財務諸表
CoverPage
提出書類、表紙 | 有価証券報告書 |
提出日、表紙 | 2024-01-29 |
英訳名、表紙 | HI-LEX CORPORATION |
代表者の役職氏名、表紙 | 代表取締役社長 寺浦 太郎 |
本店の所在の場所、表紙 | 兵庫県宝塚市栄町一丁目12番28号 |
電話番号、本店の所在の場所、表紙 | (0797)85-2500(代表) |
様式、DEI | 第三号様式 |
会計基準、DEI | Japan GAAP |
連結決算の有無、DEI | true |
当会計期間の種類、DEI | FY |
corp
沿革 | 2【沿革】 (1)当社は設立60周年を記念し、2006年5月1日付けで商号を日本ケーブル・システム株式会社から株式会社ハイレックスコーポレーションへ変更いたしました。(2)当社は、株式額面変更のため、1974年5月1日を合併期日として、旧日本ケーブル・システム株式会社を吸収合併し、同社の資産・負債、権利・義務の一切を引継ぎ、商号(旧商号 宝塚ケーブル株式会社)を同日付けで、被合併会社の商号に変更いたしました。合併期日前の当社は、休業状態にあり、合併後において、被合併会社の営業活動を全面的に承継いたしました。従って、実質上の存続会社は、被合併会社でありますから、会社の沿革については、1974年5月1日までは、実質上の存続会社について記載いたします。(3)実質上の存続会社である、旧日本ケーブル・システム株式会社は、1949年1月から、宝塚索導管株式会社としてコントロールケーブルの生産販売を行っており、1962年4月に東洋機械金属株式会社と合併、翌1963年11月に同社から営業権を譲受し、分離独立したものであります。年月事項1963年11月東洋機械金属株式会社の宝塚索導管製作所(現在の当社本社工場)及び三田工場並びに附帯設備と、東京、名古屋及び広島営業所を譲受し、コントロールケーブルの製造販売を目的として、資本金1億円をもって、兵庫県宝塚市に宝塚索導管株式会社を設立し、営業を開始いたしました。1970年6月兵庫県氷上郡(現 丹波市)に柏原工場新設。新製品HI-LEX(プッシュ・プルケーブル)の製造、販売開始。1971年7月商号を日本ケーブル・システム株式会社に変更。1972年11月大韓民国慶尚南道馬山市(現 昌原市)に韓国TSK株式会社を設立。1974年5月株式額面変更のため、宝塚ケーブル株式会社に吸収合併、商号を日本ケーブル・システム株式会社に変更。柏原工場の土地取得のため、寺浦不動産株式会社を吸収合併。1975年4月米国ミシガン州バトルクリーク市にHI-LEX CORPORATION(現 HI-LEX AMERICA INC.)を設立。1977年6月資本金6億円に増資、大阪証券取引所(現 東京証券取引所)市場第二部に上場。1978年11月インドネシアジャカルタ市に合弁会社P.T.LIPPO TSK(INDONESIA)LTD.(現 PT. HI-LEX INDONESIA)を設立。1981年4月静岡県引佐郡(現 浜松市)に三ケ日工場新設。 11月タイバンコク市のTHAI STEEL CABLE(TSK)CO.,LTD.(現 THAI STEEL CABLE PUBLIC COMPANY LIMITED)に資本参加並びに技術援助契約。1982年3月新製品ミッションチェンジケーブルの製造、販売開始。1983年9月新製品ウインドレギュレータの製造、販売開始。1985年7月栃木県宇都宮市に宇都宮技術センター新設。 11月兵庫県出石郡(現 豊岡市)に出石ケーブル株式会社設立。1988年2月大韓民国仁川広域市の大同ケーブル産業株式会社(現 株式会社大同システム)に資本参加。 12月インドネシアジャカルタ市に合弁会社P.T.HILEX PARTS COMPANY LTD.(現 PT. HI-LEX PARTS INDONESIA)を設立。1989年2月埼玉県本庄市の株式会社林スプリング製作所の株式を取得し、株式会社日本ケーブル・システム埼玉(現 株式会社ハイレックス埼玉)に社名変更。 5月米国ミシガン州リッチフィールド市にHI-LEX CORPORATION(現 HI-LEX AMERICA INC.)の出資子会社として、HI-LEX CONTROLS INC.を設立。兵庫県三田市に三田西工場新設。 6月島根県浜田市に株式会社日本ケーブル・システム島根(現 株式会社ハイレックス島根)設立。1990年7月HI-LEX CONTROLS INC.の株式を取得。1991年11月千葉県茂原市の関東TSK株式会社の株式を取得(現 株式会社ハイレックス関東)。1992年11月米国ミシガン州バトルクリーク市にTSK of AMERICA INC.を設立。 12月TSK of AMERICA INC.にHI-LEX CORPORATION(現 HI-LEX AMERICA INC.)及びHI-LEX CONTROLS INC.の全株式を譲渡。1993年11月メキシコケレタロ州ケレタロ市にHI-LEX MEXICANA,S.A.DE C.V.を設立。1995年5月中華人民共和国四川省重慶市に合弁会社重慶利時徳拉索有限公司(現 重慶海徳世拉索系統集団有限公司)を設立。1996年5月医療用製品の製造、販売開始。1998年10月QS9000認証取得。 11月インドハルヤナ州に合弁会社MACHINO TSK NIPPON CABLE PRIVATE LTD.(現 HI-LEX INDIA PRIVATE LTD.)を設立。 年月事項1999年3月ベトナムハイフォン市に合弁会社HI-LEX VIETNAM CO.,LTD.を設立。2000年4月パワースライドドア等のシステム製品の製造、販売開始。 5月英国ウェールズ州ポートタルボット市にHI-LEX CABLE SYSTEM CO.,LTD.を設立。 10月合弁会社P.T.LIPPO TSK(INDONESIA)LTD.(現 PT. HI-LEX INDONESIA)及びP.T.HILEX PARTSCOMPANY LTD.(現 PT. HI-LEX PARTS INDONESIA)の株式を追加取得。2001年1月合弁会社重慶利時徳拉索有限公司(現 重慶海徳世拉索系統集団有限公司)の出資の追加取得。 6月ISO14001認証取得。2002年2月合弁会社MACHINO TSK NIPPON CABLE PRIVATE LTD.(現 HI-LEX INDIA PRIVATE LTD.)の株式を追加取得。メキシコケレタロ州ケレタロ市に合弁会社ALPHA HI-LEX,S.A.DE C.V.を設立。(2013年9月株式売却により合弁解消)。 8月中華人民共和国広東省広州市に広州利時徳控制拉索有限公司を設立。 9月中華人民共和国重慶市に重慶利時徳汽車部件有限公司(現 重慶海徳世控制拉索系統有限公司)を設立。2003年1月中華人民共和国山東省煙台市に煙台利時徳拉索系統有限公司を設立。 7月大韓民国仁川広域市に合弁会社大同ハイレックス株式会社を設立。2005年6月THAI STEEL CABLE PUBLIC COMPANY LIMITEDがタイ証券取引所に上場。2006年5月商号を株式会社ハイレックスコーポレーションへ変更。 7月ハンガリーブダペスト市にHI-LEX HUNGARY CABLE SYSTEM MANUFACTURING LLCを設立。中華人民共和国江蘇省塩城市に江蘇大同海瑞克斯車門系統有限公司(現 江蘇大同海徳世車門系統有限公司)を設立。2007年12月中華人民共和国広東省広州市増城区に広州海勒徳世拉索系統有限公司(現 広東海徳世拉索系統有限公司)を設立。中華人民共和国吉林省長春市に長春利時徳汽車拉索有限公司(現 長春海徳世汽車拉索有限公司)を設立。2008年7月米国アラバマ州チャンバース郡カセッタ市にDAEDONG HI-LEX OF AMERICA,INC.を設立。2010年3月メキシコケレタロ州ケレタロ市にHI-LEX CONTROLS DE MÉXICO S. DE R.L. DE C.V.を設立。2012年7月TSK of AMERICA INC.にHI-LEX MEXICANA,S.A.DE C.V.の全株式を譲渡。 11月長野県諏訪市の株式会社サンメディカル技術研究所の第三者割当増資を引き受け、連結子会社化し、補助人工心臓 EVAHEARTの製造、販売開始。 12月ロシア連邦サマラ州トリヤッティ市にHI-LEX RUS LLCを設立。2013年3月ドイツ連邦共和国バイエルン州シュヴァインフルト市にHI-LEX EUROPE GMBHを設立。 6月タイバンコク市に子会社HI-LEX DISTRIBUTION CENTER IN THAILAND LTD.を設立。 7月東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。2014年3月大韓民国京畿道平澤市の株式会社リーハンドア(現 大同ドア株式会社)の株式を取得し、連結子会社化。 5月インドネシア西ジャワ州チルボン市にPT. HI-LEX CIREBONを設立。 7月中華人民共和国杭州市に杭州海徳世拉索系統有限公司を設立。 中華人民共和国重慶市に合弁会社重慶永仁心医療器械有限公司を設立。2016年5月スペインバルセロナ市のCSA WINDOWS REGULATOR BARCELONA S.L.(現 HI-LEX AUTO PARTS SPAIN, S.L.)の第三者割当増資を引き受け、子会社化。 9月ブラジル ミナスジェライス州のLDB LAMES DO BRASIL LTDA.(現 HI-LEX AUTOMOTIVE DO BRASIL LTDA.)の株式を取得し、連結子会社化。 10月イタリア リグーリア州キアヴァリのLames S.P.A.(現 HI-LEX ITALY S.P.A.)の株式を取得し、子会社化。2017年2月但馬ティエスケイ株式会社の株式を追加取得し、連結子会社化。 3月チェコ モスト郡にHI-LEX CZECH S.R.O.を設立。 宮城県栗原市に株式会社ハイレックス宮城を設立。4月ブラジル サンパウロ州にHI-LEX DO BRASIL LTDA.を設立。2018年12月インド タミル・ナードゥ州 カーンチープラムにHI-LEX DOOR INDIA PRIVATE LIMITED.を設立。2019年9月米国テキサス州ヒューストン市のEVAHEART, INC.の第三者割当増資を引き受け、子会社化。2021年6月重慶永仁心医療器械有限公司の出資持分の一部を売却し、持分法適用関連会社から除外。 東京都世田谷区のクリスメディカルソリューションズ株式会社の株式を取得し、子会社化。10月東京都墨田区に株式会社ハイレックスメディカルを設立。 年月事項2022年1月中華人民共和国天津市に天津海徳世拉索系統有限公司を設立。4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。2023年10月メキシコヌエボ・レオン州モンテレーにDAEDONG DOOR MEXICO S. DE R.L. DE C.V.を設立。 (参考)形式上の存続会社である宝塚ケーブル株式会社の沿革は、つぎのとおりであります。1946年11月資本金18万円で東京都中央区に設立(商号 時田産業株式会社)。1973年9月商号を宝塚ケーブル株式会社に変更、本店を兵庫県宝塚市栄町に移転。 |
