財務諸表

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提出書類、表紙有価証券報告書
提出日、表紙2024-03-21
英訳名、表紙MEC COMPANY LTD.
代表者の役職氏名、表紙代表取締役社長  前田 和夫
本店の所在の場所、表紙兵庫県尼崎市杭瀬南新町3丁目4番1号
電話番号、本店の所在の場所、表紙06(6401)8160(代表)
様式、DEI第三号様式
会計基準、DEIJapan GAAP
連結決算の有無、DEItrue
当会計期間の種類、DEIFY

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沿革 2 【沿革】
1969年5月大阪市北区梅が枝町において当社設立。化学技術コンサルティング業務を開始。1969年9月プリント配線板用銅表面処理剤、同はんだ表面処理剤の研究開発を開始。1970年2月銅表面処理剤・はんだ表面処理剤の販売を開始。1971年6月販売量拡大に備えて大阪市西淀川区に工場を移転。1971年9月第1回JPCA(日本プリント回路工業会)ショーに出展。1975年3月住友スリーエム㈱と販売代理店契約を締結し、プリント配線板用研磨材の販売を開始。1975年4月東京都立川市に東京営業所を設置。1979年10月HALフラックスの販売を開始。1980年1月はんだ剥離機を発売、全面剥離法普及にはずみをつけるとともに、機械装置分野にも本格進出。1981年7月兵庫県尼崎市東初島町に本社・工場を建設。1982年10月産業基板用マイクロエッチング剤を販売開始。1985年6月兵庫県西宮市に新工場を建設。1989年4月本社所在地(兵庫県尼崎市)に研究所を併設。1990年4月台湾省桃園縣に初の海外支店を開設。1992年11月ベルギーにMEC EUROPE NV.(現 連結子会社)設立。1993年5月新潟県長岡市に新工場建設。(新潟営業所を併設)1994年5月台湾支店を現地法人化し、MEC TAIWAN COMPANY LTD.(現 連結子会社)を設立。1995年1月銅表面粗化剤メックエッチボンドCZシリーズを販売開始。1996年3月香港にMEC(HONG KONG)LTD.(現 連結子会社)を設立。1996年4月MEC EUROPE NV.を現在地に移転し、現地生産体制を整備。1997年4月アメリカ合衆国カリフォルニア州にMEC USA SPECIALTY PRODUCTS INC.を設立。1998年1月研究所施設拡張のため、本社事務所を兵庫県尼崎市昭和通に移転。2001年1月大阪証券取引所 ナスダック・ジャパン市場(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に株式上場。2001年10月中国江蘇省蘇州市にMEC CHINA SPECIALTY PRODUCTS(SUZHOU)CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立。2002年3月米国子会社のMEC USA SPECIALTY PRODUCTS INC.の営業を休止。2002年12月 MEC(HONG KONG)LTD.の子会社として中国広東省珠海市にMEC FINE CHEMICAL(ZHUHAI)LTD.(現 連結子会社)を設立。2003年4月東京証券取引所 市場第二部に株式上場。2007年3月東京証券取引所 市場第一部に株式上場。2007年8月MEC TAIWAN COMPANY LTD.を現在地に移転し、生産体制を拡充。2008年9月MEC CHINA SPECIALTY PRODUCTS(SUZHOU)CO.,LTD.を現在地に移転し、生産体制を拡充。2009年9月 大阪証券取引所 ニッポン・ニュー・マーケット-「ヘラクレス」市場(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))の上場を廃止。 MEC USA SPECIALTY PRODUCTS INC.の清算結了。2016年10月本社・尼崎事業所を建設。2017年1月兵庫県尼崎市杭瀬南新町に本社・研究部門を移転。2017年4月兵庫県尼崎市杭瀬南新町において尼崎工場を稼働。2017年5月タイにMEC SPECIALTY CHEMICAL (THAILAND) CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立。2020年3月東初島研究所再稼働2022年4月東京証券取引所市場再編により「市場第一部」から「プライム市場」へ移行2023年8月東初島研究所に本社部門の一部を移転。名称を東初島事業所に変更。
事業の内容 3 【事業の内容】
(1) 当社グループの事業内容について当社グループは、当社および連結子会社7社で構成されております。連結子会社は、台湾・香港・中国・欧州(ベルギー)・タイ・インドにあり、世界の電子基板・電子部品市場を包括できる体制をとっております。当社グループの事業内容は、電子基板・電子部品用薬品の製造販売および電子基板用機械、電子基板用資材の販売であります。なお、次の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 区分会社名事業区分製商品区分主要製商品日本メック株式会社電子基板・電子部品資材事業製品電子基板用向け薬品電子部品用向け薬品密着向上剤エッチング剤その他表面処理剤台湾MEC TAIWAN COMPANYLTD.香港(香港、珠海)MEC(HONG KONG)LTD.MEC FINE CHEMICAL(ZHUHAI)LTD.電子基板用機械薬品処理機械各種前後処理機械中国(蘇州)MEC CHINA SPECIALTYPRODUCTS(SUZHOU)CO.,LTD.商品電子基板用資材銅箔ドライフィルム欧州MEC EUROPE NV.MEC INDIA SPECIALTY CHEMICALS PRIVATE LTD.タイMEC SPECIALTY CHEMICAL(THAILAND) CO.,LTD.その他機械修理 当社グループの事業の系統図は、以下のとおりであります。 タイ子会社(MEC SPECIALTY CHEMICAL(THAILAND)CO.,LTD.)は、MEC TAIWAN COMPANY LTD.が0.009%、MEC(HONG KONG)LTD.が0.005%をそれぞれ出資しております。MEC EUROPE NV.のインド子会社(MEC INDIA SPECIALTY CHEMICALS PRIVATE LTD.)は重要性がないため上記系統図には含めておりません。
(2) 電子基板・電子部品資材事業について当社グループの事業内容は、電子基板・電子部品製造用薬品の開発・製造販売および関連機械、資材の販売であります。電子基板・電子部品用薬品は主に金属の表面処理剤であります。金属の表面を溶かしたり改質することで、付加価値を与え、その金属と接合する樹脂や他の金属との界面を創造いたします。 当社薬品はコンピューター用の半導体パッケージ基板やディスプレイ用のCOF基板製造用に高いシェアを獲得しており、スマートフォン用電子基板・部品での使用も拡大しております。当社の薬品が使用される電子基板・部品は、IoTやAI、5G、クルマの電動化・自動化・コネクテッド化やDX(デジタルトランスフォーメーション)・GX(グリーントランスフォーメーション)の進展等の技術の広がりを背景に、高密度化や技術革新が進んでおります。これらの関連市場は引き続き高い成長が見込まれ、特に、高まる半導体需要によるパッケージ基板の個数増加や、高性能化による大型・高多層化による当社製品需要の伸びが期待されます。 当社グループは市場ニーズに合った製品開発を行い、これまで培ったコア技術をIoT端末を始めとする電子機器の高機能化、信頼性向上に貢献するため、世界中のどの地域の顧客に対しても高付加価値で高品質な製品を生産し、世界中の顧客に対し営業を行うことで事業の拡大を目指しております。 当社グループの主な製商品の詳細は以下のとおりであります。① 密着向上剤密着向上剤は主に電子基板の分野で使用されております。特に半導体を搭載するパッケージ基板は半導体の発熱によって、銅と樹脂が剥がれる不具合が発生いたします。当社の密着向上剤のCZシリーズは、銅の表面に凹凸の形状を形成し、密着性を飛躍的に向上することが可能で剥がれが発生しません。そのため、世界中のパッケージ基板メーカーで採用されております。 銅箔の種類を選ばず表面を粗化することができるUTシリーズは、フレキシブル基板やパッケージ基板メーカーに販売を進めております。 一般的な多層基板向けの密着向上剤にはVボンドシリーズを展開しております。② エッチング剤金属表面を溶かすことをエッチングといいます。当社のエッチング剤は、主に銅用の薬品で、電子基板やディスプレイ向けに使用されております。 EXEシリーズはディスプレイで半導体を搭載するCOF基板で高いシェアを獲得しております。また、スマートフォンの高機能化によるHDI基板の細線化に伴い需要の拡大が期待されます。SFシリーズは銅だけを溶かす選択エッチング剤で一部のタッチパネルセンサーの製造に使用されています。その他エッチング剤は高い品質が必要なスマートフォン、タブレットPC用のフレキシブル基板や電子基板向けに薬品の販売を進めております。 ③ その他表面処理剤その他表面処理剤は、半田関連の薬品や銅以外の金属を溶かす薬品があります。④ 電子基板用機械当社グループは、当社薬品を使用するために最適な処理・分析装置を販売しております。⑤ 電子基板用資材当社グループは、自社薬品・機械の販売のほかに、銅箔、感光性フィルム(ドライフィルム)や研磨材等の関連資材を取り扱っております。⑥ その他その他には機械装置の修理が含まれております。
関係会社の状況 4 【関係会社の状況】
連結子会社 名称住所資本金または出資金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容MEC TAIWAN COMPANY LTD.
