査では把握できなかった問題の発生や、買収事業の展開が想定どおりに進捗せず、投資対象の減損処理の必要が生じる場合等、当社グループの財政状態、業績及びその後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。また、M&Aによって、当社グループが従来行っていなかった事業が加わる場合、当該事業固有のリスク要因が加わる可能性があります。対応策として、対象企業について事前に詳細な調査を行い、慎重にリスクを検討した上で進めてまいります。 (4) 自然災害・感染症等による影響について地震や台風等の自然災害、テロ攻撃、感染症の流行といった事象が発生した場合、すべての被害や影響を回避することは困難であり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。対応策として、発生時の損害を最小限に抑えるため、災害リスクに対する規程・マニュアル整備、社内安否確認体制の構築、倉庫管理会社との緊急時連携体制の構築等に努めております。 |
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 | 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (経営成績等の状況の概要)(1) 経営成績当連結会計年度における日本経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、感染症の分類も5類感染症へ移行し、国内外での人流も回復するなど、感染症対策と経済活動の両立により、社会経済活動の正常化が進みつつあります。一方で、緊迫した世界情勢に加え、不安定な円相場やインフレによる経済停滞が懸念され、依然として不透明な事業環境が続いております。当社を取り巻く事業環境は、紙の出版市場が縮小している一方で、電子出版市場は継続的に拡大しており、インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2023」によると、2023年度の成長率は8%程度になると予測されており、今後も電子書籍及び電子コミックの市場規模はゆるやかな拡大が続くことが予想されております。このような市場環境の中で、プラットフォームセグメントにおいては、コミック配信サービス「まんが王国」のブランド構築に注力しつつ効率的な投資を、コンテンツセグメントにおいては、継続的なデジタル成長による安定的な利益創出を実行しました。さらに、コンテンツプロデュースカンパニーとしての機能強化や成長加速のため、2021年11月に資本業務提携契約を締結した日本テレビ放送網株式会社(以下、「日本テレビ」という。)との協業案件を継続的に推進いたしました。これらの結果、当連結会計年度の売上高は19,080,733千円(前年同期比2.0%増)、営業利益は1,496,908千円(前年同期比14.7%減)、経常利益は1,440,459千円(前年同期比10.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は689,204千円(前年同期比3.7%増)となりました。なお、当社グループは、株主資本当期純利益率(ROE)を重要な経営指標と位置づけております。当連結会計年度末の株主資本当期純利益率(ROE)は10.4%(前年同期11.1%)となり、前連結会計年度末と比較して0.7ポイントの減少となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (プラットフォームセグメント)プラットフォームセグメントの主力サービスであるコミック配信サービス「まんが王国」においては、ユーザーの訪問・定着・課金の流れを促し、課金者数と顧客単価を上げるべく、お得感を訴求するキャンペーンや幅広いユーザー層獲得のための販売促進活動を積極的に行いました。これに加え、原作付きのコミカライズ作品や異世界ファンタジー等の人気ジャンル作品といった“ここだから読める”作品の創出に注力した結果、「まんが王国」の売上高は前年同期比3.2%増となりました。また、国内コミック配信事業で培ったノウハウを生かし、諸外国の中でも、特に拡大が予想されている北米の電子コミック市場において、2023年6月に北米向けコミック配信サービス「yomoyo(ヨモーヨ)」の提供を開始いたしました。小説投稿サービス「ノベルバ」においては、投稿作品を原作としたコミカライズ・メディアミックス展開を推進するため、アプリ利用者数及び投稿作品数の増加を目的とした施策の実施や小説コンテストを開催いたしました。さらに、オリジナルIPの創出を目的に、イベント関連事業や音楽・映像関連事業等を多角的に展開する株式会社アミューズとの協業を開始し、最初の取り組みとして、「ノベルバ」内にて『目指せメディアミックス!「現代恋愛×ファンタジー」小説コンテスト』を開催いたしました。日本テレビとの取り組みにおいては、「まんが王国」にて昨年末より連載を開始した漫画家発掘ドキュメントバラエティ―「THE TOKIWA」発のコミカライズ作品「ようこそ!パラダイス劇場へ」の電子コミック版が完結し、2023年8月に紙書籍を販売いたしました。 利益面においては、売上高が増加した一方で、広告宣伝費を中心とした営業費用が前年同期比で増加いたしました。これらの結果、当セグメントの売上高は12,563,854千円(前年同期比2.7%増)、営業利益は585,371千円(前年同期比4.4%増)となりました。 (コンテンツセグメント)コンテンツセグメントにおいては、デジタルコンテンツを中心に、発刊点数の増加、電子書店ごとの特性や読者ニーズに沿った販売促進活動を積極的に行いました。また、紙出版においては、紙出版市場の縮小を鑑み、配本管理及び価格設定等のコストコントロールを実施いたしました。