事業の内容 | 3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、52社の子会社及び5社の関連会社により構成されており、その主な事業は、二・四輪用、産業機器用、住宅機器用、船舶用等の遠隔操作のコントロールケーブル及び四輪用ウインドレギュレータとそれらの付属品の製造並びに販売であり、コントロールケーブル及び四輪用ウインドレギュレータ生産のための専用機の開発、製造並びに販売も行っております。なお、設計及び研究開発は、当社が中心となって行っており、子会社及び関連会社の統括機能を有しております。 当社グループにおける主な子会社及び関連会社のセグメント情報との関連は、次のとおりであります。<主な子会社及び関連会社>(日本)当社は、製品の製造並びに販売を行っております。また、国内のグループ会社への部品の供給と海外のグループ会社への部品の輸出を行っております。出石ケーブル株式会社、株式会社ハイレックス関東、株式会社ハイレックス島根、株式会社ハイレックス埼玉及び株式会社ハイレックス宮城は製品の製造を行っております。但馬ティエスケイ株式会社は、当社及び海外グループ会社向けの部品の製造を行っております。株式会社サンメディカル技術研究所は、補助人工心臓の製造並びに販売を行っております。株式会社ハイレックスメディカルは、補助人工心臓の販売及び医療機器の輸入販売を行っております。(北米)HI-LEX AMERICA INC.、HI-LEX CONTROLS INC.、HI-LEX MEXICANA,S.A.DE C.V.、DAEDONG HI-LEX OF AMERICA INC.及びDAEDONG DOOR MEXICO S. DE R.L. DE C.V.は、製品の製造並びに販売を行っております。(中国)重慶海徳世拉索系統集団有限公司、重慶海徳世控制拉索系統有限公司、広東海徳世拉索系統有限公司、江蘇大同海徳世車門系統有限公司、長春海徳世汽車拉索有限公司、江蘇大同多沃汽車配件有限公司、杭州海徳世拉索系統有限公司、海徳世汽車部件(瀋陽)有限公司及び天津海徳世拉索系統有限公司は、製品の製造並びに販売を行っております。広州利時徳控制拉索有限公司及び煙台利時徳拉索系統有限公司は、グループ会社向けの製品及び部品の製造を行っております。(アジア)HI-LEX INDIA PRIVATE LTD.、HI-LEX VIETNAM CO.,LTD.、PT. HI-LEX INDONESIA、大同ハイレックス株式会社、大同ドア株式会社、HI-LEX DOOR INDIA PRIVATE LIMITED.、THAI STEEL CABLE PUBLIC COMPANY LIMITED及び株式会社大同システムは、製品の製造並びに販売を行っております。韓国TSK株式会社、PT. HI-LEX PARTS INDONESIA及びPT. HI-LEX CIREBONは、グループ会社向けの製品及び部品の製造を行っております。(欧州)HI-LEX HUNGARY CABLE SYSTEM MANUFACTURING LLC、HI-LEX RUS LLC、HI-LEX AUTOPARTS SPAIN,S.L.、HI-LEX CZECH,S.R.O.、HI-LEX ITALY S.P.A.及びHI-LEX SERBIA D.O.O.は、製品の製造並びに販売を行っております。HI-LEX EUROPE GMBHは、欧米メーカーのグローバル車種向けの設計、営業、購買及び実験を行っております。(南米)HI-LEX DO BRASIL LTDA.は、製品の製造並びに販売を行っております。 [系統図]株式会社ハイレックスコーポレーションを中心とした系統図及び主要な取引は次のとおりであります。 |
関係会社の状況 | 4【関係会社の状況】 (1)親会社 該当事項はありません。 (2)連結子会社名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容韓国TSK株式会社(注)3大韓民国慶尚南道昌原市6,077百万ウォンコントロールケーブル100.0当社が販売する一部製品の仕入先役員の兼任等…有出石ケーブル株式会社兵庫県豊岡市200百万円コントロールケーブル100.0当社が販売する一部製品の仕入先役員の兼任等…有株式会社ハイレックス埼玉埼玉県本庄市291百万円コントロールケーブル及びウインドレギュレータ他100.0当社が販売する一部製品の仕入先役員の兼任等…有株式会社ハイレックス島根(注)3島根県浜田市450百万円コントロールケーブル及びウインドレギュレータ他100.0当社が販売する一部製品の仕入先役員の兼任等…有株式会社ハイレックス関東千葉県茂原市96百万円コントロールケーブル100.0当社が販売する一部製品の仕入先役員の兼任等…有TSK of AMERICA INC.(注)3米国ミシガン州バトルクリーク市19百万米ドル持株会社100.0米国子会社2社及びメキシコ子会社1社他の持株会社役員の兼任等…有HI-LEX AMERICA INC.(注)1,3米国ミシガン州バトルクリーク市7百万米ドルコントロールケーブル100.0(100.0)当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…有HI-LEX CONTROLS INC.(注)1,3,5米国ミシガン州リッチフィールド市3百万米ドルウインドレギュレータ他100.0(100.0)当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…有HI-LEXMEXICANA,S.A.DE C.V.(注)1,3メキシコケレタロ州ケレタロ市42百万米ドルコントロールケーブル及びウインドレギュレータ他100.0(86.6)当社製品の現地生産及び販売当社が債務保証をしております役員の兼任等…有HI-LEX INDIAPRIVATE LTD.(注)3インドハルヤナ州グルグラム3,735百万インドルピーコントロールケーブル及びウインドレギュレータ他100.0当社製品の現地生産及び販売当社が債務保証をしております役員の兼任等…有HI-LEX VIETNAM CO.,LTD.(注)3ベトナムハイフォン市211,091百万ベトナムドンコントロールケーブル93.7当社製品の現地生産及び販売当社が債務保証をしております役員の兼任等…有但馬ティエスケイ株式会社(注)3 兵庫県豊岡市56百万円 コントロールケーブル100.0 当社が販売する製品の一部部品の仕入先役員の兼任等…有PT. HI-LEX INDONESIA(注)3インドネシアバンテン州タンゲラン市24,439百万インドネシアルピアコントロールケーブル、ウインドレギュレータ及びドア・ラッチ100.0当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…有PT. HI-LEX PARTSINDONESIA(注)1インドネシアバンテン州タンゲラン市5,118百万インドネシアルピアコントロールケーブル他100.0(39.3)当社が販売する製品の一部部品の仕入先役員の兼任等…有HI-LEX CABLESYSTEM CO.,LTD.(注)3英国ウェールズ州ポートタルボット市4百万ポンドコントロールケーブル及びウインドレギュレータ他100.0当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…有重慶海徳世拉索系統集団有限公司(注)3中華人民共和国重慶市204百万元コントロールケーブル及びウインドレギュレータ他63.0当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…有広州利時徳控制拉索有限公司(注)1中華人民共和国広東省広州市28百万元コントロールケーブル100.0(100.0)当社が販売する製品の一部部品の仕入先役員の兼任等…有 名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容重慶海徳世控制拉索系統有限公司(注)1中華人民共和国重慶市17百万元コントロールケーブル100.0(100.0)当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…無煙台利時徳拉索系統有限公司(注)3中華人民共和国山東省煙台市101百万元コントロールケーブル100.0当社が販売する一部製品の仕入先役員の兼任等…有大同ハイレックス株式会社(注)3大韓民国仁川広域市28,010百万ウォンウインドレギュレータ他67.1当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…有HI-LEX HUNGARYCABLE SYSTEMMANUFACTURING LLC(注)3ハンガリーレーチャーグ市2,387千ユーロコントロールケーブル及びウインドレギュレータ他100.0当社製品の現地生産及び販売当社が債務保証をしております役員の兼任等…有江蘇大同海徳世車門系統有限公司(注)1,3中華人民共和国江蘇省塩城市65百万元ウインドレギュレータ他100.0(100.0)当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…無広東海徳世拉索系統有限公司(注)1,3中華人民共和国広東省広州市増城区105百万元コントロールケーブル及びウインドレギュレータ他100.0(70.0)当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…有長春海徳世汽車拉索有限公司(注)1,3中華人民共和国吉林省長春市45百万元コントロールケーブル及びウインドレギュレータ他100.0(100.0)当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…有DAEDONG HI-LEX OF AMERICA INC.