(注)1,3中華民国台湾省桃園市200,000千NT$電子基板・部品資材事業100当社電子基板用薬品の製造販売役員の兼任…有MEC(HONG KONG)LTD.
(注)1中華人民共和国香港特別行政区4,500千HK$電子基板・部品資材事業100当社電子基板用薬品の販売役員の兼任…有MEC FINE CHEMICAL(ZHUHAI) LTD.
(注)1,3中華人民共和国広東省珠海市8,000千HK$電子基板・部品資材事業100(100)
(注)4当社電子基板用薬品の製造販売役員の兼任…有MEC CHINA SPECIALTYPRODUCTS(SUZHOU)CO.,LTD.
(注)1,3中華人民共和国江蘇省蘇州市4,000千US$電子基板・部品資材事業100当社電子基板用薬品の製造販売役員の兼任…有MEC EUROPE NV.
(注)1ベルギー王国ゲント市1,000千EUR電子基板・部品資材事業100 当社電子基板用薬品の製造販売役員の兼任…有MEC SPECIALTY CHEMICAL(THAILAND)CO.,LTD.
(注)1タイ王国アユタヤ県215,000千THB電子基板・部品資材事業100(0)
(注)5当社電子基板用薬品の製造販売役員の兼任…有
(注) 1 特定子会社に該当しております。2 上記以外に連結子会社が1社ありますが、事業に及ぼす影響度は僅少かつ全体としても重要性がないため、記載を省略しております。3 売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。主要な損益情報等MEC TAIWAN COMPANY LTD.(1) 売上高2,623,165千円
(2) 経常利益320,672千円(3) 当期純利益258,349千円(4) 純資産額3,321,804千円(5) 総資産額3,783,093千円 MEC FINE CHEMICAL(ZHUHAI)LTD.(1) 売上高1,799,465千円
(2) 経常利益275,205千円(3) 当期純利益205,078千円(4) 純資産額1,978,590千円(5) 総資産額2,331,827千円 MEC CHINA SPECIALTY PRODUCTS(SUZHOU)CO.,LTD.(1) 売上高2,686,442千円
(2) 経常利益386,802千円(3) 当期純利益280,207千円(4) 純資産額2,415,217千円(5) 総資産額2,735,172千円 4 MEC(HONG KONG)LTD.所有分であります。5 MEC TAIWAN COMPANY LTD.が0.009%、MEC(HONG KONG)LTD.が0.005%をそれぞれ出資しております。6 いずれの子会社も有価証券届出書または有価証券報告書は提出しておりません。
従業員の状況 5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況2023年12月31日現在セグメントの名称従業員数(名)日本263台湾46香港(香港、珠海)55中国(蘇州)49欧州18タイ23合計454
(注) 従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員であります。
(2) 提出会社の状況2023年12月31日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)26342.812.97,453  セグメントの名称従業員数(名)日本263合計263
(注) 1 従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員であります。2 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。 (3) 労働組合の状況提出会社および各連結子会社において労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異  提出会社当事業年度補足説明管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1)男性労働者の育児休業取得率(%)(注2)労働者の男女の賃金の差異(%)(注1)全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者30.044.486.388.576.7―
(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針当社グループは、企業価値の源泉である社是「仕事を楽しむ」を掲げ、経営理念「わたしたちは『独創の技術』『信頼の品質』『万全のサービス』を信条に、自由に着想し、グローバルな事業活動を通して界面価値創造を実現することで豊かで潤いのある社会と環境づくりに貢献します。」を基本方針として事業を展開しております。 それぞれの人生で大切な時間をかける仕事を、精一杯楽しみ、どのような仕事も自分たちのこととして真剣に取り組み、その成果が人々の豊かな暮らしに役立つ。私たちは、仕事を楽しむ自分たちの手で楽しい社会の実現に寄与し、自らの心豊かで幸ある人生と、明るく楽しい社会への貢献を同時に追い求めてまいります。
(2) 目標とする経営指標当社グループは、連結ベースにおける事業経営を念頭に置き、積極的に事業の拡充、技術力の向上を図っております。それにより、独創的で価値が高く市場ニーズに合った製品を開発し続け、これまで培ったコア技術を、IoT端末を始めとする電子機器の高機能化、信頼性向上に貢献しております。世界中のどの地域の顧客に対しても高付加価値で高品質な製品を生産し、営業を行うことで事業の拡大を目指し、また、企業価値向上や株主への積極的な利益還元、持続的成長に取り組んでおります。2022年12月期を初年度とする2024年12月期までの3ヵ年を対象期間とした中期経営計画「2030年ビジョン Phase 1」における目標は次のとおりです。 (経営指標)営業利益率20%以上ROE(自己資本利益率)10%以上 (資本政策)研究開発に関する投資毎年 連結売上高の約10%設備投資3年累計 約50億円株主還元1株当たり年間配当金の維持・成長(連結配当性向:30%目標)自己株取得は状況に応じて機動的に実施 当社グループは、持続的な成長に向け、収益性の観点からは、営業利益率を重要視しており、具体的には当社連結営業利益率を主要指標と定め、その向上に努力しております。また、効率性の観点からは、資本コストを的確に把握した上で、ROE(自己資本当期純利益率)を意識した経営を行っております。 詳細は、当社ウェブサイトに掲載しております「中期経営計画策定に関するお知らせ」(2022年2月14日発表)をご覧ください。 (3)経営環境当社グループの主要事業は、電子基板・電子部品製造用薬品の開発・製造販売および関連機械、資材の販売であり、その薬品の売上および営業利益がいずれも9割超を占めております。  また、主な顧客は世界中の電子基板・電子部品メーカーであり、当社および「3 事業の内容(1)当社グループの事業内容について」に記載した連結子会社7社でそれらの市場を包括できる体制を取っております。当社グループの主要市場であるエレクトロニクス業界は、技術革新のスピードが速く、昨今、積極的な研究開発・設備投資が行われております。IoTやAI、5G、クルマの電動化・自動化・コネクテッド化やDX(デジタルトランスフォーメーション)・GX(グリーントランスフォーメーション)の進展等の社会的動向を背景に、新しい社会が出現する転機を迎える等、技術革新が進んでおり、中長期的に当社関連市場は拡大すると予測しております。 (4)経営戦略と対処すべき課題当社グループは、エレクトロニクス関連の界面処理を核とする技術開発力を最大の特長として、高付加価値のある製品をグローバルに顧客に提供する研究開発型企業です。市場のニーズに的確に応え、革新的なテクノロジーの実用化に貢献できるようなシーズを生み出し育めるよう、独創的な技術開発力にさらに磨きをかけるとともに、エレクトロニクス業界および関連する業界、参入が可能な事業領域についてのグローバルな動向把握と潜在需要の掘り起こしに努め、高い品質の製品と技術サービスの提供を図ります。また、環境・安全への配慮とワーク・ライフ・バランスの実現等により、事業推進力の強化を図ってまいります。また、さらなる成長路線を実現すべく、当社グループは、企業価値の源泉である社是「仕事を楽しむ」を掲げ、経営理念「わたしたちは『独創の技術』『信頼の品質』『万全のサービス』を信条に、自由に着想し、グローバルな事業活動を通して界面価値創造を実現することで豊かで潤いのある社会と環境づくりに貢献します。」を基本方針とし、中期経営計画に沿って、次のとおり、各種施策に取り組んでおります。 2030年への指針「創造と変革」 ~「つくる」を変える~  ~「うる」を変える~  目指す企業像・独創の技術で新たな価値を創造する真のグローバルカンパニーになる・研究開発型企業であり続ける・独創のAI企業としての顔を持つ 目指す人財像と組織(人財像)・各自自立自走し、連帯できる人財を目指す・熱意をもち、挑戦を続ける人である・基本的なデジタルリテラシーをもつ(組織)・役割に応じて優秀な人財の確保を行い、適正に配置し、十分に活躍できる環境を準備するよう最善を尽くす対処すべき課題は、次のとおりです。 ① 技術・マーケティングならびに生産・ロジスティクスの強化当社グループの顧客はその大半が電子基板・電子部品メーカーです。技術・マーケティングの強化が製品開発の迅速化にも寄与すると考えております。当社のコア技術をより全面に出したグローバルなマーケティングにより、技術変化への対応や既存技術の応用展開を強化してまいります。また、新規市場への進出、新規事業の創出に取り組んでまいります。生産・ロジスティクスに関しましては、「優れた人財」「グローバル生産ネットワークの拡充」「高度な品質・化学物質管理」「SDGs観点での取り組み」による強みのシナジーで圧倒的な優位性を発揮すべくグローバル生産戦略を構築し、安定した調達、生産、供給体制の確立に努めてまいります。② 経営戦略と人事戦略の連動競争力があり、社会に価値を生み出し続ける企業であるためには人財が非常に重要であると認識しております。「人的資源マネジメント」に加えて「人的資本マネジメント」による人事戦略を実行することで、短期・中期・長期の視点で、経営に資する人的価値創出を図ってまいります。 ③ ESGの推進E:Environment環境、S:Social社会、G:Governance企業統治の頭文字からなるESG戦略は、会社事業の礎となるものです。当社グループは、「独創の技術で新たな価値を創造し、お客様とともに持続可能な社会の実現に挑戦する」という2030年ビジョンのもと、事業活動を通して界面価値創造を実現することで豊かで潤いのある社会と環境づくりに貢献するために、事業運営にとって大切な6つのマテリアリティ(重要課題)を策定し、事業が関わるSDGsからの観点を見据えながら進めております。6つの重要課題「未来を切り拓く研究開発」、「適正な調達、生産、物流」、「環境保全」、「品質と安全」、「多様な人財の活用」、「経営基盤の強化」の取り組みの成果がお客様の利益や生産工場にもつながっていくと考えています。さらには、気候変動問題を重要な経営課題と位置づけ、気候変動を含めた環境対応への取り組みをより強化してまいります。当社は化学薬品事業会社として、これらマテリアリティに対する取り組みを通じ、着実にESGを推進し、社会と産業全体、お客様の持続可能な発展に寄与してまいります。 当社グループは、これらの課題を克服することにより、オンリーワンまたはナンバーワンの領域を複数保有する地位の獲得を目標とし、継続的に高い成長を実現し続けるべく全力を尽くしてまいります。