デジタル出版においては、読者の嗜好性に合わせたコンテンツの創出とジャンルの拡大を推進し、SNSや動画プラットフォームを活用したプロモーションを強化した結果、ぶんか社が得意とするBL、TLジャンルを中心とした女性向けコミックジャンルの作品や近年創刊したデジタルコミック誌からの作品の売上が堅調に推移いたしました。これにより、売上高は前年同期比7.9%増となりました。紙出版においては、BL、異世界ファンタジーを中心にアニメマンガ専門店と連携し、販売施策を推進いたしました。また、BLコミック誌「GUSH」の20周年を記念したコラボカフェや「GUSH20周年記念展-with LOVE-」の開催といった様々な施策を実行いたしました。他方、配本数のコントロール及び雑誌の隔月化や休刊を実施した結果、売上高は前年同期比11.6%減となりました。このほか、ぶんか社の人気グルメ漫画「半熟ファミリア 腹ペコ兄妹の熟成レシピ」が日本テレビホールディングス株式会社の子会社である株式会社日テレ アックスオン制作にてテレビドラマ化いたしました。また、2023年6月には、ぶんか社刊の「お姫様クラブ」がフジテレビ系の番組内にて映像化されました。利益面においては、主に紙出版収益の減少に加え、積極的な編集人材の採用により、営業費用が前年同期比で増加いたしました。これらの結果、当セグメントの売上高は6,676,276千円(前年同期比0.7%増)、営業利益は910,956千円(前年同期比23.7%減)となりました。 (2) 財政状態① 資産の部当連結会計年度末における資産合計は18,384,958千円となり、前連結会計年度末に比べ654,974千円減少しました。流動資産は9,009,196千円となり、前連結会計年度末に比べ201,429千円増加しました。これは主に、売掛金が340,389千円、未収還付法人税等が100,748千円減少した一方で、現金及び預金が607,517千円増加したことによるものです。固定資産は9,375,761千円となり、前連結会計年度末に比べ856,413千円減少しました。これは主に、無形固定資産が839,933千円減少したことによるものです。 ② 負債の部当連結会計年度末における負債合計は11,431,715千円となり、前連結会計年度末に比べ1,293,524千円減少しました。流動負債は8,466,504千円となり、前連結会計年度末に比べ210,099千円減少しました。これは主に、支払手形及び買掛金が126,484千円増加した一方で、未払金が69,459千円、未払法人税等が69,943千円、未払消費税等が139,364千円、契約負債が72,452千円減少したことによるものです。固定負債は2,965,210千円となり、前連結会計年度末に比べ1,083,425千円減少しました。これは、長期借入金が1,020,000千円、繰延税金負債が63,425千円減少したことによるものです。 ③ 純資産の部当連結会計年度末における純資産合計は6,953,242千円となり、前連結会計年度末に比べ638,550千円増加しました。これは主に、利益剰余金が616,074千円増加したことによるものです。この結果、自己資本比率は、37.8%となりました。 (3) キャッシュ・フロー当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は4,825,497千円となり、前連結会計年度末に比べ607,517千円増加しました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 ① 営業活動によるキャッシュ・フロー当連結会計年度における営業活動においては、税金等調整前当期純利益1,440,459千円から、主な加算項目として、減価償却費423,202千円、のれん償却額590,649千円、売上債権の減少額346,554千円、仕入債務の増加額126,484千円等がありました。これに対して主な減算項目として、未払又は未収消費税等の増減額139,364千円、未払金の減少額70,086千円、契約負債の減少額72,452千円、法人税等の支払額768,513千円等がありました。この結果、獲得した資金は1,859,715千円(前年同期は2,379,313千円の獲得)となりました。 ② 投資活動によるキャッシュ・フロー当連結会計年度における投資活動においては、主な資金減少要因として、無形固定資産の取得による支出154,450千円等がありました。この結果、使用した資金は173,689千円(前年同期は244,959千円の使用)となりました。 ③ 財務活動によるキャッシュ・フロー当連結会計年度における財務活動においては、主な資金減少要因として、長期借入金の返済による支出1,020,000千円、配当金の支払額71,750千円等がありました。この結果、使用した資金は1,078,509千円(前年同期は1,461,664千円の使用)となりました。 (生産、受注及び販売の状況)(1) 生産実績当社グループ全体における生産実績の金額的重要性が乏しいため、記載を省略しております。 (2) 受注実績当社グループでは、「FUNDIY STORE」での取扱い商品の一部において受注販売を行いましたが、受注から販売までが短期間であるため、当該記載を省略しております。 (3) 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(千円)前期比(%)プラットフォームセグメント12,562,7632.7コンテンツセグメント6,517,9690.6合計19,080,7332.0 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。2.当連結会計年度において、総販売実績に対する割合が10%を超える相手先はありません。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)(1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成されております。