(注)1,3米国アラバマ州チャンバース郡カセッタ市8百万米ドルドアモジュール100.0(100.0)当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…有株式会社サンメディカル技術研究所(注)3長野県諏訪市90百万円医療用機器81.7当社製品の生産及び販売当社が債務保証及び資金援助をしております役員の兼任等…有HI-LEX RUS LLC(注)3ロシア連邦サマラ州トリヤッティ市385百万ルーブルコントロールケーブル及びウインドレギュレータ他91.2当社製品の現地生産及び販売当社が資金援助をしております役員の兼任等…無HI-LEX EUROPE GMBH(注)3ドイツ連邦共和国バイエルン州シュヴァインフルト市25千ユーロコントロールケーブル及びウインドレギュレータ他100.0欧州における当社製品の設計開発・営業当社が債務保証及び資金援助をしております役員の兼任等…有大同ドア株式会社(注)1,3大韓民国仁川広域市47,829百万ウォンドア・ラッチ他97.4(73.9)当社製品の現地生産及び販売当社が資金援助をしております役員の兼任等…無江蘇大同多沃汽車配件有限公司(注)1中華人民共和国江蘇省張家港市19百万元ドア・ラッチ他100.0(100.0)当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…無PT. HI-LEX CIREBON(注)1インドネシア西ジャワ州チルボン市34,833百万インドネシアルピアコントロールケーブル100.0(50.0)当社が販売する一部製品及び部品の仕入先役員の兼任等…有杭州海徳世拉索系統有限公司(注)1,3中華人民共和国杭州市120百万元コントロールケーブル及びウインドレギュレータ他90.0(90.0)当社製品の生産及び販売役員の兼任等…有HI-LEX AUTOPARTS SPAIN,S.L.(注)1スペインカタル-ニャ州バルセロナ3千ユーロコントロールケーブル及びウインドレギュレータ他100.0(100.0)当社製品の現地生産及び販売当社が債務保証及び資金援助をしております役員の兼任等…無HI-LEX ITALY S.P.A.(注)1,3イタリアリグーリア州キアヴァリ10,670千ユーロウインドレギュレータ及びドアモジュール他100.0(20.1)当社製品の現地生産及び販売当社が債務保証をしております役員の兼任等…無HI-LEX CZECH,S.R.O.(注)1,3チェコモスト郡8,361千ユーロドアモジュール他100.0(50.0)当社製品の現地生産及び販売当社が債務保証をしております役員の兼任等…有株式会社ハイレックス宮城(注)3宮城県栗原市499百万円コントロールケーブル及びウインドレギュレータ他100.0当社が販売する一部製品の仕入先当社が債務保証及び資金援助をしております役員の兼任等…有HI-LEX DO BRASIL LTDA.(注)1,3ブラジルサンパウロ州60,266千レアルコントロールケーブル及びウインドレギュレータ他100.0(100.0)当社製品の現地生産及び販売当社が債務保証をしております役員の兼任等…無HI-LEX SERBIA D.O.O.(注)1セルビアスレム郡スレムスカミドロビツァ市167百万セルビアディナールウインドレギュレータ100.0(100.0)当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…無海徳世汽車部件(瀋陽)有限公司(注)1中華人民共和国遼寧省瀋陽市1百万元ウインドレギュレータ95.0(95.0)当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…有HI-LEX DOOR INDIA PRIVATE LIMITED.(注)1インドタミル・ナードゥ州カーンチープラム69百万インドルピードア・ラッチ他79.5(79.5)当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…無株式会社ハイレックスメディカル東京都墨田区100百万円医療用機器100.0当社製品の販売及び医療機器の輸入販売当社が資金援助をしております役員の兼任等…有天津海徳世拉索系統有限公司(注)1,3中華人民共和国天津市50百万元コントロールケーブル及びウインドレギュレータ他100.0(100.0)当社製品の現地生産及び販売当社が債務保証をしております役員の兼任等…有DAEDONG DOOR MEXICO S. DE R.L. DE C.V.(注)1,3メキシコヌエボ・レオン州モンテレー5百万米ドルドア・ラッチ他79.5(79.5)当社製品の現地生産及び販売役員の兼任等…無その他 2社 (3)持分法適用関連会社名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容THAI STEEL CABLEPUBLIC COMPANYLIMITEDタイバンコク市259百万バーツコントロールケーブル及びウインドレギュレータ他26.9当社製品の現地生産及び販売と当社が販売する一部製品の仕入先役員の兼任等…有株式会社大同システム大韓民国仁川広域市2,700百万ウォンコントロールケーブル32.9当社製品の現地生産及び販売と当社が販売する一部製品の仕入先役員の兼任等…有 (注)1.議決権所有割合の欄の( )内は、間接所有で内数。2.主要な事業の内容欄には、事業部門の名称を記載しております。3.特定子会社に該当しております。4.上記のうち、有価証券届出書または有価証券報告書の提出会社に該当するものはありません。5.HI-LEX CONTROLS INC.については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が100分の10を超えております。 主要な損益情報等 売上高(百万円)経常損益(百万円)当期純損益(百万円)純資産額(百万円)総資産額(百万円)HI-LEX CONTROLS INC.54,8951,5241,45124,04432,114 |
従業員の状況 | 5【従業員の状況】 (1)連結会社の状況 2023年10月31日現在セグメントの名称従業員数(人)日本1,532北米3,731中国3,225アジア3,206欧州1,002南米205報告セグメント計12,901全社(共通)101合計13,002 (注)1.従業員数は、就業人員数であります。2.全社(共通)と記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。 (2)提出会社の状況 2023年10月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)98142.317.05,040 2023年10月31日現在セグメントの名称従業員数(人)日本880全社(共通)101合計981 (注)1.従業員数は、就業人員数であります。2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。3.全社(共通)と記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。 (3)労働組合の状況 当社の労働組合は、ハイレックス労働組合と称し、国内連結子会社(一部を除く)はJAM(産業別労働組合ジェイ・エイ・エム)に加盟しております。 なお、労使間に特記すべき事項はありません。 (4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異 ①提出会社 当事業年度補足説明管理職に占める女性労働者の割合(%)男性労働者の育児休業取得率(%)(注)労働者の男女の賃金の差異(%)(注) 全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者-10.010.0-59.462.036.8-(注)「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。 ②連結子会社当事業年度補足説明名称管理職に占める女性労働者の割合(%)男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%)(注)全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者 株式会社ハイレックス島根----80.780.875.6-株式会社ハイレックス関東----71.672.869.6-但馬ティエスケイ株式会社----63.064.1125.7-(注)「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。 |