事業等のリスク 3 【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 電子基板業界への依存度の高さについて当社グループは電子基板・部品資材事業を行っておりますが、電子基板向けの比重が大きいため、電子基板業界の動向に大きく影響されます。このため、今後の電子基板の生産動向によっては、当社グループの業績に影響を受ける可能性があります。
(2) 研究開発費について当社は、電子基板製造用薬品を中心に積極的な新製品開発を行っております。電子基板製造における技術革新は著しく、これに対応した製品を供給するためには充分な研究開発活動が不可欠であり、そのため当社は連結売上高の約10%を目安として研究開発投資を行っております。今後も当社は、研究開発の成果である新製品の販売については、需要の喚起や販売の強化を図る方針でありますが、十分な収益を上げるに至らなかった場合は、研究開発費の負担が当社の損益に影響を与える可能性があります。また、研究開発活動について当社が市場ニーズの分析を誤ることにより市場動向への対応が遅れたり、技術革新に対応できない場合には、製品の販売減に繋がり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。(3) 海外事業展開に関するカントリーリスクについて当社グループは、当社および連結子会社7社で構成され、世界の主要な電子基板市場を包括すべく体制を整備しております。近年中国における事業の重要性が増しており、同地区における様々なカントリーリスクがより一層顕在化した場合には、当社グループの業績に影響を受ける可能性があります。(4) 人材の確保・育成について当社グループは研究開発体制のさらなる強化と海外展開をはじめとする販売力の強化に重点を置き、従来から優秀な人材の採用と教育研修・配置・ローテーションを含めた『戦略人事』に積極的に取り組んでおりますが、今後当社の求める人材を十分に確保・育成できない場合には、当社グループの損益に影響を与える可能性があります。(5) 為替変動の影響について当社グループは、日本国内だけでなく世界的に事業活動を展開しており、海外売上高の比率は過半数を占めます。そのため、為替相場の変動は損益に影響を与える可能性があります。一般に円高は減収・減益の要因となります。(6) 原油・素材の価格高騰および調達リスクについて当社グループの主要製品である電子基板・部品製造用薬品の主な原料は無機材料でありますが、一部薬品には原油をベースとする材料と銅をベースとする材料を使用しております。さらに当社グループの薬品の運搬に原油価格に影響されるポリエチレン容器を使用しております。当社グループは製品原材料の見直しや一括大量購入等様々な製品コストダウンに取り組んでおりますが、原材料価格が高騰した場合、あるいは原料素材の世界的需要増加等にともなう枯渇状況が発生した場合には、当社グループの損益に影響を与える可能性があります。(7) 知的財産について当社ではリスクマネジメントの観点から知的財産管理が経営上重要であるとの認識をもっており、社内に専任部署を設置し、当社の知財戦略に基づいて各国において権利を取得・管理しておりますが、当社の想定の範囲外で第三者から知的財産権を侵害したと主張されることが全く無いとは言い切れません。そのような場合には、当社グループの損益に影響を与える可能性があります。(8) 情報セキュリティについて当社グループは、事業運営に関する顧客情報、個人情報および技術上の秘密情報を保有しております。これらの情報の秘密保持、情報管理には細心の注意を払い、社内規程の整備、従業員教育等の対策、また、コンピューターウイルスへの感染、サイバー攻撃等による不正アクセス、改ざん、破壊、漏洩および滅失等を防ぐための管理体制を構築し、安全措置を講じております。しかし、故意、過失の如何に関係なく、外部に情報が流出する事故が起きた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。(9) 法的規制について当社グループの電子基板・部品製造用薬品は様々な化学物質を使用しております。日本をはじめ世界中には、化学物質による人の健康や環境への影響を最小化するための法規制があります。当社グループでは、このような法規制を確認し順守に努めておりますが、改正等による法規制への対応や当社グループの製品開発が計画通りに進まなかった場合には、当社グループの損益に影響を与える可能性があります。(10) 自然災害、事故、感染症等の影響について当社グループは、地震、洪水等の自然災害、事故、感染症の流行およびその他の災害により生産活動が妨げられないようにするために、生産拠点を分散して設置し、被災時の影響を最小化するべくBCP(事業継続計画)を策定するなど、活動を行っておりますが、災害等による影響を受けた場合、またサプライチェーンの分断により電子機器等の最終製品の生産量が減少し、電子基板・部品もその影響を受けた場合には、当社グループの損益および財政状態に影響を与える可能性があります。
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績」という。)の状況の概況は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度(2023年1月1日~2023年12月31日)は、世界的なインフレや金融引き締めの継続、依然高い緊張状態にある地政学リスクのもとで推移しました。エレクトロニクス業界は、パソコンやスマートフォン等電子機器の在庫調整は進み底を打ったと見られるものの、弱い個人消費を背景に回復の速度は緩やかであり需要は低調に推移しました。また、クラウド化やIoT、AIの進展等への対応によるデータセンターにおいては、従来分野より先端分野への投資が優先される状態にありました。当社グループの関係市場である電子基板・部品業界は、全般的にはエレクトロニクス業界の影響を受け、関連する当社製品の受注も低水準で推移しました。業界において在庫調整は進み回復局面に入ったと見られるものの、回復の度合いは緩慢であります。このような環境のもと、当社グループは、2030年ビジョン「独創の技術で新たな価値を創造し、お客様とともに持続可能な社会の実現に挑戦する」の実現に向けた第一期である「Phase 1 中期経営計画(2022年度~2024年度)」を達成するため、「創造と変革」を指針に事業活動に取り組みました。特に、デジタル化やグリーン化に向け社会が変化・変革期にあるなか、高密度電子基板向け製品の開発、販売に注力いたしました。当連結会計年度における業績については、第1四半期を底に緩やかな回復基調で推移しました。前期と比較した主要製品の売上動向としましては、ディスプレイ向け「EXEシリーズ」は関連する電子機器の在庫調整が進み微増となりました。多層電子基板向け密着向上剤「V-Bondシリーズ」は、関連する自動車の生産に回復の傾向は見られるものの減少しました。半導体を搭載するパッケージ基板向けに高いシェアを持つ超粗化系密着向上剤「CZシリーズ」は、エレクトロニクス業界の影響を受け減少したものの、緩やかではありますが回復の傾向にあります。ディスプレイ向け「SFシリーズ」は、関連する電子部品の需要の弱さを受け大きく減少しました。その結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態資産は、受取手形及び売掛金や土地の増加等により、前期末に比べ11億66百万円増加し、286億65百万円となりました。負債は、電子記録債務の減少により、前期末に比べ2億85百万円減少し、38億87百万円となりました。純資産は、利益剰余金の増加等により、前期末に比べ14億51百万円増加し、247億77百万円となりました。以上の結果、自己資本比率は86.4%、ROEは9.6%となりました。また、連結配当性向は36.8%となりました。 b.経営成績当連結会計年度の経営成績は、売上高は140億20百万円(前期比23億9百万円、14.1%減)となりました。販売費及び一般管理費は58億24百万円(同24百万円、0.4%増)となり、営業利益は24億92百万円(同15億11百万円、37.7%減)、売上高営業利益率は17.8%、前期の24.5%と比較し6.7ポイント低下しました。経常利益は26億83百万円(同15億63百万円、36.8%減)となりました。税金等調整前当期純利益は32億19百万円(同10億5百万円、23.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は23億4百万円(同7億59百万円、24.8%減)となりました。売上高の内訳は、薬品売上高は137億64百万円(前期比22億77百万円、14.2%減)、機械売上高は1億12百万円(同58百万円、34.1%減)、資材売上高は1億39百万円(同30百万円、28.6%増)、その他売上高は3百万円(同4百万円、56.0%減)となりました。海外売上高比率は62.0%となり、前期の60.7%に比べ、1.3ポイント増加しました。