重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っておりますが、これらの見積りには不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 ① のれんの減損当社グループは、のれんについて、5~20年の均等償却を採用しております。その資産性については、業績や事業計画等を基に検討しており、将来において当初想定していた収益が見込めなくなった場合、減損処理が必要になる可能性があります。 ② 固定資産の減損当社グループは、固定資産について、減損の兆候の把握を行っております。減損の兆候がある資産又は資産グループについては、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回る場合には帳簿価額から回収可能価額を控除した金額を減損損失として認識しており、その前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要になる可能性があります。 (2) 経営成績① 売上高スマートフォンやタブレット向けを中心に、電子書籍市場は拡大していると推計されておりますが、その一方で、競合他社との競争が激化しております。また、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、感染症の分類も5類感染症へ移行し、国内外での人流も回復するなど、感染症対策と経済活動の両立により、社会経済活動の正常化が進みつつあります。一方で、緊迫した世界情勢に加え、不安定な円相場やインフレによる経済停滞が懸念され、依然として不透明な事業環境が続いております。このような環境の中、プラットフォームセグメントにおいては、コミック配信サービス「まんが王国」のブランド構築に注力しつつ効率的な投資を、コンテンツセグメントにおいては継続的なデジタル成長による安定的な利益創出を実行しました。 ② 売上原価売上高に応じて、売上原価が12,532,377千円(前年同期比3.7%増)発生いたしました。 ③ 販売費及び一般管理費中長期的な会員獲得を目的とした広告宣伝費が2,394,710千円発生いたしました。広告宣伝は、その効果を継続的に検証し、最適化を図っております。これらの結果、販売費及び一般管理費の合計は5,051,447千円(前年同期比3.7%増)となりました。 ④ 営業外費用銀行からの借入による支払利息が51,354千円発生いたしました。支払利息は、前連結会計年度に実施したシンジケートローンのリファイナンスにより、前年同期比で51.5%減少しております。これらの結果、営業外費用は61,540千円(前年同期比59.3%減)となりました。 ⑤ 親会社株主に帰属する当期純利益法人税、住民税及び事業税を797,767千円、法人税等調整額を46,513千円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は689,204千円(前年同期比3.7%増)となりました。なお、グループ再編の実施に伴い発生したのれんの償却費を販売費及び一般管理費に590,649千円計上しており、これを控除した、のれん償却前経常利益は2,031,109千円(前年同期比8.9%減)、のれん償却前親会社株主に帰属する当期純利益は1,279,854千円(前年同期比0.5%減)であります。 (3) キャッシュ・フロー「(経営成績等の状況の概要) (3) キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。 (4) 資本の財源及び資金の流動性当社グループは、事業活動に必要な資金について、流動性の高い現金及び現金同等物として保持しております。当社グループの主な資金需要は、コンテンツの制作費、ロイヤリティ等の原価、広告宣伝費をはじめとする販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は、自社電子書籍サイトの機能拡張等によるものであります。これらの資金需要につきましては自己資金によることを基本としておりますが、必要に応じて金融機関からの短期借入により調達する方針であり、当社では取引銀行4行と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結しております。なお、当連結会計年度末現在において、特記すべき重要な資本的支出の予定はありません。 (5) 経営成績等に重要な影響を与える要因について「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 (6) 経営戦略の現状と見通し「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 (7) 経営者の問題認識と今後の方針について「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 |
経営上の重要な契約等 | 5 【経営上の重要な契約等】 該当事項はありません。 |
研究開発活動 | 6 【研究開発活動】 該当事項はありません。 |
設備投資等の概要 | 1 【設備投資等の概要】 重要な設備投資はありません。 |