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 | 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針 当社グループは、創業の理想「この仕事を通じて社会に貢献する。」、「この仕事を通じて立派な人を創る。」を経営の基本理念・企業文化とし、守り育ててまいりました。創業の理想を実現するための両輪として、経営信条「良品・安価・即納」を定めて社会貢献への道を示し、社訓「信義誠実」「和衷協力」「不撓不屈」「業務奉仕」を定めて人間形成の道を示しております。 この創業の理想の実践・実現に向けて努力し続けることが、企業価値の向上につながるものと考えております。 (2)経営環境、経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、中国・欧州地域を先頭に急加速するEV化によるコントロールケーブル用途の減少、各自動車メーカーにおける生産数の変動、エネルギー費・資材価格の高止まり、競合企業との競争激化、為替変動の影響等、大きな変化に直面しており、経営環境が厳しいものになっております。そのような経営環境の中で、当社グループの強みであります世界16ヶ国に展開した拠点が相互に協力・連携し、お客様に安心を届けて信頼を得ることにより存在価値を高めていくことや、モビリティ社会に向けた新製品開発による、現状のケーブル・ウインドレギュレータに続く将来のコア製品群の創出が重要な経営課題となっております。 当社グループは、これからも創業の理想を追求し、さらにより幅広い社会課題の解決に貢献すべく、新しい技術開発に積極的に挑み、お客様に困り事があればまず最初に声を掛けていただける会社、“To Be the First-Call Company”(for Customer's better choice)をミッションに掲げ、次の3つの経営課題に取り組んでまいります。 [Ⅰ] 競争力の強化・顧客価値の創造 自動車分野についてはエネルギー費・資材価格の上昇、EV化や電子制御の増加による半導体需給と自動車生産台数の不安定化に対応することが求められております。当社グループでは世界16ヶ国に展開した拠点が相互に協力・連携し、お客様が当社製品から得られるベネフィットをお客様の立場に立って追求していくことで、新たな顧客価値を創造し競争力を強化してまいります。・安心品質 当社の品質方針である「4つの安心」(図面を鍛えて安心・4Sで安心・設備で安心・作業で安心)を全社で徹底し、仕事の質を高めることで、世界中の各拠点でお客様に安心を届ける強固な基盤を築いてまいります。 [Ⅱ] 成長基盤の強化・事業基盤の強化 自動車分野については、当社グループが永年鍛えてきたモノづくりの基本方針である「ハイレックスプロダクションポリシー」を軸にした改善と生産最適化により、ケーブル・ウインドレギュレータといった現状のコア製品の信頼性と収益性をより一層高めてまいります。 海外事業においては欧州、中国、インドを始めとして、グローバルで拡販を進めてきた各拠点での事業収益性を強化し稼ぐ力を高めてまいります。また、非自動車分野においては、医療機器、産業機器の各事業部による素早い意思決定を強みとして、新用途開発と新製品開発を積極的に推進し新たな価値を持つビジネスを広げてまいります。・開発強化 電子制御技術の強化と製品のインテリジェント化を推進し、当社グループが永年蓄積して来たノウハウと融合させることで、モビリティ社会に向けた新たな価値を持った製品を提案し、世界中のお客様に安心と喜びを届けてまいります。 また、パワーリフトゲート、電動アクチュエータ等のシステム製品の開発および医療機器、福祉関連機器、住宅関連機器等の非自動車分野の新製品開発に注力してまいります。 [Ⅲ] 人財育成・組織を強くするグローバル人材の開発 「元気な会社にする」を中長期的なビジョンに掲げ、当社グループの将来を担うスキルとグローバル適応力を持ち、課題に対して果敢に挑戦し続ける人財の育成を進めるため、新たに「人財開発室」を設置することで、組織と個人の成長を促すことを目的とした人事制度・仕組みを策定し、グローバル人財を育成してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは以下の指標の安定的な確保と拡大を重視しております。 ①社業の健全性を示す自己資本と営業利益 ②株主の皆様にとっての収益性を示すROE(自己資本利益率)と配当の原資となる親会社株主に帰属する当期純利益 |
事業等のリスク | 3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)市場環境の変化 当社グループは、主として自動車部品業界で活動し、取引先であります国内及び海外の主要自動車関連メーカーの生産ラインに同調して、製品の製造並びに販売を行っております。自動車関連メーカーは製品を販売している国または地域の経済状況の影響を受ける可能性があるため、日本はもとより、主要な市場である北米、中国並びにアジアにおける景気及びそれに伴う中長期的な需要の変動、あるいは、当社グループ製品の装着率によっては、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、これらのリスクを最小化するため、顧客の要望を先取りし、安全性や軽量化等の付加価値を高めた製品開発や、非自動車分野での拡販に取り組んでおります。 (2)為替変動の影響 当社グループは、全世界で幅広く生産、販売活動を行っていることから、当社グループの業績及び財務状況は為替相場の変動によって大きな影響を受けてきております。このため、短期的には一部先物為替予約や通貨スワップ取引等による、為替リスクヘッジを実施するとともに、中長期的には、世界各地域での原材料、部品の調達体制の整備を進めておりますが、現在のところ、リスクを完全に回避することは困難であり、為替相場の急激な変動は当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (3)原材料の価格変動 当社グループの製品の主要原材料である鋼材及び樹脂の購入価格は、国内及び海外の市況並びに為替相場の変動の影響を受けます。それにより予期せぬ異常な変動が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。近年では世界的な原材料価格の高騰や半導体の供給不足に伴う調達コストの増加等が新たな課題となっておりますが、これらに対する取り組みとして、代替材の採用や調達活動におけるグループ企業間での連携等により、リスクの最小化を図っております。 (4)技術革新 自動車業界ではEV等の進展によるバイワイヤ化が進む方向にあり、今後中長期的には、自動車機能の変革、進化が予想されます。当社グループでは、このようなバイワイヤ化の動きに対応した新製品の開発・商品化に取組んでおりますが、今後の技術革新が急速に進展した場合、当社グループが新製品の分野でもコントロールケーブルと同様の高い競争力を維持できるかについては、不確実であります。 (5)知的財産 当社グループは、自社が製造並びに販売する製品に関する特許及び意匠・商標を保有し、もしくは権利を取得しております。これらの知的財産は、当社の事業拡大において過去・現在・将来にわたり重要性は変わりません。この様な知的財産が広範囲にわたって保護できないこと、また違法に侵害されることにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (6)品質保証 当社グループは品質管理基準に従って各種の製品を製造しております。しかしながら、全ての製品に欠陥が無く将来に損失が発生しないという保証はありません。欠陥の内容によっては多額の追加コストの発生や当社グループの評価に影響を与え、それにより当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これらに対する取り組みとして、品質方針を世界各国の拠点に展開し、各グループ会社の品質管理のレベル向上に努めております。 (7)海外進出に存在するリスク 当社グループは海外(主に北米及びアジア)においても事業活動を行っており、その重要性は高まる傾向にあります。当社グループの海外展開は今後も継続していくことから、中長期的には以下のようなリスクが考えられます。①予期しない法律または規制の変更②不利な政治または経済要因③人材の採用と確保の難しさ④ストライキ等の労働争議⑤テロ、戦争及びその他の要因による社会的混乱これらに対する取り組みとして、カントリーリスクの検討を徹底し、事情に通じた現地人材の育成や適切な内部管理体制の構築を進めることで、リスクの顕在化に対応するようにしております。 (8)地震等の自然災害に係わる影響 当社グループでは、生産を維持するため、計画的に工場はじめ各施設の保守、点検に努めておりますが、地震、風水害などで予想を超える災害が発生した場合には、これら施設に甚大な損害が生じ、それにより当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (9)投資有価証券の時価変動 当社グループは、主として営業上の取引関係維持・強化のため、取引先の株式を中心に当連結会計年度末において投資有価証券を保有しておりますが、子会社株式及び関連会社株式以外の市場性を有するものについては全て時価にて評価されており、株式相場等の時価変動の影響を受けております。なお、その他有価証券について、時価又は実質価額が取得原価に比べて著しく下落した場合、回復の可能性を考慮のうえ減損処理を行うこととしております。それにより当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 |