なお、日本国内代理店経由で販売した海外顧客への売上を海外売上高比率に含めた場合は、77.4%となり前期の78.8%と比べ1.4ポイント減少しました。株主の皆様への還元といたしましては、年間配当金を45円とし、連結配当性向は36.8%となっております。 セグメントごとの業績は、次のとおりであります。日本日本では、エレクトロニクス業界の影響を受け、関連する当社製品の受注も低調でありましたが、第1四半期を底に緩やかな回復基調で推移しました。日本代理店経由で販売している韓国向けにおける在庫調整はほぼ完了し、当社製品の受注は回復途上にあります。その結果、当連結会計年度の売上高は55億44百万円(前期比11億2百万円、16.6%減)、セグメント利益は12億16百万円(同14億77百万円、54.8%減)となりました。台湾台湾では、外部環境は日本と同様の状況にあるものの回復には足踏みが見られ、その結果、当連結会計年度の売上高は26億20百万円(前期比8億72百万円、25.0%減)、セグメント利益は3億8百万円(同1億62百万円、34.5%減)となりました。香港(香港、珠海)香港(香港、珠海)では、当社製品の受注は緩やかな回復の傾向にあるものの、スマートフォンや自動車に関連する電子基板・部品の需要はいまだ弱く、当連結会計年度の売上高は17億17百万円(前期比2億55百万円、13.0%減)、セグメント利益は2億40百万円(同90百万円、27.3%減)となりました。中国(蘇州)中国(蘇州)では、一部顧客では回復の傾向にあるなか、パソコンやスマートフォンに関連する電子基板・部品の需要はいまだ力強さを欠き、その結果、当連結会計年度の売上高は26億71百万円(前期比1億41百万円、5.0%減)、セグメント利益は3億58百万円(同36百万円、11.3%増)となりました。欧州欧州では、高いインフレ率のなか顧客の生産活動には濃淡が見られ、その結果、当連結会計年度の売上高は8億96百万円(前期比90百万円、11.2%増)、セグメント利益は59百万円(同20百万円、25.2%減)となりました。タイタイでは、電子基板メーカーの東南アジアにおける設備投資が活発化するなか、新規顧客における生産立ち上がりの遅れや顧客の生産減少・在庫調整等が続き、当連結会計年度の売上高は5億70百万円(前期比26百万円、4.5%減)、セグメント利益は6百万円(同75百万円、92.2%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前連結会計年度末に比べて10億86百万円減少し、66億90百万円となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、19億41百万円(前期比18億69百万円減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が32億19百万円、減価償却費が7億73百万円、仕入債権の減少が3億93百万円、および法人税等の支払額が9億36百万円計上されたこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、13億97百万円(前期比4億58百万円増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が18億57百万円、有形固定資産の売却による収入が9億43百万円、定期預金の預入による支出が純額で3億3百万円計上されたこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、17億73百万円(前期比9億73百万円増)となりました。これは主に配当金の支払が8億56百万円、自己株式の取得による支出が9億円計上されたこと等によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)金額(千円)前期比(%)日本3,184,51385.6台湾1,404,42169.0香港(香港、珠海)905,49881.0中国(蘇州)950,26288.8欧州371,144108.0タイ322,441132.8報告セグメント計7,138,28183.7
(注) 1 金額は、電子基板用薬品の製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b.受注実績当社グループ製品は見込生産を主体としており、総販売高に占める受注生産の割合は僅少のため受注実績の記載を省略しております。 c.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)金額(千円)前期比(%)日本5,544,18483.4台湾2,620,18675.0香港(香港、珠海)1,717,43187.0中国(蘇州)2,671,21795.0欧州896,746111.2タイ570,31995.5報告セグメント計14,020,08585.9
(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 総販売実績に対し10%以上に該当する販売先はありません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針および見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、決算日における資産・負債の報告数値および報告期間における費用の報告数値に影響を与える見積りおよび仮定設定を行っております。経営陣は、重要な会計方針の一部、具体的には貸倒引当金、賞与引当金、投資の減損、繰延税金資産、退職給付費用等に関する見積りおよび判断に対して、過去の実績や決算日現在の状況に応じ合理的だと考えられるさまざまな要因に基づき、継続して評価を行っております。ただし、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態当社グループの当連結会計年度の財務状態は、「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。今後もさらなる会社の財産の有効な活用に取り組む所存であります。具体的には連結ROEは、10%をベースに持続的改善を図り、連結配当性向については30%を中期的目標といたします。 b.経営成績当社グループの当連結会計年度の経営成績は、「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりでありますが、損益区分ごとの分析は以下のとおりであります。 売上高当連結会計年度の連結売上高は140億20百万円となり、前期に比べ23億9百万円(14.1%)減となりました。そのうち薬品売上高は137億64百万円で、前期に比べ22億77百万円(14.2%)減となりました。主な要因は、弱い個人消費やデータセンターの投資計画変更等を背景に関連製品の売上が減少したこと等によるものであります。機械売上高は1億12百万円、前期に比べ58百万円(34.1%)減となりました。売上総利益当連結会計年度の売上総利益は83億16百万円となり、前期に比べ14億87百万円(15.2%)減となりました。売上総利益率は59.3%となり、前期に比べ0.7ポイント低下しました。主な要因は、薬品の出荷数量が減少したこと等によるものであります。販売費及び一般管理費当連結会計年度の販売費及び一般管理費は58億24百万円となり、前期に比べ24百万円(0.4%)増となりました。主な要因は、旅費交通費や消耗品費、研修費の増加等によるものであります。営業利益当連結会計年度の営業利益は24億92百万円となり、前期に比べ15億11百万円(37.7%)減となりました。売上高営業利益率は、17.8%となり、前期に比べ6.7ポイント低下しました。 ③ 資本の財源および資金の流動性についての分析キャッシュ・フローの分析当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 また、当連結会計年度を含む5期間のキャッシュ・フロー指標の推移は以下のとおりであります。 回次2019年12月期2020年12月期2021年12月期2022年12月期2023年12月期自己資本比率(%)80.581.282.784.886.4時価ベースの自己資本比率(%)143.6200.3300.8143.7287.1債務償還年数(年)0.30.20.00.00.0インタレスト・カバレッジ・レシオ855.21,839.83,698.63,836.12,463.9
(注) 自己資本比率          :自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率    :株式時価総額/総資産債務償還年数          :有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い1 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。2 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数により算出しております。3 営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを利用しております。有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。資金需要当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社グループ製品製造のための原材料および部品の購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは人件費、研究開発費および荷造運搬費等であります。また、これ以外に納税資金、利益配当金等も特定の時期に必要となります。財務政策当社グループは、運転資金および経常的な設備投資資金については手持資金で賄っており、工場建設等の大規模投資に関しましては、案件ごとに市場の金利情勢等に応じていくつかの選択肢から適切に資金調達を行う考えであります。
経営上の重要な契約等 5 【経営上の重要な契約等】
該当事項はありません。
研究開発活動 6 【研究開発活動】