主要な設備の状況 | 2 【主要な設備の状況】 (1) 提出会社2023年12月31日現在事業所名(所在地)セグメントの 名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(名)建物及び建物附属設備工具、器具及び備品合計本社(東京都港区)プラットフォームセグメント本社機能13,79712,51126,30872 (注) 現在休止中の主要な設備はありません。 (2) 国内子会社2023年12月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの 名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(名)建物及び建物附属設備工具、器具及び備品合計(株)ぶんか社本社(東京都千代田区)コンテンツセグメント本社機能26,12513,93640,062115 (注) 現在休止中の主要な設備はありません。 |
設備の新設、除却等の計画 | 3 【設備の新設、除却等の計画】 (1) 重要な設備の新設等該当事項はありません。 (2) 重要な設備の除却等経常的な設備の更新のための除却等を除き、重要な設備の除却等の計画はありません。 |
Employees
平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 35 |
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 6 |
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況 | 5,969,000 |
Investment
株式の保有状況 | (5) 【株式の保有状況】 ① 投資株式の区分の基準及び考え方該当事項はありません。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式該当事項はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。 |
Shareholders
大株主の状況 | (6) 【大株主の状況】 2023年12月31日現在 氏名又は名称住所所有株式数(株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) 日本テレビ放送網株式会社東京都港区東新橋1丁目6-11,514,97425.13 株式会社小学館東京都千代田区一ツ橋2丁目3-1 (経理部)544,5009.03 吉田 仁平東京都千代田区301,5345.00 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)東京都港区浜松町2丁目11番3号214,6003.56 大和証券株式会社東京都千代田区丸の内1丁目9番1号207,0003.43 山下 良久大阪府大阪市中央区101,5001.68 INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)ONE PICKWICK PLAZA GREENWICH, CONNECTICUT 06830 USA (東京都千代田区霞が関3丁目2番5号)92,6001.54 株式会社日本カストディ銀行(信託口)東京都中央区晴海1丁目8-1277,7001.29 上田八木短資株式会社大阪府大阪市中央区高麗橋2丁目4-273,7001.22 日販グループホールディングス株式会社東京都千代田区神田駿河台4丁目350,0000.83 計―3,178,10852.71 (注) 1.発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点以下第3位を四捨五入しております。2.上記の所有株式数のうち、信託業務に係る株式数は、次のとおりであります。 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 214,600株 株式会社日本カストディ銀行(信託口) 77,600株 |
株主数-金融機関 | 8 |
株主数-金融商品取引業者 | 26 |
株主数-外国法人等-個人 | 7 |
連結株主資本等変動計算書 | ③ 【連結株主資本等変動計算書】 前連結会計年度(自 2022年1月1日 至 2022年12月31日) (単位:千円) 株主資本資本金資本剰余金利益剰余金自己株式株主資本合計当期首残高1,883,3731,882,8732,268,356△362,9555,671,647当期変動額 新株の発行9,9289,928 19,856剰余金の配当 △47,674 △47,674親会社株主に帰属する当期純利益 664,510 664,510自己株式の取得 △47△47自己株式の処分 24―6,3746,399当期変動額合計9,9289,952616,8356,327643,043当期末残高1,893,3011,892,8262,885,192△356,6286,314,691 純資産合計当期首残高5,671,647当期変動額 新株の発行19,856剰余金の配当△47,674親会社株主に帰属する当期純利益664,510自己株式の取得△47自己株式の処分6,399当期変動額合計643,043当期末残高6,314,691 当連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日) (単位:千円) 株主資本資本金資本剰余金利益剰余金自己株式株主資本合計当期首残高1,893,3011,892,8262,885,192△356,6286,314,691当期変動額 新株の発行8,0578,057 16,115剰余金の配当 △71,968 △71,968親会社株主に帰属する当期純利益 689,204 689,204自己株式の取得 ――自己株式の処分 △24△1,1616,3855,198当期変動額合計8,0578,033616,0746,385638,550当期末残高1,901,3591,900,8593,501,267△350,2426,953,242 純資産合計当期首残高6,314,691当期変動額 新株の発行16,115剰余金の配当△71,968親会社株主に帰属する当期純利益689,204自己株式の取得―自己株式の処分5,198当期変動額合計638,550当期末残高6,953,242 |