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 | 4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 (1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症による影響が緩和される中、経済活動の正常化が着実に進んでおり、国内においても感染対策と経済活動の両立が進められ、全体として緩やかな回復基調となっております。 一方、新たな変異ウイルスによる感染状況の動向や金利上昇による世界経済の減速、世界的な半導体不足の長期化や資源価格の上昇による景気下振れリスク、米中間の通商問題を巡る緊張、米国におけるインフレの急拡大、中国経済の成長鈍化、ロシアによるウクライナ侵攻等、依然として不透明な状況が続いており、世界経済の不確実性は増すばかりとなっております。 自動車業界におきましては、半導体の供給不足や部品供給の停滞が緩和される中で自動車メーカーの生産は回復基調となっており、日本国内の自動車生産台数は前年同期比13.0%増の862万台、米国の自動車生産台数は前年同期比8.1%増の1,070万台、中国の自動車生産台数は前年同期比3.6%増の2,842万台となりました。 当連結会計年度の経営成績は、主に半導体の供給不足の緩和等に伴う自動車メーカーの生産増加に伴い、米国・韓国・日本を中心に中国を除くセグメント全般において前年同期比で伸長し、また円安による邦貨換算額の増加影響もあり、売上高は2,986億2千3百万円(前年同期比430億6百万円増、16.8%増)となりました。 営業損益については、原価低減、生産性向上並びに経費削減等の合理化による収益の確保や、各グループ会社での販売価格改定を始めとした利益改善の取り組みを進めたことにより、29億8千万円の営業利益(前年同期は48億5千6百万円の営業損失)となりました。 経常損益は、主に受取利息7億4千1百万円、受取配当金7億1千1百万円、持分法による投資利益6億円、為替差益2億2千8百万円、助成金収入1億8千9百万円並びに受取技術料1億1千8百万円等を収益に計上した一方で、支払利息4億6千3百万円、デリバティブ評価損1億7百万円等を費用に計上したことにより、53億2千7百万円の経常利益(前年同期は24億7千4百万円の経常損失)となりました。親会社株主に帰属する当期純損益は、主に特別利益において固定資産売却益5千万円を計上し、特別損失で減損損失45億8千2百万円、関係会社株式評価損7億4千3百万円、製品保証引当金繰入額6億6千4百万円、退職特別加算金2億3千万円及び貸倒損失1億7千6百万円等を計上したことから、29億9千1百万円の親会社株主に帰属する当期純損失(前年同期は71億2千万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 設備投資は、当社の設備増強、韓国・メキシコ子会社の工場拡張及び生産設備増強を中心に、総額96億9千1百万円を実施いたしました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。ア.日本 日本におきましては、半導体供給不足の緩和が進み、主要顧客の生産台数が増加したことにより、売上高は564億7千9百万円(前年同期比59億7千7百万円増、11.8%増)となりました。営業利益は、原価低減と生産性向上、経費削減等の合理化による収益の確保に取り組んだ影響により、15億3千3百万円(前年同期比12億5百万円増、367.1%増)となりました。イ.北米 北米におきましては、米国を中心に堅調に推移し、また円安による邦貨換算額の増加影響もあり、売上高は1,027億5千万円(前年同期比176億7千4百万円増、20.8%増)となりました。営業損益は、原価低減と生産性改善、価格戦略の見直し等に取り組んだ影響もあり、8億6千5百万円の営業利益(前年同期は28億7千1百万円の営業損失)となりました。 ウ.中国 中国におきましては、円安による為替影響はあったものの、日系自動車メーカーを中心とする主要顧客の生産が伸び悩んだこと等の影響により、売上高は469億8千1百万円(前年同期比20億9千3百万円減、4.3%減)となりました。営業損益は、原価低減と生産性改善に取り組んだものの、減収に伴う操業度の低下及び材料コストの高止まり等の影響により、7億9千5百万円の営業損失(前年同期は6億4千8百万円の営業利益)となりました。エ.アジア アジアにおきましては、韓国・インドネシア・インド子会社を中心に主要顧客の生産台数が堅調に推移したこと、また円安による為替影響等もあり、売上高は797億6千7百万円(前年同期比141億1千9百万円増、21.5%増)となりました。営業利益については、インド・ベトナム子会社を中心に材料コスト削減が十分に進まず高止まりとなったものの、韓国子会社を中心に増収に伴う操業度の改善効果もあり、35億1千4百万円(前年同期比25億3百万円増、247.8%増)となりました。オ.欧州 欧州におきましては、イタリア・ハンガリー・チェコ子会社を中心に主要顧客の生産台数が伸びたこと、また円安による邦貨換算額の増加影響等もあり、売上高は283億5千2百万円(前年同期比87億6百万円増、44.3%増)となりました。営業損益は、材料及び輸送コスト等の増加影響はあったものの、主にハンガリー・イタリア子会社を中心に価格戦略の見直し等による収益力改善により、4億6千1百万円の営業損失(前年同期は19億2千2百万円の営業損失)となりました。カ.南米 南米におきましては、新規車種の量産が立ち上げとなったことから売上高は、21億2千1百万円(前年同期比4億8千2百万円増、29.4%増)となりました。営業損益は、生産拡大に伴う操業度上昇による改善効果があったものの、外貨建て部材購入の為替影響及び海上輸送コスト増加の影響等もあり、1億7千1百万円の営業損失(前年同期は2億6千9百万円の営業損失)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローの収入が169億1千3百万円、投資活動によるキャッシュ・フローの支出が113億5千3百万円、財務活動によるキャッシュ・フローの支出が42億5千8百万円となり、これらに現金及び現金同等物に係る換算差額11億9千6百万円を調整した結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度に比べ24億9千8百万円増加し、415億5千4百万円(前年同期比6.4%増)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ164億2千4百万円(同3,358.5%)増加し、169億1千3百万円となりました。これは主に、減価償却費96億3千2百万円による増加、減損損失45億8千2百万円による増加、仕入債務の増加25億3千5百万円による増加及び棚卸資産の減少26億7千9百万円による増加の一方で、売上債権の増加21億3千8百万円による減少、税金等調整前当期純損失12億6百万円による減少及び法人税等の支払額17億8百万円による減少等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動の結果支出した資金は、前年同期に比べ28億8千7百万円(同34.1%)増加し、113億5千3百万円となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入143億3千9百万円、投資有価証券の償還による収入6億4千2百万円及び有形固定資産の売却による収入5億1千6百万円の一方で、定期預金の預入による支出170億9千5百万円、有形固定資産の取得による支出85億6千4百万円及び無形固定資産の取得による支出9億7千9百万円等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動の結果支出した資金は、42億5千8百万円(前年同期は12億4千万円の収入)となりました。これは主に、子会社の自己株式の取得による支出17億5千8百万円、配当金の支払額12億7千6百万円、長期借入金の返済による支出12億1千4百万円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2022年11月1日至 2023年10月31日)前年同期比(%)日本 (百万円)50,146110.5北米 (百万円)94,654120.7中国 (百万円)43,74695.1アジア(百万円)76,401121.9欧州 (百万円)27,567144.2南米 (百万円)1,761133.7合計(百万円)294,278116.3(注)金額は販売価格によっており、セグメント間取引については、相殺消去しております。 b.受注実績 当社グループ(当社及び連結子会社)は主として自動車部品業界で活動し、取引先である自動車業界、大手の自動車メーカーの生産ラインに同調して、製品の製造・販売を行っております。大手自動車メーカーより約3ヶ月前後の予約的発注指示を受け、その発注量の確定指示は、平均すると1ヶ月であります。また、グループでの生産効率を高めるため、長期受注予測に基づき一部見込み生産を行っております。 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)日本50,452110.14,60194.2北米103,418120.16,726113.4中国43,61991.77,83699.2アジア71,560121.54,124107.5欧州28,174145.91,67999.0南米2,181124.9260130.0合計299,407115.425,229103.2(注)金額は販売価格によっており、セグメント間取引については、相殺消去しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2022年11月1日至 2023年10月31日)前年同期比(%)日本 (百万円)50,735111.8北米 (百万円)102,621120.8中国 (百万円)43,68195.1アジア(百万円)71,271122.0欧州 (百万円)28,191146.2南米 (百万円)2,121129.4合計(百万円)298,623116.8(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先前連結会計年度(自 2021年11月1日至 2022年10月31日)当連結会計年度(自 2022年11月1日至 2023年10月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)Stellantis N.V.33,63713.239,69613.3現代自動車株式会社26,59010.433,97711.4起亜株式会社26,67110.433,12511.13.