(1) 当社グループの研究開発体制 当社グループは、電子基板や電子部品向け等を中心とする関連市場のニーズを先取りし、研究開発へ積極的に反映させ、迅速に製品化することによって、エレクトロニクス製品の進化・高度化に寄与していくことを基本姿勢と しております。当社グループにおける研究開発活動は、電子基板や電子部品向け製造用薬品の新製品開発・既存製 品改良を中心としておりますが、同時に既存以外の新事業分野に進出するための開発も進めております。 当社グループでは、提出会社従業員数(2023年12月31日現在263名)の約3割を研究開発業務に配員して、研究開発機能を提出会社に集中させることにより、研究開発活動の効率化を図っております。
(2) 提出会社における研究開発体制 提出会社では77名が薬品の開発およびその関連業務にあたっております。 提出会社の研究開発体制は、主に4つのグループが製品開発業務に当たっております。既存の製品の改良や技術サポートを行うグループ、新しい領域の開発を行うグループ、配線パターン形成用薬品の開発を行うグループ、金属と樹脂との接合技術を開発するグループであります。また薬品使用に適した機械・自動分析装置の開発業務を行うグループがあります。 このように、研究開発体制においては、テーマの進捗および市場ニーズの変化に適した組織により、迅速かつ柔軟に市場動向に対応できる体制を整えております。 (3) 研究開発活動の概要および成果当連結会計年度の研究開発費総額は1,219百万円であり、すべて提出会社におけるものであります。研究開発活動の基本方針は、さまざまな顧客ニーズに適した製品開発と品質向上を目指すことであり、その対象は高機能・高付加価値製品から顧客ニーズに合致した製品、あるいはコスト重視の製品開発まで多岐に渡っております。特に、今後大きく拡大すると期待されるIoTやAI、自動運転の分野での高密度や高い信頼性が求められる電子基板向け製品、スマートフォンやタブレット端末向けの電子基板やディスプレイ関連の製造用薬品の開発に注力しており、 最先端の技術に対応するよう研究開発活動を進めております。 当社の表面処理技術は、従来から当社が関わってきた分野のみならず、環境負荷低減を意識した他分野にも応用展開が可能と考えております。今後もさまざまなニーズを敏感に捉え、さらなる用途拡大に向け、力を尽くしてまいります。 また、今後は基礎研究も進め、将来の表面処理に関するさまざまなニーズに対応する所存であります。
設備投資等の概要 1 【設備投資等の概要】
当連結会計年度中に実施した設備投資の総額は1,870百万円であり、そのうち日本における設備投資額が1,486百万円ありました。その主なものは新工場用地の取得および生産能力向上のための製造設備の増強であります。なお、これらに要した設備資金は自己資金によっております。当連結会計年度において、次の主要な設備を売却しております。その内容は以下のとおりであります。事業所名所在地設備の内容売却時期前期末帳簿価額(千円)西宮工場兵庫県西宮市土地・建物2023年5月31日386,000
主要な設備の状況 2 【主要な設備の状況】
当社グループにおける主要な設備は以下のとおりであります。(1) 提出会社 2023年12月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品土地(面積千㎡)合計本社・尼崎事業所(兵庫県尼崎市) 日本研究開発設備薬品生産設備その他設備2,649,202278,597174,0901,549,000(14)4,650,890174東初島事業所(兵庫県尼崎市)
(注)1日本研究開発設備576,887135,52523,710-736,12251東京営業所(東京都立川市)
(注)1日本その他設備311,812653-2,49611長岡工場(新潟県長岡市)日本薬品生産設備412,750155,36651,118339,036(20)958,27127北九州工場(仮称)(北九州市若松区)日本薬品生産設備---933,801(29)933,801-合計3,638,871571,301249,5722,821,838(63)7,281,582263
(注) 1 土地および建物の一部を賃借しております。2023年1月1日から2023年12月31日までの年間賃借料は  16,315千円であります。賃借している土地の面積は、1,441.46㎡であります。2 従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員であります。
(2) 国内子会社該当事項はありません。 (3) 在外子会社 2023年12月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(千円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品土地(面積千㎡)使用権資産合計MECTAIWANCOMPANYLTD.中華民国台湾省桃園市台湾薬品生産設備133,23231,29631,194693,800(7)-889,52346MEC(HONGKONG)LTD.中華人民共和国香港特別行政区香港(香港、珠海)事務所-125--1,3411,4663MEC FINECHEMICAL(ZHUHAI)LTD.中華人民共和国広東省珠海市香港(香港、珠海)薬品生産設備65,43542,32568,762-3,995180,51952MECCHINASPECIALTYPRODUCTS(SUZHOU)CO.,LTD.中華人民共和国江蘇省蘇州市中国(蘇州)薬品生産設備186,57496,11843,546-15,204341,44449MECEUROPENV.ベルギー王国ゲント市欧州薬品生産設備103,52436,09612,16433,003(5)33,595218,38418MECSPECIALTYCHEMICAL(THAILAND)CO.,LTD.タイ王国アユタヤ県タイ薬品生産設備386,677143,4913,43198,169(9)7,453639,22223合計875,444349,453159,098824,973(21)61,5902,270,561191 ※ 使用権資産の主なものは、外部倉庫、オフィスビルおよび車両運搬具の賃貸借契約に係るものであります。
設備の新設、除却等の計画 3 【設備の新設、除却等の計画】
当社および連結子会社における設備投資につきましては、中期経営計画において総合的に検討した上で決定しております。なお、当連結会計年度末現在におきまして当連結会計年度後1年間では総額31億7百万円の設備投資計画があり、重要な設備の新設、除却等の計画は、次のとおりであります。 (1) 重要な設備の新設等 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容投資予定額資金調達方法着手年月完了予定年月完成後の増加能力総額(千円)既支払額(千円)提出会社尼崎事業所兵庫県尼崎市日本試験設備機器100,000-自己資金2024年1月2024年9月開発力向上東初島事業所兵庫県尼崎市日本試験設備機器70,000-自己資金2024年1月2024年2月開発力向上東初島事業所兵庫県尼崎市日本試験設備機器65,00015,345自己資金2023年9月2024年2月開発力向上北九州工場(仮称)北九州市若松区日本工場4,000,000936,802自己資金負債調達2023年3月2026年1月生産体制強化子会社MEC TAIWAN COMPANY LTD.台湾製造設備営業設備263,501-自己資金2024年1月2024年12月販売力強化生産能力向上MEC CHINASPECIALTYPRODUCTS(SUZHOU)CO.,LTD.中国製造設備376,965214,329自己資金2023年1月2024年12月生産能力向上品質向上MEC FINECHEMICAL(ZHUHAI)LTD.中国製造設備36,719-自己資金2024年1月2024年11月生産能力向上品質向上MEC EUROPENV.欧州製造設備環境改善28,994-自己資金2024年1月2024年12月販売力強化生産能力向上品質向上MECSPECIALTYCHEMICAL(THAILAND)CO.,LTD.タイ製造設備分析機器7,540-自己資金2024年1月2024年2月生産能力向上
(2) 重要な設備の除却等該当事項はありません。
研究開発費、研究開発活動1,219,000,000
設備投資額、設備投資等の概要1,486,000,000

Employees

平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況43
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況13
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況7,453,000

Investment