株主数-外国法人等-個人以外 | 35 |
株主数-個人その他 | 5,621 |
株主数-その他の法人 | 46 |
株主数-計 | 5,743 |
氏名又は名称、大株主の状況 | 日販グループホールディングス株式会社 |
株主総利回り | 2 |
株主総会決議による取得の状況 | (1) 【株主総会決議による取得の状況】 該当事項はありません。 |
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 | (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】 該当事項はありません。 |
Shareholders2
発行済株式及び自己株式に関する注記 | 1.発行済株式に関する事項株式の種類当連結会計年度期首増加減少当連結会計年度末普通株式(株)6,236,34227,644―6,263,986 (変動事由の概要)新株予約権の行使による増加 27,644株 2.自己株式に関する事項株式の種類当連結会計年度期首増加減少当連結会計年度末普通株式(株)238,985―4,279234,706 (変動事由の概要)譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分による減少 4,279株 |
Audit
監査法人1、連結 | 太陽有限責任監査法人 |
独立監査人の報告書、連結 | 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2024年3月28日株式会社ビーグリー取締役会 御中 太陽有限責任監査法人 東京事務所 指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士金子 勝彦㊞ 指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士大塚 弘毅㊞ <財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社ビーグリーの2023年1月1日から2023年12月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社ビーグリー及び連結子会社の2023年12月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 旧menue株式会社に係るのれんの評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、連結財務諸表の【注記事項】 (重要な会計上の見積り)に記載のとおり、2023年12月31日現在、会社の実質存続会社である旧menue株式会社に係るのれん2,520,273千円を計上している。会社は、のれんの減損の兆候を把握するため、まんが王国及びその関連サービスに関する買収時に見込んだ事業計画の達成状況、当連結会計年度の事業計画の達成状況、翌連結会計年度以降の事業計画の営業利益の水準を評価している。その結果、当連結会計年度において、旧menue株式会社に係るのれんに減損の兆候はないと判断している。旧menue株式会社に係るのれんの残高は、金額的重要性が高く、仮に減損損失が計上されると連結財務諸表全体に与える影響が大きくなること、また、のれんの減損の兆候の把握においては、経営者の判断が含まれることから、当監査法人は、旧menue株式会社に係るのれんの評価の妥当性が、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。当監査法人は、旧menue株式会社に係るのれんの評価の妥当性を検討するため、主として以下の監査手続を実施した。 ・ のれんの評価に関連する内部統制の整備状況を評価した。・ 会社が作成したのれんの減損の兆候の把握に関する検討資料を閲覧し、その根拠となる関連資料との照合を行った。・ 買収時に見込んだ事業計画及び当連結会計年度の事業計画と実績値を比較し、乖離がある場合はその要因について分析を行った。・ 減損の兆候の把握に用いられた翌連結会計年度以降の事業計画が、取締役会によって承認されていることを確かめた。また、翌連結会計年度以降の事業計画の営業利益の水準を把握するとともに、その達成に関するリスク要因について経営者に質問した。 株式会社ぶんか社グループに係るのれん及び出版権の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、事業拡大を加速する手段の一つとして、積極的にM&Aを活用しており、連結財務諸表の【注記事項】 (重要な会計上の見積り)に記載のとおり、2023年12月31日現在、ぶんか社グループに係るのれん5,808,097千円及び出版権432,666千円を計上している。 (のれん)会社は、のれんの減損の兆候を把握するため、コンテンツセグメントに関する株式取得時に見込んだ事業計画の達成状況、当連結会計年度の事業計画の達成状況、翌連結会計年度以降の事業計画の営業利益の水準を評価している。その結果、当連結会計年度において、ぶんか社グループに係るのれんに減損の兆候はないと判断している。 (出版権)出版権は、株式取得時に発刊済みの出版物から創出される経済的利益を前提としている。減損の兆候の把握に当たっては、株式取得時に発刊済みの出版物の販売予測とその実績値に重要な乖離がないか評価している。その結果、当連結会計年度において、出版権に減損の兆候はないと判断している。 ぶんか社グループに係るのれん及び出版権の残高は、金額的重要性が高く、仮に減損損失が計上されると連結財務諸表全体に与える影響が大きくなること、また、のれん及び出版権の減損の兆候の把握においては、経営者の判断が含まれることから、当監査法人は、ぶんか社グループに係るのれん及び出版権の評価の妥当性が、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。