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容ア.財政状態の分析資産 当連結会計年度末における流動資産は1,516億7千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ84億1千2百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が57億7千6百万円、売掛金が27億9千9百万円、有価証券が10億5千1百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定資産は1,293億1千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ22億6千9百万円増加いたしました。これは主に投資有価証券が37億4百万円増加した一方で、有形固定資産が27億1千4百万円減少したことによるものであります。 この結果、総資産は、2,809億9千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ106億7千9百万円増加いたしました。負債 当連結会計年度末における流動負債は740億2千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ67億6千万円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が38億2千5百万円、流動負債の「その他」が15億4千9百万円、短期借入金が12億4千4百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定負債は157億8千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億1千7百万円増加いたしました。これは主に繰延税金負債が6億7千3百万円、固定負債の「その他」が9億6千9百万円それぞれ増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は、898億1千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ82億7千8百万円増加いたしました。純資産 当連結会計年度末における純資産合計は1,911億7千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ24億1百万円増加いたしました。これは主に為替換算調整勘定が41億8千2百万円、その他有価証券評価差額金が36億8千7百万円増加した一方で、利益剰余金が42億6千8百万円減少したことによるものであります。イ.経営成績の分析 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高が前連結会計年度に比べ16.8%増加の2,986億2千3百万円、経常損益は53億2千7百万円の経常利益(前年同期は24億7千4百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損益は29億9千1百万円の親会社株主に帰属する当期純損失(前年同期は71億2千万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 以下、連結損益計算書に重要な影響を与えた要因について分析いたします。売上高 当連結会計年度の売上高は2,986億2千3百万円でありますが、グループ全体の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。これを事業の部門別に見ますと、コントロールケーブルは北米・アジアを中心に増加し、前連結会計年度に比べ7.4%増加の778億1千1百万円となりました。ウインドレギュレータの販売は、北米・欧州・アジア・中国・日本など総じて増加し、15.7%増加の804億6千4百万円となり、ドアモジュールはアジア・北米及び欧州を中心に増加し、前連結会計年度に比べ25.0%増加の1,146億1百万円となりました。パワーリフトゲートの販売は、日本及び中国において増加し、13.5%増加の105億1千2百万円となり、その他部門は日本・欧州地域で増加し、19.9%増加の152億3千3百万円となりました。営業損益 当連結会計年度の営業損益は、原価低減と生産性改善、経費削減等の合理化による収益の確保に努めたものの、材料コスト及び調達コストの上昇、輸送コストの高止まり、生産能力増強に伴う設備償却費の増加等の影響等により、29億8千万円の営業利益(前連結会計年度は48億5千6百万円の営業損失)となりました。営業外損益 当連結会計年度の営業外損益は、主として受取利息7億4千1百万円(前連結会計年度は5億9百万円の受取利息)及び受取配当金7億1千1百万円(前連結会計年度は6億7千9百万円の受取配当金)が発生した一方で、前連結会計年度で5千1百万円の持分法による投資損失が発生したのに対して、当連結会計年度では6億円の持分法による投資利益となり、また、前連結会計年度で5億4千2百万円の為替差益が発生したのに対して、当連結会計年度では2億2千8百万円の為替差益となったことにより、前連結会計年度(23億8千2百万円の利益(純額))に比べ減少し23億4千6百万円の利益(純額)となりました。特別損益 当連結会計年度の特別損益は、前連結会計年度では6億9千万円の投資有価証券売却益が発生したのに対して当連結会計年度では発生せず、また、前連結会計年度では27億1千7百万円の減損損失が発生したのに対して、当連結会計年度では45億8千2百万円の減損損失となり、前連結会計年度の32億1千2百万円の損失(純額)に比べ増加し65億3千3百万円の損失(純額)となりました。ウ.経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況について 当社グループにおける経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、社業の健全性を示す「自己資本」並びに「営業利益」、株主の皆様にとっての収益性を示す「ROE(自己資本利益率)」と配当の原資となる「親会社株主に帰属する当期純利益」を定めております。 当連結会計年度において、「ROE(自己資本利益率)」は、親会社株主に帰属する当期純損失が計上されているため、「第1 企業の概況 1 主要な経営指標等の推移(1)連結経営指標等」に記載しておりませんが(前連結会計年度においては、親会社株主に帰属する当期純損失及び当期純損失が計上されているため、「第1 企業の概況 1 主要な経営指標等の推移(1)連結経営指標」及び「第1 企業の概況 1 主要な経営指標等の推移(2)提出会社の経営指標等」に記載しておりません。)、引き続きこれらの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。 その他の指標等についての分析・検討内容は、「自己資本」については前項「ア.財政状態の分析 純資産」に記載のとおりであり、「営業利益」並びに「親会社株主に帰属する当期純利益」については、前項「イ.経営成績の分析」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、運転資金及び設備投資資金は、主に自己資金を充当しております。資金については、当社においては金融機関との間で当座貸越契約を締結しており、また一部の海外子会社については、資金需要への機動的な対応を目的とし、当社による債務保証を実施した上で、金融機関からの借入を行っております。これらの方策により、必要とされる資金水準を満たす十分な流動性を保持していると考えております。今後の重要な資本的支出の予定及びその資金の調達につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1)重要な設備の新設」に記載のとおりであります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 また、財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 |
経営上の重要な契約等 | 5【経営上の重要な契約等】 該当事項はありません。 |