株式の保有状況 (5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、株式の価値の変動または株式に係る配当の受領によって利益を得ることを目的として保有する株式を純投資目的である投資株式に区分し、それ以外の株式を純投資目的以外の目的である投資株式に区分しております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社が保有する上場株式は、純投資目的以外の保有目的であり、当該会社との取引関係を維持発展させることを目的としております。なお、当社は長期的な企業価値向上の観点から保有について合理性があるかどうかを検討し、合理性が薄れた株式については売却しております。また、当社が保有する上場株式については、取締役会においてその保有の効果等を銘柄ごとに精査のうえ保有継続の是非を検証しております。議決権行使については、投資先の会社提案に対し、公正な株主として各議案を十分に検討のうえ、賛否の判断をしております。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(千円)非上場株式1―非上場株式以外の株式61,295,784 (注)非上場株式は減損済であります。 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(千円)株式数の増加の理由非上場株式―――非上場株式以外の株式210,288取引先持株会を通じた買付けによる増加。 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(千円)非上場株式――非上場株式以外の株式11,050 c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(千円)貸借対照表計上額(千円)イビデン㈱116,252114,783当社薬品等の取引があり、同社とのさらなる取引拡大、同社との良好な関係維持、強化を図るため、継続して保有しています。株式の増加は加入している協力会社持株会を通じての継続取得によるものです。 無908,510549,237太陽ホールディングス㈱60,60060,600当社薬品等の取引があり、同社とのさらなる取引拡大、同社との良好な関係維持、強化を図るため、継続して保有しています。有188,769135,562京写㈱162,000162,000当社薬品等の取引があり、同社とのさらなる取引拡大、同社との良好な関係維持、強化を図るため、継続して保有しています。無65,93442,120日本高純度化学㈱22,00022,000表面処理分野の同業として連携が期待でき、当社の製品開発や問題解決に協力、フィードバックが期待できるため、継続して保有しています。有53,48252,492㈱メイコー10,00010,000当社薬品等の取引があり、同社とのさらなる取引拡大、同社との良好な関係維持、強化を図るため、継続して保有しています。無41,70024,050TOPPANホールディングス㈱9,5019,388当社薬品等の取引があり、同社とのさらなる取引拡大、同社との良好な関係維持、強化を図るため、継続して保有しています。株式の増加は加入している取引先持株会での買付によるものです。 無37,38918,345協栄産業㈱―665同社株式は、取引関係の維持・強化のため保有しておりましたが、当事業年度中に全て売却しております。無―1,086
(注) 1 「―」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。2 定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は事業上のメリットおよび当該株式の市場価額、配当収益等を基に、当該株式の保有継続が当社の企業価値向上に資するかどうかにより検証しております。 みなし保有株式 該当事項はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式  該当事項はありません。 ④ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの  該当事項はありません。 ⑤ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの  該当事項はありません。
株式数が増加した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社2
株式数が減少した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社6
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1,295,784,000
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社10,288,000
株式数の減少に係る売却価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社1,050,000
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社9,501
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社37,389,000
株式数が増加した理由、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社取引先持株会を通じた買付けによる増加。
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社協栄産業㈱
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社

Shareholders

大株主の状況 (6) 【大株主の状況】
2023年12月31日現在氏名または名称住所所有株式数(千株)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 東京都中央区晴海一丁目8番12号2,61213.83
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 東京都港区浜松町二丁目11番3号 2,32412.30
SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)ONE CONGRESS STREET, SUITE 1, BOSTON, MASSACHUSETTS (東京都中央区日本橋三丁目11番1号)1,5388.14
株式会社マエダホールディングス 兵庫県芦屋市岩園町6番7号 1,1996.34
前田和夫兵庫県芦屋市7263.84
前田耕作大阪府吹田市5552.93
メック取引先持株会兵庫県尼崎市杭瀬南新町三丁目4番1号5422.87
野村信託銀行株式会社(投信口)東京都千代田区大手町二丁目2番2号4992.64
住友生命保険相互会社 東京都中央区八重洲二丁目2番1号3451.82
HSBC-FUND SERVICES CLIENTSA/C 006 (常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)LEVEL 13, 1 QUEEN’S ROADCENTRAL, HONG KONG (東京都中央区日本橋三丁目11番1号)3261.72
計―10,67056.49
(注) 1 上記株式会社日本カストディ銀行(信託口)の所有株式数のうち、信託業務に係る株式数は164千株であります。 2 2023年6月21日付で公衆の縦覧に供されている変更報告書において、三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社およびその共同保有者である日興アセットマネジメント株式会社が、2023年6月15日現在でそれぞれ以下のとおり株式を保有している旨が記載されているものの、当社として期末時点における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、変更報告書の内容は以下のとおりであります。 氏名または名称住所保有株券等の数(株)株券等保有割合(%)三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社東京都港区芝公園一丁目1番1号761,2003.79日興アセットマネジメント株式会社東京都港区赤坂九丁目7番1号309,7001.54
計―1,070,9005.34 3 2023年8月3日付で公衆の縦覧に供されている変更報告書において、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社および同社他3名の共同保有者が、2023年7月31日現在でそれぞれ以下のとおり株式を保有している旨が記載されているものの、当社として期末時点における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、変更報告書の内容は以下のとおりであります。 氏名または名称住所保有株券等の数(株)株券等保有割合(%)JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社東京都千代田区丸の内二丁目7番3号東京ビルディング711,1003.54JPモルガン証券株式会社東京都千代田区丸の内二丁目7番3号東京ビルディング33,0000.16ジェー・ピー・モルガン・セキュリティーズ・ピーエルシー(J.P. Morgan Securities plc)英国、ロンドン E14 5JP カナリー・ウォーフ、バンク・ストリート2558,0000.29ジェー・ピー・モルガン・セキュリティーズ・エルエルシー (J.P. Morgan Securities LLC)アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10179 ニューヨーク市 マディソン・アベニュー383番地4,1000.02
計―806,2004.02 4 2023年8月22日付で公衆の縦覧に供されている変更報告書において、キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーが、2023年8月15日現在で以下のとおり株式を保有している旨が記載されているものの、当社として期末時点における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、変更報告書の内容は以下のとおりであります。 氏名または名称住所保有株券等の数(株)株券等保有割合(%)キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)アメリカ合衆国カリフォルニア州、ロスアンジェルス、サウスホープ・ストリート333(333 South Hope Street, Los Angeles, CA 90071, U.S.A.)1,605,6008.00
計―1,605,6008.00 5 2023年9月25日付で公衆の縦覧に供されている変更報告書において、株式会社みずほ銀行およびその共同保有者であるアセットマネジメントOne株式会社が、2023年9月15日現在でそれぞれ以下のとおり株式を保有している旨が記載されているものの、当社として期末時点における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、変更報告書の内容は以下のとおりであります。 氏名または名称住所保有株券等の数(株)株券等保有割合(%)株式会社みずほ銀行東京都千代田区大手町一丁目5番5号56,0000.28アセットマネジメントOne株式会社東京都千代田区丸の内一丁目8番2号1,277,1006.36