当監査法人は、のれん及び出版権の評価の妥当性を検討するため、主として以下の監査手続を実施した。 (のれん)・ のれんの評価に関連する内部統制の整備状況を評価した。・ 会社が作成したのれんの減損の兆候の把握に関する検討資料を閲覧し、その根拠となる関連資料との照合を行った。・ 買収時に見込んだ事業計画及び当連結会計年度の事業計画と実績値を比較し、乖離がある場合はその要因について分析を行った。・ 減損の兆候の把握に用いられた翌連結会計年度以降の事業計画が、取締役会によって承認されていることを確かめた。また、翌連結会計年度以降の事業計画の営業利益の水準を把握するとともに、その達成に関するリスク要因について経営者に質問した。 (出版権)・ 株式取得時に発刊済みの出版物に係る販売実績データの正確性及び網羅性について検討した。・ 株式取得時に発刊済みの出版物の取得当初の販売予測と販売実績の比較分析を行い、乖離がある場合にはその要因について分析を行った。 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 連結財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、株式会社ビーグリーの2023年12月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。当監査法人は、株式会社ビーグリーが2023年12月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 内部統制報告書に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。監査等委員会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。 内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。 監査人は、監査等委員会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。 利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 (注) 1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 旧menue株式会社に係るのれんの評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、連結財務諸表の【注記事項】 (重要な会計上の見積り)に記載のとおり、2023年12月31日現在、会社の実質存続会社である旧menue株式会社に係るのれん2,520,273千円を計上している。会社は、のれんの減損の兆候を把握するため、まんが王国及びその関連サービスに関する買収時に見込んだ事業計画の達成状況、当連結会計年度の事業計画の達成状況、翌連結会計年度以降の事業計画の営業利益の水準を評価している。その結果、当連結会計年度において、旧menue株式会社に係るのれんに減損の兆候はないと判断している。旧menue株式会社に係るのれんの残高は、金額的重要性が高く、仮に減損損失が計上されると連結財務諸表全体に与える影響が大きくなること、また、のれんの減損の兆候の把握においては、経営者の判断が含まれることから、当監査法人は、旧menue株式会社に係るのれんの評価の妥当性が、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。当監査法人は、旧menue株式会社に係るのれんの評価の妥当性を検討するため、主として以下の監査手続を実施した。 ・ のれんの評価に関連する内部統制の整備状況を評価した。・ 会社が作成したのれんの減損の兆候の把握に関する検討資料を閲覧し、その根拠となる関連資料との照合を行った。・ 買収時に見込んだ事業計画及び当連結会計年度の事業計画と実績値を比較し、乖離がある場合はその要因について分析を行った。・ 減損の兆候の把握に用いられた翌連結会計年度以降の事業計画が、取締役会によって承認されていることを確かめた。また、翌連結会計年度以降の事業計画の営業利益の水準を把握するとともに、その達成に関するリスク要因について経営者に質問した。 株式会社ぶんか社グループに係るのれん及び出版権の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、事業拡大を加速する手段の一つとして、積極的にM&Aを活用しており、連結財務諸表の【注記事項】 (重要な会計上の見積り)に記載のとおり、2023年12月31日現在、ぶんか社グループに係るのれん5,808,097千円及び出版権432,666千円を計上している。 (のれん)会社は、のれんの減損の兆候を把握するため、コンテンツセグメントに関する株式取得時に見込んだ事業計画の達成状況、当連結会計年度の事業計画の達成状況、翌連結会計年度以降の事業計画の営業利益の水準を評価している。その結果、当連結会計年度において、ぶんか社グループに係るのれんに減損の兆候はないと判断している。 (出版権)出版権は、株式取得時に発刊済みの出版物から創出される経済的利益を前提としている。減損の兆候の把握に当たっては、株式取得時に発刊済みの出版物の販売予測とその実績値に重要な乖離がないか評価している。その結果、当連結会計年度において、出版権に減損の兆候はないと判断している。 