研究開発活動 | 6【研究開発活動】 当社グループは、エンジニアリング会社としてさらに研究開発体制の強化拡充を図り、環境、安全をキーワードに多様なユーザーニーズに対応し、自動車分野のみならず医療・住宅関連機器等の非自動車分野に永年にわたって培った技術を応用すべく活動しております。 当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発は、主に日本、北米、中国、アジア、欧州の研究開発拠点において、新素材、新技術、新製品の開発を中心に行っております。なお、当連結会計年度における研究開発費は、総額で4,421百万円であります。 ア.日本 日本における製品開発活動は、システム製品開発統括グループ、電子制御センター、宇都宮技術センター、ドアシステム開発グループ、ケーブル・システム設計グループが担当し、グローバル車種を含めた自動車関連製品の先行開発および量産開発を行なっております。また、新素材・新工法の開発につきましては、研究開発室が継続的に研究を進めております。医療関連製品・機器におきましては、医療機器事業部が担当し、同様の開発を行なっております。さらに産業機器、住宅関連ならびに福祉関連などの製品につきましては、産業機器事業部が開発担当しております。 コア製品のケーブルにつきましては、要求品質の高度化や新たな商品への適用を目指して、ものづくりの深化及び新素材開発を進めてまいります。 また、クルマづくりの変化に追従すべく、製品のモジュール化・パッケージ化に対応した新製品・新技術の開発を進めております。具体例として、周辺部品を統合及び新たな機能を付加したドアモジュール・シートモジュールなどの開発を進めております。 さらに、クルマの電動化や自動運転化などのモビリティ変革に適合した製品群の拡充に注力しております。安全でかつ利便性の高い各種ドアの自動開閉する製品を「パワークロージャーシステム」として、新機構の開閉駆動ユニット、高度な機能安全性を有したECU最適制御及び各種センシング技術を確立し、市場に導入してまいります。 医療機器開発におきましては、新たなコーティング技術により到達性能を大幅に向上させたマイクロカテーテルに関して、薬事承認申請による国内拡大、海外新規承認・展開を進めています。また、ガイドワイヤは原材料と加工技術を見直しトルク伝達性と末梢到達性を飛躍的に向上させるとともに、環境への影響が懸念されているフッ素樹脂に変わる撥水・抗血栓性コーティング技術を確立し、国内で薬事承認を受けました。今後も、カテーテル・ワイヤ・人工血管領域とそれらの関連技術の開発を進めてまいります。 株式会社サンメディカル技術研究所の補助人工心臓におきましては、米国治験22施設、28症例の植え込みを行い本格的に治験が進んでおります。引き続き合併症の改善と小型化、安全性を高める開発を進めてまいります。 日本における研究開発費は840百万円であります。 イ.北米 北米におきましては、HI-LEX CONTROLS INC.のオートモーティブセンターが担当し、主に北米の自動車関連業界の顧客を対象として、新技術、新製品の開発を行っております。 北米における研究開発費は942百万円であります。 ウ.中国 中国におきましては、重慶海徳世拉索系統集団有限公司が、主に中国の自動車関連業界の顧客を対象として、新技術、新製品の開発を行っております。 中国における研究開発費は1,272百万円であります。 エ.アジア アジアにおきましては、大同ハイレックス株式会社及び大同ドア株式会社が、主に自動車関連のドアモジュール製品を中心としたシステム製品の新技術、新製品の開発を行っております。 アジアにおける研究開発費は962百万円であります。 オ.欧州 欧州におきましては、HI-LEX EUROPE GMBHが、主に欧州の自動車関連業界の顧客を対象として、新技術、新製品の開発を行っております。 欧州における研究開発費は403百万円であります。 |
設備投資等の概要 | 1【設備投資等の概要】 当連結会計年度において、当社グループ(当社及び連結子会社)は、全社で9,691百万円の設備投資(使用権資産除く)を実施いたしました。日本では生産設備増強等を中心に2,419百万円、北米では生産能力の拡大及び生産の合理化を目的として生産設備等に1,713百万円、中国では生産能力の拡大を目的として生産設備等に1,636百万円、アジアでは工場拡張及び生産能力の拡大を目的とした生産設備増強等を中心に2,883百万円、欧州では主にイタリアとチェコ子会社の生産設備を中心に951百万円、南米ではブラジル子会社の生産設備を中心に27百万円を実施しました。なお、設備投資総額には、有形固定資産の他に無形固定資産(のれん等除く)を含めております。なお、重要な設備の除却、売却等はありません。 |
主要な設備の状況 | 2【主要な設備の状況】 当社グループ(当社及び連結子会社)における主要な設備は、以下のとおりであります。(1)提出会社2023年10月31日現在 事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)建設仮勘定工具、器具及び備品合計宝塚工場(兵庫県宝塚市)日本生産設備他933028(3,653)[2,076]-415526三田工場(兵庫県三田市)日本生産設備他7029833(9,724)17013586127三田西工場(兵庫県三田市)日本生産設備他520369697(19,262)98931,77930柏原工場(兵庫県丹波市)日本生産設備他481650143(55,538)206111,493286三ケ日工場(浜松市北区)日本生産設備他224118307(17,955)425699105本社(兵庫県宝塚市)日本その他の設備33287214(1,206)[1,274]24955938321宇都宮技術センター(栃木県宇都宮市)日本その他の設備17662200(6,038)0844857益田メガソーラー発電所(島根県益田市)日本太陽光発電設備0161396(55,159)-0558- (2)国内子会社2023年10月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)建設仮勘定工具、器具及び備品合計株式会社ハイレックス埼玉本社工場(埼玉県本庄市)日本生産設備他257149454(20,790)59192364株式会社ハイレックス島根本社工場(島根県浜田市)日本生産設備他152447199(22,541)10802115株式会社ハイレックス関東本社工場(千葉県茂原市)日本生産設備他3222129(18,485)1318998但馬ティエスケイ株式会社本社工場(兵庫県豊岡市)日本生産設備他482672205(33,401)42351,439171株式会社ハイレックス宮城本社工場(宮城県栗原市)日本生産設備他551290196(27,800)1081,05764 (3)在外子会社2023年10月31日現在 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)建設仮勘定工具、器具及び備品その他合計HI-LEXCONTROLSINC.本社工場(米国ミシガン州リッチフィールド市)北米生産設備他2,5523,887417(278,327)[9,089]4761881,1268,6491,003HI-LEXMEXICANA,S.A. DE C.V.本社工場(メキシコケレタロ州ケレタロ市)北米生産設備他6692,917362(96,431)1,635510-6,0962,328HI-LEXINDIAPRIVATELTD.本社工場(インドハルヤナ州グルグラム)アジア生産設備他1,4791,980486(33,075)[70,291]44343464,741753PT. HI-LEXINDONESIA本社工場(インドネシアジャカルタ市)アジア生産設備他290347550(138,746)312-1,204973重慶海徳世拉索系統集団有限公司本社工場(中華人民共和国重慶市)中国生産設備他2,6612,279-(-)[113,619]529635366,0701,281大同ハイレックス株式会社本社工場(大韓民国仁川広域市)アジア生産設備他6634631,005(47,024)[13,553]49217662,807200HI-LEX HUNGARYCABLE SYSTEMMANUFACTURING LLC本社工場(ハンガリーレーチャーグ市)欧州生産設備他6821,791131(33,000)368182,668413江蘇大同海徳世車門系統有限公司本社工場(中華人民共和国江蘇省塩城市)中国生産設備他---(-)[26,667]----34 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)建設仮勘定工具、器具及び備品その他合計広東海徳世拉索系統有限公司本社工場(中華人民共和国広東省広州市増城市)中国生産設備他-1,111-(-)[32,829]91721361,412488長春海徳世汽車拉索有限公司本社工場(中華人民共和国吉林省長春市)中国生産設備他609342-(-)[22,624]4188611,142398DAEDONG HI-LEX OF AMERICA INC.本社工場(米国アラバマ州チャンバース郡カセッタ市)北米生産設備他953461209(80,937)957-1,692143HI-LEX EUROPE GMBH本社工場(ドイツ連邦共和国バイエルン州シュヴァインフルト市)欧州生産設備他125155-(-)[4,300]-2621452160大同ドア株式会社本社工場(大韓民国仁川広域市)アジア生産設備他3,0881,0691,855(23,953)420369526,855282杭州海徳世拉索系統有限公司本社工場(中華人民共和国浙江省杭州市)中国生産設備他669708-(-)[43,787]38973951,909238HI-LEX AUTOPARTS SPAIN,S.L.本社工場(スペインカタルーニャ州バルセロナ)欧州生産設備他---(-)[11,572]----63HI-LEX ITALY S.P.A本社工場(イタリアリグーリア州キアヴァリ)欧州生産設備他9111,083290(23,634)17216502,569224HI-LEX CZECH,S.R.O.本社工場(チェコモスト郡)欧州生産設備他-1,468-(64,406)33485261,915187HI-LEX DO BRASIL LTDA.本社工場(ブラジルサンパウロ州)南米生産設備他11660-(-)[33,151]1810-700205HI-LEX SERBIA D.O.O.本社工場(セルビアスレム郡スレムスカミドロビツァ市)欧州生産設備他4311266(7,200)463227469 (注)1.[ ]内の数字は賃借中の土地面積で外数で表示しております。なお、年間賃借料は362百万円であります。2.減損損失計上後の帳簿価額を記載しております。なお、減損損失の内容につきましては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結損益計算書関係)※5 減損損失」に記載のとおりであります。3.帳簿価額のうち「その他」には、IFRS第16号および米国会計基準ASU2016-02号適用による使用権資産を含めております。 |