計―1,333,1006.64
株主数-金融機関21
株主数-金融商品取引業者19
株主数-外国法人等-個人40
連結株主資本等変動計算書 ③ 【連結株主資本等変動計算書】
前連結会計年度(自 2022年1月1日 至 2022年12月31日) (単位:千円) 株主資本資本金資本剰余金利益剰余金自己株式株主資本合計当期首残高594,142541,27318,996,261△1,141,08118,990,595当期変動額 剰余金の配当 △786,188 △786,188親会社株主に帰属する当期純利益 3,064,520 3,064,520自己株式の取得 △102△102自己株式の処分 9,7899,789株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 当期変動額合計--2,278,3329,6862,288,018当期末残高594,142541,27321,274,593△1,131,39421,278,614 その他の包括利益累計額純資産合計その他有価証券評価差額金為替換算調整勘定退職給付に係る調整累計額その他の包括利益累計額合計当期首残高584,3631,119,580234,5681,938,51220,929,107当期変動額 剰余金の配当 △786,188親会社株主に帰属する当期純利益 3,064,520自己株式の取得 △102自己株式の処分 9,789株主資本以外の項目の当期変動額(純額)△248,221395,046△37,973108,851108,851当期変動額合計△248,221395,046△37,973108,8512,396,870当期末残高336,1411,514,627196,5952,047,36423,325,978 当連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日) (単位:千円) 株主資本資本金資本剰余金利益剰余金自己株式株主資本合計当期首残高594,142541,27321,274,593△1,131,39421,278,614当期変動額 剰余金の配当 △857,166 △857,166親会社株主に帰属する当期純利益 2,304,947 2,304,947自己株式の取得 △900,207△900,207株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 当期変動額合計--1,447,780△900,207547,573当期末残高594,142541,27322,722,374△2,031,60221,826,187 その他の包括利益累計額純資産合計その他有価証券評価差額金為替換算調整勘定退職給付に係る調整累計額その他の包括利益累計額合計当期首残高336,1411,514,627196,5952,047,36423,325,978当期変動額 剰余金の配当 △857,166親会社株主に帰属する当期純利益 2,304,947自己株式の取得 △900,207株主資本以外の項目の当期変動額(純額)321,868518,53463,453903,856903,856当期変動額合計321,868518,53463,453903,8561,451,429当期末残高658,0102,033,161260,0482,951,22024,777,408
株主数-外国法人等-個人以外96
株主数-個人その他12,161
株主数-その他の法人99
株主数-計12,436
氏名又は名称、大株主の状況HSBC-FUND SERVICES CLIENTSA/C 006 (常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)
株主総利回り4
株主総会決議による取得の状況 (1) 【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分株式数(株)価額の総額(円)当事業年度における取得自己株式97346,765当期間における取得自己株式――
(注) 当期間における取得自己株式数には、2024年3月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる株式は含まれておりません。

Shareholders2

自己株式の取得-900,207,000
自己株式の取得による支出、財務活動によるキャッシュ・フロー-900,207,000
発行済株式及び自己株式に関する注記 1.発行済株式の種類および総数ならびに自己株式の種類および株式数に関する事項 当連結会計年度期首株式数(株)当連結会計年度増加株式数(株)当連結会計年度減少株式数(株)当連結会計年度末株式数(株)発行済株式 普通株式20,071,093--20,071,093合計20,071,093--20,071,093自己株式
(注)1.2 普通株式1,060,144286,097-1,346,241合計1,060,144286,097-1,346,241
(注) 1.取締役向け株式報酬制度および執行役員向け株式報酬制度の信託財産として、164,329株を株式会社日本カストディ銀行(信託口)へ拠出しており、連結財務諸表上、自己株式として処理しております。2.普通株式の自己株式の株式数の増加286,097株は、取締役会決議による自己株式の取得による増加286,000株、単元未満株式の買取りによる増加97株であります。

Audit

監査法人1、連結有限責任監査法人トーマツ
独立監査人の報告書、連結 独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書 2024年3月14日 メック株式会社取締役会 御中 有限責任監査法人トーマツ神 戸 事 務 所 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士伊  東  昌  一 指定有限責任社員業務執行社員 公認会計士池  田  哲  也 <連結財務諸表監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられているメック株式会社の2023年1月1日から2023年12月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、メック株式会社及び連結子会社の2023年12月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 薬品売上に関する収益認識監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応メック株式会社グループ(以下、「会社グループ」)は、電子基板・電子部品用薬品の製造販売を主たる事業活動としており、連結売上高 14,020百万円のうち、薬品売上高は 13,764百万円(98%)を占めている。会社グループは、製品開発力、製造技術力をベースに利益率の高い高付加価値の薬品を製造・販売していることから、薬品売上高から虚偽表示が生じた場合には、利益への直接的な影響も大きくなる可能性がある。薬品売上に関する収益認識は出荷基準をベースとしつつ、日本からの輸出販売など船舶等による長距離輸送が必要となる取引については船積基準で処理を行っている。薬品在庫の出荷時には、出荷指示データに基づく製品情報と出荷情報を含めたバーコードを出荷担当者が読み取ることで出荷データが生成され、当該出荷データを営業事務担当者が確定することにより販売システムにおいて売上データが生成される。販売システム上で経理担当者が月次の締め処理を実行することにより、生成された売上データが会計システムに連係されることで、薬品在庫の出荷に裏付けられた売上が会計システムに正しく反映される仕組みを整えている。一方で、預託販売先等との取引や薬品処理機械等の売上計上処理の必要性から、手作業による販売システムへのデータ登録やデータ修正が可能であるほか、会計システム上での売上仕訳入力も可能になっており、これら手作業による処理は受注から売上計上にかかる一連の取引処理をシステムで行う場合と比べ、売上計上金額や収益認識のタイミングを誤るリスクは相対的に高いと考えられる。 以上により、薬品売上高の金額的重要性及び手入力による誤った売上計上の可能性を勘案し、薬品売上高の実在性及び期間帰属の適切性を監査上の主要な検討事項とした。当監査法人は薬品売上高の実在性及び期間帰属を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。・受注から売上計上及び債権回収までの一連の業務処理の適切性を確保する内部統制の整備状況及び運用状況を評価した。・薬品売上高に関するリスク評価手続として、売上高・原材料仕入高・棚卸資産・売上債権・仕入債務の経年推移及び回転期間、部門別売上高・売上総利益率、品種別売上高・売上総利益率、得意先別売上高・売上総利益率の月次推移を分析するとともに、工場別生産量・出荷量・在庫量の月次推移を検討し、合理的に説明できない趨勢がないことを確かめた。・出荷に基づく販売システムの薬品売上データを母集団としてサンプルベースで詳細テストを実施した。・販売システムにおいて、薬品在庫の出荷を伴わず、手入力により販売システムへ登録した売上取引は出荷指示番号が付されない。このため、出荷指示番号がないすべての売上取引を抽出の上、預託販売先との通常の頻度を超える取引については全件、薬品処理機械等の販売を含めたそれ以外の取引についてはサンプルベースで詳細テストを実施し、取引実態のない売上が計上されていないことを検証した。・販売システム上の売上高と会計システム上の売上高を照合し、両者に差異が生じている場合には、当該差異の原因が合理的な理由に基づくものであることを確かめた。・翌期首の一定期間の返品・単価訂正のデータを入手し、返品・単価訂正理由の合理性及び多額の返品・単価訂正がないことを検証した。 その他の記載内容その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査等委員会の責任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内容に対して意見を表明するものではない。連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告することが求められている。