ぶんか社グループに係るのれん及び出版権の残高は、金額的重要性が高く、仮に減損損失が計上されると連結財務諸表全体に与える影響が大きくなること、また、のれん及び出版権の減損の兆候の把握においては、経営者の判断が含まれることから、当監査法人は、ぶんか社グループに係るのれん及び出版権の評価の妥当性が、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。当監査法人は、のれん及び出版権の評価の妥当性を検討するため、主として以下の監査手続を実施した。 (のれん)・ のれんの評価に関連する内部統制の整備状況を評価した。・ 会社が作成したのれんの減損の兆候の把握に関する検討資料を閲覧し、その根拠となる関連資料との照合を行った。・ 買収時に見込んだ事業計画及び当連結会計年度の事業計画と実績値を比較し、乖離がある場合はその要因について分析を行った。・ 減損の兆候の把握に用いられた翌連結会計年度以降の事業計画が、取締役会によって承認されていることを確かめた。また、翌連結会計年度以降の事業計画の営業利益の水準を把握するとともに、その達成に関するリスク要因について経営者に質問した。 (出版権)・ 株式取得時に発刊済みの出版物に係る販売実績データの正確性及び網羅性について検討した。・ 株式取得時に発刊済みの出版物の取得当初の販売予測と販売実績の比較分析を行い、乖離がある場合にはその要因について分析を行った。 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 | 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、連結 | 株式会社ぶんか社グループに係るのれん及び出版権の評価 |
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 | 会社は、事業拡大を加速する手段の一つとして、積極的にM&Aを活用しており、連結財務諸表の【注記事項】 (重要な会計上の見積り)に記載のとおり、2023年12月31日現在、ぶんか社グループに係るのれん5,808,097千円及び出版権432,666千円を計上している。 (のれん)会社は、のれんの減損の兆候を把握するため、コンテンツセグメントに関する株式取得時に見込んだ事業計画の達成状況、当連結会計年度の事業計画の達成状況、翌連結会計年度以降の事業計画の営業利益の水準を評価している。その結果、当連結会計年度において、ぶんか社グループに係るのれんに減損の兆候はないと判断している。 (出版権)出版権は、株式取得時に発刊済みの出版物から創出される経済的利益を前提としている。減損の兆候の把握に当たっては、株式取得時に発刊済みの出版物の販売予測とその実績値に重要な乖離がないか評価している。その結果、当連結会計年度において、出版権に減損の兆候はないと判断している。 ぶんか社グループに係るのれん及び出版権の残高は、金額的重要性が高く、仮に減損損失が計上されると連結財務諸表全体に与える影響が大きくなること、また、のれん及び出版権の減損の兆候の把握においては、経営者の判断が含まれることから、当監査法人は、ぶんか社グループに係るのれん及び出版権の評価の妥当性が、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。 |
開示への参照、監査上の主要な検討事項、連結 | 【注記事項】 (重要な会計上の見積り) |
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 | 当監査法人は、のれん及び出版権の評価の妥当性を検討するため、主として以下の監査手続を実施した。 (のれん)・ のれんの評価に関連する内部統制の整備状況を評価した。・ 会社が作成したのれんの減損の兆候の把握に関する検討資料を閲覧し、その根拠となる関連資料との照合を行った。・ 買収時に見込んだ事業計画及び当連結会計年度の事業計画と実績値を比較し、乖離がある場合はその要因について分析を行った。・ 減損の兆候の把握に用いられた翌連結会計年度以降の事業計画が、取締役会によって承認されていることを確かめた。また、翌連結会計年度以降の事業計画の営業利益の水準を把握するとともに、その達成に関するリスク要因について経営者に質問した。 (出版権)・ 株式取得時に発刊済みの出版物に係る販売実績データの正確性及び網羅性について検討した。・ 株式取得時に発刊済みの出版物の取得当初の販売予測と販売実績の比較分析を行い、乖離がある場合にはその要因について分析を行った。 |
その他の記載内容、連結 | その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 |
Audit1
監査法人1、個別 | 太陽有限責任監査法人 |
独立監査人の報告書、個別 | 独立監査人の監査報告書 2024年3月28日株式会社ビーグリー取締役会 御中 太陽有限責任監査法人 東京事務所 指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士金子 勝彦㊞ 指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士大塚 弘毅㊞ 監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられている株式会社ビーグリーの2023年1月1日から2023年12月31日までの第11期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会社ビーグリーの2023年12月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 旧menue株式会社に係るのれんの評価連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項「旧menue株式会社に係るのれんの評価」と同一内容であるため、記載を省略している。 