設備の新設、除却等の計画 | 3【設備の新設、除却等の計画】 当社グループ(当社及び連結子会社)の設備投資については、今後3~5年間の生産計画、需要予測、利益に対する投資割合等を総合的に勘案して計画しております。設備計画は原則的に当社及び連結子会社が個別に策定しておりますが、グループ全体で重複投資とならないよう、当社を中心に調整を図っております。 当連結会計年度末における設備投資予定金額は、約123億1千8百万円であります。その所要資金については、主として自己資金及び借入金を充当する予定であります。 重要な設備の新設、改修等の計画は、以下のとおりであります。(1)重要な設備の新設会社名事業所名所在地セグメントの名称設備の内容投資予定金額資金調達方法着手及び完了予定年月完成後の増加能力総額(百万円)既支払額(百万円)着手完了HI-LEX INDIA PRIVATE LTD.インドカルナータカ州ベンガルールアジア新工場設立2,368382自己資金及び借入金2020年9月2028年5月19%HI-LEX MEXICANA, S.A.DE C.V.エルマルケス工場(メキシコケレタロ州エルマルケス市)北米工場拡張生産設備974777自己資金及び借入金2021年10月2024年4月67%大同ハイレックス株式会社光州工場(大韓民国光州広域市)アジア工場拡張生産設備1,1054自己資金2023年8月2025年11月注1(注)主として、生産の合理化を図るものであり、生産能力の著しい増加はありません。 (2)重要な改修 経常的な設備の更新に伴う改修等を除き、生産能力に相当程度影響を及ぼす改修等の計画はありません。 (3)重要な設備の除却 経常的な設備の更新に伴う除却等を除き、生産能力に相当程度影響を及ぼす除却等の計画はありません。 |
研究開発費、研究開発活動 | 403,000,000 |
設備投資額、設備投資等の概要 | 27,000,000 |
Employees
平均年齢(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 42 |
平均勤続年数(年)、提出会社の状況、従業員の状況 | 17 |
平均年間給与、提出会社の状況、従業員の状況 | 5,040,000 |
Investment
株式の保有状況 | (5)【株式の保有状況】 ① 投資株式の区分の基準及び考え方 当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、配当等の投資リターンや株式価値の向上が期待できるものを純投資目的と区分し、それ以外の場合は純投資目的以外に区分することとしております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 当社は、円滑な取引の維持や情報提供等の無形の便益を期待するために必要と認める会社の株式を保有しております。個別の政策保有株式については株式保有管理規定に基づき、毎期、取締役会において資本コストに見合うかを検証するほか、取引関係の維持・強化及び金融取引等の安定化その他諸般の事情を勘案の上、具体的に保有の適否を精査することにより継続保有の要否を検証しております。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式4403非上場株式以外の株式1543,099 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式10取引先持株会による定期買付 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式--(注)関係会社株式への区分変更による減少は含めておりません。 c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)朝日インテック株式会社8,100,0008,100,000(保有目的)取引関係維持・強化のために保有しておりましたが、保有効果を検証した結果、2021年度において保有株式の一部を売却しております。今後も、当社の成長投資に伴う資金需要及び株価を勘案し、適切な保有残高となるよう適宜対応してまいります。無20,34320,525本田技研工業株式会社8,172,0002,724,000(保有目的)自動車部品事業における取引関係維持・強化(増加理由)(注2)有12,3119,188 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)トヨタ自動車株式会社930,260930,260(保有目的)自動車部品事業における取引関係維持・強化無2,4091,915株式会社アルファ1,710,0001,710,000(保有目的)自動車部品事業における取引関係維持・強化有2,3881,614西川ゴム工業株式会社1,241,3001,241,300(保有目的)自動車部品事業における取引関係維持・強化有1,6631,467新明和工業株式会社545,858545,291(保有目的)自動車部品事業における取引関係維持・強化(増加理由)取引先持株会による定期買付有654552スズキ株式会社110,000110,000(保有目的)自動車部品事業における取引関係維持・強化有636552東京製綱株式会社400,000400,000(保有目的)素材開発における取引関係維持・強化有545349中央自動車工業株式会社140,000140,000(保有目的)自動車部品事業における取引関係維持・強化有472314松本油脂製薬株式会社33,50033,500(保有目的)素材開発における取引関係維持・強化有472404株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ254,500254,500(保有目的)取引先金融機関との金融取引等の安定化有319178株式会社SUBARU116,500116,500(保有目的)自動車部品事業における取引関係維持・強化無298269極東開発工業株式会社160,000160,000(保有目的)自動車部品事業における取引関係維持・強化有292221株式会社三井住友フィナンシャルグループ23,81823,818(保有目的)取引先金融機関との金融取引等の安定化有17199岡谷鋼機株式会社10,60010,600(保有目的)自動車部品事業における取引関係維持・強化有12097(注)1. 当社は、特定投資株式における定量的な保有効果の記載が困難であるため、保有の合理性を検証した方法について記載いたします。当社は、毎期、個別の政策保有株式について政策保有の意義を検証しており、現状保有する政策保有株式はいずれも保有方針に沿った目的で保有していることを確認しております。 2. 本田技研工業株式会社は、2023年9月30日付で1株につき3株の割合で株式分割を実施しております。 みなし保有株式 該当事項はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式区分当事業年度前事業年度銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式----非上場株式以外の株式1819 区分当事業年度受取配当金の合計額(百万円)売却損益の合計額(百万円)評価損益の合計額(百万円)非上場株式---非上場株式以外の株式--7 |
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社 | 1 |
株式数が増加した銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 1 |
銘柄数、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 4 |
貸借対照表計上額、非上場株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 403,000,000 |
銘柄数、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 15 |
貸借対照表計上額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 43,099,000,000 |
株式数の増加に係る取得価額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 0 |
株式数、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 10,600 |
貸借対照表計上額、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 120,000,000 |
貸借対照表計上額の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社 | 8,000,000 |
評価損益の合計額、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的である投資株式、提出会社 | 7,000,000 |
株式数が増加した理由、非上場株式以外の株式、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式、提出会社 | 取引先持株会による定期買付 |
銘柄、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 岡谷鋼機株式会社 |
当該株式の発行者による提出会社の株式の保有の有無、保有目的が純投資目的以外の目的である特定投資株式の明細、提出会社 | 有 |