その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。 連結財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。 連結財務諸表監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手する。・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関連する注記事項の妥当性を評価する。・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。監査人は、監査等委員会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。監査人は、監査等委員会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。 <内部統制監査>監査意見当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、メック株式会社の2023年12月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。当監査法人は、メック株式会社が2023年12月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。 監査意見の根拠当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制監査を行った。財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。 内部統制報告書に対する経営者及び監査等委員会の責任経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。監査等委員会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。 内部統制監査における監査人の責任監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにある。監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用される。・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討する。・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任を負う。監査人は、監査等委員会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。 <報酬関連情報>当監査法人及び当監査法人と同一のネットワークに属する者に対する、会社及び子会社の監査証明業務に基づく報酬及び非監査業務に基づく報酬の額は、「提出会社の状況」に含まれるコーポレート・ガバナンスの状況等(3)【監査の状況】
に記載されている。 利害関係会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。以 上 ※1.上記は監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。 薬品売上に関する収益認識監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由監査上の対応メック株式会社グループ(以下、「会社グループ」)は、電子基板・電子部品用薬品の製造販売を主たる事業活動としており、連結売上高 14,020百万円のうち、薬品売上高は 13,764百万円(98%)を占めている。会社グループは、製品開発力、製造技術力をベースに利益率の高い高付加価値の薬品を製造・販売していることから、薬品売上高から虚偽表示が生じた場合には、利益への直接的な影響も大きくなる可能性がある。薬品売上に関する収益認識は出荷基準をベースとしつつ、日本からの輸出販売など船舶等による長距離輸送が必要となる取引については船積基準で処理を行っている。薬品在庫の出荷時には、出荷指示データに基づく製品情報と出荷情報を含めたバーコードを出荷担当者が読み取ることで出荷データが生成され、当該出荷データを営業事務担当者が確定することにより販売システムにおいて売上データが生成される。販売システム上で経理担当者が月次の締め処理を実行することにより、生成された売上データが会計システムに連係されることで、薬品在庫の出荷に裏付けられた売上が会計システムに正しく反映される仕組みを整えている。一方で、預託販売先等との取引や薬品処理機械等の売上計上処理の必要性から、手作業による販売システムへのデータ登録やデータ修正が可能であるほか、会計システム上での売上仕訳入力も可能になっており、これら手作業による処理は受注から売上計上にかかる一連の取引処理をシステムで行う場合と比べ、売上計上金額や収益認識のタイミングを誤るリスクは相対的に高いと考えられる。 以上により、薬品売上高の金額的重要性及び手入力による誤った売上計上の可能性を勘案し、薬品売上高の実在性及び期間帰属の適切性を監査上の主要な検討事項とした。当監査法人は薬品売上高の実在性及び期間帰属を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。・受注から売上計上及び債権回収までの一連の業務処理の適切性を確保する内部統制の整備状況及び運用状況を評価した。・薬品売上高に関するリスク評価手続として、売上高・原材料仕入高・棚卸資産・売上債権・仕入債務の経年推移及び回転期間、部門別売上高・売上総利益率、品種別売上高・売上総利益率、得意先別売上高・売上総利益率の月次推移を分析するとともに、工場別生産量・出荷量・在庫量の月次推移を検討し、合理的に説明できない趨勢がないことを確かめた。・出荷に基づく販売システムの薬品売上データを母集団としてサンプルベースで詳細テストを実施した。・販売システムにおいて、薬品在庫の出荷を伴わず、手入力により販売システムへ登録した売上取引は出荷指示番号が付されない。このため、出荷指示番号がないすべての売上取引を抽出の上、預託販売先との通常の頻度を超える取引については全件、薬品処理機械等の販売を含めたそれ以外の取引についてはサンプルベースで詳細テストを実施し、取引実態のない売上が計上されていないことを検証した。・販売システム上の売上高と会計システム上の売上高を照合し、両者に差異が生じている場合には、当該差異の原因が合理的な理由に基づくものであることを確かめた。・翌期首の一定期間の返品・単価訂正のデータを入手し、返品・単価訂正理由の合理性及び多額の返品・単価訂正がないことを検証した。
全体概要、監査上の主要な検討事項、連結 監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
見出し、監査上の主要な検討事項、連結薬品売上に関する収益認識
内容及び理由、監査上の主要な検討事項、連結 メック株式会社グループ(以下、「会社グループ」)は、電子基板・電子部品用薬品の製造販売を主たる事業活動としており、連結売上高 14,020百万円のうち、薬品売上高は 13,764百万円(98%)を占めている。会社グループは、製品開発力、製造技術力をベースに利益率の高い高付加価値の薬品を製造・販売していることから、薬品売上高から虚偽表示が生じた場合には、利益への直接的な影響も大きくなる可能性がある。薬品売上に関する収益認識は出荷基準をベースとしつつ、日本からの輸出販売など船舶等による長距離輸送が必要となる取引については船積基準で処理を行っている。薬品在庫の出荷時には、出荷指示データに基づく製品情報と出荷情報を含めたバーコードを出荷担当者が読み取ることで出荷データが生成され、当該出荷データを営業事務担当者が確定することにより販売システムにおいて売上データが生成される。販売システム上で経理担当者が月次の締め処理を実行することにより、生成された売上データが会計システムに連係されることで、薬品在庫の出荷に裏付けられた売上が会計システムに正しく反映される仕組みを整えている。一方で、預託販売先等との取引や薬品処理機械等の売上計上処理の必要性から、手作業による販売システムへのデータ登録やデータ修正が可能であるほか、会計システム上での売上仕訳入力も可能になっており、これら手作業による処理は受注から売上計上にかかる一連の取引処理をシステムで行う場合と比べ、売上計上金額や収益認識のタイミングを誤るリスクは相対的に高いと考えられる。 以上により、薬品売上高の金額的重要性及び手入力による誤った売上計上の可能性を勘案し、薬品売上高の実在性及び期間帰属の適切性を監査上の主要な検討事項とした。
監査上の対応、監査上の主要な検討事項、連結 当監査法人は薬品売上高の実在性及び期間帰属を検討するにあたり、主として以下の監査手続を実施した。・受注から売上計上及び債権回収までの一連の業務処理の適切性を確保する内部統制の整備状況及び運用状況を評価した。・薬品売上高に関するリスク評価手続として、売上高・原材料仕入高・棚卸資産・売上債権・仕入債務の経年推移及び回転期間、部門別売上高・売上総利益率、品種別売上高・売上総利益率、得意先別売上高・売上総利益率の月次推移を分析するとともに、工場別生産量・出荷量・在庫量の月次推移を検討し、合理的に説明できない趨勢がないことを確かめた。・出荷に基づく販売システムの薬品売上データを母集団としてサンプルベースで詳細テストを実施した。・販売システムにおいて、薬品在庫の出荷を伴わず、手入力により販売システムへ登録した売上取引は出荷指示番号が付されない。このため、出荷指示番号がないすべての売上取引を抽出の上、預託販売先との通常の頻度を超える取引については全件、薬品処理機械等の販売を含めたそれ以外の取引についてはサンプルベースで詳細テストを実施し、取引実態のない売上が計上されていないことを検証した。・販売システム上の売上高と会計システム上の売上高を照合し、両者に差異が生じている場合には、当該差異の原因が合理的な理由に基づくものであることを確かめた。・翌期首の一定期間の返品・単価訂正のデータを入手し、返品・単価訂正理由の合理性及び多額の返品・単価訂正がないことを検証した。