株式会社ぶんか社グループに係る関係会社株式の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、ぶんか社グループの株式を保有しており、財務諸表の【注記事項】 (重要な会計上の見積り)に記載のとおり、2023年12月31日現在、関係会社株式5,325,685千円を計上している。市場価格のない株式については、発行会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下したときは、相当の減額をなし、評価差額は当期の損失として計上することになる。なお、会社は当事業年度において、実質価額の著しい低下はないと判断している。会社は、実質価額の著しい低下の判定を実施するため、実質価額に含まれる超過収益力の毀損の有無を評価している。ぶんか社グループに係る関係会社株式の残高は、金額的重要性が高く、仮に関係会社株式評価損が計上されると財務諸表全体に与える影響が大きくなること、また、実質価額の著しい低下の判定には、経営者の判断が含まれることから、当監査法人は、ぶんか社グループに係る関係会社株式の評価の妥当性が、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。当監査法人は、ぶんか社グループに係る関係会社株式の評価の妥当性について、連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項「株式会社ぶんか社グループに係るのれん及び出版権の評価」の「監査上の対応」に記載の監査手続を実施した。 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 利害関係会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 (注) 1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。 |
監査上の主要な検討事項、個別 | 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 旧menue株式会社に係るのれんの評価連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項「旧menue株式会社に係るのれんの評価」と同一内容であるため、記載を省略している。 株式会社ぶんか社グループに係る関係会社株式の評価監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応会社は、ぶんか社グループの株式を保有しており、財務諸表の【注記事項】 (重要な会計上の見積り)に記載のとおり、2023年12月31日現在、関係会社株式5,325,685千円を計上している。市場価格のない株式については、発行会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下したときは、相当の減額をなし、評価差額は当期の損失として計上することになる。なお、会社は当事業年度において、実質価額の著しい低下はないと判断している。会社は、実質価額の著しい低下の判定を実施するため、実質価額に含まれる超過収益力の毀損の有無を評価している。ぶんか社グループに係る関係会社株式の残高は、金額的重要性が高く、仮に関係会社株式評価損が計上されると財務諸表全体に与える影響が大きくなること、また、実質価額の著しい低下の判定には、経営者の判断が含まれることから、当監査法人は、ぶんか社グループに係る関係会社株式の評価の妥当性が、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。当監査法人は、ぶんか社グループに係る関係会社株式の評価の妥当性について、連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項「株式会社ぶんか社グループに係るのれん及び出版権の評価」の「監査上の対応」に記載の監査手続を実施した。 |
全体概要、監査上の主要な検討事項、個別 | 監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 |
見出し、監査上の主要な検討事項、個別 | 株式会社ぶんか社グループに係る関係会社株式の評価 |
連結と同一内容である旨、監査上の主要な検討事項、個別 | 連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項「旧menue株式会社に係るのれんの評価」と同一内容であるため、記載を省略している。 |
その他の記載内容、個別 | その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 |
BS資産
商品及び製品 | 58,552,000 |
未収入金 | 7,853,000 |
有形固定資産 | 26,308,000 |
ソフトウエア | 112,297,000 |
無形固定資産 | 2,885,919,000 |
長期前払費用 | 3,372,000 |
繰延税金資産 | 37,380,000 |
投資その他の資産 | 6,909,710,000 |
BS負債、資本
支払手形及び買掛金 | 3,437,019,000 |
短期借入金 | 2,000,000,000 |
1年内返済予定の長期借入金 | 1,020,000,000 |
未払金 | 277,389,000 |
未払法人税等 | 174,274,000 |
未払費用 | 15,071,000 |
賞与引当金 | 46,451,000 |
繰延税金負債 | 160,210,000 |
資本剰余金 | 1,900,859,000 |
利益剰余金 | 1,949,018,000 |